JPH11197340A - パチンコ島台 - Google Patents

パチンコ島台

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JPH11197340A
JPH11197340A JP624698A JP624698A JPH11197340A JP H11197340 A JPH11197340 A JP H11197340A JP 624698 A JP624698 A JP 624698A JP 624698 A JP624698 A JP 624698A JP H11197340 A JPH11197340 A JP H11197340A
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芳生 若菜
Makoto Tayui
誠 田結
Hidekatsu Takeuchi
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】 貯留タンクの貯留量を低下させることなく、
しかも、パチンコ球を、球揚送装置のパチンコ球導入口
に円滑に導くことができるパチンコ島台を提供する。 【解決手段】 パチンコ島台1のほぼ中央に球揚送装置
5を設置すると共に、球揚送装置5の左右に優先貯留タ
ンク9及び非優先貯留タンク10を設置する。また、球
揚送装置5のパチンコ球導入口を非優先貯留タンク10
の下流端側に向けて設置し、導入樋72により連結す
る。そして、非優先貯留タンク10に貯留されたパチン
コ球を、球揚送装置5のパチンコ球導入口に導くと共
に、優先貯留タンク9に貯留されたパチンコ球を、コン
ベア装置60で非優先貯留タンク10の下流端側に揚送
して、球揚送装置5のパチンコ球導入口に導く。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、複数のパチンコ機
を並設すると共に、パチンコ機に補給されるパチンコ球
を、その内部で循環するパチンコ島台に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、複数のパチンコ機を並設するパチ
ンコ島台は、パチンコ球を、パチンコ球導入口から導入
し、パチンコ島台の下方から上方に揚送する球揚送装置
を備えており、パチンコ島台の下部空間で球揚送装置の
左右には、パチンコ球を貯留する貯留タンクを備えてい
る。そして、両貯留タンクにパチンコ球を貯留してお
き、この貯留したパチンコ球を、球揚送装置の搬送ベル
トで揚送して、パチンコ機に補給し、パチンコ機から排
出されるパチンコ球は、再度両貯留タンクに導かれる。
これにより、パチンコ島台の内部では、パチンコ球が循
環的に使用されることになる。また、このようなパチン
コ島台において、球揚送装置の設置方法として2通りの
方法がある。一方は、パチンコ島台の長手方向に対して
搬送ベルトが並行するように球揚送装置を設置する方
法、換言すると、球揚送装置のパチンコ球導入口を貯留
タンクに向けないで設置する方法であり、他方は、パチ
ンコ島台の長手方向に対して搬送ベルトが直交するよう
に球揚送装置を設置する方法、換言すると、球揚送装置
のパチンコ球導入口を何れか一方の貯留タンクに向けて
設置する方法である。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところが、上記球揚送
装置の2通りの設置方法は、いずれも一長一短を有して
いる。パチンコ島台の長手方向に対して搬送ベルトが並
行するように球揚送装置を設置する方法、つまり、球揚
送装置のパチンコ球導入口を貯留タンクに向けないで設
置する方法では、左右の貯留タンクのうち、一方の貯留
タンクの底斜面を底上げして貯留量を低下させることな
く、左右の貯留タンクで貯留したパチンコ球を、それぞ
れ直接的に球揚送装置に導くことができる。しかしなが
ら、この方法では、左右の貯留タンクから送り込まれる
夫々のパチンコ球の進行方向が相反するため、パチンコ
球同士がぶつかりあって、球揚送装置のパチンコ球導入
口に円滑に導入できず、球揚送装置のパチンコ球の揚送
効率が低下するという問題が生じる。
【0004】また、パチンコ島台の長手方向に対して搬
送ベルトが直交するように球揚送装置を設置する方法、
つまり、球揚送装置のパチンコ球導入口を貯留タンクに
向けて設置する方法では、一方の貯留タンク内のパチン
コ球を、もう一方の貯留タンクに転送し、転送先の貯留
タンクから一括して球揚送装置にパチンコ球を送り込む
構成となっており、パチンコ球同士が、球揚送装置のパ
チンコ球導入口でぶつかり合うことがなく、球揚送装置
のパチンコ球の揚送効率を向上することができる。しか
しながら、この方法では、パチンコ球を転送するため
に、転送基の貯留タンクの底斜面を、転送先の貯留タン
クの底斜面より上げた状態、つまり、転送基の貯留タン
クの底斜面を底上げする必要が生じ、転送基の貯留タン
クのパチンコ球貯留量は、必然的に少なくなるという問
題が生じる。そこで本発明は、貯留タンクの貯留量を低
下させることなく、しかも、パチンコ球を、球揚送装置
のパチンコ球導入口に円滑に導くことができるパチンコ
島台を提供する。
【0005】
【課題を解決するための手段及び発明の効果】請求項1
記載のパチンコ島台は、複数のパチンコ機を並設可能な
パチンコ島台であって、パチンコ球を導入するパチンコ
球導入口を具備し、該パチンコ球導入口からパチンコ球
を導入して、当該パチンコ島台の上部に揚送可能な球揚
送装置と、該球揚送装置の一側に設けられ、パチンコ球
を貯留可能であると共に、貯留したパチンコ球を移動可
能な上下流端を有する底斜面を具備する第1の貯留タン
クと、該第1の貯留タンクとの間に前記球揚送装置を隔
てて設けられ、パチンコ球を貯留可能であると共に、貯
留したパチンコ球を移動可能な上下流端を有する底斜面
を具備する第2の貯留タンクと、該第2の貯留タンクの
底斜面下流端から導出されるパチンコ球を、前記第1の
貯留タンクの底斜面下流端側に揚送可能な小型球揚送装
置とを備え、前記球揚送装置の前記パチンコ球導入口
を、前記第1の貯留タンク側に向けると共に、前記第1
の貯留タンクに貯留されたパチンコ球を、該第1の貯留
タンクの底斜面下流端から前記パチンコ球導入口に導く
と共に、前記第2の貯留タンクに貯留されたパチンコ球
を、前記小型球揚送装置を介して前記パチンコ球導入口
に導くことを特徴とする。
【0006】このように構成されたパチンコ島台は、パ
チンコ球を貯留する第1の貯留タンクと第2の貯留タン
クとを備え、これら両貯留タンクの間には、パチンコ島
台の上部にパチンコ球を揚送する球揚送装置を備える。
そして、球揚送装置は、そのパチンコ球導入口を第1の
貯留タンク側に向けて設置され、第1の貯留タンクに貯
留されたパチンコ球は、第1の貯留タンクの底斜面に沿
って移動し、底斜面下流端からパチンコ球導入口に導か
れる。また、第2の貯留タンクに貯留されたパチンコ球
は、第2の貯留タンクの底斜面に沿って移動して、底斜
面下流端から小型球揚送装置に導かれ、この小型球揚送
装置により、第1の貯留タンクの底斜面下流端側に揚送
されてパチンコ球導入口に導かれる。
【0007】つまり、第2の貯留タンクに貯留されたパ
チンコ球を、小型球揚送装置で揚送するため、第2の貯
留タンクの底斜面を底上げする必要がなく、第2の貯留
タンクの貯留量を増大させることができる。さらに、第
2の貯留タンクに貯留されたパチンコ球を、小型球揚送
装置で第1の貯留タンクの底斜面下流端側に揚送してか
らパチンコ球導入口に導くため、両貯留タンクから送り
込まれる夫々のパチンコ球の進行方向を調整しやすくな
り、パチンコ球を円滑に導くことができる。さらに、両
貯留タンクを球揚送装置に隣接して設けることが可能に
なり、貯留されるパチンコ球のパチンコ球導入口に導か
れるまでの移動距離を、短く抑えることができ、パチン
コ島台におけるパチンコ球の循環効率を向上させること
ができる。 尚、パチンコ球をパチンコ球導入口に導く
には、パチンコ球導入口と第1の貯留タンクの底斜面下
流端とを、また、パチンコ球導入口と小型球揚送装置と
を、夫々何らかの手段、例えば樋等により連結して、パ
チンコ球をパチンコ球導入口に導けば良い。
【0008】請求項2記載のパチンコ島台は、請求項1
記載のパチンコ島台であって、更に、前記第1の貯留タ
ンクの底斜面下流端から導出されるパチンコ球、及び前
記小型球揚送装置により揚送されるパチンコ球を合流さ
せる合流部を備え、上記両パチンコ球を、該合流部で合
流させた後に前記球揚送装置の前記パチンコ球導入口に
導くことを特徴とする。球揚送装置のパチンコ球導入口
にパチンコ球を導く際、第1の貯留タンクの底斜面下流
端から導出されるパチンコ球、及び小型球揚送装置によ
り揚送されるパチンコ球を、夫々別々の樋を用いて行う
ような場合、何れか一方の貯留タンク、例えば第1の貯
留タンクに貯留されるパチンコ球がなくなると、第1の
貯留タンクの底斜面下流端とパチンコ球導入口を連結す
る樋を流れるパチンコ球が無くなり、パチンコ球導入口
に導かれるパチンコ球は、小型球揚送装置とパチンコ球
導入口を連結する樋を流れるパチンコ球のみになる。す
なわち、球揚送装置の揚送効率が低下する(各樋が半分
ずつの割合で、パチンコ球導入口に臨んでいるような場
合、何れか一方の貯留タンクに貯留されるパチンコ球が
なくなると、球揚送装置の揚送効率は、50%低下す
る)、という問題が生じる。
【0009】それに対し、請求項2のように構成された
パチンコ島台は、第1の貯留タンクの底斜面下流端から
導出されるパチンコ球、及び小型球揚送装置により揚送
されるパチンコ球は、合流部で合流した後に、球揚送装
置のパチンコ球導入口に導かれる。つまり、何れか一方
の貯留タンクに貯留されるパチンコ球がなくなったとし
ても、もう一方の貯留タンクからのパチンコ球(第1の
貯留タンクの底斜面下流端から導出されるパチンコ球、
または、小型球揚送装置により揚送されるパチンコ球)
が合流部に導かれてさえいれば、球揚送装置の揚送効率
を低下させることなく、パチンコ球を揚送することが可
能になり、パチンコ島台におけるパチンコ球の循環効率
を向上させることができる。
【0010】請求項3記載のパチンコ島台は、請求項1
または2記載のパチンコ島台であって、更に、当該パチ
ンコ島台に返却されるパチンコ球を計数する球返却計数
装置を備え、前記両貯留タンクの何れか一方は、前記球
揚送装置により揚送されたパチンコ球の内余剰のパチン
コ球を、もう一方の貯留タンクより優先して貯留する優
先貯留タンクであり、もう一方は、該優先貯留タンクの
貯留量が超過した後に、上記余剰のパチンコ球を貯留す
る非優先貯留タンクであり、前記球返却計数装置により
計数されたパチンコ球は、前記非優先貯留タンク側に導
かれることを特徴とする。
【0011】このように構成されたパチンコ島台は、球
揚送装置により揚送されたパチンコ球の内余剰のパチン
コ球は、優先貯留タンクに優先して貯留され、優先貯留
タンクの貯留量が超過した後に、非優先貯留タンクに貯
留される(通常、球揚送装置により揚送されたパチンコ
球は、補給樋等を介してパチンコ機に補給され、充分に
補給されると、余剰のパチンコ球が生じ、この余剰のパ
チンコ球は各貯留タンクに戻される)。そして、球返却
計数装置により計数されたパチンコ球は、非優先貯留タ
ンク側に導かれる。つまり、非優先貯留タンクに貯留さ
れるパチンコ球は、優先貯留タンクに貯留されるパチン
コ球より少ない状態となり、球返却計数装置により計数
されたパチンコ球を、貯留量が超過していない非優先貯
留タンク側に導くことにより、効率的に貯留することが
できる。
【0012】請求項4記載のパチンコ島台は、請求項3
記載のパチンコ島台であって、前記優先貯留タンクが、
前記第2の貯留タンクであり、前記非優先貯留タンク
が、前記第1の貯留タンクであることを特徴とする。多
数のパチンコ機が大当り状態になり、多量のパチンコ球
が、パチンコ島台の外で遊技客の手元に排出されると、
各貯留タンクに貯留されるパチンコ球が減少し、さらに
この状態が続けば、パチンコ機に補給されるパチンコ球
に不足が生じることになる。このような状態の時、パチ
ンコ球の返却計数を、遊技客にお願いするのだが、この
返却計数されるパチンコ球を、球揚送装置で効率よく揚
送するのが、請求項4記載のパチンコ島台である。この
ように構成されたパチンコ島台は、球返却計数装置によ
り返却計数されたパチンコ球が、非優先貯留タンクであ
る第1の貯留タンクに導かれる。
【0013】つまり、球返却計数装置により返却計数さ
れて、第1の貯留タンクに導かれたパチンコ球は、小型
球揚送装置により揚送されることなく、球揚送装置によ
り揚送されるので、球揚送装置の能力を充分に利用し
て、返却されるパチンコ球を効率よく揚送することがで
きる。尚、非優先貯留タンクを第2の貯留タンクとし、
球返却計数装置により計数されたパチンコ球を、非優先
貯留タンクである第2の貯留タンクに導いた場合には、
このパチンコ球を、一旦、小型球揚送装置で揚送してか
ら、球揚送装置で揚送する必要が生じ、小型球揚送装置
の能力を一杯にして、パチンコ球を揚送したとしても、
通常、小型球揚送装置は球揚送装置よりも揚送能力が低
く、小型球揚送装置が揚送したパチンコ球全てを、球揚
送装置が揚送したとしても、球揚送装置の能力を充分に
利用したことにならない。
【0014】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明の実
施形態について説明する。先ず、図1を参照して本実施
形態に係るパチンコ島台1の概略構成について説明す
る。図1は、実施形態に係るパチンコ島台1の縦断面図
である。図1において、パチンコ島台1は、周知のよう
に、直方体状に枠組み形成され、その長手方向側面中央
にパチンコ機2を背向並設するようになっている。ま
た、パチンコ島台1には、その中央部の球揚送装置収納
部4の一側に、パチンコ島台1に返却されるパチンコ機
2で獲得したパチンコ球を計数するための球返却計数装
置3もパチンコ機2と並列状に設けられるが、この球返
却計数装置3は、後述する非優先側の貯留タンク10が
内蔵されるパチンコ機列側に設けられることが望まし
い。これは、通常の営業状態でほとんど満杯状態となる
ことのない非優先側の貯留タンク10への球返却計数装
置3からの賞球の返却を確実に行うことができるからで
ある。なお、球返却計数装置3には、図2に示すよう
に、返却口3aが形成され、その返却口3aから返却さ
れたパチンコ球(賞球)は、接続樋3bを介して後述す
る搬送樋27・28上に導かれるようになっている。さ
らに、球返却計数装置3の返却口3aは、図示しないが
電気的駆動源(例えば、モータやソレノイド)によって
開閉駆動されるようになっている。
【0015】また、パチンコ島台1のほぼ中央には、球
揚送装置収納部4が構成され、該球揚送装置収納部4内
に球揚送装置5がそのパチンコ球導入口を、詳しくは後
述する貯留タンク10に向けて収納設置されている。本
実施形態に係る球揚送装置5は、帯状の搬送ベルト5a
によってパチンコ球を揚送するものであり、その帯状の
搬送ベルト5aがパチンコ島台1に対して縦方向(直交
方向)に設置されてパチンコ球を上部に揚送するもので
ある。球揚送装置5の上部には、揚送されたパチンコ球
を一時的に貯留する上部タンク6が設けられている。そ
の上部タンク6からは、左右に図示しない補給樋が傾斜
状に設けられており、上部タンク6からパチンコ球を流
下させるようになっている。この補給樋には、各パチン
コ機2に対応して分配シュート(図示しない)が設けら
れ、補給樋を流下するパチンコ球を取り込むようになっ
ている。分配シュートによって取り込まれたパチンコ球
は、分配シュートの下部に設けられる計数装置(図示し
ない)によって計数された後、パチンコ機2の背面上部
に設けられる賞球タンク(図示しない)に補給され、遊
技によって遊技者に払い出される賞球として使用され
る。なお、図1中には、台間球貸機を設けないパチンコ
島台1を図示しているが、各パチンコ機2に挟まれるよ
うにして台間球貸機を設けた場合には、分配シュートの
球補給蛇腹を2本に増設して、そのうちの1本をパチン
コ機2に、また他方の1本を台間球貸機にそれぞれ接続
するものである。
【0016】一方、各パチンコ機2から排出される使用
済球は、計数機能を有するアウト球箱7の球排出ノズル
(図示しない)から下方に排出される。この球排出ノズ
ルは、貯留タンク9・10の上部に個々に設けられる後
述の上部優先樋50・29に臨んで配される。これによ
り、アウト球箱7から排出されたパチンコ球は、貯留タ
ンク9内の上部優先樋50又は貯留タンク10内の上部
優先樋29に導かれるようになっている。なお、貯留タ
ンク9・10は、それぞれパチンコ機2の3〜4台分に
相当する長さに形成されるため(所謂1ユニット島の長
さ)、その貯留タンク9・10が収納されるユニット島
の外側にさらにユニット島が接続される場合(多くの場
合接続される)には、その外側に接続されるユニット島
の下部中央にアウト球誘導レール8が設けられ、貯留タ
ンク9・10の上方位置から外れたパチンコ機2から排
出される使用済球が受け入れられるようになっている。
このアウト球誘導レール8の下流端は、貯留タンク9・
10の上流部外側に個々に設けられる後述の中継ボック
ス51・37に連通するようになっている。
【0017】また、パチンコ島台1の下部であって球揚
送装置5の両サイドには、貯留タンク9・10が設けら
れている。この貯留タンク9・10には、多量のパチン
コ球を貯留する程大きく形成される。具体的には、貯留
タンク9・10の貯留部9a・10aに貯留されるパチ
ンコ球数は、当該パチンコ島台1に設置される複数のパ
チンコ機2の各種の遊技状態に十分対処し得る程度(例
えば、各15〜20万個ずつ)の大きさに設計される。
なお、貯留タンク9は、本発明によるところの第2の貯
留タンクであり、貯留タンク10は、本発明によるとこ
ろの第1の貯留タンクである。これら貯留タンク9・1
0の詳細な構造については、後に詳述する。
【0018】上記した貯留タンク9・10には、上部タ
ンク6からオーバフローしたパチンコ球を下部に還流す
るオーバーフローボックス11がそれぞれ接続されてい
る。オーバーフローボックス11は、球揚送装置5の隣
接空間を利用する形で設けられた直方体状のボックスで
あり、その内部が分岐仕切12によって縦方向に仕切ら
れている。分岐仕切12は、図7に示すように、オーバ
ーフローボックス11の一側に寄せて設けられ、その幅
広領域に連通する一側の通路内に複数の流下板12aを
段差状に交互に設けてボックス優先通路11aを構成
し、その幅狭領域に連通する他側の通路内にも複数の流
下板12aを段差状に交互に設けてボックス非優先通路
11bを構成している。即ち、上部タンク6からオーバ
ーフローしたパチンコ球、つまり、球揚送装置5により
揚送されたパチンコ球のうち、補給樋等を介してパチン
コ機に補給された後に、余剰となったパチンコ球は、ボ
ックス優先通路11aに優先的に導かれ、そのボックス
優先通路11aが満杯となったときにボックス非優先通
路11bに溢れ出るようになっている。そして、ボック
ス優先通路11a及びボックス非優先通路11bは、そ
れぞれ後述する上段プレート47・26を介して左側の
貯留タンク9(以下、優先貯留タンク9という場合があ
る)及び右側の貯留タンク10(以下、非優先貯留タン
ク10という場合がある)に連通するようになってい
る。このように、本実施形態においては、オーバーフロ
ー機構を従来のフレキシブルパイプに代えてボックス状
に構成したので、還流されるパチンコ球による騒音の発
生を極めて小さくすることができると共に、還流機能だ
けでなく相当量のパチンコ球(本実施形態においては、
約2〜3万個)を貯留する貯留機能もあるので、従来使
用されていなかった空間を利用してパチンコ島台1内部
における貯留空間として有効に利用し得る。
【0019】また、貯留タンク9・10の内側側壁に
は、それぞれ貯留球量を検出するための貯留レベル検出
センサ13a〜13e・14a〜14eが設けられてい
る。本出願人らの実験によれば、貯留タンク9・10内
のパチンコ球の貯留変化は、各貯留タンク9・10の上
流側から滞留するものであることが分かった。このた
め、貯留レベル検出センサ13a〜13e・14a〜1
4eは、ほぼ水平方向の直線状に配置し、貯留タンク9
・10の各上流側に配された貯留レベル検出センサ13
a・14aで貯留量の下限を検出する一方、貯留タンク
9・10の各下流側に配された貯留レベル検出センサ1
3e・14eで貯留量の上限を検出する構成としてい
る。そして、これら検出センサ13a〜13e・14a
〜14eの検出信号に基づいて、パチンコ島台1の両端
外部に取り付けられた貯留レベル報知器15が貯留タン
ク9・10内の貯留量を報知するようになっている。
【0020】次に、貯留タンク9・10の詳細な構造に
ついて説明する。先ず、非優先貯留タンク10について
図3及び図4を参照して説明する。非優先貯留タンク1
0は、図3に示すように、パチンコ機2の下端に配設さ
れるカウンター台16(図1参照)より下方の下部空間
に設置される直方体状のタンク基台17によってパチン
コ球の貯留部10aを構成しており、該タンク基台17
は、底板18と、接続底板19と、左右一対の側壁板2
0・21と、前壁板22と、後壁板23と、から形成さ
れている。底板18(底斜面)は、後壁板23(上流
端)から前壁板22(下流端)に向かう長手方向と、側
壁板20(上流端)から側壁板21(下流端)に向かう
幅方向と、で傾斜状に設けられており、この幅方向の傾
斜下端と側壁板21との間には、底板18の長手方向の
傾斜に沿って接続底板19が取り付けられている。接続
底板19の上面には、下部優先樋24と球誘導路25と
が上下二段に設けられている。下部優先樋24は、タン
ク10内に貯留されるパチンコ球が入り込まないような
閉断面形状をなし、その後端部は、図4に示すように、
後壁板23に穿設された球導入口23bに接続されてい
る。一方、球誘導路25は、タンク10内に貯留される
パチンコ球を取り込むための取込口25aがその中央部
及び後端部に形成されている。なお、本実施形態では、
球誘導路25の中央部及び後端部の計2箇所に取込口2
5aを設けているが、これに限らず、少なくとも球誘導
路25の中央部乃至後端部、言い換えれば貯留タンク1
0の中流部乃至上流部に取込口25aを設けた構成であ
ればよい。また、下部優先樋24の前端部は、球誘導路
25の前端部よりも前壁板22側に延びた位置に配され
ている。接続底板19の前端部は、前壁板22に穿設さ
れた球導出口22aに接続されている。
【0021】また、タンク基台17の前端を形成する側
壁板20・21及び前壁板22の上部には、T字状の上
段プレート26が後端側に下り傾斜して固設されてい
る。T字状を形取る上段プレート26の切込部26a
は、側壁板20・21及び前壁板22との間で貫通穴を
形成している。上段プレート26の前端部は、前壁板2
2に穿設された球導入口22bに接続されている。ま
た、側壁板20・21の内面上部には、それぞれ後端側
に下り傾斜した平板状の搬送樋27・28が所定間隔を
空けて固設されている。この搬送樋27・28は、各前
端部が上段プレート26の後端部に接続される一方、各
後端部が後壁板23から所定の間隔を置いて配されてい
る。上段プレート26の後端部中央には、プレート26
上を流下するパチンコ球を左右の搬送樋27・28に分
岐する分流突起26bが突設されている。各搬送樋27
・28の間には、後端側に下り傾斜した断面コの字状の
上部優先樋29が設けられている。この上部優先樋29
は、前端部が上段プレート26の後端側に配される一
方、後端部が後壁板23に穿設された球導出口23aを
介して中継ボックス37に連通されている。なお、上記
切込部26aによって形成された貫通穴は、前記球返却
計数装置3からパチンコ球が送り込まれるのと同時に球
導入口22bからパチンコ球が送り込まれたときに、球
導入口22bからのパチンコ球の一部をそのまま落下さ
せることで、球導入口22b付近での球詰りを防止する
ようになっている。
【0022】また、タンク基台17の前端であって上段
プレート26の下方には、圧抜きプレート30が後端側
に下り傾斜して固設されている。圧抜きプレート30
は、タンク10内にパチンコ球が大量に貯留されている
場合、タンク10の前端(パチンコ球の流下端)にかか
るパチンコ球の圧力を分散させてパチンコ球の円滑な流
下を招来するようになっている。この圧抜きプレート3
0と底板18との間には、仕切板31〜34が設けられ
ている。仕切板31・32によって仕切られたその内部
空間は、前壁板22に穿設された球導入口22cと連通
されることで、該球導入口22cから送り込まれるパチ
ンコ球の転送路35(図4中の実線矢印)を形成してい
る。仕切板31・32の外部と仕切板33・34との間
の空間は、前壁板22に穿設された球導入口22dと連
通されることで、該球導入口22dから送り込まれるパ
チンコ球の転送路36(図4中の一点鎖線矢印)を形成
している。また、この転送路36には、該転送路36内
でのパチンコ球の滞留状態を検出する滞留検出センサ3
8が設けられている(図1参照)。タンク基台17の後
端となる後壁板23の外面には、中継ボックス37が設
けられている。この中継ボックス37には、前記アウト
誘導レール8を接続する球導入口37aが穿設されると
共に、そのアウト誘導レール8乃至上部優先樋29から
のパチンコ球を後壁板23の球導入口23bに誘導する
誘導片37b・37cが設けられている。なお、中継ボ
ックス37は、下部優先樋24での球詰り時にアウト誘
導レール8乃至上部優先樋29からパチンコ球が送り込
まれる場合、そのパチンコ球を一時的に貯留する機能を
有している。
【0023】しかして、上記した非優先貯留タンク10
は、球導入口22bを介してボックス非優先通路11b
から還流球を受け入れると共に、球返却計数装置3から
返却球を受け入れる。そして、この還流球と返却球とを
それぞれ上段プレート26及び搬送樋27・28で流下
させてタンク基台17の底板18上に貯留し、これを球
導出口22aから球揚送装置5に導出する。なお、搬送
樋27・28を流下するパチンコ球の流量が多い場合、
パチンコ球の一部は、搬送樋27・28と上部優先樋2
9との間隙から直接的に底板18上に落下される。ま
た、貯留後に球導出口22aから導出されるパチンコ球
は、貯留順に圧抜きプレート30を介して導出されるも
のと、取込口25aで取り込まれて球誘導路25から導
出されるものと、の2種類がある。このように、本実施
形態では、取込口25aが形成された球誘導路25を貯
留タンク10に設けることで、タンク10内の上流乃至
下流に位置するパチンコ球を均等に球揚送装置5に送る
ことができる。このため、貯留タンク10内の一定部分
にパチンコ球を長期間に亘って滞留させることがなく、
結果として滞留に伴うパチンコ球のサビ付きを防止する
ことができる。また、非優先貯留タンク10は、前記ア
ウト球箱7の球排出ノズルから排出された使用済球を上
部優先樋29(又はアウト誘導レール8)を介して受け
入れる。そして、この使用済球を中継ボックス37及び
下部優先樋24を介してタンク10の下流端に転送し、
これを球導出口22aから球揚送装置5に導出する。
【0024】次に、優先貯留タンク9について図5及び
図6を参照して説明する。優先貯留タンク9は、非優先
貯留タンク10と同様にカウンター台16より下方の下
部空間に設置されると共に、図5に示すように、直方体
状のタンク基台40によってパチンコ球の貯留部9aを
構成している。タンク基台40は、底板41と、左右一
対の側壁板42・43、前壁板44、及び後壁板45か
ら形成されている。底板41(底斜面)は、後壁板45
(上流端)から前壁板44(下流端)に向かう長手方向
と、側壁板42(上流端)から側壁板43(下流端)に
向かう幅方向と、で傾斜状に設で傾斜状に設けられてお
り、側壁板43寄りの底板41上には、前記球誘導路2
5と同様な球誘導路46が設けられている。即ち、この
球誘導路46は、タンク9内に貯留されるパチンコ球を
流路途中で取り込む取込口46aが形成されて、貯留タ
ンク9内での滞留に伴うパチンコ球のサビ付きを防止す
るようになっている。
【0025】また、タンク基台40の前端を形成する側
壁板42・43及び前壁板44の上部には、T字状の上
段プレート47が後端側に下り傾斜して固設されてい
る。T字状を形取る上段プレート47の切込部47a
は、側壁板42・43及び前壁板44との間で貫通穴を
形成している。側壁板42・43の内面上部には、それ
ぞれ後端側に下り傾斜した平板状の搬送樋48・49
(図5中には、搬送樋49のみを図示)が所定間隔を空
けて固設されている。この搬送樋48・49は、各前端
部が上段プレート47の後端部に接続される一方、各後
端部が後壁板45から所定の間隔を置いて配されてい
る。上段プレート47の後端部中央には、プレート47
上を流下するパチンコ球を左右の搬送樋48・49に分
岐する分流突起47bが突設されている。各搬送樋48
・49の間には、後端側に下り傾斜した断面コの字状の
上部優先樋50が設けられている。この上部優先樋50
は、前端部が上段プレート47の後端側に配される一
方、後端部が後壁板45に穿設された球導出口45aを
介して中継ボックス51に連通されている。中継ボック
ス51には、図6に示すように、前記アウト誘導レール
8を接続する球導入口51aが穿設されると共に、その
アウト誘導レール8乃至上部優先樋50からのパチンコ
球を後壁板45の球導入口45bに誘導する誘導片51
b・51cが設けられている。なお、中継ボックス51
は、下部優先樋24の球詰り時にアウト誘導レール8乃
至上部優先樋50からパチンコ球が送り込まれる場合、
そのパチンコ球を一時的に貯留する機能を有している。
後壁板45の球導入口45bには、タンク9内で前端側
に下り傾斜して配される下部優先樋52の後端部が接続
されている。この下部優先樋52は、上部優先樋50と
球誘導路46との間の高さ位置で側壁板43の内面に固
設され、タンク9内に貯留されるパチンコ球が入り込ま
ないような閉断面形状をなしている。
【0026】また、タンク基台40の前端であって上段
プレート47の下方には、仕切板53〜55が設けられ
ている。これらの仕切板53〜55によって仕切られた
空間は、前壁板44に穿設された球導出口44aと下部
優先樋52の前端部との連通路を形成している。また、
タンク基台40の前端下側には、圧抜きプレート56が
後端側に下り傾斜して固設されており、この圧抜きプレ
ート56の下方空間が前壁板44に穿設された球導出口
44bと球誘導路46の前端部との連通路を形成してい
る。なお、前壁板44と側壁板42との隅角部に位置す
る底板41上には、貯留タンク9内のパチンコ球を球導
出口44bに誘導する誘導片57が設けられている。ま
た、球導出口44bには、該球導出口44b近傍でのパ
チンコ球の滞留状態を検出する滞留検出センサ58が設
けられている(図1参照)。
【0027】しかして、上記した優先貯留タンク9は、
上段プレート47を介してボックス優先通路11aから
還流球を受け入れる。そして、この還流球を搬送樋48
・49で流下させてタンク基台40の底板41上に貯留
し、これを球導出口44bから導出する。なお、搬送樋
48・49を流下するパチンコ球の流量が多い場合、パ
チンコ球の一部は、搬送樋48・49と上部優先樋50
との間隙から直接的に底板41上に落下される。貯留後
に球導出口44bから導出されるパチンコ球は、貯留順
に圧抜きプレート56を介して導出されるものと、取込
口46aで取り込まれて球誘導路46から導出されるも
のと、の2種類がある。また、優先貯留タンク9は、前
記アウト球箱7の球排出ノズルから排出された使用済球
を上部優先樋50(又はアウト誘導レール8)を介して
受け入れる。そして、この使用済球を中継ボックス51
及び下部優先樋52を介してタンク9の下流端に転送
し、これを球導出口44aから導出する。
【0028】次に、上記した優先貯留タンク9と非優先
貯留タンク10との間に配設される各種構成部材につい
て説明する。各貯留タンク9・10間には、図7及び図
8に示すように、タンク9側の球導出口44aとタンク
10側の球導入口22cとを接続する接続樋59と、タ
ンク9側の球導出口44bとタンク10側の球導入口2
2dとを接続する小型球揚送装置としてのコンベア装置
60と、が設けられている。コンベア装置60は、図9
に示すように、基板61上に搬送路62を傾斜状に支持
し、その搬送路62の下部一側に導入樋63を接続し、
その上部他側に排出樋64を接続してなる。導入樋63
の末端部はタンク9側の球導出口44bに接続され、排
出樋64の末端部はタンク10側の球導入口22dに接
続されている。搬送路62には、図10に示すように、
球係止条65aが平行に形成されたコンベアベルト65
が旋回するように周設され、この旋回駆動は、基板61
に設けられたモータ66の出力軸に固着されるプーリ6
7とコンベアベルト65を駆動するローラ68との間に
掛け渡されるVベルト69によって行われる。また、搬
送路62には、コンベアベルト65の駆動で異常が生じ
た場合これを検出する異常検出センサ70が設けられて
いる。この異常検出センサ70は、コンベアベルト65
の旋回に伴って従動するローラ71の外周面に固設され
たビス71aをその通過時点で検出するものであり、ビ
ス71aの検出周期が予め定めた設定時間から外れる
と、これをコンベアベルト65の旋回動作における異常
発生として検出するようになっている。これにより、コ
ンベア装置60の空回り異常や球詰り異常が即座に検出
でき、異常発生の対応を確実に行うことができる。な
お、コンベアベルト65の裏面に直接的に金属片を固定
し、この金属片を異常検出センサ70で検出すること
で、コンベア装置60の異常発生を検出する構成として
もよい。
【0029】しかして、タンク9側の球導出口44aか
ら導出されるパチンコ球は、接続樋59を流下してタン
ク10側の球導入口22c(転送路35)に転送され
る。一方、タンク9側の球導出口44bから導出される
パチンコ球は、導入樋63を介してコンベア装置60の
搬送路62に送り込まれ、コンベアベルト65の駆動に
伴って揚送された後に排出樋64を介してタンク10側
の球導入口22d(転送路36)に転送される。このよ
うに、本実施形態のパチンコ島台1では、貯留タンク9
・10で受け入れたパチンコ球を貯留タンク10側の球
導出口22aから一括して球揚送装置5に導出する構成
となっている。なお、貯留タンク10側の球導出口22
aには、図8に示すように、球導出口22aから排出さ
れるパチンコ球を球揚送装置5のパチンコ球導入口に導
入する導入樋72と、球導出口22aの開閉を行うシャ
ッター装置73と、が設けられている。シャッター装置
73は、通常時には球導出口22aを開放して球揚送装
置5へのパチンコ球の流下を可能にする一方、球揚送装
置5の故障等の異常発生時及び営業終了時には球導出口
22aを閉鎖して球揚送装置5へのパチンコ球の流下を
阻止するようになっている。
【0030】ところで、本実施形態に係る非優先貯留タ
ンク10は、その接続底板19において、以下に示す
(ア)〜(エ)の4種類のパチンコ球が合流し、これら
パチンコ球は、球導出口22aから導出され、導入樋7
2を介して球揚送装置5のパチンコ球導入口に導入され
る。なお、接続底板19が、本発明によるところの合流
部である。 (ア)非優先貯留タンク10の底板18上に貯留される
パチンコ球、言い換えれば非優先貯留タンク10に送り
込まれる還流球及び返却球。なお、このパチンコ球は、
前述した貯留順に圧抜きプレート30を介して合流する
ものと、取込口25aで取り込まれて球誘導路25から
流下して合流するものとがある。 (イ)非優先貯留タンク10に送り込まれる使用済球
(パチンコ機から排出されたパチンコ球)。なお、この
パチンコ球は、非優先貯留タンク10の下部優先樋24
を流下して合流する。 (ウ)優先貯留タンク9の底板41上に貯留されるパチ
ンコ球、言い換えれば優先貯留タンク9に送り込まれる
還流球。なお、このパチンコ球は、コンベア装置60に
より非優先貯留タンク10の下流端側に揚送され、球導
入口22d及び転送路36を介して合流する。 (エ)優先貯留タンク9の下部優先樋52を流下するパ
チンコ球、言い換えれば優先貯留タンク9に送り込まれ
る使用済球(パチンコ機から排出されたパチンコ球)。
なお、このパチンコ球は、導入樋63により非優先貯留
タンク10の下流端側に導かれ、球導入口22c及び転
送路35を介して合流する。
【0031】次に、前記コンベア装置60の駆動制御に
ついて図11乃至図14のフローチャートを参照して説
明する。なお、以下の説明では、前記貯留レベル検出セ
ンサ14a・14eをそれぞれセンサS3・S5とい
い、滞留検出センサ38・58をそれぞれセンサS7・
S8という。先ず、図11に示すコンベア制御におい
て、センサS7がOFFしており(転送路36にパチン
コ球が滞留していない)且つセンサS8がONしている
(優先貯留タンク9にパチンコ球の貯留がある)か否か
を判別する(ステップ1)。ステップ1でセンサS7が
ONしている(転送路36にパチンコ球が滞留してい
る)か又はセンサS8がOFFしている(優先貯留タン
ク9にパチンコ球の貯留がない)ことを判別した場合
は、コンベア装置60を停止して(ステップ2)、図示
しないメインフローに復帰する。一方、ステップ1でセ
ンサS7のOFF及びセンサS8のON(転送路36に
パチンコ球が滞留しておらず且つ優先貯留タンク9にパ
チンコ球の貯留があること)を判別した場合は、次にセ
ンサS3がONしているか否か、言い換えると非優先貯
留タンク10の貯留量がセンサS3のレベル(以下、こ
れを下限量という)以上であるか否かを判別する(ステ
ップ3)。ステップ3で非優先貯留タンク10の貯留量
が下限量より少ないと判別した場合は、コンベア装置6
0を始動させて(ステップ4)、メインフローに復帰す
る。なお、ステップ4でのコンベア装置60の駆動は、
コンベア異常信号がないことを前提としたものであり、
コンベア異常信号がある場合は、コンベア装置60の駆
動を停止すると共にコンベア装置60の電源をOFFに
してメインフローに復帰する。
【0032】一方、上記ステップ3で非優先貯留タンク
10の貯留量が下限量以上であると判別した場合は、次
にセンサS5がONしているか否か、言い換えると非優
先貯留タンク10の貯留量がセンサS5のレベル(以
下、これを上限量という)以上であるか否かを判別する
(ステップ5)。ステップ5で非優先貯留タンク10の
貯留量が上限量以上であると判別した場合は、そのまま
前記ステップ2に移行する。一方、ステップ5で非優先
貯留タンク10の貯留量が上限量より少ないと判別した
場合は、次にコンベア異常信号の有無を判別する(ステ
ップ6)。ステップ6でコンベア異常信号があると判別
した場合は、コンベア装置60を停止すると共に異常発
生を外部(ホールコンピュータや呼び出しランプ等)に
報知し(ステップ7)、その後コンベア装置60の電源
をOFFにして(ステップ8)、メインフローに復帰す
る。一方、ステップ6でコンベア異常信号がないと判別
した場合は、コンベアタイマー制御を行う(ステップ
9)。
【0033】上記ステップ9のコンベアタイマー制御
は、図12及び図13のフローチャートに基づいて行わ
れる。先ず、図12において、第一タイマーのリセット
(ステップ10)及びスタート(ステップ11)を順次
行った後、コンベア異常信号の有無を判別する(ステッ
プ12)。ステップ12でコンベア異常信号があると判
別した場合は、前記図11のステップ7に移行する。一
方、ステップ12でコンベア異常信号がないと判別した
場合は、次に転送路36にパチンコ球が滞留しておらず
且つ優先貯留タンク9にパチンコ球の貯留がある(セン
サS7がOFF且つセンサS8がON)か否かを判別す
る(ステップ13)。ステップ13で転送路36にパチ
ンコ球が滞留しているか又は優先貯留タンク9にパチン
コ球の貯留がないことを判別した場合は、前記ステップ
2に移行する。一方、ステップ13で転送路36にパチ
ンコ球が滞留しておらず且つ優先貯留タンク9にパチン
コ球の貯留があることを判別した場合は、次に非優先貯
留タンク10の貯留量が上限量以上である(センサS5
がONしている)か否かを判別する(ステップ14)。
ステップ14で非優先貯留タンク10の貯留量が上限量
以上であると判別した場合は、前記ステップ2に移行す
る。一方、ステップ14で非優先貯留タンク10の貯留
量が上限量より少ないと判別した場合は、コンベア装置
60を始動させ(ステップ15)、その後コンベア装置
60の駆動時間として2分が経過したか否かを判別する
(ステップ16)。ステップ16で2分が経過していな
いと判別した場合は、前記ステップ12に移行する。
【0034】一方、上記ステップ16で2分が経過した
と判別した場合は、図13に示すように、第二タイマー
のリセット(ステップ17)及びスタート(ステップ1
8)を順次行った後、コンベア異常信号の有無を判別す
る(ステップ19)。ステップ19でコンベア異常信号
があると判別した場合は、前記図11のステップ7に移
行する。一方、ステップ19でコンベア異常信号がない
と判別した場合は、次に転送路36にパチンコ球が滞留
しておらず且つ優先貯留タンク9にパチンコ球の貯留が
ある(センサS7がOFF且つセンサS8がON)か否
かを判別する(ステップ20)。ステップ20で転送路
36にパチンコ球が滞留しているか又は優先貯留タンク
9にパチンコ球の貯留がないことを判別した場合は、前
記ステップ2に移行する。一方、ステップ20で転送路
36にパチンコ球が滞留しておらず且つ優先貯留タンク
9にパチンコ球の貯留があることを判別した場合は、次
に非優先貯留タンク10の貯留量が下限量より少ない
(センサS3がOFFしている)か否かを判別する(ス
テップ21)。ステップ21で非優先貯留タンク10の
貯留量が下限量より少ないと判別した場合は、前記ステ
ップ4に移行する。一方、ステップ21で非優先貯留タ
ンク10の貯留量が下限量以上であると判別した場合
は、コンベア装置60を停止させ(ステップ22)、そ
の後コンベア装置60の停止から4分が経過したか否か
を判別する(ステップ23)。ステップ23で4分が経
過していないと判別した場合は、前記ステップ19に移
行する。一方、ステップ23で4分が経過したと判別し
た場合は、そのままメインフローに復帰する。
【0035】また、上記したコンベア異常信号の処理プ
ロセスは、図14のフローチャートに示すように、先
ず、コンベア装置60の始動から予め定めた安定時間が
経過したか否かを判別する(ステップ31)。そして、
ステップ31で安定時間が経過したと判別すると、異常
検出センサ70の検出によってローラ71が規定回転数
を下回ったか否かを判別する(ステップ32)。ステッ
プ32でローラ71が規定回転数を下回っていないと判
別した場合は、そのままメインフローに復帰する一方、
ローラ71が規定回転数を下回っていると判別した場合
は、コンベア異常信号をON(ステップ33)にした後
にメインフローに復帰する。なお、コンベアベルト65
の裏面に直接的に金属片を固定し、この金属片を異常検
出センサ70で検出する構成とした場合には、前記ステ
ップ32でコンベアベルト65が規定回転数を下回った
か否かを判別する。
【0036】以上、実施形態に係るパチンコ島台1の構
成について説明してきたが、本実施形態によれば、パチ
ンコ島台1の中央に球揚送装置5をそのパチンコ球導入
口を一方の貯留タンク(本実施形態において非優先貯留
タンク0)に向けて設置すると共に、該球揚送装置5の
左右に優先及び非優先の各貯留タンク9・10を設置す
る構成となっている。また、各貯留タンク9・10は、
その貯留量がほぼ同一となるようにその傾斜底面高さを
同じにする一方、優先貯留タンク9から流出するパチン
コ球をコンベア装置60で非優先貯留タンク10に転送
すると共に、球揚送装置5の導入樋72を非優先貯留タ
ンク10に臨ませた構成となっている。この構成によ
り、優先貯留タンク9に貯留されたパチンコ球は、傾斜
状の底面(底板41)上を流下してコンベア装置60に
導出された後、該コンベア装置60によって非優先貯留
タンク10の下流端側に揚送される。そして、揚送され
たパチンコ球は、接続底板19でその他のパチンコ球
(前述した、ア,イ,エのパチンコ球)と合流し、導入
樋72から一括して球揚送装置5に送り込まれる。この
ため、非優先貯留タンク10から球揚送装置5へのパチ
ンコ球の転送は円滑に行われ、球揚送装置5でのパチン
コ球の揚送効率を向上することができる。また、このよ
うな構成において、優先貯留タンク9は、非優先貯留タ
ンク10よりも底を上げた位置にアウトレールの傾斜を
取る必要がないので、非優先貯留タンク10と同様の貯
留量を確保することができる。
【0037】また、本実施形態では、コンベア装置60
にその駆動状態で異常が生じた場合これを検出する異常
検出センサ70を設けている。このため、コンベア装置
60の空回り異常や球詰り異常を即座に検出すること
で、異常発生の対応を確実に行うことができる。なお、
このような異常検出センサ70は、従動ローラ71にビ
ス71aを設けると共に、コンベアベルト65の駆動に
伴うビス71aの回転動作を監視する簡易的な構成とな
っているため、比較的安価な構成で異常発生を検出する
ことができる。
【0038】また、本実施形態では、各種センサS3・
S5・S7・S8のON/OFF(非優先貯留タンク1
0の貯留量)及びコンベア異常信号の有無に基づいてコ
ンベア装置60を駆動制御するようになっている。コン
ベア異常信号がある場合は、非優先貯留タンク10の貯
留量に拘らずコンベア装置60を停止する。一方、コン
ベア異常信号がない場合において、非優先貯留タンク1
0の貯留量が下限量より少ないときは、コンベア装置6
0を継続的に駆動させ、非優先貯留タンク10の貯留量
が上限量以上のときは、コンベア装置60を停止する。
また、非優先貯留タンク10の貯留量が下限量以上であ
り且つ上限値より少ない範囲内のときには、第一及び第
二の各タイマー制御によってコンベア装置60を間欠的
に駆動させる。これにより、優先貯留タンク9から非優
先貯留タンク10へのパチンコ球の転送を非優先貯留タ
ンク10の貯留量に応じて段階的に行うことができるた
め、優先及び非優先の貯留タンク9・10に貯留される
パチンコ球をより効率良く球揚送装置5で揚送すること
ができる。また、コンベア装置60の駆動をタイマー制
御に基づいて行うことで、コンベア装置60を効率良く
稼働させることができる。このため、コンベア装置60
の耐久性向上と球の循環効率の向上とを招来することが
でき、ひいては優先貯留タンク9の球の磨きが良くな
る。
【0039】なお、上記実施形態(第一実施形態)のパ
チンコ島台1では、パチンコ球を貯留するためのタンク
を優先及び非優先の2つの貯留タンク9・10としてい
るが、この構成に限定するものではない。以下、その他
の構成を第二実施形態として図15乃至図22を参照し
て説明する。第二実施形態のパチンコ島台80は、図1
5に示すように、前記パチンコ島台1の右端にパチンコ
機2を延設した構成となっており、パチンコ機2の延設
部分の下方には、補助タンク90と補助コンベア装置1
20とが配置されている。このため、以下の説明では、
第一実施形態と同一の構成部材については同一の符号を
付記すると共に、第一実施形態と異なる構成についての
み説明を行う。
【0040】先ず、前記第一実施形態のものに比べて一
部構成が異なる第二実施形態の非優先貯留タンク10′
について説明する。非優先貯留タンク10′には、前記
上部優先樋29は設けられない一方、その傾斜底面上に
前記下部優先樋24及び球誘導路25が上下二段に設け
られている。なお、第二実施形態では、上部優先樋29
を設けない構成としているが、これに限らず上部優先樋
29を設けた構成としてもよい。下部優先樋24の上流
端部には、後述する接続樋102が接続されている。非
優先貯留タンク10′の上部には、図16及び図17に
示すように、前端から後端に向けて下り傾斜する上部樋
81が設けられている。この上部樋81は、中央が開放
した板状部材をタンク10′の上部内側に取り付けたも
のであって、その上流端部には、前記上段プレート26
が接続されている。一方、上部樋81の下流端部は、左
右の上部樋81を流下してきたパチンコ球を合流させて
中央に集める球合流部81aとして形成されており、該
球合流部81aの下流端には、パチンコ球をタンク1
0′の外に導く球導出口82が設けられている。この球
導出口82には、補助タンク90側に穿設される後述の
球導入口94との間で傾斜状に差し渡される接続上部樋
83が連接されている。接続上部樋83の下流端側に
は、ストッパー装置110が設けられている。このスト
ッパー装置110は、図18に示すように、正逆回転可
能なモータ111と、該モータ111によって回動され
る回動軸112と、該回動軸112に固着されたストッ
パー片113と、から構成されている。そして、ストッ
パー装置110は、図19(A)に示すように、ストッ
パー片113が上方に位置するとき(以下、これをOF
F状態という)には、接続上部樋83上のパチンコ球を
そのまま下流側に流下させる一方、図19(B)に示す
ように、モータ111が回動してストッパー片113の
先端(先端部分は、波形になっている)が接続上部樋8
3に当接したとき(以下、これをON状態という)に
は、接続上部樋83上でのパチンコ球の流下を堰止める
ようになっている。
【0041】しかして、上記した非優先貯留タンク1
0′は、前記非優先貯留タンク10と同様に、ボックス
非優先通路11bから還流球を受け入れると共に、球返
却計数装置3から返却球を受け入れる。そして、この還
流球と返却球とをそれぞれ上段プレート26及び上部樋
81で流下させて球導出口82から接続上部樋83に導
出する。接続上部樋83上を流下したパチンコ球は、ス
トッパー装置110がOFFした状態で、球導入口94
を通過して補助タンク90に導入される。また、非優先
貯留タンク10′は、該タンク10′の上方位置に並設
されたパチンコ機2から排出される使用済球を直接受け
入れてこれを傾斜底面上で貯留する。そして、貯留され
たパチンコ球は、傾斜底面上を流下して球導出口22a
から球揚送装置5に導出される。なお、貯留後に球導出
口22aから導出されるパチンコ球は、前記非優先貯留
タンク10と同様に、貯留順に圧抜きプレート30を介
して導出されるものと、取込口25aから取り込まれた
後に球誘導路25を流下して導出されるものと、の2種
類がある。また、非優先貯留タンク10′は、下部優先
樋24の上流端部に接続された接続樋102からパチン
コ球を受け入れ、これを優先的に球導出口22aから球
揚送装置5に導出する。
【0042】次に、非優先貯留タンク10′の一側に設
けられる補助タンク90について説明する。補助タンク
90は、非優先貯留タンク10′と同様に上面が開放し
た大型の直方体状に形成されると共に、その下部にはタ
ンク90の前端側に向かって下り傾斜した傾斜底面91
が形成されて、所定量(例えば、10万個)の球を貯留
し得るようになっている。補助タンク90の上部には、
タンク90の後端側に向かって下り傾斜した上部樋92
が設けられている。この上部樋92は、前記上部樋81
とほぼ同じ構造を有して、補助タンク90の内側面に形
成されるものである。上部樋92の上流側には、分流突
起93が設けられており、補助タンク90の前端面に穿
設された球導入口94から受け入れたパチンコ球を左右
の上部樋92に分流して流下させるようになっている。
一方、上部樋92の下流側は、補助タンク90の後端面
の手前まで通じている。これにより、上部樋92は、接
続上部樋83を介して貯留タンク10′側の上部樋81
から連続した傾斜状に設けられ、流下するパチンコ球を
補助タンク90の下流(後端面)側で傾斜底面91上に
落下させるようになっている。
【0043】上記傾斜底面91上には、前記球誘導路2
5と同様な球誘導路95が設けられ、該球誘導路95の
前端部は、補助タンク90の前端面に穿設された球導出
口96に臨んで配されている。なお、補助タンク90の
前端側には、球導出口96からのパチンコ球の導出をス
ムーズに行わせる圧抜きプレート97が設けられてお
り、球導出口96には、該球導出口96近傍でのパチン
コ球の滞留状態を検出する滞留検出センサ98が設けら
れている。また、補助タンク90には、上部樋81の上
方位置に断面コの字状のアウト球誘導レール99が設け
られている。このアウト球誘導レール99は、補助タン
ク90の前端側に向かって下り傾斜して配され、その上
流端部は補助タンク90の外側に接続されるアウト球誘
導レール100と接続されている。一方、アウト球誘導
レール99の下流端部は、補助タンク90の前端面に穿
設された球導出口101に接続されており、該球導出口
101は、補助タンク90と非優先貯留タンク10′と
の間に配設された接続樋102が接続されてタンク1
0′側の前記下部優先樋24に連通されている。
【0044】しかして、上記した補助タンク90は、ス
トッパー装置110のOFF状態によって球導入口94
から受け入れたパチンコ球を上部樋92上を流下させた
後、補助タンク90の下部に形成された傾斜底面91に
落下させて該底面91上に貯留する。そして、底面91
上に貯留されたパチンコ球は、底面91上を流下して球
導出口96から導出される。また、補助タンク90は、
アウト球誘導レール100側から転送されるパチンコ球
をアウト誘導レール99で受け入れ、これを球導出口1
01から接続樋102に導出する。
【0045】次に、非優先貯留タンク10′と補助タン
ク90との間に配置される補助コンベア装置120につ
いて説明する。なお、補助コンベア装置120は、前記
コンベア装置60とほぼ同一の構成部材から構成されて
いる。このため、以下の説明では、コンベア装置60と
同一の構成部材については、同一の符号を付記すると共
にその説明を省略するものである。補助コンベア装置1
20は、図20に示すように、導入樋63が補助タンク
90側の球導出口96に接続され、排出樋64が箱体1
21に接続されている。この箱体121は、前記接続樋
102の中流位置に配されると共に、排出樋64からの
パチンコ球を球排出口121aから接続樋102に排出
するようになっている。また、箱体121には、該箱体
121内でのパチンコ球の滞留状態を検出する滞留検出
センサ122が設けられている。しかして、補助コンベ
ア装置120は、導入樋63から受け入れたパチンコ球
を搬送路62で揚送して、排出樋64から箱体121を
介して接続樋102に導出するようになっている。な
お、補助コンベア装置120には、コンベア装置60と
同様に、補助コンベア装置120の空回り異常や球詰り
異常を即座に検出する異常検出センサ70が設けられて
いる。
【0046】次に、前記ストッパー装置110及び前記
補助コンベア装置120の駆動制御について図21及び
図22のフローチャートを参照して説明する。なお、以
下の説明では、前記貯留レベル検出センサ14aをセン
サS3といい、滞留検出センサ98・122をそれぞれ
センサS6・S9という。先ず、図21に示すストッパ
ー装置110の駆動制御において、センサS3がONし
たか否か、言い換えれば非優先貯留タンク10′の貯留
量が下限量以上であるか否かを判別する(ステップ4
1)。ステップ41で非優先貯留タンク10′の貯留量
が下限量より少ないと判別した場合は、ストッパー装置
110をONすることでストッパー片113の先端が接
続上部樋83に当接するように閉じて、接続上部樋83
上でのパチンコ球の流下を堰止める(ステップ42)。
これにより、非優先貯留タンク10′の上部樋81を流
下するパチンコ球は、補助タンク90側への転送が阻止
されると共に、左右の上部樋81間に形成された開口か
らタンク10′の傾斜底面に落下されてそのままタンク
10′内に貯留される。一方、ステップ41で非優先貯
留タンク10′の貯留量が下限量以上であると判別した
場合は、ストッパー装置110をOFFすることでスト
ッパー片113が上方に位置するように接続上部樋83
を開けて、接続上部樋83上でパチンコ球を流下させる
(ステップ43)。これにより、非優先貯留タンク1
0′の上部樋81を流下するパチンコ球は、球導入口9
4から補助タンク90内に転送される。
【0047】次に、図22に示す補助コンベア装置12
0(図22中には、コンベア2と記載)の駆動制御にお
いては、センサS3がOFFしており(非優先貯留タン
ク10′の貯留量が下限量より少ない)且つセンサS6
がONしており(補助タンク90にパチンコ球の貯留が
ある)且つセンサS9がOFFしている(箱体121に
パチンコ球が滞留していない)か否かを判別する(ステ
ップ51)。ステップ51でセンサS3がONしている
(非優先貯留タンク10′の貯留量が下限量以上であ
る)又はセンサS6がOFFしている(補助タンク90
にパチンコ球の貯留がない)又はセンサS9がONして
いる(箱体121にパチンコ球が滞留している)ことを
判別した場合は、補助コンベア装置120を停止して
(ステップ52)、図示しないメインフローに復帰す
る。一方、ステップ51でセンサS3のOFF、センサ
S6のON、及びセンサS9のOFF(非優先貯留タン
ク10′の貯留量が下限量より少く、且つ補助タンク9
0にパチンコ球の貯留があり、且つ箱体121にパチン
コ球が滞留していないこと)を判別した場合は、次にコ
ンベア異常信号の有無を判別する(ステップ53)。ス
テップ53でコンベア異常信号があると判別した場合
は、補助コンベア装置120を停止すると共に異常発生
を外部(ホールコンピュータや呼び出しランプ等)に報
知し(ステップ54)、その後補助コンベア装置120
の電源をOFFにして(ステップ55)、メインフロー
に復帰する。一方、ステップ53でコンベア異常信号が
ないと判別した場合は、補助コンベア装置120を始動
させて(ステップ56)、メインフローに復帰する。
【0048】以上のように、第二実施形態のパチンコ島
台80は、遊技者が獲得したパチンコ球を非優先貯留タ
ンク10′に返却する球返却計数装置3と、非優先貯留
タンク10′の貯留量が一定以上となったときに球返却
計数装置3から返却される返却球を貯留し得る補助タン
ク90と、非優先貯留タンク10′の上部から補助タン
ク90にかけて設けられ且つ返却球を非優先貯留タンク
10′及び補助タンク90に誘導する上部樋81・92
と、該上部樋81・92の途中に設けられ且つ上部樋8
1・92上の返却球の流下を阻止し得るストッパー装置
110と、補助タンク90に貯留されたパチンコ球を非
優先貯留タンク10′に揚送する補助球揚送装置(補助
コンベア装置120)と、を備え、センサS3によって
ストッパー装置110及び補助コンベア装置120を駆
動制御する構成となっている。この構成により、返却球
は貯留タンク9・10′に優先的に貯留され、貯留タン
ク9・10′の貯留量が一定以上となると、センサS3
が作動し、これに連動してストッパー装置110が開放
駆動される。このため、上部樋81上を返却球が流下で
きるようになるので、返却球は補助タンク90に貯留さ
れることとなる。さらに、補助タンク90の貯留量が一
定以上となると、補助タンク90に設けられたセンサS
6が作動し、これに連動して補助コンベア装置120が
補助タンク90内のパチンコ球を非優先貯留タンク1
0′に揚送する。つまり、球返却計数装置3から返却さ
れた返却球は、先ず貯留タンク9・10′に供給され、
貯留タンク9・10′の貯留量が一定以上となった後
は、補助タンク90に供給されるので、球揚送装置5の
揚送能力に拘らず補助タンク90を有効に活用すること
ができ、短時間に多量の景品球の返却が行われた場合で
も、スムーズに球の返却動作を行うことができる。
【0049】なお、上記した補助コンベア装置120の
制御は、非優先貯留タンク10′に設けられるセンサS
3だけで制御しても良い。例えば、非優先貯留タンク1
0′が一定貯留量(S3)以下になると、センサS3の
検出信号に基づいて補助コンベア装置120を駆動制御
して補助タンク90内の球を貯留タンク10′側に搬送
する構成である。この構成によれば、貯留タンク10′
での貯留量に応じて補助タンク90側の球を逐次貯留タ
ンク10′に搬送させて、極力補助タンク90での貯留
に余裕を持たせる構成となるため、球返却計数装置3か
ら多量の返却球があるような場合でも十分これに対応す
ることができる。また、この構成では、ストッパー装置
110と補助コンベア装置120とをセンサS3によっ
て一括して制御するため、補助タンク90内の球のみが
優先的に循環使用される等の無駄な球流れが回避でき
る。また、貯留タンク10′内におけるセンサS3の設
置位置は、補助タンク90が満杯となった状態で貯留タ
ンク10′が満杯となり、その時点で球揚送装置3の閉
鎖が行われる位置に設定されている。
【0050】なお、以上説明した実施形態から把握でき
る発明として以下のものがある。 (1)前記補助タンクにもその貯留量が一定量に達した
ことを検出する球量センサを設け、この球量センサと前
記非優先貯留タンクに設けられる球量センサとによって
前記補助球揚送装置を駆動制御することを特徴とする。
このように構成することにより、補助球揚送装置を空回
りさせることなく効率よく駆動することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態におけるパチンコ島台を示
す縦断面図である。
【図2】球揚送装置と優先及び非優先の各貯留タンクと
を示す斜視図である。
【図3】非優先貯留タンクを示す斜視図である。
【図4】非優先貯留タンクの前端部及び後端部を示す拡
大斜視図である。
【図5】優先貯留タンクを示す斜視図である。
【図6】優先貯留タンクの前端部及び後端部を示す拡大
斜視図である。
【図7】優先貯留タンクと非優先貯留タンクとの間に配
設される接続樋とコンベア装置とを示す正面図である。
【図8】優先貯留タンクと非優先貯留タンクとの間に配
設される接続樋とコンベア装置とを示す斜視図である。
【図9】コンベア装置を示す斜視図である。
【図10】コンベア装置のコンベアベルト及び異常検出
センサを示す拡大斜視図である。
【図11】コンベア制御の処理プロセスを示すフローチ
ャートである。
【図12】コンベアタイマー制御の処理プロセスを示す
フローチャートの一部である。
【図13】コンベアタイマー制御の処理プロセスを示す
フローチャートの一部である。
【図14】コンベア異常信号の処理プロセスを示すフロ
ーチャートである。
【図15】第二実施形態のパチンコ島台を示す縦断面図
である。
【図16】第二実施形態の非優先貯留タンクと補助タン
クとを示す斜視図である。
【図17】第二実施形態の非優先貯留タンクと補助タン
クとを示す上面図である。
【図18】第二実施形態の非優先貯留タンクと補助タン
クとの間に配設される接続上部樋と該接続上部樋に設け
られるストッパー装置とを示す斜視図である。
【図19】第二実施形態のストッパー装置によるパチン
コ球のストップ動作を示す説明図である。
【図20】第二実施形態の補助コンベア装置によるパチ
ンコ球の転送動作を示す説明図である。
【図21】第二実施形態のストッパー装置の駆動制御プ
ロセスを示すフローチャートである。
【図22】第二実施形態の補助コンベア装置の駆動制御
プロセスを示すフローチャートである。
【符号の説明】
1 パチンコ島台、 2 パチンコ機、 3 球返却計数装置、 5 球揚送装置、 7 アウト球箱、 8 アウト球誘導レール、 9 優先貯留タンク、 10・10′ 非優先貯留タンク、 11 オーバーフローボックス、 16 カウンター台、 17 タンク基台、 24 下部優先樋、 25 球誘導路、 25a 取込口、 27・28 搬送樋、 29 上部優先樋、 35・36 転送路、 37 中継ボックス、 38 滞留検出センサ、 40 タンク基台、 46 球誘導路、 46a 取込口、 48・49 搬送樋、 50 上部優先樋、 51 中継ボックス、 52 下部優先樋、 58 滞留検出センサ、 59 接続樋、 60 コンベア装置、 62 搬送路、 63 導入樋、 64 排出樋、 65 コンベアベルト、 70 異常検出センサ、 71 ローラ、 71a ビス、 72 導入樋、 73 シャッター装置、 80 パチンコ島台、 81 上部樋、 83 接続上部樋、 90 補助タンク、 92 上部樋、 98 滞留検出センサ、 99・100 アウト球誘導レール、 102 接続樋、 110 ストッパー装置、 120 補助コンベア装置、 121 箱体、 122 滞留検出センサ。

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数のパチンコ機を並設可能なパチンコ
    島台であって、 パチンコ球を導入するパチンコ球導入口を具備し、該パ
    チンコ球導入口からパチンコ球を導入して、当該パチン
    コ島台の上部に揚送可能な球揚送装置と、 該球揚送装置の一側に設けられ、パチンコ球を貯留可能
    であると共に、貯留したパチンコ球を移動可能な上下流
    端を有する底斜面を具備する第1の貯留タンクと、 該第1の貯留タンクとの間に前記球揚送装置を隔てて設
    けられ、パチンコ球を貯留可能であると共に、貯留した
    パチンコ球を移動可能な上下流端を有する底斜面を具備
    する第2の貯留タンクと、 該第2の貯留タンクの底斜面下流端から導出されるパチ
    ンコ球を、前記第1の貯留タンクの底斜面下流端側に揚
    送可能な小型球揚送装置とを備え、 前記球揚送装置の前記パチンコ球導入口を、前記第1の
    貯留タンク側に向けると共に、前記第1の貯留タンクに
    貯留されたパチンコ球を、該第1の貯留タンクの底斜面
    下流端から前記パチンコ球導入口に導くと共に、前記第
    2の貯留タンクに貯留されたパチンコ球を、前記小型球
    揚送装置を介して前記パチンコ球導入口に導くことを特
    徴とするパチンコ島台。
  2. 【請求項2】 請求項1記載のパチンコ島台であって、 更に、前記第1の貯留タンクの底斜面下流端から導出さ
    れるパチンコ球、及び前記小型球揚送装置により揚送さ
    れるパチンコ球を合流させる合流部を備え、 上記両パチンコ球を、該合流部で合流させた後に前記球
    揚送装置の前記パチンコ球導入口に導くことを特徴とす
    るパチンコ島台。
  3. 【請求項3】 請求項1または2記載のパチンコ島台で
    あって、 更に、当該パチンコ島台に返却されるパチンコ球を計数
    する球返却計数装置を備え、 前記両貯留タンクの何れか一方は、前記球揚送装置によ
    り揚送されたパチンコ球の内余剰のパチンコ球を、もう
    一方の貯留タンクより優先して貯留する優先貯留タンク
    であり、もう一方は、該優先貯留タンクの貯留量が超過
    した後に、上記余剰のパチンコ球を貯留する非優先貯留
    タンクであり、 前記球返却計数装置により計数されたパチンコ球は、前
    記非優先貯留タンク側に導かれることを特徴とするパチ
    ンコ島台。
  4. 【請求項4】 請求項3記載のパチンコ島台であって、 前記優先貯留タンクが、前記第2の貯留タンクであり、 前記非優先貯留タンクが、前記第1の貯留タンクである
    ことを特徴とするパチンコ島台。
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