JP4352646B2 - パチンコ玉移動制御システム - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
複数のパチンコ機が設置されると共に、該パチンコ機の上方に設けられ且つ前記パチンコ機へ補給樋を介してパチンコ玉を補給する上部タンクと、前記パチンコ機から排出されたパチンコ玉を回収する回収経路と、該回収経路で回収されたパチンコ玉を前記上部タンクへ揚送する玉揚送装置と、隣接するパチンコ島台にパチンコ玉を供給する供給経路と、をそれぞれ備えた複数のパチンコ島台により構成される島台ブロック内でのパチンコ玉の移動を制御するパチンコ玉移動制御システムに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
パチンコ島台には、様々な形態のものがあるが、現在、パチンコ島台間に樋を掛け渡してパチンコ島台間でパチンコ玉をやり取りする島交流方式が主流となっている。この島交流方式は、大別して2つのタイプがあり、一方の島交流方式は、特開平9−313714号に示されるような、それぞれのパチンコ島台内に中型貯留タンクが設置されると共に、隣接するパチンコ島台との間に供給樋と受給樋が掛け渡される構造のものである。この島交流方式は、遊技場で使用されるすべてのパチンコ玉をそれぞれのパチンコ島台の中型貯留タンクに分けて貯留させるものであり、それぞれの中型貯留タンクの貯留玉量を比較して貯留玉量に差がある場合に、供給樋及び受給樋を介してパチンコ島台間でパチンコ玉のやり取りを行ない、それぞれの中型貯留タンクでの貯留玉量を一致させることにより、パチンコ島台間での貯留玉量のバランスを図るものである。
【0003】
他方の島交流方式は、特開2000−24287号に示されるような、大型貯留タンクを有する1つの親島と、小型貯留タンクを有する複数の子島とにより1つの島台ブロックを形成する構造のものである。この島交流方式は、子島の貯留玉量が減少した場合に、親島から子島に補給ラインを介してパチンコ玉の供給が行なわれ、また、子島の貯留玉量が増加して小型貯留タンクが飽和した場合に、パチンコ玉が自作用的に子島の上部タンクから回収ラインに溢れて親島へ回収される。このように、親島と子島との間でパチンコ玉のやり取りを行なうことにより、子島の貯留玉量が所定量に維持されているものである。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
ところが、前者の島交流方式では、中型貯留タンク及びこれに付随する種々の装置等をそれぞれのパチンコ島台に設けなければならないため、製造コストが上昇してしまい、また、パチンコ島台の内部空間が、内部に設けられる種々の装置で圧迫されてしまうため、メンテナンスが困難になる等の問題点があった。
【0005】
一方、後者の島交流方式では、前述したように、1つの親島に大型貯留タンクが設置されるものの、その他の複数の子島に設置されるのは、小型貯留タンクであるため、全体として前者の島交流方式よりも低コストであり、また、親島の大型貯留タンクは、遊技場の建築柱等で発生してしまうデッドスペースを利用して設置することができ、子島も小型貯留タンクしか設置されないため、前者の島交流方式のようにパチンコ島台内部空間が圧迫されてしまうということがない。このように、後者の島交流方式では、前者の島交流方式の問題点を克服しているが、上記した後者の島交流方式の構成だけでは、玉計数装置の設置等で突発的に多量のパチンコ玉が流入する状況には対応できないという新たな問題点がある。このため、後者の島交流方式では、突発的な多量のパチンコ玉の流入に備えて、玉計数装置が設置された子島には、新たに中型貯留タンクを設置することでこの問題点を解決している。
【0006】
しかしながら、後者の島交流方式においても突発的に多量のパチンコ玉が流入する状況に備えて、新たに中型貯留タンクを設けて対応しているため、結局、製造コストが上昇してしまい、また、パチンコ島台の内部も圧迫されたものとなっていた。
【0007】
本発明は、上記した事情に鑑みなされたもので、その目的とするところは、親島と子島で1つの島台ブロックを形成するパチンコ島台において、子島に新たな貯留タンクを設けることなく、突発的な玉量のパチンコ玉の流入に対応することで、パチンコ島台の製造コストが低減されたパチンコ島台を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】
上記した目的を達成するために、請求項1に記載の発明においては、複数のパチンコ機が設置されると共に、該パチンコ機の上方に設けられ且つ前記パチンコ機へ補給樋を介してパチンコ玉を補給する上部タンクと、前記パチンコ機から排出されたパチンコ玉を回収する回収経路と、該回収経路で回収されたパチンコ玉を前記上部タンクへ揚送する玉揚送装置と、隣接するすべてのパチンコ島台にパチンコ玉を供給する供給経路と、をそれぞれ備えた複数のパチンコ島台により構成される島台ブロック内でのパチンコ玉の移動を制御するパチンコ玉移動制御システムにおいて、前記島台ブロックを構成する複数のパチンコ島台のうち、1つを親島とし、その親島には、前記島台ブロック内で使用される多量のパチンコ玉を貯留するベースタンクが備えられ、前記親島を除く残りのパチンコ島台を子島とし、その子島には、自島で使用される少量のパチンコ玉を貯留する貯留タンクと、前記供給経路のうち前記親島側から子島側に向かってに向かってパチンコ玉を供給する往路供給経路を常時パチンコ玉の流れを作る第1状態とするために当該往路供給経路に設けられないと共に前記供給経路のうち自島から見て前記親島側に向かってパチンコ玉を供給する復路供給経路のみに設けられ且つ当該復路供給経路のパチンコ玉の流れを作る前記第1状態とパチンコ玉の流れを止める第2状態とに変化可能なパチンコ玉流動変更手段と、自島内の貯留玉量が自島内で所定の貯留空間を確保した状態での所定玉量であることを検知して所定玉量検知信号を出力する所定玉量検知出力手段と、自島内の貯留玉量が前記所定玉量より少ない下限所定玉量に満たないことを検知して下限所定玉量検知信号を出力する下限所定玉量検知出力手段と、が備えられ、前記所定玉量検知信号に基づいて、前記パチンコ玉流動変更手段を前記第1状態に変化させる一方、前記下限所定玉量検知信号に基づいて、前記パチンコ玉流動変更手段を前記第2状態に変化させるパチンコ玉流動指示手段を備えたことを特徴とする。このように構成することにより、子島では、自島内の貯留玉量が所定玉量を超えた場合には、所定玉量検知信号に基づいてパチンコ玉流動変更手段がパチンコ玉の流れをつくるように変化し、自島内のパチンコ玉が復路供給経路を介して親島側に隣接するパチンコ島台に供給されるため、子島の貯留玉量を所定玉量未満にすることができる。
【0009】
例えば、上記した親島側に隣接するパチンコ島台が子島の場合、この子島が親島側でない子島から供給されたパチンコ玉により、自島内の貯留玉量が所定玉量を超えると、上記した子島と同様に親島側に隣接するパチンコ島台にパチンコ玉が供給されてこの子島の貯留玉量も所定玉量未満となる。
【0010】
このように、全ての子島では、自島内の貯留玉量を所定玉量未満にすることができ、子島内に貯留していた過剰のパチンコ玉は、親島側に隣接するパチンコ島台に供給されることにより、最終的に多量のパチンコ玉を貯留可能な親島のベースタンクに回収することができる。
【0011】
また、さらに、子島は、所定玉量検知信号が出力される所定玉量が所定の貯留空間を確保した状態で設定されているため、子島に玉計数装置が設置される等で自島内に流入する玉量が親島側に隣接するパチンコ島台に供給する玉量よりも一時的に多くなる場合であっても、確保しておいた所定の貯留空間に一時的に貯留することができ、新たに貯留タンクを設置しなくてもこのような状況に対応することができる。
【0012】
よって、子島の貯留玉量を所定玉量未満になるように制御することと、所定の貯留空間を確保しておくことにより、玉計数装置の設置等で自島内に突発的に多量のパチンコ玉が流入したとしても、新たに貯留タンクを設けることなくこのような状況に対応することができ、パチンコ島台の製造コストが低減され、内部空間が確保されたパチンコ島台を提供することができる。
【0013】
また、前記子島には、自島内の貯留玉量が所定玉量より少ない下限所定玉量に満たないことを検知して下限所定玉量検知信号を出力する下限所定玉量検知出力手段が備えられ、前記パチンコ玉流動変更指示手段は、前記下限所定玉量検知信号に基づいて、前記パチンコ玉流動変更手段を前記第2状態に変化させるので、子島では、自島内の貯留玉量が下限所定玉量に満たなくなった場合、下限所定玉量検知信号に基づいてパチンコ玉流動変更手段がパチンコ玉の流れを止めるように変化し、親島側に隣接するパチンコ島台へのパチンコ玉の供給が停止されるようになっている。
【0014】
このように、自島内の貯留玉量が所定玉量になると、所定玉量より少ない下限所定玉量に満たなくなるまで連続して減少させるようにしたため、パチンコ玉流動変更手段の作動回数を少なくすることができる。よって、パチンコ玉流動変更手段の故障が少なくなり、また、延命を図ることができる。
【0015】
また、請求項2に記載の発明においては、前記子島のうち少なくとも1台に遊技客が返却するパチンコ玉を計数して前記回収経路へ排出する玉計数装置と、該玉計数装置に流入したパチンコ玉を検知して返却玉検知信号を出力する返却玉検知出力手段と、が備えられ、前記返却玉検知信号に基づいて、前記パチンコ玉流動変更手段を前記第1状態に変化させる返却玉流動指示手段を備えたことを特徴とする。このように構成することにより、玉計数装置が備えられた子島では、玉計数装置に玉が返却された場合、返却玉検知信号に基づいてパチンコ玉流動変更手段がパチンコ玉の流れを作る第1状態に変化し、自島内のパチンコ玉が供給経路を介して親島側に隣接するパチンコ島台に供給されるようになっている。
【0016】
このため、子島で増加する単位時間あたりの玉量は、玉計数装置に返却された玉量から隣接するパチンコ島台に供給した玉量を差し引いた玉量しか増加しない。つまり、返却された玉量がそのまま自島の貯留玉量として増加しないようになっている。よって、玉計数装置が備えられた子島の貯留玉量が急激に増加することを防止して子島の貯留玉量が飽和するような事態を発生しにくくすることができる。
【0017】
更に、請求項3に記載の発明においては、前記返却玉検知信号に基づいて、前記玉計数装置が備えられたパチンコ島台から見て前記親島側の反対側に隣接するパチンコ島台の前記パチンコ玉流動変更手段を前記第2状態に変化させる隣島パチンコ玉流動変更指示手段を備えたことを特徴とする。このように構成することにより、玉計数装置が備えられた子島では、玉計数装置に多量の返却玉が返却されたような状況に予め備えるため、玉計数装置に玉が返却された場合、返却玉検知信号に基づいて親島側の反対側に隣接するパチンコ島台のパチンコ玉流動変更手段をパチンコ玉の流れを止める第2状態に変化させ、自島へパチンコ玉が供給されないようになっている。
【0018】
このため、自島へ供給されなくなった玉量の分だけ、玉計数装置が備えられた子島で増加する玉量をさらに抑えることができる。よって、玉計数装置が備えられた子島の貯留玉量が急激に増加することをさらに確実に防止して、子島の貯留玉量が飽和するような事態をより一層発生しにくくすることができる。
【0019】
【発明の実施の形態】
以下、図面を参照して本発明の実施形態について説明する。まず、図1乃至図7を参照してパチンコ島台A1〜A4によって構成される島台ブロックA及びパチンコ島台B1〜B3によって構成される島台ブロックBについて説明する。図1は、パチンコ島台A1〜A4,B1〜B3とそれに関連して設けられる供給樋22及び回収樋23との関係を示す全体概略図であり、図2は、パチンコ島台A1〜A4,B1〜B3における供給樋22及び回収樋23でのパチンコ玉の流れ及び制御信号の流れを示す全体概略図であり、図3は、パチンコ島台A1,B1の内部構造を示す正面図であり、図4は、親島上部タンク10の内部構造とパチンコ玉の流れを示す正面図であり、図5は、パチンコ島台A2〜A4,B2,B3の内部構造を示す正面図であり、図6は、子島上部タンク50の内部構造とパチンコ玉の流れを示す正面図であり、図7は、子島貯留タンク51の内部構造とパチンコ玉の流れを示す正面図である。なお、パチンコ島台A1,B1を以下、親島A1等といい、また、それぞれの親島を親島A1,親島B1という場合がある。また、パチンコ島台A2〜A4,B2,B3を以下、子島A2等といい、また、それぞれの子島を子島A2,子島A3,子島A4,子島B2,子島B3という場合がある。
【0020】
また、島台ブロックAに関しては、親島A1側のパチンコ島台を下手島として、子島A4側のパチンコ島台を上手島としている。また、島台ブロックBに関しては、親島B1側のパチンコ島台を下手島として、子島B3側のパチンコ島台を上手島としている。
【0021】
図1及び図2において、実施形態に係る島台ブロックAは、1台の親島A1と3台の子島A2〜A4によって構成され、島台ブロックBは、1台の親島B1と2台の子島B2,B3によって構成されている。なお、遊技場によっては、親島1台に対して上記した以上又は以下の台数の子島が設置される場合がある。また、パチンコ島台A1〜A4,B1〜B3の詳細な構造については、後に詳述する。
【0022】
図1及び図2において、島台ブロックAの親島A1及び、島台ブロックBの親島B1には、大型のベースタンク24がそれぞれ設置されている。このベースタンク24には、島台ブロックA,Bで必要とされるパチンコ玉量を貯留し得るようになっており、例えば、1つのパチンコ島台に必要な玉量が50万個であるとすれば、島台ブロックAを構成する4つのパチンコ島台A1〜A4に必要な200万個のパチンコ玉量を貯留し得る容量を有するように構成されている。
【0023】
また、ベースタンク24には、図1に示すように、ベースタンク24内のパチンコ玉の貯留量を検知するためのレベルセンサ25〜29が、下方から1レベルセンサ25,2レベルセンサ26,3レベルセンサ27,4レベルセンサ28及び5レベルセンサ29の順に備えられている。このレベルセンサ25〜29は、パチンコ玉の有無を検知し、玉有りと検知されている場合には玉量有信号を、玉無しと検知されている場合には玉量無信号をそれぞれ親島制御基板25に出力するものであるが、この制御については後述する。なお、ベースタンク24が設けられるパチンコ島台A1,B1は、所謂壁島と言われるもので、片面側にしかパチンコ機3(詳細には図示せず、設置位置のみ図3に図示)が設置されていない構造のものである。なお、親島A1等は、親島A1等の片面側にしかパチンコ機が設置されていないものを示しているが、これに限らず、両面側にパチンコ機が設けられるようなパチンコ島台でも良い。
【0024】
上記した各パチンコ島台A1〜A4,B1〜B3には、玉量が少なくなったとき又は玉量が充満したときに、隣接するパチンコ島台に玉を供給したり、隣接するパチンコ島台から過剰の玉を回収したりするための供給経路が親島上部タンク10あるいは子島上部タンク50間に掛け渡されている。なお、以下、便宜上、供給経路のうち隣接する上手島へパチンコ玉を供給するものを供給樋22(往路供給経路)とし、隣接する下手島へパチンコ玉を供給するものを回収樋23(復路供給経路)としている。図1,2に示すように、回収樋23は、下手島に対してパチンコ玉が流下するように下り傾斜に掛け渡され、供給樋22は、上手島に対してパチンコ玉が流下するように下り傾斜に掛け渡されている。また、パチンコ島台A4とパチンコ島台B3との間には、島台ブロックAと島台ブロックBとの間でパチンコ玉のやり取りを行なうためのブロック間供給樋77,78が子島上部タンク50間に掛け渡されている。
【0025】
回収樋23の上流端及びブロック間供給樋77,78の上流端には、電気的駆動源によって開閉駆動されるパチンコ玉流動変更手段としての回収シャッター60及びブロック間シャッター76がそれぞれ設けられている。この回収シャッター60及びブロック間シャッター76は、後述する子島制御基板74によって電気的に開閉制御されるものである。パチンコ玉流動変更手段が、第1状態であるパチンコ玉の流れをつくるように作動した状態、即ち、回収シャッター60が開放された状態では、回収樋23内をパチンコ玉が下手島に向けて流下し、パチンコ玉流動変更手段が、第2状態であるパチンコ玉の流れを止めるように作動した状態、即ち、回収シャッター60が閉塞された状態では、回収樋23内をパチンコ玉が流下しない。同様に、ブロック間シャッター76が開放された状態では、ブロック間供給樋77,78内をパチンコ玉がそれぞれ子島A4,B3に向けて流下し、閉塞された状態では、ブロック間供給樋77,78内をパチンコ玉が流下しない。なお、回収シャッター60が回収樋23の上流端に設けられたもの及びブロック間シャッター76がブロック間供給樋77,78の上流端に設けられたものを示したが、前記第1状態及び第2状態にすることができれば、回収樋23及びブロック間供給樋77,78の下流端、上部タンク10,50、上部タンク10,50内の適宜位置、パチンコ島台A1〜A4,B1〜B3内部の適宜位置に設けてもよい。
【0026】
パチンコ島台A1〜A4,B1〜B3(以下、全パチンコ島台A1等という場合がある)のうち所定のパチンコ島台A1,A3,B1,B3には、遊技客が獲得したパチンコ玉を返却して計数するための玉計数装置2(以下、JC2という場合もある)がその島端に設けられている。
【0027】
親島A1等には、レベルセンサ25〜29からの信号を受け取り、ベースタンク24のパチンコ玉貯留量の情報を出力する親島制御基板35(図8参照)が、子島A2等には、後述する各種センサの検知信号や他島からの信号等を受け取り、回収シャッター60やブロック間シャッター76等に信号を出力する子島制御基板74(図9参照)が備えられている。また、子島A4には、親島制御基板35からの信号を受け取り、子島制御基板74へ信号を出力するブロック間玉量制御基板75(図10参照)が備えられている。なお、図2においては、制御信号の流れをわかりやすくするため、ブロック間制御基板75が子島A4の外側に位置させたものとしている。尚、ブロック間制御基板75は、他のパチンコ島台A1〜A3,B1〜B3のうちいずれか又は遊技場の内の適宜位置に備えられれば良い。
【0028】
以上、全パチンコ島台A1等についての概略を説明したが、次に各パチンコ島台の構造について図3乃至図7を参照して説明する。まず、図3及び図4を参照して親島A1,B1について説明する。なお、親島B1は、図2に示すように、親島A1と対称形状である以外は全く同様であるため、図3を参照して親島A1についてのみ説明する。
【0029】
図3において、ベースタンク24を有する親島A1には、前述したように、内部に少量のパチンコ玉を貯留する親島貯留タンク11が設けられ、その親島貯留タンク11に貯留されたパチンコ玉を親島A1のほぼ中央に立設される玉揚送装置1で親島上部タンク10に揚送し、親島A1に設置されたパチンコ機3に補給樋12を介して玉を補給するようになっている。パチンコ機3で使用されたパチンコ玉は、回収経路としてのアウト玉回収樋13に放出されてこのアウト玉回収樋13に回収された後、前記親島貯留タンク11内に形成されたアウト玉回収通路33を介して玉揚送装置1に導かれ、再度玉揚送装置1によって揚送される。このように、パチンコ玉が親島A1内を循環するようになっている。
【0030】
親島貯留タンク11は、直方体状に形成され、その底面に玉揚送装置1の導入樋34に向かって下り傾斜する底板32を有し、この底板32の上方には、底板32とほぼ平行に上記したアウト玉回収通路33が備えられている。また、親島貯留タンク11の上流側上部に流入口30が設けられており、この流入口30は、ベースタンク24から流入するパチンコ玉を受け入れるための開口であり、ベースタンク24と親島貯留タンク11との間には、流入口30に接続される流入樋31(図1参照)が差し渡されている。このため、親島貯留タンク11は、流入口30からベースタンク24のパチンコ玉が絶えず流入されて流入口30付近までパチンコ玉が絶えず貯留された状態になっている。
【0031】
また、親島貯留タンク11は、親島A1のほぼ中央に立設される玉揚送装置1の一側部位(図3において左側)に設置されており、玉揚送装置1を挟んで反対側に設置されたパチンコ機3から排出されるアウト玉を回収するためのアウト玉回収樋13が親島貯留タンク11の玉揚送装置1側の側面に差し渡されている。このアウト玉回収樋13の下流端は、前記導入樋34の接続位置のやや上部である。
【0032】
また、親島A1の左側端部には、前述したように、遊技客が獲得したパチンコ玉を返却して計数するための玉計数装置2が設置されており、この玉計数装置2に返却されたパチンコ玉は、親島貯留タンク11側のアウト玉回収樋13によって回収されて親島貯留タンク11内に導かれる。また、アウト玉回収通路33の下流端及び図3の右側に示すアウト玉回収樋13の下流端は、底板32の下流端の上方に位置しており、底板32を流下するパチンコ玉よりもアウト玉回収樋33及びアウト玉回収樋13を流下するパチンコ玉が割り込んで優先されるようになっている。
【0033】
このように、親島貯留タンク11には、ベースタンク24のパチンコ玉がなくならない限り、絶えずほぼ一定量のパチンコ玉が貯留され、使用されたアウト玉や返却玉が流入した場合には、これらのパチンコ玉が親島貯留タンク11に貯留されたパチンコ玉よりも優先的に導入樋34に送られるようになっている。
【0034】
上記した親島貯留タンク11に貯留されていたパチンコ玉は、導入樋34により複数列に整列されて玉揚送装置1に送り込まれる。玉揚送装置1は、モータ内蔵プーリによって旋回駆動される揚送ベルトと該揚送ベルトに対面して設けられ且つ揚送ベルトとの間にパチンコ玉を挟持しながら研摩する研摩部材とを有し、前記導入樋34から導かれたパチンコ玉を揚送ベルトの摩擦力によって上部に研摩しながら揚送するものである。なお、玉揚送装置は、パチンコ玉が揚送できれば、他の形態のものであってもよい。
【0035】
玉揚送装置1によって揚送されたパチンコ玉は、親島上部タンク10に排出されるが、親島上部タンク10は、受け入れたパチンコ玉を補給樋12、供給樋22等に振り分ける機能を有している。親島上部タンク10は、直方体状に形成されるものであり、図4に示すように、その内部上方に玉揚送装置1の排出樋4が臨んでいる。この排出樋4の左斜め下方は、パチンコ玉を貯留するための供給玉貯留部83が形成されており、この供給玉貯留部83には、子島A2へパチンコ玉を供給するための供給樋22が接続される供給玉排出口16が形成されている。また、供給玉貯留部83の左側方には、壁面にそって補給通路82が形成され、供給玉貯留部83の右側方には、パチンコ玉を後述するオーバーフロー貯留部84にパチンコ玉を導くためのオーバーフロー通路36が形成されている。
【0036】
また、親島上部タンク10の下部両側方には、補給樋12が接続される補給樋連通口15が形成されており、左側方の補給樋連通口15には、前記補給通路82の下流端が臨んでいる。この補給通路82の下流端のやや上方から右側方の補給樋連通口15に向けて、親島上部タンク10の底面を構成する転動面37が下り傾斜して形成されている。また、右側方の補給樋連通口15の斜め上方には、子島A2から供給されるパチンコ玉を回収するための回収樋23が接続される回収玉受入口21が形成されている。また、親島上部タンク10の下部であって左右方向ほぼ中央の位置には、オーバーフロー通路36から送られるパチンコ玉と回収玉受入口21から送られるパチンコ玉を合流させて、後述する流出ダクト通路17に送るためのオーバーフロー貯留部84が形成されている。
【0037】
親島上部タンク10の下方であって玉揚送装置1に隣接する位置(図3において玉揚送装置1の手前側)には、オーバーフロー貯留部84内のパチンコ玉をベースタンク24に流出させるための流出箱14が備えられている。流出箱14の内部には、パチンコ玉が落下する流出ダクト通路17が形成され、この流出ダクト通路17の下端には、ベースタンク24につながる流出樋20(図2参照)が接続される流出口18が形成されている。また、流出ダクト通路17の上下方向ほぼ中央には、流出ダクト通路17を落下するパチンコ玉の勢いを弱めるための段差板19が形成されている。
【0038】
しかして、玉揚送装置1の排出樋4から排出されたパチンコ玉は、図4に示すように、補給通路82を落下し、そのまま左側の補給樋連通口15から補給樋12へ送られる。左側の補給樋12にパチンコ玉が行き渡り、左側の補給樋連通口15からパチンコ玉が満ちてくると、次にパチンコ玉は、転動面37を転動して、右側の補給樋連通口15から補給樋12へ送られる。このように、まず、優先的に自島の補給樋12に補給されるようにパチンコ玉が振り分けられる。両方の補給樋12へパチンコ玉が十分に行き渡り、補給通路82にパチンコ玉が充満してくると、次にパチンコ玉は、供給玉貯留部83に流れて供給玉排出口16から供給樋22を介して子島A2へ供給される。子島A2でパチンコ玉が充満してパチンコ玉が受け入れられなくなり、供給樋22及び供給玉貯留部83がパチンコ玉で充満すると、次にパチンコ玉は、オーバーフロー通路36,オーバーフロー貯留部84を介して流出ダクト通路17へ落下し、流出口18及び流出樋20を介してベースタンク24へ不要のパチンコ玉が送られる。また、子島A2から回収樋23を介して回収玉受入口21に送られてくるパチンコ玉もオーバーフロー貯留部84を介して流出ダクト通路17へ落下してベースタンク24へ送られる。
【0039】
このように、玉揚送装置1から排出されるパチンコ玉は、親島上部タンク10内で、自島の補給樋12,子島A2,ベースタンク24の順に送られるようになっている。なお、前述したように、親島貯留タンク11では、絶えずほぼ一定量のパチンコ玉が貯留されている。また、補給通路82及び供給玉貯留部83においてもパチンコ玉が充満している状態となっている。これは、補給通路82を流下する単位時間あたりのパチンコ玉量は、パチンコ機3の大当たりの数によって異なるが、基本的に玉揚送装置1で揚送されて排出される単位時間あたりのパチンコ玉量より少ないためである。これにより、親島A1から子島A2へは絶えずパチンコ玉が送られるようになっている。
【0040】
尚、玉揚送装置1から排出されるパチンコ玉は、補給通路84,供給玉貯留部83の順に優先して送られる構造を示したが、優先して送られる構造は、補給通路84が充満してから供給玉貯留部83に送られるような完全に優先されるものでも良いし、補給通路84と供給玉貯留部83とに同時に送られているが、補給通路84に送られる玉量の方が多いように優先されるものでも良い。
【0041】
次に、子島A2〜A4,B2,B3を図5乃至図7を参照して説明する。なお、子島A2〜A4,B2,B3は、玉計数装置2及びブロック間シャッター76があるか否か等、若干の相違があるが、基本的に同じ機能を有するものであるため、図5を参照して子島A3についてのみ説明し、他の子島A2,A4,B2,B3については、後に相違する点のみを説明する。
【0042】
図5において、子島A3には、前述したように、内部に少量のパチンコ玉を貯留する子島貯留タンク51が設けられている。この子島貯留タンク51に貯留されたパチンコ玉は、玉揚送装置1で子島上部タンク50に揚送された後、補給樋52でパチンコ機3に補給され、パチンコ機3で使用されたパチンコ玉は、回収経路としてのアウト玉回収樋53に放出されてアウト玉回収通路69を介して玉揚送装置1に導かれ、玉揚送装置1によって再び揚送されることにより、パチンコ玉が子島A3内を循環するのは、親島A1等と全く同様である。
【0043】
子島A3に内蔵される子島貯留タンク51は、直方体状に形成され、その底面に玉揚送装置1の導入樋70に向かって下り傾斜する底板68を有し、この底板68の上方には、底板68とほぼ平行に上記したアウト玉回収通路69が備えられている。また、子島貯留タンク51は、子島A3のほぼ中央に立設される玉揚送装置1の一側部位(図5において左側)に設置されており、玉揚送装置1を挟んで反対側に設置されたパチンコ機3から排出されるアウト玉を回収するためのアウト玉回収樋53が子島貯留タンク51の玉揚送装置1側の側面に差し渡されている。このアウト玉回収樋53の下流端は、前記導入樋70の接続位置のやや上部である。
【0044】
また、子島A3の左側端部には、遊技客が獲得したパチンコ玉を返却して計数するための玉計数装置2が設置されており、この玉計数装置2に返却されたパチンコ玉は、子島貯留タンク51側のアウト玉回収樋53によって回収されて子島貯留タンク51内に導かれる。
【0045】
また、アウト玉回収通路69の下流端及び図5の右側に示すアウト玉回収樋53の下流端は、底板68の下流端の上方に位置しており、底板68を流下するパチンコ玉よりもアウト玉回収通路69及びアウト玉回収樋53を流下するパチンコ玉が割り込んで優先されるようになっている。
【0046】
このように、子島貯留タンク51は、使用されたアウト玉や返却玉が流入した場合には、これらのパチンコ玉が子島貯留タンク51に貯留されたパチンコ玉よりも優先的に導入樋70に送られるようになっている。ここまでの構造は、親島貯留タンク11と同様である。
【0047】
また、このアウト玉回収樋53の上流端の上方には、玉計数装置2から流入するパチンコ玉を検知するためのJC返却玉センサ73が設置されている。このJC返却玉センサ73は、パチンコ玉の有無を検知し、玉有りと検知されている場合にはJC返却玉有信号を、玉無しと検知されている場合にはJC返却玉無信号をそれぞれ子島制御基板74に出力するものであるが、この制御については、後述する。また、サクション樋64を流下するパチンコ玉が排出される排出口89の少し上方であって子島貯留タンク51の壁面には、下限所定玉量検知出力手段としての下限センサ71が設置されている。この下限センサ71は、パチンコ玉の有無を検知し、玉有りと検知されている場合には下限玉有信号を、玉無しと検知されている場合には下限玉無信号をそれぞれ子島制御基板74に出力するものであるが、この制御については後述する。また、下限センサ71の設置位置は、サクション樋64の排出口89から排出されるパチンコ玉による貯留のみでは、設置位置までパチンコ玉が貯留することはない位置になっている。
【0048】
また、底板68の下流端の上方であって子島貯留タンク51の壁面には、所定玉量検知出力手段としての上限センサ72が設置されている。この上限センサ72は、パチンコ玉の有無を検知し、玉有りと検知されている場合には上限玉有信号を、玉無しと検知されている場合には上限玉無信号をそれぞれ子島制御基板74に出力するものであるが、この制御については後述する。
【0049】
また、子島貯留タンク51の玉揚送装置1側の壁面の上部には、後述するサクションダクト63から送られるパチンコ玉を子島貯留タンク51内に導くためのサクション樋64が壁面を貫通して設けられている。このサクション樋64の排出口89は、下限センサ71より少し下方の位置に臨んでいる。また、サクション樋64の上方には、後述するオーバーフローダクト61から送られるパチンコ玉を子島貯留タンク51内に導くためのオーバーフロー樋62が、子島貯留タンク51の玉揚送装置1側の壁面に接続されている。子島貯留タンク51の壁面のオーバーフロー樋62が接続された部分には、図示しない排出口が形成されており、オーバーフロー樋62で送られてきたパチンコ玉がこの排出口からサクション樋64の上面を流下して子島貯留タンク51内に導かれる。
【0050】
子島貯留タンク51内では、サクションダクト63及びサクション樋64を介して導かれたパチンコ玉は、図7に示すように、サクション樋64の排出口89から子島貯留タンク51の上流側に向けて排出され貯留される。後述するが、サクションダクト63及びサクション樋64には基本的に常時パチンコ玉が送られて来るため、子島貯留タンク51の貯留玉量は、最低でも排出口89付近まで充満するようになっている。また、オーバーフローダクト61及びオーバーフロー樋62を介して子島貯留タンク51内に導かれたパチンコ玉は、サクション樋64の上面を転動してサクション樋64の下流端から優先して落下し、下流端から落下できなくなるとサクション樋64の下流端側の側方から順に落下して子島貯留タンク51内に貯留される。
【0051】
このように、子島貯留タンク51内には、最低でもサクション樋62の排出口89まで貯留玉量が確保され、その後、遊技者の打ち込み玉や玉計数装置2の返却玉により子島貯留タンク51内でパチンコ玉量が次第に増加してくると、まず、下限センサ71によってパチンコ玉が検知される位置までパチンコ玉が充満する。更にパチンコ玉量が増加すると、次に上限センサ72によってパチンコ玉が検知される位置までパチンコ玉が充満するようになっている。
【0052】
上記した子島貯留タンク51に貯留されていたパチンコ玉は、導入樋70により複数列に整列されて玉揚送装置1に送り込まれ、玉揚送装置1によって揚送されて子島上部タンク50に排出されるが、子島上部タンク50は、図6に示すように、受け入れたパチンコ玉を補給樋52、供給樋22等に振り分ける機能を有している。子島上部タンク50は、直方体状に形成されるものであり、図6に示すように、その内部上方に玉揚送装置1の排出樋4が臨んでいる。この排出樋4の左斜め下方は、パチンコ玉を貯留するための供給玉貯留部86が形成されており、この供給玉貯留部86には、子島A4へパチンコ玉を供給するための供給樋22が接続される供給玉排出口56と、子島A2へパチンコ玉を供給するための回収樋23が接続される回収玉排出口57と、が形成されている。また、供給玉貯留部86の左側方には、壁面にそって補給通路85が形成され、供給玉貯留部86の右側方には、パチンコ玉を後述するオーバーフロー貯留部87にパチンコ玉を導くためのオーバーフロー通路36が形成されている。
【0053】
また、子島上部タンク50の下部両側方には、補給樋52が接続される補給樋連通口15が形成されており、左側方の補給樋連通口15には、前記補給通路85の下流端が臨んでいる。この補給通路85の下流端のやや上方から右側方の補給樋連通口15に向けて、子島上部タンク50の底面を構成する転動面37が下り傾斜して形成されている。また、右側方の補給樋連通口15の斜め上方には、子島A4から供給されるパチンコ玉を回収するための回収樋23が接続される回収玉受入口58と、子島A2から供給されるパチンコ玉を回収するための供給樋22が接続される供給玉受入口59が形成されている。なお、供給玉排出口56及び回収玉受入口58は、子島上部タンク50の一側面(図6の手前側)に形成され、回収玉排出口57及び供給玉受入口59は、子島上部タンク50の他側面(図6の奥側)に形成されている。
【0054】
また、子島上部タンク50の下部であって左右方向ほぼ中央の位置には、オーバーフロー通路36から送られるパチンコ玉と回収玉受入口58から送られるパチンコ玉を合流させて、後述するオーバーフローダクト通路80に送るためのオーバーフロー貯留部87が形成されている。また、オーバーフロー貯留部87の右側方には、供給玉受入口59から送られるパチンコ玉を後述するサクションダクト通路81に送るためのサクション通路88が壁面に沿って形成されている。
【0055】
上記のように、親島上部タンク10に接続される供給樋22及び回収樋23は、それぞれ1つであるのに対し、子島上部タンク50に接続される供給樋22及び回収樋23は、それぞれ2つであるが、これは、親島A1等には、隣接するパチンコ島台が一側方にしか存在しないのに対して、子島A2等には、隣接するパチンコ島台が下手島側と上手島側の両側方に存在するためである。
【0056】
また、子島上部タンク50の回収樋23の上流端に当る部分、即ち、回収玉排出口57には、回収樋23によるパチンコ玉の回収を停止させるための前述した回収シャッター60が備えられている。
【0057】
図6に示すように、子島上部タンク50の下方には、オーバーフロー通路36から誘導されるパチンコ玉と回収玉受入口58から流入するパチンコ玉をオーバーフロー貯留部87で合流させて子島貯留タンク51に誘導するオーバーフロー経路の一部を構成するオーバーフローダクト通路80と供給玉受入口59から流入するパチンコ玉を子島貯留タンク51に誘導するサクション経路の一部を構成するサクションダクト通路81を内部に形成する流出箱54が備えられている。流出箱54は、図5に示すように、玉揚送装置1に隣接する位置(図5において玉揚送装置1の手前側)に備えられるオーバーフローダクト61及びサクションダクト63の上部に位置し、オーバーフローダクト通路80及びサクションダクト通路81には、落下するパチンコ玉の勢いを弱めるための段差板65がそれぞれ形成されている。
【0058】
また、オーバーフローダクト通路80の下端部付近には、玉揚送装置1を緊急停止させるための緊急停止センサ67が設けられている。この緊急停止センサ67は、パチンコ玉の有無を検知し、玉有りと検知されている場合には緊急停止玉有信号を、玉無しと検知されている場合には緊急停止玉無信号をそれぞれ子島制御基板74に出力するものであるが、この制御については後述する。
【0059】
オーバーフローダクト61は、オーバーフロー経路の一部を構成するものであり、流出箱54の下端から子島貯留タンク51の上端部高さ付近の位置に亘って垂直に形成されている。オーバーフローダクト61の内部には、オーバーフローダクト61内を落下するパチンコ玉の勢いを弱めるための段差板65が複数個形成され、その下端には、パチンコ玉を子島貯留タンク51内に導くためのオーバーフロー樋62が接続されている。また、オーバーフローダクト61の下端部付近には、玉計数装置2へパチンコ玉が返却をできないようにするためのJCセンサ66が設けられている。このJCセンサ66は、パチンコ玉の有無を検知し、玉有りと検知されている場合にJC玉有信号を、玉無しと検知されている場合にはJC玉無信号をそれぞれ子島制御基板74に出力するものであるが、この制御については後述する。
【0060】
サクションダクト63は、サクション経路の一部を構成するもので、流出箱54の下端からオーバーフローダクト61の下端部よりやや下方の位置に亘って垂直に形成されている。サクションダクト63の内部には、オーバーフローダクト61と同様に、サクションダクト63内を落下するパチンコ玉の勢いを弱めるための段差板65が複数個形成され、その下端には、パチンコ玉を子島貯留タンク51内に導くためのサクション樋64が接続されている。
【0061】
しかして、玉揚送装置1の排出樋4から排出されたパチンコ玉は、親島上部タンク10と同様、図6に示すように、まず、優先的に補給通路85を介して補給樋連通口15から自島の補給樋52に補給されるようにパチンコ玉が振り分けられる。両方の補給樋52へパチンコ玉が十分に行き渡り、補給通路85にパチンコ玉が充満してくると、次にパチンコ玉は、供給玉貯留部86に流れて供給玉排出口56から供給樋22を介して上手島である子島A4へ供給されるようになる。なお、回収玉排出口57から回収樋23を介して下手島である子島A2へのパチンコ玉の流出は、回収シャッター60の状態によって異なり、回収シャッター60が開放されていればパチンコ玉が流れ、回収シャッター60が閉塞していればパチンコ玉は流れない。供給玉貯留部86がパチンコ玉で充満すると、次にパチンコ玉は、オーバーフロー通路36に流れ、オーバーフロー経路であるオーバーフロー通路36,オーバーフロー貯留部87,流出箱54のオーバーフローダクト通路80,オーバーフローダクト61,オーバーフロー樋62を介して子島貯留タンク51へ導かれるようになっている。このように、玉揚送装置1から排出されるパチンコ玉は、子島上部タンク50内で、自島の補給樋52,隣接するパチンコ島台A2,A4,子島貯留タンク51の順に送られるようになっている。
【0062】
尚、玉揚送装置1から排出されるパチンコ玉は、補給通路85,供給玉貯留部86の順に優先して送られる構造を示したが、優先して送られる構造は、補給通路85が充満してから供給玉貯留部86に送られるような完全に優先されるものでも良いし、補給通路85と供給玉貯留部86とに同時に送られているが、補給通路85に送られる玉量の方が多いように優先されるものでも良い。
【0063】
また、下手島である子島A2から供給樋22を介して供給玉受入口59から供給されるパチンコ玉は、サクション経路であるサクション通路88,流出箱54のサクションダクト通路81,サクションダクト63,サクション樋64を介して子島貯留タンク51へ導かれるようになっている。
【0064】
このように、子島A3の下手島である子島A2から供給されるパチンコ玉は、サクション経路を介して子島貯留タンク51へ送られるようになっており、このサクション経路は、常にパチンコ玉で充満するようになっている。これは、前述したように親島A1から供給樋22を介して子島A2に絶えずパチンコ玉が供給されており、子島A2では、前述した子島A3と同様な子島上部タンク50であるため、自島の補給通路85が充満していれば、補給通路85から溢れたパチンコ玉は、全て上手島である子島A3へ送られるためである。尚、補給通路85を流下する単位時間あたりのパチンコ玉量は、パチンコ機3の大当りの数によって異なるが、基本的に玉揚送装置1で揚送されて排出される単位時間あたりのパチンコ玉量よりも少ないため、子島A2から子島A3へは絶えずパチンコ玉が送られるようになっている。
【0065】
また、上手島である子島A4から回収樋23を介して回収玉受入口58から送られてきたパチンコ玉は、オーバーフロー経路を介して子島貯留タンク51へ導かれるようになっている。
【0066】
以上、子島A3について説明してきたが、次に、子島A3と子島A2,A4,B2,B3との相違点を、図2を参照して説明する。まず、子島A2には、玉計数装置2が設置されておらず、また、子島A2に設置される玉揚送装置1は、その排出樋4が子島A3の玉揚送装置1の排出樋4と反対方向に向くように設置されている。また、子島A2の子島貯留タンク51,供給樋22,回収樋23及び回収シャッター60は、パチンコ島台の長手方向で、玉揚送装置1を挟んで子島A3の子島貯留タンク51,供給樋22,回収樋23及び回収シャッター60と対称の位置に取り付けられている。
【0067】
次に、子島A4には、玉計数装置2が設置されておらず、また、子島A4に設置される玉揚送装置1は、その排出樋4が子島A3の玉揚送装置1の排出樋4と反対方向に向くように設置されている。また、子島A4の子島貯留タンク51,下手島側に位置する供給樋22,回収樋23及び回収シャッター60は、パチンコ島台の長手方向で、玉揚送装置1を挟んで子島A3の子島貯留タンク51,下手島側に位置する供給樋22,回収樋23及び回収シャッター60と対称の位置に取り付けられている。また、子島A4の上手島に相当する子島B3との間には、供給樋22,回収樋23ではなく、ブロック間供給樋77,78が取り付けられ、ブロック間供給樋77の上流端には、ブロック間シャッター76が設置されている。
【0068】
次に、子島B2には、玉計数装置2が設置されておらず、また、子島B2に設置される玉揚送装置1は、その排出樋4が子島A3の玉揚送装置1の排出樋4と反対方向に向くように設置されている。また、子島B2の子島貯留タンク51は、パチンコ島台の長手方向で、玉揚送装置1を挟んで子島A3の子島貯留タンク51と対称の位置に取り付けられている。また、子島B2の供給樋22,回収樋23及び回収シャッター60は、玉揚送装置1を中心に子島A3の供給樋22,回収樋23及び回収シャッター60を180°回転させた位置関係で取り付けられている。
【0069】
次に、子島B3の下手島側に位置する供給樋22,回収樋23及び回収シャッター60は、子島A4を挟んで子島A3の下手島側に位置する供給樋22,回収樋23及び回収シャッター60と対称の位置に取り付けられている。また、子島A3の上手島に相当する子島A4には、供給樋22,回収樋23ではなく、ブロック間供給樋77,78が取り付けられ、ブロック間供給樋78の上流端には、ブロック間シャッター76が設置されている。このブロック間供給樋77,78は、上記した子島A4に取り付けられるブロック間供給樋77,78のことであり、島台ブロックAで使用する玉を貯留する親島A1のベースタンク24の貯留量と島台ブロックBで使用する玉を貯留する親島B1のベースタンク24の貯留量に基づいて島台ブロックAと島台ブロックBとの間でパチンコ玉のやり取りを行なうためのものである。
【0070】
ここで、島台ブロックを代表して島台ブロックAにおける全体の玉流れについて説明する。まず、玉の供給について説明すると、親島A1から供給樋22を介して子島A2へ、子島A2から供給樋22を介して子島A3へ、子島A3から供給樋22を介して子島A4へ、常に玉が下手島から上手島へ供給されるようになっている。このため、全ての供給樋22、全ての子島A2,A3,A4のサクション経路、子島貯留タンク51内のサクション樋の排出口89付近までは基本的に常時玉が充満している状態になっており、子島A2,A3,A4で玉が不足することはまず発生しないようになっている。次に、玉の回収について説明すると、子島A4からは回収樋23を介して子島A3へ、子島A3からは回収樋23を介して子島A2へ子島A2からは回収樋23を介して親島A1へ、玉が上手島から下手島へ送られ、最終的には、ベースタンク24に回収されるようになっている。このため、子島A2,A3,A4が玉で飽和状態になることがまず発生しないようになっている。尚、回収においては、後述する制御により回収シャッター60を開放することにより行われる。
【0071】
次に、貯留空間について説明する。本実施例の貯留空間は、所定玉量である上限センサ72以上のパチンコ玉が貯留される空間である。具体的には、子島貯留タンク51の上限センサ72以上の空間、オーバーフローダクト61内部の空間である。尚、貯留空間の容量は、所定玉量である上限センサ72の設置位置によって変更可能であるため、例えば、多量の貯留空間が必要であれば、上限センサ72の設置位置を図5に示した位置よりも下限センサ71寄りに設置すれば良い。これを簡単にするため、上限センサ72及び下限センサ73を移動可能に設置するような構造にしても良い。
【0072】
以上、島交流形式の各パチンコ島台の構造について説明してきたが、次に、制御系の構成について、図8乃至図10を参照して説明する。図8は、親島A1等に設けられるベースタンク24のパチンコ玉貯留量を出力する親島制御基板35の制御系を示すブロック図であり、図9は、子島A2等でのパチンコ玉の移動を制御する子島制御基板74の制御系を示すブロック図であり、図10は、島台ブロックA及び島台ブロックBとの間でのパチンコ玉の移動を制御するブロック間玉量制御基板75の制御系を示すブロック図である。
【0073】
図8において、親島制御基板35は、各種の制御処理を行うCPU90,CPU90で実行される各種制御プログラムやデータ等を記憶するROM91,CPU90によって作動領域として利用される半導体メモリであるRAM92及び入出力ポート93を備えている。親島制御基板35には、1レベルセンサ25,2レベルセンサ26,3レベルセンサ27,4レベルセンサ28及び5レベルセンサ29が入出力ポート93を介して接続されている。また、符号94に示すように、入出力ポート93を介してブロック間玉量制御基板75に玉量信号を出力するようになっている。このように、親島制御基板35は、ベースタンク24に設置される上記した1レベルセンサ25,2レベルセンサ26,3レベルセンサ27,4レベルセンサ28及び5レベルセンサ29から出力される玉量有信号又は玉量無信号を受信し、ベースタンク24に貯留されるパチンコ玉貯留量を0〜5レベルの6段階の何れかの玉量信号をブロック間玉量制御基板75に出力(図2において、2点鎖線で示す矢印)するものである。
【0074】
図9において、子島制御基板74は、子島での各種の設定を行なうための島設定SW100,各種の制御処理を行うCPU101,CPU101で実行される各種制御プログラムやデータ等を記憶するROM102,CPU101によって作動領域として利用される半導体メモリであるRAM103及び入出力ポート104を備えている。島設定SW100は、この子島制御基板74が備えられる子島に玉計数装置2があるか否か、及びブロック間シャッター76があるか否かを設定するものである。
【0075】
子島制御基板74には、下限センサ71,上限センサ72,JC返却玉センサ73,JCセンサ66,緊急停止センサ67,回収シャッター60,ブロック間シャッター76及び玉揚送装置1が入出力ポート104を介して接続されており、下限センサ71から出力される下限玉有信号又は下限玉無信号を、上限センサ72から出力される上限玉有信号又は下限玉無信号を、JC返却玉センサ73から出力されるJC返却玉有信号又はJC返却玉無信号を、JCセンサ66から出力されるJC玉有信号又はJC玉無信号を、緊急停止センサ67から出力される緊急停止玉有信号又は緊急停止玉無信号を、それぞれ受信するようになっている。また、入出力ポート104を介して、符号105に示すように下手島から閉塞指示信号を、及び符号106に示すようにブロック間玉量制御基板75から開放指示信号を受信するようになっている。また、入出力ポート104を介して、符号107で示すように、上手島へ閉塞指示信号を出力するようになっている。なお、符号105では、図中、「下手島からの閉塞指示信号入力」とあるが、子島A4については、子島A3からの閉塞指示信号だけでなく、子島B3からの閉塞指示信号も受信し、子島B3については、子島B2からの閉塞指示信号だけでなく、子島A4からの閉塞指示信号も受信するようになっている。これは、子島A4は、島台ブロックBから見た場合に子島B3の上手島に相当し、逆に、子島B3は、島台ブロックAから見た場合に子島A4の上手島に相当するとして扱い、後述するブロック間制御処理S5を子島A4と子島B3の状況に合わせて円滑に行わせるためである。
【0076】
図10において、ブロック間玉量制御基板75は、各種の制御処理を行うCPU110,CPU110で実行される各種制御プログラムやデータ等を記憶するROM111,CPU110によって作動領域として利用される半導体メモリであるRAM112及び入出力ポート113を備えている。
【0077】
ブロック間玉量制御基板75は、入出力ポート113を介して、符号114に示すように、親島A1の親島制御基板35からAブロック玉量信号(図2において、親島A1の親島制御基板35からブロック間玉量制御基板75に向かって2点鎖線で示す矢印)あるいは親島B1の親島制御基板35からBブロック玉量信号(図2において、親島B1の親島制御基板35からブロック間玉量制御基板75に向かって2点鎖線で示す矢印)を受信し、符号116に示すように、入出力ポート113を介して、全子島A2〜A4,B2,B3の子島制御基板74に回収シャッター60の開放指示信号(図2において、ブロック間玉量制御基板75から各子島制御基板74に向かって細い破線で示す矢印)を出力する。
【0078】
次に、上記した、子島制御基板74及びブロック間玉量制御基板75において繰り返し行なわれる制御処理について図11乃至図18を参照して説明する。図11は、子島制御基板74において行なわれる制御処理のルーチンであり、図12は、基本制御処理を示すサブルーチンであり、図13は、JC返却制御処理を示すサブルーチンであり、図14は、オーバーフロー制御処理を示すサブルーチンであり、図15は、回収シャッター制御処理を示すサブルーチンであり、図16は、ブロック間シャッター制御処理を示すサブルーチンであり、図17は、玉揚送装置緊急停止制御処理を示すサブルーチンであり、図18は、ブロック間玉量制御基板75で行なわれるブロック間玉量制御のルーチンである。
【0079】
図11において、子島制御基板74では、ステップ1の基本制御処理,ステップ2のJC返却制御処理,ステップ3のオーバーフロー制御処理,ステップ4の回収シャッター制御処理,ステップ5のブロック間シャッター制御処理及びステップ6の玉揚送装置緊急停止制御処理の順に処理が繰り返し行なわれる。
【0080】
まず、図12に示す基本制御処理のサブルーチンにおいて、ステップ10で子島貯留タンク51の上限センサ72がONしているか否かが判別される。上限センサ72がONしていると判別された場合、即ち、子島貯留タンク51のパチンコ玉貯留量が所定玉量である上限センサ72に達し、上限玉有信号が出力されているときは、ステップ11で基本フラグをONにする。上限センサ72がONしていないと判別された場合、即ち、子島貯留タンク51のパチンコ玉貯留量が所定玉量である上限センサ72に達しておらず、上限玉無信号が出力されているときは、ステップ12で下限センサ71がONしているか否かが判別される。下限センサ71がONしていると判別された場合、即ち、子島貯留タンク51のパチンコ玉貯留量が下限所定玉量である下限センサ71に達し、下限玉有信号が出力されているときは、そのまま処理を終了する。下限センサ71がONしていない場合、即ち、子島貯留タンク51のパチンコ玉貯留量が下限所定玉量である下限センサ71に達しておらず、下限玉無信号が出力されているときは、ステップ13で基本フラグをOFFにして処理を終了する。
【0081】
次に、図13に示すJC返却制御処理のサブルーチンにおいて、ステップ20でJC返却玉センサ73がONしているか否かが判別される。JC返却玉センサ73がONしていると判別されている場合、即ち、玉計数装置2にパチンコ玉が返却されてJC玉返却センサ73で玉有りと検知してJC返却玉有信号が出力されているときは、ステップ28でJC返却フラグをONにし、ステップ29でタイマをクリアし、ステップ30でタイマフラグをOFFにし、ステップ31でタイムオーバーフラグをOFFにした後、処理を終了する。
【0082】
一方、ステップ20でJC返却玉センサ73がONしていないと判別された場合、即ち、玉計数装置2にパチンコ玉が返却されておらず、JC返却玉センサ73で玉無しと検知してJC返却玉無信号が出力されているときは、ステップ21でタイムオーバーフラグがONしているか否かが判別される。タイムオーバーフラグがONしていると判別された場合、即ち、後述するステップ24でセットされたタイマが設定された時間を超えているときは、そのまま処理を終了する。タイムオーバーフラグがONしていないと判別されたときは、ステップ22でタイマフラグがONしているか否かが判別される。タイマフラグがONしていると判別された場合、即ち、タイマが動作しているときは、ステップ25に進む。タイマフラグがONしていないと判別された場合、即ち、タイマが動作していないときは、ステップ23でタイマフラグをONにし、ステップ24でタイマを動作させた後、ステップ25に進む。
【0083】
ステップ25では、タイマがタイムオーバーしていないか否かが判別される。タイムオーバーしていないと判別された場合、即ち、タイマが動作しているときは、そのまま処理を終了する。タイムオーバーしたと判別された場合には、ステップ26でJC返却フラグをOFFにし、ステップ27でタイムオーバーフラグをONにした後、処理を終了する。
【0084】
上記した制御を、実際に玉計数装置2にパチンコ玉が返却された場合に沿って説明すると、まず、玉計数装置2にパチンコ玉が返却された場合、JC返却玉センサ73がONしてステップ28〜ステップ31が繰り返し実行される。玉計数装置2へのパチンコ玉の返却が終了すると、終了した時点とほぼ同時にJC返却玉センサ73がONでなくなり、ステップ20からステップ21に進むが、この時点では、ステップ30,31によってタイマーフラグ及びタイムオーバーフラグがOFFとなっているため、ステップ23でタイマフラグがONとなり、ステップ24でタイマがセットされてステップ25に進む。即ち、玉計数装置2へのパチンコ玉の返却が終了した時点とほぼ同時にタイマが動作し始めることとなる。ステップ25までのルーチンは、ステップ25でタイムオーバーするまで、即ち、タイマで設定された時間が経過するまで繰り返される。ただし、ステップ22で一度タイマフラグがONとなった後は、ステップ23,24は行なわれることなく、ステップ25に進む。ステップ25までのルーチンを繰り返して、タイマで設定された時間が経過すると、ONとなっていたJC返却玉フラグがステップ26でOFFとなり、ステップ27でタイムオーバーフラグがONとなる。このため、次の玉計数装置2へのパチンコ玉の返却があるまでは、ステップ20,21のルーチンが繰り返される。
【0085】
次に、図14に示すオーバーフロー制御処理のサブルーチンにおいて、ステップ40でJCセンサ66がONしているか否かが判別される。JCセンサ66がONしていると判別された場合、即ち、子島貯留タンク51のパチンコ玉貯留量が所定玉量を超えてさらにオーバーフローダクト61のJCセンサ66に達し、JC玉有信号が出力されているときは、ステップ41で玉計数装置(図中、JCと記載)2を閉塞して玉計数装置2にパチンコ玉を返却できないようにし、ステップ42でオーバーフローフラグをONにした後、処理を終了する。ステップ40でJCセンサ66がONしていないと判別された場合、即ち、子島貯留タンク51のパチンコ玉貯留量がJCセンサ66に達せず、JC玉無信号が出力されているときは、ステップ43で玉計数装置2を開放して玉計数装置2にパチンコ玉を返却できるようにし、ステップ44でオーバーフローフラグをOFFにした後、処理を終了する。
【0086】
次に、図15に示す、パチンコ玉流動指示手段,パチンコ玉流動変更指示手段,返却玉流動指示手段及び隣島パチンコ玉流動変更指示手段を含む回収シャッター制御処理のサブルーチンにおいて、ステップ50で下手島から回収シャッター60の閉塞指示信号(図2において、各子島制御基板74から各子島制御基板74に向かって太い破線で示す矢印)があるか否かが判別される。閉塞指示信号があると判別された場合には、ステップ55で回収シャッター閉塞信号(図2において、各子島制御基板74から回収シャッター60に向かって1点鎖線で示す矢印)が出力されて回収シャッター60が閉塞される。閉塞指示信号がないと判別された場合には、ステップ51でオーバーフローフラグがONしているか否かが判別される。オーバーフローフラグがONしていると判別された場合、即ち、オーバーフロー制御処理のステップ42でオーバーフローフラグがONしているときは、ステップ56で回収シャッター開放信号(図2において、各子島制御基板74から回収シャッター60に向かって1点鎖線で示す矢印)が出力されて回収シャッター60を開放した後、ステップ57に進む。オーバーフローフラグがONしていないと判別された場合には、ステップ52でJC返却フラグがONしているか否かが判別される。JC返却フラグがONしていると判別された場合、即ち、JC返却制御処理のステップ28でJC返却フラグがONしているときは、ステップ56で回収シャッター60を開放した後、ステップ57に進む。JC返却フラグがONしていないと判別された場合には、ステップ53で基本フラグがONしているか否かが判別される。基本フラグがONしていると判別された場合、即ち、基本制御処理のステップ11で基本フラグがONしているときは、ステップ56で回収シャッター60を開放した後、ステップ57に進む。基本フラグがONしていないと判別された場合には、ステップ54でブロック間玉量制御基板75から開放指示信号があるか否かが判別される。ブロック間玉量制御基板75からの開放指示信号とは、後述するように、島台ブロックAのベースタンク24と島台ブロックBのベースタンク24とでパチンコ玉貯留量に差がある場合、両ベースタンク24の貯留玉量が均等になるように回収シャッター60あるいはブロック間シャッター76を開放させるためブロック間玉量制御基板75から各子島制御基板74に出力される信号である。
【0087】
ブロック間玉量制御基板75から開放指示信号があると判別された場合には、ステップ56で回収シャッター60を開放した後、ステップ57に進む。ブロック間玉量制御基板75から開放指示信号がないと判別された場合には、ステップ55で回収シャッター閉塞信号が出力されて回収シャッター60を閉塞した後、ステップ57に進む。
【0088】
ステップ57では、オーバーフローフラグがONしているか否かが判別される。オーバーフローフラグがONしていると判別された場合、即ち、オーバーフロー制御処理のステップ42でオーバーフローフラグがONしているときは、ステップ60で上手島へ回収シャッター60の閉塞指示信号を出力した後、処理を終了する。オーバーフローフラグがONしていないと判別された場合には、ステップ58でJC返却フラグがONしているか否かが判別される。JC返却フラグがONしていると判別された場合、即ち、JC返却制御処理のステップ28でJC返却フラグがONしているときは、ステップ60で上手島へ回収シャッター60の閉塞指示信号を出力した後、処理を終了する。JC返却フラグがONしていないと判別された場合には、ステップ59で上手島への回収シャッター60の閉塞指示信号の出力を停止した後、処理を終了する。
【0089】
上記した制御を、実際の子島で発生する場合に沿って説明する。
【0090】
まず、玉計数装置2が設置された子島として子島A3を代表に説明する。子島A3のパチンコ玉貯留量が上限センサ72未満の場合、即ち、上限玉無信号を受信している場合には、回収シャッター60は閉塞した状態になっており、子島A2に玉を供給することはない。この上限センサ72未満の状態が自島のパチンコ玉貯留量が過剰でない正常な状態である。
【0091】
やがて、パチンコ機3からのアウト玉等でパチンコ玉貯留量が増加し、上限センサ72以上になった場合、即ち、上限玉有信号を受信した場合には、回収シャッター60が開放した状態になり、子島A2に玉を供給して子島A3のパチンコ玉貯留量が減少するようになっている。そして、減少し続ける子島A3のパチンコ玉貯留量が下限センサ71未満になった場合、即ち、下限玉無信号を受信した場合には、回収シャッター60が閉塞した状態となり、子島A2への玉供給が停止されて子島A3のパチンコ玉貯留量がこれ以上減少しないようになっている。
【0092】
このように、子島A3のパチンコ玉貯留量は、上限センサ72と下限センサ71の信号に基づいて回収シャッター60を制御することで上限センサ72未満の正常な状態に維持されるようになっている。尚、上限センサ72のみで回収シャッター60の開放と閉塞を制御するようにしても良いが、この場合、回収シャッター60の動作が頻繁に行われてしまい、回収シャッター60の寿命が短くなるという欠点が生じる。本実施例では、一旦上限センサ72以上になったら、下限センサ71未満になるまでパチンコ玉貯留量を連続して減少させるため、このような欠点はない。
【0093】
次に、玉計数装置2に玉が返却された場合、即ち、JC返却玉有信号を受信した場合には、回収シャッター60が開放した状態となり、子島A2に玉を供給して子島A3のパチンコ玉貯留量が急激に増加しないようになっている。この制御は、単位時間あたりで子島A2に供給する玉量よりも玉計数装置2から流入される玉量の方が多くなる高性能な玉計数装置2が設置された場合に対応するものである。詳述すると、このような高性能な玉計数装置2に玉が返却された場合、子島A3のパチンコ玉貯留量が急激に増加していくことが明らかであるため、子島A3ではパチンコ玉貯留量に関係なく、返却されたとほぼ同時に子島A2への供給が開始される。これにより、子島A3における単位時間あたりに増加する玉量を少なくすることができ、子島A3のパチンコ玉貯留量が急激に増加しないようになっている。
【0094】
尚、単位時間あたりで子島A2に供給する玉量よりも玉計数装置2から流入される玉量の方が少ない玉計数装置2が設置された場合には、この制御が無くても良い。なぜなら、パチンコ玉貯留量が増加して上限センサ71以上になってから子島A2に玉を供給すれば対応することが可能だからである。
【0095】
次に、高性能な玉計数装置2に多量の玉が返却された場合、まず、前述した回収シャッター60を開放する制御が行われるが、子島A3のパチンコ玉貯留量は少しずつ増加する。やがて、パチンコ玉貯留量が上限センサ71位置を超えることがあるが、予め確保しておいた貯留空間に玉が貯まるようになっている。このため、多量の玉が返却された場合であっても予め確保しておいた貯留空間に玉を貯留することで対応することが可能となっている。
【0096】
また、少ないケースではあるが、パチンコ玉貯留量がさらに増加した場合、即ち、JCセンサ66からJC玉有信号を受信した場合には、玉計数装置2を閉鎖して子島A3のパチンコ玉貯留量がこれ以上増加しないようになっている。尚、玉計数装置2を閉鎖するタイミングは、本実施例では、JC玉有信号で即座に閉鎖しているが、返却している遊技者の返却が終了してから閉鎖するようにしても良い。
【0097】
ここまでの制御は、子島A3の回収シャッター60と玉計数装置2の制御に関するものである。
【0098】
次に、上手島である子島A4に子島A3から送信される閉塞指示信号について説明する。閉塞指示信号は、JC返却玉有信号及びJC玉有信号を受信した場合に子島A4に送信されるようになっており、子島A4がこの信号を受信すると、回収シャッター60を閉塞して子島A4から子島A3に玉が供給されないようになっている。子島A3がJC返却玉有信号を受信している場合、即ち、玉計数装置2に玉が返却されている場合は、返却玉の量が分からないため、予め子島A4からの玉供給を停止して多量の玉返却に備えるためである。また、子島A3がJC玉有信号を受信している場合、即ち、子島A3のパチンコ玉貯留量が過剰になっている場合は、これ以上玉を貯留することが困難な状態であるため、子島A4からの玉供給を停止するためである。
【0099】
このように、子島A3では、パチンコ玉貯留量の増加が予想される場合、及びパチンコ玉貯留量が過剰の場合に閉塞指示信号を送信して子島A4からの玉供給を停止させ、子島A3のパチンコ玉貯留量が飽和状態になるのを防止するようになっている。尚、子島A4には玉計数装置2が設置されておらずパチンコ機3からの排出玉のみでしかパチンコ玉貯留量が増加しないため、急激にパチンコ玉貯留量が増加することはなく、玉供給が停止されても何ら支障は無い。
【0100】
次に、玉計数装置2が設置されていない子島として子島A2を代表に説明する。尚、説明は上述した子島A3と異なるところのみ説明する。
【0101】
子島A2は、玉計数装置2が設置しておらず、パチンコ機3からの排出玉のみでしかパチンコ玉貯留量が増加しないため、急激にパチンコ玉貯留量が増加することはない。このため、基本的には上限センサ72と下限センサ71の信号に基づいて回収シャッター60を制御することのみでパチンコ玉貯留量が過剰でない正常な状態を維持することができる。このように、子島A2のパチンコ玉貯留量が増加してJCセンサ66がONすることが殆ど無いため、子島A3に閉塞指示信号が送信されることは無い。よって、基本的には、子島A3から子島A2への玉供給が停止されることな無く、子島A3が飽和状態にならないようになっている。
【0102】
次に、図16に示すブロック間シャッター制御処理のサブルーチンにおいて、ステップ70でブロック間シャッター76があるか否かが判別される。このブロック間シャッター76は、子島A4及び子島B3にのみ設置されるものである。ブロック間シャッター76があるか否かは、子島制御基板74の島設定SW100で設定されるものであり、子島A4及び子島B3の子島制御基板74では、ブロック間シャッター76が設置されている旨の設定がなされ、その他の子島A2,A3,B2の子島制御基板74では、ブロック間シャッター76が設置されていない旨の設定がなされている。
【0103】
ステップ70でブロック間シャッター76がないと判別された場合、即ち、子島A2,A3,B2であるときは、そのまま処理を終了する。ブロック間シャッター76があると判別された場合、即ち、子島A4,B3であるときは、ステップ71で他ブロック最上手島(子島A4が島台ブロックBの他ブロック最上手島であり、子島B3が島台ブロックAの他ブロック最上手島である)からブロック間シャッター76の閉塞指示信号があるか否かが判別される。なお、この他ブロック最上手島からブロック間シャッター76の閉塞指示信号は、回収シャッター制御処理のステップ60で出力される閉塞指示信号である。
【0104】
ステップ71で閉塞指示信号があると判別された場合には、ステップ74でブロック間シャッター76を閉塞した後、処理を終了する。閉塞指示信号がないと判別された場合には、ステップ72でブロック間玉量制御基板75からブロック間シャッター76の開放指示信号があるか否かが判別される。開放指示信号がないと判別された場合には、ステップ74でブロック間シャッター閉塞信号(図2において、各子島制御基板74からブロック間シャッター76に向かって1点鎖線で示す矢印)が出力されてブロック間シャッター76を閉塞した後、処理を終了する。開放指示信号があると判別された場合には、ステップ73でブロック間シャッター開放信号(図2において、各子島制御基板74からブロック間シャッター76に向かって1点鎖線で示す矢印)が出力されてブロック間シャッター76を開放した後、処理を終了する。
【0105】
上記のように、他ブロック最上手島からブロック間シャッター76の閉塞指示信号が出力されておらず、ブロック間玉量制御基板75からブロック間シャッター76の開放指示信号が出力されている場合に自島のブロック間シャッター76が開放される。その優先順位は、他ブロック最上手島からの閉塞指示信号,ブロック間玉量制御基板75からの開放指示信号の順である。即ち、ステップ72での開放指示信号が出力されていても、ステップ71で閉塞指示信号が出力されていれば、ブロック間シャッター76が閉塞する。
【0106】
次に、図17に示す玉揚送装置緊急停止制御処理のサブルーチンにおいて、ステップ80で緊急停止センサ67がONしているか否かが判別される。緊急停止センサ67がONしていないと判別された場合、即ち、緊急停止玉無信号が出力されているときは、そのまま処理を終了する。緊急停止センサ67がONしていると判別された場合、即ち、子島貯留タンク51のパチンコ玉貯留量が何らかの原因で異常に増加して流出箱54のオーバーフローダクト通路80にまで達し、緊急停止玉有信号が出力されているときは、ステップ81で玉揚送装置1を停止した後、処理を終了する。
【0107】
上記した制御は、子島が飽和した状態になった場合、即ち、緊急停止玉有信号を受信した場合に、玉揚送装置1を緊急停止させて玉揚送装置1が故障することを防止するようになっている。尚、この制御は、玉の溜まり方が異常等の何らかの異常がない限り殆ど実行されることはない。
【0108】
次に、図18に示すブロック間玉量制御基板75で行なわれるブロック間玉量制御のルーチンにおいて、ステップ90で島台ブロックA(図中、Aブロックと記載)のベースタンク(図中、BTと記載)24と島台ブロックB(図中、Bブロックと記載)のベースタンク24との貯留玉量レベルの比較が行なわれる。両ベースタンク24の貯留玉量レベルが同程度である場合には、ステップ91で各子島制御基板74への回収シャッター60及びブロック間シャッター76への開放指示信号の出力が停止されて再びステップ90が実行される。島台ブロックAのベースタンク24の貯留玉量レベルが、島台ブロックBのベースタンク24の貯留玉量レベルよりも多いと判別された場合には、ステップ92で島台ブロックAから島台ブロックBにパチンコ玉を供給するブロック間シャッター76、即ち、子島A4のブロック間シャッター76及び島台ブロックBのすべての回収シャッター60の開放を指示する開放指示信号が子島制御基板74に出力されて再びステップ90が実行される。このように、子島A4のブロック間シャッター76及び島台ブロックBのすべての回収シャッター60が開放することにより、子島A4から子島B3へ、子島B3から子島B2へ、子島B2から親島B1へ、それぞれブロック間供給樋77又は回収樋23を介してパチンコ玉が送られる。尚、子島A4のパチンコ玉貯留量が減少するが、子島A4へは子島A3から、子島A3へは子島A2から、子島A2へは親島A1からそれぞれ供給樋22を介して常に玉が供給されているため、玉が不足することはない。また、これにより、親島A1のベースタンク24のパチンコ玉貯留量が減少するため、やがて、両ベースタンク24の貯留玉量レベルが同レベルとなる。
【0109】
また、島台ブロックBのベースタンク24の貯留玉量レベルが、島台ブロックAのベースタンク24の貯留玉量レベルよりも多いと判別された場合には、島台ブロックBから島台ブロックAにパチンコ玉を供給するブロック間シャッター76、即ち、子島Bのブロック間シャッター76及び島台ブロックAのすべての回収シャッター60の開放を指示する開放指示信号が子島制御基板74に出力されて再びステップ90が実行される。このように、子島Bのブロック間シャッター76及び島台ブロックAのすべての回収シャッター60が開放することにより、子島B3から子島A4へ、子島A4から子島A3へ、子島A3から子島A2へ、子島A2から親島A1へ、それぞれブロック間供給樋78又は回収樋23を介してパチンコ玉が送られる。尚、子島B3のパチンコ玉貯留量が減少するが、子島B3へは子島B2から、子島B2へは親島B1からそれぞれ供給樋22を介して常に玉が供給されているため、玉が不足することはない。また、これにより、親島B1のベースタンク24のパチンコ玉貯留量が減少するため、やがて、両ベースタンク24の貯留玉量レベルが同レベルとなる。
【0110】
以上、各基板で行われる制御について説明してきたが、次に、図2を参照して全体的な玉の流れについて説明する。
【0111】
まず、玉の供給について島台ブロックAでは、親島A1から子島A2へ、子島A2から子島A3へ、子島A3から子島A4へ、それぞれ供給樋22を介して常時玉が供給され、島台ブロックBでは、親島B1から子島B2へ、子島B2から子島B3へ、それぞれ供給樋22を介して常時玉が供給されるようになっている。このため、基本的に子島A2等で玉不足になることはなく、最低でもサクション樋64の排出口89付近までのパチンコ玉貯留量は確保されている。
【0112】
次に、玉の回収について具体例を挙げて説明する。子島A4のパチンコ玉貯留量が所定玉量に達した場合、子島A4の回収シャッター60が開放されて子島A3に玉が供給される。やがて、子島A4のパチンコ玉貯留量が減少して下限所定玉量未満になると、子島A4の回収シャッター60が閉塞される。このため、子島A4のパチンコ玉貯留量は貯留空間が確保された所定玉量未満の正常な状態に維持されるようになっている。
【0113】
また、子島A4から供給された玉で子島A3が所定玉量に達した場合にも、同様な制御が行われて子島A2へ玉が供給され、子島A3から供給された玉で子島A2が所定玉量に達した場合にも、同様な制御が行われて親島A1へ玉が供給されて正常な状態に維持されるようになっている。
【0114】
このように、各子島A2〜A4のパチンコ玉貯留量に基づく制御により、最終的には親島A1に過剰の玉が回収されるようになっている。
【0115】
次に、子島A3のパチンコ玉貯留量がJCセンサ66まで達した場合、自島の玉計数装置2の閉鎖及び子島A4の回収シャッター60の閉塞を指示するようになっている。これは、子島A3のパチンコ玉貯留量がこれ以上増加しないようにするためである。尚、パチンコ玉貯留量が所定玉量に達した時点で、既に自島の回収シャッター60は開放されているため、子島A3のパチンコ玉貯留量は、下限所定玉量未満になるまで減少するようになっている。尚、玉計数装置2が設置されていない子島A2,A4においては、急激に玉量が増加しないため、パチンコ玉貯留量がJCセンサ66まで達することは殆ど無く、実質、子島A2及び子島A4からの上手島への閉塞指示信号は殆ど出力されることは無い。
【0116】
次に子島A3の玉計数装置2に玉が返却された場合、子島A4の回収シャッター60の閉塞を指示するようになっている。これは、玉計数装置2に多量の玉が返却される可能性があるため、予め子島A4からの供給があればこれを停止し、自島のパチンコ玉貯留量が急激に増加しないようにするためである。
【0117】
また、これと同時に自島の回収シャッター60を開放して子島A2に玉を供給するようになっている。これは、単位時間あたりのパチンコ玉貯留量の増加を少なくするためであり、具体的には、単位時間あたりに増加するパチンコ玉貯留量は、「玉計数装置2からの返却玉−子島A2への供給玉」の式で求められる玉量である。これにより、少量しか貯留できない子島貯留タンク51であっても対応可能になっている。
【0118】
次に、親島A1のベースタンク24の貯留玉量レベルが4レベルで、親島B1のベースタンク24の貯留玉量レベルが3レベルの場合、子島A4のブロック間シャッター78及び子島B2,B3の回収シャッター60が開放されるようになっている。これにより、実質、親島A1のベースタンク24の玉が全ての子島A2等を介して親島B1のベースタンク24に送られることになり、やがて、両ベースタンク24の貯留玉量レベルが同レベルになる。
【0119】
本実施形態では、図2に示す左側から親島A1,子島A2,子島A3,子島A4,子島B3,子島B2,親島B1の順に設置された島交流形態について説明してきたが、他の順に設置される島交流形態であっても良い。例えば、親島A1,子島A2,子島A3,子島A4,親島B1,子島B2,子島B3 の順であっても良い。この場合、基本的な部分は本実施形態と同様であるが、子島A4と親島B1との間にブロック間供給樋77,78が設置され、制御については、子島B2及び子島B3へのブロック間玉量制御基板75からの開放指示信号が不要となり、親島B1へのブロック間玉量玉量制御基板75からの開放指示信号が必要となる。また、子島A4,子島A3,子島A2,親島A1,親島B1,子島B2,子島B3 の順であっても良い。この場合、親島A1と親島B1との間にブロック間供給樋77,78が設置され、制御については、全ての子島A2等へのブロック間玉量制御基板75からの開放指示信号が不要となり、親島A1,親島A2へのブロック間玉量制御基板75からの開放指示信号が必要となる。
【0120】
また、本実施形態では、供給経路としての供給樋22と回収樋23を示したが、自島と他島との間で玉のやりとりができるものであれば、傾斜する樋でなくても良い。例えば、駆動装置を設けた水平搬送装置のようなものでも良い。この場合には、駆動装置の駆動と停止により、玉の流れを作ること、玉の流れを止めることができるため、回収シャッター60及びブロック間シャッター76が不要となる。
【0121】
また、本実施形態では、上部タンク間に供給経路としての供給樋22と補給樋23を設けるものを示したが、供給経路は上部タンクに設けなくても隣接するパチンコ島台との間で玉のやりとりが可能であればどこでも良い。例えば、補給樋23にあるパチンコ玉を隣接するパチンコ島台に供給するようなものでも良いし、地下に経路を設け、隣接するパチンコ島台に供給するようなものでも良い。
【0122】
また、ベースタンク24の貯留玉量を0〜5レベルの6段階のものを示したが、何段階でも良く、また、実際の玉数を検知するようなものでも良い。
【0123】
また、下限センサ71及び上限センサ72を子島貯留タンク51に、JCセンサ66をオーバーフローダクト61に、緊急停止センサ67を流出箱54に設けたものを示したが、パチンコ島台内で貯留される玉を下限センサ71,上限センサ72,JCセンサ66,緊急停止センサ67の順番で検知できれば他の位置に設けても良い。例えば、下限センサ71,上限センサ72,JCセンサ66を子島貯留タンク51に、緊急停止センサ67を子島上部タンク50に設けても良く、また、図5に示す上限センサ72の位置を下限センサ71により近い位置に設けても良い。このようにすれば、新たに空間を設けなくても、貯留空間が拡がり、本実施形態の貯留空間よりも多量の玉が貯留可能な貯留空間を確保することができる。
【0124】
また、本実施形態では、玉計数装置2に玉が返却されたことを検知するため、JC返却センサ73をアウト玉回収樋53に設けたものを示したが、玉計数装置2自身に玉を計数しているときに信号を出力する機能が付いているものであればその信号を利用すれば良い。この場合、JC返却センサ73は設けなくても良い。
【0125】
また、図13のステップ24でセットされるタイマ時間は、設定SW100等で任意の時間が設定できるようにしても良い。このタイマ時間は、玉計数装置2の性能,玉揚送装置1の性能,パチンコ島台の長さ等から算出されるためである。
【0126】
以上、パチンコ玉移動制御システムの詳細な構成について説明してきたが、本実施形態においては、複数のパチンコ機3が設置されると共に、該パチンコ機3の上方に設けられ且つ前記パチンコ機3へ補給樋12,52を介してパチンコ玉を補給する上部タンク10,50と、前記パチンコ機3から排出されたパチンコ玉を回収する回収経路としてのアウト玉回収樋13,53と、該回収経路としてのアウト玉回収樋13,53で回収されたパチンコ玉を前記上部タンク10,50へ揚送する玉揚送装置1と、隣接するパチンコ島台A1〜A4,B1〜B3にパチンコ玉を供給する供給経路としての供給樋22,回収樋23と、をそれぞれ備えた複数のパチンコ島台A1〜A4,B1〜B3により構成される島台ブロックA,B内でのパチンコ玉の移動を制御するパチンコ玉移動制御システムにおいて、前記複数のパチンコ島台A1〜A4,B1〜B3のうちの1つをそれぞれ親島A1,B1とし、その親島A1,B1には、前記島台ブロックA,B内で使用される多量のパチンコ玉を貯留するベースタンク24が備えられ、前記親島A1,B1を除く残りのパチンコ島台を子島A2〜A4,B2,B3とし、その子島A2〜A4,B2,B3には、自島で使用される少量のパチンコ玉を貯留する子島貯留タンク51と、前記親島A1,B1側に隣接するパチンコ島台に向かってパチンコ玉を供給する前記供給経路としての回収樋23のパチンコ玉の流れを作る第1状態とパチンコ玉の流れを止める第2状態とに変化可能なパチンコ玉流動変更手段としての回収シャッター60と、自島内の貯留玉量が自島内で所定の貯留空間を確保した状態での所定玉量であることを検知して所定玉量検知信号を出力する所定玉量検知出力手段としての上限センサ72と、が備えられ、前記所定玉量検知信号に基づいて、前記パチンコ玉流動変更手段としての回収シャッター60を前記第1状態に変化させるパチンコ玉流動指示手段を備えたことにより、子島A2〜A4,B2,B3では、自島内の貯留玉量が所定玉量を超えた場合には、所定玉量検知信号に基づいてパチンコ玉流動変更手段としての回収シャッター60がパチンコ玉の流れをつくるように変化し、自島内のパチンコ玉が供給経路としての回収樋23を介して親島A1,B1側に隣接するパチンコ島台に供給されるため、子島A2〜A4,B2,B3の貯留玉量を所定玉量未満にすることができる。
【0127】
例えば、上記した親島A1,B1側に隣接するパチンコ島台が子島A2〜A4,B2,B3の場合、この子島A2〜A4,B2,B3が親島A1,B1側でない子島A2〜A4,B2,B3から供給されたパチンコ玉により、自島内の貯留玉量が所定玉量を超えると、上記した子島A2〜A4,B2,B3と同様に親島A1,B1側に隣接するパチンコ島台にパチンコ玉が供給されてこの子島A2〜A4,B2,B3の貯留玉量も所定玉量未満となる。
【0128】
このように、全ての子島A2〜A4,B2,B3では、自島内の貯留玉量を所定玉量未満にすることができ、子島A2〜A4,B2,B3内に貯留していた過剰のパチンコ玉は、親島A1,B1側に隣接するパチンコ島台に供給することにより、最終的に多量のパチンコ玉を貯留可能な親島A1,B1のベースタンク24に回収することができる。
【0129】
また、さらに、子島A2〜A4,B2,B3は、所定玉量検知信号が出力される所定玉量が所定の貯留空間を確保した状態で設定されているため、子島A2〜A4,B2,B3に玉計数装置2が設置される等で自島内に流入する玉量が親島A1,B1側に隣接するパチンコ島台に供給する玉量よりも一時的に多くなる場合であっても、確保しておいた所定の貯留空間に一時的に貯留することができ、新たに貯留タンクを設置しなくてもこのような状況に対応することができる。
【0130】
よって、子島A2〜A4,B2,B3の貯留玉量を所定玉量未満になるように制御することと、所定の貯留空間を確保しておくことにより、玉計数装置2の設置等で自島内に突発的に多量のパチンコ玉が流入するとしても、新たに貯留タンクを設けることなくこのような状況に対応することができ、パチンコ島台の製造コストが低減され、内部空間が確保されたパチンコ島台を提供することができる。
【0131】
また、本実施形態においては、前記子島A2〜A4,B2,B3には、自島内の貯留玉量が所定玉量より少ない下限所定玉量に満たないことを検知して下限所定玉量検知信号を出力する下限所定玉量検知出力手段としての下限センサ71が備えられ、前記下限所定玉量検知信号に基づいて、前記パチンコ玉流動変更手段としての回収シャッター60を前記第2状態に変化させるパチンコ玉流動変更指示手段を備えたことにより、子島A2〜A4,B2,B3では、自島内の貯留玉量が下限所定玉量に満たなくなった場合、下限所定玉量検知信号に基づいてパチンコ玉流動変更手段としての回収シャッター60がパチンコ玉の流れを止めるように変化し、親島A1,B1側に隣接するパチンコ島台へのパチンコ玉の供給が停止されるようになっている。
【0132】
このように、自島内の貯留玉量が所定玉量になると、所定玉量より少ない下限所定玉量に満たなくなるまで連続して減少させるようにしたため、パチンコ玉流動変更手段としての回収シャッター60の作動回数を少なくすることができる。よって、パチンコ玉流動変更手段としての回収シャッター60の故障が少なくなり、また、延命を図ることができる。
【0133】
また、本実施形態においては、前記子島A2〜A4,B2,B3のうち少なくとも1台に遊技客が返却するパチンコ玉を計数して前記回収経路としてのアウト玉回収樋13,53へ排出する玉計数装置2と、該玉計数装置2に流入したパチンコ玉を検知して返却玉検知信号を出力する返却玉検知出力手段としてのJC返却玉センサ73と、が備えられ、前記返却玉検知信号に基づいて、前記パチンコ玉流動変更手段としての回収シャッター60を前記第1状態に変化させる返却玉流動指示手段を備えたことにより、玉計数装置2が備えられた子島では、玉計数装置2に玉が返却された場合、返却玉検知信号に基づいてパチンコ玉流動変更手段としての回収シャッター60がパチンコ玉の流れを作る第1状態に変化し、自島内のパチンコ玉が供給経路を介して親島A1,B1側に隣接するパチンコ島台に供給されるようになっている。
【0134】
このため、子島で増加する単位時間あたりの玉量は、玉計数装置2に返却された玉量から隣接するパチンコ島台に供給した玉量を差し引いた玉量しか増加しない。つまり、返却された玉量がそのまま自島の貯留玉量として増加しないようになっている。よって、玉計数装置2が備えられた子島の貯留玉量が急激に増加することを防止して子島の貯留玉量が飽和するような事態を発生しにくくすることができる。
【0135】
更に、本実施形態においては、前記返却玉検知信号に基づいて、前記親島A1,B1側の反対側に隣接するパチンコ島台の前記パチンコ玉流動変更手段としての回収シャッター60を前記第2状態に変化させる隣島パチンコ玉流動変更指示手段を備えたことを特徴とする。このように構成することにより、玉計数装置2が備えられた子島では、玉計数装置2に多量の返却玉が返却されたような状況に予め備えるため、玉計数装置2に玉が返却された場合、返却玉検知信号に基づいて親島A1,B1側の反対側に隣接するパチンコ島台のパチンコ玉流動変更手段をパチンコ玉の流れを止める第2状態に変化させ、自島へパチンコ玉が供給されないようになっている。
【0136】
このため、自島へ供給されなくなった玉量の分だけ、玉計数装置2が備えられた子島で増加する玉量をさらに抑えることができる。よって、玉計数装置2が備えられた子島の貯留玉量が急激に増加することをさらに確実に防止して、子島の貯留玉量が飽和するような事態をより一層発生しにくくすることができる。
【0137】
【発明の効果】
以上、説明したところから明らかなように、請求項1に記載の発明においては、子島では、自島内の貯留玉量が所定玉量を超えた場合には、所定玉量検知信号に基づいてパチンコ玉流動変更手段がパチンコ玉の流れをつくるように変化し、自島内のパチンコ玉が供給経路を介して親島側に隣接するパチンコ島台に供給されるため、子島の貯留玉量を所定玉量未満にすることができる。
【0138】
例えば、上記した親島側に隣接するパチンコ島台が子島の場合、この子島が親島側でない子島から供給されたパチンコ玉により、自島内の貯留玉量が所定玉量を超えると、上記した子島と同様に親島側に隣接するパチンコ島台にパチンコ玉が供給されてこの子島の貯留玉量も所定玉量未満となる。
【0139】
このように、全ての子島では、自島内の貯留玉量を所定玉量未満にすることができ、子島内に貯留していた過剰のパチンコ玉は、親島側に隣接するパチンコ島台に供給されることにより、最終的に多量のパチンコ玉を貯留可能な親島のベースタンクに回収することができる。
【0140】
また、さらに、子島は、所定玉量検知信号が出力される所定玉量が所定の貯留空間を確保した状態で設定されているため、子島に玉計数装置が設置される等で自島内に流入する玉量が親島側に隣接するパチンコ島台に供給する玉量よりも一時的に多くなる場合であっても、確保しておいた所定の貯留空間に一時的に貯留することができ、新たに貯留タンクを設置しなくてもこのような状況に対応することができる。
【0141】
よって、子島の貯留玉量を所定玉量未満になるように制御することと、所定の貯留空間を確保しておくことにより、玉計数装置の設置等で自島内に突発的に多量のパチンコ玉が流入したとしても、新たに貯留タンクを設けることなくこのような状況に対応することができ、パチンコ島台の製造コストが低減されたパチンコ島台を提供することができる。
【0142】
また、子島では、自島内の貯留玉量が下限所定玉量に満たなくなった場合、下限所定玉量検知信号に基づいてパチンコ玉流動変更手段がパチンコ玉の流れを止めるように変化し、親島側に隣接するパチンコ島台へのパチンコ玉の供給が停止されるようになっている。
【0143】
このように、自島内の貯留玉量が所定玉量になると、所定玉量より少ない下限所定玉量に満たなくなるまで連続して減少させるようにしたため、パチンコ玉流動変更手段の作動回数を少なくすることができる。よって、パチンコ玉流動変更手段の故障が少なくなり、また、延命を図ることができる。
【0144】
また、請求項2に記載の発明においては、玉計数装置が備えられた子島では、玉計数装置に玉が返却された場合、返却玉検知信号に基づいてパチンコ玉流動変更手段がパチンコ玉の流れを作る第1状態に変化し、自島内のパチンコ玉が供給経路を介して親島側に隣接するパチンコ島台に供給されるようになっている。
【0145】
このため、子島で増加する単位時間あたりの玉量は、玉計数装置に返却された玉量から隣接するパチンコ島台に供給した玉量を差し引いた玉量しか増加しない。つまり、返却された玉量がそのまま自島の貯留玉量として増加しないようになっている。よって、玉計数装置が備えられた子島の貯留玉量が急激に増加することを防止して子島の貯留玉量が飽和するような事態を発生しにくくすることができる。
【0146】
更に、請求項3の発明においては、玉計数装置が備えられた子島では、玉計数装置に多量の返却玉が返却されたような状況に予め備えるため、玉計数装置に玉が返却された場合、返却玉検知信号に基づいて親島側の反対側に隣接するパチンコ島台のパチンコ玉流動変更手段をパチンコ玉の流れを止める第2状態に変化させ、自島へパチンコ玉が供給されないようになっている。
【0147】
このため、自島へ供給されなくなった玉量の分だけ、玉計数装置が備えられた子島で増加する玉量をさらに抑えることができる。よって、玉計数装置が備えられた子島の貯留玉量が急激に増加することをさらに確実に防止して、子島の貯留玉量が飽和するような事態をより一層発生しにくくすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 パチンコ島台とそれに関連して設けられる供給樋及び回収樋との関係を示す全体概略図である。
【図2】 パチンコ島台における供給樋及び回収樋でのパチンコ玉の流れ及び制御信号の流れを示す全体概略図である。
【図3】 パチンコ島台(親島)の内部構造を示す正面図である。
【図4】 親島上部タンクの内部構造とパチンコ玉の流れを示す正面図である。
【図5】 パチンコ島台(子島)の内部構造を示す正面図である。
【図6】 子島上部タンクの内部構造とパチンコ玉の流れを示す正面図である。
【図7】 子島貯留タンクの内部構造とパチンコ玉の流れを示す正面図である。
【図8】 親島に設けられるベースタンクのパチンコ玉貯留量を出力する親島制御基板の制御系を示すブロック図である。
【図9】 パチンコ島台(子島)でのパチンコ玉の移動を制御する子島制御基板の制御系を示すブロック図である。
【図10】 島台ブロックA及び島台ブロックBとの間でのパチンコ玉の移動を制御するブロック間玉量制御基板の制御系を示すブロック図である。
【図11】 子島制御基板において行なわれる制御処理のルーチンである。
【図12】 基本制御処理を示すサブルーチンである。
【図13】 JC返却制御処理を示すサブルーチンである。
【図14】 オーバーフロー制御処理を示すサブルーチンである。
【図15】 回収シャッター制御処理を示すサブルーチンである。
【図16】 ブロック間シャッター制御処理を示すサブルーチンである。
【図17】 玉揚送装置緊急停止制御処理を示すサブルーチンである。
【図18】 ブロック間玉量制御基板で行なわれるブロック間玉量制御のルーチンである。
【符号の説明】
A 島台ブロック
A1 親島(パチンコ島台)
A2〜A4 子島(パチンコ島台)
B 島台ブロック
B1 親島(パチンコ島台)
B2〜B3 子島(パチンコ島台)
1 玉揚送装置
2 玉計数装置(JC)
3 パチンコ機
10 親島上部タンク(上部タンク)
13 アウト玉回収樋(回収経路)
22 供給樋(供給経路)
23 回収樋(供給経路)
24 ベースタンク
50 子島上部タンク(上部タンク)
51 子島貯留タンク(貯留タンク)
53 アウト玉回収樋(回収経路)
60 回収シャッター(パチンコ玉流動変更手段)
71 下限センサ(下限所定玉量検知出力手段)
72 上限センサ(所定玉量検知出力手段)
73 JC返却玉センサ(返却玉検知出力手段)

Claims (3)

  1. 複数のパチンコ機が設置されると共に、該パチンコ機の上方に設けられ且つ前記パチンコ機へ補給樋を介してパチンコ玉を補給する上部タンクと、前記パチンコ機から排出されたパチンコ玉を回収する回収経路と、該回収経路で回収されたパチンコ玉を前記上部タンクへ揚送する玉揚送装置と、隣接するすべてのパチンコ島台にパチンコ玉を供給する供給経路と、をそれぞれ備えた複数のパチンコ島台により構成される島台ブロック内でのパチンコ玉の移動を制御するパチンコ玉移動制御システムにおいて、
    前記島台ブロックを構成する複数のパチンコ島台のうち、1つを親島とし、その親島には、前記島台ブロック内で使用される多量のパチンコ玉を貯留するベースタンクが備えられ、
    前記親島を除く残りのパチンコ島台を子島とし、その子島には、
    自島で使用される少量のパチンコ玉を貯留する貯留タンクと、
    前記供給経路のうち前記親島側から子島側に向かってパチンコ玉を供給する往路供給経路を常時パチンコ玉の流れを作る第1状態とするために当該往路供給経路に設けられないと共に前記供給経路のうち自島から見て前記親島側に向かってパチンコ玉を供給する復路供給経路のみに設けられ且つ当該復路供給経路のパチンコ玉の流れを作る前記第1状態とパチンコ玉の流れを止める第2状態とに変化可能なパチンコ玉流動変更手段と、
    自島内の貯留玉量が自島内で所定の貯留空間を確保した状態での所定玉量であることを検知して所定玉量検知信号を出力する所定玉量検知出力手段と、
    自島内の貯留玉量が前記所定玉量より少ない下限所定玉量に満たないことを検知して下限所定玉量検知信号を出力する下限所定玉量検知出力手段と、
    が備えられ、
    前記所定玉量検知信号に基づいて、前記パチンコ玉流動変更手段を前記第1状態に変化させる一方、前記下限所定玉量検知信号に基づいて、前記パチンコ玉流動変更手段を前記第2状態に変化させるパチンコ玉流動指示手段を備えたことを特徴とするパチンコ玉移動制御システム。
  2. 前記子島のうち少なくとも1台に遊技客が返却するパチンコ玉を計数して前記回収経路へ排出する玉計数装置と、該玉計数装置に流入したパチンコ玉を検知して返却玉検知信号を出力する返却玉検知出力手段と、が備えられ、
    前記返却玉検知信号に基づいて、前記パチンコ玉流動変更手段を前記第1状態に変化させる返却玉流動指示手段を備えたことを特徴とする請求項1記載のパチンコ玉移動制御システム。
  3. 前記返却玉検知信号に基づいて、前記玉計数装置が備えられたパチンコ島台から見て前記親島側の反対側に隣接するパチンコ島台の前記パチンコ玉流動変更手段を前記第2状態に変化させる隣島パチンコ玉流動変更指示手段を備えたことを特徴とする請求項2に記載のパチンコ玉移動制御システム。
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