JPH066193B2 - パチンコ玉補給装置 - Google Patents

パチンコ玉補給装置

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JPH066193B2
JPH066193B2 JP33152789A JP33152789A JPH066193B2 JP H066193 B2 JPH066193 B2 JP H066193B2 JP 33152789 A JP33152789 A JP 33152789A JP 33152789 A JP33152789 A JP 33152789A JP H066193 B2 JPH066193 B2 JP H066193B2
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孝俊 武本
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Description

【発明の詳細な説明】 「産業上の利用分野」 本発明は、パチンコ台にパチンコ玉を供給するための上
部タンクに、所定のレベル以上にパチンコ玉が供給され
たとき、前記上部タンクからバイパス経路を介して下部
の貯蔵タンクにパチンコ玉を貯蔵し、必要に応じて前記
貯蔵タンク内のパチンコ玉を前記上部タンク内に揚送す
るパチンコ玉補給装置に関する。
「従来の技術」 従来のパチンコ玉補給装置としては、例えば特公平1−
212585号公報に開示されたものがある。
すなわち、同公報には、分配経路から溢れ出た玉を貯蔵
し、回収経路に流出するパチンコ玉貯蔵タンクが設けら
れ、パチンコ島内のパチンコ玉が不足した場合にも、即
座にパチンコ玉を補給することができるようにしたパチ
ンコ玉補給装置が示されている。
「発明が解決しようとする課題」 ところで、貯蔵タンク内には、できるだけ多くの玉を確
保しておきたいという要請がある。
しかしながら、より多くの貯蔵量を確保するためには、
貯蔵タンクの高さを高くすことは遊技場の構造上できな
いので、貯蔵タンクの長さを長くするしか方法がない。
貯蔵タンクの長さを長くした場合、パチンコ玉は、液体
と異なって幅広の容器に、平均して、充満させることは
できない。
そのために島内に確保する玉の容量を多くすることがで
きず、外部から新たに玉を追加しなくてはならなくな
る。
本発明は、このような従来の問題点に着目してなされた
もので、狭いスペースでより少ないタンクスペースで、
より多くの玉を保有できるようにしたタンクを使うこと
により、外部から玉を補給する方式を無くし、島内に保
有した玉だけによってホールの営業ができるようにした
ことを特徴とするパチンコ玉補給装置を提供することを
目的としている。
「課題を解決するための手段」 かかる目的を達成するための本発明の要旨とするところ
は、 1 下方からパチンコ玉を取り込み揚送しつつ研磨する
パチンコ玉研磨機の近傍にバイパス経路を配設し、該バ
イパス経路の下部にパチンコ玉を傾斜した貯蔵タンク内
に搬送するための傾斜した樋を有し、該樋の下流側を前
記貯蔵タンクの傾斜上流側に配置したパチンコ玉補給装
置であって、 前記樋の底面と側面の双方または底面と側面のどちらか
一方に、パチンコ玉か通過可能な複数の孔を有し、該孔
は、下流側となる一端側の底面と側面の双方または底面
と側面のどちらか一方の方が、上流側となる他端の底面
と側面の双方または底面と側面のどちらか一方より数が
多く形成されていることを特徴とするパチンコ玉補給装
置。
2 下方からパチンコ玉を取り込み揚送しつつ研磨する
パチンコ玉研磨機の研磨済みパチンコ玉出口に、該出口
と連通するパチンコ台にパチンコ玉を供給するための上
部タンクを配設し、該上部タンク内に所定のレベル以上
にパチンコ玉が供給されたとき、前記上部タンクからバ
イパス経路を介して下部の貯蔵タンクにパチンコ玉を貯
蔵し、必要に応じて前記貯蔵タンク内のパチンコ玉を前
記上部タンク内に揚送するパチンコ玉補給装置であっ
て、 前記貯蔵タンクは、内部が優先タンクと非優先タンクと
の2つに隔てられており、 前記バイパス通路は2つの排出口を有し、一方の排出口
は、前記優先タンク内へパチンコ玉を導く優先樋に接続
され、他方の排出口は、前記非優先タンク内へパチンコ
玉を導く非優先樋に接続されており、 前記他方の排出口は、前記一方の排出口より高い位置に
配置されていることを特徴とするパチンコ玉補給装置に
存する。
「作用」 下流側の底面で上流側の底面より、数が多く孔が形成さ
れている樋を貯蔵タンクの上流側に配置した場合には、
パチンコ玉の分散化を図ることができるため底の浅い、
横方向に長いタンクでも、全体に一様に玉を配すること
ができる。
「実施例」 以下、図面に基づき本発明の一実施例を説明する。各図
は本発明の一実施例を示している。
第1図を参照すれば、パチンコ台15間には、台間玉貸
機1が挟装され、金銭の投入に応じて貸玉を放出する。
台間玉貸機1の玉供給路は、ジャバラ13、シュート1
2および補給樋11に接続され、さらに、島上部のタン
ク9に接続されている。
一方、パチンコ台15の下方には、打ち込んだ玉を排出
するためのドブ17が設けられている。
このドブは、パチンコ玉回収樋を構成している。
ドブ17の下流には、研磨機8の取り込み口28が配置
されている。
研磨機8の上部排出口は、上部タンク9に接続されてい
る。
従って、上部タンク9からパチンコ台15へ、パチンコ
台15からドブ17へ、ドブ17から研磨機8へ、研磨
機8から上部タンク9へとパチンコ玉は循環するように
なっている。
そして、パチンコ台15とドブ17との間には、補助ド
ブ16が設けられている。
補助ドブ16は、下流側のパチンコ台15からドブ17
の上流側へとパチンコ玉を流すバイパス樋なっている。
上部タンク9内には、貯蔵される玉のレベルが下限レベ
ルまで下がったことを検知するための下限センサが設け
られている。
タンク21,22には、玉が満杯になったとき、その玉
が外部にこぼれるのを防ぐために、オーバーフローした
玉をタンク21,22に流すためのバイパス経路31の
下端が接続されている。
バイパス経路31の下端排出口34,35の下方には、
貯蔵タンクが設けられている。貯蔵タンクは、第1図
で、左右に振り分けて示されるように、優先タンク21
および非優先タンク22により構成される。
研磨機8は、必要に応じて貯蔵タンク内のパチンコ玉を
上部タンク9内に研磨して、揚送する。
タンクの内部には、バイパス経路31から送られたパチ
ンコ玉を、排出口34,35とで2方向に振り分けて、
タンク内に搬送するよう、樋40が配置されている。
すなわち、樋40は、優先タンク21内へパチンコ玉を
導く優先樋45と、非優先タンク22内へパチンコ玉を
導く非優先樋46とにより構成されている。
バイパス経路31の排出口35は、優先樋45に接続さ
れ、排出口34は非優先樋46に接続されており、非優
先排出口34が優先排出口35より高い位置に配置され
ている。
優先樋45と非優先樋46との下流には、それぞれ優先
タンク21および非優先タンク22の上流側が配置され
ている。
樋40の底面および側面には、第5図に示すように、玉
を通過させるのに適度な孔41が複数あいていて、樋4
0上を流れる玉は、その孔41からタンク21,22の
中に落ちるようになっている。
孔41の数や場所は、樋40の上流側42は、比較的少
なく、下流側43で多くしてあり、下流側43から優先
して玉がタンク21,22内に落ちるようになってい
る。
なお、この孔41は、樋40の底面と側面の一方にのみ
設けられていてもよい。
また、上部タンク9内には、研磨機8の上部排出口から
パチンコ玉が落下する位置で高く、タンクの内部壁面で
低くなるよう傾斜したプレート7が配置されている。
この傾斜プレート7には、玉を平均化して、溜めるよう
に、孔があいている。
タンク21,22の下流には、それぞれのタンクごとに
玉を流せるようにシャッタブロック10が設けられてい
る。
第6図および第7図にその一方を示すように、シャッタ
ブロック10は、開口部63を有するシャッタ61とソ
レノイド62と、スプリング63とを有している。
シャッタブロック10のシャッタ開口部63は研磨機8
の取り込み口28の上流に設けられ、第6図に示す状態
で、玉が研磨機8の取り込み口28内に流れ込むのを阻
止しており、第7図の状態で、玉を通過させている。
上部タンク9の内部には、また、レベルセンサ6が設け
られている。
レベルセンサは、センサに玉が達すると、腰板部タンク
21,22のシャッタ10をオフにし、玉が少なくなっ
てセンサーからはずれると腰板部タンク21,22の非
優先側タンク22側のシャッタ61が開いてセンサに達
するまで玉を供給する。このとき非優先側タンク22の
玉が空であったり、空になった場合にはタンク21側の
シャッタが開いてそちらからの玉の供給を行なうように
するものである。
また、上部タンク9の側方には、余分な玉がこぼれ落と
すための孔があけられている。
この孔は、バイパス経路31に通じている。
従って、上部タンク9に、所定のレベル以上にパチンコ
玉が供給されたとき、上部タンク9からバイパス経路3
1を介して下部の貯蔵タンク内にパチンコ玉は貯蔵され
る。
タンク21,22内には、玉の量を検出するセンサが取
付けられており、コントローラに信号を送るようになっ
ている。
次に作用を説明する。
第1図を参照すれば、遊技客がゲームを行う場合、台間
玉貸機1によって、パチンコ玉を借りる。
このとき、遊技客に出る玉は、島上部のタンク9から補
給樋11を通り、シュート12とジャバラ13を介して
台間玉貸機1に供給される。
遊技客は、台間玉貸機1から供給された玉を用いてパチ
ンコ台15でゲームを開始し、パチンコ台15に投入し
て打ち込んだ玉は、パチンコ台15の内部を経て、補助
ドブ16を経由してドブ17に流れるか、または直接ド
ブ17に流れる。
ドブ17に流れ込んだ玉は、研磨機8の下部に導入さ
れ、研磨揚送しながら、上部タンク9に戻される。
ゲーム中、パチンコ台15のセーフ孔に玉が入ると、パ
チンコ台15後部の上皿に貯留してあった玉が、セーフ
孔の設定玉数に対応して遊技客側の皿に排出される。
上皿が空になると、上皿に取付けられた接点が作動し、
玉補給カウンタ14が作動して、補給樋11、シュート
12、ジャバラ13を経由して、上部タンク9の玉をパ
チンコ台15の上皿に定量供給する。
セーフ孔に入る玉数が増え、遊技客側に賞球として排出
される玉が多くなると、上部タンク9内に貯蔵される玉
のレベルが下がり、上部タンク9に取り付けられたレベ
ルスイッチのセンサが作動する。
このとき、島の腰板部に取付けた非優先タンク22側の
シャッタ61が開き研磨機8に緊急の玉供給が行なわれ
る。タンク22に玉が無くなったり最初から無かった場
合には優先タンク21側のシャッタ61が開き研磨機8
に緊急玉供給を行なう。
その結果、研磨機8を介して、上部タンク9に玉が留め
られ、センサが再び作動するまで玉の供給が続けられ
る。
上部タンク9のセンサが作動すると、腰板部タンク2
1,22のシャッタ10はオフにされる。
このため、腰板部タンク21,22から上部タンク9へ
の玉の供給は止められ、ドブ17からの玉だけが、研磨
機8によって、上部タンク9に送り込まれるようにな
る。
次に、今まで玉をよく出していたパチンコ台15が出な
くなると、遊技客の持ち玉が、パチンコ台15内にどん
どんつぎこまれるが、その割に上部タンク9から玉がで
ていかないため、遊技客のつぎこんだ玉は、ドブ17、
研磨機8を経由して、上部タンク9にどんどん供給され
ることとなる。
この供給は、上限センサに関係なく、続けられる。
上部タンク9内の玉量がある一定量に達すると、上部タ
ンク9の側方にあけられた孔からバイパス31内に自動
的に余分な玉がこぼれ落ちる。
バイパス経路31を通った玉は、腰板部のタンク21,
22内に還元される。このため、上部タンク9で玉があ
ふれ出してしまうようなことはない。
一方、上部タンク9からオーバーフローした玉は、バイ
パス経路31を通って、腰板部タンク21,22内に供
給される。
樋40の下流側43で玉が溜められ、樋40がふさがれ
てくると、自動的に、玉の落ちる位置は、上流側42の
方に移行してくることになる。このため、高さが低く、
幅の広いタンク21,22にパチンコ玉を平均化して、
満たすことができる。
タンク21,22内の玉の量は、常に把握しておく必要
があり、そのセンサも下限から上限まで順番に作動する
必要があるので、左右2側のタンクに対して、やたらに
玉供給を行うことはできない。
そこで、左右のタンク21,22に対して、優先順位を
付け、補給する方法がとられる。
上部タンク9からオーバーフローして供給される玉は、
まず、優先側タンク21に流れる。
適度に孔のあいた樋40を通り、タンクの先端から順次
玉が溜められていくと、その玉の量に応じて、タンク2
1,22に取り付けられた、玉の量を検出するセンサ
が、コントローラに信号を送るようになっている。
このようにして、優先側のタンク21が満杯になると、
優先側へ流れる玉の通路が玉によってふさがれ、反対側
のタンク22に自動的に供給されるようになる。
こちらのタンク22も、適度に孔の開いた樋よりタンク
22の先端から供給が行われ、タンク22の各所に取り
付けられたセンサを作動しながら、玉を満杯にすること
ができる。
通常、遊技客のはじいた玉は、ドブ17を通って、研磨
機8で研磨揚送され、上部タンク9に送られる。
この上部タンク9の玉のレベルが下がると、タンク9に
取り付けられたレベルセンサ6が作動し、腰板部タンク
21,22の優先側とは反対側のシャッタ61が作動し
て開き、優先側とは反対側のタンク22から研磨機8に
玉が供給される。
この動作により上部タンク9のレベルセンサ6が満杯を
感知すると、腰板部タンク21,22のシャッタ61は
閉じられ、玉の供給は、停止する。
腰板部タンク21,22から供給した分、玉のレベルが
下がることになるが、その量は、腰板部タンク21,2
2に取り付けられたセンサによりわかるようになってい
る。
遊技客に出る玉が多量の場合、腰板部タンクの優先側と
は反対側のタンク22から供給しても、上部タンク9が
一杯にならない場合も、発生する。
そのような場合は、優先側とは反対側のタンク22が空
になり、優先側とは反対側のシャッタ61を閉じ、優先
側のシャッタ61を開け、優先側タンク21からの玉を
上部タンク9に送り込むようになる。
玉が一杯になって、上部タンク9のレベルセンサ6が作
動すると、優先側のタンク21のシャッタ61も閉じら
れる。
腰板部タンク21,22に取り付けられたセンサは、コ
ントローラと接続されており、タンク21,22のレベ
ルを外部に出力することができるようになっている。
特に、タンク22の満杯信号は、島端(なお、島端でな
くとも、島単位で取付けてあれば、別の場所でも良
い。)に設置されたジェットカウンタ(景品玉計数機)
に対し、遊技客が玉を入れられなくするようにする満杯
信号を発する。
このタンク満杯信号は、レベルセンサを指定することに
より、センサの数だけ、段階的に可変設定することがで
きる。
満杯信号が景品玉計数機に送られると、景品玉計数機の
シャッタが閉じられ、玉を入れられなくするかもしくは
玉を入れても玉が流れず、景品玉の計数をすることがで
きなくなる。
そのとき、表示機(図示せず)によって「玉貸中止、他
の場所をご利用ください。」等の表示が表われ、遊技客
が玉を入れてしまうことを防止している。
また、玉箱を景品玉計数機上に乗せると自然に玉が流れ
出すタイプの玉箱を使用する場合、玉箱のシャッタを開
閉するためのレバーが移動し、玉箱を乗せても、玉が流
れ出ないようになる。
この状態であっても、うっかり玉を流してしまった場
合、内部シャッタで玉は止められ、そこに溜っているこ
とになる。
遊技客は、店員にこのことを知らせると、店員は、キー
スイッチによりシャッタを一時開けることができる。
一時的に、シャッタを開けることにより、入れてしまっ
た玉は流れ出し、計数されて、計数値が表示され、計数
終了後、計数スイッチを押すと、レシートに玉数、その
他必要事項が記入されて、出てくる。これにより、再
び、シャッタが閉じる。遊技客は、そのレシートをもっ
て景品と交換することができる。
そのとき、導入された玉は、ドブ17から研磨機8を通
り、上部タンク9から腰板部タンク21,22に導入さ
れることになるが、腰板部タンク21,22は、いくら
満杯であっても、余裕を持たせてあるので、溢れること
はない。
遊技客に玉が出ていくと、タンクレベルは下がり、景品
玉計数機に対する停止信号は、解除され、景品玉計数機
のシャッタは開き、玉箱操作用レバーも元の位置に戻
り、表示器も「貸出中」に変わる。
また、第8図に示すように、コントローラは、他の島と
も接続されるようになっていて、各島のレベルを検知
し、ホール全体として最もスムースに各島のタンクレベ
ルを平均化する方向で制御するようになっている。
すなわち、腰板部タンクのレベルが多い方から少ない方
に順に1〜5まで5段階に設定されていると仮定し、A
の島タンクのレベルを3、B,Cの島タンクのレベルを
2、Dの島タンクのレベルを4と仮定する。
このとき、本来は、すべての島の景品玉計数機のシャッ
タは開かれていることになるが、Dの島をもう少し多く
するために強制的にD以外の島の景品玉計数機のシャッ
タを閉めてしまい、D島にだけ景品玉を持ち込むように
コントロールしたり、Aの島だけを閉じて、他の島には
景品玉を持ちこめるようにする等、そのときどきに対応
してホール全体の島内の玉保有量を調整するようになっ
ている。
タンク内の玉は、レベルセンサ105レベルセンサ1
04レベルセンサ103レベルセンサ102レベ
ルセンサ101の順に溜められていき、レベルセンサ1
01レベルセンサ102レベルセンサ103レベ
ルセンサ104レベルセンサ105の順に減ってい
く。
第2図を参照すれば、上部タンク9からオーバーフロー
して落ちてきた玉は、バイパス経路31を通り、優先側
タンク21側の、適当な孔の開いている樋40を通り、
その先端から優先側タンク21に玉を溜めていく。
第3図に示すように、適当な孔のあいている樋40の先
端に玉が詰ると玉の落ちる位置は、徐々に根元の方に移
り、優先側タンク21を満杯にしていく。
第4図に示すように、優先側タンク21が満杯になる
と、バイパス経路31に玉が詰り、バイパス31の下方
に開けた穴から非優先タンク22側に玉が流れる。
次に、上部タンク9の動作について説明する。
研磨機8から研磨揚送される玉は、パチンコ玉研磨材と
分離されて上部タンク9の傾斜プレート7に落下され
る。
傾斜プレート7の上をころがった玉は、先端の方から横
の隙間を通って上部タンク9下部に落ち、補給樋11へ
と導入される。
補給樋11が一杯になると、上部タンク9に玉が溜って
きて、やがて傾斜プレート7に達する。
傾斜プレート7は、だんだん先端から玉が溜るので、後
から来た玉は、傾斜プレート7の途中から落ちるように
なり、上部タンク9内には、玉が平均して溜るようにな
る。
上部タンク9の部分には、レベルセンサ6が取り付けら
れており、レベルセンサ6が作動すると、腰板部タンク
21,22のシャッタ10が閉じるように連動してい
る。
玉のレベルがレベルセンサ6から外れると、シャッタブ
ロック10は、開き、腰板部タンクの非優先タンク22
側から供給が行われ、こちらが空になると、優先側タン
ク側21のシャッタが開き、玉補給を行う。
そして、レベルセンサ6が作動すると、シャッタ61は
閉まり、腰板部タンク21,22からの供給は、停止す
る。
なお、図面では、レベルセンサ6は、1つしか記入して
いないが、上限用と下限用との2つを取付けてもよい。
レベルセンサ6が作動して、シャッタ10は閉まってい
るが、さらに、上部タンク9に対して、補給が行われる
場合がある。
このときは、傾斜プレート7上部に設けられた孔からオ
ーバーフローし、バイパス経路31を通って、腰板部タ
ンク21,22に供給される。
腰板部タンク21,22からの玉は、下方からせり上が
ってきたシャッタ61で流れを止められている。
第6図および第7図に示すように、シャッタ61は、ス
プリング63の力で上方に支えられている。
レベルセンサ6が作動してソレノイド62が吸引される
と、シャッタ61は下方に下げられ、タンク21,22
の通路が開かれ、玉が流れ出す。
そして、再び、レベルセンサ6の作用により、シャッタ
61は閉められるのであるが、シャッタ61の動作は下
方から閉め、下方へ動いて開くので、玉を噛みこむおそ
れは、全くない。
タンクが優先側21と非優先側22とに分れている関係
上、シャッタも2個必要となっている。シャッタブロッ
クの左右に1個ずつシャッタが取り付く。
タンクが1個の場合は、単にレベルセンサ6の信号によ
りシャッタブロックを開閉すれば良いが、2個の場合
は、レベルセンサ2の状態を確認し、それにより、反対
側タンクのシャッタ63を開閉する。
このように、貯蔵タンクの内部が優先タンク21と非優
先タンク22との2つに隔てられていることにより、1
方向のみから玉を排出することができるので、排出口で
玉詰りが起こるのを防止することができる。
次に、適度に孔の開いている樋40について説明する。
このように、孔41を開けておくことにより、途中から
玉は落ちるが、平均して、玉は下流側42から溜ってい
き、だんだんと、上流の孔から落ちるようになるため、
タンク全体に平均して玉を溜めることができるようにな
っている。
このように、下流側の底面で上流側の底面より、崇が多
く孔41が形成されている樋40を貯蔵タンク21,2
2の上流側に配置した場合には、パチンコ玉の分散化を
図ることができるため、玉詰りが起こるのを防止するこ
とができる。
また、補助ドブ16は、上流側のパチンコ台15からド
ブ17の上流側へとパチンコ玉を流すため、研磨機8の
取り入れ口28に一度に多くの玉が流れ落ちず、玉詰り
が起こるのを防止することができる。
「発明の効果」 本発明に係るパチンコ玉補給装置によれば、パチンコ玉
が揚送装置へ送られるまでに、パチンコ玉の分散化を図
ったため、玉詰りが起こるのを防止することができる。
【図面の簡単な説明】
第1図から第8図は本発明の一実施例を示しており、第
1図はパチンコ玉補給装置の概略断面図、第2図は内部
の玉が少ない状態のパチンコ玉タンクの概略断面図、第
3図は内部に玉が増加した状態のパチンコ玉タンクの概
略断面図、第4図は優先タンク内部の玉が一杯になった
状態のパチンコ玉タンクの概略断面図、第5図は孔があ
いた樋の斜視図、第6図はシャッタが降りた状態のシャ
ッタブロックの斜視図、第7図はシャッタが開いた状態
のシャッタブロックの斜視図、第8図は玉補給の制御ブ
ロック図である。 1…台間玉貸機 8…研磨機 9…上部タンク 10…シャッタブロック 11…補給樋 14…玉補給カウンタ 15…パチンコ台 16…補助ドブ 17…ドブ 21…優先タンク 22…非優先タンク 31…バイパス通路 40…樋 45…優先樋 46…非優先樋

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】下方からパチンコ玉を取り込み揚送しつつ
    研磨するパチンコ玉研磨機の近傍にバイパス経路を配設
    し、該バイパス経路の下部にパチンコ玉を傾斜した貯蔵
    タンク内に搬送するための傾斜した樋を有し、該樋の下
    流側を前記貯蔵タンクの傾斜上流側に配置したパチンコ
    玉補給装置であって、 前記樋の底面と側面の双方または底面と側面のどちらか
    一方に、パチンコ玉が通過可能な複数の孔を有し、該孔
    は、下流側となる一端側の底面と側面の双方または底面
    と側面のどちらか一方の方が、上流側となる他端の底面
    と側面の双方または底面と側面のどちらか一方より数が
    多く形成されていることを特徴とするパチンコ玉補給装
    置。
  2. 【請求項2】下方からパチンコ玉を取り込み揚送しつつ
    研磨するパチンコ玉研磨機の研磨済みパチンコ玉出口
    に、該出口と連通するパチンコ台にパチンコ玉を供給す
    るための上部タンクを配設し、該上部タンク内に所定の
    レベル以上にパチンコ玉が供給されたとき、前記上部タ
    ンクからバイパス経路を介して下部の貯蔵タンクにパチ
    ンコ玉を貯蔵し、必要に応じて前記貯蔵タンク内のパチ
    ンコ玉を前記上部タンク内に揚送するパチンコ玉補給装
    置であって、 前記貯蔵タンクは、内部が優先タンクと非優先タンクと
    の2つに隔てられており、 前記バイパス通路は2つの排出口を有し、一方の排出口
    は、前記優先タンク内へパチンコ玉を導く優先樋に接続
    され、他方の排出口は、前記非優先タンク内へパチンコ
    玉を導く非優先樋に接続されており、 前記他方の排出口は、前記一方の排出口より高い位置に
    配置されていることを特徴とするパチンコ玉補給装置。
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