JP4219759B2 - 遊技機島 - Google Patents

遊技機島 Download PDF

Info

Publication number
JP4219759B2
JP4219759B2 JP2003205908A JP2003205908A JP4219759B2 JP 4219759 B2 JP4219759 B2 JP 4219759B2 JP 2003205908 A JP2003205908 A JP 2003205908A JP 2003205908 A JP2003205908 A JP 2003205908A JP 4219759 B2 JP4219759 B2 JP 4219759B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
game ball
opening
game balls
storage tank
gaming machine
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2003205908A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2005052206A (ja
Inventor
孝俊 武本
信幸 藤沢
俊幸 青木
秀典 表西
泰友 薩摩
健司 大久保
昌則 高見
信行 林
勇 川俣
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Ace Denken KK
Original Assignee
Ace Denken KK
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Ace Denken KK filed Critical Ace Denken KK
Priority to JP2003205908A priority Critical patent/JP4219759B2/ja
Publication of JP2005052206A publication Critical patent/JP2005052206A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4219759B2 publication Critical patent/JP4219759B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Pinball Game Machines (AREA)

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、複数の遊技機を並設して成る遊技機島に設置され、各遊技機で使用される遊技球を処理するためのものであり、遊技機島上部および遊技機島下部に遊技球を貯留するための上部貯留タンクおよび下部貯留タンクがそれぞれ設置され、前記遊技機島に立設された揚送装置により前記下部貯留タンク内の遊技球を前記上部貯留タンクに揚送するようにした遊技球処理装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来の遊技機島としては、上部タンク内よりオーバーフローした玉が中継タンク内に所定量貯留されるようになっている。上部タンク内のパチンコ玉の貯留量が所定値以下になると、シャッター装置が開放され、タンク内のパチンコ玉が揚送装置の下端に流下し、揚送装置により上方へ揚送され循環するようになる。上部タンク内のパチンコ玉が所定量以上になると、上部タンク内に流入されるパチンコ玉はオーバーフロー樋内に流出され、中継タンクから連結ホースを通ってタンクに戻される。タンクが満杯の場合、連結ホース内にパチンコ玉が詰まり中継タンクに貯留されるようになっているものがある(例えば、特許文献1参照。)。
【0003】
【特許文献1】
特開平9−276526号公報
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、このような特許文献1に係る技術では、上部タンク内のパチンコ玉が所定量以上になっても、揚送装置がパチンコ玉を揚送し続けるようになっているために、多量のパチンコ玉を貯留できるように上部タンクを大型にする必要があり、また、パチンコ玉を揚送し続けることで上部タンクから溢れ出た玉を貯留するための中継タンクが必要になり、部品点数が増え、コストが嵩むという問題点があった。
【0005】
本発明は、このような従来の問題点に着目してなされたもので、上部貯留タンクを大型にしないで済み、また、中継タンクのような部品を不要にし、コストを低減することができる遊技球処理装置を提供することを目的としている。
【0006】
【課題を解決するための手段】
かかる目的を達成するための本発明の要旨とするところは、次の各項の発明に存する。
[1]複数の遊技機(20)を並設した遊技機島(10)の略中央部に遊技球を揚送する揚送装置(30)を立設し、前記遊技機島(10)の端部に景品球計数機(25)を配し、前記揚送された遊技球の貯留量を検知する複数の上部貯留検出センサ(33H,33M,33L)を有する上部貯留タンク(31)から、前記遊技機(20)に補給する補給樋(52)に設けられた複数の一時貯留する貯留部(51)に遊技球を搬送する複数の搬送手段(41)を並設し、該一時貯留する貯留部(51)から溢れ出した遊技球を前記揚送装置(30)へ移送する左右の遊技球移送装置(80)が配され、該遊技球移送装置(80)によって回収した遊技球を前記揚送装置(30)によって前記遊技機島(10)の上部に配された前記上部貯留タンク(31)に貯留する遊技機島(10)において、
前記遊技機島(10)における遊技球の補給・回収を集中的に管理する制御手段(100)を設け、
前記各一時貯留する貯留部(51)に遊技球オーバーフロー検出センサ(57)を設け、
前記下部貯留タンク(70)底部の中央部に遊技球の圧力を回避するための圧力部材(73)を設け、該圧力部材(73)の一対の開口部から前記下部貯留タンク(70)底部傾斜面の一対の排出口(72)に向けて遊技球用通路が形成され、該遊技球用通路の下部に検出手段(95)を設け、該検出手段(95)の検出状態から前記制御手段(100)によって前記下部貯留タンク(70)内の遊技球を前記遊技球移送装置(80)への排出を制御する開閉装置(90)を前記一対の排出口(72)に向けて遊技球用通路の間に配置し、
前記開閉装置(90)は、本体ケース(91)、開閉部材(92)、駆動部(96)、スクリュー部材(97)、ナット部材(98)、動力伝達部材(99)の移動検出部(99c)とから構成され、
前記本体ケース(91)は、前記下部貯留タンク(70)底部の中央部に開設した開口に嵌め込まれ、前記一対の排出口(72)から遊技球がそれぞれ流れ込む流入部を有し、
前記開閉部材(92)は、前記本体ケース(91)に収容され、前記一対の排出口(72)から流れ込む遊技球を受け入れられるように底部(92b)、両側面壁(92c)、正面壁(92d)および背面壁(92e)を備えた容器状に形成され、前記両側面壁(92c)には前記一対の排出口(72)に対応して堰部(92a)を有し、
前記受け入れた遊技球が前記流入部に流れ出す流出口(92f)が開設され、
前記開閉部材(92)を揺動する駆動部(96)が配され、該駆動部(96)により正逆回転する前記スクリュー部材(97)に螺合するナット部材(98)と、前記開閉部材(92)を連結する動力伝達部材(99)と、前記ナット部材(98)が前記スクリュー部材(97)の回転軸方向の定位置に移動することを検出する移動検出部(99c)を有し、該移動検出部(99c)によって前記ナット部材(98)が定位置の状態であるか否かを検出し、前記開閉部材(92)が排出口閉塞姿勢と該排出口閉塞姿勢から前記一対の排出口(72)の方へ傾くことで、前記一対の排出口(72)と前記堰部(92a)を交互に開くよう前記制御手段(100)によって遊技球通路の開閉を制御し、
前記上部貯留タンク(31)に遊技球が所定上限量以上溜まった場合に、前記上部貯留検出センサ(33H)の所定上限量から検出信号を出力するとともに、遊技球が所定下限量以下に減った場合に、前記上部貯留検出センサ(33L)の下限の検知信号を出力し、
前記制御手段(100)は、前記上部貯留検出センサ(33H)の上限の検知信号の入力があり、前記各一時貯留する貯留部(51)における遊技球オーバーフロー検出センサ(57)からの検知信号の入力がない場合に、前記一時貯留する貯留部(51)に対応する前記搬送手段(41)を稼動させ、
前記上部貯留検出センサ(33L)の最下限の検知信号を検出しない場合、最優先して排出する前記開閉部材(92)を選択するとともに、前記遊技球移送装置(80)の移送速度を前記開閉部材(92)が閉じた状態の移送速度より早い移送速度に制御することによって、前記上部貯留タンク(31)内の遊技球を一定量に保持することを特徴とする遊技機島(10)。
【0007】
[2]前記制御手段(100)は、前記景品球計数機(25)の計数が開始されると、前記最優先して排出する前記開閉部材(92)が選択された優先された開閉部材(92)を強制して閉鎖し、前記下部貯留タンク(70)とは別の計数貯留領域に設けられた計数機用制御開閉部材を開き、前記計数貯留領域内の遊技球を前記景品球計数機(25)が設けられた側の遊技球移送装置(80)に排出し、該遊技球移送装置(80)の移送速度を前記開閉部材(92)が閉じた状態の移送速度より早い移送速度に制御し、
前記景品球計数機(25)の計数が終了すると、前記優先された開閉部材の強制を解除し、計数用開閉部材が閉じられ前記遊技球移送装置(80)の移送速度を前記早い移送速度より遅い移送速度に制御することを特徴とする[1]に記載の遊技機島(10)。
【0010】
次に、前記各項に記載された発明の作用について説明する。
前記[1]に記載の遊技機島(10)によれば、搬送手段(41)を稼働することで、上部貯留タンク(31)内の遊技球を遊技機島(10)上部で貯留した状態で遊技機島(10)長手方向に搬送することができる。それにより、上部貯留タンク(31)内の遊技球が減少する。一方、下部貯留タンク(70)内の遊技球が下部貯留タンク(70)から排出されると、該排出された遊技球を遊技球移送装置(80)により移送して揚送装置(30)で上部貯留タンク(31)に揚送する。それにより、上部貯留タンク(31)内の遊技球が増加する。
【0011】
また[1]に記載の遊技機島(10)によれば、下部貯留タンク(70)の遊技球が該底部(71)の中央部に向かって集まるように傾斜するとともに、前記底部(71)の中央部には、一対の遊技球用通路が配されている。該遊技球用通路は、前記下部貯留タンク(70)内の遊技球が一対の排出口(72)にそれぞれ導かれるように形成されている。
また、前記遊技球用通路は、路面である底部(71)と、天井である圧力部材(73)と、両側の壁部材(76)とから構成されており、該圧力部材(73)は、中央から両端に向かって下方に傾斜した屋根形に形成されている。そして、前記圧力部材(73)は、下部貯留タンク(70)内で多層になって貯留される遊技球の圧力に耐えられるように、また、遊技球が1層になって前記遊技球用通路に流れるように構成されている。
そして、前記遊技機島(10)における遊技球の補給・回収を集中的に管理する制御手段(100)は、前記遊技球用通路の下部に設けられた検出手段(95)の検出状態を受けて、前記下部貯留タンク(70)内の遊技球を前記遊技球移送装置(80)への排出を制御する開閉装置(90)を開閉制御する。
【0012】
さらに[1]に記載の遊技機島(10)によれば、開閉装置(90)の開閉部材(92)は、底部(92b)、両側面壁(92c)、正面壁(92d)および背面壁(92e)を備えており、底部(92b)、正面壁(92d)または背面壁(92e)の少なくとも1つには、容器状の開閉部材(92)内に受け入れた遊技球が本体ケース(流入部)(91)の底部(91a)に向かって流れ出す流出口(92f)が開設されている。したがって、遊技球が排出口(72)から開閉部材(92)内に一時的に受け入れられ、開閉部材(92)の流出口(92f)から本体ケース(流入部)(91)の底部(91a)に一旦落ちて、本体ケース(91)の連通口(91b)から案内通路(83)に流れ込むことで、遊技球が排出口(72)から案内通路(83)に流れ込むときの衝撃が緩和されるように構成されている。
また、下部貯留タンク(70)内の遊技球が通路を通って排出口(72)に導かれ、排出口(72)から流入部を通って遊技球移送装置(80)へ流れ込むようになっている。
そして、開閉装置(90)の開閉部材(92)は交互に傾くように可動する。該開閉部材(92)を排出口閉塞姿勢にすると、堰部(92a)が排出口(72)を閉じ、開閉装置(90)の開閉部材(92)を排出口閉塞姿勢から両端部の方へ交互に傾けて一部排出口開放姿勢にすると、堰部(92a)が排出口(72)を交互に開き、開かれた方の排出口(72)に対応する貯留された遊技球が排出口(72)から流入部を通って遊技球移送装置(80)に流れるようになる。このように、開閉装置(90)の開閉部材(92)の堰部(92a)が排出口(72)を開くことにより、貯留された遊技球がどちらからも遊技球移送装置(80)に流れる。
すなわち、開閉部材(92)により、排出口(72)の開閉を規制して遊技球の流れ込みを均一にすることができる。
【0013】
さらにまた[1]に記載の遊技機島(10)によれば、上部検出手段(55)は、上部貯留タンク(31)に遊技球が所定上限量以上溜まった場合に、上限の検知信号を出力するとともに、遊技球が所定下限量以下に減った場合に、下限の検知信号を出力する。
制御手段(100)は、上限の検知信号に基づき搬送手段(41)の稼動を制御する。それにより、上部貯留タンク(31)内の遊技球が減少する。一方、制御手段(100)は、下限の検知信号に基づき開閉部材(92)の開放を制御する。それにより、上部貯留タンク(31)内の遊技球が増加する。すなわち、制御手段(100)は、搬送手段(41)の稼働や開閉部材(92)の開放を制御することで、上部貯留タンク(31)内の遊技球が過不足しないようにすることができる。
【0014】
また、前記制御手段(100)は、各補給球検出センサ(55)、各オーバーフロー検出センサ(57)、各上部貯留検出センサ(33H,33M,33L)からの検知信号に応じて、遊技球補給装置(40)における搬送手段(41)の駆動を制御するように設定されている。
そして制御手段(100)は、各搬送ユニット(41a,41b…)毎に、前記上部貯留検出センサ(33)のうち最上位にある上部貯留検出センサ(33H)からの検知信号の入力があり、対応するオーバーフロー検出センサ(57)からの検知信号の入力がない場合に、その駆動モータ(49)に給電してコイルバネ(45)を回転駆動させ、上部貯留検出センサ(33H)からの検知信号の入力がなくなった場合に、駆動モータ(49)への給電を停止してコイルバネ(45)を停止させるように設定されている。
【0015】
また、[1]に記載の遊技機島(10)によれば、遊技機島(10)下部には、前記下部貯留タンク(70)のほか、各遊技機(20)からアウト遊技球を研磨揚送装置(30)へ移動するための遊技球移動装置(80)が配されている。遊技球移動装置(80)は、下部貯留タンク(70)の下方に配され、各遊技機(20)から排出されたアウト遊技球を研磨揚送装置(30)へ最優先して案内するように配された案内通路(83)を備えている。
そして制御手段(100)は、上部貯留検出センサ(33L)からの検出信号の有無を判断して、ここで、上部貯留検出センサ(33L)からの検出信号を入力しない場合、上部貯留タンク(31)への補給優先シャッターである開閉部材(92)の選択を行い、優先された開閉部材(92)を開く。次に、ベルトコンベア(81、82)の速度を前記開閉部材(92)が閉じた状態の移送速度より早い移送速度にする。それにより、下部貯留タンク(70)内の遊技球が移動装置(80)の案内通路(83)に流れ込み、ベルトコンベア(81、82)によって研磨揚送装置(30)に移動し、上部貯留タンク(31)に揚送される。
【0016】
前記[2]に記載したように、制御手段(100)は、景品球計数機(25)が作動すると、優先された開閉部材(92)を強制して閉じ、計数機用制御シャッターを開く。それにより、貯留領域内の遊技球が遊技球移動装置(80)の案内通路(83)に流れ込む。また、景品球計数機(25)が取り付けられた側(遊技機島(10)の右側半分)のベルトコンベア(81、82)の速度が高速に制御される。それによって、景品計数機(25)で処理された多量の遊技球が案内通路(83)を通って研磨揚送装置(30)に迅速に搬送される。
そして、景品球計数機(25)の作動が停止すると、優先された開閉部材(92)の強制を解除する。それにより、貯留領域が空になっていなければ、優先された開閉部材(92)が再び開放動作し、貯留領域内の遊技球が案内通路(83)に流れ込むようになる。貯留領域が空になっていれば、優先された開閉部材(92)が再び開放動作することはない。次に、計数用シャッターが閉じられ、景品球計数機(25)が取り付けられた側(遊技機島(10)の右側半分)のベルトコンベア(81、82)の速度が前記早い移送速度より遅い移送速度に制御される。
【0017】
【発明の実施の形態】
以下、図面に基づき本発明の一実施の形態を説明する。
図1〜図20は本発明の一実施の形態を示している。
図1および図2に示すように、本実施の形態に係る遊技機島10は、複数の遊技機20を並設して成り、各遊技機20を背中合わせに組み付ける島枠10aは、遊技場のフロア上に構築される。ここで遊技機20は、ハンドル20aの回転操作により遊技盤面上に遊技球(パチンコ球)を打ち出して入賞を楽しむパチンコ機である。また、隣接する遊技機20の間の隙間には、遊技媒体である遊技球を貸し出すための球貸機21が配設されている。
【0018】
図1に示すように、島枠10aのうち遊技機島下部は、フロア上に立設される筐体フレーム11によりフロア面との間に下部空間を空けて配設される箱状枠形に形成されており、その内部は多量の遊技球を貯留する下部貯留タンク70として構成されている。また、筐体フレーム11の途中には、略水平に延びる天板12が組み付けられており、天板12上に延びる各筐体フレーム11の上端間には、遊技機島長手方向に互いに平行に延びる島木13が架設されている。
【0019】
遊技機島上部である島木13には、各遊技機20毎に対応して区分けされた幕板14が開閉可能に取り付けられている。この幕板14の正面側には、対応する遊技機20から収集される各種データの一部を表示できる機能を付加した多機能な呼出ランプ15が取り付けられており、幕板14の裏面側には、対応する遊技機20や球貸機21の各種動作や信号の送受信を検知したり監視するデータ収集装置16が取り付けられている。呼出ランプ15とデータ収集装置16とは、幕板14を間にして表裏に近接しており、幕板14の厚み程度の極めて短い配線により連結されている。
【0020】
遊技機島中部である天板12上に、遊技機20および球貸機21は並設される。また、前後2列に並ぶ遊技機20の背面間には、球貸機21に取り込まれた紙幣を島端まで遊技機島長手方向に搬送する紙幣搬送装置22と、同じく球貸機21に取り込まれた硬貨を島端まで遊技機島長手方向に搬送する硬貨搬送装置23とが、上下に離隔して並ぶように配設されている。また、遊技機島10の一端には、前記紙幣搬送装置22や硬貨搬送装置23により島端まで搬送された紙幣と硬貨を分別して収納する金庫24(図2参照)が設置されている。
【0021】
図2に示すように、遊技機島上部には、本発明の根幹を成す遊技球補給装置40と上部貯留タンク31が設置されている。後述するが上部貯留タンク31は、従来のものとは異なり小さい容量に形成されている。また、遊技機島10の他端には、景品球計数機25が設置されている。景品球計数機25は、その景品球投入口26から投入された遊技球を計数し、遊技場の管理コンピューターに計数結果を送信し、また計数結果を表示部に目視可能に表示したり、印刷したレシート等を払い出す装置である。
【0022】
遊技機島10の中央部には、前述した遊技機島下部の下部貯留タンク70から導かれた遊技球を研磨しながら遊技機島上部の上部貯留タンク31に揚送するための研磨揚送装置(揚送装置)30が立設されている。研磨揚送装置30は、具体的には例えば、上下方向に延ばして掛け渡した無端環状の揚送ベルトと、その搬送面に対向して張設した研磨ベルトとを備え、両ベルト間に挟持した遊技球を揚送ベルトの回転駆動に伴い研磨しながら揚送する装置である。
【0023】
研磨揚送装置30の下部には、下部貯留タンク70から供給される遊技球を受け入れる球導入口30aが設けられており、上部にある排出口(図示せず)は、上部貯留タンク70内に遊技球を排出する状態に設けられている。なお、本実施の形態における研磨揚送装置30は、研磨装置と揚送装置を兼用するように構成したものであるが、例えば、揚送装置とは別に遊技球を研磨する研磨装置を遊技機島10の適所に配設してもかまわない。
【0024】
遊技球補給装置40は、前記研磨揚送装置30で揚送されて上部貯留タンク31に貯留された遊技球を、該遊技球補給装置40自体でも貯留するような状態で各遊技機20まで搬送して補給するための装置である。なお、遊技機20が有価価値カード専用のCR機であって、球貸機21がカードユニットである場合、遊技球補給装置40は各遊技機20にのみ遊技球を補給するが、遊技機20がCR機以外の機種であって、球貸機21から遊技球が貸し出される場合、各遊技機20のみならず各球貸機21にも遊技球を補給するように構成されることになる。本実施の形態では、前者の場合を例に説明する。
【0025】
図1および図2に示すように、遊技球補給装置40は、遊技機島上部で遊技球を貯留した状態で遊技機島長手方向に搬送する搬送手段41を有する。搬送手段41は、前記研磨揚送装置30の上端部を起点として各遊技機20の上方に沿って延ばして設置した搬送路42内に、該搬送路42内で遊技球を多重に積層可能な状態で動力により搬送する駆動体であるコイルバネ45を設けて成る。
【0026】
ここで1本ずつ組み合わされる搬送路42とコイルバネ45が1組の搬送ユニットを成し、遊技機島上部において複数の搬送ユニットが横一列に隣接し合い平行に延びる状態に並設されている。本実施の形態では、遊技機島10のほぼ中央に立設された研磨揚送装置30を間にして、遊技機島10の両側にそれぞれ3組ずつの搬送ユニットが左右対称に延びるように配設されている。
【0027】
すなわち、図3において、遊技機島10の研磨揚送装置30より左側には、互いに長さの異なる3組の搬送ユニット41a,41b,41cが横一列に並設され、遊技機島10の研磨揚送装置30より右側には、同様に3組の搬送ユニット40d,40e,40fが横一列に並設されている。さらに、各搬送ユニット41a〜41fに沿って、それぞれ搬送手段41により搬送された遊技球を受け入れて、各遊技機20に分配するための補給手段50が設けられている。以下、遊技機島10の左側半分を主に説明する。
【0028】
搬送手段41は、搬送路42の全長に亘って、駆動体であるコイルバネ45を回転可能な状態に設けて成る。ここで搬送路42は、例えば、下側が円形で上側が平らに開口し、上側の開口部分を細幅状の透明の平板蓋で閉じるようなU字形断面としたり、あるいは円形断面の丸パイプから構成しても良い。何れの形状であっても、コイルバネ45を収める円形部分の寸法は、コイルバネ45の外径より若干大きめに設定して自由に回転できる形状とする。
【0029】
コイルバネ45は、金属線材を螺旋状に曲げて形成したものであり、コイルバネ45の内径は、その内側に遊技球が多重に積層可能な大きさに設定されている(図1参照)。それにより、コイルバネ45の内側に導入された遊技球は、コイルバネ45の内周側からピッチ間の間隙に一部が入り込み、その上に多重に積層可能な状態で搬送路42に沿って搬送されるようになっている。
【0030】
図2〜図4に示すように、搬送路42の始端側は、上部貯留タンク31の内部に連通して研磨揚送装置30の上端部に対向する位置に配設され、また、搬送路42の終端側は、島端側に向けて延ばされた所定の位置に配設されている。搬送路42の始端側は、上向きに開口した球入口部が開設され、搬送路42の終端側には、その下側が切り欠かれて球出口部が開設されている。
【0031】
コイルバネ45の始端側は、前記搬送路42の始端側の内部で自由に回転可能に配されている。一方、コイルバネ45の終端側は、前記搬送路42の終端側よりも島端側に延出して、駆動モータ49に連結されている。駆動モータ49は、コイルバネ45をその始端側から終端側へ遊技球を搬送する方向に回転させる動力源である。
【0032】
図2〜図4に示すように、搬送手段41を成す各搬送ユニット41a〜41cは、それぞれ全長が所定長さずつ異なる大きさに形成されており、各搬送ユニット41a〜41cは、各遊技機20を隣接し合う所定数ずつグループ化した補給単位毎にそれぞれ個別に対応するように設定されている。ここで異なる「大きさ」とは、全長(長さ)のみならず、断面積や全体の容積をも含む概念である。
【0033】
すなわち、各搬送ユニット41a〜41cの始端側を、それぞれ前記研磨揚送装置30を起点として揃えて配置し、遊技機島長手方向に所定長さおきに分散して配置される各搬送ユニット41a〜41cの終端側に、各終端側の下方付近にそれぞれ位置する前記各補給単位毎に対応して、各補給単位の遊技機20に遊技球を補給する補給手段50が設けられている。
【0034】
詳しく言えば、図2において、遊技機島10の左側半分の遊技機島上部に設置された3組のうち、全長が最も短い搬送ユニット41aとその終端側の補給手段50は、島片面側にて研磨揚送装置30から島端に向かって数えて4台目までで、前後2列で計8台の遊技機20をグループ化した第1補給単位に対応している。この搬送ユニット41aとその終端側の補給手段50の詳細は図5に示す。
【0035】
また、3組のうち中間の長さの搬送ユニット41bとその終端側の補給手段50は、島片面側にて研磨揚送装置30から島端に向かって数えて5台目から8台目までで、前後2列で計8台の遊技機20をグループ化した第2補給単位に対応している。この搬送ユニット41bとその終端側の補給手段50の詳細は図6に示す。
【0036】
さらに、3組のうち全長が最も長い搬送ユニット41cとその終端側の補給手段50は、島片面側にて研磨揚送装置30から島端に向かって数えて9台目から島端の12台目までで、前後2列で計8台の遊技機20をグループ化した第3補給単位に対応している。この搬送ユニット41cとその終端側の補給手段50の詳細は図7に示す。
【0037】
補給手段50は、それぞれ対応する搬送手段41により搬送された遊技球を受け入れ一時貯留する貯留部51と、該貯留部51よりその下方付近に位置する各遊技機20に向かって傾斜して延び、前記貯留部51の遊技球を各遊技機20に補給する補給樋52とから成る。貯留部51は、前記搬送路42の終端側にある球出口部の真下に配置され、上面側が遊技球を受け入れ可能に開口した平箱状に形成されている。
【0038】
貯留部51は、所定量の遊技球を一時貯留できる容量を有し、その底面部は、略中央を境にそれぞれ左右に向かってなだらかに下方に傾斜している。貯留部51の底面部の左右両端には、遊技機島長手方向と平行な左右方向に向かいそれぞれ分岐して延びる一対の補給樋52,52の上流端が連通接続されている。一対の補給樋52,52は、それぞれ下方に傾斜して遊技球を流下させるようになっており、前記補給単位のうち半分(前後4台)の遊技機20に球を補給するように構成されている。
【0039】
すなわち、各補給樋52の途中は、それぞれ遊技球が落下する分配経路を介して各遊技機20に接続されている。詳しくは、各補給樋52の途中箇所に、その真下に位置する遊技機20に対応した補給シュート53が設けられており、補給シュート53と遊技機20とは、落下する遊技球を導くジャバラ54で連通するように接続されている。遊技機20の背面側上部には、ジャバラ54の下端が接続された賞球タンク58が設けられている。
【0040】
図2および図5に示すように、各補給樋52の上流端には、補給樋52に遊技球が所定量以上溜まった場合に検知信号を出力する検出手段として、補給球検出センサ55が設けられている。補給樋52では、その下流端から上流端にかけて遊技球が溜まってくるが、補給球検出センサ55が位置する上流側まで遊技球が溜まると、補給球検出センサ55から検知信号が出力されるようになっている。補給球検出センサ55は、例えば、被検知物たる遊技球との距離に応じて動作するフォトセンサ等の近接センサや、遊技球の接近を検知する磁気センサ等に構成され、補給樋52の底面下側にて遊技球とは直接は接触しないように配設されている。
【0041】
詳しく言えば、補給球検出センサ55は、補給樋52の上流側を遊技球が流下する際に、断続的にONとなる一方、補給樋52が遊技球でいっぱいとなり、補給樋52の上流側まで遊技球が滞留したりすると継続してONとなり、かかるON状態が例えば2秒以上継続した際に、後述する制御手段100に対して補給樋52の球貯留量がいっぱいである旨の検知信号を出力するように設定されている。
【0042】
ここで説明上の必要に応じて、前記各搬送ユニット41a〜41cを、それぞれ第1〜第3を付して互いに区別した上で、第1搬送ユニット41aの2つの補給球検出センサ55を、研磨揚送装置30に近い側から第1補給球検出センサ55a,55bとし、第2搬送ユニット41bの2つの補給球検出センサ55を、研磨揚送装置30に近い側から第2補給球検出センサ55c,55dとし、第3搬送ユニット41cの2つの補給球検出センサ55を、研磨揚送装置30に近い側から第3補給球検出センサ55e,55fとする。
【0043】
なお、遊技機島10の研磨揚送装置30より右側半分についても、前記各搬送ユニット41d〜41fを、それぞれ第4〜第6を付して互いに区別した上で、前記同様な順番で補給球検出センサ55を、第4補給球検出センサ55g,55h、第5補給球検出センサ55i,55j、それに第6補給球検出センサ55k,55lとする。なお、これらのうち一部は図示省略する。
【0044】
また、前記貯留部51には、前記補給樋52も含めて貯留部51が遊技球で満杯になった際に、該貯留部51から溢れ出る遊技球を遊技機島下部にある下部貯留タンク70まで落下させるオーバーフロー管(経路)56の球入口56aが連通されている。図5〜図6に示すように、球入口56aは、そのフランジが貯留部51の底面よりも上方に突出しており、貯留部51内で数段に重なり溜まった遊技球が入り込むように設定されている。
【0045】
図1に示すように、オーバーフロー管56は、背中合わせの遊技機20の間を通るように垂下され、下端口56bが、一対の天板12の間の隙間12aの上方位置、すなわち下部貯留タンク70の開口上面を臨むように配置されている。また、オーバーフロー管56の上端側には、該オーバーフロー管56に遊技球が所定量以上溜まった場合に検知信号を出力するオーバーフロー検出センサ(手段)57が設けられている。
【0046】
オーバーフロー管56では、遊技球の排出先である下部貯留タンク70が球が満杯になると、その下端口56bから球入口にかけて遊技球が溜まってくるが、オーバーフロー検出センサ57が位置する上端側まで遊技球が溜まると、オーバーフロー検出センサ57から検知信号が出力されるようになっている。オーバーフロー検出センサ57は、前記補給球検出センサ55と同様に、例えば、被検知物たる遊技球との距離に応じて動作するフォトセンサ等の近接センサや、遊技球の接近を検知する磁気センサ等により構成され、オーバーフロー管56の外周外側にて遊技球とは直接は接触しないように配設されている。
【0047】
詳しく言えば、オーバーフロー検出センサ57も、オーバーフロー管56の上端側を遊技球が落下する際に、断続的にONとなる一方、オーバーフロー管56が遊技球でいっぱいとなり、オーバーフロー管56の上端側まで遊技球が滞留したりすると継続してONとなり、かかるON状態が例えば2秒以上継続した際に、後述する制御手段100に対してオーバーフロー管56の球貯留量がいっぱいである旨の検知信号を出力するように設定されている。
【0048】
また、上部貯留タンク31にも、該上部貯留タンク31内における球貯留量を段階的に検出する3つの上部貯留検出センサ(手段)33H,33M,33Lが上下に所定間隔おきに並ぶように設けられている。上部貯留検出センサ(手段)33H,33M,33Lは、前述した補給球検出センサ55やオーバーフロー検出センサ57と同様に、それぞれ被検知物たる遊技球との距離に応じて動作する近接スイッチや磁気センサ等により構成されている。
【0049】
補給樋52では、その底面側から上面側にかけて遊技球が順次溜まってくるが、最も低い位置にある上部貯留検出センサ33Lまで遊技球が溜まると、この上部貯留検出センサ33Lから検知信号が出力され、中間位置にある上部貯留検出センサ33Mまで遊技球が溜まると、この上部貯留検出センサ33Mからも検知信号が出力され、最も高い位置にある上部貯留検出センサ33Hまで遊技球が溜まると、この上部貯留検出センサ33Hからも検知信号が出力されるようになっている。
【0050】
このように各上部貯留検出センサ33H,33M,33Lのうち、継続してON状態となり検知信号が出力されるかにより、上部貯留タンク31内の遊技球貯留量のレベルを知ることができる。上部貯留タンク31における遊技球の貯留量であるが、遊技機島上部における遊技球は前記遊技球補給装置40によっても貯留された状態で搬送され、前記上部貯留検出センサ33H、33M間に常に遊技球が貯留されている状態に監視(制御)されているので、従来のように上部貯留タンク31に集中的に遊技球を貯める必要はなく、それだけ容量も小型化できるようになっている。
【0051】
図8において、前述した遊技球補給装置40の各駆動モータ49、各補給球検出センサ55、各オーバーフロー検出センサ57、それに各上部貯留検出センサ33H,33M,33Lは、それぞれ信号線により制御手段100に接続されている。制御手段100は、遊技機島10における遊技球の補給・回収を集中的に管理するものであり、具体的にはインターフェース、CPU、RAM、ROM等により構成されたマイクロコンピューターから成る。
【0052】
制御手段100は、各補給球検出センサ55、各オーバーフロー検出センサ57、各上部貯留検出センサ33H,33M,33Lからの検知信号に応じて、遊技球補給装置40における搬送手段41の駆動を制御するように設定されている。ここで搬送手段41は、各搬送ユニット41a,41b…毎に、それぞれに対応する補給手段50から検出信号や上部貯留タンク31からの検出信号に基づいて、それぞれ個別に駆動制御されるようになっている。
【0053】
具体的には制御手段100は、各搬送ユニット41a,41b…毎に、補給球検出センサ55からの検知信号の入力がない場合に、当該搬送ユニット41a,41b…の駆動モータ49に給電してコイルバネ45を回転駆動させるように設定されている。ここで各搬送ユニット41a,41b…には、それぞれ2つずつ補給球検出センサ55があるが、制御手段100は、各搬送ユニット41a,41b…毎に、2つの補給球検出センサ55のうち少なくとも何れか一方からの検知信号の入力がない場合に、その駆動モータ49に給電してコイルバネ45を回転駆動させるようになっている。
【0054】
また、制御手段100は、各搬送ユニット41a,41b…毎に、前記上部貯留検出センサ33のうち最上位にある上部貯留検出センサ33Hからの検知信号の入力があり、対応するオーバーフロー検出センサ57からの検知信号の入力がない場合に、その駆動モータ49に給電してコイルバネ45を回転駆動させ、上部貯留検出センサ33Hからの検知信号の入力がなくなった場合に、駆動モータ49への給電を停止してコイルバネ45を停止させるように設定されている。以上のような制御手段100による搬送手段41の詳細な制御については後述する。
【0055】
さらにまた、遊技機島下部には、図1および図2に示すように、前記下部貯留タンク70のほか、各遊技機20からアウト遊技球を研磨揚送装置30へ移するための遊技球移装置80が配されている。遊技球移装置80は、下部貯留タンク70の下方に配され、各遊技機20から排出されたアウト遊技球を研磨揚送装置30へ最優先して案内するように配された案内通路83を備えている。遊技機20の下流部には、アウト遊技球を回収するためのアウト遊技球回収器201が設けられ、アウト遊技球回収器201の下流にはアウト遊技球を計数するためのアウト遊技球計数器202が配されている。
【0056】
図1および図9に示すように、アウト遊技球計数器202には、遊技機20から排出されたアウト遊技球が流れる流路管27の一端側が連結されている。流路管27は密着コイルばね形状のジャバラ管である。流路管27の他端側は、一対の天板12の間の隙間12aおよび下部貯留タンク70内を通って遊技球移装置80の案内通路83に延ばされている。案内通路83は、その案内通路83に各流路管27の他端側がそれぞれ連結されることで、各流路管27を流れるアウト遊技球の全部が漏れなく案内通路83に流れ込むように形成されている。
【0057】
案内通路83は略凹字状の溝断面形状に形成されていて、底部83aおよび両側壁部83bを有している。両側壁部83bにはホルダー部材83cが設けられ、ホルダー部材83cには、流路管27の他端側が嵌合した状態で固定されている。案内通路83の内部には、流路管27の他端側から排出されたアウト遊技球が流れ込む流入ステージ83dが形成されている。流入ステージ83dは、両側壁部83bの間に架設されるように配され、流入ステージ83dの中央部には、両側の流路管27から流れ込んだアウト遊技球の互いの衝突を防止する仕切壁83eが形成されている。また、案内通路83の両側壁部83bの間の隙間に下部貯留タンク70内の遊技球が開閉装置90を介して流れ込むように成っている。開閉装置90は制御手段100によって開閉制御される。下部貯留タンク70、開閉装置90および制御手段100によって遊技球処理装置が構成されている。遊技球処理装置の詳細については後述する。
【0058】
遊技球移動装置80は、案内通路83内でアウト遊技球を動力により搬送する駆動体を備えている。駆動体は、案内通路83内のアウト遊技球を略水平方向へ強制的に搬送するものであり、複数のベルトコンベア81、82を備えている。すなわち、遊技客が使用したアウト遊技球を最優先して研磨揚送装置30へ移送するように成っている。また、遊技球移動装置80は、制御手段100によって、下部貯留タンク70内の遊技球が開閉装置90を介して流れ込み、流れ込んだ遊技球を移送装置80を介して遊技球が研磨揚送装置30へ移するようにも構成されている。
【0059】
図10および図11に示すように、各ベルトコンベア81、82は、その張り側が案内通路83の中を通る一方、その弛み側が案内通路83の外を通るようにして原動プーリ84と従動プーリ85とに巻き掛けられている。各ベルトコンベア81、82の張り側は案内通路83の底部83aに沿うようにして配策されている。また、各ベルトコンベア81、82の弛みをとるためのテンションプーリ86が備えられている。原動プーリ84と駆動モータ87の出力プーリ88とに伝達ベルト89が巻き掛けられている。また、従動プーリ85の回転軸85aは、原動プーリ84の回転軸との間の距離を調整するための位置調整手段85bを介して支持されている。
【0060】
複数のベルトコンベア81、82は、複数列になるようにそれぞれ配されている。複数列のベルトコンベア81、82でアウト遊技球を移動する場合と、ベルトコンベア81、82の何れかの単数列で移動する場合とでは、アウト遊技球の移動速度が異なるように制御手段100によって制御される。また、複数のベルトコンベア81、82は、アウト遊技球および下部貯留タンク70内の遊技球を移動する場合には、高速で運転(駆動)され、アウト遊技球のみを移動する場合には、低速で運転されるように制御手段100によって制御される。
【0061】
さらに、複数列のベルトコンベア81、82の何れか1つの列のベルトコンベアが破断したときに、破断したベルトコンベアにそのベルトコンベアに対し隣接する他の列のベルトコンベアを連結して運転(駆動)することで、破断したベルトコンベアを回収することができるように形成されている。
【0062】
下部貯留タンク70は、遊技機島10の中央部に配された研磨揚送装置30を中心にして遊技機島10の左右両側に3つずつ連設されている。各下部貯留タンク70は、その底部71の中央へ向かって遊技球が流れるように形成されている。各下部貯留タンク70の底部71の中央部には、排出口72がそれぞれ開設され、各排出口72を開閉することで、下部貯留タンク70内から遊技球移装置80への遊技球の流れを制御するための開閉装置90がそれぞれ配されている。開閉装置90は、本体ケース91と、本体ケース91の内部に配された開閉部材92とを備えている。開閉部材92は、本体ケース91の内部で所定の姿勢になることで、排出口72を開閉して、遊技球が排出口72から本体ケース91の内部に流れ込み本体ケース91の外部へ排出されるのを制御するように形成されている。
【0063】
次に、下部貯留タンク70、遊技球移装置80および開閉装置90の形状、構造並びに、これらの位置関係について具体的に説明する。図1、図12〜図14に示すように、下部貯留タンク70の底部71は、遊技球が底部71の中央部に向かって集まるように傾斜している。底部71の中央部には、一対の遊技球用通路が配されている。遊技球用通路は、下部貯留タンク70内の遊技球が一対の排出口である排出口72にそれぞれ導かれるように形成されている。遊技球用通路は、路面である底部71と、天井である圧力部材73と、両側の壁部材76とから構成されている。
【0064】
圧力部材73は、中央から両端に向かって下方に傾斜した屋根形に形成されている。圧力部材73は、下部貯留タンク70内で多層になって貯留される遊技球の圧力に耐えられるように、また、遊技球が1層になって前記遊技球用通路に流れるように構成されている。そのため、圧力部材73は下部貯留タンク70の底部71から所定の高さ位置に設置され、また、圧力部材73の両端には下方に折り曲げられるようにしてフランジ部75が形成されている。
【0065】
開閉装置90の本体ケース91は、一対の排出口72の間に配されている。本体ケース91は、下部貯留タンク70の底部71の中央部に開設した開口に嵌め込まれ、一対の排出口72から遊技球がそれぞれ流れ込む流入部になっている。排出口72は、本体ケース(流入部)91の入口縁と、圧力部材73と、両側の壁部材76とで囲まれた開口である。本体ケース91の底部91aには、本体ケース91内に流れ込んだ遊技球が遊技球移装置80の案内通路83内に排出されるように連通口91bが開設されている。
【0066】
開閉装置90の開閉部材92は、排出口72から流れ込む遊技球を受け入れられるように容器状に形成され、底部92b、両側壁92c、正面壁92dおよび背面壁92eを備えている。開閉部材92の両側壁92cは、一対の排出口72にそれぞれ対応して配された一対の堰部92aを備えている。
【0067】
開閉部材92の底部92b、正面壁92dまたは背面壁92eの少なくとも1つには、容器状の開閉部材92内に受け入れた遊技球が本体ケース(流入部)91の底部91aに向かって流れ出す流出口92fが開設されている。したがって、遊技球が排出口72から開閉部材92内に一時的に受け入れられ、開閉部材92の流出口92fから本体ケース(流入部)91の底部91aに一旦落ちて、本体ケース91の連通口91bから案内通路83に流れ込むことで、遊技球が排出口72から案内通路83に流れ込むときの衝撃が緩和されるように構成されている。
【0068】
開閉部材92は、交互に傾くように可動するものである。開閉部材92は、枢軸91cを中心にして、一対の堰部92aが一対の排出口72をそれぞれ閉じた排出口閉塞姿勢(図12aに示す姿勢)と、排出口閉塞姿勢から一対の排出口72の方へ交互に傾くことで一対の堰部92aが一対の排出口72を交互に開いて、開いた排出口72から流れ込んだ遊技球が開閉部材92内に受け入れられ前記流出口92fから排出されるようにした一部排出口開放姿勢(図12b、cにそれぞれ示す姿勢)とに揺動可能に配されている。
【0069】
開閉部材92を揺動するための駆動部の動力源である電動モータ96と、電動モータ96により正逆回転するスクリュー部材97と、スクリュー部材97に螺合するナット部材98と、電動モータ96の動力を開閉部材92に伝えるための動力伝達部材99と、ナット部材98の移動を検出するための移動検出部99cとを備えている。動力伝達部材99は前記枢軸91cに基端部99aが固定されている。動力伝達部材99の先端部99bはナット部材98側へ延ばされ、ナット部材98の被係合溝98aに係合していて、電動モータ96の始動によりスクリュー部材97が正転あるいは逆転してナット部材98がスクリュー部材97の回転軸方向に移動すると、開閉部材92と一体的に揺動するように配されている。
【0070】
開閉部材92が排出口閉塞姿勢にあるとき、ナット部材98は、移動検出部99cの検出部中央99Mに位置し、電動モータ96の正転駆動により、ナット部材98がスクリュー部材97上を検出部左99Lに向けて移動する。このとき、開閉部材92は右に傾斜し、開閉部材92は一部排出口開放姿勢の状態となり、排出口72の一方が開くようになる。次に、ナット部材98は、電動モータ96の逆転駆動により検出部中央99Mに向けて移動し、一旦、開閉部材92は水平姿勢つまり排出口閉塞姿勢となる。更に、逆転駆動によりナット部材98は検出部右99Rに向けて移動する。このとき、開閉部材92は、左に傾斜し、該開閉部材92は、一部排出口開放姿勢の状態となり、排出口72の他方が開くようになるものである。
【0071】
図8に示すように、下部貯留タンク70は、一対の排出口72に応じて一対の貯留領域を備えている。研磨揚送装置30に1番目に近い下部貯留タンク70の一対の貯留領域を研磨揚送装置30に近い側から貯留領域1、貯留領域2とし、2番目に近い下部貯留タンク70の一対の貯留領域を研磨揚送装置30に近い側から貯留領域3、貯留領域4とし、3番目に近い下部貯留タンク70の一対の貯留領域を研磨揚送装置30に近い側から貯留領域5、貯留領域6とする。
【0072】
なお、遊技機島10の研磨揚送装置30より右側半分についても、研磨揚送装置30に1番目に近い下部貯留タンク70の一対の貯留領域を研磨揚送装置30に近い側から貯留領域7、貯留領域8とし、2番目に近い下部貯留タンク70の一対の貯留領域を研磨揚送装置30に近い側から貯留領域9、貯留領域10とし、3番目に近い下部貯留タンク70の一対の貯留領域を研磨揚送装置30に近い側から貯留領域11、貯留領域(計数貯留領域)12とする。なお、これらのうち一部は図示省略する。
【0073】
図12に示すように、各貯留領域内の遊技球が遊技球用通路を通って排出口72に導かれている場合に検知信号を出力する検出手段として、シャッター検出センサ95が設けられている。貯留領域1、貯留領域2にそれぞれ係るシャッター検出センサ95を第1シャッター検出センサ95a、95bとし、貯留領域3、貯留領域4にそれぞれ係るシャッター検出センサ95を第2シャッター検出センサ95c、95dとし、貯留領域5、貯留領域6にそれぞれ係るシャッター検出センサ95を第3シャッター検出センサ95e、95fとする。
【0074】
なお、遊技機島10の研磨揚送装置30より右側半分についても、貯留領域7、貯留領域8にそれぞれ係るシャッター検出センサ95を第4シャッター検出センサ95g、95hとし、貯留領域9、貯留領域10にそれぞれ係るシャッター検出センサ95を第5シャッター検出センサ95i、95jとし、貯留領域11、計数貯留領域にそれぞれ係るシャッター検出センサ95を第6シャッター検出センサ95lおよび計数機用制御シャッター検出センサ95mとする。なお、これらのうち一部は図示省略する。
【0075】
これら12個のシャッター検出センサ95は、前述した補給球検出センサ55、オーバーフロー検出センサ57および上部貯留検出センサと同様に、それぞれ被検知物たる遊技球との距離に応じて動作する近接スイッチや磁気センサ等により構成されている。各シャッター検出センサ95はそれぞれ信号線により制御手段100に接続されている。遊技球用通路内を遊技球が流れていると断続してONとなり、遊技球が滞留すると継続してONとなり、遊技球が流れないとOFFとなり、かかるOFF状態が2秒以上継続した際に、制御手段100に対して貯留領域が空である旨の検知信号を出力するように設定されている。
【0076】
制御手段100は、電動モータ96を制御し、開閉部材92の堰部92aが排出口72を開放動作し、貯留領域内の遊技球が空になるまで開放状態を継続し、シャッター検出センサ95が制御手段100に対して貯留領域が空である旨の検知信号を出力すると、電動モータ96を制御し、開閉部材92の堰部92aが排出口72を閉塞動作するように制御する。
【0077】
開閉装置90は、上部貯留タンク31内の遊技球が所定の貯留レベルより低くなると、6つの開閉装置90の中で開放動作の履歴の古いものから優先的に開放されるものであり、6つの下部貯留タンク70内の遊技球が下部貯留タンク70の間で偏りなく研磨揚送装置30で研磨されるようになり、遊技球が下部貯留タンク70内で長期間滞留しないようにし、下部貯留タンク70内における遊技球の錆の発生を防止することができるものである。
【0078】
制御手段100を構成するEEPROM(電気的消去書込可能な読出し専用メモリ)などの記憶部には、図16に示すように、6つの開閉装置90に関する開放動作の制御履歴が記録されている。具体的に、記録されている制御履歴は貯留領域1〜貯留領域(計数貯留領域)12に係る開閉部材92の制御履歴である。図16aにおいて、履歴履歴の古い貯留領域に係る開閉部材92は、研磨揚送装置30に3番目に近い下部貯留領域70の貯留領域5、貯留領域6に係る開閉部材(玉回収制御第3シャッター)92であるが、その開閉部材92が開放動作し、所定条件下で閉塞動作し、開放動作が終了した場合には、制御履歴は更新され、図16bに示すように、制御履歴の新しい貯留領域に係る開閉部材92となり、制御履歴の古い貯留領域に係る開閉部材92は、遊技機島10の右側半分において、研磨揚送装置30に3番目に近い下部貯留領域70の貯留領域5、貯留領域6に係る開閉部材(玉回収制御第6シャッター)92となる。
【0079】
また、下部貯留タンク70は、リサイクル材である木質複合材により構成すると良い。かかる木質複合材の内部に中空部を設けると共に、遊技球が接する内壁面に数多の小孔を形成して多孔面とすれば、下部貯留タンク70の内部における音の共鳴を除去することができる。また、下部貯留タンク70を含む遊技機島下部は、フロア面との間に下部空間を空けて配設されるから、遊技者が足を伸ばしてリラックスすることができる。さらに、遊技機島下部の下面側に沿って、遊技機島長手方向に並ぶように照明手段17が配設されている。
【0080】
次に、図15に基づき、遊技球処理装置の制御パターンを説明する。上部貯留検出センサ33Lからの検出信号の有無を判断して(ステップS1501)、ここで、上部貯留検出センサ33Lからの検出信号を入力しない場合(ステップS1501:N)、上部貯留タンク31への補給優先シャッターである開閉部材92の選択を行い(ステップS1502)、優先された開閉部材92を開く(ステップS1503)。次に、ベルトコンベア81、82の速度を高速にする(ステップS1504)。それにより、下部貯留タンク70内の遊技球が移動装置80の案内通路83に流れ込み、ベルトコンベア81、82によって研磨揚送装置30に移動し、上部貯留タンク31に揚送される。
【0081】
次に、上部貯留検出センサ33Mからの検出信号の有無を判断して(ステップS1505)、上部貯留検出センサ33Mからの検出信号を入力しない場合(ステップS1505:N)、シャッター検出センサ95によって遊技球が検出されなければ(ステップS1506:N)、ステップS1505に戻り、シャッター検出センサ95によって遊技球が検出されると(ステップS1506:Y)、開閉部材92を閉じ(ステップS1507)、ステップS1502に戻り、上部貯留タンク31への補給優先シャッターである開閉部材92の選択を行う。
【0082】
一方、上部貯留検出センサ33Mからの検出信号を入力した場合(ステップS1505:Y)、開閉部材92を閉じ(ステップS1508)、ベルトコンベア81、82の速度を低速にし(ステップS1509)、ステップS1501に戻り、上部貯留検出センサ33Lからの検出信号の有無を判断する。
【0083】
ステップS1501において、上部貯留検出センサ33Lからの検出信号を入力した場合(ステップS1501:Y)、上部貯留検出センサ33Hからの検出信号の有無を判断する(ステップS1510)。上部貯留検出センサ33Hからの検出信号を入力した場合(ステップS1510:Y)、各オーバーフロー検出センサ57からの検知信号の有無を検出する(ステップS1511)。次に、オーバーフロー検出センサ57からの検知信号の入力がない搬送ユニット41a、41b…において、その駆動モータ49に給電してコイルバネ45を回転駆動させる(ステップS1512)。
【0084】
次に、上部貯留検出センサ33Hからの検出信号の有無を判断する(ステップS1513)。ここで、上部貯留検出センサ33Hからの検出信号を入力しない場合(ステップS1513:N)、駆動モータ49への給電を停止してコイルバネ45を回転を停止させ(ステップS1514)、ステップS1501に戻る。一方、上部貯留検出センサ33Hからの検出信号を入力した場合(ステップS1513:Y)、ステップS1512に戻り、駆動モータ49に給電を継続してコイルバネ45を継続して回転駆動させる。一方、ステップS1510において、上部貯留検出センサ33Hからの検出信号を入力しない場合(ステップS1510:N)、ステップS1501に戻り、上部貯留検出センサ33Lからの検出信号の有無を判断する。
【0085】
以上、遊技球処理装置の制御パターンでは、ステップS1502において、上部貯留タンク31への補給優先シャッターである開閉部材92の選択を行うが、その詳細を図17において説明する。また、ステップS1511〜S1514において、上部貯留検出センサ33Hからの検出信号および、オーバーフロー検出センサ57からの検知信号に基づき、駆動モータ49に給電してコイルバネ45を回転駆動させるか否かを示したが、その詳細を図19および図20で説明する。
【0086】
次に、図17に基づき、開閉装置90の動作および、その動作により遊技球がどのようになるかについて説明する。上部貯留タンク31内の遊技球が所定の貯留レベルより低くなると、それを上部貯留検出センサ33Lが検知し、その検知信号が送られると、制御手段100は、記憶部に記録されている制御履歴の中から、制御履歴の最も古い貯留領域に係る開閉部材(玉回収制御シャッター)92を特定し(ステップS1701)、特定した開閉部材(玉回収制御シャッター)92を制御する(ステップS1702)。
【0087】
それにより、制御手段100は、電動モータ96を制御する。開閉部材92が排出口閉塞姿勢にあるとき、ナット部材98は、移動検出部99cの検出部中央99Mに位置し、電動モータ96の正転駆動により、ナット部材98がスクリュー部材97上を検出部左99Lに向けて移動する。このとき、開閉部材92は右に傾斜し、開閉部材92は一部排出口開放姿勢の状態となり、排出口72の一方が開くようになる。次に、ナット部材98は、電動モータ96の逆転駆動により検出部中央99Mに向けて移動し、一旦、開閉部材92は水平姿勢つまり排出口閉塞姿勢となる。更に、逆転駆動によりナット部材98は検出部右99Rに向けて移動する。このとき、開閉部材92は、左に傾斜し、該開閉部材92は、一部排出口開放姿勢の状態となり、排出口72の他方が開く。すなわち、開閉部材92は最初水平状態つまり排出口閉塞姿勢の状態から一部排出口開放姿勢(開閉部材右傾斜)に移り、再度排出口閉塞姿勢の状態に戻り、更に一部排出口開放姿勢(開閉部材左傾斜)となる。これらの動作は制御信号が出力される間、繰り返される。
【0088】
排出口72が開かれると、貯留領域内の遊技球が、排出口72から開閉部材92内に一時的に受け入れられ、開閉部材92の流出口92fから本体ケース(流入部)91の底部91aに一旦落ちて、本体ケース91の連通口91bから案内通路83に流れ込む。排出口72から遊技球が開閉部材92、本体ケース(流入部)91、案内通路83の3つの段階を下るように流れるので、遊技球が案内通路83に流れ込むときの衝撃が緩和される。
【0089】
制御手段100は、貯留領域内の遊技球が空になるまで開放状態を継続し、シャッター検出センサ95が制御手段100に対して貯留領域が空である旨の検知信号が出力されると(ステップS1703:Y)、制御履歴を更新する(ステップS1704)。一方、貯留領域が空である旨の検知信号が出力されないと(ステップS1703:N)、制御履歴は更新されない(ステップS1705)。
【0090】
また、貯留領域が空になると、電動モータ96を制御する。開閉部材92の堰部92aが排出口72を閉塞動作するように制御する。電動モータ96が始動して、スクリュー部材97が例えば逆転し、ナット部材98がスクリュー部材97の回転軸方向に移動すると、動力伝達部材99が開閉部材92と一体的に揺動する。それにより、開閉部材92が一部排出口開放姿勢から排出口閉塞姿勢に揺動する。
【0091】
次に、図18に基づき、玉計数機である景品球計数機25の作動に関連して、主に開閉装置90がどのように動作するかについて説明する。
【0092】
景品球計数機25が作動すると(ステップS1801:Y)、優先された開閉部材(玉回収制御シャッター)92を強制して閉じ(ステップS1802)、計数機用制御シャッターを開く(ステップS1803)。それにより、貯留領域(計数貯留領域)内の遊技球が遊技球移装置80の案内通路83に流れ込む。また、景品球計数機25が取り付けられた側(遊技機島10の右側半分)のベルトコンベア81、82の速度が高速に制御される(ステップS1804)。それによって、景品計数機25で処理された多量の遊技球が案内通路83を通って研磨揚送装置30に迅速に搬送される。
【0093】
次に、景品球計数機25の作動が停止すると(ステップS1805:N)、優先された開閉部材(玉回収制御シャッター)92の強制を解除する(ステップS1806)。それにより、貯留領域が空になっていなければ、優先された開閉部材(玉回収制御シャッター)92が再び開放動作し、貯留領域内の遊技球が案内通路83に流れ込むようになる。次に、計数用シャッターが閉じられ(ステップS1807)、景品球計数機25が取り付けられた側(遊技機島10の右側半分)のベルトコンベア81、82の速度が低速に制御される(ステップS1808)。
【0094】
次に、研磨揚送装置30で研磨されつつ揚送された遊技球がどのように各遊技機に補給されるかについて説明する。図2に示す遊技機島10において、研磨揚送装置30で研磨されつつ揚送された遊技球は、この研磨揚送装置30を起点として遊技機島上部の左右にそれぞれ延びる遊技球補給装置40により、遊技機島長手方向に搬送されて各遊技機20に補給される。研磨揚送装置30から排出された球はそのまま上部貯留タンク31に導入される一方、遊技球補給装置40で、遊技機島長手方向に亘って遊技球が貯留した状態で搬送される。
【0095】
上部貯留タンク31内に始端側が連通している搬送手段41が稼動すると、上部貯留タンク31内の遊技球は搬送手段41の上流側から取り込まれて、動力により強制的に各遊技機20の上方に沿って遊技機島長手方向に搬送される。ここで搬送手段41は、前述したように遊技機島10の左右両側にそれぞれ3組ずつ延びる搬送ユニット41a〜41fに分かれており、図3に示すように、各搬送ユニット41a,41b…は、それぞれ計8台の遊技機20をグループ化した補給単位に対応する。それにより、個々の遊技機20において実際必要な補給量に応じるように、遊技球を適切にきめ細かく各遊技機20まで迅速に搬送することが可能となる。
【0096】
各搬送ユニット41a,41b…では、研磨揚送装置30を起点として各遊技機20の上方に沿って延びる搬送路42内に、遊技球を多重に積層可能な状態で回転駆動するコイルバネ45が内挿されており、駆動モータ49によるコイルバネ45の回転駆動により、遊技球は搬送路42内で多重に積層した状態のまま遊技機島長手方向に搬送される。このように遊技球補給装置40では、遊技機島長手方向に分散して貯留される遊技球がそのまま移動する。
【0097】
各搬送ユニット41a,41b…において、遊技機島長手方向に分散して配置される終端側まで遊技球が搬送されると、今度は補給手段50によって、ちょうど下方付近に位置する補給単位の各遊技機20に対して、動力を使うことなくスムーズに遊技球を分配して補給することができる。すなわち、コイルバネ45の回転駆動に伴い搬送路42の終端側まで移動した遊技球は、そのまま球出口部(図示省略)から落下して貯留部51に導入される。
【0098】
貯留部51に一時貯留された遊技球は、底面部の傾斜により左右均等に振り分けられて、底面部の左右両端に連なり分岐して延びる一対の補給樋52,52に随時導入される。各補給樋52は、その下方に位置する前後4台の遊技機10の上方を通るように傾斜して延びており、補給樋52を流下する遊技球は、補給シュート53やジャバラ54を介して真下に並ぶ各遊技機20へ適宜補給される。それにより、遊技球を貯留した状態のまま動力で搬送した後、補給手段50により、そのまま続けて各遊技機20まで円滑に分配することができる。
【0099】
補給手段50の貯留部51では、搬送された後の遊技球を各遊技機20に分配する前に所定量貯留できるので、大当たり発生により急に各遊技機20で遊技球が必要になった場合でも、搬送手段41による搬送を待たずして各遊技機20に迅速に遊技球を補給することが可能となる。ここで貯留部51の容量はさほど大きくする必要はなく、遊技球を流下させる一対の補給樋52,52に対して、即座にある程度まとめて遊技球を供給できる程度であれば足りる。
【0100】
また、一対の補給樋52,52も含めて貯留部51が遊技球で満杯になった場合には、溢れ出る遊技球は貯留部51の底面部より上方に積み重なり、オーバーフロー管56の球入口(図示省略)にあるフランジを乗り越えるようにしてその内部へ落下し、このオーバーフロー管56を介して下部貯留タンク70まで円滑に還元される。
【0101】
次に、制御手段100による各搬送ユニット41a,41b…の稼動の制御について説明する。各搬送ユニット41a,41b…の稼動により、それぞれの補給手段50に遊技球が搬送されるが、補給手段50から遊技機20に補給する遊技球の量よりも、補給手段50に搬送されてくる遊技球の量が上回れば、遊技球は一対の補給樋52,52の下端側から貯留部51内にかけて徐々に滞留する。ここで各補給樋52の上流側にある補給球検出センサ55が継続してON状態になると、補給樋52の球貯留量がいっぱいである旨の検知信号を出力する。一方、各補給樋52の上流側に遊技球が滞留していなければ、補給球検出センサ55は継続してON状態とならず検出信号を出力しない。
【0102】
図19に示すように、制御手段100は、各搬送ユニット41a,41b…毎に、先ず貯留部51の右側に延びる補給樋52にある補給球検出センサ55a,55c…からの検出信号の有無を判断して(ステップS1901)、何れかの搬送ユニット41a,41b…で、補給球検出センサ55a,55c…からの検出信号がなければ(ステップS1901;N)、当該搬送ユニット41a,41b…の駆動モータ49に給電して、コイルバネ45を回転駆動させる(ステップS1903)。
【0103】
それにより、補給球検出センサ55からの検出信号がない補給手段50まで遊技球が滞りなく搬送され、貯留部51ないし補給樋52に安定して遊技球が供給される。ここで左右の補給樋52のうち、何れか一方が遊技球でいっぱいであれば、遊技球は自然と遊技球が満たされていない方の補給樋52に流れることになる。
【0104】
一方、総ての搬送ユニット41a,41b…において、補給手段50の右側に延びる補給樋52にある補給球検出センサ55a,55c…から検出信号が出力されている場合(ステップS1901;Y)、次に制御手段100は、同じく各搬送ユニット41a,41b…毎に、今度は貯留部51の左側に延びる補給樋52にある補給球検出センサ55b,55d…からの検出信号の有無を判断して(ステップS1902)、何れかの搬送ユニット41a,41b…で、補給球検出センサ55b,55d…からの検出信号がなければ(ステップS1902;N)、当該搬送ユニット41a,41b…の駆動モータ49に給電して、コイルバネ45を回転駆動させる(ステップS1903)。
【0105】
総ての搬送ユニット41a,41b…において、補給手段50の左側に延びる補給樋52の補給球検出センサ55a,55c…からも検出信号が出力されている場合には、また最初のステップから繰り返されることになる。このように、総ての搬送ユニット41a,41b…において、先ずは右側の補給樋52における遊技球の貯留量を判断し、次に左側の補給樋52における遊技球の貯留量を判断することにより、遊技機島10の全体に亘る広い範囲でほぼ均等に遊技球を補給することができ、遊技機島上部における遊技球の貯留量が局所的に少なくなるような事態を防止することができる。
【0106】
以上のように、制御手段100により、補給球検出センサ55からの検知信号の入力がない場合、すなわち、補給樋52に遊技球が所定量以上溜まっていない場合に搬送手段41を稼動させることで、補給手段50において遊技球が不足する事態を回避でき、急に各遊技機20で遊技球が必要になった場合でも、常に遊技機20に遊技球を安定して補給することが可能となる。
【0107】
また、前記検出手段55からの検知信号の入力がある場合には、制御手段100により、搬送手段41の稼動を完全に停止させても良く、あるいは所定時間おきに間欠的に稼動させたり、他の要因に応じて一時的にだけ稼動するように設定してもかまわない。なお、補給手段50で、左右の補給樋52も含めて貯留部51が遊技球で満杯になった際には、該貯留部51から溢れ出る遊技球は、オーバーフロー管56によって下部貯留タンク70まで円滑に還元される。
【0108】
さらにまた、制御手段100は、前述した補給球検出センサ55からの検知信号に基づく搬送手段41の稼動の制御に加えて、上部貯留検出センサ33のうち最上位にある上部貯留検出センサ33Hからの検知信号や、オーバーフロー検出センサ57からの検知信号に基づいて、以下のようにも搬送手段41の稼動を制御するようになっている。
【0109】
すなわち、図20に示すように、制御手段100は、上部貯留検出センサ33Hからの検出信号の有無を判断して(ステップS2001)、ここで上部貯留検出センサ33Hからの検出信号を入力した場合(ステップS2001;Y)、各搬送ユニット41a,41b…毎に対応したオーバーフロー検出センサ57からの検知信号の有無を判断する(ステップS2002)。そして、オーバーフロー検出センサ57からの検知信号の入力がない搬送ユニット41a,41b…において、その駆動モータ49に給電してコイルバネ45を回転駆動させる(ステップS2003)。
【0110】
再び、上部貯留検出センサ33Hからの検出信号の有無を判断して(ステップS2004)、ここで上部貯留検出センサ33Hからの検出信号を入力した場合(ステップS2004;Y)、オーバーフロー検出センサ57からの検知信号の入力がない搬送ユニット41a,41b…において、その駆動モータ49に給電してコイルバネ45を回転駆動させる(ステップS2003)。
【0111】
一方、上部貯留検出センサ33Hからの検出信号の入力がなくなると(ステップS2004;N)、稼動中の搬送ユニット41a,41b…において、その駆動モータ49への給電を停止してコイルバネ45の回転を停止させる(ステップS2005)。それにより、遊技機島上部における遊技球の貯留分布を、偏在することなくバランス良く分散した状態に維持することができる。
【0112】
次に、遊技機島10において、アウト遊技球、および遊技機島上部から溢れた遊技球がどのように処理されるかについても説明する。遊技機島10の各遊技機20から排出されたアウト遊技球は、アウト遊技球回収器201からアウト遊技球計数器202に流れる。アウト遊技球計数器202で計数されたアウト遊技球は、流路管27を通って遊技球移装置80に流れ込む。
【0113】
開閉装置90が閉じ状態にあるとき、遊技球移装置80のベルトコンベア81,82は低速で運転されている。それにより、アウト遊技球を研磨揚送装置30に移送することができる。研磨揚送装置30でアウト遊技球は研磨されながら上部貯留タンク31に揚送される。上部貯留タンク31内の遊技球が所定の貯留レベルより低くなると、6つの開閉装置90の中で開放履歴の古いものが開放される。開閉装置90が開放されると、ベルトコンベア81,82は制御手段100によって低速から高速で運転される。開閉装置90が開放状態にあるため、下部貯留タンク70内の遊技球が遊技球移装置80に流れ込む。
【0114】
アウト遊技球は、流路管27を通って遊技球移装置80に流れ込むようになっているので、優先的にアウト遊技球および下部貯留タンク70内の遊技球を滞留することなく、研磨揚送装置30に移送することができる。アウト遊技球および下部貯留タンク70内の遊技球は研磨揚送装置30により研磨されながら上部貯留タンク31に揚送される。上部貯留タンク31が所定の貯留レベルに達すると、開閉装置90は閉じ動作し、ベルトコンベア81,82は制御手段100によって高速から低速で運転され、アウト遊技球のみを研磨揚送装置30へ移送するようになる。
【0115】
次に、遊技球がオーバーフロー管56を介して下部貯留タンク70にどのように還元されるかについて説明する。オーバーフロー管56を通った遊技球は、下部貯留タンク70の開口を通って下部貯留タンク70内に流れ込む。下部貯留タンク70の下方に案内通路83が配されているので、オーバーフロー管56を通った遊技球は、案内通路83を障害物とすることなく、下部貯留タンク70内に偏りなく流れ込む。下部貯留タンク70に遊技球を流し込み難く実質的に貯留できない非貯留領域が生じないので、下部貯留タンク70の貯留領域を実質的に減少させることがない。
【0116】
次に、遊技機島10において、アウト遊技球および、下部貯留タンク70に還元された遊技球がどのように処理されるかについて説明する。遊技機島10の各遊技機20から排出されたアウト遊技球は、アウト遊技球回収器201からアウト遊技球計数器202に流れる。アウト遊技球計数器202で計数されたアウト遊技球は、流路管27を通って遊技球移装置80に流れ込む。流路管27が遊技球移装置80の案内通路83に連結されることで、流路管27を流れるアウト遊技球の全部が漏れなく遊技球移装置80の案内通路83に流れるようになる。
【0117】
このとき、アウト遊技球は、案内通路83の側方から案内通路83内の流入ステージ83dに流れ込むので、アウト遊技球が案内通路83の流入ステージ83dに衝突するときに発生する音が低下する。流入ステージ83d上のアウト遊技球は、案内通路83の底部83aに沿って配策されたベルトコンベア81、82上に落下する。
【0118】
開閉装置90が閉じ状態にあるとき、遊技球移装置80のベルトコンベア81、82は低速で運転されている。それにより、アウト遊技球を研磨揚送装置30に移送することができる。研磨揚送装置30でアウト遊技球は研磨されながら上部貯留タンク31に揚送される。上部貯留タンク31内の遊技球が所定の貯留レベルより低くなると、それを上部貯留検出センサ33Lが検知し、その検知信号に基づいて、6つの開閉装置90の中で開放履歴の古いものが開放される。開閉装置90が開放されると、ベルトコンベア81、82は低速から高速で運転される。開閉装置90が開放状態にあるため、下部貯留タンク70内の遊技球が遊技球移動装置80の案内通路83に流れ込む。
【0119】
アウト遊技球は、流路管27を通って遊技球移装置80の案内通路83に流れ込むようになっているので、アウト遊技球および下部貯留タンク70内の遊技球を滞留することなく、研磨揚送装置30に移送することができる。アウト遊技球および下部貯留タンク70内の遊技球は研磨揚送装置30により研磨されながら上部貯留タンク31に揚送される。上部貯留タンク31が所定の貯留レベルに達すると、上部貯留検出センサ33Hからの検知信号に基づいて、開閉装置90は閉じ動作し、ベルトコンベア81、82は高速から低速で運転され、アウト遊技球のみを研磨揚送装置30へ移送するようになる。
【0120】
以上、本発明の実施の形態を図面によって説明てきたが、具体的な構成は前述した実施の形態に限られるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲における変更や追加があっても本発明に含まれる。
【0121】
前記実施の形態においては、貯留領域として下部貯留タンク70を2つの領域に分けたものを示したが、これに限らず、3以上の貯留領域に分けたものであってもよい。この場合に、排出口72を貯留領域の数に応じて設ける必要がある。また、貯留領域として下部貯留タンク70に限らず、遊技機島10内のどのような場所にあってもよく、遊技球が貯留される領域であれば、どのような形状や構造のものであってもよい。
【0122】
【発明の効果】
本発明に係る遊技球処理装置によれば、制御手段によって搬送手段および開閉部材をそれぞれ制御することで、上部貯留タンク内の遊技球を増加、減少させるようにしたので、上部貯留タンク内の遊技球を過不足しないように維持することができ、上部貯留タンクを大型にしなくても、各遊技機への遊技球の補給を余裕をもって行うことができ、また、中継タンクのような部品が不要になり、コストを低減することができる。
【0123】
また、制御手段が検出手段からの信号に基づき、搬送手段の稼動を制御するようにしたので、遊技球の貯留状態に鑑みて搬送を適切に制御することが可能となり、遊技球の滞留や供給過剰それに搬送手段の無駄な駆動を防ぐと共に、前記上部貯留タンク内の遊技球を一定量に保持し、遊技球を効率良く迅速に各遊技機に補給することができる。
さらに、景品球計数機で計数された遊技球を高速の移送装置で優先して揚送装置に移送される。これらを制御する制御手段によって、遊技球が下部貯留タンク内に長く留まることがなく、各遊技機で有効に使用され、下部貯留タンク内で遊技球が錆びたり腐食したりすることを防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態に係る遊技球処理装置を設置した遊技機島を示す縦断面図である。
【図2】本発明の一実施の形態に係る遊技球処理装置を設置した遊技機島を一部破断して示す正面図である。
【図3】本発明の一実施の形態に係る遊技球補給装置を設置した遊技機島を一部破断して示す平面図である。
【図4】本発明の一実施の形態に係る遊技球補給装置を設置した遊技機島の片側半分を一部破断して拡大して示す平面図である。
【図5】本発明の一実施の形態に係る遊技球補給装置の第1搬送ユニットの要部を拡大して示す正面図である。
【図6】本発明の一実施の形態に係る遊技球補給装置の第2搬送ユニットの要部を拡大して示す正面図である。
【図7】本発明の一実施の形態に係る遊技球補給装置の第3搬送ユニットの要部を拡大して示す正面図である。
【図8】本発明の一実施の形態に係る遊技機島に設けた各種センサの配置を示す説明図である。
【図9】本発明の一実施の形態に係る遊技球移装置を開閉装置の近傍で破断して示す横断面図である。
【図10】本発明の一実施の形態に係る遊技球移装置の中間部を省略して示した正面図である。
【図11】本発明の一実施の形態に係る遊技球移装置の中間部を省略して示した平面図である。
【図12】本発明の一実施の形態に係る遊技球用通路の開閉装置の装着状態を示す正面図であり、(a)は一対の排出口がそれぞれ閉じられたときの図、(b)は一対の排出口の一方が開放されたときの図、(c)は、一対の排出口の他方が開放されたときの図である。
【図13】本発明の一実施の形態に係る遊技球用通路の開閉装置の装着状態を示す平面図である。
【図14】本発明の一実施の形態に係る遊技球用通路の開閉装置を破断して示す断面図である。
【図15】本発明の一実施の形態に係る遊技球処理装置による制御パターンを説明するフロー図である。
【図16】本発明の一実施の形態に係る遊技球処理装置の制御手段が開閉部材を制御した制御履歴を示す説明図である。
【図17】本発明の一実施の形態に係る遊技球処理装置において、制御手段が制御履歴に基づいて開閉部材を制御するときの流れを示すフロー図である。
【図18】本発明の一実施の形態に係る遊技球処理装置において、景品球計数機が作動した場合に、制御手段が開閉部材を制御するときの手順を示すフロー図である。
【図19】本発明の一実施の形態に係る遊技球補給装置の制御手段による搬送手段の一の稼動制御パターンを説明するフロー図である。
【図20】本発明の一実施の形態に係る遊技球補給装置の制御手段による搬送手段の別の稼動制御パターンを説明するフロー図である。
【符号の説明】
10…遊技機島
10a…島枠
11…筐体フレーム
12…天板
12a…隙間
13…島木
14…幕板
15…呼出ランプ
16…データ収集装置
17…照明手段
20…遊技機
20a…ハンドル部
21…球貸機
22…紙幣搬送装置
23…硬貨搬送装置
24…金庫
25…景品球計数機
26…景品球投入口
27…流路管
30…研磨揚送装置
30a…球導入口
31…上部貯留タンク
33H…上部貯留検出センサ
33L…上部貯留検出センサ
33M…上部貯留検出センサ
35…傾斜部材
40…遊技球補給装置
41…搬送手段
42…搬送路
43…球入口部
44…球出口部
45…コイルバネ
46…ワイヤー
47…始端末ブラケット
48…終端末ブラケット
49…駆動モータ
50…補給手段
51…貯留部
52…補給樋
53…補給シュート
54…ジャバラ
55…補給球検出センサ
56…オーバーフロー管
56a…球入口
57…オーバーフロー検出センサ
58…賞球タンク
70…下部貯留タンク
71…底部
72…排出口
73…圧力部材
75…フランジ部
80…遊技球移装置
81、82…ベルトコンベア
83…案内通路
83a…底部
83b…側壁部
83c…ホルダー部材
83d…流入ステージ
83e…仕切壁
84…原動プーリ
85…従動プーリ
85a…回転軸
85b…位置調整手段
86…テンションプーリ
87…駆動モータ
88…出力プーリ
89…伝達ベルト
90…開閉装置
91…本体ケース(流入部)
91a…底部
91b…連通口
91c…枢軸
92…開閉部材
92a…堰部
92b…底部
92c…
92d…正面壁
92e…背面壁
92f…流出口
95…シャッター検出センサ
95a、95b…第1シャッター検出センサ
95c、95d…第2シャッター検出センサ
95e、95f…第3シャッター検出センサ
95g、95h…第4シャッター検出センサ
95i、95j…第5シャッター検出センサ
95l…第6シャッター検出センサ
95m…計数機用制御シャッター
96…電動モータ
97…スクリュー部材
98…ナット部材
98a…被係合溝
99…動力伝達部材
99a…動力伝達部材の基端部
99b…動力伝達部材の先端部
99c…移動検出部
99M…検出部中央
99L…検出部左
99R…検出部右
100…制御手段
201…アウト遊技球回収器
202…アウト遊技球計数器

Claims (2)

  1. 複数の遊技機を並設した遊技機島の略中央部に遊技球を揚送する揚送装置を立設し、前記遊技機島の端部に景品球計数機を配し、前記揚送された遊技球の貯留量を検知する複数の上部貯留検出センサを有する上部貯留タンクから、前記遊技機に補給する補給樋に設けられた複数の一時貯留する貯留部に遊技球を搬送する複数の搬送手段を並設し、該一時貯留する貯留部から溢れ出した遊技球を貯留するための複数の下部貯留タンクを前記遊技機島内に配置し、該下部貯留タンク外側の下部に該下部貯留タンクから排出された遊技球を前記揚送装置へ移送する左右の遊技球移送装置が配され、該遊技球移送装置によって回収した遊技球を前記揚送装置によって前記遊技機島の上部に配された前記上部貯留タンクに貯留する遊技機島において、
    前記遊技機島における遊技球の補給・回収を集中的に管理する制御手段を設け、
    前記各一時貯留する貯留部に遊技球オーバーフロー検出センサを設け、
    前記下部貯留タンク底部の中央部に遊技球の圧力を回避するための圧力部材を設け、該圧力部材の一対の開口部から前記下部貯留タンク底部傾斜面の一対の排出口に向けて遊技球用通路が形成され、該遊技球用通路の下部に検出手段を設け、該検出手段の検出状態から前記制御手段によって前記下部貯留タンク内の遊技球を前記遊技球移送装置への排出を制御する開閉装置を前記一対の排出口に向けて遊技球用通路の間に配置し、
    前記開閉装置は、本体ケース、開閉部材、駆動部、スクリュー部材、ナット部材、動力伝達部材の移動検出部とから構成され、
    前記本体ケースは、前記下部貯留タンク底部の中央部に開設した開口に嵌め込まれ、前記一対の排出口から遊技球がそれぞれ流れ込む流入部を有し、
    前記開閉部材は、前記本体ケースに収容され、前記一対の排出口から流れ込む遊技球を受け入れられるように底部、両側面壁、正面壁および背面壁を備えた容器状に形成され、前記両側面壁には前記一対の排出口に対応して堰部を有し、
    前記受け入れた遊技球が前記流入部に流れ出す流出口が開設され、
    前記開閉部材を揺動する駆動部が配され、該駆動部により正逆回転する前記スクリュー部材に螺合するナット部材と、前記開閉部材を連結する動力伝達部材と、前記ナット部材が前記スクリュー部材の回転軸方向の定位置に移動することを検出する移動検出部を有し、該移動検出部によって前記ナット部材が定位置の状態であるか否かを検出し、前記開閉部材が排出口閉塞姿勢と該排出口閉塞姿勢から前記一対の排出口の方へ傾くことで、前記一対の排出口と前記堰部を交互に開くよう前記制御手段によって遊技球通路の開閉を制御し、
    前記上部貯留タンクに遊技球が所定上限量以上溜まった場合に、前記上部貯留検出センサの所定上限量から検出信号を出力するとともに、遊技球が所定下限量以下に減った場合に、前記上部貯留検出センサの下限の検知信号を出力し、
    前記制御手段は、前記上部貯留検出センサの上限の検知信号の入力があり、前記各一時貯留する貯留部における遊技球オーバーフロー検出センサからの検知信号の入力がない場合に、前記一時貯留する貯留部に対応する前記搬送手段を稼動させ、
    前記上部貯留検出センサの最下限の検知信号を検出しない場合、最優先して排出する前記開閉部材を選択するとともに、前記遊技球移送装置の移送速度を前記開閉部材が閉じた状態の移送速度より早い移送速度に制御することによって、前記上部貯留タンク内の遊技球を一定量に保持することを特徴とする遊技機島。
  2. 前記制御手段は、前記景品球計数機の計数が開始されると、前記最優先して排出する前記開閉部材が選択された優先された開閉部材を強制して閉鎖し、前記下部貯留タンクとは別の計数貯留領域に設けられた計数機用制御開閉部材を開き、前記計数貯留領域内の遊技球を前記景品球計数機が設けられた側の遊技球移送装置に排出し、該遊技球移送装置の移送速度を前記開閉部材が閉じた状態の移送速度より早い移送速度に制御し、
    前記景品球計数機の計数が終了すると、前記優先された開閉部材の強制を解除し、計数用開閉部材が閉じられ前記遊技球移送装置の移送速度を前記早い移送速度より遅い移送速度に制御することを特徴とする請求項1に記載の遊技機島。
JP2003205908A 2003-08-05 2003-08-05 遊技機島 Expired - Fee Related JP4219759B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2003205908A JP4219759B2 (ja) 2003-08-05 2003-08-05 遊技機島

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2003205908A JP4219759B2 (ja) 2003-08-05 2003-08-05 遊技機島

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2005052206A JP2005052206A (ja) 2005-03-03
JP4219759B2 true JP4219759B2 (ja) 2009-02-04

Family

ID=34362954

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2003205908A Expired - Fee Related JP4219759B2 (ja) 2003-08-05 2003-08-05 遊技機島

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4219759B2 (ja)

Families Citing this family (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP4429242B2 (ja) * 2005-09-06 2010-03-10 株式会社エース電研 遊技球補給装置
JP4749487B2 (ja) * 2009-11-20 2011-08-17 株式会社エース電研 遊技球補給装置

Also Published As

Publication number Publication date
JP2005052206A (ja) 2005-03-03

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP3778600B2 (ja) 弾球遊技機設置島の玉補給システム
JP4219759B2 (ja) 遊技機島
JP4245622B2 (ja) 遊技媒体補給装置
JP4219758B2 (ja) 遊技機島
JP4246003B2 (ja) 遊技機島
JP4373725B2 (ja) 遊技機島における遊技球搬送装置
JP4509194B2 (ja) 遊技球処理装置
JP4073834B2 (ja) 遊技機島における遊技球搬送装置
JP4509195B2 (ja) 遊技球搬送装置
JP3778599B2 (ja) 弾球遊技機設置島の玉補給システム
JP4085454B2 (ja) パチンコ島台
JP2005296225A (ja) 遊技球分配装置
JP4365147B2 (ja) 遊技球補給装置
JP4108556B2 (ja) 遊技球補給装置
JP2005034250A (ja) 遊技球処理装置
JP4363581B2 (ja) 遊技島台
JP2005329089A (ja) 遊技球処理装置
JP4108557B2 (ja) 遊技球補給装置
JP2005034251A (ja) 遊技球用の流路管の交換方法
JP3627272B2 (ja) パチンコ島台
JP2003190380A (ja) メダル補給装置
JPH066193B2 (ja) パチンコ玉補給装置
JP4275571B2 (ja) 遊技球処理装置
JP3656659B2 (ja) パチンコ島台
JP2956756B2 (ja) パチンコ島台

Legal Events

Date Code Title Description
A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20070830

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20071204

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20080124

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20080805

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20081003

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20081111

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20081112

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20111121

Year of fee payment: 3

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20111121

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20121121

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20121121

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20131121

Year of fee payment: 5

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees