JP2003062307A - 発電機能を有するパチンコ遊技島 - Google Patents

発電機能を有するパチンコ遊技島

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JP2003062307A
JP2003062307A JP2001252412A JP2001252412A JP2003062307A JP 2003062307 A JP2003062307 A JP 2003062307A JP 2001252412 A JP2001252412 A JP 2001252412A JP 2001252412 A JP2001252412 A JP 2001252412A JP 2003062307 A JP2003062307 A JP 2003062307A
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Tomoaki Eguchi
智明 江口
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 遊技媒体の運動エネルギーを有効に利用して
より多くの電気エネルギーを得るようにする。 【解決手段】 発電機3Aと、この発電機に接続されて
いる蓄電池4Aと、この蓄電池と電気的に接続可能であ
るヒーター18A及び送風ファン19Aと、ヒーター及
び送風ファンを制御する制御手段5Aとを具備し、発電
機3Aは、回転体と、オーバーフロー通路14内を落下
するパチンコ玉2を受けて上記回転体に回転力を付与し
て発電にするための受体3Aaとを備え、ヒーター18
A及び送風ファン19Aは下部タンク8内の温度及び湿
度を所定の値に保持可能なものであり、受体3Aaがオ
ーバーフロー通路14内に進入しており、オーバーフロ
ー通路はパチンコ遊技島1に起立している揚送装置10
に沿って配置されており、上記揚送装置の上部出口から
排出されかつオーバーフローとなったパチンコ玉2が落
下可能のものである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、パチンコ玉の落
下する運動エネルギーを利用して発電を可能にするパチ
ンコ遊技島に関するものである。
【0002】
【従来の技術】例えば、特開平10−286347号に
係るパチンコ遊技機は、その内部に発電装置を取り付
け、発射装置によって発射されたパチンコ玉の移動によ
って発電機装置のロータを回転させて得た電気エネルギ
ーをパチンコ遊技機に設置してある装飾ランプなどの電
気機器が消費する電力の一部を補うものである。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】従来のパチンコ遊技機
では、パチンコ玉の移動範囲はパチンコ遊技機内に限ら
れるために、パチンコ玉の運動エネルギーを有効に利用
してより多くの電気エネルギーを得るにはさらに改善す
る必要があった。この発明の目的は、遊技媒体の運動エ
ネルギーを有効に利用してより多くの電気エネルギーを
得るようにすることにある。
【0004】
【課題を解決するための手段】この発明の特徴は、遊技
媒体の落下による運動エネルギーを電気エネルギーに変
換可能である発電機と、この発電機から発電された電気
エネルギーを蓄電する蓄電池、レドックスフロー電池な
どの蓄電手段と、この蓄電手段と電気的に接続可能であ
るエア環境保持手段と、このエア環境保持手段を制御す
る制御手段とを具備しているところにある。上記発電機
は、回転体と、誘導通路内を落下する上記遊技媒体を受
けて上記回転体に回転力を付与するための受体とを備え
ている。上記エア環境保持手段は、上記遊技媒体が通過
する空間内の温度か湿度か少なくともいずれか一方を所
定の値に保持可能なものである。発電機として羽根車で
構成されているものにあっては、受体が上記遊技媒体の
誘導通路内に進入している羽根からなるものである。上
記誘導通路には遊技媒体のオーバーフロー通路や遊技媒
体の計数器から排出された遊技媒体を流下させる移送樋
などが含まれる。オーバーフロー通路は、パチンコ遊技
島に起立している遊技媒体の揚送装置に沿って配置され
ており、上記揚送装置の上部出口から排出されかつオー
バーフローとなった遊技媒体が落下可能のものである。
移送樋は、遊技媒体の計数器と貯留タンクとを連絡する
手段である。上記空間には、パチンコ遊技機の下方に配
置されている下部タンク、パチンコ遊技機の上方に配置
されている上部タンク、上記上部タンクから上記パチン
コ遊技機に遊技媒体を補給するための補給樋などが含ま
れる。エア環境保持手段は、温湿度所定値保持手段から
なる。この温湿度所定値保持手段は、例えばヒーター及
び送風機の双方又はいずれか一方とからなる。発電機
は、経費節約ための電力会社へ売電する必要がある場合
には売電端子に電気的に接続されている。
【0005】
【作用】遊技媒体が誘導通路内を落下して発電機の受体
に当たると、発電機の回転軸が回転して発電され、制御
手段を通じてエア環境保持手段に電力が供給可能とな
り、電力が供給されることにより空間例えば貯留タンク
の空調が調整され、遊技媒体の流れが円滑になる一方、
遊技媒体が減速されて遊技設備の磨耗損傷を抑制でき
る。
【0006】
【発明の実施の形態】図1及び図2に示すパチンコ遊技
島1において、パチンコ玉2の落下による運動エネルギ
ーを電気エネルギーに変換可能である発電機3A,3B
と、各発電機から発電された電気エネルギーを蓄電する
蓄電手段(図では蓄電池4A,4B)と、この蓄電池と
電気的に接続可能であるエア環境保持手段である温湿度
所定値保持手段6A,6B,6C,6Dと、温湿度所定
値保持手段を制御する制御手段5A,5B(図5)とを
具備している。図1及び図2に示すように、遊技媒体で
あるパチンコ玉2は、パチンコ遊技機7からアウト玉と
して、パチンコ遊技機下方に配置されている貯留タンク
である下部タンク8,9へ排出される。下部タンク8,
9内のパチンコ玉2は、パチンコ遊技島1の中央位置に
起立されている揚送装置10に移動されると、そこで研
磨されながら上方に運ばれて揚送装置の上部に設けてあ
る出口部からパチンコ遊技機7の上方に配置されている
上部タンク11へ排出される。研磨されたパチンコ玉2
は上部タンク11から補給樋12を移行してパチンコ遊
技機7の補給皿7aに補給される。13は回収樋であ
り、この回収樋によって回収されたパチンコ玉は下部タ
ンク8,9に回収され一時的に貯留される。揚送装置1
0に隣接して、落下するパチンコ玉2の誘導通路(落下
通路)となるオーバーフロー通路14が設けられてい
る。揚送装置10から排出され上部タンク11でオーバ
ーフローされたパチンコ玉2はオーバーフロー通路14
内を流下される。パチンコ遊技島1の端に配置されてい
るパチンコ玉の計数器15は、その内部に投入されたパ
チンコ玉2の数量を計測するものである。計数されたパ
チンコ玉2は、計数器から落下するパチンコ玉2の誘導
通路(落下通路)となる移送樋16を通じて下部タンク
9へ流出される。発電機3Aは、オーバーフロー通路1
4に隣接して下部タンク8の上側に設けられており、オ
ーバーフロー通路内を落下するパチンコ玉2を利用して
発電するものである。発電機3Aは、図1に示す例では
羽根車で構成されている。発電機3Aの羽根3Aaがオ
ーバーフロー通路14内に進入され、進入されている羽
根に落下するパチンコ玉2が当たって発電機3Aの回転
軸を回転駆動させる受体である。発電機3Aは、発電さ
れた電気エネルギーを蓄電池4A及び売電端子17(図
3)に出力可能である。図1及び図3において、蓄電池
4Aは発電機3Aに電気的に接続されており、この発電
機によって得られた電気エネルギー(電力)を一時的に
蓄える。制御手段5Aは、蓄電池4Aの電力を温湿度所
定値保持手段6A(図示の例ではヒーター18A及び送
風ファン19A)に対して、タイマーによる設定時間に
対応して、また温度検出手段となる温度センサー20A
及び湿度検出手段となる湿度センサー21Aの双方又は
一方からの入力信号の値に連動して供給可能するもので
ある。ヒーター18Aは下部タンク8の底部の全面又は
その一部に設けられており、下部タンク内を加温するこ
とができる。送風ファン19Aは、下部タンク8に貯留
されているパチンコ玉2の排出口側(図1右端側)に設
置されている。蓄電池4Aからは、制御手段5Aの制御
によって下部タンク8内の温度及び湿度を一定の値に保
持するためのヒーター18A及び送風ファン19Aに電
力が供給される。ここで、図3及び図4を参照して制御
手段5Aの構成を説明する。制御手段5Aは、演算回路
(以下「CPU」という。)5a、入力ポート5b、出
力ポート5c、瞬時値履歴メモリ5d、設定値メモリ5
e、ROM5f及びタイマー回路5gを備えている。温
度センサー20A及び湿度センサー21Aにおいて検知
された各検出信号が入力ポート5bからCPU5aを介
して瞬時値履歴メモリ5dに記憶される。また入力装置
(図示せず。)によって入力された下部タンク8内の温
度・湿度条件設定値は入力ポート5bからCPU5aを
介して設定値メモリ5eに記憶される。さらに入力装置
(図示せず。)によって入力されたタイマー値が入力ポ
ート5bから設定値メモリ5eに記憶されると共に、タ
イマー回路5gに出力される。瞬時値履歴メモリ5d
は、入力された温度センサー20Aや湿度センサー21
Aからの検出信号に基づいてCPU5aによって得られ
た演算結果などを記憶するランダムアクセスメモリ(R
AM)である。設定値メモリ5eは、ランダムアクセス
メモリ(RAM)であり、CPU5aにおいて演算され
る温度・湿度条件設定値及びタイマー値に基づく演算結
果などを記憶する装置である。リードオンリメモリであ
るROM5fは、制御プログラムなどを記憶している記
憶装置である。出力ポート5cには、一方でスイッチ1
8A1を介してヒーター18Aと、他方でスイッチ19
A1を介して送風ファン19Aのモーター19A2とが
それぞれ接続されている。また図1及び図3において、
発電機3Aは上部タンク11に設けてある温湿度所定値
保持手段6C(図示の例ではヒーター18C及び送風フ
ァン19C)に、そして補給樋12に設けてある温湿度
所定値保持手段6D(図示の例ではヒーター18D)に
それぞれ電気エネルギー(電力)を供給可能である。温
湿度所定値保持手段6C,6Dは前記制御手段5Aによ
って制御されている。制御手段5Aの出力ポートには、
一方でスイッチ18C1,18D1を介してヒーター1
8C,18Dと、他方でスイッチ19C1を介して送風
ファン19Cのモーター(図示せず。)とがそれぞれ接
続されている。温湿度所定値保持手段6Cにおけるヒー
ター18Cは上部タンク11の底部に、送風ファン19
Cは上部タンク内に研磨されたパチンコ玉の排出側(図
1左端側)に設けられている。上部タンク11内には温
度センサー20C及び湿度センサー21Cが配置されて
いる。温湿度所定値保持手段6Dにおけるヒーター18
Dは補給樋12の底部に設けられている。20Dは温度
センサーであり、21Dは湿度センサーである。温度セ
ンサー20C,20D及び湿度センサー21C,21D
の各検知信号は制御手段5Aの瞬時値履歴メモリ5dに
記憶される。上部タンク11及び補給樋12内の温度・
湿度条件設定値の入力信号は設定値メモリ5eに記憶さ
れる。ヒーター18C,18D及び送風ファン19Cの
作動時間の設定値であるタイマー値の入力信号は設定値
メモリ5eに記憶される。また図1に示すように、発電
機3Bは、計数器15と下部タンク9との間に設けられ
ており、移送樋16内を落下するパチンコ玉2を利用し
て発電するものである。発電機3Bは、図示する例では
羽根車で構成されている。発電機3Bの羽根3Baが移
送樋16内に進入され、進入されている羽根に落下する
パチンコ玉2が当たって発電機3Bの回転軸を回転駆動
させる受体である。発電機3Bは、発電された電気エネ
ルギーを蓄電池4B及び売電端子に出力可能である。図
1及び図5において、制御手段5Aと実質的に同一構成
である制御手段5Bは、発電機3Bから温湿度所定値保
持手段6Bへの電力供給を制御するものであり、制御手
段の出力ポートには、一方でスイッチ18B1を介して
ヒーター18Bと、他方でスイッチ19B1を介して送
風ファン19Bのモーター19B2とがそれぞれ接続さ
れている。下部タンク9内には、温湿度所定値保持手段
6Bであるヒーター18B及び送風ファン19Bが配置
されていると共に、温度検出手段となる温度センサー2
0B及び湿度検出手段となる湿度センサー21Bが配置
されている。温度センサー20B及び湿度センサー21
Bは制御手段5Bに電気的に接続されている。ヒーター
18B、送風ファン19B、温度センサー20B及び湿
度センサー21Bは、前記ヒーター18A、送風ファン
19A、温度センサー20A及び湿度センサー21Aと
実質的に同一構成である。
【0007】次に作用について説明する。図1及び図2
において、パチンコ遊技島1からパチンコ遊技機7を経
由して排出されるパチンコ玉2は、アウト玉としてパチ
ンコ遊技島1の下部に位置している下部タンク8,9に
運ばれて、蓄えられる。下部タンク8,9内のパチンコ
玉2は揚送装置10に順次移動する。パチンコ玉2は、
揚送装置10により研磨されながらパチンコ遊技島1の
上方に送られてから、上端の出口部から上部タンク11
に排出され、補給樋12に導かれて各パチンコ遊技機7
の補給皿7aに供給される。揚送装置10よりオーバー
フローされたパチンコ玉2は、オーバーフロー通路14
を落下して再び下部タンク8へ送られる。落下するパチ
ンコ玉2は、オーバーフロー通路14内に突出されてい
る発電機3Aの羽根3Aaに当たって減速されて下部タ
ンク8へ送られる。パチンコ玉2の落下による運動エネ
ルギーを受けた羽根3Aaは、発電機3Aの回転軸を回
して、このため発電され、電気エネルギーは蓄電池4A
に蓄えられる。また遊技者が賞球として獲得した有償玉
を計数器15内に投入すると、パチンコ玉2は計数され
ながら移送樋16内を落下して下部タンク9内に至る。
移送樋16を落下するパチンコ玉2は、移送樋内に進入
されている羽根3Baに当たって発電機3Bを回転駆動
させる。このために発電機3Bは発電し、電気エネルギ
ーは蓄電池4Bに蓄えられる。そして蓄電池4A,4B
に蓄えられた電力は、温度、湿度、タイマーなどの設定
条件に応じて温湿度所定値保持手段6A,6B,6C,
6Dに供給される。例えばヒーター18A及び送風ファ
ン19Aの作動開始時間及び終了時間は、予めタイマー
により設定しておくことにより、条件に応じてヒーター
18A及び送風ファン19Aの双方または一方が作動す
る。このために、下部タンク8内の温度及び湿度を一定
の値に保つことができる。図6を参照してタイマーの設
定操作について説明する。タイマーの機能を有効にする
か否か判断し(ステップ401)、ヒーター18Aの作
動時間を例えば22:00(開始)〜09:00(終
了)に設定し(ステップ402)、送風ファン19Aの
作動時間を例えば22:00(開始)〜09:00(終
了)に設定してから(ステップ403)、タイマー有効
スイッチを入れて(ステップ404)、設定操作を終え
る。タイマーの機能を無効にして常時温湿度制御を作動
させる場合にはタイマー有効スイッチを切って(ステッ
プ405)設定操作を終える。ヒーター18A及び送風
ファン19Aを内蔵している下部タンク8の温度、温度
勾配、湿度及び湿度勾配について、予め条件を設定して
おくことによって下部タンク内の温度及び湿度を一定の
値に保つことができる。本例では、(1)下部タンク8
内の温度<設定温度X℃、(2)下部タンク8内の温度
勾配<設定温度勾配ΔX℃/分、(3)下部タンク8内
の湿度>設定湿度Y%、(4)下部タンク8内の湿度勾
配>設定湿度勾配ΔY%/分の4条件を適宜組み合わせ
ることにより、下部タンク内の温度及び湿度を所定の値
に保つようにしている。上記四つの温度・湿度条件の設
定フローについて図7を参照して説明する。 <1> 全ての条件1(c1)〜条件4(c4)を満た
す設定操作は次のとおりである。温度条件を有効にする
か否か判断し(ステップ601)、下部タンク8内の温
度が設定温度X℃より下回る条件1(c1)に設定して
から温度条件有効スイッチを入れ(ステップ602,6
03)、温度勾配条件を有効にするか否か判断し(ステ
ップ604)、下部タンク8内の温度勾配が設定温度勾
配ΔX℃/分より下回る条件2(c2)に設定してから
温度勾配条件有効スイッチを入れる(ステップ605,
606)。そして湿度条件を有効にするか否か判断し
(ステップ607)、下部タンク8内の湿度が設定湿度
Y%より上回る条件3(c3)に設定してから湿度条件
有効スイッチを入れ(ステップ608,609)、さら
に湿度勾配条件を有効にするか否か判断し(ステップ6
10)、湿度勾配が設定湿度勾配ΔY%/分より上回る
条件4(c4)に設定してから湿度勾配条件有効スイッ
チを入れる(ステップ611,612)。その後、全て
の条件1(c1)〜条件4(c4)に対応させてヒータ
ー作動/停止条件を設定し(ステップ613)、送風フ
ァン作動/停止条件を設定し(ステップ614)、すな
わち全ての条件を満たした場合にヒーター18A及び送
風ファン19Aが作動するように設定し、いずれかの一
つでも条件を満たさなくなった場合にヒーター及び送風
ファンを停止するように設定し、設定操作を終える。 <2> 条件1(c1)〜条件3(c3)を満たす設定
操作は次のとおりである。この場合には、条件3(c
3)を設定して湿度条件有効スイッチを入れてから(ス
テップ609)、湿度勾配条件有効スイッチをオフとし
(ステップ618)、条件1(c1)〜条件3(c3)
に対応させてヒーター作動/停止条件を設定し(ステッ
プ613)、送風ファン作動/停止条件を設定し(ステ
ップ614)、設定操作を終える。 <3> 条件1(c1)〜条件2(c2)を満たす設定
操作は次のとおりである。この場合には、ステップ60
6を終えた後、湿度条件有効スイッチ及び湿度勾配条件
有効スイッチをそれぞれオフとし(ステップ617,6
18)、条件1(c1)〜条件2(c2)に対応させて
ヒーター作動/停止条件を設定し、送風ファン作動/停
止条件を設定し、設定操作を終える。 <4> 条件1(c1)のみを満たす設定操作は、温度
条件有効スイッチをオンとしてから、温度勾配条件有効
スイッチ、湿度条件有効スイッチ及び湿度勾配条件有効
スイッチのすべてをオフとし(ステップ616,61
7,618)、条件1(c1)に対応させてヒーター作
動/停止条件を設定し、送風ファン作動/停止条件を設
定し、設定操作を終える。制御手段5Aの作動フロー
は、図8に示すとおりである。制御手段5Aに電源が入
ると、制御プログラムが始動する。タイマー有効スイッ
チのオンに伴ってタイマー条件が設定値メモリ5eに読
み込まれて(ステップ701)、このタイマー条件がC
PU5aで演算が開始され、入力値がタイマー作動時間
内であるか判定し(ステップ702,703)、時間内
であれば、温度センサー20Aからサンプリングされた
温度が検知信号となって瞬時値履歴メモリ5dに格納さ
れ(ステップ704)、格納されたサンプリングされた
温度の検知信号より温度勾配が算出され(ステップ70
5)、湿度センサー21Aからサンプリングされた湿度
が検知信号となって瞬時値履歴メモリ5dに格納され
(ステップ706)、格納されたサンプリングされた湿
度より湿度勾配が算出される(ステップ707)。入力
された上記温度、湿度及び算出された温度勾配、湿度勾
配が、予め設定されている下記のいずれかの設定条件、
すなわち ・条件1(c1)、条件2(c2)、条件3(c3)及
び条件4(c4)の組み合わせ設定条件 ・条件1(c1)、条件2(c2)及び条件3(c3)
の組み合わせ設定条件 ・条件1(c1)及び条件2(c2)の組み合わせ設定
条件 ・条件1(c1)の設定条件 を満たしているか否か判定し(ステップ708)、満た
していればスイッチ18A1がオンとなってヒーター1
8Aは作動し(ステップ709)、判定によって満たさ
れていなければスイッチ18A1がオフとなってヒータ
ーの作動が停止され(ステップ710,711)、また
送風ファン19Aの作動(オン)条件が満たされれば、
スイッチ19A1が入って送風ファンが作動され(ステ
ップ712,713)、送風ファンの停止(オフ)条件
が満たされれば、送風ファンの作動が停止され(ステッ
プ714,715)、ヒーター及び送風ファンは一定時
間待機状態に入る(ステップ716)。また上部タンク
11におけるヒーター18C及び送風ファン19Cに関
しても、制御手段5Aはタイマーの設定値の入力信号に
応じて、そして温度センサー20C及び湿度センサー2
1Cの検知信号に基づく条件1(c1)、条件2(c
2)、条件3(c3)または条件4(c4)の組み合わ
せ設定条件に対応して蓄電池4Aからの電力の供給を管
理する。また補給樋12におけるヒーター18Dに制御
手段5Aの制御により蓄電池4Aからの電力が供給され
る。下部タンク9におけるヒーター18B及び送風ファ
ン19Bに関しても、制御手段5Bによってタイマーの
設定値の入力信号に応じて、また温度センサー20B及
び湿度センサー21Bの検知信号に基づく条件設定に応
じて作動または停止して、下部タンク9の温度湿度を一
定の値に保持し、下部タンク8におけるヒーター18A
及び送風ファン19Aの作用と同様である。
【0008】図示の例では、揚送装置10からオーバー
フローとなって落下するパチンコ玉を下部タンク8に誘
導するオーバーフロー通路14の途中の位置に、また計
数機15から落下するパチンコ玉を下部タンク9に誘導
する移送樋16の途中の位置に、落下する運動エネルギ
ーを受けて回転駆動する発電機3A,3Bを設けて、回
転エネルギーにより発電させると共に、落下速度を減速
させ、得られた電力はヒーター18A,18B,18
C,18Dや送風ファン19A,19B,19Cに供給
し、所定時間動作させるようにして下部タンク8,9内
の空調を整えてパチンコ玉にとって良好な環境を確保で
き、そして売電端子17を介して売電可能にしている。
このため、営業施設に要する消費電力の一部を補うこと
ができ、しかも発電した電力を売電するようにすれば、
電気の経費節約が可能となり、省エネルギーに寄与す
る。パチンコ遊技島1や貯留タンク8,9に貯留された
パチンコ玉が温度差や湿度差によって結露することを防
止でき、パチンコ玉の流れを良くすることができ、さら
にパチンコ玉の汚れがつきにくい。落下するパチンコ玉
の減速が可能となるから、特定部位の磨耗度合いの軽減
や破損を抑制できるからパチンコ遊技島の耐久性の向上
を図ることができる。
【0009】発電機の設置位置は必ずしも図1に示すも
のに限定されない。そして発電機の設置数に関しても、
パチンコ玉の誘導通路(落下通路)内に複数箇所に設け
ても良い。さらに発電機は羽根車で構成する例に限定さ
れず、回転軸に落下するパチンコ玉を受ける回転部材を
連動させ発電可能とするものなどであっても良い。
【0010】
【発明の効果】この発明によれば、パチンコ遊技島に設
けられている遊技媒体の誘導通路を落下する遊技媒体の
運動エネルギーを電気エネルギーに変換可能にしている
ので、従来例に比較して遊技媒体の運動エネルギーの有
効利用が図れ、そして落下する遊技媒体の運動エネルギ
ーを利用して発電するので、パチンコ遊技島が消費する
電力の一部を補うことが可能となり、省エネルギーに寄
与すると共に、維持費のコストダウンを図ることがで
き、さらに遊技媒体がエア環境保持手段の作用により遊
技媒体の空間の環境を確保して例えば結露の抑制を図る
ことができ、遊技媒体の流れを良くすることができ、ま
た落下する遊技媒体の減速が可能となるから、特定部位
の磨耗度合いの軽減や破損を抑制できるからパチンコ遊
技島の耐久性の向上を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明のパチンコ遊技島の主要部を示す構成
図である。
【図2】この発明のパチンコ遊技島を示す一部断面正面
図である。
【図3】この発明のパチンコ遊技島における発電機、蓄
電池、制御手段並びにヒーター及び送風ファンの関係を
示すブロック図である。
【図4】この発明のパチンコ遊技島における制御手段5
Aの回路図である。
【図5】この発明のパチンコ遊技島における制御手段5
Bのブロック図である。
【図6】この発明のパチンコ遊技島におけるタイマーの
設定のフローチャートである。
【図7】この発明のパチンコ遊技島における温度・湿度
条件設定のフローチャートである。
【図8】この発明のパチンコ遊技島における制御手段の
動作を示すフローチャートである。
【符号の説明】
1 パチンコ遊技島 2 パ
チンコ玉(遊技媒体) 3A,3B 発電機 3Aa,3Ba
羽根(受体) 4A,4B 蓄電池(蓄電手段) 5A,5B 制御手段 6A,6B,6C,6D 温湿度所定値保持手段
(エア環境保持手段) 7 パチンコ遊技機 7a 補
給皿 8,9 下部タンク(貯留タンク) 10 揚送装置 11 上
部タンク(貯留タンク) 12 補給樋 14 オーバーフロー通路(誘導通路) 15 計数器 16 移
送樋(誘導通路) 17 売電端子 18A,18B,18C,18D ヒーター(温湿
度所定値保持手段) 19A,19B,19C 送風ファン(温
湿度所定値保持手段) 20A,20B,20C,20D 温度センサー
(温度検出手段) 21A,21B,21C,21D 湿度センサー
(湿度検出手段)

Claims (13)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 遊技媒体の落下による運動エネルギーを
    電気エネルギーに変換可能である発電機と、この発電機
    から発電された電気エネルギーを蓄電する蓄電手段と、
    この蓄電手段と電気的に接続可能であるエア環境保持手
    段と、このエア環境保持手段を制御する制御手段とを具
    備しており、 上記発電機は、回転体と、誘導通路内を落下する上記遊
    技媒体を受けて上記回転体に回転力を付与するための受
    体とを備えており、 上記エア環境保持手段は、上記遊技媒体が通過する空間
    内の温度か湿度か少なくともいずれか一方を所定の値に
    保持可能なものであることを特徴とする発電機能を有す
    るパチンコ遊技島。
  2. 【請求項2】 発電機は羽根車で構成されており、受体
    は上記遊技媒体の誘導通路内に進入している羽根からな
    ることを特徴とする請求項1記載の発電機能を有するパ
    チンコ遊技島。
  3. 【請求項3】 発電機は羽根車で構成されており、受体
    は上記遊技媒体の誘導通路内に進入している羽根からな
    り、上記通路は起立している遊技媒体の揚送装置に沿っ
    て配置されている遊技媒体のオーバーフロー通路であ
    り、このオーバーフロー通路は上記揚送装置の上部出口
    から排出されかつオーバーフローとなった遊技媒体が落
    下可能のものであることを特徴とする請求項1記載の発
    電機能を有するパチンコ遊技島。
  4. 【請求項4】 発電機は羽根車で構成されており、受体
    は上記遊技媒体の誘導通路内に進入している羽根からな
    り、上記誘導通路は遊技媒体の計数器から排出された遊
    技媒体を流下させる移送樋であることを特徴とする請求
    項1記載の発電機能を有するパチンコ遊技島。
  5. 【請求項5】 空間は、パチンコ遊技機の下方に配置さ
    れている下部タンクであることを特徴とする請求項1、
    請求項2、請求項3または請求項4のいずれかに記載の
    発電機能を有するパチンコ遊技島。
  6. 【請求項6】 空間は、パチンコ遊技機の上方に配置さ
    れている上部タンクであることを特徴とする請求項1、
    請求項2、請求項3または請求項4のいずれかに記載の
    発電機能を有するパチンコ遊技島。
  7. 【請求項7】 空間は、パチンコ遊技機の上方に配置さ
    れている上部タンクから上記パチンコ遊技機に遊技媒体
    を補給するための補給樋であることを特徴とする請求項
    1、請求項2、請求項3または請求項4のいずれかに記
    載の発電機能を有するパチンコ遊技島。
  8. 【請求項8】 エア環境保持手段は、温湿度所定値保持
    手段からなることを特徴とする請求項1、請求項2、請
    求項3、請求項4、請求項5、請求項6または請求項7
    のいずれかに記載の発電機能を有するパチンコ遊技島。
  9. 【請求項9】 温湿度所定値保持手段は、ヒーターと送
    風機とからなることを特徴とする請求項8記載の発電機
    能を有するパチンコ遊技島。
  10. 【請求項10】 規制手段は、エア環境の変化を感知可
    能である検知手段に連動していることを特徴とする請求
    項1、請求項2、請求項3、請求項4、請求項5、請求
    項6、請求項7、請求項8または請求項9のいずれかに
    記載の発電機能を有するパチンコ遊技島。
  11. 【請求項11】 規制手段は、タイマーに連動可能であ
    ることを特徴とする請求項1、請求項2、請求項3、請
    求項4、請求項5、請求項6、請求項7、請求項8、請
    求項9または請求項10のいずれかに記載の発電機能を
    有するパチンコ遊技島。
  12. 【請求項12】 発電機は売電端子に電気的に接続され
    ていることを特徴とする請求項1、請求項2、請求項
    3、請求項4、請求項5、請求項6、請求項7、請求項
    8、請求項9、請求項10または請求項11のいずれか
    に記載の発電機能を有するパチンコ遊技島。
  13. 【請求項13】 蓄電手段は、蓄電池であることを特徴
    とする請求項1、請求項2、請求項3、請求項4、請求
    項5、請求項6、請求項7、請求項8、請求項9、請求
    項10、請求項11または請求項12のいずれかに記載
    の発電機能を有するパチンコ遊技島。
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