JP4665098B2 - 遊技機の球体送り出し装置 - Google Patents
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Description
詳しくは、球体送り出し部の故障を防止し得る遊技機の球体送り出し装置に関する。
さらに詳しくは、球体の出口が塞がれた場合、球体送り出し部の故障を防止し得る遊技機の球体送り出し装置に関する。
なお、本明細書で使用する「球体」の代表例は、パチンコ球である。
これにより、送り出し部を駆動する電気モータが過熱し、球体の送り出しが不能になり、所定数の球体が払い出されない。
このため、所定数の球体が払い出されないとしてクレームをつけ、不正により多くの球体を入手されるおそれがある。
本発明の第2の目的は、案内部の出口が塞がれた場合、案内部の球体を逃がすことにより送り出し部のトラブルを防止することである。
本発明の第3の目的は、案内部の球体を逃がす機構を簡単化することにより、故障がなく、かつ、安価な球体送り出し装置を提供することである。
バラ積み状態で球体を保留する保留ボウル、前記保留ボウルから前記球体を受け入れ、一つずつ強制的に送り出す送り出し部、前記送り出し部から送り出された前記球体によって前位の球体が順次押し進められることにより前記球体を一列状に出口部に案内する案内部、および、前記案内部の中間に配置した前記球体の排出部を備え、 前記排出部が、前記案内部の周の一部を開口した開口部、及び、前記案内部の伸長方向と平行な軸線回りに回動可能な閉止体を含み、通常状態において前記閉止体は弾性的に付勢されて前記開口に位置し、前記出口部が閉止された場合、前記送り出し部から送り出される前記球体から作用する圧力によって前記閉止体が回動されて前記開口が開放され、前記球体が前記開口を通って押し出されることを特徴とする遊技機の球体送り出し装置である。
したがって、送り出し部に無理な力が加わった場合、この排出部から球体を逃がすことができるので、送り出し部が過負荷状態で運転されることが無い。
よって、送り出し部が異常停止しないので、不正に球体を入手されることが無い利点を有する。
この構成において、閉止体は、通常、案内部の開口部を閉止している。
このため、球体は案内部において出口部に向かって案内される。
しかし、出口部が塞がれ、その結果送り出し装置から積極的に送り出される球体が所定の力で閉止体を押した場合、閉止体は軸線回りに回動して開放位置へ移動される。
これにより、球体は開口部から排出されるから、送り出し部に過負荷が加わらない利点を有する。
また、排出部は、開口部と閉止体により構成されるから、簡単な構造であり、安価に製造することができる。
図2は、本発明の実施例の球体送り出し装置の後上方からの斜視図である。
図3は、本発明の実施例の球体送り出し装置の平面図である。
図4は、本発明の実施例の球体送り出し装置の右側面図である。
図5は、図3におけるA―A線断面図である。
図6は、本発明の実施例の球体送り出し部の分解斜視図である。
図7は、図3におけるB―B線断面図である。
図8は、図7におけるC―C線断面図である。
図9は、本発明の実施例の球体送り出し部の裏面図である。
図10は、本発明の実施例の制動部の回路図である。
図11は、図4におけるD−D線断面図(通常状態)である。
図12は、図4におけるD−D線断面図(異常状態)である。
図13は、本発明の実施例の検知部の正面図、背面図及び裏面図である。
図14は、本発明の実施例の制御部のブロック図である。
図15は、本発明の実施例の作用説明用のフローチャートである。
次に遊技機100の概要を図1及び2を参照して説明する。
遊技機100は、その正面に上から順に、ゲーム内容等の表示部104、操作部106、球体投入皿108及び入賞球払出皿110が配置されている。
球体投入皿108は、賭け球体をバラ状態で受け入れ、底面の傾斜により所定の投入口に順次供給する機能を有する。
入賞球払出皿110は、払い出された入賞球をバラ状体で保留する機能を有する。
詳述すれば、台間装置112の受け入れ口113に所定金額、又は、プリペイドカードを挿入し、受け入れた所定金額に対し所定数の球体Bが払出ノズル114に払い出される。
払い出された球体Bは、払出ノズル114によって球体投入皿108に供給される。
球体送り出し装置120は、保留ボウル122、送り出し部124、案内部126、検出部128、出口部129及び制御部130を含んでいる。
次に各セクションの機能を説明する。
保留ボウル122は、横長矩形であり、底部が送り出し部124側へ傾斜しており、球体Bをバラ積み状態で保留する。
案内部126は、送り出し部124により送り出された球体Bを一列に並べて案内する機能を有する。
検出部128は、案内部126の先端から払い出される球体Bを検出する機能を有する。
制御部130は、検出部128及び賭球体検出部132並びに操作部106から信号を受け、選択的に送り出し部124及び振り分け部134に制御信号を出力する。
賭球体検出器132は、球体投入皿108から受け入れた球体Bを、操作部106からの賭球体受け入れ指示に基づいて所定数を計数し、保留ボウル122へ送り出すと共に賭球体検出信号を制御部130に出力する。
図6に示すように、送り出し部124は、分離部142、押出部144、駆動部146及び制動部148(図10参照)を含んでいる。
分離部142は、バラ積み状態の球体Bを一個ずつ区分けする機能を有している。
実施例において分離部142は、保留ボウル122に隣接配置され、かつ、上下方向に伸びるシリンダ状の保留部150の底部に配置された円板形の分離ディスク152である。
保留部150の上部開口は、通常、着脱可能な蓋151により閉止されている。
滑落部154には、攪拌突起158が形成されている。
本実施例において、攪拌突起158は120度間隔で回転軸線から周方向に伸びるリブ状の突起である。
滑落部154の周囲に分離ディスク152の回転軸線を中心とする凹溝160が形成されている。
複数の通孔162が前記回転軸線を中心とする同一円上に等間隔で凹溝160に形成されている。
通孔162は、その周方向の幅が球体Bの直径よりも僅かに大きく、長さは球体Bの直径の二倍以下に形成され、かつ、滑落部154及び平板部156の上面から滑らかな曲面で接続されている。
換言すれば、通孔162には球体1個のみが位置することができる。
押出部144は、分離ディスク152とほぼ同径の円板状の押出ディスク164である。
押出ディスク164の上面には、押出ディスク164の回転軸線から周方向にインボリュート曲線状に伸びる保持溝166が通孔162に相対して形成されている。
換言すれば、所定の高さの下押出条168がインボリュート曲線状に伸びている。
なお、下押出条168は、球体Bをスムーズに移動させることが出来る場合、直線又は弧状に形成されることができる。
これら分離ディスク152と押出ディスク164は、ボールベアリング172を挟んで一体化され、送出ディスク174を構成している。
したがって、下押出条168、上押出条170、分離ディスク152の下面及び押出ディスク164の上面によって囲まれ、周面が開口した保持空間176(図8参照)が形成されている。
円形穴180の中央に固定軸182がほぼ垂直に固定され、その上端部にベアリング172が取り付けられている。
これにより、送出ディスク174は回転自在に支持されている。
案内プレート186は、案内片184、円形の案内孔188及び案内片184と案内孔188とにより形成した導出通路190とを有する。
案内片184に球体Bが衝突した場合、案内片184が僅かにスプリング力に反して回動し、衝突のショックが緩和される。
したがって、通孔162に落下した球体Bは、押出ディスク164の保持溝166の底に支えられ、下押出条168及び上押出条170に押され、その直径部を案内孔188に案内されつつ送出ディスク174の回転とともに回動される。
導出路190は、球体Bの直径よりも僅かに幅が広く形成されている。
したがって、球体Bは導出路190を一列に並んで移動する。
導出路190に相対する円形穴180の周壁が開口され、出口開口192が形成されている。
球体切り装置194は、出口開口192を通って出口通路204へ移動された球体Bが、再度出口開口192へ戻らないようにする機能を有している。
球体切り装置194は、ガイドローラ196、揺動レバー198(以下図9参照)、付勢体200及びセンサ202を含んでいる。
ガイドローラ196は、レバー198の一端に取付けられている。
レバー198は、スプリングである付勢体200によって図9において反時計方向に付勢されている。
これにより、ガイドローラ196は、出口開口192の近傍に配置され、出口通路204内の位置に保持される。
また、ガイドローラ196は、球体Bによって付勢体200の付勢力に反して出口通路204外に移動される。
したがって、球体切り装置194を通過した球体Bは、ガイドローラ196によって阻止され、出口開口192へ戻ることができない。
なお、センサ202は、配置せずとも良い。なぜなら、その機能は後述の検出部128のセンサ278で代用可能であるからである。
駆動部146は、送出ディスク174を所定速度で回転させる機能を有する。
駆動部146は、電気モータ206及び伝動機構208を含んでいる。
伝動機構208は、円形穴180に隣接して形成したギヤ穴210内に直立する固定軸212に回転自在に取り付けた大径ギヤ214と一体の小径ギヤ216を含んでいる。
したがって、送出ディスク174は、電気モータ206によって伝動機構208を介して回転される。
制動部148は、所定数の球体Bが払い出された後、送出ディスク174を急速停止し、球体Bが過払い出しされないようにする機能を有する。
したがって、制動部148は、同様の機能を有する他の装置に変更することができる。
電気ブレーキユニット220は、電気モータ206の給電回路218において、モータ206と並列に接続されたスイッチングユニット222を含んでいる。
給電回路218には、ゲーム機の制御装置(図示せず)からの指令で開閉されるスイッチ226が直列に接続されている。
このとき、電気ブレーキユニット220は開放回路のため機能しない。
スイッチ224が切り替えられ、スイッチングユニット222が閉になった場合、電気ブレーキユニット220は閉回路になる。
電動モータ206は、閉状態の電気ブレーキユニット220によってショートされるため、発電機としての電気モータ206の負荷が最大になり、制動力が伝動機構208を介して送出ディスク174に加わる。
前記電気ブレーキユニット220のみで制動力が不足する場合、モータ206から押出ディスク164の間の伝動機構208に電磁ブレーキユニット、若しくは、機械的ブレーキユニットを追加し、又は、それらに置き換えることができる。
制動力が不足する場合とは、例えば、余計に球体Bが出口部129から払い出される場合である。
案内部126は、送り出し部124によって送り出された球体Bを一列に整列して案内する機能を有する。
出口通路204に案内パイプ230が接続されている。
図5に示すように、案内パイプ230はほぼ水平の出口通路204からほぼ垂直方向に立ち上がる湾曲部232と垂直上方に伸びる直線部234とを含んでいる。
直線部234は、所定長さのパイプ片を所定数接続することにより、その長さを段階的に設定可能にすることが望ましい。
また、直線部234の通路235は断面チャンネル形のベース部236と断面アングル形の補助部238を組み合わせることにより図11及び12に示すように断面矩形に形成されている。
通路235の断面は、円形、三角形及び五角形等であってもよい。
しかし、製造等との関係で角形が好ましい。
球体排出部240は、球体Bの案内部126からの排出機能を有している。
具体的には、直線部234の保留ボウル122側のベース部236の側壁に開口242が設けられている。
この開口242は、直線部234の長手方向に球体Bの直径以上の長さを有し、内部の球体Bがその開口242を通って球体投入皿108に戻されるように配置されている。
開閉体244は、開口242に相対する閉止部246と軸部248を含んでいる。
軸部248は、ほぼ円柱状であり、その上下に突出する軸(図示せず)が、図2に示す、ベース部236の背面に形成された上軸受溝250及び下軸受溝252において回動自在に位置している。
換言すれば、閉止部246の先端と補助部238との間には目視開口250が形成される。
目視開口250は、通路235内の球体Bの移動状況を観察し、又は、磨耗紛等を排除することができる。
この平面254は、閉止部246に対しほぼ直角をなすよう形成されている。
開閉体244は、付勢手段256によって開口242を閉止する閉止位置に保持されるよう付勢されている。
本実施例において、図11に示すようにベース部236の側壁と閉止部246とが平行になった状態において、平面254に板バネ260の先端部が面接触し、板バネ260が弾性変形されない。
これにより、開閉体244は図12において時計方向の回動力を受け、閉止位置に戻される力を受ける。
開閉体244が図12に示すように所定角度回動された場合、閉止部246の先端と補助部238との間が球体Bの直径分離れるため、通路235内の球体Bは開口242から排出されることができる。
また、開口242に相対する補助部238から、斜めに保留ボウル122上に延びる案内プレート264が設けられている。
開口242から排出された球体Bは、これら案内面262及び補助部138から突出する案内プレート264により案内されて保留ボウル122の上向き開口に落下する。
次に検出部128を図13を参照して説明する。
検出部128は、払い出される球体Bを検出する機能を有する。
したがって、同様の機能を有する他の装置に変更することができる。
実施例の検出部128は、払出ベース270に形成された倒立J形の払出通路272、被動ローラ274、レバー276及びセンサ278を含んでいる。
払出通路272は通路235と同一寸法である。
被動ローラ274は、払出通路272に位置する待機位置と通路272外の被動位置に移動することができる。
換言すれば、被動ローラ274はスプリング286によって待機位置に向かって付勢され、払出ベース270のストッパ(図示せず)によって係止されて前述の待機位置に保持される。
被動ローラ274が払出通路272の外に押し出されたとき、したがって、レバー276が待機位置から所定角度回動された場合、レバー276の一端がセンサ278によって検知される。
検出部128は、払出ベース270を通路272の軸線回りに回動可能に設け、アクチュエータによって選択的に所定の位置に回動させることにより出口部129の位置を変更することができる。
この場合、検出部128は、振り分け部134を兼ねることになる。
なお、払出ベース270の下端部の円形のフランジ288は、案内部126に固定するために利用される。
制御部130は、マイクロプロセッサ290であり、操作部106、センサ278及び賭球体検出部132から信号を受信し、所定の処理を行った後、振り分け部134、球体送り出し部124の電気モータ206及び制動部148を制御する機能を有している。
まずステップS11において、台間装置112の受け入れ口113に投入された現金又はプリペイドカードが識別される。
これら現金又はカードを識別した場合、購入可能な金額を判別し、ステップS12に進む。
購入ボタンが押された場合、ステップS13に進み、振り分け装置134を球体投入皿108側に切り換える。
次にステップS14において、送り出し部124のモータ206を起動する。
モータ206の起動によって、伝動機構208を介して送出ディスク174が回転される。
送出ディスク174の回転により、その上に載っている多数の球体Bは、通孔162に落下する。
このため、送出ディスク174が高速回転しても通孔162には必ず球体Bが保留されているため、それら球体Bは歯抜けすることなく払い出だされる。
結果として、球体Bが攪拌され、通孔162に落下するので払出の効率が高まる。
したがって、保持空間176に球体Bが保留されない事態を防ぐことができるので、単位時間当たりの払出数を増加することができる。
その場合、球体Bは通孔162が十分に長いので、保持空間176に確実に落下する。
球体Bが通過した後、ローラ196、したがってレバー198は付勢体200によって元の位置に戻され、次の払出に備える。
したがって、球体Bが戻ろうとしても復帰したガイドローラによって阻止され、導出路190に戻ることはない。
送出ディスク174により順次送り出される球体Bは、湾曲部232、直線部234及び払出通路272を一列に順次押し上げられ、被動ローラ274に達する。
被動ローラ274と球体Bとの接触部が直径部を超えた場合、スプリング286によってレバー276が待機位置へ急速に移動される。
これにより、球体Bは勢いよく出口部129から払い出される。
レバー276の検知位置への移動により、センサ278が検知信号を出力する。
ステップS15において、この検知信号が計数され、ステップS16において所定の払出数と比較される。
ステップS16において所定の払出数になった場合、ステップS17に進み、モータ206が停止され、かつ、制動部148が所定時間作動される。
したがって、送出ディスク174は急速停止されるので、球体Bの過払出を生じない。
ステップS21において開始ボタンが押されない場合、ステップS11に戻る。
遊技開始ボタンが押された場合、ステップS22に進む。
ステップS22において、賭球体検出部132において所定数の賭球体を検出した場合、ステップS23に進み、遊技が開始される。
入賞しない場合、ステップS11に戻る。
入賞した場合、振り分け装置134を入賞球払出皿110側に切り換える。
次にステップS26においてモータ206を起動させ、前述のように出口部129から球体Bを一個ずつ払い出す。
球体Bの通過毎にセンサ278から検知信号が発せられるので、ステップS27において検知信号が計数される。
ステップS28において、計数値が入賞所定値と一致した場合、ステップS29に進み、モータ206が停止され、かつ、制動部148が所定時間作動されて前述のように急速停止され、球体Bの過払い出しが防止される。
なお、保留ボウル122に球体Bの残量センサを設け、保留球体が所定量よりも減少した場合、外部の補給装置から球体Bの補給を受けるよう構成されることが好ましい。
出口部129が器具等により閉止された場合、球体Bは案内部126において進行できないため、側壁への圧力が高まる。
これにより、球体Bは目視開口250から押し出される。
押し出された球体Bは、案内面262及び案内プレート264に案内されて保留ボウル112に落下する。
また、案内部126内のゴミは、目視開口246から払い出されることができる利点がある。
図17は、本発明の参考例の球体送り出し装置の斜視図である。
図18は、本発明の参考例の球体送り出し装置の正面図である。
図19は、本発明の参考例の球体送り出し装置の右側面図である。
図20は、図18におけるE―E線断面図である。
図21は、図19におけるF―F線断面図である。
図22は、本発明の参考例のリリーフ部下側構造体の拡大斜視図である。
図23は、図22の仮想面Gにおける断面図である。
実施例と同一機能部には同一符号を付し、説明を省略する。
参考例は、送り出し部124から払い出された球体Bが重力によって転がり落ちるケースに適用した例である。
図17に示すように、リリーフ機構付き案内部300は、正常時通路構造部302と異常時通路構造部304とを含んでいる。
これら構造部は、下側構造体303と上側構造体305とによって構成されている。
図22に示すように、下側構造体303は、底板306と底板306の一端部から垂直上方に伸びる側壁308及びベース178の外側壁に密着固定される受け入れ部310を有する。
底板306は、出口通路204(入口312)の底部に連続して斜め下方へ伸びた後、ほぼ垂直下方へ伸びている。
側壁308は、入口312の一側壁に連続し、球体Bの直径よりも僅かに高く伸びている。
垂直下方へ伸びる底板306に相対する側壁308は、底板306から横方向へ伸び、前記高さと同一量突出している。
排出部311は、案内部である案内通路313において、球体Bの出口部315が塞がれ、結果として、送り出し部124から送り出される球体Bの進行が停止された場合、案内通路313内の球体Bが押し出されることが出来る機能を有している。
具体的には、球体Bを案内通路313から逃がすリリーフ部314が設けられている。
しかし、2カ所以上にすることにより、球体Bが複数箇所から逃げることができ、より確実に送り出し部124の過負荷を防止できる利点がある。
側壁308の途中から底板306と平行に、第1通路天井板320が突出している。
第1通路天井板320の先端からほぼ直角に下方へ向けて第1リリーフ体322が垂下している。
底板306、側壁308、第1通路天井板320及び第1リリーフ体322により、図23に示すように断面ほぼ矩形の第1案内通路324を形成している。
また、側壁308と第1リリーフ体322下端とは、相対する球体Bの部位が密に保持されない間隔を有している。
球体Bの停滞位置が変化した場合であっても、球体Bが押し出されることができるからである。
出口通路204から転がり出た球体Bは、入口312を通って第1案内通路324に達し、底板306上を転がり、かつ、その側部を側壁308及び第1リリーフ体322の下端により案内されつつ転動する。
換言すれば、球体Bが図23において第1リリーフ体322側へ所定の力で押された場合、横方向へ変形し、球体Bが第1案内通路324から押し出されることができる。
第2リリーフ部318は、第1リリーフ部316の直ぐ下流側に配置されている。
第2リリーフ部318は、第2通路天井板326、第2リリーフ体328を含み、第1リリーフ部316と同様に第2案内通路330が構成されている。
第2リリーフ部318の下流には、側壁308に固定された第3通路天井板334、垂直に伸びる底板306及び側壁308によってほぼ垂直に伸びる第3案内通路338を構成している。
第3案内通路338はリリーフ体322に相当する側壁を有しないので、球体Bは第3案内通路338に自由に出入り可能である。
出口部315は、第3案内通路338の下端部である。
異常時通路構造部304は、前記リリーフ部314から押し出された球体Bを第3案内通路338へ案内する機能を有するリリーフ通路340及び後述のリターン通路350を構成する。
リリーフ部案内板344の先端と側壁354との間には、球体Bが通過できる落下孔356が形成されている。
リターン部天板348は、リターン部底板346と平行に配置されている。
リターン通路350は、図21に示すように、下向き案内通路313に連通している。
このセンサ358は、光電式、機械式等使用することができる。
センサ358から球体Bの検知信号が出力された場合、送り出し部124のモータ206が停止されるように構成されている。
まず、通常の作動状態を説明する。
送り出し部124の出口通路204から送り出された球体Bは、入口312から第1案内通路324、第2案内通路330及び第3案内通路338を落下し、さらに図示しない案内通路を経て所定の出口から入賞球払出皿110へ払い出される。
同様に、第2リリーフ部328の第2案内通路330を転がり落ち、第3案内通路338において垂直に落下する。
したがって、第1リリーフ体322及び第2リリーフ体328を押す球体Bの力は、所定の力以上にならないので、球体Bは第1リリーフ体322及び第2リリーフ体328に案内されて転がり落ちる。
球体Bが停滞した場合、球体Bは案内通路313を落下することができないにも関わらず、送り出し部124から強制的に球体Bが送り出される。
そこで、第1案内通路324及び第2案内通路330内の球体Bは、横方向への進行力が増加する。
したがって、第1リリーフ体322及び第2リリーフ体328が変形して球体Bがリリーフ通路340に押し出される。
次いで、リターン底板346の傾斜によって垂立する底板306、リターン側壁352及びリターン天板348によって案内されつつ第3案内通路338に向かって転がり落ちる。
センサ358の球体Bの検知に基づき、送り出し部124が停止され、球体Bの送り出しを中止する。
したがって、球体Bが案内通路313に停滞した場合、直ぐさま送り出し部124が停止されることにより、送り出し部124等の損傷を防止することができる。
図外の保留部に球体Bを保留する場合、保留された球体Bを手動等により、戻さねばならない不便がある。
換言すれば、送り出し部124を停止することは必須の発明特定事項ではないが、省スペース等の点でメリットを有する。
120 送り出し装置
122 保留ボウル
126,313 案内部
240,314 排出部
242 開口部
244 閉止体
322,328 リリーフ体
340 リリーフ通路
350 リターン通路
358 センサ
Claims (1)
- バラ積み状態で球体(B)を保留する保留ボウル(122)、
前記保留ボウルから前記球体を受け入れ、一つずつ強制的に送り出す送り出し部(120)、
前記送り出し部から送り出された前記球体によって前位の球体が順次押し進められることにより前記球体を一列状に出口部(129、315)に案内する案内部(126,313)、および、
前記案内部の中間に配置した前記球体の排出部(240,314)を備え、
前記排出部が、前記案内部の周の一部を開口した開口部(242)、及び、前記案内部の伸長方向と平行な軸線回りに回動可能な閉止体(244)を含み、通常状態において前記閉止体は弾性的に付勢されて前記開口に位置し、
前記出口部が閉止された場合、前記送り出し部から送り出される前記球体から作用する圧力によって前記閉止体が回動されて前記開口が開放され、
前記球体が前記開口を通って押し出されることを特徴とする
遊技機の球体送り出し装置。
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