JP2003019309A - 球払出装置 - Google Patents

球払出装置

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JP2003019309A
JP2003019309A JP2001207018A JP2001207018A JP2003019309A JP 2003019309 A JP2003019309 A JP 2003019309A JP 2001207018 A JP2001207018 A JP 2001207018A JP 2001207018 A JP2001207018 A JP 2001207018A JP 2003019309 A JP2003019309 A JP 2003019309A
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pachinko ball
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JP2001207018A
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Hisayoshi Sato
久芳 佐藤
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Adachi Light Inc
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Adachi Light Inc
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 別途振分け手段を設けることなく種別の異な
る払出しを確実にする球払出装置を提供する。 【解決手段】 パチンコ球が流下する1または2以上の
球通路31を分流して該球通路より多い分流球通路3
2,33を形成すると共に、該分流球通路32,33の
それぞれに最先のパチンコ球を制御し払出す制御体3
4,35を設け、常には前記各制御体34,35により
各分流球通路32,33のそれぞれの最先のパチンコ球
を制御すると共にそれぞれの最先のパチンコ球B1,B
2により後続のパチンコ球を支持し、いずれか1つの制
御体34,35を可動することにより該可動した制御体
34,35に制御された最先のパチンコ球B1,B2を
分流球通路32,33に払出すと共に他の制御体34,
35に支持された最先のパチンコ球がガイドとなり後続
のパチンコ球を該分流球通路32,33に導くようにし
た。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、複数種類の払出機
能を備えた球払出装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来のパチンコ機は、入賞球検出信号に
反応して賞球としてパチンコ球を払出す機能と、球貸出
操作部から発信された球貸出要求信号に反応して貸球と
してパチンコ球を払出す機能を一つの球払出装置で行う
ため、出荷時の検査でパチンコ機の特性が正確に測定で
きなかった。そこで、最近のパチンコ機は賞球および貸
球を別個に計数するために複数の球払出装置を独立して
設けるようにしている。また、回転体を正逆回転してそ
れぞれを分岐して設けた排出通路に払出すようにして賞
球および貸球を別個に計数するようにした球払出装置を
設けるようにしたり、球払出装置で払出した後のパチン
コ球を振分け手段によって賞球と貸球を振分けて払出す
ようにしたりしたものがある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら球払出装
置を複数設けるものは、当然のことながらコストが嵩む
と共に球払出装置にパチンコ球を供給する供給通路にお
いて、貸球および賞球用のいずれかの供給通路側だけが
流下する際に、球タンクのパチンコ球を双方の供給通路
に分流供給する上流部で留まった供給通路のパチンコ球
によって球詰りを起すという問題があった。
【0004】また、回転体を正逆させて貸球および賞球
を払出す球払出装置は、回転体を逆転させる時にパチン
コ球の荷重に打ち勝つように回転体を回転させねばなら
ないので、モータの回転トルクが大きいものが必要とな
るものであった。このため製造コストが高くなる欠点が
あった。また従来のこのような回転体の正逆転により払
い分けがなされるようにした球払出装置では、回転体が
惰性によって一方向に回転しすぎてしまうと、それに伴
い次のパチンコ球がいくらか下降してしまうので、次に
逆転を開始する時に回転体の駆動負荷が大きくなり、回
転体の始動性や回転速度が低下し球噛みが起きてパチン
コ球がうまく排出されなくなるおそれがあった。
【0005】また、振分け手段によって賞球と貸球を振
分けるようにしたものは、球払出装置から払出されたパ
チンコ球が振分け手段を通過する距離によってタイムラ
グが発生するため球の過剰切りが発生することがあり、
特に払出信号が連続した場合に迅速な払出が困難となる
欠点があった。
【0006】本発明は、上記した問題点に鑑みてなされ
たもので、その目的とするところは、別途振分け手段を
設けることなく種別の異なる払出しを確実にする球払出
装置を提供するものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、請求項1記載の発明は、パチンコ球が流下する1ま
たは2以上の球通路を分流して該球通路より多い分流球
通路を形成すると共に、該分流球通路のそれぞれに最先
のパチンコ球を制御し払出す制御体を設け、常には前記
各制御体により各分流球通路のそれぞれの最先のパチン
コ球を制御すると共に該それぞれの最先のパチンコ球に
より後続のパチンコ球を支持し、いずれか1つの制御体
を可動することにより該可動した制御体に制御された最
先のパチンコ球を分流球通路に払出す共に他の制御体に
支持された最先のパチンコ球がガイドとなり後続のパチ
ンコ球を該分流球通路に導くようにしたことを特徴とす
る。
【0008】請求項2記載の発明は、請求項1記載の発
明において、前記制御体に制御された最先のパチンコ球
に支持された後続のパチンコ球の通過を検出するセンサ
を設けるとともに、該センサから夫々球1個分以下の間
隔を隔てて制御体から開放された直後の球の通過を検出
する球計数センサを夫々分流球通路に設けたことを特徴
とする。
【0009】請求項3記載の発明は、請求項1または2
記載の発明において、前記球通路をパチンコ球がランダ
ムに流下する幅広としたことを特徴とする。
【0010】また、前記球通路の分岐部に該球通路に流
入したパチンコ球をいずれか1つの分流球通路に優先的
に導く誘導手段を設けるのが好ましい。
【0011】前記誘導手段は揺動自在に設けた振り子体
であり、遊動自在に設けたリング部材である。
【0012】前記制御体は電気的駆動源により可動する
のが好ましく、該電気的駆動源はソレノイドまたはモー
タである。
【0013】前記制御体の少なくとも1つは、揺動によ
りパチンコ球を排出する揺動体である。また、前記制御
体の少なくとも1つは、回転によりパチンコ球を移送す
る回転体である。
【0014】前記複数の分流球通路の仕切り部の頂部を
該頂部と各分流球通路の最先のパチンコ球とで形成され
るポケットに後続のパチンコ球の最下部が入り込まない
位置関係とするのが好ましい。
【0015】前記分流通路のいずれか1つを球通路と直
線的に設けると共に、仕切り部側に拡幅するのが好まし
い。
【0016】前記球通路に、該球通路を流下するパチン
コ球の流速を減速する減速手段を設けるのが好ましい。
該減速手段は球通路に設けられた可動体である。また、
該可動体は回転体であり、進退自在に設けられた揺動体
である。
【0017】上記構成の球払出装置は、別途切替部材を
設けることなく、一方の制御体が可動して一方の球通路
を開放すると共に他の制御体に制御された最先のパチン
コ球が球通路の一部をなして、該最先のパチンコ球にガ
イドされながら開放した球通路にパチンコ球を導くよう
に排出する。
【0018】
【発明の実施の形態】本発明の実施の形態について図面
を参照して説明する。図1はパチンコ機の正面図、図2
はパチンコ機の裏面図である。図において、1はパチン
コ機であり、該パチンコ機1は、機枠4と該機枠4の前
面に開閉可能に取付けられた前面枠5とを有しており、
該前面枠5は合成樹脂又はベニヤ等の木材によってほぼ
中央部に窓孔を有する額縁状に形成されている。該前面
枠5の窓孔に位置する後部には遊技盤7が取付けられ、
該遊技盤7の前面には打球を誘導するガイドレール8が
設けられ、このガイドレール8によって囲まれる遊技部
7aのほぼ中央に可変表示装置9が設けられ、下方に始
動入賞口10,一般入賞口11,可変大入賞口12が配
設されている。
【0019】また、前面枠5の前面にはガラス扉枠13
と前面板14とが開閉自在に装着されており、その前面
板14の前面に打球を供給する上部球受皿15が取付け
られている。また、前面枠5の下部には上部球受皿15
から溢出る余剰球を貯留する下部球受皿16およびパチ
ンコ球の弾発力を調節する操作ハンドル17が設けられ
ている。
【0020】一方、パチンコ機1の裏面には遊技盤7の
全体を覆うように合成樹脂製の機構板18が開閉自在に
装着されており、その遊技盤7の裏面と相対する機構板
18の開口窓22下部に前記始動入賞口10,一般入賞
口11,可変大入賞口12に入賞し入賞球検出器で検出
された入賞球を集合する入賞球集合部19が形成されて
いる。そして、その下方であり、かつ平坦面として形成
された板状部に球払出制御基板20が設置されている。
21は遊技盤7の裏面に設置され、開口窓22から臨む
大型の基板ボックスであり、遊技機全体の遊技動作を制
御する遊技制御基板が収納されている。
【0021】また、機構板18の裏面上部にはパチンコ
球を貯留する球タンク23が設けられており、該球タン
ク23の球出口から導出されたパチンコ球を整列した状
態で流下させる供給通路24を有する球誘導樋25およ
び開口窓22の側方に位置して屈曲誘導樋26が設けら
れ、この屈曲誘導樋26の下流端に本発明の球払出装置
27が接続される。
【0022】また、球払出装置27の下方に位置して該
球払出装置27から払出されたパチンコ球を前面枠5の
前面の上部球受皿15に導く球排出樋28と、該上部球
受皿15にパチンコ球が充満したとき、その余剰球を下
部球受皿16に導く余剰球通路29が後面が開口した樋
状として形成されており、その後面開口がカバー板30
によって覆われている。
【0023】前記球払出装置27は、パチンコ球が単流
する前記屈曲誘導樋26の供給通路24に連通する球通
路31を分岐して第一,第二分流球通路32,33を分
流形成し、該第一,第二分流球通路32,33に臨んで
最先のパチンコ球を受止め制御する制御体としての複数
の第一,第二揺動体34,35と、該第一,第二揺動体
34,35を個別に可動する電気的駆動源としての第
一,第二ソレノイド36,37とを前記第一,第二分流
球通路32,33に対応して設けている。前記第一,第
二揺動体34,35は、支軸38,38により鉛直面内
で揺動自在に軸支され、嘴状に尖った先端部が窓孔49
から第一,第二分流球通路32,33中に突出すること
で最先のパチンコ球の流下を制止し得るように設けられ
ている。また、第一,第二揺動体34,35は、最先の
パチンコ球を支持する支持面34a,35aは支軸38
を中心とする円弧面であり、それぞれの支持面34a,
35aを他方の第一または第二分流球通路32,33に
向かって下傾した左右対称的な状態で軸支しており球圧
を支軸38で受けるようにしている。
【0024】そして、該第一,第二揺動体34,35は
軸39により回転自在に軸支されたリンク部材40を介
して第一,第二ソレノイド36,37と連繋している。
なお同じ構成要素には同一符号を付して説明する。リン
ク部材40は、全体形状をく字状に形成して一端の係合
片42を揺動体34,35基部の係合溝部43に係合さ
せ、他端の二股状の係合部44に第一,第二ソレノイド
36,37のプランジャ45に固着された操作体46の
突片47を係合させている。常には第一,第二揺動体3
4,35はスプリング48の付勢によって第一,第二分
流球通路32,33内に突入して最先のパチンコ球B
1,B2を支持している。なお、最先のパチンコ球パチ
ンコ球B1,B2に支持される後続のパチンコ球の球心
は、最先のパチンコ球B1,B2の球心間にあり、第
一,第二分流球通路32,33の仕切り部41の頂部を
該頂部と第一,第二分流球通路32,33の最先のパチ
ンコ球とで形成されるポケットに後続のパチンコ球の最
下部が入り込まない位置関係として、必ず自重により転
動して誘導されるようにしている。
【0025】そして、第一,第二ソレノイド36,37
が励磁作動するとリンク部材40を介して第一,第二揺
動体34,35が支軸38を支点として反復回転し、支
持部34a,35aが窓孔49より第一,第二分流球通
路32,33に出没動することで、第一,第二分流球通
路32,33の最先のパチンコ球B1,B2を制御し、
該パチンコ球B1,B2により球通路31の後続のパチ
ンコ球の流下を制止または第一,第二分流球通路32,
33に誘導し得るように構成している。例えば、第一ソ
レノイド36を作動させ第一揺動体34を反復揺動さ
せ、図3に示されたように第一分流球通路32を開放し
て第二揺動体35に支持された第二分流球通路33の最
先のパチンコ球B2により第一分流球通路32に後続の
パチンコ球を導くか、あるいは図4に示したように第二
揺動体35を反復揺動させて第二分流球通路33を開放
して第一揺動体34に支持された第一分流球通路32の
最先のパチンコ球B1により第二分流球通路33に後続
のパチンコ球を導くか、どちらかの第一,第二揺動体3
4,35が揺動するかによって第一,第二揺動体34,
35の支持から開放されたパチンコ球がその揺動状態に
従い、図3に示したように第一分流球通路32に払い出
されるか、または図4に示したように第二分流球通路3
3に払い出されるようにしている。なお、第一,第二揺
動体34,35はリンク部材40を介さず直接ソレノイ
ドと連繋するようにしてもよい。さらに、電気的駆動源
としてロータリーソレノイドを用いて揺動させるように
してもよい。
【0026】また、仕切り部41の直上に位置すると共
に第一,第二揺動体34,35に支持される最先のパチ
ンコ球B1,B2間に位置して払出しを確認し電気的駆
動源を制御する確認センサ50を設け、さらに、第一,
第二揺動体34,35の先端部であり払出確認センサ5
0から夫々球1個分以下の間隔を隔てて第一,第二揺動
体34,35から開放された直後のパチンコ球の通過を
検出し得るように球計数センサ51,52を第一,第二
分流球通路32,33に夫々設けている。即ち、第一,
第二揺動体34,35により制止されている第一,第二
分流球通路32,33の最先のパチンコ球B1,B2は
球計数センサ51,52の光軸を遮断することなく未だ
検知されない状態にある。そして、第一,第二揺動体3
4,35による制止が開放された直後のパチンコ球が光
軸を遮ることで該パチンコ球を検知し得るように配置さ
れる。パチンコ球の直径は概ね10.5〜11.0mm
であるので、確認センサ50および球計数センサ51,
52の間隔をその寸法以下となるように設定するのが好
ましい。これらのセンサ50〜52は、投光器と受光器
とからなる光学式のもので、第一,第二揺動体34,3
5の支持から解放された直後のパチンコ球がその光軸を
遮ることで該パチンコ球を検知する。なお、これら3つ
のセンサ50〜52をユニット化して取り付けることに
より、小型化が図られるとともに取付が容易となり取付
精度が良くなりコストも軽減される。また、前記確認セ
ンサ50を予め第一分流球通路32および第二分流球通
路33の最先のパチンコ球に支持された球通路31の後
続のパチンコ球を検知する位置であり、しかも球通路3
1の中心線からずれた位置でその光軸が交差するように
配置するようにして、パチンコ球の有無を検知すると共
にパチンコ球の流下を検知して電気的駆動源を制御する
ようにしてもよい。
【0027】上記構成からなる球払出装置27の払出し
動作について、図3および図4を参照して一方の払出し
機能を貸球用とし他方の払出し機能を賞球用として説明
する。前記屈曲誘導樋26の供給通路24から球通路3
1にパチンコ球が供給され、図3および図4に示すよう
に第一および第二揺動体34,35の上面34a,35
aにそれぞれ最先のパチンコ球B1,B2が受けられ、
該最先のパチンコ球B1,B2により後続のパチンコ球
が支持される。そして、遊技者によって図示しない球貸
し機にカードまたは現金を投入し払出しボタンが操作さ
れると、球払出制御基板20から球払出装置27に貸球
払出指令信号が発せられ、図3鎖線に示すように該球払
出装置27の第一ソレノイド36を励磁させることによ
って第一揺動体34を払出動作させ、該第一揺動体34
の支持から外れた最先のパチンコ球B1は第一分流球通
路32を落下し計数センサ51で検出計数される。後続
のパチンコ球は第二揺動体35の上面35aに支持され
るパチンコ球B2により第一分流球通路32に誘導され
払出確認センサ50で払出しを検知されると共に計数セ
ンサ51で検出計数される。そして、所定個数の払出し
が行われ、計数センサ51によりパチンコ球が計数され
ると第一ソレノイド36が消磁して第一分流球通路32
を閉塞しての最先のパチンコ球を制御し後続のパチンコ
球を第二揺動体35に支持されたパチンコ球とともに支
持する。このとき、第一,第二分流球通路32,33の
仕切り部41の頂部が該頂部と第一,第二分流球通路3
2,33の最先のパチンコ球B1,B2とで形成される
ポケットに後続のパチンコ球の最下部が入り込まない位
置関係となっているため、後続のパチンコ球はポケット
で止まることがなく必ず自重により転動してスムーズに
誘導される。
【0028】次に、入賞検出センサが入賞球を検出した
場合は、球払出制御基板20から球払出装置27に賞球
払出指令信号が発せられ、図4鎖線に示すように該球払
出装置27の第二揺動体35を第二ソレノイド37の励
磁によって払出動作させる。そして前記貸球の払出しと
同様に最先のパチンコ球B2は球受部35aの支持から
外れて第二分流球通路33を落下し計数センサ52によ
り計数され、後続のパチンコ球は第一揺動体34の上面
34a支持されたパチンコ球B1にガイドされ、払出確
認センサ50で払出しを検知されると共に第二分流球通
路33に落下し計数センサ52により計数され、所定個
数のパチンコ球が第二分流球通路33に払出され計数セ
ンサ52により検知され計数されると第二ソレノイド3
7が消磁して第二分流球通路33を閉塞して最先のパチ
ンコ球を制御し後続のパチンコ球を第一揺動体34に支
持されたパチンコ球とともに支持する。
【0029】このように、第一,第二分流球通路32,
33に設けられた第一,第二制御体34,35のいずれ
か一方を作動させることで、球通路のパチンコ球は第一
または第二制御体34(35)に支持された最先のパチ
ンコ球B1(B2)によりガイドされ開放された第一ま
たは第二分流球通路32(33)に払出すようにしたの
で、別途振分け手段を設けることなく賞球および貸球を
区別して払出しができる。しかも、複数個連なった最上
部のパチンコ球ではなく制御体に直接支持された最先の
1個のパチンコ球によりガイドされるため、通路のクリ
アランスにより球位置がずれることなく安定しており他
の分流球通路への誘導が確実なものとなる。また、分流
球通路に複数のパチンコ球を貯留することがないので一
方の払出し終了後に他方の払出しがすぐに行え払出しの
切替が素早くできる。当然のことではあるが制御体が直
接衝撃を受けることがないため摩耗・損傷することがな
い。
【0030】また、賞球や貸球が第一,第二制御体3
4,35から開放された直後に払出確認センサ50と球
計数センサ51,52によって検出されることで、賞球
の払出および貸球の払出が確実に検知され、その検知信
号に従ってパチンコ球の払出しが確認されると共に所定
の払出個数が計数され、その計数信号によって第一,第
二制御体34,35を作動させることで、賞球や貸球の
払出個数を常に正確に制御できる。しかも賞球や貸球が
第一,第二制御体34,35の支持から解放後即時検出
されることから払出速度を高速化しても過剰払出や過小
払出が生じるおそれがなく、常に正確な払出個数が維持
される。
【0031】また、払出確認センサ50から夫々球1個
分以下の間隔を隔てて球計数センサ51,52を夫々第
一,第二分流球通路32,33に設けたことから、第一
および第二分流球通路32,33に流れる1個の球が払
出確認センサ50の光軸と球計数センサ51,52の光
軸を同時に過ぎることから、これらのセンサが同時に作
動したときだけ球が所定球通路に払出されたように検知
することで、より一層確実にその払出を確認できるよう
になる。
【0032】なお、球通路31に接続する供給通路24
は単流であるが、球誘導樋25および屈曲誘導樋26に
おいて補助通路を設けたり、上流部を複列の供給通路と
して途中に合流手段を設けて単流にしたりして球タンク
23の球出口で球圧により球詰りしないようにするのが
好ましい。また、上流部を複列としても賞球および貸球
のいずれかを払出せば供給通路24のパチンコ球は必ず
流下するため球詰りを起すことがない。
【0033】図5は球通路31をパチンコ球が流下方向
のみでなく横方向にもランダムに移動可能な幅広通路と
した実施の形態を示している。この実施の形態におい
て、第一,第二分流球通路32,33の開口はほぼパチ
ンコ球1個分として、最先のパチンコ球B1,B2に支
持される後続のパチンコ球の球心が最先のパチンコ球B
1,B2の球心より内方に位置するようにして必ず最先
のパチンコ球B1,B2によって誘導されるようにして
いる。同図鎖線に示すように一方のソレノイド36が励
磁すると第一揺動体34が揺動し、最先のパチンコ球B
1は第一揺動体34の支持から解放されて第一分流球通
路32に払出され、後続のパチンコ球は球通路31を鎖
線のようにランダムに流下して第二揺動体35の上面に
支持されたパチンコ球B2によりガイドされて第一分流
球通路32に払出される。このときパチンコ球が球通路
31をランダムに流下することにより適度な振動が発生
し球詰りの発生を未然に防ぐことができる。なお、図上
球通路31の通路幅をパチンコ球が2個幅方向に並ぶ約
24mmとしたがこの寸法に限られることなく、例えば
18mmのように球通路31にジグザグ状に並ぶ通路幅
としてもよい。但し、最先のパチンコ球B1,B2に接
触する球通路31のパチンコ球の球心が最先のパチンコ
球B1,B2の球心より内方に位置する形状が選ばれ
る。
【0034】上記した実施の形態において第一,第二揺
動体34,35を球通路31に対し互いに同一平面上で
対向状に揺動するようにしたが、図6および図7に示す
ように同一方向に揺動するようにしてもよく、このとき
第一,第二揺動体34,35は同一軸38に揺動自在に
実装され、上面支持部34a,35aは第一,第二分流
球通路32,33に対しほぼ直交して互いの第一,第二
揺動体34,35に向かうように下傾して形成され、図
6に示すように支持部34a,35aで最先のパチンコ
球B1,B2を確実に支持して該パチンコ球B1,B2
により球通路31の後続のパチンコ球を支持している。
そして、図7鎖線に示すように第一,第二ソレノイド3
6,37を励磁すると該支持部34a,35aで支持し
ている最先のパチンコ球B1,B2により相対する他方
の第一,第二分流球通路32,33に誘導するようにし
ている。さらにまた、第一,第二揺動体34,35の揺
動軸38を直交状に設け揺動方向を異ならせるようにし
てもよいのはいうまでもない。
【0035】図8は制御体としてスプロケットタイプの
回転体53と揺動体34とを設けた実施の形態を示し、
該回転体53と揺動体34は同一面上で回動および揺動
するようにしている。なお、揺動体34は前記実施の形
態と同じ形態を使用するため同一符号を付して説明す
る。回転体53はモータ54を電気的駆動源として、外
周にパチンコ球1個ずつ嵌入し得る凹状の球受部55と
球支持部56とが卍状に交互に設けられ、その一部が球
通路31に臨むように設けられている。そして、該回転
体53の払出しは特に賞球用の払出しとするのが好まし
く、賞球の球払出信号によって駆動モータ54を駆動さ
せると同時に回転体53が同図鎖線に示すように回転し
て揺動体34と球支持部56に支持された第二分流球通
路33の最先のパチンコ球B2が揺動体34の支持部3
4aに支持された最先のパチンコ球B1にガイドされな
がら球受部55に受入れられて計数センサ52に検知計
数されて第二分流球通路33に払出すようになってい
る。そして、所定数のパチンコ球を計数センサ52によ
り計数するとモータ54が停止して最先のパチンコ球を
球支持部56によって支持し、後続のパチンコ球を第一
分流球通路32で揺動体34に支持された最先のパチン
コ球B1と共に制御する。なお、計数センサ52は、回
転体53の回転により光軸を遮らないように回転体53
の回動範囲外に位置して設けられている。
【0036】一方、貸球の払出信号によりソレノイド3
6が励磁すると揺動体34が揺動し解放された最先のパ
チンコ球B1が第一分流球通路32に払出されると共に
後続のパチンコ球が回転体53の球支持部56に支持さ
れたパチンコ球B2によりガイドされ第一分流球通路3
2に払出され計数センサ51により所定数の貸球が計数
されるとソレノイド36が消磁して最先のパチンコ球を
揺動体34で支持すると共に後続のパチンコ球を回転体
53の球支持部56に支持されたパチンコ球とともに支
持し制御する。この実施の形態においても第一,第二分
流球通路32,33の仕切り部41の頂部を該頂部と第
一,第二分流球通路32,33の最先のパチンコ球B
1,B2とで形成されるポケットに後続のパチンコ球の
最下部が入り込まない位置関係として、必ず自重により
転動して誘導されるようにしている。
【0037】図9は制御体としてスプロケットタイプの
回転体53と揺動体34の回動軸54aおよび揺動軸3
8を直交状に設けた実施の形態を示し、最先のパチンコ
球を支持する回転体53の球支持部56を揺動体34側
に傾斜した円錐台形として球支持部56で確実に支持す
るようにしている。なお、最先のパチンコ球を常に球受
部55で支持する際には当然のことながら球受部55の
み傾斜状とすればよい。
【0038】また、図10に示すように制御体の双方を
スプロケットタイプの第一,第二回転体57,58とす
ることも可能である。この実施の形態において、第一,
第二回転体57,58は電気的駆動源としての第一,第
二モータ59,60の駆動軸59a,60aにそれぞれ
固着され回転駆動するように設けられている。なお、第
一,第二モータ59,60は正回転方向が逆であり、第
一,第二回転体57,58はそれぞれ球通路31に向か
って回転する。また、常態において第一,第二回転体5
7,58の球支持部56で最先のパチンコ球B1,B2
を支持して、該パチンコ球B1,B2により後続のパチ
ンコ球を支持して球圧を駆動軸59a,60aで受ける
ようにしている。図10に示すように例えば払出信号が
出力され第一モータ59が駆動し、同図鎖線に示すよう
に第一回転体57が回転すると球支持部56で支持され
た最先のパチンコ球B1は、球受部55に受入れられて
第一分流球通路32に払出され、後続のパチンコ球は第
二回転体58の球支持部56に支持されたパチンコ球B
2にガイドされながら第一分流球通路32に導かれ所定
個数のパチンコ球が計数センサ51に検知されるまで継
続回転して払出す。第二回転体58の払出し作用につい
ては第一回転体57の作用と同様に他方の第一回転体5
7の球支持部56に支持された最先のパチンコ球B1に
ガイドされ球受部55に受入れられて第二分流球通路3
3に払出されるため詳細は省略する。なお、最先のパチ
ンコ球B1,B2を球受部55で受けるようにしてもよ
い。このとき球圧を駆動軸59a,60aで受けるよう
にしてパチンコ球の荷重で第一,第二回転体57,58
が回転しないようにするのがよい。
【0039】なお、図11に示すように第一および第二
回転体57,58を同軸方向で回転させるようにした
り、図12に示すように第一および第二回転体57,5
8の軸方向を直交状で回転させたりしてもよい。また第
一および第二回転体57,58は図11に示すような円
柱状の周面に球受部55と球支持部56を交互に有する
スプロケットタイプであってもよい。
【0040】上記実施形態において示した制御体は揺動
体およびスプロケットタイプの回転体としたが、制御体
はスライドして制御するようにしても水平回転する球切
円盤,スクリュータイプの螺旋体(軸方向は問わない)
であってもよく、球通路を分岐した分流通路の最先のパ
チンコ球により後続のパチンコ球を支持し、該パチンコ
球を最先のパチンコ球により他方の分流通路に誘導ガイ
ドするようにすればよい。また、電気的駆動源としてソ
レノイドを用いてパチンコ球の自重により回転する回転
体の回転を間接的に制御するようにしてもよい。
【0041】なお、上記した払出確認センサ50および
球計数センサ51,52は、実施形態に示した光学式に
限らず電磁式、その他の形態のものを使用することもで
きる。また、前記払出確認センサ50を設けることなく
球計数センサ51,52のみを設けるようにしてもよい
のはいうまでもない。
【0042】次に前記自重により回転させる制御体を備
えた球払出装置27について説明する。該球払出装置2
7は、図13ないし図15に示すように第一および第二
回転体57,58の軸心62位置を分流球通路32,3
3の最先のパチンコ球B1,B2の球心位置より通路側
方に位置をずらしてパチンコ球の自重により回転体5
7,58を回動するようにしている。また、回転体5
7,58の停止機構63として、該回転体57,58の
同軸62に設けられた側板73の周縁部に60゜間隔で
球受部20の整数倍の6箇所に切欠形成されている爪部
64,64…と、該爪部64,64…に当接離脱可能な
突起65を有する略く字状の停止部材66とで構成さ
れ、該停止部材66はスプリング67を介してソレノイ
ド68のプランジャ69に連結されている。なお、該停
止部材66は軸66aを介して爪部64に対して側方か
ら作用するように設置されていて、爪部64の回転作用
力が停止部材66の軸69方向に向かうようになってお
り爪部64と突起65との係合が確実になされる。そし
て、ソレノイド68が消磁されている常態のとき、スプ
リング67の弾発力によって突起65が爪部64に当接
するように付勢されて回転体57,58の回転を阻止す
る。
【0043】この状態で、例えば貸球払出し信号により
ソレノイド68が励磁すると図14鎖線に示すようにス
プリング67の付勢に抗してプランジャ69が吸引さ
れ、停止部材66が回動し突起65が爪部64から離脱
し、第一回転体57は図15鎖線に示すように球受部5
5に受け入れられた最先のパチンコ球B1の自重によっ
て回転し払出され、後続のパチンコ球はもう一方の第二
回転体58に支持された最先のパチンコ球B2にガイド
され第一分流球通路32に導かれる。そして、検出セン
サ70により所定個数のパチンコ球が検出されるとソレ
ノイド68を消磁して、前記と同様の作用によって、突
起65が爪部64に当接して第一回転体57の回転を阻
止する。なお、第二回転体58の作用は第一回転体57
の作用と同一であるため省略する。前記第一および第二
回転体57,58の初期位置を球支持部56が最先のパ
チンコ球を支持するようにしてもよく、このとき球支持
部56周面は、真円ではなく徐々に球受部55に向かっ
て下傾するようにするのが好ましい。
【0044】図16は球通路31に供給されたパチンコ
球がいずれかの分流通路32,33に優先的に流入する
ように誘導手段を設けた実施の形態を示し、誘導手段と
して球通路31の終端31bを誘導する分流球通路32
側に僅かに振っている。この実施の形態において、球払
出装置27内にパチンコ球がない状態で球通路31にパ
チンコ球が供給されると、流下してきた最先のパチンコ
球B1は球通路31の終端31bの傾斜によって同図鎖
線に示すように分流球通路32に導かれ第一制御体34
に支持される。そして、後続のパチンコ球は該パチンコ
球B1にガイドされ分流球通路33に誘導される。この
ように、球通路31に供給された最初のパチンコ球をい
ずれかの分流球通路32,33に優先的に流入するよう
にしたので、仕切り部41等で球詰りすることなく確実
に分流供給することができる。
【0045】図17は、誘導手段として分岐部の側壁に
設けた支軸74を中心に揺動自在に振り子体71を設け
た実施の形態を示している。この実施の形態において、
球通路31にパチンコ球が供給されると、流下してきた
最先のパチンコ球は図16に示すように球通路31に僅
かに臨んだ振り子体71により第一分流球通路32に導
かれ第一制御体34に支持される。そして後続のパチン
コ球は同図鎖線に示すように振り子体を押しながら前記
第一制御体34に支持されたパチンコ球にガイドされ第
二分流球通路33に導かれることになる。なお、側壁に
設けた開口72はパチンコ球の流下に支障のない幅およ
び大きさが選ばれる。また、振り子体71の揺動規制部
を設け、振り子体71が該揺動規制部に当接することに
より振動を発生するようにして、この振動により球詰り
を解消するようにしてもよい。
【0046】さらに、誘導手段として図18に示すよう
に支軸74に遊動自在にリング部材75を装着してもよ
く、遊動可能に支持させたリング部材75が同図鎖線に
示すようにパチンコ球B1に押されて回転しながらリン
グの内径分側方または上方へ自由に遊動し、パチンコ球
の流勢を抑えると共に分流球通路32(33)に誘導す
る。確実に分流球通路32(33)に誘導するために図
19に示すようにリング部材75の動きを規制する規制
手段としてガイド壁78を設けるのが好ましく、特に同
図鎖線に示すように流下するパチンコ球によりリング部
材75が誘導軸方向に移動するように設けるのがよい。
また、規制手段としてガイド壁78を設けることにより
支軸74に遊動自在に設けたリング部材に限らず球体,
円盤体としてもよい。
【0047】なお、誘導手段として板ばね・スプリング
等の付勢部材を用いて該付勢力により揺動・スライドす
る可動部材を通路内に進退自在に設けるようにしてもよ
く、例えば図20および図21に示すように上記したリ
ング部材75に板バネ79の付勢を付与するようにして
もよい。図20はリング部材75の上方または側方を付
勢するように板バネ79が配設されており、該リング部
材75を分流球通路32側へ付勢しているため球通路3
1を流下するパチンコ球を分流球通路32側への誘導を
促す。そして、分流球通路33側の払出し時にはリング
部材75は板バネ79で規制されて支軸74を中心とし
た揺動的な動きになるものの、本来のリング部材75の
動きに自由度があるため球詰りを起さず確実な誘導が可
能となる。
【0048】図21に示すリング部材75は、該リング
部材75の下方を付勢するように板バネ79が配設され
ており、図19で示したガイド壁78の役割を果しなが
らパチンコ球の流下方向に反してリング部材75を下方
から支持する付勢力により流勢を減衰すると共に分流球
通路32側への誘導を確実なものとしている。また、分
流球通路33側の払出し時にはリング部材75が板バネ
79の付勢力にあまり影響されることなく傾斜に沿って
移動し、球詰りすることなくスムーズに供給払出され
る。
【0049】また、図22に示すように板ばね77を直
接誘導手段として設けることも可能である。このとき分
流する左右の屈曲部の高さ位置を異ならせて誘導する側
を高くしており、誘導手段77により分流球通路32に
誘導しやすくしている。さらに球通路31の側壁の摩耗
防止ともなる。また、図23に示すように誘導手段とし
て球通路31の側壁の一部31aを揺動自在に設けるよ
うにしてもよく、通常時には球通路31内に該側壁31
aが臨むようにしている。なお、図上側壁31aの自重
により揺動するように示したが重錘を設けてバランスを
とるようにしてもよい。
【0050】図24は、分流球通路32,33の開口部
Wをパチンコ球より若干拡幅して制御体34,35に支
持された状態で僅かに移動可能とした実施の形態を示
し、図24に示すように制御体34(35)に最先のパ
チンコ球B1(B2)が支持された状態で後続のパチン
コ球が流下してくると、最先のパチンコ球B1は流圧に
より同図鎖線のように制御体34の上面34aを移動し
分流球通路の側壁に衝止する。そして、最先のパチンコ
球が実線位置に戻る際に再度後続のパチンコ球が接触し
て、最先のパチンコ球が側壁に衝止する。この衝止動作
を繰り返すことにより通路部に振動が発生してバイブ効
果となり、バランスがとれて球詰りになりそうになるの
を未然に防止する。但し、開口部Wは、仕切り部41の
頂部と移動した最先のパチンコ球B1(B2)とで形成
されるポケットに前述したように後続のパチンコ球が嵌
り込まない幅が選ばれる。また、最先のパチンコ球が移
動することにより制御体34(35)に間接的に伝わる
衝撃が緩衝されると共に衝撃が一点に集中することなく
変位するため摩耗率が低くなる。さらに最先のパチンコ
球が移動することにより後続のパチンコ球の流速が減衰
し、制御体および電気的駆動源にかかる負荷が減少す
る。
【0051】図25は、上記実施の形態において、最先
のパチンコ球B1,B2を定位置に規制する規制手段を
設けた実施の形態を示し、この実施の形態において規制
手段として板バネ77を使用して常に制御体34(3
5)に制御支持される最先のパチンコ球B1,B2を制
御体34(35)の上面34a(35a)および仕切り
部41で支持するようにしている。このように板バネ7
7で規制することで制御体34(35)に間接的に伝わ
る衝撃が緩衝されると共に通路内壁の摩耗を防止し、安
定した誘導が可能となる。なお板バネ77は当然のこと
ながらパチンコ球1個の荷重で撓む強さが選ばれ、幅は
パチンコ球が通路内で移動する範囲内で接触可能な幅
(5mm程度)であればよい。また、同図に示すように
左右の板バネ77の屈曲部の高さ位置を違えることによ
り誘導手段の役割をなす。
【0052】また、図26に示すように、減速手段とし
て通路の屈曲部に僅かに臨んで回転体76を設け、パチ
ンコ球の流速の一部を回転体76をまわす回転運動に変
換して流速を減衰させると共に屈曲部の摩耗破損を防ぐ
ようにしてもよい。なお、回転体76を僅かに偏心させ
たり、いずれかに板バネ等を接触させてブレーキ作用を
働かせて左右の回転を変化させることで、回転を鈍らせ
た回転体76の反対側の分流球通路に導く誘導手段とす
ることも可能である。逆に図17ないし図22に示して
前述した誘導手段としての振り子体71,リング部材7
5,板バネ77,側壁31aを減速手段として用いても
よい。このとき球通路31の両側壁に交互に複数設ける
とより効果的である。このように減速手段を回転・揺動
する可動体とすることで、減速手段を破損摩耗すること
なく、しかも従来のように球通路を何度も屈曲すること
なく限られた範囲内で流速の一部を回転・揺動等の他の
運動に変換して流速を確実に減衰させることができる。
特に制御体が図13ないし図15に示したパチンコ球の
荷重により回転する回転体においては過剰切り等するこ
とがなく正確な払出しができると共に停止時の衝撃が少
なくなる。また、揺動体34(35)である場合には球
間隔が広がるため計数センサ51,52による検知が確
実なものとなり、しかも払出し後の復帰がしやすくな
る。
【0053】さらに、上記誘導手段および減速手段を金
属もしくは導電性樹脂により形成してアース手段として
もよく、それぞれの軸部を介して球払出装置27の静電
気を除去するようにすればよい。また、当然のことなが
ら板バネ77には直接アース線処理をすればよく、前述
した誘導手段として可動部材を通路内に進退自在とする
板ばね・スプリング等に設けても回転体76のブレーキ
作用に利用した板バネについても同様のことが言える。
なお、球払出装置27のケース体自体を金属もしくは導
電性樹脂により形成することで静電気を除去することが
できるが、制御体自体を金属もしくは導電性樹脂により
形成しても同様の効果を得ることができる。特に制御体
が揺動体34,35である場合には、どちらか一方の揺
動体34(35)で払出しているときに最先のパチンコ
球B2(B1)を介して他方の揺動体35(34)によ
って静電気を除去することができる。
【0054】なお、上述した振り子体71,リング部材
75,板バネ77,側壁31a等の誘導手段および減速
手段の組合せは自由である。
【0055】前記分流球通路32,33は球通路31を
中心に対照的に設けるようにしたが、分流球通路32,
33のいずれか1つを球通路31と直線的に設けるよう
にしてもよく、このとき該分流球通路を仕切り部41側
に拡幅するのが好ましい。このように仕切り部41側に
拡幅することで球通路31を流下してきた最初のパチン
コ球が仕切り部41で球詰りを起さないようにすること
ができる。また、仕切り部41の先端にローラを設けた
り可動部材を設けたりしても同様の効果を得ることがで
きる。
【0056】なお、上記実施の形態は供給通路および球
通路を単流としたが複流としてそれぞれの球通路を分流
して制御体をそれぞれの分流球通路に跨って設けるよう
にしてもよい。また、各分流通路に制御体を設けるよう
にしてもよいのはいうまでもない。さらに球通路を2条
に分流するようにしたが、この実施の形態に限定される
ことなく図27に示すように例えば球通路31を分流し
て3条の分流球通路T1,T2,T3を形成し、それぞ
れの分流球通路T1,T2,T3に設けた制御体S1,
S2,S3により制御された最先のパチンコ球B1,B
2,B3に球通路の後続のパチンコ球を支持させ、いず
れか1つの制御体制御体S1(S2,S3)を可動する
ことにより他の制御体S2,S3に支持された最先のパ
チンコ球にガイドされ流動するようにしてもよい。
【0057】このとき分流球通路T1を貸球用として残
りの分流球通路T2,T3を賞球用とし、例えば制御体
S2,S3を可動する電気的駆動源がソレノイドとする
と「大当り」により頻繁に賞球が払出されるようになる
と一般的にソレノイドが加熱し稼動能力が低下する。こ
のためこの稼動能力の低下を防ぐため、制御体S2,S
3を交互に作動させるようにしてもよい。また、同様に
単流の球通路31を4条の分流通路に分流することも可
能である。さらに複流の球通路を3条以上に分流するこ
とも可能であり、本発明は1または2以上の球通路を該
球通路より多くの分流球通路を分流形成して、それぞれ
の分流通路に設けた制御体に制御される最先のパチンコ
球に支持される後続のパチンコ球が、制御体に制御され
る最先のパチンコ球により他の分流球通路に誘導するよ
うにすればよい。
【0058】実施の形態において本発明の球払出装置は
パチンコ機に設けた球タンクのパチンコ球を払出すよう
にしたが、パチンコ機にパチンコ球を補給する補給樋に
設けて該球払出装置から払出されたパチンコ球(貸球,
賞球)をパチンコ機に導くようにしてもよい。また、球
払出装置から払出されるパチンコ球を貸球および賞球と
して説明したが、当然のことながら貯球を払出すように
してもよい。
【0059】
【発明の効果】以上、説明したところから明らかなよう
に、本発明に係る球払出装置は、球通路を分岐して設け
た分流通路のそれぞれに制御体を設け、該制御体に支持
される最先のパチンコ球により後続のパチンコ球を支持
することにより、別途切替手段を設けることなく、該制
御体に支持される最先のパチンコ球によりガイドされな
がら後続のパチンコ球を開放した分流通路に確実にパチ
ンコ球を導くことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るパチンコ機の正面図である。
【図2】本発明に係るパチンコ機の裏面図である。
【図3】球払出装置の正断面図である。
【図4】球払出装置の正断面図である。
【図5】球通路を幅広とした実施の形態の球払出装置の
正断面図である。
【図6】他の実施の形態の球払出装置の裏断面図であ
る。
【図7】図6の側断面図である。
【図8】さらに他の実施の形態の球払出装置の正断面図
である。
【図9】図8の他の実施の形態の球払出装置の正断面図
である。
【図10】さらに他の実施の形態の球払出装置の正断面
図である。
【図11】他の実施の形態の球払出装置の正断面図であ
る。
【図12】他の実施の形態の球払出装置の正断面図であ
る。
【図13】他の実施の形態の球払出装置の正断面図であ
る。
【図14】図13の側断面図である。
【図15】図13の通路部の断面図である。
【図16】誘導手段を設けた分岐部の拡大断面図であ
る。
【図17】他の実施の形態の誘導手段を設けた分岐部の
拡大断面図である。
【図18】さらに他の実施の形態の誘導手段を設けた断
面図である。
【図19】図18の誘導手段のガイド壁を設けた断面図
である。
【図20】図18の誘導手段に付勢部材を設けた断面図
である。
【図21】図20の他の実施の形態の断面図である。
【図22】他の実施の形態の誘導手段を設けた断面図で
ある。
【図23】側壁を誘導手段とした断面図である。
【図24】他の実施の形態の分岐部の拡大断面図であ
る。
【図25】図24に規制手段を設けた実施の形態の分岐
部の拡大断面図である。
【図26】減速手段を設けた分岐部の拡大断面図であ
る。
【図27】他の実施の形態の説明図である。
【符号の説明】
23 球タンク 24 供給通路 27 球払出装置 31 球通路 31a 側壁(誘導手段) 32 第一分流球通路(分流球通
路) 33 第二分流球通路(分流球通
路) 34,35 揺動体(制御体) 36,37 ソレノイド(電気的駆動
源) 41 仕切り部 50 センサ 51,52 球計数センサ 53 回転体(制御体) 54 モータ(電気的駆動源) 57,58 回転体(制御体) 59,60 モータ(電気的駆動源) 68 ソレノイド(電気的駆動
源) 71 振り子体(誘導手段) 75 リング部材(誘導手段) 77 板バネ(誘導手段) B1,B2 パチンコ球

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 パチンコ球が流下する1または2以上の
    球通路を分流して該球通路より多い分流球通路を形成す
    ると共に、該分流球通路のそれぞれに最先のパチンコ球
    を制御し払出す制御体を設け、常には前記各制御体によ
    り各分流球通路のそれぞれの最先のパチンコ球を制御す
    ると共に該それぞれの最先のパチンコ球により後続のパ
    チンコ球を支持し、いずれか1つの制御体を可動するこ
    とにより該可動した制御体に制御された最先のパチンコ
    球を分流球通路に払出すと共に他の制御体に支持された
    最先のパチンコ球がガイドとなり後続のパチンコ球を該
    分流球通路に導くようにしたことを特徴とする球払出装
    置。
  2. 【請求項2】 前記制御体に制御された最先のパチンコ
    球に支持された後続のパチンコ球の通過を検出するセン
    サを設けるとともに、該センサから夫々球1個分以下の
    間隔を隔てて制御体から開放された直後の球の通過を検
    出する球計数センサを夫々分流球通路に設けたことを特
    徴とする請求項1記載の球払出装置。
  3. 【請求項3】 前記球通路をパチンコ球がランダムに流
    下する幅広としたことを特徴とする請求項1または2記
    載の球払出装置。
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