JP2003052976A - 遊技機のタンクレール - Google Patents

遊技機のタンクレール

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JP2003052976A
JP2003052976A JP2001244647A JP2001244647A JP2003052976A JP 2003052976 A JP2003052976 A JP 2003052976A JP 2001244647 A JP2001244647 A JP 2001244647A JP 2001244647 A JP2001244647 A JP 2001244647A JP 2003052976 A JP2003052976 A JP 2003052976A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 タンクレールの遊技球導入部位において、玉
詰まり現象が生じることがあった。 【解決手段】 遊技球導入部位101に、下部流出口1
21から流入する遊技球を下流側端部111cに誘導す
る誘導部111aを有するとともに同流入する遊技球か
ら誘導部111aへの力の加わり具合に応じて所定の回
転軸112を回転中心として下流側端部111cと上流
側端部111bとが所定範囲内で略反対方向に傾動する
傾動部材111を設けた。流入する遊技球から誘導部1
11aへの力の加わり具合に応じて、傾動部材111は
回転軸112を回転中心として下流側端部111cと上
流側端部111bとが所定範囲内で略反対方向に傾動す
る。この動きが誘導部111aにて誘導される遊技球に
伝えられるので、遊技球導入部位101内の遊技球の流
下が促進され、玉詰まり現象は生じない。

Description

【発明の詳細な説明】 【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は、遊技球タンクから
流出する遊技球を案内する遊技機のタンクレールに関す
る。 【0002】 【従来の技術】従来、図16に示すように、パチンコ機
等の遊技機では、遊技球を貯留する遊技球タンク1や、
遊技球を払い出す図示しない遊技球払い出し機構や、遊
技球タンク1の下方に設けられて同遊技球タンク1の下
部流出口1aから下方に流出する遊技球を遊技球払い出
し機構に導くタンクレール2、等が機構板に取り付けら
れている。なお、図は、遊技球タンク1とタンクレール
2の要部を、背面側から断面図により示している。ここ
で、タンクレール2は、遊技球を二列等、複数列にして
下流側に案内するものであり、遊技球タンクの下部流出
口1a側を上流側、遊技球払い出し機構側を下流側とし
て、底面に緩やかな傾斜が付けられている。そして、遊
技球払い出し機構が遊技球を払い出すと、遊技球タンク
から流入する遊技球がタンクレールの底面に沿って下流
側に流下し、流路を介して遊技球払い出し機構に導かれ
る。 【0003】 【発明が解決しようとする課題】上述した従来の遊技機
のタンクレールにおいては、遊技球タンクの下部流出口
に対面する遊技球導入部位2aにおいて、鉛直方向から
若干斜めの向き(図のL1の向き)に複数の遊技球が直
線状に並んだまま動かなくなるという、玉詰まり現象が
生じることがあった。なお、図では、玉詰まり現象が生
じたときの遊技球の一部を点線により示している。特
に、大型の遊技領域を有するL枠遊技機では、遊技球タ
ンクやタンクレールを設置する空間が少ないため、タン
クレールの底面の傾斜を緩くせざるを得ず、玉詰まり現
象が生じやすくなる。ここで、タンクレールの遊技球導
入部位に電動式のバイブレータを取り付けることも考え
られるが、別途電気配線を設け、狭い空間にバイブレー
タを取り付ける必要があるため、構造が複雑となってし
まう。本発明は、上記課題にかんがみてなされたもの
で、簡易な構造にて、遊技球が流入する部位にて玉詰ま
り現象を生じさせないようにすることが可能な遊技機の
タンクレールの提供を目的とする。 【0004】 【課題を解決するための手段】以下、上記目的を達成す
るのに適した手段について説明する。 手段1:遊技球タンクの下部流出口から流出する遊技球
を上流側から下流側に案内する遊技機のタンクレールで
あって、上記下部流出口に対面する遊技球導入部位に、
上記下部流出口から流入する遊技球を下流側端部に誘導
する誘導部を有するとともに同流入する遊技球から同誘
導部への力の加わり具合に応じて所定の回転軸を回転中
心として同下流側端部と上流側端部とが所定範囲内で略
反対方向に傾動する傾動部材を具備することを特徴とす
る遊技機のタンクレール。手段1によれば、傾動部材
は、遊技球タンクの下部流出口から遊技球導入部位に流
入する遊技球を下流側端部に誘導する誘導部を有してい
る。そして、遊技球導入部位に流入する遊技球から誘導
部への力の加わり具合に応じて、傾動部材は所定の回転
軸を回転中心として下流側端部と上流側端部とが所定範
囲内で略反対方向に傾動する。すなわち、同流入する遊
技球からの力が傾動部材の上流側寄りに加えられるか下
流側寄りに加えられるかに応じて傾動する向きが変わる
ので、この力の変化により傾動部材は自動的に傾動す
る。すると、この動きが誘導部にて誘導される遊技球に
伝えられるので、遊技球導入部位内の遊技球は滞留せ
ず、遊技球の流下が促進される。その際、別途電気配線
を設けて電動式のバイブレータ等を装着したりする必要
がない。したがって、簡易な構造にて、遊技球の流下が
促進され、遊技球がタンクレールに流入する部位にて玉
詰まり現象を生じさせないようにすることが可能とな
る。 【0005】本発明のタンクレールが設けられる遊技機
は、遊技球を用いて遊技を行うものであればよく、例え
ば、遊技領域に向けて遊技球を発射させて遊技を行うパ
チンコ遊技機であってもよいし、遊技球の投入により図
柄を変化させて遊技を行ういわゆるパチロットであって
もよい。特に、大型の遊技領域を有するパチンコ遊技機
(L枠遊技機)においては、遊技球タンクやタンクレー
ルを設置する空間が少ないため、タンクレールの底面の
傾斜を緩くせざるを得ず、遊技球が流入する部位にて玉
詰まり現象が生じやすくなる。このような遊技機であっ
ても、本発明の遊技機のタンクレールは誘導部により誘
導された遊技球を当接部にて流下方向に押すので、遊技
球の流下が促進され、玉詰まり現象が生じない。 【0006】手段2:上記手段1に記載の遊技機のタン
クレールにおいて、上記誘導部は、上側に向けられると
ともに、上記下流側端部よりも上記上流側端部が上側と
された傾斜面であることを特徴とする遊技機のタンクレ
ール。手段2によれば、誘導部の形状の一例を提供する
ことができるとともに、遊技球は傾斜面とされた誘導部
を下流側端部に向かってスムーズに誘導されるので、遊
技球の流下が促進される。 【0007】手段3:上記手段2に記載の遊技機のタン
クレールにおいて、上記誘導部は、上側に膨らんだ傾斜
面とされていることを特徴とする遊技機のタンクレー
ル。手段3によれば、遊技球導入部位に流入した遊技球
は、下流側端部よりも上流側端部が上側であるとともに
上側に膨らんだ傾斜面に沿って誘導される。すなわち、
誘導部の形状の別の一例を提供することができる。ま
た、遊技球タンクとタンクレールの構造に応じてスムー
ズに遊技球を傾動部材の下流側端部に誘導することがで
き、より確実に遊技球の流下を促進させることが可能と
なる。むろん、誘導部を上側に膨らんだ傾斜面とするの
は一例に過ぎない。誘導部の形状は、遊技球タンクとタ
ンクレールの構造や遊技球の流れに応じて決定すればよ
く、例えば、平面形状に形成してもよいし、下側に窪ん
だ形状に形成してもよい。 【0008】手段4:上記手段1〜手段3のいずれかに
記載の遊技機のタンクレールにおいて、上記傾動部材
は、略水平かつ上記遊技球の流下方向と略垂直な方向を
上記回転軸として、当該タンクレールの内側面に回転可
能に支持されていることを特徴とする遊技機のタンクレ
ール。手段4によれば、傾動部材は、タンクレールの内
側面に回転可能に支持されて、略水平かつ遊技球の流下
方向と略垂直な方向を回転軸として傾動する。すなわ
ち、傾動部材の回転方向の一例を提供することができる
とともに、回転軸が遊技球の流下方向と略垂直であるの
で、傾動部材を効率よく傾動させることができる。むろ
ん、回転軸を上記の向きにするのは一例に過ぎず、タン
クレールと機構板の構造や、遊技球の流れに応じて、回
転軸の向きを適宜決定することが可能である。 【0009】手段5:上記手段4に記載の遊技機のタン
クレールにおいて、上記傾動部材は、上記上流側端部が
上記回転軸よりも上方かつ上流側方向とされ、上記下流
側端部が同回転軸よりも下方かつ下流側方向とされてい
ることを特徴とする遊技機のタンクレール。手段5によ
れば、遊技球導入部位に流入する遊技球からの力が傾動
部材の上流側寄りに加えられると、傾動部材の下流側端
部が上昇しつつ下流方向に動くので、下流側端部にて遊
技球を流下方向に押すことになる。ここで、遊技球導入
部位で玉詰まり現象が生じかけると遊技球から傾動部材
へ下向きに加えられる力は上流側の傾きが強まる傾向に
あり、このような場合に遊技球は流下方向に押されるこ
とになる。一方、同流入する遊技球からの力が傾動部材
の下流側寄りに加えられると、傾動部材の下流側端部は
元の位置まで下降しつつ上流方向に動く。そして、遊技
球導入部位に流入する遊技球からの力が変化することに
より、傾動部材は傾動を繰り返す。すると、傾動部材は
下流側端部にて繰り返し遊技球を流下方向に押すことに
なるので、遊技球は滞留せず、流下が促進される。すな
わち、傾動部材の端部の位置についての一例を提供する
ことができるとともに、より確実に遊技球の流下を促進
させることが可能となる。ここで、誘導部の傾斜面に上
側への膨らみを設ける場合、傾動部材は下流側の面の傾
斜がさらに急になるので、遊技球を流下方向に押す力が
強くなり、さらに遊技球の流下を促進させることができ
る。 【0010】手段6:上記手段5に記載の遊技機のタン
クレールにおいて、上記回転軸は、垂直断面において上
記上流側端部と上記下流側端部とを結ぶ線上よりも下側
とされていることを特徴とする遊技機のタンクレール。
手段6によれば、傾動部材の回転軸の位置についての一
例を提供することができる。ここで、傾動部材は、回転
軸から上流側端部を結ぶ線の傾きが水平面に対し急にな
るので、玉詰まり現象を生じさせようとする上流方向に
傾いた鉛直下向きの力をより効率よく下流側端部に伝え
ることが可能となる。その結果、遊技球を流下方向に押
す力を大きくすることができ、遊技球の流下が促進され
る。 【0011】手段7:上記手段4〜手段6のいずれかに
記載の遊技機のタンクレールにおいて、上記回転軸は、
当該タンクレールの内側面に支持された棒状部材であ
り、上記傾動部材は、棒状部材とされた上記回転軸を貫
通させる貫通穴を有し、この貫通穴にて当該回転軸に回
転可能に支持されることを特徴とする遊技機のタンクレ
ール。手段7によれば、傾動部材は、タンクレールの内
側面に支持された棒状部材にて回転可能に支持される。
すなわち、簡易な構造にて、傾動部材を回転可能に支持
することができる。 【0012】手段8:上記手段4〜手段7のいずれかに
記載の遊技機のタンクレールにおいて、上記傾動部材
は、側面から当該タンクレールの内側面に向かって突出
した突起を有し、上記タンクレールの内側面には、上記
突起を嵌挿可能であるとともに、上記傾動部材の傾動を
上記所定範囲に制限する嵌挿穴が形成されていることを
特徴とする遊技機のタンクレール。手段8によれば、傾
動部材の側面からタンクレールの内側面に向かって突出
した突起を嵌挿穴に挿入すると、嵌挿穴は傾動部材の回
転を所定範囲内に制限する。すなわち、簡易な構造に
て、傾動部材の傾動を所定範囲に制限することができ
る。むろん、上記突起と嵌挿穴を形成して傾動部材の傾
動を所定範囲に制限する構成は一例に過ぎない。例え
ば、タンクレールの内側面に突起を形成し、傾動部材に
同突起を嵌挿可能な嵌挿穴を形成してもよい。 【0013】手段9:上記手段7または手段8のいずれ
かに記載の遊技機のタンクレールにおいて、上記回転軸
は、弾性部材から形成されていることを特徴とする遊技
機のタンクレール。手段9によれば、遊技球が傾動部材
に衝突すると、弾性部材とされた回転軸が振動する。す
ると、生じた振動により傾動部材の動きが複雑になり、
この動きが傾動部材に当接した遊技球に伝えられるの
で、さらに遊技球の流下を促進させることができる。ま
た、上記突起を弾性部材で形成してもよい。この場合、
突起が嵌挿穴に移動を制限されるとき、同嵌挿穴に跳ね
返されるような振動が生じるので、この振動が傾動部材
に当接した遊技球に伝えられて、遊技球の流下がさらに
促進される。ここで、弾性部材は、ゴムであってもよい
し、ばねであってもよく、様々なものを採用することが
できる。 【0014】手段10:上記手段1〜手段9のいずれか
に記載の遊技機のタンクレールにおいて、上記傾動部材
は、弾性体から形成されていることを特徴とする遊技機
のタンクレール。手段10によれば、遊技球が傾動部材
に衝突すると、弾性体から形成された傾動部材は振動が
生じる。すると、生じた振動により傾動部材の動きが複
雑になり、この動きが傾動部材に当接した遊技球に与え
られるので、さらに遊技球の流下を促進させることがで
きる。なお、傾動部材のすべてを弾性体から形成しても
よいし、傾動部材の一部のみを弾性体から形成してもよ
い。 手段11:上記手段1〜手段10のいずれかに記載の遊
技機のタンクレールにおいて、上記傾動部材は、当該タ
ンクレールの底面部との間が上記遊技球を略上下方向に
1個ずつ通過可能な間隔とされていることを特徴とする
遊技機のタンクレール。手段11によれば、遊技球は、
傾動部材と、タンクレールの底面部との間を略上下方向
において1個ずつ通過する。すなわち、同底面部と傾動
部材との間で遊技球は玉詰まりを起こさず、遊技球を底
面部に沿ってスムーズに流下させることができる。 【0015】 【発明の効果】以上説明したように、本発明は、簡易な
構造にて、遊技球が流入する部位にて玉詰まり現象を生
じさせないようにすることが可能な遊技機のタンクレー
ルを提供することができる。 【0016】 【発明の実施の形態】ここでは、下記の順序に従って本
発明の実施形態を説明する。 (1)タンクレールを取り付けたL枠遊技機の概略構
成: (2)遊技球タンク、タンクレールの説明: (3)傾動部材の説明: (4)本発明の作用: (5)第二の実施形態: (6)第三の実施形態: (7)第四の実施形態: 【0017】(1)タンクレールを取り付けたL枠遊技
機の概略構成:図1は、本発明の第一の実施形態にかか
る遊技機のタンクレールを取り付けたL枠遊技機を正面
から見て示している。図において、金属製外枠10は、
鋼材をプレス加工して形成されている。この外枠10
は、矩形板状の金属製本体枠20よりも僅かに大きいサ
イズの矩形開口10aを有している。この本体枠20
は、矩形開口10aの左端にて枢支されており、図示し
ない回転軸を中心に回動し、外枠10に対して開閉可能
かつ着脱可能に装着されている。本体枠20も、鋼材を
プレス加工して形成されている。この本体枠20の上部
には、矩形板状の遊技板30が取り付けられている。ま
た、本体枠20の下部には、遊技球の発射機構40と、
概略矩形形状に形成された樹脂製流路板50とが取り付
けられている。さらに、流路板50の前面側にて下皿7
0が本体枠20に取り付けられている。 【0018】遊技板30の前面には、下端中央から右巻
きに概略一回転する外枠レールが前方へ立設されてお
り、この外枠レールに取り囲まれる略円形の領域が遊技
領域31となっている。この遊技領域31には、図示し
ていないが、多数の釘や、複数の入賞口や、入賞しなか
った遊技球をアウト球として回収するアウト球回収口
や、遊技の状況を表示する表示装置などが配設されてい
る。遊技板30の前面側には、樹脂製前面枠60が本体
枠20の左端にて枢支されている。この前面枠60に
は、遊技領域31を臨むガラス枠61、ガラス枠61の
周囲を取り囲むように配置される装飾ランプ62、上皿
63が設けられている。また、前面枠60の前方には、
発射機構40の一部を構成する発射ハンドル41が取り
付けられている。発射機構40は、発射ハンドル41の
回転量に応じて遊技球を発射棹にて打ち出し、遊技板3
0に向けて放出する。放出された遊技球は、流路板50
の前面側に取り付けられた遮蔽板と一対の仕切板とで囲
まれた発射経路を通過した後、遊技板30の前面側に立
設された外側レールと内側レールとの間を通り抜けて、
遊技領域31に投入される。 【0019】図2は本L枠遊技機を背面から見て示す背
面図であり、図3は図1の右側から見て示す右側面図で
ある。遊技板30の背面側では、矩形筺状の樹脂製機構
板80が本体枠20の図2における右端上部にて枢支さ
れ、矩形筺状の樹脂製基板ベース90が本体枠20の図
2における右端下部にて枢支されている。基板ベース9
0は、図2の右端において本体枠20の背面との間に設
けられたヒンジ金具により支持されており、このヒンジ
を支軸として、同図における紙面手前側へ開閉可能とな
っている。この基板ベースの前面側には、各種制御基板
や電源回路が収容されている。 【0020】機構板80も、図2の右端において本体枠
20の背面との間に設けられたヒンジ金具により支持さ
れており、このヒンジを支軸として、同図における紙面
手前側へ開閉可能となっている。同機構板80は、遊技
板30に配置された液晶ディスプレイや制御基板などを
背面側から覆うカバーとしての役割を果たすカバー部8
1と、カバー部81の上方および右方に遊技球の流路を
形成する流路部82とから構成されている。カバー部8
1は、前面側に開口を有する矩形筺体により構成されて
おり、遊技板30を背面側から覆っている。本実施形態
では、遊技板30に取り付けられたメイン基板をカバー
部81が覆う構造となっているが、メイン基板を点検す
る際に機構板80の開閉を不要にさせるため、メイン基
板を覆わないようにカバー部を形成してもよい。また、
流路部82は、カバー部81と一体的に形成されてい
る。カバー部81の上方では、遊技球タンク120や本
発明にいうタンクレール100が装着されている。ま
た、カバー部81の右方では、遊技球を下方に向かって
払い出す払い出し装置ユニット83が取り付けられてい
る。 【0021】払い出し装置ユニット83は、計数カウン
タにより払い出し球をカウントして所定数の遊技球を払
い出す遊技球払い出し機構83a、タンクレール100
からの遊技球を遊技球払い出し機構83aに誘導するカ
ーブ状に設けられた流路83b、遊技球払い出し機構8
3aから払い出された遊技球を上皿63や下皿70に誘
導する流路83cを備えている。遊技球払い出し機構8
3aは、内蔵するモータの回転により、遊技球を1個単
位で放出可能となっている。そして、流路部82に装着
された遊技球タンク120から下方へ流出する遊技球
が、タンクレール100内を図2の左側から右側へ移動
し、払い出し装置ユニット83内を流下して上皿63や
下皿70に払い出されるようになっている。 【0022】(2)遊技球タンク、タンクレールの説
明:図4は遊技球タンク120とタンクレール100を
背面から見て示す背面図であり、図5は図4の左斜め上
の方向から機構板80とともに見て示す要部斜視図であ
り、図6は遊技球タンク120を上面から見て示す上面
図である。遊技球タンク120は、上が略矩形状に広く
開口し、底部の傾斜下端(図4の左側)に略矩形状の下
部流出口121が設けられた略箱型形状とされている。
下部流出口121は、前後方向においてやや中間よりと
され、タンクレール100の上方に配置されている。こ
の遊技球タンク120は、両側端に取付片122a,1
22bが一体的に形成されており、図4の右側の取付片
122aが機構板80の固定ポケット80aに挿入され
て支持され、左側の取付片122bが機構板80にビス
止めされている。したがって、遊技球タンク120を機
構板80に密接させて取り付ける際には、右側の取付片
122aを固定ポケット80aに挿入して左側の取付片
122bを機構板80にビス止めするだけでよい。ま
た、遊技球タンク120を取り外す際には、左側の取付
片122bの部位にあるビスを外すだけで容易に取り外
すことができる。このように、遊技球タンク120は機
構板80に対して着脱が容易となっているので、使用に
伴い摩耗が目立ってきたときでも素早く遊技球タンク1
20を交換することが可能である。 【0023】遊技球タンク120の底面部123は図4
の左側の下部流出口121に向かって下側となるような
傾斜面となっており、適宜供給されて貯留される遊技球
が下部流出口121に向かって流れるようになってい
る。底面部123には、検知板やマイクロスイッチから
なる玉切れセンサ124が取り付けられている。玉切れ
センサ124の検知板は、底面部123に沿った上面を
有し、先端部124aを下部流出口121に向けて、先
端部124aとは反対側の軸着部124bにて遊技球タ
ンク120の底部に軸着されている。同検知板の先端部
124aは上下方向に微動可能であり、玉切れセンサ1
24のマイクロスイッチは検知板の動きによってオンオ
フし、遊技球タンク120内の遊技球が玉切れ状態かど
うかを検知する。 【0024】図7は、タンクレール100を図4のA方
向から見て示した断面図である。図4、図5、図7に示
すように、タンクレール100は、遊技球を二列にして
下流側に案内するものであり、遊技球タンクの下部流出
口121側を上流側端部100a、払い出し装置ユニッ
ト83側を下流側端部100bとして、底面に緩やかな
傾斜が付けられている。本実施形態のタンクレール10
0は、L枠遊技機に使用するため、L枠でない遊技機に
使用するタンクレールよりも傾斜が緩くなっている。な
お、本発明を適用可能なタンクレールは様々あり、三列
等、二列以外にして下流側に案内するものであってもよ
い。同タンクレール100は、遊技球タンク120の下
方にて、機構板80にビス止めされている。遊技球タン
クの下部流出口121に対面する遊技球導入部位101
が図4の左側に設けられており、タンクレールの底面部
102は、遊技球導入部位101側から払い出し装置ユ
ニット83側(図4の右側)に向かって徐々に低くなる
ように傾斜した板状に形成されている。 【0025】底面部102からは、前後両側の縁部から
上方に向かって板状に延出した一対の側面部103,1
04や、一対の側面部103,104で挟まれた通路を
前後に区画する仕切部105が形成されている。また、
上流側の縁部は、上方に曲げられて延出した上流側端面
部106が形成されている。さらに、底面部102にお
ける遊技球導入部位101の下部から下方に延出すると
ともに、上流側端面部106から上流側に延出した取付
部107が立設されている。なお、取付部107は、上
流側端面部106から上流側に延出した部位とつながっ
ており、同部位に形成された穴107cにて機構板80
にビス止め可能となっている。ここで、タンクレール1
00の下流側端部100bの下部からは、下方に向かっ
て凸部113が形成されている。この凸部113には貫
通穴113aが形成されており、機構板80からタンク
レール100側の背面方向に突出して設けられる軸支ピ
ンにてタンクレールの下流側端部100bが軸支される
ようになっている。また、穴107cは貫通穴113a
までの位置が略等距離となるように略上下方向に長くな
った形状に形成されており、ビス止めの位置に応じてタ
ンクレール100の傾きを調整可能となっている。タン
クレール100を機構板80に密接させて取り付ける際
には、下流側端部100bの貫通穴113aを軸支ピン
にて回動可能に機構板80に取り付け、取付部の穴10
7cを機構板80にビス止めするだけでよい。また、タ
ンクレール100を取り外す際には、取付部の穴107
cを貫通したビスを外すだけで容易に機構板80から取
り外すことができる。このように、遊技球タンク120
とともにタンクレール100も機構板80に対して着脱
が容易となっているので、使用に伴い摩耗が目立ってき
たときでも素早くタンクレール100を交換することが
可能である。なお、タンクレール100本体は樹脂製で
あり、上述した底面部102、側面部103,104、
仕切部105、上流側端面部106、取付部107は、
すべて一体的に成形されるようになっている。むろん、
これらの部材を別々に形成して接合し、タンクレール本
体を形成してもよい。 【0026】側面部103,104の間に仕切部105
を設けたことにより、前後方向に2本の溝が形成される
ことになる。ここで、各溝の幅は遊技球の直径よりも若
干大きくしてあり、タンクレール内を流下する遊技球は
2条に整列させられることになる。また、各溝内で遊技
球が上下に積み重ならないようにするため、タンクレー
ル100の下流側には仕切部105の上部に球均し板1
08を設けている。この球均し板108は、側面部10
3,104間を架け渡した支持ピンに支持されており、
下流側に向かって底面部102との上下間隔が小さくな
るように設けられている。ここで、タンクレールの下流
側端部100bでは、底面部102との間隔が遊技球の
直径よりも若干大きい程度とされているので、タンクレ
ール100から流出する遊技球は、上下方向に積み重な
らずに払い出し装置ユニット83まで流下する。そし
て、遊技球払い出し機構83aが遊技球を払い出すと、
遊技球タンク120から流入する遊技球がタンクレール
100の底面に沿って下流側に流下し、流路83bを介
して遊技球払い出し機構83aに導かれる。 【0027】ところで、従来の遊技機のタンクレールで
は、図16で示したように、遊技球タンクの下部流出口
に対面する遊技球導入部位において、鉛直方向から若干
斜めの向きに複数の遊技球が直線状に並んだまま動かな
くなるという、玉詰まり現象が生じることがあった。特
に、L枠遊技機では、遊技球タンクやタンクレールを設
置する空間が少ないため、タンクレールの底面の傾斜を
緩くせざるを得ず、玉詰まり現象が生じやすくなる。そ
こで、タンクレールの遊技球導入部位101に、本発明
にいう傾動部材111を設け、タンクレール100内で
の遊技球の流下を促進させるようにしている。 【0028】(3)傾動部材の説明:図8は、タンクレ
ールの遊技球導入部位101に傾動部材111を取り付
ける様子を図4の右斜め上の方向から見て示す分解斜視
図である。また、図9は、傾動部材111を取り付けた
タンクレール100と遊技球タンク120の要部を、一
部断面視して背面から見て示している。すなわち、タン
クレールの側面部104や仕切部105や遊技球タンク
の背面側の側面部の図示を省略し、タンクレールの底面
部102、遊技球タンクの底面部123や玉切れセンサ
124等を垂直断面により示している。 【0029】図に示すように、傾動部材111は、遊技
球タンク120の下部流出口121に対面する遊技球導
入部位101に取り付けられるようになっている。この
傾動部材111は、前後方向の幅がタンクレール100
内の前後方向の幅よりもやや短くなっている。同傾動部
材111は、遊技球導入部位101に取り付けられた状
態で上側に向けられた部位が遊技球を誘導する誘導部1
11aとされている。この誘導部111aは、下流側端
部111cよりも上流側端部111bが上側とされ、上
側に膨らんだ傾斜面とされている。そして、遊技球タン
クの下部流出口121から流入する遊技球を誘導部11
1aに沿って下流側端部111cに誘導するようになっ
ている。 【0030】また、傾動部材111は、誘導部111a
が形成された面とは反対側の部位において、略水平かつ
遊技球の流下方向と略垂直な向きに貫通した貫通穴11
1dが形成されている。この貫通穴111dの内径は回
転軸用ビス112の径よりも大きくなっており、貫通穴
111dには回転軸用ビス112を貫通させることがで
きる。ここで、タンクレールの背面側の側面部104に
は、傾動部材の貫通穴111dの位置に合わせて貫通穴
104aが設けられている。この貫通穴104aは、回
転軸用ビス112を貫通可能であるとともに、回転軸用
ビス112の頭112aを貫通させないようになってい
る。また、タンクレールの前面側の側面部103には、
回転軸用ビス112のねじ山と螺合可能な穴103aが
形成されている。なお、回転軸用ビス112は、貫通穴
104aを貫通させて穴103aに螺合させるとタンク
レール100の内側面に支持される棒状部材となり、穴
103aにて略水平かつ流下方向と略垂直方向に向けて
保持されるようになっている。 【0031】傾動部材111を遊技球導入部位101の
所定位置に合わせ、回転軸用ビス112を側面部104
の貫通穴104aと傾動部材の貫通穴111dに貫通さ
せ、側面部103の穴103aに螺合させると、傾動部
材111は同貫通穴111dにて回転軸用ビス112を
回転中心として回転可能に支持される。すなわち、回転
軸用ビス112は、傾動部材111の回転中心となる回
転軸となる。そして、簡易な構造にて、傾動部材111
を、略水平かつ遊技球の流下方向と略垂直な方向を回転
軸としてタンクレール100の内側面に回転可能に支持
することができる。 【0032】ここで、傾動部材の上流側端部111bは
回転軸用ビス112よりも上方かつ上流側方向とされ、
下流側端部111cが同回転軸用ビス112よりも下方
かつ下流側方向とされている。また、回転軸用ビス11
2の位置は、垂直断面において上流側端部111bと下
流側端部111cとを結ぶ線上(図9のL2)よりも下
側とされている。なお、回転軸用ビス112を貫通させ
る貫通穴111dの位置は、遊技球導入部位101に流
入する遊技球から誘導部111aへの力の加わり具合に
応じて回転軸用ビス112を回転中心として傾動方向が
変化する位置であればよく、遊技球タンクとタンクレー
ルの構造や、遊技球の流れに応じて、適宜決定すればよ
い。 【0033】さらに、傾動部材111は、下流側端部1
11c近傍において背面側の側面111eからタンクレ
ール100の背面側の内側面に向かって突出した突起1
11fを有している。この突起111fは、弾性ゴムで
形成されており、側面111eの下流側端部111c近
傍に設けられた凹部に挿入して傾動部材111に取り付
けられている。なお、傾動部材111の前後方向の幅と
突起111fの長さを合わせるとタンクレール100内
の前後方向の幅よりも大きくなってしまうが、突起11
1fが弾性ゴムとされているため、傾動部材111をタ
ンクレールの遊技球導入部位101に挿入可能となって
いる。 【0034】一方、タンクレール100の背面側の内側
面には、突起111fを挿入可能な嵌挿穴104bが形
成されている。この嵌挿穴104bは、タンクレールの
背面側の側面部104において、回転軸用ビス112が
保持される貫通穴104aよりも下流側方向かつやや下
方とされるとともに、同貫通穴104aの位置までが略
等距離となるように円弧状に形成されている。傾動部材
の突起111fは、嵌挿穴104bに嵌挿可能であり、
嵌挿穴104b内で移動可能となっている。すなわち、
嵌挿穴104bは、突起111fを嵌挿可能であるとと
もに、簡易な構造にて傾動部材111の傾動を所定範囲
に制限する。その結果、傾動部材111は、誘導部11
1aを上側に向け、回転軸用ビス112を回転中心とし
て、下流側端部111cと上流側端部111bとが所定
範囲内で略反対方向に傾動する。本実施形態の場合、嵌
挿穴104bの大きさは、両端部111b,111cが
約5mm移動する程度の大きさとされている。むろん、
両端部111b,111cの傾動範囲は、遊技球タンク
とタンクレールの構造や遊技球の流れに応じて様々な範
囲とすることが可能である。なお、傾動部材111を取
り付けた状態において、同傾動部材111とタンクレー
ルの底面部102との間隔は、遊技球の直径よりも僅か
に大きくなるようにしている。その結果、遊技球は、傾
動部材111と底面部102との間を略上下方向におい
て1個ずつ通過するようになっている。したがって、同
底面部102と傾動部材111との間で遊技球は玉詰ま
りを起こさず、遊技球を底面部102に沿ってスムーズ
に流下させることができる。 【0035】ここで、傾動部材111をタンクレール本
体に取り付ける際には、上記突起111fを嵌挿穴10
4bに挿入するとともに貫通穴111dを側面部10
3,104の穴103a,104aの位置に合わせ、貫
通穴111dに回転軸用ビス112を挿入してビス止め
を行うだけでよい。一方、傾動部材111をタンクレー
ル本体から外すときには、同回転軸用ビス112を取り
外すことにより容易にタンクレール本体から外すことが
できる。このように、傾動部材111はタンクレール本
体から着脱が容易となっているので、傾動部材111の
摩耗が目立ってきたとき等に、傾動部材111のみを素
早く交換することが可能である。以上の構成において、
遊技球タンクの下部流出口121からタンクレールの遊
技球導入部位101に遊技球が流入すると、流入した遊
技球から誘導部111aへの力の加わり具合に応じて、
傾動部材111は回転軸用ビス112を回転中心として
下流側端部111cと上流側端部111bとが所定範囲
内で略反対方向に傾動する。ここで、流入した遊技球か
らの力が傾動部材111の上流側寄りに加えられるか下
流側寄りに加えられるかに応じて傾動する向きが変わる
ので、傾動部材111は流入する遊技球からの力の変化
により自動的に傾動する。すると、この動きが誘導部1
11aにて誘導している遊技球に伝えられるので、遊技
球導入部位101にて遊技球は滞留せず、遊技球の流下
が促進されることになる。また、傾動部材111の回転
軸が遊技球の流下方向と略垂直であるので、傾動部材1
11を効率よく傾動させることが可能となっている。 【0036】(4)本発明の作用:以下、本発明の遊技
機のタンクレール100の作用を説明する。遊技球タン
ク120には多数の遊技球が貯留されており、これらの
遊技球は遊技球タンク120内で左端にある下部流出口
121に向かって流下するようになっている。したがっ
て、図9に示すように、下部流出口121付近での貯留
された遊技球からの力F1の向きは、鉛直下向きからや
や左側(タンクレール100の上流方向)に傾いてい
る。遊技球が玉詰まりを起こさずに流下しているとき、
上記力F1の左側への傾きは小さくなっている。する
と、誘導部111aに当接した遊技球からの力は傾動部
材111の下流側寄りに加えられ、下流側端部111c
は下限位置となっている。 【0037】そして、遊技球タンクの下部流出口121
から遊技球導入部位101に遊技球が流入すると、遊技
球は誘導部111aに沿って、上流側端部111bより
も下側とされた下流側端部111cに向かって誘導され
る。また、誘導部111aは上側に膨らんだ傾斜面とさ
れているので、遊技球はスムーズに下流側端部111c
まで誘導され、遊技球の流下が促進される。なお、傾動
部材111と底面部102との間からも、遊技球が上下
方向において1個ずつ通過する。 【0038】ここで、遊技球導入部位101で玉詰まり
現象が生じかけると、図10に示すように、遊技球タン
ク120に貯留された遊技球からの力F2は、左側への
傾きが大きくなる傾向にある。誘導部111aに誘導さ
れる遊技球からの力は、例えば誘導部111aの上流寄
りの部位に当接した遊技球B1から傾動部材111の上
流側寄りに加えられるので、傾動部材111は下流側端
部111cに当接した遊技球B2をやや上向きの流下方
向に押す力F11を加える。なお、誘導部111aの傾
斜面には上側への膨らみが設けられているので、誘導部
111aは下流側の面の傾斜が急となり、遊技球の流下
方向に対して垂直に近くなる。すなわち、下流側端部1
11c近傍において、遊技球を流下方向に押す力が強く
なっている。また、回転軸用ビス112から上流側端部
111bを結ぶ線の傾きが水平面に対し急となり、玉詰
まり現象を生じさせようとする上流方向に傾いた鉛直下
向きの力F2に対して垂直に近くなる。したがって、誘
導部111aに当接した遊技球からの上流方向に傾いた
鉛直下向きの力をより効率よく下流側端部111cに伝
えることが可能となる。すると、下流側端部111cに
当接した遊技球が流下方向に押されるとともに、傾動部
材111は回転軸用ビス112を回転中心として図の左
回りに傾動する。すなわち、傾動部材の上流側端部11
1bは下降しつつ上流方向に動き、傾動部材の下流側端
部111cが上昇しつつ下流方向に動く。 【0039】その結果、図11に示すように、傾動部材
の下流側端部111cは上限位置となり、遊技球B2は
傾動部材111から離れて流下していく。その際、弾性
ゴムとされた突起111fが嵌挿穴104bの上側端部
に衝突して振動が生じるので、この振動が誘導部111
aに当接している遊技球に伝えられる。そして、遊技球
の流下が促進されることにより、遊技球タンク120に
貯留された遊技球からの力は左側への傾きが小さくな
り、遊技球導入部位101に流入する遊技球からの力は
傾動部材の誘導部111aの下流側寄りに加えられ、傾
動部材111は回転軸用ビス112を回転中心として図
の右回りに傾動する。すなわち、傾動部材の上流側端部
111bは上昇しつつ下流方向に動き、傾動部材の下流
側端部111cが下降しつつ上流方向に動いて、図9の
状態に戻る。その際、突起111fが嵌挿穴104bの
下側端部に衝突して振動が生じ、誘導部111aに当接
している遊技球に伝えられる。 【0040】そして、遊技球導入部位101に流入する
遊技球からの力が変化することにより、傾動部材111
は傾動を繰り返すことになる。すると、傾動部材111
は下流側端部111cにて繰り返し遊技球を流下方向に
押すので、遊技球は滞留せず、流下が促進される。遊技
球がタンクレール100内を流下すると、遊技球タンク
120から遊技球導入部位101に遊技球が流入し、遊
技球は誘導部111aに沿って下流側端部111cに向
かって誘導される。なお、複数の遊技球が誘導部111
aに当接するとともに、遊技球が誘導部111aに誘導
されると誘導部111aと遊技球との当接部位が変化す
るので、傾動部材111は複雑に傾動を繰り返す。 【0041】このように、傾動部材111は、遊技球導
入部位101に流入する遊技球から誘導部111aへの
力の加わり具合に応じて、所定の回転軸を回転中心とし
て下流側端部111cと上流側端部111bとが所定範
囲内で略反対方向に傾動する。すなわち、上記力が傾動
部材111の上流側寄りに加えられるか下流側寄りに加
えられるかに応じて傾動する向きが変わるので、この力
の変化により傾動部材111は自動的に傾動し、この動
きが誘導部111aに沿って誘導される遊技球に伝えら
れる。その結果、遊技球導入部位101内の遊技球は滞
留せず、遊技球の流下が促進される。また、本発明によ
ると、別途電気配線を設けて電動式のバイブレータ等を
装着したりする必要がない。したがって、本発明の遊技
機のタンクレールは、簡易な構造でありながら、遊技球
の流下を促進することができ、遊技球が流入する部位に
て玉詰まり現象を生じさせないようにすることが可能と
なる。さらに、弾性部材とされた突起111fが嵌挿穴
104bに移動を制限されるときに振動が生じるので、
この振動が遊技球に伝えられ、遊技球の流下をさらに促
進することができる。 【0042】(5)第二の実施形態:ところで、本発明
の遊技機のタンクレールは、上述した実施形態以外に
も、様々な実施形態が考えられる。例えば、傾動部材の
回転中心は、垂直断面において上流側端部と下流側端部
とを結ぶ線上よりも下側とする以外にも、遊技球タンク
とタンクレールの構造や遊技球の流れに応じて同線上と
することも可能であるし、同線上よりも上側とすること
も可能である。また、誘導部の形状も、遊技球タンクと
タンクレールの構造等に応じて決定すればよく、例え
ば、平面形状に形成してもよいし、下側に窪んだ形状に
形成してもよい。その一例を図12と図13に示してい
る。ここで、図12はタンクレールの遊技球導入部位2
01に傾動部材211を取り付ける様子を示す分解斜視
図であり、図13は傾動部材211を取り付けたタンク
レール200と遊技球タンク120の要部を一部断面視
して背面から見て示す要部背面図である。なお、遊技球
タンクについては、第一の実施形態と同じ符号を付して
説明を省略する。 【0043】本実施形態の傾動部材211も、遊技球導
入部位201に取り付けられるようになっており、前後
方向の幅がタンクレール200内の前後方向の幅よりも
やや短くなっている。ここで、誘導部211aは、第一
の実施形態とは異なり、上側に向けられるとともに下流
側端部211cよりも上流側端部211bが上側とされ
た平面形状の傾斜面となっている。そして、誘導部21
1aに当接した遊技球は傾斜面に沿ってスムーズに誘導
されるようになっている。また、略水平かつ遊技球の流
下方向と略垂直な向きに貫通した貫通穴211dは、第
一の実施形態の傾動部材と比べ、誘導部211a寄りに
設けられている。さらに、傾動部材211の背面側の側
面211eには下流側端部211c近傍において穴21
1fが形成されており、側面部204を貫通可能なビス
213と螺合可能となっている。 【0044】そして、傾動部材211を遊技球導入部位
201の所定位置に合わせ、回転軸用ビス212を側面
部204の貫通穴204aと傾動部材の貫通穴211d
に貫通させ、側面部203の穴203aに螺合させる
と、傾動部材211は同貫通穴211dにて回転軸用ビ
ス212を回転中心として回転可能に支持される。その
後、ビス213を嵌挿穴204bに貫通させ、傾動部材
の穴211fに螺合させると、ビス213は本発明の突
起となって、嵌挿穴204bにより移動を制限される。
その結果、傾動部材211は、回転軸用ビス212を回
転中心として下流側端部211cと上流側端部211b
とが所定範囲内で略反対方向に傾動する。 【0045】以上の構成においても、遊技球導入部位2
01に流入する遊技球から誘導部211aへの力の加わ
り具合に応じて、傾動部材211は回転軸用ビス212
を回転中心として下流側端部211cと上流側端部21
1bとが所定範囲内で略反対方向に傾動する。すなわ
ち、遊技球タンク120に貯留された遊技球からの力に
より、遊技球導入部位201の遊技球から同誘導部21
1aの下流側寄りに力が加えられると、傾動部材の下流
側端部211cは下限位置となる。ここで、遊技球タン
ク120に貯留された遊技球からの力が変化し、遊技球
から誘導部211aの上流側寄りに力が加えられると、
傾動部材211は下流側端部211cに当接した遊技球
をやや上向きの流下方向に押し、回転軸用ビス212を
回転中心として図の左回りに傾動する。その結果、遊技
球の流下が促進され、遊技球タンク120に貯留された
遊技球からの力は左側への傾きが小さくなり、遊技球か
らの力は誘導部211aの下流側寄りに加えられ、傾動
部材211は回転軸用ビス212を回転中心として図の
右回りに傾動する。そして、複数の遊技球が誘導部21
1aに当接するとともに、誘導部211aと遊技球との
当接部位が変化するので、傾動部材211は複雑に傾動
を繰り返す。このように、本実施形態においても、傾動
部材211は、遊技球から誘導部211aへの力の加わ
り具合に応じて、所定の回転軸を回転中心として下流側
端部211cと上流側端部211bとが所定範囲内で略
反対方向に繰り返し傾動する。この動きが誘導部211
aに沿って誘導される遊技球に伝えられ、遊技球導入部
位201内の遊技球は滞留せず、遊技球の流下が促進さ
れる。 【0046】(6)第三の実施形態:また、傾動部材の
回転中心を弾性部材とすることも可能である。図14
は、第三の実施形態にかかる遊技機のタンクレール30
0の要部を遊技球タンク120とともに一部断面視して
背面側から見て示している。なお、遊技球タンクについ
ては第一の実施形態と同じ符号を付して説明を省略す
る。本実施形態の傾動部材311の貫通穴には、同傾動
部材311の前後方向の幅よりも若干長い円柱状の弾性
ゴム(弾性部材)311dが、傾動部材311の前後方
向の両側面から少し突出するようにはめ込まれて固定さ
れている。そして、タンクレール300の前後方向の両
側面部に形成された図示しない嵌挿穴に回転可能に挿入
されている。すなわち、回転軸は弾性ゴム311dで形
成されており、傾動部材311は略水平かつ遊技球の流
下方向と略垂直な方向とされた弾性ゴム311dを回転
軸としてタンクレール300の内側面に回転可能に支持
されている。 【0047】以上の構成においても、遊技球タンクの下
部流出口121から流入する遊技球から誘導部311a
への力の加わり具合に応じて、傾動部材311は弾性ゴ
ム311dを回転中心として下流側端部311cと上流
側端部311bとが所定範囲内で略反対方向に傾動す
る。すなわち、遊技球導入部位301の遊技球から誘導
部311aの下流側寄りに力が加えられると、傾動部材
311は弾性ゴム311dを回転中心として図の右回り
に傾動し、遊技球から誘導部311aの上流側寄りに力
が加えられると、傾動部材311は弾性ゴム311dを
回転中心として図の左回りに傾動する。 【0048】ここで、遊技球導入部位301に流入した
遊技球が傾動部材311に衝突すると、回転軸が弾性ゴ
ム311dであるので、図中点線で示したように傾動部
材311は振動する。なお、図で示した振動の方向は一
例に過ぎず、遊技球が衝突する方向に応じて傾動部材3
11の振動の方向が変わる。すると、生じた振動により
傾動部材311の動きが複雑になり、この動きが誘導部
311aに当接した遊技球に伝えられる。したがって、
さらに遊技球の流下が促進され、より確実に遊技球導入
部位301にて玉詰まり現象を生じさせないようにする
ことが可能となる。 【0049】(7)第四の実施形態:図15は、第四の
実施形態にかかる遊技機のタンクレール400の要部を
遊技球タンク120とともに一部断面視して背面側から
見て示している。本実施形態の傾動部材411は、すべ
て弾性ゴム(弾性体)から形成されている。なお、これ
以外の構成は、第三の実施形態と略同一である。 【0050】この場合でも、遊技球タンクの下部流出口
121から流入する遊技球から誘導部411aへの力の
加わり具合に応じて、傾動部材411は回転軸411d
を回転中心として下流側端部411cと上流側端部41
1bとが所定範囲内で略反対方向に傾動する。また、遊
技球導入部位401に流入した遊技球が傾動部材411
に衝突すると、回転軸411dが弾性ゴムであるので、
傾動部材411は振動する。むろん、図中点線で示した
振動の方向は一例に過ぎず、遊技球が衝突する方向に応
じて傾動部材411は様々な方向に振動する。さらに、
傾動部材411自体が弾性体であるので、傾動部材41
1に当接した遊技球B3は跳ね返される向きに弾性力を
与えられる。したがって、傾動部材411自体を弾性体
で形成することにより、より確実に遊技球導入部位40
1内にて遊技球の流下を促進させることができ、上記玉
詰まり現象を生じさせないようにすることができる。 【0051】なお、上述した各種実施形態では、前後方
向においては傾斜が形成されないように傾動部材の誘導
部を設けているが、誘導部を前面側あるいは背面側に傾
斜させるように設けてもよい。この場合でも、誘導部は
遊技球導入部位に流入した遊技球を前面側あるいは背面
側に寄せるように下流側端部へ誘導することができると
ともに、傾動部材は誘導部を誘導される遊技球からの力
に応じて傾動を繰り返して同遊技球を流下方向に押すこ
とができる。以上説明したように、本発明によると、種
々の利用態様により、簡易な構造にて、遊技球が流入す
る部位にて玉詰まり現象を生じさせないようにすること
が可能な遊技機のタンクレールを提供することができ
る。
【図面の簡単な説明】 【図1】本発明の第一の実施形態にかかる遊技機のタン
クレールを取り付けたL枠遊技機を示す正面図である。 【図2】図1のL枠遊技機を背面から見て示す背面図で
ある。 【図3】図1のL枠遊技機を右側から見て示す右側面図
である。 【図4】遊技球タンクとタンクレールを背面から見て示
す背面図である。 【図5】遊技球タンクとタンクレールを図4の左斜め上
の方向から機構板とともに見て示す要部斜視図である。 【図6】遊技球タンクを上面から見て示す上面図であ
る。 【図7】タンクレールを図4のA方向から見て示す断面
図である。 【図8】タンクレールに傾動部材を取り付ける様子を図
4の右斜め上の方向から見て示す分解斜視図である。 【図9】タンクレールと遊技球タンクの要部を一部断面
視して示す要部背面図である。 【図10】遊技球から誘導部の上流側寄りに力が加えら
れた瞬間を模式的に示す要部背面図である。 【図11】傾動部材が左回りに傾動した様子を模式的に
示す要部背面図である。 【図12】第二の実施形態にかかる遊技機のタンクレー
ルに傾動部材を取り付ける様子を示す分解斜視図であ
る。 【図13】タンクレールと遊技球タンクの要部を一部断
面視して示す要部背面図である。 【図14】第三の実施形態にかかる遊技機のタンクレー
ルの要部を遊技球タンクとともに一部断面視して示す要
部背面図である。 【図15】第四の実施形態にかかる遊技機のタンクレー
ルの要部を遊技球タンクとともに一部断面視して示す要
部背面図である。 【図16】従来例にかかる遊技機のタンクレールの要部
を一部断面視して背面側から見て示す要部背面図であ
る。 【符号の説明】 80…機構板 81…カバー部 82…流路部 83…払い出し装置ユニット 83a…遊技球払い出し機構 83b,83c…流路 90…基板ベース 100…タンクレール 100a…上流側端部 100b…下流側端部 101…遊技球導入部位 102…底面部 103,104…側面部 103a…穴 104a…貫通穴 104b…嵌挿穴 105…仕切部 106…上流側端面部 107…取付部 108…球均し板 111…傾動部材 111a…誘導部 111b…上流側端部 111c…下流側端部 111d…貫通穴 111f…突起 112…回転軸用ビス 120…遊技球タンク 121…下部流出口 123…底面部 124…玉切れセンサ 200,300,400…タンクレール 204b…嵌挿穴 211,311,411…傾動部材 211a,311a,411a…誘導部 213…ビス(突起) 311d…弾性ゴム(弾性部材)

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 【請求項1】 遊技球タンクの下部流出口から流出する
    遊技球を上流側から下流側に案内する遊技機のタンクレ
    ールであって、 上記下部流出口に対面する遊技球導入部位に、上記下部
    流出口から流入する遊技球を下流側端部に誘導する誘導
    部を有するとともに同流入する遊技球から同誘導部への
    力の加わり具合に応じて所定の回転軸を回転中心として
    同下流側端部と上流側端部とが所定範囲内で略反対方向
    に傾動する傾動部材を具備することを特徴とする遊技機
    のタンクレール。
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