JP2004024549A - 遊技機 - Google Patents
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Abstract
【目的】同一の誘導経路から入賞口への入賞率が異なる複数の転動部のいずれかへ遊技球を誘導できるようにすることで入賞口への入賞率を異ならせる遊技機を提供する。
【構成】装飾部材161の下方の遊技領域には、入賞口が備えられ、装飾部材161は、遊技球を受け入れる誘導通路204と、誘導通路204を通過した遊技球が転動する転動部と、が形成され、誘導通路204からの遊技球を跳ね上げ、放出する跳ね上げ部205と、を備え、転動部は、遊技球を左右方向に往復動させることなく入賞口に向けて排出する特定転動部170と、遊技球を左右方向に往復動させた後に入賞口に向けて排出する非特定転動部190と、を含むことにより、同じ跳ね上げ部205から跳ね上げられた遊技球であっても、特定転動部170へあるいは非特定転動部190へ誘導されるかによって入賞口への入賞率が異なるため、遊技者は、期待を持って遊技を楽しむことができる。
【選択図】 図5
【構成】装飾部材161の下方の遊技領域には、入賞口が備えられ、装飾部材161は、遊技球を受け入れる誘導通路204と、誘導通路204を通過した遊技球が転動する転動部と、が形成され、誘導通路204からの遊技球を跳ね上げ、放出する跳ね上げ部205と、を備え、転動部は、遊技球を左右方向に往復動させることなく入賞口に向けて排出する特定転動部170と、遊技球を左右方向に往復動させた後に入賞口に向けて排出する非特定転動部190と、を含むことにより、同じ跳ね上げ部205から跳ね上げられた遊技球であっても、特定転動部170へあるいは非特定転動部190へ誘導されるかによって入賞口への入賞率が異なるため、遊技者は、期待を持って遊技を楽しむことができる。
【選択図】 図5
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、遊技領域に設けられ識別情報の可変表示を行って表示結果を導出表示する可変表示装置と、前記可変表示装置の表示部の外周部分を装飾する装飾部材を備えた遊技機に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、一般に、遊技機としての弾球遊技機において、表示状態が変化(これを変動ともいう)可能な可変表示装置を遊技盤に設けた構成では、該可変表示装置の表示部の外周部分に装飾部材を設けることで、表示部の外周部分を装飾するようになっていたが、近年、表示部の大型化に伴い装飾部材も大型化されている。このように、装飾部材が大型化した場合には、遊技球が中央に集まり難くなり、装飾部材の下方にある入賞口に遊技球が入り難くなってしまう。このため、遊技領域を流下する遊技球を装飾部材内に上方又は側方から受け入れて中央部付近に集めた後、可変表示装置の下方の遊技領域であって入賞口の上方に排出させるものが提案されている。このような装飾部材の場合、例えば、特開2000−61056や特開2001−170284に示されるように、装飾部材内に複数の経路を有する転動部を設け、装飾部材内に受け入れられた遊技球が転動部上のいずれの経路を転動するかによって入賞口への入賞率を異ならせたり(従来例1)、あるいは、特開平10−328369号に示されるように、装飾部材内に転動部とこの転動部へ遊技球を誘導する複数の経路を設け、装飾部材内に受け入れられた遊技球がいずれの経路から転動部へ誘導されるかによって入賞口への入賞率を異ならせるもの(従来例2)が提案されていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
ところが、上記した従来例1の場合、転動部上の経路の違いによる平面的な遊技球の動きのみによって入賞口への入賞率を異ならせるものであり、遊技球の動きの変化に乏しく遊技者にあきられてしまっていた。また、上記した従来例2の場合、遊技球が経路に入った時点で入賞率が決まってしまうものであるため、その後の遊技球の動きに期待を持つことができず、いずれも興趣に欠けるものであった。本発明は、上記した事情に鑑みなされたもので、その目的とするところは、遊技球の動きの変化に意外性を持たせると共に同一の誘導経路から入賞口への入賞率が異なる複数の転動部のいずれかへ遊技球を誘導できるようにすることで入賞口への入賞率を異ならせる遊技機を提供することにある。
【0004】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、請求項1の発明においては、遊技領域に設けられ識別情報の可変表示を行って表示結果を導出表示する可変表示装置と、前記可変表示装置の表示部の外周部分を装飾する装飾部材を備えた遊技機において、前記装飾部材の下方の遊技領域には、遊技球が入賞可能な入賞口が備えられ、前記装飾部材は、遊技領域を流下する遊技球を受け入れ前記装飾部材内で下方に誘導し、排出する誘導通路と、前記誘導通路を通過した遊技球が転動する転動部と、が形成され、該誘導通路から排出された遊技球を前記転動部の上方に向けて跳ね上げ、放出するための傾斜が形成された跳ね上げ部と、を備え、前記転動部は、前記跳ね上げ部から放出された遊技球を左右方向に往復動させることなく前記入賞口に向けて排出する通路によって構成される特定排出部を有する特定転動部と、前記跳ね上げ部から放出された遊技球を左右方向に往復動させた後に前記入賞口に向けて排出する前記特定排出部の通路よりも通路幅の広い通路によって構成される非特定排出部を有する非特定転動部と、を含むことを特徴とする。このように構成することにより、跳ね上げ部により特定転動部へ誘導されて特定排出部から排出された遊技球は、入賞口に向けて排出される際に往復動することなく、入賞口に向けてほぼ真下に落下するため、入賞の可能性が高くなる。一方、跳ね上げ部により非特定転動部へ誘導されて非特定排出部から排出された遊技球は、左右方向に往復動するため、入賞口に向けて排出される際に左右方向に寄ってしまうため入賞の可能性が低くなる。このように、同じ誘導通路を通過し、同じ跳ね上げ部から跳ね上げられた遊技球であっても、特定転動部へ誘導されるかあるいは非特定転動部へ誘導されるかによって入賞口への入賞率が異なるため、遊技者は、遊技球が特定転動部あるいは非特定転動部のいずれに誘導されるかに期待を持って遊技を楽しむことができ、遊技の興趣を向上させることができる。また、遊技球を転動部の上方へ跳ね上げ、放出するという意外性のある遊技球の動きを提供でき、遊技者が遊技球の動きを楽しむことができる。
【0005】
また、請求項2の発明においては、前記跳ね上げ部の所定箇所には、前記傾斜から前記転動部の上方に向けて放出されなかった遊技球を前記遊技領域に向けて排出するための跳ね上げ排出部を設けたことを特徴とする。このように構成することにより、跳ね上げ部を移動する際の勢いが足らずに跳ね上げ部から放出されなかった遊技球であっても、跳ね上げ部に形成された跳ね上げ排出部から排出されるため、跳ね上げ部内で遊技球が止まってしまうことがない。このため、次に流下してくる遊技球の進行を妨げることがなく、跳ね上げ部内での球詰まりを防止することができる。また、跳ね上げ排出部から排出される遊技球は、入賞口が備えられた遊技領域に向けて排出されるものであるため、入賞口への入賞の期待を持つことができる。
【0006】
また、請求項3の発明においては、前記跳ね上げ排出部は、遊技機前面側に向けて下り傾斜して形成された溝により構成されることを特徴とする。このように構成することにより、誘導通路に溝部を設けるだけの簡単な構造で、誘導通路での球詰まりを防止することができる遊技機を製造することができる。
【0007】
また、請求項4の発明においては、前記特定排出部は、遊技球が1個のみ通過可能に形成され、前記特定転動部は、前記特定排出部に向けて下り傾斜する傾斜面と、前記特定排出部の側方の少なくとも一方に位置し且つ前記特定排出部以外の位置から前記特定転動部上の遊技球を排出するための側方排出部を設けたことを特徴とする。このように構成することにより、特定転動部上の遊技球が特定排出部に同時に2個流入しようとした場合であっても、少なくとも一方の遊技球は、側方排出部によって特定排出部以外の位置から特定転動部外へ排出されるため、特定排出部で球止まりが起こってしまうことがない。このため、球止まりを解消しようとする遊技者による殴打で遊技機が破損したり、遊技場の店員による球止まり解消の作業で遊技機の稼動ロスが生じたりすることがない。
【0008】
また、請求項5の発明においては、前記側方排出部は、前記特定排出部から排出される遊技球の方向と相対する方向へ遊技球を排出する形状に形成されていることを特徴とする。このように構成することにより、特定排出部から排出される遊技球と同じ方向で側方排出部から遊技球を排出する場合に比べて簡単な構造にすることができるため、遊技機の製造コストの削減を図ることができる。また、遊技者は、特定排出部から排出される遊技球と側方排出部から排出される遊技球を明確に視認することができる。
【0009】
更に、請求項6の発明においては、前記非特定転動部は、前記特定転動部の下方に配設され、前記非特定転動部には、前記入賞口の上方と対応する位置に遊技球の排出領域が形成され且つ前記特定排出部から排出された遊技球が流入する特別排出部と、前記非特定排出部と、が備えられ、
前記非特定排出部は、前記特別排出部の側方に位置し且つ前記特別排出部以外の位置から前記非特定転動部上の遊技球を排出する排出部として形成され、
前記非特定転動部の上面であって前記特別排出部と前記非特定排出部との間には、前記側方排出部から排出された遊技球を前記特別排出部あるいは前記非特定排出部のいずれかに振り分ける振分部が形成されていることを特徴とする。このように構成することにより、入賞口の上方と対応する位置に形成される特別排出部を転動する遊技球は、入賞口への入賞率が高くなり、入賞口の上方と対応しない位置に形成される非特定排出部を転動する遊技球は、入賞口への入賞率が低くなる。そして、特別排出部へ遊技球を誘導する特定排出部から排出されることなく側方排出部から排出された遊技球であっても、非特定転動部上に落下した後に振分部によって特別排出部へ振り分けられる可能性がある。このため、特定転動部において特定排出部から排出されなかった遊技球も入賞口への入賞率が高くなる可能性があり、遊技者は、側方排出部から排出された遊技球に対しても入賞の期待を持つことができ、遊技の興趣を向上させることができる。
【0010】
【発明の実施の形態】
以下、図面を参照して、本発明の実施形態について説明する。まず、図1乃至図4を参照して実施形態に係る遊技機としての弾球遊技機1の全体の構成について説明する。弾球遊技機1は、図1及び図3に示すように、縦長な方形状に枠組み形成される外枠2と、該外枠2の一側に開閉自在に軸支され且つ弾球遊技機1の主要構成部のほぼすべてが集約して設けられる前面枠3と、該前面枠3の前面上部に開閉自在に設けられる前面開閉枠4とから構成されている。また、前面枠3に設けられる主要構成部としては、上記した前面開閉枠4、遊技盤40、上皿19、下皿27、灰皿29、操作ハンドル30、機構板100、玉発射装置87がある。また、図示の実施形態では、弾球遊技機1の側方に遊技者に遊技球を貸し出すためのカードユニット装置31が付設されている。
【0011】
前面開閉枠4には、後述する遊技盤40の遊技領域41をほぼ透視し得る円形透視窓5が開設され、該円形透視窓5の裏面から複層ガラス板が装着されている。また、前面開閉枠4の上側には、円形透視窓5の外周に沿って、遊技効果ランプとしての装飾ランプ6〜8,15,16が臨んでいる。この装飾ランプ6〜8,15,16は、遊技状態に応じて点灯又は点滅されるものであり、特別の遊技状態の発生時や継続時を遊技者に報知すると共に遊技の雰囲気を盛り上げるものである。また、円形透視窓5の外周には、払い出すべく賞球が不足したこと(後述する玉切れスイッチ115が作動したとき)を報知する玉切れランプ9や、入賞玉の発生に基づいて所定個数の賞球が払い出されたことを報知する賞球ランプ10(なお、賞球未払出分がある場合に報知する方式でもよい)が設けられ、更に、前面開閉枠4の上部左右に遊技の進行に応じた効果音を発生するスピーカ12a,12bが設けられている。なお、各ランプ6〜8,9,10,15,16の前方は、それぞれ透光性を有する赤色、緑色等のランプカバーで被覆されるようになっている。特に、玉切れランプ9の点灯を赤色発光で行い、賞球ランプ10の点灯を緑色発光で行うことにより、遊技者に対して状況を報知するようになっている。また、スピーカ12a,12bの前面には、パンチメタル11が取り付けられてスピーカ12a,12bから発生される音声を通すようになっている。また、スピーカ12a,12bの近傍(パンチメタル11の裏面側)には、それぞれ光装飾用の遊技効果LEDとしての装飾LED37,38が前面開閉枠4に取り付けられている。
【0012】
次に、前面開閉枠4の下側に取り付けられる上皿19の構成について説明すると、上皿19は、複数の合成樹脂製部材を組合せた皿部材を固着することにより構成されている。上皿19の開放側の上方には、玉抜き操作レバー21が設けられている。この玉抜き操作レバー21は、左右方向に移動可能に設けられ、スプリング(図示しない)の付勢力に抗して一方向に移動させることにより、上皿19に貯留されていた遊技球を裏面側に形成される玉抜き路(図示しない)を流下させて下皿27に誘導するものである。
【0013】
上記した上皿19について、さらに詳細に説明すると、上皿19は、その上流側に形成される賞玉払出口20から払い出された賞球を一旦貯留した後、発射位置に遊技球を供給するものである。また、上皿19には、弾球遊技機1に隣接して設けられるカードユニット装置31を介して遊技球を借り受ける際に操作する操作部が設けられている。この操作部は、球貸スイッチ24と返却スイッチ25(共に図4に符号のみを記載)と表示LED(図示しない)が実装される残高表示基板23(図4に符号のみを記載)からなり、該残高表示基板23が上皿19の上面に臨むように設けられている。また、上皿19の開放側には、前面開閉枠4を前面枠3に対して施錠し且つ前面枠3を外枠2に対して施錠する施錠装置(図示しない)を操作するためのシリンダー錠26が臨んでいる。
【0014】
また、前面枠3の下部に取り付けられる下皿27は、前記上皿19から溢れた賞球であって余剰球通路(図示しない)を介して接続樋93(図3参照)から排出される余剰の賞球を貯留するものであり、その下皿27の前面壁には、玉抜き操作レバー28がスライド可能に取り付けられるようになっている。この玉抜き操作レバー28を操作することにより、下皿27に貯留されていた賞球を下方に玉抜きして持ち運び可能な玉箱に移し替えることができる。また、下皿27の左側には、灰皿29が設けられ、右側には、操作ハンドル30が設けられている。操作ハンドル30は、図3に示す玉発射装置87の発射装置電動機88(ステッピングモータ)の駆動を一時的に停止させるための単発発射スイッチ91及び遊技者が操作ハンドル30を触れていることを検知するタッチセンサ(図示しない)を内蔵していると共に、弾発力を調節する指掛け部32(図1参照)を備えるものである。
【0015】
一方、弾球遊技機1の背面には、図3に示すように、入賞玉の発生に基づいて所定個数の賞球を払い出すための各種の機構を装備した機構板100が設けられると共に、前記操作ハンドル30に対応する裏面には、発射装置電動機88及び打球槌(図示しない)を有する玉発射装置87が固着され、その玉発射装置87の側方には、機構板100の余剰球通路から流下してきた遊技球を前記下皿27に誘導する接続樋93が固着されている。上記した構成のうち、玉発射装置87には、発射制御基板90が付設されており、この発射制御基板90によって玉発射装置87が駆動制御されるようになっている。
【0016】
以上で、弾球遊技機1の全体の概略構成を説明したが、以下、弾球遊技機1を構成する要素のうち、遊技盤40と、機構板100の詳細な構成について順次説明する。
【0017】
まず、主に図2を参照して遊技盤40について説明する。遊技盤40は、前面枠3の裏面側に一体的に形成される遊技盤収納枠部(図示しない)に収容固定されるべく、ほぼ正方形状の合板(図示しない)により形成され、その表面には、円形うず巻き状に誘導レール42が取り付けられ、該誘導レール42の内側が遊技領域41とされて発射された打玉が落下するものである。遊技領域41には、図示の場合、可変表示装置44、特別可変入賞球装置48、入賞口としての普通可変入賞球装置58、通過玉検出器61bを内蔵する通過口61a等が設けられると共に、単に打玉を入賞とする入賞口、打玉の流下方向,速度を変化せしめる風車又は多数の障害釘が設けられ、また、遊技領域41の最下方には、いずれの入賞装置にも入賞しない打玉が取り込まれるアウト口69が設けられている。
【0018】
遊技領域41の構成をその遊技動作に従ってより詳細に説明すると、可変表示装置44の下方に普通可変入賞球装置58が設けられ、この普通可変入賞球装置58の両側方には、それぞれ通過玉検出器61bを内蔵する通過口61aが設けられている。この通過玉検出器61bは、遊技領域41を落下する打玉の通過を検出すると、その検出信号に基づいて特別可変入賞球装置48の右側方に設けられる上下一対のLEDからなる普通図柄表示器63を可変表示(点灯移動)して表示結果を導出する(上下いずれか一方のLEDのみを点灯表示する)。しかして、普通図柄表示器63の表示結果が予め定められた当りLEDの点灯(図示の場合は、上方のLED)である場合に、普通可変入賞球装置58が所定時間開放される。なお、普通図柄表示器63の可変時間は、通常確率モードのときに相対的に長く(例えば、30秒)、確率変動モードのときに相対的に短く(例えば、3〜5秒)設定されている。また、後述する装飾部材161の上部には、普通図柄表示器63の可変表示中に通過玉検出器61bを通過した打玉数を記憶表示する普通図柄記憶表示LED64(最高4個まで記憶表示する)が設けられている。
【0019】
普通可変入賞球装置58は、遊技領域41のほぼ中央に配置される可変表示装置44と遊技領域41の前記アウト口69の上部に配置される特別可変入賞球装置48との間に配置され、ソレノイド59(図4に符号のみを記載)によって開閉駆動される電動チューリップタイプの可変入賞球装置である。そして、普通可変入賞球装置58には、始動玉検出器60が内蔵され、開放中又は閉成中に受け入れた入賞玉を検出するようになっている。しかして、打玉が始動玉検出器60によって検出されると可変表示装置44が可変表示を開始する。なお、普通可変入賞球装置58の開放時間は、通常確率モードのときに相対的に短く(例えば、0.5秒)、確率変動モードのときに相対的に長く(例えば、2秒)設定されている。また、普通可変入賞球装置58が開放していない場合でも打玉を受け入れるようになっている。
【0020】
可変表示装置44は、図2に示すように、左・中・右の各特別図柄を可変表示する画像表示部160を有した液晶タイプの表示器であり、該画像表示部160の前方外周には、横長形状の窓開口168(図5参照)が開設された装飾部材161が設けられる。そして、可変表示装置44の変動停止時における図柄の組合せが予め定めた大当り図柄の組合せ(例えば、同一の図柄が当りラインのいずれかに揃った場合)である場合に、特定遊技状態となって特別可変入賞球装置48を次に説明する所定の態様で開閉駆動するものである。ただし、大当り図柄の組合せの一部は、確率変動図柄として設定され、この確率変動図柄で特定遊技状態となったときには、その特定遊技状態終了後における前記普通図柄表示器63における当り(当りLEDの点灯)の出現確率や可変表示装置44における大当り図柄の出現確率が高くなる確率変動モードとなるように設定されている。また、可変表示装置44の近傍には、前述したような普通図柄記憶LED64に加えて、画像表示部160の外周部分を光装飾する飾りLED45(図4に符号のみを記載)と、可変表示装置44の可変動作中に前記始動玉検出器60によって検出された玉数を記憶表示する特別図柄始動記憶表示LED46(最高4個まで記憶表示する)と、が設けられている。なお、可変表示装置44は、液晶タイプのものに限らず、CRT,ドットマトリクス,LED,7セグメント,ドラム等により構成されるものであっても良い。また、装飾部材161の構成については後に詳述するものである。
【0021】
特定遊技状態となったときに駆動制御される特別可変入賞球装置48は、ソレノイド50(図4に符号のみを記載)によって開閉駆動される開閉板49を有し、その開閉板49に受け入れられた打玉を検出する入賞個数検出器52が設けられている。また、特別可変入賞球装置48内(開閉板49の内側)には、打玉の検出(V入賞検出)に伴って特定遊技状態の継続権を成立させる特定玉検出器51が設けられており、該特定玉検出器51の上方には、一旦V入賞検出があると次に開閉板49を開放するまでは打玉が特定玉検出器51を通過しないようにするVシャッター53が設けられている。このVシャッター53は、ソレノイド43(図4に符号のみを記載)によって開閉駆動が行われる。なお、Vシャッターの他の例として、例えば、左右に並んだV入賞口と通常の入賞口の前面側に掛け渡されるシーソー状の可動部材により構成されるものがある。この可動部材の中心には、支点が設けられると共に、その一端には、ソレノイドが接続され、このソレノイドが駆動することにより、可動部材の両端が支点を中心に上下動するものである。このようなVシャッターの動作は、ソレノイドがOFFした状態では、可動部材のV入賞口側が下降してV入賞に遊技球が入賞し得る状態となる。この状態でV入賞口に遊技球が入賞すると、ソレノイドがONして可動部材のV入賞口側が上昇し、可動部材がV入賞口の前面側に位置して遮り、遊技球が入賞し難くなる。一方、可動部材の通常の入賞口側が下降して通常の入賞口へ遊技球の入賞がし易くなるというものである。
【0022】
しかして、特定遊技状態となった場合には、一定時間(例えば、28秒)が経過するまで又はその一定時間内に所定個数(例えば、10個)の入賞玉が入賞するまで開閉板49を開放(以下、この開放を開放サイクルという)し、その開放サイクル中に受け入れられた打玉が特定玉検出器51によって検出されたときに継続権が成立して、再度上記した開放サイクルが実行され、各開放サイクルにおいて継続権が成立していることを条件に所定回数(例えば、最高16回)の開放サイクルを繰り返すことができるようになっている。
【0023】
以上説明した本実施形態において、打球が入賞する入賞口及び入賞装置には、入賞玉を検出するための信号が導出される入賞玉検出器51,52,55a,55b,65a,65bがすべて設けられている。これは、これらの検出信号に基づいて所定個数の賞球を払い出すために使用されるものである。しかして、これらの入賞玉検出器51,52,55a,55b,65a,65bは、図4に示すように、主基板151に接続されている。
【0024】
遊技盤40の遊技領域41には、上記したようにスイッチやソレノイド、あるいは飾りランプや飾りLED等の電気的部品が多数設けられるが、これらは、主基板151や電飾制御基板80に接続されるようになっている。即ち、図4に示すように、遊技盤40に設けられる各スイッチ51,52,55a,55b,65a,65b,61b及び各ソレノイド43,50,59は、主基板151に接続され、遊技盤40に設けられる飾りランプ56,67a(共に図4に遊技効果ランプとして符号のみを記載)、遊技盤40に設けられる飾りLED45(図4に遊技効果LEDとして記載)、特別図柄始動記憶LED46、普通図柄始動記憶LED64は、電飾制御基板80に接続されている。
【0025】
一方、遊技盤40の裏面には、図3に示すように、前記可変表示装置44の裏面が突出して設けられている。この可変表示装置44の裏面部分には、表示制御基板75が表示制御基板カバー74に被覆されて取り付けられている。表示制御基板75は、可変表示装置44の可変表示動作を主基板151からの情報信号の種類に応じて駆動制御するものである。
【0026】
また、上記した可変表示装置44裏面の周囲には、カバー体70が取り付けられ、このカバー体70に連通するようにその下部に入賞玉誘導カバー体71が取り付けられている。カバー体70には、その中央に前記可変表示装置44が挿入される窓孔72が形成されると共に、情報端子基板78が取り付けられている。なお、カバー体70は、窓孔72の外周部分に穿設された取付穴(図示しない)が遊技盤40の裏面にビス止めされることで取り付けられる。情報端子基板78は、弾球遊技機1の営業管理上必要な遊技情報(例えば、特定遊技状態中である旨を報知する大当り1情報、確率変動図柄で特定遊技状態となり、その特定遊技状態中及びその大当りによる確率変動中である旨を報知する大当り2情報(特定遊技状態中と確率変動中に出力され続ける信号)、確率変動図柄による特定遊技状態終了後の確率変動中である旨を報知する確率変動情報、始動玉検出器をONした打玉の数を報知する始動口情報、可変表示装置44の可変動作回数を報知する図柄確定回数1情報、普通可変表示装置の可変動作回数を報知する図柄確定回数2情報、及び普通可変入賞球装置58の開閉回数を報知する役物回数情報)を遊技場に設置される管理コンピュータに出力するための外部接続端子を有し、これらの情報が主基板151から与えられるようになっている。
【0027】
また、入賞玉誘導カバー体71の後面側には、電飾制御基板80及び効果音制御基板82を収容する制御基板ボックス79が取り付けられている。電飾制御基板80は、図4に示すように、遊技盤40の遊技領域41(必ずしも遊技領域41の内部に設けられなくてもよく、遊技盤40に設けられていれば良い)に設けられる飾りランプや飾りLED、及び前面枠3や前面開閉枠4に設けられる飾りランプや飾りLED等を主基板151からの情報信号に応じて一括して駆動制御するものである。また、効果音制御基板82は、前記スピーカ12a,12bを駆動制御するものであり、主基板151からの情報信号に応じて遊技内容に対応した効果音を発生させるものである。また、効果音制御基板82には、音量を切り替える音量スイッチ83(図4に符号のみを記載)が設けられている。
【0028】
次に、弾球遊技機1の背面に設けられる機構板100の構成について図3を参照して説明する。図3において、機構板100は、遊技球を貯留する貯留タンク105と該貯留タンク105に貯留された賞球を下流側に整列しながら誘導する玉整列レール部材108及びカーブレール部材111と、カーブレール部材111からの遊技球を誘導する玉通路114と、入賞に基づく賞球を払い出す玉払出装置116と、主として遊技盤40に打ち込まれた入賞玉を含む打玉を処理する処理機構と、が機構板主体101上に設けられる。玉整列レール部材108の下流側上部には、外部との信号線が接続される外部接続端子を有する情報端子基板132が設けられる。情報端子基板132に設けられる外部接続端子133からは、外部(例えば、管理コンピュータ)へ貯留タンク105にて遊技球が不足している旨の玉切れ情報と貸球情報と賞球情報とが出力される。
【0029】
また、カーブレール部材111の下流側には、垂直状に玉通路部材が設けられる。具体的には、左右2列の玉通路114から玉通路部材が構成され、該2列の玉通路114には、それぞれ玉切れスイッチ115が通路に臨むように設けられている。この玉切れスイッチ115は、図4に示すように、主基板151に接続され、玉切れスイッチ115が遊技球を検出しなくなったときには、玉払出装置116の作動を停止して遊技球の払出を不能動化させるようになっている。玉払出装置116は、ほぼ直方体形状をなすケースの内部に収納されて機構板主体101の前面側に着脱自在に取り付けられるようになっている。
【0030】
また、機構板100の下部後面側には、電圧の異なる複数の電源を生成する電源ユニット基板137を収容する電源ユニットボックス136と、遊技盤40に設けられる可変表示装置44や特別可変入賞球装置48等の遊技装置の動作を制御する主基板151を収容する主基板ボックス150と、前記玉払出装置116の動作を制御する払出制御基板144を収容する払出制御基板ボックス143が設けられる。電源ユニット基板(電源生成基板)137は、DC30V、DC21V、DC12V、DC5V、AC24Vの5種類の電圧を生成し、各制御基板に所定の電源を供給する。
【0031】
以上、弾球遊技機1の構成、遊技盤40の構成、及び機構板100の構成について説明してきたが、次に、配線接続される回路構成について、図4を参照して説明する。主基板151には、遊技盤40に設けられる各玉検出器(スイッチ)51,52,55a,55b,61b,65a,65b及び始動玉検出器60、また、満タンスイッチ129及び玉切れスイッチ115、更に、払い出された賞球を検出する賞球カウントスイッチ120からの信号が入力されるものである。
【0032】
また、主基板151は、遊技盤40に設けられるソレノイド43,50,59を駆動制御すると共に、外部情報端子基板78へ遊技情報を出力する。また、主基板151は、電飾制御基板80、効果音制御基板82、表示制御基板75、払出制御基板144と接続され、制御信号を主基板151から各制御基板80,82,75,144への一方向通信によりそれぞれ出力する。電飾制御基板80は、主基板151から入力される電飾制御信号に応じて、各種ランプ6〜10,15,16,56,67a及び各種LED37,38,45を表示駆動制御し、効果音制御基板82は、主基板151から入力される効果音制御信号に応じてスピーカ12a,12bを駆動制御する。また、表示制御基板75は、主基板151から入力される表示制御信号に応じて可変表示装置44、普通図柄表示器63の表示結果を導出するように制御する。払出制御基板144は、主基板151から入力される払出制御信号に応じて玉払出装置116を駆動制御すると共に、発射制御基板90へ発射制御信号を出力する。また、払出制御基板144は、カードユニット装置31、残高表示基板23と接続され、貸玉払出の制御を行う。発射制御基板90は、払出制御基板144からの発射制御信号に応じて発射装置87の制御を行う。また、外部情報出力基板132は、主基板151、払出制御基板144と接続され、外部へ遊技情報を出力する。
【0033】
次に、本実施形態の要部を構成する装飾部材161について図5乃至図9を参照して説明する。図5は、装飾部材161の斜視図であり、図6は、特定転動部170及び非特定転動部190の正面図及び平面図であり、図7は、跳ね上げ排出部203から排出される遊技球の動きを示す斜視図であり、図8は、非特定転動部190における遊技球の動きを示す斜視図であり、図9は、特定転動部170及び非特定転動部190における遊技球の動きを示す斜視図であり、図10は、他の実施形態に係る側方排出部172が施された特定転動部170の平面図であり、図11は、他の実施形態に係る側方排出部172が施された特定転動部170の平面図である。なお、以下の説明においては、弾球遊技機1の遊技者側を前面側、弾球遊技機1を挟んで遊技者と反対側を奥側で示す。
【0034】
装飾部材161は、図5に示すように、その前面側に枠開口部162が開設されると共に、該枠開口部162の前端側のほぼ全周に亘ってフランジ部163が形成されている。フランジ部163には、装飾部材161を遊技盤40にビス止めするための取付穴164(図2参照)が適宜間隔をおいて複数穿設されている。装飾部材161の縦方向ほぼ中央の両側方には、遊技領域41を流下する遊技球を受け入れる誘導通路入口200が形成されている。この誘導通路入口200は、誘導通路入口200で受け入れた遊技球が通過する誘導通路204と連通するものである。誘導通路204は、遊技領域41を流下する遊技球を受け入れて装飾部材161内で下方に誘導し、排出するものである。また、誘導通路204は、詳細には図示しないが、通過する遊技球の落下の勢いを弱めるために遊技球が蛇行するように形成されている。
【0035】
誘導通路204の下流端には、誘導通路204を通過した遊技球が排出される誘導通路出口201が形成されると共に、誘導通路出口201の下方には、誘導通路204から排出された遊技球を特定転動部170及び非特定転動部190の上方に向けて跳ね上げ、放出するための傾斜206が形成された跳ね上げ部205が形成されている。跳ね上げ部205は、下方に湾曲した円弧状に形成されるものであり、その表面は、遊技球が転動する出口放出面202として形成されている。この跳ね上げ部205は、誘導通路204から排出された遊技球を後述する特定転動部170及び非特定転動部190に誘導し得る形状に形成されるものである。また、跳ね上げ部205の所定箇所には、跳ね上げ部205の傾斜206より特定転動部170及び非特定転動部190の上方に向けて放出されなかった遊技球を遊技領域41に向けて排出するための跳ね上げ排出部203が形成されている。跳ね上げ排出部203から排出された遊技球は、後述する転動面165を転動した後、普通可変入賞球装置58が備えられた遊技領域41に向けて排出される。この跳ね上げ排出部203は、出口放出面202よりも更に下方に湾曲した円弧状に形成されている。また、跳ね上げ排出部203は、奥側から遊技機前面側に向けて下り傾斜すると共にその開口幅が徐々に広く形成される溝により構成されている。
【0036】
また、装飾部材161には、前述のように、画像表示部160が臨む窓開口168が開設されているが、この窓開口168の下方の前面側には、誘導通路204を通過した遊技球が転動する特定転動部170(転動部)が前面側に向けて突設されている。特定転動部170の上面のほぼ中央には、遊技球を奥側に向けて転動させる特定排出部171が形成され、この特定排出部171の両側方には、遊技球を前面側に向けて転動させる側方排出部172が形成されている。特定排出部171及び側方排出部172は、下方に湾曲した円弧状に形成されるものである。この特定排出部171は、跳ね上げ部205から放出された遊技球を左右方向に往復動させることなく普通可変入賞球装置58に向けて排出する通路によって構成されるものである。また、特定排出部171は、前面側から奥側に向けて下り傾斜すると共にその開口幅が徐々に広くなっており、その下流端には、遊技球を後述する通路部180に排出する排出領域175が形成されている。この排出領域175は、遊技球の直径よりもやや大きい幅寸法で形成されており、遊技球が1個のみ通過可能に形成されるものである。一方、側方排出部172は、奥側から前面側に向けて下り傾斜すると共にその開口幅が徐々に広くなっており、特定転動部170の表面に形成された溝部により構成されると共に、特定排出部171から排出される遊技球の方向と相対する方向へ遊技球を排出する形状に形成されるものである。このように、側方排出部172は、特定排出部171の側方の少なくとも一方に位置し且つ特定排出部171以外の位置から特定転動部170上の遊技球を排出するためのものである。また、側方排出部172の特定排出部171が位置しない側の側方には、特定排出部171に向けて下り傾斜する傾斜面173が形成されている。更に、特定転動部170の周回には、側方排出部172が臨む部分を除いて特定排出部171及び側方排出部172以外の位置から遊技球が落下しにくくするための落下防止リブ174が立設されている。
【0037】
上記した特定転動部170の下方には、誘導通路204を通過した遊技球が転動する非特定転動部190(転動部)が形成されている。非特定転動部190は、正面視で両端部が垂直方向に立設されてほぼ弓形状に形成されるものである。非特定転動部190のほぼ中央には、特定排出部171から排出された遊技球が流入すると共に非特定転動部190上の遊技球を前面側に向けて誘導する特別排出部191が形成されている。この特別排出部191は、下方に湾曲した円弧状に形成され、奥側から前面側に向けて下り傾斜すると共にその開口幅が徐々に広く形成されている。また、特別排出部191は、遊技球の直径よりもやや大きい幅寸法で形成されており、遊技球が1個のみ通過可能に形成されるものである。また、特別排出部191は、その上流端に後述する通路部180を、下流端に排出領域199を備えている。排出領域199は、特別排出部191を流下する遊技球が排出される部分であり、普通可変入賞球装置58の上方と対応する位置に形成されるものである。なお、排出領域199が普通可変入賞球装置58の上方と対応する位置に形成されるとは、普通可変入賞球装置58の入賞領域と排出領域199とが左右方向で一部でも重なるように排出領域199と普通可変入賞球装置58とが位置している関係をいい、普通可変入賞球装置58の入賞領域が排出領域199よりも狭くなる場合も含むものである。ここで、普通可変入賞球装置58の入賞領域とは、普通可変入賞球装置58の左右の可動部材の間にでき、遊技球が入賞し得る空間を示している。
【0038】
特別排出部191の両側方には、特別排出部191と間隔をおいて、非特定転動部190上の遊技球を前面側に向けて誘導する非特定排出部192が形成されている。この非特定排出部192は、跳ね上げ部205から放出された遊技球を左右方向に往復動させた後に普通可変入賞球装置58に向けて排出する、特定排出部171の通路よりも通路幅の広い通路によって構成されるものである。この非特定排出部192の通路幅は、遊技球2個分以上(複数個分以上)の幅である。また、非特定排出部192は、特別排出部191と同様に下方に湾曲した円弧状に形成され、奥側から前面側に向けて下り傾斜すると共にその開口幅が徐々に広く形成されているが、その下流端の開口幅は、特別排出部191の下流端の開口幅よりも広く形成されている。このように、非特定排出部192は、特別排出部191の側方に位置し且つ特別排出部191以外の位置から非特定転動部190上の遊技球を排出する排出部として形成されるものである。
【0039】
特別排出部191の両側方であって、特別排出部191と非特定排出部192との間には、側方排出部172から排出された遊技球が落下する振分面193が平面状に形成されている。また、非特定転動部190の上面であって特別排出部191と非特定排出部192との間には、側方排出部172から振分面193上に排出された遊技球を前記特別排出部191あるいは非特定排出部192のいずれかに振り分ける振分部194が形成されている。
【0040】
また、非特定転動部190の奥側であって、非特定排出部192の特別排出部191が位置しない側の側方には、非特定転動部190の両側方部分を構成する導入面195が形成されている。この導入面195は、非特定転動部190の両側端部を構成する垂直状の垂直面部と非特定排出部192に連通する水平状の水平面部とから構成されるものであり、誘導通路出口201から排出された遊技球を非特定転動部190に導入するものである。また、導入面195の奥行方向は、誘導通路出口201及び出口放出面202の奥行方向の寸法とほぼ同じ寸法で形成されている。なお、導入面195の前面側の端部には、導入面195上の遊技球が前面側に落下することを防止するための落下防止リブ196が突設されている。
【0041】
また、非特定転動部190の前面側であって、非特定排出部192の特別排出部191が位置しない側の側方には、非特定転動部190上の遊技球を後述する転動面165に対して横方向から誘導するための側方誘導面197が形成されている。この側方誘導面197は、導入面195の水平面部の前面側に位置するように形成されている。
【0042】
上記した非特定転動部190の前面側には、装飾部材161に受け入れられた遊技球が転動する転動部165が形成されている。転動部165は、正面視で両端部が垂直方向に立設されてほぼ弓形状に形成されるものである。転動部165の前面側には、転動部165上を転動する遊技球が後述する玉放出部167以外の位置から前面側に放出されることを防止するための放出防止リブ166が形成されている。放出防止リブ166は、フランジ部163を上方に向けて延長するようにフランジ部163とほぼ同じ厚さで形成されている。このフランジ部163のほぼ中央であって排出領域199の前面側には、転動部165を転動する遊技球を排出するための玉放出部167が形成されている。なお、転動部165の中央部には、図5に示すように、非特定転動部190の前面側部分が張り出すように位置している。
【0043】
また、装飾部材161の窓開口168下方の前面側には、特定転動部170の特定排出部171から遊技球が導入される通路部180がほぼ垂直状に形成されている。通路部180は、特定転動部170の上方から非特定転動部190の上方に亘って特定転動部170の奥側に形成されるものであり、その上流端は、特定排出部171から遊技球を導入する導入口181として形成されると共に、その下流端は、特別排出部191に遊技球を導出するための導出口182として形成されている。また、通路部180は、特定排出部171の排出領域175の幅寸法とほぼ同じ幅寸法で形成されるものである。即ち、遊技球が1個のみ通過可能に形成されるものである。
【0044】
しかして、上記のように構成される装飾部材161は、フランジ部163の取付穴164に挿通したビス(図示しない)を遊技盤40の表面に穿設された取付ネジ穴(図示しない)に螺着することにより、遊技盤40に取り付けられて弾球遊技機1に装着されることとなる。
【0045】
次に、上記のようにして弾球遊技機1に装着された装飾部材161に受け入れられた遊技球の動きについて、図7乃至図9を参照して説明する。遊技領域41を流下して装飾部材161の誘導通路入口200に受け入れられた遊技球は、誘導通路204内を流下した後、誘導通路出口201から出口放出面202に向けて排出される。出口放出面202に向けて排出された遊技球は、転動面165に向けて跳ね上げ排出部203から落下するものと、装飾部材161の中央側に向けて排出されるものとに分かれる。出口放出面202の端部は、前述したように、跳ね上げ部205として装飾部材161中央側の方向に斜め上方に向けて形成されているため、出口放出面202から排出される遊技球は、跳ね上げ部205によって斜め上方に向けて排出されることとなる。
【0046】
図7に示すように、跳ね上げ排出部203から転動面165に向けて落下した遊技球は、転動面165を転動した後、玉放出部167から普通可変入賞球装置58に向けて排出されるが、この際、左右方向に大きく寄ってしまうため、普通可変入賞球装置58への入賞の確率が非常に低くなってしまう。このとき、図7の矢印で示すように、転動面165を転動して直接玉放出部167から排出される場合と、転動面165を左右方向に往復動した後に玉放出部167から排出される場合があるが、いずれの場合も、上記したように、普通可変入賞球装置58に向けて排出される際に、左右方向に大きく寄ってしまうため、可変入賞球装置58への入賞の確率が非常に低くなる。
【0047】
一方、跳ね上げ部205によって出口放出面202から上方に向けて排出された遊技球は、非特定転動部190の導入面195上に落下した後に非特定転動部190上を転動するか、あるいは、導入面195を飛び越えて特定転動部170の傾斜面173上に落下する。
【0048】
まず、図8に示すように、跳ね上げ部205によって跳ね上げられ、非特定転動部190の導入面195上に落下した遊技球は、導入面195を転動した後に非特定排出部192に誘導され、非特定排出部192から転動面165に向けて落下する。非特定排出部192から転動面165に向けて落下した遊技球は、転動面165を転動した後、玉放出部167から普通可変入賞球装置58に向けて排出されるが、この際、左右方向に寄ってしまうが、跳ね上げ排出部203から排出される遊技球ほど大きく寄ることがない。このため、普通可変入賞球装置58への入賞の確率が低くなってしまうが、やはり、跳ね上げ排出部203から排出される遊技球ほど低くなるものではない。このとき、図8の矢印で示すように、転動面165を転動して直接玉放出部167から排出される場合と、転動面165を左右方向に往復動した後に玉放出部167から排出される場合があるが、いずれの場合も、上記したように、普通可変入賞球装置58に向けて排出される際に、左右方向に寄ってしまうため、可変入賞球装置58への入賞の確率が低くなる。
【0049】
次に、図9に示すように、跳ね上げ部205によって跳ね上げられ、傾斜面173上に落下した遊技球は、特定転動部170の中央側に向けて転動するが、このとき、図9に示すように、特定転動部170の左右から特定排出部171に向けて遊技球がほぼ同時に1個ずつ転動してくることがある。このように、特定転動部170の左右から遊技球が転動してきた場合でも、上記したように、特定転動部170の上面には、特定排出部171及び側方排出部172が形成されているため、図9に示すように、2個の遊技球は、それぞれ別のルートで特定転動部170から落下し、導入口181の前面側で球止まりを起こすことがない。このとき、図9(A)に示すように、2個の遊技球が、特定排出部171の左右に形成された2箇所の側方排出部172によっていずれも特定転動部170の前面側から非特定転動部190に落下する場合と、図9(B)に示すように、一方の遊技球は、特定排出部171によって通路部180を介して非特定転動部190に落下し、他方の遊技球は、側方排出部172によって特定転動部170の前面側から非特定転動部190に落下する場合がある。
【0050】
ここで、図9(B)に示すように、遊技球が特定排出部171によって通路部180を介して非特定転動部190に落下する場合には、通路部180から特別排出部191の上流端に遊技球が排出されるため、遊技球は、特別排出部191を転動して排出領域199から排出される。そして、排出領域199から排出された遊技球が装飾部材161から排出される際には、遊技球が左右方向に往復動することなく、玉放出部167から装飾部材161のほぼ真下に排出されるため、普通可変入賞球装置58に入賞する確率が高くなる。
【0051】
一方、遊技球が側方排出部172によって特定転動部170の前面側から非特定転動部190に落下する場合には、非特定転動部190の振分面193上に落下する。振分面193上に落下した遊技球は、振分面193の前面側から落下することなく、振分部194によって特別排出部191あるいは非特定排出部192のいずれかに振り分けられる。特別排出部191に振り分けられた遊技球は、前述したように、排出領域199から排出された後に、左右方向に往復動することなく、装飾部材161のほぼ真下に排出されるため、普通可変入賞球装置58に入賞する確率が高くなる。このように、転動部において特定排出部171から排出されなかった遊技球も普通可変入賞球装置58への入賞率が高くなる可能性があるため、遊技者は、側方排出部から排出された遊技球に対しても入賞の期待を持つことができる。
【0052】
また、非特定排出部192に振り分けられた遊技球は、非特定排出部192を流下して転動面165に向けて落下することとなるが、上記したように、非特定排出部192から転動面165に向けて落下した遊技球は、転動面165を転動した後、玉放出部167から普通可変入賞球装置58に向けて排出されるが、この際、左右方向に寄ってしまうため、普通可変入賞球装置58への入賞の確率が低くなる。
【0053】
なお、図8で示した、遊技球が非特定転動部190の導入面195上に落下した場合において、遊技球が特別排出部191まで転動し、特別排出部191から転動面165に向けて落下することがあり、この場合も遊技球が左右方向に往復動することなく、玉放出部167から装飾部材161のほぼ真下に排出されるため、普通可変入賞球装置58に入賞する確率が高くなる。
【0054】
上記したように、特定転動部170は、跳ね上げ部205から跳ね上げられた遊技球を左右方向に往復動させることなく普通可変入賞球装置58に向けて排出する特定排出部171を有し、また、非特定転動部190は、跳ね上げ部205から跳ね上げられた遊技球を左右方向に往復動させた後に普通可変入賞球装置58に向けて排出する非特定排出部192を有している。このため、特定排出部171から排出された遊技球は、普通可変入賞球装置58に向けてほぼ真下に落下するため、入賞する可能性が高くなる。一方、非特定排出部192から排出された遊技球は、普通可変入賞球装置58に向けて排出される際に左右方向に寄ってしまうため、入賞の可能性が低くなる。このように、特定転動部170に排出された遊技球は、普通可変入賞球装置58への入賞率が高く、非特定転動部190に排出された遊技球は、普通可変入賞球装置58への入賞率が低くなるものである。
【0055】
上記したように、同じ誘導通路204を通過し、同じ跳ね上げ部205から跳ね上げられた遊技球であっても、特定転動部170へ誘導されるかあるいは非特定転動部190へ誘導されるかによって入賞口としての普通可変入賞球装置58への入賞率が異なるため、遊技者は、遊技球が特定転動部170あるいは非特定転動部190のいずれに誘導されるかに期待を持って遊技を楽しむことができ、遊技の興趣を向上させることができる。また、遊技球を転動部170,190の上方へ跳ね上げ、放出するという意外性のある遊技球の動きを提供でき、遊技者が遊技球の動きを楽しむことができる。
【0056】
なお、上記した実施形態においては、側方排出部172が特定排出部171の両側方に形成されているものを示したが、このようなものに限らず、図10に示すように、特定排出部171の片側の側方にのみ側方排出部172が形成されているものであってもよい。このように側方排出部172を形成することにより、特定転動部170上の2個の遊技球うち一方の遊技球は、特定排出部171によって通路部180を介して非特定転動部190に落下し、他方の遊技球は、側方排出部172によって特定転動部170の前面側から非特定転動部190の振分面193の上に落下することとなる。なお、図10においては、側方排出部172は、特定排出部171の左側方に形成されているが、右側方に形成されているものであってもよい。
【0057】
また、上記した実施形態においては、側方排出部172は、下方に湾曲した円弧状で、奥側から前面側に向けて下り傾斜すると共にその開口幅が徐々に広くなるように形成されたものを示したが、このようなものに限らず、図11に示すように、特定排出部171の片側の側方に位置する円形状の穴によって形成されるものであってもよい。この側方排出部172は、特定転動部170の底面に貫通して形成されると共に、非特定転動部190の振分面193の上方に位置している。このように側方排出部172を形成することにより、特定転動部170上の2個の遊技球うち一方の遊技球は、特定排出部171によって通路部180を介して非特定転動部190に落下し、他方の遊技球は、側方排出部172を通過して非特定転動部190の振分面193上に落下することとなる。なお、図11においては、側方排出部172は、特定排出部171の右側方に形成されているが、左側方に形成されているものであってもよい。また、図11においては、特定排出部171は、前面側から奥側に向けて下り傾斜して形成されるものを示しているが、このようなものに限らず、奥側から前面側に向けて下り傾斜して形成されるものであってもよい。
【0058】
また、上記した実施形態においては、特定転動部170の特定排出部171は、特別排出部191の上方と対応する位置に形成され、垂直状に形成された通路部180と連通するものを示したが、このようなものに限らず、特定排出部171が特別排出部191の上方、即ち、普通可変入賞球装置58の上方と対応する位置に形成されていないものであってもよい。このとき、通路部180は、垂直状に形成されず、特定排出部171と特別排出部191とを連通させるため、傾斜して形成されることとなる。
【0059】
以上、実施形態にかかる弾球遊技機1について詳細に説明してきたが、本実施形態においては、遊技領域41に設けられ識別情報の可変表示を行って表示結果を導出表示する可変表示装置44と、前記可変表示装置44の表示部の外周部分を装飾する装飾部材161を備えた弾球遊技機1において、前記装飾部材161の下方の遊技領域41には、遊技球が入賞可能な入賞口としての普通可変入賞球装置58が備えられ、前記装飾部材161は、遊技領域41を流下する遊技球を受け入れ前記装飾部材161内で下方に誘導し、排出する誘導通路204と、前記誘導通路204を通過した遊技球が転動する転動部と、が形成され、該誘導通路204から排出された遊技球を前記転動部の上方に向けて跳ね上げ、放出するための傾斜206が形成された跳ね上げ部205と、を備え、前記転動部は、前記跳ね上げ部205から放出された遊技球を左右方向に往復動させることなく前記入賞口としての普通可変入賞球装置58に向けて排出する通路によって構成される特定排出部171を有する特定転動部170と、前記跳ね上げ部205から放出された遊技球を左右方向に往復動させた後に前記入賞口としての普通可変入賞球装置58に向けて排出する前記特定排出部171の通路よりも通路幅の広い通路によって構成される非特定排出部192を有する非特定転動部190と、を含むことにより、跳ね上げ部205により特定転動部170へ誘導されて特定排出部171から排出された遊技球は、入賞口としての普通可変入賞球装置58に向けて排出される際に往復動することなく、入賞口としての普通可変入賞球装置58に向けてほぼ真下に落下するため、入賞の可能性が高くなる。一方、跳ね上げ部205により非特定転動部190へ誘導されて非特定排出部192から排出された遊技球は、左右方向に往復動するため、入賞口としての普通可変入賞球装置58に向けて排出される際に左右方向に寄ってしまうため入賞の可能性が低くなる。このように、同じ誘導通路204を通過し、同じ跳ね上げ部205から跳ね上げられた遊技球であっても、特定転動部170へ誘導されるかあるいは非特定転動部190へ誘導されるかによって入賞口としての普通可変入賞球装置58への入賞率が異なるため、遊技者は、遊技球が特定転動部170あるいは非特定転動部190のいずれに誘導されるかに期待を持って遊技を楽しむことができ、遊技の興趣を向上させることができる。また、遊技球を転動部170,190の上方へ跳ね上げ、放出するという意外性のある遊技球の動きを提供でき、遊技者が遊技球の動きを楽しむことができる。
【0060】
また、本実施形態においては、前記跳ね上げ部205の所定箇所には、前記傾斜206から前記転動部170,190の上方に向けて放出されなかった遊技球を前記遊技領域41に向けて排出するための跳ね上げ排出部203を設けたことにより、跳ね上げ部205を移動する際の勢いが足らずに跳ね上げ部205から放出されなかった遊技球であっても、跳ね上げ部205に形成された跳ね上げ排出部203から排出されるため、跳ね上げ部205内で遊技球が止まってしまうことがない。このため、次に流下してくる遊技球の進行を妨げることがなく、跳ね上げ部205内での球詰まりを防止することができる。また、跳ね上げ排出部203から排出される遊技球は、入賞口としての普通可変入賞球装置58が備えられた遊技領域41に向けて排出されるものであるため、入賞口としての普通可変入賞球装置58への入賞の期待を持つことができる。
【0061】
また、本実施形態においては、前記跳ね上げ排出部は、弾球遊技機1前面側に向けて下り傾斜して形成された溝により構成されることを特徴とする。このように構成することにより、誘導通路204に溝部を設けるだけの簡単な構造で、誘導通路204での球詰まりを防止することができる弾球遊技機1を製造することができる。
【0062】
また、本実施形態においては、前記特定排出部171は、遊技球が1個のみ通過可能に形成され、前記特定転動部170は、前記特定排出部171に向けて下り傾斜する傾斜面と、前記特定排出部171の側方の少なくとも一方に位置し且つ前記特定排出部171以外の位置から前記特定転動部170上の遊技球を排出するための側方排出部172を設けたことにより、特定転動部170上の遊技球が特定排出部171に同時に2個流入しようとした場合であっても、少なくとも一方の遊技球は、側方排出部172によって特定排出部171以外の位置から特定転動部170外へ排出されるため、特定排出部171で球止まりが起こってしまうことがない。このため、球止まりを解消しようとする遊技者による殴打で弾球遊技機1が破損したり、遊技場の店員による球止まり解消の作業で弾球遊技機1の稼動ロスが生じたりすることがない。
【0063】
また、本実施形態においては、前記側方排出部172は、前記特定排出部171から排出される遊技球の方向と相対する方向へ遊技球を排出する形状に形成されていることにより、特定排出部171から排出される遊技球と同じ方向で側方排出部172から遊技球を排出する場合に比べて簡単な構造にすることができるため、弾球遊技機1の製造コストの削減を図ることができる。また、遊技者は、特定排出部171から排出される遊技球と側方排出部172から排出される遊技球を明確に視認することができる。
【0064】
更に、本実施形態においては、前記非特定転動部190は、前記特定転動部170の下方に配設され、前記非特定転動部190には、前記入賞口としての普通可変入賞球装置58の上方と対応する位置に遊技球の排出領域199が形成され且つ前記特定排出部171から排出された遊技球が流入する特別排出部191と、前記非特定排出部192と、が備えられ、前記非特定排出部192は、前記特別排出部191の側方に位置し且つ前記特別排出部191以外の位置から前記非特定転動部190上の遊技球を排出する排出部として形成され、前記非特定転動部190の上面であって前記特別排出部191と前記非特定排出部192との間には、前記側方排出部172から排出された遊技球を前記特別排出部191あるいは前記非特定排出部192のいずれかに振り分ける振分部194が形成されていることにより、入賞口としての普通可変入賞球装置58の上方と対応する位置に形成される特別排出部191を転動する遊技球は、入賞口としての普通可変入賞球装置58への入賞率が高くなり、入賞口としての普通可変入賞球装置58の上方と対応しない位置に形成される非特定排出部192を転動する遊技球は、入賞口としての普通可変入賞球装置58への入賞率が低くなる。そして、特別排出部191へ遊技球を誘導する特定排出部171から排出されることなく側方排出部172から排出された遊技球であっても、非特定転動部190上に落下した後に振分部194によって特別排出部191へ振り分けられる可能性がある。このため、特定転動部170において特定排出部171から排出されなかった遊技球も入賞口としての普通可変入賞球装置58への入賞率が高くなる可能性があり、遊技者は、側方排出部172から排出された遊技球に対しても入賞の期待を持つことができ、遊技の興趣を向上させることができる。
【0065】
なお、上記したように、側方排出部172は、特定転動部170の表面に形成された溝部により構成されているが、これにより、特定転動部170の表面に溝部を設けるだけの簡単な構造で、特定排出部171での球止まりを防止することができる遊技機を製造することができる。
【0066】
また、上記したように、装飾部材161には、装飾部材161に受け入れられた遊技球を転動させると共に複数の経路に振り分ける特定転動部170及び非特定転動部190が形成され、誘導通路204は、誘導通路204を通過する遊技球を特定転動部170あるいは非特定転動部190に向けて誘導し得る形状に形成されているため、誘導通路204を流下する遊技球を特定転動部170あるいは非特定転動部190上で複数の経路に誘導することができるため、遊技球に多彩な動きをさせることができ、遊技客が遊技球の動きを楽しむことができる。
【0067】
また、装飾部材161に、跳ね上げ排出部203から排出された遊技球を左右方向に往復動させた後に普通可変入賞球装置58に向けて排出する第1経路と、跳ね上げ部205から跳ね上げられた遊技球を往復動させることなくあるいは第1経路における往復動よりも小さい振幅で往復動させた後に普通可変入賞球装置58に向けて排出する第2経路と、を形成してもよい。こうすることにより、第1経路から排出される遊技球は、普通可変入賞球装置58に向けて排出される際に左右方向に大きく寄ってしまうため入賞の可能性が低くなる。一方、第2経路から排出される遊技球は、往復動しないかあるいは、往復動してもその振幅が小さいため、入賞口としての普通可変入賞球装置58に向けて排出される際に左右方向に大きく寄ってしまうことがないため入賞の可能性が高くなる。このように、遊技球がいずれの経路をたどるかによって普通可変入賞球装置58への入賞率を変化させることができるため、遊技の興趣を向上することができる。なお、ここで、第1経路は、転動面165及び玉放出部167により構成され、第2経路は、特定転動部170,通路部180,非特定転動部190,転動面165,玉放出部167あるいは、非特定転動部190,転動面165,玉放出部167により構成されるものである。
【0068】
また、上記したように、入賞口は、可変表示装置44で可変表示を開始させる条件の成立契機となる始動入賞口としての普通可変入賞球装置58であるため、遊技球がどのような経路をたどるかが普通可変入賞球装置58への遊技球の入賞の確率を左右し、ひいては、可変表示装置44で可変表示が行われるか否かに影響するため、遊技者をより惹き付けることができ、遊技の興趣を向上することができる。
【0069】
また、誘導通路204から排出される遊技球の普通可変入賞球装置58への入賞率が、特定転動部170から排出される遊技球よりも非特定転動部190から排出される遊技球の方が高く、非特定転動部190から排出される遊技球よりも跳ね上げ排出部203から排出される遊技球の方が高くなるように、それぞれ特定転動部170及び非特定転動部190及び跳ね上げ排出部203を形成するものであってもよい。このようにすることにより、普通可変入賞球装置58への入賞率に対し、更に変化を持たせることができ、遊技の興趣を向上することができる。
【0070】
【発明の効果】
以上、説明したところから明らかなように、請求項1の発明においては、同じ誘導通路を通過し、同じ跳ね上げ部から跳ね上げられた遊技球であっても、特定転動部へ誘導されるかあるいは非特定転動部へ誘導されるかによって入賞口への入賞率が異なるため、遊技者は、遊技球が特定転動部あるいは非特定転動部のいずれに誘導されるかに期待を持って遊技を楽しむことができ、遊技の興趣を向上させることができる。また、遊技球を転動部の上方へ跳ね上げ、放出するという意外性のある遊技球の動きを提供でき、遊技者が遊技球の動きを楽しむことができる。
【0071】
また、請求項2の発明においては、跳ね上げ部を移動する際の勢いが足らずに跳ね上げ部から放出されなかった遊技球であっても、跳ね上げ部に形成された排出部から排出されるため、跳ね上げ部内で遊技球が止まってしまうことがない。このため、次に流下してくる遊技球の進行を妨げることがなく、跳ね上げ部内での球詰まりを防止することができる。また、排出部から排出される遊技球は、入賞口が備えられた遊技領域に向けて排出されるものであるため、入賞口への入賞の期待を持つことができる。
【0072】
また、請求項3の発明においては、誘導通路に溝部を設けるだけの簡単な構造で、誘導通路での球詰まりを防止することができる遊技機を製造することができる。
【0073】
また、請求項4の発明においては、転動部上の遊技球が特定排出部に同時に2個流入しようとした場合であっても、少なくとも一方の遊技球は、側方排出部によって特定排出部以外の位置から転動部外へ排出されるため、特定排出部で球止まりが起こってしまうことがない。このため、球止まりを解消しようとする遊技者による殴打で遊技機が破損したり、遊技場の店員による球止まり解消の作業で遊技機の稼動ロスが生じたりすることがない。
【0074】
また、請求項5の発明においては、特定排出部から排出される遊技球と同じ方向で側方排出部から遊技球を排出する場合に比べて簡単な構造にすることができるため、遊技機の製造コストの削減を図ることができる。また、遊技者は、特定排出部から排出される遊技球と側方排出部から排出される遊技球を明確に視認することができる。
【0075】
更に、請求項6の発明においては、特定転動部において特定排出部から排出されなかった遊技球も入賞口への入賞率が高くなる可能性があり、遊技者は、側方排出部から排出された遊技球に対しても入賞の期待を持つことができ、遊技の興趣を向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態における弾球遊技機を示す正面図である。
【図2】遊技盤の表面に設けられる各種構成部材を示す正面図である。
【図3】弾球遊技機の裏面に設けられる各基板を示す説明図である。
【図4】機構板を示す背面図である。
【図5】装飾部材の斜視図である。
【図6】特定転動部及び非特定転動部の正面図及び平面図である。
【図7】跳ね上げ排出部から排出される遊技球の動きを示す斜視図である。
【図8】非特定転動部における遊技球の動きを示す斜視図である。
【図9】特定転動部及び非特定転動部における遊技球の動きを示す斜視図である。
【図10】他の実施形態に係る側方排出部が施された特定転動部の平面図である。
【図11】他の実施形態に係る側方排出部が施された特定転動部の平面図である。
【符号の説明】
1 弾球遊技機(遊技機)
41 遊技領域
44 可変表示装置
58 普通可変入賞球装置
161 装飾部材
170 特定転動部
171 特定排出部
172 側方排出部
190 非特定転動部
191 特別排出部
192 非特定排出部
203 跳ね上げ排出部
204 誘導通路
205 跳ね上げ部
【発明の属する技術分野】
本発明は、遊技領域に設けられ識別情報の可変表示を行って表示結果を導出表示する可変表示装置と、前記可変表示装置の表示部の外周部分を装飾する装飾部材を備えた遊技機に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、一般に、遊技機としての弾球遊技機において、表示状態が変化(これを変動ともいう)可能な可変表示装置を遊技盤に設けた構成では、該可変表示装置の表示部の外周部分に装飾部材を設けることで、表示部の外周部分を装飾するようになっていたが、近年、表示部の大型化に伴い装飾部材も大型化されている。このように、装飾部材が大型化した場合には、遊技球が中央に集まり難くなり、装飾部材の下方にある入賞口に遊技球が入り難くなってしまう。このため、遊技領域を流下する遊技球を装飾部材内に上方又は側方から受け入れて中央部付近に集めた後、可変表示装置の下方の遊技領域であって入賞口の上方に排出させるものが提案されている。このような装飾部材の場合、例えば、特開2000−61056や特開2001−170284に示されるように、装飾部材内に複数の経路を有する転動部を設け、装飾部材内に受け入れられた遊技球が転動部上のいずれの経路を転動するかによって入賞口への入賞率を異ならせたり(従来例1)、あるいは、特開平10−328369号に示されるように、装飾部材内に転動部とこの転動部へ遊技球を誘導する複数の経路を設け、装飾部材内に受け入れられた遊技球がいずれの経路から転動部へ誘導されるかによって入賞口への入賞率を異ならせるもの(従来例2)が提案されていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
ところが、上記した従来例1の場合、転動部上の経路の違いによる平面的な遊技球の動きのみによって入賞口への入賞率を異ならせるものであり、遊技球の動きの変化に乏しく遊技者にあきられてしまっていた。また、上記した従来例2の場合、遊技球が経路に入った時点で入賞率が決まってしまうものであるため、その後の遊技球の動きに期待を持つことができず、いずれも興趣に欠けるものであった。本発明は、上記した事情に鑑みなされたもので、その目的とするところは、遊技球の動きの変化に意外性を持たせると共に同一の誘導経路から入賞口への入賞率が異なる複数の転動部のいずれかへ遊技球を誘導できるようにすることで入賞口への入賞率を異ならせる遊技機を提供することにある。
【0004】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、請求項1の発明においては、遊技領域に設けられ識別情報の可変表示を行って表示結果を導出表示する可変表示装置と、前記可変表示装置の表示部の外周部分を装飾する装飾部材を備えた遊技機において、前記装飾部材の下方の遊技領域には、遊技球が入賞可能な入賞口が備えられ、前記装飾部材は、遊技領域を流下する遊技球を受け入れ前記装飾部材内で下方に誘導し、排出する誘導通路と、前記誘導通路を通過した遊技球が転動する転動部と、が形成され、該誘導通路から排出された遊技球を前記転動部の上方に向けて跳ね上げ、放出するための傾斜が形成された跳ね上げ部と、を備え、前記転動部は、前記跳ね上げ部から放出された遊技球を左右方向に往復動させることなく前記入賞口に向けて排出する通路によって構成される特定排出部を有する特定転動部と、前記跳ね上げ部から放出された遊技球を左右方向に往復動させた後に前記入賞口に向けて排出する前記特定排出部の通路よりも通路幅の広い通路によって構成される非特定排出部を有する非特定転動部と、を含むことを特徴とする。このように構成することにより、跳ね上げ部により特定転動部へ誘導されて特定排出部から排出された遊技球は、入賞口に向けて排出される際に往復動することなく、入賞口に向けてほぼ真下に落下するため、入賞の可能性が高くなる。一方、跳ね上げ部により非特定転動部へ誘導されて非特定排出部から排出された遊技球は、左右方向に往復動するため、入賞口に向けて排出される際に左右方向に寄ってしまうため入賞の可能性が低くなる。このように、同じ誘導通路を通過し、同じ跳ね上げ部から跳ね上げられた遊技球であっても、特定転動部へ誘導されるかあるいは非特定転動部へ誘導されるかによって入賞口への入賞率が異なるため、遊技者は、遊技球が特定転動部あるいは非特定転動部のいずれに誘導されるかに期待を持って遊技を楽しむことができ、遊技の興趣を向上させることができる。また、遊技球を転動部の上方へ跳ね上げ、放出するという意外性のある遊技球の動きを提供でき、遊技者が遊技球の動きを楽しむことができる。
【0005】
また、請求項2の発明においては、前記跳ね上げ部の所定箇所には、前記傾斜から前記転動部の上方に向けて放出されなかった遊技球を前記遊技領域に向けて排出するための跳ね上げ排出部を設けたことを特徴とする。このように構成することにより、跳ね上げ部を移動する際の勢いが足らずに跳ね上げ部から放出されなかった遊技球であっても、跳ね上げ部に形成された跳ね上げ排出部から排出されるため、跳ね上げ部内で遊技球が止まってしまうことがない。このため、次に流下してくる遊技球の進行を妨げることがなく、跳ね上げ部内での球詰まりを防止することができる。また、跳ね上げ排出部から排出される遊技球は、入賞口が備えられた遊技領域に向けて排出されるものであるため、入賞口への入賞の期待を持つことができる。
【0006】
また、請求項3の発明においては、前記跳ね上げ排出部は、遊技機前面側に向けて下り傾斜して形成された溝により構成されることを特徴とする。このように構成することにより、誘導通路に溝部を設けるだけの簡単な構造で、誘導通路での球詰まりを防止することができる遊技機を製造することができる。
【0007】
また、請求項4の発明においては、前記特定排出部は、遊技球が1個のみ通過可能に形成され、前記特定転動部は、前記特定排出部に向けて下り傾斜する傾斜面と、前記特定排出部の側方の少なくとも一方に位置し且つ前記特定排出部以外の位置から前記特定転動部上の遊技球を排出するための側方排出部を設けたことを特徴とする。このように構成することにより、特定転動部上の遊技球が特定排出部に同時に2個流入しようとした場合であっても、少なくとも一方の遊技球は、側方排出部によって特定排出部以外の位置から特定転動部外へ排出されるため、特定排出部で球止まりが起こってしまうことがない。このため、球止まりを解消しようとする遊技者による殴打で遊技機が破損したり、遊技場の店員による球止まり解消の作業で遊技機の稼動ロスが生じたりすることがない。
【0008】
また、請求項5の発明においては、前記側方排出部は、前記特定排出部から排出される遊技球の方向と相対する方向へ遊技球を排出する形状に形成されていることを特徴とする。このように構成することにより、特定排出部から排出される遊技球と同じ方向で側方排出部から遊技球を排出する場合に比べて簡単な構造にすることができるため、遊技機の製造コストの削減を図ることができる。また、遊技者は、特定排出部から排出される遊技球と側方排出部から排出される遊技球を明確に視認することができる。
【0009】
更に、請求項6の発明においては、前記非特定転動部は、前記特定転動部の下方に配設され、前記非特定転動部には、前記入賞口の上方と対応する位置に遊技球の排出領域が形成され且つ前記特定排出部から排出された遊技球が流入する特別排出部と、前記非特定排出部と、が備えられ、
前記非特定排出部は、前記特別排出部の側方に位置し且つ前記特別排出部以外の位置から前記非特定転動部上の遊技球を排出する排出部として形成され、
前記非特定転動部の上面であって前記特別排出部と前記非特定排出部との間には、前記側方排出部から排出された遊技球を前記特別排出部あるいは前記非特定排出部のいずれかに振り分ける振分部が形成されていることを特徴とする。このように構成することにより、入賞口の上方と対応する位置に形成される特別排出部を転動する遊技球は、入賞口への入賞率が高くなり、入賞口の上方と対応しない位置に形成される非特定排出部を転動する遊技球は、入賞口への入賞率が低くなる。そして、特別排出部へ遊技球を誘導する特定排出部から排出されることなく側方排出部から排出された遊技球であっても、非特定転動部上に落下した後に振分部によって特別排出部へ振り分けられる可能性がある。このため、特定転動部において特定排出部から排出されなかった遊技球も入賞口への入賞率が高くなる可能性があり、遊技者は、側方排出部から排出された遊技球に対しても入賞の期待を持つことができ、遊技の興趣を向上させることができる。
【0010】
【発明の実施の形態】
以下、図面を参照して、本発明の実施形態について説明する。まず、図1乃至図4を参照して実施形態に係る遊技機としての弾球遊技機1の全体の構成について説明する。弾球遊技機1は、図1及び図3に示すように、縦長な方形状に枠組み形成される外枠2と、該外枠2の一側に開閉自在に軸支され且つ弾球遊技機1の主要構成部のほぼすべてが集約して設けられる前面枠3と、該前面枠3の前面上部に開閉自在に設けられる前面開閉枠4とから構成されている。また、前面枠3に設けられる主要構成部としては、上記した前面開閉枠4、遊技盤40、上皿19、下皿27、灰皿29、操作ハンドル30、機構板100、玉発射装置87がある。また、図示の実施形態では、弾球遊技機1の側方に遊技者に遊技球を貸し出すためのカードユニット装置31が付設されている。
【0011】
前面開閉枠4には、後述する遊技盤40の遊技領域41をほぼ透視し得る円形透視窓5が開設され、該円形透視窓5の裏面から複層ガラス板が装着されている。また、前面開閉枠4の上側には、円形透視窓5の外周に沿って、遊技効果ランプとしての装飾ランプ6〜8,15,16が臨んでいる。この装飾ランプ6〜8,15,16は、遊技状態に応じて点灯又は点滅されるものであり、特別の遊技状態の発生時や継続時を遊技者に報知すると共に遊技の雰囲気を盛り上げるものである。また、円形透視窓5の外周には、払い出すべく賞球が不足したこと(後述する玉切れスイッチ115が作動したとき)を報知する玉切れランプ9や、入賞玉の発生に基づいて所定個数の賞球が払い出されたことを報知する賞球ランプ10(なお、賞球未払出分がある場合に報知する方式でもよい)が設けられ、更に、前面開閉枠4の上部左右に遊技の進行に応じた効果音を発生するスピーカ12a,12bが設けられている。なお、各ランプ6〜8,9,10,15,16の前方は、それぞれ透光性を有する赤色、緑色等のランプカバーで被覆されるようになっている。特に、玉切れランプ9の点灯を赤色発光で行い、賞球ランプ10の点灯を緑色発光で行うことにより、遊技者に対して状況を報知するようになっている。また、スピーカ12a,12bの前面には、パンチメタル11が取り付けられてスピーカ12a,12bから発生される音声を通すようになっている。また、スピーカ12a,12bの近傍(パンチメタル11の裏面側)には、それぞれ光装飾用の遊技効果LEDとしての装飾LED37,38が前面開閉枠4に取り付けられている。
【0012】
次に、前面開閉枠4の下側に取り付けられる上皿19の構成について説明すると、上皿19は、複数の合成樹脂製部材を組合せた皿部材を固着することにより構成されている。上皿19の開放側の上方には、玉抜き操作レバー21が設けられている。この玉抜き操作レバー21は、左右方向に移動可能に設けられ、スプリング(図示しない)の付勢力に抗して一方向に移動させることにより、上皿19に貯留されていた遊技球を裏面側に形成される玉抜き路(図示しない)を流下させて下皿27に誘導するものである。
【0013】
上記した上皿19について、さらに詳細に説明すると、上皿19は、その上流側に形成される賞玉払出口20から払い出された賞球を一旦貯留した後、発射位置に遊技球を供給するものである。また、上皿19には、弾球遊技機1に隣接して設けられるカードユニット装置31を介して遊技球を借り受ける際に操作する操作部が設けられている。この操作部は、球貸スイッチ24と返却スイッチ25(共に図4に符号のみを記載)と表示LED(図示しない)が実装される残高表示基板23(図4に符号のみを記載)からなり、該残高表示基板23が上皿19の上面に臨むように設けられている。また、上皿19の開放側には、前面開閉枠4を前面枠3に対して施錠し且つ前面枠3を外枠2に対して施錠する施錠装置(図示しない)を操作するためのシリンダー錠26が臨んでいる。
【0014】
また、前面枠3の下部に取り付けられる下皿27は、前記上皿19から溢れた賞球であって余剰球通路(図示しない)を介して接続樋93(図3参照)から排出される余剰の賞球を貯留するものであり、その下皿27の前面壁には、玉抜き操作レバー28がスライド可能に取り付けられるようになっている。この玉抜き操作レバー28を操作することにより、下皿27に貯留されていた賞球を下方に玉抜きして持ち運び可能な玉箱に移し替えることができる。また、下皿27の左側には、灰皿29が設けられ、右側には、操作ハンドル30が設けられている。操作ハンドル30は、図3に示す玉発射装置87の発射装置電動機88(ステッピングモータ)の駆動を一時的に停止させるための単発発射スイッチ91及び遊技者が操作ハンドル30を触れていることを検知するタッチセンサ(図示しない)を内蔵していると共に、弾発力を調節する指掛け部32(図1参照)を備えるものである。
【0015】
一方、弾球遊技機1の背面には、図3に示すように、入賞玉の発生に基づいて所定個数の賞球を払い出すための各種の機構を装備した機構板100が設けられると共に、前記操作ハンドル30に対応する裏面には、発射装置電動機88及び打球槌(図示しない)を有する玉発射装置87が固着され、その玉発射装置87の側方には、機構板100の余剰球通路から流下してきた遊技球を前記下皿27に誘導する接続樋93が固着されている。上記した構成のうち、玉発射装置87には、発射制御基板90が付設されており、この発射制御基板90によって玉発射装置87が駆動制御されるようになっている。
【0016】
以上で、弾球遊技機1の全体の概略構成を説明したが、以下、弾球遊技機1を構成する要素のうち、遊技盤40と、機構板100の詳細な構成について順次説明する。
【0017】
まず、主に図2を参照して遊技盤40について説明する。遊技盤40は、前面枠3の裏面側に一体的に形成される遊技盤収納枠部(図示しない)に収容固定されるべく、ほぼ正方形状の合板(図示しない)により形成され、その表面には、円形うず巻き状に誘導レール42が取り付けられ、該誘導レール42の内側が遊技領域41とされて発射された打玉が落下するものである。遊技領域41には、図示の場合、可変表示装置44、特別可変入賞球装置48、入賞口としての普通可変入賞球装置58、通過玉検出器61bを内蔵する通過口61a等が設けられると共に、単に打玉を入賞とする入賞口、打玉の流下方向,速度を変化せしめる風車又は多数の障害釘が設けられ、また、遊技領域41の最下方には、いずれの入賞装置にも入賞しない打玉が取り込まれるアウト口69が設けられている。
【0018】
遊技領域41の構成をその遊技動作に従ってより詳細に説明すると、可変表示装置44の下方に普通可変入賞球装置58が設けられ、この普通可変入賞球装置58の両側方には、それぞれ通過玉検出器61bを内蔵する通過口61aが設けられている。この通過玉検出器61bは、遊技領域41を落下する打玉の通過を検出すると、その検出信号に基づいて特別可変入賞球装置48の右側方に設けられる上下一対のLEDからなる普通図柄表示器63を可変表示(点灯移動)して表示結果を導出する(上下いずれか一方のLEDのみを点灯表示する)。しかして、普通図柄表示器63の表示結果が予め定められた当りLEDの点灯(図示の場合は、上方のLED)である場合に、普通可変入賞球装置58が所定時間開放される。なお、普通図柄表示器63の可変時間は、通常確率モードのときに相対的に長く(例えば、30秒)、確率変動モードのときに相対的に短く(例えば、3〜5秒)設定されている。また、後述する装飾部材161の上部には、普通図柄表示器63の可変表示中に通過玉検出器61bを通過した打玉数を記憶表示する普通図柄記憶表示LED64(最高4個まで記憶表示する)が設けられている。
【0019】
普通可変入賞球装置58は、遊技領域41のほぼ中央に配置される可変表示装置44と遊技領域41の前記アウト口69の上部に配置される特別可変入賞球装置48との間に配置され、ソレノイド59(図4に符号のみを記載)によって開閉駆動される電動チューリップタイプの可変入賞球装置である。そして、普通可変入賞球装置58には、始動玉検出器60が内蔵され、開放中又は閉成中に受け入れた入賞玉を検出するようになっている。しかして、打玉が始動玉検出器60によって検出されると可変表示装置44が可変表示を開始する。なお、普通可変入賞球装置58の開放時間は、通常確率モードのときに相対的に短く(例えば、0.5秒)、確率変動モードのときに相対的に長く(例えば、2秒)設定されている。また、普通可変入賞球装置58が開放していない場合でも打玉を受け入れるようになっている。
【0020】
可変表示装置44は、図2に示すように、左・中・右の各特別図柄を可変表示する画像表示部160を有した液晶タイプの表示器であり、該画像表示部160の前方外周には、横長形状の窓開口168(図5参照)が開設された装飾部材161が設けられる。そして、可変表示装置44の変動停止時における図柄の組合せが予め定めた大当り図柄の組合せ(例えば、同一の図柄が当りラインのいずれかに揃った場合)である場合に、特定遊技状態となって特別可変入賞球装置48を次に説明する所定の態様で開閉駆動するものである。ただし、大当り図柄の組合せの一部は、確率変動図柄として設定され、この確率変動図柄で特定遊技状態となったときには、その特定遊技状態終了後における前記普通図柄表示器63における当り(当りLEDの点灯)の出現確率や可変表示装置44における大当り図柄の出現確率が高くなる確率変動モードとなるように設定されている。また、可変表示装置44の近傍には、前述したような普通図柄記憶LED64に加えて、画像表示部160の外周部分を光装飾する飾りLED45(図4に符号のみを記載)と、可変表示装置44の可変動作中に前記始動玉検出器60によって検出された玉数を記憶表示する特別図柄始動記憶表示LED46(最高4個まで記憶表示する)と、が設けられている。なお、可変表示装置44は、液晶タイプのものに限らず、CRT,ドットマトリクス,LED,7セグメント,ドラム等により構成されるものであっても良い。また、装飾部材161の構成については後に詳述するものである。
【0021】
特定遊技状態となったときに駆動制御される特別可変入賞球装置48は、ソレノイド50(図4に符号のみを記載)によって開閉駆動される開閉板49を有し、その開閉板49に受け入れられた打玉を検出する入賞個数検出器52が設けられている。また、特別可変入賞球装置48内(開閉板49の内側)には、打玉の検出(V入賞検出)に伴って特定遊技状態の継続権を成立させる特定玉検出器51が設けられており、該特定玉検出器51の上方には、一旦V入賞検出があると次に開閉板49を開放するまでは打玉が特定玉検出器51を通過しないようにするVシャッター53が設けられている。このVシャッター53は、ソレノイド43(図4に符号のみを記載)によって開閉駆動が行われる。なお、Vシャッターの他の例として、例えば、左右に並んだV入賞口と通常の入賞口の前面側に掛け渡されるシーソー状の可動部材により構成されるものがある。この可動部材の中心には、支点が設けられると共に、その一端には、ソレノイドが接続され、このソレノイドが駆動することにより、可動部材の両端が支点を中心に上下動するものである。このようなVシャッターの動作は、ソレノイドがOFFした状態では、可動部材のV入賞口側が下降してV入賞に遊技球が入賞し得る状態となる。この状態でV入賞口に遊技球が入賞すると、ソレノイドがONして可動部材のV入賞口側が上昇し、可動部材がV入賞口の前面側に位置して遮り、遊技球が入賞し難くなる。一方、可動部材の通常の入賞口側が下降して通常の入賞口へ遊技球の入賞がし易くなるというものである。
【0022】
しかして、特定遊技状態となった場合には、一定時間(例えば、28秒)が経過するまで又はその一定時間内に所定個数(例えば、10個)の入賞玉が入賞するまで開閉板49を開放(以下、この開放を開放サイクルという)し、その開放サイクル中に受け入れられた打玉が特定玉検出器51によって検出されたときに継続権が成立して、再度上記した開放サイクルが実行され、各開放サイクルにおいて継続権が成立していることを条件に所定回数(例えば、最高16回)の開放サイクルを繰り返すことができるようになっている。
【0023】
以上説明した本実施形態において、打球が入賞する入賞口及び入賞装置には、入賞玉を検出するための信号が導出される入賞玉検出器51,52,55a,55b,65a,65bがすべて設けられている。これは、これらの検出信号に基づいて所定個数の賞球を払い出すために使用されるものである。しかして、これらの入賞玉検出器51,52,55a,55b,65a,65bは、図4に示すように、主基板151に接続されている。
【0024】
遊技盤40の遊技領域41には、上記したようにスイッチやソレノイド、あるいは飾りランプや飾りLED等の電気的部品が多数設けられるが、これらは、主基板151や電飾制御基板80に接続されるようになっている。即ち、図4に示すように、遊技盤40に設けられる各スイッチ51,52,55a,55b,65a,65b,61b及び各ソレノイド43,50,59は、主基板151に接続され、遊技盤40に設けられる飾りランプ56,67a(共に図4に遊技効果ランプとして符号のみを記載)、遊技盤40に設けられる飾りLED45(図4に遊技効果LEDとして記載)、特別図柄始動記憶LED46、普通図柄始動記憶LED64は、電飾制御基板80に接続されている。
【0025】
一方、遊技盤40の裏面には、図3に示すように、前記可変表示装置44の裏面が突出して設けられている。この可変表示装置44の裏面部分には、表示制御基板75が表示制御基板カバー74に被覆されて取り付けられている。表示制御基板75は、可変表示装置44の可変表示動作を主基板151からの情報信号の種類に応じて駆動制御するものである。
【0026】
また、上記した可変表示装置44裏面の周囲には、カバー体70が取り付けられ、このカバー体70に連通するようにその下部に入賞玉誘導カバー体71が取り付けられている。カバー体70には、その中央に前記可変表示装置44が挿入される窓孔72が形成されると共に、情報端子基板78が取り付けられている。なお、カバー体70は、窓孔72の外周部分に穿設された取付穴(図示しない)が遊技盤40の裏面にビス止めされることで取り付けられる。情報端子基板78は、弾球遊技機1の営業管理上必要な遊技情報(例えば、特定遊技状態中である旨を報知する大当り1情報、確率変動図柄で特定遊技状態となり、その特定遊技状態中及びその大当りによる確率変動中である旨を報知する大当り2情報(特定遊技状態中と確率変動中に出力され続ける信号)、確率変動図柄による特定遊技状態終了後の確率変動中である旨を報知する確率変動情報、始動玉検出器をONした打玉の数を報知する始動口情報、可変表示装置44の可変動作回数を報知する図柄確定回数1情報、普通可変表示装置の可変動作回数を報知する図柄確定回数2情報、及び普通可変入賞球装置58の開閉回数を報知する役物回数情報)を遊技場に設置される管理コンピュータに出力するための外部接続端子を有し、これらの情報が主基板151から与えられるようになっている。
【0027】
また、入賞玉誘導カバー体71の後面側には、電飾制御基板80及び効果音制御基板82を収容する制御基板ボックス79が取り付けられている。電飾制御基板80は、図4に示すように、遊技盤40の遊技領域41(必ずしも遊技領域41の内部に設けられなくてもよく、遊技盤40に設けられていれば良い)に設けられる飾りランプや飾りLED、及び前面枠3や前面開閉枠4に設けられる飾りランプや飾りLED等を主基板151からの情報信号に応じて一括して駆動制御するものである。また、効果音制御基板82は、前記スピーカ12a,12bを駆動制御するものであり、主基板151からの情報信号に応じて遊技内容に対応した効果音を発生させるものである。また、効果音制御基板82には、音量を切り替える音量スイッチ83(図4に符号のみを記載)が設けられている。
【0028】
次に、弾球遊技機1の背面に設けられる機構板100の構成について図3を参照して説明する。図3において、機構板100は、遊技球を貯留する貯留タンク105と該貯留タンク105に貯留された賞球を下流側に整列しながら誘導する玉整列レール部材108及びカーブレール部材111と、カーブレール部材111からの遊技球を誘導する玉通路114と、入賞に基づく賞球を払い出す玉払出装置116と、主として遊技盤40に打ち込まれた入賞玉を含む打玉を処理する処理機構と、が機構板主体101上に設けられる。玉整列レール部材108の下流側上部には、外部との信号線が接続される外部接続端子を有する情報端子基板132が設けられる。情報端子基板132に設けられる外部接続端子133からは、外部(例えば、管理コンピュータ)へ貯留タンク105にて遊技球が不足している旨の玉切れ情報と貸球情報と賞球情報とが出力される。
【0029】
また、カーブレール部材111の下流側には、垂直状に玉通路部材が設けられる。具体的には、左右2列の玉通路114から玉通路部材が構成され、該2列の玉通路114には、それぞれ玉切れスイッチ115が通路に臨むように設けられている。この玉切れスイッチ115は、図4に示すように、主基板151に接続され、玉切れスイッチ115が遊技球を検出しなくなったときには、玉払出装置116の作動を停止して遊技球の払出を不能動化させるようになっている。玉払出装置116は、ほぼ直方体形状をなすケースの内部に収納されて機構板主体101の前面側に着脱自在に取り付けられるようになっている。
【0030】
また、機構板100の下部後面側には、電圧の異なる複数の電源を生成する電源ユニット基板137を収容する電源ユニットボックス136と、遊技盤40に設けられる可変表示装置44や特別可変入賞球装置48等の遊技装置の動作を制御する主基板151を収容する主基板ボックス150と、前記玉払出装置116の動作を制御する払出制御基板144を収容する払出制御基板ボックス143が設けられる。電源ユニット基板(電源生成基板)137は、DC30V、DC21V、DC12V、DC5V、AC24Vの5種類の電圧を生成し、各制御基板に所定の電源を供給する。
【0031】
以上、弾球遊技機1の構成、遊技盤40の構成、及び機構板100の構成について説明してきたが、次に、配線接続される回路構成について、図4を参照して説明する。主基板151には、遊技盤40に設けられる各玉検出器(スイッチ)51,52,55a,55b,61b,65a,65b及び始動玉検出器60、また、満タンスイッチ129及び玉切れスイッチ115、更に、払い出された賞球を検出する賞球カウントスイッチ120からの信号が入力されるものである。
【0032】
また、主基板151は、遊技盤40に設けられるソレノイド43,50,59を駆動制御すると共に、外部情報端子基板78へ遊技情報を出力する。また、主基板151は、電飾制御基板80、効果音制御基板82、表示制御基板75、払出制御基板144と接続され、制御信号を主基板151から各制御基板80,82,75,144への一方向通信によりそれぞれ出力する。電飾制御基板80は、主基板151から入力される電飾制御信号に応じて、各種ランプ6〜10,15,16,56,67a及び各種LED37,38,45を表示駆動制御し、効果音制御基板82は、主基板151から入力される効果音制御信号に応じてスピーカ12a,12bを駆動制御する。また、表示制御基板75は、主基板151から入力される表示制御信号に応じて可変表示装置44、普通図柄表示器63の表示結果を導出するように制御する。払出制御基板144は、主基板151から入力される払出制御信号に応じて玉払出装置116を駆動制御すると共に、発射制御基板90へ発射制御信号を出力する。また、払出制御基板144は、カードユニット装置31、残高表示基板23と接続され、貸玉払出の制御を行う。発射制御基板90は、払出制御基板144からの発射制御信号に応じて発射装置87の制御を行う。また、外部情報出力基板132は、主基板151、払出制御基板144と接続され、外部へ遊技情報を出力する。
【0033】
次に、本実施形態の要部を構成する装飾部材161について図5乃至図9を参照して説明する。図5は、装飾部材161の斜視図であり、図6は、特定転動部170及び非特定転動部190の正面図及び平面図であり、図7は、跳ね上げ排出部203から排出される遊技球の動きを示す斜視図であり、図8は、非特定転動部190における遊技球の動きを示す斜視図であり、図9は、特定転動部170及び非特定転動部190における遊技球の動きを示す斜視図であり、図10は、他の実施形態に係る側方排出部172が施された特定転動部170の平面図であり、図11は、他の実施形態に係る側方排出部172が施された特定転動部170の平面図である。なお、以下の説明においては、弾球遊技機1の遊技者側を前面側、弾球遊技機1を挟んで遊技者と反対側を奥側で示す。
【0034】
装飾部材161は、図5に示すように、その前面側に枠開口部162が開設されると共に、該枠開口部162の前端側のほぼ全周に亘ってフランジ部163が形成されている。フランジ部163には、装飾部材161を遊技盤40にビス止めするための取付穴164(図2参照)が適宜間隔をおいて複数穿設されている。装飾部材161の縦方向ほぼ中央の両側方には、遊技領域41を流下する遊技球を受け入れる誘導通路入口200が形成されている。この誘導通路入口200は、誘導通路入口200で受け入れた遊技球が通過する誘導通路204と連通するものである。誘導通路204は、遊技領域41を流下する遊技球を受け入れて装飾部材161内で下方に誘導し、排出するものである。また、誘導通路204は、詳細には図示しないが、通過する遊技球の落下の勢いを弱めるために遊技球が蛇行するように形成されている。
【0035】
誘導通路204の下流端には、誘導通路204を通過した遊技球が排出される誘導通路出口201が形成されると共に、誘導通路出口201の下方には、誘導通路204から排出された遊技球を特定転動部170及び非特定転動部190の上方に向けて跳ね上げ、放出するための傾斜206が形成された跳ね上げ部205が形成されている。跳ね上げ部205は、下方に湾曲した円弧状に形成されるものであり、その表面は、遊技球が転動する出口放出面202として形成されている。この跳ね上げ部205は、誘導通路204から排出された遊技球を後述する特定転動部170及び非特定転動部190に誘導し得る形状に形成されるものである。また、跳ね上げ部205の所定箇所には、跳ね上げ部205の傾斜206より特定転動部170及び非特定転動部190の上方に向けて放出されなかった遊技球を遊技領域41に向けて排出するための跳ね上げ排出部203が形成されている。跳ね上げ排出部203から排出された遊技球は、後述する転動面165を転動した後、普通可変入賞球装置58が備えられた遊技領域41に向けて排出される。この跳ね上げ排出部203は、出口放出面202よりも更に下方に湾曲した円弧状に形成されている。また、跳ね上げ排出部203は、奥側から遊技機前面側に向けて下り傾斜すると共にその開口幅が徐々に広く形成される溝により構成されている。
【0036】
また、装飾部材161には、前述のように、画像表示部160が臨む窓開口168が開設されているが、この窓開口168の下方の前面側には、誘導通路204を通過した遊技球が転動する特定転動部170(転動部)が前面側に向けて突設されている。特定転動部170の上面のほぼ中央には、遊技球を奥側に向けて転動させる特定排出部171が形成され、この特定排出部171の両側方には、遊技球を前面側に向けて転動させる側方排出部172が形成されている。特定排出部171及び側方排出部172は、下方に湾曲した円弧状に形成されるものである。この特定排出部171は、跳ね上げ部205から放出された遊技球を左右方向に往復動させることなく普通可変入賞球装置58に向けて排出する通路によって構成されるものである。また、特定排出部171は、前面側から奥側に向けて下り傾斜すると共にその開口幅が徐々に広くなっており、その下流端には、遊技球を後述する通路部180に排出する排出領域175が形成されている。この排出領域175は、遊技球の直径よりもやや大きい幅寸法で形成されており、遊技球が1個のみ通過可能に形成されるものである。一方、側方排出部172は、奥側から前面側に向けて下り傾斜すると共にその開口幅が徐々に広くなっており、特定転動部170の表面に形成された溝部により構成されると共に、特定排出部171から排出される遊技球の方向と相対する方向へ遊技球を排出する形状に形成されるものである。このように、側方排出部172は、特定排出部171の側方の少なくとも一方に位置し且つ特定排出部171以外の位置から特定転動部170上の遊技球を排出するためのものである。また、側方排出部172の特定排出部171が位置しない側の側方には、特定排出部171に向けて下り傾斜する傾斜面173が形成されている。更に、特定転動部170の周回には、側方排出部172が臨む部分を除いて特定排出部171及び側方排出部172以外の位置から遊技球が落下しにくくするための落下防止リブ174が立設されている。
【0037】
上記した特定転動部170の下方には、誘導通路204を通過した遊技球が転動する非特定転動部190(転動部)が形成されている。非特定転動部190は、正面視で両端部が垂直方向に立設されてほぼ弓形状に形成されるものである。非特定転動部190のほぼ中央には、特定排出部171から排出された遊技球が流入すると共に非特定転動部190上の遊技球を前面側に向けて誘導する特別排出部191が形成されている。この特別排出部191は、下方に湾曲した円弧状に形成され、奥側から前面側に向けて下り傾斜すると共にその開口幅が徐々に広く形成されている。また、特別排出部191は、遊技球の直径よりもやや大きい幅寸法で形成されており、遊技球が1個のみ通過可能に形成されるものである。また、特別排出部191は、その上流端に後述する通路部180を、下流端に排出領域199を備えている。排出領域199は、特別排出部191を流下する遊技球が排出される部分であり、普通可変入賞球装置58の上方と対応する位置に形成されるものである。なお、排出領域199が普通可変入賞球装置58の上方と対応する位置に形成されるとは、普通可変入賞球装置58の入賞領域と排出領域199とが左右方向で一部でも重なるように排出領域199と普通可変入賞球装置58とが位置している関係をいい、普通可変入賞球装置58の入賞領域が排出領域199よりも狭くなる場合も含むものである。ここで、普通可変入賞球装置58の入賞領域とは、普通可変入賞球装置58の左右の可動部材の間にでき、遊技球が入賞し得る空間を示している。
【0038】
特別排出部191の両側方には、特別排出部191と間隔をおいて、非特定転動部190上の遊技球を前面側に向けて誘導する非特定排出部192が形成されている。この非特定排出部192は、跳ね上げ部205から放出された遊技球を左右方向に往復動させた後に普通可変入賞球装置58に向けて排出する、特定排出部171の通路よりも通路幅の広い通路によって構成されるものである。この非特定排出部192の通路幅は、遊技球2個分以上(複数個分以上)の幅である。また、非特定排出部192は、特別排出部191と同様に下方に湾曲した円弧状に形成され、奥側から前面側に向けて下り傾斜すると共にその開口幅が徐々に広く形成されているが、その下流端の開口幅は、特別排出部191の下流端の開口幅よりも広く形成されている。このように、非特定排出部192は、特別排出部191の側方に位置し且つ特別排出部191以外の位置から非特定転動部190上の遊技球を排出する排出部として形成されるものである。
【0039】
特別排出部191の両側方であって、特別排出部191と非特定排出部192との間には、側方排出部172から排出された遊技球が落下する振分面193が平面状に形成されている。また、非特定転動部190の上面であって特別排出部191と非特定排出部192との間には、側方排出部172から振分面193上に排出された遊技球を前記特別排出部191あるいは非特定排出部192のいずれかに振り分ける振分部194が形成されている。
【0040】
また、非特定転動部190の奥側であって、非特定排出部192の特別排出部191が位置しない側の側方には、非特定転動部190の両側方部分を構成する導入面195が形成されている。この導入面195は、非特定転動部190の両側端部を構成する垂直状の垂直面部と非特定排出部192に連通する水平状の水平面部とから構成されるものであり、誘導通路出口201から排出された遊技球を非特定転動部190に導入するものである。また、導入面195の奥行方向は、誘導通路出口201及び出口放出面202の奥行方向の寸法とほぼ同じ寸法で形成されている。なお、導入面195の前面側の端部には、導入面195上の遊技球が前面側に落下することを防止するための落下防止リブ196が突設されている。
【0041】
また、非特定転動部190の前面側であって、非特定排出部192の特別排出部191が位置しない側の側方には、非特定転動部190上の遊技球を後述する転動面165に対して横方向から誘導するための側方誘導面197が形成されている。この側方誘導面197は、導入面195の水平面部の前面側に位置するように形成されている。
【0042】
上記した非特定転動部190の前面側には、装飾部材161に受け入れられた遊技球が転動する転動部165が形成されている。転動部165は、正面視で両端部が垂直方向に立設されてほぼ弓形状に形成されるものである。転動部165の前面側には、転動部165上を転動する遊技球が後述する玉放出部167以外の位置から前面側に放出されることを防止するための放出防止リブ166が形成されている。放出防止リブ166は、フランジ部163を上方に向けて延長するようにフランジ部163とほぼ同じ厚さで形成されている。このフランジ部163のほぼ中央であって排出領域199の前面側には、転動部165を転動する遊技球を排出するための玉放出部167が形成されている。なお、転動部165の中央部には、図5に示すように、非特定転動部190の前面側部分が張り出すように位置している。
【0043】
また、装飾部材161の窓開口168下方の前面側には、特定転動部170の特定排出部171から遊技球が導入される通路部180がほぼ垂直状に形成されている。通路部180は、特定転動部170の上方から非特定転動部190の上方に亘って特定転動部170の奥側に形成されるものであり、その上流端は、特定排出部171から遊技球を導入する導入口181として形成されると共に、その下流端は、特別排出部191に遊技球を導出するための導出口182として形成されている。また、通路部180は、特定排出部171の排出領域175の幅寸法とほぼ同じ幅寸法で形成されるものである。即ち、遊技球が1個のみ通過可能に形成されるものである。
【0044】
しかして、上記のように構成される装飾部材161は、フランジ部163の取付穴164に挿通したビス(図示しない)を遊技盤40の表面に穿設された取付ネジ穴(図示しない)に螺着することにより、遊技盤40に取り付けられて弾球遊技機1に装着されることとなる。
【0045】
次に、上記のようにして弾球遊技機1に装着された装飾部材161に受け入れられた遊技球の動きについて、図7乃至図9を参照して説明する。遊技領域41を流下して装飾部材161の誘導通路入口200に受け入れられた遊技球は、誘導通路204内を流下した後、誘導通路出口201から出口放出面202に向けて排出される。出口放出面202に向けて排出された遊技球は、転動面165に向けて跳ね上げ排出部203から落下するものと、装飾部材161の中央側に向けて排出されるものとに分かれる。出口放出面202の端部は、前述したように、跳ね上げ部205として装飾部材161中央側の方向に斜め上方に向けて形成されているため、出口放出面202から排出される遊技球は、跳ね上げ部205によって斜め上方に向けて排出されることとなる。
【0046】
図7に示すように、跳ね上げ排出部203から転動面165に向けて落下した遊技球は、転動面165を転動した後、玉放出部167から普通可変入賞球装置58に向けて排出されるが、この際、左右方向に大きく寄ってしまうため、普通可変入賞球装置58への入賞の確率が非常に低くなってしまう。このとき、図7の矢印で示すように、転動面165を転動して直接玉放出部167から排出される場合と、転動面165を左右方向に往復動した後に玉放出部167から排出される場合があるが、いずれの場合も、上記したように、普通可変入賞球装置58に向けて排出される際に、左右方向に大きく寄ってしまうため、可変入賞球装置58への入賞の確率が非常に低くなる。
【0047】
一方、跳ね上げ部205によって出口放出面202から上方に向けて排出された遊技球は、非特定転動部190の導入面195上に落下した後に非特定転動部190上を転動するか、あるいは、導入面195を飛び越えて特定転動部170の傾斜面173上に落下する。
【0048】
まず、図8に示すように、跳ね上げ部205によって跳ね上げられ、非特定転動部190の導入面195上に落下した遊技球は、導入面195を転動した後に非特定排出部192に誘導され、非特定排出部192から転動面165に向けて落下する。非特定排出部192から転動面165に向けて落下した遊技球は、転動面165を転動した後、玉放出部167から普通可変入賞球装置58に向けて排出されるが、この際、左右方向に寄ってしまうが、跳ね上げ排出部203から排出される遊技球ほど大きく寄ることがない。このため、普通可変入賞球装置58への入賞の確率が低くなってしまうが、やはり、跳ね上げ排出部203から排出される遊技球ほど低くなるものではない。このとき、図8の矢印で示すように、転動面165を転動して直接玉放出部167から排出される場合と、転動面165を左右方向に往復動した後に玉放出部167から排出される場合があるが、いずれの場合も、上記したように、普通可変入賞球装置58に向けて排出される際に、左右方向に寄ってしまうため、可変入賞球装置58への入賞の確率が低くなる。
【0049】
次に、図9に示すように、跳ね上げ部205によって跳ね上げられ、傾斜面173上に落下した遊技球は、特定転動部170の中央側に向けて転動するが、このとき、図9に示すように、特定転動部170の左右から特定排出部171に向けて遊技球がほぼ同時に1個ずつ転動してくることがある。このように、特定転動部170の左右から遊技球が転動してきた場合でも、上記したように、特定転動部170の上面には、特定排出部171及び側方排出部172が形成されているため、図9に示すように、2個の遊技球は、それぞれ別のルートで特定転動部170から落下し、導入口181の前面側で球止まりを起こすことがない。このとき、図9(A)に示すように、2個の遊技球が、特定排出部171の左右に形成された2箇所の側方排出部172によっていずれも特定転動部170の前面側から非特定転動部190に落下する場合と、図9(B)に示すように、一方の遊技球は、特定排出部171によって通路部180を介して非特定転動部190に落下し、他方の遊技球は、側方排出部172によって特定転動部170の前面側から非特定転動部190に落下する場合がある。
【0050】
ここで、図9(B)に示すように、遊技球が特定排出部171によって通路部180を介して非特定転動部190に落下する場合には、通路部180から特別排出部191の上流端に遊技球が排出されるため、遊技球は、特別排出部191を転動して排出領域199から排出される。そして、排出領域199から排出された遊技球が装飾部材161から排出される際には、遊技球が左右方向に往復動することなく、玉放出部167から装飾部材161のほぼ真下に排出されるため、普通可変入賞球装置58に入賞する確率が高くなる。
【0051】
一方、遊技球が側方排出部172によって特定転動部170の前面側から非特定転動部190に落下する場合には、非特定転動部190の振分面193上に落下する。振分面193上に落下した遊技球は、振分面193の前面側から落下することなく、振分部194によって特別排出部191あるいは非特定排出部192のいずれかに振り分けられる。特別排出部191に振り分けられた遊技球は、前述したように、排出領域199から排出された後に、左右方向に往復動することなく、装飾部材161のほぼ真下に排出されるため、普通可変入賞球装置58に入賞する確率が高くなる。このように、転動部において特定排出部171から排出されなかった遊技球も普通可変入賞球装置58への入賞率が高くなる可能性があるため、遊技者は、側方排出部から排出された遊技球に対しても入賞の期待を持つことができる。
【0052】
また、非特定排出部192に振り分けられた遊技球は、非特定排出部192を流下して転動面165に向けて落下することとなるが、上記したように、非特定排出部192から転動面165に向けて落下した遊技球は、転動面165を転動した後、玉放出部167から普通可変入賞球装置58に向けて排出されるが、この際、左右方向に寄ってしまうため、普通可変入賞球装置58への入賞の確率が低くなる。
【0053】
なお、図8で示した、遊技球が非特定転動部190の導入面195上に落下した場合において、遊技球が特別排出部191まで転動し、特別排出部191から転動面165に向けて落下することがあり、この場合も遊技球が左右方向に往復動することなく、玉放出部167から装飾部材161のほぼ真下に排出されるため、普通可変入賞球装置58に入賞する確率が高くなる。
【0054】
上記したように、特定転動部170は、跳ね上げ部205から跳ね上げられた遊技球を左右方向に往復動させることなく普通可変入賞球装置58に向けて排出する特定排出部171を有し、また、非特定転動部190は、跳ね上げ部205から跳ね上げられた遊技球を左右方向に往復動させた後に普通可変入賞球装置58に向けて排出する非特定排出部192を有している。このため、特定排出部171から排出された遊技球は、普通可変入賞球装置58に向けてほぼ真下に落下するため、入賞する可能性が高くなる。一方、非特定排出部192から排出された遊技球は、普通可変入賞球装置58に向けて排出される際に左右方向に寄ってしまうため、入賞の可能性が低くなる。このように、特定転動部170に排出された遊技球は、普通可変入賞球装置58への入賞率が高く、非特定転動部190に排出された遊技球は、普通可変入賞球装置58への入賞率が低くなるものである。
【0055】
上記したように、同じ誘導通路204を通過し、同じ跳ね上げ部205から跳ね上げられた遊技球であっても、特定転動部170へ誘導されるかあるいは非特定転動部190へ誘導されるかによって入賞口としての普通可変入賞球装置58への入賞率が異なるため、遊技者は、遊技球が特定転動部170あるいは非特定転動部190のいずれに誘導されるかに期待を持って遊技を楽しむことができ、遊技の興趣を向上させることができる。また、遊技球を転動部170,190の上方へ跳ね上げ、放出するという意外性のある遊技球の動きを提供でき、遊技者が遊技球の動きを楽しむことができる。
【0056】
なお、上記した実施形態においては、側方排出部172が特定排出部171の両側方に形成されているものを示したが、このようなものに限らず、図10に示すように、特定排出部171の片側の側方にのみ側方排出部172が形成されているものであってもよい。このように側方排出部172を形成することにより、特定転動部170上の2個の遊技球うち一方の遊技球は、特定排出部171によって通路部180を介して非特定転動部190に落下し、他方の遊技球は、側方排出部172によって特定転動部170の前面側から非特定転動部190の振分面193の上に落下することとなる。なお、図10においては、側方排出部172は、特定排出部171の左側方に形成されているが、右側方に形成されているものであってもよい。
【0057】
また、上記した実施形態においては、側方排出部172は、下方に湾曲した円弧状で、奥側から前面側に向けて下り傾斜すると共にその開口幅が徐々に広くなるように形成されたものを示したが、このようなものに限らず、図11に示すように、特定排出部171の片側の側方に位置する円形状の穴によって形成されるものであってもよい。この側方排出部172は、特定転動部170の底面に貫通して形成されると共に、非特定転動部190の振分面193の上方に位置している。このように側方排出部172を形成することにより、特定転動部170上の2個の遊技球うち一方の遊技球は、特定排出部171によって通路部180を介して非特定転動部190に落下し、他方の遊技球は、側方排出部172を通過して非特定転動部190の振分面193上に落下することとなる。なお、図11においては、側方排出部172は、特定排出部171の右側方に形成されているが、左側方に形成されているものであってもよい。また、図11においては、特定排出部171は、前面側から奥側に向けて下り傾斜して形成されるものを示しているが、このようなものに限らず、奥側から前面側に向けて下り傾斜して形成されるものであってもよい。
【0058】
また、上記した実施形態においては、特定転動部170の特定排出部171は、特別排出部191の上方と対応する位置に形成され、垂直状に形成された通路部180と連通するものを示したが、このようなものに限らず、特定排出部171が特別排出部191の上方、即ち、普通可変入賞球装置58の上方と対応する位置に形成されていないものであってもよい。このとき、通路部180は、垂直状に形成されず、特定排出部171と特別排出部191とを連通させるため、傾斜して形成されることとなる。
【0059】
以上、実施形態にかかる弾球遊技機1について詳細に説明してきたが、本実施形態においては、遊技領域41に設けられ識別情報の可変表示を行って表示結果を導出表示する可変表示装置44と、前記可変表示装置44の表示部の外周部分を装飾する装飾部材161を備えた弾球遊技機1において、前記装飾部材161の下方の遊技領域41には、遊技球が入賞可能な入賞口としての普通可変入賞球装置58が備えられ、前記装飾部材161は、遊技領域41を流下する遊技球を受け入れ前記装飾部材161内で下方に誘導し、排出する誘導通路204と、前記誘導通路204を通過した遊技球が転動する転動部と、が形成され、該誘導通路204から排出された遊技球を前記転動部の上方に向けて跳ね上げ、放出するための傾斜206が形成された跳ね上げ部205と、を備え、前記転動部は、前記跳ね上げ部205から放出された遊技球を左右方向に往復動させることなく前記入賞口としての普通可変入賞球装置58に向けて排出する通路によって構成される特定排出部171を有する特定転動部170と、前記跳ね上げ部205から放出された遊技球を左右方向に往復動させた後に前記入賞口としての普通可変入賞球装置58に向けて排出する前記特定排出部171の通路よりも通路幅の広い通路によって構成される非特定排出部192を有する非特定転動部190と、を含むことにより、跳ね上げ部205により特定転動部170へ誘導されて特定排出部171から排出された遊技球は、入賞口としての普通可変入賞球装置58に向けて排出される際に往復動することなく、入賞口としての普通可変入賞球装置58に向けてほぼ真下に落下するため、入賞の可能性が高くなる。一方、跳ね上げ部205により非特定転動部190へ誘導されて非特定排出部192から排出された遊技球は、左右方向に往復動するため、入賞口としての普通可変入賞球装置58に向けて排出される際に左右方向に寄ってしまうため入賞の可能性が低くなる。このように、同じ誘導通路204を通過し、同じ跳ね上げ部205から跳ね上げられた遊技球であっても、特定転動部170へ誘導されるかあるいは非特定転動部190へ誘導されるかによって入賞口としての普通可変入賞球装置58への入賞率が異なるため、遊技者は、遊技球が特定転動部170あるいは非特定転動部190のいずれに誘導されるかに期待を持って遊技を楽しむことができ、遊技の興趣を向上させることができる。また、遊技球を転動部170,190の上方へ跳ね上げ、放出するという意外性のある遊技球の動きを提供でき、遊技者が遊技球の動きを楽しむことができる。
【0060】
また、本実施形態においては、前記跳ね上げ部205の所定箇所には、前記傾斜206から前記転動部170,190の上方に向けて放出されなかった遊技球を前記遊技領域41に向けて排出するための跳ね上げ排出部203を設けたことにより、跳ね上げ部205を移動する際の勢いが足らずに跳ね上げ部205から放出されなかった遊技球であっても、跳ね上げ部205に形成された跳ね上げ排出部203から排出されるため、跳ね上げ部205内で遊技球が止まってしまうことがない。このため、次に流下してくる遊技球の進行を妨げることがなく、跳ね上げ部205内での球詰まりを防止することができる。また、跳ね上げ排出部203から排出される遊技球は、入賞口としての普通可変入賞球装置58が備えられた遊技領域41に向けて排出されるものであるため、入賞口としての普通可変入賞球装置58への入賞の期待を持つことができる。
【0061】
また、本実施形態においては、前記跳ね上げ排出部は、弾球遊技機1前面側に向けて下り傾斜して形成された溝により構成されることを特徴とする。このように構成することにより、誘導通路204に溝部を設けるだけの簡単な構造で、誘導通路204での球詰まりを防止することができる弾球遊技機1を製造することができる。
【0062】
また、本実施形態においては、前記特定排出部171は、遊技球が1個のみ通過可能に形成され、前記特定転動部170は、前記特定排出部171に向けて下り傾斜する傾斜面と、前記特定排出部171の側方の少なくとも一方に位置し且つ前記特定排出部171以外の位置から前記特定転動部170上の遊技球を排出するための側方排出部172を設けたことにより、特定転動部170上の遊技球が特定排出部171に同時に2個流入しようとした場合であっても、少なくとも一方の遊技球は、側方排出部172によって特定排出部171以外の位置から特定転動部170外へ排出されるため、特定排出部171で球止まりが起こってしまうことがない。このため、球止まりを解消しようとする遊技者による殴打で弾球遊技機1が破損したり、遊技場の店員による球止まり解消の作業で弾球遊技機1の稼動ロスが生じたりすることがない。
【0063】
また、本実施形態においては、前記側方排出部172は、前記特定排出部171から排出される遊技球の方向と相対する方向へ遊技球を排出する形状に形成されていることにより、特定排出部171から排出される遊技球と同じ方向で側方排出部172から遊技球を排出する場合に比べて簡単な構造にすることができるため、弾球遊技機1の製造コストの削減を図ることができる。また、遊技者は、特定排出部171から排出される遊技球と側方排出部172から排出される遊技球を明確に視認することができる。
【0064】
更に、本実施形態においては、前記非特定転動部190は、前記特定転動部170の下方に配設され、前記非特定転動部190には、前記入賞口としての普通可変入賞球装置58の上方と対応する位置に遊技球の排出領域199が形成され且つ前記特定排出部171から排出された遊技球が流入する特別排出部191と、前記非特定排出部192と、が備えられ、前記非特定排出部192は、前記特別排出部191の側方に位置し且つ前記特別排出部191以外の位置から前記非特定転動部190上の遊技球を排出する排出部として形成され、前記非特定転動部190の上面であって前記特別排出部191と前記非特定排出部192との間には、前記側方排出部172から排出された遊技球を前記特別排出部191あるいは前記非特定排出部192のいずれかに振り分ける振分部194が形成されていることにより、入賞口としての普通可変入賞球装置58の上方と対応する位置に形成される特別排出部191を転動する遊技球は、入賞口としての普通可変入賞球装置58への入賞率が高くなり、入賞口としての普通可変入賞球装置58の上方と対応しない位置に形成される非特定排出部192を転動する遊技球は、入賞口としての普通可変入賞球装置58への入賞率が低くなる。そして、特別排出部191へ遊技球を誘導する特定排出部171から排出されることなく側方排出部172から排出された遊技球であっても、非特定転動部190上に落下した後に振分部194によって特別排出部191へ振り分けられる可能性がある。このため、特定転動部170において特定排出部171から排出されなかった遊技球も入賞口としての普通可変入賞球装置58への入賞率が高くなる可能性があり、遊技者は、側方排出部172から排出された遊技球に対しても入賞の期待を持つことができ、遊技の興趣を向上させることができる。
【0065】
なお、上記したように、側方排出部172は、特定転動部170の表面に形成された溝部により構成されているが、これにより、特定転動部170の表面に溝部を設けるだけの簡単な構造で、特定排出部171での球止まりを防止することができる遊技機を製造することができる。
【0066】
また、上記したように、装飾部材161には、装飾部材161に受け入れられた遊技球を転動させると共に複数の経路に振り分ける特定転動部170及び非特定転動部190が形成され、誘導通路204は、誘導通路204を通過する遊技球を特定転動部170あるいは非特定転動部190に向けて誘導し得る形状に形成されているため、誘導通路204を流下する遊技球を特定転動部170あるいは非特定転動部190上で複数の経路に誘導することができるため、遊技球に多彩な動きをさせることができ、遊技客が遊技球の動きを楽しむことができる。
【0067】
また、装飾部材161に、跳ね上げ排出部203から排出された遊技球を左右方向に往復動させた後に普通可変入賞球装置58に向けて排出する第1経路と、跳ね上げ部205から跳ね上げられた遊技球を往復動させることなくあるいは第1経路における往復動よりも小さい振幅で往復動させた後に普通可変入賞球装置58に向けて排出する第2経路と、を形成してもよい。こうすることにより、第1経路から排出される遊技球は、普通可変入賞球装置58に向けて排出される際に左右方向に大きく寄ってしまうため入賞の可能性が低くなる。一方、第2経路から排出される遊技球は、往復動しないかあるいは、往復動してもその振幅が小さいため、入賞口としての普通可変入賞球装置58に向けて排出される際に左右方向に大きく寄ってしまうことがないため入賞の可能性が高くなる。このように、遊技球がいずれの経路をたどるかによって普通可変入賞球装置58への入賞率を変化させることができるため、遊技の興趣を向上することができる。なお、ここで、第1経路は、転動面165及び玉放出部167により構成され、第2経路は、特定転動部170,通路部180,非特定転動部190,転動面165,玉放出部167あるいは、非特定転動部190,転動面165,玉放出部167により構成されるものである。
【0068】
また、上記したように、入賞口は、可変表示装置44で可変表示を開始させる条件の成立契機となる始動入賞口としての普通可変入賞球装置58であるため、遊技球がどのような経路をたどるかが普通可変入賞球装置58への遊技球の入賞の確率を左右し、ひいては、可変表示装置44で可変表示が行われるか否かに影響するため、遊技者をより惹き付けることができ、遊技の興趣を向上することができる。
【0069】
また、誘導通路204から排出される遊技球の普通可変入賞球装置58への入賞率が、特定転動部170から排出される遊技球よりも非特定転動部190から排出される遊技球の方が高く、非特定転動部190から排出される遊技球よりも跳ね上げ排出部203から排出される遊技球の方が高くなるように、それぞれ特定転動部170及び非特定転動部190及び跳ね上げ排出部203を形成するものであってもよい。このようにすることにより、普通可変入賞球装置58への入賞率に対し、更に変化を持たせることができ、遊技の興趣を向上することができる。
【0070】
【発明の効果】
以上、説明したところから明らかなように、請求項1の発明においては、同じ誘導通路を通過し、同じ跳ね上げ部から跳ね上げられた遊技球であっても、特定転動部へ誘導されるかあるいは非特定転動部へ誘導されるかによって入賞口への入賞率が異なるため、遊技者は、遊技球が特定転動部あるいは非特定転動部のいずれに誘導されるかに期待を持って遊技を楽しむことができ、遊技の興趣を向上させることができる。また、遊技球を転動部の上方へ跳ね上げ、放出するという意外性のある遊技球の動きを提供でき、遊技者が遊技球の動きを楽しむことができる。
【0071】
また、請求項2の発明においては、跳ね上げ部を移動する際の勢いが足らずに跳ね上げ部から放出されなかった遊技球であっても、跳ね上げ部に形成された排出部から排出されるため、跳ね上げ部内で遊技球が止まってしまうことがない。このため、次に流下してくる遊技球の進行を妨げることがなく、跳ね上げ部内での球詰まりを防止することができる。また、排出部から排出される遊技球は、入賞口が備えられた遊技領域に向けて排出されるものであるため、入賞口への入賞の期待を持つことができる。
【0072】
また、請求項3の発明においては、誘導通路に溝部を設けるだけの簡単な構造で、誘導通路での球詰まりを防止することができる遊技機を製造することができる。
【0073】
また、請求項4の発明においては、転動部上の遊技球が特定排出部に同時に2個流入しようとした場合であっても、少なくとも一方の遊技球は、側方排出部によって特定排出部以外の位置から転動部外へ排出されるため、特定排出部で球止まりが起こってしまうことがない。このため、球止まりを解消しようとする遊技者による殴打で遊技機が破損したり、遊技場の店員による球止まり解消の作業で遊技機の稼動ロスが生じたりすることがない。
【0074】
また、請求項5の発明においては、特定排出部から排出される遊技球と同じ方向で側方排出部から遊技球を排出する場合に比べて簡単な構造にすることができるため、遊技機の製造コストの削減を図ることができる。また、遊技者は、特定排出部から排出される遊技球と側方排出部から排出される遊技球を明確に視認することができる。
【0075】
更に、請求項6の発明においては、特定転動部において特定排出部から排出されなかった遊技球も入賞口への入賞率が高くなる可能性があり、遊技者は、側方排出部から排出された遊技球に対しても入賞の期待を持つことができ、遊技の興趣を向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態における弾球遊技機を示す正面図である。
【図2】遊技盤の表面に設けられる各種構成部材を示す正面図である。
【図3】弾球遊技機の裏面に設けられる各基板を示す説明図である。
【図4】機構板を示す背面図である。
【図5】装飾部材の斜視図である。
【図6】特定転動部及び非特定転動部の正面図及び平面図である。
【図7】跳ね上げ排出部から排出される遊技球の動きを示す斜視図である。
【図8】非特定転動部における遊技球の動きを示す斜視図である。
【図9】特定転動部及び非特定転動部における遊技球の動きを示す斜視図である。
【図10】他の実施形態に係る側方排出部が施された特定転動部の平面図である。
【図11】他の実施形態に係る側方排出部が施された特定転動部の平面図である。
【符号の説明】
1 弾球遊技機(遊技機)
41 遊技領域
44 可変表示装置
58 普通可変入賞球装置
161 装飾部材
170 特定転動部
171 特定排出部
172 側方排出部
190 非特定転動部
191 特別排出部
192 非特定排出部
203 跳ね上げ排出部
204 誘導通路
205 跳ね上げ部
Claims (6)
- 遊技領域に設けられ識別情報の可変表示を行って表示結果を導出表示する可変表示装置と、前記可変表示装置の表示部の外周部分を装飾する装飾部材を備えた遊技機において、
前記装飾部材の下方の遊技領域には、遊技球が入賞可能な入賞口が備えられ、前記装飾部材は、遊技領域を流下する遊技球を受け入れ前記装飾部材内で下方に誘導し、排出する誘導通路と、前記誘導通路を通過した遊技球が転動する転動部と、が形成され、
該誘導通路から排出された遊技球を前記転動部の上方に向けて跳ね上げ、放出するための傾斜が形成された跳ね上げ部と、を備え、
前記転動部は、前記跳ね上げ部から放出された遊技球を左右方向に往復動させることなく前記入賞口に向けて排出する通路によって構成される特定排出部を有する特定転動部と、前記跳ね上げ部から放出された遊技球を左右方向に往復動させた後に前記入賞口に向けて排出する前記特定排出部の通路よりも通路幅の広い通路によって構成される非特定排出部を有する非特定転動部と、を含むことを特徴とする遊技機。 - 前記跳ね上げ部の所定箇所には、前記傾斜から前記転動部の上方に向けて放出されなかった遊技球を前記遊技領域に向けて排出するための跳ね上げ排出部を設けたことを特徴とする請求項1記載の遊技機。
- 前記跳ね上げ排出部は、遊技機前面側に向けて下り傾斜して形成された溝により構成されることを特徴とする請求項2記載の遊技機。
- 前記特定排出部は、遊技球が1個のみ通過可能に形成され、前記特定転動部は、前記特定排出部に向けて下り傾斜する傾斜面と、前記特定排出部の側方の少なくとも一方に位置し且つ前記特定排出部以外の位置から前記特定転動部上の遊技球を排出するための側方排出部を設けたことを特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれかに記載の遊技機。
- 前記側方排出部は、前記特定排出部から排出される遊技球の方向と相対する方向へ遊技球を排出する形状に形成されていることを特徴とする請求項4記載の遊技機。
- 前記非特定転動部は、前記特定転動部の下方に配設され、前記非特定転動部には、前記入賞口の上方と対応する位置に遊技球の排出領域が形成され且つ前記特定排出部から排出された遊技球が流入する特別排出部と、前記非特定排出部と、が備えられ、
前記非特定排出部は、前記特別排出部の側方に位置し且つ前記特別排出部以外の位置から前記非特定転動部上の遊技球を排出する排出部として形成され、
前記非特定転動部の上面であって前記特別排出部と前記非特定排出部との間には、前記側方排出部から排出された遊技球を前記特別排出部あるいは前記非特定排出部のいずれかに振り分ける振分部が形成されていることを特徴とする請求項4又は請求項5記載の遊技機。
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