JP2003284827A - 弾球遊技機 - Google Patents

弾球遊技機

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JP2003284827A JP2002109888A JP2002109888A JP2003284827A JP 2003284827 A JP2003284827 A JP 2003284827A JP 2002109888 A JP2002109888 A JP 2002109888A JP 2002109888 A JP2002109888 A JP 2002109888A JP 2003284827 A JP2003284827 A JP 2003284827A
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公一 池ノ谷
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 遊技球が所定の入賞口へ入賞する期待感を高
めて、遊技の面白さを向上させる。 【解決手段】 画像表示装置の画面周辺部を画面枠部材
14で囲む。画面枠部材14は、遊技盤の後方へ向かっ
て設けた凹室17と、該凹室17内に取り込んだ遊技球
を所定の入賞口(例えば始動入賞口)へ向かって流下さ
せるための球誘導樋(落下球誘導樋27)とを有する。
凹室17は、遊技部から流入してきた遊技球を一旦受け
止めて、遊技部へ再度流下させるためのステージ部19
a〜19cを有する。ステージ部19a〜19cの前後
方向のほぼ中央に、球誘導樋(落下球誘導樋27)に連
通する球取入口(落とし穴24)を設ける。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、遊技盤の表面に設
けた遊技部内に遊技球を弾発し、遊技球が複数の入賞口
のうちのいずれかに入賞すると遊技者に所定の利益を付
与する弾球遊技機に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の弾球遊技機の代表例であるパチン
コ機は、遊技盤の表面に形成された遊技部内に、複数の
図柄を変動表示するための図柄表示装置(例えば液晶表
示装置等からなる画像表示装置)と、この図柄表示装置
の画面外周部を囲む画面枠部材とを備えている。このよ
うなパチンコ機では、遊技者が発射ハンドルを操作して
遊技球を遊技部内に弾発し、この遊技球が遊技部内を流
下する過程でいずれかの入賞口へ入賞すると、所定数の
賞球を払い出したり、より多くの賞球を獲得可能な特別
遊技へ移行することができるようになっている。
【0003】特別遊技へ移行するためには、図柄表示装
置において図柄の変動表示を開始させ、さらに図柄の変
動表示が停止した際の表示態様が所定の賞態様を構成す
る必要がある。また、図柄の変動表示は、遊技部内に設
けた始動入賞口へ遊技球が入賞することを条件として開
始される。このため、遊技者は、始動入賞口の位置へ遊
技球が流下するように発射ハンドルを操作して遊技球の
発射勢を調整しながら遊技を行っている。一般的に、始
動入賞口は画面枠部材の下方に設けられており、始動入
賞口の位置へ遊技球を流下させるためには、画面枠部材
の外周部に沿って遊技球を流下させなければならない。
【0004】また、画面枠部材は、遊技盤の後方へ向か
って設けた凹室を備えており、この凹室には、遊技部か
ら流入してきた遊技球を一旦受け止めて、遊技部へ再度
流下させるためのステージ部が設けられている。また、
画面枠部材には、遊技部内を流下する遊技球を凹室内に
取り込むためのいわゆるワープルートが設けられてい
る。さらに、ステージ部には、ステージ部上を転動する
遊技球を取り込むための球取入口が設けられており、こ
の球取入口に取り込まれた遊技球は、球誘導樋を経て始
動入賞口へ向かって流下する。したがって、遊技球が凹
室内へ流入してステージ部上を転動することによって
も、遊技球が球取入口に取り込まれ、球誘導樋を経て始
動入賞口へ入賞する可能性が生じる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】上述した構成からなる
従来のパチンコ機では、始動入賞口へより多くの遊技球
を入賞させることにより特別遊技への移行可能性が高ま
り、遊技者はより多くの利益を得ることができる。この
ため、遊技者は、発射ハンドルを操作して遊技球の発射
勢を調整し、始動入賞口へ遊技球が入賞することを望み
ながら遊技を行っている。特に、凹室内へ取り込まれス
テージ上を転動する遊技球は、球取入口へ落下し、球誘
導樋を経て始動口付近へ流下する可能性が高いため、遊
技者はこの遊技球の動きに注目している。
【0006】しかしながら、従来のパチンコ機では、遊
技球を球誘導樋へ取り込むための球取入口がステージ部
の後方側に設けられており、ステージ部の前方、すなわ
ち画面枠部材の前方から画面枠部材を飛び越えて凹室内
へ取り込まれた遊技球が球取入口へまで達することはま
れであった。このため、いわゆるワープルートを介して
ステージ部の後方側へ取り込まれた遊技球のみが球取入
口へ落下し、球誘導樋を経て始動入賞口付近へ流下する
ことができた。したがって、遊技球が始動入賞口へ入賞
する期待感を高めるために、球取入口および球誘導樋と
いう機構を設けたにもかかわらず、この機構を有効に機
能させることができないという問題があった。
【0007】本発明は、上述した事情に鑑み提案された
もので、遊技球が所定の入賞口へ入賞する期待感を高め
て、遊技の面白さを向上させることが可能な弾球遊技機
を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明に係る弾球遊技機
は、上述した目的を達成するため、以下の特徴点を備え
ている。
【0009】すなわち、本発明に係る弾球遊技機は、遊
技盤の表面に設けた遊技部内に遊技球を弾発し、該遊技
球が複数の入賞口のうちのいずれかに入賞すると遊技者
に所定の利益を付与する弾球遊技機において、前記遊技
部の略中央部に画像を表示するための画像表示装置を配
設するとともに、前記画像表示装置の画面周辺部を画面
枠部材で囲み、前記画面枠部材は、前記遊技盤の前方位
置に設けた枠部と、前記遊技盤の後方位置に設けた凹室
と、該凹室内に取り込んだ遊技球を前記複数の入賞口の
うちの所定の入賞口へ向かって流下させるための球誘導
樋とを有し、前記凹室は、前記遊技部から流入してきた
遊技球を一旦受け止めて、前記遊技部へ再度流下させる
ためのステージ部を有し、前記ステージ部の前後方向の
ほぼ中央に、前記球誘導樋に連通する球取入口を設けた
ことを特徴とするものである。
【0010】ここで、前記ステージ部は、主として前記
ステージ部の前方から遊技球が流入する第1の段部と、
該第1の段部の後方側であって該第1の段部より高い位
置に設けられ、主として前記ステージ部の側方から遊技
球が流入する第2の段部とを有し、前記球取入口は、前
記第1の段部に設けることが好ましい。
【0011】また、前記ステージ部の左右両側部に、遊
技球を前記第2の段部へ導くための案内部材を設けるこ
とが好ましい。
【0012】また、前記球誘導樋は、透光性を有する部
材からなり、前記球誘導樋の外部に、前記球誘導樋内を
透過照明するための照明部材を配設することが好まし
い。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、図面に基づいて、本発明に
係る弾球遊技機の実施形態を説明する。なお、以下の説
明では、代表的な弾球遊技機としてパチンコ機を例にと
って説明を行う。図1は、本発明の実施形態に係るパチ
ンコ機に用いる遊技盤の正面図である。また、図2、図
3は、本発明の実施形態に係るパチンコ機に用いる遊技
盤に取り付ける画面枠部材を示すもので、図2は、画面
枠部材の斜視図、図3は、画面枠部材の正面図である。
【0014】<パチンコ機>本発明の実施形態に係るパ
チンコ機は、図示しないが、筐体の前面に開閉可能な前
面枠を取り付け、前面枠の上半部に設けた透明窓内に位
置するように遊技盤が配設されいる。また、前面枠の前
面には、透明窓の下方に位置するようにして遊技球を貯
留するための上皿および下皿を上下に並べて設け、下皿
の右側には遊技球を発射する発射装置を操作するための
操作ハンドルが設けられている。
【0015】図1に示すように、遊技盤1の表面には、
一対のガイドレール2で囲まれた略円形の遊技部3を備
えており、遊技部3内には、複数の障害釘4や風車5等
の障害部材を配設するとともに、複数の特別図柄画像や
演出画像を変動表示するための画像表示装置6と、普通
図柄を変動表示するための普通図柄表示装置7と、複数
の入賞口と、いずれの入賞口にも入賞しなかった遊技球
を遊技部3内から排出するためのアウト口8とを備えて
いる。
【0016】<入賞口>入賞口は、その機能によって複
数種類に区分されており、遊技球が入賞したことを条件
として所定数の賞球を排出するための一般入賞口9と、
遊技球が通過したことを条件として、普通図柄表示装置
7における普通図柄の変動表示を開始させるための普通
図柄始動口10と、遊技球を受け入れ易い状態と、遊技
球を受け入れ難い状態との間で切換可能な変動部材(以
下、普通電動役物13と称す)を有し、遊技球が入賞し
たことを条件として画像表示装置6における特別図柄画
像の変動表示を開始させるための始動入賞口11と、遊
技球を受け入れ易い状態と、遊技球を受け入れ難い状態
との間で切換可能となっており、画像表示装置6におけ
る特別図柄画像の停止表示態様が所定の賞態様を構成し
た場合に、所定時間および所定回数だけ遊技球を受け入
れ易い状態に切り換えられる大入賞口12とからなる。
【0017】<普通図柄始動口>普通図柄始動口10
は、始動入賞口11の左下方に設けられており、通過す
る遊技球を検出するようになっている。この普通図柄始
動口10の通過球は、4個まで記憶可能となっており、
この入賞記憶に基づいて、普通図柄表示装置7における
図柄の変動表示が行われる。
【0018】<始動入賞口>始動入賞口11の上部に
は、遊技球を受け入れ易い状態と、遊技球を受け入れ難
い状態との間で切換可能ないわゆるチューリップ状の普
通電動役物13が設けられている。この普通電動役物1
3は、通常の状態では遊技球を受け入れ難い状態となっ
ており、普通図柄表示装置7において「当たり」となっ
た場合に、所定時間(例えば、0.3秒間)だけ遊技球
を受け入れ易い状態に切り換えられる。
【0019】また、始動入賞口11への入賞球は、4個
まで記憶可能となっており、この入賞記憶に基づいて、
画像表示装置6における特別図柄の変動表示が行われ
る。
【0020】<画像表示装置>画像表示装置6は、遊技
部3のほぼ中央に設けられた液晶表示装置からなり、画
像で表現される複数の特別図柄画像を変動表示するとと
もに、遊技状態に対応したアニメーション表示を行うこ
とにより、遊技演出を行うことができるようになってい
る。
【0021】また、この画像表示装置6の画面周辺を取
り囲むように、画面枠部材14が設けられている。
【0022】画像表示装置6に表示される特別図柄画像
は、例えば「0」「1」「2」・・・「9」「10」
「11」等の数字からなり、停止表示された数字の組み
合わせが「7」「7」「7」等のように同一の数字の組
み合わせとなった場合を「大当たり」として、一般遊技
と比較して遊技者に有利な特別遊技を行うことができ
る。この特別遊技とは、例えば大入賞口12を、所定時
間および所定回数だけ遊技球を受け入れ易い状態に切り
換えて、一般遊技よりも多くの遊技球を入賞させること
により、多くの賞球を獲得することができるような遊技
である。
【0023】<普通図柄表示装置>普通図柄表示装置7
は、始動入賞口11の前方に配設された7セグメント表
示器からなり、普通図柄として「0」「1」「2」・・
・「7」「8」「9」等の数字を変動表示し、停止表示
された数字が「3」あるいは「7」となった場合を「当
たり」とする。そして、「当たり」が発生すると、始動
入賞口11に設けられた普通電動役物13を、所定時間
だけ遊技球を受け入れ易い状態に切り換えて、始動入賞
口11に遊技球を入賞させ易くする。
【0024】なお、普通図柄表示装置7は、上述した7
セグメント表示器により構成する他に、例えば画像表示
装置6の上方に設けられた緑色発光用の普通図柄表示L
EDと赤色発光用の普通図柄表示LEDにより構成する
ことができる。このような普通図柄表示装置7は、各色
の普通図柄表示LEDが交互に点滅するようになってお
り、これら普通図柄表示LEDの点滅期間が終了した時
点で緑色発光用の普通図柄表示LEDが点灯している場
合を「当たり」としている。
【0025】<画面枠部材>画面枠部材14は、図2、
図3に示すように、遊技盤1に取り付けるための取付基
板15と、取付基板15から遊技盤1の前方へ向かって
設けた枠部16と、取付基板15から遊技盤1の後方へ
向かって設けられた凹室17とからなる。取付基板15
は、その略中央部に画像表示装置6の画面が臨む開口を
備えており、開口から後方に向かって凹室17が設けら
れている。また、取付基板15の上部には、枠部16の
上方に位置するようにして突出部18が設けられてい
る。この突出部18により、枠部16の上面が左右に二
分されている。
【0026】また、取付基板15は、後述するステージ
19cに当接する当接部15aを有している。この当接
部15aには、その上面が前方ステージ19cの上面か
ら上方へ突出する突出壁15bが、当接部15aの左右
方向に対して略中央となるように形成されている。この
突出壁15bは、凹室17の前方から障害釘4(図1参
照)に弾かれた遊技球を、後述する落とし穴24へ導か
せるためのものである。つまり、障害釘4に衝突し、弾
かれた遊技球が前方ステージ19c上に載り、前方ステ
ージ19c上で転動しながら、突出壁15bに衝突し
て、落とし穴24へ落下するようになっている。
【0027】なお、当接部15aの突出壁15b以外の
部分は、その上面が前方ステージ19cの上面と同一面
となっている。この突出壁15b以外の部分では、障害
釘4に弾かれて前方ステージ19c上に載った遊技球
が、遊技部3内へ流下するようになっている。
【0028】凹室17の下面には、凹室17内に取り込
んだ遊技球を受け止めて、左右方向に遊技球を転動さ
せ、画面枠部材14の前方へ流下させるためのステージ
19a〜19cが設けられている。また、凹室17の左
右側面および上面は、透光性を有するプラスチックによ
り形成されており、内部に配設された装飾用LED(図
示せず)により凹室17内を透過照明するようになって
いる。
【0029】枠部16は、取付基板15に設けた開口の
上部および左右側方を囲んで遊技部3内に向かって前方
へ突出するように設けられている。この枠部16の左右
側部には、遊技部3内を流下する遊技球を取り込んで流
下位置を変更するための通路部材20が設けられてい
る。
【0030】通路部材20は、枠部16の左右側面にそ
れぞれ設けた遊技球取込口21からステージ19a〜1
9c上に遊技球を流下させるための筒状のワープルート
で、枠部16の左右方向に湾曲するとともに、凹室17
の前後方向にも湾曲している。また、通路部材20の下
端部には、凹室17の前面側に位置するように、遊技球
を後方ステージ19a上へ排出するための遊技球排出口
22が設けられている。また、通路部材20は透光性を
有するプラスチックにより形成されており、通路部材2
0内を通過する遊技球を視認できるようになっている。
【0031】凹室17内に設けられたステージ19a〜
19cは、前後方向に3段に区分されており、後方ステ
ージ19a、中間ステージ19b、前方ステージ19c
の順にその高さが低くなっている。また、各ステージ1
9a〜19cは、中央部と左右側部が高く、その中間部
が低くなった波形となっている。
【0032】中間ステージ19bの左右側部には、通路
部材20の遊技球排出口22から排出された遊技球を後
方ステージ19aへ導くための導入仕切板23が設けら
れている。また、中間ステージ19bの中央部には、遊
技球を取り込むための落とし穴24が設けられている。
すなわち、落とし穴24は、ステージ部19a〜19c
の左右方向および前後方向のほぼ中央に設けられてお
り、後方ステージ19aへ落下した遊技球のみではな
く、中間ステージ19bあるいは前方ステージ19cへ
落下した遊技球も取り込むことができるようになってい
る。
【0033】また、後方ステージ19aの中央部には、
中間ステージ19bに形成された落とし穴24へ向かっ
て遊技球を導くための第1の誘導溝25が設けられてい
る。この第1の誘導溝25は、後方ステージ19a上を
左右に転動している遊技球を落とし穴24へ導くよう
に、落とし穴24へ向かって下り勾配となっている。ま
た、中間ステージ19bの左右側部と前方ステージ19
aとの間には、中間ステージ19bと前方ステージ19
aとを仕切るための中間仕切板26が設けられている。
【0034】前方ステージ19cの中央部には、中間ス
テージ19bに形成された落とし穴24へ向かって遊技
球を導くための第2の誘導溝19dが設けられている。
この第2の誘導溝19dは、図5(a)、(b)に示す
ように、取付基板15の突出壁15bに衝突した遊技球
を落とし穴24へ導くように、落とし穴24へ向かって
下り勾配となっている。第2の誘導溝19dの下り勾配
は、第1の誘導溝25の下り勾配よりも緩やかとなって
いる。なお、図5(a)は、画面枠部材14を略中央で
縦断面とした縦断面図であり、図5(b)は、その要部
を拡大した縦断面図である。
【0035】さらに、中間ステージ19bおよび前方ス
テージ19aの中央部下側には、落とし穴24へ落下し
た遊技球を遊技盤1の表面へ導くための落下球誘導樋2
7が設けられている。この落下球誘導樋27は、取付基
板15の前面に開口した落下球排出口28と落とし穴2
4とを連通するためのものである。落下球誘導樋27
は、左右方向に幅広となっており、その下面の左右方向
のほぼ中央には、落下球を始動入賞口11の上方へ導く
ための第3の誘導溝29が設けられている。この第3の
誘導溝29は、落とし穴24から落下球誘導樋27へ落
下してきた遊技球を始動入賞口11の上方へ導くよう
に、落下球排出口28へ向かって下り勾配となってい
る。
【0036】上述した凹室17には、凹室17の前方か
ら遊技球が障害釘4に弾かれ飛び込むとともに、通路部
材20によりステージ19a〜19c上へ遊技球が取り
込まれるようになっている。ここで、後方ステージ19
aは、主として凹室17の側方から流入した遊技球を受
け止めるための段部であり、中間ステージ19bおよび
前方ステージ19cは、主として凹室17の前方から障
害釘4に弾かれて流入した遊技球を受け止めるための段
部である。
【0037】すなわち、遊技盤1の表面から凹室17内
へ飛び込んだ遊技球は、前後3段のいずれかのステージ
19a〜19c上へ落下し、ステージ19a〜19c上
を左右に転動しながら再び遊技部3内へ流下する。この
際、後方ステージ19a上へ落下した遊技球は、左右へ
転動しながら中間ステージ19bへ流下するか、あるい
は第1の誘導溝25により中間ステージ19bの落とし
穴24へ導かれる。また、中間ステージ19b上へ落下
した遊技球は、左右へ転動しながら前方ステージ19a
へ流下するか、あるいは落とし穴24へ落下する。ま
た、前方ステージ19aへ落下した遊技球は、左右へ転
動しながら遊技部3内へ流下するか、あるいは落とし穴
24へ落下する。落とし穴24へ落下した遊技球は、落
下球誘導樋27内へ導かれ、落下球排出口28を経て遊
技部3内へ導かれる。この際、第3の誘導溝29により
始動入賞口11の上方へ導かれる可能性が高くなる。
【0038】また、通路部材20によりステージ19a
〜19c上へ取り込まれた遊技球は、導入仕切板23に
より後方ステージ19a上へ導かれ、中間ステージ19
bおよび前方ステージ19aを経て、あるいは落とし穴
24から落下球誘導樋27を経て遊技部3内へ流下す
る。
【0039】なお、画面枠部材14は、図4に示すよう
に、複数のパーツにより構成されており、大別して、取
付基板枠41、球通路部材枠42、凹室枠43、ステー
ジ部枠44、落下球誘導樋枠45、背面枠46、および
突出部枠47からなり、これらのパーツを組み合わせる
ことにより、取付基板15、枠部16、および凹室17
等が形成される。
【0040】<落下球誘導樋>落下球誘導樋27の後方
側面は、透光性を有するプラスチックにより形成されて
いる。また、画面枠部材14の内部には、落下球誘導樋
27の後方側に位置するようにして、落下球誘導樋27
内を透過照明するための装飾用LED30が配設されて
いる。なお、落下球誘導樋27の全体を、透光性を有す
るプラスチックにより形成して、画面枠部材14に配設
した他の装飾用LED(図示せず)により、落下球誘導
樋27内を透過照明するようにしてもよい。
【0041】<パチンコ機における遊技>次に、上記パ
チンコ機における遊技を説明する。上述したパチンコ機
では、発射装置(図示せず)により遊技部3内に発射さ
れた遊技球が、一般入賞口9等に入賞すると、所定数
(例えば10個)の賞球を払い出す。
【0042】また、普通図柄始動入賞口10を遊技球が
通過したことを条件として、普通図柄表示装置7におけ
る普通図柄の変動表示を開始させる。そして、乱数を用
いた抽選により、普通図柄表示装置7における普通図柄
の停止表示態様を決定し、この決定に基づいて普通図柄
の変動表示を停止させる。ここで、普通図柄表示装置7
における普通図柄の停止表示態様が、「当たり」となる
と、始動入賞口11に設けられた普通電動役物13を所
定時間(例えば、0.3秒間)だけ遊技球を受け入れ易
い状態に切り換える。
【0043】また、始動入賞口11に遊技球が入賞した
ことを条件として、画像表示装置6における特別図柄画
像の変動表示を開始させる。そして、乱数を用いた抽選
により、画像表示装置6における特別図柄画像の停止表
示態様を決定し、この決定に基づいて特別図柄画像の変
動表示を停止させる。ここで、画像表示装置6における
特別図柄画像の停止表示態様が「大当たり」となると、
大入賞口12を所定時間(例えば30秒)あるいは所定
個数(例えば10個)の入賞球を受け入れるまで開放す
る。また、大入賞口12内には継続入賞口(図示せず)
が設けられており、大入賞口12内に入賞した遊技球が
継続入賞口にも入賞すると、上述した大入賞口12の開
放動作が、所定回数(例えば16回)に達するまで繰り
返される。
【0044】<他の実施形態>上述した実施形態では、
代表的な弾球遊技機としてパチンコ機を例にとって説明
を行ったが、本発明に係る弾球遊技機は、遊技球を弾発
して遊技を行う遊技機であればどのような遊技機にも適
用することができ、例えばアレンジボール遊技機に適用
することができる。
【0045】
【発明の効果】本発明に係る弾球遊技機は、上述した構
成を備えているため、以下に説明する効果を奏すること
ができる。すなわち、本発明に係る弾球遊技機によれ
ば、遊技部から流入してきた遊技球を一旦受け止めて、
遊技部へ再度流下させるためのステージ部の前後方向の
ほぼ中央に、球誘導樋に連通する球取入口を設け、この
球取入口から球誘導樋に入った遊技球を所定の入賞口へ
向かって流下させることにより、遊技球が所定の入賞口
へ入賞する期待感を高めて、遊技の面白さを向上させる
ことができる。
【0046】特に、球誘導樋へ入った遊技球を、特別遊
技への移行に関連する始動入賞口付近へ導くことで、球
取入口および球誘導樋という機構を設けて、遊技球が始
動入賞口へ入賞する期待感を高めるという効果を最大限
に発揮することができる。
【0047】また、ステージ部を前後2段に分割すると
ともに、後段である第2の後部よりも低い位置にある第
1の段部に球取入口を設けることにより、ステージ部の
側方から流入してステージ部の後段へ導かれた遊技球の
みならず、ステージ部の前方から流入してきた遊技球が
球取入口へ取り込まれる可能性が増加し、遊技者の期待
感をさらに高めることができる。
【0048】また、ステージ部の左右両側部に、遊技球
を後段である第2の段部へ導くための案内部材を設ける
ことにより、ステージ部の左右両側部へ落下した遊技球
は必ず後段である第2の段部を経て第1の段部へ導かれ
る。このため、ステージ部へ取り込んだ遊技球が再度遊
技部内へ落下する過程において、遊技球がステージ部上
に滞留する時間が長くなり、遊技者の興味をステージ上
の遊技球へ引き付けて、遊技の面白さを高めることがで
きる。さらに、球取入口は第1の段部に設けられてお
り、ステージ部上へ取り込んだ遊技球は必ず第1の段部
を通過するため、この遊技球が球取入口へ取り込まれる
可能性がさらに増加し、遊技者の期待感をさらに高める
ことができる。
【0049】また、透光性を有する部材により球誘導樋
を形成するとともに、球誘導樋内を透過照明するための
照明部材を配設することにより、球誘導樋内に遊技球が
取り込まれた際に、この遊技球を確実に視認することが
できる。このため、球誘導樋を経て所定の入賞口へ向か
って流下する遊技球に遊技者の関心を引き付けることが
でき、遊技者の期待感をさらに高めることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態に係るパチンコ機に用いる遊
技盤の正面図
【図2】画面枠部材の斜視図
【図3】画面枠部材の正面図
【図4】画面枠部材の分解斜視図
【図5】画面枠部材の縦断面図(a)および要部を拡大
した縦断面図(b)
【符号の説明】
1 遊技盤 2 ガイドレール 3 遊技部 4 障害釘 5 風車 6 画像表示装置 7 普通図柄表示装置 8 アウト口 9 一般入賞口 10 普通図柄始動入賞口 11 始動入賞口 12 大入賞口 13 普通電動役物 14 画面枠部材 15 取付基板 16 枠部 17 凹室 18 突出部 19a 後方ステージ 19b 中間ステージ 19c 前方ステージ 19d 第2の誘導溝 20 通路部材 21 遊技球取込口 22 遊技球排出口 23 導入仕切板 24 落とし穴 25 第1の誘導溝 26 中間仕切板 27 落下球誘導樋 28 落下球排出口 29 第3の誘導溝 30 装飾用LED 41 取付基板枠 42 球通路部材枠 43 凹室枠 44 ステージ部枠 45 落下球誘導樋枠 46 背面枠 47 突出部枠 48 突起部材

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 遊技盤の表面に設けた遊技部内に遊技球
    を弾発し、該遊技球が複数の入賞口のうちのいずれかに
    入賞すると遊技者に所定の利益を付与する弾球遊技機に
    おいて、 前記遊技部の略中央部に画像を表示するための画像表示
    装置を配設するとともに、前記画像表示装置の画面周辺
    部を画面枠部材で囲み、 前記画面枠部材は、前記遊技盤の前方位置に設けた枠部
    と、前記遊技盤の後方位置に設けた凹室と、該凹室内に
    取り込んだ遊技球を前記複数の入賞口のうちの所定の入
    賞口へ向かって流下させるための球誘導樋とを有し、 前記凹室は、前記遊技部から流入してきた遊技球を一旦
    受け止めて、前記遊技部へ再度流下させるためのステー
    ジ部を有し、 前記ステージ部の前後方向のほぼ中央に、前記球誘導樋
    に連通する球取入口を設けたことを特徴とする弾球遊技
    機。
  2. 【請求項2】 前記ステージ部は、主として前記ステー
    ジ部の前方から遊技球が流入する第1の段部と、該第1
    の段部の後方側であって該第1の段部より高い位置に設
    けられ、主として前記ステージ部の側方から遊技球が流
    入する第2の段部とを有し、 前記球取入口は、前記第1の段部に設けたことを特徴と
    する請求項1記載の弾球遊技機。
  3. 【請求項3】 前記ステージ部の左右両側部に、遊技球
    を前記第2の段部へ導くための案内部材を設けたことを
    特徴とする請求項2記載の弾球遊技機。
  4. 【請求項4】 前記球誘導樋は、透光性を有する部材か
    らなり、 前記球誘導樋の外部に、前記球誘導樋内を透過照明する
    ための照明部材を配設したことを特徴とする請求項1〜
    3のうちのいずれか1項記載の弾球遊技機。
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