JP2003180991A - 弾球遊技機 - Google Patents

弾球遊技機

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JP2003180991A
JP2003180991A JP2001390092A JP2001390092A JP2003180991A JP 2003180991 A JP2003180991 A JP 2003180991A JP 2001390092 A JP2001390092 A JP 2001390092A JP 2001390092 A JP2001390092 A JP 2001390092A JP 2003180991 A JP2003180991 A JP 2003180991A
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Japan
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game
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rolling
game ball
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JP2001390092A
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English (en)
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Shohachi Ugawa
詔八 鵜川
Toshiyuki Shudo
敏幸 周藤
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Sankyo Co Ltd
Original Assignee
Sankyo Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 大型の可動演出装置を設けることで視覚的な
インパクトを強め、且つ遊技領域での遊技球の転動態様
に制約を生じさせることのない弾球遊技機を提供する。 【構成】 特別図柄表示装置9の側方に設けられ、電気
的駆動源により駆動されて演出動作が可能な可動部3
4,35を有する可動部材40と、可動部材40と誘導
レール7との間に遊技球が通過可能に設けられた誘導通
路39と、を備え、誘導通路39の可動部34,35が
駆動されて最も狭小となる部位における通路幅cを遊技
球の直径の2倍未満の寸法で形成した。これにより、遊
技領域8での遊技球の転動態様に制約を生じさせること
なく、大型の可変表示装置となる特別図柄表示装置9の
近傍に視覚的なインパクトを強める大型の可動演出装置
となる可動部材40を設けることができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、弾球遊技機前面に
臨んで形成され打ち込まれた遊技球が流下する遊技領域
と、該遊技領域を区画形成する区画形成部材と、識別情
報を表示領域に可変表示可能な可変表示装置と、を備え
た弾球遊技機に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、一般に、可変表示装置を備えた弾
球遊技機は、可変表示装置で図柄(識別情報)を可変表
示(これを変動ともいう)し、その表示結果が予め定め
た大当り図柄となったことを条件に、特定遊技状態を発
生するようになっていた。また、このような弾球遊技機
には、可変表示装置の表示領域の上方に、電気的駆動源
(例えば、モータやソレノイド等)により駆動されて演
出動作が可能な可動演出装置を設け、視覚的な興趣を向
上するものが提案されていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、近年では、
視覚的なインパクトを強めるために、可変表示装置(表
示領域)を大型化する傾向にある。しかしながら、この
ように大型化した可変表示装置の上方に可動演出装置を
設けた場合、遊技領域(遊技球の転動領域)の大きさを
確保するために遊技球が通過する通路を設ける必要があ
り、このため、可変表示装置と可動演出装置を通常の設
置位置よりも下方に設置する必要がある。しかし、この
ように可変表示装置と可動演出装置を下方に設置した場
合、遊技領域での遊技球の転動態様に制約が生じてしま
い、入賞領域に遊技球を入賞させるという弾球遊技機本
来の興趣を低下させるという問題が生じる。そこで、可
変表示装置と可動演出装置を下方に設置することなく、
大型の可変表示装置の側方に可動演出装置を設け、然も
遊技領域の大きさを確保するための遊技球の誘導通路を
設けるようにすれば、遊技領域での遊技球の転動態様に
制約を生じさせることがなくなる。さらには、視覚的な
インパクトをより一層強めるために可動演出装置を大型
化したいという要望があり、この場合には、誘導通路の
通路幅を極力小さくすれば、その分、可動演出装置を設
置するスペースを大きくとることができ、ひいては大型
の可動演出装置を設置することが可能になると考えられ
る。本発明は、上記した事情に鑑みなされたもので、そ
の目的とするところは、大型の可動演出装置を設けるこ
とで視覚的なインパクトを強め、且つ遊技領域での遊技
球の転動態様に制約を生じさせることのない弾球遊技機
を提供することにある。
【0004】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、請求項1の発明においては、弾球遊技機前面に臨ん
で形成され打ち込まれた遊技球が流下する遊技領域と、
該遊技領域を区画形成する区画形成部材と、識別情報を
表示領域に可変表示可能な可変表示装置と、を備えた弾
球遊技機において、前記可変表示装置の側方に設けら
れ、電気的駆動源により駆動されて演出動作が可能な可
動部を有する可動演出装置と、前記可動演出装置と前記
区画形成部材との間、前記可変表示装置の表示領域と前
記可動演出装置との間、のいずれか一方に、遊技球が通
過可能に設けられた誘導通路と、を備え、前記可動部が
駆動されて最も狭小となる部位における前記誘導通路の
通路幅を遊技球の直径の2倍未満の寸法で形成したこと
を特徴とする。このように構成することにより、遊技球
の通路を確保することができると共に、通路幅を極力小
さくした誘導通路を設けることで、可動演出装置を設置
するための領域を大きく設定することが可能となり、ひ
いては可変表示装置(表示領域)の近傍に視覚的なイン
パクトを強める大型の可動演出装置を設けることができ
る。
【0005】また、請求項2の発明においては、前記可
動演出装置の高さ方向の寸法は、前記可変表示装置の表
示領域の高さ寸法よりも大きく設定されたことを特徴と
する。このように構成することにより、可動演出装置を
さらに大きくすることができ、より一層可動演出装置に
よる視覚的な興趣を向上することができる。
【0006】また、請求項3の発明においては、前記可
変表示装置の表示領域よりも下方であり且つ前記可動演
出装置よりも下方の前記遊技領域内のみに、遊技球の入
賞が可能な複数の入賞領域を設けたことを特徴とする。
このように構成することにより、可変表示装置及び可動
演出装置の演出用の装置の配置領域と入賞領域とを明確
に区分けすることができるので、それぞれの領域を個々
に注視することができる。
【0007】また、請求項4の発明においては、前記弾
球遊技機は、少なくとも前記可動部の動作制御を行う制
御手段を備え、該制御手段は、表示領域での識別情報の
可変表示態様に応じて複数種類の演出動作態様からいず
れかを選択し、選択した演出動作態様に基づいた前記可
動部の動作制御を実行可能であることを特徴とする。こ
のように構成することにより、可変表示態様に応じて、
どの演出動作が行われるのかを期待するという新しい興
趣を持つことができ、可動演出装置の演出動作が多彩と
なり視覚的な興趣を向上することができる。
【0008】また、請求項5の発明においては、前記可
動演出装置は、演出動作が可能な前記可動部を複数備
え、該複数の可動部は、それぞれ独立した電気的駆動源
により駆動されることを特徴とする。このように構成す
ることにより、可動部の動作態様の組合せが多くなり、
ひいては可動演出装置の演出動作が多彩となり視覚的な
興趣を向上することができる。
【0009】また、請求項6の発明においては、前記可
変表示装置の表示領域よりも上方の前記遊技領域内に、
前記可動演出装置とは異なり且つ電気的駆動源により駆
動されて演出動作が可能な第二の可動演出装置が設けら
れていることを特徴とする。このように構成することに
より、複数の可動演出装置による演出の組合せが可能と
なることで、演出が多彩となり視覚的な興趣を向上する
ことができる。
【0010】また、請求項7の発明においては、前記可
動演出装置と前記第二の可動演出装置とは、それぞれ共
通の取付部材を介して前記遊技領域に取り付けられるこ
とを特徴とする。このように構成することにより、部品
点数を削減することができる。
【0011】また、請求項8の発明においては、前記可
動演出装置の裏面側には、前記遊技領域を流下する遊技
球を前記可変表示装置の表示領域の下方に誘導する第二
の誘導通路が設けられていることを特徴とする。このよ
うに構成することにより、可動演出装置を配置すること
で縮小される遊技球の流下領域を補うことができる。
【0012】また、請求項9の発明においては、前記弾
球遊技機は、前記可変表示装置の外周部分を装飾する装
飾部材と、該装飾部材の下方の遊技領域に設けられ遊技
球が入賞することで前記識別情報を可変表示可能な始動
入賞口と、を備え、前記装飾部材は、該装飾部材に受け
入れられた遊技球が転動する転動部と、少なくとも該転
動部を転動した遊技球が進入可能であると共に進入した
遊技球を前記始動入賞口へ向けて誘導する誘導部と、を
備え、前記転動部は、前記誘導部を挟んで両側方に位置
し且つ当該誘導部により転動領域が区切られた第1転動
部と第2転動部とを含むと共に、該第1転動部と第2転
動部とが、前記誘導部へ向かって転動する遊技球の経路
が互いに異なる形状に形成され、遊技球が第1転動部又
は第2転動部のいずれを転動するかに応じて前記誘導部
への到達率を異ならせたことを特徴とする。このように
構成することにより、装飾部材に受け入れられた遊技球
は、第1転動部又は第2転動部のいずれかを転動した
後、始動入賞口へ遊技球を入賞させる確率の高い誘導部
へ導かれるが、第1転動部と第2転動部とは、互いに形
状が異なることにより、第1転動部を転動する遊技球と
第2転動部を転動する遊技球とでは、誘導部へ到達する
確率が異なる。従って、始動入賞口への入賞確率も第1
転動部を転動する遊技球と第2転動部を転動する遊技球
とでは異なるため、遊技球が第1転動部と第2転動部の
いずれを転動するかに遊技者が期待を持って遊技を行な
うことができる。
【0013】また、請求項10の発明においては、前記
可動演出装置に遊技球が接触しないようにする壁部を設
けると共に、該壁部と前記レール部材とにより前記誘導
通路が形成されていることを特徴とする。このように構
成することにより、可動演出装置に遊技球が入り込むこ
とに起因する不都合を防止することができ、然も壁部に
よって誘導通路を形成することで、部品点数を削減する
ことができる。
【0014】
【発明の実施の形態】以下、本発明の一実施形態を図面
を参照して説明する。
【0015】先ず、本実施形態における弾球遊技機の全
体の構成について説明する。図1は弾球遊技機1を正面
からみた正面図である。なお、ここでは、遊技機の一例
として弾球遊技機を示すが、本発明は弾球遊技機に限ら
れず、例えばコイン遊技機やスロット機等であってもよ
い。
【0016】図1に示すように、弾球遊技機1は、額縁
状に形成されたガラス扉枠2を有する。ガラス扉枠2の
下部表面には打球供給皿3がある。打球供給皿3の下部
には、打球供給皿3からあふれた遊技球を貯留する余剰
玉受皿4と打球を発射する打球操作ハンドル(操作ノ
ブ)5が設けられている。ガラス扉枠2の後方には、図
2及び図3に示す遊技盤6が着脱可能に取り付けられて
いる。
【0017】遊技盤6の表面には、図2及び図3に示す
ように、円形うず巻き状に誘導レール7が取り付けら
れ、該誘導レール7の内側が遊技領域8とされて発射さ
れた打玉が落下するものである。遊技領域8には、図示
の場合、特別図柄表示装置9、特別可変入賞球装置1
0、普通可変入賞球装置11等が設けられると共に、単
に打玉を入賞とする入賞口、打玉の流下方向,速度を変
化せしめる風車又は多数の障害釘が設けられ、遊技領域
8の最下方には、いずれの入賞領域にも入賞しない打玉
が取り込まれるアウト口12が設けられている。また、
普通可変入賞球装置11の左右の両側方には、それぞれ
通過玉検出器13a,13bが設けられている。この通
過玉検出器13a,13bは、該通過玉検出器13a,
13b内を通過する打玉を検出すると、その検出信号に
基づいて特別図柄表示装置9の表示領域80に表示され
る普通図柄表示部14で普通図柄を可変表示(具体的に
は左右2箇所で「○」「×」を交互に可変表示する)し
て表示結果を導出する(左右2箇所でそれぞれ「○」
「×」のいずれか一方を表示する)。即ち、普通図柄表
示部14で「○」「×」、「×」「○」、「×」「×」
のいずれかを表示した場合には、普通図柄表示部14が
ハズレの表示結果を導出したことになる。一方、普通図
柄表示部14で「○」「○」を表示した場合には、普通
図柄表示部14が当りの表示結果を導出したことにな
り、普通可変入賞球装置11が所定時間開放される。ま
た、普通図柄表示部14の可変時間は、通常確率モード
のときに相対的に長く(例えば、30秒)、確率変動モ
ードのときに相対的に短く(例えば、3〜5秒)設定さ
れている。また、表示領域80には、特別図柄の可変動
作中に後述する始動玉検出器17によって検出された玉
数を記憶表示する始動記憶表示部20(最高4個まで記
憶表示する)が表示される。なお、表示領域80に表示
される始動記憶表示部20においては、始動記憶数の上
限値を一定の4個としているが、これに限らず、予め定
めた所定条件の成立に伴って始動記憶数の上限値を変更
可能(例えば、確変大当りした場合には、20個に増加
する等)に構成してもよい。また、始動記憶表示部20
を構成する点灯部のうち消灯状態のものは輪郭「○」を
表示するようにしてもいいし、輪郭「○」も何も表示し
ないようにしてもよい。
【0018】普通可変入賞球装置11は、遊技領域8の
ほぼ中央に配置される特別図柄表示装置9とアウト口1
2の上方に配置される特別可変入賞球装置10との間に
配置され、ソレノイド16によって開閉駆動される電動
チューリップタイプの可変入賞球装置である。そして、
普通可変入賞球装置11には、始動玉検出器17(図6
参照)が内蔵され、開放中又は閉成中に受け入れた入賞
玉を検出するようになっている。しかして、打玉が始動
玉検出器17によって検出されると特別図柄表示装置9
が可変表示を開始する。なお、普通可変入賞球装置11
の開放時間は、通常確率モードのときに相対的に短く
(例えば、0.5秒)、確率変動モードのときに相対的
に長く(例えば、2秒)設定されている。また、普通可
変入賞球装置11が開放していない場合でも打玉を受け
入れるようになっている。
【0019】特別図柄表示装置9は、図1に示すよう
に、左・中・右の特別図柄を個々に可変表示する可変表
示領域80a〜80cを備えた表示領域80が形成され
た液晶タイプの表示器であり、その前方外周には、縦長
形状の窓枠部19が開設された表示部装飾部材18が設
けられる。そして、特別図柄表示装置9の変動停止時に
おける図柄の組合せが予め定めた大当り図柄の組合せ
(例えば、同一の図柄が当りラインのいずれかに揃った
場合)である場合に、所定の遊技価値の付与として特定
遊技状態を発生して、特別可変入賞球装置10を次に説
明する所定の表示態様で開閉駆動するものである。但
し、大当り図柄の組合せの一部は、確率変動図柄として
設定され、この確率変動図柄で特定遊技状態となったと
きには、その特定遊技状態終了後における前記普通図柄
表示部14での普通図柄の変動時間の短縮や当り(当り
の点灯)の出現確率や特別図柄表示装置9における大当
り図柄の出現確率が高くなる確率変動モードとなるよう
に設定されている。また、特別図柄表示装置9(表示部
装飾部材18)の下側には、普通図柄表示部14の可変
表示中に通過玉検出器13a,13bを通過した打玉数
を記憶表示するゲート通過記憶表示器15(最高4個ま
で記憶表示する)が設けられ、表示部装飾部材18の上
側には装飾ランプ24が設けられている。また、表示部
装飾部材18には、導入口179a,179bと誘導通
路出口180a,180bとを備えた誘導通路178
a,178bが形成されている。導入口179a,17
9bに入った打玉は、それぞれ誘導通路178a,17
8bを通って誘導通路出口180a,180bから表示
領域80下側前方の転動部に排出され、玉放出部170
から再度遊技領域8に排出されることで、玉放出部17
0の下方に位置する前記普通可変入賞球装置11に比較
的入賞し易くなっている。なお、このような誘導通路1
78a,178b及び転動部の構成について後で詳述す
るものである。
【0020】また、表示部装飾部材18の上側には、演
出に用いられる第二の可動演出装置として扇形状の可動
部材33が設けられ、表示部装飾部材18の右側には、
演出に用いられる可動演出装置として侍キャラクタの意
匠が施された可動部材40が設けられている。なお、表
示部装飾部材18の左側方には、サイド飾り36が設け
られている。可動部材40は、侍キャラクタの顔部分と
なる可動部34と、侍キャラクタの両腕部分となる可動
部35と、可動部34に設けられて侍キャラクタの両目
部分を形成する役物飾りランプ37と、から構成されて
いる。そして、各可動部材33,40(可動部34,3
5)は、特別図柄表示装置9の表示態様に対応して可動
するようになっている。具体的には、図3に示すよう
に、可動部材33は、ソレノイド33a(図2参照)の
駆動によって左右に揺動し(扇を左右に振るように動
き)、可動部材40の可動部34は、ソレノイド34a
(図2参照)の駆動によって左右に揺動し(侍キャラク
タが顔を左右に振るように動き)、可動部材40の可動
部35は、ソレノイド35a(図2参照)の駆動によっ
て左右に揺動する(侍キャラクタが両腕を広げたり狭め
たりするように動く)。なお、可動部35は、図示しな
い連結部材を介してソレノイド35aに接続されてお
り、これによってソレノイド35aの駆動は、可動部3
5を構成する両腕部分に個々に伝達されるようになって
いる。また、このような各可動部材33,40について
は後で詳述する。
【0021】特定遊技状態となったときに駆動制御され
る特別可変入賞球装置10は、ソレノイド26(図2参
照)によって開閉駆動される開閉板25を有し、その開
閉板25に受け入れられた打玉を検出する入賞個数検出
器27(図6参照)が設けられている。また、特別可変
入賞球装置10内(開閉板25の内側)には、打玉の検
出(V入賞検出)に伴って特定遊技状態の継続権を成立
させる特定玉検出器28(図6参照)が設けられてお
り、該特定玉検出器28の上方には、一旦V入賞検出が
あると次に開閉板25を開放するまでは打玉が特定玉検
出器28を通過しないようにするVシャッター(図示し
ない)が設けられている。このVシャッターは、ソレノ
イド30(図2参照)によって開閉駆動が行われる。し
かして、特定遊技状態となった場合には、一定時間(例
えば、28秒)が経過するまで又はその一定時間内に所
定個数(例えば、10個)の入賞玉が入賞するまで開閉
板25を開放(以下、この開放を開放サイクルという)
し、その開放サイクル中に受け入れられた打玉が特定玉
検出器28によって検出されたときに継続権が成立し
て、再度上記した開放サイクルが実行され、各開放サイ
クルにおいて継続権が成立していることを条件に最高1
6回の開放サイクルを繰り返すことができるようになっ
ている。
【0022】なお、本発明の特定遊技状態は、上記に限
らず以下に示す〜の制御のうちいずれか1つの制御
又は組合せた制御を実行する状態であればよい。
【0023】 打玉の入賞を容易にする第一の状態
と、打玉が入賞できない又は入賞し難い第二の状態と、
に変化可能な可変入賞球装置に対して所定時間連続的又
は間欠的に第一の状態にする制御 特定の入賞又は通過領域での打玉の検出を介在さ
せ、打玉の入賞を容易にする第一の状態と、打玉が入賞
できない又は入賞し難い第二の状態と、に変化可能な可
変入賞球装置に対して所定時間連続的又は間欠的に第一
の状態にする制御 打玉の入賞に関わらず所定数の景品玉を直接排出す
る制御 有価価値を有する記憶媒体(カードやレシート等)
に対して有価数を加算する制御 得点があることに基づいて遊技可能な弾球遊技機に
対して得点を付与する制御 また、特別可変入賞球装置10の左右両側には、それぞ
れ入賞玉検出器31,32を内蔵する入賞口が設けら
れ、該入賞口の外側上方には、それぞれ入賞玉検出器2
1,22を内蔵する入賞口が設けられている。さらに、
遊技領域8の外側の左右上部には、図1に示すように、
効果音を発する2つのスピーカ41が設けられている。
遊技領域8の外周には、遊技効果LED42が設けられ
ている。そして、この例では、遊技領域8の左側外周
に、賞球残数があるときに点灯する賞球ランプ43(図
6参照)が設けられ、遊技領域8の上側外周に、補給球
が切れたときに点灯する球切れランプ44(図6参照)
が設けられている。さらに、図1には、弾球遊技機1に
隣接して設置され、プリペイドカードが挿入されること
によって球貸しを可能にするカードユニット45も示さ
れている。カードユニット45には、使用可能状態であ
るか否かを示す使用可表示ランプ46、カード内に記録
された残額情報に端数(100円未満の数)が存在する
場合にその端数を打球供給皿3の近傍に設けられる度数
表示LEDに表示させるための端数表示スイッチ47、
カードユニット45がいずれの側の弾球遊技機1に対応
しているのかを示す連結台方向表示器48、カードユニ
ット45内にカードが投入されていることを示すカード
投入表示ランプ49、記録媒体としてのカードが挿入さ
れるカード挿入口50、及びカード挿入口50の裏面に
設けられているカードリーダライタの機構を点検する場
合にカードユニット45を解放するためのカードユニッ
ト錠51が設けられている。
【0024】次に、弾球遊技機1の裏面に配置されてい
る各基板について説明する。
【0025】図4に示すように、弾球遊技機1の裏面で
は、枠体2A内の機構板52の上部に玉貯留タンク53
が設けられ、弾球遊技機1が遊技機設置島に設置された
状態でその上方から遊技球が球貯留タンク53に供給さ
れる。球貯留タンク53内の遊技球は、誘導樋54を通
って賞球ケース55で覆われる球払出装置68に至る。
【0026】遊技機裏面側では、特別図柄表示装置9を
制御する可変表示制御ユニット(表示制御基板)56、
遊技制御用マイクロコンピュータ等が搭載された遊技制
御基板(主基板)57が設置されている。また、球払出
制御を行う払出制御用マイクロコンピュータ等が搭載さ
れた払出制御基板58、及びモータの回転力を利用して
打球を遊技領域8に発射する打球発射装置が設置されて
いる。さらに、各種ランプ・LEDに信号を送るための
ランプ制御基板59、スピーカ41からの音声発生を制
御するための音声制御基板60及び打球発射装置を制御
するための発射制御基板61も設けられている。
【0027】さらに、DC30V、DC21V、DC1
2V及びDC5Vを作成する電源回路が搭載された電源
基板62が設けられ、上方には、各種情報を遊技機外部
に出力するための各端子を備えたターミナル基板63が
設置されている。ターミナル基板63には、少なくと
も、球切れ検出スイッチの出力を導入して外部出力する
ための球切れ用端子、賞球個数信号を外部出力するため
の賞球用端子及び球貸し個数信号を外部出力するための
球貸し用端子が設けられている。また、中央付近には、
主基板57からの各種情報を遊技機外部に出力するため
の各端子を備えた情報端子盤64が設置されている。な
お、図4には、ランプ制御基板59及び音声制御基板6
0からの信号を、枠側に設けられている各種ランプ・L
EDに供給するための電飾中継基板65が示されている
が、信号中継の必要に応じて他の中継基板も設けられ
る。
【0028】図5は、弾球遊技機1の機構板52を背面
からみた背面図である。球貯留タンク53に貯留された
玉は誘導樋54を通り、図5に示されるように、球切れ
検出器66a,66bを通過して球供給樋67a,67
bを経て球払出装置68に至る。球切れ検出器66a,
66bは、遊技球通路内の遊技球の有無を検出するスイ
ッチであるが、球貯留タンク53内の補給球の不足を検
出する球切れ検出器69も設けられている。球払出装置
68から払い出された遊技球は、連絡口70を通って弾
球遊技機1の前面に設けられている打球供給皿3に供給
される。連絡口70の側方には、弾球遊技機1の前面に
設けられている余剰玉受皿4に連通する余剰玉通路71
が形成されている。また、球払出装置68には、払い出
した遊技球(賞球)の個数をカウントする賞球カウント
スイッチ68a(図6参照)が設けられている。
【0029】入賞に基づく景品球が多数払い出されて打
球供給皿3が満杯になり、ついには遊技球が連絡口70
に到達した後さらに遊技球が払い出されると遊技球は、
余剰玉通路71を経て余剰玉受皿4に導かれる。さらに
遊技球が払い出されると、感知レバー72が満タンスイ
ッチ73を押圧して満タンスイッチ73がオンする。そ
の状態では、球払出装置68内のステッピングモータの
回転が停止して球払出装置68の動作が停止すると共に
打球発射装置の駆動も停止する。
【0030】図6は、主基板57における回路構成の一
例を示すブロック図である。なお、図6には、払出制御
基板58、ランプ制御基板59、音制御基板(音声制御
基板)60、及び表示制御基板56も示されている。主
基板57には、プログラムに従って弾球遊技機1を制御
する基本回路74と、ゲートスイッチ(通過玉検出器)
13a,13b、始動口スイッチ(始動玉検出器)1
7、カウントスイッチ(入賞個数検出器)27、Vカウ
ントスイッチ(特定玉検出器)28、入賞口スイッチ
(入賞玉検出器)21,22,31,32、満タンスイ
ッチ73、球切れスイッチ(球切れ検出器)66a,6
6b、球切れ検出スイッチ(球切れ検出器)69、及び
賞球カウントスイッチ68aからの信号を基本回路74
に与えるスイッチ回路75と、特別可変入賞球装置10
(開閉板25)を開閉するソレノイド26、普通可変入
賞球装置11を開閉するソレノイド16、Vシャッター
を開閉するソレノイド30を基本回路74からの指令に
従って駆動するソレノイド回路76とが搭載されてい
る。
【0031】また、基本回路74から与えられるデータ
に従って、大当りの発生を示す大当り情報、特別図柄表
示装置9の可変表示開始に利用された始動入賞球の個数
を示す始動情報、確率変動が生じたことを示す確変情
報、払い出された賞球の個数を示す賞球情報等の情報出
力信号をホールコンピュータ等の外部機器に対して出力
する情報出力回路77が搭載されている。
【0032】基本回路74は、ゲーム制御用のプログラ
ム等を記憶するROM74a、ワークメモリとして使用
される記憶手段の一例であるRAM74b、プログラム
に従って制御動作を行うCPU74c、及びI/Oポー
ト部74dを含む。この実施形態では、ROM74a、
RAM74bはCPU74cに内蔵されている。即ち、
CPU74cは、1チップマイクロコンピュータであ
る。なお、1チップマイクロコンピュータは、少なくと
もRAM74bが内蔵されていればよく、ROM74a
及びI/Oポート部74dは外付けであっても内蔵され
ていてもよい。また、主基板57には、基本回路74か
らのアドレスデータをデコードし、基本回路74内のR
AM74b、I/Oポート部74d、あるいはROM7
4aにそれぞれチップセレクト信号を与えるアドレスデ
コード回路78が設けられている。
【0033】なお、この実施形態では、ランプ制御基板
59が、遊技盤6に設けられたゲート通過記憶表示器1
5、装飾ランプ24、及び役物飾りランプ37と、枠側
に設けられた遊技効果LED42、賞球ランプ43、及
び球切れランプ44の表示制御を行うと共に、表示部装
飾部材18に設けられた可動部材33,40(可動部3
4,35)を駆動する各ソレノイド33a,34a,3
5aの駆動制御を行うようになっている。こうすること
で、可動部材33,40(可動部34,35)の動作制
御を各種ランプ・LEDの点灯点滅制御とより一層綿密
に行わせることができる(ランプ・LEDの制御に対し
てのズレを極力少なくできる)。また、図柄を可変表示
する可変表示部(特別図柄表示装置)9の表示制御は、
表示制御基板(可変表示制御ユニット)56によって行
われる。
【0034】また、可動部材33,40(可動部34,
35)の動作を制御するランプ制御基板59の内部に
は、試験信号出力部位59aが設けられている。この試
験信号出力部位59aは、可動部材33,40(可動部
34,35)の動作を試験する場合、基本回路74から
ランプ制御基板59に送信される制御信号を分岐して外
部の試験装置(図示しない)に出力するようになってい
る。但し、ランプ制御基板59におけるプリント基板上
の試験信号出力部位59aには、配線パターンはあるも
のの、コネクタ等の外部接続手段は搭載されていない。
このため、試験をする場合、試験信号出力部位59a
は、コネクタを搭載すると共に該コネクタを介して試験
装置と接続される。
【0035】次に、本実施形態の表示部装飾部材18に
ついて図7乃至図14を参照して説明する。図7は、表
示部装飾部材18及び普通可変入賞球装置11の斜視図
であり、図8は、表示部装飾部材18に受け入れられた
遊技球の動きを示す斜視図であり、図9は、表示部装飾
部材18の第1転動部191,第2転動部192,誘導
部173及び第3転動部169の周辺を示す平面図であ
り、図10は、第1転動部191,第2転動部192,
誘導部173及び第3転動部169での遊技球の動きを
示す平面図であり、図11乃至図13は、種々の形状に
形成された振分手段175,176a,176bを示す
概略図であり、図14は、第1転動部191に特定振分
手段175及び通常振分手段176aがそれぞれ1つず
つ形成された状態の平面図である。なお、以下の説明に
おいては、弾球遊技機1の遊技者側を遊技領域8前面
側,手前側及び前面側で示し、弾球遊技機1を挟んで遊
技者と反対側を遊技領域8裏面側,奥側,裏面側及び後
面側で示す。また、図7及び図8については、第2転動
部192の詳細な符号は省略してあるため、第2転動部
192の詳細な符号については、図9等を参照のこと。
【0036】図7に示すように、表示部装飾部材18の
下方には、始動入賞口(入賞口)としての普通可変入賞
球装置11が備えられており、この普通可変入賞球装置
11は、前述のように、遊技球が入賞することにより、
特別図柄表示装置9が可変表示を行うものである。この
ように、表示部装飾部材18の下方に普通可変入賞球装
置11が備えられているため、表示部装飾部材18の側
方を流下する遊技球は、普通可変入賞球装置11に入賞
し難いが、後述するように、表示部装飾部材18は、遊
技球を受け入れることができ、表示部装飾部材18に受
け入れられた遊技球は、表示部装飾部材18下部の中央
付近から下方に排出されるため、普通可変入賞球装置1
1に誘導され易くなっている。また、このように、表示
部装飾部材18の下方に備えられる入賞口は、特別図柄
表示装置9で可変表示を開始させるための普通可変入賞
球装置11であるため、後述する特定振分手段175
a,175b(図9参照)あるいは通常振分手段176
a〜176d(図9参照)の振り分け結果が普通可変入
賞球装置11への遊技球の入賞の確率を左右し、ひいて
は、特別図柄表示装置9で可変表示が行われるか否かに
影響するため、遊技者をより惹き付けることができ、遊
技の興趣を向上することができるものである。なお、始
動入賞口として、開放状態及び閉成状態とに変化する普
通可変入賞球装置11を示したが、変化しない入賞口や
遊技球が通過する形式の通過口等であっても良い。
【0037】表示部装飾部材18は、図7に示すよう
に、該表示部装飾部材18を遊技盤6の表面に取り付け
るための取付基板163と、該取付基板163の裏面側
に取り付けられて表示部装飾部材18の奥行き方向の中
心部分を構成する中間部材164と、該中間部材164
の裏面側に取り付けられて特別図柄表示装置9の表示領
域80が臨設する枠部材165と、該枠部材165の表
面の両側方に取り付けられて後述する誘導通路178
a,178bの一側壁を構成する通路基体166a,1
66c(図示しない)と、取付基板163の表面の両側
方に取り付けられて同じく誘導通路178a,178b
の他側壁を構成する通路枠166b,166dと、を備
えている。
【0038】取付基板163は、前記窓枠部19の前側
を構成する枠開口部189と、該枠開口部189の前端
側の全周に亘って形成されたフランジ部167と、を備
えた額縁形状をなしている。フランジ部167には、取
付基板163を遊技盤6にビス止めするための取付穴1
68が適宜間隔を置いて複数穿設されている。また、取
付基板163の裏面側の下部には、表示部装飾部材18
内に受け入れられた遊技球を転動させるための第3転動
部169が裏面側に向かって立設されている。第3転動
部169は、両側方が高く、下方に湾曲した円弧状に形
成されるものである。この第3転動部169の遊技領域
8前面側には、第3転動部169を転動する遊技球が後
述する玉放出部170以外の位置から手前に放出される
ことを防止するための放出防止リブ171が形成されて
いる。放出防止リブ171は、フランジ部167を取付
基板163の上方に向けて延長するように、フランジ部
167とほぼ同じ厚さで形成されている。この放出防止
リブ171のほぼ中央には、第3転動部169を転動す
る遊技球を排出するための玉放出部170が形成されて
いる。なお、第3転動部169の玉放出部170に対応
する位置には、遊技球を玉放出部170から放出させ易
くするための副転動部190が形成されている。副転動
部190は、その底面が第3転動部169よりも更に下
方に湾曲した円弧状であり、手前側から奥側に向けてそ
の幅寸法が徐々に広がるように形成されるものである。
【0039】中間部材164は、全体として取付基板1
63の第3転動部169の曲面に沿うような形状に形成
されるものであり、図9に示すように、その左右方向ほ
ぼ中央に誘導部173が形成されると共に、この誘導部
173を挟んで両側方に第1転動部191及び第2転動
部192が形成されている。なお、この第1転動部19
1及び第2転動部192が転動部を構成するものであ
る。
【0040】第1転動部191の上面には、振分手段1
75a,176a,176bを構成する振分突起181
a〜181c及び振分面186a,187a,187b
と、振り分けられた遊技球を第3転動部169へ排出さ
せるための排出部経路184a〜184cと、振り分け
られた遊技球を下流側へ導くための入賞経路183a及
び次段階経路185a,185bと、排出部経路184
a〜184c側に振り分けられた遊技球が排出部経路1
84a〜184cの下流端以外の位置から排出されるこ
とを抑止するための排出抑止壁172a〜172cと、
が形成されている。
【0041】同じく、第2転動部192の上面には、振
分手段175b,176c,176dを構成する振分突
起181d〜181f及び振分面186b,187c,
187dと、振り分けられた遊技球を第3転動部169
へ排出させるための排出部経路184d〜184fと、
振り分けられた遊技球を下流側へ導くための入賞経路1
83b及び次段階経路185c,185dと、排出部経
路184d〜184f側に振り分けられた遊技球が排出
部経路184d〜184fの下流端以外の位置から排出
されることを抑止するための排出抑止壁172d〜17
2fと、が形成されている。
【0042】なお、前記排出部経路184a〜184f
が、遊技球を第1転動部191及び第2転動部192か
ら排出する経路を構成するものであり、前記入賞経路1
83a,183bが、誘導部173を構成するものであ
り、前記次段階経路185a〜185dが、遊技球を下
流側の振分段階175a,175b,176a,176
cへ誘導する経路を構成するものである。
【0043】上記したように、第1転動部191に形成
される振分手段175a,176a,176bと第2転
動部192に形成される振分手段175b,176c,
176dとは、互いに異なる形状に形成されるものであ
るが、基本的な形状及び構成は同じであるため、第1転
動部191(図では、左側)を例に基本的な形状及び構
成について説明する。
【0044】第1転動部191における振分手段175
a,176a,176b等は、図7に示すように、中間
部材164の左側方から中心に向かって段階的に形成さ
れている。まず、中間部材164の左側方には、誘導通
路出口180bから排出された遊技球が転動する通常振
分面187bが形成されている。通常振分面187b
は、下方に湾曲した円弧状に形成されており、中間部材
164の幅全体に亘って形成されるものである。また、
通常振分面187bは、表示部装飾部材18の中心側に
向けて下り傾斜して形成されている。
【0045】通常振分面187bの下流端の下方には、
通常振分面187bから落下してきた遊技球を振り分け
るための振分突起181cが形成されている。この振分
突起181cからは、振分突起181cによって振り分
けられた遊技球が転動する排出部経路184cが手前側
に向けて下り傾斜して形成されている。また、振分突起
181cを挟んで排出部経路184cの反対側には、次
段階経路185bが形成されている。この次段階経路1
85bは、振分突起181cから奥側に向けて下り傾斜
して形成される部分と表示部装飾部材18の中心側に向
けて下り傾斜して形成される部分とから構成されてい
る。また、排出部経路184cの通常振分面187bと
反対側の端部には、排出部経路184c側に振り分けら
れた遊技球が排出部経路184cの下流端以外から排出
されることを抑止するための排出抑止壁172cが形成
されている。このように、通常振分面187bの次の段
階は、振分突起181c,排出部経路184c,次段階
経路185b及び排出抑止壁172cによって構成され
て、通常振分面187bから落下してきた遊技球が排出
部経路184cあるいは次段階経路185bへ振り分け
られることとなる。なお、振分突起181cと通常振分
面187bとで通常振分手段176bを形成している。
【0046】次の段階には、次段階経路185bから落
下してくる遊技球が転動する通常振分面187aが形成
されている。通常振分面187aは、通常振分面187
bと同様、下方に湾曲した円弧状に、表示部装飾部材1
8の中心側に向けて下り傾斜して形成されるものである
が、その幅寸法が上流側から下流側にかけて徐々に小さ
くなっている点が通常振分面187bと相違している。
【0047】通常振分面187aの次の段階には、振分
突起181b,排出部経路184b,次段階経路185
a及び排出抑止壁172bによって構成される部分が形
成されているが、これは、前述した、振分突起181
c,排出部経路184c,次段階経路185b及び排出
抑止壁172cによって構成される部分とほぼ同じ構成
である。なお、振分突起181bと通常振分面187a
とで通常振分手段176aを形成している。
【0048】次の段階には、次段階経路185aから落
下してくる遊技球が転動する特定振分面186aが形成
されているが、この特定振分面186aの形状は、前述
した、通常振分面187aの形状とほぼ同じ形状であ
る。
【0049】特定振分面186aの次の段階には、振分
突起181a,排出部経路184a,入賞経路183a
及び排出抑止壁172aによって構成される部分が形成
されているが、これは、前述した、振分突起181b,
排出部経路184b,次段階経路185a及び排出抑止
壁172bによって構成される部分とほぼ同じ構成であ
る。なお、振分突起181aと特定振分面186aとで
特別振分手段175aを形成している。
【0050】次の段階、即ち、中間部材164の中心で
あって、もっとも下流側の位置には、入賞経路183か
ら落下してくる遊技球が転動する誘導部173が形成さ
れている。この誘導部173は、下方に湾曲した円弧状
に形成されており、また、奥側から手前側に向けて下り
傾斜して形成されている。誘導部173は、可変入賞球
装置11の上方に位置しており、誘導部173を転動し
た遊技球は、可変入賞球装置11に向けてほぼ真下に排
出される。このため、誘導部173に到達した遊技球
は、可変入賞球装置11に入賞する可能性が高いもので
ある。
【0051】第1転動部191及び誘導部173は、上
記したような構成で形成されており、第2転動部192
も第1転動部191と基本的には同様の構成であるが、
振分手段175a,176a,176bと175b,1
76,176dとの間で形状に若干の相違がある。この
第1転動部191の振分手段175a,176a,17
6bと第2転動部192の振分手段175b,176
c,176dとの相違は、例えば、図11において、第
1転動部191の振分手段175a,176a,176
bは、(C)で示すように、振分突起181a〜181
cが振分面186a,187a,187bの中心よりも
入賞経路183aあるいは次段階経路185a,185
b側に寄っているのに対し、第2転動部192の振分手
段175b,176c,176dは、(B)で示すよう
に、振分突起181d〜181fが振分面186b,1
87c,187dの中心よりも排出経路184d〜18
1f側に寄っている。即ち、第1転動部191に比べて
第2転動部192の方が入賞経路183bあるいは次段
階経路185a,185bに遊技球が誘導され易くなっ
ており、従って、遊技球が誘導部173に到達し易く、
普通可変入賞球装置11に入賞し易くなっている。な
お、(A)は、振分突起181a〜181fがほぼ振分
面186a,186b,187a〜dの中心線上に位置
する場合である。
【0052】また、例えば、図12において、第1転動
部191の振分手段175a,176a,176bは、
(C)で示すように、振分面186a,187a,18
7bが振分突起181a〜181cよりも排出経路18
4a〜184c側に寄っているのに対し、第2転動部1
92の振分手段175b,176c,176dは、
(B)で示すように、振分面186b,187c,18
7dが振分突起181d〜181fよりも入賞経路18
3bあるいは次段階経路185a,185b側に寄って
いる。即ち、図11の場合と同様、第1転動部191に
比べて第2転動部192の方が入賞経路183bあるい
は次段階経路185a,185bに遊技球が誘導され易
くなっており、従って、遊技球が誘導部173に到達し
易く、普通可変入賞球装置11に入賞し易くなってい
る。なお、(A)は、図11の場合と同様、振分突起1
81a〜181fがほぼ振分面186a,186b,1
87a〜dの中心線上に位置する場合である。
【0053】更に、例えば、図13において、第1転動
部191の振分手段175a,176a,176bは、
(B)で示すように、振分面186a,187a,18
7bの振分突起181a〜181cから排出部経路18
4a〜184c側の曲面が、振分突起181a〜181
cから入賞経路183aあるいは次段階経路185a,
185b側の曲面よりもなだらかに形成されている。ま
た、第2転動部192の振分手段175b,176c,
176dは、(C)で示すように、振分面186b,1
87c,187dの振分突起181d〜181fから入
賞経路183bあるいは次段階経路185a,185b
側の曲面が、振分突起181d〜181fから排出部経
路184d〜184f側の曲面よりもなだらかに形成さ
れている。即ち、図11,図12の場合と同様、第1転
動部191に比べて第2転動部192の方が入賞経路1
83bあるいは次段階経路185a,185bに遊技球
が誘導され易くなっており、従って、遊技球が誘導部1
73に到達し易く、普通可変入賞球装置11に入賞し易
くなっている。なお、(A)は、振分面186a,18
6b,187a〜d全体が同じ曲面で形成されている場
合である。
【0054】上記したように、第1転動部191の振分
手段175a,176a,176bと第2転動部192
の振分手段175b,176c,176dとでは、その
形状が異なることにより、遊技球が前記第1転動部19
1又は第2転動部192のいずれを転動するかに応じて
前記誘導部173への到達率が異なる。このため、第1
転動部191と第2転動部192とで遊技球の動きを変
えることができると共に、第1転動部192と第2転動
部192のいずれに遊技球が誘導されたかによって、遊
技者は、遊技球が誘導部173へ到達するか否かの過程
を楽しむことができる。
【0055】なお、第1転動部191に形成される振分
手段175a,176a,176bあるいは第2転動部
192に形成される振分手段175b,176c,17
6dのすべてが、上記した(B)あるいは(C)で示し
た形状のものであるものばかりでなく、振分手段175
a,175b,176a〜176dの一部が(B)ある
いは(C)で示した形状でその他は(A)の形状で構成
されている等、全体として第1転動部191に比べて第
2転動部192の入賞率が高くなるように形成されてい
ればよい。
【0056】また、図11乃至図13に示した種々の形
状の振分手段175a,175b,176a〜176d
を組み合わせ、全体として第1転動部191に比べて第
2転動部192の入賞率が高くなるように形成されてい
るものであってもよい。
【0057】更に、第2転動部192に比べて第1転動
部191の入賞率が高くなるように形成されているもの
であってもよい。また、振り分け手段175a,175
b,176a〜176dの形状は、図示された形状に限
定されるものではなく、排出部経路184a〜184f
あるいは、入賞経路183a,183b、次段階経路1
85a〜185dへの誘導率が変化するものであれば、
他の形状であっても良い。
【0058】上記のように、振分手段175a,175
b,176a〜176dの形状の違いを、一見して同じ
ような形状をしているにもかかわらず、実際に遊技を行
なうことにより、一方の転動部が他方の転動部よりも誘
導部173への到達率が高いことが分かるため、遊技の
興趣を向上させることができる。
【0059】枠部材165は、そのほぼ中央に表示領域
80とほぼ同一寸法の開口部を有すると共に、その下方
には、ゲート通過記憶表示器15(4つのLED)が発
光する光を透光するLED穴182(図8参照)が複数
(図示の場合、4箇所)穿設されている。このLED穴
182の左側方には、振分手段176a,176bで次
段階経路185a,185bに振り分けられた遊技球を
下流側に導く経路の一部を構成する玉導出規制部174
a,174b(図8参照)が、右側方には、振分手段1
76c,176d(図9参照)で次段階経路185c,
185d(図9参照)に振り分けられた遊技球を下流側
に導く経路の一部を構成する玉導出規制部174c(図
8参照),174d(図示しない)が手前側に向けて突
設されている。玉導出規制部174a,174cは、L
ED穴182の側方近傍に突設され、玉導出規制部17
4b,174dは、玉導出規制部174a,174cよ
りもやや高い位置で、上流側の位置に突設されている。
【0060】通路基体166aは、遊技球を第2転動部
192へ誘導する誘導通路178aの一側壁を形成する
ものであり、通路基体166c(図示しない)は、遊技
球を第1転動部191へ誘導する誘導通路178bの一
側壁を形成するものである。第2転動部192へ遊技球
を誘導する誘導通路178aを形成する通路基体166
aは、表示部装飾部材18の上方中心から右側方にかけ
て位置すると共に、その下流端が後述する通路基体16
6aの誘導通路出口180aに臨んでいる。また、第1
転動部191へ遊技球を誘導する誘導通路178bを形
成する通路基体166cは、表示部装飾部材18の左側
方に位置すると共に、その下流端が後述する通路枠16
6dの誘導通路出口180bに臨んでいる。また、誘導
通路178aを形成する通路基体166aの上流端に
は、遊技領域8を流下する遊技球を誘導通路178aに
誘導するための導入口179aが形成されている。
【0061】通路枠166bは、誘導通路178aの他
側壁を形成するものであり、通路枠166dは、誘導通
路178bの他側壁を形成するものである。第2転動部
192へ遊技球を誘導する誘導通路178aを形成する
通路枠166bは、表示部装飾部材18の右側方に位置
すると共に、その下流端が遊技球を排出するための誘導
通路出口180aとして形成され、この誘導通路出口1
80aは、第2転動部192の通常振分面187dに臨
んでいる。また、第1転動部191へ遊技球を誘導する
誘導通路178bを形成する通路枠166dは、表示部
装飾部材18の左側方に位置すると共に、その下流端が
遊技球を排出するための誘導通路出口180bとして形
成され、この誘導通路出口180bは、第1転動部19
1の通常振分面187bに臨んでいる。また、誘導通路
178bを形成する通路枠166dの前面側には、遊技
領域8を流下する遊技球を誘導通路178bに誘導する
ための導入口179bが形成されている。
【0062】しかして、表示部装飾部材18は、取付基
板163の裏面側に中間部材164を、この中間部材1
64の裏面側に枠部材165をそれぞれビス(図示しな
い)によって取り付けることにより組み立てられる。こ
のとき、枠部材165の上方から右側方にかけて通路基
体166a及び通路枠166bを、枠部材165の左側
方に通路基体166c及び通路枠166dをそれぞれビ
ス(図示しない)によって取り付けることにより、表示
部装飾部材18の上方から右側方にかけて誘導通路17
8aが、左側方に誘導通路178bが形成される。この
ようにして形成された誘導通路178aの上流端に設け
られた導入口179aは、誘導通路178bの上流端に
設けられた導入口179bよりも上方に設けられること
となる。
【0063】上記のように組み立てられた表示部装飾部
材18は、取付基板163の取付穴168に挿通したビ
ス(図示しない)を遊技盤6の表面に穿設された取付穴
(図示しない)に螺着することにより、遊技盤6に取り
付けられる。なお、上記した誘導通路178a,178
bは、表示部装飾部材18内部に形成されており、誘導
通路178,178b内の遊技球が視認できないもので
あるが、このようなものに限らず、遊技球を視認するこ
とができる位置に形成されるものや、透明な材質で構成
されることにより、遊技球を視認できるようなものであ
ってもよい。
【0064】上記のようにして取り付けられた表示部装
飾部材18において、中間部材164の横方向中央に形
成された誘導部173は、取付基板163の第3転動部
169に形成された玉放出部170及び副転動部190
の奥側に位置する。また、排出部経路184a〜184
fは、第3転動部169の曲面に沿って、側方から中央
に向けて段階的に低くなる位置で第3転動部169の奥
側に位置することとなる。また、振分手段のうち、最も
下流側に設けられると共に、遊技球を誘導部173又は
排出部経路184a,184bに振り分ける振分手段が
特定振分手段175a,175bであり、遊技球を次段
階経路185a〜185d又は排出経路184b,18
4c,184e,184fに振り分ける振分手段が通常
振分手段176a〜176dである。これらの振分手段
175a,176a,176bと振分手段175b,1
76c,176dとは、表示部装飾部材18の縦方向の
中心線を挟んで左右対称に設けられている。
【0065】また、枠部材165の表面側に突設された
前記玉導出規制部174a,174cは、特定振分面1
86a,186bの上方に、前記玉導出規制部174
b,174dは、通常振分面187a,187cの上方
にそれぞれ位置することとなる。なお、もっとも上流側
に位置する通常振分面187bの上方には、玉導出規制
部174は存在しない。
【0066】上記のようにして、表示部装飾部材18の
両側方に位置する通常振分面187b,187dが最も
上流側に位置し、表示部装飾部材18の中心側に位置す
る特定振分面186a,186bが最も下流側に位置す
るように段階的に且つ表示部装飾部材18の縦方向の中
心線を挟んで左右対称に設けられ、遊技球が下流側に向
かうに従ってより入賞の確率が高くなる構成となってい
るため、遊技者は、遊技球の位置により入賞の確率の程
度を視覚的に容易に判断することができる。
【0067】次に、上記のようにして構成された表示部
装飾部材18に受け入れられた遊技球の動きについて説
明する。遊技領域8を流下して表示部装飾部材18の導
入口179aに受け入れられた遊技球は、図8に示すよ
うに、通路基体166a及び通路枠166bにより形成
された誘導通路178a内を蛇行しながら流下する。こ
のように誘導通路178a内を蛇行しながら流下するた
め、遊技球の勢いが弱められながら誘導通路178aを
流下することとなる。誘導通路178aを流下した遊技
球は、誘導通路出口180aから通常振分面187dに
向けて排出される。
【0068】一方、遊技領域8を流下して表示部装飾部
材18の導入口179bに受け入れられた遊技球は、図
8に示すように、通路基体166b及び通路枠166d
により形成された誘導通路178b内を蛇行しながら流
下する。このように誘導通路178b内を蛇行しながら
流下するため、遊技球の勢いが弱められながら誘導通路
178bを流下することとなる。誘導通路178bを流
下した遊技球は、誘導通路出口180bから通常振分面
187bに向けて排出される。
【0069】誘導通路出口180aあるいは誘導通路出
口180bから通常振分面187bあるいは通常振分面
187dに向けて排出された遊技球は、振分手段175
a,176a,176bあるいは振分手段175b,1
76c,176dによって振り分けられながら第1転動
部191あるいは第2転動部192を転動して行くが、
その振り分けの動作は、第1転動部191と第2転動部
192とでほぼ同様であるため、第1転動部191につ
いて図10を参照して説明する。
【0070】通常振分面187bに排出された遊技球
は、通常振分面187bを転動した後に振分突起181
c上に導かれ、振分突起181c上で排出部経路184
cあるいは次段階経路185bのいずれかに振り分けら
れることとなる。なお、遊技球が通常振分面187bを
転動した後に振分突起181c上に導かれることなく、
排出部経路184cあるいは次段階経路185bに直接
振り分けられる場合がある。
【0071】排出部経路184cに振り分けられた遊技
球は、手前側に移動した後に排出部経路184cの下流
端から第3転動部169の高い位置に排出されることと
なる。このとき、排出部経路184cの通常振分面18
7bと反対側の端部には、排出抑止壁172cが形成さ
れているため、排出部経路184c側に振り分けられた
遊技球が排出部経路184cの下流端以外から排出され
ることを抑止することができる。
【0072】排出部経路184cから第3転動部169
に排出された遊技球は、第3転動部169上を左右に大
きく転動した後に玉放出部170から普通可変入賞球装
置11に向けて排出される。このように、第3転動部1
69を大きく転動する遊技球が表示部装飾部材18の下
方に排出される際には、表示部装飾部材18の真下に落
下することがなく、転動の勢いによって大きく右側ある
いは左側に向けて排出されることとなる。従って、普通
可変入賞球装置11に入賞する確率は、非常に低いもの
となる。
【0073】一方、次段階経路185bに振り分けられ
た遊技球は、通常振分手段176aの通常振分面187
a上に導かれる。このとき、前述のように、通常振分面
187aの上方には、玉導出規制部174bが形成され
ているため、通常振分手段176bによって次段階経路
185bに向けて振り分けられた遊技球は、確実に通常
振分面187aに誘導される。通常振分面187a上に
導かれた遊技球は、最初の通常振分手段176bと同
様、通常振分面187aを転動した後に振分突起181
b上に導かれ、振分突起181b上で排出部経路184
bあるいは次段階経路185aの左右いずれかに振り分
けられることとなる。この場合も同様に、遊技球が通常
振分面187aを転動した後に振分突起181b上に導
かれることなく、排出部経路184bあるいは次段階経
路185aに直接振り分けられる場合がある。
【0074】排出部経路184bに振り分けられた遊技
球は、手前側に移動した後に排出部経路184bの下流
端から第3転動部169に排出されることとなるが、排
出される位置は、排出経路184cから第3転動部16
9に排出される位置よりもやや低い位置である。このと
き、排出部経路184bの通常振分面187bと反対側
の端部には、排出抑止壁172bが形成されているた
め、排出部経路184b側に振り分けられた遊技球が排
出部経路184bの下流端以外から排出されることを抑
止することができる。
【0075】排出部経路184bから第3転動部169
に排出された遊技球は、排出部経路184cから排出さ
れた遊技球の転動の振幅よりもやや小さい振幅で第3転
動部169上を転動した後に玉放出部170から普通可
変入賞球装置11に向けて排出される。この場合にも、
第3転動部169を転動する遊技球が表示部装飾部材1
8の下方に排出される際には、表示部装飾部材18の真
下に落下することがなく、転動の勢いによって右側ある
いは左側に向けて排出されることとなり、普通可変入賞
球装置11に入賞する確率も低いものであるが、排出部
経路184cから排出された遊技球ほど低くはない。
【0076】一方、次段階経路185aに振り分けられ
た遊技球は、特定振分手段175aの特定振分面186
a上に導かれる。このとき、前述のように、特定振分面
186aの上方には、玉導出規制部174aが形成され
ているため、通常振分手段176aによって次段階経路
185aに向けて振り分けられた遊技球は、確実に特定
振分面186aに誘導される。特定振分面186a上に
導かれた遊技球は、通常振分手段176aと同様、特定
振分面186aを転動した後に振分突起181a上に導
かれ、振分突起181a上で排出部経路184aあるい
は入賞経路183aのいずれかに振り分けられることと
なる。この場合も同様に、遊技球が特定振分面186a
を転動した後に振分突起181a上に導かれることな
く、排出部経路184aあるいは入賞経路183aに直
接振り分けられる場合がある。
【0077】排出部経路184aに振り分けられた遊技
球は、手前側に移動した後に排出部経路184aの下流
端から第3転動部169に排出されることとなるが、排
出される位置は、排出経路184bから第3転動部16
9に排出される位置よりもやや低い位置である。このと
き、排出部経路184aの特定振分面186と反対側の
端部には、排出抑止壁172aが形成されているため、
排出部経路184a側に振り分けられた遊技球が排出部
経路184aの下流端以外から排出されることを抑止す
ることができる。
【0078】排出部経路184aから第3転動部169
に排出された遊技球は、排出部経路184bから排出さ
れた遊技球の転動の振幅よりもやや小さい振幅で第3転
動部169上を転動した後に玉放出部170から普通可
変入賞球装置11に向けて排出される。この場合にも、
第3転動部169を転動する遊技球が表示部装飾部材1
8の下方に排出される際には、表示部装飾部材18の真
下に落下することがなく、転動の勢いによって右側ある
いは左側に向けて排出されることとなり、普通可変入賞
球装置11に入賞する確率も低いものであるが、排出部
経路184bから排出された遊技球ほど低くはない。
【0079】一方、入賞経路183aから誘導部173
へ到達した遊技球は、誘導部173を転動した後に副転
動部190に導出される。副転動部190に導出された
遊技球は、左右方向に転動することがないように玉放出
部170から表示部装飾部材18のほぼ真下に排出され
る。このように、表示部装飾部材18のほぼ真下に落下
するため、普通可変入賞球装置11に入賞する確率が高
いものである。このように、最も入賞の可能性の高い特
定振分手段175aが最も下流側に設けられているた
め、遊技球が入賞するまでの過程を遊技者がより長く楽
しむことができ、遊技の興趣を向上させることができ
る。
【0080】上記のように、第1転動部191において
遊技球の振り分けの動作が行なわれ、第2転動部192
においても同様に遊技球の振り分けが行なわれるが、第
1転動部191と第2転動部192とでは、前述したよ
うに、振分手段175,176a,176bの形状が異
なっている。第2転動部192における振分手段175
b,176c,176dの方が下流側、即ち、誘導部1
73へ到達しやすい形状であるため、第2転動部192
を転動する遊技球が第1転動部191を転動する遊技球
よりも誘導部173へ到達する確率が高くなっている。
従って、入賞する確率も高くなっている。しかし、第1
転動部191を転動する遊技球であっても、確率が低い
ながらも誘導部173へ到達する可能性が残されている
ため、遊技者は、到達率が低い第1転動部191に誘導
された遊技球に対しても入賞の期待をもつことができ、
遊技の興趣を向上させることができる。
【0081】なお、第1転動部191を転動する遊技球
は、誘導部173を越えて第2転動部192まで転動す
ることはなく、同様に、第2転動部192を転動する遊
技球は、誘導部173を越えて第1転動部191まで転
動することはない。従って、第1転動部191を転動す
る遊技球と第2転動部192を転動する遊技球は、誘導
部173内以外では、互いに干渉することがない。この
ため、第1転動部191及び第2転動部192を転動す
る遊技球の誘導部173への到達率は、互いに第1転動
部191及び第2転動部192を転動する遊技球に影響
を受けることがなく、遊技の興趣を削ぐことがない。
【0082】また、上記したように、誘導部173への
遊技球の到達率が高い第2転動部192へ遊技球を誘導
する誘導通路178aの導入口179aが、到達率の低
い第1転動部191へ遊技球を誘導する誘導通路178
bの導入口179bよりも上方位置にしている。このた
め、たとえ上方に位置する導入口に遊技球が受け入れら
れなくても、その他の導入口に遊技球が受け入れられる
可能性があるため、遊技者は、上方に位置する導入口に
遊技球が受け入れられなかった遊技球に対しても表示部
装飾部材18への受け入れ、ひいては、普通可変入賞球
装置11への入賞の期待を持つことができる。また、た
とえ誘導部173への到達率が高い導入口に受け入れら
れなくても、下方には、その到達率が低いながらも誘導
部173へ到達する可能性のある導入口があるため、遊
技者は、積極的に誘導部173への到達率が高い導入口
へ入球を狙う楽しさを充分に味わうことができる。
【0083】また、上記したように、誘導部173へ到
達することなく第1転動部191又は第2転動部192
から排出された遊技球は、第3転動部169で左右に転
動するため、普通可変入賞球装置11に向けて排出され
る際に左右方向に大きく寄ってしまうため、普通可変入
賞球装置11への入賞の確率が低いが、確率が低いなが
らも入賞の可能性が残されているため、遊技者は、これ
らの遊技球に対しても入賞の期待を持つことができ、遊
技の興趣を向上させることができる。
【0084】また、上記のように、遊技球を第1転動部
191及び第2転動部192から排出する排出部経路1
84a〜184fは、遊技球を遊技領域8前面側に向け
て移動させて第1転動部191又は第2転動部192か
ら排出し、遊技球を誘導部173又は次段階の振分手段
175a,175b,176a〜176dへ誘導する入
賞経路183a,183b又は次段階経路185a〜1
85dは、遊技球を遊技領域8裏面側に向けて移動させ
てそれぞれ誘導部173又は次段階の振分手段175
a,175b,176a〜176dに誘導するため、遊
技球を遊技領域8前面側にのみあるいは、裏面側にのみ
順次振り分ける構造のように奥行方向に広い場所を必要
とせず、振分手段175a,175b,176a〜17
6dの構造の省スペース化を図ることができる。
【0085】また、振分手段175a,175b,17
6a〜176dで上記したような遊技球の動きをするた
め、遊技球が排出される段階によって入賞口への入賞の
確率が変わるため、遊技者は、遊技球がどの段階まで誘
導されるかの期待を持って遊技を楽しむことができる。
【0086】上記した実施形態においては、第1転動部
191及び第2転動部192にそれぞれ、特定振分手段
175a,175bが1箇所、通常振分手段176a〜
176dが2箇所形成されているものを示したが、第1
転動部191及び第2転動部192に少なくとも振分手
段が1箇所ずつ形成されて第1転動部191と第2転動
部192とで誘導部173への到達率が異なるものであ
れば何箇所形成されていてもよい。例えば、図14に示
すように、第1転動部191には、特定振分手段175
a及び通常振分手段176aがそれぞれ1箇所ずつ形成
され、第2転動部192には、特定振分手段175bが
1箇所、通常振分手段176c,176dが2箇所形成
されているようなものであってもよい。
【0087】また、例えば、第1転動部191には、振
分段階が3段階形成され、第2転動部192には、振分
手段が2段階形成されているものとし、一見して2段形
成されている方が誘導部173への到達率が高く見えて
も、実際には3段形成されている方の振分手段が到達率
が高くなるように形成してもよい。こうすることによ
り、実際に遊技を行なわないと到達率の高低が分からな
いため、遊技の興趣を向上させることができる。
【0088】また、第1転動部191には、図11の
(A)に示す形状の振分手段を3段階形成し、第2転動
部192には、図11の(A)に示す形状の振分段階を
2段階形成し、振分回数が異なることにより、第1転動
部191と第2転動部192との誘導部173への誘導
率を異ならせるようにしてもよい。なお、振分手段の個
数と形状の違いを様々に組み合わせることにより、第1
転動部191と第2転動部192との誘導部173への
到達率を異ならせるようにしてもよい。
【0089】次に、表示部装飾部材18に設けられる可
動部材33,40(可動部34,35)について図15
乃至図18を参照して説明する。表示部装飾部材18に
は、図15に示すように、その上側部分(図15中の右
下がりの斜線部分)に扇形状の可動部材33が設けら
れ、表示部装飾部材18の右側部分(図15中の右上が
りの斜線部分)には、可動部34,35及び役物飾りラ
ンプ37を備えて侍キャラクタの意匠が施された大型の
可動部材40が設けられている。即ち、各可動部材3
3,40は、共通の取付部材(表示部装飾部材18)を
介して遊技盤6の表面(遊技領域8)に取り付けられる
ようになっている。可動部材33,40(可動部34,
35)は、前述したように各ソレノイド33a,34
a,35aの駆動によって左右に揺動するようになって
いる。また、表示部装飾部材18の上端から右側端(可
動部材40の右端部)に亘る部分には、可動部材40側
への遊技球の侵入を防止する規制フランジ部38が延設
されており、該規制フランジ部38と遊技領域8の上端
から右側端を区画形成する誘導レール7との間には、誘
導通路39が形成されている。誘導通路39は、図17
に示すように、可動部材40(可動部34)が駆動され
て最も狭小となる部位S(侍キャラクタの左側のほっぺ
たの側方部位)における通路幅cが遊技球の直径の2倍
未満、言い換えれば遊技球1個分の寸法で形成されてい
る。なお、可動部が駆動されて最も狭小となる部位以外
の誘導通路の通路幅については、特に限定するものでは
なく、複数の遊技球が同時に通過可能な寸法で形成して
もよい。また、遊技領域8の右上部分を区画形成する誘
導レール7には、緩衝部材23(例えば、ゴム等)が設
けられており、該緩衝部材23への遊技球の衝突によっ
て誘導通路39内を通過する遊技球の勢いを弱めるよう
になっている。
【0090】しかして、図16に示すように、遊技領域
8内に打ち込まれた遊技球Pのうち勢いの強いもの(図
16中の遊技球P1)は、誘導レール7に沿って誘導さ
れ、そのまま誘導通路39を通って遊技領域8の右下部
分に送り込まれるようになっている。なお、このような
遊技領域8の右下部分には、図示しない障害釘が植立さ
れている。これにより、誘導通路39を通った遊技球P
1は、障害釘に当って跳ね返り遊技領域8の中央側へ誘
導されるようになっており、入賞玉検出器22,32あ
るいは特定遊技状態中(開閉板25の開放中)の入賞個
数検出器27又は特定玉検出器28を通過可能となって
いる。一方、遊技領域8内に打ち込まれた遊技球Pのう
ち勢いの弱いもの(図16中の遊技球P2)は、表示部
装飾部材18の左側上部の外壁部分に当って跳ね返り、
表示部装飾部材18の左側方(表示部装飾部材18とサ
イド飾り36の間)を流下するようになっている。ま
た、遊技領域8内に打ち込まれた遊技球Pのうち遊技球
P3は、表示部装飾部材18の上端に設けられた導入口
179aに入り込むものであり、前述したように誘導通
路178aを通って誘導通路出口180aから表示領域
80下側前方の転動部に排出され、玉放出部170から
再度遊技領域8に排出されるようになっている。なお、
誘導通路178aは、可動部材40を取り付けた表示部
装飾部材18の裏面側に配置されるようになっている。
【0091】次に、表示部装飾部材18の右側部分に設
けられる大型の可動部材40の大きさについて説明す
る。可動部材40のうち大部分を占めるのは、侍キャラ
クタの顔部分を形成する可動部34であり、該可動部3
4の水平方向における最大可動範囲Aは、図17に示す
ように、特別図柄表示装置9の表示領域80の側端と誘
導レール7との間の水平方向における最大幅寸法の半分
の値aよりも大きく設定されている。但し、可動部34
は、図18に示すように、その横幅寸法A’(<A)自
体が、特別図柄表示装置9の表示領域80の側端と誘導
レール7との間の水平方向における最大幅寸法の半分の
値aよりも大きく設定されている。また、可動部34の
高さ寸法Bは、特別図柄表示装置9の表示領域80の高
さ寸法bよりも大きく設定されている。即ち、可動部材
40の高さ寸法は、特別図柄表示装置9の表示領域80
の高さ寸法bよりも大きく設定されている。さらに、可
動部材40を構成するもう一方の可動部35(侍キャラ
クタの両腕部分)についても可動部34と同様に、水平
方向における最大可動範囲、及び横幅寸法自体(停止状
態)が共に、特別図柄表示装置9の表示領域80の側端
と誘導レール7との間の水平方向における最大幅寸法の
半分の値aよりも大きく設定されている。
【0092】次に、可動部材33,40(可動部34,
35)における特別図柄表示装置9の表示態様に対応し
た動作について図19乃至図24を参照して説明する。
可動部材33,40(可動部34,35)の動作は、リ
ーチ予告(図柄変動開始時の演出)及び大当り予告(リ
ーチ演出)における予告動作として行われるようになっ
ている。但し、可動演出装置となる可動部材33,40
の動作は、確変予告や再抽選予告等の予告動作として行
うものであってもよい。予告動作としては、予告態様1
〜5の5種類が設定されており、このうち予告態様1,
2のいずれかが実行され得るリーチ演出がリーチ演出A
となり、予告態様3〜5のいずれかが実行され得るリー
チ演出がリーチ演出Bとなる。また、予告態様1は、全
図柄の変動中に行われるリーチ予告であり、予告態様2
〜4は、リーチ状態の導出後に行われる大当り予告であ
り、予告態様5は、リーチ予告と大当り予告の両方を行
うものである。
【0093】そこで、先ず、図柄の変動パターンについ
て図19を参照して説明する。図柄の変動パターンは、
図19に示すように、表示結果がハズレとなる場合で
は、変動パターン1〜9として示すように、通常変動
(リーチ無しでハズレ)、ノーマルリーチを行ってハズ
レ、予告態様を伴わないリーチ演出Aを行ってハズレ、
予告態様1を伴うリーチ演出Aを行ってハズレ、予告態
様2を伴うリーチ演出Aを行ってハズレ、予告態様を伴
わないリーチ演出Bを行ってハズレ、予告態様3を伴う
リーチ演出Bを行ってハズレ、予告態様4を伴うリーチ
演出Bを行ってハズレ、予告態様5を伴うリーチ演出B
を行ってハズレ、の9種類がある。
【0094】一方、表示結果が当りとなる場合では、変
動パターン10〜17として示すように、ノーマルリー
チを行って当り、予告態様を伴わないリーチ演出Aを行
って当り、予告態様1を伴うリーチ演出Aを行って当
り、予告態様2を伴うリーチ演出Aを行って当り、予告
態様を伴わないリーチ演出Bを行って当り、予告態様3
を伴うリーチ演出Bを行って当り、予告態様4を伴うリ
ーチ演出Bを行って当り、予告態様5を伴うリーチ演出
Bを行って当り、の8種類がある。なお、図19中に
は、各種変動パターン1〜17において、可動部材3
3,40(可動部34,35)の予告動作(予告態様1
〜5のいずれか)を伴うものには「予告態様」の欄に
「○」を記し、予告動作を伴わないものには「予告態
様」の欄に「×」を記している。
【0095】次に、上記した各種変動パターン1〜17
の出現率について説明する。なお、本実施形態の弾球遊
技機1では、左・中・右の各可変表示領域80a〜80
cで変動する図柄の数を個々に10個に設定すると共
に、大当り確率を1/200に設定した場合を例示す
る。先ず、各種変動パターン1〜17において、大当り
決定時の抽選率(当りハズレの決定時にその変動パター
ンが選択される確率)は、1/200の大当り確率か
ら、表示結果がハズレとなる変動パターン1〜9でそれ
ぞれ199/200となり、表示結果が当りとなる変動
パターン10〜17でそれぞれ1/200となる。ま
た、リーチ決定時の抽選率(リーチの有無の決定時にそ
の変動パターンが選択される確率)は、表示結果の当り
ハズレで異なる。即ち、表示結果がハズレとなる場合
は、左右の可変表示領域80a,80cに表示する停止
図柄が同一の図柄となればリーチになる。このため、各
可変表示領域80a,80cで変動する図柄数(それぞ
れ10図柄)から、リーチ無しの変動パターン1で9/
10となり、リーチありの変動パターン2〜9でそれぞ
れ1/10となる。一方、表示結果が当りとなる場合
は、1/200の確率で当りが決定された時点で必ずリ
ーチとなるので、変動パターン10〜17でそれぞれ1
となる。
【0096】また、本実施形態では、リーチ無しの場合
(変動パターン1の場合)、リーチありでハズレとなる
場合(変動パターン2〜9のいずれかの場合)、リーチ
ありで当りとなる場合(変動パターン10〜17のいず
れかの場合)、の3つの場合に分けて各種変動パターン
の選択率を振り分けて設定している。具体的には、リー
チ無しの場合では、変動パターン1のみであるので変動
パターン1の選択率は1となる。リーチありでハズレと
なる場合では、ノーマルリーチを行ってハズレとなる変
動パターン2を50/100に設定し、以下、変動パタ
ーン3〜9を図19の「パターン選択率」の欄に示す値
に設定している。リーチありで当りとなる場合では、ノ
ーマルリーチを行って当りとなる変動パターン10を1
/100に設定し、以下、変動パターン11〜17を図
19の「パターン選択率」の欄に示す値に設定してい
る。従って、以上説明した大当り決定時の抽選率
(A)、リーチ決定時の抽選率(B)、及びパターン選
択率(C)から、各種変動パターン1〜17の出現率
(D)は、D(%)=A×B×Cの計算式から算出さ
れ、それぞれの出現率を図19の「出現率」の欄に記
す。なお、同図中に記す出現率は、小数点第三位で四捨
五入した数値である。
【0097】また、各種変動パターン4,5,7〜9,
12,13,15〜17における可動部材33,40
(可動部34,35)の駆動制御、言い換えればソレノ
イド33a〜35aの駆動パターン(ソレノイドパター
ン)は、図19の「ソレノイドパターン」の欄に記すよ
うに各種変動パターン4,5,7〜9,12,13,1
5〜17毎で組合せ1〜5のいずれかに設定されてい
る。即ち、予告態様1は組合せ1であり、予告態様2は
組合せ2であり、予告態様3は組合せ3であり、予告態
様4は組合せ4であり、予告態様5は組合せ5である。
また、図20に示すように、組合せ1はソレノイドパタ
ーン1からなり、組合せ2はソレノイドパターン2から
なり、組合せ3はソレノイドパターン3からなり、組合
せ4はソレノイドパターン4からなり、組合せ5はソレ
ノイドパターン1を行った後にソレノイドパターン4を
行うソレノイドパターンからなる。具体的に、予告態様
1に対応するソレノイドパターン1では、図21(A)
に示す駆動信号を各ソレノイド33a〜35aへ出力す
る。予告態様2に対応するソレノイドパターン2では、
図21(B)に示す駆動信号を各ソレノイド33a〜3
5aへ出力する。予告態様3に対応するソレノイドパタ
ーン3では、図22(A)に示す駆動信号を各ソレノイ
ド33a〜35aへ出力する。予告態様4に対応するソ
レノイドパターン4では、図22(B)に示す駆動信号
を各ソレノイド33a〜35aへ出力する。また、予告
態様5では、各ソレノイド33a〜35aに対して図2
1(A)に示す駆動信号(ソレノイドパターン1)を出
力し、その後、図22(B)に示す駆動信号(ソレノイ
ドパターン4)を出力する。
【0098】次に、予告態様1〜5における可動部材3
3,40(可動部34,35)の具体的な動き及び特別
図柄表示装置9(表示領域80)の具体的な表示態様に
ついて説明する。なお、侍キャラクタとなる可動部材4
0(可動部34,35)が動作する場合には、図23に
示すように、可動部材40と同一の侍キャラクタ81が
表示領域80に表示され、該侍キャラクタ81が可動部
材40(可動部34,35)と同一の動きをする動画表
示を行うようになっている。但し、可動部材40(可動
部34,35)が動作する直前に、侍キャラクタ81が
表示される場合がある。また、扇形状の可動部材33が
動作する直前には、図24に示すように、可動部材33
に向って矢を構える侍キャラクタ82が表示領域80に
表示され、該侍キャラクタ82が可動部材33に向って
矢を射る動画表示を行うようになっている。但し、侍キ
ャラクタ82が表示されない場合でも、可動部材33が
動作する場合がある。また、可動部材33,40(可動
部34,35)が同時に動作するような場合は、各可動
部材33,40(可動部34,35)の動きに合わせて
侍キャラクタ81,82が表示領域80に同時に表示さ
れるようになっている。
【0099】予告態様1について図21(A)のタイム
チャートを参照して説明する。予告態様1は、可変表示
領域80a〜80cでの全図柄の変動中に行われるリー
チ予告であり、図21(A)に示すような各ソレノイド
33a〜35aの駆動停止による可動部材33,40
(可動部34,35)の停止状態から、先ず、ソレノイ
ド33aに駆動信号が送信されることで、扇形状の可動
部材33が左右に揺れる動きを行う。また、このような
可動部材33の動作以前に矢を射る侍キャラクタ82が
表示領域80に表示され、侍キャラクタ82の表示及び
可動部材33の動作に合わせて、スピーカ41から効果
音が発生されると共に役物飾りランプ37が点灯する。
その後、各ソレノイド33a〜35aの駆動停止によっ
て可動部材33,40(可動部34,35)がしばらく
停止状態となった後、ソレノイド34a,35aに駆動
信号が送信されることで、侍キャラクタとなる可動部材
40の顔(可動部34)と両腕(可動部35)が左右に
揺れる動きを行う。また、このとき、可動部材40(可
動部34,35)の動きに合わせて侍キャラクタ81が
表示領域80に表示され、これと同時にスピーカ41か
ら効果音が発生されると共に役物飾りランプ37が点灯
する。そして、可動部材40(可動部34,35)が左
右に揺れる動きを継続する中、ソレノイド33aに駆動
信号が送信されることで、再度、可動部材33が左右に
揺れる動きを行い、これと同時にスピーカ41から効果
音が発生されると共に役物飾りランプ37が点灯する。
また、可動部材33の動作直前には、可動部材40(可
動部34,35)の動きに合わせて表示される侍キャラ
クタ81と共に侍キャラクタ82が表示領域80に表示
される。
【0100】次に、予告態様2について図21(B)の
タイムチャートを参照して説明する。予告態様2は、リ
ーチ状態の導出後に行われる大当り予告であり、図21
(B)に示すような各ソレノイド33a〜35aの駆動
停止による可動部材33,40(可動部34,35)の
停止状態から、先ず、ソレノイド33aに駆動信号が送
信されることで、扇形状の可動部材33が左右に揺れる
動きを行う。また、このような可動部材33の動作以前
及び可動部材33の動作時には、スピーカ41から効果
音が発生されると共に役物飾りランプ37が点灯する。
但し、この場合、矢を射る侍キャラクタ82は表示領域
80に表示されない。その後、各ソレノイド33a〜3
5aの駆動停止によって可動部材33,40(可動部3
4,35)がしばらく停止状態となった後、ソレノイド
34a,35aに駆動信号が送信されることで、侍キャ
ラクタとなる可動部材40の顔(可動部34)と両腕
(可動部35)が左右に揺れる動きを行う。また、この
ような可動部材40(可動部34,35)の動作以前に
顔と両腕を左右に揺らす侍キャラクタ81が表示領域8
0に表示され、可動部材40(可動部34,35)の動
きと同時にスピーカ41から効果音が発生されると共に
役物飾りランプ37が点灯する。そして、可動部材40
(可動部34,35)が左右に揺れる動きを継続する
中、ソレノイド33aに駆動信号が送信されることで、
再度、可動部材33が左右に揺れる動きを行い、これと
同時にスピーカ41から効果音が発生されると共に役物
飾りランプ37が点灯する。また、可動部材33の動作
直前には、可動部材40(可動部34,35)の動きに
合わせて表示される侍キャラクタ81と共に侍キャラク
タ82が表示領域80に表示される。
【0101】次に、予告態様3について図22(A)の
タイムチャートを参照して説明する。予告態様3は、リ
ーチ状態の導出後に行われる大当り予告であり、図22
(A)に示すような各ソレノイド33a〜35aの駆動
停止による可動部材33,40(可動部34,35)の
停止状態から、先ず、ソレノイド33aに駆動信号が送
信されることで、扇形状の可動部材33が左右に揺れる
動きを行う。また、このような可動部材33の動作以前
に矢を射る侍キャラクタ82が表示領域80に表示さ
れ、侍キャラクタ82の表示及び可動部材33の動作に
合わせて、スピーカ41から効果音が発生されると共に
役物飾りランプ37が点灯する。その後、各ソレノイド
33a〜35aの駆動停止によって可動部材33,40
(可動部34,35)がしばらく停止状態となった後、
ソレノイド34aに駆動信号が送信されることで、侍キ
ャラクタとなる可動部材40の顔(可動部34)が左右
に揺れる動きを行う。また、このとき、可動部材40
(可動部34)の動きに合わせて顔を左右に揺らした侍
キャラクタ81が表示領域80に表示され、これと同時
にスピーカ41から効果音が発生されると共に役物飾り
ランプ37が点灯する。
【0102】そして、可動部材40(可動部34)が左
右に揺れる動きを継続する中、ソレノイド33aに駆動
信号が送信されることで、再度、可動部材33が左右に
揺れる動きを行い、これと同時にスピーカ41から効果
音が発生されると共に役物飾りランプ37が点灯する。
また、可動部材33の動作直前には、可動部材40(可
動部34,35)の動きに合わせて表示される侍キャラ
クタ81と共に侍キャラクタ82が表示領域80に表示
される。その後、可動部材40(可動部34)のみが左
右に揺れる動きを継続した状態となった後、ソレノイド
35aに駆動信号が送信されることで、可動部材40
は、顔(可動部34)の動きに合わせて両腕(可動部3
5)を左右に揺らす動作を行う。また、このとき、可動
部材40(可動部34)の動きに合わせて顔と両腕を左
右に揺らした侍キャラクタ81が表示領域80に表示さ
れ、これと同時にスピーカ41から効果音が発生される
と共に役物飾りランプ37が点灯する。そして、可動部
材40(可動部34,35)が左右に揺れる動きを継続
する中、ソレノイド33aに駆動信号が送信されること
で、再度、可動部材33が左右に揺れる動きを行い、こ
れと同時にスピーカ41から効果音が発生されると共に
役物飾りランプ37が点灯する。また、可動部材33の
動作直前には、可動部材40(可動部34,35)の動
きに合わせて表示される侍キャラクタ81と共に侍キャ
ラクタ82が表示領域80に表示される。
【0103】次に、予告態様4について図22(B)の
タイムチャートを参照して説明する。予告態様4は、リ
ーチ状態の導出後に行われる大当り予告であり、図22
(B)に示すような各ソレノイド33a〜35aの駆動
停止による可動部材33,40(可動部34,35)の
停止状態から、先ず、ソレノイド33aに駆動信号が送
信されることで、扇形状の可動部材33が左右に揺れる
動きを行う。また、このような可動部材33の動作以前
に矢を射る侍キャラクタ82が表示領域80に表示さ
れ、侍キャラクタ82の表示及び可動部材33の動作に
合わせて、スピーカ41から効果音が発生されると共に
役物飾りランプ37が点灯する。その後、各ソレノイド
33a〜35aの駆動停止によって可動部材33,40
(可動部34,35)がしばらく停止状態となった後、
ソレノイド34a,35aに駆動信号が送信されること
で、侍キャラクタとなる可動部材40の顔(可動部3
4)と両腕(可動部35)が左右に揺れる動きを行う。
また、このとき、可動部材40(可動部34,35)の
動きに合わせて侍キャラクタ81が表示領域80に表示
され、これと同時にスピーカ41から効果音が発生され
ると共に役物飾りランプ37が点灯する。そして、ソレ
ノイド34a,35aへの駆動信号の送信が停止され、
これと同時に、ソレノイド33aに駆動信号が送信され
ることで、可動部材40(可動部34,35)が動作を
停止するのと同時に、再度、可動部材33が左右に揺れ
る動きを行う。また、このとき、可動部材33の動作以
前に矢を射る侍キャラクタ82が表示領域80に表示さ
れ、侍キャラクタ82の表示及び可動部材33の動作に
合わせて、スピーカ41から効果音が発生されると共に
役物飾りランプ37が点灯する。続いて、ソレノイド3
3aへの駆動信号の送信が停止され、これと同時に、ソ
レノイド34a,35aに駆動信号が送信されること
で、可動部材33が動作を停止するのと同時に、再度、
可動部材40(可動部34,35)が左右に揺れる動き
を行う。また、このとき、可動部材40(可動部34,
35)の動きに合わせて侍キャラクタ81が表示領域8
0に表示され、これと同時にスピーカ41から効果音が
発生されると共に役物飾りランプ37が点灯する。
【0104】その後、ソレノイド34a,35aへの駆
動信号の送信が停止され、これと同時に、ソレノイド3
3aに駆動信号が送信されることで、可動部材40(可
動部34,35)が動作を停止するのと同時に、再度、
可動部材33が左右に揺れる動きを行う。また、このと
き、可動部材33の動作以前に矢を射る侍キャラクタ8
2が表示領域80に表示され、侍キャラクタ82の表示
及び可動部材33の動作に合わせて、スピーカ41から
効果音が発生されると共に役物飾りランプ37が点灯す
る。続いて、ソレノイド33aへの駆動信号の送信が停
止され、これと同時に、ソレノイド34a,35aに駆
動信号が送信されることで、可動部材33が動作を停止
するのと同時に、再度、可動部材40(可動部34,3
5)が左右に揺れる動きを行う。また、このとき、可動
部材40(可動部34,35)の動きに合わせて侍キャ
ラクタ81が表示領域80に表示され、これと同時にス
ピーカ41から効果音が発生されると共に役物飾りラン
プ37が点灯する。そして、可動部材40(可動部3
4,35)が左右に揺れる動作を継続する中、ソレノイ
ド33aに駆動信号が送信されることで、再度、可動部
材33が左右に揺れる動きを行い、これと同時にスピー
カ41から効果音が発生されると共に役物飾りランプ3
7が点灯する。また、可動部材33の動作直前には、可
動部材40(可動部34,35)の動きに合わせて表示
される侍キャラクタ81と共に侍キャラクタ82が表示
領域80に表示される。なお、予告態様5は、前述した
予告態様1を行った後に予告態様4を行う構成であり、
便宜的にその説明を省略する。
【0105】また、侍キャラクタの意匠が施された可動
部材40は、可動部34,35(侍キャラクタの顔と
手)の動きによって煽り動作を行うようになっている。
なお、煽り動作とは、リーチ状態となった場合、最終停
止図柄(実施形態中では、中図柄)において大当りを決
定し得る図柄が中央に接近すると、これに応じて可動部
材40が動作して煽り演出を行う動作のことである。煽
り動作の態様は、煽り態様1〜3の3種類であり、煽り
態様1は可動部35(侍キャラクタの手)のみを動かす
態様であり、煽り態様2は可動部34(侍キャラクタの
顔)のみを動かす態様であり、煽り態様2は可動部3
4,35(侍キャラクタの顔と手)の両方を動かす態様
である。また、このような煽り動作は、前述したリーチ
演出Aを行う場合、図25(A)に示す煽り動作の選択
テーブルに基づいて選択されるようになっている。煽り
動作の選択テーブルは、図25(A)に示すように、各
種リーチ演出A毎、即ち、リーチ演出Aを行ってハズレ
(変動パターン3)、予告態様1ありのリーチ演出Aを行
ってハズレ(変動パターン4)、予告態様2ありのリーチ
演出Aを行ってハズレ(変動パターン5)、リーチ演出A
を行って当り(変動パターン11)、予告態様1ありのリ
ーチ演出Aを行って当り(変動パターン12)、予告態様
2ありのリーチ演出Aを行って当り(変動パターン1
3)、毎で「煽りなし」「煽り態様1」「煽り態様2」
「煽り態様3」の4つの項目(煽り内容)を設けてそれ
ぞれに対して乱数を振り分けている。具体的に、リーチ
演出Aを行って当りとなる場合では、全255個の乱数
のうち「煽りなし」に50個を振り分け、「煽り態様
1」に15個を振り分け、「煽り態様2」に60個を振
り分け、「煽り態様3」に130個を振り分けている。
その他は、図25(A)の一覧表図に示す通りに全25
5個の乱数を振り分け設定している。
【0106】また、図25(A)の選択テーブルにおい
て、煽り内容毎の大当り信頼度は、図25(B)の「信
頼度」の欄に記すように、「煽りなし」の場合には0.
2%となり、「煽り態様1」の場合には4.3%とな
り、「煽り態様2」の場合には11.9%となり、「煽
り態様3」の場合には64.1%となる。なお、同図中
に記す信頼度は、小数点第二位で四捨五入した数値であ
る。また、煽り内容毎の大当り信頼度(H)は、該当す
る煽り内容を伴い且つ大当りになるリーチ演出Aの総出
現率(I)及び該当する煽り内容を伴うリーチ演出Aの
全体出現率(J)として、 H(%)=(I/J)×100 の計算式から算出される。具体的に、煽り態様3の信頼
度を例に挙げて説明すると、全体出現率(J)は、前記
図19の一覧表図における各種変動パターン3〜5,1
1〜13の「出現率」と、図25(A)の一覧表図にお
ける各種変動パターン3〜5,11〜13の「煽り態様
3」での乱数振分率から、20.9%(≒1.49×
(0/255)+0.50×(5/255)+0.50
×(10/255)+0.02×(130/255)+
0.03×(60/255)+0.05×(180/2
55))となり、総出現率(I)は、13.4%(≒
0.02×(130/255)+0.03×(60/2
55)+0.05×(180/255))となる。これ
に基づいて、煽り態様3の信頼度は、64.1%(≒
(13.4/20.9)×100)となる。
【0107】以上のように、本実施形態の構成によれ
ば、可変表示装置としての特別図柄表示装置9の側方に
設けられ、電気的駆動源(ソレノイド34a,35a)
により駆動されて演出動作が可能な可動部34,35を
有する可動演出装置としての可動部材40と、前記可動
部材40と区画形成部材としての誘導レール7との間に
遊技球が通過可能に設けられた誘導通路39と、を備
え、前記可動部34,35が駆動されて最も狭小となる
部位における前記誘導通路39の通路幅cを遊技球の直
径の2倍未満の寸法で形成したことを特徴とする。この
ように構成することにより、遊技球の通路を確保するこ
とができると共に、通路幅cを極力小さくした誘導通路
39を設けることで、可動部材40を設置するための領
域を大きく設定することが可能となり、ひいては特別図
柄表示装置9(表示領域80)の近傍に視覚的なインパ
クトを強める大型の可動演出装置となる可動部材40を
設けることができる。
【0108】なお、遊技球が通過可能な誘導通路を可変
表示装置の表示領域と可動演出装置との間に設けるよう
にしてもよい。また、遊技領域を区画形成する区画形成
部材は、金属製のレールに限らず、樹脂製の三角コーナ
ーのようなもので遊技領域を区画形成するようにしても
よい。また、実施形態中の可動演出装置(可動部材40
の可動部34,35)は、横方向にのみ動く構成として
いるが、これに限定するものではなく、例えば、縦方向
にのみ動くものであってもよい。また、可動演出装置を
可変表示装置(表示領域)の左側方に設けるようにして
もよい。但し、弾球遊技機において、通常、遊技球は誘
導レールに沿って右回りに発射されるので、右方向に打
ち込まれた球はアウト球になり易くなるため、可変表示
装置(表示領域)の左側方よりも右側方に可動演出装置
を設ける方が望ましい。
【0109】また、前記可動部材40の高さ方向の寸法
は、前記特別図柄表示装置9の表示領域80の高さ寸法
bよりも大きく設定したことを特徴とする。このように
構成することにより、可動部材40をさらに大きくする
ことができ、より一層可動部材40による視覚的な興趣
を向上することができる。
【0110】また、前記特別図柄表示装置9の表示領域
80よりも下方であり且つ前記可動部材40よりも下方
の遊技領域8内のみに、遊技球の入賞が可能な複数の入
賞領域(入賞玉検出器21,22,31,32)を設け
たことを特徴とする。このように構成することにより、
特別図柄表示装置9及び可動部材40の演出用の装置の
配置領域と入賞領域とを明確に区分けすることができる
ので、それぞれの領域を個々に注視することができる。
【0111】また、弾球遊技機1は、少なくとも前記可
動部34,35の動作制御を行う制御手段としての主基
板57を備え、該主基板57は、表示領域80での識別
情報の可変表示態様に応じて複数種類の演出動作態様
(煽り態様1〜3)からいずれかを選択し、選択した演
出動作態様に基づいた前記可動部34,35の動作制御
を実行可能であることを特徴とする。このように構成す
ることにより、可変表示態様に応じて、どの演出動作が
行われるのかを期待するという新しい興趣を持つことが
でき、可動部材40の演出動作が多彩となり視覚的な興
趣を向上することができる。
【0112】また、前記可動部材40は、演出動作が可
能な可動部34,35を複数備え、該複数の可動部3
4,35は、それぞれ独立した電気的駆動源(ソレノイ
ド34a,35a)により駆動されることを特徴とす
る。このように構成することにより、可動部34,35
の動作態様の組合せが多くなり、ひいては可動部材40
の演出動作が多彩となり視覚的な興趣を向上することが
できる。
【0113】また、前記特別図柄表示装置9の表示領域
80よりも上方の前記遊技領域8内に、前記可動部材4
0とは異なり且つ電気的駆動源(ソレノイド33a)に
より駆動されて演出動作が可能な第二の可動演出装置と
しての可動部材33が設けられていることを特徴とす
る。このように構成することにより、複数の可動部材3
3,40による演出の組合せが可能となることで、演出
が多彩となり視覚的な興趣を向上することができる。
【0114】また、前記可動部材40と前記可動部材3
3とは、それぞれ共通の取付部材としての表示部装飾部
材18を介して前記遊技領域8に取り付けられることを
特徴とする。このように構成することにより、部品点数
を削減することができる。
【0115】また、前記可動部材40の裏面側には、前
記遊技領域8を流下する遊技球を前記特別図柄表示装置
9の表示領域80の下方に誘導する誘導通路178aが
設けられていることを特徴とする。このように構成する
ことにより、可動部材40を配置することで縮小される
遊技球の流下領域を補うことができる。
【0116】また、弾球遊技機1は、前記特別図柄表示
装置9の外周部分を装飾する装飾部材としての表示部装
飾部材18と、該表示部装飾部材18の下方の遊技領域
8に設けられ遊技球が入賞することで特別図柄(識別情
報)を可変表示可能な始動入賞口としての普通可変入賞
球装置11と、を備え、前記表示部装飾部材18は、該
表示部装飾部材18に受け入れられた遊技球が転動する
転動部と、少なくとも該転動部を転動した遊技球が進入
可能であると共に進入した遊技球を前記普通可変入賞球
装置11へ向けて誘導する誘導部173と、を備え、前
記転動部は、前記誘導部を挟んで両側方に位置し且つ当
該誘導部173により転動領域が区切られた第1転動部
191と第2転動部192とを含むと共に、該第1転動
部191と第2転動部192とが、前記誘導部173へ
向かって転動する遊技球の経路が互いに異なる形状に形
成され、遊技球が第1転動部191又は第2転動部19
2のいずれを転動するかに応じて前記誘導部173への
到達率を異ならせたことを特徴とする。このように構成
することにより、表示部装飾部材18に受け入れられた
遊技球は、第1転動部191又は第2転動部192のい
ずれかを転動した後、普通可変入賞球装置11へ遊技球
を入賞させる確率の高い誘導部173へ導かれるが、第
1転動部191と第2転動部192とは、互いに形状が
異なることにより、第1転動部191を転動する遊技球
と第2転動部192を転動する遊技球とでは、誘導部1
73へ到達する確率が異なる。従って、普通可変入賞球
装置11への入賞確率も第1転動部191を転動する遊
技球と第2転動部192を転動する遊技球とでは異なる
ため、遊技球が第1転動部191と第2転動部192の
いずれを転動するかに遊技者が期待を持って遊技を行な
うことができる。
【0117】また、前記可動部材40に遊技球が接触し
ないようにする壁部としての規制フランジ部38を設け
ると共に、該規制フランジ部38と前記誘導レール7と
により前記誘導通路39が形成されていることを特徴と
する。このように構成することにより、可動部材40に
遊技球が入り込むことに起因する球噛み等の不都合を防
止することができ、然も規制フランジ部38によって誘
導通路39を形成することで、部品点数を削減すること
ができる。
【0118】なお、上記した実施形態の構成に加えて、
始動入賞時点で大当りが決定された場合、その旨を始動
入賞時点で報知する大当り事前報知手段を設けるように
してもよい。具体的には、図26に示すように、特別図
柄表示装置9の下方に大当り事前報知手段を備えた普通
可変入賞球装置100を設ける。該普通可変入賞球装置
100は、前記普通可変入賞球装置11と同様に、ソレ
ノイド(図示しない)によって開閉駆動される電動チュ
ーリップタイプの可変入賞球装置であり、遊技球の入賞
検出に伴って特別図柄の変動を許可するようになってい
る。また、普通可変入賞球装置100の前面側(遊技者
側)の外壁部分には、図27(A)に示すように、電気
的駆動源(モータやソレノイド等)の駆動によって左右
に揺れる動作を行う大当り事前報知手段としての扇形状
の可動部材101が取り付けられている。そして、可動
部材101は、普通可変入賞球装置100への遊技球P
の入賞に伴う当りハズレ決定用の乱数抽出においてハズ
レが決定された場合、図27(B)に示すように、その
まま停止状態を維持する。一方、普通可変入賞球装置1
00への遊技球Pの入賞に伴う当りハズレ決定用の乱数
抽出において当りが決定された場合は、図27(C)に
示すように、当り決定時(特別図柄の変動開始前)に可
動部材101が動作する(数秒間左右に揺れる)こと
で、特別図柄表示装置9での大当り図柄の導出以前に当
りとなったことを遊技者に報知するようになっている。
なお、このような大当り事前報知手段による報知は、当
りが決定される度に必ず行う必要はなく、例えば、当り
乱数の抽出において1000回に1回の割合で報知を行
うようにしてもよい。
【0119】また、実施形態中では、特別図柄表示装置
9(可変表示装置)の側方に設けられる可動部材40
(可動演出装置)は、可動部34の水平方向における最
大可動範囲Aを停止状態での可動部34の横幅寸法A’
よりも大きくなるように構成しているが、これに限定す
るものではない。例えば、図28に示すように、特別図
柄表示装置9の側方に、モータ(図示しない)を電気的
駆動源として回動する円盤形状の可動部材110を設け
るようにしてもよい。こうすることで、図29に示すよ
うに、可動部材(可動部)110の水平方向における最
大可動範囲A’’を停止状態での可動部材(可動部)1
10の横幅寸法A’’と同一になるように構成してもよ
い。但し、この場合でも、可動部材(可動部)110の
水平方向における最大可動範囲(横幅寸法)A’’は、
特別図柄表示装置9の表示領域80の側端と誘導レール
7との間の水平方向における最大幅寸法の半分の値aよ
りも大きく設定する必要がある。
【0120】また、上記した実施形態(変形例を含む)
では、予告を可動演出装置の動作によってのみ行う構成
としてるが、これに限定しない。他にも表示装置でのキ
ャラクタ表示のみで行う予告を設けてもよい。こうする
ことで、可動演出装置が動作しない場合に遊技者の期待
感が無くなってしまうことを防止することができる。可
動演出装置による予告と表示装置による予告とを適度に
出現させることで、遊技者はメリハリのある遊技を行う
ことができる。また、可動演出装置の形状は、実施形態
中のもの(侍キャラクタや円盤形状のもの)に限定しな
い。また、可動演出装置の動作についても実施形態中に
記載の動作に限らず、振動等であってもよい。但し、本
発明に係る可動演出装置は、ドラム表示器や可変入賞球
装置を除く装置である。また、可動演出装置を大当り中
の演出として動作させるようにしてもよい。例えば、大
入賞口の開放中(ラウンド中)あるいは開放のインター
バル中に可動演出装置を動作させてもよい。さらには、
大当りの終了表示中(例えば、大当り終了時の「また
ね」の文字表示中)にも可動演出装置を動作させてもよ
い。
【0121】また、実施形態中の弾球遊技機1は、始動
入賞に基づいて特別図柄表示装置9に可変表示される特
別図柄の停止図柄が所定の図柄の組合せになると所定の
遊技価値が遊技者に付与可能になる第1種弾球遊技機で
あったが、始動入賞に基づいて開放する電動役物の所定
領域への入賞があると所定の遊技価値が遊技者に付与可
能になる第2種弾球遊技機や、始動入賞に基づいて可変
表示される図柄の停止図柄が所定の図柄の組合せになる
と開放する所定の電動役物への入賞があると所定の権利
が発生または継続する第3種弾球遊技機であっても、本
発明を適用できる。また、実施形態中では、可変表示装
置としての特別図柄表示装置9を液晶(LCD)タイプ
の画像表示器で構成しているが、特にこれに限定するも
のではなく、CRT、LED、VFD、EL、プラズマ
等による画像表示器や、ドラム式あるいはベルト式の表
示器で可変表示装置を構成してもよい。また、実施形態
中では、ランプ制御基板によって可動演出装置の動作を
制御する構成としているが、これに限らず、表示制御基
板によって可動演出装置と各種ランプ・LEDの制御を
行うようにしてもよい。また、実施形態中では、特別図
柄の始動記憶と普通図柄を特別図柄表示装置9に画像表
示する構成としているが、これに限らず、個々をランプ
やLEDで構成するようにしてもよい。
【0122】
【発明の効果】以上、説明したところから明らかなよう
に、請求項1の発明においては、弾球遊技機前面に臨ん
で形成され打ち込まれた遊技球が流下する遊技領域と、
該遊技領域を区画形成する区画形成部材と、識別情報を
表示領域に可変表示可能な可変表示装置と、を備えた弾
球遊技機において、前記可変表示装置の側方に設けら
れ、電気的駆動源により駆動されて演出動作が可能な可
動部を有する可動演出装置と、前記可動演出装置と前記
区画形成部材との間、前記可変表示装置の表示領域と前
記可動演出装置との間、のいずれか一方に、遊技球が通
過可能に設けられた誘導通路と、を備え、前記可動部が
駆動されて最も狭小となる部位における前記誘導通路の
通路幅を遊技球の直径の2倍未満の寸法で形成したこと
を特徴とする。このように構成することにより、遊技球
の通路を確保することができると共に、通路幅を極力小
さくした誘導通路を設けることで、可動演出装置を設置
するための領域を大きく設定することが可能となり、ひ
いては可変表示装置(表示領域)の近傍に視覚的なイン
パクトを強める大型の可動演出装置を設けることができ
る。
【0123】また、請求項2の発明においては、前記可
動演出装置の高さ方向の寸法は、前記可変表示装置の表
示領域の高さ寸法よりも大きく設定されたことを特徴と
する。このように構成することにより、可動演出装置を
さらに大きくすることができ、より一層可動演出装置に
よる視覚的な興趣を向上することができる。
【0124】また、請求項3の発明においては、前記可
変表示装置の表示領域よりも下方であり且つ前記可動演
出装置よりも下方の前記遊技領域内のみに、遊技球の入
賞が可能な複数の入賞領域を設けたことを特徴とする。
このように構成することにより、可変表示装置及び可動
演出装置の演出用の装置の配置領域と入賞領域とを明確
に区分けすることができるので、それぞれの領域を個々
に注視することができる。
【0125】また、請求項4の発明においては、前記弾
球遊技機は、少なくとも前記可動部の動作制御を行う制
御手段を備え、該制御手段は、表示領域での識別情報の
可変表示態様に応じて複数種類の演出動作態様からいず
れかを選択し、選択した演出動作態様に基づいた前記可
動部の動作制御を実行可能であることを特徴とする。こ
のように構成することにより、可変表示態様に応じて、
どの演出動作が行われるのかを期待するという新しい興
趣を持つことができ、可動演出装置の演出動作が多彩と
なり視覚的な興趣を向上することができる。
【0126】また、請求項5の発明においては、前記可
動演出装置は、演出動作が可能な前記可動部を複数備
え、該複数の可動部は、それぞれ独立した電気的駆動源
により駆動されることを特徴とする。このように構成す
ることにより、可動部の動作態様の組合せが多くなり、
ひいては可動演出装置の演出動作が多彩となり視覚的な
興趣を向上することができる。
【0127】また、請求項6の発明においては、前記可
変表示装置の表示領域よりも上方の前記遊技領域内に、
前記可動演出装置とは異なり且つ電気的駆動源により駆
動されて演出動作が可能な第二の可動演出装置が設けら
れていることを特徴とする。このように構成することに
より、複数の可動演出装置による演出の組合せが可能と
なることで、演出が多彩となり視覚的な興趣を向上する
ことができる。
【0128】また、請求項7の発明においては、前記可
動演出装置と前記第二の可動演出装置とは、それぞれ共
通の取付部材を介して前記遊技領域に取り付けられるこ
とを特徴とする。このように構成することにより、部品
点数を削減することができる。
【0129】また、請求項8の発明においては、前記可
動演出装置の裏面側には、前記遊技領域を流下する遊技
球を前記可変表示装置の表示領域の下方に誘導する第二
の誘導通路が設けられていることを特徴とする。このよ
うに構成することにより、可動演出装置を配置すること
で縮小される遊技球の流下領域を補うことができる。
【0130】また、請求項9の発明においては、前記弾
球遊技機は、前記可変表示装置の外周部分を装飾する装
飾部材と、該装飾部材の下方の遊技領域に設けられ遊技
球が入賞することで前記識別情報を可変表示可能な始動
入賞口と、を備え、前記装飾部材は、該装飾部材に受け
入れられた遊技球が転動する転動部と、少なくとも該転
動部を転動した遊技球が進入可能であると共に進入した
遊技球を前記始動入賞口へ向けて誘導する誘導部と、を
備え、前記転動部は、前記誘導部を挟んで両側方に位置
し且つ当該誘導部により転動領域が区切られた第1転動
部と第2転動部とを含むと共に、該第1転動部と第2転
動部とが、前記誘導部へ向かって転動する遊技球の経路
が互いに異なる形状に形成され、遊技球が第1転動部又
は第2転動部のいずれを転動するかに応じて前記誘導部
への到達率を異ならせたことを特徴とする。このように
構成することにより、装飾部材に受け入れられた遊技球
は、第1転動部又は第2転動部のいずれかを転動した
後、始動入賞口へ遊技球を入賞させる確率の高い誘導部
へ導かれるが、第1転動部と第2転動部とは、互いに形
状が異なることにより、第1転動部を転動する遊技球と
第2転動部を転動する遊技球とでは、誘導部へ到達する
確率が異なる。従って、始動入賞口への入賞確率も第1
転動部を転動する遊技球と第2転動部を転動する遊技球
とでは異なるため、遊技球が第1転動部と第2転動部の
いずれを転動するかに遊技者が期待を持って遊技を行な
うことができる。
【0131】また、請求項10の発明においては、前記
可動演出装置に遊技球が接触しないようにする壁部を設
けると共に、該壁部と前記レール部材とにより前記誘導
通路が形成されていることを特徴とする。このように構
成することにより、可動演出装置に遊技球が入り込むこ
とに起因する不都合を防止することができ、然も壁部に
よって誘導通路を形成することで、部品点数を削減する
ことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態における弾球遊技機を示す
正面図である。
【図2】遊技盤の表面に設けられる各種構成部材を示す
正面図である。
【図3】遊技盤の表面に設けられる各種構成部材を示す
正面図である。
【図4】弾球遊技機の裏面に設けられる各基板を示す説
明図である。
【図5】機構板を示す背面図である。
【図6】遊技制御基板(主基板)の回路構成を示すブロ
ック図である。
【図7】表示部装飾部材及び普通可変入賞球装置の斜視
図である。
【図8】表示部装飾部材に受け入れられた遊技球の動き
を示す斜視図である。
【図9】表示部装飾部材の第1転動部,第2転動部,誘
導部及び第3転動部の周辺を示す平面図である。
【図10】第1転動部,第2転動部,誘導部及び第3転
動部での遊技球の動きを示す平面図である。
【図11】種々の形状に形成された振分手段を示す概略
図である。
【図12】種々の形状に形成された振分手段を示す概略
図である。
【図13】種々の形状に形成された振分手段を示す概略
図である。
【図14】第1転動部に特定振分手段及び通常振分手段
がそれぞれ1つずつ形成された状態の平面図である。
【図15】表示部装飾部材の上側部分及び右側部分に設
けられた各可動部材を示す説明図である。
【図16】遊技領域内での遊技球の流れを示す遊技盤の
正面図である。
【図17】可動部材の大きさを示す遊技盤の正面図であ
る。
【図18】可動部材の大きさを示す遊技盤の正面図であ
る。
【図19】各種図柄変動における設定確率を示す一覧表
図である。
【図20】駆動信号パターンの各種組合せを示す一覧表
図である。
【図21】同図(A)は予告態様1を示すタイムチャー
トであり、同図(B)は予告態様2を示すタイムチャー
トである。
【図22】同図(A)は予告態様3を示すタイムチャー
トであり、同図(B)は予告態様4を示すタイムチャー
トである。
【図23】可動部材の動きに対応した表示画像を示す遊
技盤の正面図である。
【図24】可動部材の動きに対応した表示画像を示す遊
技盤の正面図である。
【図25】同図(A)は各種煽り態様の選択設定を示す
一覧表図であり、同図(B)は各種煽り態様毎の大当り
信頼度を示す一覧表図である。
【図26】変形例における大当り事前報知手段を備えた
普通可変入賞球装置を示す遊技盤の正面図である。
【図27】同図(A)〜(B)は大当り事前報知手段を
備えた普通可変入賞球装置を示す正面図である。
【図28】変形例における円盤形状の可動部材を示す遊
技盤の正面図である。
【図29】変形例における円盤形状の可動部材の大きさ
を示す遊技盤の正面図である。
【符号の説明】
1 弾球遊技機 6 遊技盤 7 誘導レール(区画形成部材) 8 遊技領域 9 特別図柄表示装置(可変表示装置) 10 特別可変入賞球装置 11 普通可変入賞球装置(始動入賞口) 18 表示部装飾部材(取付部材、装飾部材) 21,22,31,32 入賞玉検出器(入賞領域) 33 可動部材(第二の可動演出装置) 34,35 可動部 33a,34a,35a ソレノイド(電気的駆動源) 37 役物飾りランプ 38 規制フランジ部(壁部) 39 誘導通路 40 可動部材(可動演出装置) 41 スピーカ 57 主基板(制御手段) 80 表示領域 80a〜80c 可変表示領域 169 第3転動部 170 玉放出部 173 誘導部 175a,175b 特定振分手段 176a〜176d 通常振分手段 178a 誘導通路(第二の誘導通路) 178b 誘導通路 179a,179b 導入口 191 第1転動部 192 第2転動部

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 弾球遊技機前面に臨んで形成され打ち込
    まれた遊技球が流下する遊技領域と、該遊技領域を区画
    形成する区画形成部材と、識別情報を表示領域に可変表
    示可能な可変表示装置と、を備えた弾球遊技機におい
    て、 前記可変表示装置の側方に設けられ、電気的駆動源によ
    り駆動されて演出動作が可能な可動部を有する可動演出
    装置と、 前記可動演出装置と前記区画形成部材との間、前記可変
    表示装置の表示領域と前記可動演出装置との間、のいず
    れか一方に、遊技球が通過可能に設けられた誘導通路
    と、を備え、 前記可動部が駆動されて最も狭小となる部位における前
    記誘導通路の通路幅を遊技球の直径の2倍未満の寸法で
    形成したことを特徴とする弾球遊技機。
  2. 【請求項2】 前記可動演出装置の高さ方向の寸法は、
    前記可変表示装置の表示領域の高さ寸法よりも大きく設
    定されたことを特徴とする請求項1記載の弾球遊技機。
  3. 【請求項3】 前記可変表示装置の表示領域よりも下方
    であり且つ前記可動演出装置よりも下方の前記遊技領域
    内のみに、遊技球の入賞が可能な複数の入賞領域を設け
    たことを特徴とする請求項1又は請求項2記載の弾球遊
    技機。
  4. 【請求項4】 前記弾球遊技機は、少なくとも前記可動
    部の動作制御を行う制御手段を備え、該制御手段は、表
    示領域での識別情報の可変表示態様に応じて複数種類の
    演出動作態様からいずれかを選択し、選択した演出動作
    態様に基づいた前記可動部の動作制御を実行可能である
    ことを特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれかに記
    載の弾球遊技機。
  5. 【請求項5】 前記可動演出装置は、演出動作が可能な
    前記可動部を複数備え、該複数の可動部は、それぞれ独
    立した電気的駆動源により駆動されることを特徴とする
    請求項1乃至請求項4のいずれかに記載の弾球遊技機。
  6. 【請求項6】 前記可変表示装置の表示領域よりも上方
    の前記遊技領域内に、前記可動演出装置とは異なり且つ
    電気的駆動源により駆動されて演出動作が可能な第二の
    可動演出装置が設けられていることを特徴とする請求項
    1乃至請求項5のいずれかに記載の弾球遊技機。
  7. 【請求項7】 前記可動演出装置と前記第二の可動演出
    装置とは、それぞれ共通の取付部材を介して前記遊技領
    域に取り付けられることを特徴とする請求項6記載の弾
    球遊技機。
  8. 【請求項8】 前記可動演出装置の裏面側には、前記遊
    技領域を流下する遊技球を前記可変表示装置の表示領域
    の下方に誘導する第二の誘導通路が設けられていること
    を特徴とする請求項1乃至請求項7のいずれかに記載の
    弾球遊技機。
  9. 【請求項9】 前記弾球遊技機は、前記可変表示装置の
    外周部分を装飾する装飾部材と、該装飾部材の下方の遊
    技領域に設けられ遊技球が入賞することで前記識別情報
    を可変表示可能な始動入賞口と、を備え、 前記装飾部材は、該装飾部材に受け入れられた遊技球が
    転動する転動部と、少なくとも該転動部を転動した遊技
    球が進入可能であると共に進入した遊技球を前記始動入
    賞口へ向けて誘導する誘導部と、を備え、 前記転動部は、前記誘導部を挟んで両側方に位置し且つ
    当該誘導部により転動領域が区切られた第1転動部と第
    2転動部とを含むと共に、該第1転動部と第2転動部と
    が、前記誘導部へ向かって転動する遊技球の経路が互い
    に異なる形状に形成され、遊技球が第1転動部又は第2
    転動部のいずれを転動するかに応じて前記誘導部への到
    達率を異ならせたことを特徴とする請求項1乃至請求項
    8のいずれかに記載の弾球遊技機。
  10. 【請求項10】 前記可動演出装置に遊技球が接触しな
    いようにする壁部を設けると共に、該壁部と前記区画形
    成部材とにより前記誘導通路が形成されていることを特
    徴とする請求項1乃至請求項9のいずれかに記載の弾球
    遊技機。
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