JP2003052974A - 遊技機のタンクレール - Google Patents

遊技機のタンクレール

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JP2003052974A
JP2003052974A JP2001244645A JP2001244645A JP2003052974A JP 2003052974 A JP2003052974 A JP 2003052974A JP 2001244645 A JP2001244645 A JP 2001244645A JP 2001244645 A JP2001244645 A JP 2001244645A JP 2003052974 A JP2003052974 A JP 2003052974A
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Ko Iijima
航 飯島
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 タンクレールの遊技球導入部位において、玉
詰まり現象が生じることがあった。 【解決手段】 遊技球タンク120の下部流出口121
に対面する遊技球導入部位101に、遊技球の流下方向
に対して略平行に往復動可能な当接部111aと、同当
接部111aを同流下方向へ付勢するつる巻きばね11
2(弾性部材)と、同当接部111aにおける遊技球の
当接部位に当該遊技球を誘導する誘導部111bとを設
けた。誘導部111bが当接部111aにおける遊技球
の当接部位に当該遊技球を誘導すると、つる巻きばね1
12からの付勢力により当接部111aは誘導された遊
技球を流下方向に押す。したがって、簡易な構造にて、
遊技球の流下が促進され、遊技球が流入する部位にて玉
詰まり現象を生じさせないようにすることが可能とな
る。

Description

【発明の詳細な説明】 【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は、遊技球タンクから
流出する遊技球を案内する遊技機のタンクレールに関す
る。 【0002】 【従来の技術】従来、図21に示すように、パチンコ機
等の遊技機では、遊技球を貯留する遊技球タンク1や、
遊技球を払い出す図示しない遊技球払い出し機構や、遊
技球タンク1の下方に設けられて同遊技球タンク1の下
部流出口1aから下方に流出する遊技球を遊技球払い出
し機構に導くタンクレール2、等が機構板に取り付けら
れている。なお、図は、遊技球タンク1とタンクレール
2の要部を、背面側から断面図により示している。ここ
で、タンクレール2は、遊技球を二列等、複数列にして
下流側に案内するものであり、遊技球タンクの下部流出
口1a側を上流側、遊技球払い出し機構側を下流側とし
て、底面に緩やかな傾斜が付けられている。そして、遊
技球払い出し機構が遊技球を払い出すと、遊技球タンク
から流入する遊技球がタンクレールの底面に沿って下流
側に流下し、流路を介して遊技球払い出し機構に導かれ
る。 【0003】 【発明が解決しようとする課題】上述した従来の遊技機
のタンクレールにおいては、遊技球タンクの下部流出口
に対面する遊技球導入部位2aにおいて、鉛直方向から
若干斜めの向き(図のL1の向き)に複数の遊技球が直
線状に並んだまま動かなくなるという、玉詰まり現象が
生じることがあった。なお、図では、玉詰まり現象が生
じたときの遊技球の一部を点線により示している。特
に、大型の遊技領域を有するL枠遊技機では、遊技球タ
ンクやタンクレールを設置する空間が少ないため、タン
クレールの底面の傾斜を緩くせざるを得ず、玉詰まり現
象が生じやすくなる。ここで、タンクレールの遊技球導
入部位に電動式のバイブレータを取り付けることも考え
られるが、別途電気配線を設け、狭い空間にバイブレー
タを取り付ける必要があるため、構造が複雑となってし
まう。本発明は、上記課題にかんがみてなされたもの
で、簡易な構造にて、遊技球が流入する部位にて玉詰ま
り現象を生じさせないようにすることが可能な遊技機の
タンクレールの提供を目的とする。 【0004】 【課題を解決するための手段】以下、上記目的を達成す
るのに適した手段について説明する。 手段1:遊技球タンクの下部流出口に対面する遊技球導
入部位に、遊技球の流下方向に対して略平行に往復動可
能な当接部と、同当接部を同流下方向へ付勢する弾性部
材と、同当接部における上記遊技球の当接部位に当該遊
技球を誘導する誘導部とを具備することを特徴とする遊
技機のタンクレール。手段1によれば、当接部は遊技球
の流下方向に対して略平行に往復動可能であり、弾性部
材が当接部を遊技球の流下方向へ付勢している。ここ
で、誘導部が当接部における遊技球の当接部位に当該遊
技球を誘導すると、弾性部材からの付勢力により当接部
は誘導された遊技球を流下方向に押す。その際、別途電
気配線を設けて電動式のバイブレータ等を装着したりす
る必要がない。したがって、簡易な構造にて、遊技球の
流下が促進され、遊技球が流入する部位にて玉詰まり現
象を生じさせないようにすることが可能となる。 【0005】本発明のタンクレールが設けられる遊技機
は、遊技球を用いて遊技を行うものであればよく、例え
ば、遊技領域に向けて遊技球を発射させて遊技を行うパ
チンコ遊技機であってもよいし、遊技球の投入により図
柄を変化させて遊技を行ういわゆるパチロットであって
もよい。特に、大型の遊技領域を有するパチンコ遊技機
(L枠遊技機)においては、遊技球タンクやタンクレー
ルを設置する空間が少ないため、タンクレールの底面の
傾斜を緩くせざるを得ず、遊技球が流入する部位にて玉
詰まり現象が生じやすくなる。このような遊技機であっ
ても、本発明の遊技機のタンクレールは誘導部により誘
導された遊技球を当接部にて流下方向に押すので、遊技
球の流下が促進され、玉詰まり現象が生じない。 【0006】手段2:上記手段1に記載の遊技機のタン
クレールにおいて、上記当接部と誘導部とは、上記流下
方向に対して略平行に往復動可能であるとともに上記弾
性部材にて上記流下方向へ付勢された当接部材に形成さ
れていることを特徴とする遊技機のタンクレール。手段
2によれば、当接部材に形成された当接部は、弾性部材
にて遊技球の流下方向に付勢されている。また、誘導部
は、当接部とともに遊技球の流下方向に対して略平行に
往復動しながら当接部における遊技球の当接部位に当該
遊技球を誘導する。すると、当接部は誘導された遊技球
を流下方向に押すので、遊技球の流下が促進される。こ
こで、当接部と誘導部とは同一の当接部材に形成されて
いるので、簡易な構成にて、玉詰まり現象を生じさせな
いようにすることができる。むろん、遊技球タンクとタ
ンクレールの構造や、遊技球の流れに応じて、当接部と
誘導部とを別部材にて形成してもよい。 【0007】手段3:上記手段2に記載の遊技機のタン
クレールにおいて、上記弾性部材は、上記誘導部を誘導
される遊技球にて上記流下方向とは反対の上流方向に押
し動かされた上記当接部材を同流下方向に押し戻すよう
に付勢することを特徴とする遊技機のタンクレール。手
段3によれば、遊技球の流下方向に対して略平行に往復
動可能な当接部材が誘導部を誘導される遊技球にて上流
方向に押し動かされると、弾性部材からの付勢力により
流下方向に押し戻される。そして、遊技球導入部位に繰
り返し遊技球が流入すると、当接部材は誘導部を誘導さ
れる遊技球から受ける力と弾性部材からの付勢力により
往復動を繰り返すので、誘導部にて誘導された遊技球を
当接部が順次流下方向に押すことにより、遊技球の流下
が促進される。なお、弾性部材の付勢力は、遊技球タン
クとタンクレールの構造や、遊技球の流れに応じて、適
宜決定すればよい。 【0008】手段4:上記手段3に記載の遊技機のタン
クレールにおいて、上記当接部材は、当該タンクレール
の下方に設けられた軸支部に軸支されるとともに、同タ
ンクレール内にて上記当接部と誘導部とが設けられ、上
記誘導部は、上記当接部よりも上側に形成され、上記弾
性部材は、上記当接部材の上部を上記流下方向へ傾動さ
せるように付勢することを特徴とする遊技機のタンクレ
ール。手段4によれば、当接部と誘導部とがタンクレー
ル内に設けられた当接部材は、タンクレールの下方にて
軸支されている。ここで、誘導部は当接部よりも上側に
形成されているので、当接部のほうが軸支部に近く、当
接部に与えられる付勢力は誘導部に与えられる付勢力よ
りも大きくなる。そして、当接部材は弾性部材により上
部が流下方向へ傾動するように付勢されている。すなわ
ち、誘導部を誘導される遊技球にて上流方向に押し動か
された当接部は、誘導部よりも相対的に大きい付勢力に
より誘導された遊技球を流下方向に押すことができる。
このように、手段4により、当接部材と弾性部材の構造
の一例を提供することができる。 【0009】手段5:上記手段4に記載の遊技機のタン
クレールにおいて、上記弾性部材は、当該タンクレール
の下方に設けられるとともに、一端が上記当接部材より
も上記流下方向側とされ、他端が上記当接部材を引っ張
るように同当接部材において上記軸支部よりも上方に取
り付けられたつる巻きばねであることを特徴とする遊技
機のタンクレール。手段5によれば、弾性部材として、
つる巻きばねがタンクレールの下方に設けられている。
つる巻きばねの一端は当接部材よりも流下方向側とされ
ており、他端が当接部材において上記軸支部よりも上方
に取り付けられて当接部材を引っ張る。すると、つる巻
きばねにより当接部材を流下方向へ付勢することができ
る。したがって、弾性部材を簡易に構成することができ
る。なお、つる巻きばねのばね係数は、遊技球タンクと
タンクレールの構造や、遊技球の流れに応じて、適宜決
定すればよい。 【0010】手段6:上記手段5に記載の遊技機のタン
クレールにおいて、当該タンクレールと一体的に成形さ
れるとともに、下方に向かって立設された取付部が設け
られ、上記当接部材の下端は上記取付部に軸支されると
ともに、上記つる巻きばねの他端は上記取付部に取り付
けられていることを特徴とする遊技機のタンクレール。
手段6によれば、タンクレールと一体的に成形された取
付部に、当接部材の下端が軸支されるとともに、つる巻
きばねの他端が取り付けられる。すなわち、当接部材や
つる巻きばねを取り付ける別部材が不要であるので、遊
技機を組み立てる際の作業性を向上させることができ
る。 【0011】手段7:上記手段4に記載の遊技機のタン
クレールにおいて、上記弾性部材は、当該タンクレール
の下方に設けられるとともに、一端が上記軸支部に取り
付けられ、他端が上記当接部材の上部を上記流下方向へ
傾動させるように同当接部材の下端に取り付けられたう
ず巻きばねであることを特徴とする遊技機のタンクレー
ル。手段7によれば、弾性部材として、うず巻きばねが
タンクレールの下方に設けられている。うず巻きばねの
一端は軸支部に取り付けられており、他端が当接部材の
下端に取り付けられて当接部材の上部を流下方向へ傾動
させるように付勢することができる。すなわち、弾性部
材としてつる巻きばねの代わりにうず巻きばねを使用す
ることができるとともに、弾性部材をコンパクトな構成
にすることが可能となる。むろん、弾性部材をつる巻き
ばねやうず巻きばねで構成するのは一例に過ぎず、例え
ば、他のばね部材で構成してもよいし、ばね部材以外に
もゴム等により構成してもよい。 【0012】手段8:上記手段4〜手段7のいずれかに
記載の遊技機のタンクレールにおいて、当該タンクレー
ルの底部には、上記軸支部の略上方において貫通穴が形
成され、上記当接部材は、上記貫通穴を貫通して設けら
れていることを特徴とする遊技機のタンクレール。手段
8によれば、タンクレールの底部を貫通して当接部材を
設けることができる。したがって、当接部材を簡易な形
状で形成することができる。 【0013】手段9:上記手段4〜手段7のいずれかに
記載の遊技機のタンクレールにおいて、当該タンクレー
ルの上記上流方向の端部には、切り欠かれた切欠部が形
成され、上記当接部と誘導部とは、上記当接部材の上部
から上記流下方向に突出して上記切欠部に挿入可能な凸
形状に形成されていることを特徴とする遊技機のタンク
レール。手段9によれば、当接部と誘導部とは、当接部
材の上部から流下方向に突出した凸形状に形成されてお
り、タンクレールの上流方向の端部に形成された切欠部
に挿入可能である。すなわち、タンクレールの底部に貫
通穴を設ける場合のように遊技球が嵌り込まないように
切欠部を形成する必要がないので、設計の自由度を向上
させることができる。また、切欠部を大きく形成するこ
とにより、当接部材を取り付ける際の作業性を向上させ
ることができる。 【0014】手段10:上記手段4〜手段7のいずれか
に記載の遊技機のタンクレールにおいて、上記当接部材
は、上部が上記流下方向側に折り返されて当該タンクレ
ール内に挿入され、上記当接部は、折り返された上記当
接部材の先端部に形成され、上記誘導部は、上記当接部
材における折り返し部位に形成されていることを特徴と
する遊技機のタンクレール。手段10によれば、当接部
材は上部が流下方向側に折り返されてタンクレール内に
挿入されている。ここで、折り返し部位を利用して誘導
部が形成され、折り返された先端部に当接部が形成され
ている。すなわち、タンクレールに当接部材を挿入する
ための貫通穴や切欠部を形成する必要がない。なお、上
記手段8〜10に例示したような当接部材の配置は、遊
技球タンクとタンクレールの構造や、遊技球の流れに応
じて、適宜決定すればよい。むろん、手段8〜10以外
の手段を採用して当接部材を配置することが可能である
ことは言うまでもない。 【0015】手段11:上記手段2〜手段10のいずれ
かに記載の遊技機のタンクレールにおいて、上記誘導部
は、上記流下方向側が反対側の上流側よりも下側となる
傾斜面とされていることを特徴とする遊技機のタンクレ
ール。手段11によれば、遊技球導入部位に流入した遊
技球は、流下方向側が上流側よりも下側となる傾斜面に
沿って誘導される。すなわち、誘導部の形状の一例を提
供することができ、簡易な形状にて誘導部を形成するこ
とができる。 【0016】手段12:上記手段2〜手段11のいずれ
かに記載の遊技機のタンクレールにおいて、上記誘導部
は、上記流下方向側が反対側の上流側よりも下側である
とともに上側に膨らんだ形状とされていることを特徴と
する遊技機のタンクレール。手段12によれば、遊技球
導入部位に流入した遊技球は、流下方向側が上流側より
も下側であるとともに上側に膨らんだ形状とされた誘導
部に沿って誘導される。すなわち、誘導部の形状の別の
一例を提供することができる。また、遊技球タンクとタ
ンクレールの構造に応じてスムーズに遊技球を当接部に
おける遊技球の当接部位に誘導することができ、より確
実に遊技球の流下を促進させることが可能となる。むろ
ん、誘導部を上側に膨らんだ形状とするのは一例に過ぎ
ず、例えば、平面形状に形成してもよいし、下側に窪ん
だ形状に形成してもよい。 【0017】手段13:上記手段2〜手段12のいずれ
かに記載の遊技機のタンクレールにおいて、上記当接部
は、上記流下方向に対し略垂直な平面とされていること
を特徴とする遊技機のタンクレール。手段13によれ
ば、誘導部にて誘導された遊技球は、流下方向に対し略
垂直な平面とされた当接部にて流下方向に押される。す
なわち、当接部の形状の一例を提供することができると
ともに、確実に遊技球を流下方向に押して、遊技球の流
下を促進させることができる。 【0018】手段14:上記手段2〜手段12のいずれ
かに記載の遊技機のタンクレールにおいて、上記当接部
は、上記流下方向に向かって膨らんだ形状とされている
ことを特徴とする遊技機のタンクレール。手段14によ
れば、誘導部にて誘導された遊技球は、流下方向に向か
って膨らんだ形状とされた当接部にて流下方向に押され
る。すなわち、当接部の形状の別の一例を提供すること
ができるとともに、遊技球タンクとタンクレールの構造
に応じて、より確実に遊技球を流下方向に押して、遊技
球の流下を促進させることが可能となる。 【0019】手段15:上記手段2〜手段14のいずれ
かに記載の遊技機のタンクレールにおいて、上記当接部
には、上記流下方向に突出した突起が形成されているこ
とを特徴とする遊技機のタンクレール。手段15によれ
ば、誘導部にて誘導された遊技球は、当接部位にて当接
部から流下方向に突出した突起に当接し、流下方向に押
される。すなわち、遊技球に加えられる力が一点に集中
するので、より確実に遊技球を流下方向に押して、遊技
球の流下を促進させることができる。 【0020】手段16:上記手段2〜手段15のいずれ
かに記載の遊技機のタンクレールにおいて、上記当接部
材は、弾性体から形成されていることを特徴とする遊技
機のタンクレール。手段16によれば、誘導部にて誘導
された遊技球には、弾性部材からの付勢力の他に、当接
部材自身が有する付勢力も加えられることになる。した
がって、弾性部材の付勢力と当接部材自身が有する付勢
力とを調節することにより、より確実に遊技球を流下方
向に押すことができる。また、遊技球が当接部材に衝突
することにより生じる振動が当接部に当接した遊技球に
与えられることにより、より確実に遊技球の流下を促進
させることができる。 【0021】手段17:上記手段16に記載の遊技機の
タンクレールにおいて、上記当接部材は、金属製の板ば
ねであることを特徴とする遊技機のタンクレール。手段
17によれば、誘導部にて誘導された遊技球には、弾性
部材からの付勢力の他に、金属製の板ばねとされた当接
部材自身が有する付勢力も加えられることになる。すな
わち、弾性体とされた当接部材を簡易な部材にて構成す
ることができる。 【0022】手段18:上記手段2〜手段17のいずれ
かに記載の遊技機のタンクレールにおいて、上記当接部
材は、複数設けられ、上記弾性部材は、上記当接部材に
対応して複数設けられたばね部材であるとともに、互い
に異なるばね係数を有することを特徴とする遊技機のタ
ンクレール。手段18によれば、誘導部にて誘導された
遊技球には、異なる付勢力を受けた複数の当接部にて流
下方向に押される。すなわち、複数の当接部が複雑な動
きを示すので、遊技球導入部位にある遊技球に複雑な力
が加わり、より確実に遊技球の流下を促進させることが
できる。 【0023】手段19:上記手段1に記載の遊技機のタ
ンクレールにおいて、上記当接部と誘導部とは、上記流
下方向へ付勢する上記弾性部材に形成されていることを
特徴とする遊技機のタンクレール。手段19によれば、
弾性部材に形成された当接部は、当該弾性部材にて遊技
球の流下方向に付勢されている。また、誘導部は当接部
と連動しながら当接部における遊技球の当接部位に当該
遊技球を誘導する。すると、当接部は誘導された遊技球
を流下方向に押すので、遊技球の流下が促進される。こ
こで、当接部と誘導部とは同一の弾性部材に形成されて
いるので、簡易な構成にて、玉詰まり現象を生じさせな
いようにすることができる。 【0024】 【発明の効果】以上説明したように、本発明は、簡易な
構造にて、遊技球が流入する部位にて玉詰まり現象を生
じさせないようにすることが可能な遊技機のタンクレー
ルを提供することができる。 【0025】 【発明の実施の形態】ここでは、下記の順序に従って本
発明の実施形態を説明する。 (1)タンクレールを取り付けたL枠遊技機の概略構
成: (2)遊技球タンク、タンクレールの説明: (3)当接部材と弾性部材の説明: (4)本発明の作用: (5)第二の実施形態: (6)第三の実施形態: (7)第四の実施形態: (8)第五の実施形態: (9)第六の実施形態: (10)第七の実施形態: 【0026】(1)タンクレールを取り付けたL枠遊技
機の概略構成:図1は、本発明の第一の実施形態にかか
る遊技機のタンクレールを取り付けたL枠遊技機を正面
から見て示している。図において、金属製外枠10は、
鋼材をプレス加工して形成されている。この外枠10
は、矩形板状の金属製本体枠20よりも僅かに大きいサ
イズの矩形開口10aを有している。この本体枠20
は、矩形開口10aの左端にて枢支されており、図示し
ない回転軸を中心に回動し、外枠10に対して開閉可能
かつ着脱可能に装着されている。本体枠20も、鋼材を
プレス加工して形成されている。この本体枠20の上部
には、矩形板状の遊技板30が取り付けられている。ま
た、本体枠20の下部には、遊技球の発射機構40と、
概略矩形形状に形成された樹脂製流路板50とが取り付
けられている。さらに、流路板50の前面側にて下皿7
0が本体枠20に取り付けられている。 【0027】遊技板30の前面には、下端中央から右巻
きに概略一回転する外枠レールが前方へ立設されてお
り、この外枠レールに取り囲まれる略円形の領域が遊技
領域31となっている。この遊技領域31には、図示し
ていないが、多数の釘や、複数の入賞口や、入賞しなか
った遊技球をアウト球として回収するアウト球回収口
や、遊技の状況を表示する表示装置などが配設されてい
る。遊技板30の前面側には、樹脂製前面枠60が本体
枠20の左端にて枢支されている。この前面枠60に
は、遊技領域31を臨むガラス枠61、ガラス枠61の
周囲を取り囲むように配置される装飾ランプ62、上皿
63が設けられている。また、前面枠60の前方には、
発射機構40の一部を構成する発射ハンドル41が取り
付けられている。発射機構40は、発射ハンドル41の
回転量に応じて遊技球を発射棹にて打ち出し、遊技板3
0に向けて放出する。放出された遊技球は、流路板50
の前面側に取り付けられた遮蔽板と一対の仕切板とで囲
まれた発射経路を通過した後、遊技板30の前面側に立
設された外側レールと内側レールとの間を通り抜けて、
遊技領域31に投入される。 【0028】図2は本L枠遊技機を背面から見て示す背
面図であり、図3は図1の右側から見て示す右側面図で
ある。遊技板30の背面側では、矩形筺状の樹脂製機構
板80が本体枠20の図2における右端上部にて枢支さ
れ、矩形筺状の樹脂製基板ベース90が本体枠20の図
2における右端下部にて枢支されている。基板ベース9
0は、図2の右端において本体枠20の背面との間に設
けられたヒンジ金具により支持されており、このヒンジ
を支軸として、同図における紙面手前側へ開閉可能とな
っている。この基板ベースの前面側には、各種制御基板
や電源回路が収容されている。 【0029】機構板80も、図2の右端において本体枠
20の背面との間に設けられたヒンジ金具により支持さ
れており、このヒンジを支軸として、同図における紙面
手前側へ開閉可能となっている。同機構板80は、遊技
板30に配置された液晶ディスプレイや制御基板などを
背面側から覆うカバーとしての役割を果たすカバー部8
1と、カバー部81の上方および右方に遊技球の流路を
形成する流路部82とから構成されている。カバー部8
1は、前面側に開口を有する矩形筺体により構成されて
おり、遊技板30を背面側から覆っている。本実施形態
では、遊技板30に取り付けられたメイン基板をカバー
部81が覆う構造となっているが、メイン基板を点検す
る際に機構板80の開閉を不要にさせるため、メイン基
板を覆わないようにカバー部を形成してもよい。また、
流路部82は、カバー部81と一体的に形成されてい
る。カバー部81の上方では、遊技球タンク120や本
発明にいうタンクレール100が装着されている。ま
た、カバー部81の右方では、遊技球を下方に向かって
払い出す払い出し装置ユニット83が取り付けられてい
る。 【0030】払い出し装置ユニット83は、計数カウン
タにより払い出し球をカウントして所定数の遊技球を払
い出す遊技球払い出し機構83a、タンクレール100
からの遊技球を遊技球払い出し機構83aに誘導するカ
ーブ状に設けられた流路83b、遊技球払い出し機構8
3aから払い出された遊技球を上皿63や下皿70に誘
導する流路83cを備えている。遊技球払い出し機構8
3aは、内蔵するモータの回転により、遊技球を1個単
位で放出可能となっている。そして、流路部82に装着
された遊技球タンク120から下方へ流出する遊技球
が、タンクレール100内を図2の左側から右側へ移動
し、払い出し装置ユニット83内を流下して上皿63や
下皿70に払い出されるようになっている。 【0031】(2)遊技球タンク、タンクレールの説
明:図4は遊技球タンク120とタンクレール100を
背面から見て示す背面図であり、図5は図4の左斜め上
の方向から機構板80とともに見て示す要部斜視図であ
り、図6は遊技球タンク120を上面から見て示す上面
図である。遊技球タンク120は、上が略矩形状に広く
開口し、底部の傾斜下端(図4の左側)に略矩形状の下
部流出口121が設けられた略箱型形状とされている。
下部流出口121は、前後方向においてやや中間よりと
され、タンクレール100の上方に配置されている。こ
の遊技球タンク120は、両側端に取付片122a,1
22bが一体的に形成されており、図4の右側の取付片
122aが機構板80の固定ポケット80aに挿入され
て支持され、左側の取付片122bが機構板80にビス
止めされている。したがって、遊技球タンク120を機
構板80に密接させて取り付ける際には、右側の取付片
122aを固定ポケット80aに挿入して左側の取付片
122bを機構板80にビス止めするだけでよい。ま
た、遊技球タンク120を取り外す際には、左側の取付
片122bの部位にあるビスを外すだけで容易に取り外
すことができる。このように、遊技球タンク120は機
構板80に対して着脱が容易となっているので、使用に
伴い摩耗が目立ってきたときでも素早く遊技球タンク1
20を交換することが可能である。 【0032】遊技球タンク120の底面部123は図4
の左側の下部流出口121に向かって下側となるような
傾斜面となっており、適宜供給されて貯留される遊技球
が下部流出口121に向かって流れるようになってい
る。底面部123には、検知板やマイクロスイッチから
なる玉切れセンサ124が取り付けられている。玉切れ
センサ124の検知板は、底面部123に沿った上面を
有し、先端部124aを下部流出口121に向けて、先
端部124aとは反対側の軸着部124bにて遊技球タ
ンク120の底部に軸着されている。同検知板の先端部
124aは上下方向に微動可能であり、玉切れセンサ1
24のマイクロスイッチは検知板の動きによってオンオ
フし、遊技球タンク120内の遊技球が玉切れ状態かど
うかを検知する。 【0033】図7は、タンクレール100を図4のA方
向から見て示した断面図である。図4、図5、図7に示
すように、タンクレール100は、遊技球を二列にして
下流側に案内するものであり、遊技球タンクの下部流出
口121側を上流側端部100a、払い出し装置ユニッ
ト83側を下流側端部100bとして、底面に緩やかな
傾斜が付けられている。本実施形態のタンクレール10
0は、L枠遊技機に使用するため、L枠でない遊技機に
使用するタンクレールよりも傾斜が緩くなっている。な
お、本発明を適用可能なタンクレールは様々あり、三列
等、二列以外にして下流側に案内するものであってもよ
い。同タンクレール100は、遊技球タンク120の下
方にて、機構板80にビス止めされている。遊技球タン
クの下部流出口121に対面する遊技球導入部位101
が図4の左側に設けられており、タンクレールの底面部
102は、遊技球導入部位101側から払い出し装置ユ
ニット83側(図4の右側)に向かって徐々に低くなる
ように傾斜した板状に形成されている。 【0034】底面部102からは、前後両側の縁部から
上方に向かって板状に延出した一対の側面部103,1
04や、一対の側面部103,104で挟まれた通路を
前後に区画する仕切部105が形成されている。また、
上流側の縁部は、上方に曲げられて延出した上流側端面
部106が形成されている。さらに、底面部102にお
ける遊技球導入部位101の下部には、下方に向かって
延出した取付部107が立設されている。なお、取付部
107は、上流側端面部106から上流側に延出した部
位とつながっており、同部位に形成された穴107cに
て機構板80にビス止め可能となっている。ここで、タ
ンクレール100の下流側端部100bの下部からは、
下方に向かって凸部113が形成されている。この凸部
113には貫通穴113aが形成されており、機構板8
0からタンクレール100側の背面方向に突出して設け
られる軸支ピンにてタンクレールの下流側端部100b
が軸支されるようになっている。また、穴107cは貫
通穴113aまでの位置が略等距離となるように略上下
方向に長くなった形状に形成されており、ビス止めの位
置に応じてタンクレール100の傾きを調整可能となっ
ている。タンクレール100を機構板80に密接させて
取り付ける際には、下流側端部100bの貫通穴113
aを軸支ピンにて回動可能に機構板80に取り付け、取
付部の穴107cを機構板80にビス止めするだけでよ
い。また、タンクレール100を取り外す際には、取付
部の穴107cを貫通したビスを外すだけで容易に機構
板80から取り外すことができる。このように、遊技球
タンク120とともにタンクレール100も機構板80
に対して着脱が容易となっているので、使用に伴い摩耗
が目立ってきたときでも素早くタンクレール100を交
換することが可能である。なお、タンクレール100本
体は樹脂製であり、上述した底面部102、側面部10
3,104、仕切部105、上流側端面部106、取付
部107は、すべて一体的に成形されるようになってい
る。むろん、これらの部材を別々に形成して接合し、タ
ンクレール本体を形成してもよい。 【0035】側面部103,104の間に仕切部105
を設けたことにより、前後方向に2本の溝が形成される
ことになる。ここで、各溝の幅は遊技球の直径よりも若
干大きくしてあり、タンクレール内を流下する遊技球は
2条に整列させられることになる。また、各溝内で遊技
球が上下に積み重ならないようにするため、タンクレー
ル100の下流側には仕切部105の上部に球均し板1
08を設けている。この球均し板108は、側面部10
3,104間を架け渡した支持ピンに支持されており、
下流側に向かって底面部102との上下間隔が小さくな
るように設けられている。ここで、タンクレールの下流
側端部100bでは、底面部102との間隔が遊技球の
直径よりも若干大きい程度とされているので、タンクレ
ール100から流出する遊技球は、上下方向に積み重な
らずに払い出し装置ユニット83まで流下する。そし
て、遊技球払い出し機構83aが遊技球を払い出すと、
遊技球タンク120から流入する遊技球がタンクレール
100の底面に沿って下流側に流下し、流路83bを介
して遊技球払い出し機構83aに導かれる。 【0036】ところで、従来の遊技機のタンクレールで
は、図21で示したように、遊技球タンクの下部流出口
に対面する遊技球導入部位において、鉛直方向から若干
斜めの向きに複数の遊技球が直線状に並んだまま動かな
くなるという、玉詰まり現象が生じることがあった。特
に、L枠遊技機では、遊技球タンクやタンクレールを設
置する空間が少ないため、タンクレールの底面の傾斜を
緩くせざるを得ず、玉詰まり現象が生じやすくなる。そ
こで、タンクレールの遊技球導入部位101に、本発明
にいう当接部材111と弾性部材112とを設け、タン
クレール100内での遊技球の流下を促進させるように
している。 【0037】(3)当接部材と弾性部材の説明:図8
は、タンクレール100と遊技球タンク120の要部
を、一部断面視して背面から見て示している。すなわ
ち、タンクレールの側面部104や仕切部105や遊技
球タンクの背面側の側面部の図示を省略し、タンクレー
ルの底面部102、遊技球タンクの底面部123や玉切
れセンサ124等を垂直断面により示している。タンク
レール100の下方に設けられた取付部107には、上
流側端面部106の近傍において略水平かつ略背面方向
に向けられた軸支ピン107aが取り付けられるように
なっている。この軸支ピン107aは本発明にいう軸支
部であり、当接部材111を遊技球導入部位101に取
り付ける際に同当接部材111を取り付け位置に保持し
てから当該軸支ピン107aにて取り付けることにな
る。また、軸支ピン107aよりも図において左側の流
下方向側(タンクレール100内を流下する遊技球の下
流側)であって、同軸支ピン107aよりも若干上側の
位置には、略水平かつ略背面方向に向けられた支持ピン
107bが取り付けられている。言い換えると、これら
のピン107a,107bは、遊技球の流下方向に対し
て略垂直に配置されていることになる。 【0038】当接部材111は、上下方向に長い矩形状
の樹脂製板材を短辺の向きが略前後方向となるように配
置して上部を流下方向に折り返した形状に形成されてい
る。この当接部材111は、下端111cに軸支ピン1
07aを挿入可能な貫通穴が略水平かつ略前後方向に形
成されており、軸支ピン107aに軸支されるようにな
っている。当接部材111の上部は、流下方向側に折り
返されてタンクレール100内に挿入されている。な
お、折り返された当接部材111の先端と底面部102
との間隔は、遊技球の直径よりも小さくしてある。図に
示すように、折り返された当接部材111の先端部の下
流側面に本発明にいう当接部111aが形成され、当接
部材111における折り返し部位の上面に本発明にいう
誘導部111bが形成されている。すなわち、誘導部1
11bは当接部111aよりも上側に形成されており、
当接部材111にはタンクレール100内にて当接部1
11aと誘導部111bとが設けられていることにな
る。そして、当接部111aと誘導部111bとは、軸
支ピン107aを中心として回動可能に軸支されている
ので、流下方向に対して略平行に往復動可能となってい
る。なお、当接部材111における折り返された部位の
内側111dが上流側端面部106に当接することによ
り、当接部材111は所定範囲内(例えば、当接部11
1aの移動量として遊技球の直径の1〜3倍)で傾動す
るようになっている。なお、当接部材111の傾動量
は、遊技球タンクとタンクレールの構造や、遊技球の流
れに応じて、適宜決定すればよい。当接部111aは、
遊技球の流下方向に対して略垂直にされるとともに、同
流下方向に向かって膨らんだ形状とされている。誘導部
111bは、流下方向側が上流側よりも下側であるとと
もに、上側に膨らんだ形状とされている。なお、当接部
材111における下端111cよりも若干上方の位置か
ら流下方向側に向かってフック111eが突設されてい
る。このフック111eは、上方向に折り返されるよう
にカーブしており、弾性部材112の端部を掛止可能と
なっている。 【0039】弾性部材112は、当該タンクレールの下
方に設けられたつる巻きばねである。このつる巻きばね
112の流下方向側の一端112aは支持ピン107b
に掛止され、上流側の他端112bが当接部材のフック
111eに掛止されている。ここで、つる巻きばねの他
端112bは、当接部材111を引っ張るように同当接
部材111において軸支ピン107aよりも上方に取り
付けられている。図は、つる巻きばね112が当接部材
のフック111eに流下方向への付勢力F1を与えてい
ることを示している。すなわち、つる巻きばね112
は、当接部材111の上部を流下方向へ傾動させるよう
に付勢している。ここで、当接部材111をタンクレー
ル本体に取り付ける際には、上部の当接部111aと誘
導部111bをタンクレール内に入れ、下端を軸支ピン
107aにて回動可能に取付部107に取り付けるだけ
でよい。その後、つる巻きばね112の一端112aを
上記支持ピン107bに掛止し、他端112bを当接部
材のフック111eに掛止することにより、容易につる
巻きばね112も所定位置に取り付けることができる。
また、つる巻きばね112を取り外す際には、両端部を
支持ピン107bとフック111eとから外すだけでよ
いし、当接部材111をタンクレール本体から外すとき
には、上記軸支ピン107aを取付部107から外すこ
とにより容易にタンクレール本体から外すことができ
る。このように、当接部材111やつる巻きばね112
はタンクレール本体から着脱が容易となっているので、
当接部材111の摩耗が目立ってきたときやつる巻きば
ね112の弾性力が変化したとき等に、これらのみを素
早く交換することが可能である。以上の構成において、
遊技球タンクの下部流出口121から流出した遊技球
は、タンクレールの遊技球導入部位101にて当接部材
の誘導部111bに誘導され、当接部111aにおける
遊技球の当接部位に誘導される。すると、つる巻きばね
112からの付勢力により、当接部111aは誘導され
た遊技球を流下方向に押す。このように、本発明のタン
クレール100は、遊技球導入部位101に、遊技球の
流下方向に対して略平行に往復動可能な当接部111a
と、同当接部111aを同流下方向へ付勢する弾性部材
112と、同当接部111aにおける遊技球の当接部位
に当該遊技球を誘導する誘導部111bとを具備してい
る。 【0040】ここで、つる巻きばね112は、誘導部1
11bを誘導される遊技球にて当接部材111が上流方
向に押し動かされる程度の付勢力を有するのと同時に、
上流方向に押し動かされた当接部材111を流下方向に
押し戻す程度の付勢力を有するものを採用している。な
お、誘導部111bは当接部111aよりも上側に形成
されているので、当接部111aのほうが回転中心であ
る軸支ピン107aに近く、つる巻きばね112により
当接部111aに与えられる付勢力は誘導部111bに
与えられる付勢力よりも大きくなる。ここで、つる巻き
ばね112のばね係数は、遊技球タンクとタンクレール
の構造や、遊技球の流れに応じて、適宜決定すればよ
い。その結果、当接部111aは流下方向と略平行に傾
動するように往復動可能であり、誘導部111bに沿っ
て下方に誘導された遊技球をつる巻きばね112からの
付勢力により往復動しながら流下方向に押すことができ
る。なお、誘導部は上側に膨らんだ形状とされ、当接部
は流下方向に向かって膨らんだ形状とされているが、誘
導部や当接部の形状は遊技球タンクとタンクレールの構
造に応じて決定すればよい。その結果、遊技球タンクと
タンクレールの構造に応じて、誘導部によりスムーズに
遊技球を誘導し、当接部により確実に遊技球を流下方向
に押すことができるので、確実に遊技球の流下を促進さ
せることが可能となる。 【0041】(4)本発明の作用:以下、本発明の遊技
機のタンクレール100の作用を説明する。図9は、遊
技球タンクの下部流出口121から流出したある遊技球
B1が誘導部111bに当接した瞬間を模式的に示した
背面図である。遊技球タンク120には多数の遊技球が
貯留されており、これらの遊技球は遊技球タンク120
内で左端にある下部流出口121に向かって流下するよ
うになっている。したがって、下部流出口121付近で
の貯留された遊技球からの力の向きは、図に示すように
鉛直下向きからやや左側に傾いている。タンクレールの
遊技球導入部位101に流入して誘導部111bに当接
したある遊技球B1にも、鉛直下向きからやや左側に傾
いた力F10が加わっている。ここで、誘導部111b
は流下方向と略平行にのみ往復動可能であり、遊技球B
1は誘導部111bに対して上流方向に力F11を加え
る。一方、誘導部111bは、つる巻きばね112から
の付勢力F1により、遊技球B1に対して流下方向に力
F12を加える。ここで、力F12よりも力F11のほ
うが大きいので、当接部材111は上流方向に移動を開
始する。 【0042】遊技球B1は、左寄りの鉛直下向きの力F
10により、誘導部111bに沿って下側の当接部11
1a方向に進んでいく。この様子を、図10に示してい
る。なお、図10は、遊技球B1が誘導部111bに沿
って移動する様子を、当接部材111の動作とともに模
式的に示した要部背面図である。遊技球B1は誘導部1
11bから流下方向の力F12を受けるため、当接部材
111が少し上流方向に移動して遊技球B1が少し下方
に移動すると、遊技球B1が誘導部111bに対して上
流方向に加える力F13は、力F11よりも小さくな
る。一方、誘導部111bが遊技球B1に対して流下方
向に加える力F14は、つる巻きばね112が伸ばされ
て付勢力が大きくなるため、力F12よりも大きくな
る。また、つる巻きばね112からの付勢力による力の
モーメントと当接部材111から遊技球B1に与える力
のモーメントが同じになるように遊技球B1に流下方向
の力が与えられるので、遊技球B1との当接位置が当接
部材111の回転中心である軸支ピン107aに近づく
ことによっても、遊技球B1に対して加えられる力F1
4は大きくなる。なお、遊技球B1は当接部材111か
ら流下方向の力を受ける結果、遊技球B1の移動方向
は、図で示したようにやや左側に傾いた向きから鉛直下
向きへと変化していく。 【0043】その後、当接部材111が上流方向に移動
して遊技球B1が当接部111aにおける当接部位まで
移動すると、遊技球B1が誘導部111bに対して上流
方向に加える力F15は、さらに力F13よりも小さく
なる。一方、誘導部111bが遊技球B1に対して流下
方向に加える力F16は、さらに力F14よりも大きく
なる。このとき、流下方向への力F16が上流方向への
力F15よりも大きくなるので、当接部材111は流下
方向に移動を開始する。この状態を、図11に示してい
る。図に示すように、当接部材111がつる巻きばね1
12から付勢力F2(F2>F1)を与えられ、当接部
111aは遊技球B1に流下方向の力F16を与えて、
遊技球B1を流下方向に押す。そして、当接部材111
は流下方向に押し戻され、図9で示した位置に戻る。こ
のとき、当接部111aが流下方向に押した遊技球B1
の位置は、底面部102に接したB2や、B2に接した
上方の位置であるB3となる。その後、別の遊技球が誘
導部111bに当接すると、上述したのと同様の作用に
より、当接部材111が往復動し、遊技球を流下方向に
押す。その結果、遊技球が滞留しようとする流れが生じ
ても、往復動する当接部111aにより遊技球は流下方
向に押し動かされるので、遊技球の流下が促進される。 【0044】なお、多数の遊技球がタンクレールの遊技
球導入部位101に流入すると、複数の遊技球が当接部
材111に当接することになる。この場合でも、個々の
遊技球と当接部材111との間に生じる力関係は同様で
あるため、当接部材111は複雑に往復動する。また、
実際に試験を行ったところ、当接部材111は1〜3秒
程度の間隔で流下方向と略平行に揺動を繰り返しなが
ら、当接部111aにて遊技球を流下方向に押すことが
確認された。 【0045】このように、誘導部が当接部における遊技
球の当接部位に当該遊技球を誘導すると、弾性部材から
の付勢力により当接部は誘導された遊技球を流下方向に
押すので、遊技球の流下を促進することができる。その
際、当接部材が誘導部を誘導される遊技球にて上流方向
に押し動かされると、弾性部材からの付勢力により流下
方向に押し戻される。タンクレールに繰り返し遊技球が
流入すると、当接部材は誘導部を誘導される遊技球から
受ける力と弾性部材からの付勢力により往復動を繰り返
すので、誘導部にて誘導された遊技球を当接部が順次流
下方向に押すことにより、遊技球の流下が促進される。
また、本発明によると、別途電気配線を設けて電動式の
バイブレータ等を装着したりする必要がない。したがっ
て、本発明の遊技機のタンクレールは、簡易な構造であ
りながら、遊技球の流下を促進することができ、遊技球
が流入する部位にて玉詰まり現象を生じさせないように
することが可能となる。 【0046】なお、当接部111aが流下方向に遊技球
を押す力は、様々な手法で調整することが可能である。
例えば、上述したようにつる巻きばね112のばね係数
を変えることにより調整することもできるし、つる巻き
ばねの取り付け位置を変えることによっても調整するこ
とができる。図12は、変形例にかかるタンクレール1
00の要部を遊技球タンク120とともに背面側から一
部断面視して示している。当接部材111におけるタン
クレール本体の下側かつ下端111cよりも上側となる
部位111fには、図示されていないが上下方向に長い
形状とされて図の左右方向に貫通した貫通穴が形成され
ている。フック131eの基部(図の左方向)にはねじ
山が刻まれており、一対のナット131f,131gと
螺合可能となっている。そして、フック131eは、同
ナット131f,131gで当接部材111の貫通穴を
挟むようにして同部位111fにて上下方向の位置を調
節されつつ取り付け可能となっている。すなわち、つる
巻きばね(弾性部材)112の他端112bの位置を上
下方向に対して調整可能とする機構が構成されることに
なる。 【0047】ここで、フック131eの位置を上側とす
ると、つる巻きばねの他端112bの位置は軸支ピン1
07aから遠くなるので、つる巻きばね112からの付
勢力による力のモーメントが大きくなり、当接部111
aが遊技球を押す力は大きくなる。一方、フック131
eの位置を下側とすると、つる巻きばね112からの付
勢力による力のモーメントが小さくなり、当接部111
aが遊技球を押す力は小さくなる。したがって、フック
131eの上下方向の位置を調節することにより、つる
巻きばねの他端112bの上下方向の位置を調整するこ
とができ、当接部111aが遊技球を押す力を調整する
ことが容易となる。なお、当接部材とフックとを一体的
に形成する場合には、上下方向に複数のフックを設け、
つる巻きばねの端部の掛止位置を変えることにより当接
部が遊技球を押す力を調整することが可能となる。むろ
ん、フックの位置が異なる当接部材を複数用意してお
き、これらの当接部材を取り替えながら当接部が遊技球
を押す力を調整するようにしてもよい。 【0048】また、弾性部材の付勢力を調整可能とする
機構を設けてもよい。図13は、別の変形例にかかるタ
ンクレール100の要部を遊技球タンク120とともに
背面側から一部断面視して示している。本例では、つる
巻きばね112の一端112aを掛止する支持ピン10
7bの位置を遊技球の流下方向に可変としている。取付
部107には流下方向に長い形状とされた穴107dが
形成されており、この穴107dの範囲内で支持ピン1
07bを固定可能となっている。すなわち、つる巻きば
ね(弾性部材)112の一端112aの位置を遊技球の
流下方向に対して調整可能とする機構が構成されること
になる。 【0049】ここで、支持ピン107bの位置を下流側
(図の右側)とすると、つる巻きばね112は延ばされ
るので、付勢力が大きくなり、当接部111aが遊技球
を押す力は大きくなる。一方、支持ピン107bの位置
を上流側(図の左側)とすると、当接部111aが遊技
球を押す力は小さくなる。したがって、支持ピン107
bの流下方向の位置を調節することにより、つる巻きば
ねの付勢力を調整することができ、当接部111aが遊
技球を押す力を調整することが容易となる。むろん、他
の手法によりつる巻きばねの付勢力を調節してもよく、
例えば、フック111eの位置を流下方向に対して可変
としてつる巻きばねの付勢力を調節してもよい。 【0050】(5)第二の実施形態:ところで、本発明
の遊技機のタンクレールは、上述した実施形態以外に
も、様々な実施形態が考えられる。図14は、第二の実
施形態にかかる遊技機のタンクレール200を機構板8
0と遊技球タンク120とともに見て示す要部斜視図で
あり、図15はタンクレール200と遊技球タンク12
0の要部を一部断面視して背面側から見て示している。
本実施形態のタンクレールの上流側端面部206には、
切り欠かれて切欠部206aが形成されている。そし
て、当接部材211の当接部211aと誘導部211b
とをタンクレール200内に挿入可能となっている。タ
ンクレール200の下方に設けられた取付部207に
は、第一の実施形態と同様、軸支ピン207aと支持ピ
ン207bが取り付けられている。当接部材211は、
下端が軸支ピン207aに軸支されている。そして、当
接部材211の上部は流下方向に突出して切欠部206
aに挿入可能な凸形状に形成され、この部位に当接部2
11aと誘導部211bとが形成されている。 【0051】当接部211aと誘導部211bとは、流
下方向側が上流側よりも下側となる傾斜面とされてい
る。ここで、誘導部211bは、当接部211aよりも
上側に形成されている。当接部211aと誘導部211
bとは、軸支ピン207aを中心として回動可能に軸支
されているので、流下方向に対して略平行に往復動可能
となっている。そして、当接部材211を遊技球導入部
位201に取り付けた状態で、当接部211aと誘導部
211bとが切欠部206aを塞ぐため、切欠部206
aから遊技球が外部に流出しない。なお、当接部材21
1の傾動範囲を制限するため、当接部材211の上下方
向の略中間部から前方向に掛止突起211fが突設さ
れ、取付部207における上流側端面部206近傍には
同掛止突起211fを挿入可能であるとともに軸支ピン
207aを中心とした円弧状の掛止穴207cが形成さ
れている。そして、掛止突起211fを掛止穴207c
に挿入して当接部材211を遊技球導入部位201に取
り付けると、当接部材211は所定範囲内でのみ傾動す
る。 【0052】タンクレール200の下方に設けられたつ
る巻きばね212(弾性部材)は、流下方向側の一端2
12aは支持ピン207bに掛止され、上流側の他端2
12bが当接部材のフック211eに掛止されている。
ここで、つる巻きばねの他端212bは、当接部材21
1を引っ張るように同当接部材211において軸支ピン
207aよりも上方に取り付けられている。本実施形態
のつる巻きばね212も、誘導部211bを誘導される
遊技球にて当接部材211が上流方向に押し動かされる
程度の付勢力を有するのと同時に、上流方向に押し動か
された当接部材211を流下方向に押し戻す程度の付勢
力を有するものを採用している。以上の構成において、
遊技球タンクの下部流出口121から流出した遊技球
は、タンクレールの遊技球導入部位201にて誘導部2
11bに誘導され、当接部211aにおける遊技球の当
接部位に誘導される。すると、つる巻きばね212から
の付勢力により、当接部211aは誘導された遊技球を
流下方向に押す。ここで、当接部材211と下部流出口
121から流入した遊技球とに加わる力は、第一の実施
形態と同様となるので、当接部材211は誘導部211
bを誘導される遊技球から受ける力とつる巻きばね21
2からの付勢力により往復動を繰り返し、誘導部211
bにて誘導された遊技球を当接部211aが順次流下方
向に押す。したがって、本実施形態のように構成して
も、遊技球の流下を促進することができ、上記玉詰まり
現象を生じさせないようにすることが可能となる。 【0053】(6)第三の実施形態:図16は、第三の
実施形態にかかる遊技機のタンクレール300の要部を
遊技球タンク120とともに一部断面視して背面側から
見て示している。本実施形態のタンクレールの底面部3
02には、上流側端面部306に近い位置である軸支ピ
ン307a(軸支部)の略上方において略矩形状の貫通
穴302aが形成されている。そして、この貫通穴30
2aから、当接部材311の当接部311aと誘導部3
11bとをタンクレール300内に挿入可能となってい
る。また、弾性部材として、つる巻きばねの代わりにう
ず巻きばねを使用している。タンクレール300の下方
に設けられた取付部307における貫通穴302aの略
下方にて、軸支ピン307aが略水平かつ略背面方向に
向けられて取り付けられるようになっている。当接部材
311の下端は、軸支ピンよりも大きい内径を有する貫
通穴が略水平かつ略前後方向に形成されている。そし
て、当接部材311の下端の貫通穴と、軸支ピン307
aとの間には、うず巻きばね312が介装されている。
ここで、タンクレールの下方に設けられるうず巻きばね
312は、一端が軸支ピン307aに取り付けられ、他
端が当接部材311の上部を流下方向へ傾動させるよう
に同当接部材311の下端の貫通穴に取り付けられてい
る。このため、当接部材311には図に示すように付勢
力M1が与えられている。 【0054】当接部材311は、下端から上部に向かっ
て延出した板状に形成されている。タンクレール300
内では、当接部311aが流下方向に対し略垂直な平面
とされている。当接部311aからさらに上方に誘導部
311bが延出しており、この誘導部311bは、流下
方向側が上流側よりも下側であるとともに上側に膨らん
だ形状とされている。そして、当接部311aと誘導部
311bとは、軸支ピン307aを中心として回動可能
に軸支されているので、流下方向に対して略平行に往復
動可能となっている。当接部材311における当接部3
11aよりも下側の部位では、当接部材311が貫通穴
302aの流下方向側縁部と上流側縁部とに当接するよ
うになっているので、当接部材311は所定範囲内で傾
動するようになっている。なお、タンクレール300内
で当接部材311よりも上流側の部位に遊技球が入り込
まないように、最も流下方向側の位置にあるときの当接
部材311の先端部はタンクレール300の上面を覆う
ようになっている。 【0055】タンクレール300の下方に設けられたう
ず巻きばね312は、誘導部311bを誘導される遊技
球にて当接部材311が上流方向に押し動かされる程度
の付勢力を有するのと同時に、上流方向に押し動かされ
た当接部材311を流下方向に押し戻す程度の付勢力を
有するものを採用している。以上の構成においても、遊
技球タンクの下部流出口121から流出した遊技球は、
タンクレールの遊技球導入部位301にて誘導部311
bに誘導され、当接部311aにおける遊技球の当接部
位に誘導される。すると、うず巻きばね312からの付
勢力(図のM1の方向)により、当接部311aは誘導
された遊技球を流下方向に押す。当接部材311と下部
流出口121から流入した遊技球とに加わる力は、第一
の実施形態と同様となるので、当接部材311は往復動
を繰り返し、誘導部311bにて誘導された遊技球を当
接部311aが順次流下方向に押す。したがって、本実
施形態のように構成しても、遊技球の流下を促進するこ
とができる。 【0056】本実施形態では、タンクレールの底部を貫
通して当接部材を設けることができるので、当接部材を
簡易な形状で形成することができる。また、うず巻きば
ねを使用することにより、弾性部材をコンパクトな構成
にすることが可能となる。なお、貫通穴を形成する代わ
りに第二の実施形態のように切欠部を形成すると、遊技
球の径よりも大きな切欠部を形成しても遊技球が嵌り込
まない点で有利となる。また、当接部材を第一の実施形
態のように形成すると、貫通穴や切欠部を形成する必要
がない点で有利となる。このような点を考慮することに
より、遊技球タンクやタンクレールの構造等に応じて好
適な構成を採用すればよい。また、弾性部材をつる巻き
ばねやうず巻きばねで構成するのは一例に過ぎない。例
えば、他のばね部材で構成してもよいし、ばね部材以外
にもゴム等により構成してもよい。 【0057】さらに、弾性部材をタンクレールの下方に
設けるのも一例に過ぎず、タンクレールの上流側端面部
に取り付けられたつる巻きばねが当接部材を流下方向に
押すように付勢する構造としてもよい。ここで、当接部
材は、例えば流下方向に対して略垂直な板状部材とし、
流下方向と略平行にスライド動するように設けることが
できる。この場合、弾性部材の付勢力により当接部材か
ら遊技球に与える力は、上下方向の位置によっては変わ
らない。しかし、遊技球導入部位に流入した遊技球が当
接部材を上流方向に押すと弾性部材の付勢力が大きくな
るので、誘導部に沿って下向きに移動する遊技球は、誘
導部から徐々に強くなる流下方向の力を受け、当接部に
て同流下方向の力により流下方向に押される。すなわ
ち、タンクレールに繰り返し遊技球が流入すると、当接
部材は誘導部を誘導される遊技球から受ける力と弾性部
材からの付勢力により往復動を繰り返し、誘導部にて誘
導された遊技球を当接部が順次流下方向に押すことがで
きる。 【0058】(7)第四の実施形態:図17は、第四の
実施形態にかかる遊技機のタンクレール400の要部を
一部断面視して背面側から見て示している。本実施形態
の当接部材411の当接部411aには、流下方向に突
出した突起411a1が形成されている。なお、これ以
外の構成は、第一の実施形態と略同一である。この場
合、遊技球導入部位401に流入した遊技球は、往復動
する当接部材411の誘導部411bにて誘導され、当
接部411aにおける当接部位にて当接部411aから
流下方向に突出した突起411a1に当接し、流下方向
に押される。すると、当接部材411から遊技球に与え
られる力は、遊技球が突起411a1に当接した一点に
集中することになる。すなわち、突起411a1に当接
した遊技球を確実に流下方向に押すことができるので、
より確実に遊技球の流下を促進させることができ、上記
玉詰まり現象を生じさせないようにすることができる。
このように、当接部から流下方向に突出した突起を設け
ることも可能である。 【0059】(8)第五の実施形態:図18は、第五の
実施形態にかかる遊技機のタンクレール500の要部を
斜視図により示している。本実施形態では、複数の当接
部材511,521が設けられており、同当接部材51
1,521に対応してつる巻きばね(弾性部材)51
2,522が取り付けられている。ここで、当接部材5
11,521は、ともに、略水平かつ略背面方向に向け
て取り付けられる軸支ピン507aに軸支されるように
なっている。すなわち、当接部材511,521は、略
前後方向に並んで遊技球導入部位501に設けられてい
る。同時に、つる巻きばね512,522も略前後方向
に並んで設けられている。ここで、つる巻きばね51
2,522は、互いに異なったばね係数のばねを採用し
ている。なお、当接部材511,521は、当接部や誘
導部の幅が狭くなっている点を除いて、第一の実施形態
と略同形状である。また、当接部材やつる巻きばねが複
数設けられている点を除いて、他の構成は、第一の実施
形態と略同一である。 【0060】この場合、遊技球導入部位501に流入し
た遊技球は、往復動する当接部材511,521の誘導
部にて誘導され、当接部における当接部位にて当接部に
当接し、流下方向に押される。ここで、つる巻きばね5
12,522のばね係数が異なるので、誘導部を誘導さ
れる遊技球にて上流方向に押し動かされる当接部材51
1,521は、動きが異なる。また、当接部の当接部位
に誘導された遊技球は、つる巻きばね512,522か
らの異なる付勢力を受けた複数の当接部にて流下方向に
押される。すなわち、複数の当接部が複雑な動きを示す
ので、遊技球導入部位501にある遊技球に複雑な力が
加わる。すると、遊技球が滞留しようとしても、加えら
れる複雑な力により、遊技球はさらに流下が促進され
る。このように、当接部材を複数設け、弾性部材として
異なるばね係数のばねを取り付けることも有効である。 【0061】(9)第六の実施形態:図19は、第六の
実施形態にかかる遊技機のタンクレール600の要部を
一部断面視して背面側から見て示している。本実施形態
の当接部材611は金属製の板ばね(弾性体)から形成
されている。当接部材611は、上下方向に長い矩形状
の板ばねを短辺の向きが略前後方向となるように配置し
て上部を流下方向に折り返した形状に形成されている。
なお、これ以外の構成は、第一の実施形態と略同一であ
る。この場合、遊技球導入部位601に流入した遊技球
は、往復動する当接部材611の誘導部611bにて誘
導され、当接部611aにおける当接部位にて当接し、
流下方向に押される。 【0062】ここで、図中点線で示したように、遊技球
が当接部材611に当接することにより当接部611a
や誘導部611bは上流方向に変位し、また、その反動
により流下方向にも変位する。すなわち、誘導部611
bにて誘導された遊技球には、つる巻きばね(弾性部
材)612からの付勢力の他に、当接部材611自身が
有する付勢力も加えられることになる。したがって、つ
る巻きばね612の付勢力と当接部材611自身が有す
る付勢力とを調節することにより、より確実に遊技球を
流下方向に押すことが可能となる。また、遊技球導入部
位601に流入した遊技球が当接部材に衝突すると、当
接部611aや誘導部611bに振動が生じることにな
る。すると、生じた振動が当接部611aに当接した遊
技球に与えられることになり、遊技球が滞留しようとし
ても振動により流下が促進される。このように、当接部
材を弾性体から形成することも可能である。 【0063】(10)第七の実施形態:図20は、第七
の実施形態にかかる遊技機のタンクレール700の要部
を一部断面視して背面側から見て示している。本実施形
態では、第六の実施形態で使用したつる巻きばねが設け
られていない。そして、当接部711aや誘導部711
bは、流下方向へ付勢する金属製の板ばね(弾性部材)
711に形成されている。板ばね711は、上下方向に
長い矩形状の樹脂製板材を短辺の向きが略前後方向とな
るように配置して上部を流下方向に折り返した形状に形
成されている。一方、タンクレール700の下方に設け
られた取付部707には、上流側端面部706の近傍に
おいて略水平かつ略背面方向に向けられた突起707a
が設けられている。板ばね711は、下端が突起707
aに固定されている。板ばね711の上部は流下方向側
に折り返されてタンクレール700内に挿入され、折り
返された板ばね711の先端と底面部702との間隔
は、遊技球の直径よりも小さくしてある。そして、折り
返された板ばね711の先端部の下流側面に当接部71
1aが形成され、板ばね711における折り返し部位の
上面に誘導部711bが形成されている。そして、板ば
ね711は下端が略水平かつ略前後方向に向けられた突
起707aに固定されているので、当接部711aや誘
導部711bは流下方向と略平行に往復動可能となって
いる。 【0064】なお、板ばね711は、誘導部711bを
誘導される遊技球にて当接部711aが上流方向に押し
動かされる程度の付勢力を有するのと同時に、上流方向
に押し動かされた当接部711aを流下方向に押し戻す
程度の付勢力を有するものを採用している。その際、板
ばね711の付勢力は、遊技球タンクとタンクレールの
構造や、遊技球の流れに応じて、適宜決定すればよい。 【0065】ここで、遊技球導入部位701に流入した
遊技球が誘導部711bに当接すると、図中点線で示し
たように、当接部711aや誘導部711bは上流方向
に移動する。すなわち、板ばね711は、誘導部711
bを誘導される遊技球にて上流方向に押し動かされる。
すると、板ばね711が当接部711aに加える付勢力
が増大し、当接部711aは当接部位に誘導された遊技
球を流下方向に押し返す。そして、遊技球導入部位70
1に繰り返し遊技球が流入すると、板ばね711は誘導
部711bを誘導される遊技球から受ける力と自らの付
勢力により往復動を繰り返す。したがって、誘導部71
1bにて誘導された遊技球を当接部711aが順次流下
方向に押すことになり、遊技球の流下が促進される。ま
た、遊技球導入部位701に流入した遊技球が当接部材
に衝突すると、当接部711aや誘導部711bに細か
い振動が生じることになる。すると、生じた振動が当接
部711aに当接した遊技球に与えられることになり、
遊技球が滞留しようとしても振動により流下が促進され
る。このように、当接部や誘導部を弾性部材から形成す
ることも可能である。 【0066】なお、上述した各種実施形態では、構成を
簡易にするために当接部と誘導部とを同一の部材に形成
したが、当接部と誘導部とを別部材により形成すること
も可能である。この場合でも、誘導部が当接部における
遊技球の当接部位に当該遊技球を誘導し、弾性部材から
の付勢力により当接部が誘導された遊技球を流下方向に
押すことができれば、本発明を構成することができる。
以上説明したように、本発明によると、種々の利用態様
により、簡易な構造にて、遊技球が流入する部位にて玉
詰まり現象を生じさせないようにすることが可能な遊技
機のタンクレールを提供することができる。
【図面の簡単な説明】 【図1】本発明の第一の実施形態にかかる遊技機のタン
クレールを取り付けたL枠遊技機を示す正面図である。 【図2】図1のL枠遊技機を背面から見て示す背面図で
ある。 【図3】図1のL枠遊技機を右側から見て示す右側面図
である。 【図4】遊技球タンクとタンクレールを背面から見て示
す背面図である。 【図5】遊技球タンクとタンクレールを図4の左斜め上
の方向から機構板とともに見て示す要部斜視図である。 【図6】遊技球タンクを上面から見て示す上面図であ
る。 【図7】タンクレールを図4のA方向から見て示す断面
図である。 【図8】タンクレールと遊技球タンクの要部を、一部断
面視して背面側から見て示す背面図である。 【図9】遊技球タンクから流出したある遊技球B1が誘
導部に当接した瞬間を模式的に示す要部背面図である。 【図10】遊技球B1が誘導部に沿って移動する様子を
当接部材の動作とともに模式的に示す要部背面図であ
る。 【図11】当接部が上流側に押された様子を模式的に示
す要部背面図である。 【図12】変形例にかかるタンクレールの要部を遊技球
タンクとともに背面側から一部断面視して示す背面図で
ある。 【図13】別の変形例にかかるタンクレールの要部を遊
技球タンクとともに背面側から一部断面視して示す背面
図である。 【図14】第二の実施形態にかかる遊技機のタンクレー
ルを機構板と遊技球タンクとともに見て示す要部斜視図
である。 【図15】タンクレールと遊技球タンクの要部を一部断
面視して背面側から見て示す背面図である。 【図16】第三の実施形態にかかる遊技機のタンクレー
ルの要部を遊技球タンクとともに一部断面視して背面側
から見て示す要部背面図である。 【図17】第四の実施形態にかかる遊技機のタンクレー
ルの要部を一部断面視して背面側から見て示す要部背面
図である。 【図18】第五の実施形態にかかる遊技機のタンクレー
ルの要部を示す要部斜視図である。 【図19】第六の実施形態にかかる遊技機のタンクレー
ルの要部を一部断面視して背面側から見て示す要部背面
図である。 【図20】第七の実施形態にかかる遊技機のタンクレー
ルの要部を一部断面視して背面側から見て示す要部背面
図である。 【図21】従来例にかかる遊技機のタンクレールの要部
を一部断面視して背面側から見て示す要部背面図であ
る。 【符号の説明】 80…機構板 81…カバー部 82…流路部 83…払い出し装置ユニット 83a…遊技球払い出し機構 83b,83c…流路 90…基板ベース 100…タンクレール 100a…上流側端部 100b…下流側端部 101…遊技球導入部位 102…底面部 103,104…側面部 105…仕切部 106…上流側端面部 107…取付部 107a…軸支ピン 107b…支持ピン 108…球均し板 111…当接部材 111a…当接部 111b…誘導部 112…つる巻きばね(弾性部材) 120…遊技球タンク 121…下部流出口 123…底面部 124…玉切れセンサ 200,300,400,500,600,700…タ
ンクレール 206a…切欠部 211,311,411,511,521,611…当
接部材 211a,311a,411a,611a,711a…
当接部 211b,311b,411b,611b,711b…
誘導部 212,512,522,612…つる巻きばね(弾性
部材) 302a…貫通穴 312…うず巻きばね(弾性部材) 411a1…突起 711…板ばね(弾性部材)

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 【請求項1】 遊技球タンクの下部流出口に対面する遊
    技球導入部位に、遊技球の流下方向に対して略平行に往
    復動可能な当接部と、同当接部を同流下方向へ付勢する
    弾性部材と、同当接部における上記遊技球の当接部位に
    当該遊技球を誘導する誘導部とを具備することを特徴と
    する遊技機のタンクレール。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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WO2012147403A1 (ja) 2011-04-28 2012-11-01 浜松ホトニクス株式会社 細胞解析方法、細胞解析装置、および細胞解析プログラム

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