JP2020195689A - 遊技機 - Google Patents

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陽児 森本
Yoji Morimoto
陽児 森本
貴之 若林
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貴之 若林
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Abstract

【課題】従来にない契機で可動遊技手段が作動するという新たな遊技性を有する遊技機を提供する。【解決手段】左右の遊技球流路32からの通路部材73への流入口に近接スイッチ74、74を内蔵し、遊技モードが通常モードである場合、通常状態において遊技球の通路部材73への流入が近接スイッチ74、74により検出されると、電動装飾役物60が作動して演出状態となり、遊技球が非電動役物40へ入賞する可能性が高い状況にあることが遊技者に報知されるようにした。【選択図】図9

Description

本発明は、たとえばパチンコ機等といった遊技機に関するものである。
従来、遊技機の一例であるパチンコ機としては、演出用表示部での装飾図柄の変動表示中等に、所定の態様で作動する可動遊技手段(所謂電動役物)を備えたものが多々見受けられる。たとえば特許文献1に記載のパチンコ機では、上下に並べられた2つの魚役物が、口を開閉させながら左右方向へ交互にスライドするようになっている。
特開2011−24668号公報
しかしながら、従来、可動遊技手段は、始動入賞手段への遊技球の入賞というような周知の契機でしか作動することがなく、新たな遊技性が望まれている。
そこで、本発明は、上記問題に鑑みなされたものであって、従来にない契機で可動遊技手段が作動するという新たな遊技性を有する遊技機を提供しようとするものである。
上記目的を達成するために、本発明のうち請求項1に記載の発明は、遊技球が流下可能な遊技領域内に、遊技球が進入可能な進入口と、遊技球を前記遊技領域内へ排出する排出口と、遊技球が入賞可能な入賞手段と、前記進入口から前記排出口にかけて分岐しながら延びる遊技球流路とを有する遊技手段が設けられている一方、遊技に係る動作を制御する制御手段が備えられた遊技機であって、前記遊技球流路の少なくとも一箇所に、当該箇所を通過する遊技球を検出する検出手段が、前記入賞手段とは別に設けられているとともに、前記遊技手段内に、可動部を有する可動遊技手段が設けられており、前記制御手段は、前記検出手段での遊技球の検出に応じて前記可動遊技手段を作動させることを特徴とする。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の発明において、図柄を変動/確定表示する図柄表示手段が設けられているとともに、前記入賞手段が、前記入賞手段への入賞にもとづいて前記図柄の変動が開始される始動入賞手段であることを特徴とする。
本発明によれば、入賞手段を有するとともに進入口、排出口、及び遊技球流路を有する遊技手段内に、可動部を有する可動遊技手段を設けとともに、遊技球流路の少なくとも一箇所に、当該箇所を通過する遊技球を検出する検出手段を、入賞手段(特に始動入賞手段)とは別に設けている。そして、制御手段による制御のもと、検出手段での遊技球の検出に応じて可動遊技手段が作動するようにした。したがって、入賞手段とは別の検出手段での遊技球の検出という従来にない契機で可動遊技手段が作動するという新規な遊技性を有する遊技機とすることができる。
パチンコ機を前面側から示した説明図である。 遊技盤を前面側から示した説明図である。 パチンコ機を後面側から示した説明図である。 パチンコ機の制御機構を示したブロック図である。 通常モードにおけるeカウンタの数値と基本変動パターンとの対応を示した説明図である。 特殊モードにおけるeカウンタの数値と基本変動パターンとの対応を示した説明図である。 基本変動パターンと詳細変動パターンとの対応を示した説明図である。 センター部材の斜視説明図である。 電動装飾役物が演出状態にあるセンター部材を前側から示した説明図である。 可動部材の動作機構を示した説明図であり、(a)は可動部材が通常姿勢にある状態を、(b)は可動部材が演出姿勢にある状態を夫々示している。
以下、本発明の一実施形態となるパチンコ機について、図面にもとづき詳細に説明する。
(パチンコ機の全体的な説明)
図1は、パチンコ機1を前面側から示した説明図である。図2は、遊技盤2を前面側から示した説明図である。図3は、パチンコ機1を後面側から示した説明図である。図8は、センター部材26の斜視説明図である。
パチンコ機1は、遊技盤2の前面に形成された遊技領域16内へ遊技球を打ち込み、遊技領域16内を流下させて遊技するものであって、遊技盤2は、支持体として機能する機枠3の前面上部に、金属製のフレーム部材であるミドル枠5を介して設置されている。また、遊技盤2の前方には、ガラス板を支持してなる前扉4が、左端縁を軸として片開き可能に機枠3に蝶着されており、該前扉4によって閉塞される遊技盤2の前方空間が遊技領域16とされている。
当該遊技領域16は、遊技盤2の前面に円弧状に配設された外レール23及び内レール24等によって囲まれており、遊技領域16に左部における両レール23、24間が遊技球を遊技領域16内へ打ち込むための発射通路13とされている。また、遊技領域16の中央稍上寄りとなる位置には、「0」〜「9」の数字からなる装飾図柄やキャラクター等を表示するための演出用表示部6、演出用表示部6の下辺に沿って左右方向に延設されており、上面を遊技球が左右に転動可能な転動面81、及び遊技領域16内を流下する遊技球を転動面81上へ導くためのワープ通路82等を有する表示部材80が設置されている。さらに、表示部材80の下方で遊技領域16の中央部から下部にかけて、遊技球が進入可能な進入口31、進入口31から左右に分岐しつつ下方へ延びる遊技球流路32、正面視略中央に配される電動装飾役物60、右側の遊技球流路32を流下する遊技球のうちの一部が入賞可能な始動入賞口19、左側の遊技球流路32を流下したり、右側の遊技球流路32を流下したものの始動入賞口19に入賞しなかった遊技球が最終的に到達するステージ79、遊技球が入賞可能な非電動役物40、ステージ79上に開設されており、遊技球の進入が非電動役物40を開動作させる契機となる作動口77、及び非電動役物40の左右両側に設けられ、ステージ79上から落下する際に非電動役物40に入賞しなかった遊技球等を再び遊技領域16内へ排出する排出口(図示せず)等を備えたセンター部材26が設置されている。なお、センター部材26内には、電動装飾役物60以外にも、遊技球流路32の分岐部等に、通路幅変化役物70やその他種々の電動役物が配されている。
また、表示部材80及びセンター部材26の左方には、遊技球が流下可能で、遊技球が入賞可能な入賞部材84、84が設置された左打ち用スペースSLが形成されており、この左打ち用スペースSLを流下させることで、ワープ通路82への進入(すなわち、転動面81上への誘導)や進入口31への進入(すなわち、センター部材26への進入)を効率良く狙えるようになっている。一方、表示部材80及びセンター部材26の右方にも遊技球が流下可能な右打ち用スペースSRが形成されている。この右打ち用スペースSRには、遊技球が通過可能なゲート部材20、一対の可動片を有するチューリップ式電動役物17、所謂大当たり状態において交互に開閉する2つの可動入賞装置18A、18Bが設置されている。そして、遊技球を左打ち用スペースSLではなく右打ち用スペースSRを流下させることで、ゲート部材20を通過させたり、開動作しているチューリップ式電動役物17へ入賞させたり、開成している可動入賞装置18A、18Bへ入賞させたりすることができるようになっている。
なお、左打ち用スペースSLや右打ち用スペースSRには、多数の遊技釘が植設されている。また、遊技領域16外となる遊技盤2の右下部には、第1特別図柄及び第2特別図柄を夫々別個に表示可能とした特別図柄表示部83が設けられている。さらに、遊技領域16の下端位置には、遊技領域16内へ打ち込まれた遊技球のうち、入賞部材へ入賞等することなく流下してきた遊技球を回収するためのアウト口33が設けられている。
また、機枠3の前面側であって上記遊技盤2の下方には、発射装置10へ供給する遊技球を貯留するための供給皿7、及び供給皿7から溢れた遊技球を貯留するための貯留皿8が取り付けられており、供給皿7は前扉4の開放に伴い、貯留皿8はミドル枠5の開放に伴い夫々機枠3に対して片開き可能となっている。さらに、貯留皿8の右側には、発射装置10を作動させ、遊技球の遊技領域16への打ち込み強度を調整するためのハンドル9が回動操作可能に設置されている。加えて、供給皿7の前方には、遊技者が任意に押し込み操作可能な遊技ボタン25が設けられている。
さらに、前扉4の上部には、各種効果音や楽曲等を報音する夫々一対のスピーカ14、14が設けられている。加えて、前扉4の左右両側部には、パチンコ機1の遊技状態等に応じて点灯・点滅する複数のLEDを内蔵したランプ部材15、15・・が設けられている。
一方、機枠3の後面側には、供給皿7へ貸球や賞品球として払い出される遊技球を貯留するための貯留タンク11、当該貯留タンク11と連結された払出装置12、払出装置12における払い出し動作を制御する払出制御装置28、及び各制御基板や装置・部材に電源電圧を供給するための電源装置29等が設置されている。また、21は、合成樹脂製のカバー状に形成されたセンターカバーであって、当該センターカバー21の内部には、遊技に係る主たる制御(たとえば、所謂大当たり抽選等)を実行するためのメイン制御装置130(図4に示す)、演出用表示部6における表示動作等を制御する表示制御装置150(図4に示す)、ランプ部材15の点灯/点滅動作等を制御する発光制御装置151(図4に示す)、スピーカ14からの報音動作を制御する音制御装置152(図4に示す)、及び表示制御装置150や音制御装置152等の動作を統合的に制御するサブ制御装置140(図4に示す)等が設置されている。尚、22は、パチンコ機1をトランスに接続するためのプラグであり、27は、アースである。
次に、パチンコ機1の制御機構について、図4をもとに説明する。図4は、パチンコ機1の制御機構を示したブロック図である。
メイン制御装置130には、大当たり抽選の実行とともに下記部材の動作を制御するメインCPU132、ROMやRAM等といった記憶手段133、タイマ134、及びインターフェイス135等が搭載されたメイン制御基板131が内蔵されている。そして、該メイン制御基板131は、インターフェイス135を介して、非電動役物40や始動入賞口19、チューリップ式電動役物17、及び特別図柄表示部83等と接続されている。また、メイン制御基板131は、サブ制御装置140内に内蔵されたサブ統合基板141とも電気的に接続されている。なお、図4では省略しているが、メイン制御基板131は、可動入賞装置18A、18B、ゲート部材20、通路幅変化役物70、払出制御装置28や電源装置29等ともインターフェイス135を介して接続されている。
記憶手段133には、チューリップ式電動役物17を開動作させるか否かの開放抽選に使用するaカウンタ、大当たり抽選に使用するcカウンタ(大当たり判定用乱数)、特別図柄表示部83における第1特別図柄や第2特別図柄の確定表示態様を決定するdカウンタ(確定表示態様決定用乱数)、及び主に特別図柄の変動時間となる基本変動パターンを決定するeカウンタ(変動時間情報決定用乱数)等の複数のカウンタが内蔵されている。各カウンタは、電源投入時から所定の規則に従って所定の数値の間をごく短時間(たとえば1割込2.000ms)のうちに1ずつ加算しながらループカウントするループカウンタであって、当該カウンタを用いた数値の取得は、乱数からの数値の取得とみなすことができる。また、aカウンタは0〜9(10通り)の間を、cカウンタは0〜19(20通り)の間を、dカウンタは0〜8(9通り)の間を、eカウンタは0〜40(41通り)の間を夫々ループカウントするようになっている。そして、メインCPU132は、遊技球のゲート部材20における通過検出を契機としてaカウンタから1つの数値を取得するとともに、遊技球の始動入賞口19、非電動役物40、及びチューリップ式電動役物17への入賞検出を契機として、cカウンタ、dカウンタ、及びeカウンタから夫々1つの数値を取得する(大当たり抽選を実行する)。
また、記憶手段133には、dカウンタの数値と特別図柄表示部83に確定表示する第1特別図柄や第2特別図柄とを対応づけた確定表示態様決定テーブル(図示せず)、及び図5に示す如くeカウンタの数値と基本変動パターンとを対応づけた基本変動パターン決定テーブル等が記憶されている。この基本変動パターンとは、主に特別図柄の変動時間(変動開始から確定表示までの時間)を規定するものである。さらに、記憶手段133には、たとえば特別図柄表示部83において第1特別図柄と第2特別図柄との何れかが変動表示中に始動入賞口19や非電動役物40、チューリップ式電動役物17へ遊技球が入賞したような場合に、当該入賞に伴うcカウンタ、dカウンタ、及びeカウンタからの取得数値を保留情報として、始動入賞口19と非電動役物40との何れかへの入賞にもとづくものと、チューリップ式電動役物17への入賞にもとづくものとを区別した状態で夫々最大4つまで(合計8つまで)記憶する保留情報記憶領域136が設けられている。加えて、記憶手段133には、保留情報記憶領域136に記憶されている保留情報を1つずつ移行して記憶可能であり、大当たり抽選の結果が大当たりであるか否か等の大当たり判定を実行するための大当たり判定用記憶領域137が設けられている。尚、保留情報は、特別図柄及び装飾図柄が確定表示される度に所定の順番で順次大当たり判定用記憶領域137へ移行されて消化され(パチンコ機1では、チューリップ式電動役物17への入賞に係る保留情報が、始動入賞口19や非電動役物40への入賞に係る保留情報よりも優先して消化される)、該消化に伴って新たな保留情報が記憶可能となる。
サブ制御装置140には、サブ統合CPU142、記憶手段143、タイマ144、及びインターフェイス145等が搭載されたサブ統合基板141が内蔵されている。該サブ統合基板141は、インターフェイス145を介してメイン制御基板131と電気的に接続されているとともに、表示制御装置150、発光制御装置151、及び音制御装置152と電気的に接続されている。そして、サブ統合CPU142は、後述するようにメイン制御基板131から大当たり抽選に係る信号(後述するような各種コマンド等)を受信すると、その内容に応じて各制御装置を制御し、スピーカ14やランプ部材15の動作、演出用表示部6での表示動作等を制御する。また、サブ統合基板141には、インターフェイス145を介して遊技ボタン25も接続されており、遊技ボタン25の押し込み操作はサブ制御装置140において検出可能となっている。
さらに、記憶手段143には、演出用表示部6に表示する装飾図柄を記憶する図柄記憶領域(図示せず)と、演出用表示部6における装飾図柄の詳細な変動表示態様やキャラクターの動画を用いたキャラクター演出等からなる複数の詳細変動パターンを記憶した変動パターン記憶領域146とが設けられており、変動パターン記憶領域146には、図6及び図7に示すように種々の詳細変動パターンとメイン制御基板131で決定される基本変動パターンとを対応づけた詳細変動パターン決定テーブルが記憶されている。加えて、記憶手段143には、メイン制御基板131から送信されてくる後述するような予定情報を記憶するための予定情報記憶領域147等も設けられている。
以下、上記パチンコ機1における基本的な遊技動作について簡略に説明する。
まずパチンコ機1では、遊技球が始動入賞口19、非電動役物40、若しくはチューリップ式電動役物17の何れかへ入賞すると、当該入賞がメインCPU132により検出される(変動条件の充足)。すると、メインCPU132は、所定個数(たとえば3個)の遊技球を賞球として払い出すとともに、入賞検出のタイミングでcカウンタ、dカウンタ、及びeカウンタから夫々1つの数値を取得し、さらに保留情報記憶領域136に記憶されている保留情報の数が最大値に達しているか否かを確認する。そして、保留情報の数が既に最大値に達していると、cカウンタ、dカウンタ、及びeカウンタからの取得数値を記憶することなく削除する。一方、最大値に達していないと、cカウンタ、dカウンタ、及びeカウンタからの取得数値を保留情報記憶領域136に記憶するとともに、遊技状態毎に設定されている大当たり判定用テーブルを参照して、今回cカウンタから取得した数値が所定の「大当たり数値(たとえば通常状態の大当たり判定用テーブルでは“0”の1通りとなっており、高確率状態の大当たり判定用テーブルでは“0”〜“9”の10通りとなっている)」であるか否か(すなわち、大当たり抽選の結果が「大当たり」であるか否か)に加え、当該「大当たり」に係る判定結果を踏まえた上でのdカウンタからの取得数値と、始動入賞口19、非電動役物40、若しくはチューリップ式電動役物17の何れへの入賞であるかとにもとづく特別図柄の確定表示態様(「大当たり」である場合には「大当たり」の種別)、及び「大当たり」に係る判定結果を踏まえた上でのeカウンタからの取得数値に対応する基本変動パターンがどうなるかを、後述する大当たり判定よりも事前に事前判定として一旦判定する。さらに、メインCPU132は、当該事前判定の結果、保留情報の種類(始動入賞口19と非電動役物40との何れかへの入賞に伴う保留情報であるか、それともチューリップ式電動役物17への入賞に伴う保留情報であるのか)、及び何個目の保留情報にもとづくものであるのかを含んだ予定情報を作成し、サブ統合CPU142へ送信する。
また、メインCPU132は、特別図柄表示部83において特別図柄を変動表示しているか、それとも確定表示しているかを常に確認しており、第1特別図柄と第2特別図柄とのどちらの特別図柄についても確定表示していると保留情報の有無を確認する。そして、保留情報が存在すると、消化する優先度が最も高い保留情報(本実施形態では、チューリップ式電動役物17への入賞に係る保留情報が存在すると、その保留情報のうち最も以前に記憶した保留情報となり、チューリップ式電動役物17への入賞に係る保留情報が存在しないと、始動入賞口19若しくは非電動役物40への入賞に係る保留情報のうち最も以前に記憶した保留情報となる)を大当たり判定用記憶領域137へ移行するとともに、当該保留情報について以下の大当たり判定を実行する。すなわち、保留情報を大当たり判定用記憶領域137へ移行した時点での遊技状態に対応した大当たり判定用テーブルを参照して、当該保留情報に係るcカウンタからの取得数値が上記所定の「大当たり数値」であるか否か、つまり大当たり抽選の結果が「大当たり」であるか、それとも「はずれ」であるかを判定する。また、大当たり抽選の結果が「大当たり」である(cカウンタからの取得数値が「大当たり数値」である)と、dカウンタからの取得数値及び始動入賞口19、非電動役物40、チューリップ式電動役物17の何れへの入賞であるかにもとづき特別図柄の確定表示態様を決定するとともに、図5(b)に示す基本変動パターン決定テーブルを用い、eカウンタからの取得数値に対応する基本変動パターンを読み出す。一方、大当たり抽選の結果が「はずれ」である(cカウンタからの取得数値が「大当たり数値」以外の数値である)と、dカウンタからの取得数値及び始動入賞口19、非電動役物40、チューリップ式電動役物17の何れへの入賞であるかにもとづき特別図柄の確定表示態様を決定するとともに、図5(a)に示す基本変動パターン決定テーブルを用い、eカウンタからの取得数値に対応する基本変動パターンを読み出す。
その後、メインCPU132は、始動入賞口19若しくは非電動役物40の何れかへの入賞に伴うものであるのか、それともチューリップ式電動役物17への入賞に伴うものであるかに加え、大当たり抽選の結果(「大当たり」であるか「はずれ」であるか)、特別図柄の確定表示態様、及び読み出した基本変動パターンの種類を示す情報を含んだ開始コマンドを作成するとともに、当該開始コマンドをサブ統合CPU142へ送信する。また、特別図柄表示部83において、始動入賞口19若しくは非電動役物40の何れかへの入賞に係る保留情報の消化であると第1特別図柄を、チューリップ式電動役物17への入賞に係る保留情報の消化であると第2特別図柄を所定の態様で夫々変動させるとともに、タイマ134による計時を開始する。そして、読み出した基本変動パターンに応じた図柄の変動時間が経過すると、大当たり抽選の結果を踏まえた上でのdカウンタからの取得数値及び始動入賞口19、非電動役物40、チューリップ式電動役物17の何れへの入賞であるかにもとづく確定表示態様で対応する特別図柄を確定表示させるとともに、停止信号を含んだ停止コマンドをサブ統合CPU142へと送信する。なお、大当たり判定用記憶領域137へ移行した保留情報に関しては、当該保留情報に係る特別図柄の確定表示をもって消去する。
また、特別図柄の確定表示に係り、メインCPU132は、始動入賞口19若しくは非電動役物40の何れかへの入賞にもとづく大当たり抽選の結果が「大当たり」であると、第1特別図柄を第1特別確定表示態様(たとえば「7」)で確定表示させる。そして、当該確定表示後、大当たり状態の開始を報知する開始デモ、可動入賞装置18A、18Bの所定回数にわたる断続的な開成(可動入賞装置18Aと可動入賞装置18Bとが交互に開成する態様となる)、及び大当たり状態の終了を報知する終了デモからなる大当たり状態を生起させる。一方、メインCPU132は、チューリップ式電動役物17への入賞にもとづく大当たり抽選の結果が「大当たり」であると、第2特別図柄を第2特別確定表示態様(たとえば「3」)での確定表示後、上記始動入賞口19や非電動役物40への入賞時同様、大当たり状態の開始を報知する開始デモ、可動入賞装置18A、18Bの所定回数にわたる断続的な開成、及び大当たり状態の終了を報知する終了デモからなる大当たり状態を生起させる。そして、大当たり状態の生起に伴い開成した可動入賞装置18A、18Bに遊技球が入賞すると、始動入賞口19や非電動役物40、チューリップ式電動役物17等へ入賞した場合と比較して多くの遊技球(たとえば10個)を賞球として払い出す。
なお、始動入賞口19若しくは非電動役物40の何れかへの入賞にもとづく大当たり抽選の結果が「はずれ」であると第1特別図柄を第1はずれ確定表示態様(たとえば「4」)で、チューリップ式電動役物17への入賞にもとづく大当たり抽選の結果が「はずれ」であると第2特別図柄を第2はずれ確定表示態様(たとえば「2」)で夫々確定表示させた後、次に消化する保留情報を大当たり判定用記憶領域137へ移行し、当該保留情報に係る大当たり判定を実行する。
また、メインCPU132は、通常状態において大当たり状態が生起してからの大当たり状態の生起回数をカウントしており、生起回数が所定の制限回数(たとえば10回)に達するまでは、大当たり状態が終了してから次回大当たり判定において大当たり抽選の結果が「大当たり」となるまで、大当たり抽選の結果が「大当たり」となる確率が大幅に向上した高確率状態を生起させるとともに、チューリップ式電動役物17が開状態となりやすい、若しくは、長時間にわたって開状態となるとの少なくとも何れか一方としたことで、チューリップ式電動役物17へ遊技球が入賞しやすくなるサポート状態を生起させる。そして、大当たり状態の生起回数が制限回数に達すると、当該大当たり状態の終了に伴い、高確率状態及びサポート状態を生起させることなく、大当たり抽選の結果が「大当たり」となりにくく、且つ、チューリップ式電動役物17が開状態となりにくい遊技開始当初の通常状態へ復帰させる。なお、「大当たり状態が終了してから次回大当たり判定において大当たり抽選の結果が「大当たり」となるまで」という事項は、たとえば図柄の変動回数を10000回と設定することにより実現してもよい。
一方、メインCPU132は、チューリップ式電動役物17の開閉動作についても制御しており、遊技球がゲート部材20を通過すると、当該通過がメインCPU132により検出される。すると、メインCPU132は、通過検出のタイミングでaカウンタから1つの数値を取得する(開放抽選を行う)とともに、aカウンタからの取得数値が所定の「開放数値(たとえばサポート状態が生起していると“0”〜“8”の9通り、サポート状態が生起していないと“0”の1通りのみとなっている)」であるか否かを判定する。そして、aカウンタからの取得数値が「開放数値」である、すなわち開放抽選の結果が「当選」であると、閉状態にあるチューリップ式電動役物17を開動作させて開状態とする。このとき、サポート状態が生起していると、たとえばサポート状態が生起していない場合と比べて長い時間(2秒間)に亘り開状態とすることを断続的に3回繰り返す態様等の特別開放動作態様で作動させる。したがって、チューリップ式電動役物17へ遊技球が入賞しやすくなる。また、サポート状態が生起していないと、たとえばサポート状態が生起している場合と比べて短い時間(0.2秒)に亘り、しかも1回しか開状態としない等の通常開放動作態様でチューリップ式電動役物17を作動させる。したがって、たとえ開放抽選に当選してチューリップ式電動役物17が開動作したとしても、遊技球はチューリップ式電動役物17へ極めて入賞しにくくなっている。
さらに、aカウンタからの取得数値が「開放数値」でない、すなわち開放抽選の結果が「はずれ」であると、チューリップ式電動役物17を閉状態のまま作動させない。したがって、遊技球がチューリップ式電動役物17に入賞することはない。加えて、たとえば特別開放動作態様でチューリップ式電動役物17を作動させている間等に、遊技球のゲート部材20の通過を検出した場合には、上記保留情報と同様、当該通過のタイミングで取得したaカウンタの数値を所定個数まで記憶手段133に記憶するとともに、チューリップ式電動役物17の特別開放動作態様による作動が終了する度に、記憶した順で開放抽選の結果の確認等を実行するようになっている。
一方、サブ統合CPU142は、予定情報を受信すると予定情報記憶領域147へ記憶する。また、開始コマンドを受信すると、該開始コマンドに対応する予定情報を予定情報記憶領域147から読み出すとともに、開始コマンドに含まれている大当たり抽選の結果に係る情報及び特別図柄の確定表示態様等に応じて、演出用表示部6での最終的な確定表示態様(たとえば装飾図柄の確定表示態様等)を決定する。さらに、後述する遊技モードに応じた詳細変動パターン決定テーブルにもとづいて基本変動パターンに係る情報に応じた詳細変動パターンを読み出し、タイマ144により計時しながら、読み出した詳細変動パターンにしたがって演出用表示部6で表示演出を実行する(たとえば装飾図柄を変動表示させたり停止表示させたりする)とともに、停止コマンドの受信に伴い、演出用表示部6における表示態様を上記決定した確定表示態様とする。たとえば、大当たり抽選の結果が「大当たり」であると、同一の特別な装飾図柄を2つ並べる大当たり装飾図柄確定表示態様(たとえば“7・7”や“3・3”)としたり、大当たり抽選の結果が「はずれ」であると、何れか一方の装飾図柄が他方の装飾図柄とは異なるはずれ装飾図柄確定表示態様(たとえば“7・8”)としたりする。なお、読み出した予定情報については、予定情報記憶領域147から消去する。
また、サブ統合CPU142は、大当たり状態を生起させるにあたり、たとえば開始デモ中には、演出用表示部6を利用して大当たり状態の開始を報知し、可動入賞装置18A、18Bの開成が開始されると、図柄の確定表示態様等に対応した演出用表示部6での表示演出を記憶手段143から読み出し、演出用表示部6での表示動作を制御する。また、終了デモになると、演出用表示部6を利用して大当たり状態が終了する旨等を遊技者に報知する。
以上のようなパチンコ機1では、遊技者は通常状態から遊技を開始することになり、ハンドル9を回動操作して発射装置10を作動させ、発射通路13を介して遊技球を遊技領域16内へ打ち込み、まずは左打ち用スペースSLを流下させ(所謂左打ちを行い)、センター部材26への遊技球の進入、ひいては始動入賞口19や非電動役物40への遊技球の入賞を狙う。そして、始動入賞口19若しくは非電動役物40の何れかへの遊技球の入賞検出に起因して実行される所謂大当たり抽選の結果が「大当たり」になると、特別図柄表示部83及び演出用表示部6において「大当たり」である旨を報知する確定表示がなされる。また、そのような確定表示がなされると、可動入賞装置18A、18Bを夫々1回ずつ開成させるといった所謂大当たり状態が生起する。そこで、遊技者は、遊技球を右打ち用スペースSRへ打ち込んで流下させる所謂右打ちを行い、開成する可動入賞装置18A、18Bへの遊技球の入賞を狙う。なお、始動入賞口19へ遊技球が入賞した場合、及び非電動役物40へ遊技球が入賞した場合は、特別図柄表示部83では第1特別図柄が変動/確定表示される。
また、大当たり状態が終了すると、ゲート部材20への遊技球の通過検出に起因して実行される所謂当たり抽選の結果が「当たり」となりやすく、チューリップ式電動役物17が頻繁に開状態となって遊技球の入賞が可能となるとともに、チューリップ式電動役物17への入賞検出に起因して実行される大当たり抽選の結果が「大当たり」となりやすい所謂確変状態が生起する(高確率状態とサポート状態とが生起する)。そこで、遊技者は右打ちを継続し、ゲート部材20への遊技球の通過、及び頻繁に開状態となるチューリップ式電動役物17への遊技球の入賞を狙う。また、チューリップ式電動役物17への遊技球の入賞に応じて実行された大当たり抽選の結果が「大当たり」になると、特別図柄表示部83及び演出用表示部6において「大当たり」である旨を報知する確定表示がなされ、可動入賞装置18A、18Bを夫々1回ずつ開成させる「大当たり状態」が再び生起する。なお、チューリップ式電動役物17へ遊技球が入賞した場合、特別図柄表示部83では第2特別図柄が変動/確定表示される。
そして、上記大当たり状態の生起回数が制限回数に達すると、当該大当たり状態の終了後に確変状態は生起せず、ゲート部材20への遊技球の通過検出に起因して実行される当たり抽選の結果が「当たり」となりにくく(或いは「当たり」とならず)、チューリップ式電動役物17がほぼ開状態とならない(或いは開状態になることがない)上、大当たり抽選の結果が「大当たり」となりにくい遊技開始当初の通常状態へ復帰する。そのため、遊技者は、右打ちを止めて左打ちを行う上記遊技へと戻る。
(電動装飾役物の説明)
ここで、電動装飾役物60の構造及び動作について、図2、図9、及び図10にもとづき説明する。
図9は、電動装飾役物60が演出状態にあるセンター部材26を前側から示した説明図である。図10は、可動部材62A、62Bの動作機構を示した説明図であり、(a)は可動部材62A、62Bが通常姿勢にある状態を、(b)は可動部材62A、62Bが演出姿勢にある状態を夫々示している。
電動装飾役物60は、正面視が所定のキャラクター形状とされ、前面が装飾面となる本体61と、本体61に対して可動する1組の可動部材62A、62Bと、可動部材62A、62Bを可動させるためのソレノイド64と、ソレノイド64と可動部材62Aとを連結する連結部材63とを備えてなり、サブ制御装置140による制御のもと、後述するような態様で作動するようになっている。
可動部材62A、62Bは左右方向へ延びる板体であり、基端側は、歯車状の回動機構部65とされている一方、先端側は、前面から見るとキャラクターの左右の腕となるように装飾された装飾部66とされている。また、各可動部材62A、62Bにおける回動機構部65と装飾部66との境界部分には、図示しない軸部を軸支可能な軸支部67が設けられている。そして、可動部材62A、62Bは、本体61の後面側に、軸支部67を中心に前後方向を軸として、後述する通常姿勢と演出姿勢との間を回動可能に夫々取り付けられている。また、該取付状態において、回動機構部65、65同士が噛合しているとともに、各装飾部66が本体61から左右外方へ突出している。
さらに、本体61の後側には、プランジャー64aを下方へ向けた姿勢でソレノイド64が取り付けられている。加えて、プランジャー64aと可動部材62Aの後面に突設された係止突起68とを連結するように、連結部材63が前後方向を軸として回動可能に取り付けられている。
上記電動装飾役物60は、ソレノイド64のプランジャー64aが下方へ突出しているとともに、両可動部材62A、62Bが夫々先端側へ向かって下降している通常姿勢をとった通常状態にある。該通常状態からソレノイド64に通電され、プランジャー64aが引き込まれると、プランジャー64aの引き込みに伴う連結部材63の回動により、可動部材62Aが回動し、上記通常姿勢から先端側へ向かって上昇する演出姿勢へと姿勢を変更する。また、可動部材62Aの姿勢変更に連動して可動部材62Bも回動し、可動部材62A同様、通常姿勢から先端側へ向かって上昇する演出姿勢へと姿勢を変更する。すなわち、電動装飾役物60は、通常状態から両可動部材62A、62Bが演出姿勢をとった演出状態に変化する。なお、ソレノイド64への通電が解除され、プランジャー64aが再び下方へ突出すると、両可動部材62A、62Bも通常姿勢へ復帰し、電動装飾役物60は通常状態となる。
また、電動装飾役物60は、前方へむかって下降傾斜する傾斜面とされたステージ79の後側に設けられている。さらに、電動装飾役物60とステージ79の後縁との間には、遊技球が干渉することによって遊技球の流下方向を変化させる通路幅変化役物70が設置されている。該通路幅変化役物70は、左右相反方向へスライドする左右一対のスライド体71、71と、スライド体71、71間に設けられた遊技球通路72とを有しており、両スライド体71、71が近接して遊技球通路72の左右幅が狭い第1状態と、スライド体71、71が離隔して遊技球通路72の左右幅が広い第2状態とに状態変化する。そして、第1状態にある通路幅変化役物70へ遊技球が干渉すると、ステージ79の前縁に隣接して設置された非電動役物40へ比較的高い確率で入賞し得るようになっている。一方、第2状態にある通路幅変化役物70へ遊技球が干渉すると、当該遊技球の非電動役物40への入賞確率は第1状態よりも低い。ただ、通路幅変化役物70に干渉せずにステージ79上へ到達した遊技球(たとえばステージ79の左側からステージ79上へ転がり出た遊技球)と比べると、第2状態であったとしても通路幅変化役物70に干渉した遊技球の方が高い確率で非電動役物40へ入賞し得るようになっている。
加えて、通路幅変化役物70の上方には、遊技球が通過可能な通路部材73が設けられている。通路部材73は、センター部材26の左部に設けられた遊技球流路32と、右部に設けられた遊技球流路32とを左右方向で繋ぐように配設されている。該通路部材73は、通路幅変化役物70における遊技球通路72の直上となる位置が上下方向での高さが最も低くなっている(極端に言えば正面視V字状とされている)とともに、当該位置で通路部材73の後壁が切り欠かれており、通路部材73を流下する遊技球は極めて高い位置で当該箇所から遊技球通路72上へ落球するようになっている。また、通路部材73の左右両端(各遊技球流路32からの通路部材73への流入口)には、それぞれ近接スイッチ74が内蔵されており、メイン制御装置130にて、通路部材73へ流入する遊技球を検知可能となっている。
(遊技モードと電動装飾役物の動作との連係についての説明)
ここで、本発明の要部となる遊技モードと電動装飾役物60の動作との連係について説明する。
サブ制御装置140には、詳細変動パターンを決定するテーブルとして、図6に示すような第1詳細変動パターン決定テーブルと、図7に示すような第2詳細変動パターン決定テーブルとが設定されている。第1詳細変動パターン決定テーブルで決定され得る詳細変動パターンは、演出用表示部6で装飾図柄を変動/確定表示させる従来周知の変動パターンである。一方、第2詳細変動パターン決定テーブルで決定され得る詳細変動パターンは、演出用表示部6で装飾図柄を変動/確定表示させるものとは全く異なる内容となっている。具体的に説明すると、装飾図柄の代わりに常時演出用表示部6に「☆」が表示されており、開始コマンドの受信に伴い「☆」を僅かに右に傾けた表示態様とし、停止コマンドを受信するまで当該表示態様を継続するという内容となる。また、第1詳細変動態様〜第5詳細変動態様の違いは、「☆」が傾むいている時間の違いでしかない。そして、開始コマンドの受信に伴い、第1詳細変動パターン決定テーブルをもとに詳細変動パターンを決定する遊技モードが通常モードとされ、第2詳細変動パターン決定テーブルをもとに詳細変動パターンを決定する遊技モードが特殊モードとされている。また、通常モードと特殊モードとは、遊技状態が通常状態であって保留情報が存在せず、且つ、特別図柄表示部83で第1特別図柄及び第2特別図柄がはずれ確定表示態様で確定表示されているという状態において、遊技ボタン25を操作することにより切り替え可能となっている。なお、遊技モードが特殊モードである場合、停止コマンドの受信に伴い大当たり抽選の結果が「大当たり」であると「☆」を全体的に点灯させた表示態様で確定表示させる一方、大当たり抽選の結果が「はずれ」であると「☆」の表示態様を開始コマンドの受信前の態様に復帰させるようになっている。
そして、サブ制御装置140は、メイン制御装置130からの検出信号の受信に伴い、遊技状態が通常状態であるか否か、及び遊技モードが通常モードであるか特殊モードであるかを判断する。この検出信号とは、メイン制御装置130で、遊技球の通路部材73への流入が近接スイッチ74、74により検出されると作成され、サブ制御装置140へ送信されるものである。そして、サブ制御装置140は、遊技状態が通常状態であり、且つ、遊技モードが通常モードである(第1の遊技条件が充足される)と電動装飾役物60を作動させて演出状態とし、遊技球が非電動役物40へ入賞する可能性が高い状況にあることを遊技者に報知する。一方、サブ制御装置140は、遊技状態が通常状態であっても遊技モードが特殊モードであると、検出信号の受信に伴って電動装飾役物60を作動させることはない。すなわち、遊技モードが特殊モードであると、電動装飾役物60により遊技球の通路部材73への流入が報知されることはない。なお、サブ制御装置140は、検出信号の受信に伴う判断において、遊技状態が通常状態ではない(大当たり状態や確変状態である)と判断すると、遊技モードが通常モードであったとしても電動装飾役物60を作動させることはない。
また、サブ制御装置140は、開始コマンドの受信に伴い、当該開始コマンドが通常状態において遊技球の非電動役物40と始動入賞口19との何れかへの入賞を契機としてメイン制御装置130から送信されたものであり、且つ、上記入賞を契機として実行された大当たり抽選の結果が「大当たり」であると、遊技モードが通常モードであるか特殊モードであるかを判断する。そして、遊技モードが特殊モードである(上述した開始コマンドの種類及び内容も合わせた第2の遊技条件が充足される)と、電動装飾役物60を作動させて演出状態とし、遊技球の非電動役物40と始動入賞口19との何れかへの入賞により実行された大当たり抽選の結果が「大当たり」であることを、第1特別図柄が確定表示されるよりも前に遊技者に報知する。一方、サブ制御装置140は、遊技モードが通常モードであると、遊技状態が通常状態であり、且つ、遊技球の非電動役物40と始動入賞口19との何れかへの入賞を契機として実行された大当たり抽選の結果が「大当たり」であったとしても、電動装飾役物60を作動させることはない。すなわち、遊技モードが通常モードであると、電動装飾役物60により大当たり抽選の結果が報知されることはない。なお、サブ制御装置140は、開始コマンドが遊技球のチューリップ式電動役物17への入賞を契機としてメイン制御装置130から送信されたものであったり、確変状態において遊技球の非電動役物40と始動入賞口19との何れかへの入賞を契機としてメイン制御装置130から送信されたものであったりすると、遊技モードが特殊モードであったとしても電動装飾役物60を作動させることはない。
(本実施形態のパチンコ機による効果)
以上のような構成を有するパチンコ機1によれば、遊技モードが通常モードである場合、通常状態において遊技球の通路部材73への流入が近接スイッチ74、74により検出されると、電動装飾役物60が作動して演出状態となり、遊技球が非電動役物40へ入賞する可能性が高い状況にあることが遊技者に報知される。ただ、大当たり抽選の結果に関連して電動装飾役物60が作動することはない。一方、遊技モードが特殊モードである場合、非電動役物40や始動入賞口19への遊技球の入賞に応じて実行された大当たり抽選の結果が「大当たり」であると、電動装飾役物60が作動して演出状態となり、遊技者に「大当たり」である旨が報知される。ただ、たとえ遊技球が通路部材73へ流入したとしても電動装飾役物60が作動することはない。このように遊技モードの違いに応じて電動装飾役物60が作動し得る契機が異なるという従来にない遊技性を有するパチンコ機1とすることができる。
また、特に通常モードの場合、通常状態において遊技球が通路部材73へ流入するタイミングという従来にないタイミングで電動装飾役物60が作動するため、更なる遊技性の向上を図ることができる。
さらに、通路部材73及び電動装飾役物60は、進入口31や排出口、始動入賞口19、非電動役物40等が内蔵されたセンター部材26内という従来では見当たらない箇所に設置されているため、極めて遊技性の高いパチンコ機1とすることができる。
加えて、遊技者による遊技ボタン25の操作に応じて、遊技モードを通常モードと特殊モードとで切り替えることができる。したがって、電動装飾役物60が何を契機として作動するかを遊技者が選択することができると言え、そのような従来にない遊技性を有するパチンコ機1とすることができる。
(本発明の変更例について)
なお、本発明の遊技機に係る構成は、上記実施形態に何ら限定されるものではなく、遊技機全体の構成は勿論、可動遊技手段の具体的な構造や動作態様、遊技モードの内容等に係る構成についても、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で必要に応じて適宜変更可能である。
たとえば、上記実施形態では、可動遊技手段として、ソレノイドにより回動する可動部材を有するものを採用しているが、モータを駆動源として所定方向へスライドする可動遊技手段や、回転動作して前方へ向ける面を変化させる可動遊技手段等の他の可動遊技手段を採用することも当然可能である。また、可動遊技手段の設置位置は、遊技領域内に限られず、遊技領域外に設置することも可能である。
さらに、上記実施形態では、遊技モードとして通常モードと特殊モードとの2種類の遊技モードしか設定していないが、3種類以上の遊技モードを設定することも可能であるし、どの遊技モードにおいて可動遊技手段をどのような遊技条件で作動させるかについても上記態様に何ら限定されることはない。たとえば、通常モードでは遊技球の通路部材への流入及び大当たり抽選の結果が「大当たり」のどちらが満たされても可動遊技手段が作動する一方、特殊モードでは大当たり抽選の結果が「大当たり」が満たされない限り可動遊技手段が作動しないといった構成も考えられるし、遊技球の通路部材への流入及び大当たり抽選の結果が「大当たり」のどちらが満たされても可動遊技手段が作動するような第3遊技モードを設定するといった構成も考えられる。
また、上記実施形態では、遊技者による遊技ボタンの操作に応じて、遊技モードが第1遊技モードと第2遊技モードとで切り替えられるように構成しているが、遊技モードの切り替えに係る構成はそのような構成に何ら限定されることはない。たとえば、図柄の変動回数に応じて遊技モードが切り替えられたり、遊技状態の変化(たとえば確変状態から通常状態への変化)に伴い遊技モードが切り替えられたりしてもよい。
さらに、上記実施形態では、遊技球の始動入賞手段への入賞を契機として可動遊技手段が作動するように構成しているが、入賞手段として始動入賞手段を設けるのではなく、たとえば当該入賞手段への入賞が大当たり遊技状態の後に確変状態を生起させる契機となる特定入賞手段を入賞手段として設け、特定入賞手段への入賞を契機として可動遊技手段が作動するように構成することも可能である。
さらにまた、可動遊技手段を作動させる遊技条件についても上記実施形態のものに何ら限定されることはない。すなわち、上記実施形態では、たとえば遊技状態が通常状態であり、且つ、遊技モードが通常モードである状況において遊技球が所定の検出手段で検出される等すると、必ず可動遊技手段が作動するように構成しているが、そのような条件に加え、可動遊技手段を作動させるか否かについて抽選を行い、当該抽選に当選するという条件を遊技条件に含めるとすることも可能である。たとえば通路部材への遊技球の流入の検出に伴い乱数から数値を取得し、取得した数値に応じて可動遊技手段を作動させるか否かを決定するという構成や、始動入賞手段への遊技球の入賞に応じて大当たり抽選で使用する乱数とは別の乱数から数値を取得して可動遊技手段を作動させるか否かを決定するという構成が考えられる。
またさらに、上記実施形態では、検出手段をセンター部材内の通路部材に設けているが、ゲート部材やセンター部材への進入口等、他の構成要素に検出手段を設けても何ら問題はないし、検出手段を複数の異なる箇所に設けてもよい。このことは始動入賞手段についても同様である。
また、上記実施形態では、メイン制御装置からサブ制御装置へ開始コマンドと停止コマンドとを送信するようにしているが、サブ制御装置のタイマを用いる等することで、停止コマンドについては送信しない構成としても何ら問題はない。
さらに、上記実施形態では、メイン制御装置とサブ制御装置との2つの制御装置に分けて制御するように構成しているが、メイン制御装置1つで制御するように構成してもよく、メイン制御装置1つで制御する際には、開始コマンドや予定情報等を作成する必要はない。また、上記実施形態では、特別図柄と装飾図柄との2種類の図柄を用いるパチンコ機としているが、特別図柄のみを用いたパチンコ機であってもよいし、特別図柄表示部を演出用表示部内や遊技領域内、センター部材等の他の位置に設けてもよい。
さらにまた、上記実施形態では、大当たり抽選としてcカウンタ、dカウンタ、及びeカウンタの3つのカウンタから数値を取得するとしているが、1つのカウンタのみで対応することも可能であるし、2つのカウンタ若しくは4つ以上のカウンタから数値を取得するように構成することも当然可能である。なお、抽選手段としての乱数は、ソフト乱数、ハード乱数のどちらでも採用可能である。
加えて、上記実施形態では、遊技機の一例であるパチンコ機について説明しているが、本発明は、たとえば封入式パチンコ機等といった他の遊技機に対しても当然適用可能である。
なお、特許請求の範囲、明細書および図面に記載される全ての要素(例えば、図柄表示手段、始動入賞手段、可動遊技手段、検出手段、制御手段等)は、個数を意識的に限定する明確な記載がない限り、物理的に単一であっても複数であっても構わないし、適宜配置の変更が行われても構わない。また、特許請求の範囲や明細書等で使用している要素名(要素につけた名称)は、単に本件の記載のために便宜上付与したにすぎないものであり、それによって特別な意味が生じることを特に意識したものではない。すなわち、要素名のみによって要素が何であるかが限定解釈されるものではない。例えば、「制御手段」は、ハード単体でも、ソフトを含んだものであっても構わない。さらには、前記全ての要素のうちの複数の要素を適宜一体的に構成するか、もしくはひとつの要素を複数の要素に分けて構成するかは、敢えて特許請求の範囲等において特定していない限り、何れも当業者であれば極めて容易に考えられる事項であるため、あえて明細書等において全パターンを記載しなくても何れのパターンも想定範囲内であることは明らかであることから、本発明に係る権利範囲に含まれることは勿論である。したがって、その程度の範囲内での構成上の差異を有する遊技機を、本実施例に記載がなされていないことを理由に採用することのみでは、本発明に係る権利を回避したことにはならない。その他、各要素の構成や形状等における、本実施例から当業者であれば容易に考えられる自明な範囲の差異についても同様である。
1・・パチンコ機(遊技機)、16・・遊技領域、19・・始動入賞口(入賞手段、始動入賞手段)、26・・センター部材(遊技手段)、31・・進入口、32・・遊技球流路、40・・非電動役物(入賞手段、始動入賞手段)、60・・電動装飾役物(可動遊技手段)、73・・通路部材(遊技球流路)、74・・近接スイッチ(検出手段)、83・・特別図柄表示部(図柄表示手段)、130・・メイン制御装置(制御手段)、140・・サブ制御装置(制御手段)。

Claims (2)

  1. 遊技球が流下可能な遊技領域内に、遊技球が進入可能な進入口と、遊技球を前記遊技領域内へ排出する排出口と、遊技球が入賞可能な入賞手段と、前記進入口から前記排出口にかけて分岐しながら延びる遊技球流路とを有する遊技手段が設けられている一方、遊技に係る動作を制御する制御手段が備えられた遊技機であって、
    前記遊技球流路の少なくとも一箇所に、当該箇所を通過する遊技球を検出する検出手段が、前記入賞手段とは別に設けられているとともに、前記遊技手段内に、可動部を有する可動遊技手段が設けられており、
    前記制御手段は、前記検出手段での遊技球の検出に応じて前記可動遊技手段を作動させることを特徴とする遊技機。
  2. 図柄を変動/確定表示する図柄表示手段が設けられているとともに、前記入賞手段が、前記入賞手段への入賞にもとづいて前記図柄の変動が開始される始動入賞手段であることを特徴とする請求項1に記載の遊技機。
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