JP2006141674A - パチンコ機 - Google Patents

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Abstract

【課題】 複数の第1種始動口を備えたパチンコ機の遊技性を新しい特徴のあるものにする。また、第1種始動口の活用が一部の第1種始動口に偏ってしまうことのないようにする。
【解決手段】 第2始動口14aに入賞したときに大当りカウンタC2などから取得したカウント値Bは一端待機エリアE2に格納し、LED33aを緑色に発光させる。そして格納から5秒経過したときにカウント値Bを図柄変動保留エリアE1へ移動し、保留数Uとしてカウントする。このときLED33aを赤色に変化させる。また、普通電動役物18の第1始動口18bに入賞したときに大当りカウンタC1などから取得したカウント値Aは直ちに図柄変動保留エリアE1に格納し、保留数Uとしてカウントする。このように、入賞し易い第2始動口14aに入賞したときのカウント値Bによる保留数Uの急速な増加を防止する。
【選択図】 図6

Description

この発明は、入賞すると図柄表示装置が図柄の変動表示を開始することとなる始動口を複数備えたパチンコ機に関する。
図21は従来のパチンコ機の正面説明図である。パチンコ機500に備えられた発射レバー501を右回転させると、遊技球発射装置(図示省略)が作動し、上皿509に貯留されている遊技球が遊技領域502へ発射され、その発射された遊技球は遊技領域502を流下する。その遊技球が遊技領域502に設けられた第1種始動口503に入賞すると、賞球払出装置が作動し、所定個数の遊技球が賞球として上皿509に払出され、特別図柄表示装置504が複数の特別図柄(例えば0〜9の数字を表現した特別図柄)を配列した図柄列を横方向3つの表示領域にて上下方向に変動表示する。
また、遊技球が普通図柄作動ゲート505を通過すると、特別図柄表示装置504が複数の普通図柄(例えば○や×などの記号を表現した普通図柄)を変動表示する。そして、その変動表示から所定時間経過すると、普通図柄の変動表示が終了し、当り普通図柄(例えば○)またはハズレ普通図柄(例えば×)を停止表示する。その当り普通図柄が停止表示されると、第1種始動口503の下方に設けられた普通電動役物506が羽根形状の1対の羽根部材(チューリップ)を所定時間(例えば1秒)開放させる。なお、羽根部材は、当り普通図柄が停止表示されない通常時は閉成されている。
開放された羽根部材に入賞した遊技球は、第1種始動口503に入賞した遊技球を検出する検出スイッチによって検出され、特別図柄表示装置504が特別図柄の変動表示を開始する。つまり、羽根部材を開放した普通電動役物506は、第1種始動口503と同じ役割をする。
特別図柄表示装置504は、特別図柄の変動表示を開始してから所定時間経過すると、変動表示を終了し、3つの表示領域にて計3つの停止図柄を表示する。その停止図柄が大当り図柄(例えば図21に示すような777などの揃目)であった場合は大当りが発生し、開閉扉507が開放され、大入賞口508が開口する。そして、大入賞口508に入賞した遊技球の数が規定数(例えば10個)に達したという条件、あるいは、大入賞口508が開口してから規定時間(例えば約30秒)に達したという条件のいずれかが満足されたときに開閉扉507が閉成し、大入賞口508が閉口する。大入賞口508の開口から閉口までを1ラウンドとし、大入賞口508に入賞した遊技球が大入賞口508の内部に設けられた特別領域を通過したことを条件に次のラウンドに進むことができ、規定のラウンド数(例えば15ラウンド)の大当り遊技を行うことができる。
また、特別図柄の変動中に遊技球が第1種始動口503、または、両翼を開放した普通電動役物506に入賞した場合は、その入賞による特別図柄の変動表示は保留され、現在行われている特別図柄の変動表示が終了した後に、保留されている変動表示が行われる。保留可能な数(以下、保留数という)の上限は、例えば4個であり、特別図柄の変動表示開始から終了までを1回の変動表示とすると、変動表示が1回行われる毎に保留数が1ずつ減少する(以下、減少を消化ともいう)。
ところで、上記の遊技を行うパチンコ機において、第1種始動口を2個備えたパチンコ機が提案されている(特許文献1)。
特開2003−230711号公報
しかし、第1種始動口を2個備えたパチンコ機は、第1種始動口の数が増加しただけであり、従来の遊技性と何ら変わらず、遊技者の関心を引くことができない。
また、第1種始動口の配置形態によっては、一方の第1種始動口には入賞し易いが他方の第1種始動口には入賞し難いという現象が発生することがあり、一旦、入賞し易い第1種始動口が決まると、遊技者は、その第1種始動口だけを狙って入賞させようとする傾向になるため、他方の第1種始動口が利用されないという事態が起こる。
さらに、入賞し易い第1種始動口に対応する保留数は早く上限値に達するため、上限値を超えて入賞する、いわゆるオーバーフローの状態が発生し易い。さらに、一方の第1種始動口に対応する保留数を総て消化してから他方の第1種始動口に対応する保留数を消化するように設定されており、上記一方の第1種始動口が他方よりも入賞し易いような構成になっている場合は、上記一方の第1種始動口に対応する保留数は消化されると直ぐに増加されることになるため、上記他方の第1種始動口に対応する保留数が消化され難いという問題もある。
つまり、第1種始動口の活用が一部の第1種始動口に偏ってしまうという問題がある。
そこでこの発明は、上述の従来の諸問題を解決するためになされたものであり、複数の第1種始動口を備えたパチンコ機の遊技性を新しい特徴のあるものにすることを目的とする。また、第1種始動口の活用が一部の第1種始動口に偏ってしまうことのないようにすることを目的とする。
この発明は、上記目的を達成するため、請求項1に記載の発明では、遊技盤(5)に設けられており、遊技球(P)を受け入れる複数の受入手段(14、18)と、前記複数の受入手段のそれぞれに対応して設けられており、前記受入手段に受入れられた遊技球を検出する複数の検出手段(14c、18c)と、第1の乱数発生手段(C1)および第2の乱数発生手段(C2)と、前記複数の受入手段のうち、特定の受入手段(18)に受入れられた遊技球を検出する特定の検出手段(18c)により遊技球が検出されたときに前記第1の乱数発生手段から取得した第1の乱数値(A)、または、前記特定の受入手段以外の他の受入手段(14)に受入れられた遊技球を検出する他の検出手段(14c)により遊技球が検出されたときに前記第2の乱数発生手段から取得した第2の乱数値(B)が特定の値であるか否かを判定する判定手段(S43)と、図柄表示装置(32)が複数の図柄の変動表示を行っているときに遊技球が前記特定の検出手段により検出された場合に前記第1の乱数発生手段から取得した第1の乱数値を記憶する第1の記憶領域(E1)と、前記図柄表示装置が前記図柄の変動表示を行っているときに遊技球が前記他の検出手段により検出された場合に前記第2の乱数発生手段から取得した第2の乱数値を記憶する第2の記憶領域(E2)と、前記図柄の変動表示開始から前記判定結果に対応する図柄が確定表示されるまでを1回の変動表示とした場合に、前記第1の記憶領域に記憶されている前記第1の乱数値および前記第2の乱数値の記憶数(U)と同じ回数分の変動表示を実行可能であり、遊技球が前記特定の検出手段または前記他の検出手段により検出されたときに前記図柄の変動表示を開始する図柄表示装置と、前記判定手段が、前記取得した第1の乱数値または第2の乱数値が前記特定の値であると判定し、前記図柄表示装置がその判定結果に対応する特定の図柄を確定表示した場合に入賞口を開口する入賞装置(41)と、前記第2の記憶領域に記憶されている前記第2の乱数値を、前記第2の記憶領域に記憶されてから所定時間経過したときに前記第1の記憶領域に移動させる移動手段(S21)と、を備えたという技術的手段を用いる。
請求項2に記載の発明では、請求項1に記載のパチンコ機(1)において、前記図柄表示装置(32)は、前記記憶数が0のときに遊技球が前記特定の検出手段(18c)または前記他の検出手段(14c)により検出されたときは、直ちに前記図柄の変動表示を開始するという技術的手段を用いる。
請求項3に記載の発明では、請求項1または請求項2に記載のパチンコ機(1)において、前記移動手段(S21)は、前記第1の記憶領域(E1)に記憶されている前記第1の乱数値(A)および前記第2の乱数値(B)の記憶数(U)が所定数未満であることを条件(S20)に、前記第2の記憶領域(E2)に記憶されている前記第2の乱数値を、前記第2の記憶領域に記憶されてから所定時間経過したときに前記第1の記憶領域に移動させるという技術的手段を用いる。
請求項4に記載の発明では、請求項1ないし請求項3のいずれか1つに記載のパチンコ機(1)において、前記特定の受入手段(18)は、前記他の受入手段(14)よりも遊技球(P)を受入れる確率が低いという技術的手段を用いる。
なお、上記の「確率」は、遊技状態が変化しても変動しない固定された確率および変動する確率を含む意味である。
請求項5に記載の発明では、請求項1ないし請求項4のいずれか1つに記載のパチンコ機(1)において、前記特定の受入手段(18)は、遊技球(P)を受入れる受入口(18b)を開閉する開閉部材(18a)を備えており、遊技状態の変化に応じて前記開閉部材を開閉させるという技術的手段を用いる。
請求項6に記載の発明では、請求項1ないし請求項5のいずれか1つに記載のパチンコ機(1)において、前記判定手段(S43)は、前記第1の乱数値(A)が前記特定の値であると判定する確率の方が、前記第2の乱数値(B)が前記特定の値であると判定する確率よりも高く、かつ、前記第1の記憶領域(E1)に記憶されている前記第1の乱数値または前記第2の乱数値に基づいて前記判定を行ういという技術的手段を用いる。
なお、上記の「確率」は、遊技状態が変化しても変動しない固定された確率および変動する確率を含む意味である。
請求項7に記載の発明では、請求項3ないし請求項6のいずれか1つに記載のパチンコ機(1)において、前記所定数と同じ数の発光手段(33a〜33d)を備えており、前記第1の記憶領域(E1)に記憶されている前記第1の乱数値(A)および前記第2の乱数値(B)の記憶数(U)と同じ数の前記発光手段を、前記第1の乱数値および前記第2の乱数値のどちらの記憶数を示すものであるかにより異なる色で発光させる表示装置を備えたという技術的手段を用いる。
請求項8に記載の発明では、請求項7に記載のパチンコ機(1)において、前記発光手段(33a〜33d)は、前記第2の記憶領域(E2)に記憶されている前記第2の乱数値(B)が前記移動手段(S21)により前記第1の記憶領域(E1)に移動されたときに前記第2の乱数値に対応する発光手段の発光色を変化させるという技術的手段を用いる。
請求項9に記載の発明では、請求項3ないし請求項8のいずれか1つに記載のパチンコ機(1)において、前記第1の記憶領域(E1)に記憶されている前記第1の乱数値(A)および前記第2の乱数値(B)の合計の記憶数(U)が前記所定数に達した場合は、前記第2の記憶領域(E2)に記憶されている前記第2の乱数値が前記第1の記憶領域へ移動しないようにする(S20、S24)という技術的手段を用いる。
請求項10に記載の発明では、請求項1ないし請求項9のいずれか1つに記載のパチンコ機(1)において、前記特定の受入手段(20)は、遊技領域の上方から流下する遊技球(P)を、遊技球を受入れる第1の受入口(20a)へ誘導する誘導形態と誘導しない非誘導形態とに変化可能な第1の誘導部材(21、22)を備えており、前記他の受入手段(70)は、前記特定の受入手段の上方に設けられており、遊技盤(5)の表面から突出することにより、遊技球を受け入れる第2の受入口(75)を遊技球の流下経路に形成する突出形態と、遊技盤の表面から裏面側へ退避することにより前記第2の受入口を形成しない退避形態とに変化可能な第2の誘導部材(71)を備えており、前記第1の誘導部材が前記誘導形態に変化しているときは、前記第2の誘導部材を前記退避形態に変化させる制御装置(21c〜21e、22c〜22e、25〜27、78、112)とを備えたという技術的手段を用いる。
請求項11に記載の発明では、請求項10に記載のパチンコ機(1)において、前記制御装置は、単一のアクチュエータ(25)と、このアクチュエータの動作を、前記第1の誘導部材(21、22)の前記誘導形態または前記非誘導形態に変換する第1の変換手段(26、27)と、この第1の変換手段により形態が変化するときの前記第1の誘導部材の動作を、前記第2の誘導部材(71)の前記突出形態または前記退避形態に変換する第2の変換手段(21c〜21e、22c〜22e、78)とを備えるという技術的手段を用いる。
請求項12に記載の発明では、請求項10または請求項11に記載のパチンコ機(1)において、複数の普通図柄を変動表示する普通図柄表示装置(34)を備えており、前記制御装置(21c〜21e、22c〜22e、25〜27、78、112)は、前記普通図柄表示装置により変動表示された普通図柄が当り普通図柄にて停止したときに、前記第1の誘導部材(26、27)を前記誘導形態に変化させるという技術的手段を用いる。
請求項13に記載の発明では、請求項1ないし請求項12のいずれか1つに記載のパチンコ機(1)において、遊技球(P)が前記入賞口に入賞したときに賞球を払出す賞球払出装置(62)を備えており、前記図柄表示装置(32)が前記特定の図柄を確定表示したときに前記賞球払出装置が払出し可能な賞球数が、前記判定手段(S43)の判定結果が、前記第1の乱数値(A)および前記第2の乱数値(B)のどちらに基づいて行ったものであるかによって異なるという技術的手段を用いる。
なお、上記の括弧内の符号は、後述する実施形態において使用する符号と対応するものである。
(請求項1に係る発明の効果)
図柄表示装置が図柄の変動表示を行っているときに遊技球が特定の受入手段に受入れられ、そのとき第1の乱数発生手段から取得した第1の乱数値は、直接第1の記憶領域に記憶されるが、特定の受入手段以外の他の受入手段に受入れられ、そのとき第2の乱数発生手段から取得した第2の乱数値は、直接第1の記憶領域に記憶されるのではなく、一旦、第2の記憶領域に記憶され、それから所定時間経過したときに第1の記憶領域に移動されるため、第1の乱数値を第2の乱数値に優先して第1の記憶領域に記憶させることができる。
(請求項2に係る発明の効果)
記憶数が0のときに遊技球が他の受入手段に受入れられ、他の検出手段により検出された場合は、第2の乱数発生手段から取得した第2の乱数値が、第2の記憶領域に記憶されてから所定時間経過後に第1の記憶領域へ移動し、記憶数が1になってから図柄の変動表示が行われることになるが、請求項2に係る発明によれば、記憶数が0のときに遊技球が特定の検出手段または他の検出手段により検出されたときは、直ちに図柄の変動表示を開始することができるため、遊技球が受入手段に受け入れられてから図柄の変動表示が開始されるまでに間が開いてしまうおそれがない。
(請求項3に係る発明の効果)
第1の記憶領域に記憶されている第1の乱数値および第2の乱数値の記憶数が所定数未満であることを条件に、第2の記憶領域に記憶されている第2の乱数値を、記憶されてから所定時間経過したときに第1の記憶領域に移動させることができるため、第1の記憶領域における第2の乱数値の記憶数が所定数を超えないようにすることができる。
(請求項4に係る発明の効果)
特に、特定の受入手段が他の受入手段よりも遊技球を受入れる確率が低い場合は、第1の乱数発生手段から第1の乱数値が取得される回数よりも、第2の乱数発生手段から第2の乱数値が取得される回数が増加するが、第2の乱数値は第2の記憶領域に記憶されてから所定時間経過しないと第1の記憶領域へ移動しないため、第1の記憶領域に記憶される第2の乱数値の記憶数を制限することができる。
また、受入手段の活用が特定の受入手段に偏ってしまうことのないようにすることができる。
(請求項5に係る発明の効果)
特定の受入手段に備えられた開閉部材は、遊技球を受入れる受入口を遊技状態の変化に応じて開閉するため、特定の受入手段に受入れられる遊技球の数を遊技状態の変化に応じて変化させることができるので、第1の記憶領域に記憶される第1の乱数値の記憶数を遊技状態の変化に応じて変化させることができる。
また、受入手段の活用が特定の受入手段に偏ってしまうことのないようにすることができる。
(請求項6に係る発明の効果)
請求項5に記載するように、第1の乱数値が特定の値であると判定する確率の方が、第2の乱数値が特定の値であると判定する確率よりも高く、かつ、第1の記憶領域に記憶されている第1の乱数値または第2の乱数値に基づいて判定を行う場合は、請求項1ないし請求項4のいずれか1つに記載の発明を実施することにより、遊技者に有利な遊技性を実現することができる。
つまり、請求項1ないし請求項5のいずれか1つに記載の発明によれば、第1の乱数値を優先的に第1の記憶領域に記憶したり、第2の乱数値が第2の記憶領域から第1の記憶領域へ移動する数を制限したりすることができるため、判定手段が第1の乱数値に基づいて判定を行う確率を高くすることができるので、その分、図柄表示装置が特定の図柄を確定表示し、入賞装置が入賞口を開口する確率が高くなるからである。
また、遊技球が特定の受入手段および他の受入手段のどちらに受入れられた方が、有利になるか、考えて遊技球を発射することになるため、ただ漫然と遊技球を発射していた従来とは異なり、遊技性を新しい特徴のあるものにすることができる。
(請求項7に係る発明の効果)
第1の記憶領域に記憶されている第1の乱数値および第2の乱数値の記憶数と同じ数の発光手段を、第1の乱数値および第2の乱数値のどちらの記憶数を示すものであるかにより異なる色で発光させることができるため、遊技者は、発光手段の発光色を識別することにより、第1の乱数値および第2の乱数値の記憶数を知ることができる。
(請求項8に係る発明の効果)
発光手段は、第2の記憶領域に記憶されている第2の乱数値が第1の記憶領域に移動されたときに第2の乱数値に対応する発光手段の発光色を変化させることができるため、遊技者は、発光手段の発光色の変化を見ることにより、第2の乱数値が第1の記憶領域に移動されたことを知ることができる。
(請求項9に係る発明の効果)
第1の記憶領域に記憶されている第1の乱数値および第2の乱数値の合計の記憶数が所定数に達した場合は、第2の記憶領域に記憶されている第2の乱数値が第1の記憶領域へ移動しないようにすることができるため、第1の記憶領域の記憶数が所定数を超えないようにすることができるので、図柄表示装置による図柄の変動表示の回数が所定数を超えて行われないようにすることができる。
(請求項10に係る発明の効果)
第1の誘導部材が第1の受入口へ遊技球を誘導する形態に変化しているときは、第2の誘導部材を遊技盤の表面から裏面側へ退避させた形態に変化させることができるため、遊技盤の上方から第1の受入口に向かって流下する遊技球が、第2の誘導部材によって邪魔されることがない。
(請求項11に係る発明の効果)
単一のアクチュエータにより、第1および第2の誘導部材を各形態に変化させることができるため、複数のアクチュエータを使用する場合よりもアクチュエータが少ない分、パチンコ機の製造コストを低減することができる。
(請求項12に係る発明の効果)
複数の普通図柄を変動表示する普通図柄表示装置により変動表示された普通図柄が当り普通図柄にて停止したときに、第1の誘導部材を第1の受入口に遊技球を誘導する形態に変化させ、第1の受入口に遊技球が受入れられたときに特別図柄表示装置が複数の特別図柄を変動表示し、その変動表示された特別図柄が特定の図柄にて停止したときに入賞口を開口する入賞装置を備えた構成のパチンコ機にあっては、遊技球が第1の受入口に受入れ易いほど、遊技者に有利であり、魅力のあるパチンコ機になる。
そこで、そのようなパチンコ機において請求項10または請求項11に係る発明を適用すれば、遊技球が第1の受入口に受入れ易くすることができるため、遊技者に有利で魅力のあるパチンコ機を実現することができる。
(請求項13に係る発明の効果)
図柄表示装置が特定の図柄を確定表示したときに賞球払出装置が払出し可能な賞球数が、判定手段の判定結果が、第1の乱数値および第2の乱数値のどちらに基づいて行ったものであるかによって異なるため、遊技者は、遊技球を特定の受入手段および他の受入手段のどちらに受け入れさせた方が多くの賞球を獲得できるかを考えて遊技することになるので、ただ漫然と遊技球を発射していた従来とは異なり、遊技性を新しい特徴のあるものにすることができる。
<第1実施形態>
[全体の主要構成]
まず、この実施形態のパチンコ機の主要構成について図1ないし図3を参照して説明する。図1は、そのパチンコ機の外観を正面から見た説明図である。図2は図1に示すパチンコ機に備えられた遊技盤を正面から見た概略説明図である。図3は図2に示す遊技盤に設けられた普通電動役物を正面から見た拡大説明図である。
図1に示すように、パチンコ機1には、外殻を構成する前枠2が設けられており、その前枠2にはガラス枠3が開閉可能に取付けられている。ガラス枠3の内側には遊技盤5が設けられており、前枠2の前面右下方には、遊技盤5へ遊技球を発射する発射装置を操作する発射レバー15aが回動可能に取付けられている。遊技盤5の下方には、払出された賞球や貸球を収容する上受け皿6が設けられており、上受け皿6の下方には、上受け皿6の収容可能数を超えて流下した賞球を収容する下受け皿7が設けられている。
前枠2の左側面には、プリペイドカードユニット60が接続されており、プリペイドカードユニット60には、プリペイドカードを挿入するカード挿入口61が設けられている。カード挿入口61の内部には、プリペイドカードに記録された情報(残り度数)を読取るとともに、その情報を貸球要求の数に応じて書換え、残り度数を算出する装置が設けられている。上受け皿6の前面には、遊技球の貸出しを行う場合に押す貸出ボタン58と、カード挿入口61に挿入されているプリペイドカードを取出し可能な位置まで返却する(戻す)ために押す返却ボタン59と、プリペイドカードユニット60により読取られたプリペイドカードの残り度数などを表示する度数表示部57とが備えられている。
貸出ボタン58を1回押す毎に、設定されている単位の貸出金額分の貸球が上受け皿6に払出され、プリペイドカードに記録されている残り度数が減少する。たとえば、1回に付き払出される貸出金額の単位として500円が設定されている場合は、貸出ボタン58を1回押すと払出装置(図4において符号62で示す)により500円分の貸球が払出され、残り度数が5度数減少する。また、減少した残り度数は度数表示部57に表示される。残り度数が設定されている貸出金額より少ないときに貸出ボタン58を押した場合は、残り度数がゼロになるまで貸球が払出される。
[遊技盤の主要構成]
遊技盤5の略中央には、センターケース30が備えられている。センターケース30には、複数の特別図柄(たとえば、0〜9の数字を表現した図柄)を変動表示する特別図柄表示装置32が設けられている。特別図柄表示装置32は、たとえば複数の特別図柄を縦方向に配列した図柄列を画面の横方向3個所の表示領域においてそれぞれ変動表示(たとえば、上から下に向けて移動(スクロール))させる。
特別図柄表示装置32の上方には、普通図柄を表示する普通図柄表示装置34が設けられている。普通図柄表示装置34は複数の普通図柄を所定の順序で表示する(以下、その表示を普通図柄の変動表示という)。この実施形態では、普通図柄表示装置34は3個のLEDを備えており、各LEDの点灯状態および消灯状態の組合せが普通図柄を表現しており、遊技球が遊技盤5に設けられた右ゲート10または左ゲート11を通過すると普通図柄表示装置34が普通図柄の変動表示を開始する。
センターケース30の下方には、開閉可能な開閉翼片(図3において符号18aで示す)を有する普通電動役物18が設けられており、普通図柄表示装置34が普通図柄の変動表示後に当り普通図柄を確定表示したときに開閉翼片18aが開放され、第1の第1種始動口(以下、第1始動口という)18b,18bが開口する。
普通電動役物18の上方には、常時上向きに開口している第2の始動口(以下、第2始動口という)14aを有する、上面開口のケース状の第1種始動口装置14が設けられている。遊技球が第1始動口18b、または、第2始動口14aに入賞すると、払出装置62により所定個数(たとえば、4個)の賞球が払出されるとともに、特別図柄表示装置32が特別図柄の変動表示を開始する。特別図柄の変動表示中に遊技球が第1始動口18b、または、第2始動口14aに入賞した場合は、その入賞による特別図柄の変動表示が保留され、その保留された変動表示は、現在行われている変動表示終了後に行われる。保留されている数(以下、保留数という)は、4個のLEDからなる保留数表示LED33の点灯数により表示される。
普通図柄の変動表示中に遊技球が右ゲート10または左ゲート11を通過した場合は、その通過による普通図柄の変動表示が保留され、その保留された変動表示は、現在行われている変動表示終了後に行われる。保留されている数(以下、普通図柄始動記憶数という)は、4個のLEDからなる普通図柄保留数表示LED35のLEDの点灯数により表示される。
特別図柄表示装置32が特別図柄の変動表示後に大当り図柄(例えば、666等の揃目)を確定表示すると大当りが発生し、その大当り図柄が特別の図柄(例えば、777等の奇数図柄)であった場合は、その大当りによる大当り遊技が終了した後の遊技状態が確変遊技状態に変化する。
ここで、確変遊技状態とは、大当り発生の確率が通常よりも高くなった遊技状態をいう。以下、大当りの遊技が終了した次の遊技が確変遊技状態に変化する大当りを確変大当りといい、確変大当り以外の大当りを通常大当りという。
確変遊技状態では、特別図柄の変動開始から終了までにかかる時間(以下、特別図柄変動時間という)および普通図柄の変動開始から終了までにかかる時間(以下、普通図柄変動時間という)がそれぞれ短縮される。以下、特別図柄変動時間および普通図柄変動時間がそれぞれ短縮された遊技状態を時短遊技状態という。例えば、時短遊技状態になると、特別図柄変動時間は、通常遊技状態のときの10秒が5秒に短縮され、普通図柄変動時間は、通常遊技状態のときの30秒が5秒に短縮される。また、普通電動役物18の開閉翼片18a,18aの開放時間は、通常遊技状態のときの0.2秒が4.0秒に延長される。普通図柄の当り確率は、両遊技状態共に93/97である。
また、通常大当りの場合は、その大当り遊技が終了した次の遊技は、確変大当りのように高確率には移行しないが、時短遊技状態に変化する。ただし、特別図柄の変動開始から確定図柄表示までを1回転とした場合に、特別図柄変動時間が短縮された遊技状態は、数十ないし数百回転の期間継続する。つまり、確変遊技状態では時短の回転数には制限がないが、通常大当り後の遊技では制限がある。なお、確変遊技状態および時短遊技状態のいずれでもない遊技状態を通常遊技状態という。
普通電動役物18の下方には、大当りが発生したときに大入賞口を開閉する大入賞口開閉部材41を備えた変動入賞装置40が設けられている。また、遊技盤5には、右入賞口12、左入賞口13、右下入賞口16および左下入賞口17(以下、これらの入賞口を一般入賞口という)が設けられている。一般入賞口に入賞すると払出装置により所定個数(たとえば、7個)の賞球が払出される。
その他遊技盤5には、複数の風車4、発射された遊技球を遊技盤5上の遊技領域へ案内する案内レール9、どこにも入賞しなかった遊技球をアウト球として回収するアウト口8などが設けられている。なお、図示しないが、遊技盤5の盤面には、多くの遊技釘が打ち込まれており、発射された遊技球は遊技釘に衝突することによって流下方向が変化する。
[パチンコ機1の電気的構成]
次に、パチンコ機1の主な電気的構成についてそれをブロックで示す図4を参照して説明する。
パチンコ機1には、主制御基板100が設けられており、その主制御基板100には、マイクロプロセッサ110が搭載されている。マイクロプロセッサ110は、メインCPU112と、ROM114と、RAM116とを備える。メインCPU112は、第1始動口スイッチ(SW)18cまたは第2始動口スイッチ(SW)14cがオンしたか否かの判定、大当りかハズレかの判定(以下、大当り判定という)、普通図柄の当りかハズレかの判定、普通電動役物ソレノイド25の制御、大入賞口ソレノイド41bの制御、入賞の検出、入賞数の計数などを実効する。
ROM114には、メインCPU112が各種制御、判定および検出などを実行するための各種制御プログラム、制御プログラム実行時に参照する各種テーブルなどが記録されている。RAM116は、保留数や普通図柄始動記憶数などを記憶する保留数記憶領域と、メインCPU112の処理結果などの遊技中に発生する各種データおよびROM114から読出された制御プログラムなどを一時的に格納する記憶領域と、電源遮断時に停電直前の遊技状態を示すデータなどをバックアップして記憶するバックアップ領域とを備える。
主制御基板100には、次に記載するものが電気的に接続されている。第1始動口スイッチ(SW)18c、第2始動口スイッチ(SW)14c、特別図柄表示装置32を制御する図柄制御基板38、遊技中にスピーカ(図示せず)から出力される効果音などを制御する音声制御基板67、保留数表示LED33等のLEDやランプ類などの発光部材の点灯・点滅を制御するランプ制御基板300、電源基板64、賞球および貸球の払出しなどを制御する払出制御基板200、大当りの発生や賞球払出数などに関する遊技盤情報をパチンコホールの管理室などに設けられたホールコンピュータへ送信するための遊技枠情報端子基板52、盤面中継基板51、遊技枠中継基板53である。
ランプ制御基板300には、保留数表示LED33および普通図柄保留数表示LED35が電気的に接続されている。また、ランプ制御基板300には、入賞時に点灯するLEDや大当り発生時に点滅するLEDなどが電気的に接続されている。ランプ制御基板300には、マイクロプロセッサ310が搭載されており、マイクロプロセッサ310は、サブCPU312、ROM314およびRAM316を備える。サブCPU312は、メインCPU112から送信される制御コマンドに従ってLEDやランプなどの点灯・点滅を制御する。ROM314は、サブCPU312が実行する制御プログラム、制御プログラム実行時に参照するテーブルなどが記録されており、RAM316は、サブCPU312の処理結果などを一時的に格納する。
払出制御基板200には、電源基板64、発射モータ15eを駆動するための発射モータ駆動基板15c、遊技枠情報端子基板52および払出中継基板55が電気的に接続されている。発射モータ駆動基板15cには、発射モータ15e、発射モータ駆動基板15cから発射モータ15eへ駆動信号を出力させるための発射スイッチ(SW)15dが電気的に接続されている。
遊技枠中継基板53には、下受け皿7が遊技球で満杯になったことを検出する下皿満杯検出スイッチ(SW)65、球切れを検出する球切れ検出スイッチ(SW)66およびセンサ中継基板54が電気的に接続されている。センサ中継基板54は、払出装置62に備えられた払出球を検出する前部払出センサ62a、後部払出センサ62bおよび払出中継基板55と電気的に接続されている。払出中継基板55には、遊技球の払出しを行う部材を駆動する払出モータ62cが電気的に接続されている。
盤面中継基板51には、普通電動役物ソレノイド(SL)25、普通図柄表示装置34、右ゲート10を通過した遊技球を検出する右ゲートスイッチ(SW)10a、左ゲート11を通過した遊技球を検出する左ゲートスイッチ(SW)11a、大入賞口に入賞した遊技球を検出する大入賞口スイッチ(SW)41a、右入賞口12に入賞した遊技球を検出する右入賞口スイッチ(SW)12a、左入賞口13に入賞した遊技球を検出する左入賞口スイッチ(SW)13a、右下入賞口16に入賞した遊技球を検出する右下入賞口スイッチ(SW)16a、左下入賞口17に入賞した遊技球を検出する左下入賞口スイッチ(SW)17aおよび大入賞口中継基板50が電気的に接続されている。
大入賞口中継基板50には、大入賞口内の特定領域(図示せず)を通過した遊技球を検出する特定領域スイッチ(SW)42aと、遊技球を特定領域へ案内する状態と案内しない状態とに変化する部材を動作させる特定領域ソレノイド(SL)42bと、大入賞口開閉部材41を開閉動作させる大入賞口ソレノイド(SL)41bとが電気的に接続されている。電源基板64は、CR接続基板56と電気的に接続されており、CR接続基板56には、度数表示部57(図1)に残り度数を表示するための回路が搭載された度数表示基板57aと、プリペイドカードユニット60とが電気的に接続されている。度数表示基板57aには、貸出ボタン58と、返却ボタン59と、貸出ボタンランプ58aとが電気的に接続されている。
電源基板64は、AC24V(50Hz/60Hz)の主電源63から電源の供給を受け、各基板および装置へ動作電源を供給する。図示しないが、電源基板64には、パチンコ機1の電源のON・OFFを行う電源スイッチ(SW)と、RAM116,216のバックアップ領域に記憶されているデータをクリアするためのRAMクリアスイッチとが設けられている。
[大当り確率、カウンタおよび記憶領域]
大当り判定は、乱数発生手段から取得した乱数値が大当り値と同一であるか否かに基づいて行う。この実施形態では、乱数発生手段として大当りカウンタおよび初期値更新カウンタを使用する。大当りカウンタは、リングカウンタであり、0〜nのカウント値をカウントし、カウント開始の初期値は、初期値更新カウンタにより更新される。初期値更新カウンタは、リングカウンタであり、0〜nカウント値をカウントする。大当りカウンタは、総てのカウント値をカウントしたとき、つまりカウントを1周したときに初期値更新カウンタがカウントしたカウント値を次のカウント周期の初期値に設定し、その初期値からカウントを開始する。大当りカウンタは、カウント値をカウントする処理を、メインCPU112が行う一連の処理の中において割込処理で行い、1割込毎に「+1」ずつカウントアップする。また、初期値更新カウンタは、カウント値をカウントする処理を、メインCPU112が行う一連の処理の中において割込処理で行い、1割込毎に「+1」ずつカウントアップし、メインCPU112が行う一連の処理が終了したときの残余時間中更新を続ける。このようにして、大当りカウンタのカウント開始の初期値が更新されるため、大当りカウンタから所定のタイミングでカウント値を取得すると、その取得されたカウント値は乱数となる。なお、この実施形態では、メインCPU112は一連の処理を2msの周期で実行する。
この実施形態では、大当りカウンタC1,C2の2つの大当りカウンタを使用する。大当りカウンタC1は、遊技球が第1始動口18bに入賞し、第1始動口スイッチ18cにより検出されたときにメインCPU112がカウント値を取得する大当りカウンタであり、大当りカウンタC2は、遊技球が第2始動口14aに入賞し、第2始動口スイッチ14cにより検出されたときにメインCPU112がカウント値を取得する大当りカウンタである。大当りカウンタC1がカウントするカウント値の数は、大当りカウンタC2がカウントするカウント値の数よりも少ない。つまり、遊技球が第1始動口18bに入賞したときの方が、第2始動口14aに入賞したときよりも大当り発生の確率が高くなるように設定されている。
この実施形態では、大当りカウンタC1は、0〜149の計150コマをカウントし、大当りカウンタC2は、0〜299の計300コマをカウントする。また、大当り値は7に設定されており、遊技球が第1始動口18bに入賞したときの大当り確率は1/150であり、第2始動口14aに入賞したときの大当り確率は1/300である。また、大当り遊技のときに実行可能なラウンドの最大数は、大当りカウンタC1から取得したカウント値に基づいて大当りになった場合の方が、大当りカウンタC2から取得した場合よりも多くなるように設定されている。この実施形態では、大当りカウンタC1から取得した場合は、最大15ラウンドであり、大当りカウンタC2から取得した場合は、最大8ラウンドである。
大当り図柄の種類の決定は、遊技球が第1始動口スイッチ18cまたは第2始動口スイッチ14cにより検出されたときにメインCPU112が行う。大当り図柄の種類の決定は、大当り図柄カウンタC3および大当り図柄テーブルを用いて決定する。大当り図柄カウンタC3は、大当り図柄の種類と同じ数をカウントし、大当り図柄テーブルは、大当り図柄カウンタC3のカウント値と大当り図柄とを対応付けて構成される。そして、メインCPU112は、大当り図柄カウンタから取得したカウント値と対応付けられている大当り図柄を大当り図柄テーブルから選択する。
例えば、大当り図柄カウンタC3は、0〜9の計10個の数値をカウントし、大当り図柄テーブルは、0〜9のカウント値と、000、111・・・999の計10種類の大当り図柄とを対応付けて構成される。例えば、メインCPU112が大当り図柄カウンタC3から取得したカウント値が7であった場合は、その7と対応付けられている大当り図柄777を大当り図柄テーブルから選択する。
特別図柄の変動パターンのうち、リーチを伴う変動パターン(以下、リーチパターンという)を実行するか否かは、遊技球が第1始動口スイッチ18cまたは第2始動口スイッチ14cにより検出されたときにメインCPU112が行う。ここで、リーチとは、大当り図柄を構成する特別図柄のうち、1図柄以外は総て確定表示された状態をいう。リーチパターンを実行するか否かは、リーチ選択カウンタC4を用いて決定する。
例えば、リーチ選択カウンタC4は0〜11の計12個の数値をカウントし、メインCPU112がリーチ選択カウンタC4から取得したカウント値が3であった場合にリーチパターンを実行すると決定する。つまり、リーチパターンが選択される確率は1/12であ
リーチパターンを実行するときに表示する図柄(以下、リーチ図柄という)の種類の決定は、遊技球が第1始動口スイッチ18cまたは第2始動口スイッチ14cにより検出されたときにメインCPU112が行う。リーチ図柄の種類の決定は、リーチ図柄選択カウンタC5およびリーチ図柄テーブルを用いて決定する。リーチ図柄選択カウンタC5は、リーチ図柄の種類と同じ数をカウントし、リーチ図柄テーブルは、リーチ図柄選択カウンタC5のカウント値とリーチ図柄とを対応付けて構成される。そして、メインCPU112は、リーチ図柄選択カウンタC5から取得したカウント値と対応付けられているリーチ図柄をリーチ図柄テーブルから選択する。
大当り判定においてハズレと判定されたときに、特別図柄の変動表示終了時に確定表示する図柄(以下、ハズレ図柄という)の種類の決定は、遊技球が第1始動口スイッチ18cまたは第2始動口スイッチ14cにより検出されたときにメインCPU112が行う。ハズレ図柄の種類の決定は、ハズレ図柄カウンタC6およびハズレ図柄テーブルを用いて決定する。ハズレ図柄カウンタC6は、ハズレ図柄の種類と同じ数をカウントし、ハズレ図柄テーブルは、ハズレ図柄カウンタC6のカウント値とハズレ図柄とを対応付けて構成される。そして、メインCPU112は、ハズレ図柄カウンタC6から取得したカウント値と対応付けられているハズレ図柄をハズレ図柄テーブルから選択する。
例えば、ハズレ図柄カウンタC6は、0〜9の計10個の数値をカウントし、ハズレ図柄テーブルは、0〜9のカウント値と、0、1・・・9の計10種類のハズレ図柄とを対応付けて構成される。例えば、メインCPU112がハズレ図柄カウンタC6から取得したカウント値が2であった場合は、その2と対応付けられているハズレ図柄2をハズレ図柄テーブルから選択する。ハズレ図柄の選択は、確定表示すべきハズレ図柄の数に対応した回数分行う。例えば、特別図柄表示装置32の表示領域において左右及び中央にそれぞれハズレ図柄を1つずつ確定表示する場合は、ハズレ図柄の選択を3回行う。
図5(A),(B)は、メインCPU112がデータの格納および読出しを行うRAM116の記憶領域の一部を説明する説明図である。RAM116の記憶領域の一部には、図柄変動保留エリアE1および待機エリアE2が設定されており、各記憶領域には、1〜4の4つの格納領域がそれぞれ設定されている。図柄変動保留エリアE1は第1始動口18bに対応しており、待機エリアE2は第2始動口14aに対応する。図柄変動保留エリアE1には、遊技球が第1始動口18bに入賞し、第1始動口スイッチ18cにより検出されたときにメインCPU112が大当りカウンタC1、大当り図柄カウンタC3、リーチ選択カウンタC4、リーチ図柄選択カウンタC5およびハズレ図柄カウンタC6からそれぞれ取得したカウント値が格納される。待機エリアE2には、遊技球が第2始動口14aに入賞し、第2始動口スイッチ14cにより検出されたときにメインCPU112が大当りカウンタC2、大当り図柄カウンタC3、リーチ選択カウンタC4、リーチ図柄選択カウンタC5およびハズレ図柄カウンタC6からそれぞれ取得したカウント値が格納される。以下、遊技球が第1始動口スイッチ18cにより検出されたときにメインCPU112が各カウンタから取得したカウント値をまとめてカウント値Aといい、遊技球が第2始動口スイッチ14cにより検出されたときにメインCPU112が各カウンタから取得したカウント値をまとめてカウント値Bという。
遊技球が第1始動口スイッチ18cにより検出されたときに各カウンタから取得したカウント値Aは、直ちに図柄変動保留エリアE1に時系列順に格納される。また、遊技球が第2始動口スイッチ14cにより検出されたときに各カウンタから取得したカウント値Bは、一旦、待機エリアE2に格納され、格納されてから所定時間(この実施形態では5秒)経過したときに図柄変動保留エリアE1に空き領域が存在する場合に、待機エリアE2から図柄変動保留エリアE1へカウント値Bを移動する。図柄変動保留エリアE1に格納されているカウント値Aおよびカウント値Bの記憶数は、特別図柄表示装置32が特別図柄の変動表示を保留している数を示す保留数に等しく、特別図柄表示装置32は、その保留数と同じ回数の変動表示を実行可能である。
図5(A)の左図に示す例では、図柄変動保留エリアE1にカウント値B1,B2が格納されており、待機エリアE2にカウント値B3が格納されており、保留数が2になっている。ここで、カウント値B3が待機エリアE2に格納されてから5秒経過する前に、遊技球が第1始動口スイッチ18cにより検出され、メインCPU112が各カウンタからカウント値A1を取得したとすると、カウント値A1は直ちに図柄変動保留エリアE1の3番目に格納され、保留数が3になる(図5(A)右図)。その後、カウント値B3は、待機エリアE2に格納されてから5秒経過したときに図柄変動保留エリアE1へ移動し、保留数が4になる。
また、図柄変動保留エリアE1に3つのカウント値が格納されており、保留数が3になっており、待機エリアE2にカウント値Bが格納されているときにメインCPU112がカウント値Aを取得したときは、取得したカウント値Aを図柄変動保留エリアE1の4番目の格納領域に格納し、待機エリアE2に格納されているカウント値Bを破棄する。つまり、大当り発生確率の高いカウント値Aを優先して図柄変動保留エリアE1に格納する。
図5(B)の左図に示す例では、図柄変動保留エリアE1にカウント値B1〜B3が格納されており、保留数が3になっている。そして、カウント値A1が取得されると、そのカウント値Aは図柄変動保留エリアE1の4番目の格納領域に格納され、待機エリアE2に格納されていたカウント値B4が破棄される。
[保留数表示LED33の発光色の変化]
次に、保留数表示LED33の発光色の変化について図6を参照して説明する。図6(A)〜(D)は、保留数表示LED33の発光色の変化を説明する説明図である。
保留数表示LED33を構成するLED33a〜33dは、赤色を発光するLEDと、緑色を発光するLEDと、青色を発光するLEDとを一体化したチップをそれぞれ内蔵しており、発光させるLEDを選択することにより、赤色、緑色および青色以外の色をも発光可能になっている。
図6(A)の上図に示す例は、1番目のLED33aが緑色に発光しており、カウント値Bが待機エリアE2に1つ格納されていることを表示している。この状態では、保留数は0である。そして、カウント値Bが待機エリアE2に格納されてから、つまり1番目のLED33aが緑色に発光してから5秒経過すると、1番目のLED33aの発光色は赤色に変化する。この状態で保留数は1になる。
図6(B)に示す例では、1番目のLED33aが青色に発光しており、カウント値Aが図柄変動保留エリアE1に格納されたことを表示している。この状態で保留数は1である。
図6(C)の上図に示す例では、1番目のLED33aが赤色に、2番目のLED33bが青色に、3番目のLED33cが緑色にそれぞれ発光している。1番目のLED33aが赤色に発光しているのは、図6(A)に示したように、最初に待機エリアE2に格納されていたカウント値Bが図柄変動保留エリアE1に移動したことを表示している。2番目のLED33bが青色に発光しているのは、2番目に取得されたカウント値Aが図柄変動保留エリアE1に格納されたことを表示している。3番目のLED33cが緑色に発光しているのは、3番目に取得されたカウント値Bが待機エリアE2に格納されており、格納されてから5秒経過していないことを表示している。この状態で保留数は2である。
そして、5秒経過するまでに第1始動口18bに入賞し、カウント値Aが4番目に取得されたカウント値として図柄変動保留エリアE1に格納されると、図6(C)の中図に示すように、3番目のLED33cは青色の発光色に変化する。この状態で保留数は3である。同図において4番目のLED33dは緑色に発光しているが、これは、元々3番目に取得されたカウント値Bが待機エリアE2に格納されており、格納されてから5秒経過していないことを表示している。この状態で保留数は3である。そして、元々3番目に取得されていたカウント値Bが待機エリアE2に格納されてから5秒経過すると、図6(C)の下図に示すように、4番目のLED33dの発光色は赤色に変化する。この状態で保留数は4である。
図6(D)の上図に示す例では、1番目から4番目のLEDが、順番に赤色、青色、赤色、緑色に発光している。これは、1番目および3番目に取得したカウント値Bが待機エリアE2から図柄変動保留エリアE1に移動し、2番目に取得したカウント値Aが直ちに図柄変動保留エリアE1に格納されていることを表示し、4番目に取得したカウント値Bが待機エリアE2に格納されてから5秒経過していないことを表示している。この状態で保留数は3である。ここで、4番目に取得したカウント値Bが待機エリアE2に格納されてから5秒経過する前に5番目としてカウント値Aが取得されたとすると、待機エリアE2に格納されているカウント値Bが破棄され、そのカウント値Bが移動して格納される予定であった図柄変動保留エリアE1の4番目の格納領域に、上記5番目に取得されたカウント値Aが格納される。
[主な遊技の流れ]
次に、主な遊技の流れについて、メインCPU112が実行する処理の流れを示す図7ないし図10を参照して説明する。図7は始動口処理の流れを示すフローチャートである。図8は特別図柄処理の流れを示すフローチャートであり、図9は図8の処理の続きを示すフローチャートである。図10は大入賞口処理の流れを示すフローチャートである。なお、各フローチャートにおいてステップをS、肯定判定(Yes)をY、否定判定(No)をNとそれぞれ略す。
(始動口処理)
メインCPU112は、第2始動口スイッチ(第2SW)14c(図4)がオンしたか否か、つまり遊技球が第2始動口14aに入賞したか否かを判定し(図7のS1)、入賞したと判定すると(S1:Y)、保留数Uが上限の4未満であるか否かを判定する(S2)。ここで、上限の4未満であると判定すると(S2:Y)、このとき大当りカウンタC2などの各カウンタがカウントしたカウント値Bを取得する(S3)。続いて、保留数Uが0であるか否かを判定し(S4)、0であると判定した場合は(S4:Y)、後述する特別図柄処理のS40(図9)へスキップする。また、0ではないと判定した場合は(S4:N)、S3において取得したカウント値Bを待機エリアE2に格納する(S5)。続いて、緑色の発光を指示するコマンドをランプ制御基板300へ送信する(S6)。このとき、ランプ制御基板300のサブCPU312は、受信したコマンドを解析し、LED33aを構成するLEDのうち、緑色を発光するLEDのみを点灯させる(図6(A)上図参照)。これにより、遊技者は、カウント値Bが待機エリアE2に格納されたが、保留数Uは、まだ1になっていないことを知ることができる。
続いて、カウント値Bが待機エリアE2に格納されてからの経過時間を計測するためのタイマTをセットする(S7)。この実施形態では、5秒の経過時間を計測するタイマTをセットする。タイマT=2500の「2500」は、タイマTのカウント数を示し、メインCPU112が2ms周期で一連の処理を実行することから、(5s/2ms)=2500になっている。
続いて、タイマTの計測を開始したことを示すタイマフラグをオンする(S8)。続いて、タイマフラグがオンしているか否かを判定し(S16)、オンしていると判定すると(S16:Y)、タイマTのカウント数を1減らす(S17)。続いて、タイマTのカウント数が0になったか否か、つまりカウント値Bが待機エリアE2に格納されてから5秒が経過したか否かを判定し(S18)、経過していないと判定した場合は(S18:N)、次の処理へ移行し、経過したと判定した場合は(S18:Y)、タイマフラグをオフにする(S19)。続いて、保留数Uが4未満であるか否かを判定し(S20)、4未満であると判定した場合は(S20:Y)、S5において待機エリアE2に格納されたカウント値Bを図柄変動保留エリアE1に移動させる(S21)。続いて、赤色の発光を指示するコマンドをランプ制御基板300へ送信する(S22)。このとき、ランプ制御基板300のサブCPU312は、受信したコマンドを解析し、LED33aを構成するLEDのうち、緑色を発光するLEDを消灯させ、赤色を発光するLEDを点灯させる(図6(A)下図参照)。続いて、保留数Uに1を加算する(S23)。これにより、遊技者は、カウント値Bが待機エリアE2から図柄変動保留エリアE1に移動し、保留数Uが1になったことを知ることができる。
また、S1において第2始動口スイッチ14cがオンしていないと判定した場合は(S1:N)、第1始動口スイッチ(第1SW)18cがオンしたか否か、つまり遊技球が第1始動口18bに入賞したか否かを判定する(S9)。ここで、入賞したと判定すると(S9:Y)、保留数Uが上限の4未満であるか否かを判定し(S10)、4未満であると判定すると(S10:Y)、このとき大当りカウンタC1などの各カウンタがカウントしたカウント値Aを取得する(S11)。続いて、保留数Uが0であるか否かを判定し(S12)、0であると判定した場合は(S12:Y)、後述する特別図柄処理のS40(図9)へスキップする。また、0ではないと判定した場合は(S12:N)、S11において取得したカウント値Aを図柄変動保留エリアE1に格納する(S13)。続いて、青色の発光を指示するコマンドをランプ制御基板300へ送信する(S14)。このとき、ランプ制御基板300のサブCPU312は、受信したコマンドを解析し、LED33aを構成するLEDのうち、青色を発光するLEDのみを点灯させる(図6(B)参照)。続いて、保留数Uに1を加算する(S15)。これにより、遊技者は、カウント値Aが図柄変動保留エリアE1に格納され、保留数Uが1になったことを知ることができる。
また、S20において、保留数Uが4未満ではない、つまり上限の4に達していると判定した場合は(S20:N)、待機エリアE2に格納されているカウント値Bを破棄する(S24)。つまり、待機エリアE2に格納されているカウント値Bが図柄変動保留エリアE1に移動することにより保留数Uが上限の4を超えないようにする。
(特別図柄処理)
メインCPU112は、特別図柄表示装置32により特別図柄が変動中であるか否かを判定し(図8のS30)、変動中であると判定すると(S30:Y)、特別図柄変動時間がタイムアップしたか否か、つまり変動終了タイミングになったか否かを判定する(S31)。ここで、変動終了タイミングになったと判定すると(S31:Y)、特別図柄の変動停止を命令するための変動停止コマンドを図柄制御基板38(図4)へ出力する(S32)。これにより、図柄制御基板38は特別図柄表示装置32へ変動停止信号を出力し、特別図柄の変動が停止する。このとき、後のS43における大当り判定において大当りと判定されている場合は、大当り図柄が確定表示され、ハズレと判定されている場合はハズレ図柄が確定表示される。
続いて、遊技状態が時短遊技状態に変化していることを示す時短フラグがオンしているか否かを判定し(S33)、オンしていると判定すると(S33:Y)、時短遊技が決定されたときに設定された特別図柄の変動回数M、つまり時短の状態で実行可能な変動回数M(このMは後述する大入賞口処理のS82において50に設定される)から1を減算する(S34)。続いて、変動回数Mが0になったか否かを判定し(S35)、0になっていると判定した場合は(S35:Y)、時短フラグをオフし(S36)、時短遊技状態を実行するための機能(以下、時短機能という)の作動を停止する(S37)。
また、メインCPU112は、特別図柄が変動中ではないと判定した場合は(S30:N)、保留数Uが1以上であるか否かを判定し(図9のS38)、1以上であると判定すると(S38:Y)、保留数Uから1を減算する(S39)。続いて、確変フラグがオンしているか否か、つまり確変遊技状態に変化しているか否かを判定し(S40)、変化していると判定した場合は(S40:Y)、大当り判定において参照する大当り値として高確率用判定データをセットし(S41)、確変遊技状態に変化していないと判定した場合は(S40:N)、低確率用判定データをセットする(S42)。この実施形態では、大当りカウンタC1から取得したカウント値と比較する高確率用判定データとして大当り値「7」、「11」、「58」、「79」および「127」の計5個をセットし、低確率用判定データとして大当り値「7」1個をセットする。また、大当りカウンタC2から取得したカウント値と比較する高確率用判定データとして大当り値「7」、「11」、「127」、「233」および「273」の計5個をセットし、低確率用判定データとして大当り値「7」1個をセットする。つまり、確変遊技状態では大当り発生確率が通常遊技状態の5倍となるようにセットする。
続いて、保留数Uが0のときに先の始動口処理のS3において取得したカウント値B、または、S11において取得したカウント値A、あるいは、保留数Uが1以上のときに図柄変動保留エリアE1の1番目(時間的に最も古い順位)に格納されているカウント値Aまたはカウント値Bを読出し、S41またはS42においてセットされた大当り値と比較し、カウント値および大当り値が一致するか否かに基づいて、大当り判定を行う(S43)。ここで、大当りと判定した場合は(S43:Y)、大当りの発生を示す大当りフラグをオンし(S44)、先の始動口処理のS3またはS11において大当り図柄カウンタC3から取得したカウント値と対応付けられている大当り図柄を大当り図柄テーブルから選択する(S45)。
また、メインCPU112は、大当りではない、つまりハズレと判定した場合は(S43:N)、先の始動口処理のS3またはS11においてリーチ選択カウンタC4から取得したカウント値が所定値であるか否かに基づいてリーチを実行するか否かを判定する(S46)。ここで、リーチを実行すると判定した場合は(S46:Y)、ハズレリーチ図柄を選択する(S47)。ハズレリーチ図柄の選択は、リーチ図柄選択カウンタC5のカウント値とハズレリーチ図柄とを対応付けて構成されたハズレリーチ図柄テーブルを用いて行う。つまり、先の始動口処理のS3またはS11においてリーチ図柄選択カウンタC5から取得したカウント値と対応付けられているハズレリーチ図柄をハズレリーチ図柄テーブルから選択する。
また、リーチを実行しないと判定した場合は(S46:N)、先の始動口処理のS3またはS11においてハズレ図柄カウンタC6から取得したカウント値と対応付けられているハズレ図柄をハズレ図柄テーブルから選択する(S48)。
続いて、メインCPU112は、特別図柄の変動パターンを決定するために用いる変動パターン決定カウンタC7からカウント値を取得し、それをRAM116の中の一時記憶領域に格納する(S49)。変動パターン決定カウンタC7は、変動パターンの種類の数と同数の値をカウントする。続いて、特別図柄の変動時間を計測開始可能な状態にセットし(S50)、特別図柄の変動開始を命令する変動開始コマンドを図柄制御基板38へ出力する(S51)。これにより、図柄制御基板38は特別図柄表示装置32へ変動開始信号を出力し、特別図柄の変動が開始する。
(大入賞口処理)
メインCPU112は、特別図柄の変動表示が終了したときに大当りフラグがオンしているか否かに基づいて大当りが発生したか否かを判定し(図10のS60)、発生したと判定すると(S60:Y)、確変フラグをオフし(S61)、時短機能の作動を停止する(S62)。続いて、この大当り遊技において実行可能なラウンド数Rを設定する(S63)。この実施形態では、ラウンド数Rを最大ラウンド数に設定する(S63)。つまり、前述したように、大当りカウンタC1から取得したカウント値に基づいて大当りが発生した場合は、ラウンド数Rを15に設定し、大当りカウンタC2から取得した場合は、ラウンド数Rを8に設定する。
続いて、ラウンド数Rから1を減算し(S64)、大入賞口への入賞数nおよび大入賞口の開口時間tをそれぞれ0にリセットする(S65)。続いて、大入賞口ソレノイド41bへ駆動信号を出力し、大入賞口開閉部材41を開放し、大入賞口を開口する(S66)。続いて、開口時間tの計測を開始し(S67)、大入賞口に入賞したか否かを判定し(S68)、入賞したと判定すると(S68:Y)、入賞数nに1を加算する(S69)。続いて、大入賞口に入賞した遊技球の流下経路に設けられている特定領域スイッチ42aがオンしたか否か、つまり遊技球が大入賞口内部の特定領域を通過したか否かを判定し(S70)、通過したと判定すると(S70:Y)、遊技球が特定領域を通過したことを示す特定領域フラグをオンする(S71)。
続いて、入賞数nが規定数以上になったか否かを判定し(S72)、規定数以上になっていないと判定すると(S72:N)、開口時間tが規定時間に達したか否かを判定し(S73)、規定時間に達していないと判定すると(S73:N)、再度S68〜S73を実行する。この実施形態では、入賞数nの規定数は10個であり、開口時間tの規定時間は30秒である。
そして、入賞数nが規定数以上になったと判定すると(S72:Y)、あるいは、開口時間tが30秒に達したと判定すると(S73:Y)、大入賞口ソレノイド41bへ出力していた駆動信号を停止し、大入賞口開閉部材41を閉成し、大入賞口を閉口する(S74)。続いて、ラウンド数Rが0になったか否かを判定し(S75)、0になっていないと判定すると(S75:N)、特定領域フラグがオンしているか否か、つまり連続して次のラウンドへ進むことができるか否かを判定し(S76)、次のラウンドへ進むことができると判定すると(S76:Y)、特定領域フラグをオフし(S77)、次のラウンドを実行する(S64〜S74)。
また、ラウンド数Rが0になったと判定した場合は(S75:Y)、特定領域フラグをオフし(S78)、先の特別図柄処理のS43(図8)において選択した大当り図柄が、この大当り遊技が終了した次の遊技が確変遊技状態に変化する権利の発生する図柄(以下、確変図柄という)であるか否かを判定する(S79)。ここで、確変図柄であると判定すると(S79:Y)、上記権利の発生したことを示す確変フラグをオンし(S80)、時短機能の作動を開始する(S83)。また、確変図柄ではないと判定した場合は(S79:N)、時短フラグをオンし(S81)、時短で実行可能な特別図柄の変動回数Mを50回に設定し(S82)、時短機能の作動を開始する(S83)。
なお、メインCPU112が始動口処理(図7)、特別図柄処理(図8、図9)および大入賞口処理(図10)を実行するために必要なコンピュータ読取可能なコンピュータプログラムはROM114に記憶されている。
[第1実施形態の効果]
(1)以上のように、上述の第1実施形態のパチンコ機1を使用すれば、特別図柄表示装置32が特別図柄の変動表示を行っているときに遊技球Pが第1始動口18bに入賞し、そのとき大当りカウンタC1などの各カウンタから取得したカウント値Aは、直接、図柄変動保留エリアE1に格納されるが、第2始動口14aに入賞し、そのとき大当りカウンタC2などの各カウンタから取得したカウント値Bは、直接、図柄変動保留エリアE1に格納されるのではなく、一旦、待機エリアE2に格納され、それから5秒経過したときに図柄変動保留エリアE1に移動されるため、カウント値Aをカウント値Bに優先して図柄変動保留エリアE1に格納させることができる。
(2)また、保留数Uが0のときに遊技球Pが第1始動口18bまたは第2始動口14aに入賞したときは、直ちに特別図柄の変動表示を開始することができるため、遊技球Pが始動口に入賞してから特別図柄の変動表示が開始されるまでに間が開いてしまうおそれがない。
(3)さらに、保留数Uが上限の4未満であることを条件に、待機エリアE2に格納されているカウント値Bを、格納されてから5秒経過したときに図柄変動保留エリアE1に移動させることができるため、図柄変動保留エリアE1におけるカウント値Bによる保留数Uが上限を超えないようにすることができる。
(4)第1始動口18bは、普通図柄が当りにならないと開口しないため、常時開口している第2始動口14aよりも遊技球が入賞する確率が低いため、大当りカウンタC1などの各カウンタからカウント値Aが取得される回数よりも、大当りカウンタC2などの各カウンタからカウント値Bが取得される回数が増加するが、カウント値Bは待機エリアE2に格納されてから5秒経過しないと図柄変動保留エリアE1へ移動しないため、図柄変動保留エリアE1に格納されるカウント値Bによる保留数Uを制限することができる。
また、始動口の活用が特定の始動口に偏ってしまうことのないようにすることができる。
(5)普通電動役物18の開閉翼片18aは、普通図柄が当りになったときに開閉するため、普通電動役物18に入賞する遊技球Pの数を遊技状態の変化に応じて変化させることができるので、図柄変動保留エリアE1に格納されるカウント値Aによる保留数Uを遊技状態の変化に応じて変化させることができる。
また、始動口の活用が特定の始動口に偏ってしまうことのないようにすることができる。
(6)メインCPU112が、カウント値Aが大当り値であると判定する確率の方が、カウント値Bが大当り値であると判定する確率よりも高く設定されている。しかも、カウント値Aを優先的に図柄変動保留エリアE1に格納したり、カウント値Bが待機エリアE2から図柄変動保留エリアE1へ移動する数を制限したりすることができるため、メインCPU112がカウント値Aに基づいて判定を行う確率を高くすることができる。
従って、メインCPU112が大当りと判定する確率が高くなるため、遊技者に有利な遊技を楽しむことができる。
また、遊技球Pが第1始動口18bおよび第2始動口14aのどちらに入賞した方が、有利になるか、考えて遊技球を発射することになるため、ただ漫然と遊技球を発射していた従来とは異なり、遊技性を新しい特徴のあるものにすることができる。
(7)メインCPU112が大当りと判定したときのカウント値が、第1始動口18bに入賞したときに取得したカウント値Aであるか、あるいは、第2始動口14aに入賞したときに取得したカウント値Bであるかによって大当り遊技において実行可能な最大ラウンド数、つまり獲得可能な賞球数が異なるため、遊技者は、遊技球を第1始動口18bおよび第2始動口14aのどちらに入賞させた方が多くの賞球を獲得できるかを考えて遊技することになるので、ただ漫然と遊技球を発射していた従来とは異なり、遊技性を新しい特徴のあるものにすることができる。
(8)保留数Uと同じ数のLED33a〜33dを、カウント値Aおよびカウント値Bのどちらによる保留数を示すものであるかにより異なる色で発光させることができるため、遊技者は、LEDの発光色を識別することにより、カウント値Aおよびカウント値Bの保留数Uを知ることができる。
(9)LED33a〜33dは、待機エリアE2に格納されているカウント値Bが図柄変動保留エリアE1に移動されたときにカウント値Bに対応するLEDの発光色を変化させることができるため、遊技者は、LEDの発光色の変化を見ることにより、カウント値Bが図柄変動保留エリアE1に移動されたことを知ることができる。
(10)図柄変動保留エリアE1に記憶されている保留数Uが上限に達した場合は、待機エリアE2に格納されているカウント値Bが図柄変動保留エリアE1へ移動しないようにすることができるため、図柄変動保留エリアE1の保留数Uが上限を超えないようにすることができるので、特別図柄表示装置32による特別図柄の変動表示の回数が保留数Uを超えて行われないようにすることができる。
<第2実施形態>
次に、この発明の第2実施形態について図11を参照して説明する。図11は、この実施形態においてメインCPU112が実行する始動口処理の流れを示すフローチャートである。この実施形態のパチンコ機は、遊技球が第2始動口14aに入賞してから5秒以内に第1始動口18bに入賞した場合は、5秒を超えて入賞した場合よりも大当り発生確率が高くなることを特徴とする。なお、この実施形態のパチンコ機は、図11に示す始動口処理の一部を除いて第1実施形態と同じ構成および機能であるため、同じ部分の説明を簡略化または省略し、同じ構成については同じ符号を用いる。
メインCPU112は、遊技球が第1始動口18bに入賞したと判定すると(S9:Y)、保留数Uが上限の4未満であるか否かを判定し(S9a)、4未満であると判定すると(S9a:Y)、今回の第1始動口18bへの入賞よりも前に第2始動口14aへの入賞が発生しており、そのとき取得されたカウント値Bが待機エリアE2に格納されてからの経過時間の計測が開始されているか否かを判定する(S10)。ここで、計測が開始されていないと判定した場合は(S10:N)、第1実施形態と同じようにS11〜S15を実行する。
また、S10において、計測が開始されていると判定した場合は(S10:Y)、大当りカウンタC8などの各カウンタからカウント値Cを取得する(S25)。大当りカウンタC8は、0〜24の計25コマをカウントし、大当りカウンタC8から取得したカウント値に基づいて大当り判定を行うときの大当り発生確率は、1/25であり、大当りカウンタC1,C2,C8の中で最も高くなっている。また、大当りカウンタC8から取得したカウント値に基づいて大当りが発生したときは、最大16ラウンドの大当り遊技を行うことができ、大当りカウンタC1,C2から取得したカウント値に基づいて大当りが発生したときの大当り遊技よりも多いラウンドを行うことができる。
続いて、保留数Uが0であるか否かを判定し(S26)、0であると判定した場合は(S26:Y)、特別図柄処理のS40(図9)へスキップし、0ではないと判定した場合は(S26:N)、大当りカウンタC8などの各カウンタから取得したカウント値Cを図柄変動保留エリアE1に格納し(S27)、黄色の発光を指示するコマンドをランプ制御基板300へ送信する(S28)。このとき、ランプ制御基板300のサブCPU312は、受信したコマンドを解析し、LED33aを構成するLEDのうち、緑色を発光するLEDおよび青色を発光するLEDを点灯させることにより、黄色の発光色を作り出す。続いて、保留数Uに1を加算する(S15)。これにより、遊技者は、カウント値Cが図柄変動保留エリアE1に格納され、保留数Uが1になったことを知ることができる。
[第2実施形態の効果]
以上のように、第2実施形態のパチンコ機1を使用すれば、遊技球が第2始動口14aに入賞してから5秒以内に第1始動口18bに入賞した場合は、5秒を超えて入賞した場合よりも大当り発生確率が高くなるため、遊技者は、遊技球が第2始動口14aに入賞してから5秒以内に第1始動口18bに入賞させるように努めることになるので、より一層面白い遊技を楽しむことができる。
また、第2実施形態のパチンコ機は、上述した始動口処理の一部を除いて第1実施形態と同じ構成および機能であるため、第1実施形態の効果(1)〜(10)を奏することができる。
<第3実施形態>
次に、この発明の第3実施形態について図12ないし図15を参照して説明する。
図12は第1種始動口装置70および普通電動役物20の動作を説明する説明図である。図12(A)は誘導部材71が突出し、開閉翼片21,22が閉成した状態を示す説明図であり、図12(B)は誘導部材71が遊技盤の裏面側に退避し、開閉翼片21,22が開放した状態を示す説明図である。図13は第1種始動口装置70および普通電動役物20の分解斜視図である。図14は普通電動役物ソレノイド、普通電動役物20および開閉翼片21,22の連結構造を示す説明図である。図14(A)は普通電動役物ソレノイドがオフのときの誘導部材71および開閉翼片21,22の形態を示す説明図であり、図14(B)は普通電動役物ソレノイドがオンのときの誘導部材71および開閉翼片21,22の形態を示す説明図である。図15は誘導部材71および開閉翼片21,22の形態と遊技球の流下経路とを対応させて示す説明図である。図15(A)は誘導部材71が突出し、開閉翼片21,22が閉成した状態を示す説明図であり、図15(B)は図15(A)に示す状態における誘導部材71および開閉翼片21,22の周囲の縦断面を右側面から見た縦断面説明図であり、図15(C)は誘導部材71が退避し、開閉翼片21,22が開放した状態を示す説明図であり、図15(D)は図15(C)に示す状態における誘導部材71および開閉翼片21,22の周囲の縦断面を右側面から見た縦断面説明図である。
この実施形態のパチンコ機は、普通電動役物20の開閉翼片が開放したときに第2始動口が遊技盤5の裏面側に退避するため、第1始動口20aへの入賞が邪魔されないことを特徴とする。なお、この実施形態のパチンコ機は、第1種始動口装置および普通電動役物の構造以外は、第1実施形態のパチンコ機1と同じ構成および機能であるため、その同じ部分の説明を簡略化または省略し、同じ構成については同じ符号を用いる。
[第1種始動口装置70および普通電動役物20の構造]
図12および図13に示すように、第1種始動口装置70を構成する誘導部材71は、板状の底板72と、この底板72の右側面から垂直上方に立設された右側板73と、底板72の左側面から垂直上方に立設された左側板74とを備える。右側板73の上端と左側板74の上端とを結ぶ空間領域が第2始動口75に設定されている。底板72の上面は、受け止めた遊技球を後方へ転動させるために後方に下り勾配に形成されている。図12(A)に示すように、右側板73の後端と左側板74の後端との間は開口されており、第2始動口75に入賞した遊技球は、その開口部から後方へ流下する。この実施形態では、右側板73および左側板74は、それぞれ側面から見て扇形状に形成されており、各内側の面は平行に対向している。
図13に示すように、右側板73の板面における後方下部の角部には、回動軸76が右側方に突出して設けられており、左側板74の板面における後方下部の角部には、回動軸77が左側方に突出して設けられている。右側板73および左側板74の後面には、棒状の錘78が取付けられている。図15(A)に示すように、遊技盤の表面から前方へ突出した誘導部材71を正面から見た場合に、錘78の右端は右側板73の後面から右方へ突出し、左端は左側板74の後面から左方へ突出している。右側板73および左側板74の後面における錘78の取付け位置は、回動軸76,77の取付け位置よりも少し上方であり、錘78の自重により、誘導部材71が回動軸76,77を回動中心にして後方へ回動するモーメントが作用するようになっている。
図13に示すように、誘導部材71および開閉翼片21,22を遊技盤5に取付けるための取付パネル24の前面上部には、前後方向に貫通した開口部24fが開口形成されており、その開口部24fの左内側面には、その左内側面から内部左方に向けて軸受孔24gが開口形成されている。誘導部材71の左側板74の回動軸77は、軸受孔24gに回動自在に挿入される。図示しないが、開口部24fの右内側面であって軸受孔24gと対向する位置には、誘導部材71の回動軸76が回動自在に挿入される軸受孔が右内側面から内部右方に向けて開口形成されている。開口部24fの開口幅は、右側板73および左側板74の各外側の側面間の幅よりも少し広く形成されており、誘導部材71が開口部24fの内側において回動するときに右側板73および左側板74が開口部24fの内側面と接触し難いようになっている。
図13に示すように、普通電動役物20に備えられた開閉翼片21,22は、それぞれ基部が厚く、基部から先端にゆくほど薄くなる先細りの翼形状に形成されている。開閉翼片21の基部には、前後方向に貫通した軸挿通孔21aが形成されており、開閉翼片22の基部には、軸挿通孔22aが前後方向に貫通形成されている。開閉翼片21の後面であって、軸挿通孔21aから少し内側に偏心した位置には、棒状の連結棒21bが後方に向けて突出して設けられている。開閉翼片22の後面であって、軸挿通孔22aから少し内側に偏心した位置には、棒状の連結棒22bが後方に向けて突出して設けられている。
開閉翼片21の後面であって先端寄りには、第1腕部21cが後方に向けて突出して設けられており、その第1腕部21cの先端には、上方(図13に示す開放状態では斜め上方外側)に向けて第2腕部21dの基部が一体形成されている。その第2腕部21dの先端には第3腕部21eの基部が一体形成されており、第3腕部21eは後方に向けて延びている。第1腕部21c、第2腕部21dおよび第3腕部21eは、全体としてクランク形状を呈している。
開閉翼片22の後面であって先端寄りには、第1腕部22cが後方に向けて突出して設けられており、その第1腕部22cの先端には、上方(図13に示す開放状態では斜め上方外側)に向けて第2腕部22dの基部が一体形成されている。その第2腕部22dの先端には第3腕部22eの基部が一体形成されており、第3腕部22eは後方に向けて延びている。第1腕部22c、第2腕部22dおよび第3腕部22eは、全体としてクランク形状を呈している。
普通電動役物20はカバー23を備える。図12に示すように、カバー23は、開閉翼片21,22の前面の一部を覆うことにより、開閉した開閉翼片21,22間に形成された第1始動口20aに入賞した遊技球が前方にこぼれるのを防止する。カバー23は、円板状の前面板23dと、この前面板23dの下半分の周縁から後方に向けて縦断面円弧状に形成された下壁部23aと、前面板23dの後面であって下壁部23aの左右上端の上方からそれぞれ後方に向けて突出して設けられた棒状の支持軸23c,23cとを備える。
取付パネル24の開口部24fの各内側面の下方には、開閉翼片21,22の連結棒21b,22bを挿通するためのスリット24d,24dがそれぞれ前後方向に貫通して上下方向に形成されている。各スリット24dの各上端から斜め下方に向けて、開閉翼片21,22の第1腕部21c,22cを挿通するためのスリット24eがそれぞれ前後方向に貫通形成されている。この実施形態では、各スリット24dの正面から見た形状はそれぞれ直線状であり、各スリット24eはそれぞれ少し上方に膨らんだ円弧状に形成されている。また、開口部24f、スリット24d,24dおよびスリット24e,24eは、相互に連通している。
各スリット24dの外側であって下部近傍には、支持軸23cを挿通するための挿通孔24cがそれぞれ前後方向に貫通形成されている。取付パネル24の中央から少し下には、第1始動口スイッチ29(図15(B))の後端を挿入するための取付穴24hが前後方向に貫通形成されている。その取付穴24hの下部には、第1始動口スイッチ29により検出された遊技球を流下路5b(図15(B))へ流出させるための流出口24bが前後方向に貫通形成されている。
誘導部材71は、取付パネル24の後方から回動軸76,77を開口部24fの軸受孔24gにそれぞれ挿入することにより、軸受孔24gを回動中心にして前後に回動可能となり、前方へ回動すると、図14(A),図15(B)に示すように、遊技盤5の表面5aから前方に突出した形態となり、遊技球Pが第2始動口75に入賞可能となる。
開閉翼片21,22は、取付パネル24の前方から連結棒21b,22bをそれぞれスリット24dに挿通するとともに、第1腕部21c,22cをそれぞれスリット24eに挿通する。カバー23は、前方から各支持軸23cをそれぞれ開閉翼片21,22の軸挿通孔21a,22aに挿通し、さらに軸挿通孔21a,22aから突出した各支持軸23cを取付パネル24の挿通孔24c,24cにそれぞれ挿通する。
図14に示すように、このパチンコ機1は、普通電動役物ソレノイド25と、この普通電動役物ソレノイド25のプランジャ25aの動作を伝達する伝達機構26と、この伝達機構26の動作を伝達する伝達機構27とを備えており、普通電動役物ソレノイド25の動作を制御することにより、開閉翼片21,22が開閉するとともに、誘導部材71が遊技盤5の表面5aから裏面5b側へ退避し、また、表面5aから突出する。
図14(B)に示すように、取付パネル24の右側のスリット24dから後方へ突出した連結棒21b,22bは、それぞれ伝達機構27に連結されている。連結棒21bは、連結棒21bを連結するための連結部材27aに連結され、左側のスリット24dから後方へ突出した連結棒22bは、連結棒22bを連結するための連結部材27bに連結されている。各連結棒は、各連結部材に対して時計回りまたは反時計回りに回動可能に連結される。この実施形態では、各連結部材は、円筒を中心軸に沿って半割した形状に形成されており、その内側において連結棒が回動可能になっている。
各連結部材27a,27bの後端は、横方向に延びた固定部材27cにそれぞれ固定されている。固定部材27cの右端からは、軸部材27dが右方に向けて突出して設けられており、図示しないが固定部材27cの左端からは、軸部材27dと同様の軸部材が左方に向けて突出して設けられている。各軸部材は、遊技盤5の裏に設けられた軸受(図示せず)に回動可能に軸支されている。固定部材27cの後部には、連結部材27eの前端が固定されており、その連結部材27eの後端には、クランパ27fが形成されている。
クランパ27fには、伝達機構26を構成する連結部材26aの左端が、クランパ27fの内部で移動可能に挟持されている。連結部材26aの途中には、軸部材26bが前方に突出して設けられており、その軸部材26bは、遊技盤5の裏に設けられた軸受(図示せず)に回動可能に軸支されている。連結部材26aの右端には、クランパ26cが形成されている。クランパ26cは、普通電動役物ソレノイド25のプランジャ25aの先端に設けられた円板状部の側面を挟持している。
図14(A),図15(A)に示すように、閉成された開閉翼片21の先端近傍の後面と、その後面から突出した第1腕部21cと、第2腕部21dとにより形成される凹部には、遊技盤5の表面5aから前方に突出した誘導部材71の右側板73から右方へ突出した回動軸76が介在されており、第3腕部21eの周面上部は、右側板73から右方へ突出した錘78の周面下部を支持している。つまり、錘78は、第3腕部21eにより、下方への回動が阻止された状態となっており、誘導部材71が前方に回動した状態、つまり遊技盤5の表面5aから前方に突出した状態が維持されている。
また、図示しないが、閉成された開閉翼片22の先端近傍の後面と、その後面から突出した第1腕部22cと、第2腕部22dとにより形成される凹部には、遊技盤5の表面5aから前方に突出した誘導部材71の左側板74から左方へ突出した回動軸77が介在されている。また、図15(A)に示すように、第3腕部22eの周面上部は、左側板74から左方へ突出した錘78の周面下部を支持している。つまり、錘78は、第3腕部22eにより、下方への回動が阻止された状態となっており、誘導部材71が前方に回動した状態、つまり遊技盤5の表面5aから前方に突出した状態が維持されている。
また、図14(B)に示すように、開閉翼片21,22がそれぞれ開放され、第1始動口20aが開口すると、前述の各凹部から回動軸76,77がそれぞれ抜け出すとともに、錘78が第3腕部21e,22eによる支持を失うため、誘導部材71は、錘78の下方へのモーメントによって後方へ回動し、遊技盤5の表面5aから裏面5b側へ退避し、第2始動口75が閉口する。
図15(B)に示すように、取付パネル24は、遊技盤5の表面5aに取付けられており、その前方にカバー23が突出して取付けられている。遊技盤5の内部には、誘導部材71の第2始動口75から入賞した遊技球Pが遊技盤5の裏面5bへ流下する流下路5cが形成されており、その流下路5cには、第2始動口75に入賞して流下路5cを流下する遊技球Pを検出する第2始動口スイッチ28が設けられている。遊技盤5の内部であって流下路5cの下方には、普通電動役物20の第1始動口20aに入賞した遊技球Pが遊技盤5の裏面5bへ流下する流下路5dが形成されている。その流下路5dの途中には、第1始動口20aに入賞して流下路5dを流下する遊技球Pを検出する第1始動口スイッチ29が設けられている。
また、第1実施形態と同じように、大当り確率は第2始動口75が低く、第1始動口20aが高く設定されている。
[第1種始動口装置70および普通電動役物20の動作]
次に、第1種始動口装置70および普通電動役物20の動作を説明する。
発射レバー15a(図1)を時計回りに回動すると、発射モータ15e(図4)が回転し、発射位置に供給されていた遊技球が発射装置により発射される。その発射された遊技球が右ゲート10または左ゲート11を通過すると、普通図柄表示装置34が普通図柄の変動表示を開始する。普通図柄表示装置34は、その普通図柄の変動表示が開始されてから所定時間経過すると、当り普通図柄またはハズレ普通図柄を停止表示する。当り普通図柄が停止表示されると、普通電動役物ソレノイド25がオンし、図14(B)に示すように、プランジャ25aが上方へ突出する。その突出により、連結部材26aが軸部材26bを回動中心にして反時計回りに回動し、連結部材26aの左端が下降する。その下降により、伝達機構27が軸部材27dを回動中心にして時計回りに回動し、連結部材27a,27bの先端が上昇する。その上昇により、連結棒21b,22bがスリット24d(図13)内をそれぞれ上方へ移動するとともに、第1腕部21c,22cがそれぞれスリット24e内をそれぞれ外方斜め下に向けて移動する。これにより、開閉翼片21,22が開放して第1始動口20aが開口し、誘導部材71が遊技盤5の裏面5b側へ退避して第2始動口75が閉口する(図12(B))。
そして、開閉翼片21,22が開放してから所定時間(たとえば1秒)経過すると、普通電動役物ソレノイド25がオフし、図14(A)に示すように、プランジャ25aが退避する。これにより、連結部材26aの左端が上昇し、連結部材27a,27bの先端が下降する。これにより、連結棒21b,22bがスリット24d(図13)内をそれぞれ下方へ移動するとともに、第1腕部21c,22cがそれぞれスリット24e内をそれぞれ内方斜め上に向けて移動する。これにより、開閉翼片21,22が閉成して第1始動口20aが閉口し、誘導部材71が遊技盤5の表面5aから前方へ突出して第2始動口75が開口する(図12(A))。
この実施形態のパチンコ機は、第1実施形態と同じ待機エリアE2および図柄変動保留エリアE1(図5)をRAM116に備えており、メインCPU112は、第1実施形態と同じ始動口処理(図7)、特別図柄処理(図8、図9)および大入賞口処理(図10)を実行する。なお、第2実施形態の始動口処理(図11)と同じ処理を実行することもできる。
[第3実施形態の効果]
(1)以上のように、上述の第3実施形態のパチンコ機を使用すれば、普通電動役物20の開閉翼片21,22が開放され、第1始動口20aを開口しているときは、第1種始動口装置70の誘導部材71は、回動軸76,77を回動中心として後方へ回動し、遊技盤5の表面5aから裏面5b側へ退避するため、上方から第1始動口20aに向かって流下する遊技球Pに対して誘導部材71が障害となるおそれがない。
従って、普通電動役物の開閉翼片が開放したときに上方から流下する遊技球が普通電動役物に入賞し易いパチンコ機を実現することができる。
(2)特に、普通電動役物20の開閉翼片21,22が開放されたと同時に、第1種始動口装置70の誘導部材71を遊技盤5の裏面5b側へ退避させることにより、第1始動口20aに向かって流下する遊技球Pに対して誘導部材71が障害とならない状態を直ぐに作り出すことができる。
従って、誘導部材71が第1始動口20aに対する入賞の障害となる期間を最大限なくすことができる。
(3)また、普通電動役物20の開閉翼片21,22が閉成されたと同時に、第1種始動口装置70の誘導部材71を遊技盤5の表面5aから突出させることにより、遊技球Pを第2始動口75に入賞させることもできる。また、誘導部材71が、閉成された開閉翼片21,22の先端間に形成された開口部を塞ぐ形態となるため、第2始動口75にのみ入賞が可能となる。
(4)単一の普通電動役物ソレノイド25を使用して誘導部材71の回動および開閉翼片21,22の開閉を行うことができるため、誘導部材71および開閉翼片21,22を個別に動作させるソレノイドを計2個使用する場合よりもパチンコ機の製造コストを低減することができる。
(5)大当り確率は第2始動口75が低く、第1始動口20aが高く設定されているため、遊技者は、普通図柄が当りとなって普通電動役物20の開閉翼片21,22が開放され、第1始動口20aに入賞することを期待しながら遊技球を発射をすることができる。
従って、従来のように、どちらの始動口に入賞しても同じ大当り確率のパチンコ機において、ただ漫然と遊技球を発射する遊技とは異なり、遊技性を新しい特徴のあるものにすることができる。
(6)大当り確率は第2始動口75が低く、第1始動口20aが高く設定されているが、第2始動口75には入賞し易く、第1始動口20aには入賞し難いため、特別図柄の単位時間当りの変動回数を増やすために第2始動口75に入賞するように遊技球を発射したり、少ない変動回数で大当りを早く発生させるために、第1始動口20aを開口させるべく右ゲート10または左ゲート11を通過するように遊技球を発射したりすることができる。つまり、遊技者の大当りに対する考え方に応じた遊技方法を選択することができるため、従来にはない面白い遊技をすることができる。
(7)大当り確率は第2始動口75が低く、第1始動口20aが高く設定されているが、第2始動口75には入賞し易く、第1始動口20aには入賞し難いという特性を有するため、一方の始動口だけを狙って遊技球を発射するという事態が起き難いので、始動口の活用が一方に偏ってしまうことがない。
(8)第3実施形態のパチンコ機は、上述した第1種始動口装置70および普通電動役物20の構造を除いて第1実施形態と同じ構成および機能であるため、第1実施形態の効果(1)〜(10)を奏することができる。
<第4実施形態>
次に、この発明の第4実施形態について図16を参照して説明する。図16は誘導部材71および開閉翼片21,22の構造を示す説明図である。図16(A)は普通電動役物ソレノイドがオフのときの誘導部材71および開閉翼片21,22の形態を示す説明図であり、図16(B)は普通電動役物ソレノイドがオンのときの誘導部材71および開閉翼片21,22の形態を示す説明図である。
なお、この実施形態のパチンコ機は、第1種始動口装置および普通電動役物の構造以外は、前述の第3実施形態のパチンコ機と同じであるため、同じ部分の説明は簡略化または省略し、同じ構成については同じ符号を用いる。
誘導部材71の右側板73には、右側面から見て扇形状の凹部73aが回動軸76を中心にして形成されている。回動軸76には、板バネ79の基端が固定されており、板バネ79の先端79aは、右方へ突出している。板バネ79の先端79a以外は、凹部73a内に収まっており、先端79aが右側板73の板面から右方へ突出している。板バネ79は、その基端を回動中心にして凹部73a内を回動可能になっている。
また、図16(A)に示すように、誘導部材71が突出し、開閉翼片21,22が閉成された状態において、第2腕部21d,22dは、第1実施形態の第2腕部21d,22d(図14)よりも長く形成されており、錘78よりも上方であって右側板73の上端近傍まで延びている。
開口部24fの右内側面(図13において軸受孔24gが形成された左内側面と対向する面)には、板バネ79の先端79aを係止するための溝(以下、係止溝という。図示せず。)が形成されており、板バネ79の先端79aは、その係止溝に挿入されている。つまり、誘導部材71が回動しても板バネ79は回動せず、誘導部材71は板バネ79の復元力に抗して回動する。
図16(A)に示すように、開閉翼片21,22が閉成している状態では、誘導部材71は、板バネ79のバネ力によって突出した状態を維持する。図16(B)に示すように、普通電動役物ソレノイド25がオンすると、開閉翼片21,22が開放され、その開放に伴って回動する第2腕部21d,22dの各先端に取付けられた第3腕部21e,22eが錘78の周面上部を下方に押し下げ、誘導部材71が板バネ79の復元力に抗して後方へ回動し、遊技盤5の裏面5b側へ退避する。そして、開閉翼片21,22の開放から所定時間経過し、普通電動役物ソレノイド25がオフすると、開閉翼片21,22が閉成し、誘導部材71が板バネ79の復元力によって前方へ回動し、遊技盤5の表面5aから前方へ突出する。
[第4実施形態の効果]
以上のように、錘78は、第3実施形態のように錘の役割をするのではなく、開閉翼片21,22が開放されるときに、第3腕部21e,22eにより下方に押し下げられることにより、誘導部材71を後方へ回動させる役割をする。
第3実施形態のパチンコ機1とは、誘導部材71および開閉翼片21,22を連動させるための構造が異なる以外は、同じ構成および機能であるため、第3実施形態と同じ効果を奏することができる。
<第5実施形態>
次に、この発明の第5実施形態について図17ないし図20を参照して説明する。図17は第1種始動口装置70および普通電動役物80の動作を説明する説明図である。図17(A)は誘導部材71が突出し、開閉扉81が閉成した状態を示す説明図であり、図17(B)は誘導部材71が遊技盤の裏面側に退避し、開閉扉81が開放した状態を示す説明図である。図18は第1種始動口装置70および普通電動役物80の分解斜視図である。図19は普通電動役物ソレノイド、普通電動役物80および開閉翼片21,22の連結構造を示す説明図である。図19(A)は普通電動役物ソレノイドがオフのときの誘導部材71および開閉扉81の形態を示す説明図であり、図19(B)は普通電動役物ソレノイドがオンのときの誘導部材71および開閉扉81の形態を示す説明図である。図20は誘導部材71および開閉扉81の形態と遊技球の流下経路とを対応させて示す説明図である。図20(A)は誘導部材71が突出し、開閉扉81が閉成した状態を示す説明図であり、図20(B)は図20(A)に示す状態における誘導部材71および開閉扉81の周囲の縦断面を右側面から見た縦断面説明図であり、図20(C)は誘導部材71が退避し、開閉扉81が開放した状態を示す説明図であり、図20(D)は図20(C)に示す状態における誘導部材71および開閉扉81の周囲の縦断面を右側面から見た縦断面説明図である。
なお、この実施形態のパチンコ機は、普通電動役物の構造以外は、前述の第4実施形態のパチンコ機と同じであるため、同じ部分の説明は簡略化または省略し、同じ構成については同じ符号を用いる。
[第1種始動口装置70および普通電動役物80の構造]
図17,図18に示すように、第1種始動口装置70は、前述の第4実施形態における第1種始動口装置70と同じ構造である。図17に示すように、第1種始動口装置70の下方には、普通電動役物80が設けられている。普通電動役物80は、第1始動口81aを開閉する開閉扉81を備える。開閉扉81は、横長で板状の底板82と、この底板82の右側面から垂直上方に立設された右側板83と、底板82の左側面から垂直上方に立設された左側板84とを備える。右側板83の上端と左側板84の上端とを結ぶ空間領域が第1始動口81aに設定されている。底板82の上面は、受け止めた遊技球を後方へ転動させるために後方に下り勾配に形成されている。この実施形態では、右側板83および左側板84は、それぞれ側面から見て扇形状に形成されている。
図18に示すように、右側板83および左側板84の各上端には、誘導部材71の錘78を係止するための係止片85がそれぞれ上方に突出して設けられている。また、右側板83の板面における後方下部の角部には、支持軸86が右側方に突出して設けられており、左側板84の板面における後方下部の角部には、支持軸86と同じ支持軸(図示せず)が左側方に突出して設けられている。
図18に示すように、誘導部材71および開閉扉81を遊技盤5に取付けるための取付パネル88の前面上部には、前後方向に貫通した開口部88dが開口形成されており、その開口部88dの左内側面には、その左内側面から内部左方に向けて軸受孔88eが開口形成されている。誘導部材71の左側板74の回動軸77は、軸受孔88eに回動自在に挿入される。図示しないが、開口部88dの右内側面であって軸受孔88eと対向する位置には、誘導部材71の回動軸76が回動自在に挿入される軸受孔が右内側面から内部右方に向けて開口形成されている。開口部88dの開口幅は、右側板73および左側板74の各外側の側面間の幅よりも少し広く形成されており、誘導部材71が開口部88dの内側において回動するときに右側板73および左側板74が開口部88dの内側面と接触し難いようになっている。開口部88dの右内側面には、誘導部材71の板バネ79の先端79aを係止するための係止溝(図示せず)が形成されており、先端79aは、その係止溝に係止されている。
取付パネル88の開口部88dの下方には、開閉扉81を回動可能に取り付けるための開口部88bが前後方向に貫通し、かつ、開口部88dと連通して形成されている。開口部88bの左内側面には、右方に開口部を向けた軸受孔88cが設けられている。開閉扉81の左側板84の支持軸は、軸受孔88cに回動自在に挿入される。図示しないが、開口部88bの右内側面であって軸受孔88cと対向する位置には、開閉扉81の支持軸86が回動自在に挿入される軸受孔が、その開口部を左方に向けて設けられている。
図17(B),図20(C)に示すように、開閉扉81が開放して第1始動口81aを開口した状態において、底板82の後端の後方には、底板82の上面を後方に転動する遊技球を左右に振り分けるための振分部材82a,82bが設けられている。振分部材82aの右側および振分部材82bの左側には、第1始動口81aに入賞した遊技球が流出するための流出口81b,81cがそれぞれ開口形成されている。振分部材82aの正面は流出口81bに向けて後方に傾斜しており、振分部材82bの正面は流出口81cに向けて後方に傾斜している。図17(B)に示すように、流下経路L3に沿って流下した遊技球Pは、振分部材82a,82bによって左右に振り分けられ、流出口81b,81cのいずれかから後方へ流出する。この実施形態では、振分部材82a,82bは一体形成されており、取付パネル88の裏面にて、開閉扉81とは別体で所定個所に配置されている。
誘導部材71は、取付パネル88の後方から回動軸76,77を開口部88dの軸受孔88eにそれぞれ挿入することにより、軸受孔88eを回動中心にして前後に回動可能となり、前方へ回動すると、図17(A),図20(B)に示すように、遊技盤5の表面5aから前方に突出した形態となり、遊技球Pが第2始動口75に入賞可能となる。
開閉扉81は、取付パネル88の後方から支持軸86をそれぞれ軸受孔88cに挿入することにより、軸受孔88cを回動中心にして前後に回動可能となり、前方へ回動すると、図17(B),図20(D)に示すように、遊技盤5の表面5aから前方に突出した形態となり、遊技球Pが第1始動口81aに入賞可能となる。
また、図17(B)に示すように、誘導部材71が後方へ回動し、開閉扉81が前方へ回動した状態において、開閉扉81の係止片85,85は、誘導部材71に取付けられた錘78の周面後部に係止された状態になる。
図20(B)に示すように、取付パネル88は、遊技盤5の表面5aに取付けられている。遊技盤5の内部には、誘導部材71の第2始動口75から入賞した遊技球Pが遊技盤5の裏面5bへ流下する流下路5eが形成されており、その流下路5eには、第2始動口75に入賞して流下路5eを流下する遊技球Pを検出する第2始動口スイッチ28が設けられている。遊技盤5の内部であって流下路5eの下方には、普通電動役物80の第1始動口81aに入賞した遊技球Pが遊技盤5の裏面5bへ流下する流下路5fが形成されている。その流下路5fの途中には、第1始動口81aに入賞して流下路5fを流下する遊技球Pを検出する第1始動口スイッチ29が設けられている。
図19に示すように、普通電動役物ソレノイド25は、前述の第4実施形態と異なり、プランジャ25aが左右に進退するように配置されている。プランジャ25aには、連結部材89aの先端が取付けられており、その連結部材89aの基部は、連結部材89cの左端と軸部材89bによって回動可能に取付けられている。連結部材89cの右端には、クランパ89dが取付けられている。クランパ89dは、上方に位置する上腕部89eと、この上腕部89eの下方に位置する下腕部89fとを備える。開閉扉81の左側板84の板面には、クランパ89dを係止するための係止部材87が左方に突出して設けられている。この実施形態では、図19(A)に示すように、開閉扉81が閉成した状態において、係止部材87は、左側板84の板面に設けられた支持軸(図示せず)から上方かつ後方に偏心した位置に設けられており、支持軸86よりも長い棒状に形成されている。普通電動役物ソレノイド25の動作を制御することにより、開閉扉81が開閉するとともに、誘導部材71が遊技盤5の表面5aから裏面5b側へ退避し、また、表面5aから突出する。
[第1種始動口装置70および普通電動役物80の動作]
普通図柄表示装置34(図2)により当り普通図柄が停止表示されると、普通電動役物ソレノイド25がオンし、図19(B)に示すように、プランジャ25aが左方へ退避する。その退避により、連結部材89aが軸部材89bを回動中心にして反時計回りに回動し、連結部材89cのクランパ89dが上昇する。その上昇により、クランパ89dの下腕部89fが係止部材87の周面下部を上方へ押し上げ、開閉扉81が支持軸86を回動中心にして前方へ回動し、第1始動口81aが開口する。このとき、回動する開閉扉81の係止片85,85が錘78の周面後部を前方へ押すため、誘導部材71は回動軸76,77を回動中心にして後方へ回動し、遊技盤5の裏面5b側へ退避して第2始動口75が閉口する(図17(B))。
そして、開閉扉81が開放してから所定時間(たとえば1秒)経過すると、普通電動役物ソレノイド25がオフし、図19(A)に示すように、プランジャ25aが右方へ突出する。これにより、連結部材89aが軸部材89bを回動中心にして時計回りに回動し、連結部材89cのクランパ89dが下降する。その下降により、クランパ89dの上腕部89eが係止部材87の周面上部を下方へ押し下げ、開閉扉81が支持軸86を回動中心にして後方へ回動し、第1始動口81aが閉口する。このとき、開閉扉81の係止片85,85により係止されていた錘78は、その係止状態が解除され、誘導部材71は、板バネ79の復元力によって回動軸76,77を回動中心にして前方へ回動し、遊技盤5の表面5aから前方へ突出し、第2始動口75が開口する(図17(A))。
[第5実施形態の効果]
(1)以上のように上述の第5実施形態のパチンコ機1を使用すれば、普通電動役物80の開閉扉81が第1始動口81aへ遊技球Pを誘導する形態に変化しているときは、第1種始動口装置70の誘導部材71を遊技盤5の表面5aから裏面5b側へ退避させた形態に変化させることができるため、遊技盤5の上方から第1始動口81aに向かって流下する遊技球Pに対して誘導部材71が障害となることがない。
従って、普通電動役物80の開閉扉81が開放したときに上方から流下する遊技球Pが普通電動役物80に入賞し易いパチンコ機を実現することができる。
(2)特に、普通電動役物80の開閉扉81が開放されたと同時に、第1種始動口装置70の誘導部材71を遊技盤5の裏面5b側へ退避させることにより、第1始動口81aに向かって流下する遊技球Pに対して誘導部材71が障害とならない状態を直ぐに作り出すことができる。
従って、誘導部材71が第1始動口81aに対する入賞の障害となる期間を最大限なくすことができる。
(3)また、普通電動役物80の開閉扉81が閉成されたと同時に、第1種始動口装置70の誘導部材71を遊技盤5の表面5aから突出させることにより、遊技球Pを第2始動口75に入賞させることもできる。
(4)さらに、単一の普通電動役物ソレノイド25を使用して誘導部材71および開閉扉81の開閉を行うことができるため、誘導部材71および開閉扉81を個別に動作させるソレノイドを計2個使用する場合よりもパチンコ機の製造コストを低減することもできる。
(5)第4実施形態のパチンコ機1とは、普通電動役物の構造が異なる以外は、同じ構成および機能であるため、第4実施形態と同じ効果を奏することができる。
<第6実施形態>
次に、この発明の第6実施形態について図22および図23を参照して説明する。図22は、図柄変動保留エリアE1および待機エリアE2におけるカウント値の移動の様子を模式的に示す説明図である。図23は、メインCPU112が実行する始動口処理の流れを示すフローチャートである。この実施形態のパチンコ機は、第2始動口14aに入賞したときに取得されたカウント値Bを保留数Uに関係なく待機エリアE2に格納することを特徴とする。なお、この実施形態のパチンコ機は、図23に示す始動口処理の一部を除いて第1実施形態と同じ構成および機能であるため、同じ部分の説明を簡略化または省略し、同じ構成については同じ符号を用いる。
メインCPU112は、第2始動口スイッチ(第2SW)14cがオンした、つまり遊技球が第2始動口14aに入賞したと判定すると(図23のS1:Y)、大当りカウンタC2などの各カウンタからカウント値Bを取得し(S3)、それを待機エリアE2に格納する(S5)。続いて、LED33a〜33dのうち、カウント値を取得した順番に対応するLEDを緑色に発光させる(S6)。なお、LEDは4個しかないため、図柄変動保留エリアE1および待機エリアE2の両エリアに格納されているカウント値の合計が4個を超えている場合は、LEDを緑色に発光させるためにメインCPU112から送信する制御コマンドは、ランプ制御基板300において無効として処理される。そして、メインCPU112は、第1実施形態と同じようにS7〜S23を実行する。
図22の左上図に示す例では、図柄変動保留エリアE1にカウント値B1〜B4の計4つのカウント値Bが格納されており、保留数Uが4になっている。そして、カウント値B5が取得されると、そのカウント値B5は、右上図に示すように待機エリアE2に格納される。そして、図柄変動保留エリアE1の1番目に格納されているカウント値B1に基づいて特別図柄の変動表示が開始され、左下図に示すように1番目の格納領域が空き領域になると、右下図に示すようにカウント値B2〜B4が1つずつ繰り上がって格納される。また、待機エリアE2に格納されていたカウント値B5は、その格納から5秒経過すると、図柄変動保留エリアE1の4番目の格納領域に移動する。
[第6実施形態の効果]
以上のように、第6施形態のパチンコ機1を使用すれば、第2始動口14aに入賞したときに取得されたカウント値Bを保留数Uに関係なく待機エリアE2に格納し、特別図柄の変動表示開始により保留数Uが消化され、保留数Uが4未満になったときに、待機エリアE2に格納されてから5秒経過している場合は、待機エリアE2に格納されているカウント値Bを図柄変動保留エリアE1へ移動し、保留数Uを増加させることができる。
従って、第2始動口14aの入賞が無駄になることがないため、保留数Uが4になっているときでも、将来の保留数の増加を見込んで遊技球を発射することができる。
また、第6実施形態のパチンコ機は、上述した始動口処理の一部を除いて第1実施形態と同じ構成および機能であるため、第1実施形態の効果(1)〜(10)を奏することができる。
<他の実施形態>
(1)前述の各実施形態では、第2始動口の下方に第1始動口が開閉する形態を説明したが、両始動口を左右、または斜めに配置することもできる。
(2)始動口を3個以上設け、各始動口毎に大当り確率(または、大当り遊技において獲得可能な賞球数)を異ならせて設定することもできる。
(3)大当り遊技において払出し可能な賞球数が各始動口毎に異なるように設定することもできる。
(4)大入賞口に入賞する遊技球1個当りに払出される賞球数が各始動口毎に異なるように設定することもできる。
(5)1ラウンドにおける大入賞口の開口時間が各始動口毎に異なるように設定することもできる。
(6)普通電動役物ソレノイド25に代えてモータを用いることもできる。また、板バネ79に代えてコイルスプリングを用いることもできる。
(7)確変遊技状態において時短の回転数に制限を設けることもできる。
(8)待機エリアE2におけるカウント値Bの格納領域の数は、保留数Uを超える数のカウント値Bを格納領域できる格納容量でもよい。
(9)前述の各実施形態における各装置および部材の構成、構造、形状、数量および大きさなどは一例であり、この発明の技術的範囲を逸脱しない限り設計変更することができることは勿論である。
[各請求項と実施形態との対応関係]
(請求項1)
普通電動役物18および第1種始動口装置14が複数の受入手段に、第1始動口スイッチ18cおよび第2始動口スイッチ14cが複数の検出手段にそれぞれ対応する。大当りカウンタC1が第1の乱数発生手段に、大当りカウンタC2が第2の乱数発生手段にそれぞれ対応する。普通電動役物18が特定の受入手段に、第1種始動口装置14が他の受入手段にそれぞれ対応する。カウント値Aが第1の乱数値に対応し、カウント値Bが第2の乱数値に、大当り値が特定の値にそれぞれ対応する。特別図柄が図柄に、特別図柄表示装置32が図柄表示装置にそれぞれ対応する。図柄変動保留エリアE1が第1の記憶領域に、待機エリアE2が第2の記憶領域にそれぞれ対応する。保留数Uが記憶数に、大当り図柄が特定の図柄にそれぞれ対応する。大入賞口が入賞口に、変動入賞装置40が入賞装置にそれぞれ対応する。
メインCPU112が実行するS43(図9)が判定手段として、S21(図7)が移動手段としてそれぞれ機能する。
(請求項3)
保留数Uの上限4が所定数に、5秒が所定時間にそれぞれ対応する。
(請求項4)
普通図柄が当りにならないと普通電動役物18の開閉翼片18aが開放しないように設定されている状態が、「遊技球を受入れる確率が低い」に対応する。
(請求項5)
第1始動口18bが受入口に、開閉翼片18aが開閉部材にそれぞれ対応する。普通図柄が当りになることが「遊技状態の変化」に対応する。
(請求項6)
大当りの発生確率(大当り判定において大当りと判定される確率)が確率に対応する。
(請求項7)
LED33a〜33dが発光手段に対応する。
(請求項9)
メインCPU112が実行するS24(図7)が、「第2の記憶領域に記憶されている前記第2の乱数値が前記第1の記憶領域へ移動しないようにする」として機能する。
(請求項10)
第1始動口20aが第1の受入口に、開閉翼片21,22が第1の誘導部材に、普通電動役物20が特定の受入手段にそれぞれ対応する。第2始動口75が第2の受入口に、誘導部材71が第2の誘導部材に、第1種始動口装置70が他の受入手段にそれぞれ対応する。第1腕部21c,22c、第2腕部21d,22d、第3腕部21e,22e、普通電動役物ソレノイド25、伝達機構26,27、錘78およびメインCPU112が制御装置に対応する。
(請求項11)
普通電動役物ソレノイド25がアクチュエータに、伝達機構26,27が第1の変換手段に、第1腕部21c,22c、第2腕部21d,22dおよび錘78が第2の変換手段にそれぞれ対応する。
(請求項13)
払出装置62が賞球払出装置に対応する。
この発明の実施形態に係るパチンコ機の外観を正面から見た説明図である。 図1に示すパチンコ機に備えられた遊技盤を正面から見た概略説明図である。 図2に示す遊技盤に設けられた普通電動役物を正面から見た拡大説明図である。 図1に示すパチンコ機1の主な電気的構成をブロックで示す説明図である。 図5(A),(B)は、メインCPU112がデータの格納および読出しを行うRAM116の記憶領域の一部を説明する説明図である。 図6(A)〜(D)は、保留数表示LED33の発光色の変化を説明する説明図である。 始動口処理の流れを示すフローチャートである。 特別図柄処理の流れを示すフローチャートである。 図8の処理の続きを示すフローチャートである。 大入賞口処理の流れを示すフローチャートである。 第2実施形態においてメインCPU112が実行する始動口処理の流れを示すフローチャートである。 第3実施形態における第1種始動口装置70および普通電動役物20の動作を説明する説明図である。図12(A)は誘導部材71が突出し、開閉翼片21,22が閉成した状態を示す説明図であり、図12(B)は誘導部材71が遊技盤の裏面側に退避し、開閉翼片21,22が開放した状態を示す説明図である。 第1種始動口装置70および普通電動役物20の分解斜視図である。 普通電動役物ソレノイド、普通電動役物20および開閉翼片21,22の連結構造を示す説明図である。図14(A)は普通電動役物ソレノイドがオフのときの誘導部材71および開閉翼片21,22の形態を示す説明図であり、図14(B)は普通電動役物ソレノイドがオンのときの誘導部材71および開閉翼片21,22の形態を示す説明図である。 誘導部材71および開閉翼片21,22の形態と遊技球の流下経路とを対応させて示す説明図である。図15(A)は誘導部材71が突出し、開閉翼片21,22が閉成した状態を示す説明図であり、図15(B)は図15(A)に示す状態における誘導部材71および開閉翼片21,22の周囲の縦断面を右側面から見た縦断面説明図であり、図15(C)は誘導部材71が退避し、開閉翼片21,22が開放した状態を示す説明図であり、図15(D)は図15(C)に示す状態における誘導部材71および開閉翼片21,22の周囲の縦断面を右側面から見た縦断面説明図である。 第4実施形態における誘導部材71および開閉翼片21,22の構造を示す説明図である。図16(A)は普通電動役物ソレノイドがオフのときの誘導部材71および開閉翼片21,22の形態を示す説明図であり、図16(B)は普通電動役物ソレノイドがオンのときの誘導部材71および開閉翼片21,22の形態を示す説明図である。 第5実施形態における第1種始動口装置70および普通電動役物80の動作を説明する説明図である。図17(A)は誘導部材71が突出し、開閉扉81が閉成した状態を示す説明図であり、図17(B)は誘導部材71が遊技盤の裏面側に退避し、開閉扉81が開放した状態を示す説明図である。 第1種始動口装置70および普通電動役物80の分解斜視図である。 普通電動役物ソレノイド、普通電動役物80および開閉翼片21,22の連結構造を示す説明図である。図19(A)は普通電動役物ソレノイドがオフのときの誘導部材71および開閉扉81の形態を示す説明図であり、図19(B)は普通電動役物ソレノイドがオンのときの誘導部材71および開閉扉81の形態を示す説明図である。 誘導部材71および開閉扉81の形態と遊技球の流下経路とを対応させて示す説明図である。図20(A)は誘導部材71が突出し、開閉扉が閉成した状態を示す説明図であり、図20(B)は図19(A)に示す状態における誘導部材71および開閉扉81の周囲の縦断面を右側面から見た縦断面説明図であり、図20(C)は誘導部材71が退避し、開閉扉81が開放した状態を示す説明図であり、図20(D)は図20(C)に示す状態における誘導部材71および開閉扉81の周囲の縦断面を右側面から見た縦断面説明図である。 従来のパチンコ機の正面説明図である。 第6実施形態のパチンコ機に備えられた図柄変動保留エリアE1および待機エリアE2におけるカウント値の移動の様子を模式的に示す説明図である。 メインCPU112が実行する始動口処理の流れを示すフローチャートである。
符号の説明
1 パチンコ機
14 第1種始動口装置(他の受入手段)
14a 第2始動口(第2の受入口)
14c 第2始動口スイッチ(他の検出手段)
18 普通電動役物(特定の受入手段)
18a 開閉翼片(開閉部材)
18b 第1始動口(第1の受入口)
18c 第1始動口スイッチ(特定の検出手段)
32 特別図柄表示装置(図柄表示装置)
33 保留数表示LED
33a〜33d LED(発光手段)
40 変動入賞装置(入賞装置)

Claims (13)

  1. 遊技盤に設けられており、遊技球を受け入れる複数の受入手段と、
    前記複数の受入手段のそれぞれに対応して設けられており、前記受入手段に受入れられた遊技球を検出する複数の検出手段と、
    第1の乱数発生手段および第2の乱数発生手段と、
    前記複数の受入手段のうち、特定の受入手段に受入れられた遊技球を検出する特定の検出手段により遊技球が検出されたときに前記第1の乱数発生手段から取得した第1の乱数値、または、前記特定の受入手段以外の他の受入手段に受入れられた遊技球を検出する他の検出手段により遊技球が検出されたときに前記第2の乱数発生手段から取得した第2の乱数値が特定の値であるか否かを判定する判定手段と、
    図柄表示装置が複数の図柄の変動表示を行っているときに遊技球が前記特定の検出手段により検出された場合に前記第1の乱数発生手段から取得した第1の乱数値を記憶する第1の記憶領域と、
    前記図柄表示装置が前記図柄の変動表示を行っているときに遊技球が前記他の検出手段により検出された場合に前記第2の乱数発生手段から取得した第2の乱数値を記憶する第2の記憶領域と、
    前記図柄の変動表示開始から前記判定結果に対応する図柄が確定表示されるまでを1回の変動表示とした場合に、前記第1の記憶領域に記憶されている前記第1の乱数値および前記第2の乱数値の記憶数と同じ回数分の変動表示を実行可能であり、遊技球が前記特定の検出手段または前記他の検出手段により検出されたときに前記図柄の変動表示を開始する図柄表示装置と、
    前記判定手段が、前記取得した第1の乱数値または第2の乱数値が前記特定の値であると判定し、前記図柄表示装置がその判定結果に対応する特定の図柄を確定表示した場合に入賞口を開口する入賞装置と、
    前記第2の記憶領域に記憶されている前記第2の乱数値を、前記第2の記憶領域に記憶されてから所定時間経過したときに前記第1の記憶領域に移動させる移動手段と、
    を備えたことを特徴とするパチンコ機。
  2. 前記図柄表示装置は、
    前記記憶数が0のときに遊技球が前記特定の検出手段または前記他の検出手段により検出されたときは、直ちに前記図柄の変動表示を開始することを特徴とする請求項1に記載のパチンコ機。
  3. 前記移動手段は、
    前記第1の記憶領域に記憶されている前記第1の乱数値および前記第2の乱数値の記憶数が所定数未満であることを条件に、前記第2の記憶領域に記憶されている前記第2の乱数値を、前記第2の記憶領域に記憶されてから所定時間経過したときに前記第1の記憶領域に移動させることを特徴とする請求項1または請求項2に記載のパチンコ機。
  4. 前記特定の受入手段は、
    前記他の受入手段よりも遊技球を受入れる確率が低いことを特徴とする請求項1ないし請求項3のいずれか1つに記載のパチンコ機。
  5. 前記特定の受入手段は、
    遊技球を受入れる受入口を開閉する開閉部材を備えており、遊技状態の変化に応じて前記開閉部材を開閉させることを特徴とする請求項1ないし請求項4のいずれか1つに記載のパチンコ機。
  6. 前記判定手段は、
    前記第1の乱数値が前記特定の値であると判定する確率の方が、前記第2の乱数値が前記特定の値であると判定する確率よりも高く、かつ、前記第1の記憶領域に記憶されている前記第1の乱数値または前記第2の乱数値に基づいて前記判定を行うことを特徴とする請求項1ないし請求項5のいずれか1つに記載のパチンコ機。
  7. 前記所定数と同じ数の発光手段を備えており、前記第1の記憶領域に記憶されている前記第1の乱数値および前記第2の乱数値の記憶数と同じ数の前記発光手段を、前記第1の乱数値および前記第2の乱数値のどちらの記憶数を示すものであるかにより異なる色で発光させる表示装置を備えたことを特徴とする請求項3ないし請求項6のいずれか1つに記載のパチンコ機。
  8. 前記発光手段は、
    前記第2の記憶領域に記憶されている前記第2の乱数値が前記移動手段により前記第1の記憶領域に移動されたときに前記第2の乱数値に対応する発光手段の発光色を変化させることを特徴とする請求項7に記載のパチンコ機。
  9. 前記第1の記憶領域に記憶されている前記第1の乱数値および前記第2の乱数値の合計の記憶数が前記所定数に達した場合は、前記第2の記憶領域に記憶されている前記第2の乱数値が前記第1の記憶領域へ移動しないようにすることを特徴とする請求項3ないし請求項8のいずれか1つに記載のパチンコ機。
  10. 前記特定の受入手段は、
    遊技領域の上方から流下する遊技球を、遊技球を受入れる第1の受入口へ誘導する誘導形態と誘導しない非誘導形態とに変化可能な第1の誘導部材を備えており、
    前記他の受入手段は、
    前記特定の受入手段の上方に設けられており、遊技盤の表面から突出することにより、遊技球を受け入れる第2の受入口を遊技球の流下経路に形成する突出形態と、遊技盤の表面から裏面側へ退避することにより前記第2の受入口を形成しない退避形態とに変化可能な第2の誘導部材を備えており、
    前記第1の誘導部材が前記誘導形態に変化しているときは、前記第2の誘導部材を前記退避形態に変化させる制御装置と、
    を備えたことを特徴とする請求項1ないし請求項9のいずれか1つに記載のパチンコ機。
  11. 前記制御装置は、
    単一のアクチュエータと、
    このアクチュエータの動作を、前記第1の誘導部材の前記誘導形態または前記非誘導形態に変換する第1の変換手段と、
    この第1の変換手段により形態が変化するときの前記第1の誘導部材の動作を、前記第2の誘導部材の前記突出形態または前記退避形態に変換する第2の変換手段とを備えることを特徴とする請求項10に記載のパチンコ機。
  12. 複数の普通図柄を変動表示する普通図柄表示装置を備えており、
    前記制御装置は、
    前記普通図柄表示装置により変動表示された普通図柄が当り普通図柄にて停止したときに、前記第1の誘導部材を前記誘導形態に変化させることを特徴とする請求項10または請求項11に記載のパチンコ機。
  13. 遊技球が前記入賞口に入賞したときに賞球を払出す賞球払出装置を備えており、
    前記図柄表示装置が前記特定の図柄を確定表示したときに前記賞球払出装置が払出し可能な賞球数が、前記判定手段の判定結果が、前記第1の乱数値および前記第2の乱数値のどちらに基づいて行ったものであるかによって異なることを特徴とする請求項1ないし請求項12のいずれか1つに記載のパチンコ機。
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