JP2017225750A - 遊技機 - Google Patents

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Tetsumori Nagase
哲守 永瀬
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Abstract

【課題】従来にない遊技を遊技者が楽しむことのできる遊技性の高い遊技機を提供する。
【解決手段】シャッター部材63の開放パターンとして、扉部材61が開動作している間におけるV入賞口62の開放時間が異なる4種類の開放パターンを設定し、開放パターンの違いによって大当たり状態中に遊技球がV入賞口62を通過する確率を異ならせた。したがって、略100%の確率で遊技球がV入賞口62を通過する「大当たり」と、遊技球がV入賞口62を通過する確率が略0%となる「大当たり」との2種類の「大当たり」しかない従来の遊技機と比べると、従来にない斬新な遊技を遊技者に提供することができ、遊技性の向上を図ることができる。
【選択図】図12

Description

本発明は、たとえばパチンコ機等といった遊技機に関するものである。
従来、遊技機の一例であるパチンコ機としては、開閉する扉部材を備えたアタッカーの内部に、特定入賞口(所謂V入賞口)と、扉部材とは独立して特定入賞口を開閉するシャッター等の開閉手段とを備えたものがある。そして、そのようなパチンコ機では、図柄の確定表示態様が特別確定表示態様であると、扉部材を開動作させてアタッカーを開成させる特別遊技状態(所謂大当たり状態)を生起させ、特別遊技状態中に遊技球が特定入賞口を通過すると、特別遊技状態の終了後に所謂確変状態等といった特定遊技状態を生起させるようになっている(たとえば、特許文献1)。
また、上述したようなパチンコ機では、特別確定表示態様のうちの特定特別確定表示態様であると、特定入賞口の遊技球の通過が容易となるように、長時間(たとえば10秒間)にわたって特定入賞口を開放する特定特別遊技状態を生起させる一方、特別確定表示態様のうちの非特定特別確定表示態様であると、特定入賞口の遊技球の通過が略不可能となるように、極めて短時間(たとえば0.2秒間)しか特定入賞口を開放させない非特定特別遊技状態を生起させるようになっている。そして、確定表示態様が特定特別確定表示態様であるか、それとも非特定特別確定表示態様であるかにより、特別遊技状態の終了後に特定遊技状態が生起するか否かが略決定されるようになっている。
特開2012−245172号公報
しかしながら、上述したような遊技性は新鮮味に乏しく、今までにない斬新な遊技性が求められている。
そこで、本発明は、従来にない遊技を遊技者が楽しむことのできる遊技性の高い遊技機を提供しようとするものである。
上記目的を達成するために、本発明のうち請求項1に記載の発明は、図柄を変動/確定表示可能な図柄表示部と、開閉動作して遊技球の入賞を許容/阻止する第1可動手段を備えた特別可動手段と、遊技に係る動作を制御する制御手段とが設けられており、前記制御手段は、所定条件の充足にもとづいて1又は複数の乱数から数値を取得すると、取得した前記数値にもとづいて少なくとも前記図柄の確定表示態様及び前記図柄の変動時間を決定し、前記図柄表示部において前記図柄の変動を開始させ、前記変動時間の経過に伴い前記図柄を前記確定表示態様で確定表示させる一方、さらに、前記図柄を所定の特別確定表示態様で確定表示させたことにもとづいて、前記特別可動手段の前記第1可動手段を少なくとも1回は開動作させて、前記特別可動手段を開成させる特別遊技状態を生起させる遊技機であって、前記特別可動手段における前記第1可動手段よりも内側に、遊技球が通過可能な特別領域と、前記特別領域を開閉する第2可動手段とが備えられており、前記制御手段は、前記特別遊技状態において、前記特別可動手段が開成している間に前記特別領域が開放されるように前記第2可動手段を開動作させ、前記特別遊技状態中に遊技球の前記特別領域の通過を検出すると、前記特別遊技状態の終了後、遊技者にとって有利な特定遊技状態を生起させる一方、前記第2可動手段の動作パターンとして、前記特別可動手段が開成している間における前記特別領域の開放時間が異なって、遊技球が前記特別領域を通過する確率が異なる少なくとも3種類の動作パターンが、前記特別確定表示態様に対応づけて設定されており、前記制御手段は、前記特別確定表示態様に応じた動作パターンにしたがって、前記特別遊技状態中に前記第2可動手段を開動作させることを特徴とする。
本発明によれば、特別遊技状態中に遊技球の特別領域の通過を検出すると、特別遊技状態の終了後、遊技者にとって有利な特定遊技状態を生起させる遊技機において、特別領域を開閉する第2可動手段の動作パターンとして、特別可動手段が開成している間における特別領域の開放時間が異なって、遊技球が特別領域を通過する確率が異なる少なくとも3種類の動作パターンを、特別確定表示態様に対応づけて設定し、制御手段により、特別確定表示態様に応じた動作パターンにしたがい、特別遊技状態中に第2可動手段を開動作させるように構成している。そのため、特別遊技状態の生起後、遊技者は、何れの動作パターンにしたがい第2可動手段が開動作するのか、そして遊技球の特別領域の通過に興趣を抱いて遊技することができる。したがって、略100%の確率で遊技球が特別領域を通過する「大当たり」と、遊技球が特別領域を通過する確率が略0%となる「大当たり」との2種類の「大当たり」しかない従来の遊技機と比べると、従来にない斬新な遊技を遊技者に提供することができ、遊技性の向上を図ることができる。
パチンコ機を前面側から示した説明図である。 遊技盤を前面側から示した説明図である。 パチンコ機を後面側から示した説明図である。 パチンコ機の制御機構を示したブロック図である。 dカウンタの数値と、特別図柄の確定表示態様及び大当たりの種別との対応を示した説明図である。 eカウンタの数値と基本変動パターンとの対応を示した説明図である。 基本変動パターンと詳細変動パターンとの対応を示した説明図である。 V入賞アタッカー内を遊技球が流下する様子を前面側から示した説明図である。 図8中のA−A線断面を示した説明図である。 V入賞アタッカー内を遊技球が流下する様子を前面側から示した斜視説明図である。 大当たりの種別と遊技球がV入賞口を通過する確率及びV入賞口の開放時間との対応を示した説明図である。 シャッター部材の動作パターンを示したタイムチャートである。
以下、本発明の一実施形態となるパチンコ機について、図面にもとづき詳細に説明する。
(パチンコ機の全体的な説明)
図1は、パチンコ機1を前面側から示した説明図である。図2は、遊技盤2を前面側から示した説明図である。図3は、パチンコ機1を後面側から示した説明図である。
パチンコ機1は、遊技盤2の前面に形成された遊技領域16内へ遊技球を打ち込み、遊技領域16内を流下させて遊技するものであって、遊技盤2は、支持体として機能する機枠3の前面上部に、金属製のフレーム部材であるミドル枠5を介して設置されている。また、遊技盤2の前方には、ガラス板を支持してなる前扉4が、左端縁を軸として片開き可能に機枠3に蝶着されており、該前扉4によって閉塞される遊技盤2の前方空間が遊技領域16とされている。
当該遊技領域16は、遊技盤2の前面に円弧状に配設された外レール23及び内レール24等によって囲まれており、遊技領域16に左部における両レール23、24間が遊技球を遊技領域16内へ打ち込むための発射通路13とされている。また、遊技領域16の略中央には、「0」〜「9」の数字からなる装飾図柄やキャラクター等を表示するための演出用表示部6が設けられているとともに、当該演出用表示部6を囲むように種々の電動役物を備えたセンター部材26が設置されている。さらに、センター部材26の下方には、遊技球が入賞可能な始動入賞口19が設けられている。そして、センター部材26の左方から下方にかけては、遊技球が流下可能な左打ち用スペースSLとされており、左打ち用スペースSLを流下させることで、効率良く始動入賞口19へ入賞させることができる。
一方、センター部材26の右方にも遊技球が流下可能な右打ち用スペースSRが形成されている。また、該右打ち用スペースSRには、遊技球が通過可能なゲート部材20と、動作可能な舌片(図示せず)を備えた始動入賞役物17とが設けられている。該始動入賞役物17は、舌片の作動に伴い、内蔵された入賞口(図示せず)への遊技球の入賞を可能とする開状態と、入賞口への遊技球の入賞を不可能とする閉状態とで変化するようになっている。加えて、右打ち用スペースSRの下部(センター部材26の下方で、始動入賞口19の右側となる位置)には、開閉可能な扉部材を有する大入賞アタッカー18Aと、開閉可能な扉部材61(図8に示す)と、扉部材61よりも内側に設けられ、遊技球が通過可能な特別領域としてのV入賞口62(図8に示す)とを備えており、さらにV入賞口62を開閉するためのシャッター部材63(図8に示す)を扉部材61とは独立して作動可能に備えたV入賞アタッカー18Bとが設置されている。そして、遊技球を左打ち用スペースSLではなく右打ち用スペースSRを流下させることにより、ゲート部材20を通過させたり、開状態にある始動入賞役物17へ入賞させたり、さらには開成した大入賞アタッカー18AやV入賞アタッカー18Bへ効率良く入賞させることができる。なお、センター部材26の左右を問わず、遊技領域16の略全面には多数の遊技釘(図示せず)が植設されている。また、遊技領域16外となる遊技盤2の右下部には、第1特別図柄と第2特別図柄とを夫々別個に表示可能とした特別図柄表示部83(図4に示す)が設けられている。
また、機枠3の前面側であって上記遊技盤2の下方には、発射装置10へ供給する遊技球を貯留するための供給皿7、及び供給皿7から溢れた遊技球を貯留するための貯留皿8が取り付けられており、供給皿7は前扉4の開放に伴い、貯留皿8はミドル枠5の開放に伴い夫々機枠3に対して片開き可能となっている。さらに、貯留皿8の右側には、発射装置10を作動させ、遊技球の遊技領域16への打ち込み強度を調整するためのハンドル9が回動操作可能に設置されている。加えて、供給皿7の前方には、遊技者が任意に操作可能な中央ボタン71、左ボタン72、及び右ボタン73が設けられている。中央ボタン71は下方へ、左ボタン72は右斜め後方へ、右ボタン73は左斜め後方へ夫々押し込み操作可能となっている。
さらに、前扉4の上縁部、及び供給皿7の前面で、各種ボタン71〜73の左右両側となる位置には、効果音や各種メッセージ等を報音するスピーカ14、14・・が設けられている。加えて、前扉4の左右両側部や上縁部には、パチンコ機1の遊技状態等に応じて点灯・点滅する複数のLEDを内蔵したランプ部材15、15・・が設けられている。
一方、機枠3の後面側には、供給皿7へ貸球や賞品球として払い出される遊技球を貯留するための貯留タンク11、当該貯留タンク11と連結された払出装置12、払出装置12における払い出し動作を制御する払出制御装置28、及び各制御基板や装置・部材に電源電圧を供給するための電源装置29等が設置されている。また、21は、合成樹脂製のカバー状に形成されたセンターカバーであって、当該センターカバー21の内部には、遊技に係る主たる制御(たとえば、所謂大当たり抽選等)を実行するためのメイン制御装置30(図4に示す)、演出用表示部6における表示動作等を制御する表示制御装置50(図4に示す)、ランプ部材15の点灯/点滅動作等を制御する発光制御装置51(図4に示す)、スピーカ14からの報音動作を制御する音制御装置52(図4に示す)、及び表示制御装置50や音制御装置52等の動作を統合的に制御するサブ制御装置40(図4に示す)等が設置されている。尚、22は、パチンコ機1をトランスに接続するためのプラグであり、27は、アースである。
次に、パチンコ機1の制御機構について、図4をもとに説明する。図4は、パチンコ機1の制御機構を示したブロック図である。
メイン制御装置30には、大当たり抽選の実行とともに下記部材の動作を制御するメインCPU32、ROMやRAM等といった記憶手段33、タイマ34、及びインターフェイス35等が搭載されたメイン制御基板31が内蔵されている。そして、該メイン制御基板31は、インターフェイス35を介して、始動入賞口19や始動入賞役物17、大入賞アタッカー18A、V入賞アタッカー18B、ゲート部材20、及び特別図柄表示部83等と接続されている。また、メイン制御基板31は、サブ制御装置40内に内蔵されたサブ統合基板41とも電気的に接続されている。なお、図4では省略しているが、メイン制御基板31は、払出制御装置28や電源装置29等ともインターフェイス35を介して接続されている。
記憶手段33には、始動入賞役物17を開動作させるか否かの開放抽選に使用するaカウンタ、大当たり抽選に使用するcカウンタ(大当たり判定用乱数)、特別図柄表示部83における第1特別図柄や第2特別図柄の確定表示態様(大当たりの種別でもある)を決定するdカウンタ(確定表示態様決定用乱数)、及び主に特別図柄の変動時間となる基本変動パターンを決定するeカウンタ(変動時間情報決定用乱数)等の複数のカウンタが内蔵されている。各カウンタは、電源投入時から所定の規則に従って所定の数値の間をごく短時間(たとえば1割込2.000ms)のうちに1ずつ加算しながらループカウントするループカウンタであって、当該カウンタを用いた数値の取得は、乱数からの数値の取得とみなすことができる。また、aカウンタは0〜100(101通り)の間を、cカウンタは0〜199(200通り)の間を、dカウンタは0〜9(10通り)の間を、及びeカウンタは0〜30(31通り)の間を夫々ループカウントするようになっている。そして、メインCPU32は、遊技球のゲート部材20における通過検出を契機としてaカウンタから1つの数値を取得するとともに、遊技球の始動入賞口19や始動入賞役物17への入賞検出を契機として、cカウンタ、dカウンタ、及びeカウンタから夫々1つの数値を取得する(大当たり抽選を実行する)。
また、記憶手段33には、特別図柄表示部83に表示する第1特別図柄や第2特別図柄、図5に示す如くdカウンタの数値と特別図柄表示部83に確定表示する第1特別図柄や第2特別図柄の確定表示態様、更には大当たりの種別とを対応づけた確定表示態様決定テーブル、及び図6に示す如くeカウンタの数値と基本変動パターンとを対応づけた基本変動パターン決定テーブル等が記憶されている。この基本変動パターンとは、主に特別図柄及び装飾図柄の変動時間(変動開始から確定表示までの時間)を規定するものである。さらに、記憶手段33には、たとえば特別図柄表示部83において特別図柄が変動表示中に始動入賞口19や始動入賞役物17へ遊技球が入賞したような場合に、当該入賞に伴うcカウンタ、dカウンタ、及びeカウンタからの取得数値を保留情報として、始動入賞口19と始動入賞役物17とを区別した状態で夫々最大4つまで(合計8つまで)記憶する保留情報記憶領域36が設けられている。加えて、記憶手段33には、保留情報記憶領域36に記憶されている保留情報を1つずつ移行して記憶可能であり、大当たり抽選の結果が大当たりであるか否か等の大当たり判定を実行するための大当たり判定用記憶領域37が設けられている。尚、保留情報は、特別図柄及び装飾図柄が確定表示される度に所定の順番で順次大当たり判定用記憶領域37へ移行されて消化され(パチンコ機1では、始動入賞役物17への入賞に係る保留情報が、始動入賞口19への入賞に係る保留情報よりも優先して消化される)、該消化に伴って新たな保留情報が記憶可能となる。
サブ制御装置40には、サブ統合CPU42、記憶手段43、タイマ44、及びインターフェイス45等が搭載されたサブ統合基板41が内蔵されている。該サブ統合基板41は、インターフェイス45を介してメイン制御基板31と電気的に接続されているとともに、表示制御装置50、発光制御装置51、及び音制御装置52と電気的に接続されている。そして、サブ統合CPU42は、メイン制御基板31から大当たり抽選に係る信号(後述するような各種コマンド等)を受信すると、その内容に応じて各制御装置を制御し、スピーカ14やランプ部材15の動作や、演出用表示部6における装飾図柄の表示動作等を制御する。
また、記憶手段43には、演出用表示部6に表示する装飾図柄を記憶する図柄記憶領域(図示せず)と、該装飾図柄の詳細な変動表示態様やキャラクターの動画を用いたキャラクター演出等からなる複数の詳細変動パターンを記憶した変動パターン記憶領域46とが設けられており、種々の詳細変動パターンが図7に示す如くメイン制御基板31で決定される基本変動パターンと対応づけて記憶されている。さらに、記憶手段43には、メイン制御基板31から送信されてくる後述するような予定情報を記憶するための予定情報記憶領域47が設けられている。
以下、上記パチンコ機1における基本的な遊技動作について簡略に説明する。
まずパチンコ機1では、遊技球が始動入賞口19や始動入賞役物17へ入賞する(所定条件の充足)と、当該入賞がメインCPU32により検出される。すると、メインCPU32は、所定個数(たとえば3個)の遊技球を賞球として払い出すとともに、入賞検出のタイミングでcカウンタ、dカウンタ、及びeカウンタから夫々1つの数値を取得し、さらに保留情報記憶領域36に記憶されている保留情報の数が最大値に達しているか否かを確認する。そして、保留情報の数が既に最大値に達していると、cカウンタ、dカウンタ、及びeカウンタからの取得数値を記憶することなく削除する。一方、最大値に達していないと、cカウンタ、dカウンタ、及びeカウンタからの取得数値を保留情報記憶領域36に記憶するとともに、遊技状態毎に設定されている大当たり判定用テーブルを参照して今回cカウンタから取得した数値が所定の「大当たり数値(たとえば通常状態の大当たり判定用テーブルでは“99”、“199”の2通り、高確率状態の大当たり判定用テーブルでは“1”、“99”、“101”、“199”の4通りとなっている)」と、所定の「小当たり数値(たとえば通常状態の大当たり判定用テーブル及び高確率状態の大当たり判定用テーブル共に“0”、“100”の2通りとなっている)」との何れかであるか否か(すなわち、大当たり抽選の結果が「大当たり」若しくは「小当たり」であるか否か)に加え、当該判定結果を踏まえた上でのdカウンタからの取得数値と、始動入賞口19と始動入賞役物17との何れへの入賞であるかとにもとづく特別図柄の確定表示態様(「大当たり」である場合には「大当たり」の種別)、及び「大当たり」若しくは「小当たり」であるか否かに係る判定結果を踏まえた上でのeカウンタからの取得数値に対応する基本変動パターンがどうなるかを、後述する大当たり判定よりも事前に事前判定として一旦判定する。さらに、メインCPU32は、当該事前判定の結果、始動入賞口19と始動入賞役物17との何れへの入賞に伴う保留情報であるのか、及び何個目の保留情報にもとづくものであるのかを含んだ予定情報を作成し、サブ統合CPU42へ送信する。
また、メインCPU32は、特別図柄表示部83において特別図柄を変動表示しているか、それとも確定表示しているかを常に確認しており、第1特別図柄と第2特別図柄とのどちらの特別図柄についても確定表示していると保留情報の有無を確認する。そして、保留情報が存在すると、消化する優先度が最も高い保留情報(本実施形態では、始動入賞役物17への入賞に係る保留情報が存在すると、その保留情報のうち最も以前に記憶した保留情報となり、始動入賞役物17への入賞に係る保留情報が存在しないと、始動入賞口19への入賞に係る保留情報のうち最も以前に記憶した保留情報となる)を大当たり判定用記憶領域37へ移行するとともに、当該保留情報について以下の大当たり判定を実行する。すなわち、保留情報を大当たり判定用記憶領域37へ移行した時点での遊技状態に対応した大当たり判定用テーブルを参照して、当該保留情報に係るcカウンタからの取得数値が上記所定の「大当たり数値」若しくは「小当たり数値」の何れかであるか否か、つまり大当たり抽選の結果が「大当たり」であるか、「小当たり」であるか、それとも「はずれ」であるかを判定する。
そして、大当たり抽選の結果が「大当たり」である(cカウンタからの取得数値が「大当たり数値」である)と、dカウンタからの取得数値を図5(a)や図5(b)に示す大当たり種別決定テーブルに対応させて特別図柄の確定表示態様及び「大当たり」の種別を決定するとともに、図6(b)に示す基本変動パターン決定テーブルを用い、eカウンタからの取得数値に対応する基本変動パターンを読み出す。また、大当たり抽選の結果が「小当たり」である(cカウンタからの取得数値が「小当たり数値」である)と、dカウンタからの取得数値を図5(c)や図5(d)に示す小当たり種別決定テーブルに対応させて特別図柄の確定表示態様及び「小当たり」の種別を決定するとともに、図6(b)に示す基本変動パターン決定テーブルを用い、eカウンタからの取得数値に対応する基本変動パターンを読み出す。一方、大当たり抽選の結果が「はずれ」である(cカウンタからの取得数値が「大当たり数値」及び「小当たり数値」以外の数値である)と、dカウンタからの取得数値及び始動入賞口19と始動入賞役物17との何れへの入賞であるかにもとづき特別図柄の確定表示態様を決定するとともに、図6(a)に示す基本変動パターン決定テーブルを用い、eカウンタからの取得数値に対応する基本変動パターンを読み出す。
その後、メインCPU32は、始動入賞口19と始動入賞役物17との何れへの入賞に伴うものであるか、大当たり抽選の結果(「大当たり」、「小当たり」、「はずれ」の何れであるか)、特別図柄の確定表示態様、及び読み出した基本変動パターンの種類を示す情報を含んだ開始コマンドを作成するとともに、当該開始コマンドをサブ統合CPU42へ送信する。また、特別図柄表示部83において、始動入賞口19への入賞に係る保留情報の消化であると第1特別図柄を、始動入賞役物17への入賞に係る保留情報の消化であると第2特別図柄を所定の態様で夫々変動させるとともに、タイマ34による計時を開始する。そして、読み出した基本変動パターンに応じた図柄の変動時間が経過すると、大当たり抽選の結果を踏まえた上でのdカウンタからの取得数値及び始動入賞口19と始動入賞役物17との何れへの入賞であるかにもとづく確定表示態様で、対応する特別図柄を確定表示させるとともに、停止信号を含んだ停止コマンドをサブ統合CPU42へと送信する。
つまり、始動入賞口19への入賞にもとづく大当たり抽選の結果が「大当たり」であると、dカウンタからの取得数値にもとづいて第1特別図柄を第1の特別確定表示態様(たとえば、dカウンタからの取得数値が“0”〜“2”であると『2』、“3”〜“4”であると『4』等となる)で確定表示させる。また、始動入賞口19への入賞にもとづく大当たり抽選の結果が「小当たり」であると、第1特別図柄を第1の普通確定表示態様(本実施形態では、dカウンタからの取得数値の違いによらず『8』となる)で確定表示させる。一方、始動入賞役物17への入賞にもとづく大当たり抽選の結果が「大当たり」であると、dカウンタからの取得数値にもとづいて第2特別図柄を第2の特別確定表示態様(たとえば、dカウンタからの取得数値が“0”〜“2”であると『1』、“7”〜“9”であると『7』等となる)で確定表示させる。また、始動入賞口19への入賞にもとづく大当たり抽選の結果が「小当たり」であると、第2特別図柄を第2の普通確定表示態様(本実施形態では、dカウンタからの取得数値の違いによらず『8』となる)で確定表示させる。
なお、始動入賞口19への入賞にもとづく大当たり抽選の結果が「はずれ」であると第1特別図柄を所定の第1のはずれ確定表示態様(たとえば「−」)で、始動入賞役物17への入賞にもとづく大当たり抽選の結果が「はずれ」であると第2特別図柄を所定の第2のはずれ確定表示態様(たとえば「−」)で夫々確定表示させた後、次に消化する保留情報を大当たり判定用記憶領域37へ移行し、当該保留情報に係る大当たり判定を実行する。また、大当たり判定用記憶領域37へ移行した保留情報に関しては、当該保留情報に係る特別図柄の確定表示をもって消去する。
また、メインCPU32は、大当たり抽選の結果が「大当たり」であり、上述の如く第1特別図柄や第2特別図柄を特別確定表示態様で確定表示させると、その後、大当たり状態の開始を報知する開始デモ、開放時間が所定時間に達するか若しくは所定個数の遊技球が入賞するかの何れかが満たされるまで(すなわち、閉塞条件が充足されるまで)のV入賞アタッカー18Bの扉部材の1回の開成、それに続く大入賞アタッカー18Aの所定回数(たとえば4回)にわたる断続的な開成、及び大当たり状態の終了を報知する終了デモからなる大当たり状態(特別遊技状態)を生起させる。そして、大当たり状態の生起に伴い開成した大入賞アタッカー18AやV入賞アタッカー18Bに遊技球が入賞すると、始動入賞口19や始動入賞役物17へ入賞した場合と比較して多くの遊技球(たとえば10個)を賞球として払い出す。
一方、大当たり抽選の結果が「小当たり」であり、上述の如く第1特別図柄や第2特別図柄を普通確定表示態様で確定表示させると、その後、小当たり状態の開始を報知する開始デモ、V入賞アタッカー18Bの扉部材の所定回数にわたる断続的な開成(たとえば0.5秒間にわたる短い開成を2回繰り返す等)、及び小当たり状態の終了を報知する終了デモからなる小当たり状態を生起させる。なお、小当たり状態の生起に伴い開成したV入賞アタッカー18Bに遊技球が入賞した場合(後述するが、小当たり状態では、V入賞アタッカー18Bへ入賞する可能性はあるものの、V入賞口を通過することはない)にも、上記大当たり状態の場合と同様、比較して多くの遊技球を賞球として払い出す。
さらに、メインCPU32は、大当たり状態中にV入賞アタッカー18Bへ入賞した遊技球のV入賞口62の通過を検出する(遊技球が特別領域を通過することであり、メインCPU32により検出される)と、上記大当たり状態の終了後、第1特別図柄及び第2特別図柄の合計の確定表示回数が第1特定回数(たとえば60回)に達するまで始動入賞役物17が開状態となりやすく、且つ、始動入賞役物17が長時間にわたり開状態となるサポート状態を生起させる。さらに、同じく大当たり状態が終了してから第1特別図柄及び第2特別図柄の合計の確定表示回数が第1特定回数に達するまで、大当たり抽選の結果が「大当たり」となる確率が向上した高確率状態を生起させる。一方、大当たり状態中に、V入賞口62の通過に関しては検出できない(たとえV入賞アタッカー18Bへは入賞したとしても)と、大当たり状態の終了後、高確率状態を生起させることはなく、第1特別図柄及び第2特別図柄の合計の確定表示回数が第2特定回数(たとえば30回)に達するまでサポート状態のみを生起させる。
そして、メインCPU32は、大当たり状態の終了後、大当たり抽選の結果が「大当たり」となることなく、第1特別図柄及び第2特別図柄の合計の確定表示回数が上記第1特定回数や第2特定回数に達すると、高確率状態やサポート状態を終了させて通常状態に復帰させる。なお、高確率状態やサポート状態の生起中に大当たり抽選の結果が「小当たり」になったとしても、確定表示回数をリセット等することはない。したがって、たとえば確定表示回数が21回目となる大当たり抽選の結果が「小当たり」であると、特別図柄の21回目の確定表示(普通確定表示態様での確定表示)、及び小当たり状態の終了後、確定表示回数が22回目となる特別図柄の変動が開示されることになる。
一方、メインCPU32は、始動入賞役物17の開閉動作についても制御しており、遊技球がゲート部材20を通過すると、当該通過がメインCPU32により検出される。すると、メインCPU32は、通過検出のタイミングでaカウンタから1つの数値を取得する(開放抽選を行う)とともに、aカウンタからの取得数値が所定の「開放数値(たとえばサポート状態が生起していると“0”〜“99”の100通り、サポート状態が生起していないと“0”の1通りのみとなっている)」であるか否かを判定する。そして、aカウンタからの取得数値が「開放数値」である、すなわち開放抽選の結果が「当選」であると、閉状態にある始動入賞役物17を開動作させて開状態とする。このとき、サポート状態が生起していると、たとえばサポート状態が生起していない場合と比べて長い時間(2秒間)に亘り開状態とすることを断続的に3回繰り返す態様等の特別開放動作態様で作動させる。したがって、始動入賞役物17へ遊技球が入賞しやすくなる。また、サポート状態が生起していないと、たとえばサポート状態が生起している場合と比べて短い時間(0.2秒)に亘り、しかも1回しか開状態としない等の通常開放動作態様で始動入賞役物17を作動させる。したがって、たとえ開放抽選に当選して始動入賞役物17が開動作したとしても、遊技球は始動入賞役物17へ極めて入賞しにくくなっている。
さらに、aカウンタからの取得数値が「開放数値」でない、すなわち開放抽選の結果が「はずれ」であると、始動入賞役物17を閉状態のまま作動させない。したがって、遊技球が始動入賞役物17に入賞することはない。加えて、たとえば特別開放動作態様で始動入賞役物17を作動させている間等に、遊技球のゲート部材20の通過を検出した場合には、上記保留情報と同様、当該通過のタイミングで取得したaカウンタの数値を所定個数まで記憶手段33に記憶するとともに、始動入賞役物17の特別開放動作態様による作動が終了する度に、記憶した順で開放抽選の結果の確認等を実行するようになっている。
一方、サブ統合CPU42は、予定情報を受信すると予定情報記憶領域47へ記憶する。また、開始コマンドを受信すると、該開始コマンドに対応する予定情報を予定情報記憶領域47から読み出す。さらに、その開始コマンドに含まれている大当たり抽選の結果に係る情報及び「大当たり」の種別に応じて最終的に確定表示する装飾図柄の表示態様を決定する。そして、基本変動パターンに係る情報に対応する詳細変動パターンを変動パターン記憶領域46から読み出し、タイマ44により計時しながら、読み出した詳細変動パターンにしたがって演出用表示部6における装飾図柄を変動表示させる。その後、停止コマンドの受信に伴い、上記決定した表示態様で装飾図柄を確定表示させる。つまり、大当たり抽選の結果が「大当たり」であると、同一の装飾図柄を3つ並べる大当たり装飾図柄確定表示態様(たとえば「大当たりA」であると「2・2・2」、「大当たりD」であると「7・7・7」等)で確定表示させる。また、大当たり抽選の結果が「小当たり」であると、3つの装飾図柄を特定の順で並べる小当たり装飾図柄確定表示態様(たとえば「1・3・5」等)で確定表示させる。さらに、大当たり抽選の結果が「外れ」であると、3つのうち少なくとも1つの装飾図柄が他の2つの装飾図柄とは異なる外れ装飾図柄表示態様(たとえば“1・2・3”)で確定表示させる。なお、読み出した予定情報については、予定情報記憶領域47から消去する。
また、サブ統合CPU42は、大当たり状態を生起させるにあたり、たとえば開始デモ中等に、演出用表示部6を利用して大当たり状態の開始を報知するとともに、右打ち用スペースSRへと遊技球を打ち込む所謂「右打ち」を行うよう遊技者に報知する。さらに、V入賞アタッカー18Bの開成が開始されると、「大当たり」の種別等に対応した演出用表示部6での表示演出を記憶手段43から読み出して、演出用表示部6での表示動作を制御し、V入賞アタッカー18Bの開成中に遊技球がV入賞口62を通過すると、演出用表示部6やスピーカ14等を利用してその旨を報知する。さらにまた、大入賞アタッカー18Aの開成が開始されると、V入賞口62への遊技球の入賞を検出の有無等に応じた態様で、演出用表示部6での表示動作を制御する。加えて、終了デモ中には、演出用表示部6を利用して大当たり状態が終了する旨等を遊技者に報知する。
さらに、サブ統合CPU42は、高確率状態やサポート状態の生起中、特有の演出用表示部6での表示演出を記憶手段43から読み出し、演出用表示部6での表示動作を制御する。また、その特有の表示演出については、高確率状態やサポート状態の終了に伴って終了とし、「右打ち」を止めて左打ち用スペースSLへと遊技球を打ち込むよう演出用表示部6を利用して遊技者に報知する。
以上のようなパチンコ機1では、遊技者は高確率状態もサポート状態も生起していない通常状態から遊技を開始することになり、ハンドル9を回動操作して発射装置10を作動させ、発射通路13を介して遊技球を遊技領域16内へ打ち込み、まずは左打ち用スペースSLを流下させ(所謂左打ちを行い)、始動入賞口19への遊技球の入賞を狙う。そして、始動入賞口19への遊技球の入賞検知に起因して実行される大当たり抽選の結果が「大当たり」となり、大当たり状態が生起すると、右打ち用スペースSRを流下させる「右打ち」を行い、断続的に開成する大入賞アタッカー18A及びV入賞アタッカー18Bへの遊技球の入賞を狙う。また、大当たり状態の終了後、サポート状態が生起していると当該サポート状態の生起中は「右打ち」を継続し、ゲート部材20への遊技球の通過、及びサポート状態にあって頻繁に開状態となる始動入賞役物17への遊技球の入賞を狙う。そして、大当たり抽選の結果が「大当たり」とならないままサポート状態が終了すると、「右打ち」を止めて左打ち用スペースSLを流下させる上記遊技へと戻る。
(シャッター部材によるV入賞口の開閉に係る制御についての説明)
ここで、本発明の要部となるパチンコ機1におけるV入賞アタッカー18BでのV入賞口62の開閉制御について、図8〜図12をもとに説明する。
図8は、V入賞アタッカー18B内を遊技球が流下する様子を前面側から示した説明図である。図9は、図8中のA−A線断面を示した説明図である。図10は、V入賞アタッカー18B内を遊技球が流下する様子を前面側から示した斜視説明図である。図11は、大当たりの種別と遊技球がV入賞口62を通過する確率及びV入賞口62の開放時間との対応を示した説明図である。図12は、シャッター部材63の動作パターンを示したタイムチャートである。
まず、V入賞アタッカー18Bの構造について説明する。
V入賞アタッカー18Bでは、本体の前面に入賞口64が開口しているとともに、当該入賞口64を開閉するための扉部材61が、起立して入賞口64を閉塞し、遊技球の入賞を阻止する閉位置と、前側へ傾倒して入賞口64を開放し、遊技球の入賞を許容する開位置との間で回動自在に取り付けられている。また、入賞口64へ入賞した遊技球を遊技盤2の後面側へ排出するための誘導路65が、入賞口64から後側及び下側へ延設されており、その誘導路65に、入賞口64へ入賞した遊技球を検出するための入賞検出センサ66が設けられている。
さらに、誘導路65における入賞検出センサ66の下流側には、V入賞口62と誘導口67とが並設された振分部が設けられている。このV入賞口62は、シャッター部材63により開閉されるようになっており、且つ、誘導口67より上流側に設けられている。したがって、誘導路65を振分部へと流下してきた遊技球は、シャッター部材63が開動作してV入賞口62が開放されているとV入賞口62を通過する一方、シャッター部材63が開動作しておらずV入賞口62が閉塞されていると誘導口67を通過するといった態様で振り分けられ、誘導路65の更に下流側へ導かれることになる。
なお、V入賞口62及び誘導口67共に遊技球の通過を検出する通過検出センサ(図示せず)が設けられており、遊技球がどちらを通過したのかをメイン制御装置30で検出可能となっている。また、V入賞口62を通過した遊技球と誘導口67を通過した遊技球とは、V入賞口62や誘導口67の下流側でまとめられた後、遊技盤2の後面側へ排出されるようになっている。
そして、メイン制御装置30には、図11や図12に示すように、大当たり状態中のシャッター部材63の動作パターン、言い換えるならV入賞口62の開放パターンが、「大当たり」の種別(dカウンタからの取得数値であって、特別図柄の特別確定表示態様でもある)に対応させて複数種類設定されている。
すなわち、始動入賞口19への入賞に応じた大当たり抽選の結果が「大当たり」で、且つ、dカウンタからの取得数値が“0”〜“2”の何れかであって、第1特別図柄の確定表示態様が『2』となる『大当たりA』では、第1特別図柄の確定表示後に生起する大当たり状態においてV入賞アタッカー18Bが開成するにあたり、V入賞アタッカー18Bの扉部材61の開動作と同時にシャッター部材63を開動作させるものの、極めて短い第1特定時間(たとえば0.5秒)後にはシャッター部材63を閉動作させるといった第1開放パターンが選択される。したがって、第1開放パターンにあっては、遊技球がV入賞口62を通過する確率は1%未満と極めて低くなる。なお、全ての開放パターンについて言えることであるが、V入賞アタッカー18Bの扉部材61に関しては、シャッター部材63の閉動作後も、上記閉塞条件が充足されるまで、つまり開放時間が所定時間に達するか若しくは所定個数の遊技球が入賞するかの何れかが満たされるまでは閉動作しない。
また、始動入賞口19への入賞に応じた大当たり抽選の結果が「大当たり」で、且つ、dカウンタからの取得数値が“3”〜“4”の何れかであって、第1特別図柄の確定表示態様が『4』となる『大当たりB』では、第1特別図柄の確定表示後に生起する大当たり状態においてV入賞アタッカー18Bが開成するにあたり、V入賞アタッカー18Bの扉部材61の開動作と同時にシャッター部材63を開動作させた後、第1特定時間よりも長い第2特定時間(たとえば1.0秒)の経過をもってシャッター部材63を閉動作させるといった第2開放パターンが選択される。したがって、第2開放パターンにおける遊技球のV入賞口62の通過確率は、第1開放パターンにおける通過確率よりも高く、略10%程度となる。
さらに、始動入賞口19への入賞に応じた大当たり抽選の結果が「大当たり」で、且つ、dカウンタからの取得数値が“5”〜“6”の何れかであって、第1特別図柄の確定表示態様が『6』となる『大当たりC』では、第1特別図柄の確定表示後に生起する大当たり状態においてV入賞アタッカー18Bが開成するにあたり、V入賞アタッカー18Bの扉部材61の開動作と同時にシャッター部材63を開動作させた後、第2特定時間よりも長い第3特定時間(たとえば3.0秒)の経過をもってシャッター部材63を閉動作させるといった第3開放パターンが選択される。したがって、第3開放パターンにおける遊技球のV入賞口62の通過確率は、第2開放パターンにおける通過確率よりも更に高く、略50%程度となる。
加えて、始動入賞口19への入賞に応じた大当たり抽選の結果が「大当たり」で、且つ、dカウンタからの取得数値が“7”〜“9”の何れかであって、第1特別図柄の確定表示態様が『7』となる『大当たりD』では、第1特別図柄の確定表示後に生起する大当たり状態においてV入賞アタッカー18Bが開成するにあたり、V入賞アタッカー18Bの扉部材61の開動作と同時にシャッター部材63を開動作させた後、第3特定時間よりも十分に長い第4特定時間(たとえば10.0秒)の経過をもってシャッター部材63を閉動作させるといった第4開放パターンが選択される。したがって、第3開放パターンにおける遊技球のV入賞口62の通過確率は、第3開放パターンにおける通過確率よりも極めて高く、略100%となる。
一方、始動入賞役物17への入賞に応じた大当たり抽選の結果が「大当たり」であって、第2特別図柄の確定表示態様が『1』や『3』、『5』、『7』の何れかとなる『大当たりD』では、第2特別図柄の確定表示後に生起する大当たり状態においてV入賞アタッカー18Bが開成するにあたり、遊技球のV入賞口62の通過確率が略100%となる上記第4開放パターンが選択される。
なお、大当たり抽選の結果が「小当たり」であると、その大当たり抽選が始動入賞口19への入賞によるものか、それとも始動入賞役物17への入賞によるものかに拘わらず、V入賞アタッカー18Bの扉部材61は、上述したように短時間であるとは言え開動作する。しかしながら、シャッター部材63が開動作することはなく、遊技球がV入賞口62を通過することもない。
(本実施形態のパチンコ機による効果)
以上のような構成を有するパチンコ機1によれば、シャッター部材63の開放パターンとして、扉部材61が開動作している間におけるV入賞口62の開放時間が異なる4種類の開放パターンが設定されており、開放パターンの違いによって大当たり状態中に遊技球がV入賞口62を通過する確率を異ならせている。そして、V入賞口62を通過させることで大当たり状態の終了後に高確率状態が生起することから、大当たり状態の生起後、遊技者は、たとえ確率が低くても、遊技球のV入賞口62の通過に興趣を抱いて遊技することができる。したがって、略100%の確率で遊技球がV入賞口62を通過する「大当たり」と、遊技球がV入賞口62を通過する確率が略0%となる「大当たり」との2種類の「大当たり」しかない従来の遊技機と比べると、従来にない斬新な遊技を遊技者に提供することができ、遊技性の向上を図ることができる。
(本発明の変更例について)
なお、本発明の遊技機に係る構成は、上記実施形態に何ら限定されるものではなく、遊技機全体の構成は勿論、特別可動手段や第1可動手段、第2可動手段の具体的な構成、それらの動作制御等に係る構成についても、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で必要に応じて適宜変更可能である。
たとえば、上記実施形態では、第2可動手段を開動作させるタイミングに関し、第1可動手段と同時に開動作させているが、第1可動手段が開動作して特別可動手段が開成している間であれば、第2可動手段を開動作させるタイミングは適宜変更可能であって、第1可動手段を開動作させてから所定時間(たとえば1.0秒)経過後に、第2可動手段を開動作させるように構成しても何ら問題はないし、第1可動手段が開動作する前から第2可動手段を予め開動作させておくように構成することも可能である。
さらに、上記実施形態では、大当たり状態の生起に起因して第2可動手段を開動作させるように構成しているが、たとえば大当たり状態中に、遊技領域内に設けられている所定のゲート部材を遊技球が通過したことに起因して第2可動手段を開動作させる等、何をもって第2可動手段を開動作させるかといった事項についても適宜設計変更可能である。
また、上記実施形態では、第1可動手段の開成中に第2可動手段が1度しか開動作しないような構成を採用しているが、第1可動手段の開成中に第2可動手段の開動作が断続的に複数回繰り返されるように構成してもよい。そして、そのような場合、第2可動手段が開動作することによる合計の開放時間が異なる少なくとも3種類の動作パターンを設定してもよいし、1回の開動作あたりの平均の開放時間が異なる少なくとも3種類の動作パターンを設定してもよい、それらを組み合わせて少なくとも3種類の動作パターンを設定してもよい。
さらに、上記実施形態では、特別遊技状態の生起に際して所謂1ラウンド目に特別可動手段が開成するように構成しているが、特別遊技状態中のどのタイミングで特別可動手段が開成するように構成するかは適宜変更設計可能である。また、特別遊技状態中に、特別可動手段が複数回開成するように構成することも当然可能であり、そのうちの少なくとも1回の開成中において第2可動手段が開動作すれば、他の開成中においては第2可動手段が開動作しないように構成することも可能である。
さらにまた、上記実施形態では、第2可動手段の動作パターンとして4種類の動作パターンを設定しているが、3種類以上の動作パターンを設定するのであれば、何種類の動作パターンを設定するかは適宜設計変更可能である。
またさらに、上記実施形態では、特定遊技状態として高確率状態を生起させるとしているが、通常状態よりも遊技者が有利な状態であれば、特定遊技状態がどのような遊技状態であるかは適宜変更可能であり、たとえばサポート状態を特定遊技状態としてもよいし、高確率状態とサポート状態との両状態を特定遊技状態としてもよい。
また、上記実施形態では、「大当たり」となることなく図柄の確定表示回数が特定回数に達したことをもって特定遊技状態を終了するとしているが、たとえば次に「大当たり」となるまで特定遊技状態を継続させるとしてもよく、特定遊技状態の終了条件等についても適宜設計変更可能である。
さらに、上記実施形態では、特別可動手段の他に大入賞アタッカーも設け、特別遊技状態中に開成させるとしているが、大入賞アタッカーについては設けず、特別遊技状態においては特別可動手段のみを断続的に複数回開成させるとしても何ら問題はない。
さらにまた、上記実施形態では、メイン制御装置からサブ制御装置へ開始コマンドと停止コマンドとを送信するようにしているが、サブ制御装置のタイマを用いる等することで、停止コマンドについては送信しない構成としても何ら問題はない。
またさらに、上記実施形態では、メイン制御装置とサブ制御装置との2つの制御装置に分けて制御するように構成しているが、メイン制御装置1つで制御するように構成してもよく、メイン制御装置によって演出用表示部における図柄の変動/停止表示を制御することに構成してもよいし、メイン制御装置1つで制御する際には、開始コマンドや予定情報等を作成する必要はない。また、上記実施形態では、2種類の特別図柄と装飾図柄との合計3種類の図柄を用いる遊技機としているが、1種類の特別図柄のみを用いた遊技機であってもよいし、特別図柄表示部を演出用表示部内や遊技領域内、センター部材等の他の位置に設けてもよい。
また、上記実施形態では、大当たり抽選としてcカウンタ、dカウンタ、及びeカウンタの3つのカウンタから数値を取得するとしているが、1つのカウンタのみで対応することも可能であるし、2つのカウンタ若しくは4つ以上のカウンタから数値を取得するように構成することも当然可能である。なお、抽選手段としての乱数は、ソフト乱数、ハード乱数のどちらでも採用可能である。
さらに、上記実施形態では、保留情報を消化するにあたり、始動入賞役物への入賞に係る保留情報が存在すると、その保留情報のうち最も以前に記憶した保留情報を、始動入賞役物への入賞に係る保留情報が存在しないと、始動入賞口への入賞に係る保留情報のうち最も以前に記憶した保留情報を優先して消化するとしているが、他の順序(たとえば、単純に保留情報を記憶した順等)で保留情報を消化するように構成することも勿論可能である。
また、上記実施形態では、事前判定として大当たり抽選の結果に加え、基本変動パターンの種類までもを判定するとしているが、保留情報の数等により基本変動パターンは変化することもある。したがって、事前判定では、基本変動パターンの種類を一義的に判定するのではなく、たとえば図柄の変動が何秒以上となるかといった判定をしてもよい。さらには、事前判定では、少なくとも大当たり抽選の結果を判定していればよいと言える。
加えて、上記実施形態では、遊技機の一例であるパチンコ機について説明しているが、本発明は、たとえば封入式パチンコ機等といった他の遊技機に対しても当然適用可能である。
なお、特許請求の範囲、明細書および図面に記載される全ての要素(例えば、図柄表示部、第1可動手段、第2可動手段、特別可動手段、特別領域、及び制御手段等)は、個数を意識的に限定する明確な記載がない限り、物理的に単一であっても複数であっても構わないし、適宜配置の変更が行われても構わない。また、特許請求の範囲や明細書等で使用している要素名(要素につけた名称)は、単に本件の記載のために便宜上付与したにすぎないものであり、それによって特別な意味が生じることを特に意識したものではない。すなわち、要素名のみによって要素が何であるかが限定解釈されるものではない。例えば、「制御手段」は、ハード単体でも、ソフトを含んだものであっても構わない。さらには、前記全ての要素のうちの複数の要素を適宜一体的に構成するか、もしくはひとつの要素を複数の要素に分けて構成するかは、敢えて特許請求の範囲等において特定していない限り、何れも当業者であれば極めて容易に考えられる事項であるため、あえて明細書等において全パターンを記載しなくても何れのパターンも想定範囲内であることは明らかであることから、本発明に係る権利範囲に含まれることは勿論である。したがって、その程度の範囲内での構成上の差異を有する遊技機を、本実施例に記載がなされていないことを理由に採用することのみでは、本発明に係る権利を回避したことにはならない。その他、各要素の構成や形状等における、本実施例から当業者であれば容易に考えられる自明な範囲の差異についても同様である。
1・・パチンコ機(遊技機)、18A・・大入賞アタッカー、18B・・V入賞アタッカー(特別可動手段)、30・・メイン制御装置(制御手段)、40・・サブ制御装置、61・・扉部材(第1可動手段)、62・・V入賞口(特別領域)、63・・シャッター部材(第2可動手段)、83・・特別図柄表示部(図柄表示部)。

Claims (1)

  1. 図柄を変動/確定表示可能な図柄表示部と、開閉動作して遊技球の入賞を許容/阻止する第1可動手段を備えた特別可動手段と、遊技に係る動作を制御する制御手段とが設けられており、
    前記制御手段は、所定条件の充足にもとづいて1又は複数の乱数から数値を取得すると、取得した前記数値にもとづいて少なくとも前記図柄の確定表示態様及び前記図柄の変動時間を決定し、前記図柄表示部において前記図柄の変動を開始させ、前記変動時間の経過に伴い前記図柄を前記確定表示態様で確定表示させる一方、
    さらに、前記図柄を所定の特別確定表示態様で確定表示させたことにもとづいて、前記特別可動手段の前記第1可動手段を少なくとも1回は開動作させて、前記特別可動手段を開成させる特別遊技状態を生起させる遊技機であって、
    前記特別可動手段における前記第1可動手段よりも内側に、遊技球が通過可能な特別領域と、前記特別領域を開閉する第2可動手段とが備えられており、
    前記制御手段は、前記特別遊技状態において、前記特別可動手段が開成している間に前記特別領域が開放されるように前記第2可動手段を開動作させ、前記特別遊技状態中に遊技球の前記特別領域の通過を検出すると、前記特別遊技状態の終了後、遊技者にとって有利な特定遊技状態を生起させる一方、
    前記第2可動手段の動作パターンとして、前記特別可動手段が開成している間における前記特別領域の開放時間が異なって、遊技球が前記特別領域を通過する確率が異なる少なくとも3種類の動作パターンが、前記特別確定表示態様に対応づけて設定されており、
    前記制御手段は、前記特別確定表示態様に応じた動作パターンにしたがって、前記特別遊技状態中に前記第2可動手段を開動作させることを特徴とする遊技機。
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