JP2010214162A - 弾球遊技機 - Google Patents

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Keiji Mori
圭史 森
Makoto Miyanaga
真 宮永
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Abstract

【課題】遊技球排出口で遊技球同士のバランスが取れて遊技球が遊技球排出口から排出されない不具合の発生を防止可能な弾球遊技機の提供を目的とする。
【解決手段】入賞口への入球により払い出される遊技球を貯留する貯留皿380の底部381に遊技球排出口382を設け、遊技排出口382の下側には可動蓋部材395を設けて可動蓋部材395のスライドにより遊技球排出口382の開閉を可能として遊技球排出口382の閉鎖によって遊技球を可動蓋部材395で受け止めるようにし、遊技球排出口382の閉鎖状態から開放状態へ可動蓋部材395がスライドする際に可動蓋部材上395に位置する少なくとも1つの遊技球と接触して遊技球を可動蓋部材395のスライド方向へ動かす凹部397を可動蓋部材395の上面に形成した。
【選択図】図14

Description

本発明は、貯留皿の遊技球排出口を開閉する可動蓋部材を有する弾球遊技機に関する。
従来、パチンコ遊技機等の弾球遊技機にあっては、遊技盤に設けられた入賞口に遊技球が入球することに基づいて払い出される遊技球を貯留皿で受け止めて貯留するようにされている。貯留皿の遊技球排出口は可動蓋部材によって開閉可能に構成され、遊技者の操作により遊技球排出口を開放して貯留皿内の遊技球を弾球遊技機外へ排出することができるように構成されている。
特開平2−154776号公報
しかしながら、遊技球排出口を開放しても、遊技球排出口で遊技球同士のバランスが取れて遊技球が遊技球排出口から排出されない不具合を生じるおそれがある。
本発明は、前記の点に鑑みなされたものであって、遊技球排出口で遊技球同士のバランスが取れて遊技球が遊技球排出口から排出されない不具合の発生を防止可能な弾球遊技機の提供を目的とする。
請求項1の発明は、遊技盤に設けられた入賞口に遊技球が入球することに基づいて払い出される遊技球を受けて貯留可能な貯留皿と、前記貯留皿内の遊技球を排出するために前記貯留皿に形成された遊技球排出口と、前記遊技球排出口を開閉可能な可動蓋部材と、を備えた弾球遊技機において、前記遊技球排出口は少なくとも遊技球2球分以上の大きさで形成され、前記可動蓋部材は、前記遊技排出口の下側に設けられてスライドにより前記遊技球排出口の開閉が可能とされると共に、前記遊技球排出口閉鎖によって前記遊技球を受け止めるようにされ、前記遊技球排出口の閉鎖状態から開放状態へスライドする際に前記可動蓋部材上に位置する少なくとも1つの遊技球と接触して遊技球を前記可動蓋部材のスライド方向へ動かす凹部または突部が前記可動蓋部材の上面に形成されていることを特徴とする。
請求項2の発明は、請求項1において、前記凹部は、遊技球の一部が嵌入可能な大きさからなることを特徴とする。
請求項3の発明は、請求項1または2において、前記遊技盤を保持する前面枠体を備えると共に前記前面枠体の前面側に前記貯留皿が設けられ、前記可動蓋部材は、前記遊技球排出口の閉鎖状態時に前記遊技球排出孔内で中央となる位置よりも、前記可動蓋部材が前記遊技球排出口の閉鎖状態から開放状態へスライドする際のスライド後方寄りとなる位置に、前記凹部または突部が形成されていることを特徴とする。
請求項4の発明は、請求項1から3の何れか一項において、前記遊技球排出口は、円形の一部が外方へ膨らんで細くなった孔形状で前記貯留皿の底部に形成されると共に、前記外方へ膨らんだ部分が、前記可動蓋部材のスライド方向とは異なる方向に位置することを特徴とする。
請求項5の発明は、請求項1から4の何れか一項において、前記遊技球排出口は、遊技球の購入に使用可能な硬貨よりも大きく形成されていることを特徴とする。
請求項6の発明は、請求項1から5の何れか一項において、前記貯留皿の側部および底部の外側が装飾部材で覆われ、前記貯留皿の底部と前記装飾部材間に前記可動蓋部材が配置され、前記貯留皿の底部には前記遊技球排出口が形成され、前記装飾部材には、前記可動蓋部材による前記遊技球排出口の開放時に前記遊技球排出口から落下する遊技球を弾球遊技機外へ排出するための機外排出口が、前記遊技球排出口の直下方向に設けられ、前記機外排出口の内周壁には前記機外排出口を流下する遊技球を弾球遊技機の前方側へ誘導するための誘導壁部が弾球遊技機の前方へ向けて形成されていることを特徴とする。
請求項1の発明によれば、可動蓋部材をスライドさせるまで遊技球排出口の部分で遊技球同士のバランスが取れていても、可動蓋部材をスライドさせた際に、可動蓋部材上に位置する遊技球が可動蓋部材上面の凹部または突部によって可動蓋部材のスライド方向へ動くため、あるいは遊技球が可動蓋部材のスライド方向へ動かない場合であっても遊技球排出口に存在する複数の遊技球の下部と順に接触しながら可動蓋部材上面の凹部または突部が移動し、それによって複数の遊技球が上下に動くため、遊技球同士のバランスが崩れて遊技球が遊技球排出口から排出可能となり、遊技球排出口から遊技球が排出されない不具合の発生を防止することが可能となる。
請求項2の発明によれば、可動蓋部材上面の凹部に遊技球の一部分が嵌り、残りの部分が凹部から突出することにより、可動蓋部材をスライドさせた際には、凹部から突出している遊技球の部分が他の遊技球と干渉して他の遊技球も一緒に動かすことになるため、遊技球同士のバランスを効果的に崩すことができ、遊技球排出口から遊技球が排出されない不具合の発生を防止することが可能となる。
請求項3の発明によれば、可動蓋部材上面の凹部または突部は、遊技球排出口の閉鎖状態から開放状態へ可動蓋部材がスライドする際のスライド後方寄りの位置に形成されているため、遊技球排出口の閉鎖状態から開放状態へ可動蓋部材がスライドする際に、凹部または突部と接触して動かされる遊技球の移動量および遊技球の個数が大になり、遊技球排出口における遊技球のバランスを効果的に崩すことができ、遊技球排出口から遊技球が排出されない不具合の発生を一層確実に防止することが可能となる。
請求項4の発明によれば、遊技球排出口に外方へ膨らんだ部分が存在するため、遊技球排出口が円形の場合と比べて遊技球は遊技球排出口でバランスを取り難くなる。しかも遊技球が遊技球排出口でバランスを取り合った場合でも、遊技球排出口の外方へ膨らんだ部分が可動蓋部材のスライド方向とは異なる方向に位置するため、可動蓋部材上面の凹部または突部と接触する遊技球が可動蓋部材のスライド方向へ動かされた際には、可動蓋部材のスライド方向とは異なる方向に存在する遊技球排出口の外方膨み部分へ向けて他の遊技球が押されて移動し易く、この遊技球の移動によって遊技球排出口における遊技球のバランスが大きく崩れることになり、遊技球排出口から遊技球が排出されない不具合の発生を一層確実に防止することが可能となる。
請求項5の発明によれば、貯留皿に遊技球を貯留することなく遊技を行っている場合には、遊技球を購入するための硬貨を貯留皿に入れておくことができ、しかも、可動蓋部材の操作によって遊技球排出口を開放することにより、容易に硬貨を貯留皿から取り出すことが可能であり、便利である。
請求項6の発明によれば、遊技球が貯留皿の遊技球排出口から落下して装飾部材の機外排出口を通って弾球遊技機外へ排出される際に、機外排出口の内周壁の誘導壁部によって遊技球が弾球遊技機の前方側へ誘導されるため、遊技店において弾球遊技機の前方(遊技者側)下部に存在する台部に遊技球貯留箱を配置しておけば、貯留皿の遊技球を遊技球貯留箱へ容易に収容することが可能となる。
本発明の一実施例に係る弾球遊技機全体を示す正面図である。 同遊技機のガラス枠開放状態について遊技盤及び機構板を省略して示す斜視図である。 同遊技機のガラス枠および下側球受け部開放状態について遊技盤及び機構板を省略して示す斜視図である。 同遊技機の分解斜視図である。 同遊技機の下側球受け部について遊技球排出口閉鎖状態を示す斜視図である。 同下側球受け部について遊技球排出口開放状態を示す斜視図である。 同下側球受け部を下方から見た斜視図である。 同下側球受け部の分解斜視図である。 同下側球受け部について下側球球抜き操作部を組み付けた状態の分解斜視図である。 同下側球抜き操作部の分解斜視図である。 遊技球排出口閉鎖状態を示す図である。 遊技球排出口開放状態を示す図である。 遊技球貯留時における遊技球排出口閉鎖状態を示す図である。 可動蓋部材のスライドによる遊技球のバランスの崩れを示す図である。 可動蓋部材上に硬貨が配置された状態を示す図である。 可動蓋部材上の硬貨を排出する際を示す図である。 凹部の他の例を示す図である。 突部の例を示す図である。
以下、添付の図面に基づき本発明の実施形態を説明する。図1は本発明の一実施例に係る弾球遊技機全体を示す正面図、図2は同遊技機のガラス枠開放状態について遊技盤及び機構板を省略して示す斜視図、図3は同遊技機のガラス枠および下側球受け部開放状態について遊技盤及び機構板を省略して示す斜視図、図4は同遊技機の分解斜視図、図5は同遊技機における下側球受け部について遊技球排出口閉鎖状態を示す斜視図、図6は同遊技機における下側球受け部について遊技球排出口開放状態を示す斜視図、図7は同遊技機における下側球受け部を下方から見た斜視図、図8は同遊技機における下側球受け部の分解斜視図、図9は同遊技機における下側球受け部について下側球球抜き操作部を組み付けた状態の分解斜視図、図10は同下側球抜き操作部の分解斜視図、図11は遊技球排出口閉鎖状態を示す図、図12は遊技球排出口開放状態を示す図、図13は遊技球貯留時における遊技球排出口閉鎖状態を示す図、図14は可動蓋部材のスライドによる遊技球のバランスの崩れを示す図、図15は可動蓋部材上に硬貨が配置された状態を示す図、図16は可動蓋部材上の硬貨を排出する際を示す図、図17は凹部の他の例を示す図、図18は突部の例を示す図である。
図1から図4に示す弾球遊技機1は、遊技媒体として遊技球Pを用いるパチンコ遊技機であって、木製の外枠F1と、前記外枠F1の一側に開閉自在に軸着された合成樹脂製の前面枠体F2と、前記前面枠体F2の裏側(背面側)に上部開口部F21を塞ぐようにして取り付けられた遊技盤2と、前記前面枠体F2における前記遊技盤2の裏側に取り付けられた機構板F3と、前記前面枠体F2の前側(遊技者側)に上部開口部F21を覆うようにして取り付けられたガラス枠Gとよりなる。
前記機構板F2には、遊技の制御等のための主制御基板や表示制御基板、ランプ制御基板、音声制基板、発射制御基板、電源基板等の各種制御基板や、遊技球払出装置等の装置類が裏側等に取り付けられている。符号90は遊技球払出装置であり、払出モータが回転することにより、回転球受け体(例えばスクリュー形式のもの)を回転し、回転球受け体の球受部に受け入れた遊技球を回転球受体の回転により球送りして1球ずつ排出する公知のものである。前記制御基板は、単独でまたは複数まとめて基板収納ケースに収納されている。符号200Aは主制御基板や表示制御基板等を覆う背面保護カバーである。また、符号91は遊技店の遊技球供給装置からの遊技球を溜める球貯留タンク、92は遊技球払出装置や発射装置等へ遊技球を誘導するための球誘導樋である。
前記ガラス枠Gは、前面枠体F2の上部開口部F21から露出する遊技盤2の遊技領域6を透視可能なガラスを備えて前面枠体F2の前側に開閉可能に取り付けられている。符号G1はガラス窓部であり、前記ガラス窓部G1を覆って前記ガラスが設けられている。
前記弾球遊技機1の前面側には、効果音等を発するスピーカ34、演出用の装飾ランプ35、払い出された遊技球を受けるための上側球受け部36、該上側球受け部36の満杯時に遊技球を受けるための下側球受け部37、遊技者の発射操作に応じて遊技球を前記遊技領域6へ向けて弾発発射するための発射装置64が設けられている。本実施例では、前記スピーカ34は前面枠体F2の前面側上部に取り付けられ、一方、前記ランプ装置35はガラス枠Gの上部に、また、前記上側球受け部36はガラス枠Gにおけるガラス窓部G1の下方に設けられている。前記下側球受け部37は、前記ガラス枠Gの下方における前面枠体F2の前側に一側がヒンジで取り付けられて開閉可能とされている。なお、この例の弾球遊技機1には、球貸ユニット56が接続されている。以下、弾球遊技機1の主要な部分について説明する。
前記遊技盤2は、前面の縁に外レール3及び内レール4が略円形に配置され、前記外レール3及び内レール4によって区画された前記遊技領域6が前記遊技盤2上に設けられている。前記遊技領域6には、中心線上の上部から下部に向かって順に表示装置10、始動入賞口42、大入賞口45、アウト口49が配置されている。前記始動入賞口42及び前記大入賞口45の左右には左袖入賞口51、右袖入賞口52、左落とし入賞口53、右落とし入賞口54が配置されている。前記始動入賞口42、大入賞口45、左袖入賞口51、右袖入賞口52、左落とし入賞口53、右落とし入賞口54は本発明における入賞口に相当する。また、前記表示装置10の左右には普通図柄変動開始用ゲート55、56、その上方にはランプ風車74,75、下方には風車76,77が設けられている。なお、前記遊技領域6には、前記遊技領域6に打ち込まれた遊技球Pを誘導する複数の釘(図示せず)が所要位置に立設されている。
前記表示装置10は、文字又は図柄等の画像を変動表示可能なものであって、液晶,ドットマトリックス若しくはLED表示装置等の表示装置からなり、この実施例では、液晶表示器(TFT−LCDモジュール)で構成され、左下に普通図柄表示部50が組み込まれ、その他の大部分が特別図柄表示部11となっている。
前記特別図柄表示部11には、横に並ぶ3つの判定図柄表示領域として左側表示領域、中央表示領域、右側表示領域を備え、左側表示領域では左特別図柄(左判定図柄)が、中央表示領域では中特別図柄(中判定図柄)が、右側表示領域では右特別図柄(右判定図柄)が、それぞれ変動表示し、所定時間変動表示した後、判定結果に基づき左確定特別図柄、中確定特別図柄、右確定特別図柄が確定判定図柄として停止表示される。また、前記特別図柄表示部11には、前記特別図柄(判定図柄)に加えて背景画像(キャラクタ,背景,文字等を含む。)が表示されることもあり、該背景画像が特別図柄の変動開始等の所定条件に起因して変動表示可能となっていてもよい。なお、この実施例における前記左側表示領域、中央表示領域、右側表示領域にそれぞれ変動および停止表示される特別図柄(判定図柄)は、『1,2,3,4,5,6,7,8』の8通りの図柄とされている。本実施例では、遊技者に有利な特典を付与する大当たりか否かの当否判定結果が大当たり(当たり)の場合には、前記特別図柄表示部11に大当たり確定特別図柄組合せ、この例では『1,1,1』(いわゆる‘1’のぞろ目)や『2,2,2』(いわゆる‘2’のぞろ目)等、同一数字の組合せ)で特別図柄(判定図柄)が停止表示され、遊技者に有利な特典を付与する大当たり遊技(特別遊技)に移行する。なお、遊技者に有利な特典は、本実施例では、遊技者による遊技球の獲得し易さ増大に設定されている。
前記普通図柄表示部50は、記号或いは絵(キャラクタ)等の小当たり判定用普通図柄を変動表示及び停止表示する。本実施例における普通図柄表示部50に変動及び停止表示される普通図柄は、『0,1,2,3,4,5,6,7,8,9』の10通りの図柄とされている。前記普通図柄は、小当たり普通図柄、この例では奇数で停止すると、小当たりとなる。
前記始動入賞口42は、2つの可動片42a,42bが背面の始動入賞口用ソレノイドによって略垂直で遊技球の入賞(入球)し難い狭小開放状態(通常状態)と略V字形(逆ハの字形)の入賞し易い拡開開放状態間を変化可能に制御されている。前記始動入賞口42の可動片42a,42b間が入賞(入球)領域に相当する。前記始動入賞口42の拡開開放は、前記普通図柄表示部50で普通図柄が変動した後特定の普通図柄(本実施例では奇数)で確定停止表示されて小当たり(普通図柄当たり)が成立した時に行われる。
また、前記遊技盤2の背面には、始動入賞口検出スイッチ(始動入賞口センサ)が入賞球用通路に設けられており、前記始動入賞口42への遊技球の入賞(入球)を検出するように構成されている。
前記普通図柄変動開始用ゲート55,56は、前記遊技盤2の背面に設けられた普通図柄変動開始スイッチで普通図柄変動開始用ゲート55,56を通過する遊技球を検出することによって前記普通図柄表示部50で普通図柄の変動を開始させるようになっている。また、前記左袖入賞口51と右袖入賞口52の入賞球を検出する左袖入賞口用検出スイッチと右袖入賞口用検出スイッチ、前記左落とし入賞口53と右落とし入賞口54の入賞球を検出する左落とし入賞口用検出スイッチと右落とし入賞口用検出スイッチが、それぞれ対応する遊技盤背面に設けられている。
前記大入賞口45は、前記遊技盤2の背面に設けられた大入賞口開放用ソレノイドによって開閉する開閉板46を備えている。この大入賞口45は、通常は開閉板46が閉じた状態とされ、当該大入賞口45内の一部には、大入賞口45が開いた際に開口して入賞可能にする特定領域入賞口47を有する。さらに、特定領域入賞口47には、所定条件時に特定領域開放用ソレノイドにより開閉される開閉扉が設けられている。また、前記特定領域入賞口47には特定入賞球を検出する特定入賞球検出スイッチ(特定領域センサ)が設けられ、入賞球の検出により大入賞口45を再度開ける継続権利が成立し、本実施例では最高15ラウンド繰り返し可能にされている。また、前記大入賞口45内の略中央には、大入賞口45に入賞し、かつ前記特定領域入賞口47に入賞しなかった入賞球を検出する入賞球数カウントスイッチ(カウントセンサ)が設けられている。
前記発射装置64は、操作レバー65の操作により駆動する発射モータを裏側に有し、該発射モータの駆動により遊技球を弾発発射するようになっている。前記発射装置64により発射された発射球は、前記遊技盤面に立設された内側誘導レール4と外側誘導レール3間で構成される発射球誘導路を介して遊技領域6に誘導される。前記遊技領域6に誘導された遊技球は、転動しつつ下方へ落下し、前記各装置及び各入賞口に入賞するか、或いは何処にも入賞しなければ前記アウト口49から遊技盤2の裏側へ排出される。
ここで前記弾球遊技機1における遊技について簡略に説明する。前記弾球遊技機1においては、前記遊技領域6へ向けて前記発射装置64により発射された遊技球が、前記種々の入賞口に入賞すると入賞口に応じた所定数の遊技球が賞球として払い出される。また、前記普通図柄変動開始用ゲート55,56を遊技球が通過すると、普通図柄当たり判定・普通図柄決定用乱数値が取得され、その取得乱数値に基づいて普通図柄の当たり(小当たり)判定および停止普通図柄の決定が行われ、前記普通図柄表示部50で普通図柄が変動を開始し、所定時間変動後に停止する。その際、前記普通図柄の当たり判定結果が小当たりの場合には、小当たり普通図柄、この例では奇数で停止し、前記始動入賞口42の2つの可動片42a,42bが背面の始動入賞口用ソレノイドによって略垂直で入賞し難い狭小開放状態(通常状態)から略V字形(逆ハの字形)の入賞し易い拡開開放状態に変化し、遊技球が入賞し易くなる。そして、前記始動入賞口42に遊技球が入賞すると、所定数の遊技球が賞球として払い出される。
また、前記始動入賞口42に遊技球が入賞すると、大当たり判定用乱数値及び大当たり図柄決定用乱数値、外れ図柄決定用乱数値等が取得され、前記取得された大当たり判定用乱数値に基づいて大当たりの当否判定が行われ、前記特別図柄表示部11で特別図柄(判定図柄)が変動を開始し、所定時間変動後にそれぞれ大当たり図柄決定用乱数値あるいは外れ図柄決定用乱数値に基づく特別図柄で停止表示される。
前記大当たりの当否判定結果が当たりの場合には、前記特別図柄表示部11に大当たり図柄(大当たり判定図柄)、この例では『1,1,1』(いわゆる‘1’のぞろ目)や『2,2,2』(いわゆる‘2’のぞろ目)等、同一数字の組合せ)で停止表示され、大当たり遊技(特別遊技)に移行する。一方、外れの場合には、外れ図柄決定用乱数値に基づく外れ図柄、すなわち、ぞろ目以外の図柄が表示される。
大当たりとなって大当たり遊技(特別遊技)状態になると、前記大入賞口45の開閉板46が開いて遊技領域6の表面を落下してくる遊技球を受け止め易くして、大入賞口45へ入賞可能にし、該大入賞口45への入賞があると、所定数の遊技球が賞球として払い出される。前記開閉板46は、所定時間(例えば29.5秒)経過後、或いは入賞球数が所定個数(例えば10個)となった時点で閉じるようにされている。また、前記大入賞口45の開放中又は大入賞口45が閉じてから約2秒以内に、大入賞口内の特定領域入賞口47への入賞球が検出されると、前記大当たりを再度繰り返す継続権利が発生し、所定最高ラウンド数(例えば最高15ラウンド)、前記開閉板46の開放を繰り返すようになっている。
前記各種入賞口への入賞(入球)により前記遊技球払出装置90から払い出される遊技球は、図2および図3に示す上側球出口31を通って前記上側球受け部36へ排出され、上側球受け部36で貯留される。前記上側球受け部36は、遊技球を所定個数貯留可能とされており、満杯時あるいは遊技者の希望時に上側球抜き操作部67を遊技者が操作することにより、前記上側球受け部36の遊技球を前記下側球受け部37へ排出可能とされている。本実施例の上側球抜き操作部67は、押しボタン式からなり、押しボタンを押すことにより上側球受け部36の底部に形成されている上側球排出口を開放するように構成されている。なお、前記上側球抜き操作部67は、スライド式にして上側球受け部36の底部に形成されている上側球排出口をスライド板で開閉させるものでもよい。図3に示す符号32は前記下側球受け部37への遊技球出口である。
本実施例では、前記下側球受け部37に本発明の遊技球排出に関する構成が適用されている。前記下側球受け部37の構成について詳述する。図5〜図7に下側球受け部37を示す。前記下側球受け部37は、図8〜図9に示すように、第1装飾部材371と、貯留皿380と、下側球抜き装置390と、第2装飾部材420とで構成される。
前記第1装飾部材371は、下側球受け部37を前記前面枠体F2の下部前面に開閉可能に取り付けるため、及び下側球受け部37の背面と左側部を装飾するための部材であり、背面壁部372と左側部373を有する。前記背面壁部372は略垂直に形成され、右端の背面側には前面枠体F2の係止孔(図示せず)に対する係止爪374が上下スライド可能に設けられ、一方、前記左側部373の左端には前面枠体F2へ回動可能に取り付けるための軸375aと孔375b(図5、図6に示す)が上下に形成されている。前記係止爪374は、前記前面枠体F2の係止孔へ係止するようにバネ(図示せず)で上方へ付勢されており、係止爪の上部374aを下方へ押すことにより係止爪374が下方へ移動して前面枠体F2の係止孔との係合が解除され、前記左側部373の軸375aを回動軸として下側球受け部37が前方へ回動可能となり、下側球受け部37を開放状態にすることができる。また、前記背面壁部372の中央付近には、前記前面枠体F2の遊技球出口32と連通する下側球出口376が前後に貫通して形成され、前記上側球受け部36から球抜きした遊技球を貯留皿380へ排出して貯留皿380で貯留可能とされている。なお、前記遊技球出口32は、図示しない樋部材によって前記上側球受け部36の上側球排出口(図示せず)と連通しており、前記上側球抜き操作部67の操作による前記上側球排出口の開放によって、前記上側球受け部36内の遊技球が樋部材を通って遊技球出口32および下側球出口376へ誘導されるように構成されている。なお、前記第1装飾部材371の左側部373には演出操作ボタン378が設けられているが、本発明とは直接関係しないため説明を省略する。
前記貯留皿380は、上方が開口した皿状からなり、遊技球を所定個数貯留可能な大きさで構成されている。前記貯留皿380は、前記背面壁部372の下側球出口376からの遊技球を受けることができるように、前記背面壁部372の前面側において前記下側球排出口より下方位置に取り付けられ、これにより前記背面壁部372を介して前面枠体F2の前面下部に取り付けられる。
前記貯留皿380の底部381には、前記貯留皿380内の遊技球を排出するための遊技球排出口382が形成されている。前記遊技球排出口382は、少なくとも遊技球Pの2球分以上の大きさとされ、これにより、効率よく貯留皿380内の遊技球が遊技球排出口382を通って排出可能とされている。さらに本実施例の遊技球排出口382は、図15および図16に示すように、遊技に使用される遊技球の購入に使用可能な硬貨Tよりも大とされている。本実施例において遊技球の購入は、弾球遊技機1の隣に配置されている球貸ユニット56の硬貨投入口に所定金額の硬貨を投入することにより行うことができる。遊技球の購入に使用可能な硬貨Tとしては、100円硬貨、500円硬貨等を挙げることができる。本実施例では、現時点において一般的に広く流通している硬貨の中で径が最大である500円硬貨よりも大きな孔形状で前記遊技球排出口376が形成され、それにより500円硬貨や100円硬貨等の硬貨が前記遊技球排出口376を通って落下可能になっている。
また、前記遊技球排出口382は、図12にも示すように円形の一部383が外方へ膨らんで細くなった孔形状(すなわち、落下する雫(雫)形状や、果物のいちじく形状に類似する形状、または大小の円弧を略直線で接続した長孔形状等として表現できる形状)で構成されている。前記遊技球排出口382の外方へ膨らんだ部分383は、後述する可動蓋部材395が前記遊技球排出口382の閉鎖状態から開放状態へスライドする際のスライド方向Qとは異なる方向(図示の例では略直交する方向)に位置している。
前記下側球抜き装置390は、下側球抜き操作部391と可動蓋部材395と作動部400とよりなる。前記下側球抜き操作部391は、図10に示すように、操作ボタン392が上下動可能に保持筒部394に収納されて、前記保持筒部394内に設けられたコイルスプリング(図示せず)によって上方へ付勢されている。前記操作ボタン392は下部に突設された軸部393が前記保持筒部394の下方へ突出し、また、操作ボタン392の上部が前記保持筒部394の上方に突出している。前記操作ボタン392を押下することにより、前記操作ボタン392が下方へ移動し、前記保持筒部394の下方からの前記軸部393の突出量が増大する。一方、前記操作ボタン392の押下を止めると、前記コイルスプリングによって操作ボタン392が上方へ移動し、前記保持筒部394の下方からの前記軸部393の突出量が少なくなる。前記下側球抜き操作部391は、後述の第2装飾部材420の右上壁得425に形成されている取付孔426に装着されて所定位置に組み付けられる。
前記可動蓋部材395は、前記遊技球排出口382を下方から塞ぐことのできる大きさの板状体からなり、図示の例では基部側から先端に向けて大きくされた、略しゃもじ形状に形成されている。前記可動蓋部材395は、後述の作動部400により前記遊技球排出口382の下側に設けられてスライド可能とされる。前記可動蓋部材395はスライドにより前記遊技球排出口382を開閉し、前記遊技球排出口382の閉鎖によって前記遊技球排出口382で遊技球を受け止め、一方、前記遊技球排出口382の開放によって前記遊技球排出口382からの遊技球の排出を可能にする。また、前記可動蓋部材395は、前記貯留皿380内に遊技球が貯留されていない状態において、前記遊技球排出口382の閉鎖時、前記遊技球排出口382の可動蓋部材395の上面に硬貨が載置された場合、硬貨が遊技球排出口382から落下するのを防止し、一方、前記遊技球排出口382の開放によって前記遊技球排出口382からの硬貨の排出を可能にする。前記可動蓋部材395は、図15に示すように、スライド時における前記可動蓋部材395の上面と前記遊技球排出口382間の隙間s1が硬貨Tの厚みより小となるように作動部40に取り付けられている。
前記可動蓋部材395の上面には、図11に示すように可動蓋部材395が前記遊技球排出口382の閉鎖状態から、図12に示すように遊技球排出口382の開放状態へスライドする際に、前記可動蓋部材395上に位置する少なくとも1つの遊技球Pと接触して遊技球Pを前記可動蓋部材395のスライド方向Qへ動かす凹部397が形成されている。前記凹部397は、遊技球Pの一部が嵌入可能な大きさで形成されている。すなわち、前記凹部397は、遊技球Pを構成する球体全体が前記凹部397内に嵌るのではなく、遊技球Pを構成する球体の一部のみが前記凹部Pに嵌ることができる大きさで形成されている。このように構成することにより、前記可動蓋部材395をスライドさせた際に、前記凹部397から突出している遊技球の部分が他の遊技球と干渉して他の遊技球も一緒に動かすことができるため、前記遊技球排出口382の部分において遊技球同士のバランスを効果的に崩すことができ、前記遊技球同士のバランスにより遊技球排出口382が詰まったような状態となって前記遊技球排出口382から遊技球が排出されない不具合の発生を防止することが可能となる。
さらに、前記凹部397のより好ましい大きさは、前記遊技球Pの嵌入が球体の半分未満となる大きさである。前記可動蓋部材395の上面の凹部397をこのように構成すれば、遊技球Pにおける最大径の部分よりも下の小径部分のみが前記凹部397に嵌った状態となるため、前記可動蓋部材395が前記遊技球排出口382の閉鎖状態から開放状態へスライドする際に、前記凹部397の遊技球Pが前記凹部397を乗り越えやすくなり、遊技球Pが凹部397を乗り越えられずに最後まで凹部397に嵌った状態となるのを防ぐことが可能である。もし、前記可動蓋部材395が前記遊技球排出口382の閉鎖状態から開放状態へスライドする際に、遊技球Pが凹部397を乗り越えられずに最後まで凹部397に嵌った状態となった場合には、凹部397に嵌っている遊技球Pが遊技球排出口382の内周縁と衝突して前記可動蓋部材395のそれ以上のスライドが妨げられて遊技球排出口382の完全な開放が妨げられたり、前記可動蓋部材395上に遊技球が残って遊技球排出口382から遊技球を完全に排出できなくなったりするおそれがある。
さらに、前記凹部397は、前記硬貨全体の嵌らない大きさ、すなわち、硬貨の平面形状の全体が嵌らない大きさで形成されている。このように構成したことにより、前記可動蓋部材395が前記遊技球排出口382の閉鎖状態から開放状態へスライドする際に、前記可動蓋部材395上の凹部に397に嵌った硬貨が可動蓋部材395と共に移動し、前記貯留皿38と可動蓋部材395間に引き込まれて取れなくなったり、可動蓋部材395が動かなくなったりするのを防ぐことが可能となる。
本実施例の凹部397は、図11および図15に示すように、平面視形状が、遊技球の購入に使用可能な硬貨Tの平面形状の全体が嵌らない三日月形状で形成されている。前記凹部397の三日月形状を構成する内側の円弧397aと外側の円弧397b間の最大間隔d1は遊技球の直径より小とされ、また前記凹部397の深さは硬貨の厚みより小に形成されている。
前記可動蓋部材395における凹部397の位置は、前記遊技球排出口382を可動蓋部材395が閉鎖した状態において、前記遊技球排出口内で中央となる位置Yaよりも、前記可動蓋部材395が遊技球閉鎖状態から開放状態へスライドする際のスライド後方Yb寄りとなる位置、すなわち前記スライド後方側の遊技球排出口382内周縁382aに接近して形成されている。本実施例においては、前記三日月形状の凹部397は、前記遊技球排出口382を前記可動蓋部材395で閉鎖した状態から開放状態へスライドさせる際のスライド後方側となる前記遊技球排出口382の内周に沿って位置するように形成されている。このように構成したことにより、前記遊技球排出口382の閉鎖状態から開放状態へ可動蓋部材395がスライドする際に、前記凹部397と接触して動かされる遊技球の移動量が大になり、遊技球排出口382における遊技球のバランスを効果的に崩すことができ、遊技球排出口382から遊技球が排出されない不具合の発生を一層確実に防止することが可能となる。さらに、前記可動蓋部材395の上面に載置された硬貨の一部が凹部397に嵌って硬貨が傾くことがあっても、遊技球排出口の閉鎖状態から開放状態へ可動蓋部材395がスライドする際に、硬貨は凹部397が位置する可動蓋部材395のスライド後方側で低く、反対のスライド前方側で高くなって傾くことになり、位置が高くなった硬貨の縁側から遊技球排出口382の内周縁へ接近することになるため、傾斜により位置の高くなった硬貨の縁が遊技球排出口382の内周縁と衝突することになるため、遊技球排出口382と可動蓋部材395の上面間の隙間に引き込まれたり、硬貨の一部が可動蓋部材395と遊技球排出口382の間に挟まったりして、硬貨の取り出しが困難となるのを効果的に防ぐことが可能となる。
また、前記可動蓋部材395の上面には、前記遊技球排出口382の閉鎖状態時に前記可動蓋部材395の上面に配置された硬貨Tの一部が前記凹部397に落ち込んで硬貨Tが傾斜するのを防ぐ硬貨支持部396が形成されている。前記硬貨支持部396は、図15に示すように、前記可動蓋部材395の上面に載置された硬貨Tが前記凹部397上に最大量突出して(はみ出して)硬貨Tの縁が凹部397上方に位置する場合にも、硬貨Tの重心位置を支持して硬貨Tの重心位置が凹部397上方とならないようにするものである。本実施例の硬貨支持部396は、前記可動蓋部材395の上面における非凹部の一部で構成されており、具体的には、前記凹部397の三日月形状を構成する内側の円弧397aと隣接する可動蓋部材395の上面における非凹部の部分が、前記硬貨支持部396を構成している。
前記作動部400は、図10に示すように、取付板部401、上下揺動機構402、水平揺動機構407を有する。前記取付板部401は、前記第1装飾部材371における背面壁部372の前面側に前記作動部400を取り付けるためのものであり、ネジによって前記背面壁部372における前記下側球出口376の右方に固定される。
前記上下揺動機構402は、前記取付板部401の前面から突出した上下揺動体支持部403に上下揺動可能に上下揺動体404が軸着された構成からなる。前記上下揺動体404は、水平部405とその後方から上方へ突出した垂直部406とよりなり、前記水平部40405の後方側で前記上下揺動体支持部403に軸jaで上下揺動可能に軸支されている。前記水平部405は、前記下側球抜き操作部391における操作ボタン392の非押下状態時に、操作ボタン392の下部の軸部393下端と略当接した状態とされ、前記操作ボタン392が押下されたときに軸部393で押し下げられ、それにより、前記垂直部405が前記取付板部401の前方側へ揺動する。
前記水平揺動機構407は、前記上下揺動機構402の左方に設けられ、前記取付板部401の前面から突出した水平揺動体支持部408に水平揺動可能に水平揺動体409が軸着された構成からなる。前記水平揺動体409は、前記水平揺動体支持部408に軸jbで軸支された上下方向の筒部410と、前記筒部410の側部から前記上下揺動体403における垂直部405の前方へ突出形成された突起部411とよりなる。前記水平揺動体409は、前記水平揺動体支持部408と前記突起部411間に設けられたトーションバネ(図示せず)により、前記突起部411が前記取付板部401側(第1装飾部材371の背面壁部372側)へ付勢されている。それにより、前記上下揺動体403の垂直部405が前記突起部411で前記取付板部401側へ押され、前記上下揺動体403の水平部404が上方へ揺動した状態になっている。また、前記水平揺動体409は、前記突起部411が前記上下揺動体403の垂直部405で前方へ押されると前記トーションバネに抗して前方へ揺動する。
前記水平揺動体409の筒部410には前記可動蓋部材395が前記上下揺動機構402とは反対側に取り付けられて前記水平揺動体409と共に揺動可能とされ、前記水平揺動体409の突起部411が前記上下揺動機構402の垂直部405で前方へ押されていない状態の時に、前記可動蓋部材395が前記貯留皿380の前記遊技球払出口382を下側から塞ぐようにされている。
前記作動部400の作動について説明する。前記操作ボタン392が押下されると、前記操作ボタン392の下部の軸部393により前記上下揺動体403の水平部404が下方a1へ押されて上下揺動体403の垂直部405が前方方向a2へ揺動する。それにより、前記水平揺動体409は、前記突起部411が前記上下揺動体403の垂直部405で前方へ押されて前方方向a3へ揺動する。また、前記水平揺動体409の筒部410に取り付けられている可動蓋部材395が前記水平揺動体409の揺動によりQ方向、すなわち前記第1装飾部材371の背面壁部372へ接近する方向へ前記貯留皿380の下方で揺動(スライド)し、前記貯留皿380の遊技球排出口382を開放する。また、前記操作ボタン392の押下を止めると、前記水平揺動体409がトーションバネの付勢により元の位置に揺動し、それにより前記可動蓋部材395が前記操作ボタン392の押下時の揺動方向(スライド方向)Qとは反対方向Q1へ揺動(スライド)し、前記遊技球排出口382を閉鎖する。
前記第2装飾部材420は、本発明における装飾部材に相当し、前記貯留皿380の前側の側部および底部の外側を覆う下側壁部421と、前記下側球受け部37の上部右側部を構成する右上部壁部425とからなり、略船底形状とされている。前記第2装飾部材420と前記貯留皿380の底部間には前記可動蓋部材395がスライド可能に位置する。前記右上壁部425には前記下側球抜き操作部391のための取付孔426が形成されている。前記第2装飾部材420の下側壁部421の底部には、図7および図11〜図16等に示すように、前記貯留皿380の遊技球排出口382の下方に遊技球誘導部材430が組み付けられている。前記遊技球誘導部材430には、前記貯留皿380における遊技球排出口382の開放時に遊技球排出口382から落下する遊技球を弾球遊技機外、例えば遊技球貯留箱(ドル箱)へ排出するための機外排出口431が前記遊技球排出口382の直下方向に形成されている。本実施例の遊技球誘導部材430は、前記第1装飾部材371の背面壁部372における前面側に取り付けられており、前記第2装飾部材420が前記第1装飾部材371の背面壁部372における前面側に取り付けられた際に、第2装飾部材420の下側壁部421の底部に形成されている開口部423(図8等にも示す)に前記機外排出口431が位置するように構成されている。また、前記機外排出口431の内周壁432には、前記機外排出口431を流下する遊技球を弾球遊技機1の前方側へ誘導するための誘導壁部432aが、弾球遊技機1の前方へ向けて傾斜して形成されている。
前記貯留皿380に貯留された遊技球の排出および貯留皿380に配置された硬貨の取り出しについて説明する。前記貯留皿380に貯留された遊技球を排出する際、前記下側球抜き操作部391の操作ボタン392が遊技者により押下されると、前記可動蓋部材395は、図11に示す遊技球排出口383の閉鎖状態からQ方向へスライド(揺動)して図12に示す遊技球排出口開放状態となる。その際、前記可動蓋部材395をスライドさせるまで遊技球排出口382の部分で遊技球P同士のバランスが取れていても、図13および図14に示すように、前記可動蓋部材395上の凹部397に一部嵌っている遊技球P1が、前記可動蓋部材395のスライドによって可動蓋部材395のスライド方向Qへ、例えばP1aからP1bのように動くため、さらには前記遊技球P1の移動により遊技球P1と隣接する遊技球P2が前記遊技球排出口382の外方へ膨らんだ部分383へ向けて押されるため、あるいは遊技球P1が可動蓋部材395のスライド方向Qへ動かない場合であっても、遊技球排出口382に存在する複数の遊技球Pの下部と順に接触しながら可動蓋部材上面の凹部397が移動し、それによって複数の遊技球Pが上下に動くため、遊技球同士のバランスが崩れて遊技球が遊技球排出口382から落下し、貯留皿380から排出される。また、前記遊技球排出口382から落下した遊技球は、図12に示すように遊技球排出口下方の前記機外排出口431から弾球遊技機1外へ排出される際に、前記誘導壁部432aによって弾球遊技機1の前方側へ誘導され、弾球遊技機1の前方下部に配置した遊技球貯留箱(図示せず)に自動的に収容される。
一方、遊技球が貯留されていない前記貯留皿380内における遊技球排出口382の可動蓋部材395上に硬貨Tを配置した場合、前記下側球抜き操作部391の操作ボタン392が遊技者により押下されると、前記可動蓋部材395は、図15に示す遊技球排出口383の閉鎖状態からQ方向へスライド(揺動)し、図16に示す遊技球排出口開放状態となる。それによって、それまで可動蓋部材395上に載置されていた硬貨Tが、前記遊技球排出口382から落下し、前記貯留皿380から取り出される。前記可動蓋部材395のスライド時、前記のように可動蓋部材395上における凹部397の大きさや位置、前記硬貨支持部396の存在等により硬貨Tの傾きが防止され、さらには前記可動蓋部材395の上面と前記遊技球排出口382間の隙間s1が硬貨Tの厚みより小にされていることにより、硬貨Tが前記可動蓋部材395の上面と前記遊技球排出口382の隙間s1に引き込まれたり、硬貨Tの一部が前記可動蓋部材395と遊技球排出口382の周縁間に挟まったりして、硬貨Tの取り出しが困難となるのが防止される。
なお、前記実施例においては可動蓋部材395の上面に設ける凹部として三日月形状の凹部397を示したが、前記凹部は他の形状であってもよい。例えば、図17に示すように球面の一部を構成する窪み状の凹部397Aや他の形状の凹部を可動蓋部材395の上面に設けてもよい。また、前記可動蓋部材395の上面には前記凹部に代えて突部を設け、前記突部を可動蓋部材と共に移動させることにより、前記遊技球排出口380における遊技球のバランスを崩すようにしてもよい。例えば、図18に示すように、リブ状の突起397Bを可動蓋部材395の上面に設けてもよい。その場合、可動蓋部材395のスライド時に突部397Bの上端が前記遊技球排出口382の周縁と衝突しないように、前記突部397Bの高さおよび隙間s1が設定される。
本発明は、前記の実施例に限定されるものではなく、発明の趣旨を逸脱しない範囲で変更可能である。例えば、前記実施例では、可動蓋部材を揺動によってスライドさせているが、それに限られるものではなく、例えば直線往復運動により可動蓋部材をスライドさせるものであってもよい。
1 遊技機
2 遊技盤
10 表示装置
36 上側球受け部
37 下側球受け部
45 大入賞口
64 発射装置
380 貯留皿
382 遊技球排出口
395 可動蓋部材
397 凹部
397B 突部
420 第2装飾部材(装飾部材)
431 機外排出口
432a 誘導壁部
P 遊技球
T 硬貨

Claims (6)

  1. 遊技盤に設けられた入賞口に遊技球が入球することに基づいて払い出される遊技球を受けて貯留可能な貯留皿と、
    前記貯留皿内の遊技球を排出するために前記貯留皿に形成された遊技球排出口と、
    前記遊技球排出口を開閉可能な可動蓋部材と、
    を備えた弾球遊技機において、
    前記遊技球排出口は少なくとも遊技球2球分以上の大きさで形成され、
    前記可動蓋部材は、前記遊技排出口の下側に設けられてスライドにより前記遊技球排出口の開閉が可能とされると共に、前記遊技球排出口閉鎖によって前記遊技球を受け止めるようにされ、前記遊技球排出口の閉鎖状態から開放状態へスライドする際に前記可動蓋部材上に位置する少なくとも1つの遊技球と接触して遊技球を前記可動蓋部材のスライド方向へ動かす凹部または突部が前記可動蓋部材の上面に形成されていることを特徴とする弾球遊技機。
  2. 前記凹部は、遊技球の一部が嵌入可能な大きさからなることを特徴とする請求項1に記載の弾球遊技機。
  3. 前記遊技盤を保持する前面枠体を備えると共に前記前面枠体の前面側に前記貯留皿が設けられ、
    前記可動蓋部材は、前記遊技球排出口の閉鎖状態時に前記遊技球排出孔内で中央となる位置よりも、前記可動蓋部材が前記遊技球排出口の閉鎖状態から開放状態へスライドする際のスライド後方寄りとなる位置に、前記凹部または突部が形成されていることを特徴とする請求項1または2に記載の弾球遊技機。
  4. 前記遊技球排出口は、円形の一部が外方へ膨らんで細くなった孔形状で前記貯留皿の底部に形成されると共に、前記外方へ膨らんだ部分が、前記可動蓋部材のスライド方向とは異なる方向に位置することを特徴とする請求項1から3の何れか一項に記載の弾球遊技機。
  5. 前記遊技球排出口は、遊技球の購入に使用可能な硬貨よりも大きく形成されていることを特徴とする請求項1から4の何れか一項に記載の弾球遊技機。
  6. 前記貯留皿の側部および底部の外側が装飾部材で覆われ、
    前記貯留皿の底部と前記装飾部材間に前記可動蓋部材が配置され、
    前記貯留皿の底部には前記遊技球排出口が形成され、
    前記装飾部材には、前記可動蓋部材による前記遊技球排出口の開放時に前記遊技球排出口から落下する遊技球を弾球遊技機外へ排出するための機外排出口が、前記遊技球排出口の直下方向に設けられ、
    前記機外排出口の内周壁には前記機外排出口を流下する遊技球を弾球遊技機の前方側へ誘導するための誘導壁部が弾球遊技機の前方へ向けて形成されていることを特徴とする請求項1から5の何れか一項に記載の弾球遊技機。
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