JP5422475B2 - 遊技機 - Google Patents
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遊技球が流下する遊技領域(16)が画成された遊技盤(18)と、前記遊技盤(18)に設けられ、該遊技盤(18)の前方に開放する入賞口(60)を有すると共に該入賞口(60)を開閉する開閉扉(74)を有した入賞装置(62)とを備え、前記開閉扉(74)は、前記入賞口(60)を閉鎖する閉鎖姿勢と該入賞口(60)の下縁部から前方に延出して入賞口(60)を開放する開放姿勢とに姿勢変化可能に構成され、前記遊技領域(16)を流下する遊技球を開放姿勢にある開閉扉(74)で受け止めて入賞口(60)へ案内するよう構成された遊技機において、
前記開閉扉(74)における左右のどちらか一方の側縁部(176)にのみ形成され、前記開放姿勢にある状態で、該開閉扉(74)上を転動する遊技球が当接して開閉扉(74)からの落下を規制する規制部(166,200,202)と、
前記開閉扉(74)における前記規制部(166,200,202)が形成された側縁部(176)と反対側の側縁部(76)にのみ形成され、前記規制部(166,200,202)が形成された側縁部(176)に向けて下方傾斜して、上方から落下して当接した遊技球を該規制部(166,200,202)側へ誘導する膨出部(168)と、
前記遊技盤(18)における前記膨出部(168)の上方に上下に開放して設けられ、前記遊技球が通過可能な球通過口(78)と、
前記遊技盤(18)における前記入賞口(60)の側方に設けられ、前記遊技領域(16)を流下する遊技球を前記球通過口(168)に向けて案内する案内部材(54)と、
前記入賞装置(62)の前側に前記入賞口(60)に連通するよう画成され、底部(122a)が前記規制部(166,200,202)側から前記膨出部(168)側に向けて下方傾斜する入賞空間(122)と、
前記入賞空間(122)における前記膨出部(168)の後方に偏倚した位置に設けられ、遊技球を検知する検知部(132)とを備え、
前記規制部(166,200,202)は、前記開閉扉(74)が開放姿勢にある状態で、前側から後側に向けて前記案内部材(54)から離間するよう前端面(166a,200a,202a)が傾斜しており、
前記案内部材(54)により案内されて前記球通過口(78)を通過し、開放姿勢にある前記開閉扉(74)の膨出部(168)に落下して当接した遊技球を、前記検知部(132)から離れるよう前記規制部(166,200,202)側に向けて移動させて、前記入賞空間(122)の底部(122a)上を該検知部(132)側に向けて案内し得るよう構成したことを特徴とする。
請求項1の発明によれば、開閉扉に規制部を設けたので、開閉扉上を転動する遊技球が規制部に当接して開閉扉から落下するのを好適に抑制することができる。従って、遊技球の取りこぼしが軽減されて、遊技球を入賞口へ効率よく入賞させることができ、遊技の興趣が損なわれるのを抑制し得る。しかも、規制部の前端面に傾斜を付したので、開閉扉が閉鎖する際に、規制部の前側にある遊技球を前端面で案内して開閉扉から落下させることができる。従って、開閉扉と入賞口の上縁部との間に遊技球が挟まり難くなって、開閉扉が完全に閉鎖しなくなるといった事態の発生を抑制することができる。
そして、膨出部により遊技球を検知部とは反対側へ向けて転動させることができるので、遊技球を開閉扉上に分散させて多様な動きをさせることができ、遊技の興趣を向上させることができる。しかも、開閉扉の検知部と反対側の側縁部に規制部が設けられているので、検知部と反対側へ転動した遊技球が規制部に当接して、開閉扉から落下するのは防止される。また、遊技球を膨出部により分散させることで、遊技球が検知部に集中的に流入するのを防止して、球詰まりの発生を抑制し得る。
前記案内片(124)の前端面(124a)に当接した前記遊技球を前記検知部(132)側へ案内する。
請求項2の発明によれば、案内片によって遊技球を効率的に検知部へ案内し得るので、遊技球を入賞空間からスムーズに排出して、入賞空間内で球詰まりが発生するのを防止し得る。
請求項3の発明によれば、右打ちにより遊技領域の右側下部に打出された殆どの遊技球を、案内部材の案内部を介して入賞口側へ効率よく送ることができる。
実施例に係るパチンコ機の概略構成について、図1または図2を参照して説明する。図2に示すように、パチンコ機10は、遊技店に設けられた「島」とも称される設置枠台(図示せず)に固定される外枠12と、該外枠12に対して着脱および開閉可能に枢支された中枠14とを備えている。また中枠14には、所要の遊技領域16が画成される遊技盤18が着脱交換可能に取付けられると共に、中枠14の前面側に着脱および開閉可能に前枠20が枢支されている。前枠20は、中枠14に配設した遊技盤18を透視保護する透明板22を備え、この透明板22の下方位置にパチンコ球を貯留可能な上球皿24が組付けられており、前枠20の開閉に合わせて上球皿24が一体的に開閉するようになっている。更に、中枠14の前側における前枠20の下方には、パチンコ球を貯留可能な下球皿26を形成した球皿部材28が着脱および開閉可能に組付けられている。
図1に示すように、実施例の遊技盤18は、前記遊技盤18の左下隅部、左上隅部および右上隅部にかけて半円形状に配置された外レール32aと、該外レール32aの内側左部に離間して遊技盤18の中央下部から左上隅部にかけて配置される円弧状の内レール32bとからなる案内レール32が配設されている。遊技盤18における左側部には、外レール32aと内レール32bとの間に、打球発射機構で打出したパチンコ球が案内される打出し通路34が画成されている。外レール32aおよび内レール32bは金属薄板から形成され、内レール32bの上端部には、遊技領域16に打出したパチンコ球が打出し通路34に戻ることを防止する弾性部材36が配設されている。
図3,4に示すように、前記始動案内装置54は、遊技盤18の盤面に取付けられる取付基板82と、該取付基板82の前側に配設される装飾体84と、取付基板82の後側に配設される本体ケース86とから基本的に構成され、遊技盤18における特別入賞装置62の右側上方に位置して設けられる。前記取付基板82の上部には、前後方向に開放する前記第2始動口52が開設され、パチンコ球の第2始動口52への入賞を制御する作動部材56が、該第2始動口52に前後方向に進退自在に設けている。また、前記取付基板82の前面には、左右方向に延在してパチンコ球を左方へ案内する案内部88が一体成形されている。図3に示すように、この案内部88は、取付基板82の右側縁部から左側縁部に亘って第2始動口52の下方を通るよう配設されており、案内部88の上面は、右から左に向かうにつれて緩やかに下方傾斜している。また、前記案内部88の左側の傾斜下端部は、遊技盤18に設けた前記球通過口78を指向しており、案内部88の上面を流下するパチンコ球は、前記第2始動口52の前側を通過した後、案内部88の傾斜下端部から球通過口78へ放出される(図3参照)。
図5,6に示すように、前記特別入賞装置62は、前方に開放してパチンコ球が通過可能な横長矩形状の特別入賞口60を備えた装置本体102と、該装置本体102に設けられ、特別入賞口60を開閉する開閉扉74と、装置本体102に設けられ、開閉扉74を開閉動作させる第2ソレノイド(駆動手段)104とから基本的に構成され、前記遊技盤18の中央下部に配設されている。前記装置本体102は、前記特別入賞口60が開設された板状部材106と、該板状部材106が前側に取付けられる本体部108とから構成され、遊技盤18に開設した前後方向に開放する取付孔(図示せず)に本体部108を前側から挿入した状態で、板状部材106が遊技盤18に固定される。
前記本体部108は、図7に示すように、前記第2ソレノイド104や球検知スイッチ(球検知手段)110等が取付けられる下ケース112と、該下ケース112に対し上側から組付けられる上ケース116とから構成され、該上ケース116の左右に設けた上下方向に開放する通孔116a,116aを介して固定ネジ118,118を下ケース112のネジ孔112a,112aに螺挿することで、上ケース116および下ケース112はネジ止めされる。前記本体部108には、上ケース116および下ケース112を組付けた際に前方に開放する入賞空間122が画成されており、該入賞空間122の前方開口部(以下、本体開口部120という)が、図8に示すように、前記板状部材106の特別入賞口60に後側から整合する状態で板状部材106および本体部108が組付けられている。
前記開閉扉74は、図5に示すように、前記特別入賞口60の開口形状に略合致する横長矩形板状に形成されている。前記開閉扉74の左側下端部および右側下端部には、夫々、前記支持部144の貫通孔150に整合する位置に、軸受凹部154が側方へ開放するよう設けられている。そして、前記開閉扉74を本体部108の両支持部144,144の間に臨ませて、各軸受凹部154を貫通孔150に整列させたもとで、貫通孔150を介して支軸ピン152を対応の軸受凹部154に挿入することで、開閉扉74が本体部108に回動自在に支持される。また、図12,13に示すように、前記開閉扉74の裏面(特別入賞口60を閉鎖した状態で入賞空間122に臨む面)における左側下端部には、前記連繋部材138側に開放したU字状の被連繋部142が形成されており、該被連繋部142に連繋部材138の揺動アーム140が連繋している。そして、連繋部材138が揺動することで、被連繋部142が揺動アーム140により上下に変位して、開閉扉74が支軸ピン152を中心として回動するよう構成されている。
前記板状部材106は、前面に所要の装飾が施された平板状の装飾板であって、該板状部材106に設けた前後方向に開放する複数の通孔106aを介してネジ止めすることで、板状部材106が遊技盤18の盤面に固定される。また、図6に示すように、板状部材106の裏面に後方へ突出する一対の固定ボス170,170が設けられ、各固定ボス170の後端面を対応する本体部108の前記取付面部156に当接させ、通孔156aを介して固定ネジ118でネジ止めすることで、板状部材106は本体部108に固定される。更に、板状部材106には、前後方向に開放する取付開口部172,172が左右に離間して2つ開設され、各取付開口部172に、所要の発光演出を行なう発光装飾体174の発光面部176が臨むよう配設される。
次に、前述した実施例に係るパチンコ機10の作用につき説明する。
図16は、変更例1に係る特別入賞装置62と透明板22との位置関係を示す縦断面図である。なお、図16では、実施例と同一の部材については、同じ符号を付してある。変更例1では、開閉扉74の左側縁部164に設けられる規制部200は、開閉扉74が開放姿勢にあって、該規制部200の前端部200aと透明板22との離間距離lがパチンコ球の直径Dよりも小さくなるよう構成されている。すなわち、規制部200の前端部200aと透明板22との離間距離lをパチンコ球Dの直径より小さくすることで、該規制部200の前端部200aと透明板22との間をパチンコ球が通過するのを不能とし、開閉扉74からパチンコ球が落下するのをより確実に防止することができる。
図17(a),(b)は、変更例2に係る特別入賞装置62を示す縦断面図、図18は、変更例2に係る特別入賞装置62を示す正面図である。なお、図17,18では、実施例と同一の部材については、同じ符号を付してある。変更例2に係る特別入賞装置62では、開閉扉74の左側縁部164の略全長に亘って規制部202が形成されている。すなわち、変更例2では、規制部202の前端縁202aが開閉扉74の開放端部162に近接する位置まで延在しており、該規制部202における開閉扉74の左側縁部164に沿う方向の延在長さは、実施例の規制部166よりも長くなっている。また、図18に示すように、板状部材106における特別入賞口60の上縁部を画成する部位に、開閉扉74が閉鎖姿勢となった際に規制部202の前端部202aを収容する収容部204が前方に開放して形成されている。すなわち、開閉扉74が閉成する際に規制部202の前端部202aを収容部204に収容することで、該規制部202の前端部202aが板状部材106に干渉するのを防止するようになっている。なお、この収容部204の前方開口部204aは、閉鎖姿勢となった開閉扉74によって前側から閉鎖されるようになっている。
(1) 実施例では、開閉扉の左側縁部に規制部を設けた場合を例示した。しかしながら、必ずしも、開閉扉の左側縁部に規制部を設ける必要はなく、開閉扉の右側縁部に規制部を設けてもよい。例えば、前記始動案内装置が特別入賞口の左側に設けられ、パチンコ球が主に開閉扉の左側から流入する場合、開閉扉に受け止められたパチンコ球は、該開閉扉上を右方へ転動することとなる。そこで、開閉扉の右側縁部に規制部を設けることで、パチンコ球を開閉扉の右側縁部から落下するのを好適に防止することができる。また、遊技盤の構成上、右通路が閉塞されて遊技領域の右側部をパチンコ球が流下し得ないタイプの遊技機においても、開閉扉に対し主に左側からパチンコ球が流入する場合には、規制部は開閉扉の左側縁部に設けられる。すなわち、規制部の設置箇所は、特別遊技時にパチンコ球が開閉扉に対し何れの方向から流入するかに応じて適宜決定される。
(2) 実施例では、特別入賞口を開閉する開閉扉に規制部を設けた場合を例示した。しかしながら、例えば、始動入賞口を開閉する開閉扉に規制部を設けてもよい。すなわち、規制部を設ける入賞装置としては、パチンコ球を開閉扉で受け止めて該パチンコ球が開閉扉上を左右方向に転動する構成であれば、始動入賞装置や普通入賞装置等、各種の入賞装置に適用可能である。
(3) 実施例では、規制部の前端部は、後方に向かうにつれて左方へ傾斜する構成としたが、上記(1)のように、規制部を開閉扉の右側縁部に設けた場合は、規制部の前端部を、後方に向かうにつれて右方へ傾斜させればよい。同様に、実施例では、開閉扉の右側縁部に膨出部を形成したが、開閉扉の規制部を右側縁部に設けた場合には、膨出部は、開閉扉の左側縁部に形成される。
(4) 実施例では、特別入賞装置の本体部を上ケースおよび下ケースから構成すると共に、支持部を上支持体および下支持体から構成し、両上支持体および下支持体により貫通孔が画成されるようにした。しかしながら、必ずしも本体部を上下のケースで構成する必要はなく、1つのケースにより本体部を構成してもよい。この場合、単一の部材で構成された支持部に貫通孔が開設される。
(5) 実施例では、特別入賞装置の開閉扉を開閉さえる駆動手段として、ソレノイドを採用したが、これに限られるものではなく、モータであってもよい。そして、駆動手段の作動により開閉扉を強制的に開閉させる構成に関しても、実施例に示した構成に限定されるものではなく、例えばカム機構を利用したり、ギア機構を利用することで、開閉扉を開閉させるよう構成することができる。
60 特別入賞口(入賞口),62 特別入賞装置(入賞装置),74 開閉扉
76 右側縁部(案内部材側の側縁部),78 球通過口,88 案内部,122 入賞空間
122a 底部,124 案内片,124a,前端面,132 検知部
164 左側縁部(反対側の側縁部),166,200,202 規制部
166a,200a,202a 前端面,h 突出高さ,r パチンコ球の半径
Claims (3)
- 遊技球が流下する遊技領域が画成された遊技盤と、前記遊技盤に設けられ、該遊技盤の前方に開放する入賞口を有すると共に該入賞口を開閉する開閉扉を有した入賞装置とを備え、前記開閉扉は、前記入賞口を閉鎖する閉鎖姿勢と該入賞口の下縁部から前方に延出して入賞口を開放する開放姿勢とに姿勢変化可能に構成され、前記遊技領域を流下する遊技球を開放姿勢にある開閉扉で受け止めて入賞口へ案内するよう構成された遊技機において、
前記開閉扉における左右のどちらか一方の側縁部にのみ形成され、前記開放姿勢にある状態で、該開閉扉上を転動する遊技球が当接して開閉扉からの落下を規制する規制部と、
前記開閉扉における前記規制部が形成された側縁部と反対側の側縁部にのみ形成され、前記規制部が形成された側縁部に向けて下方傾斜して、上方から落下して当接した遊技球を該規制部側へ誘導する膨出部と、
前記遊技盤における前記膨出部の上方に上下に開放して設けられ、前記遊技球が通過可能な球通過口と、
前記遊技盤における前記入賞口の側方に設けられ、前記遊技領域を流下する遊技球を前記球通過口に向けて案内する案内部材と、
前記入賞装置の前側に前記入賞口に連通するよう画成され、底部が前記規制部側から前記膨出部側に向けて下方傾斜する入賞空間と、
前記入賞空間における前記膨出部の後方に偏倚した位置に設けられ、遊技球を検知する検知部とを備え、
前記規制部は、前記開閉扉が開放姿勢にある状態で、前側から後側に向けて前記案内部材から離間するよう前端面が傾斜しており、
前記案内部材により案内されて前記球通過口を通過し、開放姿勢にある前記開閉扉の膨出部に落下して当接した遊技球を、前記検知部から離れるよう前記規制部側に向けて移動させて、前記入賞空間の底部上を該検知部側に向けて案内し得るよう構成した
ことを特徴とする遊技機。 - 前記入賞空間における前記規制部の後方位置に、前端面が規制部側から検知部側に向かうにつれて後方へ傾斜した案内片が設けられ、
前記案内片の前端面に当接した前記遊技球を前記検知部側へ案内する請求項1記載の遊技機。 - 前記案内部材は、前記遊技領域内の左右中央より右側に配設されて前記入賞口の右側に位置し、遊技球を前記球通過口へ案内する案内部を備えている請求項1または2記載の遊技機。
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