JP6348472B2 - 遊技機 - Google Patents
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Description
遊技球(P)が流下する遊技領域(23)が設けられた遊技盤(20)と、前記遊技領域(23)から遊技球(P)が入賞可能な入賞装置(29)とを有する遊技機において、
前記入賞装置(29)は、
前記遊技領域(23)に開口する入賞口(38)が、その左右方向の開口寸法が遊技球(P)の直径の2倍以上で設けられると共に、該入賞口(38)に入賞した遊技球(P)が流下する球通路(62)を前後方向に延在するように画成する本体(36)と、
前記本体(36)における前記球通路(62)の左右両側に対向して設けられて該球通路(62)に突出し、該球通路(62)における遊技球(P)の流下方向に沿って延在するように形成されて遊技球(P)を案内する左右に離間する第1案内部(73)および第2案内部(74)と、
前記本体(36)に配設され、前記入賞口(38)への遊技球(P)の入賞が可能または容易となる開放状態と入賞口(38)への遊技球(P)の入賞が不能または困難になる閉成状態との間で開閉作動可能な開閉部材(59)と、
前記本体(36)に配設され、前記開閉部材(59)に設けられた作動片(61)に係合する連繋部(72a)を備え、該連繋部(72a)を作動することで連繋部(72a)と作動片(61)との係合作用下に前記開閉部材(59)を前記開放状態と閉成状態との間で作動させる作動手段(68)とを備え、
前記第1案内部(73)と、前記本体(36)における該第1案内部(73)を挟んで前記球通路(62)とは反対側の一方の側壁(45,50)の内面との間に、前記作動片(61)と連繋部(72a)との係合部位が収容される収容部(75)が形成されると共に、前記第2案内部(74)は、前記本体(36)における前記一方の側壁(45,50)と球通路(62)を挟んで対向する他方の側壁(51b)の内面に突設され、
前記第1案内部(73)の前部に、当接した遊技球(P)を後側に向けて誘導する傾斜面(73c)が形成され、
前記第2案内部(74)の前端部は、前記第1案内部(73)における傾斜面(73c)より後側に位置すると共に、該第2案内部(74)における前記第1案内部(73)と対向する側面の前部に、当接した遊技球(P)を後側に向けて誘導する傾斜面(74b)が形成され、
前記第1案内部(73)の傾斜面(73c)によって遊技球(P)が前記第2案内部(74)の傾斜面(74b)に向けて誘導可能に構成されると共に、
前記第2案内部(74)の傾斜面(74b)の長さを、前記第1案内部(73)の傾斜面(73c)の長さより長くすると共に、該第2案内部(74)の傾斜面(74b)の後端と前記第1案内部(73)との左右方向の間隔を、遊技球(P)が通過可能な該遊技球(P)の略1個分に構成し、
前記作動片(61)は、前記開閉部材(59)の開放状態において前記入賞口(38)における開口縁の内側に位置すると共に、前記開閉部材(59)の開放状態での該作動片(61)における前部に、当接した遊技球(P)を後側に向けて誘導する傾斜面(61b)が形成されて、該傾斜面(61b)は、前記開閉部材(59)の開放状態で斜め上側を向くよう構成され、
前記開閉部材(59)の開放状態で前記作動片(61)の傾斜面(61b)の後端縁は、前記第1案内部(73)における傾斜面(73c)の前端縁より前側に位置すると共に、該作動片(61)の傾斜面(61b)と第1案内部(73)の傾斜面(73c)とが前後方向に連続的に位置して、両傾斜面(61b,73c)に当接した遊技球(P)を後側に向けて誘導するよう構成したことを要旨とする。
更に、左右に対向する両案内部の傾斜面によって遊技球をスムーズに球通路の後側に誘導することができ、球通路内での球詰りを好適に抑制し得る。
また、開閉部材の開放状態において入賞口の開口縁の内側に位置する作動片の傾斜面によって、該入賞口に入賞した遊技球を後側に向けてスムーズに誘導することができ、球通路内での球詰りの発生を抑制し得る。更に、開閉部材の開放状態において、作動片の傾斜面と第1案内部の傾斜面とが前後方向に連続的に位置するので、入賞口に入賞した遊技球をよりスムーズに後側に向けて誘導でき、球通路内での球詰りの発生をより抑制し得る。
前記本体(36)に、前記球通路(62)の後端部で開口して遊技球(P)を本体外部に排出する排出路(65)が設けられ、
前記第1案内部(73)は、前記本体(36)における前記球通路(62)の後面を画成する後壁(47)に、該本体(36)における前記一方の側壁(45,50)の内面から離間した位置を前側に延在するように設けられていることを要旨とする。
この構成によれば、球通路内の遊技球を第1案内部によって排出路までスムーズに案内して排出することができ、球詰りを抑制し得る。
前記遊技盤(20)の遊技領域(23)に、変更操作手段(16)を第1打出し状態とした際に打ち出された遊技球(P)が流下する第1球流下領域(23a)と、該変更操作手段(16)を前記第1打出し状態よりも強い打出し力の第2打出し状態とした際に打ち出された遊技球(P)が流下する第2球流下領域(23b)とが設けられ、
前記入賞装置(29)は、前記第1球流下領域(23a)と第2球流下領域(23b)との合流部に配設され、
前記収容部(75)は、前記第1球流下領域側に位置していることを要旨とする。
この構成によれば、第1球流下領域および第2球流下領域から到来して入賞口に入賞した遊技球を、左右の案内部によってスムーズに案内し得る。
実施例に係るパチンコ機10は、図1に示すように、前後に開口する矩形枠状に形成されて遊技店の図示しない設置枠台に縦置き姿勢で設置される固定枠としての外枠11の開口前面側に、遊技盤20を着脱可能に保持する本体枠としての中枠12が開閉および着脱可能に組み付けられて、該遊技盤20の裏側に、複数種類の図柄を変動表示可能な表示装置(演出手段)17が着脱可能に配設されている。また、前記中枠12の前面側には、前記遊技盤20を透視保護するガラス板や透明な合成樹脂材により形成された透視保護板13bで前後に開口する窓部13aを覆うよう構成された前枠13が開閉可能に組み付けられると共に、該前枠13の下方にパチンコ球Pを貯留する下球受け皿15が開閉可能に組み付けられる。なお、実施例では、前記前枠13の下部位置に、パチンコ球Pを貯留する上球受け皿14が一体的に組み付けられており、前枠13の開閉に合わせて上球受け皿14も一体的に開閉するよう構成される。なお、実施例では、前記表示装置17としては、各種図柄を表示可能な液晶パネルを収容ケースに収容した液晶表示装置が採用されるが、これに限られるものではなく、ドラム式の表示装置やドットマトリックス式の表示装置等の各種図柄を停止および変動表示可能な従来公知の各種の表示装置を採用し得る。
実施例の前記遊技盤20は、アクリルやポリカーボネート等の光透過性の合成樹脂材から所定板厚の略矩形状に形成された平板状の透明板(遊技領域形成部材)であって、該遊技盤20の裏側に前記表示装置17が着脱自在に組み付けられている。遊技盤20の前側には、図2に示す如く、前面(盤面)に配設された略円形状の案内レール21によりパチンコ球Pが流下可能(移動可能)な遊技領域23が画成されて、前記打球発射装置から発射されたパチンコ球Pが当該遊技領域23内に打ち出されることで遊技が行われるようになっている。また、遊技盤20には、該遊技盤20との間に収容空間を画成する設置部材(図示せず)が配設されており、収容空間には、発光により演出を行う発光演出装置や、可動体の動作により演出を行う可動演出装置等の各種装置が設置されている。そして、発光演出装置や可動演出装置は、前記表示装置17で行われる各種の表示演出(図柄変動演出)に合わせて発光演出や可動体の動作演出を行い得るよう構成されており、該発光演出装置および可動演出装置についても、表示装置17と同様に演出手段としての機能を有している。なお、前記表示装置17は、設置部材の裏側に取り付けられて、後述するように設置部材に設けた開口部(可視部)および枠状装飾体24(後述)の開口部24aを介して遊技盤20の前側から視認可能に臨むよう構成される。なお、遊技盤20は、ベニヤ材や合成樹脂材等の非光透過性の板部材の表面に装飾シール等を貼付したものであってもよい。
前記遊技盤20に配設される前記枠状装飾体24は、図2に示す如く、前記遊技盤20に開設された前記装着口の内側に沿って延在する環状に形成された枠状基部(図示せず)と、該枠状基部に設けられて前記遊技盤20の前面より前方に突出し、前記遊技領域23と表示装置17の表示部17aを区切って該遊技領域23の内周を画成する庇状部24bと、該庇状部24bの後縁から外方に延出する薄板状の台板部24cとを備える。そして、前記枠状基部を装着口に挿入すると共に台板部24cを遊技盤20の前面に当接した状態で、該台板部24cをネジ等の固定手段で遊技盤20に固定することで、枠状装飾体24が遊技盤20に取り付けられる。ここで、前記庇状部24bは、図2に示す如く、前記枠状装飾体24(枠状基部)の左側縁の略中間位置から上縁および右下縁に亘って連続して延在するように設けられており、開口部24a側、すなわち表示装置17における表示部17aの前面側を横切ってパチンコ球Pが流下(落下)するのを規制している。
前記枠状装飾体24の下方位置に取り付けられた前記始動入賞装置29は、前記第1球流下領域23aと第2球流下領域23bとが合流する合流部に位置して、該始動入賞装置29に設けられた始動入賞口37,38には両球流下領域23a,23bを流下するパチンコ球Pが入賞可能に構成されている。なお、始動入賞装置29の具体的構成については後述し、ここでは始動入賞装置29の遊技制御に関連する概略構成について説明する。
前記特別入賞装置(入賞装置)30は、遊技領域23(第2球流下領域23b)に開口する特別入賞口(入賞口)30aを開閉自在に閉成する特別用開閉部材(開閉部材)30bを備えており、駆動手段としての特別入賞ソレノイド(図示せず)の駆動に伴って特別用開閉部材30bが閉鎖する閉鎖位置と開放する開放位置に変位するよう構成されている。また、前記特別入賞装置30には、前記特別入賞口30aに入賞したパチンコ球Pを検出する特別入賞検出手段としての特別入賞検出センサ(図示せず)が設けられている。特別入賞検出センサは、前記制御手段に配線接続されており、特別入賞検出センサからの検出信号が制御手段に入力されることを賞球の払出条件として、該制御手段が賞球の払い出しを決定するようになっている。ここで、前記特別入賞ソレノイドは、前記始動入賞口37,38へのパチンコ球Pの入賞を契機として特別入賞口30aを開閉する大当り遊技が付与される場合(大当り判定の結果が肯定の場合)に、前記表示装置17による図柄変動演出の終了後に制御手段によって駆動制御される。
前記ゲート部31には、該ゲート部31をパチンコ球Pが通過したことを検出するゲートセンサ(図示せず)が配設される。ゲートセンサは、前記制御手段に配線接続されており、該ゲートセンサから制御手段への球検出信号の入力、すなわちゲートセンサのパチンコ球Pの検出(ゲート部31のパチンコ球Pの通過)に伴って各種通過検出情報(乱数等の遊技情報)が取得され、この取得した遊技情報に基づいて普図当り抽選(普図当り判定)が行われるよう構成されている。そして、この普図当り抽選の結果に応じて前記始動入賞装置29に設けられた後述する始動入賞ソレノイド69が駆動制御されて始動用開閉部材59が開閉動作するようになっている。
前記普通入賞部34は、パチンコ球Pが入賞可能な普通入賞口34aが上方に常時開口するように前記遊技盤20に設けられており、遊技領域23を流下するパチンコ球Pが一定の確率で普通入賞口34aに入賞し得るようになっている。普通入賞部34は、普通入賞口34aに入賞したパチンコ球Pを検出する入賞検出手段としての普通入賞検出センサ(図示せず)が設けられている。前記普通入賞検出センサは、前記制御手段に配線接続されており、普通入賞検出センサからの検出信号が制御手段に入力されることを賞球の払出条件として、該制御手段が賞球の払い出しを決定するようになっている。
前記始動入賞装置29は、遊技盤20に取り付けられる本体36に、前記遊技領域23に開口して該遊技領域23からパチンコ球Pが入賞可能な始動入賞口(入賞口)37,38が設けられている。実施例の始動入賞装置29では、本体36に2つの始動入賞口37,38が上下の関係で設けられており、上側の始動入賞口37を第1始動入賞口(第1入賞口)37と指称し、下側の始動入賞口38を第2始動入賞口(第2入賞口)38と指称して区別する場合がある。
前記前部材39における取着部41の上部前面に、後方に開口する箱状の入賞口画成部材52が配設されると共に、該入賞口画成部材52の上部中央には下側に凹む凹部52aが形成されて、前記遊技領域23を流下するパチンコ球Pが凹部52aに受け入れ可能に構成されている。また、取着部41には、図7,図8に示す如く、入賞口画成部材52における凹部52aの後開口に整合する位置に切欠部41aが形成されており、凹部52aに受け入れたパチンコ球Pが切欠部41aを介して取着部41の裏側に通出可能に構成されている。すなわち、実施例の始動入賞装置29は、取着部41の切欠部41aと入賞口画成部材52の凹部52aとによって、遊技領域23に臨んで上方に開口する第1始動入賞口37が形成されており、該第1始動入賞口37に入賞したパチンコ球Pが、前記本体36に形成された後述する第1球通路56を流下するよう構成される。また、第1始動入賞口37は、前記遊技領域23内で開口する常時開放タイプの入賞口であって、該第1始動入賞口37は、遊技領域23を流下するパチンコ球Pが常時一定の確率で入賞可能に構成されている。
前記第2始動入賞口38は、前記取着部41における前記入賞口画成部材52の下方位置において、該取着部41の幅方向の中央で前後方向に貫通するように形成されている。また、取着部41の前面には、図3,図4に示す如く、第2始動入賞口38を挟む左右位置にガイド部57が夫々前方に突出して設けられている。なお、両ガイド部57,57は、前端部において板状の連結部58によって連結されている。各ガイド部57は、後方に開口する角筒状に形成された光透過性の部材であって、後述する第3LED76bからの光によって明輝されて、第2始動入賞口38の周囲を発光演出によって目立たせ得るよう構成されている。また、ガイド部57の内面には光拡散処理が施されており、ガイド部57の全体を第3LED76bからの光によって明輝させ得るようになっている。なお、実施例の始動入賞装置29では、第2始動入賞口38の左右方向の開口寸法をパチンコ球Pの直径の2倍以上に設定して、後述する始動用開閉部材59の開放状態において遊技者に第2始動入賞口38にパチンコ球Pが入り易いように見せ得るように構成されている。
前記本体36(具体的には前部材39)には、前記第2始動入賞口38を開閉自在に閉成する始動用開閉部材(開閉部材)59が配設されている。この始動用開閉部材59は、図3に示す如く、第2始動入賞口38の開口形状に略合致する矩形形状に形成され、左右両側面から突出するように設けた支軸60,60(図5,図6参照)を介して本体36における前部材39に傾動可能に支持されている。なお、始動用開閉部材59については、特に断りのない限り、第2始動入賞口38を閉成する閉成状態(閉成姿勢)を基準として上下方向および前後方向を指称するものとする。前記支軸60,60は、始動用開閉部材59の下端部に設けられて、該支軸60,60を支点として始動用開閉部材59は上端側が前後方向に傾動するよう構成される。そして、始動用開閉部材59は、第2始動入賞口38へのパチンコ球Pの入賞が可能または容易となる開放状態(図4,図8参照)と、第2始動入賞口38へのパチンコ球Pの入賞が不能または困難になる閉成状態(図3,図7参照)との間で後述する作動手段68により開閉作動されるよう構成される。具体的には、始動用開閉部材59は、開放状態では第2始動入賞口38に整合して該第2始動入賞口38を閉成する略垂直姿勢(図7)となり、開放状態では第2始動入賞口38から上端部が前方へ離間して該第2始動入賞口38を開放した前傾姿勢(図8)となる。すなわち、第2始動入賞口38は、前記普図当り抽選(普図当り判定)の結果に応じた開放条件および閉成条件に従って始動用開閉部材59により開閉される開閉型の入賞口とされている。
前記本体36には、前記第2始動入賞口38に入賞したパチンコ球Pが後側に向けて流下する第2球通路(球通路)62が、前後方向に延在するように設けられている。第2球通路62は、前記前部材39における通路形成部42と、前記後部材40とに亘って形成されている。前部材39の通路形成部42には、前記前配線用画壁42bから下方に離間した位置を後側に向けて延出する前仕切壁42cが設けられると共に、後部材40の後壁47には、前仕切壁42cと前後方向に整列する位置に前側に向けて延出するように後仕切壁47cが形成されており、前仕切壁42cの後端と後仕切壁47cの前端とが当接している(図7,図8参照)。そして、両仕切壁42c,47cの下側において、前部材39の前左側壁45、内側壁42a、前底壁44および後部材40の後左側壁50、後右側壁51における下側壁部51b、後底壁49および後壁47とによって画成される入賞空間63内に、後述する案内リブ73によって第2球通路62が画成される(図9参照)。すなわち、仕切壁42c,47cが、第2球通路62の上面を画成している。
前記始動用開閉部材59を開閉作動する作動手段68は、始動入賞ソレノド(駆動手段)69と、この始動入賞ソレノイド69および始動用開閉部材59を連繋する連繋手段70とから構成される(図5,図6参照)。始動入賞ソレノイド69は、本体部69aから前方に延出するように該本体部69aに支持されて前後方向に進退可能なプランジャ69bと、該プランジャ69bを常には前方に向けて付勢するコイルばね(図示せず)とを備えている。始動入賞ソレノイド69は、通電された励磁状態においてプランジャ69bがコイルばねの付勢に抗して後側へ変位され、これに対し遮電された非励磁状態においてプランジャ69bがコイルばねの付勢によって前側へ変位される。プランジャ69bの先端部は、外方へ円盤状に突出形成され、この先端部が連繋手段70に連繋されている。前記後部材40の後部には、右方に偏倚した位置において後方に延出する一対の支持板47d,47dが上下に離間して設けられており、両支持板47d,47dの間に前記始動入賞ソレノイド69の本体部69aが位置決め固定されている。すなわち、始動入賞ソレノイド69は、前記本体36に対して左右方向の一方に偏倚した位置に配設されている。
前記本体36には、前記第2球通路62の内部を前後方向に(第2球通路62におけるパチンコ球Pの流下方向に沿って)延在する案内リブ73,74が設けられ、第2球通路62を流下するパチンコ球Pを該案内リブ73,74で後側(奥側)に案内し得るよう構成される。実施例の案内リブ73,74は、左右方向に離間する第1案内リブ73および第2案内リブ74からなり、両案内リブ73,74の間をパチンコ球Pが流下するようになっている。第2球通路62の左側に位置する第1案内リブ73は、後部材40における前記後壁47から前側に延在するように設けられている。また、第2球通路62の右側に位置する第2案内リブ74は、該後部材40(本体36)における後右側壁51の前記下側壁部51bから内側に突出するように設けられている。すなわち、本体36に設けられた第1案内リブ73および第2案内リブ74は、第2球通路62に突出して、各案内リブ73,74によって第2球通路62を流下するパチンコ球Pの左右方向の変位を規制しつつ後側に向けて案内し得るよう構成される(図9参照)。また、実施例では、両案内リブ73,74は前記後部材40に一体に形成されており、該案内リブ73,74も透明(光透過性)に構成されている。
図7,図8,図10に示す如く、前記本体36の後側(外側)には、第2発光基板(発光基板)76が配設されている。具体的には、本体36を構成する前記後部材40における後壁47の後側に、該後壁47から前面を離間して第2発光基板76が配設されている。そして、第2発光基板76の前面には、前記第2球通路62と対応する位置に発光手段としての第2LED76aが実装されており、該第2LED76aを発光することで、透明な後壁47を介して第2球通路62を後方から照明し得るよう構成される。実施例の始動入賞装置29では、図9に示す如く、3つの第2LED76a,76a,76aが左右方向に離間して配置されている。具体的には、前記上リブ66の後方(真後ろ)に1つの第2LED76aが位置し、第1案内リブ73の後方に1つの第2LED76aが位置し、第2案内リブ74の後方に1つの第2LED76aが位置しており、これら3つの第2LED76a,76a,76aからの光は、上リブ66および左右の案内リブ73,74に向けて照射されるようになっている。すなわち、第2LED76a,76a,76aの光によって上リブ66および案内リブ73,74が明輝し得るよう構成されている。また、第1案内リブ73および第2案内リブ74の後方に位置する各第2LED76aは、該第2LED76aの一部が対応する案内リブ73,74の真後ろに対向して位置すると共に、他の部分が該案内リブ73,74と上リブ66との間の後壁47に対向して位置しており、左右両側の第2LED76a,76aからの光は、一部が対応する案内リブ73,74に後端から入射されると共に、一部は後壁47を介して第2球通路62内におよび各リブ66,73,74の壁面(内面)に照射されるようになっている。
前記前部材39には、図11に示す如く、前記各ガイド部57の配設位置に対応して前後方向に貫通する光通路77aが形成された筒状部77が一体的に設けられている。また、前記後部材40の後壁47には、各筒状部77と対応する位置に通孔47eが形成されている。そして、前部材39の筒状部77と後部材40の後壁47との間に、不透明の筒状部材78が介挿されて、後壁47の通孔47eと筒状部77の光通路77aとが筒状部材78によって前後方向に連通するよう構成されている。また、前記第2発光基板76の前面には、後壁47の各通孔47eに対応する位置に発光手段としての第3LED76bが実装されており、該第3LED76bの光は、通孔47e、筒状部材78の内部および光通路77aを通って前記ガイド部57の内部や後端に照射されるようになっている。
次に、実施例に係るパチンコ機10の作用について説明する。
本願は前述した実施例の構成に限定されるものではなく、その他の構成を適宜に採用することができる。
(1) 実施例では、始動入賞装置に2つの始動入賞口を設けた場合で説明したが、始動入賞口は1つであってもよい。すなわち、入賞装置は、開閉部材によって開閉可能な入賞口のみを設けたものであってもよい。
(2) 実施例では、入賞装置として、パチンコ球の入賞が大当り判定(当り判定)の契機となる始動入賞口を設けた始動入賞装置を挙げたが、入賞装置は、賞球のみが発生する入賞口(普通入賞口)を設けた入賞装置(普通入賞装置)または特別入賞装置であってもよい。
(3) 実施例では、第2球通路(球通路)の左右に設けた案内リブを、本体外部に配置した第1LED(発光手段)からの光によって明輝させるよう構成したが、球通路の下側(実施例の下リブ)を発光手段によって明輝させる構成を採用し得る。すなわち、本体外部に配置した発光手段で明輝させる案内リブは、球通路の上下左右の何れの位置に設けられているものであってもよい。
(4) 実施例では、案内リブを明輝させる第1LED(発光手段)を始動入賞装置(入賞装置)の本体に配設した場合で説明したが、遊技盤に入賞装置を配設した状態で本体外部から案内リブに向けて光を照射可能であれば、設置部材や遊技盤等に発光手段を配設する構成を採用し得る。
(6) 実施例では、第2球通路を流下したパチンコ球を下方に排出するよう構成したが、左右何れか一側方に排出させる構成を採用し得る。
(7) 実施例では、始動入賞装置(入賞装置)の本体を、球通路の前半部が画成される前部材と後半部が画成される後部材とから構成したが、球通路の全体が画成される球通路画成部材と、該球通路画成部材における球通路の後開口を閉塞する後壁部材とから本体を構成することもできる。
(8) 実施例では、案内リブについて、パチンコ球を案内する2つの突条を設けた構成としたが、該案内リブはパチンコ球を一点で支持して案内し得る構成であってもよい。
(9) 実施例では、第1案内リブと第2案内リブとの前端位置を前後方向にずらして配置した場合で説明したが、両案内リブの前端位置を前後方向で揃った位置に位置させる構成を採用し得る。例えば、第1案内リブの前端位置と同じ位置まで第2案内リブの前端を延在させることで、第1球流下領域から到来して第2始動入賞口に入賞したパチンコ球を第2案内リブで後側に向けてスムーズに誘導し得ると共に、第2球流下領域から到来して第2始動入賞口に入賞したパチンコ球を第1案内リブで後側に向けてスムーズに誘導することができる。
(11) 実施例では、案内リブを明輝させる第2LED(発光手段)を本体の後側に配置したが、該発光手段は、案内リブに向けて光を照射して該案内リブを明輝し得る位置であれば、本体の側部、上部または下部であってもよい。
(12) 実施例では、発光手段としてLEDを採用した場合で説明したが、該発光手段はランプ等、その他の発光手段であってもよい。
(13) 実施例では、第1案内リブの内面(第1突条の内面、延出壁の内面)や両第1突条の対向面、第2案内リブにおける各第2突条の内面および両第2突条の対向面を夫々傾斜させたが、各面を傾斜させない構成を採用し得る。
(15) 実施例では、始動用開閉部材を開閉作動する始動入賞ソレノイド(駆動手段)を本体の右側に配置すると共に、始動用開閉部材の作動片と作動手段の連繋部との係合部位を収容する収容部を本体の左側に設けたが、収容部と駆動手段の配置は逆であってもよい。
(16) 実施例では、始動入賞装置(入賞装置)を第1球流下領域と第2球流下領域との合流部に配置したが、入賞装置の配設位置は、第1球流下領域または第2球流下領域であってもよく、該入賞装置の機能に応じた位置に配置すればよい。
(17) 実施例では、第2始動入賞口を開閉する始動用開閉部材(開閉部材)として、前後方向に傾動する形態を採用した場合で説明したが、上下方向または左右方向にスライド移動することで入賞口を開閉する形態や、一対の羽根部材を相互に近接した閉成状態と相互に離間した開放状態とに変位する形態等、その他各種形態のものを採用可能である。
(18) 実施例では、第1始動入賞口および第2始動入賞口に入賞したパチンコ球を別々の始動入賞検出センサで検出するよう構成したが、該第1および第2始動入賞口に入賞したパチンコ球を検出する始動入賞検出センサ(検出手段)を共通にしてもよい。
(19) 遊技機としては、パチンコ機に限られるものではなく、アレンジボール機、パチンコ球(遊技球)を遊技媒体としたスロットマシン等、その他各種の遊技機であってもよい。
23 遊技領域
29 始動入賞装置(入賞装置)
36 本体
38 第2始動入賞口(入賞口)
45 前左側壁(一方の側壁)
50 後左側壁(一方の側壁)
51b 下側壁部(他方の側壁)
59 始動用開閉部材(開閉部材)
61 作動片
61b 傾斜面
62 第2球通路(球通路)
68 作動手段
72a 連繋部
73 第1案内リブ(案内部)
73c 傾斜面
74 第2案内リブ(案内部)
74b 傾斜面
75 収容部
P パチンコ球(遊技球)
Claims (1)
- 遊技球が流下する遊技領域が設けられた遊技盤と、前記遊技領域から遊技球が入賞可能な入賞装置とを有する遊技機において、
前記入賞装置は、
前記遊技領域に開口する入賞口が、その左右方向の開口寸法が遊技球の直径の2倍以上で設けられると共に、該入賞口に入賞した遊技球が流下する球通路を前後方向に延在するように画成する本体と、
前記本体における前記球通路の左右両側に対向して設けられて該球通路に突出し、該球通路における遊技球の流下方向に沿って延在するように形成されて遊技球を案内する左右に離間する第1案内部および第2案内部と、
前記本体に配設され、前記入賞口への遊技球の入賞が可能または容易となる開放状態と入賞口への遊技球の入賞が不能または困難になる閉成状態との間で開閉作動可能な開閉部材と、
前記本体に配設され、前記開閉部材に設けられた作動片に係合する連繋部を備え、該連繋部を作動することで連繋部と作動片との係合作用下に前記開閉部材を前記開放状態と閉成状態との間で作動させる作動手段とを備え、
前記第1案内部と、前記本体における該第1案内部を挟んで前記球通路とは反対側の一方の側壁の内面との間に、前記作動片と連繋部との係合部位が収容される収容部が形成されると共に、前記第2案内部は、前記本体における前記一方の側壁と球通路を挟んで対向する他方の側壁の内面に突設され、
前記第1案内部の前部に、当接した遊技球を後側に向けて誘導する傾斜面が形成され、
前記第2案内部の前端部は、前記第1案内部における傾斜面より後側に位置すると共に、該第2案内部における前記第1案内部と対向する側面の前部に、当接した遊技球を後側に向けて誘導する傾斜面が形成され、
前記第1案内部の傾斜面によって遊技球が前記第2案内部の傾斜面に向けて誘導可能に構成されると共に、
前記第2案内部の傾斜面の長さを、前記第1案内部の傾斜面の長さより長くすると共に、該第2案内部の傾斜面の後端と前記第1案内部との左右方向の間隔を、遊技球が通過可能な該遊技球の略1個分に構成し、
前記作動片は、前記開閉部材の開放状態において前記入賞口における開口縁の内側に位置すると共に、前記開閉部材の開放状態での該作動片における前部に、当接した遊技球を後側に向けて誘導する傾斜面が形成されて、該傾斜面は、前記開閉部材の開放状態で斜め上側を向くよう構成され、
前記開閉部材の開放状態で前記作動片の傾斜面の後端縁は、前記第1案内部における傾斜面の前端縁より前側に位置すると共に、該作動片の傾斜面と第1案内部の傾斜面とが前後方向に連続的に位置して、両傾斜面に当接した遊技球を後側に向けて誘導するよう構成した
ことを特徴とする遊技機。
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