本発明の実施の一形態について図面を参照して説明する。なお、本実施形態に係る遊技機としては、遊技球としてパチンコ球を用いて遊技を行うパチンコ機を例に挙げて説明する。また、以下の説明において、「前」、「後」、「左」、「右」、「上」、「下」とは、特に断りのない限り、図1に示すように、パチンコ機を遊技者側から見た場合における各方向を示すものである。
(基本構成)
図1に示すように、第1の実施形態に係るパチンコ機10は、枠体20と、表示装置30と、制御部40と、遊技盤ユニット50とを備えている。
枠体20は、外枠21、中枠22および前枠23により構成されている。外枠21は、前後に開口する矩形枠状に形成されており、遊技店の設置枠台(図示せず)に縦置き姿勢で固定枠として設置される。また、中枠22は、外枠21の開口前面側に開閉および着脱可能に組み付けられ、遊技盤ユニット50を着脱可能に保持する本体枠として設けられている。前枠23は、中枠22の前面側に開閉可能に組み付けられ、機内を透視保護するガラス板を備える枠として設けられている。
前枠23の下部には、パチンコ球を貯留する上球受け皿24が組み付けられており、前枠23の開閉に合わせて上球受け皿24も一体的に開閉するように構成されている。また、前枠23における上球受け皿24よりも下方には、パチンコ球を貯留する下球受け皿25が開閉可能に組み付けられている。なお、上球受け皿24を前枠23と別体に形成し、中枠22に対して開閉可能に組み付けるようにしてもよい。
前枠23のほぼ全周には、LEDランプ等の発光体を有するランプ装置(発光部)26が配設されている。さらに、前枠23の上部には、音声や効果音を出力可能な複数のスピーカ(音出力部)27が配設されている。これにより、ランプ装置26を点灯・点滅させたり、また、スピーカ27から音を出力したりすることで、表示装置30で行われる各種の表示演出(図柄変動ゲームやリーチ演出等の遊技演出)に合わせて光による演出や音による演出を行うことが可能である。
前枠23の右下部には、中枠22に配設された打球発射装置(図示せず)を作動する操作ハンドル28が設けられている。操作ハンドル28は、左回りに付勢された操作レバー28aを備えており、操作レバー28aを右周りに回転させるように遊技者が回動操作することで打球発射装置が作動され、上球受け皿24に貯留されたパチンコ球が発射されるようになっている。なお、打球発射装置は、操作レバー28aの回動量に応じてパチンコ球の打球力の強弱が変化するように構成されている。
表示装置30は、複数種類の図柄を変動表示可能であり、中枠22に組み付けられた遊技盤ユニット50の後側(裏側)に配設されている。なお、この表示装置30がパチンコ機10の前面から視認可能になるように遊技盤ユニット50は構成されている(詳しくは後述する)。表示装置30としては、各種図柄を表示可能な液晶パネルが収容ケースに収容された液晶表示装置を採用しているが、これに限るものではなく、ドラム式の表示装置やドットマトリックス式の表示装置等の各種図柄を停止および変動表示可能な各種表示装置を採用することが可能である。
制御部40は、ランプ装置26やスピーカ27、表示装置30等の各部を制御するものであり、遊技盤ユニット50の後側に配設されている。この制御部40は、各種の表示演出処理、また、それらの表示演出に合わせて光による演出や音による演出処理を行う。制御部40としては、CPU(中央処理装置)やメモリ等を有する回路を採用しているが、これに限るものではない。
遊技盤ユニット50は、図2から図4に示すように、遊技盤51、枠状装飾体52、演出ユニット53および設置筐体54(図3および図4参照)により構成されている。遊技盤51の前側に枠状装飾体52が取り付けられ、遊技盤51の後側に演出ユニット53を介して設置筐体54が取り付けられる。ここで、枠状装飾体52は遊技盤51の装着口H1(図4参照)に装着されており、この装着口H1は遊技盤51の略中央の大部分が開口する開口部である。なお、遊技盤51や設置筐体54等を含めて遊技盤ということがある。
(遊技盤)
遊技盤51は、アクリルやポリカーボネート等の光透過性の合成樹脂材が所定板厚の略矩形状に形成された平板状の透明板(遊技領域形成部材)である。なお、遊技盤51は、平板状の透明板に限られるものではなく、例えば、装飾シール等が表面に貼付されたベニヤ材や合成樹脂材等の非光透過性の板部材であってもよい。
この遊技盤51の前面(盤面)には、内レール51aと外レール51bが半円弧状に設けられている(図2および図4参照)。内レール51aおよび外レール51bは、枠状装飾体52の外面と共に、パチンコ球が流下可能(移動可能)な遊技領域R1を画定しており、打球発射装置から発射されたパチンコ球が遊技領域R1内に打ち出されるようになっている。内レール51aは、遊技盤51の左側の上部に開放端(打ち出し口)を臨ませるように構成されており、この内レール51aおよび外レール51bにより一個のパチンコ球が通過可能な発射通路が画定されている。
打球発射装置から発射されたパチンコ球は、遊技盤51の下側から左側に内レール51aと外レール51bによって案内されて発射通路を通過し、内レール51aの開放端から遊技領域R1の上部に打ち出される。なお、遊技者が操作レバー28aの回動量を調整することで、遊技領域R1の左側をパチンコ球が流下する所謂「左打ち」と、遊技領域R1の右側をパチンコ球が流下する所謂「右打ち(ゴム打ち)」とが打ち分けられる。
遊技盤51の遊技領域R1には、多数の遊技釘51cや回転案内部材51dが設けられている。これらの遊技釘51cや回転案内部材51dは、パチンコ球との接触によりパチンコ球の流下方向が不規則に変化するように設けられている。回転案内部材51dは、遊技領域R1を流下するパチンコ球の接触に伴って回転するように回転自在に設けられている。この回転案内部材51dは、パチンコ球を弾くように左右方向へ放出する所謂「風車」と称される部材である。また、遊技領域R1の最下部位置には、遊技領域R1に開口するアウト口51eが形成されており、遊技領域R1に打ち出されてアウト口51eに入球したパチンコ球が機外に排出されるように構成されている。
また、遊技盤51の遊技領域R1には、遊技領域R1を流下するパチンコ球が入賞可能な始動入賞部51fがアウト口51eの上側に位置付けられて設けられている。この始動入賞部51fの始動入賞口にパチンコ球が入賞すると、所定数のパチンコ球が賞球として上球受け皿24や下球受け皿25に払い出されると共に、表示装置30において図柄変動ゲーム等の遊技演出が開始される。
(枠状装飾体)
枠状装飾体52は、遊技盤51の前面に設けられ、表示装置30において主に図柄変動ゲームが展開される領域を囲む枠状に形成されている。つまり、枠状装飾体52は、その枠状装飾体52の開口を介して表示装置30の表示画面が遊技盤51の前面側に臨むように構成されている。
前述の枠状装飾体52は、遊技盤51に形成された装着口H1の内側に沿って延在する環状に形成された枠状部52aと、枠状部52aの後縁から外方に延出する薄板状の台板部52bとを備えている。この枠状装飾体52は、枠状部52aにより遊技盤51の装着口H1を囲むように台板部52bを遊技盤51の前面に当接させた状態で、台板部52bをネジ等の固定部材により遊技盤51に固定することで、遊技盤51に取り付けられている。ここで、枠状部52aは、開口部H2(図4参照)を有して遊技領域R1の内周を画定しており、開口部H2から臨む表示装置30の前面側を横切ってパチンコ球が流下(落下)することを規制している。
枠状装飾体52の下側には、ステージ52cが配設されている。また、枠状装飾体52の左側には、遊技領域R1に開口し、遊技領域R1を流下するパチンコ球を取り込んでステージ52cに案内する球導入部52dが設けられている。球導入部52dからステージ52cに流下したパチンコ球は、ステージ52c上を左右に転動した後に、ステージ52cの下端、すなわち始動入賞部51fの上方から遊技領域R1に排出される。
枠状装飾体52の右側には、特別入賞部52eが配設されている。この特別入賞部52eは、ユニットとして枠状装飾体52に着脱自在になるように構成されている。特別入賞部52eは、表示装置30での図柄変動ゲームの結果、表示装置30の表示画面に所定の図柄組み合わせ(例えば同一図柄の三つ揃い等)で図柄が停止表示されると大当りが発生し、これによって特別入賞部52eへのパチンコ球の入賞が許容され、多数の賞球を獲得し得るようになっている。なお、大当たり時の特別入賞部52eでは、特別入賞口を開閉する開閉部材52fが閉状態から開状態に作動することで特別入賞口が開放され、特別入賞部52eへのパチンコ球の入賞が許容されている。
(演出ユニット)
演出ユニット53は、意匠が施された意匠パネル(パネル)53aと、可動体の動作により演出を行う可動演出装置53bと、回転体(例えばルーレット)の回転により演出を行う回転演出装置53c(図2および図4参照)とを備えている。意匠パネル53aおよび可動演出装置53bは遊技盤51の上側に位置付けられ、回転演出装置53cは遊技盤51の右下側に位置付けられ、設置筐体54に組み付けられている。
意匠パネル53aは、設置筐体54の前側に固定されており、透光性を有する板状に形成されている。この意匠パネル53aには、例えば、透光性を有する材料(例えば塗料)により絵柄が描かれている。絵柄としては、各種の絵(例えばキャラクター)や文字、模様、パターン、図柄等が挙げられる。一例として、目を有するキャラクター(例えば人や動物等)の絵柄が意匠パネル53aに描かれている。可動演出装置53bおよび回転演出装置53cは、制御部40に電気的に接続されており、それらの駆動は制御部40によって制御される。なお、可動演出装置53bについて詳しくは後述する。
(設置筐体)
設置筐体54は、遊技盤51の後側(裏側)に組み付けられ(図3および図4参照)、遊技盤51との間に収容空間を形成する設置部材(収容空間形成部材)である。この設置筐体54の収容空間に演出ユニット53が設置され、遊技盤51および演出ユニット53は一つのユニットとして扱うことが可能になっている。
前述の設置筐体54は、前方が開口する箱状に形成されており、遊技盤51の外郭形状より僅かに小さな形状に形成された略矩形状の背面板54aと、背面板54aの外周縁部から前方に突出する側壁部54bとを有している(図3および図4参照)。この設置筐体54は、側壁部54bの開口前端部が遊技盤51の裏面に当接した状態で、遊技盤51にネジ等の固定部材によって固定されている。また、設置筐体54の背面板54aには、略矩形状の開口部H3が枠状装飾体52の開口部H2と前後に整列するように形成されている。この背面板54aの後側には、表示装置30が着脱自在に取り付けられ、表示装置30の表示画面が背面板54aの開口部H3および枠状装飾体52の開口部H2を介して遊技盤51の前側から視認可能になっている。
(可動演出装置)
可動演出装置53bは、図5に示すように、第1の可動ユニット61と、第2の可動ユニット62とを有している。第1の可動ユニット61および第2の可動ユニット62は、意匠パネル53aを挟むように設けられている。
第1の可動ユニット61は、意匠が施されて略矩形の板状に形成された第1の可動体61aと、その第1の可動体61aから延びる回動アーム61bと、モータ(駆動源)やギア等を有する可動機構61cとを有している。
第1の可動体61aは、意匠パネル53aの前方に設けられ(図6参照)、回動アーム61bの回動によって移動可能に構成されている。詳述すると、第1の可動体61aは、図6に示すように、上下方向に往復移動可能、すなわち、意匠パネル53aの前方であって意匠パネル53aを隠す第1の待機位置(図6中の実線の位置、図8中の位置)と、意匠パネル53aの下方であって意匠パネル53aを晒す第1の作動位置(図6中の二点鎖線の位置、図7中の位置)とに往復移動可能に構成されている。なお、第1の可動体61aは、引張りコイルバネ等の付勢部材により第1の待機位置に付勢されており、第1の待機位置に確実に保持されている。
また、第1の可動体61aは、その前面が透光性を有しており、内蔵のLED(発光ダイオード)等の発光源によって発光可能に形成されている。これにより、第1の可動体61aは、光による演出を行うことが可能になっている。例えば、第1の可動体61aは、光の透過率が他の領域と異なる文字形状の透過領域(例えばロゴ等の文字領域)を有している。このため、第1の可動体61aが発光することで、文字形状の透過領域が光る発光演出が行われる。
回動アーム61bは、第1の可動体61aを保持するアーム部材である。この回動アーム61bの一端は第1の可動体61aに固定されており、もう一端が可動機構61cに連結されている。回動アーム61bは、可動機構61c側の端部に設けられた回転軸を中心として可動機構61cにより回転可能に構成されている。この回動アーム61bが回動(揺動)することで、第1の可動体61aは上下方向に往復移動することになる。
可動機構61cは、正逆回転可能なモータや複数のギアにより回動アーム61bを介して第1の可動体61aを移動させる移動機構として機能する。この可動機構61cは、制御部40に電気的に接続されており、その駆動は制御部40によって制御される。可動機構61cには、第1の可動体61aが第1の待機位置にあることを検出する位置センサが設けられており、制御部40はその位置センサからの検出信号に応じて、第1の可動体61aが第1の待機位置にあることを把握する。なお、制御部40は、第1の待機位置を原点としてモータの回転量(回転角度やモータ制御用パルス数等)に基づき、第1の可動体61aの位置を把握することが可能である。
第2の可動ユニット62は、意匠が施されて略矩形の板状に形成された第2の可動体62aおよび第3の可動体62bと、それらの第2の可動体62aおよび第3の可動体62bを上下方向に移動可能(昇降可能)に支持する支持部62cと、モータ(駆動源)やギア等を有する可動機構62dとを有している。
第2の可動体62aは、意匠パネル53aの後方に設けられ(図6参照)、第3の可動体62bと共に上下方向に移動可能に支持部62cにより支持されている。詳述すると、第2の可動体62aは、図6に示すように、上下方向に往復移動可能に、すなわち、意匠パネル53aの後方であって意匠パネル53aにより隠される第2の待機位置(図6中の実線の位置、図7中の位置)と、意匠パネル53aの下方であって第1の作動位置(図6中の二点鎖線の位置、図7中の位置)にある第1の可動体61aにより隠される第2の作動位置(図6中の二点鎖線の位置、図8中の位置)とに、姿勢を維持した状態で往復移動可能に構成されている。なお、第2の可動体62aは、引張りコイルバネ等の付勢部材により第2の待機位置に付勢されており、第2の待機位置に確実に保持されている。
第3の可動体62bは、第2の可動体62aの後方に設けられ(図6参照)、第2の可動体62aと共に上下方向に移動可能に支持部62cにより支持されている。詳述すると、第3の可動体62bは、図6に示すように、第2の可動体62aと共に上下方向に姿勢を維持した状態で往復移動可能に構成され、さらに、第2の可動体62aが第2の作動位置(図6中の二点鎖線の位置、図8中の位置)に移動することに連動し、その第2の作動位置より下方の第3の作動位置に到達するように構成されている。なお、第3の可動体62bは、前述の付勢部材により第2の可動体62aと共に第2の待機位置に付勢されており、第2の待機位置に確実に保持されている。
ここで、第2の可動体62aおよび第3の可動体62bは、その前面が透光性を有しており、内蔵のLED(発光ダイオード)等の発光源によって発光可能に形成されている。これにより、第2の可動体62aおよび第3の可動体62bは、第1の可動体61aと同様、光による演出を行うことが可能になっているが、第2の可動体62aおよび第3の可動体62bについて詳しくは後述する。
支持部62cは、第2の可動体62aおよび第3の可動体62bを支持する第1の支持部材71と、その第1の支持部材71を支持する第2の支持部材72とを有している(図6参照)。第1の支持部材71は、第2の可動体62aから所定距離だけ離間し、その第2の可動体62aを固定して支持する。この第1の支持部材71は、第2の可動体62aとの間に第3の可動体62bをスライドレール71aによって上方方向に移動可能に支持する。第2の支持部材72は、設置筐体54(図3参照)の背面板54aの内面に固定されており、第1の支持部材71をスライドレール72aによって上方方向に移動可能に支持する。
可動機構62dは、正逆回転可能なモータや複数のギア、回動アームにより第2の可動体62aや第3の可動体62bを移動させる移動機構として機能する。この可動機構62dは、第2の可動体62aおよび第3の可動体62bが連動して往復移動するように構成されている。可動機構62dは、制御部40に電気的に接続されており、その駆動は制御部40によって制御される。可動機構62dには、第2の可動体62aおよび第3の可動体62bが第2の待機位置にあることを検出する位置センサが設けられており、制御部40はその位置センサからの検出信号に応じて、第2の可動体62aおよび第3の可動体62bが第2の待機位置にあることを把握する。なお、制御部40は、第2の待機位置を原点としてモータの回転量(回転角度やモータ制御用パルス数等)に基づき、第2の可動体62aおよび第3の可動体62bの位置を把握することが可能である。
(第2の可動体)
第2の可動体62aは、図9および図10に示すように、ベース部材81と、カバー部材82と、第1の透光部材83と、ハーフミラー84と、第2の透光部材85と、拡散部材86と、第3の透光部材87と、文字枠部材88と、第1の照射板(第1の照射部)89と、第2の照射板(第2の照射部)90とを有している。
ベース部材81は、略矩形の板状に形成されおり、第2の可動体62aの後端に設けられている。このベース部材81は、カバー部材82の後側(裏側)に組み付けられ、カバー部材82と共に前述の各部83〜90を収容するケースとして機能する。
カバー部材82は、意匠が施された略矩形の枠状に形成されており、前述の各部83〜90を収容する空間(スペース)を画定して前述の各部83〜90を覆うようにベース部材81に設けられている。このカバー部材82の表面(少なくとも内面)は、光反射率が高い銀色になっている。なお、カバー部材82の前面には、光が透過する透過領域がカバー部材82の前面に部分的に形成されており、その透過領域から光が漏れ出す発光演出を行うようにカバー部材82は構成されている。
第1の透光部材83は、略矩形の板状に形成されており、カバー部材82の後側に設けられている。この第1の透光部材83は、光の透過率が他の領域と異なる文字形状の第1の透過領域(例えば「DEAD」の文字領域)を有しており、第1の透過領域がカバー部材82の枠内から臨むように配置されている。第1の透過領域は、光の透過率が他の領域に比べて高く又は低くなっており、光の照射によって文字が視認可能になるように形成されている。なお、文字領域は、文字の全体領域だけではなく、文字の部分領域、例えば文字の縁取りの部分領域等でも良い。
ハーフミラー84は、略矩形の板状に形成されており、第1の透光部材83の後側に設けられている。このハーフミラー84は、光を反射する反射膜を有するマジックミラーとして機能するよう、すなわち、マジックミラーの前後において明るい方の像を遊技者が視認することが可能に形成されている。
第2の透光部材85は、略矩形の板状に形成されており、ハーフミラー84の後側に設けられている。この第2の透光部材85は、光の透過率が他の領域と異なる文字形状の第2の透過領域(例えば「HAPPY」の文字領域)を有している。この第2の透過領域は、光の透過率が他の領域に比べて高く又は低くなっており、光の照射によって文字が視認可能になるように形成されている。なお、文字領域は、前述と同様、文字の全体領域だけではなく、文字の部分領域、例えば文字の縁取りの部分領域等でも良い。
拡散部材86は、第2の透光部材85の第2の透過領域の文字形状に合わせて第2の透過領域より大きい板状に形成されており、その第2の透過領域を覆うように第2の透光部材85の後側に設けられている。この拡散部材86は、光を拡散させて照明ムラを抑える(例えば輝度分布をなだらかにする)拡散板として機能する。
第3の透光部材87は、略矩形の板状に形成されており、拡散部材86の後側に設けられている。この第3の透光部材87は、第2の透光部材85の第2の透過領域による文字を装飾する文字装飾板として機能する。例えば、第3の透光部材87は、第2の透光部材85の第2の透過領域の文字形状に合わせて、その第2の透過領域による文字から光が放射するような陰影等を生成するように形成されている。
文字枠部材88は、第2の透光部材85の第2の透過領域を囲む枠状に形成されており、その第2の透過領域を囲むように第3の透光部材87の後側に設けられている。この文字枠部材88は、第3の透光部材87と第2の照射板90との間に空間を確保するスペース部材として機能する。文字枠部材88の表面は、光反射率が高い白色になっている。第2の照射板90から照射された光は、文字枠部材88の枠内を通過して前方に進行することになる。
第1の照射板89は、LED等の複数の発光源89aを有し、各部83〜90上方に設けられている。この第1の照射板89は、第1の透光部材83における前面及び後面以外の端面、すなわち上端面に光を照射する第1の照射部(第1の照明部)として機能する。第1の照射板89の表面は、光反射率が高い白色になっている。発光源89aは、第1の照射板89の上面および下面にそれぞれ、カバー部材82の延伸方向に延びる一列に所定数配置されている。下面の各発光源89aは下方に向けて光を出射するように設けられており、また、上面の各発光源89aは上方に向けて光を出射するように設けられている。下面の各発光源89aから出射された光の一部は、第1の透光部材83の上端面に入射する。一方、上面の各発光源89aから出射された光の一部は、各発光源89aの上方に位置するカバー部材82の内面によって反射される。そして、反射された光の一部は、カバー部材82の前面の透過領域を透過する。
第2の照射板90は、LED等の複数の発光源90aを有し、それらの発光源90aが文字枠部材88の枠内に位置するように文字枠部材88の後側に設けられている。この第2の照射板90は、文字枠部材88を介して第3の透光部材87の後面に光を照射する第2の照射部(第2の照明部)として機能する。第2の照射板90の表面は、光反射率が高い白色になっている。発光源90aは、第2の透光部材85の第2の透過領域(文字領域)の全体を照射可能に所定数配置されている。これらの発光源90aから出射された光は、文字枠部材88の枠内を通過して第3の透光部材87の後面に入射し、拡散部材86を介して第2の透光部材85の後面に入射する。
このような構成の第2の可動体62aでは、第1の照射板89の下面の各発光源89aから光が照射されると、それらの光は第1の透光部材83の上端面に入射して第1の透光部材83を照らし、ハーフミラー84の前側を明るくする。これにより、第1の透光部材83の第1の透過領域による文字(例えば「DEAD」)が浮かび上がり、遊技者によって視認可能となる。このとき、ハーフミラー84の後側は暗く視認不能である。一方、第2の照射板90の各発光源90aから光が照射されると、それらの光は文字枠部材88の枠内を通過して第3の透光部材87の後面に入射し、拡散部材86を介して第2の透光部材85の後面を照らし、ハーフミラー84の後側を明るくする。これにより、第2の透光部材85の第2の透過領域による文字(例えば「HAPPY」)が浮かび上がり、遊技者によって視認可能となる。
(第3の可動体)
第3の可動体62bは、図11に示すように、ベース部材91と、カバー部材92と、拡散部材93と、スペース部材94と、第3の照射板(第3の照射部)95とを有している。
ベース部材91は、略矩形の板状に形成されており、第3の可動体62bの後端に設けられている。このベース部材91は、カバー部材92の後側(裏側)に組み付けられ、カバー部材92と共に前述の各部93〜95を収容するケースとして機能する。
カバー部材92は、意匠が施された略矩形の覆い形状(カバー形状)に形成されており、前述の各部93〜95を収容する空間(スペース)を画定して前述の各部93〜95を覆うようにベース部材91に設けられている。このカバー部材92は、光が透過する文字形状の第3の透過領域(例えば「END」の文字領域)を有している。カバー部材92の表面(少なくとも内面)は、光反射率が高い銀色になっている。
拡散部材93は、カバー部材92の第3の透過領域の文字形状に合わせて第3の透過領域より大きい板状に形成されており、その第3の透過領域を覆うようにカバー部材92の後側に設けられている。この拡散部材93は、光を拡散させて照明ムラを抑える(例えば輝度分布をなだらかにする)拡散板として機能する。
スペース部材94は、外縁の全周に亘って後方に突出する側壁を有する板状に形成されており、拡散部材93と第3の照射板95との間に空間を確保するように拡散部材93の後側に設けられている。このスペース部材94は、透光性を有する透明部材により形成されており、第3の照射板95から照射された光が透過するようになっている。
第3の照射板95は、LED等の複数の発光源95aを有し、それらの発光源95aがスペース部材94の側壁間に位置するようにスペース部材94の後側に設けられている。第3の照射板95は、スペース部材94を介して拡散部材93の後面に光を照射する第3の照射部(第3の照明部)として機能する。この第3の照射板95の表面は、光反射率が高い白色になっている。発光源95aは、カバー部材92の第3の透過領域(文字領域)の全体を照射可能に所定数配置されている。これらの発光源95aから出射された光は、スペース部材94の側壁間を通過して拡散部材93に入射し、その拡散部材93を介してカバー部材92の第3の透過領域の後面に入射する。
このような構成の第3の可動体62bでは、第3の照射板95の各発光源95aから光が照射されると、それらの光はスペース部材94の側壁間を通過し、拡散部材86を介してカバー部材92の第3の透過領域の後面に入射する。これにより、カバー部材92が後側から照らされ、第3の透光領域による文字(例えば「END」)が光る発光演出が行われる。
(第1の可動演出および第2の可動演出)
次に、パチンコ機10で実施される第1の可動演出および第2の可動演出について説明する。第1の可動演出や第2の可動演出は所定タイミング、例えば、第1の可動演出は遊技演出に合せて遊技中の所定タイミングで実行されたり、第2の可動演出は図柄変動ゲームやリーチ演出等の終了タイミング、あるいは、遊技の終了タイミングで実行されたりする。
まず、第1の可動演出では、第1の可動ユニット61において可動機構61cのモータが制御部40により駆動されると、第1の可動体61aが可動機構61cにより第1の待機位置から第1の作動位置に向けて下降する(図6参照)。そして、可動機構61cのギアが所定角度回転し、第1の可動体61aが第1の作動位置に到達すると、モータが制御部40により停止され、第1の可動体61aは第1の作動位置に保持される。
これによって、図7に示すように、第1の可動体61aが第1の作動位置に位置しており、第2の可動体62aおよび第3の可動体62bが意匠パネル53aの後側の第2の待機位置に位置している。このとき、第1の可動体61aおよび意匠パネル53aは遊技者により視認可能になっており、第2の可動体62aおよび第3の可動体62bは意匠パネル53aによって隠されて視認不能になっている。
この状態、すなわち、第1の可動体61aが第1の作動位置にあり、第2の可動体62aおよび第3の可動体62bが第2の待機位置にある状態(図7の状態)において、第1の可動体61aは発光して光による演出を行う。これにより、第1の可動体61aの動きに加えて発光が実行されるので、動きと光による演出によって遊技の興趣を高め、演出効果を向上させることができる。
さらに、第1の可動体61aが第1の作動位置にあり、第2の可動体62aおよび第3の可動体62bが第2の待機位置にある状態(図7の状態)において、第2の可動体62aは発光し、前側に位置する意匠パネル53aを照らして光による演出を行う。これによって、意匠パネル53aが光によって明るくなるので、光による演出によって遊技の興趣を高め、演出効果を向上させることができる。例えば、意匠パネル53aに目を有するキャラクターが描かれている場合には、その目の部分を集中的に照らすことで、目の部分が光っているような演出を行い、遊技の興趣を高めることができる。
ここで、第2の可動体62aによる照射によって意匠パネル53aを照らすようにしているが、このとき、第2の可動体62aに対する制御部40の制御によって、第1の照射板89および第2の照射板90のどちらか一方又は両方による照射を選択的に実行することが可能である。また、意匠パネル53aの絵柄に応じて、第1の照射板89の全発光源89aや第2の照射板90の全発光源90aのうち必要とする発光源90aを選択して用いることも可能である。
なお、前述の第1の可動演出後の所定タイミングで、第1の可動ユニット61において可動機構61cのモータが制御部40により前述と逆方向に駆動されると、第1の可動体61aが可動機構61cにより第1の作動位置から第1の待機位置に向けて上昇する(図6参照)。そして、可動機構61cのギアが所定角度回転し、第1の可動体61aが第1の待機位置に到達して、位置センサからの検出信号が制御部40に入力されると、モータが制御部40により停止され、第1の可動体61aは第1の待機位置に保持される。
次いで、第2の可動演出では、第2の可動ユニット62において可動機構62dのモータが制御部40により駆動されると、第2の可動体62aおよび第3の可動体62bが姿勢を維持したまま可動機構62dによって第2の待機位置から第2の作動位置および第3の作動位置に向けて下降する(図6参照)。そして、可動機構62dのギアが所定角度回転し、第2の可動体62aが第2の作動位置に、第3の可動体62bが第3の作動位置に到達すると、モータが制御部40により停止され、第2の可動体62aは第2の作動位置に、第3の可動体62bは第3の作動位置に保持される。
これによって、図8に示すように、第2の可動体62aおよび第3の可動体62bが所定の作動位置(第2の作動位置および第3の作動位置)に位置しており、第1の可動体61aは所定の待機位置(第1の待機位置)に位置している。このとき、第1の可動体61a、第2の可動体62aおよび第3の可動体62bは遊技者によって視認可能になっている。
この状態、すなわち、第2の可動体62aおよび第3の可動体62bがそれぞれ所定の作動位置にあり、第1の可動体61aが所定の待機位置にある状態(図8の状態)で、第2の可動体62aおよび第3の可動体62bは発光して光による演出を行う。これにより、第2の可動体62aおよび第3の可動体62bの動きに加え、それらの発光が実行されるので、動きと光による演出によって遊技の興趣を高め、演出効果を向上させることができる。
ここで、第2の可動体62aは、制御部40による制御に応じ、第1の照射板89による照射と第2の照射板90による照射とを切り替えることによって、遊技者に対して提示する文字(例えば単語)を変更する。第1の照射板89により照射が実行されると、第1の透光部材83の第1の透光領域による文字が提示され、第2の照射板90により照射が実行されると、第2の透光部材85の第2の透光領域による文字が提示される。また、第3の可動体62bも、第3の照射板95による照射を実行し、遊技者に対して文字(例えば単語)を提示する。第3の照射板95により照射が実行されると、カバー部材92の第3の透光領域による文字が提示される。
例えば、第1の透光部材83の第1の透光領域による文字が「DEAD」であり、カバー部材92の第3の透光領域による文字が「END」である場合には、「DEAD」+「END」という単語が提示されることになる。また、第2の透光部材85の第2の透光領域による文字が「HAPPY」であり、カバー部材92の第3の透光領域による文字が「END」である場合には、「HAPPY」+「END」という単語が提示されることになる。このように遊技者に対して各種の文字を提示することが可能となり、光による文字の提示と動きによる演出によって遊技の興趣を高め、演出効果を向上させることができる。
なお、前述の第2の可動演出後の所定タイミングで、第2の可動ユニット62において可動機構62dのモータが制御部40により前述と逆方向に駆動されると、第2の可動体62aおよび第3の可動体62bが姿勢を維持したまま可動機構62dによって第2の作動位置および第3の作動位置から第2の待機位置に向けて上昇する(図6参照)。そして、可動機構62dのギアが所定角度回転し、第2の可動体62aおよび第3の可動体62bが第2の待機位置に到達して、位置センサからの検出信号が制御部40に入力されると、モータが制御部40により停止され、第2の可動体62aおよび第3の可動体62bは第2の待機位置に保持される。
ここで、第1の可動体61aおよび第2の可動体62aに関して、制御部40は、第1の可動体61aが第1の待機位置にあり、第2の可動体62aが第2の待機位置にある場合、第1の可動体61aを第1の作動位置に移動させるように、または、第2の可動体62aを第2の作動位置に移動させるように可動機構62dを制御する。これにより、第1の可動体61aは、第2の可動体62aが第2の作動位置にある場合、第1の待機位置に位置し、第2の可動体62aは、第1の可動体61aが第1の作動位置にある場合、第2の待機位置に位置することになる。したがって、第1の可動体61aと第2の可動体62aが同時にそれぞれの作動位置に位置することが無くなるので、第1の作動位置にある第1の可動体61aによって、第2の作動位置にある第2の可動体62aが隠されることが無くなる。つまり、第1の作動位置および第2の作動位置が前後に重なる場合でも、第2の作動位置にある第2の可動体62aに対する遊技者の視認性が確保されるため、第1の可動体61aおよび第2の可動体62aによる演出効果を確実に向上させることができる。
また、制御部40は、第1の可動体61aが第1の作動位置にあり、第2の可動体62aが第2の待機位置にある場合、第2の可動体62aを発光させる。これにより、第2の待機位置にある第2の可動体62aは、第1の可動体61aが第1の作動位置にあり、意匠パネル53aが遊技者によって視認可能である状態で発光し、意匠パネル53aを照らすことになるので、意匠パネル53aに対する光による演出によって遊技の興趣を高め、演出効果を向上させることができる。
なお、制御部40は、第1の可動体61aが第1の作動位置にある場合、第2の待機位置にある第2の可動体62aの移動を、または、第2の可動体62aが第2の作動位置にある場合、第1の待機位置にある第1の可動体61aの移動を禁止している。これにより、第1の可動体61aや第2の可動体62aの誤動作を抑えることが可能となり、第2の作動位置にある第2の可動体62aに対する遊技者の視認性が確実に確保されるので、演出効果をより確実に向上させることができる。
以上説明したように、実施形態によれば、第1の可動体61aおよび第2の可動体62aが設けられている。これにより、可動する物体が二つとなるので、第1の可動体61aおよび第2の可動体62aの動きによって遊技の興趣を高め、演出効果を向上させることができる。さらに、第1の可動体61aは、第2の可動体62aが第2の作動位置にある場合、第1の待機位置にあり、第2の可動体62aは、第1の可動体61aが第1の作動位置にある場合、第2の待機位置にある。これにより、第1の可動体61aと第2の可動体62aが同時にそれぞれの作動位置に存在することが無くなるので、第1の可動体61aが第2の可動体62aの前側に位置して第2の可動体62aを隠すことが抑止される。したがって、第1の作動位置および第2の作動位置が前後に重なる場合でも、第2の作動位置にある第2の可動体62aに対する遊技者の視認性は確保されることになるので、演出効果をより確実に向上させることができる。
また、遊技者の視界の中心付近、すなわち表示装置30の表示画面の前側に第1の作動位置および第2の作動位置が設定されているので、第1の作動位置にある第1の可動体61aや第2の作動位置にある第2の可動体62aは遊技者によって確実に視認されることになる。これにより、遊技者は第1の可動体61aおよび第2の可動体62aに注目することになるので、第1の可動体61aおよび第2の可動体62aによる演出効果をより確実に向上させることができる。
また、第1の可動ユニット61は第1の可動体61aと可動機構61cを左右方向に隣接させて構成されており、第2の可動ユニット62は第2の可動体62aと可動機構62dを左右方向に隣接させて構成されている。これにより、第1の可動ユニット61および第2の可動ユニット62のそれぞれの前後方向の厚さを抑えることが可能となるので、前後方向の厚さが薄く制限があるパチンコ機10において、第1の可動ユニット61および第2の可動ユニット62をスペース効率良く設置することができる。
また、第2の可動体62aは、板状のハーフミラー84と、そのハーフミラー84の前面側に設けられ、光の透過率が他の領域と異なる文字形状の第1の透過領域を有する第1の透光部材83と、ハーフミラー84の後面側に設けられ、光の透過率が他の領域と異なる文字形状の第2の透過領域を有する第2の透光部材85と、第1の透光部材83における前面及び後面以外の端面に光を照射する第1の照射板(第1の照射部)89と、第2の透光部材85の後面に光を照射する第2の照射板(第2の照射部)90とにより構成されている。これにより、第1の照射板89による照射と第2の照射板90による照射とを切り替えて、遊技者に対して提示する文字(例えば単語)を変更することが可能になるので、簡略な構成で遊技の興趣を高め、演出効果をより向上させることができる。さらに、各部83〜90の配置によって第2の可動体62aの前後方向の厚さを抑えることが可能となるので、前後方向の厚さが薄く制限があるパチンコ機10において、第2の可動体62aをスペース効率良く設置することができる。
また、第3の可動体62bが設けられている。これにより、第1の可動体61aおよび第2の可動体62aに加え、可動する物体が三つとなるので、それら第1の可動体61aおよび第2の可動体62aに加え、第3の可動体62bの動きによって遊技の興趣を高め、演出効果をより向上させることができる。さらに、第3の可動体62bは第2の可動体62aと連動するように構成されている。これにより、第3の可動体62bを移動させる可動機構を新たに設ける必要が無いため、簡略な構成を実現することができ、さらに、前後方向の厚さが薄く制限があるパチンコ機10において、第3の可動体62bをスペース効率良く設置することができる。
<他の実施形態>
前述の実施形態においては、意匠パネル53aや可動演出装置53bを遊技盤51の上部に設けているが、これに限るものではなく、例えば、下部や左右の側部等に設けるようにしても良い。
また、前述の実施形態においては、可動機構61c、62dの一部としてギアを用いているが、これに限るものではなく、例えば、ベルトやプーリ、ラックアンドピニオン等の機構を用いるようにしても良い。
また、前述の実施形態においては、可動機構62dによって第2の可動体62aと第3の可動体62bを連動させて移動させるようにしているが、これに限るものではなく、例えば、連動させずに個別に移動させるようにしても良い。
また、前述の実施形態においては、第1の可動体61aおよび第2の可動体62aが同時にそれぞれの所定の作動位置に移動しないように第1の可動体61aおよび第2の可動体62aの移動を制御部40により制御するようにしているが、これに限るものではなく、例えば、各種連動機構や各種制限機構等の機構を用いて第1の可動体61aおよび第2の可動体62aの移動を制御するようにしても良い。
また、前述の実施形態においては、遊技機としてパチンコ機10を用いているが、これに限るものではなく、例えば、アレンジボール機やパチンコ球を使用するスロットマシン等、その他各種の遊技機を用いるようにしても良い。
以上、本発明に係る前述の実施形態を説明したが、前述の実施形態は例示であり、発明の範囲を限定するものではない。前述の実施形態は種々変更可能であり、例えば、前述の実施形態に示される構成要素を省略、置き換え、変更しても良く、さらに、異なる実施形態に係る構成要素を適宜組み合わせても良い。前述の実施形態やその変形は、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれるものである。