JP6211453B2 - 遊技機 - Google Patents

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Description

この発明は、特定の遊技情報を報知することができる遊技機に関するものである。
代表的な遊技機であるパチンコ機は、機内にセットされる遊技盤の盤面に画成した遊技領域の略中央位置に枠状の枠状装飾体(所謂センター役物)が配設されて、該枠状装飾体の窓口を介して複数の図柄を変動表示する液晶式やドラム式等の図柄表示装置を後方から臨ませると共に、該遊技盤における枠状装飾体の下方位置に、パチンコ球(遊技球)の入賞により図柄表示装置での図柄変動を開始させる始動入賞装置や大当り時等に開放する特別入賞装置を配設するよう構成されたものが多数提案されている。この種のパチンコ機では、前記遊技領域に打ち出されたパチンコ球が遊技領域内に植設された遊技釘等との接触により跳ね返りながら次第に自重により流下し、該遊技領域を流下する過程で前記始動入賞装置に入賞することにより、所定数の賞球が払い出されると共に、前記図柄表示装置での図柄変動演出に伴うリーチ演出等の各種の遊技演出がなされ、該図柄表示装置に図柄が所定の組合わせで停止することにより所謂大当りが発生し、前記特別入賞装置が開放して多数の賞球を獲得し得るよう構成される。
前記パチンコ機には、大当りの発生に伴う大当り遊技に際し、前記枠状装飾体より右側の遊技領域にパチンコ球を打ち出す、所謂「右打ち」により遊技を行うことで、遊技者が多数の賞球を獲得し得る好機を与えるようにしたものがある(例えば、特許文献1参照)。また、図柄表示装置での図柄変動演出において図柄が停止するまでの間に、ボタン操作が可能な状態を設定し、該状態において遊技者がボタン操作を行うことによって演出が変化するよう構成されたパチンコ機も提案されている。
特開2007−275435号公報
前記「右打ち」により遊技者に有利となる状態やボタン操作が可能となった状態等の特定の遊技状態となった場合に、当該特定の遊技状態となったことを報知する特定の遊技情報を、図柄変動演出が行われる図柄表示装置に表示することが行われている。しかしながら、図柄表示装置に特定の遊技情報を表示するだけでは、斬新さや意外性に乏しく、遊技の興趣を向上し得るものではなかった。また、前記図柄表示装置は、始動入賞装置の入賞を契機として図柄変動演出が行われるものであるため、該図柄表示装置に表示された特定の遊技情報を図柄変動演出の一部と間違えて見過ごしてしまい、遊技者が不満を抱くおそれがある。
すなわち本発明は、従来の技術に係る遊技機に内在する前記課題に鑑み、これを好適に解決するべく提案されたものであって、斬新で意外性のある演出を伴って特定の遊技情報を報知することで遊技の興趣を向上し得る遊技機を提供することを目的とする。
前記課題を解決するために、本願の請求項1に記載の発明では、
図柄変動に伴う演出が行われる第1表示装置(17)の第1表示部(17a)を前側から視認し得るよう構成された遊技機において、
定の遊技情報を報知する報知手段(54,56)と、
1駆動手段(81,81)によって動作される可動部材(60)と、
2駆動手段(92,92)によって動作されると共に、図柄変動に伴う前記第1表示装置(17)での演出とは別の演出を表示する第2表示部(84a)を備える第2表示装置(84)と、
前記第1および第2駆動手段(81,81,92,92)を駆動制御する制御手段(44)とを備え、
前記可動部材(60)および第2表示装置(84)の夫々が、前記報知手段(54,56)を前側から覆う第1位置と、該報知手段(54,56)を機前側から視認し得るように露出すると共に前記第1表示部(17a)の前側に重なって該第1表示部(17a)を前側から視認可能な視認領域を変化させる第2位置との間で動作され、
前記制御手段(44)は、特定の遊技状態でない非特定の遊技状態から特定の遊技状態に移行する場合に、前記報知手段(54,56)を前側から覆う第1位置の可動部材(60)および第2表示装置(84)を第2位置に動作させるように対応する駆動手段(81,81,92,92)を駆動制御して該報知手段(54,56)を機前側から視認し得るように露出すると共に、特定の遊技状態から非特定の遊技状態に移行する場合に、前記報知手段(54,56)を機前側から視認し得るように露出する第2位置の可動部材(60)または第2表示装置(84)を第1位置に動作させるように対応する駆動手段(81,81,92,92)を駆動制御して報知手段(54,56)を前側から覆うよう構成され、
前記報知手段(54,56)は、機前側から視認し得るように露出した場合に特定の遊技情報を報知するよう構成されたことを要旨とする。
請求項1に係る発明によれば、特定の遊技情報を報知する報知手段は可動部材および第2表示装置が動作することで露出するので、斬新で意外性のある演出を伴って特定の遊技情報を報知することができ、遊技の興趣を向上し得る。また、可動部材および第2表示装置が動作することで報知手段が露出するので、該報知手段に注目を集めることができ、報知される特定の遊技情報を遊技者が見過ごすのを抑制することができる。更に、可動部材および第2表示装置における報知手段を露出する動きによって、第1表示装置の第1表示部を前側から視認可能な視認領域が変化するので、特定の遊技情報が報知される特定の遊技状態となったことを遊技者に確実に認識させ得る。更にまた、可動部材または第2表示装置によって第1表示装置の第1表示部の一部が隠れても、第2表示装置の第2表示部で表示される演出によって遊技の興趣が低下するのを防止することができる。
また、可動部材および第2表示装置の夫々が報知手段を前側から覆う第1位置と機前側から視認し得るように露出する第2位置との間で動作するよう構成したので、第2表示装置によって報知手段を隠した状態で可動部材の動作による演出によって興趣を向上し得る。
請求項に記載の発明では、前記報知手段(54,56)は、左右方向に離間して直列に配列された複数の光透過可能な指示部(54b)が設けられた報知部(54)と、各指示部(54b)に後側から光を照射する複数の発光体(56b)を備える報知用照明装置(56)とから構成され、
前記発光体(56b)の報知時点灯態様として、特定の遊技状態の種類に応じた複数種類が設定され、
前記制御手段(44)は、特定の遊技状態の種類に応じた報知時点灯態様で前記発光体(56b)が点灯するように前記報知用照明装置(56)を制御するよう構成されたことを要旨とする
本願には、次のような技術的思想が含まれている。
図柄変動に伴う演出が行われる第1表示装置(17)の第1表示部(17a)を前側から視認し得るよう構成された遊技盤(M)を備えた遊技機において、
前記遊技盤(M)に配設され、前記第1示装置(17)の第1表示部(17a)が臨む枠状装飾体(27)と、該枠状装飾体(27)の左側の遊技盤前側に設けられて遊技球が流下する第1球流下領域(21a)と、枠状装飾体(27)の右側の遊技盤前側に設けられて遊技球が流下する第2球流下領域(21b)とを有し、
前記報知手段(54,56)は、特定の遊技情報として遊技球を前記第2球流下領域(21b)へ打ち出す特定の遊技状態であることを報知するよう構成されたことを要旨とする。
この構成によれば、第2球流下領域へ遊技球を打ち出す特定の遊技状態となったことを、遊技者に確実に認識させることができる。
本願には、次のような技術的思想が含まれている。
前記特定の遊技状態で開放可能な入賞装置(32)が、前記遊技盤(M)における前記第2球流下領域(21b)に配設されると共に、前記報知手段(54,56)は、前記第2球流下領域(21b)を指し示す指示部(54b)を備えることを要旨とする。
この構成によれば、第2球流下領域に位置する入賞装置に向けて遊技球を打ち出す特定の遊技状態であることが分かり易く、特定の遊技情報を適確に報知し得る。
請求項に記載の発明では、前記可動部材(60)は、一の縁部側に開放する第1凹部(61a)が形成された第1の可動部材(61)と、一の縁部側に開放する第2凹部(62a)が形成された第2の可動部材(62)とを備え、
前記第1の可動部材(61)および第2の可動部材(62)は、一の縁部が相互に近接離間するよう構成されると共に、
前記第1の可動部材(61)および第2の可動部材(62)の少なくとも一方が、前記第1位置と第2位置との間で動作するよう構成され、
前記第1の可動部材(61)および第2の可動部材(62)の一の縁部が相互に近接して第1凹部(61a)と第2凹部(62a)とが合体することで、前記第1表示部(17a)を前側から視認可能な特定視認領域(S)を画成するよう構成されたことを要旨とする。
請求項に係る発明によれば、第1および第2の可動部材により特定視認領域を画成することで、第1表示部で行われる図柄変動に伴う演出が見える形態が変わるので、演出の興趣を向上し得る。
本願には、次のような技術的思想が含まれている。
前記第1の可動部材(61)および第2の可動部材(62)は、両可動部材(61,62)により画成される前記特定視認領域(S)の周縁部を明輝する発光手段(69a,77a)を備えることを要旨とする。
この構成によれば、特定視認領域の周囲を明輝することで、特定視認領域から見える第1表示部に表示される演出を際立たせて演出効果を向上し得る。
本発明に係る遊技機によれば、斬新で意外性のある演出を伴って特定の遊技情報を報知することで遊技の興趣を向上し得る。
実施例に係るパチンコ機を示す正面図である。 実施例に係る遊技盤の正面図であって、可動部材および第2表示装置が第1位置に位置する状態を示す。 実施例に係る遊技盤の正面図であって、可動部材および第2表示装置が第2位置に位置する状態を示す。 実施例に係る設置部材、報知装置、可動演出装置および表示演出装置を分解した状態で前側から見た概略斜視図である。 実施例に係る遊技盤の縦断側面図であって、可動部材および第2表示装置が第1位置に位置する状態を示す。 実施例に係る遊技盤を報知装置の配設位置で横断した要部平面図である。 実施例に係る可動演出装置について可動部材を第2位置に位置させた状態の正面図である。 実施例に係る可動部材を分解して前側から見た概略斜視図である。 実施例に係る表示演出装置の概略正面図であって、二点鎖線は第1位置の第2表示装置を示し、一点鎖線は第2位置の第2表示装置を示し、実線は第2位置より上方に移動した第2表示装置を示している。 実施例に係る第2の可動部材と報知装置との関係を示す要部正面図であって、(a)は第2の可動部材が第1位置の状態を示し、(b)は第2の可動部材が第2位置の状態を示している。 実施例に係る第2表示装置と報知装置との関係を示す要部正面図であって、(a)は第2表示装置が第1位置の状態を示し、(b)は第2表示装置が第2位置の状態を示している。 実施例に係る遊技盤の要部縦断側面図であって、第2の可動部材および第2表示装置が第1位置に位置する状態を示す。 実施例に係る遊技盤の要部縦断側面図であって、第2の可動部材および第2表示装置が第2位置に位置する状態を示す。 実施例に係るパチンコ機の制御ブロック図である。
次に、本発明に係る遊技機につき、好適な実施例を挙げて、添付図面を参照して以下に説明する。なお、実施例では、遊技球としてパチンコ球を用いて遊技を行うパチンコ機を例に挙げて説明する。また、以下の説明において、「前」、「後」、「左」、「右」とは、特に断りのない限り、図1に示すようにパチンコ機を前側(遊技者側)から見た状態で指称する。
(パチンコ機10について)
実施例に係るパチンコ機10は、図1に示すように、矩形枠状に形成されて遊技店の図示しない設置枠台に固定される固定枠としての外枠11の開口前面側に、後述する遊技盤M(図2参照)を着脱可能に保持する本体枠としての中枠12が開閉および着脱可能に組付けられると共に、遊技盤Mの後側に、図柄を変動表示可能な第1表示装置(表示装置)17が着脱し得るよう配設されている。また、中枠12の前面側には、遊技盤Mを透視可能に保護する透明部材13aを窓部に備えた装飾枠としての前枠13が開閉可能に組付けられると共に、該前枠13の下方にパチンコ球を貯留する下球受け皿15が開閉可能に組付けられる。なお、実施例では、前枠13の下部位置に、パチンコ球を貯留する上球受け皿14が一体的に組付けられており、前枠13の開閉に合わせて上球受け皿14も一体的に開閉するよう構成される。
前記第1表示装置17は、後述する始動入賞口28a,29aへのパチンコ球の入賞を契機として演出用の図柄(飾図という場合もある)を第1表示部(表示部)17aに変動表示させる図柄変動演出を行うよう構成される。また第1表示装置17では、図柄変動に関連して実行される各種の表示演出を第1表示部17aに表示し得るようになっている。実施例では、前記第1表示装置17として、各種図柄を表示可能な液晶パネルを収容ケースに収容した液晶表示装置が採用されるが、これに限られるものではなく、ドラム式の表示装置やドットマトリックス式の表示装置等の各種図柄を停止および変動表示可能な従来公知の各種の表示装置を採用し得る。
前記前枠13には、図1に示す如く、下球受け皿15の右側方に、前記中枠12に配設された打球発射装置(図示せず)を作動する操作ハンドル16が設けられる。この操作ハンドル16は、左回転方向に付勢された操作レバー16aを備えており、該操作レバー16aを右回転するよう遊技者が回動操作することで打球発射装置が作動されて、前記上球受け皿14に貯留されたパチンコ球が前記遊技盤Mに向けて発射されるようになっている。ここで、前記操作レバー16aの回動量に応じて前記打球発射装置によるパチンコ球の打球力が強弱変化するよう構成されており、遊技者が操作レバー16aを操作して回動量を調節することで、前記遊技盤Mに形成された第1球流下領域21a(後述)をパチンコ球が流下する所謂「左打ち」と、該遊技盤Mに形成された第2球流下領域21b(後述)をパチンコ球が流下する所謂「右打ち」とを打ち分け得るようになっている。
(遊技盤Mについて)
本実施例では、所定板厚の略矩形状に形成されたアクリルやポリカーボネート等の合成樹脂材等からなる透明な平板状の板状部材20と、該板状部材20の裏側に着脱自在に取り付けられる設置部材19とから遊技盤Mが構成されている(図5参照)。板状部材20の表面(遊技盤Mの前面)には、図2,図3に示す如く、略円形状に湾曲形成された案内レール23が配設され、該案内レール23によってパチンコ球が流下可能な遊技領域21が画成されている。なお、前記第1表示装置17は、設置部材19の裏側に取り付けられて、後述するように該設置部材19に設けた開口部19aおよび後述する枠状装飾体27に設けた窓口27aを介して板状部材20の前側に臨むよう構成される。なお、板状部材20は、木材板の表面に各種絵柄等が描かれた合成樹脂シート等を貼付けて装飾したものであってもよい。
前記案内レール23は、図2,図3に示す如く、板状部材20の左下部から右上部に至るよう左方向に膨出する円弧状に形成された外レール24と、板状部材20の右上部、右下部および左上部に至るよう右方向に膨出する円弧状に形成された内レール25,26とから構成されている。前記内レール25,26は、外レール24の右上端部に連接して板状部材20の右上部から下部に亘って配設され、左端縁が右方に凹む円弧状に形成された盤面飾り部材25と、板状部材20の下部から左上部に亘って配設されて盤面飾り部材25の下端部に連接し、前記外レール24の右方(内側)に離間して位置するレール部材26とから構成され、該外レール24およびレール部材26により1個のパチンコ球が通過可能な発射通路23aが画成される。ここで、前記内レールを構成するレール部材26は、前記板状部材20の左上部に開放端を臨ませて外レール24との間に遊技領域21に開口する打出し口23bを画成するよう構成されて、前記打球発射装置から発射されたパチンコ球が発射通路23aの下方開口から飛翔して、レール部材26の開放端側の打出し口23bから遊技領域21内に打ち出されるようになっている。
前記板状部材20には、前後に貫通する装着口が前記遊技領域21内に複数開設されて、各装着口に対して各種の遊技部品が前側から取り付けられると共に、遊技領域21の最下部位置には、該遊技領域21に打ち出されたパチンコ球を排出するアウト口22が開設されている。なお、前記装着口の形成数は、板状部材20に対して取り付けられる各種の遊技部品の個数や配設位置等により必要に応じて適宜決定される。
実施例の前記板状部材20には、前記案内レール23で囲まれた遊技領域21の略中央の大部分が開口する第1装着口に、図2,図3,図5に示す如く、前後に開口する窓口27aが形成された枠状装飾体27が取り付けられ、該枠状装飾体27の窓口27aを介して第1表示装置17の第1表示部17aが板状部材20(遊技盤M)の前側に臨むよう構成されている。また、板状部材20における第1装着口(枠状装飾体27)の下方に開設された第2装着口に、遊技領域21(後述する第1球流下領域21a,第2球流下領域21b)を流下するパチンコ球が入賞可能な第1始動入賞口28aを有する第1始動入賞装置28が取り付けられている。更に、板状部材20には、第2装着口(第1始動入賞装置28)の左方から上方にかけて開設された第3装着口に、遊技領域21(第1球流下領域21a)を流下するパチンコ球が入賞可能な普通入賞口30aが設けられた第1サイド飾り30が取り付けられると共に、該第2装着口(第1始動入賞装置28)の右方から上方にかけて開設された第4装着口に第2サイド飾り31が取り付けられている。実施例の第2サイド飾り31には、遊技領域21(第1球流下領域21a,第2球流下領域21b)を流下するパチンコ球が入賞可能な特別入賞口32aを有する特別入賞装置(入賞装置)32、遊技領域21(第2球流下領域21b)を流下するパチンコ球が入賞可能な第2始動入賞口29aを有する第2始動入賞装置29、遊技領域21(第2球流下領域21b)を流下するパチンコ球が通過可能な球通過ゲート33等が設けられている。
図2,図3に示すように、前記板状部材20には、前記遊技領域21内に多数の遊技釘34が設けられると共に、前記枠状装飾体27の左側方に、遊技領域21を流下するパチンコ球の接触に伴って回転する所謂「風車」とも称される回転案内部材35が回転自在に配設されており、遊技釘34や回転案内部材35との接触によりパチンコ球の流下方向が不規則に変化するよう構成される。また、前記板状部材20には、前記第1始動入賞装置28の第1始動入賞口28aと前記回転案内部材35との間に、該第1始動入賞口28aへ向けて下方傾斜する直線状に連続して前記遊技釘34が設けられている。なお、以下の説明では、第1始動入賞口28aへ向けて下方傾斜する直線状に連続した遊技釘群を案内連釘36と指称するものとする。また、前記案内連釘36を構成する遊技釘34は、適宜位置でパチンコ球が通過可能な隙間36aが空くよう設けられており、該案内連釘36上を移動するパチンコ球が普通入賞口30aやアウト口22側へ流下し得るようになっている。
(枠状装飾体27について)
前記枠状装飾体27は、図5に示す如く、前記第1装着口の内側に沿って延在する環状に形成された枠状基部37と、該枠状基部37に設けられて前記板状部材20の前面より前方に突出し、前記遊技領域21と第1表示装置17の第1表示部17aを区切る庇状部38と、該庇状部38の後縁から外方に延出する薄板状の台板部39とを備える。そして、前記枠状基部37を第1装着口に挿入すると共に台板部39を板状部材20の前面に当接した状態で、該台板部39をネジ等の固定手段で板状部材20に固定することで、枠状装飾体27が板状部材20に取り付けられて、該枠状装飾体27の外側、具体的には庇状部38と案内レール23との間にパチンコ球が流下する遊技領域21(第1および第2球流下領域21a,21b)が画成されるようになっている。なお、枠状装飾体27を板状部材20に取り付けた状態で、庇状部38の後端縁から外方に延出する台板部39が板状部材20の前面に沿って延在して、該台板部39の前側をパチンコ球が通り得るようになっている。また、枠状装飾体27は、全体が透明な合成樹脂製とされており、透明な板状部材20の前側に台板部39を重ねた状態で、該台板部39および板状部材20を介して裏側を透視可能に構成されている。
前記枠状装飾体27の庇状部38は、枠状基部37の全周に亘って連続して延在するよう設けられており、前記遊技領域21から窓口27a内にパチンコ球が飛び込むのを規制して、前記第1表示装置17における第1表示部17aの前側をパチンコ球が移動しないように構成してある。また庇状部38は、最上部位置から左右方向に下方傾斜するよう形成されて、遊技領域21に打ち出されたパチンコ球が庇状部38上で滞ることなく枠状装飾体27の左側方または右側方へ誘導案内されるよう形成されている。すなわち、枠状装飾体27の外側に画成される遊技領域21は、図2,図3に示す如く、該枠状装飾体27の左側方をパチンコ球が流下する第1球流下領域21aおよび枠状装飾体27の右側方をパチンコ球が流下する第2球流下領域21bに分かれており、前記打球発射装置により遊技領域21内に向けて発射されたパチンコ球は、到達位置に応じて枠状装飾体27およびレール部材26の間に形成される第1球流下領域21aか、或いは枠状装飾体27および盤面飾り部材25の間に形成される第2球流下領域21bの何れかを流下するよう構成される。そして、実施例に係るパチンコ機10では、前記第1球流下領域21aをパチンコ球が流下する場合(左打ちした場合)に、パチンコ球が第2球流下領域21bを流下する場合に較べて第1始動入賞装置28の第1始動入賞口28aにパチンコ球が入賞する可能性が高くなるよう構成されると共に、該第2球流下領域21bをパチンコ球が流下する場合(右打ちの場合)に、パチンコ球が第1球流下領域21aを流下する場合に較べて特別入賞装置32の特別入賞口32aや第2始動入賞装置29の第2始動入賞口29aへパチンコ球が入賞する可能性が高くなるよう構成されている。
前記枠状装飾体27には、パチンコ機10のモチーフとなる意匠が施された装飾部品40が、前記庇状部38の内周上縁部から下方に向けて所定長さで延出するように設けられている。そして、本実施例では、装飾部品40および庇状部38によって、前記第1表示装置17の第1表示部17aを前側に臨ませる窓口27aが画成される。なお、本実施例のパチンコ機10では、図5に示す如く、枠状装飾体27の窓口27aは、前後に離間する2枚の透明板41によって全面的に塞がれている。
前記枠状装飾体27には、図2,図3,図12,図13に示す如く、窓口27aの下縁部を画成する庇状部38から外方(下方)に延出する台板部39における第1装着口に臨む部位に、後方に凹むステージ42が左右方向に所定長さで設けられており、該ステージ42には前面開口から遊技領域21を流下するパチンコ球が飛び込み得るよう構成される。また、枠状装飾体27には、窓口27aの左側に、前記第1球流下領域21a(遊技領域21)に入口が開口する球案内部43が庇状部38に沿って所定長さで設けられており、第1球流下領域21aを流下するパチンコ球が入口から球案内部43に通入し得るよう構成される。球案内部43は、前記案内連釘36の上端(上流端)の上方で出口が開口するよう構成されており、球案内部43に入口から通入したパチンコ球を出口から案内連釘36の上流端側の第1球流下領域21aに排出するよう構成される。そして、球案内部43から案内連釘36の上流端側に排出されたパチンコ球は、該案内連釘36に接触して跳ね上がってステージ42に飛び込み得るよう構成される。また、ステージ42に飛び込んだパチンコ球は、ステージ42上を左右に転動した後に、前記第1始動入賞装置28が設けられている遊技領域21に排出されるようになっている。なお、台板部39に関し、前記ステージ42が設けられ、庇状部38の下縁部から下方に延出している部分については、他の部分と区別する場合には下側台板部39aと指称する場合がある。
(第1始動入賞装置28について)
前記板状部材20に配設された前記第1始動入賞装置28の第1始動入賞口28aは、遊技領域21内で常に上方へ開口する常時開放タイプの入賞口とされ、該第1始動入賞口28aは、前記遊技領域21を流下するパチンコ球が常時一定の確率で入賞可能に構成される。また第1始動入賞装置28は、前記第1始動入賞口28aに入賞したパチンコ球を検出する入賞検出手段としての第1始動入賞検出スイッチ45を備えている。第1始動入賞検出スイッチ45は、パチンコ機10の裏側に配設された制御手段44(図14参照)に配線接続されており、該第1始動入賞検出スイッチ45によるパチンコ球の検出(すなわち第1始動入賞口28aへのパチンコ球の入賞)を契機として所定数の賞球が払い出されるようになっている。
(第2始動入賞装置29について)
前記第2サイド飾り31に配設された前記第2始動入賞装置29の第2始動入賞口29aは、第2サイド飾り31に配設された開閉部材29bによって開閉するよう構成されており、駆動手段としての始動入賞ソレノイド46(図14参照)の駆動に伴って開閉部材29bが第2始動入賞口29aを閉鎖する閉鎖位置と開放する開放位置に変位するよう構成されている。すなわち、第2始動入賞口29aは、始動入賞ソレノイド46を駆動することでパチンコ球の入賞確率を可変し得るよう構成される。なお、開閉部材29bを閉鎖位置から開放位置に変位して第2始動入賞口29aを開放する開放条件および開閉部材29bを開放位置から閉鎖位置に変位して第2始動入賞口29aを閉鎖する閉鎖条件としては、開閉部材29bが開放位置に変位している継続時間(第2始動入賞口29aの開放時間)が挙げられるが、その他の条件を設定してもよい。
前記第2始動入賞装置29は、前記第2始動入賞口29aに入賞したパチンコ球を検出する入賞検出手段としての第2始動入賞検出スイッチ47を備えている。第2始動入賞検出スイッチ47は、前記制御手段44に配線接続されており(図14参照)、該第2始動入賞検出スイッチ47によるパチンコ球の検出(すなわち第2始動入賞口29aへのパチンコ球の入賞)を契機として所定数の賞球が払い出されるようになっている。
(特別入賞装置32について)
前記第2サイド飾り31に配設された前記特別入賞装置32の特別入賞口32aは、第2サイド飾り31に配設された開閉体(開閉部材)32bによって開閉されるよう構成される。開閉体32bは、駆動手段としての特別入賞ソレノイド48(図14参照)に連繋されて、該特別入賞ソレノイド48を駆動することで、開閉体32bが特別入賞口32aへのパチンコ球の入賞を阻止する閉位置と該特別入賞口32aへのパチンコ球の入賞を許容する開位置との間を進退移動するよう構成される。また特別入賞装置32には、前記特別入賞口32aに入賞したパチンコ球を検出する特別入賞検出手段としての特別入賞検出スイッチ49が配設されている。特別入賞検出スイッチ49は、前記制御手段44に配線接続されており(図14参照)、特別入賞検出スイッチ49がパチンコ球を検出すると、検出信号を制御手段44に出力し、制御手段44の制御下に予め設定された数の賞球が払い出されるようになっている。なお、特別入賞装置32は、開閉体32bにより特別入賞口32aを常には閉鎖(入賞不能状態と)するよう構成され、後述する大当り遊技(当り遊技)の発生に伴って特別入賞口32aを開放(入賞可能状態と)するよう構成されている。すなわち、特別入賞装置32は、大当り遊技状態(特定の遊技状態)で開放可能な入賞装置として機能する。
実施例のパチンコ機10では、第1および第2始動入賞検出スイッチ45,47によるパチンコ球の検出(第1始動入賞口28aまたは第2始動入賞口29aへのパチンコ球の入賞)に伴って各種情報が取得され、この取得した情報に基づいて後述する特図当り抽選(当り判定)が行われるよう構成されている。そして、特図当り抽選の結果に基づいて前記第1表示装置17において図柄変動演出が実行され、該第1表示装置17での図柄変動演出の結果、該第1表示装置17の第1表示部17aに所定の組み合わせ(例えば同一飾図の3つ揃い等)で飾図が確定停止表示されることで、遊技者に有利な大当り遊技(当り遊技)が付与され、大当り遊技の発生に伴って特別入賞装置32の特別入賞口32aを所定の開放条件で開放する大当り遊技が行われて、遊技者が賞球を獲得し得る機会が与えられるよう構成されている。なお、前記特別入賞ソレノイド48は、前記第1始動入賞装置28または第2始動入賞装置29へのパチンコ球の入賞を契機として特別入賞口32aを開放する大当り遊技(当り遊技)が付与される場合に、当りの種類に応じた所定の開閉条件に従って制御手段44によって駆動制御される。
(球通過ゲート33について)
前記第2サイド飾り31に配設された前記球通過ゲート33には、該ゲート33を通過するパチンコ球を検出する球通過検出スイッチ50が設けられている。この球通過検出スイッチ50は、前記制御手段44に配線接続されており(図14参照)、該球通過検出スイッチ50から制御手段44への球検出信号の入力(すなわちパチンコ球の検出)に伴って普図当り抽選(後述)が行われ、該普図当り抽選の結果に応じて前記第2始動入賞装置29の始動入賞ソレノイド46が駆動制御されて開閉部材29bが開閉動作するようになっている。なお、球通過ゲート33は、図2,図3に示す如く、第2球流下領域21bにおいて第2サイド飾り31に設けた第2始動入賞装置29の第2始動入賞口29aより上流側(上側)に位置している。
(普通入賞口30aについて)
前記第1サイド飾り30には、図2に示す如く、前記案内連釘36の配設位置より上側に1つの普通入賞口30aが設けられると共に、該案内連釘36の配設位置より下側に2つの普通入賞口30aが設けられている。そして、案内連釘36の前記隙間36aから落下したパチンコ球が、3つの普通入賞口30aの内の下側の2つの普通入賞口30aに入賞可能に構成される。
(設置部材19について)
前記設置部材19は、図4,図5に示す如く、前記板状部材20の外郭形状より僅かに小さい形状に形成された略矩形状の背面板(設置部)51と、該背面板51の外周縁部から前方に突出する画壁部52とから前方に開口した箱状に形成されて、該画壁部52の開口前端部を板状部材20の裏面に当接させた状態で、当該板状部材20と設置部材19とがネジ止め固定される。そして、前記設置部材19において前記板状部材20との間に画成される空間に、動作により演出を行う可動演出装置59、表示演出装置83および特定の遊技情報を報知する報知装置53等が設置されて、設置部材19を基材とする1つのユニットとして扱い得るようになっている。前記設置部材19の背面板51には、前記枠状装飾体27の窓口27aと前後に整列する位置に、略矩形状の開口部19aが前後に開口するよう開設される。そして、背面板51の裏面に配設した前記第1表示装置17の第1表示部17aが、前記開口部19aおよび窓口27aを介して板状部材20(遊技盤M)の前側に臨むようになっている。なお、以下の説明では、設置部材19の背面板51について、開口部19aに対する上下左右の各部位を、上板部51a,下板部51b,左板部51c,右板部51dと指称して区別する場合もある。
(報知装置53について)
前記設置部材19には、特定の遊技情報を報知する報知装置53が配設されている。報知装置53は、光透過性で前面に報知部54が設けられた前壁部材55と、該前壁部材55における報知部54を後側から照明する報知用照明装置56とを備える。そして、報知装置53は、図2,図3に示す如く、報知部54が前記枠状装飾体27における窓口27aから外れた位置に位置して、該窓口27aを介して報知部54が前側に露出しないよう構成される。本実施例では、報知部54が枠状装飾体27における庇状部38の下端縁より下側に位置するように、報知装置53が前記下板部51bの前側に配設されている。本実施例では、報知部54および報知用照明装置56から、特定の遊技情報を報知する報知手段が構成される。
ここで、前述したように前記第2球流下領域21bに第2始動入賞装置29や特別入賞装置32が配置された実施例のパチンコ機10では、後述する特典遊技状態(変短状態)が付与された状態および大当り遊技(当り遊技)が付与された状態においては、前記第2球流下領域21bへパチンコ球を打ち出す「右打ち」を行うことで、第1球流下領域21aへパチンコ球を打ち出して遊技を行う場合と比べて遊技者により多くの特典が付与され得るようになっている。そこで、本実施例では、特典遊技状態(変短状態)や大当り遊技(当り遊技)が付与された状態となった場合に、「右打ち」を行うことで多くの特典が付与されることを報知手段54,56によって遊技者に特定可能に報知し得るよう構成してある。すなわち、本実施例では、「右打ち」を行うことで遊技者が有利となる特典遊技状態(変短状態)が付与された状態および大当り遊技(当り遊技)が付与された状態等が、特定の遊技状態であって、該特典遊技状態(変短状態)や大当り遊技(当り遊技)が付与されない状態が非特定の遊技状態となっている。そして、「右打ち」を行うことで遊技者にとって有利となることを特定の遊技情報として報知手段54,56で報知し得るようになっており、本実施例では特定の遊技情報として右打ち遊技状態を特定する遊技情報を報知するよう構成してある。そこで、本実施例では、特定の遊技状態について右打ち遊技状態と指称し、非特定の遊技状態について非右打ち遊技状態と指称する場合もある。
(前壁部材55について)
前記前壁部材55は、裏面にダイヤモンドカット等の凹凸による光拡散加工が施された板状の部材であって、図6,図12,図13に示す如く、前記板状部材20の後方に離間して該板状部材20と対向する姿勢で設置部材19に配設されている。そして、板状部材20と前壁部材55との間に、後述する第2の可動部材62および第2表示装置84の移動を許容する空間が画成され、該空間に第2の可動部材62および第2表示装置84が臨み得るよう構成される。
(報知部54について)
前記報知部54は、前壁部材55の前面に配設された不透明な帯状部材54aに、光透過可能な指示部54bを設けることで構成される。報知部54は、図2,図3,図12,図13に示す如く、前記枠状装飾体27における下側台板部39aの後側に対向して位置しており、透明な下側台板部39aおよび板状部材20を透して報知部54が前側から視認可能に構成される。実施例の指示部54bは、右側(第2球流下領域21b側)を指し示す矢印を象った形状に形成されており、報知部54には複数(実施例では7つ)の指示部54bが左右方向に所定間隔離間して直列に設けられている。そして、前記報知用照明装置56からの光によって指示部54bを明輝させることで、報知部54によって右打ち遊技状態であることを報知し得るよう構成される。また、報知部54は、図2,図3,図6に示す如く、前記下側台板部39aに設けたステージ42の後側において、該ステージ42より左右方向に長く延在しており、指示部54bがステージ42の左外側から右外側に亘って前側から視認可能に構成されている。実施例では、指示部54bにおけるステージ42より右側に延出する部分が、前記特別入賞装置32の上側に位置している。
(報知用照明装置56について)
前記報知用照明装置56は、前記設置部材19の下板部51bに配設されて前記前壁部材55の後方に離間して位置する報知用発光基板56aと、該報知用発光基板56aの前面に実装されて前方に向けて光を照射するLED等の複数の報知用発光体56bとを備え、該報知用発光体56bを発光することで前記報知部54の指示部54bを明輝させ得るよう構成される。
(区画部材57について)
前記報知装置53は、図6,図12,図13に示す如く、前記報知用発光基板56aと前壁部材55との間に配設された前後方向に開口する筒状の区画部材57を備えている。この区画部材57は、不透明な材料によって前壁部材55における報知部54を囲む形状に形成されて、後端を報知用発光基板56aの前面に当接すると共に前端を前壁部材55の後面に当接している。また、前記報知用発光体56bは、報知用発光基板56aにおける区画部材57で囲われた領域に実装されており、該区画部材57によって報知用発光体56bから照射される光が報知部54以外の部分に漏れるのを防止すると共に、外部の光が報知部54の裏側に入り込むのを区画部材57によって防ぐよう構成される。すなわち、外部からの光によって意図しないときに報知部54の指示部54bが明輝するのを防止し得るようになっている。
前記区画部材57には、図6に示す如く、内部を左右方向に仕切る仕切壁57aが、左右方向に離間して複数設けられており、該区画部材57の内部に、前記報知部54に設けられた指示部54bと同数の区画室57bを画成している。各仕切壁57aは、報知部54における左右に隣り合う指示部54b,54bの間に位置しており、各指示部54bの後側に区画室57bが夫々対応して位置するよう構成される。また、前記報知用発光基板56aに実装された報知用発光体56bは、区画部材57の各区画室57b内に臨む位置に複数個づつ設けられており、所定の区画室57b内に臨む報知用発光体56bを発光した際の光が、対応しない区画室57bに臨む指示部54bに照射されることがないよう構成される。すなわち、区画室57bに臨む報知用発光体56bを、左端の区画室57bのものから右側に順次点灯することで、指示部54bが左側から右側に順に明輝して右打ち遊技状態であることを好適に報知し得るようになっている。
なお、右打ち遊技状態を報知する際における報知用発光体56bの点灯・消灯態様は、左端の指示部54bに対応する報知用発光体56bから右側に順に点灯し、右端の指示部54bに対応する報知用発光体56bを点灯した後に全ての報知用発光体56bを消灯することを繰り返す態様、左端の指示部54bに対応する報知用発光体56bから右側に順に点灯・消灯する態様等、各種の態様を採用し得る。右打ち遊技状態を報知する際における報知用発光体56bの点灯・消灯態様について、以下、報知時点灯態様という場合もある。
前記区画部材57と前壁部材55との間に、全ての区画室57bの前側開口を塞ぐ光拡散シート58が配設されており、報知用発光体56bから照射された光を該光拡散シート58で拡散することで指示部54bの全体を略均一に明輝させ得るようになっている。なお、光拡散シート58は区画部材57の仕切壁57aと前壁部材55とで挟持されて、左右に隣り合う区画室57b,57bの間で光が漏れることがないよう構成してある。
(可動演出装置59について)
前記設置部材19の背面板51に、遊技盤Mに対して変位可能な可動部材60を備える可動演出装置59が配設される。可動部材60は、相互に近接・離間移動する一対の可動部材61,62を備え、実施例では一対の可動部材61,62が上下方向に相互に近接・離間移動するよう構成される。上側に位置する第1の可動部材61は、後述する第1移動機構64によって前記枠状装飾体27における窓口27aの上縁部側(開口部縁部側)の第1位置(図5)と、該第1位置より窓口中央側(開口部中央側)の第2位置(図3,図7)との間を往復移動(動作)されるよう構成される。また、下側に位置する第2の可動部材62は、後述する第2移動機構79によって前記枠状装飾体27における窓口27aの下縁部側(開口部縁部側)の第1位置(図5,図12)と、該第1位置より窓口中央側(開口部中央側)の第2位置(図3,図7,図13)との間を往復移動(動作)されるよう構成される。そして、第1および第2の可動部材61,62が対応する第2位置に移動した状態(可動部材60の第2位置)で、両可動部材61,62が合体して前記第1表示装置17における第1表示部17aを前側から視認可能な後述する特定視認領域Sを画成するようになっている。
(第1支持基体63について)
前記可動演出装置59は、前記背面板51の前側に配設されて、前記第1および第2の可動部材61,62が移動自在に支持される第1支持基体63を備える。この第1支持基体63は、図7に示す如く、左右方向に離間する一対の第1支持部63a,63aを備え、一方の第1支持部63aが前記左板部51cの前側に重なるよう上下方向に延在すると共に、他方の第1支持部63aが前記右板部51dの前側に重なるよう上下方向に延在している。そして、各第1支持部63a,63aを対応する板部51c,51dに夫々ネジ止め固定することで、第1支持基体63が設置部材19に位置決め固定される。
前記一対の第1支持部63a,63a間に、第1の可動部材61が移動自在に支持されている。そして、第1の可動部材61は、第1支持基体63に配設された第1移動機構64によって前記第1位置と第2位置との間を往復移動するよう構成される。実施例では、両第1支持部63a,63aに配設された一対の第1駆動機構65,65から第1移動機構64が構成されており、一対の第1駆動機構65,65を同期して駆動することによって第1の可動部材61を往復移動するよう構成してある。また、一対の第1支持部63a,63a間に、前記第1の可動部材61の支持位置より下方で該第1の可動部材61と対向するように第2の可動部材62が移動自在に支持されている。そして、第2の可動部材62は、第1支持基体63に配設された第2移動機構79によって前記第1位置と第2位置との間を往復移動するよう構成される。実施例では、両第1支持部63a,63aに配設された一対の第2駆動機構80,80から第2移動機構79が構成されており、一対の第2駆動機構80,80を同期して駆動することによって第2の可動部材62を往復移動するよう構成してある。
(第1の可動部材61について)
前記第1の可動部材61は、図4,図7に示す如く、左右方向に所定長さで延在する部材であって、該第1の可動部材61の左端部に配設した第1移動体66が左側の第1支持部63aに移動自在に支持されると共に、第1の可動部材61の右端部に配設した第1移動体66が右側の第1支持部63aに移動自在に支持されている。そして、両移動体66,66の間に架設された第1の可動部材61は、一対の支持部63a,63aに沿って前記第1表示装置17の第1表示部17aに沿って上下方向に平行移動するよう構成される。また、第1の可動部材61の左右方向の寸法は、前記枠状装飾体27における窓口27aの左右方向の幅寸法より長く設定されると共に、窓口27aを左右方向に横切るように両移動体66,66間に架設されており(図3参照)、該第1の可動部材61が窓口27aの後側を上下方向に移動する際には前記第1表示装置17の第1表示部17aを左右方向の全長に亘って覆い得るよう構成される。なお、各第1移動体66には、上下方向に延在するようにラック(図示せず)が設けられている。
前記第1の可動部材61は、図8に示す如く、該第1の可動部材61の往復移動方向と交差する左右方向に長尺な第1カバー体67および第1ベース体68と、第1カバー体67と第1ベース体68との間に収容された第1発光基板69とを備える。第1カバー体67および第1ベース体68は、左右方向に延在する板部材と、該板部材の外周縁から板面と直交するように突出する側壁とからトレー状に形成された部材であって、第1カバー体67および第1ベース体68の側壁の突出端同士を当接した状態でネジ止め固定することで、第1カバー体67および第1ベース体68の間に収容空間が画成されるようになっている。
前記第1の可動部材61の下側の縁部(第2の可動部材62と対向する縁部)には、図3,図4,図7に示す如く、下側(一の縁部側)に開放する第1凹部61aが形成されている。実施例の第1凹部61aは、上側に凹む弧状の凹みを左右方向に複数並べた形状に形成されている。また、第1の可動部材61の下側の縁部には、第1凹部61aの左右両側に、左右方向に略水平に延在する第1端縁61b,61bが設けられており、該第1端縁61b,61bと前記第2の可動部材62の後述する第2端縁62b,62bとが、両可動部材61,62が対応する第2位置に移動した場合に当接または近接するよう構成される。
前記第1の可動部材61の前側を構成する前記第1カバー体67は、全体が光透過性に構成された部材であって、裏面(収容空間に臨む面)にダイヤモンドカット等の光拡散加工が施されている。また第1カバー体67の前面には、パチンコ機10のモチーフとなるキャラクタと関連する意匠が、透明部分と不透明部分とによって表示された第1シール体70が貼着されている。また、第1の可動部材61の収容空間に収容された第1発光基板69の前面に、複数のLED等の第1発光体(発光手段)69aが実装されており(図8参照)、該第1発光体69aを点灯することで、第1カバー体67に向けて光が照射されるよう構成される。そして、第1カバー体67に向けて照射された光が前記光拡散加工によって拡散することで、第1カバー体全体を明輝して、前記第1凹部61aと後述する第2凹部62aとによって画成される特定視認領域Sの周縁部を明輝し得るよう構成される。なお、第1発光基板69は不透明に構成されており、第1の可動部材61が前記第1表示装置17における第1表示部17aの前側に重なった状態で、該第1の可動部材61を透して第1表示部17aが前側から視認し得ないようになっている。
(第1駆動機構65について)
前記両第1支持部63a,63aの夫々に配設される第1駆動機構65は、図7に示す如く、対応する第1支持部63aに配設される第1駆動モータ(駆動手段,第1駆動手段)71と、該第1駆動モータ71の回転を前記ラックを介して第1移動体66(第1の可動部材61)に伝達するギヤ列等の第1伝達機構72とを備える。また、一対の第1駆動モータ71,71は、前記制御手段44によって同期して回転するように駆動制御されるよう構成され、一対の第1駆動モータ71,71を同期して回転駆動することで、前記第1伝達機構72,72によって伝達された駆動力によって第1の可動部材61が上下方向に往復移動するよう構成される。一対の第1駆動機構65,65、すなわち第1移動機構64によって第1位置に移動された第1の可動部材61は、図2,図5に示す如く、前記装飾部品40の後側に略全体が隠れ、該第1移動機構64によって第1の可動部材61を第2位置に移動することで、図3に示す如く、該第1の可動部材61が前記第1表示装置17における第1表示部17aの前側に重なって該第1表示部17aを前側から視認可能な視認領域を変化(小さく)するよう構成される。
前記各第1移動体66に検出片66a(図7参照)が夫々設けられると共に、対応する側の第1支持部63aに、該検出片66aを検出可能な第1位置検出センサ73が夫々配設されており、該第1位置検出センサ73は、第1の可動部材61の第1位置において検出片66aを検出し得るよう構成される。この第1位置検出センサ73は、前記制御手段44に配線接続されており(図14参照)、該制御手段44は、一対の第1位置検出センサ73,73からの検出信号の入力によって、第1の可動部材61が第1位置に位置していることを認識し得るよう構成されている。前記第1駆動モータ71としてステッピングモータが採用され、一対の第1駆動モータ71,71の駆動によって第1位置から移動を開始した第1の可動部材61を、移動パルス信号に基づいて第2位置で停止するように第1駆動モータ71,71を制御手段44で駆動制御すると共に、第2位置から第1位置に向けて第1の可動部材61が移動した場合に、前記第1位置検出センサ73が検出片66aを検出した信号の入力に基づいて第1駆動モータ71,71を制御手段44が停止制御することで、第1の可動部材61を第1位置に停止保持し得るよう構成される。
(第2の可動部材62について)
前記第2の可動部材62は、図4,図7に示す如く、左右方向に所定長さで延在する部材であって、該第2の可動部材62の左端部に配設した第2移動体74が左側の第1支持部63aに移動自在に支持されると共に、第2の可動部材62の右端部に配設した第2移動体74が右側の第1支持部63aに移動自在に支持されている。そして、両移動体74,74の間に架設された第2の可動部材62は、一対の支持部63a,63aに沿って前記第1表示装置17の第1表示部17aに沿って上下方向に平行移動するよう構成される。また、第2の可動部材62の左右方向の寸法は、前記枠状装飾体27における窓口27aの左右方向の幅寸法より長く設定されると共に、窓口27aを左右方向に横切るように両移動体74,74間に架設されており(図3参照)、該第2の可動部材62が窓口27aの後側を上下方向に移動する際には前記第1表示装置17の第1表示部17aを左右方向の全長に亘って覆い得るよう構成される。なお、各第2移動体74には、上下方向に延在するようにラック(図示せず)が設けられている。
前記第2の可動部材62は、図8に示す如く、該第2の可動部材62の往復移動方向と交差する左右方向に長尺な第2カバー体75および第2ベース体76と、第2カバー体75と第2ベース体76との間に収容された第2発光基板77とを備える。第2カバー体75および第2ベース体76は、左右方向に延在する板部材と、該板部材の外周縁から板面と直交するように突出する側壁とからトレー状に形成された部材であって、第2カバー体75および第2ベース体76の側壁の突出端同士を当接した状態でネジ止め固定することで、第2カバー体75および第2ベース体76の間に収容空間が画成されるようになっている。
前記第2の可動部材62の上側の縁部(第1の可動部材61と対向する縁部)には、図3,図4,図7に示す如く、上側(一の縁部側)に開放する第2凹部62aが形成されている。実施例の第2凹部62aは、下側に凹む弧状の凹みを左右方向に複数並べた形状に形成されている。また、第2の可動部材62の上側の縁部には、第2凹部62aの左右両側に、左右方向に略水平に延在する第2端縁62b,62bが設けられており、該第2端縁62b,62bと前記第1の可動部材61の第1端縁61b,61bとが、両可動部材61,62が対応する第2位置に移動した場合に当接または近接するよう構成される(図7参照)。すなわち、第1の可動部材61および第2の可動部材62は、凹部61a,62aが形成される縁部が相互に近接離間するよう構成されて、第2位置において凹部61a,62aが形成される縁部が当接または近接するよう構成される。そして、両可動部材61,62の第2位置において、上下に対向する第1端縁61aと第2端縁62aとが当接または近接することで、対向する第1凹部61aおよび第2凹部62aが合体して、前記第1表示装置17における第1表示部17aを前側から視認可能な特定視認領域Sが画成されるようになっている。本実施例では、両可動部材61,62において左端部側で対向する端縁61a,62aと右端部側で対向する端縁61a,62aとの間において、左右方向に連なる特定視認領域Sが前後方向に開口するように形成される。また、特定視認領域Sは、パチンコ機10のモチーフとなるキャラクタと関連する意匠を模した形状に形成されるようになっている。更に、本実施例では、第1の可動部材61および第2の可動部材62を対対向する第2位置に移動して特定視認領域Sが形成された状態では、第1表示部17aは特定視認領域Sのみを介して前側に露出するよう構成してある。
前記第2の可動部材62の前側を構成する前記第2カバー体75は、全体が光透過性に構成された部材であって、裏面(収容空間に臨む面)にダイヤモンドカット等の光拡散加工が施されている。また第2カバー体75の前面には、パチンコ機10のモチーフとなるキャラクタと関連する意匠が、透明部分と不透明部分とによって表示された第2シール体78が貼着されている。また、第2の可動部材62の収容空間に収容された第2発光基板77の前面に、複数のLED等の第2発光体(発光手段)77aが実装されており(図8参照)、該第2発光体77aを点灯することで、第2カバー体75に向けて光が照射されるよう構成される。第2カバー体75に向けて照射された光が前記光拡散加工によって拡散することで、第2カバー体全体を明輝して、前記第1凹部61aと第2凹部62aとによって画成される特定視認領域Sの周縁部を明輝し得るよう構成される。なお、第2発光基板77は不透明に構成されており、第2の可動部材62が前記第1表示装置17における第1表示部17aの前側に重なった状態で、該第2の可動部材62を透して第1表示部17aが前側から視認し得ないようになっている。
(第2駆動機構79について)
前記両第1支持部63a,63aの夫々に配設される第2駆動機構80は、図7に示す如く、対応する第1支持部63a,63aに配設される第2駆動モータ(駆動手段,第1駆動手段)81と、該第2駆動モータ81の回転を前記ラックを介して第2移動体74(第2の可動部材62)に伝達するギヤ列等の第2伝達機構(図示せず)とを備える。また、一対の第2駆動モータ81,81は、前記制御手段44によって同期して回転するように駆動制御されるよう構成され、一対の第2駆動モータ81,81を同期して回転駆動することで、前記第2伝達機構によって伝達された駆動力によって第2の可動部材62が上下方向に往復移動するよう構成される。一対の第2駆動機構80,80、すなわち第2移動機構79によって第1位置に移動された第2の可動部材62は、図5,図12に示す如く、後述する第2表示装置84の後側に重なり、該第2移動機構79によって第2の可動部材62を第2位置に移動することで、図3,図13に示す如く、該第2の可動部材62が前記第1表示装置17における第1表示部17aの前側に重なって該第1表示部17aを前側から視認可能な視認領域を変化(小さく)するよう構成される。また第2の可動部材62の第1位置では、図10(a),図12に示す如く、前記報知装置53における報知部54の前側に重なって該報知部54を前側から覆い、第2移動機構79によって第2の可動部材62を第2位置に移動することで、図10(b),図13に示す如く、第2の可動部材62が報知部54の前側から上方に離間して該報知部54を前側(機前側)から視認し得るように露出するよう構成される。なお、実施例の第2の可動部材62は、図2に示す如く、第1位置において前記枠状装飾体27の窓口27aに臨む部分の全体が第2表示装置84の後側に重なって、該窓口27aから前側に露出しないようになっている。
前記各第2移動体74に検出片74a(図7参照)が夫々設けられると共に、対応する側の第1支持部63aに、該検出片74aを検出可能な第2位置検出センサ82が夫々配設されており、該第2位置検出センサ82は、第2の可動部材62の第1位置において検出片74aを検出し得るよう構成される。この第2位置検出センサ82は、前記制御手段44に配線接続されており(図14参照)、該制御手段44は、一対の第2位置検出センサ82,82からの検出信号の入力によって、第2の可動部材62が第1位置に位置していることを認識し得るよう構成されている。前記第2駆動モータ81としてステッピングモータが採用され、一対の第2駆動モータ81,81の駆動によって第1位置から移動を開始した第2の可動部材62を、移動パルス信号に基づいて第2位置で停止するように第2駆動モータ81,81を制御手段44で駆動制御すると共に、第2位置から第1位置に向けて第2の可動部材62が移動した場合に、前記第2位置検出センサ82が検出片74aを検出した信号の入力に基づいて第2駆動モータ81,81を制御手段44が停止制御することで、第2の可動部材62を第1位置に停止保持し得るよう構成される。
(表示演出装置83について)
前記設置部材19の背面板51に、表示演出を実行する第2表示装置84を遊技盤Mに対して変位可能(移動自在)に備える表示演出装置83が配設されている。この表示演出装置83は、前記可動演出装置59における可動部材61,62が移動する領域の前側を、前記第2表示装置84が上下方向に移動するよう構成されている。また表示演出装置83は、第2表示装置84を、後述する第3移動機構88によって前記枠状装飾体27における窓口27aの下縁部側(開口部縁部側)の第1位置(図2,図12)と、該第1位置より窓口中央側(開口部中央側)の第2位置(図3,図13)との間を往復移動するよう構成される。そして、第2表示装置84が対応する第1位置に位置する状態で、図11(a),図12に示す如く、該第2表示装置84が前記報知装置53における報知部54の前側に位置して該報知部54を前側から覆い、該第2表示装置84が対応する第2位置に位置する状態で、図11(b),図13に示す如く、該第2表示装置84が報知部54の前側から上方に移動して該報知部54を前側(機前側)から視認し得るように露出するよう構成される。また第2表示装置84は、第1位置から第2位置に移動することで、該第2表示装置84が前記第1表示装置17における第1表示部17aの前側に重なって該第1表示部17aを前側から視認可能な視認領域を変化(小さく)するよう構成されている。本実施例では、第2表示装置84が、第1位置で報知部54の前側に重なって該報知部54を前側から覆うと共に、第2位置で報知部54を前側から視認し得るように露出する可動部材として機能している。
前記第2表示装置84は、収容ケース85に各種画像を表示可能な液晶パネル86を収容した液晶表示装置が採用され、該液晶パネル86における収容ケース85の前壁に形成した開口部から前側に臨む第2表示部84aで、図柄変動に伴う各種演出を表示し得るよう構成される。第2表示装置84の外形寸法は、図3,図5に示す如く、前記第1表示装置17の第1表示部17aより小さく設定されており、第2表示装置84が第2位置に移動した状態で、該第2表示装置84によって第1表示部17aの全体が隠れることがないよう構成される。また、第2表示装置84の第2表示部84aは、第1位置および第2位置の何れの位置においても前側から視認可能に構成されており、該第2表示装置84が第1位置および第2位置に移動した状態で第2表示部84aに表示される演出によって興趣を向上し得るようになっている。第2表示装置84では、前記始動入賞口28a,29aへのパチンコ球の入賞を契機として第1表示装置17で実行される図柄変動演出と関連して、該図柄変動演出とは別の演出を表示し得る他、客寄せのためのデモンストレーション演出(デモ演出)を表示し得るよう構成される。図柄変動演出と関連した表出演出としては、例えば、特図当り抽選(後述)や普図当り抽選(後述)に当選する期待度等を示唆する予告演出や、該特図当り抽選や普図当り抽選の結果を報知する報知演出等が挙げられる。なお、第2表示装置84は、第1表示装置17と同様に、液晶表示装置に限られるものではなく、ドラム式の表示装置やドットマトリックス式の表示装置等の従来公知の各種の表示装置を採用し得る。
(第3移動機構88について)
前記表示演出装置83は、前記背面板51の前側に配設されて、前記第2表示装置84が移動自在に支持される第2支持基体87を備える。この第2支持基体87は、図9に示す如く、左右方向に離間する一対の第2支持部87a,87aを備え、一方の第2支持部87aが、前記左板部51cの前側に配設された前記第1支持部63aの前側に重なるように上下方向に延在すると共に、他方の第2支持部87aが、前記右板部51dの前側に配設された前記第1支持部63aの前側に重なるように上下方向に延在している。そして、各第2支持部87a,87aを対応する板部51c,51dに夫々ネジ止め固定することで、第2支持基体87が設置部材19に位置決め固定される。すなわち、第2支持基体87は、前記可動演出装置59の第1支持基体63の前方に離間して配設されている。
前記両第2支持部87a,87a間に、第2表示装置84が移動自在に支持されている。そして、第2表示装置84は、第2支持基体87に配設された第3移動機構88によって前記第1位置と第2位置との間を往復移動するよう構成される。実施例では、両第2支持部87a,87aに配設された一対の第3駆動機構89,89から第3移動機構88が構成されており、一対の第3駆動機構89,89を同期して駆動することによって第2表示装置84を往復移動するよう構成してある。
前記第2表示装置84には、裏面から左右両側に延出する一対の連繋部材90,90が設けられ、左方に延出する一方の連繋部材90が前記左板部51cに配設されている第2支持部87aに移動自在に支持されると共に、右方に延出する他方の連繋部材90が前記右板部51dに配設されている第2支持部87aに移動自在に支持されている。そして、両連繋部材90,90で支持されている第2表示装置84は、一対の第2支持部87a,87aに沿って前記第1表示装置17の第1表示部17aに沿って上下方向に平行移動するよう構成される。また、各連繋部材90に、上下方向に延在するようにラック部材91が夫々設けられている。
(第3駆動機構89について)
前記各第2支持部87a,87aの夫々に配設される第3駆動機構89は、図9に示す如く、対応する第2支持部87aに配設される第3駆動モータ(駆動手段,第2駆動手段)92と、該第3駆動モータ92の回転を前記ラック部材91を介して連繋部材90(第2表示装置84)に伝達するギヤ列等の第3伝達機構93とを備える。また、一対の第3駆動モータ92,92は、前記制御手段44によって同期して回転するように駆動制御されるよう構成され、一対の第3駆動モータ92,92を同期して回転駆動することで、前記第3伝達機構93,93によって伝達された駆動力によって第2表示装置84が上下方向に往復移動するよう構成される。
前記各ラック部材91に検出片91a(図9参照)が夫々設けられると共に、対応する側の第2支持部87aに、該検出片91aを検出可能な第3位置検出センサ94が夫々配設されており、該第3位置検出センサ94は、第2表示装置84の第1位置において検出片91aを検出し得るよう構成される。この第3位置検出センサ94は、前記制御手段44に配線接続されており(図14参照)、該制御手段44は、一対の第3位置検出センサ94,94からの検出信号の入力によって、第2表示装置84が第1位置に位置していることを認識し得るよう構成されている。前記第3駆動モータ92としてステッピングモータが採用され、一対の第3駆動モータ92,92の駆動によって第1位置から移動を開始した第2表示装置84を、移動パルス信号に基づいて第2位置で停止するように第3駆動モータ92,92を制御手段44で駆動制御すると共に、第2位置から第1位置に向けて第2表示装置84が移動した場合に、前記第3位置検出センサ94が検出片91aを検出した信号の入力に基づいて第3駆動モータ92,92を制御手段44が停止制御することで、第2表示装置84を第1位置に停止保持し得るよう構成される。
前記各第2支持部87aの上端部に設けた係合部と対応するラック部材91との間に、付勢手段としての引張りコイルバネ95(図9参照)が夫々張架されており、第2表示装置84は、常には一対の引張りコイルバネ95,95によって第2位置に向けて付勢されている。すなわち、第2表示装置84を下方の第1位置から上方の第2位置に移動する際に第3駆動モータ92,92に加わる負荷を引張りコイルバネ95,95の付勢力によって軽減し得るよう構成される。なお、第2表示装置84を第2位置から第1位置に移動する際には、第2表示装置84の自重が加わるので、引張りコイルバネ95,95の付勢力によって第3駆動モータ92,92に加わる負荷が増大することはない。また、実施例の表示演出装置83は、第2表示装置84を、前記第2位置より上方の上限位置(図の実線位置)まで移動可能に構成されており、該上限位置において第2表示装置84は磁石によって保持可能に構成されている。具体的には、各第2支持部87aに磁石(図示せず)が配設されると共に、各ラック部材91に板金等の磁着部材(図示せず)が配設されており、第2表示装置84が上限位置に到来した位置で、磁着部材が磁石に磁力吸着されて、該第2表示装置84を上限位置に保持し得るよう構成される。なお、磁石と磁着部材とによって第2表示装置84を第2位置に保持する構成を採用し得る。
(制御手段44について)
前記パチンコ機10に設けられる前記制御手段44は、該パチンコ機10に備えられた各種検出スイッチ(検出手段)からの検出信号に基づいて各種処理が実行され、その処理結果に基づいて、前記第1表示装置17、表示演出装置83(第2表示装置84)、可動演出装置59、報知装置53(報知用照明装置56)等を制御するよう構成される。また、制御手段44には、図14に示す如く、前記第2始動入賞口29aを開閉する開閉部材29bに連繋する始動入賞ソレノイド46、特別入賞口32aを開閉する開閉体32bに連繋する特別入賞ソレノイド48が接続されており、該制御手段44での制御処理結果に基づいて各ソレノイド46,48を駆動させることで、対応する開閉部材29bおよび開閉体32bが開閉するようになっている。
前記制御手段44は、前記第1始動入賞口28aまたは第2始動入賞口29aへパチンコ球が入賞したこと(より具体的には始動入賞検出スイッチ45,47がパチンコ球を検出したこと)を契機として特図当りか否かを判定する特図当り抽選を実行するよう設定される。ここで、前記特図当り抽選は、各始動入賞検出スイッチ45,47からパチンコ球の検出信号が入力された時点において、制御手段44に予め設定された多数種類の乱数値(特図当り判定用)の内から1つを取得する乱数抽選が行われ、該取得した乱数値(特図当り判定用)に基づいて特図当りを発生するか否かを決定する。また制御手段44は、前記球通過ゲート33をパチンコ球が通過したこと(より具体的には球通過検出スイッチ50がパチンコ球を検出したこと)を契機として普図当りか否かを判定する普図当り抽選を実行するよう設定される。ここで、前記普図当り抽選は、球通過検出スイッチ50からパチンコ球の検出信号が入力された時点において、制御手段44に予め設定された多数種類の乱数値(普図当り判定用)の内から1つを取得する乱数抽選が行われ、該取得した乱数値(普図当り判定用)に基づいて普図当りを発生するか否かを決定する。すなわち、制御手段44は、第1始動入賞口28aまたは第2始動入賞口29aにパチンコ球が入賞した特定条件が成立したときに、特図当り(当り)か否かの判定を行う特図当り判定手段(当り判定手段)としての機能を有する。また制御手段44は、球通過ゲート33をパチンコ球が通過した条件が成立したときに、普図当りか否かの判定を行う普図当り判定手段としての機能を有する。なお、パチンコ機10は、普図当り抽選の結果を示す報知用の普図を特定可能に表示する普図表示部(図示せず)を備え、該普図表示部では、球通過検出スイッチ50によるパチンコ球の検出を契機として、複数種類の普図を変動させて普図当り抽選の結果に対応する1つの普図を導出する普図変動表示が行われる。
前記制御手段44は、大当り遊技においては、前記特別入賞口32aへのパチンコ球の入賞が阻まれる不利な第1状態(特別入賞口32aの開閉体32bによる閉鎖)と、特別入賞口32aへのパチンコ球の入賞が許容される第2状態(特別入賞口32aの開閉体32bによる開放)とに変動されるラウンド遊技を繰返すように前記特別入賞ソレノイド48を制御するよう構成される。ここで、ラウンド遊技とは、不利な第1状態から有利な第2状態に移行し、再び不利な第1状態に移行するまでを云い、大当り遊技において予め決定された継続回数のラウンド遊技が繰返されるようになっている。また、ラウンド遊技において第1状態から第2状態への移行は、第1状態から第2状態へ移行してからの第2状態の継続時間(特別入賞口32aの開放時間)、または第2状態での特別入賞口32aへのパチンコ球の入賞数(規定個数)の何れかが、予め設定された値となったことを条件として行われる。
実施例のパチンコ機10では、前述したように特別入賞口32aを備えた第2サイド飾り31を第2球流下領域21bに臨むように配置し、特別入賞口32aを開放する大当り遊技が付与された場合に、パチンコ球を第2球流下領域21bへ打ち出す「右打ち」を実行することで、特別入賞口32aの入賞率が高くなる遊技者にとって有利な遊技を享受させ得るよう構成されている。また、実施例のパチンコ機10は、大当り遊技の終了後に遊技者に有利な遊技状態として特典遊技状態(変短状態)を付与する機能を備えている。この特典遊技状態としては、前記第2始動入賞口29aへのパチンコ球の入賞契機が、当該特典遊技状態が付与されていない状態と較べて増加する入賞率向上状態であり、第2球流下領域21bに球通過ゲート33および第2始動入賞口29aを配置した実施例の盤面構成では、特典遊技状態が付与された場合に「右打ち」を実行することで、当該特典遊技状態に係る特典を効率的に享受させ得るよう構成されている。特典遊技状態において第2始動入賞口29aへのパチンコ球の入賞契機が当該特典遊技状態が付与されていない状態と較べて増加する具体例としては、特典遊技状態では、(1)普図当り抽選に伴う普図変動表示の変動時間の短縮、(2)普図当り抽選確率を低確率から高確率に変動、(3)普図当り1回についての第2始動入賞口29aを開放する開閉部材29bの開放時間を増やすこと、により第2始動入賞口29aへのパチンコ球の入賞契機を増加することができる。なお、特典遊技状態では、上記(1)〜(3)を単独または複数を組み合わせることができる。実施例では、前述したように大当り遊技状態および特典遊技状態(変短状態)が、特定の遊技状態(右打ち遊技状態)であって、大当り遊技状態および特典遊技状態(変短状態)が付与されていない遊技状態が、非特定の遊技状態(非右打ち遊技状態)である。
前記制御手段44は、パチンコ機10が非右打ち遊技状態から右打ち遊技状態に移行した場合は、前記可動演出装置59および表示演出装置83を制御し、第2の可動部材62および第2表示装置84を対応する第1位置から第2位置に移動することで、前記報知部54を前側から視認可能な状態に露出するよう構成される。具体的には、制御手段44は、非右打ち遊技状態から右打ち遊技状態に移行する場合に、前記第1駆動モータ71,71および第2駆動モータ81,81を同期して回転するよう駆動制御して第1の可動部材61および第2の可動部材62を対応する第1位置から第2位置に移動させると共に、前記第3駆動モータ92,92を同期して回転するよう駆動制御して第2表示装置84を第1位置から第2位置に移動させる。また、右打ち遊技状態から非右打ち遊技状態に移行する場合に、前記第1駆動モータ71,71および第2駆動モータ81,81を同期して回転するよう駆動制御して第1の可動部材61および第2の可動部材62を対応する第2位置から第1位置に移動させると共に、前記第3駆動モータ92,92を同期して回転するよう駆動制御して第2表示装置84を第2位置から第1位置に移動させる。また、制御手段44は、パチンコ機10が非右打ち遊技状態から右打ち遊技状態に移行した場合に、前記報知装置53の報知用発光体56bが報知時点灯態様となるように報知用照明装置56を制御し、第2の可動部材62および第2表示装置84が第2位置に移動することで露出する報知部54の指示部54bを明輝して右打ち遊技状態であることを報知するよう構成される。なお、制御手段44は、パチンコ機10が右打ち遊技状態から非右打ち遊技状態に移行した場合には、報知用発光体56bを消灯するように報知用照明装置56を制御するよう構成されている。
前記制御手段44は、非右打ち遊技状態から右打ち遊技状態に移行する場合に、前記第1表示装置17を制御し、前記第1および第2の可動部材61,62の凹部61a,62aが合体して形成される特定視認領域Sから見える前記第1表示部17aの表示領域において特定の演出(大当り演出等)を行わせるよう構成される。また、前記制御手段44は、非右打ち遊技状態から右打ち遊技状態に移行する場合に、前記第2表示装置84を制御し、前記第2表示部84aにおいて第1表示部17aで行われる演出とは異なる別の特定の演出(別の大当り演出等)を行わせるようになっている。
また、実施例の制御手段44は、前記可動演出装置59における第1駆動機構65の第1駆動モータ71,71と、第2駆動機構80の第2駆動モータ81,81とを独立して駆動制御可能に構成されており、前記第1の可動部材61および第2の可動部材62を夫々独立して対応する第1位置と第2位置との間を移動させ得るように構成される。
(実施例の作用)
次に、前述のように構成された実施例に係るパチンコ機10の作用につき説明する。
前記前枠13の前面側に設けられた前記操作ハンドル16の操作レバー16aを遊技者が回転操作すると、前記打球発射装置から発射されたパチンコ球が前記板状部材20に設けた案内レール23により画成された発射通路23aを通って打出し口23bから遊技領域21内に打ち出される。このとき、前記操作レバー16aの回動量に応じてパチンコ球の打ち出し位置が変化し、打ち出し位置に応じて遊技領域21の第1球流下領域21aまたは第2球流下領域21bをパチンコ球が流下する。
前記第1球流下領域21aを流下する「左打ち」となるようパチンコ球が打ち出され、該第1球流下領域21aを流下するパチンコ球が前記球案内部43の入口に通入すると、該パチンコ球は球案内部43によって枠状装飾体27の外縁(庇状部38)に沿って下流側に案内されて出口から前記案内連釘36の上流端側の第1球流下領域21aに排出される。このパチンコ球は、案内連釘36上を前記第1始動入賞口28aに向けて流下し、該第1始動入賞口28aに入賞可能となる。また、案内連釘36の前記隙間36aから落下したパチンコ球は、前記普通入賞口30aに入賞可能となる。更に、球案内部43から案内連釘36上に排出されるパチンコ球の勢いの違いによって、該パチンコ球が案内連釘36上で跳ねて前記ステージ42に飛び込むこともあり、該パチンコ球はステージ42で左右方向に転動した後に遊技領域21に排出され、このパチンコ球は第1始動入賞口28aに入賞可能となる。なお、第1始動入賞口28aや普通入賞口30aに入賞することなく遊技領域21の最下部に至ったパチンコ球は、前記アウト口22から機裏側に排出される。
前記第1始動入賞装置28の第1始動入賞口28aにパチンコ球が入賞すると、前記制御手段44の制御に基づいて前記第1表示装置17での図柄変動演出が開始され、図柄変動演出の結果、第1表示装置17の第1表示部17aに所定の図柄組み合わせが表示されると大当りが発生する。大当りが発生すると、第1表示部17aに表示された図柄組み合わせに応じて、前記板状部材20に設けられた特別入賞装置32の特別入賞口32aを開閉する開閉体32bが所定条件で開放制御される大当り遊技が実行されると共に、制御手段44の制御に基づいて第1表示装置17の第1表示部17aにおいて大当り演出が行われる。また、前記第2表示装置84の第2表示部84aにおいて、第1表示部17aで展開される演出とは異なる演出が表示され、遊技の興趣が高められる。
前記大当り遊技が付与される大当り遊技状態、すなわち右打ち遊技状態に移行すると、前記制御手段44は、前記可動演出装置59および表示演出装置83を制御して、可動部材60(第1の可動部材61および第2の可動部材62)を第1位置から第2位置に移動すると共に、第2表示装置84を第1位置から第2位置に移動する。これにより、図3,図11(b),図13に示す如く、前記報知部54が前側から視認可能な状態に露出する。また、前記報知装置53の報知用発光体56bを報知時点灯態様で点灯するように制御手段44が報知用照明装置56を制御し、報知部54の指示部54bが報知用発光体56bからの光によって明輝することで、右打ち遊技状態であることが報知される。従って、遊技者は前記第2球流下領域21bにパチンコ球を打ち出す「右打ち」を行う状態であることを認識でき、該「右打ち」を行うことで大当り遊技により得られる利益を享受し得る。
すなわち、前記報知部54は、第2の可動部材62および第2表示装置84が第1位置から第2位置に移動することで露出するので、斬新で意外性のある演出を伴って右打ち遊技状態であることを報知することができ、遊技の興趣を向上し得る。また、第2の可動部材62および第2表示装置84が移動することで報知部54が露出するので、該報知部54に注目を集めることができ、報知される右打ち遊技状態であることを特定する遊技情報を遊技者が見過ごすのを抑制することができる。更に、第2の可動部材62および第2表示装置84における報知部54を露出する動きによって、第1表示装置17の第1表示部17aを前側から視認可能な視認領域が変化するので、右打ち遊技状態となったことを遊技者に確実に認識させ得る。更にまた、可動部材60(第1の可動部材61および第2の可動部材62)および第2表示装置84が第2位置に移動することによって第1表示装置17における第1表示部17aの一部が隠れるが、第2表示装置84の第2表示部84aで表示される演出によって遊技の興趣が低下するのを防止することができる。
実施例の報知部54では、第2球流下領域21bを指し示す矢印を模した指示部54bを明輝するよう構成してあるので、前記特別入賞装置32が位置する第2球流下領域21bに向けてパチンコ球を打ち出す右打ち遊技状態であることが分かり易く、右打ち遊技状態を特定する遊技情報を適確に報知することができる。また、報知装置53では、図6に示す如く、報知部54の各指示部54bの夫々が区画部材57および仕切壁57aによって仕切られた区画室57bに個別に臨むように構成されているから、対応する区画室57bに臨む報知用発光体56bを点灯することで対応する指示部54bのみを明輝することができる。従って、複数の指示部54bについて、左側から右側に順に明輝することで光が左側から右側に移動することによっても右打ち遊技状態を好適に報知することができる。
前記可動演出装置59では、図3,図7に示す如く、前記第1の可動部材61および第2の可動部材62を相互に近接して第2位置に位置させることによって、両可動部材61,62の対向する縁部に形成された第1凹部61aおよび第2凹部62aが合体して、当該パチンコ機10のモチーフとなるキャラクタに関連する形状の特定視認領域Sが画成される。すなわち、第1の可動部材61および第2の可動部材62の第1位置において第1表示装置17の第1表示部17aが前側から見える形態と、第1の可動部材61および第2の可動部材62の第2位置において第1表示装置17の第1表示部17aが前側から見える形態とが変化するので、演出の興趣を向上することができる。更に、本実施例では、第1の可動部材61、第2の可動部材62および第2表示装置84の第2位置においては、第1表示部17aは特定視認領域Sのみを介して前側に露出するので、遊技者にインパクトを与えることができ、興趣を向上し得る。また、各可動部材61,62は、内部に配設された前記発光体69a,77aを発光することで特定視認領域Sの周囲を明輝することができ、該特定視認領域Sから見える第1表示部17aに表示される演出を際立たせて演出効果を向上し得る。
前記大当り遊技が終了し、右打ち遊技状態から非右打ち遊技状態に移行すると、前記制御手段44は、可動演出装置59および表示演出装置83を制御して、可動部材60(第1の可動部材61および第2の可動部材62)を第2位置から第1位置に移動すると共に、第2表示装置84を第2位置から第1位置に移動する(図2参照)。これにより、前記報知部54は第2の可動部材62および第2表示装置84で前側が覆われて、遊技者から見えなくなり、遊技者は右打ち遊技状態から非右打ち遊技状態に移行したことを認識し得る。また、右打ち遊技状態から非右打ち遊技状態に移行すると、前記制御手段44は報知用発光体56bを消灯するように報知用照明装置56を制御する。
実施例のパチンコ機10では、前記大当り遊技の終了後に特典遊技状態(変短状態)を付与する機能を備えており、該特典遊技状態(変短状態)が付与される場合は、前記制御手段44は、可動部材60(第1の可動部材61および第2の可動部材62)を第2位置に保持するように可動演出装置59および表示演出装置83を制御する。また、制御手段44は、報知用発光体56bを報知時点灯態様で点灯するように報知用照明装置56を制御する。これにより、前側から視認可能に露出している前記報知部54で、右打ち遊技状態であることを特定する遊技情報が報知されるので、遊技者は特典遊技状態(変短状態)が付与されることを認識することができる。そして、特典遊技状態(変短状態)が終了した場合(右打ち遊技状態から非右打ち遊技状態に移行する場合)は、前記制御手段44が、可動部材60(第1の可動部材61および第2の可動部材62)および第2表示装置84を夫々第2位置から第1位置に移動するように可動演出装置59および表示演出装置83を制御すると共に、報知用発光体56bを消灯するように報知用照明装置56を制御する。
ここで、実施例のパチンコ機10では、図10,図11に示す如く、第2の可動部材62および第2表示装置84の夫々が報知部54を前側から覆う第1位置と前側から視認し得るように露出する第2位置との間で移動するよう構成したので、非右打ち遊技状態においては、第2の可動部材62および第2表示装置84の何れか一方を第1位置に保持した状態で、他方を移動して動作による演出を行うことができる。すなわち、第2表示装置84を第1位置に保持して該第2表示装置84で報知部54を前側から隠した状態で、制御手段44により可動演出装置59の駆動モータ71,71,81,81を駆動制御することで、第1および第2の可動部材61,62が第2位置に移動し、前記第1表示装置17における第1表示部17aの前側から視認可能な視認領域を変化させる演出によって興趣を向上し得る。また、第2の可動部材62を第1位置に保持して該第2の可動部材62で報知部54を前側から隠した状態で、制御手段44により表示演出装置83の第3駆動モータ92,92を駆動制御することで、第2表示装置84が第2位置に移動し、前記第1表示装置17における第1表示部17aの前側から視認可能な視認領域を変化させる演出によって興趣を向上し得る。
すなわち、前記報知部54は、第2の可動部材62または第2表示装置84が移動することで露出するので、斬新で意外性のある演出を伴って右打ち遊技状態であることを特定する遊技情報を報知することができ、遊技の興趣を向上し得る。また、第2の可動部材62または第2表示装置84が移動することで報知部54が露出するので、該報知部54に注目を集めることができ、報知される右打ち遊技状態であることを特定する遊技情報を遊技者が見過ごすのを抑制することができる。更に、第2の可動部材62または第2表示装置84における報知部54を露出する動きによって、第1表示装置17の第1表示部17aを前側から視認可能な視認領域が変化するので、右打ち遊技状態であることを特定する遊技情報が報知される特定の遊技状態となったことを遊技者に確実に認識させ得る。
また、前記第2表示装置84は、第1位置および第2位置の何れの位置においても第2表示部84aが前側から視認可能に構成されているので、第2の可動部材62または第2表示装置84を第2位置に移動することによって第1表示装置17における第1表示部17aの一部が隠れた場合であっても、該第2表示装置84の第2表示部84aで表示される演出によって遊技の興趣が低下するのを防止し得る。また、実施例の可動演出装置59は、第1の可動部材61および第2の可動部材62を夫々独立した移動機構64,79で移動するよう構成してあるので、第2の可動部材62を第1位置に保持した状態で、第1の可動部材61を動作する演出を行うことができ、動作演出の幅を広げることができる。
(変更例)
本願は前述した実施例の構成に限定されるものではなく、その他の構成を適宜に採用することができる。
(1) 実施例では、報知部(報知手段)を枠状装飾体における窓口の下側に設けるよう構成したが、該報知部(報知手段)を窓口の上側、または左右何れか一方の側に設けるようにすることができる。また、報知部(報知手段)を、枠状装飾体における窓口内に臨む位置に設けるようにしてもよい。そして、可動部材(第2の可動部材)や第2表示装置については、報知部(報知手段)の配設位置に応じて、該報知部(報知手段)を前側から覆う第1位置と前側に露出させる第2位置との間を移動するものであれば、その移動方向は任意に設定し得る。
(2) 実施例では、報知部(報知手段)に矢印を模した指示部を設けて特定の遊技情報を報知するようにしたが、特定の遊技情報を文字列で報知するようにしてもよい。例えば、報知部(報知手段)に「右打ち遊技状態ですよ!」等の文字列が明輝する構成を採用し得る。
(3) 報知用照明装置における報知用発光体の報知時点灯態様に関し、特定の遊技状態の種類に応じて異なる態様のものを複数種類設定し、制御手段が特定の遊技状態に応じて報知時点灯態様を選択し、選択された報知時点灯態様で報知用発光体が点灯するように制御手段が報知用照明装置を制御するようにしてもよい。
(4) 実施例では、報知部と報知用照明装置とによって報知手段を構成した場合で説明したが、少なくとも報知部のみで構成したものであってもよい。すなわち、報知部に設けた指示部が明輝するものでなくてもよく、可動部材(第2の可動部材)や第2表示装置が第2位置に移動することで前側に露出した報知部によって特定の遊技情報を遊技者に認識可能に報知し得るものであればよい。
(5) 報知手段として、電球やLED等の発光体を格子状に多数配列し、該発光体を点滅することによって文字や絵柄等の情報を表示する電光掲示板や、液晶パネルに情報を表示する液晶表示装置等を採用し得る。
(6) 実施例では、透明な枠状装飾体の下側台板部および透明な板状部材の後側に報知部(報知手段)を配置し、該下側台板部および板状部材を透して報知部(報知手段)が前側から視認可能となるよう構成したが、不透明な下側台板部および板状部材(ベニヤ板等)に前後方向に開口する貫通孔等の視認部を設け、該視認部を介して報知部(報知手段)が前側から視認可能となる構成を採用し得る。
(7) 実施例では、可動演出装置は、相互に近接離間移動する一対の可動部材を備える構成としたが、少なくとも報知部(報知手段)を前側から覆う第1位置と前側に露出させる第2位置との間を移動する1つの可動部材を備えるものであればよく、3つ以上の可動部材を備えるものであってもよい。
(8) 実施例では、可動演出装置が備える第2の可動部材によって報知部(報知手段)を覆ったり露出するよう構成したが、一対の可動部材が共同して報知部(報知手段)を覆ったり露出する構成を採用し得る。すなわち、一対の可動部材の夫々が第1位置に位置する状態で、各可動部材が報知部(報知手段)を部分的に覆うことで該報知部(報知手段)の全体が前側から覆われ、一対の可動部材の夫々が第2位置に移動することで報知部(報知手段)の全体が前側に露出されるように構成する。
(9) 実施例では、第1の可動部材および第2の可動部材の夫々を2基の駆動モータで動作するよう構成したが、各可動部材を1基の駆動モータで動作するようにしてもよい。
(10) 実施例では、一対の可動部材の夫々を独立した移動機構によって動作するよう構成したが、共通の移動機構によって一対の可動部材を同期して動作させる構成を採用し得る。
(11) 実施例では、可動部材(第1および第2の可動部材)および第2表示装置を平行移動するよう構成したが、前後方向に延在する回転軸回りに揺動する構成を採用し得る。
(12) 実施例では、可動部材(第2の可動部材)と第2表示装置の何れもが第1位置と第2位置との間を移動するよう構成したが、少なくとも一方が報知部(報知手段)を前側から覆う第1位置と前側に露出させる第2位置との間を移動するものであればよい。例えば、可動部材(第2の可動部材)を第1位置と第2位置との間で移動するよう構成する一方で、第2表示装置については報知部(報知手段)の前側を覆わない位置を移動(動作)するものであってもよく、また第2表示装置を第1位置と第2位置との間で移動するよう構成する一方で、可動部材(第2の可動部材)については報知部(報知手段)の前側を覆わない位置を移動(動作)する構成を採用し得る。
(13) 第1および第2の可動部材の凹部で形成される特定視認領域は任意の形状とすることができる。また、実施例の特定視認領域は、左右方向に連なった1つの開口となるよう形成したが、複数の開口が独立して形成されるものであってもよい。そして、一対の可動部材で特定視認領域が形成された場合において第1表示部で行われる演出は、該特定視認領域の形状に合わせた演出(表示)であればよい。
(14) 実施例では、パチンコ機を構成する全ての装置を1つの制御手段によって制御するよう構成したが、機能の異なる装置を別々の制御手段によって制御する構成を採用し得る。また、パチンコ機の全体を制御するメイン制御手段と、該メイン制御手段からの制御信号に基づいて各制御対象を制御するサブ制御手段とを設け、該サブ制御手段が可動演出装置や第1および第2表示装置を制御する構成を採用し得る。すなわち、メイン制御手段に各種検出センサを接続して、該メイン制御手段に特定の遊技状態を判定する手段としての機能を備えさせると共に、サブ制御手段を可動演出装置や第1および第2表示装置に接続して、メイン制御手段からの制御信号に基づいて第1および第2表示装置の演出を制御したり、可動部材および第2表示装置の動作を制御する機能をサブ制御手段に備えさせることができる。
(15) 実施例では、特定の遊技状態として大当り遊技状態や特典遊技状態(変短状態)を挙げたが、これに限られるものではなく、通常の遊技状態での大当り確率より大当り確率が高くなる確変状態を特定の遊技状態としてもよい。そして、報知手段では、確変状態である遊技情報を報知するようにすればよい。
(16) 遊技機としては、パチンコ機に限られるものではなく、アレンジボール機やパチンコ球またはコインを用いたスロットマシン等、その他各種の遊技機であってもよい。
(17) スロットマシンは、前方へ開口する箱状の筐体に、当該筐体の前方開口を塞ぐ前扉が開閉可能に備えられ、図柄が配列された複数の回転体が前側から視認し得るように筐体内部に配設されている。そして、遊技者が所定の開始操作手段の操作を行うことを契機に回転体が回転して図柄が変動開始すると共に、変動ゲームの当否に関連した当否判定を行い、所定の停止操作手段の操作を契機に、当否判定に基づく図柄停止制御を実行し、停止した図柄の組み合わせによって遊技利益が付与されるよう構成された遊技機である。そして、このようなスロットマシンにおいて、特定の遊技情報を報知する報知手段と、第1駆動手段によって動作される可動部材と、第2駆動手段によって動作されると共に回転体を備えた第1表示装置での演出とは別の演出を表示する第2表示部を備える第2表示装置とを筐体や前扉等に設けると共に、前記第1および第2駆動手段を駆動制御する制御手段を設け、前記可動部材および第2表示装置の少なくとも一方は、前記報知手段を前側から覆う第1位置と、該報知手段を機前側から視認し得るように露出すると共に前記第1表示部の前側に重なって該第1表示部を前側から視認可能な視認領域を変化させる第2位置との間で動作されるように構成する。そして、スロットマシンが遊技利益付与状態でない非遊技利益付与状態から遊技利益付与状態に移行する場合に、制御手段により前記報知手段を前側から覆う第1位置の可動部材または第2表示装置を第2位置に動作させるように対応する駆動手段を駆動制御して該報知手段を機前側から視認し得るように露出すると共に、スロットマシンが遊技利益付与状態から非遊技利益付与状態に移行する場合に、制御手段により前記報知手段を機前側から視認し得るように露出する第2位置の可動部材または第2表示装置を第1位置に動作させるように対応する駆動手段を駆動制御して報知手段を前側から覆うようにする。更に、前記報知手段は、機前側から視認し得るように露出した場合に特定の遊技情報を報知する構成を採用し得る。また、スロットマシンに設けられる報知手段、可動部材、第2表示装置、制御手段についても、実施例のパチンコ機で挙げた構成に限らず、上記変更例で挙げた各種の構成を採用可能である。なお、回転体を備えた第1表示装置とは別に演出用の演出用表示装置(第1表示装置)を筐体や前扉等に配設したスロットマシンでは、可動部材および第2表示装置の少なくとも一方が、報知手段を前側から覆う第1位置と該報知手段を機前側から視認し得るように露出すると共に演出用表示装置の表示部の前側に重なって該表示部を前側から視認可能な視認領域を変化させる第2位置との間を移動する構成を採用し得る。すなわち、可動部材または第2表示装置が前側に重なって視認領域が変わる表示装置としては、図柄変動に伴う演出を実行する回転体を備えた表示装置であってもよく、また当該回転体を備えた表示装置とは別に設けた演出用の表示装置であってもよい。
ここで、スロットマシンのより具体的な構成を説明すると、外周部に識別情報としての複数の図柄が表示された複数のリール(回転体)を有する表示装置において、複数のリールに表示されている図柄を有効ライン上に揃えることにより、所定数のパチンコ球やメダルを獲得する遊技が行われる。すなわちスロットマシンでは、操作手段としてのスタートレバーの操作によってリールの回転が開始され、各リールに対応するストップボタンが操作されたタイミングに応じてリールの回転が停止され、全てのリールの回転(図柄の変動)が停止したときに導出された表示結果(有効ライン上の図柄の並び順序等)に従って、当該図柄変動に伴う演出の終了後に各種の遊技利益が付与される。この遊技利益としては、小役(役の種類毎に定められた数のパチンコ球やメダルが払い出される利益を遊技者に与える役)、ボーナス(次のゲームから遊技者にとって有利な遊技状態へ移行されるという利益を遊技者に与える遊技状態)、RT(パチンコ球やメダルを消費することなく次のゲームを行うことができるという利益を遊技者に与えるリプレイの当選確率が、通常遊技状態(RTが付与されていない状態)よりも高く設定されている遊技状態)、AT(内部当選した小役の種類を報知する遊技状態)、ART(RTとATとを組み合わせた遊技状態)等があり、該ボーナス、RT、AT、ART等が付与された状態が遊技利益付与状態となる。なお、小役は、1回のゲームにおいて表示装置で表示された表示結果に従ってパチンコ球やメダルが払い出される役であるが、この小役に当選した状態に関しても遊技利益付与状態というものとする。
また、スロットマシンでは、ストップボタンの押し順に応じて図柄の停止態様が異なる押し順役が設定されて、該押し順役に当選した場合に、設定された押し順通りにストップボタンを操作した(押した)押し順正解時には当選役が入賞するが、設定された押し順通りにストップボタンを操作しなかった(押さなかった)押し順不正解時には役の非入賞となるよう構成される。また、スロットマシンでは、ストップボタンの操作タイミングによって停止する図柄が異なり、この停止した図柄の種類によって払い出されるパチンコ球やメダルの数が異なるよう設定されている。このようにスロットマシンでは、ストップボタンの押し順や、ストップボタンの操作タイミングに応じて停止した図柄の種類によって遊技者に有利となる場合があるので、このような押し順や停止させる図柄の種類といった特定の遊技情報を報知手段で報知するようにしてもよい。
また、スロットマシンでは、表示装置が図柄変動に伴う演出を実行する契機となる所定の開始条件として、スタートレバー(開始操作手段)の操作の検出(操作検出手段の検出)、パチンコ球やコインの投入の検出(投入検出手段の検出)、リプレイの成立(リプレイ成立判定手段の肯定判定)等としてもよい。
また本願には、以下に示すような技術的思想が含まれている。
〔付記〕
図柄変動に伴う演出が行われる第1表示装置の第1表示部を前側から視認し得るよう構成された遊技機において、
特定の遊技情報を報知する報知手段と、
第1駆動手段によって動作される可動部材と、
第2駆動手段によって動作されると共に、図柄変動に伴う前記第1表示装置での演出とは別の演出を表示する第2表示部を備える第2表示装置と、
前記第1および第2駆動手段を駆動制御する制御手段とを備え、
前記可動部材および第2表示装置の少なくとも一方は、前記報知手段を前側から覆う第1位置と、該報知手段を機前側から視認し得るように露出すると共に前記第1表示部の前側に重なって該第1表示部を前側から視認可能な視認領域を変化させる第2位置との間で動作され、
前記制御手段は、遊技利益が付与される遊技利益付与状態でない非遊技利益付与状態から遊技利益付与状態に移行する場合に、前記報知手段を前側から覆う第1位置の可動部材または第2表示装置を第2位置に動作させるように対応する駆動手段を駆動制御して該報知手段を機前側から視認し得るように露出すると共に、遊技利益付与状態から非遊技利益付与状態に移行する場合に、前記報知手段を機前側から視認し得るように露出する第2位置の可動部材または第2表示装置を第1位置に動作させるように対応する駆動手段を駆動制御して報知手段を前側から覆うよう構成され、
前記報知手段は、機前側から視認し得るように露出した場合に特定の遊技情報を報知するよう構成されたことを特徴とする遊技機。
付記に係る遊技機によれば、請求項1に係る遊技機と同様の効果を奏する。
17 第1表示装置
17a 第1表示
4 制御手段
54 報知部(報知手段)
54b 指示部
56 報知用照明装置(報知手段)
56b 報知用発光体(発光体)
60 可動部材
61 第1の可動部材
61a 第1凹部
62 第2の可動部材
62a 第2凹
1 第2駆動モータ(第1駆動手段)
84 第2表示装置
84a 第2表示部
92 第3駆動モータ(第2駆動手段)
特定視認領域

Claims (3)

  1. 図柄変動に伴う演出が行われる第1表示装置の第1表示部を前側から視認し得るよう構成された遊技機において、
    定の遊技情報を報知する報知手段と、
    1駆動手段によって動作される可動部材と、
    2駆動手段によって動作されると共に、図柄変動に伴う前記第1表示装置での演出とは別の演出を表示する第2表示部を備える第2表示装置と、
    前記第1および第2駆動手段を駆動制御する制御手段とを備え、
    前記可動部材および第2表示装置の夫々が、前記報知手段を前側から覆う第1位置と、該報知手段を機前側から視認し得るように露出すると共に前記第1表示部の前側に重なって該第1表示部を前側から視認可能な視認領域を変化させる第2位置との間で動作され、
    前記制御手段は、特定の遊技状態でない非特定の遊技状態から特定の遊技状態に移行する場合に、前記報知手段を前側から覆う第1位置の可動部材および第2表示装置を第2位置に動作させるように対応する駆動手段を駆動制御して該報知手段を機前側から視認し得るように露出すると共に、特定の遊技状態から非特定の遊技状態に移行する場合に、前記報知手段を機前側から視認し得るように露出する第2位置の可動部材または第2表示装置を第1位置に動作させるように対応する駆動手段を駆動制御して報知手段を前側から覆うよう構成され、
    前記報知手段は、機前側から視認し得るように露出した場合に特定の遊技情報を報知するよう構成された
    ことを特徴とする遊技機。
  2. 前記可動部材は、一の縁部側に開放する第1凹部が形成された第1の可動部材と、一の縁部側に開放する第2凹部が形成された第2の可動部材とを備え、
    前記第1の可動部材および第2の可動部材は、一の縁部が相互に近接離間するよう構成されると共に、
    前記第1の可動部材および第2の可動部材の少なくとも一方が、前記第1位置と第2位置との間で動作するよう構成され、
    前記第1の可動部材および第2の可動部材の一の縁部が相互に近接して第1凹部と第2凹部とが合体することで、前記第1表示部を前側から視認可能な特定視認領域を画成するよう構成された請求項1記載の遊技機。
  3. 前記報知手段は、左右方向に離間して直列に配列された複数の光透過可能な指示部が設けられた報知部と、各指示部に後側から光を照射する複数の発光体を備える報知用照明装置とから構成され、
    前記発光体の報知時点灯態様として、特定の遊技状態の種類に応じた複数種類が設定され、
    前記制御手段は、特定の遊技状態の種類に応じた報知時点灯態様で前記発光体が点灯するように前記報知用照明装置を制御するよう構成された請求項1または2記載の遊技機。
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