JP6294274B2 - 遊技機 - Google Patents

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この発明は、入賞装置を備えた遊技機に関するものである。
代表的な遊技機であるパチンコ機は、前面に遊技領域が画成された遊技盤の略中央位置に枠状の装飾体(所謂センター役物)が配設されると共に、複数の図柄を変動表示して図柄変動演出を行う液晶式やドラム式等の図柄表示装置が遊技盤の裏側に配設されて、該図柄表示装置の表示部を枠状装飾体の開口部に後方から臨ませて、該開口部を介して表示部で実行される演出を前側から視認可能に構成されている。また遊技盤に、パチンコ球(遊技球)の入賞により図柄表示装置での変動を開始させる始動入賞装置(入賞装置)や、大当り遊技が付与された際に開放する特別入賞装置(入賞装置)を配設したものが多数提案されている(例えば、特許文献1参照)。このようなパチンコ機では、前記始動入賞装置の始動入賞口(入賞口)へのパチンコ球の入賞を契機として行われる当り判定に当選することで、図柄表示装置に所定の当り表示(例えば同一図柄の三つ揃等)が表示され、その結果、遊技者に有利な大当り遊技が付与される。このような大当り遊技では、特別入賞口(入賞口)を開閉可能に閉鎖する前記特別入賞装置の開閉部材が適宜の開放パターンで開閉動作されて、特別入賞口へのパチンコ球の入賞機会が与えられ、遊技者が賞球を獲得し得るようになっている。
特開2013−208306号公報
前記パチンコ機では、近年の図柄表示装置の大型化に伴い、枠状装飾体における開口部を大きくして、インパクトのある図柄変動演出を行う傾向にある。このため、遊技盤の前面において枠状装飾体が占める面積が大きくなることで遊技領域が狭くなるため、該遊技領域に設置される各種の入賞装置の設置スペースを減らしてスペース効率を向上することが望まれている。但し、スペース効率を向上するために入賞装置の小型化を図る場合には、入賞口に入賞したパチンコ球がスムーズに流れずに球詰まりが発生する問題を招くおそれがある。
すなわち本発明は、従来の技術に係る遊技機に内在する前記問題に鑑み、これらを好適に解決するべく提案されたものであって、入賞装置での球詰りを抑制すると共にスペース効率を向上し得る遊技機を提供することを目的とする。
前記課題を解決し、所期の目的を達成するため、本願の請求項1に係る発明は、
遊技球(P)が流下する遊技領域(23)が設けられた遊技盤(20)と、前記遊技領域(23)から遊技球(P)が入賞可能な入賞装置(29)とを有する遊技機において、
前記入賞装置(29)は、
前記遊技領域(23)に開口する入賞口(38)が設けられると共に、該入賞口(38)に入賞した遊技球(P)が流下する球通路(62)を前後方向に延在するように画成する本体(36)と、
前記本体(36)における前記球通路(62)の左右両側に対向して設けられて球通路(62)に突出し、該球通路(62)における遊技球(P)の流下方向に沿って延在するように形成されて遊技球(P)を案内する第1案内部(73)および第2案内部(74)と、
前記本体(36)に配設され、前記入賞口(38)への遊技球(P)の入賞が可能または容易となる開放状態と入賞口(38)への遊技球(P)の入賞が不能または困難になる閉成状態との間で開閉作動可能な開閉部材(59)と、
前記本体(36)に配設され、前記開閉部材(59)に設けられた作動片(61)に係合する連繋部(72a)を備え、該連繋部(72a)を作動することで連繋部(72a)と作動片(61)との係合作用下に前記開閉部材(59)を前記開放状態と閉成状態との間で作動させる作動手段(68)とを備え、
前記第1案内部(73)を挟んで前記球通路(62)と反対側に、前記作動片(61)と連繋部(72a)との係合部位が収容される収容部(75)が、前記本体(36)の内周壁面と第1案内(73)との間に形成され
前記第1案内部(73)の前部に、当接した遊技球(P)を後側に向けて誘導する傾斜面(73c)が形成され、
前記第2案内部(74)の前端部は、前記第1案内部(73)における傾斜面(73c)より後側に位置すると共に、該第2案内部(74)における前記第1案内部(73)と対向する側面の前部に、当接した遊技球(P)を後側に向けて誘導する傾斜面(74b)が形成され、
前記第1案内部(73)の傾斜面(73c)によって遊技球(P)が前記第2案内部(74)の傾斜面(74b)に向けて誘導可能に構成されたことを要旨とする。
請求項1に係る発明によれば、一対の案内によって遊技球のスムーズな流下を図って球詰りを抑制し得ると共に、第1案内を利用して作動片と連繋部との係合部位を収容する収容部を形成することで省スぺース化を図り、スペース効率を向上し得る。また、球通路を流下する遊技球が作動片と連繋部との係合部位に接触するのを第1案内によって防ぐことができ、係合部位と遊技球との接触を防止するために別部材を設ける場合に比較して構成を簡略化し得る。
更に、左右に対向する両案内部の傾斜面によって遊技球をスムーズに球通路の後側に誘導することができ、球通路内での球詰りを好適に抑制し得る。
本願には、次のような技術的思想が含まれている。
前記本体(36)に、前記球通路(62)の後端部で開口して遊技球(P)を本体外部に排出する排出路(65)が設けられ、
前記第1案内(73)は、前記本体(36)における前記球通路(62)の後面を画成する後壁(47)に、該本体(36)の内周壁面から離間した位置を前側に延在するように設けられていることを要旨とする。
この構成によれば、球通路内の遊技球を第1案内によって排出路までスムーズに案内して排出することができ、球詰りを抑制し得る。
本願には、次のような技術的思想が含まれている。
前記作動手段(68)は、前記本体(36)における左右の側壁間に回動自在に支持された作動軸(72)と、該作動軸(72)の軸方向一端部に設けられた前記連繋部(72a)と、前記本体(36)における前記作動軸(72)の他端部が支持される側壁側に配設されて該作動軸(72)に連繋された駆動手段(69)とを備え、該駆動手段(69)の駆動により前記作動軸(72)を介して連繋部(72a)を作動することで前記開閉部材(59)を開閉作動するよう構成されたことを要旨とする。
この構成によれば、収容部と駆動手段とを左右に振り分けて設けることで、本体に対してスペース効率良く収容部と駆動手段とを設けることができる。
本発明に係る遊技機によれば、入賞装置での球詰りを抑制すると共にスペース効率を向上し得る。
本発明の実施例に係るパチンコ機を示す正面図である。 実施例に係る遊技盤を示す概略正面図である。 実施例に係る始動入賞装置を、始動用開閉部材を閉成状態で示す概略斜視図である。 実施例に係る始動入賞装置を、始動用開閉部材を開放状態で示す要部概略斜視図である。 実施例に係る始動入賞装置を分解して前側から見た概略斜視図である。 実施例に係る始動入賞装置を分解して後側から見た概略斜視図である。 実施例に係る始動入賞装置を、始動用開閉部材を閉成状態で示す縦断側面図である。 実施例に係る始動入賞装置を、始動用開閉部材を開放状態で示す縦断側面図である。 実施例に係る始動入賞装置の縦断正面図である。 実施例に係る始動入賞装置を、始動用開閉部材を開放状態で示す横断平面図である。 実施例に係る始動入賞装置を、筒状部材の配設位置で横断して示す底面図である。
次に、本発明に係る遊技機につき、好適な実施例を挙げて、添付図面を参照しながら以下詳細に説明する。なお、実施例では、遊技球としてパチンコ球を用いて遊技を行うパチンコ機を例に挙げて説明する。また、以下の説明において、「前」、「後」、「左」、「右」とは、特に断りのない限り、図1に示すようにパチンコ機を前側(遊技者側)から見た状態で指称する。
(パチンコ機10について)
実施例に係るパチンコ機10は、図1に示すように、前後に開口する矩形枠状に形成されて遊技店の図示しない設置枠台に縦置き姿勢で設置される固定枠としての外枠11の開口前面側に、遊技盤20を着脱可能に保持する本体枠としての中枠12が開閉および着脱可能に組み付けられて、該遊技盤20の裏側に、複数種類の図柄を変動表示可能な表示装置(演出手段)17が着脱可能に配設されている。また、前記中枠12の前面側には、前記遊技盤20を透視保護するガラス板や透明な合成樹脂材により形成された透視保護板13bで前後に開口する窓部13aを覆うよう構成された前枠13が開閉可能に組み付けられると共に、該前枠13の下方にパチンコ球Pを貯留する下球受け皿15が開閉可能に組み付けられる。なお、実施例では、前記前枠13の下部位置に、パチンコ球Pを貯留する上球受け皿14が一体的に組み付けられており、前枠13の開閉に合わせて上球受け皿14も一体的に開閉するよう構成される。なお、実施例では、前記表示装置17としては、各種図柄を表示可能な液晶パネルを収容ケースに収容した液晶表示装置が採用されるが、これに限られるものではなく、ドラム式の表示装置やドットマトリックス式の表示装置等の各種図柄を停止および変動表示可能な従来公知の各種の表示装置を採用し得る。
図1に示す如く、前記前枠13には、窓部13aを囲繞するようランプ装置(発光手段)18が配設されると共に、前枠13の上部位置に、音声や効果音を出力可能なスピーカ(音出力手段)19が配設されている。そして、ランプ装置18に設けられたLED等の発光体(図示せず)を点灯・点滅したり、前記スピーカ19から適宜の音声を出力することで、前記表示装置17で行われる各種の表示演出(図柄変動演出)に合わせて光による演出や音による演出を行い得るよう構成されている。すなわち、前記ランプ装置18やスピーカ19は、表示装置17と同様に演出手段としての機能を有している。また、前記上球受け皿14は、前記前枠13と別体に形成して中枠12に対して開閉可能に組み付けるようにしてもよい。
また、前記前枠13の右下方位置には、前記中枠12に配設された打球発射装置(図示せず)を作動する変更操作手段としての操作ハンドル16が設けられている。前記操作ハンドル16は、左回転方向に付勢された操作レバー16aを備えており、該操作レバー16aを右回転するよう遊技者が回動操作することで前記打球発射装置が作動されて、前記上球受け皿14に貯留されたパチンコ球Pが前記遊技盤20に向けて発射されるようになっている。ここで、前記操作レバー16aの回動量に応じて前記打球発射装置によるパチンコ球Pの打出し力(打球力)が強弱変化するよう構成されており、遊技者が操作レバー16aの回動量を操作することで、前記遊技盤20に形成された第1球流下領域23a(後述)をパチンコ球Pが流下する所謂「左打ち」(第1打出し状態)と、該遊技盤20に形成された第2球流下領域23b(後述)をパチンコ球Pが流下する所謂「右打ち(ゴム打ち)」(第1打出し状態よりも強い打出し力の第2打出し状態)とを打ち分け得るようになっている。
(遊技盤20について)
実施例の前記遊技盤20は、アクリルやポリカーボネート等の光透過性の合成樹脂材から所定板厚の略矩形状に形成された平板状の透明板(遊技領域形成部材)であって、該遊技盤20の裏側に前記表示装置17が着脱自在に組み付けられている。遊技盤20の前側には、図2に示す如く、前面(盤面)に配設された略円形状の案内レール21によりパチンコ球Pが流下可能(移動可能)な遊技領域23が画成されて、前記打球発射装置から発射されたパチンコ球Pが当該遊技領域23内に打ち出されることで遊技が行われるようになっている。また、遊技盤20には、該遊技盤20との間に収容空間を画成する設置部材(図示せず)が配設されており、収容空間には、発光により演出を行う発光演出装置や、可動体の動作により演出を行う可動演出装置等の各種装置が設置されている。そして、発光演出装置や可動演出装置は、前記表示装置17で行われる各種の表示演出(図柄変動演出)に合わせて発光演出や可動体の動作演出を行い得るよう構成されており、該発光演出装置および可動演出装置についても、表示装置17と同様に演出手段としての機能を有している。なお、前記表示装置17は、設置部材の裏側に取り付けられて、後述するように設置部材に設けた開口部(可視部)および枠状装飾体24(後述)の開口部24aを介して遊技盤20の前側から視認可能に臨むよう構成される。なお、遊技盤20は、ベニヤ材や合成樹脂材等の非光透過性の板部材の表面に装飾シール等を貼付したものであってもよい。
前記遊技盤20には、前後に貫通する装着口(図示せず)が前記遊技領域23内に複数開設されて、各装着口に対して各種の遊技盤設置部品(具体的には後述する枠状装飾体24、始動入賞装置29、特別入賞装置30、ゲート部31等)が前側から取り付けられると共に、遊技領域23の最下部位置には、該遊技領域23に打ち出されたパチンコ球Pを排出するアウト口28が開設されており、遊技領域23に打ち出されてアウト口28に入球したパチンコ球Pが機外に排出されるよう構成される。また、前記遊技盤20には、前記遊技領域23内に多数の遊技釘32が設けられると共に、後述する枠状装飾体24の左側方に、遊技領域23(第1球流下領域23a)を流下するパチンコ球Pの接触に伴って回転する回転案内部材33が回転自在に支持されており、遊技釘32や回転案内部材33との接触によりパチンコ球Pの流下方向が不規則に変化するよう構成されている。前記回転案内部材33は、所謂「風車」とも称される部材であって、該回転案内部材33の回転に伴ってパチンコ球Pを弾くように左右方向へ放出する部材である。なお、前記装着口の形成数は、遊技盤20に対して取り付けられる各種遊技構成部品の個数や配設位置等により必要に応じて適宜決定される。
実施例の前記遊技盤20には、図2に示す如く、前記案内レール21で囲まれた遊技領域23の略中央の大部分が開口する装着口に、前後に開口する開口部24aが形成された枠状装飾体24が取り付けられ、該枠状装飾体24の開口部24aを介して表示装置17の表示部17aが遊技盤20の前面側に臨むよう構成されている。前記設置部材は、前記遊技盤20の外郭形状より僅かに小さな形状に形成された略矩形状の背面板と、該背面板の外周縁部から前方に突出する画壁部とから前方に開口した箱状に形成されて、該画壁部の開口前端部を遊技盤20の裏面に当接させた状態で、当該遊技盤20と設置部材とがネジにより固定される。また、前記設置部材の背面板には、前記枠状装飾体24の開口部24aと前後に整列する位置に、略矩形状の開口部が前後に開口するよう開設されると共に、該背面板の裏側に前記表示装置17が着脱自在に取り付けられて、該開口部を介して表示装置17の表示部17aが遊技盤20の前側に臨むようになっている。
(枠状装飾体24について)
前記遊技盤20に配設される前記枠状装飾体24は、図2に示す如く、前記遊技盤20に開設された前記装着口の内側に沿って延在する環状に形成された枠状基部(図示せず)と、該枠状基部に設けられて前記遊技盤20の前面より前方に突出し、前記遊技領域23と表示装置17の表示部17aを区切って該遊技領域23の内周を画成する庇状部24bと、該庇状部24bの後縁から外方に延出する薄板状の台板部24cとを備える。そして、前記枠状基部を装着口に挿入すると共に台板部24cを遊技盤20の前面に当接した状態で、該台板部24cをネジ等の固定手段で遊技盤20に固定することで、枠状装飾体24が遊技盤20に取り付けられる。ここで、前記庇状部24bは、図2に示す如く、前記枠状装飾体24(枠状基部)の左側縁の略中間位置から上縁および右下縁に亘って連続して延在するように設けられており、開口部24a側、すなわち表示装置17における表示部17aの前面側を横切ってパチンコ球Pが流下(落下)するのを規制している。
前記枠状装飾体24には、図2に示す如く、前記開口部24aの下側に、ステージ26が設けられると共に、開口部24aの左側に、遊技領域23(第1球流下領域23a)に開口して該遊技領域23を流下するパチンコ球Pを取り込んでステージ26に案内する球導入部27が設けられ、該球導入部27からステージ26に通出されたパチンコ球Pは、ステージ26上を左右に転動した後に、後述する始動入賞装置29が配設されている遊技領域23に排出される。またステージ26の後端縁には、左右方向の全長に亘って上側に向けて所定高さで立上がる透明壁25が設けられ、ステージ26上を転動するパチンコ球Pが表示装置17の表示部17a側に移動するのを該透明壁25で防止している。
前記遊技盤20に画成された遊技領域23は、前記枠状装飾体24における庇状部24bの左側方をパチンコ球Pが流下する第1球流下領域23aと、該枠状装飾体24における庇状部24bの上方から右側方をパチンコ球Pが流下する第2球流下領域23bとに区画されている。これにより、操作ハンドル16の操作レバー16aを回動操作して打球力を調節することで、遊技領域23に打ち出されたパチンコ球Pが第1球流下領域23aを流下する遊技形態(左打ち)および当該パチンコ球Pが第2球流下領域23bを流下する遊技形態(右打ち)の何れかを遊技者が任意に選択し得るようになっている。
前記遊技盤20には、枠状装飾体24の下方に開設された装着口に、遊技領域23(第1球流下領域23a,第2球流下領域23b)を流下するパチンコ球Pが入賞可能な始動入賞口37,38を有する始動入賞装置(入賞装置)29が取り付けられている。また、始動入賞装置29の右方に開設された装着口に、遊技領域23(第2球流下領域23b)を流下するパチンコ球Pが入賞可能な特別入賞口(入賞口)30aを有する特別入賞装置(入賞装置)30が取り付けられている。また、枠状装飾体24の右方に開設された装着口に、遊技領域23(第2球流下領域23bを流下するパチンコ球Pが通過可能なゲート部31が取り付けられている。更に、始動入賞装置29の左方および右方に開設された装着口に、遊技領域23(第1球流下領域23a)を流下するパチンコ球Pが入賞可能な普通入賞口34aを有する普通入賞部34が取り付けられている。実施例では、始動入賞装置29の左方に3つの普通入賞部34が取り付けられると共に、始動入賞装置29の右方に1つの普通入賞部34が取り付けられている。そして、図2に示すように始動入賞装置29、特別入賞装置30、ゲート部31を配置した盤面構成では、前記第1球流下領域23aをパチンコ球Pが流下する場合(左打ちした場合)に、パチンコ球Pが第2球流下領域23bを流下する場合に較べて始動入賞装置29の始動入賞口37,38にパチンコ球Pが入球(入賞)する可能性が高くなるよう構成されると共に、該第2球流下領域23bをパチンコ球Pが流下する場合(右打ちの場合)に、パチンコ球Pが第1球流下領域23aを流下する場合に較べてゲート部31および特別入賞装置30の特別入賞口30aへパチンコ球Pが入球(入賞)する可能性が高くなる。
(始動入賞装置29について)
前記枠状装飾体24の下方位置に取り付けられた前記始動入賞装置29は、前記第1球流下領域23aと第2球流下領域23bとが合流する合流部に位置して、該始動入賞装置29に設けられた始動入賞口37,38には両球流下領域23a,23bを流下するパチンコ球Pが入賞可能に構成されている。なお、始動入賞装置29の具体的構成については後述し、ここでは始動入賞装置29の遊技制御に関連する概略構成について説明する。
前記始動入賞装置29は、始動入賞口37,38に入賞したパチンコ球Pを検出する入賞検出手段としての始動入賞検出センサ67が設けられている。前記始動入賞検出センサ67は、パチンコ機裏側に配設された図示しない制御手段に配線接続されている。そして、始動入賞検出センサ67からの検出信号が制御手段に入力されることを賞球の払出条件として、該制御手段が賞球の払い出しを決定するようになっている。また、始動入賞検出センサ67によるパチンコ球Pの検出(すなわち始動入賞口37,38へのパチンコ球Pの入賞)を遊技の開始条件(遊技開始条件)として、前記制御手段が各種入賞情報(当り判定用乱数等の遊技情報)を取得して、この取得した入賞情報に基づいて大当り抽選(大当り判定)が行われるよう構成されている。そして、大当り抽選の結果に基づいて前記表示装置17において図柄変動演出が実行されるようになっている。また、前記表示装置17での図柄変動演出の結果、該表示装置17に所定の大当り表示(予め定められた特定表示)となる組み合わせ(例えば同一飾図の3つ揃い等)で図柄が確定停止表示されることで、遊技者に有利な大当り遊技(当り遊技)が付与され、大当り遊技の発生に伴って特別入賞装置30の特別入賞口30aを所定の開放条件で開放する大当り遊技が行われて、遊技者が賞球を獲得し得る機会が与えられるよう構成されている。
(特別入賞装置30について)
前記特別入賞装置(入賞装置)30は、遊技領域23(第2球流下領域23b)に開口する特別入賞口(入賞口)30aを開閉自在に閉成する特別用開閉部材(開閉部材)30bを備えており、駆動手段としての特別入賞ソレノイド(図示せず)の駆動に伴って特別用開閉部材30bが閉鎖する閉鎖位置と開放する開放位置に変位するよう構成されている。また、前記特別入賞装置30には、前記特別入賞口30aに入賞したパチンコ球Pを検出する特別入賞検出手段としての特別入賞検出センサ(図示せず)が設けられている。特別入賞検出センサは、前記制御手段に配線接続されており、特別入賞検出センサからの検出信号が制御手段に入力されることを賞球の払出条件として、該制御手段が賞球の払い出しを決定するようになっている。ここで、前記特別入賞ソレノイドは、前記始動入賞口37,38へのパチンコ球Pの入賞を契機として特別入賞口30aを開閉する大当り遊技が付与される場合(大当り判定の結果が肯定の場合)に、前記表示装置17による図柄変動演出の終了後に制御手段によって駆動制御される。
(ゲート部31について)
前記ゲート部31には、該ゲート部31をパチンコ球Pが通過したことを検出するゲートセンサ(図示せず)が配設される。ゲートセンサは、前記制御手段に配線接続されており、該ゲートセンサから制御手段への球検出信号の入力、すなわちゲートセンサのパチンコ球Pの検出(ゲート部31のパチンコ球Pの通過)に伴って各種通過検出情報(乱数等の遊技情報)が取得され、この取得した遊技情報に基づいて普図当り抽選(普図当り判定)が行われるよう構成されている。そして、この普図当り抽選の結果に応じて前記始動入賞装置29に設けられた後述する始動入賞ソレノイド69が駆動制御されて始動用開閉部材59が開閉動作するようになっている。
(普通入賞部34について)
前記普通入賞部34は、パチンコ球Pが入賞可能な普通入賞口34aが上方に常時開口するように前記遊技盤20に設けられており、遊技領域23を流下するパチンコ球Pが一定の確率で普通入賞口34aに入賞し得るようになっている。普通入賞部34は、普通入賞口34aに入賞したパチンコ球Pを検出する入賞検出手段としての普通入賞検出センサ(図示せず)が設けられている。前記普通入賞検出センサは、前記制御手段に配線接続されており、普通入賞検出センサからの検出信号が制御手段に入力されることを賞球の払出条件として、該制御手段が賞球の払い出しを決定するようになっている。
ここで、実施例のパチンコ機10では、遊技が行われる遊技状態として3つの状態が設定されている。すなわち、パチンコ機10において通常行われる通常状態と、該通常状態に較べて大当りの発生確率が高く、かつ後述する第2始動入賞口38への入賞確率が高く設定された確変状態と、通常状態に較べて大当りの発生確率が同等で、かつ普図当り抽選での普図当りとなる確率が高く設定された変短状態が設定されている。そして、前記始動入賞装置29に設けられた始動入賞口37,38へパチンコ球Pが入賞した際に、前記遊技状態を変更するか否かが前記制御手段で決定される。
前記特別入賞装置30およびゲート部31の夫々を、前記第2球流下領域23bに配置した実施例のパチンコ機10では、パチンコ球Pが第1球流下領域23aを流下する場合に較べて、前記第2球流下領域23bを流下する場合の方が、特別入賞装置30およびゲート部31に入球し易くなっている。従って、実施例のパチンコ機10は、大当り遊技が付与された状態、遊技状態が確変状態または変短状態となった場合(特定条件が成立した場合)に、パチンコ球Pを第2球流下領域23bへ打ち出す「右打ち(第2打出し状態)」を実施し、特定条件が不成立の場合(すなわち、遊技状態が通常状態の場合)には、パチンコ球Pを第1球流下領域23aへ打ち出す「左打ち(第1打出し状態)」を実施することで、所定の遊技が行われるよう構成されている。このように、遊技者が遊技状態(特定条件の成立・不成立)に応じて前記操作ハンドル16を操作してパチンコ球Pの打ち出し位置を変更するよう構成することで、遊技者に能動的な遊技参加を促し、遊技の興趣を高めるようになっている。
(始動入賞装置29の具体的構成について)
前記始動入賞装置29は、遊技盤20に取り付けられる本体36に、前記遊技領域23に開口して該遊技領域23からパチンコ球Pが入賞可能な始動入賞口(入賞口)37,38が設けられている。実施例の始動入賞装置29では、本体36に2つの始動入賞口37,38が上下の関係で設けられており、上側の始動入賞口37を第1始動入賞口(第1入賞口)37と指称し、下側の始動入賞口38を第2始動入賞口(第2入賞口)38と指称して区別する場合がある。
前記本体36は、図3,図5〜図7等に示す如く、前記遊技盤20に取り付けられる前部材39と、該前部材39の後側に着脱自在に取り付けられる後部材40とを備える。前部材39は、板状の取着部41と、該取着部41の裏面から後側に延在する通路形成部42とを備え、該通路形成部42の後側に後部材40を取り付けた状態で、該後部材40および通路形成部42によって前記各始動入賞口37,38に入賞したパチンコ球Pを流下させる後述する球通路56,62が画成される。そして、前部材39の通路形成部42および後部材40を遊技盤20の装着口に前側から挿入すると共に取着部41を遊技盤20の前面に当接した状態で、該取着部41をネジ等の固定手段で遊技盤20に固定することで、始動入賞装置29が遊技盤20に取り付けられる。前記前部材39および後部材40は、全体が光透過性に構成されている。すなわち、始動入賞装置29の本体36は、全体が光透過性に構成されている。なお、前部材39は、有色の光透過性に構成されるのに対し、後部材40は透明に構成されており、前部材39に対して後部材40の光透過率が高く設定されている。
前記前部材39の通路形成部42は、図6に示す如く、前記取着部41から後側に延在する上下左右の壁(周壁)43,44,45,46によって内部空間を後方に開口するように形成されると共に、前記後部材40は、図5に示す如く、本体36の後面を構成する後壁47から前側に延在する上下左右の壁(周壁)48,49,50,51によって内部空間を前方に開口するように形成されており、通路形成部42の後側に後部材40を各対応する壁43,44,45,46,48,49,50,51同士を対向当接するように取り付けることで、内部に後述する第2球通路62および配線用空間55が上下に区画された状態で画成されるようになっている。すなわち、前部材39および後部材40の各43,44,45,46,48,49,50,51が、本体36において内部に通路62や空間55を画成する周壁となっている。前部材39の上下左右の壁43,44,45,46について、前上壁43、前底壁44、前左側壁45、前右側壁46と指称すると共に、後部材40の上下左右の壁48,49,50,51について、後上壁48、後底壁49、後左側壁50、後右側壁51と指称する場合がある。なお、後部材40における後右側壁51(一方の側壁)は、上下方向の途中において左右方向に屈曲されて、該屈曲部より上側の上側壁部51aより下側の下側壁部51bが所定長さだけ左側に変位すると共に(図5参照)、該下側壁部51bに対応するように前記通路形成部42には内側壁42aが取着部41から後側に延在するように設けられており、該内側壁42aと下側壁部51bとによって第2球通路62の右側部が画成されるようになっている(図10参照)。
(第1始動入賞口37の関連構成)
前記前部材39における取着部41の上部前面に、後方に開口する箱状の入賞口画成部材52が配設されると共に、該入賞口画成部材52の上部中央には下側に凹む凹部52aが形成されて、前記遊技領域23を流下するパチンコ球Pが凹部52aに受け入れ可能に構成されている。また、取着部41には、図7,図8に示す如く、入賞口画成部材52における凹部52aの後開口に整合する位置に切欠部41aが形成されており、凹部52aに受け入れたパチンコ球Pが切欠部41aを介して取着部41の裏側に通出可能に構成されている。すなわち、実施例の始動入賞装置29は、取着部41の切欠部41aと入賞口画成部材52の凹部52aとによって、遊技領域23に臨んで上方に開口する第1始動入賞口37が形成されており、該第1始動入賞口37に入賞したパチンコ球Pが、前記本体36に形成された後述する第1球通路56を流下するよう構成される。また、第1始動入賞口37は、前記遊技領域23内で開口する常時開放タイプの入賞口であって、該第1始動入賞口37は、遊技領域23を流下するパチンコ球Pが常時一定の確率で入賞可能に構成されている。
前記入賞口画成部材52を構成する前壁52bには、図5,図7に示す如く、前後方向に貫通する複数の通孔52cが形成されると共に、該前壁52bの前面に、通孔52cを覆う光透過性の装飾部品53が配設されている。また、入賞口画成部材52の内部に第1発光基板54が収容配置されると共に、該第1発光基板54の前面には、各通孔52cと対応する位置の夫々に発光手段としての第1LED54aが実装されている。すなわち、第1LED54aを発光して装飾部品53を裏側から照明することで該装飾部品53が明輝し、第1始動入賞口37を目立たせる発光演出を実行可能になっている。
前記前部材39の取着部41には、入賞口画成部材52の後開口に臨む位置にコネクタ用通孔41bが前後方向に貫通するように形成されており、該コネクタ用通孔41bを介して第1発光基板54の裏面に設けられたコネクタ54bが取着部41の裏側に突出するよう構成される(図7,図8参照)。また、前記後部材40の後壁47には、図7に示す如く、前部材39のコネクタ用通孔41bと対応する後方位置において前後方向に貫通する配線用通孔47aが形成されている。また、前部材39の通路形成部42には、コネクタ用通孔41bの下端縁から後側に延出する前配線用画壁42bが形成されると共に、後部材40の後壁47には、該前配線用画壁42bと前後方向に整列する位置に前側に向けて延出するように後配線用画壁47bが形成されており、前配線用画壁42bの後端と後配線用画壁47bの前端とが当接している。すなわち、本体36の内部には、前記コネクタ54bに接続する配線(図示せず)を引き回すための配線用空間55が画成されており、コネクタ54bに接続する配線は、配線用空間55を引き回された後に後壁47の配線用通孔47aから本体外部に引き出されるよう構成される。前記配線用空間55は、後述する第1球通路56および第2球通路62とは区画されており、該配線用空間55を引き回される配線が各球通路56,62に突出する等してパチンコ球Pの流下の妨げとならないようになっている。
前記本体36には前記第1始動入賞口37に入賞したパチンコ球Pを後側に流下させる第1球通路(球通路)56が形成されている。この第1球通路56は、図3,図7,図8に示す如く、上方が開放した樋状に形成された部位であって、第1球通路56は、取着部41の後面から所定長さだけ前後方向に直線的に延在した後に左側に向けて折曲し、該第1球通路56は本体36の左側端部で開口するよう形成されている。すなわち、第1始動入賞口37に入賞したパチンコ球Pは、第1球通路56を前側から後側に流下して終端部において本体36の左側方へ排出される。そして、第1球通路56から排出されたパチンコ球Pが、図示しない第1始動入賞検出センサで検出されるようになっている。実施例では、前部材39における取着部41から後側に延出する前記通路形成部42の前上壁43の上側に第1球通路56の直線的に延在する前半部分が形成されると共に、前記後部材40の後上壁48の上側に第1球通路56の左側方に開口するまでの後半部が形成されている。
(第2始動入賞口38の関連構成)
前記第2始動入賞口38は、前記取着部41における前記入賞口画成部材52の下方位置において、該取着部41の幅方向の中央で前後方向に貫通するように形成されている。また、取着部41の前面には、図3,図4に示す如く、第2始動入賞口38を挟む左右位置にガイド部57が夫々前方に突出して設けられている。なお、両ガイド部57,57は、前端部において板状の連結部58によって連結されている。各ガイド部57は、後方に開口する角筒状に形成された光透過性の部材であって、後述する第3LED76bからの光によって明輝されて、第2始動入賞口38の周囲を発光演出によって目立たせ得るよう構成されている。また、ガイド部57の内面には光拡散処理が施されており、ガイド部57の全体を第3LED76bからの光によって明輝させ得るようになっている。なお、実施例の始動入賞装置29では、第2始動入賞口38の左右方向の開口寸法をパチンコ球Pの直径の2倍以上に設定して、後述する始動用開閉部材59の開放状態において遊技者に第2始動入賞口38にパチンコ球Pが入り易いように見せ得るように構成されている。
前記一対のガイド部57,57は、第2始動入賞口38を挟んで左右対称な形状に形成されている。各ガイド部57の上面は、第2始動入賞口38側へ下方傾斜するように形成されて、各ガイド部57の上面で遊技領域23(第1球流下領域23a、第2球流下領域23b)を流下するパチンコ球Pを第2始動入賞口38へ向けて案内し得るようになっている。ガイド部57における上面の形状を更に詳しく述べれば、該上面は、他方のガイド部57に向かうにつれて下方傾斜すると共に、前側から後側に向けて下方傾斜するように形成されている。すなわち、左側のガイド部57の上面に乗ったパチンコ球Pは、右側へ移動しつつ後側へ移動することで、第2始動入賞口38へ向けて案内され、右側のガイド部57の上面に乗ったパチンコ球Pは、左側へ移動しつつ後側へ移動することで、第2始動入賞口38へ向けて案内される。
前記各ガイド部57の上面と前記入賞口画成部材52の下面との離間間隔は、パチンコ球Pが通過可能な寸法に設定されているが、パチンコ球Pの直径の2倍よりは小さな寸法に設定されている。すなわち、ガイド部57と入賞口画成部材52との間をパチンコ球Pが無理なく通過できると共に2個以上のパチンコ球Pが上下に重なった状態では通過できないようにして、ガイド部57と入賞口画成部材52との間でパチンコ球Pが詰まってしまったり、一度に複数のパチンコ球Pが第2始動入賞口38に案内されることで該第2始動入賞口38での球詰まりが発生するのを防止し得るようになっている。また、一対のガイド部57,57を連結する前記連結部58の後面と前記取着部41の前面との離間間隔は、パチンコ球Pが通過可能な寸法に設定されており、後述する始動用開閉部材59の閉成状態(図3,図7)で各ガイド部57,57で案内されるパチンコ球Pは両ガイド部57,57の間を通過するよう構成される。
(始動用開閉部材59について)
前記本体36(具体的には前部材39)には、前記第2始動入賞口38を開閉自在に閉成する始動用開閉部材(開閉部材)59が配設されている。この始動用開閉部材59は、図3に示す如く、第2始動入賞口38の開口形状に略合致する矩形形状に形成され、左右両側面から突出するように設けた支軸60,60(図5,図6参照)を介して本体36における前部材39に傾動可能に支持されている。なお、始動用開閉部材59については、特に断りのない限り、第2始動入賞口38を閉成する閉成状態(閉成姿勢)を基準として上下方向および前後方向を指称するものとする。前記支軸60,60は、始動用開閉部材59の下端部に設けられて、該支軸60,60を支点として始動用開閉部材59は上端側が前後方向に傾動するよう構成される。そして、始動用開閉部材59は、第2始動入賞口38へのパチンコ球Pの入賞が可能または容易となる開放状態(図4,図8参照)と、第2始動入賞口38へのパチンコ球Pの入賞が不能または困難になる閉成状態(図3,図7参照)との間で後述する作動手段68により開閉作動されるよう構成される。具体的には、始動用開閉部材59は、開放状態では第2始動入賞口38に整合して該第2始動入賞口38を閉成する略垂直姿勢(図7)となり、開放状態では第2始動入賞口38から上端部が前方へ離間して該第2始動入賞口38を開放した前傾姿勢(図8)となる。すなわち、第2始動入賞口38は、前記普図当り抽選(普図当り判定)の結果に応じた開放条件および閉成条件に従って始動用開閉部材59により開閉される開閉型の入賞口とされている。
前記始動用開閉部材59は、閉成状態(略垂直姿勢)において、上端部が第2始動入賞口38の上部開口縁を画成する取着部41の前面に凹設された段部41cに収容された状態で当接して(図7参照)、第2始動入賞口38の閉成状態が保持される。そして、始動用開閉部材59の前面は、閉成状態(略垂直姿勢)において取着部41の前面と略面一また僅かに後側に位置するよう設定されて、始動用開閉部材59の閉成状態において前記ガイド部57で案内されたパチンコ球Pが該始動用開閉部材59の側面に衝突しないよう構成される。また、始動用開閉部材59は、光透過性に構成されて、後述する第2LED76aからの光によって明輝して閉成状態において第2始動入賞口38の前側(第2始動入賞口38の開口内側)を発光演出により目立たせ得るよう構成される。
前記始動用開閉部材59の裏面下端部の左右両端に、後側に突出する案内部59aが形成されている。この案内部59aは、図4および図10に示す如く、始動用開閉部材59の開放状態において上側に突出し、該開放状態の始動用開閉部材59の上面(裏面)を後側に向けて移動するパチンコ球Pを、該案内部59aによって後述する第2球通路62の幅方向の中央に寄せるようになっている。また、始動用開閉部材59における左右方向の一方の側部に、後側に向けて突出する作動片61が設けられると共に、該作動片61の突出端部には外側方に延出する係合部61aが設けられている(図6参照)。実施例の始動入賞装置29では、図10に示す如く、始動用開閉部材59の左側部に作動片61が設けられている。この作動片61は、始動用開閉部材59の開放状態において、第2始動入賞口38における左開口縁より内側(左右方向の一方の側)に位置し、該第2始動入賞口38に入賞するパチンコ球Pが接触可能に構成されている。すなわち、左右方向の開口寸法をパチンコ球Pの直径の2倍以上に設定した第2始動入賞口38に対し、始動用開閉部材59の開放状態において作動片61を第2始動入賞口38における左開口縁より内側に位置させることで、2つのパチンコ球Pが左右に並んだ状態で第2始動入賞口38に入賞するのを規制するようになっている。また、作動片61には、始動用開閉部材59の開放状態での前部に、当接したパチンコ球Pを後側に向けて誘導する傾斜面61bが形成されている。具体的には、作動片61の傾斜面61bは、始動用開閉部材59の開放状態において前側から後側に向かうにつれて右方向に変位するよう形成されて、該傾斜面61bに当接したパチンコ球Pを斜め右後方(第2球通路62の幅方向の中央側)に向けて誘導し得るようになっている。
(第2球通路62について)
前記本体36には、前記第2始動入賞口38に入賞したパチンコ球Pが後側に向けて流下する第2球通路(球通路)62が、前後方向に延在するように設けられている。第2球通路62は、前記前部材39における通路形成部42と、前記後部材40とに亘って形成されている。前部材39の通路形成部42には、前記前配線用画壁42bから下方に離間した位置を後側に向けて延出する前仕切壁42cが設けられると共に、後部材40の後壁47には、前仕切壁42cと前後方向に整列する位置に前側に向けて延出するように後仕切壁47cが形成されており、前仕切壁42cの後端と後仕切壁47cの前端とが当接している(図7,図8参照)。そして、両仕切壁42c,47cの下側において、前部材39の前左側壁45、内側壁42a、前底壁44および後部材40の後左側壁50、後右側壁51における下側壁部51b、後底壁49および後壁47とによって画成される入賞空間63内に、後述する案内リブ73によって第2球通路62が画成される(図9参照)。すなわち、仕切壁42c,47cが、第2球通路62の上面を画成している。
前記通路形成部42における第2球通路62を画成する前底壁(本体36の底壁)44には、前側から後側に向けて上面が下方傾斜する下リブ64,64が設けられており、該下リブ64,64によってパチンコ球Pが後側(通路奥側)に向けて速やかに流下するよう構成される。実施例では、図9,図10に示す如く、パチンコ球Pの直径より小さい離間間隔で2つの下リブ64,64が平行に形成されており、両下リブ64,64によってパチンコ球Pを2点で支持した状態で該パチンコ球Pを安定して流下させ得るようになっている。
前記本体36には、前記第2球通路62の後端部で開口し、該第2球通路62を後側に流下するパチンコ球Pを本体外部に排出する排出路65が形成されている。具体的には、図7,図8に示す如く、前記後部材40における第2球通路62を画成する後底壁(本体36の底壁)49に排出路65の入口となる落下口65aが開設されており、第2球通路62を流下するパチンコ球Pは、該落下口65aから排出路65に通入して本体外部(下部)に排出されるよう構成される。また、第2球通路62を画成する前記後仕切壁47cおよび後壁47の内面(第2球通路62側の面)に、前記落下口65aの上方に位置する上リブ(落下案内用の案内リブ)66が設けられている。この上リブ66における内面は、前側から後側に向かうにつれて下側へ変位する弧状に形成されており、該上リブ66の内面に接触したパチンコ球Pを落下口65aに向けて案内し得るよう構成される。すなわち、上リブ66は、第2球通路62を画成する後壁47から該第2球通路62に突出して上下方向に延在して、前側から流下してくるパチンコ球Pの流下方向を下向きに変更することで落下口65aに向けて誘導するようになっている。なお、実施例では、上リブ66は後部材40に一体的に形成されており、該上リブ66も透明(光透過性)に構成されている。また、上リブ66は、前記一対の下リブ64,64の間に対応する位置に臨んでおり(図9参照)、両下リブ64,64で案内されるパチンコ球Pの左右方向の略中央を上リブ66で落下口65aに向けて案内し得るようになっている。前記本体36には、第2球通路62の形成部位より下側に、前記落下口65aに検出口67aを整列された状態で第2始動入賞検出センサ(検出手段)67が配設されており、落下口65aを落下するパチンコ球Pが検出口67aを通過することで、該第2始動入賞検出センサ67が検出信号を前記制御手段に出力するようになっている。
(作動手段68について)
前記始動用開閉部材59を開閉作動する作動手段68は、始動入賞ソレノド(駆動手段)69と、この始動入賞ソレノイド69および始動用開閉部材59を連繋する連繋手段70とから構成される(図5,図6参照)。始動入賞ソレノイド69は、本体部69aから前方に延出するように該本体部69aに支持されて前後方向に進退可能なプランジャ69bと、該プランジャ69bを常には前方に向けて付勢するコイルばね(図示せず)とを備えている。始動入賞ソレノイド69は、通電された励磁状態においてプランジャ69bがコイルばねの付勢に抗して後側へ変位され、これに対し遮電された非励磁状態においてプランジャ69bがコイルばねの付勢によって前側へ変位される。プランジャ69bの先端部は、外方へ円盤状に突出形成され、この先端部が連繋手段70に連繋されている。前記後部材40の後部には、右方に偏倚した位置において後方に延出する一対の支持板47d,47dが上下に離間して設けられており、両支持板47d,47dの間に前記始動入賞ソレノイド69の本体部69aが位置決め固定されている。すなわち、始動入賞ソレノイド69は、前記本体36に対して左右方向の一方に偏倚した位置に配設されている。
前記連繋手段70は、前記後部材(本体36)40に前後方向に移動可能に支持されると共に前記プランジャ69bが連繋される作動部材71と、後部材(本体36)40に左右方向の軸周りに回転可能に支持されると共に作動部材71に連繋する作動軸72とを備え、プランジャ69bの進退動に伴って作動部材71が前後移動することで、作動軸72が正逆方向に所定角度範囲で回転するよう構成されている。作動軸72は、前記第2球通路62の上側において後部材(本体36)40の左右の側壁50,51(具体的には後左側壁50と上側壁部51a)間に回動自在に支持されており、該作動軸72における作動部材71との連繋部位(他端部)とは反対側の端部(一端部)に、前記始動用開閉部材59の前記係合部61aに係合する連繋部72aが設けられている(図9参照)。すなわち、始動入賞ソレノイド69への通電・遮断によってプランジャ69bを進退動することにより、作動部材71および作動軸72を介して連繋部72aを作動することで、該連繋部72aに係合部61aが係合する始動用開閉部材59が前記閉成状態と開放状態との間で開閉作動するよう構成されている。なお、作動軸72は、前記第2球通路62を画成する仕切壁42c,47cの上側を左右方向に延在するように配設されており、第2球通路62を流下するパチンコ球Pが作動軸72に接触することがないよう構成されている。
(案内リブ73,74について)
前記本体36には、前記第2球通路62の内部を前後方向に(第2球通路62におけるパチンコ球Pの流下方向に沿って)延在する案内リブ73,74が設けられ、第2球通路62を流下するパチンコ球Pを該案内リブ73,74で後側(奥側)に案内し得るよう構成される。実施例の案内リブ73,74は、左右方向に離間する第1案内リブ73および第2案内リブ74からなり、両案内リブ73,74の間をパチンコ球Pが流下するようになっている。第2球通路62の左側に位置する第1案内リブ73は、後部材40における前記後壁47から前側に延在するように設けられている。また、第2球通路62の右側に位置する第2案内リブ74は、該後部材40(本体36)における後右側壁51の前記下側壁部51bから内側に突出するように設けられている。すなわち、本体36に設けられた第1案内リブ73および第2案内リブ74は、第2球通路62に突出して、各案内リブ73,74によって第2球通路62を流下するパチンコ球Pの左右方向の変位を規制しつつ後側に向けて案内し得るよう構成される(図9参照)。また、実施例では、両案内リブ73,74は前記後部材40に一体に形成されており、該案内リブ73,74も透明(光透過性)に構成されている。
前記両案内リブ73,74を具体的に説明すると、第1案内リブ(一方の案内リブ)73は、図9,図10に示す如く、前記後壁47から前側に延在する延出壁73aと、該延出壁73aにおける第2球通路62の中央側を向く内面において上下に離間して内側に突出する一対の第1突条73b,73bとを備え、該一対の第1突条73b,73bによってパチンコ球Pを案内し得るよう構成される。各第1突条73bの内面は、前側から後側に向かうにつれて第2球通路62の中央側に変位するように傾斜し、該内面に接触したパチンコ球Pを第2球通路62の中央側に向けて導き得るよう構成されている。また、両第1突条73b,73bの対向面は、前側から後側に向かうにつれて相互に離間するように傾斜すると共に、延出壁73aにおける両第1突条73b,73bの間に臨む内面は、前側から後側に向かうにつれて第2球通路62の中央側に変位するように傾斜している。そして、後述する第2LED76aから入射された光を、第1突条73bおよび延出壁73aの内面(傾斜面)および両第1突条73b,73bの対向面(傾斜面)で内部反射させてリブ前端部に導くことで、光を前端部に集めて強い光を射出し得るよう構成されている。また、第1案内リブ73の前部には、当接したパチンコ球Pを後側に向けて誘導する傾斜面73cが形成されている。具体的には、第1案内リブ73の傾斜面73cは、前側から後側に向かうにつれて第2案内リブ74側に変位するように形成されており、傾斜面73cに当接したパチンコ球Pは該傾斜面73cによって斜め右後方に向けて案内されるようになっている。
また、前記第1案内リブ73は、前記後壁47において本体36における前記作動軸72の左端部(一端部)が支持される前後の左側壁(一方の側壁)45,50の内面(本体36の内周壁面)から第2球通路62の中央側に離間した位置を前側に延在するよう構成される。そして、該第1案内リブ73と左側壁45,50との間に収容部75が画成されて、該収容部75に、前記始動用開閉部材59の係合部61aと作動軸72に設けられた前記連繋部72aとが収容されるようになっている。すなわち、本体36に内部画成された前記入賞空間63は、図10に示す如く、第1案内リブ73によって第2球通路62と収容部75とに区画されており、収容部75に収容された係合部61aと連繋部72aとの係合部位に第2球通路62を流下するパチンコ球Pが接触するのを、該パチンコ球Pを案内する第1案内リブ73によって規制し得るよう構成されている。言い替えると、係合部61aと連繋部72aとの係合部位が収容される収容部75は、第1案内リブ73を挟んで第2球通路62と反対側に、本体36の左側壁45,50の内面(内周壁面)と第1案内リブ73との間に形成されており、第2球通路62を流下するパチンコ球Pが収容部75へ移動するのを第1案内リブ73で規制するようになっている。また、始動入賞装置29に設けられた収容部75は、前記第1球流下領域23a側に位置している。
前記第1案内リブ73は、前記始動用開閉部材59が閉成状態と開放状態との間を変位する際の前記作動片61の移動経路より右側(第2球通路62の中央側)に臨んでいる。また、第1案内リブ73の前端は、始動用開閉部材59が開放状態となった状態での作動片61と一部が左右方向に重なる位置まで延出するよう設定されている(図4,図8,図10参照)。具体的には、始動用開閉部材59が開放状態となった状態での作動片61の傾斜面61bにおける後端縁より後側に、第1案内リブ73の傾斜面73cにおける前端縁が位置するように左右方向に重なるよう構成されている。また、第1案内リブ73の前端は、第2始動入賞口38の後方に位置すると共に、始動用開閉部材59が開放状態となった状態での作動片61が第2始動入賞口38と第1案内リブ73との間の隙間に位置し、該作動片61の前記傾斜面61bと第1案内リブ73の前記傾斜面73cとが前後方向に略連続して位置する関係となっている。すなわち、第2始動入賞口38に入賞するパチンコ球Pを、作動片61および第1案内リブ73の傾斜面61b,73cによって斜め右後方に向けて誘導し得るようになっている。
前記第2案内リブ(他方の案内リブ、別の案内リブ)74は、図9,図10に示す如く、前記後右側壁51における下側壁部(他方の側壁)51bの内面において上下に離間して内側に突出する一対の第2突条74a,74aからなり、該一対の第2突条74a,74aによってパチンコ球Pを案内し得るよう構成される。なお、第2案内リブ74の後端は、前記後部材40の後壁47に接続している。第2案内リブ74(各第2突条74a)における前記第1案内リブ73と対向する側面(内面)は、前側から後側に向かうにつれて第2球通路62の中央側に変位するように傾斜し、該内面に接触したパチンコ球Pを第2球通路62の中央側に向けて導き得るよう構成されている。また、両第2突条74a,74aの対向面は、前側から後側に向かうにつれて相互に離間するように傾斜している。そして、後述する第2LED76aから入射された光を、各第2突条74aの内面(傾斜面)および両第2突条74a,74aの対向面(傾斜面)で内部反射させてリブ前端部に導くことで、光を前端部に集めて強い光を射出し得るよう構成されている。また、第2案内リブ74(各第2突条74a)における前記第1案内リブ73と対向する側面(内側)の前部には、当接したパチンコ球Pを後側に向けて誘導する傾斜面74bが形成されている。具体的には、第2案内リブ74の傾斜面74bは、図10に示す如く、前側から後側に向かうにつれて第1案内リブ73側に変位するように形成されており、傾斜面74bに当接したパチンコ球Pは該傾斜面74bによって斜め左後方に向けて誘導されるようになっている。
前記第2案内リブ74の前部は、前記後部材40の下側壁部51bにおける前端から所定長さだけ前側に延出し、前記前部材39と後部材40とを前後に組み付けた際に、該第2案内リブ74の延出部が、前部材39における前記内側壁42aの内側に当接位置するよう構成される(図10参照)。また、第2案内リブ74の前端部は、前記第1案内リブ73における傾斜面73cより後側に位置すると共に、該第2案内リブ74の傾斜面74bは前記第1案内リブ73の傾斜面73cより後側に位置する。そして、第2案内リブ74の傾斜面74bは、第1案内リブ73の傾斜面73cで誘導されるパチンコ球Pが当接可能な位置に臨むよう構成される。すなわち、第1案内リブ73の傾斜面73cで斜め右後方に誘導されたパチンコ球Pが、第2案内リブ74の傾斜面74bで斜め左後方に向けて誘導されて、該パチンコ球Pが前記落下口65aから落下するようになっている。
ここで、前記第1案内リブ73および第2案内リブ74の前端(具体的には傾斜面73c,74b)は、前記前部材39の取着部41に開口する前記第2始動入賞口38の内側に位置して、該前端が閉成状態の始動用開閉部材59の裏面に対向して、該案内リブ73,74で導びかれて傾斜面73c,74bから射出される光が始動用開閉部材59に照射可能に構成されている。
(第2LED76aについて)
図7,図8,図10に示す如く、前記本体36の後側(外側)には、第2発光基板(発光基板)76が配設されている。具体的には、本体36を構成する前記後部材40における後壁47の後側に、該後壁47から前面を離間して第2発光基板76が配設されている。そして、第2発光基板76の前面には、前記第2球通路62と対応する位置に発光手段としての第2LED76aが実装されており、該第2LED76aを発光することで、透明な後壁47を介して第2球通路62を後方から照明し得るよう構成される。実施例の始動入賞装置29では、図9に示す如く、3つの第2LED76a,76a,76aが左右方向に離間して配置されている。具体的には、前記上リブ66の後方(真後ろ)に1つの第2LED76aが位置し、第1案内リブ73の後方に1つの第2LED76aが位置し、第2案内リブ74の後方に1つの第2LED76aが位置しており、これら3つの第2LED76a,76a,76aからの光は、上リブ66および左右の案内リブ73,74に向けて照射されるようになっている。すなわち、第2LED76a,76a,76aの光によって上リブ66および案内リブ73,74が明輝し得るよう構成されている。また、第1案内リブ73および第2案内リブ74の後方に位置する各第2LED76aは、該第2LED76aの一部が対応する案内リブ73,74の真後ろに対向して位置すると共に、他の部分が該案内リブ73,74と上リブ66との間の後壁47に対向して位置しており、左右両側の第2LED76a,76aからの光は、一部が対応する案内リブ73,74に後端から入射されると共に、一部は後壁47を介して第2球通路62内におよび各リブ66,73,74の壁面(内面)に照射されるようになっている。
(第3LED76bについて)
前記前部材39には、図11に示す如く、前記各ガイド部57の配設位置に対応して前後方向に貫通する光通路77aが形成された筒状部77が一体的に設けられている。また、前記後部材40の後壁47には、各筒状部77と対応する位置に通孔47eが形成されている。そして、前部材39の筒状部77と後部材40の後壁47との間に、不透明の筒状部材78が介挿されて、後壁47の通孔47eと筒状部77の光通路77aとが筒状部材78によって前後方向に連通するよう構成されている。また、前記第2発光基板76の前面には、後壁47の各通孔47eに対応する位置に発光手段としての第3LED76bが実装されており、該第3LED76bの光は、通孔47e、筒状部材78の内部および光通路77aを通って前記ガイド部57の内部や後端に照射されるようになっている。
ここで、前部材39に一体形成された筒状部77は、光透過性ではあるものの有色で光透過度は低く設定されており、該光透過度の低い筒状部77と不透明の筒状部材78とで第3LED76bからの光を前側に案内するよう構成したので、前記ガイド部57から後側に離れた位置に配置されている第3LED76bからの光を大きく減衰させることなくガイド部57に照射させ得るようになっている。
〔実施例の作用〕
次に、実施例に係るパチンコ機10の作用について説明する。
前記前枠13の前面側に設けられた前記操作ハンドル16の操作レバー16aを遊技者が回転操作すると、前記打球発射装置から発射されたパチンコ球Pが前記遊技領域23内に打ち出される。遊技状態が通常状態の場合は、前記操作レバー16aの回動量を調節して「左打ち」を行うことで、遊技領域23に打ち出されたパチンコ球Pは前記第1球流下領域23aを流下する。そして、第1球流下領域23aを流下するパチンコ球Pが、前記始動入賞装置29の第1始動入賞口37に入賞すると、前記第1始動入賞検出センサによる球検出を契機として、前記制御手段が各種情報(各種乱数情報)を取得して、この取得した入賞情報に基づいて大当り判定が行われる。
また、前記第1始動入賞検出センサによる球検出を契機と前記表示装置17で図柄変動演出が開始され、前記大当り判定が当りの判定結果の場合は、表示装置17の表示部17aに当り表示が表示されて大当り遊技が開始される。この大当り遊技では、前記特別入賞装置30の特別用開閉部材30bが開放作動されて特別入賞口30aへのパチンコ球Pの入賞が許容される。従って、遊技者が前記操作レバー16aの回転量を変更して「右打ち」を行うことで、遊技領域23に打ち出されたパチンコ球Pは前記第2球流下領域23bを流下し、開放した特別入賞口30aにパチンコ球Pが入賞することで多くの賞球を獲得することが可能となる。
前記制御手段が、大当り遊技の終了後に確変状態や変短状態を付与することを決定した場合は、「右打ち」を行うことで遊技者にとって有利な遊技が行われる。従って、確変状態や変短状態が付与された状態では、遊技者は大当り遊技が付与されている状態(大当り状態)の場合と同様に、前記操作レバー16aの回転量を調節して「右打ち」を行う。そして、第2球流下領域23bを流下するパチンコ球Pの前記ゲート部31の通過(具体的にはゲートセンサによる球検出)を契機として制御手段で実行される普図当り判定の結果が当りの場合に、前記作動手段68の始動入賞ソレノイド69が制御手段の制御下に作動(励磁)されて始動用開閉部材59が開放作動し、前記第2始動入賞口38へのパチンコ球Pの入賞が許容される。
実施例に係るパチンコ機10の始動入賞装置29では、前記第2発光基板76に実装した第2LED76aを発光させると、その光が前記第2球通路62においてパチンコ球Pを案内する第1および第2案内リブ73,74に照射されて該案内リブ73,74が明輝し、第2球通路62内が照明される。すなわち、前記始動用開閉部材59が開放した状態では、案内リブ73,74が明輝することで照明された第2球通路62内におけるパチンコ球Pの流下状況の視認性を高めて演出効果を向上することができる。また、第1案内リブ73および第2案内リブ74は、図9,図10に示す如く、第2球通路62の左右両側に位置しているので、両案内リブ73,74による照明効果を高めると共に、明輝(発光)する一対の案内リブ73,74の間をパチンコ球Pが流下する際の発光演出によって興趣を向上できる。
前記第2LED76aの光は、前記上リブ66にも照射されて、該上リブ66が明輝することによっても第2球通路62内が照明される。この上リブ66は、前記始動用開閉部材59の開放状態では、前記第2始動入賞口38の幅方向中央の奥側に位置し、前記第1案内リブ73と第2案内リブ74との間を流下するパチンコ球Pで一部が隠れる状態となる。そして、第2球通路62を流下して前記落下口65aからパチンコ球Pが落下すると、上リブ66におけるパチンコ球Pで隠れていた部分が露出する。すなわち、第2始動入賞口38に入賞したパチンコ球Pの落下前と落下後とで明輝している上リブ66の見え方が変わり、興趣を向上し得る。
また、前記始動用開閉部材59は光透過性であるので、該始動用開閉部材59が閉成状態であっても、前記各リブ66,73,74が明輝して第2球通路62内が照明されていれば、始動用開閉部材59を介して第2球通路62内の発光演出を認識することができ、興趣を向上し得る。しかも、前記案内リブ73,74の前端は始動用開閉部材59の裏面に対向しているので、第2LED76aが発光した際には後端から入射して透明な案内リブ73,74で導びかれて前端から射出される光によって始動用開閉部材59を明輝させることができ、始動入賞装置29の発光演出による興趣をより向上できる。すなわち、第2球通路62を流下するパチンコ球Pを案内する案内リブ73,74を、光を導びく導光部材として機能させているので、閉成状態の始動用開閉部材59と第2LED76aとの離間距離が長くても強い光で始動用開閉部材59を照明することができ、発光演出効果を向上し得る。また、第1案内リブ73における各第1突条73bの内面、延出壁73aにおける両第1突条73b,73bの間に臨む内面および両第1突条73b,73bの対向面を夫々傾斜させているので、第2LED76aから後端に入射された光を各傾斜面で内部反射させて第1案内リブ73の前端部に導き、前端部から強い光を射出することができる。また、第2案内リブ74における各第2突条74aの内面および両第2突条74a,74aの対向面を夫々傾斜させているので、第2LED76aから後端に入射された光を各傾斜面で内部反射させて第2案内リブ74の前端部に導き、前端部から強い光を射出することができる。すなわち、始動用開閉部材59から後側に離れて位置する第2LED76a,76aからの光を両案内リブ73,74で集光して射出できるので、始動用開閉部材59をより強い光で照明することができる。更に、各案内リブ73,74の前端部に設けられた傾斜面73c,74bからは、第2始動入賞口38の幅方向の中央に向けて光が射出されるので始動用開閉部材59の幅方向の中央部が明輝してより目立たせることができる。
ここで、実施例の始動入賞装置29では、第1案内リブ73に対して第2LED76aは、図9に示す如く、該第1案内リブ73における延出壁73aおよび各第1突条73bの後端に対向すると共に、延出壁73aおよび両第1突条73b,73bで囲われた空間部に対向するように配置されており、該第2LED76aから光が照射される部位が異なることで第1案内リブ73の明輝態様が異なって興趣を向上し得る。同様に、第2案内リブ74に対して第2LED76aは、該第2案内リブ74における各第2突条74aの後端に対向すると共に、両第2突条74a,74aおよび下側壁部51bで囲われた空間部に対向するように配置されており、該第2LED76aから光が照射される部位が異なることで第2案内リブ74の明輝態様が異なって興趣を向上し得る。また、第1案内リブ73における延出壁73aの両第1突条73b,73bの間に臨む内面や第2案内リブ74の両第2突条74a,74aの間に臨む下側壁部51bの内面は、各第2LED76aから照射された光によって各リブ73,74の延在方向(第2球通路62の延在方向)に沿うように照らされるので第2球通路62の全体を照明できる。
実施例の始動入賞装置29では、前記第2球通路62を流下するパチンコ球Pを案内する第1案内リブ73を利用して、前記始動用開閉部材59を開閉作動させる作動手段68における連繋部72aと始動用開閉部材59の係合部61aとの係合部位を収容する収容部75と第2球通路62とを区画するよう構成したので、第2球通路62を流下するパチンコ球Pが係合部位に接触するのを防止するために別部材を設ける場合に比較して構成を簡略化し得る。すなわち、第1案内リブ73によってパチンコ球Pのスムーズな流下を図って第2球通路62内での球詰りを抑制し得るもとで、該第1案内リブ73によって連繋部72aと係合部61aとの係合部位にパチンコ球Pが接触するのを防止し得る。また、収容部75と第2球通路62とを区画する壁を別途設ける場合に比較して省スぺース化を図り、スペース効率を向上することができる。
また、前記第1案内リブ73は、図10に示す如く、前記第2球通路62の後面を画成する後壁47から前側に延在するように形成されているので、該第2球通路62の後端部に形成されている排出路65(落下口65a)までパチンコ球Pをスムーズに案内して排出することができ、球詰りをより抑制し得る。
実施例の始動入賞装置29では、前記始動用開閉部材59を開閉作動させる作動手段68における連繋部72aと始動用開閉部材59の係合部61aとの係合部位を収容する収容部75を本体36の左側に偏って設けると共に、作動手段68の駆動手段である始動入賞ソレノイド69を右側に偏って設けている。すなわち、収容部75と始動入賞ソレノイド69とを左右に振り分けているので、本体36に対してスペース効率良く収容部75と始動入賞ソレノイド69とを設けることができる。
前記始動用開閉部材59の開放状態において、該始動用開閉部材59を開閉作動させる作動手段68と係合するための作動片61を第2始動入賞口38における開口縁の内側に位置させると共に、該作動片61に、パチンコ球Pを第2球通路62の後側(奥側)に誘導する傾斜面61bを形成したので、作動片61を利用してパチンコ球Pを第2球通路62の後側に向けてスムーズに誘導することができ、第2球通路62内での球詰りの発生を抑制し得る。また、始動用開閉部材59の開放状態において、作動片61と前記第1案内リブ73とを左右方向に部分的に重なる関係とし、作動片61の傾斜面61bの後側に第1案内リブ73の傾斜面73cを位置させたことで、第2始動入賞口38に入賞したパチンコ球Pを両傾斜面61b,73cによって第2球通路62の後側に向けてよりスムーズに誘導することができる。更に、図10に示す如く、前記第1案内リブ73の傾斜面73cに対して第2案内リブ74の傾斜面74bを第2球通路62の後側(奥側)に離間して位置させると共に、第1案内リブ73の傾斜面73cで後側に誘導されるパチンコ球Pが第2案内リブ74の傾斜面74bに当接可能に構成している。すなわち、左右に対向する両案内リブ73,74の傾斜面73c,74bによってパチンコ球Pをスムーズに第2球通路62の後側に誘導することができ、第2球通路62内での球詰りをより好適に抑制し得る。
ここで、実施例の始動入賞装置29では、前記第2始動入賞口38の左右方向の開口寸法をパチンコ球Pの直径の2倍以上に設定し、前記始動用開閉部材59の開放状態において遊技者に第2始動入賞口38の間口を大きく見せ得るよう構成されている。但し、前述したように始動用開閉部材59の開放状態において第2始動入賞口38の開口左端縁側に前記作動片61が位置することで、2つのパチンコ球Pが左右に並んだ状態では第2始動入賞口38に入賞し得ないよう構成されている。すなわち、遊技者に多くのパチンコ球Pが一度に入賞可能であるように見せ掛けることで興趣を向上しつつ、複数のパチンコ球Pが一度に入賞することで球詰りが発生するのを防止し得るようになっている。
また、前記「左打ち」で第1球流下領域23aを流下するパチンコ球Pに比較して「右打ち」で第2球流下領域23bを流下するパチンコ球Pの勢いは強く、始動入賞装置29に対して右側(第2球流下領域23b)から流れてくるパチンコ球Pが第2始動入賞口38に入賞する際の勢いは強い。そのため、第2始動入賞口38の左開口縁に当接したパチンコ球Pの移動方向が乱れて次に流れてくるパチンコ球Pと接触することで球詰りを生じ易い。しかるに、実施例の始動入賞装置29では、始動用開閉部材59の開放状態において第2始動入賞口38の左開口縁に作動片61の傾斜面61bを位置させているので、第2球流下領域23bから流れてくるパチンコ球Pを作動片61の傾斜面61bによって第2球通路62の後側にスムーズに導びくことができ、次に流れてくるパチンコ球Pとに接触によって球詰りが発生するのを抑制することができる。
ここで、前記第2球流下領域23bから勢いよく第2始動入賞口38に到来するパチンコ球Pが当る第2始動入賞口38の左開口縁側に、前記連繋部72aと係合部61aとの係合部位を収容する収容部75を画成している。この収容部75を画成する前記第1案内リブ73は、上下端部および前端部は何れも第2球通路62を画成する壁に接続されていないので、前記収容部75は第2球通路62側に大きく開放された状態となっている(図9参照)。従って、第2球流下領域23bから到来したパチンコ球Pが第2始動入賞口38の左開口縁側に当った際の衝撃音が大きく響くのを抑えることができる。
実施例の始動入賞装置29では、前記第1始動入賞口37を形成する入賞口画成部材52の内部に第1LED54aを設置して(図7,図8参照)、該第1LED54aの光により入賞口画成部材52を明輝させることで、遊技者の関心が高い第1始動入賞口37を目立つようにすることができ、興趣を向上し得る。また、第1LED54aが実装される第1発光基板54に接続する配線を、前記本体36の内部に画成した配線用空間55を引き回して該本体36の後側から外部に引き出すよう構成したので、該配線が第1始動入賞口37に入賞したパチンコ球Pが流下する前記第1球通路56や第2始動入賞口38に入賞したパチンコ球Pが流下する前記第2球通路62に突出してパチンコ球Pの流下を阻害することはない。
また、前記本体36の前部において前記第2始動入賞口38を挟む左右に位置する前記ガイド部57,57を、本体36の後側に配設した第3LED76bの光により明輝させることで、遊技者の関心が高い第2始動入賞口38を目立つようにすることができ、興趣を向上し得る。また、第3LED76bは、前記第2LED76aが実装される第2発光基板76に実装してあるので、第3LED76bのための専用の発光基板を別途設ける必要はなく、部品点数を低減し得ると共に構造を簡略化することができる。しかも、第3LED76bからの光を不透明な筒状部材78および光透過度が低い筒状部77によってガイド部57の後部まで導びくようにしているので(図11参照)、該ガイド部57を強い光で明輝させて発光演出効果を向上し得る。言い替えると、前記第2球通路62を後方から照明する第2LED76aが実装される第2発光基板76に第3LED76bを実装して部品の共通化を図ることで第3LED76bで照明するガイド部57との距離が離間しても、該第3LED76bの光を効率的にガイド部57まで導びいて効果的に明輝させることができる。また、第3LED76bの光を導びく不透明な筒状部材78を、前記前部材39および後部材40とは別体で構成したので、前部材39や後部材40における第3LED76bの光を導びく部分を他の部分とは異なる不透明とする必要はなく、部品の製造を容易化し得る。
〔変更例〕
本願は前述した実施例の構成に限定されるものではなく、その他の構成を適宜に採用することができる。
(1) 実施例では、始動入賞装置に2つの始動入賞口を設けた場合で説明したが、始動入賞口は1つであってもよい。すなわち、入賞装置は、開閉部材によって開閉可能な入賞口のみを設けたものであってもよい。
(2) 実施例では、入賞装置として、パチンコ球の入賞が大当り判定(当り判定)の契機となる始動入賞口を設けた始動入賞装置を挙げたが、入賞装置は、賞球のみが発生する入賞口(普通入賞口)を設けた入賞装置(普通入賞装置)または特別入賞装置であってもよい。
(3) 実施例では、第2球通路(球通路)の左右に設けた案内リブを、本体外部に配置した第1LED(発光手段)からの光によって明輝させるよう構成したが、球通路の下側(実施例の下リブ)を発光手段によって明輝させる構成を採用し得る。すなわち、本体外部に配置した発光手段で明輝させる案内リブは、球通路の上下左右の何れの位置に設けられているものであってもよい。
(4) 実施例では、案内リブを明輝させる第1LED(発光手段)を始動入賞装置(入賞装置)の本体に配設した場合で説明したが、遊技盤に入賞装置を配設した状態で本体外部から案内リブに向けて光を照射可能であれば、設置部材や遊技盤等に発光手段を配設する構成を採用し得る。
(5) 実施例では、始動入賞装置(入賞装置)における第2球通路(球通路)を内部画成する本体の全体を光透過性に構成したが、発光手段からの光を案内リブに照射可能な領域のみを光透過性として、他の部分は非光透過性としてもよい。すなわち、本体は、外部の発光手段からの光が案内リブに照射可能な少なくとも一部が光透過性となっていればよい。
(6) 実施例では、第2球通路を流下したパチンコ球を下方に排出するよう構成したが、左右何れか一側方に排出させる構成を採用し得る。
(7) 実施例では、始動入賞装置(入賞装置)の本体を、球通路の前半部が画成される前部材と後半部が画成される後部材とから構成したが、球通路の全体が画成される球通路画成部材と、該球通路画成部材における球通路の後開口を閉塞する後壁部材とから本体を構成することもできる。
(8) 実施例では、案内リブについて、パチンコ球を案内する2つの突条を設けた構成としたが、該案内リブはパチンコ球を一点で支持して案内し得る構成であってもよい。
(9) 実施例では、第1案内リブと第2案内リブとの前端位置を前後方向にずらして配置した場合で説明したが、両案内リブの前端位置を前後方向で揃った位置に位置させる構成を採用し得る。例えば、第1案内リブの前端位置と同じ位置まで第2案内リブの前端を延在させることで、第1球流下領域から到来して第2始動入賞口に入賞したパチンコ球を第2案内リブで後側に向けてスムーズに誘導し得ると共に、第2球流下領域から到来して第2始動入賞口に入賞したパチンコ球を第1案内リブで後側に向けてスムーズに誘導することができる。
(10) 実施例では、上リブおよび左右の案内リブの夫々の後方位置に第2LED(発光手段)を配置したが、2つの第2LEDを上リブを挟んで左右方向に離間して配置する構成であってもよい。具体的には、第1案内リブと上リブとの間に1つの第2LEDを配置し、第2案内リブと上リブとの間に1つの第2LEDを配置する構成とし、これら2つの第2LEDからの光が上リブおよび左右の案内リブに向けて照射されるようになっていればよい。この場合においても、第2LEDからの光の一部が各リブに後端から入射すると共に、該光の一部が各リブの壁面に照射されるよう構成することで、明輝したリブで第2球通路内を照明し得ると共に、リブで導かれた光によって始動用開閉部材を後側から照明することができる。
(11) 実施例では、案内リブを明輝させる第2LED(発光手段)を本体の後側に配置したが、該発光手段は、案内リブに向けて光を照射して該案内リブを明輝し得る位置であれば、本体の側部、上部または下部であってもよい。
(12) 実施例では、発光手段としてLEDを採用した場合で説明したが、該発光手段はランプ等、その他の発光手段であってもよい。
(13) 実施例では、第1案内リブの内面(第1突条の内面、延出壁の内面)や両第1突条の対向面、第2案内リブにおける各第2突条の内面および両第2突条の対向面を夫々傾斜させたが、各面を傾斜させない構成を採用し得る。
(14) 実施例では、始動用開閉部材が開放状態での作動片と、第1案内リブの前端部とが左右方向に重なるよう構成したが、該作動片の後端と第1案内リブの前端とが、パチンコ球が収容部へ移動するのを規制し得る寸法であれば前後方向に離間していてもよい。すなわち、作動片と第1案内リブとは、必ずしも左右方向に重なっていなくてもい。
(15) 実施例では、始動用開閉部材を開閉作動する始動入賞ソレノイド(駆動手段)を本体の右側に配置すると共に、始動用開閉部材の作動片と作動手段の連繋部との係合部位を収容する収容部を本体の左側に設けたが、収容部と駆動手段の配置は逆であってもよい。
(16) 実施例では、始動入賞装置(入賞装置)を第1球流下領域と第2球流下領域との合流部に配置したが、入賞装置の配設位置は、第1球流下領域または第2球流下領域であってもよく、該入賞装置の機能に応じた位置に配置すればよい。
(17) 実施例では、第2始動入賞口を開閉する始動用開閉部材(開閉部材)として、前後方向に傾動する形態を採用した場合で説明したが、上下方向または左右方向にスライド移動することで入賞口を開閉する形態や、一対の羽根部材を相互に近接した閉成状態と相互に離間した開放状態とに変位する形態等、その他各種形態のものを採用可能である。
(18) 実施例では、第1始動入賞口および第2始動入賞口に入賞したパチンコ球を別々の始動入賞検出センサで検出するよう構成したが、該第1および第2始動入賞口に入賞したパチンコ球を検出する始動入賞検出センサ(検出手段)を共通にしてもよい。
(19) 遊技機としては、パチンコ機に限られるものではなく、アレンジボール機、パチンコ球(遊技球)を遊技媒体としたスロットマシン等、その他各種の遊技機であってもよい。
20 遊技盤
23 遊技領域
29 始動入賞装置(入賞装置)
36 本体
38 第2始動入賞口(入賞口)
9 始動用開閉部材(開閉部材)
61 作動片
62 第2球通路(球通路)
8 作動手
2a 連繋部
73 第1案内リブ(案内)
73c 傾斜面
74 第2案内リブ(案内)
74b 傾斜面
75 収容部
P パチンコ球(遊技球)

Claims (1)

  1. 遊技球が流下する遊技領域が設けられた遊技盤と、前記遊技領域から遊技球が入賞可能な入賞装置とを有する遊技機において、
    前記入賞装置は、
    前記遊技領域に開口する入賞口が設けられると共に、該入賞口に入賞した遊技球が流下する球通路を前後方向に延在するように画成する本体と、
    前記本体における前記球通路の左右両側に対向して設けられて球通路に突出し、該球通路における遊技球の流下方向に沿って延在するように形成されて遊技球を案内する第1案内部および第2案内と、
    前記本体に配設され、前記入賞口への遊技球の入賞が可能または容易となる開放状態と入賞口への遊技球の入賞が不能または困難になる閉成状態との間で開閉作動可能な開閉部材と、
    前記本体に配設され、前記開閉部材に設けられた作動片に係合する連繋部を備え、該連繋部を作動することで連繋部と作動片との係合作用下に前記開閉部材を前記開放状態と閉成状態との間で作動させる作動手段とを備え、
    前記第1案内を挟んで前記球通路と反対側に、前記作動片と連繋部との係合部位が収容される収容部が、前記本体の内周壁面と第1案内との間に形成され
    前記第1案内部の前部に、当接した遊技球を後側に向けて誘導する傾斜面が形成され、
    前記第2案内部の前端部は、前記第1案内部における傾斜面より後側に位置すると共に、該第2案内部における前記第1案内部と対向する側面の前部に、当接した遊技球を後側に向けて誘導する傾斜面が形成され、
    前記第1案内部の傾斜面によって遊技球が前記第2案内部の傾斜面に向けて誘導可能に構成された
    ことを特徴とする遊技機。
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