JP5538111B2 - 遊技機の可動演出装置 - Google Patents
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Description
駆動手段(79)の駆動により可動部材(80)を第1の折返し位置および第2の折返し位置の間で往復移動させて演出を行なうよう構成された遊技機の可動演出装置において、
前記可動部材(80)を往復移動可能に支持する装置本体(65)と、
前記装置本体(65)に内部画成された空間部(65a)に収容され、前記駆動手段(79)の駆動に伴って回転される回転部材(97)と当該回転部材(97)および前記可動部材(80)に接続するアーム部材(103)とを備え、当該アーム部材(103)が動作することで可動部材(80)を作動させる駆動伝達手段(95)と、
前記駆動伝達手段(95)の回転部材(97)に外周端縁から径方向外方へ延出するよう設けられて前記第1の折返し位置に対応する第1位置および前記第2の折返し位置に対応する第2位置の間で往復移動し、移動過程で検出手段(78)に検出される指標手段(101)と、
前記装置本体(65)に設けられ、前記第2位置から前記第1位置に移動した前記指標手段(101)に当接して前記可動部材(80)の移動を規制する第1規制部(76)と、
前記装置本体(65)に設けられ、前記第1位置から前記第2位置に移動した前記指標手段(101)に当接して前記可動部材(80)の移動を規制する第2規制部(77)とを備え、
前記回転部材(97)は、回転中心から偏倚した位置に回転軸線に沿う方向へ突出する作動軸(102)が設けられ、
前記アーム部材(103)は、前記装置本体(65)に対して揺動可能に支持される回転軸(81)から径方向に延在するよう形成されて、前記回転部材(97)の回転に伴う前記指標手段(101)の回転領域に対して当該アーム部材(103)が回転軸線方向に離間して位置するよう構成されると共に、
前記アーム部材(103)の長手方向に延在するよう形成された作動孔(103a)に前記回転部材(97)の作動軸(102)が挿入されて、当該回転部材(97)が前記第1位置および前記第2位置にある状態において、作動孔(103a)と作動軸(102)との接触点の前記回転軸(81)を中心とした回転方向を回転部材(97)の回転中心を中心とした作動軸(102)の回転方向に略直交させて当該回転部材(97)を第1位置および第2位置に保持するよう構成されたことを要旨とする。
前記装置本体(65)における前記駆動歯車(96)に対応する位置に、前記空間部(65a)を装置外部に連通する操作窓(73)が開設されて、該操作窓(73)を介して駆動歯車(96)を装置外部から操作し得るよう構成されたことを要旨とする。
実施例に係るパチンコ機10は、図1に示すように、矩形枠状に形成されて遊技店の図示しない設置枠台に固定される固定枠としての外枠11の開口前面側に、後述する遊技盤17(図2参照)が着脱可能に保持された本体枠としての中枠12が開閉および着脱可能に組み付けられて、該遊技盤17の裏側に対して、各種図柄を変動表示可能な図柄表示装置13が着脱し得るよう配設されている。また、前記中枠12の前面側には、前記遊技盤17を透視保護するガラス板14a(図1,図8参照)を備えた装飾枠としての前枠14が開閉可能に組み付けられると共に、該前枠14の下方にパチンコ球Pを貯留する下球受け皿15が開閉可能に組み付けられる。なお、実施例では、前記前枠14の下部位置に、パチンコ球Pを貯留する上球受け皿16が一体的に組み付けられており、前枠14の開閉に合わせて上球受け皿16も一体的に開閉するよう構成される。また、前記中枠12の裏側には、遊技に供されたパチンコ球Pを遊技店側に設けた球回収設備に排出する球回収部(図示せず)が設けられている。
前記中枠12に配設される前記遊技盤17は、図2または図3に示すように、前面(盤面)にパチンコ球Pが流下可能な遊技領域18aが画成され、合板等の木製からなる平板状の板部材18と、該板部材18の裏面に組み付けられて前記図柄表示装置13が着脱可能に配設されると共に、後述する可動演出装置60,61や複数の発光装置等の遊技部品が配設される合成樹脂材で形成された裏ユニット19とから構成され、該裏ユニット19に形成された前後に開口する開口部19aを介して図柄表示装置13の表示部を前面側から視認し得るよう構成されている。裏ユニット19に形成される開口部19aは、該裏ユニット19の上下および左右幅の大部分が開口する大型の開口部である。ここで、前記板部材18および裏ユニット19は、外郭形状が略整合する大きさおよび形状に形成されて、該板部材18と裏ユニット19とを組み付けた状態で板部材18の裏面を裏ユニット19で全面的に覆うよう構成される。
図2に示すように、前記板部材18の前面には、円弧状に形成した案内レール20が配設されると共に、該案内レール20の右方位置に、左端縁が右方に凹む円弧状に形成した第1盤面飾り部材21が配設されている。そして、前記案内レール20および第1盤面飾り部材21により前記遊技領域18aが略円形状に画成され、該遊技領域18aに、前記中枠12に配設された図示しない打球発射装置から発射されたパチンコ球Pが遊技領域18a内に打ち出され、該遊技領域18a内をパチンコ球Pが流下して遊技が行なわれるようになっている。なお、打球発射装置から発射されたパチンコ球Pは、板部材18の下側から左側に案内レール20で案内されて、遊技領域18aの左上部に打ち出される。また、前記板部材18の遊技領域18a内には、多数の遊技釘が植設されており、該遊技領域18aを流下するパチンコ球Pは、遊技釘との接触により流下方向が不規則に変更させられるよう構成してある。なお、板部材18の盤面には、前記案内レール20の左方(遊技領域18aの外側)の上下位置に第2盤面飾り部材22が夫々が配設されている。
前記板部材18には、前後に貫通する貫通孔が形成されており、該貫通孔に対して前後に開口する枠状の装飾部材(所謂センター役物)26が嵌め込まれるようにして着脱自在に配設される。そして、前記裏ユニット19の開口部19aから臨む前記図柄表示装置13の表示部は、装飾部材26における前後に開口する窓口26aを介して板部材18(遊技盤17)の前側に臨んで、該図柄表示装置13の表示部で展開される図柄変動演出を前側から視認し得るようになっている。
前記装飾部材26の庇部26cにおける左下端の下側に、遊技領域18aに開口する球入口30が形成された通路用装飾体31が前記固定板26bの前面に配設されており、該通路用装飾体31には球入口30に連通して窓口26a側に延在する通路が画成される。また固定板26bの裏側には、通路用装飾体31の配設位置から該固定板26bに沿って下方に延在する球導入部材32が配設され、該球導入部材32に内部画成された通路が、球導入部材32の上端部に開設された口部を介して通路用装飾体31に画成される通路に連通するよう接続される。球導入部材32の下端部には、右方(ステージ27)に向けて球出口33が開口し、該球出口33が前記ステージ27(第1の上段ステージ部34)の左端部に臨むよう構成される(図7参照、但し図7では左右逆になっている)。すなわち、実施例では通路用装飾体31に画成される通路および球導入部材32に画成される通路から前記球通路28が形成され、前記通路用装飾体31の球入口30に通入したパチンコ球Pは、球通路28を通り、球導入部材32の球出口33からステージ27に通出するよう構成されている。
前記ステージ27は、パチンコ球Pが転動可能な第1の上段ステージ部34および第2の上段ステージ部35を左右方向に連設した第1ステージ部材36と、該第1ステージ部材36の下側に配設されて、パチンコ球Pが転動可能な下段ステージ部37を設けた第2ステージ部材38と、両ステージ部材36,38の裏側に配設された仕切部材39とから基本的に構成される。すなわち実施例のステージ27は、パチンコ球Pが転動可能な上段ステージ部34,35と下段ステージ部37とを上下に重なるように2段で備えている。
前記第1ステージ部材36は、図4および図5に示す如く、略一様な厚みで左右方向に延在し、パチンコ球Pが転動可能な第1の上段ステージ部34および第2の上段ステージ部35と、各上段ステージ部34,35の前端から下方に延在する上前壁部40とを備え、上前壁部40を介して装飾部材26の固定板26bにネジ止め固定されている。上前壁部40の左右方向の中間部には、図4に示す如く、左右方向に所定長さに亘って切欠部40aが形成され、該切欠部40aが、前記下段ステージ部37上のパチンコ球Pを前記遊技領域18aに排出する排出口として機能するよう構成される。また上前壁部40の裏面には、切欠部40aの左右端縁部から後方に向けて突出する一対の区画壁40b,40bが設けられ、図7および図11に示す如く、両区画壁40b,40bが下段ステージ部37における後述する第3球転動面37aの左右の端部に位置して、該第3球転動面37aを左右方向に転動するパチンコ球Pが第3球転動面37aより左右外側方に移動するのを規制するようになっている。
前記第1の上段ステージ部34の第1球転動面34aは、図7または図11に示すように、前記球通路28(球導入部材32)の球出口33に接続する左端部(図7では右端部となる)から下方に緩やかに下降するよう湾曲し、最下部から反転して緩やかに上昇(第2の上段ステージ部35に近接するにつれて上方傾斜)するよう湾曲して右端部(連結凸部41)に至るように、全体が下方に突出した凹形状(谷状)に形成される。第1球転動面34aの形状を更に詳細に述べれば、球導入部材32(球通路28)の球出口33に接続する左端部が大きな曲率で凹状に湾曲し、球通路28(球導入部材32)の球出口33を通出したパチンコ球Pを勢いよく第1球転動面34a上を転動させて右端部(連結凸部41)に到来させるよう構成される。また、第1球転動面34aの右端部が大きな曲率で凹状に湾曲し、第1球転動面34aを転動するパチンコ球Pが右端部(連結凸部41)を越えて前記第2の上段ステージ部35の第2球転動面35aに移動するのを抑制し得るようになっている。すなわち、球通路28(球導入部材32)の球出口33を通出したパチンコ球Pの勢いの違いによって、第1の上段ステージ部34から第2の上段ステージ部35に移動するパチンコ球Pと、第2の上段ステージ部35に移動することなく第1の上段ステージ部34のみを左右方向に転動するパチンコ球Pとが発生し得るよう構成される。
前記第2の上段ステージ部35の第2球転動面35aは、図7または図11に示すように、前記第1の上段ステージ部34の右端部(連結凸部41)に接続する左端部(図7では右端部となる)から下方に緩やかに下降(第1の上段ステージ部34から離間するにつれて下方傾斜)するよう湾曲し、最下部から反転して緩やかに上昇するよう湾曲して右端部に至るように、全体が下方に突出した凹形状(谷状)に形成される。第2球転動面35aの形状を更に詳細に述べれば、前記第1球転動面34aの右端部(連結凸部41)に接続する左端部が大きな曲率で凹状に湾曲し、連結凸部41を越えて第2球転動面35aに至ったパチンコ球Pを勢いよく該第2球転動面35a上を転動させて右端部に到来させるよう構成される。また、第2球転動面35aの右端部が大きな曲率で凹状に湾曲し、第2球転動面35aを転動するパチンコ球Pが右端部に位置する前記右側規制壁29に勢いよく衝突するのを防止するようになっている。なお、連結凸部41を構成する前記第1球転動面34aにおける右端部の曲率より、該連結凸部41を構成する第2球転動面35aおける左端部の曲率が大きく設定され、第1球転動面34aから連結凸部41を越えて第2球転動面35aに一旦移動したパチンコ球Pが、再び第1球転動面34aに移動するのを困難にしている。
前記第2ステージ部材38は、図4および図5に示す如く、略一様な厚みで左右方向に延在し、前記第1ステージ部材36における第1および第2の上段ステージ部34,35の下方に離間して重なって位置すると共にパチンコ球Pが転動可能な下段ステージ部37と、下段ステージ部37の前端から下方に延在する下前壁部44とを備え、下前壁部44を介して装飾部材26の固定板26bにネジ止め固定されている。第2ステージ部材38を装飾部材26に配設した状態で、下段ステージ部37は、前記第1ステージ部材36の上前壁部40の切欠部40aに対応する位置で、該切欠部40aの左右幅寸法の長さで左右方向に延在している。また、第2ステージ部材38を装飾部材26に配設した状態で、第1ステージ部材36における各上段ステージ部34,35の下面と下段ステージ部37の上面(第3球転動面37a)との離間寸法は、パチンコ球Pの直径より大きく設定され、下段ステージ部37の上面(第3球転動面37a)を転動するパチンコ球Pが各上段ステージ部34,35の下面に接触しないよう構成される。なお、第2ステージ部材38における下前壁部44の前面(下段ステージ部37の前端)は、前記第1ステージ部材36における上前壁部40の前面(上段ステージ部34,35の前端)と略同一面に臨むよう構成され、前記上段ステージ部34,35の前端から遊技領域18aに直接排出されたパチンコ球Pは、下段ステージ部37に直接移動するのは極めて困難になっている。
前記下段ステージ部37の上面であってパチンコ球Pが転動可能な第3球転動面37aは、第1の上段ステージ部34における第1球排出部34bの左右方向の中間位置から、第2の上段ステージ部35における第2球排出部35bの左右方向の中間位置までの間に亘る対応位置において左右方向に延在している。また第3球転動面37aは、上下方向に緩やかに起伏する波形に形成されて、該第3球転動面37a上のパチンコ球Pは、上下方向に変位しながら左右に転動するようになっている。ここで、第3球転動面37aは、図6に示す如く、上方に突出した凸形状部分(山状の部分)が1箇所設けられると共に、下方に突出した凹形状部分(谷状の部分)を凸形状部分の左右両側部の2箇所に備えた起伏形状に形成されている。
前記仕切部材39は、図4または図5に示す如く、左右方向の所定幅で上下方向に延在する仕切板45と、該仕切板45の上端縁において前方へ突出する庇状部46とから基本的に構成され、仕切板45が前記装飾部材26の固定板26bにネジ止めされている。仕切板45は、装飾部材26に配設した状態で、前記下段ステージ部37と上段ステージ部34,35との間の後端部を塞ぐと共に、第1の上段ステージ部34および第2の上段ステージ部35の後端を上方に向けて所定高さ延出し(図8,図9参照)、第1球転動面34a、第2球転動面35aおよび第3球転動面37a上を転動するパチンコ球Pの後方移動を規制するよう構成される。また、両上段ステージ部34,35より上方に延出する仕切板45における左端部は、前記球導入部材32に球出口33の後側で連設されると共に、該仕切板45における右端部は、前記右側規制壁29の後端部に連設するよう構成される。これにより、球通路28(球導入部材32)の球出口33から右側規制壁29までの間において、パチンコ球Pがステージ27より後方へ移動するのは規制される。なお、仕切板45における下段ステージ部37と上段ステージ部34,35との間を塞ぐ前面には、図11に示す如く、前記第3球転動面37aの起伏形状に沿って案内突条45aが左右方向に延在するよう突設されている。この案内突条45aは、第3球転動面37aを転動するパチンコ球Pが接触可能な位置に設けられると共に、該案内突条45aに接触しているパチンコ球Pは、前記第3球排出部37bや第4球排出部37cの形成部位を左右方向に通過する位置で第3球転動面37aを転動するよう構成される。すなわち、案内突条45aに接触して第3球転動面37a上を左右方向に転動しているパチンコ球Pの勢いが弱まった際には、該パチンコ球Pは第3球排出部37bおよび第4球排出部37cの何れかから遊技領域18aに排出され、パチンコ球Pが第3球転動面37a上で滞留するのを防止するべく機能する。
前記第1ステージ部材36には、図10に示す如く、前記第2の上段ステージ部35における第2球排出部35bの前側において、左側(連結凸部41側)に偏った位置で前方に向けて膨出する通路画成部63が設けられ、該通路画成部63に球入口47aが上方に向けて開設されている。この通路画成部63には、前記右側の区画壁40bより左側において前記第3球転動面37aの右端部前側で開口する球出口47bが設けられている。そして、第2球排出部35bから球入口47aに通入したパチンコ球Pは、通路画成部63内に画成される連絡通路47を通って球出口47bから第3球転動面37a上に通出するよう構成される。
前記第1ステージ部材36には、図10に示す如く、前記第2の上段ステージ部35における第2球排出部35aの前側において、右側(連結凸部41から離間する側)に偏った位置で前記連絡通路47の球入口47aと並んで球入口52aを上方に向けて開口する第1球誘導通路画成部48が設けられている。この第1球誘導通路画成部48は、前記右側の区画壁40bより右側において後方に向けて出口が開口している。また前記仕切部材39には、第1球誘導通路画成部48の出口に対応する位置で前方に向けて入口を開口した第2球誘導通路画成部49が設けられ、第1球誘導通路画成部48の出口と第2球誘導通路画成部49の入口とが連通している。すなわち、第2球排出部35aから球入口52aに通入したパチンコ球Pは、第1球誘導通路画成部48内に画成される通路を通って第2球誘導通路画成部49内に画成される通路に通入するよう構成される。
前記第1ステージ部材36には、前記第1の上段ステージ部34と第2の上段ステージ部35との連結部位である連結凸部41の下面に、上方に向けて凹む凹部53が形成されている。また第1ステージ部材36の上前壁部40における連結凸部41に対応する位置に、装飾部品54が配設される。この装飾部品54は、図4または図5に示す如く、当該パチンコ機10のモチーフに合わせた形状に形成された装飾部54aと、該装飾部54aの裏面から突出する固定用ボス54bとから基本的に構成される。装飾部54aの裏面には、固定用ボス54bを挟む左右両側に位置決めピン54cが夫々突設され、該位置決めピン54cを、前記上前壁部40に設けた対応する位置決め孔40cに前側から嵌挿することで、上前壁部40に対して装飾部品54が位置決めされる。また、前記仕切部材39における仕切板45には、凹部53に対応する位置にネジ通孔45bが形成され、該ネジ通孔45bに後方から挿通したネジを固定用ボス54bに設けたネジ孔に螺挿することで、装飾部品54を定位置で固定するよう構成される。
前記裏ユニット19は、図3に示すように、前方に開口する矩形箱状に形成された箱状本体56と、該箱状本体56の開口前端部に形成されて当該箱状本体56の開口外側へ延出し、前記板部材18の裏面に当接する取付部57とから構成される。箱状本体56は、前記板部材18に対向する矩形板状に形成された対向面部58と、該対向面部58における上下左右の各縁部から前方に延出する画壁部(壁部)59とから前方に開口するよう形成されて、各画壁部59の前端部から箱状本体56の開口外側へ向けて延出するよう前記取付部57が形成されている。そして、取付部57の前面を板部材18の裏面に当接した状態で、ネジを介して板部材18に裏ユニット19が着脱自在に固定される。
前記装飾カバー62の前側に下可動演出装置60が配設される。該下可動演出装置60は、図3に示す如く、装飾カバー62における右端部に回動支点を有する下可動部材60aを備え、該下可動部材60aを駆動機構(図示せず)によって第1位置と第2位置との間を揺動するよう構成されている。下可動部材60aは、裏ユニット19における開口部19aの横幅寸法より長い長尺で大型の部材であって、実施例ではパチンコ機のモチーフに応じた刀を模した形状に形成されている。
図13〜図16に示すように、前記上可動演出装置61は、前記裏ユニット19に配設される装置本体65と、該装置本体65に配設された駆動モータ(駆動手段)79と、当該装置本体65に所定範囲で往復移動し得るよう支持された上可動部材80と、該駆動モータ79および上可動部材80を接続して駆動モータ79の駆動力を上可動部材80に伝達する駆動伝達手段95とを備えている。そして、前記制御装置に対して前記駆動モータ79が配線接続されており、該制御装置からの制御信号に基づいて駆動モータ79を駆動することで、前記駆動伝達手段95を介して前記上可動部材80が往復移動するよう構成される。ここで、実施例の上可動部材80は、後述するように初期位置(第1の折返し位置)および可動位置(第2の折返し位置)の間を往復回転するよう構成される。なお、実施例では、前記駆動モータ79としてステッピングモータが採用されている。
前記装置本体65は、図15、図16に示すように、前記裏ユニット19の対向面部58(上対向面部58a)に固定される後側ケース部材66と、該後側ケース部材66の前側に配設される前側ケース部材69とから構成されて、該前後のケース部材66,69をネジ止めすることで、前記駆動伝達手段95を収容する空間部65aが内部画成される。すなわち、前記後側ケース部材66は、前記裏ユニット19の対向面部58に対向する平板状の後板部67と、該後板部67の外周縁から前方へ延出する後側外周壁部68とを備えると共に、前記前側ケース部材69は、該後側ケース部材66の後板部67に対向する前板部70と、該前板部70の外周縁から後方へ延出する前側外周壁部71とを備えて、当該前板部70の適宜位置に形成されたネジ通孔70aに挿通したネジを後板部67に形成されたネジ孔67aに螺挿することで、両ケース部材66,69が前記空間部65aを内部画成するよう組み付けられる。
図16、図18、図19に示すように、前記上可動部材80は、前記回転軸81が連結されると共に該回転軸81の径方向に延在する棒状に形成された可動体本体82と、該可動体本体82の内部に画成された収容空間(図示せず)に収容され、前方へ光を照射するLED86aを有するLED基板86と、該可動体本体82の基端部側に設けられた可動体装飾部材90とを備え、上可動部材80の全体で所要の装飾形態(実施例では、所謂「十手」状の形態)に形成されている。なお、前記可動体本体82は、光透過性の合成樹脂材により形成されており、前記収容空間に収容されたLED基板86のLED86aからの光を前方へ透過させ得るようになっている。
図15、図16に示すように、前記駆動伝達手段95は、前記駆動モータ79の駆動軸79aに取付けられる駆動歯車96と、該駆動歯車96に噛合する従動歯車97と、該従動歯車97を前記上可動部材80(回転軸81)に接続するアーム部材103とから構成されて、該駆動歯車96および従動歯車97、アーム部材103が前記装置本体65の空間部65a内で接続するよう構成されている。すなわち、前記駆動モータ79の駆動に伴って前記駆動歯車96が回転することで前記従動歯車97が回転され、該従動歯車97の回転に伴って前記アーム部材103を介して前記上可動部材80が回転軸81を中心に回転されるようになっている。なお、前記駆動歯車96および従動歯車97は平歯車が採用されている。
図15〜図17に示すように、前記従動歯車97には、中心位置に軸孔97aが形成されており、該従動歯車97の軸孔97aに前方へ突出するよう連結された支軸98が前記装置本体65(前側ケース部材69)の第1筒状部74の軸孔74aに回転可能に挿通されている。なお、前記支軸98には、前記第1筒状部74との間に軸受け部材100が介装されており、該支軸98(従動歯車97)の回転を円滑に行ない得るようになっている。前記第1筒状部74に挿通された前記支軸98は、前記装置本体65(前側ケース部材69)の前方へ突出した突出端部に留め具99が取付けられており、前記従動歯車97の後面と前記後側ケース部材66(後板部67)とが一定間隔離間する状態で従動歯車97が保持されている。また、前記従動歯車97の後面には、前記支軸98の枢支位置から偏倚した位置に、後方へ突出するよう作動軸102が突設されており、該作動軸102に前記アーム部材103が連繋接続するよう構成される。すなわち、前記アーム部材103は、前記従動歯車97と後側ケース部材66(後板部67)との間に位置している。
図15、図16、図20〜図22に示すように、前記アーム部材103は、前記第2筒状部75に挿通された前記回転軸81の後端部に固定されると共に、該回転軸81の径方向(直交方向)に延在するよう構成されて、当該回転軸81を介して前記上可動部材80とアーム部材103とが一体的に回転するよう構成されている。そして、前記アーム部材103には、前後に貫通する作動孔103aがアーム部材103の長手方向に所定長さに亘って延在するよう形成されて、前記従動歯車97に形成された作動軸102が作動孔103aに後方から挿入されている。すなわち、前記駆動モータ79の駆動に伴って従動歯車97が回転することで前記作動軸102が支軸98を中心にして回転移動し、該作動軸102の回転移動に伴って前記回転軸81を中心に前記アーム部材103が回転するようになっている。
次に、前述のように構成された実施例に係るパチンコ機の作用について説明する。
本願は前述した実施例の構成に限定されるものではなく、その他の構成を適宜に採用することができる。
(1) 実施例では、遊技盤を木製の板部材と裏ユニットとから構成したが、アクリル等の透明な材料で形成した透明板と裏ユニットとから構成したものであってもよい。
(2) 実施例では、装飾部材に設けたステージへのパチンコ球の入口となる球入口を、該装飾部材の左側にのみ開設した場合で説明したが、該球入口を装飾部材の右側にのみ開設したり、左右両側に開設する構成を採用し得る。なお、装飾部材の左右何れか一側にのみ球入口を開設した構成では、該球入口が開設される側とは反対側に第2の上段ステージ部を設けるのが好ましい。
(3) 実施例では、第1の上段ステージ部と第2の上段ステージ部とでの下段ステージ部へのパチンコ球の移動確率を、連絡通路を第2の上段ステージ部側にのみ設けることで変えたが、第1および第2の上段ステージ部の両側に連絡通路を設ける前提で、各連絡通路における球入口の大きさを変える等、その他各種の手段によって下段ステージ部へのパチンコ球の移動確率を変えるようにしてもよい。
(4) 実施例では、第1および第2の上段ステージ部を、何れも下方に突出する凹形状としたが、各上段ステージ部を波形状としたものであってもよく、両上段ステージ部が凸形状部で連結されていればよい。また、各上段ステージ部を波形状とした場合は、波形状における各凸形状部の下面側に形成される凹部の夫々に対応して規制部を設けるようにすればよい。
(5) 実施例では、第1ステージ部材に配設した装飾部品の固定用ボスを、凹部にパチンコ球が嵌り込むのを防止する規制部としたが、専用の規制部を設ける構成を採用し得る。
(6) 実施例では、第1および第2の上段ステージ部を第1ステージ部材に形成したが、各上段ステージ部を夫々別のステージ部材に形成してもよく、また両上段ステージ部と下段ステージ部を1つのステージ部材に形成する形態を採用し得る。
(7) 実施例における仕切板より後方に突出する第2球誘導通路画成部の後通路壁(球誘導路を画成する壁部材)を、該仕切板の後方に位置する下可動部材の支持部として利用することができる。この場合は、長尺に構成した下可動部材を第1位置(待機位置)に支持する専用の部材を設ける必要はなく、部品点数や製造コストを低廉に抑えることが可能となる。
(8) 実施の可動演出装置(上可動演出装置)では、可動部材を回転動作するよう構成したが、これに限られるものではなく、所定の第1の折返し位置および第2の折返し位置の間で往復移動する構成であれば、直線的な動きをするよう構成してもよい。
(9) また、可動演出装置(上可動演出装置)に備える駆動手段としては、実施例のようなステッピングモータからなる駆動モータに限られるものではなく、サーボモータであってもよく、また電磁ソレノイド等の直線的な動作を行う駆動手段も好適に採用し得る。
(10) 実施例では、可動演出装置(上可動演出装置)において駆動歯車に接続する従動歯車に指標手段としての位置検出片を形成するようにしたが、これに限らず、例えば駆動伝達手段にラック部材を設けて、該ラック部材に指標手段を形成するようにしてもよい。すなわち、指標手段は、駆動手段を可動部材に接続する駆動伝達手段を構成する構成部品に対して設けることで、可動部材を第1の折返し位置に対応する第1位置および第2の折返し位置に対応する第2位置の間で往復移動するよう構成すればよい。
(11) 実施例に係る可動演出装置(上可動演出装置)では、指標手段を検出する検出手段として光学式の検出センサを採用したが、これに限られるものではなく、駆動手段の駆動に伴った指標手段の移動過程で、該指標手段を検出し得るものであれば、例えばマイクロスイッチや磁気センサ等従来公知の各種の検出手段を採用することが可能である。
(12) 実施例の可動演出装置(上可動演出装置)では、指標手段に当接して駆動伝達手段(すなわち可動部材)の移動を規制する規制手段を装置本体に形成したが、これに限られるものではなく、第1位置または第2位置に指標手段が移動した際に当接可能な位置に形成すればよい。
(13) また実施例では、指標手段(位置検出片)が第1位置および第2位置に移動した際に、対応の第1規制部および第2規制部に当接するよう構成したが、該指標手段が第1位置および第2位置の何れか一方に移動した際に規制手段が当接して移動規制するよう構成することもできる。すなわち、第1位置または第2位置に移動した指標手段に規制手段が当接することで、可動部材の位置基準としての指標手段を可動部材の可動範囲を規定する手段として機能することができ、可動部材を所定の可動範囲で動作させ得ると共に、装置構成の簡略化を図り得る。
(14) 遊技機としては、パチンコ機に限られるものではなく、アレンジボール機やパチンコ球を用いたスロットマシン等、その他各種の遊技機であってもよい。
65a 空間部
73 操作窓
76 第1規制部(規制手段)
77 第2規制部(規制手段)
78 位置検出センサ(検出手段)
79 駆動モータ(駆動手段)
79a 駆動軸
80 上可動部材(可動部材)
81 回転軸
95 駆動伝達手段
96 駆動歯車
97 従動歯車(回転部材)
101 位置検出片(指標手段)
102 作動軸
103 アーム部材
103a 作動孔
Claims (3)
- 駆動手段の駆動により可動部材を第1の折返し位置および第2の折返し位置の間で往復移動させて演出を行なうよう構成された遊技機の可動演出装置において、
前記可動部材を往復移動可能に支持する装置本体と、
前記装置本体に内部画成された空間部に収容され、前記駆動手段の駆動に伴って回転される回転部材と当該回転部材および前記可動部材に接続するアーム部材とを備え、当該アーム部材が動作することで可動部材を作動させる駆動伝達手段と、
前記駆動伝達手段の回転部材に外周端縁から径方向外方へ延出するよう設けられて前記第1の折返し位置に対応する第1位置および前記第2の折返し位置に対応する第2位置の間で往復移動し、移動過程で検出手段に検出される指標手段と、
前記装置本体に設けられ、前記第2位置から前記第1位置に移動した前記指標手段に当接して前記可動部材の移動を規制する第1規制部と、
前記装置本体に設けられ、前記第1位置から前記第2位置に移動した前記指標手段に当接して前記可動部材の移動を規制する第2規制部とを備え、
前記回転部材は、回転中心から偏倚した位置に回転軸線に沿う方向へ突出する作動軸が設けられ、
前記アーム部材は、前記装置本体に対して揺動可能に支持される回転軸から径方向に延在するよう形成されて、前記回転部材の回転に伴う前記指標手段の回転領域に対して当該アーム部材が回転軸線方向に離間して位置するよう構成されると共に、
前記アーム部材の長手方向に延在するよう形成された作動孔に前記回転部材の作動軸が挿入されて、当該回転部材が前記第1位置および前記第2位置にある状態において、作動孔と作動軸との接触点の前記回転軸を中心とした回転方向を回転部材の回転中心を中心とした作動軸の回転方向に略直交させて当該回転部材を第1位置および第2位置に保持するよう構成された
ことを特徴とする遊技機の可動演出装置。 - 前記駆動伝達手段は、前記駆動手段の駆動軸に取り付けられる駆動歯車を備え、当該駆動歯車が前記回転部材の外周部に形成された歯部に噛合するよう構成されると共に、当該回転部材に対して前記アーム部材側の端縁に前記指標手段が形成されて、回転部材の回転に伴って駆動歯車およびアーム部材の間を指標手段が移動するよう構成され、
前記装置本体における前記駆動歯車に対応する位置に、前記空間部を装置外部に連通する操作窓が開設されて、該操作窓を介して駆動歯車を装置外部から操作し得るよう構成された請求項1記載の遊技機の可動演出装置。 - 前記装置本体の同一面側に、前記第1規制部および第2規制部が形成されると共に、当該装置本体における第1および第2規制部の形成面と異なる面に、前記操作窓が開設される請求項2記載の遊技機の可動演出装置。
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