JP6326268B2 - 遊技機 - Google Patents
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Description
所定条件の成立を契機として図柄変動演出を実行する表示装置(17)を備え、図柄変動演出の終了後に遊技者に有利な特別遊技状態が付与されるよう構成された遊技機において、
第1位置から第2位置に移動することで、前記表示装置(17)の表示部(17a)を前側から視認可能な視認領域を変化させる複数の可動部材(60,84)と、
前記複数の可動部材(60,84)のうち特定の可動部材(84)を備える演出装置(83)と、
前記特定の可動部材(84)の動作を制御する動作演出制御手段(96)と、
前記所定条件の成立を契機として特別遊技状態を付与するか否かを判定する特別遊技実行判定手段(44)と、
待機時演出状態に移行させる条件が成立したか否かを判定する待機時演出状態移行判定手段(96)と、
前記待機時演出状態移行判定手段(96)の判定結果に基づいて待機時演出状態に移行させることを決定する待機時演出状態移行決定手段(96)とを備え、
前記動作演出制御手段(96)は、
前記特別遊技実行判定手段(44)の判定結果に基づいて特別遊技状態が付与される場合に、前記特定の可動部材(84)を第1位置から第2位置に移動させると共に、
前記待機時演出状態移行決定手段(96)の決定に基づいて待機時演出状態に移行される場合に、前記特定の可動部材(84)を第1位置から第2位置に移動させるよう構成され、
前記特定の可動部材(84)は、演出表示を実行可能に構成され、
前記待機時演出状態移行決定手段(96)の決定に基づいて待機時演出状態に移行される場合に、デモ画像表示を前記表示装置(17)の表示部(17a)に実行させる第1表示制御手段(96,97)と、
前記待機時演出状態移行決定手段(96)の決定に基づいて待機時演出状態に移行される場合に、前記デモ画像表示に対応するデモ演出表示を前記特定の可動部材(84)に実行させる第2表示制御手段(96,97)とを備えたことを要旨とする。
請求項1に係る発明によれば、待機時演出状態において可動部材が移動して表示装置における表示部の前側から見える視認領域を変化させる斬新な演出を行うことによって、遊技者の遊技意欲を喚起することができ、遊技機の稼働率を向上し得る。また、遊技中において特別遊技状態が付与される場合に可動部材が移動する第2位置に、待機時演出状態において可動部材を移動するので、遊技する遊技機を探している遊技者に、特別遊技状態が付与される場合に見ることができる可動部材の形態を見せることができ、遊技意欲をより一層喚起し得る。
また、本願には、次のような技術的思想が含まれる。
所定条件の成立を契機として図柄変動演出を実行する表示装置(17)を備え、図柄変動演出の終了後に遊技者に有利な特別遊技状態が付与されるよう構成された遊技機において、
第1位置から第2位置に移動することで、前記表示装置(17)の表示部(17a)を前側から視認可能な視認領域を変化させる可動部材(60)を備える可動演出装置(59)と、
前記可動演出装置(59)を制御する動作演出制御手段(96)と、
演出表示を実行可能な第2表示装置(84)と、
前記第2表示装置(84)を表示制御する表示制御手段(96,97)と、
前記所定条件の成立を契機として特別遊技状態を付与するか否かを判定する特別遊技実行判定手段(44)と、
待機時演出状態に移行させる条件が成立したか否かを判定する待機時演出状態移行判定手段(96)と、
前記待機時演出状態移行判定手段(96)の判定結果に基づいて待機時演出状態に移行させることを決定する待機時演出状態移行決定手段(96)とを備え、
前記動作演出制御手段(96)は、
前記特別遊技実行判定手段(44)の判定結果に基づいて特別遊技状態が付与される場合に、前記可動部材(60)を第1位置から第2位置に移動させると共に、
前記待機時演出状態移行決定手段(96)の決定に基づいて待機時演出状態に移行される場合に、前記可動部材(60)を第1位置から第2位置に移動させるよう構成され、
前記表示制御手段(96,97)は、前記待機時演出状態移行決定手段(96)の決定に基づいて待機時演出状態に移行される場合に、前記第2表示装置(84)にデモ演出表示を実行させるよう構成されたことを要旨とする。
上記構成によれば、待機時演出状態において可動部材が移動して表示装置における表示部の前側から見える視認領域を変化させる斬新な演出を行うことによって、遊技者の遊技意欲を喚起することができ、遊技機の稼働率を向上し得る。また、遊技中において特別遊技状態が付与される場合に可動部材が移動する第2位置に、待機時演出状態において可動部材を移動するので、遊技する遊技機を探している遊技者に、特別遊技状態が付与される場合に見ることができる可動部材の形態を見せることができ、遊技意欲をより一層喚起し得る。
前記待機時演出状態移行決定手段(96)が待機時演出状態に移行させることを決定した場合に、前記表示装置(17)の表示部(17a)にデモ画像を表示するように該表示装置(17)を制御する表示制御手段(96,97)を備え、
前記動作演出制御手段(96)は、前記表示部(17a)にデモ画像が表示された後に、前記可動部材(60)を第1位置から第2位置に移動させるように前記可動演出装置(59)を制御するよう構成されることを要旨とする。
上記構成によれば、表示装置にデモ画像が表示された後に可動部材が第2位置に移動することで、待機時演出状態への移行に伴う可動部材の動作を、特別遊技状態への移行に伴う可動部材の動作と誤認するのを防止し得る。
前記待機時演出状態移行決定手段(96)の決定に基づいて前記可動部材(60)を第2位置に移動させた状態で、遊技が開始された場合に、前記動作演出制御手段(96)は、前記可動部材(60)を第2位置から第1位置に移動させるように前記可動演出装置(59)を制御するよう構成されることを要旨とする。
上記構成によれば、待機時演出状態への移行に基づいて第2位置に移動した可動部材を、遊技が実行されることで第1位置に戻すことができるので、特別遊技状態となっていると誤認させることなく遊技を開始させ得る。
前記待機時演出状態移行決定手段(96)の決定に基づいて前記可動部材(60)を第2位置に移動させた場合には、遊技が開始されるまで前記可動部材(60)を第2位置に維持するよう前記動作演出制御手段(96)が可動演出装置(59)を制御するよう構成されることを要旨とする。
上記構成によれば、待機時演出状態への移行に基づいて第2位置に移動した可動部材を遊技が実行されるまでは第2位置に維持するので、待機時演出状態の期間中に亘って遊技者の遊技意欲を喚起し得る。
前記可動演出装置(59)は、相互に近接離間移動する一対の可動部材(61,62)を備え、一対の可動部材(61,62)が相互に近接した第2位置に位置することで、一対の可動部材(61,62)によって前記表示部(17a)を前側に臨ませる所定形状の特定視認領域(S)を画成するよう構成されることを要旨とする。
上記構成によれば、一対の可動部材により特定視認領域を画成することで、表示部に表示される演出が見える形態が変わるので、遊技意欲の喚起効果が向上する。
前記一対の可動部材(61,62)は、前記特定視認領域(S)の周縁部を明輝する発光手段(69a,77a)を備えることを要旨とする。
上記構成によれば、特定視認領域の周囲を明輝することで、特定視認領域から見える表示部に表示される演出を際立たせることができ、遊技意欲の喚起効果をより向上し得る。
実施例に係るパチンコ機10は、図1に示すように、矩形枠状に形成されて遊技店の図示しない設置枠台に固定される固定枠としての外枠11の開口前面側に、後述する遊技盤M(図2参照)を着脱可能に保持する本体枠としての中枠12が開閉および着脱可能に組付けられると共に、遊技盤Mの後側に、図柄を変動表示可能な第1表示装置(表示装置)17が着脱し得るよう配設されている。また、中枠12の前面側には、遊技盤Mを透視可能に保護する透明部材13aを窓部に備えた装飾枠としての前枠13が開閉可能に組付けられると共に、該前枠13の下方にパチンコ球を貯留する下球受け皿15が開閉可能に組付けられる。なお、実施例では、前枠13の下部位置に、パチンコ球を貯留する上球受け皿14が一体的に組付けられており、前枠13の開閉に合わせて上球受け皿14も一体的に開閉するよう構成される。
本実施例では、所定板厚の略矩形状に形成されたアクリルやポリカーボネート等の合成樹脂材等からなる透明な平板状の板状部材20と、該板状部材20の裏側に着脱自在に取り付けられる設置部材19とから遊技盤Mが構成されている(図5,図6参照)。板状部材20の表面(遊技盤Mの前面)には、図2,図3に示す如く、略円形状に湾曲形成された案内レール23が配設され、該案内レール23によってパチンコ球が流下可能な遊技領域21が画成されている。なお、前記第1表示装置17は、設置部材19の裏側に取り付けられて、後述するように該設置部材19に設けた開口部19aおよび後述する枠状装飾体27に設けた窓口27aを介して板状部材20の前側に臨むよう構成される。なお、板状部材20は、木材板の表面に各種絵柄等が描かれた合成樹脂シート等を貼付けて装飾したものであってもよい。
前記枠状装飾体27は、図5,図6に示す如く、前記第1装着口の内側に沿って延在する環状に形成された枠状基部37と、該枠状基部37に設けられて前記板状部材20の前面より前方に突出し、前記遊技領域21と第1表示装置17の第1表示部17aを区切る庇状部38と、該庇状部38の後縁から外方に延出する薄板状の台板部39とを備える。そして、前記枠状基部37を第1装着口に挿入すると共に台板部39を板状部材20の前面に当接した状態で、該台板部39をネジ等の固定手段で板状部材20に固定することで、枠状装飾体27が板状部材20に取り付けられて、該枠状装飾体27の外側、具体的には庇状部38と案内レール23との間にパチンコ球が流下する遊技領域21(第1および第2球流下領域21a,21b)が画成されるようになっている。なお、枠状装飾体27を板状部材20に取り付けた状態で、庇状部38の後端縁から外方に延出する台板部39が板状部材20の前面に沿って延在して、該台板部39の前側をパチンコ球が通り得るようになっている。また、枠状装飾体27は、全体が透明な合成樹脂製とされており、透明な板状部材20の前側に台板部39を重ねた状態で、該台板部39および板状部材20を介して裏側を透視可能に構成されている。
前記板状部材20に配設された前記第1始動入賞装置28の第1始動入賞口28aは、遊技領域21内で常に上方へ開口する常時開放タイプの入賞口とされ、該第1始動入賞口28aは、前記遊技領域21を流下するパチンコ球が常時一定の確率で入賞可能に構成される。また第1始動入賞装置28は、前記第1始動入賞口28aに入賞したパチンコ球を検出する入賞検出手段としての第1始動入賞検出スイッチ45を備えている。第1始動入賞検出スイッチ45は、パチンコ機10の裏側に配設されたメイン制御手段44(図10参照)に配線接続されており、該第1始動入賞検出スイッチ45によるパチンコ球の検出(すなわち第1始動入賞口28aへのパチンコ球の入賞)を契機として所定数の賞球が払い出されるようになっている。
前記第2サイド飾り31に配設された前記第2始動入賞装置29の第2始動入賞口29aは、第2サイド飾り31に配設された開閉部材29bによって開閉するよう構成されており、駆動手段としての始動入賞ソレノイド46(図10参照)の駆動に伴って開閉部材29bが第2始動入賞口29aを閉鎖する閉鎖位置と開放する開放位置に変位するよう構成されている。すなわち、第2始動入賞口29aは、始動入賞ソレノイド46を駆動することでパチンコ球の入賞確率を可変し得るよう構成される。なお、開閉部材29bを閉鎖位置から開放位置に変位して第2始動入賞口29aを開放する開放条件および開閉部材29bを開放位置から閉鎖位置に変位して第2始動入賞口29aを閉鎖する閉鎖条件としては、開閉部材29bが開放位置に変位している継続時間(第2始動入賞口29aの開放時間)が挙げられるが、その他の条件を設定してもよい。
前記第2サイド飾り31に配設された前記特別入賞装置32の特別入賞口32aは、第2サイド飾り31に配設された開閉体(開閉部材)32bによって開閉されるよう構成される。開閉体32bは、駆動手段としての特別入賞ソレノイド48(図10参照)に連繋されて、該特別入賞ソレノイド48を駆動することで、開閉体32bが特別入賞口32aへのパチンコ球の入賞を阻止する閉位置と該特別入賞口32aへのパチンコ球の入賞を許容する開位置との間を進退移動するよう構成される。また特別入賞装置32には、前記特別入賞口32aに入賞したパチンコ球を検出する特別入賞検出手段としての特別入賞検出スイッチ49が配設されている。特別入賞検出スイッチ49は、前記メイン制御手段44に配線接続されており(図10参照)、特別入賞検出スイッチ49がパチンコ球を検出すると、検出信号をメイン制御手段44に出力し、メイン制御手段44の制御下に予め設定された数の賞球が払い出されるようになっている。なお、特別入賞装置32は、開閉体32bにより特別入賞口32aを常には閉鎖(入賞不能状態と)するよう構成され、後述する大当り遊技(当り遊技)の発生に伴って特別入賞口32aを開放(入賞可能状態と)するよう構成されている。すなわち、特別入賞装置32は、大当り遊技で開放可能な入賞装置として機能する。
前記第2サイド飾り31に配設された前記球通過ゲート33には、該ゲート33を通過するパチンコ球を検出する球通過検出スイッチ50が設けられている。この球通過検出スイッチ50は、前記メイン制御手段44に配線接続されており(図10参照)、該球通過検出スイッチ50からメイン制御手段44への球検出信号の入力(すなわちパチンコ球の検出)に伴って普図当り抽選(後述)が行われ、該普図当り抽選の結果に応じて前記第2始動入賞装置29の始動入賞ソレノイド46が駆動制御されて開閉部材29bが開閉動作するようになっている。なお、球通過ゲート33は、図2,図3に示す如く、第2球流下領域21bにおいて第2サイド飾り31に設けた第2始動入賞装置29の第2始動入賞口29aより上流側(上側)に位置している。
前記第1サイド飾り30には、図2に示す如く、前記案内連釘36の配設位置より上側に1つの普通入賞口30aが設けられると共に、該案内連釘36の配設位置より下側に2つの普通入賞口30aが設けられている。そして、案内連釘36の前記隙間36aから落下したパチンコ球が、3つの普通入賞口30aの内の下側の2つの普通入賞口30aに入賞可能に構成される。
前記設置部材19は、図4,図5,図6に示す如く、前記板状部材20の外郭形状より僅かに小さい形状に形成された略矩形状の背面板(設置部)51と、該背面板51の外周縁部から前方に突出する画壁部52とから前方に開口した箱状に形成されて、該画壁部52の開口前端部を板状部材20の裏面に当接させた状態で、当該板状部材20と設置部材19とがネジ止め固定される。そして、前記設置部材19において前記板状部材20との間に画成される空間に、動作により演出を行う可動演出装置59および表示演出装置83等が設置されて、設置部材19を基材とする1つのユニットとして扱い得るようになっている。前記設置部材19の背面板51には、前記枠状装飾体27の窓口27aと前後に整列する位置に、略矩形状の開口部19aが前後に開口するよう開設される。そして、背面板51の裏面に配設した前記第1表示装置17の第1表示部17aが、前記開口部19aおよび窓口27aを介して板状部材20(遊技盤M)の前側に臨むようになっている。なお、以下の説明では、設置部材19の背面板51について、開口部19aに対する上下左右の各部位を、上板部51a,下板部51b,左板部51c,右板部51dと指称して区別する場合もある。
前記設置部材19には、後述する特別遊技状態(大当り遊技状態、確変状態、変短状態)となっている場合に、前記第2球流下領域21bへパチンコ球を打ち出す「右打ち」を行うことを報知する報知部54が設けられている。この報知部54は、図2,図3に示す如く、前記枠状装飾体27における庇状部38の下端縁より下側に位置するよう前記下板部51bの前側に配設されている。また報知部54は、前記枠状装飾体27における下側台板部39aの後側に対向して位置しており、透明な下側台板部39aおよび板状部材20を透して報知部54が前側から視認可能に構成される。
前記設置部材19の背面板51に、遊技盤Mに対して変位可能な可動部材60を備える可動演出装置59が配設される。可動部材60は、相互に近接・離間移動する一対の可動部材61,62を備え、実施例では一対の可動部材61,62が上下方向に相互に近接・離間移動するよう構成される。上側に位置する第1の可動部材61は、後述する第1移動機構64によって前記枠状装飾体27における窓口27aの上縁部側(開口部縁部側)の第1位置(図5)と、該第1位置より窓口中央側(開口部中央側)の第2位置(図3,図6,図7)との間を往復移動(動作)されるよう構成される。また、下側に位置する第2の可動部材62は、後述する第2移動機構79によって前記枠状装飾体27における窓口27aの下縁部側(開口部縁部側)の第1位置(図5)と、該第1位置より窓口中央側(開口部中央側)の第2位置(図3,図6,図7)との間を往復移動(動作)されるよう構成される。そして、第1および第2の可動部材61,62が対応する第2位置に移動した状態(可動部材60の第2位置)で、両可動部材61,62が合体して前記第1表示装置17における第1表示部17aを前側から視認可能な後述する特定視認領域Sを画成するようになっている。
前記可動演出装置59は、前記背面板51の前側に配設されて、前記第1および第2の可動部材61,62が移動自在に支持される第1支持基体63を備える。この第1支持基体63は、図7に示す如く、左右方向に離間する一対の第1支持部63a,63aを備え、一方の第1支持部63aが前記左板部51cの前側に重なるよう上下方向に延在すると共に、他方の第1支持部63aが前記右板部51dの前側に重なるよう上下方向に延在している。そして、各第1支持部63a,63aを対応する板部51c,51dに夫々ネジ止め固定することで、第1支持基体63が設置部材19に位置決め固定される。
前記第1の可動部材61は、図4,図7に示す如く、左右方向に所定長さで延在する部材であって、該第1の可動部材61の左端部に配設した第1移動体66が左側の第1支持部63aに移動自在に支持されると共に、第1の可動部材61の右端部に配設した第1移動体66が右側の第1支持部63aに移動自在に支持されている。そして、両移動体66,66の間に架設された第1の可動部材61は、一対の支持部63a,63aに沿って前記第1表示装置17の第1表示部17aに沿って上下方向に平行移動するよう構成される。また、第1の可動部材61の左右方向の寸法は、前記枠状装飾体27における窓口27aの左右方向の幅寸法より長く設定されると共に、窓口27aを左右方向に横切るように両移動体66,66間に架設されており(図3参照)、該第1の可動部材61が窓口27aの後側を上下方向に移動する際には前記第1表示装置17の第1表示部17aを左右方向の全長に亘って覆い得るよう構成される。なお、各第1移動体66には、上下方向に延在するようにラック(図示せず)が設けられている。
前記両第1支持部63a,63aの夫々に配設される第1駆動機構65は、図7に示す如く、対応する第1支持部63aに配設される第1駆動モータ(駆動手段,第1駆動手段)71と、該第1駆動モータ71の回転を前記ラックを介して第1移動体66(第1の可動部材61)に伝達するギヤ列等の第1伝達機構72とを備える。また、一対の第1駆動モータ71,71は、前記メイン制御手段44に接続する統括制御手段96(後述)によって同期して回転するように駆動制御されるよう構成され、一対の第1駆動モータ71,71を同期して回転駆動することで、前記第1伝達機構72,72によって伝達された駆動力によって第1の可動部材61が上下方向に往復移動するよう構成される。一対の第1駆動機構65,65、すなわち第1移動機構64によって第1位置に移動された第1の可動部材61は、図2,図5に示す如く、前記装飾部品40の後側に略全体が隠れ、該第1移動機構64によって第1の可動部材61を第2位置に移動することで、図3,図6に示す如く、該第1の可動部材61が前記第1表示装置17における第1表示部17aの前側に重なる領域が増大して、該第1表示部17aを前側から視認可能な視認領域を変化(小さく)するよう構成される。
前記第2の可動部材62は、図4,図7に示す如く、左右方向に所定長さで延在する部材であって、該第2の可動部材62の左端部に配設した第2移動体74が左側の第1支持部63aに移動自在に支持されると共に、第2の可動部材62の右端部に配設した第2移動体74が右側の第1支持部63aに移動自在に支持されている。そして、両移動体74,74の間に架設された第2の可動部材62は、一対の支持部63a,63aに沿って前記第1表示装置17の第1表示部17aに沿って上下方向に平行移動するよう構成される。また、第2の可動部材62の左右方向の寸法は、前記枠状装飾体27における窓口27aの左右方向の幅寸法より長く設定されると共に、窓口27aを左右方向に横切るように両移動体74,74間に架設されており(図3参照)、該第2の可動部材62が窓口27aの後側を上下方向に移動する際には前記第1表示装置17の第1表示部17aを左右方向の全長に亘って覆い得るよう構成される。なお、各第2移動体74には、上下方向に延在するようにラック(図示せず)が設けられている。
前記両第1支持部63a,63aの夫々に配設される第2駆動機構80は、図7に示す如く、対応する第1支持部63a,63aに配設される第2駆動モータ(駆動手段,第1駆動手段)81と、該第2駆動モータ81の回転を前記ラックを介して第2移動体74(第2の可動部材62)に伝達するギヤ列等の第2伝達機構(図示せず)とを備える。また、一対の第2駆動モータ81,81は、前記統括制御手段96によって同期して回転するように駆動制御されるよう構成され、一対の第2駆動モータ81,81を同期して回転駆動することで、前記第2伝達機構によって伝達された駆動力によって第2の可動部材62が上下方向に往復移動するよう構成される。一対の第2駆動機構80,80、すなわち第2移動機構79によって第1位置に移動された第2の可動部材62は、図5に示す如く、後述する第2表示装置84の後側に重なり、該第2移動機構79によって第2の可動部材62を第2位置に移動することで、図3,図6に示す如く、該第2の可動部材62が前記第1表示装置17における第1表示部17aの前側に重なる領域が増大して該第1表示部17aを前側から視認可能な視認領域を変化(小さく)するよう構成される。また第2の可動部材62の第1位置では、図5に示す如く、前記報知部54の前側に重なって該報知部54を前側から覆い、第2移動機構79によって第2の可動部材62を第2位置に移動することで、図6に示す如く、第2の可動部材62が報知部54の前側から上方に離間して該報知部54を前側(機前側)から視認し得るように露出するよう構成される。なお、実施例の第2の可動部材62は、図2に示す如く、第1位置において前記枠状装飾体27の窓口27aに臨む部分の全体が第2表示装置84の後側に重なって、該窓口27aから前側に露出しないようになっている。
前記設置部材19の背面板51に、表示演出を実行する第2表示装置84を遊技盤Mに対して変位可能(移動自在)に備える表示演出装置83が配設されている。この表示演出装置83は、前記可動演出装置59における可動部材61,62が移動する領域の前側を、前記第2表示装置84が上下方向に移動するよう構成されている。また表示演出装置83は、第2表示装置84を、後述する第3移動機構88によって前記枠状装飾体27における窓口27aの下縁部側(開口部縁部側)の第1位置(図2,図5)と、該第1位置より窓口中央側(開口部中央側)の第2位置(図3,図6)との間を往復移動するよう構成される。そして、第2表示装置84が対応する第1位置に位置する状態で、図5に示す如く、該第2表示装置84が前記報知部54の前側に位置して該報知部54を前側から覆い、該第2表示装置84が対応する第2位置に位置する状態で、図6に示す如く、該第2表示装置84が報知部54の前側から上方に移動して該報知部54を前側(機前側)から視認し得るように露出するよう構成される。また第2表示装置84は、第1位置から第2位置に移動することで、該第2表示装置84が前記第1表示装置17における第1表示部17aの前側に重なる領域が増大して該第1表示部17aを前側から視認可能な視認領域を変化(小さく)するよう構成されている。本実施例では、第2表示装置84が、第1位置で報知部54の前側に重なって該報知部54を前側から覆うと共に、第2位置で報知部54を前側から視認し得るように露出する可動部材として機能している。
前記表示演出装置83は、前記背面板51の前側に配設されて、前記第2表示装置84が移動自在に支持される第2支持基体87を備える。この第2支持基体87は、図9に示す如く、左右方向に離間する一対の第2支持部87a,87aを備え、一方の第2支持部87aが、前記左板部51cの前側に配設された前記第1支持部63aの前側に重なるように上下方向に延在すると共に、他方の第2支持部87aが、前記右板部51dの前側に配設された前記第1支持部63aの前側に重なるように上下方向に延在している。そして、各第2支持部87a,87aを対応する板部51c,51dに夫々ネジ止め固定することで、第2支持基体87が設置部材19に位置決め固定される。すなわち、第2支持基体87は、前記可動演出装置59の第1支持基体63の前方に離間して配設されている。
前記各第2支持部87a,87aの夫々に配設される第3駆動機構89は、図9に示す如く、対応する第2支持部87aに配設される第3駆動モータ(駆動手段,第2駆動手段)92と、該第3駆動モータ92の回転を前記ラック部材91を介して連繋部材90(第2表示装置84)に伝達するギヤ列等の第3伝達機構93とを備える。また、一対の第3駆動モータ92,92は、前記統括制御手段96によって同期して回転するように駆動制御されるよう構成され、一対の第3駆動モータ92,92を同期して回転駆動することで、前記第3伝達機構93,93によって伝達された駆動力によって第2表示装置84が上下方向に往復移動するよう構成される。
次に、パチンコ機10の制御構成について説明する。実施例のパチンコ機10には、図10に示す如く、パチンコ機10を全体的に制御する制御手段としてのメイン制御手段44と、該メイン制御手段44からの制御信号に基づいて各制御対象を制御する制御手段としてのサブ制御手段96,97とが設けられている。すなわち、メイン制御手段44では、パチンコ機10に備えられた各種検出スイッチ(検出手段)からの検出信号に基づいて各種処理が実行され、その処理結果に応じた各種の制御信号(制御コマンド)がサブ制御手段96,97に出力されるようになっている。
前記メイン制御手段44は、制御処理を実行するメイン制御CPU、該メイン制御CPUが実行する制御プログラムを記憶するメイン制御ROM、当該メイン制御CPUの処理に必要なデータの書込み・読出しが可能なメイン制御RAM等が備えられている。そして、前記始動入賞検出スイッチ45,47、特別入賞検出スイッチ49、球通過検出スイッチ50等の各種スイッチが前記メイン制御手段44に接続されている。また、メイン制御手段44には、前記始動入賞ソレノイド46および特別入賞ソレノイド48が接続されており、該メイン制御手段44での制御処理結果に基づいて各ソレノイド46,48を駆動させることで、対応する開閉部材29bや開閉体32bが開閉するよう構成される。
前記統括制御手段96には、制御処理を実行する統括制御CPU、該統括制御CPUが実行する制御プログラムを記憶する統括制御ROM、当該統括制御CPUの処理に必要なデータの書込み・読出しが可能な統括制御RAM等が備えられている。統括制御手段96には、図柄変動演出において実行する図柄変動演出の具体的な演出内容および図柄変動演出に伴って可動部材60(61,62)および第2表示装置84の具体的な動作内容を特定する演出パターンが記憶されている。前記演出パターンは前記変動パターンに対応付けられており、メイン制御手段44により決定された変動パターンに基づいて対応する演出パターンを統括制御手段96が決定するようになっている。なお、前記演出パターンは、前記変動パターンに対して一対一の関係で対応付けられたものではなく、1つの変動パターンに対して複数の演出パターンが対応付けられている。また、統括制御手段96には、表示制御手段97を統括的に制御するための統括制御プログラムが記憶されている。そして、統括制御手段96は、各種制御コマンドを入力すると、当該統括制御プログラムに基づき各種制御を実行する。
前記表示制御手段97は、制御処理を実行する表示制御CPU、該表示制御CPUが実行する制御プログラムや各種データを記憶する表示制御ROM、当該表示制御CPUの処理に必要なデータの書込み・読出しが可能な表示制御RAM等が備えられている。そして、表示制御手段97には、図10に示す如く、第1表示装置17および第2表示装置84が接続される。なお、表示制御手段97の表示制御ROMには、具体的には第1表示装置17および第2表示装置84の表示内容を制御するための表示制御プログラムや各種の画像データ(図柄、各種背景画像、文字、キャラクタなどの画像データ)が記憶されている。
前記始動入賞口28a,29aへのパチンコ球の入賞を契機としてメイン制御手段44から出力された変動パターン指定コマンドが統括制御手段96に入力されると、該統括制御手段96は、変動パターン指定コマンドで指定される変動パターンに対応する前記演出パターンを決定し、該演出パターンに基づいて前記可動演出装置59および表示演出装置83を制御するよう構成される。演出パターンで特定される可動部材61,62および第2表示装置84の動作パターンとしては、例えば、前記第2表示装置84を第1位置に保持した状態で、両可動部材61,62を第1位置と第2位置との間で往復移動するパターン、第1の可動部材61または第2の可動部材62の何れか一方のみを第1位置と第2位置との間で往復移動するパターン、両可動部材61,62を第1位置に保持した状態で、第2表示装置84を第1位置と第2位置との間で往復移動するパターン、第2の可動部材62を第1位置に保持した状態で、第1の可動部材61および第2表示装置84を対応する第1位置と第2位置との間で往復移動するパターン等、複数種類が設定されている。そして、前記第1表示装置17(第1表示部17a)で図柄変動演出が行われている状態で、統括制御手段96が決定した演出パターンに基づいて可動部材61,62および第2表示装置84を動作することで、演出の興趣を向上し得るようになっている。
前記メイン制御手段44が前記特別遊技状態を付与することを決定したことに基づいて該メイン制御手段44が特別遊技状態を開始する場合は、該統括制御手段96は前記可動演出装置59および表示演出装置83を制御し、第1の可動部材61、第2の可動部材62および第2表示装置84を対応する第1位置から第2位置に夫々移動することで、前記第1表示装置17における第1表示部17aの大部分を隠すと共に特定視認領域Sを画成して該特定視認領域Sから第1表示部17aの表示が視認可能な状態とする(図3参照)。具体的には、統括制御手段96は、特別遊技状態が開始される場合に、前記第1駆動モータ71,71および第2駆動モータ81,81を同期して回転するよう駆動制御して第1の可動部材61および第2の可動部材62を対応する第1位置から第2位置に移動させると共に、前記第3駆動モータ92,92を同期して回転するよう駆動制御して第2表示装置84を第1位置から第2位置に移動させる。また、統括制御手段96は、特別遊技状態が終了すると、前記第1駆動モータ71,71および第2駆動モータ81,81を同期して回転するよう駆動制御して第1の可動部材61および第2の可動部材62を対応する第2位置から第1位置に移動させると共に、前記第3駆動モータ92,92を同期して回転するよう駆動制御して第2表示装置84を第2位置から第1位置に移動させる。すなわち、第1の可動部材61、第2の可動部材62および第2表示装置84は、パチンコ機10が特別遊技状態の間は第2位置に保持される。
本実施例では、図柄変動演出の終了後、予め設定された時間(デモ設定時間)の間図柄変動演出が開始されなかったときに、待機時演出状態であるデモンストレーション演出状態(以後デモ演出状態という)に移行するよう構成されている。具体的には、前記統括制御手段96は、メイン制御手段44からの全図柄停止コマンドが入力されると同時に計時を開始するタイマ手段を備え、該タイマ手段が予め設定されたデモ設定時間を計時するまでの間に新たな変動パターン指定コマンドが入力しないことを条件(デモ演出移行条件)として、統括制御手段96はパチンコ機10をデモ演出状態に移行するよう設定される。すなわち、本実施例では、統括制御手段96が、待機時演出状態(デモ演出状態)に移行させる条件が成立したか否かを判定する待機時演出状態移行判定手段としての機能、および待機時演出状態移行判定手段の判定結果に基づいて待機時演出状態(デモ演出状態)に移行させることを決定する待機時演出状態移行決定手段としての機能を有している。なお、本実施例においてデモ演出状態でない状態(待機時演出状態でない状態)について、遊技時演出状態という場合もある。
前記デモ演出移行条件が成立し、前記統括制御手段96がデモ演出状態への移行を決定すると、該統括制御手段96は、デモ演出指定コマンドを表示制御手段97に出力するようになっている。そして、表示制御手段97では、デモ演出指定コマンドが入力されると、該コマンドで特定される演出パターンに対応する演出内容を示す表示データを選択し、該演出パターンに対応した表示内容の演出を実行させるように第1表示装置17および第2表示装置84を制御する。このデモ演出状態における第1表示装置17および第2表示装置84で行われる表示デモ演出では、当該パチンコ機10の機種説明の動画や、パチンコ機10のモチーフとなっているキャラクタ等の静止画等のデモ画像を表示すようになっている。
前記統括制御手段96がデモ演出状態への移行を決定した場合に、該統括制御手段96は、前記可動部材61,62を第1位置に保持したもとで、前記第1表示装置17の第1表示部17aにデモ画像を表示するように表示制御手段97を介して該第1表示装置17を制御する。そして、第1表示部17aにデモ画像が表示された後に統括制御手段96は、前記可動部材61,62および第2表示装置84を第2位置に移動させるように前記可動演出装置59を制御する。更に、統括制御手段96は、可動部材61,62および第2表示装置84が第2位置に達した後に、該第2表示装置84の第2表示部84aにデモ画像を表示するように表示制御手段97を介して該第3表示装置84を制御する。本実施例では、統括制御手段96および表示制御手段97が、第1表示装置17および第2表示装置84の表示演出を制御する表示制御手段として機能している。
次に、デモ演出状態に移行するためのデモ処理について、図11を参照して説明する。前記メイン制御手段44から統括制御手段96に全図柄停止コマンドが入力されると(ステップS10)、該統括制御手段96はタイマ手段による計時を開始する(ステップS11)。統括制御手段96は、変動パターン指定コマンドが入力されたか否かを判定し(ステップS12)、判定結果が肯定の場合は、タイマ手段をリセット(ステップS13)してデモ処理を終了する。ステップS12が否定であれば、ステップS14においてタイマ手段がデモ設定時間を計時したか否か(デモ演出移行条成が成立したか否か)を判定し、判定結果が否定の場合はステップS12に戻る。
次に、前述のように構成された実施例に係るパチンコ機10の作用につき説明する。
本願は前述した実施例の構成に限定されるものではなく、その他の構成を適宜に採用することができる。
(1) 実施例では、可動演出装置は、相互に近接離間移動する一対の可動部材を備える構成としたが、移動することによって第1表示装置の第1表示部を前側から視認可能な視認領域を変化させる少なくとも1つの可動部材を備えるものであればよい。また、3つ以上の可動部材を備えるものであってもよい。
(2) 実施例では、可動演出装置の可動部材が上下方向に移動するよう構成したが、該可動部材の移動方向は左右方向あるいは斜め方向であってもよい。
(3) 実施例では、第1の可動部材および第2の可動部材の夫々を2基の駆動モータで動作するよう構成したが、各可動部材を1基の駆動モータで動作するようにしてもよい。
(4) 実施例では、一対の可動部材の夫々を独立した移動機構によって動作するよう構成したが、共通の移動機構によって一対の可動部材を同期して動作させる構成を採用し得る。
(5) 実施例では、第2表示装置を2基の駆動モータで動作するよう構成したが、1基の駆動モータで動作するようにしてもよい。
(6) 実施例では、可動部材(第1および第2の可動部材)および第2表示装置を平行移動するよう構成したが、前後方向に延在する回転軸回りに揺動する構成を採用し得る。
(8) 実施例では、第1表示装置での演出とは別の演出を表示する第2表示装置を遊技盤に対して移動可能に配設したが、該第2表示装置は遊技盤に対して固定配置したり、該第2表示装置を省略することができる。
(9) 実施例では、大当り遊技状態、確変状態および変短状態の何れの特別遊技状態に移行する場合も、可動部材および第2表示装置を第2位置に移動するよう構成したが、予め設定された特別遊技状態が付与される場合に可動部材および第2表示装置を第2位置に移動するようにしてもよい。例えば、特図当り抽選で当選した場合に決定される図柄に、可動部材および第2表示装置を第2位置に移動させる種類と第2位置に移動させない種類とを設定し、決定された図柄によって制御手段(メイン制御手段や統括制御手段)が可動部材および第2表示装置を第2位置に移動させるか否かを決定するようにすることができる。
(10) 第1および第2の可動部材の凹部で形成される特定視認領域は任意の形状とすることができる。また、実施例の特定視認領域は、左右方向に連なった1つの開口となるよう形成したが、複数の開口が独立して形成されるものであってもよい。そして、一対の可動部材で特定視認領域が形成された場合において第1表示部で行われる演出は、該特定視認領域の形状に合わせた演出(表示)であればよい。
(11) 可動演出装置の可動部材や表示演出装置の第2表示装置は、図柄変動演出時に行われるリーチ演出、報知演出および予告演出等に際して所定の動作を行わせるようにすることができる。
(13) 実施例においてメイン制御手段が備える機能の全部または一部をサブ制御手段(統括制御手段)が備えるようにしてもよく、反対にサブ制御手段が備える機能の全部または一部をメイン制御手段が備えるようにしてもよい。すなわち、実施例におけるメイン制御手段およびサブ制御手段の機能を、単一の制御手段が備えるようにしてもよい。
(14) 実施例において統括制御手段が備える機能の全部または一部を表示制御手段が備えるようにしてもよく、反対に表示制御手段が備える機能の全部または一部を統括制御手段が備えるようにしてもよい。すなわち、実施例における統括制御手段および表示制御手段の機能を、単一の制御手段が備えるようにしてもよい。
(15) 遊技機としては、パチンコ機に限られるものではなく、アレンジボール機やパチンコ球やコインを用いたスロットマシン等、その他各種の遊技機であってもよい。
〔付記〕
所定の開始条件の成立を契機として図柄変動に伴う演出を実行する表示装置を備え、図柄変動に伴う演出の終了後に遊技者に有利な遊技利益が付与されるよう構成された遊技機において、
第1位置から第2位置に移動することで、前記表示装置の表示部を前側から視認可能な視認領域を変化させる可動部材を備える可動演出装置と、
前記可動演出装置を制御する動作演出制御手段と、
前記所定の開始条件の成立を契機として遊技利益を付与するか否かを判定する遊技利益実行判定手段と、
待機時演出状態に移行させる条件が成立したか否かを判定する待機時演出状態移行判定手段と、
前記待機時演出状態移行判定手段の判定結果に基づいて待機時演出状態に移行させることを決定する待機時演出状態移行決定手段とを備え、
前記動作演出制御手段は、
前記遊技利益実行判定手段の判定結果に基づいて遊技利益が付与される場合に、前記可動部材を第1位置から第2位置に移動させるように前記可動演出装置を制御すると共に、
前記待機時演出状態移行決定手段の決定に基づいて待機時演出状態に移行される場合に、前記可動部材を第1位置から第2位置に移動させるように前記可動演出装置を制御することを特徴とする遊技機。
付記に係る遊技機によれば、請求項1に係る遊技機と同様の効果を奏する。
17a 第1表示部(表示部)
44 メイン制御手段(特別遊技実行判定手段)
59 可動演出装置
60 可動部材
83 表示演出装置(演出装置)
84 第2表示装置(可動部材、特定の可動部材)
96 統括制御手段(動作演出制御手段,待機時演出状態移行判定手段,待機時演出状態移行決定手段,表示制御手段,第1表示制御手段,第2表示制御手段)
97 表示制御手段(第1表示制御手段,第2表示制御手段)
Claims (1)
- 所定条件の成立を契機として図柄変動演出を実行する表示装置を備え、図柄変動演出の終了後に遊技者に有利な特別遊技状態が付与されるよう構成された遊技機において、
第1位置から第2位置に移動することで、前記表示装置の表示部を前側から視認可能な視認領域を変化させる複数の可動部材と、
前記複数の可動部材のうち特定の可動部材を備える演出装置と、
前記特定の可動部材の動作を制御する動作演出制御手段と、
前記所定条件の成立を契機として特別遊技状態を付与するか否かを判定する特別遊技実行判定手段と、
待機時演出状態に移行させる条件が成立したか否かを判定する待機時演出状態移行判定手段と、
前記待機時演出状態移行判定手段の判定結果に基づいて待機時演出状態に移行させることを決定する待機時演出状態移行決定手段とを備え、
前記動作演出制御手段は、
前記特別遊技実行判定手段の判定結果に基づいて特別遊技状態が付与される場合に、前記特定の可動部材を第1位置から第2位置に移動させると共に、
前記待機時演出状態移行決定手段の決定に基づいて待機時演出状態に移行される場合に、前記特定の可動部材を第1位置から第2位置に移動させるよう構成され、
前記特定の可動部材は、演出表示を実行可能に構成され、
前記待機時演出状態移行決定手段の決定に基づいて待機時演出状態に移行される場合に、デモ画像表示を前記表示装置の表示部に実行させる第1表示制御手段と、
前記待機時演出状態移行決定手段の決定に基づいて待機時演出状態に移行される場合に、前記デモ画像表示に対応するデモ演出表示を前記特定の可動部材に実行させる第2表示制御手段とを備えた
ことを特徴とする遊技機。
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