JP6153567B2 - 遊技機 - Google Patents

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Description

本発明は、当り判定で当りと判定された場合に当り遊技を実行可能な遊技機に関するものである。
代表的な遊技機であるパチンコ機は、パチンコ球(遊技球)が流下可能な遊技領域が画成された遊技盤に、パチンコ球が入賞可能な始動入賞口(始動入賞部)や、図柄を変動表示する図柄変動演出を行う液晶式やドラム式等の図柄表示装置が設けられ、遊技領域を流下するパチンコ球の始動入賞口への入賞を契機として、図柄表示装置の図柄変動演出を開始するよう構成されている。このようなパチンコ機では、始動入賞口へのパチンコ球の入賞を契機として行われる大当り判定に当選することで、図柄表示装置に所定の大当り表示(例えば同一図柄の三つ揃等)が表示され、その結果、遊技者に有利な大当り遊技が付与される。このような大当り遊技では、特別入賞口を開閉可能に閉鎖する特別入賞装置の開閉部材が適宜の開閉パターンで開閉動作されて、特別入賞口へのパチンコ球の入賞機会が与えられ、遊技者が賞球を獲得し得るようになっている(例えば、特許文献1参照)。
特開2003−199904号公報
従来のパチンコ機では、始動入賞口への入賞を契機として図柄表示装置で実行される図柄変動演出については、大当り判定の判定結果に応じて各種の演出が行われることで興趣の向上が図られている。しかしながら、大当り遊技中に図柄表示装置で実行される当り演出は、大当り遊技が行われていることを報知する画一的なものであり、同様のタイプのパチンコ機との差別化を図ることが困難で、遊技者の遊技意欲を喚起する効果は限定的であって、更なる遊技の興趣を向上し得るパチンコ機が求められている。
そこで本発明は、従来の技術に係る遊技機に内在する前記課題に鑑み、これを好適に解決するべく提案されたものであって、遊技の興趣を向上し得る遊技機を提供することを目的とする。
前記課題を解決し、所期の目的を達成するため、本願の請求項1に係る発明は、
始動条件の成立を契機として複数種類の図柄を変動させる図柄変動演出を実行する表示手段(17)と、始動条件の成立を契機として当り判定する当り判定手段(60a)と、遊技球が入賞可能な入賞口(33a,36a)を開閉する開閉手段(34,37)を有する入賞部(33,36)とを備え、前記当り判定手段(60a)が当りと判定した場合には、前記図柄変動演出の終了後に、前記開閉手段(34,37)が前記入賞口(33a,36a)を開放する当り遊技を実行するよう構成された遊技機において、
前記当り判定手段(60a)が当りと判定した場合に、当り遊技を、特定当り遊技を含む複数種類の中から決定する当り遊技決定手段(60a)と、
前記図柄変動演出中に表示手段(17)で実行可能な成否演出を複数種類の中から決定する成否演出決定手段(65a)と、
前記当り判定手段(60a)が当りと判定した場合に、当り遊技中に前記表示手段(17)で実行可能な当り演出を複数種類の中から決定する当り演出決定手段(65a)とを備え、
前記当り演出には、前記成否演出を複数種類から選択する選択演出が設定され、
前記当り遊技決定手段(60a)が当り遊技として特定当り遊技を決定した場合には、前記当り演出決定手段(65a)は当り演出として前記選択演出を決定すると共に、前記当り遊技決定手段(60a)が当り遊技として特定当り遊技以外の当り遊技を決定した場合には、前記当り演出決定手段(65a)は当り演出として前記選択演出と異なる当り演出を決定
前記成否演出には、成功の結果を導出する成功用成否演出と失敗の結果を導出する失敗用成否演出とが設定され、
前記成否演出決定手段(65a)は、前記特定当り遊技後の最初の図柄変動演出中に実行する成否演出として、当該図柄変動演出の実行の契機となる始動条件の成立による当り判定で当りと判定された場合、前記選択演出の結果に基づいて成功用成否演出の実行を決定し、当該図柄変動演出の実行の契機となる始動条件の成立による当り判定で当りと判定されなかった場合、前記選択演出の結果に基づいて失敗用成否演出の実行を決定するよう構成されたことを要旨とする。
請求項1に係る発明によれば、当り遊技中に、当該当り遊技後の図柄変動演出で実行可能な成否演出の種類を選択する演出を行うよう構成したので、当り遊技中の演出によって遊技者の遊技意欲を喚起することができ、遊技の興趣を向上し得る。
請求項2に記載の発明では、
遊技球の入賞により前記始動条件が成立する始動入賞部(27,28)を備え、
前記特定当り遊技には、特定当り遊技の終了後に前記始動入賞部(27,28)へ遊技球が入賞し易くなる入賞容易状態を所定の付与期間に亘って付与する特定当り遊技として、該付与期間が異なる複数種類が設定されていることを要旨とする。
請求項2に係る発明によれば、入賞容易状態の付与期間が異なる複数種類の特定当り遊技を備えることで、遊技の興趣を向上し得る。
請求項3に記載の発明では、
前記成否演出が実行される図柄変動演出の実行の契機となる始動条件の成立による当り判定で当りと判定された場合には、前記当り遊技決定手段(60a)は、前記入賞容易状態の付与期間が最も長い特定当り遊技を決定するよう構成されることを要旨とする。
請求項3に係る発明によれば、成否演出が実行される図柄変動演出の結果として当りとなった場合には、入賞容易状態の付与期間が最も長い特定当り遊技が付与されるので、成否演出が実行される図柄変動演出の結果に対する遊技者の興味を高めて遊技の興趣を向上し得る。
請求項4に記載の発明では、
前記始動条件の成立を契機として入賞情報を取得する入賞情報取得手段(60a)と、
前記入賞情報取得手段(60a)が取得した入賞情報に基づく始動保留情報を記憶する保留記憶手段(65c)と、
前記保留記憶手段(65c)に記憶されている始動保留情報に基づく図柄変動演出が実行される前に、該始動保留情報を先読みして表示手段(17)に当り表示を表示するかを判定する事前判定手段(65a)とを備え、
前記成否演出には、特殊な演出を行う特殊成否演出が含まれ、
前記選択演出には、特殊成否演出を含む複数種類の成否演出が設定された第1成否演出グループから成否演出を選択する特殊選択演出と、特殊成否演出を含まない複数種類の成否演出が設定された第2成否演出グループから成否演出を選択する通常選択演出とが設定され、
前記事前判定手段(65a)が当り表示を表示すると判定した始動保留情報が、前記特定当り遊技後の最初の図柄変動演出に対応する始動保留情報として前記保留記憶手段に記憶されている場合は、前記当り演出決定手段(65a)は、通常選択演出より特殊選択演出を決定し易いよう設定されていることを要旨とする。
請求項4に係る発明によれば、当り演出として特殊選択演出が実行される場合には、始動保留情報に図柄変動演出の結果として当り表示が表示される可能性があるので、遊技者の当り演出に対する興味を高めて興趣を向上し得る。
請求項5に記載の発明では、
前記表示手段(17)で実行される図柄変動演出の変動時間を特定する変動パターンを複数種類の中から決定する変動パターン決定手段(60a)を備え、
前記変動パターンには、特定変動パターンが設定され、
前記変動パターン決定手段(60a)は、前記特定当り遊技の終了後の最初の図柄変動演出の変動パターンとして前記特定変動パターンを決定するよう構成されたことを要旨とする。
請求項5に係る発明によれば、成否演出が実行可能な変動パターンを共通化することで、制御負荷を低減できる。
本発明に係る遊技機によれば、表示手段で実行される演出によって遊技の興趣を向上し得る。
実施例に係るパチンコ機を示す正面図である。 実施例に係る遊技盤の正面図であって、遊技情報表示部を拡大して示している。 当り遊技の種類を示す説明図であって、(a)は特図1に対応する当り遊技の種類を示し、(b)は特図2に対応する当り遊技の種類を示している。 特図入力処理の流れを示すフローチャートである。 特図開始処理の流れを示すフローチャートである。 図5のステップB15に続く処理の流れを示すフローチャートである。 実施例に係るパチンコ機の制御構成を示すブロック図である。 付与特典の種類を示す説明図である。 遊技状態と遊技演出モードとの関係を示す説明図である。 大当り図柄の種類および大当り時の遊技演出モードに応じて移行する遊技演出モードが異なることを示す説明図である。 ミッション演出パターン(ミッション演出)の抽選時に参照されるミッション演出抽選テーブルを示す説明図であって、(a)は特殊ミッション演出パターンを含む第1ミッション演出抽選テーブルを示し、(b)は特殊ミッション演出パターンを含まない第2ミッション演出抽選テーブルを示している。 ミッション演出抽選テーブルの種類を抽選により決定する際に参照されるテーブル抽選テーブルを示す説明図である。 各ミッション演出パターンに設定される成否演出パターンの種類を示す説明図である。 表示装置に表示される選択演出の具体的な表示例を示す説明図であって、(a)は第1始動入賞口へのパチンコ球の入賞で特定大当り遊技に当選した場合における選択演出での表示内容を示し、(b)は第2始動入賞口へのパチンコ球の入賞で特定大当り遊技に当選した場合における選択演出での表示内容を示している。 始動入賞からミッション演出に至る演出の流れを示す説明図である。 当り遊技演出パターンとエンディング演出時間および変短回数の関係を示す説明図である。 抽選当り遊技演出パターン(抽選演出)の抽選時に参照される抽選演出抽選テーブルを示す説明図である。 表示装置に表示される抽選演出の具体的な表示例を示す説明図である。 大当り遊技に際して出力される各種コマンドと特別用開閉部材の動作および表示装置での表示演出の関係を示す説明図であって、(a)は第1特別入賞部における第1特別用開閉部材の動作と表示装置の表示演出との関係を示し、(b)は第2特別入賞部における第2特別用開閉部材の動作と表示装置の表示演出との関係を示している。 抽選演出が図柄の種類に応じて実行されるのかされないのかを示す説明図である。 (a)は、抽選演出の実行報知演出が表示装置で表示される場合の表示演出の流れを示す説明図であり、(b)は、抽選演出の非実行報知演出が表示装置で表示される場合の表示演出の流れを示す説明図ある。 大当り遊技演出決定処理の流れを示すフローチャートである。 遊技演出モードと報知ランプの状態との関係を示す説明図である。
次に、本発明に係る遊技機につき、好適な実施例を挙げて、添付図面を参照して以下に説明する。なお、実施例では、遊技球としてパチンコ球を用いて遊技を行うパチンコ機を例に挙げて説明する。また、以下の説明において、「前」、「後」、「左」、「右」とは、特に断りのない限り、図1に示すようにパチンコ機を前側(遊技者側)から見た状態で指称する。
(パチンコ機10について)
実施例に係るパチンコ機10は、図1に示すように、矩形枠状に形成されて遊技店の図示しない設置枠台に固定される固定枠としての外枠11の開口前面側に、後述する遊技盤20を着脱可能に保持する本体枠としての中枠12が開閉および着脱可能に組付けられると共に、遊技盤20の後側に、図柄を変動表示可能な表示装置17が着脱し得るよう配設されている(図2参照)。また、中枠12の前面側には、遊技盤20を透視可能に保護する透明板13aで前後に開口する窓部13bを覆うよう構成された装飾枠としての前枠13が開閉可能に組付けられると共に、該前枠13の下方にパチンコ球を貯留する下球受け皿15が開閉可能に組付けられる。なお、実施例では、前枠13の下部位置に、パチンコ球を貯留する上球受け皿14が一体的に組付けられており、前枠13の開閉に合わせて上球受け皿14も一体的に開閉するよう構成される。
前記前枠13には、図1に示す如く、下球受け皿15の右側方に、前記中枠12に配設された打球発射装置(図示せず)を作動する操作ハンドル16が設けられる。この操作ハンドル16は、左回転方向に付勢された操作レバー16aを備えており、該操作レバー16aを右回転するよう遊技者が回動操作することで打球発射装置が作動されて、前記上球受け皿14に貯留されたパチンコ球が前記遊技盤20に向けて発射されるようになっている。ここで、前記操作レバー16aの回動量に応じて前記打球発射装置によるパチンコ球の打球力が強弱変化するよう構成されており、遊技者が操作レバー16aを操作して回動量を調節することで、前記遊技盤20に形成された第1球流下経路49a(後述)をパチンコ球が流下する所謂「左打ち」と、該遊技盤20に形成された第2球流下経路49b(後述)をパチンコ球が流下する所謂「右打ち」とを打ち分け得るようになっている。また、前枠13には、窓部13bの外周を囲繞するようランプ装置(発光手段)18が配設されると共に、該前枠13における上部の左右の隅部に、音声や効果音を出力可能なスピーカ(音出力手段)19が配設されている。すなわち、前記ランプ装置18に設けられたLED等の発光体(図示せず)を点灯・点滅したり、前記スピーカ19から適宜の音声を出力することで、前記表示装置17での図柄変動演出に合わせて発光演出や音声演出を行い得るよう構成されている。
(操作ボタン90について)
図1に示す如く、前記上球受け皿14の上面には、操作手段としての操作ボタン90が設けられている。そして、操作ボタン90は、後述する各種演出に関る押下信号を入力する手段として用いられるよう構成される。前記操作ボタン90は、遊技者の手が届く前枠13の前側に配置されており、遊技者が操作可能な操作手段である。操作ボタン90は、後述するパチンコ機10の状態(操作有効期間が設定されている状態)において後述する演出制御CPU65aで制御される(図7参照)。操作ボタン90は、押下したときに押下信号を演出制御基板65の演出制御CPU65aに出力するよう構成される。また、操作ボタン90の内部には、図示しないがLED等の発光体を配設したランプ装置が配設され、該ランプ装置を発光することで、操作ボタン90の操作時期等を知らせ得るよう構成されている。
(遊技盤20について)
前記遊技盤20は、アクリルやポリカーボネート等の合成樹脂材等からなる透明な平板状の板部材であって、該遊技盤20の裏側に、前記表示装置17や各種の可動演出装置や発光演出装置等が配設される設置部材(図示せず)が配設されている。設置部材は、前記遊技盤20の外郭形状より僅かに小さい形状に形成された略矩形状の背面板と、該背面板の外周縁部から前方に突出する画壁部とから前方に開口した箱状に形成されて、該画壁部の開口前端部を遊技盤20の裏面に当接させた状態で、当該遊技盤20と設置部材とがネジ止め固定される。そして、前記設置部材において前記遊技盤20との間に画成される空間に、動作および発光により演出を行う演出装置80が設置されて、設置部材を基材とする1つのユニットとして扱い得るようになっている。また、前記演出装置80に前記表示装置17が配設されて、該表示装置17の表示部17aが、後述する枠状装飾体25の開口部25aを介して遊技盤20の前側に臨むよう構成される。なお、遊技盤20は、木材板の表面に各種絵柄等が描かれた合成樹脂シート等を貼付けて装飾したものであってもよい。
前記遊技盤20の前面には、図2に示す如く、略円形状に湾曲形成した案内レール21が配設されており、該案内レール21により画成される遊技領域49に、前記打球発射装置から発射されたパチンコ球が打ち出されることで遊技が行われるようになっている。また、前記遊技盤20には、前後に貫通する装着口(図示せず)が適宜位置に開設されており、各装着口に対して各種の遊技盤設置部品(具体的には後述する枠状装飾体25、第1始動入賞部27、第2始動入賞部28、第1特別入賞部33、第2特別入賞部36、第1ゲート部41、第2ゲート部43等)が前側から取り付けられると共に、遊技領域49の最下部位置には、該遊技領域49に打ち出されたパチンコ球を排出するアウト口22が開設されている。なお、前記装着口の形成数は、遊技盤20に取り付けられる各種遊技盤設置部品の個数や配設位置等により必要に応じて適宜変更される。
ここで、実施例の前記遊技盤20には、図2に示すように、前記案内レール21で囲まれた遊技領域49の略中央で開口する第1装着口に、前後に開口する開口部25aが形成されたセンター役とも称される枠状装飾体25が取り付けられ、該枠状装飾体25の開口部25aを介して表示装置17の表示部17aが遊技盤20の前面側に臨むよう構成されている。なお、前記遊技盤20には、前記遊技領域49内に多数の遊技釘23が設けられており、遊技領域49を流下するパチンコ球が遊技釘23に接触することで、流下方向が不規則に変化するよう構成されている。
前記遊技盤20における第1装着口(枠状装飾体25)の下方に開設された第2装着口に、遊技領域49(第1球流下経路49a,第2球流下経路49b)を流下するパチンコ球が入賞可能な第1始動入賞口27aを有する第1始動入賞部(第1特図始動入賞部)27および遊技領域49(第1球流下経路49a,第2球流下経路49b)を流下するパチンコ球が入賞可能な第2始動入賞口28aを有する第2始動入賞部(第2特図始動入賞部)28を備える複合始動入賞部26が取り付けられている。また、遊技盤20における第2装着口の左上方の第1球流下経路49aに、上側から第3装着口および第4装着口が開設され、第3装着口に、遊技領域49(第1球流下経路49a)を流下するパチンコ球が通過可能な第1ゲート部41が取り付けられ、第4装着口に、遊技領域49(第1球流下経路49a)を流下するパチンコ球が入賞可能な第1特別入賞口33aを有する第1特別入賞部(特別入賞部)33が取り付けられている。また、遊技盤20における第2装着口の右上方の第2球流下経路49bに、上側から第5装着口および第6装着口が開設され、第5装着口に、遊技領域49(第2球流下経路49b)を流下するパチンコ球が通過可能な第2ゲート部43が取り付けられ、第6装着口に、遊技領域49(第2球流下経路49b)を流下するパチンコ球が入賞可能な第2特別入賞口36aを有する第2特別入賞部(特別入賞部)36が取り付けられている。更に、遊技盤20には、前記複合始動入賞部26の左方の第1球流下経路49aに、遊技領域49(第1球流下経路49a)を流下するパチンコ球が入賞可能な第1普通入賞口45aを有する第1普通入賞部45が取り付けられると共に、該複合始動入賞部26の右方の第2球流下経路49bに、遊技領域49(第2球流下経路49b)を流下するパチンコ球が入賞可能な第2普通入賞口46aを有する第2普通入賞部46が取り付けられている。
(枠状装飾体25について)
前記枠状装飾体25は、前記第1装着口の内側に沿って延在する環状に形成された枠状基部(図示せず)と、該枠状基部に設けられて前記遊技盤20の前面より前方に突出し、前記遊技領域49と表示装置17の表示部17aを区切る庇状部25bと、該庇状部25bの後縁から外方に延出する薄板状の台板部25cとを備える(図2参照)。そして、前記枠状基部を第1装着口に挿入すると共に台板部25cを遊技盤20の前面に当接した状態で、該台板部25cをネジ等の固定手段で遊技盤20に固定することで、枠状装飾体25が遊技盤20に取り付けられて、該枠状装飾体25の外側、具体的には庇状部25bと案内レール21との間にパチンコ球が流下する遊技領域49(第1および第2球流下経路49a,49b)が画成されるようになっている。なお、枠状装飾体25を遊技盤20に取り付けた状態で、庇状部25bの後端縁から外方に延出する台板部25cが遊技盤20の前面に沿って延在して、該台板部25cの前側をパチンコ球が通り得るようになっている。
前記枠状装飾体25の庇状部25bは、枠状装飾体25(台板部25c)の左側縁の略中間位置から上縁および右下縁に亘って連続して延在するよう設けられており、前記演出装置80や表示装置17における表示部17aの前面側を横切ってパチンコ球が流下(落下)するのを規制している。また庇状部25bは、最上部位置から左右方向に下方傾斜するよう形成されて、遊技領域49に打ち出されたパチンコ球が庇状部25b上で滞ることなく枠状装飾体25の左側方または右側方へ誘導案内されるよう形成されている。すなわち、枠状装飾体25の外側に画成される遊技領域49は、図2に示す如く、該枠状装飾体25の左側方をパチンコ球が流下する第1球流下経路49aおよび枠状装飾体25の右側方をパチンコ球が流下する第2球流下経路49bに分かれており、前記打球発射装置により遊技領域49内に向けて発射されたパチンコ球は、到達位置に応じて第1球流下経路49aか、或いは第2球流下経路49bの何れかを流下するよう構成される。そして、実施例に係るパチンコ機10では、前記第1球流下経路49aをパチンコ球が流下する場合(左打ちの場合)に、パチンコ球が第2球流下経路49bを流下する場合に較べて第1特別入賞部33の第1特別入賞口33aにパチンコ球が入賞する可能性が高くなるよう構成されると共に、該第2球流下経路49bをパチンコ球が流下する場合(右打ちの場合)に、パチンコ球が第1球流下経路49aを流下する場合に較べて第2特別入賞部36の第2特別入賞口36aへパチンコ球が入賞する可能性が高くなるよう構成されている。なお、実施例では、遊技盤20における前記第1球流下経路49aおよび第2球流下経路49bが合流する遊技領域49の最下部位置に前記アウト口22が設けられており、各球流下経路49a,49bを最下部まで流下したパチンコ球をアウト口22を介して機裏側に排出するよう構成してある。
前記枠状装飾体25には、図2に示す如く、開口部25aの下側(枠状装飾体25の内周下縁部)に、ステージ25dが設けられると共に、開口部25aの左側に、前記第1球流下経路49a(遊技領域49)に開口して該第1球流下経路49aを流下するパチンコ球を枠状装飾体25の内側(ステージ25d)に取り込む球導入部25eが設けられ、該球導入部25eがステージ25dに連通するよう構成される。そして、球導入部25eからステージ25dに通出されたパチンコ球は、ステージ25d上を左右に転動した後に、前記各始動入賞口27a,28aが設けられている遊技領域49に排出される。
(報知ランプ91について)
図2に示す如く、前記案内レール21で画成される遊技領域49内に、パチンコ球と接触しないようにカバーで覆われた報知手段としての報知ランプ(発光体)91が設けられており、該報知ランプ91の状態(点灯、消灯、点滅等の発光態様)をパチンコ機10の前側から視認可能に構成されている。この報知ランプ91は、後述するランプ制御基板72に接続されて(図7参照)、後述するパチンコ機10の状態(変短状態、非変短状態)に応じて状態を変化するように該ランプ制御基板72(演出制御CPU65a)で制御される。
(第1始動入賞部27について)
前記複合始動入賞部26に設けられた前記第1始動入賞部27の第1始動入賞口27aは、遊技領域49内で常に上方へ開口する常時開放タイプの入賞口とされ、該第1始動入賞口27aは、前記遊技領域49を流下するパチンコ球が常時一定の確率で入賞可能に構成される。また、第1始動入賞部27は、前記第1始動入賞口27aに入賞したパチンコ球を検出する入賞検出手段としての第1始動入賞検出センサ31を備えている。第1始動入賞検出センサ31は、パチンコ機10の裏側に配設されたメイン制御基板60(メイン制御CPU60a)に配線接続されており(図7参照)、該第1始動入賞検出センサ31によるパチンコ球の検出(すなわち第1始動入賞口27aへのパチンコ球の入賞)を契機として所定数(実施例では3個)の賞球が払い出されるようになっている。
(第2始動入賞部28について)
前記複合始動入賞部26に設けられた前記第2始動入賞部28の第2始動入賞口28aは、始動用開閉部材(開閉部材)29によって開閉するよう構成されており、駆動手段としての始動入賞ソレノイド30(図7参照)の駆動に伴って始動用開閉部材29が第2始動入賞口28aを閉鎖する閉鎖位置と開放する開放位置に変位するよう構成されている。すなわち、第2始動入賞口28aは、始動入賞ソレノイド30を駆動することでパチンコ球の入賞確率を可変し得るよう構成される。なお、始動用開閉部材29を閉鎖位置から開放位置に変位して第2始動入賞口28aを開放する開放条件および始動用開閉部材29を開放位置から閉鎖位置に変位して第2始動入賞口28aを閉鎖する閉鎖条件としては、始動用開閉部材29が開放位置に変位している継続時間(第2始動入賞口28aの開放時間)が挙げられるが、その他の条件を設定してもよい。
前記第2始動入賞部28は、前記第2始動入賞口28aに入賞したパチンコ球を検出する入賞検出手段としての第2始動入賞検出センサ32を備えている。第2始動入賞検出センサ32は、前記メイン制御基板60(メイン制御CPU60a)に配線接続されており(図7参照)、該第2始動入賞検出センサ32によるパチンコ球の検出(すなわち第2始動入賞口28aへのパチンコ球の入賞)を契機として所定数(実施例では2個)の賞球が払い出されるようになっている。なお、実施例に係るパチンコ機10では、前記第1球流下経路49aをパチンコ球が流下する場合(左打ちの場合)に、パチンコ球が第2球流下経路49bを流下する場合に較べて第1始動入賞部27の第1始動入賞口27aにパチンコ球が入賞する可能性が高くなるよう構成されると共に、該第2球流下経路49bをパチンコ球が流下する場合(右打ちの場合)に、パチンコ球が第1球流下経路49aを流下する場合に較べて第2始動入賞部28の第2始動入賞口28aへパチンコ球が入賞する可能性が高くなるよう構成されている。
(第1特別入賞部33について)
前記第1特別入賞部(入賞部)33の第1特別入賞口(入賞口)33aは、第1特別用開閉部材(開閉手段)34によって開閉されるよう構成される。第1特別用開閉部材34は、駆動手段としての第1特別入賞ソレノイド35(図7参照)に連繋されて、該第1特別入賞ソレノイド35を駆動することで、第1特別用開閉部材34が第1特別入賞口33aへのパチンコ球の入賞を阻止する閉位置と該第1特別入賞口33aへのパチンコ球の入賞を許容する開位置との間を移動するよう構成される。また第1特別入賞部33には、前記第1特別入賞口33aに入賞したパチンコ球を検出する特別入賞検出手段としての第1特別入賞検出センサ39が配設されている。第1特別入賞検出センサ39は、前記メイン制御基板60(メイン制御CPU60a)に配線接続されており(図7参照)、第1特別入賞検出センサ39がパチンコ球を検出すると、検出信号をメイン制御基板60に出力し、該メイン制御基板60の制御下に予め設定された数(実施例では9個)の賞球が払い出されるようになっている。なお、第1特別入賞部33は、第1特別用開閉部材34により第1特別入賞口33aを常には閉鎖(入賞不能状態と)するよう構成され、後述する大当り遊技(当り遊技)の発生に伴って第1特別入賞口33aを開放(入賞可能状態と)するよう構成されている。すなわち、第1特別入賞部33は、大当り遊技状態(特別遊技状態)で開放可能な入賞装置として機能する。
(第2特別入賞部36について)
前記第2特別入賞部(入賞部)36の第2特別入賞口(入賞口)36aは、第2特別用開閉部材(開閉手段)37によって開閉されるよう構成される。第2特別用開閉部材37は、駆動手段としての第2特別入賞ソレノイド38(図7参照)に連繋されて、該第2特別入賞ソレノイド38を駆動することで、第2特別用開閉部材37が第2特別入賞口36aへのパチンコ球の入賞を阻止する閉位置と該第2特別入賞口36aへのパチンコ球の入賞を許容する開位置との間を移動するよう構成される。また第2特別入賞部36には、前記第2特別入賞口36aに入賞したパチンコ球を検出する特別入賞検出手段としての第2特別入賞検出センサ40が配設されている。第2特別入賞検出センサ40は、前記メイン制御基板60(メイン制御CPU60a)に配線接続されており(図7参照)、第2特別入賞検出センサ40がパチンコ球を検出すると、検出信号をメイン制御基板60に出力し、該メイン制御基板60の制御下に予め設定された数(実施例では14個)の賞球が払い出されるようになっている。なお、第2特別入賞部36は、第2特別用開閉部材37により第2特別入賞口36aを常には閉鎖(入賞不能状態と)するよう構成され、後述する大当り遊技(当り遊技)の発生に伴って第2特別入賞口36aを開放(入賞可能状態と)するよう構成されている。すなわち、第2特別入賞部36は、大当り遊技状態(特別遊技状態)で開放可能な入賞装置として機能する。
ここで、前記第1特別入賞部33は、前記第1始動入賞部27の第1始動入賞口27aへのパチンコ球の入賞を契機として、メイン制御基板60における大当り抽選の結果として大当りが発生した場合に、第1特別入賞口33aを開放するよう構成される。また、前記第2特別入賞部36は、前記第2始動入賞部28の第2始動入賞口28aへのパチンコ球の入賞を契機として、メイン制御基板60における大当り抽選の結果として大当りが発生した場合に、第2特別入賞口36aを開放するよう構成される。すなわち、実施例のパチンコ機10では、パチンコ球が入賞した始動入賞部27,28の種類によって、特別入賞口33a,36aを開放する特別入賞部33,36が異なっている。また、第1特別入賞部33と第2特別入賞部36とでは、パチンコ球の1個の入賞に対する賞球数が、9個と14個とで異なるよう設定されており、第1特別入賞部33より第2特別入賞部36の方が遊技者にとって有利な特別入賞部になっている。
(第1ゲート部41について)
前記第1ゲート部41は、該第1ゲート部41を通過するパチンコ球を検出する第1ゲートセンサ42が設けられている。この第1ゲートセンサ42は、前記メイン制御基板60(メイン制御CPU60a)に配線接続されており(図7参照)、該第1ゲートセンサ42からメイン制御基板60への球検出信号の入力(すなわち第1ゲートセンサ42のパチンコ球の検出)に伴って各種情報(後述する普図当り判定用乱数)が取得され、この取得した情報に基づいて後述する普図当り判定(普図当り抽選)が行われるよう構成されている。そして、この普図当り抽選の結果に応じて前記第2始動入賞部28の始動入賞ソレノイド30が駆動制御されて始動用開閉部材29が開閉動作するようになっている。
(第2ゲート部43について)
前記第2ゲート部43は、該第2ゲート部43を通過するパチンコ球を検出する第2ゲートセンサ44が設けられている。この第2ゲートセンサ44は、前記メイン制御基板60(メイン制御CPU60a)に配線接続されており(図7参照)、該第2ゲートセンサ44からメイン制御基板60への球検出信号の入力(すなわち第2ゲートセンサ44のパチンコ球の検出)に伴って各種情報(後述する普図当り判定用乱数)が取得され、この取得した情報に基づいて後述する普図当り判定(普図当り抽選)が行われるよう構成されている。そして、この普図当り抽選の結果に応じて前記第2始動入賞部28の始動入賞ソレノイド30が駆動制御されて始動用開閉部材29が開閉動作するようになっている。
(第1および第2普通入賞部45,46について)
前記第1普通入賞部45の第1普通入賞口45aは、前記遊技領域49(第1球流下経路49a)内で常に上方へ開口する常時開放タイプの入賞口とされ、遊技領域49を流下するパチンコ球が常時一定の確率で入賞可能に構成されている。また、前記第2普通入賞部46の第2普通入賞口46aは、前記遊技領域49(第2球流下経路49b)内で常に上方へ開口する常時開放タイプの入賞口とされ、遊技領域49を流下するパチンコ球が常時一定の確率で入賞可能に構成されている。パチンコ機10は、第1普通入賞口45aに入賞したパチンコ球を検出する普通入賞検出手段としての第1普通入賞検出センサ47および第2普通入賞口46aに入賞したパチンコ球を検出する普通入賞検出手段としての第2普通入賞検出センサ48を備えている。各普通入賞検出センサ47,48は、前記メイン制御基板60(メイン制御CPU60a)に配線接続されており(図7参照)、普通入賞検出センサ47,48がパチンコ球を検出すると、検出信号をメイン制御基板60に出力し、該メイン制御基板60の制御下に予め設定された数の賞球が払い出されるようになっている。なお、実施例では、第1普通入賞部45の賞球数が10個に設定されるのに対し、第2普通入賞部46の賞球数は5個に設定されている。
(遊技情報表示部Mについて)
前記遊技盤20の所定位置(実施例では、遊技領域49外の左下部位置)には、前記メイン制御CPU60aにより決定された各種の遊技情報を表示する遊技情報表示部Mが設けられており、当該遊技情報表示部Mを目視することで、遊技に必要な遊技情報を遊技者が適宜に確認し得るようになっている。ここで、実施例の遊技情報表示部Mには、図2に示す如く、前記遊技情報を表示する各遊技状態表示部として、特図表示部50A,50B、特図保留表示部52,53、普図表示部55、普図保留表示部56、ラウンド表示部57、状態表示部58、右打ち表示部59等が設けられている。なお、前記遊技情報表示部Mの前面は、光透過性のカバー体Maにより覆蓋保護されており、カバー体Maを介して遊技情報表示部Mに表示された各種の遊技情報を確認し得るよう構成されている。
(特図表示部50A,50Bについて)
前記特図表示部50A,50Bは、前記始動入賞口27a,28aへの入賞を契機として作動するものであって、実施例では、前記第1始動入賞口27aへの入賞(第1始動入賞検出センサ31の検出)を契機として変動表示を開始する第1特図表示部50Aと、第2始動入賞口28aへの入賞(第2始動入賞検出センサ32の検出)を契機として変動表示を開始する第2特図表示部50Bとからなる。そして、前記第1始動入賞口27aへのパチンコ球の入賞を契機として、第1特図表示部50Aの変動表示(以下、特図変動表示という場合がある)が行われ、最終的に複数種類の特別図柄(以下、特図という)の内の1つを表示するようになっている。また、第2始動入賞口28aへのパチンコ球の入賞を契機として、第2特図表示部50Bの変動表示(以下、特図変動表示という場合がある)が行われて、最終的に複数種類の特図の内の1つを表示するよう構成されている。
ここで、前記特図は、大当りか否かなどの内部抽選の結果を示す報知用の図柄とされ、前記各特図表示部50A,50Bでは複数種類の特図を表示し得るようになっている。具体的には、各特図表示部50A,50Bにおいて表示し得る特図としては、大当りを認識し得る大当り表示(大当り図柄)としての100種類の特図と、はずれを認識し得るはずれ表示(はずれ図柄)としての1種類の特図とが各特図表示部50A,50Bに対応して夫々設定されて、特図当り抽選の結果に応じて1つの特図が決定されて、特図変動表示の結果として、決定された特図が各特図表示部50A,50Bに確定停止表示される。なお、前述した各特図表示部50A,50Bにおいて表示し得る大当り図柄およびはずれ図柄としての特図の数は一例であって、適宜に変更することができる。そして、前記特図表示部50A,50Bの何れかに、大当り表示(当り表示)としての特図が表示されることで、大当り表示に対応した大当り遊技(当り遊技)が引き続いて遊技者に付与されるようになっている。実施例のパチンコ機10に設定された大当り遊技については後述する。なお、以下の説明では、第1特図表示部50Aで行われる特図変動表示を「第1特図変動表示」と称し、該第1特図変動表示の結果、第1特図表示部50Aに確定停止表示される特図を特図1と称する場合がある。同様に、第2特図表示部50Bで行われる特図変動表示を「第2特図変動表示」と称し、該第2特図変動表示の結果、第2特図表示部50Bに確定停止表示される特図を特図2と称する場合がある。
(特図保留表示部52,53について)
前記第1始動入賞口27aにパチンコ球が入賞した際に取得される入賞情報(各種乱数情報)が機内部の記憶手段(実施例では、メイン制御RAM60c)に第1特図始動保留情報(第1始動保留情報)として記憶されるようになっている。同様に、前記第2始動入賞口28aにパチンコ球が入賞した際に取得される情報(各種乱数情報)は機内部の記憶手段(実施例では、メイン制御RAM60c)に第2特図始動保留情報(第2始動保留情報)として記憶されるようになっている。そして、前記遊技情報表示部Mに、第1特図始動保留情報の保留数を表示する第1特図保留表示部52および第2特図始動保留情報の保留数を表示する第2特図保留表示部53が設けられている(図7参照)。すなわち、前記第1および第2特図保留表示部52,53の表示内容によって、保留されている第1特図変動表示および第2特図変動表示の回数(図柄変動演出の回数)が報知される。
ここで、前記第1特図保留表示部52で表示される第1特図始動保留情報の保留数は、第1始動入賞口27aへパチンコ球が入賞することで1加算されると共に、第1特図変動表示(図柄変動演出)が行われる毎に1減算される。同様に、前記第2特図保留表示部53で表示される第2特図始動保留情報の保留数は、第2始動入賞口28aへパチンコ球が入賞することで1加算されると共に、第2特図変動表示(図柄変動演出)が行われる毎に1減算される。なお、第1および第2特図始動保留情報の保留数には所定の上限数(例えば「4」)が設定されており、該上限数まで第1および第2特図始動保留情報の保留数を夫々加算し得るよう設定されている。また、実施例では、後述するように、前記第1始動入賞口27aおよび第2始動入賞口28aに入賞した順で特図始動保留情報を読み出して大当り判定等を行うよう構成されている。すなわち、実施例のパチンコ機10は、第1および第2始動入賞口27a,28aへの入賞の何れかを優先することなく始動入賞口27a,28aへの入賞順通りに特図始動保留情報を読み出して大当り判定等を行うよう構成されており、前記メイン制御RAM60cには、特図始動保留情報の入賞順を認識し得る状態で該特図始動保留情報(第1特図始動保留情報および第2特図始動保留情報)が記憶されるようになっている。
(ラウンド表示部57について)
実施例のパチンコ機10では、大当り判定に当選した場合に、後述する複数種類の大当り遊技の中から1つの大当り遊技が決定される。この大当り遊技には、規定ラウンド数が異なる複数種類のものが設定されており、当選した大当り遊技の規定ラウンド数を報知するラウンド表示部57(図7参照)が、前記遊技情報表示部Mに設けられている。本実施例では、大当り遊技の規定ラウンド数として、「2回」の1種類が設定されており、該ラウンド表示部57で規定ラウンド数を識別可能に報知するようになっている。なお、実施例のように、パチンコ機10に設定されている大当り遊技の全ての規定ラウンド数が同一である場合には、当該ラウンド表示部57を省略することができる。
(状態表示部58について)
実施例のパチンコ機10では、後述するように、大当り遊技終了後に付与される遊技状態として、確変状態および変短状態が設けられており、これらの遊技状態を報知する状態表示部58(図2,図7参照)が、前記遊技情報表示部Mに設けられている。
(右打ち表示部59について)
前記遊技情報表示部Mに設けられた右打ち表示部59は、前記第2球流下経路49bへパチンコ球を打ち出して遊技を実行する右打ち遊技状態であることを特定可能に表示する表示部である。すなわち、右打ち遊技状態では、第2球流下経路49bへパチンコ球を打ち出して遊技を行うことで、第1球流下経路49aへパチンコ球を打ち出して遊技を行う場合と比べて、遊技者により多くの特典が付与される状態であり、右打ち表示部59が右打ち遊技状態であることを報知するようになっている。具体的に、前述のように第2球流下経路49bに、第1特別入賞部33より有利な第2特別入賞部36が配置された実施例のパチンコ機10では、後述する変短状態が付与された状態および第2特別入賞部36が開放する大当り遊技が付与された状態等が右打ち遊技状態に該当する。なお、前記右打ち表示部59は、前記第2特図表示部50Bに特図が確定停止されて右打ち遊技状態に移行した後に右打ち遊技状態の報知を開始し、右打ち遊技状態が終了するのに伴い報知を終了するようになっている。
(表示装置17について)
前記表示装置17には、図2に示すように、前記飾図を変動表示可能な左図柄列L,中図柄列C,右図柄列Rの3列の図柄列が左右横並び状に設定されており、前記第1始動入賞口27aまたは第2始動入賞口28aへの入賞を契機として、各図柄列L,C,Rの飾図が変動開始されるようになっている。実施例の表示装置17には、図柄変動演出の結果として1つの飾図を停止表示可能な有効停止位置が設定されており、図柄変動演出により、各図柄列L,C,Rの有効停止位置を組み合わせた停止図柄有効ラインに確定停止表示される飾図の図柄組み合わせを導出するようになっている。すなわち、実施例の表示装置17には、1つの停止図柄有効ラインが設定されている。また、表示装置17は、始動入賞口27a,28aへの入賞(具体的には、始動入賞検出センサ31,32による球検出)を始動条件として、該始動条件の成立を契機として図柄変動演出を実行するよう構成されている。
また、前記表示装置17では、図柄変動演出が終了する前に各図柄列L,C,Rの有効停止位置に飾図が一時的に仮停止表示されて、各図柄列L,C,Rの飾図が確定停止表示されることで1回の図柄変動演出が終了するようになっている。すなわち、図柄変動演出(第1特図変動表示および第2特図変動表示)は、1つの特図始動保留情報に基づいて行われる飾図(特図1および特図2)の変動開始から確定停止までを1回として実行されるようになっている。なお、「変動表示」とは、前記各図柄列L,C,Rにおいて、有効停止位置に表示される飾図が所定順序で変化している状態である。そして、飾図の「確定停止」とは、前記各図柄列L,C,Rにおいて有効停止位置に飾図が所定の特図変動インターバル時間に亘って継続して停止表示された状態である。また、飾図の「仮停止」とは、前記各図柄列L,C,Rにおいて有効停止位置に留まるよう表示された飾図が特図変動インターバル時間だけ継続して停止していない状態である。すなわち、飾図の仮停止には、有効停止位置において飾図がゆれ変動状態で表示されている状態や、特図変動インターバル時間より短い時間で停止表示されている状態を含んでいる。
ここで、第1特図表示部50Aと表示装置17では、第1特図変動表示と該第1特図変動表示に関する図柄変動演出が開始され、特図1と飾図とが確定停止表示される。同様に、第2特図表示部50Bと表示装置17では、第2特図変動表示と該第2特図変動表示に関する図柄変動演出が開始され、特図2と飾図とが確定停止表示される。なお、第1および第2特図表示部50A,50Bにおいて特図変動表示が同時に行われることはなく、一方の特図表示部50A,50Bで特図変動表示が行われている場合には、メイン制御RAM60cに対応する第1または第2特図始動保留情報として保留記憶されるようになっている。
実施例に係る表示装置17には、各図柄列L,C,Rに「0」〜「9」の10種類の数字が基本の飾図として設定されており、該基本の飾図が各図柄列L,C,Rで順番に変動表示されるようになっている。なお、実施例では、中図柄列Cに、前記10種類の基本飾図とは別に特殊飾図(特殊図柄)として「J」が設定されている。なお、飾図としては、これに限られるものではなく、任意の数字や文字、絵柄等のように、遊技者が各飾図を区別して識別し得る形態とされる。
そして、前記表示装置17における各図柄列L,C,Rの有効停止位置(停止図柄有効ライン)に確定停止表示された各図柄列L,C,Rの飾図が当りの図柄組み合わせであった場合に、大当り遊技(当り遊技)が付与されることを把握し得るようになっている。ここで、実施例では、大当りの図柄組み合わせとして、各図柄列の有効停止位置に同じ飾図が確定停止表示される図柄組み合わせ(例えば、「222」、「777」等)が設定されている。この大当りを認識できる飾図の図柄組み合わせが、表示装置17に表示される大当り表示(当り表示)となり、図柄変動演出の終了後に遊技者に有利な大当り遊技が付与される。また、実施例では、前記中図柄列Cの有効停止位置に特殊飾図(特殊図柄)である「J」が確定停止表示されることで、所定の大当り遊技が付与されることを認識できるよう構成されている。この大当り遊技が発生する可能性を認識できる飾図の図柄組み合わせが、表示装置17に表示される大当り示唆表示となる。なお、特殊飾図の「J」を含む大当り示唆表示の図柄組み合わせは、例えば「2J2」、「7J7」等のように、左右の図柄列L,Rの飾図は同じとなる組み合わせに設定されている。実施例では、特殊飾図の「J」を含む大当り示唆表示の図柄組み合わせについて、「特殊大当り(当り)図柄組み合わせ」と指称して他の大当り図柄組み合わせと区別する場合がある。一方で、表示装置17の有効停止位置に確定停止表示された全列の図柄が1つでも異なる種類の場合には、その図柄組み合わせ(例えば「123」、「734」、「171」等)から、原則的には大当り遊技が付与されない「はずれ」であることを認識できる。このはずれを認識できる飾図の図柄組み合わせが、表示装置17のはずれ表示となる。
また、図柄変動演出において、複数の図柄列の内で、特定の図柄列(実施例では、左図柄列Lおよび右図柄列R)に同じ飾図が停止表示され、かつ残りの図柄列(実施例では、中図柄列C)が変動表示された表示(リーチ表示)となることで、リーチが生起されたことを遊技者が認識し得るようになっている。具体的なリーチ表示の例としては、左図柄列Lおよび右図柄列Rに同じ飾図が停止表示された図柄組み合わせ(「1↓1」、「4↓4」等)となる。なお、「↓」は変動中であることを表している。また、リーチ表示を形成する特定の図柄列(左図柄列Lおよび右図柄列R)の飾図は、仮停止表示の状態とされ、残りの図柄列(中図柄列C)に飾図が停止表示(仮停止表示)された後に、全ての図柄列の飾図が確定停止表示されるようになっている。
前記表示装置17には、第1特図表示部50Aおよび第2特図表示部50Bでの特図変動表示の結果、表示される特図に応じた飾図の図柄組み合わせが表示される。すなわち、第1特図表示部50Aおよび第2特図表示部50Bに表示される特図と、表示装置17に表示される飾図の図柄組み合わせとが夫々対応しており、図柄変動演出が終了すると、第1特図表示部50Aおよび第2特図表示部50Bに特図が確定停止されると共に、表示装置17の各図柄列L,C,Rに飾図が確定停止表示されるようになっている。なお、特別図柄に対する飾図の図柄組み合わせは一対一とは限らず、1つの特別図柄に対して複数の飾図による図柄組み合わせの中から1つの飾図による図柄組み合わせが選択されるようになっている。
(普図表示部55について)
前記遊技情報表示部Mには、前記ゲートセンサ42,44のパチンコ球の検出を契機として作動する普図表示部55が設けられている(図2参照)。この普図表示部55では、ゲートセンサ42,44のパチンコ球の検出(ゲート部41,43のパチンコ球の通過)を契機として、複数種類の普通図柄(以下、「普図」と示す場合がある)を変動させて1つの普図を導出する普図変動表示が行われる。そして、普図表示部55の最終的な表示結果から普図当りまたははずれを認識できるようになっている。すなわち、普図表示部55は、普図当り判定の判定結果を示す普通図柄を変動および停止表示する普通図柄表示手段である。実施例では、普図表示部55で2種類の普図当りを表示すると共に、1種類の普図はずれを表示し得るよう構成されている。なお、2種類の普図当りを認識させる普図について、以後の説明において第1当り普図、第2当り普図と区別する場合がある。
(普図保留表示部56について)
また、前記遊技情報表示部Mには、前記ゲート部41,43をパチンコ球が通過した際に取得される情報(後述する各種乱数情報)が機内部の記憶手段(メイン制御RAM60c)で始動保留情報として記憶された際に、該普図保留情報の保留数を表示する普図保留表示部56が配設されており(図2参照)、該普図保留表示部56の表示内容によって保留されている普図の変動回数が報知される。前記普図保留表示部56で表示される普図始動保留記憶数は、ゲート部41,43をパチンコ球が通過すると1加算され、普図変動表示が開始されることにより1減算される。なお、普図始動保留記憶数には所定の上限数(実施例では「4」)が設定されており、該上限数まで普図始動保留記憶数を加算し得るよう設定されている。
ここで、前記特図表示部50A,50B、ラウンド表示部57および状態表示部58の表示領域は、前記表示装置17で実行される演出等の表示領域に比較して極めて小さく設定されており、表示装置17で実行されている各種演出に注目している遊技者にとっては、特図表示部50A,50B、ラウンド表示部57および状態表示部58に表示される各情報を簡単には認識し難くなっている。なお、前記特図表示部50A,50B、特図保留表示部52,53、普図表示部55、普図保留表示部56、ラウンド表示部57、状態表示部58、右打ち表示部59等は、対応する情報を表示乃至報知し得るものであれば、個別に点灯制御可能な複数のLEDからなる発光表示部で構成したり、または7セグメント表示器やドットマトリックス、小型の液晶表示器、その他の表示手段を採用できる。
(確変状態について)
実施例のパチンコ機10は、大当り遊技終了後に遊技者に有利な遊技状態として第1特典遊技状態を付与する機能を備えている。ここで、第1特典遊技状態としては、前記特別入賞口33a,36aへのパチンコ球の入賞契機が、当該第1特典遊技状態が付与されていない状態に較べて増加する状態である。具体的には、第1特典遊技状態では、特図当り確率を低確率から高確率に変動することにより特別入賞口33a,36aへのパチンコ球の入賞契機を増加することができる。以下の説明では、第1特典遊技状態を、便宜的に「確変状態」というものとする。
確変機能は、確定停止表示された大当り図柄(特図1または特図2)の種類が予め定めた確変図柄(特定図柄)であることを条件として、大当り遊技の終了後に大当りの抽選確率(大当り確率)が低確率(実施例では、2521/65536)から高確率(実施例では、2522/65536)に変動させる確変状態を付与する機能である。なお、確変状態が付与されていない状態を非確変状態というものとする。大当り遊技終了後に確変状態が付与される大当りが確変大当りであり、確変状態が付与されない大当りが非確変大当りとなる。このように、確変状態が付与されると、大当りの抽選確率が高確率に変動して大当り遊技が生起され易くなるため、確変状態は遊技者にとって有利であり、遊技者は確変大当りになることを期待しつつ遊技を行っている。また、実施例では、確変状態が付与される大当り遊技の場合には、大当り遊技終了後、所定回数の図柄変動演出(特図変動表示)が実行されるまでの間継続して確変状態が付与される。実施例では、大当り遊技終了後、65回の図柄変動演出(特図変動表示)が実行されるまでの間継続して確変状態が付与されるよう設定してある。なお、確変状態が付与される期間としては、上記のものに限られない。例えば、確変状態が付与されてから所定条件を満たすまでの間継続して確変状態を付与し、当該所定条件を満たすことを条件に非確変状態に移行させるようにすることもでき、また次回の大当り遊技が生起されるまでの間継続して確変状態が付与されるようにすることもできる。また、図柄変動演出(特図変動表示)毎に非確変状態に移行させるかを、始動入賞部へのパチンコ球の入賞を契機に取得する乱数に基づいて判定(転落抽選)し、転落抽選に当選することを条件に非確変状態に移行させるようにすることもできる。
ここで、後述するように大当り遊技の終了後に確変状態が付与される場合は、メイン制御RAM60cの記憶領域に設定された確変フラグに「1」が設定されると共に、確変状態が付与されない場合は該確変フラグは「0」に設定される。また、前記確変回数は、メイン制御RAM60cの記憶領域に設定された確変回数カウンタに設定され、該カウンタの値は、図柄変動演出毎(特図変動表示毎)に1減算され、「0」になった場合は確変フラグが「0」に設定されるようになっている。
(変短状態について)
また、実施例のパチンコ機10は、大当り遊技終了後に遊技者に有利な遊技状態として第2特典遊技状態(第2の遊技状態)を付与する機能を備えている。ここで、第2特典遊技状態としては、前記第2始動入賞口28aへのパチンコ球の入賞契機が、当該第2特典遊技状態が付与されていない状態(第1の遊技状態)と較べて増加する(入賞し易くなる)入賞容易状態である。具体的には、第2特典遊技状態では、(1)普図変動表示の変動時間の短縮、(2)普図当り確率を低確率から高確率に変動、(3)普図当り1回についての第2始動入賞口28aを開放する始動用開閉部材29の開放時間を増やすこと、により第2始動入賞口28aへのパチンコ球の入賞契機を増加することができる。なお、第2特典遊技状態では、上記(1)〜(3)を単独または複数を組み合わせることができる。なお普図当り1回についての第2始動入賞口28aを開放する始動用開閉部材29の開放時間を増やすに際しては、始動用開閉部材29の開放時間を単純に延長することで実現してもよく、また始動用開閉部材29の開放回数を増やすことで実現することもでき、またこれらを複合させてもよい。なお、実施例では、第2特典遊技状態を変短状態と指称するものとし、実施例の変短状態は上記(1)〜(3)を組み合わせて設定されている。また、変短状態が付与されていない状態を非変短状態というものとする。すなわち、変短状態は、第2始動入賞口28aへパチンコ球が入賞し易くなった入賞容易状態である。
実施例では、非変短状態において普図表示部55で行われる普図変動表示の変動時間が2000msに設定され、変短状態において普図表示部55で行われる普図変動表示の変動時間が非変短状態よりも短い240msに設定されており、変短状態の付与に伴い普図表示部55で行われる普図変動表示の変動時間が短縮されるようになっている。また、非変短状態における普図当り確率が低確率(実施例では、1/65536)に設定されると共に、変短状態における普図当り確率が高確率(実施例では、65535/65536)に設定されており、変短状態の付与に伴い普図当り確率が低確率から高確率に変動するようになっている。なお、実施例において、普図が確定停止表示されてから次回の普図変動が行われるまでの間(普図変動インターバル)は、500msに設定されている。
また、変短状態が付与された状態では、変短状態が付与されていない状態とは異なる動作パターンで始動用開閉部材29が開閉動作されるようになっている。具体的には、変短状態が付与されていない状態では、普図変動表示において第1当り普図で当選した場合(普図当りの場合)に、始動用開閉部材29が開放してから所定時間(実施例では300ms)が経過するまで開放状態を維持する開放動作を1回行い、普図変動表示において第2当り普図で当選した場合(普図当りの場合)に、始動用開閉部材29が開放してから所定時間(実施例では320ms)が経過するまで開放状態を維持する開放動作を1回行う。一方で、変短状態が付与されている状態では、普図変動表示において第1当り普図および第2当り普図で当選した場合(普図当りの場合)に、始動用開閉部材29は開放してから所定時間が経過するまで開放状態を維持する開放動作を3回行うようになっている。なお、実施例では、変短状態が付与されている状態で第1当り普図で当選した場合は、1回目の開放時間が1520ms、2回目の開放時間が1780ms、3回目の開放時間が2040msと夫々異なるように設定されているのに対し、第2当り普図で当選した場合の各開放時間は1780msと共通にしてある。すなわち、変短状態が付与されている状態では、変短状態が付与されていない状態と比較して、始動用開閉部材29の合計開放時間が長く、遊技者にとって有利に動作するように設定されている。なお、1回の普図当りにおいて第2始動入賞口28aへの入賞を許容する入賞上限数(実施例では10個)が設定されており、前記始動用開閉部材29を開放してからの入賞数が入賞上限個数(閉鎖条件)に達することで、始動用開閉部材29を閉鎖させるようになっている。
実施例では、大当り判定に当選した時点における遊技状態および大当り図柄(特図1または特図2)の種類に応じて、変短状態が付与される変動回数(以下、変短回数という)が変化するよう構成されている。なお、遊技状態および大当り図柄の種類による変短回数の違いについては、後述大当り遊技の説明に関連して説明する。
ここで、後述するように大当り遊技の終了後に変短状態が付与される場合は、メイン制御RAM60cの記憶領域に設定された変短フラグに「1」が設定されると共に、変短状態が付与されない場合は該変短フラグは「0」に設定される。また、前記変短回数は、メイン制御RAM60cの記憶領域に設定された変短回数カウンタに設定され、該カウンタの値は、図柄変動演出毎(特図変動表示毎)に1減算され、「0」になった場合は変短フラグが「0」に設定されるようになっている。
ここで、前述したように、前記確変状態および変短状態は、遊技者にとっての有利度合が、これら確変状態および変短状態が付与されていない状態より高い状態であり、実施例のパチンコ機10では、該確変状態および変短状態が遊技者に付与可能な付与特典として設定される。また、確変回数や変短回数の違いによって、有利度合が異なるようになっており、実施例のパチンコ機10では、大当り遊技に関して後述するように、変短回数が異なる(有利度合が異なる)複数の付与特典が設定されている。また、実施例では、変短状態を含む付与特典に関し、付与する変短回数が最も多い付与特典について、他の付与特典と区別して特定の付与特典と指称する場合がある。
(大当り遊技について)
次に、実施例のパチンコ機10で付与される大当り遊技(当り遊技)について説明する。大当り遊技は、特図変動表示の結果として第1特図表示部50Aまたは第2特図表示部50Bに大当り図柄が確定停止表示された後(図柄変動演出の終了後)に開始されるよう設定されており、当選した大当り遊技(大当り図柄)の種類に応じて特別入賞部33,36の特別用開閉部材34,37が開閉動作される。すなわち、大当り遊技は、特図変動表示の結果として特図表示部50A,50Bに大当り図柄が停止表示された後に開始されるよう設定されており、大当り遊技の開始を示すオープニング演出と、オープニング演出終了後に行われる規定ラウンド数(実施例では2ラウンド)だけラウンド間インターバル時間を挟んで繰り返されるラウンド遊技と、大当り遊技の終了を示すエンディング演出とにより構成されている。1回のラウンド遊技は、特別入賞口33a,36aに規定個数(例えば、8個)のパチンコ球が入賞するか、あるいは各ラウンド遊技の開始から規定時間(ラウンド遊技時間)が経過することで終了する。なお、ラウンド間インターバル時間の間は、前記特別用開閉部材34,37が閉鎖状態で保持される。ここで、前記大当り遊技の各ラウンド遊技における特別入賞部33,36の特別用開閉部材34,37の開閉態様(開閉パターン)には、パチンコ球を所定間隔で連続的に発射した条件において、1回の開放動作(開放してから閉鎖するまでの動作)においてラウンド遊技に定められた規定個数(例えば、8個)のパチンコ球が入賞可能な時間だけ開放を継続する長時間開放動作を行う態様と、該長時間開放動作よりも特別用開閉部材34,37の開放時間が短く設定された短時間開放動作を行う態様とが設定されている。なお、実施例では、長時間開放動作において特別用開閉部材34,37が最大で25秒間開放するよう設定されると共に、短時間放動作において特別用開閉部材34,37が最大で0.04秒間開放するよう設定される。
(大当り遊技の種類について)
実施例のパチンコ機10では、図3に示すように、大当り判定に当選した場合に、遊技者に与える価値が異なる複数種類の大当り遊技の中から1つの大当り遊技が決定され、その決定された大当り遊技が付与される。ここで、複数種類の大当り遊技の内で何れの大当り遊技が付与されるかは、大当り判定に当選した際に決定される大当り図柄(特図1および特図2)の種類に基づいて決定されるようになっている。実施例において第1特図表示部50Aに表示可能な100種類の大当り図柄としての特図1は、図柄A、図柄B、図柄C、図柄D、図柄E、図柄F、図柄G、図柄H、図柄Iの9つのグループに分類されており、第1特図表示部50Aに確定停止表示された大当り図柄としての特図1に応じた大当り遊技が付与されるようになっている。同様に、実施例において第2特図表示部50Bに表示可能な100種類の大当り図柄としての特図2は、図柄a、図柄b、図柄c、図柄d、図柄e、図柄f、図柄g、図柄h、図柄iの9つのグループに分類されており、第2特図表示部50Bに確定停止表示された大当り図柄としての特図2に応じた大当り遊技が付与される。ここで、100種類の大当り図柄としての特図1は、図柄Aに1種類、図柄Bに3種類、図柄Cに3種類、図柄Dに3種類、図柄Eに17種類、図柄Fに3種類、図柄Gに20種類、図柄Hに25種類、図柄Iに25種類が夫々振り分けられている。また、100種類の大当り図柄としての特図2は、図柄aに1種類、図柄bに3種類、図柄cに3種類、図柄dに3種類、図柄eに17種類、図柄fに3種類、図柄gに20種類、図柄hに25種類、図柄iに25種類が夫々振り分けられている。
なお、実施例では、特定の大当り図柄(図柄B〜I,b〜i)に関しては、大当り判定の判定結果が肯定判定であった時点における遊技状態に応じて、大当り遊技後に変短状態が付与される期間(変短回数)が異なるようになっている。この変短回数の振分条件となる遊技状態として、非変短状態(変短状態が付与されていない遊技状態)、変短状態(変短状態が付与された遊技状態)がある。
(第1特図始動保留情報に基づく大当り遊技について)
前記第1特図始動保留情報(第1始動入賞口27aへのパチンコ球の入賞)に基づく大当り判定の判定結果が肯定判定の場合には、前記メイン制御CPU60aは、予め定められた複数種類の大当り図柄の中から1つの大当り図柄を決定するよう設定されている。具体的に、実施例では、図3(a)に示すように、第1始動入賞口27aへパチンコ球が入賞した際に取得された特図決定用乱数に基づいて、9種類の大当り図柄(図柄A〜図柄I)の中から1つの大当り図柄を決定するようになっている。実施例のパチンコ機では、第1特図始動保留情報に基づく大当り判定の判定結果が肯定判定の場合に、1%の割合で大当り図柄としての図柄Aが選択され、3%の割合で大当り図柄としての図柄Bが選択され、3%の割合で大当り図柄としての図柄Cが選択され、3%の割合で大当り図柄としての図柄Dが選択され、17%の割合で大当り図柄としての図柄Eが選択され、3%の割合で大当り図柄としての図柄Fが選択され、20%の割合で大当り図柄としての図柄Gが選択され、25%の割合で大当り図柄としての図柄Hが選択され、25%の割合で大当り図柄としての図柄Iが選択されるよう特図決定用判定値が割り当てられている。なお、前述した大当り図柄の振分割合は一例であり、これに限られるものではない。
(第1〜第9の大当り遊技の共通部分について)
図3(a)に示す第1特図始動保留情報に基づく第1の大当り遊技〜第9の大当り遊技について、先ず共通部分について説明し、各大当り遊技で異なる部分については個別に説明する。前記図柄Aに対応した第1の大当り遊技、前記図柄Bに対応した第2の大当り遊技、前記図柄Cに対応した第3の大当り遊技、前記図柄Dに対応した第4の大当り遊技、前記図柄Eに対応した第5の大当り遊技、前記図柄Fに対応した第6の大当り遊技、前記図柄Gに対応した第7の大当り遊技、前記図柄Hに対応した第8の大当り遊技、前記図柄Iに対応した第9の大当り遊技の夫々は、当該第1〜第9の大当り遊技をメイン制御CPU60aが決定した際に、第1〜第9の大当り遊技の終了後に確変状態および変短状態が付与される可能性のある大当り遊技として設定されている。実施例では、第1〜第9の大当り遊技は、当該第1〜第9の大当り遊技(図柄A〜図柄I)が決定された時点の遊技状態(非確変状態、確変状態、非変短状態、変短状態)に関係なく、65回の確変状態が付与されるように設定されている。
また、実施例における第1〜第9の大当り遊技は、当該第1〜第9の大当り遊技(図柄A〜図柄I)が決定された時点の遊技状態(非確変状態、確変状態、非変短状態、変短状態)に関わりなく、前記第1特別入賞部33の第1特別入賞口33aが同じ開閉態様で開閉されるようになっている。具体的に、前記第1〜第9の大当り遊技は、規定ラウンド数が「2回」に設定された大当り遊技であって、各ラウンド遊技の入賞上限個数が「8個」に設定されている。また第1〜第9の大当り遊技では、1ラウンド目のラウンド遊技のラウンド遊技時間として「0.04(秒)」が設定されており、1ラウンド目のラウンド遊技において前記第1特別用開閉部材34が最大で「0.04(秒)」に亘って開放動作(短時間開放動作)すると共に、2ラウンド目のラウンド遊技のラウンド遊技時間として「25.0(秒)」が設定されており、2ラウンド目のラウンド遊技において前記第1特別用開閉部材34が最大で「25.0(秒)」に亘って開放動作(長時間開放動作)するようになっている。すなわち、第1〜第9の大当り遊技における1ラウンド目のラウンド遊技時間(0.04(秒))は、1回のラウンド遊技において、第1特別入賞口33aに入賞するパチンコ球の入賞個数が入賞上限個数を満たさないような時間に設定されている。なお、第1〜第9の大当り遊技におけるラウンド間インターバル時間は、「2.0(秒)」に設定されている。
(第1の大当り遊技について)
前記図柄Aに対応した第1の大当り遊技は、図柄A(第1の大当り遊技)が決定された場合に付与される変短状態の付与期間(変短回数)は、図柄A(第1の大当り遊技)が決定された時点の遊技状態(非変短状態および変短状態)に関係なく、65回の変短状態が付与されるように設定されている。また、第1の大当り遊技におけるオープニング演出が実行されるオープニング演出時間およびエンディング演出が実行されるエンディング演出時間は、図柄A(第1の大当り遊技)が決定された時点の遊技状態(非変短状態および変短状態)に応じて異なるよう設定されている。具体的に、図柄A(第1の大当り遊技)が決定された時点の遊技状態が非変短状態である場合には、オープニング演出時間として「3.0(秒)」が設定され、エンディング演出時間として「35.0(秒)」が設定されている。また、図柄A(第1の大当り遊技)が決定された時点の遊技状態が変短状態である場合には、オープニング演出時間として「8.0(秒)」が設定され、エンディング演出時間として「5.0(秒)」が設定されている。
(第2および第3の大当り遊技について)
前記図柄Bおよび図柄Cに対応した第2および第3の大当り遊技は、図柄B(第2の大当り遊技)および図柄C(第3の大当り遊技)が決定された場合に付与される変短状態の付与期間は、図柄B(第2の大当り遊技)および図柄C(第3の大当り遊技)が決定された時点の遊技状態(非変短状態および変短状態)に応じて異なるよう設定されている。具体的に、図柄B(第2の大当り遊技)および図柄C(第3の大当り遊技)が決定された時点の遊技状態が非変短状態である場合には、当該第2および第3の大当り遊技後に付与される変短状態の付与期間(変短回数)として25回が設定されている。また、図柄B(第2の大当り遊技)および図柄C(第3の大当り遊技)が決定された時点の遊技状態が変短状態である場合には、当該第2および第3の大当り遊技後の変短状態の付与期間(変短回数)として65回が設定されている。
また、前記第2および第3の大当り遊技におけるオープニング演出が実行されるオープニング演出時間およびエンディング演出が実行されるエンディング演出時間は、図柄B(第2の大当り遊技)および図柄C(第3の大当り遊技)が決定された時点の遊技状態(非変短状態および変短状態)に応じて異なるよう設定されている。具体的に、図柄B(第2の大当り遊技)および図柄C(第3の大当り遊技)が決定された時点の遊技状態が非変短状態である場合には、オープニング演出時間として「3.0(秒)」が設定され、エンディング演出時間として「35.0(秒)」が設定されている。また、図柄B(第2の大当り遊技)および図柄C(第3の大当り遊技)が決定された時点の遊技状態が変短状態である場合には、オープニング演出時間として「8.0(秒)」が設定され、エンディング演出時間として「5.0(秒)」が設定されている。
(第4の大当り遊技について)
前記図柄Dに対応した第4の大当り遊技は、図柄D(第4の大当り遊技)が決定された場合に付与される変短状態の付与期間は、図柄D(第4の大当り遊技)が決定された時点の遊技状態(非変短状態および変短状態)に応じて異なるよう設定されている。具体的に、図柄D(第4の大当り遊技)が決定された時点の遊技状態が非変短状態である場合には、当該第4の大当り遊技後に付与される変短状態の付与期間(変短回数)として25回が設定されている。また、図柄D(第4の大当り遊技)が決定された時点の遊技状態が変短状態である場合には、当該第4の大当り遊技後の変短状態の付与期間(変短回数)として65回が設定されている。
また、前記第4の大当り遊技におけるオープニング演出が実行されるオープニング演出時間およびエンディング演出が実行されるエンディング演出時間は、図柄D(第4の大当り遊技)が決定された時点の遊技状態(非変短状態および変短状態)に応じて異なるよう設定されている。具体的に、図柄D(第4の大当り遊技)が決定された時点の遊技状態が非変短状態である場合には、オープニング演出時間として「3.0(秒)」が設定され、エンディング演出時間として「5.0(秒)」が設定されている。また、図柄D(第4の大当り遊技)が決定された時点の遊技状態が変短状態である場合には、オープニング演出時間として「8.0(秒)」が設定され、エンディング演出時間として「5.0(秒)」が設定されている。すなわち、第4の大当り遊技は、非変短状態で大当りに当選した場合に変短回数として25回が設定される第2〜第4の大当り遊技の中で、大当り遊技が決定された時点の遊技状態が非変短状態である場合のエンディング演出時間が最も短い大当り遊技として設定されている。言い替えると、第2および第3の大当り遊技は、非変短状態で大当りに当選した場合に変短回数として25回が設定される第2〜第4の大当り遊技の中で、大当り遊技が決定された時点の遊技状態が非変短状態である場合のエンディング演出時間が最も長い大当り遊技として設定されている。
(第5の大当り遊技について)
前記図柄Eに対応した第5の大当り遊技は、図柄E(第5の大当り遊技)が決定された場合に付与される変短状態の付与期間は、図柄E(第5の大当り遊技)が決定された時点の遊技状態(非変短状態および変短状態)に応じて異なるよう設定されている。具体的に、図柄E(第5の大当り遊技)が決定された時点の遊技状態が非変短状態である場合には、当該第5の大当り遊技後に付与される変短状態の付与期間(変短回数)として5回が設定されている。また、図柄E(第5の大当り遊技)が決定された時点の遊技状態が変短状態である場合には、当該第5の大当り遊技後の変短状態の付与期間(変短回数)として65回が設定されている。
また、前記第5の大当り遊技におけるオープニング演出が実行されるオープニング演出時間およびエンディング演出が実行されるエンディング演出時間は、図柄E(第5の大当り遊技)が決定された時点の遊技状態(非変短状態および変短状態)に応じて異なるよう設定されている。具体的に、図柄E(第5の大当り遊技)が決定された時点の遊技状態が非変短状態である場合には、オープニング演出時間として「3.0(秒)」が設定され、エンディング演出時間として「35.0(秒)」が設定されている。また、図柄E(第5の大当り遊技)が決定された時点の遊技状態が変短状態である場合には、オープニング演出時間として「8.0(秒)」が設定され、エンディング演出時間として「5.0(秒)」が設定されている。
(第6の大当り遊技について)
前記図柄Fに対応した第6の大当り遊技は、図柄F(第6の大当り遊技)が決定された場合に付与される変短状態の付与期間は、図柄F(第6の大当り遊技)が決定された時点の遊技状態(非変短状態および変短状態)に応じて異なるよう設定されている。具体的に、図柄F(第6の大当り遊技)が決定された時点の遊技状態が非変短状態である場合には、当該第6の大当り遊技後に付与される変短状態の付与期間(変短回数)として5回が設定されている。また、図柄F(第6の大当り遊技)が決定された時点の遊技状態が変短状態である場合には、当該第6の大当り遊技後の変短状態の付与期間(変短回数)として65回が設定されている。
また、前記第6の大当り遊技におけるオープニング演出が実行されるオープニング演出時間およびエンディング演出が実行されるエンディング演出時間は、図柄F(第6の大当り遊技)が決定された時点の遊技状態(非変短状態および変短状態)に応じて異なるよう設定されている。具体的に、図柄F(第6の大当り遊技)が決定された時点の遊技状態が非変短状態である場合には、オープニング演出時間として「3.0(秒)」が設定され、エンディング演出時間として「5.0(秒)」が設定されている。また、図柄F(第6の大当り遊技)が決定された時点の遊技状態が変短状態である場合には、オープニング演出時間として「8.0(秒)」が設定され、エンディング演出時間として「5.0(秒)」が設定されている。すなわち、第6の大当り遊技は、非変短状態で大当りに当選した場合に変短回数として5回が設定される第5〜第6の大当り遊技の中で、大当り遊技が決定された時点の遊技状態が非変短状態である場合のエンディング演出時間が最も短い大当り遊技として設定されている。言い替えると、第5の大当り遊技は、非変短状態で大当りに当選した場合に変短回数として5回が設定される第5〜第6の大当り遊技の中で、大当り遊技が決定された時点の遊技状態が非変短状態である場合のエンディング演出時間が最も長い大当り遊技として設定されている。
(第7の大当り遊技について)
前記図柄Gに対応した第7の大当り遊技は、図柄G(第7の大当り遊技)が決定された場合に付与される変短状態の付与期間は、図柄G(第7の大当り遊技)が決定された時点の遊技状態(非変短状態および変短状態)に応じて異なるよう設定されている。具体的に、図柄G(第7の大当り遊技)が決定された時点の遊技状態が非変短状態である場合には、当該第7の大当り遊技後に付与される変短状態の付与期間(変短回数)として1回が設定されている。また、図柄G(第7の大当り遊技)が決定された時点の遊技状態が変短状態である場合には、当該第7の大当り遊技後の変短状態の付与期間(変短回数)として65回が設定されている。
また、前記第7の大当り遊技におけるオープニング演出が実行されるオープニング演出時間およびエンディング演出が実行されるエンディング演出時間は、図柄G(第7の大当り遊技)が決定された時点の遊技状態(非変短状態および変短状態)に応じて異なるよう設定されている。具体的に、図柄G(第7の大当り遊技)が決定された時点の遊技状態が非変短状態である場合には、オープニング演出時間として「3.0(秒)」が設定され、エンディング演出時間として「5.0(秒)」が設定されている。また、図柄G(第7の大当り遊技)が決定された時点の遊技状態が変短状態である場合には、オープニング演出時間として「8.0(秒)」が設定され、エンディング演出時間として「5.0(秒)」が設定されている。
(第8の大当り遊技について)
前記図柄Hに対応した第8の大当り遊技は、図柄H(第8の大当り遊技)が決定された場合に付与される変短状態の付与期間は、図柄H(第8の大当り遊技)が決定された時点の遊技状態(非変短状態および変短状態)に応じて異なるよう設定されている。具体的に、図柄H(第8の大当り遊技)が決定された時点の遊技状態が非変短状態である場合には、当該第8の大当り遊技後に付与される変短状態の付与期間(変短回数)として0回が設定されている。また、図柄H(第8の大当り遊技)が決定された時点の遊技状態が変短状態である場合には、当該第8の大当り遊技後の変短状態の付与期間(変短回数)として65回が設定されている。すなわち、第8の大当り遊技は、当該第8の大当り遊技が決定された時点の遊技状態が非変短状態である場合には変短状態を付与しない大当り遊技として設定されている。
また、前記第8の大当り遊技におけるオープニング演出が実行されるオープニング演出時間およびエンディング演出が実行されるエンディング演出時間は、図柄H(第8の大当り遊技)が決定された時点の遊技状態(非変短状態および変短状態)に応じて異なるよう設定されている。具体的に、図柄H(第8の大当り遊技)が決定された時点の遊技状態が非変短状態である場合には、オープニング演出時間として「3.0(秒)」が設定され、エンディング演出時間として「35.0(秒)」が設定されている。また、図柄H(第8の大当り遊技)が決定された時点の遊技状態が変短状態である場合には、オープニング演出時間として「8.0(秒)」が設定され、エンディング演出時間として「5.0(秒)」が設定されている。
(第9の大当り遊技について)
前記図柄Iに対応した第9の大当り遊技は、図柄I(第9の大当り遊技)が決定された場合に付与される変短状態の付与期間は、図柄I(第9の大当り遊技)が決定された時点の遊技状態(非変短状態および変短状態)に応じて異なるよう設定されている。具体的に、図柄I(第9の大当り遊技)が決定された時点の遊技状態が非変短状態である場合には、当該第9の大当り遊技後に付与される変短状態の付与期間(変短回数)として0回が設定されている。また、図柄I(第9の大当り遊技)が決定された時点の遊技状態が変短状態である場合には、当該第9の大当り遊技後の変短状態の付与期間(変短回数)として65回が設定されている。すなわち、第9の大当り遊技は、前記第8の大当り遊技と同様に当該第9の大当り遊技が決定された時点の遊技状態が非変短状態である場合には変短状態を付与しない大当り遊技として設定されている。
また、前記第9の大当り遊技におけるオープニング演出が実行されるオープニング演出時間およびエンディング演出が実行されるエンディング演出時間は、図柄I(第9の大当り遊技)が決定された時点の遊技状態(非変短状態および変短状態)に応じて異なるよう設定されている。具体的に、図柄I(第9の大当り遊技)が決定された時点の遊技状態が非変短状態である場合には、オープニング演出時間として「5.0(秒)」が設定され、エンディング演出時間として「5.0(秒)」が設定されている。また、図柄I(第9の大当り遊技)が決定された時点の遊技状態が変短状態である場合には、オープニング演出時間として「8.0(秒)」が設定され、エンディング演出時間として「5.0(秒)」が設定されている。すなわち、第9の大当り遊技は、非変短状態で大当りに当選した場合に変短状態が付与されない第8〜第9の大当り遊技の中で、大当り遊技が決定された時点の遊技状態が非変短状態である場合のエンディング演出時間が最も短い大当り遊技として設定されている。言い替えると、第8の大当り遊技は、非変短状態で大当りに当選した場合に変短状態が付与されない第8〜第9の大当り遊技の中で、大当り遊技が決定された時点の遊技状態が非変短状態である場合のエンディング演出時間が最も長い大当り遊技として設定されている。
(第2特図始動保留情報に基づく大当り遊技について)
前記第2特図始動保留情報(第2始動入賞口28aへのパチンコ球の入賞)に基づく大当り判定の判定結果が肯定判定の場合には、前記メイン制御CPU60aは、予め定められた複数種類の大当り図柄の中から1つの大当り図柄を決定するよう設定されている。具体的に、実施例では、図3(b)に示すように、第2始動入賞口28aへパチンコ球が入賞した際に取得された特図決定用乱数に基づいて、9種類の大当り図柄(図柄a〜図柄i)の中から1つの大当り図柄を決定するようになっている。実施例のパチンコ機では、第2特図始動保留情報に基づく大当り判定の判定結果が肯定判定の場合に、1%の割合で大当り図柄としての図柄aが選択され、3%の割合で大当り図柄としての図柄bが選択され、3%の割合で大当り図柄としての図柄cが選択され、3%の割合で大当り図柄としての図柄dが選択され、17%の割合で大当り図柄としての図柄eが選択され、3%の割合で大当り図柄としての図柄fが選択され、20%の割合で大当り図柄としての図柄gが選択され、25%の割合で大当り図柄としての図柄hが選択され、25%の割合で大当り図柄としての図柄iが選択されるよう特図決定用判定値が割り当てられている。なお、前述した大当り図柄の振分割合は一例であり、これに限られるものではない。
(第10〜第18の大当り遊技の共通部分について)
図3(b)に示す第2特図始動保留情報に基づく第10の大当り遊技〜第18の大当り遊技について、先ず共通部分について説明し、各大当り遊技で異なる部分については個別に説明する。前記図柄aに対応した第10の大当り遊技、前記図柄bに対応した第11の大当り遊技、前記図柄cに対応した第12の大当り遊技、前記図柄dに対応した第13の大当り遊技、前記図柄eに対応した第14の大当り遊技、前記図柄fに対応した第15の大当り遊技、前記図柄gに対応した第16の大当り遊技、前記図柄hに対応した第17の大当り遊技、前記図柄iに対応した第18の大当り遊技の夫々は、当該第10〜第18の大当り遊技をメイン制御CPU60aが決定した際に、第10〜第18の大当り遊技の終了後に確変状態および変短状態が付与される可能性のある大当り遊技として設定されている。実施例では、第10〜第18の大当り遊技は、当該第10〜第18の大当り遊技(図柄a〜図柄i)が決定された時点の遊技状態(非確変状態、確変状態、非変短状態、変短状態)に関係なく、65回の確変状態が付与されるように設定されている。
また、実施例における第10〜第18の大当り遊技は、当該第10〜第18の大当り遊技(図柄a〜図柄i)が決定された時点の遊技状態(非確変状態、確変状態、非変短状態、変短状態)に関わりなく、前記第2特別入賞部36の第2特別入賞口36aが同じ開閉態様で開閉されるようになっている。具体的に、前記第10〜第18の大当り遊技は、規定ラウンド数が「2回」に設定された大当り遊技であって、各ラウンド遊技の入賞上限個数が「8個」に設定されている。また第10〜第18の大当り遊技では、各ラウンド遊技のラウンド遊技時間として「25.0(秒)」が設定されており、各ラウンド遊技において前記第2特別用開閉部材37が最大で「25.0(秒)」に亘って開放動作(長時間開放動作)するようになっている。すなわち、第2特図始動保留情報に基づく第10〜第18の大当り遊技は、前記第1特図始動保留情報に基づく第1〜第9の大当り遊技に比べて、獲得可能な賞球数の点で有利な(獲得可能な利益が大きな)大当り遊技として設定されている。なお、第10〜第18の大当り遊技におけるラウンド間インターバル時間は、「2.0(秒)」に設定されている。
(第10の大当り遊技について)
前記図柄aに対応した第10の大当り遊技は、図柄a(第10の大当り遊技)が決定された場合に付与される変短状態の付与期間(変短回数)は、図柄a(第10の大当り遊技)が決定された時点の遊技状態(非変短状態および変短状態)に関係なく、65回の変短状態が付与されるように設定されている。また、第10の大当り遊技におけるオープニング演出が実行されるオープニング演出時間およびエンディング演出が実行されるエンディング演出時間は、図柄a(第10の大当り遊技)が決定された時点の遊技状態(非変短状態および変短状態)に応じて異なるよう設定されている。具体的に、図柄a(第10の大当り遊技)が決定された時点の遊技状態が非変短状態である場合には、オープニング演出時間として「5.0(秒)」が設定され、エンディング演出時間として「35.0(秒)」が設定されている。また、図柄a(第10の大当り遊技)が決定された時点の遊技状態が変短状態である場合には、オープニング演出時間として「1.0(秒)」が設定され、エンディング演出時間として「5.0(秒)」が設定されている。
(第11および第12の大当り遊技について)
前記図柄bおよび図柄cに対応した第11および第12の大当り遊技は、図柄b(第11の大当り遊技)および図柄c(第12の大当り遊技)が決定された場合に付与される変短状態の付与期間は、図柄b(第11の大当り遊技)および図柄c(第12の大当り遊技)が決定された時点の遊技状態(非変短状態および変短状態)に応じて異なるよう設定されている。具体的に、図柄b(第11の大当り遊技)および図柄c(第12の大当り遊技)が決定された時点の遊技状態が非変短状態である場合には、当該第11および第12の大当り遊技後に付与される変短状態の付与期間(変短回数)として25回が設定されている。また、図柄b(第11の大当り遊技)および図柄c(第12の大当り遊技)が決定された時点の遊技状態が変短状態である場合には、当該第11および第12の大当り遊技後の変短状態の付与期間(変短回数)として65回が設定されている。
また、前記第11および第12の大当り遊技におけるオープニング演出が実行されるオープニング演出時間およびエンディング演出が実行されるエンディング演出時間は、図柄b(第11の大当り遊技)および図柄c(第12の大当り遊技)が決定された時点の遊技状態(非変短状態および変短状態)に応じて異なるよう設定されている。具体的に、図柄b(第11の大当り遊技)および図柄c(第12の大当り遊技)が決定された時点の遊技状態が非変短状態である場合には、オープニング演出時間として「5.0(秒)」が設定され、エンディング演出時間として「35.0(秒)」が設定されている。また、図柄b(第11の大当り遊技)および図柄c(第12の大当り遊技)が決定された時点の遊技状態が変短状態である場合には、オープニング演出時間として「1.0(秒)」が設定され、エンディング演出時間として「5.0(秒)」が設定されている。
(第13の大当り遊技について)
前記図柄dに対応した第13の大当り遊技は、図柄d(第13の大当り遊技)が決定された場合に付与される変短状態の付与期間は、図柄d(第13の大当り遊技)が決定された時点の遊技状態(非変短状態および変短状態)に応じて異なるよう設定されている。具体的に、図柄d(第13の大当り遊技)が決定された時点の遊技状態が非変短状態である場合には、当該第13の大当り遊技後に付与される変短状態の付与期間(変短回数)として25回が設定されている。また、図柄d(第13の大当り遊技)が決定された時点の遊技状態が変短状態である場合には、当該第13の大当り遊技後の変短状態の付与期間(変短回数)として65回が設定されている。
また、前記第13の大当り遊技におけるオープニング演出が実行されるオープニング演出時間およびエンディング演出が実行されるエンディング演出時間は、図柄d(第13の大当り遊技)が決定された時点の遊技状態(非変短状態および変短状態)に応じて異なるよう設定されている。具体的に、図柄d(第13の大当り遊技)が決定された時点の遊技状態が非変短状態である場合には、オープニング演出時間として「1.0(秒)」が設定され、エンディング演出時間として「5.0(秒)」が設定されている。また、図柄d(第13の大当り遊技)が決定された時点の遊技状態が変短状態である場合には、オープニング演出時間として「1.0(秒)」が設定され、エンディング演出時間として「5.0(秒)」が設定されている。すなわち、第13の大当り遊技は、非変短状態で大当りに当選した場合に変短回数として25回が設定される第11〜第13の大当り遊技の中で、大当り遊技が決定された時点の遊技状態が非変短状態である場合のエンディング演出時間が最も短い大当り遊技として設定されている。言い替えると、第11および第12の大当り遊技は、非変短状態で大当りに当選した場合に変短回数として25回が設定される第11〜第13の大当り遊技の中で、大当り遊技が決定された時点の遊技状態が非変短状態である場合のエンディング演出時間が最も長い大当り遊技として設定されている。
(第14の大当り遊技について)
前記図柄eに対応した第14の大当り遊技は、図柄e(第14の大当り遊技)が決定された場合に付与される変短状態の付与期間は、図柄e(第14の大当り遊技)が決定された時点の遊技状態(非変短状態および変短状態)に応じて異なるよう設定されている。具体的に、図柄e(第14の大当り遊技)が決定された時点の遊技状態が非変短状態である場合には、当該第14の大当り遊技後に付与される変短状態の付与期間(変短回数)として5回が設定されている。また、図柄e(第14の大当り遊技)が決定された時点の遊技状態が変短状態である場合には、当該第14の大当り遊技後の変短状態の付与期間(変短回数)として65回が設定されている。
また、前記第14の大当り遊技におけるオープニング演出が実行されるオープニング演出時間およびエンディング演出が実行されるエンディング演出時間は、図柄e(第14の大当り遊技)が決定された時点の遊技状態(非変短状態および変短状態)に応じて異なるよう設定されている。具体的に、図柄e(第14の大当り遊技)が決定された時点の遊技状態が非変短状態である場合には、オープニング演出時間として「5.0(秒)」が設定され、エンディング演出時間として「35.0(秒)」が設定されている。また、図柄e(第14の大当り遊技)が決定された時点の遊技状態が変短状態である場合には、オープニング演出時間として「1.0(秒)」が設定され、エンディング演出時間として「5.0(秒)」が設定されている。
(第15の大当り遊技について)
前記図柄fに対応した第15の大当り遊技は、図柄f(第15の大当り遊技)が決定された場合に付与される変短状態の付与期間は、図柄f(第15の大当り遊技)が決定された時点の遊技状態(非変短状態および変短状態)に応じて異なるよう設定されている。具体的に、図柄f(第15の大当り遊技)が決定された時点の遊技状態が非変短状態である場合には、当該第15の大当り遊技後に付与される変短状態の付与期間(変短回数)として5回が設定されている。また、図柄f(第15の大当り遊技)が決定された時点の遊技状態が変短状態である場合には、当該第15の大当り遊技後の変短状態の付与期間(変短回数)として65回が設定されている。
また、前記第15の大当り遊技におけるオープニング演出が実行されるオープニング演出時間およびエンディング演出が実行されるエンディング演出時間は、図柄f(第15の大当り遊技)が決定された時点の遊技状態(非変短状態および変短状態)に応じて異なるよう設定されている。具体的に、図柄f(第15の大当り遊技)が決定された時点の遊技状態が非変短状態である場合には、オープニング演出時間として「1.0(秒)」が設定され、エンディング演出時間として「5.0(秒)」が設定されている。また、図柄f(第15の大当り遊技)が決定された時点の遊技状態が変短状態である場合には、オープニング演出時間として「1.0(秒)」が設定され、エンディング演出時間として「5.0(秒)」が設定されている。すなわち、第15の大当り遊技は、非変短状態で大当りに当選した場合に変短回数として5回が設定される第14〜第15の大当り遊技の中で、大当り遊技が決定された時点の遊技状態が非変短状態である場合のエンディング演出時間が最も短い大当り遊技として設定されている。言い替えると、第14の大当り遊技は、非変短状態で大当りに当選した場合に変短回数として5回が設定される第14〜第15の大当り遊技の中で、大当り遊技が決定された時点の遊技状態が非変短状態である場合のエンディング演出時間が最も長い大当り遊技として設定されている。
(第16の大当り遊技について)
前記図柄gに対応した第16の大当り遊技は、図柄g(第16の大当り遊技)が決定された場合に付与される変短状態の付与期間は、図柄g(第16の大当り遊技)が決定された時点の遊技状態(非変短状態および変短状態)に応じて異なるよう設定されている。具体的に、図柄g(第16の大当り遊技)が決定された時点の遊技状態が非変短状態である場合には、当該第16の大当り遊技後に付与される変短状態の付与期間(変短回数)として1回が設定されている。また、図柄g(第16の大当り遊技)が決定された時点の遊技状態が変短状態である場合には、当該第16の大当り遊技後の変短状態の付与期間(変短回数)として65回が設定されている。
また、前記第16の大当り遊技におけるオープニング演出が実行されるオープニング演出時間およびエンディング演出が実行されるエンディング演出時間は、図柄g(第16の大当り遊技)が決定された時点の遊技状態(非変短状態および変短状態)に応じて異なるよう設定されている。具体的に、図柄g(第16の大当り遊技)が決定された時点の遊技状態が非変短状態である場合には、オープニング演出時間として「1.0(秒)」が設定され、エンディング演出時間として「5.0(秒)」が設定されている。また、図柄g(第16の大当り遊技)が決定された時点の遊技状態が変短状態である場合には、オープニング演出時間として「1.0(秒)」が設定され、エンディング演出時間として「5.0(秒)」が設定されている。
(第17の大当り遊技について)
前記図柄hに対応した第17の大当り遊技は、図柄h(第17の大当り遊技)が決定された場合に付与される変短状態の付与期間は、図柄h(第17の大当り遊技)が決定された時点の遊技状態(非変短状態および変短状態)に応じて異なるよう設定されている。具体的に、図柄h(第17の大当り遊技)が決定された時点の遊技状態が非変短状態である場合には、当該第17の大当り遊技後に付与される変短状態の付与期間(変短回数)として0回が設定されている。また、図柄h(第17の大当り遊技)が決定された時点の遊技状態が変短状態である場合には、当該第17の大当り遊技後の変短状態の付与期間(変短回数)として65回が設定されている。すなわち、第17の大当り遊技は、当該第17の大当り遊技が決定された時点の遊技状態が非変短状態である場合には変短状態を付与しない大当り遊技として設定されている。
また、前記第17の大当り遊技におけるオープニング演出が実行されるオープニング演出時間およびエンディング演出が実行されるエンディング演出時間は、図柄h(第17の大当り遊技)が決定された時点の遊技状態(非変短状態および変短状態)に応じて異なるよう設定されている。具体的に、図柄h(第17の大当り遊技)が決定された時点の遊技状態が非変短状態である場合には、オープニング演出時間として「5.0(秒)」が設定され、エンディング演出時間として「35.0(秒)」が設定されている。また、図柄h(第17の大当り遊技)が決定された時点の遊技状態が変短状態である場合には、オープニング演出時間として「1.0(秒)」が設定され、エンディング演出時間として「5.0(秒)」が設定されている。
(第18の大当り遊技について)
前記図柄iに対応した第18の大当り遊技は、図柄i(第18の大当り遊技)が決定された場合に付与される変短状態の付与期間は、図柄i(第18の大当り遊技)が決定された時点の遊技状態(非変短状態および変短状態)に応じて異なるよう設定されている。具体的に、図柄i(第18の大当り遊技)が決定された時点の遊技状態が非変短状態である場合には、当該第18の大当り遊技後に付与される変短状態の付与期間(変短回数)として0回が設定されている。また、図柄i(第18の大当り遊技)が決定された時点の遊技状態が変短状態である場合には、当該第18の大当り遊技後の変短状態の付与期間(変短回数)として65回が設定されている。すなわち、第18の大当り遊技は、前記第17の大当り遊技と同様に当該第18の大当り遊技が決定された時点の遊技状態が非変短状態である場合には変短状態を付与しない大当り遊技として設定されている。
また、前記第18の大当り遊技におけるオープニング演出が実行されるオープニング演出時間およびエンディング演出が実行されるエンディング演出時間は、図柄i(第18の大当り遊技)が決定された時点の遊技状態(非変短状態および変短状態)に応じて異なるよう設定されている。具体的に、図柄i(第18の大当り遊技)が決定された時点の遊技状態が非変短状態である場合には、オープニング演出時間として「5.0(秒)」が設定され、エンディング演出時間として「5.0(秒)」が設定されている。また、図柄i(第18の大当り遊技)が決定された時点の遊技状態が変短状態である場合には、オープニング演出時間として「1.0(秒)」が設定され、エンディング演出時間として「5.0(秒)」が設定されている。すなわち、第18の大当り遊技は、非変短状態で大当りに当選した場合に変短状態が付与されない第17〜第18の大当り遊技の中で、大当り遊技が決定された時点の遊技状態が非変短状態である場合のエンディング演出時間が最も短い大当り遊技として設定されている。言い替えると、第17の大当り遊技は、非変短状態で大当りに当選した場合に変短状態が付与されない第17〜第18の大当り遊技の中で、大当り遊技が決定された時点の遊技状態が非変短状態である場合のエンディング演出時間が最も長い大当り遊技として設定されている。
ここで、前記第1特図始動保留情報(第1始動入賞口27aへのパチンコ球の入賞)に基づく大当り判定の判定結果が肯定判定の場合に、前記メイン制御CPU60aが決定可能な前記第4の大当り遊技(図柄D)、第6の大当り遊技(図柄F)、第7の大当り遊技(図柄G)および前記第2特図始動保留情報(第2始動入賞口28aへのパチンコ球の入賞)に基づく大当り判定の判定結果が肯定判定の場合に、前記メイン制御CPU60aが決定可能な前記第13の大当り遊技(図柄d)、第15の大当り遊技(図柄f)、第16の大当り遊技(図柄g)は、当該第4の大当り遊技、第6の大当り遊技、第7の大当り遊技、第13の大当り遊技、第15の大当り遊技または第16の大当り遊技をメイン制御CPU60aが決定した場合に、これら大当り遊技の終了後の最初の図柄変動演出において後述するミッション演出(成否演出)が実行可能な特定大当り遊技(特定当り遊技)として設定されている。また、これら特定大当り遊技は、前述したように、当該特定大当り遊技が決定された時点の遊技状態が非変短状態である場合に、特定大当り遊技の終了後に、変短状態(特典状態、付与特典)を所定回数(1回、5回、25回)だけ付与し得る大当り遊技である。すなわち、実施例のパチンコ機10では、大当り遊技後に変短状態が付与される特定大当り遊技に当選した場合に、後述するミッション演出を見ることが可能に構成されている。また、特定大当り遊技である第4の大当り遊技、第6の大当り遊技、第7の大当り遊技、第13の大当り遊技、第15の大当り遊技および第16の大当り遊技の中で、第7および第16の大当り遊技は、変短状態の付与期間(変短回数)が最も少ない(1回)特定期間に設定された特殊特定当り遊技として設定されており、該特殊特定当り遊技(第7および第16の大当り遊技)をメイン制御CPU60aが決定した場合は、当該特殊特定当り遊技(第7および第16の大当り遊技)の終了後の最初の図柄変動演出においてミッション演出(成否演出)が実行されるようになっている。また、前記第8の大当り遊技(図柄H)、第9の大当り遊技(図柄I)、第17の大当り遊技(図柄h)および第18の大当り遊技(図柄i)は、これら大当り遊技が決定された時点の遊技状態が非変短状態である場合に、大当り遊技後に変短状態(特典状態、付与特典)を付与しない非特定大当り遊技(非特定当り遊技)として設定されている。
ここで、非変短状態で大当りに当選した大当り遊技の終了後に付与可能な付与特典について具体的に説明する。実施例では、前述した如く、付与特典として確変状態と変短状態とが設定されている。また、大当り遊技の種類によって変短状態を付与する変短回数が異なるようになっている。そして、実施例のパチンコ機10では、確変状態のみを付与する付与特典と、確変状態および変短状態を付与する付与特典とが設定されている。すなわち、図8に示す如く、付与特典として「確変状態が65回」、「確変状態が65回+変短状態が1回」、「確変状態が65回+変短状態が5回」、「確変状態が65回+変短状態が25回」、「確変状態が65回+変短状態が65回」の5種類が設定されている。以後の説明において、「確変状態が65回」の付与特典を第1付与特典K1、「確変状態が65回+変短状態が1回」の付与特典を第2付与特典K2、「確変状態が65回+変短状態が5回」の付与特典を第3付与特典K3、「確変状態が65回+変短状態が25回」の付与特典を第4付与特典K4、「確変状態が65回+変短状態が65回」の付与特典を第5付与特典K5と指称する。なお、実施例では、前記大当り遊技が決定された場合に、全ての大当り遊技の終了後に65回の確変回数の確変状態が付与されるよう設定されているが、付与される確変回数が異なる複数種類の大当り遊技を設定した場合は、付与特典として、確変状態について付与される確変回数が異なる複数種類を設定することができる。
前記第1〜第5付与特典K1〜K5における遊技者にとっての有利度合いの大小関係は、確変状態および変短状態の有・無および変短回数に基づいて判断すると、第1付与特典K<第2付与特典K2<第3付与特典K3<第4付与特典K4<第5付与特典K5という関係となる。すなわち、第1〜第5付与特典K1〜K5の中で、第5付与特典K5が遊技者にとって有利度合いが最も高い有利な付与特典として設定されている。そして、実施例のパチンコ機10では、図3に示す如く、当該パチンコ機10に設定されている大当り遊技が決定された時点の遊技状態が変短状態である場合は、大当り遊技の終了後に第5付与特典K5が付与されるよう構成されている。すなわち、変短状態で大当り判定で当りと判定された場合は、実施例のパチンコ機10に設定されている遊技者にとって有利度合いが最も高い第5付与特典K5が付与されるよう構成されている。
(遊技演出モードについて)
実施例のパチンコ機10は、前記表示装置17で実行される図柄変動演出の演出内容(表示内容)が異なる複数(実施例では5つ)の遊技演出モードを備えている。実施例に係る遊技演出モードとして、通常遊技演出モードMDA、第1遊技演出モードMD1、第2遊技演出モードMD2、第3遊技演出モードMD3および第4遊技演出モードMD4が設定されている。そして、各遊技演出モードMDA,MD1,MD2,MD3,MD4では、前記演出制御CPU65aおよび表示制御CPU70aの制御下に、前記表示装置17に各遊技演出モードMDA,MD1,MD2,MD3,MD4に対応した内容の示唆画像が表示されるようになっている。実施例では、各遊技演出モードMDA,MD1,MD2,MD3,MD4において表示装置17に表示される示唆画像によって、その時点での遊技状態が、非確変・非変短状態、確変・非変短状態、確変・変短状態であることを遊技者に確定的または非確定的に示唆し得るようになっている。具体的には、遊技演出モードMDA,MD1,MD2,MD3,MD4毎に、表示装置17の飾図の背面に映し出される背景画像が異なるように設定されており、背景画像の種類から現在の遊技状態を遊技者が確定的に認識し得る場合と確定的には認識し得ない場合とがあるよう構成されている。また、各遊技演出モードMDA,MD1,MD2,MD3,MD4では、表示装置17で行われる図柄変動演出の演出内容(後述する特図変動パターンや演出パターン)の一部または全部が異なっており、これらの遊技演出モード毎に特有の演出が実行され得るよう設定されている。なお、各遊技演出モード(通常遊技演出モードMDA、第1〜第4遊技演出モードMD1〜MD4)の夫々において表示装置17に表示される示唆画像は1種類である必要はなく、これらの遊技演出モード毎に複数種類の示唆画像を設定することができる。
実施例のパチンコ機10では、所定のモード移行条件が成立することで遊技演出モードMDA,MD1,MD2,MD3,MD4が変更され得るようになっている。具体的に、実施例では、大当り遊技の発生および大当り遊技後の図柄変動演出(第1および第2特図変動表示)の変動回数(実施例では1回、5回、25回、65回)がモード移行条件とされて、該モード移行条件の成立を契機として前記演出制御CPU65aの制御下に遊技演出モードMDA,MD1,MD2,MD3,MD4が移行するよう構成されている。
前記遊技演出モードMDA,MD1,MD2,MD3,MD4と、遊技状態との関係につき説明する。各遊技演出モードMDA,MD1,MD2,MD3,MD4は、遊技状態の種類によって、前記演出制御CPU65aが設定可能な遊技演出モードMDA,MD1,MD2,MD3,MD4が決まっている。図9に示す如く、遊技状態が非確変・非変短状態または確変・非変短状態である場合は、遊技演出モードとして通常遊技演出モードMDAが設定され、遊技状態が確変・変短状態である場合には、遊技演出モードとして第1遊技演出モードMD1、第2遊技演出モードMD2、第3遊技演出モードMD3または第4遊技演出モードMD4の何れかが設定されるようになっている。すなわち、実施例では、第1〜第4遊技演出モードMD1,MD2,MD3,MD4で特定される示唆画像を表示装置17に表示させて遊技演出が行われることで、現在の遊技状態が確変・変短状態であることを確定的に示唆する一方で、通常遊技演出モードMDAで特定される示唆画像を表示装置17に表示させて遊技演出が行われることでは、現在の遊技状態が非確変・非変短状態であるのか確変・非変短状態であるのかを確定的には示唆しないようになっている。
前記遊技演出モードMDA,MD1,MD2,MD3,MD4と大当り遊技との関係を具体的に説明する。実施例のパチンコ機10では、前記第1遊技演出モードMD1は、前記メイン制御CPU60aが非変短状態において大当り遊技として、前記第7および第16の大当り遊技を決定した場合に、大当り遊技終了後の1回目(最初)の図柄変動演出が終了するまでの期間に演出制御CPU65aが設定可能な遊技演出モードとして設定される。また、第1遊技演出モードMD1は、メイン制御CPU60aが非変短状態において大当り遊技として第4、第6、第13、第15の大当り遊技を決定した場合に、当該第4、第6、第13、第15の大当り遊技の終了後の1回目の図柄変動演出が終了するまでの期間に演出制御CPU65aが設定可能な遊技演出モードとして設定されている。すなわち、大当り遊技の終了後に第2付与特典K2(確変回数が65回+変短回数が1回)が付与される第7および第16の大当り遊技、第3付与特典K3(確変回数が65回+変短回数が5回)が付与される第6および第15の大当り遊技および第4付与特典K4(確変回数が65回+変短回数が25回)が付与される第4および第13の大当り遊技の何れの場合にも、大当り遊技の終了後は第1遊技演出モードMD1に移行可能に構成してあるので、大当り遊技の終了後に第1遊技演出モードMD1に対応する示唆画像が前記表示装置17に表示されても、1回の図柄変動演出が行われるまでは、第2付与特典K2、第3付与特典K3および第4付与特典K4の何れの付与特典が付与されているのか認識できないようになっている。なお、実施例のパチンコ機10では、メイン制御CPU60aが非変短状態において大当り遊技として、第4、第6、第7、第13、第15および第16の大当り遊技を決定した場合には、前記演出制御CPU65aが大当り図柄組み合わせとして特殊大当り図柄組み合わせを決定し、第1遊技演出モードMD1での図柄変動演出においてミッション演出(成否演出)が行われるようになっている。
前記第2遊技演出モードMD2は、前記メイン制御CPU60aが非変短状態において大当り遊技として、前記第3、第5、第12および第14の大当り遊技を決定した場合に、大当り遊技終了後の1回目から5回目までの図柄変動演出が行われる期間の遊技演出モードとして演出制御CPU65aが設定可能に構成されている。すなわち、大当り遊技の終了後に第3付与特典K3(確変回数が65回+変短回数が5回)が付与される第5および第14の大当り遊技および大当り遊技の終了後に第4付与特典K4(確変回数が65回+変短回数が25回)が付与される第3および第12の大当り遊技の何れの場合にも、大当り遊技の終了後は第2遊技演出モードMD2に移行可能に構成してあるので、大当り遊技の終了後に第2遊技演出モードMD2に対応する示唆画像が前記表示装置17に表示されても、5回の図柄変動演出が行われるまでは、第3付与特典K3および第4付与特典K4の何れの付与特典が付与されているのか認識できないようになっている。また、第2遊技演出モードMD2は、前記メイン制御CPU60aが非変短状態において大当り遊技として、前記第4、第6、第13および第15の大当り遊技を決定した場合に、大当り遊技の終了後に前記第1遊技演出モードMD1での1回の図柄変動演出が終了した後の2回目から5回目までの図柄変動演出が行われる期間の遊技演出モードとして演出制御CPU65aが設定可能に構成されている。すなわち、大当り遊技の終了後に第1遊技演出モードMD1での1回の図柄変動演出が終了して第2遊技演出モードMD2に移行し、該第2遊技演出モードMD2に対応する示唆画像が前記表示装置17に表示されても、4回の図柄変動演出が行われるまでは、第3付与特典K3および第4付与特典K4の何れの付与特典が付与されているのか認識し得ないようになっている。
前記第3遊技演出モードMD3は、前記メイン制御CPU60aが非変短状態において大当り遊技として、前記第2および第11の大当り遊技を決定した場合に、大当り遊技の終了後の1回目から25回目までの図柄変動演出が行われる期間の遊技演出モードとして演出制御CPU65aが設定可能に構成されている。すなわち、大当り遊技の終了後に、第3遊技演出モードMD3に対応する示唆画像が前記表示装置17に表示されることで、第4付与特典K4(確変回数が65回+変短回数が25回)の付与特典が付与されていることを認識し得るようになっている。また、第3遊技演出モードMD3は、前記メイン制御CPU60aが非変短状態において大当り遊技として、前記第3および第12の大当り遊技を決定した場合に、大当り遊技の終了後に前記第2遊技演出モードMD2での5回の図柄変動演出が終了した後の6回目から25回目までの図柄変動演出が行われる期間の遊技演出モードとして演出制御CPU65aが設定可能に構成されている。すなわち、大当り遊技の終了後に第2遊技演出モードMD2での5回の図柄変動演出が終了して第3遊技演出モードMD3に移行し、該第3遊技演出モードMD3に対応する示唆画像が前記表示装置17に表示されることで、遊技者は大当り遊技後に付与された付与特典が第4付与特典K4であったことを認識し得るようになっている。言い替えると、大当り遊技の終了後に第2遊技演出モードMD2に対応する示唆画像が前記表示装置17に表示された場合であっても、付与された付与特典がより有利な付与特典であることを期待して遊技を行うことができるようになっている。
更に、第3遊技演出モードMD3は、前記メイン制御CPU60aが非変短状態において大当り遊技として前記第4および第13の大当り遊技を決定した場合に、大当り遊技終了後に前記第1遊技演出モードMD1での1回の図柄変動演出が終了し、前記第2遊技演出モードMD2に移行して該第2遊技演出モードMD2での4回の図柄変動演出が終了した後の6回目から25回目までの図柄変動演出が行われる期間の遊技演出モードとして演出制御CPU65aが設定可能に構成されている。すなわち、大当り遊技の終了後に、第1遊技演出モードMD1から第2遊技演出モードMD2、更に第3遊技演出モードMD3に移行し、該第3遊技演出モードMD3に対応する示唆画像が前記表示装置17に表示されることで、遊技者は大当り遊技後に付与された付与特典が第4付与特典K4であったことを認識し得るようになっている。言い替えると、大当り遊技の終了後に第1遊技演出モードMD1に対応する示唆画像が前記表示装置17に表示された場合であっても、付与された付与特典がより有利な付与特典であることを期待して遊技を行うことができるようになっている。
前記第4遊技演出モードMD4は、前記メイン制御CPU60aが非変短状態および変短状態において大当り遊技として、前記第1〜第18の大当り遊技を決定した場合に、大当り遊技の終了後の1回目から65回目までの図柄変動演出が行われる期間の遊技演出モードとして演出制御CPU65aが設定可能に構成されている。すなわち、大当り遊技の終了後に、第4遊技演出モードMD4に対応する示唆画像が前記表示装置17に表示されることで、第5付与特典K5(確変回数が65回+変短回数が65回)の付与特典が付与されていることを認識し得るようになっている。
前記通常遊技演出モードMDAは、遊技状態が非確変・非変短状態(付与特典が付与されていない通常の遊技状態)において、演出制御CPU65aが遊技演出モードとして設定可能に構成されている。また、通常遊技演出モードMDAは、前記メイン制御CPU60aが非変短状態において大当り遊技として、前記第8、第9、第17および第18の大当り遊技を決定した場合に、演出制御CPU65aが遊技演出モードとして設定可能に構成されている。すなわち、通常遊技演出モードMDAに対応する示唆画像が前記表示装置17に表示された図柄変動演出が行われている状態では、通常の遊技状態であるのか付与特典としての確変状態が付与されている遊技状態であるのか認識し得ないようになっている。また、通常遊技演出モードMDAは、メイン制御CPU60aが非変短状態において大当り遊技として第2〜第7および第11〜第16の大当り遊技を決定した場合は、各第2〜第7および第11〜第16の大当り遊技後に付与される変短回数の図柄変動演出が終了することを移行条件として演出制御CPU65aが移行させ得るよう構成されている。すなわち、付与特典である変短状態が付与されなくなって通常遊技演出モードMDAに移行した場合であっても、遊技状態が確変状態であるのか非確変状態であるのかは、前記表示装置17に表示される示唆画像では認識し得ないようになっている。
(パチンコ機の制御構成について)
次に、パチンコ機10の制御構成について説明する。実施例のパチンコ機10には、図7に示す如く、パチンコ機10を全体的に制御するメイン制御基板(メイン制御手段、遊技制御手段)60と、該メイン制御基板60からの制御信号に基づいて各制御対象を制御するサブ制御基板(サブ制御手段、演出実行制御手段)65,70とが設けられている。すなわち、メイン制御基板60では、パチンコ機10に備えられた各種検出センサ(検出手段)からの検出信号に基づいて各種処理が実行され、その処理結果に応じた各種の制御信号(制御コマンド)がサブ制御基板65,70に出力されるようになっている。
また、実施例のパチンコ機10には、サブ制御基板として、遊技演出を全体的に制御する演出制御基板(演出実行制御手段)65と、表示装置17での表示内容を制御する表示制御基板70と、パチンコ機10が備える各種ランプ装置18や報知ランプ91等の発光演出手段の発光制御を行うランプ制御基板72と、パチンコ機10が備えるスピーカ19の音出力制御を行う音制御基板73とを備えている。すなわち、メイン制御基板60が出力した制御信号(制御コマンド)に基づいて、前記演出制御基板65が表示制御基板70、ランプ制御基板72および音制御基板73を制御するよう構成されており、パチンコ機10で実行される各種遊技演出(図柄変動演出や発光演出、音声演出)を統括的にコントロールし得るようになっている。ここで、表示制御基板70は、演出制御基板65から出力された制御信号(制御コマンド)に基づいて、表示装置17に表示される飾図(図柄)や背景画像等の図柄変動演出の表示内容を制御するよう構成される。また、ランプ制御基板72は、演出制御基板65から出力された制御信号(制御コマンド)に基づいて、パチンコ機10が備える各種発光演出手段(ランプ装置18や報知ランプ91)の点灯・消灯のタイミングや、発光強度、発光態様等を制御するものである。そして、音制御基板73は、演出制御基板65から出力された制御信号(制御コマンド)に基づき、パチンコ機10が備える各種スピーカ19からの音声出力のタイミングや出力内容等を制御するものである。すなわち、報知ランプ(報知手段)91は、演出制御基板65から出力された制御信号(制御コマンド)に基づいてランプ制御基板72によって点灯、消灯、点滅等の状態が制御されるよう構成されており、該演出制御基板65が、報知手段を報知状態と非報知状態とに切り替え制御可能な報知制御手段としての機能を有している。
(メイン制御基板60について)
前記メイン制御基板60は、図7に示す如く、制御処理を実行するメイン制御CPU(遊技制御手段)60a、該メイン制御CPU60aが実行する制御プログラムを記憶するメイン制御ROM60b、当該メイン制御CPU60aの処理に必要なデータの書込み・読出しが可能なメイン制御RAM60c等が備えられている。そして、前記始動入賞検出センサ31,32、特別入賞検出センサ39,40、ゲートセンサ42,44等の各種センサが前記メイン制御CPU60aに接続されている。また、メイン制御CPU60aには、第1および第2特図表示部50A,50B、第1および第2特図保留表示部52,53、普図表示部55、普図保留表示部56、ラウンド表示部57、状態表示部58、右打ち表示部59等の各表示部が接続されて、各検出センサ31,32,42,44の検出を契機としてメイン制御CPU60aで実行された制御処理に基づいて、各表示部50A,50B,52,53,55,56の表示制御が実行されるようになっている。また、メイン制御CPU60aには、前記第2始動入賞部28および特別入賞部33,36に設けられたソレノイド30,35,38が接続されており、該メイン制御CPU60aでの制御処理結果に基づいて各ソレノイド30,35,38を駆動させることで、対応する開閉部材29,34,37が開閉するようになっている。そして、メイン制御CPU60aは、当り遊技の種類に応じた開閉態様で開閉部材34,37が開閉するよう前記特別入賞ソレノイド35,38を駆動制御し、特別用開閉部材34,37を長時間開放動作させる長時間開放制御および特別用開閉部材34,37を短時間開放動作させる短時間開放制御を実行するよう構成される。
メイン制御CPU60aは、第1始動入賞口27aまたは第2始動入賞口28aへパチンコ球が入賞したこと(より具体的には第1始動入賞検出センサ31または第2始動入賞検出センサ32がパチンコ球を検出したこと)を契機として入賞情報としての判定用乱数を取得するよう設定されている。ここで、メイン制御CPU60aが取得する判定用乱数(入賞情報)としては、特図当り判定用乱数、特図決定用乱数、演出実行判定用乱数、特図変動パターン振分用乱数、普図当り判定用乱数、普図決定用乱数等の各種乱数が設定されている。そして、メイン制御CPU60aがこれらの値を所定の周期(実施例では4ms)で更新し、更新後の値をメイン制御RAM60cに一時的に記憶して更新前の値を書き換えることにより、第1または第2始動入賞検出センサ31,32の検出信号がメイン制御CPU60aに入力されたタイミングに応じた判定用乱数が取得されるようになっている。また、メイン制御CPU60aは、時間を計測するタイマ更新処理を実行する。メイン制御RAM60cには、パチンコ機10の動作中に適宜書き換えられる各種情報(乱数値、タイマ値、フラグなど)が記憶(設定)されるようになっている。
前記特図当り判定用乱数は、特図変動表示(図柄変動演出)の結果として大当り遊技(当り遊技)を発生するか否かの大当り判定(当り判定)で用いる乱数である。実施例では、特図当り判定用乱数として、「0」〜「65535」の全65536通りの整数値が設定されており、所定の周期(4ms)で1ずつ更新されるようになっている。また、特図決定用乱数は、大当り判定の結果に応じて第1特図表示部50Aに確定停止表示させる特図1または第2特図表示部50Bに確定停止表示させる特図2を決定する際に用いる乱数である。ここで、実施例では、特図決定用乱数として、「0」〜「99」の全100通りの整数値が設定されており、所定の周期(4ms)で1ずつ更新されるようになっている。特図決定用乱数の各値には、前述したはずれを示す1種類の特図表示に対応する乱数と、大当りの当選を示す100種類の特図表示に対応する乱数とが設定されており、該特図決定用乱数の値により、第1特図表示部50Aに確定停止表示される特図1または第2特図表示部50Bに確定停止表示される特図2が特定されるようになっている。すなわち、第1始動入賞検出センサ31の検出を契機として取得される特図決定用乱数の値により、第1特図表示部50Aに確定停止表示される特図1が特定され、第2始動入賞検出センサ32の検出を契機として取得される特図決定用乱数の値により、第2特図表示部50Bに確定停止表示される特図2が特定される。また、前述したように、前記大当り図柄としての特図1および特図2は、大当り遊技の種類毎に分類されており、特図1または特図2が特定されることで、特図変動表示(図柄変動演出)の終了後に付与される大当り遊技の種類が特定されるようになっている。すなわち、特図決定用乱数が大当り遊技(当り遊技)の種類を決定する乱数としての機能を有している。また、前述したように、大当り遊技の種類毎に大当り遊技後に確変状態および変短状態が付与される可能性が定められており、特図決定用乱数が確変状態および変短状態を付与することが可能な乱数としての機能も有している。
また、演出実行判定用乱数は、前述した大当り判定(当り判定)における判定結果が否定となった場合に(大当り遊技に当選しなかったはずれの場合に)、当り表示が表示される可能性を示唆する演出を行うか否かの演出実行判定(リーチ判定)で用いられる乱数である。実施例では、演出実行判定用乱数として、「0」〜「238」の全239通りの整数値が設定されており、所定の周期(4ms)で1ずつ更新されるようになっている。
前記特図変動パターン振分用乱数は、第1特図変動表示または第2特図変動表示が開始してから確定停止表示されるまでの間に実行される特図変動表示(図柄変動演出)の内容および該特図変動表示(図柄変動演出)の変動時間を特定する複数の特図変動パターン(変動パターン)から1つの特図変動パターンを決定する際に用いられる乱数である。実施例では、特図変動パターン振分用乱数として、「0」〜「250」の全251通りの整数値が設定されており、所定の周期(4ms)で1ずつ更新されるようになっている。
実施例のパチンコ機では、特図当り判定用乱数、特図決定用乱数、演出実行判定用乱数および特図変動パターン振分用乱数は、第1始動入賞口27aまたは第2始動入賞口28aへパチンコ球が入賞したこと(より具体的には第1始動入賞検出センサ31または第2始動入賞検出センサ32がパチンコ球を検出したこと)を契機として、メイン制御RAM60cに一時的に記憶されている各乱数を同じタイミングで前記メイン制御CPU60aが取得するようになっている。また、第1始動入賞口27aへパチンコ球が入賞したことを契機に取得される各乱数は、第2始動入賞口28aへパチンコ球が入賞したことを契機に取得される各乱数と同一のものが共通で使用され、各始動入賞口27a,28aへの入賞タイミングに応じた乱数を前記メイン制御CPU60aが取得するようになっている。
また、前記メイン制御CPU60aは、前記ゲート部41,43をパチンコ球が通過したこと(より具体的にはゲートセンサ42,44がパチンコ球を検出したこと)を契機として通過検出情報としての各種乱数を取得するよう設定されている。ここで、メイン制御CPU60aがゲートセンサ42,44の検出を契機に取得する乱数としては、普図当り判定用乱数、普図変動パターン決定用乱数等の各種乱数が設定されている。そして、メイン制御CPU60aがこれらの乱数値を所定の周期(実施例では4ms)で更新し、更新後の乱数値をメイン制御RAM60cに一時的に記憶して更新前の値を書き換えることにより、ゲートセンサ42,44の検出信号がメイン制御CPU60aに入力されたタイミングに応じて乱数が取得されるようになっている。また、メイン制御CPU60aは、時間を計測するタイマ更新処理を実行する。メイン制御RAM60cには、パチンコ機10の動作中に適宜書き換えられる各種情報(乱数値、タイマ値、フラグなど)が記憶(設定)されるようになっている。
また、前記ゲートセンサ42,44をパチンコ球が通過した際に取得される通過(入球)検出情報(各種乱数値,入球情報)は、普図始動保留情報としてメイン制御RAM60cの所定の普図記憶領域(記憶領域)に一時的に記憶保持されるよう構成されている。普図始動保留情報は、メイン制御RAM60cに記憶する順序で記憶する普図記憶領域が定まっており、普図始動保留情報に基づいて前記普図表示部55で普図変動表示を実行する場合に、メイン制御RAM60cに記憶した順序で普図始動保留情報がメイン制御CPU60aにより読み出されるようになっている。
前記普図当り判定用乱数は、普図変動の結果として第2始動入賞部28の始動用開閉部材29を開放して第2始動入賞口28aへのパチンコ球の入賞を可能とする普図当り(普通当り)かを判定する普図当り判定(普通当り判定)で用いられる乱数である。実施例では、普図当り判定用乱数として、「0」〜「65535」の全65536通りの整数値が設定されており、所定の周期(4ms)で1ずつ更新されるようになっている。前記普図変動パターン決定用乱数は、普図変動表示における普図変動の変動時間を定めた普図変動パターンの決定に用いる乱数である。実施例では、普図変動パターン振分用乱数として、「0」〜「8」の全9通りの整数値が設定されており、所定の周期(4ms)で1ずつ更新されるようになっている。そして、ゲート部41,43をパチンコ球が通過したこと(より具体的にはゲートセンサ42,44がパチンコ球を検出したこと)を契機として、メイン制御RAM60cに一時的に記憶されている通過検出情報(普図当り判定用乱数および普図変動パターン決定用乱数等)を同じタイミングで前記メイン制御CPU60aが取得するようになっている。
(判定値について)
一方、前記メイン制御ROM60bには、特図変動表示(図柄変動演出)の結果、大当りを発生させることを示す大当り判定値が記憶されている。大当り判定値は、前記特図当り判定用乱数を用いて大当りか否かの判定(大当り判定)で用いる判定値であり、特図当り判定用乱数の取り得る「0」〜「65535」までの全65536通りの整数の中から所定数の判定値が定められている。ここで、大当り判定値は、大当り判定を行う時点で前述した確変状態が付与されているか否かで判定値の設定数が異なっている。具体的には、確変状態のときに設定される大当り判定値の数(実施例では2522個)は、非確変状態の場合に設定される大当り判定値の数(実施例では2521個)よりも多く設定されている。すなわち、確変状態における大当り判定値の設定数を多くすることで、大当りが発生し易くなっている。
また、前記メイン制御ROM60bには、特図決定用判定値が記憶されている。特図決定用判定値は、大当り判定の結果が肯定の場合に、第1特図表示部50Aに確定停止表示させる大当り図柄としての特図1または第2特図表示部50Bに確定停止表示させる大当り図柄としての特図2を、特図決定用乱数を用いて決定する判定値である。ここで、実施例では、特図決定用判定値には、前述した100種類の特図決定用乱数に対応した「0」〜「99」の整数値が設定されており、特図決定用判定値の夫々に個別に特図1および特図2が対応付けられている。
また、メイン制御ROM60bには、演出実行判定値(リーチ判定値)が記憶されている。演出実行判定値は、大当り判定(当り判定)の結果が否定の場合に、当り表示が表示装置17に表示される可能性を示唆するリーチ演出等の演出を実行させるか否かの演出実行判定(リーチ抽選)で用いる判定値であり、演出実行判定用乱数の取り得る数値「0」〜「238」までの全239通りの整数の中から定められている。すなわち、取得された演出実行判定用乱数の値が、設定された演出実行判定値と一致する場合に、リーチ演出等の演出を実行させることをメイン制御CPU60aが決定するようになっている。
また、前記メイン制御ROM60bには、普図変動表示の結果、普図当りを発生させることを示す普図当り判定値が記憶されている。普図当り判定値は、前記普図当り判定用乱数を用いて普図当りか否かの判定(普図当り判定)で用いる判定値であり、普図当り判定用乱数の取り得る「0」〜「65535」までの全65536通りの整数の中から所定数の判定値が定められている。ここで、普図当り判定値は、普図当り判定を行う時点で前述した変短状態が付与されているか否かで判定値の設定数が異なっている。具体的には、変短状態の場合に設定される普図当り判定値の数(実施例では65535個)は、非変短状態の場合に設定される普図当り判定値の数(実施例では1個)よりも多く設定されている。すなわち、変短状態における普図当り判定値の設定数を多くすることで、普図当りが発生し易くなっている。
更にまた、前記メイン制御ROM60bには、変動内容を特定する複数種類の特図変動パターン(変動パターン)が記憶されており、各特図変動パターンに対応して特図変動パターン振分判定値が記憶されている。ここで、前記特図変動パターンは、第1特図変動表示または第2特図変動表示が開始してから確定停止表示されるまでの間に実行される表示内容(特図変動表示の内容、図柄変動演出の表示内容、発光演出態様、音声演出態様)の基本的なベースとなる内容を特定するものである。また、特図変動パターンは、第1特図変動表示または第2特図変動表示が開始してから特図1または特図2が確定停止表示されるまでの変動時間(特図変動表示および図柄変動演出の時間)を特定している。特図変動パターン振分判定値は、前記特図変動パターン振分用乱数を用いて特図変動パターンの決定に用いる判定値であり、特図変動パターン毎に所定の判定値が割当てられており、取得された特図変動パターン振分用乱数に対応する特図変動パターン振分判定値が割り当てられた特図変動パターンが特定されるようになっている。
前記メイン制御ROM60bに記憶される特図変動パターンには、当り用の特図変動パターンと、はずれ用の特図変動パターンとに分類されており、遊技演出モードに応じて特図変動パターン毎に特定の特図変動パターン振分判定値が定められている。なお、当り用の特図変動パターンは、大当り判定の結果が肯定の場合に決定可能な特図変動パターンである。また、はずれ用の特図変動パターンは、当り判定(大当り判定)の結果が否定の場合に選択される特図変動パターンである。そして、はずれ用の特図変動パターンには、リーチ演出が行われた後に最終的にはずれとするリーチはずれ特図変動パターンと、リーチを形成せずにはずれとするはずれ特図変動パターンとがある。なお、リーチ演出は、図柄変動演出においてリーチ表示となる有効図柄の図柄組み合わせが表示装置17に表示されてから、大当り表示(当り表示)またははずれ表示となる飾図の図柄組み合わせが停止表示されるまでの間に行われる演出である。
ここで、前記リーチ演出は、大当り表示が表示される可能性を示唆する演出であって、表示装置17に図柄変動の過程で表示されるリーチ表示を契機として行われる。なお、大当り表示が表示される可能性を示唆する演出としては、リーチ演出以外に、1回の図柄組み合わせ演出において各図柄列L,C,Rの飾図を複数回連続的に仮停止させる擬似連続予告演出や、飾図の変動開始から変動停止までを1回とした変動サイクルを複数回連続して実行可能とする連続予告演出(先読み予告演出)や、表示装置17に大当り表示される可能性を示唆する予告演出や、ランプ装置18の光やスピーカ19から出力される音声により大当り表示が表示される可能性を遊技者に示唆する予告演出がある。
また、前記特図変動パターンには、後述するミッション演出(成否演出)を実行する場合に決定可能な特定特図変動パターン(特定変動パターン)が設定されている。すなわち、前記第1遊技演出モードMD1では、全ての特図変動パターン振分判定値が特定特図変動パターンに振分けられており、後述する特定大当り遊技後の最初の特図変動表示(図柄変動演出)の特図変動パターンとして、メイン制御CPU60aは特定特図変動パターンを決定するよう構成されている。
(演出制御基板65について)
前記演出制御基板65には、演出制御CPU(演出実行制御手段)65aが備えられている。該演出制御CPU65aには、図7に示す如く、演出制御ROM65bおよび演出制御RAM65cが接続されている。また、演出制御CPU65aは、各種乱数の値を所定の周期毎に更新し、更新後の値を演出制御RAM65cの設定領域に記憶(設定)して更新前の値を書き換えている。また、演出制御基板65には、前記操作ボタン90が配線接続されており、該操作ボタン90からの押下信号が演出制御基板65の演出制御CPU65aに入力されるようになっている。
ここで、前記演出制御ROM65bには、図柄変動演出において実行する図柄変動演出の具体的な演出内容を特定する演出パターンが記憶されている。前記演出パターンは前記特図変動パターンに対応付けられており、メイン制御CPU60aにより決定された特図変動パターンに基づいて対応する演出パターンを演出制御CPU65aが決定するようになっている。なお、前記演出パターンは、前記特図変動パターンに対して一対一の関係で対応付けられたものではなく、1つの特図変動パターンに対して複数の演出パターンが対応付けられている。また、演出パターンには、図柄変動演出において各図柄列L,C,Rの飾図の停止タイミングが定められており、該演出パターンで定められる停止タイミングに従って各列L,C,Rに飾図が停止されると共に、該飾図の停止に合わせてスピーカ19から適宜の効果音が出力されたり、ランプ装置18が適宜の発光を行ったりするようになっている。
前記演出制御ROM65bには、表示制御基板70、ランプ制御基板72および音制御基板73を統括的に制御するための演出制御プログラムが記憶されている。演出制御CPU65aは、各種制御コマンドを入力すると、当該演出制御プログラムに基づき各種制御を実行する。
(表示制御基板70について)
次に、図7に基づき表示制御基板70について説明する。表示制御基板70には、表示制御CPU70aが備えられている。該表示制御CPU70aには、表示制御ROM70bおよび表示制御RAM70cが接続されている。また、表示制御基板70(表示制御CPU70a)には、表示装置17が接続されている。表示制御ROM70bには、表示装置17の表示内容を制御するための表示制御プログラムが記憶されている。また、表示制御ROM70bには、各種の画像データ(図柄、各種背景画像、文字、キャラクタなどの画像データ)が記憶されている。更に、表示制御RAM70cには、パチンコ機10の動作中に適宜書き換えられる各種の情報が記憶(設定)されるようになっている。
すなわち、前記第1始動入賞部27または第2始動入賞部28への入賞(始動条件の成立)を契機として乱数等の入賞情報を取得する入賞情報取得手段としての機能を前記メイン制御CPU60a(メイン制御基板60)が備えている。また、第1始動入賞部27または第2始動入賞部28への入賞(始動条件の成立)を契機として当り判定(大当り判定)を実行する当り判定手段、複数種類の当り遊技(大当り遊技)の中から付与する当り遊技(大当り遊技)の種類を決定する当り遊技決定手段および決定した種類の当り遊技を特図変動表示終了後(図柄変動演出終了後)に付与する当り遊技付与手段としての夫々の機能を前記メイン制御CPU60a(メイン制御基板60)が備えている。具体的に、実施例のメイン制御CPU60aは、第1始動入賞部27または第2始動入賞部28への入賞を契機として大当り判定する大当り判定手段としての機能を備えている。メイン制御CPU60aは、当り判定手段としてのメイン制御CPU60aが当りと判定した場合に、前記メイン制御ROM60bが記憶する複数種類の図柄(特図)から図柄(特図)を決定する図柄決定手段としての機能を備えている。メイン制御CPU60aは、前記第1始動入賞部27または第2始動入賞部28への入賞に基づいて、前記メイン制御ROM60bが記憶する複数種類の特図変動パターン(変動パターン)から特図変動パターンを決定する特図変動パターン決定手段(変動パターン決定手段)としての機能を備えている。具体的には、特図変動パターン決定手段としてのメイン制御CPU60aは、特図変動パターンテーブルに定められた複数の特図変動パターンの中から1つの特図変動パターンを決定するよう構成される。また、特図変動パターンは、大当り遊技における変動時間を特定するものであるから、該特図変動パターン決定することで、大当り遊技の遊了を示すエンディング演出が実行されるエンディング演出時間が決定される。また、前述した如く、大当り遊技には、エンディング演出時間が、5秒(第1時間)および35秒(第2時間)の異なる大当り遊技が設定されて、該大当り遊技を複数種類の中からメイン制御CPU60aが決定することから、該メイン制御CPU60aは、エンディング演出時間を、第1時間および該第1時間より長い第2時間から決定するエンディング演出時間決定手段としての機能を備えている。
前記メイン制御CPU60aは、大当りが発生する確率(当り判定手段による判定結果が大当りとなる確率)が通常よりも高確率となる確変状態を付与するかを決定する確変決定手段として機能すると共に、大当り遊技終了後に確変状態を付与する確変付与手段として機能するよう構成されている。ここで、前記メイン制御CPU60aは、大当りが発生する場合(大当り判定手段の判定結果が大当りの場合)にのみ、確変状態を付与するかを判定するようになっている。また、前記メイン制御CPU60aは、大当りが発生する場合(大当り判定手段の判定結果が大当りの場合)に、通常の遊技状態より第2始動入賞口28aへパチンコ球が入賞し易くなる(高確率となる)特典状態(付与特典)としての入賞容易状態(変短状態)を付与するかを判定する入賞容易状態判定手段として機能すると共に、大当り遊技終了後に、決定された入賞容易状態を付与する期間だけ変短状態を付与する変短状態付与手段としても機能している。ここで、前記メイン制御CPU60aは、大当り遊技の終了後から予め決められた回数の特図変動表示(図柄変動演出)が実行されるまでの間の期間を、入賞容易状態付与期間として決定するようになっている。このように、前記メイン制御CPU60aは、当り判定の判定結果が当りの場合に、第1始動入賞部27または第2始動入賞部28への入賞に基づいて当り遊技後に遊技者に有利な特典状態(確変状態や変短状態)を付与するかを決定する特典状態決定手段としての機能を備えている。
実施例では、大当り遊技として、大当り遊技後に変短状態を付与する変短回数(付与特典)が異なる複数種類が設定されており、当りを契機として大当り遊技を決定するメイン制御CPU60aは、当りを契機として有利度合が異なる付与特典の中から付与特典を付与可能な付与特典付与手段としての機能を備えている。また、前記メイン制御RAM60cは、表示装置17で図柄変動演出が行われている間(すなわち第1および第2特図表示部50A,50Bで特図変動表示が行われている間)に取得された入賞情報を特図始動保留情報として複数記憶可能な特図保留記憶手段として機能する。具体的に、表示手段(表示装置17や第1特図表示部50A)で変動表示が行われている間に第1始動入賞検出センサ31の検出を契機として取得される入賞情報を第1特図始動保留情報として記憶する第1特図保留記憶手段および表示手段(表示装置17や第2特図表示部50B)で変動表示が行われている間に第2始動入賞検出センサ32の検出を契機として取得される入賞情報を第2特図始動保留情報として記憶する第2特図保留記憶手段として機能する。
次に、前記メイン制御基板60のメイン制御CPU60aが制御プログラムに基づき実行する特図入力処理および特図開始処理について具体的に説明する。
(特図入力処理について)
特図入力処理では、図4に示すように、第1始動入賞部27の第1始動入賞口27aにパチンコ球が入賞したか否かをメイン制御CPU60aが判定する(ステップA11)。すなわち、ステップA11においてメイン制御CPU60aは、第1始動入賞口27aに対応する第1始動入賞検出センサ31がパチンコ球を検出した時に出力する検出信号が入力されたか否かを判定する。そして、ステップA11の判定結果が否定の場合には、ステップA15に移行する。ステップA11の判定結果が肯定の場合には、メイン制御CPU60aは、メイン制御RAM60cに記憶されている第1特図始動保留情報の保留数が上限数の4未満であるか否かを判定する(ステップA12)。ステップA12の判定結果が否定(すなわち第1特図始動保留情報の保留数が4)の場合には、メイン制御CPU60aは、ステップA15に移行する。
ステップA12の判定結果が肯定(第1特図始動保留情報の保留数<4)の場合には、第1特図始動保留情報の保留数を1加算し、メイン制御RAM60cが記憶する第1特図始動保留情報の保留数を書き換える(ステップA13)。続いて、メイン制御RAM60cから入賞情報(特図当り判定用乱数の値、演出実行判定用乱数の値、特図決定用乱数の値および特図変動パターン振分用乱数等の各種乱数の値)をメイン制御CPU60aが読み出して、当該入賞情報(乱数の値)を第1特図始動保留情報として保留数に対応付けたメイン制御RAM60cの所定の記憶領域に設定する(ステップA14)。これにより、ステップA15に移行する。
また、ステップA15では、第2始動入賞部28の第2始動入賞口28aにパチンコ球が入賞したか否かをメイン制御CPU60aが判定する。すなわち、ステップA15においてメイン制御CPU60aは、第2始動入賞口28aに対応する第2始動入賞検出センサ32がパチンコ球を検出した時に出力する検出信号が入力されたか否かを判定する。そして、ステップA15の判定結果が否定の場合には、特図入力処理を終了する。ステップA15の判定結果が肯定の場合には、メイン制御CPU60aは、メイン制御RAM60cに記憶されている第2特図始動保留情報の保留数が上限数の4未満であるか否かを判定する(ステップA16)。ステップA16の判定結果が否定(すなわち第2特図始動保留情報の保留数が4)の場合には、メイン制御CPU60aは、特図入力処理を終了する。
ステップA16の判定結果が肯定(第2特図始動保留情報の保留数<4)の場合には、第2特図始動保留情報の保留数を1加算し、メイン制御RAM60cが記憶する第2特図始動保留情報の保留数を書き換える(ステップA17)。続いて、メイン制御RAM60cから入賞情報(特図当り判定用乱数の値、演出実行判定用乱数の値、特図決定用乱数の値および特図変動パターン振分用乱数等の各種乱数の値)をメイン制御CPU60aが読み出して、当該入賞情報(乱数の値)を第2特図始動保留情報として保留数に対応付けたメイン制御RAM60cの所定の記憶領域に設定する(ステップA18)。これにより、特図入力処理が終了する。
(特図開始処理について)
次に、特図開始処理について図5に基づき説明する。実施例では、前記第1始動入賞口27aおよび第2始動入賞口28aに入賞した順で特図始動保留情報を読み出して大当り判定等を行うよう構成されている。すなわち、第1および第2始動入賞口27a,28aに入賞した際に前記メイン制御RAM60cに記憶される第1特図始動保留情報および第2特図始動保留情報に関し、メイン制御CPU60aは始動入賞口27a,28aへの入賞順を認識し得るよう構成されている。
前記メイン制御CPU60aは、特図開始処理を所定の周期(実施例では4ms)毎に実行している。特図開始処理では、メイン制御CPU60aは、特図表示部50A,50Bおよび表示装置17において特図1または特図2が変動表示中であるか、または大当り遊技中であるか否かを判定する(ステップB11)。そして、ステップB11の判定結果が肯定の場合には、メイン制御CPU60aは、特図開始処理を終了する。一方、ステップB11の判定結果が否定の場合には、特図始動保留情報の保留数を読み出し(ステップB12)、特図始動保留情報の保留数が「0」よりも大きいか否かを判定する(ステップB13)。ステップB13の判定結果が否定の場合には(特図始動保留情報の保留数=0の場合には)、メイン制御CPU60aは、ステップB16の処理に移行する。またメイン制御CPU60aは、ステップB13の判定結果が肯定の場合には(特図始動保留情報の保留数>0)の場合には、メイン制御RAM60cの所定の記憶領域に記憶される特図変動処理フラグに特図変動演出を実行することを示す値「1」を設定する。次いで、メイン制御CPU60aが特図始動保留情報の保留数を1減算して(ステップB14)、保留数に対応付けられたメイン制御RAM60cの所定の記憶領域に記憶されている当該特図始動保留情報(特図当り判定用乱数の値、特図決定用乱数の値、演出実行判定用乱数の値および特図変動パターン振分用乱数等の各種乱数の値)をメイン制御CPU60aが取得する(ステップB15)。
ここで、メイン制御CPU60aは、最も早く記憶した特図始動保留情報が記憶される第1特図記憶領域から特図始動保留情報(乱数)を取得する。そして、メイン制御CPU60aは、特図始動保留情報に関連付けられた乱数を取得した後、2番目に早く記憶した特図始動保留情報が記憶されている第2特図記憶領域の特図始動保留情報(乱数)を、前記第1特図記憶領域に記憶させる。同様に、メイン制御CPU60aは、第3特図記憶領域の特図始動保留情報を第2特図記憶領域に記憶させ、第4特図記憶領域の特図始動保留情報を第3特図記憶領域に記憶させ、第5特図記憶領域の特図始動保留情報を第4特図記憶領域に記憶させ、第6特図記憶領域の特図始動保留情報を第5特図記憶領域に記憶させ、第7特図記憶領域の特図始動保留情報を第6特図記憶領域に記憶させ、第8特図記憶領域の特図始動保留情報(最も新しい特図始動保留情報)を第7特図記憶領域に記憶させる。このようにして、始動入賞口27a,28aへの入賞順で記憶した特図始動保留情報(第1および第2特図始動保留情報)を若い特図記憶領域に順にシフトして記憶させる。すなわち、特図始動保留情報は、メイン制御RAM60cに記憶された順序でメイン制御CPU60aにより読み出されるようになっている。また、メイン制御CPU60aは、減算後の特図始動保留情報の保留数に対応するように第1特図保留表示部52または第2特図保留表示部53の表示を変更させる。すなわち、読み出された特図始動保留情報が第1特図始動保留情報であれば、対応する第1特図保留表示部52の表示を変更させ、読み出された特図始動保留情報が第2特図始動保留情報であれば、対応する第2特図保留表示部53の表示を変更させる。
前記ステップB15の処理により特図始動保留情報としての各種乱数が取得されると、図6に示すように、メイン制御CPU60aは、取得した特図当り判定用乱数の値がメイン制御ROM60bに記憶されている大当り判定値と一致するか否かを判定する大当り判定(当り抽選)を行う(ステップB18)。なお、前述したように、非確変状態の時(低確率の時)に大当り判定の判定結果が肯定となる確率(すなわち大当り確率)は、2521/65536に設定され、確変状態の時(高確率の時)に判定結果が肯定となる確率(大当り確率)は、2522/65536に設定されている。そして、ステップB18における大当り判定の判定結果が肯定の場合には(大当りが発生する場合には)、大当りの変動であることを示す大当りフラグに「1」が設定される(ステップB19)。そして、メイン制御CPU60aは、取得した特図決定用乱数の値に基づき、第1または第2特図表示部50A,50Bに確定停止表示される大当り図柄となる最終停止図柄(特図1または特図2)を決定する(ステップB20)。ここで、特図決定用乱数の値は、特図1または特図2の大当り図柄が対応付けられていることから、メイン制御CPU60aは、取得した特図決定用乱数の値に対応付けられた特図1または特図2を決定することで大当り図柄を決定することになる。また、メイン制御CPU60aは、大当り図柄が確変状態を付与する大当り図柄の場合に確変状態を示す確変フラグを「1」に設定し、確変状態を付与しない大当り図柄の場合に確変フラグを「0」に設定する。また、大当り図柄が変短状態を付与する大当り図柄の場合に変短状態を示す変短フラグを「1」に設定し、変短状態を付与しない大当り図柄の場合に変短フラグを「0」に設定する。なお、変短フラグは、変短状態の終了条件が満たされると、変短フラグが「0」に設定される。大当り図柄(特図)が決定されると、メイン制御CPU60aは、特図変動パターン振分用乱数の値に基づいて当り用の特図変動パターンの中から1つの特図変動パターンを決定する(ステップB21)。
一方、ステップB18の大当り判定の判定結果が否定の場合には(大当りでない場合には)、メイン制御CPU60aは、リーチ演出を実行させるか否かを判定する演出実行判定(リーチ判定)を行う(ステップB23)。実施例では、メイン制御CPU60aは、ステップB15の処理時においてメイン制御RAM60cから取得した演出実行判定用乱数の値が、演出実行判定値と一致するか否かにより当選判定を行う。そして、ステップB23の判定結果が肯定の場合には(リーチ演出を行う場合には)、メイン制御CPU60aは、第1または第2特図表示部50A,50Bにて確定停止表示されるはずれ図柄を最終停止図柄(特図1または特図2)として決定する(ステップB24)。次に、メイン制御CPU60aは、特図変動パターン振分用乱数の値に基づいてはずれリーチ用の特図変動パターンの中から1つの特図変動パターンを決定する(ステップB25)。
また、ステップB23での演出実行判定の判定結果が否定の場合には(リーチ演出を行わない場合には)、メイン制御CPU60aは、第1または第2特図表示部50A,50Bにて確定停止表示されるはずれ図柄を最終停止図柄(特図1または特図2)として決定する(ステップB26)。次に、メイン制御CPU60aは、特図変動パターン振分用乱数の値に基づいてはずれ用の特図変動パターンの中から1つの特図変動パターンを決定する(ステップB27)。
ここで、ステップB21,B25,B27において特図変動パターンおよび最終停止図柄(特図1または特図2)を決定したメイン制御CPU60aは、演出制御基板65に対し、所定の制御コマンドを所定のタイミングで出力する(ステップB22)。具体的には、メイン制御CPU60aは、特図変動パターンを指定すると共に図柄変動の開始を指示する特図変動パターン指定コマンドを出力すると共に、特図変動パターンで特定された変動時間の計測を開始する。これと同時に、メイン制御CPU60aは、第1または第2特図変動表示を開始させるように第1まはた第2特図表示部50A,50Bを制御する。また、メイン制御CPU60aは、最終停止図柄となる特図1または特図2を指示するための特図1指定コマンドまたは特図2指定コマンドを出力する。そして、メイン制御CPU60aは、特図開始処理を終了する。その後、特図開始処理とは別の処理で、メイン制御CPU60aは、前記指定した特図変動パターンに定められている変動時間に基づいて、決定した最終停止図柄を表示させるように第1または第2特図表示部50A,50Bの表示内容を制御する。また、メイン制御CPU60aは、前記指定した特図変動パターンに定められている変動時間に基づいて、飾図の変動停止を指示し、図柄組み合わせを確定停止表示させるための全図柄停止コマンドを出力する。また、変短状態の終了条件を満たした場合には、変短終了コマンドを出力する。
一方、ステップB13の判定結果が否定の場合(特図始動保留情報の保留数=0の場合)には、メイン制御CPU60aは、デモ演出の実行を開始させるデモンストレーション指定コマンドを既に出力したか否かを判定し(ステップB16)、判定結果が否定の場合には、デモンストレーション指定コマンドを出力して特図開始処理を終了する(ステップB17)。また、ステップB16の判定結果が肯定の場合には(デモンストレーション指定コマンドを既に出力していた場合には)、メイン制御CPU60aは、特図開始処理を終了する。
(演出制御について)
次に、演出制御基板65で実行される処理について説明する。演出制御基板65の演出制御CPU65aは、前記メイン制御CPU60aから入力された特図変動パターン指定コマンドに基づいて、当該図柄変動演出において実行する演出パターンを決定し、決定した演出パターンを指定する演出パターン指定コマンドを表示制御基板70やランプ制御基板72、音制御基板73等に出力する。演出制御CPU65aは、特図1指定コマンドまたは特図2指定コマンドが入力されると、該コマンドに対応する特図の停止図柄指定に応じて表示装置17に最終停止表示させる各図柄列L,C,Rの飾図を決定する。すなわち、演出制御CPU65aは、特図1指定コマンドまたは特図2指定コマンドで指定された図柄が大当り図柄の場合には、大当り表示となる飾図の図柄組み合わせとなるよう各図柄列L,C,Rの飾図が決定される。
ここで、前記特図1指定コマンドまたは特図2指定コマンドで指定された図柄が大当り図柄の場合で、かつ該大当り図柄の種類が図柄D,d、図柄F,f、図柄G,gの場合、演出制御CPU65aは、前記中図柄列Cに特殊飾図である「J」を含む図柄組み合わせを決定するよう構成される。そして、「J」を含む図柄組み合わせの大当り表示を演出制御CPU65aが決定した場合は、該演出制御CPU65aは、後述するミッション演出(成否演出)を大当り遊技後の最初の図柄変動演出において実行するように表示装置17を表示制御基板70(表示制御CPU70a)を介して制御するよう構成されている。
また、メイン制御CPU60aから出力される特図1指定コマンドおよび特図2指定コマンドに基づいて、確変フラグおよび変短フラグを演出制御CPU65aが設定するようになっている。具体的には、特図1指定または特図2指定コマンドで特定される特図1または特図2が、確変状態を付与する大当り図柄に対応する場合に確変状態を示す確変フラグを「1」に設定し、確変状態を付与しない大当り図柄に対応する場合に確変フラグを「0」に設定する。また、特図1指定または特図2指定コマンドで特定される特図1または特図2が、変短状態を付与する大当り図柄に対応する場合に変短状態を示す変短フラグを「1」に設定し、変短状態を付与しない大当り図柄に対応する場合に変短フラグを「0」に設定する。
そして、前記演出パターンで特定される各図柄列L,C,Rの飾図の停止タイミングにおいて、各列の飾図指定コマンドを表示制御基板70やランプ制御基板72、音制御基板73等に出力する。具体的には、演出制御CPU65aは、特図変動パターン指定コマンドが入力されると同時にタイマ手段(図示せず)により時間の計測を開始し、左図柄列Lの飾図の停止タイミングにおいて左飾図指定コマンドを出力し、右図柄列Rの飾図の停止タイミングにおいて右飾図指定コマンドを出力し、中図柄列Cの飾図の停止タイミングにおいて中飾図指定コマンドを出力する。
また、前記演出制御CPU65aは、特図指定コマンドで指定された停止図柄が、はずれ図柄の場合、はずれを認識可能な図柄組み合わせを決定する。また、演出制御CPU65aは、はずれリーチ演出用の特図変動パターンが指示されている場合、リーチ形成図柄を含むはずれを認識可能な図柄組み合わせを決定する。一方、演出制御CPU65aは、はずれ演出用の特図変動パターンが指示されている場合、リーチ形成図柄を含まないはずれを認識可能な図柄組み合わせを決定する。また、演出制御CPU65aは、全図柄停止コマンドを入力すると、該コマンドを表示制御基板70やランプ制御基板72、音制御基板73等に出力する。
(表示制御について)
前記表示制御基板70では、演出パターン指定コマンドが入力されると、該コマンドで特定される演出パターンに対応する演出内容を示す表示データを表示制御CPU70aが選択し、該演出パターンに対応した表示内容で図柄変動演出を実行させるように表示装置17を制御する。そして、表示制御CPU70aは、図柄変動演出の開始に伴って演出開始からの経過時間を計時し、計測した時間毎に演出パターンに基づいた画像が表示されるよう表示装置17に映し出す画像を所定の周期毎に切り替える。そして、表示制御CPU70aは、各図柄列L,C,Rの図柄停止コマンドが入力されると、対応する図柄列L,C,Rの有効停止位置に飾図指定コマンドで指定された飾図を仮停止させ、全図柄停止コマンドが入力されると、各図柄列L,C,Rの有効停止位置に飾図指定コマンドで指示された飾図を表示装置17に確定停止表示させるように表示装置17の表示内容を制御し、図柄変動演出を終了させる。
ここで、前記表示装置17で実行される図柄変動演出の内容は、メイン制御CPU60aから出力される特図変動パターン指定コマンドまたは演出制御CPU65aから出力される演出パターン指定コマンドに応じて設定されるものであり、メイン制御CPU60aおよび演出制御CPU65aが図柄変動演出の内容を特定する演出内容を決定する図柄変動演出決定手段としての機能を有している。
(ミッション演出(成否演出)について)
実施例のパチンコ機10は、図柄変動演出で所定の演出を出現させることをミッション(遊技課題)として遊技者に提示し、その提示したミッションに合致する演出の出現によって大当り遊技(当り遊技)が付与されることを示唆するミッション演出(成否演出)を実行可能に構成されている。具体的には、非変短状態において前記始動入賞口27a,28aへのパチンコ球の入賞を契機とした大当り判定に当選して、メイン制御CPU60aが第4、第6、第7、第13、第15または第16の大当り遊技(図柄D,F,G,d,f,g)の何れかの特定大当り遊技(特定当り遊技)を決定した場合で、前記演出制御CPU65aが中図柄列Cに確定停止する飾図として特殊飾図である「J」を決定した場合(特殊大当り図柄組み合わせを決定した場合)は、当該特定大当り遊技の終了後の最初の図柄変動演出において、演出制御CPU65aはミッション演出を実行することを決定するよう構成されている。実施例では、ミッション演出が、表示装置17において大当り表示が表示される可能性を示唆する予告演出として設定されている。また、演出制御CPU65aは、特殊大当り図柄組み合わせを決定すると、演出制御RAM65cの所定の記憶領域に記憶される特殊飾図フラグに、特殊大当り図柄組み合わせを決定したことを示す値「1」を設定する。なお、特殊飾図フラグの値は、第1遊技演出モードMD1での図柄変動演出(ミッション演出)が終了することで「0」に設定され、演出制御CPU65aは、当該特殊飾図フラグの値によってミッション演出を実行するかを認識し得るよう構成されている。
前記演出制御ROM65bには、特定する演出内容が異なる複数種類の演出パターンが記憶されており、演出制御CPU65aは、前記始動入賞口27a,28aへのパチンコ球の入賞時に取得した入賞情報に応じて演出パターンを複数種類から決定するよう構成される。具体的には、メイン制御CPU60aが決定した特図変動パータンに対応する演出パターンを、複数種類の中から演出制御CPU65aが決定する。この演出パターンには、前記ミッション演出としての演出内容が異なる複数種類(実施例では8種類)が設定されている。具体的には、図11に示す如く、第1ミッション演出パターンMP1、第2ミッション演出パターンMP2、第3ミッション演出パターンMP3、第4ミッション演出パターンMP4、第5ミッション演出パターンMP5、第6ミッション演出パターンMP6、第7ミッション演出パターンMP7、特殊ミッション演出パターンMP8の8種類のミッション演出パターンが設定されて、後述する選択演出によって7種類のミッション演出パターンMP1〜MP7または8種類のミッション演出パターンMP1〜MP8から1つが選択される演出が実行されるよう構成されている。なお、ミッション演出パターン(ミッション演出)の種類は8種類に限られるものではなく、任意の数を設定可能である。また、ミッション演出パターンMP1〜MP8から1つを決定することで、決定されたミッション演出パターンMP1〜MP8で特定されるミッション演出が決定されることから、演出制御CPU65aは、ミッション演出を複数種類の中から決定している。
前記各ミッション演出パターンMP1〜MP8には、ミッションの成功の結果を導出する成功用成否演出を特定する成功用成否演出パターンMPa、ミッションの失敗の結果を導出する失敗用成否演出を特定する第1失敗用成否演出パターンMPbおよび該第1失敗用成否演出パターンMPbとは演出内容が異なる第2失敗用成否演出パターンMPcが夫々設定されている(図13参照)。なお、成否演出パターンMPa,MPb,MPcで特定される成功用成否演出および失敗用成否演出は、各ミッション演出パターンMP1〜MP8毎に、結果を導出するまでの演出内容が異なるよう設定される。そして、前記演出制御CPU65aは、ミッション演出が実行される当該図柄変動演出の実行の契機となる始動入賞口27a,28aへの入賞(始動条件の成立)による大当り判定で当りと判定された場合は、前記ミッション演出パターンとして成功用成否演出パターンMPaを決定し、当該図柄変動演出の実行の契機となる始動入賞口27a,28aへの入賞(始動条件の成立)による大当り判定で当りと判定されなかった場合(はずれの場合)は、前記ミッション演出パターンとして第1失敗用成否演出パターンMPbまたは第2失敗用成否演出パターンMPcの何れかを決定するよう構成されている。具体的には、メイン制御CPU60aから入力された特図変動パターン指定コマンドで特定される特図変動パターンが、当り用の特定特図変動パターンである場合は、演出制御CPU65aは成功用成否演出パターンMPaを決定し、メイン制御CPU60aから入力された特図変動パターン指定コマンドで特定される特図変動パターンが、はずれリーチ用またははずれ用の特定特図変動パターンである場合は、演出制御CPU65aは第1失敗用成否演出パターンMPbまたは第2失敗用成否演出パターンMPcを決定する。
前記演出制御CPU65aがミッション演出を実行することを決定する契機となる全ての特定大当り遊技は、当該特定大当り遊技後に変短状態を所定の変短回数だけ付与する大当り遊技として設定されている。すなわち、ミッション演出が実行される図柄変動演出の実行開始の契機となる始動入賞口27a,28aへの入賞時の遊技状態は変短状態となっている。そして、変短状態において大当り判定で当りとなった場合に実行される大当り遊技は、図3(a),(b)に示す如く、大当り遊技の終了後に付与される変短状態の付与期間(変短回数)が最も多い大当り遊技に設定されている。すなわち、ミッション演出が実行される図柄変動演出の実行の契機となる始動入賞口27a,28aへの入賞(始動条件の成立)による大当り判定で当りと判定された場合には、前記メイン制御CPU60aは、前記変短状態の変短回数(付与期間)が最も長い特定大当り遊技を決定するよう構成されている。
ここで、前述したように、メイン制御CPU60aが非変短状態において大当り遊技として特定大当り遊技である第4、第6、第7、第13、第15または第16の大当り遊技を決定した場合に、当該特定大当り遊技の終了後の最初の図柄変動演出においてミッション演出が実行される場合の遊技演出モードは、前記第1遊技演出モードMD1になっている(図10参照)。そして、メイン制御CPU60aが直前に決定した特定大当り遊技が第7または第16の大当り遊技であった場合に、ミッション演出が実行される当該図柄変動演出の実行の契機となる始動入賞口27a,28aへの入賞(始動条件の成立)による大当り判定で当りでない(はずれ)と判定された場合は、前記ミッション演出パターンとして第1失敗用成否演出パターンMPbを決定する。また、メイン制御CPU60aが直前に決定した特定大当り遊技が第4、第6、第13または第15の大当り遊技であった場合に、ミッション演出が実行される当該図柄変動演出の実行の契機となる始動入賞口27a,28aへの入賞(始動条件の成立)による大当り判定で当りでない(はずれ)と判定された場合は、前記ミッション演出パターンとして第2失敗用成否演出パターンMPcを決定するよう設定されている。すなわち、第1遊技演出モードMD1において実行されたミッション演出が第1失敗用成否演出パターンMPbで特定される失敗用成否演出である場合には、該失敗用成否演出が実行されてはずれ表示が確定表示された後に、通常遊技演出モードMDAに移行する。
また、第1遊技演出モードMD1において実行されたミッション演出が第2失敗用成否演出パターンMPcで特定される失敗用成否演出である場合は、該失敗用成否演出が実行されてはずれ表示が確定表示された後に、第2遊技演出モードMD2に移行する。すなわち、ミッション演出において失敗用成否演出が実行されたとしても、変短回数が継続する可能性(第3付与特典K3または第4付与特典K4の可能性)があることで、遊技者が落胆するのを抑えることができるようになっている。更に言えば、第2失敗用成否演出パターンMPcで特定される失敗用成否演出が実行された場合であっても、メイン制御CPU60aが決定した特定大当り遊技が第4または第13の大当り遊技であった場合は、第2遊技演出モードMD2に移行した後に、更に第3遊技演出モードMD3に移行するので、多段階で変短回数が継続する可能性(第4付与特典K4の可能性)への期待をもって遊技を行わせることができる。
前記ミッション演出パターンMP1〜MP8における成否演出パターンMPa,MPb,MPcを決定した前記演出制御CPU65aは、決定したミッション演出パターンMP1〜MP7における成否演出パターンMPa,MPb,MPcを指定する制御コマンドを表示制御CPU70aに出力し、該表示制御CPU70aは、演出制御CPU65aから出力された制御コマンドに基づいて指定された演出パターンに基づく画像(演出)を表示装置17で表示するように該表示装置17を制御するよう構成されている。実施例では、ミッション演出の一つとして、前記操作ボタン90を用いたボタン演出が採用されており、演出制御CPU65aは、ミッション演出の実行時期に合わせて前記操作ボタン90の操作(押下)を有効とするミッション用操作有効期間(時間)を設定すると共に、該演出制御CPU65aから操作有効コマンドが前記表示制御基板70(表示制御CPU70a)に出力される。そして、表示制御CPU70aは、演出制御CPU65aから出力された制御コマンドに基づいて、表示装置17にボタン操作を促す画像を表示すると共に、該ボタン操作によってミッションを成功させることが可能な成否演出を表示して、遊技者に遊技への参加意欲を促すよう構成されている。
(選択演出について)
前記演出制御ROM65bには、大当り遊技に際して表示装置17で行われる当り遊技演出(当り演出)の演出内容を特定する複数種類の当り遊技演出パターン(当り演出パターン)が記憶されている。そして、前記大当り判定の判定結果が当りの場合(メイン制御CPU60aが当りと判定した場合)に、前記特図の種類に応じて決定された大当りの種類に応じて、前記演出制御CPU65aは複数種類の当り遊技演出パターンの中から1つの当り遊技演出パターンを決定する。そして、演出制御CPU65aは、決定した当り遊技演出パターンを指定する制御コマンドを表示制御CPU70aに出力し、該表示制御CPU70aは、演出制御CPU65aから出力された制御コマンドに基づいて指定された当り遊技演出パターンに基づく画像(演出)を表示装置17で表示するように該表示装置17を制御するよう構成されている。
前記当り遊技演出パターンには、複数種類の前記ミッション演出パターン(ミッション演出)MP1〜MP8から1つのミッション演出パターンMP1〜MP8を選択する選択演出の内容を含む選択当り遊技演出パターンとして、選択演出の内容が異なる複数種類が設定されている。そして、前記演出制御CPU65aは、前記特殊フラグの値から大当り遊技後の最初の図柄変動演出においてミッション演出を実行することが決定されていると判断した場合は、該ミッション演出が実行される図柄変動演出の直前の前記特定大当り遊技中に実行される当り遊技演出パターンとして、選択当り遊技演出パターンを複数種類の中から1つ決定する。すなわち、メイン制御CPU60aが、大当り遊技として特定大当り遊技である第4、第6、第7、第13、第15または第16の大当り遊技を決定した場合には、演出制御CPU65aは当り遊技演出パターン(当り演出)として、選択当り遊技演出パターン(選択演出)を複数種類の中から決定するよう構成されている。そして、演出制御CPU65aは、決定した選択当り遊技演出パターンを指定する制御コマンドを表示制御CPU70aに出力し、該表示制御CPU70aは、演出制御CPU65aから出力された制御コマンドに基づいて指定された選択当り遊技演出パターンに基づく画像(演出)を表示装置17で表示するように該表示装置17を制御する。
図11(a),(b)は、選択当り遊技演出パターンで特定される選択演出において演出制御CPU65aが、ミッション演出パターンMP1〜MP8の種類(ミッション演出の種類)を決定するために用いるミッション演出抽選テーブルT1A,T1Bを示し、該ミッション演出抽選テーブルT1A,T1Bは演出制御ROM65bに記憶されている。そして、演出制御ROM65bは、第1ミッション演出抽選テーブルT1Aまたは第2ミッション演出抽選テーブルT1Bの何れかを選択し、選択したミッション演出抽選テーブルT1A,T1Bを参照してミッション演出の種類(ミッション演出パターンの種類)を決定するよう構成されている。なお、第1ミッション演出抽選テーブルT1Aおよび第2ミッション演出抽選テーブルT1Bの何れを選択するかの選択割合は、後述する先読み処理における事前判定の結果に応じて異なるようになっている。
図11(a)に示す第1ミッション演出抽選テーブルT1Aには、第1ミッション演出パターンMP1〜第7ミッション演出パターンMP7および特殊ミッション演出パターンMP8の8種類のミッション演出パターンが設定されて、第1ミッション演出抽選テーブルT1Aを参照する場合の演出制御CPU65aは、8種類のミッション演出パターンMP1〜MP8の中から1つのミッション演出パターンMP1〜MP8を決定する。また、図11(b)に示す第2ミッション演出抽選テーブルT2Aには、前記特殊ミッション演出パターンMP8を含まない第1ミッション演出パターンMP1〜第7ミッション演出パターンMP7の7種類のミッション演出パターンが設定されて、第2ミッション演出抽選テーブルT1Bを参照する場合の演出制御CPU65aは7種類のミッション演出パターンMP1〜MP7の中から1つのミッション演出パターンMP1〜MP7を決定する。具体的に、演出制御CPU65aは、演出制御ROM65bに記憶されている乱数および判定値を用いて、ミッション演出パターンMP1〜MP8またはミッション演出パターンMP1〜MP7の中から1つのミッション演出パターンMP1〜MP8を選択して決定するよう構成される。ミッション演出パターンMP1〜MP8を決定する際に用いられる乱数および判定値について、ミッション演出抽選用乱数およびミッション演出抽選用判定値と指称する場合もある。
前記第1ミッション演出抽選テーブルT1Aを参照する場合に用いられるミッション演出抽選用乱数は、実施例では8通りの整数値が設定されており、演出制御CPU65aは、ミッション演出抽選用乱数を所定の周期(4ms)で1ずつ更新し、更新後の値を演出制御RAM65cに一時的に記憶して更新前の値を書き換えるように構成されている。そして、各ミッション演出パターンMP1〜MP8に、ミッション演出抽選用乱数の取り得る整数値のミッション演出抽選用判定値が振り分けられている。そして、演出制御CPU65aは、特定大当り遊技中において、前記特別入賞口33a,36aへの入賞を契機としてミッション演出抽選用乱数を取得すると共に、この取得したミッション演出抽選用乱数の値を、第1ミッション演出抽選テーブルT1Aに設定されているミッション演出抽選用判定値と比較して、ミッション演出パターンMP1〜MP8を決定する。具体的には、特別入賞口33a,36aに入賞したパチンコ球を特別入賞検出センサ39,40が検出すると、該特別入賞検出センサ39,40から出力された検出信号がメイン制御CPU60aに入力され、該検出信号が入力されたメイン制御CPU60aから演出制御CPU65aに検出信号に対応する制御コマンドが出力される。そして、この検出信号に対応する制御コマンドが入力された演出制御CPU65aがミッション演出抽選用乱数を取得してミッション演出パターンMP1〜MP8を決定する。なお、特別入賞検出センサ39,40から出力された検出信号が演出制御CPU65aに直接入力されるように構成し、該検出信号に基づいて演出制御CPU65aがミッション演出パターンMP1〜MP8を決定することもできる。
また、前記第2ミッション演出抽選テーブルT1Bを参照する場合に用いられるミッション演出抽選用乱数は、実施例では7通りの整数値が設定されており、演出制御CPU65aは、ミッション演出抽選用乱数を所定の周期(4ms)で1ずつ更新し、更新後の値を演出制御RAM65cに一時的に記憶して更新前の値を書き換えるように構成されている。そして、各ミッション演出パターンMP1〜MP7に、ミッション演出抽選用乱数の取り得る整数値のミッション演出抽選用判定値が振り分けられている。そして、演出制御CPU65aは、特定大当り遊技中において、前記特別入賞口33a,36aへの入賞を契機としてミッション演出抽選用乱数を取得すると共に、この取得したミッション演出抽選用乱数の値を、第2ミッション演出抽選テーブルT1Bに設定されているミッション演出抽選用判定値と比較して、ミッション演出パターンMP1〜MP7を決定する。すなわち、実施例の選択演出では、特別入賞口33a,36aへの入賞のタイミングによってミッション演出パターンMP1〜MP7の種類が決定されるよう構成されている。
前記選択演出では、前記表示装置17の表示部17aに、決定可能な複数種類のミッション演出(ミッション演出パターン)のタイトル名(ミッション演出パターンMP1〜MP8で特定される8種類のタイトル名、またはミッション演出パターンMP1〜MP7で特定される7種類のタイトル名)が表示された状態で、先ず「特別入賞部を狙ってミッションを決めろ」の文字および対象となる特別入賞口を示す「第1特別入賞部を狙え」または「第2特別入賞部を狙え」の文字と狙う特別入賞部を指し示す矢印を表示する。すなわち、図14(a)は、第1始動入賞口27aへのパチンコ球の入賞で特定大当り遊技に当選した場合における選択演出での表示内容を示すものであって、「第1特別入賞部を狙ってミッションを決めろ」の文字、「第1特別入賞部を狙え」および左向きの矢印が表示される。そして、第1特別入賞口33aに入賞した場合は、該入賞に基づいて決定されたミッション演出パターンMP1〜MP8で特定されるミッション演出のタイトル名(例えば、「第1ミッション演出」等)を表示することで(図14(a)参照)、遊技者に決定されたミッション演出の種類を報知するよう構成される。同様に、図14(b)は、第2始動入賞口28aへのパチンコ球の入賞で特定大当り遊技に当選した場合における選択演出での表示内容を示すものであって、「第2特別入賞部を狙ってミッションを決めろ」の文字、「第2特別入賞部を狙え」および右向きの矢印が表示される。そして、第2特別入賞口36aに入賞した場合は、該入賞に基づいて決定されたミッション演出パターンMP1〜MP8のタイトル名(例えば、「第1ミッション演出」等)を表示することで(図14(b)参照)、遊技者に決定されたミッション演出の種類を報知するよう構成される。
なお、特定大当り遊技中に特別入賞口33a,36aに入賞がなかった場合は、該特定大当り遊技における第2ラウンド(最終ラウンド)の終了時のタイミングで演出制御CPU65aが自動的にミッション演出パターンMP1〜MP7の種類を決定して、表示装置17の表示部17aに決定したミッション演出のタイトル名を表示するよう構成されている。すなわち、特定大当り遊技中に特別入賞口33a,36aに入賞がなかった場合は、演出制御CPU65aは、特殊ミッション演出パターンMP8を除く、他の7種類のミッション演出パターンMP1〜MP7の中から1つを決定する。なお、特定大当り遊技中に特別入賞口33a,36aに入賞がなかった場合に、演出制御CPU65aが予め決められたミッション演出パターンを決定するようにしてもよい。
(ミッション演出抽選テーブルT1A,T1Bの選択について)
ここで、前記ミッション演出の種類(ミッション演出パターンの種類)を決定する際に参照するミッション演出抽選テーブルT1A,T1Bの選択について説明する。図12は、ミッション演出抽選テーブルT1A,T1Bを選択する際に参照するテーブル抽選テーブルTTを示し、該テーブル抽選テーブルTTは前記演出制御ROM65bに記憶されている。そして、演出制御CPU65aは、演出制御ROM65bに記憶されている乱数および判定値を用いて、第1ミッション演出抽選テーブルT1Aおよび第2ミッション演出抽選テーブルT1Bの何れかを決定する。ミッション演出抽選テーブルT1A,T1Bを決定する際に用いられる乱数および判定値について、テーブル抽選用乱数およびテーブル抽選用判定値と指称する場合もある。
テーブル抽選用乱数は、実施例では100通りの整数値が設定されており、演出制御CPU65aは、テーブル抽選用乱数を所定の周期(4ms)で1ずつ更新し、更新後の値を演出制御RAM65cに一時的に記憶して更新前の値を書き換えるように構成されている。各ミッション演出抽選テーブルT1A,T1Bに、テーブル抽選用乱数の取り得る整数値のテーブル抽選用判定値が振り分けられている。そして、演出制御CPU65aは、特定大当り遊技の開始時にテーブル抽選用乱数を取得すると共に、この取得したテーブル抽選用乱数の値を、テーブル抽選テーブルTTに設定されているテーブル抽選用判定値と比較して、ミッション演出抽選テーブルT1A,T1Bを決定する。また、テーブル抽選テーブルTTにおいて、ミッション演出抽選テーブルT1A,T1Bに対するテーブル抽選用判定値の振分け割合は、後述する事前判定(先読み判定)の結果によって異るようにしてある。具体的に、事前判定の結果が当りの場合(後述する先読みフラグの値が「1」の場合)は、第1ミッション演出抽選テーブルT1Aに80個のテーブル抽選用判定値が振り分けられると共に、第2ミッション演出抽選テーブルT1Bに20個のテーブル抽選用判定値が振り分けられており、事前判定(先読み判定)の結果が当りの場合では、前記特殊ミッション演出パターン(特殊ミッション演出)MP8を含む第1ミッション演出抽選テーブルT1Aの方が、特殊ミッション演出パターン(特殊ミッション演出)MP8を含まない第2ミッション演出抽選テーブルT1Bより選択(決定)され易くなっている。また、事前判定(先読み判定)の結果がはずれの場合(後述する先読みフラグの値が「0」の場合)は、第1ミッション演出抽選テーブルT1Aにはテーブル抽選用判定値が振り分けられておらず、第2ミッション演出抽選テーブルT1Bに全て(100個)のテーブル抽選用判定値が振り分けられている。すなわち、事前判定の結果が否定(はずれ)の場合は、特殊ミッション演出パターン(特殊ミッション演出)MP8を含む第1ミッション演出抽選テーブルT1Aは選択(決定)されないように構成されている。
ここで、前記特殊ミッション演出パターンMP8で特定されるミッション演出としての特殊ミッション演出(特殊成否演出)は、前記第1〜第7ミッション演出パターンMP1〜MP7で特定されるミッション演出とは異なる特殊でプレミアム感のある演出内容に設定されている。そして、この特殊ミッション演出(特殊ミッション演出パターンMP8)を含む選択演出は、事前判定の結果が肯定(当り)の場合、すなわち、特定大当り遊技の終了後の最初の図柄変動演出において大当り表示が表示される場合(大当に当選する場合)にのみ選択されるように構成されており、該選択演出が実行されることで大当りに当選する期待度が高まるようになっている。実施例では、第1ミッション演出抽選テーブルT1Aに設定されている特殊ミッション演出パターンMP8および第1〜第7ミッション演出パターンMP1〜MP7で特定される特殊ミッション演出を含む8種類のミッション演出グループについて、第1ミッション演出グループ(第1成否演出グループ)と指称し、第2ミッション演出抽選テーブルT1Bに設定されている特殊ミッション演出パターンMP8を含まない第1〜第7ミッション演出パターンMP1〜MP7で特定される7種類のミッション演出グループについて、第2ミッション演出グループ(第2成否演出グループ)と指称する場合がある。そして、第1ミッション演出グループからミッション演出(ミッション演出パターン)を選択する選択演出について特殊選択演出と指称し、第2ミッション演出グループからミッション演出(ミッション演出パターン)を選択する選択演出について通常選択演出と指称する場合がある。
(選択用報知演出について)
前記演出制御ROM65bには、図柄変動演出中に表示装置17で実行可能な複数種類の報知演出が記憶されており、演出制御ROM65bは、報知演出を複数種類の中から決定し得るよう構成されている。報知演出には、前記選択演出が実行されることを報知する選択用報知演出が含まれている。そして、前記演出制御CPU65aは、前記特殊フラグの値から大当り遊技後の最初の図柄変動演出においてミッション演出を実行することが決定されていると判断した場合は、特殊大当り図柄組み合わせを演出制御CPU65aが決定した対応する図柄変動演出中に、当該図柄変動演出の終了後に実行される特定大当り遊技中に前記選択演出が実行されることを報知する選択用報知演出を実行することを決定するよう構成されている。すなわち、演出制御CPU65aは、選択用報知演出を含む図柄変動演出の内容を特定する選択用報知演出用演出パターンを決定し、該選択用報知演出用演出パターンを指定する制御コマンドを表示制御CPU70aに出力し、該表示制御CPU70aは、演出制御CPU65aから出力された制御コマンドに基づいて指定された選択用報知演出用演出パターンに基づく画像(演出)を表示装置17で表示するように該表示装置17を制御する。選択用報知演出では、例えば、図柄変動演出において前記特殊大当り図柄組み合わせが確定停止する直前に、「ミッション選択演出」の文字を表示し、当該表示後に特殊大当り図柄組み合わせが確定停止される。
すなわち、実施例のパチンコ機10では、前記演出制御CPU65aが、大当り表示として前記特殊飾図「J」を含む特殊大当り図柄組み合わせを決定した場合に、当該特殊大当り図柄組み合わせを導出する図柄変動演出、該図柄変動演出の終了後に実行される特定大当り遊技中および該特定大当り遊技の終了後の最初の図柄変動演出において、選択用報知演出、選択演出およびミッション演出を表示装置17で実行可能に構成されている(図15参照)。
すなわち、前記演出制御CPU65aは、図柄変動演出中に表示装置17で実行可能なミッション演出(成否演出)を複数種類の中から決定する成否演出決定手段としての機能と、前記メイン制御CPU60aが大当り判定(当り判定)において当りと判定した場合に、大当り遊技中に前記表示装置17で実行可能な当り演出を複数種類の中から決定する当り演出決定手段としての機能を備えている。また、演出制御CPU65aは、メイン制御CPU60aが大当り遊技として特殊特定大当り遊技を含む特定大当り遊技(特定当り遊技)を決定した場合に、当り演出(当り遊技演出)として選択演出(選択演出を特定する選択当り遊技演出パターン)を決定するよう構成されている。更に、演出制御CPU65aは、メイン制御CPU60aが大当り遊技として特殊特定大当り遊技を含む特定大当り遊技(特定当り遊技)の何れかを決定した場合に、選択演出が実行されることを報知する選択用報知演出を表示装置17で実行させると共に、該特定大当り遊技(特殊特定大当り遊技)の実行中に表示装置17で実行された選択演出中に、特別入賞口(入賞口)33a,36aへの入賞を契機としてミッション演出の種類を決定するよう構成されている。すなわち、演出制御CPU65aは、特別入賞口(入賞口)33a,36aへの入賞を契機としてミッション演出の種類を決定するミッション演出種類決定手段としての機能を備えている。
(抽選演出について)
前記演出制御ROM65bには、大当り遊技中に表示装置17で実行可能な当り遊技演出(当り演出)の演出内容および演出時間を特定する前記当り遊技演出パターンHP1〜HP4として、大当り遊技後に付与される変短回数(特典状態、付与特典の付与期間)を抽選する演出によって報知可能な抽選演出(当り演出)を実行可能な複数種類の抽選当り遊技演出パターンHP1〜HP3および大当り遊技後に付与される変短回数を報知可能な抽選演出を実行しない複数種類の非抽選当り遊技演出パターンHP4が記憶されている。抽選当り遊技演出パターンHP1〜HP3および非抽選当り遊技演出パターンHP4で特定される大当り遊技におけるエンディング演出を実行するエンディング演出時間には複数種類が設定されている。具体的に、実施例では、図16に示す如く、抽選当り遊技演出パターンHP1〜HP3では、エンディング演出時間が35秒に設定され、非抽選当り遊技演出パターンHP4では、エンディング演出時間が5秒に設定されている。そして、この抽選当り遊技演出パターンHP1〜HP4に設定されるエンディング演出時間は、前記大当り遊技のエンディング演出時間と対応している。すなわち、実施例では、非変短状態での大当り判定で当選し、エンディング演出時間が35秒に設定されている前記第1〜第8の大当り遊技および第10〜第17の大当り遊技が付与される場合の当り遊技演出を特定する遊技演出パターンとして、演出制御CPU65aが抽選当り遊技演出パターンHP1〜HP3の何れかを決定すると共に、非変短状態での大当り判定で当選し、エンディング演出時間が5秒に設定されている前記第9または18の大当り遊技が付与される場合の当り遊技演出を特定する遊技演出パターンとして、演出制御CPU65aが非抽選当り遊技演出パターンHP4を決定するよう設定されている。なお、非抽選当り遊技演出パターンHP4で特定される当り遊技演出について、非抽選演出と指称する場合がある。
ここで、抽選当り遊技演出パターンHP1〜HP3で特定されるエンディング演出時間(35秒)は、非抽選当り遊技演出パターンHP4で特定されるエンディング演出時間(5秒)よりは長く設定されており、抽選当り遊技演出パターンHP1〜HP3では、非抽選当り遊技演出パターンHP4のエンディング演出時間より長いエンディング演出時間を利用して前記抽選演出を行い得るよう設定されている。実施例では、非抽選当り遊技演出パターンHP4で特定されるエンディング演出時間が第1時間であり、抽選当り遊技演出パターンHP1〜HP3で特定されるエンディング演出時間が第2時間である。なお、抽選当り遊技演出パターンHP1〜HP3や非抽選当り遊技演出パターンHP4で特定されるエンディング演出時間の種類は上記の数に限られるものではなく、任意の数を設定可能である。すなわち、抽選当り遊技演出パターンHP1〜HP3および非抽選当り遊技演出パターンHP4として、エンディング演出時間が異なる複数種類を設定することができる。なお、抽選当り遊技演出パターンおよび非抽選当り遊技演出パターンで特定されるエンディング演出時間を複数設定した場合においても、抽選当り遊技演出パターンで特定される複数種類のエンディング演出時間(第2時間)は、非抽選当り遊技演出パターンで特定される複数種類のエンディング演出時間(第1時間)より長く設定される。また、実施例の抽選演出は、大当り遊技(当り遊技)の終了を示すエンディング演出が実行されるエンディング演出時間中に実行されるよう構成されており、当該抽選演出がエンディング演出の一種である。すなわち、実施例では、大当り遊技におけるエンディング演出として抽選演出を実行するよう構成されている。なお、大当り遊技は、前記エンディング演出時間の経過後に、所定のインターバルを経て終了するよう構成されており、エンディング演出時間および該インターバルの時間(インターバル時間)を併せて時間の間に実行される演出を、エンディング演出という場合もある。
前記各抽選当り遊技演出パターンHP1〜HP3で特定される抽選演出の具体的な内容について、図16,図17を参照して説明する。抽選当り遊技演出パターンHP1〜HP3で特定される抽選演出は、前記大当り遊技で設定されている変短状態を付与する期間(変短回数、特典状態の付与期間)の種類に対応する内容となる抽選演出を特定する抽選当り遊技演出パターンHP1〜HP3が演出制御ROM65bに記憶されている。より具体的に、変短回数が「5回」に対応する抽選演出を特定する第1抽選当り遊技演出パターンHP1、変短回数が「25回」に対応する抽選演出を特定する第2抽選当り遊技演出パターンHP2、変短回数が「65回」に対応する抽選演出を特定する第3抽選当り遊技演出パターンHP3が設定されている。更に、各抽選当り遊技演出パターンHP1〜HP3には、抽選演出の結果として成功の結果を導出する成功演出パターンと失敗の結果を導出する失敗演出パターンとが夫々含まれている。具体的には、第1抽選当り遊技演出パターンHP1として、第1成功演出パターンHP1a、第1失敗演出パターンHP1bが設定され、第2抽選当り遊技演出パターンHP2として、第2成功演出パターンHP2a、第2失敗演出パターンHP2bが設定され、第3抽選当り遊技演出パターンHP3として、第3成功演出パターンHP3a、第3失敗演出パターンHP3bが設定されている。そして、抽選演出において成功の結果が導出されることで、付与される変短回数を示唆すると共に、抽選演出において失敗の結果が導出されることで、付与される変短回数を示唆しないようになっている。
図17は、前記抽選当り遊技演出パターンHP1〜HP3(HP1a,HP1b,HP2a,HP2b,HP3a,HP3b)の種類を選択する際に用いられる抽選演出抽選テーブルT2を示すものであって、該抽選演出抽選テーブルT2は演出制御ROM65bに記憶されている。そして、演出制御CPU65aは、演出制御ROM65bに記憶されている乱数および判定値を用いて、抽選当り遊技演出パターンHP1〜HP3(HP1a,HP1b,HP2a,HP2b,HP3a,HP3b)の種類を選択して決定するよう構成される。抽選当り遊技演出パターンHP1〜HP3(HP1a,HP1b,HP2a,HP2b,HP3a,HP3b)を決定する際に用いられる乱数および判定値について、抽選演出抽選用乱数および抽選演出抽選用判定値と指称する場合もある。抽選演出抽選用乱数は、実施例では100通りの整数値が設定されており、演出制御CPU65aは、抽選演出抽選用乱数を所定の周期(4ms)で1ずつ更新し、更新後の値を演出制御RAM65cに一時的に記憶して更新前の値を書き換えるように構成されている。また、前記抽選演出抽選テーブルT2に設定されている6種類の演出パターンHP1a,HP1b,HP2a,HP2b,HP3a,HP3bに対応して、抽選演出抽選用乱数の取り得る整数値の抽選演出抽選用判定値が振り分けられている。
前記演出制御CPU65aは、特図指定コマンドの入力を契機に抽選演出抽選用乱数を取得すると共に、この取得した抽選演出抽選用乱数の値を、抽選演出抽選テーブルT2に設定されている抽選演出抽選用判定値と比較して、抽選当り遊技演出パターンHP1〜HP3(HP1a,HP1b,HP2a,HP2b,HP3a,HP3b)の種類を決定する。抽選演出抽選テーブルT2には、大当り図柄が、図柄A,aの場合に「第3成功演出パターンHP3a」に100個の抽選演出抽選用判定値が振り分けられる一方、「第3失敗演出パターンHP3b」には抽選演出抽選用判定値が振り分けられていない。すなわち、大当り図柄が図柄A,aの場合は、100%の確率で第3成功演出パターンHP3aで特定される抽選演出が実行される。また、抽選演出抽選テーブルT2には、大当り図柄が、図柄B,bの場合に「第2成功演出パターンHP2a」に100個の抽選演出抽選用判定値が振り分けられる一方、「第2失敗演出パターンHP2b」には抽選演出抽選用判定値が振り分けられていない。すなわち、大当り図柄が図柄B,bの場合は、100%の確率で第2成功演出パターンHP2aで特定される抽選演出が実行される。これに対し、抽選演出抽選テーブルT2には、大当り図柄が、図柄C,cの場合に「第2成功演出パターンHP2a」に抽選演出抽選用判定値が振り分けられていない一方で、「第2失敗演出パターンHP2b」に100個の抽選演出抽選用判定値が振り分けられている。すなわち、大当り図柄が図柄C,cの場合は、100%の確率で第2失敗演出パターンHP2bで特定される抽選演出が実行される。
また、抽選演出抽選テーブルT2には、大当り図柄が、図柄E,eの場合に「第1成功演出パターンHP1a」に100個の抽選演出抽選用判定値が振り分けられる一方、「第1失敗演出パターンHP1b」には抽選演出抽選用判定値が振り分けられていない。すなわち、大当り図柄が図柄E,eの場合は、100%の確率で第1成功演出パターンHP1aで特定される抽選演出が実行される。そして、抽選演出抽選テーブルT2には、大当り図柄が、図柄H,hの場合に「第1失敗演出パターンHP1b」に50個の抽選演出抽選用判定値が振り分けられ、「第3失敗演出パターンHP3b」に50個の抽選演出抽選用判定値が振り分けられ、「第2失敗演出パターンHP2b」には抽選演出抽選用判定値が振り分けられていない。すなわち、大当り図柄が図柄H,hの場合は、成功演出パターンHP1a,HP2a,HP3aで特定される抽選演出が実行されることはなく、第1失敗演出パターンHP1bまたは第3失敗演出パターンHP3bの何れかで特定される抽選演出が実行される。このように、実施例では、大当り図柄が図柄A,a,B,b,E,eの場合は、対応する成功演出パターンHP1a,HP2a,HP3aで特定される抽選演出が実行されるのに対し、大当り図柄が図柄C,c,H,hの場合は、対応する失敗演出パターンHP1b,HP2b,HP3bの何れかで特定される抽選演出が実行されるように設定されている。
(抽選演出の具体的な内容について)
次に、前記抽選演出の具体的な内容について説明する。前記選択当り遊技演出パターンHP1〜HP3で特定される抽選演出が実行するタイミングで、前記演出制御CPU65aが操作ボタン90の操作(押下)を有効とする抽選演出用操作有効期間(時間)を設定すると共に、該演出制御CPU65aから操作有効コマンドが前記表示制御基板70(表示制御CPU70a)に出力されるよう設定される。また、演出制御CPU65aは、抽選により決定した前記抽選当り遊技演出パターンHP1〜HP3(成功演出パターンHP1a,HP2a,HP3a、失敗演出パターンHP1b,HP2b,HP3b)を特定する抽選演出表示パターン制御コマンドを表示制御基板70(表示制御CPU70a)に出力する。そして、表示制御基板70では、操作有効コマンドおよび抽選演出表示パターン制御コマンドが入力されると、各コマンドで特定される抽選当り遊技演出パターンHP1〜HP3(成功演出パターンHP1a,HP2a,HP3a、失敗演出パターンHP1b,HP2b,HP3b)に対応する演出内容を示す表示データを表示制御CPU70aが選択し、該抽選当り遊技演出パターンHP1〜HP3(成功演出パターンHP1a,HP2a,HP3a、失敗演出パターンHP1b,HP2b,HP3b)に対応した演出内容を表示するように表示装置17を制御する。
前記抽選演出について、図18,図19を参照して具体的に説明する。実施例では、抽選演出として競馬をモチーフとする演出内容が設定されており、当該抽選演出を開始する前には、大当り遊技におけるオープニング演出の開始から最終ラウンド(実施例では2ラウンド)の終了まで、表示装置17に競馬のレース名(例えば、「J1じゃぶ馬記念」)等の予告演出が表示される。そして、大当り遊技におけるエンディング演出の開始に伴って抽選演出が開始され、表示装置17には、競馬のコースと、遊技者側の馬および対戦相手側の馬を表わす画像および操作ボタン90の操作によってムチを叩く動作が行われることを示す画像が表示される。また、レースが開始される前に、当該レースのオッズが表示される。実施例では、前記第1抽選当り遊技演出パターンHP1で特定される抽選演出では、「5倍」のオッズが表示され、前記第2抽選当り遊技演出パターンHP2で特定される抽選演出では、「25倍」のオッズが表示され、前記第3抽選当り遊技演出パターンHP3で特定される抽選演出では、「65倍」のオッズが表示される。すなわち、各オッズは、抽選演出において遊技者側の馬が勝利する結果となることで、大当り遊技後に付与される変短回数を示している。そして、レースが開始されると共にエンディング演出時間内においてレースが終了し、成功演出パターンHP1a,HP2a,HP3aで特定される成功演出の場合であれば、遊技者の馬が勝利する画像が表示され、失敗演出パターンHP1b,HP2b,HP3bで特定される失敗演出の場合であれば、遊技者の馬が負ける画像が表示される。
ここで、前記メイン制御CPU60aは、図柄変動演出が終了すると、大当り遊技を実行するための各種制御コマンド(制御信号)を演出制御CPU65aに出力する。この制御コマンドには、大当り遊技におけるオープニング演出の実行を指示するオープニングコマンドおよびエンディング演出の実行を指示するエンディングコマンド(エンディング開始情報)等がある。そして、オープニングコマンドが入力された演出制御CPU65aは、決定した当り遊技演出の実行を開始するよう表示制御CPU70aを介して表示装置17を制御する。なお、メイン制御CPU60aは、大当り遊技における最終ラウンドの終了(特別入賞口33a,36aへの規定個数の入賞または最終ラウンドにおける開閉部材34,37の開放時間の経過を基に、エンディングコマンドを演出制御CPU65aに出力する。
実施例のパチンコ機10では、演出制御CPU65aが当り遊技演出として抽選演出を特定する前記抽選当り遊技演出パターンHP1,HP2,HP3または非抽選当り遊技演出パターンHP4を決定した場合は、前記エンディングコマンドが入力された演出制御CPU65aは、前記第2時間または第1時間の計時を開始すると共に、該抽選当り遊技演出パターンHP1,HP2,HP3,HP4で特定される抽選演出を開始するよう表示制御CPU70aを介して表示装置17を制御する。具体的には、演出制御CPU65aから表示制御CPU70aに抽選演出開始コマンドが出力され、該抽選演出開始コマンドが入力された表示制御CPU70aによって表示装置17で抽選演出を表示するように該表示装置17が制御される。
ここで、前記演出制御ROM65bには、大当り遊技中に実行可能な複数種類の示唆演出が記憶されている。この示唆演出には、大当り遊技後に、確変状態や変短状態等の特典状態(付与特典)が付与されることを確定的に示唆する特典状態示唆演出(付与特典示唆演出)と、大当り遊技後に、確変状態や変短状態等の特典状態(付与特典)が付与されることを確定的に示唆しない(付与されるのか付与されないのかを認識し得ない)非特典状態示唆演出(非付与特典示唆演出)が設定されている。また、特典状態示唆演出は、前記第3付与特典K3、第4付与特典K4および第5付与特典K5に対応して設定されている。そして、実施例のパチンコ機10では、演出制御CPU65aが、前記抽選当り遊技演出パターンHP1,HP2,HP3における第1成功演出パターンHP1a、第2成功演出パターンHP2a、第3成功演出パターンHP3aを決定している場合は、エンディングコマンドの入力により計時を開始した演出制御CPU65aは、第2時間より短い演出開始時間を計時したタイミングで、特典状態示唆演出を特定する特典状態示唆演出コマンド(特典状態示唆情報)を出力する(図19参照)。また、演出制御CPU65aが、抽選当り遊技演出パターンHP1,HP2,HP3における第1失敗演出パターンHP1b、第2失敗演出パターンHP2b、第3失敗演出パターンHP3bを決定している場合は、エンディングコマンドの入力により計時を開始した演出制御CPU65aは、前記演出開始時間を計時したタイミングで、非特典状態示唆演出を特定する非特典状態示唆演出コマンド(非特典状態示唆情報)を出力する。
そして、前記特典状態示唆演出コマンドまたは非特典状態示唆演出コマンドが入力された表示制御CPU70aは、該コマンドに応じた特典状態示唆演出(画像)を表示装置17で実行(表示)するように該表示装置17を制御する。実施例では、前記第1成功演出パターンHP1aに対応する特典状態示唆演出としては、「第3付与特典獲得」の文字画像が設定され、前記第2成功演出パターンHP2aに対応する特典状態示唆演出としては、「第4付与特典獲得」の文字画像が設定され、前記第3成功演出パターンHP3aに対応する特典状態示唆演出としては、「第5付与特典獲得」の文字画像が設定されている。すなわち、表示制御CPU70aへの特典状態示唆演出コマンドの入力(演出制御CPU65aからの特典状態示唆演出コマンドの出力)に基づいて、前記表示装置17には、「第3付与特典獲得」、「第4付与特典獲得」または「第5付与特典獲得」の何れかが表示される。
また、実施例では、前記各失敗演出パターンHP1b,HP2b,HP3bに対応する非特典状態示唆演出として、「次は頑張ってね」の文字画像が設定されている。すなわち、表示制御CPU70aへの非特典状態示唆演出コマンドの入力(演出制御CPU65aからの非特典状態示唆演出コマンドの出力)に基づいて、前記表示装置17には、「次は頑張ってね」の画像が表示される。
ここで、非変短状態でメイン制御CPU60aが決定した大当り図柄が図柄A,aの場合は、第3成功演出パターンHP3aで特定される抽選演出が実行され、その後に特典状態示唆演出が実行されて対応する第1または第10の大当り遊技の終了後には第4遊技演出モードMD4となる。また、非変短状態でメイン制御CPU60aが決定した大当り図柄が図柄B,bの場合は、第2成功演出パターンHP2aで特定される抽選演出が実行され、その後に特典状態示唆演出が実行されて対応する第2または第11の大当り遊技の終了後には第3遊技演出モードMD3となる。すなわち、大当り遊技の終了後に第4遊技演出モードMD4や第3遊技演出モードMD3に対応する演出(表示装置17の示唆画像の表示)が行われることで、遊技者は第5付与特典K5または第4付与特典K4が付与されることを認識し得る(図10参照)。これに対し、非変短状態でメイン制御CPU60aが決定した大当り図柄が図柄C,cの場合は、第2失敗演出パターンHP2bで特定される抽選演出が実行され、その後に非特典状態示唆演出が実行されて対応する大当り遊技の終了後には第2遊技演出モードMD2となり、遊技者は変短回数が25回の付与特典が付与されないと落胆するものの、第2遊技演出モードMD2において図柄変動演出が5回を経過すると、演出制御CPU65aは遊技演出モードを第3遊技演出モードMD3に移行するよう構成されている。すなわち、失敗演出により遊技者を一旦落胆させておき、その後の遊技演出モードの変更によって、付与されている付与特典が変短回数が多い付与特典であったと認識させることで、遊技者に大きな喜びを与えて遊技の興趣を向上し得るようになっている。また、大当り図柄が図柄A,aの場合で実行される第3成功演出パターンHP3aで特定される成功演出および大当り図柄が図柄E,eの場合で実行される第1成功演出パターンHP1aで特定される成功演出と対となる第3失敗演出パターンHP3bおよび第1失敗演出パターンHP1bで特定される失敗演出を、非変短状態でメイン制御CPU60aが決定した大当り図柄が図柄H,hの場合に実行し得るよう構成してあるので、演出のバリエーションが多くなって演出の興趣を向上することができる。
(抽選演出の可否について)
前記演出制御CPU65aは、通常の遊技状態(非確変・非変短状態)において前記始動入賞口27a,28aへのパチンコ球の入賞を契機としてメイン制御CPU60aが大当り判定で当りと判定した場合に、該メイン制御CPU60aが決定した大当り図柄が、図柄A,a,B,b,C,c,E,e,H,hであった場合(図柄A,a,B,b,C,c,E,e,H,hを指定する特図指定コマンドが入力された場合)は、抽選演出を実行することを決定する(すなわち、抽選当り遊技演出パターンHP1〜HP3を決定する)。また、メイン制御CPU60aが決定した大当り図柄が、図柄I,iであった場合(図柄I,iを指定する特図指定コマンドが入力された場合)は、抽選演出を実行しないことを決定する(すなわち、非抽選当り遊技演出パターンHP4を決定する)よう構成されている(図20参照)。
ここで、演出制御CPU65aは、メイン制御CPU60aから入力された特図指定コマンドが図柄A,a,B,b,C,c,E,e,H,hを指定する場合には、該演出制御RAM65cの所定の記憶領域に記憶される抽選演出フラグに大当り図柄が図柄A,a,B,b,C,c,E,e,H,hであることを示す値「1」を設定し、メイン制御CPU60aから入力された特図指定コマンドが図柄A,a,B,b,C,c,E,e,H,hと異なる図柄を指定する場合には抽選演出フラグの値を「0」に設定する。また、抽選演出フラグの値は、大当り遊技が終了することで「0」に設定される。すなわち、演出制御CPU65aは、当該抽選演出フラグの値によって抽選演出を実行するかを認識し得るよう構成されている。そして、演出制御CPU65aは、図柄変動演出後の大当り遊技の当り遊技演出を決定する際に、前記抽選演出フラグの値に応じて抽選当り遊技演出パターンHP1〜HP3または非抽選当り遊技演出パターンHP4を決定する。具体的に、演出制御CPU65aは、抽選演出フラグの値が「1」であれば遊技演出パターンHP1〜HP3を決定し、抽選演出フラグの値が「0」であれば非遊技演出パターンHP4を決定する。
(抽選演出の報知演出について)
また、前記演出制御ROM65bには、図柄変動演出中に表示装置17で実行可能な報知演出として、前記抽選演出を実行することを報知する実行報知演出と、該抽選演出を実行しないことを報知する非実行報知演出とが記憶されている。そして、実施例では、通常の遊技状態(非確変・非変短状態)において前記始動入賞口27a,28aへのパチンコ球の入賞を契機としてメイン制御CPU60aが決定した大当り図柄が、図柄A,a,B,b,C,c,E,e,H,hであった場合(抽選演出フラグの値が「1」の場合)は、前記演出制御CPU65aは図柄変動演出中に実行報知演出を実行することを決定し、メイン制御CPU60aが決定した大当り図柄が、図柄I,iであった場合(抽選演出フラグの値が「0」の場合)は、前記演出制御CPU65aは図柄変動演出中に非実行報知演出を実行することを決定するよう設定されている。
ここで、図3に示す如く、前記図柄A,a,B,b,C,c,E,eが大当り図柄として決定された場合に実行される第1、第2、第3、第5、第10、第11、第12、第14の大当り遊技は、メイン制御CPU60aが大当り判定において当りと判定したときの遊技状態が変短状態および非変短状態の何れの場合にも、大当り遊技後に変短状態を付与するよう設定されている。これに対し、前記図柄H,h,I,iが大当り図柄として決定された場合に実行される第8、第9、第17、第18の大当り遊技は、メイン制御CPU60aが大当り判定において当りと判定したときの遊技状態が非変短状態の場合には、大当り遊技後に変短状態を付与しないよう設定されている。すなわち、実施例では、メイン制御CPU60aが当りと判定したときの遊技状態が非変短状態の場合に、大当り遊技後に変短状態を付与する第1、第2、第3、第5、第10、第11、第12、第14の大当り遊技が、特定大当り遊技(特定当り遊技)であって、該特定大当り遊技をメイン制御CPU60aが決定した場合は、演出制御CPU65aは報知演出として実行報知演出を決定するよう設定されている。また、メイン制御CPU60aが当りと判定したときの遊技状態が非変短状態の場合に、大当り遊技後に変短状態を付与しない第8、第9、第17、第18の大当り遊技が、非特定大当り遊技(非特定当り遊技)であって、該非特定大当り遊技をメイン制御CPU60aが決定した場合は、演出制御CPU65aは報知演出として実行報知演出または非実行報知演出を決定するよう設定されている。実施例では、演出制御CPU65aは、メイン制御CPU60aが第8および第17の大当り遊技を決定した場合には報知演出として実行報知演出を決定し、メイン制御CPU60aが第9および第18の大当り遊技を決定した場合には報知演出として非実行報知演出を決定する。そして、演出制御CPU65aは、報知演出として実行報知演出を決定した場合は、該実行報知演出が実行された図柄変動演出の終了後に実行される大当り遊技中の当り演出として、前記抽選演出を実行することを決定するようになっている。
すなわち、メイン制御CPU60aから入力された特図指定コマンドに基づいて演出制御CPU65aが抽選演出フラグの値を「1」に設定した場合は、該演出制御CPU65aは、図柄変動演出中に実行報知演出を実行することを決定すると共に、当該図柄変動演出後の大当り遊技の当り遊技演出として、抽選演出フラグの値「1」に基づいて抽選演出(抽選当り遊技演出パターンHP1〜HP3)を決定する。言い替えると、演出制御CPU65aは、図柄変動演出中に実行報知演出を実行することを決定した場合は、当該図柄変動演出後の大当り遊技の当り遊技演出として抽選演出を決定するようになっている。また、メイン制御CPU60aから入力された特図指定コマンドに基づいて演出制御CPU65aが抽選演出フラグの値を「0」に設定した場合は、該演出制御CPU65aは、図柄変動演出中に非実行報知演出を実行することを決定すると共に、当該図柄変動演出後の大当り遊技の当り遊技演出として、抽選演出フラグの値「0」に基づいて抽選演出を実行しないことを決定(非抽選当り遊技演出パターンHP4を決定)する。言い替えると、演出制御CPU65aは、図柄変動演出中に非実行報知演出を実行することを決定した場合は、当該図柄変動演出後の大当り遊技の当り遊技演出として抽選演出を決定しないようになっている。また、前述した如く、抽選当り遊技演出パターンHP1〜HP3で特定される大当り遊技におけるエンディング演出時間は第2時間に設定され、非抽選当り遊技演出パターンHP42で特定される大当り遊技におけるエンディング演出時間は第1時間に設定されており(図16参照)、演出制御CPU65aは、大当り遊技のエンディング演出時間として、実行報知演出を決定した場合は第2時間を決定し、非実行報知演出を決定した場合は第1時間を決定しているといえる。
実施例では、前記報知演出(実行報知演出、非実行報知演出)は、図21に示す如く、図柄変動演出においてリーチ表示後に実行される。具体的に、演出制御CPU65aは、メイン制御CPU60aが第1、第2、第3、第5、第8、第10、第11、第12、第14および第17の大当り遊技に対応する大当り図柄を決定し、該決定された大当り図柄(図柄A,a,B,b,C,c,E,e,H,h,)に基づき決定した特図変動パターンを指定する特図変動パターン指定コマンドが入力されると、該特図変動パターン指定コマンドに対応する実行報知演出を特定する演出パターンを決定する。そして、該演出パターンを特定する演出パターン指定コマンドを表示制御CPU70a(表示制御基板70)に出力する。これにより、表示制御CPU70aの制御下に表示装置17で実行される図柄変動演出において、図柄変動演出の開始から所定時間後にリーチ表示が表示された状態で、該表示装置17の表示部17aに、「抽選演出が実行されるよ!」の文字が表示された後、大当り図柄表示が確定停止される(図21(a)参照)。
また、演出制御CPU65aは、メイン制御CPU60aが第9および第18の大当り遊技に対応する大当り図柄を決定し、該決定された大当り図柄(図柄I,i)に基づき決定した特図変動パターンを指定する特図変動パターン指定コマンドが入力されると、該特図変動パターン指定コマンドに対応する非実行報知演出を特定する演出パターンを決定する。そして、該演出パターンを特定する演出パターン指定コマンドを表示制御CPU70a(表示制御基板70)に出力する。これにより、表示制御CPU70aの制御下に表示装置17で実行される図柄変動演出において、図柄変動演出の開始から所定時間後にリーチ表示が表示された状態で、該表示装置17の表示部17aに、「残念、抽選演出は実行されないよ!」の文字が表示された後、大当り図柄表示が確定停止される(図21(b)参照)。
(大当り遊技演出決定処理について)
次に、前記演出制御基板65の演出制御CPU65aが制御プログラムに基づき実行する大当り遊技演出決定処理について具体的に説明する。
大当り遊技演出決定処理では、図22に示すように、通常の遊技状態(非確変・非変短状態)で前記始動入賞口27a,28aへのパチンコ球の入賞を契機としてメイン制御CPU60aが当り判定した場合に、演出制御CPU65aが決定した大当り図柄組み合わせが、前記特殊大当り図柄組み合わせかを判定する(ステップC11)。すなわち、ステップC11において演出制御CPU65aは、メイン制御CPU60aが特定大当り遊技を決定した場合に、図柄変動演出において確定停止する大当り図柄組み合わせとして、前記特殊飾図である「J」を中図柄列Cに確定停止する飾図として決定したか否かを判定する。そして、ステップC11の判定結果が肯定の場合には、ステップC12に移行し、演出制御CPU65aは当り遊技演出として前記選択演出を決定し、大当り遊技演出決定処理を終了する。
ステップC11の判定結果が否定の場合には、ステップC13に移行して大当り図柄が図柄A,a,B,b,C,c,E,e,H,hであるかを判定し、該ステップC13の判定結果が肯定の場合には、ステップC14に移行し、前記演出制御CPU65aは当り遊技演出として抽選演出を特定する抽選当り遊技演出パターンHP1〜HP3を決定する。すなわち、ステップC13が肯定判定であれば、演出制御CPU65aは当り遊技演出として抽選演出を決定する。そして、該演出制御CPU65aは大当り遊技演出決定処理を終了する。また、ステップC13の判定結果が否定の場合には、ステップC15に移行し、前記演出制御CPU65aは当り遊技演出として非抽選演出を特定する非抽選当り遊技演出パターンHP4を決定し、大当り遊技演出決定処理を終了する。
すなわち、実施例のパチンコ機10では、前記始動入賞口27a,28aへのパチンコ球の入賞を契機としてメイン制御CPU60aが当り判定した場合に、該メイン制御CPU60aが決定した図柄の種類および演出制御CPU65aが決定した大当り図柄組み合わせの種類によって、当該始動入賞口27a,28aへの入賞を契機に実行された図柄変動演出(特図変動表示)の終了後に実行される大当り遊技中の当り遊技演出の種類が異なるよう設定される。
(報知ランプ91の制御について)
実施例のパチンコ機10では、遊技演出モードに応じて前記報知ランプ91の点灯、消灯および点滅等の状態が変化するよう構成されている。図23に示す如く、通常遊技演出モードMDAでは、報知ランプ91は消灯状態とされ、第1遊技演出モードMD1では、報知ランプ91は点灯状態とされ、第2遊技演出モードMD2では、報知ランプ91は点灯状態とされ、第4遊技演出モードMD4では、報知ランプ91は点滅状態となるように、前記ランプ制御基板72(演出制御CPU65a)によって制御される。ここで、第1遊技演出モードMD1、第2遊技演出モードMD2および第3遊技演出モードMD3は、前述した如く、遊技状態が確変・変短状態である場合(第2付与特典K2、第3付与特典K3、第4付与特典K4、第5付与特典K5における変短状態が付与される期間)の遊技演出モードであり、第1遊技演出モードMD1、第2遊技演出モードMD2および第3遊技演出モードMD3(変短状態が付与されている期間)での大当り判定で当りと判定された場合は、前記第1または第10の大当り遊技が実行されるよう設定されている。そして、この第1または第10の大当り遊技が実行された後には、前述したように、当該パチンコ機10で設定されている付与特典として遊技者にとって有利度合が最も高い第5付与特典K5が付与される。言い替えると、報知ランプ91の点灯状態で大当りに当選し、表示装置17に大当り表示が表示された場合は、大当り遊技後に前記付与特典として変短状態の付与期間(変短回数)が最も長い特定の付与特典が付与されることを認識することができ、遊技の興趣を向上し得るようになっている。
また、第5付与特典K5が付与されている場合にのみ設定される第4遊技演出モードMD4では、報知ランプ91は他の遊技演出モードMD1〜MD3とは異なる点灯態様である点滅状態となるので、該報知ランプ91の状態の相違によって付与されている付与特典が第5付与特典K5(第4遊技演出モードMD4)であることを認識し得るようになっている。更に、通常遊技演出モードMDAは、非確変・非変短状態および確変・非変短状態において設定可能な遊技演出モードであり、該通常遊技演出モードMDAでの遊技状態は変短状態が付与されていない状態である。このように、変短状態が付与されていない遊技状態で設定可能な通常遊技演出モードMDAでは、報知ランプ91は消灯している。すなわち、実施例のパチンコ機10では、報知ランプ91の状態によって、当該パチンコ機10に設定されている付与特典として有利度合が最も高い第5付与特典K5が付与されている状態と、大当りに当選することで第5付与特典K5が付与される可能性のある変短状態と、変短状態が付与されていない状態とを識別し得るようになっている。言い替えると、報知ランプ91は、その状態によって、遊技中の遊技状態を報知するように機能する。なお、実施例では、第1〜第3遊技演出モードMD1〜MD3において報知ランプ91は何れも点灯状態とされて、該報知ランプ91の状態(点灯状態)のみでは、付与されている付与特典が第2〜第4付与特典K2〜K4の何れであるのかを判別し得ないよう構成されている。
すなわち、実施例では、付与特典である変短状態の付与に関わる報知を報知ランプ91の状態の違いによって行うよう構成されている。具体的に、報知ランプ91は、前述したように、点灯または点滅によって、大当り遊技の終了後に変短状態が付与される可能性があることを報知するよう構成されており、実施例では報知ランプ91が発光している状態(点灯または点滅)が報知状態であって、該報知ランプ91が発光していない状態(消灯)が非報知状態として設定されている。すなわち、報知ランプ91は、報知状態と非報知状態とに切り替え制御可能に構成されている。また、実施例のパチンコ機10は、通常の遊技状態(非確変・非変短状態)で大当りに当選した場合に、メイン制御CPU60a(付与特典付与手段)が、大当り遊技の終了後に変短状態を付与する大当り遊技、または確変状態のみを付与して変短状態は付与しない大当り遊技を決定可能(付与可能)に構成されていることから、該メイン制御CPU60aは、報知ランプ91の非報知状態(消灯)で表示装置17に大当り表示が表示された場合には、特定の付与特典(最多の変短回数の変短状態を付与する第5付与特典K5)を含む付与特典K1からK5)の何れかを決定しているといえる。
ここで、大当り遊技の終了後の遊技演出モードは、当り判定手段としてのメイン制御CPU60aが当りと判定したときの遊技状態および図柄決定手段としてのメイン制御CPU60aが決定した図柄の種類に応じて異なるようになっており、遊技演出モード毎に状態が異なる報知ランプ91を制御する報知制御手段としての演出制御CPU65aは、メイン制御CPU60aが当りと判定したときの遊技状態および決定した図柄の種類に応じて該報知ランプ91を報知状態または非報知状態に制御している。
(先読み処理について)
次に、前述したミッション演出の種類を選択する前記選択演出の種類を決定するための先読み処理について説明する。なお、先読み処理は、前記演出制御CPU65aが、前記特殊大当り図柄組み合わせを決定した場合に、該特殊大当り図柄組み合わせが表示される図柄変動演出の次に実行される始動保留情報に基づく図柄変動演出(すなわち、大当り遊技終了後の最初の図柄変動変演)で大当り表示が表示されるか(大当りに当選しているか)を判定する処理である。すなわち、始動入賞口27a,28aへパチンコ球が入賞してから次の図柄変動演出(第1または第2特図変動表示)が開始されるよりも前に(特図開始処理が行われるよりも前に)、先読み処理が実行される。言い換えると、先読み処理は、図柄変動演出の前に実行される。
先読み処理では、前記メイン制御CPU60aは、前記第1始動入賞口27aまたは第2始動入賞口28aにパチンコ球が入賞したときに取得した対応の第1または第2特図始動保留情報に基づいて先読みコマンドを作成し、該先読みコマンドを演出制御CPU65aに出力する。演出制御CPU65aは、先読みコマンドで特定される始動保留情報を演出制御RAM65cの記憶領域に、先読みコマンドの入力順に記憶する。なお、先読みコマンドで特定される始動保留情報について、以後、先読み始動保留情報と指称する場合がある。そして、演出制御CPU65aは、先読み始動保留情報に基づいて図柄変動演出(第1または第2特図変動表示)が実行された場合に、前記大当り表示が表示装置17に表示されるか否かを事前判定する。具体的には、演出制御CPU65aは、先読み始動保留情報で特定される特図当り判定用乱数の値が事前大当り判定値と一致するか否かを事前判定(事前大当り判定)する。ここで、事前大当り判定値は、前述した特図開始処理の大当り判定(大当り抽選)で使用される大当り判定値と同一の値に設定されている。すなわち、先読み始動保留情報に基づく事前判定が肯定であった場合は、遊技状態(より具体的には確変状態か非確変状態か)が変化しない限り、当該肯定判定された先読み始動保留情報に対応する特図始動保留情報に基づいて図柄変動演出が行われた際に大当り遊技が実行されることになる。
そして、前記事前判定の判定結果が肯定である場合には、演出制御CPU65aは、演出制御RAM65cの所定の記憶領域に記憶される先読みフラグに、事前判定が肯定判定(当り)であることを示す値「1」を設定する。なお、先読みフラグの値は、現在変動中の図柄変動演出の終了後に実行される大当り遊技の実行開始により「0」に設定され、演出制御CPU65aは、当該先読みフラグの値によって大当り遊技の終了後の最初の図柄変動演出において大当り表示が表示される(大当りに当選する)ことを認識し得るよう構成されている。
すなわち、演出制御CPU65a(演出制御基板65)は、図柄変動演出中に表示装置17で実行可能な成否演出(ミッション演出)を複数種類の中から決定する成否演出決定手段としての機能および当り判定手段としてのメイン制御CPU60a(メイン制御基板60)が当りと判定した場合に、当り遊技中に表示装置17で実行可能な当り演出(当り遊技演出)を複数種類の中から決定する当り演出決定手段としての機能を備えている。そして、当り遊技決定手段としてのメイン制御CPU60a(メイン制御基板60)が、当り遊技として特定当り遊技(第4、第6、第7、第13、第15、第16の大当り遊技)を決定した場合には、当り演出決定手段としての演出制御CPU65a(演出制御基板65)は当り演出として選択演出を決定するよう構成されている。また、当り遊技決定手段としてのメイン制御CPU60a(メイン制御基板60)が、当り遊技として特定当り遊技(第4、第6、第7、第13、第15、第16の大当り遊技)を決定した場合には、選択演出が実行されることを報知する選択用報知演出を表示装置17で実行させると共に、該特定当り遊技(第4、第6、第7、第13、第15、第16の大当り遊技)の実行中において表示装置17で選択演出を実行中に特別入賞口33a,36aへの入賞を契機として選択演出の種類を決定する選択演出決定手段としての機能を、演出制御CPU65a(演出制御基板65)が備えている。また、成否演出決定手段としての演出制御CPU65a(演出制御基板65)は、特定当り遊技後の最初の図柄変動演出中に実行する成否演出として、当該図柄変動演出の実行の契機となる始動条件の成立による当り判定で当りと判定された場合は、選択演出で選択された種類の成功用成否演出を決定し、当該図柄変動演出の実行の契機となる始動条件の成立による当り判定で当りと判定されなかった場合(はずれの場合)は、選択演出で選択された種類の失敗用成否演出を決定するよう構成されている。
ここで、当り演出決定手段としての演出制御CPU65aは、当り遊技演出(当り演出)を特定する抽選当り遊技演出パターンおよび非抽選当り遊技演出パターンを決定する機能を備えており、該抽選当り遊技演出パターンおよび非抽選当り遊技演出パターンで特定される当り遊技演出におけるエンディング演出時間は、第2時間および第1時間が設定されている。また、第2時間は第1時間より長く設定されており、抽選当り遊技演出パターンおよび非抽選当り遊技演出パターンを決定する演出制御CPU65aは、当り遊技の終了を示すエンディング演出が実行されるエンディング演出時間を、第1時間および該第1時間より長い第2時間から決定するエンディング演出時間決定手段としての機能を備えている。
前記演出制御CPU65a(演出制御基板65)は、前記表示装置17で実行可能な報知演出を複数種類の中から決定する報知演出決定手段としての機能を備えている。具体的に、当り遊技決定手段としてのメイン制御CPU60aが大当り遊技として特定大当り遊技(変短状態を付与する大当り遊技)を決定した場合に、演出制御CPU65aは、報知演出として抽選演出を実行することを報知する実行報知演出を決定し、メイン制御CPU60aが大当り遊技として非特定大当り遊技(変短状態を付与しない大当り遊技)を決定した場合に、演出制御CPU65aは、報知演出として前記実行報知演出または抽選演出を実行しないこと(非抽選演出を実行すること)を報知する非実行報知演出の何れかを決定する機能を備えている。そして、前記当り演出決定手段として演出制御CPU65aは、報知演出決定手段としての演出制御CPU65aが実行報知演出を決定した場合に、当り演出として抽選演出を決定するよう構成されている。
また、報知演出決定手段としての演出制御CPU65aが実行報知演出を決定した場合には、エンディング演出時間決定手段としての演出制御CPU65aが第2時間を決定し、該演出制御CPU65aは実行報知演出を表示装置17で実行させた後、前記抽選演出をエンディング演出期間中に表示装置17で実行させるよう該表示装置17を制御するよう構成されている。具体的に、演出制御CPU65aは、図柄変動演出中に実行報知演出を表示装置17で実行させ、該図柄変動演出の終了後に実行される大当り遊技での当り遊技演出の演出内容や演出時間を特定する当り遊技演出パターンとして、エンディング演出時間が第2時間に設定されている抽選当り遊技演出パターンHP1,HP2,HP3を決定(第2時間を決定)し、該抽選当り遊技演出パターンHP1,HP2,HP3に基づいて行われる大当り遊技のエンディング演出期間中に、表示装置17で抽選演出を実行させるようになっている。また、報知演出決定手段としての演出制御CPU65aが非実行報知演出を決定した場合には、エンディング演出時間決定手段としての演出制御CPU65aが第1時間を決定し、該演出制御CPU65aは、エンディング演出より前に非実行報知演出を表示装置17で実行させるよう該表示装置17を制御するよう構成されている。具体的に、演出制御CPU65aは、図柄変動演出中に非実行報知演出を表示装置17で実行させ、該図柄変動演出の終了後に実行される大当り遊技での当り遊技演出の演出内容や演出時間を特定する当り遊技演出パターンとして、エンディング演出時間が第1時間に設定されている非抽選当り遊技演出パターンHP4を決定(第1時間を決定)するようになっている。
また、前記演出制御RAM65cは、前記メイン制御RAM60cに記憶されている特図始動保留情報(入賞情報に基づく特図始動保留情報)に基づく演出用始動保留情報(始動保留情報)を複数記憶可能な演出用の保留記憶手段(演出用保留記憶手段)として機能する。また、演出制御CPU65aは、演出制御RAM65cに記憶されている演出用の始動保留情報(先読み始動保留情報)に基づく図柄変動演出が実行される前に、該演出用の始動保留情報(先読み始動保留情報)を先読みして表示装置17に大当り表示を表示するかを判定する事前判定手段としての機能を備えている。そして、当り演出決定手段としての演出制御CPU65aは、事前判定手段としての演出制御CPU65aが大当り表示(当り表示)を表示すると判定した演出用の始動保留情報(先読み始動保留情報)が、特定当り遊技後の最初の図柄変動演出に対応する演出用の始動保留情報(先読み始動保留情報)として演出制御RAM65cに記憶されている場合は、通常選択演出より特殊選択演出を決定し易いよう構成されている。
〔実施例の作用〕
次に、前述のように構成された実施例に係るパチンコ機10の作用につき説明する。
前記前枠13の前面側に設けられた前記操作ハンドル16の操作レバー16aを遊技者が回転操作すると、前記打球発射装置から発射されたパチンコ球が前記遊技領域49内に打ち出される。このとき、前記操作レバー16aの回動量に応じてパチンコ球の打ち出し位置が変化し、打ち出し位置に応じて遊技領域49の第1球流下経路49aまたは第2球流下経路49bをパチンコ球が流下する。そして、遊技領域49(第1球流下経路49a,第2球流下経路49b)を流下するパチンコ球が、前記第1始動入賞口27aまたは第2始動入賞口28aに入賞すると、前記対応する始動入賞検出センサ31,32による球検出を契機として、前記メイン制御CPU60aが各種情報(各種乱数情報)を取得して、この取得した情報に基づいて特図大当り判定が行われる。また、メイン制御CPU60aは、始動入賞口27a,28aへパチンコ球が入賞した際に、該始動入賞口27a,28aに入賞したときに取得した特図始動保留情報に基づいて先読みコマンドを作成し、該先読みコマンドを演出制御CPU65aに出力し、該演出制御CPU65aは先読みコマンドで特定される始動保留情報を演出制御RAM65cの記憶領域に先読み始動保留情報として記憶する。
前記特図大当り判定でメイン制御CPU60aが当りと判定した場合は、該メイン制御CPU60aは、大当り図柄(特図1,特図2)および該大当り図柄に対応する特図変動パターンを決定する。そして、メイン制御CPU60aは、決定した大当り図柄(特図1,特図2)を指定する特図指定コマンドおよび特図変動パターン指定コマンドを出力し、該特図指定コマンドおよび特図変動パターン指定コマンドが入力された演出制御CPU65aは、該コマンドに対応する飾図および演出パターンを決定する。
(ミッション演出を実行する場合について)
前記通常の遊技状態(非確変・非変短状態)において、特図指定コマンドで指定される大当り図柄が図柄D,F,G,d,f,gである場合は、前記演出制御CPU65aは、大当り図柄組み合わせとして前記特殊飾図「J」を中図柄列Cに含む特殊大当り図柄組み合わせを決定すると共に、特殊飾図フラグの値を「1」に設定する。また、当該特殊大当り図柄組み合わせを決定した図柄変動演出の次に実行を保留している先読み始動保留情報における事前判定の判定結果が肯定(当り)である場合には、演出制御CPU65aは先読みフラグの値を「1」に設定し、該先読み始動保留情報における事前判定の判定結果が否定(はずれ)である場合には、演出制御CPU65aは先読みフラグの値を「0」に設定する。
前記演出制御CPU65aは、前記特殊飾図フラグの値が「1」の場合は、図柄変動演出の演出内容および演出時間を特定する演出パターンとして選択用報知演出パターンを決定する。これにより、前記表示装置17で実行される図柄変動演出中に、該表示装置17に「ミッション選択演出」の文字が表示され、遊技者は、図柄変動演出の終了後にミッション選択演出が実行されることを認識し得る。その後、表示装置17には図柄変動演出の結果として特殊大当り図柄組み合わせが確定停止表示される。
前記大当り図柄が図柄D,F,G,d,f,gである場合は、図柄変動演出の結果として特殊大当り図柄組み合わせが確定停止表示された後に、特定大当り遊技が実行される。また、前記演出制御CPU65aは、特定大当り遊技の実行に際し、該特定大当り遊技中に前記表示装置17で実行される当り遊技演出パターンとして、選択当り遊技演出パターンを決定する。また、演出制御CPU65aは、選択当り遊技演出パターンで特定される選択演出の種類を決定するために、前記先読みフラグの値を確認し、図12に示すテーブル抽選テーブルTTを参照して、選択演出の種類を選択するためのミッション演出抽選テーブルとして第1ミッション演出抽選テーブルT1Aおよび第2ミッション演出抽選テーブルT1Bの何れを参照するのかを決定する。第1ミッション演出抽選テーブルT1Aを参照することを決定した場合は、図11(a)に示す如く、当該第1ミッション演出抽選テーブルT1Aには特殊ミッション演出パターンMP8が設定されていることから、該特殊ミッション演出パターンMP8(特殊ミッション演出)が決定される可能性がある。これに対し、第2ミッション演出抽選テーブルT1Bを参照することを決定した場合は、図11(b)に示す如く、当該第2ミッション演出抽選テーブルT1Bには特殊ミッション演出パターンMP8が設定されていないので、該特殊ミッション演出パターンMP8(特殊ミッション演出)が決定されることはない。
前記第1ミッション演出抽選テーブルT1Aを参照してミッション演出(ミッション演出パターン)の種類を選択する特殊選択演出では、前記表示装置17に、当該特殊選択演出において決定可能なミッション演出のタイトル名が表示される。すなわち、表示装置17に、特殊ミッション演出のタイトル名が表示されていれば、当該特定大当り遊技の終了後の図柄変動演出において大当り表示が表示されること、すなわち大当りに当選する可能性が高いことを認識することができ、遊技の興趣を向上し得る。
前記特殊ミッション演出を含む特殊選択演出および特殊ミッション演出を含まない通常選択演出では、図14に示す如く、前記表示装置17に、「特別入賞部を狙ってミッションを決めろ」の文字および対象となる特別入賞口を示す「第1特別入賞部を狙え」または「第2特別入賞部を狙え」の文字と狙う特別入賞部を指し示す矢印が表示される。そして、演出制御CPU65aは、特別入賞口33a,36aへの入賞を契機として、ミッション演出パターンMP1〜MP8またはミッション演出パターンMP1〜MP7から1つのミッション演出パターンを決定する。すなわち、遊技者が特別入賞口33a,36aへパチンコ球を入賞させたタイミングによって決定されるミッション演出が異なるので、遊技の興趣を向上することができる。
前記特定大当り遊技の終了後に、最初の図柄変動演出の特図変動演出パターンとして、メイン制御CPU60aは特定特図変動パターンを決定し、該特定特図変動パターンを指定する特図変動パターン指定コマンドを出力し、前記演出制御CPU65aは入力された特図変動パターン指定コマンドに対応する演出パターンを決定する。この特図変動パターン指定コマンドで特定される特定特図変動パターンは、図柄変動演出においてミッション演出を実行することを特定する特図変動パターンであるので、該特図変動パターン指定コマンドが入力された演出制御CPU65aは、ミッション演出を実行する演出パターンを決定する。また、演出制御CPU65aは、前記選択演出(特殊選択演出、通常選択演出)で選択された種類のミッション演出(ミッション演出パターン)において、特図変動パターン指定コマンドに基づいて成功用成否演出パターンMPaまたは失敗用成否演出パターンMPb,MPcの何れかを決定する。すなわち、メイン制御CPU60aから入力された特図変動パターン指定コマンドで特定される特図変動パターンが、当り用の特定特図変動パターンである場合は、演出制御CPU65aは成功用成否演出パターンMPaを決定し、メイン制御CPU60aから入力された特図変動パターン指定コマンドで特定される特図変動パターンが、はずれリーチ用またははずれ用の特定特図変動パターンである場合は、演出制御CPU65aは第1失敗用成否演出パターンMPbまたは第2失敗用成否演出パターンMPcを決定する。
実施例のパチンコ機10では、ミッション演出が実行される図柄変動演出の実行時の遊技状態は、前述したように変短状態であり、該変短状態で大当りに当選した場合は、変短状態を最も長い変短回数だけ付与する第1の大当り遊技または第10の大当り遊技が付与されるようになっている。従って、遊技者は、図柄変動演出においてミッション演出が実行されることで、遊技者にとって有利度合が最も高い大当り遊技が付与されることを期待して遊技を行うことができ、興趣を向上し得る。そして、ミッション演出において、成功用成否演出パターンMPaに基づいてミッションの成功の結果を導出する成功用成否演出が表示装置17で実行されることで、大当りに当選したことが確定されるので、遊技者に大きな喜びを与えることができる。
また、前記ミッション演出が実行される図柄変動演出の直前の特定大当り遊技として、前記メイン制御CPU60aが、第4、第6、第13または第15の大当り遊技を決定し、かつミッション演出が実行される当該図柄変動演出の実行の契機となる始動入賞口27a,28aへの入賞(始動条件の成立)による大当り判定で当りでない(はずれ)とメイン制御CPU60aが判定した場合は、前記演出制御CPU65aは、ミッション演出を特定する演出パターンとして第2失敗用成否演出パターンMPcを決定するよう構成されている。従って、ミッション演出において、第2失敗用成否演出パターンMPcに基づいてミッション演出の失敗の結果を導出する失敗用成否演出が実行されたとしても、変短回数が継続する可能性(第3付与特典K3または第4付与特典K4が付与されている可能性)があるので、遊技者が落胆するのを抑えることができる(図10参照)。
(抽選演出を実行する場合について)
前記通常の遊技状態(非確変・非変短状態)において、前記始動入賞口27a,28aへのパチンコ球の入賞を契機としてメイン制御CPU60aが大当り判定で当りと判定すると共に、大当り図柄として図柄A,a,B,b,C,c,E,e,H,hを該メイン制御CPU60aが決定した場合は、演出制御CPU65aは抽選演出フラグの値を値「1」に設定し、それ以外の図柄をメイン制御CPU60aが決定した場合は、演出制御CPU65aは抽選演出フラグの値を値「0」に設定する。
前記演出制御CPU65aは、図柄変動演出の演出内容を特定する演出パターンを決定する際に、前記抽選演出フラグの値を確認し、該値が「1」の場合は、該演出制御CPU65aは、実行報知演出を特定する演出パターンを決定し、抽選演出フラグの値が「0」の場合は、該演出制御CPU65aは、非実行報知演出を特定する演出パターンを決定する。これにより、実行報知演出を特定する演出パターンが決定された場合は、図柄変動演出において、表示装置17にリーチ表示が表示された状態で、該表示装置17に「抽選演出が実行されるよ!」の文字が表示される(図21(a)参照)。また、非実行報知演出を特定する演出パターンが決定された場合は、図柄変動演出において、表示装置17にリーチ表示が表示された状態で、該表示装置17に「残念、抽選演出は実行されないよ!」の文字が表示される(図21(b)参照)。そして、実行報知演出または非実行報知演出に対応する表示が表示装置17に表示された後、大当り図柄表示が確定停止される。
図柄変動演出後の大当り遊技の当り遊技演出を決定する際に、演出制御CPU65aは、前記抽選演出フラグの値を確認し、該値が「1」であれば抽選当り遊技演出パターンHP1〜HP3の何れかを決定し、該値が「0」であれば非抽選当り遊技演出パターンHP4を決定する。そして、抽選当り遊技演出パターンHP1〜HP3の何れかを実行することを決定した場合は、図17に示す抽選演出抽選テーブルT2を参照して、演出制御CPU65aは成功演出パターンHP1a,HP2a,HP3aまたは失敗演出パターンHP1b,HP2b,HP3bの何れかを決定する。
前記演出パターンHP1a,HP2a,HP3a,HP1b,HP2b,HP3bで特定される抽選演出では、図19(a),(b)に示す如く、大当り遊技におけるオープニング演出の開始に伴って表示装置17に競馬のレース名(「J1じゃぶ馬記念」)が表示される。そして、大当り遊技におけるエンディング演出の開始(メイン制御CPU60aからのエンディングコマンドの入力)を契機として、表示装置17に競馬のコースと、遊技者側の馬および対戦相手側の馬を表わす画像および操作ボタン90の操作によってムチを叩く動作が行われることを示す画像が表示される(図18参照)。また、レースが開始される前に、当該レースのオッズが表示される。すなわち、第1成功演出パターンHP1aおよび第1失敗演出パターンHP1bであれば、オッズとして「5倍」が表示され、第2成功演出パターンHP2aおよび第2失敗演出パターンHP2bであれば、オッズとして「25倍」が表示され、第3成功演出パターンHP3aおよび第3失敗演出パターンHP3bであれば、オッズとして「65倍」が表示される。そして、レースが開始され、成功演出パターンHP1a,HP2a,HP3aが決定されている場合は、遊技者の馬が勝利する成功演出が表示され、失敗演出パターンHP1b,HP2b,HP3bが決定されている場合は、遊技者の馬が負ける失敗演出が表示される。
前述したように、抽選演出抽選テーブルT2を参照した演出パターンHP1a,HP2a,HP3a,HP1b,HP2b,HP3bの抽選では、抽選演出が実行される大当り遊技に対応する大当り図柄が、図柄A,aの場合は、第3成功演出パターンHP3aが決定され、大当り図柄が、図柄B,bの場合は、第2成功演出パターンHP2aが決定され、大当り図柄が、図柄E,eの場合は、第1成功演出パターンHP1aが決定される。すなわち、大当り図柄が図柄A,aに決定された場合に実行される第1または第10の大当り遊技の終了後には、変短回数が「65回」に設定された第5付与特典K5が付与されると共に第4遊技演出モードMD4に移行するので、第3成功演出パターンHP3aに基づく成功演出により、付与される変短回数(特定状態(付与特典)の付与期間)を報知することとなる。同様に、大当り図柄が図柄B,bに決定された場合に実行される第2または第11の大当り遊技の終了後には、変短回数が「25回」に設定された第4付与特典K4が付与されると共に第3遊技演出モードMD3に移行し、大当り図柄が図柄E,eに決定された場合に実行される第5または第14の大当り遊技の終了後には、変短回数が「5回」に設定された第3付与特典K3が付与されると共に第2遊技演出モードMD2に移行するので、第2成功演出パターンHP2aまたは第1成功演出パターンHP1aに基づく成功演出により、付与される変短回数(特定状態(付与特典)の付与期間)を報知することとなる。
これに対し、抽選演出が実行される大当り遊技に対応する大当り図柄が、図柄C,cの場合は、第2失敗演出パターンHP2bが決定される。そして、第2失敗演出パターンHP2bに基づく失敗演出が実行された大当り遊技の終了後は、演出制御CPU65aは、図10に示す如く、遊技演出モードを第2遊技演出モードMD2に設定する。すなわち、失敗演出が実行されたことによって、付与される変短回数が25回ではないと遊技者が認識する。しかるに、該第2遊技演出モードMD2での図柄変動演出が5回を経過すると、演出制御CPU65aは遊技演出モードを第3遊技演出モードMD3に移行させる。すなわち、遊技者は、失敗演出により一旦は落胆するものの、遊技演出モードの変更によって、付与されている付与特典が変短回数の多い付与特典であることを認識することができ、遊技者に大きな喜びを与えて遊技の興趣を向上し得る。また、大当り図柄が図柄H,hの場合には、前記第1成功演出パターンHP1aや第3成功演出パターンHP3aで特定される成功演出と対をなす失敗演出が実行されるので、演出が単調となることなく演出の興趣を向上することができる。
実施例のパチンコ機10では、変短状態が付与されている遊技状態で設定可能な第1遊技演出モードMD1、第2遊技演出モードMD2、第3遊技演出モードMD3において、前記報知ランプ91は点灯状態とされている。そして、前述したように、変短状態での大当り判定で当りと判定された場合は、前記第1または第10の大当り遊技が実行され、該大当り遊技の終了後には、遊技者にとって有利度合が最も高い第5付与特典K5が付与される。従って、報知ランプ91が点灯状態であることを認識した遊技者の、当該報知ランプ91が点灯中に大当りに当選して(表示装置17に大当り表示が表示されて)有利度合が最も高い第5付与特典K5が付与されることに対する期待感を高めることができ、遊技の興趣を向上し得る。また、報知ランプ91の点灯状態で大当り表示が表示された場合には、第5付与特典K5が付与されることを認識し得るので、遊技者の遊技意欲を喚起することができる。
また、実施例に設定されている全ての大当り遊技は、当該大当り遊技後に確変状態を付与する大当り遊技として設定されているので、報知ランプ91の点灯状態で大当り表示が表示された場合には、確変状態が付与されることを認識し得るので、遊技の興趣を向上し得る。また、報知ランプ91の点灯状態で大当り表示が表示された場合に付与される第5付与特典K5は、変短状態が付与される付与特典であるので、報知ランプ91の点灯状態で大当り表示が表示された場合には変短状態が付与されることを認識することができ、遊技の興趣を向上し得る。
また、第5付与特典K5が付与されている状態で設定される第4遊技演出モードMD4では、報知ランプ91は他の遊技演出モードMD1〜MD3とは異なる点灯態様である点滅状態となるので、該報知ランプ91の状態の相違によって付与されている付与特典が第5付与特典K5であることを認識することができ、遊技者に優越感を与えることができる。
実施例のパチンコ機10では、大当り遊技中に、当該大当り遊技後の図柄変動演出で実行可能なミッション演出の種類を選択する選択演出を行うよう構成したので、大当り遊技中の当り遊技演出によって遊技者の遊技意欲を喚起することができ、遊技の興趣を向上し得る。しかも、選択演出中における特別入賞口33a,36aへのパチンコ球の入賞を契機としてミッション演出の種類が決定されるようになっているので、遊技に参加している実感を遊技者に与えて遊技の興趣をより高めることができる。また、実施例のパチンコ機10では、大当り遊技後に付与する変短状態の変短回数(付与期間)が異なる複数種類の大当り遊技を設定しているので、バラエティに富む遊技を提供でき、遊技の興趣を向上し得る。
また、ミッション演出が実行される図柄変動演出の結果として大当りに当選した場合は、付与期間が最も長い変短状態を付与可能な大当り遊技(第1または第10の大当り遊技)が付与されるので、ミッション演出が実行される図柄変動演出の結果に対する遊技者の興味を高めて遊技の興趣を向上し得る。また、大当り遊技中における選択演出として、特殊ミッション演出を含む複数種類のミッション演出から選択する特殊選択演出が実行される場合には、大当り遊技の終了後の最初の図柄変動演出の結果として大当りに当選する可能性が高いので、遊技者の大当り遊技演出に対する興味を高めて興趣を向上し得る。更に、実施例のパチンコ機10では、ミッション演出が実行可能な特定特図変動パターンを共通化しているので、制御負荷を低減できる。
実施例のパチンコ機10では、大当り遊技中に、当該大当り遊技後に付与される変短状態の付与期間を抽選する抽選演出を行うよう構成したので、大当り遊技中の当り遊技演出によって遊技者の遊技意欲を喚起することができ、遊技の興趣を向上し得る。また、大当り遊技後に付与する変短状態の変短回数(付与期間)が異なる複数種類の大当り遊技を設定しているので、抽選演出の結果に対する興味を高めることができる。
また、実施例のパチンコ機10では、演出制御CPU65aが、前記抽選当り遊技演出パターンHP1,HP2,HP3における第1成功演出パターンHP1a、第2成功演出パターンHP2a、第3成功演出パターンHP3aを決定している場合は、エンディングコマンドの入力により計時を開始した演出制御CPU65aは、第2時間より短い前記演出開始時間を計時したタイミングで、表示装置17で特典状態示唆演出を実行するよう構成されている。すなわち、大当り遊技の終了後に付与される付与特典を報知する、「第3付与特典獲得」、「第4付与特典獲得」または「第5付与特典獲得」等を表示装置17に表示するようになっているので、該特典状態示唆演出によって遊技者は確変状態や変短状態等の特典状態が付与されることを認識することができ、遊技の興趣を向上し得る。
(変更例)
本願発明は前述した実施例の構成に限定されるものではなく、その他の構成を適宜に採用することができる。
(1) 実施例では、全ての大当り遊技を、当該大当り遊技の終了後に確変状態を付与する種類としたが、確変状態を付与する大当り遊技と付与しない大当り遊技とを設定してもよい。また、確変状態の付与期間である確変回数についても、複数種類を設定することができる。
(2) 実施例では、変短状態で大当りに当選した場合は、当該パチンコ機に設定されている最も多い変短回数の間だけ変短状態を付与可能な大当り遊技が付与されるよう構成したが、大当りに当選したときに決定された大当り図柄の種類によって、付与する変短回数が異なる大当り遊技を付与するようにしてもよい。
(3) 大当り遊技後に付与する変短回数の種類は、実施例の1回、5回、25回、65回に限られるものではなく、その他の種類を設定することができる。
(4) 実施例では、報知ランプの点灯、消灯、点滅等の状態で付与特典の種類を報知するようにしたが、報知ランプの点滅間隔や点灯色等によって付与特典の種類を報知するようにしてもよい。
(5) 実施例では、報知手段として報知ランプを挙げたが、表示装置の一部に報知領域を設定し、該報知領域の表示を切り替えることで報知状態と非報知状態とを表わすようにしてもよい。または、報知手段としての専用の液晶表示装置を設け、該液晶表示装置での表示の切り替えによって報知状態と非報知状態とを表わす構成を採用し得る。
(6) 報知手段は、報知ランプや液晶表示装置等の表示手段に限らず、可動体やスピーカ等であってもよい。すなわち、可動体の位置によって付与特典の種類を報知したり、スピーカからの出力音の種類の違いによって付与特典の種類を報知する構成を採用し得る。
(7) 実施例では、報知ランプ(報知手段)の報知状態(点灯状態または点滅状態)で大当りに当選した場合(表示装置に大当り表示が表示された場合)に、大当り遊技の終了後に付与される変短状態の付与期間(変短回数)が共通(実施例では65回)である特定の付与特典を付与する場合で説明したが、変短回数が異なる複数種類の特定の付与特典を設定し、報知ランプの報知状態で表示装置に当り表示が表示された場合に、特定の付与特典を複数種類の中から付与するようにしてもよい。そして、報知ランプ(報知手段)の報知態様の違いによって、付与される変短状態の付与期間(変短回数)が異なることを報知することができる。例えば、点灯であれば、変短回数が5回の特定の付与特典が付与されることを報知し、間隔の長い点滅であれば、変短回数が25回の特定の付与特典が付与されることを報知し、、間隔の短い点滅であれば、変短回数が65回の特定の付与特典が付与されることを報知する等、報知ランプの点灯態様の違いによって付与される特定の付与特典の種類を報知することができる。なお、報知手段で報知する特定の付与特典としては、変短状態の付与期間である変短回数が異なるものに限らず、確変状態の付与期間である確変回数、あるいは確変状態と変短状態との組み合わせ等、各種の付与特典の種類が異なる特定の付与特典を報知するものであってもよい。
(8) 実施例では、遊技演出モードに応じて報知ランプ(報知手段)の状態を切り替えるよう構成したが、始動入賞口への入賞時に取得した入賞情報に基づいて報知ランプの状態を切り替えるようにすることができる。すなわち、大当り判定の判定結果やメイン制御CPUが決定した大当り遊技の種類等に基づいて、演出制御CPUが報知ランプを報知状態と非報知状態とに切り替えるようにすればよい。
(9) 遊技盤の盤面構成は、実施例に示すものに限られるものでなく、特別入賞部は1つであってもよく、また第1始動入賞部と第2始動入賞部とが別々に遊技盤に取着される構成であってもよい。更に、ゲート部も1つであってもよい。
(10) 実施例においてメイン制御手段(メイン制御CPU)が備える機能の全部または一部をサブ制御手段(演出制御CPU)が備えるようにしてもよく、反対にサブ制御手段が備える機能の全部または一部をメイン制御手段が備えるようにしてもよい。そして実施例では、メイン制御基板とサブ制御基板(演出制御基板)とを分けて設けるようにしたが、単一の制御基板とすることもできる。すなわち、実施例におけるメイン制御手段およびサブ制御手段の機能を、単一の制御基板に設けた制御手段(CPU)が備えるようにしてもよい。更に、別途制御基板を備えて、実施例のメイン制御手段やサブ制御手段が備える機能の全部または一部を、別の制御手段に備えさせてもよい。
(11) また、実施例において演出制御手段(演出制御CPU)が備える機能の全部または一部を表示制御手段(表示制御CPU)が備えるようにしてもよく、反対に表示制御手段が備える機能の全部または一部を演出制御手段が備えるようにしてもよい。そして実施例では、演出制御基板(演出制御CPU)と表示制御基板(表示制御CPU)とを分けて設けるようにしたが、単一の制御基板とすることもできる。すなわち、実施例における演出制御手段および表示制御手段の機能を、単一の制御基板に設けた制御手段(CPU)が備えるようにしてもよい。また、発光制御を行うランプ制御手段や音出力制御を行う音制御手段に関しても同様に、演出制御手段が兼用することができる。
(12) 実施例では、第1特典遊技状態が付与されている状態を確変状態としたが、これに限られるものではなく、第1特典遊技状態および第2特典遊技状態を組み合わせた状態を確変状態とすることもできる。この場合に、第1特典遊技状態および第2特典遊技状態の何れも付与されていない状態を非確変状態とすることができる。
(13) 遊技機としては、パチンコ機に限られるものではなく、アレンジボール機やパチンコ球を用いたスロットマシン等、その他各種の遊技機であってもよい。
(14) 実施例では、エンディングコマンドの入力により計時を開始した演出制御CPUが第2時間より短い演出開始時間を計時したタイミングで出力した特典状態示唆演出コマンドに基づいて、表示制御CPUが特典状態示唆演出を表示装置で実行するよう構成したが、特典状態示唆演出コマンドの出力タイミングは、第2時間の経過後であってもよい。すなわち、演出制御CPUが特典状態示唆演出コマンド(特典状態示唆情報)を出力するタイミングは、エンディングコマンドが入力されてから所定時間後であればよい。例えば、エンディングコマンドの入力により計時を開始した演出制御CPUが、第2時間の経過後に特典状態示唆演出コマンドを出力するようにしてもよい。すなわち、特典状態示唆演出を、大当り遊技の終了後の最初の図柄変動演出において表示装置で実行することもできる。例えば、メイン制御CPUが第3付与特典、第4付与特典または第5付与特典を付与することを決定した場合に、各付与特典に対応するフラグを設定し、設定されたフラグに基づいて演出制御CPUが大当り遊技の終了後の最初の図柄変動演出において表示装置に特典状態示唆演出コマンドを出力し、該特典状態示唆演出コマンドの入力に基づいて表示制御CPUが特典状態示唆演出を表示装置で実行させる構成を採用し得る。また、各付与特典に対応するフラグが設定されている場合は、図柄変動演出の演出内容を特定する演出パターンとして、特典状態示唆演出を実行する演出パターンを演出制御CPUが決定する構成としてもよい。
17 表示装置(表示手段)
27 第1始動入賞部(始動入賞部)
28 第2始動入賞部(始動入賞部)
33 第1特別入賞部(入賞部)
33a 第1特別入賞口(入賞口)
34 第1特別用開閉部材(開閉手段)
36 第2特別入賞部(入賞部)
36a 第2特別入賞口(入賞口)
37 第2特別用開閉部材(開閉手段)
60a メイン制御CPU(当り判定手段,当り遊技決定手段,入賞情報取得手段,変動パターン決定手段)
65a 演出制御CPU(成否演出決定手段,当り演出決定手段,事前判定手段)
65c 演出制御RAM(保留記憶手段)

Claims (5)

  1. 始動条件の成立を契機として複数種類の図柄を変動させる図柄変動演出を実行する表示手段と、始動条件の成立を契機として当り判定する当り判定手段と、遊技球が入賞可能な入賞口を開閉する開閉手段を有する入賞部とを備え、前記当り判定手段が当りと判定した場合には、前記図柄変動演出の終了後に、前記開閉手段が前記入賞口を開放する当り遊技を実行するよう構成された遊技機において、
    前記当り判定手段が当りと判定した場合に、当り遊技を、特定当り遊技を含む複数種類の中から決定する当り遊技決定手段と、
    前記図柄変動演出中に表示手段で実行可能な成否演出を複数種類の中から決定する成否演出決定手段と、
    前記当り判定手段が当りと判定した場合に、当り遊技中に前記表示手段で実行可能な当り演出を複数種類の中から決定する当り演出決定手段とを備え、
    前記当り演出には、前記成否演出を複数種類から選択する選択演出が設定され、
    前記当り遊技決定手段が当り遊技として特定当り遊技を決定した場合には、前記当り演出決定手段は当り演出として前記選択演出を決定すると共に、前記当り遊技決定手段が当り遊技として特定当り遊技以外の当り遊技を決定した場合には、前記当り演出決定手段は当り演出として前記選択演出と異なる当り演出を決定
    前記成否演出には、成功の結果を導出する成功用成否演出と失敗の結果を導出する失敗用成否演出とが設定され、
    前記成否演出決定手段は、前記特定当り遊技後の最初の図柄変動演出中に実行する成否演出として、当該図柄変動演出の実行の契機となる始動条件の成立による当り判定で当りと判定された場合、前記選択演出の結果に基づいて成功用成否演出の実行を決定し、当該図柄変動演出の実行の契機となる始動条件の成立による当り判定で当りと判定されなかった場合、前記選択演出の結果に基づいて失敗用成否演出の実行を決定するよう構成された
    ことを特徴とする遊技機。
  2. 遊技球の入賞により前記始動条件が成立する始動入賞部を備え、
    前記特定当り遊技には、特定当り遊技の終了後に前記始動入賞部へ遊技球が入賞し易くなる入賞容易状態を所定の付与期間に亘って付与する特定当り遊技として、該付与期間が異なる複数種類が設定されている請求項1記載の遊技機。
  3. 前記成否演出が実行される図柄変動演出の実行の契機となる始動条件の成立による当り判定で当りと判定された場合には、前記当り遊技決定手段は、前記入賞容易状態の付与期間が最も長い特定当り遊技を決定するよう構成される請求項2記載の遊技機。
  4. 前記始動条件の成立を契機として入賞情報を取得する入賞情報取得手段と、
    前記入賞情報取得手段が取得した入賞情報に基づく始動保留情報を記憶する保留記憶手段と、
    前記保留記憶手段に記憶されている始動保留情報に基づく図柄変動演出が実行される前に、該始動保留情報を先読みして表示手段に当り表示を表示するかを判定する事前判定手段とを備え、
    前記成否演出には、特殊な演出を行う特殊成否演出が含まれ、
    前記選択演出には、特殊成否演出を含む複数種類の成否演出が設定された第1成否演出グループから成否演出を選択する特殊選択演出と、特殊成否演出を含まない複数種類の成否演出が設定された第2成否演出グループから成否演出を選択する通常選択演出とが設定され、
    前記事前判定手段が当り表示を表示すると判定した始動保留情報が、前記特定当り遊技後の最初の図柄変動演出に対応する始動保留情報として前記保留記憶手段に記憶されている場合は、前記当り演出決定手段は、通常選択演出より特殊選択演出を決定し易いよう設定されている請求項1〜3の何れか一項に記載の遊技機。
  5. 前記表示手段で実行される図柄変動演出の変動時間を特定する変動パターンを複数種類の中から決定する変動パターン決定手段を備え、
    前記変動パターンには、特定変動パターンが設定され、
    前記変動パターン決定手段は、前記特定当り遊技の終了後の最初の図柄変動演出の変動パターンとして前記特定変動パターンを決定するよう構成された請求項1〜4の何れか一項に記載の遊技機。
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