JP6140345B2 - 遊技機 - Google Patents

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Description

本発明は、当り状態となる可能性があることを報知する予告演出を実行可能な遊技機に関するものである。
代表的な遊技機であるパチンコ機では、遊技盤に設けた始動入賞口へのパチンコ球の入賞を契機に当りか否かの当り判定が行われ、該判定結果に応じて、液晶等の図柄表示装置(表示手段)において複数種類の図柄を変動させて図柄組み合わせを導出する図柄変動演出が行われる。そして、図柄変動演出で導出されて最終的に停止表示された図柄の組み合わせから遊技者が当りまたははずれを認識できるようになっている。
またパチンコ機では、始動入賞口へのパチンコ球の入賞に伴って実行される図柄表示装置での図柄変動演出において、当り判定の結果として当り表示結果が表示されるか否かの可能性を示唆する予告演出を複数回行うことで、当りへの期待感を遊技者に与え得るようにした予告演出機能を備えたものがある(例えば、特許文献1参照)。
特開2001−231982号公報
予告演出は、その種類によって当り表示結果が表示される信頼度(期待度)が異なるよう設定されているが、複数の予告演出が実行された場合に、どの予告演出の信頼度を信じたらよいのか分からなくなり、遊技の興趣が低下するおそれがある。
すなわち本発明は、従来の技術に内在する前記問題に鑑み、これらを好適に解決するべく提案されたものであって、興趣を向上し得る遊技機を提供することを目的とする。
前記課題を克服し、所期の目的を達成するため、本願の請求項1に係る発明は、
遊技球が入賞可能な始動入賞手段(30,31)と、該始動入賞手段(30,31)への入賞を契機として当りか否かを判定する当り判定手段(60a)と、前記始動入賞手段(30,31)への入賞を契機として複数種類の図柄を変動させる図柄変動演出を行う表示手段(17)とを備え、前記図柄変動演出においてリーチ状態を表示可能な遊技機において、
前記図柄変動演出における表示手段(17)の表示が前記リーチ状態となる前後に予告演出を実行可能な実行タイミングが設定され、
前記リーチ状態の前に設定されたリーチ前実行タイミング(K1,K2)において実行可能なリーチ前予告演出を決定するリーチ前予告演出決定手段(65a)と、
前記リーチ前予告演出決定手段(65a)が決定したリーチ前予告演出を前記表示手段(17)で実行させるリーチ前予告演出実行制御手段(65a)と、
前記リーチ状態の後に設定されたリーチ後実行タイミング(K3,K4)において実行可能なリーチ後予告演出を決定するリーチ後予告演出決定手段(65a)と、
前記リーチ後予告演出決定手段(65a)が決定したリーチ後予告演出を前記表示手段(17)で実行させるリーチ後予告演出実行制御手段(65a)とを備え、
前記リーチ前予告演出として特定リーチ前予告演出が実行されてから前記リーチ後予告演出として特定リーチ後予告演出が実行される確率が、特定リーチ前予告演出が実行されてから特定リーチ後予告演出が実行されない確率より高く、かつ特定リーチ前予告演出が実行されることなく特定リーチ後予告演出が実行される確率より高くなるよう構成され、
前記当り判定手段(60a)が当りと判定した場合に、前記特定リーチ前予告演出が実行されてから特定リーチ後予告演出が実行されない組合わせおよび特定リーチ前予告演出が実行されることなく特定リーチ後予告演出が実行される組合わせより、特定リーチ前予告演出が実行されてから特定リーチ後予告演出が実行される組合わせとなり易いように構成され、
前記当り判定手段(60a)が当りと判定した場合に、当該当り判定手段(60a)がはずれと判定した場合より、特定リーチ前予告演出が実行されてから特定リーチ後予告演出が実行される組合わせとなり易いように構成されたことを要旨とする。
請求項1に係る発明によれば、リーチ前予告演出として特定リーチ前予告演出が実行された場合は、リーチ後予告演出として特定リーチ後予告演出が実行され易くなるよう構成したので、リーチ前予告演出とリーチ後予告演出との関連性を高めて、リーチ前予告演出によってリーチ後予告演出の内容を予想できるようになるので、リーチ後予告演出が実行されることへの遊技者の関心を高めることができ、興趣を向上し得る。
また、特定の予告演出が続くことで当り遊技が付与される可能性が高くなるので、リーチ前予告演出が実行されてからリーチ後予告演出が実行されるまでの間、遊技者の関心を演出に惹き付けておくことができる。
前記課題を克服し、所期の目的を達成するため、本願の請求項2に係る発明は、
遊技球が入賞可能な始動入賞手段(30,31)と、該始動入賞手段(30,31)への入賞を契機として当りか否かを判定する当り判定手段(60a)と、前記始動入賞手段(30,31)への入賞を契機として複数種類の図柄を変動させる図柄変動演出を行う表示手段(17)とを備え、前記図柄変動演出においてリーチ状態を表示可能な遊技機において、
前記図柄変動演出における表示手段(17)の表示が前記リーチ状態となる前後に予告演出を実行可能な実行タイミングが設定され、
前記リーチ状態の前に設定されたリーチ前実行タイミング(K1,K2)において実行可能なリーチ前予告演出を決定するリーチ前予告演出決定手段(65a)と、
前記リーチ前予告演出決定手段(65a)が決定したリーチ前予告演出を前記表示手段(17)で実行させるリーチ前予告演出実行制御手段(65a)と、
前記リーチ状態の後に設定されたリーチ後実行タイミング(K3,K4)において実行可能なリーチ後予告演出を決定するリーチ後予告演出決定手段(65a)と、
前記リーチ後予告演出決定手段(65a)が決定したリーチ後予告演出を前記表示手段(17)で実行させるリーチ後予告演出実行制御手段(65a)とを備え、
前記リーチ前予告演出として特定リーチ前予告演出が実行されてから前記リーチ後予告演出として特定リーチ後予告演出が実行される確率が、特定リーチ前予告演出が実行されてから特定リーチ後予告演出が実行されない確率より高く、かつ特定リーチ前予告演出が実行されることなく特定リーチ後予告演出が実行される確率より高くなるよう構成され、
前記当り判定手段(60a)が当りと判定した場合に、当該当り判定手段(60a)がはずれと判定した場合より、特定リーチ前予告演出が実行されてから特定リーチ後予告演出が実行される組合わせとなり易いように構成されると共に、
前記リーチ前予告演出は、第1のリーチ前実行タイミング(K1)において実行可能な複数種類の第1のリーチ前予告演出と、該第1のリーチ前実行タイミング(K1)より後に設定された第2のリーチ前実行タイミング(K2)において実行可能な複数種類の第2のリーチ前予告演出とを含み、
前記リーチ後予告演出は、第1のリーチ後実行タイミング(K3)において実行可能な複数種類の第1のリーチ後予告演出と、該第1のリーチ後実行タイミング(K3)より後に設定された第2のリーチ後実行タイミング(K4)において実行可能な複数種類の第2のリーチ後予告演出とを含み、
前記第1のリーチ前予告演出として第1の特定リーチ前予告演出が実行されてから第2のリーチ前予告演出として第2の特定リーチ前予告演出が実行される確率が、第1の特定リーチ前予告演出が実行されてから第2の特定リーチ前予告演出が実行されない確率より高く、かつ第1の特定リーチ前予告演出が実行されることなく第2の特定リーチ前予告演出が実行される確率より高くなるよう構成されると共に、
前記第1のリーチ後予告演出として第1の特定リーチ後予告演出が実行されてから第2のリーチ後予告演出として第2の特定リーチ後予告演出が実行される確率が、第1の特定リーチ後予告演出が実行されてから第2の特定リーチ後予告演出が実行されない確率より高く、かつ第1の特定リーチ後予告演出が実行されることなく第2の特定リーチ後予告演出が実行される確率より高くなるよう構成され、
前記第2の特定リーチ後予告演出は、図柄変動演出において当り表示が表示される期待度が異なる複数種類設けられ、
前記第2のリーチ後実行タイミング(K4)より前までの複数の実行タイミング(K1,K2,K3)において連続して実行される特定リーチ前予告演出および特定リーチ後予告演出の数が多い方が、第2のリーチ後実行タイミング(K4)において期待度が高い第2の特定リーチ後予告演出が決定され易く構成されたことを要旨とする。
請求項2に係る発明によれば、リーチ前予告演出として特定リーチ前予告演出が実行された場合は、リーチ後予告演出として特定リーチ後予告演出が実行され易くなるよう構成したので、リーチ前予告演出とリーチ後予告演出との関連性を高めて、リーチ前予告演出によってリーチ後予告演出の内容を予想できるようになるので、リーチ後予告演出が実行されることへの遊技者の関心を高めることができ、興趣を向上し得る。
また、当り表示が表示される期待度を示唆する第2のリーチ後予告演出までに至る予告演出に関する遊技者の関心を高めることができる。また、関連する予告演出が続くことで、当り表示が表示される期待度が高くなるので、表示手段に当否判定の結果が表示されるまでの間の遊技者の関心を演出に惹き付けておくことができる。
本発明に係る遊技機によれば、異なるタイミングで行われる予告演出によって興趣を向上することができる。
本発明の好適な実施例に係るパチンコ機を示す正面図である。 実施例に係る遊技盤を示す正面図であって、特図表示部、特図保留表示部、普図表示部、普図保留表示部を拡大して示している。 大当り遊技の種類を示す説明図である。 特図入力処理の流れを示すフローチャートである。 特図開始処理の流れを示すフローチャートである。 図5のステップB15に続く処理の流れを示すフローチャートである。 図5のステップB19に続く処理の流れを示すフローチャートである。 実施例に係るパチンコ機の制御構成を示すブロック図である。 図柄変動演出中に設定される予告演出の実行タイミングを示す説明図である。 第1のリーチ前予告演出の種類を示す説明図である。 第1のリーチ前予告演出の図柄表示装置での表示形態を示す説明図である。 第2のリーチ前予告演出の種類を示す説明図である。 第2のリーチ前予告演出の図柄表示装置での表示形態を示す説明図である。 第1のリーチ後予告演出の種類を示す説明図である。 第1のリーチ後予告演出の図柄表示装置での表示形態を示す説明図である。 第2のリーチ後予告演出の種類を示す説明図である。 第2のリーチ後予告演出の図柄表示装置での表示形態を示す説明図である。 第1のリーチ前予告演出の実行可否決定抽選に用いる抽選テーブルを示す説明図である。 第2のリーチ前予告演出の実行可否決定抽選に用いる抽選テーブルを示す説明図である。 第1のリーチ後予告演出の実行可否決定抽選に用いる抽選テーブルを示す説明図である。 第2のリーチ後予告演出の実行可否決定抽選に用いる抽選テーブルを示す説明図である。 第2の特定リーチ後予告演出の実行可否決定抽選に用いる抽選テーブルを示す説明図である。
次に、本発明に係る遊技機につき、好適な実施例を挙げて、添付図面を参照しながら以下詳細に説明する。なお、遊技機としては、一般的なパチンコ機を例にして説明する。また、以下の説明において、「前」、「後」、「左」、「右」とは、特に断りのない限り、図1に示すようにパチンコ機を前側(遊技者側)から見た状態で指称する。
(パチンコ機10について)
実施例に係るパチンコ機10は、図1に示すように、前後に開口する矩形枠状に形成されて遊技店の図示しない設置枠台に縦置き姿勢で設置される固定枠としての外枠11の開口前面側に、遊技盤20を着脱可能に保持する本体枠としての中枠12が開閉および着脱可能に組み付けられて、該遊技盤20の裏側に、所定条件の成立(後述する始動入賞口30,31へのパチンコ球の入賞)を契機として演出用の図柄(以下飾図という)を変動表示させて図柄変動演出を行う演出実行手段としての図柄表示装置(表示手段)17が着脱可能に配設されている。また、前記中枠12の前面側には、前記遊技盤20を透視保護するガラス板や透明な合成樹脂材により形成された透視保護板(図示せず)で前後に開口する窓口13aを覆うよう構成された装飾枠としての前枠13が開閉可能に組み付けられると共に、該前枠13の下方にパチンコ球を貯留する下球受け皿15が開閉可能に組み付けられる。なお、実施例では、前記前枠13の下部位置に、パチンコ球を貯留する上球受け皿14が一体的に組み付けられており、前枠13の開閉に合わせて上球受け皿14も一体的に開閉するよう構成される。
また、前枠13には、窓口13aの外周を囲繞するようランプ装置(発光手段)18が配設されると共に、中枠12の上隅部に、音声や効果音を出力可能なスピーカ(音出力手段)19が配設されている。すなわち、前記ランプ装置18に設けられたLED等の発光体(図示せず)を点灯・点滅したり、前記スピーカ19から適宜の音声を出力することで、前記図柄表示装置17での図柄変動演出に合わせて発光演出や音声演出を行い得るよう構成されている。すなわち、前記前枠13に配設された前記ランプ装置18やスピーカ19も演出実行手段として機能している。
また、前記中枠12の右下方位置には、該中枠12に配設された打球発射装置(図示せず)を作動する操作ハンドル16が設けられている。前記操作ハンドル16は、左回転方向に付勢された操作レバー16aを備えており、該操作レバー16aを右回転するよう遊技者が回動操作することで打球発射装置が作動されて、前記上球受け皿14に貯留されたパチンコ球が前記遊技盤20の遊技領域20aに向けて1球ずつ発射されるようになっている。ここで、前記操作レバー16aの回動量に応じて前記打球発射装置によるパチンコ球の打球力が強弱変化するよう構成されており、遊技者が操作レバー16aの回動量を調節することで、前記遊技領域20aへのパチンコ球の発射位置を任意に変更し得るようになっている。なお、実施例では、前記図柄表示装置17としては、飾図の他に各種絵柄やキャラクタ等を表示可能な液晶パネルを収容ケースに収容した液晶表示装置が採用されているが、これに限られるものではなく、ドラム式の図柄表示装置やドットマトリックス式の図柄表示装置等の各種図柄を停止および変動表示可能な従来公知の各種の表示装置を採用し得る。また、前記上球受け皿14は、前記前枠13と別体に形成して中枠12に対して開閉可能に組み付けるようにしてもよい。
図1に示す如く、前記上球受け皿14の上面には、操作手段としての操作ボタン36が設けられている。そして、操作ボタン36は、後述するリーチ前予告演出の文字予告演出を表示させる契機となる押下信号を入力する手段として用いられるよう構成される。
前記操作ボタン36は、遊技者の手が届く前枠13の前側に配置されており、遊技者が操作可能な操作手段である。操作ボタン36は、押下したときに押下信号を統括制御基板65の統括制御CPU65aに出力するよう構成されており、該統括制御CPU65aは、後述する有効期間(第1有効期間、第2有効期間)において、押下信号を受け付けるよう構成されている。また、操作ボタン36の内部には、図示しないがLED等の発光体を配設したランプ装置が配設され、該ランプ装置を発光することで、操作ボタン36の操作時期等を知らせ得るよう構成されている。
前記パチンコ機10の裏側には、図示しないが、球払出装置を駆動制御する払出制御基板(払出制御手段)、前記打球発射装置を駆動制御する発射制御基板等が配設されている。前記払出制御基板は、前記パチンコ機10の後側に配設されるメイン制御基板(図8参照)60に配線接続されており、該メイン制御基板60のメイン制御CPU60aから出力された制御信号が払出制御基板に入力され、該制御信号に基づいて払出制御基板が球払出装置を制御することで、所要数のパチンコ球を賞球として払い出すよう構成される。
(遊技盤20について)
前記遊技盤20は、図2に示すように、ベニヤ材や合成樹脂材により形成された略矩形状の板部材であって、遊技盤20の裏面側に、前記図柄表示装置17が着脱可能に組み付けられている。前記遊技盤20の前面には、略円形状に湾曲形成した案内レール21が配設されており、該案内レール21により画成される略円形の遊技領域20aに、前記中枠12に配設された図示しない打球発射装置から発射されたパチンコ球が打ち出されることで遊技が行われるようになっている。また、前記遊技盤20には、前後に貫通する装着口(図示せず)が適宜位置に開設されており、各装着口に対して各種の遊技盤設置部品(具体的には後述する枠状装飾体25、特別入賞装置40、ゲート部材47、普通入賞装置49等)が前側から取り付けられると共に、遊技領域20aの最下部位置には、該遊技領域20aに打ち出されたパチンコ球を排出するアウト口22が開設されている。なお、前記装着口の形成数は、遊技盤20に取り付けられる各種遊技盤設置部品の個数や配設位置等により必要に応じて適宜変更される。
ここで、実施例の前記遊技盤20には、図2に示すように、前記案内レール21で囲まれた遊技領域20aの略中央で開口する装着口に、前後に開口する表示窓口25aが形成されたセンター役とも称される枠状装飾体25が取り付けられ、該枠状装飾体25の表示窓口25aを介して図柄表示装置17の画像表示面17aが遊技盤20の前面側に臨むよう構成されている。なお、前記遊技盤20には、前記遊技領域20a内に多数の遊技釘23が設けられており、遊技領域20aを流下するパチンコ球が遊技釘23に接触することで、流下方向が不規則に変化するよう構成されている。また、前記遊技盤20における枠状装飾体25の右側下方位置に開設された装着口に、遊技領域20aを流下するパチンコ球が入賞可能な特別入賞口(特別入賞手段)41を有する特別入賞装置(入賞手段)40が取り付けられている。
(枠状装飾体25について)
前記遊技盤20に配設される前記枠状装飾体25は、図2に示す如く、前記図柄表示装置17の画像表示面17aを前側に臨ませる表示窓口25aを画成する上枠部38aの下側に、可動演出装置80を前側に臨ませる演出用窓口25bを画成する下枠部38bが連設されている。なお、下枠部38bは、上枠部38aに対して左右方向の寸法が小さく設定されて、該下枠部38bの左右両側の遊技領域20aに、特別入賞装置40や普通入賞装置49を設置するスペースを確保するよう構成される。
ここで、前記枠状装飾体25(上枠部38aおよび下枠部38b)は、その全周に亘って前記遊技盤20の前面から前方へ突出するよう形成されて、前記遊技領域20aと表示窓口25aおよび演出用窓口25bとを区画するよう構成されており、遊技領域20aを流下するパチンコ球が枠状装飾体25の窓口25a,25b内側に進入しないようようになっている。すなわち、実施例の遊技領域20aは、前記枠状装飾体25の左側に画成される第1球流下経路と、当該枠状装飾体25の右側に画成される第2球流下経路とに区画されて、遊技盤20の遊技領域20aに打ち出されるパチンコ球の位置や発射強度に応じて、該第1球流下経路または第2球流下経路をパチンコ球が流下するようになっている。
前記遊技盤20には、遊技領域20aを流下するパチンコ球が入賞可能な入賞口30,31,41,49aが適宜の位置に設けられており、各入賞口30,31,35a,41へのパチンコ球の入賞(具体的には、後述する各入賞検出センサ34,35,44,49bの検出)を賞球の払出条件として、各入賞口毎に定めた払い出し個数の賞球が払い出されるよう構成されている。実施例のパチンコ機10では、パチンコ球の入賞を契機として賞球の払出条件が成立すると共に図柄変動演出(後述する特図変動表示)の開始条件が成立する始動入賞口(始動入賞手段)30,31と、後述する特別遊技としての当り遊技の発生を契機としてパチンコ球の入賞が可能となると共にパチンコ球の入賞を契機として賞球の払出条件が成立する特別入賞口(特別入賞手段)41と、パチンコ球の入賞を契機として賞球の払出条件が成立する普通入賞口49aとが設けられている。具体的に、前記始動入賞口30,31は、前記枠状装飾体25の左右側部に夫々設けられ、前記特別入賞口41は、前記遊技領域20aの第2球流下経路に設けられると共に、前記普通入賞口49aは、遊技領域20aの第1球流下経路および第2球流下経路の夫々に設けられている。なお、実施例のパチンコ機10では、当り遊技として、当り遊技後の遊技状態が当り遊技の種類に応じて定まる大当り遊技が設定されており、以下大当り遊技と表示する場合もある。
(第1始動入賞口30および第2始動入賞口31について)
前記枠状装飾体25に、第1始動入賞口(始動入賞手段)30および第2始動入賞口(始動入賞手段)31が設けられている。第1始動入賞口30は、図2に示す如く、枠状装飾体25における上枠部38aの左下部に設けられる。この第1始動入賞口30は、枠状装飾体25の左側に画成される遊技領域20a(第1球流下経路)に向けて常に開口する常時開放型の入賞口とされ、枠状装飾体25の左側の遊技領域20aを流下するパチンコ球が入賞可能に構成される。前記第2始動入賞口31は、図2に示す如く、枠状装飾体25における上枠部38aの右下部に設けられる。この第2始動入賞口31は、枠状装飾体25の右側に画成される遊技領域20a(第2球流下経路)に向けて開口するように設けられる。また枠状装飾体25に、第2始動入賞口31を開閉する開閉部材33が設けられており、駆動手段としての始動入賞ソレノイド32(図8参照)の駆動に伴って開閉部材33が第2始動入賞口31を閉鎖する閉鎖位置と開放する開放位置に変位するよう構成されている。なお、図2において開閉部材33の開放位置を二点鎖線で示してある。
すなわち、実施例において前記第1始動入賞口30は、前記遊技領域20aを流下するパチンコ球が常時一定の確率で入賞可能に構成され、第2始動入賞口31は、始動入賞ソレノイド32を駆動することでパチンコ球の入賞確率を可変し得るよう構成されている。ここで、前記開閉部材33が閉鎖位置に変位した状態では、前記第2始動入賞口31へのパチンコ球の入賞が阻止されて、前記遊技領域20aの第1球流下経路を流下するパチンコ球が第1始動入賞口30へ入賞する確率よりも、遊技領域20aの第2球流下経路を流下するパチンコ球が第2始動入賞口31へ入賞する確率の方が低くなるよう設定されている。一方で、前記開閉部材33が開放位置に変位した状態では、開閉部材33で受止められたパチンコ球が第2始動入賞口31に案内されることで、前記遊技領域20aの第1球流下経路を流下するパチンコ球が第1始動入賞口30へ入賞する確率よりも、遊技領域20aの第2球流下経路を流下するパチンコ球が第2始動入賞口31へ入賞する確率の方が高くなるよう設定されている。実施例では、前記開閉部材33が閉鎖位置に変位した状態では、前記第2始動入賞口31へパチンコ球が入賞しないよう構成されているが(入賞確率0%)、パチンコ球が入賞可能な程度に第2始動入賞口31を開放させるようにしてもよい。
また、前記第1および第2始動入賞口30,31は、該第1および第2始動入賞口30,31に入賞したパチンコ球を検出する入賞検出手段としての始動入賞検出センサ34,35(図8参照)が設けられている。前記始動入賞検出センサ34,35は、パチンコ機10の裏側に配設されたメイン制御基板60(図8参照)に配線接続されている。そして、始動入賞検出センサ34,35からの検出信号がメイン制御基板60のメイン制御CPU60aに入力されることを賞球の払出条件として、該メイン制御CPU60aが賞球の払い出しを決定するようになっている。すなわち、メイン制御CPU60aは、所定の払出条件の成立に伴い、払い出し賞球数を決定する賞球数決定手段としての機能を有している。具体的に、第1始動入賞口30に対応した始動入賞検出センサ34によるパチンコ球の検出(すなわち第1始動入賞口30へのパチンコ球の入賞)を契機として賞球の払出条件が成立した場合には、メイン制御CPU60aが所定数(実施例では3個)の賞球の払い出しを決定するよう設定されている。また、第2始動入賞口31に対応した始動入賞検出センサ35によるパチンコ球の検出(すなわち第2始動入賞口31へのパチンコ球の入賞)を契機として賞球の払出条件が成立した場合には、メイン制御CPU60aが所定数(実施例では2個)の賞球が払い出されるようになっている。なお、第1始動入賞口30および第2始動入賞口31へのパチンコ球の入賞時の払い出し賞球数を同数にしてもよく、また第1始動入賞口30への入賞時よりも第2始動入賞口31への入賞時の払い出し賞球数を多くすることも可能である。
また、始動入賞検出センサ34,35によるパチンコ球の検出(すなわち第1および第2始動入賞口30,31へのパチンコ球の入賞)を遊技の開始条件として、前記メイン制御CPU60aが各種情報(後述する各種乱数情報)を取得して、この取得した情報に基づいて後述する特図当り抽選(当り判定)が行われるよう構成されている。そして、特図当り抽選の結果に基づいて前記図柄表示装置17において図柄変動演出が実行されると共に、後述する特図表示部50A,50Bにおいて特図変動が実行されるようになっている。そして、前記図柄表示装置17での図柄変動演出の結果、該図柄表示装置17に所定の組み合わせ(例えば同一飾図の3つ揃い等)で飾図が確定停止表示されることで、遊技者に有利な当り遊技(大当り遊技)が付与され、当り遊技の発生に伴って前記特別入賞口41を所定の開放条件で開放する当り遊技が行われて、遊技者が賞球を獲得し得る機会が与えられるよう構成されている。
ここで、実施例では、前記始動入賞検出センサ34,35が始動入賞口30,31毎が設けられており、以下の説明では、第1始動入賞口30に対応するセンサを第1始動入賞検出センサ34と指称し、第2始動入賞口31に対応するセンサを第2始動入賞検出センサ35と指称するものとする。また、メイン制御基板60は、第1始動入賞検出センサ34または第2始動入賞検出センサ35からの検出信号を受信すると、払出制御基板(図示せず)に制御信号を出力して、前記球払出装置に所定数の賞球を払い出させるよう構成される。なお、球払出装置から払い出される賞球球数は、前述したようにパチンコ球が入賞した始動口毎に予め設定されている。
(特別入賞装置40について)
前記特別入賞装置40は、図2に示すように、前記枠状装飾体25における下枠部38bより右側の遊技領域20aに配置されている。この特別入賞装置40は、遊技領域20aに開口する特別入賞手段としての特別入賞口41を開閉自在に閉成する開閉体(開閉部材)43,43を備えており、駆動手段としての特別入賞ソレノイド42(図8参照)の駆動に伴って開閉体34,34が閉鎖する閉鎖位置と開放する開放位置に変位するよう構成されている。なお、実施例では、特別入賞口41を挟む左右両側に開閉体43,43が設けられており、特別入賞ソレノイド42の駆動に伴って一対の開閉体43,43が揺動することで特別入賞口41を開閉するよう構成されている。また、前記特別入賞装置40には、前記特別入賞口41に入賞したパチンコ球を検出する特別入賞検出手段としての特別入賞検出センサ44(図8参照)が設けられている。特別入賞検出センサ44は、前記メイン制御基板60に配線接続されており、特別入賞検出センサ44がパチンコ球を検出すると、検出信号をメイン制御基板60のメイン制御CPU60aに出力し、メイン制御CPU60aは、特別入賞検出センサ44からの球検出信号の入力を賞球の払出条件として前記払出制御基板に制御信号を出力して前記球払出装置に予め設定された数(実施例では14個)の賞球を払い出させるようになっている。ここで、前記特別入賞ソレノイド42は、前記第1および第2始動入賞口30,31へのパチンコ球の入賞を契機として特別入賞口41を開放する当り遊技(大当り遊技)が付与される場合に、当りの種類に応じた所定の開閉条件に従ってメイン制御基板60によって駆動制御される。
(普通入賞装置49について)
前記普通入賞装置49に設けられる普通入賞口49aは、図2に示すように、前記遊技盤20の遊技領域20a内で常に上方へ開口する常時開放タイプの入賞口とされており、該遊技領域20aを流下するパチンコ球が常時一定の確率で入賞し得るよう構成されている。また、前記普通入賞装置49には、該普通入賞口49aに入賞したパチンコ球を検出する普通入賞検出手段としての普通入賞検出センサ49b(図8参照)が設けられている。前記普通入賞検出センサ49bは、前記メイン制御基板60に配線接続されており、普通入賞検出センサ49bからの検出信号がメイン制御基板60のメイン制御CPU60aに入力されることを賞球の払出条件として、該メイン制御CPU60aが賞球の払い出しを決定するようになっている。具体的に、普通入賞検出センサ49bによるパチンコ球の検出(すなわち普通入賞口49aへのパチンコ球の入賞)を契機として賞球の払出条件が成立した場合には、メイン制御基板60が所定数(実施例では5個)の賞球の払い出しを決定するようになっている。
前記遊技盤20には、図2に示すように、前記遊技領域20aの第1球流下経路に、所定数(実施例では3つ)の普通入賞口49aが設けられた普通入賞装置49が前記第1始動入賞口30の下方に位置するよう配設されており、該第1始動入賞口30へのパチンコ球の入賞機会を優先して確保すると共に、当該第1始動入賞口30に入賞しなかったパチンコ球が普通入賞口49aに入賞し得るようになっている。また、前記遊技領域20aの第2球流下経路には、所定数(実施例では1つ)の普通入賞口49aが設けられた普通入賞装置49が設けられると共に、該第2球流下経路の普通入賞口49aが前記第2始動入賞口31の下方に位置するよう構成されており、該第2始動入賞口31へのパチンコ球の入賞機会を優先して確保すると共に、当該第2始動入賞口31に入賞しなかったパチンコ球が普通入賞口49aに入賞し得るようになっている。また、前記普通入賞装置49には、前記メイン制御CPU60aにより決定された各種の遊技情報を表示する遊技情報表示部Mが設けられており、当該遊技情報表示部Mを確認することで、遊技に必要な遊技情報を適宜に確認し得るようになっている。ここで,実施例の遊技情報表示部Mには、前記遊技情報を表示する各表示として、後述する特図表示部50A,50B、特図保留表示部52,53、普図表示部55、普図保留表示部56、ラウンド表示部57および右打ち表示部58が設けられている。なお前記遊技情報表示部Mは、前記遊技盤20の盤面と略同一面上に位置するよう前記第1球流下経路に配設された普通入賞装置49に設けられた透視板49c(図2参照)の裏側に設けられている。
(ゲート部材47について)
図1、図2に示すように、前記枠状装飾体25の右側には、遊技領域20aの第2球流下経路を流下するパチンコ球が通過可能なゲート部材47が設けられている。前記ゲート部材47にはゲートセンサ48(図8参照)が配設されており、該ゲート部材47を通過するパチンコ球をゲートセンサ48で検出するよう構成されている。前記ゲートセンサ48は、前記メイン制御基板60(メイン制御CPU60a)に配線接続されており、該ゲートセンサ48からメイン制御基板60への球検出信号の入力(すなわちゲートセンサ48のパチンコ球の検出(ゲート部材47のパチンコ球の通過)に伴って各種通過検出情報(後述する普図当り判定用乱数等の乱数情報)が取得され、この取得した情報に基づいて後述する普図当り判定(普図当り抽選)が行われるよう構成されている。そして、この普図当り抽選の結果に応じて前記始動入賞ソレノイド32が駆動制御されて開閉部材33が開閉動作するようになっている。すなわち、実施例のメイン制御CPU60aは、ゲートセンサ48によるパチンコ球の検出に基づいて、前記第2始動入賞口31を開放するか否かを決定する入賞口開放判定手段として機能している。
(特図表示部50A,50Bについて)
前記特図表示部(表示手段)50A,50Bは、前記第1始動入賞口30および第2始動入賞口31への入賞を契機として行われる特図当り抽選(大当り判定)の結果を示す報知用の特別図柄(以下、特図という)を特定可能に表示する表示部である。ここで、図2に示すように、特図表示部50A,50Bは、前記第1始動入賞口30への入賞(第1始動入賞検出センサ34による検出)を契機として変動表示を開始する第1特図表示部50Aと、第2始動入賞口31への入賞(第2始動入賞検出センサ35による検出)を契機として変動表示を開始する第2特図表示部50Bとからなり、各特図表示部50A,50Bの何れも複数個(実施例では8個ずつ)の発光表示部により構成されている。そして、前記第1始動入賞口30へのパチンコ球の入賞を契機として、第1特図表示部50Aの発光表示部が順次点灯・消灯する変動表示(以下特図変動表示という場合がある)が行われ、最終的に発光表示部が確定的に点灯した点灯位置(点灯パターン)により複数種類の特図の内の1つを表示するようになっている。また、第2始動入賞口31へのパチンコ球の入賞を契機として、第2特図表示部50Bの発光表示部が点灯・消灯する変動表示(以下特図変動表示という場合がある)が行われて、最終的に発光部が確定的に点灯した点灯位置(点灯パターン)により複数種類の特図の内の1つを表示するよう構成されている。なお、実施例の各発光表示部は小数点表示可能な7セグメント表示部により構成されているが、これに限らず点灯位置を適宜変更し得る形態であればよく、複数個のLEDにより構成された表示部であったり、ドットマトリックス表示部、小型の液晶表示部、その他特図を表示可能な表示手段を採用できる。
具体的には、各特図表示部50A,50Bにおいて表示し得る特図としては、当りの当選を認識し得る当り表示(大当り図柄)としての100種類の特図と、はずれを認識し得るはずれ表示(はずれ図柄)としての1種類の特図とが各特図表示部50A,50Bに対応して夫々設定されて、特図当り抽選の結果に応じて1つの特図が決定されて、特図変動表示の結果として、決定された特図が各特図表示部50A,50Bに確定停止表示される。なお、前述した各特図表示部50A,50Bにおいて表示し得る大当り図柄やはずれ図柄としての特図の数は一例であって、適宜に変更することができる。そして、前記特図表示部50A,50Bの何れかに、大当り表示としての特図が表示されることで、当り表示に対応した大当り遊技が引き続いて遊技者に付与されるようになっている。実施例のパチンコ機10に設定された大当り遊技については後で詳細に説明する。なお、以下の説明では、第1特図表示部50Aで行われる特図変動表示を「第1特図変動表示」と称し、該第1特図変動表示の結果、第1特図表示部50Aに確定停止表示される特図を特図1と称する場合がある。同様に、第2特図表示部50Bで行われる特図変動表示を「第2特図変動表示」と称し、該第2特図変動表示の結果、第2特図表示部50Bに確定停止表示される特図を特図2と称する場合がある。
(特図保留表示部52,53について)
前記特図保留表示部52,53は、前記第1始動入賞口30および第2始動入賞口31にパチンコ球が入賞した際に取得される入賞情報(各種乱数情報)を、機内部の記憶手段(実施例では、メイン制御RAM60c)に特図始動保留情報(始動保留情報)として記憶する場合に、当該特図始動保留情報の保留数を特定可能に表示する表示部である。ここで、図2に示すように、前記特図保留表示部52,53は、前記第1始動入賞口30にパチンコ球が入賞した際に取得される入賞情報(各種乱数情報)をメイン制御RAM60cが第1特図始動保留情報として記憶した保留数を表示する第1特図保留表示部52と、第2始動入賞口31にパチンコ球が入賞した際に取得される入賞情報(各種乱数情報)をメイン制御RAM60cが第2特図始動保留情報として記憶した保留数を表示する第2特図保留表示部53とからなり、各特図保留表示部52,53の何れも複数個(実施例では2個ずつ)の発光表示部により構成されている。この第1特図始動保留情報の保留数を表示する複数のLED(実施例では2個)から発光表示部が構成された第1特図保留表示部52が設けられると共に、該第2特図始動保留情報の保留数を表示する複数のLED(実施例では2個)から発光表示部が構成された第2特図保留表示部53が設けられている。すなわち、前記第1および第2特図保留表示部52,53の表示内容によって、保留されている第1特図変動表示および第2特図変動表示の回数(図柄変動演出の回数)が報知される。
ここで、前記第1特図保留表示部52で表示される第1特図始動保留情報の保留数は、第1始動入賞口30へパチンコ球が入賞することで1加算されると共に、第1特図変動表示(図柄変動演出)が行われる毎に1減算される。同様に、前記第2特図保留表示部53で表示される第2特図始動保留情報の保留数は、第2始動入賞口31へパチンコ球が入賞することで1加算されると共に、第2特図変動表示(図柄変動演出)が行われる毎に1減算される。なお、第1および第2特図始動保留情報の保留数には所定の上限数(実施例では何れに対しても「4」)が設定されており、該上限数まで第1および第2特図始動保留情報の保留数を夫々加算し得るよう設定されている。なお、前記第1および第2特図保留表示部52,53の夫々は、左右に並んだ複数(実施例では2つ)のLEDから構成されており、各始動保留記憶数が「1」〜「2」の場合には対応の特図保留表示部52,53が左から順に点灯し、各始動保留記憶数が「3」〜「4」の場合には対応の特図保留表示部52,53が左から順に点滅することで、保留情報の保留数を遊技者が把握し得るようになっている。
(普図表示部55について)
前記普図表示部55は、前記ゲートセンサ48のパチンコ球の検出(ゲート部材47のパチンコ球の通過)を契機として行われる普図当り抽選(普図当り判定)の結果を示す報知用の普通図柄(以下、普図という)を特定可能に表示する表示部である。ここで、図2に示すように、普図表示部55では、ゲートセンサ48のパチンコ球の検出(ゲート部材47のパチンコ球の通過)を契機として、複数種類の普図を変動させて1つの普図を導出する普図変動表示が行われるようになっている。実施例では、2つのLEDの発光態様にて2種類の普図を表示するようになっている。具体的には、左側LEDだけが点灯する発光態様および右側LEDだけが点灯する発光態様により普図を示している。なお、以下では、右側LEDだけが点灯することにより示される普図を普図「0」とし、左側LEDだけが点灯することにより示される普図を普図「1」とする。そして、前記普図表示部55の最終的な点灯結果から普図当りまたははずれを認識できるようになっている。具体的には、普図当りの場合に普図表示部55に普図「1」が表示され、はずれの場合に普図「0」が表示される。すなわち、この普図当りを認識できる普図が普図当りの表示結果となり、はずれを認識できる普図が普図はずれの表示結果となる。
(普図保留表示部56について)
前記普図保留表示部56は、前記ゲート部材47をパチンコ球が通過した際に取得される球通過検出情報(普図当り判定用乱数等の各種乱数情報)を、機内部の記憶手段(実施例では、メイン制御RAM60c)に普図始動保留情報(始動保留情報)として記憶する場合に、当該普図始動保留情報の保留数を特定可能に表示する表示部である。ここで、前記普図保留表示部56は、図2に示すように、複数個(実施例では2個)の発光表示部により構成されており、該普図保留表示部56の表示内容によって保留されている普図の変動回数が報知される。前記普図保留表示部56で表示される普図始動保留記憶数は、ゲート部材47をパチンコ球が通過すると1加算され、普図変動表示が開始されることにより1減算される。なお、普図始動保留記憶数には所定の上限数(実施例では「4」)が設定されており、該上限数まで普図始動保留記憶数を加算し得るよう設定されている。具体的に、実施例の普図保留表示部56は、普図始動保留記憶数が1〜2の場合には普図保留表示部56が上から順に点灯し、普図始動保留記憶数が3〜4の場合には普図保留表示部56が上から順に点滅することで、普図変動表示が行われる保留数を把握し得るようになっている。
(ラウンド表示部57について)
前記ラウンド表示部57は、大当り判定に当選した場合に、当選した大当り遊技のラウンド回数を特定可能に表示する表示部である。すなわち、実施例のパチンコ機10では、大当り判定に当選した場合に、後述するように複数種類の大当り遊技の中から1つの大当り遊技が決定されると共に、この大当り遊技には規定のラウンド回数(規定ラウンド数)が異なる複数種類のものが設定されており、当選した大当り遊技の規定ラウンド数を報知するラウンド表示部57で表示するようになっている。このラウンド表示部57は、複数のLED(実施例では3個)から発光表示部が構成される。実施例では、大当り遊技の規定ラウンド数として、「2回」、「4回」および「16回」の3種類が設定されており、規定ラウンド数毎に点灯するLEDが定められて、LEDの点灯位置に応じて当選した大当り遊技に対応した規定ラウンド数が報知されるようになっている。なお、前記遊技情報表示部Mの前面を被覆する透視板49cには、ラウンド表示部57の各LEDに対応した位置に各LEDで示される規定ラウンド数を表す数値が表示されており、LEDの点灯位置に対応した規定ラウンド数を直接的に認識し得るようになっている。
(右打ち表示部58について)
前記右打ち表示部58は、前記第2球流下経路へパチンコ球を打ち出して遊技を実行する右打ち遊技状態であることを特定可能に表示する表示部である。すなわち、右打ち遊技状態では、第2球流下経路へパチンコ球を打ち出して遊技を行うことで、第1球流下経路へパチンコ球を打ち出して遊技を行う場合と比べて、遊技者により多くの特典が付与される状態であり、右打ち表示部58が右打ち遊技状態であることを報知するようになっている。具体的に、前述のように第2球流下経路に第2始動入賞口31や特別入賞装置40が配置された実施例のパチンコ機10では、後述する変短状態が付与された状態および大当り遊技が付与された状態等が右打ち遊技状態に該当する。実施例の右打ち表示部58は、所定数のLED(実施例では1個)から発光表示部が構成されており、当該右打ち表示部58のLEDを点灯することで右打ち遊技状態であることを報知するようになっている。また、前記右打ち表示部58は、前記第1特図表示部50Aまたは第2特図表示部50Bに特図が確定停止されて右打ち遊技状態に移行した後に点灯し、右打ち遊技状態が終了するのに伴い消灯するようになっている。
(図柄表示装置17について)
前記図柄表示装置17には、図2に示すように、前記飾図を変動表示可能な図柄列26a,26b,26cが複数列設定されており、前記第1始動入賞口30または第2始動入賞口31への入賞を契機として、各図柄列26a,26b,26cの飾図が変動開始されるようになっている。実施例の図柄表示装置17には、図柄変動演出の結果として1つの飾図を停止表示可能な複数の有効停止位置27が夫々設定されており、図柄変動演出により、各図柄列26a,26b,26cの有効停止位置27を組み合わせた停止図柄有効ライン28に確定停止表示される飾図の図柄組み合わせを導出するようになっている。なお、実施例の図柄表示装置17には、3列の図柄列26a,26b,26cが左右横並び状に設定されると共に、各図柄列26a,26b,26c毎に飾図の有効停止位置27が1箇所ずつ定められており、3列の飾図からなる図柄変動演出が行われるようになっている。すなわち、実施例の図柄表示装置17には、1つの停止図柄有効ライン28が設定されている。以下の説明では、左側から順に左図柄列26a、中図柄列26b、右図柄列26cと指称する場合がある。
また、前記図柄表示装置17の各図柄列26a,26b,26cにおける飾図の表示領域は、第1特図表示部50Aおよび第2特図表示部50Bに比較して大きな領域で構成されて、特図に比較して飾図が遥かに大きく表示されるようになっている。このため、遊技者は、図柄表示装置17の停止図柄有効ライン28に停止表示された図柄組み合わせから大当りまたははずれを認識できる。
前記図柄表示装置17には、図柄変動演出の開始と共に予め定めた変動方向(実施例では上から下の縦方向)に沿って飾図が移動するよう変動表示されるようになっており、予め定められた停止順序で変動表示されている飾図が各図柄列26a,26b,26cの有効停止位置27に停止表示されるようになっている。なお、実施例では、図柄変動演出の開始時に、左図柄列26a、中図柄列26b、右図柄列26cの順で飾図が変動開始し、左図柄列26a、右図柄列26c、中図柄列26bの順で停止表示する飾図の変動タイミングを基本として、図柄表示装置17で実行される図柄変動演出の演出内容や特図始動保留情報(後述)の記憶数等に応じて飾図の変動タイミングが適宜に変更されるよう構成されている。
また、前記図柄表示装置17では、図柄変動演出が終了する前に各図柄列26a,26b,26cの有効停止位置27に飾図が一時的に仮停止表示されて、各図柄列26a,26b,26cの飾図が確定停止表示されることで1回の図柄変動演出が終了するようになっている。すなわち、図柄変動演出(第1特図変動表示および第2特図変動表示)は、1つの特図始動保留情報に基づいて行われる飾図(特図1および特図2)の変動開始から確定停止までを1回として実行されるようになっている。なお、「変動表示」とは、前記各図柄列26a,26b,26cにおいて、有効停止位置27に表示される飾図が所定順序で変化している状態である。そして、飾図の「確定停止」とは、前記各図柄列26a,26b,26cにおいて有効停止位置27に飾図が所定の特図変動インターバル時間に亘って継続して停止表示された状態である。なお、実施例では、第1始動入賞検出センサ34の検出に基づく図柄変動演出(第1特図変動表示)の特図変動インターバル時間として600ms(ミリ秒)が設定され、第2始動入賞検出センサ35の検出に基づく図柄変動演出(第2特図変動表示)の特図変動インターバル時間として600msが設定されている。また、飾図の「仮停止」とは、前記各図柄列26a,26b,26cにおいて有効停止位置27に留まるよう表示された飾図が特図変動インターバル時間だけ継続して停止していない状態である。すなわち、飾図の仮停止には、有効停止位置27において飾図がゆれ変動状態で表示されている状態や、特図変動インターバル時間より短い時間で停止表示されている状態を含んでいる。
ここで、第1特図表示部50Aと図柄表示装置17では、第1特図変動表示と該第1特図変動表示に関する図柄変動演出が開始され、特図1と飾図とが確定停止表示される。同様に、第2特図表示部50Bと図柄表示装置17では、第2特図変動表示と該第2特図変動表示に関する図柄変動演出が開始され、特図2と飾図とが確定停止表示される。なお、第1および第2特図表示部50A,50Bにおいて特図変動表示が同時に行われることはなく、一方の特図表示部50A,50Bで特図変動表示が行われている場合には、メイン制御RAM60cに対応する第1または第2特図始動保留情報として保留記憶されるようになっている。
ここで、実施例に係る図柄表示装置17には、各図柄列26a,26b,26cに「0」〜「9」の10種類の数字が基本の飾図として設定されており、該基本の飾図が各図柄列26a,26b,26cで順番に変動表示されるようになっている。なお、飾図としては、これに限られるものではなく、任意の数字や文字、絵柄等のように、遊技者が各飾図を区別して識別し得る形態とされる。実施例の飾図は、大当り遊技の終了後に確変状態(後述)を付与することを確定的に遊技者が認識可能な第1の識別図柄と、大当り遊技終了後に確変状態を付与される可能性のあることを非確定的に認識可能な第2の識別図柄に分類されている。なお、本実施形態において大当り遊技終了後に付与可能な確変状態については後で詳細に説明する。ここで、第1の識別図柄としては、基本となる飾図の中から適宜に設定しても、基本となる飾図以外に定めた特別な飾図を用いることもできる。なお、実施例においては、「1」、「3」、「5」、「7」、「9」の奇数図柄を第1の識別図柄とし、「0」、「2」、「4」、「6」、「8」の偶数図柄を第2の識別図柄とした例で説明する。
そして、前記図柄表示装置17における各図柄列26a,26b,26cの有効停止位置27(停止図柄有効ライン28)に確定停止表示された各図柄列26a,26b,26cの飾図が当りの図柄組み合わせであった場合に、当り遊技(大当り遊技)が付与されることを把握し得るようになっている。ここで、実施例では、大当りの図柄組み合わせとして、各図柄列の有効停止位置27に同じ飾図が確定停止表示される図柄組み合わせ(例えば、「222」、「777」等)が設定されている。この大当りを認識できる飾図の図柄組み合わせが、図柄表示装置17に表示される大当り表示となり、図柄変動演出の終了後に遊技者に有利な大当り遊技が付与される。また、実施例では、図柄表示装置17で変動表示される前述した基本の飾図とは別に、特殊飾図(特殊図柄)を表示し得るよう設定されており、各図柄列の有効停止位置27の何れか(例えば中図柄列の有効停止位置)に特殊飾図が確定停止表示されることで、所定の大当り遊技が付与されることを認識できるよう構成されている。この大当り遊技が発生する可能性を認識できる飾図の図柄組み合わせが、図柄表示装置17に表示される大当り示唆表示となる。一方で、図柄表示装置17の有効停止位置27に確定停止表示された全列の図柄が1つでも異なる種類の場合には、その図柄組み合わせ(例えば「123」、「734」、「171」等)から、原則的には大当り遊技が付与されない「はずれ」であることを認識できる。このはずれを認識できる飾図の図柄組み合わせが、図柄表示装置17のはずれ表示となる。但し、このような3列の飾図が全て同一でない図柄組み合わせのうち、特定の図柄組み合わせを所定の演出(例えば、所定の大当り遊技)が実行される契機として用いることも可能である。特定の図柄組み合わせとは、当該図柄組み合わせから遊技者が何らかの法則性や意味を認識または連想し得るものである。特定の図柄組み合わせの具体例としては、3列の飾図が連続した昇順または降順で並ぶ図柄組み合わせ(例えば、「123」、「321」)や、左図柄列26aおよび中図柄列26bの飾図が同一で、右図柄列26cの飾図の値が1つずれた図柄組み合わせ(例えば、「778」)、3列の飾図が所定の語呂合わせとなる図柄組み合わせ(例えば、「758」(名古屋))等が挙げられる。このように、特定の図柄組み合わせは、はずれ表示結果としてだけでなく大当り表示結果としても選択され得る飾図の図柄組み合わせとされる。
また、図柄変動演出において、複数の図柄列の内で、特定の図柄列(実施例では、左図柄列26aおよび右図柄列26c)に同じ飾図が停止表示され、かつ残りの図柄列(実施例では、中図柄列26b)が変動表示された表示(リーチ表示)となることで、リーチが生起されたことを遊技者が認識し得るようになっている。具体的なリーチ表示の例としては、左図柄列26aおよび右図柄列26cに同じ飾図が停止表示された図柄組み合わせ(「1↓1」、「4↓4」等)となる。なお、「↓」は変動中であることを表している。また、リーチ表示を形成する特定の図柄列(左図柄列26aおよび右図柄列26c)の飾図は、仮停止表示の状態とされ、残りの図柄列(中図柄列26b)に飾図が停止表示(仮停止表示)された後に、全ての図柄列の飾図が確定停止表示されるようになっている。
また、前記図柄表示装置17には、第1特図表示部50Aおよび第2特図表示部50Bで行われる特図変動表示の結果、表示される特図に応じた飾図の図柄組み合わせが表示される。すなわち、第1特図表示部50Aおよび第2特図表示部50Bに表示される特図と、図柄表示装置17に表示される飾図の図柄組み合わせとが夫々対応しており、図柄変動演出が終了すると、第1特図表示部50Aおよび第2特図表示部50Bに特図が確定停止されると共に、図柄表示装置17の各図柄列26a,26b,26cに飾図が確定停止表示されるようになっている。なお、特別図柄に対する飾図の図柄組み合わせは一対一とは限らず、1つの特別図柄に対して複数の飾図による図柄組み合わせの中から1つの飾図による図柄組み合わせが選択されるようになっている。
(確変状態について)
実施例のパチンコ機10は、大当り遊技終了後に遊技者に有利な遊技状態として第1特典遊技状態を付与する機能を備えている。第1特典遊技状態では、特図当り確率を低確率から高確率に変更することにより特別入賞口41へのパチンコ球の入賞機会を高めることができる。以下の説明では、第1特典遊技状態を、便宜的に「確変状態」というものとする。
確変機能は、確定停止表示された大当り図柄(特図1または特図2)の種類が予め定めた確変図柄(特定図柄)であることを条件として、大当り遊技の終了後に大当りの抽選確率(大当り確率)が低確率(実施例では、219/65536)から高確率(実施例では、441/65536)に変動させる確変状態を付与する機能である。なお、確変状態が付与されていない状態を非確変状態というものとする。実施例では、大当り遊技終了後に確変状態が付与される大当りが確変大当りであり、確変状態が付与されない大当りが非確変大当りとなる。このように、確変状態が付与されると、大当りの抽選確率が高確率に変動して大当り遊技が生起され易くなるため、確変状態は遊技者にとって有利であり、遊技者は確変大当りになることを期待しつつ遊技を行っている。また、実施例では、確変状態が付与される大当り遊技の場合には、大当り遊技終了後、所定回数の図柄変動演出(特図変動表示)が実行されるまでの間継続して確変状態が付与される。実施例では、大当り遊技終了後、200回の図柄変動演出(特図変動表示)が実行されるまでの間継続して確変状態が付与されるよう設定してある。なお、確変状態が付与される期間としては、上記のものに限られない。例えば、確変状態が付与されてから所定条件を満たすまでの間継続して確変状態を付与し、当該所定条件を満たすことを条件に非確変状態に移行させるようにすることもでき、また次回の大当り遊技が生起されるまでの間継続して確変状態が付与されるようにすることもできる。また、図柄変動演出(特図変動表示)毎に非確変状態に移行させるかを、始動入賞手段へのパチンコ球の入賞を契機に取得する乱数に基づいて判定(転落抽選)し、転落抽選に当選することを条件に非確変状態に移行させるようにすることもできる。
(変短状態について)
また、実施例のパチンコ機10は、大当り遊技終了後に遊技者に有利な遊技状態として第2特典遊技状態(第2の遊技状態)を付与する機能を備えている。ここで、第2特典遊技状態としては、前記第2始動入賞口31へのパチンコ球の入賞契機が、当該第2特典遊技状態が付与されていない状態(第1の遊技状態)と較べて増加する入賞率向上状態である。具体的には、第2特典遊技状態では、(1)普図変動表示の変動時間の短縮、(2)普図当り確率を低確率から高確率に変動、(3)普図当り1回についての第2始動入賞口31を開放する開閉部材33の開放時間を増やすこと、により第2始動入賞口31へのパチンコ球の入賞契機を増加することができる。なお、第2特典遊技状態では、上記(1)〜(3)を単独または複数を組み合わせることができる。なお普図当り1回についての第2始動入賞口31を開放する開閉部材33の開放時間を増やすに際しては、開閉部材33の開放時間を単純に延長することで実現してもよく、また開閉部材33の開放回数を増やすことで実現することもでき、またこれらを複合させてもよい。なお、実施例では、第2特典遊技状態を変短状態と指称するものとし、実施例の変短状態は上記(1)〜(3)を組み合わせて設定されている。また、変短状態が付与されていない状態を非変短状態というものとする。すなわち、変短状態は、第2始動入賞口31へのパチンコ球の入賞率が向上した入賞率向上状態である。
すなわち、実施例では、非変短状態において普図表示部55で行われる普図変動表示の変動時間が5000msに設定され、変短状態において普図表示部55で行われる普図変動表示の変動時間が非変短状態よりも短い600msおよび1500msの何れかに設定されており、変短状態の付与に伴い普図表示部55で行われる普図変動表示の変動時間が短縮されるようになっている。また、非変短状態における普図当り確率が低確率(実施例では、1125/65536)に設定されると共に、変短状態における普図当り確率が高確率(実施例では、65535/65536)に設定されており、変短状態の付与に伴い普図当り確率が低確率から高確率に変動するようになっている。なお、実施例において、普図が確定停止表示されてから次回の普図変動が行われるまでの間(普図変動インターバル)は、500msに設定されている。
また、変短状態が付与された状態では、変短状態が付与されていない状態とは異なる動作パターンで開閉部材33が開閉動作されるようになっている。具体的には、変短状態が付与されていない状態では、普図変動表示で当選した場合(普図当りの場合)に、開閉部材33が開放してから所定時間(実施例では300ms)が経過するまで開放状態を維持する開放動作を1回行う。一方で、変短状態が付与されている状態では、普図変動表示に当選した場合(普図当りの場合)に、開閉部材33は開放してから所定時間(実施例では1800ms)が経過するまで開放状態を維持する開放動作を3回行うようになっている。すなわち、変短状態が付与されている状態では、変短状態が付与されていない状態と比較して、開閉部材33の合計開放時間が長く、遊技者にとって有利に動作するように設定されている。なお、1回の普図当りにおいて第2始動入賞口31への入賞を許容する入賞上限数(実施例では10個)が設定されており、前記開閉部材33を開放してからの入賞数が入賞上限個数(閉鎖条件)に達することで、開閉部材33を閉鎖させるようになっている。
実施例では、大当り判定に当選した時点における遊技状態に応じて変短状態が付与される変動回数(以下、変短回数という)が変化するよう構成されている。具体的には、大当り図柄(特図1または特図2)の種類に応じて、変短状態が付与される変動回数(以下、変短回数という)が変化するよう構成されている。具体的には、大当り図柄(特図1または特図2)の種類が予め定めた図柄(実施例において後述する図柄B、図柄c、図柄d)である場合に、確変状態が付与されている間継続して変短状態が付与されるよう変短回数(実施例では200回)が設定されている。また、大当り図柄(特図1または特図2)の種類が予め定めた更に別の図柄(実施例において後述する図柄f)である場合に、確変状態の付与期間(実施例では200回)より短い変短状態が付与されるよう変短回数(実施例では100回)が設定されている。また、大当り図柄(特図1または特図2)の種類が予め定めた特定の図柄(実施例において後述する図柄A、図柄E)である場合には、大当り時点における遊技状態に応じて付与される変短回数が変わるよう設定されている。具体的に、実施例では、大当り時点における遊技状態に応じて変短回数が、33回、100回、200回の何れかとなるよう設定されている。ここで、変短状態の付与条件は、大当り遊技(大当り図柄)の種類毎に定められている。
(大当り遊技について)
次に、実施例のパチンコ機10で付与される大当り遊技について説明する。大当り遊技は、特図変動表示の結果として第1特図表示部50Aまたは第2特図表示部50Bに大当り図柄が確定停止表示された後に開始されるよう設定されており、当選した大当り遊技(大当り図柄)の種類に応じて特別入賞装置40の開閉体43,43が開閉動作される。なお実施例の大当り遊技では、特別入賞装置40の開閉体43,43を開放するラウンド遊技を規定ラウンド数(実施例では2回、4回、16回)だけ実行することで、大当り遊技が終了するようになっている。1回のラウンド遊技は、特別入賞口41に規定個数(例えば9個)のパチンコ球が入賞するか、あるいは各ラウンド遊技の開始から規定時間(ラウンド遊技時間)が経過することで終了する。なお、大当り遊技における各ラウンド遊技の間は、所定時間だけ開閉体43,43が閉鎖状態で保持されるラウンド間インターバル時間が設定されている。ここで、前記大当り遊技の各ラウンド遊技における特別入賞装置40の開閉体43,43の開閉態様(開閉パターン)には、パチンコ球を所定間隔で連続的に発射した条件において、1回の開放動作(開放してから閉鎖するまでの動作)においてラウンド遊技に定められた規定個数(例えば9個)のパチンコ球が入賞可能な時間だけ開放を継続する長時間開放動作と、該長時間開放動作よりも開閉体43,43の開放時間が短く設定された短時間開放動作とを適宜に組み合わせて構成されている。なお、実施例では、長時間開放動作において開閉体43,43が最大で25秒間開放するよう設定されると共に、短時間放動作において開閉体43,43が最大で0.06秒間開放するよう設定される。
(大当り遊技の種類について)
実施例のパチンコ機10では、図3に示すように、大当り判定に当選した場合に、遊技者に与える価値が異なる複数種類の大当り遊技の中から1つの大当り遊技が決定され、その決定された大当り遊技が付与される。ここで、複数種類の大当り遊技の内で何れの大当り遊技が付与されるかは、大当り判定に当選した際に決定される大当り図柄(特図1および特図2)の種類に基づいて決定されるようになっている。実施例において第1特図表示部50Aに表示可能な100種類の大当り図柄としての特図1は、図柄A、図柄B、図柄Eの3つのグループに分類されており、第1特図表示部50Aに確定停止表示された大当り図柄としての特図1に応じた大当り遊技が付与されるようになっている。同様に、実施例において第2特図表示部50Bに表示可能な100種類の大当り図柄としての特図2は、図柄c、図柄d、図柄fの3つのグループに分類されており、第2特図表示部50Bに確定停止表示された大当り図柄としての特図2に応じた大当り遊技が付与される。ここで、100種類の大当り図柄としての特図1は、図柄Aに74種類、図柄Bに16種類、図柄Eに10種類が夫々振り分けられている。また、100種類の大当り図柄としての特図2は、図柄cに18種類、図柄dに72種類、図柄fに10種類が夫々振り分けられている。
(大当り遊技について)
次に、実施例に係るパチンコ機10で付与される大当り遊技について説明する。実施例のパチンコ機10では、前記第1〜第2始動入賞口30,31へのパチンコ球の入賞に基づいて行われる大当り判定の判定結果が肯定の場合に、大当り図柄毎に定められた大当り遊技が決定される。なお、実施例では、特定の大当り図柄(図柄A,E)に関しては、大当り判定の判定結果が肯定判定であった時点における遊技状態に応じて、大当り遊技後に変短状態が付与される期間(変短回数)が変化するようになっている。この変短回数の振分条件となる遊技状態として、低確未変短状態(確変状態および変短状態が何れも付与されていない遊技状態)、低確変短状態(確変状態が付与されない一方で変短状態が付与された遊技状態)、高確未変短状態(確変状態が付与される一方で変短状態が付与されない遊技状態)および高確変短状態(確変状態および変短状態が付与された遊技状態)がある。
(第1特図始動保留情報に基づく大当り遊技について)
前記第1特図始動保留情報(第1始動入賞口30へのパチンコ球の入賞)に基づく大当り判定の判定結果が肯定判定の場合には、前記メイン制御CPU60aは、予め定められた複数種類の大当り図柄の中から1つの大当り図柄を決定するよう設定されている。具体的に、実施例では、図3に示すように、第1始動入賞口30へパチンコ球が入賞した際に取得された特図決定用乱数に基づいて、3種類の大当り図柄(図柄A、図柄B、図柄E)の中から1つの大当り図柄を決定するようになっている。実施例のパチンコ機では、第1特図始動保留情報に基づく大当り判定の判定結果が肯定判定の場合に、74%の割合で大当り図柄としての図柄Aが選択され、16%の割合で大当り図柄としての図柄Bが選択され、10%の割合で大当り図柄としての図柄Eが選択されるよう特図決定用判定値が割り当てられている。なお、前述した大当り図柄の振分け割合は一例であり、これに限られるものではない。
(第1の大当り遊技について)
前記図柄Aに対応した第1の大当り遊技は、当該第1の大当り遊技をメイン制御CPU60aが決定した際に、第1の大当り遊技の終了後に確変状態および変短状態が付与される大当り遊技として設定されている。具体的に、実施例では、図3に示すように、図柄A(第1の大当り遊技)が決定された場合に、第1の大当り遊技の終了後に所定の変動回数(実施例では200回)の図柄変動演出(第1または第2特図変動表示)が実行されるまで確変状態が継続して付与されるよう設定されている。また、図柄A(第1の大当り遊技)が決定された場合に付与される変短状態の付与期間は、図柄A(第1の大当り遊技)が決定された時点の遊技状態(確変状態および変短状態)に応じて可変するよう設定されている。すなわち、第1の大当り遊技は、第1の大当り遊技に当選した時点における遊技状態(確変状態や変短状態の付与状態)の違いにより大当り遊技後に移行する遊技状態が段階的に変化する第1の特定大当り遊技(特定当り遊技)として設定されている。
具体的に、図柄A(第1の大当り遊技)が決定された時点の遊技状態が低確未変短状態である場合には、当該第1の大当り遊技後に付与される変短状態の付与期間(変短回数)として33回が設定されている。また、図柄A(第1の大当り遊技)が決定された時点の遊技状態が高確未変短状態である場合には、当該第1の大当り遊技後の変短状態の付与期間(変短回数)として100回が設定されている。更に、図柄A(第1の大当り遊技)が決定された時点の遊技状態が変短状態(低確変短状態または高確変短状態)である場合には、当該第1の大当り遊技後の変短状態の付与期間(変短回数)として200回が設定されている。
また、実施例における第1の大当り遊技は、当該第1の大当り遊技(図柄A)が決定された時点の遊技状態(確変状態および変短状態)に関わりなく、前記特別入賞装置40の特別入賞口41が同じ開閉態様で開閉されるようになっている。具体的に、前記第1の大当り遊技は、規定ラウンド数が「4回」に設定された大当り遊技であって、各ラウンド遊技の入賞上限個数が「9個」に設定されている。また第1の大当り遊技では、1回のラウンド遊技のラウンド遊技時間として「25.0(秒)」が設定されており、各ラウンド遊技において前記開閉体43,43が最大で「25.0(秒)」に亘って開放動作するようになっている。なお、第1の大当り遊技におけるラウンド間インターバル時間は、「2.0(秒)」に設定されている。また、第1の大当り遊技では、オープニング演出時間として「10.0(秒)」が設定され、エンディング演出時間として「13.0(秒)」が設定されている。
(第2の大当り遊技について)
前記図柄Bに対応した第2の大当り遊技は、当該第2の大当り遊技をメイン制御CPU60aが決定した際に、第2の大当り遊技の終了後に確変状態および変短状態が付与される大当り遊技として設定されている。具体的に、実施例では、図3に示すように、図柄B(第2の大当り遊技)が決定された場合に、第2の大当り遊技の終了後に所定の変動回数(実施例では200回)の図柄変動演出(第1または第2特図変動表示)が実行されるまで確変状態が継続して付与されるよう設定されている。また、図柄B(第2の大当り遊技)が決定された場合に付与される変短状態の付与期間は、図柄B(第2の大当り遊技)が決定された時点の遊技状態(確変状態および変短状態)に関係なく、200回の変短状態が付与されるように設定されている。
また、実施例における第2の大当り遊技は、当該第2の大当り遊技(図柄B)が決定された時点の遊技状態(確変状態および変短状態)に関わりなく、前記特別入賞装置40の特別入賞口41が同じ開閉態様で開閉されるようになっている。具体的に、前記第2の大当り遊技は、規定ラウンド数が「2回」に設定された大当り遊技であって、各ラウンド遊技の入賞上限個数が「9個」に設定されている。また第2の大当り遊技では、1回のラウンド遊技のラウンド遊技時間として「0.06(秒)」が設定されている。なお、第2の大当り遊技では、オープニング演出時間として「10.0(秒)」が設定され、エンディング演出時間として「13.0(秒)」が夫々設定されている。また、第2の大当り遊技のラウンド間インターバル時間は「1.5(秒)」に設定されている。すなわち、第2の大当り遊技における各ラウンド遊技時間(0.06(秒))は、1回のラウンド遊技において、特別入賞口41に入賞するパチンコ球の入賞個数が入賞上限個数を満たさないような時間に設定されている。このように、第2の大当り遊技は、入賞球は殆ど発生することはなく賞球数が最も少ない大当り遊技として設定されている。
(第3の大当り遊技について)
前記図柄Eに対応した第3の大当り遊技は、当該第3の大当り遊技をメイン制御CPU60aが決定した際に、第3の大当り遊技の終了後に確変状態が付与されない一方で変短状態が付与される大当り遊技として設定されている(図3参照)。また、図柄E(第3の大当り遊技)が決定された場合に付与される変短状態の付与期間は、図柄E(第3の大当り遊技)が決定された時点の遊技状態(確変状態および変短状態)に応じて可変するよう設定されている。すなわち、第3の大当り遊技は、第3の大当り遊技に当選した時点における遊技状態(確変状態や変短状態の付与状態)の違いにより大当り遊技後に移行する遊技状態が段階的に変化する第2の特定大当り遊技として設定されている。
具体的に、図3に示すように、図柄E(第3の大当り遊技)が決定された時点の遊技状態が低確未変短状態である場合には、当該第3の大当り遊技後に付与される変短状態の付与期間(変短回数)として33回が設定されている。また、図柄E(第3の大当り遊技)が決定された時点の遊技状態が高確未変短状態である場合には、当該第3の大当り遊技後の変短状態の付与期間(変短回数)として100回が設定されている。更に、図柄E(第3の大当り遊技)が決定された時点の遊技状態が変短状態(低確変短状態または高確変短状態)である場合には、当該第3の大当り遊技後の変短状態の付与期間(変短回数)として100回が設定されている。
(第2特図始動保留情報に基づく大当り遊技について)
前記第2特図始動保留情報(第2始動入賞口31へのパチンコ球の入賞)に基づく大当り判定の判定結果が肯定判定の場合には、前記メイン制御CPU60aは、予め定められた複数種類の大当り図柄の中から1つの大当り図柄を決定するよう設定されている(図3参照)。具体的に、実施例では、第2始動入賞口31へパチンコ球が入賞した際に取得された特図決定用乱数に基づいて、3種類の大当り図柄(図柄c、図柄d、図柄f)の中から1つの大当り図柄を決定するようになっている。実施例のパチンコ機では、第2特図始動保留情報に基づく大当り判定の判定結果が肯定判定の場合に、18%の割合で大当り図柄としての図柄cが選択され、72%の割合で大当り図柄としての図柄dが選択され、10%の割合で大当り図柄としての図柄fが選択されるよう特図決定用判定値が割り当てられている。なお、前述した大当り図柄の振分け割合は一例であり、これに限られるものではない。
(第4および第5の大当り遊技について)
前記図柄cに対応した第4の大当り遊技および図柄dに対応した第5の大当り遊技は、当該第4または第5の大当り遊技をメイン制御CPU60aが決定した際に、第4または第5の大当り遊技の終了後に確変状態および変短状態が付与される大当り遊技として設定されている(図3参照)。具体的に、実施例では、図柄c,d(第4または第5の大当り遊技)が決定された場合に、第4または第5の大当り遊技の終了後に所定の変動回数(実施例では200回)の図柄変動演出(第1または第2特図変動表示)が実行されるまで確変状態が継続して付与されるよう設定されている。また、図柄c,d(第4または第5の大当り遊技)が決定された場合に付与される変短状態の付与期間は、図柄c,d(第4または第5の大当り遊技)が決定された時点の遊技状態(確変状態および変短状態)に関係なく、200回の変短状態が付与されるように設定されている。
また、実施例における第4および第5の大当り遊技は、当該第4および第5の大当り遊技(図柄c,d)が決定された時点の遊技状態(確変状態および変短状態)に関わりなく、前記特別入賞装置40の特別入賞口41が同じ開閉態様で開閉されるようになっている。具体的に、前記第4および第5の大当り遊技は、規定ラウンド数が「16回」に設定された大当り遊技であって、各ラウンド遊技の入賞上限個数が「9個」に設定されている。また第4および第5の大当り遊技では、1回のラウンド遊技のラウンド遊技時間として「25.0(秒)」が設定されている。なお、第4および第5の大当り遊技では、オープニング演出時間として「6.0(秒)」が設定され、エンディング演出時間として「13.0(秒)」が夫々設定されている。また、第4および第5の大当り遊技のラウンド間インターバル時間は「2.0(秒)」に設定されている。このように、第4および第5の大当り遊技は、各大当り遊技によって得られる利益が等しく設定されると共に、実施例のパチンコ機10に設定された大当り遊技の種類の内で最も付与される利益が大きい大当り遊技として設定されている。
(第6の大当り遊技について)
前記図柄fに対応した第6の大当り遊技は、当該第6の大当り遊技をメイン制御CPU60aが決定した際に、第6の大当り遊技の終了後に確変状態が付与されない一方で変短状態が付与される大当り遊技として設定されている(図3参照)。具体的に、実施例では、図柄f(第6の大当り遊技)が決定された場合に付与される変短状態の付与期間は、図柄f(第6の大当り遊技)が決定された時点の遊技状態(確変状態および変短状態)に関係なく、100回の変短状態が付与されるように設定されている。
また、実施例における第6の大当り遊技は、当該第6の大当り遊技(図柄f)が決定された時点の遊技状態(確変状態および変短状態)に関わりなく、前記特別入賞装置40の特別入賞口41が同じ開閉態様で開閉されるようになっている。具体的に、前記第6の大当り遊技は、規定ラウンド数が「16回」に設定された大当り遊技であって、各ラウンド遊技の入賞上限個数が「9個」に設定されている。また第6の大当り遊技では、1回のラウンド遊技のラウンド遊技時間として「25.0(秒)」が設定されている。なお、第6の大当り遊技では、オープニング演出時間として「6.0(秒)」が設定され、エンディング演出時間として「13.0(秒)」が夫々設定されている。また、第6の大当り遊技のラウンド間インターバル時間は「2.0(秒)」に設定されている。このように、第6の大当り遊技は、前述した第4および第5大当り遊技と同様に実施例のパチンコ機10に設定された大当り遊技の種類の内で最も獲得可能な賞球数が多い大当り遊技として設定されている。
このように、実施例のパチンコ機10では、第1始動入賞口30への入賞を契機とする第1特図始動保留情報に基づく当り判定の判定結果が肯定の場合には、規定ラウンド数が「2」または「4回」に設定された第1〜第3大当り遊技に対して大当り図柄としての特図1(図柄A,図柄B,図柄E)が割り当てられているのに対し、第2始動入賞口31への入賞を契機とする第2特図始動保留情報に基づく当り判定の判定結果が肯定の場合には、規定ラウンド数が「16回」に設定された第4〜第6の大当り遊技に対して大当り図柄としての特図2(図柄c,図柄d,図柄f)が夫々割り当てられている。すなわち、実施例のパチンコ機10では、大当り図柄として何れの図柄が決定された場合であっても、第2始動入賞口31への入賞に基づいた当り判定の判定結果が肯定の場合に、第1始動入賞口30への入賞に基づいた当り判定の判定結果が肯定の場合と比べて、獲得可能な賞球数(付与される特典量)が多くなるようメイン制御CPU60aが大当り遊技の種類(大当り図柄)を決定するよう設定されている。
(パチンコ機の制御構成について)
次に、パチンコ機10の制御構成について説明する。実施例のパチンコ機10には、図8に示す如く、パチンコ機10を全体的に制御する制御手段としてのメイン制御基板(メイン制御手段)60と、該メイン制御基板60からの制御信号に基づいて各制御対象を制御する制御手段としてのサブ制御基板(サブ制御手段)65,70とが設けられている。すなわち、メイン制御基板60では、パチンコ機10に備えられた各種検出センサ(検出手段)からの検出信号に基づいて各種処理が実行され、その処理結果に応じた各種の制御信号(制御コマンド)がサブ制御基板65,70に出力されるようになっている。
また、実施例のパチンコ機10には、サブ制御基板として、遊技演出を全体的に制御する統括制御基板65と、図柄表示装置17での表示内容を制御する表示制御基板70と、パチンコ機10が備える各種発光演出手段(ランプ装置18や演出発光装置106等)の発光制御を行うランプ制御基板72と、パチンコ機10が備えるスピーカ19の音出力制御を行う音制御基板73とを備えている。すなわち、メイン制御基板60が出力した制御信号(制御コマンド)に基づいて、前記統括制御基板65が表示制御基板70、ランプ制御基板72および音制御基板73を制御するよう構成されており、パチンコ機10で実行される各種遊技演出(図柄変動演出や発光演出、音声演出)を統括的にコントロールし得るようになっている。ここで、表示制御基板70は、統括制御基板65から出力された制御信号(制御コマンド)に基づいて、図柄表示装置17に表示される図柄(飾図)や背景画像等の図柄変動演出の表示内容を制御するよう構成される。また、ランプ制御基板72は、統括制御基板65から出力された制御信号(制御コマンド)に基づいて、パチンコ機10が備える各種発光演出手段の点灯・消灯のタイミングや、発光強度等を制御するものである。そして、音制御基板73は、統括制御基板65から出力された制御信号(制御コマンド)に基づき、パチンコ機10が備える各種スピーカ19からの音声出力のタイミングや出力内容等を制御するものである。
(メイン制御基板60について)
前記メイン制御基板60は、図8に示に示す如く、制御処理を実行するメイン制御CPU60a、該メイン制御CPU60aが実行する制御プログラムを記憶するメイン制御ROM60b、当該メイン制御CPU60aの処理に必要なデータの書込み・読出しが可能なメイン制御RAM60c等が備えられている。そして、前記始動入賞検出センサ34,35、特別入賞検出センサ44、普通入賞検出センサ49b、ゲートセンサ48等の各種センサが前記メイン制御CPU60aに接続されている。また、メイン制御CPU60aには、遊技情報表示部Mの各表示部(第1および第2特図表示部50A,50B、第1および第2特図保留表示部52,53、普図表示部55、普図保留表示部56、ラウンド表示部57、右打ち表示部58)が接続されて、各検出センサ34,35,44,48,49bの検出を契機としてメイン制御CPU60aで実行された制御処理に基づいて、遊技情報表示部Mの各表示部50A,50B,52,53,55,56,57,58の表示制御が実行されるようになっている。また、メイン制御CPU60aには、前記第2始動入賞口31を開閉する開閉部材33に連繋する始動入賞ソレノイド32および特別入賞口41を開閉する開閉体43,43に連繋する特別入賞ソレノイド42が接続されており、該メイン制御CPU60aでの制御処理結果に基づいて各ソレノイド32,42を駆動させることで、対応する開閉部材33や開閉体43,43が開閉するようになっている。そして、メイン制御CPU60aは、大当り遊技の種類に応じた開閉態様で開閉体43,43が開閉するよう前記特別入賞ソレノイド42を駆動制御し、開閉体43,43を長時間開放動作させる長時間開放制御および開閉体43,43を短時間開放動作させる短時間開放制御を実行するよう構成される。
メイン制御CPU60aは、第1始動入賞口30または第2始動入賞口31へパチンコ球が入賞したこと(より具体的には第1始動入賞検出センサ34または第2始動入賞検出センサ35がパチンコ球を検出したこと)を契機として入賞情報としての各種乱数を取得するよう設定されている。ここで、メイン制御CPU60aが始動入賞検出センサ34,35の検出を契機として取得する乱数としては、当り判定用乱数、特図決定用乱数、演出実行判定用乱数(リーチ判定用乱数)、特図変動パターン振分用乱数等の各種乱数が設定されている。そして、メイン制御CPU60aがこれらの乱数値を所定の周期(実施例では4ms)で更新し、更新後の乱数値をメイン制御RAM60cに一時的に記憶して更新前の値を書き換えることにより、第1または第2始動入賞検出センサ34,35の検出信号がメイン制御CPU60aに入力されたタイミングに応じて乱数が取得されるようになっている。また、メイン制御CPU60aは、時間を計測するタイマ更新処理を実行する。メイン制御RAM60cには、パチンコ機10の動作中に適宜書き換えられる各種情報(乱数値、タイマ値、フラグなど)が記憶(設定)されるようになっている。
また、前記第1始動入賞口30および第2始動入賞口31にパチンコ球が入賞した際に取得される入賞情報(各種乱数値)は、対応する第1特図始動保留情報および第2特図始動保留情報としてメイン制御RAM60cの所定の特図記憶領域(記憶領域)に一時的に記憶保持されるよう構成されている。第1特図始動保留情報および第2特図始動保留情報は、メイン制御RAM60cに記憶する順序で記憶する特図記憶領域が定まっており、各特図始動保留情報に基づいて図柄変動演出(特図変動表示)を実行する場合に、メイン制御RAM60cに記憶した順序で特図始動保留情報がメイン制御CPU60aにより読み出されるようになっている。実施例では、第1特図始動保留情報か第2特図始動保留情報かを区別可能に個別にメイン制御RAM60cに記憶されており、第2特図始動保留情報がメイン制御RAM60cに記憶されている場合には、第1特図始動保留情報よりも第2特図始動保留情報をメイン制御CPU60aが優先して読み出して図柄変動演出(特図変動表示)を実行させるよう設定されている。
当り判定用乱数は、図柄変動演出の結果として当り遊技(大当り遊技)を発生するか否かの当り判定(大当り判定)で用いる乱数である。実施例では、当り判定用乱数として、「0」〜「65535」の全65536通りの整数値が設定されており、所定の周期(4ms)で1ずつ更新されるようになっている。また、特図決定用乱数は、大当り判定の結果に応じて第1特図表示部50Aに確定停止表示させる特図1または第2特図表示部50Bに確定停止表示させる特図2を決定する際に用いる乱数である。ここで、実施例では、特図決定用乱数として、「0」〜「100」の全101通りの整数値が設定されており、所定の周期(4ms)で1ずつ更新されるようになっている。特図決定用乱数の各値には、前述したはずれを示す1種類の特図に対応する乱数と、大当りの当選を示す100種類の特図に対応する乱数とが設定されており、該特図決定用乱数の値により、第1特図表示部50Aに確定停止表示される特図1または第2特図表示部50Bに確定停止表示される特図2が特定されるようになっている。すなわち、第1始動入賞検出センサ34の検出を契機として取得される特図決定用乱数の値により、第1特図表示部50Aに確定停止表示される特図1が特定され、第2始動入賞検出センサ35の検出を契機として取得される特図決定用乱数の値により、第2特図表示部50Bに確定停止表示される特図2が特定される。また、前述したように、前記大当り図柄としての特図1および特図2は、大当り遊技の種類毎に分類されており、特図1または特図2が特定されることで、図柄変動演出の終了後に付与される大当り遊技の種類が特定されるようになっている。すなわち、特図決定用乱数が当り遊技(大当り遊技)の種類を決定する乱数としての機能を有している。また、前述したように、大当り遊技の種類毎に大当り遊技後に確変状態および変短状態が付与されるか否かが一義的に定められており、特図決定用乱数が確変状態および変短状態を付与するか否かを決定する乱数としての機能も有している。更に、大当り遊技の種類毎に大当り遊技後に付与される変短状態の付与期間(変短回数)が1つまたは複数定められており、特図決定用乱数が変短状態の付与期間を決定する乱数としての機能も有している。
また、演出実行判定用乱数は、前述した当り判定(大当り判定)における判定結果が否定となった場合に(大当り遊技に当選しなかったはずれの場合に)、当り表示が表示される可能性を示唆する演出を行うか否かの演出実行判定(リーチ判定)で用いられる乱数である。実施例では、演出実行判定用乱数として、「0」〜「238」の全239通りの整数値が設定されており、所定の周期(4ms)で1ずつ更新されるようになっている。ここで、当り表示が表示される可能性を示唆する演出としては、図柄表示装置17に図柄変動の過程で表示されるリーチ表示を契機として行われるリーチ演出や、飾図の変動開始から変動停止までを1回とした変動サイクルを複数回連続して実行可能とする連続予告演出(先読み予告演出)や、図柄表示装置17に表示される当り表示される可能性を示唆する予告演出や、ランプ装置18の光やスピーカ19から出力される音声により当り表示が表示される可能性を遊技者に示唆する予告演出を含むものである。前記特図変動パターン振分用乱数は、図柄変動演出における図柄変動の特図変動パターンの決定に用いる乱数である。実施例では、特図変動パターン振分用乱数として、「0」〜「99」の全100通りの整数値が設定されており、所定の周期(4ms)で1ずつ更新されるようになっている。
実施例のパチンコ機10では、当り判定用乱数、特図決定用乱数、演出実行判定用乱数および特図変動パターン振分用乱数は、第1始動入賞口30または第2始動入賞口31へパチンコ球が入賞したこと(より具体的には第1始動入賞検出センサ34または第2始動入賞検出センサ35がパチンコ球を検出したこと)を契機として、メイン制御RAM60cに一時的に記憶されている各乱数を同じタイミングで前記メイン制御CPU60aが取得するようになっている。また、第1始動入賞口30へパチンコ球が入賞したことを契機に取得される各乱数は、第2始動入賞口31へパチンコ球が入賞したことを契機に取得される各乱数と同一のものが共通で使用され、各始動入賞口30,31への入賞タイミングに応じた乱数を前記メイン制御CPU60aが取得するようになっている。
また、メイン制御CPU60aは、ゲート部材47をパチンコ球が通過したこと(より具体的にはゲートセンサ48がパチンコ球を検出したこと)を契機として通過検出情報としての各種乱数を取得するよう設定されている。ここで、メイン制御CPU60aがゲートセンサ48の検出を契機に取得する乱数としては、普図当り判定用乱数、普図変動パターン決定用乱数等の各種乱数が設定されている。そして、メイン制御CPU60aがこれらの乱数値を所定の周期(実施例では4ms)で更新し、更新後の乱数値をメイン制御RAM60cに一時的に記憶して更新前の値を書き換えることにより、ゲートセンサ48の検出信号がメイン制御CPU60aに入力されたタイミングに応じて乱数が取得されるようになっている。また、メイン制御CPU60aは、時間を計測するタイマ更新処理を実行する。メイン制御RAM60cには、パチンコ機10の動作中に適宜書き換えられる各種情報(乱数値、タイマ値、フラグなど)が記憶(設定)されるようになっている。
また、前記ゲートセンサ48をパチンコ球が通過した際に取得される通過検出情報(各種乱数値)は、普図始動保留情報としてメイン制御RAM60cの所定の普図記憶領域(記憶領域)に一時的に記憶保持されるよう構成されている。普図始動保留情報は、メイン制御RAM60cに記憶する順序で記憶する普図記憶領域が定まっており、普図始動保留情報に基づいて普図変動表示を実行する場合に、メイン制御RAM60cに記憶した順序で普図始動保留情報がメイン制御CPU60aにより読み出されるようになっている。
普図当り判定用乱数は、普図変動の結果として第2始動入賞口31の開放(普図当り)を発生させるか否かの普図当り判定(普図当り抽選)で用いられる乱数である。実施例では、普図当り判定用乱数として、「0」〜「65535」の全65536通りの整数値が設定されており、所定の周期(4ms)で1ずつ更新されるようになっている。前記普図変動パターン振分用乱数は、普図変動表示における普図変動の変動時間を定めた普図変動パターンの決定に用いる乱数である。実施例では、普図変動パターン振分用乱数として、「0」〜「8」の全9通りの整数値が設定されており、所定の周期(4ms)で1ずつ更新されるようになっている。そして、ゲート部材47をパチンコ球が通過したこと(より具体的にはゲートセンサ48がパチンコ球を検出したこと)を契機として、メイン制御RAM60cに一時的に記憶されている通過検出情報(普図当り判定用乱数および普図変動パターン振分用乱数等)を同じタイミングで前記メイン制御CPU60aが取得するようになっている。
(判定値について)
一方、メイン制御ROM60bには、図柄変動演出の結果、大当りを発生させることを示す大当り判定値が記憶されている。大当り判定値は、前記当り判定用乱数を用いて大当りか否かの判定(大当り判定)で用いる判定値であり、当り判定用乱数の取り得る「0」〜「65535」までの全65536通りの整数の中から所定数の判定値が定められている。ここで、大当り判定値は、大当り判定を行う時点で前述した確変状態が付与されているか否かで判定値の設定数が異なっている。具体的には、確変状態のときに設定される大当り判定値の数(実施例では441個)は、非確変状態の場合に設定される大当り判定値の数(実施例では219個)よりも多く設定されている。すなわち、確変状態における大当り判定値の設定数を多くすることで、大当り遊技が発生し易くなっている。
また、メイン制御ROM60bには、特図決定用判定値が記憶されている。特図決定用判定値は、大当り判定の結果が肯定の場合に、第1特図表示部50Aに確定停止表示させる大当り図柄としての特図1または第2特図表示部50Bに確定停止表示させる大当り図柄としての特図2を、特図決定用乱数を用いて決定する判定値である。ここで、実施例では、特図決定用判定値には、前述した101種類の特図決定用乱数に対応した「0」〜「100」の整数値が設定されており、特図決定用判定値の夫々に個別に特図1および特図2が対応付けられている。
また、メイン制御ROM60bには、演出実行判定値(リーチ判定値)が記憶されている。演出実行判定値は、当り判定(大当り判定)の結果が否定の場合に、当り表示が図柄表示装置17に表示される可能性を示唆するリーチ演出等の演出を実行させるか否かの演出実行判定(リーチ抽選)で用いる判定値であり、演出実行判定用乱数の取り得る数値「0」〜「238」までの全239通りの整数の中から定められている。すなわち、取得された演出実行判定用乱数の値が、設定された演出実行判定値と一致する場合に、リーチ演出等の演出を実行させることをメイン制御CPU60aが決定するようになっている。
また、メイン制御ROM60bには、変動内容を特定する複数種類の特図変動パターンが記憶されており、各特図変動パターンに対応して特図変動パターン振分判定値が記憶されている。ここで、前記特図変動パターンは、第1特図変動表示または第2特図変動表示が開始してから確定停止表示されるまでの間に実行される演出内容(図柄変動演出の表示内容、発光演出態様、音声演出態、振分け部材98の動作態様)の基本的なベースとなる内容を特定するものである。また、特図変動パターンは、第1特図変動表示または第2特図変動表示が開始してから特図1または特図2が確定停止表示されるまでの変動時間(図柄変動演出および特図変動表示の時間)を特定している。特図変動パターン振分判定値は、前記特図変動パターン振分用乱数を用いて特図変動パターンの決定に用いる判定値であり、特図変動パターン毎に所定の判定値が割当てられており、取得された特図変動パターン振分用乱数に対応する特図変動パターン振分判定値が割り当てられた特図変動パターンが特定されるようになっている。
また、メイン制御ROM60bには、普図変動演出の結果、普図当りを発生させることを示す普図当り判定値が記憶されている。普図当り判定値は、前記普図当り判定用乱数を用いて普図当りか否かの判定(普図当り判定)で用いる判定値であり、普図当り判定用乱数の取り得る「0」〜「65535」までの全65536通りの整数の中から所定数の判定値が定められている。ここで、普図当り判定値は、普図当り判定を行う時点で前述した変短状態が付与されているか否かで判定値の設定数が異なっている。具体的には、変短状態の場合に設定される普図当り判定値の数(実施例では65535個)は、非変短状態の場合に設定される普図当り判定値の数(実施例では1125個)よりも多く設定されている。すなわち、変短状態における普図当り判定値の設定数を多くすることで、普図当りが発生し易くなっている。
メイン制御ROM60bには、複数種類の普図変動パターンが記憶されており、各普図変動パターンに対応して普図変動パターン振分判定値が記憶されている。ここで、前記普図変動パターンは、普図変動表示を開始してから普図が確定停止表示されるまでの普図変動表示の変動時間を特定している。普図変動パターン振分判定値は、前記普図変動パターン振分用乱数を用いて普図変動パターンの決定に用いる判定値であり、普図変動パターン決定用乱数の取り得る数値「0」〜「8」までの全9通りの整数の中から定められている。そして、普図変動パターン毎に所定の判定値が割当てられており、取得された普図変動パターン振分用乱数に対応する普図変動パターン振分判定値が割り当てられた普図変動パターンがメイン制御CPU60aにより特定されるようになっている。ここで、普図変動パターン決定用判定値は、普図当り判定を行った時点での遊技状態が変短状態か非変短状態であるかによって、割当てられる普図変動パターンの種類および割当数が異なっている。具体的に、実施例では、非変短状態の場合に1つの普図変動パターンに対して普図変動パターン決定用判定値が割り当てられて、所定時間の変動時間(例えば5000ms)を定める普図変動パターンが決定されるのに対し、変短状態の場合に複数(実施例では2つ)の普図変動パターンに対して普図変動パターン決定用判定値が割り当てられて、各普図変動パターンに対する普図変動パターン決定用判定値の割当数に応じた割合で、所定時間の変動時間(例えば600ms)を定める普図変動パターンおよびこれと異なる変動時間(例えば1500ms)を定める普図変動パターンの何れかの普図変動パターンが決定される。
(統括制御基板について)
前記統括制御基板65には、統括制御CPU65aが備えられている。該統括制御CPU65aには、図8に示す如く、統括制御ROM65bおよび統括制御RAM65cが接続されている。また、統括制御CPU65aは、各種乱数の値を所定の周期毎に更新し、更新後の値を統括制御RAM65cの設定領域に記憶(設定)して更新前の値を書き換えている。
ここで、前記統括制御ROM65bには、図柄変動演出において実行する図柄変動演出の具体的な演出内容を特定する演出パターンが記憶されている。前記演出パターンは前記変動パターンに対応付けられており、メイン制御CPU60aにより決定された変動パターンに基づいて対応する演出パターンを統括制御CPU65aが決定するようになっている。なお、前記演出パターンは、前記変動パターンに対して一対一の関係で対応付けられたものではなく、1つの変動パターンに対して複数の演出パターンが対応付けられている。また、演出パターンには、図柄変動演出において各図柄表示列26a,26b,26cの飾図の停止タイミングが定められており、該演出パターンで定められる停止タイミングに従って各列に飾図が停止されると共に、該飾図の停止に合わせてスピーカ19から適宜の効果音が出力されたり、ランプ装置18が適宜の発光を行ったりするようになっている。
また、統括制御ROM65bには、表示制御基板70、ランプ制御基板72および音制御基板73を統括的に制御するための統括制御プログラムが記憶されている。統括制御CPU65aは、各種制御コマンドを入力すると、当該統括制御プログラムに基づき各種制御を実行する。
(表示制御基板70について)
次に、図8に基づき表示制御基板70について説明する。表示制御基板70には、表示制御CPU70aが備えられている。該表示制御CPU70aには、表示制御ROM70bおよび表示制御RAM70cが接続されている。また、表示制御基板70(表示制御CPU70a)には、図柄表示装置17が接続されている。表示制御ROM70bには、図柄表示装置17の表示内容を制御するための表示制御プログラムが記憶されている。また、表示制御ROM70bには、各種の画像データ(図柄、各種背景画像、文字、キャラクタなどの画像データ)が記憶されている。更に、表示制御RAM70cには、パチンコ機10の動作中に適宜書き換えられる各種の情報が記憶(設定)されるようになっている。
すなわち、メイン制御CPU60aは、始動入賞口30,31への入賞を契機として各種乱数を取得する乱数取得手段としての機能を有すると共に、図柄変動演出の開始時に、乱数取得手段により取得された乱数の値が予め定められた当り判定値(大当り判定値)と一致するか否かを判定することで、当り遊技(大当り遊技)が付与されるか否かの当り判定を行う当り判定手段としての機能を備えている。また、始動入賞口30,31への入賞を契機として当りか否かを判定する当り判定手段、複数種類の当り遊技の中から付与する当り遊技の種類を決定する当り遊技決定手段(当り判定手段)および決定した種類の当り遊技を特図変動表示終了後(図柄変動演出終了後)に付与する当り遊技付与手段としての夫々の機能を前記メイン制御CPU60aが備えている。メイン制御CPU60aは、前記始動入賞口30,31への入賞に基づいて、前記メイン制御ROM60bが記憶する複数の特図変動パターン(変動パターン)の中から1つの特図変動パターンを決定する特図変動パターン決定手段(変動パターン決定手段)としての機能を備えている。また、前記メイン制御CPU60aは、当りが発生する確率(当り判定手段による判定結果が肯定となる確率)が通常よりも高確率となる確変状態を付与するか否かを決定する確変決定手段として機能すると共に、当り遊技終了後に確変状態を付与する確変付与手段として機能するよう構成されている。ここで、前記メイン制御CPU60aは、当りが発生する場合(当り判定手段の判定結果が肯定の場合)にのみ、確変状態を付与するか否かを判定するようになっている。
更に、前記メイン制御CPU60aは、当りが発生する場合(当り判定手段の判定結果が肯定の場合)に、第2始動入賞口31へパチンコ球が入賞する確率が高確率となる入賞率向上状態(変短状態)を付与するか否かを判定する入賞率向上状態判定手段として機能し、入賞率向上状態を付与する場合に、入賞率向上状態を付与する期間を決定する入賞率向上状態付与期間決定手段として機能すると共に、当り遊技終了後に決定された入賞率向上状態を付与する期間だけ変短状態を付与する変短状態付与手段としても機能している。ここで、前記メイン制御CPU60aは、当り遊技の終了後から予め決められた回数の特図変動表示(図柄変動演出)が実行されるまでの間、あるいは次回の当り遊技が付与されるまでの間の何れかの期間を、入賞率向上状態付与期間として決定するようになっている。このように、前記メイン制御CPU60aは、当り判定が肯定判定の場合に、始動入賞口30,31への入賞に基づいて当り遊技後に遊技者に有利な特典状態(確変状態、変短状態)を付与するか否かを決定する特典状態決定手段としての機能を備えている。また、前記メイン制御RAM60cは、図柄表示装置17で図柄変動演出が行われている間(すなわち第1および第2特図表示部50A,50Bで特図変動表示が行われている間)に取得された入賞情報を始動保留情報として複数記憶可能な保留記憶手段として機能する。具体的に、表示手段(図柄表示装置17や第1特図表示部50A)で変動表示が行われている間に第1始動入賞検出センサ34の検出を契機として取得される入賞情報を第1始動保留情報として記憶する第1保留記憶手段および表示手段(図柄表示装置17や第2特図表示部50B)で変動表示が行われている間に第2始動入賞検出センサ35の検出を契機として取得される入賞情報を第2始動保留情報として記憶する第2保留記憶手段として機能する。
次に、メイン制御基板60のメイン制御CPU60aが制御プログラムに基づき実行する特図処理および特図開始処理について具体的に説明する。
(特図入力処理について)
特図入力処理では、図4に示すように、第1始動入賞口30にパチンコ球が入賞したか否かをメイン制御CPU60aが判定する(ステップA11)。すなわち、ステップA11においてメイン制御CPU60aは、第1始動入賞口30に対応する第1始動入賞検出センサ34がパチンコ球を検出した時に出力する検出信号が入力されたか否かを判定する。そしてステップA11の判定結果が否定の場合には、ステップA15に移行する。ステップA11の判定結果が肯定の場合には、メイン制御CPU60aは、メイン制御RAM60cに記憶されている第1特図始動保留情報の保留数が上限数の4未満であるか否かを判定する(ステップA12)。ステップA12の判定結果が否定(すなわち第1特図始動保留情報の保留数が4)の場合には、メイン制御CPU60aは、ステップA15に移行する。
ステップA12の判定結果が肯定(第1特図始動保留情報の保留数<4)の場合には、第1特図始動保留情報の保留数を1加算し、メイン制御RAM60cが記憶する第1特図始動保留情報の保留数を書き換える(ステップA13)。続いて、メイン制御RAM60cから入賞情報(当り判定用乱数の値、特図決定用乱数の値、演出実行判定用乱数の値および特図変動パターン振分用乱数等の各種乱数の値)をメイン制御CPU60aが読み出して、当該入賞情報(乱数の値)を第1特図始動保留情報として保留数に対応付けたメイン制御RAM60cの所定の記憶領域に設定する(ステップA14)。これにより、ステップA15に移行する。
また、ステップA15では、第2始動入賞口31にパチンコ球が入賞したか否かをメイン制御CPU60aが判定する。すなわち、ステップA15においてメイン制御CPU60aは、第2始動入賞口31に対応する第2始動入賞検出センサ35がパチンコ球を検出した時に出力する検出信号が入力されたか否かを判定する。そしてステップA15の判定結果が否定の場合には、特図入力処理を終了する。ステップA15の判定結果が肯定の場合には、メイン制御CPU60aは、メイン制御RAM60cに記憶されている第2特図始動保留情報の保留数が上限数の4未満であるか否かを判定する(ステップA16)。ステップA16の判定結果が否定(すなわち第2特図始動保留情報の保留数が4)の場合には、メイン制御CPU60aは、特図入力処理を終了する。
ステップA16の判定結果が肯定(第2特図始動保留情報の保留数<4)の場合には、第2特図始動保留情報の保留数を1加算し、メイン制御RAM60cが記憶する第2特図始動保留情報の保留数を書き換える(ステップA17)。続いて、メイン制御RAM60cから入賞情報(当り判定用乱数の値、特図決定用乱数の値、演出実行判定用乱数の値および特図変動パターン振分用乱数等の各種乱数の値)をメイン制御CPU60aが読み出して、当該入賞情報(乱数の値)を第2特図始動保留情報として保留数に対応付けたメイン制御RAM60cの所定の記憶領域に設定する(ステップA18)。これにより、特図入力処理を終了する。
(特図開始処理について)
次に、特図開始処理について図5に基づき説明する。メイン制御CPU60aは、特図開始処理を所定の周期(実施例では4ms)毎に実行している。特図開始処理では、メイン制御CPU60aは、特図表示部50A,50Bおよび図柄表示装置17において特図1または特図2が変動表示中であるか、または大当り遊技中であるか否かを判定する(ステップB11)。そして、ステップB11の判定結果が肯定の場合には、メイン制御CPU60aは、特図開始処理を終了する。一方、ステップB11の判定結果が否定の場合には、第2特図始動保留情報の保留数を読み出し(ステップB12)、第2特図始動保留情報の保留数が「0」よりも大きいか否かを判定する(ステップB13)。ステップB13の判定結果が否定の場合には(第2特図始動保留情報の保留数=0の場合には)、メイン制御CPU60aは、ステップB16の処理に移行する。またメイン制御CPU60aは、ステップB13の判定結果が肯定の場合には(第2特図始動保留情報の保留数>0)の場合には、メイン制御RAM60cの所定の記憶領域に記憶される特図変動処理フラグに第2特図変動演出を実行することを示す値「1」を設定する。次いで、メイン制御CPU60aが第2特図始動保留情報の保留数を1減算して(ステップB14)、保留数に対応付けられたメイン制御RAM60cの所定の記憶領域に記憶されている当該第2特図始動保留情報(当り判定用乱数の値、特図決定用乱数の値、演出実行判定用乱数の値および特図変動パターン振分用乱数等の各種乱数の値)をメイン制御CPU60aが取得する(ステップB15)。
ここで、メイン制御CPU60aは、最も早く記憶した第2特図始動保留情報が記憶される第1特図記憶領域から第2特図始動保留情報(乱数)を取得する。そして、メイン制御CPU60aは、第2特図始動保留情報に関連付けられた乱数を取得した後、2番目に早く記憶した第2特図始動保留情報が記憶されている第2特図記憶領域の第2特図始動保留情報(乱数)を、前記第1特図記憶領域に記憶させる。同様に、メイン制御CPU60aは、3番目に早く記憶した第2特図始動保留情報が記憶されている第3特図記憶領域の第2特図始動保留情報(乱数)を前記第2特図記憶領域に記憶させ、4番目に早く記憶した(すなわち最も新しい)第2特図始動保留情報が記憶されている第4特図記憶領域の第2特図始動保留情報(乱数)を前記第3特図記憶領域に記憶させる。すなわち、第2特図始動保留情報は、メイン制御RAM60cに記憶された順序でメイン制御CPU60aにより読み出されるようになっている。また、メイン制御CPU60aは、減算後の第2特図始動保留情報の保留数に対応するように第2特図保留表示部53の表示を変更させる。
前記ステップB15の処理により第2特図始動保留情報としての各種乱数が取得されると、図6に示すように、メイン制御CPU60aは、取得した当り判定用乱数の値がメイン制御ROM60bに記憶されている大当り判定値と一致するか否かを判定する大当り判定(当り抽選)を行う(ステップB22)。なお、前述したように、非確変状態の時(低確率の時)に大当り判定の判定結果が肯定となる確率(すなわち大当り確率)は、219/65536に設定され、確変状態の時(高確率の時)に判定結果が肯定となる確率(大当り確率)は、441/65536に設定されている。そして、ステップB22における大当り判定の判定結果が肯定の場合には(大当りが発生する場合には)、大当りの変動であることを示す大当りフラグに「1」が設定される(ステップB23)。そして、メイン制御CPU60aは、取得した特図決定用乱数の値に基づき、第2特図表示部50Bに確定停止表示される大当り図柄となる最終停止図柄(特図2)を決定する(ステップB24)。ここで、特図決定用乱数の値は、特図2の大当り図柄が対応付けられていることから、メイン制御CPU60aは、取得した特図決定用乱数の値に対応付けられた特図2を決定することで大当り図柄を決定することになる。また、メイン制御CPU60aは、大当り図柄が確変状態を付与する大当り図柄の場合には、確変状態を示す確変フラグを大当り遊技の終了後に「1」に設定し、確変状態を付与しない大当り図柄の場合に確変フラグを「0」に設定する。また、大当り図柄が変短状態を付与する大当り図柄の場合には、変短状態を示す変短フラグを大当り遊技の終了後に「1」に設定し、変短状態を付与しない大当り図柄の場合に変短フラグを「0」に設定する。なお、変短フラグは、変短状態の終了条件が満たされると、変短フラグが「0」に設定される。大当り図柄(特図)が決定されると、メイン制御CPU60aは、特図変動パターン振分用乱数の値に基づいて当り用の特図変動パターンの中から1つの特図変動パターンを決定する(ステップB25)。
一方、ステップB22の大当り判定の判定結果が否定の場合には(大当りでない場合には)、メイン制御CPU60aは、リーチ演出を実行させるか否かを判定する演出実行判定(リーチ判定)を行う(ステップB27)。実施例では、メイン制御CPU60aは、ステップB15の処理時においてメイン制御RAM60cから取得した演出実行判定用乱数の値が、演出実行判定値と一致するか否かにより当選判定を行う。そして、ステップB27の判定結果が肯定の場合には(リーチ演出を行う場合には)、メイン制御CPU60aは、第2特図表示部50Bにて確定停止表示されるはずれ図柄を最終停止図柄(特図2)として決定する(ステップB28)。次に、メイン制御CPU60aは、特図変動パターン振分用乱数の値に基づいてはずれリーチ用の特図変動パターンの中から1つの特図変動パターンを決定する(ステップB29)。
また、ステップB27での演出実行判定の判定結果が否定の場合には(リーチ演出を行わない場合には)、メイン制御CPU60aは、第2特図表示部50Bにて確定停止表示されるはずれ図柄を最終停止図柄(特図2)として決定する(ステップB30)。次に、メイン制御CPU60aは、特図変動パターン振分用乱数の値に基づいてはずれ用の特図変動パターンの中から1つの特図変動パターンを決定する(ステップB31)。
ここで、ステップB25,B29,B31において特図変動パターンおよび最終停止図柄(特図2)を決定したメイン制御CPU60aは、統括制御基板65に対し、所定の制御コマンドを所定のタイミングで出力する(ステップB26)。具体的には、メイン制御CPU60aは、特図変動パターンを指定すると共に図柄変動の開始を指示する特図変動パターン指定コマンドを出力すると共に、特図変動パターンで特定された変動時間の計測を開始する。これと同時に、メイン制御CPU60aは、第2特図変動表示を開始させるように第2特図表示部50Bを制御する。また、メイン制御CPU60aは、最終停止図柄となる特図2を指示するための特図2指定コマンドを出力する。そして、メイン制御CPU60aは、特図開始処理を終了する。その後、特図開始処理とは別の処理で、メイン制御CPU60aは、前記指定した特図変動パターンに定められている変動時間に基づいて、決定した最終停止図柄を表示させるように第2特図表示部50Bの表示内容を制御する。また、メイン制御CPU60aは、前記指定した特図変動パターンに定められている変動時間に基づいて、飾図の変動停止を指示し、図柄組み合わせを確定停止表示させるための全図柄停止コマンドを出力する。また、変短状態の終了条件を満たした場合には、変短終了コマンドを出力する。
一方、ステップB13の判定結果が否定の場合(第2特図始動保留情報の保留数=0の場合)には、第1特図始動保留情報の保留数を読み出し(ステップB16)、第1特図始動保留情報の保留数が「0」よりも大きいか否かを判定する(ステップB17)。メイン制御CPU60aは、ステップB17の判定結果が肯定の場合には(第1特図始動保留情報の保留数>0)の場合には、メイン制御RAM60cの所定の記憶領域に記憶される特図変動処理フラグに第1特図変動演出を実行することを示す値「0」を設定する。次いで、メイン制御CPU60aが第1特図始動保留情報の保留数を1減算して(ステップB18)、当該第1特図始動保留情報に対応付けられたメイン制御RAM60cの所定の記憶領域に記憶されている当り判定用乱数の値、特図決定用乱数の値、演出実行判定用乱数の値および特図変動パターン振分用乱数の値をメイン制御CPU60aが取得して(ステップB19)、次いで当り判定処理を実行する。すなわち、実施例のパチンコ機10では、第2始動入賞口31への入賞を契機として取得される第2特図始動保留情報がメイン制御RAM60cに記憶されている場合には、第1始動入賞口30への入賞を契機として取得される第1特図始動保留情報がメイン制御RAM60cに記憶されていたとしても、該第2特図始動保留情報に基づく図柄変動演出が優先的に実行されるようになっている。
ここで、メイン制御CPU60aは、最も早く記憶した第1特図始動保留情報が記憶される第1特図記憶領域から第1特図始動保留情報(乱数)を取得する。そして、メイン制御CPU60aは、第1特図始動保留情報に関連付けられた乱数を取得した後、2番目に早く記憶した第1特図始動保留情報が記憶されている第2特図記憶領域の第1特図始動保留情報(乱数)を、前記第1特図記憶領域に記憶させる。同様に、メイン制御CPU60aは、3番目に早く記憶した第1特図始動保留情報が記憶されている第3特図記憶領域の第1特図始動保留情報(乱数)を前記第2特図記憶領域に記憶させ、4番目に早く記憶した(すなわち最も新しい)第1特図始動保留情報が記憶されている第4特図記憶領域の第1特図始動保留情報(乱数)を前記第3特図記憶領域に記憶させる。すなわち、第1特図始動保留情報は、メイン制御RAM60cに記憶された順序でメイン制御CPU60aにより読み出されるようになっている。また、メイン制御CPU60aは、減算後の第1特図始動保留情報の保留数に対応するように第1特図保留表示部52の表示を変更させる。
前記ステップB19の処理により各種乱数が取得されると、図7に示すように、メイン制御CPU60aは、取得した当り判定用乱数の値がメイン制御ROM60bに記憶されている大当り判定値と一致するか否かを判定する大当り判定(当り抽選)を行う(ステップB32)。なお、前述したように、非確変状態の時(低確率の時)に大当り判定の判定結果が肯定となる確率(すなわち大当り確率)は、219/65536に設定され、確変状態の時(高確率の時)に判定結果が肯定となる確率(大当り確率)は、441/65536に設定されている。そして、ステップB32における大当り判定の判定結果が肯定の場合には(大当りが発生する場合には)、大当りの変動であることを示す大当りフラグに「1」が設定される(ステップB33)。そして、メイン制御CPU60aは、取得した特図決定用乱数の値に基づき、第1特図表示部50Aに確定停止表示される大当り図柄となる最終停止図柄(特図1)を決定する(ステップB34)。ここで、特図決定用乱数の値は、特図1毎に大当り図柄が対応付けられていることから、メイン制御CPU60aは、取得した特図決定用乱数の値に対応付けられた特図1を決定することで大当り図柄を決定することになる。また、メイン制御CPU60aは、決定した大当り図柄に応じて該大当り図柄により特定される大当り遊技後の遊技状態を示す確変フラグおよび変短フラグを大当り遊技後に設定する。大当り図柄(特図1)が決定されると、メイン制御CPU60aは、特図変動パターン振分用乱数の値に基づいて当り用の特図変動パターンの中から1つの特図変動パターンを決定する(ステップB35)。
一方、ステップB32の大当り判定の判定結果が否定の場合には(大当りでない場合には)、メイン制御CPU60aは、リーチ演出を実行させるか否かを判定する演出実行判定(リーチ判定)を行う(ステップB37)。実施例では、メイン制御CPU60aは、ステップB19の処理時においてメイン制御RAM60cから取得した演出実行判定用乱数の値が、演出実行判定値と一致するか否かにより当選判定を行う。そして、ステップB37の判定結果が肯定の場合には(リーチ演出を行う場合には)、メイン制御CPU60aは、第1特図表示部50Aにて確定停止表示されるはずれ図柄を最終停止図柄(特図1)として決定する(ステップB38)。次に、メイン制御CPU60aは、特図変動パターン振分用乱数の値に基づいてはずれリーチ用の特図変動パターンの中から1つの特図変動パターンを決定する(ステップB39)。
また、ステップB37での演出実行判定の判定結果が否定の場合には(リーチ演出を行わない場合には)、メイン制御CPU60aは、第1特図表示部50Aにて確定停止表示されるはずれ図柄を最終停止図柄(特図1)として決定する(ステップB40)。次に、メイン制御CPU60aは、特図変動パターン振分用乱数の値に基づいてはずれ用の特図変動パターンの中から1つの特図変動パターンを決定する(ステップB41)。
ここで、ステップB35,B39,B41において特図変動パターンおよび最終停止図柄(特図1)を決定したメイン制御CPU60aは、統括制御基板65に対し、所定の制御コマンドを所定のタイミングで出力する(ステップB36)。具体的には、メイン制御CPU60aは、特図変動パターンを指定すると共に図柄変動の開始を指示する特図変動パターン指定コマンドを出力すると共に、特図変動パターンで特定された変動時間の計測を開始する。これと同時に、メイン制御CPU60aは、第1特図変動表示を開始させるように第1特図表示部50Aを制御する。また、メイン制御CPU60aは、最終停止図柄となる特図1を指示するための特図1指定コマンドを出力する。そして、メイン制御CPU60aは、特図開始処理を終了する。その後、特図開始処理とは別の処理で、メイン制御CPU60aは、前記指定した特図変動パターンに定められている変動時間に基づいて、決定した最終停止図柄を表示させるように第1特図表示部50Aの表示内容を制御する。また、メイン制御CPU60aは、前記指定した特図変動パターンに定められている変動時間に基づいて、飾図の変動停止を指示し、図柄組み合わせを確定停止表示させるための全図柄停止コマンドを出力する。また、変短状態の終了条件を満たした場合には、変短終了コマンドを出力する。
一方、ステップB17の判定結果が否定の場合(第1特図始動保留情報の保留数=0の場合)には、メイン制御CPU60aは、デモ演出の実行を開始させるデモンストレーション指定コマンドを既に出力したか否かを判定し(ステップB20)、判定結果が否定の場合には、デモンストレーション指定コマンドを出力して特図開始処理を終了する(ステップB21)。また、ステップB20の判定結果が肯定の場合には(デモンストレーション指定コマンドを既に出力していた場合には)、メイン制御CPU60aは、特図開始処理を終了する。
(統括制御について)
次に、統括制御基板65で実行される処理について説明する。統括制御基板65の統括制御CPU65aは、前記メイン制御CPU60aから入力された特図変動パターン指定コマンドに基づいて、当該図柄変動演出において実行する演出パターンを決定し、決定した演出パターンを指定する演出パターン指定コマンドを表示制御基板70やランプ制御基板72、音制御基板73等に出力する。統括制御CPU65aは、特図1指定コマンドまたは特図2指定コマンドが入力されると、該コマンドに対応する特図の停止図柄指定に応じて図柄表示装置17に最終停止表示させる各図柄列26a,26b,26cの飾図を決定する。すなわち、統括制御CPU65aは、特図1指定コマンドまたは特図2指定コマンドで指定された図柄が大当り図柄の場合には、大当り表示となる飾図の図柄組み合わせとなるよう各図柄列26a,26b,26cの飾図が決定される。
また、メイン制御CPU60aから出力される特図1指定コマンドおよび特図2指定コマンドに基づいて、確変情報フラグおよび変短情報フラグを統括制御CPU65aが設定するようになっている。具体的には、特図1指定または特図2指定コマンドで特定される特図1または特図2が、確変状態を付与する大当り図柄に対応する場合に確変状態を示す確変情報フラグを「1」に設定し、確変状態を付与しない大当り図柄に対応する場合に確変情報フラグを「0」に設定する。また、特図1指定または特図2指定コマンドで特定される特図1または特図2が、変短状態を付与する大当り図柄に対応する場合に変短状態を示す変短情報フラグを「1」に設定し、変短状態を付与しない大当り図柄に対応する場合に変短情報フラグを「0」に設定する。
そして、前記演出パターンで特定される各図柄列26a,26b,26cの飾図の停止タイミングにおいて、各列の飾図指定コマンドを表示制御基板70やランプ制御基板72、音制御基板73等に出力する。具体的には、統括制御CPU65aは、特図変動パターン指定コマンドが入力されると同時にタイマ手段(図示せず)により時間の計測を開始し、左図柄列26aの飾図の停止タイミングにおいて左飾図指定コマンドを出力し、右図柄列26cの飾図の停止タイミングにおいて右飾図指定コマンドを出力し、中図柄列26bの飾図の停止タイミングにおいて中飾図指定コマンドを出力する。
また、前記統括制御CPU65aは、特図指定コマンドで指定された停止図柄が、はずれ図柄の場合、はずれを認識可能な図柄組み合わせを決定する。また、統括制御CPU65aは、はずれリーチ演出用の特図変動パターンが指示されている場合、リーチ形成図柄を含むはずれを認識可能な図柄組み合わせを決定する。一方、統括制御CPU65aは、はずれ演出用の特図変動パターンが指示されている場合、リーチ形成図柄を含まないはずれを認識可能な図柄組み合わせを決定する。また、統括制御CPU65aは、全図柄停止コマンドを入力すると、該コマンドを表示制御基板70やランプ制御基板72、音制御基板73等に出力する。
(表示制御について)
前記表示制御基板70では、演出パターン指定コマンドが入力されると、該コマンドで特定される演出パターンに対応する演出内容を示す表示データを表示制御CPU70aが選択し、該演出パターンに対応した表示内容で図柄変動演出を実行させるように図柄表示装置17を制御する。そして、表示制御CPU70aは、図柄変動演出の開始に伴って演出開始からの経過時間を計時し、計測した時間毎に演出パターンに基づいた画像が表示されるよう図柄表示装置17に映し出す画像を所定の周期毎に切り替える。そして、表示制御CPU70aは、各図柄列26a,26b,26cの図柄停止コマンドが入力されると、対応する図柄列26a,26b,26cの有効停止位置27に飾図指定コマンドで指定された飾図を仮停止させ、全図柄停止コマンドが入力されると、各図柄列26a,26b,26cの有効停止位置27に飾図指定コマンドで指示された飾図を図柄表示装置17に確定停止表示させるように図柄表示装置17の表示内容を制御し、図柄変動演出を終了させる。
ここで、前記図柄表示装置17で実行される図柄変動演出の内容は、メイン制御CPU60aから出力される特図変動パターン指定コマンドまたは統括制御CPU65aから出力される演出パターン指定コマンドに応じて設定されるものであり、メイン制御CPU60aおよび統括制御CPU65aが図柄変動演出の内容を特定する演出内容を決定する図柄変動演出決定手段としての機能を有している。
(変動パターンについて)
前記メイン制御ROM60bに記憶される特図変動パターン(以後、単に変動パターンと指称する場合もある)は、大当り演出用の変動パターンと、はずれ演出用の変動パターンとに分類されており、変動パターン毎に特定の変動パターン判定値が定められている。なお、大当り演出用の変動パターンは、大当り判定の結果が肯定の場合に選択可能な変動パターンである。また、はずれ演出用の変動パターンは、大当り判定の結果が否定の場合に選択される変動パターンである。そして、はずれ演出用の変動パターンには、リーチ演出が行われた後に最終的にはずれとするはずれリーチ演出用の変動パターンと、リーチを形成せずにはずれとするはずれ演出用の変動パターンとがある。
なお、大当り演出用の変動パターンに基づき行われる図柄変動演出には、図柄変動演出の途中でリーチ演出を実行し、最終的に大当りとなる飾図の図柄組み合わせを確定停止表示させるように展開されるリーチあり大当り演出と、図柄変動演出の途中でリーチ演出を実行することなく、最終的に大当りとなる飾図の図柄組み合わせを確定停止表示させるように展開されるリーチなし大当り演出とが設けられている。はずれリーチ演出は、図柄変動演出の途中でリーチ演出を実行し、最終的にはずれとなる飾図の図柄組み合わせを確定停止表示させるように展開される演出である。はずれ演出は、図柄変動演出の途中でリーチ演出を行うことなく最終的にはずれとなる飾図の図柄組み合わせを確定停止表示させるように展開される演出である。リーチ演出は、図柄表示装置17の飾図による図柄変動演出において、リーチの図柄組み合わせが形成されてから、大当りまたははずれとなる飾図の図柄組み合わせが停止表示されるまでの間に行われる演出である。なお、リーチ演出には、大当り遊技が付与される期待度が低いノーマルリーチ演出および大当り遊技が付与される期待度が高いスーパーリーチ演出等、大当り遊技が付与される期待度が異なる複数の演出が設定されている。なお、実施例では、図柄表示装置17にリーチの図柄組み合わせが表示された状態をリーチ状態と指称する場合もある。
(予告演出について)
本実施例のパチンコ機10では、前記始動入賞口30,31への入賞を契機とした大当り判定の結果に基づいて前記リーチあり大当り演出およびはずれリーチ演出を特定する変動パターンが決定された場合に、リーチ状態、スーパーリーチ演出または大当りとなる飾図の図柄組み合わせが表示されること(すなわち大当り遊技が付与されること)等を予告する予告演出を図柄表示装置17の図柄変動中に実行し得るよう構成されている。またパチンコ機10では、前記予告演出を実行可能なタイミングが複数設定されている。実施例では、図9に示す如く、図柄表示装置17の画像表示面上でリーチ状態が表示される前において予告演出としてのリーチ前予告演出が実行可能なリーチ前実行タイミングとして、第1のリーチ前実行タイミングK1と、該第1のリーチ前実行タイミングK1より後の第2のリーチ前実行タイミングK2とが設定される。また、図柄表示装置17の画像表示面上でリーチ状態が表示された後において予告演出としてのリーチ後予告演出が実行可能なリーチ後実行タイミングとして、第1のリーチ後実行タイミングK3と、該第1のリーチ後実行タイミングK3より後の第2のリーチ後実行タイミングK4とが設定される。なお、第1のリーチ前実行タイミングK1で実行可能なリーチ前予告演出について、第1のリーチ前予告演出と指称し、第2のリーチ前実行タイミングK2で実行可能なリーチ前予告演出について、第2のリーチ前予告演出と指称し、第1のリーチ後実行タイミングK3で実行可能なリーチ後予告演出について、第1のリーチ後予告演出と指称し、第2のリーチ後実行タイミングK4で実行可能なリーチ後予告演出について、第2のリーチ後予告演出と指称する場合がある。
(第1のリーチ前予告演出について)
前記第1のリーチ前予告演出は、第2のリーチ前予告演出が実行される可能性を示唆する予告演出であって、該第1のリーチ前予告演出が行われることで、第2のリーチ前予告演出が実行されることを遊技者が期待し得るようになっている。第1のリーチ前予告演出は、第2のリーチ前予告演出が実行される期待度が異なる複数種類が前記統括制御ROM65bに記憶されている。また第1のリーチ前予告演出は、第2のリーチ前予告演出が実行される可能性を示唆すると共に、第2のリーチ前予告演出の種類や内容等を示唆する第1の特定リーチ前予告演出と、第2のリーチ前予告演出が実行される可能性のみを示唆する第1の非特定リーチ前予告演出とに分類されている(図10参照)。ここで、実施例では、予告演出の種類や内容を総称して演出事項と指称し、演出事項(種類や内容)を示唆するとは、前の予告演出で実行された演出事項によって、後に実行される可能性のある予告演出の種類や内容を遊技者に認識させたり連想させ得ることを意味する。そして、実施例では、第2のリーチ前予告演出の演出事項を示唆する演出が行われる第1の特定リーチ前予告演出が第2のリーチ前予告演出との関連性が高い予告演出として規定されるのに対し、第2のリーチ前予告演出の演出事項を示唆する演出が行われない第1の非特定リーチ前予告演出が第2のリーチ前予告演出との関連性が低い予告演出として規定される。実施例では、第1の特定リーチ前予告演出が、後述する第2の特定リーチ前予告演出と関連付けられた予告演出として設定されるのに対し、第1の非特定リーチ前予告演出が、第2の特定リーチ前予告演出との関連性が低い予告演出として設定されている。なお、演出事項を示唆する演出は、演出事項を具体的に表示したり文字により直接的に説明する演出(図11参照)に限らず、演出相互に関連性のあることが分かる演出であればよい。この演出相互に関連性がある演出としては、例えば「子犬」と「成犬」や、「笹」と「パンダ」等のように、後の予告演出の演出事項である「成犬」や「パンダ」を連想し得る「子犬」や「笹」を前の予告演出において表示する演出が挙げられる。また、演出事項を示唆しないとは、演出相互の繋がりがなく、前の予告演出の演出事項によって、後の予告演出の演出事項を遊技者が連想できない、または連想するのが極めて難しいことを意味する。そして、演出事項を示唆しない演出としては、例えば、後の予告演出の演出事項が「成犬」や「パンダ」であるのに対し、前の予告演出の演出事項が「成犬」や「パンダ」とは関連性のない「海」や「雲」等の演出が挙げられる。
実施例では、第2のリーチ前予告演出が実行される期待度は、第2の特定リーチ前予告演出の演出事項を示唆する第1の特定リーチ前予告演出が実行された場合の方が、第1の非特定リーチ前予告演出が実行された場合より高く設定してある。また、第1の特定リーチ前予告演出および第1の非特定リーチ前予告演出が実行された場合において、大当りとなる飾図の図柄組み合わせが図柄表示装置17で表示される可能性(大当り遊技が付与される期待度)は、第1の非特定リーチ前予告演出が実行された場合より第1の特定リーチ前予告演出が実行された場合の方が高くなるように、後述する実行可否決定抽選の振分けが設定されている。なお、図柄表示装置17に「大当りとなる飾図の図柄組み合わせが表示される」ことについて、単に「大当りが表示される」と指称し、「大当り遊技が付与される期待度」について、単に「大当り期待度」と指称する場合がある。
実施例の第1のリーチ前予告演出(第1の特定リーチ前予告演出および第1の非特定リーチ前予告演出)は、ボタン予告演出と、文字予告演出とを複合した演出として構成されている。ボタン予告演出は、図11(a)に示す如く、前記図柄表示装置17の画像表示面17aに、操作ボタン36を模した画像を表示すると共にボタンを押下することを示唆する「PUSH」等の文字列を表示することで、遊技者に操作ボタン36を押下することを促す演出である。そして、実施例のパチンコ機10では、第1のリーチ前予告実行タイミングに合わせて、統括制御CPU65aが、操作ボタン36の押下信号を受け付ける第1有効期間を設定し、該第1有効期間中に操作ボタン36が押下されることにより出力される押下信号を受け付けるよう構成される。また、文字予告演出は、図柄表示装置17の画像表示面17aに、第2のリーチ前予告演出の実行の可能性、演出事項を示唆する文字列(メッセージ)を表示する演出であって(図11(a),(b)参照)、統括制御CPU65aは、第1有効期間中における操作ボタン36からの押下信号の入力を契機として、文字予告演出を表示させるように表示制御CPU70aに指定コマンドを出力するよう構成される。
前記文字予告演出は、演出事項を示唆する文字列を単に表示する演出に限らず、キャラクタを出現させて会話形式で文字列を表示することで、第2のリーチ前予告演出の実行の可能性や演出事項を示唆する会話形式の予告演出であってもよい。実施例では、第1の特定リーチ前予告演出の文字予告演出として、図11(b)に示す如く、第2のリーチ前予告演出が第2の特定リーチ前予告演出であることを特定可能な「第2の特定リーチ前予告演出が実行されるかも?」の文字列を画像表示面17aで表示し、第1の非特定リーチ前予告演出の文字予告演出として、図11(c)に示す如く、第2のリーチ前予告演出がどのような種類や内容の演出であるか特定不能な「第2のリーチ前予告演出が実行されるかも?」の文字列を画像表示面17aで表示するよう設定される。すなわち、実施例では「特定」の文字が演出事項となり、該「特定」の文字を表示することで遊技者に、次に実行可能性のある予告演出が「特定」の予告演出であることを認識させ得るようにしてある。なお、予告演出としては、図柄変動の過程で図柄表示装置17で表示される表示演出のみで構成されたものに限らず、ランプ装置18の光やスピーカ19から出力される音声による演出を組み合わせたものであってもよい。
(第1のリーチ前予告演出の実行可否決定抽選について)
本実施例のパチンコ機10では、始動入賞口30,31への入賞を契機とした大当り判定の結果として決定されたリーチあり大当り演出を特定する変動パターンおよびはずれリーチ演出を特定する変動パターンを指定する変動パターン指定コマンドが統括制御CPU65aに入力された際に、該統括制御CPU65aが、第1のリーチ前予告演出を実行するか否か、および実行する場合における第1のリーチ前予告演出を複数種類(第1の特定リーチ前予告演出または第1の非特定リーチ前予告演出)の中から1つ決定する第1のリーチ前予告演出の実行可否決定抽選を行うよう構成される。なお、リーチあり大当り演出を特定する変動パターンについてはリーチ当り用変動パターンと指称すると共に、はずれリーチ演出を特定する変動パターンについてはリーチはずれ用変動パターンと指称し、両変動パターンを総称する際にはリーチ用変動パターンと指称する場合がある。
前記第1のリーチ前予告演出は、前述したように、メイン制御CPU60aからリーチ用変動パターンを指定する変動パターン指定コマンドが統括制御CPU65aに入力された際に実行される実行可否決定抽選において、統括制御ROM65bに記憶される予告演出用乱数および予告演出用判定値を用いて決定されるよう構成される。本実施例では、予告演出用乱数として、「0」〜「99」の全100通りの整数値が設定されており、統括制御CPU65aは、予告演出用乱数を所定の周期(4ms)で1ずつ更新し、更新後の値を統括制御RAM65cに一時的に記憶して更新前の値を書き換えるように構成されている。なお、本実施例では、第1のリーチ前予告演出の実行可否決定抽選に用いられる予告演出用乱数および予告演出用判定値について、第1リーチ前予告演出用乱数および第1リーチ前予告演出用判定値と指称するものとする。
(抽選テーブルT1A,T1Bについて)
また、前記統括制御ROM65bに、第1のリーチ前予告演出の実行可否決定抽選時における抽選条件に応じた複数(実施例では2つ)の抽選テーブルT1A,T1Bが記憶されている。実施例では、大当り判定の判定結果が肯定(当り)の条件で用いられる第1当り用抽選テーブルT1A(図18(a)参照)と、大当り判定の判定結果が否定(はずれ)の条件で用いられる第1はずれ用抽選テーブルT1B(図18(b)参照)とが設定される。両抽選テーブルT1A,T1Bでは、第1リーチ前予告演出用乱数の取り得る「0」〜「99」の全100通りの整数が、「第1の特定リーチ前予告演出」、「第1の非特定リーチ前予告演出」および「第1のリーチ前予告演出の不実行」に夫々振分けられている。
(第1当り用抽選テーブルT1Aについて)
第1当り用抽選テーブルT1Aにおいて第1リーチ前予告演出用判定値は、第1の特定リーチ前予告演出に70通りの整数が振分けられ、第1の非特定リーチ前予告演出に、25通りの整数が振分けられ、第1のリーチ前予告演出の不実行に、5通りの整数が振分けられている(図18(a)参照)。そして、統括制御CPU65aは、大当り判定が肯定判定され、メイン制御CPU60aからリーチ当り用変動パターンを指定する変動パターン指定コマンドが入力されたときに第1リーチ前予告用演出用乱数を取得すると共に、この取得した第1リーチ前予告用演出用乱数の値を、第1当り用抽選テーブルT1Aに設定されている第1リーチ前予告演出用判定値と比較して、第1の特定リーチ前予告演出の実行、第1の非特定リーチ前予告演出の実行、または第1のリーチ前予告演出の不実行の何れかを決定するよう構成される。本実施例では、大当り判定が肯定判定の条件における第1のリーチ前予告演出の実行可否決定抽選において、第1の特定リーチ前予告演出が70%で選択され、第1の非特定リーチ前予告演出が25%で選択され、第1のリーチ前予告演出の不実行が5%で選択されるようになっている。
(第1はずれ用抽選テーブルT1Bについて)
前記第1はずれ用抽選テーブルT1Bにおいて第1リーチ前予告演出用判定値は、第1の特定リーチ前予告演出に20通りの整数が振分けられ、第1の非特定リーチ前予告演出に70通りの整数が振分けられ、第1のリーチ前予告演出の不実行に10通りの整数が振分けられている(図18(b)参照)。そして、統括制御CPU65aは、大当り判定が否定判定され、メイン制御CPU60aからリーチはずれ用変動パターンを指定する変動パターン指定コマンドが入力されたときに第1リーチ前予告演出用乱数を取得すると共に、この取得した第1リーチ前予告演出用乱数の値を、第1はずれ用抽選テーブルT1Bに設定されている第1リーチ前予告演出用判定値と比較して、第1の特定リーチ前予告演出の実行、第1の非特定リーチ前予告演出の実行、または第1のリーチ前予告演出の不実行の何れかを決定するよう構成される。本実施例では、大当り判定が否定判定の条件における第1のリーチ前予告演出の実行可否決定抽選において、第1の特定リーチ前予告演出が20%で選択され、第1の非特定リーチ前予告演出が70%で選択され、第1のリーチ前予告演出の不実行が10%で選択されるようになっている。
本実施例では、第1のリーチ前予告演出の実行可否決定抽選時における条件となる大当り判定の結果に対応して用いる各抽選テーブルT1A,T1Bでの第1リーチ前予告演出用判定値の振分け割合を比較すると、大当り判定の肯定判定(当り)の条件では、第1の特定リーチ前予告演出が選択される割合(70%)が、第1の非特定リーチ前予告演出が選択される割合(25%)より高く設定される一方、大当り判定の否定判定(はずれ)の条件では、第1の特定リーチ前予告演出が選択される割合(20%)が、第1の非特定リーチ前予告演出が選択される割合(70%)より低く設定されている。すなわち、大当り判定の結果が肯定判定の方が、否定判定の場合よりも第1の特定リーチ前予告演出が選ばれ易くなっており、第1のリーチ前実行タイミングK1において第1の特定リーチ前予告演出が実行された方が、第1の非特定リーチ前予告演出が実行された場合より大当り期待度が高いといえる。なお、第1当り用抽選テーブルT1Aおよび第1はずれ用抽選テーブルT1Bに示す第1リーチ前予告演出用判定値の振分けは一例であって、大当り判定の結果が肯定判定の方が、否定判定の場合よりも第1の特定リーチ前予告演出が選ばれ易くなっていれば、これに限られるものではない。
(第2のリーチ前予告演出について)
前記第2のリーチ前予告演出は、前記図柄表示装置17においてリーチ状態が表示されることを確定報知すると共に、前記第1のリーチ後予告演出が実行される可能性を示唆する予告演出であって、該第2のリーチ前予告演出が行われることで、リーチ状態となることを遊技者に確定的に報知すると共に、リーチ状態の後(リーチ演出中)に次の予告演出である第1のリーチ後予告演出が実行されることを遊技者が期待し得るようになっている。第2のリーチ前予告演出は、第1のリーチ後予告演出が実行される期待度が異なる複数種類が前記統括制御ROM65bに記憶されている。また第2のリーチ前予告演出は、第1のリーチ後予告演出が実行される可能性を示唆すると共に、第1のリーチ後予告演出の種類や内容等の前記演出事項を示唆する第2の特定リーチ前予告演出と、第1のリーチ後予告演出が実行される可能性のみを示唆する第2の非特定リーチ前予告演出とに分類されている(図12参照)。そして、実施例では、第1のリーチ後予告演出の演出事項を示唆する演出が行われる第2の特定リーチ前予告演出が第1のリーチ後予告演出との関連性が高い予告演出として規定されるのに対し、第1のリーチ後予告演出の演出事項を示唆する演出が行われない第2の非特定リーチ前予告演出が第1のリーチ後予告演出との関連性が低い予告演出として規定される。また実施例では、第2の特定リーチ前予告演出が、後述する第1の特定リーチ後予告演出と関連付けられた予告演出として設定されるのに対し、第2の非特定リーチ前予告演出が、第1の特定リーチ後予告演出との関連性が低い予告演出として設定されている。なお、演出事項を示唆する演出および示唆しない演出とは、段落番号[0126]で前述通りである。
実施例では、第1のリーチ後予告演出が実行される期待度は、第1の特定リーチ後予告演出の演出事項を示唆する第2の特定リーチ前予告演出が実行された場合の方が、第2の非特定リーチ前予告演出が実行された場合より高く設定してある。また、第2の特定リーチ前予告演出および第2の非特定リーチ前予告演出が実行された場合において、大当りとなる飾図の図柄組み合わせが図柄表示装置17で表示される可能性(大当り遊技が付与される期待度)は、第2の非特定リーチ前予告演出が実行された場合より第2の特定リーチ前予告演出が実行された場合の方が高くなるように、後述する実行可否決定抽選の振分けが設定されている
実施例の第2のリーチ前予告演出は、前記第1のリーチ前予告演出と同様に、図13に示す如く、ボタン予告演出と、文字予告演出とを複合した演出として構成してある。そして、実施例のパチンコ機10では、第2のリーチ前予告実行タイミングに合わせて、統括制御CPU65aが、操作ボタン36の押下信号を受け付ける第2有効期間を設定し、該第2有効期間中に操作ボタン36が押下されることにより出力される押下信号を受け付けるよう構成される。また、第2のリーチ前予告演出における文字予告演出は、図柄表示装置17の画像表示面17aに、第1のリーチ後予告演出の実行の可能性、演出事項を示唆する文字列(メッセージ)を表示する演出であって(図13(b),(c)参照)、統括制御CPU65aは、第2有効期間中における操作ボタン36からの押下信号の入力を契機として、文字予告演出を表示させるように表示制御CPU70aに指定コマンドを出力するよう構成される。なお、文字予告演出は、前述したように、演出事項を示唆する文字列を単に表示する演出に限らず、キャラクタを出現させて会話形式で文字列を表示することで、第1のリーチ後予告演出の実行の可能性や演出事項を示唆する会話形式の予告演出であってもよい。実施例では、第2の特定リーチ前予告演出の文字予告演出として、図13(b)に示す如く、第1の特定リーチ後予告演出が第1の特定リーチ後予告演出であることを特定可能な「第1の特定リーチ後予告演出が実行されるかも?」の文字列を画像表示面17aで表示し、第2の非特定リーチ前予告演出の文字予告演出として、図13(c)に示す如く、第1の特定リーチ後予告演出がどのような種類や内容の演出であるのか特定不能な「第1のリーチ後予告演出が実行されるかも?」の文字列を画像表示面17aで表示するよう設定される。
(第2のリーチ前予告演出の実行可否決定抽選について)
本実施例のパチンコ機10では、前記第1のリーチ前予告演出の実行可否決定抽選によって決定された第1のリーチ前予告演出の実行可否および種類に応じて、前記統括制御CPU65aが、第2のリーチ前予告演出を実行するか否か、および実行する場合における第2のリーチ前予告演出を複数種類(第2の特定リーチ前予告演出または第2の非特定リーチ前予告演出)の中から1つ決定する第2のリーチ前予告演出の実行可否決定抽選を行うよう構成される。本実施例では、リーチ状態の前に設定されたリーチ前実行タイミングにおいて実行可能なリーチ前予告演出を複数種類の中から1つ決定するリーチ前予告演出決定手段、該リーチ前予告演出決定手段が決定したリーチ前予告演出を表示手段(図柄表示装置17)で実行させるリーチ前予告演出実行制御手段としての機能を統括制御CPU65aが備えている。
前記第2のリーチ前予告演出は、統括制御ROM65bに記憶される予告演出用乱数および予告演出用判定値を用いた実行可否決定抽選によって決定されるよう構成される。実施例では、メイン制御CPU60aからリーチ用変動パターンを指定する変動パターン指定コマンドが統括制御CPU65aに入力された際に、予告演出用乱数から第2のリーチ前予告演出の実行可否決定抽選に用いる1つの予告演出用乱数を取得するよう構成されている。なお、第2のリーチ前予告演出の実行可否決定抽選に用いる予告演出用乱数および予告演出用判定値について、第1のリーチ前予告演出の実行可否決定抽選に用いる予告演出用乱数および予告演出用判定値と区別するために第2リーチ前予告演出用乱数および第2リーチ前予告演出用判定値と指称するものとする。第1のリーチ前予告演出および第2のリーチ前予告演出の実行可否決定抽選に用いる夫々の予告演出用乱数および予告演出用判定値としては、異なるものを用いるものであってもよい。
(抽選テーブルT2A〜T2Fについて)
前記統括制御ROM65bに、第2のリーチ前予告演出の実行可否決定抽選時における抽選条件に応じた複数(実施例では6つ)の抽選テーブルT2A〜T2Fが記憶されている。実施例では、大当り判定の判定結果が肯定(当り)されていることを前提として、第1のリーチ前予告演出の実行可否決定抽選の結果に応じて用いられる3つの当り用抽選テーブルT2A〜T2C(図19(a)〜(c)参照)と、大当り判定の判定結果が否定(はずれ)されていることを前提として、第1のリーチ前予告演出の実行可否決定抽選の結果に応じて用いられる3つのはずれ用抽選テーブルT2D〜T2F(図19(d)〜(f)参照)とが設定される。具体的に当り用抽選テーブルとしては、第1のリーチ前予告演出として第1の特定リーチ前予告演出が実行される(決定された)条件で用いられる第2当り用抽選テーブルT2Aと、第1のリーチ前予告演出として第1の非特定リーチ前予告演出が実行される(決定された)条件で用いられる第3当り用抽選テーブルT2Bと、第1のリーチ前予告演出が不実行の条件で用いられる第4当り用抽選テーブルT2Cとが設定される。また、はずれ用抽選テーブルとしては、第1のリーチ前予告演出として第1の特定リーチ前予告演出が実行される(決定された)条件で用いられる第2はずれ用抽選テーブルT2Dと、第1のリーチ前予告演出として第1の非特定リーチ前予告演出が実行される(決定された)条件で用いられる第3はずれ用抽選テーブルT2Eと、第1のリーチ前予告演出が不実行の条件で用いられる第4はずれ用抽選テーブルT2Fとがある。
前記抽選テーブルT2A〜T2Fでは、第2リーチ前予告演出用乱数の取り得る「0」〜「99」の全100通りの整数が、「第2の特定リーチ前予告演出」、「第2の非特定リーチ前予告演出」および「第2のリーチ前予告演出の不実行」に夫々振分けられている。そして、統括制御CPU65aは、大当り判定が肯定判定の条件においては、メイン制御CPU60aからリーチ当り用変動パターンを指定する変動パターン指定コマンドが入力されたときに取得した第2リーチ前予告演出用乱数(予告演出乱数)の値を、各当り用抽選テーブルT2A〜T2Cに設定されている第2リーチ前予告演出用判定値と比較して、第2の特定リーチ前予告演出の実行、第2の非特定リーチ前予告演出の実行、または第2のリーチ前予告演出の不実行の何れかを決定する。また、大当り判定が否定判定の条件においては、メイン制御CPU60aからリーチはずれ用変動パターンを指定する変動パターン指定コマンドが入力されたときに取得した第2リーチ前予告演出用乱数(予告演出乱数)の値を、各はずれ用抽選テーブルT2D〜T2Fに設定されている第2リーチ前予告演出用判定値と比較して、第2の特定リーチ前予告演出の実行、第2の非特定リーチ前予告演出の実行、または第2のリーチ前予告演出の不実行の何れかを決定するよう構成される。
(当り用抽選テーブルT2A〜T2Cについて)
第1のリーチ前予告演出として第1の特定リーチ前予告演出が実行される(決定された)条件において用いられる第2当り用抽選テーブルT2A(図19(a)参照)では、第2の特定リーチ前予告演出が70%で選択され、第2の非特定リーチ前予告演出が25%で選択され、第2のリーチ前予告演出の不実行が5%で選択されるように、前記第2リーチ前予告演出用判定値が振分けられている。また、第1のリーチ前予告演出として第1の非特定リーチ前予告演出が実行される(決定された)条件において用いられる第3当り用抽選テーブルT2B(図19(b)参照)では、第2の特定リーチ前予告演出が40%で選択され、第2の非特定リーチ前予告演出が55%で選択され、第2のリーチ前予告演出の不実行が5%で選択されるように、第2リーチ前予告演出用判定値が振分けられている。更に、第1のリーチ前予告演出が不実行の場合において用いられる第4当り用抽選テーブルT2C(図19(c)参照)では、第2の特定リーチ前予告演出が35%で選択され、第2の非特定リーチ前予告演出が50%で選択され、第2のリーチ前予告演出の不実行が15%で選択されるように、第2リーチ前予告演出用判定値が振分けられている。
(はずれ用抽選テーブルT2D〜T2Fについて)
第1のリーチ前予告演出として第1の特定リーチ前予告演出が実行される(決定された)条件において用いられる第2はずれ用抽選テーブルT3D(図19(d)参照)では、第2の特定リーチ前予告演出が52%で選択され、第2の非特定リーチ前予告演出が40%で選択され、第2のリーチ前予告演出の不実行が8%で選択されるように、第2リーチ前予告演出用判定値が振分けられている。また、第1のリーチ前予告演出として第1の非特定リーチ前予告演出が実行される(決定された)条件において用いられる第3はずれ用抽選テーブルT2E(図19(e)参照)では、第2の特定リーチ前予告演出が10%で選択され、第2の非特定リーチ前予告演出が80%で選択され、第2のリーチ前予告演出の不実行が10%で選択されるように、第2リーチ前予告演出用判定値が振分けられている。更に、第1のリーチ前予告演出が不実行の場合において用いられる第4はずれ用抽選テーブルT2F(図19(f)参照)では、第2の特定リーチ前予告演出が5%で選択され、第2の非特定リーチ前予告演出が75%で選択され、第2のリーチ前予告演出の不実行が20%で選択されるように、第2リーチ前予告演出用判定値が振分けられている。
本実施例では、第2のリーチ前予告演出の実行可否決定抽選において大当り判定の肯定判定(当り)の条件で用いる第2当り用抽選テーブルT2Aでの第2リーチ前予告演出用判定値の振分け割合は、第2の特定リーチ前予告演出が選択される割合(70%)が最も高く、かつ第2の非特定リーチ前予告演出が選択される割合(25%)および第2のリーチ前予告演出の不実行が選択される割合(5%)の合計より高く設定されている。また、大当り判定の否定判定(はずれ)の条件で用いる第2はずれ用抽選テーブルT2Dでの第2リーチ前予告演出用判定値の振分け割合は、第2の特定リーチ前予告演出が選択される割合(52%)が最も高く、かつ第2の非特定リーチ前予告演出が選択される割合(40%)および第2のリーチ前予告演出の不実行が選択される割合(8%)の合計より高く設定されている。すなわち、大当り判定の結果が肯定判定および否定判定の何れの条件においても、第1のリーチ前予告演出として第1の特定リーチ前予告演出が実行されてから第2のリーチ前予告演出として第2の特定リーチ前予告演出が実行される確率(70%または52%)が、第1の特定リーチ前予告演出が実行されてから第2の特定リーチ前予告演出が実行されない確率、すなわち第2のリーチ前予告演出として第2の非特定リーチ前予告演出が実行される場合と第2のリーチ前予告演出が不実行の場合とを合算した確率(第2当り用抽選テーブルT2Aでは25%+5%=30%、第2はずれ用抽選テーブルT2Dでは40%+8%=48)より高く設定されている。
また、第2のリーチ前予告演出の実行可否決定抽選において大当り判定の肯定判定(当り)の条件で用いる各当り用抽選テーブルT2A,T2B,T2Cでの第2リーチ前予告演出用判定値の振分け割合を比較すると、第2の特定リーチ前予告演出が選択される割合は、第1のリーチ前予告演出として第1の特定リーチ前予告演出が実行される場合(70%)が、第1のリーチ前予告演出として第1の非特定リーチ前予告演出が実行される場合(40%)および第1のリーチ前予告演出の不実行の場合(35%)より高く設定されている。また、大当り判定の否定判定(はずれ)の条件で用いる各抽選テーブルT2D,T2E,T2Fでの第2リーチ前予告演出用判定値の振分け割合を比較すると、第2の特定リーチ前予告演出が選択される割合は、第1のリーチ前予告演出として第1の特定リーチ前予告演出が実行される場合(52%)が、第1のリーチ前予告演出として第1の非特定リーチ前予告演出が実行される場合(10%)および第1のリーチ前予告演出の不実行の場合(5%)より高く設定されている。すなわち、大当り判定の結果が肯定判定および否定判定の何れの条件においても、第1のリーチ前予告演出として第1の特定リーチ前予告演出が実行されてから第2のリーチ前予告演出として第2の特定リーチ前予告演出が実行される確率(70%,52%)が、第1の特定リーチ前予告演出が実行されることなく第2の特定リーチ前予告演出が実行される確率(40%または35%,10%または5%)より高く設定されている。言い替えれば、第1のリーチ前実行タイミングK1で第1の特定リーチ前予告演出が実行された場合と、第1のリーチ前実行タイミングK1で第1の非特定リーチ前予告演出が実行された場合とでは、第2のリーチ前実行タイミングK2で第2の特定リーチ前予告演出が実行される期待値が異なっているといえる。
一方、大当り判定の肯定判定(当り)の条件で用いる各抽選テーブルT2A,T2B,T2Cの第2リーチ前予告演出用判定値の振分け割合と、大当り判定の否定判定(はずれ)の条件で用いる各抽選テーブルT2D,T2E,T2Fの第2リーチ前予告演出用判定値の振分け割合とを比較すると、第1のリーチ前予告演出として第1の特定リーチ前予告演出が実行される場合(抽選テーブルT2AとT2Dとの比較)では、大当り判定の肯定判定(当り)の条件において第2の特定リーチ前予告演出が選択される割合(70%)が、大当り判定の否定判定(はずれ)の条件において第2の特定リーチ前予告演出が選択される割合(52%)より高く設定されている。また、第1のリーチ前予告演出として第1の非特定リーチ前予告演出が実行される場合(抽選テーブルT2BとT2Eとの比較)では、大当り判定の肯定判定(当り)の条件において第2の特定リーチ前予告演出が選択される割合(40%)が、大当り判定の否定判定(はずれ)の条件において第2の特定リーチ前予告演出が選択される割合(10%)より高く設定されている。更に、第1のリーチ前予告演出が不実行の場合(抽選テーブルT2CとT2Fとの比較)では、大当り判定の肯定判定(当り)の条件において第2の特定リーチ前予告演出が選択される割合(35%)が、大当り判定の否定判定(はずれ)の条件において第2の特定リーチ前予告演出が選択される割合(5%)より高く設定されている。すなわち、大当り判定の結果が肯定判定の方が、否定判定の場合よりも第2の特定リーチ前予告演出が選ばれ易くなっており、第2のリーチ前実行タイミングにおいて第2の特定リーチ前予告演出が実行された方が、第2の非特定リーチ前予告演出が実行された場合より大当り期待度が高いといえる。
また、第2のリーチ前予告演出の実行可否決定抽選において、第1のリーチ前予告演出(第1の特定リーチ前予告演出、第1の非特定リーチ前予告演出)が実行された条件で用いる抽選テーブルT2A,T2B,T2D,T2Eと、第1のリーチ前予告演出の不実行(第1のリーチ前予告演出が実行されなかった場合)の条件で用いる抽選テーブルT2C,T2Fとでの第2リーチ前予告演出用判定値の振分け割合を比較すると、第2のリーチ前予告演出の不実行が選択される割合は、第1のリーチ前予告演出が実行された場合より実行されなかった場合の方が高く設定されている。すなわち、第1のリーチ前実行タイミングにおいて第1のリーチ前予告演出が実行された方が、実行されなかった場合より第2の実行タイミングにおいて第2のリーチ前予告演出が実行され易くなっており、第1のリーチ前予告演出は、第2のリーチ前予告演出が実行される可能性を示唆するものといえる。なお、抽選テーブルT2A〜T2Fに示す第2リーチ前予告演出用判定値の振分けは一例であって、大当り判定が肯定判定で第1のリーチ前予告演出として第1の特定リーチ前予告演出が実行される(決定された)場合の方が、否定判定の場合で第1のリーチ前予告演出として第1の非特定リーチ前予告演出が実行される(決定された)場合よりも第2の特定リーチ前予告演出が選ばれ易くなっていれば、これに限られるものではない。
ここで、実施例では、前記第1のリーチ前予告演出および第2のリーチ前予告演出は、何れもボタン予告演出を含むよう構成されており、対応する実行タイミングK1,K2において実行可否決定抽選によって特定リーチ前予告演出や非特定リーチ前予告演出の実行が決定された場合を条件として、統括制御CPU65aが前記操作ボタン36の押下信号の入力を契機として対応する各リーチ前予告演出の文字予告演出を実行するよう構成されている。また、前述したように有効期間中に操作ボタン36の押下信号の入力がない場合は、文字予告演出を実行しないよう構成されており、統括制御CPU65aは、操作ボタン36の押下信号の入力を契機として、リーチ前予告演出における文字予告演出を決定しているといえる。また、第2のリーチ前予告演出は、第1のリーチ前予告演出の実行可否決定抽選の結果に応じて実行可否や種類が選択されるよう構成されており、統括制御CPU65aは、操作ボタン36の押下信号の入力を契機として、第1のリーチ前予告演出の実行可否決定抽選によって決定された第1のリーチ前予告演出に基づいて第2のリーチ前予告演出における文字予告演出を決定しているといえる。
(第1のリーチ後予告演出について)
前記第1のリーチ後予告演出は、前記図柄表示装置17においてリーチ状態が表示された後のノーマルリーチ演出が実行されている最中に実行される予告演出である。また、第1のリーチ後予告演出は、スーパーリーチ演出に発展することを確定報知すると共に、前記第2のリーチ後予告演出が実行される可能性を示唆する予告演出であって、該第1のリーチ後予告演出が行われることで、スーパーリーチ演出に発展することを遊技者に確定的に報知すると共に、次の予告演出である第2のリーチ後予告演出が実行されることを遊技者が期待し得るようになっている。第1のリーチ後予告演出は、第2のリーチ後予告演出が実行される期待度が異なる複数種類が前記統括制御ROM65bに記憶されている。第1のリーチ後予告演出は、第2のリーチ後予告演出が実行される可能性を示唆すると共に、第2のリーチ後予告演出の種類や内容等を示唆する第1の特定リーチ後予告演出と、第2のリーチ後予告演出が実行される可能性のみを示唆する第1の非特定リーチ後予告演出とに分類されている(図14参照)。そして、実施例では、第2のリーチ後予告演出の演出事項を示唆する演出が行われる第1の特定リーチ後予告演出が第2のリーチ後予告演出との関連性が高い予告演出として規定されるのに対し、第2のリーチ後予告演出の演出事項を示唆する演出が行われない第1の非特定リーチ後予告演出が第2のリーチ後予告演出との関連性が低い予告演出として規定される。また実施例では、第1の特定リーチ後予告演出が、後述する第2の特定リーチ後予告演出と関連付けられた予告演出として設定されるのに対し、第1の非特定リーチ後予告演出が、第2の特定リーチ後予告演出との関連性が低い予告演出として設定されている。なお、演出事項を示唆する演出および示唆しない演出とは、段落番号[0126]で前述通りである。
実施例では、第2のリーチ後予告演出が実行される期待度は、第2の特定リーチ後予告演出の演出事項を示唆する第1の特定リーチ後予告演出が実行された場合の方が、第1の非特定リーチ後予告演出が実行された場合より高く設定してある。また、第1の特定リーチ後予告演出および第1の非特定リーチ後予告演出が実行された場合において、大当りとなる飾図の図柄組み合わせが図柄表示装置17で表示される可能性(大当り遊技が付与される期待度)は、第1の非特定リーチ後予告演出が実行された場合より第1の特定リーチ後予告演出が実行された場合の方が高くなるように、後述する実行可否決定抽選の振分けが設定されている。
実施例の第1のリーチ後予告演出は、文字予告演出で構成されており、図柄表示装置17の画像表示面17aに、第2のリーチ後予告演出の実行の可能性や演出事項を示唆する文字列(メッセージ)を表示するようになっている(図15参照)。すなわち、統括制御CPU65aは、第1のリーチ後実行タイミングK3において第1のリーチ後予告演出の実行可否決定抽選の結果に応じた文字予告演出を表示させるように表示制御CPU70aに指定コマンドを出力するよう構成される。なお、文字予告演出は、前述したように、第2のリーチ後予告演出の実行の可能性や演出事項を示唆する文字列を単に表示する演出に限らず、キャラクタを出現させて会話形式で文字列を表示することで、第2のリーチ後予告演出の実行の可能性や演出事項を示唆する会話形式の予告演出であってもよい。実施例では、第1の特定リーチ後予告演出の文字予告演出として、図15(a)に示す如く、スーパーリーチ演出に発展することを報知する「スーパーリーチ演出に発展」の文字列および第2の特定リーチ後予告演出が第2の特定リーチ後予告演出であることを特定可能な「第2の特定リーチ後予告演出が実行されるかも?」の文字列を画像表示面17aで表示するよう設定される。また、第1の非特定リーチ後予告演出の文字予告演出では、図15(b)に示す如く、スーパーリーチ演出に発展することを報知する「スーパーリーチ演出に発展」の文字列および第2の特定リーチ後予告演出がどのような種類や内容の演出であるのか特定不能な「第2のリーチ後予告演出が実行されるかも?」の文字列を画像表示面17aで表示するよう設定される。
(第1のリーチ後予告演出の実行可否決定抽選について)
本実施例のパチンコ機10では、前記第2のリーチ前予告演出の実行可否決定抽選によって決定された第2のリーチ前予告演出の実行可否および種類に応じて、前記統括制御CPU65aが、第1のリーチ後予告演出を実行するか否か、および実行する場合における第1のリーチ後予告演出を複数種類(第1の特定リーチ後予告演出または第1の非特定リーチ後予告演出)の中から1つ決定する第1のリーチ後予告演出の実行可否決定抽選を行うよう構成される。
前記第1のリーチ後予告演出は、統括制御ROM65bに記憶される予告演出用乱数および予告演出用判定値を用いた実行可否決定抽選によって決定されるよう構成される。実施例では、メイン制御CPU60aからリーチ用変動パターンを指定する変動パターン指定コマンドが統括制御CPU65aに入力された際に、予告演出用乱数から第1のリーチ後予告演出の実行可否決定抽選に用いる1つの予告演出用乱数を取得するよう構成されている。なお、第1のリーチ後予告演出の実行可否決定抽選に用いる予告演出用乱数および予告演出用判定値について、第1および第2のリーチ前予告演出の実行可否決定抽選に用いる予告演出用乱数および予告演出用判定値と区別するために第1リーチ後予告演出用乱数および第1リーチ後予告演出用判定値と指称するものとする。第1および第2のリーチ前予告演出の実行可否決定抽選および第1のリーチ後予告演出の実行可否決定抽選に用いる予告演出用乱数および予告演出用判定値としては、異なるものを用いるものであってもよい。
(抽選テーブルT3A〜T3Fについて)
前記統括制御ROM65bに、第1のリーチ後予告演出の実行可否決定抽選時における抽選条件に応じた複数(実施例では6つ)の抽選テーブルT3A〜T3Fが記憶されている。実施例では、大当り判定の判定結果が肯定(当り)されていることを前提として、第2のリーチ前予告演出の実行可否決定抽選の結果に応じて用いられる3つの当り用抽選テーブルT3A〜T3C(図20(a)〜(c)参照)と、大当り判定の判定結果が否定(はずれ)されていることを前提として、第2のリーチ前予告演出の実行可否決定抽選の結果に応じて用いられる3つのはずれ用抽選テーブルT3D〜T3F(図20(a)〜(c)参照)とが設定される。具体的に当り用抽選テーブルとしては、第2のリーチ前予告演出として第2の特定リーチ前予告演出が実行される(決定された)条件で用いられる第5当り用抽選テーブルT3Aと、第2のリーチ前予告演出として第2の非特定リーチ前予告演出が実行される(決定された)条件で用いられる第6当り用抽選テーブルT3Bと、第2のリーチ前予告演出が不実行の条件で用いられる第7当り用抽選テーブルT3Cとが設定される。また、はずれ用抽選テーブルとしては、第2のリーチ前予告演出として第2の特定リーチ前予告演出が実行される(決定された)条件で用いられる第5はずれ用抽選テーブルT3Dと、第2のリーチ前予告演出として第2の非特定リーチ前予告演出が実行される(決定された)条件で用いられる第6はずれ用抽選テーブルT3Eと、第2のリーチ前予告演出が不実行の条件で用いられる第7はずれ用抽選テーブルT3Fとがある。
前記抽選テーブルT3A〜T3Fでは、第1リーチ後予告演出用乱数の取り得る「0」〜「99」の全100通りの整数が、「第1の特定リーチ後予告演出」、「第1の非特定リーチ後予告演出」および「第1のリーチ後予告演出の不実行」に夫々振分けられている。そして、統括制御CPU65aは、大当り判定が肯定判定の条件においては、メイン制御CPU60aからリーチ当り用変動パターンを指定する変動パターン指定コマンドが入力されたときに取得した第1リーチ後予告演出用乱数(予告演出乱数)の値を、各当り用抽選テーブルT3A〜T3Cに設定されている第1リーチ後予告演出用判定値と比較して、第1の特定リーチ後予告演出の実行、第1の非特定リーチ後予告演出の実行、または第1のリーチ後予告演出の不実行の何れかを決定する。また、大当り判定が否定判定の条件においては、メイン制御CPU60aからリーチはずれ用変動パターンを指定する変動パターン指定コマンドが入力されたときに取得した第1リーチ後予告演出用乱数(予告演出乱数)の値を、各はずれ用抽選テーブルT3D〜T3Fに設定されている第1リーチ後予告演出用判定値と比較して、第1の特定リーチ後予告演出の実行、第1の非特定リーチ後予告演出の実行、または第1のリーチ後予告演出の不実行の何れかを決定するよう構成される。
(当り用抽選テーブルT3A〜T3Cについて)
第2のリーチ前予告演出として第2の特定リーチ前予告演出が実行される(決定された)条件において用いられる第5当り用抽選テーブルT3A(図20(a)参照)では、第1の特定リーチ後予告演出が70%で選択され、第1の非特定リーチ後予告演出が25%で選択され、第1のリーチ後予告演出の不実行が5%で選択されるように、前記第1リーチ後予告演出用判定値が振分けられている。また、第2のリーチ前予告演出として第2の非特定リーチ前予告演出が実行される(決定された)条件において用いられる第6当り用抽選テーブルT3B(図20(b)参照)では、第1の特定リーチ後予告演出が40%で選択され、第1の非特定リーチ後予告演出が55%で選択され、第1のリーチ後予告演出の不実行が5%で選択されるように、第1リーチ後予告演出用判定値が振分けられている。更に、第2のリーチ前予告演出が不実行の場合において用いられる第7当り用抽選テーブルT3C(図20(c)参照)では、第1の特定リーチ後予告演出が35%で選択され、第1の非特定リーチ後予告演出が50%で選択され、第1のリーチ後予告演出の不実行が15%で選択されるように、第1リーチ後予告演出用判定値が振分けられている。
(はずれ用抽選テーブルT3D〜T3Fについて)
第2のリーチ前予告演出として第2の特定リーチ前予告演出が実行される(決定された)条件において用いられる第5はずれ用抽選テーブルT3D(図20(d)参照)では、第1の特定リーチ後予告演出が52%で選択され、第1の非特定リーチ後予告演出が40%で選択され、第1のリーチ後予告演出の不実行が8%で選択されるように、第1リーチ後予告演出用判定値が振分けられている。また、第2のリーチ前予告演出として第2の非特定リーチ前予告演出が実行される(決定された)条件において用いられる第6はずれ用抽選テーブルT3E(図20(e)参照)では、第1の特定リーチ後予告演出が10%で選択され、第1の非特定リーチ後予告演出が80%で選択され、第1のリーチ後予告演出の不実行が10%で選択されるように、第1リーチ後予告演出用判定値が振分けられている。更に、第2のリーチ前予告演出が不実行の場合において用いられる第7はずれ用抽選テーブルT3F(図20(f)参照)では、第1の特定リーチ後予告演出が5%で選択され、第1の非特定リーチ後予告演出が75%で選択され、第1のリーチ後予告演出の不実行が20%で選択されるように、第1リーチ後予告演出用判定値が振分けられている。
本実施例では、第1のリーチ後予告演出の実行可否決定抽選において大当り判定の肯定判定(当り)の条件で用いる第5当り用抽選テーブルT3Aでの第1リーチ後予告演出用判定値の振分け割合は、第1の特定リーチ後予告演出が選択される割合(70%)が最も高く、かつ第1の非特定リーチ後予告演出が選択される割合(25%)および第1のリーチ後予告演出の不実行が選択される割合(5%)の合計より高く設定されている。また、大当り判定の否定判定(はずれ)の条件で用いる第5はずれ用抽選テーブルT3Dでの第1リーチ後予告演出用判定値の振分け割合は、第1の特定リーチ後予告演出が選択される割合(52%)が最も高く、かつ第1の非特定リーチ後予告演出が選択される割合(40%)および第1のリーチ後予告演出の不実行が選択される割合(8%)の合計より高く設定されている。すなわち、大当り判定の結果が肯定判定および否定判定の何れの条件においても、第2のリーチ前予告演出として第2の特定リーチ前予告演出が実行されてから第1のリーチ後予告演出として第1の特定リーチ後予告演出が実行される確率(70%または52%)が、第2の特定リーチ前予告演出が実行されてから第1の特定リーチ後予告演出が実行されない確率、すなわち第1のリーチ後予告演出として第1の非特定リーチ後予告演出が実行される場合と第1のリーチ後予告演出が不実行の場合とを合算した確率(第5当り用抽選テーブルT3Aでは25%+5%=30%、第5はずれ用抽選テーブルT3Dでは40%+8%=48)より高く設定されている。
また、第1のリーチ後予告演出の実行可否決定抽選において大当り判定の肯定判定(当り)の条件で用いる各当り用抽選テーブルT3A,T3B,T3Cでの第1リーチ後予告演出用判定値の振分け割合を比較すると、第1の特定リーチ後予告演出が選択される割合は、第2のリーチ前予告演出として第2の特定リーチ前予告演出が実行される場合(70%)が、第2のリーチ前予告演出として第2の非特定リーチ前予告演出が実行される場合(40%)および第2のリーチ前予告演出の不実行の場合(35%)より高く設定されている。また、大当り判定の否定判定(はずれ)の条件で用いる各抽選テーブルT3D,T3E,T3Fでの第1リーチ後予告演出用判定値の振分け割合を比較すると、第1の特定リーチ後予告演出が選択される割合は、第2のリーチ前予告演出として第2の特定リーチ前予告演出が実行される場合(52%)が、第2のリーチ前予告演出として第2の非特定リーチ前予告演出が実行される場合(10%)および第2のリーチ前予告演出の不実行の場合(5%)より高く設定されている。すなわち、大当り判定の結果が肯定判定および否定判定の何れの条件においても、第2のリーチ前予告演出として第2の特定リーチ前予告演出が実行されてから第1のリーチ後予告演出として第1の特定リーチ後予告演出が実行される確率(70%,52%)が、第2の特定リーチ前予告演出が実行されることなく第1の特定リーチ後予告演出が実行される確率(40%または35%,10%または5%)より高く設定されている。言い替えれば、第2のリーチ前実行タイミングK2で第2の特定リーチ前予告演出が実行された場合と、第2のリーチ前実行タイミングK2で第2の非特定リーチ前予告演出が実行された場合とでは、第1のリーチ後実行タイミングK3で第1の特定リーチ後予告演出が実行される期待値が異なっているといえる。
また、第1のリーチ後予告演出の実行可否決定抽選において大当り判定の肯定判定(当り)の条件で用いる各当り用抽選テーブルT3A,T3B,T3Cでの第1リーチ後予告演出用判定値の振分け割合から、大当り判定が肯定判定の場合では、リーチ状態の前後に設定された実行タイミングK2,K3で実行される予告演出の組合わせとして、第2の特定リーチ前予告演出(特定リーチ前予告演出)が実行されてから第1の特定リーチ後予告演出(特定リーチ後予告演出)が実行されない組合わせおよび第2の特定リーチ前予告演出(特定リーチ前予告演出)が実行されることなく第1の特定リーチ後予告演出(特定リーチ後予告演出)が実行される組合わせより、第2の特定リーチ前予告演出(特定リーチ前予告演出)が実行されてから第1の特定リーチ後予告演出(特定リーチ後予告演出)が実行される組合わせとなり易いように統括制御CPU65aが特定リーチ前予告演出および特定リーチ後予告演出を決定するようになっている。
一方、大当り判定の肯定判定(当り)の条件で用いる各抽選テーブルT3A,T3B,T3Cの第1リーチ後予告演出用判定値の振分け割合と、大当り判定の否定判定(はずれ)の条件で用いる各抽選テーブルT3D,T3E,T3Fの第1リーチ後予告演出用判定値の振分け割合とを比較すると、第2のリーチ前予告演出として第2の特定リーチ前予告演出が実行される場合(抽選テーブルT3AとT3Dとの比較)では、大当り判定の肯定判定(当り)の条件において第1の特定リーチ後予告演出が選択される割合(70%)が、大当り判定の否定判定(はずれ)の条件において第1の特定リーチ後予告演出が選択される割合(52%)より高く設定されている。また、第2のリーチ前予告演出として第2の非特定リーチ前予告演出が実行される場合(抽選テーブルT3BとT3Eとの比較)では、大当り判定の肯定判定(当り)の条件において第1の特定リーチ後予告演出が選択される割合(40%)が、大当り判定の否定判定(はずれ)の条件において第1の特定リーチ後予告演出が選択される割合(10%)より高く設定されている。更に、第2のリーチ前予告演出が不実行の場合(抽選テーブルT3CとT3Fとの比較)では、大当り判定の肯定判定(当り)の条件において第1の特定リーチ後予告演出が選択される割合(35%)が、大当り判定の否定判定(はずれ)の条件において第1の特定リーチ後予告演出が選択される割合(5%)より高く設定されている。すなわち、大当り判定の結果が肯定判定の方が、否定判定の場合よりも第1の特定リーチ後予告演出が選ばれ易くなっており、第1のリーチ後実行タイミングにおいて第1の特定リーチ後予告演出が実行された方が、第1の非特定リーチ後予告演出が実行された場合より大当り期待度が高いといえる。
また、第1のリーチ後予告演出の実行可否決定抽選において、第2のリーチ前予告演出(第2の特定リーチ前予告演出、第2の非特定リーチ前予告演出)が実行された条件で用いる抽選テーブルT3A,T3B,T3D,T3Eと、第2のリーチ前予告演出の不実行(第2のリーチ前予告演出が実行されなかった場合)の条件で用いる抽選テーブルT3C,T3Fとでの第1リーチ後予告演出用判定値の振分け割合を比較すると、第1のリーチ後予告演出の不実行が選択される割合は、第2のリーチ前予告演出が実行された場合より実行されなかった場合の方が高く設定されている。すなわち、第2のリーチ前実行タイミングにおいて第2のリーチ前予告演出が実行された方が、実行されなかった場合より第1のリーチ後実行タイミングにおいて第1のリーチ後予告演出が実行され易くなっており、第2のリーチ前予告演出は、第1のリーチ後予告演出が実行される可能性を示唆するものといえる。なお、抽選テーブルT3A〜T3Fに示す第1リーチ後予告演出用判定値の振分けは一例であって、大当り判定が肯定判定で第2のリーチ前予告演出として第2の特定リーチ前予告演出が実行される(決定された)場合の方が、否定判定の場合で第2のリーチ前予告演出として第2の非特定リーチ前予告演出が実行される(決定された)場合よりも第1の特定リーチ後予告演出が選ばれ易くなっていれば、これに限られるものではない。
(第2のリーチ後予告演出について)
前記第2のリーチ後予告演出は、前記図柄表示装置17においてスーパーリーチ演出が実行されている最中に実行される予告演出である。また、第2のリーチ後予告演出は、実行中の図柄変動演出の結果(特図変動表示の結果)を予告する予告演出である。実施例では、第2のリーチ後予告演出は、図柄変動演出の終了時に大当り表示が表示される可能性を直接予告する予告演出として設定されており、該第2のリーチ後予告演出が実行されることで、遊技者が大当りが付与されることを期待し得るよう構成されている。第2のリーチ後予告演出は、大当りとなる期待度が異なる複数種類が前記統括制御ROM65bに記憶されている。第2のリーチ後予告演出は、大当り表示が表示される可能性を示唆する第2の特定リーチ後予告演出と、大当り表示が表示されるか否かに関係なく図柄変動演出が終了することを予告する第2の非特定リーチ後予告演出とに分類されている(図16参照)。
実施例では、第2の特定リーチ後予告演出および第2の非特定リーチ後予告演出が実行された場合において、大当りとなる飾図の図柄組み合わせが図柄表示装置17で表示される可能性(大当り遊技が付与される期待度)は、第2の非特定リーチ後予告演出が実行された場合より第2の特定リーチ後予告演出が実行された場合の方が高くなるように、後述する実行可否決定抽選の振分けが設定されている。なお、第2の非特定リーチ後予告演出が実行された場合の大当り期待度は、0%としてもよい。すなわち、第2の非特定リーチ後予告演出は、大当り判定の結果が否定判定の場合にのみ選択されるものであってもよい。
実施例の第2のリーチ後予告演出は、文字予告演出で構成されており、図柄表示装置17の画像表示面17aに、大当り表示となる可能性等を示唆する文字列(メッセージ)を表示するようになっている(図17参照)。すなわち、統括制御CPU65aは、第2のリーチ後実行タイミングK4において第2のリーチ後予告演出の実行可否決定抽選の結果に応じた文字予告演出を表示させるように表示制御CPU70aに指定コマンドを出力するよう構成される。なお、文字予告演出は、前述したように、大当り表示となる可能性等を示唆する文字列を単に表示する演出に限らず、キャラクタを出現させて会話形式で文字列を表示することで、大当り表示となる可能性等を示唆する会話形式の予告演出であってもよい。実施例では、第2の特定リーチ後予告演出の文字予告演出として、図17(a)に示す如く、「大当り可能性大」(後述する第2の高特定リーチ後予告演出の場合)の文字列または図17(b)に示す如く、「大当りになるかも?」(後述する第2の低特定リーチ後予告演出の場合)の文字列を画像表示面17aで表示するよう設定される。また、第2の非特定リーチ後予告演出の文字予告演出では、図17(c)に示す如く、「図柄変動演出が終了するよ」の文字列を画像表示面17aで表示するよう設定される。
(第2のリーチ後予告演出の実行可否決定抽選について)
本実施例のパチンコ機10では、前記第1のリーチ後予告演出の実行可否決定抽選によって決定された第1のリーチ後予告演出の実行可否および種類に応じて、前記統括制御CPU65aが、第2のリーチ後予告演出を実行するか否か、および実行する場合における第2のリーチ後予告演出を複数種類(第2の特定リーチ後予告演出または第2の非特定リーチ後予告演出)の中から1つ決定する第2のリーチ後予告演出の実行可否決定抽選を行うよう構成される。本実施例では、リーチ状態の後に設定されたリーチ後実行タイミングにおいて実行可能なリーチ後予告演出を複数種類の中から1つ決定するリーチ後予告演出決定手段、該リーチ後予告演出決定手段が決定したリーチ後予告演出を表示手段(図柄表示装置17)で実行させるリーチ後予告演出実行制御手段としての機能を統括制御CPU65aが備えている。
前記第2のリーチ後予告演出は、統括制御ROM65bに記憶される予告演出用乱数および予告演出用判定値を用いた実行可否決定抽選によって決定されるよう構成される。実施例では、メイン制御CPU60aからリーチ用変動パターンを指定する変動パターン指定コマンドが統括制御CPU65aに入力された際に、予告演出用乱数から第2のリーチ後予告演出の実行可否決定抽選に用いる1つの予告演出用乱数を取得するよう構成されている。なお、第2のリーチ後予告演出の実行可否決定抽選に用いる予告演出用乱数および予告演出用判定値について、第1のリーチ後予告演出の実行可否決定抽選に用いる予告演出用乱数および予告演出用判定値と区別するために第2リーチ後予告演出用乱数および第2リーチ後予告演出用判定値と指称するものとする。第1のリーチ後予告演出の実行可否決定抽選および第2のリーチ後予告演出の実行可否決定抽選に用いる予告演出用乱数および予告演出用判定値としては、異なるものを用いるものであってもよい。
(抽選テーブルT4A〜T4Fについて)
前記統括制御ROM65bに、第2のリーチ後予告演出の実行可否決定抽選時における抽選条件に応じた複数(実施例では6つ)の抽選テーブルT4A〜T4Fが記憶されている。実施例では、大当り判定の判定結果が肯定(当り)されていることを前提として、第1のリーチ後予告演出の実行可否決定抽選の結果に応じて用いられる3つの当り用抽選テーブルT4A〜T4C(図21(a)〜(c)参照)と、大当り判定の判定結果が否定(はずれ)されていることを前提として、第1のリーチ後予告演出の実行可否決定抽選の結果に応じて用いられる3つのはずれ用抽選テーブルT4D〜T4F(図21(d)〜(f)参照)とが設定される。具体的に当り用抽選テーブルとしては、第1のリーチ後予告演出として第1の特定リーチ後予告演出が実行される(決定された)条件で用いられる第8当り用抽選テーブルT4Aと、第1のリーチ後予告演出として第1の非特定リーチ後予告演出が実行される(決定された)条件で用いられる第9当り用抽選テーブルT4Bと、第1のリーチ後予告演出が不実行の条件で用いられる第10当り用抽選テーブルT4Cとが設定される。また、はずれ用抽選テーブルとしては、第1のリーチ後予告演出として第1の特定リーチ後予告演出が実行される(決定された)条件で用いられる第8はずれ用抽選テーブルT4Dと、第1のリーチ後予告演出として第1の非特定リーチ後予告演出が実行される(決定された)条件で用いられる第9はずれ用抽選テーブルT4Eと、第1のリーチ後予告演出が不実行の条件で用いられる第10はずれ用抽選テーブルT4Fとがある。
前記抽選テーブルT4A〜T4Fでは、第2リーチ後予告演出用乱数の取り得る「0」〜「99」の全100通りの整数が、「第2の特定リーチ後予告演出」、「第2の非特定リーチ後予告演出」および「第2のリーチ後予告演出の不実行」に夫々振分けられている。そして、統括制御CPU65aは、大当り判定が肯定判定の条件においては、メイン制御CPU60aからリーチ当り用変動パターンを指定する変動パターン指定コマンドが入力されたときに取得した第2リーチ後予告演出用乱数(予告演出乱数)の値を、各当り用抽選テーブルT4A〜T4Cに設定されている第2リーチ後予告演出用判定値と比較して、第2の特定リーチ後予告演出の実行、第2の非特定リーチ後予告演出の実行、または第2のリーチ後予告演出の不実行の何れかを決定する。また、大当り判定が否定判定の条件においては、メイン制御CPU60aからリーチはずれ用変動パターンを指定する変動パターン指定コマンドが入力されたときに取得した第2リーチ後予告演出用乱数(予告演出乱数)の値を、各はずれ用抽選テーブルT4D〜T4Fに設定されている第2リーチ後予告演出用判定値と比較して、第2の特定リーチ後予告演出の実行、第2の非特定リーチ後予告演出の実行、または第2のリーチ後予告演出の不実行の何れかを決定するよう構成される。
(当り用抽選テーブルT4A〜T4Cについて)
第1のリーチ後予告演出として第1の特定リーチ後予告演出が実行される(決定された)条件において用いられる第8当り用抽選テーブルT4A(図21(a)参照)では、第2の特定リーチ後予告演出が70%で選択され、第2の非特定リーチ後予告演出が25%で選択され、第2のリーチ後予告演出の不実行が5%で選択されるように、前記第2リーチ後予告演出用判定値が振分けられている。また、第1のリーチ後予告演出として第1の非特定リーチ後予告演出が実行される(決定された)条件において用いられる第9当り用抽選テーブルT4B(図21(b)参照)では、第2の特定リーチ後予告演出が40%で選択され、第2の非特定リーチ後予告演出が55%で選択され、第2のリーチ後予告演出の不実行が5%で選択されるように、第2リーチ後予告演出用判定値が振分けられている。更に、第1のリーチ後予告演出が不実行の場合において用いられる第10当り用抽選テーブルT4C(図21(c)参照)では、第2の特定リーチ後予告演出が35%で選択され、第2の非特定リーチ後予告演出が50%で選択され、第2のリーチ後予告演出の不実行が15%で選択されるように、第2リーチ後予告演出用判定値が振分けられている。
(はずれ用抽選テーブルT4D〜T4Fについて)
第1のリーチ後予告演出として第1の特定リーチ後予告演出が実行される(決定された)条件において用いられる第8はずれ用抽選テーブルT4D(図21(d)参照)では、第2の特定リーチ後予告演出が52%で選択され、第2の非特定リーチ後予告演出が40%で選択され、第2のリーチ後予告演出の不実行が8%で選択されるように、第2リーチ後予告演出用判定値が振分けられている。また、第1のリーチ後予告演出として第1の非特定リーチ後予告演出が実行される(決定された)条件において用いられる第9はずれ用抽選テーブルT4E(図21(e)参照)では、第2の特定リーチ後予告演出が10%で選択され、第2の非特定リーチ後予告演出が80%で選択され、第2のリーチ後予告演出の不実行が10%で選択されるように、第2リーチ後予告演出用判定値が振分けられている。更に、第1のリーチ後予告演出が不実行の場合において用いられる第10はずれ用抽選テーブルT4F(図21(f)参照)では、第2の特定リーチ後予告演出が5%で選択され、第2の非特定リーチ後予告演出が75%で選択され、第2のリーチ後予告演出の不実行が20%で選択されるように、第2リーチ後予告演出用判定値が振分けられている。
本実施例では、第2のリーチ後予告演出の実行可否決定抽選において大当り判定の肯定判定(当り)の条件で用いる第8当り用抽選テーブルT4Aでの第2リーチ後予告演出用判定値の振分け割合は、第2の特定リーチ後予告演出が選択される割合(70%)が最も高く、かつ第2の非特定リーチ後予告演出が選択される割合(25%)および第2のリーチ後予告演出の不実行が選択される割合(5%)の合計より高く設定されている。また、大当り判定の否定判定(はずれ)の条件で用いる第8はずれ用抽選テーブルT4Dでの第2リーチ後予告演出用判定値の振分け割合は、第2の特定リーチ後予告演出が選択される割合(52%)が最も高く、かつ第2の非特定リーチ後予告演出が選択される割合(40%)および第2のリーチ後予告演出の不実行が選択される割合(8%)の合計より高く設定されている。すなわち、大当り判定の結果が肯定判定および否定判定の何れの条件においても、第1のリーチ後予告演出として第1の特定リーチ後予告演出が実行されてから第2のリーチ後予告演出として第2の特定リーチ後予告演出が実行される確率(70%または52%)が、第1の特定リーチ後予告演出が実行されてから第2の特定リーチ前予告演出が実行されない確率、すなわち第2のリーチ後予告演出として第2の非特定リーチ後予告演出が実行される場合と第2のリーチ後予告演出が不実行の場合とを合算した確率(第8当り用抽選テーブルT4Aでは25%+5%=30%、第8はずれ用抽選テーブルT4Dでは40%+8%=48)より高く設定されている。
また、第2のリーチ後予告演出の実行可否決定抽選において大当り判定の肯定判定(当り)の条件で用いる各当り用抽選テーブルT4A,T4B,T4Cでの第2リーチ後予告演出用判定値の振分け割合を比較すると、第2の特定リーチ後予告演出が選択される割合は、第1のリーチ後予告演出として第1の特定リーチ後予告演出が実行される場合(70%)が、第1のリーチ後予告演出として第1の非特定リーチ後予告演出が実行される場合(40%)および第1のリーチ後予告演出の不実行の場合(35%)より高く設定されている。また、大当り判定の否定判定(はずれ)の条件で用いる各抽選テーブルT4D,T4E,T4Fでの第2リーチ後予告演出用判定値の振分け割合を比較すると、第2の特定リーチ後予告演出が選択される割合は、第1のリーチ後予告演出として第1の特定リーチ後予告演出が実行される場合(52%)が、第1のリーチ後予告演出として第1の非特定リーチ後予告演出が実行される場合(10%)および第1のリーチ後予告演出の不実行の場合(5%)より高く設定されている。すなわち、大当り判定の結果が肯定判定および否定判定の何れの条件においても、第1のリーチ後予告演出として第1の特定リーチ後予告演出が実行されてから第2のリーチ後予告演出として第2の特定リーチ後予告演出が実行される確率(70%,52%)が、第1の特定リーチ後予告演出が実行されることなく第2の特定リーチ後予告演出が実行される確率(40%または35%,10%または5%)より高く設定されている。言い替えれば、第1のリーチ後実行タイミングK3で第1の特定リーチ後予告演出が実行された場合と、第1のリーチ後実行タイミングK3で第1の非特定リーチ後予告演出が実行された場合とでは、第2のリーチ後実行タイミングK4で第2の特定リーチ後予告演出が実行される期待値が異なっているといえる。
一方、大当り判定の肯定判定(当り)の条件で用いる各抽選テーブルT4A,T4B,T4Cの第2リーチ後予告演出用判定値の振分け割合と、大当り判定の否定判定(はずれ)の条件で用いる各抽選テーブルT4D,T4E,T4Fの第2リーチ後予告演出用判定値の振分け割合とを比較すると、第1のリーチ後予告演出として第1の特定リーチ後予告演出が実行される場合(抽選テーブルT4AとT4Dとの比較)では、大当り判定の肯定判定(当り)の条件において第2の特定リーチ後予告演出が選択される割合(70%)が、大当り判定の否定判定(はずれ)の条件において第2の特定リーチ後予告演出が選択される割合(52%)より高く設定されている。また、第2のリーチ前予告演出として第2の非特定リーチ前予告演出が実行される場合(抽選テーブルT4BとT4Eとの比較)では、大当り判定の肯定判定(当り)の条件において第2の特定リーチ後予告演出が選択される割合(40%)が、大当り判定の否定判定(はずれ)の条件において第2の特定リーチ後予告演出が選択される割合(10%)より高く設定されている。更に、第1のリーチ後予告演出が不実行の場合(抽選テーブルT4CとT4Fとの比較)では、大当り判定の肯定判定(当り)の条件において第2の特定リーチ後予告演出が選択される割合(35%)が、大当り判定の否定判定(はずれ)の条件において第2の特定リーチ後予告演出が選択される割合(5%)より高く設定されている。すなわち、大当り判定の結果が肯定判定の方が、否定判定の場合よりも第2の特定リーチ後予告演出が選ばれ易くなっており、第2のリーチ後実行タイミングK4において第2の特定リーチ後予告演出が実行された方が、第2の非特定リーチ後予告演出が実行された場合より大当り期待度が高いといえる。
また、第2のリーチ後予告演出の実行可否決定抽選において、第1のリーチ後予告演出(第1の特定リーチ後予告演出、第1の非特定リーチ後予告演出)が実行された条件で用いる抽選テーブルT4A,T4B,T4D,T4Eと、第1のリーチ後予告演出の不実行(第1のリーチ後予告演出が実行されなかった場合)の条件で用いる抽選テーブルT4C,T4Fとでの第2リーチ後予告演出用判定値の振分け割合を比較すると、第2のリーチ後予告演出の不実行が選択される割合は、第1のリーチ後予告演出が実行された場合より実行されなかった場合の方が高く設定されている。すなわち、第1のリーチ後実行タイミングにおいて第1のリーチ後予告演出が実行された方が、実行されなかった場合より第2のリーチ後実行タイミングにおいて第2のリーチ後予告演出が実行され易くなっており、第1のリーチ後予告演出は、第2のリーチ後予告演出が実行される可能性を示唆するものといえる。なお、抽選テーブルT4A〜T4Fに示す第2リーチ後予告演出用判定値の振分けは一例であって、大当り判定が肯定判定で第1のリーチ後予告演出として第1の特定リーチ後予告演出が実行される(決定された)場合の方が、否定判定の場合で第1のリーチ後予告演出として第1の非特定リーチ後予告演出が実行される(決定された)場合よりも第2の特定リーチ後予告演出が選ばれ易くなっていれば、これに限られるものではない。
(特定抽選テーブルTN1,TN2について)
前記第2の特定リーチ後予告演出は、該第2の特定リーチ後予告演出が実行された際の図柄変動演出において大当り表示が表示される期待度が異なる複数種類が設定されている。具体的に実施例では、第2の特定リーチ後予告演出が実行された結果として大当り表示が表示される期待度の高い第2の高特定リーチ後予告演出と、第2の特定リーチ後予告演出が実行された結果として大当り表示が表示される期待度の低い第2の低特定リーチ後予告演出とが設けられている(図22参照)。そして、前記統括制御CPU65aは、前記第2のリーチ後予告演出の実行可否決定抽選において第2の特定リーチ後予告演出が決定された場合は、更に第2の高特定リーチ後予告演出および第2の低特定リーチ後予告演出の何れか一方を、図22に示す特定抽選テーブルTN1,TN2を用いて選択するよう構成してある。なお、第2の高特定リーチ後予告演出および第2の低特定リーチ後予告演出の抽選については、第2の特定リーチ後予告演出抽選と指称するものとする。
前記第2の特定リーチ後予告演出抽選に用いられる特定抽選テーブルTN1,TN2は、前記統括制御ROM65bに記憶されている。実施例では、大当り判定の判定結果が肯定(当り)されていることを前提として、抽選に用いられる当り用特定抽選テーブルTN1と、大当り判定の判定結果が否定(はずれ)されていることを前提として、抽選に用いられるはずれ用特定抽選テーブルTN2とが設定される。また、各特定抽選テーブルTN1,TN2では、第2のリーチ後実行タイミングK4より前の各タイミング(第1のリーチ前実行タイミングK1、第2のリーチ前実行タイミングK2および第1のリーチ後実行タイミングK3)において予告演出が実行されたか否かおよび実行された場合はその種類および特定の予告演出(第1の特定リーチ前予告演出、第2の特定リーチ前予告演出、第1の特定リーチ後予告演出)の実行回数連続回数によって、第2の高特定リーチ後予告演出および第2の低特定リーチ後予告演出の振分けが異なるように設定されている。なお、各実行タイミングK1〜K3で実行される予告演出において、第1の特定リーチ前予告演出、第2の特定リーチ前予告演出および第1の特定リーチ後予告演出を総称する場合に、特定予告演出と指称し、第1の非特定リーチ前予告演出、第2の非特定リーチ前予告演出および第1の非特定リーチ後予告演出を総称する場合に、非特定予告演出と指称する場合がある。
具体的には、第2の特定リーチ後予告演出抽選は、統括制御ROM65bに記憶される予告演出用乱数および予告演出用判定値を用いた実行可否決定抽選によって決定される。実施例では、メイン制御CPU60aからリーチ用変動パターンを指定する変動パターン指定コマンドが統括制御CPU65aに入力された際に、予告演出用乱数から第2の特定リーチ後予告演出抽選に用いる1つの予告演出用乱数を取得するよう構成されている。なお、第2の特定リーチ後予告演出抽選に用いる予告演出用乱数および予告演出用判定値について、前記各予告演出用乱数および予告演出用判定値と区別するために第2特定リーチ後予告演出用乱数および第2特定リーチ後予告演出用判定値と指称するものとする。第2特定リーチ後予告演出用乱数および第2特定リーチ後予告演出用判定値は、他の抽選に用いる予告演出用乱数および予告演出用判定値と異なるものであってもよい。
前記特定抽選テーブルTN1,TN2では、第2特定リーチ後予告演出用乱数の取り得る「0」〜「99」の全100通りの整数が、「第2の高特定リーチ後予告演出」および「第2の低特定リーチ後予告演出」に夫々振分けられている。そして、統括制御CPU65aは、大当り判定が肯定判定の条件においては、メイン制御CPU60aからリーチ当り用変動パターンを指定する変動パターン指定コマンドが入力されたときに取得した第2特定リーチ後予告演出用乱数(予告演出乱数)の値を、当り用特定抽選テーブルTN1に設定されている第2特定リーチ後予告演出用判定値と比較して、第2の高特定リーチ後予告演出および第2の低特定リーチ後予告演出の何れかを選択するよう構成される。また、大当り判定が否定判定の条件においては、メイン制御CPU60aからリーチはずれ用変動パターンを指定する変動パターン指定コマンドが入力されたときに取得した第2特定リーチ後予告演出用乱数(予告演出乱数)の値を、はずれ用特定抽選テーブルTN2に設定されている第2特定リーチ後予告演出用判定値と比較して、第2の高特定リーチ後予告演出および第2の低特定リーチ後予告演出の何れかを選択するよう構成される。
当り用特定抽選テーブルTN1(図22(a)参照)では、第1のリーチ前実行タイミングK1、第2のリーチ前実行タイミングK2および第1のリーチ後実行タイミングK3の全てで特定予告演出が実行されない場合(すなわち、非特定予告演出が実行されるかまたは予告演出自体の不実行の場合で、図22では「×」で示し、特定予告演出が実行される場合を「○」で示している)において、第2の高特定リーチ後予告演出が20%で選択され、第2の低特定リーチ後予告演出が80%で選択されるように、第2特定リーチ後予告演出用判定値が振分けられている。また、第1のリーチ前実行タイミングK1で特定予告演出が実行され、第2のリーチ前実行タイミングK2および第1のリーチ後実行タイミングK3で特定予告演出が実行されない場合において、第2の高特定リーチ後予告演出が30%で選択され、第2の低特定リーチ後予告演出が70%で選択されるように、第2特定リーチ後予告演出用判定値が振分けられている。また、第1のリーチ前実行タイミングK1および第1のリーチ後実行タイミングK3で特定予告演出が実行されることなく、第2のリーチ前実行タイミングK2のみで特定予告演出が実行される場合において、第2の高特定リーチ後予告演出が40%で選択され、第2の低特定リーチ後予告演出が60%で選択されるように、第2特定リーチ後予告演出用判定値が振分けられている。更に、第1のリーチ前実行タイミングK1および第2のリーチ前実行タイミングK2で特定予告演出が実行されることなく、第1のリーチ後実行タイミングK3のみで特定予告演出が実行される場合において、第2の高特定リーチ後予告演出が55%で選択され、第2の低特定リーチ後予告演出が45%で選択されるように、第2特定リーチ後予告演出用判定値が振分けられている。
また、第1のリーチ前実行タイミングK1および第1のリーチ後実行タイミングK3で特定予告演出が実行され、第2のリーチ前実行タイミングK2で特定予告演出が実行されない場合において、第2の高特定リーチ後予告演出が60%で選択され、第2の低特定リーチ後予告演出が40%で選択されるように、第2特定リーチ後予告演出用判定値が振分けられている。また、第1のリーチ前実行タイミングK1および第2のリーチ前実行タイミングK2で特定予告演出が実行され、第1のリーチ後実行タイミングK3で特定予告演出が実行されない場合において、第2の高特定リーチ後予告演出が70%で選択され、第2の低特定リーチ後予告演出が30%で選択されるように、第2特定リーチ後予告演出用判定値が振分けられている。また、第1のリーチ前実行タイミングK1で特定予告演出が実行されることなく、第2のリーチ前実行タイミングK2および第1のリーチ後実行タイミングK3で特定予告演出が実行される場合において、第2の高特定リーチ後予告演出が80%で選択され、第2の低特定リーチ後予告演出が20%で選択されるように、第2特定リーチ後予告演出用判定値が振分けられている。更に、第1のリーチ前実行タイミングK1、第2のリーチ前実行タイミングK2および第1のリーチ後実行タイミングK3の全てで特定予告演出が実行される場合において、第2の高特定リーチ後予告演出が90%で選択され、第2の低特定リーチ後予告演出が10%で選択されるように、第2特定リーチ後予告演出用判定値が振分けられている。
また、はずれ用特定抽選テーブルTN2(図22(b)参照)では、第1のリーチ前実行タイミングK1、第2のリーチ前実行タイミングK2および第1のリーチ後実行タイミングK3の全てで特定予告演出が実行されない場合において、第2の高特定リーチ後予告演出が5%で選択され、第2の低特定リーチ後予告演出が95%で選択されるように、第2特定リーチ後予告演出用判定値が振分けられている。また、第1のリーチ前実行タイミングK1で特定予告演出が実行され、第2のリーチ前実行タイミングK2および第1のリーチ後実行タイミングK3で特定予告演出が実行されない場合において、第2の高特定リーチ後予告演出が10%で選択され、第2の低特定リーチ後予告演出が90%で選択されるように、第2特定リーチ後予告演出用判定値が振分けられている。また、第1のリーチ前実行タイミングK1および第1のリーチ後実行タイミングK3で特定予告演出が実行されることなく、第2のリーチ前実行タイミングK2のみで特定予告演出が実行される場合において、第2の高特定リーチ後予告演出が20%で選択され、第2の低特定リーチ後予告演出が80%で選択されるように、第2特定リーチ後予告演出用判定値が振分けられている。更に、第1のリーチ前実行タイミングK1および第2のリーチ前実行タイミングK2で特定予告演出が実行されることなく、第1のリーチ後実行タイミングK3のみで特定予告演出が実行される場合において、第2の高特定リーチ後予告演出が30%で選択され、第2の低特定リーチ後予告演出が70%で選択されるように、第2特定リーチ後予告演出用判定値が振分けられている。
また、第1のリーチ前実行タイミングK1および第1のリーチ後実行タイミングK3で特定予告演出が実行され、第2のリーチ前実行タイミングK2で特定予告演出が実行されない場合において、第2の高特定リーチ後予告演出が40%で選択され、第2の低特定リーチ後予告演出が60%で選択されるように、第2特定リーチ後予告演出用判定値が振分けられている。また、第1のリーチ前実行タイミングK1および第2のリーチ前実行タイミングK2で特定予告演出が実行され、第1のリーチ後実行タイミングK3で特定予告演出が実行されない場合において、第2の高特定リーチ後予告演出が55%で選択され、第2の低特定リーチ後予告演出が45%で選択されるように、第2特定リーチ後予告演出用判定値が振分けられている。また、第1のリーチ前実行タイミングK1で特定予告演出が実行されることなく、第2のリーチ前実行タイミングK2および第1のリーチ後実行タイミングK3で特定予告演出が実行される場合において、第2の高特定リーチ後予告演出が60%で選択され、第2の低特定リーチ後予告演出が40%で選択されるように、第2特定リーチ後予告演出用判定値が振分けられている。更に、第1のリーチ前実行タイミングK1、第2のリーチ前実行タイミングK2および第1のリーチ後実行タイミングK3の全てで特定予告演出が実行される場合において、第2の高特定リーチ後予告演出が70%で選択され、第2の低特定リーチ後予告演出が30%で選択されるように、第2特定リーチ後予告演出用判定値が振分けられている。
本実施例では、第2の特定リーチ後予告演出抽選に用いる特定抽選テーブルTN1,TN2での第2特定リーチ後予告演出用判定値の振分け割合を比較すると、第2のリーチ後実行タイミングK4より前までの実行タイミングK1〜K3において特定予告演出が連続する数が多い方が、大当り期待度の低い第2の低特定リーチ後予告演出より大当り期待度の高い第2の高特定リーチ後予告演出の方を統括制御CPU65aが選択する割合が高くなるよう設定されている。このように、特定予告演出が連続して実行されることで、第2の特定リーチ後予告演出として大当り期待度の高い第2の高特定リーチ後予告演出が行われ易いから、第2の特定リーチ後予告演出が実行されるタイミングに至るまでに実行される予告演出に対する遊技者の関心を惹き付けておくことができる。
また、第2の特定リーチ後予告演出抽選において大当り判定の肯定判定(当り)の条件で用いる当り用特定抽選テーブルTN1および大当り判定の否定判定(はずれ)の条件で用いるはずれ用特定抽選テーブルTN2での第2特定リーチ後予告演出用判定値の振分け割合を比較すると、第2のリーチ後実行タイミングK4より前までの実行タイミングK1〜K3において特定予告演出が連続する数の条件が同じ場合において、大当り判定の肯定判定(当り)で大当り期待度の低い第2の低特定リーチ後予告演出を統括制御CPU65aが選択する割合より、大当り判定の否定判定(はずれ)で大当り期待度の低い第2の低特定リーチ後予告演出を統括制御CPU65aが選択する割合が高く設定されている。このように、大当りが付与される方が、大当り期待度の高い第2の高特定リーチ後予告演出が選ばれ易いので、予告演出に対する遊技者の関心を惹き付けることができる。
また、第2の特定リーチ後予告演出抽選に用いる特定抽選テーブルTN1,TN2での第2特定リーチ後予告演出用判定値の振分け割合を比較すると、特定予告演出の連続回数が同じ(2回)であっても、連続する位置が第2のリーチ後実行タイミングに近い側で連続する方が、大当り期待度の低い第2の低特定リーチ後予告演出より大当り期待度の高い第2の高特定リーチ後予告演出の方を統括制御CPU65aが選択する割合が高くなるよう設定されている。このように、特定予告演出が連続する場合において、その連続する位置によって、第2の特定リーチ後予告演出として大当り期待度の高い第2の高特定リーチ後予告演出が実行される期待度が変わるので、第2の特定リーチ後予告演出が実行されるタイミングに至るまでに実行される予告演出に対する遊技者の関心を惹き付けておくことができる。すなわち、実施例では、実行中の図柄変動演出の終了時に大当り表示が表示される可能性を直接予告する予告演出(第2のリーチ後予告演出)側から前側に特定予告演出が連続する方が、大当り期待度の高い特定リーチ後予告演出が選択され易いようになっている。また、特定予告演出が実行される回数が同じ(2回)条件でも、連続する場合の方が、連続しない場合より第2の高特定リーチ後予告演出を統括制御CPU65aが選択する割合が高く設定されている。このように、特別予告演出が連続することで、大当り期待度の高い第2の高特定リーチ後予告演出が選ばれ易いので、予告演出に対する遊技者の関心を惹き付けることができる。
〔実施例の作用〕
次に、前述のように構成された実施例に係るパチンコ機10の作用につき説明する。
前記始動入賞口30,31への入賞を契機として、前記メイン制御CPU60aは、大当り判定用乱数、特図決定用乱数、演出実行判定用乱数、変動パターン振分用乱数、普図当り判定用乱数および大当り判定値、特図決定用判定値、演出実行判定値、変動パターン振分判定値、普図当り判定値等を用いて、各種判定を行い、各種判定結果に応じた各種指定コマンドを統括制御CPU65aに出力する。大当り判定用乱数および大当り判定値を用いた大当り判定において肯定判定されると、特図決定用乱数および特図決定用判定値を用いた特図決定判定により特図1または特図2が決定される。
前記メイン制御CPU60aでの大当り判定で肯定判定されて、該判定結果に応じて決定された変動パターンを指定する変動パターン指定コマンドが統括制御CPU65aに出力されると、該統括制御CPU65aは、入力された変動パターン指定コマンドに基づいて、当該図柄変動演出において実行する演出パターンを決定し、決定した演出パターンを指定する演出パターン指定コマンドを表示制御基板70やランプ制御基板72、音制御基板73等に出力する。また、メイン制御CPU60aから統括制御CPU65aにリーチ当り用変動パターンまたはリーチはずれ用変動パターンを特定する変動パターン指定コマンドが入力されたときに、該統括制御CPU65aは第1リーチ前予告演出用乱数、第2リーチ前予告演出用乱数、第1リーチ後予告演出用乱数、第2リーチ後予告演出用乱数および第2特定リーチ後予告演出用乱数を取得する。
(第1のリーチ前予告演出の実行可否決定抽選について)
統括制御CPU65aは、前記第1のリーチ前実行タイミングK1に対応する第1のリーチ前予告演出の実行可否を含めた第1のリーチ前予告演出の実行可否決定抽選を行う。すなわち、前記第1リーチ前予告演用乱数の値を、前記第1前当り用抽選テーブルT1Aまたは第1はずれ用抽選テーブルT1Bに設定されている第1リーチ前予告演出用判定値と比較して、第1の特定リーチ前予告演出、第1の非特定リーチ前予告演出および第1のリーチ前予告演出の不実行の何れかを決定する。統括制御CPU65aが第1の特定リーチ前予告演出または第1の非特定リーチ前予告演出の実行を決定した場合は、該統括制御CPU65aは、決定された第1の特定リーチ前予告演出または第1の非特定リーチ前予告演出に対応する指定コマンドを前記表示制御基板70、ランプ制御基板72および音制御基板73等に出力し、これにより図柄表示装置17で実行される図柄変動演出において第1のリーチ前予告演出(第1の特定リーチ前予告演出または第1の非特定リーチ前予告演出)が実行される。
前記第1のリーチ前予告演出は、前述したようにボタン予告演出を含む予告演出として構成されており、第1の特定リーチ前予告演出または第1の非特定リーチ前予告演出に対応する指定コマンドが表示制御基板70に入力されると、該表示制御基板70は、図柄表示装置17に、図11(a)に示す如く、操作ボタン36を押下することを示唆する画像を表示するよう制御する。また、統括制御CPU65aは、第1のリーチ前実行タイミングK1において第1の特定リーチ前予告演出または第1の非特定リーチ前予告演出の実行を決定してから所定時間の第1有効期間の間は、操作ボタン36の押下信号を受け付けるようになっており、該第1有効期間の間に操作ボタン36の押下信号が入力されると、前記表示制御基板70は、前記図柄表示装置17に「第2の特定リーチ前予告演出が実行されるかも?」(図11(b))または「第2のリーチ前予告演出が実行されるかも?」(図11(c))の文字列を表示する文字予告演出を実行する。第1の特定リーチ前予告演出が実行された場合は、文字予告演出の実行によって、遊技者に次の予告演出(第2のリーチ前予告演出)が実行される可能性および内容(種類)を認識させることが可能となる。また、第1の非特定リーチ前予告演出が実行された場合においても、文字予告演出の実行によって、遊技者は次の予告演出(第2のリーチ前予告演出)が実行される可能性を認識することが可能となる。
前記第1のリーチ前予告演出における文字予告演出は、前記操作ボタン36の押下信号が統括制御CPU65aに入力することによって実行されるように構成してあるので、次の予告演出(第2のリーチ前予告演出)が実行される可能性や内容(種類)を示唆する予告演出の実行の可否に遊技者を関与させることが可能となり、予告演出に対する遊技者の関心を高めて遊技の興趣を向上し得る。また、第1有効期間中に押下信号の入力がなかった場合は、統括制御CPU65aは文字予告演出を実行しないよう構成されている。すなわち、操作ボタン36を押下しない限り、次の予告演出(第2のリーチ前予告演出)が実行される可能性や内容(種類)を示唆する第1のリーチ前予告演出における文字予告演出が実行されないので、遊技者を遊技に積極的に参加させる動機付けとなる。更に、実施例における第2のリーチ前予告演出は、大当りが付与される可能性を示唆するリーチ状態が表示されるか否かに関わる予告演出であるので、遊技者が操作ボタン36を押下する更なる動機付けとなり、遊技者を遊技により積極的に参加させ得る。
(第2のリーチ前予告演出の実行可否決定抽選について)
前記統括制御CPU65aは、前記第2のリーチ前実行タイミングK2に対応する第2のリーチ前予告演出の実行可否を含めた第2のリーチ前予告演出の実行可否決定抽選を行う。すなわち、前記第2リーチ前予告演用乱数の値を、前記第1のリーチ前予告演出の実行可否決定抽選の結果に応じて、前記当り用抽選テーブルT2A,T2B,T2Cまたははずれ用抽選テーブルT2D,T2E,T2F(図19参照)に設定されている第2リーチ前予告演出用判定値と比較して、第2の特定リーチ前予告演出、第2の非特定リーチ前予告演出および第2のリーチ前予告演出の不実行の何れかを決定する。統括制御CPU65aが第2の特定リーチ前予告演出または第2の非特定リーチ前予告演出の実行を決定した場合は、該統括制御CPU65aは、決定された第2の特定リーチ前予告演出または第2の非特定リーチ前予告演出に対応する指定コマンドを前記表示制御基板70、ランプ制御基板72および音制御基板73等に出力し、これにより図柄表示装置17で実行される図柄変動演出において第2のリーチ前予告演出(第2の特定リーチ前予告演出または第2の非特定リーチ前予告演出)が実行される。
前記第2のリーチ前予告演出は、前記第1のリーチ前予告演出と同じくボタン予告演出を含む予告演出として構成されており、第2の特定リーチ前予告演出または第2の非特定リーチ前予告演出に対応する指定コマンドが表示制御基板70に入力されると、該表示制御基板70は、図柄表示装置17に、図13(a)に示す如く、操作ボタン36を押下することを示唆する画像を表示するよう制御する。また、統括制御CPU65aは、第2のリーチ前実行タイミングK2において第2の特定リーチ前予告演出または第2の非特定リーチ前予告演出の実行を決定してから所定時間の第2有効期間の間は、操作ボタン36の押下信号を受け付けるようになっており、該第2有効期間の間に操作ボタン36の押下信号が入力されると、前記表示制御基板70は、前記図柄表示装置17に「リーチ確定」および「第1の特定リーチ後予告演出が実行されるかも?」(図13(b))または「第1のリーチ後予告演出が実行されるかも?」(図13(c))の文字列を表示する文字予告演出を実行する。第2の特定リーチ前予告演出が実行された場合は、文字予告演出の実行によって、遊技者にリーチ状態となることを認識させることができると共に、次の予告演出(第1のリーチ後予告演出)が実行される可能性および内容(種類)を認識させることが可能となる。また、第2の非特定リーチ前予告演出が実行された場合においても、文字予告演出の実行によって、遊技者に次の予告演出(第1のリーチ後予告演出)が実行される可能性を認識させることが可能となる。
前記第2のリーチ前予告演出における文字予告演出は、第1のリーチ前予告演出の場合と同様に前記操作ボタン36の押下信号が統括制御CPU65aに入力することによって実行されるように構成してあるので、次の予告演出(第1のリーチ後予告演出)が実行される可能性や内容を示唆する予告演出の実行の可否に遊技者を関与させることが可能となり、予告演出に対する遊技者の関心を高めて遊技の興趣を向上し得る。なお、第2有効期間中に押下信号の入力がなかった場合は、統括制御CPU65aは文字予告演出を実行しない。すなわち、操作ボタン36を押下しない限り、次の予告演出(第1のリーチ後予告演出)が実行される可能性や内容(種類)を示唆する第2のリーチ前予告演出における文字予告演出が実行されないので、遊技者を遊技に積極的に参加させる動機付けとなる。更に、前述したように第2のリーチ前予告演出は、大当りを付与する可能性を示唆するリーチ状態が表示されることを確定的に報知する予告演出であるので、第2のリーチ前予告演出が実行されることに対する遊技者の関心を高めることができると共に、遊技者が操作ボタン36を押下する更なる動機付けとなり、遊技者を遊技により積極的に参加させ得る。
本実施例は、第2のリーチ前予告演出の実行可否決定抽選では、第1のリーチ前予告演出として第1の特定リーチ前予告演出が実行される場合に第2の特定リーチ前予告演出が選択される割合が、第1のリーチ前予告演出として第1の非特定リーチ前予告演出が実行される場合および第1のリーチ前予告演出の不実行の場合より高く設定されている。また、第2のリーチ前予告演出の実行可否決定抽選では、大当り判定の結果が肯定判定の方が、否定判定の場合よりも第2の特定リーチ前予告演出が選ばれ易くなっている。すなわち、大当り遊技が付与されることを期待している遊技者は、第1のリーチ前予告演出として第1の特定リーチ前予告演出が実行された後に、第2の特定リーチ前予告演出が実行されることを期待しており、第2の特定リーチ前予告演出が実行された場合における大当りが付与されることへの遊技者の期待感を高めることができ、遊技の興趣を向上し得る。
(第1のリーチ後予告演出の実行可否決定抽選について)
前記統括制御CPU65aは、前記第1のリーチ後実行タイミングK3に対応する第1のリーチ後予告演出の実行可否を含めた第1のリーチ後予告演出の実行可否決定抽選を行う。すなわち、前記第2のリーチ前予告演出の実行可否決定抽選の結果に応じて、前記第1リーチ後予告演用乱数の値を、前記当り用抽選テーブルT3A,T3B,T3Cまたははずれ用抽選テーブルT3D,T3E,T3F(図20参照)に設定されている第1リーチ後予告演出用判定値と比較して、第1の特定リーチ後予告演出、第1の非特定リーチ後予告演出および第1のリーチ後予告演出の不実行の何れかを決定する。統括制御CPU65aが第1の特定リーチ後予告演出または第1の非特定リーチ後予告演出の実行を決定した場合は、該統括制御CPU65aは、決定された第1の特定リーチ後予告演出または第1の非特定リーチ後予告演出に対応する指定コマンドを前記表示制御基板70、ランプ制御基板72および音制御基板73等に出力し、これにより図柄表示装置17で実行される図柄変動演出において第1のリーチ後予告演出(第1の特定リーチ後予告演出または第1の非特定リーチ後予告演出)が実行される。すなわち、表示制御基板70は、第1の特定リーチ後予告演出を指定する指定コマンドが入力された場合は、図15(a)に示す如く、図柄表示装置17の画像表示面17aに「スーパーリーチ演出に発展」および「第2の特定リーチ後予告演出が実行されるかも?」の文字列を表示するように図柄表示装置17を制御し、第1の非特定リーチ後予告演出を指定する指定コマンドが入力された場合は、図15(b)に示す如く、図柄表示装置17の画像表示面17aに「スーパーリーチ演出に発展」および「第2のリーチ後予告演出が実行されるかも?」の文字列を表示するように図柄表示装置17を制御する。
ところで、段落〔0003〕で示したパチンコ機では、複数の予告演出が行なわれるとしても、従来は各予告演出同士の関連性が低いため、単に独立した予告演出が複数箇所で出現するだけであったため、予告演出に対する興趣の向上は望めなかった。また予告演出は、その種類によって当り表示結果が表示される信頼度(期待度)が異なるよう設定されているが、複数の予告演出が実行された場合に、どの予告演出の信頼度を信じたらよいのか分からなくなり、遊技の興趣が低下するおそれがある。
これに対し、本実施例は、第1のリーチ後予告演出の実行可否決定抽選では、第2のリーチ前予告演出として第2の特定リーチ前予告演出が実行される場合に第1の特定リーチ後予告演出が選択される割合が、第2のリーチ前予告演出として第2の非特定リーチ前予告演出が実行される場合および第2のリーチ前予告演出自体が実行されない場合より高く設定されている。すなわち、第2のリーチ前予告演出として第2の特定リーチ前予告演出が実行された場合は、第1のリーチ後予告演出として第1の特定リーチ後予告演出が実行され易くなるよう構成したので、リーチ状態となる前後で実行される第2のリーチ前予告演出と第1のリーチ後予告演出との関連性を高めることができる。そして、第2のリーチ前予告演出によって第1のリーチ後予告演出の内容を予想できるようになるので、第1のリーチ後予告演出が実行されることへの遊技者の関心を高めることができ、興趣を向上し得る。
また、第1のリーチ後予告演出の実行可否決定抽選では、大当り判定の結果が肯定判定の方が、否定判定の場合よりも第1の特定リーチ後予告演出が選ばれ易くなっている。すなわち、大当りが付与されることを期待している遊技者は、第2のリーチ前予告演出として第2の特定リーチ前予告演出が実行された後に、第1の特定リーチ後予告演出が実行されることを期待しており、第1の特定リーチ後予告演出が実行された場合における大当りが付与されることへの遊技者の期待感を高めることができ、遊技の興趣を向上し得る。更に、前述したように第1のリーチ後予告演出は、リーチ演出がスーパーリーチ演出に発展することを確定的に報知する予告演出であるので、第1のリーチ後予告演出が実行されることに対する遊技者の関心をより高めることができると共に、大当りが付与されることへの遊技者の期待感を更に高めることができる。
(第2のリーチ後予告演出の実行可否決定抽選について)
前記統括制御CPU65aは、前記第2のリーチ後実行タイミングK4に対応する第2のリーチ後予告演出の実行可否を含めた第2のリーチ後予告演出の実行可否決定抽選を行う。すなわち、前記第1のリーチ後予告演出の実行可否決定抽選の結果に応じて、前記第2リーチ後予告演用乱数の値を、前記当り用抽選テーブルT4A,T4B,T4Cまたははずれ用抽選テーブルT4D,T4E,T4F(図21参照)に設定されている第2リーチ後予告演出用判定値と比較して、第2の特定リーチ後予告演出、第2の非特定リーチ後予告演出および第2のリーチ後予告演出の不実行の何れかを決定する。実施例では、統括制御CPU65aが第2の特定リーチ後予告演出の実行を決定した場合は、前記第2特定リーチ後予告演用乱数の値を、更に前記特定当り用抽選テーブルTN1または特定はずれ用抽選テーブルTN2(図22参照)に設定されている第2特定リーチ後予告演出用判定値と比較して、第2の高特定リーチ後予告演出および第2の低特定リーチ後予告演出の何れかを決定する。
統括制御CPU65aが第2の高特定リーチ後予告演出、第2の低特定リーチ後予告演出または第2の非特定リーチ後予告演出の実行を決定した場合は、該統括制御CPU65aは、決定された第2の高特定リーチ後予告演出、第2の低特定リーチ後予告演出または第2の非特定リーチ後予告演出に対応する指定コマンドを前記表示制御基板70、ランプ制御基板72および音制御基板73等に出力し、これにより図柄表示装置17で実行される図柄変動演出において第2のリーチ後予告演出(第2の高特定リーチ後予告演出、第2の低特定リーチ後予告演出または第2の非特定リーチ後予告演出)が実行される。すなわち、表示制御基板70は、第2の高特定リーチ後予告演出を指定する指定コマンドが入力された場合は、図17(a)に示す如く、図柄表示装置17の画像表示面17aに「大当りの可能性大」の文字列を表示するように図柄表示装置17を制御し、第2の低特定リーチ後予告演出を指定する指定コマンドが入力された場合は、図17(b)に示す如く、図柄表示装置17の画像表示面17aに「大当りになるかも?」の文字列を表示するように図柄表示装置17を制御し、第2の非特定リーチ後予告演出を指定する指定コマンドが入力された場合は、図17(c)に示す如く、図柄表示装置17の画像表示面17aに「図柄変動演出が終了するよ」の文字列を表示するように図柄表示装置17を制御する。
本実施例は、第2のリーチ後予告演出の実行可否決定抽選では、第1のリーチ後予告演出として第1の特定リーチ後予告演出が実行される場合に第2の特定リーチ後予告演出が選択される割合が、第1のリーチ後予告演出として第1の非特定リーチ後予告演出が実行される場合および第1のリーチ後予告演出自体が実行されない場合より高く設定されている。また、第2のリーチ後予告演出の実行可否決定抽選では、大当り判定の結果が肯定判定の方が、否定判定の場合よりも第2の特定リーチ後予告演出が選ばれ易くなっている。すなわち、大当りが付与されることを期待している遊技者は、第1のリーチ後予告演出として第1の特定リーチ後予告演出が実行された後に、第2の特定リーチ後予告演出が実行されることを期待しており、第2の特定リーチ後予告演出が実行された場合における大当りが付与されることへの遊技者の期待感を高めることができ、遊技の興趣を向上し得る。
本実施例では、第2の特定リーチ後予告演出抽選において、第2のリーチ後実行タイミングK4より前までの実行タイミングK1〜K3において特定予告演出が連続する数が多い方が、大当り期待度の低い第2の低特定リーチ後予告演出より大当り期待度の高い第2の高特定リーチ後予告演出の方を統括制御CPU65aが選択する割合が高くなるよう設定されている。このように、特定予告演出が連続して実行されることで、第2の特定リーチ後予告演出として大当り期待度の高い第2の高特定リーチ後予告演出が行われ易いから、第2の特定リーチ後予告演出が実行されるタイミングに至るまでに実行される予告演出に対する遊技者の関心を惹き付けておくことができる。また、第2のリーチ後予告演出は、実行中の図柄変動演出の結果(大当り判定の結果)として大当り表示が表示される期待度を示唆する予告演出であるので、第2の高特定リーチ後予告演出が実行された場合は、大当りが付与されることへの遊技者の期待感を高めることができ、遊技の興趣を向上し得る。
〔変更例について〕
なお、本発明に係る遊技機の構成としては、前述した実施例に示したものに限らず、種々の変更が可能で、例えば以下のものを採用可能である。
(1) 実施例では、予告演出を実行可能なタイミングとして4つの実行タイミングを設定した場合で説明したが、該実行タイミングは2つ、3つまたは5つ以上であってもよく、図柄表示装置による図柄変動演出においてリーチ状態となる前後に、少なくとも1つずつの実行タイミングが設定されていればよい。例えば、リーチ状態の前に1つの実行タイミングが設定されるのに対し、リーチ状態の後に3つ以上の実行タイミングが設定される構成等、リーチ状態の前後での実行タイミングの数は同じであっても異なっていてもよい。
(2) 実施例では、第1のリーチ前予告演出として第1の特定リーチ前予告演出と第1の非特定リーチ前予告演出とを設定し、第2のリーチ前予告演出として第2の特定リーチ前予告演出と第2の非特定リーチ前予告演出とを設定し、第1のリーチ後予告演出として第1の特定リーチ後予告演出と第1の非特定リーチ後予告演出とを設定したが、第1の特定リーチ前予告演出、第1の非特定リーチ前予告演出、第2の特定リーチ前予告演出、第2の非特定リーチ前予告演出、第1の特定リーチ後予告演出および第1の非特定リーチ後予告演出の夫々が、演出内容が異なる複数種類設定されていてもよい。そして、各予告演出の種類毎に、後の予告演出で抽選により決定される予告演出の種類や不実行の割合(統括制御CPUが選択する割合)が異なるように設定してもよい。また、第2のリーチ後予告演出としての第1の非特定リーチ後予告演出についても、演出内容が異なる複数種類が設定されていてもよい。更に、実施例では、第2の特定リーチ後予告演出として2種類の予告演出を設定した場合で説明したが、大当り期待度が異なる3種類以上の第2の特定リーチ後予告演出を設定することができる。
そして、第1の特定リーチ前予告演出、第2の特定リーチ前予告演出、第1の特定リーチ後予告演出を夫々複数種類設定した場合における前の特定予告演出と後の特定予告演出との関係については、前の特定予告演出の1つが、対応する1つの後の特定予告演出の演出事項を示唆する1対1の関係や、前の特定予告演出の複数が、1つの後の特定予告演出の演出事項を示唆する1対複数の関係とすることができる。また、前後の特定予告演出を1対1の関係となるよう構成した場合は、対応する前後の特定予告演出の組毎に、前の特定予告演出で予告された後の特定予告演出が実行された場合の大当り期待度が異なるように設定してもよい。また、前後の特定予告演出を1対複数の関係となるよう構成した場合は、前の特定予告演出で示唆する演出事項の種類によって、対応する後の特定予告演出が実行される割合(統括制御CPUが選択する割合)が異なるように設定してもよい。
(3) 実施例では、第2のリーチ後実行タイミングより前までの実行タイミングにおいて、特定予告演出が連続する数のみによって大当り期待度の高い特定リーチ後予告演出の選択され易さを変化させた場合で説明したが、特定予告演出が連続する位置によって大当り期待度の高い特定リーチ後予告演出の選択割合を変化させるようにしてもよい。例えば、第1のリーチ前実行タイミングと第2のリーチ前実行タイミングで特定予告演出が連続して実行される場合より、第2のリーチ前実行タイミングと第1のリーチ後実行タイミングで特定予告演出が連続して実行される場合の方が、大当り期待度の高い特定リーチ後予告演出が選択され易いようにする。すなわち、実行中の図柄変動演出の終了時に大当り表示が表示される可能性を直接予告する予告演出(第2のリーチ後予告演出)側から前側に特定予告演出が連続する数が多くなるほど、大当り期待度の高い特定リーチ後予告演出が選択され易いようにする構成を採用し得る。
(4) 実施例では、第2のリーチ後実行タイミングより前までの実行タイミングにおいて特定予告演出が連続する数が多い方が、大当り期待度の高い特定リーチ後予告演出が選択され易くなるよう構成したが、特定予告演出が連続していなくても、実行される数が多い方が大当り期待度の高い特定リーチ後予告演出が選択され易くなるよう構成してもよい。この場合において、特定予告演出が実行された数が同じ場合は、特定予告演出が連続している方が大当り期待度の高い特定リーチ後予告演出が選択され易くすることで、特定予告演出の連続性と数との関係を設定してもよい。
(5) 実施例では、リーチ前予告演出が、ボタン予告演出を含む構成としたが、文字予告演出のみとしたり、カットイン予告演出等のその他の予告演出とを組み合わせた構成とすることができる。また、リーチ後予告演出が、ボタン予告演出を含む構成とすることができる。すなわち、各予告演出の形態は実施例に限定されるものでなく、各種形態の予告演出を採用することができると共に、図柄表示装置で表示される表示演出のみで構成されたものに限らず、ランプ装置の光やスピーカから出力される音声およびパチンコ機が備える各種可動装置の動作による演出を組み合わせたものであってもよい。
(6) 実施例では、第2のリーチ後予告演出の抽選に関し、第1のリーチ後予告演出の種類(不実行を含む)に応じて、第2の特定リーチ後予告演出の実行、第2の非特定リーチ後予告演出の実行および第2のリーチ後予告演出の不実行の何れかを選択し、第2の特定リーチ後予告演出が選択された場合に、更に大当り期待度の異なる特定リーチ後予告演出を複数の中から1つ選択するよう構成したが、1回の抽選によって行うようにしてもよい。すなわち、大当り期待度の異なる複数種類の第2の特定リーチ後予告演出、第2の非特定リーチ後予告演出および第2のリーチ後予告演出の不実行の夫々に第2リーチ後予告演出用判定値を振分けた抽選テーブルを統括制御ROMに記憶しておき、該抽選テーブルに設定された第2リーチ後予告演出用判定値と第2リーチ後予告演出用乱数とを比較して抽選するよう構成すればよい。
(7) 実施例では、前の予告演出の不実行や種類に応じて直後の予告演出の不実行や種類を決定するよう構成したが、後の予告演出の不実行や種類を決定する基準となる前の予告演出は、直前の予告演出である必要はなく、2つ前や3つ前の予告演出の不実行や種類に応じて後の予告演出の不実行や種類を決定するようにしてもよい。
(8) 実施例では、第1の特定リーチ前予告演出と第2の特定リーチ前予告演出とが関連付けられ、第2の特定リーチ前予告演出と第1の特定リーチ後予告演出とが関連付けられ、第1の特定リーチ後予告演出と第2の特定リーチ後予告演出とが関連付けられる場合で説明したが、全ての実行タイミングにおいて実行可能な特定予告演出が相互に関連する演出事項を備えるものであってもよい。例えば、第1の特定リーチ前予告演出ではパチンコ機のモチーフとなる主人公が使用する「刀」の画像が表示され、第2の特定リーチ前予告演出では該「刀」を持った「主人公」の画像が表示され、第1の特定リーチ後予告演出では「主人公」と敵のキャラクタとが戦闘を行う画像が表示され、最後の第2特定リーチ後予告演出で戦闘の結果を表示するものであってもよい。また、最初の特定予告演出において表示したモチーフ(例えば「桜の花びら」)が、後の特定予告演出に行くに従って拡大されていったり、数が増えていくものであってもよい。すなわち、前後の特定予告演出の関係は、前の特定予告演出で実行された演出によって後の特定予告演出の種類や内容を認識したり連想し得る関係になっていればよい。なお、前の非特定予告演出と後の特定予告演出および非特定予告演出の関係は、前の非特定予告演出で実行された演出によって後の特定予告演出および非特定予告演出の種類や内容を認識したり連想し得ない関係となる。
(9) 実施例では、図柄変動演出においてスーパーリーチ演出に発展する場合で説明したが、ノーマルリーチ演出からスーパーリーチ演出に発展することなく大当り判定の結果が図柄表示装置に表示される場合においても、該大当り判定の結果が表示されるまでに実行される複数の予告演出に関連性を持たせることで、遊技の興趣を向上し得る。例えば、実施例では、スーパーリーチ演出中に実行される可能性のある第2の特定リーチ後予告演出としてのみ、大当り期待度が異なる複数の特定リーチ後予告演出を設定したが、ノーマルリーチ演出中に実行される可能性のある第1のリーチ後予告演出として、大当り期待度が異なる複数の特定リーチ後予告演出を設定しておく。そして、スーパーリーチ演出を実行する(ノーマルリーチ演出からスーパーリーチ演出に発展する)変動パターン指定コマンドが統括制御CPUに入力された場合は、該統括制御CPUが実施例で説明したように、第2のリーチ後予告演出の実行可否決定抽選において第2の特定リーチ後予告演出が決定された場合に、更に大当り期待度が異なる複数の特定リーチ後予告演出から1つを決定するのに対し、ノーマルリーチ演出からスーパーリーチ演出に発展しない変動パターン指定コマンドが統括制御CPUに入力された場合は、該統括制御CPUが、第1のリーチ後予告演出の実行可否決定抽選において第1の特定リーチ後予告演出が決定された場合に、更に大当り期待度が異なる複数の特定リーチ後予告演出から1つを決定するようにする。すなわち、大当り期待度(図柄変動演出において当り表示が表示される期待度)が異なる複数の特定リーチ後予告演出は、大当り判定の結果が表示される可能性のあるタイミングの直前に設定されている実行タイミングで実行可能なリーチ後予告演出として設定されていればよい。
なお、ノーマルリーチ演出からスーパーリーチ演出に発展しない変動パターン指定コマンドが統括制御CPUに入力された場合に、該統括制御CPUが、実施例の第2のリーチ後予告演出をノーマルリーチ演出中に実行可能とするようにしてもよい。
(10) 予告演出の決定方法については、メイン制御CPUから統括制御CPUにリーチ当り用変動パターンまたはリーチはずれ用変動パターンを特定する変動パターン指定コマンドが入力されたときに、全ての実行タイミングで実行可能な予告演出の種類や不実行を含む抽選を前側の実行タイミングから順に決定する方法や、各実行タイミングが到来する毎に個々に抽選して決定する方法を採用し得る。
(11) 複数の予告演出の決定方法については、大当り判定の結果に基づいて最初に最後の実行タイミングで実行される予告演出を決定し、該決定された予告演出の種類に応じて前の実行タイミングで実行される予告演出を順に決定する方法を採用し得る。例えば、実施例の構成で説明すれば、大当り判定の結果に基づいて第2のリーチ後予告演出の不実行を含めて種類を決定し、次いで第1のリーチ後予告演出→第2のリーチ前予告演出→第1のリーチ前予告演出の順で、不実行を含めて種類を決めていくようにする。この場合は、当り表示が表示される可能性(大当り遊技が付与される可能性)を直接予告する第2のリーチ後予告演出を、大当り判定の結果に応じて決定可能であるので、例えば大当り判定が肯定判定である場合では特定予告演出が連続して実行し易いように判定値を振分け、否定判定である場合では特定予告演出が連続して実行され難いように判定値を振分けることで、適正な形態で複数の予告演出を実行可能にし得る。すなわち、特定予告演出が最後まで連続したのにも関わらずはずれとなったり、最後(第2のリーチ後予告演出)の予告演出として大当り期待度が最も高い予告演出が実行されたにも関わらずはずれとなったり、あるいは全く特定予告演出が実行されていないのにも関わらず大当りとなったりするのを抑制することができる。これにより、予告演出の種類や連続回数による大当り期待度の高低を遊技者が認識し易くなり、予告演出に対する興味を惹き付けて遊技の興趣を向上し得る。
(12) 実施例では、各実行タイミングに対応する予告演出の実行可否決定抽選で用いる抽選テーブルを個別に設定した場合で説明したが、共通の抽選テーブルを用いるようにしてもよい。例えば、実施例の第2当り用抽選テーブル、第3当り用抽選テーブル、第4当り用抽選テーブル、第2はずれ用抽選テーブル、第3はずれ用抽選テーブル、第4はずれ用抽選テーブルを設定し、第1のリーチ前予告演出の実行可否決定抽選については、第2当り用抽選テーブルおよび第2はずれ用抽選テーブルを用い、第2のリーチ前予告演出、第1のリーチ後予告演出および第2のリーチ後予告演出の各実行可否決定抽選については、第2当り用抽選テーブル、第3当り用抽選テーブル、第4当り用抽選テーブル、第2はずれ用抽選テーブル、第3はずれ用抽選テーブル、第4はずれ用抽選テーブルを用いるようにすることができる。また、第1のリーチ前予告演出については、当該第1のリーチ前予告演出の前に予告演出が実行される構成ではないので、第1のリーチ前予告演出の実行可否決定抽選で用いる抽選テーブルについては専用のものを設定するようにしてもよい。
(13) 実施例では、第1のリーチ前予告演出として、第2のリーチ前予告演出との間の相互の関連性が高い第1の特定リーチ前予告演出および関連性が低い第1の非特定リーチ前予告演出を備え、ボタン予告演出での操作ボタンの押下によって第1の特定リーチ前予告演出または第1の非特定リーチ前予告演出に対応する予告演出が表示(実行)されるように構成したが、第1の特定リーチ前予告演出および第1の非特定リーチ前予告演出とは別の第1の別種リーチ前予告演出を設定し、該第1の別種リーチ前予告演出が抽選により決定された場合は、第2のリーチ前予告演出を実行しないように構成してもよい。すなわち、第1のリーチ前予告演出として、第2のリーチ前予告演出が実行される可能性のある第1の特定リーチ前予告演出および第1の非特定リーチ前予告演出と、第2のリーチ前予告演出が実行される可能性のない第1の別種リーチ前予告演出とを備えて、これら三種類の予告演出から1つを決定するものであってもよい。また、第1の別種リーチ前予告演出についても、演出内容が異なる複数種類が設定されていてもよく、該第1の別種リーチ前予告演出は、例えば大当りや確変状態等が付与される可能性を示唆する予告演出として設定可能である。そして、第1の別種リーチ前予告演出に対する判定値の振分けについては、大当り判定の肯定判定で決定され易く、否定判定で決定され難くしたり、逆に大当り判定の肯定判定で決定され難く、否定判定で決定され易くしたりする等、任意に設定可能である。
更には、第1の別種リーチ前予告演出が決定された場合に、第2のリーチ前予告演出を実行しないように構成するのではなく、該第1の別種リーチ前予告演出が決定された場合は、第1の特定リーチ前予告演出および第1の非特定リーチ前予告演出が決定された場合に実行される可能性のある第2の特定リーチ前予告演出および第2の非特定リーチ前予告演出での演出事項とは全く別の演出事項が行われる複数種類の別の第2のリーチ前予告演出から1つを決定する構成を採用可能である。
また、第2のリーチ前予告演出としても、第1のリーチ前予告演出の場合と同様に、第1のリーチ後予告演出が実行される可能性のある第2の特定リーチ前予告演出および第2の非特定リーチ前予告演出と、第1のリーチ後予告演出が実行される可能性のない第2の別種リーチ前予告演出とを備えるようにし、ボタン予告演出での操作ボタンの押下によって、第2の特定リーチ前予告演出、第2の非特定リーチ前予告演出および第2の別種リーチ前予告演出から抽選によって表示(実行)する演出を決定するようにしてもよい。なお、第1のリーチ前予告演出および第2のリーチ前予告演出の抽選において、複数種類の予告演出(特定リーチ前予告演出、非特定リーチ前予告演出、別種リーチ前予告演出)および当該リーチ前予告演出自体を実行しない不実行を含めて抽選により決定し得ることは勿論である。
(14) 実施例では、第2のリーチ後予告演出が、図柄変動演出の終了時に大当り表示が表示される可能性を予告する予告演出とした場合で説明したが、確変状態や変短状態が付与されることを予告する予告演出、あるいは出球の大小に関連する大当りの種類(ラウンド遊技における特別入賞装置の開閉体の開閉態様(開閉パターン)の違いやラウンド数の大小等)を予告する予告演出としてもよい。例えば、確変状態が付与されることを予告する予告演出として設定した場合は、図17(a)に対応する第2の高特定リーチ後予告演出として「確変の可能性大」と表示し、図17(b)に対応する第2の低特定リーチ後予告演出として「確変になるかも?」と表示する。
(15) 実施例では、遊技球が一定の確率で入賞可能な第1始動入賞手段(第1始動入賞口)と、遊技球の入賞確率を可変可能な第2始動入賞手段(第2始動入賞口)とを始動入賞手段として備え、各始動入賞手段毎に検出手段(始動入賞検出センサ)を設けて個別に遊技球の入賞を検出するよう構成したが、該第1および第2始動入賞手段の入賞検出手段を共通にしてもよい。すなわち、第1始動入賞手段への入賞と、第2始動入賞手段への入賞とを区別しないよう構成してもよい。
(16) 実施例においてメイン制御手段(メイン制御CPU)が備える機能の全部または一部をサブ制御手段(統括制御CPU)が備えるようにしてもよく、反対にサブ制御手段が備える機能の全部または一部をメイン制御手段が備えるようにしてもよい。そして実施例では、メイン制御基板とサブ制御基板(統括制御基板)とを分けて設けるようにしたが、単一の制御基板とすることもできる。すなわち、実施例におけるメイン制御手段およびサブ制御手段の機能を、単一の制御基板に設けた制御手段(CPU)が備えるようにしてもよい。更に、別途制御基板を備えて、実施例のメイン制御手段やサブ制御手段が備える機能の全部また一部を、別の制御手段に備えさせてもよい。すなわち、統括制御CPUを、当り遊技実行手段として機能させることができるものである。
(17) また、実施例において統括制御手段(統括制御CPU)が備える機能の全部または一部を表示制御手段(表示制御CPU)が備えるようにしてもよく、反対に表示制御手段が備える機能の全部または一部を統括制御手段が備えるようにしてもよい。そして実施例では、統括制御基板(統括制御CPU)と表示制御基板(表示制御CPU)とを分けて設けるようにしたが、単一の制御基板とすることもできる。すなわち、実施例における統括制御手段および表示制御手段の機能を、単一の制御基板に設けた制御手段(CPU)が備えるようにしてもよい。また、発光制御を行うランプ制御手段や音出力制御を行う音制御手段に関しても同様に、統括制御手段が兼用することができる。
(18) 実施例では、第1特典遊技状態が付与されている状態を確変状態としたが、これに限られるものではなく、第1特典遊技状態および第2特典遊技状態を組み合わせた状態を確変状態とすることもできる。この場合に、第1特典遊技状態および第2特典遊技状態の何れも付与されていない状態を非確変状態とすることができる。
(19) 遊技機としては、パチンコ機に限られるものではなく、アレンジボール機やパチンコ球を用いたスロットマシン等、その他各種の遊技機であってもよい。
また本願には、次のような技術的思想が含まれる。
(A) リーチ前予告演出決定手段(65a)が第2のリーチ前予告演出を決定した場合は、表示手段(17)でリーチ状態が表示され、
リーチ後予告演出決定手段(65a)が第1のリーチ後予告演出を決定した場合は、表示手段(17)でスーパーリーチ演出が実行されるよう構成したことを要旨とする。
このように、予告演出が実行されることによって、リーチ状態が表示されることやスーパーリーチ演出が実行されることが確定するので、予告演出が実行されることに対する遊技者の関心を高めることができる。
(B) 操作者が操作可能な操作手段(36)を備え、
第1のリーチ前実行タイミング(K1)において操作手段(36)の操作を契機に、リーチ前予告演出決定手段(65a)が第1のリーチ前予告演出を決定するよう構成されると共に、
第2のリーチ前実行タイミング(K2)において操作手段(36)の操作を契機に、第1のリーチ前実行タイミング(K1)でリーチ前予告演出決定手段(65a)が決定した第1のリーチ前予告演出に基づいて第2のリーチ前予告演出をリーチ前予告演出決定手段(65a)が決定するよう構成したことを要旨とする。
このように、予告演出の実行の可否に遊技者を関与させることができ、予告演出に対する遊技者の関心を高めることができる。
17 図柄表示装置(表示手段)
30 第1始動入賞口(始動入賞手段)
31 第2始動入賞口(始動入賞手段)
60a メイン制御CPU(当り判定手段)
65a 統括制御CPU(リーチ前予告演出決定手段、リーチ前予告演出実行制御手段、リーチ後予告演出決定手段、リーチ後予告演出実行制御手段)
K1 第1のリーチ前実行タイミング
K2 第2のリーチ前実行タイミング
K3 第1のリーチ後実行タイミング
K4 第2のリーチ後実行タイミング

Claims (2)

  1. 遊技球が入賞可能な始動入賞手段と、該始動入賞手段への入賞を契機として当りか否かを判定する当り判定手段と、前記始動入賞手段への入賞を契機として複数種類の図柄を変動させる図柄変動演出を行う表示手段とを備え、前記図柄変動演出においてリーチ状態を表示可能な遊技機において、
    前記図柄変動演出における表示手段の表示が前記リーチ状態となる前後に予告演出を実行可能な実行タイミングが設定され、
    前記リーチ状態の前に設定されたリーチ前実行タイミングにおいて実行可能なリーチ前予告演出を決定するリーチ前予告演出決定手段と、
    前記リーチ前予告演出決定手段が決定したリーチ前予告演出を前記表示手段で実行させるリーチ前予告演出実行制御手段と、
    前記リーチ状態の後に設定されたリーチ後実行タイミングにおいて実行可能なリーチ後予告演出を決定するリーチ後予告演出決定手段と、
    前記リーチ後予告演出決定手段が決定したリーチ後予告演出を前記表示手段で実行させるリーチ後予告演出実行制御手段とを備え、
    前記リーチ前予告演出として特定リーチ前予告演出が実行されてから前記リーチ後予告演出として特定リーチ後予告演出が実行される確率が、特定リーチ前予告演出が実行されてから特定リーチ後予告演出が実行されない確率より高く、かつ特定リーチ前予告演出が実行されることなく特定リーチ後予告演出が実行される確率より高くなるよう構成され、
    前記当り判定手段が当りと判定した場合に、前記特定リーチ前予告演出が実行されてから特定リーチ後予告演出が実行されない組合わせおよび特定リーチ前予告演出が実行されることなく特定リーチ後予告演出が実行される組合わせより、特定リーチ前予告演出が実行されてから特定リーチ後予告演出が実行される組合わせとなり易いように構成され、
    前記当り判定手段が当りと判定した場合に、当該当り判定手段がはずれと判定した場合より、特定リーチ前予告演出が実行されてから特定リーチ後予告演出が実行される組合わせとなり易いように構成された
    ことを特徴とする遊技機。
  2. 遊技球が入賞可能な始動入賞手段と、該始動入賞手段への入賞を契機として当りか否かを判定する当り判定手段と、前記始動入賞手段への入賞を契機として複数種類の図柄を変動させる図柄変動演出を行う表示手段とを備え、前記図柄変動演出においてリーチ状態を表示可能な遊技機において、
    前記図柄変動演出における表示手段の表示が前記リーチ状態となる前後に予告演出を実行可能な実行タイミングが設定され、
    前記リーチ状態の前に設定されたリーチ前実行タイミングにおいて実行可能なリーチ前予告演出を決定するリーチ前予告演出決定手段と、
    前記リーチ前予告演出決定手段が決定したリーチ前予告演出を前記表示手段で実行させるリーチ前予告演出実行制御手段と、
    前記リーチ状態の後に設定されたリーチ後実行タイミングにおいて実行可能なリーチ後予告演出を決定するリーチ後予告演出決定手段と、
    前記リーチ後予告演出決定手段が決定したリーチ後予告演出を前記表示手段で実行させるリーチ後予告演出実行制御手段とを備え、
    前記リーチ前予告演出として特定リーチ前予告演出が実行されてから前記リーチ後予告演出として特定リーチ後予告演出が実行される確率が、特定リーチ前予告演出が実行されてから特定リーチ後予告演出が実行されない確率より高く、かつ特定リーチ前予告演出が実行されることなく特定リーチ後予告演出が実行される確率より高くなるよう構成され、
    前記当り判定手段が当りと判定した場合に、当該当り判定手段がはずれと判定した場合より、特定リーチ前予告演出が実行されてから特定リーチ後予告演出が実行される組合わせとなり易いように構成されると共に、
    前記リーチ前予告演出は、第1のリーチ前実行タイミングにおいて実行可能な複数種類の第1のリーチ前予告演出と、該第1のリーチ前実行タイミングより後に設定された第2のリーチ前実行タイミングにおいて実行可能な複数種類の第2のリーチ前予告演出とを含み、
    前記リーチ後予告演出は、第1のリーチ後実行タイミングにおいて実行可能な複数種類の第1のリーチ後予告演出と、該第1のリーチ後実行タイミングより後に設定された第2のリーチ後実行タイミングにおいて実行可能な複数種類の第2のリーチ後予告演出とを含み、
    前記第1のリーチ前予告演出として第1の特定リーチ前予告演出が実行されてから第2のリーチ前予告演出として第2の特定リーチ前予告演出が実行される確率が、第1の特定リーチ前予告演出が実行されてから第2の特定リーチ前予告演出が実行されない確率より高く、かつ第1の特定リーチ前予告演出が実行されることなく第2の特定リーチ前予告演出が実行される確率より高くなるよう構成されると共に、
    前記第1のリーチ後予告演出として第1の特定リーチ後予告演出が実行されてから第2のリーチ後予告演出として第2の特定リーチ後予告演出が実行される確率が、第1の特定リーチ後予告演出が実行されてから第2の特定リーチ後予告演出が実行されない確率より高く、かつ第1の特定リーチ後予告演出が実行されることなく第2の特定リーチ後予告演出が実行される確率より高くなるよう構成され、
    前記第2の特定リーチ後予告演出は、図柄変動演出において当り表示が表示される期待度が異なる複数種類設けられ、
    前記第2のリーチ後実行タイミングより前までの複数の実行タイミングにおいて連続して実行される特定リーチ前予告演出および特定リーチ後予告演出の数が多い方が、第2のリーチ後実行タイミングにおいて期待度が高い第2の特定リーチ後予告演出が決定され易く構成された
    ことを特徴とする遊技機。
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