JP2017093661A - 遊技機 - Google Patents

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Abstract

【課題】演出図柄による演出のバリエーションを増やして興趣を向上し得る遊技機を提供する。【解決手段】演出制御CPUは、モード変更条件の成立を契機として複数種類の演出モードから演出モードを決定する。始動入賞口への入賞を契機としてメイン制御CPUが大当り判定を行い、その判定結果が肯定の場合には大当り図柄を決定する。演出制御CPUは、大当り図柄の種類に応じた飾図抽選用テーブルを参照して表示装置に確定停止表示する飾図を決定する。飾図抽選用テーブルに設定される飾図の種類および特定の飾図の決定割合は、滞在している演出モードによって異なる。すなわち、演出モードの種類に応じて表示装置に確定停止表示される飾図の種類や特定の飾図が表示される割合が異なるので、演出のバリエーションが増えて興趣が向上する。【選択図】図14

Description

本発明は、演出図柄を変動表示する表示手段を備えた遊技機に関するものである。
代表的な遊技機であるパチンコ機は、パチンコ球(遊技球)が流下可能な遊技領域が画成された遊技盤に、パチンコ球が入賞可能な始動入賞口(始動入賞手段)や、演出図柄(所謂飾図)を変動表示して図柄変動演出を行う液晶式やドラム式等の表示装置(表示手段)が設けられ、遊技領域を流下するパチンコ球が始動入賞口へ入賞するのを契機として、表示装置の図柄変動演出を開始するよう構成されている(例えば、特許文献1参照)。このようなパチンコ機では、始動入賞口へのパチンコ球の入賞を契機として行われる当り判定に当選することで、表示装置に所定の当り表示(例えば同一図柄の三つ揃等)が表示され、その結果、遊技者に有利な当り遊技が付与される。このような当り遊技では、特別入賞口を開閉可能に閉鎖する特別入賞装置の開閉部材が適宜の開放パターンで開閉動作されて、特別入賞口へのパチンコ球の入賞機会が与えられ、遊技者が賞球を獲得し得るようになっている。
また、メダルを用いたスロットマシン(遊技機)は、外周部に識別情報としての複数種類の図柄が表示された複数のリールを備えた表示装置(表示手段)を備え、メダルの投入または投入ボタン(ベットボタン)の操作後に、スタートレバーの操作を契機にリールの回転が開始するよう構成されている。そして、各リールに対応して設けたストップボタンが操作されることに基づいて各リールの回転を停止し、全てのリールの回転を停止したときに予め設定された入賞役に対応する図柄の組合せが入賞ライン上に揃った場合に、該入賞役に応じて所定枚数のメダルが払い出されるよう構成されている。
特開2002−58826号公報
従来の遊技機では、表示装置において確定停止表示される飾図の種類は、始動条件の成立を契機として決定された当り遊技の種類や当り遊技後に付与される遊技状態の種類等に依存しているため、確定停止表示される飾図の種類が限定的となり、演出が単調となって興趣の向上が望めなかった。
そこで本発明は、従来の技術に係る遊技機に内在する前記課題に鑑み、これを好適に解決するべく提案されたものであって、演出図柄による演出のバリエーションを増やして興趣を向上し得る遊技機を提供することを目的とする。
前記課題を解決し、所期の目的を達成するため、本願の請求項1に係る発明は、
始動条件の成立を契機として演出図柄を変動表示した後に確定停止表示する表示手段(17)を備えた遊技機において、
始動条件の成立を契機として特別遊技状態を付与するかを判定する判定手段(60a)と、
前記判定手段(60a)が特別遊技状態を付与すると判定した場合に、複数種類の特別遊技状態の何れかを決定する遊技状態決定手段(60a)と、
複数種類の演出モード(M1〜M5)の中から演出モード(M1〜M5)を決定するモード決定手段(65a)と、
前記表示手段(17)に確定停止表示される演出図柄を複数種類の中から決定する演出図柄決定手段(65a)とを備え、
前記判定手段(60a)が特別遊技状態を付与すると判定した場合に、前記演出図柄決定手段(65a)が前記表示手段(17)に確定停止表示される演出図柄として決定可能な演出図柄の種類または前記演出図柄決定手段(65a)が特定の演出図柄を前記表示手段(17)に確定停止表示される演出図柄として決定する割合は、前記モード決定手段(65a)が決定した演出モード(M1〜M5)の種類および前記遊技状態決定手段(60a)が決定した特別遊技状態の種類に応じて異なるよう構成したことを要旨とする。
請求項1に係る発明によれば、演出モードおよび特別遊技状態の種類によって確定停止表示される演出図柄の種類や特定の演出図柄が確定停止表示される割合が異なるので、演出図柄による演出のバリエーションが増加して興趣を向上し得る。
請求項2に記載の発明では、
前記演出図柄決定手段(65a)は、前記モード決定手段(65a)が決定した演出モード(M1〜M5)の種類に対応する演出図柄グループ(G1〜G5)から前記表示手段(17)に確定停止表示される演出図柄を決定するよう構成され、
前記各演出図柄グループ(G1〜G5)には特別演出図柄が含まれると共に、前記演出図柄決定手段(65a)が各演出図柄グループ(G1〜G5)から特別演出図柄を決定する割合が異なるよう構成されたことを要旨とする。
請求項2に係る発明によれば、演出モードの種類によって特別演出図柄が決定される割合が異なるので、演出モード毎に差別化ができ、興趣を向上し得る。
請求項3に記載の発明では、
前記表示手段(17)は、前記始動条件の成立を契機として変動表示した演出図柄を仮停止表示した後に確定停止表示するよう構成され、
前記演出図柄決定手段(65a)は、前記表示手段(17)に仮停止表示する演出図柄および確定停止表示する演出図柄として異なる演出図柄を決定するよう構成されたことを要旨とする。
請求項3に係る発明によれば、表示手段に演出図柄が仮停止表示されても、確定停止表示される演出図柄の種類が異なる場合があるので、遊技に対する興味を演出図柄が確定停止表示されるまで引き付けることができる。
請求項4に記載の発明では、
前記モード決定手段(65a)が決定可能な演出モード(M1〜M5)として、第1の演出モード(M1,M2,M4)と、該第1の演出モード(M1,M2,M4)とは異なる第2の演技モード(M3,M5)とが設定され、
前記第1の演出モード(M1,M2,M4)において、前記遊技状態決定手段(60a)が特別遊技状態として特定の特別遊技状態を決定した場合に、前記演出図柄決定手段(65a)は前記表示手段(17)に確定停止表示される演出図柄として特殊演出図柄を決定するよう構成され、
前記第2の演出モード(M3,M5)において、前記遊技状態決定手段(60a)が特別遊技状態として特定の特別遊技状態を決定した場合および特定の特別遊技状態以外の特別遊技状態を決定した場合に、前記演出図柄決定手段(65a)は前記表示手段(17)に確定停止表示される演出図柄として特殊演出図柄を決定可能に構成されたことを要旨とする。
請求項4に係る発明によれば、表示手段に特殊演出図柄が確定停止表示された場合であっても、演出モードの種類によって付与される特別遊技状態の種類が異なる場合があるので、遊技の興趣を向上し得る。
請求項5に記載の発明では、
前記特殊演出図柄には、前記遊技状態決定手段(60a)が特別遊技状態として特定の特別遊技状態を決定した場合に、前記演出図柄決定手段(65a)が前記表示手段(17)に確定停止表示される演出図柄として決定可能な第1の特殊演出図柄と、前記遊技状態決定手段(60a)が特別遊技状態として特定の特別遊技状態を決定した場合および特定の特別遊技状態以外の特別遊技状態を決定した場合に、前記演出図柄決定手段(65a)が前記表示手段(17)に確定停止表示される演出図柄として決定可能な第2の特殊演出図柄とが設けられていることを要旨とする。
請求項5に係る発明によれば、第1の特殊演出図柄が確定停止表示された場合は、演出モードの種類に関係なく特定の特別遊技状態が付与されることを認識することができるので、第1の特殊演出図柄に対する注目度を上げて興趣を向上し得る。
本発明に係る遊技機によれば、演出図柄による演出のバリエーションを増やして興趣を向上し得る。
本発明の好適な実施例に係るパチンコ機を示す正面図である。 実施例に係る遊技盤を示す正面図であって、遊技情報表示部を拡大して示している。また、第2の別実施例における特殊表示装置を二点鎖線で示している。 大当り遊技の種類を示す説明図である。 特図入力処理の流れを示すフローチャートである。 特図開始処理の流れを示すフローチャートである。 図5のステップB15に続く処理を示すフローチャートである。 図5のステップB19に続く処理を示すフローチャートである。 実施例に係るパチンコ機の制御構成を示すブロック図である。 電源投入処理(復電処理)の流れを示すフローチャートである。 表示装置に設定される飾図の変動領域である第1表示領域と特定可変表示部用の第2表示領域とを示す説明図である。 演出パターンの種類を示す説明図である。 演出モードを抽選するために用いられる演出モード抽選用テーブルを示している。 演出モードと演出図柄グループとの関係および演出図柄グループに設定される飾図の種類を示す説明図である。 (a)は図柄Aの場合において各演出モードで飾図を抽選するために用いられる特図1確変飾図抽選用テーブルを示し、(b)は図柄Bの場合において各演出モードで飾図を抽選するために用いられる特図1非確変飾図抽選用テーブルを示している。 (a)は図柄dの場合において各演出モードで飾図を抽選するために用いられる特図2確変飾図抽選用テーブルを示し、(b)は図柄eの場合において各演出モードで飾図を抽選するために用いられる特図2非確変飾図抽選用テーブルを示している。 図柄cの場合において各演出モードで飾図を抽選するために用いられる別格飾図抽選用テーブルを示している。 演出パターンとして昇格演出パターンまたは非昇格演出パターンが決定された場合において飾図の抽選に用いられる飾図抽選用テーブルを示すものであって、(a)は各演出モードで仮停止または確定停止する飾図を抽選するために用いられる第1昇格飾図抽選用テーブルを示し、(b)は各演出モードで確定停止する飾図を抽選するために用いられる第2昇格飾図抽選用テーブルを示している。 確定停止表示される飾図として特定の演出図柄が決定された場合と決定されなかった場合(非決定)において、特定の予告演出および非特定の予告演出の実行が決定される確率を示す説明図である。 演出モードと予告演出グループとの関係および予告演出グループに設定される予告演出の種類を示す説明図である。 演出モードと予告演出実行タイミングとの関係を示す説明図である。 図柄組合せ演出中における特定の予告演出が実行可能な予告演出実行タイミングを示す説明図である。 演出モードと報知演出との関係を示す説明図である。 第1の別実施例において各遊技状態に対応する飾図抽選用テーブルを示すものであって、(a)は通常状態で参照する飾図抽選用テーブルを示し、(b)は確変・変短状態で参照する飾図抽選用テーブルを示し、(c)は非確変・変短状態で参照する飾図抽選用テーブルを示している。 第3の別実施例において各特殊モードで特殊飾図を抽選するために用いられる特殊飾図抽選用テーブルを示している。
次に、本発明に係る遊技機につき、好適な実施例を挙げて、添付図面を参照しながら以下詳細に説明する。なお、遊技機としては、一般的なパチンコ機を例にして説明する。また、以下の説明において、「前」、「後」、「左」、「右」とは、特に断りのない限り、図1に示すようにパチンコ機を前側(遊技者側)から見た状態で指称する。
(パチンコ機10について)
実施例に係るパチンコ機10は、図1に示すように、前後に開口する矩形枠状に形成されて遊技店の図示しない設置枠台に縦置き姿勢で設置される基体としての外枠11の開口前面側に、遊技盤20を着脱可能に保持する基体としての中枠12が開閉および着脱可能に組み付けられて、該遊技盤20の裏側に、所定条件の成立(後述する始動入賞口31,32へのパチンコ球の入賞)を契機として演出用の演出図柄(識別情報または第2の識別情報であって、以下飾図という)を変動表示させて図柄組合せ演出を表示する表示装置(表示手段)17が着脱可能に配設されている。また、前記中枠12の前面側には、前記遊技盤20を透視保護するガラス板や透明な合成樹脂材により形成された透視保護板13bで前後に開口する窓口13aを覆うよう構成された基体としての前枠13が開閉可能に組み付けられると共に、該前枠13の下方にパチンコ球を貯留する下球受け皿15が開閉可能に組み付けられる。すなわち、表示装置17は、表示による演出を行う演出実行手段として機能している。なお、実施例では、前記前枠13の下部位置に、パチンコ球を貯留する上球受け皿14が一体的に組み付けられており、前枠13の開閉に合わせて上球受け皿14も一体的に開閉するよう構成される。
前記前枠13には、窓口13aを囲繞するようランプ装置(発光手段)18が配設されると共に、前枠13の上部位置に、音声や効果音を出力可能なスピーカ(音出力手段)19が配設されている。すなわち、前記ランプ装置18に設けられたLED等の発光体(図示せず)を点灯・点滅したり、前記スピーカ19から適宜の音声を出力することで、前記表示装置17で行われる各種の表示演出(図柄組合せ演出)に合わせて光による演出や音による演出を行い得るよう構成されている。すなわち、前記前枠13に配設された前記ランプ装置18や中枠12に配設されたスピーカ19も演出実行手段として機能している。
また、前記前枠13には、図1に示す如く、前記下球受け皿15の右側方に、前記中枠12に配設された打球発射装置(図示せず)を作動する操作ハンドル16が設けられている。前記操作ハンドル16は、左回転方向に付勢された操作レバー16aを備えており、該操作レバー16aを右回転するよう遊技者が回動操作することで打球発射装置が作動されて、前記上球受け皿14に貯留されたパチンコ球が前記遊技盤20の遊技領域27に向けて1球ずつ発射されるようになっている。ここで、前記操作レバー16aの回動量に応じて前記打球発射装置によるパチンコ球の打球力が強弱変化するよう構成されており、遊技者が操作レバー16aの回動量を調節することで、前記遊技盤20に形成された第1球流下領域27a(後述)をパチンコ球が流下する所謂「左打ち」と、該遊技盤に形成された第2球流下領域27b(後述)をパチンコ球が流下する所謂「右打ち」とを打ち分け得るようになっている。なお、実施例では、前記表示装置17としては、飾図の他に各種絵柄やキャラクタ等を表示可能な液晶パネルを収容ケースに収容した液晶表示装置が採用されているが、これに限られるものではなく、ドラム式の表示装置やドットマトリックス式の表示装置等の各種図柄を停止および変動表示可能な従来公知の各種の表示装置を採用し得る。また、前記上球受け皿14は、前記前枠13と別体に形成して中枠12に対して開閉可能に組み付けるようにしてもよい。
(遊技盤20について)
前記遊技盤20は、図2に示すように、ベニヤ材や合成樹脂材により形成された略矩形状の板部材であって、遊技盤20の裏面側に前記表示装置17が着脱可能に組み付けられている。前記遊技盤20の前面には、略円形状に湾曲形成した案内レール21が配設されており、該案内レール21によりパチンコ球が流下する遊技領域27が画成されて、前記中枠12に配設された図示しない打球発射装置から発射されたパチンコ球が当該遊技領域27内に打ち出されることで遊技が行われるようになっている。また、前記遊技盤20には、前後に貫通する装着口(図示せず)が適宜位置に開設されており、各装着口に対して各種の遊技盤設置部品(具体的には後述する枠状装飾体25、各種入賞部29,30,40,ゲート部48等)が前側から取り付けられると共に、遊技領域27の最下部位置には、該遊技領域27に打ち出されたパチンコ球を排出するアウト口22が開設されている。なお、前記装着口の形成数は、遊技盤20に取り付けられる各種遊技盤設置部品の個数や配設位置等により必要に応じて適宜に決定される。
ここで、実施例の前記遊技盤20には、図2に示すように、前記案内レール21で囲まれた遊技領域27の略中央で開口する装着口に、前後に開口する表示窓口25aが形成されたセンター役とも称される枠状装飾体(装飾部材)25が取り付けられ、該枠状装飾体25の表示窓口25aを介して表示装置17の表示部17aが遊技盤20の前面側に臨むよう構成されている。また、前記遊技盤20における枠状装飾体25の右側下方位置に開設された装着口に、遊技領域27を流下するパチンコ球が入賞可能な第2始動入賞口32を有する第2始動入賞部30が取り付けられている。ここで、前記第2始動入賞部30は、後述する普図当りの発生に伴ってパチンコ球が入賞可能に開放される普図当り用入賞手段とされている。なお、前記遊技盤20には、前記遊技領域27内に多数の遊技釘23が設けられると共に、後述する枠状装飾体25の左側方に、遊技領域27(第1球流下領域27a)を流下するパチンコ球の接触に伴って回転する回転案内部材24が回転自在に支持されており、遊技釘23や回転案内部材24との接触によりパチンコ球の流下方向が不規則に変化するよう構成されている。前記回転案内部材24は、所謂「風車」とも称される部材であって、該回転案内部材24の回転に伴ってパチンコ球を弾くように左右方向へ放出する部材である。
ここで、前記枠状装飾体25は、前記表示窓口25aの左右側部および上部に亘って連続して延在する庇状部が前記遊技盤20の前面から前方へ突出するように設けられて、前記遊技領域27と表示窓口25aとを区画するよう構成されており、遊技領域27を流下するパチンコ球が枠状装飾体25の表示窓口25a内側に進入しないようになっている。すなわち、実施例の遊技領域27は、前記枠状装飾体25の左側に画成される第1球流下領域27aと、当該枠状装飾体25の右側に画成される第2球流下領域27bとに区画されて、遊技盤20の遊技領域27に打ち出されるパチンコ球の位置や発射強度に応じて、該第1球流下領域27aをパチンコ球が流下する遊技形態(左打ち)または第2球流下領域27bをパチンコ球が流下する遊技形態(右打ち)が行われるようになっている。
また、前記遊技盤20には、遊技領域27を流下するパチンコ球が入賞可能な入賞口31,32,41,46が適宜の位置に設けられており、各入賞口31,32,41,46へのパチンコ球の入賞(具体的には、後述する各入賞検出センサSE1〜SE4の検出)を賞球の払出条件として、各入賞口毎に定めた払い出し個数の賞球が払い出されるよう構成されている。実施例のパチンコ機10では、パチンコ球の入賞を契機として賞球の払出条件が成立すると共に図柄組合せ演出(後述する特図変動表示)の開始条件が成立する始動入賞口(始動入賞手段)31,32と、後述する特別遊技(特別遊技状態)としての当り遊技(大当り遊技)の発生を契機としてパチンコ球の入賞が可能となると共にパチンコ球の入賞を契機として賞球の払出条件が成立する特別入賞口(特別入賞手段)41と、パチンコ球の入賞を契機として賞球の払出条件のみが成立する普通入賞口46とが設けられている。実施例のパチンコ機10では、前記始動入賞口31,32は、前記第1球流下領域27aおよび第2球流下領域27bの夫々に設けられ、前記特別入賞口41は、前記遊技領域27の第2球流下領域27bに設けられると共に、前記普通入賞口46は、遊技領域27の第1球流下領域27aおよび第2球流下領域27bの夫々に設けられている(図2参照)。
(始動入賞口31,32について)
前記遊技盤20には、図2に示すように、前記枠状装飾体25の下方で遊技盤20の左右方向の中央位置に、第1始動入賞口31を備えた第1始動入賞部29が設けられている。第1始動入賞口31は、遊技領域27内で常に上方へ開口する常時開放型の入賞口とされる。また、前記遊技盤20には、図2に示すように、前記枠状装飾体25の右下方位置に、前記第2始動入賞口32を開閉する第2始動入賞部30が設けられている。前記第2始動入賞部30は、前記枠状装飾体25の右側に画成される遊技領域27(第2球流下領域27b)内で第2始動入賞口32が開口するよう設けられると共に、当該第2始動入賞口32を開閉する始動用開閉部材34を備えており、駆動手段としての始動入賞ソレノイド33(図8参照)の駆動に伴って始動用開閉部材34が第2始動入賞口32を閉鎖する閉鎖位置と開放する開放位置に変位するよう構成されている。すなわち、前記第2始動入賞口32は、パチンコ球の入賞態様を可変する始動用開閉部材34を備えた可変入賞口として構成されている。
すなわち、実施例において前記第1始動入賞口31は、前記遊技領域27(第1球流下領域27a)を流下するパチンコ球が常時一定の確率で入賞可能に構成され、第2始動入賞口32は、始動入賞ソレノイド33を駆動することでパチンコ球の入賞確率を可変し得るよう構成されている。ここで、前記始動用開閉部材34が閉鎖位置に変位した状態では、前記第2始動入賞口32へのパチンコ球の入賞が阻止されて、前記遊技領域27(第1球流下領域27a)を流下するパチンコ球が第1始動入賞口31へ入賞する確率よりも、遊技領域27の第2球流下領域27bを流下するパチンコ球が第2始動入賞口32へ入賞する確率の方が低くなるよう設定されている。一方で、前記始動用開閉部材34が開放位置に変位した状態では、始動用開閉部材34で受止められたパチンコ球が第2始動入賞口32に案内されることで、前記遊技領域27(第1球流下領域27a)を流下するパチンコ球が第1始動入賞口31へ入賞する確率よりも、遊技領域27の第2球流下領域27bを流下するパチンコ球が第2始動入賞口32へ入賞する確率の方が高くなるよう設定されている。実施例では、前記始動用開閉部材34が閉鎖位置に変位した状態では、前記第2始動入賞口32へパチンコ球が入賞しないよう構成されているが(入賞確率0%)、パチンコ球が入賞可能な程度に第2始動入賞口32が開放した状態を閉鎖位置としてもよい。
また、前記第1および第2始動入賞口31,32は、該第1および第2始動入賞口31,32に入賞したパチンコ球を検出する始動検出手段(検出手段)としての始動入賞検出センサSE1,SE2(図8参照)が設けられている。前記始動入賞検出センサSE1,SE2は、パチンコ機10の裏側に配設されたメイン制御基板60(図8参照)に配線接続されている。そして、始動入賞検出センサSE1,SE2からの検出信号がメイン制御基板60のメイン制御CPU60aに入力されることを賞球の払出条件として、該メイン制御CPU60aが賞球の払い出しを決定するようになっている。すなわち、メイン制御CPU60aは、所定の払出条件の成立に伴い、払い出し賞球数を決定する賞球数決定手段としての機能を有している。具体的に、第1および第2始動入賞口31,32に対応した始動入賞検出センサSE1,SE2によるパチンコ球の検出(すなわち第1および第2始動入賞口31,32へのパチンコ球の入賞)を契機として賞球の払出条件が成立した場合には、メイン制御CPU60aが所定数(実施例では3個)の賞球の払い出しを決定するよう設定されている。なお、第1および第2始動入賞口31,32へのパチンコ球の入賞時の払い出し賞球数は、任意に決定することができる。
また、始動入賞検出センサSE1,SE2によるパチンコ球の検出(すなわち第1,第2始動入賞口31,32へのパチンコ球の入賞)を遊技の開始条件として、前記メイン制御CPU60aが入賞情報(後述する特図当り判定用乱数等の各種乱数情報)を取得して、この取得した情報に基づいて後述する特図当り判定(当り判定)が行われるよう構成されている。すなわち、始動入賞検出センサSE1,SE2がパチンコ球を検出すること(すなわち第1,第2始動入賞口31,32へパチンコ球が入賞すること)がメイン制御CPU60aによる特図当り判定が行われるための判定条件となっている。そして、特図当り判定の結果に基づいて(始動入賞検出センサSE1,SE2の球検出を契機として)前記表示装置17において図柄組合せ演出が実行されると共に、後述する特図表示部50A,50Bにおいて特図変動が実行されるようになっている。そして、前記表示装置17での図柄組合せ演出の結果、該表示装置17に所定の当り表示となる図柄組合せ(例えば同一飾図の3つ揃い等)で飾図が確定停止表示された後に、遊技者に有利な当り遊技が付与され、当り遊技の発生に伴って前記特別入賞口41を所定の開放条件で開放する当り遊技が行われて、遊技者が賞球を獲得し得る機会が与えられるよう構成されている。
実施例では、前記始動入賞検出センサSE1,SE2が始動入賞口31,32毎に設けられており、以下の説明では、第1始動入賞口31に対応するセンサを第1始動入賞検出センサSE1と指称し、第2始動入賞口32に対応するセンサを第2始動入賞検出センサSE2と指称するものとする。また、メイン制御基板60は、第1,第2始動入賞検出センサSE1,SE2の何れかからの検出信号が入力されると、払出制御基板(図示せず)に制御信号を出力して、図示しない球払出装置に所定数の賞球を払い出させるよう構成される。なお、球払出装置から払い出される賞球数は、パチンコ球が入賞した始動口毎に予め設定されている。
(特別入賞装置40について)
前記特別入賞装置(特別入賞部)40は、図2に示すように、前記遊技盤20における枠状装飾体25の右下方位置の遊技領域27(第2球流下領域27b)に配置されている。この特別入賞装置40は、遊技領域27に開口する特別入賞手段としての特別入賞口41を開閉自在に閉成する特別用開閉部材43を備えており、駆動手段としての特別入賞ソレノイド42(図8参照)の駆動に伴って特別用開閉部材43が閉鎖する閉鎖位置と開放する開放位置に変位するよう構成されている。実施例では、前記特別用開閉部材43が閉鎖位置に変位した状態では、前記特別入賞口41へパチンコ球が入賞しないよう構成されている。また、前記特別入賞装置40には、前記特別入賞口41に入賞したパチンコ球を検出する特別入賞検出手段としての特別入賞検出センサSE3(図8参照)が設けられている。特別入賞検出センサSE3は、前記メイン制御基板60に配線接続されており、特別入賞検出センサSE3がパチンコ球を検出すると、検出信号をメイン制御基板60のメイン制御CPU60aに出力し、メイン制御CPU60aは、特別入賞検出センサSE3からの球検出信号の入力を賞球の払出条件として前記払出制御基板に制御信号を出力して前記球払出装置に予め設定された数(実施例では14個)の賞球を払い出させるようになっている。また、前記特別入賞ソレノイド42は、前記第1,第2始動入賞口31,32へのパチンコ球の入賞を契機として特別入賞口41を開放する当り遊技が付与される場合に、当りの種類に応じた所定の開閉条件に従ってメイン制御基板60によって駆動制御される。
(普通入賞口46について)
前記普通入賞口46は、図2に示すように、前記遊技盤20の遊技領域27内で常に上方へ開口する常時開放タイプの入賞口とされており、該遊技領域27を流下するパチンコ球が常時一定の確率で入賞し得るよう構成されている。また、前記普通入賞口46には、該普通入賞口46に入賞したパチンコ球を検出する普通入賞検出手段としての普通入賞検出センサSE4(図8参照)が設けられている。前記普通入賞検出センサSE4は、前記メイン制御基板60に配線接続されており、普通入賞検出センサSE4からの検出信号がメイン制御基板60のメイン制御CPU60aに入力されることを賞球の払出条件として、該メイン制御CPU60aが賞球の払い出しを決定するようになっている。具体的に、普通入賞検出センサSE4によるパチンコ球の検出(すなわち普通入賞口46へのパチンコ球の入賞)を契機として賞球の払出条件が成立した場合には、メイン制御基板60が所定数(実施例では第1球流下領域27aの普通入賞口46の入賞では8個、第2球流下領域27bの普通入賞口46の入賞では7個)の賞球の払い出しを決定するようになっている。
(ゲート部48について)
図2に示すように、前記枠状装飾体25の右側には、遊技領域27の第2球流下領域27bを流下するパチンコ球が通過可能なゲート部48が設けられている。前記ゲート部48にはゲートセンサSE5(図8参照)が配設されており、該ゲート部48を通過するパチンコ球をゲートセンサSE5で検出するよう構成されている。前記ゲートセンサSE5は、前記メイン制御基板60(メイン制御CPU60a)に配線接続されており、該ゲートセンサSE5からメイン制御基板60への球検出信号の入力(すなわちゲートセンサSE5のパチンコ球の検出)に伴って各種通過検出情報(後述する普図当り判定用乱数等の乱数情報)が取得され、この取得した情報に基づいて後述する普図当り判定が行われるよう構成されている。そして、この普図当り判定の結果に応じて前記始動入賞ソレノイド33が駆動制御されて始動用開閉部材34が開閉動作するようになっている。すなわち、実施例のメイン制御CPU60aは、ゲートセンサSE5によるパチンコ球の検出に基づいて、前記第2始動入賞口32を開放するか否かを決定する入賞口開放判定手段として機能している。
(遊技情報表示部Mについて)
前記遊技盤20の所定位置(実施例では、遊技領域27外の左下部位置)には、前記メイン制御CPU60aにより決定された各種の遊技情報を表示する遊技情報表示部Mが設けられており、当該遊技情報表示部Mを目視することで、遊技に必要な遊技情報を遊技者が適宜に確認し得るようになっている。ここで、実施例の遊技情報表示部Mには、前記遊技情報を表示する各遊技状態表示部として、特図表示部50A,50B、特図保留表示部52,53、普図表示部55、普図保留表示部56およびラウンド表示部57等が設けられている。なお、前記遊技情報表示部Mの前面は、光透過性のカバー体Maにより覆蓋保護されており、カバー体Maを介して遊技状態表示部Mに表示された各種の遊技情報を確認し得るよう構成されている。
(特図表示部50A,50Bについて)
前記特図表示部(特別表示部)50A,50Bは、前記第1,第2始動入賞口31,32への入賞を契機として行われる特図当り判定の結果を示す報知用の特別図柄(以下、特図という)を特定可能に表示する表示部である。ここで、図2に示すように、特図表示部50A,50Bは、前記第1始動入賞口31への入賞(第1始動入賞検出センサSE1による検出)を契機として変動表示を開始する第1特図表示部50Aと、第2始動入賞口32への入賞(第2始動入賞検出センサSE2による検出)を契機として変動表示を開始する第2特図表示部50Bとからなり、各特図表示部50A,50Bの何れも複数個(実施例では8個ずつ)の発光表示部により構成されている。そして、前記第1始動入賞口31へのパチンコ球の入賞を契機として、第1特図表示部50Aの発光表示部が順次点灯・消灯する変動表示(以下、特図変動表示という場合がある)が行われ、最終的に発光表示部が確定的に点灯した点灯位置(点灯パターン)により複数種類の特図の内の1つを表示するようになっている。また、第2始動入賞口32へのパチンコ球の入賞を契機として、第2特図表示部50Bの発光表示部が点灯・消灯する変動表示(以下、特図変動表示という場合がある)が行われて、最終的に発光部が確定的に点灯した点灯位置(点灯パターン)により複数種類の特図の内の1つを表示するよう構成されている。すなわち、特図表示部50A,50Bは、特図当り判定の判定結果を示す特別図柄を変動および停止表示する特別図柄表示手段である。
具体的には、各特図表示部50A,50Bにおいて表示し得る特図としては、当りの当選を認識し得る当り表示(大当り図柄)としての200種類の特図と、はずれを認識し得るはずれ表示(はずれ図柄)としての1種類の特図とが各特図表示部50A,50Bに対応して夫々設定されて、特図当り判定の結果に応じて決定された1つの特図が、特図変動表示の結果として、各特図表示部50A,50Bに確定停止表示される。なお、前述した各特図表示部50A,50Bにおいて表示し得る大当り図柄やはずれ図柄としての特図の数は一例であって、適宜に変更することができる。そして、前記特図表示部50A,50Bの何れかに、大当り表示としての特図が表示されることで、大当り表示に対応した大当り遊技が引き続いて遊技者に付与されるようになっている。実施例のパチンコ機10に設定された大当り遊技については後で詳細に説明する。なお、以下の説明では、第1特図表示部50Aで行われる特図変動表示を「第1特図変動表示」と称し、該第1特図変動表示の結果、第1特図表示部50Aに確定停止表示される特図を特図1と称する場合がある。同様に、第2特図表示部50Bで行われる特図変動表示を「第2特図変動表示」と称し、該第2特図変動表示の結果、第2特図表示部50Bに確定停止表示される特図を特図2と称する場合がある。
(特図保留表示部52,53について)
前記特図保留表示部52,53は、前記第1,第2始動入賞口31,32にパチンコ球が入賞した際に取得される入賞情報(各種乱数情報)を、機内部の記憶手段(実施例では、メイン制御RAM60c)に特図始動保留情報として記憶する場合に、当該特図始動保留情報の保留数を特定可能に表示する表示部である。ここで、図2に示すように、前記特図保留表示部52,53は、前記第1始動入賞口31にパチンコ球が入賞した際に取得される入賞情報(各種乱数情報)をメイン制御RAM60cが第1特図始動保留情報として記憶した保留数を表示する第1特図保留表示部52と、第2始動入賞口32にパチンコ球が入賞した際に取得される入賞情報(各種乱数情報)をメイン制御RAM60cが第2特図始動保留情報として記憶した保留数を表示する第2特図保留表示部53とからなり、各特図保留表示部52,53の何れも複数個(実施例では2個ずつ)の発光表示部により構成されている。この第1特図始動保留情報の保留数を表示する複数のLED(実施例では2個)から発光表示部が構成された第1特図保留表示部52が設けられると共に、該第2特図始動保留情報の保留数を表示する複数のLED(実施例では2個)から発光表示部が構成された第2特図保留表示部53が設けられている。すなわち、前記第1および第2特図保留表示部52,53の表示内容によって、保留されている第1特図変動表示および第2特図変動表示の回数(図柄組合せ演出の回数)が報知される。
ここで、前記第1特図保留表示部52で表示される第1特図始動保留情報の保留数は、第1始動入賞口31へパチンコ球が入賞することで1加算されると共に、第1特図変動表示(図柄組合せ演出)が行われる毎に1減算される。また、前記第2特図保留表示部53で表示される第2特図始動保留情報の保留数は、第2始動入賞口32へパチンコ球が入賞することで1加算されると共に、第2特図変動表示(図柄組合せ演出)が行われる毎に1減算される。なお、第1および第2特図始動保留情報の保留数には所定の上限数(実施例では何れに対しても「4」)が設定されており、該上限数まで第1および第2特図始動保留情報の保留数を夫々加算し得るよう設定されている。なお、前記第1および第2特図保留表示部52,53の夫々は、上下に並んだ複数(実施例では2つ)のLEDから構成されており、各始動保留記憶数が「1」〜「2」の場合には対応の特図保留表示部52,53が上から順に点灯し、各始動保留記憶数が「3」〜「4」の場合には対応の特図保留表示部52,53が上から順に点滅することで、保留情報の保留数を遊技者が把握し得るようになっている。
(普図表示部55について)
前記普図表示部55は、前記ゲートセンサSE5のパチンコ球の検出(ゲート部48のパチンコ球の通過)を契機として行われる普図当り判定の結果を示す報知用の普通図柄(以下、普図という)を特定可能に表示する表示部である。ここで、普図表示部55では、ゲートセンサSE5のパチンコ球の検出(ゲート部48のパチンコ球の通過)を契機として、複数種類の普図を変動させて1つの普図を導出する普図変動表示が行われるようになっている。実施例では、図2に示すように、上下に並んだ複数(実施例では2つ)のLEDから普図表示部55が構成されており、2つのLEDの発光態様にて2種類の普図を表示するようになっている。具体的には、上側LEDだけが点灯する発光態様および下側LEDだけが点灯する発光態様により普図を示している。なお、以下では、下側LEDだけが点灯することにより示される普図を普図「0」とし、上側LEDだけが点灯することにより示される普図を普図「1」とする。そして、前記普図表示部55の最終的な点灯結果から普図当りまたははずれを認識できるようになっている。具体的には、普図当りの場合に普図表示部55に普図「1」が表示され、はずれの場合に普図「0」が表示される。すなわち、この普図当りを認識できる普図が普図当りの表示結果となり、はずれを認識できる普図が普図はずれの表示結果となる。すなわち、普図表示部55は、普図当り判定の判定結果を示す普通図柄を変動および停止表示する普通図柄表示手段である。
(普図保留表示部56について)
前記普図保留表示部56は、前記ゲート部48をパチンコ球が通過した際に取得される球通過検出情報(普図当り判定用乱数等の各種乱数情報)を、機内部の記憶手段(実施例では、メイン制御RAM60c)に普図始動保留情報として記憶する場合に、当該普図始動保留情報の保留数を特定可能に表示する表示部である。ここで、前記普図保留表示部56は、図2に示すように、複数個(実施例では2個)の発光表示部により構成されており、該普図保留表示部56の表示内容によって保留されている普図の変動回数が報知される。前記普図保留表示部56で表示される普図始動保留記憶数は、ゲート部48をパチンコ球が通過すると1加算され、普図変動表示が開始されることにより1減算される。なお、普図始動保留記憶数には所定の上限数(実施例では「4」)が設定されており、該上限数まで普図始動保留記憶数を加算し得るよう設定されている。具体的に、実施例の普図保留表示部56は、普図始動保留記憶数が1〜2の場合には普図保留表示部56が上から順に点灯し、普図始動保留記憶数が3〜4の場合には普図保留表示部56が上から順に点滅することで、普図変動表示が行われる保留数を把握し得るようになっている。
(ラウンド表示部57について)
実施例のパチンコ機10では、大当り判定(特図当り判定)に当選した場合に、後述する複数種類の大当り遊技の中から1つの大当り遊技が決定される。この大当り遊技には、規定ラウンド数が異なる複数種類のものが設定されており、前記ラウンド表示部57で当選した大当り遊技の規定ラウンド数を報知するよう構成されている。ラウンド表示部57は、図2に示すように、複数個(実施例では8個)の発光表示部により構成されている。また、本実施例では、大当り遊技の規定ラウンド数として、「2回」、「4回」および「16回」の3種類が設定されており、該ラウンド表示部57の表示内容によって規定ラウンド数を識別可能に報知するようになっている。
(表示装置17について)
前記表示装置17には、図2に示すように、前記飾図を変動表示可能な図柄列26a,26b,26cが複数列設定されており、前記第1,第2始動入賞口31,32への入賞を契機として、各図柄列26a,26b,26cの飾図が変動開始されるようになっている。また、表示装置17には、組合せの対象となる飾図が確定停止表示される複数の組合せ図柄位置L,C,Rが設定されて、図柄組合せ演出の結果として当該組合せ図柄位置L,C,Rの夫々に停止表示された飾図の組合せが予め定められた当り表示となる場合に特図当り判定の判定結果が当り判定であることが報知されるよう構成されている。実施例の表示装置17には、3列の図柄列26a,26b,26cが左右横並び状に設定されると共に、各図柄列26a,26b,26c毎に飾図の組合せ図柄位置L,C,Rが1箇所ずつ定められており、3列の飾図からなる図柄組合せ演出が行われるようになっている。すなわち、実施例では、3列の図柄列26a,26b,26cに対応した3つの飾図の組合せで当りか否かを報知し得るよう構成されている。以下の説明では、左側から順に左図柄列26a、中図柄列26b、右図柄列26cと指称する場合がある。
また、前記表示装置17の各図柄列26a,26b,26cにおける飾図の表示範囲(第1表示領域17b)は、第1特図表示部50Aおよび第2特図表示部50Bに比較して大きな領域で構成されて、特図に比較して飾図が遥かに大きく表示されるようになっている。このため、遊技者は、表示装置17の組合せ図柄位置L,C,Rに確定停止表示された図柄組合せから大当りやはずれを認識できる。
前記表示装置17には、図柄組合せ演出の開始と共に予め定めた変動方向(実施例では上から下の縦方向)に沿って飾図が移動するよう変動表示されるようになっており、予め定められた停止順序で変動表示されている飾図が各図柄列26a,26b,26cの組合せ図柄位置L,C,Rに停止表示されるようになっている。なお、実施例では、図柄組合せ演出の開始時に、左図柄列26a、中図柄列26b、右図柄列26cの順で飾図が変動開始し、左図柄列26a、右図柄列26c、中図柄列26bの順で停止表示する飾図の変動タイミングを基本として、表示装置17で実行される図柄組合せ演出の演出内容や特図始動保留情報の記憶数等に応じて飾図の変動タイミングが適宜に変更されるよう構成されている。
また、前記表示装置17では、図柄組合せ演出が終了する前に各図柄列26a,26b,26cの組合せ図柄位置L,C,Rに飾図が一時的に仮停止表示されて、各図柄列26a,26b,26cの飾図が確定停止表示されることで1回の図柄組合せ演出が終了するようになっている。すなわち、図柄組合せ演出(第1特図変動表示および第2特図変動表示)は、1つの特図始動保留情報に基づいて行われる飾図(特図1および特図2)の変動開始から確定停止までを1回として実行されるようになっている。ここで、飾図の「確定停止」とは、前記各図柄列26a,26b,26cにおいて組合せ図柄位置L,C,Rに飾図が所定の特図変動インターバル時間に亘って継続して停止表示された状態である。なお、実施例では、第1,第2始動入賞検出センサSE1,SE2の検出に基づく図柄組合せ演出(第1,第2特図変動表示)の特図変動インターバル時間として800ms(ミリ秒)が設定されている。また、飾図の「仮停止」とは、前記各図柄列26a,26b,26cにおいて組合せ図柄位置L,C,Rに留まるよう表示された飾図が特図変動インターバル時間だけ継続して停止していない状態である。すなわち、飾図の仮停止には、組合せ図柄位置L,C,Rにおいて飾図がゆれ変動状態で表示されている状態や、特図変動インターバル時間より短い時間で停止表示されている状態を含んでいる。また、「飾図の変動」とは、前記各図柄列26a,26b,26cにおいて、組合せ図柄位置L,C,Rに飾図が認識可能な状態で表示されていない状態であって、組合せ図柄位置に表示される飾図が所定順序で変化したり、組合せ図柄位置に飾図が表示されていない状態を含んでいる。
ここで、第1特図表示部50Aと表示装置17では、第1特図変動表示と該第1特図変動表示に関する図柄組合せ演出が開始され、特図1と飾図とが確定停止表示される。同様に、第2特図表示部50Bと表示装置17では、第2特図変動表示と該第2特図変動表示に関する図柄組合せ演出が開始され、特図2と飾図とが確定停止表示される。なお、第1および第2特図表示部50A,50Bにおいて特図変動表示が同時に行われることはなく、一方の特図表示部50A,50Bで特図変動表示が行われている場合には、メイン制御RAM60cに対応する第1または第2特図始動保留情報として保留記憶されるようになっている。
ここで、実施例に係る表示装置17には、各図柄列26a,26b,26cに「0」〜「9」の10種類の数字が基本の飾図として設定されており、該基本の飾図が各図柄列26a,26b,26cで順番に変動表示されるようになっている。なお、飾図としては、これに限られるものではなく、任意の数字や文字、絵柄等のように、遊技者が各飾図を区別して識別し得る形態とされる。また前記飾図は、大当り遊技の終了後に確変状態(後述)が付与される可能性が高いことを遊技者が認識可能な第1の識別図柄と、大当り遊技終了後に確変状態が付与される可能性が高いか否かを認識不能な第2の識別図柄とに分類されている。なお、本実施形態において大当り遊技終了後に付与可能な確変状態については後詳する。ここで、第1の識別図柄としては、基本となる飾図の中から適宜に設定しても、基本となる飾図以外に定めた特別な飾図を用いることもできる。実施例においては、「1」、「3」、「5」、「7」、「9」の奇数図柄を第1の識別図柄とし、「0」、「2」、「4」、「6」、「8」の偶数図柄を第2の識別図柄とした例で説明する。なお、実施例では、第1の識別図柄について、確変状態が付与されることを確定的に報知する第1の特殊演出図柄および別格特殊演出図柄と、確変状態が付与されることを確定的に報知しない第2の特殊演出図柄とが設定されているが、これらの特殊演出図柄の詳細については後述する。
そして、前記表示装置17における各図柄列26a,26b,26cの組合せ図柄位置L,C,Rに確定停止表示された各図柄列26a,26b,26cの飾図が当りの図柄組合せであった場合に、当り遊技(大当り遊技)が付与されることを把握し得るようになっている。ここで、実施例では、大当りの図柄組合せとして、各図柄列の組合せ図柄位置L,C,Rに同じ飾図が確定停止表示される図柄組合せ(例えば、「222」、「777」等)が設定されている。この大当りを認識できる飾図の図柄組合せが、表示装置17に表示される大当り表示(当り表示)となり、図柄組合せ演出の終了後に遊技者に有利な大当り遊技が付与される。また、実施例では、表示装置17で変動表示される前述した基本の飾図とは別に、特殊飾図(特殊図柄)を表示し得るよう設定されており、各図柄列の組合せ図柄位置L,C,Rの何れか(例えば中図柄列26bの組合せ図柄位置C)に特殊な飾図が確定停止表示されることで、所定の大当り遊技が付与されることを認識できるよう構成されている。この大当り遊技が発生する可能性を認識できる飾図の図柄組合せが、表示装置17に表示される大当り示唆表示となる。一方で、表示装置17の組合せ図柄位置L,C,Rに確定停止表示された全列の図柄が1つでも異なる種類の場合には、その図柄組合せ(例えば「123」、「734」、「171」等)から、原則的には大当り遊技が付与されない「はずれ」であることを認識できる。このはずれを認識できる飾図の図柄組合せが、表示装置17のはずれ表示となる。但し、このような3列の飾図が全て同一でない図柄組合せのうち、特定の図柄組合せを所定の演出(例えば、所定の大当り遊技)が実行される契機として用いることも可能である。特定の図柄組合せとは、当該図柄組合せから遊技者が何らかの法則性や意味を認識または連想し得るものである。特定の図柄組合せの具体例としては、3列の飾図が連続した昇順または降順で並ぶ図柄組合せ(例えば、「123」、「321」)や、左図柄列26aおよび中図柄列26bの飾図が同一で、右図柄列26cの飾図の値が1つずれた図柄組合せ(例えば、「778」)、3列の飾図が所定の語呂合せとなる図柄組合せ(例えば、「758」(名古屋))等が挙げられる。このように、特定の図柄組合せは、はずれ表示結果としてだけでなく大当り表示結果としても選択され得る飾図の図柄組合せとされる。
また、図柄組合せ演出において、複数の図柄列の内で、特定の図柄列(実施例では、左図柄列26aおよび右図柄列26c)に同じ飾図が停止表示され、かつ残りの図柄列(実施例では、中図柄列26b)が変動表示された表示(リーチ表示)となることで、リーチが生起されたことを遊技者が認識し得るようになっている。具体的なリーチ表示の例としては、左図柄列26aおよび右図柄列26cに同じ飾図が停止表示された図柄組合せ(「1↓1」、「4↓4」等)となる。なお、「↓」は変動中であることを表している。また、リーチ表示を形成する特定の図柄列(左図柄列26aおよび右図柄列26c)の飾図は、仮停止表示の状態とされ、残りの図柄列(中図柄列26b)の飾図が停止表示(仮停止表示)された後に、全ての図柄列の飾図が確定停止表示されるようになっている。
このように、表示装置17は、図柄組合せ演出を表示すると共に複数の飾り図柄を停止表示する演出表示手段である。そして、演出表示手段としての表示装置17に、組合せの対象となる飾図(演出図柄)が停止表示される複数の組合せ図柄位置が設定されて、当該組合せ図柄位置の夫々に停止表示された演出図柄の組合せが予め定められた当り表示となる場合に特図当り判定の判定が当り判定であることが報知されるよう構成されている。
また、前記表示装置17には、第1特図表示部50Aおよび第2特図表示部50Bで行われる特図変動表示の結果、表示される特図に応じた飾図の図柄組合せが表示される。すなわち、第1特図表示部50Aおよび第2特図表示部50Bに表示される特図と、表示装置17に表示される飾図の図柄組合せとが夫々対応しており、図柄組合せ演出が終了すると、第1特図表示部50Aおよび第2特図表示部50Bに特図が確定停止されると共に、表示装置17の各図柄列26a,26b,26cに飾図が確定停止表示されるようになっている。なお、特図に対する飾図の図柄組合せは一対一とは限らず、1つの特図に対して複数の飾図による図柄組合せの中から1つの飾図による図柄組合せが選択されるようになっている。
(特定可変表示部54A,54Bについて)
前記パチンコ機10には、前記特図表示部50A,50Bでの特図変動表示に同期して第1の識別情報を可変表示させる特定可変表示部54A,54Bが設けられている(図10参照)。特定可変表示部54A,54Bは、前記第1特図表示部50Aでの第1特図変動表示に同期して第1の識別情報を可変表示させる第1特定可変表示部54Aと、前記第2特図表示部50Bでの第2特図変動表示に同期して第1の識別情報を可変表示させる第2特定可変表示部54Bとからなる。すなわち、第1特定可変表示部54Aでは、第1特図表示部50Aでの第1特図変動表示の開始に伴い第1の識別情報の可変表示が開始され、第1特図変動表示が停止して特図1が確定停止表示されるのに伴って第1の識別情報が停止表示される。また、第2特定可変表示部54Bでは、第2特図表示部50Bでの第2特図変動表示の開始に伴い第1の識別情報の可変表示が開始され、第2特図変動表示が停止して特図2が確定停止表示されるのに伴って第1の識別情報が停止表示される。なお、第1特定可変表示部54Aに表示される第1の識別情報については、前記特図1(特別図柄)、飾図(演出図柄,第2の識別情報)および普図(普通図柄)に次ぐ第4図柄と指称する場合があり、第2特定可変表示部54Bに表示される第1の識別情報については、前記特図2(特別図柄)、飾図(演出図柄,第2の識別情報)および普図(普通図柄)に次ぐ第5図柄と指称する場合がある。
実施例のパチンコ機10では、図10に示すように、前記表示装置17における表示部17aの前記飾図が変動表示される第1表示領域17bと異なる位置に第2表示領域17cが設定されて、該第2表示領域17cに第1および第2特定可変表示部54A,54Bが設けられ、当該特定可変表示部54A,54Bにおいて第4および第5図柄を可変表示し得るよう構成されている。実施例では、ランプを模した画像の点灯と消灯を一定間隔で繰り返す点滅によって第4および第5図柄(特図1,2)の可変状態(特図1,2の変動表示状態)を表し、点灯状態を継続することで第4および第5図柄(特図1,2)の停止状態(特図1,2の確定停止状態)を表わし得るよう構成されている。また、第1および第2特定可変表示部54A,54Bでは、点灯色(表示色)によって、対応する特図表示部50A,50Bに確定停止表示された大当り図柄またははずれ図柄を識別可能に表示し得るようになっている。例えば、特図表示部50A,50Bに大当り図柄が確定停止表示された場合は、特定可変表示部54A,54Bが赤色で点灯され、特図表示部50A,50Bにはずれ図柄が確定停止表示された場合は、特定可変表示部54A,54Bが白色で点灯される。すなわち、特定可変表示部54A,54Bは、特図表示部50A,50Bでの特別図柄の変動表示中および特別図柄の停止中において、第1の識別情報の可変状態および停止状態を表示し得るよう構成されている。言い替えると、特定可変表示部54A,54Bの状態によって、特図表示部50A,50Bにおいて特別図柄の変動表示中であるのか特別図柄の停止中であるのかを認識し得るようになっている。
ここで、前記第1および第2特定可変表示部54A,54Bでの第1の識別情報の表示条件は、後述する演出モードM1〜M5の種類によっては変化しないよう構成されており、該第1および第2特定可変表示部54A,54Bでの第1の識別情報の表示は、常に同じ条件で特図表示部50A,50Bでの特別図柄の変動に同期して、特図表示部50A,50Bでの特別図柄の表示状態を誤認することなく容易に認識し得るようになっている。
なお、前記第1および第2特定可変表示部54A,54Bにおいて、点灯色(表示色)を一定周期で変化することで、第4および第5図柄の可変状態を表わすことができる。また、第1および第2特定可変表示部54A,54Bを、遊技盤20や枠状装飾体25等の固定部に設けたランプやLED等の発光体で構成し、該発光体の発光態様(点滅、点灯、点灯色)によって、第4および第5図柄の可変状態、停止状態および確定停止された特図の種類(大当り判定の結果)を表示するようにしてもよい。
(確変状態について)
実施例のパチンコ機10は、大当り遊技終了後に遊技者に有利な遊技状態として第1特典遊技状態を付与する機能を備えている。ここで、第1特典遊技状態としては、前記特別入賞口41へのパチンコ球の入賞契機が、当該第1特典遊技状態が付与されていない状態に較べて増加する状態である。具体的には、第1特典遊技状態では、特図当り確率を低確率から高確率に変動することにより特別入賞口41へのパチンコ球の入賞契機を増加することができる。以下の説明では、第1特典遊技状態を、便宜的に「確変状態」というものとする。
確変機能は、大当り遊技(当り遊技)の終了後に大当りの抽選確率(大当り確率)を低確率(実施例では、164/65536)から高確率(実施例では、1010/65536)に変動させる確変状態を付与可能とする機能である。なお、確変状態が付与されていない状態を非確変状態というものとする。また、前記低確率および高確率は一例であって、これに限られるものではない。実施例では、確変状態が付与される場合には、大当り遊技終了後、所定回数(規定回数)の図柄組合せ演出(特図変動表示)が実行されるまでの間継続して確変状態が付与されるよう設定してある(図3参照)。このように、確変状態が付与されると、大当りの抽選確率が高確率に変動して大当りが生起され易くなるため、確変状態は遊技者にとって有利であり、遊技者は確変大当りになることを期待しつつ遊技を行っている。なお、確変状態が付与される期間(以下、確変状態が継続する図柄組合せ演出(特図変動表示)の変動回数を確変回数という)としては、上記のものに限られない。例えば、確変状態が付与されてから所定条件を満たすまでの間継続して確変状態を付与し、当該所定条件を満たすことを条件に非確変状態に移行させるようにすることもでき、また次回の大当り遊技が生起されるまでの間継続して確変状態が付与されるようにすることもできる。
ここで、後述するように大当り遊技の終了後に確変状態が付与される場合は、メイン制御RAM60cの記憶領域に設定された確変フラグに「1」が設定されると共に、確変状態が付与されない場合は該確変フラグは「0」に設定される。なお、実施例のように確変回数を規定回数とした構成では、メイン制御RAM60cの記憶領域に設定された確変回数カウンタに確変回数を設定し、図柄組合せ演出毎(特図変動表示毎)にカウンタ値を1減算し、「0」になった場合に確変フラグを「0」とするようになっている。
(変短状態について)
また、実施例のパチンコ機10は、大当り遊技終了後に遊技者に有利な遊技状態として第2特典遊技状態(第2の遊技状態)を付与する機能を備えている。ここで、第2特典遊技状態としては、前記第2始動入賞口32へのパチンコ球の入賞契機が、当該第2特典遊技状態が付与されていない状態(第1の遊技状態)と較べて増加する入賞率向上状態である。言い換えると、入賞率向上状態は、前記ゲートセンサSE5の検出に伴って行われる普図当り判定において単位時間に普図当りと判定される割合が向上した状態である。具体的には、第2特典遊技状態では、(1)普図変動表示の変動時間の短縮、(2)普図当り確率を低確率から高確率に変動、(3)普図当り1回についての第2始動入賞口32を開放する始動用開閉部材34の開放時間を増やすこと等により第2始動入賞口32へのパチンコ球の入賞契機を増加することができる。第2特典遊技状態では、上記(1)〜(3)を単独または複数を組合せることができる。なお、普図当り1回についての第2始動入賞口32を開放する始動用開閉部材34の開放時間を増やすに際しては、始動用開閉部材34の開放時間を単純に延長することで実現してもよく、また始動用開閉部材34の開放回数を増やすことで実現することもでき、またこれらを複合させてもよい。実施例では、第2特典遊技状態を変短状態と指称するものとし、実施例の変短状態は上記(1)〜(3)を組合せて設定されている。また、変短状態が付与されていない状態を非変短状態というものとする。すなわち、変短状態は、第2始動入賞口32へのパチンコ球の入賞率が向上した入賞率向上状態である。
実施例の変短状態では、大当り遊技終了後の前記普図表示部55で行われる普図変動表示の変動時間を短縮すると共に、普図当り確率を低確率(実施例では、16384/65536)から高確率(実施例では、65535/65536)に変動させる機能である。なお、普図が確定停止表示されてから次回の普図変動が行われるまでの間(普図変動インターバル)は、500msに設定されている。また、1回の普図当りにおいて第2始動入賞口32への入賞を許容する入賞上限個数(実施例では10個)が設定されており、前記始動用開閉部材34を開放してからの入賞数が入賞上限個数に達した場合には、始動用開閉部材34の開閉動作を強制的に終了して閉鎖させるようになっている。
ここで、実施例では、大当りに当選した大当り図柄(特図1または特図2)の種類に応じて、変短状態が付与される期間(以下、変短回数という)が変化するよう構成されている。具体的には、大当り図柄(特図1または特図2)の種類が予め定めた確変図柄(実施例において後述する図柄Aおよび図柄c)である場合に、大当り遊技の終了後、200回の図柄組合せ演出(第1特図変動表示および第2特図変動表示の合計回数)が実行されるまでの間、変短状態が付与されるよう設定され(変短回数=200回)、大当り図柄(特図1または特図2)の種類が予め定めた確変図柄(実施例において後述する図柄d)である場合に、大当り遊技の終了後、100回の図柄組合せ演出(第1特図変動表示および第2特図変動表示の合計回数)が実行されるまでの間、変短状態が付与されるよう設定され(変短回数=100回)、大当り図柄(特図1または特図2)の種類が予め定めた非確変図柄(実施例において後述する図柄Bおよび図柄e)である場合に、100回の図柄組合せ演出(第1特図変動表示および第2特図変動表示の合計回数)が実行されるまでの間、変短状態が付与されるよう設定されている(変短回数=100回)。すなわち、実施例では、大当り遊技の終了後に確変状態を付与する場合に200回または100回の変短回数が付与され、大当り遊技の終了後に確変状態が付与されない場合に100回の変短回数が付与されるように設定されている。
ここで、後述するように大当り遊技の終了後に変短状態が付与される場合は、メイン制御RAM60cの記憶領域に設定された変短フラグに「1」が設定されると共に、変短状態が付与されない場合は該変短フラグは「0」に設定される。また、前記変短回数は、メイン制御RAM60cの記憶領域に設定された変短回数カウンタに設定され、該カウンタの値は、図柄組合せ演出毎(特図変動表示毎)に1減算され、「0」になった場合は変短フラグが「0」に設定されるようになっている。
前記確変機能および変短機能を備えたパチンコ機10では、該パチンコ機10において制御条件が異なる遊技状態として、確変状態および変短状態が何れも付与されていない遊技状態(非確変・非変短状態、すなわち通常状態)、確変状態が付与されない一方で変短状態が付与された遊技状態(非確変・変短状態)、確変状態が付与される一方で変短状態が付与されない遊技状態(確変・非変短状態)および確変状態および変短状態が何れも付与された遊技状態(確変・変短状態)の4種類が設定可能となっている。そして、実施例のパチンコ機10では、確変・非変短状態を除く3種類の遊技状態が、付与される大当り遊技の種類によって変更可能に構成されている。また実施例では、確変・変短状態および非確変・変短状態の2種類の遊技状態が、前記メイン制御CPU60a(メイン制御基板60)が決定可能な特別遊技状態として設定されている。なお、実施例では、大当り遊技が実行されている大当り状態について、メイン制御CPU60a(メイン制御基板60)が決定可能な特別遊技状態である。また、パチンコ機10において設定可能な各遊技状態(確変・変短状態、確変・変短状態および通常状態)においては、前記表示装置17で実行される図柄組合せ演出(飾図、識別情報)の表示条件(演出内容(後述する特図変動パターンや演出パターン))の一部または全部が異なっており、これらの遊技状態毎に特有の演出が実行され得るよう設定されて、該図柄組合せ演出の態様によって遊技中の遊技状態を認識し得るようになっている。
また、実施例のパチンコ機10は、遊技状態が前記確変状態や変短状態となった場合には、当該遊技状態であることを遊技者に示唆する遊技状態示唆画像を前記表示装置17に表示させて遊技演出を行うようになっている。実施例では、遊技状態として前記確変・変短状態、確変・変短状態および通常状態が設定されており、当該遊技状態に対応する遊技状態示唆画像が設定されている。なお、各遊技状態(確変・変短状態、確変・変短状態および通常状態)の夫々において表示装置17に表示される遊技状態示唆画像は1種類である必要はなく、これらの遊技状態毎に複数種類の遊技状態示唆画像を設定することができる。表示装置17に表示される遊技状態に対応した遊技状態示唆画像としては、具体的には、表示装置17の飾図の背面に映し出される背景画像が遊技状態に応じて異なるように設定されており、該背景画像の種類から現在の遊技状態を遊技者が認識し得るようになっている。
(大当り遊技について)
次に、実施例のパチンコ機10で付与される大当り遊技(当り遊技)について説明する。大当り遊技は、特図変動表示の結果として第1特図表示部50Aまたは第2特図表示部50Bに大当り図柄が確定停止表示された後に開始されるよう設定されており、当選した大当り遊技(大当り図柄)の種類に応じて特別入賞装置40の特別用開閉部材43が開閉動作される。図3に示すように、大当り遊技は、大当り遊技の開始を示すオープニング演出OPと、オープニング演出終了後に行われる規定ラウンド数(実施例では2ラウンド、4ラウンドまたは16ラウンド)だけラウンド間インターバル時間を挟んで繰り返されるラウンド遊技と、大当り遊技の終了を示すエンディング演出EDとにより構成されている。ラウンド遊技では、特別入賞装置40の特別用開閉部材43が開放してパチンコ球の特別入賞口41への入賞が許容される。なお、1回のラウンド遊技は、特別入賞口41に規定個数(例えば9個)のパチンコ球が入賞するか、あるいは各ラウンド遊技の開始から規定時間(ラウンド遊技時間)が経過することで終了する。また、大当り遊技における各ラウンド遊技の間のラウンド間インターバル時間の間は、特別用開閉部材43が閉鎖状態で保持される。
ここで、前記大当り遊技の各ラウンド遊技における特別入賞装置40の特別用開閉部材43の開閉態様(開閉パターン)には、パチンコ球を所定間隔で連続的に発射した条件において、1回の開放動作(開放してから閉鎖するまでの動作)においてラウンド遊技に定められた規定個数(例えば9個)のパチンコ球が入賞可能な時間だけ開放を継続する長時間開放動作と、該長時間開放動作よりも特別用開閉部材43の開放時間が短く設定された短時間開放動作とを適宜に組合せて構成されている。なお、実施例では、長時間開放動作において特別用開閉部材43が最大で25秒間開放するよう設定されると共に、短時間開放動作において特別用開閉部材43が最大で0.06秒間開放するよう設定される。また、実施例のパチンコ機10では、前記オープニング演出OPが実行されるオープニング演出時間として「10.0(秒)」が設定され、前記エンディング演出EDが実行されるエンディング演出時間として「13.0(秒)」が設定されている。
(大当り遊技の種類について)
実施例のパチンコ機10では、図3に示すように、大当り判定(特図当り判定)に当選した場合に、遊技者に与える価値が異なる複数種類の大当り遊技の中から1つの大当り遊技が決定され、その決定された大当り遊技が付与される。ここで、複数種類の大当り遊技の内で何れの大当り遊技が付与されるかは、大当り判定に当選した際に決定される大当り図柄(特図1および特図2)の種類に基づいて決定されるようになっている。実施例において第1特図表示部50Aに表示可能な100種類の大当り図柄としての特図1は、図柄A、図柄Bの2つのグループに分類されており、第1特図表示部50Aに確定停止表示された大当り図柄としての特図1に応じた大当り遊技が付与されるようになっている。同様に、実施例において第2特図表示部50Bに表示可能な100種類の大当り図柄としての特図2は、図柄c、図柄d、図柄eの3つのグループに分類されており、第2特図表示部50Bに確定停止表示された大当り図柄としての特図2に応じた大当り遊技が付与される。ここで、100種類の大当り図柄としての特図1は、図柄Aに90種類、図柄Bに10種類が夫々振り分けられている。また、100種類の大当り図柄としての特図2は、図柄cに70種類、図柄dに20種類、図柄eに10種類が夫々振り分けられている。なお、大当り遊技の種類や特図の振り分けは、これに限られるものではなく、適宜に設定可能である。
(第1特図始動保留情報に基づく大当り遊技について)
前記第1特図始動保留情報(第1始動入賞口31へのパチンコ球の入賞)に基づく大当り判定の判定結果が肯定判定の場合には、前記メイン制御CPU60aは、予め定められた複数種類の大当り図柄の中から1つの大当り図柄を決定するよう設定されている。具体的に、実施例では、図3に示すように、第1始動入賞口31へパチンコ球が入賞した際に取得された特図決定用乱数に基づいて、2種類の大当り図柄(図柄A、図柄B)の中から1つの大当り図柄を決定するようになっている。実施例のパチンコ機では、第1特図始動保留情報に基づく大当り判定の判定結果が肯定判定の場合に、90%の割合で大当り図柄としての図柄Aが選択され、10%の割合で大当り図柄としての図柄Bが選択されるよう特図決定用判定値(後述)が割り当てられている。なお、前述した大当り図柄の振分け割合は一例であり、これに限られるものではない。
(第1の大当り遊技について)
前記図柄Aに対応した第1の大当り遊技は、当該第1の大当り遊技をメイン制御CPU60aが決定した際に、第1の大当り遊技の終了後に確変状態および変短状態が付与される大当り遊技として設定されている。具体的に、実施例では、図3に示すように、図柄A(第1の大当り遊技)が決定された場合に、第1の大当り遊技の終了後に所定の変動回数(実施例では200回)の図柄組合せ演出(第1または第2特図変動表示)が実行されるまで確変状態が継続して付与されるよう設定されている。また、図柄A(第1の大当り遊技)が決定された場合に付与される変短状態の付与期間(変短回数)として、200回が設定されている。
前記第1の大当り遊技は、規定ラウンド数が「4回」に設定された大当り遊技であって、各ラウンドの入賞上限個数が「9個」に設定されている。また第1の大当り遊技では、1回のラウンド遊技のラウンド遊技時間として「25.0(秒)」が設定されており、各ラウンド遊技において前記特別用開閉部材43が最大で「25.0(秒)」に亘って開放動作するようになっている。なお、第1の大当り遊技におけるラウンド間インターバル時間は、「2.0(秒)」に設定されている。
(第2の大当り遊技について)
前記図柄Bに対応した第2の大当り遊技は、当該第2の大当り遊技をメイン制御CPU60aが決定した際に、第2の大当り遊技の終了後に確変状態が付与されない一方で変短状態が付与される大当り遊技として設定されている(図3参照)。また、図柄B(第2の大当り遊技)が決定された場合に付与される変短状態の付与期間(変短回数)として、100回が設定されている。
前記第2の大当り遊技は、規定ラウンド数が「2回」に設定された大当り遊技であって、各ラウンドの入賞上限個数が「9個」に設定されている。また第2の大当り遊技では、1回のラウンド遊技のラウンド遊技時間として「0.06(秒)」が設定されている。なお、第2の大当り遊技では、ラウンド間インターバル時間は「1.5(秒)」に設定されている。すなわち、第2の大当り遊技における各ラウンド遊技時間(0.06(秒))は、1回のラウンド遊技において、特別入賞口41に入賞するパチンコ球の入賞個数が入賞上限個数を満たさないような時間に設定されている。このように、第2の大当り遊技は、入賞球は殆ど発生することはなく賞球数が最も少ない大当り遊技として設定されている。
(第2特図始動保留情報に基づく大当り遊技について)
前記第2特図始動保留情報(第2始動入賞口32へのパチンコ球の入賞)に基づく大当り判定の判定結果が肯定判定の場合には、前記メイン制御CPU60aは、予め定められた複数種類の大当り図柄の中から1つの大当り図柄を決定するよう設定されている(図3参照)。具体的に、実施例では、第2始動入賞口32へパチンコ球が入賞した際に取得された特図決定用乱数に基づいて、3種類の大当り図柄(図柄c、図柄d、図柄e)の中から1つの大当り図柄を決定するようになっている。実施例のパチンコ機では、第2特図始動保留情報に基づく大当り判定の判定結果が肯定判定の場合に、70%の割合で大当り図柄としての図柄cが選択され、20%の割合で大当り図柄としての図柄dが選択され、10%の割合で大当り図柄としての図柄eが選択されるように特図決定用判定値(後述)が割り当てられている。なお、前述した大当り図柄の振分け割合は一例であり、これに限られるものではない。
(第3の大当り遊技について)
前記図柄cに対応した第3の大当り遊技は、当該第3の大当り遊技をメイン制御CPU60aが決定した際に、第3の大当り遊技の終了後に確変状態および変短状態が付与される大当り遊技として設定されている(図3参照)。具体的に、実施例では、図柄c(第3の大当り遊技)が決定された場合に、第3の大当り遊技の終了後に所定の変動回数(実施例では200回)の図柄組合せ演出(第1または第2特図変動表示)が実行されるまで確変状態が継続して付与されるよう設定されている。また、図柄c(第3の大当り遊技)が決定された場合に付与される変短状態の付与期間(変短回数)として、200回が設定されている。
前記第3の大当り遊技は、規定ラウンド数が「16回」に設定された大当り遊技であって、各ラウンド遊技の入賞上限個数が「9個」に設定されている。また第3の大当り遊技では、1回のラウンド遊技のラウンド遊技時間として「25.0(秒)」が設定されている。なお、第3の大当り遊技のラウンド間インターバル時間は「2.0(秒)」に設定されている。このように、第3の大当り遊技は、実施例のパチンコ機10に設定された大当り遊技の種類の内で最も付与される利益が大きい大当り遊技として設定されている。
(第4の大当り遊技について)
前記図柄dに対応した第4の大当り遊技は、当該第4の大当り遊技をメイン制御CPU60aが決定した際に、第4の大当り遊技の終了後に確変状態および変短状態が付与される大当り遊技として設定されている(図3参照)。具体的に、実施例では、図柄d(第4の大当り遊技)が決定された場合に、第4の大当り遊技の終了後に所定の変動回数(実施例では200回)の図柄組合せ演出(第1または第2特図変動表示)が実行されるまで確変状態が継続して付与されるよう設定されている。また、図柄d(第4の大当り遊技)が決定された場合に付与される変短状態の付与期間(変短回数)として、100回が設定されている。
前記第4の大当り遊技は、規定ラウンド数が「4回」に設定された大当り遊技であって、各ラウンド遊技の入賞上限個数が「9個」に設定されている。また、第4の大当り遊技のラウンド間インターバル時間は「2.0(秒)」に設定されている。このように、第4の大当り遊技は、前述した第3の大当り遊技と同様に大当り遊技の終了後には確変状態および変短状態が付与されるものの、大当り遊技中において獲得可能な賞球数は、第3の大当り遊技よりは少ない大当り遊技として設定されている。また、第4の大当り遊技では、大当り遊技の終了後に付与される変短回数が100回であるのに対し、第3の大当り遊技では、大当り遊技の終了後に付与される変短回数が200回であり、付与される変短回数の違いによっても第4の大当り遊技より第3の大当り遊技の方が遊技者にとって有利な大当り遊技となっている。
(第5の大当り遊技について)
前記図柄eに対応した第5の大当り遊技は、当該第5の大当り遊技をメイン制御CPU60aが決定した際に、第5の大当り遊技の終了後に確変状態が付与されない一方で変短状態が付与される大当り遊技として設定されている(図3参照)。具体的に、実施例では、図柄e(第5の大当り遊技)が決定された場合に付与される変短状態の付与期間(変短回数)として、100回が設定されている。
前記第5の大当り遊技は、規定ラウンド数が「16回」に設定された大当り遊技であって、各ラウンド遊技の入賞上限個数が「9個」に設定されている。また、第5の大当り遊技のラウンド間インターバル時間は「2.0(秒)」に設定されている。このように、第5の大当り遊技は、前述した第3の大当り遊技と同様に、実施例のパチンコ機10に設定された大当り遊技の種類の内で最も獲得可能な賞球数が多い大当り遊技として設定されている。但し、第5の大当り遊技では、大当り遊技の終了後に確変状態が付与されないのに対し、第3の大当り遊技では、大当り遊技の終了後に確変状態が付与される点で、第5の大当り遊技より第3の大当り遊技の方が、遊技者にとって有利な大当り遊技となっている。また、第4の大当り遊技と第5の大当り遊技とを比較すると、大当り遊技中に獲得可能な賞球数の点では第5の大当り遊技が有利であるが、大当り遊技の終了後に確変状態が付与される点では第4の大当り遊技の方が遊技者にとって有利となっている。
このように、実施例のパチンコ機10では、第1始動入賞口31への入賞を契機とする第1特図始動保留情報に基づく当り判定の判定結果が肯定の場合には、規定ラウンド数が「2」または「4回」に設定された第1〜第2大当り遊技に対して大当り図柄としての特図1(図柄A,図柄B)が割り当てられているのに対し、第2始動入賞口32への入賞を契機とする第2特図始動保留情報に基づく当り判定の判定結果が肯定の場合には、規定ラウンド数が「4回」または「16回」に設定された第3〜第5の大当り遊技に対して大当り図柄としての特図2(図柄c,図柄d,図柄e)が夫々割り当てられている。すなわち、実施例のパチンコ機10では、第2始動入賞口32への入賞に基づいた大当り判定の判定結果が肯定の場合に、第1始動入賞口31への入賞に基づいた大当り判定の判定結果が肯定の場合と比べて、獲得可能な賞球数(付与される特典量)が同等または多くなる高い大当り遊技の種類(大当り図柄)をメイン制御CPU60aが決定するよう設定されている。
(パチンコ機の制御構成について)
次に、パチンコ機10の制御構成について説明する。実施例のパチンコ機10には、図8に示す如く、パチンコ機10を全体的に制御する制御手段としてのメイン制御基板(メイン制御手段)60と、該メイン制御基板60からの制御信号に基づいて各制御対象を制御する制御手段としてのサブ制御基板(サブ制御手段)65,70,72,73とが設けられている。すなわち、メイン制御基板60では、パチンコ機10に備えられた各種検出センサ(検出手段)からの検出信号に基づいて各種処理が実行され、その処理結果に応じた各種の制御信号(制御コマンド)がサブ制御基板65,70,72,73に出力されるようになっている。
また、実施例のパチンコ機10には、サブ制御基板として、遊技演出を全体的に制御する演出制御基板65と、表示装置17の表示内容を制御する表示制御基板70と、パチンコ機10が備える各種発光演出手段(ランプ装置18等)の発光制御を行うランプ制御基板72と、パチンコ機10が備えるスピーカ19の音出力制御を行う音制御基板73とを備えている。すなわち、メイン制御基板60が出力した制御信号(制御コマンド)に基づいて、前記演出制御基板65が表示制御基板70、ランプ制御基板72および音制御基板73を制御するよう構成されており、パチンコ機10で実行される各種遊技演出(図柄組合せ演出や発光演出、音声演出)を統括的にコントロールし得るようになっている。ここで、表示制御基板70は、演出制御基板65から出力された制御信号(制御コマンド)に基づいて、表示装置17に表示される図柄(飾図)や背景画像等の図柄組合せ演出の表示内容を制御するよう構成される。また、ランプ制御基板72は、演出制御基板65から出力された制御信号(制御コマンド)に基づいて、パチンコ機10が備える各種発光演出手段の点灯・消灯のタイミングや、発光強度等を制御するものである。そして、音制御基板73は、演出制御基板65から出力された制御信号(制御コマンド)に基づき、パチンコ機10が備えるスピーカ19からの音演出の出力タイミングや出力内容等を制御するものである。
(メイン制御基板60について)
前記メイン制御基板60は、図8に示す如く、制御処理を実行するメイン制御CPU60a、該メイン制御CPU60aが実行する制御プログラムを記憶するメイン制御ROM60b、当該メイン制御CPU60aの処理に必要なデータの書込み・読出しが可能なメイン制御RAM60c等が備えられている。そして、前記始動入賞検出センサSE1,SE2、特別入賞検出センサSE3、普通入賞検出センサSE4、ゲートセンサSE5等の各種センサが前記メイン制御CPU60aに接続されている。また、メイン制御CPU60aには、遊技情報表示部Mの各表示部(第1および第2特図表示部50A,50B、第1および第2特図保留表示部52,53、普図表示部55、普図保留表示部56、ラウンド表示部57等)が接続されて、各検出センサSE1〜SE5の検出を契機としてメイン制御CPU60aで実行された制御処理に基づいて、遊技情報表示部Mの各表示部50A,50B,52,53,55,56,57の表示制御が実行されるようになっている。また、メイン制御CPU60aには、前記第2始動入賞口32を開閉する始動用開閉部材34に連繋する始動入賞ソレノイド33、特別入賞口41を開閉する特別用開閉部材43に連繋する特別入賞ソレノイド42が接続されており、該メイン制御CPU60aでの制御処理結果に基づいて各ソレノイド33,42を駆動させることで、対応する開閉部材34,43が開閉するようになっている。そして、メイン制御CPU60aは、大当り遊技の種類に応じた開閉態様で特別用開閉部材43が開閉するよう前記特別入賞ソレノイド42を駆動制御するよう構成される。
メイン制御CPU60aは、第1,第2始動入賞口31,32へパチンコ球が入賞したこと(より具体的には第1,第2始動入賞検出センサSE1,SE2がパチンコ球を検出したこと)を契機として入賞情報としての各種乱数を取得するよう設定されている。ここで、メイン制御CPU60aが始動入賞検出センサSE1,SE2の検出を契機として取得する乱数としては、特図当り判定用乱数、特図決定用乱数、演出実行判定用乱数(リーチ判定用乱数)、特図変動パターン振分用乱数等の各種乱数が設定されている。そして、メイン制御CPU60aがこれらの乱数値を所定の周期(実施例では4ms)で更新し、更新後の乱数値をメイン制御RAM60cに一時的に記憶して更新前の値を書き換えることにより、第1,第2始動入賞検出センサSE1,SE2の検出信号がメイン制御CPU60aに入力されたタイミングに応じて乱数が取得されるようになっている。また、メイン制御CPU60aは、時間を計測するタイマ更新処理を実行する。メイン制御RAM60cには、パチンコ機10の動作中に適宜書き換えられる各種情報(乱数値、タイマ値、フラグなど)が記憶(設定)されるようになっている。
また、前記第1,第2始動入賞口31,32にパチンコ球が入賞した際に取得される入賞情報(各種乱数値)は、特図始動保留情報としてメイン制御RAM60cの所定の始動保留領域(記憶領域)にメイン制御CPU60aが一時的に記憶保持させるよう構成されている。特図始動保留情報は、メイン制御RAM60cに記憶する順序で記憶する始動保留領域が定まっており、各特図始動保留情報に基づいて図柄組合せ演出(特図変動表示)を実行する場合に、特図始動保留情報をメイン制御RAM60cに記憶した順序でメイン制御CPU60aにより読み出されるようになっている。なお、以下の説明では、第1始動入賞口31にパチンコ球が入賞した際に取得される入賞情報(各種乱数値)に基づく特図始動保留情報を第1特図始動保留情報と指称し、第2始動入賞口32にパチンコ球が入賞した際に取得される入賞情報(各種乱数値)に基づく特図始動保留情報を第2特図始動保留情報と指称して区別する場合もある。
具体的に、メイン制御RAM60cには、第1始動保留情報を記憶可能な第1始動保留領域と、第2始動保留情報を記憶可能な第2始動保留領域とが設けられており、第1始動入賞検出センサSE1の検出を契機に取得される入賞情報(各種乱数値)が第1始動保留領域に記憶され、第2始動入賞検出センサSE2の検出を契機に取得される入賞情報(各種乱数値)が第2始動保留領域に記憶されるようになっている。また、第1始動保留領域および第2始動保留領域は、第1領域〜第4領域の4つの記憶領域から構成されており、始動入賞検出センサSE1,SE2の1回の検出を契機に取得される入賞情報(各種乱数値)が第1領域〜第4領域に順に記憶されると共に、特図当り判定(特図変動表示)を実行する場合に、メイン制御RAM60cに記憶した順序で特図始動保留情報がメイン制御CPU60aにより読み出されるようになっている。すなわち、最大で8個の始動保留情報(すなわち4個の第1始動保留情報および4個の第2始動保留情報)をメイン制御RAM60cに記憶させ得るよう構成されており、当該メイン制御RAM60cが記憶する最大で8個の第1および第2特図始動保留情報の内で最も古い情報から順に、メイン制御CPU60aが特図始動保留情報を読み出すよう設定されている。
前記特図当り判定用乱数は、図柄組合せ演出の結果として当り遊技(大当り遊技)を発生するか否かの特図当り判定(大当り判定)で用いる乱数である。実施例では、特図当り判定用乱数として、「0」〜「65535」の全65536通りの整数値が設定されており、所定の周期(4ms)で1ずつ更新されるようになっている。また、特図決定用乱数は、特図当り判定の結果に応じて第1特図表示部50Aに確定停止表示させる特図1または第2特図表示部50Bに確定停止表示させる特図2を決定する際に用いる乱数である。ここで、実施例では、特図決定用乱数として、「0」〜「199」の全200通りの整数値が設定されており、所定の周期(4ms)で1ずつ更新されるようになっている。特図決定用乱数の各値には、前述したはずれを示す1種類の特図に対応する乱数と、大当りの当選を示す200種類の特図に対応する乱数とが設定されており、該特図決定用乱数の値により、第1特図表示部50Aに確定停止表示される特図1または第2特図表示部50Bに確定停止表示される特図2が特定されるようになっている。すなわち、第1始動入賞検出センサSE1の検出を契機として取得される特図決定用乱数の値により、第1特図表示部50Aに確定停止表示される特図1が特定され、第2始動入賞検出センサSE2の検出を契機として取得される特図決定用乱数の値により、第2特図表示部50Bに確定停止表示される特図2が特定される。また、前述したように、前記大当り図柄としての特図1および特図2は、大当り遊技の種類毎に分類されており、特図1または特図2が特定されることで、図柄組合せ演出の終了後に付与される大当り遊技の種類が特定されるようになっている。すなわち、特図決定用乱数が当り遊技(大当り遊技)の種類を決定する乱数としての機能を有している。
また、演出実行判定用乱数は、前述した特図当り判定における判定結果が否定となった場合に(大当り遊技に当選しなかったはずれの場合に)、当り表示が表示される可能性を示唆する演出を行うか否かの演出実行判定(リーチ判定)で用いられる乱数である。実施例では、演出実行判定用乱数として、「0」〜「238」の全239通りの整数値が設定されており、所定の周期(4ms)で1ずつ更新されるようになっている。ここで、当り表示が表示される可能性を示唆する演出としては、表示装置17に図柄変動の過程で表示されるリーチ表示を契機として行われるリーチ演出や、1回の図柄組合せ演出において各図柄列26a,26b,26cの飾図を複数回連続的に仮停止させる擬似連続予告演出や、飾図の変動開始から変動停止までを1回とした変動サイクルを複数回連続して実行可能とする連続予告演出(先読み予告演出)や、表示装置17に当り表示される可能性を示唆する予告演出や、ランプ装置18の光やスピーカ19から出力される音演出により表示装置17に当り表示が表示される可能性を遊技者に示唆する予告演出を含むものである。
前記特図変動パターン振分用乱数は、図柄組合せ演出における演出時間を特定する複数の特図変動パターンから1つの特図変動パターンを決定する際に用いられる乱数である。実施例では、特図変動パターン振分用乱数として、「0」〜「250」の全251通りの整数値が設定されており、所定の周期(4ms)で1ずつ更新されるようになっている。
実施例のパチンコ機10では、特図当り判定用乱数、特図決定用乱数、演出実行判定用乱数、特図変動パターン振分用乱数等の各種乱数値は、第1,第2始動入賞口31,32へパチンコ球が入賞したこと(より具体的には第1,第2始動入賞検出センサSE1,SE2の何れかがパチンコ球を検出したこと)を契機として、メイン制御RAM60cに一時的に記憶されている各乱数を同じタイミングで前記メイン制御CPU60aが取得するようになっている。ここで、第1始動入賞口31へパチンコ球が入賞したことを契機に取得される各乱数は、第2始動入賞口32へパチンコ球が入賞したことを契機に取得される各乱数と同一のものが共通で使用され、各始動入賞口31,32への入賞タイミングに応じた乱数を前記メイン制御CPU60aが取得するようになっている。
また、メイン制御CPU60aは、ゲート部48をパチンコ球が通過したこと(より具体的にはゲートセンサSE5がパチンコ球を検出したこと)を契機として通過検出情報としての各種乱数を取得するよう設定されている。ここで、メイン制御CPU60aがゲートセンサSE5の検出を契機に取得する乱数としては、普図当り判定用乱数、普図変動パターン決定用乱数等の各種乱数が設定されている。そして、メイン制御CPU60aがこれらの乱数値を所定の周期(実施例では4ms)で更新し、更新後の乱数値をメイン制御RAM60cに一時的に記憶して更新前の値を書き換えることにより、ゲートセンサSE5の検出信号がメイン制御CPU60aに入力されたタイミングに応じて乱数が取得されるようになっている。また、メイン制御CPU60aは、時間を計測するタイマ更新処理を実行する。メイン制御RAM60cには、パチンコ機10の動作中に適宜書き換えられる各種情報(乱数値、タイマ値、フラグなど)が記憶(設定)されるようになっている。
また、前記ゲートセンサSE5をパチンコ球が通過した際に取得される通過検出情報(各種乱数値)は、普図始動保留情報としてメイン制御RAM60cの所定の普図記憶領域(記憶領域)に一時的に記憶保持されるよう構成されている。普図始動保留情報は、メイン制御RAM60cに記憶する順序で記憶する普図記憶領域が定まっており、普図始動保留情報に基づいて普図変動表示を実行する場合に、メイン制御RAM60cに記憶した順序で普図始動保留情報がメイン制御CPU60aにより読み出されるようになっている。
普図当り判定用乱数は、普図変動の結果として第2始動入賞口32の開放(普図当り)を発生させるか否かの普図当り判定で用いられる乱数である。実施例では、普図当り判定用乱数として、「0」〜「65535」の全65536通りの整数値が設定されており、所定の周期(4ms)で1ずつ更新されるようになっている。前記普図変動パターン振分用乱数は、普図変動表示における普図変動の変動時間を定めた普図変動パターンの決定に用いる乱数である。実施例では、普図変動パターン振分用乱数として、「0」〜「8」の全9通りの整数値が設定されており、所定の周期(4ms)で1ずつ更新されるようになっている。そして、ゲート部48をパチンコ球が通過したこと(より具体的にはゲートセンサSE5がパチンコ球を検出したこと)を契機として、メイン制御RAM60cに一時的に記憶されている通過検出情報(普図当り判定用乱数および普図変動パターン振分用乱数等)を同じタイミングで前記メイン制御CPU60aが取得するようになっている。
(判定値について)
一方、メイン制御ROM60bには、図柄組合せ演出の結果、大当り遊技を発生させることを示す大当り判定値が記憶されている。大当り判定値は、前記特図当り判定用乱数を用いて大当り遊技を発生させるか否かの判定(特図当り判定)で用いる判定値であり、特図当り判定用乱数の取り得る「0」〜「65535」までの全65536通りの整数の中から所定数の判定値が定められている。ここで、大当り判定値は、特図当り判定を行う時点で前述した確変状態が付与されているか否かで判定値の設定数が異なっている。具体的には、確変状態のときに設定される大当り判定値の数(実施例では1010個)は、非確変状態の場合に設定される大当り判定値の数(実施例では164個)よりも多く設定されている。すなわち、確変状態における大当り判定値の設定数を多くすることで、大当り遊技が発生し易くなっている。
また、メイン制御ROM60bには、特図決定用判定値が記憶されている。特図決定用判定値は、特図当り判定の結果が大当りの場合(大当り遊技に当選した場合)に、第1特図表示部50Aに確定停止表示させる大当り図柄としての特図1または第2特図表示部50Bに確定停止表示させる大当り図柄としての特図2を、特図決定用乱数を用いて決定する判定値である。ここで、実施例では、特図決定用判定値には、前述した200種類の特図決定用乱数に対応した種類の整数値が設定されている。そして、第1始動入賞口31へのパチンコ球の入賞を契機とした特図始動保留情報に基づいて大当りに当選した場合には、特図決定用判定値が特図1の大当り図柄として設定された前記2種類の図柄A〜図柄Bに対応付けられて割り当てられており、特図決定用乱数に対応した特図決定用判定値が割り当てられた図柄A〜図柄Bの何れかをメイン制御CPU60aが決定するようになっている。同様に、第2始動入賞口32へのパチンコ球の入賞を契機とした特図始動保留情報に基づいて大当りに当選した場合には、特図決定用判定値が特図2の大当り図柄として設定された前記3種類の図柄c〜図柄eに対応付けられて割り当てられており、特図決定用乱数に対応した特図決定用判定値が割り当てられた図柄c〜図柄eの何れかをメイン制御CPU60aが決定するようになっている。
また、メイン制御ROM60bには、演出実行判定値(リーチ判定値)が記憶されている。演出実行判定値は、特図当り判定の結果が否定の場合に、当り表示が表示装置17に表示される可能性を示唆するリーチ演出を実行させるか否かの演出実行判定(リーチ抽選)で用いる判定値であり、演出実行判定用乱数の取り得る数値「0」〜「238」までの全239通りの整数の中から定められている。すなわち、取得された演出実行判定用乱数の値が、設定された演出実行判定値と一致する場合に、最終的にはずれとなるリーチ演出の演出を実行させることをメイン制御CPU60aが決定するようになっている。ここで、演出実行判定値は、演出実行判定を行う時点の遊技状態(確変状態または変短状態)に応じて判定値の設定数が異なっている。具体的に、変短状態が付与されている場合よりも変短状態が付与されていない非変短状態のときに設定される演出実行判定値の数の方が多くなるよう設定されている。すなわち、変短状態の場合には、非変短状態の場合に比べてリーチ演出が発生し難くなっている。
(特図変動パターンについて)
前記メイン制御ROM60bには、複数種類の特図変動パターンが記憶されている。前記特図変動パターンは、第1特図変動表示または第2特図変動表示が開始してから確定停止表示されるまでの間に実行される演出内容(図柄組合せ演出の表示内容、発光演出態様、音声演出態様)の基本的なベースとなる内容を特定するものである。また、特図変動パターンは、第1特図変動表示または第2特図変動表示が開始してから特図1または特図2が確定停止表示されるまでの変動時間(図柄組合せ演出および特図変動表示の時間)を特定している。
前記特図変動パターンとして、特図当り判定の結果が否定の場合にメイン制御CPU60aが選択可能なはずれ用の特図変動パターンとして、リーチ演出が行われない通常はずれ用のリーチなしはずれ特図変動パターンと、リーチ演出が行われるリーチはずれ用のノーマルリーチはずれ特図変動パターンおよびスーパーリーチはずれ特図変動パターンとが設けられている。通常はずれ用の特図変動パターンは、演出実行判定の結果が否定の場合にメイン制御CPU60aが選択可能な特図変動パターンであり、リーチはずれ用の特図変動パターンは、演出実行判定の結果が肯定の場合にメイン制御CPU60aが選択可能な特図変動パターンである。なお、リーチなし特図変動パターン、ノーマルリーチはずれ特図変動パターンおよびスーパーリーチはずれ特図変動パターンの夫々には、特定する演出内容が異なる複数種類が設定されている。また、特図変動パターンとして、特図当り判定の結果が肯定の場合にメイン制御CPU60aが選択可能な当り用の特図変動パターンとして、リーチ演出が行われるノーマルリーチ当り特図変動パターン、スーパーリーチ熱り特図変動パターンが設定されている。なお、ノーマルリーチ当り特図変動パターンおよびスーパーリーチ当り特図変動パターンの夫々についても、特定する演出内容が異なる複数種類が設定されている。
ここで、リーチ演出は、前記表示装置17で行われる図柄組合せ演出においてリーチ表示が表示されてから、大当りまたははずれとなる飾図の図柄組合せが停止表示されるまでの間に行われる演出である。また、リーチ演出には、図柄組合せ演出の変動時間が異なるノーマルリーチ演出およびスーパーリーチ演出等があり、各リーチ演出に対応する特図変動パターンが設定されている。なお、変動時間は、ノーマルリーチ演出、スーパーリーチ演出の順で長くなる。また、リーチ演出が行われない特図変動パターンの図柄組合せ演出の変動時間は、ノーマルリーチ演出が行われる特図変動パターンの図柄組合せ演出の変動時間より短く設定されている。
また、前記スーパーリーチ演出では、図柄組合せ演出中において、再変動や再抽選等の煽り演出を行う種類も設定されている。再変動とは、左図柄列26aの組合せ図柄位置Lに停止した有効飾図(有効演出図柄)と、右図柄列26cの組合せ図柄位置Rに停止した有効飾図(有効演出図柄)とによりリーチ表示された状態で、中図柄列26bの変動中の飾図の速度を遅くしてリーチ表示された組合せ図柄位置C上に停止するように見せ掛けた後に、速度を速やめて再変動させる演出形態である。これに対し、再抽選とは、組合せ図柄位置L,C,R上に同じ有効飾図(有効演出図柄)の組合せで仮の大当り飾図(大当り演出図柄)を一旦停止表示(仮停止表示という場合もある)させた後に、該大当り飾図を再変動させて、最終的な大当り飾図を確定停止表示させる演出形態である。
前記メイン制御ROM60bには、変動パターン振分用判定値が記憶されている。変動パターン振分用判定値は、大当り判定および演出実行判定の結果に応じて決定可能な特図変動パターンの中から1つの特図変動パターンを決定する際に用いる判定値であり、特図変動パターン振分用乱数の取り得る数値「0」〜「250」までの全251通りの整数の中から定められている。この変動パターン振分用判定値は、大当り判定および演出実行判定の結果に応じてメイン制御CPU60aが決定可能な特図変動パターンに対して所定数ずつ割り当てられている。すなわち、特図変動パターン振分用乱数に対応する判定値が割り当てられた変動パターンを特定することで、図柄組合せ演出において実行される特図変動パターン(演出内容や変動時間)が決定される。すなわち、特図変動パターン振分用乱数に基づいて複数の特図変動パターンから特図変動パターンを決定する際に、変動パターン振分用判定値の割当て数に応じて特図変動パターンの選択されやすさを調節している。
また、メイン制御ROM60bには、普図変動演出の結果、普図当りを発生させることを示す普図当り判定値が記憶されている。普図当り判定値は、前記普図当り判定用乱数を用いて普図当りか否かの判定(普図当り判定)で用いる判定値であり、普図当り判定用乱数の取り得る「0」〜「65535」までの全65536通りの整数の中から所定数の判定値が定められている。ここで、普図当り判定値は、普図当り判定を行う時点で前述した変短状態が付与されているか否かで判定値の設定数が異なっている。具体的には、変短状態の場合に設定される普図当り判定値の数(実施例では65535個)は、非変短状態の場合に設定される普図当り判定値の数(実施例では16384個)よりも多く設定されている。すなわち、変短状態における普図の設定数を多くすることで、普図当りが発生し易くなっている。
メイン制御ROM60bには、複数種類の普図変動パターンが記憶されており、各普図変動パターンに対応して普図変動パターン振分判定値が記憶されている。ここで、前記普図変動パターンは、普図変動表示を開始してから普図が確定停止表示されるまでの普図変動表示の変動時間を特定している。普図変動パターン振分判定値は、前記普図変動パターン振分用乱数を用いて普図変動パターンの決定に用いる判定値であり、普図変動パターン決定用乱数の取り得る数値「0」〜「8」までの全9通りの整数の中から定められている。そして、普図変動パターン毎に所定の判定値が割り当てられており、取得された普図変動パターン振分用乱数に対応する普図変動パターン振分判定値が割り当てられた普図変動パターンがメイン制御CPU60aにより特定されるようになっている。ここで、普図変動パターン決定用判定値は、普図当り判定の結果によって、割り当てられる普図変動パターンの種類および割当数が異なっている。具体的に、実施例では、普図当り判定の結果が肯定(普図当りに当選)の場合に1つの普図変動パターンに対して全ての普図変動パターン決定用判定値が割り当てられて、所定時間の変動時間(例えば6000ms)を定めた普図変動パターンが決定されるのに対し、普図当り判定の結果が否定(普図当りに落選)の場合に別の1つの普図変動パターンに対して全ての普図変動パターン決定用判定値が割り当てられて、所定時間の変動時間(例えば520ms)を定めた普図変動パターンが決定されるようになっている。
(演出制御基板について)
前記演出制御基板65には、演出制御CPU65aが備えられている。該演出制御CPU65aには、図8に示す如く、演出制御ROM65bおよび演出制御RAM65cが接続されている。また、演出制御CPU65aは、各種乱数の値を所定の周期毎に更新し、更新後の値を演出制御RAM65cの設定領域に記憶(設定)して更新前の値を書き換えている。
前記演出制御ROM65bには、図柄組合せ演出において実行する図柄組合せ演出の具体的な演出内容を特定する演出パターンが記憶されている。前記演出パターンは前記特図変動パターンに対応付けられており、メイン制御CPU60aにより決定された特図変動パターンに基づいて対応する演出パターンを演出制御CPU65aが決定するようになっている。なお、前記演出パターンは、前記特図変動パターンに対して一対一の関係で対応付けられたものではなく、1つの特図変動パターンに対して1つまたは複数の演出パターンが対応付けられており、特図変動パターンに対応した演出パターンの中から1つの演出パターンを演出制御CPU65aが決定するよう構成されている。すなわち、演出制御CPU65aは、前記メイン制御CPU60aが取得した入賞情報(乱数値)に基づいて、前記表示装置17で行わせる図柄組合せ演出の演出内容を決定する演出内容決定手段として機能するよう構成されている。また、演出パターンには、図柄組合せ演出において各図柄表示列26a,26b,26cの飾図の停止タイミングが定められており、該演出パターンで定められる停止タイミングに従って各列に飾図が停止されると共に、該飾図の停止に合わせてスピーカ19から適宜の効果音が出力されたり、ランプ装置18が適宜の発光を行ったりするようになっている。
また、前記演出制御ROM65bには、表示制御基板70、ランプ制御基板72および音制御基板73を統括的に制御するための統括制御プログラムが記憶されている。演出制御CPU65aは、各種制御コマンドを入力すると、当該統括制御プログラムに基づき各種制御を実行する。
(表示制御基板70について)
次に、図8に基づき表示制御基板70について説明する。表示制御基板70には、表示制御CPU70aが備えられている。該表示制御CPU70aには、表示制御ROM70bおよび表示制御RAM70cが接続されている。また、表示制御基板70(表示制御CPU70a)には、表示装置17が接続されている。表示制御ROM70bには、表示装置17の表示内容を制御するための表示制御プログラムが記憶されている。また、表示制御ROM70bには、各種の画像データ(図柄、各種背景画像、文字、キャラクタなどの画像データ)が記憶されている。更に、表示制御RAM70cには、パチンコ機10の動作中に適宜書き換えられる各種の情報が記憶(設定)されるようになっている。
(演出パターンについて)
前記演出パターンとして、前記リーチなしはずれ特図変動パターン、ノーマルリーチはずれ特図変動パターンおよびスーパーリーチはずれ特図変動パターンに対応するリーチなしはずれ演出パターンP1、ノーマルリーチはずれ演出パターンP2およびスーパーリーチはずれ演出パターンP3が設定されると共に、前記ノーマルリーチ当り特図変動パターンおよびスーパーリーチ当り特図変動パターンに対応するノーマルリーチ当り演出パターンP4およびスーパーリーチ当り演出パターンP5が設定されている(図11参照)。また、実施例のパチンコ機10では、演出パターンとして、スーパーリーチ当り特図変動パターンに対応して昇格演出パターンP6および非昇格演出パターンP7が設定されている。なお、各演出パターンP1〜P7の夫々について、演出内容が異なる複数種類が設定されている。
前記昇格演出パターンP6および非昇格演出パターンP7は、前記再抽選の演出形態を特定するものである。昇格演出パターンP6は、前記表示装置17の組合せ図柄位置L,C,R上に、確変大当り遊技が付与されることが認識不能な種類の飾図(第2の識別図柄)を仮停止表示した後に、該飾図を再変動させて、最終的に確変大当り遊技が付与されることが認識できる種類の飾図(第1の識別図柄)を確定停止表示させる演出形態を特定している。また、非昇格演出パターンP7は、表示装置17の組合せ図柄位置L,C,R上に、確変大当り遊技が付与されることが認識不能な種類の飾図(第2の識別図柄)を仮停止表示した後に、該飾図を再変動させて、最終的に確変大当り遊技が付与されることが認識不能な種類の飾図(第2の識別図柄)を確定停止表示させる演出形態を特定している。
(電源基板100について)
前記パチンコ機10には、遊技場の外部電源(例えば、AC24V)から各部の必要電源電圧を生成して、パチンコ機10を構成する各種構成部材に供給する電源基板100が配設されている。この電源基板100には、図8に示す如く、パチンコ機10に供給する電源のON−OFFを切り替える電源スイッチ101と、制御RAM60c,65cを初期化(クリア)させるためのクリアスイッチ102が設けられている。また電源基板100には、前記電源スイッチ101に接続し、該電源スイッチ101のON−OFFの切り替えに応じてメイン制御基板60に電源ON信号、電源OFF信号を出力する電源断監視回路(電源監視手段)103が設けられると共に、前記クリアスイッチ102に接続するクリアスイッチ回路104が設けられている。実施例では、クリアスイッチ102をON操作した状態で電源スイッチ101をON操作したときに限り、クリアスイッチ回路104からメイン制御基板60、演出制御基板65にクリア信号を出力し、該クリア信号を受けたメイン制御基板60、演出制御基板65がメイン制御RAM60c、演出制御RAM65cを初期化(記憶情報を初期化)するクリア処理を行うよう設定される。すなわち、実施例では、電源スイッチ101、クリアスイッチ回路104およびクリアスイッチ102からクリア手段が構成される。なお、クリアスイッチ回路104とクリアスイッチ102とからクリア手段を構成し、クリアスイッチ102をON操作したときにクリアスイッチ回路104からメイン制御基板60、演出制御基板65にクリア信号を出力する構成を採用し得る。
図8に示す如く、前記電源基板100には、遊技場の外部電源(AC24V)をパチンコ機10の各種電気部品へ供給される電源電圧(例えば、DC30V)に変換処理する電源回路(電源手段)105が設けられている。電源回路105には、各制御基板60,65,70が接続されており、該電源回路105は、変換処理された後の電源電圧を各制御基板60,65,70に対応する供給すベき所定の電源電圧に変換処理し、変換後の電源電圧を対応する制御基板60,65,70に供給するよう構成される。なお、電源回路105から各制御基板60,65,70に供給された電源電圧が、各制御基板60,65,70に配線接続される各種の電気機器に供給される。
前記電源基板100には、前記電源回路105に接続する前記電源断監視回路103が設けられ、該電源断監視回路103は、電源回路105に供給される電源電圧(以下、監視電源電圧という場合もある)の電圧値を監視するよう構成される。具体的には、電源断監視回路103は、監視電源電圧が所定の電圧(以下、閾値電圧という場合もある)に降下したか否かを判定する。なお、この閾値電圧は、遊技に支障を来たすことなくパチンコ機10の電気部品(例えば、検出センサ)を動作させるために最低限必要な電圧(例えば、DC20V)とされる。ここで、監視電源電圧が閾値電圧に降下するのは、例えば、電源断(電源OFF)時や停電時の場合である。この場合、パチンコ機10に電力が供給されなくなってしまうため、監視電源電圧が閾値電圧に降下する。なお、閾値電圧は、電気部品が動作停止する電圧に対して所定のマージンだけ高い値に設定されている。
前記電源基板100には、前記電源断監視回路103に接続するリセット信号回路106が設けられている。電源断監視回路103は、判定結果が肯定(すなわち、監視電源電圧が閾値電圧以下となった状態)である場合に、メイン制御基板60、演出制御基板65およびリセット信号回路106に対して監視電源電圧が閾値電圧に降下したことを示す電源断信号を出力するよう構成される。また、リセット信号回路106は、電力供給の開始時(電源投入時や停電解消による復電時)および電源断信号の入力時に、メイン制御基板60、演出制御基板65および表示制御基板70に対してリセット信号を出力し、メイン制御基板60、演出制御基板65および表示制御基板70の動作を規制するようになっている。
前記電源基板100には、コンデンサ等のバックアップ電源107が設けられ、パチンコ機10の主電源が切断されて電力の供給が停止した場合(電源スイッチ101のOFFや停電等により外部電源からの電力供給の遮断により電源断監視回路103からの電源断信号が出力された場合)には、バックアップ電源107からメイン制御CPU60aおよび演出制御CPU65aに電力が供給される。バックアップ電源107は、両制御CPU60a,65aが、対応する制御RAM60c,65cに記憶されている各種情報(記憶情報)を後述するバックアップエリアに記憶(書き込み)するのに要する時間に亘って電力を供給し得るよう構成されている。また、両制御RAM60c,65cでは、電力供給が遮断された後もバックアップエリアに記憶されている各種情報は保持し得るよう構成されている。
(復電処理に関する構成について)
前記メイン制御RAM60cおよび演出制御RAM65cには、パチンコ機10の動作中に前記各種情報を一時的に記憶するために用いられる常用記憶エリアの他に、バックアップエリアが設けられている。このバックアップエリアは、停電等によって電力供給が遮断された場合において、電力供給の開始時(復電時)にパチンコ機10の状態を電力供給の遮断時の状態に復帰させるべく、電力供給の遮断時の各種情報を記憶しておくためのエリアである。実施例では、乱数(保留内容)、保留数、特図、普図、タイマ値、フラグ(確変フラグ、変短フラグや演出モードフラグ)等の遊技状態を特定可能な情報等の各種情報(制御情報)が、パチンコ機10の動作中には常用記憶エリアに記憶されると共に、電力供給が遮断された場合においては該常用記憶エリアに記憶されている各種情報がバックアップエリアに記憶されるようになっている。また、バックアップエリアへの記憶(書き込み)は、電力供給の遮断時(電源断信号の入力時)の電源断処理において実行され、該バックアップエリアに記憶された各種情報の読み出し(常用記憶エリアへの記憶)は、電力供給の開始時(復電時)の復電処理において実行される。
また、メイン制御CPU60aおよび演出制御CPU65aには、電源基板100のバックアップ電源107が接続されている。そして、メイン制御CPU60aおよび演出制御CPU65aは、監視電源電圧の遮断時(閾値電圧への降下)において、バックアップ電源107から供給される電源電圧(例えば、DC5V)によって動作が保証されている間に、メイン制御RAM60cおよび演出制御RAM65cの常用記憶エリアに記憶されている各種情報をバックアップエリアに記憶し、電源回路105からの電力供給の遮断後も各種情報を記憶保持し得るように構成されている。すなわち、電力供給の遮断時におけるパチンコ機10の遊技状態、すなわち確変状態や変短状態が付与されているか否か、大当り遊技中であるか否か、保留数、演出モード等、各種情報をバックアップすることが可能となっている。実施例では、メイン制御RAM60cおよび演出制御RAM65cが、電源回路105からの電力供給が遮断されるときの遊技情報を記憶して電力供給の遮断後も保持するバックアップ手段としての機能を有している。
(電源断処理について)
次に、電力供給が遮断された際に、メイン制御CPU60aおよび演出制御CPU65aが実行する電源断処理について説明する。
メイン制御CPU60aおよび演出制御CPU65aは、電源断監視回路103からの電源断信号が入力されると、対応する制御RAM60c,65cに記憶された制御プログラムのうちの電源断処理プログラムに基づき、電源断処理を実行する。前記電源断監視回路103は、監視電源電圧が閾値電圧まで降下したタイミングにおいて、メイン制御CPU60aおよび演出制御CPU65aおよびリセット信号回路106に電源断信号を出力する。これにより、パチンコ機10の各種構成部材が動作不能となる前に、メイン制御CPU60aおよび演出制御CPU65aが夫々電源断処理を実行する。
電源断処理では、電源基板100のバックアップ電源107からメイン制御CPU60aおよび演出制御CPU65aに電力が供給されるもとで、各制御CPU60a,65aは、対応する制御RAM60c,65cの常用記憶エリアに記憶保持されている各種制御情報を、制御RAM60c,65cのバックアップエリアに記憶保持させる。次に、各制御CPU60a,65aは、対応する制御RAM60c,65cへのアクセスを禁止し、リセット信号回路106からのリセット信号の入力を待機する。そして、各制御CPU60a,65aは、リセット信号が入力されると、制御CPU60a,65aの動作を規制する。そして、電力供給が遮断した後は、電源断処理によってバックアップエリアに記憶された各種情報がバックアップデータとして記憶保持される。
(電源投入時の処理について)
パチンコ機10へ電源投入(電力供給の開始)された場合は、前記リセット信号回路106は、所定の規制時間が経過するまでの間、メイン制御CPU60a、演出制御CPU65aに対してリセット信号を継続出力する。メイン制御CPU60aおよび演出制御CPU65aは、一旦入力されたリセット信号の入力が停止すると、対応する制御ROM60b,65bに記憶されている電源投入処理プログラムに基づき、電源投入処理(復電処理)を実行する。この電源投入処理では、前記クリアスイッチ102が操作されているか否かを判定し、否定の場合は対応する制御RAM60c,65cに記憶保持されている各種制御情報に基づき電力供給の遮断時(前)の状態に復帰させる。また、電源投入処理において前記クリアスイッチ102が操作されていると判定された場合は、各制御RAM60c,65cに記憶保持されていた各種制御情報を消去(初期化)する。電力供給の遮断前の状態に復帰した演出制御CPU65aは、演出制御RAM65cにて記憶管理されている制御情報を指定する各種制御コマンドを表示制御CPU70aに出力する。そして、表示制御CPU70aは、演出制御CPU65aからの入力された制御コマンドに基づいて表示装置17の表示内容を制御する。
前記電源投入処理プログラムに基づき実行される電源投入処理について、図9に基づき説明する。電源投入処理では、電力供給が開始(電源スイッチ101のON操作および停電解消による電力供給の再開)された場合(ステップC10)、制御CPU60a,65aは、ステップC11でクリアスイッチ102がONか否かを判定する。そして、ステップC11の判定結果が肯定の場合、すなわちクリアスイッチ102がON操作された場合は、制御CPU60a,65aは対応する制御RAM60c,65cに記憶保持されている各種制御情報を消去(初期化)し(ステップC12)、電源投入処理を終了する。一方、ステップC11の判定結果が否定の場合、すなわちクリアスイッチ102がON操作されていない場合には、制御CPU60a,65aは、対応する制御RAM60c,65cに記憶保持されている各種制御情報に基づき電力供給の遮断時(前)の状態に復帰させ(ステップC13)、電源投入処理を終了する。言い替えると、電源スイッチ101のON操作や停電からの復電時に外部電源からの電力供給が開始されて、電源断監視回路103から出力された電源ON信号(電源供給信号)のみが制御CPU60a,65aに入力された場合は、制御CPU60a,65aは、対応する制御RAM60c,65cに記憶保持されている各種制御情報(バックアップデータ)を初期化することなく該各種制御情報に基づき電力供給の遮断時(前)の状態に復帰させる一方で、前記クリアスイッチ回路104から出力されたクリア信号が制御CPU60a,65aに入力された場合は、制御CPU60a,65aは対応する制御RAM60c,65cに記憶保持されている各種制御情報を消去する初期化処理を実行する。
すなわち、始動入賞検出センサSE1,SE2の球検出を契機として当り遊技(大当り遊技)を生起させるか否かの当り判定する当り判定手段、当り判定手段の判定結果が肯定の場合に、遊技者に与える特典量の異なる複数種類の当り遊技の中から付与する当り遊技を決定する当り遊技決定手段としての夫々の機能を前記メイン制御CPU60a(メイン制御基板60)が備えている。すなわち、始動入賞検出センサSE1,SE2の球検出を契機として当り遊技を発生させることを決定する当り決定手段としての機能をメイン制御CPU60a(メイン制御基板60)が有している。またメイン制御CPU60a(メイン制御基板60)は、決定した種類の当り遊技を特図変動表示終了後(図柄組合せ演出終了後)に付与する当り遊技付与手段としての機能を備えている。メイン制御CPU60a(メイン制御基板60)は、始動入賞検出センサSE1,SE2の何れかの球検出を契機として、前記表示装置(表示手段)17で行わせる図柄組合せ演出(識別情報の変動表示)の変動時間を特定する変動パターン(特図変動パターン)を記憶手段としてのメイン制御ROM60bが記憶する複数の変動パターンの中から決定する変動パターン決定手段としての機能を備えている。また、前記メイン制御CPU60a(メイン制御基板60)は、当りが発生する確率(当り判定手段による判定結果が肯定となる確率)が通常よりも高確率となる確変状態を付与するか否かを決定する第1遊技状態決定手段として機能すると共に、当り遊技終了後に確変状態を付与する第1遊技状態付与手段として機能するよう構成されている。またメイン制御CPU60a(メイン制御基板60)は、当り判定手段の判定結果に応じた特別図柄を特別表示部(特図表示部50A,50B)に停止表示させるよう前記特別表示部(特図表示部50A,50B)の表示を制御する特別図柄表示制御手段として機能している。
更に、前記メイン制御CPU60a(メイン制御基板60)は、当りが発生する場合(当り判定手段の判定結果が肯定の場合)に、第2始動入賞口32へパチンコ球が入賞する確率が高確率となる入賞率向上状態(変短状態)を付与するか否かを決定する第2遊技状態決定手段として機能し、入賞率向上状態を付与する場合に、入賞率向上状態を付与する期間を決定する期間決定手段として機能すると共に、当り遊技終了後に決定された入賞率向上状態を付与する期間だけ変短状態を付与する第2遊技状態付与手段としても機能している。ここで、前記メイン制御CPU60a(メイン制御基板60)は、当り遊技の終了後から予め決められた回数の特図変動表示(図柄組合せ演出)が実行されるまでの間の期間を、入賞率向上状態の付与期間として決定するようになっている。また、メイン制御CPU60a(メイン制御基板60)は、入賞率向上状態の付与期間として複数種類の期間を、当り遊技決定手段としてのメイン制御CPU60a(メイン制御基板60)が決定した当り遊技(大当り遊技)の種類に応じて決定するようになっている。このように、前記メイン制御CPU60a(メイン制御基板60)は、当り判定が肯定判定の場合に、始動入賞検出センサSE1,SE2の球検出に基づいて当り遊技後に遊技者に有利な特典状態(確変状態、変短状態)を付与するか否かを決定する特典状態決定手段としての機能を備えている。言い替えると、メイン制御CPU60a(メイン制御基板60)は、始動入賞検出センサSE1,SE2の検出を始動条件の成立として、該始動条件の成立を契機として特別遊技状態(当り遊技状態、確変状態、変短状態)を付与するかを判定する判定手段として機能すると共に、該判定手段としてのメイン制御CPU60a(メイン制御基板60)が特別遊技状態を付与すると判定した場合に、複数種類の特別遊技状態の何れかを決定する遊技状態決定手段としての機能をメイン制御CPU60a(メイン制御基板60)が備えている。また、メイン制御CPU60a(メイン制御基板60)は、始動入賞検出センサSE1,SE2の球検出を契機として各種の入賞情報(乱数等)を取得する入賞情報取得手段としての機能を有している。
前記メイン制御RAM60cは、表示装置17で図柄組合せ演出が行われている間(すなわち第1および第2特図表示部50A,50Bで特図変動表示が行われている間)に取得された入賞情報を始動保留情報として複数記憶可能な保留記憶手段として機能する。具体的に、表示手段(表示装置17や第1特図表示部50A)で変動表示が行われている間に第1始動入賞検出センサSE1の検出を契機として取得される入賞情報を第1始動保留情報として記憶する第1保留記憶手段および表示手段(表示装置17や第2特図表示部50B)で変動表示が行われている間に第2始動入賞検出センサSE2の検出を契機として取得される入賞情報を第2始動保留情報として記憶する第2保留記憶手段として機能する。
また、前記演出制御CPU65a(演出制御基板65)は、当り判定手段としてのメイン制御CPU60aの判定結果に基づいて前記表示手段としての表示装置17に確定停止表示させる演出図柄(飾図,識別情報)を決定する演出図柄決定手段として機能すると共に、決定された演出図柄(飾図,識別情報)を停止表示させるように表示手段としての表示装置17を制御する表示制御手段として機能している。また、演出制御CPU65a(演出制御基板65)は、前記入賞情報取得手段による入賞情報の取得(判定条件の成立)を契機として、前記表示手段で行わせる図柄組合せ演出の演出内容を特定する演出パターンを複数種類の中から1つ決定する演出パターン決定手段としての機能を有している。また、演出パターン決定手段としての演出制御CPU65a(演出制御基板65)は、メイン制御CPU60aが決定した特図変動パターンに基づいて演出パターンを決定するようになっている。
次に、メイン制御基板60のメイン制御CPU60aが制御プログラムに基づき実行する特図入力処理および特図開始処理について具体的に説明する。
(特図入力処理について)
特図入力処理では、図4に示すように、第1始動入賞口31にパチンコ球が入賞したか否かをメイン制御CPU60aが判定する(ステップA11)。すなわち、ステップA11においてメイン制御CPU60aは、第1始動入賞口31に対応する第1始動入賞検出センサSE1がパチンコ球を検出した時に出力する検出信号が入力されたか否かを判定する。そしてステップA11の判定結果が否定の場合には、ステップA15に移行する。ステップA11の判定結果が肯定の場合には、メイン制御CPU60aは、メイン制御RAM60cに記憶されている第1特図始動保留情報の保留数が上限数の4未満であるか否かを判定する(ステップA12)。ステップA12の判定結果が否定(すなわち第1特図始動保留情報の保留数が4)の場合には、メイン制御CPU60aは、ステップA15に移行する。
ステップA12の判定結果が肯定(第1特図始動保留情報の保留数<4)の場合には、第1特図始動保留情報の保留数を1加算し、メイン制御RAM60cが記憶する第1特図始動保留情報の保留数を書き換える(ステップA13)。続いて、メイン制御RAM60cから入賞情報(特図当り判定用乱数の値、特図決定用乱数の値、演出実行判定用乱数の値、特図変動パターン振分用乱数の値等の各種乱数の値)をメイン制御CPU60aが読み出して、当該入賞情報(乱数の値)を第1入賞始動保留情報として保留数に対応付けたメイン制御RAM60cにおける第1始動保留領域の第1〜第4領域に設定する(ステップA14)。これにより、ステップA15に移行する。
また、ステップA15では、第2始動入賞口32にパチンコ球が入賞したか否かをメイン制御CPU60aが判定する。すなわち、ステップA15においてメイン制御CPU60aは、第2始動入賞口32に対応する第2始動入賞検出センサSE2がパチンコ球を検出した時に出力する検出信号が入力されたか否かを判定する。そしてステップA15の判定結果が否定の場合には、特図入力処理を終了する。ステップA15の判定結果が肯定の場合には、メイン制御CPU60aは、メイン制御RAM60cに記憶されている第2特図始動保留情報の保留数が上限数の4未満であるか否かを判定する(ステップA16)。ステップA16の判定結果が否定(すなわち第2特図始動保留情報の保留数が4)の場合には、特図入力処理を終了する。
ステップA16の判定結果が肯定(第2特図始動保留情報の保留数<4)の場合には、第2特図始動保留情報の保留数を1加算し、メイン制御RAM60cが記憶する第2特図始動保留情報の保留数を書き換える(ステップA17)。続いて、メイン制御RAM60cから入賞情報(特図当り判定用乱数の値、特図決定用乱数の値、演出実行判定用乱数の値、特図変動パターン振分用乱数の値等の各種乱数の値)をメイン制御CPU60aが読み出して、当該入賞情報(乱数の値)を第2入賞始動保留情報として保留数に対応付けたメイン制御RAM60cの第2始動保留領域の第1〜第4領域に設定し(ステップA18)、特図入力処理を終了する。
(特図開始処理について)
次に、特図開始処理について図5に基づき説明する。メイン制御CPU60aは、特図開始処理を所定の周期(実施例では4ms)毎に実行している。特図開始処理では、メイン制御CPU60aは、特図表示部50A,50Bにおいて特図1または特図2が変動表示中(表示装置17で図柄組合せ演出中)であるか、または大当り遊技中であるか否かを判定する(ステップB11)。そして、ステップB11の判定結果が肯定の場合には、メイン制御CPU60aは、特図開始処理を終了する。一方、ステップB11の判定結果が否定の場合には、第2特図始動保留情報の保留数(記憶数)を読み出し(ステップB12)、第2特図始動保留情報の保留数(記憶数)が「0」よりも大きいか否かを判定する(ステップB13)。ステップB13の判定結果が否定の場合には(第2特図始動保留情報の保留数(記憶数)=0の場合には)、メイン制御CPU60aは、ステップB16の処理に移行する。またメイン制御CPU60aは、ステップB13の判定結果が肯定の場合には(第2特図始動保留情報の保留数(記憶数)>0)の場合には、メイン制御RAM60cの所定の記憶領域に記憶される特図変動処理フラグに第2特図変動演出を実行することを示す値「1」を設定する。次いで、メイン制御CPU60aが第2特図始動保留情報の保留数(記憶数)を1減算して(ステップB14)、保留数に対応付けられたメイン制御RAM60cの所定の記憶領域に記憶されている当該第2特図始動保留情報(特図当り判定用乱数の値、特図決定用乱数の値、演出実行判定用乱数の値および特図変動パターン振分用乱数の値等の各種乱数の値)をメイン制御CPU60aが取得する(ステップB15)。
ここで、メイン制御CPU60aは、最も早く記憶した第2特図始動保留情報が記憶される第1特図記憶領域から第2特図始動保留情報(乱数)を取得する。そして、メイン制御CPU60aは、第2特図始動保留情報に関連付けられた乱数を取得した後、2番目に早く記憶した第2特図始動保留情報が記憶されている第2特図記憶領域の第2特図始動保留情報(乱数)を、前記第1特図記憶領域に記憶させる。同様に、メイン制御CPU60aは、3番目に早く記憶した第2特図始動保留情報が記憶されている第3特図記憶領域の第2特図始動保留情報(乱数)を前記第2特図記憶領域に記憶させ、4番目に早く記憶した(すなわち最も新しい)第2特図始動保留情報が記憶されている第4特図記憶領域の第2特図始動保留情報(乱数)を前記第3特図記憶領域に記憶させる。すなわち、第2特図始動保留情報は、メイン制御RAM60cに記憶された順序でメイン制御CPU60aにより読み出されるようになっている。また、メイン制御CPU60aは、減算後の第2特図始動保留情報の保留数に対応するように第2特図保留表示部53の表示を変更させる。
前記ステップB15の処理により第2特図始動保留情報としての各種乱数が取得されると、図6に示すように、メイン制御CPU60aは、取得した特図当り判定用乱数の値がメイン制御ROM60bに記憶されている大当り判定値と一致するか否かを判定する大当り判定(当り判定)を行う(ステップB22)。そして、ステップB22における大当り判定の判定結果が肯定の場合には(大当りが発生する場合には)、大当りの変動であることを示す大当りフラグに「1」が設定される(ステップB23)。そして、メイン制御CPU60aは、取得した特図決定用乱数の値に基づき、第2特図表示部50Bに確定停止表示される大当り図柄となる最終停止図柄(特図2)を決定する(ステップB24)。すなわち、メイン制御CPU60aは、取得した特図決定用乱数の値に基づいて特図2を決定することで、大当り図柄を決定する。大当り図柄(特図)が決定されると、メイン制御CPU60aは、特図変動パターン振分用乱数の値に基づいて当り用の特図変動パターンの中から1つの特図変動パターンを決定する(ステップB25)。
ここで、実施例のパチンコ機10では、全ての大当り図柄が変短状態を付与するものとして設定されているため、変短フラグは大当り遊技の終了後に「1」に設定される。また、確変状態については、前述したように大当り図柄の種類によって付与されるか否かが決定されるよう構成されているので、大当り図柄が確変図柄(実施例では図柄A,c,d)の場合には、大当り遊技の終了後に確変フラグは「1」に設定される。また、大当り図柄が非確変図柄(実施例では図柄B,e)の場合は、確変フラグを「0」に設定する。そして、確変フラグおよび変短フラグは、確変状態の終了条件および変短状態の終了条件が満たされると、対応するフラグが「0」に設定される。
一方、ステップB22の大当り判定の判定結果が否定の場合には(大当りでない場合には)、メイン制御CPU60aは、リーチ演出を実行させるか否かを判定する演出実行判定(リーチ判定)を行う(ステップB27)。実施例では、メイン制御CPU60aは、ステップB15の処理時においてメイン制御RAM60cから取得した演出実行判定用乱数の値が、演出実行判定値と一致するか否かにより当選判定を行う。そして、ステップB27の判定結果が肯定の場合には(リーチ演出を行う場合には)、メイン制御CPU60aは、第2特図表示部50Bにて確定停止表示されるはずれ図柄を最終停止図柄(特図2)として決定する(ステップB28)。次に、メイン制御CPU60aは、特図変動パターン振分用乱数の値に基づいてはずれリーチ用の特図変動パターンの中から1つの特図変動パターンを決定する(ステップB29)。
また、ステップB27での演出実行判定の判定結果が否定の場合には(リーチ演出を行わない場合には)、メイン制御CPU60aは、第2特図表示部50Bにて確定停止表示されるはずれ図柄を最終停止図柄(特図2)として決定する(ステップB30)。次に、メイン制御CPU60aは、特図変動パターン振分用乱数の値に基づいてはずれ用の特図変動パターンの中から1つの特図変動パターンを決定する(ステップB31)。
ここで、ステップB25,B29,B31において特図変動パターンおよび最終停止図柄(特図2)を決定したメイン制御CPU60aは、演出制御基板65(演出制御CPU65a)に対し、所定の制御コマンドを所定のタイミングで出力する(ステップB26)。具体的には、メイン制御CPU60aは、特図変動パターンを指定すると共に図柄変動の開始を指示する特図変動パターン指定コマンドを出力し、更に特図変動パターンで特定された変動時間の計測を開始する。これと同時に、メイン制御CPU60aは、第2特図変動表示を開始させるように第2特図表示部50Bを制御する。また、メイン制御CPU60aは、最終停止図柄となる特図2を指示するための特図2指定コマンドを出力する。そして、メイン制御CPU60aは、特図開始処理を終了する。その後、特図開始処理とは別の処理で、メイン制御CPU60aは、前記指定した特図変動パターンに定められている変動時間に基づいて、決定した最終停止図柄を表示させるように第2特図表示部50Bの表示内容を制御する。また、メイン制御CPU60aは、前記指定した特図変動パターンに定められている変動時間に基づいて、飾図の変動停止を指示し、図柄組合せを確定停止表示させるための全図柄停止コマンドを出力する。また、確変状態の終了条件および変短状態の終了条件を満たした場合には、確変終了コマンドおよび変短終了コマンドを出力する。
一方、ステップB13の判定結果が否定の場合(第2特図始動保留情報の保留数(記憶数)=0の場合)には、第1特図始動保留情報の保留数(記憶数)を読み出し(ステップB16)、第1特図始動保留情報の保留数(記憶数)が「0」よりも大きいか否かを判定する(ステップB17)。メイン制御CPU60aは、ステップB17の判定結果が肯定の場合には(第1特図始動保留情報の保留数(記憶数)>0)の場合には、メイン制御RAM60cの所定の記憶領域に記憶される特図変動処理フラグに第1特図変動演出を実行することを示す値「0」を設定する。次いで、メイン制御CPU60aが第1特図始動保留情報の保留数(記憶数)を1減算して(ステップB18)、当該第1特図始動保留情報に対応付けられたメイン制御RAM60cの所定の記憶領域に記憶されている特図当り判定用乱数の値、特図決定用乱数の値、演出実行判定用乱数の値および特図変動パターン振分用乱数の値をメイン制御CPU60aが取得して(ステップB19)、次いで当り判定処理を実行する。すなわち、実施例のパチンコ機10では、第2始動入賞口32への入賞を契機として取得される第2特図始動保留情報がメイン制御RAM60cに記憶されている場合には、第1始動入賞口31への入賞を契機として取得される第1特図始動保留情報がメイン制御RAM60cに記憶されていたとしても、該第2特図始動保留情報に基づく図柄組合せ演出が優先的に実行されるようになっている。なお、特図始動保留情報に基づく図柄組合せ演出を実行するに際しては、メイン制御RAM60cに特図始動保留情報が記憶された順で該特図始動保留情報に基づく図柄組合せ演出を実行するようにしてもよい。すなわち、パチンコ球が入賞した始動入賞口の種類(第1始動入賞口31および第2始動入賞口32)に関係なく、始動入賞口31,32への入賞を契機として取得される特図始動保留情報がメイン制御RAM60cに記憶された順で、該特図始動保留情報に基づく図柄組合せ演出が実行されるものであってもよい。
ここで、メイン制御CPU60aは、最も早く記憶した第1特図始動保留情報が記憶される第1特図記憶領域から第1特図始動保留情報(乱数)を取得する。そして、メイン制御CPU60aは、第1特図始動保留情報に関連付けられた乱数を取得した後、2番目に早く記憶した第1特図始動保留情報が記憶されている第2特図記憶領域の第1特図始動保留情報(乱数)を、前記第1特図記憶領域に記憶させる。同様に、メイン制御CPU60aは、3番目に早く記憶した第1特図始動保留情報が記憶されている第3特図記憶領域の第1特図始動保留情報(乱数)を前記第2特図記憶領域に記憶させ、4番目に早く記憶した(すなわち最も新しい)第1特図始動保留情報が記憶されている第4特図記憶領域の第1特図始動保留情報(乱数)を前記第3特図記憶領域に記憶させる。すなわち、第1特図始動保留情報は、メイン制御RAM60cに記憶された順序でメイン制御CPU60aにより読み出されるようになっている。また、メイン制御CPU60aは、減算後の第1特図始動保留情報の保留数(記憶数)に対応するように第1特図保留表示部50Aの表示を変更させる。
前記ステップB19の処理により各種乱数が取得されると、図7に示すように、メイン制御CPU60aは、取得した特図当り判定用乱数の値がメイン制御ROM60bに記憶されている大当り判定値と一致するか否かを判定する大当り判定(当り抽選)を行う(ステップB32)。そして、ステップB32における大当り判定の判定結果が肯定の場合には(大当りが発生する場合には)、大当りの変動であることを示す大当りフラグに「1」が設定される(ステップB33)。そして、メイン制御CPU60aは、取得した特図決定用乱数の値に基づき、第1特図表示部50Aに確定停止表示される大当り図柄となる最終停止図柄(特図1)を決定する(ステップB34)。すなわち、メイン制御CPU60aは、取得した特図決定用乱数の値に基づいて特図1を決定することで、大当り図柄を決定する。大当り図柄(特図1)が決定されると、メイン制御CPU60aは、特図変動パターン振分用乱数の値に基づいて当り用の特図変動パターンの中から1つの特図変動パターンを決定する(ステップB35)。なお、前述したように、実施例のパチンコ機10では、全ての大当り図柄が変短状態を付与するものとして設定されると共に、確変状態については、大当り図柄(大当り遊技)の種類によって付与されるか否かが決定されるよう構成されているので、変短フラグは大当り遊技の終了後に「1」に設定され、確変フラグは大当り図柄の種類に応じて「1」または「0」に設定される。
一方、ステップB32の大当り判定の判定結果が否定の場合には(大当りでない場合には)、メイン制御CPU60aは、リーチ演出を実行させるか否かを判定する演出実行判定(リーチ判定)を行う(ステップB37)。実施例では、メイン制御CPU60aは、ステップB19の処理時においてメイン制御RAM60cから取得した演出実行判定用乱数の値が、演出実行判定値と一致するか否かにより当選判定を行う。そして、ステップB37の判定結果が肯定の場合には(リーチ演出を行う場合には)、メイン制御CPU60aは、第1特図表示部50Aにて確定停止表示されるはずれ図柄を最終停止図柄(特図1)として決定する(ステップB38)。次に、メイン制御CPU60aは、特図変動パターン振分用乱数の値に基づいてはずれリーチ用の特図変動パターンの中から1つの特図変動パターンを決定する(ステップB39)。
また、ステップB37での演出実行判定の判定結果が否定の場合には(リーチ演出を行わない場合には)、メイン制御CPU60aは、第1特図表示部50Aにて確定停止表示されるはずれ図柄を最終停止図柄(特図1)として決定する(ステップB40)。次に、メイン制御CPU60aは、特図変動パターン振分用乱数の値に基づいてはずれ用の特図変動パターンの中から1つの特図変動パターンを決定する(ステップB41)。
ここで、ステップB35,B39,B41において特図変動パターンおよび最終停止図柄(特図1)を決定したメイン制御CPU60aは、演出制御基板65(演出制御CPU65a)に対し、所定の制御コマンドを所定のタイミングで出力する(ステップB36)。具体的には、メイン制御CPU60aは、特図変動パターンを指定すると共に図柄変動の開始を指示する特図変動パターン指定コマンドを出力し、更に特図変動パターンで特定された変動時間の計測を開始する。これと同時に、メイン制御CPU60aは、第1特図変動表示を開始させるように第1特図表示部50Aを制御する。また、メイン制御CPU60aは、最終停止図柄となる特図1を指示するための特図1指定コマンドを出力する。そして、メイン制御CPU60aは、特図開始処理を終了する。その後、特図開始処理とは別の処理で、メイン制御CPU60aは、前記指定した特図変動パターンに定められている変動時間に基づいて、決定した最終停止図柄を表示させるように第1特図表示部50Aの表示内容を制御する。また、メイン制御CPU60aは、前記指定した特図変動パターンに定められている変動時間に基づいて、飾図の変動停止を指示し、図柄組合せを確定停止表示させるための全図柄停止コマンドを出力する。また、確変状態および変短状態の終了条件を満たした場合には、確変状態および変短終了コマンドを出力する。
一方、ステップB17の判定結果が否定の場合(第1特図始動保留情報の保留数(記憶数)=0の場合)には、メイン制御CPU60aは、デモ演出の実行を開始させるデモンストレーション指定コマンドを既に出力したか否かを判定し(ステップB20)、判定結果が否定の場合には、デモンストレーション指定コマンドを出力して特図開始処理を終了する(ステップB21)。また、ステップB20の判定結果が肯定の場合には(デモンストレーション指定コマンドを既に出力していた場合には)、メイン制御CPU60aは、特図開始処理を終了する。
(演出制御について)
次に、演出制御基板65で実行される処理について説明する。演出制御基板65の演出制御CPU65aは、前記メイン制御CPU60aから入力された特図変動パターン指定コマンドに基づいて、当該図柄組合せ演出において実行する演出パターンを決定し、決定した演出パターンを指定する演出パターン指定コマンドを表示制御基板70やランプ制御基板72、音制御基板73等に出力する。すなわち、演出制御CPU65aは、決定された演出パターンに基づいて表示装置17で図柄組合せ演出を実行させる演出実行制御手段として機能する。
ここで、演出制御CPU65aが選択可能な演出パターンは、前述したように特図変動パターン毎に分類されており、特図変動パターンに対応する演出パターンが選択される。また、演出制御CPU65aは、特図1指定コマンドまたは特図2指定コマンドが入力されると、該コマンドに対応する特図の停止図柄指定に応じて表示装置17に最終停止表示させる各図柄列26a,26b,26cの飾図を決定する。すなわち、演出制御CPU65aは、特図1指定コマンドまたは特図2指定コマンドで指定された図柄が大当り図柄の場合には、大当り表示となる飾図の図柄組合せとなるよう各図柄列26a,26b,26cに確定停止される飾図が決定される。
前記メイン制御CPU60aから出力される特図1指定コマンドおよび特図2指定コマンドに基づいて、確変フラグを演出制御CPU65aが設定するようになっている。具体的には、特図1指定コマンドまたは特図2指定コマンドで特定される特図1または特図2が、確変状態を付与する大当り図柄(確変図柄)に対応する場合に確変状態を示す確変フラグを「1」に設定し、確変状態を付与しない大当り図柄(非確変図柄)に対応する場合に確変フラグを「0」に設定する。また、メイン制御CPU60aから出力される特図1指定コマンドおよび特図2指定コマンドに基づいて、変短フラグを演出制御CPU65aが設定するようになっている。具体的には、特図1指定コマンドまたは特図2指定コマンドで特定される特図1または特図2が、変短状態を付与する大当り図柄に対応する場合に変短状態を示す変短フラグを「1」に設定し、変短状態を付与しない大当り図柄に対応する場合に変短フラグを「0」に設定する。なお、前述したように本実施例のパチンコ機10では、全ての大当り図柄が変短状態を付与するものとして設定されているため、変短フラグは何れも「1」に設定される。
そして、前記演出パターンで特定される各図柄列26a,26b,26cの飾図の停止タイミングにおいて、各列の飾図指定コマンドを表示装置17やランプ制御基板72、音制御基板73等に出力する。具体的には、演出制御CPU65aは、特図変動パターン指定コマンドが入力されると同時にタイマ手段(図示せず)により時間の計測を開始し、左図柄列26aの飾図の停止タイミングにおいて左飾図指定コマンドを出力し、右図柄列26cの飾図の停止タイミングにおいて右飾図指定コマンドを出力し、中図柄列26bの飾図の停止タイミングにおいて中飾図指定コマンドを出力する。
また、前記演出制御CPU65aは、特図指定コマンドで指定された停止図柄が、はずれ図柄の場合、はずれを認識可能な図柄組合せを決定する。また、演出制御CPU65aは、リーチはずれ用の特図変動パターンが指示されている場合、リーチ形成飾図を含むはずれを認識可能な図柄組合せを決定する。一方、演出制御CPU65aは、はずれ用の特図変動パターンが指示されている場合、リーチ形成飾図を含まないはずれを認識可能な図柄組合せを決定する。また、演出制御CPU65aは、全図柄停止コマンドを入力すると、該コマンドを表示制御基板70やランプ制御基板72、音制御基板73等に出力する。
(表示制御について)
前記表示制御基板70では、演出制御基板65からコマンドが入力されると、該コマンドで特定される演出パターンに対応する演出内容で図柄組合せ演出を実行させるように表示装置17を制御する。そして、表示制御CPU70aは、各図柄列26a,26b,26cの図柄停止コマンドが入力されると、対応する図柄列26a,26b,26cの組合せ図柄位置L,C,Rに飾図指定コマンドで指定された飾図を仮停止させ、全図柄停止コマンドが入力されると、各図柄列26a,26b,26cの組合せ図柄位置L,C,Rに飾図指定コマンドで指示された飾図を表示装置17に確定停止表示させるように該表示装置17を制御し、図柄組合せ演出を終了させる。
ここで、前記表示装置17で実行される図柄組合せ演出の内容は、メイン制御CPU60aから出力される特図変動パターン指定コマンドまたは演出制御CPU65aから出力される演出パターン指定コマンドに応じて設定されるものであり、メイン制御CPU60aおよび演出制御CPU65aが図柄組合せ演出の内容を特定する演出内容を決定する演出内容決定手段としての機能を有している。
(表示装置17の表示部17aについて)
実施例では、前記表示装置17の表示部17aの全体で図柄組合せ演出や各種予告演出を表示し得るよう構成される。実施例では、図10に示す如く、表示装置17は、表示部17aを第1表示領域17bと第2表示領域17cとに分け、第1表示領域17bで飾図による図柄組合せ演出を表示する一方で、第2表示領域17cに、前記特図表示部50A,50Bでの特図変動表示に同期して第1の識別情報を可変表示する前記特定可変表示部54A,54Bが設けられている。第2表示領域17cは、第1表示領域17bより小さく設定されており、実施例では表示部17aにおける右下隅に第2表示領域17cが設定される。
ここで、前記表示部17aに2つの異なる画像を表示させる方法として、レイヤー処理方法が挙げられる。具体的には、表示装置17に表示する画像を複数層のレイヤーに分けて積層表示し、第2表示領域17cで表示したい画像を、第1表示領域17bで表示したい画像より前側のレイヤー層に表示することで、2つの画像をパチンコ機10の前側から視認可能に表示することができる。なお、2つの画像を表示する方法としては、レイヤー処理に限らず、表示部17aを第1表示領域17bと第2表示領域17cとに分割し、各表示領域17b,17cに夫々対応する画像を表示する方法等、その他の各種方法を採用し得る。
実施例では、後述する演出モードM1〜M5に関連する演出を表示装置17に表示させる制御は、演出制御CPU65aが表示制御基板70(表示制御CPU70a)を介して行うよう構成されているが、以後は演出制御CPU65aが表示装置17を制御するという場合がある。
(飾図の分類について)
実施例のパチンコ機10において、前記表示装置17で表示可能な前記「0」〜「9」の10種類の飾図(演出図柄)は、複数の種類に分類されている。具体的には、奇数である「1」、「3」、「5」、「7」、「9」の5種類の飾図が特別演出図柄として分類され、偶数である「0」、「2」、「4」、「6」、「8」の5種類の飾図が非特別演出図柄に分類されている。また、特別演出図柄の5種類の飾図は、「1」、「3」、「5」、「9」が特殊演出図柄に分類されると共に、「7」が別格特殊演出図柄(特定当り用演出図柄)に分類されている。更に、特殊演出図柄の4種類の飾図は、「1」、「3」が第1の特殊演出図柄に分類され、「5」、「9」が第2の特殊演出図柄に分類されている。なお、特殊演出図柄に分類されている「1」、「3」の第1の特殊演出図柄および「7」の別格特殊演出図柄は、後述するように、該飾図「1」、「3」、「7」が表示装置17に確定停止表示された場合は、大当り遊技の終了後に確変状態が付与される飾図として設定されており、これらの飾図については確変確定飾図(確変確定演出図柄)と指称する場合がある。また、特殊演出図柄に分類されている「5」、「9」の第2の特殊演出図柄は、後述するように、該飾図「5」、「9」が表示装置17に確定停止表示された場合に、大当り遊技の終了後に確変状態が付与される場合と付与されない場合とがある飾図として設定されており、これらの飾図については確変不確定飾図(確変不確定演出図柄)と指称する場合がある。
(演出モードについて)
実施例のパチンコ機10では、前記表示装置17に確定停止表示される飾図の種類や各飾図を確定停止表示される飾図として決定される割合が異なる複数種類の演出モードM1〜M5が設定されている。そして、前記演出制御CPU65a(演出制御基板65)は、モード変更条件の成立を契機として複数種類の演出モードM1〜M5の中から1つの演出モードM1〜M5を決定するよう構成される。実施例では、第1演出モードM1〜第5演出モードM5の5種類の演出モードが設定されているが、演出モードの数は5種類に限られるものではなく、任意の数に設定可能である。また、実施例のパチンコ機10では、演出制御CPU65a(演出制御基板65)は、大当り遊技が終了した場合および変短状態の付与期間が終了した場合(すなわち、変短状態の付与期間が終了して変短状態から非変短状態になることを契機)に、演出モードの振分け抽選を行うように構成される。すなわち、大当り遊技が終了した場合および変短状態の付与期間が終了した場合が、モード変更条件として設定されている。なお、モード変更条件としては、大当り遊技が終了した場合および変短状態の付与期間が終了した場合に限られるものでなく、その他の場合を設定してもよい。また、パチンコ機10に設定された演出モードに基づいて演出が実行されている状態を、演出モードに滞在しているという場合もある。実施例では、識別情報としての飾図の表示条件が異なる演出モードM1〜M5が、表示条件特定状態として設定されて、該表示条件特定状態を変更する契機となる所定条件の成立として、前記大当り遊技が終了した場合および変短状態の付与期間が終了した場合が設定されている。
(演出モードの振分け抽選について)
前記演出モードM1〜M5は、前述したように、大当り遊技が終了した場合および変短状態の付与期間が終了した場合において実行される演出モードの振分け抽選において、演出制御ROM65bに記憶される演出モード用乱数および演出モード用判定値を用いて決定されるよう構成される。実施例では、演出モード用乱数として、複数通りの整数値が設定されており、演出制御CPU65aは、演出モード用乱数を所定の周期(4ms)で1ずつ更新し、更新後の値を演出制御RAM65cに一時的に記憶して更新前の値を書き換えるように構成されている。また、演出制御ROM65bには、演出モード用判定値が各演出モードM1〜M5に振分けられた演出モード抽選用テーブルTB1(図12参照)が記憶されている。そして、演出制御CPU65aは、大当り遊技が終了した場合および変短状態の付与期間が終了した場合の条件の成立を契機として演出モード用乱数を取得し、該演出モード用乱数を演出モード抽選用テーブルTB1に設定されている演出モード用判定値と比較して演出モードM1〜M5の何れかを決定するよう構成される。具体的には、演出制御CPU65aは、大当り遊技が終了した場合には、メイン制御CPU60aから大当り遊技の終了に対応する指定コマンドが入力されたときに取得した演出モード用乱数と演出モード抽選用テーブルTB1の演出モード用判定値とを比較して演出モードM1〜M5の何れかを決定し、変短状態の付与期間が終了した場合は、演出制御CPU65aが備えるカウンタ等による付与期間の終了検出時に演出制御CPU65aが取得した演出モード用乱数と演出モード抽選用テーブルTB1の演出モード用判定値とを比較して演出モードM1〜M5の何れかを決定する。実施例では、演出モードM1〜M5は、何れも20%の割合で決定され得るように演出モード用判定値が振分けられているが、該演出モード用判定値の振分け割合を異ならせてもよい。
また、前記演出制御CPU65a(演出制御基板65)は、決定した演出モードM1〜M5に対応して前記演出制御RAM65cに記憶されている演出モードフラグに「1」を設定し、決定された演出モードM1〜M5以外の演出モードM1〜M5に対応する演出モードフラグに「0」を設定し、何れの演出モードM1〜M5に滞在しているのかを該演出制御CPU65a(演出制御基板65)が認識し得るようになっている。例えば、演出制御CPU65a(演出制御基板65)が第3演出モードM3を決定した場合は、第3演出モードフラグに「1」を設定し、第1演出モードフラグ、第2演出モードフラグ、第4演出モードフラグおよび第5演出モードフラグの夫々に「0」を設定する。すなわち、演出モードM1〜M5が変更されると、演出制御RAM65cに記憶されている演出モードフラグが書き替えられて、変更された演出モードM1〜M5が記憶されるようになっている。
また、実施例のパチンコ機10では、前記クリア手段101,102,104のクリア処理によって前記演出制御RAM65cに記憶されている演出モード(演出モードフラグが「1」)が初期化された場合は、予め初期設定されている初期演出モード(初期表示条件特定状態)が設定されて、該初期演出モードに応じて演出制御CPU65aが表示装置17を制御するよう構成されている。実施例では、初期演出モードとして第1演出モードM1が設定されているが、該初期演出モードは適宜に変更可能である。
前記各演出モードM1〜M5では、前記大当り判定の判定結果が肯定(当り)の場合に、前記演出制御CPU65a(演出制御基板65)が表示装置17に大当り表示となる確定停止表示する飾図を決定する際には、複数種類の飾図を予めグループ分けされた対応する演出図柄グループG1〜G5の中から1つの飾図を決定するよう構成される。具体的には、図13に示す如く、第1演出モードM1に対応する第1演出図柄グループG1には、「0」〜「9」の10種類の飾図が設定され、第2演出モードM2に対応する第2演出図柄グループG2には、「1」〜「9」の9種類の飾図が設定され、第3演出モードM3に対応する第3演出図柄グループG3には、「2」〜「9」の8種類の飾図が設定され、第4演出モードM4に対応する第4演出図柄グループG4には、「1」、「3」〜「9」の8種類の飾図が設定され、第5演出モードM5に対応する第5演出図柄グループG5には、「3」〜「9」の7種類の飾図が設定されている。そして、各演出図柄グループG1〜G5から決定された種類の飾図が、前記表示装置17の組合せ図柄位置L,C,Rの夫々に確定停止表示される。例えば、大当り表示となる飾図として「5」の飾図が決定された場合は、前記組合せ図柄位置L,C,Rに「5,5,5」の組合せで飾図が確定停止表示されて、大当りに当選したことが報知される。
(演出図柄グループG1〜G5での飾図の決定割合について)
前記演出制御CPU65aは、前記メイン制御CPU60aからの特図1指定コマンドまたは特図2指定コマンドで指定された図柄が大当り図柄の場合に実行される飾図の抽選において、演出制御ROM65bに記憶される飾図用乱数および飾図用判定値を用いて大当り表示となる飾図を決定するよう構成される。実施例では、飾図用乱数として、複数通りの整数値が設定されており、演出制御CPU65aは、飾図用乱数を所定の周期(4ms)で1ずつ更新し、更新後の値を演出制御RAM65cに一時的に記憶して更新前の値を書き換えるように構成されている。また、演出制御ROM65bには、飾図用判定値が各飾図に振分けられた飾図抽選用テーブルTB2,TB3,TB4,TB5,TB6,TB7,TB8(図14,図15,図16,図17参照)が記憶されている。そして、演出制御CPU65aは、大当り表示となる飾図を指定する特図1指定コマンドまたは特図2指定コマンドが入力されたことを契機として飾図用乱数を取得し、該飾図用乱数を飾図抽選用テーブルTB2,TB3,TB4,TB5,TB6,TB7,TB8に設定されている飾図用判定値と比較して飾図の種類を決定するよう構成される。
前記飾図の抽選で用いられる飾図抽選用テーブルTB2,TB3,TB4,TB5,TB6,TB7,TB8として、大当り図柄を指定する指定コマンドが特図1指定コマンドである場合に用いられる特図1確変飾図抽選用テーブルTB2および特図1非確変飾図抽選用テーブルTB3(図14(a),(b)参照)、大当り図柄を指定する指定コマンドが特図2指定コマンドである場合に用いられる特図2確変飾図抽選用テーブルTB4および特図2非確変飾図抽選用テーブルTB5(図15(a),(b)参照)、当該パチンコ機10で遊技者にとって最も有利な前記第3の大当り遊技を付与する図柄cを特定する特図2指定コマンドである場合にのみ用いられる別格飾図抽選用テーブルTB6(図16参照)および演出制御CPU65aが演出パターンとして前記昇格演出パターンP6または非昇格演出パターンP7を決定した場合に用いられる第1昇格飾図抽選用テーブルTB7および第2昇格飾図抽選用テーブルTB8(図17(a),(b)参照)が設定されている。そして、実施例のパチンコ機10では、大当り判定が肯定の場合に決定された大当り図柄(特図1および特図2)の種類に応じて、前記表示装置17に確定停止表示される飾図の決定割合が異なるように設定されている。すなわち、各飾図抽選用テーブルTB2,TB3,TB4,TB5,TB6,TB7,TB8において各飾図に対する飾図用判定値の振分け割合が異なるように設定されている。
次に、各飾図抽選用テーブルTB2,TB3,TB4,TB5,TB6,TB7,TB8における飾図用判定値の振分け割合について、各演出図柄グループG1〜G5毎に具体的に説明する。
(特図1確変飾図抽選用テーブルTB2について)
前記特図1確変飾図抽選用テーブルTB2は、メイン制御CPU60aが大当り図柄として図柄Aを決定した場合に、演出制御CPU65aが表示装置17に確定停止表示する飾図を決定する場合に用いる飾図抽選用テーブルである。この特図1確変飾図抽選用テーブルTB2では、第1演出図柄グループG1から飾図を決定する場合に、飾図の「0」、「2」、「4」〜「8」が決定される割合が夫々0%で、飾図の「1」、「9」が決定される割合が夫々33%で、飾図の「3」が決定される割合が34%となるように飾図用判定値が振分けられている。また、第2演出図柄グループG2から飾図を決定する場合に、飾図の「1」、「9」が決定される割合が夫々30%で、飾図の「2」、「4」〜「8」が決定される割合が夫々0%で、飾図の「3」が決定される割合が40%となるように飾図用判定値が振分けられている。また、第3演出図柄グループG3から飾図を決定する場合に、飾図の「2」、「4」、「6」、「8」が決定される割合が夫々3%で、飾図の「3」が決定される割合が夫々30%で、飾図の「5」、「9」が決定される割合が夫々29%で、飾図の「7」が決定される割合が0%となるように飾図用判定値が振分けられている。また、第4演出図柄グループG4から飾図を決定する場合に、飾図の「1」、「9」が決定される割合が夫々30%で、飾図の「3」が決定される割合が40%で、飾図の「4」〜「8」が決定される割合が夫々0%となるように飾図用判定値が振分けられている。更に、第5演出図柄グループG5から飾図を決定する場合に、飾図の「3」が決定される割合が31%で、飾図の「4」、「6」、「8」が決定される割合が夫々3%で、飾図の「5」、「9」が決定される割合が夫々30%で、飾図の「7」が決定される割合が0%となるように飾図用判定値が振分けられている。
このように、特図1確変飾図抽選用テーブルTB2を参照して飾図を決定する場合では、大当り図柄として図柄Aが決定されて、第1演出図柄グループG1、第2演出図柄グループG2または第4演出図柄グループG4から飾図が決定される場合、すなわち、第1演出モードM1、第2演出モードM2または第4演出モードM4に滞在している状態で飾図が決定される場合は、表示装置17に確定停止表示される飾図として、図柄Aに対応する確変大当り遊技(第1の大当り遊技)が付与される可能性が高いことを認識可能な飾図(第1の識別図柄)が決定される。これに対し、大当り図柄として図柄Aが決定されて、第3演出図柄グループG3または第5演出図柄グループG5から飾図が決定される場合、すなわち、第3演出モードM3または第5演出モードM5に滞在している状態で飾図が決定される場合は、表示装置17に確定停止表示される飾図として、図柄Aに対応する確変大当り遊技(第1の大当り遊技)が付与される可能性が高いか否かを認識不能な飾図(第2の識別図柄)が決定される可能性がある。言い替えると、大当り図柄として図柄Aが決定された場合に、滞在している演出モードが第3演出モードM3または第5演出モードM5であれば、表示装置17に確変大当り遊技が付与される可能性が高いか否かを認識不能な第2の識別図柄(非特別演出図柄)が確定停止表示されたとしても、大当り遊技の終了後に確変状態が付与されるので、該確変状態が付与されることに対する驚きによって興趣を向上し得る。なお、特図1確変飾図抽選用テーブルTB2を参照して飾図を決定する場合に、別格特殊演出図柄である飾図の「7」が決定されることはない。
(特図1非確変飾図抽選用テーブルTB3について)
前記特図1非確変飾図抽選用テーブルTB3は、メイン制御CPU60aが大当り図柄として図柄Bを決定した場合に、演出制御CPU65aが表示装置17に確定停止表示する飾図を決定する場合に用いる飾図抽選用テーブルである。この特図1非確変飾図抽選用テーブルTB3では、第1演出図柄グループG1から飾図を決定する場合に、飾図の「0」、「2」、「4」、「6」、「8」が決定される割合が夫々20%で、飾図の「1」、「3」、「5」、「7」、「9」が決定される割合が夫々0%となるように飾図用判定値が振分けられている。また、第2演出図柄グループG2から飾図を決定する場合に、飾図の「1」、「3」、「5」、「7」、「9」が決定される割合が夫々0%で、飾図の「2」、「4」が決定される割合が夫々20%で、飾図の「6」、「8」が決定される割合が夫々30%となるように飾図用判定値が振分けられている。また、第3演出図柄グループG3から飾図を決定する場合に、飾図の「2」、「4」、「6」、「8」が決定される割合が夫々21%で、飾図の「3」、「7」が決定される割合が夫々0%で、飾図の「5」、「9」が決定される割合が夫々3%となるように飾図用判定値が振分けられている。また、第4演出図柄グループG4から飾図を決定する場合に、飾図の「1」、「3」、「5」、「7」、「9」が決定される割合が夫々0%で、飾図の「4」が決定される割合が40%で、飾図の「6」、「8」が決定される割合が夫々30%となるように飾図用判定値が振分けられている。更に、第5演出図柄グループG5から飾図を決定する場合に、飾図の「3」、「7」が決定される割合が夫々0%で、飾図の「4」、「6」、「8」が決定される割合が夫々28%で、飾図の「5」、「9」が決定される割合が夫々3%となるように飾図用判定値が振分けられている。
このように、特図1非確変飾図抽選用テーブルTB3を参照して飾図を決定する場合では、大当り図柄として図柄Bが決定されて、第1演出図柄グループG1、第2演出図柄グループG2または第4演出図柄グループG4から飾図が決定される場合、すなわち、第1演出モードM1、第2演出モードM2または第4演出モードM4に滞在している状態で飾図が決定される場合は、表示装置17に確定停止表示される飾図として、図柄Bに対応する非確変大当り遊技(第2の大当り遊技)が付与される可能性が高いことを認識可能な飾図(第2の識別図柄)が決定される。これに対し、大当り図柄として図柄Bが決定されて、第3演出図柄グループG3または第5演出図柄グループG5から飾図が決定される場合、すなわち、第3演出モードM3または第5演出モードM5に滞在している状態で飾図が決定される場合は、表示装置17に確定停止表示される飾図として、図柄Bに対応する非確変大当り遊技(第2の大当り遊技)が付与される可能性が低い(確変大当り遊技が付与される可能性が高い)ことを認識可能な飾図(第1の識別図柄)が決定される可能性がある。言い替えると、大当り図柄として図柄Bが決定された場合に、滞在している演出モードが第3演出モードM3または第5演出モードM5であれば、表示装置17に一般的には確変大当り遊技が付与される可能性が高いことを認識可能な第1の識別図柄(特別演出図柄)が確定停止表示されたとしても、大当り遊技の終了後に確変状態が付与されないことで、演出が画一的とならずに興趣を向上し得る。なお、特図1非確変飾図抽選用テーブルTB3を参照して飾図を決定する場合に、別格特殊演出図柄である飾図の「7」が決定されることはない。
(特図2確変飾図抽選用テーブルTB4について)
前記特図2確変飾図抽選用テーブルTB4は、メイン制御CPU60aが大当り図柄として図柄dを決定した場合に、演出制御CPU65aが表示装置17に確定停止表示する飾図を決定する場合に用いる飾図抽選用テーブルである。この特図2確変飾図抽選用テーブルTB4では、第1演出図柄グループG1から飾図を決定する場合に、飾図の「0」、「2」、「4」〜「8」が決定される割合が夫々0%で、飾図の「1」、「9」が決定される割合が夫々33%で、飾図の「3」が決定される割合が34%となるように飾図用判定値が振分けられている。また、第2演出図柄グループG2から飾図を決定する場合に、飾図の「1」、「9」が決定される割合が夫々25%で、飾図の「2」、「4」〜「8」が決定される割合が夫々0%で、飾図の「3」が決定される割合が50%となるように飾図用判定値が振分けられている。また、第3演出図柄グループG3から飾図を決定する場合に、飾図の「2」、「4」、「6」、「8」が決定される割合が2%で、飾図の「3」、「5」が決定される割合が夫々37%で、飾図の「7」が決定される割合が0%で、飾図の「9」が決定される割合が18%となるように飾図用判定値が振分けられている。また、第4演出図柄グループG4から飾図を決定する場合に、飾図の「1」、「9」が決定される割合が夫々25%で、飾図の「3」が決定される割合が50%で、飾図の「4」〜「8」が決定される割合が夫々0%となるように飾図用判定値が振分けられている。更に、第5演出図柄グループG5から飾図を決定する場合に、飾図の「3」が決定される割合が14%で、飾図の「4」、「6」、「8」が決定される割合が夫々2%で、飾図の「5」、「9」が決定される割合が夫々40%で、飾図の「7」が決定される割合が0%となるように飾図用判定値が振分けられている。
このように、特図2確変飾図抽選用テーブルTB4を参照して飾図を決定する場合では、大当り図柄として図柄dが決定されて、第1演出図柄グループG1、第2演出図柄グループG2または第4演出図柄グループG4から飾図が決定される場合、すなわち、第1演出モードM1、第2演出モードM2または第4演出モードM4に滞在している状態で飾図が決定される場合は、表示装置17に確定停止表示される飾図として、図柄dに対応する確変大当り遊技(第4の大当り遊技)が付与される可能性が高いことを認識可能な飾図(第1の識別図柄)が決定される。これに対し、大当り図柄として図柄dが決定されて、第3演出図柄グループG3または第5演出図柄グループG5から飾図が決定される場合、すなわち、第3演出モードM3または第5演出モードM5に滞在している状態で飾図が決定される場合は、表示装置17に確定停止表示される飾図として、図柄dに対応する確変大当り遊技(第4の大当り遊技)が付与される可能性が高いか否かを認識不能な飾図(第2の識別図柄)が決定される可能性がある。言い替えると、大当り図柄として図柄dが決定された場合に、滞在している演出モードが第3演出モードM3または第5演出モードM5であれば、表示装置17に確変大当り遊技が付与される可能性が高いか否かを認識不能な第2の識別図柄(非特別演出図柄)が確定停止表示されたとしても、大当り遊技の終了後に確変状態が付与されるので、該確変状態が付与されることに対する驚きによって興趣を向上し得る。なお、特図2確変飾図抽選用テーブルTB4を参照して飾図を決定する場合に、別格特殊演出図柄である飾図の「7」が決定されることはない。
(特図2非確変飾図抽選用テーブルTB5について)
前記特図2非確変飾図抽選用テーブルTB5は、メイン制御CPU60aが大当り図柄として図柄eを決定した場合に、演出制御CPU65aが表示装置17に確定停止表示する飾図を決定する場合に用いる飾図抽選用テーブルである。この特図2非確変飾図抽選用テーブルTB5では、第1演出図柄グループG1から飾図を決定する場合に、飾図の「0」、「2」、「4」、「6」、「8」が決定される割合が夫々20%で、飾図の「1」、「3」、「5」、「7」、「9」が決定される割合が夫々0%となるように飾図用判定値が振分けられている。また、第2演出図柄グループG2から飾図を決定する場合に、飾図の「1」、「3」、「5」、「7」、「9」が決定される割合が夫々0%で、飾図の「2」、「4」が決定される割合が夫々30%で、飾図の「6」、「8」が決定される割合が夫々40%となるように飾図用判定値が振分けられている。また、第3演出図柄グループG3から飾図を決定する場合に、飾図の「2」、「4」が決定される割合が夫々16%で、飾図の「3」、「7」が決定される割合が夫々0%で、飾図の「5」、「9」が決定される割合が夫々2%で、飾図の「6」、「8」が決定される割合が夫々32%となるように飾図用判定値が振分けられている。また、第4演出図柄グループG4から飾図を決定する場合に、飾図の「1」、「3」、「5」、「7」、「9」が決定される割合が夫々0%で、飾図の「4」が決定される割合が40%で、飾図の「6」、「8」が決定される割合が夫々30%となるように飾図用判定値が振分けられている。更に、第5演出図柄グループG5から飾図を決定する場合に、飾図の「3」、「7」が決定される割合が夫々0%で、飾図の「4」、「6」が決定される割合が夫々41%で、飾図の「5」、「9」が決定される割合が夫々2%で、飾図の「8」が決定される割合が14%となるように飾図用判定値が振分けられている。
このように、特図2非確変飾図抽選用テーブルTB5を参照して飾図を決定する場合では、大当り図柄として図柄eが決定されて、第1演出図柄グループG1、第2演出図柄グループG2または第4演出図柄グループG4から飾図が決定される場合、すなわち、第1演出モードM1、第2演出モードM2または第4演出モードM4に滞在している状態で飾図が決定される場合は、表示装置17に確定停止表示される飾図として、図柄eに対応する非確変大当り遊技(第5の大当り遊技)が付与される可能性が高いことを認識可能な飾図(第2の識別図柄)が決定される。これに対し、大当り図柄として図柄eが決定されて、第3演出図柄グループG3または第5演出図柄グループG5から飾図が決定される場合、すなわち、第3演出モードM3または第5演出モードM5に滞在している状態で飾図が決定される場合は、表示装置17に確定停止表示される飾図として、図柄eに対応する非確変大当り遊技(第5の大当り遊技)が付与される可能性が低い(確変大当り遊技が付与される可能性が高い)ことを認識可能な飾図(第1の識別図柄)が決定される可能性がある。言い替えると、大当り図柄として図柄eが決定された場合に、滞在している演出モードが第3演出モードM3または第5演出モードM5であれば、表示装置17に一般的には確変大当り遊技が付与される可能性が高いことを認識可能な第1の識別図柄(特別演出図柄)が確定停止表示されたとしても、大当り遊技の終了後に確変状態が付与されないことで、演出が画一的とならずに興趣を向上し得る。なお、特図2非確変飾図抽選用テーブルTB5を参照して飾図を決定する場合に、別格特殊演出図柄である飾図の「7」が決定されることはない。
ここで、第3演出モードM3または第5演出モードM5に滞在している場合に、前記特図1確変飾図抽選用テーブルTB2または特図1非確変飾図抽選用テーブルTB3を参照して飾図を決定する状況、すなわち前記第1始動入賞口31への入賞を契機とした大当り判定で肯定となった場合に、メイン制御CPU60aが決定した図柄Aまたは図柄Bで特定される大当り遊技の種類を認識し得る可能性が高い飾図が決定される割合は略同一となるよう設定されている。具体的に、特図1確変飾図抽選用テーブルTB2では、図14(a)に示す如く、図柄Aに対応する確変大当り遊技(第1の大当り遊技)が付与される可能性が高いことを認識可能な第1の識別図柄である飾図「3」、「5」、「9」が決定される割合が略同じであり、特図1非確変飾図抽選用テーブルTB3では、図14(b)に示す如く、図柄Bに対応する非確変大当り遊技(第2の大当り遊技)が付与される可能性が高いことを認識可能な第2の識別図柄である飾図「2」、「4」、「6」、「8」または「4」、「6」、「8」が決定される割合は同じである。これに対し、第3演出モードM3または第5演出モードM5に滞在している場合に、前記特図2確変飾図抽選用テーブルTB4または特図2非確変飾図抽選用テーブルTB5を参照して飾図を決定する状況、すなわち前記第2始動入賞口32への入賞を契機とした大当り判定で肯定となった場合に、メイン制御CPU60aが決定した図柄dまたは図柄eで特定される大当り遊技の種類を認識し得る可能性が高い飾図が決定される割合は大きく異なるように設定されている。具体的に、特図2確変飾図抽選用テーブルTB4では、図15(a)に示す如く、図柄dに対応する確変大当り遊技(第4の大当り遊技)が付与される可能性が高いことを認識可能な第1の識別図柄である飾図「3」、「5」、「9」が決定される割合が約2倍または約3倍異なるよう設定される。また、特図2非確変飾図抽選用テーブルTB5では、図15(b)に示す如く、図柄eに対応する非確変大当り遊技(第5の大当り遊技)が付与される可能性が高いことを認識可能な第2の識別図柄である飾図「2」、「4」、「6」、「8」または「4」、「6」、「8」が決定される割合が約2倍または約3倍異なるよう設定されている。より具体的には、第3演出モードM3において特図2確変飾図抽選用テーブルTB4を参照して飾図を決定する場合に、飾図「3」、「5」は、飾図「9」より約2倍決定され易く設定され、特図2非確変飾図抽選用テーブルTB5を参照して飾図を決定する場合に、飾図「6」、「8」は、飾図「2」、「4」より約2倍決定され易く設定される。また、第5演出モードM5において特図2確変飾図抽選用テーブルTB4を参照して飾図を決定する場合に、飾図「5」、「9」は、飾図「3」より約3倍決定され易く設定され、特図2非確変飾図抽選用テーブルTB5を参照して飾図を決定する場合に、飾図「4」、「6」は、飾図「8」より約3倍決定され易く設定される。すなわち、第3演出モードM3または第5演出モードM5では、大当り遊技が付与される契機となるパチンコ球が入賞する始動入賞口31,32の種類によって、表示装置17に確定停止表示される飾図の決定割合が異なるようになっている。
(別格飾図抽選用テーブルTB6について)
前記別格飾図抽選用テーブルTB6は、メイン制御CPU60aが大当り図柄として図柄cを決定した場合に、演出制御CPU65aが表示装置17に確定停止表示する飾図を決定する場合に用いる飾図抽選用テーブルである。この別格飾図抽選用テーブルTB6では、図16に示す如く、第1〜第5演出図柄グループG1〜G5から飾図を決定する場合の何れにおいても、飾図の「7」のみが決定されるように飾図用判定値が振分けられている。すなわち、第1〜第5演出モードM1〜M5の何れに滞在している状態であっても、前記表示装置17の組合せ図柄位置L,C,Rに「7,7,7」の組合せで飾図が確定停止表示された場合は、当該パチンコ機10において遊技者にとって最も有利な大当り遊技(第3の大当り遊技)が付与されるようになっている。
ここで、図14(a)に示す特図1確変飾図抽選用テーブルTB2を参照して飾図を決定する場合と、図14(b)に示す特図1非確変飾図抽選用テーブルTB3を参照して飾図を決定する場合とでは、各演出図柄グループG1〜G5から飾図を決定する場合における各飾図の決定割合が異なるようになっている。言い替えると、各演出図柄グループG1〜G5から飾図を決定する対応する各演出モードM1〜M5では、大当り図柄が確変図柄(大当り遊技後に確変状態および変短状態を付与する図柄)と大当り図柄が非確変図柄(大当り遊技後に変短状態のみを付与する図柄)とで、演出制御CPU65aが前記表示装置17に確定停止表示する飾図の決定割合が異なっている。すなわち、各演出モードM1〜M5において、当該演出モードM1〜M5で決定可能な種類の飾図の中から演出制御CPU65aが特定の飾図を決定する割合は、大当り遊技後に付与される特別遊技状態(確変状態および変短状態を付与する特別遊技状態または変短状態のみを付与する特別遊技状態)の種類に応じて異なっている。同様に、図15(a)に示す特図2確変飾図抽選用テーブルTB4を参照して飾図を決定する場合と、図15(b)に示す特図2非確変飾図抽選用テーブルTB5を参照して飾図を決定する場合とでは、各演出図柄グループG1〜G5から飾図を決定する場合における各飾図の決定割合が異なるようになっている。言い替えると、各演出図柄グループG1〜G5から飾図を決定する対応する各演出モードM1〜M5では、大当り図柄が確変図柄(大当り遊技後に確変状態および変短状態を付与する図柄)と大当り図柄が非確変図柄(大当り遊技後に変短状態のみを付与する図柄)とで、演出制御CPU65aが前記表示装置17に確定停止表示する飾図の決定割合が異なっている。すなわち、各演出モードM1〜M5において、当該演出モードM1〜M5で決定可能な種類の飾図の中から演出制御CPU65aが特定の飾図を決定する割合は、大当り遊技後に付与される特別遊技状態(確変状態および変短状態を付与する特別遊技状態または変短状態のみを付与する特別遊技状態)の種類に応じて異なっている。
実施例では、飾図抽選用テーブルTB2,TB3,TB4,TB5,TB6の飾図用判定値の振分け割合を比較すると、別格飾図抽選用テーブルTB6以外の飾図抽選用テーブルTB2,TB3,TB4,TB5では、特殊演出図柄(特別演出図柄)に分類されている第1および第2の特殊演出図柄(「1」、「3」、「5」、「9」)は決定可能であるのに対し、特別演出図柄に分類されている別格特殊演出図柄(「7」)は、別格飾図抽選用テーブルTB6を参照する場合についてのみ決定される。すなわち、表示装置17の組合せ図柄位置L,C,Rに確定停止表示された飾図の組合せが「7,7,7」である場合は、当該パチンコ機10において設定されている遊技者にとって最も有利な大当り遊技(第3の大当り遊技)が付与されることを認識し得るようになっている。また、特図1確変飾図抽選用テーブルTB2と特図1非確変飾図抽選用テーブルTB3との飾図用判定値の振分け割合および特図2確変飾図抽選用テーブルTB4と特図2非確変飾図抽選用テーブルTB5との飾図用判定値の振分け割合を比較すると、第1演出図柄グールプG1、第2演出図柄グールプG2および第4演出図柄グループG4では、特図1確変飾図抽選用テーブルTB2または特図2確変飾図抽選用テーブルTB4を参照する場合(確変・変短状態(特定の特別遊技状態)が付与される場合)にのみ特殊演出図柄に分類されている第1の特殊演出図柄(「1」、「3」)または第2の特殊演出図柄(「9」)が決定可能であるのに対し、第3演出図柄グールプG3および第5演出図柄グループG5では、特図1確変飾図抽選用テーブルTB2または特図2確変飾図抽選用テーブルTB4を参照する場合(確変・変短状態(特定の特別遊技状態)が付与される場合)には特殊演出図柄に分類されている第1の特殊演出図柄(「3」、「5」)または第2の特殊演出図柄(「9」)が決定可能であると共に、特図1非確変飾図抽選用テーブルTB3または特図2非確変飾図抽選用テーブルTB5を参照する場合(非確変・変短状態(特定の特別遊技状態以外の特別遊技状態)が付与される場合)においては第2の特殊演出図柄(「5」、「9」)が決定可能になっている。すなわち、実施例では、前記第1演出図柄グールプG1、第2演出図柄グールプG2および第4演出図柄グループG4に分類されている複数種類の飾図の中から飾図を決定する第1演出モードM1、第2演出モードM2および第4演出モードM4が、特定の特別遊技状態が付与される場合にのみ特殊演出図柄が決定される第1の演出モードとして設定され、前記第3演出図柄グールプG3および第5演出図柄グールプG5に分類されている複数種類の飾図の中から飾図を決定する第3演出モードM3および第5演出モードM5が、特定の特別遊技状態および非特定の特別遊技状態が付与される何れの場合も特殊演出図柄が決定可能な第2の演出モードとして設定されている。
すなわち、実施例のパチンコ機10では、前記モード決定手段として演出制御CPU65a(演出制御基板65)が決定可能な各演出モードM1〜M5において、演出図柄決定手段としての演出制御CPU65a(演出制御基板65)が前記表示装置17に確定停止表示される飾図(演出図柄)として決定可能な飾図(演出図柄)の種類は、図13に示す如く、対応する演出図柄グループG1〜G5に分類されている飾図の種類(数)が異なっていることで、演出図柄決定手段としての演出制御CPU65a(演出制御基板65)が表示装置17に確定停止表示される飾図(演出図柄)として決定可能な飾図(演出図柄)の種類は、モード決定手段としての演出制御CPU65a(演出制御基板65)が決定した演出モードM1〜M5の種類に応じて異なっている。また、前述したように各演出モードM1〜M5では、対応する演出図柄グループG1〜G5において設定されている飾図(演出図柄)に対する飾図判定値の振分け割合を異ならせており、演出制御CPU65a(演出制御基板65)が表示装置17に確定停止表示される飾図(演出図柄)として特定の飾図(特定の演出図柄)を決定する割合は、モード決定手段としての演出制御CPU65a(演出制御基板65)が決定した演出モードM1〜M5の種類に応じて異なっている。更に、前記特図1確変飾図抽選用テーブルTB2と特図1非確変飾図抽選用テーブルTB3とを参照して飾図(演出図柄)を決定する場合および前記特図2確変飾図抽選用テーブルTB4と特図2非確変飾図抽選用テーブルTB5とを参照して飾図(演出図柄)を決定する場合では、前記各演出モードM1〜M5に対応する各演出図柄グループG1〜G5から飾図(演出図柄)を決定する場合における特定の飾図(特定の演出図柄)を決定する割合は異なっている。すなわち、前記メイン制御CPU60a(メイン制御基板60)が大当り遊技を付与することを決定することで、大当り遊技後に確変状態および変短状態を付与する特別遊技状態、または変短状態のみを付与する特別遊技状態を付与すると判定手段としてのメイン制御CPU60a(メイン制御基板60)が判定した場合に、演出図柄決定手段としての演出制御CPU65a(演出制御基板65)が前記表示装置17に確定停止表示される飾図(演出図柄)として決定可能な飾図(演出図柄)の種類や特定の飾図(演出図柄)の決定割合は、モード決定手段が決定した演出モードの種類および遊技状態決定手段としてのメイン制御CPU60a(メイン制御基板60)が決定した特別遊技状態の種類に応じて異なっている。
また、実施例のパチンコ機10では、前記各演出モードM1〜M5に対応する演出図柄グループG1〜G5には、夫々特別演出図柄としての奇数の飾図が夫々分類されると共に、奇数の飾図に対して振分けられている飾図用判定値の数は各演出図柄グループG1〜G5で異なるよう設定されており(図14、図15参照)、演出図柄決定手段としての演出制御CPU65a(演出制御基板65)が各演出図柄グループG1〜G5から奇数の飾図(特別演出図柄)を決定する割合が異なっている。
また、第1の演出モードとしての第1演出モードM1、第2演出モードM2および第4演出モードM4では、遊技状態決定手段としてのメイン制御CPU60a(メイン制御基板60)が特定の特別遊技状態である確変・変短状態を付与することを決定した場合に、前記特図1確変飾図抽選用テーブルTB2または特図2確変飾図抽選用テーブルTB4を参照して飾図(演出図柄)を決定する場合は、特殊演出図柄である「1」、「3」、「9」のみが決定可能になっている。これに対し、第2の演出モードとしての第3演出モードM3および第5演出モードM5では、遊技状態決定手段としてのメイン制御CPU60a(メイン制御基板60)が特定の特別遊技状態である確変・変短状態を付与することを決定した場合に、前記特図1確変飾図抽選用テーブルTB2または特図2確変飾図抽選用テーブルTB4を参照して飾図(演出図柄)を決定する場合および遊技状態決定手段としてのメイン制御CPU60a(メイン制御基板60)が特定の特別遊技状態以外の特別遊技状態である非確変・変短状態を付与することを決定した場合に、前記特図1非確変飾図抽選用テーブルTB3または特図2非確変飾図抽選用テーブルTB5を参照して飾図(演出図柄)を決定する場合の何れにおいても、特殊演出図柄である「5」、「9」の何れかが決定可能になっている。言い替えると、特殊演出図柄には、遊技状態決定手段としてのメイン制御CPU60a(メイン制御基板60)が特別遊技状態として特定の特別遊技状態である確変・変短状態を付与することを決定した場合に、演出図柄決定手段としての演出制御CPU65a(演出制御基板65)が表示装置17に確定停止表示される飾図(演出図柄)として決定可能な第1の特殊演出図柄(「1」、「3」)と、遊技状態決定手段としてのメイン制御CPU60a(メイン制御基板60)が特別遊技状態として特定の特別遊技状態である確変・変短状態を決定した場合および特定の特別遊技状態以外の特別遊技状態である非確変・変短状態を決定した場合に、演出図柄決定手段としての演出制御CPU65a(演出制御基板65)が表示装置17に確定停止表示される飾図(演出図柄)として決定可能な第2の特殊演出図柄(「5」、「9」)とが設けられている。なお、前記特図1確変飾図抽選用テーブルTB2、特図1非確変飾図抽選用テーブルTB3、特図2確変飾図抽選用テーブルTB4、特図2非確変飾図抽選用テーブルTB5および別格飾図抽選用テーブルTB6は、メイン制御CPU60a(メイン制御基板60)が対応する大当り図柄(特図1,特図2)を決定すると共に、演出制御CPU65a(演出制御基板65)が演出パターンとして前記ノーマルリーチ当り演出パターンP4またはスーパーリーチ当り演出パターンP5を決定した場合に、該演出制御CPU65a(演出制御基板65)が参照して飾図を決定するよう構成される。
(第1および第2昇格飾図抽選用テーブルTB7,TB8について)
前記第1昇格飾図抽選用テーブルTB7および第2昇格飾図抽選用テーブルTB8は、前述したように、前記演出制御CPU65aが演出パターンとして前記昇格演出パターンP6または非昇格演出パターンP7を決定した場合に、前記表示装置17に仮停止表示される飾図および再変動後に確定停止表示される飾図を決定するために参照される抽選用テーブルである。具体的に、演出パターンとして昇格演出パターンP6が決定された場合に演出制御CPU65a(演出制御基板65)は、表示装置17に仮停止表示される飾図を第1昇格飾図抽選用テーブルTB7を参照して決定すると共に、再変動後に確定停止表示される飾図を第2昇格飾図抽選用テーブルTB8を参照して決定する。これに対し、演出パターンとして非昇格演出パターンP7が決定された場合に演出制御CPU65a(演出制御基板65)は、表示装置17に仮停止表示される飾図を第1昇格飾図抽選用テーブルTB7を参照して決定すると共に、再変動後に確定停止表示される飾図についても第1昇格飾図抽選用テーブルTB7を参照して決定するようになっている。なお、前記昇格演出パターンP6は、メイン制御CPU60aが大当り図柄として確変図柄である図柄Aまたは図柄dを決定した場合に決定可能な演出パターンであり、非昇格演出パターンP7は、メイン制御CPU60aが大当り図柄として確変図柄である図柄Aまたは図柄dを決定した場合および非確変図柄である図柄Bまたは図柄eを決定した場合の何れの場合にも決定可能な演出パターンである。
前記第1昇格飾図抽選用テーブルTB7における飾図用判定値の振分け割合を具体的に説明すると、図17(a)に示す如く、第1演出図柄グループG1から飾図を決定する場合に、飾図の「0」、「2」が決定される割合が夫々10%で、飾図の「1」、「3」、「5」、「7」、「9」が決定される割合が夫々0%で、飾図の「4」が決定される割合が20%で、飾図の「6」、「8」が決定される割合が夫々30%となるように飾図用判定値が振分けられている。また、第2演出図柄グループG2から飾図を決定する場合に、飾図の「1」、「3」、「5」、「7」、「9」が決定される割合が夫々0%で、飾図の「2」、「4」が決定される割合が夫々30%で、飾図の「6」、「8」が決定される割合が夫々20%となるように飾図用判定値が振分けられている。また、第3演出図柄グループG3から飾図を決定する場合に、飾図の「2」、「8」が決定される割合が夫々15%で、飾図の「3」、「5」、「7」、「9」が決定される割合が夫々0%で、飾図の「4」、「6」が決定される割合が夫々35%となるように飾図用判定値が振分けられている。また、第4演出図柄グループG4から飾図を決定する場合に、飾図の「1」、「3」、「5」、「7」、「9」が決定される割合が夫々0%で、飾図の「4」、「8」が決定される割合が夫々25%で、飾図の「6」が決定される割合が50%となるように飾図用判定値が振分けられている。更に、第5演出図柄グループG5から飾図を決定する場合に、飾図の「3」、「5」、「7」、「9」が決定される割合が夫々0%で、飾図の「4」が決定される割合が40%で、飾図の「6」が決定される割合が25%で、飾図の「8」が決定される割合が35%となるように飾図用判定値が振分けられている。
このように、第1昇格飾図抽選用テーブルTB7を参照して飾図を決定する場合では、第1〜第5演出図柄グループG1〜G5の何れの演出図柄グループG1〜G5から飾図を決定する場合においても、確変大当り遊技が付与される可能性が高いことを認識可能な奇数の飾図(第1の識別図柄)が決定されることはないように設定されている。すなわち、前記昇格演出パターンP6または非昇格演出パターンP7に基づく図柄組合せ演出において表示装置17の組合せ図柄位置L,C,Rに仮停止表示される飾図として第1の識別図柄(特別演出図柄)が決定されることがないよう構成されている。また、第1昇格飾図抽選用テーブルTB7を参照して飾図を決定する場合は、偶数の飾図の夫々の決定確率は、各演出図柄グループG1〜G5、すなわち各演出モードM1〜M5によって異なるように設定されている。
次に、前記第2昇格飾図抽選用テーブルTB8における飾図用判定値の振分け割合を具体的に説明すると、図17(b)に示す如く、第1演出図柄グループG1から飾図を決定する場合に、飾図の「0」、「2」、「4」、「6」〜「8」が決定される割合が夫々0%で、飾図の「1」、「3」、「5」、「9」が決定される割合が夫々25%となるように飾図用判定値が振分けられている。また、第2演出図柄グループG2から飾図を決定する場合に、飾図の「1」が決定される割合が5%で、飾図の「2」、「4」、「6」〜「8」が決定される割合が夫々0%で、飾図の「3」が決定される割合が35%で、飾図の「5」、「9」が決定される割合が夫々30%となるように飾図用判定値が振分けられている。また、第3演出図柄グループG3から飾図を決定する場合に、飾図の「2」、「4」、「6」〜「8」が決定される割合が夫々0%で、飾図の「3」、「5」が決定される割合が夫々40%で、飾図の「9」が決定される割合が20%となるように飾図用判定値が振分けられている。また、第4演出図柄グループG4から飾図を決定する場合に、飾図の「1」が決定される割合が20%で、飾図の「3」が決定される割合が30%で、飾図の「4」、「6」〜「8」が決定される割合が夫々0%で、飾図の「5」が決定される割合が35%で、飾図の「9」が決定される割合が15%となるように飾図用判定値が振分けられている。更に、第5演出図柄グループG5から飾図を決定する場合に、飾図の「3」が決定される割合が20%で、飾図の「4」、「6」〜「8」が決定される割合が夫々0%で、飾図の「5」、「9」が決定される割合が夫々40%となるように飾図用判定値が振分けられている。
このように、第2昇格飾図抽選用テーブルTB8を参照して飾図を決定する場合では、第1〜第5演出図柄グループG1〜G5の何れの演出図柄グループG1〜G5から飾図を決定する場合においても、確変大当り遊技が付与される可能性が高いか否かを認識不能な偶数の飾図(第2の識別図柄)が決定されることはないように設定されている。すなわち、前記昇格演出パターンP6に基づく図柄組合せ演出において表示装置17の組合せ図柄位置L,C,Rに確定停止表示される飾図は、第1昇格飾図抽選用テーブルTB7を参照して決定される飾図とは異なるようになっている。具体的に、昇格演出パターンP6に基づく図柄組合せ演出では、第2の識別図柄が仮停止表示された後に、第1の識別図柄が確定停止表示されるよう構成される。また、第2昇格飾図抽選用テーブルTB8を参照して飾図を決定する場合は、奇数の飾図の夫々の決定確率は、各演出図柄グループG1〜G5、すなわち各演出モードM1〜M5によって異なるように設定されている。また、演出モードM1〜M5の種類によっては、奇数の飾図の夫々の決定確率が特定の奇数の飾図に偏るように設定されて、演出モードM1〜M5毎に確定停止表示される飾図の種類に特色が出るようになっている。例えば、第3演出モードM3(第2演出図柄グループG3)では、飾図「3」および「5」が、飾図「9」より2倍決定され易いのに対し、第5演出モードM5(第5演出図柄グループG5)では、飾図「5」および「9」が、飾図「3」より2倍決定され易くなるよう設定されている。
(予告演出について)
実施例のパチンコ機10では、前記始動入賞口31,32への入賞(具体的には始動入賞検出センサSE1,SE2による球検出)を契機とした図柄組合せ演出の終了後に付与される大当り遊技(当り遊技)の種類を示唆する予告演出を、演出制御ROM65bに記憶されている予告演出情報に基づいて表示装置17の図柄組合せ演出中に実行し得るよう構成される。この予告演出には、特定の予告演出R1と、該特定の予告演出R1とは基本的な演出内容が異なる非特定の予告演出R2とが設定されている(図18参照)。特定の予告演出R1および非特定の予告演出R2は、夫々について複数種類が演出制御ROM65bに記憶されている。そして、実施例のパチンコ機10では、始動入賞口31,32への入賞(具体的には始動入賞検出センサSE1,SE2による球検出)を契機とした大当り判定の結果として決定された特図変動パターンを指定する変動パターン指定コマンドが演出制御CPU65aに入力された際に、該演出制御CPU65aが、予告演出を実行するか否か、および実行する場合における予告演出を複数種類(特定の予告演出R1、非特定の予告演出R2)の中から1つ決定する予告演出の実行可否決定抽選を行うよう構成される。
前記各演出モードM1〜M5では、前記実行可否決定抽選において予告演出の実行が決定された場合は、前記演出制御CPU65a(演出制御基板65)が表示装置17で実行させる予告演出を、複数種類の予告演出を予めグループ分けした対応する予告演出図柄グループYG1〜YG5の中から決定するよう構成される。具体的には、図19に示す如く、第1演出モードM1に対応する第1予告演出グループYG1には、「Y1−a」、「Y1−b」、「Y1−c」、「Y1−d」の異なる4種類の予告演出が設定され、第2演出モードM2に対応する第2予告演出グループYG2には、「Y2−a」、「Y2−b」、「Y2−c」、「Y2−d」の異なる4種類の予告演出が設定され、第3演出モードM3に対応する第3予告演出グループYG3には、「Y3−a」、「Y3−b」、「Y3−c」、「Y3−d」の異なる4種類の予告演出が設定され、第4演出モードM4に対応する第4予告演出グループYG4には、「Y4−a」、「Y4−b」、「Y4−c」、「Y4−d」の異なる4種類の予告演出が設定され、第5演出モードM5に対応する第5予告演出グループYG5には、「Y5−a」、「Y5−b」、「Y5−c」、「Y5−d」の異なる4種類の予告演出が設定されている。すなわち、各演出モードM1〜Mの種類に対応する各予告演出グループYG1〜YG5は、種類の異なる予告演出を含んでいる。そして、各予告演出グループYG1〜YG5から決定された種類の予告演出が、図柄組合せ演出中に設定された後述する予告演出実行タイミングF1〜F5において実行されるように表示装置17が演出制御CPU65aによって制御されるようになっている。実施例では、各予告演出図柄グループYG1〜YG5に含まれる「Y1−a」、「Y2−a」、「Y3−a」、「Y4−a」および「Y5−a」が、前記特定の予告演出R1に分類される予告演出であり、その他の予告演出が前記非特定の予告演出R2に分類される予告演出として設定されている。なお、各予告演出グループYG1〜YG5に設定されている3種類の非特定の予告演出R2は、夫々の演出内容が異なっている。
ここで、前記特定の予告演出R1に分類される予告演出「Y1−a」、「Y2−a」、「Y3−a」、「Y4−a」および「Y5−a」では、当該パチンコ機10のモチーフとなる特徴的なアイテムの画像(特殊画像)が共通的に用いられ、当該アイテムの画像が表示されることで特定の予告演出R1であることを認識し得るようになっている。これに対し、非特定の予告演出R2に分類される予告演出「Y1−b」〜「Y1−d」、「Y2−b」〜「Y2−d」、「Y3−b」〜「Y3−d」、「Y4−b」〜「Y4−d」、「Y5−b」〜「Y5−d」では、特定の予告演出R1で用いられるアイテムの画像は表示されないようになっており、表示装置17に表示される画像から特定の予告演出R1と非特定の予告演出R2とを明確に識別し得るよう構成される。
(予告演出の実行可否決定抽選について)
前記予告演出の実行可否決定抽選は、前記演出制御ROM65bに記憶される予告演出用乱数および予告演出用判定値と、該予告演出用判定値が振分けられている予告演出抽選用テーブルTB9を用いて行われる。予告演出抽選用テーブルTB9(図18参照)では、予告演出の実行可否決定抽選が行われる際の各演出モードM1〜M5において、特定の飾図(演出図柄)が決定された場合と決定されなった場合とで、特定の予告演出の実行が決定される割合が異なるように予告演出用判定値が設定されている。具体的に、第1演出モードM1において特定の演出図柄が決定された場合および決定されなった場合の何れにおいても、特定の予告演出R1(「Y1−a」、「Y2−a」、「Y3−a」、「Y4−a」、「Y5−a」)が決定される割合が50%で、非特定の予告演出R2(「Y1−b」〜「Y1−d」、「Y2−b」〜「Y2−d」、「Y3−b」〜「Y3−d」、「Y4−b」〜「Y4−d」、「Y5−b」〜「Y5−d」)が決定される割合が50%に設定されている。同様に、第2演出モードM2において特定の演出図柄が決定された場合に、特定の予告演出R1が決定される割合が60%で、非特定の予告演出R2が決定される割合が40%に設定されると共に、第2演出モードM2において特定の演出図柄が決定されない場合に、特定の予告演出R1が決定される割合が40%で、非特定の予告演出R2が決定される割合が60%に設定されている。また、第3演出モードM3において特定の演出図柄が決定された場合に、特定の予告演出R1が決定される割合が70%で、非特定の予告演出R2が決定される割合が30%に設定されると共に、第3演出モードM3において特定の演出図柄が決定されない場合に、特定の予告演出R1が決定される割合が30%で、非特定の予告演出R2が決定される割合が70%に設定されている。また、第4演出モードM4において特定の演出図柄が決定された場合に、特定の予告演出R1が決定される割合が80%で、非特定の予告演出R2が決定される割合が20%に設定されると共に、第4演出モードM4において特定の演出図柄が決定されない場合に、特定の予告演出R1が決定される割合が20%で、非特定の予告演出R2が決定される割合が80%に設定されている。更に、第5演出モードM5において特定の演出図柄が決定された場合に、特定の予告演出R1が決定される割合が90%で、非特定の予告演出R2が決定される割合が10%に設定されると共に、第5演出モードM5において特定の演出図柄が決定されない場合に、特定の予告演出R1が決定される割合が10%で、非特定の予告演出R2が決定される割合が90%に設定されている。
実施例では、演出モードM1〜M5の種類に応じて特定の予告演出R1が決定される割合(確率)を異ならせる特定の演出図柄として、前記確変大当り遊技が付与される場合にのみ表示装置17に確定停止表示される飾図として決定可能な第1の特殊演出図柄(「1」、「3」)および別格特殊演出図柄(「7」)が設定されている。すなわち、図柄組合せ演出中に前記特定の予告演出R1が実行された場合に、該図柄組せ演出の結果として第1の特殊演出図柄または別格特殊演出図柄が確定停止表示される確率は、滞在中の演出モードM1〜M5の種類によって異なるようになっている。
(予告演出の予告演出実行タイミングについて)
実施例では、前記メイン制御CPU60aが決定可能な最長の変動時間に対応する特図変動パターンで特定される演出パターンを基準として、表示装置17での1回の図柄組合せ演出において、予告演出を実行可能な複数(演出モードの数に対応する5通り)の予告演出実行タイミング(実行タイミング)F1,F2,F3,F4,F5が設定されている(図20参照)。そして、前記演出制御CPU65aは、メイン制御CPU60aから入力された特図変動パターンに基づいて実行可否決定抽選で決定した種類の予告演出を、各演出モードM1〜M5に対応する予告演出実行タイミングにおいて表示装置17で実行させるように該表示装置17を制御するよう構成されている。
実施例では、図21に示すように、飾図の変動開始から変動停止(図柄の確定停止)までの間に5通りの予告演出実行タイミングF1,F2,F3,F4,F5が設定されている。そして、前記演出制御CPU65aは、前記第1演出モードM1に滞在している状態(第1演出モードフラグが「1」の場合)では、実行可否決定抽選で決定した種類の予告演出を第1予告演出実行タイミングF1で実行させるように表示装置17を制御する。また、演出制御CPU65aは、前記第2演出モードM2に滞在している状態(第2演出モードフラグが「1」の場合)では、実行可否決定抽選で決定した種類の予告演出を第2予告演出実行タイミングF2で実行させるように表示装置17を制御する。同様に、前記第3演出モードM3に滞在している状態(第3演出モードフラグが「1」の場合)では、実行可否決定抽選で決定した種類の予告演出を第3予告演出実行タイミングF3で実行させ、前記第4演出モードM4に滞在している状態(第4演出モードフラグが「1」の場合)では、実行可否決定抽選で決定した種類の予告演出を第4予告演出実行タイミングF4で実行させ、前記第5演出モードM5に滞在している状態(第5演出モードフラグが「1」の場合)では、実行可否決定抽選で決定した種類の予告演出を第5予告演出実行タイミングF5で実行させるように表示装置17を制御する。すなわち、実施例では、演出モードM1〜M5に対応して予告演出実行タイミングF1〜F5が設定されている。なお、図21に示す予告演出実行タイミングF1〜F5は、実施例における特定の予告演出R1および非特定の予告演出R2が実行可能なタイミングであって、その他各種の予告演出の予告演出実行タイミングについては、図21に示すタイミング以外の任意のタイミングが設定されている。
なお、予告演出実行タイミングについては、演出制御ROM65bに記憶されている予告実行タイミング用乱数および予告実行タイミング用判定値と、該予告実行タイミング用判定値が振分けられているタイミング抽選テーブルを用いて抽選によって決定するようにしてもよい。すなわち、メイン制御CPU60aから特図変動パターンを指定する変動パターン指定コマンドが演出制御CPU65aに入力されたときに該演出制御CPU65aが予告実行タイミング用乱数を取得するようにし、この取得した予告実行タイミング用乱数の値を、タイミング抽選テーブルに設定されている予告実行タイミング用判定値と比較して、予告演出実行タイミングF1〜F5の中から1つを決定するようにすればよい。
(報知演出について)
実施例のパチンコ機10では、前記表示装置17に飾図が確定停止された後に、図柄組合せ演出の終了後に付与される大当り遊技に関わる報知演出を、演出制御ROM65bに記憶されている報知演出情報に基づいて表示装置17で実行させ得るよう構成される。実施例では、報知演出によって大当り遊技の種類を示唆するよう構成されている。そして、報知演出は、前記メイン制御CPU60aが決定した大当り図柄の種類、すなわち大当り遊技の種類の夫々に対応した演出内容のものが、前記各演出モードM1〜M5毎に異なる態様で設定されており、大当り遊技の種類に応じて演出制御CPU65aが対応する態様の報知演出を決定するよう構成されている。すなわち、図22に示す如く、滞在している演出モードが第1演出モードM1では、第1の大当り遊技(図柄A)が付与される場合には報知演出H1−aが決定され、第2の大当り遊技(図柄B)が付与される場合には報知演出H1−bが決定され、第3の大当り遊技(図柄c)が付与される場合には報知演出H1−cが決定され、第4の大当り遊技(図柄d)が付与される場合には報知演出H1−dが決定され、第5の大当り遊技(図柄e)が付与される場合には報知演出H1−eが決定される。また、滞在している演出モードが第2演出モードM2では、第1の大当り遊技(図柄A)が付与される場合には報知演出H2−aが決定され、第2の大当り遊技(図柄B)が付与される場合には報知演出H2−bが決定され、第3の大当り遊技(図柄c)が付与される場合には報知演出H2−cが決定され、第4の大当り遊技(図柄d)が付与される場合には報知演出H2−dが決定され、第5の大当り遊技(図柄e)が付与される場合には報知演出H2−eが決定される。
同様に、滞在している演出モードが第3演出モードM3、第4演出モードM4、第5演出モードM5では、第1の大当り遊技(図柄A)が付与される場合には対応して報知演出H3−a、報知演出H4−a、報知演出H5−aが決定され、第2の大当り遊技(図柄B)が付与される場合には対応して報知演出H3−b、報知演出H4−b、報知演出H5−bが決定され、第3の大当り遊技(図柄c)が付与される場合には対応して報知演出H3−c、報知演出H4−c、報知演出H5−cが決定され、第4の大当り遊技(図柄d)が付与される場合には対応して報知演出H3−d、報知演出H4−d、報知演出H5−dが決定され、第5の大当り遊技(図柄e)が付与される場合には対応して報知演出H3−e、報知演出H4−e、報知演出H5−eが決定される。
ここで、前記大当り図柄の種類によって演出制御CPU65aが飾図を決定する際に参照する飾図抽選用テーブルTB1〜TB6が異なり、かつ各飾図抽選用テーブルTB1〜TB6において設定されている各飾図の決定割合が各演出モードM1〜M5の種類によって異なる(一部同一のものもあり)よう構成されており、当り遊技決定手段としてのメイン制御CPU60a(メイン制御基板60)が決定した当り遊技の種類に応じて演出図柄決定手段としての演出制御CPU65a(演出制御基板65)が表示装置17に確定停止表示される演出図柄として決定可能な演出図柄の種類は、モード決定手段としての演出制御CPU65a(演出制御基板65)が決定した演出モードの種類によって異なっている。また、実施例のパチンコ機10では、大当り図柄が図柄cの場合には、演出モードの種類に関係なく表示装置17に確定停止表示される飾図として別格特殊演出図柄である「7」が決定されるようになっている。すなわち、当り遊技決定手段としてのメイン制御CPU60a(メイン制御基板60)が特定の当り遊技である第3の大当り遊技を決定した場合に、演出図柄決定手段としての演出制御CPU65a(演出制御基板65)は、演出モードの種類に関係なく表示装置17に確定停止表示される演出図柄として特定当り用演出図柄である別格特殊演出図柄を決定するよう構成されている。また、遊技状態決定手段としてのメイン制御CPU60a(メイン制御基板60)が決定可能な特別遊技状態としての確変・変短状態や非確変・変短状態では、当該状態において表示手段としての表示装置17で実行される飾図(識別情報)を変動表示する図柄組合せ演出の表示条件が異なるよう設定されている。なお、識別情報が異なるとは、飾図の変動形態が異なるのみでなく、飾図が変動する領域の背景が異なっていたり、あるいは飾図とは別に表示されるキャラクタ等が異なることも含むものである。
前記表示装置17は、始動入賞検出センサSE1,SE2の検出を契機として演出制御CPU65aが決定した演出パターンに基づいて演出図柄(飾図,識別情報)を変動表示した後に確定停止表示するよう構成されている。また、表示装置17は、変動表示した演出図柄を仮停止表示した後に確定停止表示し得るようになっている。また、前記演出パターン決定手段としての演出制御CPU65aが決定可能な演出パターンとして、各組合せ図柄位置L,C,Rに仮停止させた演出図柄(飾図,識別情報)の組合せにより前記図柄組合せ演出の結果として付与される当り遊技の種類を示唆する昇格演出パターンおよび非昇格演出パターンが含まれており、昇格演出パターンまたは非昇格演出パターンが決定された場合に、前記演出図柄決定手段としての演出制御CPU65aは、仮停止させる演出図柄および仮停止後に確定停止する演出図柄を決定するよう構成されている。そして、表示制御手段としての演出制御CPU65aは、決定した仮停止させる演出図柄および確定停止させる演出図柄を前記表示装置17に表示するように該表示装置17を制御するよう構成されている。
前記演出制御CPU65a(演出制御基板65)は、大当り遊技が終了した場合およびメイン制御CPU(入賞率向上状態付与期間決定手段)60aが決定した変短状態(入賞率向上状態)を付与する期間が終了した場合に、複数種類の演出モードM1〜M5の中から1つを決定するモード決定手段としての機能を備えている。そして、判定手段としてのメイン制御CPU60a(メイン制御基板60)が特別遊技状態を付与すると判定した場合に、演出図柄決定手段としての演出制御CPU65a(演出制御基板65)が表示手段としての表示装置17に確定停止表示される演出図柄として決定可能な演出図柄の種類または演出図柄決定手段としての演出制御CPU65a(演出制御基板65)が特定の演出図柄を表示手段としての表示装置17に確定停止表示される演出図柄として決定する割合は、モード決定手段としての演出制御CPU65a(演出制御基板65)が決定した演出モードの種類および遊技状態決定手段としてのメイン制御CPU60a(メイン制御基板60)が決定した特別遊技状態の種類に応じて異なるよう構成されている。
また、判定手段としてのメイン制御CPU60a(メイン制御基板60)が始動条件の成立を契機として実行した大当り判定の結果に基づく予告演出を複数種類の中から決定する予告演出決定手段としての機能を、前記演出制御CPU65a(演出制御基板65)が備えている。また、演出制御CPU65a(演出制御基板65)は、予告演出決定手段としての演出制御CPU65a(演出制御基板65)が決定した予告演出を表示手段としての表示装置17で実行させる予告演出実行制御手段としての機能も備えている。そして、演出図柄決定手段としての演出制御CPU65a(演出制御基板65)が特定の演出図柄を表示装置17に確定停止表示される演出図柄として決定した場合に、予告演出決定手段としての演出制御CPU65a(演出制御基板65)が特定の予告演出を決定する確率、および演出図柄決定手段としての演出制御CPU65a(演出制御基板65)が特定の演出図柄を表示装置17に確定停止表示される演出図柄として決定しない場合に予告演出決定手段としての演出制御CPU65a(演出制御基板65)が特定の予告演出を決定する確率は、モード決定手段としての演出制御CPU65a(演出制御基板65)が決定した演出モードM1〜M5の種類によって異なるよう構成されている。また、予告演出決定手段としての演出制御CPU65a(演出制御基板65)は、モード決定手段としての演出制御CPU65a(演出制御基板65)が決定した演出モードM1〜M5の種類に対応する予告演出グループYG1〜YG5から予告演出を決定するよう構成される。そして、予告演出実行制御手段としての演出制御CPU65a(演出制御基板65)は、予告演出決定手段としての演出制御CPU65a(演出制御基板65)が決定した予告演出を、演出モードM1〜M5の種類によって異なる予告演出実行タイミングF1〜F5で表示装置17で実行させるよう構成されている。
また、前記演出制御CPU65a(演出制御基板65)は、前記大当り遊技が終了した場合および変短状態の付与期間が終了した場合等の所定条件の成立を契機として、前記表示装置17での識別情報(飾図)の表示条件が異なる複数種類の表示条件特定状態(演出モードM1〜M5)の何れかに変更可能な変更手段としての機能を備えている。実施例のパチンコ機10では、表示装置17に表示される飾図(識別情報)の表示条件として、演出図柄決定手段としての演出制御CPU65a(演出制御基板65)が飾図を決定する際に参照する飾図抽選用テーブルTB2,TB3,TB4,TB5,TB7,TB8における各飾図の決定確率(決定割合)が、表示条件特定状態(演出モード)の種類で異なるように設定されている。そして、表示制御手段としての演出制御CPU65aは、前記記憶手段としての演出制御RAM65cに記憶されている表示条件特定状態(演出モード)の種類および前記遊技状態決定手段としてのメイン制御CPU60aが決定した特別遊技状態の種類に応じた表示条件(決定割合)で識別情報(飾図)を表示装置17に表示するように該表示装置17を制御するよう構成される。
ここで、前記演出モード(表示条件特定状態)を変更する契機となる大当り遊技が終了した場合および変短状態の付与期間が終了した場合については、遊技状態決定手段としてのメイン制御CPU60aが、始動入賞口31,32への入賞を契機とした大当り判定で肯定されて大当り遊技が付与されることを条件に発生する状況であり、実施例における変更手段としての演出制御CPU65aは、遊技状態決定手段としてのメイン制御CPU60aが特別遊技状態(大当り状態、確変状態、変短状態)の種類を決定したことを所定条件の成立として演出モード(表示条件特定状態)を変更するようになっているといえる。また、表示制御手段としての演出制御CPU65aは、記憶手段としての演出制御RAM65cに記憶されている表示条件特定状態(演出モード)の種類および遊技状態決定手段としてのメイン制御CPU60aが決定した特別遊技状態の種類(大当り遊技の種類)に応じて、異なる態様の報知演出を前記表示装置17で表示するように該表示装置17を制御するよう構成されている。また、前記電源断監視回路103が、電源の供給・遮断を監視する電源監視手段としての機能を有し、該電源断監視回路103からの電源供給信号によっては、演出制御RAM65aに記憶されている記憶情報は初期化されないようになっている。
(実施例の作用)
次に、実施例に係るパチンコ機10の作用につき説明する。
(演出モードの振分け抽選処理について)
実施例のパチンコ機10では、図柄組合せ演出において確定停止表示される飾図の種類や特定の飾図が決定される確率が異なる5種類の演出モードM1〜M5の何れかを、大当り遊技が終了した場合および変短状態の付与期間が終了した場合に内部的に抽選して決定しているので、該演出モードM1〜M5の振分け抽選に係る処理について、異なる契機毎に説明する。
(大当り遊技が終了した場合の演出モードの振分け抽選処理について)
実施例のパチンコ機10において、メイン制御CPU60aから大当り遊技の終了に対応する指定コマンドが演出制御CPU65aに入力されたときに、該演出制御CPU65aが演出モード用乱数を取得し、該演出モード用乱数と演出モード抽選用テーブルTB1の演出モード用判定値とを比較して演出モードM1〜M5の何れかを決定する。演出制御CPU65aは、決定した演出モードM1〜M5に対応する演出モードフラグに「1」を設定し、以降の図柄組合せ演出において表示装置17に確定停止表示する飾図は、決定した演出モードM1〜M5に対応する演出図柄グループG1〜G5の中から1つが決定される。演出図柄グループG1〜G5に設定されている飾図の種類および特定の飾図が決定される確率は、各演出図柄グループG1〜G5毎に異なっている。すなわち、大当り遊技が終了した場合に決定された演出モードM1〜M5によって確定停止表示される飾図の種類や特定の飾図が決定される確率が異なるので、演出が単調となるのを抑制して遊技の興趣を向上し得る。また、遊技者にとって有利な大当り遊技が終了する落胆度合を、演出モードの変更により異なる飾図が表示されたり特定の飾図が表示される確率が異なることで緩和することができ、遊技に対して遊技者の興味を長く惹き付けておくことができる。
(変短状態の付与期間が終了した場合の演出モードの振分け抽選処理について)
実施例のパチンコ機10において、変短状態の付与期間が終了した場合は、演出制御CPU65aが備えるカウンタによる付与期間の終了検出時に該演出制御CPU65aが演出モード用乱数を取得し、該演出モード用乱数と演出モード抽選用テーブルTB1の演出モード用判定値とを比較して演出モードM1〜M5の何れかを決定する。演出制御CPU65aは、決定した演出モードM1〜M5に対応する演出モードフラグに「1」を設定し、以降の図柄組合せ演出において表示装置17に確定停止表示する飾図は、決定した演出モードM1〜M5に対応する演出図柄グループG1〜G5の中から1つが決定される。すなわち、遊技に供されているパチンコ機10における演出モードは、大当り遊技の終了時のみでなく、変短状態の付与期間の終了時にも変更される可能性がある。言い替えると、演出モードの変更機会が複数設定されているので、同じ演出モードが長く継続することで演出が単調となるのを抑制して遊技の興趣を向上し得る。また、遊技者にとって有利な変短状態が終了する落胆度合を、演出モードの変更により異なる飾図が表示されたり特定の飾図が表示される確率が異なることで緩和することができ、遊技に対して遊技者の興味を長く惹き付けておくことができる。
前記パチンコ機10では、前記確変状態および変短状態が付与されていない非確変・非変短状態(通常状態)においては、パチンコ球を前記第1球流下領域27aを流下させる左打ちの遊技形態で遊技が行われる。第1球流下領域27aを流下するパチンコ球が第1始動入賞口31へ入賞することを契機として取得した入賞情報に基づいて、メイン制御CPU60aにおいて大当り判定が実行され、該大当り判定の結果が肯定の場合には大当り図柄が決定される。また、演出制御CPU65aでは、大当り図柄の種類(付与される特別遊技状態の種類)および滞在している演出モードM1〜M5に応じて、前記飾図抽選用テーブルTB2,TB3,TB7,TB8の何れかを用いて図柄組合せ演出の結果として確定停止表示される飾図が決定される。
具体的には、前記大当り図柄として図柄Aが決定されると共に、演出パターンとしてノーマルリーチ当り演出パターンP4またはスーパーリーチ当り演出パターンP5の何れかが決定された場合は、前記特図1確変飾図抽選用テーブルTB2を参照して確定停止表示される飾図が決定され、大当り図柄として図柄Bが決定されると共に、演出パターンとしてノーマルリーチ当り演出パターンP4またはスーパーリーチ当り演出パターンP5の何れかが決定された場合は、前記特図1非確変飾図抽選用テーブルTB3を参照して確定停止表示される飾図が決定される。特図1確変飾図抽選用テーブルTB2および特図1非確変飾図抽選用テーブルTB3では、図14(a),(b)に示す如く、滞在している演出モードM1〜M5によって決定可能な飾図の種類および特定の飾図が確定停止表示される飾図として決定される確率が異っている。従って、飾図(演出図柄)による演出のバリエーションが増加して興趣を向上し得る。また、特図1確変飾図抽選用テーブルTB2を参照して飾図を決定する場合において、滞在している演出モードM1〜M5によって特別演出図柄である複数種類の飾図が決定される確率が異なっている(実施例では一部同じ確率のものもある)ので、演出モード毎に差別化ができ、興趣を向上し得る。
前記大当り遊技の終了後に変短状態が付与される状況では、遊技者による操作ハンドル16の操作により右打ちの遊技形態において遊技が行われることで、前記遊技盤20の遊技領域27(第2球流下領域27b)に打ち出されたパチンコ球が前記ゲート部48を通過する確率が高くなり、前記第2始動入賞口32へのパチンコ球の入賞契機が多くなる。そして、パチンコ球が第2始動入賞口32に入賞することを契機として取得した入賞情報に基づいて、メイン制御CPU60aにおいて大当り判定が実行され、該大当り判定の結果が肯定の場合には大当り図柄が決定される。また、演出制御CPU65aでは、大当り図柄の種類(付与される特別遊技状態の種類)および滞在している演出モードM1〜M5に応じて、前記飾図抽選用テーブルTB4,TB5,TB6,TB7,TB8の何れかを用いて図柄組合せ演出の結果として確定停止表示される飾図が決定される。
具体的には、前記大当り図柄として図柄cが決定されると共に、演出パターンとしてノーマルリーチ当り演出パターンP4またはスーパーリーチ当り演出パターンP5の何れかが決定された場合は、前記別格飾図抽選用テーブルTB6を参照して確定停止表示される飾図が決定される。この別格飾図抽選用テーブルTB6では、図16に示す如く、第1〜第5演出図柄グループG1〜G5から飾図を決定する場合の何れにおいても、飾図の「7」のみが決定されるようになっている。すなわち、第1〜第5演出モードM1〜M5の何れに滞在している状態であっても、前記表示装置17の組合せ図柄位置L,C,Rに「7,7,7」の組合せで飾図が確定停止表示された場合は、当該パチンコ機10において遊技者にとって最も有利な大当り遊技(第3の大当り遊技)が付与されることを認識することができ、該飾図「7」が確定停止表示されることで大きな喜びを遊技者に与えることができる。
また、前記大当り図柄として図柄dが決定されると共に、演出パターンとしてノーマルリーチ当り演出パターンP4またはスーパーリーチ当り演出パターンP5の何れかが決定された場合は、前記特図2確変飾図抽選用テーブルTB4を参照して確定停止表示される飾図が決定され、大当り図柄として図柄eが決定されると共に、演出パターンとしてノーマルリーチ当り演出パターンP4またはスーパーリーチ当り演出パターンP5の何れかが決定された場合は、前記特図2非確変飾図抽選用テーブルTB5を参照して確定停止表示される飾図が決定される。特図2確変飾図抽選用テーブルTB4および特図2非確変飾図抽選用テーブルTB5では、図15(a),(b)に示す如く、滞在している演出モードM1〜M5によって決定可能な飾図の種類および特定の飾図が確定停止表示される飾図として決定される確率が異っている。従って、飾図(演出図柄)による演出のバリエーションが増加して興趣を向上し得る。また、特図2確変飾図抽選用テーブルTB4を参照して飾図を決定する場合において、滞在している演出モードM1〜M5によって特別演出図柄である複数種類の飾図が決定される確率が異なっている(実施例では一部同じ確率のものもある)ので、演出モード毎に差別化ができ、興趣を向上し得る。
ここで、左打ちの遊技形態および右打ちの遊技形態の何れにおいても(第1始動入賞口31または第2始動入賞口32にパチンコ球が入賞する何れの場合においても)、前記大当り図柄として図柄A,dが決定された場合には、図柄組合せ演出の終了後に確変大り遊技である第1または第4の大当り遊技が付与される。この状況において、前記第3演出モードM3または第5演出モードM5に滞在している場合は、前記特図1確変飾図抽選用テーブルTB2または特図2確変飾図抽選用テーブルTB4を参照して飾図を決定する際には確変大当り遊技が付与される可能性が高いか否かを認識不能な第2の識別図柄、すなわち偶数の飾図(「2」、「4」、「6」、「8」)が決定される可能性がある。従って、表示装置17に図柄組合せ演出の結果として偶数の飾図が確定停止表示されたとしても、大当り遊技の終了後に確変状態が付与されるので、該確変状態が付与されることに対する驚きによって興趣を向上し得る。なお、大当り遊技後に確変状態となったことは、前述したように、表示装置17に表示される遊技状態示唆画像(背景画像)や図柄組合せ演出の態様によって遊技者は認識し得る。また、前記大当り図柄として図柄B,eが決定された場合には、図柄組合せ演出の終了後に非確変大り遊技である第2または第5の大当り遊技が付与される。この状況において、前記第3演出モードM3または第5演出モードM5に滞在している場合は、前記特図1非確変飾図抽選用テーブルTB3または特図2非確変飾図抽選用テーブルTB5を参照して飾図を決定する際には確変大当り遊技が付与される可能性が高いことを認識可能な第1の識別図柄、すなわち奇数の飾図(「5」、「9」)が決定される可能性がある。従って、表示装置17に図柄組合せ演出の結果として奇数の飾図が確定停止表示されたとしても、大当り遊技の終了後に確変状態が付与されないので、今までとは異なった演出による興趣の向上を図り得る。
前記第1演出モードM1、第2演出モードM2および第4演出モードM4では、メイン制御CPU60aが決定した図柄で特定される大当り遊技の種類に対応する飾図が確定停止表示される飾図として決定される。具体的には、確定大当り遊技に対応する図柄A,dが大当り図柄として決定された場合に、確定停止表示される飾図としては奇数の飾図が決定され、非確変大当り遊技に対応する図柄B,eが大当り図柄として決定された場合に、確定停止表示される飾図としては偶数の飾図が決定される。これに対し、前記第3演出モードM3および第5演出モードM5では、メイン制御CPU60aが決定した図柄で特定される大当り遊技の種類に対応しない飾図が確定停止表示される飾図として決定される場合がある。具体的には、確定大当り遊技に対応する図柄A,dが大当り図柄として決定された場合に、確定停止表示される飾図として偶数の飾図が決定される可能性があると共に、非確変大当り遊技に対応する図柄B,eが大当り図柄として決定された場合に、確定停止表示される飾図としては奇数の飾図が決定される可能性がある。すなわち、第1演出モードM1、第2演出モードM2および第4演出モードM4と、第3演出モードM3および第5演出モードM5とでは、同じ種類(偶数または奇数の飾図)の飾図が表示装置17に確定停止表示された場合であっても、大当り遊技の終了後に付与される遊技状態(特別遊技状態)が異なる場合があり、演出のバリエーションが増えて興趣を向上することができる。
また、前記第1演出モードM1、第2演出モードM2および第4演出モードM4と、第3演出モードM3および第5演出モードM5とでは、同じ種類(偶数または奇数の飾図)の飾図が表示装置17に確定停止表示された場合であっても、確定停止表示された飾図(演出図柄)に応じて付与される大当り遊技の種類が異なる場合があるので、遊技の興趣を向上し得る。具体的には、第1演出モードM1、第2演出モードM2および第4演出モードM4では、奇数の飾図が表示装置17に確定停止表示された場合には確変大当り遊技が付与されると共に、偶数の飾図が表示装置17に確定停止表示された場合には非確変大当り遊技が付与される方で、第3演出モードM3および第5演出モードM5では、偶数の飾図が表示装置17に確定停止表示された場合に確変大当り遊技が付与される可能性があると共に、奇数の飾図が表示装置17に確定停止表示された場合に非確変大当り遊技が付与される可能性がある。
ここで、奇数の飾図の中で、飾図「1」および「3」は、特図1確変飾図抽選用テーブルTB2または特図2確変飾図抽選用テーブルTB4を参照して飾図を決定する場合にのみ決定可能であるのに対し、奇数の飾図の中で、飾図「5」および「9」は、特図1非確変飾図抽選用テーブルTB3または特図2非確変飾図抽選用テーブルTB5を参照して飾図を決定する場合においても決定可能である。すなわち、前記第1の特殊演出図柄に分類されている飾図「1」および「3」が表示装置17に確定停止表示された場合は、大当り遊技後には限ず確変状態が付与されるようになっており、該飾図「1」および「3」に対す注目度を上げて興趣を向上し得る。これに対し、第2の特殊演出図柄に分類されている飾図「5」および「9」が表示装置17に確定停止表示された場合は、大当り遊技後に確変状態が付与される場合と付与されない場合とがあり、全ての奇数の飾図が確変図柄として設定されていた従来のパチンコ機10において画一的となっていた演出形態に変化をもたせることができ、演出の興趣を向上し得る。
次に、前記大当り図柄として図柄A,dまたは図柄B,eが決定されると共に、演出パターンとして昇格演出パターンP6または非昇格演出パターンP7が決定された場合における飾図の決定について説明する。
前記大当り図柄として図柄A,dが決定されると共に、演出パターンとして昇格演出パターンP6が決定された場合は、前記演出制御CPU65aは、前記表示装置17に仮停止表示する仮停止飾図について、前記第1昇格飾図抽選用テーブルTB7を参照して決定する。この第1昇格飾図抽選用テーブルTB7には、図17(a)に示す如く、偶数の飾図のみが決定可能に設定されているので、第1〜第5演出図柄グループG1〜G5の何れのグループから飾図を決定する場合においても、確変大当り遊技が付与される可能性が高いことを認識可能な奇数の飾図(第1の識別図柄)が決定されることはない。次に、演出制御CPU65aは、前記表示装置17に確定停止表示する確定停止飾図について、前記第2昇格飾図抽選用テーブルTB8を参照して決定する。この第2昇格飾図抽選用テーブルTB8には、図17(b)に示す如く、奇数の飾図のみが決定可能に設定されているので、第1〜第5演出図柄グループG1〜G5の何れのグループから飾図を決定する場合においても、確変大当り遊技が付与される可能性が高いことを認識可能な奇数の飾図(第1の識別図柄)が決定される。
また、前記大当り図柄として図柄B,eが決定されると共に、演出パターンとして非昇格演出パターンP7が決定された場合は、前記演出制御CPU65aは、前記表示装置17に仮停止表示する仮停止飾図および表示装置17に確定停止表示する確定停止飾図について、何れも第1昇格飾図抽選用テーブルTB7を参照して決定する。前述したように、第1昇格飾図抽選用テーブルTB7には、偶数の飾図のみが決定可能に設定されているので、第1〜第5演出図柄グループG1〜G5の何れのグループから飾図を決定する場合においても、確変大当り遊技が付与される可能性が高いことを認識可能な奇数の飾図(第1の識別図柄)が仮停止飾図および確定停止飾図として決定されることはない。すなわち、表示装置17に飾図が仮停止表示されても、確定停止表示される飾図の種類が異なる場合があるので、遊技に対する興味を飾図が確定停止表示されるまで引き付けることができる。また、第1昇格飾図抽選用テーブルTB7および第2昇格飾図抽選用テーブルTB8では、各演出図柄グループG1〜G5、すなわち各演出モードM1〜M5において、決定可能な複数種類の飾図の夫々の決定確率が異なるように設定されているので、各演出モードM1〜M5での演出が多様化して興趣を向上することができる。
前記演出制御CPU65aが予告演出の実行可否決定抽選によって予告演出する種類を決定した場合は、該演出制御CPU65aは、滞在している演出モードM1〜M5に対応する予告演出実行タイミングF1〜F5において決定した種類の予告演出を実行させるように前記表示装置17を制御する。演出制御CPU65aが予告演出として前記特定の予告演出R1を決定する確率は、前述したように滞在している演出モードM1〜M5の種類によって異なっている(図18参照)。例えば、第1演出モードM1に滞在している場合に、図柄組合せ演出中に特定の予告演出R1が表示装置17で実行されたとしても、図柄組合せ演出の結果として確定停止表示される飾図が前記第1の特殊演出図柄または別格特殊演出図柄である可能性は50%である。これに対し、第5演出モードM5に滞在している場合に、図柄組合せ演出中に特定の予告演出R1が表示装置17で実行された場合は、図柄組合せ演出の結果として確定停止表示される飾図が前記第1の特殊演出図柄または別格特殊演出図柄である可能性は90%となる。このように、特定の予告演出R1が実行された場合において、特定の演出図柄である第1の特殊演出図柄または別格特殊演出図柄が確定停止表示される確率は演出モードM1〜M5の種類によって異なるので、特定の予告演出R1が実行された後の展開を予測するのを困難として遊技の興趣を向上し得る。また、演出制御CPU65aが決定可能な予告演出の種類および決定した予告演出の実行タイミングは、滞在している演出モードM1〜M5の種類によって異なっているので、演出のバリエーションを増加して興趣を向上し得る。
実施例のパチンコ機10では、前記表示装置17での図柄組合せ演出の結果として大当り表示が表示された場合は、付与される大当り遊技の種類を報知する報知演出が表示装置17で実行され、該報知演出によって遊技の興趣を向上することができる。また、報知演出は、滞在している演出モードM1〜M5によって態様が異なるので、演出が単調となることなく遊技の興趣を向上し得る。例えば、第1の大当り遊技が付与される場合に、第1演出モードM1に滞在している場合には報知演出として報知演出H1−aが決定されるのに対し、第2演出モードM2に滞在している場合には報知演出として報知演出H2−aが決定され・・・第5演出モードM5に滞在している場合には報知演出として報知演出H5−aが決定される。このように、同じ第1の大当り遊技が付与される場合であっても、滞在している演出モードM1〜M5の種類によって態様が異なる報知演出が実行されるので、報知演出のバリエーションが増加して興趣を向上し得る。
実施例のパチンコ機10において、前記表示装置17の表示部17aに設定された特定可変表示部54A,54Bでは、前記演出制御CPU65aおよび表示制御CU70aの制御下に、対応する特図表示部50A,50Bでの特図変動表示中は第4または第5図柄を可変状態で表示し、対応する特図表示部50A,50Bでの特図変動表示の停止と共に該特定可変表示部54A,54Bでは第4または第5図柄が停止表示される。表示装置17に確定停止表示される飾図(第2の識別情報)は、前述したように滞在している演出モードM1〜M5の種類によって異なる表示条件で表示されるが、特定可変表示部54A,54Bの第4および第5図柄(第1の識別情報)については、滞在している演出モードM1〜M5の種類に関係なく常に同じ条件によって表示されるようになっている。すなわち、特定可変表示部54A,54Bでの第4および第5図柄(第1の識別情報)の表示条件は演出モードM1〜M5の種類によって変わらないので、表示装置17での飾図(第2の識別情報)の表示条件が変わっても特定可変表示部54A,54Bでの第4および第5図柄(第1の識別情報)によって特別表示部50A,50Bでの特別図柄の表示状態を容易に認識できる。更に言えば、第4および第5図柄(第1の識別情報)の表示条件が変わることで、遊技者が特別表示部50A,50Bでの特別図柄の表示状態を誤認して不利益を被るのを防ぐことができる。
実施例のパチンコ機10において、外部電源からの電力供給が遮断された場合は、前記電源断監視回路103からメイン制御CPU60aおよび演出制御CPU65aに電源断信号が入力され、該メイン制御CPU60aおよび演出制御CPU65aは、対応する制御RAM60c,65cに記憶されている電源断処理プログラムに基づき電源断処理を実行する。この電源断処理では、前記電源基板100のバックアップ電源107からメイン制御CPU60cおよび演出制御CPU65aに電力が供給され、各制御CPU60a,65aは、対応する制御RAM60c,65cの常用記憶エリアに記憶保持されている各種制御情報を、制御RAM60c,65cのバックアップエリアに記憶保持させる。そして、各制御CPU60a,65aは、リセット信号回路106からのリセット信号が入力されると、制御CPU60a,65aの動作を規制し、電源断処理によってバックアップエリアに記憶された各種情報がバックアップデータとして記憶保持される。
前記外部電源からの電力供給が遮断された後に、パチンコ機10への電力供給が開始されると、前記メイン制御CPU60aおよび演出制御CPU65aは、対応する制御ROM60b,65bに記憶されている電源投入処理プログラムに基づき、電源投入処理(復電処理)を実行する。この電源投入処理において、前記クリアスイッチ102が操作されていない場合、メイン制御CPU60aおよび演出制御CPU65aは、対応する制御RAM60c,65cに記憶保持されている各種制御情報に基づき電力供給の遮断時(前)の状態に復帰させる。
ここで、前記クリアスイッチ102が操作されていない電源投入処理(復電処理)では、前記メイン制御RAM60cおよび演出制御RAM65cに記憶保持されている各種制御情報は初期化されない。従って、前記メイン制御RAM60cおよび演出制御RAM65cに対する前記電源回路105からの電力供給が遮断し、その後の復電時に前記電源投入処理(復電処理)が実行された場合でもメイン制御RAM60cおよび演出制御RAM65cには電力供給の遮断時(前)に発生していた演出モードに関する情報が記憶されている。すなわち、パチンコ機10が電源投入処理(復電処理)によって電力供給の遮断時(前)の状態に復帰すると、演出制御CPU65aは、前記始動入賞口31,32への入賞を契機として飾図を決定する場合には、演出制御RAM65cに記憶されている演出モードに設定されている表示条件で飾図を決定する。すなわち、電源断監視回路103からの電源供給信号によっては記憶手段としての演出制御RAM65cに記憶されている情報を初期化することなく保持し得るので、演出モード(表示条件特定状態)に関する情報が誤って初期化されることはなく、復電後には電源遮断前に演出制御RAM65cに記憶された演出モードの表示条件に基づいて飾図(識別情報)を表示装置17に表示することができる。
(第1の別実施例について)
次に、第1の別実施例に係るパチンコ機について説明する。第1の別実施例に係るパチンコ機については、前述した実施例のパチンコ機10と異なる部分についてのみ説明し、既出の同一または同種の部材には同じ符号を付するものとする。前記実施例では、遊技状態に関係なく、大当り図柄の種類に応じて演出制御CPU65aが飾図を決定する際に参照する飾図抽選用テーブルを異なるようにしたが、第1の別実施例では、現在の遊技状態(始動条件の成立時の遊技状態)に応じて飾図を決定する際に参照する飾図抽選用テーブルを異なるようにしている。
すなわち、第1の別実施例では、前記演出制御ROM65bに、飾図用判定値が各飾図に振分けられた飾図抽選用テーブルとして、通常状態において飾図を決定する場合に参照する通常飾図抽選用テーブルTB10、確変・変短状態において飾図を決定する場合に参照する確変・変短飾図抽選用テーブルTB11および非確変・変短状態において飾図を決定する場合に参照する非確変・変短飾図抽選用テーブルTB12(図23参照)が記憶されている。
(通常飾図抽選用テーブルTB10について)
前記通常飾図抽選用テーブルTB10では、図23(a)に示す如く、第1演出図柄グループG1から飾図を決定する場合に、飾図の「0」、「2」、「4」、「6」、「8」が決定される割合が夫々20%で、飾図の「1」、「3」、「5」、「7」、「9」が決定される割合が夫々0%となるように飾図用判定値が振分けられている。また、第2演出図柄グループG2から飾図を決定する場合に、飾図の「1」、「3」、「5」、「7」、「9」が決定される割合が夫々0%で、飾図の「2」、「4」が決定される割合が夫々30%で、飾図の「6」、「8」が決定される割合が夫々40%となるように飾図用判定値が振分けられている。また、第3演出図柄グループG3から飾図を決定する場合に、飾図の「2」、「4」が決定される割合が夫々18%で、飾図の「3」、「5」、「7」、「9」が決定される割合が夫々0%で、飾図の「6」、「8」が決定される割合が夫々32%となるように飾図用判定値が振分けられている。また、第4演出図柄グループG4から飾図を決定する場合に、飾図の「1」、「3」、「5」、「7」、「9」が決定される割合が夫々0%で、飾図の「4」が決定される割合が40%で、飾図の「6」、「8」が決定される割合が夫々30%となるように飾図用判定値が振分けられている。更に、第5演出図柄グループG5から飾図を決定する場合に、飾図の「3」、「5」、「7」、「9」が決定される割合が夫々0%で、飾図の「4」、「6」が決定される割合が夫々41%で、飾図の「8」が決定される割合が夫々18%となるように飾図用判定値が振分けられている。
このように、通常飾図抽選用テーブルTB10を参照して飾図を決定する場合では、第1〜第5演出図柄グループG1〜G5の何れの演出図柄グループG1〜G5から飾図を決定する場合においても、確変大当り遊技が付与される可能性が高いことを認識可能な奇数の飾図(第1の識別図柄)が決定されることはないように設定されている。すなわち、通常状態において前記左打ちの遊技形態で遊技を行っている状況において、前記第1始動入賞口31への入賞を契機とした図柄組合せ演出の結果として第1の識別図柄が表示装置17に確定停止表示されることはないようになっている。言い替えると、前記第1始動入賞口31への入賞を契機とした大当り判定の結果が肯定で第1の大当り遊技が付与される場合に、図柄組合せ演出の結果として偶数(第2の識別図柄)が確定停止表示されたとしても、大当り遊技の終了後には確変状態が付与されていることが前記表示装置17に表示される遊技状態示唆画像(背景画像)等で遊技者が認識した時点で大きな喜びを得ることができ、興趣を向上し得る。
(確変・変短飾図抽選用テーブルTB11について)
前記確変・変短飾図抽選用テーブルTB11では、図23(b)に示す如く、第1演出図柄グループG1から飾図を決定する場合に、第1演出図柄グループG1から飾図を決定する場合に、飾図の「0」、「2」、「4」、「6」、「8」が決定される割合が夫々0%で、飾図の「1」、「3」、「5」、「7」、「9」が決定される割合が夫々20%となるように飾図用判定値が振分けられている。また、第2演出図柄グループG2から飾図を決定する場合に、飾図の「1」、「5」、「9」が決定される割合が夫々10%で、飾図の「2」、「4」、「6」、「8」が決定される割合が夫々0%で、飾図の「3」、「7」が決定される割合が夫々35%となるように飾図用判定値が振分けられている。また、第3演出図柄グループG3から飾図を決定する場合に、飾図の「2」、「4」、「6」、「8」が決定される割合が夫々0%で、飾図の「3」、「7」が決定される割合が夫々40%で、飾図の「5」、「9」が決定される割合が夫々10%となるように飾図用判定値が振分けられている。また、第4演出図柄グループG4から飾図を決定する場合に、飾図の「1」が決定される割合が18%で、飾図の「3」、「7」が決定される割合が夫々25%で、飾図の「4」、「6」、「8」が決定される割合が夫々0%で、飾図の「5」、「9」が決定される割合が夫々16%となるように飾図用判定値が振分けられている。更に、第5演出図柄グループG5から飾図を決定する場合に、飾図の「3」が決定される割合が18%で、飾図の「4」、「6」、「8」が決定される割合が夫々0%で、飾図の「5」、「9」が決定される割合が夫々16%で、飾図の「7」が決定される割合が50%となるように飾図用判定値が振分けられている。
このように、確変・変短飾図抽選用テーブルTB11を参照して飾図を決定する場合では、第1〜第5演出図柄グループG1〜G5の何れの演出図柄グループG1〜G5から飾図を決定する場合においても、確変大当り遊技が付与される可能性が高いか否かを認識不能な偶数の飾図(第2の識別図柄)が決定されることはないように設定されている。すなわち、確変・変短状態において前記右打ちの遊技形態で遊技を行っている状況において、前記第2始動入賞口32への入賞を契機とした図柄組合せ演出の結果として第2の識別図柄が表示装置17に確定停止表示されることはないようになっている。言い替えると、前記第2始動入賞口32への入賞を契機とした大当り判定の結果が肯定で付与される大当り遊技の種類(第5の大当り遊技)によっては、図柄組合せ演出の結果として奇数(第1の識別図柄)が確定停止表示された場合であっても大当り遊技の終了後に確変状態が付与されない場合があるので、大当り遊技後において前記表示装置17に表示される遊技状態示唆画像(背景画像)の種類に対する期待感をもって大当り遊技を楽しむことができる。
(非確変・変短飾図抽選用テーブルTB12について)
前記確変・変短飾図抽選用テーブルTB12では、図23(c)に示す如く、第1演出図柄グループG1から飾図を決定する場合に、第1演出図柄グループG1から飾図を決定する場合に、飾図の「0」、「2」、「4」、「6」、「8」が決定される割合が夫々0%で、飾図の「1」、「3」が決定される割合が夫々16%で、飾図の「5」、「9」が決定される割合が夫々25%で、飾図の「7」が決定される割合が18%となるように飾図用判定値が振分けられている。また、第2演出図柄グループG2から飾図を決定する場合に、飾図の「1」が決定される割合が5%で、飾図の「2」、「4」、「6」、「8」が決定される割合が夫々0%で、飾図の「3」が決定される割合が10%で、飾図の「5」、「9」が決定される割合が夫々30%で、飾図の「7」が決定される割合が25%となるように飾図用判定値が振分けられている。また、第3演出図柄グループG3から飾図を決定する場合に、飾図の「2」、「4」、「6」、「8」が決定される割合が夫々0%で、飾図の「3」が決定される割合が10%で、飾図の「3」、「7」、「9」が決定される割合が夫々30%となるように飾図用判定値が振分けられている。また、第4演出図柄グループG4から飾図を決定する場合に、飾図の「1」、「3」が決定される割合が夫々20%で、飾図の「4」、「6」、「8」が決定される割合が夫々0%で、飾図の「5」、「9」が決定される割合が夫々15%で、飾図の「7」が決定される割合が35%となるように飾図用判定値が振分けられている。更に、第5演出図柄グループG5から飾図を決定する場合に、飾図の「3」が決定される割合が10%で、飾図の「4」、「6」、「8」が決定される割合が夫々0%で、飾図の「5」、「9」が決定される割合が夫々25%で、飾図の「7」が決定される割合が40%となるように飾図用判定値が振分けられている。
このように、非確変・変短飾図抽選用テーブルTB12を参照して飾図を決定する場合では、前記確変・変短飾図抽選用テーブルTB11を参照して飾図を決定する場合と同様に、第1〜第5演出図柄グループG1〜G5の何れの演出図柄グループG1〜G5から飾図を決定する場合においても、確変大当り遊技が付与される可能性が高いか否かを認識不能な偶数の飾図(第2の識別図柄)が決定されることはないように設定されている。すなわち、非確変・変短状態において前記右打ちの遊技形態で遊技を行っている状況において、前記第2始動入賞口32への入賞を契機とした図柄組合せ演出の結果として第2の識別図柄が表示装置17に確定停止表示されることはないようになっている。言い替えると、前記第2始動入賞口32への入賞を契機とした大当り判定の結果が肯定で付与される大当り遊技の種類(第5の大当り遊技)によっては、図柄組合せ演出の結果として奇数(第1の識別図柄)が確定停止表示された場合であっても大当り遊技の終了後に確変状態が付与されない場合があるので、大当り遊技後において前記表示装置17に表示される遊技状態示唆画像(背景画像)の種類に対する期待感をもって大当り遊技を楽しむことができる。また、確変・変短飾図抽選用テーブルTB11と非確変・変短飾図抽選用テーブルTB12とを比較すると、何れの飾図抽選用テーブルTB11,TB12を参照する場合でも第2の識別図柄に分類される飾図が決定されることはないものの、第1の識別図柄に分類されている各飾図が決定される確率が異なるようになっているので、図柄組合せ演出の結果として特定の飾図が確定停止表示される確率が遊技状態によって異なり、演出のバリエーションが増加して興趣を向上し得る。
このように、第1の別実施例のパチンコ機においては、遊技状態および滞在している演出モードM1〜M5に応じて、図柄組合せ演出の結果として特定の飾図が表示装置17に確定停止表示される種類や確率が異なるので、各遊技状態毎に特色を出して差別化を図り得ると共に、演出のバリエーションが増加して興趣を向上し得る。
(第2の別実施例について)
次に、第2の別実施例に係るパチンコ機について説明する。第2の別実施例に係るパチンコ機については、前述した実施例のパチンコ機10と異なる部分についてのみ説明し、既出の同一または同種の部材には同じ符号を付するものとする。
第2の別実施例のパチンコ機は、前記遊技盤20に、前記遊技領域27に開口して該遊技領域27からパチンコ球が入賞可能な特殊特別入賞口(入賞口)を開閉自在に閉成する特殊開閉部材を備えた特殊特別入賞装置が配置されている。特殊開閉部材は、メイン制御CPU60aによって駆動制御される駆動手段としての特殊特別入賞ソレノイドの駆動に伴って特殊特別入賞口を閉鎖する閉鎖位置と特殊特別入賞口を開放する開放位置に変位するよう構成される。また、特殊特別入賞装置には、特殊特別入賞口に入賞したパチンコ球を検出する特殊特別入賞検出センサが設けられている。特殊特別入賞検出センサは、前記メイン制御基板60に配線接続されており、特殊特別入賞検出センサがパチンコ球を検出すると、検出信号をメイン制御基板60のメイン制御CPU60aに出力し、メイン制御CPU60aは、特殊特別入賞検出センサからの球検出信号の入力を賞球の払出条件として予め設定された数の賞球を払い出させるようになっている。
前記特殊特別入賞ソレノイドは、前記第1,第2始動入賞口31,32へのパチンコ球の入賞を契機としてメイン制御CPU60aにおける大当り判定の結果として特殊な大当りが発生した場合に、特殊な大当り遊技中における所定のタイミングで特殊特別入賞口を開閉するようメイン制御CPU60aによって駆動制御される。また、特殊特別入賞装置には、特殊特別入賞口に入賞したパチンコ球が特定領域を通過したことを検出する特定領域入球検出手段(検出手段)としての特定領域入球検出センサが設けられている。特定領域入球検出センサは、前記メイン制御基板60(メイン制御CPU60a)に配線接続されており、特定領域入球検出センサがパチンコ球を検出すると、検出信号をメイン制御基板60に出力するよう構成される。
ここで、第2の別実施例では、特殊な大当り遊技後に確変状態を付与するか否かを、当該特殊な大当り遊技における特定ラウンドにおいて前記特殊特別入賞口を開放させて、当該特定ラウンド中に該特殊特別入賞口に入ったパチンコ球が前記特定領域入球検出センサで検出されるか否か(特定領域にパチンコ球が入球したか否か)により決定するよう構成されている。すなわち、特殊な大当り遊技における特定ラウンドにおいて、特殊特別入賞装置の特定領域入球検出センサがパチンコ球を検出した場合(すなわち特定領域にパチンコ球が入球した場合)に、メイン制御基板60(メイン制御CPU60a)が確変状態の付与を決定するよう構成されている。また、特殊な大当り遊技における特定ラウンドにおいて、特殊特別入賞装置の特定領域入球検出センサがパチンコ球を検出しない場合(すなわち特定領域にパチンコ球が入球しなかった場合)は、メイン制御基板60(メイン制御CPU60a)が確変状態の付与を決定しない(非確変状態の付与を決定する)よう構成されている。すなわち、メイン制御基板60(メイン制御CPU60a)は、特殊な大当り遊技における特定ラウンド中に特定領域入球検出センサがパチンコ球を検出した場合に、当該特殊な大当り遊技の終了後に確変状態を付与することを決定する特定状態付与決定手段としての機能を有している。
そして、第2の別実施例のパチンコ機では、前記特定領域入球検出センサがパチンコ球を検出したことをモード変更条件の成立として、前記演出制御CPU65aが複数種類の演出モードM1〜M5の中から演出モードを抽選により決定するよう構成される。すなわち、第2の別実施例では、検出手段としての特定領域入球検出センサによるパチンコ球の検出を所定条件の成立として演出モード(表示条件特定状態)を変更する変更手段としての機能を演出制御CPU65aが備えている。なお、第2の別実施例では、例えば、前記実施例と同様に図12に示す演出モード抽選用テーブルTB1を参照して演出モードM1〜M5が決定される。
また、第2の別実施例では、メイン制御CPU60aが前記特殊な大当り遊技に対応する特殊な大当り図柄を決定した場合に、演出制御CPU65aが、予め設定された専用飾図抽選用テーブルを参照して表示装置17に確定停止表示する飾図を決定するよう構成されている。この第2の別実施例で用いられる専用飾図抽選用テーブルにおいて、確定停止表示する飾図として決定可能な種類や各飾図の決定割合については、前記実施例と同様に各演出モード毎に異なるように設定されている。
前記第2の別実施例のパチンコ機では、前記遊技領域27からパチンコ球が入賞可能な特殊特別入賞口に入賞したパチンコ球を特定領域入球検出センサが検出したことを条件として演出モードM1〜M5を変更し得るよう構成したので、演出モードM1〜M5を変更し得る機会を増やして遊技の興趣を向上し得る。なお、第2の別実施例においても、前記実施例のパチンコ機10が奏する同様の作用効果が得られる。
(第3の別実施例について)
次に、第3の別実施例に係るパチンコ機について説明する。第3の別実施例に係るパチンコ機については、前述した実施例のパチンコ機10と異なる部分についてのみ説明し、既出の同一または同種の部材には同じ符号を付すものとする。
ここで、大当り遊技が終了した際に、遊技者が所有しているパチンコ球を景品に交換するか、そのままパチンコ球を遊技者が所有して遊技を継続するかのルール(ラッキーナンバー制)を採用する遊技店の運営形態がある。そして、持ち球継続とするか持ち球交換とするかについては、前記特図表示部50A,50Bでの特図変動表示の開始に伴い可変表示を開始した演出図柄(識別情報)が、特図変動表示の停止により特図が確定停止表示されるのに伴って停止表示されたときの種類に依拠するようにしている。なお、ラッキーナンバー制について、具体的に説明すると、該ラッキーナンバー制では、持ち球継続が可能なラッキーナンバーと、持ち球交換となるアンラッキーナンバーとが決められて、通常状態(非確変・非変短状態)において最初に大当りに当選した場合(具体的には、遊技者が決めたパチンコ機10で遊技を開始してから最初に大当りに当選した場合)に表示された演出図柄が予め決められたラッキーナンバーであった場合には、大当り遊技により得られた賞球を含む持ち球を交換することなく継続して使用することができ、その後の大当りの当選時に表示される演出図柄がアンラッキーナンバー以外(ラッキーナンバーおよびラッキーナンバーやアンラッキーナンバー以外のその他のナンバー)である限りは、持ち球継続状態となる。そして、この持ち球継続状態において大当りの当選時に演出図柄としてアンラッキーナンバーが表示されることで、持ち球継続状態が終了して持ち球交換状態となり、アンラッキーナンバーが表示された当該の大当り遊技の終了後には持ち球を全て交換することが要求される。
より具体的に説明すると、ラッキーナンバーとして「3」、「5」、「7」が設定されると共に、アンラッキーナンバーとして「4」、「6」、「8」が設定されていれば、通常状態(非確変・非変短状態)において最初に大当りに当選した場合に表示された演出図柄が「3」、「5」、「7」であれば持ち球継続状態となる。また、ラッキーナンバーは、大当り遊技として確変大当り遊技が付与される場合に表示される種類が設定される場合が多く、当該大当り遊技の終了後における確変状態および変短状態が終了しても持ち球継続状態が維持される。すなわち、確変状態や変短状態が終了して通常状態に移行しても持ち球継続状態が維持されており、この通常状態において大当りに当選した場合に表示された演出図柄がアンラッキーナンバーである「4」、「6」、「8」以外、すなわち「0」、「1」、「2」、「3」、「5」、「7」、「9」であれば引き続き持ち球継続状態が維持される。なお、通常状態(非確変・非変短状態)において最初に当選した大当りが確変大当りで表示された演出図柄がラッキーナンバーであった場合に、当該大当り遊技の終了後に付与される確変状態または変短状態で大当りに当選したときに表示された演出図柄がアンラッキーナンバーであった場合でも、持ち球継続状態は維持される。そして、持ち球継続状態での通常状態において大当りに当選した場合に表示された演出図柄がアンラッキーナンバーであった場合に、持ち球継続状態が終了してアンラッキーナンバーが表示された当該の大当り遊技の終了後に持ち球を全て交換しなければならなくなる。すなわち、通常状態(非確変・非変短状態)において最初に当選した大当りが確変大当りで表示された演出図柄がラッキーナンバーであった場合は、通常状態に戻るまでに大当りに当選した場合に表示される演出飾図の種類に関係なく持ち球継続状態が継続される。これに対し、通常状態(非確変・非変短状態)において最初に大当りに当選した場合に表示された演出図柄が「3」、「5」、「7」以外、すなわちアンラッキーナンバーを含む「0」、「1」、「2」、「4」、「6」、「8」、「9」であれば、持ち球交換状態となり、大当り遊技の終了後には全ての持ち球を交換することが必要となる。すなわち、通常状態(非確変・非変短状態)において最初に当選した大当りが確変大当りであったとしても、表示された演出図柄がラッキーナンバー以外であれば、持ち球継続状態とはならず、確変状態での連荘終了後または変短状態の終了後には全ての持ち球の交換が必要となる。更にいうと、通常状態(非確変・非変短状態)において最初に当選した大当りが確変大当りであったとしても、表示された演出図柄がラッキーナンバー以外であれば、確変・変短状態中において大当りに当選した場合に表示された演出図柄がラッキーナンバーであったとしても、最初の大当り時に表示された演出図柄がラッキーナンバー以外であったために持ち球継続状態とはならず、確変状態での連荘終了後または変短状態の終了後には全ての持ち球の交換が必要となる。
そこで、第3の別実施例のパチンコ機では、前記表示装置17および特定可変表示部54A,54Bとは別に、特図表示部50A,50Bでの特図変動表示の開始に伴い演出図柄(識別情報)を可変表示させるラッキーナンバー制用の特殊表示装置(表示手段)110(図2参照)を設け、該特殊表示装置110での演出図柄の可変表示を、特図表示部50A,50Bでの特図変動表示の停止に伴って確定停止表示するよう構成している。第3の別実施例では、特殊表示装置110として7セグメント表示器が用いられ、該特殊表示装置110で可変表示させる演出図柄としては、前記実施例と同様に「0」〜「9」までの10種の飾図が設定されている。また、第3の別実施例のパチンコ機では、特殊表示装置110に確定停止表示される複数種類の飾図の中で、「1」、「3」、「5」、「7」、「9」の奇数の飾図を第1の識別飾図(ラッキーナンバー)に分類し、「0」、「2」、「4」、「6」、「8」の偶数の飾図を第2の識別飾図(アンラッキーナンバー)に分類し、特殊表示装置110に第1の識別飾図が確定停止表示された場合は持ち球継続とし、特殊表示装置110に第2の識別飾図が確定停止表示された場合には、持ち球交換とする場合で説明する。なお、特殊表示装置110に表示される飾図について、表示装置17に表示される飾図と区別する場合は特殊飾図と指称する場合がある。また、第1の識別飾図および第2の識別飾図については、奇数や偶数の飾図の一部であってもよい。
(特殊モードについて)
第3の別実施例のパチンコ機では、前記特殊表示装置110に確定停止表示される各特殊飾図の確定停止表示される特殊飾図として決定される割合が異なる複数種類の特殊モード(表示条件特定状態,演出モード)RM1〜RM5が設定されている。そして、前記演出制御CPU65a(演出制御基板65)は、モード変更条件の成立を契機として複数種類の特殊モードRM1〜RM5の中から1つの特殊モードRM1〜RM5を決定するよう構成される。実施例では、第1特殊モードRM1〜第5特殊モードRM5の5種類の特殊モードが設定されているが、特殊モードの数は5種類に限られるものではなく、任意の数に設定可能である。また、第3の別実施例のパチンコ機では、前記電源スイッチ101による電源投入時に前記クリアスイッチ102をON操作することで制御RAM60c,65cを初期化することを条件とし、特殊表示装置110の表示が点滅状態となり、この状態でパチンコ機に設けられた操作ボタンを操作することで特殊モードRM1〜RM5を選択可能に構成されている。具体的に、操作ボタンには変更ボタンと決定ボタンとが設定されると共に、特殊表示装置110の表示が点滅状態となることで初期設定されている第1特殊モードRM1であることを示す「RM1」が特殊表示装置110に表示される。そして、変更ボタンを操作することで特殊表示装置110の表示が「RM1」→「RM2」→「RM3」→「RM4」→「RM5」と変化し、選択した特殊モードを示す表示が特殊表示装置110に表示されている状態で決定ボタンを操作することで、選択した特殊モードが演出制御RAM65cに設定記憶される。すなわち、第3の別実施例では、特殊モードRM1〜RM5を選択(変更)する契機となる所定条件の成立が、電源スイッチ101およびクリアスイッチ102をON操作することに設定されている。なお、電源スイッチ101およびクリアスイッチ102は、遊技者が操作不能なパチンコ機の裏側に設けられており、特殊モードRM1〜RM5の選択(変更)は、遊技店の店員のみによって可能となっている。また、前記実施例と同様に、第3の別実施例においてもクリアスイッチ102がON操作されていない状態での復電時には、演出制御RAM65cに記憶されいる特殊モードの情報は初期化されることはなく、既に設定記憶されている特殊モードでの遊技を継続し得るようになっている。
(特殊モードRM1〜RM5での特殊飾図の決定割合について)
前記演出制御CPU65aは、前記メイン制御CPU60aからの特図1指定コマンドまたは特図2指定コマンドで指定された図柄が大当り図柄の場合に、特殊飾図の抽選を実行するよう構成される。具体的には、大当り遊技後に確変状態が付与される図柄A,c,dの場合に、演出制御CPU65aは特殊飾図の抽選を実行するよう構成される。この特殊飾図の抽選では、演出制御ROM65bに記憶される特殊飾図用乱数および特殊飾図用判定値を用いて特殊表示装置110に確定停止表示する特殊飾図を決定するよう構成される。第3の別実施例では、特殊飾図用乱数として、複数通りの整数値が設定されており、演出制御CPU65aは、特殊飾図用乱数を所定の周期(4ms)で1ずつ更新し、更新後の値を演出制御RAM65cに一時的に記憶して更新前の値を書き換えるように構成されている。また、演出制御ROM65bには、特殊飾図用判定値が各特殊飾図に振分けられた特殊飾図抽選用テーブルTB13(図24参照)が記憶されている。そして、演出制御CPU65aは、大当り表示となる飾図を指定する特図1指定コマンドまたは特図2指定コマンドが入力されたことを契機として特殊飾図用乱数を取得し、該特殊飾図用乱数を特殊飾図抽選用テーブルTB13に設定されている特殊飾図用判定値と比較して特殊飾図の種類を決定するよう構成される。
前記特殊飾図抽選用テーブルTB13における特殊飾図用判定値の振分け割合について、図24を参照して各特殊モードRM1〜RM5毎に説明する。第1特殊モードRM1に滞在している場合は、全ての特殊飾図の決定割合が同じ(10%)となるように特殊飾図用判定値が振分けられている。また、第2特殊モードRM2に滞在している場合は、「3」および「7」が、他の特殊飾図より約2倍決定され易く設定されている。また、第3特殊モードRM3に滞在している場合は、「4」、「6」、「8」が、他の特殊飾図より約2倍決定され易く設定されている。また、第4特殊モードRM4に滞在している場合は、奇数の特殊飾図が偶数の特殊飾図より約2倍決定され易く、第5特殊モードRM5に滞在している場合は、偶数の特殊飾図が奇数の特殊飾図より約2倍決定され易く設定されている。なお、各特殊モードRM1〜RM5における奇数の特殊飾図(ラッキーナンバー)と偶数の特殊飾図(アンラッキーナンバー)との具体的な決定割合については、第1特殊モードRM1では奇数の特殊飾図が50%で偶数の特殊飾図が50%に設定され、第2特殊モードRM2では奇数の特殊飾図が60%で偶数の特殊飾図が40%に設定され、第3特殊モードRM3では奇数の特殊飾図が35%で偶数の特殊飾図が65%に設定され、第4特殊モードRM4では奇数の特殊飾図が70%で偶数の特殊飾図が30%に設定され、第5特殊モードRM5では奇数の特殊飾図が30%で偶数の特殊飾図が70%に設定されている。ここで、第3の別実施例では、大当り遊技後に確変状態が付与される図柄A,c,dの場合に、演出制御CPU65aが特殊飾図抽選用テーブルTB13を参照して特殊飾図の抽選を実行するよう構成しているが、大当り遊技後に確変状態が付与されない図柄B,eの場合において特殊飾図の抽選をするために参照する第2の特殊飾図抽選用テーブルを設定して、図柄B,eの場合には第2の特殊飾図抽選用テーブルを参照して特殊飾図の抽選を実行することができる。この場合に、特殊飾図抽選用テーブルTB13および第2の特殊飾図抽選用テーブルでの奇数の特殊飾図と偶数の特殊飾図との決定割合を異なるように設定する。具体的には、特殊飾図抽選用テーブルTB13を参照して特殊飾図を決定する場合の方が、第2の特殊飾図抽選テーブルを参照して特殊飾図を決定する場合より奇数の特殊図柄が決定され易くすることが好ましい。
このように、第3の別実施例のパチンコ機では、前記演出制御CPU65a(演出制御基板65)は、初期化処理の操作(電源スイッチ101およびクリアスイッチ102のON操作)を契機に複数種類の特殊モードRM1〜RM5の中から1つを決定するモード決定手段としての機能を備える。そして、判定手段としてのメイン制御CPU60a(メイン制御基板60)が特別遊技状態(大当り遊技)を付与すると判定した場合に、演出図柄決定手段としての演出制御CPU65a(演出制御基板65)が表示手段としての特殊表示装置110に確定停止表示される特殊飾図(演出図柄)の種類を決定する割合は、モード決定手段としての演出制御CPU65a(演出制御基板65)が決定した特殊モードの種類に応じて異なるよう構成されている。
次に、第3の別実施例のパチンコ機の作用について説明する。第3の別実施例のパチンコ機では、特殊モードRM1〜RM5を変更する場合は、パチンコ機の裏側に設けられている前記電源スイッチ101をON操作すると共にクリアスイッチ102をON操作する。これにより、前記特殊表示装置110の表示が点滅状態となり、店員は任意の特殊モードに対応する表示となるように変更ボタンを操作し、目的とする特殊モードに対応する表示が点滅状態で前記決定ボタンを操作することで、選択した特殊モードが演出制御RAM65cに設定記憶される。
前記第1特殊モードRM1に設定されている場合は、各特殊飾図は均等に表示される。これに対し、第2〜第5特殊モードRM2〜RM5では、特定の特殊飾図が偏って表示される可能性があり、各特殊モードRM2〜RM5毎に差別化ができる。例えば、第2特殊モードRM2および第4特殊モードRM4では、持ち球継続となる特殊飾図である奇数の特殊飾図が偶数の特殊飾図より約2倍表示され易いので、持ち球継続率が高くなって遊技者にとってメリットがある。一方、第3特殊モードRM3および第5特殊モードRM5では、持ち球交換となる特殊飾図である偶数の特殊飾図が奇数の特殊飾図より約2倍表示され易いので、持ち球交換率が高くなって遊技店にとってメリットがある。このように、特殊モードRM1〜RM5の種類によって、遊技者にメリットがあったり遊技店にメリットがあったりと変化するので、設定する特殊モードRM1〜RM5を変えることで特色を出すことができる。具体的に、新台導入時や新規開店等で遊技者へ出球感をアピールしたい場合には、持ち球継続率が高い第2特殊モードRM2や第4特殊モードRM4に設定することで集客力を上げることができる。一方、遊技店の粗利を上げたい場合は、持ち球交換率が高い第3特殊モードRM3や第5特殊モードRM5に設定する。このように、第3の別実施例のパチンコ機は、特殊モードを変更することで、遊技店の各種の営業形態に対応することができる。
なお、特殊モードRM1〜RM5を変更することで出球率調整をなし得るので、従来のベース以外の出球率調整要素としても特殊モードRM1〜RM5を利用することが可能となる。また、特殊モードRM1〜RM5による出球率調整は、見た目では解り難いので、遊技者に悟らせることなく遊技店の粗利を上げる場合にも有利である。ここで、ベース(出球率)は、大当り状態以外の通常状態において、前記遊技領域27に打ち込まれた(投入された)パチンコ球の数(N)に対する賞球の数(M)の割合(M/N)である。より具体的には、単位時間に遊技領域27に打ち込まれたパチンコ球の数と、該単位時間に前記第1始動入賞口31、第2始動入賞口32および普通入賞口46にパチンコ球が入賞して払い出された賞球の数の割合である。
また、第3の別実施例のパチンコ機では、前記実施例と同様に、前記クリアスイッチ102が操作された電源投入処理では、前記演出制御RAM65cの記憶情報が初期化されることで、特殊モードは初期設定された第1特殊モードRM1に設定される一方で、クリアスイッチ102が操作されていない電源投入処理では、演出制御RAM65cの記憶情報が初期化されないので、電力供給の遮断時(前)に設定されていた種類の特殊モードで遊技を継続することができる。
ここで、第3の別実施例のパチンコ機では、前記特殊表示装置110に特殊飾図が確定停止表示された場合に、該特殊飾図に関わる特殊報知演出(報知演出)を、前記演出制御ROM65bに記憶されている特殊報知演出情報に基づいて表示装置17で実行させ得るよう構成される。この特殊報知演出には、特殊表示装置110に確定停止表示された特殊飾図が持ち球継続となる特殊飾図である場合に、前記演出制御CPU65aが表示装置17で実行させる持ち球継続用特殊報知演出と、特殊表示装置110に確定停止表示された特殊飾図が持ち球交換となる特殊飾図である場合に、前記演出制御CPU65aが表示装置17で実行させる持ち球交換用特殊報知演出とが設定されている。持ち球継続用特殊報知演出としては、具体的には表示装置17の表示部17aに「持ち球を継続使用できます」の文字表示を表示し、持ち球交換用特殊報知演出としては、具体的には表示装置17の表示部17aに「持ち球を交換して下さい」の文字表示を表示する。すなわち、遊技者は、表示装置17に表示された特殊報知演出によって、持ち球を継続使用し得るのか交換する必要があるのかを認識することができる。
第3の別実施例のパチンコ機では、前記特殊飾図抽選用テーブルTB13で設定されている特殊飾図用判定値の振分け割合に従って特殊飾図を決定する特殊モードとは別に、特殊表示装置110に表示された特殊飾図の種類によって特殊飾図の決定割合が変化する特定特殊モードを設定することができる。例えば、「3」または「7」の特殊飾図が表示されるまでは、「3」および「7」を含む奇数の特殊飾図の決定割合が20%であるが、「3」または「7」の特殊飾図が表示された後に「4」の特殊飾図が表示されるまでは奇数の特殊飾図の決定割合が80%に変化し、「4」の特殊飾図が表示されることで初期設定(奇数の特殊飾図の決定割合が20%)に戻るように設定された特定特殊モードが設定可能である。なお、特定特殊モードでの特殊飾図の決定割合の変化は、特殊飾図用判定値の振分け割合が異なる複数の特定特殊飾図抽選用テーブルを設定し、特殊飾図の決定割合を変化する契機となる種類の特殊飾図が特殊表示装置110に表示された条件で、特殊飾図を決定する特定特殊飾図抽選用テーブルの種類を変えることで実現できる。具体的に、特定特殊モードが設定された場合は、「3」または「7」の特殊飾図が表示されるまでは、演出制御CPU65aは奇数の特殊飾図の決定割合が20%に設定された第1の特定特殊飾図抽選用テーブルを参照して特殊飾図を決定し、「3」または「7」の特殊飾図が表示された条件で演出制御CPU65aは奇数の特殊飾図の決定割合が80%に設定された第2の特定特殊飾図抽選用テーブルを参照して特殊飾図を決定し、そして「4」の特殊飾図が表示された条件で演出制御CPU65aが第1の特定特殊飾図抽選用テーブルを参照して特殊飾図を決定するよう構成する。なお、特殊飾図の決定割合が変化する決定割合の数値は一例であって、任意の数値に設定し得ると共に、特殊飾図の決定割合を変化させる契機となる特殊飾図の種類についても任意に設定し得る。また、全ての特殊モードを特定特殊モードとし、各特定特殊モード毎に特殊飾図の決定割合が変化する決定割合の数値や特殊飾図の決定割合を変化させる契機となる特殊飾図の種類を変えるように設定してもよい。
(変更例について)
なお、本発明に係る遊技機の構成としては、前述した実施例や別実施例に示したものに限らず、種々の変更が可能で、例えば以下のものを採用可能である。
(1) 実施例では、大当り遊技が終了した場合および変短状態の付与期間が終了した場合をモード変更条件(所定条件の成立)としたが、電源が投入された場合をモード変更条件としてもよい。すなわち、メイン制御CPUから電源投入に対応する指定コマンドが演出制御CPUに入力されたときに該演出制御CPUが演出モード用乱数を取得し、該演出モード用乱数と演出モード抽選用テーブルの演出モード用判定値とを比較して演出モードを決定することができる。また、小当り等の特定の当り遊技が付与される場合をモード変更条件とすることもできる。
(2) 実施例では、パチンコ機が備える演出制御CPUによる抽選処理によって演出モードを決定するよう構成したが、遊技者のボタン操作によって演出モードを決定し得る構成を採用し得る。すなわち、パチンコ機に設けられて遊技者が操作可能な操作ボタンの操作有効期間を設定すると共に、操作有効期間において表示装置に演出モードを選択し得ることが認識可能な内容の演出モード選択表示演出を表示するよう構成する。そして、操作有効期間中における操作ボタンの操作によって演出モードが選択された場合に、選択された演出モードを演出制御RAMに設定記憶し、以後は演出制御RAMに設定記憶された演出モードに基づいて演出制御CPUが飾図を決定処理するようにすればよい。なお、演出モードの決定については、演出制御CPUによる抽選処理による決定と、遊技者による操作ボタンの操作による決定とを夫々単独で備える構成または両者を併用する構成を採用可能である。
(3) 実施例では、各演出モードに対応する演出グループに設定される飾図の種類が異なるようにしたが、全ての演出モードにおいて共通する種類の飾図から選択し得るようにし、各飾図の決定割合が各演出モード毎に異なるようにしてもよい。また、各演出モードに対応する演出グループに設定される飾図の種類が異なるようにしたもとで、各飾図の決定割合については各演出モードで共通となるものであってもよい。
(4) 演出モードの選択割合について、遊技状態に応じて異なるように設定することができる。すなわち、通常状態、確変・変短状態または非確変・変短状態においてモード変更条件が成立した場合に、複数の演出モードから1つを選択する際の割合が異なるように設定することができる。例えば、通常状態では第1演出モードの選択割合が20%、確変・変短状態では第1演出モードの選択割合が30%、非確変・変短状態では第1演出モードの選択割合が40%のようにすることができる。
(5) 実施例では、各演出モード毎に対応する1種類の演出図柄グループを設定した場合について説明したが、各演出モード毎に、選択可能な飾図の種類が異なる演出図柄グループを各遊技状態に対応して設定し、滞在している演出モードおよび遊技状態に応じた演出図柄グループから飾図を選択する構成を採用し得る。
(6) 実施例では、大当り図柄の種類(大当り遊技の種類、付与される特別遊技状態の種類)によって飾図を選択する飾図抽選用テーブルが異なるようにし、第1の別実施例では、遊技状態の種類(特別遊技状態を付与することが決定されることとなった始動条件の成立時の遊技状態の種類)によって飾図を選択する飾図抽選用テーブルが異なるようにしたが、該実施例および第1の別実施例の構成を組合せることができる。すなわち、各遊技状態毎に、選択可能な飾図の種類や選択割合が異なる飾図抽選用テーブルを各大当り図柄の種類毎に設定することができる。
(7) 確変大当りに当選して表示装置に確定停止表示された飾図が第2の識別図柄であった場合に、大当り遊技中の大当り演出として、当選した大当り遊技が確変大当り遊技であったこと、すなわち大当り遊技後に確変状態が付与されることを報知する演出を実行するようにすることができる。
(8) 特定の予告演出の実行が決定される割合について、特定の飾図の決定、非決定のみでなく遊技状態の種類によっても異なるようにすることができる。
(9) 第2の別実施例では、特殊開閉部材で開閉される特殊特別入賞口に入賞したパチンコ球を特定領域入球検出センサが検出したことを条件として演出モードを変更可能に構成したが、演出モードを変更する契機となる入賞口は、遊技領域に常に開放する入賞口であってもよい。このように、常時開放型の入賞口であれば、遊技者が入賞口を狙ってパチンコ球を遊技領域に打ち出すことで、遊技者の意志によって演出モードを変更することができ、遊技の興趣を向上することができる。
(10) 第3の別実施例では、各特殊モードにおいて確定停止表示する特殊飾図として決定可能な種類は同じ場合で説明したが、各特殊モードで確定停止表示する特殊飾図として決定可能な種類や数を変えるようにしてもよい。
(11) 第3の別実施例では、奇数の特殊飾図を持ち球継続とし、偶数の特殊飾図を持ち球交換としたが、特殊モードの種類によって持ち球継続および持ち球交換とする特殊飾図の種類が異なるように設定してもよい。例えば、第2特殊モードでは奇数の特殊飾図が持ち球継続で、偶数の特殊飾図が持ち球交換であるのに対し、第3特殊モードでは奇数の特殊飾図が持ち球交換で、偶数の特殊飾図が持ち球継続であるようにする。このように、特殊モードの種類によって特殊飾図が持つ意味を異ならせることで、興趣を向上することができる。
(12) 第3の別実施例においても、前記(2)等で記載したように、演出制御CPUによる抽選処理によって特殊モードを決定したり、遊技者による操作ボタンの操作により特殊モードを決定する構成を採用し得る。なお、演出制御CPUの抽選処理によって特殊モードを決定する場合は、各特殊モードの決定割合を異なるようにすることが好適である。また、特殊モードを遊技者が選択し得るように構成する場合は、遊技者による特殊モードの選択は、特定の当り遊技に当選した場合にのみ可能とすると共に、遊技者が選択した特殊モードについては一定期間(図柄組合せ演出の回数等)のみ継続し、その後は遊技店が設定した特殊モードに戻るようにすることで、遊技者にメリットのある状態が長期に亘って継続しないようにすることが推奨される。
(13) 第3の別実施例では、特殊表示装置として7セグメント表示器を挙げたが、該特殊表示装置としては液晶表示装置やパネルに光透過部により形成された数字を裏側の発光体を点灯することで表示するイルミネーションパネル等、各種の表示装置を採用し得る。
(14) 第3の別実施例では、特殊飾図を表示装置とは別に設けた特殊表示装置に表示するよう構成したが、表示装置の表示部に特殊飾図を表示する領域を設定し、該領域に特殊飾図を可変可能に表示する構成を採用し得る。
(15) 第3の別実施例において、各特殊モードRM1〜RM5での奇数の特殊飾図と偶数の特殊飾図との決定割合については、第1特殊モードRM1から第5特殊モードRM5の順で奇数の特殊飾図が決定される割合が大きくなるように設定することができる。
(16) 第3の別実施例において、特殊飾図抽選用テーブルを参照して特殊飾図を決定する抽選については、毎回の特図変動表示(始動条件の成立を契機)に対応して実行したり、通常状態における最初の特図変動表示に対してのみ実行し、次回以降の特図変動表示に対応する特殊飾図の抽選については、別の特殊飾図抽選用テーブル(例えば第2の特殊飾図抽選用テーブル等の、特殊飾図抽選用テーブルTB13とは奇数の特殊飾図および偶数の特殊飾図の決定割合が異なるテーブル)を参照して決定する構成を採用し得る。
(17) 第3の別実施例の構成については、実施例および他の別実施例の構成と組合せることができる。また、第3の別実施例の変更例についても、実施例および他の別実施例の構成と組合せることができることは勿論である。例えば、上記(16)のように、特殊飾図抽選用テーブルを参照して特殊飾図を決定する抽選については、通常状態における最初の特図変動表示に対してのみ実行し、次回以降の特図変動表示に対応する特殊飾図の抽選については、別の特殊飾図抽選用テーブルを用いる等の変更例を実施例および他の別実施例の構成と組合せてもよい。また、実施例の構成において、各演出モード(演出図柄グループ)で決定可能な飾図を、第3の別実施例で説明したラッキーナンバー(例えば奇数の飾図)とアンラッキーナンバー(例えば偶数の飾図)とに分け、各演出モードにおいて表示手段に表示された飾図の種類によって持ち球継続とするか持ち球交換とするかが決められるようにしてもよい。なお、持ち球継続とする飾図(ラッキーナンバー、第1の識別飾図)については、大当り遊技の終了後に確変状態が付与される大当り遊技に対応する種類の飾図に限らず、任意に決めることができる。また、ラッキーナンバーとしての演出図柄である「7」については、該演出図柄「7」」で大当りした場合に、以後の大当りの当選時に表示された演出図柄の種類に関係なく持ち球継続とする無制限のラッキーナンバーとすることができる。また、実施例や別実施例において、決定された演出モードや特殊モードが表示装置に表示される演出の種類からは認識し得ないようにしてもよく、または決定された演出モードや特殊モードを示唆する示唆演出を適宜のタイミングで表示装置で実行するようにしてもよい。
(18) 各実施例において、飾図を決定する際に参照する各飾図抽選用テーブルに設定されている各飾図の決定割合(確率)は一例であって、該決定割合を任意に設定変更可能であることは勿論である。
(19) 実施例や別実施例においてメイン制御手段(メイン制御CPU)が備える機能の全部または一部をサブ制御手段(演出制御CPU)が備えるようにしてもよく、反対にサブ制御手段が備える機能の全部または一部をメイン制御手段が備えるようにしてもよい。そして、実施例や別実施例では、メイン制御基板とサブ制御基板(演出制御基板)とを分けて設けるようにしたが、単一の制御基板とすることもできる。すなわち、実施例や別実施例におけるメイン制御手段およびサブ制御手段の機能を、単一の制御基板に設けた制御手段(CPU)が備えるようにしてもよい。更に、別途制御基板を備えて、実施例や別実施例のメイン制御手段やサブ制御手段が備える機能の全部または一部を、別の制御手段に備えさせてもよい。
(20) 実施例や別実施例において、演出制御手段(演出制御CPU)が備える機能の全部または一部を表示制御手段(表示制御CPU)が備えるようにしてもよく、反対に表示制御手段が備える機能の全部または一部を演出制御手段が備えるようにしてもよい。そして、実施例や別実施例では、演出制御基板(演出制御CPU)と表示制御基板(表示制御CPU)とを分けて設けるようにしたが、単一の制御基板とすることもできる。すなわち、実施例や別実施例における演出制御手段および表示制御手段の機能を、単一の制御基板に設けた制御手段(CPU)が備えるようにしてもよい。また、発光制御を行うランプ制御手段や音出力制御を行う音制御手段に関しても同様に、演出制御手段が兼用することができる。
(21) 遊技機としては、パチンコ機に限られるものではなく、アレンジボール機や遊技媒体としてパチンコ球やコインを用いたスロットマシン等、その他各種の遊技機であってもよい。
17 表示装置(表示手段)
60a メイン制御CPU(判定手段、遊技状態決定手段)
65a 演出制御CPU(モード決定手段、演出図柄決定手段)
M1 第1演出モード(第1の演出モード)
M2 第2演出モード(第1の演出モード)
M3 第3演出モード(第2の演出モード)
M4 第4演出モード(第1の演出モード)
M5 第5演出モード(第2の演出モード)
G1〜G5 演出図柄グループ

Claims (5)

  1. 始動条件の成立を契機として演出図柄を変動表示した後に確定停止表示する表示手段を備えた遊技機において、
    始動条件の成立を契機として特別遊技状態を付与するかを判定する判定手段と、
    前記判定手段が特別遊技状態を付与すると判定した場合に、複数種類の特別遊技状態の何れかを決定する遊技状態決定手段と、
    複数種類の演出モードの中から演出モードを決定するモード決定手段と、
    前記表示手段に確定停止表示される演出図柄を複数種類の中から決定する演出図柄決定手段とを備え、
    前記判定手段が特別遊技状態を付与すると判定した場合に、前記演出図柄決定手段が前記表示手段に確定停止表示される演出図柄として決定可能な演出図柄の種類または前記演出図柄決定手段が特定の演出図柄を前記表示手段に確定停止表示される演出図柄として決定する割合は、前記モード決定手段が決定した演出モードの種類および前記遊技状態決定手段が決定した特別遊技状態の種類に応じて異なるよう構成した
    ことを特徴とする遊技機。
  2. 前記演出図柄決定手段は、前記モード決定手段が決定した演出モードの種類に対応する演出図柄グループから前記表示手段に確定停止表示される演出図柄を決定するよう構成され、
    前記各演出図柄グループには特別演出図柄が含まれると共に、前記演出図柄決定手段が各演出図柄グループから特別演出図柄を決定する割合が異なるよう構成された請求項1記載の遊技機。
  3. 前記表示手段は、前記始動条件の成立を契機として変動表示した演出図柄を仮停止表示した後に確定停止表示するよう構成され、
    前記演出図柄決定手段は、前記表示手段に仮停止表示する演出図柄および確定停止表示する演出図柄として異なる演出図柄を決定するよう構成された請求項1または2記載の遊技機。
  4. 前記モード決定手段が決定可能な演出モードとして、第1の演出モードと、該第1の演出モードとは異なる第2の演技モードとが設定され、
    前記第1の演出モードにおいて、前記遊技状態決定手段が特別遊技状態として特定の特別遊技状態を決定した場合に、前記演出図柄決定手段は前記表示手段に確定停止表示される演出図柄として特殊演出図柄を決定するよう構成され、
    前記第2の演出モードにおいて、前記遊技状態決定手段が特別遊技状態として特定の特別遊技状態を決定した場合および特定の特別遊技状態以外の特別遊技状態を決定した場合に、前記演出図柄決定手段は前記表示手段に確定停止表示される演出図柄として特殊演出図柄を決定可能に構成された請求項1〜3の何れか一項に記載の遊技機。
  5. 前記特殊演出図柄には、前記遊技状態決定手段が特別遊技状態として特定の特別遊技状態を決定した場合に、前記演出図柄決定手段が前記表示手段に確定停止表示される演出図柄として決定可能な第1の特殊演出図柄と、前記遊技状態決定手段が特別遊技状態として特定の特別遊技状態を決定した場合および特定の特別遊技状態以外の特別遊技状態を決定した場合に、前記演出図柄決定手段が前記表示手段に確定停止表示される演出図柄として決定可能な第2の特殊演出図柄とが設けられている請求項4記載の遊技機。
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