(第1の実施形態)
以下、本発明を具体化した第1の実施形態を図1〜図11にしたがって説明する。
図1には、パチンコ遊技機10と該パチンコ遊技機10が遊技場の遊技機設置設備(遊技島)に設置された際に並設される遊技媒体貸出用ユニットとしてのカードユニット装置11が略示されている。カードユニット装置11には、遊技者に貸し出される貸出用遊技媒体としての遊技球(貸し球)と交換可能な交換媒体としてのプリペイドカードを投入するための投入口11aが設けられている。カードユニット装置11は、投入されたプリペイドカードの価値を読み書き可能な構成となっている。具体的に言えば、カードユニット装置11は、投入時にプリペイドカードの残金(価値)を読込むとともに、貸し球の払出しに伴ってプリペイドカードの残金(価値)を書き替える。
パチンコ遊技機10の機体の外郭をなす外枠12の開口前面側には、各種の遊技用構成部材をセットする縦長方形の中枠13が開放及び着脱自在に組み付けられているとともに、中枠13の前面側には前枠14が開閉及び着脱自在に組み付けられている。前枠14は、図1に示すようにパチンコ遊技機10を機正面側から見た場合において、中枠13に重なるように組み付けられている。このため、中枠13は、前枠14の後側に配置されており、機正面側からは視認し得ないようになっている。前枠14は、中央部に窓口15を有するとともに、該窓口15の下方にパチンコ遊技機10の遊技媒体となる遊技球を貯留可能な第1貯留皿としての上皿(貯留皿)16を一体成形した構成とされている。前枠14の裏面側には、機内部に配置された遊技盤YBを保護し、かつ窓口15を覆う大きさのガラスを支持する図示しないガラス支持枠が着脱及び傾動開放可能に組み付けられている。遊技盤YBは、中枠13に装着される。また、前枠14には、窓口15のほぼ全周を囲むように、図示しない発光体(ランプ、LEDなど)の発光(点灯や点滅)により発光演出を行う電飾表示部を構成する上側枠用ランプ部17と、左側枠用ランプ部18と、右側枠用ランプ部19とが配置されている。各枠用ランプ部17,18,19は、前枠14の前面に装着される複数の発光体を、該各発光体の発する光を透過可能に成形したランプレンズ17a,18a,19aで覆って構成されている。前枠14には、窓口15の左右上部に、各種音声を出力して音声演出を行う左スピーカ20と、右スピーカ21とが配置されている。左スピーカ20と右スピーカ21は、前枠14の裏面に装着されており、該前枠14の前面であって左スピーカ20及び右スピーカ21の装着部位に対応する部位には図示しない放音孔が複数形成されている。
中枠13の前面側であって前枠14の下部には、上皿16から溢れ出た遊技球を貯留する第2貯留皿としての下皿(貯留皿)23が装着されている。また、中枠13の前面側であって下皿23の右方には、遊技球を遊技盤YBに発射させる際に遊技者によって回動操作される遊技球発射用の発射ハンドル24が装着されている。また、前枠14には、下皿23の左方に、各種音声を出力して音声演出を行う下スピーカ25が配置されている。下スピーカ25は、中枠13に装着されている。
上皿16には、その左方側に機内部から払出される遊技球の払出口16aが設けられているとともに、遊技者の保有する遊技球を貯留する凹状の貯留通路16bが連設されており、さらに右方側に貯留通路16b内の遊技球を機内部に取り込む図示しない上皿取込口が設けられている。上皿16に貯留された遊技球は、貯留通路16bにより前記上皿取込口へ案内されるとともに該上皿取込口を介して1球ずつ機内に取り込まれ、遊技盤YBに向けて発射される。遊技盤YBに向けて発射される遊技球は、発射ハンドル24の回動量に応じて発射の強弱が設定される。また、下皿23には、上皿16から溢れ出て流下した遊技球の出口23aが設けられているとともに、遊技球を貯留する凹状の貯留部23bが遊技球の出口23aに連設されている。遊技盤YBの遊技領域H1のほぼ中央(センター)には、各種の表示器や各種の飾りを施した表示枠体(センター役物)27が装着されている。表示枠体27の略中央には、正面視横長矩形に開口するセット口27aが形成されており、当該セット口27aに整合して表示枠体27には液晶ディスプレイ型の画像表示部GHを有する表示手段としての演出表示装置28が装着されている。演出表示装置28には、複数列(本実施形態では3列)の図柄列を変動させて行う図柄変動ゲームを含み、該ゲームに関連して実行される各種の表示演出(遊技演出)が画像表示されるようになっている。本実施形態において演出表示装置28の図柄変動ゲームでは、複数列(本実施形態では3列)の図柄からなる図柄の組み合わせを導出する。なお、演出表示装置28の図柄変動ゲームは、表示演出を多様化するための飾り図柄(演出図柄)を用いて行われる。
また、表示枠体27の左下方には、表示手段としての特別図柄表示装置30が設けられている。特別図柄表示装置30は、例えば7セグメントLED型の発光装置から構成されている。特別図柄は、大当りか否かの内部抽選(大当り抽選)の結果を示す報知用の図柄である。そして、本実施形態では、100種類の大当り図柄と、1種類のはずれ図柄が用意されている。
演出表示装置28と特別図柄表示装置30では、図柄変動ゲームの開始により同時に図柄(特別図柄と飾り図柄)の変動が開始される。具体的には、図柄変動ゲームの開始に伴って、特別図柄表示装置30では特別図柄の変動が開始する一方で、演出表示装置28では各列の飾り図柄の変動が開始する。そして、演出表示装置28と特別図柄表示装置30には、大当り抽選の抽選結果に基づき、図柄変動ゲームの終了によって同時に大当り図柄(大当り表示結果)又ははずれ図柄(はずれ表示結果)が確定的に停止表示される。このとき、特別図柄表示装置30と演出表示装置28では、大当り抽選の抽選結果が大当りである場合には何れの表示装置にも大当り図柄が確定的に停止表示(確定停止表示)され、大当り抽選の抽選結果がはずれである場合には何れの表示装置にもはずれ図柄が確定停止表示される。大当り図柄は、大当り抽選の抽選結果が大当りである場合に図柄変動ゲームで確定停止表示されるものであり、はずれ図柄は、大当り抽選の抽選結果がはずれである場合に図柄変動ゲームで確定停止表示されるものである。
本実施形態において演出表示装置28の図柄変動ゲームで導出される大当り図柄とはずれ図柄は、各列に導出された飾り図柄の組み合わせによって構成されるとともに、例えば、大当り図柄は全列が同一の飾り図柄からなる組み合わせで構成される一方で、はずれ図柄は全列が同一の飾り図柄にならない組み合わせで構成される。本実施形態において演出表示装置28には、各列毎に、「1」〜「8」までの数字が飾り図柄として表示されるようになっている。
また、本実施形態のパチンコ遊技機10では、演出表示装置28の表示領域(画像表示面)を特別図柄表示装置30の表示領域よりも大きく形成し、演出表示装置28を遊技者の正面に目立つように配置している。このため、遊技者は、特別図柄表示装置30よりも自身の目の前で多彩な画像によって表示演出(例えば、リーチ演出や大当り予告演出)が行われる演出表示装置28の表示内容に注目し、該演出表示装置28の図柄変動ゲームで導出されて確定停止表示される図柄の組み合わせから大当り又ははずれを認識することになる。したがって、演出表示装置28で確定停止表示される図柄の組み合わせにより大当りを認識することができる表示結果が大当り表示結果となり、該大当り表示結果により遊技者が大当り抽選で大当りに当選したことを認識することとなる。
リーチ演出は、演出表示装置28で行われる図柄変動ゲームにおいて予め定めた特定列(本実施形態では、左列と右列)の飾り図柄が同一種類の図柄で、かつ特定列以外の列(本実施形態では、中列)が変動する組み合わせで構成されるリーチ図柄が停止表示されることによって行われる演出である。リーチ図柄は、本実施形態のパチンコ遊技機10のように3列の飾り図柄を表示させる場合であって図柄停止順序が左列→右列→中列の場合、左列の飾り図柄と右列の飾り図柄が同一種類となる組み合わせで構成される。大当り予告演出(予告演出)は、1回の図柄変動ゲームにおいて該ゲームにおける大当りか否か(大当り表示結果が表示されるか否か)の可能性(すなわち、大当りの期待度)を示唆する演出であって、リーチ図柄が停止表示される前のタイミングで行われる大当りの期待度を示唆するリーチ前予告(メイン予告とサブ予告)である。本実施形態のパチンコ遊技機10において、図柄変動ゲームの開始に伴う全図柄列の変動開始からリーチ図柄が停止表示されるまでの期間は、リーチ前予告の実行時期として設定されている。リーチ前予告は、リーチ形成前(リーチ図柄の停止表示前)に実行される予告であって、本実施形態のパチンコ遊技機10のように変動停止順序を左列→右列に設定している場合、リーチ前予告はリーチ図柄を形成可能な右列の図柄が導出される前に行われることになる。なお、リーチ前予告は、図柄変動ゲームがリーチ演出を行わない場合であっても、リーチ図柄を形成可能な右列の図柄が導出される前に行われるようになっている。このリーチ前予告は、内部抽選で大当りが決定されている場合の図柄変動ゲームで出現すると、その予告が該ゲームで現実化されて大当りとなる。その一方で、リーチ前予告は、内部抽選ではずれが決定されている場合の図柄変動ゲームで出現すると、その予告が該ゲームで現実化されずにはずれとなる。本実施形態のパチンコ遊技機10では、予告演出実行手段となる演出表示装置28の表示演出によるリーチ前予告が行われるようになっている。
また、表示枠体27の下方の遊技領域H1には、遊技球の入球口33aを有する上始動入賞口33と遊技球の入球口34aを有する下始動入賞口34が上下方向に並ぶように配置されている。上始動入賞口33は、常時遊技球の入球を許容し得るように入球口33aを常時開放させた構成とされている。一方で、下始動入賞口34は普通電動役物とされ、図示しないアクチュエータ(ソレノイド、モータなど)の作動により開閉動作を行う開閉羽根35を備えており、開閉羽根35が開動作することにより遊技球の入球を許容し得るように入球口34aを開放させる構成とされている。換言すれば、下始動入賞口34は、開閉羽根35が開動作して入球口34aが開放されない限り、遊技球の入球を不能とする構成とされている。
上始動入賞口33の奥方には、入球した遊技球を検知する上始動口スイッチSW1(図2に示す)が配設されているとともに、下始動入賞口34の奥方には、入球した遊技球を検知する下始動口スイッチSW2(図2に示す)が配設されている。上始動入賞口33と下始動入賞口34は、入球した遊技球を検知することにより、図柄変動ゲームの始動条件と予め定めた個数の賞球としての遊技球の払出条件を付与し得る。下始動入賞口34は開閉羽根35が開動作すると、入口が拡大されて遊技球が入球し易い状態とされる一方で、開閉羽根35が閉動作すると、入口が拡大されずに遊技球の入球が不能となる状態とされる。
また、下始動入賞口34の下方の遊技領域H1には、図示しないアクチュエータ(ソレノイド、モータなど)の作動により開閉動作を行う大入賞口扉36を備えた大入賞口37が配設されている。大入賞口37の奥方には、入球した遊技球を検知するセンサ(図示しない)が配設されている。大入賞口37は、入球した遊技球を検知することにより、予め定めた個数の賞球としての遊技球の払出条件を付与し得る。
そして、大当り遊技が付与されると、大入賞口扉36が開動作して大入賞口37が開放され、その開放により遊技球の入球が許容される。このため、遊技者は、多数の賞球を獲得できるチャンスを得ることができる。本実施形態において大当り遊技は、多数の賞球を獲得できるチャンスを得られることから、遊技者に有利な状態(有利遊技状態)となる。そして、この大当り遊技は、内部抽選で大当りを決定し、図柄変動ゲームにて大当り図柄(大当りの表示結果)が確定停止表示されることを契機に付与される。
大当り遊技は、内部抽選で大当りが決定し、図柄変動ゲームで大当り図柄が確定停止表示されて該ゲームの終了後、開始される。大当り遊技が開始すると、最初に大当り遊技の開始を示すオープニング演出が行われる。オープニング演出終了後には、大入賞口扉36の開動作により大入賞口37が開放されるラウンド遊技が予め定めた規定ラウンド数(ラウンド遊技の上限回数)を上限として複数回行われる。1回のラウンド遊技は、ラウンド遊技が開始してから予め定めたラウンド遊技時間が経過する、又は予め定めた入球上限個数の遊技球が入球する、の何れか一方の条件を満たすことにより終了する。そして、大当り遊技は、規定ラウンド数のラウンド遊技の終了後に大当り遊技の終了を示すエンディング演出が行われて終了する。
また、本実施形態のパチンコ遊技機10は、上始動入賞口33又は下始動入賞口34へ遊技球が入球した場合、その入球した遊技球の個数を記憶し、特図保留記憶数として機内部(主制御基板45の主制御用RAM45c)で記憶するようになっている。特図保留記憶数は、保留中(図柄変動ゲーム待機中)の図柄変動ゲームの回数を示している。特図保留記憶数は、上始動入賞口33又は下始動入賞口34に遊技球が入賞することで1加算され、図柄変動ゲームの開始により1減算されるようになっている。したがって、図柄変動ゲーム中に上始動入賞口33又は下始動入賞口34へ遊技球が入賞すると、特図保留記憶数は更に加算され、所定の上限数(本実施形態では4個)まで累積されるようになっている。そして、機内部で記憶した特柄保留記憶数は、図1において表示枠体27の右下方(演出表示装置28の右下方)に配置した特別図柄保留記憶数表示装置TRにより、遊技者に報知される。
特別図柄保留記憶数表示装置TRは、4つの保留ランプからなる発光手段によって構成されている。そして、特別図柄保留記憶数表示装置TRは、保留ランプの点灯個数により保留中の図柄変動ゲームの回数を遊技者に報知する構成となっている。例えば、特図保留記憶数が「1」の場合に1つの保留ランプのみが点灯して1回の図柄変動ゲームが保留中であることを報知し、特図保留記憶数が「2」の場合に2つの保留ランプが点灯して2回の図柄変動ゲームが保留中であることを報知する。また、特図保留記憶数が「3」の場合に3つの保留ランプが点灯して3回の図柄変動ゲームが保留中であることを報知し、特図保留記憶数が「4」の場合に全ての保留ランプが点灯して4回の図柄変動ゲームが保留中であることを報知する。なお、特図保留記憶数が「0(零)」の場合は、全ての保留ランプが消灯している。
また、遊技盤YBの遊技領域H1の最下方(大入賞口37より下方)には、遊技領域H1に発射された後、何れの入賞口にも入球しなかった遊技球をアウト球として機外に排出するためのアウト球口38が形成されている。アウト球口38を通過した遊技球は、パチンコ遊技機10の設置設備(遊技島)に配設されたアウト球タンク(図示しない)に排出される。
また、本実施形態のパチンコ遊技機10は、確率変動(以下、「確変」と示す)機能を備えている。確変機能は、大当り遊技終了後に大当りの抽選確率(当選確率)が低確率である通常確率から高確率に変動する確変状態(大当り抽選の高確率抽選状態)を付与する機能である。確変状態は、予め定めた回数(本実施形態では10000回)の図柄変動ゲームが行われる迄の間、又は前記回数に達する前に大当りが生起される迄の間、付与される。すなわち、確変状態は、予め定めた回数に相当する図柄変動ゲームの終了時迄の間、又は前記回数に達する前に大当りが生起される図柄変動ゲームの終了時迄の間、付与される。本実施形態において確変状態は、予め定めた回数として10000回を定めているため、実質的に次回の大当りが生起される迄の間付与されることと同等となっている。確変状態が付与されると、大当りの抽選確率が高確率に変動して大当りが生起され易くなるため、確変状態は遊技者にとって有利な遊技状態(有利遊技状態)であり、遊技者は確変大当りになることを期待しつつ遊技を行っている。
本実施形態では、大当り遊技終了後に確変状態を付与する大当りが確変大当りとなり、大当り遊技終了後に確変状態が付与されない(大当り抽選の低確率抽選状態を付与する)大当りが非確変大当りとなる。本実施形態のパチンコ遊技機10では、複数種類の特別図柄の大当り図柄を、確変大当りとなる特別図柄(以下、「確変図柄」ともいう)と非確変大当りとなる特別図柄(以下、「非確変図柄」ともいう)とから構成している。
次に、パチンコ遊技機10の電気的構成について図2にしたがって説明する。
パチンコ遊技機10の機裏側には、パチンコ遊技機10全体を制御する主制御基板45が装着されている。主制御基板45は、パチンコ遊技機10全体を制御するための各種処理を実行し、該処理結果に応じて遊技を制御するための各種の制御指令としての制御信号(制御コマンド)を演算処理し、該制御信号(制御コマンド)を出力する。また、機裏側には、サブ統括制御基板46と、演出表示制御基板47と、音声・ランプ制御基板48が装着されている。
サブ統括制御基板46は、主制御基板45が出力した制御信号(制御コマンド)に基づき、演出表示制御基板47、及び音声・ランプ制御基板48を統括的に制御する。演出表示制御基板47は、主制御基板45とサブ統括制御基板46が出力した制御信号(制御コマンド)に基づき、演出表示装置28の表示態様(図柄、背景、文字などの表示画像など)を制御する。また、音声・ランプ制御基板48は、主制御基板45とサブ統括制御基板46が出力した制御信号(制御コマンド)に基づき、枠用ランプ部17〜19の発光態様(点灯(点滅)/消灯のタイミングなど)及びスピーカ20,21,25の音声出力態様(音声出力のタイミングなど)を制御する。
以下、主制御基板45、サブ統括制御基板46及び演出表示制御基板47について、その具体的な構成を説明する。
主制御基板45には、制御動作を所定の手順で実行することができる主制御用CPU45aと、主制御用CPU45aの制御プログラムを格納する主制御用ROM45bと、必要なデータの書き込み及び読み出しができる主制御用RAM45cが設けられている。主制御用CPU45aには、主制御用ROM45bと主制御用RAM45cが接続されている。また、主制御用CPU45aには、上始動入賞口33に入球した遊技球を検知する上始動口スイッチSW1と、下始動入賞口34に入球した遊技球を検知する下始動口スイッチSW2が接続されている。また、主制御用CPU45aには、図柄表示基板49を介して、特別図柄表示装置30と、特別図柄保留記憶数表示装置TRが接続されている。図柄表示基板49は、特別図柄表示装置30と、特別図柄保留記憶数表示装置TRに対応する位置に装着されている。
そして、主制御用CPU45aは、大当り判定用乱数、大当り図柄用乱数や変動パターン振分用乱数などの各種乱数の値を所定の周期毎に更新し、更新後の値を主制御用RAM45cの設定領域に記憶(設定)することで更新前の値を書き換えており、乱数更新処理(乱数生成処理)を実行する。大当り判定用乱数は、大当りとするか否かの大当り抽選(大当り判定)で用いる乱数である。大当り図柄用乱数は、大当りとする場合に特別図柄表示装置30に確定停止表示させる特別図柄としての大当り図柄を決定する際に用いる乱数である。変動パターン振分用乱数は、図柄変動ゲームの変動時間と演出内容(大当り演出、はずれ演出など)を決定する際に用いる乱数である。また、本実施形態の主制御用CPU45aはタイマ機能を搭載しており、所定のタイミング(例えば、図柄変動ゲームを開始するタイミング)で時間を計測する。また、主制御用RAM45cには、パチンコ遊技機10の動作中に適宜書き換えられる各種情報(乱数値、タイマ値、フラグなど)が記憶(設定)されるようになっている。
主制御用ROM45bには、前記制御プログラムに加え、複数種類の変動パターンと各種判定値(大当り判定値など)が記憶されている。大当り判定値は、大当り抽選で用いる判定値であり、大当り判定用乱数の取り得る数値の中から定められている。そして、大当り判定値は、遊技状態が非確変状態(低確率抽選状態)の時の大当り抽選で用いる低確率用の大当り判定値と、遊技状態が確変状態(高確率抽選状態)の時の大当り抽選で用いる高確率用の大当り判定値とがある。例えば、大当り判定用乱数の取り得る数値を「0(零)」〜「599」までの全600通りの整数に設定し、その値の中から、低確率用の大当り判定値として2個の値を設定した場合、非確変状態時に大当り判定が肯定判定される割合、すなわち当選確率は600分の2(300分の1)となる。また、大当り判定用乱数の取り得る数値「0(零)」〜「599」の中から、高確率用の大当り判定値として20個の値を設定した場合、確変状態時に大当り判定が肯定判定される割合、すなわち当選確率は600分の20(30分の1)となる。なお、本実施形態のパチンコ遊技機10では、確変状態時の大当り抽選の当選確率を、非確変状態時の大当り抽選の当選確率に対して10倍に設定している。
変動パターンは、演出表示装置28及び特別図柄表示装置30において図柄の変動開始による図柄変動ゲームが開始してから、演出表示装置28及び特別図柄表示装置30において図柄が確定停止表示されて図柄変動ゲームが終了するまでの変動時間と演出内容を特定するためのパターンである。すなわち、変動パターンの決定により、演出表示装置28及び特別図柄表示装置30で行われる図柄変動ゲームの演出態様が決定される。
そして、変動パターンに基づき特別図柄表示装置30では、特別図柄の変動が開始してから、変動パターンに定める変動時間の経過時に図柄の変動が停止し、大当り図柄又ははずれ図柄が確定停止表示される図柄変動ゲームが実行される。一方、変動パターンに基づき演出表示装置28では、飾り図柄の変動が開始してから、変動パターンで特定される演出内容で各種遊技演出が行われるとともに変動パターンに定める変動時間の経過時に図柄の変動が停止し、特別図柄に対応する飾り図柄の組み合わせが確定停止表示される図柄変動ゲームが実行される。
変動パターンは、該変動パターン毎に大当り演出、はずれリーチ演出及びはずれ演出からなる演出内容毎に分類されている。そして、変動パターンは、大当り抽選に当選した際に選択されて大当り演出を特定する大当り演出用の変動パターン(大当り用変動パターン)がある。また、変動パターンは、大当り抽選に当選しなかったはずれの場合に選択されてはずれリーチ演出を特定するはずれリーチ演出用の変動パターン(はずれ用変動パターン)と、はずれ演出を特定するはずれ演出用の変動パターン(はずれ用変動パターン)とからなる。大当り演出は、図柄変動ゲームが、リーチ演出を経て最終的に大当り図柄を停止表示させるように展開される演出である。はずれリーチ演出は、図柄変動ゲームが、リーチ演出を経て最終的にはずれ図柄を確定停止表示させるように展開される演出である。はずれ演出は、図柄変動ゲームが、リーチ演出を経ることなく最終的にはずれ図柄を確定停止表示させるように展開される演出である。なお、特別図柄表示装置30では、図柄変動ゲームが開始されると、リーチ演出を行うことなく、変動時間の経過時まで図柄の変動が継続される。
図3は、主制御用ROM45bに記憶される変動パターン振分テーブルMTを模式的に示した図である。なお、図3は、大当り演出用、はずれリーチ演出用及びはずれ演出用としてそれぞれに各別に設定される変動パターン振分テーブルをまとめた変動パターン振分テーブルMTを示す。そして、図3には、大当り演出用、はずれリーチ演出用及びはずれ演出用の変動パターンとして設けられる複数種類の変動パターンのうち、一部の変動パターンP1〜P4,P6,P8,P9のみを示している。
図3に示す変動パターンP1は、通常変動を行うはずれ演出のパターンとなっている。また、変動パターンP2は、ノーマルリーチ変動を行うはずれリーチ演出のパターンとなっている。変動パターンP3は、ノーマルリーチ変動を行う大当り演出のパターンとなっている。また、変動パターンP4,P6は、スーパーリーチ変動を行う大当り演出のパターンとなっている。また、変動パターンP8,P9は、スーパーリーチ変動を行うはずれリーチ演出のパターンとなっている。ノーマルリーチ変動とスーパーリーチ変動はリーチ演出の種類を示し、スーパーリーチ変動はノーマルリーチ変動を経由して行われる特別リーチ演出であって、リーチ演出が発展する内容となっている。一般的には、ノーマルリーチ変動からスーパーリーチ変動へリーチ演出が発展した場合の方が、大当りの期待度が高くなるように設定されている。
そして、本実施形態では、スーパーリーチ変動において、該リーチ変動を通して時間の経過に伴って進行することで1つのストーリーを形成する演出態様でリーチ演出が行われるようになっている。なお、本実施形態において、スーパーリーチ変動の演出態様は、外を散歩する内容をテーマとしてストーリーを形成するストーリーリーチAと、相手と対決に向う内容をテーマとしてストーリーを形成するストーリーリーチBの2種類で構成されている。そして、ストーリーリーチAでは、外を散歩して演出表示装置28に電柱、標識と順に画像表示され、そして「写真を撮る」といったストーリーで演出が進行するようになっている。また、ストーリーリーチBでは、演出表示装置28にキャラクタの乗っている乗り物、キャラクタの顔の順に画像表示され、そしてキャラクタが武器(アイテム)を持って相手と対決に向うといったストーリーで演出が進行するようになっている。また、変動パターンP8は、変動パターンP4と同じ演出態様(ストーリーリーチA)で、最終的に確定停止表示される図柄が異なるパターンとなっている。また、変動パターンP9は、変動パターンP6と同じ演出態様(ストーリーリーチB)で、最終的に確定停止表示される図柄が異なるパターンとなっている。
図4に示すように、本実施形態のパチンコ遊技機10では、スーパーリーチ変動>ノーマルリーチ変動の順に大当り期待度が高くなるようになっている。さらに、本実施形態では、変動パターンP6,P9で特定されるスーパーリーチ変動>変動パターンP4,P8で特定されるスーパーリーチ変動>変動パターンP2,P3で特定されるノーマルリーチ変動の順に大当り期待度が高くなるようになっている。すなわち、本実施形態では、ストーリーリーチB(スーパーリーチ変動)>ストーリーリーチA(スーパーリーチ変動)>ノーマルリーチ変動の順に大当り期待度が高くなるように主制御用CPU45aが変動パターンを決定するように各変動パターン振分テーブルに変動パターン振分乱数が振り分けられている。
また、変動パターンP1〜P4,P6,P8,P9は、図柄変動ゲームの演出内容(変動時間や演出態様など)が異なっており、これらの変動パターンP1〜P4,P6,P8,P9には、図5〜図11に示すように変動パターン毎に図柄変動ゲームの演出内容を特定し得る複数の演出パターン(予告パターンと示唆内容パターン)が複数段階に亘って振分けられている。そして、これらの変動パターンP1〜P4,P6,P8,P9には、図5〜図11に示すこれら演出パターン(予告パターンと示唆内容パターン)が複数段階に亘って決定されるようになっている。変動パターンP1〜P4,P6,P8,P9に振分けられる演出パターンについては、後述するサブ統括制御基板46の構成説明で詳細に説明する。
次に、サブ統括制御基板46について説明する。
サブ統括制御基板46には、制御動作を所定の手順で実行することができる統括制御用CPU46aと、統括制御用CPU46aの制御プログラムを格納する統括制御用ROM46bと、必要なデータの書き込み及び読み出しができる統括制御用RAM46cが設けられている。統括制御用CPU46aには、統括制御用ROM46bと統括制御用RAM46cが接続されている。そして、統括制御用CPU46aは、予告パターン一次振分乱数、予告パターン二次振分乱数、示唆内容パターン振分乱数などの各種乱数の値を所定の周期毎に更新し、更新後の値を統括制御用RAM46cの設定領域に記憶(設定)することで更新前の値を書き換えており、乱数更新処理(乱数生成処理)を実行する。予告パターン一次振分乱数は、リーチ前予告の演出内容(メイン予告)を決定する予告パターン一次振分抽選を行う際に用いる乱数である。また、予告パターン二次振分乱数は、リーチ前予告の演出内容(サブ予告)を決定する予告パターン二次振分抽選を行う際に用いる乱数である。また、示唆内容パターン振分乱数は、スーパーリーチ変動の演出内容(示唆内容パターン)を特定する示唆内容パターンを決定する際に用いる乱数である。また、統括制御用CPU46aはタイマ機能を搭載しており、所定のタイミング(例えば、図柄変動ゲームを開始するタイミング)で時間を計測する。また、統括制御用RAM46cには、パチンコ遊技機10の動作中に適宜書き換えられる各種情報(乱数値、タイマ値、フラグなど)が記憶(設定)されるようになっている。
本実施形態において統括制御用ROM46bには、図5に示す予告パターン一次振分テーブルDT1が記憶されている。予告パターン一次振分テーブルDT1には、変動パターンP1〜P4,P6,P8,P9毎に、リーチ前予告のメイン予告として演出を視認する遊技者が相違を明らかに認識し得る2種類の予告系統とリーチ前予告を実行しないパターンとが対応付けされているとともに、所定個数の予告パターン一次振分乱数の値が振分けられている。本実施形態において予告パターン一次振分乱数の取り得る数値には、「0」〜「99」までの全100通りの整数が設定されている。そして、予告パターン一次振分テーブルDT1において、はずれ演出又ははずれリーチ演出であってスーパーリーチ変動を特定しない変動パターンP1,P2には、リーチ前予告を実行しないパターンと予告系統「銀枠」に対して所定個数ずつの乱数値が振分けられているとともに、予告系統「金枠」に対して乱数値が振分けられていない。また、大当り演出であってノーマルリーチ変動を特定する変動パターンP3とはずれリーチ演出であってスーパーリーチ変動を特定する変動パターンP8,P9には、リーチ前予告を実行しないパターンと予告系統「銀枠」及び「金枠」に対して所定個数ずつの乱数値が振分けられている。また、大当り演出であってスーパーリーチ変動を特定する変動パターンP4,P6には、リーチ前予告を実行しないパターンと予告系統「銀枠」及び「金枠」に対して所定個数ずつの乱数値が振分けられている。なお、本実施形態のパチンコ遊技機10では、予告系統「金枠」に基づくメイン予告として、画像表示部GHの外周が金色に彩られる態様の演出を行うとともに、予告系統「銀枠」に基づくメイン予告として、画像表示部GHの外周が銀色に彩られる態様の演出を行うようになっている。
例えば、変動パターンP3において、リーチ前予告を実行しないパターンには「50個」の乱数値が、予告系統「銀枠」には「40個」の乱数値が、予告系統「金枠」には「10個」の乱数値がそれぞれ振分けられている。
本実施形態の予告パターン一次振分テーブルDT1では、大当り演出であってスーパーリーチ変動を特定する変動パターンP4,P6において、予告系統「金枠」の選択率(決定割合)が最も高くなるように乱数値が振分けられている。また、本実施形態の予告パターン一次振分テーブルDT1では、スーパーリーチ変動を特定する変動パターンの中でもストーリーリーチBを特定する変動パターンP6において、予告系統「金枠」の選択率が、ストーリーリーチAを特定する変動パターンP4よりも高くなるように乱数値が振分けられている。また、本実施形態の予告パターン一次振分テーブルDT1では、スーパーリーチ変動を特定する変動パターンP4,P6において、リーチ前予告を実行しないパターンの選択率が、最も低くなるように乱数値が振分けられている。一方、本実施形態の予告パターン一次振分テーブルDT1では、はずれリーチ演出であってスーパーリーチ変動を特定する変動パターンP8,P9において、予告系統「銀枠」の選択率が最も高くなるように乱数値が振分けられている。また、本実施形態の予告パターン一次振分テーブルDT1では、通常変動である変動パターンP1、ノーマルリーチ変動を特定する変動パターンP2,P3において、リーチ前予告を実行しないパターンの選択率が、最も高くなるように乱数値が振分けられている。このため、図柄変動ゲームにおいてリーチ予告前予告が実行された場合には、大当りとなる可能性(大当り期待度)が高くなるようになっている。さらに、図柄変動ゲームにおいてリーチ前予告(メイン予告)として予告系統「金枠」が実行された場合には、スーパーリーチ変動としてストーリーリーチBが実行される可能性が高くなり、大当りとなる可能性が高くなるようになっている。したがって、遊技者は、図柄変動ゲームが実行された場合、リーチ前予告の実行可否と、リーチ前予告のメイン予告の予告系統によって大当りに対する期待感を変化し得る。
また、本実施形態において統括制御用ROM46bには、図6に示す銀枠用の予告パターン二次振分テーブルDT2と、図7に示す金枠用の予告パターン二次振分テーブルDT3が記憶されている。各予告パターン二次振分テーブルDT2,DT3には、変動パターンP1〜P4,P6,P8,P9毎に、リーチ前予告のサブ予告として演出を視認する遊技者が相違を明らかに認識し得る7種類(銀枠用のテーブルに3種類と金枠用のテーブルに4種類)キャラクタが対応付けされているとともに、所定個数の予告パターン二次振分乱数の値が振分けられている。本実施形態において予告パターン二次振分乱数の取り得る数値には、「0」〜「99」までの全100通りの整数が設定されている。そして、銀枠用の予告パターン二次振分テーブルDT2において、はずれ演出又ははずれリーチ演出であってスーパーリーチ変動を特定しない変動パターンP1,P2には、「キャラクタA」と「キャラクタB」に対して所定個数ずつの乱数値が振分けられているとともに、「キャラクタC」に対して乱数値が振分けられていない。また、変動パターンP3,P4,P6,P8,P9には、「キャラクタA」と「キャラクタB」と「キャラクタC」に対して所定個数ずつの乱数値が振分けられている。
例えば、変動パターンP3において、「キャラクタA」には「70個」の乱数値が、「キャラクタB」には「25個」の乱数値が、「キャラクタC」には「5個」の乱数値がそれぞれ振分けられている。
本実施形態の銀枠用の予告パターン二次振分テーブルDT2では、大当り演出であってスーパーリーチ変動を特定する変動パターンP4,P6において、「キャラクタC」の選択率(決定割合)が最も高くなるように乱数値が振分けられている。また、本実施形態の銀枠用の予告パターン二次振分テーブルDT2では、スーパーリーチ変動を特定する変動パターンの中において、変動パターンP6>変動パターンP4の順に「キャラクタC」の選択率が高くなるように乱数値が振分けられている。一方、本実施形態の銀枠用の予告パターン二次振分テーブルDT2では、はずれリーチ演出であってスーパーリーチ変動を特定する変動パターンP8,P9において、「キャラクタB」の選択率が最も高くなるように乱数値が振分けられている。また、本実施形態の銀枠用の予告パターン二次振分テーブルDT2では、通常変動である変動パターンP1、ノーマルリーチ変動を特定する変動パターンP2,P3において、「キャラクタA」の選択率が、最も高くなるように乱数値が振分けられている。このため、図柄変動ゲームでリーチ前予告(サブ予告)において「キャラクタC」が登場する場合には、スーパーリーチ変動として変動パターンP6>変動パターンP4の順にこれらで特定されるストーリーリーチが実行される可能性が高くなり、大当りとなる可能性が高くなるようになっている。したがって、遊技者は、図柄変動ゲームが実行された場合、リーチ前予告のサブ予告のキャラクタによって大当りに対する期待感を変化し得る。
また、金枠用の予告パターン二次振分テーブルDT3において、はずれ演出又ははずれリーチ演出であってスーパーリーチ変動を特定しない変動パターンP1,P2には、予告パターン一次振分テーブルDT1で予告系統「金枠」を選択し得ないためいずれのキャラクタに対しても乱数値が振分けられていない。また、はずれリーチ演出であってスーパーリーチ変動を特定する変動パターンP8,P9には、「キャラクタD」と「キャラクタE」と「キャラクタF」に対して所定個数ずつの乱数値が振分けられているとともに、「キャラクタG」に対して乱数値が振分けられていない。また、大当り演出である変動パターンP3,P4,P6には、「キャラクタD」と「キャラクタE」と「キャラクタF」と「キャラクタG」に対して所定個数ずつの乱数値が振分けられている。
例えば、変動パターンP3において、「キャラクタD」には「45個」の乱数値が、「キャラクタE」には「25個」の乱数値が、「キャラクタF」には「20個」の乱数値が、「キャラクタG」には「10個」の乱数値がそれぞれ振分けられている。
本実施形態の金枠用の予告パターン二次振分テーブルDT3では、大当り演出であってスーパーリーチ変動を特定する変動パターンP4,P6において、「キャラクタF」の選択率(決定割合)が最も高くなるように乱数値が振分けられている。また、本実施形態の金枠用の予告パターン二次振分テーブルDT3では、スーパーリーチ変動を特定する変動パターンの中において、変動パターンP6>変動パターンP4の順に「キャラクタF」の選択率が高くなるように乱数値が振分けられている。一方、本実施形態の金枠用の予告パターン二次振分テーブルDT3では、はずれリーチ演出であってスーパーリーチ変動を特定する変動パターンP8,P9において、「キャラクタE」の選択率が最も高くなるように乱数値が振分けられている。また、本実施形態の金枠用の予告パターン二次振分テーブルDT3では、ノーマルリーチ変動を特定する変動パターンP3において、「キャラクタD」の選択率が、最も高くなるように乱数値が振分けられている。また、本実施形態の金枠用の予告パターン二次振分テーブルDT3では、大当り演出である変動パターンP3,P4,P6においてのみ「キャラクタG」が選択され得るように乱数値が振分けられている。このため、図柄変動ゲームでリーチ前予告(サブ予告)において「キャラクタF」が登場する場合には、スーパーリーチ変動として変動パターンP6>変動パターンP4の順にこれらで特定されるストーリーリーチが実行される可能性が高くなり、大当りとなる可能性が高くなるようになっている。さらに、図柄変動ゲームでリーチ前予告(サブ予告)において「キャラクタG」が登場する場合には、図柄変動ゲームが大当り演出であることが確定する大当り確定パターンとなっている。本実施形態において大当り確定パターンとは、大当り演出用の変動パターンが選択されているときにのみ対応付けされている演出内容であり、リーチ前予告が出現した時点で大当りを認識し得る大当り確定のパターン(プレミアムパターン)とされている。したがって、遊技者は、図柄変動ゲームが実行された場合、リーチ前予告のサブ予告のキャラクタによって大当りに対する期待感を変化し得る。
本実施形態においてリーチ前予告は、複数種類(本実施形態では2種類)のメイン予告と複数種類(本実施形態では7種類)のサブ予告に分類されている。そして、本実施形態のリーチ前予告は、1回の図柄変動ゲームにおいて、メイン予告及びサブ予告についてともに1種類ずつを実行可能とされ、メイン予告の実行に伴ってサブ予告がほぼ同時に実行されるようになっている。リーチ前予告の演出内容は、メイン予告とサブ予告の1種類ずつの組み合わせにより構成されており、メイン予告とサブ予告の1種類ずつの組み合わせで1つの予告パターンを構成している。すなわち、本実施形態の予告パターンには、「銀枠」をメイン予告とする予告パターンY1〜Y3と、「金枠」をメイン予告とする予告パターンY4〜Y7がある。さらに、「銀枠」をメイン予告とする予告パターンY1では「キャラクタA」をサブ予告とし、予告パターンY2では「キャラクタB」をサブ予告とし、予告パターンY3では「キャラクタC」をサブ予告としている。また、「金枠」をメイン予告とする予告パターンY4では「キャラクタD」をサブ予告とし、予告パターンY5では「キャラクタE」をサブ予告とし、予告パターンY6では「キャラクタF」をサブ予告とし、予告パターンY7では「キャラクタG」をサブ予告としている。
そして、本実施形態では、統括制御用CPU46aが予告パターン一次振分テーブルDT1に基づき予告系統を決定し、決定した予告系統に対応する各予告パターン二次振分テーブルDT2,DT3に基づきキャラクタを決定することで予告パターンを決定する結果、リーチ前予告の演出が決定されるようになっている。すなわち、リーチ前予告の演出内容を特定する予告パターンは、メイン予告を決定する予告パターン一次振分抽選と、サブ予告を決定する予告パターン二次振分抽選の複数の振分抽選(複数段階の抽選)により決定される。また、本実施形態のパチンコ遊技機10では、図6及び図7に示すように、各予告パターンY1〜Y7にメイン予告とサブ予告によるトータルの大当り期待度毎に1つの示唆ランクを対応付けている。本実施形態において示唆ランクには、「L(低)」、「M(中)」、「H(高)」、「P(確定)」の4種類があり、「H」>「M」>「L」の順に大当り期待度が高くなるようになっているとともに、「P」では大当り確定(プレミアムランク)となっている。そして、示唆ランクは、リーチ前予告の予告系統毎にそれぞれ示唆ランクL,M,Hを対応付けたパターンが1つずつ振分けられ、予告系統「金枠」にのみ示唆ランクPを対応付けたパターンが1つ振分けられている。示唆ランクLは、予告系統「銀枠」に分類される予告パターンY1と予告系統「金枠」に分類される予告パターンY4に対応付けられている。また、示唆ランクMは、予告系統「銀枠」に分類される予告パターンY2と予告系統「金枠」に分類される予告パターンY5に対応付けられている。また、示唆ランクHは、予告系統「銀枠」に分類される予告パターンY3と予告系統「金枠」に分類される予告パターンY6に対応付けられている。また、示唆ランクPは、予告系統「金枠」に分類される予告パターンY7にのみ対応付けられている。すなわち、示唆ランクPに分類される予告パターンY7は、大当りが決定されている場合にのみ決定され得るパターンであって、大当り確定の特別示唆ランクが対応付けされているパターンである。
また、本実施形態において統括制御用ROM46bには、図8に示す示唆内容振分テーブルDT4と、図9に示す示唆内容振分テーブルDT5が記憶されている。本実施形態のパチンコ遊技機10では、スーパーリーチ変動のリーチ演出(ストーリーリーチ)中に複数(本実施形態では3箇所)の示唆ポイントが予め定められており、その示唆ポイントで出現させる示唆内容によって遊技者に大当り期待度(大当りへの期待度)を示唆するようになっている。そして、スーパーリーチ変動には、リーチ演出の時間の経過に伴って示唆ポイントS1→示唆ポイントS2→示唆ポイントS3の順に到来する3箇所の示唆ポイントが予め定められており、ストーリーリーチの進行に合わせて段階的に示唆内容を出現させるようになっている。各示唆ポイントにおいては、各示唆ポイントで出現する示唆内容により大当り期待度を示唆するようになっている。本実施形態のパチンコ遊技機10では、ストーリーリーチAの進行に合わせて示唆ポイントS1で「電柱」が出現し、示唆ポイントS2で「標識」が出現し、示唆ポイントS3で「カメラフレーム(フレーム)」が出現するようになっており、これらがリーチ演出の経過に伴って順に演出表示装置28に表示されるようになっている。そして、ストーリーリーチAでは、示唆ポイントS1の「電柱」の種類と、示唆ポイントS2の「標識」の種類と、示唆ポイントS3の「カメラフレーム」のフレーム内に出現する内容の種類によって、各示唆ポイントで大当り期待度を示唆する。また、本実施形態では、ストーリーリーチBの進行に合わせて示唆ポイントS1で「乗り物」が出現し、示唆ポイントS2で「キャラクタ(キャラ)の顔」が出現し、示唆ポイントS3で「キャラクタ(キャラ)の持ち物」が出現するようになっており、これらがリーチ演出の経過に伴って順に演出表示装置28に表示されるようになっている。そして、ストーリーリーチBでは、示唆ポイントS1の「乗り物」の種類と、示唆ポイントS2の「キャラクタの顔」に装着されるアイテム(物)の種類と、示唆ポイントS3の「キャラクタの持ち物」の種類によって、各示唆ポイントで大当り期待度を示唆する。
本実施形態の各示唆内容振分テーブルDT4,DT5には、示唆ポイントS1〜S3毎に、各ポイントの示唆内容として演出を視認する遊技者が相違を明らかに認識し得る示唆内容が3種類ずつ規定されているとともに、示唆内容による大当り期待度が「期待度低」、「期待度高」、「大当り確定」の3種類ずつ規定されている。各示唆内容振分テーブルDT4,DT5は、ストーリーリーチA,B毎に対応付けされており、ストーリーリーチAに対して示唆内容振分テーブルDT4が対応付けされ、ストーリーリーチBに対して示唆内容振分テーブルDT5が対応付けされている。すなわち、スーパーリーチ変動でストーリーリーチAを特定する変動パターンP4,P8には、示唆内容振分テーブルDT4で特定される各示唆ポイントS1〜S3の示唆内容が対応付けされている。また、スーパーリーチ変動でストーリーリーチBを特定する変動パターンP6,P9には、示唆内容振分テーブルDT5で特定される各示唆ポイントS1〜S3の示唆内容が対応付けされている。
そして、図8に示すように、示唆内容振分テーブルDT4において、「期待度低」に規定される示唆内容として、示唆ポイントS1に「普通の電柱」、示唆ポイントS2に「普通の標識」、示唆ポイントS3に「フレーム内にキャラクタが出現する」がそれぞれ規定されている。また、示唆内容振分テーブルDT4において、「期待度高」に規定される示唆内容として、示唆ポイントS1に「チャンスと記載の電柱」、示唆ポイントS2に「小さい標識」、示唆ポイントS3に「フレーム内にチャンスが出現する」がそれぞれ規定されている。また、示唆内容振分テーブルDT4において、「大当り確定」に規定される示唆内容として、示唆ポイントS1に「大当りと記載の電柱」、示唆ポイントS2に「透明の標識」、示唆ポイントS3に「フレーム内に大当りが出現する」がそれぞれ規定されている。また、図9に示すように、示唆内容振分テーブルDT5において、「期待度低」に規定される示唆内容として、示唆ポイントS1に「普通車」、示唆ポイントS2に「サングラス」、示唆ポイントS3に「素手(持ち物なし)」がそれぞれ規定されている。また、示唆内容振分テーブルDT5において、「期待度高」に規定される示唆内容として、示唆ポイントS1に「外車」、示唆ポイントS2に「はちまき」、示唆ポイントS3に「日本刀」がそれぞれ規定されている。また、示唆内容振分テーブルDT5において、「大当り確定」に規定される示唆内容として、示唆ポイントS1に「戦車」、示唆ポイントS2に「兜」、示唆ポイントS3に「ロケットランチャー」がそれぞれ規定されている。なお、「大当り確定」に規定される示唆内容が出現した場合には、いずれの示唆ポイントで出現するかに拘わらず大当りであることが確定するパターンとなっている。
また、本実施形態において統括制御用ROM46bには、図10に示す示唆内容パターン振分テーブルDT6と、図11に示す示唆内容パターン振分テーブルDT7が記憶されている。図10及び図11では、図中においてそれぞれの数字で各示唆ポイントを示しており、「1」が示唆ポイントS1を示し、「2」が示唆ポイントS2を示し、「3」が示唆ポイントS3を示している。また、図10及び図11では、図中において「低」が各示唆内容振分テーブルDT4,DT5の「期待度低」を示し、「高」が各示唆内容振分テーブルDT4,DT5の「期待度高」を示し、「確」が示唆内容振分テーブルDT4,DT5の「大当り確定」を示している。各示唆内容パターン振分テーブルDT6,DT7には、各予告パターンに対応付けされる示唆ランク毎に分類され、スーパーリーチ変動を特定する変動パターンP4,P6,P8,P9毎に、各ストーリーリーチA,Bの各示唆ポイントS1〜S3で出現させる示唆内容を一括して特定することができる示唆内容パターンが対応付けされている。本実施形態のパチンコ遊技機10において、示唆内容パターンには、9種類の示唆内容パターンN1〜N9があり、それぞれに示唆ポイントS1〜S3で出現させる示唆内容の組み合わせが異なるようになっている。示唆内容パターンN1では、示唆ポイントS1〜S3の全てで「期待度低」に規定されている示唆内容をそれぞれ出現させるパターンとなっている。また、示唆内容パターンN2では、示唆ポイントS1,S3で「期待度低」、示唆ポイントS2で「期待度高」に規定されている示唆内容をそれぞれ出現させ、示唆ポイントの1つで「期待度高」に規定されている示唆内容を出現させるパターンとなっている。また、示唆内容パターンN3では、示唆ポイントS1,S2で「期待度低」、示唆ポイントS3で「期待度高」に規定されている示唆内容をそれぞれ出現させ、示唆ポイントの1つで「期待度高」に規定されている示唆内容を出現させるパターンとなっている。また、示唆内容パターンN4では、示唆ポイントS1で「期待度高」、示唆ポイントS2,S3で「期待度低」に規定されている示唆内容をそれぞれ出現させ、示唆ポイントの1つで「期待度高」に規定されている示唆内容を出現させるパターンとなっている。また、示唆内容パターンN5では、示唆ポイントS1,S2で「期待度高」、示唆ポイントS3で「期待度低」に規定されている示唆内容をそれぞれ出現させ、示唆ポイントの2つで「期待度高」に規定されている示唆内容を出現させるパターンとなっている。また、示唆内容パターンN6では、示唆ポイントS1〜S3の全てで「期待度高」に規定されている示唆内容をそれぞれ出現させるパターンとなっている。また、示唆内容パターンN7では、示唆ポイントS1,S2で「期待度低」、示唆ポイントS3で「大当り確定」に規定されている示唆内容をそれぞれ出現させ、示唆ポイントの1つで「大当り確定」に規定されている示唆内容を出現させる大当り確定のパターンとなっている。また、示唆内容パターンN8では、示唆ポイントS1で「期待度低」、示唆ポイントS2,S3で「大当り確定」に規定されている示唆内容をそれぞれ出現させ、示唆ポイントの2つで「大当り確定」に規定されている示唆内容を出現させる大当り確定のパターンとなっている。また、示唆内容パターンN9では、示唆ポイントS1〜S3の全てで「大当り確定」に規定されている示唆内容を出現させる大当り確定のパターンとなっている。なお、本実施形態では、ストーリーリーチA,Bのいずれに対しても、示唆内容パターンN1〜N9を共通化して示唆内容を特定するようになっており、各示唆内容パターンに基づき参照する示唆内容が示唆内容振分テーブルDT4,DT5のいずれに振分けられている示唆内容であるかが異なっている。
そして、本実施形態のパチンコ遊技機10では、図10及び図11に基づき後述するように、示唆内容パターンN6>N5>N4>N3>N2>N1の順に、大当り期待度が高くなるようになっている。すなわち、本実施形態では、「期待度高」に規定されている示唆内容が出現する回数が多い順に大当り期待度が高くなるようになっている。また、本実施形態において、示唆内容パターンN7〜N9では、「大当り確定」の示唆内容が出現した時点で大当りを遊技者に認識させ得るようになっている。すなわち、示唆内容パターンN7〜N9は、大当りが決定されている場合にのみ決定され得るパターンであって、図柄変動ゲームが大当り演出であることが確定する大当り確定パターン(特別示唆内容パターン)となっている。
そして、各示唆内容パターン振分テーブルDT6,DT7には、各予告パターンに対応付けされる示唆ランク毎に分類され、スーパーリーチ変動を特定する変動パターンP4,P6,P8,P9毎に、所定個数の示唆内容パターン振分乱数の値が振分けられている。なお、スーパーリーチ変動を特定する変動パターンのうち変動パターンP8,P9においては、リーチ前予告を実行しないパターンが決定される場合には、示唆内容として「期待度低」に規定される示唆内容を各示唆ポイントS1〜S3で出現させるようになっている。本実施形態において示唆内容パターン振分乱数の取り得る数値には、「0」〜「99」までの全100通りの整数が設定されている。そして、示唆内容パターン振分テーブルDT6において、大当り演出であってストーリーリーチAを特定する変動パターンP4には、リーチ前予告が示唆ランクL,Mに分類される場合に示唆内容パターンN1〜N6に対して所定個数ずつの乱数値が振分けられているとともに、示唆内容パターンN7〜N9に対して乱数値が振分けられていない。また、示唆内容パターン振分テーブルDT6において、大当り演出であってストーリーリーチAを特定する変動パターンP4には、リーチ前予告が示唆ランクHに分類される場合に示唆内容パターンN1〜N9に対して所定個数ずつの乱数値が振分けられている。また、示唆内容パターン振分テーブルDT6において、はずれリーチ演出であってストーリーリーチAを特定する変動パターンP8には、リーチ前予告が示唆ランクLに分類される場合に示唆内容パターンN1〜N4に対して所定個数ずつの乱数値が振分けられているとともに、示唆内容パターンN5〜N9に対して乱数値が振分けられていない。また、示唆内容パターン振分テーブルDT6において、はずれリーチ演出であってストーリーリーチAを特定する変動パターンP8には、リーチ前予告が示唆ランクMに分類される場合に示唆内容パターンN1〜N5に対して所定個数ずつの乱数値が振分けられているとともに、示唆内容パターンN6〜N9に対して乱数値が振分けられていない。また、示唆内容パターン振分テーブルDT6において、はずれリーチ演出であってストーリーリーチAを特定する変動パターンP8には、リーチ前予告が示唆ランクHに分類される場合に示唆内容パターンN1〜N6に対して所定個数ずつの乱数値が振分けられているとともに、示唆内容パターンN7〜N9に対して乱数値が振分けられていない。すなわち、示唆内容パターン振分テーブルDT6において、示唆内容パターンN7〜N9に対しては、リーチ前予告が示唆ランクHに分類される場合であって、大当り演出である変動パターンP4においてのみ乱数値が振分けられている。
例えば、変動パターンP4において、リーチ前予告が示唆ランクLに分類される場合に示唆内容パターンN1に「20個」の乱数値が、示唆内容パターンN2に「20個」の乱数値が、示唆内容パターンN3に「20個」の乱数値が、示唆内容パターンN4に「15個」の乱数値がそれぞれ振分けられている。また、変動パターンP4において、リーチ前予告が示唆ランクLに分類される場合に示唆内容パターンN5には「15個」の乱数値が、示唆内容パターンN6には「10個」の乱数値が、示唆内容パターンN7〜N9には「0個」の乱数値がそれぞれ振分けられている。なお、本実施形態のパチンコ遊技機10では、示唆内容パターン振分テーブルDT7において、変動パターンP6に示唆内容パターン振分テーブルDT6の変動パターンP4に振分けられる乱数値と同じ態様で乱数値がそれぞれ振分けられている。また、示唆内容パターン振分けテーブルDT7において、変動パターンP9に示唆内容パターン振分テーブルDT6の変動パターンP8に振分けられる乱数値と同じ態様で乱数値がそれぞれ振分けられている。
本実施形態の示唆内容パターン振分テーブルDT6,DT7では、リーチ前予告の示唆ランク毎に変動パターンP4,P6,P8,P9において、各示唆内容パターンN1〜N9の選択率が異なるようにそれぞれの乱数値が振分けられている。すなわち、本実施形態では、全ての示唆ランクで示唆内容パターンN1〜N6が決定され得るように分類されているとともに、示唆ランク毎に各示唆内容パターンが決定される決定割合が異なるようになっている。そして、本実施形態の示唆内容パターン振分テーブルDT6,DT7では、リーチ前予告が示唆ランクLに分類される場合に変動パターンP4,P6,P8,P9において、「期待度低」に規定されている示唆内容が出現する回数が多い示唆内容パターンN1の選択率が最も高くなるようにそれぞれの乱数値が振分けられている。
また、本実施形態の示唆内容パターン振分テーブルDT6,DT7では、リーチ前予告が示唆ランクMに分類される場合に変動パターンP8,P9において、「期待度低」に規定されている示唆内容が出現する回数が多い示唆内容パターンN1の選択率が最も高くなるようにそれぞれの乱数値が振分けられている。さらに、示唆内容パターン振分テーブルDT6,DT7では、リーチ前予告が示唆ランクMに分類される場合に変動パターンP4,P6において、「期待度低」に規定されている示唆内容が出現する回数が示唆内容パターンN1よりも少ない2回である示唆内容パターンN2〜N4の選択率が最も高くなるようにそれぞれの乱数値が振分けられている。
また、本実施形態の示唆内容パターン振分テーブルDT6,DT7では、リーチ前予告が示唆ランクHに分類される場合に変動パターンP4,P6,P8,P9において、「期待度低」に規定されている示唆内容が出現する回数が多い示唆内容パターンN1の選択率が最も低くなる(選択されない)ようにそれぞれの乱数値が振分けられている。さらに、本実施形態の示唆内容パターン振分テーブルDT6,DT7では、リーチ前予告が示唆ランクHに分類される場合に変動パターンP4,P6において、「期待度高」に規定されている示唆内容が出現する回数が多い2回以上である示唆内容パターンN5,N6の選択率が最も高くなるようにそれぞれの乱数値が振分けられている。また、示唆内容パターン振分テーブルDT6,DT7では、リーチ前予告が示唆ランクHに分類される場合に変動パターンP8,P9において、「期待度低」に規定されている示唆内容が出現する回数が示唆内容パターンN1よりも少ない2回である示唆内容パターンN2〜N4の選択率が最も高くなるようにそれぞれの乱数値が振分けられている。また、本実施形態の示唆内容パターン振分テーブルDT6,DT7では、リーチ前予告が示唆ランクHに分類される場合に大当り演出である変動パターンP4,P6においてのみ示唆内容パターンN7〜N9を選択され得るようにそれぞれの乱数値が振分けられている。
また、本実施形態の示唆内容パターン振分テーブルDT6,DT7では、はずれリーチ演出である変動パターンP8,P9において、示唆内容パターンN1>N2>N3>N4>N5>N6の順に大当り演出である変動パターンP4,P6よりも選択率が高くなるようにそれぞれの乱数値が振分けられている。さらに、本実施形態の示唆内容パターン振分テーブルDT6,DT7では、大当り演出である変動パターンP4,P6において、示唆内容パターンN6>N5>N4>N3>N2>N1の順にはずれリーチ演出である変動パターンP8,P9よりも選択率が高くなるようにそれぞれの乱数値が振分けられている。
このように示唆内容パターン振分テーブルDT6,DT7を構成することで、本実施形態のパチンコ遊技機10では、リーチ前予告が分類される示唆ランクに応じた選択率により各示唆内容パターンが決定される。そして、示唆ランクの中で大当り期待度が最も低い示唆ランクLにリーチ前予告が分類される場合には、大当り期待度の低い示唆内容パターンN1ほど選択され易くなっている。このようにして、リーチ前予告の演出内容とスーパーリーチ変動中の示唆内容は、リーチ前予告の大当り期待度とスーパーリーチ変動中の示唆内容の大当り期待度が関連付けられることで、大当りへの期待度の高低に合わせて関連付けされる。また、示唆ランクの中で大当り期待度が示唆ランクLよりも高く示唆ランクHよりも低い示唆ランクMにリーチ前予告が分類される場合には、大当り期待度が示唆内容パターンN1よりも高く示唆内容パターンN5,N6よりも低い示唆内容パターンN2〜N4が選択され易くなっている。一方、示唆ランクの中で大当り期待度が最も高い示唆ランクHにリーチ前予告が分類される場合には、大当り期待度が示唆内容パターンN1〜N4よりも高い示唆内容パターンN5,N6が選択され易くなっている。このため、リーチ前予告の示唆ランクの大当り期待度が低いほど、大当り期待度が低い示唆内容パターンを選択し易く、示唆ランクの大当り期待度が高いほど、大当り期待度が高い示唆内容パターンを選択し易くなっている。すなわち、最も高い示唆ランクHに分類される示唆内容パターンの中で最も選択され易い示唆内容パターンN5,N6は、最も低い示唆ランクLに分類される示唆内容パターンの中で最も選択され難くなっている。その一方で、低い示唆ランクLに分類される示唆内容パターンの中で最も選択され易い示唆内容パターンN1は、高い示唆ランクに分類される示唆内容パターンの中で最も選択され難く(選択されないように)なっている。したがって、遊技者は、図柄変動ゲームが実行された場合、スーパーリーチ変動の各示唆ポイントで出現する示唆内容によって大当りに対する期待感を変化し得る。
なお、本実施形態のパチンコ遊技機10では、リーチ前予告が示唆ランクPに分類される場合、リーチ前予告が示唆ランクLに分類される場合に基づき示唆内容パターンを決定するようになっている。このため、大当り期待度が低い示唆内容パターンに基づき示唆内容が出現する場合であっても、遊技者に大当りへの期待を抱かせることができるようになっている。
次に、演出表示制御基板47について説明する。
演出表示制御基板47には、制御動作を所定の手順で実行することができる表示制御用CPU47aと、表示制御用CPU47aの制御プログラムを格納する表示制御用ROM47bと、必要なデータの書き込み及び読み出しができる表示制御用RAM47cが設けられている。表示制御用CPU47aには、表示制御用ROM47bと表示制御用RAM47cが接続されている。また、本実施形態の表示制御用CPU47aはタイマ機能を搭載しており、所定のタイミング(例えば、図柄変動ゲームを開始するタイミング)で時間を計測する。表示制御用ROM47bには、図柄変動ゲームや予告演出で用いる各種の画像データ(図柄、背景、文字、キャラクタなどの画像データ)が記憶されている。表示制御用RAM47cには、パチンコ遊技機10の動作中に適宜書き換えられる各種情報(タイマ値、フラグなど)が記憶(設定)されるようになっている。また、表示制御用CPU47aには、演出表示装置28(画像表示部GH)が接続されている。
なお、音声・ランプ制御基板48には、何れも図示しない音声・ランプ制御用CPUと、音声・ランプ制御用ROMと、音声・ランプ制御用RAMが設けられている。
以下、主制御基板45、サブ統括制御基板46及び演出表示制御基板47が実行する制御内容を説明する。
最初に、主制御基板45の制御内容を説明する。本実施形態では、制御プログラムに基づき以下の各種処理を実行する主制御基板45の主制御用CPU45aが、大当り判定手段、リーチ判定手段及び変動パターン決定手段として機能する。
主制御基板45の主制御用CPU45aは、上始動入賞口33又は下始動入賞口34へ遊技球が入球し、該遊技球を検知した始動口スイッチSW1,SW2が出力する検知信号を入力すると、主制御用RAM45cに記憶されている特図保留記憶数が上限数(本実施形態では4)未満であるか否かの特図保留判定を行う。特図保留判定の判定結果が肯定(特図保留記憶数<4)の場合、主制御用CPU45aは、特図保留記憶数を1加算(+1)し、特図保留記憶数を書き換える。また、主制御用CPU45aは、特図保留記憶数の書き換えに伴って該書き換え後の前記保留記憶数に対応する数の保留ランプを点灯させる。例えば、主制御用CPU45aは、書き換え後の特図保留記憶数が「3」の場合、3つの保留ランプを点灯させる。また、主制御用CPU45aは、特図保留判定を肯定判定している場合、大当り判定用乱数の値と大当り図柄用乱数の値を主制御用RAM45cから取得し、その取得した大当り判定用乱数の値と大当り図柄用乱数の値を特図保留記憶数に対応付けて主制御用RAM45cの所定の記憶領域に格納する。なお、主制御用CPU45aは、特図保留判定の判定結果が否定(特図保留記憶数=4)の場合、上限数を超える特図保留記憶数の書き換えを行わないとともに、大当り判定用乱数の値と大当り図柄用乱数の値を取得しない。
そして、主制御用CPU45aは、図柄変動ゲームの開始直前に、主制御用RAM45cの所定の記憶領域に格納した大当り判定用乱数の値を読み出し、その読み出した大当り判定用乱数の値と主制御用ROM45bに記憶されている大当り判定値とを比較し、大当りか否かの大当り判定(大当り抽選)を行う。大当り判定において主制御用CPU45aは、遊技状態が非確変状態の場合には低確率用の大当り判定値と特別図柄用の当り判定用乱数の値を比較し、遊技状態が確変状態の場合には高確率用の大当り判定値と特別図柄用の当り判定用乱数の値を比較する。
大当り判定の判定結果が肯定(大当り判定用乱数の値と大当り判定値とが一致)の場合、主制御用CPU45aは、大当りを決定する。大当りを決定した主制御用CPU45aは、大当り図柄用乱数の値をもとに、特別図柄表示装置30で行われる図柄変動ゲームで確定停止表示させる大当り図柄(特別図柄)を決定する。特別図柄の大当り図柄は、確変大当りとするか非確変大当りとするかの大当りの種類毎に振り分けられていることから、大当り図柄を決定することによって遊技者に付与する大当りの種類を決定したことになる。すなわち、本実施形態において主制御用CPU45aは、大当り図柄を決定することにより確変状態を付与するか否かを判定(確変判定)する。
また、大当りを決定した主制御用CPU45aは、大当り演出用の変動パターンの中から1つの変動パターンを選択し、決定する。また、主制御用CPU45aは、大当り判定の判定結果が否定(大当り判定用乱数の値と大当り判定値とが不一致)の場合、はずれを決定する。はずれを決定した主制御用CPU45aは、特別図柄表示装置30に確定停止表示させる特別図柄としてはずれ図柄を決定する。また、はずれを決定した主制御用CPU45aは、リーチ演出を実行するか否かの判定(リーチ判定)を行い、リーチ判定の判定結果に基づきはずれリーチ演出用の変動パターン又ははずれ演出用の変動パターンを選択し、決定する。具体的に言えば、主制御用CPU45aは、リーチ判定で肯定判定する場合、変動パターンとしてはずれリーチ演出用の変動パターンを選択し、決定する。一方、主制御用CPU45aは、リーチ判定で否定判定する場合、変動パターンとしてはずれ演出用の変動パターンを選択し、決定する。
特別図柄及び変動パターンを決定した主制御用CPU45aは、所定の制御コマンドを生成し、その生成した制御コマンドを所定のタイミングでサブ統括制御基板46(統括制御用CPU46a)に出力する。具体的に言えば、主制御用CPU45aは、変動パターンを指示するとともに図柄変動ゲームの開始を指示する変動パターン指定コマンドを図柄変動ゲームの開始に際して最初に出力する。また、特別図柄を決定した主制御用CPU45aは、特別図柄を指示する特別図柄用の停止図柄指定コマンドを前記変動パターン指定コマンドの出力後、次に出力する。そして、主制御用CPU45aは、指示した変動パターンに定められている変動時間の経過時に図柄変動ゲームの終了(図柄の確定停止)を指示する全図柄停止コマンドを前記変動時間の経過に伴って出力する。
次に、主制御用CPU45aが実行する制御内容として、大当り遊技時の制御内容を説明する。
主制御用CPU45aは、大当り遊技の開始を指示するオープニングコマンドを大当り遊技の開始に際して出力する。また、大当り遊技を開始させた主制御用CPU45aは、各ラウンド遊技の開始を指示するラウンドコマンドを各ラウンド遊技の開始に際して出力する。また、主制御用CPU45aは、大当り遊技の終了を指示するエンディングコマンドを大当り遊技の終了に際して出力する。また、主制御用CPU45aは、大当り遊技において、各ラウンド遊技の開始時に、大入賞口扉36を開動作させて大入賞口37を開放させる。また、主制御用CPU45aは、大当り遊技において、ラウンド遊技毎に予め定めたラウンド遊技時間を計測するとともに、大入賞口37の検知センサからの検知信号を入力してラウンド遊技中に入球した遊技球の入球個数をカウントする。そして、主制御用CPU45aは、大当り遊技において、ラウンド遊技時間が経過したこと、及び入球上限個数の遊技球が入球したことの何れかの終了条件を満たすことにより、大入賞口扉36を閉動作させて大入賞口37を閉鎖させる。
そして、大当り遊技を終了させた主制御用CPU45aは、大当り遊技の終了時点の特図保留記憶数が「1」以上の場合、その始動保留球をもとに、次の図柄変動ゲームを開始させる。一方、主制御用CPU45aは、大当り遊技の終了時点の特図保留記憶数が「0」の場合、始動入賞口に遊技球が入球し、始動条件が成立するまで、図柄変動ゲームを実行させることなく、待機する。
また、大当り遊技を終了させた主制御用CPU45aは、大当り遊技終了後に確変状態を付与するか否かの確変判定の判定結果に基づき、前記判定結果が肯定の場合には確変状態を付与し、前記判定結果が否定の場合には確変状態を付与しない。本実施形態において主制御用CPU45aは、大当り判定の判定結果に基づき決定している特別図柄に基づき、確変状態を付与するか否かを決定する。そして、主制御用CPU45aは、確変状態の開始を指示する高確率指定コマンドを大当り遊技の終了後、確変状態による遊技状態を開始させるに際して出力する。また、主制御用CPU45aは、非確変状態を指示する低確率指定コマンドを大当りに当選する場合や、大当り遊技の終了後、高確率指定コマンドを出力して大当りに当選することなく10000回の図柄変動ゲームが経過して非確変状態による遊技状態を開始させるに際して出力する。
なお、本実施形態のパチンコ遊技機10において、主制御用CPU45aは、各種制御コマンドを出力するに際して、各種制御コマンドを生成し、生成した制御コマンドを順次、主制御基板45に備える出力ポートを介して主制御基板45に備える出力バッファに格納させるようになっている。そして、主制御用CPU45aは、出力バッファに各種制御コマンドを格納することで、格納した制御コマンドを所定のタイミングで順次サブ統括制御基板46(統括制御用CPU46a)に出力するようになっている。
次に、サブ統括制御基板46の制御内容を説明する。本実施形態では、制御プログラムに基づき以下に説明する各種処理を実行するサブ統括制御基板46の統括制御用CPU46aが、予告パターン決定手段、示唆内容パターン決定手段及び表示制御手段として機能する。
サブ統括制御基板46の統括制御用CPU46aは、主制御用CPU45aが出力した各種制御コマンドを順次、サブ統括制御基板46に備える入力バッファに格納させて、格納した制御コマンドを所定のタイミングで順次、サブ統括制御基板46に備える入力ポートを介して入力するようになっている。そして、統括制御用CPU46aは、変動パターン指定コマンドを入力すると、その変動パターン指定コマンドを演出表示制御基板47、及び音声・ランプ制御基板48に出力する。また、統括制御用CPU46aは、変動パターン指定コマンドと特別図柄用の停止図柄指定コマンドを入力すると、その変動パターン指定コマンドに対応する演出内容とその特別図柄用の停止図柄指定コマンドに対応する特別図柄の停止図柄指定に応じて演出表示装置28に停止表示させる図柄の組み合わせを構成する飾り図柄を決定する。また、統括制御用CPU46aは、特別図柄用の停止図柄指定コマンドを入力した際、特別図柄の停止図柄指定として大当り図柄が指定されている場合には、その指定された特別図柄の大当り図柄を統括制御用RAM46cに記憶する。また、統括制御用CPU46aは、図柄停止コマンドを入力すると、該コマンドを演出表示制御基板47、及び音声・ランプ制御基板48に出力する。また、統括制御用CPU46aは、主制御基板45からオープニングコマンド、ラウンドコマンド及びエンディングコマンドを入力すると、付与される大当り遊技に応じて予め定めた演出内容を指示する演出指示コマンドを、演出表示制御基板47及び音声・ランプ制御基板48にそれぞれ出力する。また、統括制御用CPU46aは、高確率指定コマンドを入力すると確変状態が付与されることを統括制御用RAM46cに設定し、低確率指定コマンドを入力すると通常状態(非確変状態)が付与されることを統括制御用RAM46cに設定する。そして、統括制御用CPU46aは、高確率指定コマンド及び低確率指定コマンドを入力するまで現在の設定内容を統括制御用RAM46cに記憶維持させる。また、統括制御用CPU46aは、高確率指定コマンド及び低確率指定コマンドのこれらコマンドを入力すると、それぞれのコマンドを演出表示制御基板47及び音声・ランプ制御基板48に出力する。
統括制御用CPU46aは、変動パターン指定コマンドで指定された変動パターンが大当り演出用の変動パターンであるととともに、特別図柄用の停止図柄指定コマンドで指定された停止図柄(特別図柄)が確変大当りに対応する大当り図柄の場合、飾り図柄の組み合わせとして、確変大当りを認識し得る飾り図柄の組み合わせを決定する。また、統括制御用CPU46aは、変動パターン指定コマンドで指定された変動パターンが大当り演出用の変動パターンであるとともに、特別図柄用の停止図柄指定コマンドで指定された停止図柄(特別図柄)が、非確変大当りに対応する大当り図柄の場合、飾り図柄の組み合わせとして、非確変大当りを認識し得る飾り図柄の組み合わせを決定する。また、統括制御用CPU46aは、変動パターン指定コマンドで指定された変動パターンがはずれ演出用の変動パターンであるとともに、特別図柄用の停止図柄指定コマンドで指定された停止図柄(特別図柄)が、はずれ図柄の場合、リーチ図柄とは異なるはずれを認識し得る飾り図柄の組み合わせを決定する。また、統括制御用CPU46aは、変動パターン指定コマンドで指定された変動パターンがはずれリーチ演出用の変動パターンであるとともに、特別図柄用の停止図柄指定コマンドで指定された停止図柄(特別図柄)が、はずれ図柄の場合、リーチ図柄によるはずれを認識し得る飾り図柄の組み合わせを決定する。そして、飾り図柄を決定した統括制御用CPU46aは、飾り図柄を指示する飾り図柄用の停止図柄指定コマンドを演出表示制御基板47に出力する。本実施形態では、図柄変動ゲームで演出表示装置28に導出する表示結果(飾り図柄による組み合わせ)として、大当り表示結果(飾り図柄による大当りの組み合わせ)又ははずれ表示結果(飾り図柄によるはずれの組み合わせ)を、特別図柄用の停止図柄指定コマンドに基づき統括制御用CPU46aが決定するようになっている。
また、本実施形態のパチンコ遊技機10では、主制御用CPU45aが決定した変動パターンに基づき、統括制御用CPU46aによりリーチ前予告の実行可否とともに、リーチ前予告の演出内容が決定される。また、本実施形態では、主制御用CPU45aが決定した変動パターンに基づきスーパーリーチ変動が特定される場合、統括制御用CPU46aによりスーパーリーチ変動の各示唆ポイントで出現させる示唆内容が決定される。
次に、統括制御用CPU46aが主制御用CPU45aが決定した変動パターンに基づき、予告パターンを決定することでリーチ前予告の演出内容を決定する手順について説明する。
統括制御用CPU46aは、リーチ前予告を決定するにあたってはまず変動パターン指定コマンドで指定されている変動パターンの種類を特定する。そして、統括制御用CPU46aは、変動パターンの種類を特定すると、統括制御用RAM46cから予告パターン一次振分乱数を取得し、取得した乱数値と統括制御用ROM46bに記憶されている予告パターン一次振分テーブルDT1を比較する予告パターン一次振分抽選を行う。すなわち、統括制御用CPU46aは、予告パターン一次振分抽選において、予告パターン一次振分テーブルの対応する変動パターンにおいて振分けられている乱数値に基づき、リーチ前予告を実行しないパターン、予告系統「銀枠」をメイン予告とするパターン、予告系統「金枠」をメイン予告とするパターンのいずれかのパターンを決定する。
また、統括制御用CPU46aは、メイン予告として予告系統「銀枠」又は予告系統「金枠」を決定する場合、統括制御用RAM46cから予告パターン二次振分乱数を取得し、取得した乱数値と統括制御用ROM46bに記憶されている予告パターン二次振分テーブルDT2,DT3のいずれかを比較する予告パターン二次振分抽選を行う。なお、統括制御用CPU46aは、リーチ前予告を実行しないパターンを決定している場合に予告パターン二次振分抽選を行わないようになっている。統括制御用CPU46aは、予告系統「銀枠」をメイン予告として決定している場合に銀枠用の予告パターン二次振分テーブルDT2を参照して予告パターン二次振分抽選を行う。また、統括制御用CPU46aは、予告系統「金枠」をメイン予告として決定している場合に金枠用の予告パターン二次振分テーブルDT3を参照して予告パターン二次振分抽選を行う。すなわち、統括制御用CPU46aは、予告パターン二次振分抽選において、参照する予告パターン二次振分テーブルDT2,DT3の対応する変動パターンに対して振分けられている乱数値に基づき、サブ予告を決定することで予告パターンY1〜Y7のいずれかのパターンを決定する。なお、統括制御用CPU46aは、予告パターンを決定することで今回のリーチ前予告の示唆ランクを特定する。
次に、統括制御用CPU46aが主制御用CPU45aが決定した変動パターンと予告パターン一次振分抽選及び予告パターン二次振分抽選で決定した予告パターンに基づき、示唆内容パターンを決定することでスーパーリーチ変動の各示唆ポイントで出現させる示唆内容を決定する手順について説明する。
統括制御用CPU46aは、主制御用CPU45aが決定した変動パターンがスーパーリーチ変動を特定する変動パターンP4,P6,P8,P9である場合、統括制御用RAM46cから示唆内容パターン振分乱数を取得し、取得した乱数値と統括制御用ROM46bに記憶されている示唆内容パターン振分テーブルDT6,DT7のいずれかを比較する示唆内容パターン振分抽選を行う。なお、統括制御用CPU46aは、主制御用CPU45aが決定した変動パターンがスーパーリーチ変動を特定しない変動パターンP1〜P3である場合、示唆内容パターン振分抽選を行わないようになっている。統括制御用CPU46aは、主制御用CPU45aが決定している変動パターンがストーリーリーチAを特定する変動パターンP4,P8である場合に示唆内容パターン振分テーブルDT6を参照するとともに、ここまでに決定した予告パターンで特定される示唆ランクの欄を参照して示唆内容パターン振分抽選を行う。また、統括制御用CPU46aは、主制御用CPU45aが決定している変動パターンがストーリーリーチBを特定する変動パターンP6,P9である場合に示唆内容パターン振分テーブルDT7を参照するとともに、ここまでに決定した予告パターンで特定される示唆ランクの欄を参照して示唆内容パターン振分抽選を行う。すなわち、統括制御用CPU46aは、示唆内容パターン振分抽選において、参照する示唆内容パターン振分テーブルDT6,DT7の対応する示唆ランクの欄の変動パターンに対して振分けられている乱数値に基づき、示唆内容パターンを決定することで示唆内容パターンN1〜N9のいずれかのパターンを決定する。そして、統括制御用CPU46aは、示唆内容パターン振分テーブルDT6に基づき示唆内容パターンを決定した場合(変動パターンがストーリーリーチAを特定するものである場合)、示唆内容振分テーブルDT4に基づきスーパーリーチ変動の各示唆ポイントの示唆内容を一括して特定する。また、統括制御用CPU46aは、示唆内容パターン振分テーブルDT7に基づき示唆内容パターンを決定した場合(変動パターンがストーリーリーチBを特定するものである場合)、示唆内容振分テーブルDT5に基づきスーパーリーチ変動の各示唆ポイントの示唆内容を一括して特定する。なお、変動パターンとしてスーパーリーチ変動を特定する変動パターンP8,P9が決定されている場合であって、リーチ前予告を実行しないパターンを決定している場合には、示唆内容パターンN1を決定する。
予告パターン一次振分抽選と、予告パターン二次振分抽選と、示唆内容パターン振分抽選により、予告パターンと示唆内容パターンを決定した統括制御用CPU46aは、これらの抽選で決定した演出内容(パターン)を特定することができる演出指定コマンドを演出表示制御基板47(表示制御用CPU47a)に出力する。そして、統括制御用CPU46aは、演出指定コマンドを図柄変動ゲームの開始に伴い演出表示制御基板47(表示制御用CPU47a)に出力する。
例えば、統括制御用CPU46aは、ストーリーリーチAを特定する変動パターンP4において、予告パターンY1を決定した場合、演出指定コマンドで、リーチ前予告の演出内容が予告パターンY1であることを指定する。また、統括制御用CPU46aは、ストーリーリーチAを特定する変動パターンP4において、示唆内容パターンN1を決定した場合、演出指定コマンドで、各示唆ポイントS1〜S3のそれぞれで出現させる示唆内容が示唆内容振分テーブルDT4の「期待度低」に規定されている示唆内容であることを指定する。
なお、本実施形態のパチンコ遊技機10において、統括制御用CPU46aは、各種制御コマンドを出力するに際して、各種制御コマンドを生成し、生成した制御コマンドを順次、サブ統括制御基板46に備える出力ポートを介してサブ統括制御基板46に備える出力バッファに格納させるようになっている。そして、統括制御用CPU46aは、出力バッファに各種制御コマンドを格納することで、格納した制御コマンドを所定のタイミングで順次演出表示制御基板47(表示制御用CPU47a)に出力するようになっている。
次に、演出表示制御基板47の表示制御用CPU47aが実行する制御内容を説明する。本実施形態では、制御プログラムに基づき以下に説明する各種処理を実行する演出表示制御基板47の表示制御用CPU47aが、表示制御手段として機能する。
演出表示制御基板47の表示制御用CPU47aは、統括制御用CPU46aが出力した各種制御コマンドを順次、演出表示制御基板47に備える入力バッファに格納させて、格納した制御コマンドを所定のタイミングで順次、演出表示制御基板47に備える入力ポートを介して入力するようになっている。そして、表示制御用CPU47aは、変動パターン指定コマンドを入力すると、該コマンドに指示される変動パターンに対応する演出内容を選択し、該演出内容で図柄変動ゲームを行わせるように画像表示部GHの表示内容を制御する。また、表示制御用CPU47aは、演出指定コマンドを入力すると、該コマンドに指示される演出内容を選択し、該演出内容で図柄変動ゲーム中に指定されるリーチ前予告の実行や、スーパーリーチ変動で指定される示唆内容を出現させるように画像表示部GHの表示内容を制御する。
そして、表示制御用CPU47aは、図柄変動ゲームの開始に伴って該ゲームの開始からの経過時間を計時し、その計時した時間と指定される各種演出内容をもとに画像表示部GHに映し出す画像を所定の制御周期毎(例えば、2ms毎)に切り替える。そして、表示制御用CPU47aは、リーチ前予告を実行させる場合に、図柄変動ゲームで右列の図柄を停止表示させるまでに、演出指定コマンドで指示される演出内容でリーチ前予告を実行させるように画像表示部GHの表示内容を制御する。また、表示制御用CPU47aは、スーパーリーチ変動を実行する場合に、リーチ演出の時間の経過に伴い到来する各示唆ポイントS1〜S3で演出指定コマンドで指定される演出内容で示唆内容を出現させるように画像表示部GHの表示内容を制御する。そして、表示制御用CPU47aは、図柄変動ゲーム中に図柄停止コマンドを入力すると、飾り図柄用の停止図柄指定コマンドで指示された図柄を画像表示部GHに確定停止表示させるように画像表示部GHの表示内容を制御し、図柄変動ゲームを終了させる。
また、表示制御用CPU47aは、大当り遊技が付与されている場合、サブ統括制御基板46が出力する演出指示コマンドをもとに、オープニング演出、各ラウンド演出及びエンディング演出を実行させる。具体的に言えば、表示制御用CPU47aは、各演出に係る演出指示コマンドを入力すると、所定の演出内容で各演出をそれぞれ実行させるように演出表示装置28(画像表示部GH)の表示内容を制御する。そして、表示制御用CPU47aは、入力するコマンドに指定される演出内容をもとに画像表示部GHに映し出す画像を所定の制御周期毎(例えば、2ms毎)に切り替える。
なお、本実施形態のパチンコ遊技機10において、表示制御用CPU47aは、演出表示装置28を制御するに際して、各種制御コマンドを生成し、生成した制御コマンドを順次、演出表示制御基板47に備える出力ポートを介して、演出表示制御基板47に備える出力バッファに格納させるようになっている。そして、表示制御用CPU47aは、出力バッファに各種制御コマンドを格納することで、格納した制御コマンドを所定のタイミングで順次演出表示装置28に出力することで演出表示装置28の画像表示部GHの表示内容を制御するようになっている。
なお、音声・ランプ制御基板48は、各種コマンドを入力すると、枠用ランプ部17〜19の発光態様、及びスピーカ20,21,25の音声出力態様を制御する。すなわち、音声・ランプ制御基板48は、演出表示制御基板47と同様にこれらのコマンドで指示された演出内容に応じた演出を行わせるように制御を行う。
したがって、本実施形態によれば、以下に示す効果を得ることができる。
(1)スーパーリーチ変動を実行させる場合には、予告パターンに定める示唆ランクに応じた示唆内容パターンに基づく示唆内容の演出を行わせ、リーチ前予告の内容とスーパーリーチ変動中の示唆内容の内容を関連付けるようにした。このため、リーチ前予告で実行される内容に対応した示唆内容によるスーパーリーチ変動が行われるため、大当り期待度の高い示唆ランクに分類される予告パターンに基づくリーチ前予告演出の出現時、遊技者には、リーチ前予告に対してのみ大当りへの期待感を持たせるのではなく、該期待感と同様の期待感をスーパーリーチ変動中に対しても持たせることができる。したがって、リーチ前予告とスーパーリーチ変動を関連付けることで、図柄変動ゲームを通して演出による大当りへの期待感を遊技者に持続させることができる。
(2)示唆内容パターンは、統括制御用CPU46aにより決定される予告パターンの示唆ランクに応じて、決定割合(選択率)が異なるとともに、大当り期待度の高い示唆ランクに分類されるリーチ前予告に対して決定され易い示唆内容と、大当り期待度の低い示唆ランクに分類されるリーチ前予告に対して決定され難い示唆内容が存在するように構成した。このため、リーチ前予告の示唆ランクに対応した示唆内容が出現し易くなるため、リーチ前予告に応じた期待感と同等の期待感をスーパーリーチ変動で遊技者に与えることができる。
(3)リーチ前予告をメイン予告の予告系統で分類しその分類した予告系統の中から予告パターンを決定することで、リーチ前予告の演出内容を複数段階を経て決定することができ、各予告パターンに基づくリーチ前予告の出現割合を、細かく設定することが可能となる。そして、予告パターンに関わる情報(データ)を、各変動パターンに対応付けて用意する場合よりも、少ない容量で持つことが可能となる。
(4)スーパーリーチ変動の各示唆ポイントの示唆内容を、示唆ポイントS1〜S3の全ての示唆ポイントに対して一括して特定可能にすることで、示唆ポイント毎に示唆内容を決定する場合よりも統括制御用CPU46aの制御負担を軽減することができる。
(5)示唆ランクPに対応付けされている内容のリーチ前予告が出現する場合には、示唆内容パターンを大当り期待度が最も低い示唆ランクに分類される示唆内容パターンの中から決定されるようにした。このため、大当り期待度が最も低い示唆ランクに分類される示唆内容パターンであっても、大当り遊技が付与されるということを遊技者に意識付けすることができる。
(6)大当り確定の示唆内容パターンに基づく示唆内容が出現する場合には、大当り遊技が付与されることが確定する。このため、大当り確定の示唆内容パターンに基づく示唆内容が出現することに対して遊技者に期待を抱かせつつ遊技を行わせることができ、遊技の興趣を向上させることができる。
(7)予告パターンの示唆ランクが示唆ランクHに分類される場合には、予告パターンの示唆ランクが示唆ランクLに分類される場合に選択され易い示唆内容パターンN1を選択し得ないように構成した。このため、リーチ前予告で実行される内容に対応した示唆内容によるスーパーリーチ変動が行われるため、大当り期待度の高い示唆ランクに分類される予告パターンに基づくリーチ前予告の出現時、遊技者には、リーチ前予告に対してのみ大当りへの期待感を持たせるのではなく、該期待感と同様の期待感をスーパーリーチ変動中に対しても持たせることができる。
(第2の実施形態)
次に、本発明をパチンコ遊技機に具体化した第2の実施形態を図12に基づき説明する。なお、以下に説明する実施形態において、既に説明した実施形態と同一構成については同一符号を付すなどして、その重複する説明を省略及び簡略する。
本実施形態のパチンコ遊技機10において、主制御用ROM45bには、図12に示すように変動パターン振分テーブルMTが記憶されている。図12は、主制御用ROM45bに記憶される変動パターン振分テーブルMTを模式的に示した図である。なお、図12は、大当り演出用の変動パターン振分テーブルを「大当り」の欄に示し、はずれリーチ演出用の変動パターン振分テーブルを「はずれリーチあり」の欄に示している。また、図12は、はずれ演出用の変動パターン振分テーブルを「はずれリーチなし」の欄に示し、大当り演出用、はずれリーチ演出用、はずれ演出用のそれぞれに各別に設定される変動パターン振分テーブルをまとめた変動パターン振分テーブルMTを示す。そして、図12には、大当り演出用、はずれリーチ演出用及びはずれ演出用の変動パターンとして設けられる複数種類の変動パターンのうち、一部の変動パターンP1〜P11のみを示している。
図12に示す変動パターンP5,P7は、スーパーリーチ変動を行う大当り演出のパターンとなっている。また、変動パターンP10,P11は、スーパーリーチ変動を行うはずれリーチ演出のパターンとなっている。本実施形態のパチンコ遊技機10では、スーパーリーチ変動において、ノーマルリーチ変動を経由するスーパーリーチ変動と、ノーマルリーチ変動を経由しないスーパーリーチ変動とがある。そして、本実施形態では、ノーマルリーチ変動によるリーチ演出よりもスーパーリーチ変動によるリーチ演出の方が、大当りの期待度が高くなるとともに、ノーマルリーチ変動を経由するスーパーリーチ変動よりもノーマルリーチ変動を経由しないスーパーリーチ変動の方が、大当りの期待度が高くなるようになっている。
そして、本実施形態のパチンコ遊技機10では、変動パターンP4と変動パターンP5では、演出態様(リーチ演出で展開されるストーリーの内容)がストーリーリーチAであって、各パターンでスーパーリーチ変動に発展する契機が異なるパターンとなっている。また、本実施形態において、変動パターンP4はノーマルリーチ変動を経由してスーパーリーチ変動に発展するパターンである一方で、変動パターンP5はノーマルリーチ変動を経由しないで直接スーパーリーチ変動に発展するパターンとなっている。また、変動パターンP6と変動パターンP7では、演出態様(リーチ演出で展開されるストーリー内容)がストーリーリーチBであって、各パターンでスーパーリーチ変動に発展する契機が異なるパターンとなっている。本実施形態のパチンコ遊技機10において、変動パターンP6はノーマルリーチ変動を経由してスーパーリーチ変動に発展するパターンである一方で、変動パターンP7はノーマルリーチ変動を経由しないで直接スーパーリーチ変動に発展するパターンとなっている。また、変動パターンP10は、変動パターンP5と同じ演出態様(ストーリーリーチA)であるとともにスーパーリーチ変動に発展する契機も同じであって、最終的に確定停止表示される図柄が異なるパターンとなっている。また、変動パターンP11は、変動パターンP7と同じ演出態様(ストーリーリーチB)であるとともにスーパーリーチ変動に発展する契機も同じであって、最終的に確定停止表示される図柄が異なるパターンとなっている。
そして、本実施形態の変動パターン振分テーブルMTには、「大当り」の欄に示すように、大当りの決定時であって決定する特別図柄の大当り図柄が確変図柄であるか又は非確変図柄であるか毎に、変動パターンP3〜P7が対応付けされているとともに、所定個数の変動パターン振分乱数の値が振分けられている。また、変動パターン振分テーブルMTには、「はずれリーチあり」の欄に示すように、はずれの決定時であってはずれリーチ演出を決定する場合に、変動パターンP2,P8〜P11が対応付けされているとともに、所定個数の変動パターン振分乱数の値が振分けられている。また、変動パターン振分テーブルMTには、「はずれリーチなし」の欄に示すように、はずれの決定時であってはずれ演出を決定する場合に、変動パターンP1が対応付けされている。本実施形態において変動パターン振分乱数の取り得る数値には、「0」〜「299」までの全300通りの整数が設定されている。
例えば、特別図柄の大当り図柄として確変図柄を決定している場合(「大当り」の欄の「確変図柄」の欄)において、変動パターンP3には「10個」の乱数値がそれぞれ振分けられている。また、特別図柄の大当り図柄として確変図柄を決定している場合(「大当り」の欄の「確変図柄」の欄)において、変動パターンP4には「55個」の乱数値が、変動パターンP5には「90個」の乱数値が、変動パターンP6には「45個」の乱数値が、変動パターンP7には「100個」の乱数値がそれぞれ振分けられている。
本実施形態の変動パターン振分テーブルMTでは、特別図柄の大当り図柄として確変図柄を決定している場合において、ストーリーリーチAを特定する変動パターンP4,P5のうち変動パターンP5の選択率が高くなるように乱数値が振分けられている。また、変動パターン振分テーブルMTでは、ストーリーリーチBを特定する変動パターンP6,P7のうち変動パターンP7の選択率が高くなるように乱数値が振分けられている。一方、本実施形態の変動パターン振分テーブルMTでは、特別図柄の大当り図柄として非確変図柄を決定している場合において、ストーリーリーチAを特定する変動パターンP4,P5のうち変動パターンP4の選択率が高くなるように乱数値が振分けられている。また、変動パターン振分テーブルMTでは、ストーリーリーチBを特定する変動パターンP6,P7のうち変動パターンP6の選択率が高くなるように乱数値が振分けられている。また、変動パターン振分テーブルMTでは、大当りを決定している場合において、ストーリーリーチAを特定する変動パターンP4,P5を合わせた選択率よりも、ストーリーリーチBを特定する変動パターンP6,P7を合わせた選択率が高くなるように乱数値が振分けられている。また、変動パターン振分テーブルMTでは、はずれを決定するとともにはずれリーチ演出を決定している場合において、ストーリーリーチAを特定する変動パターンP8,P10のうち変動パターンP8の選択率が高くなるように乱数値が振分けられている。また、変動パターン振分テーブルMTでは、はずれを決定するとともにはずれリーチ演出を決定している場合において、ストーリーリーチBを特定する変動パターンP9,P11のうち変動パターンP9の選択率が高くなるように乱数値が振分けられている。また、変動パターン振分テーブルMTでは、はずれを決定するとともにはずれリーチ演出を決定している場合において、ストーリーリーチAを特定する変動パターンP8,P10を合わせた選択率よりも、ストーリーリーチBを特定する変動パターンP9,P11を合わせた選択率が低くなるように乱数値が振分けられている。また、変動パターン振分テーブルMTでは、はずれを決定するとともにはずれリーチ演出を決定している場合において、ノーマルリーチ変動を特定する変動パターンP2の選択率が最も高く、変動パターンP8(ストーリーリーチA)>変動パターンP9(ストーリーリーチB)>変動パターンP10(ストーリーリーチA)>変動パターンP11(ストーリーリーチB)の順に選択率が低くなるように乱数値が振分けられている。
このように変動パターン振分テーブルMTを構成することで本実施形態のパチンコ遊技機10では、確変大当りが決定されている場合において、ストーリーリーチAの中でも変動パターンP5で特定されるストーリーリーチAが選択され易くなっている。また、本実施形態では、確変大当りが決定されている場合において、ストーリーリーチBの中でも変動パターンP7で特定されるストーリーリーチBが選択され易くなっている。その一方で、本実施形態では、非確変大当りが決定されている場合において、ストーリーリーチAの中でも変動パターンP4で特定されるストーリーリーチAが選択され易くなっている。また、本実施形態では、非確変大当りが決定されている場合において、ストーリーリーチBの中でも変動パターンP6で特定されるストーリーリーチBが選択され易くなっている。したがって、遊技者は、図柄変動ゲームでスーパーリーチ変動が実行された場合、スーパーリーチ変動の演出態様(ストーリーリーチの種類といずれの変動パターンで特定されるストーリーリーチ)によって確変大当り(確変状態の付与)に対する期待感を変化し得る。また、本実施形態のパチンコ遊技機10では、各変動パターンの大当り期待度に対して、確変状態が付与される(確変大当りとなる)期待度が対応付けされているため、大当り期待度が高いということは確変状態が付与される(確変大当りとなる)期待度も高いということになる。
また、本実施形態のパチンコ遊技機10において、予告パターン一次振分テーブルDT1では、変動パターンP5において、変動パターンP4に振分けられている乱数値と同じ態様で乱数値がそれぞれ振分けられている。また、本実施形態の予告パターン一次振分テーブルDT1では、変動パターンP7において、変動パターンP6に振分けられている乱数値と同じ態様で乱数値がそれぞれ振分けられている。本実施形態の予告パターン一次振分テーブルDT1では、変動パターンP10において、変動パターンP8に振分けられている乱数値と同じ態様で乱数値がそれぞれ振分けられている。また、本実施形態の予告パターン一次振分テーブルDT1では、変動パターンP11において、変動パターンP9に振分けられている乱数値と同じ態様で乱数値がそれぞれ振分けられている。
また、本実施形態のパチンコ遊技機10において、銀枠用の予告パターン二次振分テーブルDT2において、変動パターンP5,P7,P10,P11には、「キャラクタA」と「キャラクタB」と「キャラクタC」に対して所定個数ずつの乱数値が振分けられている。なお、本実施形態の銀枠用の予告パターン二次振分テーブルDT2では、変動パターンP5において、「キャラクタA」には「10個」の乱数値が、「キャラクタB」には「30個」の乱数値が、「キャラクタC」には「60個」の乱数値がそれぞれ振分けられている。また、本実施形態の銀枠用の予告パターン二次振分テーブルDT2では、変動パターンP7において、「キャラクタA」には「10個」の乱数値が、「キャラクタB」には「25個」の乱数値が、「キャラクタC」には「65個」の乱数値がそれぞれ振分けられている。また、本実施形態の銀枠用の予告パターン二次振分テーブルDT2では、変動パターンP10において、変動パターンP8に振分けられている乱数値と同じ態様で乱数値がそれぞれ振分けられている。また、本実施形態の銀枠用の予告パターン二次振分テーブルDT2では、変動パターンP11において、変動パターンP9に振分けられている乱数値と同じ態様で乱数値がそれぞれ振分けられている。
本実施形態の銀枠用の予告パターン二次振分テーブルDT2では、スーパーリーチ変動を特定する変動パターンの中において、変動パターンP7>変動パターンP5>変動パターンP6>変動パターンP4の順に「キャラクタC」の選択率が高くなるように乱数値が振分けられている。一方、本実施形態の銀枠用の予告パターン二次振分テーブルDT2では、はずれリーチ演出であってスーパーリーチ変動を特定する変動パターンP8〜P11において、「キャラクタB」の選択率が最も高くなるように乱数値が振分けられている。このため、図柄変動ゲームでリーチ前予告(サブ予告)において「キャラクタC」が登場する場合には、スーパーリーチ変動として変動パターンP7>変動パターンP5>変動パターンP6>変動パターンP4の順にこれらで特定されるストーリーリーチが実行される可能性が高くなり、大当りとなる可能性が高くなるようになっている。
また、金枠用の予告パターン二次振分テーブルDT3において、はずれリーチ演出であってスーパーリーチ変動を特定する変動パターンP10,P11には、「キャラクタD」と「キャラクタE」と「キャラクタF」に対して所定個数ずつ乱数値が振分けられているとともに、「キャラクタG」に対して乱数値が振分けられていない。また、大当り演出である変動パターンP5,P7には、「キャラクタD」と「キャラクタE」と「キャラクタF」と「キャラクタG」に対して所定個数ずつの乱数値が振分けられている。なお、本実施形態の金枠用の予告パターン二次振分テーブルDT3では、変動パターンP5において、「キャラクタD」には「15個」の乱数値が、「キャラクタE」には「30個」の乱数値が、「キャラクタF」には「50個」の乱数値が、「キャラクタG」には「5個」の乱数値がそれぞれ振分けられている。また、本実施形態の金枠用の予告パターン二次振分テーブルDT3では、変動パターンP7において、「キャラクタD」には「10個」の乱数値が、「キャラクタE」には「25個」の乱数値が、「キャラクタF」には「60個」の乱数値が、「キャラクタG」には「5個」の乱数値がそれぞれ振分けられている。また、本実施形態の金枠用の予告パターン二次振分テーブルDT3では、変動パターンP10において、変動パターンP8に振分けられている乱数値と同じ態様で乱数値がそれぞれ振分けられている。また、本実施形態の銀枠用の予告パターン二次振分テーブルDT3では、変動パターンP11において、変動パターンP9に振分けられている乱数値と同じ態様で乱数値がそれぞれ振分けられている。
本実施形態の金枠用の予告パターン二次振分テーブルDT3では、スーパーリーチ変動を特定する変動パターンの中において、変動パターンP7>変動パターンP5>変動パターンP6>変動パターンP4の順に「キャラクタF」の選択率が高くなるように乱数値が振分けられている。一方、本実施形態の金枠用の予告パターン二次振分テーブルDT3では、はずれリーチ演出であってスーパーリーチ変動を特定する変動パターンP8〜P11において、「キャラクタE」の選択率が最も高くなるように乱数値が振分けられている。また、本実施形態の金枠用の予告パターン二次振分テーブルDT3では、大当り演出である変動パターンP3〜P7においてのみ「キャラクタG」が選択され得るように乱数値が振分けられている。このため、図柄変動ゲームでリーチ前予告(サブ予告)において「キャラクタF」が登場する場合には、スーパーリーチ変動として変動パターンP7>変動パターンP5>変動パターンP6>変動パターンP4の順にこれらで特定されるストーリーリーチが実行される可能性が高くなり、大当りとなる可能性が高くなるようになっている。
また、本実施形態のパチンコ遊技機10において、示唆内容パターン振分テーブルDT6では、変動パターンP5において、変動パターンP4に振分けられている乱数値と同じ態様で乱数値がそれぞれ振分けられている。また、本実施形態の示唆内容パターン振分テーブルDT7では、変動パターンP7において、変動パターンP6に振分けられている乱数値と同じ態様で乱数値がそれぞれ振分けられている。本実施形態の示唆内容パターン振分テーブルDT6では、変動パターンP10において、変動パターンP8に振分けられている乱数値と同じ態様で乱数値がそれぞれ振分けられている。また、本実施形態の示唆内容パターン振分テーブルDT6では、変動パターンP11において、変動パターンP9に振分けられている乱数値と同じ態様で乱数値がそれぞれ振分けられている。
また、本実施形態の示唆内容パターン振分テーブルDT6,DT7では、リーチ前予告が示唆ランクLに分類される場合に変動パターンP4〜P11において、「期待度低」に規定されている示唆内容が出現する回数が多い示唆内容パターンN1の選択率が最も高くなるようにそれぞれの乱数値が振分けられている。
また、本実施形態の示唆内容パターン振分テーブルDT6,DT7では、リーチ前予告が示唆ランクMに分類される場合に変動パターンP8〜P11において、示唆内容パターンN1の選択率が最も高くなるようにそれぞれの乱数値が振分けられている。さらに、示唆内容パターン振分テーブルDT6,DT7では、リーチ前予告が示唆ランクMに分類される場合に変動パターンP4〜P7において、示唆内容パターンN2〜N4の選択率が最も高くなるようにそれぞれの乱数値が振分けられている。
また、本実施形態の示唆内容パターン振分テーブルDT6,DT7では、リーチ前予告が示唆ランクHに分類される場合に変動パターンP4〜P11において、示唆内容パターンN1の選択率が最も低くなる(選択されない)ようにそれぞれの乱数値が振分けられている。さらに、本実施形態の示唆内容パターン振分テーブルDT6,DT7では、リーチ前予告が示唆ランクHに分類される場合に変動パターンP4〜P7において、示唆内容パターンN5,N6の選択率が最も高くなるようにそれぞれの乱数値が振分けられている。また、示唆内容パターン振分テーブルDT6,DT7では、リーチ前予告が示唆ランクHに分類される場合に変動パターンP8〜P11において、示唆内容パターンN2〜N4の選択率が最も高くなるようにそれぞれの乱数値が振分けられている。また、本実施形態の示唆内容パターン振分テーブルDT6,DT7では、リーチ前予告が示唆ランクHに分類される場合に大当り演出である変動パターンP4〜P7においてのみ示唆内容パターンN7〜N9を選択され得るようにそれぞれの乱数値が振分けられている。
また、本実施形態の示唆内容パターン振分テーブルDT6,DT7では、はずれリーチ演出である変動パターンP8〜P11において、示唆内容パターンN1>N2>N3>N4>N5>N6の順に大当り演出である変動パターンP4〜P7よりも選択率が高くなるようにそれぞれの乱数値が振分けられている。さらに、本実施形態の示唆内容パターン振分テーブルDT6,DT7では、大当り演出である変動パターンP4〜P7において、示唆内容パターンN6>N5>N4>N3>N2>N1の順にはずれリーチ演出である変動パターンP8〜P11よりも選択率が高くなるようにそれぞれの乱数値が振分けられている。
そして、本実施形態のパチンコ遊技機10では、確変大当りが決定されている場合において、変動パターンP5や変動パターンP7における選択率が高く大当り期待度の高い示唆ランクが対応付けされているリーチ前予告が選択され易くなっている。さらに、本実施形態では、確変大当りが決定されている場合において、変動パターンP5や変動パターンP7における選択率が高いリーチ前予告に対応付けされている示唆ランクに応じた示唆内容が選択され易くなっている。その結果、本実施形態のパチンコ遊技機10では、リーチ前予告や、スーパーリーチ変動で出現する示唆内容によって大当りに対する期待感だけでなく、確変状態の付与に対する期待感を変化し得るようになっている。
したがって、第2の実施形態によれば、第1の実施形態に記載の(1)〜(7)の効果に加えて以下の効果を得ることができる。
(8)大当り期待度の高い示唆ランクが対応付けされているリーチ前予告を選択し易い大当り演出用の変動パターンにおいては、確変大当りが決定されている場合に決定され易いようにした。このため、大当り期待度の高い示唆ランクが対応付けされているリーチ前予告が出現する場合には、大当り期待度の高い示唆内容が出現し易くなり、これら演出によって大当りに対する期待感だけでなく、確変状態の付与に対する期待感も遊技者に抱かせることができる。
(9)各変動パターン振分テーブルMTにおいては、大当り期待度と、確変状態が付与される(確変大当りとなる)期待度を対応付けるようにした。このため、リーチ前予告で実行される内容に対応した示唆内容によるスーパーリーチ変動が行われるため、確変状態が付与される期待度の高い示唆ランクに分類される予告パターンに基づくリーチ前予告の出現時、遊技者には、リーチ前予告に対してのみ確変状態への期待感を持たせるのではなく、該期待感と同様の期待感をスーパーリーチ変動中に対しても持たせることができる。したがって、リーチ前予告とスーパーリーチ変動を関連付けることで、図柄変動ゲームを通して演出による確変状態が付与されることへの期待感を遊技者に持続させることができる。
なお、各実施形態は以下のように変更してもよい。
・各実施形態は、リーチ前予告が示唆ランクPに分類される場合、図13(a),(b)に示すような示唆ランクP専用の示唆内容パターン振分テーブルに基づき示唆内容パターンを決定するようにしてもよい。なお、第1の実施形態では、図13(a),(b)によりリーチ前予告が示唆ランクPに分類される場合の変動パターンP4と変動パターンP6における示唆内容パターンの振分け態様を示す。また、第2の実施形態では、図13(a),(b)によりリーチ前予告が示唆ランクPに分類される場合の変動パターンP4及び変動パターンP5と変動パターンP6及び変動パターンP7における示唆内容パターンの振分け態様を示す。すなわち、示唆ランクP専用の示唆内容パターン振分テーブルには、示唆内容として「大当り確定」に規定する示唆内容を少なくとも1つ特定する示唆内容パターンN7〜N9のみが対応付けされている。なお、図13(a)に示す大当り確定用の示唆内容パターン振分テーブルDT8は、スーパーリーチ変動のストーリーリーチAを特定する場合に参照されるテーブルである。また、図13(b)に示す大当り確定用の示唆内容パターン振分テーブルDT9は、スーパーリーチ変動のストーリーリーチBを特定する場合に参照されるテーブルである。このように構成することで、示唆ランクPに対応するリーチ前予告が出現する場合には、示唆内容パターンを大当りであることが確定する(第2の実施形態では確変大当りであることが確定する)示唆内容パターンの中から決定されるようにした。このため、示唆ランクPに分類される示唆内容パターンに対し、大当りや確変大当りが付与されるかもしれないという遊技者の期待感を高めさせることができる。
・各実施形態は、大当り遊技終了後に確変状態を付与するか否かの確変判定を大当り演出による図柄変動ゲームの終了後に行うような場合、その確変判定で確変状態が付与される可能性(確変状態の付与に対する期待度)を遊技者に、リーチ前予告と示唆内容とで報知することもできる。
・各実施形態は、示唆内容パターンとして大当りや確変大当りであることが確定するプレミアムパターンを設けなくてもよい。
・各実施形態は、示唆ランクPとして大当りや確変大当りであることが確定するプレミアムパターンを設けなくてもよい。
・各実施形態は、示唆ランクの種類を複数であって3種類以下や、5種類以上に変更してもよい。この場合、各示唆ランクで遊技者に示唆される大当り期待度は、それぞれの示唆ランクで異なっていればよい。
・各実施形態は、スーパーリーチ変動の各示唆ポイントの示唆内容を、スーパーリーチ変動中に各示唆ポイントが到来する毎に示唆内容を決定する構成を採用することもできる。
・各実施形態は、スーパーリーチ変動における示唆ポイントは、1つでも設けられていればよく、2箇所や4箇所以上に変更してもよい。
・各実施形態は、予告パターンを予告パターン一次振分抽選や予告パターン二次振分抽選のように複数段階による抽選を行わないで、変動パターンに基づき予告パターンを決定する1段階による抽選で決定するようにしてもよい。
・各実施形態は、演出を視認する遊技者が予告系統の違いを見た目上に認識し得ない場合であっても、内部的に予告パターン一次振分抽選を行うことで、リーチ前予告の演出内容を複数段階を経て決定することができ、各予告パターンに基づくリーチ前予告の出現割合を、細かく設定することが可能となる。
・各実施形態は、各予告パターン二次振分テーブルにおいて、予告系統毎に全て同じサブ予告を特定する予告パターンを選択可能に構成することもできる。なお、このような構成であっても、予告系統毎に各予告パターンに振分ける乱数値の個数を異ならせることで、予告パターン毎に各予告パターンの大当りや確変大当りへの期待度を異ならせることができる。
・各実施形態は、演出を視認する遊技者が予告系統の違いを見た目上に認識することができる場合であっても、これらによる大当り期待度を同じにしてもよい。このようにすることで、演出における遊技の幅を拡げることができる。
・各実施形態は、各示唆内容パターン振分テーブルにおいて、示唆ランクLには示唆内容パターンN1,N2を、示唆ランクMには示唆内容パターンN3,N4を、示唆ランクHには示唆内容パターンN5〜N9のように、示唆ランク毎に異なる示唆内容パターンを振分けることもできる。このような構成においては、示唆ランク毎に対応する示唆内容パターンが決定されることとなるので、リーチ前予告とスーパーリーチ変動の関連付けを顕著化することができる。
・各実施形態は、各示唆内容パターン振分テーブルにおいて、示唆ランク毎に全て同じ示唆内容パターンを選択可能に構成することもできる。なお、このような構成であっても、示唆ランク毎に各示唆内容パターンに振分ける乱数値の個数を異ならせることで、示唆ランク毎に各示唆内容パターンの大当りや確変大当りへの期待度を異ならせることができる。
・各実施形態は、各予告パターンに対してそれぞれ異なる示唆ランクを対応付けする構成を採用し、示唆ランク毎に同じ演出内容(メイン予告)を特定する予告パターンが存在しない構成とすることもできる。
・各実施形態は、変動パターン毎に予め予告系統の種類を対応付けさせておくこともできる。このような場合には、変動パターンの選択(決定)が予告パターン一次振分抽選の役割を果たすこととなる。
・各実施形態は、表示制御用ROM47bに各示唆内容振分テーブルを記憶されておき、統括制御用CPU46aで示唆内容パターンのみを決定して表示制御用CPU47aでパターンに基づいて各示唆内容振分手テーブルを参照して示唆内容を演出表示装置28で出現させるようにしてもよい。
・各実施形態は、演出表示装置28の表示演出だけでなく枠用ランプ部17〜19の発光演出やスピーカ20,21,25の音声演出と同期させてリーチ前予告やリーチ演出を実行させることもできる。
・第1の実施形態は、確変機能を備えていないパチンコ遊技機10に適用してもよい。
次に、上記各実施形態及び別例から把握できる技術的思想を以下に追記する。
(イ)前記示唆ランクには、前記大当り判定手段が肯定の場合にのみ決定され得る予告パターンに定められる特別示唆ランクがあり、前記示唆内容パターン決定手段は、前記予告パターン決定手段により前記特別示唆ランクを定める予告パターンが決定される場合、最も高い示唆ランクに分類される示唆内容パターンの中から1つの示唆内容パターンを決定することを特徴とする遊技機。
(ロ)最も高い示唆ランクに分類される示唆内容パターンには、前記大当り判定手段で肯定判定されている場合にのみ決定される特別示唆内容パターンがあることを特徴とする遊技機。
A,B…ストーリーリーチ、L,M,H,P…示唆ランク、N1〜N9…示唆内容パターン、P1〜P9…変動パターン、S1〜S3…示唆ポイント、Y1〜Y7…予告パターン、10…パチンコ遊技機、28…演出表示装置、30…特別図柄表示装置、45…主制御基板、45a…主制御用CPU、45b…主制御用ROM、45c…主制御用RAM、46…サブ統括制御基板、46a…統括制御用CPU、46b…統括制御用ROM、46c…統括制御用RAM、47…演出表示制御基板、47a…表示制御用CPU、47b…表示制御用ROM、47c…表示制御用RAM。