JP6314109B2 - 遊技機 - Google Patents

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Description

本発明は、遊技者による操作手段の操作を契機として、演出手段で演出が実行可能に構成された遊技機に関するものである。
代表的な遊技機であるパチンコ機は、パチンコ球(遊技球)が流下可能な遊技領域が画成された遊技盤に、パチンコ球が入賞可能な始動入賞口(始動入賞手段)や、図柄を変動表示して図柄変動演出を行う液晶式やドラム式等の表示装置(表示手段)が設けられ、遊技領域を流下するパチンコ球が始動入賞口へ入賞するのを契機として、表示装置の図柄変動演出を開始するよう構成されている。このようなパチンコ機では、始動入賞口へのパチンコ球の入賞を契機として行われる当り判定に当選することで、表示装置に所定の当り表示(例えば同一図柄の三つ揃等)が表示され、その結果、遊技者に有利な当り遊技が付与される。このような当り遊技では、特別入賞口を開閉可能に閉鎖する特別入賞装置の開閉部材が適宜の開放パターンで開閉動作されて、特別入賞口へのパチンコ球の入賞機会が与えられ、遊技者が賞球を獲得し得るようになっている。
また、メダルを用いたスロットマシン(遊技機)は、外周部に識別情報としての複数種類の図柄が表示された複数のリールを備え、メダルの投入または投入ボタン(ベットボタン)の操作後に、スタートレバーの操作を契機にリールの回転が開始するよう構成されている。そして、各リールに対応して設けたストップボタンが操作されることに基づいて各リールの回転を停止し、全てのリールの回転を停止したときに予め設定された入賞役に対応する図柄の組合わせが入賞ライン上に揃った場合に、該入賞役に応じて所定枚数のメダルが払い出されるよう構成されている。
前記パチンコ機やスロットマシン等の遊技機では、遊技者の遊技への参加意欲を高めるために、遊技機に設けられた操作ボタン(操作手段)を遊技者が操作することで、遊技機に備えられた表示装置(演出手段)で実行される演出の態様が変化するようにしたものが知られている(例えば、特許文献1参照)。
特開2009−233278号公報
特許文献1に開示の遊技機では、操作ボタンを操作している時間の長さに応じて、実行する演出の態様を変化させることで興趣を向上し得るようになっている。ボタン操作に慣れた遊技者であれば、適切なボタン操作によって所定の態様で演出を実行させることができるのに対し、ボタン操作に不慣れであったり苦手な遊技者の場合は、適切にボタン操作ができずに所定の態様で演出を実行させることができず、遊技に対する興趣が低下する難点が指摘される。
そこで本発明は、従来の技術に係る遊技機に内在する前記課題に鑑み、これを好適に解決するべく提案されたものであって、操作手段の操作を契機として実行される演出によって遊技の興趣を向上し得る遊技機を提供することを目的とする。
前記課題を解決し、所期の目的を達成するため、本願の請求項1に係る発明は、
演出手段(17)と、遊技者が操作可能な操作手段(200)とを備え、前記操作手段(200)の操作を契機として前記演出手段(17)で演出を実行可能に構成された遊技機において、
前記操作手段(200)は、固定体(201)に対して往復移動可能に支持され、遊技者の操作によって移動可能な可動体(202)を備え、
前記可動体(202)の移動によって検出状態が第1状態および第2状態に変化可能な操作検出手段(216)と、
前記演出手段(17)で演出を実行させる演出実行制御手段(65a)とを備え、
前記演出手段(17)で実行可能な演出には、前記操作手段(200)の可動体(202)が、前記操作検出手段(216)の検出状態を第1状態および第2状態に変化させる特定態様で操作された場合に実行可能な特定演出が含まれ、
前記演出実行制御手段(65a)は、前記操作検出手段(216)の検出状態が、前記操作手段(200)の可動体(202)の移動により第1状態および第2状態の何れか一方の状態から他方の状態に変化したまま特定条件が成立したときには、前記演出手段(17)で前記特定演出を実行させ得るよう構成され
前記操作手段(200)は、
前記可動体(202)の往復移動方向を軸とする周方向に離間して該可動体(202)に設けられ、該可動体(202)から前記往復移動方向に沿って延出して前記固定体(201)で案内される複数の支持バー(221a,221b)を備え、
前記複数の支持バー(221a,221b)は、金属製の複数の第1支持バー(221a)と、合成樹脂製の複数の第2支持バー(221b)とからなり、第1支持バー(221a)と第2支持バー(221b)とが、周方向に交互に配置されたことを要旨とする。
これによれば、特定態様で操作手段が操作されていない場合でも、該操作手段が特定態様で操作された場合に実行される特定演出を実行可能に構成したので、操作に不慣等で特定態様で操作手段を操作できなかった場合でも特定演出を実行させることができ、遊技の興趣を向上し得る。
本願には、次のような技術的思想が含まれている。
前記固定体(201)に対して前記可動体(202)が初期位置と移動位置との間を移動するのに伴って検出状態が前記第1状態および第2状態に変化する複数の前記操作検出手段(216)を備え、
前記可動体(202)に、前記複数の操作検出手段(216)の検出状態を変化させ得る長さに設定された検出部材(257)が設けられ、該可動体(202)の移動によって前記検出部材(257)で何れかの操作検出手段(216)の検出状態が変化された場合に、状態が変化した信号を操作検出手段(216)から前記演出実行制御手段(65a)に送出するよう構成されたことを要旨とする。
これによれば、可動体が傾いた状態で操作された場合であっても、何れかの操作検出手段で検出可能であるので、操作検出ミスを防止し得る。
本願には、次のような技術的思想が含まれている。
前記操作手段(200)の操作により検出状態が第1状態から第2状態に変化された前記操作検出手段(216)の検出状態が該第2状態を維持したまま前記特定条件が成立した場合に、前記演出実行制御手段(65a)は特定演出機能を有効とし、該演出実行制御手段(65a)は、前記特定演出機能が有効中は前記演出手段(17)で前記特定演出を実行させ得るよう構成されたことを要旨とする。
これによれば、特定演出機能を有効化する操作を行うだけで、特定演出を実行させることができ、遊技の興趣を向上し得る。
本願には、次のような技術的思想が含まれている。
前記特定演出機能が有効中に、前記操作手段(200)の操作によって前記操作検出手段(216)の検出状態が第2状態から第1状態に変化したことを条件として、前記演出実行制御手段(65a)は前記特定演出機能を解除するよう構成されたことを要旨とする。
これによれば、特定演出機能を操作手段の操作によって解除することができる。
本願には、次のような技術的思想が含まれている。
前記固定体(201)に支持された前記可動体(202)は、前記操作検出手段(216)の検出状態を第1状態とする初期位置と、前記操作検出手段(216)の検出状態を第2状態とする移動位置との間を移動可能であると共に、該可動体(202)は常に初期位置に向けて付勢手段(224)によって付勢されるよう構成され、
遊技者の押圧操作によって前記付勢手段(224)の付勢力に抗して前記可動体(202)が移動位置に移動することで前記操作検出手段(216)の検出状態が第1状態から第2状態に変化した後、該第2状態が予め設定された第1維持時間(T1)の間維持されたことを前記特定条件として、前記演出実行制御手段(65a)は特定演出機能を有効とし、該演出実行制御手段(65a)は、前記特定演出機能が有効中は前記演出手段(17)で前記特定演出を実行させ得るよう構成され、
前記特定演出機能が有効中に、押圧力が解除された前記可動体(202)が前記付勢手段(224)の付勢力によって移動位置から初期位置に移動することで前記操作検出手段(216)の検出状態が第2状態から第1状態に変化した後、該第1状態が予め設定された第2維持時間(T2)の間維持されたことを終了条件として、前記演出実行制御手段(65a)は前記特定演出機能を解除するよう構成され、
前記可動体(202)が移動位置に移動して前記操作検出手段(216)の検出状態が第2状態に変化してから、該可動体(202)に対する押圧力の解除により前記付勢手段(224)の付勢力で移動位置から初期位置に向けて可動体(202)が移動することで操作検出手段(216)の検出状態が第1状態に変化するまでの時間を正常時間(T3)として、
前記操作検出手段(216)の検出状態が、第1状態から第2状態に変化してから前記正常時間(T3)後に第1状態に変化し、該第1状態に変化してから前記第2維持時間(T2)が経過する前に第2状態に変化することが繰り返される特定態様で前記操作手段(200)の可動体(202)が操作された場合に前記操作検出手段(216)の検出状態が第2状態を維持する前記正常時間(T3)より、前記第1維持時間(T1)は短い長さに設定されると共に、前記第2維持時間(T2)は第1維持時間(T1)より長く設定されたことを要旨とする。
これによれば、特定演出機能を早期に有効化して、操作手段の操作態様と特定演出との関係に大きな齟齬が生じないようにできる。
本願には、次のような技術的思想が含まれている。
前記操作手段(200)は、
固定体(201)に対して往復移動可能に支持された可動体(202)と、
前記可動体(202)の往復移動方向を軸とする周方向に離間して該可動体(202)に設けられ、該可動体(202)から延出する複数の支持バー(221)とを備え、
前記固定体(201)に対して前記可動体(202)が近接・離間移動するのに伴って検出状態が前記第1状態および第2状態に変化する複数の前記操作検出手段(216)を備えることを要旨とする。
これによれば、特定態様の操作に向かない操作手段を採用した場合においても、特定態様で操作手段を操作した場合に実行される特定演出を実行させることができるので、操作手段のデザインや寸法等の設計の自由度を高めて興趣を向上し得る。
本発明に係る遊技機によれば、操作手段の操作を契機として実行される演出によって遊技の興趣を向上し得る。
本発明の実施例に係るパチンコ機を示す正面図である。 実施例に係る遊技盤を示す概略正面図である。 実施例の演出ボタン装置を示す概略斜視図である。 図3のX−X線断面図である。 実施例の演出ボタン装置における可動体の受け体、固定体および支持機構を、分離して後方左斜めから見た斜視図である。 実施例の演出ボタン装置における可動体、固定体および支持機構を、分離して後方左斜めから見た斜視図である。 実施例に係るパチンコ機の制御構成を示すブロック図である。 実施例の表示装置に表示されるボタン演出の指示画像を示す説明図であって、(a)は第1指示画像を示し、(b)は第2指示画像を示している。 操作検出センサの検出状態の変化と自動演出機能との関係を示す説明図である。 自動演出処理の流れを示すフローチャートである。
次に、本発明に係る遊技機につき、好適な実施例を挙げて、添付図面を参照しながら以下詳細に説明する。なお、実施例では、遊技球としてパチンコ球を用いて遊技を行うパチンコ機を例に挙げて説明する。また、以下の説明において、「前」、「後」、「左」、「右」とは、特に断りのない限り、図1に示すようにパチンコ機を前側(遊技者側)から見た状態で指称する。
(パチンコ機10について)
実施例に係るパチンコ機10は、図1に示すように、前後に開口する矩形枠状に形成されて遊技店の図示しない設置枠台に縦置き姿勢で設置される固定枠としての外枠11の開口前面側に、遊技盤20を着脱可能に保持する本体枠としての中枠12が開閉および着脱可能に組み付けられて、該遊技盤20の裏側に、複数種類の図柄を変動表示可能な表示装置(演出手段)17が着脱可能に配設されている。また、前記中枠12の前面側には、前記遊技盤20を透視保護するガラス板や透明な合成樹脂材により形成された透視保護板13bで前後に開口する窓部13aを覆うよう構成された前枠13が開閉可能に組み付けられると共に、該前枠13の下方にパチンコ球を貯留する下球受け皿15が開閉可能に組み付けられる。なお、実施例では、前記前枠13の下部位置に、パチンコ球を貯留する上球受け皿14が一体的に組み付けられており、前枠13の開閉に合わせて上球受け皿14も一体的に開閉するよう構成される。なお、実施例では、前記表示装置17としては、各種図柄を表示可能な液晶パネルを収容ケースに収容した液晶表示装置が採用されるが、これに限られるものではなく、ドラム式の表示装置やドットマトリックス式の表示装置等の各種図柄を停止および変動表示可能な従来公知の各種の表示装置を採用し得る。
図1に示す如く、前記前枠13には、窓部13aを囲繞するようランプ装置(発光手段)18が配設されると共に、前枠13の上部位置に、音声や効果音を出力可能なスピーカ(音出力手段)19が配設されている。そして、ランプ装置18に設けられたLED等の発光体(図示せず)を点灯・点滅したり、前記スピーカ19から適宜の音声を出力することで、前記表示装置17で行われる各種の表示演出(図柄変動演出)に合わせて光による演出や音による演出を行い得るよう構成されている。すなわち、前記ランプ装置18やスピーカ19は、表示装置17と同様に演出手段としての機能を有している。また、前記上球受け皿14は、前記前枠13と別体に形成して中枠12に対して開閉可能に組み付けるようにしてもよい。
また、前記前枠13の右下方位置には、前記中枠12に配設された打球発射装置(図示せず)を作動する操作ハンドル16が設けられている。前記操作ハンドル16は、左回転方向に付勢された操作レバー16aを備えており、該操作レバー16aを右回転するよう遊技者が回動操作することで前記打球発射装置が作動されて、前記上球受け皿14に貯留されたパチンコ球が前記遊技盤20に向けて発射されるようになっている。ここで、前記操作レバー16aの回動量に応じて前記打球発射装置によるパチンコ球の打球力が強弱変化するよう構成されており、遊技者が操作レバー16aの回動量を操作することで、前記遊技盤20に形成された第1球流下経路23a(後述)をパチンコ球が流下する所謂「左打ち」と、該遊技盤20に形成された第2球流下経路23b(後述)をパチンコ球が流下する所謂「右打ち(ゴム打ち)」とを打ち分け得るようになっている。
(遊技盤20について)
実施例の前記遊技盤20は、アクリルやポリカーボネート等の光透過性の合成樹脂材から所定板厚の略矩形状に形成された平板状の透明板(遊技領域形成部材)であって、該遊技盤20の裏側に前記表示装置17が着脱自在に組み付けられている。遊技盤20の前側には、図2に示す如く、前面(盤面)に配設された略円形状の案内レール21によりパチンコ球が流下可能(移動可能)な遊技領域23が画成されて、前記打球発射装置から発射されたパチンコ球が当該遊技領域23内に打ち出されることで遊技が行われるようになっている。また、遊技盤20には、該遊技盤20との間に収容空間を画成する設置部材(図示せず)が配設されており、収容空間には、発光により演出を行う発光演出装置や、可動体の動作により演出を行う可動演出装置等の各種演出手段が設置されている。なお、前記表示装置17は、設置部材の裏側に取り付けられて、後述するように設置部材に設けた開口部(可視部)および枠状装飾体24(後述)の開口部24aを介して遊技盤20の前側から視認可能に臨むよう構成される。なお、遊技盤20は、ベニヤ材や合成樹脂材等の非光透過性の板部材の表面に装飾シール等を貼付したものであってもよい。
前記遊技盤20には、前後に貫通する装着口が前記遊技領域23内に複数開設されて、各装着口に対して各種遊技構成部品が前側から取り付けられると共に、遊技領域23の最下部位置には、該遊技領域23に開口するアウト口28が開設されており、遊技領域23に打ち出されてアウト口28に入球したパチンコ球が機外に排出されるよう構成される。また、前記遊技盤20には、前記遊技領域23内に多数の遊技釘37が設けられると共に、後述する枠状装飾体24の左側方に、遊技領域23(第1球流下経路23a)を流下するパチンコ球の接触に伴って回転する回転案内部材38が回転自在に支持されており、遊技釘37や回転案内部材38との接触によりパチンコ球の流下方向が不規則に変化するよう構成されている。前記回転案内部材38は、所謂「風車」とも称される部材であって、該回転案内部材38の回転に伴ってパチンコ球を弾くように左右方向へ放出する部材である。なお、前記装着口の形成数は、遊技盤20に対して取り付けられる各種遊技構成部品の個数や配設位置等により必要に応じて適宜決定される。
実施例の前記遊技盤20には、図2に示す如く、前記案内レール21で囲まれた遊技領域23の略中央の大部分が開口する装着口に、前後に開口する開口部24aが形成された枠状装飾体24が取り付けられ、該枠状装飾体24の開口部24aを介して表示装置17の表示部17aが遊技盤20の前面側に臨むよう構成されている。前記設置部材は、前記遊技盤20の外郭形状より僅かに小さな形状に形成された略矩形状の背面板と、該背面板の外周縁部から前方に突出する画壁部とから前方に開口した箱状に形成されて、該画壁部の開口前端部を遊技盤20の裏面に当接させた状態で、当該遊技盤20と設置部材とがネジにより固定される。また、前記設置部材の背面板には、前記枠状装飾体24の開口部24aと前後に整列する位置に、略矩形状の開口部が前後に開口するよう開設されると共に、該背面板の裏側に前記表示装置17が着脱自在に取り付けられて、該開口部を介して表示装置17の表示部17aが遊技盤20の前側に臨むようになっている。
(枠状装飾体24について)
前記遊技盤20に配設される前記枠状装飾体24は、図2に示す如く、前記遊技盤20に開設された前記装着口の内側に沿って延在する環状に形成された枠状基部(図示せず)と、該枠状基部に設けられて前記遊技盤20の前面より前方に突出し、前記遊技領域23と表示装置17の表示部17aを区切って該遊技領域23の内周を画成する庇状部24bと、該庇状部24bの後縁から外方に延出する薄板状の台板部24cとを備える。そして、前記枠状基部を装着口に挿入すると共に台板部24cを遊技盤20の前面に当接した状態で、該台板部24cをネジ等の固定手段で遊技盤20に固定することで、枠状装飾体24が遊技盤20に取り付けられる。ここで、前記庇状部24bは、図2に示す如く、前記枠状装飾体24(枠状基部)の左側縁の略中間位置から上縁および右下縁に亘って連続して延在するように設けられており、開口部24a側、すなわち表示装置17における表示部17aの前面側を横切ってパチンコ球が流下(落下)するのを規制している。
前記枠状装飾体24には、図2に示す如く、前記開口部24aの下側に、ステージ26が設けられると共に、開口部24aの左側に、遊技領域23(第1球流下経路23a)に開口して該遊技領域23を流下するパチンコ球を取り込んでステージ26に案内する球導入部27が設けられ、該球導入部27からステージ26に通出されたパチンコ球は、ステージ26上を左右に転動した後に、後述する第1始動入賞部29が配設されている遊技領域23に排出される。またステージ26の後端縁には、左右方向の全長に亘って上側に向けて所定高さで立上がる透明壁25が設けられ、ステージ26上を転動するパチンコ球が表示装置17の表示部17a側に移動するのを該透明壁25で防止している。
前記遊技盤20に画成された遊技領域23は、前記枠状装飾体24における庇状部24bの左側方をパチンコ球が流下する第1球流下経路23aと、該枠状装飾体24における庇状部24bの上方から右側方をパチンコ球が流下する第2球流下経路23bとに区画されている。これにより、操作ハンドル16の操作レバー16aを回動操作して打球力を調節することで、遊技領域23に打ち出されたパチンコ球が第1球流下経路23aを流下する遊技形態(左打ち)および当該パチンコ球が第2球流下経路23bを流下する遊技形態(右打ち)の何れかを遊技者が任意に選択し得るようになっている。そして、実施例に係るパチンコ機10では、前記第1球流下経路23aをパチンコ球が流下する場合(左打ちした場合)に、パチンコ球が第2球流下経路23bを流下する場合に較べて後述する第1始動入賞部29にパチンコ球が入賞する可能性が高くなるよう構成されると共に、該第2球流下経路23bをパチンコ球が流下する場合(右打ちの場合)に、パチンコ球が第1球流下経路23aを流下する場合に較べて後述するゲート部35、第2始動入賞部30および特別入賞部31へパチンコ球が入賞する可能性が高くなるよう構成されている。
(入球部について)
図2に示すように、前記遊技盤20には、遊技領域23を流下するパチンコ球が入球可能な複数の入球部(具体的には、後述する第1始動入賞部29、第2始動入賞部30、ゲート部35、特別入賞部31、普通入賞部33)が設けられており、パチンコ球が入球した入球部に応じた制御が実行されることで所定の遊技を行い得るようになっている。具体的に、実施例のパチンコ機10では、前記入球部としての第1始動入賞部29が前記第1球流下経路23aを流下するパチンコ球が入球可能な位置に設けられると共に、前記入球部としての第2始動入賞部30、特別入賞部31およびゲート部35が、前記第2球流下経路23bを流下するパチンコ球が入球可能な位置に設けられている。なお、実施例の遊技盤20には、前記第1球流下経路23aに位置するよう入球部としての普通入賞部33が配置されており、第1球流下経路23aを流下させたパチンコ球が普通入賞部33に入賞し得るようになっている。
(始動入賞部29,30について)
前記遊技盤20には、図2に示す如く、前記枠状装飾体24の下方位置に、遊技領域23に臨んで該遊技領域23(第1球流下経路23aおよび第2球流下経路23b)を流下するパチンコ球が入賞可能な第1始動入賞部29が配設されると共に、該第1始動入賞部29の右側方において遊技領域23(第2球流下経路23b)に臨んで特別入賞部31が配設されている。また、枠状装飾体24の右側方に、遊技領域23(第2球流下経路23b)に臨んで該遊技領域23(第2球流下経路23b)を流下するパチンコ球が通過可能なゲート部35が配設されている。更に、ゲート部35の下側に、第2始動入賞部30が配設されている。第1および第2始動入賞部29,30は、遊技領域23を流下するパチンコ球が入賞可能な始動入賞口29a,30aが設けられる。ここで、第1始動入賞部29は、第1始動入賞口29aが遊技領域23に常時開放する常時開放型の入賞部とされ、第2始動入賞部30は、所定の開放条件および閉鎖条件に従って第2始動入賞口30aが始動開閉部材(開閉部材)30bにより開閉される開閉型の入賞部とされている。なお、第2始動入賞部30は、始動開閉部材30bを開閉作動する始動入賞ソレノイド39(図7参照)を備え、該始動入賞ソレノイド39がパチンコ機10の裏側に配置されたメイン制御基板60(メイン制御CPU60a)によって駆動制御されるよう構成される。
前記第1および第2始動入賞部29,30は、該第1および第2始動入賞口29a,30aに入賞したパチンコ球を検出する入賞検出手段としての始動入賞検出センサ41,42(図7参照)が設けられている。前記始動入賞検出センサ41,42は、前記メイン制御基板60(メイン制御CPU60a)に配線接続されている。そして、始動入賞検出センサ41,42からの検出信号がメイン制御基板60(メイン制御CPU60a)に入力されることを賞球の払出条件として、該メイン制御基板60(メイン制御CPU60a)が賞球の払い出しを決定するようになっている。また、第1および第2始動入賞検出センサ41,42によるパチンコ球の検出(すなわち第1および第2始動入賞口29a,30aへのパチンコ球の入賞)を遊技の開始条件(遊技開始条件)として、前記メイン制御基板60(メイン制御CPU60a)が各種入賞情報(大当り判定用乱数等の遊技情報)を取得して、この取得した入賞情報に基づいて特図当り抽選(当り判定)が行われるよう構成されている。そして、特図当り抽選の結果に基づいて前記表示装置17において図柄変動演出を実行するように、該表示装置17を後述するサブ制御基板65,70が制御するよう構成される。また、前記表示装置17での図柄変動演出の結果、該表示装置17に所定の当り表示(予め定められた特定表示)となる組み合わせ(例えば同一飾図の3つ揃い等)で図柄(飾図)が確定停止表示されることで、遊技者に有利な当り遊技(以後、大当り遊技という)が付与され、大当り遊技の発生に伴って特別入賞部31の特別入賞口31aを所定の開放条件で開放する大当り遊技が行われて、遊技者が賞球を獲得し得る機会が与えられるよう構成されている。すなわち、実施例では、遊技者が賞球を獲得し得る機会が与えられる大当り遊技が、遊技者に有利な有利状態となっている。
(特別入賞部31について)
前記特別入賞部(入賞手段)31は、遊技領域23(第2球流下経路23b)に開口する特別入賞口(入賞口)31aを開閉自在に閉成する特別用開閉部材(開閉部材)31bを備えており、駆動手段としての特別入賞ソレノイド43(図7参照)の駆動に伴って特別用開閉部材31bが閉鎖する閉鎖位置と開放する開放位置に変位するよう構成されている。また、前記特別入賞部31には、前記特別入賞口31aに入賞したパチンコ球を検出する特別入賞検出手段としての特別入賞検出センサ44(図7参照)が設けられている。特別入賞検出センサ44は、前記メイン制御基板60(メイン制御CPU60a)に配線接続されており、特別入賞検出センサ44がパチンコ球を検出すると、検出信号をメイン制御基板60(メイン制御CPU60a)に出力し、該メイン制御基板60(メイン制御CPU60a)は、特別入賞検出センサ44からの検出信号の入力を賞球の払出条件として前記払出制御基板に制御信号を出力して前記球払出装置に予め設定された数の賞球を払い出させるようになっている。ここで、前記特別入賞ソレノイド43は、前記第1および第2始動入賞口29a,30aへのパチンコ球の入賞を契機として特別入賞口31aを開閉する大当り遊技が付与される場合(特定条件判定手段での判定結果が肯定の場合)に、前記表示装置17による図柄変動演出の終了後にメイン制御基板60(メイン制御CPU60a)によって駆動制御される。実施例のパチンコ機10では、特別用開閉部材31bの開閉態様が異なる複数種類の大当り遊技が設定されており、メイン制御基板60(メイン制御CPU60a)は、大当り遊技の種類に応じた開閉条件に従って特別入賞ソレノイド43を駆動制御するよう構成される。
(ゲート部35について)
前記ゲート部35には、該ゲート部35をパチンコ球が通過したことを検出するゲートセンサ45(図7参照)が配設される。ゲートセンサ45は、前記メイン制御基板60(メイン制御CPU60a)に配線接続されており、該ゲートセンサ45からメイン制御基板60(メイン制御CPU60a)への球検出信号の入力、すなわちゲートセンサ45のパチンコ球の検出(ゲート部35のパチンコ球の通過)に伴って各種通過検出情報(乱数等の遊技情報)が取得され、この取得した遊技情報に基づいて普図当り判定(普図当り抽選)が行われるよう構成されている。そして、この普図当り抽選の結果に応じて前記始動入賞ソレノイド39が駆動制御されて始動用開閉部材30bが開閉動作するようになっている。
(普通入賞部33について)
図2に示すように、前記普通入賞部33は、前記遊技領域23の左下部位置(第1球流下経路23a)において、パチンコ球が入賞可能な普通入賞口33aが上方に常時開口するよう前記遊技盤20に設けられており、第1球流下経路23aを流下するパチンコ球が一定の確率で普通入賞口33aに入賞し得るようになっている。普通入賞部33は、普通入賞口33aに入賞したパチンコ球を検出する入賞検出手段としての普通入賞検出センサ46(図7参照)が設けられている。前記普通入賞検出センサ46は、前記メイン制御基板60(メイン制御CPU60a)に配線接続されている。そして、普通入賞検出センサ46からの検出信号がメイン制御基板60(メイン制御CPU60a)に入力されることを賞球の払出条件として、該メイン制御基板60(メイン制御CPU60a)が賞球の払い出しを決定するようになっている。
(演出ボタン装置200について)
次に、図1に示すように、前記上球受け皿14に、遊技者が操作可能な操作手段として演出ボタン装置200が配設されている。この演出ボタン装置200は、表示装置17の表示部17aにおいて表示される指示演出に基づいて押圧操作することで、表示装置17において特定の演出が実行可能に構成されている。演出ボタン装置200は、図3〜図6に示すように、上球受け皿14(前枠13)に取り付けられる固定体201と、該固定体201に対して往復移動可能に支持され、押圧操作可能な可動体202とを備えている。実施例の演出ボタン装置200は、可動体202が透視可能に構成され、固定体201に支持された演出装置203が、該可動体202内に視認可能に収容されている。そして、可動体202の押圧操作に伴う該可動体202の固定体201への近接変位を操作検出装置204(図4参照)で検出することに基づいて、パチンコ機10に設けられる各種演出手段(表示装置17,ランプ装置18,スピーカ19,可動演出装置等)で遊技演出を実行可能になっている。すなわち、実施例のパチンコ機10では、演出ボタン装置200の操作を契機として演出手段(表示装置17,ランプ装置18,スピーカ19,可動演出装置等)で演出を実行可能に構成されている。なお、演出ボタン装置200は、上球受け皿14に取り付けた状態で、可動体202の変位方向が鉛直線に対して斜め前方に若干傾いた姿勢となっており(図1参照)、機前側に座る遊技者側に可動体202の操作面部265を指向させることで遊技者が可動体202を操作し易くしてある。
(固定体201について)
前記演出ボタン装置200の固定体201は、図4、図5に示すように円形状に構成され、その中心側に設けられた基板設置部207と、該基板設置部207の外側に設けられた支持台部208とを備えている。基板設置部207と支持台部208との境界には、周方向へ延在する段差部209が形成されており、基板設置部207よりも支持台部208のほうが一段高く形成されている。基板設置部207には、上方へ突出すると共に周方向へ環状に延在するリブ210が上面に形成されると共に、基板設置部207の底面には環状の突枠部211および複数のリブ212が形成されている。また、支持台部208の外縁部には、該支持台部208の上面から上方へ突出すると共に該支持台部208の外縁に沿って延在する環状の第1突条部213が形成されていると共に、該支持台部208の下面から下方へ突出すると共に該支持台部208の外縁に沿って延在する環状の第2突条部214が形成されている。すなわち、固定体201は、環状の段差部209、複数のリブ210,212、突枠部211、第1および第2突条部213,214が設けられていることで剛性の向上が図られており、遊技者が可動体202を叩くように押圧して衝撃が付与されても撓みや捻れ変形が発現し難く構成されている。
前記基板設置部207は、図4に示すように、前述した突枠部211で囲まれた部分に、操作検出手段としての操作検出センサ216,216が搭載された検出基板215が設置されている。基板設置部207における突枠部211の内側には、操作検出センサ216,216を固定体201の表側へ突出させるための挿通口217,217が形成されている。また、基板設置部207には、固定体201の表側および裏側に突出して上下に延在すると共に該固定体201の表側および裏側を連通する筒状の配線挿通筒部218が形成されている。この配線挿通筒部218には、演出装置203に設けられた発光基板273(図6参照)に接続された配線(図示せず)が挿通され、該配線を固定体201の裏側へ引き出すようになっている。
前記固定体201の支持台部208は、図4、図5に示すように、前記可動体202を昇降変位可能に支持する支持機構220を構成する複数のガイド部(ガイド)222が設けられている。実施例では、可動体202の変位方向を軸とする周方向(単に周方向という)に離間して6つのガイド部222が設けられている。各ガイド部222は、固定体201の表裏方向へ貫通する貫通孔となっている。
(支持機構220について)
図4、図5に示すように、前記支持機構220は、可動体202を構成する受け体240に、該可動体202の変位方向(往復移動方向)を軸とする周方向(単に周方向という)に離間して配設された複数の支持バー221と、固定体201の支持台部208に支持バー221に対応して設けられ、該支持バー221を前記変位方向とする上下に案内するガイド部222とを備えている。また、支持機構220は、ガイド部222を通って支持台部208の裏側(下側)に突出する支持バー221のうちの少なくとも2つに配設されるストッパ223と、支持台部208と受け体240との間に設けられ、受け体240を支持台部208から離間する方向へ付勢するコイルバネ等の複数の付勢手段224とを備えている。各ストッパ223は、支持台部208の裏側に引っ掛かって支持バー221を抜け止めする。そして、支持機構220は、付勢手段224により常に上方へ向けて付勢されている受け体240の上方変位を、支持バー221の下端に配設されたストッパ223の支持台部208に対する係合により規制し、外力が加わっていない自由状態において固定体201の支持台部208から可動体202の受け体240を上方へ離間した位置で保持し、これにより可動体202が初期位置に保たれている(図3、図4参照)。支持機構220は、可動体202を下方へ押圧操作した際に、ガイド部222に支持バー221が案内されると共に付勢手段224が縮んで受け体240の固定体201への近接移動を許容し、これにより可動体202が固定体201に近づくように下方変位して移動位置になるよう構成されている。そして、可動体202の押圧操作を解除することで、ガイド部222に支持バー221が案内されたもとで付勢手段224が伸びて受け体240を固定体201から離間移動させ、これにより可動体202を固定体201から遠ざかるように上方変位して初期位置に戻るよう構成されている。
(支持バー221について)
図4、図5に示すように、複数(実施例では6本)の支持バー221は、受け体240の周方向に互いに離間して前後左右に分散配置され、受け体240(可動体202)の裏側から下方(固定体201側)へ延出している。実施例の支持バー221は、金属製の丸棒からなる第1支持バー221aと、合成樹脂製の丸棒からなる第2支持バー221bとを備えている。第1支持バー221aは、受け体240に上下に貫通形成された軸挿通孔225に嵌め込まれており、第2支持バー221bは、受け体240に一体に形成されている。実施例では、3本の第1支持バー221aおよび3本の第2支持バー221bを備え、第1支持バー221aと第2支持バー221bとが周方向に交互に配置されている。ここで、各第1支持バー221aおよび各第2支持バー221bは、可動体202の中央を中心とする円上に等間隔に配置されている。
(ガイド部222について)
図4、図5に示すように、前記ガイド部222は、固定体201の支持台部208に、周方向に互いに離間して配置され、実施例では6本の支持バー221に対応して6箇所にガイド部222が設けられている。ガイド部222は、3本の第1支持バー221aに対応する3つの第1ガイド部222aと、3本の第2支持バー221bに対応する3つの第2ガイド部222bとを備えている。各第1ガイド部222aは、支持台部208に配設したスリーブ226および該スリーブ226の抜け止めを図るために支持台部208の上面に固定されるキャップ227により形成した挿通孔により構成されており、第1支持バー221aをガタツキなく上下方向に案内し得るようになっている。なお、スリーブ226およびキャップ227は、自己潤滑性を有する樹脂材料から形成されており、第1ガイド部222aに挿通した第1支持バー221aが円滑に摺動し得るようになっている。
3本の第2支持バー221bに対応する3つの第2ガイド部222bは、図4、図5に示すように、可動体202の変位方向に貫通するよう支持台部208に形成された通孔からなり、固定体201の上面を構成する支持台部208から、該支持台部208より下方に突出する筒状部分にかけて、第2ガイド部222bが設けられている。各第2ガイド部222bは、丸棒状の第2支持バー221bの周形状に合わせて円形状で開口しており、実施例では、第2支持バー221bを挿入した際に該第2支持バー221bとの間に僅かな隙間があくように、第2ガイド部222bの開口が第2支持バー221bよりも大寸に設定されている(図4参照)。
(ストッパ223について)
前記ストッパ223は、図4、図5に示すように、ガイド部222を介して固定体201から可動体202と反対側に突出する支持バー221の突出端側に設けられ、前記付勢手段224で初期位置側に向けて付勢されている可動体202を、該固定体201から離間した初期位置で保持するようになっている。
(ストッパ223の配置)
前記支持機構220では、全ての支持バー221にストッパ223を配設するのではなく、6本の支持バー221の少なくとも2本にストッパ223を配設するようにしている。実施例では、3本の各第2支持バー221bに対してストッパ223が設けてある。すなわち、ストッパ223は、6本の支持バー221のうち、周方向へ等間隔に配設された3本の第2支持バー221bに配設されており、正三角形の各頂部となる位置に各ストッパ223が配置されていることから、固定体201に対して可動体202を初期位置において安定的に保持可能となっている。なお、第1支持バー221aおよび第2支持バー221bの全て(実施例では6本)にストッパ223を配設してもよいし、各第1支持バー221aのみにストッパ223を配設するようにしてもよい。
(付勢手段224について)
前記付勢手段224は、図3、図4に示すように、可動体202と固定体201との間に介挿され、該可動体202を固定体201から離間するように付勢する。付勢手段224は、コイルばねやトーションばね等のばねやその他の付勢力を付与可能な手段を用いることができ、実施例では圧縮コイルばねが採用されている。付勢手段224は、受け体240の下面に上端を当接させると共に、固定体201の支持台部208の上面に下端を当接した状態で、受け体240と固定体201との間に弾力的に介挿される。そして、付勢手段224は、受け体240を固定体201から離間する方向に向けて弾力的に付勢し、これにより受け体240は、各ストッパ223で位置規制されたもとで固定体201の上面から所定間隔離間した初期位置に保持される。また、付勢手段224は、可動体202の押圧操作により該可動体202が下方へ押されると縮んで該可動体202の下方変位を許容し、押圧操作が解除されると該可動体202を押し上げる。
(付勢手段224の配置について)
支持機構220では、6本の支持バー221の少なくとも2本に付勢手段224を配設するようにしている。図5に示すように、実施例では、3つの付勢手段224を備え、3本の各第2支持バー221bを、付勢手段224のコイル部分の内側に挿通することで、各付勢手段224は、各第2支持バー221bに配設されている。すなわち、付勢手段224は、6本の支持バー221のうち、周方向へ等間隔に配設された3本の第2支持バー221bに配設されており、正三角形の各頂部となる位置に各付勢手段224が配置されていることから、固定体201に対して可動体202を初期位置側に向けて安定的に付勢可能となっている。なお、第1支持バー221aおよび第2支持バー221bの全て(実施例では6本)に付勢手段224を配設してもよいし、各第1支持バー221aのみに付勢手段224を配設するようにしてもよい。
(第1緩衝体230について)
前記支持機構220では、図4、図5に示すように、可動体202と固定体201との間に、前述した初期位置から該固定体201に対して近接移動した移動位置で該可動体202を弾力的に受け止める第1緩衝体230が配設されている。第1緩衝体230は、少なくとも2つが固定体201と可動体202との間に配設され、実施例では、3つの第1緩衝体230を備えている。実施例の第1緩衝体230は、反発弾性が低いゴムからなる円柱状の部材で、中央には第2支持バー221bの外径より僅かに大径の挿通孔231が形成されている。実施例では、3本の各第2支持バー221bを第1緩衝体230の挿通孔231に挿通することで、各第1緩衝体230が、各第2支持バー221bに配設されている。すなわち、第1緩衝体230は、6本の支持バー221のうち、周方向へ等間隔に配設された3本の第2支持バー221bに配設されており、正三角形の各頂部となる位置に各付勢手段224が配置されていることから、可動体202を移動位置において固定体201に対して安定的に保持可能となっている。ここで、固定体201における第2ガイド部222bの周囲には、第1緩衝体230の下面が当接する下当接面232が設けられると共に、可動体202の受け体240における第2支持バー221bの周囲には、該第1緩衝体230の上面が当接する上当接面233が設けられている(図4参照)。
なお、前記第1支持バー221aおよび第2支持バー221bの全て(実施例では6本)に第1緩衝体230を配設してもよいし、各第1支持バー221aのみに第1緩衝体230を配設するようにしてもよい。また、第1緩衝体230は、第1支持バー221aと第2支持バー221bとの間に配設してもよい。
(第2緩衝体235について)
前記支持機構220では、図4、図5に示すように、ストッパ223と固定体201との間に、可動体202が初期位置で該ストッパ223を弾力的に受け止める第2緩衝体235を備えている。第2緩衝体235は、少なくとも2つが該ストッパ223と固定体201との間に配設され、実施例では、3つのストッパ223に個別に対応した3つの第2緩衝体235を備えている。すなわち、第2緩衝体235は、夫々のストッパ223に対応して、配設位置および配設数が決定される。実施例の第2緩衝体235は、反発弾性が低いゴムからなる円柱状の部材で、中央には第2支持バー221bの外径より僅かに大径の挿通孔236が形成されている。実施例では、3本の各第2支持バー221bを第2緩衝体235の挿通孔236に挿通することで、各第2緩衝体235が、各第2支持バー221bに配設されている。すなわち、第2緩衝体235は、6本の支持バー221のうち、周方向へ等間隔に配設された3本の第2支持バー221bに配設されており、正三角形の各頂部となる位置に各付勢手段224が配置されていることから、可動体202を初期位置において固定体201に対して安定的に保持可能となっている。
前述したように実施例では、正三角形の各頂部となる位置に配置された3本の第2支持バー221bの夫々に、第1緩衝体230、付勢手段224、ストッパ223および第2緩衝体235が配設されている。なお、第1緩衝体230、付勢手段224、ストッパ223および第2緩衝体235は、正三角形の各頂部となる位置に配置された3本の第1支持バー221aの夫々に配設するようにしてもよい。また、第1緩衝体230、付勢手段224、ストッパ223および第2緩衝体235は、第1支持バー221aまたは第2支持バー221bの何れかに配設するようにしてもよい。例えば、第1緩衝体230、ストッパ223および第2緩衝体235を第1支持バー221aに配設すると共に、付勢手段224を第2支持バー221bに配設したり、第1緩衝体230および付勢手段224を第1支持バー221aに配設すると共に、ストッパ223および第2緩衝体235を第2支持バー221bに配設する等、様々な組み合わせが採用可能である。
(可動体202について)
前記可動体202は、図3、図4、図6に示すように、前述した受け体240と、該受け体240に固定される中間体241と、該中間体241に固定されるカバー体242とを備えている。可動体202は、中間体241を介して受け体240とカバー体242を固定することで内部に空間243が画成され、該空間243に、前記演出装置203を収容可能となっている。
(受け体240について)
前記受け体240は、図6に示すように円形状に構成され、その中心側に設けられた機器設置部245と、該機器設置部245の外側に設けられた機構配設部246とを備えている。機器設置部245と機構配設部246との境界には、上下方向(表裏方向)へ突出すると共に周方向へ環状に延在するリブ247が形成されている。このリブ247は、固定体201に設けられたリブ210より一回り大径の環状に形成されており、可動体202が昇降変位する際に該リブ210との干渉が回避されるようになっている。機器設置部245には、上側(表側)に、可動体202を振動させるための振動モータ255が設置されると共に、下側(裏側)に、前記操作検出センサ216,216で検出される検出部材257が取り付けられている。また、機器設置部245は、固定体201に設けられた前記配線挿通筒部218が挿通可能な挿通口(図示せず)が形成されている。
(振動モータ255について)
前記演出ボタン装置200の可動体202は、振動モータ255の駆動により、固定体201に対して振動するよう構成されている。振動モータ255は、図5に示すように、偏心したウェイト256が駆動軸に配設されており、駆動軸が回転してウェイト256が回転することで振動を発生し得るようになっている。振動モータ255は、中継基板を介して電気的に接続された制御部(図示せず)による制御により所定のタイミングで駆動し、該振動モータ255が駆動することで可動体202の全体に振動が発生するようになる。
(検出部材257について)
前記検出部材257は、図5に示すように、受け体240にネジにより固定される細長の固定片258と、該固定片258から下方へ延出した検出片259とを備えている。検出部材257は、可動体202の初期位置において、固定体201に設けられた各操作検出センサ216,216より検出片259が上方へ離間位置して、該操作検出センサ216,216により検出されない。これに対し、可動体202の移動位置において、各操作検出センサ216,216の検出位置まで検出片259が移動し、該操作検出センサ216,216により検出される。これにより、演出ボタン装置200は、可動体202が押圧操作に伴って初期位置から移動位置へ移動して、操作検出センサ216,216による該可動体202の押圧操作検出に伴って、所定の遊技演出を実行可能に構成されている。なお、操作検出装置204は、検出部材257における検出片259の長さを、2つの操作検出センサ216,216で検出し得る寸法に設定して、該操作検出センサ216,216の何れか一方が検出片259を検出することで検出信号を送出するようになっている。従って、可動体202を押圧した際に、該可動体202が傾いた状態で移動位置へ移動した場合でも、何れか一方の操作検出センサ216が検出片259を検出することが可能であり、可動体202の押圧操作検出ミスを防止し得るようになっている。
前記演出ボタン装置200の操作検出センサ216,216は、前記可動体202が押下(操作)されて前記検出片259が操作検出センサ216,216の検出位置に至ると、該操作検出センサ216,216の検出状態がOFF状態(第1状態)からON状態(第2状態)に変化するよう設定されたセンサである。操作検出センサ216,216は、後述する演出制御基板65の演出制御CPU65aに配線接続されており、該演出制御CPU65aは、操作検出センサ216,216の検出状態を常に認識し得るよう構成されている。また、演出ボタン装置200は、前記演出装置203のLED273a(後述)の発光によって、演出ボタン装置200の操作時期等を知らせ得るよう構成されている。具体的には、操作が有効である場合には、LED273aが点灯し、操作が無効である場合にはLED273aが消灯するようになっている。
(機構配設部246について)
前記機構配設部246は、図5に示すように、可動体202を昇降変位可能に支持する支持機構220を構成する複数の支持バー221が設けられている。実施例では、可動体202の変位方向を軸とする周方向(単に周方向という)に離間して、前記6つの支持バー221が、受け体240の裏側から下方(固定体201側)へ延出して設けられている。機構配設部246には、金属製の丸棒からなる第1支持バー221aを支持可能な3つの軸挿通孔225と、受け体240に形成されて下方へ延出する3つの第2支持バー221bとが、可動体202の中央を中心とする円上に等間隔でかつ交互に設けられている。そして、各軸挿通孔225に第1支持バー221aの上端部を嵌合することで、該第1支持バー221aが受け体240から下方へ延出した状態で固定され、第1支持バー221aと第2支持バー221bとが周方向へ交互に配設される。
前記機構配設部246は、図5に示すように、前記演出装置203に設けられた固定脚部275が挿通する挿通口(図示せず)が形成されている。実施例では、演出装置203が3本の固定脚部275を備えており、機構配設部246には、第1支持バー221aおよび第2支持バー221bから外れた位置に、3つの挿通口が形成されている。なお、各挿通口は、丸棒状をなす固定脚部275の外径より大寸に形成された円形開口であり、可動体202の昇降変位に際して、該挿通口の開口縁が固定脚部275の外面と接触しないように構成されている。
(中間体241について)
前記中間体241は、図6に示すように、円形をなして開口を有した環状の板状部材であり、受け体240を固定する複数のネジ締結孔およびカバー体242を固定する複数のネジ締結孔が設けられている。中間体241は、受け体240の外径より僅かに大きい外径寸法に形成されている。
(カバー体242について)
前記カバー体242は、図3、図4、図6に示すように、下方に開口した凹形状(器形状)に形成され、演出装置203の周囲を該演出装置203から離れて囲うと共に、該演出装置203を収容可能な大きさに設定されている。カバー体242は、無色または有色透明であることで内側に収容された演出装置203を常時視認し得るようになっており、実施例のカバー体242は、全体が無色透明な板からなるプラスチックの成形品である。カバー体242は、演出装置203の上方に重なるように延在する操作面部265と、演出装置203の前後左右を囲って略上下方向(可動体202の変位方向)に延在する周壁部266とから基本的に構成され、環状に連なる周壁部266の開放端を中間体241の上面に突き当てて配設される。すなわち、操作面部265は、カバー体242の変位方向と交差して該変位方向において演出装置203に重なるように延在し、カバー体242を押圧操作すると、操作面部265が演出装置203に近づくように変位し、カバー体242の押圧操作を解除すると、操作面部265が演出装置203から遠ざかるように変位する(図4参照)。そして、前述したように、可動体202の変位方向が鉛直線よりわずかに前方に傾くように設定されているので、周壁部266は鉛直線に対して斜めに傾き、操作面部265が前方から後方へ向かうにつれて上方傾斜するように傾いている(図1参照)。
(操作面部265について)
図3、図4、図6に示すように、前記カバー体242の操作面部265は、外縁形状が円形に形成されており、その表面(上面)に凹凸となる所要の意匠形状(実施例では風車の如き意匠)が形成されている。また、操作面部265は、周壁部266から中央に向かうにつれて上方へ変位する凸曲面形状に形成されており、中央が最も高くなっている。なお、カバー体242は、演出装置203に配置した発光基板273が発光するなどの構成部材の状態変化により演出装置203が外方から視認可能となる半透明やハーフミラー構造であってもよい。また、カバー体242には、演出装置203の視認を完全に遮断しない範囲で、塗装やメッキ等による模様などの装飾を施してもよい。
(演出装置203について)
前記演出装置203は、図4、図6に示すように、主要部が可動体202内に収容されると共に、該可動体202の受け体240から下方へ延出した複数(実施例では3本)の固定脚部275を備えており、各固定脚部275を固定体201の上面に固定することで、該固定体201に支持されている。すなわち、固定体201に支持された演出装置203は、固定脚部275の下部を除く部分が可動体202内に収容されており、可動体202が固定体201に対して初期位置および移動位置の間を昇降変位することで、該演出装置203の主要部分が可動体202内において該可動体202に対して相対変位するようになっている。
前記演出装置203は、図4、図6に示すように、前述した各固定脚部275が下面に設けられた演出ベース体270と、演出ベース体270の上面に取り付けられるレンズ体271と、レンズ体271の上面に取り付けられる装飾部材272と、演出ベース体270とレンズ体271との間に配設される発光基板273とを備えている。発光基板273は、複数の発光体であるLED273aが表面に実装されており、該LED273aを発光制御することでレンズ体271および装飾部材272が明輝するよう構成されている。このような演出装置203は、レンズ体271および装飾部材272が、可動体202のカバー体242を介して透視されるようになっている。
(演出ベース体270について)
前記演出ベース体270は、図4、図6に示すように、円板状に形成されたベース部274の裏面に前記3つの固定脚部275が下方へ延出して形成されると共に、発光基板273に配設されたコネクタ部材278を外方へ露出させる開口276が設けられている。
(レンズ体271について)
前記レンズ体271は、図4、図6に示すように、演出ベース体270のベース部274より一回り大きい円形状に形成されると共に、透光性を有する樹脂材から形成されている。実施例のレンズ体271は、透明な樹脂材から形成されると共に、表側(上面)には、複雑に凹凸する意匠模様をなして発光基板273のLED273aの発光により照射された光を乱反射させる発光面271aが形成されている。また、レンズ体271の表側には、装飾部材272を装着するための装着部271bが形成されている。そして、レンズ体271は、演出ベース体270のベース部274にネジ止め固定されるよう構成される。
(装飾部材272について)
前記装飾部材272は、図4、図6に示すように、所要の意匠形状に形成されると共に、透光性を有する樹脂製の成形部材であり、発光基板273のLED273aが発光することで明輝するようになっている。実施例の装飾部材272は、カバー体242の操作面部265に設けた意匠形状と類似した風車の如き意匠形状に形成されたものであり、所要の色に着色された半透明の部材である。このような装飾部材272は、レンズ体271の装着部271bに対して接着剤またはネジ等により固定される。
前記発光基板273は、図4、図6に示すように、演出ベース体270のベース部274と略同じ外形形状の基板であり、表面の全体に、多数のLED273aが略均等に配設されている。従って、全てのLED273aが発光制御されることで、レンズ体271の全体が満遍なく明輝されるようになっている。また、発光基板273の裏面には、前述したコネクタ部材278が配設されており、該コネクタ部材278に接続した配線(図示せず)が、前述した配線挿通筒部218に挿通されて、固定体201の下方へ引き出される。
前述のように構成された演出装置203は、図6に示すように、演出ベース体270の下面から演出した3本の固定脚部275を、可動体202の受け体240に形成された各挿通口に挿通させて固定体201側へ延出させ、各固定脚部275の延出端を、固定体201の支持台部208の上面にネジにより固定することで、該固定体201に固定される。
図4に示すように、前記受け体240に予め固定した中間体241に対してカバー体242をネジにより固定することで、該カバー体242と受け体240により形成された空間243内に、演出装置203の演出ベース体270におけるベース部274、発光基板273、レンズ体271および装飾部材272が収容される。カバー体242は、周壁部266を中間体241の上面に突き当てた状態で該中間体241にネジ止め固定される。ここで、カバー体242における周壁部266の下端は、周方向略全周に亘って受け体240の上面に当接しており、カバー体242から加えた力が中間体241を介して受け体240に適切に伝わるようになっている。
(付勢手段224と第1緩衝体230との関係について)
実施例の演出ボタン装置200は、前述したように、付勢手段224として圧縮コイルバネを採用しており、可動体202が初期位置および移動位置の間を移動する際に、伸縮変形して長さが変化するようになっている。圧縮コイルバネは、線状のバネ鋼を螺旋状に巻回して構成されたものであり、伸縮変形する際にバネ鋼の隙間が大小変化するようになっており、隣接するバネ鋼が接触して隙間がなくなった状態の軸方向の長さが当該コイルバネの圧縮限界寸法である。ここで、実施例の演出ボタン装置200は、圧縮コイルバネからなる付勢手段224が圧縮限界寸法に達する前に、可動体202が移動位置で第1緩衝体230により受け止められるよう構成されている。これにより、可動体202が移動位置まで移動しても付勢手段224が圧縮限界寸法までは圧縮変形しないので、当該付勢手段224の破損や可動体202の移動不良が発生しないようになっている。
(パチンコ機の制御構成について)
次に、パチンコ機10の制御構成について説明する。実施例のパチンコ機10には、図7に示す如く、パチンコ機10を全体的に制御する制御手段としてのメイン制御基板(メイン制御手段)60と、該メイン制御基板60からの制御信号に基づいて各制御対象を制御する制御手段としてのサブ制御基板(サブ制御手段)65,70とが設けられている。すなわち、メイン制御基板60では、パチンコ機10に備えられた各種検出センサ(検出手段)からの検出信号に基づいて各種処理が実行され、その処理結果に応じた各種の制御信号(制御コマンド)がサブ制御基板65,70に出力されるようになっている。
また、実施例のパチンコ機10には、サブ制御基板として、遊技演出を全体的に制御する演出制御基板65と、表示装置17での表示内容を制御する表示制御基板70と、パチンコ機10が備える各種発光演出手段(ランプ装置18,演出装置203等)の発光制御を行うランプ制御基板72と、パチンコ機10が備えるスピーカ19の音出力制御を行う音制御基板73とを備えている。すなわち、メイン制御基板60が出力した制御信号(制御コマンド)に基づいて、前記演出制御基板65が表示制御基板70、ランプ制御基板72および音制御基板73を制御するよう構成されており、パチンコ機10で実行される各種遊技演出(図柄変動演出や発光演出、音声演出)を統括的にコントロールし得るようになっている。ここで、表示制御基板70は、演出制御基板65から出力された制御信号(制御コマンド)に基づいて、表示装置17に表示される図柄(飾図)や背景画像等の図柄変動演出の表示内容を制御するよう構成される。また、ランプ制御基板72は、演出制御基板65から出力された制御信号(制御コマンド)に基づいて、パチンコ機10が備える各種発光演出手段(ランプ装置18,演出装置203)の点灯・消灯のタイミングや、発光強度等を制御するものである。そして、音制御基板73は、演出制御基板65から出力された制御信号(制御コマンド)に基づき、パチンコ機10が備える各スピーカ19からの音声出力のタイミングや出力内容等を制御するものである。
(メイン制御基板60について)
前記メイン制御基板60は、図7に示に如く、制御処理を実行するメイン制御CPU60a、該メイン制御CPU60aが実行する制御プログラムを記憶するメイン制御ROM60b、当該メイン制御CPU60aの処理に必要なデータの書込み・読出しが可能なメイン制御RAM60c等が備えられている。そして、前記始動入賞検出センサ41,42、特別入賞検出センサ44、普通入賞検出センサ46、ゲートセンサ45等の各種センサが前記メイン制御CPU60aに接続されている。また、メイン制御CPU60aには、前記第2始動入賞口30aを開閉する始動用開閉部材30bに連繋する始動入賞ソレノイド39および特別入賞口31aを開閉する特別用開閉部材31bに連繋する特別入賞ソレノイド43が接続されており、該メイン制御CPU60aでの制御処理結果に基づいて各ソレノイド39,43を駆動させることで、対応する開閉部材30b,31bが開閉するようになっている。そして、メイン制御CPU60aは、大当り遊技の種類に応じた開閉態様で特別用開閉部材31bが開閉するよう前記特別入賞ソレノイド43を駆動制御するよう構成される。
前記メイン制御CPU60aには、パチンコ機10が備える各表示部(特図表示部50A,50B、特図保留表示部52,53、普図表示部55、普図保留表示部56等)が接続されて、各検出センサ41,42,45の検出を契機としてメイン制御CPU60aで実行された制御処理に基づいて、各表示部50A,50B,52,53,55,56の表示制御が実行されるようになっている。
(特図表示部50A,50Bについて)
前記特図表示部50A,50Bは、前記第1始動入賞口29aおよび第2始動入賞口30aへの入賞を契機として行われる特図当り判定(特図当り抽選)の結果を示す報知用の特別図柄(以下、特図という)を特定可能に表示する表示部である。具体的に、特図表示部50A,50Bは、第1始動入賞口29aの入賞(第1始動入賞検出センサ41による検出)を契機として特図変動表示(第1特図変動表示)を開始する第1特図表示部50Aと、第2始動入賞口30aへの入賞(第2始動入賞検出センサ42による検出)を契機として特図変動表示(第2特図変動表示)を開始する第2特図表示部50Bとからなり、各特図表示部50A,50Bの何れも複数個の発光表示部により構成されている。そして、始動入賞口29a,30aへのパチンコ球の入賞を契機として、対応する特図表示部50A,50Bの発光表示部が順次点灯・消灯する特図変動表示が行われ、最終的に発光表示部が確定的に点灯した点灯位置(点灯パターン)により複数種類の特図の内の1つを表示するようになっている。なお、第1特図表示部50Aに確定停止表示される特図が特図1であり、第2特図表示部50Bに確定停止表示される特図が特図2である。
(特図保留表示部52,53について)
前記特図保留表示部52,53は、前記第1始動入賞口29aおよび第2始動入賞口30aにパチンコ球が入賞した際に取得される入賞情報(各種乱数情報)を、機内部の記憶手段(実施例では、メイン制御RAM60c)に特図始動保留情報(始動保留情報)として記憶する場合に、当該特図始動保留情報の保留数を特定可能に表示する表示部である。具体的に、特図保留表示部52,53は、第1始動入賞口29aにパチンコ球が入賞した際に取得される入賞情報(各種乱数情報)をメイン制御RAM60cが第1特図始動保留情報として記憶した保留数を表示する第1特図保留表示部52と、第2始動入賞口30aにパチンコ球が入賞した際に取得される入賞情報(各種乱数情報)をメイン制御RAM60cが第2特図始動保留情報として記憶した保留数を表示する第2特図保留表示部53とからなり、各特図保留表示部52,53の何れも複数個の発光表示部により構成されている。
(普図表示部55について)
前記普図表示部55は、前記ゲートセンサ45のパチンコ球の検出(ゲート部35のパチンコ球の通過)を契機として行われる普図当り判定(普図当り抽選)の結果を示す報知用の普通図柄(以下、普図という)を特定可能に表示する表示部である。普図表示部55では、ゲートセンサ45のパチンコ球の検出(ゲート部35のパチンコ球の通過)を契機として、複数種類の普図を変動させて1つの普図を導出する変動表示(以下普図変動表示という場合がある)が行われるようになっている。
(普図保留表示部56について)
前記普図保留表示部56は、前記ゲート部35をパチンコ球が通過した際に取得される球通過検出情報(普図当り判定用乱数等の各種乱数情報)を、機内部の記憶手段(実施例では、メイン制御RAM60c)に普図始動保留情報(始動保留情報)として記憶する場合に、当該普図始動保留情報の保留数を特定可能に表示する表示部である。
(表示装置17について)
前記表示装置17には、前記飾図を変動表示可能な図柄列が複数列設定されており、前記第1始動入賞口29aまたは第2始動入賞口30aへの入賞を契機として、各図柄列の飾図が変動開始されるようになっている。実施例の表示装置17には、図柄変動演出の結果として1つの飾図を停止表示可能な有効停止位置が設定されており、図柄変動演出により、各図柄列の有効停止位置を組み合わせた停止図柄有効ラインに確定停止表示される飾図の図柄組み合わせを導出するようになっている。また、前記第1特図表示部50Aと表示装置17では、第1特図変動表示と該第1特図変動表示に関連する図柄変動演出が開始され、特図1と飾図とが確定停止表示され、前記第2特図表示部50Bと表示装置17では、第2特図変動表示と該第2特図変動表示に関連する図柄変動演出が開始され、特図2と飾図とが確定停止表示される。なお、表示装置17の各図柄列における飾図の表示領域は、第1特図表示部50Aおよび第2特図表示部50Bに比較して大きな領域で構成されて、特図に比較して飾図が遥かに大きく表示されるようになっている。このため、遊技者は、表示装置17の停止図柄有効ラインに停止表示された図柄組み合わせから特図当り判定の結果(大当り、はずれ)を認識できる。
ここで、前記メイン制御CPU60aは、第1始動入賞口29aまたは第2始動入賞口30aへパチンコ球が入賞したこと(より具体的には第1始動入賞検出センサ41または第2始動入賞検出センサ42がパチンコ球を検出したこと)を契機として入賞情報としての各種乱数を取得するよう設定されている。そして、メイン制御CPU60aは、取得した入賞情報に基づいて特図当り判定(当り判定)を行い、その結果を前記特図表示部50A,50Bおよび表示装置17に表示するよう構成されている。具体的には、特図当り判定の結果に基づいて決定された特図(特図1,特図2)を、対応する特図表示部50A,50Bに表示すように該特図表示部50A,50Bをメイン制御CPU60aが制御する。また、メイン制御CPU60aは、決定された特図を特定する特図指定コマンドを演出制御基板65(演出制御CPU65a)に出力し、演出制御CPU65aは入力された特図指定コマンドに対応する飾図を表示装置17に表示するように該表示装置17を表示制御基板70を介して制御する。なお、演出制御CPU65aは、入力された特図指定コマンドによって特図当り判定の結果を把握し得るよう構成され、特図当り判定の結果と齟齬しない内容の演出を表示装置17で実行させるように該表示装置17を制御するようになっている。また、前記特図当り判定の結果が肯定の場合に付与される大当り遊技の種類は、メイン制御CPU60aが決定した前記特図(特図1,特図2)の種類に対応するようになっており、演出制御CPU65aは、入力された特図指定コマンドによって付与される大当り遊技の種類を把握し得る。また、メイン制御CPU60aは、前記ゲート部35をパチンコ球が通過したこと(より具体的にはゲートセンサ45がパチンコ球を検出したこと)を契機として通過検出情報としての各種乱数を取得するよう設定されている。そして、メイン制御CPU60aは、取得した通過検出情報に基づいて普図当り判定(普図当り抽選)を行い、その結果を前記普図表示部55に表示するよう構成されている。
前記メイン制御ROM60bには、変動内容を特定する複数種類の特図変動パターン(変動パターン)が記憶されている。特図変動パターンは、第1特図変動表示または第2特図変動表示が開始してから確定停止表示されるまでの間に実行される表示内容(特図変動表示の内容、図柄変動演出の表示内容、発光演出態様、音声演出態様)の基本的なベースとなる内容を特定するものである。また、特図変動パターンは、第1特図変動表示または第2特図変動表示が開始してから特図1または特図2が確定停止表示されるまでの変動時間(特図変動表示および図柄変動演出の時間)を特定している。
前記メイン制御ROM60bに記憶される特図変動パターンには、当り用の特図変動パターンと、はずれ用の特図変動パターンとに分類されている。当り用の特図変動パターンは、大当り判定の結果が肯定の場合に決定可能な特図変動パターンである。また、はずれ用の特図変動パターンは、大当り判定の結果が否定の場合に選択される特図変動パターンである。そして、メイン制御CPU60aは、大当り判定の結果に基づいて特図変動パターンを決定し、決定した特図変動パターンを特定する特図変動パターン指定コマンドを演出制御基板65(演出制御CPU65a)に出力し、演出制御CPU65aは入力された特図変動パターン指定コマンドに基づく図柄変動演出を表示装置17で実行させるように該表示装置17を表示制御基板70を介して制御するようになっている。
ここで、実施例のパチンコ機10は、大当り遊技終了後に遊技者に有利な遊技状態として確変状態や変短状態等の特典状態を付与する機能を備えている。確変状態は、前記特別入賞口31aへのパチンコ球の入賞契機が、当該確変状態が付与されていない非確変状態に較べて増加する状態である。具体的には、確変状態では、前記特図当り判定が肯定判定される特図当り確率を低確率から高確率に変動することで、特別入賞口31aへのパチンコ球の入賞契機を増加している。また、変短状態は、前記第2始動入賞口30aへのパチンコ球の入賞契機が、当該変短状態が付与されていない非変短状態と較べて増加する入賞率向上状態である。具体的には、変短状態では、(1)普図変動表示の変動時間の短縮、(2)普図当り判定が肯定判定される普図当り確率を低確率から高確率に変動、(3)普図当り1回についての第2始動入賞口30aを開放する始動用開閉部材30bの開放時間を増やすこと、により第2始動入賞口30aへのパチンコ球の入賞契機を増加している。なお、変短状態では、上記(1)〜(3)を単独または複数を組み合わせることができる。
(演出制御基板65について)
前記演出制御基板65には、演出制御CPU65aが備えられている。該演出制御CPU65aには、図7に示す如く、演出制御ROM65bおよび演出制御RAM65cが接続されている。また、演出制御CPU65aは、各種乱数の値を所定の周期毎に更新し、更新後の値を演出制御RAM65cの設定領域に記憶(設定)して更新前の値を書き換えている。
ここで、前記演出制御ROM65bには、図柄変動演出において実行する図柄変動演出の具体的な演出内容を特定する図柄変動演出パターンが記憶されている。前記図柄変動演出パターンは前記特図変動パターンに対応付けられており、メイン制御CPU60aにより決定された特図変動パターンに基づいて対応する図柄変動演出パターンを演出制御CPU65aが決定するようになっている。なお、前記図柄変動演出パターンは、前記特図変動パターンに対して一対一の関係で対応付けられたものではなく、1つの特図変動パターンに対して複数の図柄変動演出パターンが対応付けられている。また、図柄変動演出パターンには、図柄変動演出において各図柄列の飾図の停止タイミングが定められており、該図柄変動演出パターンで定められる停止タイミングに従って各列に飾図が停止されると共に、該飾図の停止に合わせてスピーカ19から適宜の効果音が出力されたり、ランプ装置18が適宜の発光を行ったりするようになっている。
実施例のパチンコ機10は、図柄変動演出の終了後に付与される大当り遊技中に大当り演出を実行可能に構成されており、前記演出制御ROM65bに、大当り演出の具体的な演出内容を特定する複数種類の大当り演出パターンが記憶されている。そして、演出制御CPU65aは、大当り遊技の種類に応じて複数種類の中から大当り演出パターンを決定するよう構成されている。また、演出制御ROM65bには、表示制御基板70、ランプ制御基板72および音制御基板73を統括的に制御するための演出制御プログラムが記憶されている。演出制御CPU65aは、各種制御コマンドを入力すると、当該演出制御プログラムに基づき各種制御を実行する。
(表示制御基板70について)
次に、図7に基づき表示制御基板70について説明する。表示制御基板70には、表示制御CPU70aが備えられている。該表示制御CPU70aには、表示制御ROM70bおよび表示制御RAM70cが接続されている。また、表示制御基板70(表示制御CPU70a)には、表示装置17が接続されている。表示制御ROM70bには、表示装置17の表示内容を制御するための表示制御プログラムが記憶されている。また、表示制御ROM70bには、各種の画像データ(図柄、各種背景画像、文字、キャラクタなどの画像データ)が記憶されている。更に、表示制御RAM70cには、パチンコ機10の動作中に適宜書き換えられる各種の情報が記憶(設定)されるようになっている。
(演出制御について)
次に、演出制御基板65で実行される処理について説明する。演出制御基板65の演出制御CPU65aは、前記メイン制御CPU60aから入力された特図変動パターン指定コマンドに基づいて、当該図柄変動演出において実行する図柄変動演出パターンを決定し、決定した図柄変動演出パターンを指定する演出パターン指定コマンドを表示制御基板70やランプ制御基板72、音制御基板73等に出力する。演出制御CPU65aは、メイン制御CPU60aから特図指定コマンドが入力されると、該コマンドに対応する特図の停止図柄指定に応じて表示装置17に最終停止表示させる各図柄列の飾図を決定する。すなわち、特図指定コマンドで指定された停止図柄が大当り図柄の場合は、大当りを認識可能な図柄組み合わせを決定し、特図指定コマンドで指定された停止図柄がはずれ図柄の場合は、はずれを認識可能な図柄組み合わせを決定する。そして、前記演出パターンで特定される各図柄列の飾図の停止タイミングにおいて、各列の飾図指定コマンドを表示制御基板70やランプ制御基板72、音制御基板73等に出力する。
また、前記演出制御基板65の演出制御CPU65aは、図柄変動演出の終了後に大当り遊技が付与される場合は、大当り遊技の種類に応じて実行する大当り演出パターンを決定し、決定した大当り演出パターンを指定する演出パターン指定コマンドを表示制御基板70やランプ制御基板72、音制御基板73等に出力する。
(表示制御について)
前記表示制御基板70では、図柄変動演出に係る演出パターン指定コマンドが入力されると、該コマンドで特定される図柄変動演出パターンに対応する演出内容を示す表示データを表示制御CPU70aが選択し、該演出パターンに対応した表示内容で図柄変動演出を実行させるように表示装置17を制御する。そして、表示制御CPU70aは、図柄変動演出の開始に伴って演出開始からの経過時間を計時し、計測した時間毎に図柄変動演出パターンに基づいた画像が表示されるよう表示装置17に映し出す画像を所定の周期毎に切り替える。そして、表示制御CPU70aは、各図柄列の図柄停止コマンドが入力されると、対応する図柄列の有効停止位置に飾図指定コマンドで指定された飾図を停止表示させるように表示装置17の表示内容を制御し、図柄変動演出を終了させる。
また、前記表示制御基板70では、大当り演出に係る演出パターン指定コマンドが入力されると、該コマンドで特定される大当り演出パターンに対応する演出内容を示す表示データを表示制御CPU70aが選択し、該演出パターンに対応した表示内容で大当り演出を実行させるように表示装置17を制御する。
ここで、前記表示装置17で実行される図柄変動演出の内容は、メイン制御CPU60aから出力される特図変動パターン指定コマンドまたは演出制御CPU65aから出力される演出パターン指定コマンドに応じて設定されるものであり、メイン制御CPU60aおよび演出制御CPU65aが図柄変動演出の内容を特定する演出内容を決定する図柄変動演出決定手段としての機能を有している。また、表示装置17で実行される大当り演出の内容は、演出制御CPU65aから出力される演出パターン指定コマンドに応じて設定されるものであり、演出制御CPU65aが大当り演出の内容を特定する演出内容を決定する大当り演出決定手段としての機能を有している。更に、表示装置17は、演出制御CPU65aから出力される指定コマンドに基づいて図柄変動演出や大当り演出等の各種演出を実行するものであるので、該演出制御CPU65aは、表示装置(演出手段)17で演出を実行させる演出実行制御手段としての機能を備えている。
(演出制御基板65と演出ボタン装置200との関係について)
前記演出制御基板65には、前記演出ボタン装置200に設けられた前記操作検出センサ216,216が配線接続されており(図7参照)、後述する有効期間(第1操作有効期間、第2操作有効期間等)において、操作検出センサ216,216からの検出信号を受け付けるよう構成されている。具体的に、演出制御CPU65aは、操作検出センサ216,216の検出状態がOFF状態(第1状態)からON状態(第2状態)に切り替わった信号(検出信号)によって、演出ボタン装置200が操作されたことを認識するようになっている。また、演出制御CPU65aは、操作検出センサ216,216の検出状態がOFF状態(第1状態)からON状態(第2状態)に切り替わり、更にOFF状態(第1状態)に切り替わることで演出ボタン装置200が1回操作(押下)されたことを認識するようになっている。そして、前記有効期間における操作検出センサ216,216からの検出信号の入力に基づいて、演出制御CPU65aは、ボタン演出に係る演出パターン指定コマンドを表示制御基板70に出力し、該表示制御基板70では入力された該指定コマンドで特定される演出パターンに対応する演出内容を示す表示データを表示制御CPU70aが選択し、該演出パターンに対応した表示内容で図柄変動演出や大当り演出を実行させるように表示装置17を制御するよう構成されている。
(示唆演出について)
実施例のパチンコ機10では、前記第1および第2始動入賞口29a,30aへのパチンコ球の入賞を契機とする大当り判定が肯定判定の場合に、前記表示装置17での図柄変動演出中に大当り遊技(特典状態)が発生することを示唆する示唆演出(特典状態示唆演出)を実行可能に構成されている。すなわち、前記演出制御CPU65aは、メイン制御CPU60aから入力された特図変動パターンに基づいて、示唆演出の実行可否および演出実行タイミングを決定し、示唆演出の実行が決定された場合は、該演出制御CPU65aが決定した演出実行タイミングで示唆演出を実行するよう構成されている。また、実施例のパチンコ機10では、図柄変動演出の終了後に実行される大当り遊技中に、大当り遊技後の遊技状態を示唆する示唆演出を実行可能に構成されている。大当り遊技中の示唆演出としては、確変状態(特典状態)や変短状態(特典状態)が付与されることを認識可能な昇格報知演出および確変状態(特典状態)や変短状態(特典状態)が付与されることを認識不能な昇格報知演出がある。
また、実施例のパチンコ機10では、前記図柄変動演出中に実行される示唆演出や大当り遊技中に実行される示唆演出として、前記演出ボタン装置200を遊技者に操作させることで演出が進行するボタン演出が設定されている。このボタン演出には、演出ボタン装置200を1回操作(押下)することで演出が進行する第1ボタン演出と、演出ボタン装置200を連打(複数回連続して押下)することで演出が進行する第2ボタン演出(連打演出)とが設定されている。すなわち、前記演出制御ROM65bには、第1ボタン演出の演出内容を特定する第1ボタン演出パターンと、第2ボタン演出の演出内容を特定する第2ボタン演出パターンとが設定されている。そして、演出制御CPU65aから第1ボタン演出パターンを指定する第1ボタン演出パターン指定コマンドを表示制御CPU70aに出力すると、該表示制御CPU70aは、第1ボタン演出パターン指定コマンドに応じた映像(演出)を表示装置17に表示するように該表示装置17を制御する。また、演出制御CPU65aから第2ボタン演出パターンを指定する第2ボタン演出パターン指定コマンドを表示制御CPU70aに出力すると、該表示制御CPU70aは、第2ボタン演出パターン指定コマンドに応じた映像(演出)を表示装置17に表示するように該表示装置17を制御する。
(第1ボタン演出について)
前記演出制御CPU65aは、第1ボタン演出を実行するタイミングで、演出ボタン装置200の操作(押下)を有効とする第1操作有効期間(時間)を設定すると共に、該演出制御CPU65aから操作有効コマンドが前記表示制御基板70(表示制御CPU70a)に出力されるよう設定される。そして、表示制御基板70では、操作有効コマンドが入力されると、該コマンドで特定される第1ボタン演出に対応する演出内容を示す表示データを表示制御CPU70aが選択し、該第1ボタン演出に対応した演出内容を表示するように表示装置17を制御する。本実施例の第1ボタン演出では、図8(a)に示す如く、表示装置17の表示部17aに演出ボタン装置200を模した画像および該演出ボタン装置200の画像を押下することを促す矢印の画像からなる第1指示画像47が表示される。そして、表示装置17に第1指示画像47が表示されている間(第1操作有効期間中)に、前記操作検出センサ216からの検出信号(OFF状態からON状態への切替り信号)が演出制御CPU65aに入力された場合に、演出制御CPU65aが第1ボタン演出を進行させる。なお、図8では、演出ボタン装置200の画像を符号200で示している。
ここで、前記第1ボタン演出パターンで特定される第1ボタン演出の具体的な演出内容は、前記第1操作有効期間中または第1操作有効期間中であって操作検出センサ216からの検出信号が演出制御CPU65aに入力されるまでの間に前記表示装置17に前記第1指示画像47を表示する前演出と、第1操作有効期間の経過後または第1操作有効期間中であって操作検出センサ216からの検出信号が演出制御CPU65aに入力された後に表示装置17に表示される後演出とから構成される。そして、第1ボタン演出における後演出には、第1操作有効期間中に操作検出センサ216からの検出信号が演出制御CPU65aに入力された場合に実行される第1操作時用演出と、第1操作有効期間中に操作検出センサ216からの検出信号が演出制御CPU65aに入力されなかった場合に実行される第1非操作時用演出とが設定されている。すなわち、演出制御CPU65aは、第1操作有効期間中に操作検出センサ216からの検出信号の入力があった場合は第1操作時用演出を表示装置17に表示することを決定し、第1操作有効期間中に操作検出センサ216からの検出信号の入力がなかった場合は第1非操作時用演出を表示装置17に表示することを決定する。なお、第1操作時用演出および第1非操作時用演出の夫々は複数種類が設定されており、演出制御CPU65aは、大当り判定の結果(特図変動パターンの種類)や大当り遊技の種類に応じて、第1操作時用演出または第1非操作時用演出を複数種類の中から決定するよう構成されている。
(第2ボタン演出について)
前記演出制御CPU65aは、第2ボタン演出を実行するタイミングで、演出ボタン装置200の操作(押下)を有効とする第2操作有効期間(時間)を設定すると共に、該演出制御CPU65aから操作有効コマンドが前記表示制御基板70(表示制御CPU70a)に出力されるよう設定される。そして、表示制御基板70では、操作有効コマンドが入力されると、該コマンドで特定される第2ボタン演出に対応する演出内容を示す表示データを表示制御CPU70aが選択し、該第2ボタン演出に対応した演出内容を表示するように表示装置17を制御する。本実施例の第2ボタン演出では、図8(b)に示す如く、表示装置17の表示部17aに演出ボタン装置200を模した画像および該演出ボタン装置200の画像を押下することを促す矢印と連打の文字の画像からなる第2指示画像48が表示される。更に、第2ボタン演出においては、前記表示部17aに、演出ボタン装置200の操作回数(押下回数)に応じて表示態様が変化するポイントメータ(可変表示画像)49が表示される。このポイントメータ49は、具体的には、複数の領域においてランプが点灯している状態と消灯している状態とを段階的に表示し得るようになっており、演出ボタン装置200の操作回数(押下回数)に応じて消灯状態から点灯状態となる領域が変化することで演出ボタン装置200が操作されていることを示し得るよう構成される。なお、図8(b)に示すポイントメータ49において、ランプが点灯している領域にハッチングを施し、ランプが消灯している領域と区別している。
そして、前記表示装置17に第2指示画像48が表示されている間(第2操作有効期間中)に、前記操作検出センサ216からの検出信号(OFF状態からON状態への切替り信号)が繰り返して演出制御CPU65aに入力され、該検出信号が予め設定された規定回数に達した場合(具体的にはポイントメータ49の全ての表示領域が点灯を示す表示に変わった場合)に、演出制御CPU65aが第2ボタン演出を進行させる。
ここで、前記第2ボタン演出パターンで特定される第2ボタン演出の具体的な演出内容は、前記第2操作有効期間中または第2操作有効期間中であって操作検出センサ216からの検出信号が規定回数に達するまでの間に前記表示装置17に前記第2指示画像48およびポイントメータ49を表示する前演出と、第2操作有効期間の経過後または第2操作有効期間中であって操作検出センサ216からの検出信号が規定回数に達した後に表示装置17に表示される後演出とから構成される。そして、第2ボタン演出における後演出には、第2操作有効期間中に操作検出センサ216からの検出信号が規定回数に達した場合に実行される第2操作時用演出と、第2操作有効期間中に操作検出センサ216からの検出信号が規定回数に達しなかった場合に実行される第2非操作時用演出とが設定されている。すなわち、演出制御CPU65aは、第2操作有効期間中に操作検出センサ216からの検出信号が規定回数に達した場合は第2操作時用演出を表示装置17に表示することを決定し、第2操作有効期間中に操作検出センサ216からの検出信号が規定回数に達しなかった場合は第2非操作時用演出を表示装置17に表示することを決定する。なお、第2操作時用演出および第2非操作時用演出の夫々は複数種類が設定されており、演出制御CPU65aは、大当り判定の結果(特図変動パターンの種類)や大当り遊技の種類に応じて、第2操作時用演出または第2非操作時用演出を複数種類の中から決定するよう構成されている。
ここで、前記ポイントメータ49は、大当り判定の結果を報知する報知演出、または大当り遊技の終了後の遊技状態を報知する報知演出を実行するか否かに係わる期待度を、表示状態の変化によって表示可能なものである。実施例では、前記演出ボタン装置200の操作回数(押下回数)に応じてポイントメータ49の表示が変化し、全ての表示領域が点灯を示す表示に変わったことを条件として、演出制御CPU65aが第2操作時用演出として条件達成時演出(報知演出)を実行し得るよう構成される。言い替えると、演出ボタン装置200の操作回数(押下回数)が足りず、全ての表示領域が点灯を示す表示に変わらなかった場合は、演出制御CPU65aは第2操作時用演出として条件未達成時演出を実行するよう構成される。
実施例では、前記第2ボタン演出において遊技者に促す前記演出ボタン装置200の操作態様として、該演出ボタン装置200における操作検出センサ216の検出状態がOFF状態(第1状態)およびON状態(第2状態)に切り替わることが複数回行われる、所謂連打が特定態様として設定されている。そして、該特定態様(連打)で演出ボタン装置200が操作(操作検出センサ216の検出状態が変化)した場合に実行可能な前記第2ボタン演出におけるポイントメータ49の表示を変化させる演出が特定演出として設定されている。
(自動演出機能について)
ここで、実施例のパチンコ機10では、前記演出ボタン装置200として大型の装置を用いており、第2ボタン演出(連打演出)において遊技者が演出ボタン装置200を連打しているつもりでも、前記操作検出センサ216がON状態に維持されたまま前記可動体202のみが変位することが考えられる。具体的には、可動体202を押下することで該可動体202が初期位置から移動位置まで移動することで前記検出片259が操作検出センサ216で検出された後に、該可動体202が付勢手段224の付勢力によって初期位置に戻る前(検出片259が操作検出センサ216で検出されない位置に移動する前)に再び可動体202が押下されると、操作検出センサ216はON状態を維持してOFF状態に切り替わらず、前記演出制御CPU65aは演出ボタン装置200の操作回数をカウントできない状態となる。
そこで、実施例のパチンコ機10では、前記第2ボタン演出が実行される場合は、前記演出ボタン装置200が、前記操作検出センサ216の検出状態が変化しない態様で操作された場合に特定条件が成立したときには、前記表示装置17に表示されているポイントメータ49の表示状態を変化させる特定演出を実行可能に構成されている。具体的に、前記特定条件として第1維持時間T1が設定されており、図9に示す如く、演出ボタン装置200の操作により検出状態がOFF状態(第1状態)からON状態(第2状態)に変化された前記操作検出センサ216の検出状態が、該ON状態(第2状態)を維持したまま第1維持時間T1が経過(特定条件が成立)した場合に、演出制御CPU65aは、自動演出機能(特定演出機能)を有効とし、該演出制御CPU65aは、前記自動演出機能が有効中は前記表示装置17でポイントメータ49の表示状態を変化させる特定演出を実行させるよう構成されている。
より具体的には、前記演出制御ROM65bには、前記ポイントメータ49の表示状態を変化させる演出内容や演出時間を特定する自動演出パターン(特定演出パターン)が記憶されており、前記操作検出センサ216の検出状態が該ON状態(第2状態)を維持したまま第1維持時間T1が経過した場合に、演出制御CPU65aが自動演出パターンの実行を決定し、該自動演出演出パターンに対応する制御コマンドを前記表示制御基板70に出力する。そして、表示制御基板70は、入力された制御コマンドで特定される演出内容を示す表示データを表示制御CPU70aが選択して表示装置17を制御することで、ポイントメータ49の表示状態が順次変化する演出が行われる。なお、前記第1維持時間T1および第2維持時間T2は、操作検出センサ216の検出状態がON状態およびOFF状態に変化したときから演出制御CPU65aが備えるタイマによって計時される。
前記演出制御CPU65aは、前記自動演出機能が有効中に、前記演出ボタン装置200の操作によって前記操作検出センサ216の検出状態がON状態(第2状態)からOFF状態(第1状態)に変化したことを終了条件として自動演出機能を解除するよう設定されている。具体的に、前記解除条件として第2維持時間T2が設定されており、図9に示す如く、自動演出機能が有効な状態でON状態からOFF状態に変化した操作検出センサ216の検出状態が、該OFF状態(第1状態)を維持したまま第2維持時間T2が経過(解除条件が成立)した場合に、演出制御CPU65aは自動演出機能(特定演出機能)を解除し、表示制御基板70に演出停止コマンドを出力するよう構成される。そして、演出停止コマンドが入力された表示制御基板70の表示制御CPU70aは、前記ポイントメータ49の表示を変化させる特定演出を停止するように表示装置17を制御するようになっている。なお、実施例では、自動演出機能が有効中に前記第2操作有効期間が経過した場合においても、前記解除条件の成立によって自動演出機能が解除されるよう設定しているが、第2操作有効期間の経過によって自動演出機能を解除することもできる。また、自動演出機能は、前記終了条件が成立しなくても、前記自動演出パターンで特定される演出時間が経過することを条件として演出制御CPU65aによって強制終了される。
ここで、前記第1維持時間T1は、前記演出ボタン装置200の操作検出センサ216の検出状態が、ON状態(第2状態)とOFF状態(第1状態)とを繰り返すように正常に連打された場合に、該操作検出センサ216の検出状態がON状態(第2状態)を維持する正常時間T3より短い長さに設定される(T1<T3)。また、前記第2維持時間T2は、第1維持時間T1より長く設定される(T1<T2)。更に、第2維持時間T2は、前記表示装置17に演出ボタン装置200の連打を促す画像(第2指示画像48)が表示された場合に、一般的な遊技者が演出ボタン装置200を押下するであろう予測速度で該演出ボタン装置200を押下した場合において、前記操作検出センサ216の検出状態がOFF状態(第1状態)を維持している予測時間T4より長く設定されている(T<T)。例えば、第1維持時間T1は0.05秒に設定され、第2維持時間T2は1秒に設定される。すなわち、自動演出機能を有効化する第1維持時間T1を、正常時間T3より短い長さに設定することで、演出ボタン装置200が最初に押下されることでOFF状態(第1状態)からON状態(第2状態)に変化した直後から自動演出機能によりポイントメータ49の表示が変化するので、遊技者が違和感を抱くことなくポイントメータ49が恰も自分の連打によって変化しているように思わせることができる。また、自動演出機能を解除する第2維持時間T2を、第1維持時間T1より長く設定することで、自動演出機能を有効化する時間と解除する時間とを区別することができる。更に、第2維持時間T2を、予測時間T4より長く設定することで、自動演出機能の有効中に操作検出センサ216の検出状態がOFF状態(第1状態)に変化した後に第2維持時間T2が経過する前に検出状態がON状態に変化した場合は、自動演出機能を継続することができ、該自動演出機能が不必要に解除されるのを防ぐことができる。
実施例のパチンコ機10では、前記第1維持時間T1および第2維持時間T2の経過によって自動演出機能の有効・解除を演出制御CPU65aが制御しているので、該演出制御CPU65aが自動演出機能の有効・解除制御手段としての機能を備えている。また、演出制御CPU65aで決定された自動演出パターンに応じて表示装置17に表示されたポイントメータ49の表示状態が変化することから、該演出制御CPU65aが、ポイントメータ(可変表示画像)49の表示状態を変化させる可変表示制御手段としての機能を有している。
(自動演出処理)
図10は、前記演出制御CPU65aで実行される自動演出処理の流れを示すフローチャートである。図10に示す自動演出処理では、前記演出制御CPU65aが第2ボタン演出の実行を決定したか否かを判定し(ステップS11)、否定の場合は、該演出制御CPU65aは自動演出処理を終了する。ステップS11の判定結果が肯定の場合には、演出制御CPU65aは、ステップS12に移行し、前記操作検出センサ216の検出状態がON状態か否かを判定し、ステップS12の判定結果が否定の場合は、該演出制御CPU65aは自動演出処理を終了する。一方、ステップS12の判定結果が肯定の場合は、ステップS13に移行し、操作検出センサ216の検出状態がON状態のまま第1維持時間T1が経過したか否かを判定し、ステップS13の判定結果が否定の場合は、該演出制御CPU65aは自動演出処理を終了する。そして、ステップS13の判定結果が肯定の場合は、演出制御CPU65aは自動演出機能を有効とする(ステップS14)。
次に、前記演出制御CPU65aは、前記操作検出センサ216の検出状態がOFF状態か否かを判定し(ステップS15)、ステップS15の判定結果が否定の場合には該ステップS15の処理を繰り返す。一方、ステップS15の判定結果が肯定の場合は、ステップS16に移行し、操作検出センサ216の検出状態がOFF状態のまま第2維持時間T2が経過したか否かを判定し、ステップS16の判定結果が否定の場合にはステップS15に戻る。すなわち、図9に示す如く、自動演出機能の有効中に操作検出センサ216の検出状態がOFF状態に変化した場合であっても、該OFF状態が維持されている時間が第2維持時間T2より短い時間であれば、演出制御CPU65aは自動演出機能を継続する。そして、ステップS16の判定結果が肯定の場合は、演出制御CPU65aは自動演出機能を解除し(ステップS17)、自動演出処理を終了する。
〔実施例の作用〕
次に、前述のように構成された実施例に係るパチンコ機10の作用につき説明する。
前記前枠13の前面側に設けられた前記操作ハンドル16の操作レバー16aを遊技者が回転操作すると、前記打球発射装置から発射されたパチンコ球が遊技領域23内に打ち出される。このとき、前記操作レバー16aの回動量に応じてパチンコ球の打ち出し位置が変化し、打ち出し位置に応じて遊技領域23の第1球流下経路23aまたは第2球流下経路23bをパチンコ球が流下する。
前記遊技盤20の遊技領域23に打ち出されたパチンコ球が始動入賞部29,30の始動入賞口29a,30aに入賞すると、該パチンコ球の入賞を前記始動入賞検出センサ41,42が検出する。始動入賞検出センサ41,42から検出信号が前記メイン制御CPU60aに入力されると、該メイン制御CPU60aの制御下に前記サブ制御手段65,70が前記表示装置17での図柄変動演出を開始させる。そして、図柄変動演出の結果、表示装置17の表示部17aに所定の図柄組み合わせが表示されると、図柄変動演出の終了後に大当りが発生する。大当りが発生すると、表示部17aに表示された図柄組み合わせに応じて、前記遊技盤20に設けられた特別入賞部31の特別入賞口31aを開閉する特別用開閉部材31bが所定条件で開放制御される大当り遊技が実行されると共に、サブ制御手段65,70の制御に基づいて表示装置17の表示部17aにおいて大当り演出が行われる。
前記図柄変動演出または大当り演出において、前記演出制御CPU65aが第1ボタン演出の実行を決定した場合は、該演出制御CPU65aは、前記第1操作有効期間を設定し、前記表示制御CPU70aは、第1操作有効期間において前記表示装置17の表示部17aに前記第1指示画像47を表示するように該表示装置17を制御する(図8(a)参照)。そして、第1操作有効期間中に、前記操作検出センサ216からの検出信号が演出制御CPU65aに入力された場合は、演出制御CPU65aは、表示装置17に第1操作時用演出を表示するように該表示装置17を表示制御CPU70aを介して制御する。これに対し、第1操作有効期間中に操作検出センサ216からの検出信号が演出制御CPU65aに入力されなかった場合は、該演出制御CPU65aは、表示装置17に第1非操作時用演出を表示するように該表示装置17を表示制御CPU70aを介して制御する。
前記図柄変動演出または大当り演出において、前記演出制御CPU65aが第2ボタン演出の実行を決定した場合は、該演出制御CPU65aは、前記第2操作有効期間を設定し、前記表示制御CPU70aは、第2操作有効期間において前記表示装置17の表示部17aに前記第2指示画像48およびポイントメータ49を表示するように該表示装置17を制御する(図8(b)参照)。そして、第2操作有効期間中に操作検出センサ216からの検出信号が演出制御CPU65aに入力されなかった場合は、該演出制御CPU65aは、表示装置17に第2非操作時用演出を表示するように該表示装置17を表示制御CPU70aを介して制御する。
前記第2操作有効期間中に、前記操作検出センサ216からの検出信号(ON状態)が演出制御CPU65aに入力された場合に、該演出制御CPU65aは、前記特定条件が成立したか否か(第1維持時間T1が経過したか否か)を判定し、特定条件が成立した場合(第1維持時間T1が経過した場合)には前記自動演出機能を有効化して、前記ポイントメータ49の表示を変化させる特定演出を表示装置17に表示するように該表示装置17を表示制御CPU70aを介して制御する。これにより、遊技者が演出ボタン装置200を連打しているつもりでも、実際には前記操作検出センサ216の検出状態が変化しない状態が維持されてしまっていても、該演出ボタン装置200が連打された場合に実行される特定演出が表示装置17に表示されるので、操作に不慣等で演出ボタン装置200を連打できなかった場合でも特定演出を見ることができ、遊技の興趣を向上し得る。
実施例のパチンコ機10では、前記自動演出機能は、前記演出ボタン装置200を押下する操作によって有効となるよう構成してあるので、自動演出機能を有効化するために演出ボタン装置200を回転させたり別のボタンを操作する等の特殊な操作を必要とせず、遊技者に自動演出機能が働いていることを認識させることなく特定演出を見せることができる。また、自動演出機能の解除についても、前記演出ボタン装置200の押下をやめれば、前記可動体202が自動的に(付勢手段224の付勢力によって)初期位置に戻ることで自動演出機能が解除されるので、遊技者に自動演出機能が解除されたことを認識させることなく特定演出を終了させることができる。しかも、自動演出機能を有効化する特定条件である前記第1維持時間T1を正常時間T3より短かくしているので、遊技者が演出ボタン装置200を連打し始めた初期から自動演出機能を有効化することができ、演出ボタン装置200が引き続いて連打されている場合には、その操作態様(連打)と特定演出との関係に大きな齟齬が生ずることはなく、遊技者が違和感を感じて興趣が低下するのを防ぐことができる。
また、実施例のパチンコ機10では、前記自動演出機能を解除するための終了条件である第2維持時間T2を予測時間T4より長く設定しているので、自動演出機能の有効中に操作検出センサ216の検出状態がOFF状態(第1状態)に変化した場合であっても、第2維持時間T2が経過する前に検出状態がON状態に変化すれば自動演出機能を継続することができるので、自動演出機能が不必要に中断されることで特定演出の演出効果が低下するのを防ぐことができる。
実施例のパチンコ機10では、前記演出ボタン装置200として、固定体201に対して可動体202を安定して移動させるために複数の支持バー221を必要とすると共に、可動体202の移動位置への移動を確実に検出するために複数の操作検出センサ216,216を設けるよう構成された大型の装置が採用されている。このような大型の演出ボタン装置200では、可動体202が大型であるために迅速に動作させるのが難しく、このような大型の演出ボタン装置200は、ボタン操作としての連打に向かないといえる。しかるに、実施例のような自動演出機能を採用することで、ボタン操作としての連打に向かない大型の演出ボタン装置200を採用しても、該自動演出機能によって演出ボタン装置200を連打する操作態様によって見ることができる特定演出を実行し得る。すなわち、ボタン演出を実行することを考慮して演出ボタン装置200のデザインや寸法が限定されることはなく、該演出ボタン装置200のデザインや寸法等の設計の自由度を高めることができ、興趣を向上し得る。
〔変更例〕
本願は前述した実施例の構成に限定されるものではなく、その他の構成を適宜に採用することができる。
(1) 実施例では、操作検出センサの検出状態について、演出ボタン装置の非操作時にOFF状態で操作時にON状態に変化するよう構成したが、演出ボタン装置の非操作時にON状態(第1状態)で操作時にOFF状態(第2状態)に変化する構成であってもよい。
(2) 実施例では、操作検出センサの検出状態が第1状態から第2状態に変化して、該第2状態が第1維持時間の間維持されたことを特定条件として自動演出機能を有効とするよう構成したが、第2ボタン演出が開始されてから予め設定された待機時間の間に、操作検出センサの検出状態の変化が複数回有ったこと(演出制御CPUに検出信号が複数回入力されたこと)を特定条件として自動演出機能を有効とする構成を採用し得る。
(3) 実施例では、演出ボタン装置が2つの操作検出センサを備えた場合で説明したが、該操作検出センサは3つ以上であってもよい。
(4) 実施例では、演出ボタン装置の操作態様としての特定態様が連打の場合で説明したが、該特定態様は連打に限らず長押し等、その他の態様であってもよい。
(5) 実施例では、操作手段としてボタン形式の装置を挙げたが、該操作手段は、ボタン形式に限られるものではなく、ジョイステック形式等、公知の各種形態を採用し得る。また、演出ボタン装置(操作手段)の配設位置は、上球受け皿以外の、例えば前枠における窓部の上側や左右の側部等であってもよい。
(6) 実施例では、特定演出として、演出ボタン装置を連打することでポイントメータの点灯表示領域が変化する演出を挙げたが、連打に伴って表示装置に表示されるキャラクタの大きさが変化したり色が変わったり、あるいは連打の数によって表示装置に表示されるアイテムが変わる等、各種の演出態様を採用し得る。
(7) 実施例では、表示装置を演出手段として説明したが、演出手段はランプ装置やスピーカであってもよく、演出ボタン装置を連打(特定態様で操作)することでランプ装置の点灯態様や点灯色が変化したり、スピーカから出力される音の大きさや種類が変化するものであってもよい。すなわち、自動演出機能が有効とされた場合に、演出制御CPUから対応するランプ制御基板や音制御基板に制御コマンドを出力し、該制御コマンドに基づいてランプ装置やスピーカをランプ制御基板や音制御基板が制御して特定演出を実行させるようにすればよい。
(8) 特定演出の演出内容(ランプが点灯する速さや量等)や演出時間が異なる複数種類の自動演出パターンを設定し、特図変動パターンの種類や大当り遊技後に付与される特典状態(確変状態、変短状態)の種類に応じて、演出制御CPUが複数種類の中から自動演出パターンを決定するようにしてもよい。
(9) 実施例では、演出ボタン装置の操作時期を演出装置におけるLEDの点灯・消灯により知らせるようにしたが、操作時期に関係なく演出装置のLEDを常に点灯したまま、他の報知手段によって操作時期を報知する構成を採用し得る。例えば、演出ボタン装置の操作時期となったことを、表示装置(報知手段)に表示した文字等で報知したり、スピーカ(報知手段)から音声を出力して報知することができる。
(10) 実施例では、遊技球が一定の確率で入賞可能な第1始動入賞部(第1始動入賞口)と、遊技球の入賞確率を可変可能な第2始動入賞部(第2始動入賞口)とを別々に設け、各始動入賞部毎に検出手段(始動入賞検出センサ)を設けて個別に遊技球の入賞を検出するよう構成したが、該第1および第2始動入賞部の入賞検出手段を共通にしてもよい。すなわち、第1始動入賞部への入賞と、第2始動入賞部への入賞とを区別しないよう構成してもよい。
(11) 実施例においてメイン制御手段(メイン制御CPU)が備える機能の全部または一部をサブ制御手段(演出制御CPU)が備えるようにしてもよく、反対にサブ制御手段が備える機能の全部または一部をメイン制御手段が備えるようにしてもよい。そして実施例では、メイン制御基板とサブ制御基板(演出制御基板)とを分けて設けるようにしたが、単一の制御基板とすることもできる。すなわち、実施例におけるメイン制御手段およびサブ制御手段の機能を、単一の制御基板に設けた制御手段(CPU)が備えるようにしてもよい。更に、別途制御基板を備えて、実施例のメイン制御手段やサブ制御手段が備える機能の全部また一部を、別の制御手段に備えさせてもよい。
(12) 実施例において演出制御手段(演出制御CPU)が備える機能の全部または一部を表示制御手段(表示制御CPU)が備えるようにしてもよく、反対に表示制御手段が備える機能の全部または一部を演出制御手段が備えるようにしてもよい。そして実施例では、演出制御基板(演出制御CPU)と表示制御基板(表示制御CPU)とを分けて設けるようにしたが、単一の制御基板とすることもできる。すなわち、実施例における演出制御手段および表示制御手段の機能を、単一の制御基板に設けた制御手段(CPU)が備えるようにしてもよい。また、発光制御を行うランプ制御手段や音出力制御を行う音制御手段に関しても同様に、演出制御手段が兼用することができる。
(13) 遊技機としては、パチンコ機に限られるものではなく、アレンジボール機、パチンコ球やコイン等の遊技媒体を用いたスロットマシン等、その他各種の遊技機であってもよい。
17 表示装置(演出手段)
65a 演出制御CPU(演行実行制御手段)
200 演出ボタン装置(操作手段)
201 固定体
202 可動体
216 操作検出センサ(操作検出手段)
221a 第1支持バー
221b 第2支持バ

Claims (1)

  1. 演出手段と、遊技者が操作可能な操作手段とを備え、前記操作手段の操作を契機として前記演出手段で演出を実行可能に構成された遊技機において、
    前記操作手段は、固定体に対して往復移動可能に支持され、遊技者の操作によって移動可能な可動体を備え、
    前記可動体の移動によって検出状態が第1状態および第2状態に変化可能な操作検出手段と、
    前記演出手段で演出を実行させる演出実行制御手段とを備え、
    前記演出手段で実行可能な演出には、前記操作手段の可動体が、前記操作検出手段の検出状態を第1状態および第2状態に変化させる特定態様で操作された場合に実行可能な特定演出が含まれ、
    前記演出実行制御手段は、前記操作検出手段の検出状態が、前記操作手段の可動体の移動により第1状態および第2状態の何れか一方の状態から他方の状態に変化したまま特定条件が成立したときには、前記演出手段で前記特定演出を実行させ得るよう構成され、
    前記操作手段は、
    前記可動体の往復移動方向を軸とする周方向に離間して該可動体に設けられ、該可動体から前記往復移動方向に沿って延出して前記固定体で案内される複数の支持バーを備え、
    前記複数の支持バーは、金属製の複数の第1支持バーと、合成樹脂製の複数の第2支持バーとからなり、第1支持バーと第2支持バーとが、周方向に交互に配置された
    ことを特徴とする遊技機。
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