JP2015097765A - 遊技機 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】第3盤面保護部材21cに隣接して遊技盤20に配設されたサイド装飾体38が、遊技領域20aに臨んでいる。サイド装飾体38の前構成部材42に、パチンコ球を左側から右側に向かって転動させる転動面43が設けられる。前構成部材42に、遊技領域20aに開口する第2アウト口47、第2普通入賞口45、第3アウト口49および特別入賞口52が設けられる。特別入賞口52は、開閉部材54で閉閉される。第2アウト口47、第2普通入賞口45および第3アウト口49は、特別入賞口52より上流側に設けられる。
【選択図】図3
Description
前面に配設されたレール部材(21c,22)により遊技球が流下する遊技領域(20a)が画成された遊技盤(20)と、特定条件が成立したときに当りか否かの判定を行う当り判定手段とを備え、遊技球を前記遊技領域(20a)へ打ち出して遊技が行われるよう構成された遊技機において、
前記レール部材(21c)に隣接するよう遊技盤(20)に配設されて前記遊技領域(20a)に臨む基部材(41,42)と、
前記基部材(41,42)の外側面に設けられ、前記遊技領域(20a)を流下する遊技球を受けて左右方向の一方の側から他方の側に向かって該遊技球を転動させる転動面(43)と、
前記基部材(41,42)の外側面に設けられて遊技領域(20a)に開口し、遊技球が入球可能なアウト口(47,49)と、
前記基部材(41,42)の外側面に設けられて遊技領域(20a)に開口し、遊技球が入賞可能な入賞口(45)と、
前記基部材(41,42)の外側面に設けられて遊技領域(20a)に開口し、遊技球が入賞可能な特定入賞口(52)を開閉する開閉部材(54)を前記当り判定手段の判定結果が肯定判定の場合に開放するよう構成される特定入賞部(52,54)とを備え、
前記アウト口(47,49)および入賞口(45)は、特定入賞口(52)より上流側に設けられることを要旨とする。
請求項2の発明によれば、特定入賞口を開閉する開閉部材が閉位置で転動面に連続するよう構成しているので、該開閉部材が開位置に移動した場合には、アウト口に入球することなく転動面を転動してくる遊技球を特定入賞口に効率的に入賞させることができ、アウト口に入球しなかった遊技球に対する関心を引き続き高めることができる。
請求項3の発明によれば、転動面を転動してくる遊技球の多くを球通路で閉位置の開閉部材の上側を通過するように案内し得るので、上流側のアウト口に遊技球が入球して間引きされたとしても、特定入賞口が開放した場合には設定された規定個数の遊技球を確実に入賞させることができる。
請求項4の発明によれば、照明された球案内通路および案内壁を遊技球が転動する様子が見えることで遊技の興趣を高めることができる。
請求項5の発明によれば、右打ちされた遊技球の動きに対する関心を高めることができる。
実施例に係るパチンコ機10は、図1に示すように、全体として縦長の矩形状に構成されており、遊技者がパチンコ機10の前面に向かう姿勢でパチンコ遊技を行うことができるよう、パチンコ球の発射操作を行うための操作ハンドル16が前面右下部に設けられている。このパチンコ機10には、矩形枠状に形成されて遊技店の図示しない設置枠台に固定される固定枠としての外枠11の開口前面側に、後述する遊技盤20(図2参照)を着脱可能に保持する本体枠としての中枠12が開閉および着脱可能に組付けられると共に、遊技盤20の後側に、図柄を変動表示可能な図柄表示装置17(図1参照)が着脱し得るよう配設されている。また、中枠12の前面側には、遊技盤20を透視可能に保護する透明板(透明部材)13aを窓部に備えた装飾枠としての前枠13が開閉可能に組付けられると共に、該前枠13の下方にパチンコ球を貯留する下球受け皿15が開閉可能に組付けられる。なお、実施例では、前枠13の下部位置に、パチンコ球を貯留する上球受け皿14が一体的に組付けられており、前枠13の開閉に合わせて上球受け皿14も一体的に開閉するよう構成される。また実施例では、前記図柄表示装置17としては、各種図柄を表示可能な液晶パネルを収容ケースに収容した液晶表示装置が採用されるが、これに限られるものではなく、ドラム式の図柄表示装置やドットマトリックス式の図柄表示装置等の各種図柄を停止および変動表示可能な従来公知の各種の図柄表示装置を採用し得る。
前記遊技盤20は、図2に示すように、前面(盤面)にパチンコ球が流下可能な遊技領域20aが画成されたアクリルやポリカーボネート等の合成樹脂材等からなる透明な平板状の板部材であって、該遊技盤20の裏側に、合成樹脂材により前方へ開口した箱状に形成されて、前記図柄表示装置17や各種可動演出装置等が配設される設置部材(図示せず)が配設されている。遊技盤20および設置部材は、正面視における外郭形状が略整合する大きさおよび形状に形成されて、遊技盤20の後面に設置部材を取着した状態で、設置部材が遊技盤20の後面を全面的に覆うよう構成されている。なお、遊技盤20をベニア板等から形成してもよい。
前記遊技盤20には、前記案内レール22および第3盤面保護部材21cで囲まれた前記遊技領域20aの略中央の大部分が開口する第1装着口に、前後に開口する窓口(開口部)29aが形成された枠状装飾体(装飾体)29が取り付けられて、該枠状装飾体29の窓口29aを介して図柄表示装置17の表示部17aが遊技盤20の前面側に臨むよう構成される。枠状装飾体29は、前記第1装着口に沿って延在する環状に形成された薄板状の台板29bと、該台板29bの開口内周に沿って後方へ突出する内周壁部(図示せず)と、該台板29bの開口内周に沿って設けられて、遊技盤20の前面より前方へ突出する庇部29cとを備える。そして、枠状装飾体29は、第1装着口内に内周壁部を挿入した状態で、遊技盤20に台板29bが前側からネジ止めされて、該枠状装飾体29の外側、具体的には庇部29cと案内レール22および第3盤面保護部材21cの間にパチンコ球が流下する流下経路30a,30bが画成されるようになっている。なお、枠状装飾体29を遊技盤20に取り付けた状態で、庇部29cの後端縁から外方に延出する台板29bが遊技盤20の前面に沿って延在して、該台板29bの前側をパチンコ球が通り得るようになっている。枠状装飾体29は、前記台板29b、内周壁部および庇部29cの夫々が一体に樹脂形成される構成であっても、別部材として形成される構成であってもよい。
前記枠状装飾体29には、前記ステージ31の右側部に、前記第2経路30bを流下するパチンコ球が入賞可能な特殊入賞装置34が配設されている。この特殊入賞装置34は、前記庇部29cの右下縁の内側に設けられたものであって、該庇部29cに形成されて第2経路30bに開口する特殊入賞口34aを開閉する開閉部材34bや、特殊入賞口に入賞したパチンコ球を検出するセンサ等を備えている。前記開閉部材34bは、駆動手段としての特殊入賞ソレノイド(図示せず)の駆動に伴って特殊入賞口34aを閉鎖する閉鎖位置と開放する開放位置に変位するよう構成される。なお、特殊入賞装置34を囲繞する庇部29cと前記第3盤面保護部材21cとの間の第2経路30bに、遊技盤20に配設された後述するサイド装飾体38が位置している。
前記遊技盤20における前記第1装着口(枠状装飾体29)の下方に開設された第2装着口に、遊技領域20a(第1経路30aおよび第2経路30b)を流下するパチンコ球が入賞可能な始動入賞装置35が取り付けられている。始動入賞装置35は、図3に示す如く、前記第1装着口の下方に穿設された第2装着口に前側から着脱自在に配設される始動口飾り35aに、始動入賞口36a,36bが上下の位置関係で2つ設けられている。ここで、上側に位置する第1始動入賞口36aは、遊技領域20a内で常に上方へ開口する常時開放タイプの入賞口とされている。また、下側に位置する第2始動入賞口36bは、始動口飾り35aに前後方向へ揺動可能に配設された開閉部材35bによって開閉するよう構成されており、駆動手段としての始動入賞ソレノイド(図示せず)の駆動に伴って開閉部材35bが第2始動入賞口36bを閉鎖する閉鎖位置と開放する開放位置に変位するよう構成されている。すなわち、実施例において前記第1始動入賞口36aは、前記遊技領域20aを流下するパチンコ球が常時一定の確率で入賞可能に構成され、第2始動入賞口36bは、始動入賞ソレノイドを駆動することでパチンコ球の入賞確率を可変し得るよう構成されている。なお、開閉部材35bを閉鎖位置から開放位置に変位して第2始動入賞口36bを開放する開放条件および開閉部材35bを開放位置から閉鎖位置に変位して第2始動入賞口36bを閉鎖する閉鎖条件としては、開閉部材35bが開放位置に変位している継続時間(第2始動入賞口36bの開放時間)が挙げられるが、その他の条件を設定してもよい。
前記始動入賞装置35の始動口飾り35aには、前記第1始動入賞口36aの上方位置に、前記遊技領域20aを流下するパチンコ球が通過可能な第1球通過ゲート39aが取り付けられている。この第1球通過ゲート39aには、該ゲート39aを通過するパチンコ球を検出する球通過検出スイッチ(図示せず)が設けられている。この球通過検出スイッチは、パチンコ機10の裏側に配設された制御手段(図示せず)に配線接続されており、該球通過検出スイッチから制御手段への球検出信号の入力(すなわちパチンコ球の検出)に伴って普図当り抽選(後述)が行われ、該普図当り抽選の結果に応じて前記始動入賞装置35の始動入賞ソレノイドが駆動制御されて開閉部材35bが開閉動作するようになっている。
前記遊技盤20における前記第2装着口(始動入賞装置35)の左方で前記下側案内連釘28の配設位置より下方で左右に離間して開設された2つの第3装着口に、第1経路30aを流下するパチンコ球が入賞可能な第1普通入賞口37aが設けられた普通入賞装置37が夫々取り付けられている。実施例では、図2に示す如く、第1経路30aの上流側に位置する普通入賞装置37には2つの第1普通入賞口37aが設けられるのに対し、下流側に位置する普通入賞装置37には1つの第1普通入賞口37aが設けられている。また、各普通入賞装置37は、前記内レール22bとの間に、パチンコ球が流下可能な隙間をあけて遊技盤20に配設されており、前記下側案内連釘28の隙間28aから落下して第1普通入賞口37aに入賞しなかったパチンコ球が、該普通入賞装置37の下側を内レール22bに沿って前記第1アウト口24に向けて流下可能に構成されている。
前記第2装着口の右方に開設された第4装着口に、第2経路30bを流下するパチンコ球が通過可能な第2球通過ゲート39bが取り付けられている。第2球通過ゲート39bには、該ゲート39bを通過するパチンコ球を検出する球通過検出スイッチ(図示せず)が設けられている。この球通過検出スイッチは、前記第1球通過ゲート39aの球通過検出スイッチと同様に前記制御手段に配線接続されており、該球通過検出スイッチから制御手段への球検出信号の入力(すなわちパチンコ球の検出)に伴って普図当り抽選(後述)が行われ、該普図当り抽選の結果に応じて前記始動入賞装置35の始動入賞ソレノイドが駆動制御されて開閉部材35bが開閉動作するようになっている。なお、第2球通過ゲート39bは、図3に示す如く、第2経路30bにおいて前記枠状装飾体29に設けた特殊入賞装置34の特殊入賞口34aより上流側(上側)に位置している。
前記第2装着口の右方で第4装着口の下方に開設された第5装着口に、遊技領域20aに開口して第2経路30bを流下するパチンコ球が入球可能な第2普通入賞口45、特別入賞口52およびアウト口47,49が設けられたサイド装飾体38が取り付けられている。第5装着口を介して遊技盤20に配設されたサイド装飾体38は、図2に示す如く、前記枠状装飾体29より右側下部の遊技領域20aにおいて、該枠状装飾体29に設けた前記特殊入賞装置34の下方に離間して位置して、第2経路30bにおいて特殊入賞装置34を囲繞している庇部29cの外側(右側および下側)を流下するパチンコ球が、該サイド装飾体38に設けた各口45,52,47,49に入球可能になっている。
前記サイド装飾体38は、前記本体41の前側に配設されて、前記第3盤面保護部材(レール部材)21cの内側に隣接するように延在する前記前構成部材42を備え、該前構成部材42が遊技領域20a(第2経路30b)に臨んでいる。前構成部材42は、図6〜図8に示す如く、本体41の固定壁41aから前方に離間して平行に位置する前壁42aと、該前壁42aから後方に突出する複数の壁42b,42c,42dとを備え、複数の壁42b,42c,42dの後端を固定壁41aの前面に当接した状態で本体41の前側に前構成部材42が位置決め固定される。固定壁41aと前壁42aとは、両壁41a,42aの間をパチンコ球が流下可能な寸法で離間している。具体的には、固定壁41aと前壁42aとの離間間隔は、パチンコ球1個分の寸法より大きく、かつパチンコ球2個分より小さな寸法に設定される。なお、前壁42aの前面には、パチンコ機10のモチーフとなる図柄等が形成されている。
前記前構成部材42には、図3,図4に示す如く、前記第1転動面部43aと第2転動面部43bとの間に、上方に開口する第2アウト口(アウト口)47が設けられている。この第2アウト口47は、前構成部材42の前壁42aと前記本体41の固定壁41aとの間において上方(遊技領域20a)に開口して、該第2アウト口47に、第2経路30b(遊技領域20a)を流下するパチンコ球が入球可能に構成されている。
前記前構成部材42には、図8に示す如く、第2転動面部43bと第3転動面部43cと間に、前壁42aから後方に延在する普通球受け通路部44が設けられている。普通球受け通路部44は、図4,図6に示す如く、前壁42aと本体41の固定壁41aとの間に亘って延在するよう形成されると共に、上方に開口する樋形状に形成されている。すなわち、普通球受け通路部44における前壁42aと固定壁41aとの間において上方(遊技領域20a)に開口する部分が、前記第2経路30b(遊技領域20a)を流下するパチンコ球が入賞可能な第2普通入賞口(入賞口)45として機能している。前記本体41には、普通球受け通路部44と対応する位置に、該普通球受け通路部44に連通すると共に上方に開口する樋状の球案内樋46が設けられており、第2普通入賞口45に入賞したパチンコ球を普通球受け通路部44および球案内樋46を介して図示しないセーフ球用排出経路に誘導して機外に排出するよう構成されている。また、前記第2アウト口47および第2普通入賞口45は、前記第2経路30bに植設した後述するサイド案内連釘59の下方に位置しており、該サイド案内連釘59の隙間59aを通過したパチンコ球が第2アウト口47および第2普通入賞口45に入球可能に構成されている。
前記前構成部材42には、図8に示す如く、前記第1転動面部43aの下流端から下方に延在した後に、前壁42aの下側の端縁に沿って延在する案内壁42cが前壁42aから後方に向けて突設されている。この案内壁42cは、図3に示す如く、前記第2転動面部43b、普通球受け通路部44および第3転動面部43cの下側に所定間隔離間して、前記第3盤面保護部材(レール部材)21cと重なるように左右方向に延在している。なお、第2転動面部43b、普通球受け通路部44および第3転動面部43cと案内壁42cとの離間寸法は、パチンコ球が通過可能な寸法に設定されており、該第2転動面部43b、普通球受け通路部44および第3転動面部43cと案内壁42cとの間に、パチンコ球が転動(流下)可能な第1球案内通路(球案内通路)48が形成される。具体的には、第2転動面部43bおよび第3転動面部43cが上面に形成される上側壁42bの下面および普通球受け通路部44の下面と案内壁42cの上面との間に、パチンコ球が転動(流下)可能な第1球案内通路(球案内通路)48が形成される。また、第1球案内通路48は、上流端が第2アウト口47に連通すると共に、下流端が左方に開口しており、第2アウト口47に入球したパチンコ球を右側から左側に向けて転動させ得るよう構成される。
前記前構成部材42には、図3,図4に示す如く、前記第3転動面部43cと第4転動面部43dとの間に、上方に開口する第3アウト口(アウト口)49が設けられている。この第3アウト口49は、前構成部材42の前壁42aと前記本体41の固定壁41aとの間において上方(遊技領域20a)に開口して、該第3アウト口49に、第2経路30b(遊技領域20a)を流下するパチンコ球が入球可能に構成されている。
前記前壁42aには、第4転動面部43dの上流端から下方に延在した後に、前壁42aの下流端(左端)まで左右方向に延在する区画壁42dが前壁42aから後方に向けて突設されている。この区画壁42dは、前壁42aの下側の端縁から上側に所定高さだけ離間して延在しており、該区画壁42dと前記第3盤面保護部材(レール部材)21cとの間に、パチンコ球が転動(流下)可能な第2球案内通路50を画成している。この第2球案内通路50は、上流端が第3アウト口49に連通すると共に、下流端(出口)が遊技領域20aに開口しており、第3アウト口49に入球したパチンコ球を第3盤面保護部材21cに沿って右側から左側に向けて転動させ得るよう構成されている。また、第2球案内通路50の上流端には前記第1球案内通路48が連通しており(図3参照)、第2アウト口47および第3アウト口49に入球したパチンコ球は、最終的には第2球案内通路50の出口から遊技領域20aに通出するよう構成される。
前記前構成部材42には、図8に示す如く、前記第4転動面部43dと第5転動面部43eとの間に、前壁42aから後方に延在する特別球受け通路部51が設けられている。特別球受け通路部51は、前壁42aと本体41の固定壁41aとの間に亘って延在するよう形成されると共に、上方に開口する樋形状に形成されている。すなわち、特別球受け通路部51における前壁42aと固定壁41aとの間において上方(遊技領域20a)に開口する部分が、前記第2経路30b(遊技領域20a)を流下するパチンコ球が入賞可能な特別入賞口(特定入賞口)52として機能している。また、前記本体41の固定壁41aには、特別球受け通路部51と対応する位置に、該特別球受け通路部51に連通する特別入賞用開口53が設けられており(図7参照)、特別入賞口52に入賞したパチンコ球を特別球受け通路部51および特別入賞用開口53を介して図示しないセーフ球用排出経路に誘導して機外に排出するよう構成される。
前記サイド装飾体38の本体41には、前記前構成部材42に設けた特別球受け通路部51で画成される特別入賞口52を開閉自在に閉成する開閉部材54が配設されている。開閉部材54は、本体41の裏側に配設された駆動手段としての特別入賞ソレノイド60(図6参照)に連繋されて、該特別入賞ソレノイド60を駆動することで、開閉部材54が特別入賞口52へのパチンコ球の入賞を阻止する閉位置と該特別入賞口52へのパチンコ球の入賞を許容する開位置との間を進退移動するよう構成される。実施例では、図3,図7に示す如く、前記固定壁41aに形成された前後方向に貫通する通孔41dに、板状の開閉部材54が前後方向に進退自在に挿通されると共に、該開閉部材54が、前記特別球受け通路部51の左右に対向する壁面に突設された一対の支持片51a,51aに前後方向に移動自在に支持されている。そして、開閉部材54が固定壁41aから前側に延出した閉位置において、該開閉部材54は、図4,図5に示す如く、前記第4転動面部43dと第5転動面部43eとの間に亘って位置して特別入賞口52を閉鎖するよう構成される。具体的には、閉位置の開閉部材54は、その上面が第4転動面部43dおよび第5転動面部43eに連続して、第4転動面部43dを転動してくるパチンコ球を開閉部材54を介して第5転動面部43eに受け渡し得るようになっている。なお、閉位置の開閉部材54は、上面が第4転動面部43dおよび第5転動面部43eと同様に左下方傾斜して、該開閉部材54の上面をパチンコ球が第5転動面部43eに向けてスムーズに転動するよう構成される。そして、開閉部材54が閉位置より後方に退避した開位置に移動することで、第4転動面部43dと第5転動面部43eとの間に特別入賞口52が開口して、第4転動面部43dを転動してくるパチンコ球が該特別入賞口52に落下通入(入賞)し得るよう構成される。実施例では、特別入賞口52および開閉部材54が特定入賞部を構成し、特定入賞部が前構成部材42の最下流部に位置して、特別入賞口52より上流側に前記第2アウト口47、第2普通入賞口45および第3アウト口49が設けられている。
前記本体41の固定壁41aは、図3,図5に示す如く、前記前構成部材42の第4転動面部43d、特別入賞口52および第5転動面部43eの形成位置に対応する部分が上方に大きく延出しており、該延出部41cの前面に、特別入賞口52の上方に張出す張出し部55が配設されている。張出し部55の下面は、図3に示す如く、閉位置の開閉部材54の上面と略平行に延在して、該開閉部材54との間に左右方向に開口する球通路61を画成するように構成される。また、張出し部55の下面と閉位置の開閉部材54の上面との離間間隔は、パチンコ球1個分の寸法より大きく、かつパチンコ球2個分より小さな寸法に設定される。
前記本体41の固定壁41aの裏面には、前記第1球案内通路48に対応する領域に、ダイヤモンドカット等の凹凸による光拡散加工が施されている。また、本体41には、固定壁41aにおける光拡散加工が施された領域の後方に、第1発光装置(発光装置)56が配設されている。この第1発光装置56は、図6〜図8に示す如く、発光基板56aと、該発光基板56aの前面に実装されて前方に向けて光を照射するLED等の複数の発光体56bと、発光基板56aと略同一形状に形成されて該発光基板56aの裏面を覆蓋保護するように発光基板56aの裏側に配設された保護部材56cとを備える。この第1発光装置56は、本体41の側壁41bの後端に配設されており、該第1発光装置56の発光体56bを発光することで、固定壁41aに施された光拡散加工によって、第1球案内通路48および該第1球案内通路48を画成している壁42b,42cを明輝して発光装飾し得るよう構成される。
前記張出し部55は、樹脂材料によって光透過性に形成されると共に、前記固定壁41aにおける延出部41cの裏面に、ダイヤモンドカット等の凹凸による光拡散加工が施されている。また、延出部41cの裏側に、第2発光装置57が配設されている。この第2発光装置57は、図7,図8に示す如く、発光基板57aと、該発光基板57aの前面に実装されて前方に向けて光を照射するLED等の複数の発光体57bと、発光基板57aと略同一形状に形成されて該発光基板57aの裏面を覆蓋保護するように発光基板57aの裏側に配設された保護部材57cとを備える。すなわち、第2発光装置57の発光体57bを発光することで、延出部41cに施された光拡散加工によって、張出し部55や球通路61が発光装飾されるようになっている。
前記本体41の裏側には、前記第2発光装置57の下側に第3発光装置58が配設されている。この第3発光装置58は、図7,図8に示す如く、発光基板58aと、該発光基板58aの前面に実装されて前方に向けて光を照射するLED等の複数の発光体58bとを備える。また第3発光装置58は、発光体58bが、前記固定壁41aに形成した前記通孔41dの上縁の後方に位置するよう配置されており、該発光体58bを発光することで、通孔41dに挿通されている前記開閉部材54の上辺近傍の前記延出部41c(球通路61の下部側)を照明し得るようになっている。なお、延出部41cにおける第3発光装置58の発光体58bと対向する領域には光拡散加工が施されておらず、前記第2発光装置57の発光体57bを点灯した場合と、第3発光装置58の発光体58bを点灯した場合とで、球通路61の発光による装飾態様が異なるよう構成される。
前記枠状装飾体29とサイド装飾体38との間に臨む遊技領域20a(第2経路30b)に、図3に示す如く、右側から左側に向けて下方傾斜する線上に沿って複数の遊技釘25が並ぶように設けられている。これら遊技釘群について、サイド案内連釘59と指称するものとする。このサイド案内連釘59は、図3に示す如く、最上部が前記第1転動面部43aの下流端に近接し、該最上部から第2アウト口47、第2転動面部43bおよび第2普通入賞口45の上方を左側に延在して、最下部が前記第3転動面部43cの上流端に近接位置している。また、サイド案内連釘59を構成する遊技釘25は、第2アウト口47と第2普通入賞口45との間の第2転動面部43bの上方でパチンコ球が通過可能な隙間59aが空くように設けられており、該サイド案内連釘59上を移動するパチンコ球が隙間59aから落下することで、該パチンコ球が第2アウト口47および第2普通入賞口45に入球し得るようになっている。これに対し、隙間59aから落下することなくサイド案内連釘59上を流下したパチンコ球は第3転動面部43cに落下し、該第3転動面部43c上を左方に転動されたパチンコ球が、第3アウト口49に入球したり第4転動面部43d上に移り得るよう構成される。
前記パチンコ機10に設けられる前記制御手段は、該パチンコ機10に備えられた各種検出スイッチ(検出手段)からの検出信号に基づいて各種処理が実行され、その処理結果に基づいて、前記図柄表示装置17、可動演出装置、発光装置56,57,58、ランプ装置18およびスピーカ19を制御するよう構成される。また、制御手段には、前記第2始動入賞口36bを開閉する開閉部材35bに連繋する始動入賞ソレノイド、特別入賞口52を開閉する開閉部材54に連繋する特別入賞ソレノイド60および特殊入賞口34aを開閉する開閉部材34bに連繋する特殊入賞ソレノイドが接続されており、該制御手段での制御処理結果に基づいて各ソレノイド60を駆動させることで、対応する開閉部材35b,54,34bが開閉するようになっている。
次に、前述のように構成された実施例に係るパチンコ機10の作用につき説明する。
前記第2経路30bを流下して前記サイド装飾体38に設けられた前記第1転動面部43a上に落下したパチンコ球は、該第1転動面部43a上を左方に転動し、前記サイド案内連釘59上に移り、前記隙間59aから落下した場合は、前記第2普通入賞口45や第2アウト口47に入球可能となる。第2普通入賞口45にパチンコ球が入賞すると、該パチンコ球は前記普通球受け通路部44および球案内樋46を介してセーフ球用排出経路に誘導されて機外に排出されると共に、所定数の賞球が払い出される。これに対し、第2アウト口47にパチンコ球が入球すると、該パチンコ球は前記第1球案内通路48を左側から右側に転動して第2球案内通路50に通入し、該第2球案内通路50の出口から遊技領域20aに通出される。第2球案内通路50の出口は、図3に示す如く、前記右下部案内連釘40bの下方で開口しており、該出口から通出されたパチンコ球は前記第1アウト口24から機外に排出される。第1球案内通路48および該通路48を画成する上側壁42bや案内壁42cは、前記第1発光装置56の発光体56bの点灯によって照明されており、該第1球案内通路48をパチンコ球が転動する様子が遊技者から見易くなっていることで、遊技の興趣を高めることができると共に、賞球が得られない第2アウト口47にパチンコ球が入球したことに対する落胆度合を抑え得る。
本願は前述した実施例の構成に限定されるものではなく、その他の構成を適宜に採用することができる。
(1) 実施例では、サイド装飾体(基部材)を枠状装飾体より右側下部に設けた場合で説明したが、枠状装飾体より左側下部において内レール(レール部材)に隣接するように配置してもよい。そして、サイド装飾体(基部材)を内レール(レール部材)に隣接して配置した構成では、前構成部材(基部材)に設けられる転動面は、パチンコ球を左側から右側に転動するように右下方傾斜するよう構成すればよい。
(2) 実施例のサイド装飾体における特別入賞口(特定入賞口)より上流側に設けられる2つのアウト口と第2普通入賞口との順序については、第2アウト口より上流側に第2普通入賞口を設ける構成、第3アウト口より下流側に第2普通入賞口を設ける構成を採用することができる。
(3) 実施例では、サイド装飾体(基部材)に2つのアウト口を設けたが、アウト口は1つでも3つ以上であってもよい。また、入賞口(第2普通入賞口)についても、1つに限らず2つ以上設ける構成を採用し得る。そして、アウト口および入賞口を複数ずつ設ける構成では、転動面におけるパチンコ球の流下方向での各口の順序は任意に設定可能である。
(4) 実施例では、第2アウト口および第3アウト口に入球したパチンコ球を、球案内通路を流下した後に遊技領域に通出して第1アウト口を介して機外に排出するよう構成したが、第2アウト口および第3アウト口に入球したパチンコ球が遊技盤の裏側に通出する通路をサイド装飾体に設け、遊技盤の裏側に配設される設置部材に設けた排出通路を介してパチンコ球を機外に排出する構成を採用し得る。
(6) 実施例では、サイド装飾体(基部材)に形成される転動面に関し、第2アウト口と第2普通入賞口との間に位置する第2転動面部については、他の転動面部とは反対向きに下方傾斜するようにしたが、全ての転動面部を同じ向きで下方傾斜するようにしてもよい。
(7) 実施例では、分割可能な本体と前構成部材とから基部材を構成した場合で説明したが、基部材は本体と前構成部材とが一体に構成されたものであってもよい。
(8) 遊技機としては、パチンコ機に限られるものではなく、アレンジボール機やパチンコ球を用いたスロットマシン等、その他各種の遊技機であってもよい。
17a 表示部
20 遊技盤
20a 遊技領域
21c 第3盤面保護部材(レール部材)
22 案内レール(レール部材)
29 枠状装飾体
29a 窓口(開口部)
41 本体(基部材)
42 前構成部材(基部材)
42c 案内壁
43 転動面
45 第2普通入賞口(入賞口)
47 第2アウト口(アウト口)
48 第1球案内通路(球案内通路)
49 第3アウト口(アウト口)
52 特別入賞口(特定入賞口,特定入賞部)
54 開閉部材(特定入賞部)
55 張出し部
56 第1発光装置(発光装置)
61 球通路
Claims (5)
- 前面に配設されたレール部材により遊技球が流下する遊技領域が画成された遊技盤と、特定条件が成立したときに当りか否かの判定を行う当り判定手段とを備え、遊技球を前記遊技領域へ打ち出して遊技が行われるよう構成された遊技機において、
前記レール部材に隣接するよう遊技盤に配設されて前記遊技領域に臨む基部材と、
前記基部材の外側面に設けられ、前記遊技領域を流下する遊技球を受けて左右方向の一方の側から他方の側に向かって該遊技球を転動させる転動面と、
前記基部材の外側面に設けられて遊技領域に開口し、遊技球が入球可能なアウト口と、
前記基部材の外側面に設けられて遊技領域に開口し、遊技球が入賞可能な入賞口と、
前記基部材の外側面に設けられて遊技領域に開口し、遊技球が入賞可能な特定入賞口を開閉する開閉部材を前記当り判定手段の判定結果が肯定判定の場合に開放するよう構成される特定入賞部とを備え、
前記アウト口および入賞口は、特定入賞口より上流側に設けられる
ことを特徴とする遊技機。 - 前記開閉部材は、前記特定入賞口への遊技球の入賞を阻止する閉位置と、該閉位置より後方に退避して前記特定入賞口への遊技球の入賞を許容する開位置との間を進退移動するよう構成され、閉位置の開閉部材の上面が前記転動面に連続して該転動面から開閉部材に遊技球が転動するよう構成される請求項1記載の遊技機。
- 前記基部材に、前記閉位置の開閉部材の上方に張出して該開閉部材との間に左右方向に開口する球通路を画成する張出し部が設けられ、該張出し部と閉位置の開閉部材との離間間隔は、遊技球1個分の寸法より大きく、かつ遊技球2個分より小さな寸法に設定される請求項2記載の遊技機。
- 前記基部材に、前記転動面から前記レール部材側に離間して該レール部材に重なるように延在する案内壁が設けられ、該案内壁と前記転動面との間に、前記アウト口に入球した遊技球が前側から視認可能な状態で転動する球案内通路が形成され、該球案内通路および案内壁を照明する発光装置を備える請求項1〜3の何れか一項に記載の遊技機。
- 前記遊技盤に、開口部から図柄表示装置の表示部を前側に臨ませる枠状装飾体が配設され、前記基部材は、前記枠状装飾体より右側下部の遊技領域に臨むように前記遊技盤に配設される請求項1〜4の何れか一項に記載の遊技機。
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