JP6184376B2 - 遊技機 - Google Patents

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Description

この発明は、当り遊技において特別入賞部の開閉手段を開放作動させて特別入賞口への入賞を許容するよう構成された遊技機に関するものである。
代表的な遊技機であるパチンコ機は、パチンコ球(遊技球)が流下可能な遊技領域が画成された遊技盤に、パチンコ球が入賞可能な始動入賞口を備えた始動入賞部や、図柄を変動表示して図柄変動演出を行なう液晶式やドラム式等の図柄表示装置(図柄表示手段)が設けられ、遊技領域を流下するパチンコ球が始動入賞部の始動入賞口へ入賞するのを契機として、図柄表示装置の図柄変動を開始するよう構成されている。このようなパチンコ機では、始動入賞部の始動入賞口へ入賞したパチンコ球を検出手段としてのセンサが検出することを契機(当り判定条件の成立)として当り判定が行われ、当該当り判定において当り遊技に当選した場合に図柄変動演出の結果として所定の当り表示(例えば同一図柄の三つ揃等)が図柄表示装置に表示され、遊技者に有利な当り遊技が付与される。このような当り遊技では、特別入賞口を開放可能に閉鎖する特別入賞部の開閉部材が開放作動されて、特別入賞口へのパチンコ球の入賞機会が与えられ、遊技者が賞球を獲得し得るようになっている(例えば特許文献1)。
また、このようなパチンコ機には、パチンコ球が入賞可能な始動入賞部として、始動入賞口が常に遊技領域内で開口する固定始動入賞部の他に、開閉部材により始動入賞口を開閉可能な可変始動入賞部が設けられると共に、パチンコ球が通過可能な球通過部としてのゲート部が遊技領域内に配設されている。そして、遊技領域を流下する過程でゲート部を通過したパチンコ球を検出手段としてのセンサが検出することを契機として可変始動入賞部の開閉部材を開放動作させ、当該可変始動入賞部へのパチンコ球の入賞を可能とすることにより、当り遊技が生起される機会を付与するようになっている。
特開2004−283610号公報
ところで、従来のパチンコ機では、始動入賞部およびゲート部が遊技領域の離れた位置に設置されており、始動入賞口へのパチンコ球の入賞やゲート部のパチンコ球の通過に応じた遊技が個別に進行するに過ぎず、遊技の興趣を高めるには限界があった。また、多くのパチンコ機に始動入賞部やゲート部が備えられていることから、遊技過程において発生する当り遊技が生起される契機となる始動入賞部へのパチンコ球の入賞や、可変始動入賞部が開放される契機となるゲート部へのパチンコ球の通過といった事象に対する新鮮味が薄れてしまうことが懸念される。
また、始動入賞部やゲート部を備えたパチンコ機は、遊技領域に打ち出されたパチンコ球の始動入賞部への入賞割合やゲート部への通過割合等を予め定めて、定めた割合で始動入賞部に対してパチンコ球が入賞したり、パチンコ球がゲート部を通過することを前提として所期の遊技が実現するよう設計されている。始動入賞部へのパチンコ球の入賞割合やゲート部へのパチンコ球の通過割合は、ゲート部の球入口や始動入賞部の始動入賞口の上部に設けられた遊技釘により大きく影響を受けることから、遊技釘の傾きが意図的に変更されたり、メンテナンス時等の偶発的な遊技釘との接触により不意に遊技釘の傾きが変わってしまった場合には、始動入賞部への入賞割合やゲート部への通過割合が設計当初から変化してパチンコ機の遊技性に影響を及ぼすおそれがある。ここで、従来のパチンコ機では、始動入賞部およびゲート部は遊技領域の離れた位置に個別に設置されており、ゲート部へのパチンコ球の通過に影響する遊技釘の傾きが変わったのか、始動入賞部へのパチンコ球の入賞に影響する遊技釘の傾きが変わったのか判別することが容易ではない場合もあり、想定した遊技性と異なった状態で遊技に供されることにも繋がりかねない。
すなわち本発明は、従来の技術に係る遊技機に内在する前記課題に鑑み、これを好適に解決するべく提案されたものであって、当り遊技が生起される契機や可変始動部が開放される契機を利用した新たな遊技性を創出可能な遊技機を提供することを目的とする。
前記課題を克服し、所期の目的を達成するため、本願の請求項1に係る発明は、
遊技球が流下可能な遊技領域(21)が画成された遊技盤(20)に、特別入賞口(240a)を開閉手段(242)により開放可能に閉鎖された特別入賞部(240)が配設され、当り判定条件の成立に伴って当り遊技を生起させるか否かが判定されて、当り遊技を生起させる場合に前記特別入賞部(240)の開閉手段(242)を開放作動させて特別入賞口(240a)への入賞を許容するよう構成された遊技機において、
前記遊技領域(21)に開口する球入口(100a)に入球した遊技球を、振分手段(105)により複数の球経路(L,R)の何れかへ振り分ける振分入球部(100)と、
始動入賞口(116)を開閉手段(117)が開放可能に閉鎖する可変始動部(115)とを備え、
前記遊技領域(20)には、遊技球が流下可能な第1の球流下領域(21a)および第2の球流下領域(21b)が設けられて、
前記第1の球流下領域(21a)を流下した遊技球が入球可能な一方で、前記第2の球流下領域(21b)を流下した遊技球が入球不能な位置に前記振分入球部(100)の球入口(100a)が配置されると共に、当該第1および第2の球流下領域(21a,21b)を流下した遊技球の夫々が入賞可能な位置に前記可変始動部(115)の始動入賞口(116)が配置され、
前記振分入球部(100)において振分手段(105)により振り分けられる前記複数の球経路(L,R)の内の少なくとも何れか1つの球経路(R)に遊技球を検出する第1始動検出手段(83)が配設されると共に、前記可変始動入賞口(116)に連通する球経路(C)に遊技球を検出する第2始動検出手段(84)が配設されて、当該第1および第2始動検出手段(83,84)による遊技球の検出の夫々を契機として前記当り判定条件が成立するよう構成され、
前記振分入球部(100)において振分手段(105)により振り分けられる前記複数の球経路(L,R)の内で、前記第1始動検出手段(83)が配設された球経路(L,R)とは異なる球経路(L)に、遊技球を検出する検出手段(80)が配設されて、当該検出手段(80)による遊技球の検出を契機として前記可変始動部(115)を開放するか否かが判定されて、当該可変始動部(115)を開放させる場合に所定の制御条件に従って前記可変始動部(115)の開閉手段(117)を開放作動させて可変始動部(115)の始動入賞口(116)への入賞を許容するよう構成されたことを要旨とする。
このように、振分入球部の球入口に入球した遊技球を、当り遊技を生起させるか否かの判定契機となる第1始動検出手段に検出される球経路や、可変始動部を開放するか否かの判定契機となる検出手段に検出される球経路に振分手段が振り分けるよう構成したことで、同じ球入口に入球した遊技球であっても、振分手段により振り分けられる球経路によって遊技を変化させることができるため、従来にない新たな遊技性を創出することができる。また、当り遊技を生起させるか否かの判定契機となる第1始動検出手段に検出される球経路、および可変始動部を開放するか否かの判定契機となる検出手段に検出される球経路に繋がる球入口を共通化することで、遊技盤に設けられた遊技釘の状態確認の手間が軽減され、異常の早期発見に寄与し得る。また、可変始動部を開放するか否かの判定契機となる検出手段による遊技球の検出を制限するように遊技釘の傾きが変更された場合には、同時に当り遊技を生起させるか否かの判定契機となる第1始動検出手段による遊技球の検出にも影響することに繋がり、遊技機としての遊技の成立に重大な影響を与えることになるため、遊技釘の傾きの不用意な変更を抑制することができる。
請求項2に係る発明では、
特殊入賞口(220a)を開閉手段(222)が開放可能に閉鎖すると共に当該特殊入賞口(220a)に入賞した遊技球が通過可能な特定領域(226)および非特定領域(227)を備えた特殊入賞部(220)と、
前記特殊入賞口(220a)に入賞した遊技球を前記特定領域(226)に振り分ける姿勢および前記非特定領域(227)に振り分ける姿勢に変位可能な切替部材(230)とを備え、
前記特定領域(226)に対応した特定領域検出手段(88)が遊技球を検出することで前記当り遊技を生起させるよう構成され、
前記第1および第2始動検出手段(83,84)による遊技球の検出の夫々を契機として、前記特殊入賞部(220)の開閉手段(242)を開放作動させるか否かの特殊入賞部開放判定が行われ、
前記第1始動検出手段(83)による遊技球の検出を契機として特殊入賞部開放判定が行われるよりも、前記第2始動検出手段(84)による遊技球の検出を契機として特殊入賞部開放判定が行われる場合の方が、当該判定において肯定判定されて前記特殊入賞部(220)の開閉手段(222)が開放作動される割合が高くなるよう構成され
前記第1始動検出手段(83)による遊技球の検出を契機とした特殊入賞部開放判定により前記特殊入賞部(220)の開閉手段(222)が開放作動された場合と、前記第2始動検出手段(84)による遊技球の検出を契機とした特殊入賞部開放判定により前記特殊入賞部(220)の開閉手段(222)が開放作動された場合との夫々において、一定の確率で前記特定領域(226)に遊技球が振り分けられるように前記切替部材(230)を動作するよう構成されたことを要旨とする。
このように、振分入球部の球入口に遊技球が入球した場合には、振分手段により振り分けられる球経路に応じて、第1始動検出手段による遊技球の検出を契機とした当り判定条件の成立に伴って当り遊技が生起する期待感が得られるだけでなく、特殊入賞部の開閉手段が開放作動される期待感の高い可変始動部の始動入賞口が開放する可能性を作り出すことができる。このように、振分入球部の球入口に遊技球が入球することで、当り遊技が生起される複数の異なった機会を創出することが可能となる。
請求項3に係る発明では、
前記可変始動部(115)の始動入賞口(116)へ遊技球が入賞する確率が非入賞率向上状態と比べて高確率となるよう当該可変始動部(115)の開閉手段(117)が開放作動される入賞率向上状態が設けられ、
前記非入賞率向上状態での特殊入賞部開放判定において肯定判定された場合には、図柄変動が終了した後に、前記特殊入賞部(220)が開放動作を開始する前に当該特殊入賞部(220)が開放することを報知する報知演出を所定の演出時間で実行するよう設定されると共に、前記入賞率向上状態での特殊入賞部開放判定において肯定判定された場合には、図柄変動が終了した後に、前記報知演出を実行することなく前記演出時間より短い所定時間が経過することで前記特殊入賞部(220)が開放動作するよう設定されたことを要旨とする。
このように、非入賞率向上状態で特殊入賞部開放判定において肯定判定された場合には、特殊入賞部を開放作動する前に特殊入賞部が開放作動することを報知する報知演出が行われることで、第1の球流下領域に遊技球を流下させる状態から第2の球流下領域に遊技球を流下させる状態に遊技形態を切り替えるべきことを遊技者に確実に認識させることができ、適切な遊技形態での遊技を遊技者に行わせることが可能となる。また、入賞率向上状態で特殊入賞部開放判定において肯定判定された場合には、図柄変動の終了から間断なく特殊入賞部が開放するスピード感のある遊技を実現できる。
本発明に係る遊技機によれば、振分手段の振り分けにより、同じ球入口に入球した遊技球を、当り遊技を生起させるか否かの判定契機となる始動検出手段に検出される球経路や、可変始動部を開放するか否かの判定契機となる検出手段に検出される球経路に振り分けて遊技を変化させることで新たな遊技性を創出できる。
本発明の好適な実施例に係るパチンコ機を示す正面図である。 実施例に係る遊技盤を示す正面図である。 実施例に係る特殊入賞部を拡大して示す縦断正面図である。 実施例に係る遊技盤を振分入球部の配設位置で縦断した要部を拡大して示す正面図である。 実施例に係るパチンコ機の第1および第2特図始動口への入賞に伴う大当り図柄と大当り遊技との関係を示す説明図である。 実施例に係るパチンコ機の第1および第2特図始動口への入賞に伴う小当り図柄と継続大当り遊技との関係を示す説明図である。 実施例に係るパチンコ機の大当り確率および小当り確率を示す説明図である。 実施例に係る小当り遊技に伴う特殊入賞部の開閉動作パターンを示す説明図である。 実施例に係る小当り遊技に伴う特殊入賞部の特殊入賞開閉部材および振分体の動作タイミングを示す説明図である。 実施例に係る第1および第2普図始動口への入球に伴う普図当り図柄と始動口開閉部材の開閉動作パターンとの関係を示す説明図である。 実施例に係るパチンコ機の制御構成を示すブロック図である。 実施例に係るパチンコ機における左打ち遊技での遊技の流れを示す説明図である。 実施例に係るパチンコ機における右打ち遊技での遊技の流れを示す説明図である。
次に、本発明に係る遊技機につき、好適な実施例を挙げて、添付図面を参照しながら以下詳細に説明する。なお、遊技機としては、遊技球としてパチンコ球を用いて遊技が行われるパチンコ機を例にして説明する。また、以下の説明において、「前」、「後」、「左」、「右」とは、特に断りのない限り、図1に示すようにパチンコ機10を前側(遊技者側)から見た状態で指称する。
(パチンコ機10について)
実施例に係るパチンコ機10は、図1に示すように、前後に開口する矩形枠状に形成されて遊技店の図示しない設置枠台に縦置き姿勢で設置される固定枠としての外枠11の開口前面側に、遊技盤20を着脱可能に保持する本体枠としての中枠12が開閉および着脱可能に組み付けられて、該遊技盤20の裏側に、所定の特図当り判定条件(当り判定条件)の成立(後述する第1特図始動口111または可変始動入賞部115の第2特図始動口116へのパチンコ球の入賞)を契機として演出用の図柄(以下飾図という)を変動表示させて図柄変動演出を行う演出実行手段としての図柄表示装置17が着脱可能に配設されている。また、前記中枠12の前面側には、前記遊技盤20の遊技領域21と対応する位置に前後に開口する窓口13aが形成された装飾枠としての前枠13が開閉可能に組み付けられている。そして、前枠13には、ガラス板や透明な合成樹脂材で形成された透視保護板が窓口を覆うよう配設されており、遊技盤20を前側から目視可能な状態で保護している。また、前記前枠13における窓口の下方位置には、パチンコ球を貯留可能な球受け皿14,15が設けられており、当該前枠13と一体的に球受け皿14,15を開閉し得るようになっている。実施例の前枠13には、上球受け皿14および下球受け皿15が上下の位置関係で組み付けられている。なお、前記上下の球受け皿14,15の一方および両方を、前枠13とは個別に中枠12に組み付けるようにしてもよい。また、中枠12や前枠13に、1つの球受け皿のみを備える構成とすることもできる。
また、前記中枠12の右下方位置には、該中枠12に配設された打球発射装置(図示せず)を作動させる操作ハンドル16が設けられている。前記操作ハンドル16は、左回転方向に付勢された操作レバー16aを備えており、右回転させるように遊技者が操作レバー16aを回動操作することで打球発射装置が作動されて、前記上球受け皿14に貯留されたパチンコ球が前記遊技盤20の遊技領域21に向けて1球ずつ発射されるようになっている。ここで、前記操作レバー16aの回動量に応じて前記打球発射装置によるパチンコ球の打球力が強弱変化するよう構成されており、遊技者が操作レバー16aの回動量を調節することで、前記遊技領域21へのパチンコ球の打ち出し位置を任意に変更し得るようになっている。すなわち、遊技者が操作レバー16aを操作して回動量を調節することで、前記遊技盤20に形成された第1の球流下領域21a(後述)にパチンコ球を流下させる所謂「左打ち遊技」と称される遊技形態、該遊技盤20に形成された第2の球流下領域21b(後述)にパチンコ球を流下させる所謂「右打ち(ゴム打ち)遊技」と称される遊技形態とに切り替えて遊技を行い得るようになっている。なお、実施例では、前記図柄表示装置17としては、液晶パネルを収容ケースに収容した液晶表示装置が採用されているがこれに限られるものではなく、ドラム式の図柄表示装置17やドットマトリックス式の表示装置等の各種飾図を停止および変動表示可能な従来公知の各種の装置を採用し得る。
(遊技盤20について)
前記遊技盤20は、図2に示すように、合成樹脂材やベニヤ材等からなる略矩形状の板状部材であって、前面(盤面)に配設された略円形状の案内レール22によりパチンコ球が流下可能な遊技領域21が画成されている。また、前記遊技盤20には、前後に貫通する装着口(図示せず)が遊技領域21内の適宜位置に開設されて、各装着口に対して各種の遊技盤設置部品が配設されている。なお、後述するように実施例の遊技盤20には、遊技盤設置部品として枠状装飾部材40、振分入球部100、特別入賞部240等が配設される装着口が形成されている。そして、前記打球発射装置から発射されて遊技領域21を流下するパチンコ球が前記遊技盤設置部品に設けられた入球部(振分入球部100、可変始動入賞部115、特別入賞部240、特殊入賞部220、ゲート部250等)に入球することにより所定の遊技が行われるようになっている。そして、前記遊技盤20において遊技領域21の最下部位置に、該遊技領域21の最下部位置まで流下したパチンコ球を遊技盤20の裏側に排出するアウト口26が開設されている。なお、前記アウト口26は、遊技領域21において前記第1の球流下領域21aを流下したパチンコ球および前記第2の球流下領域21bを流下したパチンコ球が共に到来し得る合流領域21c(後述)に形成されている。また、遊技盤20の裏側には、前方へ開口した箱状に形成された設置部材(図示せず)が配設されており、前記図柄表示装置17や各種演出装置が当該設置部材に配設されている。ここで、遊技盤20および設置部材は、正面視における外郭形状が略整合する大きさおよび形状に形成されて、遊技盤20の後面に設置部材を取着した状態で、設置部材が遊技盤20の後面を全面的に覆うよう構成されている。なお、実施例の遊技盤20は、アクリル樹脂により透明な板状部材に形成されている。また、前記装着口の形成数は、遊技盤20に対する遊技盤設置部品の配設数や配設位置等により必要に応じて適宜決定される。
(枠状装飾部材40について)
前記遊技盤20には、図2に示すように、前記案内レール22で囲まれた遊技領域21の略中央に形成された装着口(図示せず)に、センター役とも称される装飾部材40が配設されている。この装飾部材40は、窓口40aが前後に開口する環状に形成されて、当該窓口40aを介して、遊技盤20の裏側の図柄表示装置17の表示部をパチンコ機10の前面側から視認し得るようになっている。以下の説明では、前記装飾部材40を枠状装飾部材と指称するものとする。具体的に、前記枠状装飾部材40は、遊技盤20から前方へ突出するよう形成されて窓口40aの内側へのパチンコ球の移動を規制するよう構成されている。なお、枠状装飾部材40は、一体に樹脂形成される構成であっても、複数の部材を組み合わせて全体として環状をなすよう形成される構成であってもよい。また、枠状装飾部材40は、前後に開口する形態に限らず、当該開口の全部または一部を透明板等で塞ぐ形態とすることも可能である。
すなわち、遊技盤20に配設された案内レール22により画成された前記遊技領域21は、図2に示すように、前記枠状装飾部材40の左側部に形成された第1の球流下領域21aと、当該枠状装飾部材40の右側部に形成された第2の球流下領域21bとに区画されており、操作ハンドル16の操作レバー16aを回動操作して打球力を調節することにより、パチンコ球を第1の球流下領域21aに流下させる遊技形態およびパチンコ球を第2の球流下領域21bに流下させる遊技形態の何れかを遊技者が任意に選択し得るようになっている。そして、前記遊技領域21は、前記枠状装飾部材40の下方位置において第1および第2の球流下領域21a,21bが合流するようになっており、当該第1および第2の球流下領域21a,21bが合流する合流領域21cに、振分入球部100が配設されると共にアウト口26が形成されている。また実施例のパチンコ機10では、後述する特別入賞部240や特殊入賞部220が第2の球流下領域21bで開口し得るよう設けられている。すなわち実施例では、第2の球流下領域21bを流下させたパチンコ球だけが特殊入賞部220の特殊入賞口220aや特別入賞部240の特別入賞口240aに入賞し得るようになっている。
(特殊入賞部220について)
前記特殊入賞部220は、図3に示すように、前記第2の球流下領域21bを流下するパチンコ球が入賞し得るよう前記枠状装飾部材40の右下部に配設されている。具体的に、前記特殊入賞部220は、前記枠状装飾部材40の右側面に形成されて前記遊技領域21(第2の球流下領域21b)に開口する特殊入賞口220aと、当該特殊入賞口220aを開放可能に閉鎖する特殊入賞開閉部材(開閉部材)222と、当該特殊入賞開閉部材222を開閉作動する駆動手段としての特殊入賞ソレノイド223とを備えており、当該特殊入賞ソレノイド223の駆動に伴って特殊入賞開閉部材222が特殊入賞口220aを開閉するようになっている。ここで、前記特殊入賞口220aは、前記枠状装飾部材40の右側方に開口するよう形成されている。また、前記特殊入賞開閉部材222は、前後方向に延在する支軸222aを介して特殊入賞口220aの開口下縁部側に揺動可能に軸支されており、特殊入賞ソレノイド223の駆動に伴って、特殊入賞口220aを閉鎖してパチンコ球の入賞を阻止する閉鎖状態と、特殊入賞口220aを開放してパチンコ球の入賞を許容する開放状態とに揺動変位し得るようになっている。なお、実施例では、特殊入賞口220aを閉鎖する閉鎖状態では、前記特殊入賞開閉部材222の自由端部が前記支軸222aに対して上方を向く起立姿勢に保持されて、パチンコ球が入賞不能となるよう特殊入賞口220aを塞ぐようになっている。そして、特殊入賞口220aを開放する閉鎖状態では、前記特殊入賞開閉部材222の自由端部が支軸222aに対して右側方を向く傾倒姿勢に保持されて、前記遊技領域21(第2の球流下領域21b)を流下するパチンコ球を特殊入賞開閉部材222で受け止めて特殊入賞口220aに誘導し得るよう構成されている。
また、図3に示すように、前記特殊入賞部220は、前記特殊入賞口220aに連通すると共に当該特殊入賞口220aから左方向へ向けて下方傾斜する特殊入賞通路225を備えている。前記特殊入賞通路225には、前記特殊入賞口220aに入賞したパチンコ球を検出する球検出手段としての特殊入賞検出センサ87が設けられると共に、当該特殊入賞検出センサ87が前記メイン制御基板60に配線接続されている。そして、特殊入賞検出センサ87からの球検出信号がメイン制御基板60のメイン制御CPU60aに入力されることを賞球の払出条件として、該メイン制御CPU60aが賞球の払い出しを決定し、当該決定に基づいてメイン制御基板60から払出制御基板に対して払出制御信号が出力されるようになっている。特殊入賞口220aに対応した特殊入賞検出センサ87によるパチンコ球の検出(すなわち特殊入賞口220aへのパチンコ球の入賞)を契機として賞球の払出条件が成立した場合には、メイン制御CPU60aが所定数(実施例では3個)の賞球の払い出しを決定するよう設定されている。ここで、前記特殊入賞部220は、第1特図始動口111および第2特図始動口116へのパチンコ球の入賞(第1始動入賞検出センサ83および第2始動入賞検出センサ84の検出)を契機として行われる特図当り判定の結果、小当り遊技が付与される場合に、特殊入賞口220aを開放させるようメイン制御基板60によって特殊入賞ソレノイド223が駆動制御される。すなわち、第1特図始動口111および第2特図始動口116へのパチンコ球の入賞を契機として、特殊入賞部220の特殊入賞開閉部材222を開放作動させるか否かの特殊入賞部開放判定が行われるようになっている。
図3に示すように、前記特殊入賞通路225は、前記特殊入賞検出センサ87の配設位置よりも下流側において、複数の通路226,227に分岐するよう構成されている。実施例では、特殊入賞通路225が2つの通路226,227に分岐するよう構成されており、上流側に位置する通路(特殊入賞口220aに近接する通路)を第1分岐通路226とし、下流側に位置する通路(特殊入賞口220aから離間する通路)を第2分岐通路227として区別する場合がある。なお、前記第1分岐通路226および第2分岐通路227は、下端部において遊技盤20の裏側に開口して、前記設置部材に設けられた図示しない球通路を介して遊技盤20の外部に連通するようになっている。
そして、図3に示すように、前記第1分岐通路226には、当該第1分岐通路226を通過するパチンコ球を検出する球検出手段としての特定領域検出センサ88が設けられており、当該特定領域検出センサ88が前記メイン制御基板60に配線接続されている。そして、特定領域検出センサ88からの検出信号がメイン制御基板60のメイン制御CPU60aに入力されることを大当り遊技(当り遊技)の生起条件として、該メイン制御CPU60aが大当り遊技を生起させることを決定するようになっている。ここで、後述するように、特定領域検出センサ88によるパチンコ球の検出(すなわち第1分岐通路226のパチンコ球の通過)を契機として大当り遊技の生起条件が成立した場合には、特殊入賞部220を開放する小当り遊技の終了後に継続大当り遊技が生起されるよう構成されている。なお、前記特定領域検出センサ88は、前記第1分岐通路226の入口の下方に隣接して配置されており、第1分岐通路226に移動したパチンコ球を速やかに特定領域検出センサ88で検出し得るようになっている。
また、前記第2分岐通路227には、当該第2分岐通路227を通過するパチンコ球を検出する球検出手段としての非特定領域検出センサ89(図11参照)が設けられており、当該非特定領域検出センサ89が前記メイン制御基板60に配線接続されている。すなわち、前記特定領域検出センサ88または非特定領域検出センサ89からの球検出信号がメイン制御基板60のメイン制御CPU60aに入力されることで、特殊入賞口220aに入賞したパチンコ球が特殊入賞部220から排出されたことをメイン制御CPU60aが識別し得るようになっている。また、非特定領域検出センサ89によるパチンコ球の検出(すなわち第2分岐通路227のパチンコ球の通過)によっては大当り遊技の生起条件が成立しないよう構成されている。すなわち、実施例の特殊入賞部220における第1分岐通路226は、特定領域検出センサ88がパチンコ球を検出することで大当り遊技を生起させる特定領域として機能し、第2分岐通路227は、非特定領域検出センサ89がパチンコ球を検出することで大当り遊技を生起させない非特定領域として機能するものである。
また、前記特殊入賞部220は、図3に示すように、特殊入賞通路225が複数の分岐通路226,227に分岐する分岐位置に、当該特殊入賞通路225を通過するパチンコ球を何れかの分岐通路226,227に切り替える通路切替部材230が設けられると共に、当該通路切替部材230を作動する駆動手段としての切替ソレノイド231とを備えている。前記通路切替部材230は、前記第1分岐通路226の球入口を開放する一方で第2分岐通路227の球入口を閉鎖する第1姿勢(図3に二点差線で示す)と、第1分岐通路226の球入口を閉鎖する一方で第2分岐通路227の球入口を開放する第2姿勢(図3に実線で示す)とに変位し得るよう設けられており、切替ソレノイド231の駆動に伴って第1姿勢および第2姿勢に姿勢変位されることで、特殊入賞通路225を通過するパチンコ球が第1および第2分岐通路226,227の何れかに振り分けられるようになっている。ここで、前記特殊入賞部220は、常には通路切替部材230が第2姿勢に保持され、小当り遊技の当選に伴って後述する所定の動作パターンで第1姿勢および第2姿勢に通路切替部材230が姿勢変位するよう切替ソレノイド231が駆動制御される。すなわち、小当り遊技でないときに特殊入賞口220aにパチンコ球が入賞したとしても、当該パチンコ球が特定領域としての第1分岐通路226を通過しないようになっている。このように、実施例の特殊入賞部220は、特殊入賞開閉部材222が不正に操作されて特殊入賞口220aが不正に開放された場合に、大当り遊技の生起条件が成立して継続大当り遊技が生起されるのを防止するよう構成されている。なお、前記通路切替部材230は、前記第1分岐通路226と第2分岐通路227との間に配置されて、前後方向に延在する支軸230aを介して特殊入賞通路225の下縁部側に揺動可能に軸支されている。
(振分入球部100について)
また、前記遊技盤20には、図2、図4に示すように、前記枠状装飾部材40の下方位置に、前記遊技領域21に開口する入球口(球入口)100aに入球したパチンコ球を、振分体(振分手段)105により複数の球通路(球経路)102,103の何れかへ振り分ける振分入球部100が設けられている。前記振分入球部100は、前記遊技領域21に開口してパチンコ球が入球可能な入球口100aに連通する流入通路101の下流端から複数の球通路102,103が分岐するよう設けられており、当該複数の球通路102,103の分岐位置に前記振分体105が配置されて、流入通路101を通過したパチンコ球が何れかの球通路102,103に振り分けられるようになっている。ここで、前記振分入球部100は、図 に示すように、遊技領域21に入球口100aが常に上方開口するよう設けられており、遊技盤20の遊技領域21を流下するパチンコ球の流下態様に応じて任意のタイミングで入球可能な常時開放型の入球部として構成されている。
前記振分体105によりパチンコ球が振り分けられる各球通路102,103の下流端には、パチンコ球が通過可能な大きさで遊技盤20の裏側に開口する通孔102a,103aが夫々形成されており、遊技盤20の裏側に各通孔102a,103aの夫々に対応して設けられた球通路を介して遊技盤20の外部に排出されるようになっている。すなわち、実施例の振分入球部100は、前記遊技領域21に開口する球入口100aに入球したパチンコ球を、当該振分入球部100に設けられた球通路102,103および遊技盤20の裏側に設けられた球通路からなる複数の球経路L,Rの何れかを通出させるよう前記振分体105が振り分けるよう構成されている。ここで、前記振分入球部100には、前記流入通路101の下流端から左右方向に2つの球通路102,103が分岐するよう形成されており、振分体105により左側の球通路102をパチンコ球が通過する球経路Lと、右側の球通路103をパチンコ球が通過する球経路Rへ振り分けられるようになっている。
また、前記振分体105によりパチンコ球が振り分けられる球経路L,Rには、各球経路を通過するパチンコ球を検出する球検出手段としての球検出センサ80,83(図 参照)が設けられており、各球経路L,Rを通過するパチンコ球を個別に検出し得るようになっている。具体的に、実施例のパチンコ機10では、前記振分体105によりパチンコ球が振り分けられる球経路L,Rにおいて、前記遊技盤20の裏側に設けられた球通路側に球検出センサ80,83が配設してある。なお、振分入球部100に設けられた球通路102,103側に球検出センサ80,83を設けるようにすることも可能である。
ここで、右側の球通路102をパチンコ球が通過する球経路Rに設けられた球検出センサ83は、パチンコ機10の裏側に配設されたメイン制御基板60に配線接続されており、該球検出センサ83からメイン制御基板60への球検出信号の入力(すなわちパチンコ球の検出)に伴って特図当り判定条件が成立するようになっている。そして、特図当り判定条件の成立に伴って特図当り(大当りまたは小当り)を生起させるか否かに関する後述の特図当り判定が行われ、該特図当り判定の結果に応じて特別入賞部240の特別入賞開閉部材242を開閉作動する特別入賞ソレノイド243や特殊入賞部220の特殊入賞口220aを開閉作動する特殊入賞ソレノイド223が駆動制御されて、当該始動口開閉部材117が開閉動作するよう構成されている。なお、以下の説明では、振分入球部100における右側の球通路を特図始動通路102と指称し、当該特図始動通路102の上流端に位置する球入口を第1特図始動口111と指称すると共に、当該特図始動通路102をパチンコ球が通過する球経路Rに設けられた球検出センサを、第1始動入賞検出センサ83と指称するものとする。
実施例では、前記第1始動入賞検出センサ83による検出を契機として行われる特図当り判定の判定結果が大当りの判定であった場合に、図柄表示装置17や後述する第1の特図表示部50Aに所定の大当り表示が確定停止表示されて、前記特別入賞部240の特別入賞開閉部材242を開放する遊技者に有利な大当り遊技が付与されるよう構成され、前記特図当り判定の判定結果が小当りの判定であった場合に、図柄表示装置17や第1の特図表示部50Aに所定の小当り表示が確定停止表示されて、前記特殊入賞部220の特別入賞開閉部材242を開放する遊技者に有利な小当り遊技が付与されるよう構成される。また、実施例のパチンコ機10では、前記第1始動入賞検出センサ83がパチンコ球を検出することで賞球払出条件が成立するよう構成されており、当該賞球払出条件の成立に伴ってメイン制御基板60が図示しない払出制御装置に制御信号を出力して、所定数(例えば3個)の賞球が前記上球受け皿14または下球受け皿15に払い出されるようになっている。
また、左側の球通路103をパチンコ球が通過する球経路Lに設けられた球検出センサ80は、パチンコ機10の裏側に配設されたメイン制御基板60に配線接続されており、該球検出センサ80からメイン制御基板60への球検出信号の入力(すなわちパチンコ球の検出)に伴って普図当り判定条件が成立するようになっている。そして、普図当り判定条件の成立に伴って普図当りを生起させるか否かに関する後述の普図当り判定が行われ、該普図当り判定の判定結果に応じて可変始動入賞部115の始動口開閉部材117を開閉作動する始動入賞ソレノイド118が駆動制御されて、当該始動口開閉部材117が開放されるよう構成されている。すなわち、前記振分体105により左側の球通路103に振り分けられたパチンコ球が通過(球検出センサ80がパチンコ球を検出)することで、前記可変始動入賞部115の始動口開閉部材117を開放作動させるか否かを判定する始動入賞口開放判定条件が成立するようになっている。なお、以下の説明では、振分入球部100において左側の球通路を普図始動通路103と指称し、当該普図始動通路103の上流端に位置する球入口を第1普図始動口112と指称すると共に、当該普図始動通路103をパチンコ球が通過する球経路Lに設けられた球検出センサを、第1ゲートセンサ80と指称するものとする。
実施例では、前記普図当り判定の判定結果が普図当りの判定であった場合に、後述する普図表示部55に所定の普図当り表示が確定停止表示されて、可変始動入賞部115の始動口開閉部材117を開放するよう構成される。ここで、実施例のパチンコ機10では、前述のように、前記第1ゲートセンサ80が検出したパチンコ球は、遊技盤20の裏側の球通路(球経路L)を介して遊技盤20から排出される。このため、前記第1ゲートセンサ80がパチンコ球を検出することで賞球払出条件が成立するよう構成されており、当該賞球払出条件の成立に伴ってメイン制御基板60が図示しない払出制御装置に制御信号を出力して、所定数(例えば3個)の賞球が前記上球受け皿14または下球受け皿15に払い出されるようになっている。なお、第1ゲートセンサ80によるパチンコ球の検出を賞球払出条件とせず、第1ゲートセンサ80がパチンコ球を検出した場合に賞球が払い出されないようにすることも可能である。
前記振分体105は、図2、図4に示すように、軸線が前後方向に延在する軸部105aを中心に所定範囲で往復揺動可能に支持されると共に、前記入球口100aに入球したパチンコ球を受け入れ可能な複数(実施例では2つ)の受入部105b,105cを備えており、入球口100aに入球した1個のパチンコ球を各受入部105b,105cに受け入れ得るよう構成されている。そして、前記受入部105b,105cにパチン球を受け入れることで、そのパチンコ球の重みにより振分体105が軸部105aを中心として自然に揺動して、受入部105b,105cに受け入れたパチンコ球を前記2つの球通路102,103の何れかに誘導するよう構成されている。具体的に、前記振分体105には、軸部105aの径方向外方にパチンコ球の受入口が開口する第1受入部105bおよび第2受入部105cが周方向に離間して形成されており、前記流入通路101の球出口に第1受入部105bの受入口が臨むと共に前記特図始動通路102の第1特図始動口111に第2受入部105cの受入口が臨む第1位置と、流入通路101の球出口に第2受入部105cの受入口が臨むと共に普図始動通路103の第1普図始動口112に第1受入部105bの受入口が臨む第2位置とに変位可能に構成されている。なお、図2、図4は、振分体105が第1位置にある状態を示している。
すなわち、前記振分体105が第1位置にある状態では、流入通路101を通過したパチンコ球が第1受入部105bに受け入れられて、受け入れたパチンコ球の重みにより振分体105が第2位置へ姿勢変位し、第2位置に変位した際に第1受入部105bに受け入れられたパチンコ球を第1普図始動口112(普図始動通路103)へ放出する。一方で、振分体105が第2位置にある状態では、流入通路101を通過したパチンコ球が第2受入部105cに受け入れられて、受け入れたパチンコ球の重みにより振分体105が第1位置へ姿勢変位し、第1位置に変位した際に第2受入部105cに受け入れられたパチンコ球を第1特図始動口111(特図始動通路102)へ放出するよう構成されている。このように、実施例の振分入球部100は、前記入球口100aに入球したパチンコ球を、当該第1普図始動口112に対応した第1ゲートセンサ80で検出すると共に、当該第1特図始動口111に対応した第1始動入賞検出センサ83で検出するよう構成されている。言い換えると、振分入球部100は、入球口100aに入球したパチンコ球が前記振分体105により特図始動通路102および普図始動通路103に交互に振り分けられることで、第1始動入賞検出センサ83および第1ゲートセンサ80により交互に検出されて、特図当り判定条件および普図当り判定条件が交互に成立するようになっている。ここで、入球口100aは、遊技盤20遊技領域21に常時開口するよう構成されており、前記第1特図始動口111および第1普図始動口112は、前記振分体105による振り分けに応じてパチンコ球が常に入球可能な固定始動口として構成されている。
(可変始動入賞部115について)
また、前記遊技盤20には、図2に示すように、前記枠状装飾部材40の下方位置に、第2特図始動口116を開閉する可変始動入賞部(可変始動部)115が設けられている。前記可変始動入賞部115は、前記遊技領域21内で開口するよう形成された始動口116を備えると共に、当該始動口116を開閉する始動口開閉部材117を備えており、駆動手段としての始動入賞ソレノイド118(図 参照)の駆動に伴って、パチンコ球が入賞不能となるよう始動口116を閉鎖する閉鎖位置と、パチンコ球が入賞可能となるよう始動口116を開放する開放位置とに始動口開閉部材117が変位するよう構成されている。以下の説明では、可変始動入賞部115が備える始動口を第2特図始動口116と指称するものとする。すなわち、前記第2特図始動口116は、パチンコ球の入賞態様を可変する始動口開閉部材117を備えた可変始動口として構成されている。なお、実施例では、前記振分入球部100と可変始動入賞部115とがユニット化されて、一体的に取り扱い得るよう構成されている。
また、前記可変始動入賞部115は、前記第2特図始動口116に連通して遊技盤20の裏側にパチンコ球を誘導する図示しない球通路を備えており、当該可変始動入賞部115の球通路が遊技盤20の裏側に設けられた球通路(図示せず)を介して遊技盤20の外部に排出されるようになっている。すなわち、実施例の可変始動入賞部115は、前記遊技領域21に開口する第2特図始動口116に入球したパチンコ球を、当該第2特図始動口116に連通する球経路Cを介して排出するよう構成されている。そして、第2特図始動口116に連通する球経路Cには、当該球経路を通過するパチンコ球を検出する球検出手段としての球検出センサ84(図 参照)が設けられている。具体的に、実施例のパチンコ機10では、第2特図始動口116に連通する球経路Cにおいて、前記遊技盤20の裏側に設けられた球通路側に球検出センサ84が配設されている。なお、可変始動入賞部115に設けられた球通路側に球検出センサ84を設けるようにすることも可能である。
ここで、第2特図始動口116に連通する球経路Cに設けられた球検出センサ84は、パチンコ機10の裏側に配設されたメイン制御基板60に配線接続されており、該球検出センサ84からメイン制御基板60への球検出信号の入力(すなわちパチンコ球の検出)に伴って特図当り判定条件が成立するようになっている。そして、特図当り判定条件の成立に伴って特図当り(大当りまたは小当り)を生起させるか否かに関する後述の特図当り判定が行われ、該特図当り判定の結果に応じて特別入賞部240の特別入賞開閉部材242を開閉作動する特別入賞ソレノイド243や特殊入賞部220の特殊入賞口220aを開閉作動する特殊入賞ソレノイド223が駆動制御されて、当該始動口開閉部材117が開閉動作するよう構成されている。なお、以下の説明では、第2特図始動口116に連通する球経路Cに設けられた球検出センサを、第2始動入賞検出センサ84と指称するものとする。すなわち、実施例のパチンコ機10では、前記振分入球部100において前記振分体105により振り分けられる複数の球経路L,Rの内で第1特図始動口111に連通する球経路R(特図始動通路102)と、前記可変始動入賞部115における第2特図始動口116に連通する球経路Cの夫々に、パチンコ球を検出する始動入賞検出センサ83,84が個別に配設されて、当該始動入賞検出センサ83,84の何れかによるパチンコ球の検出を契機として特図当り判定条件が成立するようになっている。
実施例では、前記第2始動入賞検出センサ84による検出を契機として行われる特図当り判定の判定結果が大当りの判定であった場合に、図柄表示装置17や後述する第2の特図表示部50Bに所定の大当り表示が確定停止表示されて、前記特別入賞部240の特別入賞開閉部材242を開放する遊技者に有利な大当り遊技が付与されるよう構成され、前記特図当り判定の判定結果が小当りの判定であった場合に、図柄表示装置17や第2の特図表示部50Bに所定の小当り表示が確定停止表示されて、前記特殊入賞部220の特別入賞開閉部材242を開放する遊技者に有利な小当り遊技が付与されるよう構成される。また、実施例のパチンコ機10では、前記第2始動入賞検出センサ84がパチンコ球を検出することで賞球払出条件が成立するよう構成されており、当該賞球払出条件の成立に伴ってメイン制御基板60が図示しない払出制御装置に制御信号を出力して、所定数(例えば3個)の賞球が前記上球受け皿14または下球受け皿15に払い出されるようになっている。
すなわち、実施例において前記第1特図始動口111は、前記遊技領域21を流下するパチンコ球が前記振分体105の振り分けに応じて常時一定の確率で入賞可能に構成され、第2特図始動口116は、始動入賞ソレノイド118を駆動することでパチンコ球の入賞確率を可変し得るよう構成されている。ここで、前記始動口開閉部材117が閉鎖位置に変位した状態では、前記第2特図始動口116へのパチンコ球の入賞が阻止されて、前記遊技領域21を流下するパチンコ球が第1特図始動口111へ入賞する確率よりも、遊技領域21の第2球流下領域を流下するパチンコ球が第2特図始動口116へ入賞する確率の方が低くなるよう設定されている。一方で、前記始動口開閉部材117が開放位置に変位した状態では、始動口開閉部材117で受止められたパチンコ球が第2特図始動口116に案内されることで、前記遊技領域21を流下するパチンコ球が第1特図始動口111へ入賞する確率よりも、遊技領域21の第2球流下領域を流下するパチンコ球が第2特図始動口116へ入賞する確率の方が高くなるよう設定されている。実施例では、前記始動口開閉部材117が閉鎖位置に変位した状態では、前記第2特図始動口116へパチンコ球が入賞しないよう構成されているが(入賞確率0%)、パチンコ球が入賞可能な程度に第2特図始動口116を開放させるようにしてもよい。
ここで、実施例のパチンコ機10では、前記第1の球流下領域21aを流下したパチンコ球は入球可能な一方で、前記第2の球流下領域21bを流下したパチンコ球は入球不能な位置に前記振分入球部100の入球口100aが配置されている。具体的には、前記遊技盤20には、前記振分入球部100における入球口100aの右側方(第2の球流下領域21b側)に、遊技盤20の前面から突出するように装飾部材245が配設されており(図2、図4参照)、当該装飾部材245により第2の球流下領域21bを流下するパチンコ球が入球口100aへ移動するのを規制している。また、前記可変始動入賞部115は、第1の球流下領域21aを流下したパチンコ球および前記第2の球流下領域21bを流下したパチンコ球の両方が入賞可能な位置に第2特図始動口116が位置するよう構成されている。
(サイド装飾体235について)
前記遊技盤20には、図2、図4に示すように、前記枠状装飾部材40の右下方(振分入球部100の右側方)に開設された装着口(図示せず)に、前記特別入賞部240を備えた装飾部材235が配設されている。なお、以下の説明では、前記特別入賞部240を備えた装飾部材をサイド装飾体235と指称する。このサイド装飾体235は、前記特別入賞部240の他に、遊技領域21に開口して第2の球流下領域21bを流下するパチンコ球が通入可能な普通入賞口238や前記アウト口26へパチンコ球を導く上部排出口236が設けられた複合入球ユニットとして構成されており、前記枠状装飾部材40に設けた前記特殊入賞部220の下方に離間する位置に配置されている。すなわち、特殊入賞部220の特殊入賞口220aに入賞することなく第2の球流下領域21bを流下したパチンコ球が、サイド装飾体235に設けられた各入球口(特別入賞口240a、普通入賞口238、上部排出口236)に入球し得るよう構成されている。ここで、前記サイド装飾体235は、前記案内レール22に隣接して配置されると共に、当該サイド装飾体235の上面が前記第2の球流下領域21bを画成するようになっており、当該第2の球流下領域21bに打ち出されたパチンコ球がサイド装飾体235の上面を転動して遊技領域21の合流領域21cへ移動するようになっている。実施例では、前記サイド装飾体235の上面に沿って離間する位置に複数(実施例では2つ)の上部排出口236が形成されて、当該上部排出口236の間に前記普通入賞口238が設けられると共に、下流に位置する上部排出口236よりも更に下流側(最下流側)に特別入賞部240が配置されている。なお、前記サイド装飾体235には、前記振分入球部100側(左側端面)の下部位置に、前記各上部排出口236に連通する下部排出口237が遊技領域21(合流領域21c)に開口するよう形成されており、当該上部排出口236に入球したパチンコ球を、前記アウト口26へ向けて排出するよう構成されている。
(特別入賞部240について)
前記特別入賞部240は、図4に示すように、前記サイド装飾体235の上面に形成されて前記遊技領域21(第2の球流下領域21b)に開口する特別入賞口240aと、当該特別入賞口240aを開放可能に閉鎖する特別入賞開閉部材(開閉部材)242と、当該特別入賞開閉部材242を開閉作動する駆動手段としての特別入賞ソレノイド243とを備えており、当該特別入賞ソレノイド243の駆動に伴って特別入賞開閉部材242が特別入賞口240aを開閉するようになっている。実施例の特別入賞開閉部材242は、前記特別入賞口240aを閉鎖可能な平板状に形成されて、特別入賞ソレノイド243の駆動に伴って前後方向にスライド移動することで、特別入賞口240aを開閉するようになっており、該特別入賞開閉部材242により特別入賞口240aが閉鎖された状態を図4に示す。また、前記特別入賞口240aを閉鎖する状態では、前記特別入賞開閉部材242の上面が前記サイド装飾体235の上面と略同一面位置に位置するよう構成されて、第2の球流下領域21bを流下するパチンコ球が転動する球転動面として特別入賞開閉部材242が機能するようになっている。
また、前記特別入賞部240は、前記特別入賞口240aに入賞したパチンコ球を検出する球検出手段としての特別入賞検出センサ86(図11参照)が設けられると共に、当該特別入賞検出センサ86が前記メイン制御基板60に配線接続されている。そして、特別入賞検出センサ86からの球検出信号がメイン制御基板60のメイン制御CPU60aに入力されることを賞球の払出条件として、該メイン制御CPU60aが賞球の払い出しを決定し、当該決定に基づいてメイン制御基板60から払出制御基板に対して払出制御信号が出力されるようになっている。特別入賞口240aに対応した特別入賞検出センサ86によるパチンコ球の検出(すなわち特別入賞口240aへのパチンコ球の入賞)を契機として賞球の払出条件が成立した場合には、メイン制御CPU60aが所定数(実施例では15個)の賞球の払い出しを決定するよう設定されている。なお、前記特別入賞ソレノイド243は、特別入賞部240を開放する大当り遊技または継続大当り遊技が付与される場合に、当選した大当り遊技または継続大当り遊技の種類に応じた開閉条件に従って特別入賞口240aを開閉するようメイン制御基板60によって駆動制御される。すなわち、大当り遊技または継続大当り遊技の生起に伴って特別入賞口240aが開放されることで、多数お賞球を獲得する機会が与えられるようになっている。
また、前記遊技盤20には、図2、図4に示すように、前記サイド装飾体235の上方位置に、当該遊技盤20の前面に突出する装飾部材245が配設されている。この装飾部材245は、前記特別入賞口240aの開口上方に配置されて、当該装飾部材245とサイド装飾体235との間に一列でパチンコ球を通過させる案内通路247を画成するよう設けられている。また、前記装飾部材245は、前記枠状装飾部材40の下方に近接配置されて、当該枠状装飾部材40と装飾部材245との間をパチンコ球が通過不能に構成されている。すなわち、前記第2の球流下領域21bを流下するパチンコ球は、装飾部材245とサイド装飾体235との間に画成される案内通路247を介して前記第1および第2の球流下領域21a,21bが合流する前記振分入球部100および可変始動入賞部115の配設領域(合流領域21c)に向けて一列で転動するよう構成されている。また、前記遊技盤20には、案内通路247の球出口(通出口)247aの下流位置に、第2特図始動口116に向けて誘導する誘導部としての第2の誘導連釘35(後述)が設けられており、当該案内通路247を通出したパチンコ球を第2特図始動口116に向かうよう構成されている。なお、前記案内通路247の球出口247aは、前記振分入球部100の入球口100aより下方に位置しており、当該案内通路247を通出したパチンコ球が当該入球口100aに入球しないよう構成してある。
(ゲート部250について)
前記ゲート部250は、図2、図3に示すように、第2の球流下領域21bに位置するよう前記遊技盤20に設けられている。具体的には、前記枠状装飾部材40の右側部から右側方に延出すよう形成されたゲート設置部41に、前記ゲート部250が設けられている。なお、前記ゲート設置部41は、枠状装飾部材40を遊技盤20に取り付けた状態で、遊技領域21(第2の球流下領域21b)を流下するパチンコ球が前面側を通過可能な薄板状に形成されている。前記ゲート部250は、第2普図始動口251が第2の球流下領域21bに常に上方開口するよう設けられており、当該第2の球流下領域21bを流下するパチンコ球の流下態様に応じて任意のタイミングで入球可能な常時開放型の入球部として構成されている。ここで、実施例のパチンコ機10では、前記第2の球流下領域21bを流下したパチンコ球は入球可能な一方で、前記第1の球流下領域21aを流下したパチンコ球は入球不能な位置に前記ゲート部250が配置されている。
また、前記ゲート部250には、第2普図始動口251に入球して当該ゲート部250を通過するパチンコ球を検出する第2ゲートセンサ81が設けられている。この第2ゲートセンサ81は、パチンコ機10の裏側に配設されたメイン制御基板60に配線接続されており、該第2ゲートセンサ81からメイン制御基板60への球検出信号の入力(すなわちパチンコ球の検出)に伴って前記普図当り判定条件が成立するようになっている。そして、普図当り判定条件の成立に伴って普図当りを生起させるか否かに関する普図当り判定が行われ、該普図当り判定の結果に応じて前記可変始動入賞部115の始動口開閉部材117を開閉作動する始動入賞ソレノイド118が駆動制御されて、当該始動口開閉部材117が開放されるよう構成されている。実施例では、前記第1球通検出センサによるパチンコ球の検出(第1普図始動口112のパチンコ球の通過)および前記第2ゲートセンサ81によるパチンコ球の検出(第2普図始動口251のパチンコ球の通過)を契機として普図当り判定条件が成立した場合に、同じ条件でメイン制御基板60が普図当り判定を行うようになっている。
また、図2、図4に示すように、前記遊技盤20には、前記遊技領域21(第1および第2の球流下領域21a,21b)内に多数の遊技釘30が設けられると共に、前記枠状装飾部材40の左側方(第1の球流下領域21a)に、パチンコ球の接触に伴って回転する回転案内部材32が回転自在に支持されており、遊技領域21を流下する過程での遊技釘30や回転案内部材32との接触によりパチンコ球の流下方向が不規則に変化するよう構成されている。前記回転案内部材32は、所謂「風車」とも称される部材であって、該回転案内部材32の回転に伴って遊技領域21を流下するパチンコ球を弾くように左右方向へ放出してパチンコ球の挙動に変化を与え得るよう構成される。
ここで、前記遊技盤20における第1の球流下領域21aには、図2、図4に示すように、前記枠状装飾部材40の左下方位置に、前記振分入球部100へ向けて下方傾斜する直線状に連続した遊技釘30が設けられており、当該第1の球流下領域21aを流下するパチンコ球を振分入球部100へ誘導し得るようになっている。具体的には、遊技盤20の第1の球流下領域21aには、前記回転案内部材32から振分入球部100の入球口100aへ向けて下方傾斜する直線状に複数の遊技釘30が連続して設けられ、当該入球口100aへ向けて直線状に下方傾斜する遊技釘群の下方位置に、振分入球部100の第2特図始動口116へ向けて下方傾斜する直線状に複数の遊技釘30が連続して設けられている。なお、以下の説明では、振分入球部100の入球口100aへ向けて下方傾斜する直線状に連続した遊技釘群を上側案内連釘31aと指称し、第2特図始動口116へ向けて下方傾斜する直線状に連続した遊技釘群を下側案内連釘31bと指称する場合がある。すなわち、前記上側案内連釘31aは、前記遊技領域21を流下するパチンコ球を振分入球部100の入球口100a(すなわち第1特図始動口111および第1普図始動口112)へ案内する案内部として機能し、前記下側案内連釘31bは、遊技領域21を流下するパチンコ球を第2特図始動口116へ案内する案内部として機能している。
また、実施例の遊技盤20には、前記上側案内連釘31aと下側案内連釘31bとの間に、振分入球部100へ向けて直線状に下方傾斜するよう複数の遊技釘30が連続して設けられており、この連続した遊技釘群を中間案内連釘31cと指称する場合がある。ここで、中間案内連釘31cの傾斜上端に位置する遊技釘30は、前記案内レール22に近接位置して、当該中間案内連釘31cと案内レール22との間をパチンコ球が通過しないよう構成されている。すなわち、第1の球流下領域21aを流下するパチンコ球は、その流下する過程において前記上側案内連釘31aおよび中間案内連釘31cの何れかを転動して振分入球部100へ向けて誘導されるようになっている。また、前記上側案内連釘31a、下側案内連釘31bおよび中間案内連釘31cの夫々を構成する遊技釘群は、パチンコ球が通過可能な間隔で上下に開口する間隙37が適宜位置に形成されるよう遊技釘30が配置されており、当該間隙37を通過したパチンコ球が、上側案内連釘31aから中間案内連釘31cあるいは中間案内連釘31cから下側案内連釘31bへ移動したり、前記案内レール22上に移動してアウト口26へ流下するようになっている。
そして、前記遊技盤20に設けられた遊技釘30により形成される間隙37や、前記サイド装飾体235に設けられた上部排出口236により、前記第1の球流下領域21aを流下する過程でパチンコ球が第2特図始動口116に向かうことなく振分入球部100の入球口100aやアウト口26に向かう経路(可変始動入賞部115に至らないことが確定する経路)が、前記第2の球流下領域21bを流下する過程でパチンコ球が第2特図始動口116に向かうことなくアウト口26に向かう経路(可変始動入賞部115に至らないことが確定する経路)よりも多くなるよう構成されている。すなわち、実施例の遊技盤20は、前記第1の球流下領域21aを流下させたパチンコ球が前記可変始動入賞部115(第2特図始動口116)に至る割合よりも、前記第2の球流下領域21bを流下させたパチンコ球が可変始動入賞部115(第2特図始動口116)に至る割合の方が高くなるよう構成されている。
また、図4に示すように、前記振分入球部100の上面は、前記入球口100aから左右方向に離間するにつれて下方傾斜する傾斜状に形成されており、当該入球口100aに入球することなく振分入球部100の上面に到来したパチンコ球を左右側方へ誘導するようになっている。また、実施例の遊技盤20には、前記振分入球部100の上面の傾斜に連続するように前記入球口100aから離間するにつれて下方傾斜するよう連続した複数の遊技釘群(第1の誘導連釘34)が前記振分入球部100を挟む左右両側に設けられると共に、当該遊技釘群の傾斜下方に離間する位置に、前記第2特図始動口116へ向けて下方傾斜するよう連続した複数の遊技釘群(第2の誘導連釘35)が設けられている。すなわち、遊技盤20には、入球口100aに入球することなく振分入球部100の上面に到来したパチンコ球を、第2特図始動口116へ向けて流下する誘導するように遊技釘30が設けられており、当該振分入球部100の入球口100aに入球しないパチンコ球の挙動に対する関心を喪失させないよう構成されている。なお、以下の説明では、球規制壁部142の傾斜に連続する遊技釘群を第1の誘導連釘34と指称し、第2特図始動口116へ向けて下方傾斜する遊技釘群を第2の誘導連釘35と指称する場合がある。
ここで、図4に示すように、振分入球部100の左側方に位置する第1の誘導連釘34は、前記中間案内連釘31cの延長線上に位置している。また、前記振分入球部100の右側方に位置する第2の誘導連釘35は、パチンコ球が振分入球部100の配設領域(合流領域21c)に向けて第2の球流下領域21bを一列で通出する前記案内通路247の球出口247aよりも下方に位置して、当該案内通路247の球出口247aを通出したパチンコ球を第2特図始動口116に向けて誘導するようになっている。すなわち、第2の誘導連釘35は、案内通路247から振分入球部100が配設された配設領域(すなわち合流領域21c)に通出したパチンコ球を前記第2特図始動口116に向けて誘導する誘導部として機能するよう構成されている。
(受止め部124について)
図4に示すように、前記可変始動入賞部115には、前記第2特図始動口116を挟んだ左右両側に受止め部124が夫々設けられている。前記受止め部124は、前記第2特図始動口116第2特図始動口116へ向けて上面124aが下方傾斜するよう形成されており、当該受止め部124上のパチンコ球を第2特図始動口116へ向けて誘導するよう構成されている。ここで、前記左右の受止め部124における第2特図始動口116側の端部は、当該第2特図始動口116の開口縁と整列するよう構成されて、始動口開閉部材117が第2特図始動口116を開放する開放位置にある状態で受止め部124の上面124aを転動したパチンコ球が始動口開閉部材117で受け止められて、第2特図始動口116に入賞するようになっている。
そして、前記各受止め部124の上面124aの傾斜下端部(第2特図始動口116側の端部)は、開放位置にある始動口開閉部材117より上方に位置するよう構成されており(図4参照)、当該始動口開閉部材117で受け止められたパチンコ球が側方へ零れ落ちるのを防いでいる。ここで、前記左右の受止め部124は、前記振分入球部100の左右側方に位置する前記第2の誘導連釘35の延長線下方に位置するよう配置されており、当該第2の誘導連釘35により誘導されたパチンコ球を、対応する受止め部124で受けとめて第2特図始動口116へ向けて案内するようになっている。なお、前記左右の受止め部124と対応する第2の誘導連釘35とは、パチンコ球が通過可能な間隔で離間するよう構成されており、当該受止め部124および第2の誘導連釘35の間の間隙37を介してパチンコ球が落下し得るようになっている。このように、左右の受止め部124と対応する第2の誘導連釘35との間に間隙37を形成することで、パチンコ球が第2特図始動口116へ向かうことへの関心を高めるようになっている。
(特図表示部50A,50Bについて)
図2に示すように、前記遊技盤20の所定位置(実施例では、遊技領域21の外側左下部位置)には、前記第1または第2特図始動口111,116への入賞(対応の始動入賞検出センサ83,84による球検出)を契機として作動する特図表示部(特図表示手段)50A,50Bが設けられている。ここで、特図表示部は、前記第1特図始動口111への入賞を契機として変動表示を開始する第1特図表示部50Aと、第2特図始動口116への入賞を契機として変動表示を開始する第2特図表示部50Bとからなり、各特図表示部50A,50Bの何れも複数個(実施例では12個ずつ)のLEDにより構成されている。そして、前記第1特図始動口111へのパチンコ球の入賞を契機として、第1特図表示部50AのLEDが順次点灯・消灯する点滅変動する特図変動表示が行われ、最終的にLEDが確定的に点灯した点灯位置(点灯パターン)により複数種類の特別図柄(以下、特図という)を表示するようになっている。また、第2特図始動口116へのパチンコ球の入賞を契機として、第2特図表示部50BのLEDが点灯・消灯する点滅変動する変動表示が行われて、最終的にLEDが確定的に灯した点灯位置(点灯パターン)により特図を表示するよう構成されている。
ここで、前記特図は、メイン制御CPU60aによる特図当り判定(特図当り抽選)の結果が特図当り(大当りや小当り)であるか否かなどの内部抽選の結果を示す報知用の図柄とされ、前記各特図表示部50A,50Bは、LEDの点灯位置により大当りの当選を認識し得る大当り表示(大当り図柄)としての特図と、小当りの当選を認識し得る小当り表示(小当り図柄)としての特図と、はずれを認識し得るはずれ表示(はずれ図柄)としての特図とが表示可能に構成されて、特図当り判定の結果に応じて1つの特図が確定停止表示される。なお、以下の説明では、第1特図表示部50Aで行われる特図変動表示を「第1特図変動表示」と称し、該第1特図変動表示の結果、第1特図表示部50Aに確定停止表示される特図を特図1と称する場合がある。同様に、第2特図表示部50Bで行われる特図変動表示を「第2特図変動表示」と称し、該第2特図変動表示の結果、第2特図表示部50Bに確定停止表示される特図を特図2と称する場合がある。
(普図表示部55について)
また、図2に示すように、前記遊技盤20には、前記遊技領域21の外側左下部位置に、複数のLED(実施例では2個)からLEDが構成された普図表示部(普図表示手段)55が配設されている。この普図表示部55では、第1ゲートセンサ80および第2ゲートセンサ81の何れかによるパチンコ球の検出(第1普図始動口112または第2普図始動口251のパチンコ球の通過)を契機として、複数種類の普通図柄(以下、「普図」と示す場合がある)を変動させて1つの普図を導出する普図変動表示が行われるようになっている。実施例では、2つのLEDの発光態様にて複数種類(実施例では3種類)の普図を表示するようになっている。具体的には、上側LEDだけが点灯する発光態様,下側LEDだけが点灯する発光態様および上下のLEDが点灯する発光態様により3種類の普図を示している。なお、以下では、上側LEDだけが点灯することにより示される普図を普図Aとし、した側LEDだけが点灯することにより示される普図を普図Bとし、上下のLEDが点灯することにより表示される普図を普図Cとする。そして、前記普図表示部55の最終的な点灯結果から普図当りまたははずれを認識できるようになっている。具体的には、普図当り判定の結果がはずれの場合に普図表示部55に普図Aが表示され、普図当りの場合に普図表示部55に普図Bまたは普図Cが表示されるよう構成されている。すなわち、この普図当りを認識できる普図が普図当り表示となり、はずれを認識できる普図が普図はずれ表示となる。すなわち、実施例の普図表示部55は、第1ゲートセンサ80および第2ゲートセンサ81の何れかの検出に伴い図柄変動を行うと共に、普図当り判定(第2の当り判定)の判定結果を表示する第2の図柄表示手段として機能するものである。
(変短状態について)
実施例のパチンコ機10は、大当り遊技終了後に遊技者に有利な遊技状態として特典遊技状態を付与する機能を備えている。ここで、特典遊技状態としては、始動口開閉部材117により開閉される前記第2特図始動口116へのパチンコ球の入賞契機が、当該特典遊技状態が付与されていない状態と較べて増加する入賞率向上状態である。具体的には、特典遊技状態では、(1)普図変動表示の変動時間の短縮、(2)普図当り確率を低確率から高確率に変動、(3)普図当り1回についての第2特図始動口116を開放する始動口開閉部材117の開放時間を増やすこと、により第2特図始動口116へのパチンコ球の入賞契機を増加することができる。なお、特典遊技状態では、上記(1)〜(3)を単独または複数を組み合わせることができる。なお普図当り1回についての第2特図始動口116を開放する始動口開閉部材117の開放時間を増やすに際しては、始動口開閉部材117の開放時間を単純に延長することで実現してもよく、また始動口開閉部材117の開放回数を増やすことで実現することもでき、またこれらを複合させてもよい。なお、実施例では、特典遊技状態として上記(1)および(3)を組み合わせており、以下の説明では便宜的に「変短状態」というものとする。すなわち、変短状態は、第2特図始動口116へのパチンコ球の入賞率が向上した入賞率向上状態である。ここで、変短状態の付与条件は、後述するように大当り図柄の種類および小当り図柄の種類毎に定められている。
(大当り遊技について)
次に、実施例のパチンコ機10で付与される大当り遊技について説明する。大当り遊技は、特図当り判定において大当りに当選した場合に、特図変動表示の結果として特図表示部50A,50Bに大当り図柄が停止表示された後に開始されるよう設定されており、当選した大当り図柄の種類に応じて前記特別入賞部240の特別入賞開閉部材242が開閉動作されるようになっている。なお実施例の大当り遊技では、特別入賞部240の特別入賞開閉部材242を開放するラウンド遊技を規定ラウンド数実行することで、大当り遊技が終了するようになっている。1回のラウンド遊技は、開放した特別入賞口240a入賞上限個数(例えば8個)のパチンコ球が入賞するか、あるいは各ラウンド遊技の開始から規定時間(ラウンド遊技時間)が経過することで終了する。なお、大当り遊技における各ラウンド遊技の間は、所定時間だけ特別入賞開閉部材242を閉鎖状態で保持させるラウンド間インターバル時間が設定されている。
(大当り遊技の種類について)
実施例のパチンコ機10では、図5に示すように、特図当り判定において大当りに当選した場合に、複数種類の大当り遊技の中から1つの大当り遊技が決定され、その決定された大当り遊技が付与される。ここで、複数種類の大当り遊技の内で何れの大当り遊技を付与するかは、特図当り判定で大当りに当選した際に決定される大当り図柄(特図1および特図2)の種類に基づいてメイン制御CPU60aが決定するようになっている。
(第1特図始動口111への入賞に基づく大当り図柄と大当り遊技について)
前記第1特図始動保留情報(第1特図始動口111へのパチンコ球の入賞)に基づく特図当り判定の判定結果が肯定判定(大当り)の場合には、前記メイン制御CPU60aは、予め定められた複数種類の大当り図柄の中から1つの大当り図柄を決定するよう設定されている。具体的に、実施例では、図5に示すように、第1特図始動口111へパチンコ球が入賞した際に取得された特図決定用乱数に基づいて、4種類の大当り図柄(図柄A〜図柄D)の中から1つの大当り図柄を決定するようになっている。なお、複数種類の大当り図柄(図柄A〜図柄D)の選択割合は、各大当り図柄毎に割り当てられている特図決定用判定値の割当数により定められ、大当り図柄毎の特図決定用判定値の割当数を変更することで、大当り図柄の振分割合を任意に調整することが可能である。
ここで、メイン制御CPU60aが図柄A〜図柄Dを決定した場合に付与される大当り遊技は、図5に示すように、規定ラウンド数が「15回」に設定された大当り遊技であって、各ラウンド遊技の入賞上限個数が「7個」に設定されている。また、図柄A〜図柄Dに対応した大当り遊技は、各ラウンド遊技の開始から終了まで継続して特別入賞口240aを開放する開放動作を特別入賞開閉部材242に行わせるよう設定された全開放ラウンド遊技で構成されている。すなわち、各ラウンド遊技において特別入賞開閉部材242が1回だけ開放し、大当り遊技の全体で所定回数(規定ラウンド数)の開閉動作を特別入賞開閉部材242が繰り返すようになっている。図柄A〜図柄Dに対応した大当り遊技は、1回のラウンド遊技のラウンド遊技時間として、入賞上限個数のパチンコ球が特別入賞口240aに入賞可能な時間に設定されている。具体的には、図柄A〜図柄Dに対応した大当り遊技におけるラウンド遊技時間は「25.0(秒)」が設定されており、各ラウンド遊技において前記特別入賞開閉部材242が最大で「25.0(秒)」に亘って開放動作するようになっている。なお、ラウンド間インターバル時間は、「1.5(秒)」に設定されている。すなわち、図柄A〜図柄Dに対応した大当り遊技では、1回の大当り遊技が終了するまでの間に同等の賞球を獲得し得るよう設定されている。
また、図柄A〜図柄Dに対応した大当り遊技は、当該大当り遊技をメイン制御CPU60aが決定した際に、大当り遊技の終了後に所定の変動回数(以下変短回数という)の図柄変動演出(第1または第2特図変動表示)が実行されるまで変短状態が継続して付与されるよう設定されている。ここで、変短状態が付与される変短回数は、図柄A〜図柄D毎に定められており、決定された大当り図柄(図柄A〜図柄D)の種類および大当り遊技に当選した時点での遊技状態(変短状態が付与されているか否か)に応じて、当該大当り遊技後に付与される特典(変短回数)が変動するようになっている。具体的に、実施例では、図5に示すように、図柄Aに対しては、大当り遊技に当選した時点で変短状態であるか否かに関わらず対応する大当り遊技の終了後に変短状態が付与される変短回数が100回に設定されている。図柄Bに対しては、大当り遊技に当選した時点で変短状態でない場合に付与される変短回数として50回に設定され、大当り遊技に当選した時点で変短状態である場合に付与される変短回数として100回に設定されている。図柄Cに対しては、大当り遊技に当選した時点で変短状態でない場合に付与される変短回数として30回に設定され、大当り遊技に当選した時点で変短状態である場合に付与される変短回数として100回に設定されている。図柄Dに対しては、大当り遊技に当選した時点で変短状態でない場合に付与される変短回数として15回に設定され、大当り遊技に当選した時点で変短状態である場合に付与される変短回数として100回に設定されている。
(第2特図始動口116への入賞に基づく大当り図柄と大当り遊技について)
前記第2特図始動保留情報(第2特図始動口116へのパチンコ球の入賞)に基づく特図当り判定の判定結果が肯定判定(大当り)の場合には、前記メイン制御CPU60aは、予め定められた複数種類の大当り図柄の中から1つの大当り図柄を決定するよう設定されている。具体的に、実施例では、図5に示すように、第2特図始動口116へパチンコ球が入賞した際に取得された特図決定用乱数に基づいて、2種類の大当り図柄(図柄a〜図柄b)の中から1つの大当り図柄を決定するようになっている。なお、複数種類の大当り図柄(図柄a〜図柄b)の選択割合は、各大当り図柄毎に割り当てられている特図決定用判定値の割当数により定めら、大当り図柄毎の特図決定用判定値の割当数を変更することで、大当り図柄の振分割合を任意に調整することが可能である。
ここで、メイン制御CPU60aが図柄a〜図柄bを決定した場合に付与される大当り遊技は、図5に示すように、規定ラウンド数が「15回」に設定された大当り遊技であって、各ラウンド遊技の入賞上限個数が「7個」に設定されている。また、図柄a〜図柄bに対応した大当り遊技は、各ラウンド遊技の開始から終了まで継続して特別入賞口240aを開放する開放動作を特別入賞開閉部材242に行わせるよう設定された全開放ラウンド遊技で構成されている。すなわち、各ラウンド遊技において特別入賞開閉部材242が1回だけ開放し、大当り遊技の全体で所定回数(規定ラウンド数)の開閉動作を特別入賞開閉部材242が繰り返すようになっている。図柄a〜図柄bに対応した大当り遊技は、1回のラウンド遊技のラウンド遊技時間として、入賞上限個数のパチンコ球が特別入賞口240aに入賞可能な時間に設定されている。具体的には、図柄a〜図柄bに対応した大当り遊技におけるラウンド遊技時間は「25.0(秒)」が設定されており、各ラウンド遊技において前記特別入賞開閉部材242が最大で「25.0(秒)」に亘って開放動作するようになっている。なお、ラウンド間インターバル時間は、「1.5(秒)」に設定されている。すなわち、図柄a〜図柄bに対応した大当り遊技では、1回の大当り遊技が終了するまでの間に同等の賞球を獲得し得るよう設定されている。
また、図柄a〜図柄bに対応した大当り遊技は、当該大当り遊技をメイン制御CPU60aが決定した際に、大当り遊技の終了後に所定の変短回数の図柄変動演出(第1または第2特図変動表示)が実行されるまで変短状態が継続して付与されるよう設定されている。ここで、変短状態が付与される変短回数は、図柄a〜図柄b毎に定められており、決定された大当り図柄(図柄a〜図柄b)の種類および大当り遊技に当選した時点での遊技状態(変短状態が付与されているか否か)に応じて、当該大当り遊技後に付与される特典(変短回数)が変動するようになっている。具体的に、実施例では、図5に示すように、図柄aに対しては、大当り遊技に当選した時点で変短状態であるか否かに関わらず対応する大当り遊技の終了後に変短状態が付与される変短回数が100回に設定されている。図柄bに対しては、大当り遊技に当選した時点で変短状態でない場合に付与される変短回数として50回に設定され、大当り遊技に当選した時点で変短状態である場合に付与される変短回数として100回に設定されている。
(小当り遊技について)
次に、実施例のパチンコで付与される小当り遊技について説明する。小当り遊技は、特図当り判定において小当りに当選した場合に、特図変動表示の結果として特図表示部50A,50Bに小当り図柄が停止表示された後に開始されるよう設定されており、前記特殊入賞部220の特殊入賞開閉部材222が開閉動作するようになっている。そして、小当り遊技においてパチンコ球が前記特殊入賞部220の特定領域としての第1分岐通路226を通過すること(特定領域検出センサ88がパチンコ球を検出したこと)が継続大当り遊技の付与条件として設定されており、当該継続大当り遊技の付与条件が成立した場合に、小当り遊技の終了後に継続大当り遊技が引き続き行われるようになっている。また、小当り遊技は、小当り遊技の終了後の遊技状態を小当りの当選時における遊技状態のまま継続させるよう設定されており、小当りの当選時に変短状態が付与されていれば小当り遊技終了後にも変短状態が継続して付与される一方、変短状態が付与されていなければ小当り遊技終了後にも変短状態が付与されないようになっている。但し、小当り遊技中に継続大当り遊技の付与条件が成立した場合には、小当り遊技の当選に伴い決定された小当り図柄に基づいて小当り遊技に引き続いて行われる継続大当り遊技後の遊技状態が定まるよう設定されている。
ここで、小当り遊技における前記特殊入賞部220の特殊入賞開閉部材222の開閉動作パターンは、特図当り判定が行われる時点での遊技状態に応じて定められている。そして、特図当り判定を行う時点での遊技状態に応じて特殊入賞部220の特殊入賞開閉部材222が所定の開閉動作を行うか、開放した特殊入賞口220aに規定個数(例えば8個)のパチンコ球が入賞することで、小当り遊技が終了するよう構成されている。実施例では、遊技状態が非変短状態で小当りに当選した場合には、変短状態で小当りに当選した場合と比べて、図柄変動演出(特図変動表示)が終了してから特殊入賞部220の特殊入賞開閉部材222が開放動作を開始するまでの時間を長くするよう設定されている。このように、実施例では、特図当り判定を行う時点での遊技状態が変短状態であるか否かにより、特殊入賞開閉部材222の開閉動作が定まるよう構成されている。
具体的には、図8に示すように、非変短状態で小当りに当選した場合は、小当り遊技の開始に伴って所定の演出時間(実施例では8000ミリ秒)のオープニング演出が行われた後に、遊技領域21(第2の球流下領域21b)を流下するパチンコ球が特殊入賞部220の特殊入賞口220aに入賞可能な開放時間(1700ミリ秒)で開放するよう特殊入賞開閉部材222を開放動作させるよう設定されている。ここで、小当り遊技のオープニング演出において、小当り遊技の当選を知らせる画像や映像を前記図柄表示装置17に表示したり、音声出力をするよう構成され、特殊入賞開閉部材222を開放動作する前に特殊入賞部220の特殊入賞口220aが開放すること遊技者に報知するようになっている。このように、非変短状態で小当りに当選した場合には、図柄変動演出(特図変動表示)が終了してから特殊入賞部220の特殊入賞口220aを開放するまでに所定の演出時間(8000ミリ秒)を設けることで、小当り遊技に当選したことを遊技者に確実に報知すると共に、第1の球流下領域21aにパチンコ球を流下させる左打ち遊技から第2の球流下領域21bにパチンコ球を流下させる右打ち遊技への遊技形態の切り替えを促すようになっている。
一方で、変短状態で小当りに当選した場合は、小当り遊技の開始に伴って前記演出時間より短い所定時間(実施例では4ミリ秒)が経過した後に、遊技領域21(第2の球流下領域21b)を流下するパチンコ球が特殊入賞部220の特殊入賞口220aに入賞可能な開放時間(1700ミリ秒)で開放するよう特殊入賞開閉部材222を開放動作させるよう設定されている。このように、変短状態で小当りに当選した場合には、図柄変動演出(特図変動表示)が終了してから特殊入賞部220の特殊入賞口220aを開放するまでの時間を極めて短くすることで、図柄変動演出の終了から間断なく小当り遊技が連続するスピード感のある遊技を実現している。また、実施例のパチンコ機10では、非変短状態での小当りの当選および変短状態での小当りの当選に関わらず、特殊入賞部220の特殊入賞口220aにパチンコ球を入賞可能な開放時間は同一時間に設定されて、特殊入賞口220aへのパチンコ球の入賞を期待し得るようになっている。
(小当り遊技おける特殊入賞部220の作動制御について)
次に、前記小当り遊技に当選した場合における特殊入賞部220の通路切替部材230の作動制御について説明する。
前記特殊入賞部220は、前記小当り遊技において前記第1姿勢および第2姿勢に通路切替部材230が切り替わるよう前記切替ソレノイド231をメイン制御CPU60aが駆動制御して、特殊入賞口220aに入賞して特殊入賞通路225を通過するパチンコ球を第1分岐通路(特定領域)226および第2分岐通路(非特定領域)227に振り分けるよう構成されている。すなわち、前記通路切替部材230が第1姿勢にあるタイミングで分岐位置に移動したパチンコ球を第1分岐通路226に誘導し、通路切替部材230が第2姿勢にあるタイミングで分岐位置に移動したパチンコ球を第2分岐通路227に誘導するようになっている。ここで、実施例では、特殊入賞口220aに入賞したパチンコ球が概ね1/8.98の確率で第1分岐通路226に振り分けられるよう前記特殊入賞部220の通路切替部材230が姿勢変位するよう切替ソレノイド231が駆動制御される。なお、前記特殊入賞部220は、小当り遊技に当選した際の遊技状態(変短状態か否か)や、決定された小当り図柄の種類に関わらず、一定パターンで通路切替部材230が第1姿勢および第2姿勢に切り替わるよう切替ソレノイド231が駆動制御される。
具体的に、図9に示すように、前記特殊入賞部220は、小当り遊技に伴って前記特殊入賞開閉部材222が開放してから所定時間(例えば4ミリ秒)が経過した後に第2姿勢から第1姿勢に通路切替部材230が切り替わって1回目の第1分岐通路226の球入口の開放を行うと共に、第1姿勢に切り替わってから所定時間(例えば400ミリ秒)が経過した後に第1姿勢から第2姿勢に通路切替部材230が切り替わるよう前記切替ソレノイド231が駆動制御される。更に、第2姿勢に切り替わってから所定時間(例えば420ミリ秒)が経過した後に第2姿勢から第1姿勢に通路切替部材230が切り替わって2回目の第1分岐通路226の球入口の開放を行うと共に、第1姿勢に切り替わってから所定時間(例えば120ミリ秒)が経過した後に第1姿勢から第2姿勢に通路切替部材230が切り替わるよう前記切替ソレノイド231が駆動制御される。そして、2回目の第2姿勢への切り替わりから所定時間(例えば2000ミリ秒)が経過した後に第2姿勢から第1姿勢に通路切替部材230が切り替わって3回目の第1分岐通路226の球入口の開放を行うと共に、第1姿勢に切り替わってから所定時間(例えば40ミリ秒)が経過した後に第1姿勢から第2姿勢に通路切替部材230が切り替わるよう前記切替ソレノイド231が駆動制御される。
このように、実施例の特殊入賞部220は、第2姿勢から第1姿勢への通路切替部材230の切替を複数回(3回)行われるよう構成されており、前記小当り遊技において特定領域としての第1分岐通路226にパチンコ球が振り分けられる期待感を継続して維持し得るよう構成されている。また、特殊入賞部220は、前記特殊入賞開閉部材222が特殊入賞口220aを閉鎖した後にも第2姿勢から第1姿勢に通路切替部材230が切り替わる(3回目の切り替わり)よう構成され、特殊入賞開閉部材222が閉鎖した後も特殊入賞通路225に残留するパチンコ球が第1分岐通路226に振り分けられる可能性を残すことで、小当り遊技の最後まで継続大当り遊技が生起される期待感を維持し得るようになっている。
(継続大当り遊技について)
次に、実施例のパチンコ機10で付与される継続大当り遊技について説明する。継続大当り遊技は、特図当り判定において小当りに当選した場合に特殊入賞口220aに入賞したパチンコ球が第1分岐通路226を通過した場合(特定領域検出センサ88がパチンコ球を検出した場合)に、小当り遊技が終了した後に開始されるよう設定されており、特殊入賞口220aを開放する契機となった小当り図柄の種類に応じて前記特別入賞部240の特別入賞開閉部材242が開閉動作されるようになっている。なお実施例の継続大当り遊技では、前記特図当り判定において大当りに当選した場合に付与される大当り遊技と同様に、特別入賞部240の特別入賞開閉部材242を開放するラウンド遊技を規定ラウンド数実行することで、大当り遊技が終了するようになっている。1回のラウンド遊技は、開放した特別入賞口240aに入賞上限個数(例えば7個)のパチンコ球が入賞するか、あるいは各ラウンド遊技の開始から規定時間(ラウンド遊技時間)が経過することで終了する。なお、大当り遊技における各ラウンド遊技の間は、所定時間だけ特別入賞開閉部材242を閉鎖状態で保持させるラウンド間インターバル時間が設定されている。
(継続大当り遊技の種類について)
実施例のパチンコ機10では、図6に示すように、小当り遊技において前記特殊入賞部220の第1分岐通路226をパチンコ球が通過(入球)した場合に、複数種類の継続大当り遊技の中から1つの継続大当り遊技が決定され、その決定された継続大当り遊技が付与される。ここで、複数種類の継続大当り遊技の内で何れの継続大当り遊技が付与されるかは、特殊入賞口220aを開放する契機となった小当りに当選した特図当り判定で決定された小当り図柄(特図1および特図2)の種類に基づいて決定されるようになっている。なお、小当り遊技において特殊入賞部220の第1分岐通路226をパチンコ球が通過(入球)して継続大当り遊技が決定された場合は、当該小当り遊技を継続大当り遊技の1ラウンド目のラウンド遊技としてカウントするよう設定されている。
(第1特図始動口111への入賞に基づく小当り図柄と継続大当り遊技について)
前記第1特図始動保留情報(第1特図始動口111へのパチンコ球の入賞)に基づく特図当り判定の判定結果が肯定判定(小当り)の場合には、前記メイン制御CPU60aは、予め定められた複数種類の小当り図柄の中から1つの小当り図柄を決定するよう設定されている。具体的に、実施例では、図6に示すように、第1特図始動口111へパチンコ球が入賞した際に取得された特図決定用乱数に基づいて、4種類の小当り図柄(図柄J〜図柄M)の中から1つの小当り図柄を決定するようになっている。なお、複数種類の小当り図柄(図柄J〜図柄M)の選択割合は、各小当り図柄毎に割り当てられている特図決定用判定値の割当数により定められ、小当り図柄毎の特図決定用判定値の割当数を変更することで、小当り図柄の振分割合を任意に調整することが可能である。
ここで、メイン制御CPU60aが図柄J〜図柄Mを決定して行われる小当り遊技において特殊入賞部220の第1分岐通路226をパチンコ球が通過した場合に、小当り遊技に引き続いて付与される継続大当り遊技は、図6に示すように、規定ラウンド数が「16回」に設定されて、各ラウンド遊技の入賞上限個数が「7個」に設定されている。また、図柄J〜図柄Mに対応した継続大当り遊技は、各ラウンド遊技の開始から終了まで継続して特別入賞口240aを開放する開放動作を特別入賞開閉部材242に行わせるよう設定された全開放ラウンド遊技で構成されている。すなわち、各ラウンド遊技において特別入賞開閉部材242が1回だけ開放し、継続大当り遊技の全体で所定回数(規定ラウンド数)の開閉動作を特別入賞開閉部材242が繰り返すようになっている。ここで、図柄J〜図柄Mに対応した継続大当り遊技は、1回のラウンド遊技のラウンド遊技時間として、入賞上限個数のパチンコ球が特別入賞口240aに入賞可能な時間に設定されている。具体的には、図柄J〜図柄Mに対応した継続大当り遊技におけるラウンド遊技時間は「25(秒)」が設定されている。なお、継続大当り遊技前の小当り遊技が1ラウンド目となることから、図柄J〜図柄Mに対応した継続大当り遊技は、実質的に15回のラウンド遊技分だけ特別入賞開閉部材242が開放動作するように設定されている。
また、図柄J〜図柄Mに対応した継続大当り遊技は、当該継続大当り遊技をメイン制御CPU60aが決定した際に、継続大当り遊技の終了後に所定の変短回数の図柄変動演出(第1または第2特図変動表示)が実行されるまで変短状態が継続して付与されるよう設定されている。ここで、変短状態が付与される変短回数は、図柄J〜図柄M毎に定められており、継続大当り遊技の契機となる小当り図柄(図柄J〜図柄M)の種類および小当り遊技に当選した時点での遊技状態(変短状態が付与されているか否か)に応じて継続大当り遊技後に付与される特典(変短回数)が変動するようになっている。具体的に、実施例では、図6に示すように、図柄Jに対しては、小当り遊技に当選した時点で変短状態であるか否かに関わらず対応する継続大当り遊技の終了後に変短状態が付与される変短回数が100回に設定されている。図柄Kに対しては、小当り遊技に当選した時点で変短状態でない場合に付与される変短回数として50回に設定され、小当り遊技に当選した時点で変短状態である場合に付与される変短回数として100回に設定されている。図柄Lに対しては、小当り遊技に当選した時点で変短状態でない場合に付与される変短回数として30回に設定され、小当り遊技に当選した時点で変短状態である場合に付与される変短回数として100回に設定されている。図柄Mに対しては、小当り遊技に当選した時点で変短状態でない場合に付与される変短回数として15回に設定され、小当り遊技に当選した時点で変短状態である場合に付与される変短回数として100回に設定されている。
(第2特図始動口116への入賞に基づく小当り図柄と継続大当り遊技について)
前記第2特図始動保留情報(第2特図始動口116へのパチンコ球の入賞)に基づく特図当り判定の判定結果が肯定判定(小当り)の場合には、前記メイン制御CPU60aは、予め定められた複数種類の小当り図柄の中から1つの小当り図柄を決定するよう設定されている。具体的に、実施例では、図6に示すように、第2特図始動口116へパチンコ球が入賞した際に取得された特図決定用乱数に基づいて、2種類の小当り図柄(図柄j〜図柄k)の中から1つの小当り図柄を決定するようになっている。なお、複数種類の小当り図柄(図柄j〜図柄k)の選択割合は、各小当り図柄毎に割り当てられている特図決定用判定値の割当数により定められ、小当り図柄毎の特図決定用判定値の割当数を変更することで、小当り図柄の振分割合を任意に調整することが可能である。
ここで、メイン制御CPU60aが図柄j〜図柄kを決定して行われる小当り遊技において特殊入賞部220の第1分岐通路226をパチンコ球が通過した場合に、小当り遊技に引き続いて付与される継続大当り遊技は、図6に示すように、規定ラウンド数が「16回」に設定されて、各ラウンド遊技の入賞上限個数が「7個」に設定されている。また、図柄j〜図柄kに対応した継続大当り遊技は、各ラウンド遊技の開始から終了まで継続して特別入賞口240aを開放する開放動作を特別入賞開閉部材242に行わせるよう設定された全開放ラウンド遊技で構成されている。すなわち、各ラウンド遊技において特別入賞開閉部材242が1回だけ開放し、継続大当り遊技の全体で所定回数(規定ラウンド数)の開閉動作を特別入賞開閉部材242が繰り返すようになっている。図柄j〜図柄kに対応した継続大当り遊技は、1回のラウンド遊技のラウンド遊技時間として、入賞上限個数のパチンコ球が特別入賞口240aに入賞可能な時間に設定されている。具体的には、図柄i〜図柄lに対応した継続大当り遊技におけるラウンド遊技時間は「25.0(秒)」が設定されており、各ラウンド遊技において前記特別入賞開閉部材242が最大で「25.0(秒)」に亘って開放動作するようになっている。なお、継続大当り遊技前の小当り遊技が1ラウンド目となることから、図柄j〜図柄kに対応した継続大当り遊技は、実質的に15回のラウンド遊技分だけ特別入賞開閉部材242が開放動作するように設定されている。なお、ラウンド間インターバル時間は、「1.5(秒)」に設定されている。すなわち、図柄j〜図柄kに対応した継続大当り遊技では、1回の小当り遊技が終了するまでの間に同等の賞球を獲得し得るよう設定されている。
また、図柄j〜図柄kに対応した継続大当り遊技は、当該継続大当り遊技をメイン制御CPU60aが決定した際に、継続大当り遊技の終了後に所定の変短回数の図柄変動演出(第1または第2特図変動表示)が実行されるまで変短状態が継続して付与されるよう設定されている。ここで、変短状態が付与される変短回数は、図柄j〜図柄k毎に定められており、継続大当り遊技の契機となる小当り図柄(図柄j〜図柄k)の種類および小当り遊技に当選した時点での遊技状態(変短状態が付与されているか否か)に応じて継続大当り遊技後に付与される特典(変短回数)が変動するようになっている。具体的に、実施例では、図6に示すように、図柄jに対しては、小当り遊技に当選した時点で変短状態であるか否かに関わらず対応する継続大当り遊技の終了後に変短状態が付与される変短回数が100回に設定されている。図柄kに対しては、小当り遊技に当選した時点で変短状態でない場合に付与される変短回数として50回に設定され、小当り遊技に当選した時点で変短状態である場合に付与される変短回数として100回に設定されている。
このように、前記第2特図始動保留情報(第2特図始動口116へのパチンコ球の入賞)に基づく特図当り判定の判定結果が肯定判定(小当り)で、小当り遊技において特殊入賞部220の第1分岐通路226をパチンコ球が通過した場合には、前記第1特図始動保留情報(第1特図始動口111へのパチンコ球の入賞)に基づく特図当り判定の判定結果が肯定判定(小当り)で、小当り遊技において特殊入賞部220の第1分岐通路226をパチンコ球が通過した場合と比べて、1回の継続大当り遊技において獲得可能な賞球数が等しくなるよう設定される。
(パチンコ機10の制御構成について)
次に、パチンコ機10の制御構成について説明する。実施例のパチンコ機10には、図11に示す如く、パチンコ機10を全体的に制御するメイン制御基板(メイン制御手段)60と、該メイン制御基板60からの制御信号に基づいて各制御対象を制御するサブ制御基板(サブ制御手段)65,70とが設けられている。すなわち、メイン制御基板60では、パチンコ機10に備えられた各種検出センサ(検出手段)からの検出信号に基づいて各種処理が実行され、その処理結果に応じた各種の制御信号(制御コマンド)がサブ制御基板65,70に出力されるようになっている。
また、実施例のパチンコ機10には、サブ制御基板として、遊技演出を全体的に制御する統括制御基板65と、図柄表示装置17での表示内容を制御する表示制御基板70と、パチンコ機10が備える各種発光演出手段(第1照明図や第2照明部214等)の発光制御を行うランプ制御基板72と、パチンコ機10が備えるスピーカ19(図1、図11参照)の音出力制御を行う音制御基板73とを備えている。すなわち、メイン制御基板60が出力した制御信号(制御コマンド)に基づいて、前記統括制御基板65が表示制御基板70、ランプ制御基板72および音制御基板73を制御するよう構成されており、パチンコ機10で実行される各種遊技演出(図柄変動演出や発光演出、音声演出)を統括的にコントロールし得るようになっている。ここで、表示制御基板70は、統括制御基板65から出力された制御信号(制御コマンド)に基づいて、図柄表示装置17に表示される図柄(飾図)や背景画像等の図柄変動演出の表示内容を制御するよう構成される。また、ランプ制御基板72は、統括制御基板65から出力された制御信号(制御コマンド)に基づいて、パチンコ機10が備える照明部210の点灯・消灯のタイミングや、発光強度等を制御するものである。そして、音制御基板73は、統括制御基板65から出力された制御信号(制御コマンド)に基づき、パチンコ機10が備える各種スピーカ19からの音声出力のタイミングや大きさ等を制御するものである。
(メイン制御基板60について)
前記メイン制御基板60は、図11に示に示す如く、制御処理を実行するメイン制御CPU60a、該メイン制御CPU60aが実行する制御プログラムを記憶するメイン制御ROM60b、当該メイン制御CPU60aの処理に必要なデータの書込み・読出しが可能なメイン制御RAM60c等が備えられている。そして、前記第1始動入賞検出センサ83、第2始動入賞検出センサ84、特別入賞検出センサ86、特定領域検出センサ88、非特定領域検出センサ89、第1ゲートセンサ80および第2ゲートセンサ81等の各種センサが前記メイン制御CPU60aに接続されている。また、メイン制御CPU60aには、第1および第2特図表示部50A,50B、普図表示部55等の各表示部が接続されて、各センサの検出を契機としてメイン制御CPU60aで実行された制御処理に基づいて、各表示部の表示制御が実行されるようになっている。また、メイン制御CPU60aには、前記可変始動入賞部115の始動入賞ソレノイド118、特別入賞部240の特別入賞ソレノイド243、特殊入賞部220の特殊入賞ソレノイド223や切替ソレノイド231が夫々接続されており、該メイン制御CPU60aでの制御処理結果に基づいて各ソレノイドの駆動制御が行われる。
メイン制御CPU60aは、第1特図始動口111および第2特図始動口116へパチンコ球が入賞したこと(より具体的には第1始動入賞検出センサ83、第2始動入賞検出センサ84がパチンコ球を検出したこと)を契機として取得する判定用乱数(遊技情報)としての特図当り判定用乱数、特図決定用乱数等の各種乱数の値や、第1普図始動口112および第2普図始動口251をパチンコ球が通過したこと(より具体的には第1ゲートセンサ80および第2ゲートセンサ81がパチンコ球を検出したこと)を契機として取得する判定用乱数(遊技情報)としての普図当り判定用乱数、普図決定用乱数等の各種乱数の値を、所定の周期(実施例では4ミリ秒)で更新し、更新後の値をメイン制御RAM60cに一時的に記憶して更新前の値を書き換えている。また、メイン制御CPU60aは、時間を計測するタイマ更新処理を実行する。メイン制御RAM60cには、パチンコ機10の動作中に適宜書き換えられる各種遊技情報(乱数値、タイマ値、フラグなど)が記憶(設定)されるようになっている。
特図当り判定用乱数は、図柄変動演出の結果として大当りまたは小当りを発生するか否かの特図当り判定(特図当り抽選)で用いる乱数である。実施例では、特図当り判定用乱数として、「0」〜「65535」の全35536通りの整数値が設定されており、所定の周期(4ミリ秒)で1ずつ更新されるようになっている。また、特図決定用乱数は、特図当り判定の結果に応じて第1特図表示部50Aに確定停止表示させる特図1または第2特図表示部50Bに確定停止表示させる特図2を決定する際に用いる乱数であり、所定の周期(4ミリ秒)で1ずつ更新されるようになっている。ここで、実施例では、特図決定用乱数の各値には、はずれを示す1種類の特図表示に対応する乱数と、大当りを示す大当り表示に対応する乱数と、小当りを示す小当り表示に対応する乱数とが設定されており、該特図決定用乱数の値により、特図表示部50A,50Bに確定停止表示される特図が特定されるようになっている。また、前記大当り図柄や小当り図柄としての特図1および特図2が特定されることで、図柄変動演出の終了後に付与される大当り遊技の種類や継続大当り遊技の種類が特定されるようになっている。また、大当り遊技や継続大当り遊技の種類毎に変短状態が付与されるか否かが対応して定められており、特図決定用乱数が変短状態を付与するか否かを決定する乱数(情報)としての機能も有している。
実施例のパチンコ機10では、特図当り判定用乱数および特図決定用乱数は、第1特図始動口111、第2特図始動口116の何れかにパチンコ球が入賞したこと(より具体的には第1始動入賞検出センサ83、第2始動入賞検出センサ84の何れかがパチンコ球を検出したこと)を契機として、メイン制御RAM60cに一時的に記憶されている各乱数を同じタイミングで前記メイン制御CPU60aが取得するようになっている。
普図当り判定用乱数は、普図変動の結果として第2特図始動口116の開放(普図当り)を発生させるか否かの普図当り判定(普図当り抽選)で用いられる乱数である。実施例では、普図当り判定用乱数として、「0」〜「35535」の全35536通りの整数値が設定されており、所定の周期(4ミリ秒)で1ずつ更新されるようになっている。また、普図決定用乱数は、普図当り判定の結果に応じて普図表示部55に確定停止表示させる普図を決定する際に用いる乱数(実施例での設定数255個)である。ここで、普図決定用乱数の各値には、普図はずれを示す1種類の普図表示に対応する乱数と、普図当りを示す2種類の普図表示に対応する乱数とが設定されており、該普図決定用乱数の値により、普図表示部55に確定停止表示される普図が特定されるようになっている。そして、第1普図始動口112または第2普図始動口251をパチンコ球が通過したこと(より具体的には第1ゲートセンサ80および第2ゲートセンサ81の何れかがパチンコ球を検出したこと)を契機として、メイン制御RAM60cに一時的に記憶されている通過検出情報(普図当り判定用乱数および普図決定用乱数等)を同じタイミングで前記メイン制御CPU60aが取得するようになっている。
メイン制御ROM60bには、図柄変動演出の結果、大当りを発生させることを示す大当り判定値が記憶されている。大当り判定値は、前記特図当り判定用乱数を用いて大当り遊技を生起するか否かの判定(特図当り判定)で用いる判定値であり、特図当り判定用乱数の取り得る「0」〜「65535」までの全65536通りの整数の中から所定数の判定値が定められている。そして、第1特図始動口111、第2特図始動口116の何れかにパチンコ球が入賞した際に取得した特図当り判定用乱数が特図当り判定値と一致した場合に、図柄変動演出の終了後に大当り遊技を付与することが決定される一方、特図当り判定用乱数が特図当り判定値と一致しない場合に、図柄変動演出の終了後に大当り遊技を付与しないことが決定される。
ここで、実施例では、第1特図始動口111へのパチンコ球の入賞を契機として特図当り判定が行われる場合と、第2特図始動口116へのパチンコ球の入賞を契機として特図当り判定が行われる場合とで、大当り遊技に当選する確率(大当り遊技が生起される確率)は同一の確率に設定されている。具体的に、第1特図始動口111へのパチンコ球の入賞を契機とする特図当り判定に用いられる大当り判定値の設定数と、第2特図始動口116へのパチンコ球の入賞を契機とする特図当り判定に用いられる大当り判定値の設定数が等しく設定されており、第1特図始動口111および第2特図始動口116の何れかへの入賞を契機として特図当り判定が行われた場合に、1/299.25の確率で大当り判定に当選するよう設定されている。
またメイン制御ROM60bには、図柄変動演出の結果、小当りを発生させることを示す小当り判定値が記憶されている。小当り判定値は、前記特図当り判定用乱数を用いて小当り遊技を生起するか否かの判定(特図当り判定)で用いる判定値であり、特図当り判定用乱数の取り得る「0」〜「65535」までの全65536通りの整数の中から所定数の判定値が定められている。そして、第1特図始動口111、第2特図始動口116の何れかにパチンコ球が入賞した際に取得した特図当り判定用乱数が特図当り判定値と一致した場合に、図柄変動演出の終了後に小当り遊技を付与することをメイン制御CPU60aが決定する一方、特図当り判定用乱数が特図当り判定値と一致しない場合に、図柄変動演出の終了後に小当り遊技を付与しないことメイン制御CPU60aが決定する。すなわち、実施例のメイン制御CPU60aは、前記第1特図始動口111および第2特図始動口116の夫々に対応した始動入賞検出センサ83,84によるパチンコ球の検出を契機として、前記特殊入賞部220の特殊入賞開閉部材222を開放作動させるか否かの特殊入賞口開放判定(特図当り判定)を行う開放判定手段としての機能を有している。
ここで、実施例では、第1特図始動口111へのパチンコ球の入賞を契機として特図当り判定が行われる場合と、第2特図始動口116へのパチンコ球の入賞を契機として特図当り判定が行われる場合とで、小当り遊技に当選する確率(小当り遊技が生起される確率)が異なるよう設定されている。すなわち、第1特図始動口111にパチンコ球が入賞した場合と、第2特図始動口116にパチンコ球が入賞した場合とで、前記特殊入賞部220の特殊入賞口220aが開放する割合を異ならせることで、多様な遊技態様を実現している。実施例では、第1特図始動口111へのパチンコ球の入賞を契機として特図当り判定が行われる場合と比べて、第2特図始動口116へのパチンコ球の入賞を契機として特図当り判定が行われる場合の方が、小当り遊技に当選する確率(小当り遊技が生起される確率)が高くなるよう設定されており、普図当り判定条件の成立に伴って別途行われる普図当り判定に伴って第2特図始動口116が開放することへの関心を高めてある。具体的に、第1特図始動口111へのパチンコ球の入賞を契機とする特図当り判定に用いられる小当り判定値の設定数は、当該第1特図始動口111への入賞を契機として特図当り判定が行われた場合に、1/250の確率で小当り判定に当選するよう設定されると共に、第2特図始動口116へのパチンコ球の入賞を契機とする特図当り判定に用いられる小当り判定値の設定数は、第2特図始動口116への入賞を契機として特図当り判定が行われた場合に、1/8.98の確率で小当り判定に当選するよう設定されている。
このように、実施例のパチンコ機10は、第1特図始動口111へのパチンコ球の入賞を主とする遊技形態(左打ち遊技)の場合には、特図当り判定において大当り遊技に当選するか否かを主とした遊技性の遊技が行われ、第2特図始動口116へのパチンコ球の入賞を主とする遊技形態(右打ち遊技)の場合には、特図当り判定において小当り遊技に当選するか否かを主とした遊技性の遊技が行われるよう構成されている。すなわち、非変短状態で行われる左打ち遊技と、変短状態で行われる右打ち遊技とで遊技性が全く異なる遊技を行い得るようになっている。なお、前記大当り判定値および小当り判定値には、異なる値の判定値が設定され、一度の特図当り判定によって大当り遊技と小当り遊技とに同時に当選しないよう構成してある。
また、メイン制御ROM60bには、特図決定用判定値が記憶されている。特図決定用判定値は、特図当り判定の結果が大当りの場合(大当り遊技に当選した場合)に、第1特図表示部50Aに確定停止表示させる大当り図柄としての特図1または第2特図表示部50Bに確定停止表示させる大当り図柄としての特図2を、特図決定用乱数を用いて決定する判定値である。ここで、実施例では、特図決定用判定値には、前述した100種類の特図決定用乱数に対応した種類の整数値が設定されている。そして、第1特図始動口111へのパチンコ球の入賞を契機とした大当りに当選した場合には、特図決定用判定値が特図1の大当り図柄として設定された前記4種類の図柄A〜図柄Dに対応付けられて割り当てられており、特図決定用乱数に対応した特図決定用判定値が割り当てられた図柄A〜図柄Dの何れかをメイン制御CPU60aが決定するようになっている。同様に、第2特図始動口116へのパチンコ球の入賞を契機とした大当りに当選した場合には、特図決定用判定値が特図2の大当り図柄として設定された前記2種類の図柄a〜図柄bに対応付けられて割り当てられており、特図決定用乱数に対応した特図決定用判定値が割り当てられた図柄a〜図柄bの何れかをメイン制御CPU60aが決定するようになっている。
また、前記特図決定用判定値は、特図当り判定の結果が小当りの場合(小当り遊技に当選した場合)に、第1特図表示部50Aに確定停止表示させる大当り図柄としての特図1または第2特図表示部50Bに確定停止表示させる小当り図柄としての特図2を、特図決定用乱数を用いて決定する判定値である。すなわち、第1特図始動口111へのパチンコ球の入賞を契機として小当り判定に当選した場合には、特図決定用判定値が特図1の小当り図柄として設定された前記4種類の図柄J〜図柄Mに対応付けられて割り当てられており、特図決定用乱数に対応した特図決定用判定値が割り当てられた図柄J〜図柄Mの何れかをメイン制御CPU60aが決定するようになっている。同様に、第2特図始動口116へのパチンコ球の入賞を契機として小当り判定に当選した場合には、特図決定用判定値が特図2の小当り図柄として設定された前記2種類の図柄j〜図柄kに対応付けられて割り当てられており、特図決定用乱数に対応した特図決定用判定値が割り当てられた図柄j〜図柄kの何れかをメイン制御CPU60aが決定するようになっている。
また、メイン制御ROM60bには、普図変動演出の結果、普図当りを発生させることを示す普図当り判定値が記憶されている。普図当り判定値は、前記普図当り判定用乱数を用いて普図当りか否かの普図当り判定(普図当り抽選)で用いる判定値であり、普図当り判定用乱数の取り得る「0」〜「65535」までの全65536通りの整数の中から所定数の判定値が定められている。そして、第1普図始動口112、第2普図始動口251の何れかをパチンコ球が通過した際に取得した普図当り判定用乱数が普図当り判定値と一致した場合に、普図変動の終了後に可変始動入賞部115の始動口開閉部材117を開閉作動することが決定される一方、普図当り判定用乱数が普図当り判定値と一致しない場合に、普図変動の終了後に可変始動入賞部115の始動口開閉部材117を開閉作動しないことが決定される。
ここで、実施例では、第1普図始動口112へのパチンコ球の通過を契機として普図当り判定が行われる場合と、第2普図始動口251へのパチンコ球の通過を契機として普図当り判定が行われる場合とで、普図当りに当選する確率(可変始動入賞部115の始動口開閉部材117が開閉作動される確率)は同一の確率に設定されている。具体的に、第1普図始動口112へのパチンコ球の通過を契機とする普図当り判定に用いられる普図当り判定値の設定数は、第2普図始動口251へのパチンコ球の通過を契機とする普図当り判定に用いられる普図当り判定値の設定数と等しく設定されて、第1普図始動口112および第2普図始動口251の何れかへの通過を契機として普図当り判定が行われた場合に、1/85.33の確率で普図当り判定に当選するよう設定されている。また、普図当り判定値は、普図当り判定を行う時点で前述した変短状態が付与されているか否かで判定値の設定数が異なっている。具体的には、変短状態のときに設定される普図当り判定値の数は、非変短状態の場合に設定される普図当り判定値の数よりも多く設定されている。すなわち、変短状態における普図当り判定値の設定数を多くすることで、普図当り判定に当選し易くなっている。具体的には、変短状態の場合に第1普図始動口112および第2普図始動口251の何れかへの通過を契機として普図当り判定が行われた場合に、1/1.5の確率で普図当り判定に当選するよう設定されている。
メイン制御ROM60bには、普図決定用判定値が記憶されている。普図決定用判定値は、普図当り判定の結果が肯定の場合に、普図表示部55に確定停止表示させる普図を、普図決定用乱数を用いて決定する判定値である。ここで、実施例では、普図決定用判定値には、普図当りを示す前述した種類の普図決定用乱数に対応した整数値(実施例での設定数255個)が設定されている。ここで、図10に示すように、前記非変短状態で普図当り判定が行われる場合には、普図Bに対して254個の普図決定用判定値が割り当てられ、普図Cに対して1個の普図決定用判定値が割り当てられるよう設定されている。また、前記変短状態で普図当り判定が行われる場合には、普図Bに対して100個の普図決定用判定値が割り当てられ、普図Cに対して155個の普図決定用判定値が割り当てられるよう設定されている。すなわち、メイン制御CPU60aは、第1ゲートセンサ80および第2ゲートセンサ81によるパチンコ球の検出を契機として、前記可変始動入賞部115の始動口開閉部材117を開閉作動させるか否かを判定(すなわち普図当り判定)する始動口開閉判定手段として機能すると共に、普図当り判定の判定結果が肯定の場合に、可変始動入賞部115の始動入賞ソレノイド118を駆動させて第2特図始動口116を開放させる駆動制御手段として機能するようになっている。
(可変始動入賞部115における始動口開閉部材117の開閉制御について)
次に、前記第1普図始動口112および第2普図始動口251をパチンコ球が通過することを契機として行われる前記可変始動入賞部115(第2特図始動口116)における始動口開閉部材117の開閉制御について説明する。
(普図当りの種類について)
実施例のパチンコ機10では、前記第1普図始動口112および第2普図始動口251をパチンコ球が通過することを契機として行われる普図当り判定に当選した場合に、遊技者に与える価値が異なる複数種類の開閉動作パターンの中から1つの開閉動作パターンをメイン制御CPU60aが決定し、その決定された開閉動作パターンに基づいて前記可変始動入賞部115(第2特図始動口116)の始動口開閉部材117を開閉動作させるよう設定されている。すなわち、実施例におけるメイン制御CPU60aは、始動口開閉部材117を開閉動作させる開閉条件を定めた開閉動作パターンを決定可能な開閉条件決定手段として機能している。なお、実施例では、メイン制御CPU60aが決定可能な開閉動作パターンとして4種類の開閉動作パターンが設定されている。
ここで、図10に示すように、開閉動作パターンは、普図当りの際に始動口開閉部材117を開放させる開閉態様(開放時間および開放回数)を特定するものである。そして、複数種類の開閉動作パターンの内で何れの開閉動作パターンで始動口開閉部材117を開放動作させるかは、普図当り判定に当選した際に決定される普図の種類に応じて決定されるようになっている。前述のように、実施例では、普図当り判定の結果がはずれの場合に決定される普図Aと、普図当り判定の結果が当りの場合に決定される普図Bおよび普図Cの2種類が設定されており、普図当りとなる普図Bおよび普図Cが決定された場合に、決定された普図に応じた開閉動作パターンで始動口開閉部材117が開閉動作するようになっている。
また、前記メイン制御CPU60aが決定可能な開閉動作パターンは、普図当り判定を行う時点での遊技状態に応じて定められている。実施例では、普図当り判定を行う時点での遊技状態が変短状態であるか否かにより、決定可能な開閉動作パターンの種類が定められている。具体的に、遊技状態が非変短状態の場合には、普図Bに対して第1開閉動作パターンが対応づけられると共に、普図Cに対して第2開閉動作パターンが対応づけられている。また遊技状態が変短状態の場合には、普図Bに対して第3開閉動作パターンが対応づけられると共に、図Cに対して第4開閉動作パターンが対応づけられている。ここで、第1〜第4開閉動作パターンは、1回の普図当りによって始動口開閉部材117を開放させる総開放時間が異なるよう設定されており、第1〜第4開閉動作パターンの何れの開閉動作パターンで始動口開閉部材117が開閉動作するかによって第2特図始動口116へのパチンコ球の入賞期待度が異なるようになっている。
第1開閉動作パターンは、図10に示すように、遊技領域21を流下するパチンコ球が第2特図始動口116に略入賞不能な開放時間で始動口開閉部材117を開放動作させるよう設定されている。具体的には、実施例の第1開閉動作パターンは、始動口開閉部材117が「32ミリ秒」の開放動作を1回行うよう設定されて、当該開放動作に伴って第2特図始動口116への入賞が殆ど期待できないようになっている。一方で、第2開閉動作パターンは、遊技領域21を流下するパチンコ球が第2特図始動口116に入賞不能な開放時間で始動口開閉部材117を開放動作させるよう設定されている。具体的には、実施例の第2開閉動作パターンは、始動口開閉部材117が「32ミリ秒」の開放動作を1回行った後に、「5000ミリ秒」の開放動作を1回行うよう設定されて、2回目の開放動作時に第2特図始動口116への入賞が可能となるよう設定されている。すなわち、非変短状態では、普図当り判定に伴って普図Cが決定された場合に限り、第2特図始動口116へのパチンコ球の入賞(特図当り判定条件の成立)を期待し得るようになっている。
また第3開閉動作パターンおよび第4開閉動作パターンは、図10示すように、遊技領域21を流下するパチンコ球が第2特図始動口116に入賞可能な開放時間で始動口開閉部材117を開放動作させるよう設定されている。具体的には、実施例の第3開閉動作パターンは、始動口開閉部材117が「1158ミリ秒」の開放動作を5回行うよう設定され、第4開閉動作パターンは、始動口開閉部材117が「1070ミリ秒」の開放動作を5回行うよう設定されて、1回目〜5回目の開放動作時に第2特図始動口116への入賞が可能となるよう設定されている。すなわち、変短状態では、普図当り判定に伴って普図Bおよび図柄Cの何れが決定された場合であっても、第2特図始動口116へのパチンコ球の入賞(特図当り判定条件の成立)を期待し得るようになっている。なお、第3開閉動作パターンおよび第4開閉動作パターンでは、始動口開閉部材117が閉鎖してから次の開放動作を行うまでのインターバル時間が800ミリ秒に設定されている。
このように、非変短状態で行われる左打ち遊技では、第2特図始動口116へのパチンコ球の入賞頻度を抑えることで、第1特図始動口111へのパチンコ球の入賞を契機として特図当り判定において大当り遊技に当選するか否かを主とした遊技性の遊技を実現すると共に、変短状態で行われる右打ち遊技では、第2特図始動口116へのパチンコ球の入賞頻度を高めることで、第2特図始動口116へのパチンコ球の入賞を契機として特図当り判定において小当り遊技に当選するか否かを主とした遊技性の遊技を実現している。
すなわち、可変入賞口としての第2特図始動口116を含む特図始動口111,116への入賞を契機として遊技情報を取得する遊技情報取得手段、取得した遊技情報に基づいて当り遊技(大当り遊技や小当り遊技)を生起するか否かを判定する当り判定手段、当り判定手段の判定結果が肯定の場合に、複数種類の当り遊技の中から付与する当り遊技大当り遊技や小当り遊技」を決定する当り遊技決定手段としての夫々の機能を前記メイン制御CPU60aが備えている。またメイン制御CPU60aは、決定した種類の当り遊技(大当り遊技や小当り遊技)を特図変動表示終了後(図柄変動演出終了後)に付与する当り遊技付与手段としての機能を備えている。
更に、前記メイン制御CPU60aは、当りが発生する場合(当り判定手段の判定結果が肯定の場合)に、第2特図始動口116へパチンコ球が入賞する確率が高確率となる入賞率向上状態(変短状態)を付与するか否かを決定する遊技状態決定手段(入賞率向上状態決定手段)として機能し、入賞率向上状態を付与する場合に、入賞率向上状態を付与する期間(変短回数)を決定する期間決定手段として機能すると共に、当り遊技終了後に決定された入賞率向上状態を付与する期間だけ入賞率向上状態を付与する遊技状態付与手段(入賞率向上状態付与手段)としても機能している。ここで、前記メイン制御CPU60aは、当り遊技の終了後から予め決められた回数の特図変動表示(図柄変動演出)が実行されるまでの間、あるいは次回の当り遊技が付与されるまでの間の何れかの期間を、入賞率向上状態の付与期間(変短回数)として決定するようになっている。また、メイン制御CPU60aは、入賞率向上状態の付与期間として複数種類の期間を、決定された当り遊技の種類に応じて決定するようになっている。このように、前記メイン制御CPU60aは、当り判定が肯定判定の場合に、特図始動口111,116への入賞に基づいて当り遊技後に遊技者に有利な特典状態(変短状態)を付与するか否かを決定する特典状態決定手段としての機能を備えている。
(実施例の作用)
次に、実施例に係るパチンコ機10の作用について説明する。
前記遊技盤20に設けられた遊技領域21の第1の球流下領域21aにパチンコ球を打ち出して流下させる遊技形態(左打ち遊技)では、図12に示すように、遊技盤20に植設された上側案内連釘31aに沿って前記振分入球部100に向けて流下したパチンコ球が、その流下態様によって当該振分入球部100の入球口100aに入球する。そして振分入球部100の入球口100aに入球したパチンコ球が前記振分体105の第1受入部105bに受け入れられた場合には、受け入れたパチンコ球の重みで振分体105が第1位置から第2位置へ姿勢変位し、第2位置への変位に伴って第1受入部105bに受け入れたパチンコ球が第1普図始動口112(普図始動通路103)に放出される。そして、前記第1普図始動口112(普図始動通路103)に対応して設けられた第1ゲートセンサ80により検出されることで普図当り判定条件が成立して、メイン制御CPU60aにおいて普図当り判定が行われる。また振分入球部100の入球口100aに入球したパチンコ球が前記振分体105の第2受入部105cに受け入れられた場合には、受け入れたパチンコ球の重みで振分体105が第2位置から第1位置へ姿勢変位し、第1位置への変位に伴って第2受入部105cに受け入れたパチンコ球が第1特図始動口111(特図始動通路102)に放出される。そして、前記第1特図始動口111(特図始動通路102)に対応して設けられた第1始動入賞検出センサ83により検出されることで特図当り判定条件が成立して、メイン制御CPU60aにおいて特図当り判定が行われる。
このように、実施例のパチンコ機10では、第1特図始動口111(特図始動通路102)および第1普図始動口112(普図始動通路103)を設けた振分入球部100を遊技盤20に配設して、当該振分入球部100の入球口100aに入球したパチンコ球を、大当り遊技を生起させるか否かの判定契機となる第1始動入賞検出センサ83で検出される球経路R(特図始動通路102)や可変始動入賞部115を開放するか否かの判定契機となる第1ゲートセンサ80で検出される球経路L(普図始動通路103)に振分体105が振り分けるよう構成されている。このため、振分入球部100に設けられた同じ入球口100aに入球したパチンコ球であっても、振分体105により振り分けられる球経路L,Rに応じて、その後の遊技の進行を変化させることができるため、従来にない新たな遊技性を創出することができる。
また、第1特図始動口111および第1普図始動口112を備えた単一のユニット部材として振分入球部100を構成してあるから、各構成の相対位置を一定にすることができ、パチンコ球の交互の振分を無理なく実現し得ると共に、装置の組み付け作業性の向上を図り得る利点がある。
また、実施例のパチンコ機10では、前記第1特図始動口111に対応した第1始動入賞検出センサ83によるパチンコ球の検出を契機としてメイン制御CPU60aが特図当り判定を行う場合に、特殊入賞部220の特殊入賞口220aが開放される小当りに当選する確率(実施例では1/250)よりも、前記可変始動入賞部115に対応した第2始動入賞検出センサ84によるパチンコ球の検出を契機としてメイン制御CPU60aが特図当り判定を行う場合に、特殊入賞部220の特殊入賞口220aが開放される小当りに当選する確率(実施例では約1/8.98)の方が高くなるよう設定されている。すなわち、前記第1特図始動口111に対応した第1始動入賞検出センサ83によるパチンコ球の検出を契機として特図当り判定が行われるよりも、前記可変始動入賞部115に対応した第2始動入賞検出センサ84によるパチンコ球の検出を契機として特図当り判定が行われる場合の方が、メイン制御CPU60aが肯定判定(小当り判定)する割合を高くしてある。このように、振分入球部100の入球口100aにパチンコ球が入球した場合には、振分体105により振り分けられる球経路L,Rに応じて、第1始動入賞検出センサ83によるパチンコ球の検出を契機とした特図当り判定条件の成立に伴って大当り遊技が生起する期待感が得られるだけでなく、特殊入賞部220の特殊入賞開閉部材222が開放作動される期待感の高い可変始動入賞部115の始動入賞口116が開放する可能性を作り出すことができる。
常時開口した振分入球部100の入球口100aにパチンコ球が入球した場合には、当該第1特図始動口111へのパチンコ球の入賞に起因した特図当り判定条件の成立に伴って当り遊技(大当り遊技や小当り遊技)が生起される期待感が得られるだけでなく、第1普図始動口112をパチンコ球が通過することで、可変始動入賞部115の第2特図始動口116が開放して特殊入賞部220の特殊入賞開閉部材222が開放作動される期待感を高めることができる。また、特殊入賞開閉部材222の開放作動に伴い特殊入賞部220の特殊入賞口220aに入賞したパチンコ球が特定領域としての第1分岐通路226を通過することで、当該特殊入賞部220を開放する小当り遊技に引き続いて特別入賞部240の特別入賞開閉部材242が開放作動する継続大当り遊技が生起される。このように、振分入球部100の入球口100aへパチンコ球が入球するのに伴って、特別入賞部240の特別入賞口240aにパチンコ球を入賞させ得る大当り遊技(通常大当り遊技および継続大当り遊技)が生起される複数の異なった機会を交互に創出することが可能でき、遊技の興趣を高めることができる。
ここで、前記特殊入賞部220は、特殊入賞口220aに入賞したパチンコ球が特定領域としての第1分岐通路226を概ね1/5の確率で通過する動作態様で前記通路切替部材230が第1位置および第2位置に切り替わるよう作動される。すなわち、実施例のパチンコ機10では、可変始動入賞部115が開放作動して第2特図始動口116にパチンコ球が入賞することで、小当りに当選する確率(実施例では1/8.98)および特殊入賞口220aに入賞したパチンコ球が特定領域としての第1分岐通路226を通過する確率(実施例では1/5)を掛け合わせた確率(約1/45)で継続大当り遊技が生起され、前記第1特図始動口111に対応した第1始動入賞検出センサ83によるパチンコ球の検出を契機としてメイン制御CPU60aが特図当り判定を行って大当りに当選する確率(実施例では1/299.25)と比べて極めて高確率で継続大当り遊技が生起されるようになっている。これにより、第1普図始動口112へのパチンコ球の入球と第1特図始動口111への入賞とを交互に実現することで、振分入球部100の入球口100aへパチンコ球が入球した際に、第1特図始動口111への入賞に伴い特図当り遊技(大当り遊技や小当り遊技)が生起される期待を持たせると同時に、より高確率で継続大当り遊技が生起される可変始動入賞部115の始動口開閉部材117が開放作動されることへの関心を高めることができる。このため、第1特図始動口111への入賞に伴って行われる特図変動表示(図柄表示演出)だけでなく、第1普図始動口112への入球に伴って行われる普図変動表示に対する関心を高め、遊技の興趣を増大することができる。また、図柄表示装置17において第1普図始動口112への入球に伴って行われる普図変動に合わせて図柄表示装置17において可変始動入賞部115が開放作動するか否かに関する演出を行うようにすることで、一層遊技の興趣を高めることも可能となる。
また、前記振分入球部100の入球口100aは、遊技領域21(第1の球流下領域21a)を流下したパチンコ球が入可能な位置に位置し、可変始動入賞部115の第2特図始動口116は、第1の球流下領域21aおよび第2の球流下領域21bの両方を流下したパチンコ球が入賞可能な位置に位置するように遊技盤20に配置されている。このため、遊技盤20の遊技領域21における第1の球流下領域21aにパチンコ球を打ち出して流下させる遊技形態(左打ち遊技)からパチンコ球の打ち出し位置を変更することなく、パチンコ球を振分入球部100の入球口100a(第1特図始動口111および第1普図始動口112)に入球させ得ると共に第2特図始動口116に入賞させ得るから、遊技に煩わしさがなく、また不慣れな遊技者でも戸惑いなく所期の遊技を楽しむことができる。
また、前記特殊入賞部220は、第2の球流下領域21bを流下したパチンコ球が入可能な位置に特殊入賞口220aが開口するよう設けられている。このため、非変短状態において左打ち遊技を行っている際に特殊入賞部220を開放作動する小当り遊技に当選した場合には、遊技盤20に形成された第2の球流下領域21bにパチンコ球を打ち出して流下させる右打ち遊技に切り替えて遊技が行われる。このように、小当り遊技に伴って能動的に遊技形態を切り替えて遊技を行うようにすることで、遊技に対する遊技者の関心を維持することができる。
ここで、非変短状態で小当り遊技に当選した場合には、特殊入賞部220を開放作動する前に、小当り遊技に当選したこと(特殊入賞部220が開放作動すること)を報知するオープニング演出が行われることで、左打ち遊技から右打ち遊技に遊技形態を切り替えるべきことを遊技者に確実に認識させることができ、適切な遊技形態での遊技を遊技者に行わせて遊技を楽しむことが可能となる。また、大当り遊技(通常の大当り遊技および継続大当り遊技)に伴って開放する特別入賞部240を第2の球流下領域21bに設けてあるから、特殊入賞部220が開放作動する小当り遊技に伴って左打ち遊技から右打ち遊技に遊技形態を切り替えさせることで、当該特別入賞部240が開放作動する可能性(大当りの可能性)が高まっていることを遊技者に実感させることができ、高揚感の高い遊技を行うことができる。そして、小当り遊技において特定領域としての第1分岐通路226をパチンコ球が通過した場合には、小当り遊技時の遊技形態(右打ち遊技)からパチンコ球の打ち出し位置を変更することなくそのまま継続大当り遊技を続けることができるから、遊技に煩わしさがなく、不慣れな遊技者でも戸惑いなく遊技を楽しむことができる。
実施例のパチンコ機10では、遊技が行われる遊技状態として非変短状態と変短状態とを設定し、変短状態の場合に前記可変始動入賞部115の第2特図始動口116へパチンコ球が入賞する確率が非変短状態と比べて高確率となるよう当該可変始動入賞部115の始動口開閉部材117が開放作動されるよう構成して、非変短状態よりも変短状態の場合に、可変始動入賞部115の第2特図始動口116に対してパチンコ球が入賞し易くなるよう構成されている。更に、可変始動入賞部115の第2特図始動口116に対してパチンコ球が入賞した場合には、振分入球部100の第1特図始動口111に対してパチンコ球が入賞した場合よりも、小当り遊技に当選する確率が高くなるよう設定されて、前記特殊入賞部220の特殊入賞開閉部材222が開放作動され易くなるよう構成されている。すなわち、非変短状態よりも変短状態の場合に、前記特殊入賞部220の特殊入賞開閉部材222が開放作動され易くなるよう構成してあるから、変短状態において可変始動入賞部115の第2特図始動口116を開放するか否かの判定契機となる第1ゲートセンサ80および第2ゲートセンサ81によるパチンコ球の検出が発生することへの期待感を高めることができる。このように、非変短状態よりも変短状態の場合に、前記特殊入賞部220の特殊入賞開閉部材222が開放作動され易くなるよう構成することで、変短状態において振分入球部100の振分体105によりパチンコ球が振り分けられる球経路L,Rに対する関心を一層高めることが可能となる。
また、変短状態では、第2の球流下領域21bにパチンコ球を打ち出して流下させる右打ち遊技を行うことで、図13に示すように、当該第2の球流下領域21bを流下したパチンコ球をゲート部250の第2普図始動口251に入球させることができる。そして第2普図始動口251に入球したパチンコ球が第2ゲートセンサ81により検出されることで、普図当り判定条件が成立して、メイン制御CPU60aにおいて普図当り判定が行われる。すなわち、第2特図始動口116へのパチンコ球の入賞率が向上していない非変短状態では、主として、左打ち遊技により第1特図始動口111へのパチンコ球の入賞に伴う大当りの当選を、特別入賞部240が開放作動される遊技形態により遊技を行い得る一方で、第2特図始動口116へのパチンコ球の入賞率が向上する変短状態では、主として、右打ち遊技により当該第2特図始動口116へのパチンコ球の入賞に伴う小当りの当選および小当り遊技中の継続大当り遊技の当選(特定領域としての第1分岐通路226へのパチンコ球の通過)を、特別入賞部240が開放作動される遊技形態により遊技を行うことができ、バリエーションのある遊技を行い得る。
このように、第1および第2の球流下領域21a,21bの少なくとも一方(実施例では第1の球流下領域21a)を流下したパチンコ球が入可能な位置に入球口100aが位置し、第1および第2の球流下領域21a,21bの両方を流下したパチンコ球が入賞可能な位置に可変始動入賞部115の第2特図始動口116が位置するよう前記振分入球部100を遊技盤20に配設したことで、第1の球流下領域21aにパチンコ球を流下させる遊技形態と、第2の球流下領域21bにパチンコ球を流下させる遊技形態とで異なった遊技性の遊技を実現できる。また、第2の球流下領域21bを流下するパチンコ球を、案内通路247を介して振分入球部100の配設領域(合流領域21c)に一列で案内し、第2の球流下領域21bから配設領域(合流領域21c)に至ったパチンコ球を、第2の誘導釘群35により可変始動入賞部115の第2特図始動口116に向けて誘導することで、振分入球部100を利用して従来にない新たな遊技性を創出しするだけでなく、第1の球流下領域21aにパチンコ球を流下させる遊技形態と、第2の球流下領域21bにパチンコ球を流下させる遊技形態との遊技性の変化を顕著にして遊技の興趣を高めることが可能となる。
ここで、前記第2の球流下領域21bを流下したパチンコ球が前記第1および第2の球流下領域21a,21bが合流する前記振分入球部100の配設領域(合流領域21c)に通出する案内通路247の球出口247aは、前記振分入球部100の入球口100aよりも下方に位置するよう構成され、当該第2の球流下領域21bを流下したパチンコ球が当該振分入球部100の入球口100aに入球しないようになっている。このため、第1の球流下領域21aを流下させたパチンコ球は振分入球部100の入球口100aや可変始動入賞部115に入球させ得る一方で、第2の球流下領域21bを流下させたパチンコ球は可変始動入賞部115にのみ入球させ得る。これにより、第1の球流下領域21aにパチンコ球を流下させて、第1特図始動口111の第1特図始動口111への入賞と第1普図始動口112のパチンコ球の通過とを交互に実現可能な新たな遊技性を持った遊技形態と、第2の球流下領域21bにパチンコ球を流下させて可変始動入賞部115の第2特図始動口116への集中的な入賞を行わせる遊技性を持った遊技形態とによる異なった遊技性の遊技を実現できる。そして、第2の球流下領域21bにゲート部250(第2普図始動口251)を設けることにより、第2の球流下領域21bにパチンコ球を流下させる遊技形態でも、可変始動入賞部115への入賞契機を与えることができ、当該形態での遊技を継続して実行することができる。
また、実施例の遊技盤20は、前記第1の球流下領域21aを流下する過程でパチンコ球が第2特図始動口116に向かうことなく振分入球部100の入球口100aやアウト口26に向かう経路を、前記第2の球流下領域21bを流下する過程でパチンコ球が第2特図始動口116に向かうことなくアウト口26に向かう経路よりも多く設けてある。すなわち、前記第1の球流下領域21aを流下するパチンコ球が前記可変始動入賞部115に至る割合よりも、前記第2の球流下領域21bを流下するパチンコ球が可変始動入賞部115に至る割合の方が高くなるよう構成されている。これにより、第1普図始動口112へのパチンコ球の入球および第1特図始動口111へのパチンコ球の入賞を交互に成立させる遊技性と、可変始動入賞部115へのパチンコ球の入賞を主とした遊技性とを区別したメリハリの高い遊技を実現できる。
また、振分入球部100に第1普図始動口112および第1特図始動口111を設けて、当該振分入球部100の入球口100aに入球したパチンコ球を第1特図始動口111および第1普図始動口112に交互に入賞させるようにすることで、第1普図始動口112および第1特図始動口111を遊技盤20に個別に配置する従来構成のように、第1普図始動口112に対応する遊技釘30の状態確認と、第1特図始動口111に対応する遊技釘30の状態確認とを別途行う必要がない。すなわち、振分入球部100の入球口100aを通出したパチンコ球を振分体105の振分に応じて第1特図始動口111および第1普図始動口112に入賞させるようにすることで、遊技盤20に設けられた遊技釘30の内で、振分入球部100の入球口100aへのパチンコ球の入球に影響する遊技釘30の状態を確認するだけで、遊技盤20に設けられた遊技釘30が第1特図始動口111および第1普図始動口112の夫々に対するパチンコ球の入賞に及ぼす影響を一度に確認できるから、遊技釘30の状態確認の手間を軽減することができる。このように、特図当り遊技を生起させるか否かの判定契機となる第1特図始動口111に検出される球経路R、および可変始動入賞部115を開放するか否かの判定契機となる第1ゲートセンサ80に検出される球経路Lに繋がる球入口(振分入球部100の入球口100a)を共通化することで、遊技盤20に設けられた遊技釘30の状態確認の手間が軽減され、異常の早期発見に寄与し得る。また、第1普図始動口112への入球や第1特図始動口111への入賞に影響を与える遊技釘30が限られることで、遊技盤20に設けられた遊技釘30の異常の早期発見に寄与し得る。また、振分入球部100の入球口100aに対するパチンコ球の通過を制限するように遊技釘30の傾き等が変更された場合には、第1特図始動口111および第1普図始動口112に対するパチンコ球の入賞に同時に影響する(入賞を制限する)ことに繋がり、パチンコ機10としての遊技の成立に重大な影響を与えることになるため、遊技釘30の傾き等を不用意に変更されるのを抑制することができる。
また、振分入球部100には、前記第2特図始動口116を挟む左右両側に、第2特図始動口116へ向けて下方傾斜する受止め部124を設けて、第1の球流下領域21aおよび第2の球流下領域21bを流下するパチンコ球を当該受止め部124で受け止めて第2特図始動口116に向けて誘導し得るよう構成したことで、何れの球流下領域21a,21bを流下するパチンコ球でも第2特図始動口116への入賞を高めることができる。
(変更例)
なお、遊技機としては、実施例に示したものに限らず、種々の構成を採用可能である。
(1) 振分入球部における球経路(球通路)に、始動入賞口が常時開口する固定始動入賞部(実施例では第1特図始動口)を配置するよう構成したが、当該振分入球部の球経路(球通路)に、始動入賞口が開閉手段により開閉される可変始動部(実施例では第2特図始動口)を配置するようにしてもよい。
(2) 実施例の振分入球部は、球入口に入球した遊技球を振分手段(振分体)により2つの球経路の何れかへ振り分けるよう構成したが、振分入球部において3つ以上の複数の球経路に振り分けるよう構成してもよい。また、3つ以上の球経路に振り分けるよう構成する場合に、当り遊技を生起させるか否かが判定される当り判定条件(特図当り判定条件)が成立する始動検出手段(実施例では始動入賞検出センサ)を2つ以上の球経路に設けるようにしてもよく、また可変始動部を開放するか否かが判定される開放判定条件(普図当り判定条件)が成立する検出手段(実施例ではゲートセンサ)を2つ以上の球経路に設けるようにしてもよい。更に、3つ以上の球経路に振り分けるよう構成する場合に、遊技球を検出する検出手段を設置しない球経路を設けるようにしてもよく、また検出手段による遊技球の検出を契機として賞球の払出条件のみが成立する球経路を設けることもできる。ここで、遊技球を検出する検出手段を設置しない球経路に関して、球出口を遊技領域内で開口させて、当該球経路を通過した遊技球を遊技領域に戻すようにしてもよく、球出口を遊技盤の外部に連通させて、当該球経路を通過した遊技球を回収するようにしてもよい。
(3) 実施例の振分入球部では、可変始動部を開放するか否かが判定される開放判定条件(普図当り判定条件)が成立する検出手段(実施例ではゲートセンサ)を設けた球経路を、遊技盤の外部に連通させたが、当該球経路の球出口を遊技領域内で開口させて遊技球を遊技領域に戻すようにしてもよい。
(4) 実施例では、振分入球部の下方に可変始動部(第2特図始動口)を配置するよう構成したが、振分入球部の左右側方や上方に可変始動部(第2特図始動口)を配置する構成であってもよい。すなわち、第1および第2球流下領域の何れか一方を流下した遊技球が入球可能な位置に振分入球部の球入口が位置するよう構成する共に、第1および第2の球流下領域の両方を流下した遊技球が入賞可能な位置に可変始動部の始動入賞口が位置するよう配置することで、実施例と同様の遊技性を実現可能な遊技機を構成することができる。
(5) 実施例では、第1球流下領域のみを流下した遊技球が入球可能な位置に振分入球部の球入口が位置するよう構成したが、第2球流下領域のみを流下した遊技球が入球可能な位置に振分入球部の球入口が位置するよう構成してもよい。この場合には、第2ゲート部を第1球流下領域に配置することで、左打ち遊技の遊技性と右打ち遊技の遊技性とが実施例と反対になる遊技を実現することができる。また第1および第2球流下領域の両方を流下した遊技球が入球可能な位置に振分入球部の球入口が位置するよう構成することができる。この場合には、第1球流下領域を流下した遊技球が振分入球部の球入口する割合と、第2球流下領域を流下した遊技球が振分入球部の球入口する割合とが異なるよう構成することで、左打ち遊技と右打ち遊技とでメリハリのある遊技を実現することができる。すなわち、振分入球部の球入口は、第1および第2球流下領域の少なくとも一方を流下した遊技球が入球可能な位置に設けることができる。
(6) 実施例では、遊技球が一列で通過する案内通路を第2の球流下領域に形成して、第2の球流下領域を流下する遊技球を、第1および第2の球流下領域が合流する可変始動部の配設領域(第2特図始動口)に向けて一列で案内するよう構成したが、当該第2の球流下領域を流下する遊技球が複数の経路で可変始動部の配設領域に移動するよう構成することもできる。
(7) 実施例では、第1始動入賞部に対応した始動検出手段による遊技球の検出を契機として特殊入賞口開放判定(特図当り判定)が行われるよりも、第2始動入賞部に対応した始動検出手段による遊技球の検出を契機として特殊入賞口開放判定(特図当り判定)が行われる場合の方が肯定判定される割合(小当りの当選確率)を高くしたが、両ケースで特殊入賞口開放判定(特図当り判定)が肯定判定される割合を同じ割合(確率)にしてもよい。
(8) 普図当り判定の判定が普図当り判定の場合に、異なる開閉態様を特定する4種類の開閉パターンの内から1つの開閉パターンを開閉パターン決定手段としてのメイン制御CPUが決定するようにしたが、これに限られるものではなく、1種類の開閉パターンをメイン制御CPUが決定するようにしてもよく、また2種類の開閉パターン、3種類の開閉パターンあるいは5種類以上の開閉パターンの内から1つの開閉パターンを開閉パターン決定手段としてのメイン制御CPUが決定するようにしてもよい。
(9) 遊技球が一定の確率で入賞可能な第1始動入賞手段としての第1特図始動口と、遊技球の入賞確率を可変可能な第2始動入賞手段としての第2特図始動口とを備え、各始動入賞具手段毎に検出手段を設けて個別に遊技球の入賞を検出するよう構成したが、該第1および第2入賞検出手段の入賞検出手段を共通にしてもよい。すなわち、第1始動入賞手段への入賞と、第2入賞検出手段への入賞とを区別しないよう構成してもよい。
(10) メイン制御基板が備える機能の全部または一部をサブ制御基板が備えるようにしてもよく、反対にサブ制御基板が備える機能の全部または一部をメイン制御基板が備えるようにしてもよい。そして実施例では、メイン制御基板とサブ制御基板とを分けて設けるようにしたが、単一の制御基板とすることもできる。すなわち、メイン制御基板およびサブ制御基板の機能を、単一の制御基板に設けた制御手段(CPU)が備えるようにしてもよい。更に別途制御基板を備えて、実施例のメイン制御基板やサブ制御基板が備える機能の全部または一部を、別の制御基板に備えさせてもよい。
(11) 演出用の図柄(飾図)を表示する図柄表示手段(図柄表示装置)とは独立して、特図を表示する特図表示手段(特図表示器)を設けるようにしたが、これに限られるものではない。例えば、図柄表示手段において飾図および特図の両方を表示するようにしてもよい。また飾図と特図とを共用して、図柄表示手段に表示するようにしてもよい。
また、本願には次のような技術的思想が含まれている。
(A) 請求項3記載の構成を含む遊技機に関し、
前記遊技盤(20)の遊技領域(21)には、当該遊技盤(20)に設けられた装飾部材(40)の一側部側に位置する第1の球流下領域(21a)と、該装飾部材(40)の他側部側に位置する第2の球流下領域(21b)とが設けられ、
前記第1の球流下領域(21a)を流下した遊技球が少なくとも入球可能な位置に前記振分入球部(100)の球入口(100a)が位置すると共に、第1および第2の球流下領域(21a,21b)を流下した遊技球の夫々が入賞可能な位置に前記可変始動部(115)の始動入賞口(116)が位置するよう構成され、
前記遊技盤(20)には、当該遊技盤(20)の前面側で球入口(251)および球出口が開口する球通過部(250)が前記第2の球流下領域(21b)に設けられて、前記球通過部(250)に対応して設けた通過検出手段(81)による遊技球の検出を契機として前記可変始動部(115)を開放するか否かを判定するよう構成されたことを要旨とする。
このように、第1の球流下領域を流下した遊技球が少なくとも入球可能な位置に振分入球部の球入口が位置し、第1および第2の球流下領域を流下した遊技球の夫々が入賞可能な位置に可変始動部の始動入賞口が位置するから、第1の球流下領域に遊技球を流下させる遊技形態と、第2の球流下領域に遊技球を流下させる遊技形態とで異なった遊技性の遊技を実現できる。また、第2の球流下領域に球通過部を設けて、球通過部に対応して設けた通過検出手段による遊技球の検出を契機として前記可変始動部を開放するか否かを判定することにより、第2の球流下領域に遊技球を流下させる遊技形態でも、可変始動部への入賞契機を与えることができ、当該形態での遊技を継続して実行することができる。そして、第1の球流下領域に遊技球を流下させることで、振分入球部において遊技球を通過させる経路の振り分けが行われる遊技形態と、第2の球流下領域に遊技球を流下させて可変始動部への集中的な入賞を行わせる遊技形態とによる遊技を実現可能になる。
(B) 前記(A)記載の構成を含む遊技機に関し、
前記第1の球流下領域(21a)を流下する遊技球が前記可変始動部(115)に至る割合よりも、前記第2の球流下領域(21b)を流下する遊技球が可変始動部(115)に至る割合の方が高くなるよう構成されたことを要旨とする。
このように、第1の球流下領域を流下する遊技球が前記可変始動部に至る割合よりも、前記第2の球流下領域を流下する遊技球が可変始動部に至る割合の方が高くなるよう構成することで、第1の球流下領域に遊技球を流下させる遊技形態と、第2の球流下領域に遊技球を流下させる遊技形態とによる遊技のメリハリを明確にすることが可能となる。
20 遊技盤
21 遊技領域
80 第1ゲートセンサ(検出手段)
83 第1始動入賞検出センサ(始動検出手段)
84 第2始動入賞検出センサ(始動検出手段)
88 特定領域検出センサ
100 振分入球部
100a 球入口
105 振分体(振分手段)
115 可変始動入賞部(可変始動部)
116 第2特図始動口(始動入賞口)
117 始動口開閉部材(可変始動部の開閉手段)
220 特殊入賞部
220a 特殊入賞口
222 特殊入賞開閉部材(特殊入賞部の開閉手段)
226 第1分岐通路(特定領域)
227 第2分岐通路(非特定領域)
240 特別入賞部
240a 特別入賞口
242 特別入賞開閉部材(特別入賞部の開閉手段)
L 普図始動通路を通る球経路
R 特図始動通路を通る球経路
C 第2特図始動口に繋がる球経路

Claims (3)

  1. 遊技球が流下可能な遊技領域が画成された遊技盤に、特別入賞口を開閉手段により開放可能に閉鎖された特別入賞部が配設され、当り判定条件の成立に伴って当り遊技を生起させるか否かが判定されて、当り遊技を生起させる場合に前記特別入賞部の開閉手段を開放作動させて特別入賞口への入賞を許容するよう構成された遊技機において、
    前記遊技領域に開口する球入口に入球した遊技球を、振分手段により複数の球経路の何れかへ振り分ける振分入球部と、
    始動入賞口を開閉手段が開放可能に閉鎖する可変始動部とを備え、
    前記遊技領域には、遊技球が流下可能な第1の球流下領域および第2の球流下領域が設けられて、
    前記第1の球流下領域を流下した遊技球が入球可能な一方で、前記第2の球流下領域を流下した遊技球が入球不能な位置に前記振分入球部の球入口が配置されると共に、当該第1および第2の球流下領域を流下した遊技球の夫々が入賞可能な位置に前記可変始動部の始動入賞口が配置され、
    前記振分入球部において振分手段により振り分けられる前記複数の球経路の内の少なくとも何れか1つの球経路に遊技球を検出する第1始動検出手段が配設されると共に、前記可変始動入賞口に連通する球経路に遊技球を検出する第2始動検出手段が配設されて、当該第1および第2始動検出手段による遊技球の検出の夫々を契機として前記当り判定条件が成立するよう構成され、
    前記振分入球部において振分手段により振り分けられる前記複数の球経路の内で、前記第1始動検出手段が配設された球経路とは異なる球経路に、遊技球を検出する検出手段が配設されて、当該検出手段による遊技球の検出を契機として前記可変始動部を開放するか否かが判定されて、当該可変始動部を開放させる場合に所定の制御条件に従って前記可変始動部の開閉手段を開放作動させて可変始動部の始動入賞口への入賞を許容するよう構成された
    ことを特徴とする遊技機。
  2. 特殊入賞口を開閉手段が開放可能に閉鎖すると共に当該特殊入賞口に入賞した遊技球が通過可能な特定領域および非特定領域を備えた特殊入賞部と、
    前記特殊入賞口に入賞した遊技球を前記特定領域に振り分ける姿勢および前記非特定領域に振り分ける姿勢に変位可能な切替部材とを備え、
    前記特定領域に対応した特定領域検出手段が遊技球を検出することで前記当り遊技を生起させるよう構成され、
    前記第1および第2始動検出手段による遊技球の検出の夫々を契機として、前記特殊入賞部の開閉手段を開放作動させるか否かの特殊入賞部開放判定が行われ
    前記第1始動検出手段による遊技球の検出を契機として特殊入賞部開放判定が行われるよりも、前記第2始動検出手段による遊技球の検出を契機として特殊入賞部開放判定が行われる場合の方が、当該判定において肯定判定されて前記特殊入賞部の開閉手段が開放作動される割合が高くなるよう構成され
    前記第1始動検出手段による遊技球の検出を契機とした特殊入賞部開放判定により前記特殊入賞部の開閉手段が開放作動された場合と、前記第2始動検出手段による遊技球の検出を契機とした特殊入賞部開放判定により前記特殊入賞部の開閉手段が開放作動された場合との夫々において、一定の確率で前記特定領域に遊技球が振り分けられるように前記切替部材を動作するよう構成された請求項1記載の遊技機。
  3. 前記可変始動部の始動入賞口へ遊技球が入賞する確率が非入賞率向上状態と比べて高確率となるよう当該可変始動部の開閉手段が開放作動される入賞率向上状態が設けられ、
    前記非入賞率向上状態での特殊入賞部開放判定において肯定判定された場合には、図柄変動が終了した後に、前記特殊入賞部が開放動作を開始する前に当該特殊入賞部が開放することを報知する報知演出を所定の演出時間で実行するよう設定されると共に、前記入賞率向上状態での特殊入賞部開放判定において肯定判定された場合には、図柄変動が終了した後に、前記報知演出を実行することなく前記演出時間より短い所定時間が経過することで前記特殊入賞部が開放動作するよう設定された請求項2記載の遊技機。
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