JP2000197737A - 遊技機 - Google Patents

遊技機

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JP2000197737A
JP2000197737A JP11002513A JP251399A JP2000197737A JP 2000197737 A JP2000197737 A JP 2000197737A JP 11002513 A JP11002513 A JP 11002513A JP 251399 A JP251399 A JP 251399A JP 2000197737 A JP2000197737 A JP 2000197737A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】図柄表示手段を備えたパチンコ機において遊技
全体としての飛躍的な興趣の向上を図る。 【解決手段】パチンコ機の遊技盤5には特別図柄作動口
31及び特別役物33が設けられ、遊技盤5の中央部分
には表示部41を備えた特別図柄表示装置32が組み込
まれている。表示部41には複数の図柄列が表示され、
確定図柄が大当り図柄である場合には特別役物33が作
動して遊技者に多数の景品球を獲得させる。以上の各種
機器の制御は制御装置81によってなされており、制御
装置81により表示部41の大当り図柄を変更するよう
に制御することで表示部41のリーチ状態への期待感を
持たせることができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、パチンコ機等の遊
技機に関するものである。
【0002】
【従来の技術】遊技機の一種として、複数の図柄からな
る図柄列を変動表示した後に確定図柄を表示する図柄表
示手段を備えたパチンコ機が知られている。この種のパ
チンコ機では、図柄表示手段に表示される確定図柄が特
定図柄であることを必要条件として、遊技者に有利な特
別遊技状態を発生させる。特別遊技状態の一例として
は、例えば大入賞口を有する特別役物を備えたパチンコ
機では、大入賞口が開放されて遊技者に大量の景品球を
獲得させ得る状態等がある。従って、図柄表示手段を備
えたパチンコ機では結局のところ、確定図柄が特定図柄
となるか否か、即ち大当り状態となるか否かが遊技者に
とって最も興味をひかれるところとなっている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところが、パチンコ機
での遊技では上記大当り状態となっていない時間帯が大
当り状態となっている時間帯よりも長いのが普通であ
り、この間で遊技の興趣を高めることがパチンコ機等の
遊技機に求められる課題の一つとなっている。この課題
解決のため、図柄表示手段の図柄変動態様を各種用意し
たり表示画面上に特異な動作を行うキャラクタを表示す
るなどしてバラエティに富んだ表示を行うようにしたも
のが各種提案されているが、これらは同一機種のものを
何回か遊技すると遊技者が飽きてしまうという場合が多
く、根本的な解決には至っていない。
【0004】従って、図柄表示手段を備えた遊技機にお
いて、遊技全体としての飛躍的な興趣の向上を図ること
が、遊技機の主たる課題の一つである。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記の課題を解決するた
めに有効な手段等を以下に示す。なお、必要に応じてそ
の作用、効果等についても説明する。
【0006】1.複数の図柄からなる図柄列を変動表示
した後に確定図柄を表示する図柄表示手段と、前記確定
図柄が特定図柄であることを必要条件として遊技者に有
利な特別遊技状態を発生させる特別遊技状態発生手段と
を備えた遊技機において、所定条件の下で前記特定図柄
を変更可能とした遊技機。従来では特定図柄が予め決め
られていたが、この手段によれば特別図柄が所定条件の
下で変更されることから、図柄表示手段の確定図柄が特
定図柄となる場合が遊技進行状況に応じて変化し、予想
外の確定図柄が特定図柄とされて特別遊技状態が発生す
る場合も想定できるため、従来のものに比して遊技の興
趣を飛躍的に向上させ得る。
【0007】2.複数の図柄からなる図柄列を変動表示
した後に確定図柄を表示する図柄表示手段と、前記確定
図柄が特定図柄であることを必要条件として遊技者に有
利な特別遊技状態を発生させる特別遊技状態発生手段と
を備えた遊技機において、所定条件の下で前記特定図柄
を追加可能とした遊技機。従来では特定図柄が予め決め
られていたが、この手段によれば特別図柄が所定条件の
下で追加されることから、図柄表示手段の確定図柄が特
定図柄となる場合が遊技進行状況に応じて追加され、予
想外の確定図柄が特定図柄とされて特別遊技状態が発生
する場合も想定できるとともに、確定図柄が特定図柄と
なる確率が高められたように表示されることとなるた
め、従来のものに比して遊技の興趣を飛躍的に向上させ
得る。
【0008】3.上記手段2において、追加可能な特定
図柄は、予め設定されている特定図柄とは不一致となる
任意数の図柄であること。即ち、異なる種類の特定図柄
が追加されるものであること。
【0009】4.複数の図柄からなる図柄列を複数備
え、各図柄列を変動表示した後に各図柄列毎に確定図柄
を表示する図柄表示手段と、前記各確定図柄の組合せが
特定図柄の組合せであることを必要条件として遊技者に
有利な特別遊技状態を発生させる特別遊技状態発生手段
とを備えた遊技機において、所定条件の下でリーチ状態
発生後における前記図柄表示手段の最後に確定される確
定図柄と対応する特定図柄を変更可能とした遊技機。従
来では特定図柄が予め決められていたが、この手段によ
れば特別図柄が所定条件の下で変更されることから、図
柄表示手段の確定図柄が特定図柄となる場合が遊技進行
状況に応じて変化し、予想外の確定図柄が特定図柄とさ
れて特別遊技状態が発生する場合も想定できるため、従
来のものに比して遊技の興趣を飛躍的に向上させ得る。
【0010】5.複数の図柄からなる図柄列を複数備
え、各図柄列を変動表示した後に各図柄列毎に確定図柄
を表示する図柄表示手段と、前記各確定図柄の組合せが
特定図柄の組合せであることを必要条件として遊技者に
有利な特別遊技状態を発生させる特別遊技状態発生手段
とを備えた遊技機において、所定条件の下でリーチ状態
発生後における前記図柄表示手段の最後に確定される確
定図柄と対応する特定図柄を追加可能とした遊技機。従
来では特定図柄が予め決められていたが、この手段によ
れば特別図柄が所定条件の下で追加されることから、図
柄表示手段の確定図柄が特定図柄となる場合が遊技進行
状況に応じて追加され、予想外の確定図柄が特定図柄と
されて特別遊技状態が発生する場合も想定できるととも
に、確定図柄が特定図柄となる確率が高められたように
表示されることとなるため、従来のものに比して遊技の
興趣を飛躍的に向上させ得る。
【0011】6.上記手段4又は5において、前記各確
定図柄の組合せとして各確定図柄が一致する場合を特定
図柄の組合せとして予め設定しておき、前記特定図柄の
変更又は追加は、既に確定している他の確定図柄と不一
致となる任意数の図柄を特定図柄として付加することに
よりなされること。
【0012】7.上記手段1乃至6のいずれかにおい
て、図柄表示手段における図柄列の変動は同図柄列中の
各図柄を予め定めた順序で循環するようにして行われる
こと。このように構成すると、各図柄の出現順序が予め
遊技者において認識し得るため、特別遊技状態を発生し
得る図柄がどのタイミングで現れるかが判り、特に図柄
表示手段の表示状態がリーチ状態である場合には特別遊
技状態を発生し得る図柄が近づくことによる期待感が増
すこととなって、遊技の興趣が向上する。なお、この循
環表示の際は図柄を順次切り換えていくように表示した
り、連続的に所定方向へ流れるように表示すること等が
可能である。
【0013】8.上記手段1乃至7のいずれかにおい
て、図柄表示手段の確定図柄が特定図柄となるか否か
は、図柄表示手段の変動開始条件を満たす時期に偶発的
に決定されるように構成されていること。このように構
成すると、予め特定図柄となるか否かが設定されている
わけではないことから、遊技者の遊技機に対する公平感
を確保することができる。なお、この偶発的な決定は、
遊技機に備えられた乱数取得手段によって所定の確率で
ランダムに決定されることが好ましい。乱数取得手段と
しては、記憶手段に記憶された乱数カウンタを用いてラ
ンダムに導き出された乱数値に基づいて行われるもので
あることが好ましい。この際、図柄変動開始条件を満た
したときのタイミングと相関を以て導き出されるタイミ
ングで乱数カウンタから取り出されることが好ましく、
このように構成することで、確定図柄が特定図柄となる
か否かの期待値を遊技機において公平に保つことができ
る。
【0014】9.上記手段1乃至8のいずれかにおい
て、図柄表示手段の表示制御や特別遊技状態の発生条件
を満たしているか否かの判定等を含む遊技機の制御は、
遊技機に備えられたCPUを含む制御装置によって行わ
れていること。このように構成すれば、複雑な制御にも
対処することができる。
【0015】10.上記手段1乃至5のいずれかにおい
て、前記所定の条件は、前記図柄表示手段とは別の遊技
を行う別遊技手段の遊技結果に基づいて達成される条件
であること。このように構成すれば、別遊技手段の結果
によっては特定図柄が増大するという期待感があり、遊
技に厚みを持たせることができる。
【0016】11.上記手段1乃至5のいずれかにおけ
る前記所定の条件、又は上記手段9における別遊技手段
とは、図柄表示手段の少なくとも確定図柄が表示される
より前(複数の図柄列が設定されている場合は、最後の
図柄列の確定図柄が表示されるよりも前)に、予告報知
手段によって予告されることで行われること。このよう
に構成すれば、遊技者は、単に図柄表示手段の図柄変動
に注視するだけでなく、遊技者に有利な予告結果となる
か否かを期待することとなり、遊技の興趣が一層向上さ
れる。
【0017】12.上記手段11において、予告報知手
段による予告とは、表示による予告であること。このよ
うに構成すれば、遊技者にとって予告の発生を容易に理
解することができる。表示予告に係る予告報知手段を、
前記図柄表示手段と同一画面上に表示したり、単一の表
示装置に組み込むことが好ましい。
【0018】13.上記手段12において、予告報知手
段による表示予告は、図柄表示手段における特定図柄の
変更又は追加を直感させ、示唆し、又は明示する予告図
柄によって行われること。このように構成すれば、表示
予告が何を意味しているかを即座に理解することができ
る。中でも好ましい例としては、予告図柄が変更又は追
加される特定図柄自体を示す図柄であること、予告図柄
が特定図柄数を数値を以て指し示すものであること、の
何れか少なくとも一方を備えたものであることが挙げら
れる。
【0019】14.上記手段12又は13において、予
告報知手段による表示予告は、図柄表示手段における各
図柄を個々に指し示す予告図柄からなる予告図柄列を目
視可能に表示しておき、予告図柄列を点滅させて表示変
動させた後に、追加すべき特定図柄と対応する予告図柄
を点灯させることにより行われること。
【0020】15.上記手段14において、前記予告図
柄列に、特定図柄の追加が行われないことを表す予告図
柄を付設しておき、特定図柄の追加変更を行わない場合
にはこの付設された予告図柄のみが点灯されること。
【0021】16.上記手段11乃至15のいずれかに
おいて、予告報知手段による表示予告は、複数の表示態
様(複数図柄や点灯・点滅による態様等)を含んでお
り、それが変動表示された後確定されること。このよう
に構成すれば、表示予告がどのような結果を示すかにつ
いての期待感も得られ、更なる遊技の興趣向上が得られ
る。この場合、一層の興趣向上という観点では、表示予
告の確定までに複数の変動態様が存在することが好まし
い。
【0022】17.上記手段11乃至16のいずれかに
おいて、予告報知手段による表示予告は、図柄表示手段
の各回の図柄変動と1対1で対応して毎回行われるこ
と。このように、毎回表示予告を行うようにすれば、遊
技者を飽きさせることがない。なおこの場合、表示予告
には消灯等が含まれていてもよい。
【0023】18.上記手段11乃至17のいずれかに
おいて、予告報知手段による表示予告は、図柄表示手段
による図柄変動開始とほぼ同時に変動表示されるもので
あること。このように構成すれば、遊技の円滑な進行を
妨げる要素の一つを排除することができる。
【0024】19.上記手段11乃至18のいずれかに
おいて、予告報知手段による予告が行われた後に図柄表
示手段による確定図柄の表示が行われること。このよう
に構成すれば、一旦予告報知手段の結果がどうなるかを
十分に堪能した後に予告結果に基づく図柄表示手段の確
定図柄の表示が行われるので、二段階に遊技を楽しむこ
とができる。しかも、予告報知手段による予告と図柄表
示手段による確定図柄の表示とが時差を以て行われるこ
とから、遊技の流れを容易に把握することができる。
【0025】20.上記手段11乃至19において、予
告報知手段による予告の判定は、記憶手段に記憶された
乱数カウンタを用いてランダムに導き出された乱数値に
基づいて行われること。このようにすれば、遊技者の遊
技機に対する公平感を確保することができる。また、予
告報知手段による予告の判定は、上記手段8における図
柄表示手段の確定図柄が特定図柄となるか否かの判定の
際に同時に行われることが好ましい。特に、図柄表示手
段の図柄変動開始条件を満たしたときのタイミングと相
関を以て導き出されるタイミングで乱数カウンタから取
り出されることが好ましく、このように構成すること
で、確定図柄が特定図柄となるか否かの期待値とともに
予告報知手段の予告内容を遊技機において公平に保つこ
とができる。
【0026】21.上記手段1乃至5のいずれかにおい
て、前記特定図柄の変更又は追加により、前記図柄表示
手段に表示される各図柄において前記特定図柄となる図
柄と特定図柄とならない図柄とを識別可能に表示される
こと。このように構成すれば、どの図柄が特定図柄とな
ったかを一目瞭然とすることができ、遊技者にとって非
常に見易くなる。
【0027】22.上記手段1乃至5のいずれかにおい
て、特定図柄数と特別遊技状態の発生期待値とが相関を
有すること。特に、特定図柄数が増大される程、特別遊
技状態の発生期待値が高められていること。このように
構成すれば、単なる表示上の遊技の面白みを増すばかり
でなく、特定図柄素が増大する程大当り等の特別遊技状
態発生確率が増すという遊技者にとっての実際上の利益
状態に大きな影響を与えることとなり、一層遊技者を遊
技に引き付けることができる。
【0028】23.上記手段1乃至5のいずれかにおい
て、図柄表示手段における変更又は追加可能な特定図柄
のパターンの全てが前記特別遊技状態が発生する期待値
よりも高い期待値に設定されていること。このように構
成することで、事前に用意されている特定図柄の変更又
は追加のパターンが比較的頻繁に現れることとなり、遊
技者にとっては各種パターンを堪能することができる。
【0029】24.上記手段1乃至23において、遊技
機はパチンコ機であること。中でも、パチンコ機の基本
構成としては、操作ハンドルを備えていてそのハンドル
操作に応じて遊技球を所定の遊技領域に発射させ、遊技
球が遊技領域内の所定の位置に配置された作動口に入賞
することを必要条件として図柄表示手段が変動開始され
ることが挙げられる。また、特別遊技状態発生時には遊
技領域内の所定の位置に配置された可変入賞装置が所定
の態様で開放されて遊技球を入賞可能とし、その入賞個
数に応じた有価価値(景品球のみならず、磁気カードへ
の書き込み等も含む)が付与されることが挙げられる。
【0030】
【発明の実施の形態】以下に、遊技機をパチンコ機に具
体化した一実施の形態につき図面に基づいて説明する。
【0031】まず、パチンコ機全体の概略について説明
すると、図1に示すように、パチンコ機1は外枠2を備
えている。ここでは外枠2は木枠によって構成され、四
角枠状を呈している。外枠2の前面側には前枠3がその
一方の側部に配される回動軸を中心に回動するようにし
て開閉可能に装着されている。同図では、前枠3は閉じ
た状態にある。前枠3には前後方向に貫通する比較的大
きな窓孔4が形成されており、その窓孔4を裏側から囲
うようにして取付部としての取付枠(図示せず)が設け
られている。なお、取付枠は前枠3と一体に形成しても
よく、その場合、合成樹脂製であることが製作容易性の
観点から好ましい。前記取付枠には裏側より遊技盤5が
着脱可能に装着されている。この遊技盤5も前記取付枠
や前枠3に一体に設けられたものであってもよい。ま
た、前記外枠2を省略したパチンコ機1として、同パチ
ンコ機1の前枠3を遊技場の所謂島に取り付けるように
してもよい。従って、前枠3を最低限の必須要件として
パチンコ機1の本体部が構成されており、遊技盤5は本
体部に備えられたものということができる。
【0032】前記取付枠には遊技盤5の裏側に重なり合
うようにして機構盤(図示せず)が着脱可能又は開閉可
能に装着されている。前記機構盤には、遊技盤5側から
導かれた遊技球を集合させる集合樋や、外部から送られ
てくる遊技球を受け入れて収容するタンク、遊技状況に
応じて景品球を払い出す景品球払出装置等の球取扱機構
が設けられている。従って、パチンコ機1の本体部の裏
側に球取扱機構が備えられているといえる。なお、機構
盤を含む球取扱機構はパチンコ機1とは別に遊技場の所
謂島に設置するようにしてもよい。
【0033】前記前枠3の窓孔4上部には、ガラス扉枠
6が開閉可能に装着されている。ガラス扉枠6は枠内に
例えば一対のガラス板7を支持したものである。但し、
ガラス板7は1枚でも複数枚でもよい。このガラス板7
の遊技盤5と対峙する面は遊技球が遊技盤5面上を落下
するように案内する案内部材としての機能を有する。前
枠3の窓孔4下部には、表側に上受け皿8を、裏側に打
球自動供給装置を夫々設けた前面板9が開閉可能に装着
されている。前面板9にはスピーカ10が埋め込まれた
状態で設けられている。このスピーカ10は、遊技の進
行に応じて音声や楽音等の効果音を発生するものであ
り、パチンコ機1に備えられた報知手段と位置付けるこ
とができる。スピーカ10は前面板9以外の場所に設置
してもよい。
【0034】前記前枠3の窓孔4より下方には下受け皿
11が装着されている。下受け皿11は、前記上受け皿
8に入りきらない景品球や、上受け皿8から球抜きした
抜き球や、或いはファウル球等の余剰球を、余剰球出口
12から排出させて貯留させるものである。前枠3にお
ける下受け皿11の側方には遊技球を発射するための操
作部としての操作ハンドル13が回動操作可能に装着さ
れている。操作ハンドル13に対応する前枠3の裏側に
は駆動手段としてのモータ(図示せず)が装着されてお
り、操作ハンドル13の回動操作によってモータが回動
され、これにより打球杆(図示せず)が間欠動作される
とともに、前記操作ハンドル13の回動角度に応じた弾
発力に調節される。従って、前記モータ及び打球杆等に
よって球発射装置が構成されている。
【0035】次に、遊技盤5上の構造等について説明す
ると、図2に示すように、パチンコ機1の遊技盤5の前
面側には誘導レール21が設けられている。誘導レール
21は遊技球Bの発射初期の経路部分では内レールと外
レールとの二重構造によって遊技球Bの発射経路が形成
されており、その他の部分では重なりのない全体として
略円環状に設置されている。そして、誘導レール21に
囲まれた略円形状の領域が遊技領域22とされている。
なお、誘導レール21は円環の一部を構成するものであ
ればよく、他の部分は樹脂等の案内部材で構成すればよ
い。このような誘導レール21及び前記案内部材は遊技
領域設定部材としての機能を有する。
【0036】遊技盤5の遊技領域22中には、特別図柄
作動口31、特別図柄表示装置32、特別役物33、普
通図柄作動口34、普通図柄表示装置35、普通役物3
6等が設けられている。なお、特別図柄表示装置32、
普通図柄表示装置35といった表示系の機器は必ずしも
遊技領域22中に設置される必要はなく、パチンコ機1
のいずれかの場所に遊技者から視認可能に設置されてい
ればよい。
【0037】特別図柄作動口31は、遊技盤5の中央下
部に設けられている。特別図柄作動口31は常時開放さ
れており、遊技球Bを受け入れ可能とされている。特別
図柄作動口31への遊技球Bの入賞に伴ってここでは所
定数の景品球を払い出すように構成されていて入賞口と
しての機能を有するが、特別図柄作動口31への入賞に
よって必ずしも景品球を払い出す構成とする必要はな
く、同特別図柄作動口31へ入った遊技球Bを再び遊技
領域22へ戻したり、特別図柄作動口31をゲート構造
として遊技球Bが単に通過するような構成としてもよ
い。特別図柄作動口31への遊技球Bの入賞は、特別図
柄表示装置32の図柄変動開始条件となっており、特別
図柄作動口31は作動口としての機能を有する。
【0038】特別図柄表示装置32は、遊技盤5の中央
部分に同遊技盤5の裏側から嵌め込まれた状態で固定さ
れている。特別図柄表示装置32は、図柄が表示される
表示手段としての表示部41を備えている。表示部41
はこの実施の形態では液晶ディスプレイ(LCD)によ
り構成されているが、CRT、ドットマトリックス、L
ED、エレクトロルミネセンス、蛍光表示管、ドラム等
の他の表示手段を用いてもよい。表示部41に表示され
ている図柄は前記特別図柄作動口31への遊技球Bの入
賞を必要条件として変動開始された後に確定される。
【0039】特別図柄表示装置32には表示部41に隣
接して保留ランプ42が組み込まれている。ここで、前
記特別図柄表示装置32において前記変動開始された図
柄が確定される前に再度特別図柄作動口31へ遊技球B
が入賞した場合には、現在行われている変動表示の確定
後の変動表示に備えて保留される。ここでは保留最大回
数が4回に設定されている。前記保留ランプ42の数は
前記保留最大回数と同じである。保留ランプ42は、保
留1個毎に順次点灯し、その保留に対応した変動表示の
実行に伴い順次消灯するものであり、保留状態表示手段
としての機能を有する。なお、保留最大回数はこれに限
られるものではないし、保留を行わないようにして保留
ランプ42を省略してもよい。また、保留状態の表示を
前記表示部41などで兼用させてもよい。
【0040】特別役物33は、可変入賞装置或いは変動
入賞装置と位置付けることができ、遊技盤5の中央下部
に設けられている。特別役物33は、特別遊技状態発生
時に作動するものであり、この作動時に遊技者に多数の
景品球を獲得させるなどの有価価値を付与するものであ
る。特別役物33には遊技盤5の前面に開口される入賞
口としての大入賞口43が設けられている。大入賞口4
3への遊技球Bの入賞により入賞個数に応じた景品球の
払い出しが行われる。大入賞口43の前側、即ち入口側
には、開閉手段としてのシャッタ44が設けられてい
る。このシャッタ44は、大入賞口43の側部に設けら
れた駆動手段としての開閉用ソレノイド45により作動
して大入賞口43を開閉する。詳しくは、開閉用ソレノ
イド45が励磁状態にあるときシャッタ44が略水平に
傾いて大入賞口43が開放され、開閉用ソレノイド45
が非励磁状態となることによりシャッタ44が略垂直状
態となって大入賞口43が閉鎖される。従って、前記シ
ャッタ44は、遊技球Bを大入賞口43に受け入れ易く
する第1の状態と、受け入れ難く又は受け入れ不能とす
る第2の状態に切り換えられる切換手段としての機能を
有する。
【0041】大入賞口43の奥にはVゾーンと入賞ゾー
ンとが設けられている。そして、大入賞口43に入賞し
た遊技球Bは前記Vゾーン又は入賞ゾーンのいずれかに
導かれる。遊技球Bを前記両ゾーンの何れかに導くた
め、大入賞口43の奥にはシーソー46が設けられてい
る。大入賞口43に入賞した遊技球Bは、シーソー46
上を転がって、Vゾーン又は入賞ゾーンのいずれか一方
を通って図示しない入賞球処理装置の方へと導かれる。
このシーソー46は大入賞口43に隣接して設けられた
駆動手段としての傾動用ソレノイド47の駆動により傾
動する。傾動用ソレノイド47は通常は非励磁状態とな
っており、この状態においては遊技球BがVゾーンを通
過するようにシーソー46が傾けられている。また、傾
動用ソレノイド47が励磁状態となることによりシーソ
ー46は遊技球Bが入賞ゾーン側へ導かれるように傾
く。本実施の形態では、シャッタ44の開状態において
遊技球Bが1つでもVゾーンを通過した場合にはシーソ
ー46が入賞ゾーン側へ傾動される一方、シャッタ44
が閉じられたときシーソー46がVゾーン側へ傾動され
る。従って、前記シーソー46は、遊技球Bを複数の領
域(上記の例ではVゾーン及び入賞ゾーン)のうちいず
れかへ案内する案内手段としての機能と、案内される領
域を変更する変更手段としての機能とを有する。
【0042】普通図柄作動口34は、遊技盤5の左右両
側方に設けられている。普通図柄作動口34は常時開放
されており、ゲート構造をなしていて遊技球Bが入賞さ
れた後通過する構成とされているが、遊技球Bを受け入
れ可能として遊技球Bの入賞に伴って所定数の景品球を
払い出す構成にしてもよい。普通図柄作動口34への遊
技球Bの入賞は、普通図柄表示装置35の図柄変動開始
条件となっており、普通図柄作動口34は作動口として
の機能を有する。
【0043】普通図柄表示装置35は、特別図柄表示装
置32の上部に並設されている。普通図柄表示装置35
を特別図柄表示装置32に一体に組み付けていること
で、これらのパチンコ機1への組立の便宜が図られてい
る。普通図柄表示装置35は、図柄が表示される表示手
段としての普通図柄表示部51を備えている。普通図柄
表示部51はこの実施の形態では発光ダイオードよりな
る7セグメントによって構成されている。普通図柄表示
部51は複数の図柄を予め定めた順序で変動させた後に
停止させる等して普通確定図柄を表示するものであり、
例えば、「1」から「9」までの1桁の数字からなる図
柄を昇順に変動表示する。普通図柄表示部51は前記発
光ダイオードの他、LCD、CRT、ドットマトリック
ス、エレクトロルミネセンス、蛍光表示管、ドラム等の
表示手段を用いてもよい。また、前記表示部41におい
て兼用させてもよい。普通図柄表示部51に表示されて
いる図柄(上記の例では「1」から「9」までの数字)
は前記普通図柄作動口34への遊技球Bの入賞を必要条
件として変動開始された後に確定される。普通図柄表示
装置35には普通図柄表示部51に隣接して保留ランプ
52が組み込まれている。この保留ランプ52も前記保
留ランプ42と同様の保留状態表示手段としての機能を
有するが、上述の例と同様に保留機能をなくして保留ラ
ンプ52を省略したり、普通図柄表示部51や表示部4
1に兼用させてもよい。
【0044】普通役物36は、可変入賞装置或いは変動
入賞装置として位置付けることができ、遊技盤5の中央
下部に設けられている。普通役物36はここでは特別図
柄作動口31の入口部分に配置された開閉手段としての
一対の羽根53を備えている。この羽根53は互いに開
閉可能とされ、普通図柄表示部51の確定普通図柄が例
えば「7」といった予め定められている特定図柄である
場合に適宜開放される。この開放の態様としては、所定
時間(例えば数秒間)だけ開いた後閉鎖されたり、それ
を複数回繰り返すといった態様がある。羽根53の開放
は特別図柄作動口31への入賞確率を高めるものであ
り、更に言えば特別遊技状態を得る期待値を向上させ得
るものである。また、特別図柄作動口31への入賞時に
所定数の景品球を払い出すタイプのものである場合には
景品球の獲得数を増加させるものであるともいえる。従
って、普通役物36の作動、即ち羽根53の開閉は、遊
技者に通常時よりも大で特別遊技状態よりも小となる付
加価値を付与する付加価値付与手段としての機能を有す
る。ここでは羽根53を特別図柄作動口31に設けて同
作動口31を普通役物36の入賞口として兼用させた
が、特別図柄作動口31とは無関係に普通役物36を設
けてもよい。
【0045】なお、これら特別図柄作動口31、特別図
柄表示装置32、特別役物33、普通図柄作動口34、
普通図柄表示装置35、普通役物36等の遊技盤5にお
ける設置位置は上記のものに限られないし、単数、複数
のいずれであってもよい。また、普通図柄作動口34、
普通図柄表示装置35、普通役物36を省略した構成と
して実施してもよい。
【0046】前記遊技盤5には前記各図柄作動口31,
34とは別に所定数の景品球を払い出す条件を設定する
複数の普通入賞口が設けられている。また、前記遊技盤
5の遊技領域22には、遊技球Bの流下方向や速度等を
適宜調節するための複数の風車や多数の障害釘・誘導釘
等が設けられており、これら風車や釘は、パチンコ機1
に備えられた遊技領域22における遊技球Bの誘導手
段、方向調節手段、或いは速度調節手段と位置付けるこ
とができる。更に、この他にも、パチンコ機1の遊技領
域22の内外には、遊技効果を高めるための各種ランプ
や電飾部材が取付けられており、これらの電飾部材等
は、遊技の進行に応じて点灯状態(消灯、点灯、点滅
等)が変えられものであり、パチンコ機1に備えられた
電飾手段と位置付けることができる。
【0047】次に、前記特別図柄表示装置32における
表示部41の具体的構成について説明する。図3に示す
ように、表示部41には、図柄表示手段或いは特別図柄
表示手段としての特別図柄表示領域61が設定されてい
る。併せて、特別図柄表示領域61とは異なる位置に予
告図柄表示手段としての予告図柄表示領域62が設定さ
れている。なお、予告図柄表示領域62は必ずしも前記
表示部41内に設定する必要はなく、遊技盤5の他の場
所に独立して設けてもよい。但し、両表示領域61,6
2を単一の表示部41に集約させることで、構造の簡素
化を図り得るのは勿論のこと、当該表示部41において
バラエティに富んだ表示態様を実現し得る。
【0048】特別図柄表示領域61には、複数桁(ここ
では3桁)の特別図柄列が変動表示される。この場合、
特別図柄表示領域61は第1図柄領域63、第2図柄領
域64、第3図柄領域65の3つの領域に区切られてい
る。ここでは、これら第1〜第3の各図柄領域63,6
4,65が横方向に並設されているものについて例示す
るが、例えば縦方向や斜め方向或いは非直線的に並設さ
れていてもよい。各図柄領域63,64,65には、そ
れぞれ複数の図柄からなる特別図柄列が循環するように
して変動表示される。ここでは特別図柄列を「0」〜
「9」の10個の数字からなる図柄を昇順に配列して構
成し、その特別図柄列が各図柄領域63,64,65で
それぞれ循環するように変動表示される場合について説
明するが、特別図柄列の各図柄は数字に限らず模様、
色、絵等或いはそれらが混在しているもののように、各
図柄を互いに識別可能としていればよい。
【0049】予告図柄表示領域62には、前記特別図柄
列と同様の「0」〜「9」の10個の数字が昇順に並ん
だ部分と「*」の図柄部分とからなる予告図柄列が直列
に表示されている。これら「0」〜「9」の10個の数
字は、上記特別図柄表示領域61に表示される特別図柄
列と対応関係をもたせるべく設定されているものであ
る。そして、上述のとおり、特別図柄作動口31への遊
技球Bの入賞を必要条件として、予告図柄表示領域62
における各図柄の点灯及び消灯の状態が変動された後
に、これら11個の図柄からなる予告図柄列のうち1つ
又は複数が点灯されるとともにそれ以外の図柄が消灯さ
れ、点灯されている図柄が予告確定図柄とされる。な
お、予告図柄表示領域62では「0」〜「9」の数字は
1つ又は複数点灯される場合があり、特に複数点灯され
る場合において「0」〜「9」の全てが点灯される場合
もある。一方、「*」の図柄が点灯される場合には他の
図柄、即ち「0」〜「9」の数字は全て消灯される。
【0050】特別図柄表示領域61の図柄も、上述のと
おり、特別図柄作動口31への遊技球Bの入賞を必要条
件として変動開始されるが、変動開始当初は高速で変動
される。そして、予告図柄表示領域62の図柄が確定さ
れた後、特別図柄表示領域61の各図柄領域63,6
4,65の図柄が停止されて特別確定図柄が得られるよ
うになっている。
【0051】ところで、前記特別図柄表示領域61にて
前記特別確定図柄として大当たり図柄が得られる前段階
では、リーチ状態を経ることになる。リーチ状態として
は、大当り状態である特別遊技状態を発生させるものの
他、最終的に確定された特別確定図柄が大当り図柄とは
ならない外れリーチ状態となる場合も含まれる。いずれ
にしても、上記リーチ状態としては、大当り状態が発生
する期待値(大当り期待値)が異なるように設定された
種々のリーチパターンが設定されていることが好まし
い。また、予告図柄表示領域62に表示される図柄変動
においても、点灯及び消灯の変化態様が互いに異なるパ
ターンなどの各種のパターンが設定されていることが好
ましい。
【0052】前記予告図柄表示領域62の予告確定図柄
は、特別図柄表示領域61におけるリーチ状態発生時
に、大当り図柄として何を選定するかという点に影響を
及ぼすようになっている。即ち、一般には、特別図柄表
示領域61の各図柄領域63,64,65における特別
確定図柄が予め定められている組合せの場合、例えば各
特別確定図柄が全て一致している場合を大当り図柄とさ
れているのが普通であり、この場合、リーチ状態発生時
には既に確定されている特別確定図柄と同様の図柄が確
定されることが特別遊技状態発生の条件とされている。
しかし、ここでは、予告図柄表示領域62における予告
確定図柄は、特別図柄表示領域61においてリーチ状態
となったときの残りの図柄領域(例えば第3図柄領域6
5)における大当り図柄を表すものである。従って、例
えば予告確定図柄が「1」の場合には、第1図柄領域6
3と第2図柄領域64とが如何なる図柄の組合せ(例え
ば「7」「7」)であってもそれがリーチ状態である以
上、第3図柄領域65における特別確定図柄が「7」と
なる場合を大当り図柄とすることは勿論のこと、特別確
定図柄が「1」であっても大当り図柄となる。一方、予
告図柄表示領域62の予告確定図柄が「*」である場合
には、第1乃至第3の各図柄領域63,64,65の各
特別確定図柄が一致した場合のみ大当り図柄を構成する
ものである。即ち、予告図柄表示領域62の予告確定図
柄は特別図柄表示領域61の大当り図柄数を増大させ、
見た目上の大当り期待値を増大させるように機能する。
【0053】パチンコ機1には遊技者の操作に応じて変
化する遊技状態を検出すべく、各種の検出スイッチやセ
ンサ等の検出手段が設けられている。例えば、特別図柄
作動口31に対応して設けられた特別図柄作動口用スイ
ッチ71、特別役物33に対応して設けられたVゾーン
用スイッチ72及びカウントスイッチ73、普通図柄作
動口34に対応して設けられた普通図柄作動口用スイッ
チ74等が挙げられる。特別図柄作動口用スイッチ71
は遊技球Bの特別図柄作動口31への入賞を検出し、V
ゾーン用スイッチ72は遊技球Bのラウンド継続のため
のVゾーンの通過を検出し、カウントスイッチ73は遊
技球Bの大入賞口43への入賞を検出する。その他、図
示しないが前記操作ハンドル13の操作状態を検出する
操作検出スイッチ、不正防止用の磁気センサ等の多数の
検出手段が備えられている。
【0054】前記各スイッチ71〜74等の検出手段の
検出結果に基づき特別役物33(ソレノイド45,4
7)、特別図柄表示装置32(表示部41、保留ランプ
42)、普通図柄表示装置35(普通図柄表示部51及
び保留ランプ52)、普通役物36(羽根53)等をそ
れぞれ駆動制御するために制御装置81が設けられてい
る。図2では制御装置81を模式的に示しているが、実
際には遊技盤5の裏面側に装着されている。制御装置8
1は、記憶手段としてのリードオンリメモリ(RO
M)、制御手段としての中央処理装置(CPU)、記憶
手段としてのランダムアクセスメモリ(RAM)等を備
えている。前記制御装置81は単一のものに限らず、複
数の制御装置からなるものであってもよい。例えば、複
数のCPUを備えて制御機能を分担させたり、複数のC
PUのうち何れかのCPUを不正防止用に用いたり、R
OM又はRAM等の記憶手段も複数備えてバックアップ
用に用いるなど各種の仕様が可能である。
【0055】ROMは所定の制御プログラムや初期デー
タを予め記憶している。特に、ROMにはパチンコ機1
の制御に用いられる各種カウンタからなるカウンタ群や
適宜のテーブル群が記憶されている。カウンタ群として
は、ラウンドカウンタ、保留カウンタ、入賞カウンタ等
の他、2ms間隔等の所定時間毎に更新される内部乱数
カウンタ、外れリーチ乱数カウンタ、大当たり図柄乱数
カウンタ、複数の図柄乱数カウンタ、リーチ種別決定カ
ウンタ及び予告図柄決定カウンタ等が含まれている。前
記テーブル群には、前記カウンタ群に関連付けられた状
態で、各種確定図柄、図柄変動態様、リーチ態様等が予
め記憶されている。
【0056】なお、ラウンドカウンタは、特別役物33
のラウンド回数をカウントするためのものであり、入賞
カウンタは大入賞口43への遊技球Bの入賞個数をカウ
ントスイッチ73の検出結果に基づいてカウントするた
めのものである。また、保留カウンタは特別図柄表示装
置32の変動表示の保留回数をカウントするためのもの
である。内部乱数カウンタは、特別図柄表示装置32の
特別図柄表示領域61で大当たり状態を発生させるか否
かを決定するためのものである。また、外れリーチ乱数
カウンタは前記特別図柄表示領域61でリーチ状態を経
るものの大当り状態を発生させない外れリーチ状態時の
表示を行うか否かを決定するためのものである。さら
に、大当たり図柄乱数カウンタは前記特別図柄表示領域
61での大当たり図柄を決定するためのものである。複
数の図柄乱数カウンタは特別図柄表示領域61の特別確
定図柄を何にするかを決定するためのものであり、リー
チ状態を経ない外れ図柄と前記外れリーチ状態時の外れ
リーチ図柄との決定の際に用いられる。リーチ種別カウ
ンタは前記特別図柄表示領域61で行われるリーチ(演
出)の種類を決定するものである。予告図柄決定カウン
タは予告図柄表示領域62の予告確定図柄を決定する際
に用いられるものである。以上のカウンタ群の他、予告
図柄表示領域62の変動態様を決定するためのカウンタ
や、普通図柄表示装置35に関連する各種カウンタも用
意されている。
【0057】CPUはROMの前記カウンタ群やテーブ
ル群を含む制御プログラム等に従って各種演算処理を実
行する。RAMには、CPUによる演算結果、例えば前
記ラウンドカウンタに基づく現在のラウンド数、前記保
留カウンタに基づく現在の保留球数、前記入賞カウンタ
に基づく大入賞口43への入賞球数、前記内部乱数カウ
ンタに基づく大当りフラグの値、前記外れリーチ乱数カ
ウンタに基づく外れリーチフラグの値、大当りフラグが
立っている場合には前記大当り図柄乱数カウンタに基づ
く大当り図柄、前記複数の図柄乱数カウンタに基づく外
れ図柄及び外れリーチ図柄、前記リーチ種別決定カウン
タに基づくリーチ種別、予告図柄決定カウンタに基づく
予告図柄等が一時的に記憶される。
【0058】前記特別図柄表示領域61に係る大当り状
態、外れリーチ状態、外れ状態、それら各状態時の特別
確定図柄及びリーチ種別等、並びに予告図柄表示領域6
2に係る予告確定図柄やリーチ種別等は、特別図柄作動
口31に遊技球Bが入賞されて特別図柄作動口用スイッ
チ71によって検出されたタイミング、或いはそのタイ
ミングに相関のある所定のタイミングによって導き出さ
れる。
【0059】さて、遊技者により操作ハンドル13が操
作されると、上受け皿8上の遊技球Bが前面板9に設け
られた打球自動供給装置へ順次供給され、その遊技球B
がモータ及び打球杆等を含む打球発射装置の弾発動作に
よって、誘導レール21に沿って遊技盤5の遊技領域2
2へと発射される。遊技領域22へ導かれた遊技球Bは
ランダムに落下していき、例えば普通図柄作動口34に
入賞する。この入賞は普通図柄作動用スイッチ74によ
って検出され、その検出結果が制御装置81に入力され
る。すると、制御装置81は普通図柄表示装置35の普
通図柄表示部51を変動表示させ、その後、図柄の変動
を停止させて普通確定図柄を表示させる。その表示結果
が特定図柄「7」である場合には、制御装置81は普通
役物36の羽根53を予め決められた態様で開放させ
る。これにより、特別図柄作動口31への遊技球Bの入
賞確率が高められる。一方、普通図柄表示部51の表示
結果が特定図柄「7」以外である場合には普通役物36
の羽根53は開放されないが、その場合でも入賞確率は
前記開放状態よりは低いものの特別図柄作動口31への
遊技球Bの入賞は可能である。なお、普通図柄表示部5
1の図柄確定前に再度普通図柄作動口34に遊技球Bが
入賞すると、保留状態として保留ランプ52が保留個数
分だけ点灯される。この点灯状態は、保留状態のものが
消化されるにつれて順次消灯される。
【0060】また、遊技領域22をランダムに落下して
いく遊技球Bが前記特定図柄作動口31に入賞される
と、この入賞は特別図柄作動口用スイッチ71によって
検出され、その検出結果が制御装置81に入力される。
すると、制御装置81は前記各乱数カウンタに基づい
て、大当り状態か否か、外れリーチ状態か否か、大当り
状態であれば大当り図柄は何か、外れリーチ状態であれ
ば外れリーチ図柄は何か、大当り状態でも外れリーチ状
態でもない外れ状態であれば外れ図柄は何か、大当り状
態又は外れリーチ状態であればリーチ種別は何か、予告
確定図柄は何か等の判断を行う。その後、制御装置81
は、特別図柄表示装置32における表示部41の特別図
柄表示領域61及び予告図柄表示領域62を一斉に又は
時間差をもって変動表示させ、その後、図柄の変動を停
止させて予告確定図柄及び特別確定図柄を表示させる。
特別図柄表示領域61及び予告図柄表示領域62の図柄
確定前に再度特別図柄作動口31に遊技球Bが入賞する
と、保留状態として保留ランプ42が保留個数分だけ点
灯される。この点灯状態は、保留状態のものが消化され
るにつれて順次消灯される。
【0061】特別図柄表示領域61の特別確定図柄が大
当り状態を示す予め定められた特定図柄である場合に
は、パチンコ機1において特別遊技状態が発生する。こ
の特別遊技状態においては、制御装置81は特別役物3
6を所定の態様で作動させる。即ち、まず最初に開閉用
ソレノイド45を駆動制御することによりシャッタ44
を開放させる。そして、遊技球Bが1個でもVゾーンを
通過するとVゾーン用スイッチ72がそれを検出して制
御装置81に検出結果を入力する。すると、制御装置8
1は傾動用ソレノイド47を駆動制御してシーソー46
を入賞ゾーン側へ傾動させ、それ以降大入賞口43に入
賞された遊技球Bは全て入賞ゾーンへと導かれる。前記
シャッタ44の開放状態は、カウントスイッチ73によ
り大入賞口43へ入賞された遊技球Bの数が所定数(例
えば10個)になるか開放時から所定時間(例えば30
秒)経過するまで行われ、その後閉鎖される。このシャ
ッター44の閉鎖時には再びシーソー46がVゾーン側
へ傾動復帰される。以上のシャッタ44の開閉動作が1
ラウンドであり、ラウンド中における遊技球BのVゾー
ン通過を必要条件として同様のラウンドが繰り返され
る。一方、Vゾーン用スイッチ72によって遊技球Bの
Vゾーン通過が検出されない場合は当該ラウンドで特別
遊技状態が終了するように制御される。なお、ラウンド
数は例えば16ラウンドといった複数ラウンド備えられ
ているが、例えば1ラウンドで特別遊技状態を終了する
ような制御が行われるようにしてもよい。このような特
別遊技状態を消化することによって遊技者には多数の景
品球を獲得することができる。
【0062】ここで、特別遊技状態を発生させるか否か
を遊技者に表示を以て報知する特別図柄表示装置32の
表示部32の具体的な表示態様について説明すると、ま
ず、特定図柄作動口31に遊技球Bが入賞されて特別図
柄作動口用スイッチ71によって検出され、その検出結
果が制御装置81に入力されることに起因して、図柄表
示装置32が図柄の変動を開始する。図柄変動は、ここ
では予告図柄表示領域62と特別図柄表示領域61とで
ほぼ同時に開始され、予告図柄表示領域62では各図柄
が点滅される一方、特別図柄表示領域61では遊技者に
おいて図柄を判別し得ない程度の高速で図柄が変動され
る。そして、最初に予告図柄表示領域62の図柄が停
止、即ち各図柄が点灯又は消灯され、予告確定図柄が表
示される。この場合、点灯されている図柄が予告確定図
柄とされる。一方、この予告確定図柄の表示時には、依
然として特別図柄表示領域61において高速変動が継続
されている。
【0063】そして、図4に示すように、例えば予告図
柄表示領域62の予告確定図柄として「1」「3」
「5」が点灯し、その他の図柄が消灯している場合に
は、遊技者にとっては特別図柄表示領域61においてリ
ーチ状態が発生すると、少なくとも最後に確定される第
3図柄領域65の特別確定図柄が「1」「3」「5」で
あれば大当り状態となることが判明する。このように、
予告確定図柄がより多くの図柄を予告している場合には
リーチ状態が発生することを期待するものとなる。その
後、第1図柄領域63における図柄変動が停止されて特
別確定図柄が表示され、次に第2図柄領域64における
図柄変動が停止されて特別確定図柄が表示される。この
時、もし第1及び第2の両図柄領域63,64がリーチ
図柄を構成しない場合には、リーチ状態を経ることなく
第3図柄領域65の図柄変動が停止されて特別確定図柄
が表示される。一方、図4に示すように、第1及び第2
の両図柄領域63,64の各特別確定図柄が例えば
「7」で一致してリーチ図柄を構成する場合には、所定
のリーチ状態を経て第3図柄領域65の図柄変動が停止
されて特別確定図柄が表示される。この特別確定図柄が
前記第1及び第2の両図柄領域63,64における特別
確定図柄との組合せにおいて大当り図柄を構成する場合
には特別遊技状態が付与される。この大当り図柄を構成
する第3図柄領域65の特別確定図柄としては、各特別
確定図柄が一致される「7」の他、上記のとおり予告確
定図柄が「1」「3」「5」であることからこれら
「1」「3」「5」であってもよい。即ち、図4の例で
は、10通りの特別確定図柄の可能性があるうちで4通
りの特別確定図柄が特定図柄とされる。
【0064】図5では、所定のリーチ状態を経た後に第
3図柄領域65に「5」が一旦停止された場合を示して
いる。この場合、上述のとおり「5」は大当り図柄を構
成する特定図柄であるから、特別遊技状態が発生するこ
ととなる。なお、特別図柄表示領域61の各特別確定図
柄が不一致であるにもかかわらず特別遊技状態を発生さ
せることになると、遊技者側や遊技場側の両者にとって
は例えば持たせなどの継続遊技が可能な図柄であるか否
かの判断などの上で紛らわしいおそれがあるため、図6
に示すように第3図柄領域65の一旦停止された図柄
「5」を再変動させて他の図柄領域63,64と一致す
る「7」を最終的な特別確定図柄として表示させてもよ
い。また、図5のように各特別確定図柄が不一致である
ものの大当り状態を構成する場合と、各特別確定図柄が
一致して大当り状態を構成する場合とで、外部の管理側
等に導出される大当り信号の種類を変えるようにした
り、それを表示部41上で表示或いはスピーカ10で報
知するなどして遊技者に対し告知することが可能であ
り、この各特別確定図柄の一致・不一致をもって継続遊
技が可能か否かを決定付けたり、一致・不一致をもって
所謂確率変動モードに突入するか否かを判定するように
してもよい。
【0065】ここで、もし予告図柄表示領域62の確定
予告図柄が「*」となった場合には第3図柄領域65の
特別確定図柄が他の図柄領域63,64のそれと一致す
るもののみが大当り図柄となる。この場合はリーチ状態
発生時において大当り図柄数の見た目上の増大効果は得
られない。
【0066】また、もし予告図柄表示領域62の予告確
定図柄が「0」〜「9」の数字全てとなった場合には第
1図柄領域63と第2図柄領域64の特別確定図柄が一
致してリーチ状態となったとき、第3図柄領域65では
「0」〜「9」のどの数字が特別確定図柄として確定さ
れても大当り図柄となる。従って、リーチ状態発生時に
おいて特別遊技状態の発生が確定する。勿論、予告確定
図柄が「0」〜「9」の全てとなった場合であっても、
リーチ状態が発生しなければ特別遊技状態が発生するこ
とはない。
【0067】以上のように、この実施の形態によれば、
特別図柄表示領域61のリーチ状態時において特別遊技
状態が発生する条件とされる大当り図柄を変更可能であ
るため、従来のパチンコ機にはない新たな興趣を提供す
ることができることとなる。
【0068】また、前記特別図柄表示領域61の大当り
図柄、即ち特定図柄の変動は、予告図柄表示領域62に
よって事前に予告表示されてから行われることから、単
に特別図柄表示領域61のみに注意を払うだけでなく予
告図柄表示領域62の図柄変動にも注意を払うこととな
り、全く異なる複数種の表示の変化を楽しむことができ
る。
【0069】前記特別図柄表示領域61が従来のように
例えば3桁の特別確定図柄が一致した場合にのみ特別遊
技状態を発生するものでは、リーチ状態が発生すること
自体に対する興味を引き付けることは困難であったが、
上記のように予告図柄表示領域62を設けたことで、当
該予告図柄表示領域62における予告確定図柄がリーチ
発生後の特別遊技状態発生を確定させる場合もあるとか
その状態となる確率が高くなっているように見える場合
もあるという理由から、図柄変動当初より遊技者の興味
を引き付けることができる。即ち、遊技者が遊技に引き
付けられる時間が総じて長くなり、遊技を飽きさせない
ものとなる。
【0070】前記予告図柄表示領域62における予告確
定図柄となり得る予告図柄列を特別図柄列と同じ図柄
(具体的には「0」〜「9」の数字)で構成しており、
予告確定図柄でもって特別図柄表示領域61のリーチ状
態時における大当り図柄を直接的に示すものであり、遊
技者にとって直感的に判り易く、遊技者を選ぶことなく
平等に遊技の面白みを満喫させることができる。
【0071】次に、他の実施の形態について説明する。
【0072】(a)「遊技に際して第1条件を満たした
とき、少なくとも特別遊技状態終了後に第2条件が成立
するまでの間、遊技者に付加価値を付与し得る特殊状態
を継続させるようにした遊技機。」ここでいう特殊状態
とは、例えば確率変動モード(確変モード)を備えた遊
技機においてその確変モードに突入した状態を指す。こ
の確変モードとしては、(1)普通図柄表示部51に
「7」といった特定図柄が確定図柄として表示される確
率を通常時に比べて高めて普通役物36が作動する機会
を増やすこと、(2)普通図柄表示部51における各回
の図柄確定までの変動時間を短くすることで普通役物3
6が作動する機会を増やすこと、(3)普通役物36に
よる開放時間の総計を長くして遊技球Bの入賞確率を高
めること、(4)特別図柄表示装置32の表示部41の
図柄変動時間を短くすること、(5)大当たり期待値が
通常モードに比べて高くなること、等が挙げられる。確
変モードとは、通常、少なくとも上記(5)を備えたも
のを指すが、ここでは所謂時間短縮モード(時短モー
ド)等も確変モードの概念の一つとみなし、上記(1)
乃至(5)のうち1つ或いは複数の組合せのどの形態を
用いてもよい。ここで、前記第1の条件としては、例え
ば特別図柄表示装置32における特別図柄表示領域61
の特別確定図柄が大当り図柄のうちから予め定められた
所定図柄である場合を条件としたり、別の表示或いは報
知があったときを条件としたり、特別遊技状態の発生の
みを条件としてもよい。前記第2の条件としては、例え
ば特別図柄表示装置32における特別図柄表示領域61
の確定図柄が大当り図柄のうちから予め定められた所定
図柄である場合を条件としたり、別の表示或いは報知が
あったときを条件としたり、次回或いは予め定めた複数
回の特別遊技状態の発生のみを条件としたり、特別図柄
表示領域61の変動回数が所定回数となるまでを条件と
したり、所定の入賞口へ遊技球Bが入賞するまでを条件
としたり、例えば特別確定図柄が予め定められた所定図
柄となるまでを条件としたり、リーチ状態が1回又は予
め定められた複数回発生するまでを条件としてもよい。
勿論、第1の条件や第2の条件として、以上説明したよ
うな複数の条件を組み合わせたものとしてもよいし、他
の条件を設定しておいてもよい。上記確変モードへの突
入率や継続率などは適宜設定すればよいが、偶発的要因
を強調するためには乱数取得によって所定確率にてラン
ダムに確変モードへの突入又は継続が行われるようにし
ておくことが好ましい。また、上記確変モード突入後に
はいわゆるリミッタ制御されるものとして所定回数の特
別遊技状態が発生した後には強制的に通常モードに復帰
されるようにすることが、遊技者にとっての射幸心を抑
制するために好ましい制御態様である。
【0073】(b)「普通図柄表示部51又は特別図柄
表示領域61において、確定図柄となるまでの図柄変動
態様を複数種設定した遊技機。」この場合、例えば、各
表示部位51,61での図柄の変動は、単純に切り換え
表示することとしたり、軸を中心にして回転変動表示す
ることとしたり、図柄をズームアップさせながら切換表
示することとしたり、図柄を潰れ又は伸長変形させなが
ら切換表示することとしたり、一旦停止されたように見
える図柄について再変動処理を行うようにすることとす
る等の各種の図柄変動態様のうちから複数種を適宜選定
すればよい。
【0074】(c)乱数取得に関するカウンタ(内部乱
数カウンタ、外れリーチ乱数カウンタ、大当たり図柄乱
数カウンタ、複数の図柄乱数カウンタ、リーチ種別決定
カウンタ、予告図柄決定カウンタ等)を適宜変更しても
よい。例えば、1つの乱数カウンタを用い、その値に基
づき大当たり状態、外れリーチ状態等を決定してもよ
い。ここから導出される技術思想は、「記憶手段に記憶
された単一の乱数カウンタから取得される乱数値に基づ
いて、特別図柄表示領域61及び/又は予告図柄表示領
域62の図柄変動態様及び/又は確定図柄を決定するよ
うにした遊技機」である。
【0075】(d)上記実施の形態とは異なるタイプの
パチンコ機等として実施してもよい。例えば、一度大当
たりすると、それを含めて複数回(例えば2回、3回)
大当たり状態が発生するまで、大当たり期待値が高めら
れるようなパチンコ機(通称、2回権利物、3回権利物
と称される)として実施してもよい。また、大当り図柄
が表示された後に所定の領域に遊技球Bを入賞させるこ
とを必要条件として特別遊技状態となるパチンコ機とし
て実施してもよい。また、パチンコ機以外にも、アレパ
チ、雀球、スロットマシン等の各種遊技機として実施す
ることも可能である。なお、スロットマシンは、例えば
コインを投入して図柄有効ラインを決定させた状態で操
作レバーを操作することにより図柄が変動され、ストッ
プボタンを操作することにより図柄が停止されて確定さ
れる周知のものである。従って、スロットマシンの基本
概念としては、「複数の図柄からなる図柄列を変動表示
した後に確定図柄を表示する図柄表示手段を備え、始動
用操作手段(例えば操作レバー)の操作に起因して図柄
変動が開始され、停止用操作手段(例えばストップボタ
ン)の操作に起因して或いは所定時間経過することによ
り図柄変動が停止され、その停止時の確定図柄が特定図
柄であることを必要条件として遊技者に有利な特別遊技
状態を発生させる特別遊技状態発生手段とを備えたスロ
ットマシン」となる。
【0076】(e)「特別図柄表示領域61又は/及び
予告図柄表示領域62の確定図柄が得られるまでの変動
態様(点滅等も含む)に応じて特別遊技状態が付与され
る期待値が異なること。」このように構成すれば、大当
り図柄の変更だけではなく、図柄変動態様にも興味が注
がれ、遊技に厚みが増す。
【0077】(f)特別遊技状態発生時には特別役物3
3が作動して大入賞口43が開放される構成したが、そ
れに代えて、又はそれに加えて、連動式チューリップ等
の他の手段によって遊技者に有価価値を付与すること。
【0078】(g)「予告図柄表示領域62において一
旦予告図柄が停止された後に、再度変動開始するような
再変動表示を行うこと。」この場合、再変動表示が偶発
的に行われることが好ましい。
【0079】(h)「予告図柄表示領域62にて予告表
示する場合と予告表示しない場合とに切換表示可能とす
ること。」このように構成すれば、遊技者にとってはま
ず予告表示されるか否かということに最大の興味がわ
き、遊技に厚みが増すこととなる。また、この場合、予
告表示が偶発的要因によって発生することが好ましい。
【0080】(i)「特別図柄表示領域61の大当り図
柄に関して予告図柄表示領域62における予告表示に代
え、又はそれに加え、音声や楽音による予告報知を行う
ようにすること。」この場合、音声や楽音による予告報
知の存在で、遊技者が大当り図柄の変更を見逃すことが
防止される。なお、音声による予告報知では、スピーカ
10を報知手段とすることが好ましく、また大当り図柄
の変更を聴覚により認識可能な内容の報知であることが
好ましい。
【0081】(j)「表示部41又は/及び普通図柄表
示部51における図柄変動の保留数が最大保留個数であ
るとき又はそれに近づいたとき、表示部41又は/及び
普通図柄表示部51における図柄変動開始から確定まで
の時間(又は/及び図柄確定から次回の図柄変動開始ま
での時間)を短くすること。」このように構成すれば、
例えば特別図柄作動口31に遊技球Bが入賞する等のよ
うに図柄変動開始条件を満たした状態が無効にされる可
能性が低くなる。
【0082】(k)予告図柄表示領域62に予告確定図
柄が表示されるタイミングが特別図柄表示領域61に特
別確定図柄が表示されるタイミングと同じ又はそれより
遅いこと。このように構成した場合は、予告とはいえな
いが、特別図柄表示領域61の表示と同時進行で有効大
当り図柄の決定が表示上で行われたり、特別図柄表示領
域61より遅く有効大当り図柄の決定が表示上で行われ
ることで、新たな興趣を生み出すことができる。ここか
ら導き出される技術思想は、「図柄表示手段にて確定図
柄が表示されると同時或いはそれより後に、図柄表示手
段における有効大当り図柄がどれであるかを告知する告
知手段を備えたこと」となる。
【0083】(l)各表示系の表示色を、モード(例え
ば、通常モードと確変モード)の相違や大当り期待値の
相違に応じて適宜切換制御して実施すること。例えば、
予告図柄が大当り図柄を全てとするものを指し示し、大
当り期待値が大きくする場合等に、予告図柄を緑色から
赤色に切り換えるように制御することなどが挙げられ
る。このような色の切換は、遊技状態が通常とは異なる
状態であることを遊技者に明確にする、大当り期待値が
大きくなったことを遊技者に明示する等の効果をもたら
す。ここから導き出される技術思想としては、「図柄表
示色を遊技状態に応じて切換表示すること。」、「図柄
表示色をモードに応じて切換表示すること。」、「図柄
表示色を大当り期待値の相違に応じて切換表示するこ
と。」などがある。
【0084】(m)予告図柄表示領域62に所定回連続
して同一内容が表示されると、その表示自体が大当り期
待値が高まったことを示すようにしておくこと。より具
体的には、大当り図柄を全てとする予告表示が連続した
ときには大当り期待値が高められていることを示すもの
としておくことができる。このように予め定めた規則性
をもって予告表示されることが大当り期待値を高めるこ
とが可能である。ここから導き出される技術思想として
は、「予告報知が予め定めた規則性をもって行われたと
き、その規則的な予告報知は特別遊技状態の発生期待値
が高められていることと相関を有すること。」がある。
【0085】(n)「遊技球Bの入賞場所に応じて有効
大当り図柄が変更されること。」これは、例えば、複数
の特別図柄作動口を用意しておいて、各作動口に対応し
て有効大当り図柄の数を設定しておき、そのうち何れの
作動口に遊技球Bが入賞するかで有効大当り図柄数を変
更するような形態を含む概念である。また、特別図柄作
動口とは別に有効大当り図柄数を決定付ける複数の領域
を遊技領域22中に設定しておいてもよい。これら複数
の特別図柄作動口や複数の領域などは、有効図柄列数の
機械的振分け手段を構成するものとなり、新たな興趣を
生じさせることができる。
【0086】(o)「予告図柄表示領域62や特別図柄
表示領域61は、それぞれを常時表示せずに切換表示す
ること、或いは表示領域の大きさが経時的に変動される
こと。」このようにすればまず予告図柄表示領域62を
画面一杯に使用しておき、その予告図柄の確定後に特別
図柄表示領域61を画面一杯に使用することが可能とな
り、画面の有効利用を図りつつダイナミックな表示が可
能となる。また、完全に一方の表示領域61,62を非
表示としなくても、一方の表示領域61,62を拡大表
示しながら他方を縮小表示することも可能である。
【0087】(p)図7及び図8に示すように、予告図
柄表示領域62の表示内容を特別図柄表示領域61の特
別図柄列数と1対1で対応するものとせず、有効大当り
図柄の条件を示すようにすること。例えば、図7の例で
は予告図柄表示領域62に、「偶数」「奇数」「全部」
「*」の図柄が表示されており、これらの何れか一つが
点灯されて予告確定図柄とされる。そして、「偶数」が
点灯されたときは偶数を有効大当り図柄(上記の例では
「0」「2」「4」「6」「8」)として特定図柄に追
加し、「奇数」が点灯されたときは奇数を有効大当り図
柄(上記の例では「1」「3」「5」「7」「9」)と
して特定図柄に追加し、「全部」が点灯されたときは全
ての特別確定図柄を大当り図柄として特定図柄に追加
し、「*」が点灯されたときは有効大当り図柄の付加を
行わないようにする。また、図8の例では予告図柄表示
領域62に、「前後1」「前後2」「全部」「*」の図
柄が表示されており、これらの何れか一つが点灯されて
予告確定図柄とされる。そして、「前後1」が点灯され
たときは通常の大当り図柄(リーチ状態発生時に一旦停
止されている他の特別確定図柄と同一の特別図柄)の前
後の特別図柄(「7」「7」でリーチ状態となっている
ときには「6」及び「8」)を有効大当り図柄として特
定図柄に追加し、「前後2」が点灯されたときは通常の
大当り図柄(リーチ状態発生時に一旦停止されている他
の特別確定図柄と同一の特別図柄)の前後2つづつの特
別図柄(「7」「7」でリーチ状態となっているときに
は「5」、「6」、「8」及び「9」)を有効大当り図
柄として特定図柄に追加し、「全部」が点灯されたとき
は全ての特別確定図柄を大当り図柄として特定図柄に追
加し、「*」が点灯されたときは有効大当り図柄の付加
を行わないようにする。ここから導き出される技術思想
は、「有効大当り図柄の条件を複数表示可能な予告表示
部を備え、予告表示部における有効大当り図柄の条件が
確定表示されたとき、図柄表示手段におけるリーチ状態
発生時における大当り図柄を前記確定表示された有効大
当り図柄とすること」となる。
【0088】(q)図9及び図10に示すように、予告
図柄表示領域62では単に有効大当り図柄の数を示すに
とどまり、どの特別図柄が有効大当り図柄となったかは
特別図柄表示領域61にて有効大当り図柄以外のものと
異なる表示態様とすることで遊技者側より識別可能とす
ること。例えば、図9の例では予告図柄表示領域62
に、大当り図柄数の最小値である「1」から最大値であ
る「10」までを表示しておき、そのうち何れか一つが
点灯されて予告確定図柄が得られるようにし、その数字
が例えば「5」である場合には有効大当り図柄を5つと
する。そして、特別図柄表示領域61では予告確定図柄
が例えば数字が「5」であれば特別図柄列のうち任意の
5つの特別図柄をそれ以外の特別図柄とは異なる表示態
様(例えば色を異ならせたり、形状を異ならせるなど)
で表示することで、どれが有効大当り図柄であるかが判
別できる。また図10の例では予告図柄表示領域62
に、単一の表示領域を設けて、「1」〜「10」までの
予告図柄を変動表示させた後に予告確定図柄を得るよう
にしてもよい。図10では予告確定図柄として「3」が
得られ、それによって特別図柄表示領域61における有
効大当り図柄を3つ用意した例を示しており、この場合
も有効大当り図柄が他の特別図柄とは区別して表示され
ている。また、上記各例のように有効大当り図柄の表示
態様を異ならせる以外にも、特別図柄列の変動時に有効
大当り図柄に対応する箇所で変動速度を遅くしたり、音
声により報知したり、画面を変化させたり、それらを適
宜組み合わせることで、遊技者に対してどの特別図柄が
有効大当り図柄とされているかを認識させることもでき
る。ここから導き出される技術思想は、「有効大当り図
柄数を変更表示可能な予告表示部を備え、予告表示部に
おいて確定された有効大当り図柄数に応じて、図柄表示
手段におけるリーチ状態発生時における有効大当り図柄
を遊技者において認識可能(上記の例によれば、有効大
当り図柄を他の図柄と識別表示すること等)」となる。
【0089】
【発明の効果】以上のとおり、この発明によれば、図柄
表示手段を備えた遊技機において、遊技全体としての飛
躍的な興趣の向上を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】一実施の形態におけるパチンコ機を示す斜視
図。
【図2】パチンコ機の遊技盤を中心として一部を模式的
に示した正面図。
【図3】表示部及びその表示状態の一例を示す説明図。
【図4】表示部及びその表示状態の一例を示す説明図。
【図5】表示部及びその表示状態の一例を示す説明図。
【図6】表示部及びその表示状態の一例を示す説明図。
【図7】他の実施の形態における表示部及びその表示状
態の一例を示す説明図。
【図8】他の実施の形態における表示部及びその表示状
態の一例を示す説明図。
【図9】他の実施の形態における表示部及びその表示状
態の一例を示す説明図。
【図10】他の実施の形態における表示部及びその表示
状態の一例を示す説明図。
【符号の説明】
1…遊技機としてのパチンコ機、31…特別図柄作動
口、32…特別図柄表示装置、33…特別遊技状態発生
手段の一部を構成する特別役物、41…図柄表示手段と
しての表示部、43…大入賞口、61…図柄表示手段と
しての特別図柄表示領域、62…予告図柄表示領域、6
3〜65…図柄領域、81…特別遊技状態発生手段の一
部を構成する制御装置。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数の図柄からなる図柄列を変動表示し
    た後に確定図柄を表示する図柄表示手段と、前記確定図
    柄が特定図柄であることを必要条件として遊技者に有利
    な特別遊技状態を発生させる特別遊技状態発生手段とを
    備えた遊技機において、所定条件の下で前記特定図柄を
    変更可能とした遊技機。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2003310942A (ja) * 2002-04-26 2003-11-05 Maruhon Ind Co Ltd 遊技機、プログラム、記録媒体
JP2005245655A (ja) * 2004-03-03 2005-09-15 Samii Kk 弾球遊技機
JP2008006311A (ja) * 2007-09-28 2008-01-17 Fujishoji Co Ltd 遊技機

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2003310942A (ja) * 2002-04-26 2003-11-05 Maruhon Ind Co Ltd 遊技機、プログラム、記録媒体
JP2005245655A (ja) * 2004-03-03 2005-09-15 Samii Kk 弾球遊技機
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