以下、図面を参照して本発明の好ましい実施形態について説明する。本発明における弾球遊技機の一例としてのパチンコ機PMについて説明する。図1は、パチンコ機PMの全体正面図であり、図2は、パチンコ機PMの遊技盤正面図である。
このパチンコ機PMには、遊技機の外郭保持枠をなす外枠1と、この外枠1と開閉自在に軸支された前枠2(図示略)が設けられている。そして、前枠2は、ガラス扉(図示略)、球受け皿4と、打球ハンドル5と、操作スイッチ6と、レール7で区画された遊技領域10を備える遊技盤8等から構成されている。
押圧操作が可能である操作スイッチ6には、LED等から構成される操作有効ランプ6a(図1においてハッチングで示す部分)が設けられている。操作有効ランプ6aは、操作スイッチ6の入力(押圧)操作が有効であることを点灯や点滅により遊技者に報知する。なお、本実施形態では、操作有効ランプ6aの点灯により操作スイッチ6の入力(押圧)操作が有効であることを遊技者に報知している。
なお、操作有効ランプ6aは、本実施形態のように操作スイッチ6に設けるのではなく、遊技者が可視及び操作可能な別位置に設置してもよい。また、操作スイッチ6の操作が有効になった旨が分かるように、(図柄表示装置20等において)図柄や画像の表示、又は(スピーカ等を用いて)音声等により報知してもよい。
遊技領域10には、賞球の払出条件となる複数の一般入賞口11と、賞球の払出条件となるとともに図柄表示装置20の図柄の変動開始条件となる始動入賞口12と、大入賞口13と、遊技球を回収するアウト口14と、打球の落下に影響を与える風車15と、図示しない多数の遊技釘とが設けられている。そして、遊技領域10の略中央には、各種の演出パターン等の画像及び図柄を表示する図柄表示装置20が設けられている。
ここで、図柄表示装置20に表示される図柄について説明する。本実施形態では、図3(a)に示すように、9つの図柄101a〜101c、102a〜102c、103a〜103cが3次の正方マトリクス状に配置して表示され、各図柄ではそれぞれ1〜8の数字及び星の図柄(ブランク図柄)の計9種類が表示可能となっている。図柄の変動表示が開始すると、図柄101a〜101cからなる上段横列101、図柄103a〜103cからなる下段横列103、図柄102a〜102cからなる中段横列102の順で停止表示する。なお、本実施形態では、9つの図柄101a〜103cの全図柄が停止表示される表示領域100と称する。
このような図柄表示装置20の上部には、図柄表示装置20による図柄の変動中に始動入賞口12に入った入賞球数を表示する4個のLED等から構成される保留球ランプ25が設けられている。本実施形態では、4個を上限として、(図柄変動中に)始動入賞口12に入賞があるごとに、保留球ランプ25を1個ずつ点灯させる。そして、図柄表示装置20において変動図柄の変動表示が開始されるごとに、点灯している保留球ランプ25を1個ずつ消灯させる。
また、図柄表示装置20の周囲には、図柄表示装置20において最後に停止表示される可能性がある図柄を遊技者に報知する図柄報知ランプ30(30a〜30i)が設けられている。これら図柄報知ランプ30には、図2に示すように、図柄表示装置20において最後に停止表示される可能性がある全ての図柄、すなわち1〜8までの数字の図柄(ランプ30a〜30h)及び星の図柄であるブランク図柄(ランプ30i)が描かれている。このように、図柄報知ランプ30に描かれた図柄を以下においては報知図柄と称する。
このような構成のパチンコ機PMにおいて、遊技者が打球ハンドル5を操作すると、球受け皿4から遊技球が1個ずつ打球発射部(不図示)に送られ、操作量に応じた強度で遊技領域10に打球が発射される。発射された打球は上述した入賞口11,12あるいはアウト口14に流下し、上述した入賞口11,12に入賞した場合には所定の賞球が球受け皿4に払い出される。また、上述した入賞口11,12のうち始動入賞口12に打球が入賞すると、所定の賞球が球受け皿4に払い出され、図柄表示装置20に表示された図柄が変動を開始する。
そして、詳細は後述するが、本発明では、図柄表示装置20にて所定時間,所定の動画像及び図柄の変動態様の表示を行い、該表示態様がリーチ状態となったとき、操作有効ランプ6aが点灯する。ここで、操作有効ランプ6aの点灯中に遊技者により操作スイッチ6の入力操作が行われた場合には、図柄表示装置20にて最後に停止表示される可能性がある図柄(報知図柄)が描かれた図柄報知ランプ30を点灯・点滅させる(但し、全点灯,全消灯の場合もあり得る)。そして、図柄の変動表示が停止すると同時に、図柄報知ランプ30の点灯・点滅も終了させる。このとき、図柄表示装置20に表示された図柄の停止態様が予め定められた当たり図柄(例えば、1〜8のぞろ目)の場合には大当たりとなり、開放されて入賞が容易となった大入賞口13に打球が入賞すると、遊技者には大量の賞球が払い出される。
ここで、リーチ状態とは、図3(b),(e)に示すように、(3次の正方マトリクス状に配置された図柄の)縦、斜めの5ラインのうち、いずれかの並びにおいて既に表示されている2つの図柄が一致した状態であり、図3(b)ではシングルラインにおける「7」でのリーチ状態の例、図3(e)ではダブルラインにおける「6」と「7」でのリーチ状態の例を示している。なお、本実施形態では、図柄が変動している様子を矢印で示す。
また、当たり図柄とは、図3(c),(f)に示すように、縦、斜めの5ラインのうち、いずれかの並びにおいて3つの図柄が全て一致した(いわゆるぞろ目の)状態であり、図3(c)では「7」で縦のラインにおける3つの図柄が「7」で一致した当たり図柄の例、図3(f)では斜めのラインにおける3つの図柄が「7」で一致した当たり図柄の例を示している。
また、外れ図柄とは、当たり図柄以外の図柄であり、図3(d),(g)に示すように、縦、斜めの5ラインのいずれの並びにおいても、3つの数字が同一とはならない状態である。
なお、本実施形態では、リーチ状態及び当たり図柄を構成するのは1〜8の数字が描かれた図柄のみであり、ブランク図柄(星の図柄)はリーチ状態及び当たり図柄を構成する要素とはならない。
以上のように構成されたパチンコ機PMに設けられている制御装置について図を用いて説明する。図4及び図5は、この制御装置による制御の概略を示すブロック図である。この制御装置は、CPU,ROM,RAM等の種々の電子部品より構成されている遊技制御手段50によりゲームの制御を行う。
遊技制御手段50には、操作スイッチ6に内蔵されて操作スイッチ6の入力(押圧)操作を検出するための操作検出装置6bと、始動入賞口12に内蔵された始動口入賞検出装置12aと、大入賞口駆動手段711に内蔵された大入賞口入賞検出装置13aと、大入賞口駆動手段711内の特定領域(図示せず)に内蔵された特定領域通過検出装置13b等が電気的に接続しており、これらから検出信号が遊技制御手段50に入力される。
遊技制御手段50は、上記のように入力された検出信号に応じて各種作動制御を行うものであり、この制御対象として、操作スイッチ6の操作が有効であることを示す操作有効ランプ6aと、賞球の払い出しを行う賞球払出装置45と、大入賞口駆動手段711を開放作動させる大入賞口駆動装置13mと、画像及び図柄を表示する図柄表示装置20、保留球ランプ25、図柄報知ランプ30等が電気的に接続している。これらは全て遊技制御手段50からの制御信号に基づいて作動制御される。
続いて、遊技制御手段50の制御内容について説明する。遊技制御手段50は、このゲームの制御のために、通常遊技実行手段60と、特別遊技実行手段70と、高確率遊技設定手段80と、払出制御手段90とを備えている。
通常遊技実行手段60は、パチンコ機PMの通常遊技を実行・制御するためのものであり、遊技領域10に設けられた各入賞口への入賞口への入賞に関する処理を行う入賞口入賞処理手段61と、通常遊技から特別遊技へ移行するか否かを決定する特別遊技移行判定手段62とを備えている。なお、入賞口入賞処理手段61については、従来と変わらないのでここでの詳細な説明は省略する。
特別遊技移行判定手段62は、図柄要素取得手段621と、保留球情報記憶手段622と、当たり乱数判定手段623と、演出決定手段624と、報知ランプ制御手段625と、図柄制御手段626とを備えている。
図柄要素取得手段621は、図柄表示装置20に表示する図柄又は画像を決定するための要素(例えば、当たり乱数、停止図柄乱数、演出乱数)を取得するためのもので、当たり乱数取得手段621aと、停止図柄乱数取得手段621bと、演出乱数取得手段621cとを備えている。
当たり乱数取得手段621aは、大当たりを発生させるか否かを決定するための乱数(以下、「当たり乱数」と称する)を取得するためのものである。例えば、ハードウエアのインクリメントカウンタによって生成された0〜65535(65536通り)の乱数を上述した始動口入賞検出装置12aからの入賞信号に基づいて、取得している。なお、明細書中の乱数とは、インクリメントカウンタのように規則性のあるものであっても、その取得タイミングに規則性がないために実際に乱数として機能するものを含む概念である。
停止図柄乱数取得手段621bは、図柄表示装置20に表示させる停止図柄を決定するための乱数(以下、「停止図柄乱数」と称する)を取得するためのものである。なお、本実施例では停止図柄乱数として、当たり停止図柄乱数と、外れ停止図柄乱数とがある。例えば、当たり停止図柄乱数は、1〜8(8通り)の乱数を取得する全段決定乱数等からなる。また、外れ停止図柄乱数は、上段横列用として1〜16(16通り)の乱数を取得する上段横列決定乱数と、中段横列用として1〜16(16通り)の乱数を取得する中段横列決定乱数と、下段横列用として1〜6(16通り)の乱数を取得する下段横列決定乱数等からなる。
演出乱数取得手段621cは、(演出パターン群メモリ624bからいずれかの)演出パターンを取得するための乱数(以下、「演出乱数」)を取得するためのものである。例えば、ソフトウエアのインクリメントカウンタによって生成された0〜255(256通り)の乱数を当たり乱数判定手段623により当たりを判定する前に取得している。
保留球情報記憶手段622は、図柄制御手段626による図柄の変動表示中に始動入賞口12へ入賞した(すなわち、始動口入賞検出装置12aにより検出された)遊技球の入賞情報を、入賞した遊技球に対応させて、所定上限個分(本実施形態では4個分)記憶するためのものである。なお、本実施形態では、入賞情報として、当たり乱数、停止図柄乱数、演出乱数、保留球数等が記憶されている。また、本実施形態においては記憶可能な保留球数の上限値を4個としたが、これに限定されるものではなく適宜変更可能である。このような保留球情報記憶手段622に、保留球の入賞情報が所定上限個分記憶されている場合は、それ以上の遊技球が始動入賞口12に入賞しても、その遊技球に対する入賞情報は記憶されず無効となる。すなわち、図柄変動中において始動入賞口12を通過する4個の遊技球に対して取得された情報は記憶することができるが、5個目以降の遊技球は始動入賞口12を通過しても無視されて賞球のみ払い出しが行われるようになっている。
当たり乱数判定手段623は、当たり乱数に応じて特別遊技を行うか否か、すなわち大当たりか否かを判定するためのものである。例えば、ROMに記憶された当たり値「0〜200」と先の当たり乱数として取得された乱数値(0〜65535のうちの1つ)とを比較し、この乱数値が当たり値「0〜200」である場合に「当たり」と判定する。なお、後述する確率変動中には、高確率遊技設定手段80により、例えば、当たり値が上記「0〜200」のうち奇数の乱数値に対して、大当たり確率を高確率(すなわち当たり値を「0〜1280」)に変動している。
演出決定手段624は、図柄表示装置20にて図柄の変動を開始させてから停止表示させる際に、図柄表示装置20における様々な演出を決定するためのものであり、停止図柄決定手段624aと、演出パターン群メモリ624bと、演出パターン選択手段624cと、報知図柄選択手段624dと、報知図柄記憶手段624eとを備えている。
停止図柄決定手段624aは、停止図柄乱数及び当たり乱数に応じて、停止図柄を決定するためのものである。本実施形態では、図6に示すように、数字1〜8及びブランク図柄が予め所定の配置200で記憶されており、ここから3個1組として列ごとに図柄を決定する。
例えば、停止図柄決定手段624aは、まず、図6(1)に示すように、上段横列決定乱数及び当たり乱数に応じて、上段横列101を構成する3個の図柄101a〜101cを決定する。次に、図6(2)に示すように、中段横列決定乱数及び当たり乱数に応じて、中段横列102を構成する3個の図柄102a〜102cを決定する。そして、図6(3)に示すように、下段横列決定乱数及び演出乱数に応じて、下段横列103を構成する3個の図柄103a〜103cを決定する。このように停止図柄決定手段624aにより決定された停止図柄は、図6(4)に示すように、上段横列101、下段横列103、中段横列102の順に、図柄制御手段626により図柄表示装置20に停止表示される。
ここで、当たり乱数判定手段623により当該遊技が当たりであると判定された場合、停止図柄は、図3(c),(f)に示すように、縦、斜めの5ラインのうち、いずれかの並びを構成する3つの図柄が全て一致する当たり図柄となる。また、当たり乱数判定手段623により当該遊技が外れであると判定された場合、停止図柄は、図3(d),(g)に示すように、縦、斜めの5ラインのうち、いずれの並びにおいても3つ全ての数字が同一とはならない外れ図柄となる。
演出パターン群メモリ624bは、図柄表示装置20に変動図柄の変動表示をさせた後に停止図柄を停止表示させる図柄変動過程が定められている演出パターンを複数記憶しているメモリであり、図5に示すように、特別当たり演出パターン群メモリP1と、通常当たり演出パターン群メモリP2と、外れ演出パターン群メモリP3とを備えている。
特別当たり演出パターン群メモリP1は、当たり乱数判定手段623に当たりと判定され且つ停止図柄が当たり図柄のうち確変図柄(本実施形態では、奇数のぞろ目)に決定されたとき、選択される図柄の変動開始から図柄の停止までの一連の図柄演出パターン(特別当たり演出パターン)を複数種類記憶するためのメモリである。
なお、この特別当たり演出パターン群メモリP1には、当たり図柄が発生する確率が変動する際に行われる特定の演出が設定されており、リーチ変動とプレミアム予告が設定されている。このプレミアム予告とは、極めて出現頻度が低い予告演出であり、この演出がなされた場合は当該変動における抽選結果が当たりとなる確率が極めて高いものである。このような特定の演出を用いることにより、遊技者は、図柄変動中から当たり図柄が発生する確率(すなわち大当たり確率)が高いことを把握でき、当該変動における遊技者の大当たりへの期待度を増すことができるようになっている。
通常当たり演出パターン群メモリP2は、当たり乱数判定手段623に当たりと判定され、停止図柄が当たり図柄のうち確変図柄以外の通常当たり図柄(本実施形態では、偶数のぞろ目)に決定されたときに選択される、図柄表示装置20に表示される図柄の変動開始から図柄の停止まで一連の図柄演出パターン(通常当たり演出パターン)を複数種類記憶するためのメモリである。なお、通常当たり演出パターン群メモリP2に、上記のプレミアム予告を設定することも可能である。
外れ演出パターン群メモリP3は、当たり乱数判定手段623に外れと判定されときに選択される、図柄の変動開始から図柄の停止までの一連の図柄演出パターン(外れ演出パターン)を複数種類記憶するためのメモリである。
なお、本実施形態において演出パターンには、上記のような図柄の変動開始から図柄の停止までの一連の図柄演出パターンだけではなく、操作スイッチ6の入力操作を有効とする入力有効時間や、操作有効ランプ6aを演出パターンの実行中にて点灯・点滅させるタイミング等、様々な情報が設定されている。
演出パターン選択手段624cは、まず、停止図柄決定手段624aにより決定された停止図柄に基づいて演出パターン群メモリ624bからいずれかの演出パターン群メモリP1〜P3を選択する。次に、この選択された演出パターン群メモリから、演出乱数取得手段621cにより取得された演出乱数に基づいて1つの演出パターンを選択する。
報知図柄選択手段624dは、遊技者により操作スイッチ6の入力操作が行われたとき、報知図柄記憶手段624eに記憶された少なくとも1つの図柄を選択するためのものである。
報知図柄記憶手段624eは、図柄表示装置20において最後に停止表示される可能性がある全ての図柄を記憶するためのメモリである。具体的には、図7に示すように、1〜8までの数字の図柄(8個)と星が描かれているブランク図柄(同じものが8個)との計16個の図柄が記憶されている。なお、これらの図柄は、図柄報知ランプ30a〜30iにも描かれている(但し、ブランク図柄は1個のみ描かれている)。
報知ランプ制御手段625は、図柄報知ランプ30の点灯・点滅及び消灯の作動制御を行うためのものである。例えば、図柄表示装置20における図柄の変動開始後に、リーチ状態で且つ遊技者により操作スイッチ6の入力操作がされたとき、図柄報知ランプ30において図柄表示装置20にて最後に停止表示される可能性のある図柄(報知図柄)を点灯もしくは点滅させる。
図柄制御手段626は、当たり乱数判定手段623による判定結果に基づいて図柄表示装置20に図柄を変動表示させた後に停止表示させる図柄変動過程を制御するためのものである。例えば、本発明においては、始動入賞口12に遊技球が入賞すると(すなわち始動口入賞検出装置12aにより検出されると)、図柄表示装置20において演出パターン選択手段624cによって決定された演出パターンに基づいた図柄変動態様を所定時間表示させた後、停止図柄決定手段624aにより決定された停止図柄を表示させるようになっている。
特別遊技実行手段70は、当たり乱数判定手段623により当たりと判定された(すなわち、停止図柄が当たり図柄である)場合に、特別遊技を実行するためのものであり、単位遊技実行手段71と、継続判定手段72と、確率変動移行判定手段73とを備えている。
単位遊技実行手段71は、特別遊技中における単位遊技を行うためのものであり、大入賞口駆動手段711と、単位遊技終了判定手段712とを備えている。
大入賞口駆動手段711は、大入賞口13を開放して遊技球の入賞を容易にするように、大入賞口駆動装置13mを作動させるためのものである。
単位遊技終了判定手段712は、予め設定された単位遊技終了条件に基づいて、単位遊技を終了させるか否かを判定するためのものである。
継続判定手段72は、予め設定された継続条件に基づいて、特別遊技を終了させるか否かを判定するためのものである。
確率変動移行判定手段73は、特別遊技終了後に確率変動を実行するか否かを判定するためのものである。本実施形態では、図柄表示装置20に表示された当たり図柄が予め定められた確変図柄(すなわち、当たり図柄のうち一部の図柄)であるか否かを判定している。
高確率遊技設定手段80は、確率変動移行判定手段73によりその判定結果が肯定的、すなわち確変図柄であると判定された場合に、当該特別遊技終了後の当たり図柄発生確率を低確率から高確率に変動させるように、確率抽選テーブルをセットするためのものである。例えば、当たり乱数判定手段623によって参照する当たり値を「0〜200」の他に「201〜1280」を加えて、当たり図柄発生確率が通常よりも高確率になるようにしている。
払出制御手段90は、賞球払出装置45から賞球を払い出させる制御を行うためのものである。
次に、本実施形態における制御概要を図8〜図19に示すフローチャートを参照しながら説明する。
図8は、このパチンコ機PMのメインフローチャートである。遊技制御手段50は、まずステップS1で遊技機全体の初期設定を行った後、ステップS2の通常遊技処理、ステップS3の特別遊技処理を行った後、ステップS2に戻る。この動作は電源が遮断されるまで繰り返し実行される。ステップS2の通常遊技処理とステップS3の特別遊技処理については後述する。
図9は通常遊技処理のフローチャート、図10は入賞口入賞チェック処理のフローチャートである。図9に示すように上記のステップS2の通常遊技処理は、各入賞口への入賞をチェックする入賞口入賞チェック処理S20と、特別遊技を移行するか否かを判定する特別遊技移行判定処理S21とを実行した後、本処理を終了する。
図10に示すように、入賞口入賞チェック処理S20は、まず遊技球がいずれかの一般入賞口11への入賞が一般入賞口入賞検出装置11aにより検出されると(ステップS201)、その検出信号は遊技制御手段50に送られ、一般入賞フラグがセットされる(ステップS202)。そして、このフラグに基づいて払出制御手段90により賞球払出装置45に作動信号が出力され、この信号を受けて賞球払出装置45が作動して、各入賞球に対して所定数(例えば、10球)の賞球を賞球払出装置45から球受け皿4に払い出す。なお、ここでセットされたフラグは賞球動作に基づき適宜リセットされる。また、始動入賞口12への遊技球の入賞が始動口入賞検出装置12aにより検出されると(ステップS203)、その検出信号は遊技制御手段50に送られ、始動入賞フラグがセットされる(ステップS204)。そして、このフラグに基づいて払出制御手段90により賞球払出装置45に作動信号が出力され、この信号を受けて、賞球払出装置45が作動して始動入賞口12への入賞球に対して所定数(例えば、5球)の賞球を賞球払出装置45から球受け皿4に払い出す。
上述の入賞口入賞チェック処理S20が終了すると、次に特別遊技移行判定処理S21を実行する。図11はステップS21の特別遊技移行判定処理の前段フローチャート、図12はステップS210の図柄要素取得処理のフローチャート、図13はステップS21の特別遊技移行判定処理の中段フローチャート、図14はステップS21の特別遊技移行判定処理の後段フローチャート、図15はステップS400の図柄報知ランプ処理の前段フローチャート、図16はステップS400の図柄報知ランプ処理の後段フローチャートである。
特別遊技移行判定処理S21は、図11に示すように、まず図柄要素取得処理S210を行う。
図柄要素取得処理S210は、図12に示すように、始動入賞口12に入賞したか否かを確認するために始動入賞フラグがオンであるか否かを判定する(ステップS211)。オンでない場合はこの処理を終了し、オンである場合は始動入賞フラグをオフする(ステップS212)。次に、記憶されている始動入賞口12へ入賞した保留球の数が記憶上限個(例えば、4個)に達しているかどうか確認する(ステップS213)。ここで、保留球の数が上限個に達している場合は、このまま図柄要素取得処理S210を終了する。また、ステップS213にて、保留数の数が記憶上限個に達しておらず記憶が可能である場合は、(この時点での)保留球の数を保留球情報記憶手段622で記憶する。続いて、保留球ランプ25を1つ点灯させ(ステップS214)、当たり乱数取得手段621aにより当たり乱数を取得し(ステップS215)、停止図柄乱数取得手段621bにより停止図柄乱数を取得し(ステップS216)、演出乱数取得手段621cにより演出乱数を取得し(ステップS217)、これら取得した乱数を各保留球の数n(n=1,2,3,4)に対応して保留球情報記憶手段622に設けられている情報記憶エリアへ格納し(ステップS218)、図柄要素取得処理S210を終了する。
続いて、特別遊技移行判定処理S21は、図11に戻り、保留球情報記憶手段622に保留球の記憶があるか否かの確認を行う(ステップS230)。ここで、保留球の記憶がない場合には本処理を終了し、保留球の記憶がある場合には保留球の数n=1に対応する(保留球情報記憶手段622の)情報記憶エリアに格納されている情報を読み出し(ステップS231)、この情報記憶エリアの値をシフトする(ステップS232)。
なお、ステップS231では、図20(a)で示すように保留球の数n=1に対応する当たり乱数の値Aを読み出し、次のステップS222では、図20(b)に示すように保留球の数n=2,3,4に対応する情報記憶エリアに格納されている値B,C,Dを、保留球の数n−1に対応する情報記憶エリアにシフトして格納する。
続いて、特別遊技移行判定処理S21は、図13に示すステップS233に進み、上記のステップS231で読み出した(保留球情報記憶手段622に記憶されている最も古い遊技球に対して取得された)当たり乱数に基づいて、当たり乱数判定手段623により乱数抽選を行う。ここで、当たりであると判定された場合は、ステップS231で読み出された停止図柄乱数に基づいて、停止図柄決定手段624aにより所定の停止図柄(すなわち当たり図柄)が決定され(ステップS234)、この当たり図柄が確変図柄であるか否かを判定する(ステップS235)。ここで、当たり図柄が確変図柄であると判定された場合は、該停止図柄とS231で読み出された演出乱数に基づいて、演出パターン選択手段624cにより特別当たり演出パターン群メモリP1から特別当たり演出パターンが決定され(ステップS236)、再抽選演出をするか否かを判定する(ステップS237)。ここで、再抽選演出をすると判定された場合は、仮停止図柄を決定し(ステップS238)、ステップS242に進む。一方、ステップS237において、再抽選演出をしないと判定された場合は、ステップS242に進む。
上記ステップS237の再抽選演出及びステップS238の仮停止図柄について、図21,図23及び図24を用いて説明する。
再抽選演出とは、特別当たり演出パターンが実施される際に、一旦通常の当たり図柄(偶数のぞろ目。図23及び図24では「6,6,6」)が停止表示された後、この通常当たり図柄が確変図柄(奇数のぞろ目。図23及び図24では「7,7,7」)に変更される演出である。なお、再抽選演出をするか否かは、当たり図柄及び選択された特別当たり演出パターンなどに応じて判定される。
仮停止図柄とは、再抽選演出が実施される際に、一旦停止表示される通常の当たり図柄(偶数のぞろ目。図23及び図24では「6,6,6」)のことであり、図21の表に示すように、既に決定されている確変図柄(図23及び図24では「7,7,7」)の数字の値から1引いた値のぞろ目である。但し、本実施形態では、図21に示すように、既に決定されている確変図柄が「1」である場合は、仮停止図柄は「8」となるように設定されている。
上記のステップS235において、当たり図柄が確変図柄ではないと判定された場合は、該停止図柄とS231で読み出された演出乱数に基づいて、演出パターン選択手段624cにより通常当たり演出パターン群メモリP2から通常当たり演出パターンが決定され(ステップS239)、ステップS242へ進む。
また、上記のステップS233において、乱数抽選の結果が当たりでない、すなわち外れであると判定された場合は、ステップS231で読み出された停止図柄乱数に基づいて、停止図柄決定手段624aにより所定の停止図柄すなわち外れ図柄が決定され(ステップS240)、この停止図柄とステップS231で読み出された演出乱数に基づいて、演出パターン選択手段624cにより外れ演出パターン群メモリP3から外れ演出パターンが決定され(ステップS241)、ステップS242へ進む。
ステップS242においては保留球ランプ25を1個消灯し、続いて後述する図柄変動処理S243を行う。そして、停止図柄の上段横列及び下段横列が停止表示されたときに、リーチ状態となったか否かを判定する(ステップS244)。ここで、リーチ状態となった場合は、後述する図柄報知ランプ処理S400(図15を参照)を図柄変動処理S243と並列して行い、ステップS251に進む。一方、ステップS244において、リーチ状態とならなかった場合は、ステップS251(図14参照)に進む。図14に示すステップS251では、上記のステップS233において当たり乱数判定手段623による当たり判定は当たりであったか否かを確認する。ここで、当たり判定が当たりであった場合は、特別遊技フラグをオンし(ステップS252)、ステップS253に進む。一方、ステップS251において、当たり判定が当たりではなかった、すなわち外れであった場合は、ステップS253に進む。ステップS253では、ステップS231で読み出した情報を消去して、本処理を終了する。
以下に、図柄変動処理S243及び図柄報知ランプ処理S400について説明する。図柄変動処理S243では、上記で取得した演出パターン及び停止図柄を、図柄制御手段626により図柄表示装置20において表示する。すなわち、ステップS233における抽選結果が当たりで且つ停止図柄が確変図柄である場合には、図柄表示装置20において、特別当たり演出パターンが行われた後に、確変図柄(当たり図柄)が表示される。また、再抽選演出が行われる場合は、特別当たり演出パターンが行われた後に、仮停止図柄(当たり図柄)が表示され、続いて確変図柄(当たり図柄)が表示される(図23,図24参照)。また、ステップS233における抽選結果が当たりで且つ停止図柄が確変図柄ではない場合には、図柄表示装置20において、通常当たり演出パターンが行われた後に、通常当たり図柄が停止表示される。また、ステップS233における抽選結果が外れで且つ停止図柄が外れ図柄である場合には、図柄表示装置20において、外れ演出パターンが行われた後に、外れ図柄が停止表示される。
図柄報知ランプ処理S400では、図15に示すように、まず、操作スイッチ6の入力操作が可能になったことを示す操作有効ランプ6aを点灯させる(ステップS401)。そして、(このランプの点灯中に)操作検出装置6bにより操作スイッチ6における入力操作の検出が行われたか否か、すなわち遊技者により操作スイッチ6が入力操作されたか否かを判定する(ステップS402)。ここで、操作スイッチ6の入力操作が行われなかったと判定された場合は、操作スイッチ6の操作有効ランプ6aが点灯してから所定時間(例えば5秒)が経過したか否かを判定する(ステップS403)。ここで、所定時間が経過していないと判定された場合は、ステップS402に戻る。一方、所定時間が経過したと判定された場合は、操作スイッチ6の入力操作の受付を終了して操作有効ランプ6aを消灯し(ステップS404)、本処理を終了する。一方、操作スイッチ6の入力操作が行われたと判定された場合は、操作有効ランプ6aを消灯し(ステップS405)、上記のステップS233において当たり乱数判定手段623による当たり判定は当たりであったか否かを確認する(ステップS406)。ここで、当たり判定が当たりであった場合は、ステップS407に進む。一方、当たり判定が当たりではなかった、すなわち外れであった場合は、ステップS417に進む。
図16に示すステップS407では、S234で決定された停止図柄が確変図柄であるか否かを判定する。ここで、停止図柄が確変図柄であると判定された場合は、再抽選演出を実行するか否かを確認する(ステップS408)。ここで、再抽選演出を実行する場合は、報知図柄選択手段624dにより、図22に示すパターンAに基づいて、報知図柄記憶手段624eに記憶されている報知図柄を選択し(ステップS409)、ステップS420に進む。
パターンAは、再抽選演出を実施する場合に、報知図柄選択手段624dが報知図柄記憶手段624eから報知図柄を選択するための手順が設定されており、シングルライン及びダブルラインのどちらのリーチ状態にも適用される。具体的には、図22に示すように、パターンAが実行されると、ダブルラインでリーチ状態の場合、報知図柄選択手段624dは、報知図柄記憶手段624eから、まず仮停止図柄と同じ報知図柄を選択し、次いで、リーチ状態を構成し且つ仮停止図柄とは異なる図柄を選択し、さらに2つの報知図柄を抽選選択するようになっている。シングルラインでリーチ状態の場合、報知図柄選択手段624dは、報知図柄記憶手段624eから、まず仮停止図柄と同じ報知図柄を選択し、次いで3つの報知図柄を抽選選択するようになっている。
一方、ステップS408において、再抽選演出を実行しない場合は、図柄報知ランプ30の全点灯または全消灯のいずれかを行うか否かを判定する(ステップS410)。ここで、図柄報知ランプ30の全点灯または全消灯のいずれかを行うと判定された場合は、ステップS411に進む。一方、図柄報知ランプ30の全点灯または全消灯のいずれも行わないと判定された場合は、後述のステップS414に進む。
なお、本実施形態に限定されず、再抽選演出を実行する場合に、図柄報知ランプ30の全点灯,全消灯を行うことも可能である。
ステップS411では、図柄報知ランプ30の全点灯を行うか否かを判定する。ここで、全点灯を行う場合は、図22に示すパターンB1に基づいて、報知図柄記憶手段624eに記憶されている全報知図柄を選択し(ステップS412)、ステップS420に進む。一方、全点灯を行わない、すなわち全消灯とする場合は、図22に示すパターンB2に基づいて、報知図柄記憶手段624eに記憶されているいずれの報知図柄も選択せず(ステップS413)、ステップS420に進む。
パターンB1は、図22に示すように、停止図柄が確変図柄であるが再抽選演出を実施しない場合に、報知図柄選択手段624dが報知図柄記憶手段624eから全ての報知図柄を選択するための手順が設定されており、シングルライン及びダブルラインのどちらのリーチ状態にも適用される。また、パターンB2は、図22に示すように、停止図柄が確変図柄であるが再抽選演出を実施しない場合に、報知図柄選択手段624dが報知図柄記憶手段624eからいずれの報知図柄も選択しない手順が設定されており、シングルライン及びダブルラインのどちらのリーチ状態にも適用される。
上記ステップS407で停止図柄が確変図柄ではないと判定された場合、もしくは、ステップS410で全点灯または全点灯のいずれも行わないと判定された場合は、ダブルラインでリーチ状態となっているか否かを判定する(ステップS414)。ここで、ダブルラインでリーチ状態となっている場合は、図22に示すパターンCに基づいて、報知図柄記憶手段624eに記憶されている報知図柄を選択し(ステップS415)、ステップS420に進む。一方、ダブルラインでリーチ状態となっていると判定されなかった場合、すなわちシングルラインでリーチ状態となっている場合は、図22に示すパターンDに基づいて、報知図柄記憶手段624eに記憶されている報知図柄を選択し(ステップS416)、ステップS420に進む。
パターンCは、停止図柄が通常の当たり図柄である場合に、報知図柄選択手段624dが報知図柄記憶手段624eから報知図柄を選択するための手順が設定されており、ダブルラインのリーチ状態において適用されるものである。具体的には、図22に示すように、パターンCが実行されると、報知図柄選択手段624dは、報知図柄記憶手段624eから、まず最後に停止表示される図柄と同じ報知図柄を選択し、次いでリーチ状態を構成し且つ最後に停止表示される図柄とは異なる図柄を選択し、さらに2つの報知図柄を抽選選択するようになっている。
パターンDは、停止図柄が通常の当たり図柄である場合に、報知図柄選択手段624dが報知図柄記憶手段624eから報知図柄を選択するための手順が設定されており、シングルラインのリーチ状態において適用されるものである。具体的には、図22に示すように、パターンDが実行されると、報知図柄選択手段624dは、報知図柄記憶手段624eから、まず最後に停止表示される図柄と同じ報知図柄を選択し、次いで3つの報知図柄を抽選選択するようになっている。
上記ステップS406で、当たりであると判定されなかった場合、すなわち外れである場合は、ダブルラインでリーチ状態となっているか否かを判定する(ステップS417)。ここで、ダブルラインでリーチ状態となっている場合は、図22に示すパターンEに基づいて、報知図柄記憶手段624eに記憶されている報知図柄を選択し(ステップS418)、ステップS420に進む。一方、ダブルラインでリーチ状態となっていると判定されなかった場合、すなわちシングルラインでリーチ状態となっている場合は、図22に示すパターンFに基づいて、報知図柄記憶手段624eに記憶されている報知図柄を選択し(ステップS419)、ステップS420に進む。
パターンEは、停止図柄が外れ図柄である場合に、報知図柄選択手段624dが報知図柄記憶手段624eから報知図柄を選択するための手順が設定されており、ダブルラインのリーチ状態において適用されるものである。具体的には、図22に示すように、パターンEが実行されると、報知図柄選択手段624dは、報知図柄記憶手段624eから、まず最後に停止表示される図柄と同じ報知図柄を選択し、次いでリーチ状態を構成している図柄と同じ報知図柄を選択し、さらに1つの報知図柄を抽選選択するようになっている。
パターンFは、停止図柄が外れ図柄である場合に、報知図柄選択手段624dが報知図柄記憶手段624eから報知図柄を選択するための手順が設定されており、シングルラインのリーチ状態において適用されるものである。具体的には、図22に示すように、パターンFが実行されると、報知図柄選択手段624dは、報知図柄記憶手段624eから、まず最後に停止表示される図柄と同じ報知図柄を選択し、次いでリーチ状態を構成している図柄と同じ報知図柄を選択し、さらに2つの報知図柄を抽選選択するようになっている。
なお、パターンA〜パターンFが実行され場合において、報知図柄選択手段624dにより報知図柄記憶手段624eから選択(抽選選択)された報知図柄が重複しても、再選択は行わない。例えば、パターンA(パターンA2)に基づいて、報知図柄選択手段624dにより、仮停止表示される図柄と同じ報知図柄として「6」が選択され、さらに報知図柄記憶手段624eから抽選選択された3つの図柄が全て「6」であっても再選択は行わず、報知図柄は「6」のみとなる(図24参照)。
ステップS420では、上記の様に報知図柄選択手段624dにより選択された報知図柄が描かれている図柄報知ランプ13を点灯(もしくは点滅)させ、本処理と並行して実行されていた演出パターンが終了したか否かを判定する(ステップS421)。ここで、演出パターンの実行は終了したと判定された場合は、図柄報知ランプを消灯し(ステップS422)、本処理を終了する。一方、演出パターンの実行が終了したと判定されなかった場合は、実行中の演出パターンが終了するまでステップS421を繰り返す。
次に、このような図柄報知ランプ処理S400において実行されるパターンA〜パターンFについて、図23〜36に示す、図柄表示装置20の画面例及び図柄報知ランプ30の点灯例を用いて概説する。なお、以下の実施例に示す報知図柄は一例であり、実際の遊技では状況に応じて報知図柄選択手段624dにより異なる報知図柄が選択される。
まず、パターンAに基づいて報知図柄が選択された場合において、図柄表示装置20及び図柄報知ランプ30の様子を、2つの実施例(パターンA1及びパターンA2)を挙げて説明する。
パターンA1として、「6」,「7」のダブルラインでリーチ状態にあり、仮停止図柄が「6」、リーチ状態を構成し且つ仮停止図柄とは異なる図柄が「7」及び、抽選選択した2つの報知図柄が「1」,「3」である場合を想定する。図23に示すように、図柄表示装置20において「6」,「7」のダブルラインでリーチ状態が表示された後に、遊技者により操作スイッチ6の入力操作が行われると、報知図柄1,3,6,7(図柄報知ランプ30a,30c,30f,30g)の4つのランプが点灯する。その後、図柄表示装置20では、図柄の変動が終了すると同時に最後に停止する図柄として「6」が表示され、一旦「6,6,6」の仮停止図柄(通常当たり図柄)が表示されるが、間もなく再抽選演出が行われて「7,7,7」の確変図柄が停止表示されて、大当たり遊技が実行されるようになっている。
パターンA2として、「6」のシングルラインでリーチ状態にあり、仮停止図柄が「6」、及び、抽選選択した3つの報知図柄が「6」,「6」,「6」である場合を想定する。図24に示すように、図柄表示装置20において「6」のシングルラインでリーチ状態が表示された後に、遊技者により操作スイッチ6の入力操作が行われると、報知図柄6(図柄報知ランプ30f)のランプが点灯する。その後、図柄表示装置20では、図柄の変動が終了すると同時に最後に停止する図柄として「6」が表示され、一旦「6,6,6」の仮停止図柄(通常当たり図柄)が表示されるが、間もなく再抽選演出が行われて「7,7,7」の確変図柄が停止表示されて、大当たり遊技が実行されるようになっている。
次に、パターンB1に基づいて報知図柄が選択された場合において、図柄表示装置20及び図柄報知ランプ30の様子を、2つの実施例(パターンB11及びパターンB12)を挙げて説明する。
パターンB11として、「6」,「7」のダブルラインでリーチ状態にある場合を想定する。図25に示すように、図柄表示装置20において「6」,「7」のダブルラインでリーチ状態が表示された後に、遊技者により操作スイッチ6の入力操作が行われると、全ての報知図柄(図柄報知ランプ30a〜30i)の8つのランプが点灯する。その後、図柄表示装置20では、図柄の変動が終了すると同時に最後に停止する図柄として「7」が表示され、「7,7,7」の確変図柄(当たり図柄)が停止表示されて、大当たり遊技が実行されるようになっている。
パターンB12として、「7」のシングルラインでリーチ状態にある場合を想定する。図26に示すように、図柄表示装置20において「7」のシングルラインでリーチ状態が表示された後に、遊技者により操作スイッチ6の入力操作が行われると、全ての報知図柄(図柄報知ランプ30a〜30i)の8つのランプが点灯する。その後、図柄表示装置20では、図柄の変動が終了すると同時に最後に停止する図柄として「7」が表示され、「7,7,7」の確変図柄(当たり図柄)が停止表示されて、大当たり遊技が実行されるようになっている。
次に、パターンB2に基づいて報知図柄が選択された場合において、図柄表示装置20及び図柄報知ランプ30の様子を、2つの実施例(パターンB21及びパターンB22)を挙げて説明する。
パターンB21として、「6」,「7」のダブルラインでリーチ状態にある場合を想定する。図27に示すように、図柄表示装置20において「6」,「7」のダブルラインでリーチ状態が表示された後に、遊技者により操作スイッチ6の入力操作が行われても、いずれの報知図柄(図柄報知ランプ30a〜30i)も点灯しない。その後、図柄表示装置20では、図柄の変動が終了すると同時に最後に停止する図柄として「7」が表示され、「7,7,7」の確変図柄(当たり図柄)が停止表示されて、大当たり遊技が実行されるようになっている。
パターンB22として、「7」のシングルラインでリーチ状態にある場合を想定する。図28に示すように、図柄表示装置20において「7」のシングルラインでリーチ状態が表示された後に、遊技者により操作スイッチ6の入力操作が行われても、いずれの報知図柄(図柄報知ランプ30a〜30i)も点灯しない。その後、図柄表示装置20では、図柄の変動が終了すると同時に最後に停止する図柄として「7」が表示され、「7,7,7」の確変図柄(当たり図柄)が停止表示されて、大当たり遊技が実行されるようになっている。
次に、パターンCに基づいて報知図柄が選択された場合において、図柄表示装置20及び図柄報知ランプ30の様子を、2つの実施例(パターンC1及びパターンC2)を挙げて説明する。
パターンC1として、「6」,「7」のダブルラインでリーチ状態にあり、最後に停止表示される図柄が「7」、リーチ状態を構成している図柄(但し、最後に停止表示される図柄とは異なる)が「6」、及び、抽選選択した2つの報知図柄が「8」,「☆」である場合を想定する。図29に示すように、図柄表示装置20において「6」,「7」のダブルラインでリーチ状態が表示された後に、遊技者により操作スイッチ6の入力操作が行われると、報知図柄6,7,8,☆(図柄報知ランプ30f,30g,30h,30i)の4つのランプが点灯する。その後、図柄表示装置20では、図柄の変動が終了すると同時に最後に停止する図柄として「7」が表示され、「7,7,7」の確変図柄(当たり図柄)が停止表示されて、大当たり遊技が実行されるようになっている。
パターンC2として、パターンC1と同じく「6」,「7」のダブルラインでリーチ状態にあり、最後に停止表示される図柄が「7」、リーチ状態を構成している図柄(但し、最後に停止表示される図柄とは異なる)が「6」、及び、抽選選択した2つの報知図柄が「6」,「7」である場合を想定する。図30に示すように、図柄表示装置20において「6」,「7」のダブルラインでリーチ状態が表示された後に、遊技者により操作スイッチ6の入力操作が行われると、報知図柄6,7(図柄報知ランプ30f,30g)の2つのランプが点灯する。その後、図柄表示装置20では、図柄の変動が終了すると同時に最後に停止する図柄として「7」が表示され、「7,7,7」の確変図柄(当たり図柄)が停止表示されて、大当たり遊技が実行されるようになっている。
次に、パターンDに基づいて報知図柄が選択された場合において、図柄表示装置20及び図柄報知ランプ30の様子を、2つの実施例(パターンD1及びパターンD2)を挙げて説明する。
パターンD1として、「7」のシングルラインでリーチ状態にあり、最後に停止表示される図柄が「7」、及び、抽選選択した3つの報知図柄が「2」,「6」,「8」である場合を想定する。図31に示すように、図柄表示装置20において「7」のシングルラインでリーチ状態が表示された後に、遊技者により操作スイッチ6の入力操作が行われると、報知図柄2,6,7,8(図柄報知ランプ30b,30f,30g,30h)の4つのランプが点灯する。その後、図柄表示装置20では、図柄の変動が終了すると同時に最後に停止する図柄として「7」が表示され、「7,7,7」の確変図柄(当たり図柄)が停止表示されて、大当たり遊技が実行されるようになっている。
パターンD2として、パターンD1と同じく「7」のシングルラインでリーチ状態にあり、最後に停止表示される図柄が「7」、及び、抽選選択した3つの報知図柄がいずれも「☆」,「☆」,「☆」である場合を想定する。図32に示すように、図柄表示装置20において「7」のシングルラインでリーチ状態が表示された後に、遊技者により操作スイッチ6の入力操作が行われると、報知図柄7,☆(図柄報知ランプ30g,30i)が点灯する。その後、図柄表示装置20では、図柄の変動が終了すると同時に最後に停止する図柄として「7」が表示され、「7,7,7」の確変図柄(当たり図柄)が停止表示されて、大当たり遊技が実行されるようになっている。
次に、パターンEに基づいて報知図柄が選択された場合において、図柄表示装置20及び図柄報知ランプ30の様子を、2つの実施例(パターンE1及びパターンE2)を挙げて説明する。
パターンE1として、「6」,「7」のダブルラインでリーチ状態にあり、最後に停止表示される図柄が「8」、リーチ状態を構成している図柄が「6」,「7」、及び、抽選選択した報知図柄が「2」である場合を想定する。図33に示すように、図柄表示装置20において「6」,「7」のダブルラインでリーチ状態が表示された後に、遊技者により操作スイッチ6の入力操作が行われると、報知図柄2,6,7,8(図柄報知ランプ30b,30f,30g,30h)の4つのランプが点灯する。その後、図柄表示装置20では、図柄の変動が終了すると同時に最後に停止する図柄として「8」が表示され、外れ図柄が停止表示される。
パターンE2として、パターンE1と同じく「6」,「7」のダブルラインでリーチ状態にあり、最後に停止表示される図柄が「8」、リーチ状態を構成している図柄が「6」,「7」、及び、抽選選択した報知図柄が「6」である場合を想定する。図34に示すように、図柄表示装置20において「6」,「7」のダブルラインでリーチ状態が表示された後に、遊技者により操作スイッチ6の入力操作が行われると、報知図柄6,7,8(図柄報知ランプ30f,30g,30h)の3つのランプが点灯する。その後、図柄表示装置20では、図柄の変動が終了すると同時に最後に停止する図柄として「8」が表示され、外れ図柄が停止表示される。
次に、パターンFに基づいて報知図柄が選択された場合において、図柄表示装置20及び図柄報知ランプ30の様子を、2つの実施例(パターンF1及びパターンF2)を挙げて説明する。
パターンF1として、「7」のシングルラインでリーチ状態にあり、最後に停止表示される図柄が「8」、リーチ状態を構成している図柄が「7」、及び、抽選選択した2つの報知図柄が「2」,「6」である場合を想定する。図35に示すように、図柄表示装置20において「7」のシングルラインでリーチ状態が表示された後に、遊技者により操作スイッチ6の入力操作が行われると、報知図柄2,6,7,8(図柄報知ランプ30b,30f,30g,30h)の4つのランプが点灯する。その後、図柄表示装置20では、図柄の変動が終了すると同時に最後に停止する図柄として「8」が表示され、外れ図柄が停止表示される。
パターンF2として、パターンF1と同じく「7」のシングルラインでリーチ状態にあり、最後に停止表示される図柄が「8」、リーチ状態を構成している図柄が「7」、及び、抽選選択した2つの報知図柄が「7」,「8」である場合を想定する。図36に示すように、図柄表示装置20において「7」のシングルラインでリーチ状態が表示された後に、遊技者により操作スイッチ6の入力操作が行われると、報知図柄7,8(図柄報知ランプ30g,30h)の2つのランプが点灯する。その後、図柄表示装置20では、図柄の変動が終了すると同時に最後に停止する図柄として「8」が表示され、外れ図柄が停止表示される。
上記の図柄報知ランプ処理S400では、例えば、図23,図25,図27,図29,図30は全て「6」と「7」のダブルラインのリーチ状態から、遊技者により操作スイッチ6の入力操作がされると、最後に停止表示される図柄として「7」が表示され、停止図柄が「7,7,7」の確変図柄(当たり図柄)となる場合を示している。いずれも同じ変動態様でありながら、点灯(もしくは点滅)される図柄報知ランプ30の数は、図23は4つ(30a,30c,30f,30g)、図25では8つ(30a〜30iの全て)、図27では全消灯、図29では4つ(図中では30f,30g,30h,30i)、図30では2つ(図中では30f,30g)と様々である。
また、図33,図34は、「6」と「7」のダブルラインのリーチ状態から、遊技者により操作スイッチ6の入力操作がされると、「8」が最後に停止表示され、停止図柄が外れ図柄となる場合を示している。いずれも同じ変動態様でありながら、点灯(もしくは点滅)される図柄報知ランプ30の数は、図33では4つ(図中では30b,30f,30g,30g)、図34では3つ(図中では30f,30g,30h)と様々である。
このように、本発明では、ダブルラインのリーチ状態において、遊技者は点灯(もしくは点滅)される図柄報知ランプ30の数から、当該変動が当たりであるか外れであるかを予測するのは難しいことが分かる(図22の表図の網かけ部分を参照)。
また、図26,図28,図31,図32は、「7」のシングルラインのリーチ状態から、遊技者により操作スイッチ6の入力操作がされると、「7」が最後に停止表示され、停止図柄が当たり図柄である「7,7,7」となる場合を示している。いずれも同じ変動態様でありながら、点灯(もしくは点滅)される図柄報知ランプ30の数は、図26では8つ(30a〜30iの全て)、図28では全消灯、図31では4つ(図中では30b,30f,30g,30g)、図32では2つ(図中では30g,30i)と様々である。
さらに、図35,図36は、「7」のシングルラインのリーチ状態から、遊技者により操作スイッチ6の入力操作がされると、「8」が最後に停止表示され、停止図柄が外れ図柄となる場合を示している。いずれも同じ変動態様でありながら、点灯(もしくは点滅)される図柄報知ランプ30の数は、図35では4つ(図中では30b,30f,30g,30g)、図36では2つ(図中では30g,30h)と様々である。
このように、シングルラインのリーチ状態において、遊技者は点灯(もしくは点滅)される図柄報知ランプ30の数から、当該変動が当たりであるか外れであるかを予測するのは難しいことが分かる(図22の表図を参照)。
ところで、図29と図33は、最後に停止表示される停止図柄は異なるものの、いずれも「6」と「7」のダブルラインのリーチ状態にあり、点灯(もしくは点滅)される図柄報知ランプ30の数が4つの場合である。具体的には、図29は、「6」と「7」のダブルラインのリーチ状態にあり、点灯(もしくは点滅)される図柄報知ランプ30は「6,7,8,☆」の4つで、停止図柄は当たり図柄である。また、図33は、「6」と「7」のダブルラインのリーチ状態にあり、点灯(もしくは点滅)される図柄報知ランプ30は「2,6,7,8」の4つで、停止図柄は外れ図柄である。
上記のように報知図柄記憶手段624eには1〜8までの数字の図柄(8個)と星が描かれているブランク図柄(☆の図柄。8個)との計16個の図柄が記憶されており、報知図柄選択手段624dはこの16個の中から報知図柄を選択している。しかしながら、報知図柄選択手段624dにより選択された報知図柄を示す図柄報知ランプ30は、1〜8の数字及びブランク図柄の計9個である。すなわち、ブランク図柄が描かれた図柄報知ランプ30iは、図柄8個分の重みを持つ。
ここで、点灯されている図柄報知ランプ30の図柄の中で、最後に停止表示される図柄として表示される確率ついて検討する。図29の場合は、4つの図柄報知ランプ「6,7,8,☆」が点灯しているため、見た目上は、各図柄とも1/4の確率で最後に停止表示される。しかしながら、点灯中のランプには8個分の重みを持つブランク図柄が含まれているため、実際は、「6」,「7」,「8」の図柄が最後に停止表示される確率はそれぞれ1/11であり、「☆」のブランク図柄が最後に停止表示される確率は8/11である。また、図33の場合は、図29の場合と同様に4つの図柄報知ランプ「2,6,7,8」が点灯しているが、ここにはブランク図柄が含まれていないため、見た目の確率と実際の確率は一致して、各図柄とも1/4の確率で最後に停止表示される。
また、図32と図36は、最後に停止表示される停止図柄は異なるものの、いずれも「7」のシングルラインのリーチ状態にあり、点灯(もしくは点滅)される図柄報知ランプ30の数が2つの場合である。具体的には、図32は、「7」のシングルのラインのリーチ状態にあり、点灯(もしくは点滅)される図柄報知ランプ30は「7,☆」の2つで、停止図柄は当たり図柄である。また、図36は、「7」のシングルラインのリーチ状態にあり、点灯(もしくは点滅)される図柄報知ランプ30は「7,8」の2つで、停止図柄は外れ図柄である。
ここで、点灯されている図柄報知ランプ30の図柄の中で、最後に停止表示される図柄として表示される確率ついて検討すると、図32の場合は、2つの図柄報知ランプ「7,☆」が点灯しているため、見た目上の各図柄が最後に停止表示される確率は1/2の確率である。しかしながら、点灯中のランプには8個分の重みを持つブランク図柄が含まれているため、実際に各図柄が最後に停止表示される確率は「7」の図柄が1/9であり、「☆」のブランク図柄が8/9である。また、図36の場合は、図32の場合と同様に2つの図柄報知ランプ「7,8」が点灯しているが、ここにはブランク図柄が含まれないため、見た目の確率と実際の確率は一致して、各図柄とも1/2の確率で最後に停止表示される。
すなわち、本発明では、図29と図33,図32と図36に例を示すように、同じリーチ態様が行われ且つ同数の図柄報知ランプが点灯(もしくは点滅)したときでも、点灯中のランプの中に8個分の重みを持つブランク図柄を含む場合は、点灯中のランプに描かれた図柄がそれぞれ最後に停止表示される確率は、見た目のものと実際のものとでは大きく違ってくることが分かる(図22の表図を参照)。
以上のように、上記の図柄報知ランプ処理S400では、遊技者が操作スイッチ6を入力操作したとき、図柄報知ランプ30の点灯(もしくは点滅)が行われる。このとき、遊技者は点灯(もしくは点滅)した図柄報知ランプ30に描かれている報知図柄から、最後に停止表示される可能性がある図柄は分かる。しかしながら、点灯するランプとしては1個であるが実質8個分の重みを持つブランク図柄が設定されるなど、該ランプの点灯(もしくは点滅)パターンは変化に富んでいるため、従来のように点灯(もしくは点滅)したランプの数から遊技者の一番の関心事である当該変動が大当たりするか否か(大当たり確率が高いか否か)を予測することは難しい。これにより、本発明は、停止図柄を構成する最後の図柄が停止表示されるまでの間、遊技者の大当たりに対する期待感を高め、遊技者がより楽しむことができる弾球遊技機を提供することが可能である。
続いて、特別遊技処理S3を行う。この特別遊技処理S3は、ステップS215で取得した当たり乱数の抽選結果が当たりのとき、単位遊技を所定回数(例えば15回)だけ実行可能な特別遊技を成立させる処理である。図17は、特別遊技処理S3の前段フローチャート、図18は特別遊技処理S3の後段フローチャート、図19は特別遊技終了処理S320のフローチャートである。
図17に示すように、特別遊技フラグがオンであるか否かを確認する、すなわち取得した当たり乱数が当たりであったか否かを確認し(ステップS301)、外れであればこの処理を終了する。当たりの場合は、例えば特別遊技フラグをオフしたり、当たり図柄発生確率が高確率の場合は通常の低確率に変動させたりする等の特別遊技初期設定を行う(ステップS302)。次に、単位遊技を行うための各種の初期設定を行い(ステップS303)、単位遊技を開始する。
単位遊技では、大入賞口駆動手段711により大入賞口駆動装置13mを作動させて大入賞口13を開放して、第1回目の単位遊技を開始する。大入賞口13が開放されると、遊技領域空間を落下移動する遊技球は大入賞口13に非常に入賞しやすい状態となる。このような状態で大入賞口13に遊技球が入賞すると、払出制御手段90によりこの入賞球に対して所定の数(例えば、13個)の賞球が球受け皿4に払い出されるようになっている。
このような単位遊技が開始されると、単位遊技終了判定手段712により、以下に述べる単位遊技終了条件の達成の有無が判断される。なお、この単位遊技終了条件が達成されるまでは、大入賞口13の開放作動が継続される。
単位遊技終了条件として、「入賞球数」及び「制限時間」が用件として設定されている。「入賞球数」の用件とは、大入賞口13に入賞したトータルの遊技球の数が所定数(例えば、10球)に達した時点で単位遊技終了条件が達成されたと判断するというものである。また、「開放時間」の用件とは、単位遊技開始後における大入賞口13の開放時間が予め定められた時間(例えば、30秒)経過したときに、この単位遊技終了条件が達成されたと判断するというものである。
特別遊技処理S3では、上記の単位遊技終了条件における達成の有無を、図18に示すように進めていく。まず、(ステップS303より続いて)大入賞口入賞検出装置13aにより大入賞口13に入賞したか否かを判断する(ステップS304)。ここで、大入賞口13に入賞していないと判断された場合は、ステップS306に進む。一方、大入賞口13に入賞したと判断された場合は、大入賞口13に取り付けられている入賞球のカウンタ(不図示)から、予め設定されている単位遊技条件終了のために必要な入賞球数(例えば、10球)から1を減らし(ステップS305)、ステップS306に進む。ステップS306では、特定領域通過検出装置13bにより特定領域(図示せず)に遊技球が入賞したか否かを判断する。ここで、特定領域に入賞していないと判断された場合は、ステップS308に進む。一方、特定領域に入賞したと判断された場合は、特定領域フラグをセットし(ステップS307)、ステップS308に進む。ステップS308では、大入賞口13の入賞球数が所定の数(例えば、10球)に達したか否かを判定する(ステップS308)。ここで、大入賞口13の入賞球数が所定の数を満たしていた場合は、単位遊技終了条件が達成されたこととなり、ステップS310に進む。一方、大入賞口13の入賞球数が所定の数を満たしていない場合は、ステップS309に進む。ステップS309では、もう1つの単位終了条件である開放時間に達したか否かを判断する。ここで、開放時間が終了していない(すなわち、単位遊技終了条件が満たされていない)と判断された場合は、ステップS304へ戻って次の単位遊技を行う。一方、開放時間が終了した(すなわち、単位遊技終了条件を満たされた)と判断された場合は、ステップS310へ進む。
以上のように、「入賞球数」もしくは「制限時間」の条件のいずれか一方が満たされた時点で、単位遊技終了判定手段712は単位遊技終了条件が達成されたと判断し、単位遊技を終了させる。
そして、上記のような単位遊技終了条件を達成したときは、大入賞口13の開放を止め、継続判定手段72により継続判定条件が達成されているか否かを判断する(ステップS310)。この継続条件とは、単位遊技中に特定領域に遊技球が入賞して特定領域フラグがセットされたか否かという条件である。また、継続条件の達成とは、単位遊技中に特定領域への入賞があった場合である。ステップS310において、継続条件が達成されたと判断されなかった場合、すなわち特定領域への入賞がないまま単位遊技が終了した場合には、特別遊技終了処理S320を行う。
一方、ステップS310において、継続条件が達成されたと判断された場合、すなわち今回の単位遊技中に特定領域へ少なくとも1つの入賞球があった場合は、特定領域フラグをオフする(ステップS311)。そして、今回の特別遊技を開始した後における単位遊技のラウンド数を数えるために、予め所定回数(例えば、15回)がセットされたカウンタから1を減らす(ステップS312)。続いて、このラウンド数のカウンタが0未満になったか否か、つまり単位遊技の繰り返し回数が所定回数行われたか否かを判断する(ステップS313)。ここで、ラウンド数のカウンタが0未満ではない、すなわち所定回数繰り返されていない場合は、ステップS303に戻り、次の単位遊技を行う。また、ラウンド数のカウンタが0未満である場合、すなわち単位遊技が所定回数繰り返された場合は、ステップS313から特別遊技終了処理S320へ進む。
特別遊技終了処理S320は、図19に示しており、まず、確率変動移行判定手段73により、当選時における停止図柄が確変図柄であるか否かを判定する(ステップS321)。ここで、確変図柄であると判断された場合は、高確率遊技設定手段80により、当たり図柄発生確率を通常よりも高確率になるように当たり値が設定されている確変抽選テーブルをセットする(ステップS322)。なお、この確率抽選テーブルは、ステップS302において適宜リセットされる。続いて、確率変動当選画面を図柄表示装置20に表示する(ステップS323)。この確率変動当選画面とは、遊技者の注目を引き、当たり図柄発生確率が高確率に変動したことを遊技者が容易に把握することできるように、例えば、「確変」の文字が大きく表示されるような画面表示態様である。一方、ステップS321において、停止図柄が確変図柄ではないと判定された場合は、確率変動非当選画面にて報知する(ステップS324)。なお、確率変動非当選画面とは、当たり図柄発生確率が通常のままで高確率にはならなかったことを遊技者に報知するため、例えば「ざんねん」といった文字が大きく表示されるような画面表示態様である。
なお、本発明は、上記実施形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲であれば適宜改良可能である。