JP2003310942A - 遊技機、プログラム、記録媒体 - Google Patents

遊技機、プログラム、記録媒体

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JP2003310942A
JP2003310942A JP2002125951A JP2002125951A JP2003310942A JP 2003310942 A JP2003310942 A JP 2003310942A JP 2002125951 A JP2002125951 A JP 2002125951A JP 2002125951 A JP2002125951 A JP 2002125951A JP 2003310942 A JP2003310942 A JP 2003310942A
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Masahiro Takagi
正宏 高木
Tomoe Sakai
知恵 酒井
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Maruhon Industry Co Ltd
Original Assignee
Maruhon Industry Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】遊技の興趣を高めることが可能な今までにない
新たな特別図柄の表示による遊技の演出手法を実行する
パチンコ機を提供する。 【解決手段】画像表示例1では、リーチ変動時において
各領域α,γに複数個の特別図柄SPが停止表示され
る。ここで、各領域α,γに停止表示された特別図柄S
Pの個数は対応していない。また、右領域γに停止表示
された特別図柄SPは確変図柄(この例では、奇数の数
字)を構成するものであるが、左領域αに停止表示され
た特別図柄SPには確変図柄でないもの(「2」)が含
まれている。まり、各領域α,γに停止表示された特別
図柄SPの種類が対応していない。従って、多様な特別
図柄SPの組み合わせによって複数組のリーチ図柄(こ
の例では2組のリーチ図柄「1*1」「3*3」。
「*」は変動表示中の特別図柄SPを表す)が構成さ
れ、複数本(この例では2本)のリーチラインLが表示
される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は遊技機、プログラ
ム、記録媒体に係り、例えば、パチンコ機、そのパチン
コ機を実現するようにコンピュータシステムを機能させ
るためのプログラム、そのプログラムが記録されたコン
ピュータで読み取り可能な記録媒体に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】従来の第1種パチンコ機では、遊技球が
第1種始動口に入賞すると大当たりかハズレかが判定さ
れ、特別図柄表示装置で3列の図柄列(左・中・右)に
よる特別図柄の変動表示が開始され、所定時間が経過す
ると、前記判定の結果に基づき「大当たり停止図柄」ま
たは「ハズレ停止図柄」が特別図柄表示装置に停止表示
される。例えば、特別図柄表示装置には、まず、3列で
複数の特別図柄(例えば、「0」〜「9」の数字)が上
下方向にスクロール表示されることにより所定時間だけ
特別図柄が変動表示され、次に、左列と右列に同じ特別
図柄が停止表示され(この状態は一般に「リーチ」と呼
ばれる)、続いて、中央列の特別図柄のみが上下方向に
スクロール表示されることにより所定時間だけ特別図柄
が変動表示される(この状態は一般に「リーチ変動」と
呼ばれる)。
【0003】その後、中央列に左右列と同じ特別図柄が
停止表示され、3列の特別図柄が揃った状態が大当たり
停止図柄となる。また、3列の少なくとも1つの列に異
なる特別図柄が停止表示された状態がハズレ停止図柄と
なる。そして、特別図柄表示装置に大当たり停止図柄が
停止表示されると、大入賞口が開口されて多量の遊技球
が入賞可能になる大当たり遊技状態が開始される。
【0004】また、例えば、第1停止図柄が停止表示さ
れた時点、または停止表示される以前に、特定のキャラ
クタが登場したり、特定のLEDが点灯・点滅すること
により、第2停止する図柄が第1停止図柄と同じとなる
ような様々なリーチ予告演出が行われと、遊技者はリー
チに対する期待感を高まらせ、さらに大当りに対する期
待感を募らせている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかし、このような特
別図柄表示装置の表示による遊技の演出手法は、昨今で
は一般的になり過ぎ、遊技者に飽きられつつある。そこ
で、遊技の興趣を高めるために、遊技者が新鮮味を覚え
て関心を抱き、遊技に対する興味が喚起されるような、
今までにない新たな特別図柄表示装置の表示による遊技
の演出手法が要求されている。
【0006】また、大当り遊技に至るまでは、その前段
階として2図柄が同図柄となる「リーチ態様」が現在の
遊技機では必ずといっていいほど、必要条件となってい
る。そのため、第1停止する図柄が複数停止された場合
は、遊技者はリーチへの期待感を高まらせることができ
るが、どの遊技機も第1停止・第2停止図柄列とも1図
柄しか停止表示されないため、リーチに対する期待感は
あまり抱いてはいなかった。また、今日の遊技の醍醐味
は、遊技者に大当り発生に対する期待感をいかに大きく
させ、いかに楽しませるかということが課題となってお
り、そのためにはより効果的でより魅力的な演出態様が
求められている。
【0007】本発明は上記問題を解決するためになされ
たものであって、以下の目的を有するものである。 (1)従来の図柄表示による遊技の演出手法によらず、遊
技の興趣を高めることが可能な今までにない新たな図柄
表示による遊技の演出手法を実行する遊技機を提供す
る。 (2)前記(1)の遊技機を実現するようにコンピュータシス
テムを機能させるためのプログラムを提供する。 (3)前記(1)の遊技機を実現するようにコンピュータシス
テムを機能させるためのプログラムが記録されたコンピ
ュータで読み取り可能な記録媒体を提供する。
【0008】
【課題を解決するための手段・作用および発明の効果】
(請求項1)係る目的を達成するためになされた請求項
1に記載の発明は、複数の表示領域を有し、該表示領域
にて図柄を変動表示した後に図柄を停止表示する図柄表
示手段と、その図柄表示手段が停止表示した図柄が所定
図柄になった場合に遊技者に有利な遊技状態にする遊技
状態設定手段とを備えた遊技機であって、前記図柄表示
手段は、前記表示領域に停止表示する図柄の個数を表示
領域毎に異ならせることをその要旨とする。
【0009】従って、請求項1に記載の発明によれば、
各表示領域に多様な図柄の組み合わせが停止表示され、
遊技者に有利な遊技状態の発生が期待される図柄(一般
に「リーチ図柄」と呼ばれる)が複数組表示され易くな
る。そのため、遊技者は、有利な遊技状態の発生に対し
て期待感を抱きながら、遊技に熱中することになる。そ
して、図柄表示手段による図柄の変動表示の全過程に渡
って遊技者の緊張感を持続させることが可能になるた
め、遊技の興趣を高めることができる。また、停止表示
する図柄の個数が表示領域毎に異なるという図柄表示に
よる演出手法は、過去に例が無く斬新であるため、遊技
者はその演出手法を新鮮に感じて非常な興味を抱くこと
になり、遊技に対する関心が喚起されることから、遊技
の興趣を更に高めることができる。
【0010】(請求項2)次に、請求項2に記載の発明
は、請求項1に記載の遊技機において、前記図柄表示手
段は、図柄が早く停止表示される表示領域ほど、停止表
示される図柄の個数を多くすることをその要旨とする。
従って、請求項2に記載の発明によれば、図柄が早く停
止表示される表示領域ほど、停止表示される図柄の個数
が多いことから、遊技者に有利な遊技状態の発生が期待
される図柄(リーチ図柄)の表示に対する遊技者の期待
感を増すことが可能になり、その結果、遊技者に有利な
遊技状態の発生に対する期待感をも増大するため、遊技
の興趣を更に高めることができる。
【0011】(請求項3)次に、請求項3に記載の発明
は、請求項1または請求項2に記載の遊技機において、
前記図柄表示手段は、図柄の変動表示と共に、前記表示
領域毎に停止表示される図柄の個数を遊技者に予告する
ための予告画像を表示することをその要旨とする。従っ
て、請求項3に記載の発明によれば、遊技者は予告画像
によって以後の遊技の進展具合を知ることが可能になる
ため、有利な遊技状態の発生に対して期待感を抱きなが
ら遊技に熱中することになり、遊技の興趣を更に高める
ことができる。
【0012】(請求項4)次に、請求項4に記載の発明
は、請求項1〜3のいずれか1項に記載の遊技機におけ
る前記各手段としてコンピュータシステムを機能させる
ためのプログラムを提供するものである。つまり、請求
項1〜3のいずれか1項に記載の遊技機における前記各
手段を実現するための機能は、コンピュータシステムで
実行されるプログラムとして備えることができる。
【0013】(請求項5)次に、請求項5に記載の発明
は、請求項1〜3のいずれか1項に記載の遊技機におけ
る前記各手段としてコンピュータシステムを機能させる
ためのプログラムが記録されたコンピュータで読み取り
可能な記録媒体を提供するものである。このようなプロ
グラムの場合、例えば、ROMやバックアップRAMを
コンピュータで読み取り可能な記録媒体として前記プロ
グラムを記録しておき、このROMあるいはバックアッ
プRAMをコンピュータシステムに組み込んで用いるこ
とができる。
【0014】この他、半導体メモリ(スマートメディ
ア,メモリスティックなど),ハードディスク,フロッ
ピー(登録商標)ディスク,データカード(ICカー
ド,磁気カードなど),光ディスク(CD−ROM,C
D−R,CD−RW,DVDなど),光磁気ディスク
(MOなど),相変化ディスク,磁気テープなどのコン
ピュータで読み取り可能な記録媒体に前記プログラムを
記録しておき、そのプログラムを必要に応じてコンピュ
ータシステムにロードして起動することにより用いても
よい。ちなみに、前記記録媒体の具体例の名称は登録商
標である。
【0015】尚、上述した[特許請求の範囲]および
[課題を解決するための手段および発明の効果]に記載
した構成要素と、後述する[発明の実施の形態]に記載
した構成部材との対応関係は以下のようになっている。
「遊技機」は、第1種パチンコ機10に該当する。「図
柄」は、特別図柄SPに該当する。「図柄表示手段」
は、主基板100のメインCPU112における特別図
柄処理(S400)と、特別図柄表示装置32および特
別図柄制御装置33とに該当する。「所定図柄」は、大
当たり停止図柄に該当する。「遊技者に有利な遊技状
態」は、大当たり遊技状態に該当する。
【0016】「遊技状態設定手段」は、主基板100の
メインCPU112における大入賞口処理(S500)
および確変処理または時短処理(S600)と、変動入
賞装置40(大入賞口41、第1種特別電動役物42、
可動翼片42a,42b、第1種特別電動役物ソレノイ
ド42c)とに該当する。「表示領域」は、特別図柄表
示装置32の表示画面における領域α〜γに該当する。
「予告画像」は、所定画像G1〜G7に該当する。「プ
ログラム」は、主基板100のメインCPU112が実
行する図4に示すフローチャートの処理に該当する。
「記録媒体」は、ROM114に該当する。
【0017】
【発明の実施の形態】以下、本発明の遊技機を第1種パ
チンコ機に具体化した一実施形態について図面を参照し
ながら説明する。 [全体の主要構成]図1は、本実施形態における第1種
パチンコ機10の正面図である。第1種パチンコ機(遊
技機)10には、略矩形状の前枠11が開閉可能に取り
付けられている。前枠11には、ガラス枠12が開閉可
能に取り付けられている。ガラス枠12には、所定間隔
(例えば、5〜10mm程度)だけ前後方向に離間させ
て2枚のガラス板13a,13bが嵌め込まれている。
ガラス枠12および各ガラス板13a,13bの後面側
(遊技者とは反対側)には、遊技盤14が配設されてお
り、各ガラス板13a,13bと遊技盤14とは平行に
配置されている。
【0018】前枠11の右下方には、発射ハンドル15
aが回動可能に取り付けられている。遊技者が発射ハン
ドル15aを握って回動操作したことに基づいて、発射
モータ(図示略)が駆動され、発射ハンドル15aの回
動角度に応じた発射速度で遊技球(遊技媒体)が遊技盤
14へ発射される。また、遊技者が、発射ハンドル15
aに配設された発射停止スイッチ15bを操作したこと
に基づいて、発射モータが停止されて遊技球の発射も停
止される。
【0019】ガラス枠12の上方の前枠11には、枠ラ
ンプ18aが配設されている。ガラス枠12の下方の前
枠11の前面側には、上受皿パネル16が開閉可能に取
り付けられている。上受皿パネル16の左側上部には、
遊技球が賞球(賞媒体)や貸球として供給される賞球・
貸球供給口17が形成されている。上受皿パネル16に
おける賞球・貸球供給口17の供給側には、賞球・貸球
供給口17から供給された遊技球(賞球、貸球)を収容
するための上受皿19が配設されている。
【0020】上受皿19の下方には、上受皿19の収容
可能数を超えた遊技球を排出する下受皿排出口19aが
形成されている。下受皿排出口19aの排出側には、下
受皿排出口19aから排出された遊技球を収容しておく
ための下受皿20が配設されている。上受皿19の上部
右方には、上受皿19に収容された遊技球を下受皿排出
口19aから下受皿20へ排出させるための上受皿球抜
きレバー19bがスライド可能に配設されている。下受
皿20の下方には、下受皿20に収容された遊技球を下
受皿球抜孔20aから球箱(図示略)へ排出させるため
の下受皿球抜きレバー20bがスライド可能に配設され
ている。
【0021】前枠11の左側には、遊技機外装置部分
(CRカードサンド)22が取り付けられている。遊技
機外装置部分22には、プリペイドカードを挿入するた
めのスリット22aなどが配設されている。つまり、第
1種パチンコ機10は、現金ではなくプリペイドカード
を使用して遊技を行うタイプであり、このタイプは一般
に「CR機」と呼ばれている。
【0022】[遊技盤14の主要構成]図2は、第1種
パチンコ機10から取り外した遊技盤14を表側から見
た正面図である。遊技盤14の左方には、遊技盤14に
発射された遊技球を遊技領域へ案内するためのガイドレ
ール21が配設されている。遊技盤14の中央部上寄り
左右には、LEDによって装飾された装飾風車25a,
25bが配設されている。遊技盤14の上部左右両端に
は、コーナー飾りランプ18b,18cが配設されてい
る。遊技盤14の中央部左右両端には、サイド飾りラン
プ18d,18eが配設されている。
【0023】遊技盤14の略中央部には、センターケー
ス30が配設されている。センターケース30の略中央
には、矩形状の表示装置に複数の特別図柄の組み合わせ
を変動表示した後に特別図柄を停止表示する特別図柄表
示装置32が配設されている。尚、特別図柄表示装置3
2は、どのような表示装置(例えば、LCD,CRT,
プラズマディスプレイなど)によって具体化してもよ
い。
【0024】センターケース30における特別図柄表示
装置32の下部には、第1種始動口27への遊技球の入
賞に基づいて特別図柄表示装置32が特別図柄の変動表
示を始動可能な回数を表示する4個のLEDからなる特
別図柄記憶表示LED36が配設されている。センター
ケース30における特別図柄表示装置32の上部には、
3個のLEDによって複数の普通図柄の組み合わせを変
動表示した後に普通図柄を停止表示する普通図柄表示装
置34が配設されている。普通図柄表示装置34の下方
には、普通図柄作動ゲート26a,26bを遊技球が通
過したことに基づいて普通図柄表示装置34が普通図柄
の変動表示を始動可能な回数を表示する4個のLEDか
らなる普通図柄記憶表示LED35が配設されている。
【0025】また、センターケース30には、天入賞口
31、左入口91、右入口92、転動面(転動底面)9
3が備えられている。天入賞口31はセンターケース3
0の枠部材の上端部中央に開口され、左入口91はセン
ターケース30の枠部材の左端部に開口され、右入口9
2はセンターケース30の枠部材の右端部に開口されて
いる。鉛直軸線周りに回転駆動される円盤からなる転動
面93は、センターケース30の下部における特別図柄
表示装置32の前側に配設されている。左入口91また
は右入口92に入った遊技球は、センターケース30の
枠部材内に入って転動面93上に送られ、転動面93か
らセンターケース30の下方へ流下(落下)する。この
とき、その遊技球の流下経路は転動面93の回転に従っ
て変化し、遊技球は転動面93の回転状態に応じて転動
面93の真下だけでなく下方の広い範囲に流下される。
【0026】センターケース30の左右には、普通図柄
表示装置34による普通図柄の変動表示を始動させる機
能を備えた普通図柄作動ゲート26a,26bが配設さ
れている。センターケース30の下方には、特別図柄表
示装置32による特別図柄の変動表示を始動させる機能
を備えた第1種始動口27が設けられている。
【0027】第1種始動口27には普通電動役物28が
配設されている。普通電動役物28は、第1種始動口2
7の両側に左右対称の可動翼片28a,28bを備え、
通常は直立状態にある両可動翼片28a,28bがそれ
ぞれの支軸を中心として左右に回転して開くようになっ
ている。そして、普通電動役物28は、普通図柄表示装
置34が当り停止図柄を表示した場合に両可動翼片28
a,28bを開くようになっている。普通電動役物28
の両可動翼片28a,28bが開くと、第1種始動口2
7の入口が拡大して遊技球の入賞が容易になる。
【0028】第1種始動口27の下方には、特別図柄表
示装置32が大当たり停止図柄(所定図柄)を表示した
場合に作動する変動入賞装置40が設けられている。変
動入賞装置40には、大入賞口41および第1種特別電
動役物42が配設されている。第1種特別電動役物42
は、大入賞口41の両側に左右対称の可動翼片42a,
42bを備え、通常は直立状態にある両可動翼片42
a,42bがそれぞれの支軸を中心として左右に回転し
て開くようになっている。そして、第1種特別電動役物
42は、特別図柄表示装置32が大当たり停止図柄を表
示した場合に両可動翼片42a,42bを開くようにな
っている。第1種特別電動役物42の両可動翼片42
a,42bが開くと、大入賞口41の入口が開いて遊技
球の入賞が可能になる。
【0029】大入賞口41の内部には、大入賞口41を
連続して開口する機能を有する特定領域43と、この特
定領域43を通過した遊技球を検出(検知)する特定領
域スイッチ(図示略)と、大入賞口41に入賞した遊技
球の数をカウントする大入賞口スイッチ(図示略)とが
設けられている。変動入賞装置40の左側には左下入賞
口29aが配設され、変動入賞装置40の右側には右下
入賞口29bが配設されている。左下入賞口29aの左
側上方には、左袖入賞口24aが配設されている。右下
入賞口29bの右側上方には、右袖入賞口24bが配設
されている。
【0030】センターケース30の左右下方にはそれぞ
れ、普通の風車23a,23bが配設されている。遊技
盤14には、多くの釘47が打ち込まれており、遊技盤
14に発射された遊技球は、それら釘47の間を乱舞し
ながら遊技盤14面を流下(落下)する。遊技盤14の
最下部中央には、遊技盤14面を流下した遊技球のう
ち、入賞しなかった遊技球をアウト球として回収するア
ウト口45が設けられている。
【0031】[第1種パチンコ機10の電気的構成]図
3は、第1種パチンコ機10の電気的構成を示すブロッ
ク回路図である。第1種パチンコ機10には、主基板
(電子制御装置)100が設けられており、この主基板
100には、マイクロコンピュータ(マイクロプロセッ
サ)110が搭載されている。マイクロコンピュータ1
10には、遊技の制御を実行するメインCPU112
と、このメインCPU112が各種制御を実行するため
の各種制御プログラムが記憶されたROM114と、メ
インCPU112が各種制御プログラムを実行する際に
ROM114から読み出された制御プログラムや遊技中
に発生する当たりに関するデータなどの各種データを一
時的に格納するRAM116とが搭載されている。ま
た、RAM116は、停電などの電源遮断時における遊
技状態を電源復帰後に再現するために、電源遮断時にお
いてメインCPU112が処理したデータや各装置およ
び各基板へ送り出したコマンドなどをバックアップす
る。
【0032】主基板100には、次に記載するものが電
気的に接続されている。電源基板80、賞球(賞媒体)
の払い出しや貸球の貸し出しなどを制御する払出制御基
板200、特別図柄表示装置32を制御する特別図柄制
御装置33、遊技盤14に設けられたランプ類を制御す
るランプ制御装置75、遊技中の効果音などを再生(発
音)する音声再生装置79aを制御する音声制御装置7
9、第1種始動口27への遊技球の入賞を検出(検知)
するための第1種始動口スイッチ27a(尚、図3では
スイッチを「SW」と表記する)、遊技盤情報(入賞、
当たり、遊技停止など)をパチンコホール(遊技場)の
管理室などに設けられたコンピュータ(以下、「ホール
コンピュータ」という。図示略)へ送り出すための遊技
枠情報端子基板52、盤面中継基板51、遊技枠中継基
板53である。
【0033】払出制御基板200には、主基板100か
ら送り出される制御コマンドを入力して動作するマイク
ロコンピュータ(マイクロプロセッサ)210が搭載さ
れており、マイクロコンピュータ210には、賞球の払
い出しや貸球の貸し出しなどを制御するサブCPU21
2と、このサブCPU212が賞球の払い出しや貸球の
貸し出しなどの制御を実行するための各種制御プログラ
ムが記憶されたROM214と、サブCPU212が各
種制御プログラムを実行する際にROM214から読み
出された制御プログラムや遊技中に発生する賞球の個数
などの各種データを一時的に格納するRAM216とが
搭載されている。また、払出制御基板200には、電源
基板80、CR接続基板56、発射モータ駆動基板15
c、遊技枠情報端子基板52、払出中継基板55が電気
的に接続されている。
【0034】発射モータ駆動基板15cには、発射モー
タ15e、発射スイッチ15d、発射停止スイッチ15
bが電気的に接続されている。発射ハンドル15aが操
作されると、発射スイッチ15dは発射ハンドル15a
の回転角度に応じた検出信号を生成し、その発射スイッ
チ15dの検出信号は発射モータ駆動基板15cを介し
てサブCPU212へ送り出される。すると、サブCP
U212から発射モータ駆動基板15cを介して発射モ
ータ15eに駆動信号が出力され、発射モータ15eは
その駆動信号に従って、発射ハンドル15aの回転角度
に応じた発射速度で遊技球を発射する。
【0035】また、発射ハンドル15aが操作されて発
射スイッチ15dがオフされると、その発射スイッチ1
5dの検出信号は発射モータ駆動基板15cを介してサ
ブCPU212へ送り出される。すると、サブCPU2
12から発射モータ駆動基板15cを介して発射モータ
15eに駆動停止信号が出力され、発射モータ15eは
その駆動停止信号に従って遊技球の発射を停止する。ま
た、発射停止スイッチ15bが操作されると、その発射
停止スイッチ15bの検出信号は発射モータ駆動基板1
5cを介してサブCPU212へ送り出され、サブCP
U212から発射モータ駆動基板15cを介して発射モ
ータ15eに駆動停止信号が出力され、発射モータ15
eはその駆動停止信号に従って遊技球の発射を停止す
る。
【0036】遊技枠中継基板53には、下受皿20が賞
球で満杯になったことを検出するための満杯検出スイッ
チ20cおよびセンサ中継基板54が電気的に接続され
ている。センサ中継基板54には、賞球ユニット62に
備えられた賞球払出センサ62a,62bおよび払出中
継基板55が電気的に接続されている。
【0037】賞球ユニット62は、賞球払出センサ62
a,62bおよび賞球払出モータ62cを備える。賞球
の払出機構は、賞球の払い出しを効率良く行うために2
カ所に設けられており、各払出機構は賞球払出モータ6
2cによって駆動される。また、賞球払出センサ62a
は一方の払出機構に設けられており、賞球払出センサ6
2bは他方の払出機構に設けられている。各賞球払出セ
ンサ62a,62bの検出信号は、センサ中継基板54
から遊技枠中継基板53を介して主基板100へ送り出
され、その信号に基づいてメインCPU112は、払い
出された賞球の個数をカウントする。払出中継基板55
には、貸球がなくなったことを検出するための貸球切れ
スイッチ61、賞球払出モータ62c、貸球を供給する
貸球ユニット63が電気的に接続されている。
【0038】盤面中継基板51には、次に記載するもの
が電気的に接続されている。普通電動役物28の両可動
翼片28a,28bを開閉させる普通電動役物ソレノイ
ド28c(尚、図3ではソレノイドを「SL」と表記す
る)、普通図柄表示装置34、各普通図柄作動ゲート2
6a,26bのいずれかを遊技球が通過したことを検出
(検知)するためのゲートスイッチ26c、大入賞口4
1への遊技球の入賞を検出(検知)するための大入賞口
スイッチ41b、各袖入賞口24a,24bのいずれか
への遊技球の入賞を検出(検知)するための袖入賞口ス
イッチ24c、各下入賞口29a,29bのいずれかへ
の遊技球の入賞を検出(検知)するための下入賞口スイ
ッチ29c、天入賞口31への遊技球の入賞を検出(検
知)するための天入賞口スイッチ31a、大入賞口中継
基板50である。
【0039】大入賞口中継基板50には、特定領域43
を通過(入賞)した遊技球を検出するための特定領域ス
イッチ43a、第1種特別電動役物42の両可動翼片4
2a,42bを開閉させる第1種特別電動役物ソレノイ
ド42cが電気的に接続されている。CR接続基板56
には、プリペイドカードを読み取る装置などを備える遊
技機外装置部分22が電気的に接続されている。
【0040】電源基板80は、主電源70から交流(A
C)24V(50Hz/60Hz)の電源供給を受け、
その交流電源から各種電圧の直流電源を生成し、その直
流電源を各基板56,100,200および各装置3
3,75,79へ供給する。そして、主基板100のメ
インCPU112には、第1種始動口スイッチ27aの
検出信号が入力され、盤面中継基板51を介して各スイ
ッチ24c,26c,29c,31a,41bの検出信
号が入力され、大入賞口中継基板50から盤面中継基板
51を介して特定領域スイッチ43aの検出信号が入力
され、センサ中継基板54から遊技枠中継基板53を介
して各賞球払出センサ62a,62bの検出信号が入力
される。
【0041】[メインCPU112が実行する主な処
理]図4は、本実施形態において主基板100のメイン
CPU112が実行する主な処理の流れを示すフローチ
ャートである。メインCPU112は、ROM114に
記録(記憶)されているプログラムに従い、コンピュー
タによる各種演算処理によって、以下の各ステップ(以
下、「S」と記載する)の処理を実行する。尚、前記プ
ログラムをコンピュータで読み取り可能な記録媒体(半
導体メモリ(スマートメディア,メモリスティックな
ど)、ハードディスク、フロッピーディスク、データカ
ード(ICカード,磁気カードなど)、光ディスク(C
D−ROM,CD−R,CD−RW,DVDなど)、光
磁気ディスク(MOなど)、相変化ディスク、磁気テー
プなど)を備えた外部記録装置(外部記憶装置)に記録
(記憶)しておき、当該プログラムを必要に応じて外部
記録装置からメインCPU112にロードして起動する
ことにより用いるようにしてもよい。ちなみに、前記記
録媒体の具体例の名称は登録商標である。
【0042】メインCPU112は、まず、主電源70
の投入時か否かを判定し(S10)、主電源70の投入
時(S10:Yes)には第1種パチンコ機10の各装
置および各基板の初期設定を行い(S20)、最初のル
ーチンを終了してS10の処理へ戻る。2回目以降のル
ーチンにおいては、主電源70の投入時ではないため
(S10:No)、メインCPU112は、以下のS1
00〜S800の処理を順次実行した後に、再びS10
の処理に戻り、S10〜S800の処理を繰り返し実行
する。
【0043】<賞球払出処理>賞球払出処理(S10
0)において、主基板100のメインCPU112は、
各スイッチ24c,27a,29c,31a,41bの
検出信号に基づいて、賞球ユニット62から払い出され
る遊技球の個数(賞球個数)を決定し、その賞球個数に
対応した賞球払出コマンドを生成し、その賞球払出コマ
ンドを払出制御基板200のサブCPU212へ送り出
す。すると、サブCPU212は、賞球払出コマンドに
基づいて賞球払出命令を生成し、その賞球払出命令を払
出中継基板55を介して賞球ユニット62へ送り出す。
賞球ユニット62は、賞球払出命令に従って動作し、賞
球・貸球供給口17から所定個数の遊技球を賞球として
払い出させる。
【0044】ここで、大入賞口スイッチ41bが大入賞
口41への遊技球の入賞を検出した場合の賞球個数は、
大入賞口41への1個の遊技球の入賞に対して、例え
ば、15個に設定されている。また、各スイッチ24
c,27a,29c,31aが各入賞口24a,24
b,27,29a,29b,31への遊技球の入賞を検
出した場合の賞球個数は、当該各入賞口への1個の遊技
球の入賞に対して、例えば、5個に設定されている。
【0045】<普通図柄処理>普通図柄処理(S20
0)において、メインCPU112は、ゲートスイッチ
26cの検出信号に基づいて各普通図柄作動ゲート26
a,26bのいずれかを遊技球が通過したことを検出
し、その検出結果とRAM116に記憶されている普通
図柄始動記憶数FUとに基づいて普通図柄制御コマンド
を生成し、その普通図柄制御コマンドを盤面中継基板5
1を介して普通図柄表示装置34へ送り出す。すると、
普通図柄表示装置34は、普通図柄制御コマンドに基づ
いて、普通図柄の変動表示を行った後に当たり停止図柄
またはハズレ停止図柄を停止表示する。例えば、普通図
柄表示装置34を構成する3個のLEDが点滅すること
により普通図柄が変動表示され、両端部の2個のLED
が点灯することにより当たり停止図柄が停止表示され、
いずれか1個のLEDのみが点灯することによりハズレ
停止図柄が停止表示される。
【0046】ここで、普通図柄始動記憶数FUは以下の
ように設定されてRAM116に記憶されている。メイ
ンCPU112は、普通図柄表示装置34が普通図柄の
変動表示中または当たり停止図柄を停止表示中に、各普
通図柄作動ゲート26a,26bのいずれかを遊技球が
通過すると、その通過した遊技球の最初の4個までをR
AM116に記憶させる。そして、後述するランプ処理
(S800)において、RAM116に記憶された遊技
球の個数が普通図柄記憶表示LED35の点灯数によっ
て表示される。このRAM116に記憶された遊技球の
個数(普通図柄記憶表示LED35の点灯数)が、普通
図柄始動記憶数FUである。
【0047】そして、普通図柄表示装置34に当たり停
止図柄またはハズレ停止図柄が停止表示されたとき、普
通図柄始動記憶数FU(普通図柄記憶表示LED35の
点灯数)が「1」以上であれば、普通図柄表示装置34
による普通図柄の変動表示が再び行われ、普通図柄始動
記憶数FU(普通図柄記憶表示LED35の点灯数)が
1つ減らされる。例えば、普通図柄始動記憶数FU(普
通図柄記憶表示LED35の点灯数)が「3」の場合に
は、普通図柄表示装置34で普通図柄の変動表示が3回
繰り返され、その普通図柄の変動表示が繰り返される度
に、普通図柄始動記憶数FU(普通図柄記憶表示LED
35の点灯数)が1つずつ減らされ、普通図柄の変動表
示が3回繰り返されると、普通図柄始動記憶数FU(普
通図柄記憶表示LED35の点灯数)が「0」になる。
【0048】<普通電動役物処理>普通電動役物処理
(S300)において、メインCPU112は、普通図
柄処理(S200)の処理結果に基づいて、普通電動役
物ソレノイド28cを駆動制御するための制御信号を生
成し、その制御信号を盤面中継基板51を介して普通電
動役物ソレノイド28cへ送り出す。すると、普通電動
役物ソレノイド28cは当該制御信号に従って動作し、
普通電動役物28の両可動翼片28a,28bを開閉さ
せる。
【0049】すなわち、メインCPU112は、普通図
柄処理で普通図柄表示装置34に当たり停止図柄を表示
させるための普通図柄表示コマンドを生成したことに基
づいて(普通図柄表示装置34が当たり停止図柄を表示
したことに基づいて)、普通電動役物ソレノイド28c
を制御して普通電動役物28の両可動翼片28a,28
bを開放させ、第1種始動口27の入口を拡大させて遊
技球を入賞し易くさせる。そして、メインCPU112
は、普通電動役物28の両可動翼片28a,28bを開
放させてから所定時間(例えば、0.2秒間)経過する
と、普通電動役物28の両可動翼片28a,28bを閉
じさせて第1種始動口27の入口を閉じ又は縮小させ
る。
【0050】<特別図柄処理>特別図柄処理(S40
0)において、メインCPU112は、第1種始動口ス
イッチ27aの検出信号に基づいて第1種始動口27に
遊技球が入賞したことを検出し、その検出結果に基づい
て3つの特別図柄変動態様(大当たり変動態様、ハズレ
リーチ変動態様、ハズレ通常停止変動態様)の内いずれ
か1つを選択し、その選択結果とRAM116に記憶さ
れている特別図柄始動記憶数TUとに基づいて特別図柄
制御コマンドを生成し、その特別図柄制御コマンドを特
別図柄制御装置33へ送り出す。
【0051】すると、特別図柄制御装置33は、特別図
柄制御コマンドに基づいて特別図柄表示装置32を制御
し、特別図柄の変動表示を行った後に、大当たり停止図
柄(所定図柄)またはハズレ停止図柄のいずれか一方を
特別図柄表示装置32に表示させる。
【0052】ここで、特別図柄始動記憶数TUは以下の
ように設定されてRAM116に記憶されている。メイ
ンCPU112は、特別図柄表示装置32が特別図柄の
変動表示中または大当たり停止図柄を表示中に、遊技球
が第1種始動口27に入賞すると、その入賞した遊技球
の最初の4個までをRAM116に記憶させる。そし
て、後述するランプ処理(S800)において、RAM
116に記憶された遊技球の個数が特別図柄記憶表示L
ED36の点灯数によって表示される。このRAM11
6に記憶された遊技球の個数(特別図柄記憶表示LED
36の点灯数)が、特別図柄始動記憶数TUである。
【0053】そして、特別図柄表示装置32による特別
図柄の変動表示の後に大当たり停止図柄またはハズレ停
止図柄が表示されたとき、特別図柄始動記憶数TU(特
別図柄記憶表示LED36の点灯数)が「1」以上であ
れば、特別図柄表示装置32による特別図柄の変動表示
が再び行われ、特別図柄始動記憶数TU(特別図柄記憶
表示LED36の点灯数)が1つ減らされる。例えば、
特別図柄始動記憶数TU(特別図柄記憶表示LED36
の点灯数)が「3」の場合には、特別図柄表示装置32
で特別図柄の変動表示が3回繰り返され、その特別図柄
の変動表示が繰り返される度に、特別図柄始動記憶数T
U(特別図柄記憶表示LED36の点灯数)が1つずつ
減らされ、特別図柄の変動表示が3回繰り返されると、
特別図柄始動記憶数TU(特別図柄記憶表示LED36
の点灯数)が「0」になる。
【0054】<大入賞口処理>大入賞口処理(S50
0)において、メインCPU112は、特別図柄処理
(S400)の処理結果に基づいて、第1種特別電動役
物ソレノイド42cを駆動制御するための制御信号を生
成し、その制御信号を盤面中継基板51から大入賞口中
継基板50を介して第1種特別電動役物ソレノイド42
cへ送り出す。すると、第1種特別電動役物ソレノイド
42cは当該制御信号に従って作動し、第1種特別電動
役物42の両可動翼片42a,42bを開閉させること
により大入賞口41を開閉させる。
【0055】すなわち、メインCPU112は、特別図
柄処理で大当たり変動態様が選択され、大当たり停止図
柄が特別図柄表示装置32に停止表示された場合には、
第1種特別電動役物42の両可動翼片42a,42bを
開いて大入賞口41を開口させることにより大当たり遊
技状態を開始させ、大入賞口41への多数の遊技球の入
賞を可能にする。また、メインCPU112は、特別図
柄処理でハズレリーチ変動態様またはハズレ通常停止変
動態様が選択され、ハズレ停止図柄が特別図柄表示装置
32に停止表示された場合には、第1種特別電動役物4
2の両可動翼片42a,42bを閉じたままにして大入
賞口41を閉口させておき、大入賞口41への遊技球の
入賞を不可能にする。
【0056】そして、大入賞口41が開口してから所定
時間(例えば、30秒)経過するか、または、大入賞口
41に所定個数(例えば、10個)の遊技球が入賞する
と、第1種特別電動役物42の両可動翼片42a,42
bが閉じて大入賞口41が閉口され、大入賞口41への
遊技球の入賞が不可能になる。このとき、大入賞口41
の内部に設けられた特定領域43を遊技球が通過する
と、その遊技球の通過を特定領域スイッチ43aが検出
し、大入賞口41が連続して開口される。このように、
大入賞口41が開口してから閉口するまでを1ラウンド
とし、特定領域43を遊技球が通過することを条件とし
てラウンドが進行し、予め設定された最大ラウンド数
(例えば、15ラウンド)を終えると大当たり遊技状態
が終了される。
【0057】<確変処理>確変処理(S600)におい
て、メインCPU112は、特別図柄処理(S400)
で特別図柄表示装置32に所定種類の大当たり停止図柄
(以下、「確変図柄」という。例えば、同じ奇数の数字
が3つ横に並んだ図柄「111」「333」「555」
「777」など)を停止表示させるための特別図柄制御
コマンドを生成したことに基づいて(特別図柄表示装置
32が確変図柄を停止表示したことに基づいて)、現在
の大当たり遊技状態が終了した以降の遊技を確変遊技状
態にする。この確変遊技状態は、特別図柄表示装置32
による特別図柄の変動表示の開始から停止までの回数
(変動表示回数)が所定回数(例えば、300回)に達
するまで、または、次回の大当たり遊技状態が発生する
まで継続される。尚、確変遊技状態では、特別図柄表示
装置32による特別図柄の変動表示の開始から終了まで
の時間が短縮されると共に、特別図柄表示装置32に大
当たり停止図柄が停止表示される確率が高くされ、大当
たり遊技状態が発生し易くなる(特別図柄表示装置32
に大当たり停止図柄が停止表示され易くなる)。
【0058】<音声処理>音声処理(S700)におい
て、メインCPU112は、S100〜S600の処理
結果に基づいて音声制御コマンドを生成し、その音声制
御コマンドを音声制御装置79へ送り出す。すると、音
声制御装置79は、音声制御コマンドに基づいて音声再
生装置79aを制御し、遊技中の効果音などを再生させ
る。
【0059】<ランプ処理>ランプ処理(S800)に
おいて、メインCPU112は、S100〜S600の
処理結果に基づいてランプ制御コマンドを生成し、その
ランプ制御コマンドをランプ制御装置75へ送り出す。
すると、ランプ制御装置75は、ランプ制御コマンドに
基づいて遊技盤14に設けられたランプ類(枠ランプ1
8a、コーナー飾りランプ18b,18c、サイド飾り
ランプ18d,18e、装飾風車25a,25bのLE
D、普通図柄記憶表示LED35、特別図柄記憶表示L
ED36など)の点灯を制御する。
【0060】[特別図柄制御装置33および特別図柄表
示装置32の動作]次に、特別図柄処理(S400)の
処理結果に基づいて行われる、特別図柄制御装置33に
よる特別図柄表示装置32の表示制御について説明す
る。前記のように、特別図柄制御装置33は、メインC
PU112から送り出された特別図柄制御コマンドに基
づいて特別図柄表示装置32を制御し、特別図柄の変動
表示を行った後に大当たり停止図柄またはハズレ停止図
柄のいずれか一方を特別図柄表示装置32に表示させ
る。このとき、特別図柄表示装置32には、以下の画像
表示例1〜6のいずれかの画像が表示される。
【0061】<画像表示例1>図5は、画像表示例1を
説明するための説明図である。特別図柄表示装置32の
表示画面には、海底の情景(海底の岩、珊瑚、遊泳して
いる各種の魚など)が背景画像として表示されており、
この背景画像の前方側(遊技者側)に特別図柄が表示さ
れる。また、特別図柄表示装置32の表示画面は、横方
向に3つの領域α〜γに分けられている。尚、左領域α
と中央領域βとには重なり合う部分があり、中央領域β
と右領域γとにも重なり合う部分がある。また、図中に
記載されている各領域α〜γを表す点線は、特別図柄表
示装置32の表示画面上には表示されない。
【0062】特別図柄表示装置32には、まず、各領域
α〜γに複数個の特別図柄SP(この例では、「0」〜
「9」の数字が内部に含まれる水中の気泡)が、下方か
ら上方へ気泡らしく揺れながら立ちのぼってゆく表示が
行われることにより、所定時間(例えば、数秒間)だけ
特別図柄SPが変動表示される(図5(A))。尚、図
5では、特別図柄SPの変動表示をハッチング入りの矢
印によって表示してある。ここで、特別図柄処理にてハ
ズレ通常停止変動態様が選択された場合、特別図柄表示
装置32には、図5(A)に示す変動表示に続いて、各
領域α〜γに異なる特別図柄SPが停止表示されること
により、ハズレ停止図柄(図示略)が停止表示される。
【0063】また、特別図柄処理にて大当たり変動態様
またはハズレリーチ変動態様が選択された場合、特別図
柄表示装置32には、図5(A)に示す変動表示に続い
て、左領域αに3個の特別図柄SP(この例では、
「1」「2」「3」)が停止表示され、各領域β,γの
変動表示が引き続き行われる(図5(B))。次に、左
領域αに停止表示された特別図柄SPと同じ特別図柄S
P(この例では、「1」「3」)を含む複数個(この例
では、「1」「3」「5」の3個)の特別図柄SPが右
領域γに停止表示され(この状態は一般に「リーチ」と
呼ばれる)、続いて、中央領域βの特別図柄SPのみが
所定時間(例えば、数秒間〜数分間)だけ変動表示され
る(図5(C)。この状態は一般に「リーチ変動」と呼
ばれる)。
【0064】このとき、各領域α,γに共通の特別図柄
SPを明示するために、各領域α,γに共通の特別図柄
SP間を結ぶリボン状のライン(以下、「リーチライ
ン」という)Lが表示される。図5(C)に示す例で
は、各領域α,γに共通の特別図柄SPである「1」
「3」がそれぞれ含まれた気泡を結ぶ2本のリーチライ
ンLが表示されている。
【0065】尚、特別図柄表示装置32における左領域
αと右領域γに同じ特別図柄SPが停止表示されてリー
チラインLで結ばれると共に、中央領域βの特別図柄S
Pのみが変動表示される特別図柄SPの組み合わせがリ
ーチ図柄となる。また、リーチ変動において、遊技者が
リーチ図柄を認知可能であれば、特別図柄表示装置32
の各領域α,γに表示される特別図柄SPは、必ずしも
完全に停止させる必要はなく、適宜動かすようにしても
よい(例えば、気泡らしく揺らしたり、その場で回転さ
せたり等)。
【0066】そして、特別図柄処理にて大当たり変動態
様が選択された場合、特別図柄表示装置32には、図5
(C)に示すリーチ変動の表示に続いて、各領域α,γ
と同じ特別図柄SPが中央領域βに停止表示されること
により、全領域α〜γに同じ特別図柄SP(この例では
「3」。これが「大当たり停止図柄」となる)が停止表
示される(図5(D))。また、特別図柄処理にてハズ
レリーチ変動態様が選択された場合、特別図柄表示装置
32には、図5(C)に示すリーチ変動の表示に続い
て、各領域α,γとは異なる特別図柄SP(この例では
「4」)が中央領域βに停止表示されることにより、ハ
ズレ停止図柄が停止表示される(図5(E))。
【0067】<画像表示例1の作用・効果>以上詳述し
た画像表示例1では、リーチ変動時において各領域α,
γに複数個の特別図柄SPが停止表示される。そして、
各領域α,γに停止表示された特別図柄SPの個数が対
応していない。また、右領域γに停止表示された特別図
柄SP(「1」「3」「5」)は確変図柄(この例で
は、奇数の数字)を構成するものであるが、左領域αに
停止表示された特別図柄SP(「1」「3」「5」」)
には確変図柄でないもの(「2」)が含まれている。つ
まり、各領域α,γに停止表示された特別図柄SPの種
類が対応していない。従って、画像表示例1によれば、
多様な特別図柄SPの組み合わせによって複数組のリー
チ図柄(この例では2組のリーチ図柄「1*1」「3*
3」。「*」は変動表示中の特別図柄SPを表す)が構
成され、複数本(この例では2本)のリーチラインLが
表示される。
【0068】そのため、遊技者は、左領域αに停止表示
された特別図柄SPの個数が多いほどリーチの発生に対
して期待感を抱き、右領域γに特別図柄SPが停止表示
されるまで、その期待感を失うことなく緊張しながら遊
技に熱中する。そして、遊技者は、複数組のリーチ図柄
が表示されると、リーチから大当たり遊技状態に移行す
ることを大いに期待し、中央領域βに特別図柄SPが停
止表示されて大当たり停止図柄またはハズレ停止図柄が
確定されるまで、大当たり遊技状態の発生への期待感を
失うことなく緊張しながら遊技に熱中する。
【0069】その結果、左領域αに特別図柄SPが停止
表示されてから大当たり停止図柄またはハズレ停止図柄
が確定されるまで、特別図柄表示装置32による変動表
示の全過程に渡って遊技者の緊張感を持続させることが
可能になるため、遊技の興趣を高めることができる。ま
た、画像表示例1のように、リーチ変動時において各領
域α,γに複数個の特別図柄SPが停止表示され、各領
域α,γに停止表示された特別図柄SPの個数が対応し
ていないという図柄表示による演出手法は、過去に例が
無く斬新であるため、遊技者はその演出手法を新鮮に感
じて非常な興味を抱くことになり、遊技に対する関心が
喚起されることから、遊技の興趣を更に高めることがで
きる。ところで、特別図柄処理では、各領域α〜γに対
応する停止図柄カウンタ(左領域α停止図柄カウンタ、
中央領域β停止図柄カウンタ、右領域γ停止図柄カウン
タ)のカウント値を選択する処理が行われる。各停止図
柄カウンタは、メインCPU112がソフトウェア的に
実現しているカウンタであり、「0」〜「9」の計10
個のカウント値を順番にカウントしている。そのため、
各停止図柄カウンタから選択されるカウント値はランダ
ムに決定される。そして、各停止図柄カウンタから選択
されたカウント値は、各領域α〜γに停止表示される特
別図柄SPに対応している。つまり、前記の画像表示例
1では、左領域α停止図柄カウンタのカウント値として
「1」「2」「3」が選択され、右領域γ停止図柄カウ
ンタのカウント値として「1」「3」「5」が選択され
る。そして、中央領域β停止図柄カウンタのカウント値
として、図5(D)に示す例では「3」が選択され、図
5(E)に示す例では「4」が選択される。ここで、左
領域α停止図柄カウンタのカウント値として「1」
「2」「3」が選択されたとき、左領域αに停止表示さ
れる特別図柄SPは、前記の画像表示例1のようにカウ
ント値の昇順で下方から上方に順次表示されるようにし
てもよく、または、カウント値の選択された順番で下方
から上方に順次表示されるようにしてもよい。例えば、
左領域α停止図柄カウンタのカウント値が「2」→
「1」→「3」の順番で選択された場合、左領域αに停
止表示される特別図柄SPは、「2」→「1」→「3」
の順番で下方から上方に順次立ち上るように表示しても
よい。このように、各停止図柄カウンタを用いて各領域
α〜γに停止表示される特別図柄SPを選択・決定する
ことで、前記の画像表示例1を確実かつ容易に実施する
ことができる。
【0070】<画像表示例2>図6は、画像表示例2を
説明するための説明図である。この画像表示例2におい
て、画像表示例1と異なるのは、以下の点である。 (1)図6(C)に示すリーチ変動時において、左領域
αに停止表示された特別図柄SPの個数(この例では、
「1」「4」「7」「9」の4個)が、右領域γに停止
表示された特別図柄SPの個数(この例では、「1」
「5」「8」の3個)より多くなるように設定されてい
る。 (2)各領域α,γに共通の特別図柄SPである「1」
が含まれた気泡を結ぶ1本のリーチラインLが表示され
る(図6(C))。
【0071】<画像表示例2の作用・効果>以上詳述し
た画像表示例2によれば、画像表示例1の作用・効果に
加え、左領域αに停止表示された特別図柄SPの個数が
多いことから、リーチの発生に対する遊技者の期待感を
増すことが可能になり、その結果、大当たり遊技状態の
発生への遊技者の期待感も増大するため、遊技の興趣を
更に高めることができる。
【0072】<画像表示例3>図7は、画像表示例3を
説明するための説明図である。この画像表示例3におい
て、画像表示例1と異なるのは、以下の点である。 (1)各領域α〜γに複数の特別図柄SPが所定時間だ
け変動表示されるとき、特別図柄表示装置32の所定箇
所(この例では、左上方)に所定画像G1(この例で
は、3尾の魚からなる魚群が左方から右方へ遊泳してゆ
く画像)が表示されることがある(図7(A))。 (2)所定画像G1が表示されると、左領域αには確変
図柄を構成する特別図柄SP(この例では、奇数の数字
である「1」「3」「5」「7」「9」)が停止表示さ
れる(図7(B))。 (3)各領域α,γに共通の特別図柄SPである「3」
「9」がそれぞれ含まれた気泡を結ぶ2本のリーチライ
ンLが表示される(図7(C))。
【0073】<画像表示例3の作用・効果>以上詳述し
た画像表示例3では、所定画像G1を表示することで、
確変図柄を構成する特別図柄SPが左領域αに停止表示
されることを予告し、その結果、確変遊技状態が起こり
易くなることを遊技者に予告している。従って、画像表
示例3によれば、画像表示例1の作用・効果に加え、確
変遊技状態の発生に対する遊技者の期待感を増し、遊技
者を遊技に熱中させることが可能になるため、遊技の興
趣を更に高めることができる。
【0074】尚、画像表示例3において、上記(2)に
代えて、所定画像G1が表示されると、左領域αに停止
表示される特別図柄SPの個数が所定個数以上(例え
ば、3個以上)になるようにしてもよい。この場合に
は、所定画像G1を表示することで、左領域αに停止表
示される特別図柄SPの個数が所定個数以上になること
を遊技者に予告している。そのため、リーチの発生に対
する遊技者の期待感を増すことが可能になり、遊技の興
趣を更に高めることができる。ところで、画像表示例3
において、所定画像G1を表示するタイミングは、特別
図柄SPの変動表示の開始と同時にすればよく、また
は、特別図柄SPの変動表示の開始から所定時間経過後
にしてもよい。
【0075】<画像表示例4>図8は、画像表示例4を
説明するための説明図である。この画像表示例4におい
て、画像表示例1と異なるのは、以下の点である。 (1)左領域αに3個の特別図柄SP(この例では、
「3」「4」「7」)が停止表示され、各領域β,γの
変動表示が引き続き行われているとき、特別図柄表示装
置32の所定箇所(この例では、略中央)に所定画像G
2(この例では、鮫が遊泳している画像)が表示される
ことがある(図8(B))。 (2)所定画像G2が表示されると、左領域αに停止表
示された特別図柄SPの個数(この例では3個)より、
右領域γに停止表示された特別図柄SPの個数(この例
では、「0」「4」「7」「9」の4個)の方が多くな
るように設定されている(図8(C))。
【0076】(3)各領域α,γに共通の特別図柄SP
である「4」「7」がそれぞれ含まれた気泡を結ぶ2本
のリーチラインLが表示される(図8(C))。 (4)左領域αに3個の特別図柄SP(この例では、
「3」「4」「7」)が停止表示され、各領域β,γの
変動表示が引き続き行われているとき、特別図柄表示装
置32の所定箇所(この例では、略中央)に所定画像G
3(この例では、蛸が遊泳している画像)が表示される
ことがある(図8(D))。 (5)所定画像G3が表示されると、左領域αに停止表
示される特別図柄SPの個数が所定個数以下(例えば、
1個)になるように設定されている(図8(E))。
【0077】<画像表示例4の作用・効果>以上詳述し
た画像表示例4では、所定画像G2を表示することで、
左領域αに停止表示される特別図柄SPの個数が右領域
γより多くなることを遊技者に予告している。従って、
画像表示例4によれば、画像表示例1の作用・効果に加
え、リーチの発生に対する遊技者の期待感を増すことが
可能になり、遊技の興趣を更に高めることができる。
尚、画像表示例4において、所定画像G2,G3を表示
するタイミングは、特別図柄SPの変動表示の開始と同
時にすればよく、または、特別図柄SPの変動表示の開
始から所定時間経過後にしてもよい。
【0078】<画像表示例5>図9は、画像表示例5を
説明するための説明図である。この画像表示例5におい
て、画像表示例1と異なるのは、以下の点である。 (1)各領域α〜γに複数の特別図柄SPが所定時間だ
け変動表示されるとき、特別図柄表示装置32の所定箇
所(この例では、左上方)に所定画像G4(この例で
は、小魚が左方から右方へ矢印Y1方向に遊泳してゆく
画像)が所定個数S1(この例では3個。つまり、3尾
の小魚)だけ表示されることがある(図9(A))。 (2)所定画像G4が所定個数S1だけ表示されると、
左領域αに停止表示される特別図柄SPの個数が所定個
数S1(この例では、「4」「7」「8」の3個)にな
るように設定されている(図9(B))。
【0079】(3)左領域αに特別図柄SPが停止表示
され、各領域β,γの変動表示が引き続き行われている
とき、特別図柄表示装置32の所定箇所(この例では、
右上方)に所定画像G5(この例では、小魚が右方から
左方へ矢印Y2方向に遊泳してゆく画像)が所定個数S
2(この例では1個。つまり、1尾の小魚)だけ表示さ
れることがある(図9(C))。 (4)所定画像G5が所定個数S2だけ表示されると、
右領域γに停止表示される特別図柄SPの個数が所定個
数S2(この例では、「7」の1個)になるように設定
されている(図9(D))。 (5)各領域α,γに共通の特別図柄SPである「7」
が含まれた気泡を結ぶ1本のリーチラインLが表示され
る(図9(E))。
【0080】<画像表示例5の作用・効果>以上詳述し
た画像表示例5では、所定画像G4を所定個数S1だけ
表示することで、左領域αに停止表示される特別図柄S
Pが所定個数S1になることを遊技者に予告している。
また、所定画像G5を所定個数S2だけ表示すること
で、右領域γに停止表示される特別図柄SPが所定個数
S2になることを遊技者に予告している。従って、画像
表示例5によれば、画像表示例1の作用・効果に加え、
リーチの発生に対する遊技者の期待感を増すことが可能
になり、遊技の興趣を更に高めることができる。
【0081】尚、画像表示例5において、所定画像G
4,G5を表示するタイミングは、特別図柄SPの変動
表示の開始と同時にすればよく、または、特別図柄SP
の変動表示の開始から所定時間経過後にしてもよい。ま
た、画像表示例5では、所定画像G4,G5の表示個数
S1,S2と、各領域α,γに停止表示される特別図柄
SPの個数とを対応させている。しかし、所定画像G
4,G5をそれぞれ複数段階(複数種類)の画像に設定
し、各段階の画像と、各領域α,γに停止表示される特
別図柄SPの個数とを対応させてもよい。例えば、所定
画像G4,G5を3段階の画像(大きな魚、中ぐらいの
魚、小さな魚)に設定し、大きな魚が表示された場合は
各領域α,γに停止表示される特別図柄SPの個数を3
個に設定し、中ぐらいの魚が表示された場合は各領域
α,γに停止表示される特別図柄SPの個数を2個に設
定し、小さな魚が表示された場合は各領域α,γに停止
表示される特別図柄SPの個数を1個に設定してもよ
い。
【0082】<画像表示例6>図10は、画像表示例6
を説明するための説明図である。この画像表示例6にお
いて、画像表示例1と異なるのは、以下の点である。 (1)各領域α〜γに複数の特別図柄SPが所定時間だ
け変動表示されるとき、特別図柄表示装置32の所定箇
所(この例では、左上方)に所定画像G6(この例で
は、クラゲが左方から右方へ矢印Y1方向に遊泳してゆ
く画像)が表示されることがある(図10(A))。 (2)所定画像G6が表示されると、左領域αには確変
図柄を構成する特別図柄SP(この例では、奇数の数字
である「1」「3」「7」「9」)が停止表示されるよ
うに設定されている(図10(B))。
【0083】(3)左領域αに特別図柄SPが停止表示
され、各領域β,γの変動表示が引き続き行われている
とき、特別図柄表示装置32の所定箇所(この例では、
右上方)に所定画像G7(この例では、クラゲが右方か
ら左方へ矢印Y2方向に遊泳してゆく画像)が表示され
ることがある(図10(C))。 (4)所定画像G7が表示されると、右領域γには確変
図柄を構成する特別図柄SP(この例では、奇数の数字
である「5」「9」)が停止表示されるように設定され
ている(図10(D))。 (5)各領域α,γに共通の特別図柄SPである「9」
が含まれた気泡を結ぶ1本のリーチラインLが表示され
る(図10(E))。
【0084】<画像表示例6の作用・効果>以上詳述し
た画像表示例6では、所定画像G6,G7を表示するこ
とで、確変図柄を構成する特別図柄SPが各領域α,γ
に停止表示されることを予告し、その結果、確変遊技状
態が起こり易くなることを遊技者に予告している。従っ
て、画像表示例6によれば、画像表示例1の作用・効果
に加え、確変遊技状態の発生に対する遊技者の期待感を
増し、遊技者を遊技に熱中させることが可能になるた
め、遊技の興趣を更に高めることができる。
【0085】尚、画像表示例6において、所定画像G
6,G7を表示するタイミングは、特別図柄SPの変動
表示の開始と同時にすればよく、または、特別図柄SP
の変動表示の開始から所定時間経過後にしてもよい。ま
た、画像表示例6において、別の所定画像(例えば、蛸
が遊泳している画像)が表示されると、確変図柄を構成
しない通常の特別図柄SP(この例では、偶数の数字で
ある「0」「2」「4」「6」「8」)が各領域α,γ
に停止表示されるように設定してもよい。また、画像表
示例6において、所定画像G6,G7を複数個表示させ
るようにし、その表示個数と、各領域α,γに停止表示
される特別図柄SPの個数とを対応させてもよい。例え
ば、所定画像G6が3個表示されると、確変図柄を構成
する特別図柄SPが3個だけ左領域αに停止表示される
ようにする。
【0086】[別の実施形態]ところで、本発明は上記
実施形態に限定されるものではなく、以下のように具体
化してもよく、その場合でも、上記実施形態と同等もし
くはそれ以上の作用・効果を得ることができる。 [1]上記実施形態では、特別図柄表示装置32の表示
画面が横方向に3つの領域α〜γに分けられ、各領域α
〜γ毎に特別図柄SPの変動表示および停止表示が行わ
れる。しかし、特別図柄表示装置32の表示画面を縦方
向に3つの領域に分け、その各領域毎に特別図柄SPの
変動表示および停止表示を行うようにしてもよい。ま
た、特別図柄表示装置32の表示画面を適宜な3つの領
域に分け、その各領域毎に特別図柄SPの変動表示およ
び停止表示を行うようにしてもよい。
【0087】[2]特別図柄表示装置32の表示画面を
適宜な2つ又は4つ以上の複数の領域に分け、その各領
域毎に特別図柄SPの変動表示および停止表示を行うよ
うにしてもよい。ここで、特別図柄表示装置32の表示
画面を4つ以上の複数の領域に分けた場合、上記画像表
示例2では、特別図柄SPが早く停止表示される領域ほ
ど、停止表示される特別図柄SPの個数が多くなるよう
に設定すればよい。例えば、特別図柄表示装置32の表
示画面を横方向に4つの領域α〜δに分け、α→β→γ
→δの順番で各領域α〜δに特別図柄SPが停止表示さ
れる場合、各領域α〜δに停止表示される特別図柄SP
の個数Kα〜Kδ(領域αにKα個、領域βにKβ個、
領域γにKγ個、領域δにKδ個の特別図柄SPが停止
表示される)を、Kα>Kβ>Kγ>Kδの関係になる
ように設定すればよい。
【0088】つまり、最初に停止表示される図柄表示領
域は、常に他の図柄表示領域よりも停止表示する特別図
柄SPの個数を多くするようにし、次に停止表示される
図柄表示領域は、最初に停止表示された図柄表示領域よ
りも特別図柄SPの個数を少なくし、最後に停止表示さ
れる図柄表示領域は特別図柄SPの個数が一番少なくな
るようにする。このように、特別図柄SPの個数が絞り
込まれていくようにすることで、遊技者は、最終停止さ
れる図柄表示領域に特別図柄SPが停止表示されるま
で、常に特別図柄表示装置32を注目し、最後までリー
チまたは大当たり遊技状態の発生への期待感を持ち続け
ることになる。従って、どんなに凝ったリーチ演出より
も効果的で、分かりやすいリーチ演出方法となる。
【0089】[3]上記実施形態の第1種パチンコ機1
0は、前述のように、プリペイドカードを使用して遊技
を行う「CR機」である。しかし、本発明は、現金を使
用して遊技を行うタイプの第1種パチンコ機に適用して
もよく、このタイプは一般に「現金機」と呼ばれてい
る。本発明を「現金機」に適用した場合に、「CR機」
と異なるのは以下の点である。 [ア]図1に示す遊技機外装置部分22において、プリ
ペイドカードを挿入するスリット22aが現金を投入す
る現金投入口(図示略)に置き代えられる。 [イ]図3に示すCR接続基板56が省かれる。 [ウ]図4において、確変処理が時短処理(S600)
に置き代えられる。
【0090】時短処理(S600)において、メインC
PU112は、特別図柄処理(S400)で特別図柄表
示装置32に所定種類の大当たり停止図柄(以下、「時
短図柄」という。例えば、確変図柄と同様に、同じ奇数
の数字が3つ横に並んだ図柄など)を停止表示させるた
めの特別図柄制御コマンドを生成したことに基づいて
(特別図柄表示装置32が時短図柄を停止表示したこと
に基づいて)、現在の大当たり遊技状態が終了した以降
の遊技を時短遊技状態にする。
【0091】この時短遊技状態は、特別図柄表示装置3
2による特別図柄の変動表示の開始から停止までの回数
(変動表示回数)が所定回数(例えば、200回)に達
するまで、または、所定回数内で大当たり遊技状態が発
生するまで継続される。尚、時短遊技状態では、特別図
柄表示装置32に大当たり停止図柄が停止表示される確
率は変更されず、特別図柄表示装置32による特別図柄
SPの変動表示の開始から終了までの時間(変動表示時
間)だけが所定の割合で短縮され、大当たり遊技状態が
発生し易くなる(特別図柄表示装置32に大当たり停止
図柄が停止表示され易くなる)。この場合、上記実施形
態の各画像表示例1〜6で説明した確変遊技状態を時短
遊技状態に置き代え、確変図柄を時短図柄に置き代えれ
ばよい。
【0092】[4]上記実施形態では、本発明に係る遊
技機として第1種パチンコ機を例に挙げて説明したが、
第1種以外の種類のパチンコ機、あるいは、スロットマ
シンなどの他の遊技機にもこの発明を適用可能なことは
勿論である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を具体化した一実施形態における第1種
パチンコ機10の正面図。
【図2】第1種パチンコ機10から取り外した遊技盤1
4の正面図。
【図3】第1種パチンコ機10の電気的構成を示すブロ
ック回路図。
【図4】第1種パチンコ機10の主基板100のメイン
CPU112が実行する主な処理の流れを示すフローチ
ャート。
【図5】画像表示例1を説明するための説明図。
【図6】画像表示例2を説明するための説明図。
【図7】画像表示例3を説明するための説明図。
【図8】画像表示例4を説明するための説明図。
【図9】画像表示例5を説明するための説明図。
【図10】画像表示例6を説明するための説明図。
【符号の説明】
10…第1種パチンコ機 32…特別図柄表示装置 33…特別図柄制御装置 34…普通図柄表示装置 40…変動入賞装置 41…大入賞口 42…第1種特別電動役物 42a,42b…可動翼片 42c…第1種特別電動役物ソレノイド 100…主基板 112…メインCPU 114…ROM 116…RAM SP…特別図柄 α〜γ…領域 G1〜G7…所定画像

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数の表示領域を有し、該表示領域にて
    図柄を変動表示した後に図柄を停止表示する図柄表示手
    段と、 その図柄表示手段が停止表示した図柄が所定図柄になっ
    た場合に遊技者に有利な遊技状態にする遊技状態設定手
    段とを備えた遊技機であって、 前記図柄表示手段は、前記表示領域に停止表示する図柄
    の個数を表示領域毎に異ならせることを特徴とする遊技
    機。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の遊技機において、 前記図柄表示手段は、図柄が早く停止表示される表示領
    域ほど、停止表示される図柄の個数を多くすることを特
    徴とする遊技機。
  3. 【請求項3】 請求項1または請求項2に記載の遊技機
    において、 前記図柄表示手段は、図柄の変動表示と共に、前記表示
    領域毎に停止表示される図柄の個数を遊技者に予告する
    ための予告画像を表示することを特徴とする遊技機。
  4. 【請求項4】 請求項1〜3のいずれか1項に記載の遊
    技機における前記各手段としてコンピュータシステムを
    機能させるためのプログラム。
  5. 【請求項5】 請求項1〜3のいずれか1項に記載の遊
    技機における前記各手段としてコンピュータシステムを
    機能させるためのプログラムが記録されたコンピュータ
    で読み取り可能な記録媒体。
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