JP2003117166A - 遊技機、プログラム、記録媒体 - Google Patents

遊技機、プログラム、記録媒体

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JP2003117166A
JP2003117166A JP2001319047A JP2001319047A JP2003117166A JP 2003117166 A JP2003117166 A JP 2003117166A JP 2001319047 A JP2001319047 A JP 2001319047A JP 2001319047 A JP2001319047 A JP 2001319047A JP 2003117166 A JP2003117166 A JP 2003117166A
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gaming machine
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JP2001319047A
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English (en)
Inventor
Hiroaki Niwa
浩晃 丹羽
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Maruhon Industry Co Ltd
Original Assignee
Maruhon Industry Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】遊技者が遊技球の動きを確実に視認することが
可能なパチンコ機を提供する。 【解決手段】テレビカメラ301を用いて第1種始動口
27から大入賞口41にかけての遊技盤14面の範囲を
撮影し、その撮影した画像を特別図柄表示装置32の表
示器32aに表示させる。つまり、テレビカメラ301
は、遊技盤14の正面に位置する遊技者から視認困難な
場所の遊技球の動きを撮影する。そして、特別図柄表示
装置32の表示器32aには、撮影された範囲における
遊技球の動きが画像表示される。また、遊技者が操作ス
イッチを操作すると、その操作に従って駆動される駆動
モータ302によってテレビカメラ301の向きが変え
られることで、その撮影範囲が変更される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は遊技機、プログラ
ム、記録媒体に係り、例えば、パチンコ機、そのパチン
コ機を実現するようにコンピュータシステムを機能させ
るためのプログラム、そのプログラムが記録されたコン
ピュータで読み取り可能な記録媒体に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】従来、この種の遊技機として、例えば、
図9に正面図を示す第1種パチンコ機(遊技機)500
が知られている。第1種パチンコ機500における遊技
盤502の略中央部には、センターケース504が配設
されている。センターケース504には、3個のLED
からなる普通図柄表示装置506と、表示器508aに
複数の図柄の組み合わせを変動表示する特別図柄表示装
置508と、特別図柄表示装置508が図柄の変動表示
を始動可能な回数を表示する4個のLEDからなる特別
図柄記憶表示LED510とが配設されている。
【0003】センターケース504の下方には、特別図
柄表示装置508による図柄の変動表示を始動させる機
能を備えた第1種始動口512が設けられている。第1
種始動口512には普通電動役物514が取り付けられ
ている。普通電動役物514は、左右対称の可動翼片を
備え、通常は直立状態にある両可動翼片がそれぞれの支
軸を中心として左右に回転して開くようになっている。
そして、普通電動役物514は、普通図柄表示装置50
6が当たり停止図柄を表示した場合に両可動翼片を開く
ようになっている。普通電動役物514の両可動翼片が
開くと、第1種始動口512の入口が開き又は拡大して
遊技球(遊技媒体)が入賞し易くなる。
【0004】遊技者が、発射ハンドル520を回動操作
すると、遊技盤502に遊技球(図示略)が発射され
る。遊技盤502には多くの釘(図示略)が打ち込まれ
ており、遊技盤502に発射された遊技球は釘の間を乱
舞しながら遊技盤502面を流下(落下)する。そし
て、遊技球が第1種始動口512に入賞すると、特別図
柄表示装置508の表示器508aにおける横方向の3
箇所に、複数の特別図柄(例えば、「0」〜「9」など
の数字)が上下方向にスクロール表示されることにより
図柄が変動表示され、その後に、大当たり停止図柄また
はハズレ停止図柄が表示器508aに停止表示される。
【0005】大当たり停止図柄が表示器508aに停止
表示されると、大入賞口516が開口(開放)されて大
当たり遊技状態が発生し、大入賞口516への多数の遊
技球の入賞が可能となる。そして、大入賞口516が開
口されてから所定時間経過するか、または、大入賞口5
16に所定個数の遊技球が入賞すると、大入賞口516
が閉口される。このとき、大入賞口516の内部に設け
られた特定領域(図示略)を遊技球が通過すると、連続
して大入賞口516が開口される。
【0006】ところで、遊技盤502には、袖入賞口5
22a,522bおよび下入賞口524a,524bと
いった一般入賞口が配設されている。そして、第1種始
動口512および各入賞口522a,522b,524
a,524bへの1個の遊技球の入賞に対しては、5個
の遊技球が賞球(賞媒体)として賞球・貸球供給口51
8から払い出される。また、大入賞口516への1個の
遊技球の入賞に対しては、15個の遊技球が賞球(賞媒
体)として賞球・貸球供給口518から払い出される。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】第1種パチンコ機50
0には、前枠526が開閉可能に備えられている。前枠
526には金枠528が取り付けられており、金枠52
8にはガラス枠530が開閉可能に取り付けられてい
る。ガラス枠530には前面ガラス板532が嵌め込ま
れている。遊技盤502はガラス枠530および前面ガ
ラス板532の内部に配設され、前面ガラス板532と
遊技盤502とは所定間隔(13〜25mm)を空けて
平行に配置されている。前面ガラス板532は、遊技球
が遊技盤502から飛び出さないようにすると共に、遊
技者が遊技球をつまんで第1種始動口512および各入
賞口522a,522b,524a,524b,516
に投入する不正行為を防止するために設けられている。
【0008】上記のように、第1種始動口512および
各入賞口522a,522b,524a,524b,5
16に遊技球が入賞すると、賞球・貸球供給口518か
ら当該入賞口に対応した個数の賞球が払い出される。そ
のため、遊技者は、これら入賞口に遊技球が入賞するこ
とに対して、非常な期待感を抱きながら遊技を行ってい
る。特に、第1種始動口512に遊技球が入賞すると大
当たり遊技状態が発生可能になることから、遊技者は第
1種始動口512への遊技球の入賞に対して多大な関心
をもっている。
【0009】従って、これら入賞口に遊技球が入賞する
状態を見ることは、遊技者に大きな喜びを与えて遊技に
熱中させることになり、遊技の興趣が高められる。しか
し、前面ガラス板532が邪魔になるため、第1種パチ
ンコ機500の正面に座った遊技者からは、前面ガラス
板532の奥に配設されている前記各入賞口に遊技球が
入賞する状態を確実に視認することが難しいという問題
があった。また、遊技者は、第1種パチンコ機500の
正面に座った位置から遊技盤502面を上から下に流下
する遊技球の動きを見るしかないため、その遊技球の動
きを単調に感じ、遊技に積極的に参加している意識が薄
れて遊技を退屈に思うことから、遊技の興趣がそがれる
ことになる。そこで、前記各入賞口に遊技球が入賞する
状態を視認可能にすると共に、第1種パチンコ機500
の正面に位置する遊技者からは視認困難な場所の遊技球
の動きを視認可能にすることが要求されている。
【0010】本発明は上記要求を満足させるためになさ
れたものであって、以下の目的を有するものである。 (1)遊技者が遊技媒体の動きを確実に視認することが可
能な遊技機を提供する。 (2)上記(1)の遊技機を実現するようにコンピュータシス
テムを機能させるためのプログラムを提供する。 (3)上記(1)の遊技機を実現するようにコンピュータシス
テムを機能させるためのプログラムが記録されたコンピ
ュータで読み取り可能な記録媒体を提供する。
【0011】
【課題を解決するための手段・作用および発明の効果】
係る目的を達成するためになされた請求項1に記載の発
明は、遊技媒体の動きを撮影する撮影手段と、その撮影
手段の撮影した遊技媒体の動きを画像として表示する画
像表示手段とを備えた遊技機をその要旨とする。従っ
て、請求項1に記載の発明によれば、遊技者が遊技媒体
の動きを確実に視認可能な遊技機が得られ、このような
遊技媒体の動きを画像表示することは過去に例が無いた
め、遊技者はその画像表示を新鮮に感じて非常な興味を
抱くことになることから、遊技の興趣を高めることがで
きる。また、遊技者が通常見るのとは異なる方向から撮
影した遊技球の動きを画像表示手段に表示させることに
より、遊技者は遊技球の意外な動きに引きつけられ、あ
たかも遊技者自身が小人になって遊技機内に入り込んで
遊技球の動きを間近に見ているかのような錯覚を起こす
ため、遊技の興趣がますます高められることになる。
【0012】次に、請求項2に記載の発明は、請求項1
に記載の遊技機において、前記撮影手段の撮影範囲を変
更する変更手段を備えたことをその要旨とする。従っ
て、請求項2に記載の発明によれば、変更手段によって
撮影手段の撮影範囲を変更することで、遊技機の正面に
位置する遊技者からは視認困難な場所の遊技媒体の動き
を画像表示手段に表示させることが可能になる。また、
遊技者が変更手段を用いて所望の場所の遊技媒体の動き
を視認可能になることから、遊技に積極的に参加してい
る意識が喚起され、通常は視認困難な場所の遊技媒体の
動きに新鮮味を覚えるため、遊技の興趣を更に高めるこ
とができる。
【0013】次に、請求項3に記載の発明は、請求項1
または請求項2に記載の遊技機において、前記画像表示
手段は、遊技状態に応じて表示する画像を変化させるこ
とをその要旨とする。従って、請求項3に記載の発明に
よれば、遊技状態に応じて変化する画像表示を見た遊技
者を興奮させることが可能になり、遊技状態に伴う遊技
者の気分の高揚感を煽って遊技にいよいよ熱中させるこ
とができる。
【0014】ところで、請求項4に記載の発明のよう
に、請求項1〜3のいずれか1項に記載の遊技機におい
て、図柄を変動表示した後に図柄を停止表示する図柄表
示手段と、その図柄表示手段が停止表示した図柄が所定
図柄になった場合に、遊技者に有利な遊技状態とする遊
技状態設定手段とを備え、前記画像表示手段は、前記図
柄表示手段に前記画像を表示するようにしてもよい。ま
た、請求項5に記載の発明のように、請求項1〜4のい
ずれか1項に記載の遊技機において、前記撮影手段は、
遊技機の正面に位置する遊技者から視認困難な場所の遊
技媒体の動きを撮影すればよい。
【0015】また、請求項6に記載の発明のように、請
求項4または請求項5に記載の遊技機において、遊技媒
体が始動領域に位置することを検知する検知手段と、そ
の検知手段が遊技媒体を検知したことに基づいて、前記
図柄表示手段による図柄の変動表示を始動させる図柄制
御手段とを備え、前記撮影手段は、前記始動領域近傍の
遊技媒体の動きを撮影してもよい。また、請求項7に記
載の発明のように、請求項1〜5のいずれか1項に記載
の遊技機において、遊技媒体が所定領域に入賞したこと
を検出する入賞検出手段と、その入賞検出手段が遊技媒
体を検出したことに基づいて、遊技媒体を賞媒体として
払い出す賞媒体払出手段とを備え、前記撮影手段は、前
記所定領域近傍の遊技媒体の動きを撮影してもよい。従
って、請求項6または請求項7に記載の発明によれば、
遊技者が特に注意を払っている始動領域または所定領域
の近傍の遊技媒体の動きを撮影することにより、遊技者
の関心に応えることが可能になり、遊技の興趣を更に高
めることができる。
【0016】次に、請求項8に記載の発明は、請求項1
〜7のいずれか1項に記載の遊技機における前記各手段
としてコンピュータシステムを機能させるためのプログ
ラムを提供するものである。つまり、請求項1〜7のい
ずれか1項に記載の遊技機における前記各手段を実現す
るための機能は、コンピュータシステムで実行されるプ
ログラムとして備えることができる。
【0017】次に、請求項9に記載の発明は、請求項1
〜7のいずれか1項に記載の遊技機における前記各手段
としてコンピュータシステムを機能させるためのプログ
ラムが記録されたコンピュータで読み取り可能な記録媒
体を提供するものである。このようなプログラムの場
合、例えば、ROMやバックアップRAMをコンピュー
タで読み取り可能な記録媒体として前記プログラムを記
録しておき、このROMあるいはバックアップRAMを
コンピュータシステムに組み込んで用いることができ
る。この他、半導体メモリ(スマートメディア,メモリ
スティックなど),ハードディスク,フロッピーディス
ク,データカード(ICカード,磁気カードなど),光
ディスク(CD−ROM,CD−R,CD−RW,DV
Dなど),光磁気ディスク(MOなど),相変化ディス
ク,磁気テープなどのコンピュータで読み取り可能な記
録媒体に前記プログラムを記録しておき、そのプログラ
ムを必要に応じてコンピュータシステムにロードして起
動することにより用いてもよい。
【0018】尚、上述した[特許請求の範囲]および
[課題を解決するための手段および発明の効果]に記載
した構成要素と、後述する[発明の実施の形態]に記載
した構成部材との対応関係は以下のようになっている。
「遊技機」は、第1種パチンコ機10または遊技盤40
0を備えた第2種パチンコ機に該当する。「遊技媒体」
および「賞媒体」は、遊技球に該当する。「撮影手段」
は、主基板100のメインCPU112における撮影・
表示処理(S700)と、撮影装置300(テレビカメ
ラ301、駆動モータ302、操作スイッチ303)と
に該当する。
【0019】「画像表示手段」は、主基板100のメイ
ンCPU112における撮影・表示処理(S700)
と、特別図柄表示装置32および特別図柄制御装置33
または画像表示装置402とに該当する。「変更手段」
は、主基板100のメインCPU112における撮影・
表示処理(S700)と、駆動モータ302および操作
スイッチ303とに該当する。「図柄表示手段」は、主
基板100のメインCPU112における特別図柄処理
(S400)と、特別図柄表示装置32および特別図柄
制御装置33とに該当する。「所定図柄」は、大当たり
停止図柄に該当する。「遊技者に有利な遊技状態」は、
大当たり遊技状態に該当する。
【0020】「遊技状態設定手段」は、主基板100の
メインCPU112における大入賞口処理(S500)
と、変動入賞装置40(大入賞口41、開閉部材42、
特定領域43、大入賞口ソレノイド41a、大入賞口ス
イッチ41b)または変動入賞装置404(大入賞口4
05、回動羽根406、回動ドラム407、一般領域4
08、特定領域409、開閉部材410)とに該当す
る。「始動領域」は、第1種始動口27に該当する。
「検知手段」は、主基板100のメインCPU112に
おける特別図柄処理(S400)と、第1種始動口スイ
ッチ27aとに該当する。「図柄制御手段」は、主基板
100のメインCPU112における特別図柄処理(S
400)に該当する。
【0021】「所定領域」は、大入賞口41または一般
領域408および特定領域409に該当する。「入賞検
出手段」は、主基板100のメインCPU112におけ
る賞球払出処理(S100)と、大入賞口スイッチ41
bとに該当する。「賞媒体払出手段」は、主基板100
のメインCPU112における賞球払出処理(S10
0)と、払出制御基板200のサブCPU212,賞球
ユニット62,賞球・貸球供給口20aとに該当する。
「プログラム」は、主基板100のメインCPU112
が実行する図4に示すフローチャートの処理に該当す
る。「記録媒体」は、ROM114に該当する。
【0022】
【発明の実施の形態】以下、本発明に係る遊技機の第1
実施形態について図面を参照して説明する。尚、本第1
実施形態では、本発明に係る遊技機として、いわゆる第
1種パチンコ機を例に挙げて説明する。 [全体の主要構成]図1は、第1実施形態の第1種パチ
ンコ機10の正面図である。第1種パチンコ機(遊技
機)10には、前枠11が開閉可能に備えられている。
前枠11には金枠12が取り付けられており、金枠12
にはガラス枠13aが開閉可能に取り付けられている。
ガラス枠13aには前面ガラス板13が嵌め込まれてい
る。ガラス枠13aおよび前面ガラス板13の内部には
遊技盤14が配設され、前面ガラス板13と遊技盤14
とは所定間隔(13〜25mm)を空けて平行に配置さ
れている。前面ガラス板13は、遊技球が遊技盤14か
ら飛び出さないようにすると共に、遊技者が遊技球をつ
まんで後述する入賞口に投入する不正行為を防止するた
めに設けられている。
【0023】前枠11の右下には発射ハンドル15aが
回動可能に取り付けられている。発射ハンドル15aが
回動されると発射モータ(図示略)が駆動され、発射ハ
ンドル15aの回動角度に応じた発射速度で遊技球(遊
技媒体)が遊技盤14へ発射される。また、発射ハンド
ル15aに配設された発射停止スイッチ15bが操作さ
れると、発射モータが停止されて遊技球の発射も停止さ
れる。遊技盤14の左方には、発射された遊技球を遊技
領域へ案内するガイドレール16が配設されている。前
枠11の右側には、ガラス枠13aの開閉用の鍵を差し
込む鍵穴15を備えた鍵穴飾り17が配設されている。
前枠11の上方には、枠ランプ18aが配設されてい
る。
【0024】ガラス枠13aの下には、前面板19が配
設されている。前面板19の左側上部には、遊技球が賞
球(賞媒体)や貸球として供給される賞球・貸球供給口
20aが形成されており、この賞球・貸球供給口20a
の供給側には、その賞球・貸球供給口20aから供給さ
れた遊技球(賞球、貸球)を収容しておくための上受け
皿20が配設されている。上受け皿20の下方には、上
受け皿20の収容可能数を超えて流下した賞球や上受け
皿球抜きレバー20bの操作により上受け皿20から排
出された遊技球などを排出する排出口21aが形成され
ている。排出口21aの排出側には、その排出口21a
から排出された遊技球を収容しておくための下受け皿2
1が配設されている。
【0025】前枠11の左側には、プリペイドカードを
挿入するためのスリット22aおよび球貸しボタン22
bなどが配設されたプリペイドカードユニットなどの遊
技機外装置部分(CRカードサンド)22が配設されて
いる。この第1種パチンコ機10は、現金ではなくプリ
ペイドカードを使用して遊技を行う、いわゆるCR機で
ある。上受け皿20の前面側左方には、後述するテレビ
カメラ301による撮影を開始または停止させたり、テ
レビカメラ301の向きを変えて撮影範囲を変更させる
ための操作スイッチ303が配設されている。
【0026】[遊技盤14の主要構成]図2は、第1種
パチンコ機10から取り外した遊技盤14を表側から見
た正面図である。遊技盤14の中央部上寄り左右には、
LEDによって装飾された装飾風車25a,25bが配
設されている。遊技盤14の中央部左右両端には、サイ
ド飾りランプ18c,18cが配設されている。遊技盤
14の上部左右両端には、コーナー飾りランプ18b,
18bが配設されている。
【0027】遊技盤14の略中央部には、センターケー
ス30が配設されている。センターケース30の略中央
には、矩形状の表示器32aに複数の特別図柄の組み合
わせを変動表示する特別図柄表示装置32が配設されて
いる。尚、表示器32aは、どのような表示装置(例え
ば、LCD,CRT,プラズマディスプレイなど)によ
って具体化してもよい。センターケース30における表
示器32aの上部には、第1種始動口27への遊技球の
入賞に基づいて特別図柄表示装置32が図柄の変動表示
を始動可能な回数を表示する4個のLEDからなる特別
図柄記憶表示LED36が配設されている。
【0028】センターケース30の下方には、特別図柄
表示装置32による図柄の変動表示を始動させる機能を
備えた第1種始動口27が設けられている。第1種始動
口27には普通電動役物28が取り付けられている。普
通電動役物28は、左右対称の可動翼片(一般に「チュ
ーリップ」と呼ばれる)を備え、通常は直立状態にある
両可動翼片がそれぞれの支軸を中心として左右に回転し
て開くようになっている。そして、普通電動役物28
は、普通図柄表示装置34が当り停止図柄を表示した場
合に両可動翼片を開くようになっている。普通電動役物
28の両可動翼片が開くと、第1種始動口27の入口が
開き又は拡大して遊技球が入賞し易くなる。
【0029】第1種始動口27の下方には、特別図柄表
示装置32が大当り停止図柄(所定図柄)を表示した場
合に作動する変動入賞装置40が設けられている。変動
入賞装置40には、大当り遊技状態の発生時に大入賞口
41を開口する開閉部材42が開閉可能に取り付けられ
ている。大入賞口41の内部には、大入賞口41を連続
して開口する機能を有する特定領域43と、この特定領
域43を通過した遊技球を検出(検知)する特定領域ス
イッチ(図示略)と、大入賞口41に入賞した遊技球の
数をカウントする大入賞口スイッチ(図示略)とが設け
られている。
【0030】変動入賞装置40の左側には左下入賞口2
9aが配設され、変動入賞装置40の右側には右下入賞
口29bが配設されている。左下入賞口29aの左側上
方には、左袖入賞口24aが配設されている。右下入賞
口29bの右側上方には、右袖入賞口24bが配設され
ている。左袖入賞口24aの左側上方には、縦方向に配
列された3個のLEDからなる普通図柄表示装置34が
配設されている。右袖入賞口24bの右側上方には、縦
方向に配列された4個のLEDからなる普通図柄記憶表
示LED35が配設されている。この普通図柄記憶表示
LED35は、普通図柄作動ゲート26a,26bを遊
技球が通過したことに基づいて普通図柄表示装置34が
図柄の変動表示を始動可能な回数を表示する。
【0031】センターケース30の上部左右中央には、
天入賞口31が配設(開口)されている。センターケー
ス30の上部左側には左入口45aが配設(開口)さ
れ、センターケース30の上部右側には右入口45bが
配設(開口)されている。センターケース30の左端に
延出された部分は左カバー材30aを形成し、センター
ケース30の右端に延出された部分は右カバー材30b
を形成している。そして、左右カバー材30a,30b
はそれぞれ、各サイド飾りランプ18c,18cの近傍
まで延出されている。
【0032】左カバー材30aにおける表示器32aの
左側に沿う部分には、1個の遊技球が通過可能な上下二
端部を有する通路(図示略)が配設されており、その通
路の上端部はセンターケース30の左入口45aに連通
され、その通路の下端部は表示器32aの前側に連通さ
れている。右カバー材30bにおける表示器32aの右
側に沿う部分にも、1個の遊技球が通過可能な上下二端
部を有する通路(図示略)が配設されており、その通路
の上端部はセンターケース30の右入口45bに連通さ
れ、その通路の下端部は表示器32aの前側に連通され
ている。
【0033】左右カバー材30a,30bに覆われる遊
技盤14上にはそれぞれ、普通図柄表示装置34による
図柄の変動表示を始動させる機能を備えた普通図柄作動
ゲート26a,26bが設けられている。左右カバー材
30a,30bの下方(普通図柄作動ゲート26a,2
6bの下方)にはそれぞれ、普通の風車23a,23b
が配設されている。遊技盤14には、多くの釘(図示
略)が打ち込まれており、遊技盤14に発射された遊技
球は、それら釘の間を乱舞しながら遊技盤14面を流下
(落下)する。遊技盤14の最下部中央には、遊技盤1
4面を流下した遊技球のうち、入賞しなかった遊技球を
アウト球として回収するアウト口44が設けられてい
る。
【0034】サイド飾りランプ18cと普通図柄表示装
置34との間には、テレビカメラ301が配設されてい
る。尚、テレビカメラ301には、撮像素子としてCC
D(Charge Coupled Device)を使用する一般的なもの
を用いればよい。テレビカメラ301の遊技盤14への
取付部分には、テレビカメラ301の向きを変えるため
の駆動モータ302が配設されている。そして、操作ス
イッチ303の操作に従って駆動される駆動モータ30
2によってテレビカメラ301の向きが変えられること
で、その撮影範囲が変更され、第1種始動口27から大
入賞口41にかけての遊技盤14面の範囲が撮影される
ようになっている。
【0035】[第1種パチンコ機10の電気的構成]図
3は、第1種パチンコ機10の電気的構成を示すブロッ
ク回路図である。第1種パチンコ機10には、主基板
(電子制御装置)100が設けられており、この主基板
100には、マイクロコンピュータ(マイクロプロセッ
サ)110が搭載されている。マイクロコンピュータ1
10には、遊技の制御を実行するメインCPU112
と、このメインCPU112が各種制御を実行するため
の各種制御プログラムが記憶されたROM114と、メ
インCPU112が各種制御プログラムを実行する際に
ROM114から読み出された制御プログラムや遊技中
に発生する当たりに関するデータなどの各種データを一
時的に格納するRAM116とが搭載されている。ま
た、RAM116は、停電などの電源遮断時における遊
技状態を電源復帰後に再現するために、電源遮断時にお
いてメインCPU112が処理したデータや各装置およ
び各基板へ送り出したコマンドなどをバックアップす
る。
【0036】主基板100には、次に記載するものが電
気的に接続されている。電源基板80、賞球(賞媒体)
の払い出しなどを制御する払出制御基板200、特別図
柄表示装置32を制御する特別図柄制御装置33、遊技
盤14に設けられたランプ類を制御するランプ制御装置
75、遊技中の効果音などを再生(発音)する音声再生
装置79aを制御する音声制御装置79、第1種始動口
27への遊技球の入賞を検出(検知)するための第1種
始動口スイッチ27a(尚、図3ではスイッチを「S
W」と表記する)、遊技盤情報(入賞、当たり、遊技停
止など)をパチンコホール(遊技場)の管理室などに設
けられたコンピュータ(以下、ホールコンピュータと称
する。図示略)へ送り出すための遊技枠情報端子基板5
2、盤面中継基板51、遊技枠中継基板53、操作スイ
ッチ303の操作内容に従ってテレビカメラ301およ
び駆動モータ302を制御する撮影装置300である。
【0037】払出制御基板200には、主基板100か
ら送り出される制御コマンドを入力して動作するマイク
ロコンピュータ(マイクロプロセッサ)210が搭載さ
れており、マイクロコンピュータ210には、賞球の払
い出しなどを制御するサブCPU212と、このサブC
PU212が賞球の払い出しなどの制御を実行するため
の各種制御プログラムが記憶されたROM214と、サ
ブCPU212が各種制御プログラムを実行する際にR
OM214から読み出された制御プログラムや遊技中に
発生する賞球の個数などの各種データを一時的に格納す
るRAM216とが搭載されている。また、払出制御基
板200には、電源基板80、CR接続基板56、発射
モータ駆動基板15c、遊技枠情報端子基板52、払出
中継基板55が電気的に接続されている。
【0038】発射モータ駆動基板15cには、発射モー
タ15e、発射スイッチ15d、発射停止スイッチ15
bが電気的に接続されている。発射ハンドル15aが操
作されると、発射スイッチ15dは発射ハンドル15a
の回転角度に応じた検出信号を生成し、その発射スイッ
チ15dの検出信号は発射モータ駆動基板15cを介し
てサブCPU212へ送り出される。すると、サブCP
U212から発射モータ駆動基板15cを介して発射モ
ータ15eに駆動信号が出力され、発射モータ15eは
その駆動信号に従って、発射ハンドル15aの回転角度
に応じた発射速度で遊技球を発射する。
【0039】また、発射ハンドル15aが操作されて発
射スイッチ15dがオフされると、その発射スイッチ1
5dの検出信号は発射モータ駆動基板15cを介してサ
ブCPU212へ送り出される。すると、サブCPU2
12から発射モータ駆動基板15cを介して発射モータ
15eに駆動停止信号が出力され、発射モータ15eは
その駆動停止信号に従って遊技球の発射を停止する。ま
た、発射停止スイッチ15bが操作されると、その発射
停止スイッチ15bの検出信号は発射モータ駆動基板1
5cを介してサブCPU212へ送り出され、サブCP
U212から発射モータ駆動基板15cを介して発射モ
ータ15eに駆動停止信号が出力され、発射モータ15
eはその駆動停止信号に従って遊技球の発射を停止す
る。
【0040】遊技枠中継基板53には、下受け皿21が
賞球で満杯になったことを検出するための満杯検出スイ
ッチ21bおよびセンサ中継基板54が電気的に接続さ
れている。センサ中継基板54には、賞球ユニット62
に備えられた賞球払出センサ62a,62bおよび払出
中継基板55が電気的に接続されている。
【0041】賞球ユニット62は、賞球払出センサ62
a,62bおよび賞球払出モータ62cを備える。賞球
の払出機構は、賞球の払い出しを効率良く行うために2
カ所に設けられており、各払出機構は賞球払出モータ6
2cによって駆動される。また、賞球払出センサ62a
は一方の払出機構に設けられており、賞球払出センサ6
2bは他方の払出機構に設けられている。各賞球払出セ
ンサ62a,62bの検出信号は、センサ中継基板54
から遊技枠中継基板53を介して主基板100へ送り出
され、その信号に基づいてメインCPU112は、払い
出された賞球の個数をカウントする。払出中継基板55
には、貸球がなくなったことを検出するための貸球切れ
スイッチ61、賞球払出モータ62c、貸球を供給する
貸球ユニット63が電気的に接続されている。
【0042】盤面中継基板51には、次に記載するもの
が電気的に接続されている。普通電動役物28の両可動
翼片を開閉させる普通電動役物ソレノイド28a(尚、
図3ではソレノイドを「SL」と表記する)、普通図柄
表示装置34、各普通図柄作動ゲート26a,26bの
いずれかを遊技球が通過したことを検出(検知)するた
めのゲートスイッチ26c、大入賞口41への遊技球の
入賞を検出(検知)するための大入賞口スイッチ41
b、各袖入賞口24a,24bのいずれかへの遊技球の
入賞を検出(検知)するための袖入賞口スイッチ24
c、各下入賞口29a,29bのいずれかへの遊技球の
入賞を検出(検知)するための下入賞口スイッチ29
c、天入賞口31への遊技球の入賞を検出(検知)する
ための天入賞口スイッチ31a、大入賞口中継基板50
である。
【0043】大入賞口中継基板50には、特定領域43
を通過(入賞)した遊技球を検出するための特定領域ス
イッチ43a、開閉部材42を開閉させることにより大
入賞口41を開閉させる大入賞口ソレノイド41aが電
気的に接続されている。CR接続基板56には、プリペ
イドカードの残りの度数を表示する度数表示基板やプリ
ペイドカードを読み取る装置などを備える遊技機外装置
部分22が電気的に接続されている。
【0044】電源基板80は、主電源70から交流(A
C)24V(50Hz/60Hz)の電源供給を受け、
その交流電源から各種電圧の直流電源を生成し、その直
流電源を各基板56,100,200および各装置3
3,75,79へ供給する。そして、主基板100のメ
インCPU112には、第1種始動口スイッチ27aの
検出信号が入力されると共に、盤面中継基板51を介し
て各スイッチ24c,26c,29c,31a,41b
の検出信号が入力され、大入賞口中継基板50から盤面
中継基板51を介して特定領域スイッチ43aの検出信
号が入力される。また、テレビカメラ301の撮影した
画像信号が撮影装置300から出力され、その画像信号
はメインCPU112に入力される。
【0045】[メインCPU112が実行する主な処
理]図4は、第1実施形態において主基板100のメイ
ンCPU112が実行する主な処理の流れを示すフロー
チャートである。メインCPU112は、ROM114
に記録(記憶)されているプログラムに従い、コンピュ
ータによる各種演算処理によって、以下の各ステップ
(以下、「S」と記載する)の処理を実行する。尚、前
記プログラムをコンピュータで読み取り可能な記録媒体
(半導体メモリ(メモリスティックなど)、ハードディ
スク、フロッピー(登録商標)ディスク、データカード
(ICカード,磁気カードなど)、光ディスク(CD−
ROM,CD−R,CD−RW,DVDなど)、光磁気
ディスク(MOなど)、相変化ディスク、磁気テープな
ど)を備えた外部記録装置(外部記憶装置)に記録(記
憶)しておき、当該プログラムを必要に応じて外部記録
装置からメインCPU112にロードして起動すること
により用いるようにしてもよい。
【0046】メインCPU112は、まず、主電源70
の投入時か否かを判定し(S10)、主電源70の投入
時(S10:Yes)には第1種パチンコ機10の各装
置および各基板の初期設定を行い(S20)、最初のル
ーチンを終了してS10の処理へ戻る。2回目以降のル
ーチンにおいては、主電源70の投入時ではないため
(S10:No)、メインCPU112は、以下のS1
00〜S900の処理を順次実行した後に、再びS10
の処理に戻り、S10〜S900の処理を繰り返し実行
する。
【0047】賞球払出処理(S100)において、主基
板100のメインCPU112は、各スイッチ24c,
27a,29c,31a,41bの検出信号に基づい
て、賞球ユニット62から払い出される遊技球の個数
(賞球個数)を決定し、その賞球個数に対応した賞球払
出コマンドを生成し、その賞球払出コマンドを払出制御
基板200のサブCPU212へ送り出す。すると、サ
ブCPU212は、賞球払出コマンドに基づいて賞球払
出命令を生成し、その賞球払出命令を払出中継基板55
を介して賞球ユニット62へ送り出す。賞球ユニット6
2は、賞球払出命令に従って動作し、賞球・貸球供給口
20aから所定個数の遊技球を賞球として払い出させ
る。ここで、大入賞口スイッチ41bが大入賞口41へ
の遊技球の入賞を検出した場合の賞球個数は、大入賞口
41への1個の遊技球の入賞に対して、例えば、15個
に設定されている。また、各スイッチ24c,27a,
29c,31aが各入賞口24a,24b,27,29
a,29b,31への遊技球の入賞を検出した場合の賞
球個数は、当該各入賞口への1個の遊技球の入賞に対し
て、例えば、5個に設定されている。
【0048】普通図柄処理(S200)において、メイ
ンCPU112は、ゲートスイッチ26cの検出信号に
基づいて各普通図柄作動ゲート26a,26bのいずれ
かを遊技球が通過したことを検出し、その検出結果とR
AM116に記憶されている普通図柄始動記憶数FUと
に基づいて普通図柄制御コマンドを生成し、その普通図
柄制御コマンドを盤面中継基板51を介して普通図柄表
示装置34へ送り出す。すると、普通図柄表示装置34
は、普通図柄制御コマンドに基づいて、図柄の変動表示
を行った後に当たり停止図柄またはハズレ停止図柄を表
示する。例えば、普通図柄表示装置34を構成する3個
のLEDが点滅することにより図柄が変動表示され、両
端部の2個のLEDが点灯することにより当たり停止図
柄が表示され、いずれか1個のLEDのみが点灯するこ
とによりハズレ停止図柄が表示される。
【0049】ここで、普通図柄始動記憶数FUは以下の
ように設定されてRAM116に記憶されている。メイ
ンCPU112は、普通図柄表示装置34が図柄の変動
表示中または当たり停止図柄を表示中に、各普通図柄作
動ゲート26a,26bのいずれかを遊技球が通過する
と、その通過した遊技球の最初の4個までをRAM11
6に記憶させる。そして、後述するランプ処理(S90
0)において、RAM116に記憶された遊技球の個数
が普通図柄記憶表示LED35の点灯数によって表示さ
れる。このRAM116に記憶された遊技球の個数(普
通図柄記憶表示LED35の点灯数)が、普通図柄始動
記憶数FUである。
【0050】そして、普通図柄表示装置34に当たり停
止図柄またはハズレ停止図柄が表示されたとき、普通図
柄始動記憶数FU(普通図柄記憶表示LED35の点灯
数)が「1」以上であれば、普通図柄表示装置34によ
る図柄の変動表示が再び行われ、普通図柄始動記憶数F
U(普通図柄記憶表示LED35の点灯数)が1つ減ら
される。例えば、普通図柄始動記憶数FU(普通図柄記
憶表示LED35の点灯数)が「3」の場合には、普通
図柄表示装置34による図柄の変動表示が3回繰り返さ
れ、その図柄の変動表示が繰り返される度に、普通図柄
始動記憶数FU(普通図柄記憶表示LED35の点灯
数)が1つずつ減らされ、図柄の変動表示が3回繰り返
されると、普通図柄始動記憶数FU(普通図柄記憶表示
LED35の点灯数)が「0」になる。
【0051】普通電動役物処理(S300)において、
メインCPU112は、普通図柄処理(S200)の処
理結果に基づいて、普通電動役物ソレノイド28aを駆
動制御するための制御信号を生成し、その制御信号を盤
面中継基板51を介して普通電動役物ソレノイド28a
へ送り出す。すると、普通電動役物ソレノイド28aは
当該制御信号に従って動作し、普通電動役物28の両可
動翼片を開閉させる。すなわち、メインCPU112
は、普通図柄処理で普通図柄表示装置34に当たり停止
図柄を表示させるための普通図柄表示コマンドを生成し
たことに基づいて(普通図柄表示装置34が当たり停止
図柄を表示したことに基づいて)、普通電動役物ソレノ
イド28aを制御して普通電動役物28の両可動翼片を
開放させ、第1種始動口27の入口を開き又は拡大させ
て遊技球を入賞し易くさせる。そして、メインCPU1
12は、普通電動役物28の両可動翼片を開放させてか
ら所定時間(例えば、0.5秒間)経過すると、普通電
動役物28の両可動翼片を閉じさせて第1種始動口27
の入口を閉じ又は縮小させる。
【0052】特別図柄処理(S400)において、メイ
ンCPU112は、第1種始動口スイッチ27aの検出
信号に基づいて第1種始動口27に遊技球が入賞したこ
とを検出し、その検出結果に基づいて大当たり遊技状態
またはハズレ遊技状態を選択し、その選択結果とRAM
116に記憶されている特別図柄始動記憶数TUとに基
づいて特別図柄制御コマンドを生成し、その特別図柄制
御コマンドを特別図柄制御装置33へ送り出す。
【0053】すると、特別図柄制御装置33は、特別図
柄制御コマンドに基づいて特別図柄表示装置32を制御
し、図柄の変動表示を行った後に大当たり停止図柄(所
定図柄)またはハズレ停止図柄を特別図柄表示装置32
に表示させる。例えば、表示器32aの横方向における
複数箇所(例えば、3箇所)で複数の特別図柄(例え
ば、「0」〜「9」などの数字)を上下方向にスクロー
ル表示することにより図柄が変動表示され、表示器32
aの複数箇所の全部で所定種類の同じ図柄(例えば、
「777」「666」など)を停止表示することにより
大当たり停止図柄が表示され、表示器32aの複数箇所
の少なくとも1箇所の停止図柄のみが異なることにより
ハズレ停止図柄が表示される。
【0054】ここで、特別図柄始動記憶数TUは以下の
ように設定されてRAM116に記憶されている。メイ
ンCPU112は、特別図柄表示装置32が図柄の変動
表示中または大当たり停止図柄を表示中に、遊技球が第
1種始動口27に入賞すると、その入賞した遊技球の最
初の4個までをRAM116に記憶させる。そして、後
述するランプ処理(S900)において、RAM116
に記憶された遊技球の個数が特別図柄記憶表示LED3
6の点灯数によって表示される。このRAM116に記
憶された遊技球の個数(特別図柄記憶表示LED36の
点灯数)が、特別図柄始動記憶数TUである。
【0055】そして、特別図柄表示装置32による図柄
の変動表示の後に大当たり停止図柄またはハズレ停止図
柄が表示されたとき、特別図柄始動記憶数TU(特別図
柄記憶表示LED36の点灯数)が「1」以上であれ
ば、特別図柄表示装置32による図柄の変動表示が再び
行われ、特別図柄始動記憶数TU(特別図柄記憶表示L
ED36の点灯数)が1つ減らされる。例えば、特別図
柄始動記憶数TU(特別図柄記憶表示LED36の点灯
数)が「3」の場合には、特別図柄表示装置32による
図柄の変動表示が3回繰り返され、その図柄の変動表示
が繰り返される度に、特別図柄始動記憶数TU(特別図
柄記憶表示LED36の点灯数)が1つずつ減らされ、
図柄の変動表示が3回繰り返されると、特別図柄始動記
憶数TU(特別図柄記憶表示LED36の点灯数)が
「0」になる。
【0056】大入賞口処理(S500)において、メイ
ンCPU112は、特別図柄処理(S400)の処理結
果に基づいて、大入賞口ソレノイド41aを駆動制御す
るための制御信号を生成し、その制御信号を盤面中継基
板51から大入賞口中継基板50を介して大入賞口ソレ
ノイド41aへ送り出す。すると、大入賞口ソレノイド
41aは当該制御信号に従って作動し、開閉部材42を
開閉させることにより大入賞口41を開閉させる。すな
わち、メインCPU112は、特別図柄処理で大当たり
遊技状態が選択された場合には、開閉部材42を開いて
大入賞口41を開口させることにより大当たり遊技状態
を開始させ、大入賞口41への多数の遊技球の入賞を可
能にする。また、メインCPU112は、特別図柄処理
でハズレ遊技状態が選択された場合には、開閉部材42
を閉じたままにして大入賞口41を閉口させておき、大
入賞口41への遊技球の入賞を不可能にする。
【0057】そして、大入賞口41が開口してから所定
時間(例えば、30秒)経過するか、または、大入賞口
41に所定個数(例えば、10個)の遊技球が入賞する
と、開閉部材42が閉じて大入賞口41が閉口され、大
入賞口41への遊技球の入賞が不可能になる。このと
き、大入賞口41の内部に設けられた特定領域43を遊
技球が通過すると、その遊技球の通過を特定領域スイッ
チ43aが検出し、大入賞口41が連続して開口され
る。このように、大入賞口41が開口してから閉口する
までを1ラウンドとし、特定領域43を遊技球が通過す
ることを条件としてラウンドが進行し、予め設定された
最大ラウンド数(例えば、15ラウンド)を終えると大
当たり遊技状態が終了される。
【0058】確変処理(S600)において、メインC
PU112は、特別図柄処理(S400)で特別図柄表
示装置32に所定種類の大当たり停止図柄(以下、「確
変図柄」という。例えば、同じ奇数の数字が3つ横に並
んだ特別図柄「111」「333」「555」「77
7」など)を停止表示させるための特別図柄制御コマン
ドを生成したことに基づいて(特別図柄表示装置32が
確変図柄を停止表示したことに基づいて)、現在の大当
たり遊技状態が終了した以降の遊技を確変遊技状態にす
る。この確変遊技状態は、特別図柄表示装置32による
図柄の変動表示の開始から停止までの回数(変動表示回
数)が所定回数(例えば、300回)に達するまで、ま
たは、次回の大当たり遊技状態が発生するまで継続され
る。尚、確変遊技状態では、特別図柄表示装置32によ
る図柄の変動表示の開始から終了までの時間が短縮され
ると共に、特別図柄表示装置32に大当たり停止図柄が
停止表示される確率が高くされ、大当たり遊技状態が発
生し易くなる(特別図柄表示装置32に大当たり停止図
柄が停止表示され易くなる)。
【0059】撮影・表示処理(S700)において、メ
インCPU112は、S100〜S600の処理結果に
基づいて、撮影装置300から出力されてくるテレビカ
メラ301の撮影した画像信号を加工し、その加工した
画像信号を特別図柄表示装置32へ転送する。すると、
特別図柄表示装置32は、メインCPU112によって
加工された画像信号を表示器32aへ転送し、テレビカ
メラ301の撮影した画像を表示器32aの所定箇所に
表示させる。このとき、大当たり遊技状態または確変遊
技状態が発生すると、メインCPU112は当該遊技状
態に応じて画像信号を加工し、テレビカメラ301の撮
影した画像が表示器32aに大きく表示される。
【0060】音声処理(S800)において、メインC
PU112は、S100〜S700の処理結果に基づい
て音声制御コマンドを生成し、その音声制御コマンドを
音声制御装置79へ送り出す。すると、音声制御装置7
9は、音声制御コマンドに基づいて音声再生装置79a
を制御し、遊技中の効果音などを再生させる。
【0061】ランプ処理(S900)において、メイン
CPU112は、S100〜S700の処理結果に基づ
いてランプ制御コマンドを生成し、そのランプ制御コマ
ンドをランプ制御装置75へ送り出す。すると、ランプ
制御装置75は、ランプ制御コマンドに基づいて遊技盤
14に設けられたランプ類(枠ランプ18a、コーナー
飾りランプ18b、サイド飾りランプ18c、装飾風車
25a,25bのLED、普通図柄記憶表示LED3
5、特別図柄記憶表示LED36など)の点灯を制御す
る。
【0062】[第1実施形態の作用・効果]以上詳述し
た第1実施形態によれば、以下の作用・効果を得ること
ができる。 (1)テレビカメラ301を用いて第1種始動口27か
ら大入賞口41にかけての遊技盤14面の範囲を撮影
し、その撮影した画像を特別図柄表示装置32の表示器
32aに表示させる。つまり、テレビカメラ301は、
第1種パチンコ機10の正面に位置する遊技者から視認
困難な場所の遊技球の動きを撮影する。そして、特別図
柄表示装置32の表示器32aには、撮影された範囲に
おける遊技球の動きが画像表示される。このような遊技
球の動きを表示器32aに画像表示することは過去に例
が無いため、遊技者はその画像表示を新鮮に感じて非常
な興味を抱くことになり、遊技の興趣を高めることがで
きる。また、遊技者が通常見るのとは異なる方向から撮
影した遊技球の動きを表示器32aに表示させることに
より、遊技者は遊技球の意外な動きに引きつけられ、あ
たかも遊技者自身が小人になって遊技盤14に入り込ん
で遊技球の動きを間近に見ているかのような錯覚を起こ
すため、遊技の興趣がますます高められることになる。
【0063】(2)第1種始動口27および各入賞口3
1,24a,24b,29a,29b,41に遊技球が
入賞すると、賞球・貸球供給口20aから当該入賞口に
対応した個数の賞球が払い出される。そのため、遊技者
は、これら入賞口に遊技球が入賞することに対して、非
常な期待感を抱きながら遊技を行っている。特に、第1
種始動口27に遊技球が入賞すると大当たり遊技状態が
発生可能になることから、遊技者は第1種始動口27へ
の遊技球の入賞に対して多大な関心をもっている。しか
し、前面ガラス板13が邪魔になるため、第1種パチン
コ機10の正面に座った遊技者からは、前面ガラス板1
3の奥に配設されている前記各入賞口に遊技球が入賞す
る状態を直接視認することが難しい。
【0064】そこで、第1種始動口27から大入賞口4
1にかけての遊技盤14面の範囲を撮影した画像を、特
別図柄表示装置32の表示器32aに表示させる。これ
により、前記各入賞口のうち遊技者が特に注意を払って
いる第1種始動口27および大入賞口41に遊技球が入
賞する状態を、特別図柄表示装置32の表示器32aに
表示させることが可能になる。そして、遊技者は、表示
器32aの表示を見ることで、第1種始動口27および
大入賞口41に遊技球が入賞する状態を確実に視認する
ことができる。
【0065】(3)遊技者が操作スイッチ303を操作
すると、その操作スイッチ303の操作に従って駆動さ
れる駆動モータ302によってテレビカメラ301の向
きが変えられることで、その撮影範囲が変更される。そ
のため、第1種パチンコ機500の正面に位置する遊技
者からは視認困難な場所の遊技球の動きを、特別図柄表
示装置32の表示器32aに表示させることが可能にな
る。そして、遊技者は、表示器32aの表示を見ること
で、第1種パチンコ機500の正面に座っていては視認
困難な場所の遊技球の動きまでも確実に視認することが
できる。ところで、遊技者は、遊技盤14面を上から下
に流下する遊技球の単調な動きを見ていると、遊技に積
極的に参加している意識が薄れて遊技を退屈に感じるこ
とから、遊技の興趣がそがれることになる。しかし、遊
技者が操作スイッチ303を操作することで所望の場所
の遊技球の動きを視認可能になることから、遊技に積極
的に参加している意識が喚起され、通常は視認困難な場
所の遊技球の動きに新鮮味を覚えるため、遊技の興趣を
更に高めることができる。
【0066】(4)大当たり遊技状態および確変遊技状
態は遊技者に大きな利益を与えるため、これら遊技状態
が発生すると遊技者は遊技に熱中するようになる。そこ
で、大当たり遊技状態または確変遊技状態が発生する
と、テレビカメラ301の撮影した画像を表示器32a
に大きく表示させることにより、その大きな画像表示を
見た遊技者を興奮させることが可能になり、これら遊技
状態の発生に伴う遊技者の気分の高揚感を煽って遊技に
いよいよ熱中させることができる。
【0067】(5)特別図柄表示装置32の表示器32
aには、特別図柄の変動表示に加えて、テレビカメラ3
01の撮影した画像が表示される。ところで、特別図柄
表示装置32とは別個に、テレビカメラ301の撮影し
た画像のみを表示する表示装置を追加して設けることも
考えられる。しかし、特別図柄表示装置32とテレビカ
メラ301の撮影した画像のみを表示する表示装置との
2つの表示装置を設ける場合には、以下の問題がある。
【0068】(ア)2つの表示装置を設ける分だけ部品
コストが増大する。 (イ)遊技盤14面に2つの表示装置を配設するため、
他の部材(普通図柄作動ゲート26a,26b、第1種
始動口27、普通電動役物28、袖入賞口24a,24
b、下入賞口29a,29b、変動入賞装置40、風車
23a,23b、装飾風車25a,25bなど)の配置
が制約を受ける。当該各部材は遊技の興趣を高めること
に留意してその配置が決定されていることから、当該各
部材の配置が制約を受けると、遊技の興趣がそがれるお
それがある。 (ウ)遊技者は2つの表示装置間で視線を移動させなけ
ればならないため、目が疲れて遊技に対する集中力が低
下し、遊技の興趣がそがれる。それに対して、上記実施
形態では、特別図柄表示装置32の表示器32aにテレ
ビカメラ301の撮影した画像を表示するため、上記
(ア)〜(ウ)の各問題の発生を回避することができ
る。
【0069】[別の実施形態]ところで、本発明は上記
第1実施形態に限定されるものではなく、以下のように
具体化してもよく、その場合でも、上記第1実施形態と
同等もしくはそれ以上の作用・効果を得ることができ
る。 [1]特別図柄表示装置32とは別個に、テレビカメラ
301の撮影した画像のみを表示する表示装置を追加し
て設けてもよい。
【0070】[2]上記実施形態では、遊技者が操作ス
イッチ303を操作すると、その操作スイッチ303の
操作に従って駆動される駆動モータ302によってテレ
ビカメラ301の向きが変えられる。しかし、遊技状態
に応じて駆動モータ302が自動的に駆動され、遊技状
態に応じてテレビカメラ301の向きが自動的に変えら
れるようにしてもよい。例えば、大当たり遊技状態が発
生して大入賞口41が開口されているときには、テレビ
カメラ301が大入賞口41を向くようにする。また、
普通電動役物28の両可動翼片が開放されているときに
は、テレビカメラ301が第1種始動口27を向くよう
にする。
【0071】[3]上記第1実施形態の第1種パチンコ
機10は、前述のように、プリペイドカードを使用して
遊技を行うCR機である。しかし、本発明は、現金を使
用して遊技を行う、いわゆる現金機の第1種パチンコ機
に適用してもよい。現金機に適用した場合に、CR機と
異なるのは以下の点である。 [ア]図1に示す遊技機外装置部分22において、プリ
ペイドカードを挿入するスリット22aが現金を投入す
る現金投入口(図示略)に置き代えられる。 [イ]図3に示すCR接続基板56が省かれる。 [ウ]図4において、確変処理が時短処理(S600)
に置き代えられる。
【0072】時短処理において、メインCPU112
は、特別図柄処理(S400)で特別図柄表示装置32
に所定種類の大当たり停止図柄(以下、「時短図柄」と
いう。例えば、前記確変図柄と同じ図柄)を停止表示さ
せるための特別図柄制御コマンドを生成したことに基づ
いて(特別図柄表示装置32が時短図柄を停止表示した
ことに基づいて)、現在の大当たり遊技状態が終了した
以降の遊技を時短遊技状態にする。この時短遊技状態
は、特別図柄表示装置32の変動表示の開始から停止ま
での回数(変動表示回数)が所定回数(例えば、200
回)に達するまで、または、次回の大当たり遊技状態が
発生するまで継続される。
【0073】尚、時短遊技状態では、特別図柄表示装置
32による図柄の変動表示の開始から終了までの時間が
短縮されることにより、大当たり遊技状態が発生し易く
なる(特別図柄表示装置32に大当たり停止図柄が停止
表示され易くなる)。
【0074】[4]上記第1実施形態は第1種パチンコ
機10に具体化したものである。しかし、本発明は第2
種または第3種パチンコ機に適用してもよい。図5は、
本発明を第2種パチンコ機に適用した第2実施形態にお
いて、第2種パチンコ機から取り外した遊技盤400を
表側から見た正面図である。尚、第2種パチンコ機の正
面図は、図1に示す第1種パチンコ機10と同じであ
る。
【0075】遊技盤400の略中央には、センターケー
ス401が配設されている。センターケース401の下
側には、第2種始動口402a〜402cが横方向に並
べられて配設されている。センターケース401の左方
には左袖入賞口24aが配設され、センターケース40
1の右方には右袖入賞口24bが配設されている。左袖
入賞口24aの下方には、左下入賞口29aが配設され
ている。右袖入賞口24bの下方には、右下入賞口29
bが配設されている。そして、遊技盤400には、図2
に示す第1種パチンコ機10の遊技盤14と同様に、ガ
イドレール16、コーナー飾りランプ18b、サイド飾
りランプ18c、風車23a,23b、装飾風車25
a,25b、アウト口44などが配設されている。
【0076】図6は、センターケース401の正面図で
ある。センターケース401の上部には、画像表示装置
402が配設されている。尚、画像表示装置402は、
どのような表示装置(例えば、LCD,CRT,プラズ
マディスプレイなど)によって具体化してもよい。セン
ターケース401の下部には、判定図柄表示装置403
が配設されている。センターケースの略中央部には、変
動入賞装置404が配設されている。変動入賞装置40
4の上部には大入賞口405が配設され、大入賞口40
5には回動羽根406が取り付けられている。回動羽根
406は、左右対称の可動羽根片を備え、通常は大入賞
口405を閉口した状態にある両可動羽根片がそれぞれ
の支軸を中心として左右に回動して開くと、大入賞口4
05を開口させるようになっている。
【0077】変動入賞装置404における大入賞口40
5の下方には、円筒状の回動ドラム407がその外周面
を遊技盤400の正面側に向けて配設されている。回動
ドラム407の上方左右両側には一般領域408が開口
され、回動ドラム407の上方左右中央部には特定領域
409が開口されている。そして、変動入賞装置404
における回動ドラム407の上方には、各領域408,
409を開閉するための開閉部材410が配設されてい
る。また、変動入賞装置404における開閉部材410
の左方には、開閉部材410および各領域408,40
9を撮影するためのテレビカメラ301が配設されてい
る。
【0078】図7および図8は、変動入賞装置404か
ら回動ドラム407および開閉部材410を取り出した
状態を示す斜視図である。回動ドラム407の外周面は
磁石によって形成され、その外周面に遊技球Pを磁着さ
せるようになっている。そして、回動ドラム407は、
矢印α方向に回動され、その回動に伴って外周面に磁着
された遊技球Pを矢印βに示すように各領域408,4
09側へ誘導されるようになっている。ここで、図7に
示すように、開閉部材410が各領域408,409を
閉口している場合には、遊技球Pが開閉部材410に当
接し、各領域408,409に遊技球Pが入賞するのが
阻害される。また、図8に示すように、開閉部材410
が各領域408,409を開口している場合には、回動
ドラム407の回動に伴って回動ドラム407の上方に
誘導された遊技球Pのうち、回動ドラム407の外周面
の左右両側部分に磁着していた遊技球Pは一般領域40
8に入賞され、回動ドラム407の外周面の左右中央部
に磁着していた遊技球Pは特定領域409に入賞され
る。
【0079】このように構成された第2種パチンコ機に
おいて、遊技球が第2種始動口402a〜402cのい
ずれかに入賞すると、判定図柄表示装置403が図柄を
変動表示した後に図柄を停止表示し、その停止表示され
た図柄が所定図柄の場合に、回動羽根406が大入賞口
405を所定時間だけ開口させる。開口した大入賞口4
05に遊技球が入賞すると、その遊技球は回動ドラム4
07に磁着されて各領域408,409に誘導される。
そして、遊技球が特定領域409に入賞すると大当たり
遊技状態が発生し、大入賞口405の所定時間の開口動
作が所定回数だけ繰り返されるため、大入賞口405へ
の多数の遊技球の入賞が可能になる。
【0080】このとき、テレビカメラ301を用いて開
閉部材410および各領域408,409を撮影し、そ
の撮影した画像を画像表示装置402に表示させる。各
領域408,409は変動入賞装置404の奥まった部
分に配設されているため、第2種パチンコ機の遊技盤4
00の正面に位置する遊技者からは、各領域408,4
09に入賞する遊技球を直接視認することが難しい。つ
まり、テレビカメラ301は、第2種パチンコ機の遊技
盤400の正面に位置する遊技者から視認困難な場所の
遊技球の動きを撮影する。そして、画像表示装置402
には、撮影された範囲における遊技球の動きが画像表示
される。従って、本第2実施形態においても、上記第1
実施形態と同様の作用・効果を得ることができる。
【0081】[5]上記第1実施形態では、サイド飾り
ランプ18cと普通図柄表示装置34との間にテレビカ
メラ301が配設されている。また、上記第2実施形態
では、変動入賞装置404における開閉部材410の左
方にテレビカメラ301が配設されている。しかし、テ
レビカメラ301は遊技盤14,400の適宜な場所に
配設すればよく、そのテレビカメラ301を用いて遊技
盤14,400の適宜な場所を撮影すればよい。例え
ば、第1実施形態における表示器32aの前側部分にテ
レビカメラ301を配設し、その第1種始動口27の直
上に配設されたテレビカメラ301を用いて第1種始動
口27を撮影してもよい。また、テレビカメラ301
は、1台に限らず、遊技盤14,400の適宜な場所に
複数台配設してもよい。
【0082】[6]本発明は、各種パチンコ機だけでな
く、ピンボールマシンなどの他の遊技機にも適用可能で
ある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を具体化した第1実施形態の第1種パチ
ンコ機10の正面図。
【図2】第1種パチンコ機10から取り外した遊技盤1
4の正面図。
【図3】第1種パチンコ機10の電気的構成を示すブロ
ック回路図。
【図4】第1種パチンコ機10の主基板100のメイン
CPU112が実行する主な処理の流れを示すフローチ
ャート。
【図5】本発明を具体化した第2実施形態の第2種パチ
ンコ機から取り外した遊技盤400の正面図。
【図6】遊技盤400に配設されたセンターケース40
1の正面図。
【図7】センターケース401に配設された変動入賞装
置404の要部斜視図。
【図8】センターケース401に配設された変動入賞装
置404の要部斜視図。
【図9】従来の第1種パチンコ機500の正面図。
【符号の説明】
10…第1種パチンコ機 14,400…遊技盤 20a…賞球・貸球供給口 27…第1種始動口 27a…第1種始動口スイッチ 32…特別図柄表示装置 33…特別図柄制御装置 40,404…変動入賞装置 41,405…大入賞口 42,410…開閉部材 43,409…特定領域 41a…大入賞口ソレノイド 41b…大入賞口スイッチ 62…賞球ユニット 100…主基板 112…メインCPU 114,214…ROM 116,216…RAM 200…払出制御基板 212…サブCPU 300…撮影装置 301…テレビカメラ 302…駆動モータ 303…操作スイッチ 406…回動羽根 407…回動ドラム 408…一般領域

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 遊技媒体の動きを撮影する撮影手段と、 その撮影手段の撮影した遊技媒体の動きを画像として表
    示する画像表示手段とを備えたことを特徴とする遊技
    機。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の遊技機において、 前記撮影手段の撮影範囲を変更する変更手段を備えたこ
    とを特徴とする遊技機。
  3. 【請求項3】 請求項1または請求項2に記載の遊技機
    において、 前記画像表示手段は、遊技状態に応じて表示する画像を
    変化させることを特徴とする遊技機。
  4. 【請求項4】 請求項1〜3のいずれか1項に記載の遊
    技機において、 図柄を変動表示した後に図柄を停止表示する図柄表示手
    段と、 その図柄表示手段が停止表示した図柄が所定図柄になっ
    た場合に、遊技者に有利な遊技状態とする遊技状態設定
    手段とを備え、 前記画像表示手段は、前記図柄表示手段に前記画像を表
    示することを特徴とする遊技機。
  5. 【請求項5】 請求項1〜4のいずれか1項に記載の遊
    技機において、 前記撮影手段は、遊技機の正面に位置する遊技者から視
    認困難な場所の遊技媒体の動きを撮影することを特徴と
    する遊技機。
  6. 【請求項6】 請求項4または請求項5に記載の遊技機
    において、 遊技媒体が始動領域に位置することを検知する検知手段
    と、 その検知手段が遊技媒体を検知したことに基づいて、前
    記図柄表示手段による図柄の変動表示を始動させる図柄
    制御手段とを備え、 前記撮影手段は、前記始動領域近傍の遊技媒体の動きを
    撮影することを特徴とする遊技機。
  7. 【請求項7】 請求項1〜5のいずれか1項に記載の遊
    技機において、 遊技媒体が所定領域に入賞したことを検出する入賞検出
    手段と、 その入賞検出手段が遊技媒体を検出したことに基づい
    て、遊技媒体を賞媒体として払い出す賞媒体払出手段と
    を備え、 前記撮影手段は、前記所定領域近傍の遊技媒体の動きを
    撮影することを特徴とする遊技機。
  8. 【請求項8】 請求項1〜7のいずれか1項に記載の遊
    技機における前記各手段としてコンピュータシステムを
    機能させるためのプログラム。
  9. 【請求項9】 請求項1〜7のいずれか1項に記載の遊
    技機における前記各手段としてコンピュータシステムを
    機能させるためのプログラムが記録されたコンピュータ
    で読み取り可能な記録媒体。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008220735A (ja) * 2007-03-14 2008-09-25 Sophia Co Ltd 遊技機
JP2009254556A (ja) * 2008-04-16 2009-11-05 Moriso:Kk 弾球遊技機
JP2010227180A (ja) * 2009-03-26 2010-10-14 Nec Personal Products Co Ltd 遊技機
JP2018191744A (ja) * 2017-05-12 2018-12-06 株式会社ユニバーサルエンターテインメント 遊技機

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