JP2011218052A - 遊技機 - Google Patents

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Abstract

【課題】開閉扉で受け止めた遊技球を該開閉扉から落下するのを抑制した遊技機を提供する。
【解決手段】遊技盤18には、特別入賞口60の右側に、遊技領域16を流下するパチンコ球を特別入賞口60へ向けて案内する始動案内装置54が配設される。また、開閉扉74には、始動案内装置54側の右側縁部76と反対側の左側縁部164に、開放姿勢にある状態で、該開閉扉74上を転動するパチンコ球が当接して開閉扉74からの落下を規制する規制部166が形成さる。規制部166は、開閉扉74が開放姿勢にある状態で、前側から後側に向けて始動案内装置54から離間するよう前端面が傾斜している。
【選択図】図3

Description

この発明は、遊技領域が画成された遊技盤に、入賞口を開閉する開閉扉を備えた入賞装置が設けられた遊技機に関するものである。
例えば、遊技機の代表例の一つであるパチンコ機は、機内にセットされる遊技盤の盤面にパチンコ球が打出される遊技領域が画成されて、該遊技盤における遊技領域の裏側に、各種図柄を変動表示して図柄変動演出を行なう液晶式やドラム式等の特別図柄表示装置が配設される。また、特別図柄表示装置の下方位置に、特別図柄表示装置での特別図柄変動ゲームを開始させる契機となる始動入賞装置が配設されている。この特別図柄変動ゲームの結果、特別図柄表示装置に特定の図柄の組合わせ(大当り図柄)が表示されることで、遊技者に有利な特別遊技(大当り遊技)を発生させるよう構成されている。前記特別遊技が発生すると、特別図柄表示装置における演出に合わせて、遊技盤に配設した特別入賞装置を開放した後に一旦閉鎖する動作パターン(ラウンド遊技)を所定回数繰返し、遊技者に多数の賞球を払出す好機を与えるようになっている。
前記特別入賞装置は、遊技盤の盤面に配設されて特別入賞口を備えた装置本体と、該装置本体に軸支されて特別入賞口を開閉自在に閉鎖する開閉扉と、装置本体に設けられて開閉扉を開閉させる駆動手段とから基本的に構成されている。そして、特別遊技状態が発生すると駆動手段が作動して、上縁部を上方に指向させて特別入賞口を閉鎖する閉鎖姿勢から上縁部を前方に指向させて特別入賞口を開放する開放姿勢に開閉扉が姿勢変化されて、多数の遊技球を特別入賞口へ受け入れ得るよう構成されている(例えば、特許文献1参照)。
特許第4017820号公報 特開2010−22581号公報
ところで、一般的な遊技機では、主に遊技領域の左側部に遊技球を流下させて遊技を行なうことが多く、特別遊技中においても、遊技球は、特別入賞装置に対し主として左側方から流入することとなる。そのため、遊技球は、開放姿勢の開閉扉に対して左方側から流下して該開閉扉に受け止められ、該開閉扉上を左から右へ転動することとなる。特に、勢いよく開閉扉上に到来した遊技球は、速度を維持したまま開閉扉の右側部を通過し、そのまま開閉扉から落下してしまうものもある。このように、遊技球が入賞することなく開閉扉から落下すると、遊技者は不満感を抱くこととなって、特別遊技の興趣が損なわれる原因となっていた。
また、従来のパチンコ機には、特別遊技が発生すると、遊技球を打ち出す打球力を高めて遊技球を遊技領域の右側部から流下させる、所謂「右打ち」により遊技を行なうものがある。例えば、特許文献2に示す遊技機では、特別入賞装置が遊技領域の右側下部に配設され、特別遊技の間、遊技者は右打ちを行なってラウンド遊技を消化するよう構成されている。
ところが、このような右打ちにより特別遊技を消化するタイプの遊技機では、開放姿勢となった開閉扉に対し遊技球が右方から流下して受け止められることとなる。しかも、右打ちをした場合には、遊技球は遊技釘等の障害物が少ない遊技領域の右側部に打出されることから、遊技球は開閉扉上に速度を維持したまま落下することが多くなる。そのため、遊技球が開閉扉上を右から左へ勢いよく転動し、そのまま開閉扉から落下し易くなるので、右打ちを行なう遊技機では、遊技者はより不満感を抱く傾向にある。
すなわち、本発明は、従来技術に係る遊技機に内在する前記問題に鑑み、これらを解決するべく提案されたものであって、開放姿勢の開閉扉に対し一方側から流下して受け止められた遊技球が、開閉扉の他方側から落下するのを抑制し得る遊技機を提供することを目的とする。
前記課題を解決し、所期の目的を達成するため、本発明に係る遊技機は、
遊技球が流下する遊技領域(16)が画成された遊技盤(18)と、前記遊技盤(18)に設けられ、該遊技盤(18)の前方に開放する入賞口(60)を有すると共に該入賞口(60)を開閉する開閉扉(74)を有した入賞装置(62)とを備え、前記開閉扉(74)は、前記入賞口(60)を閉鎖する閉鎖姿勢と該入賞口(60)の下縁部から前方に延出して入賞口(60)を開放する開放姿勢とに姿勢変化可能に構成され、前記遊技領域(16)を流下する遊技球を開放姿勢にある開閉扉(74)で受け止めて入賞口(60)へ案内するよう構成された遊技機において、
前記遊技盤(18)には、前記入賞口(60)の左右の何れか一方側に、前記遊技領域(16)を流下する遊技球を入賞口(60)へ向けて案内する案内部材(54)が配設され、
前記開閉扉(74)には、前記案内部材(54)側の側縁部(76)と反対側の側縁部(164)に、前記開放姿勢にある状態で、該開閉扉(74)上を転動する遊技球が当接して開閉扉(74)からの落下を規制する規制部(166,200,202)が形成され、
前記規制部(166,200,202)は、前記開閉扉(74)が開放姿勢にある状態で、前側から後側に向けて前記案内部材(54)から離間するよう前端面(166a,200a,202a)が傾斜していることを特徴とする。
請求項1の発明によれば、開閉扉に規制部を設けたので、開閉扉上を転動する遊技球が規制部に当接して開閉扉から落下するのを好適に抑制することができる。従って、遊技球の取りこぼしが軽減されて、遊技球を入賞口へ効率よく入賞させることができ、遊技の興趣が損なわれるのを抑制し得る。しかも、規制部の前端面に傾斜を付したので、開閉扉が閉鎖する際に、規制部の前側にある遊技球を前端面で案内して開閉扉から落下させることができる。従って、開閉扉と入賞口の上縁部との間に遊技球が挟まり難くなって、開閉扉が完全に閉鎖しなくなるといった事態の発生を抑制することができる。
請求項2に係る遊技機では、前記遊技盤(18)には、前記開閉扉(74)における前記案内部材(54)側の側縁部(76)の上方に、上下に開放して該案内部材(54)で案内された遊技球が通過可能な球通過口(78)が設けられ、
前記開閉扉(74)には、前記案内部材(54)側の側縁部(76)における前記球通過口(78)を通過した遊技球が当接する位置に、該側縁部(76)から反対側の側縁部(164)へ向けて下方傾斜する膨出部(168)が形成され、
前記入賞装置(62)には、前記入賞口(60)に連通する入賞空間(122)が画成されると共に、該入賞空間(122)における前記膨出部(168)の後方に、遊技球を検知する検知部(132)が設けられる。
請求項2の発明によれば、膨出部により遊技球を検知部とは反対側へ向けて転動させることができるので、遊技球を開閉扉上に分散させて多様な動きをさせることができ、遊技の興趣を向上させることができる。しかも、開閉扉の検知部と反対側の側縁部に規制部が設けられているので、検知部と反対側へ転動した遊技球が規制部に当接して、開閉扉から落下するのは防止される。また、遊技球を膨出部により分散させることで、遊技球が検知部に集中的に流入するのを防止して、球詰まりの発生を抑制し得る。
請求項3に係る遊技機では、前記規制部(166,200,202)は、開放姿勢にある状態で、前記開閉扉(74)からの突出高さ(h)が遊技球の半径(r)以上に設定される。
請求項3の発明によれば、規制部の突出高さを遊技球の半径以上に設定したので、遊技球が規制部を乗り越えて開閉扉から落下し難くなり、遊技球が開閉扉から落下するのをより確実に抑制することができる。
本発明に係る遊技機によれば、開閉扉で受け止めた遊技球を該開閉扉から落下するのを抑制して、効率よく遊技球を入賞させることが可能となる。
本発明の好適な実施例に係るパチンコ機の遊技盤を示す正面図である。 実施例に係るパチンコ機を示す正面図である。 実施例に係る遊技盤の要部を示す拡大正面図である。 実施例に係る始動案内装置の縦断面図である。 実施例に係る特別入賞装置を前側から見た状態で示す分解斜視図である。 実施例に係る特別入賞装置を後側から見た状態で示す分解斜視図である。 実施例に係る本体部を示す分解斜視図である。 実施例に係る特別入賞装置の縦断面図である。 実施例に係る特別入賞装置の装置本体を示す横断面図である。 実施例に係る本体部に板状部材を取付ける様子を示す平面図であって、板状部材のみ破断した状態で示す。 実施例に係る特別入賞装置の底面図である。 実施例に係る開閉扉と連繋機構との連結構造を示す斜視図であって、開閉扉が閉鎖姿勢にある状態を示す。 実施例に係る開閉扉と連繋機構との連結構造を示す斜視図であって、開閉扉が開放姿勢にある状態を示す。 実施例に係る特別入賞装置を開閉扉が開放した状態で示す平面図であって、パチンコ球が開閉扉上を転動する様子を示す。 実施例に係る特別入賞装置を示す平面図であって、板状部材のみ破断した状態で示す。 変更例1に係る特別入賞装置と透明部材との位置関係を示す縦断面図である。 変更例2に係る特別入賞装置の縦断面図であって、(a)は開閉扉が閉鎖姿勢にある状態を示し、(b)は開閉扉が開放姿勢にある状態を示す。 変更例2に係る特別入賞装置を示す正面図である。
次に、本発明に係る遊技機につき、好適な実施例を挙げて、添付図面を参照しながら、以下詳細に説明する。なお、実施例では、遊技球としてパチンコ球を用いて遊技を行なうパチンコ機を例に挙げて説明する。また、以下の説明において、「前」・「後」・「左」・「右」とは、図1に示すようにパチンコ機に設置した遊技盤を正面側(遊技者側)から見た状態を基準として、遊技者側を前方と指称し、遊技盤の裏側を後方と指称するものとする。
〔パチンコ機について〕
実施例に係るパチンコ機の概略構成について、図1または図2を参照して説明する。図2に示すように、パチンコ機10は、遊技店に設けられた「島」とも称される設置枠台(図示せず)に固定される外枠12と、該外枠12に対して着脱および開閉可能に枢支された中枠14とを備えている。また中枠14には、所要の遊技領域16が画成される遊技盤18が着脱交換可能に取付けられると共に、中枠14の前面側に着脱および開閉可能に前枠20が枢支されている。前枠20は、中枠14に配設した遊技盤18を透視保護する透明板22を備え、この透明板22の下方位置にパチンコ球を貯留可能な上球皿24が組付けられており、前枠20の開閉に合わせて上球皿24が一体的に開閉するようになっている。更に、中枠14の前側における前枠20の下方には、パチンコ球を貯留可能な下球皿26を形成した球皿部材28が着脱および開閉可能に組付けられている。
前記中枠14における球皿部材28の右側部には、操作ハンドル30が設けられており、該操作ハンドル30を操作することで、中枠14に配設した打球発射機構(図示せず)が作動して上球皿24に貯留したパチンコ球を遊技盤18へ向けて打出すよう構成されている。操作ハンドル30は、常には打球発射機構の作動を停止する状態となる方向(反時計回り)に付勢され、遊技者が時計回りに回動操作すると打球発射機構が作動され、回動操作の度合によりパチンコ球の打出し強度が調節可能となっている。
〔遊技盤について〕
図1に示すように、実施例の遊技盤18は、前記遊技盤18の左下隅部、左上隅部および右上隅部にかけて半円形状に配置された外レール32aと、該外レール32aの内側左部に離間して遊技盤18の中央下部から左上隅部にかけて配置される円弧状の内レール32bとからなる案内レール32が配設されている。遊技盤18における左側部には、外レール32aと内レール32bとの間に、打球発射機構で打出したパチンコ球が案内される打出し通路34が画成されている。外レール32aおよび内レール32bは金属薄板から形成され、内レール32bの上端部には、遊技領域16に打出したパチンコ球が打出し通路34に戻ることを防止する弾性部材36が配設されている。
前記遊技盤18の四隅には、樹脂製のコーナー飾り38が複数設けられている。右側のコーナー飾り38の側面は、前記外レール32aの右端部に沿うよう湾曲した第1側面38aと、前記内レール32bと同心状に延在すると共に該内レール32bと略同一の曲率半径で湾曲した第2側面38bとで構成される。第2側面38bの下端は、遊技盤18の中央下部に位置して前記内レール32bの右端部に連接されている。そして、前記外レール32aの上部が規定する上に凸の円弧と、内レール32bおよび右側のコーナー飾り38の第2側面38bが規定する下に凸の円弧とにより、パチンコ球が流下可能な略円形状の遊技領域16が画成されている。
前記遊技盤18には、各種の図柄を変動・停止表示して特別図柄変動ゲームを行なう液晶式やドラム式等の特別図柄表示装置46が臨む図柄開口部40aが開設された枠状装飾部材40が配設されると共に、該枠状装飾部材40の下方位置に、パチンコ球が入賞可能な始動口48を備えた始動入賞装置50が配設されている。実施例の始動入賞装置50は、始動口48が上方に常に開放した状態とされる。また、遊技盤18における始動入賞装置50の右側には、前後方向に開放する始動口(図3参照)52を備えると共に、パチンコ球を遊技領域16の中央下部へ向けて案内する始動案内装置(案内部材)54が配設されている。そして、前記始動入賞装置50または始動案内装置54の何れかの入賞口48,52にパチンコ球が入賞することで、特別図柄表示装置46での特別図柄変動ゲームが開始されるよう構成される。この特別図柄変動ゲームの結果、前記特別図柄表示装置46に特定の図柄組合わせ(例えば、同一図柄の三つ揃え)が表示されることで遊技者に有利な大当り(特別遊技)が発生するよう構成されている。なお、以下の説明では、始動入賞装置50の始動口を第1始動口48、始動案内装置54の始動口を第2始動口52と指称する。
前記遊技盤18における始動入賞装置50の下方位置には、大当り発生時に特別入賞口(入賞口)60を開放してパチンコ球の入賞を許容する特別入賞装置(入賞装置)62が配設され、該特別入賞口60にパチンコ球が入賞することで、球払出装置(図示せず)から前記上球皿24に賞球が払出されるようになっている。なお、遊技盤18の左下部には、遊技領域16を流下するパチンコ球が入賞可能な一般入賞口64aを備えた一般入賞装置64が複数箇所に設けられると共に、該遊技盤18における遊技領域16の最下方位置には、始動入賞装置50や始動案内装置54、特別入賞装置62、一般入賞装置64の入賞口48,52,60,64aに入賞しないパチンコ球を排出するアウト口66を設けてある。また、遊技盤18における遊技領域16の左側部には、遊技釘により上下に開放する落下口67が複数形成され、該落下口67を通過したパチンコ球が前記アウト口66から排出されるよう構成されている。
略円形状に形成された前記枠状装飾部材40は、前記遊技領域16側に臨む外側面が遊技盤18の盤面から前方へ突出して設けられており、遊技領域16を流下するパチンコ球が枠状装飾部材40の外側面に接触するよう構成されている。また、前記外レール32aの右端部、右側のコーナー飾り38の第2側面38bおよび枠状装飾部材40の右外側面により、1個のパチンコ球が通過可能な円弧状の右通路42が画成されている。そして、遊技者が操作ハンドル30を最大限に回動操作する所謂「右打ち」を行なった場合に、前記打出し通路34を通過したパチンコ球が外レール32aに沿って遊技領域16の右側部に打出され、前記右通路42を介して遊技領域16の右側下部に打出されるよう構成される。一方、パチンコ球が右通路42に到達し得ない程度に打出し強度を弱めた所謂「左打ち」を行なうと、パチンコ球は、遊技盤18に植設された遊技釘や枠状装飾部材40の外側面等に跳ね返されて、遊技領域16の左側部を流下するよう構成される。なお、右側のコーナー飾り38には、前記第1側面38aの下端および第2側面38bの上端の間に左方へ開放した設置スペース38cが画成されており、該設置スペース38c内に前記外レール32aの右開放端が臨んでいる。前記スペース38cには、ゴム等からなる緩衝部材44が設けられており、パチンコ球を右打ちした際に、外レール32aに沿って移動したパチンコ球を衝突させてコーナー飾り38に対する負荷を軽減している。
前記遊技盤18における始動案内装置54の右側上方には、上下方向に開放した始動通過口58が配設され、該始動通過口58をパチンコ球が通過すると、図示しない普通図柄表示部において普通図柄の変動が開始され、所定時間経過後に普通図柄表示部に普通図柄が停止表示される。前記普通図柄表示部に当り図柄が表示されて、普通図柄当りが発生すると、前記始動案内装置54の作動部材56(後述)が進退動作して前記第2始動口52へのパチンコ球の入賞が許容される。ここで、前記普通図柄表示部での普通図柄の変動時間は、パチンコ機10に設定された遊技状態に応じて設定されている。また、普通図柄表示部において普通図柄の変動が開始された結果、普通図柄当りが発生する確率についても、パチンコ機10の遊技状態に応じて変化するよう設定される。実施例のパチンコ機は、遊技状態として、通常状態、確率変動状態および時間短縮状態が設定されており、確率変動状態および時間短縮状態では、前記普通図柄表示部での普通図柄の変動時間が通常状態に較べて短縮される。また、前記確変状態および時間短縮状態では、前記普通図柄当りが発生する確率が、通常状態に較べて高く設定されている。確変状態とは、特定の特別図柄が揃って発生した特別遊技が終了した後、次回の大当りが発生するまでの間の遊技状態を指しており、当該確変状態では、通常状態に較べて大当り確率が高く設定されている。また、時間短縮状態とは、前記特定の特別図柄以外の特別図柄が揃って発生した特別遊技が終了した後、所定回数(例えば100回)の特別図柄変動ゲームが終了するまでの間の遊技状態を指しており、当該時間短縮状態では、通常状態と同じ大当り確率に設定されている。そして、確率変動状態および時間短縮状態において普通図柄の変動時間を短縮すると共に、前記普通図柄当りの発生確率を高くすることで、パチンコ球の前記第2始動口52への入賞確率を高くして遊技者にとって有利な遊技状態となる。そのため、確率変動状態および時間短縮状態において、遊技者は、パチンコ球を第2始動口52に入賞させるべく右打ちを行なうことになる。
前記遊技盤18における始動案内装置54の右上側には、右打ちにより前記右通路42を介して遊技領域16の右側下部に打出されたパチンコ球を該始動案内装置54の球入口68(後述)へ案内する第1,第2案内路70,72が、複数の遊技釘により画成されている。前記第1案内路70は、上下方向に延在して形成されており、パチンコ球を始動案内装置54の球入口68側へ向けて下方へ案内するよう構成される。また第2案内路72は、前記始動通過口58の出口側に連通しており、該始動通過口58を通過したパチンコ球を、第2案内路72を介して前記始動案内装置54の球入口68側に流下させるようになっている。図3に示すように、遊技盤18の盤面には、特別入賞装置62の開閉扉74(後述)の右側縁部(案内部材側の側縁部)76の上方に、上下方向に開放する球通過口78が複数の遊技釘により形成され、遊技領域16の右側下部を流下するパチンコ球を球通過口78を介して下方へ送るようになっている。この球通過口78と前記始動入賞装置50との間には、複数の遊技釘により通過規制部80が形成されており、該通過規制部80により、遊技領域16の右側下部を流下したパチンコ球が始動入賞装置50と球通過口78との間を通過し得ないようになっている。すなわち、右打ちにより遊技領域16の右側下部に打出された殆どのパチンコ球は、遊技領域16の左側部へ流入することなく球通過口78を介して下方へ送られるようになっている。
〔始動案内装置について〕
図3,4に示すように、前記始動案内装置54は、遊技盤18の盤面に取付けられる取付基板82と、該取付基板82の前側に配設される装飾体84と、取付基板82の後側に配設される本体ケース86とから基本的に構成され、遊技盤18における特別入賞装置62の右側上方に位置して設けられる。前記取付基板82の上部には、前後方向に開放する前記第2始動口52が開設され、パチンコ球の第2始動口52への入賞を制御する作動部材56が、該第2始動口52に前後方向に進退自在に設けている。また、前記取付基板82の前面には、左右方向に延在してパチンコ球を左方へ案内する案内部88が一体成形されている。図3に示すように、この案内部88は、取付基板82の右側縁部から左側縁部に亘って第2始動口52の下方を通るよう配設されており、案内部88の上面は、右から左に向かうにつれて緩やかに下方傾斜している。また、前記案内部88の左側の傾斜下端部は、遊技盤18に設けた前記球通過口78を指向しており、案内部88の上面を流下するパチンコ球は、前記第2始動口52の前側を通過した後、案内部88の傾斜下端部から球通過口78へ放出される(図3参照)。
前記装飾体84は、案内部88の全体を前側から覆うように前記取付基板82に取付けられており、該装飾体84は、取付基板82に対して案内部88の前後幅だけ離間している。前記装飾体84の後面には、後方へ突出すると共に内部にパチンコ球の流通空間が画成された湾曲壁部90が形成されている(図3参照)。この湾曲壁部90の上部には、上方に開放する普通入賞口92が開設されており、該入賞口92にパチンコ球が入賞すると、所定数の賞球が前記上球皿24に払出されるようになっている。また、前記湾曲壁部90の右側部、案内部88の右上端部、取付基板82および装飾体84により、斜め右上方に開放する球入口68が画成され、該球入口68を介してパチンコ球が装飾体84および取付基板82の間に流入して、前記案内部88を流下するよう構成される。
ここで、前記球入口68は、前記遊技領域16において、右打ちにより遊技領域16の右側下部を流下したパチンコ球のみが通過し得る位置に設けられている。また、前述したように、遊技盤18には、パチンコ球を始動案内装置54の球入口68側へ案内する前記第1,第2案内路70,72が設けてある。従って、実施例に係るパチンコ機10では、右打ちをすることで、殆どのパチンコ球を前記案内部88を介して前記球通過口78へ放出し、該球通過口78から特別入賞口60側へ効率よくパチンコ球を送るよう構成されている。一方、遊技盤18の遊技領域16の左側部には、前記始動案内装置54の如きパチンコ球を特別入賞口60へ案内する部材は設けられていない。また、遊技領域16の左側部には、パチンコ球を排出する前記落下口67やパチンコ球が入賞可能な一般入賞装置64が設けられているため、左打ちをした場合、特別入賞口60に到来するパチンコ球の割合は、右打ちをした場合に較べて小さくなる。
図4に示すように、前記遊技盤18の裏側に配設される前記本体ケース86は、前記第2始動口52を後方から覆うよう取付基板82の裏面に取付けられている。前記本体ケース86の前部は開放しており、該本体ケース86の内部と第2始動口52とが連通している。本体ケース86の後部には、前記作動部材56を進退動作させる第1ソレノイド(駆動手段)94がプランジャ94aを本体ケース86の内部に臨ませた状態で固定されている。また、本体ケース86の内部には、前後方向に進退自在な前記作動部材56と、該作動部材56および第1ソレノイド94のプランジャ94aを連結する連結機構96とが収納されている。
前後方向に延在する板状に形成された前記作動部材56は、前記本体ケース86の底部に摺動自在に配設されており、本体ケース86の内部において作動部材56の前端部56aが第2始動口52に位置する後方位置から(図4の実線参照)、該作動部材56の前端部56aが第2始動口52より前方に位置して前記案内部88の上方に露出した前方位置(図4の2点鎖線参照)までスライドし得るよう構成される。作動部材56の前端部56aは、上方に突出しており、前記後方位置では、作動部材56の前端部56aが第2始動口52の開口寸法を狭めて該第2始動口52へのパチンコ球の入賞を不能とする。一方、前記前方位置では、前記第2始賞口52を開放すると共に、前記球入口68を通過したパチンコ球を作動部材56で受け止め得るようになっている。そして、パチンコ球を受け止めた状態で、作動部材56が後方位置までスライドすることで、パチンコ球が第2始動口52に入賞するよう構成される。
前記連結機構96は、前記プランジャ94aの先端部に設けられて該プランジャ94aと共に前後方向にスライド可能なリンク部98と、該リンク部98および前記作動部材56に連結される揺動連結部100とから構成される。前記揺動連結部100は、本体ケース86の内部において左右方向に延在する軸部100aを介して軸支され、前記リンク部98が前後方向にスライドすることで軸部100aを中心に揺動するよう構成される。また、揺動連結部100の下端部は前記作動部材56の後部に連結されており、揺動連結部100が揺動することで作動部材56が進退動作するよう構成される。すなわち、第1ソレノイド94が非励磁状態にあっては、前記リンク部98がプランジャ94aと共に前方へ突出しており、揺動連結部100は下端部を後方に位置させて(図4の実線参照)、前記作動部材56は後方位置に停止される。一方、第1ソレノイド94が励磁状態にあっては、前記リンク部98がプランジャ94aと共に後方へ引き込まれ、揺動連結部100は、下端部を前方に位置させた姿勢となって(図4の2点鎖線参照)、前記作動部材56を前方位置までスライドさせるようになっている。
〔特別入賞装置について〕
図5,6に示すように、前記特別入賞装置62は、前方に開放してパチンコ球が通過可能な横長矩形状の特別入賞口60を備えた装置本体102と、該装置本体102に設けられ、特別入賞口60を開閉する開閉扉74と、装置本体102に設けられ、開閉扉74を開閉動作させる第2ソレノイド(駆動手段)104とから基本的に構成され、前記遊技盤18の中央下部に配設されている。前記装置本体102は、前記特別入賞口60が開設された板状部材106と、該板状部材106が前側に取付けられる本体部108とから構成され、遊技盤18に開設した前後方向に開放する取付孔(図示せず)に本体部108を前側から挿入した状態で、板状部材106が遊技盤18に固定される。
〔本体部について〕
前記本体部108は、図7に示すように、前記第2ソレノイド104や球検知スイッチ(球検知手段)110等が取付けられる下ケース112と、該下ケース112に対し上側から組付けられる上ケース116とから構成され、該上ケース116の左右に設けた上下方向に開放する通孔116a,116aを介して固定ネジ118,118を下ケース112のネジ孔112a,112aに螺挿することで、上ケース116および下ケース112はネジ止めされる。前記本体部108には、上ケース116および下ケース112を組付けた際に前方に開放する入賞空間122が画成されており、該入賞空間122の前方開口部(以下、本体開口部120という)が、図8に示すように、前記板状部材106の特別入賞口60に後側から整合する状態で板状部材106および本体部108が組付けられている。
前記本体部108における入賞空間122の底部122aは、図7に示すように、左側から右側に向かうにつれて下方へ緩やかに傾斜しており、入賞空間122に入賞したパチンコ球を右側へ案内するよう構成される。また、前記本体部108には、入賞空間122内の左端側に、薄板状の案内片124が、その前端面124aを前記本体開口部120に臨ませた状態で水平な姿勢で設けられている。図9に示すように、前記案内片124の前端面124aは、左側から右側に向かうにつれて後方に傾斜しており、該案内片124の前端面124aに当接したパチンコ球を右方へ案内するよう構成されている。
前記本体部108(下ケース112)における入賞空間122の後面を画成する後壁部121には、図7に示すように、該入賞空間122の右側に偏倚した位置に、前方に開放して入賞空間122内に開口すると共に下方に開口する球通路130が設けられている。すなわち、入賞空間122に入賞したパチンコ球は、入賞空間122の底部122aや前記案内片124の前端部124aにより右方へ案内されて、該球通路130を通過して下方へ排出されるよう構成される。また、前記下ケース112には、図7に示すように、球通路130の前側に球検知スイッチ110が取付けられており、該球検知スイッチ110の前後方向に開放する検知部132をパチンコ球が通過することで、球払出装置により所定数の賞球が前記上球皿24に払出されるようになっている。
前記下ケース112の左側部には、前記第2ソレノイド104を設置するための設置部134が設けられており、該設置部134にバネ部材136が巻装されたプランジャ104aを前方へ延出させた状態で第2ソレノイド104が設置される。前記プランジャ104aには、前記下ケース112に左右方向に軸支され、該プランジャ104aの前後移動に伴って上下方向に揺動する連繋部材138が連結されている。この連繋部材138には、前方へ延出する揺動アーム140が一体成形されており、該揺動アーム140の先端部が開閉扉74の被連繋部(後述)142に連繋するよう構成される。なお、連繋部材138は、前記第2ソレノイド104が非励磁状態では、前記揺動アーム140の先端部を下方に指向させた姿勢となり(図12参照)、第2ソレノイド104が励磁状態では、揺動アーム140の先端部を上方に指向させた姿勢となる(図13参照)。
図5に示すように、前記本体部108の前部には、前記本体開口部120を挟むよう左右に離間して一対の支持部144,144が前方に突出して設けられている。各支持部144は、前記下ケース112に設けた下支持体146および前記上ケース116に設けた上支持体148から構成されており、上ケース116および下ケース112を組付けた際に、下支持体146および上支持体148が上下に合わさって前記支持部144を形成するようになっている。各支持部144には、左右方向に貫通した貫通孔150が形成され、開閉扉74を軸支する支軸ピン152,152を両貫通孔150,150に挿通するよう構成されている。両支持部144,144の離間間隔は、前記開閉扉74の横幅寸法より僅かに大きく設定されており、両支持部144,144の間に開閉扉74を配設し得るよう構成される。
図7に示すように、前記下支持体146は、上方および側方に開放したU字状に形成され、前記支軸ピン152を回動自在に保持するよう構成される。前記上支持体148は、上ケース116の前部における左右の端部から直線的に突出するよう形成され、上ケース116を下ケース112に取付けた際に、上支持体148の下面が下支持体146の上面に当接して前記貫通孔150を画成するよう構成される。ここで、図10に示すように、前記上支持体148の左右の幅寸法は、下支持体146の左右の幅寸法より小さく設定されており、上支持体148が支軸ピン152に接触する範囲は、下支持体146に較べて小さくなっている。すなわち、上支持体148の幅寸法を小さくすることで、支持部144と支軸ピン152との接触量を低減している。なお、前記支軸ピン152は、前記貫通孔150を介して開閉扉74の軸受凹部154(後述)に挿通した状態で、該支軸ピン152の外側の端部が下支持体146の側端面より僅かに内側に位置するようになっている。
前記下ケース112の左右の側部には、前方を指向する取付面部156,156が側方へ突出して形成されており、各取付面部156に前後方向に開放する通孔156aが開設されている。また、前記下ケース112の下面には、図11に示すように、位置決め凹部158が複数凹設されており、板状部材106の対応する位置決め片160(後述)が位置決め凹部158に整合するよう構成される。
〔開閉扉について〕
前記開閉扉74は、図5に示すように、前記特別入賞口60の開口形状に略合致する横長矩形板状に形成されている。前記開閉扉74の左側下端部および右側下端部には、夫々、前記支持部144の貫通孔150に整合する位置に、軸受凹部154が側方へ開放するよう設けられている。そして、前記開閉扉74を本体部108の両支持部144,144の間に臨ませて、各軸受凹部154を貫通孔150に整列させたもとで、貫通孔150を介して支軸ピン152を対応の軸受凹部154に挿入することで、開閉扉74が本体部108に回動自在に支持される。また、図12,13に示すように、前記開閉扉74の裏面(特別入賞口60を閉鎖した状態で入賞空間122に臨む面)における左側下端部には、前記連繋部材138側に開放したU字状の被連繋部142が形成されており、該被連繋部142に連繋部材138の揺動アーム140が連繋している。そして、連繋部材138が揺動することで、被連繋部142が揺動アーム140により上下に変位して、開閉扉74が支軸ピン152を中心として回動するよう構成されている。
すなわち、図12に示すように、開閉扉74は、前記第2ソレノイド104が非励磁状態にあっては、該開閉扉74の軸支された側の端部とは反対側の端部(以下、開放端部162という)が上方を指向して前記特別入賞口60を閉鎖する閉鎖姿勢となる。一方、前記第2ソレノイド104が励磁状態にあっては、図13に示すように、開閉扉74の開放端部162が前方を指向して特別入賞口60を開放すると共に該特別入賞口60の下縁部から前方に延出した開放姿勢まで姿勢変化可能に構成されている。そして、パチンコ球を流下するパチンコ球は、開放姿勢となった開閉扉74で受け止められて、前記特別入賞口60へ案内されるよう構成される。なお、開閉扉74は、前記プランジャ104aに設けられたバネ部材136の弾性力により、常には特別入賞口60を閉鎖する方向へ付勢されている。また、開閉扉74の開放端部162は、閉鎖姿勢にあって下方から上方に向かうにつれて後方に湾曲した薄肉形状とされており、針金等の器具で開閉扉74の開放端部162を引っ掛け難くしている。
前記開閉扉74の左側縁部(案内部材側の側縁部とは反対側の側縁部)164に、開放姿勢にある開閉扉74上を転動するパチンコ球が当接して、該開閉扉74からの落下を規制する規制部166が設けられている。前述したように、実施例に係るパチンコ機10では、右打ちをした場合に効率よく特別入賞口60へパチンコ球を送り得る構成とされているので、開放姿勢にある開閉扉74に対しパチンコ球が右側から流下して受け止められる場合が多い。そのため、開閉扉74で受け止められたパチンコ球は、該開閉扉74上を右から左へ転動することとなる。そこで、実施例では、開閉扉74の左側縁部164に規制部166を設けることで、該開閉扉74上を左方へ転動するパチンコ球を規制部166に当接させて、開閉扉74から落下するのを規制している。
前記規制部166は、開閉扉74の左側縁部164に沿って延在するリブ状に形成され、図8に示すように、開放姿勢にある開閉扉74の裏面から規制部166が上方へ突出する高さ(突出高さh)は、パチンコ球の半径r以上に設定されている。また、開閉扉74が開放姿勢にあって、規制部166の前端面166aは、開閉扉74の開放端部162より後方に位置しており、開閉扉74を閉成する際に、規制部166が特別入賞口60の上縁部に干渉しないようになっている。すなわち、前記規制部166の開閉扉74からの突出高さhおよび規制部166の左側縁部164に沿う方向の延在長さは、開閉扉74の開閉動作に支障が生じない範囲で極力大きく設定される。また、図14に示すように、前記開閉扉74が開放姿勢にあって、前記規制部166の前端面166aは、前側から後側に向けて左方(案内部材から離間する方向)へ傾斜している。このように、規制部166の前端面166aに傾斜を付すことで、開閉扉74における規制部166の前端面166aより前方のスペースにあるパチンコ球(図14のP参照)を該前端面166aで左方へ案内して、開閉扉74から速やかに落下させる構成とされる。これにより、開閉扉74が閉鎖する際に、該開閉扉74と特別入賞口60の上縁部との間にパチンコ球が挟み込まれるのを防止している。
前記開閉扉74の右側縁部76には、前記球検知スイッチ110の検知部132の前方位置に、膨出部168が開放姿勢の開閉扉74の裏面から上方に突出するよう形成されている。前記膨出部168は、開閉扉74が開放姿勢となった際に、前記球通過口78の下方に臨むよう形成されており、該球通過口78を通過したパチンコ球が膨出部168に当接するよう構成されている。この膨出部168は、開閉扉74が開放姿勢にあって、右方から左方へ向けて(側縁部から反対側の側縁部へ向けて)下方傾斜するよう形成され、膨出部168に当接したパチンコ球が左方へ弾かれるようになっている。すなわち、図14に示すように、球通過口78を介して流下したパチンコ球が膨出部168に当接して左方へ分散され、パチンコ球が球検知スイッチ110の検知部132に集中的に流入するのを防止している。なお、この膨出部168の前部は、開閉扉74が開放姿勢にあって、前方へ下方傾斜するよう形成されており、該膨出部168の前方にパチンコ球が滞留し難くなっている。
〔板状部材について〕
前記板状部材106は、前面に所要の装飾が施された平板状の装飾板であって、該板状部材106に設けた前後方向に開放する複数の通孔106aを介してネジ止めすることで、板状部材106が遊技盤18の盤面に固定される。また、図6に示すように、板状部材106の裏面に後方へ突出する一対の固定ボス170,170が設けられ、各固定ボス170の後端面を対応する本体部108の前記取付面部156に当接させ、通孔156aを介して固定ネジ118でネジ止めすることで、板状部材106は本体部108に固定される。更に、板状部材106には、前後方向に開放する取付開口部172,172が左右に離間して2つ開設され、各取付開口部172に、所要の発光演出を行なう発光装飾体174の発光面部176が臨むよう配設される。
前記発光装飾体174は、光透過性を備えると共に表面に光散乱処理が施された前記発光面部176と、該発光面部176の後面に配設されてLED等の発光素子を複数備えた発光基板178とから構成される。図6に示すように、前記発光面部176の後面には、複数の固定ボス170が後方へ突出して設けられ、前記発光基板178に設けた通孔178aを介して固定ネジ118を固定ボス170に螺挿することで、発光基板178が発光面部176にネジ止めされる。また、前記発光面部176の左右の後面に、前後方向に開放する通孔180aが開設された嵌合取着部180,180が設けられ、各嵌合取着部180を板状部材106の後面に設けた被嵌合ボス182に嵌合させた状態で該嵌合取着部180の通孔180aを介して被嵌合ボス182のネジ孔182aに固定ネジ118を螺挿することで、発光面部176(発光装飾体174)が板状部材106にネジ止めされるようになっている。
前記板状部材106の後面には、後方に突出するリブ状の突出壁184が特別入賞口60を囲繞するよう上下左右に設けられている。この突出壁184は、板状部材106を本体部108に取付けた際に、該突出壁184の後端面が本体部108の前端部に当接するようになっている(図8,9参照)。図11に示すように、下側の突出壁184には、該突出壁184から更に後方へ突出する位置決め片160が複数形成されており、板状部材106を本体部108に取付けた際に、位置決め片160が前記本体部108の位置決め凹部158に整合して、板状部材106が本体部108に位置決めされるようになっている。
また、左右の突出壁184,184には、左右方向に開放する切欠部186が夫々設けられ(図6に一方のみ図示)、各切欠部186に台形板状の押え部188が後方に突出して形成されている。両押え部188,188は、板状部材106の後面において左右に離間して設けられ、図15に示すように、板状部材106を本体部108に取付けた際に、各押え部188が対応の支持部144の側方に位置して前記貫通孔150を閉塞するよう構成されている。各押え部188は、前後方向に延在して板状部材106を本体部108に取付けた際に前記支持部144に対向する閉塞面190と、該閉塞面190の後方に連接された傾斜面192とを備えている。
図10に示すように、両押え部188,188の閉塞面190,190の離間距離L1は、両支持部144,144(下支持体146,146)の外側端面の離間距離L2より僅かに大きく設定されており、板状部材106を本体部108に取付けた際に、閉塞面190,190の間に前記支持部144,144および開閉扉74が挟まれた状態となる(図15参照)。また、閉塞面190の高さ位置は、前記貫通孔150の高さに一致している。前記傾斜面192は、図10,13に示すように、前側から裏側に向かうにつれて該支持部144から離間するよう傾斜しており、板状部材106を本体部108に取付ける際に、傾斜面192で支軸ピン152を内側(開閉扉74側)へ案内し得るになっている。すなわち、前記貫通孔150に挿通した支軸ピン152が支持部144(下支持体146)よりも外側に突出していたとしても、板状部材106を本体部108に取付ける際に、傾斜面192が支軸ピン152を内側に押込んで、該支軸ピン152が板状部材106に引っ掛かるのを防止している。
〔実施例の作用〕
次に、前述した実施例に係るパチンコ機10の作用につき説明する。
先ず始めに、特別入賞装置62を組立てる場合について説明する。図7に示すように、本体部108を構成する下ケース112の球通路130に、検知部132を前方に指向させた状態で球検知スイッチ110を配設すると共に、該下ケース112の設置部134に第2ソレノイド104をプランジャ104aを前方に延出させた状態で設置する。次に、前記上ケース116を下ケース112に上側から被せて、該上ケース116に設けた通孔116a,116aを介して固定ネジ118,118を下ケース112のネジ孔112a,112aに螺挿して、上ケース116を下ケース112にネジ止めする。上ケース116および下ケース112を組付けることにより、図5に示すように、本体開口部120および入賞空間122が前方に開放した状態で画成され、本体部108が完成する。このとき、図3に示すように、前記球検知スイッチ110の検知部132は、入賞空間122の右側に偏倚して開口している。また、上ケース116および下ケース112を組付けた際に、上ケース116の上支持体148の下面が下ケース112の下支持体146の上面に当接して、左右方向に貫通した貫通孔150を備えた支持部144が形成される。
次に、前記支持部144,144の間に開閉扉74を臨ませて、該支持部144,144の貫通孔150,150に開閉扉74の軸受凹部154,154を整合させる。そして、貫通孔150に整合させた各軸受凹部154に対し、支軸ピン152を貫通孔150を介して挿通することで、開閉扉74が本体部108に開閉自在に取付けられる。このとき、前記開閉扉74の膨出部168は、前記球検知スイッチ110の検知部132の前方に位置する。このように、支持部144に左右方向に貫通する貫通孔150を設けたので、支軸ピン152を貫通孔150を介して開閉扉74の軸受凹部154に挿通するだけで、開閉扉74を簡単に本体部108に取付けることが可能となる。しかも、支軸ピン152が挿通される貫通孔150は、左右方向に貫通していることから、軸受凹部154や貫通孔150内に塵埃が溜り難く、開閉扉74に動作不良が生じるのを抑制し得る。また、上支持体148の幅寸法を下支持体146より小さくしたので、支持部144と支軸ピン152との摩擦を軽減することができ、開閉扉74のスムーズな開閉動作を実現し得る。なお、支軸ピン152を軸受凹部154に対し最大限挿通させた際には、図10に示すように、支軸ピン152の外側の端部が下支持体146の外側部に略一致して、支軸ピン152が下支持体146より外側に突出することはない。
前記板状部材106については、前記発光基板178を発光面部176に取付けた発光装飾体174を板状部材106の後面にセットし、発光面部176の嵌合取着部180を被嵌合ボス182に嵌合させる。そして、嵌合取着部180の通孔180aを介して被嵌合ボス182のネジ孔182aに固定ネジ118を螺挿することで、取付開口部172を介して発光面部176が前側に臨んだ状態で発光装飾体174が板状部材106にネジ止めされる。次に、板状部材106を前記本体部108に前側から組付けて、該板状部材106の突出壁184を本体部108の前端部に当接させる。このとき、図11に示すように、板状部材106の位置決め片160が本体部108(下ケース112)の位置決め凹部158に整合して、板状部材106が本体部108に対し位置決めされる。そして、前記取付面部156に前側から当接する板状部材106の固定ボス170に対し、取付面部156の通孔156aを介して固定ネジ118を螺挿することで、板状部材106が本体部108にネジ止めされる。このとき、図15に示すように、前記押え部188,188の閉塞面190,190が前記支持部144,144の貫通孔150,150の側方に位置し、該貫通孔150,150を閉塞する。
すなわち、2つの押え部188,188が、両支持部144,144を外側から挟むように位置して各貫通孔150を閉塞し、該貫通孔150に挿通された支軸ピン152を貫通孔150から脱落不能とする。しかも、閉塞面190の後方に連接された傾斜面192は、前側から後側に向かうにつれて支持部144から離間するよう傾斜しているので、仮に支軸ピン152が支持部144から外側に突出していたとしても、板状部材106を本体部108に取付ける際に、傾斜面192が支軸ピン152を内側(開閉扉74側)へ押込むことができる。従って、支軸ピン152が貫通孔150から突出していた場合にも、支軸ピン152が引っ掛かることなく板状部材106を本体部108にスムーズに取付けることができる。また、貫通孔150から突出した支軸ピン152に押え部188が引っ掛かって、支軸ピン152が折曲したり、板状部材106等が破損するのを防止し得る。こうして完成した特別入賞装置62の本体部108を遊技盤18の取付孔を介して前側から挿入し、板状部材106の通孔106aを介して該板状部材106を遊技盤18にネジ止めすることで、特別入賞装置62が遊技盤18に取付けられる。
次に、実施例に係るパチンコ機10の遊技態様について説明する。パチンコ機10では、操作ハンドル30の操作により案内レール32に沿って遊技領域16に打出されたパチンコ球は、遊技盤18に設けた遊技釘等に接触して流下方向を変化させながら流下する。ここで、通常の遊技状態においては、常に開放した第1始動口48へパチンコ球を入賞させるべく、遊技者は左打ちを行なって、パチンコ球を遊技領域16の左側部に流下させる。第1始動口48にパチンコ球が入賞すると、特別図柄表示装置46において所要の特別図柄変動ゲームが開始されると共に、前記球払出装置により所定数の賞球(例えば、4個の賞球)が払出される。そして、特別図柄変動ゲームの結果、特別図柄表示装置46に特定の図柄組合わせが表示されると大当りとなって、特別遊技が発生する。
特別遊技が発生すると、特別入賞口60を所定時間(例えば、30秒)開放させる間に、所定数(例えば、10球)のパチンコ球を特別入賞口60に入賞させるラウンド遊技が開始される。特別遊技状態では、図13に示すように、前記第2ソレノイド104が励磁されて前記バネ部材136の弾性力に抗してプランジャ104aが後方へ引き込まれ、連繋部材138が前記揺動アーム140の先端側を上昇させるよう揺動する。これにより、開閉扉74が前記支軸ピン152を中心として回動して閉鎖姿勢から開放姿勢に姿勢変化し、前記特別入賞口60が開放される。
特別遊技が発生して特別入賞口60が開放されると、遊技者は、右打ちによりパチンコ球を遊技領域16の右側下部に流下させて、前記始動案内装置54を介してパチンコ球を効率的に特別入賞口60へ入賞させる。すなわち、遊技者は、前記操作ハンドル30を最大限に回動操作し、右通路42を介して遊技領域16の右側下部にパチンコ球を打出す。このとき、右通路42には遊技釘が植設されていないので、パチンコ球は遊技領域16の右側下部に比較的速い速度で打出される。遊技領域16の右側下部に打出されたパチンコ球は、図3に示すように、前記第1案内路70や第2案内路72を流下して、始動案内装置54の球入口68へ案内される。この球入口68を介して装飾体84および取付基板82の間に流入したパチンコ球は、前記案内部88の上面を転動して左方へ案内される。
そして、案内部88を流下したパチンコ球は、該案内部88の傾斜下端部から放出され、前記球通過口78により下方へ案内されて、開放姿勢にある開閉扉74の右側縁部76側で受け止められる。なお、前記始動入賞装置50や通過規制部80により遊技領域16の左側部へのパチンコ球の流入は規制されるから、始動案内装置54に案内されることなく遊技領域16の右側下部を流下したパチンコ球も、殆どが球通過口78を通過して下方へ案内されることとなる。
前記開閉扉74に落下したパチンコ球は、図14に示すように、前記膨出部168に当接して左方へ弾かれる。すなわち、膨出部168は、開閉扉74の右側縁部76における前記球通過口78を通過したパチンコ球が当接する位置に形成されているから、球通過口78を通過した殆どのパチンコ球が膨出部168に当接する。膨出部168にパチンコ球が当接して左方へ弾かれることで、パチンコ球を開閉扉74上に分散させて多様な動きをさせることができ、遊技の興趣を高めることが可能となる。しかも、パチンコ球を左方へ弾くことで、膨出部168の後方に位置する球検出スイッチ110の検知部132に集中的にパチンコ球が流入するのを防止して、球詰まりが発生するのを抑制することができる。
開閉扉74上を左方へ転動したパチンコ球が該開閉扉74の左側縁部164に到達すると、該左側縁部164に設けた規制部166に当接し、パチンコ球が開閉扉74の左側縁部164から落下するのは規制される。すなわち、規制部166によりパチンコ球の落下を防止することで、パチンコ球の取りこぼしが軽減されて、パチンコ球を特別入賞口60へ効率よく入賞させることができる。従って、遊技者が不満感を抱き難くなって、特別遊技の興趣が損なわれるのを抑制し得る。しかも、図8に示すように、規制部166の突出高さhは、パチンコ球の半径r以上に設定されているので、パチンコ球が規制部166を乗り越えることを殆ど不能として、パチンコ球が開閉扉74から落下するのをより確実に抑制することが可能となる。また、規制部166は、膨出部168と反対側の開閉扉74の左側縁部164に設けたことで、膨出部168に当接して左方へ弾かれたパチンコ球が落下するのを規制部166で抑制することができる。
入賞空間122に入賞したパチンコ球は、入賞空間122の底部122aや前記案内片124により右方へ案内されて、前記球検知スイッチ110の検知部132へ向けて転動する。そして、パチンコ球が検知部132を通過することで、球払出装置により所定数の賞球が上球皿24に払出される。なお、前記検知部132を通過したパチンコ球は、球通路130を介して下方へ排出される。このように、入賞空間122の底部122aや案内片124によってパチンコ球が効率的に検知部132へ案内し得るので、パチンコ球を入賞空間122からスムーズに排出して、入賞空間122内で球詰まりが発生するのを防止し得る。
前記球検知スイッチ110の検知部132が所定数のパチンコ球を検知するか、または開閉扉74を開放してから所定時間が経過すると、ラウンド遊技が終了される。すなわち、前記第2ソレノイド104が非励磁状態とされて、前記バネ部材136が弾性復帰して前記プランジャが前方へ突出し、図12に示すように、前記連繋部材138が揺動アーム140の先端部を下降させるように揺動する。これに伴って、前記開閉扉74は、開放端部162を前方へ指向させた開放姿勢から、該開放端部162を上方へ指向させた閉鎖姿勢に姿勢変化して前記特別入賞口60を閉鎖する。
ここで、図14に示すように、開閉扉74における規制部166の前方のスペースにパチンコ球が位置した状態で、開閉扉74が前記閉鎖姿勢に姿勢変化すると、特別入賞口60の上縁部にパチンコ球が挟み込まれる虞がある。このような挟み込みが発生すると、開閉扉74が特別入賞口60を完全に閉鎖できなくなって、パチンコ球を特別入賞口60へ無制限に入賞させることができる事態が生じてしまう。そこで、実施例に係るパチンコ機10では、規制部166の前端面166aを後方に向かうにつれて左方へ傾斜させたので、規制部166の前方にあるパチンコ球については、該前端面166aで左方へ案内することで開閉扉74から落下させるようになっている。これにより、パチンコ球の挟み込みを防止して、開閉扉74が閉鎖不能となる事態の発生を抑制することができる。
次に、開閉扉74が使用により劣化して、該開閉扉74を交換する必要が生じた場合について説明する。開閉扉74を交換する際には、先ず始めに、前記板状部材106を遊技盤18から取外して、特別入賞装置62を遊技盤18から取外す。次に、板状部材106を本体部108から取外し、押え部188,188によって閉塞されていた支持部144,144の貫通孔150,150を開放させる。そして、軸受凹部154,154に挿通された支軸ピン152,152を貫通孔150,150を介して抜き出して、開閉扉74が本体部108から取外される。すなわち、実施例に係るパチンコ機10では、貫通孔150,150を介して支軸ピン152,152を抜き出し得るので、本体部108を下ケース112および上ケース116に分解する必要がなく、開閉扉74を本体部108から容易に取外すことができる。
次に、新たな開閉扉74を支持部144,144の間に臨ませ、貫通孔150,150を介して支軸ピン152,152を軸受凹部154,154に挿通することで、本体部108に開閉扉74が取付けられる。そして、前記板状部材106を本体部108に取付けることで、押え部188,188の閉塞面190,190が貫通孔150,150の側方に位置して該貫通孔150,150を閉塞する。このように、実施例に係るパチンコ機10によれば、本体部108を下ケース112、上ケース116に分解することなく、新たな開閉扉74を容易に本体部108に取付けることができるので、開閉扉74の交換作業を極めて効率的に行ない得る。
〔変更例1〕
図16は、変更例1に係る特別入賞装置62と透明板22との位置関係を示す縦断面図である。なお、図16では、実施例と同一の部材については、同じ符号を付してある。変更例1では、開閉扉74の左側縁部164に設けられる規制部200は、開閉扉74が開放姿勢にあって、該規制部200の前端部200aと透明板22との離間距離lがパチンコ球の直径Dよりも小さくなるよう構成されている。すなわち、規制部200の前端部200aと透明板22との離間距離lをパチンコ球Dの直径より小さくすることで、該規制部200の前端部200aと透明板22との間をパチンコ球が通過するのを不能とし、開閉扉74からパチンコ球が落下するのをより確実に防止することができる。
〔変更例2〕
図17(a),(b)は、変更例2に係る特別入賞装置62を示す縦断面図、図18は、変更例2に係る特別入賞装置62を示す正面図である。なお、図17,18では、実施例と同一の部材については、同じ符号を付してある。変更例2に係る特別入賞装置62では、開閉扉74の左側縁部164の略全長に亘って規制部202が形成されている。すなわち、変更例2では、規制部202の前端縁202aが開閉扉74の開放端部162に近接する位置まで延在しており、該規制部202における開閉扉74の左側縁部164に沿う方向の延在長さは、実施例の規制部166よりも長くなっている。また、図18に示すように、板状部材106における特別入賞口60の上縁部を画成する部位に、開閉扉74が閉鎖姿勢となった際に規制部202の前端部202aを収容する収容部204が前方に開放して形成されている。すなわち、開閉扉74が閉成する際に規制部202の前端部202aを収容部204に収容することで、該規制部202の前端部202aが板状部材106に干渉するのを防止するようになっている。なお、この収容部204の前方開口部204aは、閉鎖姿勢となった開閉扉74によって前側から閉鎖されるようになっている。
このように、変更例2では、規制部202を開閉扉74の左側縁部164の略全長に亘って形成することで、開閉扉74上を転動するパチンコ球に規制部202が確実に当接して、開閉扉74からのパチンコ球の落下を更に抑制することが可能となる。しかも、板状部材106に収容部204を設けたので、開閉扉74の閉成時に規制部202の前端部202aが板状部材106に干渉することはない。しかも、この収容部204の前方開口部204aは、閉鎖姿勢となった開閉扉74により前側から閉塞されるので、該収容部204に塵埃が詰まり難くなって、該塵埃によって開閉扉74が閉鎖不能となるのを防止し得る。また、収容部204の前方開口部204aを開閉扉74で閉塞することで、該収容部204に異物を挿入して開閉扉74を強制開放するといった不正行為を防止することもできる。
なお、本発明に係る遊技機としては、前述した実施例や変更例のものに限られるものではなく、種々の変更が可能である。
(1) 実施例では、開閉扉の左側縁部に規制部を設けた場合を例示した。しかしながら、必ずしも、開閉扉の左側縁部に規制部を設ける必要はなく、開閉扉の右側縁部に規制部を設けてもよい。例えば、前記始動案内装置が特別入賞口の左側に設けられ、パチンコ球が主に開閉扉の左側から流入する場合、開閉扉に受け止められたパチンコ球は、該開閉扉上を右方へ転動することとなる。そこで、開閉扉の右側縁部に規制部を設けることで、パチンコ球を開閉扉の右側縁部から落下するのを好適に防止することができる。また、遊技盤の構成上、右通路が閉塞されて遊技領域の右側部をパチンコ球が流下し得ないタイプの遊技機においても、開閉扉に対し主に左側からパチンコ球が流入する場合には、規制部は開閉扉の左側縁部に設けられる。すなわち、規制部の設置箇所は、特別遊技時にパチンコ球が開閉扉に対し何れの方向から流入するかに応じて適宜決定される。
(2) 実施例では、特別入賞口を開閉する開閉扉に規制部を設けた場合を例示した。しかしながら、例えば、始動入賞口を開閉する開閉扉に規制部を設けてもよい。すなわち、規制部を設ける入賞装置としては、パチンコ球を開閉扉で受け止めて該パチンコ球が開閉扉上を左右方向に転動する構成であれば、始動入賞装置や普通入賞装置等、各種の入賞装置に適用可能である。
(3) 実施例では、規制部の前端部は、後方に向かうにつれて左方へ傾斜する構成としたが、上記(1)のように、規制部を開閉扉の右側縁部に設けた場合は、規制部の前端部を、後方に向かうにつれて右方へ傾斜させればよい。同様に、実施例では、開閉扉の右側縁部に膨出部を形成したが、開閉扉の規制部を右側縁部に設けた場合には、膨出部は、開閉扉の左側縁部に形成される。
(4) 実施例では、特別入賞装置の本体部を上ケースおよび下ケースから構成すると共に、支持部を上支持体および下支持体から構成し、両上支持体および下支持体により貫通孔が画成されるようにした。しかしながら、必ずしも本体部を上下のケースで構成する必要はなく、1つのケースにより本体部を構成してもよい。この場合、単一の部材で構成された支持部に貫通孔が開設される。
(5) 実施例では、特別入賞装置の開閉扉を開閉さえる駆動手段として、ソレノイドを採用したが、これに限られるものではなく、モータであってもよい。そして、駆動手段の作動により開閉扉を強制的に開閉させる構成に関しても、実施例に示した構成に限定されるものではなく、例えばカム機構を利用したり、ギア機構を利用することで、開閉扉を開閉させるよう構成することができる。
16 遊技領域,18 遊技盤,54 始動案内装置(案内部材)
60 特別入賞口(入賞口),62 特別入賞装置(入賞装置),74 開閉扉
76 右側縁部(案内部材側の側縁部),78 球通過口,122 入賞空間
132 検知部,164 左側縁部(反対側の側縁部)
166,200,202 規制部,166a,200a,202a 前端面
h 突出高さ,r パチンコ球の半径

Claims (3)

  1. 遊技球が流下する遊技領域が画成された遊技盤と、前記遊技盤に設けられ、該遊技盤の前方に開放する入賞口を有すると共に該入賞口を開閉する開閉扉を有した入賞装置とを備え、前記開閉扉は、前記入賞口を閉鎖する閉鎖姿勢と該入賞口の下縁部から前方に延出して入賞口を開放する開放姿勢とに姿勢変化可能に構成され、前記遊技領域を流下する遊技球を開放姿勢にある開閉扉で受け止めて入賞口へ案内するよう構成された遊技機において、
    前記遊技盤には、前記入賞口の左右の何れか一方側に、前記遊技領域を流下する遊技球を入賞口へ向けて案内する案内部材が配設され、
    前記開閉扉には、前記案内部材側の側縁部と反対側の側縁部に、前記開放姿勢にある状態で、該開閉扉上を転動する遊技球が当接して開閉扉からの落下を規制する規制部が形成され、
    前記規制部は、前記開閉扉が開放姿勢にある状態で、前側から後側に向けて前記案内部材から離間するよう前端面が傾斜している
    ことを特徴とする遊技機。
  2. 前記遊技盤には、前記開閉扉における前記案内部材側の側縁部の上方に、上下に開放して該案内部材で案内された遊技球が通過可能な球通過口が設けられ、
    前記開閉扉には、前記案内部材側の側縁部における前記球通過口を通過した遊技球が当接する位置に、該側縁部から反対側の側縁部へ向けて下方傾斜する膨出部が形成され、
    前記入賞装置には、前記入賞口に連通する入賞空間が画成されると共に、該入賞空間における前記膨出部の後方に、遊技球を検知する検知部が設けられた請求項1記載の遊技機。
  3. 前記規制部は、開放姿勢にある状態で、前記開閉扉からの突出高さが遊技球の半径以上に設定される請求項1または2記載の遊技機。
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