JP5445857B2 - 遊技機 - Google Patents

遊技機 Download PDF

Info

Publication number
JP5445857B2
JP5445857B2 JP2010126280A JP2010126280A JP5445857B2 JP 5445857 B2 JP5445857 B2 JP 5445857B2 JP 2010126280 A JP2010126280 A JP 2010126280A JP 2010126280 A JP2010126280 A JP 2010126280A JP 5445857 B2 JP5445857 B2 JP 5445857B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
ball
movable member
discharge passage
game
passage
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2010126280A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2011250958A (ja
Inventor
裕章 石川
正樹 宮崎
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Newgin Co Ltd
Original Assignee
Newgin Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Newgin Co Ltd filed Critical Newgin Co Ltd
Priority to JP2010126280A priority Critical patent/JP5445857B2/ja
Publication of JP2011250958A publication Critical patent/JP2011250958A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5445857B2 publication Critical patent/JP5445857B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Description

本発明は、駆動手段の駆動により可動部材を動作させて演出を行なうよう構成された遊技機に関するものである。
代表的な遊技機であるパチンコ機は、遊技盤の盤面に画成した遊技領域の略中央位置に枠状の装飾部材(所謂センター役物)が配設されており、この装飾部材の開口部を介して複数の図柄を変動表示して図柄変動ゲームを行なう液晶式やドラム式等の図柄表示装置を後方から臨ませると共に、該遊技盤における装飾部材の下方位置に、パチンコ球(遊技球)の入賞により図柄表示装置での変動を開始させる始動入賞装置や大当り時等に開放する特別入賞装置を配設するよう構成されたものが多数提案されている。このようなパチンコ機では、前記遊技領域に打ち出されたパチンコ球が遊技領域内に植設された遊技釘等との接触により跳ね返りながら次第に自重により流下し、該遊技領域を流下する過程で前記始動入賞装置に入賞することにより、前記図柄表示装置で図柄変動ゲームに伴うリーチ演出等の各種の遊技演出がなされ、該図柄表示装置に図柄が所定の組み合わせで停止することにより所謂大当りが発生し、遊技盤に設けられた特別入賞装置が開放して多数の賞球を獲得し得るよう構成される。また、多くのパチンコ機では、装飾部材に、所要の動作を行なう可動部材を備えた可動式の演出装置(可動演出装置)が配設されており、可動部材を図柄表示装置での図柄変動ゲームに合わせて動作させることにより演出効果の向上を図っている(特許文献1参照)。更に、遊技盤の上部位置に第2の特別入賞装置等の入賞装置を備えて、遊技性の多様化を図るようにしたパチンコ機も提案されている(特許文献2参照)。
特開2009−89762号公報 特開2008−125783号公報
パチンコ機において、入賞装置に入賞したパチンコ球は、最終的には遊技店等に備えられた球回収設備に回収する必要があるため、特許文献2のように遊技盤の上部位置に入賞装置を設けた場合には入賞装置に入賞したパチンコ球を排出案内する球排出通路が長大化する傾向にある。また、遊技盤の上部位置に入賞装置を設けつつ可動演出装置を設ける場合には、入賞したパチンコ球の確実な排出を確保する必要性から、球排出通路の経路を優先的に決定し、該球排出通路の設置位置との関係で可動部材が接触しない位置に設置されることになり、可動部材の配設位置が制限されたり小型の可動部材を採用する必要が生じて、パチンコ機で実現可能な遊技演出の選択の幅が限定的になる欠点が指摘される。また、可動部材の可動範囲も球排出通路と干渉しない範囲に制限されるため、パチンコ機設計上の大きな制約にもなっていた。
そこで本発明は、前述した従来の技術に係る遊技機に内在する前記問題に鑑み、これを好適に解決するべく提案されたものであって、遊技盤に球排出用の球通路を設けつつ、可動部材の配置の自由度を向上し得る遊技機を提供することを目的とする。
前記課題を克服し、所期の目的を達成するため、本願の請求項1に係る発明は、
遊技球が流下する遊技領域(18a)が画成された遊技盤(17)と、前記遊技領域(18a)を流下する遊技球が通入可能な入賞口(29a)を有する入賞装置(29)と、前記入賞装置(29)に設けられ、前記入賞口(29a)を開閉可能な開閉部材(29b)と、前記遊技盤(17)に設けられ、駆動手段(50)の駆動により第1位置および第2位置の間を動作される可動部材(44)と、前記駆動手段(50)を駆動制御する制御手段(31)とを備えた遊技機において、
前記入賞装置(29)の入賞口(29a)に連通するよう設けられた第1の球排出通路(41)と、
前記可動部材(44)に設けられ、該可動部材(44)が第1位置に保持された状態で前記第1の球排出通路(41)の下流端部に連通し、該第1の球排出通路(41)を介して流入した遊技球を前記遊技盤(17)の外部へ排出する第2の球排出通路(69)とを備え、
前記開閉部材(29b)が前記入賞口(29a)を開放した状態では、前記可動部材(44)を前記第1位置に保持して前記第2の球排出通路(69)を前記入賞口(29a)に連通させるよう前記制御手段(31)が駆動手段(50)を駆動制御し、該開閉部材(29b)が入賞口(29a)を閉鎖した状態では、該制御手段(31)の制御に基づいて可動部材(44)が第1位置から第2位置へ移動されるよう構成されると共に、
前記第1の球排出通路(41)内を遊技球が通過可能な許容位置および該第1の球排出通路(41)の遊技球の通過を規制する規制位置に変位可能な球通出切替手段(73)が設けられ、
前記可動部材(44)が第1位置にある状態では、前記球通出切替手段(73)が許容位置に保持され、該可動部材(44)を第1位置から第2位置に移動した際に、該球通出切替手段(73)が規制位置に変位されて遊技球の通過を規制するよう構成されたことを特徴とする。
請求項1の発明によれば、入賞装置の入賞口に連通する第1の球排出通路に連通可能な第2の球排出通路を可動部材に設けることで、入賞装置の入賞口に入賞した遊技球を排出する通路との関係で可動部材の配置位置が制限されることはなく、該可動部材の配置の自由度が格段に向上する。また、入賞装置の入賞口を開閉部材が開放した状態では、第2の球排出通路が第1の球排出通路に連通する第1位置に可動部材が保持されるから、入賞口に入賞した遊技球を遊技盤の外部へ確実に排出することができる。
更に、第1の球排出通路内における遊技球の通過を許容する許容位置および該第1の球排出通路の遊技球の通過を規制する規制位置に変位可能な球通出切替手段を設けて、可動部材が第1位置にある状態では球通出切替手段を許容位置に保持する一方で、当該可動部材を第1位置から第2位置に移動した際には球通出切替手段を規制位置に変位して遊技球の通過を規制するから、開閉部材の開放時に入賞口に入賞した遊技球が第1の球排出通路内に滞留したまま可動部材が動作されても、第2の球排出通路が連通しない状態で第1の球排出通路を遊技球が通出するのを防止でき、入賞口に入賞した遊技球を遊技盤の外部へ確実に排出することが可能となる。
前記課題を克服し、所期の目的を達成するため、本願の請求項2に係る発明は、
遊技球が流下する遊技領域(18a)が画成された遊技盤(17)と、前記遊技領域(18a)を流下する遊技球が通入可能な入賞口(29a)を有する入賞装置(29)と、前記入賞装置(29)に設けられ、前記入賞口(29a)を開閉可能な開閉部材(29b)と、前記遊技盤(17)に設けられ、駆動手段(50)の駆動により第1位置および第2位置の間を動作される可動部材(44)と、前記駆動手段(50)を駆動制御する制御手段(31)とを備えた遊技機において、
前記入賞装置(29)の入賞口(29a)に連通するよう設けられた第1の球排出通路(41)と、
前記可動部材(44)に設けられ、該可動部材(44)が第1位置に保持された状態で前記第1の球排出通路(41)の下流端部に連通し、該第1の球排出通路(41)を介して流入した遊技球を前記遊技盤(17)の外部へ排出する第2の球排出通路(69)とを備え、
前記開閉部材(29b)が前記入賞口(29a)を開放した状態では、前記可動部材(44)を前記第1位置に保持して前記第2の球排出通路(69)を前記入賞口(29a)に連通させるよう前記制御手段(31)が駆動手段(50)を駆動制御し、該開閉部材(29b)が入賞口(29a)を閉鎖した状態では、該制御手段(31)の制御に基づいて可動部材(44)が第1位置から第2位置へ移動されるよう構成されると共に、
前記入賞装置(29)の入賞口(29a)に通入した遊技球を検出する第1の球検出手段(80)と、前記第1の球排出通路(41)を通出した遊技球を検出する第2の球検出手段(81)とを備え、
前記第2の球検出手段(81)が検出した遊技球数が前記第1の球検出手段(80)が検出した遊技球数に一致した場合に、前記制御手段(31)の制御に基づいて前記可動部材(44)が第1位置から第2位置へ動作するよう構成され、該第2の球検出手段(81)が検出した遊技球数が第1の球検出手段(80)が検出した遊技球数に一致しない場合には、該可動部材(44)を第1位置に保持するよう制御手段(31)が駆動制御するよう構成されたことを特徴とする。
請求項2の発明によれば、入賞装置の入賞口に連通する第1の球排出通路に連通可能な第2の球排出通路を可動部材に設けることで、入賞装置の入賞口に入賞した遊技球を排出する通路との関係で可動部材の配置位置が制限されることはなく、該可動部材の配置の自由度が格段に向上する。また、入賞装置の入賞口を開閉部材が開放した状態では、第2の球排出通路が第1の球排出通路に連通する第1位置に可動部材が保持されるから、入賞口に入賞した遊技球を遊技盤の外部へ確実に排出することができる。
更に、第1の球検出手段が検出した入賞装置の入賞口に通入した遊技球数と、第2の球検出手段が検出した第1の球排出通路を通出した遊技球数とが一致する場合に、可動部材が第1位置から第2位置への動作が許容され、該第1の球検出手段が検出した遊技球数と第2の球検出手段が検出した遊技球数とが一致しない場合には、該可動部材を第1位置に保持するから、開閉部材の開放時に入賞口に入賞した遊技球が第1の球排出通路内に滞留したまま可動部材が動作されるのを防止して、入賞口に入賞した遊技球を遊技盤の外部へ確実に排出することが可能となる。
請求項3に係る発明では、前記第1の球排出通路(41)内を遊技球が通過可能な許容位置および該第1の球排出通路(41)の遊技球の通過を規制する規制位置に変位可能な球通出切替手段(73)が設けられ、
前記可動部材(44)が第1位置にある状態では、前記球通出切替手段(73)が許容位置に保持され、該可動部材(44)を第1位置から第2位置に移動した際に、該球通出切替手段(73)が規制位置に変位されて遊技球の通過を規制するよう構成されたことを要旨とする。
請求項3の発明によれば、第1の球排出通路内における遊技球の通過を許容する許容位置および該第1の球排出通路の遊技球の通過を規制する規制位置に変位可能な球通出切替手段を設けて、可動部材が第1位置にある状態では球通出切替手段を許容位置に保持する一方で、当該可動部材を第1位置から第2位置に移動した際には球通出切替手段を規制位置に変位して遊技球の通過を規制するから、開閉部材の開放時に入賞口に入賞した遊技球が第1の球排出通路内に滞留したまま可動部材が動作されても、第2の球排出通路が連通しない状態で第1の球排出通路を遊技球が通出するのを防止でき、入賞口に入賞した遊技球を遊技盤の外部へ確実に排出することが可能となる。
請求項4に係る発明では、前記可動部材(44)を第1位置に保持する保持手段(78,79)が設けられたことを要旨とする。
請求項4の発明によれば、前記可動部材を保持手段により第1位置に保持するよう構成したから、遊技機に振動等が作用しても可動部材が第1位置から位置ズレするのを防止でき、入賞口に入賞した遊技球を遊技盤の外部へ確実に排出することが可能となる。
本発明に係る遊技機によれば、入賞装置の入賞口に入賞した遊技球を排出する通路との関係で可動部材の配置位置が制限されることはなく、該可動部材の配置の自由度を格段に向上することができる。
本発明の好適な実施例に係るパチンコ機を示す正面図である。 実施例に係る遊技盤を、可動部材が第1位置にある状態で示す正面図である。 実施例に係る板部材の背面図である。 実施例に係る裏ユニットから図柄表示装置を取外した状態を前側から視た斜視図である。 実施例に係る裏ユニットを、可動部材が第1位置にある状態で示す正面図である。 実施例に係る板部材から裏ユニットのみを取外した状態を、可動部材が第1位置にある状態で示す要部背面図である。 実施例に係る板部材から裏ユニットのみを取外した状態を、可動部材が第1位置にある状態で後側から視た要部斜視図である。 実施例に係る可動演出装置および各通路を画成する部材を前側から視た分解斜視図である。 実施例に係る可動演出装置および各通路を画成する部材を後側から視た分解斜視図である。 実施例に係る第1の球排出通路および第2の球排出通路を画成する部材を前側から視た状態で示す分解斜視図である。 実施例に係る第1の球排出通路および第2の球排出通路を画成する部材を後側から視た状態で示す分解斜視図である。 実施例に係る可動演出装置の支持部材および第3の球排出通路を画成する部材を前側から視た状態で示す分解斜視図である。 実施例に係る可動演出装置の支持部材および第3の球排出通路を画成する部材を後側から視た状態で示す分解斜視図である。 実施例に係る可動部材および該可動部材に配設される各種部材を前側から視た状態で示す分解斜視図である。 実施例に係る可動部材および該可動部材に配設される各種部材を後側から視た状態で示す分解斜視図である。 実施例に係る遊技盤を、可動部材が第2位置にある状態で示す要部正面図である。 実施例に係る裏ユニットを、可動部材が第2位置にある状態で示す要部正面図である。 実施例に係る板部材から裏ユニットのみを取外した状態を、可動部材が第2位置にある状態で示す要部背面図である。 実施例に係る板部材から裏ユニットのみを取外した状態を、可動部材が第2位置にある状態で後側から視た要部斜視図である。 実施例に係る可動部材の第1位置における球通出切替手段と各通路との関係を示す要部背面図である。 実施例に係る可動部材の第2位置における球通出切替手段と各通路との関係を示す要部背面図である。 実施例に係る可動演出装置および第2球通路部を、可動部材の第1位置において後側から視た状態で示す斜視図である。 実施例に係る可動演出装置および第2球通路部を、可動部材の第2位置において後側から視た状態で示す斜視図である。 実施例に係るパチンコ機の可動演出装置に係る主要な制御ブロック図である。 第1の別実施例に係るパチンコ機の要部を示す説明図である。 第2の別実施例に係るパチンコ機の要部を示す説明図である。
次に、本発明に係る遊技機につき、好適な実施例を挙げて、添付図面を参照しながら以下詳細に説明する。なお、実施例では、遊技球としてパチンコ球を用いて遊技を行なうパチンコ機を例に挙げて説明する。また、以下の説明において、「前」、「後」、「左」、「右」とは、特に断りのない限り、図1に示すようにパチンコ機を前側(遊技者側)から見た状態で指称する。
(パチンコ機について)
実施例に係るパチンコ機10は、図1に示すように、矩形枠状に形成されて遊技店の図示しない設置枠台に固定される固定枠としての外枠11の開口前面側に、後述する遊技盤17(図2参照)が着脱可能に保持された本体枠としての中枠12が開閉および着脱可能に組付けられて、該遊技盤17の裏側に対して、各種図柄を変動表示可能な図柄表示装置13が着脱し得るよう配設されている。また、前記中枠12の前面側には、前記遊技盤17を透視保護するガラス板を備えた装飾枠としての前枠14が開閉可能に組付けられると共に、該前枠14の下方にパチンコ球を貯留する下球受け皿15が開閉可能に組付けられる。なお、実施例では、前記前枠14の下部位置に、パチンコ球を貯留する上球受け皿16が一体的に組付けられており、前枠14の開閉に合わせて上球受け皿16も一体的に開閉するよう構成される。また、前記中枠12の裏側には、遊技に供されたパチンコ球を遊技店側に設けた球回収設備に排出する球回収部(図示せず)が設けられている。
(遊技盤について)
前記中枠12に配設される前記遊技盤17は、図2,図3,図4または図5に示すように、前面(盤面)にパチンコ球が流下可能な遊技領域18aが画成され、合板等の木製からなる平板状の板部材18と、該板部材18の裏面に組付けられて前記図柄表示装置13が着脱可能に配設されると共に、後述する可動演出装置36や各種発光装置37等の遊技部品が配設される合成樹脂材で形成された裏ユニット19とから構成され、該裏ユニット19に形成された前後に開口する開口部19aを介して図柄表示装置13の表示部を前面側から視認し得るよう構成されている。裏ユニット19に形成される開口部19aは、図4や図5に示す如く、該裏ユニット19の上下および左右幅の大部分が開口する大型の開口部である。ここで、前記板部材18および裏ユニット19は、外郭形状が略整合する大きさおよび形状に形成されて、該板部材18と裏ユニット19とを組付けた状態で板部材18の裏面を裏ユニット19で全面的に覆うよう構成される。
(板部材について)
図2に示すように、前記板部材18の前面には、円弧状に形成した案内レール20が配設されると共に、該案内レール20の右方位置に、左端縁が右方に凹む円弧状に形成した第1盤面飾り部材21が配設されている。そして、前記案内レール20および第1盤面飾り部材21により前記遊技領域18aが略円形状に画成され、該遊技領域18aに、前記中枠12に配設された図示しない打球発射装置から発射されたパチンコ球が遊技領域18a内に打ち出されて、該遊技領域18a内をパチンコ球が流下して遊技が行なわれるようになっている。なお、打球発射装置から発射されたパチンコ球は、板部材18の下側から左側に案内レール20で案内されて、遊技領域18aの左上部に打ち出される。また、前記板部材18の遊技領域18a内には、多数の遊技釘が植設されており、該遊技領域18aを流下するパチンコ球は、遊技釘との接触により流下方向が不規則に変更させられるよう構成してある。なお、板部材18の盤面には、前記案内レール20の左方(遊技領域18aの外側)の上下位置に第2盤面飾り部材22が夫々が配設されている。
前記板部材18には、後述する装飾部材26の配設位置より下方位置に、前記遊技領域18aを流下するパチンコ球が入賞可能な始動入賞装置23や第1の特別入賞装置24が配設されている。始動入賞装置23は、前記遊技領域18aを流下するパチンコ球が入賞可能な上下の始動入賞口(入賞口)23aが設けられる。そして、前記始動入賞装置23の始動入賞口23aへ入賞したパチンコ球が始動入賞センサ(図示せず)で検出されることで、図柄表示装置13の表示部で図柄変動が開始されると共に、所定数(例えば5個)のパチンコ球が賞球として前記上下の球受け皿15,16に払い出される。なお、下側の始動入賞口23aを挟む左右位置には、相互に近接および離間するよう揺動可能な一対の羽根部材(開閉部材)23b,23bが設けられており、裏側に設けたソレノイド等の駆動手段の駆動により羽根部材23b,23bを揺動することで、下側の始動入賞口23aが開閉されるようになっている。
前記第1の特別入賞装置24は、入賞口24aが開閉扉(開閉部材)24bで常には閉鎖されており、前記図柄表示装置13での図柄変動の結果、図柄表示装置13に所定の図柄組み合わせ(例えば同一図柄の三つ揃い等)で図柄が停止表示されることで所謂「大当り」が発生し、これにより開閉扉24bが開放するよう作動制御されて、入賞口24aへの入賞により多数の賞球を獲得し得るようになっている。なお、板部材18には、第1の特別入賞装置24の左右両側に、常に入賞口を開放している普通入賞装置25が夫々が配設される。
(装飾部材について)
前記板部材18には、図3に示す如く、前後に貫通する貫通孔18bが形成されており、該貫通孔18bに対して前後に開口する枠状の装飾部材(所謂センター役物)26が嵌め込まれるようにして着脱自在に配設される。そして、前記裏ユニット19の開口部19aから臨む前記図柄表示装置13の表示部は、装飾部材26における前後に開口する窓口26aを介して板部材18(遊技盤17)の前側に露出して、該図柄表示装置13の表示部で展開される図柄変動演出を前側から視認し得るようになっている。
前記装飾部材26には、上縁部から左右両縁部に亘り、板部材18の前面より前方に突出する円弧状の庇状部26bが設けられており、前記遊技領域18aに打ち出されたパチンコ球を外周部の庇状部26bで案内し得ると共に、該パチンコ球が装飾部材26の窓口26aを横切って流下するのを庇状部26bで規制している。また装飾部材26には、図2に示す如く、窓口26aの下側に、ステージ27が配設されると共に、窓口26aの左側に、遊技領域18aに開口して該遊技領域18aを流下するパチンコ球を取込んでステージ27に案内する球導入部28が設けられ、該球導入部28からステージ27に通出されたパチンコ球は、ステージ27上を左右に転動した後に、前記各入賞装置23,24,25が配設されている遊技領域18aに排出される。
(第2の特別入賞装置について)
図2に示すように、前記装飾部材26の上部位置には、前記図柄表示装置13での図柄の変動結果に応じて入賞口29aが開放することで前記遊技領域18aを流下するパチンコ球が入賞可能な第2の特別入賞装置(入賞装置)29が設けられている。第2の特別入賞装置29は、前記装飾部材26の上部位置に、左方向に開口するよう開設された入賞口29aをフラップ状の開閉部材29bにより閉鎖するよう構成されており、該開閉部材29bが左方向に傾倒することで、該入賞口29aが遊技領域18a内に開口するようになっている。この入賞口29aには、後述する第1球通路部38の一端が接続される。
前記第2の特別入賞装置29の入賞口29aは、前記開閉部材29bにより常には閉鎖されており、前記図柄表示装置13での図柄変動の結果、前記第1の特別入賞装置24の開閉扉24bを開放させる前記所定の図柄組み合わせ以外の特定の図柄組み合わせ(例えば同一図柄の三つ揃い等)で図柄が図柄表示装置13に停止表示されることで発生する「大当り」により、該開閉部材29bを開放するよう駆動手段30が制御手段31(図24参照)で駆動制御されて、入賞口29aへのパチンコ球の入賞を許容するようになっている。そして、前記第2の特別入賞装置29の入賞口29aに入賞したパチンコ球を、図示しない球検出センサが検出することで、遊技者が多数の賞球を獲得し得るようになっている。すなわち、実施例に係るパチンコ機10では、「大当り」の発生時に開放可能な2つの特別入賞装置24,29が配設されており、「大当り」の発生条件に応じて、第1の特別入賞装置24および第2の特別入賞装置29の何れかの入賞口24a,29aが開放されるようになっている。ここで、前記第2の特別入賞装置29は、装飾部材26の左上部位置に設けられていることから、前記第1の特別入賞装置24に較べて、遊技領域18aの左上部に打ち出されたパチンコ球が入賞し易くなっている。
(裏ユニットについて)
前記裏ユニット19は、図4,図5に示すように、前方に開口する矩形箱状に形成された箱状本体32と、該箱状本体32の開口前端部に形成されて当該箱状本体32の開口外側へ延出し、前記板部材18の裏面に当接する取付部33とから構成される。箱状本体32は、前記板部材18に対向する矩形板状に形成された対向面部34と、該対向面部34における上下左右の各縁部から前方に延出する画壁部35とから前方に開口するよう形成されて、各画壁部35の前端部から箱状本体32の開口外側へ向けて延出するよう前記取付部33が形成されている。そして、取付部33の前面を板部材18の裏面に当接した状態で、ネジを介して板部材18に裏ユニット19が着脱自在に固定される。
前記対向面部34に、上下および左右幅の大部分が開口する大型の前記開口部19aが形成されており、以下の説明において、対向面部34における開口部19aに対する上下左右に位置する部分について、上対向面部34a、下対向面部34b、左対向面部34c、右対向面部34dと夫々指称するものとする。
前記板部材18の裏側に裏ユニット19を取付けた状態で、該裏ユニット19の対向面部34と板部材18との間に所要の空間が画成され、前記左対向面部34cに設けられる前記可動演出装置36が該空間に臨むよう構成される。また、上下および右の各対向面部34a,34b,34dに、発光基板の前面に複数のLEDを実装した各種発光装置37が配設される。各発光装置37は、板部材18に配設した前記装飾部材26に形成された光透過部の後側に臨むよう位置決めされ、LEDを発光することで、前記図柄表示装置13の表示部を取り囲む装飾部材26の光透過部を裏側から照らすことで発光演出を行ない得るよう構成される。
(第1の球排出通路について)
前記装飾部材26の内周端縁(開口上縁部)、すなわち前記庇状部26bの内側には、右端(上流端部)が前記第2の特別入賞装置29の入賞口29aに連通する第1球通路部38が左右方向に延在するよう配設されている。第1球通路部38は、左端に向けて下方傾斜するように延在し(図2参照)、前記板部材18の後端より後側に臨む左端部において後側に向けて第1接続口38aが開口するよう構成される(図3参照)。また、前記裏ユニット19における左対向面部34cには、図5に示す如く、前記可動演出装置36の配設位置より上側に、第1球通路部38の第1接続口38aに第2接続口39aを連通する状態で第2球通路部39が配設される。実施例では、第1球通路部38および第2球通路部39から第1の球排出通路部材40が構成され、該第1の球排出通路部材40によって、前記第2の特別入賞装置29の入賞口29aと、可動演出装置36に形成される後述の第2の球排出通路69とを連通する第1の球排出通路41が画成される。
前記第2球通路部39は、裏ユニット19の左対向面部34cに配設される第1通路画成部材42と、該第1通路画成部材42に前側から配設される第2通路画成部材43とから構成され(図8,図9,図10,図11参照)、両通路画成部材42,43間に、パチンコ球を通過可能な第1の球排出通路41の後半部分が画成される。第2球通路部39には、上端右側において前側に開口する前記第2接続口39aが形成されて、該第2接続口39aが、第1の球排出通路41の前半部分が画成される前記第1球通路部38における左端部において後側に開口する前記第1接続口38aに連通するよう構成される。また、第2球通路部39における下流端部となる左下端部に画成されて下方に開口する第1の球排出通路41の球出口41aは、前記可動演出装置36における後述する可動部材44の第1位置において第2の球排出通路69の球入口69aに連通可能な位置に臨んでいる(図5,図6,図7,図20参照)。なお、実施例では、前記第1球通路部38における上流端で前記入賞口29aと連通する開口部が球入口となる。
(可動演出装置について)
前記裏ユニット19の左対向面部34cに配設される前記可動演出装置36は、図5または図17に示す如く、左対向面部34cに対して左右方向に揺動可能に配設された可動部材44と、該可動部材44を揺動するよう駆動する駆動機構45とを備え、駆動機構45によって可動部材44は、前記図柄表示装置13における表示部の前側から退避する第1位置(図5)と表示部の前側に臨む第2位置(図16,図17)との間を揺動するよう構成される。実施例では、可動部材44は、通常時には裏ユニット19の左開口端に沿って上下方向に延在する姿勢となる第1位置に保持され、第1位置において可動部材44の前側には前記板部材18および装飾部材26が位置するよう構成され、該板部材18および装飾部材26で可動部材44の全体が覆われて隠れるようになっている。そして、可動部材44が第1位置から第2位置に移動することで、装飾部材26の窓口26aの左端縁部から図柄表示装置13における表示部の前側に現われるよう構成される。
(支持部材について)
前記左対向面部34cの下端部側に、前記可動部材44を揺動可能に支持する支持部材46が配設される。支持部材46は、前記裏ユニット19の左対向面部34cに取付けられる取付ベース体47と、該取付ベース体47の前面側に取付けられるカバー体48とから構成されている。図8,図9,図12または図13に示す如く、取付ベース体47は、平板状に形成された本体壁47aの外周縁部に前方に向けて側壁47bを突設した前方に開口する箱状に形成されると共に、カバー体48は平板状に形成され、取付ベース体47における側壁47bの前端にカバー体48を当接して取付けることで、取付ベース体47とカバー体48との間に収容空間が画成され、該収容空間に可動部材44の後述する可動基部55が回動可能に収容される。なお、取付ベース体47における本体壁47aの上側の周縁部は側壁47bが所定範囲で切欠かれており、該切欠部分とカバー体48との間に開口部46aが形成され、該開口部46aを介して可動部材44が収容空間から外方に延出するよう構成される。
前記取付ベース体47における本体壁47aとカバー体48との間に支持軸49が配設され、該支持軸49に、前記可動部材44の可動基部55が回転可能に枢支される。また取付ベース体47の本体壁47aには、図5および図17に示す如く、可動部材44を揺動させる駆動手段としての駆動モータ50が配設されると共に、該駆動モータ50の出力軸に連結された駆動ギヤ50aに噛合する従動ギヤ51が本体壁47aに回転可能に枢支されており、該従動ギヤ51が、可動基部55に形成した後述するギヤ部55bに噛合している。すなわち、駆動モータ50を正転および逆転することで、従動ギヤ51とギヤ部55bとの噛合作用によって可動部材44は第1位置と第2位置との間を揺動するよう構成される。実施例では、前記第2の特別入賞装置29の開閉部材29bが入賞口29aを開放した状態では、可動部材44を第1位置に保持するよう前記制御手段31により駆動モータ50が制御され、該開閉部材29bが入賞口29aを閉鎖した状態では、可動部材44の第2位置への移動を可能とするよう制御手段31により駆動モータ50が制御される。実施例では、駆動モータ50、駆動ギヤ50a、従動ギヤ51およびギヤ部55bから、可動部材44を揺動する駆動機構45が構成される。
前記取付ベース体47における本体壁47aには、図12に示す如く、前記支持軸49の支持位置に近接して前方に突出する案内突部47cが設けられている。また本体壁47aの前面には、支持軸49の支持位置を中心とする円弧状に歯を形成した弧状ラック部52が、該支持軸49より上側において所定角度範囲で設けられている。
前記カバー体48には、図12および図13に示す如く、センサ取付部48aが設けられ、該センサ取付部48aに、前記可動部材44の移動位置を検出可能な位置検出センサ53が取付けられ、該位置検出センサ53から検出信号が前記制御手段31に出力されるようになっている。この位置検出センサ53は、実施例では発光素子と受光素子とを備えた光学式センサが採用されるが、光学式センサに限らず、磁気センサやマイクロスイッチ、その他従来公知のセンサを可動部材側に設けられる被検出部に応じて採用することができる。
(可動部材について)
前記可動部材44は、図8,図9,図14または図15に示す如く、略長方形状に形成されたベース部54における長手方向一端部(下端部)に可動基部55が配設され、該可動基部55に穿設した貫通孔55aに前記支持部材46の支持軸49が挿通されて、当該可動部材44は支持軸49を中心として左右方向に揺動可能に構成される。なお、可動基部55が支持軸49で支持された状態で、前記ベース部54が支持部材46に設けた開口部46aから外方(上方)に延出している。可動基部55の外周縁には、前記支持部材46の従動ギヤ51に噛合するギヤ部55bが、貫通孔55aを中心とする所定角度範囲で円弧状に形成されている。また可動基部55には、貫通孔55aを中心とする所定角度範囲で円弧孔55cが形成されており、該円弧孔55cに、支持部材46に設けた前記案内突部47cが挿通される。すなわち、前記駆動モータ50を駆動して駆動ギヤ50aを正転および逆転方向に回転することで、可動基部55(可動部材44)は前記支持軸49を中心として左右方向に揺動し、このとき案内突部47cに沿って円弧孔55cが移動することで可動基部55が安定して移動するよう案内される。なお、可動基部(可動部材44)の揺動範囲は、円弧孔55cの周方向長さによって規定され、案内突部47cが円弧孔55cの周方向の端縁に当接することで、それ以上の移動が規制されるようになっている。
前記可動基部55の前面(支持部材46のカバー体48と対向する面)には、前方に延出する被検出部としての検出片55dが形成されている。該検出片55dは、前記位置検出センサ53の発光素子と受光素子との間に臨み得る位置に設けられており、前記可動基部55の揺動に伴って該発光素子と受光素子との間を検出片55dが移動および臨み得るようになっている。そして、検出片55dを位置検出センサ53で検出した際に、可動部材44が第1位置に位置するよう検出片55dの位置が設定されている。
(ベース部について)
前記ベース部54の前面には、図14および図15に示す如く、後述する作動軸66を回転可能に保持する保持部材56が配設されると共に、該保持部材56の前面に、前面に複数のLED57aを実装した発光基板57が配設される。またベース部54の前側には、保持部材56および発光基板57を覆う光透過性を有する合成樹脂材により形状された光透過装飾体58が配設される。この光透過装飾体58は、略矩形状に形成された前覆部59と、該前覆部59の右側縁(可動部材44の第1位置において窓口側の縁)から後方に突出する側覆部60とから基本的に構成され、前覆部59における発光基板57の前側に臨む部位には光拡散加工が施された光拡散部59aが設けられ、前側から発光基板57を視認困難にして、見栄えの低下を防止するようにしてある。また前覆部59には、左右両側に、上端から下方に凹む凹部59b,59bが形成されている。更に、ベース部54には、光透過装飾体58の下端部を外側から囲むように非光透過性の下部装飾体61が配設されている。
前記ベース部54の右側面には、図14に示す如く、右レール部54aがベース部54の長手方向(図14では上下方向)に延在するよう設けられると共に、該ベース部54における前面側の左側端には、左案内溝54bが右レール部54aと平行に延在するよう設けられる。そして、右レール部54aおよび左案内溝54bで、該ベース部54に移動可能に配設された後述の可動部62を案内するようになっている。
(可動部について)
前記ベース部54の前面側には、該ベース部54の長手方向に移動可能に可動部62が配設されている。この可動部62は、図14および図15に示す如く、平板状に形成された前面板62aにおける上端縁に後方に延出するよう上壁62bを形成すると共に、該前面板62aの左右両端縁に後方に延出するよう側壁62c,62cを形成することで、後方および下方に開放する箱状に形成されたものであって、該可動部62によって前記光透過装飾体58を前側から覆い得るよう構成される。前記上壁62bおよび左側(可動部材44の第1位置側)の側壁62cには、後述する第2の球排出通路部材70の上端部側に対応する位置に、可動部62の後端から前側に切欠かれた切欠部62dが形成され、該第2の球排出通路部材70に画成されて上方に開口する後述の球入口69aが上壁62bで塞がれることがないようにしてある。
前記可動部62における前面板62aの裏面上側には、図15に示す如く、前記光透過装飾体58における凹部59b,59bに対応して一対の取付ボス62e,62eが、後方に向けて突設されている。各取付ボス62eは、光透過装飾体58の対応する凹部59bから前記前覆部59より後方に延出し得るようになっており、両取付ボス62e,62eの延出端にレール部材63が取付けられて、該レール部材63は光透過装飾体58における前覆部59の後側に臨むよう構成される。レール部材63は、図14および図15に示す如く、上端部において連結部63aで連結されて左右に離間する左レール体64および右レール体65で構成される。左レール体64の裏面には、上下方向に延在する左レール部64aが形成され、該左レール部64aが、前記ベース部54に設けた左案内溝54b内に摺動自在に臨んでいる。また、右レール体65における左レール体64を向く左側面には、上下方向に延在する右案内溝65aが形成されており、該右案内溝65a内に、前記ベース部54に設けた右レール部54aが摺動自在に臨んでいる。すなわち、ベース部54に対して可動部62は、左右両側で案内されて安定して移動するよう構成される。なお、左右のレール体64,65の前面には、上下方向に延在する案内リブ82が夫々突設され、両案内リブ82,82の前端が光透過装飾体58における前覆部59の後面に摺接可能に当接し、該可動部62の移動時には案内リブ82,82によっても可動部62が安定して移動するようになっている。
(可動部の作動機構について)
前記ベース部54に配設した前記保持部材56に、上下方向(ベース部54の長手方向)に延在する作動軸66が回転可能に保持されている。この作動軸66の下端部(一端部)には、前記取付ベース体47に設けた弧状ラック部52に噛合する下歯車66aが一体に回転するよう配設されると共に、該作動軸66の上端部(他端部)には、上かさ歯車66bが一体に回転するよう配設されている。前記光透過装飾体58の前覆部59の裏面には、前記光拡散部59aから外れた上側に、前記上かさ歯車66bと噛合するかさ歯車部67aおよび平歯車部67bを一体に設けた複合歯車67および該複合歯車67における平歯車部67bに噛合する作動歯車68が回転可能に配設される。作動歯車68は、光透過装飾体58における側覆部60が設けられていない側である左側縁に偏って配設されている。また可動部62に配設されて光透過装飾体58における前覆部59の後側に臨む前記左レール体64には、右レール体65を向く右側面にラック部64bが上下方向に設けられ(図14参照)、該ラック部64bが前記作動歯車68に噛合している。
すなわち、前記可動部材44が左右方向に揺動する際には、固定側である支持部材46に設けられる弧状ラック部52に噛合する下歯車66aが回転し、この回転が作動軸66、上かさ歯車66bおよび複合歯車67を介して作動歯車68に伝わり、該作動歯車68が回転することで、作動歯車68にラック部64bが噛合するレール部材63を介して可動部62を移動させるよう構成される。そして、可動部材44の揺動に伴って可動部62は、上壁62bが、ベース部54における可動基部55の配設側とは反対側である上端部(第2の球排出通路69の球入口69aが臨む端部)と略同一位置に臨んで前面板62aの略全体が前記光透過装飾体58(可動部材44)の前面側に重なる待機位置(図5,図6,図7参照)と、該上壁62bがベース部54の上端部より外方(球入口69aの開放方向)に突出する作動位置(図17,図18,図19参照)との間を移動するよう構成される。実施例では、可動部材44の第1位置において可動部62は待機位置に臨み、可動部材44が第1位置から第2位置に向けて移動する際に、可動部62が待機位置から作動位置に移動することで、可動部材44から可動部62が延びるように移動するようになっている。
なお、前記可動部62の待機位置において、該可動部62によって前記光透過装飾体58における光拡散部59aの前面側を覆って隠すと共に、該可動部62の作動位置においては、光拡散部59aを前面側に露出するように可動部62の移動範囲が設定されている(図5,図17参照)。すなわち、前記図柄表示装置13の表示部前側に可動部材44が現われる際に、可動部62の移動に伴って光拡散部59aが前面側に露出し、前記発光基板57による発光演出が視認可能となる。また可動部62の待機位置においては、前記レール部材63を可動部62に取付けるための取付ボス62e,62eは、光透過装飾体58の前覆部59における対応する凹部59b,59bに臨むよう構成されており、レール部材63における左右のレール体64,65が前覆部59と干渉することなく可動部62は待機位置に臨み得るようになっている。更に、可動部62の待機位置において可動部材44が第1位置に移動したときには、該可動部62に設けた前記切欠部62dによって、可動部62が前記第2球通路部39と干渉するのを防止している。
(第2の球排出通路について)
前記可動部材44におけるベース部54の裏面には、上下方向に延在する第2の球排出通路69を画成する第2の球排出通路部材70が配設されている。第2の球排出通路部材70は、図10および図11に示す如く、ベース部54の裏面側に位置する第1部材71と、該第1部材71に後側から配設される第2部材72とから構成され、両部材71,72間に、上下方向に延在する第2の球排出通路69が画成される。第1部材71は、平板状に形成された第1板部71aの裏面に、左右方向に離間して左リブ71bおよび右リブ71cが上下方向に延在するように形成されている。また第2部材72は、平板状に形成された第2板部72aの前面に、左右方向に離間して左側壁部72bおよび右側壁部72cが上下方向に延在するように形成されている。第1部材71における左右のリブ71b,71cと、第2部材72における左右の側壁部72b,72cとは、前後の関係で対称に形成されており、第1部材71における左右のリブ71b,71cに第2部材72における左右の側壁部72b,72cの延出端を当接した状態で両部材71,72を組付けることで、上端部および下端部において開口する第2の球排出通路69が画成される。なお、第2の球排出通路69は、図5に示すように左右方向に屈曲するよう形成されて、該第2の球排出通路69を流下するパチンコ球の勢いを弱め得るようになっている。
前記第2部材72における左側壁部72bの上部側は、図10に示すように、第2部材72の左端縁より右側に偏って設けられ、第2部材72の右端縁に設けた右側壁部72cおよび第1部材71とで画成される上方に開口する第2の球排出通路69の球入口(連通口)69aは、第2の球排出通路部材70の右側に偏っている。また左側壁部72bの上端は、右側壁部72cの上端より下側に位置するよう設定され、後述する球通出切替手段73における規制部73bの許容位置への変位を許容すると共に、該左側壁部72bの上端で規制部73bを位置規制して許容位置に保持するよう構成される(図20参照)。
前記第2の球排出通路部材70の上端部に画成された球入口69aは、図5および図20に示す如く、前記可動部材44の第1位置において前記第1の球排出通路41の球出口41aに連通可能な位置に臨むよう設定され、該球出口41aから通出するパチンコ球を球入口69aから第2の球排出通路69に受入れるよう構成される。また、第2の球排出通路部材70の下端部に画成されて下方に開口する第2の球排出通路69の球出口69bは、前記可動部材44の第1位置において後述する第3の球排出通路74に連通可能に構成され、該球出口69bから通出するパチンコ球を第3の球排出通路74に通入し得るようになっている。なお、前記第2部材72における第2の球排出通路69を画成する左側壁部72bは一部が切欠かれて第2の球排出通路69が側方に開口しているが、該開口部分は、前記可動部62が待機位置に移動した際に、該可動部62の対応する側の側壁62cにより塞がれて、パチンコ球は第2の球排出通路69を支障なく流通し得るよう構成してある(図6参照)。
(球通出切替手段について)
前記第1の球排出通路部材40を構成する第2球通路部39には、第1の球排出通路部材40により画成される第1の球排出通路41における球出口41aからのパチンコ球の通出を許容および規制する球通出切替手段73が配設されている。球通出切替手段73は、図20,図21,図22および図23に示す如く、第2球通路部39における左側面(可動部材44の第1位置側)に取付けられる取付部73aと、該取付部73aの下端に折曲形成されて球出口41aからのパチンコ球の通出を規制可能な規制部73bと、規制部73bの下面に突設された操作部73cとから基本的に構成される。規制部73bは、該球通出切替手段73の自由状態では、前記球出口41a内に先端が突出して第1の球排出通路41からのパチンコ球の通出を規制する規制位置に臨むと共に、操作部73cは、前記可動部材44の第2位置から第1位置への移動時における前記可動部62の移動軌道上に臨むよう構成される。すなわち、可動部材44が第2位置から第1位置へ移動する際に、可動部62が操作部73cを押すことで、規制部73bが球出口41aから退避して第1の球排出通路41からのパチンコ球の通出を許容する許容位置に変位するよう構成され、この状態で第1の球排出通路41から第2の球排出通路69へのパチンコ球の通出が許容される。
また、前記球通出切替手段73の操作部73cが可動部62で押されることで球出口41aから退避するように変位する前記規制部73bは、図20に示す如く、前記第2の球排出通路69を画成する左側壁部72bの上端に当接して位置規制されることで許容位置に保持される。なお、規制部73bが左側壁部72bの上端に当接した状態で、該規制部73bの先端は、第2の球排出通路69の球入口69aに対するパチンコ球の通入を阻害しない位置に臨むよう設定されている。前記球通出切替手段73は弾性変形可能な板状のバネ材を折曲して形成されており、前記可動部材44が第1位置から第2位置に向けて移動することで可動部62が操作部73cから離間した際には、前記規制部73bは弾性復元力によって規制位置に変位するよう構成される。
(第3の球排出通路について)
前記支持部材46の裏側には、前記第2の球排出通路69の球出口69bに連通可能な第3の球排出通路74を画成する第3の球排出通路部材75が配設される。図12および図13に示す如く、第3の球排出通路部材75は、支持部材46における前記取付ベース体47の裏面側に位置する第1通路部材75aと、該第1通路部材75aに後側から配設される第2通路部材75bとから構成され、両通路部材75a,75b間に、パチンコ球を通過可能な第3の球排出通路74が画成される。第3の球排出通路部材75における支持部材46の左上端部において画成されて上方に開口する第3の球排出通路74の球入口74aは、前記可動部材44の第1位置において前記第2の球排出通路69の球出口69bに連通可能な位置に臨むよう位置決めされており(図6参照)、該球出口69bから通出するパチンコ球を球入口74aから第3の球排出通路74に受入れるよう構成される。また第3の球排出通路部材75における支持部材46の右下端部に画成されて下方に開口する第3の球排出通路74の球出口74bは、前記裏ユニット19の下対向面部34bに配設された後述する第4の球排出通路部材76で画成された第4の球排出通路77の球入口77aに連通している。なお、第3の球排出通路74は、球入口74aから下方に所定長さ延在した後に右方に向けて下方傾斜するように斜めに延在し、更に右端部で前方に屈曲した後に下方に開口する球出口74bに至る経路で形成されている。また、第3の球排出通路74における球入口74aから下方に延在する部分の前側は、前記取付ベース体47で塞がれるようになっている。
(第4の球排出通路について)
前記裏ユニット19における下対向面部34bには、図4および図5に示す如く、該下対向面部34bとの間に第4の球排出通路77を画成する第4の球排出通路部材76が前側から配設されている。第4の球排出通路部材76の上端部には、前記第4の球排出通路77の球入口77aが上方に開口し、該球入口77aが第3の球排出通路74の球出口74bと連通するよう構成される。また第4の球排出通路部材76の下端部には、第4の球排出通路77の球出口77bが下方に開口し、第4の球排出通路77を流通したパチンコ球は、該球出口77bから遊技盤17の外部(球回収部)に排出されるよう構成される。なお、第4の球排出通路部材76は、下対向面部34bに対する平板状の取付板の前面に、第4の球排出通路77を画成する壁部を突設したものであって、裏ユニット19の前側に前記板部材18を配設することで、第4の球排出通路77の前面が塞がれるようになっている。
(保持手段について)
前記可動部材44に配設される前記第2の球排出通路部材70における第2部材72には、左端部側に永久磁石(磁石)78が配設される。また、前記裏ユニット19における左対向面部34cには、可動部材44が第1位置に至った際に、前記永久磁石78と対向する部位に臨むようにして金属板等からなる磁着部材79が配設されており、可動部材44が第2位置から第1位置に移動した際には、永久磁石78が磁着部材79に磁着して、可動部材44を第1位置に保持し得るよう構成してある。すなわち、実施例では永久磁石78と磁着部材79とから、可動部材44を第1位置に保持する保持手段が構成される。なお、可動部材44側に金属板等からなる磁着部材を配設すると共に裏ユニット19側に永久磁石を配設したり、可動部材44側および裏ユニット19側の両方に永久磁石を配設してもよく、両方を永久磁石とした場合は一方が磁着部材となる。実施例では、第2部材72に配設される永久磁石78は、前記可動部62が待機位置に臨む状態で前記左側の側壁62cで覆われる位置に臨んでいるが、該磁石78は、側壁62cを挟んで磁着部材79に近接した際に該磁着部材79に磁着し得る磁力に設定されている。
(制御手段について)
前記パチンコ機10を制御する前記制御手段31について、主に前記可動演出装置36を作動制御する関連構成のみについて説明する。制御手段31には、図24に示す如く、前記第2の特別入賞装置29における開閉部材29bを作動する駆動手段30、可動演出装置36の可動部材44を作動する駆動モータ50、可動部材44の第1位置を検出する位置検出センサ53が接続されている。
前記制御手段31は、前記開閉部材29bにより入賞口29aが閉塞されている条件で、前記駆動モータ50を駆動して可動部材44を、第1位置と第2位置との間で移動させる演出を行なうことを許容するよう設定される。また制御手段31は、開閉部材29bにより入賞口29aが開放された際には、可動部材44の位置に応じて第1位置に保持または第2位置から第1位置に移動して該第1位置に保持するように駆動モータ50を駆動制御するよう設定されている。すなわち、前記位置検出センサ53の非検出状態では、可動部材44を第1位置に戻すように駆動モータ50を制御し、該位置検出センサ53の検知状態では、可動部材44を第1位置に保持するよう駆動モータ50を制御する。
〔実施例の作用〕
次に、前述した実施例に係るパチンコ機の作用につき説明する。
前記遊技領域18aに打ち出されたパチンコ球は、前記装飾部材26の外周囲を流下し、該パチンコ球が前記球導入部28に通入すると、該パチンコ球は前記ステージ27に通出され、該ステージ27を左右に転動した後に遊技領域18aに排出され、このパチンコ球は始動入賞装置23や普通入賞装置25等に入賞可能となる。そして、始動入賞装置23にパチンコ球が入賞すると、前記図柄表示装置13の図柄が変動開始され、所要の図柄組合わせゲームが展開される。前記図柄表示装置13で展開される図柄変動ゲームの結果、図柄表示装置13に所定の図柄組合わせで図柄が停止表示されたときに大当りが発生する。そして、大当りが発生すると、図柄表示装置13に表示された図柄組み合わせに応じて、前記遊技盤17の下方に設けられた第1の特別入賞装置24および前記装飾部材26の上部左側位置に設けられた第2の特別入賞装置29の何れかの入賞口24a,29aが開放される。このように、大当りの発生時に入賞口24a,29aが開放する特別入賞装置24,29を2つ設けたことで、遊技演出の多様化が図られる。
一方、前記図柄表示装置13で展開される図柄変動ゲームの演出に応じて、前記制御手段31の制御下に、前記可動演出装置36の可動部材44を作動させて動的な演出により遊技の興趣が高められる。すなわち、前記駆動モータ50が制御手段31の制御下に駆動されると、前記従動ギヤ51にギヤ部55bが噛合する前記可動基部55と共に可動部材44が第1位置から第2位置に移動することで、図16に示す如く、該可動部材44が図柄表示装置13の表示部前側に現われ、遊技の興趣が向上する。しかも、可動演出装置36では、可動部材44が第1位置から第2位置に移動する際に、該可動部材44に配設した下歯車66aが、前記支持部材46の弧状ラック部52に噛合して回転することで、前記作動軸66、上かさ歯車66bおよび複合歯車67を介して作動歯車68が回転し、該作動歯車68にラック部64bが噛合する可動部62は、作動歯車68とラック部64bとの噛合作用によって可動部材44に対して延出する方向に移動する。すなわち、前記板部材18や装飾部材26で隠れていた可動部材44が表示部前側に現われる際に、可動部62が可動部材44に対して延出するように移動することで、インパクトのある演出を行なうことができる。また、可動部62は、作動部材44の移動に連動して移動するよう構成したから、該可動部62を移動するための独立した駆動源を必要とせず、構成を簡略化し得る。
前記可動部62が待機位置から作動位置に移動することで、図16および図17に示す如く、前記可動部材44における光透過装飾体58の光拡散部59aが前側に露出し、該光拡散部59aの裏側で発光基板57のLED57aを発光したり点滅することで、発光による演出により遊技の興趣を向上し得る。また、可動部材44が図柄表示装置13の表示部前側に現われる際に、可動部62が可動部材44の上端部から延出する作動位置に移動することで、前記第2の球排出通路69の球入口69aは可動部62により前側から視認するのが困難となる。すなわち、遊技者に球入口69aが見えてしまうことにより可動部材44の装飾性が損なわれるのを防止することができ、遊技者の興趣を低下させることはない。
なお、前記可動部62が作動位置に移動することで前側に露出する光透過装飾体58の光拡散部59aは、LED57aからの光を拡散するから、該光拡散部59aを透して裏側の発光基板57が遊技者から容易に視認されることはなく、見栄えの低下は抑制される。
また、前記可動部材44が第2位置から第1位置に移動する際には、前記可動部62が光拡散部59aを覆うように移動することで、可動部62を含めた可動部材44の長さは短かくなる。すなわち、可動部材44を第1位置において収容する裏ユニット19と板部材18とで画成される空間の上下方向の寸法を短かくすることができ、省スペース化を図り得る。
前述した大当りの発生により前記第2の特別入賞装置29の開閉部材29bが入賞口29aを開放すると、遊技盤17の遊技領域18aに打ち出されたパチンコ球が該第2の特別入賞装置29の入賞口29aに入賞し得るようになる。第2の特別入賞装置29の入賞口29aに入賞したパチンコ球が前記球検出センサに検出されると、前記上球受け皿16や下球受け皿15に所定数のパチンコ球が賞球として払い出される。また入賞口29aに入賞したパチンコ球は、前記第1の球排出通路41を通入し、該第1の球排出通路41を左方に流れる。
前記第2の特別入賞装置29の開閉部材29bが開放したときには、前記制御手段31により可動演出装置36の駆動モータ50が、前記位置検出センサ53の検出状態に応じて駆動制御される。すなわち、前記位置検出センサ53が非検出状態では、前記可動部材44は第1位置より第2位置側に位置しており、制御手段31は、該可動部材44を第1位置に移動すると共に第1位置に保持するように駆動モータ50を駆動制御する。また、前記位置検出センサ53が検出状態では、可動部材44は第1位置に位置しており、この場合に制御手段31は、駆動モータ50を駆動することなく可動部材44を第1位置に保持する。このように、第2の特別入賞装置29の開閉部材29bを入賞口29aを開放したときには、前記可動部材44は第1位置に保持されて、該可動部材44に設けた第2の球排出通路69における上方に開口する球入口69aは、前記第1の球排出通路41の球出口41aに連通する位置に臨んでいる(図5,図6,図7)。また、可動部材44の第1位置では、第2の球排出通路69における下方に開口する球出口69bは、前記第3の球排出通路74の球入口74aに連通する位置に臨んでいる。従って、前記第1の球排出通路41を流通して球出口41aから通出したパチンコ球は、可動部材44に設けた第2の球排出通路69に球入口69aから通入し、該第2の球排出通路69内を流下する。そして、第2の球排出通路69の球出口69bから通出したパチンコ球は、第3の球排出通路74および前記第4の球排出通路77を介して遊技盤17の外部に確実に排出される。
そして、前記第2の特別入賞装置29の開閉部材29bにより入賞口29aが閉鎖された条件で、前記制御手段31は、前記可動演出装置36による可動部材44の動作による演出を許容する。
なお、前記可動部材44が第1位置から第2位置に移動することで、図21に示す如く、前記球通出切替手段73の規制部73bが規制位置に変位し、第1の球排出通路41の球出口41aからのパチンコ球の通出は規制された状態となる。従って、第2の特別入賞装置29の開閉部材29bにより入賞口29aが開放され、該入賞口29aに通入したパチンコ球が第1の球排出通路41の球出口41aに至るまでに可動部材44が第1位置に戻っていなくても、該パチンコ球の球出口41aからの通出は規制部73bにより規制され、パチンコ球が遊技盤17の外部へ排出されなくなるのは防止される。そして、可動部材44が第1位置に到来する際には、図20に示すように、前記可動部62により球通出切替手段73の操作部73cが押されて規制部73bが許容位置に変位し、可動部材44の第2の球排出通路69の球入口69aが第1の球排出通路41の球出口41aに連通したもとで該球出口41aからのパチンコ球の通出が許容される。すなわち、規制部73bで通出規制されていたパチンコ球は、第2の球排出通路69に確実に通入し、前記第3および第4の球排出通路74,77を介して確実に遊技盤17の外部に排出される。
前記可動部材44が第2位置から第1位置に移動する際には、前記可動基部55に設けた検出片55dが、前記支持部材46に配設した位置検出センサ53で検出されることで、該可動部材44が第1位置に到来したことが確認され、該位置検出センサ53の検出信号に基づいて前記制御手段31が駆動モータ50を停止制御することで、可動部材44は正確に第1位置に保持される。また、可動部材44が第1位置に到来した際には、該可動部材44に配設されている永久磁石78が、裏ユニット19の対応位置に配設されている磁着部材79に磁着し、可動部材44は第1位置に確実に保持される。すなわち、遊技盤17の振動等によって可動部材44が第1位置から不用意に位置ズレするのは防止され、前記第1の球排出通路41から第2の球排出通路69へパチンコ球を円滑に通入させることができ、両通路41,69間での球詰まりの発生を防止し得る。
実施例では、第2の特別入賞装置29の入賞口29aに連通する第1の球排出通路41に連通可能な第2の球排出通路69を可動部材44に設けているから、第2の特別入賞装置29の入賞口29aに入賞したパチンコ球を排出する通路との関係で可動部材44の配置位置が制限されることはなく、該可動部材44の配置の自由度が格段に向上する。また入賞口29aに入賞した球排出通路を遊技盤17に別途設ける必要はないから、可動部材44の大型化を図ることができ、インパクトのある演出を行ない得る。
前記第2の球排出通路69を画成する第2の球排出通路部材70における第2部材72において、左側壁部72bを切欠いて第2の球排出通路69を側方に開口するよう構成し、該開口を可動部材44に対して移動する可動部62の側壁62cで閉塞するよう構成してある。すなわち、第2部材72の側壁の厚み分だけ可動部62の幅寸法を小さくすることができ、裏ユニット19と板部材18との間に画成される空間に可動部材44を余裕を持って収容することができる。
(第1の別実施例)
図25は、第1の別実施例に係るパチンコ機の要部を概略的に示すものであって、基本的な構成は前述した実施例と同一であるので、異なる部分についてのみ説明する。すなわち、図25に示す第1の別実施例では、前記第1の球排出通路41における上流部に、前記第2の特別入賞装置29の入賞口29aから第1の球排出通路41に通入したパチンコ球を検出する第1の球検出手段80が配設される。また、第3の球排出通路74の球入口74aより下流側に、該第3の球排出通路74に通入したパチンコ球を検出する第2の球検出手段81が配設される。第1の球検出手段80および第2の球検出手段81からの検出信号は、何れも制御手段31に出力されるようになっている。
第1の別実施例に係る制御手段31は、前記第2の球検出手段81が検出したパチンコ球数が前記第1の球検出手段80が検出したパチンコ球数に一致した場合に、前記可動部材44の第1位置から第2位置への動作を許容し、該制御手段31の制御下に前記駆動モータ50を駆動することで、可動部材44による動作演出を行ない得るよう構成される。但し、第2の球検出手段81が検出したパチンコ球数が第1の球検出手段80が検出したパチンコ球数に一致しない場合には、該可動部材44を第1位置に保持するよう制御手段31が駆動モータ50を駆動制御するよう設定される。すなわち、第2の球検出手段81が検出したパチンコ球数が第1の球検出手段80が検出したパチンコ球数に一致しない場合は、何等かの原因によって第1の球排出通路41、第2の球排出通路69または第3の球排出通路74内にパチンコ球が滞留していることを意味する。このときに可動部材44が第2位置に移動し、かつ前記球通出切替手段73によるパチンコ球の通出規制が正常になされない場合は、滞留の原因が解消したときにはパチンコ球が第1の球排出通路41から通出されてしまい、該パチンコ球が遊技盤17の外部に排出されないおそれがある。しかるに、第1の別実施例では、前述したように第2の球検出手段81が検出したパチンコ球数が第1の球検出手段80が検出したパチンコ球数に一致しない場合は、可動部材44を第1位置に保持するよう駆動モータ50を制御するようにしたから、第1の球排出通路41や第2の球排出通路69内にパチンコ球が滞留したまま可動部材44が動作されるのを防止することができ、入賞口29aに入賞した全てのパチンコ球を遊技盤17の外部へ確実に排出することができる。
なお、第1の別実施例のように可動部材44の動作を制御することで、前記球通出切替手段73を省略することができる。また、第2の特別入賞装置29の入賞口29aに通入したパチンコ球を検出する第1の球検出手段80は、入賞口29aに入賞したパチンコ球を検出して賞球を払い出すべく機能する球検出センサを兼用することができ、この場合は部品点数の増加を最少限に抑えることができる。
(第2の別実施例)
図26は、第2の別実施例に係るパチンコ機の要部を概略的に示すものであって、基本的な構成は前述した第1の別実施例と同一であって、第2の球検出手段81の配設位置が異なっている。
すなわち、第1の別実施例では、第3の球排出通路74の球入口74aより下流側に、第3の球排出通路74に通入した(第1の球排出通路41を通出した)パチンコ球を検出する第2の球検出手段81を配設したが、第2の別実施例では、第2の球検出手段81は、第1の球排出通路41の球出口41aに対応する位置に設けられている。また、第1の球検出手段80および第2の球検出手段81が接続される制御手段31には、第2の球検出手段81で検出したパチンコ球が第2の球排出通路69を通って第3の球排出通路74に通入するまでに要する時間が遅延時間として設定される。そして、制御手段31は、第2の球検出手段81が検出したパチンコ球数が、前記第1の球検出手段80が検出したパチンコ球数の一致したときにおいて、該第1の球検出手段80が検出したパチンコ球数と同数となるパチンコ球を第2の球検出手段81が検出した時点から前記遅延時間の経過後に、前記可動部材44の第1位置から第2位置への動作を許容するよう設定されている。これにより、第2の別実施例においても、第1の球検出手段80が検出したパチンコ球数と同数のパチンコ球が第2の球排出通路69を通過した後に可動部材44の動作が許容されるので、第1の別実施例と同様に第2の特別入賞装置29の入賞口29aに入賞した全てのパチンコ球を、遊技盤17の外部へ確実に排出することができる。
(変更例)
本願は前述した実施例の構成に限定されるものではなく、その他の構成を適宜に採用することができる。
(1) 実施例では、遊技盤を木製の板部材と裏ユニットとから構成したが、アクリル等の透明な材料で形成した透明板と裏ユニットとから構成したものであってもよい。
(2) 実施例では、第1の球排出通路を第1球通路部と第2球通路部との2つの部材で画成するよう構成したが、1つの部材で第1の球排出通路を画成するものであってもよい。
(3) 実施例では、可動部材に設けた第2の球排出通路を、可動部材を回転可能に支持する支持部材に設けた第3の球排出通路を介して、裏ユニットに設けた第4の球排出通路に連通するよう構成したが、第2の球排出通路を第4の球排出通路に直接連通したり、第2の球排出通路から遊技盤の外部に直接パチンコ球を排出する構成を採用し得る。
(4) 実施例では、装飾部材の左上部に入賞口を有する入賞装置(第2の特別入賞装置)を設けると共に、該入賞口に通入したパチンコ球を遊技盤の外部に排出する第2の球排出通路を設けた可動部材を装飾部材の左側に配設したが、入賞口を有する入賞装置および第2の球排出通路を設けた可動部材の配設位置は任意に設定可能である。また、第1の球排出通路が連通する入賞口は、羽根部材を備える始動入賞装置における下側の始動入賞口等、開閉部材によって開閉される各種形態の入賞口を採用可能である。
(5) 実施例では、回転可能に支持した可動部材を駆動モータを備えた駆動機構により揺動するよう構成したが、駆動手段としてはソレノイド等のリニアアクチュエータを用いることができ、また可動部材を直線的に移動可能に配設し、該可動部材をモータやリニアアクチュエータを駆動源としてラック・ピニオン機構、その他の機構を用いて移動する構成を採用し得る。
(6) 実施例では、第1の球排出通路からのパチンコ球の通出を許容および規制する球通出切替手段を、可動部材によって直接作動するよう構成したが、該可動部材の位置を検知手段で検知し、該検知信号に基づいて駆動手段で球通出切替手段を許容位置と規制位置とに移動する構成を採用し得る。例えば、検知手段が可動部材の第1位置を検知している状態では球通出切替手段を許容位置に保持するように駆動手段を制御手段で制御し、可動部材が第1位置から第2位置に移動することで検知手段が可動部材の第1位置を検知しなくなった状態では、球通出切替手段を規制位置に移動するように駆動手段を制御手段で制御するよう構成する。
(7) 実施例では、第1の球排出通路からのパチンコ球の通出を規制する球通出切替手段を設けた場合で説明したが、該球通出切替手段を省略することができる。
(8) 第1の別実施例では、第2の球検出手段を第3の球排出通路の球入口より下流側に設けたが、該第2の球検出手段は、第2の球排出通路の球出口に対応する位置に設けてもよい。また、第2の別実施例では、第2の球検出手段を第1の球排出通路の球出口に対応する位置に設けたが、該第2の球検出手段は、第2の球排出通路の球入口に対応する位置に設けてもよい。
(9) 遊技機としては、パチンコ機に限られるものではなく、アレンジボール機やパチンコ球を用いたスロットマシン等、その他各種の遊技機であってもよい。
なお、本発明の遊技機に関しては、以下の構成を限定することが可能である。
〔付記1〕
前記可動部材(44)は、前記第2の球排出通路(69)が形成されたベース部(54)と、該ベース部(54)の前面側に設けられ、該第2の球排出通路(69)における前記第1の球排出通路(41)との連通口(69a)の開放方向に移動可能な可動部(62)とを備え、
前記可動部材(44)が第1位置にある状態では、前記可動部(62)が前記ベース部(54)の前面側に重なるよう位置し、該第1位置から第2位置に可動部材(44)を移動した際に、該可動部(62)が前記第2の球排出通路(69)における連通口(69a)の開放方向に移動するよう構成された請求項1〜4の何れか一項に記載の遊技機。
付記1の発明によれば、可動部材を第1位置から第2位置に移動させた際に、該可動部材を構成するベース部に対して可動部が第2の球排出通路における連通口の開放方向に移動することで、遊技者側から第2の球排出通路の連通口を視認されるのを防止でき、可動部材による装飾性が損なわれるのを防止し得る。
17 遊技盤
18a 遊技領域
29 第2の特別入賞装置(入賞装置)
29a 入賞口
29b 開閉部材
31 制御手段
41 第1の球排出通路
44 可動部材
50 駆動モータ(駆動手段)
69 第2の球排出通路
73 球通出切替手段
78 永久磁石(保持手段)
79 磁着部材(保持手段)
80 第1の球検出手段
81 第2の球検出手段

Claims (4)

  1. 遊技球が流下する遊技領域が画成された遊技盤と、前記遊技領域を流下する遊技球が通入可能な入賞口を有する入賞装置と、前記入賞装置に設けられ、前記入賞口を開閉可能な開閉部材と、前記遊技盤に設けられ、駆動手段の駆動により第1位置および第2位置の間を動作される可動部材と、前記駆動手段を駆動制御する制御手段とを備えた遊技機において、
    前記入賞装置の入賞口に連通するよう設けられた第1の球排出通路と、
    前記可動部材に設けられ、該可動部材が第1位置に保持された状態で前記第1の球排出通路の下流端部に連通し、該第1の球排出通路を介して流入した遊技球を前記遊技盤の外部へ排出する第2の球排出通路とを備え、
    前記開閉部材が前記入賞口を開放した状態では、前記可動部材を前記第1位置に保持して前記第2の球排出通路を前記入賞口に連通させるよう前記制御手段が駆動手段を駆動制御し、該開閉部材が入賞口を閉鎖した状態では、該制御手段の制御に基づいて可動部材が第1位置から第2位置へ移動されるよう構成されると共に、
    前記第1の球排出通路内を遊技球が通過可能な許容位置および該第1の球排出通路の遊技球の通過を規制する規制位置に変位可能な球通出切替手段が設けられ、
    前記可動部材が第1位置にある状態では、前記球通出切替手段が許容位置に保持され、該可動部材を第1位置から第2位置に移動した際に、該球通出切替手段が規制位置に変位されて遊技球の通過を規制するよう構成され
    ことを特徴とする遊技機。
  2. 遊技球が流下する遊技領域が画成された遊技盤と、前記遊技領域を流下する遊技球が通入可能な入賞口を有する入賞装置と、前記入賞装置に設けられ、前記入賞口を開閉可能な開閉部材と、前記遊技盤に設けられ、駆動手段の駆動により第1位置および第2位置の間を動作される可動部材と、前記駆動手段を駆動制御する制御手段とを備えた遊技機において、
    前記入賞装置の入賞口に連通するよう設けられた第1の球排出通路と、
    前記可動部材に設けられ、該可動部材が第1位置に保持された状態で前記第1の球排出通路の下流端部に連通し、該第1の球排出通路を介して流入した遊技球を前記遊技盤の外部へ排出する第2の球排出通路とを備え、
    前記開閉部材が前記入賞口を開放した状態では、前記可動部材を前記第1位置に保持して前記第2の球排出通路を前記入賞口に連通させるよう前記制御手段が駆動手段を駆動制御し、該開閉部材が入賞口を閉鎖した状態では、該制御手段の制御に基づいて可動部材が第1位置から第2位置へ移動されるよう構成されると共に、
    前記入賞装置の入賞口に通入した遊技球を検出する第1の球検出手段と、前記第1の球排出通路を通出した遊技球を検出する第2の球検出手段とを備え、
    前記第2の球検出手段が検出した遊技球数が前記第1の球検出手段が検出した遊技球数に一致した場合に、前記制御手段の制御に基づいて前記可動部材が第1位置から第2位置へ動作するよう構成され、該第2の球検出手段が検出した遊技球数が第1の球検出手段が検出した遊技球数に一致しない場合には、該可動部材を第1位置に保持するよう制御手段が駆動制御するよう構成された
    ことを特徴とする遊技機。
  3. 前記第1の球排出通路内を遊技球が通過可能な許容位置および該第1の球排出通路の遊技球の通過を規制する規制位置に変位可能な球通出切替手段が設けられ、
    前記可動部材が第1位置にある状態では、前記球通出切替手段が許容位置に保持され、該可動部材を第1位置から第2位置に移動した際に、該球通出切替手段が規制位置に変位されて遊技球の通過を規制するよう構成された請求項2記載の遊技機。
  4. 前記可動部材を第1位置に保持する保持手段が設けられた請求項1〜3の何れか一項に記載の遊技機。
JP2010126280A 2010-06-01 2010-06-01 遊技機 Active JP5445857B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2010126280A JP5445857B2 (ja) 2010-06-01 2010-06-01 遊技機

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2010126280A JP5445857B2 (ja) 2010-06-01 2010-06-01 遊技機

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2011250958A JP2011250958A (ja) 2011-12-15
JP5445857B2 true JP5445857B2 (ja) 2014-03-19

Family

ID=45415424

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2010126280A Active JP5445857B2 (ja) 2010-06-01 2010-06-01 遊技機

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP5445857B2 (ja)

Families Citing this family (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP6467371B2 (ja) * 2016-03-18 2019-02-13 株式会社ニューギン 遊技機
JP6501721B2 (ja) * 2016-03-18 2019-04-17 株式会社ニューギン 遊技機
JP6501720B2 (ja) * 2016-03-18 2019-04-17 株式会社ニューギン 遊技機

Family Cites Families (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH07236741A (ja) * 1994-02-25 1995-09-12 Sankyo Kk 弾球遊技機
JP4904101B2 (ja) * 2006-07-07 2012-03-28 株式会社大一商会 遊技機
JP5095354B2 (ja) * 2007-11-15 2012-12-12 株式会社三共 遊技機
JP5116163B2 (ja) * 2008-10-22 2013-01-09 サミー株式会社 弾球遊技機

Also Published As

Publication number Publication date
JP2011250958A (ja) 2011-12-15

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5441089B2 (ja) 入賞ユニット及び遊技機
JP4906475B2 (ja) 遊技機
JP2017064156A (ja) 遊技機
JP5388813B2 (ja) 遊技機
JP2008307315A (ja) 遊技機
JP5299984B2 (ja) 遊技機
JP5467847B2 (ja) 遊技機
JP5604084B2 (ja) 遊技機
JP5445857B2 (ja) 遊技機
JP5378299B2 (ja) 遊技機
JP6294275B2 (ja) 遊技機
JP5820330B2 (ja) 遊技機
JP6294274B2 (ja) 遊技機
JP6480842B2 (ja) 遊技機
JP2016043052A (ja) 遊技機
JP5261652B2 (ja) 遊技機
JP4890301B2 (ja) 遊技機
JP2004141443A (ja) 遊技機
JP5411110B2 (ja) 遊技機
JP5747222B2 (ja) 遊技機
JP2009050526A (ja) スロットマシン
JP5444616B2 (ja) 遊技機
JP4968705B2 (ja) 遊技機
JP4916756B2 (ja) 遊技機
JP5234571B2 (ja) 遊技機

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20120730

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20130823

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20130903

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20131031

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20131203

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20131211

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 5445857

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250