JP5116163B2 - 弾球遊技機 - Google Patents

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Description

本発明は、ぱちんこ遊技機等の弾球遊技機に関し、特に遊技球の動きに連動した演出制御技術に関する。
弾球遊技機として様々な機種のぱちんこ遊技機が親しまれている。従来のぱちんこ遊技機の中には、遊技領域に設けられた始動口への入球を契機に当否抽選を行い、その抽選結果を示唆する演出として図柄の変動表示を開始するものがある。所定時間の経過後に所定の当たり態様にて図柄が停止すると、通常遊技から遊技者に有利な特別遊技に移行される。また、遊技領域に設けられた大入賞口内の特定領域に遊技球が入球したときに、通常遊技から特別遊技へと移行するもの、あるいは特別遊技を継続させるものもある。最近では、このような遊技機能を複合した機種も増加しつつある。
このように遊技球が特定領域を通過することにより有利な遊技状態へ遷移させる遊技機においては、遊技者の興趣を高めるために、その特定領域へつながる通路に可動役物を配置するものもある。可動役物を駆動してその通路における遊技球の通過状態に影響を与えることにより、特定領域への入球確率を変えるものである。さらに、その通路における遊技球の通過が検出されたことを契機に、その遊技球の移動と図柄変動とを連動させる演出技術も提案されている(例えば、特許文献1参照)。
このような遊技機において大入賞口に入球があると、遊技者は、その遊技球の転動位置と可動役物の動きにより特定領域への入球可能性をある程度予測することができ、その期待感が高揚させられる。さらに演出表示との連動演出がなされると、その期待感はさらに煽られるようになり、遊技者の遊技への継続意欲も一層高められるようになる。
特開2007−089959号公報
ところで、このような遊技の進行過程において、希に停電等の外的要因により遊技機への電源供給が遮断されることがある。その場合、連動演出が開始されていればその中断を余儀なくされる。一方、その電源遮断によって可動役物の駆動が停止されても、遊技球はその慣性によって転動を継続する可能性がある。大入賞口内の通路構成や電源遮断時の可動役物の動作状態によっては、その電源復帰時に大入賞口内に遊技球が残存する可能性がある。
従来はこのように電源復帰時に遊技球が残存していても、大入賞口からの遊技球の排出が検出されることを待って演出を再開する、あるいは大入賞口への次の入球があってから演出を再開するなど、演出を部分的にリセットする手法がとられることもあった。しかしながら、遊技者が大入賞口への入球による利益状態を逃してしまう可能性もあるため、電源復帰時には連動演出をその中断状態から再開させたいという要求がある。特に、通路構成や可動役物の構成により大入賞口内に導入された遊技球が長く滞在する場合には、演出の空白期間を短くするためにもそうした要求が強まる。
本発明はこのような問題に鑑みてなされたものであり、その主たる目的は、電源遮断時の遊技状態を電源再投入時に円滑に再開させる技術を提供することにある。
上記課題を解決するために、本発明のある態様の弾球遊技機は、遊技領域が形成された遊技盤と、遊技領域の所定位置に区画形成され、遊技領域に打ち出された遊技球の導入口と導出口とを有する特別領域と、導入口と導出口との間に配置され、導入口から特別領域内に導入された遊技球を導出口へ導くガイド部と、特別領域において移動する遊技球の位置を検出するために、特別領域内でそれぞれが受け持つ領域にて遊技球の有無を検出してその検出結果を示す検出信号を出力する複数の対物センサと、複数の対物センサから取得した検出信号に基づいて、特別領域内の遊技球の位置を判定する位置判定手段と、電源投入状態にて特別領域に遊技球が存在する場合に、特別領域内の遊技球の位置に応じた予め定める特殊遊技を実行する特殊遊技実行手段と、電源が遮断されるときに、特殊遊技の実行状態を含む遊技状態を記憶する遊技状態記憶手段と、予め定める初期化条件に基づき、遊技状態記憶手段に記憶された遊技状態の情報をクリアする初期化処理を実行する初期化実行手段と、を備える。特殊遊技実行手段は、電源が投入されたときに初期化処理の実行の有無を判定し、初期化処理が実行されていないと判定されたときに、遊技球が特別領域を通過しうる状態であるか否かを判定し、通過しうる状態であると判定した場合に特殊遊技を再開する。
ここでいう「特別領域」は、遊技領域の所定位置に区画形成されたものであればよく、いわゆる大入賞口のようにその導入口が可動物によって開閉されるものであってもよいし、その開口状態が保持されるものでもよい。「ガイド部」は、遊技球を導出口へ導くための固定された通路であってもよいし、遊技球の転動状態を変化させる可動物であってもよい。「対物センサ」は、遊技球の存在を検出する公知のセンサであってもよい。例えば、受光素子を有する光センサでもよく、圧電素子を有する圧力センサでもよい。あるいは、遊技球と導通膜との間の静電容量の変化によりその遊技球の存在を検出する静電容量方式のセンサであってもよい。「複数の対物センサ」は、特別領域の任意の位置において遊技球の存在を検出できるよう、その数と配置が設定されたものであってよい。
また、「特殊遊技」は、特別領域内における遊技球の位置に応じて遊技者にもたらされる利益状態を直接的または間接的に報知するものでもよい。特別領域内における遊技球の位置と遊技者の利益状態とが一義的に定まる場合には、その遊技球の位置そのものを演出的に表示させるものでもよい。ガイド部が可動物である場合など、その可動物の動作状態に応じて利益状態が変化する場合には、その可動物の動作状態と遊技球の位置とから推定される利益状態を演出によって報知するものでもよい。「初期化条件」は、電源遮断時の特殊遊技の実行状態に応じた遊技の再開が困難である場合を判定するために予め設定された条件であってもよい。例えば、電源遮断時の特殊遊技の実行状態が正常に記憶されなかった場合をその条件としてもよい。あるいは、一旦記憶された遊技状態の情報を意図的にクリアする外部入力があった場合を含めてその条件としてもよい。その場合、その外部入力は電源遮断時になされたものであってもよいし、電源再投入時になされたものであってもよい。「遊技球が特別領域を通過しうる状態」であるか否かは、例えば対物センサによって特別領域内の遊技球が検出されたか否かにより判定してもよい。あるいは、電源遮断前に特別領域への入球があったことを示す情報が記憶されているか否かにより判定してもよい。さらに、電源遮断前に特別領域への入球があったことを示す情報が記憶され、かつ特別領域からその遊技球の排出があったことを示す情報が記憶されていないことをもって判定してもよい。
この態様によると、電源が投入されたときに初期化処理が実行されていないと判定されると、遊技球が特別領域を通過しうる状態であれば特殊遊技が再開される。その結果、特別領域内に遊技球が存在する場合には対物センサによってその位置が検出され、その位置情報に基づいて特殊遊技が実行される。したがって、それが仮に外部要因による電断復帰であり、その電源遮断時に特殊遊技が中断されたものであっても、その特殊遊技が中断状態から再開されることになる。電源遮断後に遊技球がその慣性によって移動したとしても、その移動後の現在位置が参照されるので、演出上の整合性が保持される。特殊遊技を中断後の状態から再開させることができるため、ガイド部の構成等により特別領域に導入された遊技球が長く滞在するような態様であっても遊技の空白期間を短くでき、電源再投入時に遊技を円滑に再開させることができる。
具体的には、導出口が特定領域と非特定領域とに区画される一方、ガイド部として、導入口から特別領域内に導入された遊技球を特定領域または非特定領域に振り分けるよう規則的な動作を行う振分可動物と、振分可動物の動作位置を検出する振分動作位置検出手段と、特定領域への入球があったときに、非特定領域に入球があった場合よりも遊技者に有利な遊技状態へ移行させる遊技状態移行手段と、を備えてもよい。そして、特殊遊技実行手段が、特別領域内の遊技球の位置および振分可動物の動作位置に基づいて遊技球が特定領域へ入球する期待度を判定し、特殊遊技としてその期待度を示唆する遊技を実行してもよい。
ここでいう「振分可動物の規則的な動作」は、同じ動作を繰り返す周期的な動作であってもよい。「期待度を示唆する遊技」は、所定の表示領域にその期待度を示唆する演出表示を行うものであってもよいし、その期待度を音声等により報知するものであってもよい。あるいは、遊技領域に設けられた所定の可動物を動作させてその期待度を暗に示すものであってもよい。
この態様によれば、特別領域内に導入された遊技球が振分可動物により特定領域または非特定領域に振り分けられる。特定領域への入球があると有利な遊技状態へ移行されるため、遊技者の利益状態が高くなる。振分可動物の規則的な動作の現在位置が検出されるため、その動作位置と遊技球の位置との相関により特定領域への入球可能性を推定することができ、特殊遊技の実行中はその特定領域への入球可能性が示唆される。それによって遊技者の期待感が煽られるようになる。特殊遊技の実行中に外部要因等により電源が遮断されると、それまで高揚していた遊技者の期待感が一時的に削がれるが、電源の再投入によって特殊遊技がその中断状態から再開されるため、特別領域に遊技球が残存する限り特定領域への入球可能性も残り、これを示唆する特殊演出の再開によって遊技者の期待感も復活する。特に、特別領域の通路構成や振分可動物の構成および動作により特別領域内に遊技球が長く滞在するような場合、特殊遊技を速やかに再開させることで遊技者の遊技意欲を維持できる可能性が高まる。
さらに、ガイド部として電源投入状態にて動作し、導入口から特別領域内に導入された遊技球が導出口に導かれるよう、導入口と導出口との間に配置されて規則的な動作を行う搬送可動物と、搬送可動物の動作位置を検出する搬送動作位置検出手段と、を備えてもよい。そして、特殊遊技実行手段が、さらに搬送可動物の動作位置に基づいて遊技球が特定領域へ入球する期待度を判定してもよい。ここでいう「搬送可動物の規則的な動作」は、同じ動作を繰り返す周期的な動作であってもよい。
この態様によれば、導入口と導出口との間に搬送可動物が配置される。特別領域内に導入された遊技球が、その搬送可動物の規則的な動作によって導出口へ向けて搬送され、振分可動物によって特定領域または非特定領域に振り分けられる。搬送可動物の規則的な動作の現在位置が検出されるため、その動作位置と遊技球の位置との相対位置により遊技球が搬送される方向やその搬送タイミング等を推定することも可能になる。すなわち、遊技球の位置、搬送可動物の動作位置、振分可動物の動作位置を取得することで、遊技球が特定領域へ入球する可能性をより正確に推定することができ、特殊遊技による期待度示唆演出の信憑性を高めることができる。また、搬送可動物および振分可動物がいずれも規則的な動作を行うため、遊技者自身がその特定領域へ入球可能性をある程度推測することも可能になり、演出効果の幅が広がるというメリットもある。
搬送可動物は、特別領域を通過する遊技球が転動および停止を繰り返すようにして導出口に導かれるよう動作するものでもよい。例えば、搬送可動物が複数の可動物から構成され、その複数の可動物が連携して動作することにより、遊技球を導出口へ向けて徐々に搬送するものであってもよい。このように、遊技球が転動および停止を繰り返すように搬送される構成を有する場合、特別領域における遊技球の滞在期間は必然的に長くなる。一方、このように遊技球が転動および停止を繰り返して搬送される場合には、電源遮断のタイミングによっては慣性等によってその電源遮断後も遊技球の位置が変化することがある。このため、仮に電源遮断時に特別領域における遊技球の位置を記憶保持していたとしても、電源復帰時にはその記憶情報を用いることができない可能性も高い。そのために特別領域からの遊技球の排出を待ち、新たな入球を契機に特殊遊技を再開しようとすると、遊技状態の空白期間が長くなってしまう。しかし、この態様では特別領域を通過する遊技球の位置を複数の対物センサにより逐次検出可能な構成を有するため、その遊技球の位置が判定され次第、特殊遊技を再開して特定領域への入球期待度を速やかに示唆することができる。
振分動作位置検出手段は、振分可動物の駆動開始時にその規則的な動作における予め定める初期位置を基準に振分可動物の動作位置を検出するものでもよい。そして、特殊遊技実行手段は、電源の投入により振分可動物の駆動が再開されたときには、その振分動作位置検出手段による振分可動物の動作位置の検出を待って特殊遊技を再開してもよい。
この態様では、振分可動物が規則的な動作をすることから、その規則的動作の基準位置として初期位置を予め設定する。そして、その初期位置を基準にして現在の動作位置を特定して特殊遊技に反映させる。その場合、電源遮断後も振分可動物が慣性により直ちに停止できないことがあり、その場合には振分可動物の動作停止位置が不明となる。このため、振分可動物を再駆動する際には、改めてその初期位置を再度検出して動作位置を把握する。振分可動物の停止位置によってはその初期位置の再検出に時間を要する場合があるため、その初期位置検出後の動作位置の検出を待って特殊遊技を実行する。これにより、特殊遊技を確実に進行可能な状態で円滑に再開することができる。
通常遊技より遊技者に有利な状態である特別遊技へ移行するための条件として予め定める特別遊技作動条件を保持する特別遊技作動条件保持手段と、導入口を開閉する可変入球装置と、可変入球装置による導入口の所定期間の開放がなされる小遊技へ移行するための条件として予め定める小遊技作動条件を保持する小遊技作動条件保持手段と、特別遊技作動条件が成立したときに特別遊技を実行する特別遊技制御手段と、小遊技作動条件が成立したときに小遊技を実行する小遊技制御手段と、をさらに備えてもよい。そして、特別遊技制御手段が、特別領域に導入された遊技球が特定領域に入球したときに特別遊技作動条件が成立したと判定し、遊技状態移行手段により遊技状態を特別遊技へ移行させてもよい。
ここでいう「小遊技作動条件」は、特定の抽選結果が小遊技へ移行させる結果となったことをその条件としてもよい。あるいは、遊技領域の所定位置に設けられた入球口に遊技球が入球したことをその条件としてもよい。
この態様によれば、小遊技作動条件の成立により小遊技へ移行されると、可変入球装置が作動して導入口が開放され、特別領域に入球可能な状態となる。このとき、遊技球が特別領域に入球すると、特殊遊技が開始されて特定領域への入球期待度が示唆される。そして、さらに特定領域へ入球すると、遊技者に有利な特別遊技へと移行される。つまり、小遊技から特別遊技へと遊技状態が発展して遊技者の利益状態が高められる。このような段階的な遊技状態の遷移の過程で特殊遊技が実行され、遊技者の期待感が高められる。
なお、以上の構成要素の任意の組合せや、本発明の構成要素や表現を方法、装置、システム、コンピュータプログラム、コンピュータプログラムを格納した記録媒体、データ構造などの間で相互に置換したものもまた、本発明の態様として有効である。
本発明によれば、遊技機の電源遮断時の遊技状態を電源再投入時に円滑に再開させることができる。
本実施例に示すぱちんこ遊技機は、通常遊技よりも遊技者に有利な状態である特別遊技を複数の形態で複合的に提供する。すなわち、第1特別遊技として、従来にいう第1種ぱちんこ遊技機における特別遊技に対応する遊技を、第2特別遊技として、従来にいう第2種ぱちんこ遊技機における特別遊技に対応する遊技を提供する。第1特別遊技は、以下の過程を経て発生する。すなわち、遊技球が始動入賞口に入球すると第1の抽選が実行されるとともに、その結果を示すための特別図柄の変動表示がなされる。第1の抽選が当たりとなり、特別図柄が所定の当たり態様で停止されると、第1特別遊技が開始される。第2特別遊技は、以下の過程を経て発生する。すなわち、遊技球が普通電役入球口に入球すると、第2大入賞口が一時的に開放されて第2特別遊技の第1段階が開始される。第2大入賞口に入球した遊技球がその内部の特定領域を通過すると、第2特別遊技の第2段階が開始され、第2特別遊技は継続される。
第1特別遊技または第2特別遊技が終了すると、所定の確率でいわゆる変動時間短縮遊技(以下、「時短」という)と呼ばれる特定遊技に移行する。特定遊技は、特別遊技の終了後、特別図柄の変動回数が所定回数(以下、「継続回数」とよぶ)に達するまで継続する。この特定遊技中においては、普通電役入球口への入球容易性が高まるので、第2特別遊技の発生可能性も高まる。特定遊技中に第2特別遊技が発生した場合は、第2特別遊技が終了しても特定遊技は継続される。通常状態の通常遊技においては、普通電役入球口への入球容易性が低いため、まずは遊技球を始動入賞口に入球させて第1特別遊技を発生させ、特定遊技に移行させた上で、第2特別遊技を繰り返し狙う遊技方法が定石となる。
図1は、ぱちんこ遊技機の正面側の構成を示す。
ぱちんこ遊技機10は、主に遊技機枠と遊技盤で構成される。ぱちんこ遊技機10の遊技機枠は、外枠11、前枠12、透明板13、扉14、上球皿15、下球皿16、および発射ハンドル17を含む。外枠11は、開口部分を有し、ぱちんこ遊技機10を設置すべき位置に固定するための枠体である。前枠12は、外枠11の開口部分に整合する枠体であり、図示しないヒンジ機構により外枠11へ開閉可能に取り付けられる。前枠12は、遊技球を発射する機構や、遊技盤を着脱可能に収容させるための機構、遊技球を誘導または回収するための機構等を含む。透明板13は、ガラスなどにより形成され、扉14により支持される。扉14は、図示しないヒンジ機構により前枠12へ開閉可能に取り付けられる。上球皿15は、遊技球の貯留、発射レールへの遊技球の送り出し、下球皿16への遊技球の抜き取り等の機構を有する。下球皿16は、遊技球の貯留、抜き取り等の機構を有する。上球皿15と下球皿16の間にはスピーカ18が設けられており、遊技状態などに応じた効果音が出力される。操作ボタン82は、遊技者が遊技機側へ所定の指示入力をするために操作するボタンである。操作ボタン82は、上球皿15近傍の外壁面に設けられる。
遊技盤50は、外レール54と内レール56により区画された遊技領域52上に、アウト口58、センター飾り64、第1種始動入賞口(以下、単に「始動口」という)24、普通電役入球口26、第1大入賞口28、第2大入賞口30、作動口68を含む。さらに遊技領域52には、図示しない複数の遊技釘や風車などの機構が設置される。
始動口24は、遊技球の入球を検出する入球検出装置32を含む。作動口68は、遊技球の入球を検出する入球検出装置38を含む。普通電役入球口26は、遊技球の入球を検出する入球検出装置34を含む。普通電役入球口26は、その入球する入口を拡開する普通電動役物と、その普通電動役物を開閉させる普通電役ソレノイド76とを含む。第1大入賞口28は、遊技球の入球を検出する入球検出装置78と、第1大入賞口28を開閉させる大入賞口ソレノイド83とを含む。第2大入賞口30は、遊技球の入球を検出する入球検出装置81と、第2大入賞口30の羽根を開閉させる大入賞口ソレノイド80とを含む。
普通電役入球口26は、普通電動役物が開閉することにより入球可能な状態と入球不可状態の間で変化する。具体的には、普通電役入球口26は、普通電役ソレノイド76による駆動力で開放状態または閉鎖状態への変化が可能な可変入球口として機能する。普通電役入球口26は、始動口24のすぐ下方に設けられる。普通電動役物が閉鎖状態にあるとき普通電役入球口26の入球口は始動口24に遮蔽され、遊技球は普通電役入球口26に落入しない。ただし、変形例においては通常時に遮蔽されないよう構成してもよい。その場合、普通電動役物の開放状態は閉鎖状態よりも入球容易な状態となる。普通電動役物が開放状態となると遊技球は普通電動役物の横方向から普通電役入球口26に落入可能となる。
普通電役入球口26の1回の開放時間は、通常状態においては、たとえば0.8秒程度の短時間である。そのため、通常状態においては、遊技球が普通電役入球口26に落入する可能性は小さい。一方、特定遊技中においては普通電役入球口26の1回の開放時間が通常状態よりも長く設定されるので、遊技球は普通電役入球口26に落入しやすくなる。このときの開放時間は、たとえば、3.0秒程度に設定される。
第1大入賞口28は、入球可能な状態と入球不可状態との間で変化する。具体的には、第1大入賞口28は、大入賞口ソレノイド83による駆動力で開放状態と閉鎖状態の間で状態変化が可能な第1可変入球装置として機能する。第1大入賞口28は、特別遊技中に開放状態となる横長方形状の入賞口であり、アウト口58の上方に設けられる。第1大入賞口28が閉鎖状態のときは入球できず、開放状態となってはじめて入球可能となる。
第2大入賞口30もまた、入球可能な状態と入球不可状態との間で変化する。具体的には、第2大入賞口30は、大入賞口ソレノイド80による駆動力で開放状態と閉鎖状態の間で状態変化が可能な第2可変入球装置として機能する。第2大入賞口30は、普通電役入球口26への入球を契機に開放状態となる。第2大入賞口30が閉鎖状態のときは入球できず、開放状態となってはじめて入球可能となる。
遊技盤50の略中央に設けられたセンター飾り64には、演出表示装置60、特別図柄表示装置61、特別図柄変動用の保留ランプ20が設けられている。センター飾り64は、遊技球の流路、特別図柄表示装置61および演出表示装置60の保護、装飾等の機能を有する。特別図柄表示装置61は、7セグメントLEDで構成される表示手段であり、特別図柄192を変動させながら表示する(以下、そうした表示を「図柄変動」または「変動表示」等という)。特別図柄192は、始動口24への入球を契機に実行される抽選(以下、「特別図柄抽選」とよぶ)の結果に応じた図柄であり、第1特別遊技を発生させるか否かを示す役割をもつ。すなわち、始動口24に入球すると、特別図柄192が変動表示され、表示に先立って決定された変動時間の経過後に特別図柄抽選の結果を示す態様にて停止する。なお、特別図柄192は必ずしも演出的な役割をもつことを要しないため、本実施例では演出表示装置60の右方の特別図柄表示装置61にて目立たない大きさで表示させるが、特別図柄自体に演出的な役割をもたせて装飾図柄を表示させないような手法を採用する場合には、特別図柄を演出表示装置60のような液晶ディスプレイに表示させてもよい。
演出表示装置60は、特別図柄192の変動表示と連動する形で装飾図柄190を変動表示する液晶ディスプレイである。装飾図柄190は、特別図柄抽選の結果を視覚的に演出するための図柄である。演出表示装置60は、装飾図柄190として、例えばスロットマシンのゲームを模した複数列の図柄変動の動画像を画面に表示する。演出表示装置60は、この実施例では液晶ディスプレイで構成されるが、ドラムなどの機械式回転装置やLEDなどの他の表示手段で構成されてもよい。また、演出表示装置60は、第1特別遊技や第2特別遊技において遊技者の賞球獲得に対する期待感を喚起するための演出においても演出的な画像を表示させる。
作動口68は、遊技盤50の左下方位置に設けられる。作動口68への遊技球の通過は普通電役入球口26の普通電動役物を拡開させるか否かを決定する普通図柄抽選の契機となる。作動口68を遊技球が通過すると、普通図柄抽選の結果を示すための普通図柄194がランプを点滅させる形で普通図柄表示装置59に変動表示される。普通図柄表示装置59は作動口68の左方に設けられる。所定時間の経過後に普通図柄194の変動表示が当たりの態様で停止すると、普通電役入球口26が所定時間拡開する。普通図柄変動用の保留ランプ21は普通図柄表示装置59の近傍に設けられる。
特別図柄変動用の保留ランプ20は4個のランプからなり、その点灯個数によって特別図柄192の変動の保留球数を表示する。保留球数とは、特別図柄192の変動中や特別遊技の実行中に遊技球が始動口24へ落入したときに抽選値として取得される抽選乱数(以下、「特図抽選値」ともよぶ)の個数であり、特別図柄192の変動表示がまだ実行されていない入賞球の数を示す。いわば、特別図柄変動の実行予定数である。普通図柄変動用の保留ランプ21も4個のランプからなり、その点灯個数によって普通図柄194の変動の保留球数を表示する。この保留球数は、普通図柄194の変動中に作動口68へ遊技球が落入したときに抽選値として取得される抽選乱数(以下、「普図抽選値」ともよぶ)の個数であり、普通図柄194の変動がまだ実行されていない入球の数を示す。いわば、普通図柄変動の実行予定数である。
遊技者が発射ハンドル17を手で回動させると、その回動角度に応じた強度で上球皿15に貯留された遊技球が1球ずつ内レール56と外レール54に案内されて遊技領域52へ発射される。遊技者が発射ハンドル17の回動位置を手で固定させると一定の時間間隔で遊技球の発射が繰り返される。遊技領域52の上部へ発射された遊技球は、複数の遊技釘や風車に当たりながらその当たり方に応じた方向へ落下する。遊技球が始動口24、普通電役入球口26、第2大入賞口30、第1大入賞口28等の各入賞口へ落入すると、その入賞口の種類に応じた賞球が上球皿15または下球皿16に払い出される。始動口24等の各入賞口に落入した遊技球はセーフ球として処理され、アウト口58に落入した遊技球はアウト球として処理される。なお、各入賞口は遊技球が通過するゲートタイプのものを含み、本願において「落入」「入球」「入賞」というときは「通過」を含むものとする。
始動口24に入球すると、特別図柄表示装置61および演出表示装置60において特別図柄192および装飾図柄190が変動表示される。特別図柄192および装飾図柄190の変動表示は、表示に先だって決定された表示時間の経過後に停止される。停止時の特別図柄192および装飾図柄190が大当たりを示す図柄である場合、通常遊技よりも遊技者に有利な遊技状態である特別遊技に移行し、第1大入賞口28の開閉動作が開始される。このときスロットマシンのゲームを模した装飾図柄190は、3つの図柄を一致させるような表示態様をとる。特別遊技において、第1大入賞口28は、約30秒間開放された後、または9球以上の遊技球が落入した後で一旦閉鎖される。このような第1大入賞口28の開閉が所定回数、例えば7回繰り返される。
特別遊技が発生した場合であってそのときの当たり停止図柄が特定の態様であった場合、特別遊技終了後の通常遊技において、特定遊技として時短が開始される。時短においては、特別図柄および装飾図柄の変動時間が通常より短縮される。特別図柄および装飾図柄の変動時間は、所定の変動回数の変動表示がなされた後で元の変動時間に戻される。時短においては、特別図柄192が短縮されるだけでなく、普通図柄表示装置59における普通図柄の変動時間も短縮され、また、普通電役入球口26の開放時間も長くなる。そのため、通常状態の通常遊技に比べて格段に普通電役入球口26へ入球しやすくなる。開放された普通電役入球口26に入球すると、第2大入賞口30が開放される。これにより、第2特別遊技に移行する。第2特別遊技において第2大入賞口30が開放される状態を第2特別遊技の第1段階と呼ぶ。
センター飾り64は、その内側に、センター飾り64の外部から隔てられる形で仕切られた空間(以下、適宜「内部空間」と呼ぶ)65を形成している。内部空間65は、遊技領域52の中央に区画形成された「特別領域」となっており、遊技領域52に打ち出された遊技球の導入口と導出口とを有している。導入口はセンター飾り64の左側に設けられており、第2大入賞口30がその導入口を開閉する「可変入球装置」として機能する。開放された第2大入賞口30に入球した遊技球は、センター飾り64の内部に設けられた通路31を通って内部空間65へ流入する。通路31の内部には入球検出装置81が設けられ、第2大入賞口30への入球が検出される。内部空間65には、搬送役物63(「搬送可動物」に該当する)、振分役物62(「振分可動物」に該当する)、特定領域22、流出領域66(「非特定領域」に該当する)が設けられている。導出口は、これら特定領域22と流出領域66とにより区画されており、いずれかに入球した遊技球を内部空間65の外に排出する。搬送役物63および振分役物62は、後述する第2特別遊技の第1段階において実行される特殊遊技において動作し、内部空間65に導入された遊技球を搬送して特定領域22または流出領域66へ導く「ガイド部」として機能する。搬送役物63および振分役物62は、第2大入賞口30への入球が検出されたこと、つまり入球検出装置81により遊技球の通過が検出されたことを契機に作動を開始する。
図2は、センター飾り64における下部の構成を詳細に示す。
内部空間65の上方および左方には、赤外線発光ダイオード等の発光素子を有する複数の発光装置70が配置されている。また、内部空間65の下方および右方には、フォトトランジスタ等の受光素子を有する複数の受光装置72が発光装置70と対向して配置される。これら発光装置70および受光装置72は、内部空間65内で移動する遊技球の位置を検出する「対物センサ」として機能する。発光装置70の配置間隔、同様に受光装置72の配置間隔は、内部空間65に遊技球が存在する場合に縦および横のラインにおいて1つまたは2つの受光装置72によって遊技球の存在を検出するような間隔に設定される。
発光装置70は、対向する受光装置72へ赤外線を照射する。受光装置72は、定期的に、受光素子における赤外線の受光量を示す指標値と所定のオフセット値との合計値を検出量として導出し、その検出量を示す検出信号を後述する遊技制御装置100へ送信する。発光装置70と受光装置72との間に遊技球が存在すると、受光装置72は所定の受光量以上の赤外線を検出しない。したがって、特定の受光装置72からの検出信号が示す検出量が所定値以下の場合、その受光装置72が監視対象とする図2の縦のラインもしくは横のラインの領域に遊技球が存在することを意味する。すなわち、内部空間65は複数の受光装置72による遊技球有無の検出対象領域であり、言い換えれば監視対象領域である。
なお、センター飾り64の下部において遊技球の移動に関わる各部材は、赤外線に対して透過率の高い素材によって形成される。例えば、センター飾り64の下部に波形で形成された遊技球の流路を形成する搬送役物63、振分役物62、特定領域22等は、透明のプラスチックによって形成される。
図1に戻り、搬送役物63は、波形状をなす複数の役物を連動可能に連結して構成されており、内部空間65の背部に設けられた搬送役物駆動装置91により駆動される。搬送役物駆動装置91は、ステッピングモータ等の駆動モータを含んで構成され、その駆動モータの回転運動をラック・ピニオン機構等を介して搬送役物63の各部の上下並進運動に変換する。搬送役物63の複数の役物が互いに所定位相ずれる態様で周期的に上下動し、その相対運動により遊技球が押し出されるように搬送される。遊技球は、搬送役物63の動作状態に応じて転動および停滞を繰り返しながら内部空間65を二次元的に移動し、振分役物62の方へ導かれる。内部空間65の背部には、また、「搬送動作位置検出手段」として搬送役物63の動作位置を検出する搬送位置検出装置93が設けられている。搬送位置検出装置93は光センサからなり、搬送役物63の特定箇所に初期位置として予め形成した切り欠き部を検出する。搬送位置検出装置93は、搬送役物63が上下動する過程でその動作基準となる初期位置を検出する。駆動モータの回転と搬送役物63の上下動とが同期しているため、この初期位置を基準に駆動モータが何回転したかを検出することにより搬送役物63の現在位置が算出される。駆動モータの回転数は、例えばその回転駆動制御を指令するために出力されるパルス信号のパルス数により算出することができる。
振分役物62は、風車形状をなす部材からなり、内部空間65の背部に設けられた振分役物駆動装置92により駆動される。振分役物駆動装置92は、ステッピングモータ等の駆動モータを含んで構成され、振分役物62を低速にて正転または逆転駆動する。振分役物62は、所定の周期にて正転および逆転を交互に繰り返し、遊技球を特定領域22および流出領域66のいずれかへ導く。遊技球が振分役物62に到達するタイミングと振分役物62の回転状態によって、遊技球が特定領域22へ入球するか、または流出領域66へ入球するかが決まる。内部空間65の背部には、また、「振分動作位置検出手段」として振分役物62の動作位置を検出する振分位置検出装置94が設けられている。振分位置検出装置94は光センサからなり、振分役物62の特定箇所に初期位置として予め形成した切り欠き部を検出する。振分位置検出装置94は、振分役物62が上下動する過程でその動作基準となる初期位置を検出する。駆動モータの回転と振分役物62の回転とが同期しているため、この初期位置を基準に駆動モータが何回転したかを検出することにより振分役物62の現在位置が算出される。駆動モータの回転数は、例えばその回転駆動制御を指令するために出力されるパルス信号のパルス数により算出することができる。
特定領域22への入球は入球検出装置36により検出され、流出領域66への入球は流出検出装置37により検出される。なお、入球検出装置36および流出検出装置37をまとめて、排出検出装置35とよぶ。入球検出装置36および流出検出装置37は、特定領域22および流出領域66のそれぞれに入球した遊技球を計数する。それぞれの領域への入球数の和が入球検出装置81により計数された入球数と一致すると、第2大入賞口30に入球したすべての遊技球が、特定領域22または流出領域66に入球したと判定される。
遊技球がセンター飾り64の内部の特定領域22に入球することが、第2特別遊技の第1段階から第2段階へ移行するための継続条件となる。継続条件が成立すると、第1特別遊技と同様に、第1大入賞口28の開閉動作が所定回数、たとえば7回繰り返される。第2特別遊技の第1段階は1回目の単位遊技に相当し、第2段階が2回目以降の単位遊技に相当する。第2特別遊技の発生原因となった特定領域22への入球が時短中であった場合、その第2特別遊技終了後の通常遊技も再び時短へ移行するが、特定領域22に入球が時短中でなかった場合は、その第2特別遊技終了後は通常状態での通常遊技へ戻り、時短とはならない。したがって、時短中は比較的高い確率で第2特別遊技が繰り返し発生するチャンスとなる。
なお、変形例におけるぱちんこ遊技機10では、第1大入賞口28の機能をすべて第2大入賞口30に持たせることにより、第1大入賞口28のない遊技機を実現してもよい。これにより、特別遊技の動作制御の単純化、製造コストの削減、遊技領域52のスペース有効活用をさらに進めることができる。
図3は、ぱちんこ遊技機の背面側の構成を示す。
電源スイッチ40はぱちんこ遊技機10の電源をオンオフするスイッチである。メイン基板102は、ぱちんこ遊技機10の全体動作を制御し、特に始動口24および作動口68へ入球したときの抽選等、遊技動作全般を処理する。サブ基板104は、液晶ユニット42を備え、演出表示装置60における表示内容を制御し、特にメイン基板102による抽選結果に応じて表示内容を変動させる。メイン基板102およびサブ基板104は、遊技制御装置100を構成する。セット基盤39は、賞球タンク44や賞球の流路、賞球を払い出す払出ユニット43等を含む。払出ユニット43は、各入賞口への入賞に応じて賞球タンク44から供給される遊技球を上球皿15へ払い出す。払出制御基板45は、払出ユニット43による払出動作を制御する。発射装置46は、上球皿15の貯留球を遊技領域52へ1球ずつ発射する。発射制御基板47は、発射装置46の発射動作を制御する。電源ユニット48は、ぱちんこ遊技機10の各部へ電力を供給する。
図4は、ぱちんこ遊技機の機能ブロック図である。
ぱちんこ遊技機10において、遊技制御装置100は、始動口24、作動口68、普通電役入球口26、第1大入賞口28、第2大入賞口30、演出表示装置60、特別図柄表示装置61、普通図柄表示装置59、スピーカ18、操作ボタン82、RAMクリアスイッチ84のそれぞれと電気的に接続されており、各種制御信号の送受信を可能とする。遊技制御装置100は、電源ユニット48からの電源供給により作動する。遊技制御装置100は、遊技の基本動作だけでなく、図柄の変動表示や電飾等の演出的動作も制御する。遊技制御装置100は、遊技の基本動作を含むぱちんこ遊技機10の全体動作を制御するメイン基板102と、図柄の演出等を制御するサブ基板104とに機能を分担させた形態で構成される。すなわち、メイン基板102は出玉にかかわる遊技の基本的な流れを制御し、その処理結果をサブ基板104に通知する。搬送役物駆動装置91および振分役物駆動装置92の駆動状態はメイン基板102によって制御される。サブ基板104はメイン基板102の処理結果に対応して各種演出処理を実行する。特別図柄192の変動表示はメイン基板102によって制御され、装飾図柄190の変動表示はサブ基板104によって制御される。遊技制御装置100は、ハードウエア的にはデータやプログラムを格納するROMやRAM、演算処理に用いるCPU等の素子を含んで構成される。
本実施例におけるメイン基板102は、入球判定手段110、第1抽選手段112、第2抽選手段113、図柄決定手段114、保留制御手段118、メイン表示制御手段122、特別遊技制御手段126、開閉制御手段132、特定遊技制御手段133、メイン状態記憶手段136、初期化実行手段138、電断復帰制御手段139を備える。本実施例におけるサブ基板104は、パターン記憶手段140、演出決定手段142、演出表示制御手段144、特殊演出制御手段146、サブ状態記憶手段148、位置判定手段150、異常処理手段154を備える。なお、メイン基板102に含まれる各機能ブロックは、いずれかがメイン基板102ではなくサブ基板104に搭載されるかたちで構成されてもよい。同様に、サブ基板104に含まれる各機能ブロックは、いずれかがサブ基板104ではなくメイン基板102に搭載されるかたちで構成されてもよい。
入球判定手段110は、各入球口への入球を判定する。入球判定手段110は、入球検出装置32から始動入賞情報を受け取ると遊技球が始動口24に入賞したと判定し、入球検出装置38から通過情報を受け取ると遊技球が作動口68を通過したと判定する。入球判定手段110は、入球検出装置78から大入賞口入賞情報を受け取ると遊技球が第1大入賞口28に入賞したと判定し、入球検出装置81から大入賞口入賞情報を受け取ると遊技球が第2大入賞口30に入賞したと判定する。さらに、入球判定手段110は、第2大入賞口30における特定領域22や流出領域66への入球も判定する。
第1抽選手段112は、始動口24への入球を契機に第1特別遊技へ移行するか否かを判定するために乱数の値を特図抽選値として取得する。たとえば、特図抽選値は「0」から「65535」までの値範囲から取得される。なお、本願にいう「乱数」は、数学的に発生させる乱数でなくてもよく、ハードウエア乱数やソフトウエア乱数などにより発生させる疑似乱数でもよい。第1抽選手段112が参照する当否テーブルには、当たりまたは外れの判定結果と特図抽選値とが対応付けられており、対応付けられた当たりの範囲設定に応じて当否確率が定まる。
第2抽選手段113は、作動口68への入球を契機に普通電役入球口26を開放するか否かを判定するために乱数の値を普図抽選値として取得する。たとえば、普図抽選値は「0」から「511」までの値範囲から取得される。第2抽選手段113が参照する当否テーブルには、当たりまたは外れの判定結果と普図抽選値とが対応付けられており、対応付けられた当たりの範囲設定に応じて当否確率が定まる。
図柄決定手段114は、特図決定手段115と普図決定手段116を含む。特図決定手段115は、特別図柄192の停止図柄を決定するための図柄決定抽選値を取得し、第1抽選手段112による当否判定結果と図柄決定抽選値とに応じて特別図柄192の停止図柄を決定する。特図決定手段115は、第1抽選手段112による当否判定結果に応じて複数の変動パターンからいずれかのパターンを選択する。特図決定手段115は、特別図柄192の停止図柄を決定するために参照すべき図柄範囲テーブルや、特別図柄192の変動パターンを決定するために参照すべきパターン決定テーブルを保持する。なお、特図決定手段115で決定される特別図柄192の「変動パターン」は、演出的な過程が含まれないパターンであるため実質的には「変動時間」と同義である。特図決定手段115は、決定した停止図柄および変動パターンを示すデータをメイン表示制御手段122および後述する演出決定手段142へ送出する。
普図決定手段116は、普通図柄194の停止図柄を決定するための図柄決定抽選値を取得し、第2抽選手段113による当否判定結果と図柄決定抽選値とに応じて普通図柄194の停止図柄を決定する。普図決定手段116は、通常状態において、たとえば10秒から60秒の間で変動時間をランダムに選択し、特定遊技中は通常状態よりも短い、たとえば1秒という変動時間を選択する。普図決定手段116は、普通図柄194の停止図柄を決定するために参照すべき図柄範囲テーブルや、普通図柄194の変動時間を決定するために参照すべき時間決定テーブルを保持する。普図決定手段116は、決定した停止図柄および変動時間を示すデータを普通図柄表示装置59へ送出する。普通図柄194の停止図柄が特定の図柄であった場合、開閉制御手段132が普通電役入球口26の普通電動役物を所定時間拡開する。
保留制御手段118は、第1保留手段119と第2保留手段120を含む。第1保留手段119は、特別図柄192の変動表示中や特別遊技の実行中に始動口24への入球があったとき、その入球に対応する特図抽選値を上限個数である4個まで保留球として記憶する。第2保留手段120は、普通図柄194の変動表示中に作動口68への入球があったとき、その入球に対応する普図抽選値を上限個数である4個まで保留球として記憶する。
メイン表示制御手段122は、特図表示手段123と普図表示手段124を含む。特図表示手段123は、第1抽選手段112による抽選の結果を、特図決定手段115により決定された変動パターンにしたがって特別図柄192の変動表示として特別図柄表示装置61に表示させる。特図表示手段123は、特別図柄192の変動表示を開始するタイミングと停止するタイミングにて、変動開始コマンドと変動停止コマンドを演出表示制御手段144へ送信することにより、特図表示手段123および演出表示制御手段144による変動表示が同期し、連動が保たれる。普図表示手段124は、決められた変動時間にて普通図柄194の変動を普通図柄表示装置59に表示させる。
特別遊技制御手段126は、第1作動条件保持手段127、第2作動条件保持手段128、第1特別遊技実行手段129、第2特別遊技実行手段130、作動回避手段131を含む。第1作動条件保持手段127は、第1特別遊技を実行するための条件である第1作動条件を保持し、第2作動条件保持手段128は、第2特別遊技を実行するための条件である第2作動条件を保持する。第1作動条件には「特別遊技作動条件」として、特別図柄192が当たり態様で停止することが含まれている。第2作動条件には「小遊技作動条件」として、普通電役入球口26へ入球することが含まれている。
第1特別遊技実行手段129は、第1抽選手段112による抽選結果が当たりであった場合に、第1特別遊技を実行する。第1特別遊技は、第1大入賞口28の開閉動作を複数回数連続して継続する遊技であり、1回の開閉を単位とした単位遊技が複数回実行される。単位遊技の回数は例えば7回であり、1回につき第1大入賞口28を約30秒間開放させる。
第2特別遊技実行手段130は、第2抽選手段113による抽選結果が当たりとなって普通電役入球口26に遊技球が入球した場合に、第2特別遊技を実行する。第2特別遊技は、第1段階と第2段階に分けられる。第2作動条件の成立は、第2特別遊技の第1段階を開始するための条件が成立したことを示すとともに、その後、第1段階および第2段階を通して第2特別遊技が続く限り第2作動条件が成立している。第2特別遊技の第1段階では1回目の単位遊技として第2大入賞口30が開放される。本実施例では、この第2大入賞口30が開放される第1段階の遊技を「小遊技」として定義している。第2大入賞口30の開放によって内部空間65に導入された遊技球がさらに特定領域22に入球すると、遊技者にとってより利益状態の高い第2段階の遊技へ移行される。第2段階では2回目以降の単位遊技として、第1大入賞口28が複数回開放される。第2段階での単位遊技の回数は例えば7回であり、1回につき第1大入賞口28を約30秒間開放させる。
また、第2特別遊技実行手段130は、役物制御手段135および役物位置判定手段137を有する。役物制御手段135は、センター飾り64の内部空間65に設置された搬送役物63および振分役物62の動作を制御する。役物位置判定手段137は、搬送位置検出装置93から初期位置の検出情報を取得し、その初期位置の検出タイミングとそのタイミングからの駆動モータの回転数とに基づいて、搬送役物63の現在の動作位置(各部の上下方向の位置および動作方向、つまり位相)を演算する。役物位置判定手段137は、また、振分位置検出装置94から初期位置の検出情報を取得し、その初期位置の検出タイミングと同タイミングからの駆動モータの回転方向および回転数とに基づいて、振分役物62の現在の動作位置(回転方向および回転位置)を演算する。役物位置判定手段137は、算出された各役物の動作位置情報を位置判定手段150へ送信する。
作動回避手段131は、第1作動条件および第2作動条件のいずれか一方の作動条件が成立したとき、他方の作動条件の成立を回避させる。いいかえれば、第1特別遊技と第2特別遊技が同時並行的に実行されないように排他制御する。第2作動条件の成立中であって、第2特別遊技の第1段階または第2段階が実行されている間は、第1作動条件の成立が回避される。一方、第1作動条件の成立中は、第2作動条件の成立が回避され、第2特別遊技の第1段階および第2段階のいずれも実行されない。特別図柄192が変動表示されている間に第2作動条件が成立した場合、作動回避手段131は特別図柄192の変動表示における変動時間の進行を一時停止させる。
特定遊技制御手段133は、通常遊技における遊技状態を通常状態から特定遊技状態へ移行させる制御と、特定遊技状態から通常状態へ戻す制御を実行する。本実施例における特定遊技は時短である。第1抽選手段112による抽選が当たりとなった場合であって、特図決定手段115が決定する特別図柄192の停止図柄が所定の図柄であった場合に、その第1特別遊技の終了後に時短へ移行する。また、時短中に第2特別遊技が発生した場合もまた、その第2特別遊技の終了後に時短へ移行する。その他の場合は、第1特別遊技または第2特別遊技の終了後であっても時短へは移行しない。時短へ移行した場合、図柄変動回数が所定の継続回数、たとえば100回に達するか、次の第1特別遊技または第2特別遊技が発生するまで時短が継続される。
特定遊技制御手段133は、特定遊技の開始時と終了時において図柄決定手段114と開閉制御手段132に特定遊技の開始と終了を示す情報を送信する。特定遊技中は、特図決定手段115は変動時間の短い変動パターンを選択し、普図決定手段116は普通図柄の変動時間を短縮する。また、特定遊技中における開閉制御手段132は、普通図柄抽選が当たりのときに、通常状態よりも長い開放時間にて普通電役入球口26を開放する。
開閉制御手段132は、普通電役入球口26の普通電動役物、第1大入賞口28、第2大入賞口30の開閉を制御する。開閉制御手段132は、普通図柄が特定の図柄で停止されると、普通電役ソレノイド76に開放指示を送り、普通電役入球口26を開放させる。同様に、開閉制御手段132は、第1特別遊技中は大入賞口ソレノイド83に開放指示を送って第1大入賞口28を開放させ、第2特別遊技の第1段階は大入賞口ソレノイド80に開放指示を送って第2大入賞口30を開放させ、第2特別遊技の第2段階は大入賞口ソレノイド83に開放指示を送って第1大入賞口28を開放させる。
メイン状態記憶手段136は、特殊遊技の実行状態を含む遊技状態を記憶する。具体的には、役物位置判定手段137により判定された搬送役物63および振分役物62の動作位置情報、特別遊技中である等の現在の遊技状態などを後述するバックアップRAMの所定領域にそれぞれ格納する。仮に外的要因等によって特殊遊技の実行中に電源が遮断されたとしても、電源再投入時にバックアップRAMから必要な情報が読み出されてサブ基板104側に送信される。
初期化実行手段138は、RAMクリアスイッチ84を介した外部入力があったとき、またはメイン状態記憶手段136による記憶処理中にエラーが発生したときなど、予め設定した初期化条件が成立したときに、それまでバックアップRAMに記憶されていたデータをクリアする。このいわゆるRAMクリアによって特殊遊技がリセットされる。
電断復帰制御手段139は、電源遮断時に後述する電断時処理を実行し、電源投入時に後述する電源投入時処理を実行する。電源ユニット48(図3参照)には電圧監視手段が設けられており、メイン基板102およびサブ基板104への供給電圧が基準電圧を下回ると、メイン基板102に向けてその旨を表す「電断信号」を出力する。電断復帰制御手段139は、この電断信号を受信すると、遊技状態を保存するための後述する電断時処理を実行する。また、このように電源が遮断された後に再投入されると、電断復帰制御手段139は、遊技制御を正常に開始するための後述する電源投入時処理を実行する。
パターン記憶手段140は、装飾図柄を含む演出画像の変動パターンとして変動表示における変動開始から停止までの変動過程が定められた複数の変動パターンデータを保持する。変動パターンには、通常の外れ図柄を表示するときのパターンと、あと一つ図柄が揃えば大当たりとなるリーチ状態を経て外れ図柄を表示するときのパターンと、リーチ状態を経て大当たり図柄を表示するときのパターンが含まれる。特に、リーチ状態を経るときのパターンとしては、長短様々な変動時間をもつパターンが含まれる。各変動パターンには、その図柄変動の終了条件としてパターンごとに変動時間が定められており、その変動時間の経過時に図柄変動が停止される。
演出決定手段142は、装飾図柄の停止図柄の組合せとその配置および変動パターンを、第1抽選手段112による抽選の結果、特別図柄の停止図柄、特別図柄の変動パターンに応じて決定する。これにより特別図柄と変動時間が等しい演出画像の変動パターンが選択される。演出決定手段142は、装飾図柄の停止図柄を決定するために参照すべき図柄範囲テーブルや、変動パターンを決定するために参照すべきパターンテーブルを保持する。
装飾図柄の停止図柄は、3つの図柄の組合せとして形成され、たとえば第1抽選手段112による判定結果が第1特別遊技への移行を示す場合は「777」や「111」のように3つの図柄が揃った組合せが選択される。この場合、装飾図柄として揃える数字には、特別図柄と同じ数字が選ばれるのが好ましい。たとえば、特別図柄が「3」の場合は装飾図柄が「333」となる。第1抽選手段112による判定結果が特別遊技へ移行しない旨を示す場合は、「312」や「946」のように3つの図柄が揃っていない組合せが選択される。ただし、当否判定結果が特別遊技へ移行しない旨を示す場合であって、リーチ付きの外れを示す特別図柄の変動パターンが選択された場合は、「191」や「727」のように一つだけ図柄が揃っていない組合せを選択する。演出決定手段142は、装飾図柄の停止図柄と演出画像の変動パターンの情報を演出表示制御手段144へ送る。
演出表示制御手段144は、第1抽選手段112による当否抽選の結果として、選択された変動パターンデータにしたがって演出表示装置60へ演出画像を変動表示させる。演出表示制御手段144は、遊技効果ランプの点灯および消灯や、スピーカ18からの音声出力などの演出処理をさらに制御する。
特殊演出制御手段146は、「特殊遊技実行手段」として機能し、第2特別遊技の第1段階において内部空間65への入球があったときに遊技状態を特殊遊技へと移行させ、その遊技球が特定領域22へ入球するか否かを示唆する特殊演出を演出表示制御手段144に表示させる。特定領域22への入球が特別遊技の移行条件となるため、特殊演出は遊技者にとっての期待度示唆演出となる。具体的には、特殊遊技へ移行されると、演出表示装置60の表示領域に内部空間65に対応する二次元空間の画像として第1特殊画像を表示させるとともに、内部空間65における遊技球の存在位置に第2特殊画像を表示させる。そして、これら第1特殊画像と第2特殊画像とを連携させた特殊演出を表示させる。この特殊演出の詳細については後述する。
位置判定手段150は、搬送役物63および振分役物62の各動作位置と、内部空間65にて移動する遊技球の位置を判定する。特殊演出がこれらの位置情報に基づいて実行されるものであるため、各位置を逐次判定するものである。搬送役物63および振分役物62の各動作位置は役物位置判定手段137から送られる位置情報に基づいて判定され、遊技球の位置は対物センサ(発光装置70および受光装置72)の検出情報に基づいて判定されるが、その詳細については後述する。
サブ状態記憶手段148は、特殊遊技の実行状態を含む遊技状態を記憶する。具体的には、位置判定手段150により判定された内部空間65における遊技球の位置情報、特殊遊技開始後の遊技球の位置履歴情報などを、処理用RAMの所定領域にそれぞれ格納する。
異常処理手段154は、電源投入時に実行される異常判定処理において異常判定がなされた場合に、その旨を示す報知処理を実行する。本実施例では、演出表示装置60の表示領域に警告表示を行うが、例えば音声による報知等、他の報知処理を行うようにしてもよい。なお、異常判定処理の具体的内容については後述する。
次に、特殊遊技中に実行される特殊演出について説明する。
まず、特殊演出の実行に際して行われる位置検出方法について説明する。上述のように、内部空間65には、複数の発光装置70および受光装置72からなる対物センサ(光センサ)が設けられており、このセンサによって内部空間65内を移動する遊技球の位置が検出される。
すなわち、位置判定手段150は、複数の受光装置72それぞれについての識別情報と、それぞれの受光装置72が監視する領域を特定するための監視領域情報とを対応づけて記憶している。本実施例における監視領域情報は、図2における内部空間65の右方の受光装置72について下から順に「横座標1」、「横座標2」、・・・と設定されている。また、内部空間65の下方の受光装置72について左から順に「縦座標1」、「縦座標2」・・・と設定されている。
位置判定手段150は、複数の受光装置72から送信された検出信号に基づいて遊技球の位置を判定する。具体的には、いずれかの受光装置72が遊技球の存在を特定するために予め設定した範囲の受光量を検出したときに、その受光装置72が受け持つ領域にて遊技球が存在すると判定する。すなわち、図2で示したように、複数の受光装置72のそれぞれは縦のラインまたは横のラインで遊技球の存在を検出する。したがって、縦のラインで遊技球を検出した受光装置72の監視領域情報に対応する座標を遊技球の横座標として、横のラインで遊技球を検出した受光装置72の監視領域情報に対応する座標を遊技球の縦座標として、内部空間65に対応する二次元空間における遊技球の座標を決定する。例えば、縦のラインで遊技球を検出した受光装置72の監視領域情報が「横座標5」、横のラインで遊技球を検出した受光装置72の監視領域情報が「縦座標4」の場合、遊技球の座標が(5,4)であると判定する。
また、位置判定手段150は、入球検出装置81により計数された入球数が、排出検出装置35により計数された排出数よりも多いとき、内部空間65内に遊技球が存在すると判定する。そしてさらに、隣接する縦のラインで遊技球を監視する2つの受光装置72からの検出信号が遊技球の存在を示すとき、それぞれの受光装置72の配置位置の中間に遊技球が存在することとして、遊技球の座標を決定する。例えば、それぞれの受光装置72の監視対象領域を示す横座標の中間の座標を遊技球の横座標として決定する。横のラインで遊技球を監視する受光装置72についても同様である。これにより、位置判定手段150は、受光装置72の配置間隔の2倍の精度で遊技球の位置を決定できる。
位置判定手段150は、また、縦のラインを監視対象とする受光装置72からの検出信号のいずれもが遊技球が存在しないときの検出量であるとき、入球検出装置81により計数された入球数と、排出検出装置35により計数された排出数とが一致するか否かを確認する。ここで、入球数と排出数とが一致しないとき、位置判定手段150は、正常に動作しない受光装置72の監視領域に遊技球があると判定し、その遊技球の位置の推定処理を実行する。なお、横のラインを監視対象とする受光装置72からの検出信号のいずれもが遊技球が存在しないときの検出量であるときも同様である。
この推定処理において位置判定手段150は、後述するサブ状態記憶手段148を参照して、遊技球について過去に決定した座標の推移傾向にしたがって、その遊技球の現在の座標を決定する。公知の算術演算や統計的手法によって遊技球の現在の座標が決定されてもよい。例えば、遊技球の複数の過去座標から推移傾向を示す等差数列や等比数列を導出して、その等差数列や等比数列にしたがって現在の座標が導出されてもよい。また例えば、最小二乗法により単位時間経過後の遊技球の位置を示す近似式を導出して、その近似式にしたがって現在の座標が導出されてもよい。なお、遊技球の現在の縦座標および横座標について、それぞれ独立して推定処理が実施されてもよいのはもちろんである。
また、縦座標もしくは横座標の一方について受光装置72からの検出信号に基づいて値が特定できるときには、判明している一方の座標を使用して他方の座標を推定してもよい。上記以外の別の推定方法として、例えば、横座標が特定できるときには、遊技球の複数の過去座標から遊技球の横座標を説明変数とし、縦座標を目的変数とする回帰式を導出して、その回帰式にしたがって遊技球の縦座標が決定されてもよい。なお、このような推定処理が行われる傍ら、異常処理手段154が、正常に動作しない受光装置72があること、およびその受光装置72を特定するための情報を演出表示装置60の所定位置に表示させるようにしてもよい。
図5は、特殊遊技において表示される特殊演出の具体例を表す図である。
上述のように、第2特別遊技の第1段階において第2大入賞口30から内部空間65に導入された遊技球74は、搬送役物63の動作により転動と停止を繰り返しながら導出口へ向けて徐々に搬送され、振分役物62により特定領域22または流出領域66に振り分けられる。特定領域22への入球があると遊技状態が第2特別遊技の第2段階へ移行されるため、遊技者の利益状態が高くなる。したがって、この特定領域22への入球があるか否かは遊技者にとって大きな関心事となる。そこで、本実施例では特定領域22への入球可能性を示唆する特殊演出を実行することにより遊技者の期待感を煽り、その興趣を高めることを図っている。
既に述べたように、搬送役物63および振分役物62は、いずれも周期的な動作を行うため、それらの動作位置と遊技球の現在位置が分かれば、遊技球が振分役物62へ差し掛かるタイミングおよび振分役物62の動作状態を予測することができ、それにより特定領域22への入球可能性を推定することができる。搬送役物63の動作位置(各部の高さおよび位相)、および振分役物62の動作位置(回転方向および位相)を示す情報は、役物位置判定手段137から位置判定手段150へ逐次送られる。また、各受光装置72からの遊技球の検出情報も位置判定手段150に逐次入力される。特殊演出制御手段146は、位置判定手段150により判定された搬送役物63の動作位置と遊技球の位置との相対位置により、遊技球が搬送される方向および振分役物62への到達タイミングを演算し、さらに振分役物62の動作位置により遊技球が特定領域22へ入球する可能性を推定する。特殊演出制御手段146は、この推定結果に基づき、その遊技球の特定領域22の入球可能性を示唆する演出表示を演出表示制御手段144に表示させる。
図示の例では、演出表示装置60の表示画面に、第1特殊画像196として内部空間65における遊技球74の流路に対応する二次元空間の画像、つまり搬送役物63が形成する通路上面の波形プロフィルに対応する画像が表示されている。第1特殊画像196は、搬送役物63の動作に合わせて変化するように表示される。また、第2特殊画像198として遊技球74に対応した画像が表示されている。すなわち、搬送役物63により形成される波形通路とその通路を移動する遊技球74の位置との関係が、第1特殊画像196と第2特殊画像198との関係に概ね対応するような演出表示がなされている。
本実施例では、特定領域22への入球可能性が高いときには晴天の背景が表示され、第1特殊画像196で表される穏やかな小波に沿って第2特殊画像198で表される船が進んでいく演出表示がなされる。一方、特定領域22への入球可能性が低いときには、悪天候の背景が表示され、第1特殊画像196で表される激しい大波に乗って第2特殊画像198で表される船が進んでいく演出表示がなされる。遊技球の転動状態によってはその入球可能性が途中で変化する場合もあり、その場合には途中で演出が切り替わるようになる。最終的に遊技球74が特定領域22に入球することが確定すると、第2特殊画像198が第1特殊画像196の右端まで到達し、ミッションを達成したかのような華やかな演出を表示させてもよい。最終的に遊技球74が流出領域66に入球することが確定すると、第2特殊画像198が第1特殊画像196の右端まで到達せず、その手前で消滅(沈没)するような演出を表示させてもよい。このように、特定領域22への入球可能性に応じて第1特殊画像196で表される波の高さやその背景が変わることで、遊技者の期待感を煽り、その興趣を高めることができる。
ところで、このような特殊遊技の進行過程において、仮に停電等の外的要因により遊技制御装置100への電源供給が遮断されると、特殊演出はその中断を余儀なくされる。一方、その電断によって搬送役物63の駆動が停止されても、遊技球はその慣性によって転動を継続する可能性がある。本実施例では、そのような場合であっても電源復帰時にはその中断された特殊演出を速やかに再開できるよう電断投入時処理が実行される。ここで、その電断復帰の方法について説明する。
メイン基板102には、電源ユニット48から電源供給を受けて稼動する処理ユニットが実装されている。この処理ユニットは、演算処理を実行するCPU、遊技プログラムが格納されたROM、遊技プログラムを実行する上で作業領域として機能する揮発性の処理用RAM、遊技データをバックアップするための不揮発性のバックアップRAM等を備えている。ROMには、遊技プログラムのほか、その遊技プログラムに初期状態を示すパラメータ群(以下、単に「初期状態データ」とよぶ)が保持される。電源が遮断されるとCPUが動作を停止し、処理用RAM上のデータも消失するが、バックアップRAMに格納された遊技データは保持される。ここでいう「遊技データ」とは、初期状態データと後述の中途状態データを含むデータであり、このうちの全部または一部のデータがバックアップの対象となる。
バックアップRAMは、中途状態データを保持する。ここでいう「中途状態データ」とは、前回の電源遮断時における遊技状態を示す遊技データである。電源が投入されると、CPUは、遊技プログラムをROMから処理用RAMにロードする。そして、バックアップRAMに適切な中途状態データが存在しないときには、初期状態データを処理用RAMにロードし、その初期状態データに基づいて遊技プログラムを実行することにより、初期状態から遊技を開始する。一方、バックアップRAMに中途状態データが適切にバックアップされていれば、CPUは、初期状態データの代わりに中途状態データを処理用RAMにロードし、その処理用RAMにロードされた中途状態データに基づいて遊技プログラムを実行する。これにより、電源遮断時に中断された遊技状態が再現可能となる。
電源が遮断されると、電源ユニット48から処理ユニットへの供給電圧は徐々に低下する。電源ユニット48の電圧監視手段は、その供給電圧が所定の電断判定値を下回ると、電断信号をメイン基板102の処理ユニットに向けて送信する。電断復帰制御手段139は、その電断信号を受信すると、特定の遊技データを退避するための電断時処理を実行する。すなわち、この電断時処理によって処理用RAM上の遊技データ、特に特定遊技の状態を含む中途状態データの全部または一部がバックアップRAMに退避される。電断時処理中には、通常の遊技処理はスリープする。供給電圧がCPUが稼動可能な最低電圧を下回ると、CPUは停止してしまう。このため、CPUは、供給電圧が所定の電断判定値を下回ってからさらに最低電圧を下回る前に電断時処理を完了させる。
一方、サブ基板104にも、電源ユニット48から電源供給を受けて稼動する処理ユニットが実装されている。この処理ユニットもCPU、ROM、処理用RAM等を備えている。ROMには、演出制御等の遊技プログラムが保持される。電源が遮断されるとCPUが動作を停止し、処理用RAM上のデータは消失する。サブ基板104のパターン記憶手段140の機能は主としてROMにより実現され、サブ状態記憶手段148の機能は主として処理用RAMにより実現される。サブ基板104の他の手段の各機能は、主としてCPUが実行する遊技プログラムにより実現される。
電源が投入されると、CPUは、遊技プログラムをROMから処理用RAMにロードして遊技プログラムを実行する。特殊遊技の実行に際しては、位置判定手段150により逐次判定される遊技球の位置情報が処理用RAMに格納される。仮に特殊遊技の実行中に停電等の外的要因により電源供給が遮断されると、特殊演出はその中断を余儀なくされ、処理用RAM上の位置情報データも消失する。本実施例では、そのような場合であっても電源復帰時にはその中断された特殊演出を速やかに再開できるように後述する電断投入時処理が実行される。
図6は、ぱちんこ遊技機10における基本的な処理過程を示すフローチャートである。 ぱちんこ遊技機10の稼働中には、同図に示される処理が所定の時間間隔で繰り返し実行される。まず、所定の電源投入時処理が実行される(S10)。この電源投入時処理は、電源が投入されたときに遊技データをロードして遊技プログラムを正常に動作させるのである。このとき、上述した特殊遊技の実行を確保するために、内部空間65内の対物センサの全部または一部に異常があるか否かを検査する検査処理も実行される。この電源投入時処理の詳細については後述する。
その後、遊技球が始動口24、普通電役入球口26、第1大入賞口28、第2大入賞口30へ入球した場合や、遊技球が作動口68を通過した場合の処理を実行し(S11)、特別遊技中でなければ(S12のN)、特別図柄抽選などの通常遊技の処理を実行し(S14)、特別遊技中であれば(S12のY)、第1特別遊技または第2特別遊技の処理を実行し(S16)、S10における各種入賞に応じた賞球払出を処理する(S18)。電源の遮断が検出されると、上述した電断時処理が実行される(S20)。
図7は、図6におけるS10の電源投入時処理を詳細に示すフローチャートである。 まず、異常処理手段154が、複数の発光装置70および受光装置72のいずれかに異常がないかどうかを検査する(S100)。具体的には、複数の受光装置72のそれぞれから検出信号を取得する。そして、その検出信号の中にその検出値が可能性のある検出範囲から外れる異常値を示す場合、その検出信号の送信元である受光装置72およびそれに対応する発光装置70の少なくとも一方が異常であると判定する。このような異常が判定されると(S102のY)、異常処理手段154が演出表示制御手段144に指示して演出表示装置60にその旨を表す警告情報を表示させる(S104)。一方、S102にて異常判定がなされなかった場合(S102のN)、電断復帰処理を実行する(S106)。この電断復帰処理は、電源遮断後の再投入時に遊技を適正に実行するために行われる処理であるが、その内容については説明の便宜上、S20の電断時処理の説明の後に述べることにする。
図8は、図6におけるS14の通常遊技制御処理を詳細に示すフローチャートである。 ここでは、特別図柄192の変動表示、および、装飾図柄190を含む演出画像の変動表示を処理し(S30)、普通図柄194の変動表示を処理する(S31)。なお、S30、S31の処理順序はあくまでも説明の便宜上定義した順序にすぎず、どの順序で処理してもよい。
図9は、図8のS30における特別図柄および演出画像の図柄変動処理を詳細に示すフローチャートである。以下、特に断らない限り「図柄」は特別図柄192と装飾図柄190の双方を示す。
第1保留手段119に特図抽選値の保留がなされている場合であって(S40のY)、図柄変動が表示中でなければ(S42のN)、特別図柄抽選の当否判定や図柄決定、変動パターンの選択などが処理され(S44)、特別図柄192および装飾図柄190の変動表示が開始される(S46)。S40において特図抽選値が保留されていなかった場合は(S40のN)、S42からS46までの処理がスキップされる。S42において既に図柄変動中であれば(S42のY)、S44とS46の処理がスキップされる。
ここで、図柄の変動表示中でなければ(S48のN)、S30の図柄変動処理はそのまま終了する。一方、図柄の変動表示が開始済であれば(S48のY)、図柄の変動表示を処理し(S50)、変動時間が変動停止タイミングまで達したとき(S52のY)、図柄の変動表示は停止される(S58)。特定遊技中であって(S60のY)、特図抽選が当たりでなければ(S61のN)、変動回数をインクリメントし(S62)、その変動回数が所定の継続回数に達すれば(S64のY)、特定遊技を終了する(S66)。変動回数が継続回数に達していなければ(S64のN)、S66をスキップする。特定遊技中に(S60のY)、当たりになった場合も(S61のY)、特定遊技を終了する(S66)。特定遊技中でなかった場合(S60のN)、S61らS66までの処理をスキップする。図柄の停止タイミングでなかった場合もまたS30のフローを終了する(S52のN)。
図10は、図8のS31における普通図柄の変動処理を詳細に示すフローチャートである。
第2保留手段120に普図抽選値の保留がなされている場合(S80のY)、普通図柄194が変動表示中でなければ(S82のN)、第2抽選手段113が普通図柄抽選として当否判定処理を実行し(S84)、普通図柄194の変動表示が開始される(S90)。S80において普図抽選値が保留されていなかった場合は(S80のN)、S82からS90までの処理はスキップされ、S82において普通図柄194が変動表示中であった場合は(S82のY)、S84およびS90の処理がスキップされる。
続いて、普通図柄194の変動表示が開始済であれば(S92のY)、普通図柄194の変動表示を処理し(S94)、定められた変動時間が経過して普通図柄194の変動表示の停止タイミングに達したときは(S96のY)、変動表示中の普通図柄194は停止する(S98)。停止図柄が当たり態様であれば(S100のY)、普通電役入球口26が開放され(S102)、停止図柄が当たり態様でなければ(S100のN)、S102の処理はスキップされる。変動時間経過前である場合(S96のN)、S98からS102の処理はスキップされる。S92において変動表示が開始されていないときは(S92のN)、S94からS102の処理はスキップされる。
図11は、図6におけるS16の特別遊技制御処理を詳細に示すフローチャートである。実行中の特別遊技が第1特別遊技であれば(S110のY)、第1特別遊技の制御を処理し(S112)、実行中の特別遊技が第1特別遊技でなければ(S110のN)、第2特別遊技の制御を処理する(S114)。
図12は、図11のS112における第1特別遊技を詳細に示すフローチャートである。 まず、第1大入賞口28が開放済でなければ(S120のN)、演出表示制御手段144が第1特別遊技の演出を開始し(S122)、開閉制御手段132が第1大入賞口28を開放する(S124)。第1大入賞口28が開放済であれば(S120のY)、S122およびS124の処理はスキップされる。第1大入賞口28が開放されてから所定の開放時間が経過した場合(S126のY)、または、開放時間が経過していないものの(S126のN)、第1大入賞口28への入球数が9球以上に達した場合には(S128のY)、開閉制御手段132が第1大入賞口28を一旦閉鎖させる(S130)。開放時間が経過しておらず(S126のN)、第1大入賞口28への入球数も9球以上に達していない場合は(S128のN)、S130以降の処理をスキップしてS112のフローを終了する。
S130における第1大入賞口28の閉鎖後、単位遊技数が所定回数に達して終了タイミングとなった場合(S132のY)、演出表示制御手段144は第1特別遊技の演出を終了させ(S134)、特別遊技制御手段126は第1特別遊技を終了させる(S136)。特定遊技への移行条件を満たす場合(S140のY)、特定遊技に移行し(S142)、満たさなければ(S140のN)、S142の処理をスキップする。S132において単位遊技数が所定回数に達していなければ(S132のN)、単位遊技数に1を加算してS112のフローを終了する(S138)。
図13は、図11のS114における第2特別遊技を詳細に示すフローチャートである。 第2特別遊技が開始済でなければ(S150のN)、第2大入賞口30を開放する(S152)。このとき開放された第2大入賞口30への入球が検出されると、搬送役物63および振分役物62が動作を開始する。第2特別遊技が開始済であれば(S150のY)、S151およびS152をスキップする。第1段階にある場合(S154のY)、第2大入賞口30の開放時間が経過したら(S156のY)、第2大入賞口30を閉鎖し(S158)、開放時間以内であれば(S156のN)、S158をスキップする。ここで、演出表示装置60における特殊演出として、内部空間65における遊技球の移動に応じた遊技球連動表示処理が実行される(S159)。第2大入賞口30の内部にある特定領域22への入球があれば(S160のY)、ただちに第2段階への移行を示すフラグを立て(S162)、S168へジャンプする。このとき、まだ第2大入賞口30が開放していれば閉鎖する。
一方、第1段階において特定領域22への入球がない状態で(S160のN)、第1段階の終了条件が満たされてしまった場合は(S164のY)、第1段階を終了するとともに第2特別遊技も終了する(S166)。ここでいう終了条件は、第2大入賞口30の閉鎖から一定時間が経過するか、第2大入賞口30への入球検出数と排出検出数が10球以上の数で一致した場合である。この終了条件が満たされていなければ(S164のN)、S166はスキップされる。なお、第1段階にない場合はS156からS166の処理はスキップされる(S154のN)。第2段階への移行フラグが立っている場合(S168のY)、図12に示される特別遊技の処理を、第2特別遊技の第2段階の遊技として実行する(S170)。第2段階への移行フラグが立っていない場合はS170をスキップする(S168のN)。なお、S170における第2特別遊技の第2段階とS112における第1特別遊技は基本的に同様の動作を処理するため、ここでは図12における説明のうち「第1特別遊技」を「第2特別遊技」と読み替えるものとする。
図14は、図13のS159における遊技球連動表示処理を詳細に示すフローチャートである。
位置判定手段150は、複数の受光装置72から送信された検出信号を取得する(S180)。縦のラインを監視対象とする受光装置72の検出信号のうち少なくとも1つと、横のラインを監視対象とする受光装置72の検出信号のうち少なくとも1つとが遊技球の存在を示す検出量を示す場合(S182のN)、位置判定手段150は、その受光装置72の監視対象領域に応じて遊技球の現在位置を決定する(S184)。縦のラインを監視対象とする受光装置72の検出信号のいずれもが遊技球の存在を示す検出量でない場合、または横のラインを監視対象とする受光装置72の検出信号のいずれもが遊技球の存在を示す検出量でない場合、あるいは全ての受光装置72の検出信号が遊技球の存在を示す検出量でない場合(S182のY)、位置判定手段150はさらに以下の判定を実施する。
すなわち、位置判定手段150は内部空間65における遊技球の入球数と排出数とが一致するか否かを判定する。一致しないとき(S186のN)、遊技球は内部空間65に存在するため、位置判定手段150は、サブ状態記憶手段148を参照して、遊技球の過去位置の推移にしたがって、遊技球の現在位置を推定する(S188)。具体的には、縦のラインを監視対象とする受光装置72の検出信号のいずれもが遊技球の存在を示す検出量でないときには、遊技球の横座標を推定する。また、横のラインを監視対象とする受光装置72の検出信号のいずれもが遊技球の存在を示す検出量でないときには、遊技球の縦座標を推定する。
また、内部空間65における遊技球の入球数と排出数とが一致するとき(S186のY)、遊技球は内部空間65に存在しないため、S188の処理はスキップされる。そして、サブ状態記憶手段148が、現在位置を記憶する(S192)。この遊技球の位置情報は、その位置判定ごとにサブ状態記憶手段148により随時記憶され、位置履歴情報としても保持される。演出表示制御手段144は、位置判定手段150が判定した遊技球の位置に応じた特殊演出の演出画像を演出表示装置60に表示させる(S194)。
図15は、図6のS20における電断時処理を詳細に示すフローチャートである。
メイン基板102に電断信号が入力されると(S120のY)、図6から図14に示した通常の遊技処理は停止され、特殊遊技中であるか否かを示す情報または第2大入賞口30内(内部空間65)に遊技球が存在するか否かを示す情報を含む遊技状態を保存する処理が実行される。電断復帰制御手段139は、バックアップ対象となる遊技データを特定し、チェックサム(以下、「第1チェックサム」とよぶ)を生成してバックアップRAMに記録する(S122)。チェックサムの生成方式は、既知の方式であればよい。このとき特定される遊技データには中途状態データが含まれており、電断復帰制御手段139は、その遊技データをバックアップRAMに退避させる(S124)。この遊技データのバックアップが正常に完了すると、バックアップRAMの所定領域に設定された正常処理フラグをオンにする(S126)。一方、電断信号の入力がなければ(S120のN)、本処理はスキップされる。なお、この電源遮断時においては、まずメイン基板102側が起動を停止し、続いてサブ基板104側が起動を停止する。メイン基板102から送信される各種コマンド情報をサブ基板104側で取りこぼさないようにするためである。
図16は、図7のS106における電断復帰処理を詳細に示すフローチャートである。 上述のように電源が遮断された後に再投入されると、まずサブ基板104が起動し、続いてメイン基板102が起動する。メイン基板102からそのメイン基板102が起動したタイミングで送信される遊技状態を含む各種コマンド情報をサブ基板104側で取りこぼさないようにするためである。電断復帰制御手段139は、RAMクリアスイッチ84がオンにされていれば(S130のY)、初期化実行手段138に上述した初期化処理を実行させる(S132)。このとき、バックアップRAMに中途状態データ等の遊技データが保持されていれば、消去される。RAMクリアスイッチ84がオンにされていない場合(S130のN)、電源遮断時の遊技状態を再現するための「再現処理」が実行される。すなわち、電断復帰制御手段139は、まずバックアップRAMを参照し、正常判定フラグがオンにされているかを判定する。そして、正常判定フラグがオンにされていれば(S134のY)、バックアップRAMから処理用RAMに中途状態データをロードするとともに、電源遮断時に生成した第1チェックサムも取得する。続いて、ロードした中途状態データから、第1チェックサムの生成方式と同一方式にて新たなチェックサム(以下、「第2チェックサム」とよぶ)を生成し、第1チェックサムと第2チェックサムとが一致するか否かを判定する。このとき、両チェックサムが一致していれば(S136のY)、ロードした中途状態データに基づいて、電源遮断時の遊技状態を再現する(S138)。
電源遮断時において上述した特殊演出が中断されていた場合には、この電源再投入時に電断復帰制御手段139が特殊演出制御手段146に特殊演出を再開させるよう指示する。このとき、メイン基板102では、役物位置判定手段137が搬送役物63および振分役物62の各初期位置を取得してその動作位置を判定し、メイン状態記憶手段136がその各位置情報の記憶を更新する。役物位置判定手段137は、その動作位置情報をサブ基板104に送信する。特殊演出制御手段146は、役物位置判定手段137から送られてくる搬送役物63および振分役物62の動作位置情報、および位置判定手段150が新たに判定する遊技球の位置情報の全てを取得してから特殊演出を再開する。ここで、搬送役物63および振分役物62の動作位置情報は、上述のように各初期位置を検出した後に各動作位置が判定されるので、電源遮断時の動作位置によってはその判定に相当時間がかかる可能性がある。すなわち、可動役物の動作位置検出情報は、遊技球の位置情報を含む他の遊技情報よりその可動役物の位置検出分の時間(初期位置を含む位置検出の時間)遅延して取得される場合がある。その場合、特殊演出制御手段146は、特別領域における遊技球の位置情報を早期に取得しても、これら搬送役物63および振分役物62の動作位置情報が送られてくるのを待って特殊演出を再開する。そして、正常処理フラグをオフにし(S140)、本処理を一旦終了する。
一方、正常処理フラグがオフになっている場合(S134のN)、チェックサムが一致しなかった場合には(S136のN)、S132へ移行して初期化処理を実行し、ROMから初期状態データをロードして、初期状態から遊技を開始する。
以上、本発明を実施例をもとに説明した。この実施例はあくまで例示であり、それらの各構成要素や各処理プロセスの組み合わせにいろいろな変形例が可能なこと、またそうした変形例も本発明の範囲にあることは当業者に理解されるところである。
[変形例1]
開閉制御手段132は、第2大入賞口30を開放後、入球判定手段110により第2大入賞口30へ遊技球が入球したと判定されたとき、第2大入賞口30を一旦閉鎖してもよい。これにより、内部空間65を移動する遊技球がひとつに制限されるため、遊技機の演出でひとつの遊技球の動きに連動した演出画像を演出表示装置60に表示させる場合において好適な態様となる。なお、開閉制御手段132は、上述のように第2大入賞口30を一旦閉鎖後、入球判定手段110により特定領域22または流出領域66へ遊技球が入球したと判定されると第2大入賞口30を再び開放する。
[変形例2]
位置判定手段150は、隣接しない複数の受光装置72が遊技球の存在を検出したとき、複数の遊技球が内部空間65に存在するものとして、遊技球の存在を検出した受光装置72それぞれの監視対象領域に応じて、複数の遊技球それぞれについて縦座標および横座標のうち少なくとも一方の座標を決定してもよい。この場合、遊技球の他方の座標については、決定した一方の座標と内部空間65の形状とに応じて適宜決定されてよい。演出表示制御手段144は、複数の遊技球にそれぞれ対応した複数の装飾図柄を演出表示装置60に表示させてもよい。これにより、複数の遊技球が内部空間65に流入した場合であっても、各遊技球の動作に連動した演出を提供可能な遊技機を実現できる。
[変形例3]
上記実施例では第2特別遊技の第1段階を小遊技と定義し、その小遊技への移行後に特定領域への入球があった場合に、より利益状態の高い第2段階へ移行する遊技内容を有するものを例示した。変形例においては、特殊遊技への移行契機となる小遊技としていわゆる小当たり遊技を設定し、特定領域への入球により特別遊技に発展する遊技内容を有するものとしてもよい。ここで、特別遊技が大入賞口の開放を伴う単位遊技を複数回含むのに対し、小当たり遊技は大入賞口の開放を伴う単位遊技として設定される。小当たり遊技では、特別遊技よりも大入賞口のトータルの開放時間が短くなる。例えば、当否抽選の結果が小当たりとなり、大当たり図柄組み合わせとは異なる小当たり図柄組み合わせにて図柄が停止したときに小当たり遊技へ移行させ、特別領域を入球容易な状態に変化させてもよい。上述の例では、内部空間65への入口となる第2大入賞口30を、所定時間1回だけ開放させてもよい。それによって特別領域への入球があれば、小当たり遊技の一部として特殊遊技を実行してもよい。そして、特別領域における遊技球の位置に応じた特殊演出を表示させて特定領域への入球可能性を示唆し、特定領域への入球があったときに大当たりに発展して特別遊技へ移行させるようにしてもよい。その場合、電源遮断時には小当たり遊技の実行中であったか否かの情報(「小当たり作動情報」という)をバックアップRAMに保持してもよい。電源再投入時にはその小当たり作動情報が読み込まれることを条件に特殊遊技を再開させるようにしてもよい。なお、その場合には、特殊遊技実行手段が、電源復帰とともに小当たり作動情報、遊技球の位置情報、搬送可動物の動作位置情報、振分可動物の動作位置情報を受け取り、特殊演出を再開させることになる。ただし、特殊遊技実行手段は、それらの情報を受け取る前に特別領域からの遊技球の排出確認情報を受け取った場合、つまり小当たり遊技の終了を判定した場合には、特殊遊技を行わないようにしてもよい。その場合には、通常の復帰処理が開始される。また、所定時間経過しても遊技球の排出確認情報を受け取らない場合には、異常を報知するか、または遊技球が既に排出されてしまったものとみなして小当たり遊技を終了すると判定し、通常の復帰処理を開始してもよい。
[変形例4]
上記実施例では、遊技球が特定領域22へ入球するか、または流出領域66へ入球するかによって特別遊技への第2段階へ移行する例を示した。変形例においては、例えば特定領域22へ入球すれば、特別遊技後の遊技状態がいわゆる確率変動状態となるか通常状態(非確率変動状態)となるかを示唆する演出を行うようにしてもよい。なお、ここでいう「確率変動状態」とは、当否抽選(特別図柄抽選)が特別遊技へ移行を示す結果となる確率が、通常状態よりも高確率状態となる状態を意味する。
[変形例5]
上記実施例では、第2大入賞口30への入球が検出されたことを契機に、搬送役物63および振分役物62の駆動が開始される例を示した。変形例においては、搬送役物63および振分役物62が電源投入とともに駆動を開始する構成としてもよい。いずれにしても、両役物は電源投入状態にて駆動される。あるいは、第2大入賞口30の開放動作または開放の決定を契機に、搬送役物63および振分役物62の駆動が開始されるようにしてもよい。開放動作を契機とする場合、第2大入賞口30の開放動作は、開閉制御手段132に対して開放指令信号が出力されたことにより判定してもよい。また、開放の決定を契機とする場合、第2大入賞口30の開放契機となる条件が満たされたとき、つまり普通電役入球口26への入球が検出されたことにより判定してもよい。あるいは、第2大入賞口30の開放動作の検出を契機に搬送役物63の駆動を開始する一方、第2大入賞口30への入球の検出を契機に振分役物62の駆動を開始するなど、搬送役物63と振分役物62とで各駆動開始の契機を異ならせてもよい。それにより、可動役物の動作演出のバリエーションも広がる。また、特定領域22への入球可能性を推測することが難しくなるため、その入球期待度を示唆する演出もより効果的となる。
[変形例6]
上記実施例では、搬送役物63および振分役物62をともにアクチュエータにより駆動される可動物として構成した例を示した。変形例においては、搬送役物63および振分役物62を、遊技球を特定領域22または流出領域66へ所定確率にて導くような形状を有する固定された通路として構成してもよい。特定領域22と流出領域66とを離れた位置に設けたり、複数設けたりしてもよい。その場合、特殊演出の第1特殊画像196としてその通路を模した画像を表示させ、第2特殊画像198として遊技球の動きに沿ったオブジェクト画像を表示させてもよい。
ぱちんこ遊技機の正面側の構成を示す図である。 センター飾りにおける下部の構成を詳細に示す図である。 ぱちんこ遊技機の背面側の構成を示す図である。 ぱちんこ遊技機の機能ブロック図である。 特殊遊技において表示される特殊演出の具体例を表す図である。 ぱちんこ遊技機における基本的な処理過程を示すフローチャートである。 図6におけるS10の電源投入時処理を詳細に示すフローチャートである。 図6におけるS14の通常遊技制御処理を詳細に示すフローチャートである。 図8のS30における特別図柄および演出画像の図柄変動処理を詳細に示すフローチャートである。 図8のS31における普通図柄の変動処理を詳細に示すフローチャートである。 図6におけるS16の特別遊技制御処理を詳細に示すフローチャートである。 図11のS112における第1特別遊技を詳細に示すフローチャートである。 図11のS114における第2特別遊技を詳細に示すフローチャートである。 図13のS159における遊技球連動表示処理を詳細に示すフローチャートである。 図6のS20における電断時処理を詳細に示すフローチャートである。 図7のS106における電断復帰処理を詳細に示すフローチャートである。
符号の説明
10 ぱちんこ遊技機、 22 特定領域、 24 始動口、 28 第1大入賞口、 30 第2大入賞口、 31 通路、 48 電源ユニット、 50 遊技盤、 52 遊技領域、 60 演出表示装置、 61 特別図柄表示装置、 62 振分役物、 63 搬送役物、 64 センター飾り、 65 内部空間、 66 流出領域、 68 作動口、 70 発光装置、 72 受光装置、 74 遊技球、 84 RAMクリアスイッチ、 91 搬送役物駆動装置、 92 振分役物駆動装置、 93 搬送位置検出装置、 94 振分位置検出装置、 100 遊技制御装置、 102 メイン基板、 104 サブ基板、 112 第1抽選手段、 113 第2抽選手段、 122 メイン表示制御手段、 126 特別遊技制御手段、 132 開閉制御手段、 133 特定遊技制御手段、 135 役物制御手段、 136 メイン状態記憶手段、 137 役物位置判定手段、 138 初期化実行手段、 139 電断復帰制御手段、 140 パターン記憶手段、 142 演出決定手段、 144 演出表示制御手段、 146 特殊演出制御手段、 148 サブ状態記憶手段、 150 位置判定手段、 154 異常処理手段、 190 装飾図柄、 192 特別図柄、 196 第1特殊画像、 198 第2特殊画像。

Claims (6)

  1. 遊技領域が形成された遊技盤と、
    前記遊技領域の所定位置に区画形成され、前記遊技領域に打ち出された遊技球の導入口と導出口とを有する特別領域と、
    前記導入口と前記導出口との間に配置され、前記導入口から前記特別領域内に導入された遊技球を前記導出口へ導くガイド部と、
    前記特別領域において移動する遊技球の位置を検出するために、前記特別領域内でそれぞれが受け持つ領域にて遊技球の有無を検出してその検出結果を示す検出信号を出力する複数の対物センサと、
    前記複数の対物センサから取得した検出信号に基づいて、前記特別領域内の遊技球の位置を判定する位置判定手段と、
    電源投入状態にて前記特別領域に遊技球が存在する場合に、前記特別領域内の遊技球の位置に応じた予め定める特殊遊技を実行する特殊遊技実行手段と、
    電源が遮断されるときに、前記特殊遊技の実行状態を含む遊技状態を記憶する遊技状態記憶手段と、
    予め定める初期化条件に基づき、前記遊技状態記憶手段に記憶された遊技状態の情報をクリアする初期化処理を実行する初期化実行手段と、を備え、
    前記特殊遊技実行手段は、電源が投入されたときに前記初期化処理の実行の有無を判定し、前記初期化処理が実行されていないと判定されたときに、遊技球が前記特別領域を通過しうる状態であるか否かを判定し、通過しうる状態であると判定した場合に前記特殊遊技を再開することを特徴とする弾球遊技機。
  2. 前記導出口が特定領域と非特定領域とに区画される一方、
    前記ガイド部として、前記導入口から前記特別領域内に導入された遊技球を前記特定領域または前記非特定領域に振り分けるよう規則的な動作を行う振分可動物と、
    前記振分可動物の動作位置を検出する振分動作位置検出手段と、
    前記特定領域への入球があったときに、前記非特定領域に入球があった場合よりも遊技者に有利な遊技状態へ移行させる遊技状態移行手段と、を備え、
    前記特殊遊技実行手段は、前記特別領域内の遊技球の位置および前記振分可動物の動作位置に基づいて遊技球が前記特定領域へ入球する期待度を判定し、前記特殊遊技としてその期待度を示唆する遊技を実行することを特徴とする請求項1に記載の弾球遊技機。
  3. 前記ガイド部として電源投入状態にて動作し、前記導入口から前記特別領域内に導入された遊技球が前記導出口に導かれるよう、前記導入口と前記導出口との間に配置されて規則的な動作を行う搬送可動物と、
    前記搬送可動物の動作位置を検出する搬送動作位置検出手段と、を備え、
    前記特殊遊技実行手段は、さらに前記搬送可動物の動作位置に基づいて遊技球が前記特定領域へ入球する期待度を判定することを特徴とする請求項2に記載の弾球遊技機。
  4. 前記搬送可動物が、前記特別領域を通過する遊技球が転動および停止を繰り返すようにして前記導出口に導かれるよう動作することを特徴とする請求項3に記載の弾球遊技機。
  5. 前記振分動作位置検出手段は、前記振分可動物の駆動開始時にその規則的な動作における予め定める初期位置を基準に前記振分可動物の動作位置を検出し、
    前記特殊遊技実行手段は、電源の投入により前記振分可動物の駆動が再開されたときには、前記振分動作位置検出手段による前記振分可動物の動作位置の検出を待って前記特殊遊技を再開することを特徴とする請求項2から4のいずれかに記載の弾球遊技機。
  6. 通常遊技より遊技者に有利な状態である特別遊技へ移行するための条件として予め定める特別遊技作動条件を保持する特別遊技作動条件保持手段と、
    前記導入口を開閉する可変入球装置と、
    前記可変入球装置による前記導入口の所定期間の開放がなされる小遊技へ移行するための条件として予め定める小遊技作動条件を保持する小遊技作動条件保持手段と、
    前記特別遊技作動条件が成立したときに前記特別遊技を実行する特別遊技制御手段と、
    前記小遊技作動条件が成立したときに前記小遊技を実行する小遊技制御手段と、を備え、
    前記特別遊技制御手段は、前記特別領域に導入された遊技球が前記特定領域に入球したときに特別遊技作動条件が成立したと判定し、前記遊技状態移行手段により遊技状態を前記特別遊技へ移行させることを特徴とする請求項2から5のいずれかに記載の弾球遊技機。
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