JP2017023542A - 弾球遊技機 - Google Patents

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Tatsuo Sugiyama
達生 杉山
和知 波入
Kazutomo Namiiri
和知 波入
秀臣 淺井
Hideomi Asai
秀臣 淺井
菅井 利道
Toshimichi Sugai
利道 菅井
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Abstract

【課題】始動入賞装置を小型化することができ、遊技盤の遊技領域における配置スペースを広く確保することができる弾球遊技機を提供する。【解決手段】第2始動入賞装置100は、第2始動入賞口100aを開閉するシャッター部材104と、流出口107を開閉するブリッジ部材105と、シャッター部材104およびブリッジ部材105を開閉作動させる作動機構110とを有し、作動機構100は、第2始動入賞ソレノイド111の駆動力を用いてシャッター部材104およびブリッジ部材105を連動させて開閉作動させるリンク機構112を有して構成される。そして、第2始動入賞装置100は、シャッター部材104により第2始動入賞口100aが開放され、ブリッジ部材105により流出口107が閉鎖されているときに、第2始動流入口101から流入した遊技球がブリッジ部材105上を通って第2始動入賞口100aに流入可能となるように構成される。【選択図】図8

Description

本発明は、ぱちんこ遊技機等の弾球遊技機に関する。
ぱちんこ遊技機には、遊技領域を構成する遊技盤のほぼ中央にセンター飾りを配置し、このセンター飾りに液晶ディスプレイ等の演出表示装置を設けたものが知られている(例えば、特許文献1を参照)。このようなぱちんこ遊技機は、遊技領域内に設けられた始動入賞口に遊技球が入球したことを契機として、演出表示装置において複数の図柄(装飾図柄)を変動させた後に停止表示したときの図柄の組み合わせが予め設定された大当り図柄であった場合に、特別遊技状態(大当り)を成立させるように構成されている。特別遊技状態においては、遊技領域内に設けられたアタッカーと称される大入賞口を開放して遊技球の入球を容易にし、この大入賞口への遊技球の入球により遊技者が大量の賞球を獲得できるようになっている。
また、このようなぱちんこ遊技機では、演出表示装置における抽選結果を示唆する演出表示のみでは遊技の興趣性を向上させることが難しく、単調な遊技内容となりやすい。そこで、遊技内容を多様化させるため、例えば、遊技領域内に第2始動入賞口および第2大入賞口を設け、第2始動入賞口に遊技球が入球したことを契機として第2の当否抽選を行い、その結果が「小当り」と呼ばれる所定の結果になった場合に、第2大入賞口を開放する小当り遊技を実行する弾球遊技機が知られている。この小当り遊技は、大当りの場合に複数回繰り返される単位遊技を1回分しか実行しないため「大当り」とは区別される。また、このような弾球遊技機では、第2大入賞口内に「Vゾーン」と特定領域を設け、この特定領域に遊技球が入球すると、「小当り」から「大当り」へと昇格し、上述したアタッカー(大入賞口)が開放される特別遊技が実行されるようになっている(例えば、特許文献2を参照)。
特開2001‐96019号公報 特開2014‐83372号公報
近年の弾球遊技機では、演出表示装置(液晶ディプレイ)が大型化しているため、遊技盤の遊技領域における各入賞装置等の配置スペースが制限されてきている。その上、上記のように、第2始動入賞装置および第2大入賞装置も備える弾球遊技機では、さらに遊技領域における配置スペースは制限される。そのため、各入賞装置を小型化することが求められている。
本発明は、このような課題に鑑みてなされたものであり、始動入賞装置を小型化することができ、遊技盤の遊技領域における配置スペースを広く確保することができる弾球遊技機を提供することを目的とする。
このような目的達成のため、本発明に係る弾球遊技機は、前面側に遊技球を用いた遊技を行う遊技領域が設けられた遊技盤と、前記遊技領域に設けられ、流入口(例えば、実施形態における第2始動流入口101)から流入した遊技球が始動入賞口(例えば、実施形
態における第2始動入賞口100a)および流出口(例えば、実施形態における流出口107)のいずれか一方に流入するように構成された始動入賞装置(例えば、実施形態における第2始動入賞口100)とを備える。そして、前記始動入賞装置は、前記始動入賞口を開閉する第1開閉部材(例えば、実施形態におけるシャッター部材104)と、前記流出口を開閉する第2開閉部材(例えば、実施形態におけるブリッジ部材105)と、前記第1および第2開閉部材を開閉作動させる作動機構(例えば、実施形態における作動機構110)とを有し、前記作動機構は、電動アクチュエータ(例えば、実施形態における第2始動入賞ソレノイド111)と、前記電動アクチュエータの駆動力を用いて前記第1および第2開閉部材を連動させて開閉作動させるリンク機構(例えば、実施形態におけるリンク機構112)とを有し、前記リンク機構は、前記第1開閉部材を前記始動入賞口を閉鎖させる方向に作動させるときに、前記第2開閉部材を前記流出口を開放させる方向に作動させるとともに、前記第1開閉部材を前記始動入賞口を開放させる方向に作動させるときに、前記第2開閉部材を前記流出口を閉鎖させる方向に作動させるように構成される。そして、前記始動入賞装置は、前記第1開閉部材により前記始動入賞口が開放され、前記第2開閉部材により前記流出口が閉鎖されているときに、前記流入口から流入した遊技球が前記第2開閉部材上を通って前記始動入賞口に流入可能となるように構成される。
本発明によれば、始動入賞装置を小型化することができ、遊技盤の遊技領域における配置スペースを広く確保することができる。
ぱちんこ遊技機の正面図である。 ぱちんこ遊技機の背面図である。 遊技盤の正面図である。 遊技盤に設けられた一般入賞装置、第2始動入賞装置および第2大入賞装置の内部構成を示した遊技盤の正面図である。 一般入賞装置および第1始動入賞装置の背面図である。 一般入賞装置および第2始動入賞装置の正面図である。 第2始動入賞装置の内部構成を示した一般入賞装置、第1始動入賞装置および第2始動入賞装置の斜視図である。 図6における矢印VIII‐VIIIで示した部分の第2始動入賞装置の断面図であり、(a)はシャッター部材を閉じた状態を示した断面図、(b)はシャッター部材を開いた状態を示した断面図である。 図6における矢印VIII‐VIIIで示した部分の第2始動入賞装置の断面図であり、シャッター部材に遊技球が挟まれた状態を示した断面図である。 シャッター部材の変形例を説明するシャッター部材等の側面図である。 第2大入賞装置を示す図であり、(a)は第2大入賞装置の正面図、(b)は第2大入賞装置の内部構成を示した断面図である。 第2大入賞装置を示す図であり、(a)は第2大入賞装置の斜視図(一部断面)、(b)は図11(a)における矢印X‐Xで示した部分の第2大入賞装置の断面図である。 第2大入賞装置の平面図である。 第2大入賞装置のスライド扉が対向する壁部の構成を説明するための模式図である。 ぱちんこ遊技機の遊技制御構成を示すブロック図である。 ぱちんこ遊技機における基本的な動作過程を示すフローチャートである。 図16の通常遊技制御処理における第1の遊技の処理を示すフローチャートである。 図16の通常遊技制御処理における第2の遊技の処理を示すフローチャートである。 図18における小当り遊技制御処理を示すフローチャートである。 図16における普通図柄の処理を示すフローチャートである。 図16における特別遊技制御処理を示すフローチャートである。 図21における特定遊技移行処理を示すフローチャートである。
以下、本発明の好ましい実施形態について図面を参照して説明する。本実施形態に係る弾球遊技機の一例としてぱちんこ遊技機PMを図1および図2に示しており、まず、これらの図を参照してぱちんこ遊技機PMの全体構成について説明する。
[ぱちんこ遊技機の全体構成]
始めに、ぱちんこ遊技機PMの前面側の基本構造を説明する。ぱちんこ遊技機PMは、図1に示すように、外郭方形枠サイズに構成された縦向きの固定保持枠をなす外枠1と、これに合わせた方形枠サイズに構成されて開閉搭載枠をなす前枠2とを有して構成される。前枠2は、外枠1および前枠2の左側縁部に配設された上下のヒンジ機構3により、外枠1の前側開口部に対して横開き開閉および着脱が可能に取り付けられる。また、前枠2は、右側縁部に設けられたダブル錠と称される施錠装置4を利用して、常には外枠1と係合連結された閉鎖状態に保持される。
前枠2の前面側には、この前枠2の上部前面域に合わせた方形状のガラス枠5が上下のヒンジ機構3を利用して横開き開閉および着脱可能に組み付けられる。ガラス枠5は、上述の施錠装置4を利用して、常には前枠2の前面を覆う閉鎖状態に保持される。前枠2の上側に設けられた収容枠に遊技盤10が着脱可能にセット保持され、常には閉鎖保持されるガラス枠5の複層ガラス5aを通して、遊技盤10の前面に設けられた遊技領域PAを視認可能に臨ませるようになっている。
ガラス枠5の下部前面側には、遊技球を貯留する上球皿6および下球皿7が設けられる。上球皿6の上部には、遊技者が操作入力する操作ボタン9が設けられている。なお、ガラス枠5の上部前面側には、発光ダイオード(LED)やランプ等を備える電飾装置や、遊技の展開状態に応じて効果音を発生させるスピーカ等が適宜設けられるが、図1においてはこれらを取り外した状態を示している。
前枠2の右下部には、遊技球の発射操作を行う発射ハンドル8が設けられる。なお、図示を省略するが、前枠2の下部における上下の球皿6,7の後側には、上球皿6に貯留された遊技球を1球ずつ送り出す整流器、この整流器から送り出された遊技球を遊技領域PAに向けて打ち出す発射機構、この発射機構の作動を制御する発射制御基板等が設けられる。
続いて、ぱちんこ遊技機PMの後面側の基本構造を説明する。図2に示すように、前枠2の後面側には、中央に前後連通する窓口を有して前枠2よりも幾分小型の矩形枠状に形成された裏機構盤30が取り付けられている。裏機構盤30の各部には、遊技施設側から供給される遊技球を貯留するタンク部材33、タンク部材33から供給される遊技球を流下させる樋部材34、樋部材34を流下する遊技球を払い出す賞球払出ユニット35、賞球払出ユニット35から払い出された遊技球を上球皿6もしくは下球皿7に流下させる裏側通路部材等が設けられている。
遊技盤10の後面側には、ぱちんこ遊技機PMの作動を統括的に制御する主制御基板40や、遊技展開に応じた画像表示、効果照明、効果音等の演出全般の制御を行う副制御基板41が取り付けられている。裏機構盤30の後面下部には、遊技球の払い出しに関する
制御を行う払出制御基板42や、遊技施設側から受電して各種制御基板や電気・電子部品に電力を供給する電源基板43や、電源スイッチ44が取り付けられている。裏機構盤30の後面上部には、主制御基板40や払出制御基板42等からの信号をぱちんこ遊技機PMの外部の機器へ中継する外部中継端子基板45が取り付けられている。これらの制御基板とぱちんこ遊技機PM各部の電気・電子部品とがハーネス(コネクタケーブル)で接続されて、ぱちんこ遊技機PMが作動可能に構成されている。
ぱちんこ遊技機PMは、外枠1が遊技施設の遊技島(設置枠台)に固定設置され、前枠2、ガラス枠5等が閉鎖施錠された状態で遊技に供され、上球皿6に遊技球を貯留させて発射ハンドル8を回動操作することにより遊技が開始される。発射ハンドル8が回動操作されると、上球皿6に貯留された遊技球が、整流器によって1球ずつ発射機構に送り出され、発射機構により遊技領域PAに打ち出されて、以降パチンコゲームが展開される。
[遊技盤の構成]
次に、図3〜図14を参照して、前枠2の収容枠に着脱可能にセット保持される遊技盤10の詳細について説明する。遊技盤10は、透明な樹脂材料等を用いて板状に形成される。遊技盤10の前面側には、図3および図4に示すように、遊技盤10の前面に略円形状の遊技領域PAを形成する内レール11および外レール(図示せず)を有するレール飾りが取り付けられている。
遊技盤10の遊技領域PAには、多数本の遊技釘や風車(図示せず)とともに、遊技球が流入可能な一般入賞装置20、第1始動入賞装置14、第2始動入賞装置100、第1大入賞装置15および第2大入賞装置300等の各種入賞装置が配設されている。また、遊技盤10の遊技領域PAには、始動ゲート17、遊技展開に応じて演出表示を行う演出表示装置50(液晶表示装置)、遊技展開に応じて演出動作を行う演出可動装置60等が配設されている。なお、演出表示装置50および演出可動装置60の周囲にはセンター飾りが設けられるが、図3および図4においてはセンター飾りを取り外した状態を示している。
遊技領域PAの中央下端部には、上記各入賞装置のいずれにも流入しなかった遊技球(アウト球)を遊技盤10の後面側へ排出するための第1アウト口18が形成されている。また、遊技領域PAの左方下端部(一般入賞装置20の下方位置)には、上記アウト球を遊技盤10の後面側へ排出するための第2アウト口19が形成されている。遊技領域PAの下部には図柄表示装置70が設けられている。図柄表示装置70は、後述する第1特別図柄、第2特別図柄および普通図柄をそれぞれ表示する装置である。
一般入賞装置20は、遊技球が流入可能な3個の一般入賞口21〜23と、これらの一般入賞口21〜23に流入した遊技球を検出する1個の一般入賞センサ25(図5を参照)と、3個の一般入賞口21〜23から流入した遊技球を合流させて遊技盤10の後面側へ排出させる流下通路を形成する第1流路形成部材26とを有して構成される。第1一般入賞口21は上方に開口して形成され、第2一般入賞口22は左斜め上方に開口して形成され、第3一般入賞口23は右斜め上方に開口して形成され、第1〜第3一般入賞口21〜23のいずれからでも遊技球が流入可能に構成されている。一般入賞センサ25は、第1〜第3一般入賞口21〜23のいずれかからの遊技球の流入時にその入球を示す一般入賞信号を生成し、その一般入賞信号を後述する遊技制御装置200に送信する。
第1流路形成部材26は、図5に示すように、第1一般入賞口21から流入した遊技球(図5において破線Aで示した遊技球)を左方に流下させた後に下方に流下させて一般入賞センサ25を通過させる第1流下通路26aと、第2一般入賞口22から流入した遊技球(図5において破線Bで示した遊技球)および第3一般入賞口23から流入した遊技球
(図5において破線Cで示した遊技球)を左方に流下させて一般入賞センサ25を通過させる第2流下通路26bと、一般入賞センサ25を通過した遊技球を遊技盤10の後面側へ排出させる第3流下通路26cとを形成するようなっている。このような構成により、3個の一般入賞口21〜23を有する構成であっても、遊技球が流下通路において並んで溜まること(いわゆる葡萄現象)を防ぐことができる。
第1始動入賞装置14は、第1の遊技に対応する始動入賞装置として設けられる。第1始動入賞装置14は、遊技球が流入可能な第1始動入賞口14a(図7を参照)と、この第1始動入賞口14aに流入した遊技球を検出する第1始動入賞センサ14s(図15を参照)とを有し、第1始動入賞センサ14sにより検出された後に遊技球を図5に示す排出通路14bを通って遊技盤10の後面側に排出させるように構成されている。第1始動入賞センサ14sは、第1始動入賞口14aへの遊技球の入球時にその入球を示す第1始動入賞信号を生成し、その第1始動入賞信号を後述する遊技制御装置200に送信する。
第2始動入賞装置100は、第2の遊技に対応する始動入賞装置として設けられる。第2始動入賞装置100は、図6および図7に示すように、右斜め上方に開口して遊技球が流入可能な第2始動流入口101と、遊技球通過検出型の2個の第2始動入賞センサ102,103と、上流側第2始動入賞センサ102の上流側に設けられたシャッター部材104と、第2始動流入口101とシャッター部材104の間に設けられたブリッジ部材105と、第2始動流入口101から下流側第2始動入賞センサ103まで繋がる遊技球の流下流路を形成する第2流路形成部材106と、シャッター部材104およびブリッジ部材105を作動させる作動機構110とを有して構成される。
第2流路形成部材106は、遊技盤10の盤面から前方に突出する箱状に形成され、その右端部側には図6において破線で示すような第2始動流入口101が形成されている。また、第2流路形成部材106の右側下面には、下方に開口して遊技球な流出可能な流出口107が形成されている。ブリッジ部材105は、流出口107の左右長さに対応した左右長さを有して左右方向に延びる平板状に形成され、遊技盤10の盤面に対して直交する方向(前後方向)にスライド移動可能に設けられ、当該スライド移動により流出口107を開閉するように構成されている。第2流路形成部材106の内側前後面にはそれぞれ、上下方向に延びた複数の突起部106aが内側前後面において左右方向に互い違いに形成されている(図8を参照)。第2流路形成部材106は、これら複数の突起部106aにより第2始動流入口101から流入した遊技球の流下速度を減速させるように構成されている。第2流路形成部材106の前面側には、遊技領域PAを装飾するための文字や図形等が描かれている。また、第2流路形成部材106の一部は透明になっており、第2始動流入口101から第2流路形成部材106の内部に流入した遊技球の流下状況を遊技者が視認可能となっている。
上流側第2始動入賞センサ102は、遊技球が通過可能な検出部102aを有し、第2始動流入口101から第2流路形成部材106の内部に流入して盤面に沿って流下する遊技球が検出部102aを通過可能なように設けられている。下流側第2始動入賞センサ103は、遊技球が通過可能な検出部103aを有し、上流側第2始動入賞センサ102の検出部102aを通過した遊技球が通過可能なように設けられている。第2始動入賞センサ102,103は、検出部102a,103aを遊技球が通過した時にそれを示す第2始動入賞信号をそれぞれ生成し、それらの第2始動入賞信号を後述する遊技制御装置200に送信する。なお、遊技制御装置200では、上流側第2始動入賞センサ102、下流側第2始動入賞センサ103の順に両方から第2始動入賞信号を受信したときにはじめて第2始動入賞装置100に遊技球が入賞したと判断するようになっている。このような構成により、第2始動入賞センサ102,103のいずれか一方に対して不正な操作を行っても、第2始動入賞装置100への入賞を獲得することができないようになっている。
シャッター部材104は、上下方向に延びる平板状に形成され、上流側第2始動入賞センサ102の上流側近傍の位置において、遊技盤10の盤面に対して直交する方向にスライド移動可能に設けられている。シャッター部材104は、当該スライド移動により上流側第2始動入賞センサ102の上流側近傍の流路、すなわち上流側第2始動入賞センサ102(検出部102a)に繋がる第2始動入賞口100aを開閉するように構成されている。
作動機構110は、図8に示すように、第2始動入賞ソレノイド111と、第2始動入賞ソレノイド111の駆動力を用いてシャッター部材104およびブリッジ部材105を一緒にスライド移動させるリンク機構112とを有して構成される。リンク機構112は、シャッター部材104を第2始動入賞口100a(上流側第2始動入賞センサ102の上流側近傍の流路)を閉鎖する方向(前方)にスライド移動させるのに併せて、ブリッジ部材105を第2流路形成部材106の流出口107を開放する方向(後方)にスライド移動させるように構成されている。また、リンク機構112は、シャッター部材104を第2始動入賞口100aを開放する方向(後方)にスライド移動させるのに併せて、ブリッジ部材105を流出口107を閉鎖する方向(前方)にスライド移動させるように構成されている。このように、リンク機構112は、第2始動入賞ソレノイド111の駆動力を用いてシャッター部材104およびブリッジ部材105を連動させるように構成されている。
図8(a)に示すように、シャッター部材104は、作動機構110により第2始動入賞口100aを閉鎖する閉鎖位置まで最大限スライド移動させたときに、シャッター部材104の前端部が第2流路形成部材106の内側前面に当接することはなく、シャッター部材104の前後長さが短くなっている。ただし、このとき、シャッター部材104の前端部と第2流路形成部材106の内側前面との隙間d(当該流路の開放幅)が遊技球の直径未満となるように、シャッター部材104の前後長さが設定されている。そのため、シャッター部材104が上記閉鎖位置にスライド移動されたときには、シャッター部材104により当該流路が閉鎖(遮断)され、遊技球が第2始動入賞口100aを通過することがないようになっている。また、シャッター部材104が上記閉鎖位置にスライド移動されたときには、リンク機構112によりブリッジ部材105が第2流路形成部材106の流出口107を開放する開放位置に移動され、第2始動流入口101から第2流路形成部材106内に流入した遊技球が、当該流出口107を通って外部に流出するようになっている。
図8(b)に示すように、ブリッジ部材105は、作動機構110により第2流路形成部材106の流出口107を閉鎖する閉鎖位置まで最大限スライド移動させたときに、ブリッジ部材105の前端部が第2流路形成部材106の内側前面に当接することはなく、流出口107を完全に閉鎖しないように、ブリッジ部材105の前後長さが短くなっている。ただし、このとき、ブリッジ部材105の前端部と第2流路形成部材106の内側前面との隙間d(流出口107の開放幅)が遊技球の直径未満となるように、ブリッジ部材105の前後長さが設定されている。そのため、ブリッジ部材105が上記閉鎖位置にスライド移動されたときには、ブリッジ部材105により流出口107が閉鎖され、遊技球がブリッジ部材105の上を通って流下することができるようになっている。また、ブリッジ部材105が上記閉鎖位置にスライド移動されたときには、リンク機構112によりシャッター部材104が第2始動入賞口100aを開放する開放位置に移動され、第2始動流入口101から第2流路形成部材106内に流入した遊技球が、ブリッジ部材105の上を通って流下して第2始動入賞口100aを通過することができるようになっている。
さらに、例えば、シャッター部材104の前端部と第2流路形成部材106の内側前面との隙間dに遊技球が挟まって(いわゆる球ガミして)シャッター部材104が上記閉鎖位置まで最大限スライド移動できない状態のときに、リンク機構112により流出口107を開放する方向にスライド移動されたブリッジ部材105の前端部と第2流路形成部材106の内側前面との隙間d(流出口107の開放幅)が遊技球の直径以上となるように、シャッター部材104およびブリッジ部材105の前後長さが設定されている(図9を参照)。そのため、球ガミ等によってシャッター部材104が上記閉鎖位置まで最大限スライド移動できない状態のときには、第2始動流入口101から第2流路形成部材106内に流入した遊技球が、当該流出口107を通って外部に流出するようになっている。なお、第2始動流入口101から第2流路形成部材106内に流入せず、第2流路形成部材106の上面に沿って流下する遊技球は、第2アウト口19から遊技盤10の後面側へ排出される。
このように構成された第2始動入賞装置100によれば、リンク機構112が第2始動入賞ソレノイド111の駆動力を用いてシャッター部材104およびブリッジ部材105を連動させるように構成されている。そのため、1つの第2始動入賞ソレノイド111によってシャッター部材104およびブリッジ部材105の2つの部材の開閉作動を行うことができるので、2つのソレノイドを備える従来の始動入賞装置と比較して、第2始動入賞装置100を小型化することができる。また、このように第2始動入賞装置100を小型化することができるため、遊技領域PAに他の遊技構成部材を配置するスペースを確保することができ、遊技の興趣性の向上を図ることができる。
また、第2始動入賞装置100では、球ガミ等によってシャッター部材104が上記閉鎖位置まで最大限スライド移動できない状態のときに、リンク機構112により流出口107を開放する方向にスライド移動されたブリッジ部材105の前端部と第2流路形成部材106の内側前面との隙間d(流出口107の開放幅)が遊技球の直径以上となるように、シャッター部材104およびブリッジ部材105の前後長さが設定されている。そのため、球ガミ等によってシャッター部材104が上記閉鎖位置まで最大限スライド移動できない状態のときには、第2始動流入口101から第2流路形成部材106内に流入した遊技球が、当該流出口107を通って外部に流出するようになっている。従って、シャッター部材104において球ガミ等が発生したときに、後から流下してきた遊技球がブリッジ部材105上に並んで溜まること(いわゆる葡萄現象)を防ぐことができ、第2始動入賞装置100への意図しない入賞を防ぐことができる。
なお、図10に示すように、シャッター部材104は、リンク機構112に対して上下方向に遊び(ガタツキ)を有する(上下方向に動く)ように設けられる構成としてもよい。さらに、シャッター部材104の前端部104a(先端部)は、上部が下部よりも前方側に位置するように傾斜したテーパ状に形成される構成としてもよい。このように構成すれば、シャッター部材104の前端部104aと第2流路形成部材106の内側前面との隙間dに遊技球が挟まる、いわゆる球ガミをしそうになると、シャッター部材104の前端部104aが上方に動いて遊技球が自重により流下するため、上記のような球ガミが生じることを防ぐことができる。なお、シャッター部材104の前端部104aのテーパ形状は、下部が上部よりも前方側に位置するように傾斜した形状としてもよい。
第1大入賞装置15は、第1の遊技および第2の遊技に共通の大入賞装置として設けられる。第1大入賞装置15は、図3に示すように、遊技球が流入可能な横長方形状の第1大入賞口15aと、第1大入賞口を開閉可能な所謂アタッカー型の開閉扉15bと、この開閉扉15bを開閉作動させる第1大入賞ソレノイド15c(図15を参照)と、第1大入賞口15aに流入した遊技球を検出する第1大入賞センサ15s(図15を参照)とを有し、第1大入賞センサ15sにより検出された後に遊技球を遊技盤10の後面側に排出
させるように構成される。
第1大入賞装置15は、図柄表示装置70に表示される第1特別図柄もしくは第2特別図柄が所定の大当たり態様にて停止したときに「大当たり」として、第1大入賞ソレノイド15cにより開閉扉15bを開放作動させ、第1大入賞口15aに遊技球が流入可能な状態となるように制御される。第1大入賞センサ15sは、第1大入賞口15aへの遊技球の入球時にその入球を示す第1大入賞信号を生成し、その第1大入賞信号を後述する遊技制御装置200に送信する。
第2大入賞装置300は、後述する小当たり遊技に対応する大入賞装置として設けられ、第1大入賞装置15の下方位置に配設されている。第2大入賞装置300は、図11〜図13に示すように、上下方向に開口して遊技球が流入可能な第2大入賞流入口301と、遊技盤10の盤面に対して直交する方向(前後方向)にスライド移動することにより第2大入賞流入口301を開閉可能なスライド扉302と、スライド扉302をスライド移動させて開閉作動させる第2大入賞ソレノイド308(図12(b)を参照)と、第2大入賞流入口301から流入した遊技球が通過可能な左側第2大入賞口303および右側第2大入賞口304と、第2大入賞流入口301から左右の第2大入賞口303,304へ繋がる遊技球の流下通路を形成する第3流路形成部材305と、左側第2大入賞口303を通過した遊技球を検出する左側第2大入賞センサ306と、右側第2大入賞口304を通過した遊技球を検出する右側第2大入賞センサ307とを有して構成される。第2大入賞装置300は、第3流路形成部材305によって形成される流下通路により、第2大入賞流入口301から流入した遊技球が左右の第2大入賞口303,304のいずれかを通過するように構成されている。
第3流路形成部材305は、遊技盤10の盤面から前方に突出する箱状に形成され、その上面には遊技球が流入可能な横長方形状の第2大入賞流入口301が形成されている。スライド扉302は、第2大入賞流入口301の左右長さに対応した左右長さを有して左右方向に延びる平板状に形成され、遊技盤10の盤面に対して直交する方向(前後方向)にスライド移動可能に設けられ、当該スライド移動により第2大入賞流入口301を開閉するように構成されている。スライド扉302は、正面視において、左下がりに若干傾斜した状態で設けられている。
また、スライド扉302の前後長さは、図13に示すように、右端側よりも左端側が小さくなるようにスライド扉302の前端部が斜めに形成されている。そのため、スライド扉302を第2大入賞流入口301を閉鎖する閉鎖位置まで最大限スライド移動させたときに、スライド扉302の右側前端部は第3流路形成部材305の内側前面に当接する一方、スライド扉302の左側前端部と第3流路形成部材305の内側前面との間には所定の隙間ができるようになっている。ただし、この隙間は、遊技球の直径未満の隙間であり、この隙間から遊技球が第3流路形成部材305内に流入することはない。また、スライド扉302の前端部は、下面側が斜めに形成されて先細りになるテーパ状に形成されている。
第3流路形成部材305の内側前面には、図12(b)および図14の模式図で示すように、後方に突出して左右方向(スライド扉302の延びる方向)に延びる山形状の突出部305aが形成されており、スライド扉302を第2大入賞流入口301を閉鎖する閉鎖位置まで最大限スライド移動させたときに、スライド扉302の前端部と突出部305aの先端部とが近接対向するように構成されている。なお、突出部305aの先端部は、スライド扉302の前端部に対して上下方向に若干ずれた配置構成であってもよい。
また、図13に示すように、スライド扉302の上方の第3流路形成部材305の内側
前後面にはそれぞれ、上下方向に延びた複数の突起部305bが内側前後面において左右方向に互い違いに形成されている。これら複数の突起部305bは、スライド扉302の上を右から左方へ流下する遊技球と衝突して、遊技球の流下速度を減速させるようになっている。突起部305bは、スライド扉302上方(第2大入賞流入口301)の下流側となる左端側には形成されておらず、スライド扉302上方(第2大入賞流入口301)の上流側となるスライド扉302の略中央部から右方側にのみ形成されている。
また、第3流路形成部材305の内側前面に形成された一番右側の突起部305b′は、その上面が下方に厚みを増すように傾斜したテーパ状に形成されている。突起部305b′は、このテーパ形状により、上方から流下してきた遊技球が突起部305b′の上面に衝突して跳ねることを防止し、当該遊技球を第3流路形成部材305の内側後面側へ流下させた後にスライド扉302上を流下させるようになっている。なお、スライド扉302上を流下した遊技球は、上述した第2始動入賞装置100の第2始動流入口101方向へ流下するようになっている。
第3流路形成部材305は、第2大入賞流入口301から流入した遊技球を左右の第2大入賞口303,304のいずれかを通過させる流下通路を形成している。このとき、遊技球が左右の第2大入賞口303,304のどちらを通過するかは、第2大入賞流入口301における遊技球の流入位置に大きく関係しており、第2大入賞流入口301において、遊技球の上流側である右側の位置から流入した遊技球は右側第2大入賞口304を通過する可能性が高く、下流側である左側の位置から流入した遊技球は左側第2大入賞口303を通過する可能性が高くなっている。
左側第2大入賞センサ306は、左側第2大入賞口303への遊技球の入球時にその入球を示す第2大入賞信号を生成し、その第2大入賞信号を後述する遊技制御装置200に送信する。左側第2大入賞センサ306により検出された後の遊技球は、遊技盤10の後面側に排出されるようになっている。右側第2大入賞センサ307は、右側第2大入賞口304への遊技球の入球時にその入球を示す第2大入賞信号を生成し、その第2大入賞信号を後述する遊技制御装置200に送信する。
右側第2大入賞センサ307の下流側には、特定領域310(Vゾーン)および非特定領域311と、特定領域310を開閉する特定領域シャッター312と、特定領域シャッター312を開閉作動させるシャッター開閉ソレノイド313(図15を参照)と、特定領域310に流入した遊技球を検出する特定領域入球センサ314(図15を参照)と、非特定領域311に流入した遊技球を検出する非特定領域入球センサ315(図15を参照)と、シャッター開閉LED316とが設けられている。
シャッター開閉ソレノイド313によって特定領域シャッター312が開放作動されて特定領域310を開放しているときには、右側第2大入賞口304に流入して右側第2大入賞センサ307により検出された後の遊技球は、特定領域310(Vゾーン)を通過するようになっている。一方、特定領域シャッター312が閉鎖作動されて特定領域310を閉鎖しているときには、当該遊技球は、特定領域シャッター312によって非特定領域311の方へ導かれ、非特定領域311を通過するようになっている。特定領域入球センサ314は、特定領域310への遊技球の入球時にその入球を示す特定領域入球信号を生成し、その特定領域入球信号を後述する遊技制御装置200に送信する。非特定領域入球センサ315は、非特定領域311への遊技球の入球時にその入球を示す非特定領域入球信号を生成し、その非特定領域入球信号を後述する遊技制御装置200に送信する。シャッター開閉LED316は、特定領域シャッター312により特定領域310(Vゾーン)が開放されているときに消灯し、特定領域シャッター312より特定領域310が閉鎖されているときに発光する制御がなされるようになっている。
第3流路形成部材305の前面側には、遊技領域PAを装飾するための文字や図形等が描かれている。また、第3流路形成部材305の一部は透明になっており、第2大入賞流入口301から第2大入賞装置300の内部に流入した遊技球の流下状況、およびシャッター開閉LED316の発光状況等を遊技者が視認可能となっている。また、図11(b)に示すように、第2大入賞流入口301の左方位置には磁石センサ320が設けられ、第2大入賞流入口301の右方位置には電波センサ321が設けられている。
以上のように構成された第2大入賞装置300によれば、第3流路形成部材305の内側前面に、後方に突出して左右方向(スライド扉302の延びる方向)に延びる山形状の突出部305aが形成されており、スライド扉302を第2大入賞流入口301を閉鎖する閉鎖位置まで最大限スライド移動させたときに、スライド扉302の前端部と突出部305aの先端部とが近接対向するように構成されている。そのため、スライド扉302を閉鎖方向にスライド移動させたときに、スライド扉302の前端部と第3流路形成部材305の内側前面との間に遊技球が挟まる(いわゆる球ガミする)ことを、山形状の突出部305aにより防ぐことができる。また、スライド扉302の前後長さが右端側よりも左端側が小さくなるようにスライド扉302の前端部が斜めに形成されており、この構成によっても、スライド扉302の前端部と第3流路形成部材305の内側前面との間に遊技球が挟まる(球ガミする)ことを防ぐことができる。
また、第2大入賞装置300では、遊技球の流下速度を減速させる複数の突起部305bが、スライド扉302上方(第2大入賞流入口301)の下流側となる左端側には形成されておらず、スライド扉302上方(第2大入賞流入口301)の上流側となるスライド扉302の略中央部から右方側にのみ形成されている。このような第2大入賞装置300では、遊技球がスライド扉302の上を右から左方へ流下するため、第2大入賞流入口301の左端部に衝突して第2大入賞装置300内へ流入することが多い。そのため、第2大入賞流入口301の左端側において、スライド扉302の前端部と第3流路形成部材305の内側前面との間に遊技球が挟まる(球ガミする)ことが多い。そこで、第2大入賞装置300では、複数の突起部305をスライド扉302上方(第2大入賞流入口301)の上流側となるスライド扉302の略中央部から右方側にのみ形成することにより、第2大入賞流入口301の略中央部から右方側の位置から、より多くの遊技球を第2大入賞装置300内へ流入させることができる。従って、第2大入賞流入口301の左端側において発生しやすい球ガミを防止することができる。
始動ゲート17は、遊技球が通過可能な始動口(図示せず)と、この始動口を通過した遊技球を検出する始動通過センサ17s(図15を参照)とを有して構成される。始動通過センサ17sは、始動口における遊技球の通過時にその通過を示す始動通過信号を生成し、その始動通過信号を後述する遊技制御装置200に送信する。始動口における遊技球の通過は、第2始動入賞装置100のシャッター部材104を開放作動させ、ブリッジ部材105を閉鎖作動させるか否かを決定する開放抽選の契機となる。始動ゲート17(始動口)を遊技球が通過すると、遊技制御装置200において開放抽選が行われ、その開放抽選の結果を示す図柄である普通図柄が図柄表示装置70に変動表示される。そして、変動開始から所定時間の経過後に、開放抽選の結果に対応した図柄が停止して表示される。このとき、当たりの図柄が表示されると、第2始動入賞装置100のシャッター部材104が所定時間開放作動されるとともに、ブリッジ部材105が所定時間閉鎖作動される。
図柄表示装置70には、第1の遊技に対応する第1特別図柄が変動表示される。この第1特別図柄は、第1始動入賞装置14への遊技球の入球を契機に、遊技制御装置200において行われる第1の当否抽選の結果に対応した図柄であり、その変動表示が所定の当たり態様にて停止して表示されたときに特別遊技としての大当たりが発生するようになって
いる。また、図柄表示装置70には、第2の遊技に対応する第2特別図柄が変動表示される。この第2特別図柄は、第2始動入賞装置100の第2始動入賞センサ102,103を遊技球が通過したことを契機に、遊技制御装置200において行われる第2の当否抽選の結果に対応した図柄であり、その変動表示が所定の当たり態様にて停止して表示されたときに特別遊技としての大当たりが発生するようになっている。図柄表示装置70は、例えば、7セグメントLEDによって構成される表示装置であり、第1および第2特別図柄を、例えば「1」〜「4」、「9」、「0」の6種類の数字および「−」によって表示するように構成される。
演出表示装置50は、例えば液晶ディスプレイによって構成される。演出表示装置50の表示領域51には、第1特別図柄によって示される第1の当否抽選の結果表示、もしくは第2特別図柄によって示される第2の当否抽選の結果表示を視覚的に演出するための装飾図柄の変動が表示される。演出表示装置50は、装飾図柄として、例えばスロットマシンのゲームを模した複数列の図柄変動の動画像を表示領域51に表示するようになっている。なお、第1特別図柄および第2特別図柄は必ずしも演出的な役割をもつことを要しないため、本実施形態では、上述のように図柄表示装置70に目立たない大きさで表示させているが、特別図柄自体に演出的な役割をもたせて装飾図柄を表示させないような手法を採用する場合には、特別図柄を演出表示装置50のような液晶ディスプレイに表示させてもよい。
次に、このように構成される遊技盤10において行われる遊技方法および制御の流れについて説明する。発射機構により遊技盤10の遊技領域PAに打ち出された遊技球は、複数の遊技釘や風車に当たりながらその当たり方に応じた方向へ流下する。そして、一般入賞装置20、第1始動入賞装置14、第2始動入賞装置100、第1大入賞装置15、第2大入賞装置300の各入賞口に遊技球が流入すると、その入賞装置の種類に応じた所定数の賞球が上球皿6もしくは下球皿7に払い出される。一般入賞装置20等のいずれかの入賞口に流入した遊技球は、セーフ球として遊技盤10の裏面側に排出されて処理される。一方、いずれの入賞口にも流入しなかった遊技球は、アウト球として第1アウト口18もしくは第2アウト口19から遊技盤10の裏面側に排出されて処理される。
遊技球が始動ゲート17の始動口を通過すると、後述する遊技制御装置200において第2始動入賞装置100の開放抽選(普通図柄抽選)が行われ、図柄表示装置70において普通図柄が変動表示される。そして、変動開始から所定時間の経過後に、開放抽選の結果に対応した図柄が停止して表示され、このとき、当たりの図柄が表示されると、第2始動入賞装置100のシャッター部材104が所定時間開放作動されるとともに、ブリッジ部材105が所定時間閉鎖作動される。
また、遊技球が第2始動入賞装置100の第2始動入賞センサ102,103を通過すると、後述する遊技制御装置200において第2の当否抽選が行われ、図柄表示装置70において第2特別図柄が変動表示され、演出表示装置50の表示領域51において装飾図柄が変動表示される。また、遊技球が第1始動入賞装置14の第1始動入賞口14aに流入すると、遊技制御装置200において第1の当否抽選が行われ、図柄表示装置70において第1特別図柄が変動表示され、演出表示装置50の表示領域51において装飾図柄が変動表示される。第1特別図柄、第2特別図柄、装飾図柄の変動表示は、表示に先だって決定された表示時間の経過後に停止される。
第1特別図柄および第2特別図柄は、その変動開始から停止までの変動態様が定められた変動パターンにしたがって変動表示される。装飾図柄は、その変動開始から停止までの変動態様が定められた変動演出パターンにしたがって変動表示される。変動パターンおよび変動演出パターンはそれぞれ複数種類ずつ用意され、それぞれが長短様々な変動時間を
有している。変動パターンにしたがって第1特別図柄または第2特別図柄が変動表示される間、同じ変動時間を有する変動演出パターンにしたがって装飾図柄が変動表示される。変動パターンには、その図柄変動の終了条件としてパターンごとに変動表示時間が定められており、その変動表示時間の経過時に第1特別図柄、第2特別図柄および装飾図柄の変動が停止される。
装飾図柄の変動表示としては、まず変動開始とともにスロットマシンのリール回転のように3列とも図柄を変動させ、変動終了タイミングへ近づいたときに一列ずつ停止させることで最終的な停止態様としての図柄組合せを表示する。停止時の第1特別図柄および装飾図柄が大当りを示す停止態様となった場合には、通常遊技よりも遊技者に有利な遊技状態である特別遊技に移行し、第1大入賞装置15(開閉扉15b)の開閉動作が開始される。停止時の第2特別図柄および装飾図柄が大当りを示す停止態様となった場合も特別遊技に移行し、同様に第1大入賞装置15の開閉動作が開始される。大当りを示す装飾図柄の停止態様は、例えば3つの図柄の種類が一致する組合せの態様である。
変動演出パターンには、通常外れ演出パターン、リーチ外れ演出パターン、リーチ大当り演出パターンが含まれる。通常外れ演出パターンは、通常の外れの図柄組合せを表示するときの演出パターンである。リーチ外れ演出パターンは、あと一つ図柄が揃えば大当りとなる状態であるリーチ状態を経て外れの図柄組合せを表示するときの演出パターンである。リーチ大当り演出パターンは、リーチ状態を経て大当りの図柄組合せを表示するときの演出パターンである。特に、リーチ状態を経るときのパターンとしては、長短様々な変動時間をもつパターンが含まれ、相対的に変動時間の短いリーチパターンを「ノーマルリーチ」と称し、変動時間の長いリーチパターンを「スーパーリーチ」と称する。
当否抽選が大当りに該当した場合は特別遊技が実行される。特別遊技は、開始デモと呼ばれる演出画面の表示によって開始される。開始デモの画面表示後に第1大入賞装置15の第1大入賞口15aが開放され、その開放が約30秒間続いた後、もしくは9球以上の遊技球が流入した後で一旦閉鎖される。このような第1大入賞口15aの開放から閉鎖までが、基本的には単位遊技と呼ばれるが、1回の単位遊技の間に複数回の短時間の開放を繰り返す場合があってもよい。第1大入賞口15aの開閉(単位遊技)が所定の複数回数、例えば16回繰り返された後、終了デモ時間と呼ばれる演出画面の表示によって特別遊技が終了される。
これに対し、当否抽選が小当りと呼ばれる結果に該当した場合は小当り遊技が実行される。小当り遊技は、一部の種類の特別遊技と類似の態様にて実行される単位遊技である。ただし、小当り遊技として実行される単位遊技は1回だけであり、複数回数の単位遊技が実行される特別遊技とは異なる。小当り遊技では第2大入賞装置300の第2大入賞流入口301が所定時間開放される。なお、第2大入賞流入口301から流入した遊技球が、右側第2大入賞口304に流入して特定領域310(Vゾーン)に流入すると、「小当り」から「大当り」に昇格し、上述した第1大入賞装置15(開閉扉15b)が開放される特別遊技が実行される。
特別遊技が発生した場合であって抽選などの所定の条件が満たされた場合に、その特別遊技が終了した後の通常遊技において、特定遊技の一つである第1特別図柄、第2特別図柄および装飾図柄の時短遊技が開始される。この時短遊技(以下、「時短」と称する)は、第1特別図柄、第2特別図柄および装飾図柄の変動表示時間が通常状態よりも短縮された状態となる遊技である。第1特別図柄、第2特別図柄および装飾図柄の変動時間は、所定の変動回数、例えば100回の変動表示がなされた後で元の変動時間に戻されるが、その変動回数に達する前に大当りが発生すれば時短も終了する。時短により第1特別図柄、第2特別図柄および装飾図柄の変動時間が短縮されるため、通常の変動時間のまま図柄変
動がなされる通常状態の場合と比べて、大当りが発生するまでの時間を短縮することができ、大当りの獲得容易性を相対的に高めることができる。
第1特別図柄、第2特別図柄および装飾図柄の時短中は、特定遊技の一つである入球容易状態が実施される。入球容易状態は、普通図柄の時短、第2始動入賞装置100におけるシャッター部材104の開放延長およびブリッジ部材105の閉鎖延長が実施されることにより、第2始動入賞装置100の第2始動入賞センサ102,103への入球容易性(第2始動入賞装置100への入賞容易性)が高められる状態である。具体的には、第2始動入賞装置100のシャッター部材104の1回の開放時間およびブリッジ部材105の1回の閉鎖時間は、通常状態においては約0.1秒と短時間であるが、時短中においては約6秒と通常状態よりも長く設定され、これにより第2始動入賞装置100への入賞容易性が高まる。なお、上記約0.1秒および約6秒は一例であって、シャッター部材104の1回の開放時間およびブリッジ部材105の1回の閉鎖時間は適宜設定可能である。
普通図柄の時短は、普通図柄の変動時間が通常状態より短縮される状態である。第2始動入賞装置100におけるシャッター部材104の開放延長およびブリッジ部材105の閉鎖延長は、第2始動入賞装置100のシャッター部材104の開放時間を通常状態よりも長くする状態でありブリッジ部材105の閉鎖時間を通常状態よりも長くする状態である。このように、入球容易状態においては、一定時間あたりの普通図柄の変動回数が通常状態よりも増加する可能性が高まる上、第2始動入賞装置100への入賞数が増加する可能性も高い。したがって、第1特別図柄、第2特別図柄および装飾図柄の時短および入球容易状態により、その期間中は第2始動入賞装置100への入賞による賞球を得られる機会が増加する結果、持ち玉をほとんど減らさずに遊技し続けることが可能となる。
なお、本実施形態における入球容易状態は、普通図柄の時短、第2始動入賞装置100におけるシャッター部材104の開放延長およびブリッジ部材105の閉鎖延長という2つの機能を用いて第2始動入賞装置100への入球容易性を高める。なお、入球容易状態において、上記2つの機能に、普通図柄の当り確率の変動、言い換えれば、開放抽選の当り確率を通常状態より高める状態である開放抽選の確率変動を加えた3つの機能を用いて第2始動入賞装置100への入賞容易性を高めるようにしてもよい。また、これら3つの機能のうち、1つまたは2つの機能を用いて第2始動入賞装置100への入賞容易性を高める構成としてもよい。このように3つの機能のうち一部だけを用いても第2始動入賞装置100への入賞容易性を高めることは可能である。また、3つの機能のうち少なくともいずれかを、実施する期間と実施しない期間とで遊技状態に応じて切り替える構成としてもよい。
次に、ぱちんこ遊技機PMの遊技制御構成について図15を用いて説明する。ぱちんこ遊技機PMは、上述した主制御基板40および副制御基板41からなる遊技制御装置200を備えて構成される。遊技制御装置200は、遊技の基本動作や遊技の進行を含むぱちんこ遊技機PMの全体動作を制御する主制御基板40と、装飾図柄の変動表示や電飾等の演出全般を制御する副制御装置41とに機能を分担させた形態で構成されている。遊技制御装置200は、ハードウエア的にはデータやプログラムを格納するROMやRAM、演算処理に用いるCPU等の電子部品を有して構成される。遊技制御装置200は、第1始動入賞装置14、第2始動入賞装置100、第1大入賞装置15、第2大入賞装置300、一般入賞装置20、始動ゲート17、図柄表示装置70、演出表示装置50、操作ボタン9、スピーカおよび電飾装置等とそれぞれ電気的に接続されており、各種制御信号の送受信が可能になっている。
主制御基板40は、入球判定手段210、第1抽選手段226、第2抽選手段228、普図抽選手段236、保留制御手段216、メイン表示制御手段218、特別遊技制御手
段220、小当り遊技制御手段221、特定遊技実行手段222、開閉制御手段224、条件保持手段276および特図調整手段252を備えて構成される。副制御基板41は、パターン記憶手段230、図柄態様決定手段231、演出決定手段232および演出表示制御手段234を備えて構成される。
なお、主制御基板40を構成する上記各手段(各機能ブロック)のうちいずれかが、主制御基板40ではなく副制御基板41に搭載されるかたちで構成されてもよい。同様に、副制御基板41を構成する各手段のうちいずれかが、副制御基板41ではなく主制御基板40に搭載されるかたちで構成されてもよい。ただし、主制御基板40と副制御基板41の間におけるデータ(信号)の送受信は、主制御基板40から副制御基板41への一方向であるため、このような一方向でのデータ送受信にて全体動作が実現されるように各手段(機能ブロック)が主制御基板40と副制御基板41に配置される。このように主制御基板40から副制御基板41へのデータ送信の一方向性が保たれるため、副制御基板41を構成する各手段から主制御基板40を構成する各手段へはデータを送信することができず、データ送信の要求もできない。したがって、主制御基板40で生成された情報は、主制御基板40が副制御基板41へ一方的に送信しない限り副制御基板41から参照することはできない。
入球判定手段210は、各入賞装置および始動ゲート17への遊技球の入球を判定する。入球判定手段210は、第1始動入賞信号を受け取ると遊技球が第1始動入賞装置14に入賞したと判断し、第2始動入賞信号を受け取ると遊技球が第2始動入賞装置100に入賞したと判断する。また、入球判定手段210は、第1大入賞信号を受け取ると遊技球が第1大入賞装置15に入賞したと判断し、第2大入賞信号を受け取ると遊技球が第2大入賞装置300に入賞したと判断し、一般入賞信号を受け取ると遊技球が一般入賞装置20に入賞したと判断する。さらに、入球判定手段210は、特定領域入球信号を受け取ると遊技球が第2大入賞装置300内の特定領域310(Vゾーン)に入球したと判断する。また、入球判定手段210は、始動通過信号を受け取ると遊技球が始動ゲート17を通過したと判断する。
第1抽選手段226および第2抽選手段228は、「特別図柄抽選手段」として機能する。第1抽選手段226は、第1抽選値取得手段212、第1当否判定手段213および第1パターン決定手段214を有し、第1始動入賞装置14への入球に対応する特別図柄抽選として第1の当否抽選を実行する。第1の当否抽選の結果は、図柄表示装置70において第1特別図柄の変動表示の形で示されるとともに、演出表示装置50において装飾図柄の変動表示の形で示される。一方、第2抽選手段228は、第2抽選値取得手段215、第2当否判定手段217および第2パターン決定手段219を有し、第2始動入賞装置100への入賞に対応する特別図柄抽選として第2の当否抽選を実行する。第2の当否抽選の結果は、図柄表示装置70において第2特別図柄の変動表示の形で示されるとともに、演出表示装置50において装飾図柄の変動表示の形で示される。第1抽選手段226および第2抽選手段228は、図柄変動を開始するにあたり、その図柄変動に対応する抽選の結果を演出決定手段232へ送信する。
第1抽選値取得手段212は、第1始動入賞装置14(第1始動入賞口14a)への入球を契機に、第1の当否抽選のために乱数の値を第1当否抽選値(「特図抽選値」ともいう)として取得する。第2抽選値取得手段215は、第2始動入賞装置100への入賞を契機に、第2の当否抽選のために乱数の値を第2当否抽選値(「特図抽選値」ともいう)として取得する。例えば、当否抽選のために第1当否抽選値および第2当否抽選値として取得する値は「0」から「65535」までの値の範囲から取得される。なお、この「乱数」は、数学的に発生させる乱数でなくてもよく、ハードウエア乱数やソフトウエア乱数などにより発生させる疑似乱数でもよい。第1当否抽選値もしくは第2当否抽選値として
取得された値は、保留制御手段216により一時的に保留される。ただし、保留制御手段216により保留される所定の保留上限数を超えない範囲で第1当否抽選値と第2当否抽選値が保留される。
第1当否判定手段213は、第1当否抽選値に基づき、通常遊技より遊技者に有利な状態である特別遊技へ移行するか否かを判定する当否判定を実行する。第2当否判定手段217は、第2当否抽選値に基づき、特別遊技へ移行するか否か、もしくは小当り遊技に移行するか否かを判定する当否判定を実行する。
第1当否判定手段213は、当否判定で参照する当否テーブルを複数保持する。複数の当否テーブルには、大当り、外れの判定結果と当否抽選値とが対応付けられており、対応付けられた当りの範囲設定に応じて当否確率が定まる。第1当否判定手段213は、遊技状態に応じて複数の当否テーブルのうちいずれかを参照し、当否抽選値が大当りであるか否かを判定する。また、第2当否判定手段217は、当否判定で参照する当否テーブルを複数保持する。複数の当否テーブルには、大当り、小当り、外れの判定結果と当否抽選値とが対応付けられており、対応付けられた当りの範囲設定に応じて当否確率が定まる。第2当否判定手段217は、遊技状態に応じて複数の当否テーブルのうちいずれかを参照し、当否抽選値が大当りであるか否かを判定する。第1当否抽選と第2当否抽選とで大当りに該当する確率は等しい。
本実施形態の場合には、第2当否抽選において小当り移行確率はほぼ100%と極めて高確率に設定されている。そのため、第2始動入賞装置100へ入賞させることによりほぼ小当りとなり、第2大入賞装置300の第2大入賞流入口301を開放させることができる。特に、第1の当否抽選が当りとなり特別遊技が実行された後に、時短が実行された場合には、第2始動入賞装置100への入賞容易性が高まるので、時短時には第2始動入賞装置100を狙って小当りから特別遊技へ発展させる遊技をすることになる。なお、本実施形態では、例えば、大当りの当選確率が第1当否抽選と第2当否抽選でともに1/300の確率である。一方、小当りは、第2当否抽選のみに設定され298/300と極めて高確率である。第1当否抽選では299/300の確率で外れになり、第2当否抽選では1/300の確率で外れになる。つまり、本実施形態では、第2当否抽選において相当高い小当り移行確率にて小当り遊技への移行がなされるように設定されている。
第1当否判定手段213および第2当否判定手段217は、別途取得する図柄抽選値と当否判定の結果に基づいて、図柄の変動開始にあたってその停止図柄、すなわち図柄変動の終了時に表示すべき特別図柄の停止態様を決定する。第1当否判定手段213および第2当否判定手段217は、特別図柄の停止図柄を決定するために参照する図柄判定テーブルを保持する。
第1当否抽選結果が大当りの場合に、第1当否判定手段213は、第1特別図柄の停止図柄、すなわち大当り図柄として、「1」〜「4」のいずれかをそれぞれ1/4の確率で選択する。同様に、第2当否抽選結果が大当りの場合に、第2当否判定手段217は、第2特別図柄の停止図柄、すなわち大当り図柄として、「1」〜「4」のいずれかをそれぞれ1/4の確率で選択する。ここで、特別図柄「1」および「2」はラウンド数16の特別遊技と対応づけられている一方、特別図柄「3」および「4」はラウンド数8の特別遊技と対応づけられている。また、特別図柄「1」および「3」には時短ありが対応づけられ、特別遊技終了後に時短へ移行される。一方、特別図柄「2」および「4」には時短なしが対応づけられ、特別遊技終了後に時短へ移行されない。本実施形態では、当否抽選結果が大当りになることに伴う時短突入率は50%となる。なお、図柄判定テーブルは、当否・図柄抽選値・特別図柄の対応関係を定め、特別図柄・ラウンド数・時短の対応関係は別のテーブルにて規定されてもよい。
第2当否抽選結果が小当りの場合に、第2当否判定手段217は、第2特別図柄の停止図柄、すなわち小当り図柄として、「9」と「0」のいずれかをそれぞれ1/2の確率で選択する。ただし、本実施形態の小当り図柄はいずれも、第2大入賞装置300内の特定領域310(Vゾーン)への入球に伴う特別遊技におけるラウンド数と対応づけられておらず、特別遊技終了後の時短の有無にも対応づけられていない。また、第1当否抽選結果が外れの場合に、第1当否判定手段213は、第1特別図柄の停止図柄、すなわち外れ図柄として、「−」を選択する。同様に第2当否抽選結果が外れの場合に、第2当否判定手段217は、第2特別図柄の停止図柄、すなわち外れ図柄として、「−」を選択する。
本実施形態では、第1当否判定手段213および第2当否判定手段217は、共通の1つの図柄判定テーブルを参照して特別図柄の停止図柄を決定することとする。ただし、第1当否判定手段213と第2当否判定手段217が互いに異なる図柄判定テーブルを参照してもよい。また、複数の遊技状態に対応した複数の図柄判定テーブルを保持し、参照対象のテーブルを、現在の遊技状態に応じたテーブルへ適宜切り替えるようにしてもよい。
例えば、第1当否判定手段213が第1特別図柄用の図柄判定テーブル(以下、「第1図柄判定テーブル」と呼ぶ)を参照し、第2当否判定手段217が第2特別図柄用の図柄判定テーブル(以下、「第2図柄判定テーブル」と呼ぶ)を参照して、特別図柄の停止図柄を決定することとする。この場合に、第1の図柄判定テーブルが上述した定義内容である一方で、第2図柄判定テーブルでは、特別図柄「1」「2」「3」には時短ありを対応づけ、特別図柄「4」には時短なしを対応づけてもよい。すなわち、第1特別図柄による大当り時の時短突入率を50%とする一方で、第2特別図柄による大当り時の時短突入率を75%としてもよい。また、第2図柄判定テーブルでは、異なる態様の特別図柄を定めてもよく、例えば特別図柄「5」、「6」に時短あり大当りを対応づけ、それぞれを30%の確率で選択すること、特別図柄「7」、「8」に時短なし大当りを対応づけ、それぞれを20%の確率で選択することを定めてもよい。この場合の第2特別図柄による大当り時の時短突入率は60%となる。
別の変形例として、遊技状態に応じて時短突入率を変更することを説明する。この場合に、非時短状態において第2当否判定手段217が参照すべき第2特別図柄用の図柄判定テーブル(以下、「非時短用第2図柄判定テーブル」と呼ぶ)と、時短中に第2当否判定手段217が参照すべき第2特別図柄用の図柄判定テーブル(以下、「時短用第2図柄判定テーブル」と呼ぶ)を別に設けてもよい。時短用第2図柄判定テーブルが上述した定義内容である一方で、非時短用第2図柄判定テーブルでは、特別図柄「1」「2」「3」「4」のいずれにも時短なし大当りを対応づけてもよい。この態様によると、時短状態での第2特別図柄による大当り時の時短突入率は50%である一方、非時短状態での時短突入率は0%となる。同様に、第1当否判定手段213が参照すべき第1特別図柄用の図柄判定テーブルを複数設け、遊技状態に応じて時短突入率を変更してもよい。
第1パターン決定手段214は、図柄表示装置70および演出表示装置50に表示させる図柄変動の表示過程が定められた変動パターンを、別途取得する第1パターン抽選値に基づいて複数の変動パターンの中から決定する。第2パターン決定手段219は、図柄表示装置70および演出表示装置50に表示させる図柄変動の表示過程が定められた変動パターンを、別途取得する第2パターン抽選値に基づいて複数の変動パターンの中から決定する。第1パターン決定手段214および第2パターン決定手段219はそれぞれ、図柄変動を開始する際に変動パターンテーブルを参照して、当否抽選結果および停止図柄判定結果に応じた図柄変動の変動パターンを決定する。第1パターン決定手段214および第2パターン決定手段219は、決定した変動パターンを演出決定手段232へ通知することで、変動パターンに対応する演出パターンを演出決定手段232に選択させる。第1パ
ターン決定手段214および第2パターン決定手段219は、変動パターンを決定するために参照する変動パターンテーブルをそれぞれ複数保持する。
変動パターンには、特別図柄を変動表示させるときの変動開始から停止までの変動態様が定められており、その種類によって長短様々な変動時間をもつ。すなわち、各変動パターンには、その図柄変動の終了条件としてパターンごとに変動表示時間が定められており、その変動表示時間の経過時に特別図柄の変動が停止される。例えば、変動パターンには、外れ用の演出に対応するパターン、ノーマルリーチの演出に対応するパターン(比較的短いリーチ演出時間を確保するためのパターン)、スーパーリーチの演出に対応するパターン(比較的長いリーチ演出時間を確保するためのパターン)、大当り告知用の演出に対応するパターン、小当り告知用の演出に対応するパターン等が含まれる。
普図抽選手段236は、「普通図柄決定手段」として機能し、始動ゲート17を遊技球が通過したときに抽選値(「普図抽選値」ともいう)を取得することにより抽選を実行する。例えば、普図抽選値は「0」から「511」までの値範囲から取得される。普図抽選手段236が参照する当否テーブルには、当りまたは外れの判定結果と普図抽選値とが対応付けられており、対応付けられた当りの範囲設定に応じて当否確率が定まる。本実施形態では、上述した入球容易状態(すなわち特定遊技中、時短中)のほうが通常状態よりも高確率で当りとなるように設定される。普図抽選手段236による抽選の結果は、図柄表示装置70において普通図柄の形で変動表示される。普図抽選手段236は、図柄表示装置70に表示させる普通図柄の停止図柄を決定するために参照すべき図柄判定テーブルを保持する。その図柄判定テーブルには普図抽選値と普通図柄の対応関係が定められており、普図抽選手段236は、普通図柄の停止図柄を図柄判定テーブルを参照して決定する。
また、普図抽選手段236は、普通図柄の変動時間を決定するために参照すべき時間決定テーブルを保持し、遊技状態に応じて普通図柄の変動時間を選択する。普図抽選手段236は、通常状態における普通図柄の変動表示において、200秒から400秒の間で比較的長い変動時間をランダムに選択する。一方、後述する入球容易状態(特定遊技中、時短中)においては、1秒と通常状態よりも相当短い変動時間を選択する。時間決定テーブルには、このような遊技状態と普通図柄の変動時間との対応関係が定められており、普図抽選手段236は、普通図柄の変動時間を時間決定テーブルを参照して決定する。
普通図柄について決定された停止図柄が所定の図柄となった場合に、普通図柄が当りに該当したと判定され、その停止図柄にて普通図柄の変動表示が停止された後に、開閉制御手段224が第2始動入賞装置100のシャッター部材104を所定時間開放作動させるとともに、ブリッジ部材105を所定時間閉鎖作動させる。普通図柄の抽選値は、保留制御手段216により一時的に保留される。ただし、保留制御手段216により保留される所定の保留上限数を超えない場合にだけ抽選値が保留される。
保留制御手段216は、第1保留手段244、第2保留手段246および普図保留手段247を有して構成される。第1保留手段244は、新たに第1の抽選が実行されるときにそれ以前の抽選に対応する図柄変動が表示されている場合に、新たな第1の抽選の結果をその抽選に対応する図柄の変動表示開始まで保留する。本実施形態では、第1の抽選の結果として2個を上限として当否抽選値を保持するが、その当否抽選値の当否判定結果とともに保持してもよい。その保留数が図柄表示装置70により表される。一方、上述したように、第2の抽選については、第1の抽選のような当否抽選値の保留は行われない。第2保留手段246は、新たに第2の抽選が実行されるときに、その当否判定が行われるまで当否抽選値を一時的に保持する。その当否抽選値の保持の有無が図柄表示装置70により表される。普図保留手段247は、普図抽選手段236により取得された普図抽選値を保留球として保持する。その保留数が図柄表示装置70により表される。
メイン表示制御手段218は、第1特図制御手段248、第2特図制御手段250および普図制御手段253を有して構成される。第1特図制御手段248は、第1抽選手段226による第1の抽選の結果として決定された変動パターンにしたがって第1特別図柄の変動を図柄表示装置70に表示させる。第1特図制御手段248は、それ以前になされた第1の抽選または第2の抽選に対応する図柄の変動表示が終了していることを新たな図柄変動の開始条件とする。第2特図制御手段250は、第2抽選手段228による第2の抽選の結果として決定された変動パターンにしたがって第2特別図柄の変動を図柄表示装置70に表示させる。第2特図制御手段250もまた、それ以前になされた第1の抽選または第2の抽選に対応する図柄の変動表示が終了していることを新たな図柄変動の開始条件とする。
第1特図制御手段248および第2特図制御手段250は、第1特別図柄および第2特別図柄の変動表示を開始するタイミングと停止するタイミングにて、変動開始コマンドと変動停止コマンドを演出表示制御手段234へ送信する。これにより、メイン表示制御手段218および演出表示制御手段234による変動表示が同期し、連動が保たれる。普図制御手段253は、普図抽選手段236による抽選の結果を普通図柄の変動表示として図柄表示装置70に表示させる。
特図調整手段252は、第1特別図柄および第2特別図柄のうち、一方を変動表示させる間は他方の変動表示の開始を待機させる。本実施形態において、特図調整手段252は、第2特別図柄よりも第1特別図柄の変動表示を優先的に実行する。すなわち、第1保留手段244に当否抽選値が保留されている間は、第2特別図柄に当否抽選値が保持されていても、第1保留手段244に保留された当否抽選値の消化を優先させる。これにより、例えば第2の遊技において小当りとなった場合に、第1保留手段244が保留する当否抽選値を速やかに消化し、第2始動入賞装置100への入賞を促進するいわゆる右打ちにより小当り発展大当りの連チャンを狙うことも可能となる。なお、本実施形態では、第2の遊技における小当りの当選確率が相当高く設定されているため、時短中には、第1の遊技において大当りを狙うよりも、第2の遊技において小当り発展大当りを狙うほうが特別遊技へ早期に移行される可能性が高い。
特図調整手段252は、第1特別図柄および第2特別図柄のうち、一方が当り態様で停止されたときは他方の変動表示の開始を待機させる。この場合、特別遊技を実行する間は特別図柄の変動表示は開始されないので、遊技者は特別遊技に集中することができる。
条件保持手段276は、特別遊技作動条件保持手段278および小当り遊技作動条件保持手段280を有して構成される。特別遊技作動条件保持手段278は、第1大入賞装置15(第1大入賞口15a)の開放を伴う単位遊技を複数回含む特別遊技へ移行するための特別遊技作動条件を保持する。特別遊技作動条件保持手段278は、当否抽選が特別遊技への移行を示す結果となり、特別図柄が所定の大当り態様で停止されること、もしくは第2大入賞装置300内の特定領域310(Vゾーン)への入球があることを、その特別遊技作動条件として保持する。
小当り遊技作動条件保持手段280は、小当り遊技へ移行するための条件である小当り作動条件を保持する。小当り遊技作動条件保持手段280は、当否抽選が小当り遊技への移行を示す結果となり、特別図柄が所定の小当り態様で停止されることを小当り作動条件として保持する。
特別遊技制御手段220は、第1抽選手段226による第1の当否抽選が特別遊技への移行を示す結果となった場合に、第1特別図柄が所定の大当り態様で停止されたときに特
別遊技作動条件が成立したと判定し、第1大入賞装置15(第1大入賞口15a)を開放させることにより特別遊技を実行する。また、特別遊技制御手段220は、第2抽選手段228による第2の当否抽選が特別遊技への移行を示す結果となった場合に、第2特別図柄が所定の大当り態様で停止されたときに特別遊技作動条件が成立したと判定し、第1大入賞装置15を開放させることにより特別遊技を実行する。また、特別遊技制御手段220は、第2大入賞装置300内の特定領域310(Vゾーン)への入球が検出されたときに特別遊技作動条件が成立したと判定し、第1大入賞装置15を開放させることにより特別遊技を実行する。
特別遊技は、第1大入賞装置15の第1大入賞口15a(開閉扉15b)の開閉動作を複数回数連続して継続する遊技であり、1回の開閉を単位とした複数回の単位遊技で構成される。特別遊技制御手段220は、1回の単位遊技において第1大入賞口15aを約30秒間開放させる。特別遊技における第1大入賞口15aのトータルの開放時間(総開状態時間)は、長期開放遊技と短期開放遊技とを区別するために予め定めた開放基準時間(本実施形態では2秒)以上となっている。特別遊技制御手段220は、単位遊技の設定ラウンド数を消化したときに特別遊技を終了させる。
本実施形態の特別遊技制御手段220は、第1抽選手段226による第1の当否抽選が特別遊技への移行を示す結果となった場合、もしくは第2抽選手段228による第2の当否抽選が特別遊技への移行を示す結果となった場合に、上述した第1当否判定手段213もしくは第2当否判定手段217により決定された大当り図柄に予め対応づけられたラウンド数分の単位遊技を上限とした特別遊技を実行する。すなわち、大当り図柄が「1」または「2」の場合(確率50%)に16回の単位遊技を含む16R特別遊技を実行し、大当り図柄が「3」または「4」の場合(確率50%)に8回の単位遊技を含む8R特別遊技を実行する。
また、特別遊技制御手段220は、第2大入賞装置300内の特定領域310(Vゾーン)への入球が検出された場合に、所定のラウンド抽選を実行してラウンド抽選値を取得する。そして、ラウンド判定テーブルを参照し、取得したラウンド抽選値が予め対応づけられたラウンド数分の単位遊技を上限とした特別遊技を実行する。本実施形態では、75%の確率で16R特別遊技を実行し、25%の確率で8R特別遊技を実行する。なお、16R特別遊技は時短ありと対応づけられており、特別遊技終了後の通常遊技が時短に移行される。一方、8R特別遊技は時短なしと対応づけられており、特別遊技終了後の通常遊技は時短に移行されず通常状態に復帰することになる。
なお、第1抽選手段226による第1の当否抽選が特別遊技への移行を示す結果となった場合、および第2抽選手段228による第2の当否抽選が特別遊技への移行を示す結果となった場合の特別遊技のラウンド数として、常に、第2大入賞装置300内の特定領域310(Vゾーン)への入球が検出された場合の特別遊技のラウンド数以下を決定してもよい。例えば、ラウンド数が8以下の特別遊技のみ実行することとしてもよく、上述した大当り図柄「1」〜「4」をいずれもラウンド数8以下の値と対応づけてもよい。この態様によると、当否抽選の大当りに伴う特別遊技よりも第2大入賞装置300内の特定領域310への入球に伴う特別遊技の方が遊技者の利益が大きくなりやすく、遊技者にとって時短の重要性が一層高まる。この結果、時短が付与されるか否かを遊技者から秘匿する構成の重要性が一層高まる。
小当り遊技制御手段221は、第2抽選手段228により小当り遊技への移行を示す抽選結果となり、第2特別図柄が所定の小当り態様で停止されたときに小当り作動条件が成立したとして小当り遊技を実行する。小当り遊技制御手段221は、小当り遊技として単位遊技を1回だけ実行し、例えば、その単位遊技において第2大入賞装置300の第2大
入賞流入口301(スライド扉302)を0.5秒、0.5秒の2回にわたって開放する。小当り遊技における第2大入賞流入口301のトータルの開放時間(総開状態時間:本実施形態では0.5×2=1秒)は上記開放基準時間未満となる。
特定遊技実行手段222は、時短状態、すなわち入球容易状態であり特定遊技状態における通常遊技を制御する。特定遊技実行手段222は、第1特別図柄および第2特別図柄の大当りによる特別遊技が終了すると、その大当り図柄に応じて、通常遊技の遊技状態を時短状態へ移行させる。例えば、特定遊技実行手段222は、上述した大当り図柄と時短の有無とを対応づけた時短移行判定テーブルを参照して、特別遊技終了後の時短への移行有無を決定してもよい。
また、第2特別図柄が小当りのときに第2大入賞装置300の第2大入賞流入口301に入球して、当該第2大入賞装置300内の特定領域310(Vゾーン)に遊技球が入球した場合に、実行中の特定遊技を一度終了させて遊技状態を特別遊技に移行させる。この場合に、特定遊技実行手段222は、特別遊技が終了して通常遊技に遊技状態が移行するときに、特別遊技制御手段220が先に決定した特別遊技のラウンド数に応じて時短状態への移行有無を決定する。例えば、特別遊技制御手段220が16R特別遊技を実行した場合には、特別遊技終了後に時短状態へ移行させる一方、特別遊技制御手段220が8R特別遊技を実行した場合には、特別遊技終了後に時短状態への移行を抑制し、通常状態に復帰させる。特定遊技実行手段222は、上述したラウンド数と時短の有無とを対応づけた時短移行判定テーブルを参照して、特別遊技終了後の時短への移行有無を決定してもよい。本実施形態では、特定領域310(Vゾーン)への入球に伴う特別遊技終了後に時短が付与される確率、すなわち時短継続確率は16R特別遊技の選択確率である75%となり、既述した当否抽選の大当りに伴う時短突入確率(50%)より大きく設定される。
上述したように時短が付与されると第2始動入賞装置100が入賞容易状態になるので再び第2始動入賞装置100を狙って第2大入賞装置300の第2大入賞流入口301を開放させ、特別遊技に昇格させる遊技を遊技者は行うことになる。第2大入賞流入口301に入球すれば、所定の確率で特定領域310(Vゾーン)への入球を期待できるため、時短に突入すると高確率で特定領域310への入賞に伴う特別遊技を獲得できる。一方、時短が付与されない場合には、第2始動入賞装置100は入賞容易状態にならず、第2始動入賞装置100を狙っても入賞し難いため、第1始動入賞装置14(第1始動入賞口14a)を狙って第1特別図柄で当り図柄を引き当てる遊技を遊技者は行うことになる。このように通常状態では時短に移行させることは相対的に難しいが、いったん時短に移行すれば、小当り発展大当り時に時短が伴う可能性は高い。上述のように、時短中でなければ第2始動入賞装置100の入賞容易性が高められないため、第2大入賞流入口301を開放させることが時短中に比べ困難となり、その結果、特定領域310への入球が困難となる。しかし、いったん時短に移行すれば、時短を連続させることが通常時よりも容易となり、特定領域310への入球機会も多く得ることができる、いわゆる「連チャン」の可能性が高まる。
時短状態は、第1特別図柄および第2特別図柄の変動表示回数の合計が特別遊技の終了時点から数えて所定の終了条件回数、例えば100回に達するまで継続される。また、第1特別図柄および第2特別図柄の変動表示時間が概ね短くなるように、第1パターン決定手段214および第2パターン決定手段219が変動時間の短い変動パターンを選択する。
開閉制御手段224は、第2始動入賞装置100のシャッター部材104およびブリッジ部材105、第1大入賞装置15の開閉扉15b、および第2大入賞装置300のスライド扉302および特定領域シャッター312の開閉作動を制御する。開閉制御手段22
4は、普通図柄が特定の態様(当り態様)で停止されると、第2始動入賞ソレノイド111に作動指示を送り、第2始動入賞装置100のシャッター部材104を開放作動させるとともに、ブリッジ部材105を閉鎖作動させる。開閉制御手段224は、時短状態においては、シャッター部材104を通常状態に比べて長い時間開放作動させるとともに、ブリッジ部材105を通常状態に比べて長い時間閉鎖作動させ、第2始動入賞センサ102,103への入球容易性を高める。このように第2始動入賞装置100の入賞容易性を高め、遊技者が持ち球を減らさずに遊技を継続できるようにするものである。開閉制御手段224は、特別遊技においては第1大入賞ソレノイド15cに開放指示を送り、第1大入賞装置15の開閉扉15bを開放作動させる。開閉制御手段224は、小当り遊技においては第2大入賞ソレノイド308に開放指示を送り、第2大入賞装置300のスライド扉302を所定の短期間(本実施形態では1秒)開放作動させる。
パターン記憶手段230は、装飾図柄の変動において演出表示装置50に表示させる演出的な画像内容とその表示過程が定められた複数の演出パターンを保持する。演出パターンには、装飾図柄の変動表示における変動開始から停止までの変動過程と演出過程が定められた複数の変動演出パターンと、装飾図柄の変動表示とは別に表示されて大当りへの期待度の高さを変動表示の停止前に予告的に示唆する複数の予告演出パターンとが含まれる。例えば、予告演出パターンには、小当りの発生可能性を示唆する、すなわち第2大入賞装置300の第2大入賞流入口301の開放可能性を示唆するパターンが含まれてもよい。
演出決定手段232は、第1抽選手段226から受け取る第1の抽選の結果、もしくは第2抽選手段228から受け取る第2の抽選の結果に応じて、演出表示制御手段234によって演出表示装置50へ表示させる演出内容を決定する。演出決定手段232は、第1パターン決定手段214もしくは第2パターン決定手段219により決定された特別図柄の変動パターンに対応する複数の変動演出パターンデータの中からいずれかを選択してパターン記憶手段230から読み出す。演出決定手段232は、読み出した変動演出パターンの情報を演出表示制御手段234へ送る。演出決定手段232は、変動演出パターンを選択するために参照すべきパターンテーブルを保持する。各変動演出パターンには、その図柄変動の終了条件としてパターンごとに変動時間が定められており、その変動時間の経過時に図柄変動が停止される。演出決定手段232は、特別図柄の変動パターンに応じて、変動時間が等しい演出画像の変動演出パターンを選択する。
図柄態様決定手段231は、装飾図柄の停止図柄の組合せとその配置を、第1抽選手段226もしくは第2抽選手段228による抽選の結果、特別図柄の停止図柄、特別図柄の変動パターン、装飾図柄の変動演出パターンに応じて決定する。図柄態様決定手段231は、決定した停止図柄の組合せを示す情報を演出表示制御手段234へ送信する。図柄態様決定手段231は、装飾図柄の停止図柄を決定するために参照すべき図柄範囲テーブルを保持する。
装飾図柄の停止図柄は、3つの図柄の組合せとして形成され、例えば第1当否判定手段213および第2当否判定手段217による当否判定結果が16R大当りや8R大当りの特別遊技への移行を示す場合には、特定の組合せ、例えば「777」や「111」のように3つの図柄が揃った組合せが選択される。当否判定結果が小当りの場合も、また特定の組合せ、例えば「357」のような所定の組合せが選択されるが、それらの特定の組合せは必ずしも3つの図柄が揃った組合せでなくてもよい。当否判定結果が大当りでも小当りでもない場合は、「312」や「946」のように3つの図柄が揃っていない組合せであって、小当りのときに選択される特定の組合せに該当しない組合せが選択される。当否判定結果が16R大当りもしくは8R大当りではない場合であって、リーチ付きの外れを示す変動パターンが選択された場合は、「191」や「727」のように一つだけ図柄が揃
っていない組合せを選択する。
装飾図柄の変動パターンには、装飾図柄の変動表示態様、すなわち装飾図柄の変動開始から変動停止までの演出過程が定義される。変動パターンには、通常の外れ図柄を表示するときのパターンと、あと一つ図柄が揃えば大当りとなるリーチ状態を経て外れ図柄を表示するときのパターンと、リーチ状態を経て大当り図柄を表示するときのパターンが含まれる。特に、リーチ状態を経るときのパターンとしては、長短様々な変動時間をもつパターンが含まれる。各変動パターンには、その図柄変動の終了条件としてパターンごとに変動時間が定められており、その変動時間の経過時に図柄変動が停止される。演出決定手段232は、特別図柄の変動パターンに応じて、特別図柄と変動時間が等しい装飾図柄の変動パターンを選択する。
予告演出パターンは、特定のキャラクタやモチーフの画像、アニメーション、映像などを一時的に画面表示させる演出パターンや、特定の音声を出力する演出パターンである。予告演出パターンによる演出は、図柄変動と並行して実行され、その図柄変動が大当り態様にて停止する期待度が高いことを予告的に示唆する。例えば、キャラクタの画像を一つだけ画面に表示させるだけの通常予告演出や、多数のキャラクタの群れを画面の一端から他端へ通過させるように表示させる群予告演出がある。また、予告演出の表示過程を複数段階に分け、表示させる段階数を可変にして段階数が多いほど大当りへの期待度が高くなるように設定されるステップアップ予告演出がさらに含まれる。予告演出パターンには、装飾図柄の表示態様がリーチ状態となった後のタイミングで演出が実行されて図柄の最終的な停止態様を予告するパターンと、装飾図柄が一つも停止していないタイミングで演出が実行されてリーチ状態となることを同時に予告するパターンとがある。
演出決定手段232は、当否抽選の結果に応じて演出表示装置50に予告演出を表示させるか否かを所定の予告抽選により決定して事前演出設定をするとともに、表示させるべき予告演出パターンを決定する。演出決定手段232は、予告演出を表示させるか否かを決定するために参照すべき予告決定テーブルと、予告演出パターンの種類を選択するときに参照すべき予告種類テーブルとを保持する。予告決定テーブルは、当否抽選の結果に応じて異なる欄が参照されるように設定されており、当否抽選が当りの場合は外れの場合よりも高い確率で予告演出を表示させるように、当否抽選の結果と予告演出を表示するか否かの対応関係が定められる。これにより、予告演出が表示されること自体で大当りへの期待度の高さを示唆することができる。
演出表示制御手段234は、第1抽選手段226もしくは第2抽選手段228による当否抽選の結果として、選択された変動演出パターンデータにしたがって演出表示装置50へ装飾図柄を含む演出画像を変動表示させる。演出表示制御手段234は、装飾図柄の変動開始コマンドを受け取ったときに新たな図柄変動を開始させる。また、演出表示制御手段234は、予告演出を表示させる旨が演出決定手段232により決定された場合に、選択された予告演出パターンにしたがった予告演出を図柄変動の演出に重畳させる形で演出表示装置50へ表示させる。演出表示制御手段234は、電飾装置の点灯および消灯や、スピーカからの音声出力などの演出処理をさらに制御する。
以上のように構成されるぱちんこ遊技機PMの動作とその制御の過程を、図16〜図22に示すフローチャートを用いて以下に説明する。一部既述したが、第1始動入賞装置14への入賞を契機に実行される抽選で発生する特別遊技を狙う第1の遊技と、第2始動入賞装置100への入賞を契機に実行される抽選で小当りとなったときに遊技球が第2大入賞装置300内の特定領域310(Vゾーン)に入球することで発生する特別遊技を狙う第2の遊技とを複合した遊技の仕方について説明する。
まず、最初の段階では、時短等の特定遊技状態ではないので、第2始動入賞装置100は、上述したように入賞容易状態ではなく入賞させにくい状態である。したがって、遊技者は、入賞困難な状態の第2始動入賞装置100よりは入賞させやすい第1始動入賞装置14の第1始動入賞口14aへ入球させて第1特別図柄および装飾図柄を変動させて第1の当否抽選で当りを狙う遊技を行う。そして、第1の当否抽選で当りとなった場合に、第1大入賞装置15の第1大入賞口15aの開放を伴う特別遊技を遊技する。特別遊技が終了して通常遊技状態に移行すると、特定遊技として「時短」が付与される場合がある。この時短のときには、上述したように第2始動入賞装置100の入賞容易性が高まっている状態になる。したがって、遊技者は、第2始動入賞装置100への入賞により小当りを得て第2大入賞装置300の第2大入賞流入口301を開放させるとともに、第2大入賞装置300内の特定領域310(Vゾーン)に入球させて、小当りから特別遊技に発展させる遊技、いわゆる「小当りV」による特別遊技を遊技する。小当りVによる特別遊技の終了後に再度時短が付与されると、第2始動入賞装置100への入賞により小当りVを狙う遊技が継続できることになる。いわゆる「連チャン」を狙う遊技を行うことになる。一方、小当りVによる特別遊技の終了後に時短が付与されない場合には、第2始動入賞装置100は入賞困難な状態に戻ってしまうため、遊技者は第1始動入賞装置14を狙う遊技に戻り、第1特別図柄で当りを狙うことになる。
図16は、ぱちんこ遊技機PMにおける基本的な制御過程を示すフローチャートである。まず、遊技球が第1始動入賞装置14、第2始動入賞装置100、一般入賞装置20、第1大入賞装置15、第2大入賞装置300等へ入賞した場合の処理を実行する(ステップS10)。そして、特別遊技中であれば、特別遊技の制御処理を実行する(ステップS16)。特別遊技中でなければ、当否抽選などの通常遊技の制御処理を実行し(ステップS14)、普通図柄の処理を実行する(ステップS17)。そして、ステップS10からステップS17までの処理における各種入賞に応じた賞球払出処理を行う(ステップS18)。
通常遊技の制御処理(ステップS14)においては、第1特別図柄を変動させて遊技を実行する第1の遊技の処理、および第2特別図柄を変動させて遊技を実行する第2の遊技の処理を実行する。なお、第1の遊技の処理と第2の遊技の処理は他方の処理を妨げることはなく、それぞれの実行のタイミングが訪れたら実行される。
図17に示すように、第1の遊技の処理では、まず、第1特別図柄および装飾図柄の変動表示が開始されているか否かを判断する(ステップS30)。図柄変動表示がまだ開始されていない場合に、第1特別図柄の変動表示タイミングであれば、第1当否判定手段213が第1保留手段244から抽選値を読み出して第1特別図柄の当否を判定する(ステップS32)。また、第1特別図柄の停止図柄を決定し(ステップS33)、第1特別図柄の変動パターンを決定する(ステップS36)。このとき、演出決定手段232は、決定された第1特別図柄の停止図柄と変動パターンに対応した装飾図柄の停止図柄と変動パターンを決定し、第1特図制御手段248および演出表示制御手段234は第1特別図柄および装飾図柄の図柄変動を開始する(ステップS37)。そして、第1の遊技の処理フローを終了する。一方、第1特別図柄の変動タイミングではない場合、すなわち第1始動入賞装置14への入賞がない場合や第1保留手段244に保留がない場合、もしくは特別遊技の実行中の場合には、第1の遊技の処理フローを終了する。
ステップS30において図柄変動表示が既に開始されている場合には、図柄変動表示を処理する(ステップS40)。そして、当該図柄変動の変動開始から変動パターンで定められた所定の変動時間が経過して図柄表示の停止タイミングに達したときは、表示中の図柄変動を停止する(ステップS46)。このとき、特図抽選が大当りではなく、特定遊技中(時短中)であれば、特定遊技開始からの特別図柄の変動回数N1をインクリメントす
る(ステップS49)。そして、第1特別図柄と第2特別図柄の総変動回数N1+N2が設定回数Nsetに達した場合には、特定遊技を終了し(ステップS51)、第1特別図柄
の変動回数N1および第2特別図柄の変動回数N2をゼロにクリアする(ステップS52)。そして、第1の遊技の処理フローを終了する。なお、本実施形態における総変動回数は、第1特別図柄の変動と第2特別図柄の変動とを合わせた変動回数であり、いずれか一方の特別図柄の変動が終了するごとにRAM上の所定領域に更新される。また、設定回数Nsetは、特定遊技の継続期間を規定する特別図柄の変動回数(「継続回数」、「上限回
数」ともいう)であり、本実施形態では100回に設定されている。総変動回数N1+N2が設定回数Nsetに達していなければ、ステップS51およびステップS52の処理を
スキップして第1の遊技の処理フローを終了する。
ステップS46における停止図柄が大当りではなく、特定遊技中(時短中)でもなければ、ステップS49からステップS52の処理をスキップして第1の遊技の処理を終了する。一方、ステップS46における停止図柄が大当りであった場合には、第1特別図柄の変動回数N1および第2特別図柄の変動回数N2をゼロにクリアし(ステップS53)、特別遊技へ移行する(ステップS54)。そして、第1の遊技の処理フローを終了する。ステップS40における図柄変動表示が停止タイミングに達していない場合には、ステップS46以降の処理をスキップして第1の遊技の処理フローを終了する。
図18に示すように、第2の遊技の処理では、まず、第2特別図柄および装飾図柄の変動表示が開始されているか否かを判断する(ステップS60)。図柄変動表示がまだ開始されていない場合に、第2特別図柄の変動表示タイミングであれば、第2当否判定手段217が第2保留手段246から抽選値を読み出して第2特別図柄193の当否を判定する(ステップS62)。また、第2特別図柄の停止図柄を決定し(ステップS63)、第2特別図柄の変動パターンを決定する(ステップS64)。そして、第2特別図柄の図柄変動を開始し(ステップS65)、第2の遊技の処理フローを終了する。一方、第2特別図柄の変動タイミングではない場合、すなわち第2始動入賞装置100への入賞がない場合、もしくは特別遊技の実行中の場合には、第2の遊技の処理フローを終了する。
ステップS60において図柄変動表示が既に開始されている場合には、図柄変動表示を処理する(ステップS66)。そして、所定の変動時間が経過して図柄表示の停止タイミングに達したときは、表示中の図柄変動を停止する(ステップS68)。このとき、特図抽選が大当りではなく、小当りの場合には、小当り遊技処理を実行する(ステップS71)。そして、小当りVにならなかった場合に、特定遊技中(時短中)であれば、特定遊技開始からの特別図柄の変動回数N2をインクリメントする(ステップS74)。そして、第1特別図柄と第2特別図柄の総変動回数N1+N2が設定回数Nsetに達した場合には
、特定遊技を終了し(ステップS76)、第1特別図柄の変動回数N1および第2特別図柄の変動回数N2をゼロにクリアする(ステップS77)。そして、第2の遊技の処理を終了する。総変動回数N1+N2が設定回数Nsetに達していなければ、ステップS76
およびステップS77の処理をスキップして第2の遊技の処理を終了する。また、小当りVにならなかった場合に、特定遊技中でなければ、ステップS74からステップS77の処理をスキップして第2の遊技の処理を終了する。
一方、ステップS68における停止図柄が大当りであった場合、もしくはステップS71において小当りVになった場合には、第1特別図柄の変動回数N1および第2特別図柄の変動回数N2をゼロにクリアし(ステップS78)、特別遊技へ移行する(ステップS79)。ステップS68における停止図柄が大当りでも小当りでもない場合には、ステップS71およびステップS72の処理をスキップして特定遊技中であるか否かを判定する。ステップS66における図柄変動表示が停止タイミングに達していない場合には、ステップS68以降の処理をスキップして第2の遊技の処理フローを終了する。
ステップS68における停止図柄(第2当否抽選)が小当りとなると、ステップS71において第2大入賞装置300の第2大入賞流入口301の開放を伴う単位遊技である小当り遊技が実行される。図19に示すように、小当り遊技制御処理では、まず、第2大入賞装置300の第2大入賞流入口301がまだ開放されていない場合には、開閉制御手段224がスライド扉302を開放作動させて第2大入賞流入口301を開放する(ステップS164)。第2大入賞流入口301が開放済みであれば、ステップS164の処理をスキップする。そして、第2大入賞流入口301が開放されてから、その開放時間が所定時間(例えば0.8秒)を経過した場合に、開閉制御手段224がスライド扉302を閉鎖作動させて第2大入賞流入口301を閉鎖させる(ステップS168)。このとき、第2大入賞装置300内の特定領域310(Vゾーン)への遊技球の入球があれば、小当り発展大当り(以下、「小当りV」と称する)が確定する(ステップS172)。そして、小当り遊技制御手段221は小当りVを示す信号を特別遊技制御手段220に送信する。特別遊技制御手段220は、小当りVの発生を示す信号を受信すると、所定の抽選手段からラウンド抽選値を取得し(ステップS174)、そのラウンド抽選値に対応づけられたラウンド数を、特別遊技のラウンド数として決定し(ステップS176)、小当り遊技処理フローを終了する。一方、特定領域310への遊技球の入球がなければ、ステップS172からステップS176の処理をスキップして小当り遊技処理フローを終了する。ステップS164における第2大入賞流入口301の開放時間が所定時間に満たない場合には、ステップS168からステップS176の処理をスキップして小当り遊技処理フローを終了する。
図16におけるステップS17の普通図柄の処理では、図20に示すように、普図保留手段247に普図抽選値の保留がなされている場合に、普通図柄が変動表示中でなければ、普図抽選手段236が普図保留手段247から抽選値を読み出して当否を判定する(ステップS84)。そして、図柄表示装置70に表示させる普通図柄の停止図柄を決定し(ステップS86)、その普通図柄の変動時間を決定し(ステップS88)、普通図柄の図柄変動を開始する(ステップS90)。ステップS88の変動時間決定処理において、普図抽選手段236は、特定遊技中(時短中、入球容易状態)であれば、変動時間を1秒とする短縮変動時間を設定する。一方、特定遊技中でなければ、通常変動時間を設定する。すなわち、変動時間決定のための抽選結果に応じて200秒、300秒、400秒のいずれかの変動時間が設定される。一方、普図保留手段247に普図抽選値が保留されていなかった場合には、ステップS84からステップS90までの処理がスキップされる。また、普図保留手段247に普図抽選値の保留がなされている場合に、普通図柄が変動表示中であった場合には、ステップS84からステップS90までの処理がスキップされる。
続いて、普通図柄の変動表示が開始済みであれば、普通図柄の変動表示を処理し(ステップS94)、設定された変動時間が経過して普通図柄の変動表示の停止タイミングに達したときには、変動表示中の普通図柄を停止させる(ステップS98)。このとき、停止図柄が当り態様であれば、第2始動入賞装置100のシャッター部材104の開放時間およびブリッジ部材105の閉鎖時間を決定し(ステップS102)、その開放時間および閉鎖時間にしたがってシャッター部材104を開放作動させるとともに、ブリッジ部材105を閉鎖作動させる(ステップS104)。ステップS102の開閉時間決定処理において、普図抽選手段236は、特定遊技中(時短中、入球容易状態)であれば、シャッター部材104の開放時間およびブリッジ部材105の閉鎖時間を約6秒とする開放延長を設定する。一方、特定遊技中でなければ、シャッター部材104の開放時間およびブリッジ部材105の閉鎖時間を約0.1秒とする通常開放を設定する。一方、停止図柄が当り態様でなければ、ステップS102およびステップS104の処理はスキップされて普通図柄の処理フローを終了する。また、普通図柄の変動表示が、設定された変動時間を経過しておらず停止タイミングに達していない場合には、ステップS98からステップS10
4の処理はスキップされて普通図柄の処理フローを終了する。また、普通図柄の変動表示が開始されていないときは、ステップS94からステップS104の処理はスキップされて普通図柄の処理フローを終了する。
図16におけるステップS16の特別遊技制御処理では、図21に示すように、まず、第1大入賞装置15(第1大入賞口15a)がまだ開放されていない場合に、演出表示制御手段234が特別遊技の演出処理を開始し(ステップS132)、開閉制御手段224が開閉扉15bを開放作動させて第1大入賞口15aを開放する(ステップS134)。一方、第1大入賞口15aが開放済みであれば、ステップS132およびステップS134の処理をスキップする。そして、第1大入賞口15aが開放されてから、所定の開放時間が経過した場合、もしくは開放時間が経過していないものの第1大入賞口15aへの入球数が9球以上に達した場合には、開閉制御手段224が開閉扉15bを閉鎖作動させて第1大入賞口15aを閉鎖させる(ステップS140)。一方、所定の開放時間が経過しておらず、第1大入賞口15aへの入球数も9球以上に達していない場合には、ステップS140以降の処理をスキップして特別遊技制御処理フローを終了する。
ステップS140における第1大入賞装置15(第1大入賞口15a)の閉鎖後、単位遊技が最終ラウンドに達した場合に、演出表示制御手段234は特別遊技の演出処理を終了させる(ステップS144)。そして、特別遊技制御手段220は特別遊技を終了させる(ステップS146)。このとき、特定遊技実行手段222は、後述の特定遊技移行処理を実行し、特別遊技終了後の通常遊技を特定遊技状態に移行させる、もしくは通常状態へ復帰させる(ステップS148)。一方、単位遊技が最終ラウンドに達していなければ、ラウンド数Rに1を加算し(ステップS143)、特別遊技制御処理フローを終了する。
ステップS148の特定遊技移行処理では、図22に示すように、終了した特別遊技が小当りV(小当り発展大当り)を契機とするものであり、その特別遊技のラウンド数が時短ありと対応づけられていた場合(本実施形態では16ラウンド)に、特定遊技実行手段222は、特別遊技終了後の遊技状態を、時短および入球容易状態を含む特定遊技状態へ移行させる(ステップS156)。小当りVを契機とした特別遊技のラウンド数が時短なしと対応づけられていた場合(本実施形態では8ラウンド)には、特別遊技終了後の遊技状態を特定遊技状態へ移行させずに通常状態へ復帰させる(ステップS158)。
一方、終了した特別遊技が第1当否抽選または第2当否抽選の大当りを契機とするものであり、第1特別図柄もしくは第2特別図柄の大当り図柄が時短ありと対応づけられていた場合に、特定遊技実行手段222は、特別遊技終了後の遊技状態を、時短および入球容易状態を含む特定遊技状態へ移行させる(ステップS156)。第1特別図柄もしくは第2特別図柄の大当り図柄が時短なしと対応づけられていた場合には、特別遊技終了後の遊技状態を特定遊技状態へ移行させずに通常状態へ復帰させる(ステップS158)。
なお、時短への移行有無を特別遊技終了前に判定してもよい。例えば、図19の小当りV確定時にステップS176でラウンド数が決定されたときに、特定遊技実行手段222は、決定されたラウンド数に応じて、特別遊技終了後の時短への移行有無を決定し、メモリ内の時短移行フラグをオンもしくはオフに設定してもよい。そして、図21のステップS146の特別遊技終了後に、時短移行フラグがオンであれば時短へ移行させるようにしてもよい。
なお、一部既述したが、本実施形態のぱちんこ遊技機PMでは、第2の当否抽選は小当りが獲得しやすく第2大入賞装置300内の特定領域310(Vゾーン)への入球が狙いやすいため、遊技者にとって第2始動入賞装置100への入賞容易性が向上する時短の利
益は大きい。したがって、仮に、小当り図柄によって特別遊技終了後に時短へ移行されるか否かが決定されることとすると、時短移行なしを示す小当り図柄を見た遊技者は小当り発展大当りを回避した方がメリットが大きいと考え、特定領域310への入球を意図的に回避しようとする動機付けを遊技者に与えてしまうことがある。そこで、本実施形態のぱちんこ遊技機PMでは、特定領域310への入球を契機に内部抽選を実行してラウンド数を決定し、そのラウンド数と時短付与有無とを予め対応づけた基準にしたがって特別遊技終了後の時短移行有無を決定する。これにより、実際に特定領域310へ入球させるまではラウンド数は未定となり、その結果、時短への移行有無も未定となって、遊技者が特定領域310への入球前に時短への移行有無を判別することを困難なものにできる。
これまで本発明の好ましい実施形態について説明してきたが、本発明の範囲はこれに限定されるものではない。例えば、上述の実施形態において、本発明が適用される弾球遊技機の一例として、ぱちんこ遊技機を例示して説明したが、これに限定されるものではなく、例えば、アレンジボール遊技機、雀球遊技機、ECO遊技機(封入式ぱちんこ遊技機)などの他の弾球遊技機についても同様に適用し、同様の効果を得ることができる。
PM ぱちんこ遊技機(弾球遊技機)
PA 遊技領域
10 遊技盤
100 第2始動入賞装置(始動入賞装置)
100a 第2始動入賞口(始動入賞口)
101 第2始動流入口(流入口)
104 シャッター部材(第1開閉部材)
105 ブリッジ部材(第2開閉部材)
107 流出口
110 作動機構
111 第2始動入賞ソレノイド(電動アクチュエータ)
112 リンク機構

Claims (2)

  1. 前面側に遊技球を用いた遊技を行う遊技領域が設けられた遊技盤と、
    前記遊技領域に設けられ、流入口から流入した遊技球が始動入賞口および流出口のいずれか一方に流入するように構成された始動入賞装置とを備え、
    前記始動入賞装置は、前記始動入賞口を開閉する第1開閉部材と、前記流出口を開閉する第2開閉部材と、前記第1および第2開閉部材を開閉作動させる作動機構とを有し、
    前記作動機構は、電動アクチュエータと、前記電動アクチュエータの駆動力を用いて前記第1および第2開閉部材を連動させて開閉作動させるリンク機構とを有し、
    前記リンク機構は、前記第1開閉部材を前記始動入賞口を閉鎖させる方向に作動させるときに、前記第2開閉部材を前記流出口を開放させる方向に作動させるとともに、前記第1開閉部材を前記始動入賞口を開放させる方向に作動させるときに、前記第2開閉部材を前記流出口を閉鎖させる方向に作動させるように構成され、
    前記始動入賞装置は、前記第1開閉部材により前記始動入賞口が開放され、前記第2開閉部材により前記流出口が閉鎖されているときに、前記流入口から流入した遊技球が前記第2開閉部材上を通って前記始動入賞口に流入可能となるように構成されたことを特徴とする弾球遊技機。
  2. 前記始動入賞装置は、前記第1開閉部材が遊技球によって前記始動入賞口を閉鎖する方向に作動できない状態のときに、前記第2開閉部材により前記流出口が完全に閉鎖されず、前記流入口から流入した遊技球が前記流出口を通って外部に流出されるように、前記第1および第2開閉部材の開閉作動方向の長さが設定されていることを特徴とする請求項1に記載の弾球遊技機。
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