JP2008228821A - 弾球遊技機 - Google Patents

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【課題】抽選の結果にかかわらず遊技者の興趣や期待感をある程度維持できる弾球遊技機を提供する。
【解決手段】当否抽選の結果が読み出された時点で当該変動の特別図柄の変動時間と未変動の抽選の結果数とを検出し、最低限確保される特別図柄の複数回変動分の仮想連続変動時間を算出する。そして、この仮想連続変動時間に対応した変動時間を有する装図変動パターンを特定時変動パターンとして選択可能とし、特別図柄の変動表示にかかわらず長時間の装飾図柄の変動表示を意図的に実現できるようにする。
【選択図】図6

Description

本発明は、ぱちんこ遊技機等の弾球遊技機に関し、特に弾球遊技機における演出制御技術に関する。
各種の弾球遊技機のうち、従来にいう第1種ぱちんこ遊技機は、遊技盤の略中央に設けられた液晶ディスプレイなどの表示領域に複数の図柄を変動させながら表示する(以下、そうした表示を「図柄変動」または「変動表示」等という)。
このような弾球遊技機では、例えば遊技盤上に形成された始動入賞口へ遊技球が落入すると、その結果としてランダムな抽選値が取得される。取得された抽選値は保留球として、例えば最大4個まで一時記憶される。保留球は順次、1つずつ読み出されて当否判定され、その判定結果に応じて特別図柄と呼ばれる図柄が変動表示される。このとき、特別図柄の変動表示と連動して装飾図柄と呼ばれる演出目的の図柄が変動表示される。
所定時間の変動表示後、当たり態様にて特別図柄が停止表示されると、いわゆる「大当たり」として特別遊技に遊技状態が移行する。特別遊技は、複数回の単位遊技で構成される。遊技盤上に形成される大入賞口は単位遊技の開始時に開放される。遊技球が大入賞口に落入すると、通常よりも多くの遊技球が賞球として払い出される。一般的な遊技者は多くの賞球を獲得するために大入賞口を開放させる、つまり特別遊技に遊技状態を移行させることを主たる目的として遊技を行う(たとえば、特許文献1参照)。
ところで、特別図柄が当否抽選の結果を直接表現するとともに内部的な処理の基準として用いられるのに対し、装飾図柄は、その当否抽選の結果を遊技者に対して視認しやすいように演出する演出目的で用いられる。このため、両者の変動表示はその連動により基本的に対応はするが、特別図柄が遊技領域において比較的目立たないように表示されるのに対し、装飾図柄は遊技領域の中央に設けられた液晶ディスプレイなどに大きく表示される。つまり、装飾図柄は、特別図柄が変動表示する期間に対応して同じタイミングで変動表示され、抽選の結果を演出表示する。この装飾図柄による演出としては、たとえばスロットマシンのゲームを模した3列の図柄が変動表示される。図柄の変動表示は一定時間経過後に停止されるが、大当たりである場合には通常、3列の図柄が一致した態様にて停止表示される。この装飾図柄の変動表示は、単に複数の図柄が変動表示されるだけでなく、いわゆるリーチ画面と呼ばれる状態のように、あと一つ図柄が揃えば大当たりとなる状態で変動表示の時間を通常よりも長くする等、遊技者の期待感を高めるための演出が図られている。また、特別遊技への移行確率を変動させる確率変動等の特定遊技の制御によっても遊技者の期待感を高めている。さらに、図柄の変動に付加して所定のキャラクタを動画表示させて所定のストーリーを演出させるなどして、遊技者の興趣を高めるようにもしている。
特開2003−230714号公報
しかしながら、装飾図柄を特別図柄に連動させるために、装飾図柄の変動パターンは、特別図柄と同じ変動時間が定義されたパターンのなかから選択される。このため、特別図柄の変動パターンが決まると、選択され得る装飾図柄の変動パターンも自ずと制限されることになる。その結果、当否抽選の結果によっては、同じような演出表示が繰り返されて単調化したり、あるいはリーチ演出等がなかなか発生しないなど、遊技者の興趣や期待感の維持が困難となる場合もあった。
本発明は、このような課題に鑑みてなされたものであり、抽選の結果にかかわらず遊技者の興趣や期待感をある程度維持できる弾球遊技機を提供することにある。
上記課題を解決するために、本発明のある態様の弾球遊技機は、遊技領域が形成された遊技盤と、遊技領域の所定位置に設けられ、遊技球が入球可能な始動入賞口と、始動入賞口へ遊技球が入球したことを契機として抽選を実行する抽選手段と、抽選の結果を所定の上限数まで順次保留するとともに、その抽選の結果が保留された順序で読み出されるごとに、新たな抽選の結果を上限数まで順次保留する保留制御手段と、その停止図柄が抽選の結果を表す特別図柄を変動表示可能な特別図柄表示装置と、所定の演出画像を動画表示可能な演出表示装置と、抽選の結果に応じて、特別図柄の停止図柄と、その特別図柄の変動終了条件としてその変動時間が定められた特図変動パターンとを決定する図柄決定手段と、抽選の実行を契機として、図柄決定手段が決定した特図変動パターンにしたがって特別図柄を変動表示させるメイン表示制御手段と、抽選の結果が当たりであるときに、特別図柄の変動表示が停止した後に通常遊技よりも遊技者に有利な特別遊技を実行する特別遊技制御手段と、抽選の結果を視覚的に演出するために特別図柄に対応して演出表示装置に変動表示される装飾図柄を複数の図柄の組み合わせとして表示するための変動パターンであって、その変動終了条件としての変動時間およびその変動開始から停止までの変動過程が定められた複数の装図変動パターンを記憶するパターン記憶手段と、パターン記憶手段が記憶した複数の装図変動パターンから、特図変動パターンに対応した装図変動パターンを決定する演出決定手段と、演出決定手段が決定した装図変動パターンに対応する演出画像を、演出表示装置に動画表示させる演出表示制御手段と、を備える。
演出決定手段は、抽選の結果が読み出された時点で、まだ変動表示がなされていない抽選の結果数が複数回分残っている場合に、少なくともその複数回数分の特別図柄の変動時間を包含する長さの変動時間を有する装図変動パターンを特定時変動パターンとして選択する。
なお、ここでは変動の都度当該変動の抽選結果を読み出し、その当否判定および変動の仕方を決める仕様を前提としている。この仕様では抽選の結果が複数回分保留されていても、その複数回分の抽選結果の先読みができないため、どれくらいの変動時間が確保されているかが当該変動時には分からない。つまり、ここでは残っている複数回分の実際の抽選結果による変動時間と、特定時変動パターンの変動時間とが一致しない場合があることが想定されている。
この態様では、遊技の進行過程で当否抽選による抽選結果が順次保留され、その抽選結果が保留された順序で順次読み出されて特図変動パターンの決定に供される。特別図柄は、このとき決定された特図変動パターンに基づく変動時間で変動表示される。一方、装図変動パターンの決定の際には、そのとき読み出された抽選の結果に基づく特図変動パターン、つまり当該変動についての特図変動パターンしか認識し得ない。このため、未変動である残りの抽選の結果に基づく変動時間を知ることはできないが、その未変動分の抽選の結果数については検出することができる。そこで、抽選の結果が読み出された時点で、未変動の抽選の結果数からその後に変動される特別図柄の変動時間を事実上推定する。つまり、少なくとも未変動である複数回数分の特別図柄の変動時間が残されていると仮定し、その特別図柄の変動複数回分の変動時間にて実行可能な装図変動パターンを選択する。ここでは、このように仮に選択される装図変動パターンを「特定時変動パターン」と称する。
このとき選択された特定時変動パターンには、当該変動の特図変動パターンよりも長い変動時間が確保され得るため、その長い変動時間内において実行可能な演出を選択することが可能となる。ここでは、保留されている残りの抽選の結果の読み出しを待つことなく、特別図柄の変動複数回分に相当する変動時間を有する装図変動パターンを先決めする。このように、当該変動の特図変動パターンの変動時間にかかわらず装図変動パターンを選択可能とすることで、遊技者の興趣や期待感の維持を目的として、抽選の結果に対応した本来の演出とは異なる演出表示を意図的に実行することもできる。
図柄決定手段は、特図変動パターンとして変動時間の異なる複数種の特図変動パターンからいずれかを決定するとともに、その各変動時間が複数種の特図変動パターンの変動時間のうち最短の変動時間の倍数になるように設定されていてもよい。そして、パターン記憶手段は、複数種の特図変動パターンの変動時間のいずれかを組み合わせた変動時間を有する複数の装図変動パターンを記憶していてもよい。
この態様によれば、複数種の特図変動パターンのそれぞれが、基準となる最短の変動時間の倍数の変動時間を有するように設定されているため、いずれかの特図変動パターンを任意に組み合わせたときの合計の変動時間がある程度限定される。このため、複数種の装図変動パターンの変動時間についてもある程度しぼることができ、各装図変動パターンの設計が容易になるという利点がある。また、上述のように、特図変動パターンの変動時間については当該変動のものしか知ることができないため、特定時変動パターンの変動時間が未変動の抽選の結果分の変動時間に一致するとは限らない。そうした場合の変動時間の時間差についても必ず最短の変動時間の倍数になっているため、後に追加または差し替える対象となる装図変動パターンを選択しやすいという利点もある。
演出決定手段は、当該抽選の結果に応じた特図変動パターンに定められた変動時間に対し、最短の変動時間に残りの抽選の結果数を乗じた時間を加えて得られる仮想連続変動時間を少なくとも含む変動時間を有する装図変動パターンを、特定時変動パターンとして選択してもよい。
すなわち、上述のように当該変動の変動時間については取得できるので、この当該変動の変動時間に対し、最短の変動時間に残りの抽選の結果数を乗じた時間を加えた変動時間が少なくとも発生することになる。ここでは、その最低限確保される変動時間を「仮想連続変動時間」としている。装図変動パターンの決定の際には、この仮想連続変動時間を少なくとも含む変動時間を有するパターンを選択することで、特図変動パターンの変動と装図変動パターンの変動とを概ね整合させることができる。場合によっては特図変動パターンの変動時間がその仮想連続変動時間よりも長くなり、装図変動パターンの変動時間が不足することも考えられるが、その場合には、装図変動パターンをさらに追加して補うようにすればよい。
演出決定手段は、通常の遊技状態においては特図変動パターンに対応した装図変動パターンを選択する一方、遊技状態が遊技者の遊技継続意欲を低下させる可能性があるとして予め定められた条件に合致した状態となったときに、特定時変動パターンを選択すること、を特徴としてもよい。
ここでいう「予め定められた条件」については、経験則等から「遊技者の遊技継続意欲を低下させる遊技状態」の判定条件を適宜設定することができる。
すなわち、特別図柄の複数回分の変動に対応する特定時変動パターンを常に選択するようにすると、本来の特別図柄と装飾図柄とを連動させるという遊技形態の基本を逸脱することになる。また、あくまで変動時間の推定によって特別図柄の変動と装飾図柄の変動とを対応させようとするものであるため、変動時間の時間差が頻繁に発生すると、その後の処理が複雑化するおそれもある。このため、遊技者の遊技継続意欲を低下させる可能性がある遊技状態となったときに、演出効果を高める目的で例外的に特定時変動パターンを選択するようにするのが好ましい。
演出決定手段は、抽選の結果に基づき、あと一つ同種の図柄で揃えば装飾図柄が当たり態様となるリーチ演出がなされる装図変動パターンが選択される頻度を判定し、その頻度が所定基準より低い場合に特定時変動パターンを選択してもよい。
すなわち、一般的にはリーチ状態を経て大当たりが発生するため、そのリーチ演出が長時間発生しないと、遊技者の期待感が徐々に低下していく。そこで、リーチ演出の頻度が低い場合には、当否抽選の結果にかかわらず、特定時変動パターンとしてリーチ演出を含むパターンを意図的に選択するようにする。これにより、遊技者の遊技継続意欲をある程度維持することができる。特に、リーチ演出は、リーチを伴わない演出を実行するときよりも長い変動時間を要するため、特別図柄の複数回変動分の変動時間を有する特定時変動パターンを選択するメリットがある。
パターン記憶手段が保持する装図変動パターンは、共通の演出形態を有する複数のグループに予め分類して管理され、演出決定手段は、抽選の結果が読み出された時点で、そのとき決定された装図変動パターンと同じグループに属する装図変動パターンが選択された頻度を判定し、その頻度が所定基準より高い場合に、決定された装図変動パターンを特定時変動パターンに差し替えてもよい。
すなわち、多少の違いがあっても共通の演出形態を有する装図変動パターンが頻繁に選択されると、同じような演出の繰り返しに遊技者が飽きてしまう可能性がある。そこで、このような場合には、特図変動パターンに対応した装図変動パターンが選択されても、これを特定時変動パターンに差し替え、その長い変動時間において異なる形態の演出表示をできるようにするのである。
演出決定手段は、抽選の結果として外れ状態が所定期間以上続いているか否かを判定し、その外れ状態が所定期間以上続いた場合に、特定時変動パターンを選択してもよい。
すなわち、外れ状態が長時間続くと、遊技者の遊技継続意欲は徐々に低下し、やがては遊技を止めてしまうことになる。ここでは、その外れ状態が所定時間以上続いた場合に、変動時間の長い特定時変動パターンを選択することで、遊技者の期待感や興趣を高めるような演出に切り替えるのである。
演出決定手段は、特定時変動パターンとして、あと一つ同種の図柄で揃えば装飾図柄が当たり態様となるリーチ演出がなされる装図変動パターンを選択してもよい。
すなわち、遊技者は遊技状態を特別遊技に移行させることを主たる目的として遊技を行うため、遊技継続意欲を維持させるためには、その期待感を高めるリーチ演出を伴うようにするのが常套手段といえる。通常、リーチ演出の種類も様々であり、より信頼度の高いリーチ演出はその変動時間も長くなる。ここでは、比較的長い変動時間を確保できる特定時変動パターンを利用してそのリーチ演出を行うようにする。
メイン表示制御手段は、特別図柄の変動表示を開始するタイミングにて、当該変動の変動時間情報を含む変動開始コマンドを演出決定手段へ送信し、演出決定手段は、変動開始コマンドを受けとるたびに、選択されている特定時変動パターンの残りの変動時間が変動開始コマンドにより示される変動時間を包含可能であるか否かを判定し、包含可能でない場合には、少なくともその不足の変動時間を補うための追加の装図変動パターンを選択すること、を特徴としてもよい。
すなわち、上述した特定時変動パターンは、あくまで特別図柄の変動時間の推定によって特別図柄の変動と装飾図柄の変動とを対応させようとするものであるため、変動時間の時間差が発生することがある。そこで、この時間差を補うべく、特別図柄の変動開始ごとにその当該変動の変動時間を確認し、未変動の残りの抽選の結果に基づく変動時間と、実行中の特定時変動パターンの残りの変動時間との整合をとる。すなわち、たとえば特定時変動パターンの変動時間では不足するような場合には、追加の装図変動パターンを選択し、残りの抽選の結果に基づく変動時間との整合性を確保するようにする。
なお、以上の構成要素の任意の組み合わせ、本発明の表現を方法、装置、システム、記録媒体、コンピュータプログラムなどの間で変換したものもまた、本発明の態様として有効である。
本発明の弾球遊技機によれば、抽選の結果にかかわらず遊技者の興趣や期待感をある程度維持できる。
図1は、ぱちんこ遊技機の前面側における基本的な構造を示す。以下、弾球遊技機として従来にいういわゆる第1種ぱちんこ遊技機を例に説明する。ぱちんこ遊技機10は、主に遊技機枠と遊技盤で構成される。ぱちんこ遊技機10の遊技機枠は、外枠11、前枠12、透明板13、扉14、上球皿15、下球皿16、および発射ハンドル17を含む。外枠11は、開口部分を有し、ぱちんこ遊技機10を設置すべき位置に固定するための枠体である。前枠12は、外枠11の開口部分に整合する枠体であり、図示しないヒンジ機構により外枠11へ開閉可能に取り付けられる。前枠12は、遊技球を発射する機構や、遊技盤を着脱可能に収容させるための機構、遊技球を誘導または回収するための機構等を含む。
透明板13は、ガラスなどにより形成され、扉14により支持される。扉14は、図示しないヒンジ機構により前枠12へ開閉可能に取り付けられる。上球皿15は、遊技球の貯留、発射レールへの遊技球の送り出し、下球皿16への遊技球の抜き取り等の機構を有する。下球皿16は、遊技球の貯留、抜き取り等の機構を有する。上球皿15と下球皿16の間にはスピーカ18が設けられており、遊技状態などに応じた効果音が出力される。
遊技盤50は、外レール54と内レール56により区画された遊技領域52上に、アウト口58、特別図柄表示装置61、演出表示装置60、始動入賞口(以下、「始動口」という)62、センター飾り64、大入賞口66、作動口68、一般入賞口72を含む。さらに遊技領域52には、図示しない複数の遊技釘や風車などの機構が設置される。始動口62は、遊技球の入球を検出するための始動入賞検出装置74と、始動口の普通電動役物を拡開させるための普通電動役物ソレノイド76を備える。始動入賞検出装置74は、始動口62への遊技球の入球を検出するセンサであり、入球時にその入球を示す始動入賞情報を生成する。一般入賞口72は、遊技球の入球を検出するための一般入賞検出装置73を備える。一般入賞検出装置73は、一般入賞口72への遊技球の入球を検出するセンサであり、入球時にその入球を示す一般入賞情報を生成する。大入賞口66は、遊技球の入球を検出するための入賞検出装置78と、大入賞口66を拡開させるための大入賞口ソレノイド80を備える。入賞検出装置78は、大入賞口66への遊技球の入球を検出するセンサであり、入球時にその入球を示す大入賞口入賞情報を生成する。
大入賞口66は、特別図柄192が所定の態様にて停止したときに「大当たり」として開放状態となる横長方形状の入賞口である。大入賞口66はアウト口58の上方等の位置に設けられる。大入賞口66の入賞検出装置78は、遊技球の通過を検出するセンサを備えて構成される。
遊技領域52の左方に設けられた特別図柄表示装置61および遊技領域52の略中央に設けられた演出表示装置60は、それぞれの画面に特別図柄192の変動と、特別図柄192に連動する装飾図柄190を含む演出画像の変動を表示する(以下、そうした表示を「図柄変動」または「変動表示」等という)。ここで、特別図柄192は、始動口62への遊技球の落入を契機として行われる抽選の結果に対応した図柄であり、その変動表示が停止されたときの図柄態様が当たりと定められた図柄であった場合、その停止図柄が表示されたタイミングが大当たり発生タイミングとなる。特別図柄表示装置61は、たとえば7セグメントLEDで構成される表示手段である。演出表示装置60は、特別図柄192の変動表示と連動する形で装飾図柄190を変動表示する液晶ディスプレイである。装飾図柄190は、特別図柄192で示される抽選の結果表示を視覚的に演出するための図柄である。演出表示装置60は、装飾図柄190として、たとえばスロットマシンのゲームを模した複数列の図柄変動の動画像を画面の中央領域に表示する。演出表示装置60は、この実施例では液晶ディスプレイで構成される。なお、特別図柄192は必ずしも演出的な役割をもつことを要しないため、本実施例では演出表示装置60の左下方の特別図柄表示装置61にて目立たない大きさで表示させるが、特別図柄自体に演出的な役割をもたせて装飾図柄を表示させないような手法を採用する場合には、特別図柄を演出表示装置60のような液晶ディスプレイに表示させてもよい。作動口68は、遊技盤50の左側方位置に設けられる。作動口68は、通過検出装置69を含む。通過検出装置69は、作動口68への遊技球の通過を検出するセンサであり、通過時にその通過を示す通過情報を生成する。作動口68への遊技球の通過は始動口62を拡開させるための抽選の契機となる。作動口68を遊技球が通過すると、所定時間、普通図柄と呼ばれる図柄が普通図柄表示装置59に変動表示される。普通図柄表示装置59は演出表示装置60の右下方に設けられる。所定時間の経過後に普通図柄の変動表示が停止すると、通常、50%から80%程度の確率で始動口62が所定時間拡開する。
演出表示装置60の周囲には、センター飾り64が設けられる。センター飾り64は、遊技球の流路、演出表示装置60の保護、装飾等の機能を有する。演出表示装置60の左下方には、抽選保留ランプ20が設けられ、その対称的な位置である遊技領域52の右下部には、普通図柄表示装置59の下に作動保留ランプ22が設けられている。抽選保留ランプ20は、4個のランプからなり、その点灯個数によって当否抽選の保留数を表示する。当否抽選の保留数は、図柄変動中または特別遊技中に始動口62へ入賞した抽選結果の個数であり、図柄変動がまだ実行されていない入賞球の数を示す。作動保留ランプ22もまた4個のランプからなり、その点灯個数によって普通図柄変動の保留数を表示する。普通図柄変動の保留数は、普通図柄の変動中に作動口68を通過した遊技球の個数であり、普通図柄の変動がまだ実行されていない普通図柄抽選の数を示す。操作ボタン82は、遊技者が遊技機側所定の指示へ入力するために操作するボタンである。操作ボタン82は、上球皿15近傍の外壁面に設けられる。
遊技者が発射ハンドル17を手で回動させると、その回動角度に応じた強度で上球皿15に貯留された遊技球が1球ずつ内レール56と外レール54に案内されて遊技領域52へ発射される。遊技者が発射ハンドル17の回動位置を手で固定させると一定の時間間隔で遊技球の発射が繰り返される。遊技領域52の上部へ発射された遊技球は、複数の遊技釘や風車に当たりながらその当たり方に応じた方向へ落下する。遊技球が一般入賞口72や始動口62、大入賞口66の各入賞口へ落入すると、その入賞口の種類に応じた賞球が上球皿15または下球皿16に払い出される。一般入賞口72等の各入賞口に落入した遊技球はセーフ球として処理され、アウト口58に落入した遊技球はアウト球として処理される。なお、各入賞口は遊技球が通過するゲートタイプのものを含み、本願において「落入」「入球」「入賞」というときは「通過」を含むものとする。
遊技球が始動口62に落入すると、特別図柄表示装置61および演出表示装置60において特別図柄192および装飾図柄190が変動表示される。特別図柄192および装飾図柄190の変動表示は、表示に先だって決定された表示時間の経過後に停止される。停止時の特別図柄192および装飾図柄190が大当たりを示す図柄である場合、通常遊技よりも遊技者に有利な遊技状態である特別遊技に移行し、大入賞口66の開閉動作が開始される。このときスロットマシンのゲームを模した装飾図柄190は、3つの図柄を一致させるような表示態様をとる。特別遊技において、大入賞口66は、約30秒間開放された後、または9球以上の遊技球が落入した後で一旦閉鎖される。このような大入賞口66の開閉が所定回数、たとえば15回繰り返される。
特別遊技が発生した場合であってそのときの当たり停止図柄が特定の態様であった場合、特別遊技の終了後に特定遊技として確率変動遊技および変動短縮遊技が開始される。確率変動遊技においては、通常の確率状態より当たりの確率が高い抽選が行われ、比較的早期に新たな特別遊技が発生する。変動短縮遊技の実行中においては、普通図柄の変動表示時間が短縮されるとともに、始動口62が開放状態となる時間が相対的に長く設定される。
図2は、ぱちんこ遊技機の背面側における基本的な構造を示す。電源スイッチ40はぱちんこ遊技機10の電源をオンオフするスイッチである。メイン基板102は、ぱちんこ遊技機10の全体動作を制御し、特に始動口62へ入賞したときの抽選等、遊技動作全般を処理する。サブ基板104は、液晶ユニット42を備え、演出表示装置60における表示内容や複数の可動役物140の動作、遊技効果ランプ90の点灯を制御し、特にメイン基板102による抽選結果に応じて表示内容を変動させ、その演出の進行に沿って可動役物140や遊技効果ランプ90の点灯を作動させる。メイン基板102およびサブ基板104は、遊技制御装置100を構成する。セット基盤39は、賞球タンク44や賞球の流路、賞球を払い出す払出ユニット43等を含む。払出ユニット43は、各入賞口への入賞に応じて賞球タンク44から供給される遊技球を上球皿15へ払い出す。払出制御基板45は、払出ユニット43による払出動作を制御する。発射装置46は、上球皿15の貯留球を遊技領域52へ1球ずつ発射する。発射制御基板47は、発射装置46の発射動作を制御する。電源ユニット48は、ぱちんこ遊技機10の各部へ電力を供給する。
図3は、本実施例におけるぱちんこ遊技機10の機能ブロックを示す。ぱちんこ遊技機10において、遊技制御装置100は、始動口62、大入賞口66、一般入賞口72、作動口68、特別図柄表示装置61、演出表示装置60、普通図柄表示装置59、操作ボタン82、スピーカ18、遊技効果ランプ90のそれぞれと電気的に接続されており、各種制御信号の送受信を可能とする。遊技制御装置100は、遊技の基本動作だけでなく、図柄変動表示や可動役物140、電飾等の演出的動作も制御する。遊技制御装置100は、遊技の基本動作を含むぱちんこ遊技機10の全体動作を制御するメイン基板102と、図柄の演出等を制御するサブ基板104とに機能を分担させた形態で構成される。遊技制御装置100は、ハードウエア的にはデータやプログラムを格納するROMやRAM、演算処理に用いるCPU等の素子を含んで構成される。
本実施例におけるメイン基板102は、入球判定手段110、当否抽選手段112、図柄決定手段114、保留制御手段116、メイン表示制御手段118、特別遊技制御手段120、特定遊技実行手段122、開閉制御手段124を備える。本実施例におけるサブ基板104は、パターン記憶手段130、演出決定手段132、演出表示制御手段134、役物制御手段136を備える。なお、メイン基板102に含まれる各機能ブロックは、いずれかがメイン基板102ではなくサブ基板104に搭載されるかたちで構成されてもよい。同様に、サブ基板104に含まれる各機能ブロックは、いずれかがサブ基板104ではなくメイン基板102に搭載されるかたちで構成されてもよい。
入球判定手段110は、各入賞口への遊技球の入球を判定する。入球判定手段110は、始動入賞情報を受け取ると遊技球が始動口62に入賞したと判断し、大入賞口入賞情報を受け取ると遊技球が大入賞口66に入賞したと判断し、一般入賞情報を受け取ると遊技球が一般入賞口72に入賞したと判断する。入球判定手段110は、通過情報を受け取ると遊技球が作動口68を通過したと判断する。
当否抽選手段112は、始動口62への遊技球の入球を契機として、通常遊技より遊技者に有利な状態である特別遊技へ移行するか否かを判定するために乱数の値を当否抽選値として取得する。たとえば、当否抽選値は「0」から「65535」までの値範囲から取得される。なお、本願にいう「乱数」は、数学的に発生させる乱数でなくてもよく、ハードウエア乱数やソフトウエア乱数などにより発生させる疑似乱数でもよい。当否抽選手段112は、当否判定で参照する当否テーブルを複数保持する。複数の当否テーブルには、当たりまたは外れの判定結果と当否抽選値とが対応付けられており、対応付けられた当たりの範囲設定に応じて当否確率が定まる。当否抽選手段112は、通常時には通常確率による当否判定のための当否テーブルを参照し、確率変動時には通常確率より当たりの確率が高くなる当否テーブルを参照する。当否抽選手段112は、複数の当否テーブルのうちいずれかを参照し、当否抽選値が当たりであるか否かを判定する。当否抽選手段112による判定結果は、特別図柄表示装置61において特別図柄の形で変動表示される。また、当否抽選手段112による判定結果を演出的に示す装飾図柄が演出表示装置60において変動表示される。
図柄決定手段114は、特別図柄表示装置61に表示させる特別図柄の停止図柄とその変動パターン(以下「特図変動パターン」という)を、当否抽選手段112による抽選の結果に応じて決定する。また、図柄決定手段114は、普通図柄表示装置59に表示させる普通図柄の停止図柄を抽選により決定する。停止図柄は、図柄変動の終了時に表示すべき図柄である。図柄決定手段114は、特別図柄や普通図柄の停止図柄を決定するために参照すべき図柄範囲テーブルや、特図変動パターンを決定するために参照すべきパターン決定テーブルを保持する。
図柄決定手段114は、特別図柄を決定するための図柄決定抽選値を取得し、当否抽選手段112による当否判定結果と図柄決定抽選値とに応じて特別図柄の停止図柄を決定する。図柄決定手段114は、当否抽選手段112による当否判定結果に応じて複数の特図変動パターンからいずれかのパターンを選択する。図柄決定手段114は、決定した停止図柄および特図変動パターンを示すデータをメイン表示制御手段118および演出決定手段132へ送る。
図柄決定手段114は、特別図柄を変動表示させるときの変動開始から停止までの変動態様が定められた複数種の特図変動パターンを記憶する。複数種の特図変動パターンは、長短様々な変動時間をもつ。すなわち、各特図変動パターンには、その図柄変動の終了条件としてパターンごとに変動表示時間(単に「変動時間」ともいう)が定められており、その変動表示時間の経過時に特別図柄の変動が停止される。
図柄決定手段114は、遊技球が作動口68を通過した場合に、普通図柄を決定するための抽選乱数を取得し、その抽選乱数に応じて普通図柄の停止図柄を決定する。普通図柄の停止図柄が特定の図柄であった場合、開閉制御手段124が始動口62の普通電動役物を所定時間拡開する。
保留制御手段116は、当否抽選手段112により取得された当否抽選値を保留球として保持する。当否抽選値は、その保留数が所定の上限に達するまで蓄積される。保留数の上限は4である。
メイン表示制御手段118は、当否抽選手段112による抽選の結果を、図柄決定手段114により決定された特図変動パターンにしたがって特別図柄の変動表示として特別図柄表示装置61に表示させる。メイン表示制御手段118は、特別図柄の変動表示を開始するタイミングと停止するタイミングにて、変動開始コマンドと変動停止コマンドを演出表示制御手段134へ送信することにより、メイン表示制御手段118および演出表示制御手段134による変動表示が同期し、連動が保たれる。メイン表示制御手段118は、普通図柄の変動を普通図柄表示装置59に表示させる。
特別遊技制御手段120は、当否抽選手段112による当否抽選結果が当たりであった場合に、特別遊技の実行処理を制御する。特別遊技は、大入賞口66の開閉動作を複数回数連続して継続する遊技であり、1回の開閉を単位とした1回または複数回の単位遊技で構成される。単位遊技はたとえば15回を上限として繰り返され、1回の単位遊技において大入賞口66を約30秒間開放させる。特別遊技制御手段120は、単位遊技の継続回数、大入賞口66の特定領域への通過検出の有無に基づいて、単位遊技を継続させるか否か、すなわち次回の単位遊技を開始するか否かを判定する。次回の単位遊技を開始するための継続条件が満足されない場合、または単位遊技の上限回数を消化した場合には、特別遊技を終了させる。
特定遊技実行手段122は、確率変動状態における遊技を制御する。特定遊技実行手段122は、当否抽選値が特定遊技へ移行すべき値であった場合、特別遊技後の遊技状態を確率変動状態へ移行させる。確率変動状態は原則として次の大当たりが発生するまで続行され、その間は当否抽選手段112による当たり判定の確率が高い値のまま維持される。
開閉制御手段124は、始動口62の普通電動役物や大入賞口66の開閉を制御する。開閉制御手段124は、普通図柄が特定の図柄で停止されると、普通電動役物ソレノイド76に開放指示を送り、始動口62を開放させる。また、開閉制御手段124は、特別遊技中、大入賞口ソレノイド80に開放指示を送り、大入賞口66を開放させる。
パターン記憶手段130は、装飾図柄を含む演出画像の変動パターン(以下「装図変動パターン」という)として変動表示における変動開始から停止までの変動過程が定められた複数のパターンデータを保持する。装図変動パターンには、通常の外れ図柄を表示するときのパターンと、あと一つ図柄が揃えば大当たりとなるリーチ状態を経て外れ図柄を表示するときのパターンと、リーチ状態を経て大当たり図柄を表示するときのパターンが含まれる。特に、リーチ状態を経るときのパターンとしては、長短様々な変動時間をもつパターンが含まれる。各装図変動パターンには、その図柄変動の終了条件としてパターンごとに変動時間が定められており、その変動時間の経過時に図柄変動が停止される。
演出決定手段132は、装飾図柄の停止図柄の組合せとその配置および装図変動パターンを、当否抽選手段112による抽選の結果、特別図柄の停止図柄、特別図柄の装図変動パターンに応じて決定する。演出決定手段132は、装飾図柄の停止図柄を決定するために参照すべき図柄範囲テーブルや、装図変動パターンを決定するために参照すべきパターン決定テーブルを保持する。
装飾図柄の停止図柄は、3つの図柄の組合せとして形成され、たとえば当否抽選手段112による判定結果が特別遊技への移行を示す場合は「777」や「111」のように3つの図柄が揃った組合せが選択される。この場合、装飾図柄として揃える数字には、特別図柄と同じ数字が選ばれるのが好ましい。たとえば、特別図柄が「3」の場合は装飾図柄が「333」となる。当否抽選手段112による判定結果が特別遊技へ移行しない旨を示す場合は、「312」や「946」のように3つの図柄が揃っていない組合せが選択される。ただし、当否判定結果が特別遊技へ移行しない旨を示す場合であって、リーチ付きの外れを示す装図変動パターンが選択された場合は、「191」や「727」のように一つだけ図柄が揃っていない組合せを選択する。演出決定手段132は、演出表示装置60の表示画面における有効ラインの数だけ、その有効ライン上に表示すべき複数の停止図柄の組合せを決定する。有効ラインの数は、通常時は1つとし、特定の装図変動パターンが選択されたときのみ複数の有効ラインに切り替える構成としてもよい。演出決定手段132は、装飾図柄の停止図柄と演出画像の装図変動パターンの情報を演出表示制御手段134へ送る。
演出表示制御手段134は、当否抽選手段112による当否抽選の結果として、選択された変動パターンデータにしたがって演出表示装置60へ演出画像を変動表示させる。演出表示制御手段134は、遊技効果ランプ90の点灯および消灯や、スピーカ18からの音声出力などの演出処理をさらに制御する。
役物制御手段136は、演出表示制御手段134から受け取る指示にしたがい、演出表示装置60における演出内容や遊技効果ランプ90の点滅過程に沿って、可動役物140を演出的に動作させる。
以下、本実施例における特徴的な機能および動作を説明する。本実施例における演出決定手段132は、通常時においては特別図柄の当該変動と変動時間が等しい装図変動パターンを選択するが、後述する特定時変動条件が成立すると、特別図柄の当該変動を含む複数回変動分に相当する変動時間を有する装図変動パターンを選択する。すなわち、通常時においては一般的な処理と同様、1つの特図変動パターンに対して1つの装図変動パターンが対応するが、ある特定時においては複数の特図変動パターンに対して1つの装図変動パターンが対応する。
図4は、図柄決定手段が特図変動パターンを決定する際に用いるパターン決定テーブルのデータ構造図である。
パターン決定テーブル210は、図柄決定手段114が特図変動パターンを決定するときに参照するデータを示す。図柄決定手段114は、特別図柄の変動表示に先立って、パターン決定抽選値を「0〜255」の範囲から取得する。このパターン決定抽選値によって特別図柄の変動時間が決定される。各特図変動パターンにはこれを識別する変動パターン番号「1」〜「6」が付けられている。
たとえば、図柄決定手段114が取得したパターン決定抽選値が「0〜50」の範囲にあるときには特図変動パターン1が選択され、特別図柄の変動時間は5.0秒となる。また、パターン決定抽選値が「51〜100」の範囲にあるときには特図変動パターン2が選択され、特別図柄の変動時間は10.0秒となる。変動時間が長いほど、リーチ演出やその発展演出など多彩な演出を行うための時間を確保できる。
図柄決定手段114は、このパターン決定テーブル210を用いて決定した特図変動パターンの変動パターン番号と、図示しない図柄範囲テーブルを用いて決定した停止図柄を示すデータを演出決定手段132へ送る。これを受けた演出決定手段132は、その停止図柄に対応する装飾図柄の停止図柄と、その変動パターン番号に対応する装図変動パターンとを決定する。
なお、以上に述べたパターン決定テーブル210の内容はあくまで一つの例示であり、特図変動パターンの種類の数、パターン決定抽選値と特別図柄の変動時間との関係等については適宜設定変更できることは言うまでもない。
図5は、通常時における特図変動パターンと装図変動パターンとの関係を表す説明図である。同図左側には上述した特図変動パターンのパターン決定テーブル210が示され、同図右側にはこれに対応する装図変動パターンのパターン決定テーブル212が示されている。
通常時においては、特図変動パターンが選択された後、その特別図柄の変動時間と装飾図柄の変動時間とが一致するように装図変動パターンが選択される。つまり、当否抽選によって特図変動パターンが決まると、これに対応して変動時間が等しい装図変動パターンが決定される。なお、変形例においては、各特図変動パターンに対して同じ変動時間を有する複数の装図変動パターンを用意しておき、その複数の装図変動パターンの中で当該変動に用いる装図変動パターンを抽選するようにしてもよい。
図6は、特定時における特図変動パターンと装図変動パターンとの関係を表す説明図である。同図左側には上述した特図変動パターンのパターン決定テーブル210が示され、同図右側にはこれに対応する装図変動パターンのパターン決定テーブル214が示されている。
特定時においては、当該変動の抽選の結果が読み出されて特図変動パターンが選択された後、当該変動の特別図柄の変動時間と、依然として保留されている残りの抽選結果数から得られる仮の変動時間とに基づいて、装飾図柄の変動のために最低限確保される変動時間が「仮想連続変動時間」として算出される。すなわち、その後確保されると推定される特別図柄の複数回変動分に相当する比較的長い変動時間が仮想連続変動時間として算出され、その仮想連続変動時間に対応する変動時間を有する装図変動パターンが選択される。
同図の第1の例では、当該変動に先立って保留された2つの抽選の結果のうち1つが読み出され、変動時間が10.0秒の特図変動パターン2が選択された場合の処理が実線にて示されている。この場合、その抽選の結果の読み出しによって保留数が1つ減少するため、残りの抽選の結果の保留数は1つとなる。このため、その時点では少なくとも実際に確保された変動時間である10.0秒と、最短の変動時間である5.0秒に残りの抽選の結果数である1を乗算した時間とを加算した時間(10.0+5.0×1)である15.0秒が仮想連続変動時間として最低限確保される。このため、変動時間がこの仮想連続変動時間と同じ15.0秒である装図変動パターン3が選択される。
また、同図の第2の例では、当該変動に先立って保留された3つの抽選の結果のうち1つが読み出され、変動時間が15.0秒の特図変動パターン3が選択された場合の処理が一点鎖線にて示されている。この場合、その抽選の結果の読み出しによって保留数が1つ減少するため、残りの抽選の結果の保留数は2つとなる。このため、その時点では少なくとも実際に確保された変動時間である15.0秒と、最短の変動時間5.0秒に残りの抽選の結果数である2を乗算した時間とを加算した時間(15.0+5.0×2)である25.0秒が仮想連続変動時間として最低限確保される。このため、変動時間が25.0秒である装図変動パターン5が選択される。
このように、特定時においては、装飾図柄の変動時間を本来の特別図柄の変動時間に相当する時間よりも長くすることができるため、その長い変動時間内において実行可能な演出を選択することが可能となる。一般に、ぱちんこ遊技機においては変動時間が長いほど大当たりへの信頼度が高い演出が行われる傾向にあるため、そのような演出を選択することにより、遊技者の期待感を高めることができる。逆に言えば、遊技者の遊技継続意欲が低下しているような遊技状態にあるときを「特定時」とし、これを払拭するために変動時間が長くて遊技者の期待感や興趣を高められる演出をするのが効果的と言える。本実施例の特定時変動パターンには、必ずリーチ演出が含まれるように設定されている。
本実施例では、このような「特定時」として、リーチ演出がなされる装図変動パターンが選択される頻度が低い場合を例に挙げる。すなわち、その頻度が所定基準よりも低い場合に後述する特定時変動表示処理が実行され、仮に遊技者の遊技継続意欲が低下しつつあっても、その期待感を再び高められるようにする。
図7は、特定時変動表示処理を伴う具体的処理の例を表すタイミングチャートである。同図下段には特別図柄の変動の様子が示され、同図上段にはこれに対応する装飾図柄の変動の様子が示されている。
同図においては、時刻t1に特別図柄の変動表示が開始され、時刻t2、t3において2回目、3回目の変動がなされている。その間、装飾図柄が特別図柄と連動した基本的な演出が図柄変動とともに表示されている。そして、時刻t4において、それまでのリーチ演出の頻度が所定基準を下回ったため、特定時変動表示処理に切り替えられている。
すなわち、時刻t4において読み出された抽選の結果の変動時間Δtに対し、特別図柄の最短の変動時間Δt0に未変動の残りの抽選の結果数2を乗算した仮想連続変動時間(Δt+2・Δt0)に対応する特定時変動パターンが選択されている。ここでは、特定時変動パターンとして、通常のリーチ(ノーマルリーチ)、それが発展したリーチ発展1(マルチラインリーチなど)、さらに発展したリーチ発展2(確変図柄リーチなど)の各演出が連続的に行われる装図変動パターンが選択されている。ただし、実際には、時刻t5の特別図柄の5回目の変動において大当たりが発生したため、その特別図柄の大当たり時の変動を終えた時刻t6において、リーチ発展1から大当たりを発生させる演出に差し替えられている。なお、この例では時刻t4からt5,t6をまたいで特定時変動パターンに基づく演出が継続しているが、時刻t4,t5,t6の各時点において特別図柄の変動停止に同期して装飾図柄の変動停止は行われている。
なお、同図の例では、特定時変動パターンによる装飾図柄の変動が終了する前に大当たりが発生し、そのため特定時変動表示処理が途中で中止される例を示したが、逆に、実際の特別図柄の変動時間が想定よりも長く、特定時変動パターンの変動時間では装飾図柄の変動時間が不足する場合も想定される。そのような場合には、少なくとも不足分の変動時間を有する追加の装図変動パターンを選択してこれを補うようにする。
図8は、ぱちんこ遊技機における基本的な動作過程を示すフローチャートである。同図に示す処理はループ処理として繰り返し実行される処理である。
まず、遊技球が始動口62、一般入賞口72、大入賞口66などへ入賞した場合や、遊技球が作動口68を通過した場合の処理を実行し(S10)、特別遊技中でなければ(S12のN)、当否抽選などの通常遊技の制御処理を実行し(S14)、特別遊技中であれば(S12のY)、特別遊技の制御処理を実行し(S16)、S10からS16までの処理における各種入賞に応じた賞球払出を処理する(S18)。
図9は、図8におけるS14の通常遊技制御処理を詳細に示すフローチャートである。 通常遊技制御処理において、当否抽選値の保留がなされている場合であって(S30のY)、図柄変動が表示中でなければ(S32のN)、当否抽選手段112が当否判定処理を実行する(S34)。その判定結果に応じてメイン表示制御手段118が変動表示を開始するとともに、変動開始コマンドを演出表示制御手段134へ送信し、これを受信した演出表示制御手段134が変動パターンデータにしたがって演出画像の変動表示を開始する(S36)。S30において当否抽選値が保留されていなかった場合は(S30のN)、S32からS36までの処理がスキップされ、S32において図柄変動が表示中であった場合は(S32のY)、S34およびS36の処理がスキップされる。続いて、図柄変動表示がすでに開始されていれば(S38のY)、図柄変動表示処理を実行し(S40)、図柄表示の停止タイミングに達したときには(S42のY)、表示中の図柄変動を停止する(S44)。一方、S38において図柄変動表示が開始されていないときは(S38のN)、S40からS44の処理をスキップする。また、S42において図柄表示の停止タイミングに達していないときは(S42のN)、S44の処理をスキップする。
ただし、後述する特殊変動パターンが選択されている場合には、S40において装飾図柄が仮想的な変動・停止を複数回繰り返すことになる。
図10は、図9におけるS40の変動表示処理を詳細に示すフローチャートである。なお、ここでは特徴的である装飾図柄の変動表示処理のみをS40aとして説明する。特別図柄については一般的な変動処理が行われるため、その説明を省略する。
演出決定手段132により特定時変動条件が成立したと判定された場合には(S45のY)、演出表示制御手段134は、上述した特定時変動パターンを選択する特定時変動表示処理を実行する(S46)。一方、演出決定手段132により特定時変動条件が成立したと判定されなかった場合には(S45のN)、演出表示制御手段134は、通常の図柄変動表示処理を実行する(S47)。
ここでは、特定時変動条件としてリーチ演出の頻度が所定基準よりも低くなったときをその条件としている。すなわち、演出決定手段132は、装飾図柄の変動回数をパラメータとしてリーチ演出がなされた回数をカウントし、その頻度を判定する。具体的には、装飾図柄の連続10回の変動の間に1度もリーチ演出がされなかった場合、つまりリーチ演出を含む装図変動パターンが選択されなかった場合に、リーチ演出の頻度が所定基準よりも低くなったと判定する。このような判定がなされた場合、当否抽選の結果リーチ付きの装図変動パターンが選択されなくても、強制的にリーチ演出を含むように特定時変動パターンを決定する。
図11は、図10におけるS46の特定時変動表示処理を詳細に示すフローチャートである。
特定時変動パターンの選択による特定時変動表示が未だ開始されていない場合には(S50のN)、演出決定手段132は、メイン表示制御手段118から変動開始コマンドを受け取ったタイミングで当該変動の抽選の結果から特別図柄の変動時間を取得するとともに(S51)、残りの保留数を検出する(S52)。そして、上述のように、その当該変動の特別図柄の変動時間と、特別図柄の最短の変動時間に残りの保留数を乗算した時間とを加算した時間を、仮想連続変動時間として算出する(S53)。そして、この仮想連続変動時間に対応する装図変動パターンを特定時変動パターンとして選択する(S54)。演出表示制御手段134は、このとき選択された特定時変動パターンにしたがった変動表示を実行する(S55)。本実施例では、上述のように特定時変動パターンが必ずリーチ演出を伴うように設定されているため、遊技者は、久々のリーチの到来に期待感を膨らませることになる。
一方、S50において、特定時変動表示が既に開始されている場合には(S50のY)、演出決定手段132は、メイン表示制御手段118から変動開始コマンドを受け取ったタイミングで当該変動の抽選の結果から特別図柄の変動時間を取得する一方(S61)、実行中の特定時変動パターンの残りの変動時間を算出する(S62)。さらに、前回の変動から追加された保留数を検出し(S63)、特定時変動パターンの残りの変動時間との差分を算出する(S64)。すなわち、当該変動の特別図柄の変動時間に対し、新たに追加された保留数を含めた残りの抽選の結果数に特別図柄の最短の変動時間を乗算した時間を加えて仮想連続変動時間を再計算する。このとき再計算された仮想連続変動時間と前回選択された特定時変動パターンの残り時間との差分を算出する。そして、その変動時間の差分に応じて装図変動パターンの追加または差し替えを行う(S65)。すなわち、装飾図柄の変動時間が不足していれば新たな装図変動パターンを追加し、大当たりの発生等により装飾図柄の変動時間が超過する場合には、大当たり変動にて終了する装図変動パターンに差し替えたりする。演出表示制御手段134は、このとき更新された特定時変動パターンにしたがった変動表示を実行する(S66)。
図12は、図8のS16における特別遊技制御処理を詳細に示すフローチャートである。 まず、大入賞口66が開放済でなければ(S70のN)、演出表示制御手段134が特別遊技に対応する特別演出を開始し(S72)、開閉制御手段124が大入賞口66を開放する(S74)。大入賞口66が開放済であれば(S70のY)、S72およびS74をスキップする。大入賞口66が開放されてから所定の開放時間が経過した場合(S76のY)、または、開放時間が経過していないものの(S76のN)、大入賞口66へ遊技球が9球以上入球した場合(S78のY)、開閉制御手段124が大入賞口66を閉鎖させる(S80)。開放時間が経過しておらず(S76のN)、大入賞口66への入球数も9球以上に達していない場合は(S78のN)、S80以降の処理をスキップしてS16のフローを終了する。
S80における大入賞口66の閉鎖後、単位遊技のラウンド数が15に達していた場合(S82のY)、演出表示制御手段134は特別遊技の演出処理を終了させ(S84)、特別遊技制御手段120は特別遊技を終了させる(S86)。ラウンド数が15に達していなければ(S82のN)、ラウンド数に1を加算してS16のフローを終了する(S90)。
以上に説明したように、本実施例のぱちんこ遊技機10においては、当否抽選の結果が読み出された時点で当該変動の特別図柄の変動時間と未変動の抽選の結果数とを検出し、最低限確保される特別図柄の複数回変動分の仮想連続変動時間を算出する。そして、この仮想連続変動時間に対応した変動時間を有する装図変動パターンを特定時変動パターンとして選択可能とし、特別図柄の変動表示にかかわらず長時間の装飾図柄の変動表示を意図的に実現できるようにした。これにより、装飾図柄の変動時間として当該変動の特図変動パターンよりも長い変動時間が確保され得るため、その長い変動時間内において実行可能な演出を選択することが可能となる。その結果、装飾図柄の変動に伴う演出画像等の選択の幅も広がり、遊技の進行に応じて選択可能な演出表示のバリエーションをより豊かにすることができる。また、仮に遊技者の遊技継続意欲を低下させる遊技状態となっていても、当否抽選とは関係なくリーチ演出を演出表示させるなどして、遊技者の期待感や興趣を高めることもできる。
以上、本発明を実施例をもとに説明した。この実施例はあくまで例示であり、それらの各構成要素や各処理プロセスの組み合わせにいろいろな変形例が可能なこと、またそうした変形例も本発明の範囲にあることは当業者に理解されるところである。
たとえば、本実施例においては、特定時変動条件としてリーチ演出の頻度が所定基準よりも低くなったことをその条件とする例を示した。変形例においては、同じような演出がなされる頻度が所定頻度よりも高くなったことをその条件としてもよい。具体的には、演出決定手段132が、共通の演出形態を有する装図変動パターンをグループ化して管理し、当否抽選を通じて特定のグループに属する装図変動パターンの選択頻度が所定基準よりも高くなったか否かを判定する。たとえば、装飾図柄の連続10回の変動の間に5回以上同じグループに属する装図変動パターンが選択された場合に、その選択頻度が所定基準よりも高くなったと判定する。このような判定がなされた場合、上述した仮想連続変動時間を包含する変動時間を有する装図変動パターンのなかから、そのグループとは全く異なる演出形態を有するものを特定時変動パターンとして選択する。抽選により装図変動パターンを選択する場合には、そのグループに属する装図変動パターンの選択が外れるように選択対象を設定する処理を行ってもよい。あるいは、いずれのグループも有さない演出形態の装図変動パターンを予め別で用意しておき、その装図変動パターンを特定時変動パターンとして選択するようにしてもよい。
あるいは、演出決定手段132が、抽選の結果として外れ状態が所定期間以上続いているか否かを判定し、その外れ状態が所定期間以上続いた場合に、リーチ演出等を含む特定時変動パターンを選択するようにしてもよい。
なお、本実施例においては、本発明の弾球遊技機を、従来にいう第1種ぱちんこ遊技機として構成した例を示したが、第1種ぱちんこ遊技機の機能を複数直列または並列に実行可能な遊技機など、第1種ぱちんこ遊技機の機能を含むその他の遊技機として構成してもよい。
ぱちんこ遊技機の前面側における基本的な構造を示す図である。 ぱちんこ遊技機の背面側における基本的な構造を示す図である。 実施例におけるぱちんこ遊技機の機能ブロックを示す図である。 図柄決定手段が特図変動パターンを決定する際に用いるパターン決定テーブルのデータ構造図である。 通常時における特図変動パターンと装図変動パターンとの関係を表す説明図である。 特定時における特図変動パターンと装図変動パターンとの関係を表す説明図である。 特定時変動表示処理を伴う具体的処理の例を表すタイミングチャートである。 ぱちんこ遊技機における基本的な動作過程を示すフローチャートである。 図8におけるS14の通常遊技制御処理を詳細に示すフローチャートである。 図9におけるS40の変動表示処理を詳細に示すフローチャートである。 図10におけるS46の特定時変動表示処理を詳細に示すフローチャートである。 図8のS16における特別遊技制御処理を詳細に示すフローチャートである。
符号の説明
10 ぱちんこ遊技機、 20 抽選保留ランプ、 50 遊技盤、 52 遊技領域、 60 演出表示装置、 61 特別図柄表示装置、 62 始動口、 66 大入賞口、 100 遊技制御装置、 102 メイン基板、 104 サブ基板、 112 当否抽選手段、 114 図柄決定手段、 116 保留制御手段、 118 メイン表示制御手段、 120 特別遊技制御手段、 122 特定遊技実行手段、 124 開閉制御手段、 130 パターン記憶手段、 132 演出決定手段、 134 演出表示制御手段、 190 装飾図柄、 192 特別図柄、 210 パターン決定テーブル、 212 パターン決定テーブル、 214 パターン決定テーブル。

Claims (9)

  1. 遊技領域が形成された遊技盤と、
    前記遊技領域の所定位置に設けられ、遊技球が入球可能な始動入賞口と、
    前記始動入賞口へ遊技球が入球したことを契機として抽選を実行する抽選手段と、
    前記抽選の結果を所定の上限数まで順次保留するとともに、その抽選の結果が保留された順序で読み出されるごとに、新たな抽選の結果を前記上限数まで順次保留する保留制御手段と、
    その停止図柄が前記抽選の結果を表す特別図柄を変動表示可能な特別図柄表示装置と、
    所定の演出画像を動画表示可能な演出表示装置と、
    前記抽選の結果に応じて、前記特別図柄の停止図柄と、その特別図柄の変動終了条件としてその変動時間が定められた特図変動パターンとを決定する図柄決定手段と、
    前記抽選の実行を契機として、前記図柄決定手段が決定した特図変動パターンにしたがって前記特別図柄を変動表示させるメイン表示制御手段と、
    前記抽選の結果が当たりであるときに、前記特別図柄の変動表示が停止した後に通常遊技よりも遊技者に有利な特別遊技を実行する特別遊技制御手段と、
    前記抽選の結果を視覚的に演出するために前記特別図柄に対応して前記演出表示装置に変動表示される装飾図柄を複数の図柄の組み合わせとして表示するための変動パターンであって、その変動終了条件としての変動時間およびその変動開始から停止までの変動過程が定められた複数の装図変動パターンを記憶するパターン記憶手段と、
    前記パターン記憶手段が記憶した複数の装図変動パターンから、前記特図変動パターンに対応した装図変動パターンを決定する演出決定手段と、
    前記演出決定手段が決定した装図変動パターンに対応する演出画像を、前記演出表示装置に動画表示させる演出表示制御手段と、
    を備え、
    前記演出決定手段は、前記抽選の結果が読み出された時点で、まだ変動表示がなされていない抽選の結果数が複数回分残っている場合に、少なくともその複数回数分の前記特別図柄の変動時間を包含する長さの変動時間を有する装図変動パターンを特定時変動パターンとして選択することを特徴とする弾球遊技機。
  2. 前記図柄決定手段は、前記特図変動パターンとして変動時間の異なる複数種の特図変動パターンからいずれかを決定するとともに、その各変動時間が前記複数種の特図変動パターンの変動時間のうち最短の変動時間の倍数になるように設定され、
    前記パターン記憶手段は、前記複数種の特図変動パターンの変動時間のいずれかを組み合わせた変動時間を有する複数の装図変動パターンを記憶していること、
    を特徴とする請求項1に記載の弾球遊技機。
  3. 前記演出決定手段は、当該抽選の結果に応じた特図変動パターンに定められた変動時間に対し、前記最短の変動時間に残りの抽選の結果数を乗じた時間を加えて得られる仮想連続変動時間を少なくとも含む変動時間を有する装図変動パターンを、前記特定時変動パターンとして選択することを特徴とする請求項2に記載の弾球遊技機。
  4. 前記演出決定手段は、通常の遊技状態においては前記特図変動パターンに対応した装図変動パターンを選択する一方、遊技状態が遊技者の遊技継続意欲を低下させる可能性があるとして予め定められた条件に合致した状態となったときに、前記特定時変動パターンを選択すること、
    を特徴とする請求項1から3のいずれかに記載の弾球遊技機。
  5. 前記演出決定手段は、前記抽選の結果に基づき、あと一つ同種の図柄で揃えば前記装飾図柄が当たり態様となるリーチ演出がなされる装図変動パターンが選択される頻度を判定し、その頻度が所定基準より低い場合に前記特定時変動パターンを選択することを特徴とする請求項1から4のいずれかに記載の弾球遊技機。
  6. 前記パターン記憶手段が保持する装図変動パターンは、共通の演出形態を有する複数のグループに予め分類して管理され、
    前記演出決定手段は、前記抽選の結果が読み出された時点で、そのとき決定された装図変動パターンと同じグループに属する装図変動パターンが選択された頻度を判定し、その頻度が所定基準より高い場合に、前記決定された装図変動パターンを前記特定時変動パターンに差し替えることを特徴とする請求項1から5のいずれかに記載の弾球遊技機。
  7. 前記演出決定手段は、前記抽選の結果として外れ状態が所定期間以上続いているか否かを判定し、その外れ状態が所定期間以上続いた場合に、前記特定時変動パターンを選択することを特徴とする請求項1から6のいずれかに記載の弾球遊技機。
  8. 前記演出決定手段は、前記特定時変動パターンとして、あと一つ同種の図柄で揃えば前記装飾図柄が当たり態様となるリーチ演出がなされる装図変動パターンを選択することを特徴とする請求項1から4のいずれかに記載の弾球遊技機。
  9. 前記メイン表示制御手段は、前記特別図柄の変動表示を開始するタイミングにて、当該変動の変動時間情報を含む変動開始コマンドを前記演出決定手段へ送信し、
    前記演出決定手段は、前記変動開始コマンドを受けとるたびに、選択されている前記特定時変動パターンの残りの変動時間が前記変動開始コマンドにより示される変動時間を包含可能であるか否かを判定し、包含可能でない場合には、少なくともその不足の変動時間を補うための追加の装図変動パターンを選択すること、
    を特徴とする請求項1から8のいずれかに記載の弾球遊技機。
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