JP2007105188A - 弾球遊技機 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】当否抽選手段112は、始動口62へ遊技球が入球したことを契機として、当否抽選を実行する。特別遊技制御手段120は、当否抽選の結果を示す特別図柄を変動表示させる。パターン抽選値取得手段140は、特別図柄の基本変動時間を決定するためのパターン抽選値を取得する。図柄抽選値取得手段142は、特別図柄の停止図柄を決定するための図柄抽選値を取得する。この図柄抽選値には補整時間が対応づけられている。変動時間特定手段144は、基本変動時間に、図柄抽選値に応じた補整時間を加減算することにより、特別図柄の変動時間を決定する。
【選択図】図3
Description
遊技者は多くの賞球を獲得するために、大入賞口を開放させる、すなわち、特別遊技に遊技状態を移行させることを主たる目的として遊技を行う(たとえば、特許文献1参照)。
この遊技機は、遊技領域が形成された遊技盤と、遊技領域の所定位置に設けられ、遊技球が入球可能な始動口と、始動口へ遊技球が入球したことを契機として、当否抽選を実行する当否抽選手段と、始動口へ遊技球が入球したことを契機として、当否抽選の結果を示す特別図柄の変動時間と対応づけられる第1抽選値を取得する第1抽選値取得手段と、始動口へ遊技球が入球したことを契機として、特別図柄の停止図柄と対応づけられる第2抽選値を取得する第2抽選値取得手段と、特別図柄の変動時間と第1抽選値を対応づけた基本時間テーブルを参照して、第1抽選値に応じた変動時間を特定する変動時間特定手段と、特定された変動時間、特別図柄を変動表示させた後、第2抽選値に対応する図柄を停止表示させる特別図柄表示手段と、遊技領域の所定位置に設けられ、遊技球の受け入れ状態が遊技者に有利な状態に変化可能な可変入球装置と、当否抽選が当たりとなると、特別図柄の変動表示後に可変入球装置の受け入れ状態を遊技者に有利な状態へ変化させることにより通常遊技より遊技者に有利な状態となる特別遊技を実行する特別遊技実行手段と、を備える。
変動時間特定手段は、第2抽選値が所定範囲内にあるときには、第1抽選値により特定される変動時間を変更する。
基本時間テーブルのデータ形式は、いわゆる配列形式やリスト形式にて管理されるデータ形式であってもよい。本明細書において「テーブル」とは、一方のデータに対応する他方のデータを特定できる形式にてメモリの記憶領域に記録される2種類以上のデータまたはその記録形式を指すものであってもよい。
そして、演出表示制御手段は、特別図柄の変動時間が変更されるときには、その変更に応じて演出パターンによる演出画像の動画表示時間を調整してもよい。
演出パターン記憶手段は、第1抽選値により特定される変動時間に対応する基本演出パターンと、第2抽選値により特定される補整時間に対応する追加演出パターンを記憶し、演出表示制御手段は、第2抽選値が所定範囲内にあるときには、基本演出パターンにしたがって演出画像を動画表示させた後、追加演出パターンにしたがって演出画像を更に動画表示させてもよい。
ぱちんこ遊技機10は、主に遊技機枠と遊技盤で構成される。ぱちんこ遊技機10の遊技機枠は、外枠11、前枠12、透明板13、扉14、上球皿15、下球皿16および発射ハンドル17を含む。外枠11は、開口部分を有し、ぱちんこ遊技機10を設置すべき位置に固定するための枠体である。前枠12は、外枠11の開口部分に整合する枠体であり、図示しないヒンジ機構により外枠11へ開閉可能に取り付けられる。前枠12は、遊技球を発射する機構や、遊技盤を着脱可能に収容させるための機構、遊技球を誘導または回収するための機構等を含む。
電源スイッチ40はぱちんこ遊技機10の電源をオンオフするスイッチである。メイン基板102は、ぱちんこ遊技機10の全体動作を制御し、特に始動口62へ入賞したときの特別図柄抽選等、遊技動作全般を処理する。サブ基板104は、液晶ユニット42を備え、演出表示装置60における表示内容を制御し、特にメイン基板102による抽選結果に応じて表示内容を変動させる。メイン基板102およびサブ基板104は、遊技制御装置100を構成する。セット基盤39は、賞球タンク44や賞球の流路、賞球を払い出す払出ユニット43等を含む。払出ユニット43は、各入賞口への入賞に応じて賞球タンク44から供給される遊技球を上球皿15へ払い出す。払出制御基板45は、払出ユニット43による払出動作を制御する。発射装置46は、上球皿15の貯留球を遊技領域52へ1球ずつ発射する。発射制御基板47は、発射装置46の発射動作を制御する。電源ユニット48は、ぱちんこ遊技機10の各部へ電力を供給する。
ぱちんこ遊技機10において、遊技制御装置100は、始動口62、大入賞口66、一般入賞口72、作動口68、特別図柄表示装置61、演出表示装置60、普通図柄表示装置59、操作ボタン82、スピーカ18、遊技効果ランプ90のそれぞれと電気的に接続されており、各種制御信号の送受信を可能とする。遊技制御装置100は、遊技の基本動作だけでなく、図柄変動表示や電飾等の演出的動作も制御する。遊技制御装置100は、遊技の基本動作を含むぱちんこ遊技機10の全体動作を制御するメイン基板102と、図柄の演出等を制御するサブ基板104とに機能を分担させた形態で構成される。遊技制御装置100は、ハードウエア的にはデータやプログラムを格納するROMやRAM、演算処理に用いるCPU等の素子を含んで構成される。
パターン抽選値取得手段140は、遊技球が始動口62に落入したときに、0〜255の範囲でランダムにパターン抽選値を取得する。図柄決定手段114は、特別図柄192の変動時間とパターン抽選値を対応づけたテーブル(以下、「基本時間テーブル」とよぶ)を保持している。取得されたパターン抽選値と基本時間テーブルから特別図柄192の変動時間が決定される。この特別図柄192の変動時間に同期して、演出画像190は動画表示されることになる。基本時間テーブルについては図4に関連して更に詳述する。
既に述べたように、パターン抽選値は0〜255の範囲で生成され、その値に応じて基本変動時間が決定される。特別図柄抽選が当たりか否かに応じて、基本変動時間とパターン抽選値の対応関係は異なる。同図に示す基本時間テーブルの場合、特別図柄抽選が当たりとなるときに取得されるパターン抽選値が「100」であれば、基本変動時間は45秒となる。一方、特別図柄抽選が外れとなるときに取得されるパターン抽選値が「100」であれば、基本変動時間は15秒となる。全体として、特別図柄抽選が当たりとなるときには外れとなるときに比べて基本変動時間が概ね長くなるように設定されている。そのため、特別図柄192の変動時間、すなわち、演出画像190の動画表示時間が長いほど遊技者は当たりに対する期待感を喚起されることになる。
既に述べたように、図柄抽選値は0〜255の範囲で生成され、その値に応じて特別図柄の停止図柄が決定される。特別図柄抽選が外れのときには、図柄抽選値に関わらず停止図柄は「0」である。一方、当たりの時には、図柄抽選値に応じて停止図柄が決定される。同図に示す停止図柄テーブルの場合、図柄抽選値が0〜160の範囲にあれば確変図柄、161〜255の範囲にあれば非確変図柄が停止図柄となる。
たとえば、図4の基本時間テーブルと図5の停止図柄テーブルの組み合わせによれば、特別図柄192の変動時間は5秒から120秒まで、5秒間隔で計24種類となる。これは、7種類の基本変動時間と、8種類(「0秒」を含む)の補整時間の計15種類の時間情報で実現されている。停止図柄テーブルにおける補整時間の設定によれば、更に変動時間のバリエーションを持たせることも可能である。
1.加算の場合
基本変動時間に補整時間が加算されると、結果的に、特別図柄192の変動時間は延長される形になる。本実施例においては、追加される補整時間に対応して追加演出パターンにより演出画像190を動画表示させる。たとえば、基本変動時間が30秒、補整時間が10秒の場合、パターン記憶手段130は30秒間の基本変動時間に対応する基本演出パターンと、10秒間の補整時間に対応する追加演出パターンを選択する。演出表示制御手段134は、基本演出パターンにしたがって演出画像190を動画表示させたあと、追加演出パターンにしたがって演出画像190を動画表示させる。これにより補整後の計40秒間の変動時間に同期して演出画像190も動画表示されることなる。
A.基本変動時間に補整時間を加算した最終的な変動時間に対応する演出パターンを選択する。先の例の場合であれば、演出決定手段132は、基本変動時間30秒に補整時間10秒を加算した40秒間に対応する演出パターンを選択する。
B.演出画像の再生速度を減速させる。先の例の場合、演出決定手段132は30秒間に対応する演出パターンを選択し、演出表示制御手段134はその演出パターンに基づく演出画像190の動画再生速度を減速することにより、演出画像190を40秒間動画表示させる。
C.動画再生過程の一部を繰り返す。先の例の場合、演出決定手段132は30秒間に対応する演出パターンを選択し、最後の10秒間分を繰り返し再生することにより、結果として40秒間分の動画表示を実行する。
基本変動時間から補整時間が減算されると、結果的に、特別図柄192の変動時間は短縮される形になる。本実施例においては、演出画像190の動画表示を途中で強制的に終了させることにより、このような変動時間の短縮に対応する。たとえば、基本変動時間が30秒、補整時間が−10秒の場合、演出決定手段132は30秒間に対応する演出パターンを選択しておき、演出表示制御手段134は演出画像190の動画表示開始から20秒が経過すると、動画表示を強制的に終了させる。このときに特別図柄抽選の結果を示す演出画像190が停止表示される。
A.基本変動時間から補整時間を減算した最終的な変動時間に対応する演出パターンを選択する。先の例の場合であれば、演出決定手段132は、基本変動時間30秒から補整時間10秒を減算した20秒間に対応する演出パターンを選択する。
B.演出画像の動画再生速度を加速させる。先の例の場合、演出決定手段132は30秒間に対応する演出パターンを選択し、演出表示制御手段134はその演出パターンに基づく演出画像190の動画再生速度を加速することにより、演出画像190を20秒間動画表示させる。
ここでは、特別図柄抽選が当たりとなり、図柄抽選値が「125」となった場合を示している。すなわち、特別図柄192の停止図柄は確変図柄「7」であって、補整時間は「+15秒」である。演出画像190は、基本演出パターンにしたがって動画表示された後、追加演出パターンにしたがって更に15秒間動画表示される。最終的には、確変図柄「7」に対応して、3つの「7」を示す図柄が揃う態様にて演出画像190は停止表示される。
このような態様によれば、追加演出パターンによって、非確変図柄が確変図柄に変化するか否かという内容の演出が可能となり、大当たりに対する期待感とは異なる遊技者の期待感を喚起できる。このほかにも、基本演出パターンを通常の図柄変動演出に対応させ、追加演出パターンをいわゆるリーチアクション演出に対応させてもよい。
同図に示す処理はループ処理として繰り返し実行される処理である。まず、遊技球が始動口62、一般入賞口72、大入賞口66などへ入賞した場合や、遊技球が作動口68を通過した場合の入賞処理を実行し(S10)、特別遊技中でなければ(S12のN)、特別図柄抽選などの通常遊技の制御処理を実行し(S14)、特別遊技中であれば(S12のY)、特別遊技の制御処理を実行し(S16)、S10からS16までの処理における各種入賞に応じた賞球払出を処理する(S18)。
通常遊技制御処理において、当否抽選値の保留がなされている場合であって(S30のY)、図柄変動が表示中でなければ(S32のN)、当否抽選手段112が当否判定処理を実行する(S34)。その判定結果に応じて変動表示開始処理が実行される(S36)。変動時間特定手段144はパターン抽選値と図柄抽選値から特別図柄192の変動時間を決定し、メイン表示制御手段118は、特別図柄の変動表示を開始する。このとき、図柄決定手段114は、変動開始コマンド、基本変動時間および必要に応じて補整時間を演出表示制御手段134へ送信する。演出表示制御手段134も演出画像190の動画表示を開始するがこれについては次の図9に関連して詳述する。
続いて、図柄変動表示がすでに開始されていれば(S38のY)、図柄の変動表示処理を実行し(S40)、図柄変動表示が開始されていないときは(S38のN)、S40の処理はスキップされる。
まず、演出決定手段132は、基本変動時間に対応する基本演出パターンを選択する(S50)。変動時間の補整がなければ(S54のN)、すなわち、補整時間が通知されていなければ、処理はS64にスキップする。補整があれば(S54のY)、演出決定手段132は変動時間の延長か短縮かを判定する(S58)。延長であれば(S58のY)、演出決定手段132は、追加演出パターンを選択する(S60)。短縮であれば(S58のN)、動画表示の強制終了タイミングをセットする(S62)。こうして、基本演出パターン、または、基本演出パターンと追加演出パターンによって演出画像190の動画表示が開始される(S64)。
まず、大入賞口66が開放済でなければ(S70のN)、演出表示制御手段134が特別遊技演出処理を開始し(S72)、開閉制御手段124が大入賞口66を開放する(S72)。大入賞口66が開放済であればS72およびS74をスキップする(S70のY)。大入賞口66が開放されてから所定の開放時間が経過した場合(S76のY)、または、開放時間が経過していないものの(S76のN)、大入賞口66へ遊技球が9球以上入球した場合(S78のY)、開閉制御手段124が大入賞口66を閉鎖させる(S80)。開放時間が経過しておらず(S76のN)、大入賞口66への入球数も9球以上に達していない場合は(S78のN)、S80以降の処理をスキップしてS16のフローを終了する。
これら請求項に記載の各構成要件が果たすべき機能は、本実施例において示された各機能ブロックの単体もしくはそれらの連係によって実現されることも当業者には理解されるところである。
Claims (6)
- 遊技領域が形成された遊技盤と、
前記遊技領域の所定位置に設けられ、遊技球が入球可能な始動口と、
前記始動口へ遊技球が入球したことを契機として、当否抽選を実行する当否抽選手段と、
前記始動口へ遊技球が入球したことを契機として、前記当否抽選の結果を示す特別図柄の変動時間と対応づけられる第1抽選値を取得する第1抽選値取得手段と、
前記始動口へ遊技球が入球したことを契機として、前記特別図柄の停止図柄と対応づけられる第2抽選値を取得する第2抽選値取得手段と、
前記特別図柄の変動時間と第1抽選値を対応づけた基本時間テーブルを参照して、前記第1抽選値に応じた変動時間を特定する変動時間特定手段と、
前記特定された変動時間、前記特別図柄を変動表示させた後、前記第2抽選値に対応する図柄を停止表示させる特別図柄表示手段と、
前記遊技領域の所定位置に設けられ、遊技球の受け入れ状態が遊技者に有利な状態に変化可能な可変入球装置と、
前記当否抽選が当たりとなると、前記特別図柄の変動表示後に前記可変入球装置の受け入れ状態を遊技者に有利な状態へ変化させることにより通常遊技より遊技者に有利な状態となる特別遊技を実行する特別遊技実行手段と、を備え、
前記変動時間特定手段は、前記第2抽選値が所定範囲内にあるときには、前記第1抽選値により特定される変動時間を変更することを特徴とする弾球遊技機。 - 前記特別図柄の変動表示と同期して動画表示される演出画像の動画再生過程を示す演出パターンを複数種類記憶する演出パターン記憶手段と、
前記第1抽選値により特定される特別図柄の変動時間に対応する演出パターンを選択する演出パターン選択手段と、
前記選択された演出パターンにしたがって前記演出画像を動画表示させる演出表示制御手段と、を更に備え、
前記演出表示制御手段は、前記特別図柄の変動時間が変更されるときには、その変更に応じて前記演出パターンによる演出画像の動画表示時間を調整することを特徴とする請求項1に記載の弾球遊技機。 - 前記変動時間特定手段は、前記第2抽選値が前記所定範囲内にあるときには、前記第1抽選値により特定される変動時間に所定の補整時間を加算して前記特別図柄の変動時間を延長することにより前記変動時間を変更することを特徴とする請求項1に記載の弾球遊技機。
- 前記変動時間特定手段は、前記所定範囲内の第2抽選値と前記補整時間を対応づけた補整時間テーブルを参照して、前記第2抽選値が前記所定範囲内にあるときの補整時間を特定することを特徴とする請求項3に記載の弾球遊技機。
- 前記特別図柄の変動表示と同期して動画表示される演出画像の動画再生過程を示す演出パターンを複数種類記憶する演出パターン記憶手段と、
前記演出パターン記憶手段からいずれかの演出パターンを選択する演出パターン選択手段と、
前記選択された演出パターンにしたがって前記演出画像を動画表示させる演出表示制御手段と、を更に備え、
前記演出パターン記憶手段は、前記第1抽選値により特定される変動時間に対応する基本演出パターンと、前記第2抽選値により特定される補整時間に対応する追加演出パターンを記憶し、
前記演出表示制御手段は、前記第2抽選値が前記所定範囲内にあるときには、前記基本演出パターンにしたがって前記演出画像を動画表示させた後、前記追加演出パターンにしたがって前記演出画像を更に動画表示させることを特徴とする請求項3または4に記載の弾球遊技機。 - 前記演出表示制御手段は、前記演出画像の動画表示後、前記第2抽選値に対応づけられる演出画像を停止表示させ、前記第2抽選値が前記所定範囲内にあるときには、前記基本演出パターンにしたがって前記演出画像を動画表示させた後、前記第2抽選値に対応づけられる演出画像とは異なる演出画像を動画表示が一時的に停止したような半停止態様にて表示させてから、前記追加演出パターンによる前記演出画像の動画表示を開始させることを特徴とする請求項5に記載の弾球遊技機。
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