JP5305499B2 - 弾球遊技機 - Google Patents

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Description

本発明は、ぱちんこ遊技機等の弾球遊技機に関し、特に、弾球遊技機における演出制御技術に関する。
弾球遊技機として様々な機種のぱちんこ遊技機が親しまれている。従来のぱちんこ遊技機の中には、遊技盤上に形成された始動口へ遊技球が落入すると、その結果としてランダムに抽選値が取得されるものがある。取得された抽選値は保留球として、たとえば最大4個まで一時記憶される。保留球は順次1つずつ読み出される。読み出された抽選値は当否判定され、特別図柄とよばれる図柄が変動表示され、特別図柄の停止表示態様により当否判定の結果が遊技者に報知される。
当たり態様にて特別図柄が停止表示されると、いわゆる「大当たり」として特別遊技に遊技状態が移行する。特別遊技は、複数回の単位遊技で構成される。遊技盤上に形成される大入賞口は単位遊技の開始時に開放される。単位遊技はその開始から、所定期間、たとえば30秒間経過するか、あるいは単位遊技中において遊技球が大入賞口へ9球以上入賞したときに終了する。このとき大入賞口もいったん閉鎖される。単位遊技中において、大入賞口内に設けられたVゾーンとよばれる特定領域を遊技球が通過していれば、単位遊技は次の単位遊技へと継続される。このとき再び大入賞口は開放される。単位遊技は所定回数、たとえば、15回を限度として継続され得る。遊技球が大入賞口に落入すると、通常よりも多くの遊技球が賞球として払い出される。
一般的な遊技者は多くの賞球を獲得するために大入賞口を開放させる、すなわち、特別遊技に遊技状態を移行させることを目的として遊技を行う(たとえば、特許文献1参照)。
特開2003−230714号公報 特開平7−265511号公報 特開2003−236174号公報 特開2005−177093号公報
近年の弾球遊技機は、液晶画面上においてさまざまな演出表示を実行することが多い。遊技盤面の大部分を占有するような大画面・高解像度の液晶ディスプレイを搭載する弾球遊技機も登場しつつある。液晶技術の進展と演出内容の複雑化にともなって演出データは大規模化しつつあり、演出データ全体のローディングに要する時間も長期化しつつある。
本発明は、上記状況に鑑みてなされたものであり、その主たる目的は、弾球遊技機における演出データのローディング遅延時間を考慮した上で、遊技内容と演出内容の連動性を維持するための技術、を提供することにある。
本発明のある態様は、弾球遊技機に関する。
この弾球遊技機は、遊技領域が形成された遊技盤と、遊技領域の所定位置に設けられ、遊技球が入球可能な始動入賞口と、遊技領域の所定位置に設けられ、遊技球が入球可能な状態に開放可能な大入賞口と、始動入賞口へ遊技球が入球したことを契機として、当否抽選を実行する当否抽選手段と、当否抽選の結果が当たりであったときに、大入賞口を開放させることにより遊技者に有利な特別遊技を実行する特別遊技制御手段と、時間が区切られる演出の単位である単位演出の内容を定義する演出データを複数保持する永続記憶手段と、永続記憶手段よりも演出データを高速に読み出し可能な記憶手段であって、表示中の演出データを保持するための領域と表示中の演出データの次に表示が予定される演出データを保持するための領域を有する一時記憶手段と、複数の単位演出の連続的な実行に際し、各単位演出に対応する演出データにしたがって演出画像を動画表示させる演出制御手段と、を備える。
演出制御手段は、第1の単位演出の開始に際しては第1の単位演出に対応する演出データを一時記憶手段から読み出して演出画像を動画表示させ、第1の単位演出中に、次に実行予定の第2の単位演出に対応する演出データを永続記憶手段から一時記憶手段にロードしておく。
「一時記憶手段」は、永続記憶手段に比べて高速なデータアクセスが可能な半導体メモリであってもよい。「単位演出」とは、時間によって区切られ、見た目上のまとまりのある演出であればよい。たとえば、ショートストーリーやミニゲームを表現する動画演出を単位演出として定義してもよい。単位演出の内容を定義する「演出データ」は、動画データや音声データ、あるいは、それらのデータにしたがって演出を実行するためのプログラムコードを含んでもよい。連続実行が予定される複数の単位演出について、ある単位演出中に次に実行予定の単位演出のための演出データを事前にロードしておくことにより、各単位演出を滞りなく実行しやすくなる。
一時性記憶手段は、複数の演出データの総データ量よりも記憶容量が小さい記憶手段であってもよい。
一時記憶手段は、少なくとも、使用すべき演出データと次に使用する予定の演出データを保持するための記憶容量を備えればよい。このため、一時記憶手段の記憶容量を過度に大きく確保しなくても、単位演出を滞りなく実行しやすくなる。
永続記憶手段は、特別遊技を構成する単位遊技の演出内容を定義する演出を単位演出として、各単位遊技のための演出データを保持し、演出制御手段は、第1の単位遊技の開始に際しては第1の単位遊技に対応する演出データを一時記憶手段から読み出して演出画像を動画表示させ、第1の単位遊技中に、次に実行予定の第2の単位遊技に対応する演出データを永続記憶手段から一時記憶手段にロードしておいてもよい。
単位遊技中には、高精細3D動画など、大容量の演出データにより大当たりを演出することが多い。また、単位遊技は、第1ラウンドから、第2ラウンド、第3ラウンドと連続的に実行されるため、各単位遊技に対応した単位演出も連続実行されやすい。したがって、このような単位遊技を演出するための演出データについては、上記効果がいっそう顕在化しやすい。
演出制御手段は、複数の演出データの中から所定の単位演出のための演出データを遊技状態に応じて選択し、所定の単位演出のための演出データを予定演出データとして選択した後の遊技状態の変化により、予定演出データとは異なる演出データが新たな予定演出データとなるときには、元の予定演出データに代えて新たな予定演出データを永続記憶手段から一時記憶手段にロードしてもよい。
一つの単位演出に対して複数種類の演出データを対応づけ、遊技状態に応じていずれかの演出データを選択してもよい。このような場合でも、遊技状態が変化したときには、随時、該当する演出データを一時記憶手段にロードし直すことにより、適切な単位演出を滞りなく実行しやすくなる。
演出制御手段は、複数の演出データの中から所定の単位演出のための演出データの候補を候補演出データとして選択し、所定の単位演出のための演出データとして複数の候補演出データを選択したときには、複数の候補演出データを永続記憶手段から一時記憶手段にロードし、所定の単位演出の開始に際しては、複数の候補演出データの中から遊技状態に応じて選択した演出データにしたがって演出画像を動画表示させてもよい。
一つの単位演出に対して複数種類の演出データを対応づけ、遊技状態に応じていずれかの演出データを選択してもよい。このような場合でも、選択される可能性のある演出データをまとめて一時記憶手段にロードした上で、いずれかの演出データを実行対象として選択すれば、適切な単位遊技を滞りなく実行しやすくなる。
なお、以上の構成要素の任意の組み合わせ、本発明の表現を方法、装置、システム、記録媒体、コンピュータプログラムなどの間で変換したものもまた、本発明の態様として有効である。
本発明によれば、弾球遊技機における演出データのローディング遅延時間を考慮した上で演出データをローディングできるため、遊技内容と演出内容の連動性を維持しやすくなる。
図1は、ぱちんこ遊技機の前面側における基本的な構造を示す。
以下、弾球遊技機として従来にいういわゆる第1種ぱちんこ遊技機を例に説明する。ぱちんこ遊技機10は、主に遊技機枠と遊技盤で構成される。ぱちんこ遊技機10の遊技機枠は、外枠11、前枠12、透明板13、扉14、上球皿15、下球皿16、および発射ハンドル17を含む。外枠11は、開口部分を有し、ぱちんこ遊技機10を設置すべき位置に固定するための枠体である。前枠12は、外枠11の開口部分に整合する枠体であり、図示しないヒンジ機構により外枠11へ開閉可能に取り付けられる。前枠12は、遊技球を発射する機構や、遊技盤を着脱可能に収容させるための機構、遊技球を誘導または回収するための機構等を含む。
透明板13は、ガラスなどにより形成され、扉14により支持される。扉14は、図示しないヒンジ機構により前枠12へ開閉可能に取り付けられる。上球皿15は、遊技球の貯留、発射レールへの遊技球の送り出し、下球皿16への遊技球の抜き取り等の機構を有する。下球皿16は、遊技球の貯留、抜き取り等の機構を有する。上球皿15と下球皿16の間にはスピーカ18が設けられており、遊技状態などに応じた効果音が出力される。操作ボタン82は、遊技者が遊技機に所定の指示を入力するために操作するボタンである。操作ボタン82は、上球皿15近傍の外壁面に設けられる。
遊技盤50は、外レール54と内レール56により区画された遊技領域52上に、アウト口58、特別図柄表示装置61、演出表示装置60、始動入賞口(以下、「始動口」という)62、センター飾り64、大入賞口66、作動口68、一般入賞口72を含む。更に遊技領域52には、図示しない複数の遊技釘や風車などの機構が設置される。始動口62は、遊技球の入球を検出するための始動入賞検出装置74と、始動口62の拡開機構を拡開させるための普通電動役物ソレノイド76を備える。始動口62が拡開すると、遊技球は始動口62に入球しやすくなる。始動入賞検出装置74は、始動口62への遊技球の入球を検出するセンサであり、入球時にその入球を示す始動入賞情報を生成する。一般入賞口72は、遊技球の入球を検出するための一般入賞検出装置73を備える。一般入賞検出装置73は、一般入賞口72への遊技球の入球を検出するセンサであり、入球時にその入球を示す一般入賞情報を生成する。大入賞口66は、遊技球の入球を検出するための入賞検出装置78と、大入賞口66を拡開させるための大入賞口ソレノイド80を備える。入賞検出装置78は、大入賞口66への遊技球の入球を検出するセンサであり、入球時にその入球を示す大入賞口入賞情報を生成する。
大入賞口66は、特別図柄192が「大当たり」を示す態様にて停止したときに開放状態となる横長方形状の入賞口である。大入賞口66はアウト口58の上方等の位置に設けられる。大入賞口66の入賞検出装置78は、遊技球の通過を検出するセンサを備えて構成される。
遊技者が発射ハンドル17を手で回動させると、その回動角度に応じた強度で上球皿15に貯留された遊技球が1球ずつ内レール56と外レール54に案内されて遊技領域52へ発射される。遊技者が発射ハンドル17の回動位置を手で固定させると一定の時間間隔で遊技球の発射が繰り返される。遊技領域52の上部へ発射された遊技球は、複数の遊技釘や風車に当たりながらその当たり方に応じた方向へ落下する。遊技球が一般入賞口72や始動口62、大入賞口66の各入賞口へ落入すると、その入賞口の種類に応じた賞球が上球皿15または下球皿16に払い出される。一般入賞口72等の各入賞口に落入した遊技球はセーフ球として処理され、アウト口58に落入した遊技球はアウト球として処理される。なお、各入賞口は遊技球が通過するゲートタイプのものを含み、本願において「落入」「入球」「入賞」というときは「通過」を含むものとする。
遊技領域52の左方に設けられた特別図柄表示装置61および遊技領域52の略中央に設けられた演出表示装置60は、それぞれの画面に特別図柄192の変動と、特別図柄192に連動する演出図柄190を含む演出画像の変動を表示する(以下、そうした表示を「図柄変動」または「変動表示」等という)。始動口62への遊技球の落入を契機として抽選(以下、「当否抽選」とよぶ)が実行される。当否抽選後、特別図柄192の変動表示が開始される。特別図柄192は当否抽選の結果に対応した図柄であり、変動表示が停止されたときの態様にて当否抽選の結果を示す。特別図柄表示装置61は、7セグメントLEDで構成される表示手段である。特別図柄表示装置61は、特別図柄192の変動表示として、0〜9の範囲で数字を循環させる。特別図柄192が当たりを示す態様「0」にて停止したときに「大当たり」の発生となり、大入賞口66が開放される。
当否抽選の結果は大当たりか外れのいずれかであるが、大当たりは、更に、「通常当たり」と「確変当たり」の2種類に分けることができる。確変当たりが発生すると、以後の当否抽選は通常よりも高い当たり確率にて実行される。当否抽選の当たり確率が通常よりも高く設定される遊技者に有利な遊技状態のことを「確率変動遊技」とよぶ。確率変動遊技は、再度大当たりが発生するまで継続する。いいかえれば、通常当たりが発生するまで継続することになる。
以下においては、確率変動遊技実行中であり、当否抽選の当たり確率が通常よりも高く設定されている状態のことを「確変中」、当否抽選の当たり確率が通常設定の状態のことを「非確変中」とよぶことにする。
演出表示装置60は、特別図柄192の変動表示と連動するかたちで演出図柄190を変動表示する液晶ディスプレイである。演出図柄190は、当否抽選の結果表示を視覚的に演出するための図柄である。演出表示装置60の画面には、演出図柄190の変動表示態様を含む演出画像が動画再生表示される。演出図柄190の変動表示は特別図柄192の変動表示と連動する。すなわち、特別図柄192の変動開始時に演出図柄190の変動表示も開始され、特別図柄192の変動停止時に演出図柄190の変動表示も停止する。また、特別図柄192の停止図柄に応じて、いいかえれば、当否抽選の結果に応じて演出図柄190の停止図柄も決まる。演出表示装置60の画面には、左変動列、中央変動列および右変動列という3つの図柄領域が設けられ、各変動列においては演出図柄190が上から下へ縦方向に変動表示される。ちょうどスロットマシンのリールを模した演出態様となる。
特別図柄192および演出図柄190の変動表示は、表示に先だって決定された変動時間の経過後に停止される。停止時の特別図柄192および演出図柄190が大当たりを示す図柄である場合、通常遊技よりも遊技者に有利な遊技状態である特別遊技に移行し、大入賞口66の開閉動作が開始される。このときスロットマシンのゲームを模した演出図柄190は、3つの図柄を一致させるような表示態様をとる。特別遊技において、大入賞口66は、約30秒間開放された後、または9球以上の遊技球が落入した後でいったん閉鎖される。大入賞口66が開放中に遊技球が少なくとも1球落入した場合、大入賞口66は再度開放される。このように、大入賞口66が1回開放される間に遊技球が少なくとも1球以上落入することを条件に大入賞口66の開閉が所定回数、たとえば15回を限度として繰り返される。特別遊技が実行されるときには、少なくとも2回、大入賞口66が開放される。
作動口68は、遊技盤50の左側方位置に設けられる。作動口68は、通過検出装置69を含む。通過検出装置69は、作動口68への遊技球の通過を検出するセンサであり、通過時にその通過を示す通過情報を生成する。作動口68への遊技球の通過は始動口62を拡開させるための抽選(以下、「普図抽選」とよぶ)の契機となる。
遊技球が作動口68を遊技球が通過すると、普図抽選が実行され、所定時間、普通図柄が普通図柄表示装置59にて変動表示される。普通図柄表示装置59も、7セグメントのLEDで構成される表示手段である。普通図柄表示装置59は演出表示装置60の右下方に設けられる。普通図柄表示装置59は、普通図柄の変動表示として「0」、「1」、「2」、「3」という4つの数字を循環させる。このうち「0」が普図抽選の当たりを示す。所定時間の経過後に普通図柄が「0」にて停止すると、始動口62が所定時間拡開する。普図抽選は、通常時に50%、時短(後述)時に80%の確率で当たりとなる。始動口62が拡開すると、遊技球は始動口62に入球しやすくなる。
演出表示装置60の周囲には、センター飾り64が設けられる。センター飾り64は、遊技球の流路、特別図柄表示装置61および演出表示装置60の保護、装飾等の機能を有する。また、演出表示装置60は、遊技状態に応じて動作する複数の可動役物140を備える。演出表示装置60の左下方には、抽選保留ランプ20が設けられ、その対称的な位置である遊技領域52の右下部には、普通図柄表示装置59の下に作動保留ランプ22が設けられている。抽選保留ランプ20は、4個のランプからなり、その点灯個数によって当否抽選の保留数を表示する。当否抽選の保留数は、図柄変動中または特別遊技中に始動口62へ入賞した抽選結果の個数であり、図柄変動がまだ実行されていない入賞球の数を示す。いいかえれば、4個を上限として抽選値を貯蔵できるようになっている。作動保留ランプ22もまた4個のランプからなり、その点灯個数によって普通図柄変動の保留数を表示する。普通図柄変動の保留数は、普通図柄の変動中に作動口68を通過した遊技球の個数であり、普通図柄の変動がまだ実行されていない普通図柄抽選の数を示す。このように、4個を上限として普通図柄の抽選値も貯蔵できる。遊技効果ランプ90は遊技領域52に設けられ、点滅等することで演出の役割を果たす。
なお、通常当たりであった場合、特別遊技が終了した後の通常遊技においては変動時間短縮遊技(以下、適宜「時短」という)が開始される。変動時間短縮遊技においては、特別図柄192および演出図柄190の変動時間が通常より短縮される。特別図柄192および演出図柄190の変動時間は、所定回数の変動表示がなされた後で元の変動時間に戻される。以下においては、確率変動遊技および変動時間短縮遊技のことをまとめていうときには、「特定遊技」とよぶ。特定遊技は、通常遊技における一形態であり、通常時よりも特別遊技に移行しやすい状態である。一般的には、変動時間短縮遊技よりも確率変動遊技の方が遊技者にとって有利であることが多い。
図2は、ぱちんこ遊技機の背面側における基本的な構造を示す。
電源スイッチ40はぱちんこ遊技機10の電源をオンオフするスイッチである。メイン基板102は、ぱちんこ遊技機10の全体動作を制御し、特に始動口62へ入賞したときの抽選等、遊技動作全般を処理する。サブ基板104は、液晶ユニット42を備え、演出表示装置60における表示内容や複数の可動役物140の動作、遊技効果ランプ90の点灯を制御し、特にメイン基板102による抽選結果に応じて表示内容を変動させ、その演出の進行に沿って可動役物140や遊技効果ランプ90の点灯を作動させる。メイン基板102およびサブ基板104は、遊技制御装置100を構成する。セット基盤39は、賞球タンク44や賞球の流路、賞球を払い出す払出ユニット43等を含む。払出ユニット43は、各入賞口への入賞に応じて賞球タンク44から供給される遊技球を上球皿15へ払い出す。払出制御基板45は、払出ユニット43による払出動作を制御する。発射装置46は、上球皿15の貯留球を遊技領域52へ1球ずつ発射する。発射制御基板47は、発射装置46の発射動作を制御する。電源ユニット48は、ぱちんこ遊技機10の各部へ電力を供給する。
図3は、本実施例におけるぱちんこ遊技機10の機能ブロックを示す。
ぱちんこ遊技機10において、遊技制御装置100は、始動口62、大入賞口66、一般入賞口72、作動口68、特別図柄表示装置61、演出表示装置60、普通図柄表示装置59、操作ボタン82、スピーカ18、遊技効果ランプ90、可動役物140のそれぞれと電気的に接続されており、各種制御信号の送受信を可能とする。遊技制御装置100は、遊技の基本動作だけでなく、図柄変動表示や可動役物140、電飾等の演出的動作も制御する。遊技制御装置100は、遊技の基本動作を含むぱちんこ遊技機10の全体動作を制御するメイン基板102と、図柄の演出等を制御するサブ基板104とに機能を分担させた形態で構成される。遊技制御装置100は、ハードウエア的にはデータやプログラムを格納するROMやRAM、演算処理に用いるCPU等の素子を含んで構成される。
メイン基板102は、入球判定手段110、当否抽選手段112、図柄決定手段114、保留制御手段116、メイン表示制御手段118、特別遊技制御手段120、特定遊技実行手段122、開閉制御手段124を備える。サブ基板104は、演出データ記憶手段130、演出決定手段132、演出表示制御手段134および役物制御手段136を備える。
なお、メイン基板102に含まれる各機能ブロックは、いずれかがメイン基板102ではなくサブ基板104に搭載されるかたちで構成されてもよい。同様に、サブ基板104に含まれる各機能ブロックは、いずれかがサブ基板104ではなくメイン基板102に搭載されるかたちで構成されてもよい。
メイン基板102は遊技の基本的な流れを制御し、その処理結果をサブ基板104に通知する。サブ基板104はメイン基板102の処理結果に対応して各種演出処理を実行する。特別図柄192の変動表示はメイン基板102によって制御され、演出図柄190の変動表示はサブ基板104によって制御される。メイン基板102は、当否抽選を実行し、特別図柄192の変動開始から変動終了までの変動過程を定めた変動パターンを選択する。そして、サブ基板104に当否や変動パターンを通知する。サブ基板104は、メイン基板102が選択した変動パターンに対応して、演出図柄190の変動開始から変動終了までの変動過程を定めた変動パターン(以下、演出図柄190の変動パターンのことを、特に「演出パターン」とよぶ)を選択する。このとき、特別図柄192の変動時間と演出図柄190の変動時間が一致する演出パターンが選択される。演出パターンにしたがって演出図柄190を変動表示させた後、当否を示す演出図柄190を演出表示装置60に停止表示させる。
メイン基板102は、当否を示す情報、変動パターンを特定するメインパターン情報に加えて、確変当たりと通常当たりの別を示す情報もサブ基板104に別途送信する。確変当たりとなると、サブ基板104は確変移行を示す所定演出を実行する。
メイン基板102:
入球判定手段110は、各入賞口への遊技球の入球を判定する。入球判定手段110は、始動入賞情報を受け取ると遊技球が始動口62に入賞したと判断し、大入賞口入賞情報を受け取ると遊技球が大入賞口66に入賞したと判断し、一般入賞情報を受け取ると遊技球が一般入賞口72に入賞したと判断する。入球判定手段110は、通過情報を受け取ると遊技球が作動口68を通過したと判断する。
当否抽選手段112は、始動口62への遊技球の入球を契機として、通常遊技から特別遊技へ移行するか否かを判定するために乱数の値を「当否抽選値」として取得する。当否抽選値は0〜65535の範囲から1つ取得される。なお、本願にいう「乱数」は、数学的に発生させる乱数でなくてもよく、ハードウエア乱数やソフトウエア乱数などにより発生させる擬似乱数でもよい。当否抽選手段112は、当否判定で参照する当否テーブルを複数保持する。複数の当否テーブルには、当たりまたは外れの判定結果と当否抽選値とが対応付けられており、対応付けられた当たりの範囲設定に応じて当否確率が定まる。
当否抽選手段112は、確率変動遊技の実行中以外においては低確率による当否判定のための当否テーブル(以下、「非確変当否テーブル」とよぶ)を参照し、確率変動遊技の実行中においては高確率による当否判定のための当否テーブル(以下、「確変当否テーブル」とよぶ)を参照する。非確変当否テーブルにおいては0〜255の範囲の当否抽選値が当たりと判定される。確変当否テーブルにおいては、0〜2500の範囲の当否抽選値が当たりと判定される。当否抽選手段112は、いずれかの当否テーブルを参照し、当否抽選値が当たりであるか否かを判定することにより当否抽選を実行する。当否抽選手段112による判定結果は、特別図柄表示装置61において特別図柄192の変動表示により示される。また、当否は演出図柄190の変動表示によっても示される。
図柄決定手段114は、特別図柄表示装置61に表示させる特別図柄192の停止図柄と変動パターンを当否抽選の結果に応じて決定する。また、図柄決定手段114は、普通図柄表示装置59に表示させる普通図柄の停止図柄を普通図柄抽選の結果に応じて決定する。停止図柄とは、図柄変動の終了時に表示すべき当否を示す図柄である。当否抽選が当たりの時の特別図柄の停止図柄は「0」、外れの時には「1〜9」のいずれかとなる。
図柄決定手段114は、特別図柄192の変動パターンを決定するためのパターン決定テーブルを保持する。図柄決定手段114は、特別図柄192の変動開始時においてその変動パターンを決定するための「パターン決定抽選値」を取得する。パターン決定抽選値は、「0〜255」の範囲で生成される乱数である。パターン決定テーブルは、パターン決定抽選値と特別図柄の変動パターンの対応関係を定めた判定テーブルである。図柄決定手段114は、パターン決定テーブルとパターン決定抽選値から変動パターンを決定する。こうして、特別図柄192の変動時間が決定される。
当否抽選値が当たりであるときには、パターン決定抽選値によって、通常当たりか確変当たりのいずれとなるかが決定される。通常当たりと確変当たりの別も、メイン基板102からサブ基板104に通知される。
図柄決定手段114は、遊技球が作動口68を通過した場合には、普通図柄を決定するための抽選値を取得し、その抽選値に応じて普通図柄の停止図柄を決定する。普通図柄の停止図柄が当たりを示すの図柄であった場合、開閉制御手段124が始動口62を所定時間拡開する。
保留制御手段116は、当否抽選手段112により取得された当否抽選値を保留球として保持する。当否抽選値は、その保留数が所定の上限に達するまで蓄積される。保留数の上限は4である。保留制御手段116は、普通図柄抽選の結果についても4つを上限として保持する。
メイン表示制御手段118は、特別図柄192を特別図柄表示装置61に変動表示させる。メイン表示制御手段118は、特別図柄192の変動表示を開始するタイミングと停止するタイミングにて、変動開始コマンドと変動停止コマンドを演出表示制御手段134へ送信することにより、メイン表示制御手段118による特別図柄192と演出表示制御手段134による演出図柄190の変動表示が同期し、連動が保たれる。メイン表示制御手段118は、普通図柄の変動を普通図柄表示装置59に表示させる。
特別遊技制御手段120は、当否抽選が当たりであった場合に、特別遊技の実行を制御する。特別遊技は、大入賞口66の開閉動作を複数回数連続して継続する遊技であり、1回の開閉を単位とした1回または複数回の単位遊技で構成される。単位遊技は例えば15回を上限として繰り返され、1回の単位遊技において大入賞口66を約30秒間開放させる。特別遊技制御手段120は、単位遊技の継続回数が上限回数に達していなければ、現在の単位遊技の終了後に次の単位遊技を開始させる。単位遊技の上限回数を消化した場合には、特別遊技を終了させる。
特定遊技実行手段122は、遊技状態を通常状態から特定遊技状態へ移行させる制御と、特定遊技状態から通常状態へ戻す制御を実行する。本実施例における特定遊技には、当否抽選の当たり確率を通常確率の状態から高確率の状態へ切り替える確変と、図柄変動時間を通常時間より短時間へ切り替える時短とがある。
特定遊技実行手段122は、確変当たりが発生した場合、特別遊技後の通常遊技を高確率状態に設定することにより確率変動遊技を実行する。このときには、特定遊技実行手段122は、当否抽選手段112が当否抽選のために参照すべき当否テーブルとして、確変当否テーブルを設定する。高確率状態は原則として次の大当たりが発生するまで続行され、その間は当否抽選手段112による当たり確率は高い値のまま維持される。高確率状態において通常当たりが発生すると、特別遊技終了後の通常遊技は低確率状態となる。すなわち、特定遊技実行手段122は、当否抽選手段112が当否抽選のために参照すべき当否テーブルとして、非確変当否テーブルを設定する。
また、特定遊技実行手段122は、通常当たりが発生した場合、特別遊技後に通常遊技を時短状態に設定することにより変動時間短縮遊技を実行する。時短は、特別遊技後の特別図柄の変動回数が所定回数、たとえば100回に至るまで継続される。
開閉制御手段124は、始動口62の普通電動役物や大入賞口66の開閉を制御する。開閉制御手段124は、普通図柄が特定の図柄で停止されると、普通電動役物ソレノイド76に開放指示を送り、始動口62を開放させる。また、開閉制御手段124は、特別遊技中、大入賞口ソレノイド80に開放指示を送り、大入賞口66を開放させる。
サブ基板104:
サブ基板104は、メイン基板102の処理結果に基づいて、さまざまな演出を実行する。
サブ基板104の演出データ記憶手段130は、演出図柄190の変動表示も含めた演出画像の動画再生過程を示す演出パターンを保持する。演出パターンには、通常の外れ図柄を表示するときの演出パターンと、あと一つ図柄が揃えば大当たりとなるリーチ状態を経て外れ図柄を表示するときの演出パターンと、リーチ状態を経て大当たり図柄を表示するときの演出パターンが含まれる。特に、リーチ状態を経る演出パターン、いわゆるリーチパターンとしては、長短様々な変動時間をもつ演出パターンが含まれる。
各演出パターンには、その図柄変動の終了条件として変動時間が定められており、その変動時間の経過時に演出図柄190の変動表示が停止される。演出決定手段132は、特別図柄の変動パターンに応じて、特別図柄とその変動時間が等しい演出パターンを選択する。
演出決定手段132は、演出図柄190について停止図柄の組合せとその配置および演出パターンを、当否抽選の結果、確変当たりと通常当たりの別に応じて決定する。演出図柄190の停止態様は、3つの演出図柄190の組み合わせとして形成される。大当たり、すなわち、特別遊技への移行を示す場合は「7・7・7」や「4・4・4」のように3つの同じ演出図柄190が並んで停止表示される。確変当たり時においては、「1・1・1」や「7・7・7」のように同じ奇数が3つ並んで停止表示され、通常当たり時においては「2・2・2」や「6・6・6」のように同じ偶数が3つ並んで停止表示される。
当否抽選手段112による判定結果が特別遊技へ移行しない旨を示す場合は、「3・1・2」や「9・4・6」のように3つの演出図柄190が揃っていない組合せが選択される。ただし、当否判定結果が特別遊技へ移行しない旨を示す場合であって、リーチ付きの外れを示す特別図柄の変動パターンが選択された場合は、「1・9・1」や「7・2・7」のように1つだけ演出図柄190が揃っていない組合せを選択する。演出パターンによる動画再生過程においては、演出図柄190の変動表示以外の動画も再生される。たとえば、当該変動が当たり変動である可能性を示唆する特別な動画を再生することにより、遊技者の大当たりに対する期待感を喚起してもよい。いわゆるスーパーリーチなどとよばれる演出態様においては、演出図柄190の変動表示以外にもさまざまなアニメーションや実写の動画再生がなされることが多い。
本実施例のぱちんこ遊技機10では、特別図柄192に比べて演出図柄190の方が格段に目立つように表示される。そのため、遊技者は同じ数字の演出図柄190が並ぶか否かにより当否を認識し、並んだ数字が奇数か否かにより確変移行の成否を認識することになる。演出決定手段132は、演出図柄190の停止図柄と演出パターンの情報を演出表示制御手段134へ送る。
演出表示制御手段134は、選択された演出パターンにしたがって演出表示装置60に演出図柄190を含む演出画像を動画表示させる。演出表示制御手段134は、遊技効果ランプ90の点灯および消灯や、スピーカ18からの音声出力などの演出処理をさらに制御する。
演出データ記憶手段130は、演出パターン以外にも、さまざまな演出データを保持する。特に、単位遊技を演出するための演出データのことを、「単位遊技演出データ」とよぶことにする。単位遊技は、最長30秒にもわたって継続される遊技であるため、単位遊技演出データも30秒間分の動画データとなることがある。特に高精細で動きの大きな3D画像の場合、単位遊技演出データのデータ量は、演出パターンのデータ量に比べても格段に大きなものとなりやすい。
演出データ記憶手段130は、永続記憶手段144と一時記憶手段142を含んで構成される。一時記憶手段142は、永続記憶手段144よりもデータ読み出し速度は高速だが小容量の記録媒体として形成される。永続記憶手段144は、たとえば、磁気ディスクや不揮発性ROMにより形成されてもよい。一方、一時記憶手段142は、いわゆるVRAM(Video RAM)により形成されてもよい。永続記憶手段144は、全ての単位遊技演出データを保持する。永続記憶手段144に比べて、一時記憶手段142の単位記憶容量当たりの金銭コストは高い。このため、一時記憶手段142の記憶容量は、単位遊技演出データの総データ量に比べると格段に小さく設定されている。
演出表示制御手段134は、演出の実行に際しては、永続記憶手段144に保持されている該当演出データを一時記憶手段142にロードする。そして、一時記憶手段142にロードされた演出データにしたがって、所定の演出を実行することになる。
役物制御手段136は、演出表示制御手段134から受け取る指示にしたがい、演出表示装置60における演出内容や遊技効果ランプ90の点滅過程に沿って、可動役物140を演出的に動作させる。
以下においては、まず、図4、図5に関連して、演出データの一般的なローディング方法について説明し、その問題点について指摘する。そして、図6以降においては、上記問題点を解決する本実施例のローディング方法について説明する。
図4は、演出データの一般的なローディング方法を説明するための模式図である。
ここでは、単位遊技演出データを永続記憶手段144から一時記憶手段142にローディングする場合について説明する。1回目の単位遊技(以下、「第1ラウンド」のように表記する)から15回目の単位遊技(第15ラウンド)には、単位遊技演出データR1〜R15がそれぞれ対応づけられているとする。永続記憶手段144は、単位遊技演出データR1〜R15の全てを保持している。同図は、第4ラウンドが終了して第5ラウンドが開始するとき演出データ記憶手段130のデータ保持状態を示している。
第5ラウンドの開始に際し、演出表示制御手段134は、永続記憶手段144から一時記憶手段142に単位遊技演出データR5をロードする。そして、演出表示制御手段134は、一時記憶手段142にロードされた単位遊技演出データR5にしたがって、第5ラウンドを演出する。第6ラウンドを開始するときには、演出表示制御手段134は、同じく、永続記憶手段144から一時記憶手段142に単位演出データR6をロードする。このとき、一時記憶手段142の単位遊技演出データR5は、通常、新たな単位遊技演出データR6によって上書きされる。
このように、演出表示制御手段134は、永続記憶手段144よりも高速アクセス可能な一時記憶手段142をワーキング・エリアとして、永続記憶手段144から一時記憶手段142に必要な演出データを適宜ロードしながら、さまざまな演出表示を実行する。
図5は、演出データの一般的なローディング方法を説明するためのタイムチャートである。
第1ラウンドR1は時刻tに開始する。演出表示制御手段134は、特別遊技開始前の時刻tに単位遊技演出データR1のロードを指示し、所定の遅延時間Td後の時刻tにロードが完了する。時刻t以後、演出表示制御手段134は、一時記憶手段142にロードされた単位演出データR1にしたがって、第1ラウンドを演出する。時刻tに第2ラウンドR2が開始するとき、演出表示制御手段134は単位遊技演出データR2のロードを指示し、遅延時間Td後の時刻tにロードが完了する。時刻t以後、演出表示制御手段134は、一時記憶手段142にロードされた単位演出データR2にしたがって、第2ラウンドを演出する。第3ラウンドに移行するときも同様である。
従来のぱちんこ遊技機の場合、遅延時間Tdはほとんど無視できるほど短かったため、図4、図5に示した一般的なローディング方法についての不都合は顕在化しなかった。しかし、演出データ、特に、単位遊技演出データの大規模化にともなって、遅延時間Tdは拡大しつつある。遅延時間Tdが顕著に長くなると、単位遊技が開始してもしばらくは適切な演出表示が実行できなくなってしまう。
図6は、本実施例における演出データのローディング方法を説明するための模式図である。
同図は、第5ラウンド実行中における演出データ記憶手段130のデータ保持状態を示している。
第5ラウンドを開始する前に、演出表示制御手段134は永続記憶手段144から一時記憶手段142に単位遊技演出データR5をロードしておく。第5ラウンドの開始に際し、演出表示制御手段134は、一時記憶手段142にロードされている単位遊技演出データR5にしたがって、第5ラウンドを演出する。更に、第5ラウンド実行中に、演出表示制御手段134は次の単位遊技演出データR6もロードする。第6ラウンドが開始されるときには、演出表示制御手段134は、一時記憶手段142にロードされている単位遊技演出データR6にしたがって第6ラウンドの演出を実行する。
このように単位遊技の実行中に次回の単位遊技のための単位遊技演出データをあらかじめロードしておくことにより、単位遊技の開始タイミングと単位遊技演出の開始タイミングのずれが発生しないように制御する。
同図においては、一時記憶手段142は、実行中の第5ラウンドのための単位遊技演出データR5(以下、このような使用中の演出データのことを「使用演出データ」とよぶ)と、次回の第6ラウンドで使用が予定される単位遊技演出データR6(以下、このような使用予定の演出データのことを「予約演出データ」とよぶ)の両方を保持することになる。
なお、変形例として、予約演出データを保持するための予約メモリを別途用意してもよい。予約メモリも、永続記憶手段144に比べると小容量・高速アクセス可能な記録媒体である。この場合、第5ラウンド中に、演出表示制御手段134は単位遊技演出データR6を予約メモリにロードしておく。第6ラウンドの開始に際しては、演出表示制御手段134は、予約メモリに既にロードされている単位遊技演出データR6を一時記憶手段142に転送したうえで、第6ラウンドを演出する。永続記憶手段144から、単位遊技演出データR6を一時記憶手段142に直接ロードする時間よりも、予約メモリから一時記憶手段142に単位遊技演出データR6を転送する時間の方が短時間であれば、図4、図5に示したローディング方法に比べて、速やかに単位遊技の演出を開始できる。
図7は、本実施例における演出データのローディング方法を説明するためのタイムチャートである。
ここでも、第1ラウンドR1は時刻tに開始するとする。演出表示制御手段134は、特別遊技開始前の時刻tに単位遊技演出データR1のロードを指示し、遅延時間Td後の時刻tにロードが完了する。ロード完了時刻t以後、演出表示制御手段134は、一時記憶手段142にロードされた単位演出データR1にしたがって、第1ラウンドを演出する。演出表示制御手段134は、第1ラウンド中の時刻tにおいて、第2ラウンド用の単位遊技演出データR2をロードさせ、遅延時間Td後の時刻tにロードが完了する。
時刻tに第2ラウンドR2が開始するとき、演出表示制御手段134は、既に一時記憶手段142にロードされている単位遊技演出データR2にしたがって、第2ラウンドを演出する。演出表示制御手段134は、第2ラウンド中の時刻tに第3ラウンド用の単位遊技演出データR3をロードさせ、遅延時間Td後の時刻tにロードが完了する。このようなローディング方法により、ローディングの遅延時間Tdによって単位遊技の開始タイミングから単位遊技演出の開始タイミングが遅れるのを防いでいる。
図8は、演出対応テーブル150のデータ構造図である。
本実施例における単位遊技のうち、所定の単位遊技には複数の単位遊技演出データが対応づけられる。以下、このような単位遊技のことを「不定ラウンド」とよぶことにする。演出表示制御手段134は、演出対応テーブル150を参照して、各単位遊技用の単位遊技演出データを選択する。単位遊技欄152はラウンドを示す。演出データ欄154は、各単位遊技に対応づけられる単位遊技演出データを示す。
第3ラウンド、第4ラウンド、第6ラウンドには、それぞれ単位遊技演出データR4、R4、R6が1対1にて対応づけられている。一方、第5ラウンドには、単位遊技演出データR5a0、R5a1、R5a2、R5b0、R5b1、R5b2の6種類の単位遊技演出データが対応づけられている。したがって、第5ラウンドは不定ラウンドである。このうち、単位遊技演出データR5a0、R5a1、R5a2は、確変当たりにより特別遊技に移行したときに選択可能となる単位遊技演出データであり、単位遊技演出データR5b0、R5b1、R5b2は、通常当たりにより特別遊技に移行したときに選択可能となる単位遊技演出データである。
更に、単位遊技演出データR5a0、R5b0は、第4ラウンド中に操作ボタン82が1回も押下されなかったときに選択される単位遊技演出データである。単位遊技演出データR5a1、R5b1は、第4ラウンド中に操作ボタン82が1回だけ押下されたときに選択される。単位遊技演出データR5a2、R5b2は、第4ラウンド中に操作ボタン82が2回以上押下されたときに選択される。
このように、第5ラウンドの演出内容は、さまざまな遊技状態に応じて変化する。不定ラウンド用単位遊技演出データのローディング方法としては、図9、図10のそれぞれに関連して、「順次ローディング方式」、「候補ローディング方式」の2種類の方式について説明する。
図9は、演出データのローディング方法として、順次ローディング方式を説明するためのタイムチャートである。
同図では、時刻tから時刻tまでの間、第4ラウンドR4が実行される。また、確変当たりにより移行した特別遊技であるとする。したがって、不定ラウンドである第5ラウンド用の単位遊技演出データはR5a0、R5a1、R5a2のうちのいずれかである。演出表示制御手段134は、第4ラウンド開始後の時刻tに単位遊技演出データR5a0のロードを指示し、遅延時間Td後の時刻tにロードが完了する。時刻tにおいては、第4ラウンドの使用演出データである単位遊技演出データR4と、単位遊技演出データR5a0の2つの単位遊技演出データが一時記憶手段142に保持されている。
ロード完了後の時刻tに操作ボタン82の押下が検出されたとする。演出表示制御手段134は、検出後の時刻tに単位遊技演出データR5a1のロードを指示する。単位遊技演出データR5a1により、一時記憶手段142の単位遊技演出データR5a0は上書きされてもよい。単位遊技演出データR5a1のロードが完了する前の時刻tにおいて、2回目の押下が検出されたとする。このとき、演出表示制御手段134は、単位遊技演出データR5a1のロードを中断し、押下検出後の時刻tに単位遊技演出データR5a2のロードを指示する。遅延時間Td後の時刻tにロードが完了する。時刻tにおいては、第4ラウンドの使用演出データである単位遊技演出データR4と、単位遊技演出データR5a2の2つの単位遊技演出データが一時記憶手段142に保持されている。
第5ラウンドR5が時刻tに開始するとき、演出表示制御手段134は、既に一時記憶手段142にロード完了している単位遊技演出データR5a2にしたがって、第5ラウンドを演出する。演出表示制御手段134は、第5ラウンド中の時刻tに次の第6ラウンド用の単位遊技演出データR6をロードさせ、遅延時間Td後の時刻t10にロードが完了する。
順次ローディング方式においては、演出表示制御手段134は、確変当たりか通常当たりかといった遊技条件に応じて、まず、単位遊技演出データR5a0、R5a1、R5a2を予約演出データの候補として特定する。そして、直前の第4ラウンドにおいて、操作ボタン82の押下が検出されるごとに、これらの候補の中から適切な単位遊技演出データを一時記憶手段142にロードする。このような順次ローディング方式によれば、直前の第4ラウンド中において遊技状態が変化しても、適切な単位遊技演出データを第5ラウンド開始までにロードしておくことができる。
なお、第4ラウンドの終了直前に操作ボタン82が押下され、第5ラウンドの開始直前に第5ラウンドの演出内容が変化するのを防ぐため、第4ラウンド中において、操作ボタン82の押下が有効に受け付けられる受付期間を設定してもよい。たとえば、時刻tから時刻(t−Td)までの期間を受付期間として設定すれば、第5ラウンドが開始する時刻tまでに適切な単位遊技演出データのロードを完了できる。
図10は、演出データのローディング方法として、候補ローディング方式を説明するためのタイムチャートである。
候補ローディング方式は、一時記憶手段142として、少なくとも2以上の予約演出データを保持できるだけの記憶容量を確保できるときに採用可能な方式である。
同図でも、時刻tから時刻tまでの間、第4ラウンドR4が実行されるとする。また、確変当たりにより移行した特別遊技であるとする。したがって、不定ラウンドである第5ラウンドの単位遊技演出データはR5a0、R5a1、R5a2のうちのいずれかである。演出表示制御手段134は、第4ラウンド開始後の時刻tに単位遊技演出データR5a0のロードを指示し、遅延時間Td後の時刻tにロードが完了する。
演出表示制御手段134は、ロード完了後の時刻tに単位遊技演出データR5a1のロードも指示し、遅延時間Td後の時刻tにロードが完了する。ロード完了後の時刻tに単位遊技演出データR5a2のロードも指示し、遅延時間Td後の時刻tにロードが完了する。こうして、第4ラウンド中に一時記憶手段142には、R5a0、R5a1、R5a2の3つの単位遊技演出データがロードされる。時刻tにおいては、第4ラウンドの使用演出データである単位遊技演出データR4と、単位遊技演出データR5a0、R5a1、R5a2の計4つの単位遊技演出データが一時記憶手段142に保持されている。
演出表示制御手段134は、時刻tにおいて、第4ラウンド中に操作ボタン82が何回押下されたかに応じて、単位遊技演出データR5a0、R5a1、R5a2の中からいずれかを選択する。時刻tに第5ラウンドR5が開始するとき、演出表示制御手段134は、既に一時記憶手段142にロードされている単位遊技演出データR5a0、R5a1、R5a2のいずれかにしたがって、第5ラウンドを演出する。演出表示制御手段134は、第5ラウンド中の時刻tに第6ラウンドの演出のための単位遊技演出データR6をロードさせ、遅延時間Td後の時刻tにロードが完了する。
候補ローディング方式においては、演出表示制御手段134は、確変当たりか通常当たりかといった遊技条件に応じて、単位遊技演出データR5a0、R5a1、R5a2を予約演出データとしてそのまま特定し、まとめてロードする。このような候補ローディング方式によれば、直前の第4ラウンド中における遊技状態の変化に影響されることなく、使用演出データと成り得る単位遊技演出データを第5ラウンド開始までにまとめてロードしておくことができる。
図11は、ぱちんこ遊技機10における基本的な動作過程を示すフローチャートである。
同図に示す処理はループ処理として繰り返し実行される処理である。まず、遊技球が始動口62、一般入賞口72、大入賞口66などへ入賞した場合や、遊技球が作動口68を通過した場合の入賞処理を実行し(S10)、特別遊技中でなければ(S12のN)、特別図柄抽選などの通常遊技の制御処理を実行し(S14)、特別遊技中であれば(S12のY)、特別遊技の制御処理を実行し(S16)、S10からS16までの処理における各種入賞に応じた賞球払出を処理する(S18)。
図12は、図11におけるS14の通常遊技制御処理を詳細に示すフローチャートである。
通常遊技制御処理において、当否抽選値の保留がなされている場合であって(S30のY)、図柄変動が表示中でなければ(S32のN)、当否抽選手段112が当否判定処理を実行する(S34)。当否判定処理の詳細については、次の図13に関連して説明する。メイン表示制御手段118は特別図柄192の変動表示を開始するとともに、変動開始コマンドをサブ基板104へ送信する。これを受信した演出決定手段132は演出パターンを選択し、演出表示制御手段134は演出図柄の変動表示を開始する(S36)。
S30において当否抽選値が保留されていなかった場合は(S30のN)、S32からS36までの処理がスキップされ、S32において図柄変動中であった場合は(S32のY)、S34からS36までの処理がスキップされる。図柄変動がすでに開始されていれば(S38のY)、図柄の変動表示処理が続行される(S40)。図柄変動中でないときは(S38のN)、S40の処理はスキップされる。
図13は、図12のS34における当否判定処理を詳細に示すフローチャートである。
まず、当否抽選手段112は、保留制御手段116から読み出した当否抽選値の当否判定を行う(S50)。確変中であれば確変当否テーブル、確変中でなければ非確変当否テーブルにより当否判定がなされる。大当たりであれば(S52のY)、特別遊技制御手段120は特別遊技フラグをオンする(S54)。特別遊技フラグがオンのときには、当該変動の終了後に特別遊技が実行される。
確変当たりでれば(S58のY)、特定遊技実行手段122は、確変フラグをオンする(S60)。確変フラグがオンのときには、当該図柄変動の次に実行される当否抽選は確変当否テーブルにより実行されることになる。S54の特別遊技フラグのオンにより特別遊技が実行されたあと、S60の確変フラグオンにより確変遊技が実行されることになる。通常当たりであれば(S58のN)、特定遊技実行手段122は、確変フラグをオフする(S62)。確変フラグがオフのときには、当該図柄変動の次に実行される当否抽選は非確変当否テーブルにより実行されることになる。S54の特別遊技フラグのオンにより特別遊技が実行されたあと、S60の確変フラグオフにより変動短縮遊技が実行されることになる。
当否抽選が外れであれば(S52のN)、特別遊技制御手段120は特別遊技フラグをオフする(S56)。
図14は、図11のS16における特別遊技制御処理を詳細に示すフローチャートである。
特別遊技は、当否抽選が大当たりとなって特別遊技フラグがオンとなったとき、図柄変動後に実行される遊技である。まず、大入賞口66が開放済でなければ(S70のN)、演出表示制御手段134が特別遊技演出処理を開始し(S72)、開閉制御手段124が大入賞口66を開放する(S74)。演出表示制御手段134は、第nラウンド(nは1〜15の範囲の自然数)開始前に、単位遊技演出データRnを一時記憶手段142にロードしておく。そして、一時記憶手段142にロードされた単位遊技演出データRnにしたがって、特別遊技の演出を実行する。nが15未満の場合、演出表示制御手段134は、第nラウンドの実行中に、次の第n+1ラウンドのための単位遊技演出データRn+1のロードも指示する。
大入賞口66が開放済であればS72およびS74をスキップする(S70のY)。大入賞口66が開放されてから所定の開放時間が経過した場合(S76のY)、または、開放時間が経過していないものの(S76のN)、大入賞口66へ遊技球が9球以上入球した場合(S78のY)、開閉制御手段124が大入賞口66を閉鎖させる(S80)。開放時間が経過しておらず(S76のN)、大入賞口66への入球数も9球以上に達していない場合は(S78のN)、S80以降の処理をスキップしてS16のフローを終了する。
S80における大入賞口66の閉鎖後、単位遊技のラウンド数が15に達していた場合(S82のY)、演出表示制御手段134は特別遊技の演出処理を終了させ(S84)、特別遊技制御手段120は特別遊技を終了させる(S86)。なお、確変当たりであったときには、特定遊技実行手段122は当否抽選のための当否テーブルとして確変当否テーブルを設定し、通常当たりであったときには、非確変当否テーブルを設定する。通常当たりの場合、特定遊技実行手段122は変動短縮遊技を開始する。
なお、ラウンド数が15に達していなければ(S82のN)、ラウンド数に1を加算してS16のフローを終了する(S90)。
以上、本実施例に示したぱちんこ遊技機10によれば、単位遊技演出データのローディングに要する遅延時間を考慮し、単位遊技が実際に開始されるまでに次回の単位遊技演出データをロード完了させておくことができる。更に、順次ローディング方式や候補ローディング方式によれば、遊技状態の変化によって演出内容を変更する必要が生じても、単位遊技が実際に開始されるまでに予定演出データをロード完了させておくことができる。
なお、本実施例においては、演出データのうち、単位遊技演出データを対象として説明したが、単位遊技演出データ以外の演出データに本実施例のローディング方式を適用可能であることは当業者には理解されるところである。たとえば、特別図柄192の変動期間中にミッション演出とよばれる演出を実行することも多い。ミッション演出においては、さまざまな動画像が表示され、操作ボタン82を入力インタフェースとするミニゲーム態様の演出がなされることもある。複数のミッションが連続実行される状況においても、本実施例に示したローディング方式を適用することにより、滞りなくミッション演出を実行する上で効果的である。
以上、本発明について、実施例をもとに説明した。この実施例はあくまで例示であり、それらの各構成要素や各処理プロセスの組み合わせにいろいろな変形例が可能なこと、またそうした変形例も本発明の範囲にあることは当業者に理解されるところである。
なお、請求項に記載の各構成要件が果たすべき機能は、本実施例において示された各機能ブロックの単体もしくはそれらの連係によって実現されることも当業者には理解されるところである。
ぱちんこ遊技機の前面側における基本的な構造を示す図である。 ぱちんこ遊技機の背面側における基本的な構造を示す図である。 本実施例におけるぱちんこ遊技機の機能ブロックを示す図である。 演出データの一般的なローディング方法を説明するための模式図である。 演出データの一般的なローディング方法を説明するためのタイムチャートである。 本実施例における演出データのローディング方法を説明するための模式図である。 本実施例における演出データのローディング方法を説明するためのタイムチャートである。 演出対応テーブルのデータ構造図である。 演出データのローディング方法として、順次ローディング方式を説明するためのタイムチャートである。 演出データのローディング方法として、候補ローディング方式を説明するためのタイムチャートである。 ぱちんこ遊技機における基本的な動作過程を示すフローチャートである。 図11におけるS14の通常遊技制御処理を詳細に示すフローチャートである。 図12のS34における当否判定処理を詳細に示すフローチャートである。 図11のS16における特別遊技制御処理を詳細に示すフローチャートである。
符号の説明
10 ぱちんこ遊技機、 11 外枠、 12 前枠、 13 透明板、 14 扉、 15 上球皿、 16 下球皿、 17 発射ハンドル、 18 スピーカ、 20 抽選保留ランプ、 22 作動保留ランプ、 39 セット基盤、 40 電源スイッチ、 42 液晶ユニット、 43 払出ユニット、 44 賞球タンク、 45 払出制御基板、 46 発射装置、 47 発射制御基板、 48 電源ユニット、 50 遊技盤、 52 遊技領域、 54 外レール、 56 内レール、 58 アウト口、 59 普通図柄表示装置、 60 演出表示装置、 61 特別図柄表示装置、 62 始動口、 64 センター飾り、 66 大入賞口、 68 作動口、 69 通過検出装置、 72 一般入賞口、 73 一般入賞検出装置、 74 始動入賞検出装置、 76 普通電動役物ソレノイド、 78 入賞検出装置、 80 大入賞口ソレノイド、 82 操作ボタン、 90 遊技効果ランプ、 100 遊技制御装置、 102 メイン基板、 104 サブ基板、 110 入球判定手段、 112 当否抽選手段、 114 図柄決定手段、 116 保留制御手段、 118 メイン表示制御手段、 120 特別遊技制御手段、 122 特定遊技実行手段、 124 開閉制御手段、 130 演出データ記憶手段、 132 演出決定手段、 134 演出表示制御手段、142 一時記憶手段、144 永続記憶手段、 190 演出図柄、 192 特別図柄、

Claims (2)

  1. 遊技領域が形成された遊技盤と、
    前記遊技領域の所定位置に設けられ、遊技球が入球可能な始動入賞口と、
    前記遊技領域の所定位置に設けられ、遊技球が入球可能な状態に開放可能な大入賞口と、
    前記始動入賞口へ遊技球が入球したことを契機として、当否抽選を実行する当否抽選手段と、
    前記当否抽選の結果が当たりであったときに、前記大入賞口を開放させることにより遊技者に有利な特別遊技を実行する特別遊技制御手段と、
    時間が区切られる演出の単位である単位演出の内容を定義する演出データを複数保持する永続記憶手段と、
    前記永続記憶手段よりも演出データを高速に読み出し可能な記憶手段であって、表示中の演出データを保持するための領域と前記表示中の演出データの次に表示が予定される演出データを保持するための領域を有し、前記複数の演出データの総データ量よりも記憶容量が小さい記憶手段である一時記憶手段と、
    複数の単位演出の連続的な実行に際し、各単位演出に対応する演出データにしたがって演出画像を動画表示させる演出制御手段と、を備え、
    前記演出制御手段は、第1の単位演出の開始に際しては前記第1の単位演出に対応する演出データを前記一時記憶手段から読み出して演出画像を動画表示させ、前記第1の単位演出中に、次に実行予定の第2の単位演出に対応する演出データを前記永続記憶手段から前記一時記憶手段にロードしておき、
    前記演出制御手段は、複数の演出データの中から所定の単位演出のための演出データを遊技状態に応じて選択し、前記所定の単位演出のための演出データを予定演出データとして選択した後の遊技状態の変化により、前記予定演出データとは異なる演出データが新たな予定演出データとなるときには、元の予定演出データに代えて新たな予定演出データを前記永続記憶手段から前記一時記憶手段にロードするとともに、次に実行予定の単位演出の実行タイミングから、前記演出データのロード開始からロード完了までの所要時間の分だけ遡ったタイミングまでに前記遊技状態の変化があった場合に限り前記元の予定演出データに代えて新たな予定演出データを前記永続記憶手段から前記一時記憶手段にロードすることを特徴とする弾球遊技機。
  2. 前記永続記憶手段は、特別遊技を構成する単位遊技の演出内容を定義する演出を前記単位演出として、各単位遊技のための演出データを保持し、
    前記演出制御手段は、第1の単位遊技の開始に際しては前記第1の単位遊技に対応する演出データを前記一時記憶手段から読み出して演出画像を動画表示させ、前記第1の単位遊技中に、次に実行予定の第2の単位遊技に対応する演出データを前記永続記憶手段から前記一時記憶手段にロードしておくことを特徴とする請求項1に記載の弾球遊技機。
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