JP5311555B2 - 弾球遊技機 - Google Patents

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Description

本発明は、ぱちんこ遊技機等の弾球遊技機に関し、特に弾球遊技機における画面表示内容を制御する技術に関する。
従来、各種の弾球遊技機のうち、いわゆる第1種ぱちんこ遊技機と呼ばれていた遊技機は、遊技盤の略中央に設けられた液晶ディスプレイなどの表示領域に複数の図柄を変動させながら表示する(以下、そうした表示を「図柄変動」または「変動表示」等という)。この遊技機は、複数列の図柄変動を停止させたときの図柄の組合せが特定の態様となった場合に、通常遊技より多くの賞球が得られる、いわゆる大当たりと呼ばれる特別遊技へと移行するものとして知られている(例えば、特許文献1参照)。表示領域における図柄の変動表示は、単に複数の図柄が変動表示されるだけでなく、いわゆるリーチ画面と呼ばれる状態のように、あと一つ図柄が揃えば大当たりとなる状態で変動表示の時間を通常よりも長くする等、遊技者の期待感を高めるための演出が図られている。また、図柄等の画像にキャラクタを用いて変動表示にストーリーを持たせる演出を施したり、特別遊技への移行確率を変動させる確率変動等の特定遊技の制御によっても遊技者の期待感を高めている。
特開2003−230714号公報 特開2000−237406号公報
ここで、大当たりに対する遊技者の期待度を高めるために、複数の図柄が変動表示される間に大当たりへの期待度の高さを予告的に示唆する予告演出などの各種演出が実行される。予告演出には、ステップアップ予告と呼ばれる演出もある。これは、段階的に期待度が高まるように演出内容を変化させながら発展させることで、大当たりに対する遊技者の期待感をより高めさせるものである。しかし、ステップアップ予告演出は期待度を段階的に高める必要がある分、自ずと演出に要する時間が比較的長くなる傾向にあり、逆に演出時間を短くすれば期待度が低く見えてしまうジレンマがある。また、予告演出の時間が長くなれば、当然それだけ長い変動時間が確保される図柄変動が表示される場合でしか実行できず、もし全体的に図柄変動の変動時間を長くするとすれば遊技進行の効率が阻害されかねない。このように、ステップアップ予告演出のような比較的時間を要する演出を出現させるには時間的な制約が大きく、これを解消するにも種々の弊害が避けられなかった。
本発明はこうした課題に鑑みてなされたものであり、その目的は、弾球遊技機において遊技進行の効率を維持しながら遊技者の期待感を高められる新たな演出を提供することにある。
上記課題を解決するために、本発明のある態様の弾球遊技機は、遊技領域が形成された遊技盤と、遊技領域の所定位置に設けられ、遊技球の入球が抽選の契機となる始動入賞口と、始動入賞口への入球を契機として、通常遊技より遊技者に有利な状態である特別遊技へ移行するか否かを判定するための当否抽選を実行する当否抽選手段と、当否抽選の結果を示すための複数の図柄が変動表示される図柄表示装置と、あらかじめ選択される変動パターンにしたがって複数の図柄を図柄表示装置に変動表示させる表示制御手段と、当否抽選の結果が当たりであったことを契機に、通常遊技より遊技者に有利な状態である特別遊技を実行する特別遊技制御手段と、それぞれが異なる種類の演出が実行されることを示唆する複数の表示オブジェクトが表示画面の領域をそれぞれで分ける形で配置されて最終的に選択表示されるいずれかの表示オブジェクトが示唆する演出の実行へ移行する予告演出であるオブジェクト配置演出を実行するか否かを所定の基準で決定し、最終的に選択表示される表示オブジェクトを含む複数の表示オブジェクトを当否抽選の結果に応じた基準で決定する演出決定手段と、を備える。表示制御手段は、オブジェクト配置演出の実行が決定された場合、配置の領域割合を変化させることで最終的な選択表示に至るまでの選択過程を演出するオブジェクト配置演出の表示を実行する。
ここで「表示オブジェクト」は、演出内容を示唆するためのキャラクタや風景等のモチーフを用いた画像であってもよく、例えば複数の「表示オブジェクト」が画面全体を複数領域に分割するようなパネル状の画像であってもよい。「オブジェクト配置演出」は、予告演出の一つであってもよく、図柄の変動表示とは別個の演出として表示されてもよい。「配置の領域割合を変化」は、各表示オブジェクトが占有する領域の面積を相対的に変化させる処理であってもよいし、いずれかの表示オブジェクトが強調されるように拡大させることでもよい。「最終的な選択表示に至るまでの選択過程」は、複数の表示オブジェクトのいずれかが一つずつ順次選択されていき、最終的な選択表示まで至る過程であってもよい。表示オブジェクトの「配置」は、各表示オブジェクトの選択過程におけるその選択順序に沿って形成されてもよいし、その選択順序の方向が把握できるような配置順序となるように形成されてもよい。また、表示オブジェクトの配置において表示オブジェクトの選択順序の方向がつねに一定となるように「配置」が形成されてもよい。演出決定手段は、「オブジェクト配置演出」において順次選択表示する表示オブジェクトの組合せパターンを記憶してもよく、最終的に選択表示される表示オブジェクトを決定するとともにその表示オブジェクトと組合せ可能な表示オブジェクトを組合せパターンから抽出して一覧のように配置する決定をしてもよい。このとき、組合せ可能な表示オブジェクトすべてを抽出してそのすべてを配置する決定をしてもよい。
この態様によると、各表示オブジェクトが演出内容を示唆するので、その選択過程においてどの表示オブジェクトが選択されて演出が実行されるかの期待感を遊技者に抱かせることができる。特に、表示オブジェクトごとに異なる演出を示唆し、どの演出が実行されるかによって大当たりに対する遊技者の期待感も異なるように設計できる。ただし、表示オブジェクトの内容そのものがそうした期待感の大きさを示唆することができるかどうかは問わず、表示オブジェクトの配置そのもので期待感の大小を表現できてもよい。このように、表示オブジェクトの選択過程で段階的に期待感を高めることができる一方で、選択される可能性のある表示オブジェクトを最初から複数配置させる構造を採る。これにより、その選択過程が必ずしも時間的に長くなくとも、あるいは選択過程の段階が必ずしも多くなくとも、最初から大当たりへの期待が複数段階で高まる可能性があることを示唆できる。したがって、変動時間が相対的に長い変動パターンが選択されたときだけでなく、変動時間がさほど長くない変動パターンが選択されたときにもその変動時間の間にオブジェクト配置演出を実行することができ、演出の設計自由度を高めることができる。
演出決定手段は、当否抽選の結果に応じた基準にしたがって、大当たりの可能性の高さを示唆する複数種の予告画像からいずれかを選択するとともに、その選択した予告画像を含む複数の予告画像の種類をそれぞれ示唆する画像を含む複数の表示オブジェクトを選択し、表示制御手段は、オブジェクト配置演出として選択された複数の表示オブジェクトを配置して表示し、選択された予告画像に対応する表示オブジェクトを最終的に選択表示した後でその表示オブジェクトに対応する予告画像による演出を実行してもよい。
「予告画像」は、当たりの可能性を遊技者に予期させる内容を持つ画像であって、静止画像に限らず動画像であってもよい。この場合の表示オブジェクトは、予告画像の全部または一部を用いて表示オブジェクトを形成させてもよいし、予告画像の種類を連想させる画像を用いて表示オブジェクトを形成させてもよい。「予告画像」の内容自体が当たりの可能性の高さを示唆してもよいが、「予告画像」の種類とその種類ごとの当たり出現確率とをあらかじめ対応付けておき、特定の「予告画像」の表示時に当たりが出現しやすいといった経験則を利用して当たりの可能性を示唆してもよい。この態様においても、表示オブジェクトの配置と予告画像によって期待感の大小を表現でき、表示オブジェクトの選択過程で段階的に期待感を高めることができる一方で、選択される可能性のある予告画像を示唆する画像を最初から複数配置させる構造を採る。また、その選択過程が必ずしも時間的に長くなくとも、あるいは選択過程の段階が必ずしも多くなくとも、複数段階の期待感を表現することもできる。したがって、変動時間が相対的に長い変動パターンが選択されたときだけでなく、変動時間がさほど長くない変動パターンが選択されたときにもその変動時間の間にオブジェクト配置演出を実行することができ、演出の設計自由度を高めることができる。
オブジェクト配置演出は、配置される複数の表示オブジェクトからいずれかを選択する過程を表示するとともにその選択対象を順次切り替えていく過程を表示する演出であり、演出決定手段は、オブジェクト配置演出において配置する複数の表示オブジェクトの数を、そのオブジェクト配置演出において順次選択対象となる表示オブジェクトの数にかかわらず設定してもよい。
配置する表示オブジェクトの数を、オブジェクト配置演出において順次選択対象となる表示オブジェクトの数より多くする場合、いずれの表示オブジェクトが選択されるかに関する遊技者の期待も増やすことができる。例えば、実際に選択対象となる表示オブジェクトが二つしかない場合、すなわち2段階しか予告演出を発展させない場合にも、三つ以上の表示オブジェクトを配置すれば、実際の数よりも多くの発展可能性を遊技者に示すことができる。また、現在選択されている表示オブジェクトの期待度を全段階のうちのどの段階にあるかを配置で示すことができる。一方、配置する表示オブジェクトの数を、オブジェクト配置演出において順次選択対象となる表示オブジェクトの数より少なくする場合であっても、少ない数の表示オブジェクトのいずれかを複数回にわたって選択対象とすれば選択対象とする表示オブジェクトの数を実質的に多くすることができるので、必ずしも多くの表示オブジェクトを配置しなくても同様の効果を奏するような演出を実行できる。この点は、配置する表示オブジェクトの数を、オブジェクト配置演出において順次選択対象となる表示オブジェクトの数と同数にする場合でも同様である。
オブジェクト配置演出は、当否抽選の結果が当たりである可能性が相対的に低いことを示唆する演出に対応する表示オブジェクトを選択するような配置から、当否抽選の結果が当たりである可能性が相対的に高いことを示唆する演出と対応する表示オブジェクトを選択するような配置に変化させることで当たりへの期待度が段階的に高まることを表示する演出であってもよい。この場合のオブジェクト配置演出は、いわゆるステップアップ予告と呼ばれる予告演出であってもよいが、当たりへの期待度が高まる段階数は必ずしも多段階でなくてもよい。期待感が異なる複数の表示オブジェクトを最初から複数配置させる構造を採り、実際の選択対象の数にかかわらず表示オブジェクトの配置によって期待感の大小を表現できる。その一方で、その選択過程が必ずしも時間的に長くなくとも、あるいは選択過程の段階が必ずしも多くなくとも、複数段階の期待感を表現することもできる。したがって、変動時間が相対的に長い変動パターンが選択されたときだけでなく、変動時間がさほど長くない変動パターンが選択されたときにもその変動時間の間にオブジェクト配置演出を実行することができ、演出の設計自由度を高めることができる。
オブジェクト配置演出は、表示される複数の表示オブジェクトのうちいずれかを強調する表示により配置の領域割合を変化させてその表示オブジェクトが選択される過程を表示するとともに、最終的に選択される表示オブジェクトを他の表示オブジェクトより強調する表示をすることにより最終的に選択される過程を表示する演出であってもよい。
「強調する表示」は、例えば画面領域を覆うように表示オブジェクトを拡大表示する処理であってもよいし、表示オブジェクトの周囲に枠体を表示させる処理であってもよいし、表示オブジェクトの色彩を変化、反転、または点滅させる処理であってもよい。この態様においても、表示オブジェクトの配置と強調表示によって期待感の大小を表現でき、表示オブジェクトの選択過程で段階的に期待感を高めることができる。その一方で、その選択過程が必ずしも時間的に長くなくとも、あるいは選択過程の段階が必ずしも多くなくとも、複数段階の期待感を表現することもできる。したがって、変動時間が相対的に長い変動パターンが選択されたときだけでなく、変動時間がさほど長くない変動パターンが選択されたときにもその変動時間の間にオブジェクト配置演出を実行することができ、演出の設計自由度を高めることができる。
なお、以上の構成要素の任意の組合せや、本発明の構成要素や表現を方法、装置、システム、コンピュータプログラム、コンピュータプログラムを格納した記録媒体、データ構造などの間で相互に置換したものもまた、本発明の態様として有効である。
本発明の弾球遊技機によれば、遊技進行の効率を維持しながら遊技者の期待感を高められる新たな演出を提供することができる。
(実施例1)
図1は、ぱちんこ遊技機の前面側における基本的な構造を示す。以下、弾球遊技機として従来にいういわゆる第1種ぱちんこ遊技機を例に説明する。ぱちんこ遊技機10は、主に遊技機枠と遊技盤で構成される。ぱちんこ遊技機10の遊技機枠は、外枠11、前枠12、透明板13、扉14、上球皿15、下球皿16、および発射ハンドル17を含む。外枠11は、開口部分を有し、ぱちんこ遊技機10を設置すべき位置に固定するための枠体である。前枠12は、外枠11の開口部分に整合する枠体であり、図示しないヒンジ機構により外枠11へ開閉可能に取り付けられる。前枠12は、遊技球を発射する機構や、遊技盤を着脱可能に収容させるための機構、遊技球を誘導または回収するための機構等を含む。
透明板13は、ガラスなどにより形成され、扉14により支持される。扉14は、図示しないヒンジ機構により前枠12へ開閉可能に取り付けられる。上球皿15は、遊技球の貯留、発射レールへの遊技球の送り出し、下球皿16への遊技球の抜き取り等の機構を有する。下球皿16は、遊技球の貯留、抜き取り等の機構を有する。上球皿15と下球皿16の間にはスピーカ18が設けられており、遊技状態などに応じた効果音が出力される。
遊技盤50は、外レール54と内レール56により区画された遊技領域52上に、アウト口58、特別図柄表示装置61、演出表示装置60、始動入賞口(以下、「始動口」という)62、センター飾り64、大入賞口66、作動口68、一般入賞口72を含む。さらに遊技領域52には、図示しない複数の遊技釘や風車などの機構が設置される。始動口62は、遊技球の入球を検出するための始動入賞検出装置74と、始動口62の拡開機構を拡開させるための普通電動役物ソレノイド76を備える。始動口62の拡開機構が拡開されたとき、始動口62の開口幅が拡がって入球容易性が向上する。始動入賞検出装置74は、始動口62への遊技球の入球を検出するセンサであり、入球時にその入球を示す始動入賞情報を生成する。一般入賞口72は、遊技球の入球を検出するための一般入賞検出装置73を備える。一般入賞検出装置73は、一般入賞口72への遊技球の入球を検出するセンサであり、入球時にその入球を示す一般入賞情報を生成する。大入賞口66は、遊技球の入球を検出するための入賞検出装置78と、大入賞口66を拡開させるための大入賞口ソレノイド80を備える。入賞検出装置78は、大入賞口66への遊技球の入球を検出するセンサであり、入球時にその入球を示す大入賞口入賞情報を生成する。
大入賞口66は、特別図柄192が所定の態様にて停止したときに「大当たり」として開放状態となる横長方形状の入賞口である。大入賞口66はアウト口58の上方等の位置に設けられる。大入賞口66の入賞検出装置78は、遊技球の通過を検出するセンサを備えて構成される。
遊技領域52の左方に設けられた特別図柄表示装置61および遊技領域52の略中央に設けられた演出表示装置60は、それぞれの画面に特別図柄192の変動と、特別図柄192に連動する装飾図柄190を含む演出画像の変動を表示する(以下、そうした表示を「図柄変動」または「変動表示」等という)。ここで、特別図柄192は、始動口62への遊技球の落入を契機として行われる抽選の結果に対応した図柄であり、その変動表示が停止されたときの図柄態様が当たりと定められた図柄であった場合、その停止図柄が表示されたタイミングが大当たり発生タイミングとなる。特別図柄表示装置61は、例えば7セグメントLEDで構成される表示手段である。演出表示装置60は、特別図柄192の変動表示と連動する形で装飾図柄190を変動表示する液晶ディスプレイである。装飾図柄190は、特別図柄192で示される抽選の結果表示を視覚的に演出するための図柄である。演出表示装置60は、装飾図柄190として、例えばスロットマシンのゲームを模した複数列の図柄変動の動画像を画面の中央領域に表示する。演出表示装置60は、この実施例では液晶ディスプレイで構成されるが、ドラムなどの機械式回転装置やLEDなどの他の表示手段で構成されてもよい。なお、特別図柄192は必ずしも演出的な役割をもつことを要しないため、本実施例では演出表示装置60の左下方の特別図柄表示装置61にて目立たない大きさで表示させるが、特別図柄自体に演出的な役割をもたせて装飾図柄を表示させないような手法を採用する場合には、特別図柄を演出表示装置60のような液晶ディスプレイに表示させてもよい。作動口68は、遊技盤50の左側方位置に設けられる。作動口68は、通過検出装置69を含む。通過検出装置69は、作動口68への遊技球の通過を検出するセンサであり、通過時にその通過を示す通過情報を生成する。作動口68への遊技球の通過は始動口62の拡開機構を拡開させるか否かを決定する開放抽選の契機となる。作動口68を遊技球が通過すると、開放抽選の結果を示す図柄である普通図柄が普通図柄表示装置59に変動表示される。普通図柄表示装置59は演出表示装置60の右下方に設けられる。所定時間の経過後に普通図柄の変動表示が停止すると、通常、50%から80%程度の確率で始動口62が所定時間拡開する。
演出表示装置60の周囲には、センター飾り64が設けられる。センター飾り64は、遊技球の流路、特別図柄表示装置61および演出表示装置60の保護、装飾等の機能を有する。演出表示装置60の下方には、抽選保留ランプ20が設けられ、その対称的な位置である遊技領域52の右下部には、普通図柄表示装置59の下に作動保留ランプ22が設けられている。抽選保留ランプ20は、4個のランプからなり、その点灯個数によって当否抽選の保留数を表示する。当否抽選の保留数は、図柄変動中または特別遊技中に始動口62へ入賞した抽選結果の個数であり、図柄変動がまだ実行されていない入賞球の数を示す。作動保留ランプ22もまた4個のランプからなり、その点灯個数によって普通図柄変動の保留数を表示する。普通図柄変動の保留数は、普通図柄の変動中に作動口68を通過した遊技球の個数であり、普通図柄の変動がまだ実行されていない普通図柄抽選の数を示す。さらに演出表示装置60の上方および下方には、それぞれ遊技効果ランプ90が設けられている。操作ボタン82は、遊技者が遊技機へ所定の指示を入力するために操作するボタンである。操作ボタン82は、上球皿15近傍の外壁面に設けられる。
遊技者が発射ハンドル17を手で回動させると、その回動角度に応じた強度で上球皿15に貯留された遊技球が1球ずつ内レール56と外レール54に案内されて遊技領域52へ発射される。遊技者が発射ハンドル17の回動位置を手で固定させると一定の時間間隔で遊技球の発射が繰り返される。遊技領域52の上部へ発射された遊技球は、複数の遊技釘や風車に当たりながらその当たり方に応じた方向へ落下する。遊技球が一般入賞口72や始動口62、大入賞口66の各入賞口へ落入すると、その入賞口の種類に応じた賞球が上球皿15または下球皿16に払い出される。一般入賞口72等の各入賞口に落入した遊技球はセーフ球として処理され、アウト口58に落入した遊技球はアウト球として処理される。なお、各入賞口は遊技球が通過するゲートタイプのものを含み、本願において「落入」「入球」「入賞」というときは「通過」を含むものとする。
遊技球が始動口62に落入すると、特別図柄表示装置61および演出表示装置60において特別図柄192および装飾図柄190が変動表示される。特別図柄192および装飾図柄190の変動表示は、表示に先だって決定された表示時間の経過後に停止される。停止時の特別図柄192および装飾図柄190が大当たりを示す図柄である場合、通常遊技よりも遊技者に有利な遊技状態である特別遊技に移行し、大入賞口66の開閉動作が開始される。このときスロットマシンのゲームを模した装飾図柄190は、3つの図柄を一致させるような表示態様をとる。特別遊技において、大入賞口66は、約30秒間開放された後、または9球以上の遊技球が落入した後で一旦閉鎖される。このような大入賞口66の開閉が所定回数、例えば15回繰り返される。
特別遊技が終了した後の通常遊技においては特定遊技の一つである変動時間短縮遊技(以下、適宜「時短」という)が開始される。変動時間短縮遊技においては、特別図柄および装飾図柄の変動時間が通常より短縮される。特別図柄および装飾図柄の変動時間は、所定の変動回数の変動表示がなされた後で元の変動時間に戻される。特別遊技が発生した場合であってそのときの当たり停止図柄が特定の態様であった場合、特別遊技の終了後に特定遊技の一つである確率変動遊技(以下、適宜「確変」という)がさらに開始される。確率変動遊技においては、通常の確率状態より当たりの確率が高い抽選が行われ、比較的早期に新たな特別遊技が発生する。
図2は、ぱちんこ遊技機の背面側における基本的な構造を示す。電源スイッチ40はぱちんこ遊技機10の電源をオンオフするスイッチである。メイン基板102は、ぱちんこ遊技機10の全体動作を制御し、特に始動口62へ入賞したときの抽選等、遊技動作全般を処理する。サブ基板104は、液晶ユニット42を備え、演出表示装置60における表示内容や複数の可動役物140の動作、遊技効果ランプ90の点灯を制御し、特にメイン基板102による抽選結果に応じて表示内容を変動させ、その演出の進行に沿って可動役物140や遊技効果ランプ90の点灯を作動させる。メイン基板102およびサブ基板104は、遊技制御装置100を構成する。セット基板39は、賞球タンク44や賞球の流路、賞球を払い出す払出ユニット43等を含む。払出ユニット43は、各入賞口への入賞に応じて賞球タンク44から供給される遊技球を上球皿15へ払い出す。払出制御基板45は、払出ユニット43による払出動作を制御する。発射装置46は、上球皿15の貯留球を遊技領域52へ1球ずつ発射する。発射制御基板47は、発射装置46の発射動作を制御する。電源ユニット48は、ぱちんこ遊技機10の各部へ電力を供給する。
図3は、本実施例におけるぱちんこ遊技機10の機能ブロックを示す。ぱちんこ遊技機10において、遊技制御装置100は、始動口62、大入賞口66、一般入賞口72、作動口68、特別図柄表示装置61、演出表示装置60、普通図柄表示装置59、操作ボタン82、スピーカ18、遊技効果ランプ90、可動役物140のそれぞれと電気的に接続されており、各種制御信号の送受信を可能とする。遊技制御装置100は、遊技の基本動作だけでなく、図柄変動表示や可動役物140、電飾等の演出的動作も制御する。遊技制御装置100は、遊技の基本動作を含むぱちんこ遊技機10の全体動作を制御するメイン基板102と、図柄の演出等を制御するサブ基板104とに機能を分担させた形態で構成される。遊技制御装置100は、ハードウエア的にはデータやプログラムを格納するROMやRAM、演算処理に用いるCPU等の素子を含んで構成される。
本実施例におけるメイン基板102は、入球判定手段110、当否抽選手段112、図柄決定手段114、変動パターン決定手段115、保留制御手段116、メイン表示制御手段118、特別遊技制御手段120、特定遊技実行手段122、開閉制御手段124を備える。本実施例におけるサブ基板104は、パターン記憶手段130、図柄態様決定手段131、演出決定手段132、演出表示制御手段134、役物制御手段136を備える。なお、メイン基板102に含まれる各機能ブロックは、いずれかがメイン基板102ではなくサブ基板104に搭載されるかたちで構成されてもよい。同様に、サブ基板104に含まれる各機能ブロックは、いずれかがサブ基板104ではなくメイン基板102に搭載されるかたちで構成されてもよい。
入球判定手段110は、各入賞口への遊技球の入球を判定する。入球判定手段110は、始動入賞情報を受け取ると遊技球が始動口62に入賞したと判断し、大入賞口入賞情報を受け取ると遊技球が大入賞口66に入賞したと判断し、一般入賞情報を受け取ると遊技球が一般入賞口72に入賞したと判断する。入球判定手段110は、通過情報を受け取ると遊技球が作動口68を通過したと判断する。
当否抽選手段112は、始動口62への遊技球の入球を契機として、通常遊技より遊技者に有利な状態である特別遊技へ移行するか否かを判定するために乱数の値を当否抽選値として取得する。たとえば、当否抽選値は「0」から「65535」までの値範囲から取得される。なお、本願にいう「乱数」は、数学的に発生させる乱数でなくてもよく、ハードウエア乱数やソフトウエア乱数などにより発生させる疑似乱数でもよい。当否抽選手段112は、当否判定で参照する当否テーブルを複数保持する。複数の当否テーブルには、当たりまたは外れの判定結果と当否抽選値とが対応付けられており、対応付けられた当たりの範囲設定に応じて当否確率が定まる。当否抽選手段112は、通常時には通常確率による当否判定のための当否テーブルを参照し、確率変動時には通常確率より当たりの確率が高くなる当否テーブルを参照する。当否抽選手段112は、複数の当否テーブルのうちいずれかを参照し、当否抽選値が当たりであるか否かを判定する。当否抽選手段112による判定結果は、特別図柄表示装置61において特別図柄の形で変動表示される。また、当否抽選手段112による判定結果を演出的に示す装飾図柄が演出表示装置60において変動表示される。
図柄決定手段114は、特別図柄表示装置61に表示させる特別図柄の停止図柄を、当否抽選手段112による抽選の結果に応じて決定する。また、図柄決定手段114は、普通図柄表示装置59に表示させる普通図柄の停止図柄を抽選により決定する。停止図柄は、図柄変動の終了時に表示すべき図柄である。図柄決定手段114は、特別図柄や普通図柄の停止図柄を決定するために参照すべき図柄範囲テーブルを保持する。
図柄決定手段114は、特別図柄を決定するための図柄決定抽選値を取得し、当否抽選手段112による当否判定結果と図柄決定抽選値とに応じて特別図柄の停止図柄を決定する。図柄決定手段114は、決定した停止図柄を示すデータをメイン表示制御手段118、図柄態様決定手段131、演出決定手段132へ送出する。
図柄決定手段114は、遊技球が作動口68を通過した場合に、普通図柄を決定するための抽選乱数を取得し、その抽選乱数に応じて普通図柄の停止図柄を決定する。普通図柄の停止図柄が特定の図柄であった場合、開閉制御手段124が始動口62の普通電動役物を所定時間拡開する。
変動パターン決定手段115は、当否抽選の結果に応じて複数種の変動パターンからいずれかの変動パターンを選択する。変動パターン決定手段115は、変動パターンを決定するために参照すべきパターン選択テーブルを保持する。図柄決定手段114は、決定した変動パターンを示すデータをメイン表示制御手段118、図柄態様決定手段131、演出決定手段132へ送出する。変動パターン決定手段115は、特別図柄を変動表示させるときの変動開始から停止までの変動態様が定められた複数種の変動パターンを記憶する。複数種の変動パターンは、長短様々な変動時間をもつとともに、その変動時間にて複数の図柄で構成される装飾図柄による図柄変動も実行されることを前提として規定される。各変動パターンには、その図柄変動の終了条件としてパターンごとに変動表示時間が定められており、その変動表示時間の経過時に特別図柄および装飾図柄の変動が停止される。
保留制御手段116は、当否抽選手段112により取得された当否抽選値を保留球として保持する。当否抽選値は、その保留数が所定の上限に達するまで蓄積される。保留数の上限は4である。
メイン表示制御手段118は、当否抽選手段112による抽選の結果を、変動パターン決定手段115により決定された変動パターンにしたがって特別図柄の変動表示として特別図柄表示装置61に表示させる。メイン表示制御手段118は、特別図柄の変動表示を開始するタイミングと停止するタイミングにて、変動開始コマンドと変動停止コマンドを演出表示制御手段134へ送信することにより、メイン表示制御手段118および演出表示制御手段134による変動表示が同期し、連動が保たれる。メイン表示制御手段118は、普通図柄の変動を普通図柄表示装置59に表示させる。
特別遊技制御手段120は、当否抽選手段112による当否抽選結果が当たりであった場合に、特別遊技の実行処理を制御する。特別遊技は、大入賞口66の開閉動作を複数回数連続して継続する遊技であり、1回の開閉を単位とした複数回の単位遊技で構成される。単位遊技は例えば15回を上限として繰り返され、1回の単位遊技において大入賞口66を約30秒間開放させる。特別遊技制御手段120は、単位遊技の継続回数が上限回数に達していなければ、現在の単位遊技の終了後に次の単位遊技を開始させる。単位遊技の上限回数を消化した場合には、特別遊技を終了させる。
特定遊技実行手段122は、遊技状態を通常状態から特定遊技状態へ移行させる制御と、特定遊技状態から通常状態へ戻す制御を実行する。本実施例における特定遊技には、当否抽選の当選確率を通常確率の状態から高確率の状態へ切り替える確変と、図柄変動時間を通常時間より短時間へ切り替える時短とがある。
特定遊技実行手段122は、当否抽選値が確変状態へ移行すべき値であった場合に、特別遊技後の遊技状態を確変状態へ移行させる。確変状態は原則として次の大当たりが発生するまで続行され、その間は当否抽選手段112による当たり判定の確率が高い値のまま維持される。また、特定遊技実行手段122は、当否抽選値の如何に関わらず、特別遊技後に遊技状態を時短の状態へ移行させる。時短は、特別遊技後の特別図柄の変動回数が所定回数、たとえば100回に至るまで継続される。
開閉制御手段124は、始動口62の普通電動役物や大入賞口66の開閉を制御する。開閉制御手段124は、普通図柄が特定の図柄で停止されると、普通電動役物ソレノイド76に開放指示を送り、始動口62を開放させる。また、開閉制御手段124は、特別遊技中、大入賞口ソレノイド80に開放指示を送り、大入賞口66を開放させる。
パターン記憶手段130は、装飾図柄190の変動において演出表示装置60に表示させる演出的な画像内容とその表示過程が定められた複数の演出パターンを保持する。演出パターンには、装飾図柄190の変動表示における変動開始から停止までの変動過程と演出過程が定められた複数の変動演出パターンと、装飾図柄の変動表示とは別に表示されて大当たりへの期待度の高さを予告的に示唆する複数の予告演出パターンとが含まれる。
演出決定手段132は、当否抽選手段112による抽選の結果、特別図柄の停止図柄、特別図柄の変動パターンに応じて変動演出パターンを決定する。演出決定手段132は、変動演出パターンを決定するために参照すべきパターンテーブルを保持する。演出決定手段132は、決定した変動演出パターンの情報を演出表示制御手段134へ送る。
変動演出パターンには、通常の外れの図柄組合せを表示するときのパターンと、あと一つ図柄が揃えば大当たりとなるリーチ状態を経て外れの図柄組合せを表示するときのパターンと、リーチ状態を経て大当たりの図柄組合せを表示するときのパターンが含まれる。特に、リーチ状態を経るときのパターンとしては、長短様々な変動時間をもつパターンが含まれる。各変動演出パターンには、その図柄変動の終了条件としてパターンごとに変動時間が定められており、その変動時間の経過時に図柄変動が停止される。演出決定手段132は、特別図柄の変動パターンに応じて、変動時間が等しい演出画像の変動演出パターンを選択する。
図柄態様決定手段131は、装飾図柄の停止図柄の組合せとその配置を、当否抽選手段112による抽選の結果、特別図柄の停止図柄、特別図柄の変動パターン、装飾図柄の変動演出パターンに応じて決定する。図柄態様決定手段131は、決定した停止図柄の組合せを示す情報を演出表示制御手段134へ送信する。図柄態様決定手段131は、装飾図柄の停止図柄を決定するために参照すべき図柄範囲テーブルを保持する。
装飾図柄の停止図柄は、3つの図柄の組合せとして形成され、たとえば当否抽選手段112による判定結果が特別遊技への移行を示す場合は「777」や「111」のように3つの図柄が揃った組合せが選択される。この場合、装飾図柄として揃える数字には、特別図柄と同じ数字が選ばれるのが好ましい。たとえば、特別図柄が「3」の場合は装飾図柄が「333」となる。当否抽選手段112による判定結果が特別遊技へ移行しない旨を示す場合は、「312」や「946」のように3つの図柄が揃っていない組合せが選択される。ただし、当否判定結果が特別遊技へ移行しない旨を示す場合であって、リーチ付きの外れを示す特別図柄の変動パターンや装飾図柄の変動演出パターンが選択された場合は、「191」や「727」のように一つだけ図柄が揃っていない組合せを選択する。
予告演出パターンは、特定のキャラクタやモチーフの画像、アニメーション、映像などを一時的に画面表示させる演出パターンや、特定の音声を出力する演出パターンである。予告演出パターンによる演出は、装飾図柄の変動と並行して実行され、装飾図柄の変動表示に対して付加的に表示する演出であって、その図柄変動が大当たり態様にて停止する期待度が高いことを予告的に示唆する。例えば、キャラクタの画像を一つだけ画面に表示させるだけの通常予告演出や、多数のキャラクタの群れを画面の一端から他端へ通過させるように表示させる群予告演出がある。また、予告演出の表示過程を複数段階に分け、表示させる段階数を可変にして段階数が多いほど大当たりへの期待度が高くなるように設定されるステップアップ予告演出がさらに含まれる。
予告演出パターンには、装飾図柄190の表示態様がリーチ状態となった後のタイミングで演出が実行されて図柄の最終的な停止態様を予告するパターンと、装飾図柄190が一つも停止していないタイミングで演出が実行されてリーチ状態となることを同時に予告するパターンとがある。
演出決定手段132は、当否抽選の結果に応じて演出表示装置60に予告演出を表示させるか否かを、変動パターンないし変動演出パターンを決定するための抽選とは別の所定の予告抽選により決定するとともに、表示させるべき予告演出パターンを決定する。演出決定手段132は、予告演出を表示させるか否かを決定するために参照すべき予告決定テーブルと、予告演出パターンの種類を選択するときに参照すべき予告種類テーブルとを保持する。予告決定テーブルは、当否抽選の結果に応じて異なる欄が参照されるように設定されており、当否抽選が当たりの場合は外れの場合よりも高い確率で予告演出を表示させるよう、当否抽選の結果と予告演出を表示するか否かの対応関係が定められる。これにより、予告演出が表示されること自体で大当たりへの期待度の高さを示唆することができる。
演出表示制御手段134は、当否抽選手段112による当否抽選の結果として、選択された変動演出パターンデータにしたがって演出表示装置60へ装飾図柄を含む演出画像を変動表示させる。
演出表示制御手段134は、予告演出を表示させる旨が演出決定手段132により決定された場合、選択された予告演出パターンにしたがった予告演出を演出表示装置60へ表示させる。演出表示制御手段134は、遊技効果ランプ90の点灯および消灯や、スピーカ18からの音声出力などの演出処理をさらに制御する。
役物制御手段136は、演出表示制御手段134から受け取る指示にしたがい、演出表示装置60における演出内容や遊技効果ランプ90の点滅過程に沿って、可動役物140を演出的に動作させる。
以下、本実施例の特徴であるオブジェクト配置演出について説明する。本実施例におけるオブジェクト配置演出はステップアップ予告演出として実行される。演出決定手段132がステップアップ予告演出の実行を決定したときに、演出表示制御手段134はオブジェクト配置演出を実行する。オブジェクト配置演出は、複数の表示オブジェクトが表示画面の領域をそれぞれで分ける形で配置され、いずれかの表示オブジェクトを選択する過程を表示するとともにその選択対象を順次切り替えていく過程を表示する演出である。また、最終的に選択表示されるいずれかの表示オブジェクトが示唆する演出の実行へ移行する。本実施例においては、画面を4分割したそれぞれの領域に4種類の表示オブジェクトを表示する。複数の表示オブジェクトは、それぞれが異なる種類の演出が実行されることを視覚的に示唆するとともに、予告画像の種類を示唆する画像を含む。予告画像は、それぞれが大当たりの可能性の高さを示唆する動画像であり、予告画像を表示すること自体が一つの演出表示となる。表示オブジェクトは予告画像のサムネイル画像であり、異なる風景やキャラクタ等の写真のような複数種類の画像で形成される。
演出決定手段132は、オブジェクト配置演出を実行する決定をしたときに、当否抽選の結果に応じた基準にしたがって、複数種の予告画像のうちいずれかのサムネイル画像を含む表示オブジェクトを最終的に選択表示される表示オブジェクトとして選択する。また、最終的に選択表示される表示オブジェクトを含む複数の表示オブジェクトの組合せを当否抽選の結果に応じた基準で同時に決定する。演出決定手段132は、所定の組合せパターン抽選値を取得し、その組合せパターン抽選値に応じて複数の表示オブジェクトの組合せパターンを決定するとともに、組合せパターン抽選値と組合せパターンの対応関係が定められた予告種類テーブルを保持する。
演出表示制御手段134は、オブジェクト配置演出の実行が決定された場合、オブジェクト配置演出として選択された複数の表示オブジェクトを配置して表示する。この配置においては、当否抽選の結果が当たりである可能性が相対的に低いことを示唆する演出に対応する表示オブジェクトから、当たりである可能性が相対的に高いことを示唆する演出と対応する表示オブジェクトまでが一定方向に並ぶよう配置する。演出表示制御手段134は、当たりである可能性が相対的に低いことを示唆する演出に対応する表示オブジェクトから、当たりである可能性が相対的に高いことを示唆する演出と対応する表示オブジェクトまでを順次選択していくことで当たりへの期待度が段階的に高まることを表現する。表示オブジェクトの選択は、その表示オブジェクトの配置の領域割合を変化させることで表現する。配置領域割合の変化は、表示される表示オブジェクトを強調する、例えば拡大する表示により表現する。最終的な選択対象として決定された予告画像に対応する表示オブジェクトを最終的に選択して確定表示した後でその表示オブジェクトに対応する予告画像による演出を実行する。例えば、オブジェクト配置演出において最終的に「a」という表示オブジェクトを選択表示するときは、表示オブジェクト「a」の画像を拡大表示してそのままその画像に対応する予告画像「a」の動画表示へとシームレスに移行する。
演出決定手段132は、オブジェクト配置演出において配置する複数の表示オブジェクトの数を、そのオブジェクト配置演出において順次選択対象となる表示オブジェクトの数にかかわらず設定する。本実施例においては、順次選択対象となる表示オブジェクトの数は2〜4個に設定されるが、その数にかかわらず画面に表示される表示オブジェクトは4個である。これにより、実際の表示オブジェクトの選択過程が2段階の演出しか構成しない場合であっても、4個の表示オブジェクトによって視覚的には最大で4段階の発展可能性があるかのように見せることができる。また4段階の発展可能性を最初から提示することで、実際に選択する表示オブジェクトが全体のうちどの程度の段階の期待度に相当するかを視覚的に遊技者に認識させることができる。また、表示オブジェクトの画像内容そのものが期待度の大きさを示唆するのが困難なモチーフであっても、表示オブジェクトの配置順を期待度の大きさ順に沿わせることにより、相対的な期待度の高さを配置によって表現することができ、表示オブジェクトとして採用するモチーフの自由度が増す。ただし、変形例として、画像内容そのものが大当たりに対する期待度の大きさを示唆するようなモチーフであってもよく、その場合、遊技者は表示オブジェクトを見るだけで直観的に期待度の高さを把握することができてもよい。
図4は、本実施例のオブジェクト配置演出における表示オブジェクトの配置例および表示オブジェクトの選択過程を模式的に示す図である。図4(a)においては、4つの表示オブジェクトが配置された演出初期の画面例を示す。オブジェクト配置領域A〜Dのそれぞれに一つずつ表示オブジェクトが表示される。図柄変動は画面下隅に小さく表示される。オブジェクト配置領域A〜Dは、表示オブジェクトの選択順序の方向を示しており、つねにAからDの順序方向に表示オブジェクトが順次選択される。すなわち、選択対象として決定された表示オブジェクトの選択順序にしたがってオブジェクト配置領域A〜Dの順序に沿うように配置することで、オブジェクト配置領域A〜Dの順に大当たりへの期待度が高いことを遊技者は容易に把握できる。大当たりへの期待度が相対的に低いものから高いものへと段階的に選択され、このような経験則から、オブジェクト配置領域A〜Dの順に大当たりへの期待度が高いことを遊技者は容易に把握できる。
図4(b)においては、オブジェクト配置領域A〜DのうちAの表示オブジェクトが選択対象となってAがその強調表示として対角線方向に拡大表示される。図4(c)においてオブジェクト配置領域Aが画面全体を覆うように最大限まで拡大した状態を示す。図4(b)、(c)いずれにおいても、図柄変動は停止しないまま画面下隅に小さく表示される。
図5は、本実施例のオブジェクト配置演出における表示オブジェクトの選択対象切替から最終選択に至る過程を模式的に示す図である。図4(c)においてオブジェクト配置領域Aが画面全体を覆った状態から図5(a)のようにオブジェクト配置領域Dがオブジェクト配置領域Aを押し戻す形で対角線方向に拡大される。オブジェクト配置領域Dの拡大に付随してオブジェクト配置領域B,Cも再出現して拡大するが、図5(b)のようにオブジェクト配置領域Aの縮小に付随してオブジェクト配置領域B,Cも縮小していき、図5(c)のようにオブジェクト配置領域Dが画面全体を覆うまで拡大させることによって、最終的な選択表示状態を表現する。図5(a)、(b)、(c)のいずれにおいても、図柄変動は停止しないまま画面下隅に小さく表示される。ただし、変形例として、図5(c)の段階で図柄がリーチ態様で停止するように表示させてもよい。
図6は、表示オブジェクトの組合せパターンを模式的に例示するためのテーブルの図である。「パターン番号」の欄には、各組合せパターンを示す固有のパターン番号が3桁の数値で定められる。表示オブジェクトの種類はa〜kで示される。それぞれのパターン番号に対して、最初の選択対象となる表示オブジェクトが「第1選択」の欄に定められ、次いで2番目に選択対象となる表示オブジェクトが「第2選択」の欄に定められる。次いで3番目に選択対象となる表示オブジェクトが「第3選択」の欄に定められ、次いで最後に選択対象となる表示オブジェクトが「第4選択」の欄に定められる。なお、本実施例における選択対象の数は2個〜4個である。すなわち、ステップアップ予告演出の段階数は2〜4である。
本図の例では、パターン番号001に対して表示オブジェクトaと表示オブジェクトbの組合せが対応付けられ、パターン番号002に対して表示オブジェクトaと表示オブジェクトcの組合せが対応付けられる。パターン番号003に対しては表示オブジェクトa,dの組合せが対応付けられ、パターン番号004に対しては表示オブジェクトa,f,gの組合せが対応付けられる。パターン番号005に対しては表示オブジェクトa,h,i,jの組合せが対応付けられる。これらと同様に、パターン番号006以降も表示オブジェクトa〜kのいずれか複数の表示オブジェクトの組合せが対応付けられる。
図7は、当否抽選の結果ごとの予告抽選値と予告演出有無の対応関係を模式的に示す予告決定テーブルの図である。本図は、主にオブジェクト配置演出の実行有無を決定するための予告抽選値との対応関係として示す。予告抽選値は、0〜255である。当否抽選の結果が当たりであった場合、予告抽選値が0〜99のときは予告演出を実行しないことが決定される。予告抽選値が100〜199のときはオブジェクト配置演出以外の予告演出の実行が決定され、予告抽選値が200〜255のときにステップアップ予告演出であるオブジェクト配置演出の実行が決定される。このように、当否抽選が当たりの場合は比較的高い確率で何らかの予告演出が実行されることとなる。一方、当否抽選の結果が外れであった場合、予告抽選値が0〜219のときは予告演出を実行しないことが決定される。予告抽選値が220〜239のときはオブジェクト配置演出以外の予告演出の実行が決定され、予告抽選値が240〜255のときにステップアップ予告演出であるオブジェクト配置演出の実行が決定される。このように、当否抽選が外れの場合は比較的高い確率で何も予告演出が実行されず、予告演出が実行されるのはおよそ7回に1回の割合となる。
図8は、当否抽選が当たりであったときにオブジェクト配置演出の実行が決定された場合の組合せパターン抽選値とパターン番号の対応関係を模式的に示す予告種類テーブルの図である。例えば、組合せパターン抽選値「0」にはパターン番号「001」の表示オブジェクトの組合せが対応付けられ、組合せパターン抽選値「1」にはパターン番号「002」の表示オブジェクトの組合せが対応付けられる。組合せパターン抽選値「2,3」にはパターン番号「003」の表示オブジェクトの組合せが対応付けられ、組合せパターン抽選値「4〜19」にはパターン番号「004」の表示オブジェクトの組合せが対応付けられる。組合せパターン抽選値「20〜39」にはパターン番号「005」の表示オブジェクトの組合せが対応付けられる。このように、パターン番号「001」や「002」には組合せパターン抽選値が一つずつしか対応付けられていないため、当否抽選が当たりの場合にはパターン番号「001」「002」の組合せは確率的に選択されにくくなる。一方、パターン番号「003」には二つの組合せパターン抽選値が対応付けられているので、パターン番号「001」「002」よりは確率的に選択されやすい。さらに、パターン番号「004」には16個の組合せパターン抽選値が対応付けられ、パターン番号「005」には20個の組合せパターン抽選値が対応付けられる。このように、パターン番号「004」「005」の組合せには比較的多くの組合せパターン抽選値が対応付けられており、確率的に選択されやすくなる。このように、大当たりへの期待度を高めたい表示オブジェクトの組合せには、組合せパターン抽選値を多く割り当てることで当否抽選結果が当たりのときの選択確率を高めることができ、これによって大当たりへの期待度を高めることができる。逆に、大当たりへの期待度を相対的に低くしたい表示オブジェクトの組合せには、組合せパターン抽選値の割り当てを少なくすることで当否抽選結果が当たりのときの選択確率を低くすることができ、これによって大当たりへの期待度を低くすることができる。
図9は、当否抽選が外れであったときにオブジェクト配置演出の実行が決定された場合の組合せパターン抽選値とパターン番号の対応関係を模式的に示す予告種類テーブルの図である。例えば、組合せパターン抽選値「0〜9」にはパターン番号「001」の表示オブジェクトの組合せが対応付けられ、組合せパターン抽選値「10〜19」にはパターン番号「002」の表示オブジェクトの組合せが対応付けられる。組合せパターン抽選値「20〜24」にはパターン番号「003」の表示オブジェクトの組合せが対応付けられ、組合せパターン抽選値「25」にはパターン番号「004」の表示オブジェクトの組合せが対応付けられる。組合せパターン抽選値「26」にはパターン番号「005」の表示オブジェクトの組合せが対応付けられる。このように、パターン番号「001」や「002」には多くの組合せパターン抽選値が対応付けられているため、当否抽選が外れの場合にパターン番号「001」「002」の組合せは確率的に選択されやすくなる。一方、パターン番号「003」には5つの組合せパターン抽選値しか対応付けられていないので、パターン番号「001」「002」よりは確率的に選択されにくい。さらに、パターン番号「004」「005」には一つずつの組合せパターン抽選値しか対応付けられていないため、パターン番号「004」「005」の組合せはさらに確率的に選択されにくくなる。このように、大当たりへの期待度を高めたい表示オブジェクトの組合せには、組合せパターン抽選値の割り当てを少なくすることで当否抽選結果が外れのときの選択確率を低くすることができ、外れとの関連性を低くすることで相対的に大当たりへの期待度を高めることができる。逆に、大当たりへの期待度を相対的に低くしたい表示オブジェクトの組合せには、組合せパターン抽選値の割り当てを多くすることで当否抽選結果が外れのときの選択確率を高くすることができ、外れとの関連性を高くすることで相対的に大当たりへの期待度を低くすることができる。
図10は、ぱちんこ遊技機における基本的な動作過程を示すフローチャートである。まず、遊技球が始動口62、一般入賞口72、大入賞口66などへ入賞した場合や、遊技球が作動口68を通過した場合の処理を実行し(S10)、特別遊技中でなければ(S12のN)、当否抽選などの通常遊技の制御処理を実行し(S14)、特別遊技中であれば(S12のY)、特別遊技の制御処理を実行し(S16)、S10からS16までの処理における各種入賞に応じた賞球払出を処理する(S18)。
図11は、図10におけるS14の通常遊技制御処理を詳細に示すフローチャートである。通常遊技制御処理において、当否抽選値の保留がなされている場合であって(S30のY)、図柄変動が表示中でなければ(S32のN)、当否抽選手段112が当否判定処理を実行する(S34)。その判定結果に応じてメイン表示制御手段118が変動表示を開始するとともに、変動開始コマンドを演出表示制御手段134へ送信し、これを受信した演出表示制御手段134が変動パターンデータにしたがって演出画像の変動表示を開始する(S36)。S30において当否抽選値が保留されていなかった場合は(S30のN)、S32からS36までの処理がスキップされ、S32において図柄変動が表示中であった場合は(S32のY)、S34およびS36の処理がスキップされる。続いて、図柄変動表示がすでに開始されていれば(S38のY)、図柄変動表示処理を実行し(S40)、予告演出の決定有無にしたがって予告演出表示処理を実行し(S41)、図柄変動表示が開始されていないときは(S38のN)、S40およびS41をスキップする。
図12は、図11におけるS34の当否判定処理を詳細に示すフローチャートである。まず、当否抽選手段112が当否抽選値を読み出して(S42)、その当否抽選値に基づいて当否を判定する(S44)。図柄決定手段114は、当否判定結果に基づいて特別図柄の停止図柄を決定し(S46)、特別図柄の変動パターンを選択する(S48)。演出決定手段132は、当否判定結果および特別図柄に基づいて装飾図柄の停止図柄組合せを決定し(S50)、特別図柄の変動パターンに応じて装飾図柄の変動パターンを選択し(S52)、予告演出を決定する(S54)。
図13は、図12におけるS54の予告演出決定処理を詳細に示すフローチャートである。演出決定手段132は、当否抽選の結果に応じて予告演出を実行するか否か、および、予告演出の種類を決定し(S56)、決定された予告演出の種類がステップアップ予告演出だった場合(S58のY)、オブジェクト配置演出における表示オブジェクトの組合せを決定し(S60)、その表示オブジェクトと組合せ可能な表示オブジェクトを、オブジェクト配置演出にて配置する表示オブジェクトとして選択する(S62)。なお、S62においては、S60において選択された表示オブジェクトの組合せの他、その組合せのうちのいずれかと別の組合せを形成し得る他の表示オブジェクトを図6のテーブルに基づいて抽出し、オブジェクト配置演出において配置する表示オブジェクトとして決定する。例えば、パターン番号「011」の組合せが選択された場合は、その組合せに含まれる「b」「k」の表示オブジェクトの他、「b」と組合せ可能な「a」や「d」などの表示オブジェクトもランダムで選択され、合計で四つの表示オブジェクトが配置される決定がなされる。変形例として、組合せ可能な他の表示オブジェクトの数が少数に抑えられるようなテーブルを設計する場合に、組合せ可能な表示オブジェクトをすべて配置する演出とする構成であってもよい。S58において、ステップアップ予告演出でなかった場合(S58のN)、S60およびS62をスキップする。
図14は、図10におけるS16を詳細に示すフローチャートである。まず、大入賞口66が開放済でなければ(S70のN)、演出表示制御手段134が特別遊技の演出処理を開始し(S72)、開閉制御手段124が大入賞口66を開放する(S74)。大入賞口66が開放済であればS72およびS74をスキップする(S70のY)。大入賞口66が開放されてから所定の開放時間が経過した場合(S76のY)、または、開放時間が経過していないものの(S76のN)、大入賞口66へ遊技球が9球以上入球した場合(S78のY)、開閉制御手段124が大入賞口66を閉鎖させる(S80)。開放時間が経過しておらず(S76のN)、大入賞口66への入球数も9球以上に達していない場合は(S78のN)、S80以降の処理をスキップしてS16のフローを終了する。
S80における大入賞口66の閉鎖後、単位遊技のラウンド数が15に達していた場合(S82のY)、演出表示制御手段134は特別遊技の演出処理を終了させ(S84)、特別遊技制御手段120は特別遊技を終了させる(S86)。ラウンド数が15に達していなければ(S82のN)、ラウンド数に1を加算してS16のフローを終了する(S90)。
(実施例2)
本実施例におけるオブジェクト配置演出は、表示オブジェクトの配置方法や配置変化の方法が実施例1と相違し、その他の点は実施例1と共通する。以下、実施例1との相違点を中心に説明し、共通点の説明を省略する。
図15は、オブジェクト配置演出において二つの表示オブジェクトを配置する例を模式的に示す図である。図15(a)のように、初期的には二つの表示オブジェクトを左右に配置し、その後、図15(b)のように左側のオブジェクト配置領域Aに表示した表示オブジェクトを右側へ向けて水平に拡大する。続いて、図15(c)のように画面全体をオブジェクト配置領域Aの表示オブジェクトで覆うように最大限まで拡大させることにより、オブジェクト配置領域Aの表示オブジェクトが選択された状態を表現する。
図16は、図15(c)の状態から続く表示オブジェクトの配置変化の例を模式的に示す図である。図15(c)の状態からオブジェクト配置領域Bに表示する表示オブジェクトが図16(a)のように左側へ向けて水平に拡大する。続いて、図16(b)のように画面全体をオブジェクト配置領域Bの表示オブジェクトで覆うように最大限まで拡大させることにより、オブジェクト配置領域Bの表示オブジェクトが最終的に選択された状態を表現する。このように、表示オブジェクトを水平方向に拡大または縮小することで表示オブジェクトが選択される過程を表現するオブジェクト配置演出を実行する。このように、二つの表示オブジェクトを用いて図15(a)、図15(c)、図16(b)の3段階のステップアップ予告演出を実現することができる。
図17は、オブジェクト配置演出において三つの表示オブジェクトを配置する例を模式的に示す図である。この例でも、初期的には図15(a)〜(c)のように選択過程を展開させて表示する。図15(c)の状態から、図17(a)のように画面中央から観音開き状にオブジェクト配置領域Cを出現させて左右両方向に拡大させる。続いて、図17(b)のように画面全体をオブジェクト配置領域Cの表示オブジェクトで覆うように最大限まで拡大させることにより、オブジェクト配置領域Cの表示オブジェクトが最終的に選択された状態を表現する。このように、三つの表示オブジェクトを用いて図15(a)、図15(c)、図17(b)の3段階のステップアップ予告演出を実現することができる。
図18は、オブジェクト配置演出において四つの表示オブジェクトからいずれかを選択する別の例を模式的に示す図である。本図の例では、四つの表示オブジェクトから一つずつ選択肢を消去していき、最後に残された表示オブジェクトが最終的に選択される表示オブジェクトとして確定する。図18(a)においては画面が4分割されたオブジェクト配置領域A〜Dのそれぞれに表示オブジェクトが表示され、図18(b)のようにカメラのシャッターが閉じられたときのような映像が画面全体を覆う。シャッターが開いたときに図18(c)のように四つの表示オブジェクトの一つであるオブジェクト配置領域Bの表示オブジェクトが消去された状態で表示される。すなわち、シャッターが閉じられたときにオブジェクト配置領域Bの表示オブジェクトを消去することとし、消去の場面を視認不能としている。同様に、図18(d)で再びシャッターが閉じ、図18(e)のように二つ目の表示オブジェクトであるオブジェクト配置領域Cの表示オブジェクトが消去される。このように一つずつ表示オブジェクトが消去されていって最後に残された表示オブジェクトが拡大表示されて最終的に選択される表示オブジェクトとして確定する。
以上のように本実施例においては図15〜図18の各種オブジェクト配置演出を例示したが、これらの種類からいずれの配置方法および配置変化を採用すべきかについて演出決定手段132が決定してもよい。
以上、本発明を実施例をもとに説明した。この実施例はあくまで例示であり、それらの各構成要素や各処理プロセスの組合せにいろいろな変形例が可能なこと、またそうした変形例も本発明の範囲にあることは当業者に理解されるところである。
上記の各実施例においては、ステップアップ予告演出としてのオブジェクト配置演出を、1回の図柄変動中において実行する例を説明した。変形例においては、1回の図柄変動中に限らず、複数回の図柄変動にわたって実行する構成としてもよい。また、オブジェクト配置演出において最終的に選択される演出としての予告画像は、1回の図柄変動期間だけ表示されるものに限らず、後続の図柄変動においても引き続き表示されるような画像であってもよい。その場合、いわゆる演出モードとして予告画像が機能し、オブジェクト配置演出の実行を契機に開始される演出モードの内容として予告画像が背景のように表示され続ける構成であってもよい。
上記の各実施例においては、オブジェクト配置演出が何段階のステップアップ予告演出として形成されるかは、図6に示すようにあらかじめ組合せパターンとして固定的に定めてあり、抽選でいずれかを選択することで決定する構成を説明した。変形例においては、図6のような組合せパターンからいずれかを抽選で決定するとともに、そのときに選択されている変動パターンの変動時間に応じてオブジェクト配置演出におけるステップアップ予告の段階数を増減する構成としてもよい。例えば、段階数を減少させる場合には、最終的に選択すべき表示オブジェクトは固定しつつ、それ以外の表示オブジェクトからいずれかを割愛して表示させることとしてもよい。段階数を増加させる場合、例えば選択した組合せパターンに含まれる表示オブジェクトのうち最終的に選択すべき表示オブジェクト以外の表示オブジェクトを複数回選択表示させることとしてもよい。別の変形例としては、表示オブジェクトの組合せパターンとステップアップ予告演出の段階数を別々の抽選で決定する構成としてもよい。その場合、表示オブジェクトの組合せパターンは、組合せパターンが規定されたテーブルにおいてステップアップ予告演出の段階数が最大限であった場合の組合せとして定めておき、そのうち実際には別の抽選で決定する段階数の分だけ表示オブジェクトを選択することとしてもよい。例えば、テーブルにはすべての組合せパターンとして最大の段階数である4段階分の表示オブジェクトの組合せを定めておき、そのうち実際には別の抽選で決定した段階数の分だけを選択表示することとしてもよい。またこの場合、最大限の段階数分の表示オブジェクトを、そのままオブジェクト配置演出において初期的に配置する複数の表示オブジェクトとして表示する構成としてもよい。
上記の各実施例においては、オブジェクト配置演出における表示オブジェクトの組合せパターンを抽選で決定する構成を説明した。変形例においては、そのときに選択されている変動パターンの種類に応じてオブジェクト配置演出の実行有無や組合せパターンの種類を決定する構成としてもよい。この場合、例えばリーチ変動の変動パターンが選択された場合に特定のオブジェクト配置演出を実行するといった決定方法を実現できる。
上記の実施例においては、オブジェクト配置領域A〜Dのそれぞれに異なる表示オブジェクトを配置する構成を説明した。変形例においては、オブジェクト配置領域A〜Dのうち少なくとも2箇所以上の領域について大当たりへの期待度が同等であるとの扱いをして同じ表示オブジェクトを配置することもある構成としてもよい。
ぱちんこ遊技機の前面側における基本的な構造を示す図である。 ぱちんこ遊技機の背面側における基本的な構造を示す図である。 本実施例におけるぱちんこ遊技機の機能ブロックを示す図である。 本実施例のオブジェクト配置演出における表示オブジェクトの配置例および表示オブジェクトの選択過程を模式的に示す図である。 本実施例のオブジェクト配置演出における表示オブジェクトの選択対象切替から最終選択に至る過程を模式的に示す図である。 表示オブジェクトの組合せパターンを模式的に例示するためのテーブルの図である。 当否抽選の結果ごとの予告抽選値と予告演出有無の対応関係を模式的に示す予告決定テーブルの図である。 当否抽選が当たりであったときにオブジェクト配置演出の実行が決定された場合の組合せパターン抽選値とパターン番号の対応関係を模式的に示す予告種類テーブルの図である。 当否抽選が外れであったときにオブジェクト配置演出の実行が決定された場合の組合せパターン抽選値とパターン番号の対応関係を模式的に示す予告種類テーブルの図である。 ぱちんこ遊技機における基本的な動作過程を示すフローチャートである。 図10におけるS14の通常遊技制御処理を詳細に示すフローチャートである。 図11におけるS34の当否判定処理を詳細に示すフローチャートである。 図12におけるS54の予告演出決定処理を詳細に示すフローチャートである。 図10におけるS16を詳細に示すフローチャートである。 オブジェクト配置演出において二つの表示オブジェクトを配置する例を模式的に示す図である。 図15(c)の状態から続く表示オブジェクトの配置変化の例を模式的に示す図である。 オブジェクト配置演出において三つの表示オブジェクトを配置する例を模式的に示す図である。 オブジェクト配置演出において四つの表示オブジェクトからいずれかを選択する別の例を模式的に示す図である。
符号の説明
10 ぱちんこ遊技機、 50 遊技盤、 52 遊技領域、 60 演出表示装置、 112 当否抽選手段、 120 特別遊技制御手段、 132 演出決定手段、 134 演出表示制御手段。

Claims (1)

  1. 遊技領域が形成された遊技盤と、
    前記遊技領域の所定位置に設けられ、遊技球の入球が抽選の契機となる始動入賞口と、
    前記始動入賞口への入球を契機として、通常遊技より遊技者に有利な状態である特別遊技へ移行するか否かを判定するための当否抽選を実行する当否抽選手段と、
    前記当否抽選の結果を示すための複数の図柄が変動表示される図柄表示装置と、
    あらかじめ選択される変動パターンにしたがって前記複数の図柄を前記図柄表示装置に変動表示させる表示制御手段と、
    前記当否抽選の結果が当たりであったことを契機に、通常遊技より遊技者に有利な状態である特別遊技を実行する特別遊技制御手段と、
    それぞれが異なる種類の演出が実行されることを示唆する複数の表示オブジェクトが表示画面の領域をそれぞれで分ける形で配置されて最終的に選択表示されるいずれかの表示オブジェクトが示唆する演出の実行へ移行する予告演出であるオブジェクト配置演出を実行するか否かを所定の基準で決定し、前記最終的に選択表示される表示オブジェクトを含む前記複数の表示オブジェクトを前記当否抽選の結果に応じた基準で決定する演出決定手段と、
    を備え、
    前記表示制御手段は、前記オブジェクト配置演出の実行が決定された場合、前記配置の領域割合を変化させることで前記最終的な選択表示に至るまでの選択過程を演出する前記オブジェクト配置演出の表示を実行し、
    前記オブジェクト配置演出は、配置される前記複数の表示オブジェクトからいずれかを選択する過程を表示するとともにその選択対象を順次切り替えていく過程を表示する演出であり、
    前記演出決定手段は、前記オブジェクト配置演出において配置する前記複数の表示オブジェクトの数を、そのオブジェクト配置演出において順次選択対象となる表示オブジェクトの数にかかわらず設定することを特徴とする弾球遊技機。
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