JP4993104B2 - 弾球遊技機 - Google Patents

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Description

本発明は、ぱちんこ遊技機等の弾球遊技機に関し、特に弾球遊技機における画面表示内容を制御する技術に関する。
従来、各種の弾球遊技機のうち、いわゆる第1種ぱちんこ遊技機と呼ばれていた遊技機は、遊技盤の略中央に設けられた液晶ディスプレイなどの表示領域に複数の図柄を変動させながら表示する(以下、そうした表示を「図柄変動」または「変動表示」等という)。この遊技機は、複数列の図柄変動を停止させたときの図柄の組合せが特定の態様となった場合に、通常遊技より多くの賞球が得られる、いわゆる大当たりと呼ばれる特別遊技へと移行するものとして知られている(例えば、特許文献1参照)。表示領域における図柄の変動表示は、単に複数の図柄が変動表示されるだけでなく、いわゆるリーチ画面と呼ばれる状態のように、あと一つ図柄が揃えば大当たりとなる状態で変動表示の時間を通常よりも長くする等、遊技者の期待感を高めるための演出が図られている。また、図柄等の画像にキャラクタを用いて変動表示にストーリーを持たせる演出を施したり、特別遊技への移行確率を変動させる確率変動等の特定遊技の制御によっても遊技者の期待感を高めている。
特開2003−230714号公報
このような弾球遊技機では、遊技者は、多くの賞球を得るために停止時における複数列の図柄の組み合わせに注目して遊技する。しかしながら、上述の特許文献に記載されるような従来の弾球遊技機では、例えば図柄が変動を開始してから例えばリーチ画面になるまでは単に図柄が変動するだけであり、遊技者は、図柄の変動態様をたよりに大当たりの可能性を予測することは困難である。このため、遊技者は漫然と変動する図柄を眺めてリーチ画面になることを期待するしかなく、図柄が変動を開始してからリーチ画面などになるまでの間では遊技が単調なものとなり、遊技者の図柄変動への関心が低下するおそれがある。このため、図柄の変動中において例えばリーチ画面になる前においても、遊技者に期待と高揚を与えることが可能な新たな演出形態の実現が強く望まれている。
本発明はこうした課題に鑑みてなされたものであり、その目的は、遊技者の図柄変動への関心が低下することを抑制することが可能な弾球遊技機を提供することにある。
上記課題を解決するために、本発明のある態様の弾球遊技機は、遊技領域が形成された遊技盤と、遊技領域の所定位置に設けられ、遊技球が入球可能な始動口と、始動口へ遊技球が入球したことを契機として、当否抽選を実行する当否抽選手段と、当否抽選の実行を契機として、その停止図柄が当否抽選の結果を表す特別図柄を変動表示させるメイン表示制御手段と、遊技領域の所定位置に設けられる開放可能な大入賞口と、当否抽選の結果が当たりであったときに大入賞口を開放させる特別遊技を実行する特別遊技制御手段と、当否抽選の結果を演出的に示す図柄である装飾図柄が変動表示される演出表示装置と、特別図柄の変動開始から終了までの演出過程が定められた複数種類の変動パターンを保持するパターン保持手段と、始動口への入球を契機に、パターン保持手段に保持された複数種類の変動パターンの中から変動パターンを選択する演出決定手段と、選択された変動パターンにしたがって演出を表示する演出表示制御手段と、を備える。パターン保持手段は、変動パターンとして、当否抽選の結果を表すための特別図柄の1回の変動表示の間に、装飾図柄を停止させたように表示する半停止状態に一時的にすることにより擬似的に複数回装飾図柄を変動表示させたように見せる擬似連続変動演出が表示される第1擬似連続変動パターンおよび第2擬似連続変動パターンであって、装飾図柄が半停止状態とされる前までの演出過程が共通し、半停止状態における装飾図柄の態様である半停止態様および装飾図柄が半停止状態となった後の演出過程が互いに異なる第1擬似連続変動パターンおよび第2擬似連続変動パターンを保持し、演出決定手段は、第1擬似連続変動パターンが選択されたときの、当否抽選の結果が当たりであったことを示す態様で装飾図柄が停止表示される確率を示す信頼度が、第2擬似連続変動パターンが選択されたときの信頼度よりも高くなるよう、第1擬似連続変動パターンまたは第2擬似連続変動パターンを選択する。
ここで、装飾図柄を「半停止状態にする」とは、例えば装飾図柄を揺れているように変動させるなど、所定箇所付近において装飾図柄を停留させるよう変動させることにより、装飾図柄があたかも停止したように表示することをいう。また、演出決定手段は、当否抽選の結果が当たりであった場合に、第2擬似連続変動パターンを選択する確率よりも高い確率で第2擬似連続変動パターンを選択することにより、第2擬似連続変動パターンが選択されたときよりも第1擬似連続変動パターンが選択されたときの信頼度を高くしてもよい。
この態様によれば、半停止時から演出があたかも分岐したように演出を実施することができる。これによって、どの演出に分岐するか期待しながら装飾図柄の変動を見る楽しみを遊技者に与えることができる。さらにその分岐した演出に応じて信頼度が異なることから、装飾図柄の変動開始後における半停止態様、および半停止状態となった後の演出に注目することにより、特別遊技に移行する多段階の可能性を装飾図柄の1回の変動表示中に遊技者に期待させることができる。このため、遊技者の図柄変動への関心の低下を抑制することができる。なお、擬似連続変動演出における装飾図柄の半停止態様は、装飾図柄の停止態様と異なり当否抽選の結果に必ずしも縛られることなく決定され得る。このため、このような擬似連続変動演出を利用することにより、特別遊技に移行する多段階の可能性を遊技者に容易に示すことができる。
演出表示制御手段は、各々が擬似連続変動演出以外の演出では表示されることのない装飾図柄である第1特殊図柄および第2特殊図柄を、装飾図柄が変動表示される同一の列に配置し、第1擬似連続変動パターンによる演出を表示させるときには装飾図柄の半停止態様に第1特殊図柄を含ませ、第2擬似連続変動パターンによる演出を表示させるときには装飾図柄の半停止態様に第2特殊図柄を含ませる。
この態様によれば、第1特殊図柄および第2特殊図柄が装飾図柄の列に出現した時点で、第1特殊図柄または第2特殊図柄で半停止状態となることにより信頼度が高まることを遊技者に明確に示唆することができる。このため、装飾図柄の1回の変動表示中において、第1特殊図柄または第2特殊図柄で半停止状態になるか否かについて、より確実に遊技者に傾注させることができる。
演出表示制御手段は、装飾図柄の変動表示中に第2特殊図柄の次に第1特殊図柄を表示させてもよい。
上述したように、第2擬似連続変動パターンが選択されたときよりも、第1擬似連続変動パターンが選択されたときの方が信頼度が高い。このため遊技者は、第2特殊図柄で半停止することよりも第1特殊図柄で半停止することを望むことになる。第1特殊図柄と第2特殊図柄の変動表示中における表示順をこのようにすることによって、遊技者の期待を徐々に高めることができる。
演出決定手段は、第1擬似連続変動パターンを選択するとき、第1特別図柄および第2特別図柄が配置される装飾図柄の列において、第2特殊図柄でその列を半停止状態とした直後に第1特殊図柄でその列を半停止状態として装飾図柄の半停止態様を示すすべり演出を表示させるか否かを決定し、演出表示制御手段は、第1擬似連続変動パターンが選択された場合、選択された第1擬似連続変動パターンにしたがって演出を表示させると共に、選択された第1擬似連続変動パターンにおいてすべり演出を表示させると決定されていた場合には、選択された第1擬似連続変動パターンにしたがって演出を表示させているときにすべり演出を表示させてもよい。
この態様によれば、第2特殊図柄で半停止状態になったと遊技者に思わせ、その直後に第2特殊図柄よりも信頼度が高いことを示す第1特殊図柄で半停止状態とすることができる。このため、第2特殊図柄で半停止状態になった場合においても、「直後に第1特殊図柄で半停止するのではないか?」と遊技者に期待を抱かせることが可能となる。
パターン保持手段は、擬似連続変動パターンとして、擬似的な変動回数が第2擬似連続変動パターンよりも多い擬似連続変動演出が表示される第3擬似連続変動パターンであって、第2擬似連続変動パターンにおける擬似的な変動回数だけ装飾図柄が変動表示する間の演出過程が第2擬似連続変動パターンと共通する第3擬似連続変動パターンも保持し、演出決定手段は、第3擬似連続変動パターンが選択されたときの信頼度が、第2擬似連続変動パターンが選択されたときの信頼度よりも高くなるよう、第2擬似連続変動パターンまたは第3擬似連続変動パターンを選択してもよい。
この態様によれば、第1特殊図柄よりも信頼度が低いことを示す第2特殊図柄で半停止状態となった場合においても、「再度第2特殊図柄で半停止状態になれば、特別遊技が実行される可能性が高い。」という期待を遊技者に抱かせることができる。このため、第1特殊図柄で半停止状態にならなかったことによって遊技者が落胆することを抑制することができる。
なお、以上の構成要素の任意の組合せや、本発明の構成要素や表現を方法、装置、システム、コンピュータプログラム、コンピュータプログラムを格納した記録媒体、データ構造などの間で相互に置換したものもまた、本発明の態様として有効である。
本発明の弾球遊技機によれば、遊技者の図柄変動への関心が低下することを抑制することができる。
図1は、ぱちんこ遊技機の前面側における基本的な構造を示す。以下、弾球遊技機として従来にいういわゆる第1種ぱちんこ遊技機を例に説明する。ぱちんこ遊技機10は、主に遊技機枠と遊技盤で構成される。ぱちんこ遊技機10の遊技機枠は、外枠11、前枠12、透明板13、扉14、上球皿15、下球皿16、および発射ハンドル17を含む。外枠11は、開口部分を有し、ぱちんこ遊技機10を設置すべき位置に固定するための枠体である。前枠12は、外枠11の開口部分に整合する枠体であり、図示しないヒンジ機構により外枠11へ開閉可能に取り付けられる。前枠12は、遊技球を発射する機構や、遊技盤を着脱可能に収容させるための機構、遊技球を誘導または回収するための機構等を含む。
透明板13は、ガラスなどにより形成され、扉14により支持される。扉14は、図示しないヒンジ機構により前枠12へ開閉可能に取り付けられる。上球皿15は、遊技球の貯留、発射レールへの遊技球の送り出し、下球皿16への遊技球の抜き取り等の機構を有する。下球皿16は、遊技球の貯留、抜き取り等の機構を有する。上球皿15と下球皿16の間にはスピーカ18が設けられており、遊技状態などに応じた効果音が出力される。
遊技盤50は、外レール54と内レール56により区画された遊技領域52上に、アウト口58、特別図柄表示装置61、演出表示装置60、始動入賞口(以下、「始動口」という)62、センター飾り64、大入賞口66、作動口68、一般入賞口72を含む。さらに遊技領域52には、図示しない複数の遊技釘や風車などの機構が設置される。始動口62は、遊技球の入球を検出するための始動入賞検出装置74と、始動口62の拡開機構を拡開させるための普通電動役物ソレノイド76を備える。始動口62の拡開機構が拡開されたとき、始動口62の開口幅が拡がって入球容易性が向上する。始動入賞検出装置74は、始動口62への遊技球の入球を検出するセンサであり、入球時にその入球を示す始動入賞情報を生成する。一般入賞口72は、遊技球の入球を検出するための一般入賞検出装置73を備える。一般入賞検出装置73は、一般入賞口72への遊技球の入球を検出するセンサであり、入球時にその入球を示す一般入賞情報を生成する。大入賞口66は、遊技球の入球を検出するための入賞検出装置78と、大入賞口66を拡開させるための大入賞口ソレノイド80を備える。入賞検出装置78は、大入賞口66への遊技球の入球を検出するセンサであり、入球時にその入球を示す大入賞口入賞情報を生成する。
大入賞口66は、特別図柄192が所定の態様にて停止したときに「大当たり」として開放状態となる横長方形状の入賞口である。大入賞口66はアウト口58の上方等の位置に設けられる。大入賞口66の入賞検出装置78は、遊技球の通過を検出するセンサを備えて構成される。
遊技領域52の左方に設けられた特別図柄表示装置61および遊技領域52の略中央に設けられた演出表示装置60は、それぞれの画面に特別図柄192の変動と、特別図柄192に連動する装飾図柄190を含む演出画像の変動を表示する(以下、そうした表示を「図柄変動」または「変動表示」等という)。ここで、特別図柄192は、始動口62への遊技球の落入を契機として行われる抽選の結果に対応した図柄であり、その変動表示が停止されたときの図柄態様が当たりと定められた図柄であった場合、その停止図柄が表示されたタイミングが大当たり発生タイミングとなる。特別図柄表示装置61は、例えば7セグメントLEDで構成される表示手段である。演出表示装置60は、特別図柄192の変動表示と連動する形で装飾図柄190を変動表示する液晶ディスプレイである。装飾図柄190は、特別図柄192で示される抽選の結果表示を視覚的に演出するための図柄である。演出表示装置60は、装飾図柄190として、例えばスロットマシンのゲームを模した複数列の図柄変動の動画像を画面の中央領域に表示する。演出表示装置60は、この実施例では液晶ディスプレイで構成されるが、ドラムなどの機械式回転装置やLEDなどの他の表示手段で構成されてもよい。なお、特別図柄192は必ずしも演出的な役割をもつことを要しないため、本実施例では演出表示装置60の左下方の特別図柄表示装置61にて目立たない大きさで表示させるが、特別図柄自体に演出的な役割をもたせて装飾図柄を表示させないような手法を採用する場合には、特別図柄を演出表示装置60のような液晶ディスプレイに表示させてもよい。作動口68は、遊技盤50の左側方位置に設けられる。作動口68は、通過検出装置69を含む。通過検出装置69は、作動口68への遊技球の通過を検出するセンサであり、通過時にその通過を示す通過情報を生成する。作動口68への遊技球の通過は始動口62の拡開機構を拡開させるか否かを決定する開放抽選の契機となる。作動口68を遊技球が通過すると、開放抽選の結果を示す図柄である普通図柄が普通図柄表示装置59に変動表示される。普通図柄表示装置59は演出表示装置60の右下方に設けられる。所定時間の経過後に普通図柄の変動表示が停止すると、通常、50%から80%程度の確率で始動口62が所定時間拡開する。
演出表示装置60の周囲には、センター飾り64が設けられる。センター飾り64は、遊技球の流路、特別図柄表示装置61および演出表示装置60の保護、装飾等の機能を有する。演出表示装置60の下方には、抽選保留ランプ20が設けられ、その対称的な位置である遊技領域52の右下部には、普通図柄表示装置59の下に作動保留ランプ22が設けられている。抽選保留ランプ20は、4個のランプからなり、その点灯個数によって当否抽選の保留数を表示する。当否抽選の保留数は、図柄変動中または特別遊技中に始動口62へ入賞した抽選結果の個数であり、図柄変動がまだ実行されていない入賞球の数を示す。作動保留ランプ22もまた4個のランプからなり、その点灯個数によって普通図柄変動の保留数を表示する。普通図柄変動の保留数は、普通図柄の変動中に作動口68を通過した遊技球の個数であり、普通図柄の変動がまだ実行されていない普通図柄抽選の数を示す。さらに演出表示装置60の上方および下方には、それぞれ遊技効果ランプ90が設けられている。操作ボタン82は、遊技者が遊技機へ所定の指示を入力するために操作するボタンである。操作ボタン82は、上球皿15近傍の外壁面に設けられる。
遊技者が発射ハンドル17を手で回動させると、その回動角度に応じた強度で上球皿15に貯留された遊技球が1球ずつ内レール56と外レール54に案内されて遊技領域52へ発射される。遊技者が発射ハンドル17の回動位置を手で固定させると一定の時間間隔で遊技球の発射が繰り返される。遊技領域52の上部へ発射された遊技球は、複数の遊技釘や風車に当たりながらその当たり方に応じた方向へ落下する。遊技球が一般入賞口72や始動口62、大入賞口66の各入賞口へ落入すると、その入賞口の種類に応じた賞球が上球皿15または下球皿16に払い出される。一般入賞口72等の各入賞口に落入した遊技球はセーフ球として処理され、アウト口58に落入した遊技球はアウト球として処理される。なお、各入賞口は遊技球が通過するゲートタイプのものを含み、本願において「落入」「入球」「入賞」というときは「通過」を含むものとする。
遊技球が始動口62に落入すると、特別図柄表示装置61および演出表示装置60において特別図柄192および装飾図柄190が変動表示される。特別図柄192および装飾図柄190の変動表示は、表示に先だって決定された表示時間の経過後に停止される。停止時の特別図柄192および装飾図柄190が大当たりを示す図柄である場合、通常遊技よりも遊技者に有利な遊技状態である特別遊技に移行し、大入賞口66の開閉動作が開始される。このときスロットマシンのゲームを模した装飾図柄190は、3つの図柄を一致させるような表示態様をとる。特別遊技において、大入賞口66は、約30秒間開放された後、または9球以上の遊技球が落入した後で一旦閉鎖される。このような大入賞口66の開閉が所定回数、例えば15回繰り返される。
特別遊技が終了した後の通常遊技においては特定遊技の一つである変動短縮遊技(以下、適宜「時短」という)が開始される。変動短縮遊技においては、特別図柄および装飾図柄の変動時間が通常より短縮される。特別図柄および装飾図柄の変動時間は、所定の変動回数の変動表示がなされた後で元の変動時間に戻される。特別遊技が発生した場合であってそのときの当たり停止図柄が特定の態様であった場合、特別遊技の終了後に特定遊技の一つである確率変動遊技(以下、適宜「確変」という)がさらに開始される。確率変動遊技においては、通常の確率状態より当たりの確率が高い抽選が行われ、比較的早期に新たな特別遊技が発生する。
図2は、ぱちんこ遊技機の背面側における基本的な構造を示す。電源スイッチ40はぱちんこ遊技機10の電源をオンオフするスイッチである。メイン基板102は、ぱちんこ遊技機10の全体動作を制御し、特に始動口62へ入賞したときの抽選等、遊技動作全般を処理する。サブ基板104は、液晶ユニット42を備え、演出表示装置60における表示内容や複数の可動役物140の動作、遊技効果ランプ90の点灯を制御し、特にメイン基板102による抽選結果に応じて表示内容を変動させ、その演出の進行に沿って可動役物140や遊技効果ランプ90の点灯を作動させる。メイン基板102およびサブ基板104は、遊技制御装置100を構成する。セット基盤39は、賞球タンク44や賞球の流路、賞球を払い出す払出ユニット43等を含む。払出ユニット43は、各入賞口への入賞に応じて賞球タンク44から供給される遊技球を上球皿15へ払い出す。払出制御基板45は、払出ユニット43による払出動作を制御する。発射装置46は、上球皿15の貯留球を遊技領域52へ1球ずつ発射する。発射制御基板47は、発射装置46の発射動作を制御する。電源ユニット48は、ぱちんこ遊技機10の各部へ電力を供給する。
図3は、本実施例におけるぱちんこ遊技機10の機能ブロックを示す。ぱちんこ遊技機10において、遊技制御装置100は、始動口62、大入賞口66、一般入賞口72、作動口68、特別図柄表示装置61、演出表示装置60、普通図柄表示装置59、操作ボタン82、スピーカ18、遊技効果ランプ90、可動役物140のそれぞれと電気的に接続されており、各種制御信号の送受信を可能とする。遊技制御装置100は、遊技の基本動作だけでなく、図柄変動表示や可動役物140、電飾等の演出的動作も制御する。遊技制御装置100は、遊技の基本動作を含むぱちんこ遊技機10の全体動作を制御するメイン基板102と、図柄の演出等を制御するサブ基板104とに機能を分担させた形態で構成される。遊技制御装置100は、ハードウエア的にはデータやプログラムを格納するROMやRAM、演算処理に用いるCPU等の素子を含んで構成される。
本実施例におけるメイン基板102は、入球判定手段110、当否抽選手段112、図柄決定手段114、保留制御手段116、メイン表示制御手段118、特別遊技制御手段120、特定遊技実行手段122、開閉制御手段124を備える。本実施例におけるサブ基板104は、パターン記憶手段130、演出決定手段132、演出表示制御手段134、役物制御手段136を備える。なお、メイン基板102に含まれる各機能ブロックは、いずれかがメイン基板102ではなくサブ基板104に搭載されるかたちで構成されてもよい。同様に、サブ基板104に含まれる各機能ブロックは、いずれかがサブ基板104ではなくメイン基板102に搭載されるかたちで構成されてもよい。
入球判定手段110は、各入賞口への遊技球の入球を判定する。入球判定手段110は、始動入賞情報を受け取ると遊技球が始動口62に入賞したと判断し、大入賞口入賞情報を受け取ると遊技球が大入賞口66に入賞したと判断し、一般入賞情報を受け取ると遊技球が一般入賞口72に入賞したと判断する。入球判定手段110は、通過情報を受け取ると遊技球が作動口68を通過したと判断する。
当否抽選手段112は、始動口62への遊技球の入球を契機として、通常遊技より遊技者に有利な状態である特別遊技へ移行するか否かを判定するために乱数の値を当否抽選値として取得する。たとえば、当否抽選値は「0」から「65535」までの値範囲から取得される。なお、本願にいう「乱数」は、数学的に発生させる乱数でなくてもよく、ハードウエア乱数やソフトウエア乱数などにより発生させる擬似乱数でもよい。当否抽選手段112は、当否判定で参照する当否テーブルを複数保持する。複数の当否テーブルには、当たりまたは外れの判定結果と当否抽選値とが対応付けられており、対応付けられた当たりの範囲設定に応じて当否確率が定まる。当否抽選手段112は、通常時には通常確率による当否判定のための当否テーブルを参照し、確率変動時には通常確率より当たりの確率が高くなる当否テーブルを参照する。当否抽選手段112は、複数の当否テーブルのうちいずれかを参照し、当否抽選値が当たりであるか否かを判定する。当否抽選手段112による判定結果は、特別図柄表示装置61において特別図柄の形で変動表示される。また、当否抽選手段112による判定結果を演出的に示す装飾図柄が演出表示装置60において変動表示される。
図柄決定手段114は、特別図柄表示装置61に表示させる特別図柄の停止図柄と変動パターンを、当否抽選手段112による抽選の結果に応じて決定する。また、図柄決定手段114は、普通図柄表示装置59に表示させる普通図柄の停止図柄を抽選により決定する。停止図柄は、図柄変動の終了時に表示すべき図柄である。図柄決定手段114は、特別図柄や普通図柄の停止図柄を決定するために参照すべき図柄範囲テーブルや、変動パターンを決定するために参照すべきパターン決定テーブルを保持する。
図柄決定手段114は、特別図柄を決定するための図柄決定抽選値を取得し、当否抽選手段112による当否判定結果と図柄決定抽選値とに応じて特別図柄の停止図柄を決定する。図柄決定手段114は、当否抽選手段112による当否判定結果に応じて複数の変動パターンからいずれかのパターンを選択する。図柄決定手段114は、決定した停止図柄および変動パターンを示すデータをメイン表示制御手段118および演出決定手段132へ送出する。
図柄決定手段114は、特別図柄を変動表示させるときの変動開始から停止までの変動態様が定められた複数種の変動パターンを記憶する。複数種の変動パターンは、長短様々な変動時間をもつ。すなわち、各変動パターンには、その図柄変動の終了条件としてパターンごとに変動表示時間が定められており、その変動表示時間の経過時に特別図柄の変動が停止される。
図柄決定手段114は、遊技球が作動口68を通過した場合に、普通図柄を決定するための抽選乱数を取得し、その抽選乱数に応じて普通図柄の停止図柄を決定する。普通図柄の停止図柄が特定の図柄であった場合、開閉制御手段124が始動口62の普通電動役物を所定時間拡開する。
保留制御手段116は、当否抽選手段112により取得された当否抽選値を保留球として保持する。当否抽選値は、その保留数が所定の上限に達するまで蓄積される。保留数の上限は4である。
メイン表示制御手段118は、当否抽選手段112による抽選の結果を、図柄決定手段114により決定された変動パターンにしたがって特別図柄の変動表示として特別図柄表示装置61に表示させる。メイン表示制御手段118は、特別図柄の変動表示を開始するタイミングと停止するタイミングにて、変動開始コマンドと変動停止コマンドを演出表示制御手段134へ送信することにより、メイン表示制御手段118および演出表示制御手段134による変動表示が同期し、連動が保たれる。メイン表示制御手段118は、普通図柄の変動を普通図柄表示装置59に表示させる。
特別遊技制御手段120は、当否抽選手段112による当否抽選結果が当たりであった場合に、特別遊技の実行処理を制御する。特別遊技は、大入賞口66の開閉動作を複数回数連続して継続する遊技であり、1回の開閉を単位とした1回または複数回の単位遊技で構成される。単位遊技は例えば15回を上限として繰り返され、1回の単位遊技において大入賞口66を約30秒間開放させる。特別遊技制御手段120は、単位遊技の継続回数が上限回数に達していなければ、現在の単位遊技の終了後に次の単位遊技を開始させる。単位遊技の上限回数を消化した場合には、特別遊技を終了させる。
特定遊技実行手段122は、遊技状態を通常状態から特定遊技状態へ移行させる制御と、特定遊技状態から通常状態へ戻す制御を実行する。本実施例における特定遊技には、当否抽選の当選確率を通常確率の状態から高確率の状態へ切り替える確変と、図柄変動時間を通常時間より短時間へ切り替える時短とがある。
特定遊技実行手段122は、当否抽選値が確変状態へ移行すべき値であった場合に、特別遊技後の遊技状態を確変状態へ移行させる。確変状態は原則として次の大当たりが発生するまで続行され、その間は当否抽選手段112による当たり判定の確率が高い値のまま維持される。また、特定遊技実行手段122は、当否抽選値の如何に関わらず、特別遊技後に遊技状態を時短の状態へ移行させる。時短は、特別遊技後の特別図柄の変動回数が所定回数、たとえば100回に至るまで継続される。
開閉制御手段124は、始動口62の普通電動役物や大入賞口66の開閉を制御する。開閉制御手段124は、普通図柄が特定の図柄で停止されると、普通電動役物ソレノイド76に開放指示を送り、始動口62を開放させる。また、開閉制御手段124は、特別遊技中、大入賞口ソレノイド80に開放指示を送り、大入賞口66を開放させる。
パターン記憶手段130は、装飾図柄を含む演出画像の変動パターンとして変動表示における変動開始から停止までの変動過程が定められた複数の変動パターンデータを保持する。変動パターンには、通常の外れ図柄を表示するときのパターンと、あと一つ図柄が揃えば大当たりとなるリーチ状態を経て外れ図柄を表示するときのパターンと、リーチ状態を経て大当たり図柄を表示するときのパターンが含まれる。特に、リーチ状態を経るときのパターンとしては、長短様々な変動時間をもつパターンが含まれる。各変動パターンには、その図柄変動の終了条件としてパターンごとに変動時間が定められており、その変動時間の経過時に図柄変動が停止される。演出決定手段132は、特別図柄の変動パターンに応じて、特別図柄と変動時間が等しい演出画像の変動パターンを選択する。
ここで、パターン記憶手段130は、変動パターンとして、複数種類の擬似連続変動パターンを保持する。擬似連続変動パターンとは、特別図柄の1回の変動表示の間に、装飾図柄を停止させたように表示する半停止状態に一時的にすることにより擬似的に装飾図柄を複数回変動表示させたように見せる擬似連続変動演出が演出表示装置60に表示される変動パターンである。ここで、本実施形態において、装飾図柄を「半停止状態にする」、すなわち「半停止させる」とは、装飾図柄を下方向へ継続的に移動させ、上下方向に揺れているように変動させることにより当たりまたは外れを示す装飾図柄の組み合わせが表示される有効ライン付近に装飾図柄を停留させ、装飾図柄が有効ライン上であたかも停止したように表示することをいう。なお、装飾図柄を停止させずにあたかも停止したように半停止させる態様は、このような態様に限られないことは勿論である。このように、擬似連続変動演出を表示させることにより、1回の装飾図柄の変動中に擬似的に連続した複数回装飾図柄を変動させることができる。パターン記憶手段130に保持される擬似連続変動パターンの種類については後述する。
演出決定手段132は、装飾図柄の停止図柄の組合せとその配置および変動パターンを、当否抽選手段112による抽選の結果、特別図柄の停止図柄、特別図柄の変動パターンに応じて決定する。演出決定手段132は、装飾図柄の停止図柄を決定するために参照すべき図柄範囲テーブルや、変動パターンを決定するために参照すべきパターンテーブルを保持する。
装飾図柄の停止図柄は、3つの図柄の組合せとして形成され、たとえば当否抽選手段112による判定結果が特別遊技への移行を示す場合は「777」や「111」のように3つの図柄が揃った組合せが選択される。この場合、装飾図柄として揃える数字には、特別図柄と同じ数字が選ばれるのが好ましい。たとえば、特別図柄が「3」の場合は装飾図柄が「333」となる。当否抽選手段112による判定結果が特別遊技へ移行しない旨を示す場合は、「312」や「946」のように3つの図柄が揃っていない組合せが選択される。ただし、当否判定結果が特別遊技へ移行しない旨を示す場合であって、リーチ付きの外れを示す特別図柄の変動パターンが選択された場合は、「191」や「727」のように一つだけ図柄が揃っていない組合せを選択する。演出決定手段132は、装飾図柄の停止図柄と演出画像の変動パターンの情報を演出表示制御手段134へ送る。
演出表示制御手段134は、当否抽選手段112による当否抽選の結果として、選択された変動パターンデータにしたがって演出表示装置60へ演出画像を変動表示させる。演出表示制御手段134は、遊技効果ランプ90の点灯および消灯や、スピーカ18からの音声出力などの演出処理をさらに制御する。
役物制御手段136は、演出表示制御手段134から受け取る指示にしたがい、演出表示装置60における演出内容や遊技効果ランプ90の点滅過程に沿って、可動役物140を演出的に動作させる。
ここで、図4〜図6に関連して、パターン記憶手段130に保持される擬似連続変動パターンの種類について具体的に説明する。パターン記憶手段130は、擬似連続変動パターンとして、第1〜第4擬似連続変動パターンを保持している。図4は、このうち第1擬似連続変動パターンが選択されたときにおける装飾図柄の変動表示態様、および、演出表示装置60に表示される装飾図柄以外の演出画像の態様を示す図である。
演出表示制御手段134は、上から下へと変動するリールに模した3列の装飾図柄の列を横方向に並べたように演出表示装置60に表示させる。以下、左の装飾図柄の列を左列、右の装飾図柄の列を右列、中央の装飾図柄の列を中央列という。なお、装飾図柄は水平方向に移動するものであってもよい。また、装飾図柄は鉛直方向または水平方向のいずれにも移動せず、演出表示装置60に順次出現するように表示されるものであってもよい。この場合においても、順次出願する装飾図柄の群を「装飾図柄の列」と観念することができる。
第1擬似連続変動パターンが選択された場合、演出表示制御手段134は、左列、右列、および中央列の3列の装飾図柄を下方向に移動させるようにして、装飾図柄の変動を開始する。次に演出表示制御手段134は、図4に示すように、右列および左列の装飾図柄を半停止させ、中央列の装飾図柄のみ変動させる。このとき、演出表示制御手段134は、中央列に、第1〜第4擬似連続変動パターンでしか表示されない装飾図柄である第1特殊図柄194および第2特殊図柄196を変動表示させる。このように第1特殊図柄194および第2特殊図柄196を中央列に出現させることにより、第1特殊図柄194または第2特殊図柄196が有効ライン上で半停止すれば、大当たりとなる可能性を示す信頼度が高くなることを遊技者に示唆する。
具体的には、演出表示制御手段134は、中央列の変動表示中において、第2特殊図柄196の次に第1特殊図柄194が表示されるよう、数字を表す装飾図柄が1、2、3、・・・8、9と変動表示された次に第2特殊図柄196、その次に第1特殊図柄194を中央列に変動表示させる。後述するように、第2特殊図柄196が有効ライン上で半停止するよりも、第1特殊図柄194が有効ライン上で半停止した方が信頼度が高い。このように第2特殊図柄196の次に第1特殊図柄194が表示されるよう第1特殊図柄194および第2特殊図柄196の各々を配置することにより、まず、第2特殊図柄196(白い星)で半停止しないかと期待し、第2特殊図柄196で半停止しなかった場合でもさらに信頼度の高いことを示す第1特殊図柄194(赤い星)で次に半停止しないかと期待するなど、遊技者に徐々に高い期待を抱かせることが可能となる。
なお、本実施形態では、第1特殊図柄194は赤い星のマークとして表され、第2特殊図柄196は白い星のマークとして表される。第1特殊図柄194および第2特殊図柄196は、1〜9の数字が表された通常の装飾図柄と異なる図柄であればよく、他の図柄が採用されてもよいことは勿論である。演出表示制御手段134は、第1擬似連続変動パターンが選択された場合、この第1特殊図柄194を有効ライン上で半停止させる。以下、変動を開始してから装飾図柄が最初に半停止するまでの間における装飾図柄の変動を初変動という。また、演出表示制御手段134は、初変動における半停止直前に第1特殊図柄194および第2特殊図柄196を中央列に表示させる。具体的には、演出表示制御手段134は、同じ図柄に戻るまでの装飾図柄の変動を1回転として、中央列を半停止させる1回転前、または2回転前に第1特殊図柄194および第2特殊図柄196を中央列に表示させる。
演出表示制御手段134は、初変動中は、第1〜第4擬似連続変動パターン以外の変動パターンと共通した演出画像を演出表示装置60に表示させる。これにより、初変動において遊技者に通常の変動パターンが選択されたのか第1〜第4擬似連続変動パターンのいずれかの変動パターンが選択されたのか判別することを、第1特殊図柄194および第2特殊図柄196が中央列に現れるまで困難なものとしている。
演出表示制御手段134は、中央列において第1特殊図柄194を有効ライン上で半停止させると、3列の装飾図柄を再び下方に移動させて変動させる。以下、半停止後このように装飾図柄を変動させることを再変動という。演出表示制御手段134は、再変動中において、第1擬似連続変動パターンが選択されたときにのみ表示する演出画像を演出表示装置60に表示させる。本実施形態では、再変動中は、赤い流れ星の画像を演出表示装置60に表示させる。このように、再変動において、第1擬似連続変動パターンが選択されたときにのみ表示する演出画像を演出表示装置60に表示させることにより、信頼度が高い第1擬似連続変動パターンが選択されたことを遊技者により明確に示唆することができる。
演出表示制御手段134は、再変動後、右列および左列において同じ数字が表された装飾図柄を有効ライン上にて停止させることにより、中央列のあと一つの装飾図柄が揃えば大当たりとなるリーチ状態とする。したがって、第1特殊図柄194が有効ライン上で半停止した時点で、その後リーチ状態になることは確定することになる。演出表示制御手段134は、第1擬似連続変動パターンが選択されてリーチ状態となった場合、擬似連続変動パターン以外の通常の変動パターンが選択されてリーチ状態となった場合と共通した演出画像を演出表示装置60に表示させる。なお、演出表示制御手段134は、第1擬似連続変動パターンが選択された場合にのみ表示される演出画像を演出表示装置60に表示させてもよい。
図5は、第2擬似連続変動パターンが選択されたときにおける装飾図柄の変動表示態様、および演出画像の態様を示す図である。第2擬似連続変動パターンが選択された場合、演出表示制御手段134は、装飾図柄の初変動を開始する。次に演出表示制御手段134は、図5に示すように、右列および左列の装飾図柄を半停止させ、中央列の装飾図柄のみ変動させる。演出表示制御手段134は、第2擬似連続変動パターンが選択された場合、第2特殊図柄196を有効ライン上で半停止させる。
演出表示制御手段134は、初変動中は、第1〜第4擬似連続変動パターン以外の変動パターンと共通した演出画像を演出表示装置60に表示させる。演出表示制御手段134は、中央列において第1特殊図柄194を有効ライン上で半停止させると、3列すべての装飾図柄を再び下方に移動させて再変動を開始する。演出表示制御手段134は、再変動中において、第2擬似連続変動パターンが選択されたときにのみ表示する演出画像を演出表示装置60に表示させる。本実施形態では、再変動中は、白い流れ星の画像を演出表示装置60に表示させる。このように、再変動において、第2擬似連続変動パターンが選択されたときにのみ表示する演出画像を演出表示装置60に表示させることにより、擬似連続変動パターン以外の通常の変動パターンが選択された場合よりも信頼度が高い第2擬似連続変動パターンが選択されたことを遊技者により明確に示唆することができる。
演出表示制御手段134は、再変動後に装飾図柄をリーチ状態とする。したがって、第2特殊図柄196が有効ライン上で半停止した時点で、その後リーチ状態になることは確定することになる。演出表示制御手段134は、第2擬似連続変動パターンが選択されてリーチ状態となった場合、擬似連続変動パターン以外の通常の変動パターンが選択されてリーチ状態となった場合と共通した演出画像を演出表示装置60に表示させる。なお、演出表示制御手段134は、第2擬似連続変動パターンが選択された場合にのみ表示される演出画像を演出表示装置60に表示させてもよい。
図6は、第1〜第4擬似連続変動パターンの各々の装飾図柄の変動態様を示す図である。図6に示すように、第1擬似連続変動パターンおよび第2擬似連続変動パターンは、初変動1回および再変動1回の合計2回の擬似的な変動が行われる。第3擬似連続変動パターンは、第1擬似連続変動パターンや第2擬似連続変動パターンよりも再変動が1回多い変動パターンであり、装飾図柄が合計3回擬似的に変動する変動パターンである。第3擬似連続変動パターンにおいて装飾図柄の1回目の再変動が終了するまで間の演出過程は、第2擬似連続変動パターンにおいて装飾図柄の1回目の再変動が終了するまでの演出過程と共通する。
すなわち、演出表示制御手段134は、初変動中は、第1〜第4擬似連続変動パターン以外の変動パターンと共通した演出画像を演出表示装置60に表示させる。演出表示制御手段134は、中央列において第2特殊図柄196を有効ライン上で半停止させると、3列すべての装飾図柄を再び下方に移動させて1回目の再変動を開始する。演出表示制御手段134は、1回目の再変動後に、中央列において第2特殊図柄196を有効ライン上で再び半停止させ、その後3列すべての装飾図柄を再び下方に移動させて2回目の再変動を開始する。演出表示制御手段134は、1回目および2回目の再変動中においても、図5の(3)に示すように白い流れ星の画像を演出表示装置60に表示させる。
なお、演出表示制御手段134は、2回目の再変動中に、1回目の再変動中に表示させたものと異なる演出画像を演出表示装置60に表示させてもよい。例えば、演出表示制御手段134は、2回目の変動中に、水色の流れ星の画像を演出表示装置60に表示させてもよい。このように2回目の再変動中に1回目の再変動中に表示させたものと異なる演出画像を演出表示装置60に表示させることにより、遊技者が2回目の再変動中であることを認識し易くすることができる。
演出表示制御手段134は、2回目の再変動後に装飾図柄をリーチ状態とする。演出表示制御手段134は、第3擬似連続変動パターンが選択されてリーチ状態となった場合、擬似連続変動パターン以外の通常の変動パターンが選択されてリーチ状態となった場合と共通した演出画像を演出表示装置60に表示させる。なお、演出表示制御手段134は、第3擬似連続変動パターンが選択された場合にのみ表示される演出画像を演出表示装置60に表示させてもよい。
第4擬似連続変動パターンは、第3擬似連続変動パターンよりも再変動が1回多い変動パターンであり、装飾図柄が合計4回擬似的に変動する変動パターンである。第4擬似連続変動パターンにおいて装飾図柄の2回目の再変動が終了するまでの演出過程は、第3擬似連続変動パターンにおいて装飾図柄の2回目の再変動が終了するまでの演出過程と共通する。
すなわち、演出表示制御手段134は、初変動中は、第1〜第4擬似連続変動パターン以外の変動パターンと共通した演出画像を演出表示装置60に表示させる。演出表示制御手段134は、中央列において第2特殊図柄196を有効ライン上で半停止させると、3列すべての装飾図柄を再び下方に移動させて1回目の再変動を開始する。演出表示制御手段134は、1回目の再変動後に、中央列において第2特殊図柄196を有効ライン上で半停止させ、その後3列すべての装飾図柄を再び下方に移動させて2回目の再変動を開始する。また、演出表示制御手段134は、2回目の再変動後に、中央列において第2特殊図柄196を有効ライン上で半停止させ、その後3列すべての装飾図柄を再び下方に移動させて3回目の再変動を開始する。演出表示制御手段134は、1〜3回目の再変動中において、図5の(3)に示すように白い流れ星の画像を演出表示装置60に表示させる。
なお、演出表示制御手段134は、3回目の再変動中に、2回目の再変動中に表示させたものと異なる演出画像を演出表示装置60に表示させてもよい。例えば、演出表示制御手段134は、3回目の変動中に、青い流れ星の画像を演出表示装置60に表示させてもよい。このように3回目の再変動中に2回目の再変動中に表示させたものと異なる演出画像を演出表示装置60に表示させることにより、遊技者が3回目の再変動中であることを認識し易くすることができる。さらに、このように1回目、2回目、3回目と再変動が繰り返されるたびに、白、水色、青と徐々に色が濃くなるなど、共通の観念を有する連続性のある演出画像を演出表示装置60に表示させることにより、例えば流れ星の青い色の濃さを見ることにより、遊技者による信頼度の高さの判断を容易なものにすることができる。上述の例の他、演出表示制御手段134は、1回目、2回目、3回目と再変動が繰り返されるたびに、例えば、徐々に強い敵と戦ったり、徐々に目的地に近づくなど、共通の観念を有するストーリー性のある演出画像を演出表示装置60に表示させてもよい。
演出表示制御手段134は、3回目の再変動後に装飾図柄をリーチ状態とする。演出表示制御手段134は、リーチ状態においては、第3擬似連続変動パターンが選択された場合においても、擬似連続変動パターン以外の通常の変動パターンが選択された場合と共通した演出画像を演出表示装置60に表示させる。なお、演出表示制御手段134は、第3擬似連続変動パターンが選択された場合にのみ表示される演出画像を演出表示装置60に表示させてもよい。
パターン記憶手段130にこのような第1〜第4擬似連続変動パターンが保持されていることにより、1回目の半停止タイミングの装飾図柄の態様に応じて、信頼度およびその後の演出が分岐するように遊技者に感じさせることができる。また、2回目および3回目の半停止タイミングの装飾図柄の態様に応じて、そのままリーチ状態となるか、さらに信頼度が高いことを示す演出に移行するか分岐するように遊技者に感じさせることができる。このため、遊技者は、1回の装飾図柄の変動表示中において、リーチ状態となる前においても、信頼度が異なるどの演出に分岐していくのかを楽しみながら装飾図柄に傾注することができ、リーチ状態になる前における装飾図柄の変動への関心が低下することを抑制することができる。
なお、第3および第4擬似連続変動パターンにおいて、第1特殊図柄194が中央列に表示されるのは、初変動において半停止される直前および1回目の半停止時のみであり、1回目の再変動以降は第2特殊図柄196は表示されない。これは、本実施形態では、2回目以降の半停止時に第1特殊図柄194を有効ライン上で半停止させることがないからである。初変動において第1特殊図柄194および第2特殊図柄196が半停止するタイミング、および再変動において第2特殊図柄196が半停止するタイミングは、第1および第2擬似連続変動パターンにおいて第1特殊図柄194および第2特殊図柄196が半停止する前述のタイミングと同様である。
また、パターン記憶手段130には、中央列に第1特殊図柄194および第2特殊図柄196が出現するが、第1特殊図柄194および第2特殊図柄196のいずれも有効ライン上で半停止することなく、他の装飾図柄が有効ライン上に停止する変動パターンも格納されている。これによって、第1特殊図柄194および第2特殊図柄196が中央列に出現しても、第1特殊図柄194および第2特殊図柄196のいずれかが有効ライン上に必ずしも停止しないようにしている。
図7は、ぱちんこ遊技機における基本的な動作過程を示すフローチャートである。まず、遊技球が始動口62、一般入賞口72、大入賞口66などへ入賞した場合や、遊技球が作動口68を通過した場合の処理を実行し(S10)、特別遊技中でなければ(S12のN)、当否抽選などの通常遊技の制御処理を実行し(S14)、特別遊技中であれば(S12のY)、特別遊技の制御処理を実行し(S16)、S10からS16までの処理における各種入賞に応じた賞球払出を処理する(S18)。
図8は、図7におけるS14の通常遊技制御処理を詳細に示すフローチャートである。通常遊技制御処理において、当否抽選値の保留がなされている場合であって(S30のY)、図柄変動が表示中でなければ(S32のN)、当否抽選手段112が当否判定処理を実行する(S34)。その判定結果に応じてメイン表示制御手段118が変動表示を開始するとともに、変動開始コマンドを演出表示制御手段134へ送信し、これを受信した演出表示制御手段134が変動パターンデータにしたがって演出画像の変動表示を開始する(S36)。S30において当否抽選値が保留されていなかった場合は(S30のN)、S32からS36までの処理がスキップされ、S32において図柄変動が表示中であった場合は(S32のY)、S34およびS36の処理がスキップされる。続いて、図柄変動表示がすでに開始されていれば(S38のY)、図柄変動表示処理を実行し(S40)、図柄変動表示が開始されていないときは(S38のN)、S40をスキップする。
図9は、図8におけるS34の当否判定処理を詳細に示すフローチャートである。まず、当否抽選手段112が当否抽選値を読み出して(S42)、その当否抽選値に基づいて当否を判定する(S44)。当否抽選手段112は、当否抽選の他に、確変状態か、確変状態ではない通常状態かを判定するための図柄抽選を実施する。図柄決定手段114は、当否判定結果、および図柄抽選の結果に基づいて特別図柄の停止図柄を決定し(S46)、特別図柄の変動パターンを選択する(S48)。特別図柄の変動時間と装飾図柄の変動時間とは同一となっていなければならないため、図柄決定手段114は、選択した特別図柄の変動パターンに対応する装飾図柄の変動パターンも一緒に選択する。メイン基板102は、当否判定結果を示す当否情報、図柄抽選の結果を示す図柄抽選情報と共に、選択された装飾図柄の変動パターンを示す変動パターン識別情報をサブ基板104に送信する。演出決定手段132は、受信した当否情報が示す当否判定結果、および受信した図柄抽選情報が示す図柄抽選の結果に基づいて装飾図柄の停止図柄組合せを決定する(S50)。また、演出決定手段132は、受信した変動パターン識別情報が示す変動パターンを、パターン記憶手段130に格納された通常の変動パターンや第1〜第4擬似連続変動パターンなど複数の変動パターンの中から選択する(S52)。
図柄決定手段114および演出決定手段132は、当否抽選の結果が当たりの場合に第2擬似連続変動パターンを選択する確率よりも高い確率で第1擬似連続変動パターンを選択することにより、第2擬似連続変動パターンが選択されたとき、即ち第2特殊図柄196で半停止するときよりも、第1擬似連続変動パターンが選択されたとき、即ち第1特殊図柄194で半停止するときの方が信頼度が高くなるよう、第1擬似連続変動パターンまたは第2擬似連続変動パターンを選択する。なお、図柄決定手段114および演出決定手段132は、当否抽選の結果が当たりの場合に通常の変動パターンを選択する確率よりも高い確率で第2擬似連続変動パターンを選択することにより、通常の変動パターンが選択されたときよりも第2擬似連続変動パターンが選択されたときの方が信頼度が高くなるよう第2擬似連続変動パターンを選択する。これにより、遊技者に、まず第2特殊図柄196で半停止して欲しいと思わせ、次に第1特殊図柄194で半停止して欲しいと思わせることができ、1回の変動中に複数段階の信頼度に対する期待を遊技者に抱かせることが可能となる。
また、図柄決定手段114および演出決定手段132は、当否抽選の結果が当たりの場合に第2擬似連続変動パターンを選択する確率よりも高い確率で第3擬似連続変動パターンを選択することにより、第2擬似連続変動パターンが選択されたときよりも第3擬似連続変動パターンが選択されたときの方が信頼度が高くなるよう、第3擬似連続変動パターンを選択する。また、図柄決定手段114および演出決定手段132は、当否抽選の結果が当たりの場合に第3擬似連続変動パターンを選択する確率よりも高い確率で第4擬似連続変動パターンを選択することにより、第3擬似連続変動パターンが選択されたときよりも第4擬似連続変動パターンが選択されたときの方が信頼度が高くなるよう、第4擬似連続変動パターンを選択する。これにより、1回目の半停止時に第1特殊図柄194で半停止せず、第1特殊図柄194よりも信頼度が低いことを示す第2特殊図柄196で半停止した場合においても、「次にまた第2特殊図柄196で半停止させれば信頼度が高くなる」という期待を遊技者に抱かせることができ、第1特殊図柄194で半停止しなかったことによって遊技者が落胆することを抑制することができる。なお、第1擬似連続変動パターンが選択されたときの信頼度は、第2〜第4擬似連続変動パターンが選択されたときの信頼度よりも高く設定されており、第1擬似連続変動パターンが選択されることにより、遊技者は最も高い信頼度を得ることができるようになっている。
ここで、演出決定手段132は、選択したパターンが第1擬似連続変動パターンか否かを判定し(S54)、第1擬似連続変動パターンを選択した場合(S54のY)、新たな抽選を実施することにより、第1特殊図柄194をすべらせて半停止させるすべり演出を実施するか否かを決定する(S56)。すべり演出を実施する場合(S56のY)、演出決定手段132は、すべりフラグをオンに設定し(S58)、すべり演出を実施しない場合(S56のN)、演出決定手段132は、すべりフラグをオフに設定する(S60)。第1擬似連続変動パターンを選択していない場合(S54のN)、S56〜S60の処理をスキップする。
演出表示制御手段134は、図8のS40の変動表示処理において、第1擬似連続変動パターンが選択された場合、すべりフラグがオンに設定されているかオフに設定されているかを判定する。すべりフラグがオンに設定されている場合、演出表示制御手段134は、すべり演出を実施して第1特殊図柄194を有効ライン上に半停止させる。すべりフラグがオフに設定されている場合、演出表示制御手段134は、すべり演出を実施することなく、直接第1特殊図柄194を有効ライン上に半停止させる。
なお、演出決定手段132は、当否抽選の結果が当たりであった場合にすべり演出を実施する確率がすべり演出を実施しない確率よりも高くなるよう、すべり演出を実施するか否かを決定することにより、すべり演出が実施されないよりもすべり演出が実施された方が信頼度が高くなるようにしている。これにより、第2特殊図柄196で半停止した直後に第1特殊図柄194で半停止した場合に、遊技者の喜びを大きなものとすることができる。
ここで、図10に関連して、第1特殊図柄194をすべらせて半停止させるときの装飾図柄の変動態様について説明する。すべり演出を実施すると決定され、すべりフラグがオンに設定された場合、演出表示制御手段134は、図10に示すようにまず第2特殊図柄196を有効ライン上で半停止させ、その直後に中央列を下方向に少し変動させて第1特殊図柄194を有効ライン上で半停止させる。このようなすべり演出を実施することにより、第2特殊図柄196で半停止したときにおいても、「直後に第2特殊図柄196にすべるのではないか?」と遊技者に期待を抱かせることができる。
図11は、図7におけるS16を詳細に示すフローチャートである。まず、大入賞口66が開放済でなければ(S70のN)、演出表示制御手段134が特別遊技の演出処理を開始し(S72)、開閉制御手段124が大入賞口66を開放する(S74)。大入賞口66が開放済であればS72およびS74をスキップする(S70のY)。大入賞口66が開放されてから所定の開放時間が経過した場合(S76のY)、または、開放時間が経過していないものの(S76のN)、大入賞口66へ遊技球が9球以上入球した場合(S78のY)、開閉制御手段124が大入賞口66を閉鎖させる(S80)。開放時間が経過しておらず(S76のN)、大入賞口66への入球数も9球以上に達していない場合は(S78のN)、S80以降の処理をスキップしてS16のフローを終了する。
S80における大入賞口66の閉鎖後、単位遊技のラウンド数が15に達していた場合(S82のY)、演出表示制御手段134は特別遊技の演出処理を終了させ(S84)、特別遊技制御手段120は特別遊技を終了させる(S86)。ラウンド数が15に達していなければ(S82のN)、ラウンド数に1を加算してS16のフローを終了する(S90)。
以上、本発明を実施例をもとに説明した。この実施例はあくまで例示であり、それらの各構成要素や各処理プロセスの組合せにいろいろな変形例が可能なこと、またそうした変形例も本発明の範囲にあることは当業者に理解されるところである。
ぱちんこ遊技機の前面側における基本的な構造を示す図である。 ぱちんこ遊技機の背面側における基本的な構造を示す図である。 本実施例におけるぱちんこ遊技機の機能ブロックを示す図である。 第1擬似連続変動パターンが選択されたときにおける装飾図柄の変動表示態様および演出画像の態様を示す図である。 第2擬似連続変動パターンが選択されたときにおける装飾図柄の変動表示態様および演出画像の態様を示す図である。 第1〜第4擬似連続変動パターンの各々の装飾図柄の変動態様を示す図である。 ぱちんこ遊技機における基本的な動作過程を示すフローチャートである。 図7におけるS14の通常遊技制御処理を詳細に示すフローチャートである。 図8におけるS34の当否判定処理を詳細に示すフローチャートである。 すべり演出の態様を示す図である。 図7におけるS16を詳細に示すフローチャートである。
符号の説明
10 ぱちんこ遊技機、 50 遊技盤、 52 遊技領域、 60 演出表示装置、 61 特別図柄表示装置、 62 始動口、 90 遊技効果ランプ、 100 遊技制御装置、 112 当否抽選手段、 114 図柄決定手段、 118 メイン表示制御手段、 130 パターン記憶手段、 132 演出決定手段、 134 演出表示制御手段。

Claims (4)

  1. 遊技領域が形成された遊技盤と、
    前記遊技領域の所定位置に設けられ、遊技球が入球可能な始動口と、
    前記始動口へ遊技球が入球したことを契機として、当否抽選を実行する当否抽選手段と、
    前記当否抽選の実行を契機として、その停止図柄が前記当否抽選の結果を表す特別図柄を変動表示させるメイン表示制御手段と、
    前記遊技領域の所定位置に設けられる開放可能な大入賞口と、
    前記当否抽選の結果が当たりであったときに前記大入賞口を開放させる特別遊技を実行する特別遊技制御手段と、
    前記当否抽選の結果を演出的に示す図柄である装飾図柄が変動表示される演出表示装置と、
    特別図柄の変動開始から終了までの演出過程が定められた複数種類の変動パターンを保持するパターン保持手段と、
    前記始動口への入球を契機に、前記パターン保持手段に保持された複数種類の変動パターンの中から変動パターンを選択する演出決定手段と、
    選択された変動パターンにしたがって演出を表示する演出表示制御手段と、
    を備え、
    前記パターン保持手段は、変動パターンとして、前記当否抽選の結果を表すための特別図柄の1回の変動表示の間に、装飾図柄を停止させたように表示する半停止状態に一時的にすることにより擬似的に複数回装飾図柄を変動表示させたように見せる擬似連続変動演出が表示される第1擬似連続変動パターンおよび第2擬似連続変動パターンであって、装飾図柄が半停止状態とされる前までの演出過程が共通し、半停止状態における装飾図柄の態様である半停止態様および装飾図柄が半停止状態となった後の演出過程が互いに異なる第1擬似連続変動パターンおよび第2擬似連続変動パターンを保持し、
    前記演出決定手段は、第1擬似連続変動パターンが選択されたときの、前記当否抽選の結果が当たりであったことを示す態様で装飾図柄が停止表示される確率を示す信頼度が、第2擬似連続変動パターンが選択されたときの信頼度よりも高くなるよう、第1擬似連続変動パターンまたは第2擬似連続変動パターンを選択し、
    前記演出表示制御手段は、各々が擬似連続変動演出以外の演出では表示されることのない装飾図柄である第1特殊図柄および第2特殊図柄を、装飾図柄が変動表示される同一の列に配置し、第1擬似連続変動パターンによる演出を表示させるときには装飾図柄の半停止態様に第1特殊図柄を含ませ、第2擬似連続変動パターンによる演出を表示させるときには装飾図柄の半停止態様に第2特殊図柄を含ませることを特徴とする弾球遊技機。
  2. 前記演出表示制御手段は、装飾図柄の変動表示中に第2特殊図柄の次に第1特殊図柄を表示させることを特徴とする請求項に記載の弾球遊技機。
  3. 前記演出決定手段は、第1擬似連続変動パターンを選択するとき、第1特別図柄および第2特別図柄が配置される装飾図柄の列において、第2特殊図柄でその列を半停止状態とした直後に第1特殊図柄でその列を半停止状態として装飾図柄の半停止態様を示すすべり演出を表示させるか否かを決定し、
    前記演出表示制御手段は、第1擬似連続変動パターンが選択された場合、選択された第1擬似連続変動パターンにしたがって演出を表示させると共に、選択された第1擬似連続変動パターンにおいてすべり演出を表示させると決定されていた場合には、選択された第1擬似連続変動パターンにしたがって演出を表示させているときにすべり演出を表示させることを特徴とする請求項に記載の弾球遊技機。
  4. 前記パターン保持手段は、擬似連続変動パターンとして、擬似的な変動回数が第2擬似連続変動パターンよりも多い擬似連続変動演出が表示される第3擬似連続変動パターンであって、第2擬似連続変動パターンにおける擬似的な変動回数だけ装飾図柄が変動表示する間の演出過程が第2擬似連続変動パターンと共通する第3擬似連続変動パターンも保持し、
    前記演出決定手段は、第3擬似連続変動パターンが選択されたときの信頼度が、第2擬似連続変動パターンが選択されたときの信頼度よりも高くなるよう、第2擬似連続変動パターンまたは第3擬似連続変動パターンを選択することを特徴とする請求項1からのいずれかに記載の弾球遊技機。
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