JP2003052975A - 遊技機 - Google Patents
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 タンクレールの遊技球導入部位において、玉
詰まり現象が生じることがあった。 【解決手段】 タンクレール100を、遊技球タンク1
20の下部流出口121との対面部位(遊技球導入部位
101)にて上下動可能に支持しつつ、上方に向けて弾
性支持するようにした。遊技球導入部位101に遊技球
が流入すると、遊技球から加えられる下向きの力と、上
向きの弾性力とにより、遊技球導入部位101に上下方
向の振動が自動的に生じるので、同部位にて遊技球は滞
留せず、流下が促進される。その際、別途電気配線を設
けて電動式のバイブレータ等を装着したりする必要がな
い。したがって、簡易な構造にて、遊技球の流下が促進
され、遊技球がタンクレールに流入する部位にて玉詰ま
り現象を生じさせないようにすることが可能となる。
詰まり現象が生じることがあった。 【解決手段】 タンクレール100を、遊技球タンク1
20の下部流出口121との対面部位(遊技球導入部位
101)にて上下動可能に支持しつつ、上方に向けて弾
性支持するようにした。遊技球導入部位101に遊技球
が流入すると、遊技球から加えられる下向きの力と、上
向きの弾性力とにより、遊技球導入部位101に上下方
向の振動が自動的に生じるので、同部位にて遊技球は滞
留せず、流下が促進される。その際、別途電気配線を設
けて電動式のバイブレータ等を装着したりする必要がな
い。したがって、簡易な構造にて、遊技球の流下が促進
され、遊技球がタンクレールに流入する部位にて玉詰ま
り現象を生じさせないようにすることが可能となる。
Description
【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、遊技球タンクの下
部流出口から遊技球払い出し機構へ遊技球を流下させる
タンクレールを具備する遊技機に関する。 【0002】 【従来の技術】従来、図22に示すように、パチンコ機
等の遊技機では、遊技球を貯留する遊技球タンク1や、
遊技球を払い出す図示しない遊技球払い出し機構や、遊
技球タンク1の下方に設けられて同遊技球タンク1の下
部流出口1aから下方に流出する遊技球を遊技球払い出
し機構に導くタンクレール2、等が機構板に取り付けら
れている。なお、図は、遊技球タンク1とタンクレール
2の要部を、背面側から断面図により示している。ここ
で、タンクレール2は、遊技球を二列等、複数列にして
下流側に案内するものであり、遊技球タンクの下部流出
口1a側を上流側、遊技球払い出し機構側を下流側とし
て、底面に緩やかな傾斜が付けられている。そして、遊
技球払い出し機構が遊技球を払い出すと、遊技球タンク
から流入する遊技球がタンクレールの底面に沿って下流
側に流下し、流路を介して遊技球払い出し機構に導かれ
る。 【0003】 【発明が解決しようとする課題】上述した従来の遊技機
においては、遊技球タンクの下部流出口に対面するタン
クレールの遊技球導入部位2aにおいて、鉛直方向から
若干斜めの向き(図のL1の向き)に複数の遊技球が直
線状に並んだまま動かなくなるという、玉詰まり現象が
生じることがあった。なお、図では、玉詰まり現象が生
じたときの遊技球の一部を点線により示している。特
に、大型の遊技領域を有するL枠遊技機では、遊技球タ
ンクやタンクレールを設置する空間が少ないため、タン
クレールの底面の傾斜を緩くせざるを得ず、玉詰まり現
象が生じやすくなる。ここで、タンクレールの遊技球導
入部位に電動式のバイブレータを取り付けることも考え
られるが、別途電気配線を設け、狭い空間にバイブレー
タを取り付ける必要があるため、構造が複雑となってし
まう。本発明は、上記課題にかんがみてなされたもの
で、簡易な構造にて、遊技球がタンクレールに流入する
部位にて玉詰まり現象を生じさせないようにすることが
可能な遊技機の提供を目的とする。 【0004】 【課題を解決するための手段】以下、上記目的を達成す
るのに適した手段について説明する。 手段1:遊技球タンクの下部流出口から遊技球払い出し
機構へ遊技球を流下させるタンクレールを具備する遊技
機であって、上記タンクレールは、上記下部流出口との
対面部位にて上下動可能に支持されつつ、上方に向けて
弾性支持されていることを特徴とする遊技機。手段1に
よれば、遊技球タンクの下部流出口との対面部位にてタ
ンクレールに遊技球が流入すると、遊技球から加えられ
る下向きの力によりタンクレールは一旦下方へ移動す
る。ここで、タンクレールは上方に向けて弾性支持され
ているので、その後反動により上方へ移動する。この繰
り返しにより、タンクレールにおける遊技球が流入する
部位に上下方向の振動が自動的に生じるので、同部位に
て遊技球は滞留せず、流下が促進される。その際、別途
電気配線を設けて電動式のバイブレータ等を装着したり
する必要がない。したがって、簡易な構造にて、遊技球
の流下が促進され、遊技球がタンクレールに流入する部
位にて玉詰まり現象を生じさせないようにすることが可
能となる。 【0005】本発明の遊技機は、遊技球を用いて遊技を
行うものであればよく、例えば、遊技領域に向けて遊技
球を発射させて遊技を行うパチンコ遊技機であってもよ
いし、遊技球の投入により図柄を変化させて遊技を行う
いわゆるパチロットであってもよい。特に、大型の遊技
領域を有するパチンコ遊技機(L枠遊技機)において
は、遊技球タンクやタンクレールを設置する空間が少な
いため、タンクレールの底面の傾斜を緩くせざるを得
ず、遊技球が流入する部位にて玉詰まり現象が生じやす
くなる。このような遊技機であっても、本発明の遊技機
のタンクレールは誘導部により誘導された遊技球を当接
部にて流下方向に押すので、遊技球の流下が促進され、
玉詰まり現象が生じない。また、タンクレールは遊技球
タンクの下部流出口から遊技球払い出し機構へ遊技球を
流下させることができればよく、タンクレールの出口か
ら流路を介して遊技球払い出し機構へ遊技球を流下させ
るような遊技機も本発明に含まれる。 【0006】手段2:上記手段1に記載の遊技機におい
て、上記遊技球タンクと上記タンクレールとの間に介装
された弾性部材が設けられ、上記タンクレールは、上記
弾性部材を介して上記遊技球タンクに対して上下動可能
に支持されていることを特徴とする遊技機。手段2によ
れば、タンクレールは、遊技球タンクとの間に設けられ
た弾性部材により上方に向けて弾性支持される。そし
て、弾性部材からの付勢力により、流入する遊技球に応
じてタンクレールは上下動する。したがって、簡易な構
成にて、遊技球の流下が促進され、上記玉詰まり現象を
生じさせないようにすることが可能となる。 【0007】手段3:上記手段2に記載の遊技機におい
て、上記弾性部材は、一端が上記遊技球タンクにおける
上記下部流出口側の側面に掛止され、他端が上記タンク
レールの上流側端部の側面に掛止されたつる巻きばねで
あることを特徴とする遊技機。手段3によれば、タンク
レールは、当該タンクレールに掛止されたつる巻きばね
により上方に向けて弾性支持される。すなわち、簡易な
部品を弾性部材として使用することができ、遊技球の流
下を促進することができる。なお、つる巻きばねのばね
係数は、遊技球タンクとタンクレールの構造や、遊技球
の流れに応じて、適宜決定すればよい。 【0008】手段4:上記手段1に記載の遊技機におい
て、上記遊技球タンクを取り付けた機構板が設けられ、
上記機構板と上記タンクレールとの間に介装された弾性
部材が設けられ、上記タンクレールは、上記弾性部材を
介して上記機構板に対して上下動可能に支持されている
ことを特徴とする遊技機。手段4によれば、タンクレー
ルは、遊技球タンクを取り付けた機構板との間に設けら
れた弾性部材により上方に向けて弾性支持される。そし
て、弾性部材からの付勢力により、流入する遊技球に応
じてタンクレールは上下動する。遊技球タンクは機構板
に取り付けられているので、タンクレールは遊技球タン
クを基準として上下動することにもなる。すなわち、簡
易な構成にて遊技球の流下を促進させる別の構成を提供
することができる。 【0009】手段5:上記手段4に記載の遊技機におい
て、上記弾性部材は、上端が上記タンクレールの下部に
取り付けられ、下端が上記機構板に取り付けられたつる
巻きばねであることを特徴とする遊技機。手段5によれ
ば、タンクレールは、機構板に下端を取り付けられたつ
る巻きばねにより上方に向けて押されるように弾性支持
される。すなわち、簡易な部品を弾性部材として使用す
ることができ、遊技球の流下を促進することができる。
なお、本構成においても、つる巻きばねのばね係数は、
遊技球タンクとタンクレールと機構板の構造や、遊技球
の流れに応じて、適宜決定すればよい。むろん、手段3
や手段5において、弾性部材をつる巻きばねで構成する
のは一例に過ぎない。例えば、他のばね部材で構成して
もよいし、ばね部材以外にもゴム等により構成してもよ
い。 【0010】手段6:上記手段1〜手段5のいずれかに
記載の遊技機において、上記遊技球タンクを取り付けた
機構板が設けられ、上記タンクレールは、下流側端部に
て上記機構板に軸支されていることを特徴とする遊技
機。手段6によれば、タンクレールを取り付ける構造の
一例を提供することができるとともに、タンクレールに
おける遊技球の流出口の位置を固定しながら、タンクレ
ールを遊技球タンクの下部流出口との対面部位にて上下
動可能に支持することが可能となる。 【0011】手段7:上記手段6に記載の遊技機におい
て、上記機構板には、略水平かつ上記遊技球の流下方向
と略垂直方向に突出した回転軸が形成され、上記タンク
レールは、上記下流側端部にて上記回転軸に軸支されて
いることを特徴とする遊技機。手段7によれば、簡易な
構造にて、タンクレールの下流側端部を機構板にて軸支
することができる。むろん、このような構成は一例にす
ぎず、例えば、タンクレールの下流側端部に回転軸を設
け、機構板に形成された穴にて回転軸を軸支するように
してもよい。 【0012】手段8:上記手段6または手段7のいずれ
かに記載の遊技機において、上記タンクレールの上流側
端部の上下動を所定範囲に制限する上下動制限機構が設
けられていることを特徴とする遊技機。手段8によれ
ば、上下動制限機構によりタンクレールの上流側端部は
上下動の範囲が制限される。したがって、限られた空間
にタンクレールを設置する際に好適な構成となる。 【0013】手段9:上記手段8に記載の遊技機におい
て、上記上下動制限機構は、上記タンクレールと上記機
構板との間に形成され、同タンクレールと機構板のいず
れか一方から略水平であって他方側に向かって突出した
凸部と、他方側に設けられて同凸部を上下動可能に嵌挿
させる嵌挿穴とを備えることを特徴とする遊技機。手段
9によれば、タンクレールと機構板との間に形成される
上下動制限機構は、嵌挿穴に対して凸部を上下動可能に
嵌挿させることにより形成される。すなわち、簡易な構
造にて、タンクレールの上流側端部の上下動を機構板に
対して所定範囲に制限することができる。むろん、タン
クレールと機構板との間に上下動制限機構を形成するの
は一例に過ぎず、例えば、遊技球タンクとタンクレール
との間に上下動制限機構を設けてもよい。 【0014】手段10:上記手段8または手段9のいず
れかに記載の遊技機において、上記上下動制限機構は、
上記タンクレールの上流側端部の位置が上記所定範囲外
となったときに同所定範囲内に戻すように付勢する第二
の弾性部材を備えることを特徴とする遊技機。手段10
によれば、タンクレールの上下動が大きいとき、第二の
弾性部材からさらに付勢力が加えられる。すなわち、第
二の弾性部材によりさらに上下方向に振動を与えること
ができ、この振動がタンクレールに流入した遊技球に伝
えられて、遊技球の流下がさらに促進される。ここで、
第二の弾性部材は、ばねであってもよいし、ゴムであっ
てもよく、様々なものを採用することができる。また、
第二の弾性部材を設ける位置も様々な位置が可能であ
り、例えば、上記嵌挿穴に第二の弾性部材を設けてもよ
いし、上記凸部に第二の弾性部材を取り付けてもよい。
また、遊技球タンクの下部に第二の弾性部材を取り付け
てもよいし、タンクレールの上部と下部とに第二の弾性
部材を取り付けてもよい。 【0015】手段11:上記手段6〜手段10のいずれ
かに記載の遊技機において、上記機構板には、上記タン
クレールに向かって同タンクレールの側面を貫通するよ
うに突出した突起が設けられ、上記タンクレールの側面
には、当該タンクレールとともに上下動しながら上記突
起を貫通させる貫通穴が形成されていることを特徴とす
る遊技機。手段11によれば、上下動するタンクレール
に対して機構板から突出した突起が動かないので、タン
クレールの上下動とともに遊技球が突起に衝突すること
になる。したがって、遊技球は滞留せず、遊技球の流下
をさらに促進させることができる。 【0016】手段12:上記手段11に記載の遊技機に
おいて、上記突起は、上記機構板から略水平かつ上記遊
技球の流下方向と略垂直方向に突出していることを特徴
とする遊技機。手段12によれば、突起の向きの一例を
提供することができるとともに、機構板から突出した突
起は遊技球の流下方向と略垂直であるので、遊技球を効
率よく突起に衝突させることができる。むろん、突起を
上記向きにするのは一例に過ぎず、タンクレールと機構
板の構造や、遊技球の流れに応じて、突起の向きを適宜
変更することが可能である。 【0017】手段13:上記手段11または手段12の
いずれかに記載の遊技機において、上記突起に一方の縁
部を軸支され、当該一方の縁部に対向する他方の縁部を
上記タンクレールに連動して上下動するように同タンク
レールの内側面にて略水平方向にスライド可能に支持さ
れた板状部材が設けられていることを特徴とする遊技
機。手段13によれば、上下動するタンクレールに対し
て板状部材の一方の縁部は上下動しない。これに対し
て、板状部材の他方の縁部はタンクレール内にてスライ
ド動しつつタンクレールに連動して上下動する。すなわ
ち、板状部材が複雑な動きをするので、遊技球は滞留せ
ず、遊技球の流下をさらに促進させることができる。 【0018】手段14:上記手段13に記載の遊技機に
おいて、上記板状部材における上記他方の縁部は、上記
一方の縁部よりも上記下流側とされるとともに、上記タ
ンクレールの底面近傍に配置されていることを特徴とす
る遊技機。手段14によれば、板状部材は、下流側にあ
る他方の縁部がタンクレールの底面近傍にあるため、上
流側よりも下流側が低くなるように傾斜する。また、上
下動するタンクレールを基準とすると、板状部材の上流
側の縁部は相対的に上下に動くことになるので、タンク
レールに流入した遊技球は流下方向に誘導されるように
板状部材に当接する。したがって、遊技球は滞留せず、
遊技球の流下をさらに促進させることができる。 【0019】手段15:上記手段1〜手段14のいずれ
かに記載の遊技機において、上記遊技球タンクは、底面
に沿った上面を有して先端部が上下方向に微動可能であ
るとともに上記下部流出口に同先端部を向けた玉切れセ
ンサを備え、当該玉切れセンサの先端部を弾性体で形成
したことを特徴とする遊技機。手段15によれば、上下
動するタンクレール内の遊技球は弾性体とされた玉切れ
センサの先端部に当接することがあり、同先端部に当接
したときに遊技球は弾性力を与えられる。したがって、
遊技球は滞留せず、遊技球の流下をさらに促進させるこ
とができる。 【0020】 【発明の効果】以上説明したように、本発明は、簡易な
構造にて、遊技球がタンクレールに流入する部位にて玉
詰まり現象を生じさせないようにすることが可能な遊技
機を提供することができる。 【0021】 【発明の実施の形態】ここでは、下記の順序に従って本
発明の実施形態を説明する。 (1)本発明の遊技機を適用したL枠遊技機の概略構
成: (2)遊技球タンク、タンクレールの説明: (3)タンクレールの取り付け構造の説明: (4)本発明の作用: (5)第二の実施形態: (6)第三の実施形態: (7)第四の実施形態: (8)第五の実施形態: 【0022】(1)本発明の遊技機を適用したL枠遊技
機の概略構成:図1は、本発明の第一の実施形態にかか
る遊技機を正面から見て示している。なお、本遊技機
は、大型の遊技領域を有するL枠遊技機である。図にお
いて、金属製外枠10は、鋼材をプレス加工して形成さ
れている。この外枠10は、矩形板状の金属製本体枠2
0よりも僅かに大きいサイズの矩形開口10aを有して
いる。この本体枠20は、矩形開口10aの左端にて枢
支されており、図示しない回転軸を中心に回動し、外枠
10に対して開閉可能かつ着脱可能に装着されている。
本体枠20も、鋼材をプレス加工して形成されている。
この本体枠20の上部には、矩形板状の遊技板30が取
り付けられている。また、本体枠20の下部には、遊技
球の発射機構40と、概略矩形形状に形成された樹脂製
流路板50とが取り付けられている。さらに、流路板5
0の前面側にて下皿70が本体枠20に取り付けられて
いる。 【0023】遊技板30の前面には、下端中央から右巻
きに概略一回転する外枠レールが前方へ立設されてお
り、この外枠レールに取り囲まれる略円形の領域が遊技
領域31となっている。この遊技領域31には、図示し
ていないが、多数の釘や、複数の入賞口や、入賞しなか
った遊技球をアウト球として回収するアウト球回収口
や、遊技の状況を表示する表示装置などが配設されてい
る。遊技板30の前面側には、樹脂製前面枠60が本体
枠20の左端にて枢支されている。この前面枠60に
は、遊技領域31を臨むガラス枠61、ガラス枠61の
周囲を取り囲むように配置される装飾ランプ62、上皿
63が設けられている。また、前面枠60の前方には、
発射機構40の一部を構成する発射ハンドル41が取り
付けられている。発射機構40は、発射ハンドル41の
回転量に応じて遊技球を発射棹にて打ち出し、遊技板3
0に向けて放出する。放出された遊技球は、流路板50
の前面側に取り付けられた遮蔽板と一対の仕切板とで囲
まれた発射経路を通過した後、遊技板30の前面側に立
設された外側レールと内側レールとの間を通り抜けて、
遊技領域31に投入される。 【0024】図2は本L枠遊技機を背面から見て示す背
面図であり、図3は図1の右側から見て示す右側面図で
ある。遊技板30の背面側では、矩形筺状の樹脂製機構
板80が本体枠20の図2における右端上部にて枢支さ
れ、矩形筺状の樹脂製基板ベース90が本体枠20の図
2における右端下部にて枢支されている。基板ベース9
0は、図2の右端において本体枠20の背面との間に設
けられたヒンジ金具により支持されており、このヒンジ
を支軸として、同図における紙面手前側へ開閉可能とな
っている。この基板ベースの前面側には、各種制御基板
や電源回路が収容されている。 【0025】機構板80も、図2の右端において本体枠
20の背面との間に設けられたヒンジ金具により支持さ
れており、このヒンジを支軸として、同図における紙面
手前側へ開閉可能となっている。同機構板80は、遊技
板30に配置された液晶ディスプレイや制御基板などを
背面側から覆うカバーとしての役割を果たすカバー部8
1と、カバー部81の上方および右方に遊技球の流路を
形成する流路部82とから構成されている。カバー部8
1は、前面側に開口を有する矩形筺体により構成されて
おり、遊技板30を背面側から覆っている。本実施形態
では、遊技板30に取り付けられたメイン基板をカバー
部81が覆う構造となっているが、メイン基板を点検す
る際に機構板80の開閉を不要にさせるため、メイン基
板を覆わないようにカバー部を形成してもよい。また、
流路部82は、カバー部81と一体的に形成されてい
る。カバー部81の上方では、遊技球タンク120や本
発明にいうタンクレール100が装着されている。ま
た、カバー部81の右方では、遊技球を下方に向かって
払い出す払い出し装置ユニット83が取り付けられてい
る。 【0026】払い出し装置ユニット83は、計数カウン
タにより払い出し球をカウントして所定数の遊技球を払
い出す遊技球払い出し機構83a、タンクレール100
からの遊技球を遊技球払い出し機構83aに誘導するカ
ーブ状に設けられた流路83b、遊技球払い出し機構8
3aから払い出された遊技球を上皿63や下皿70に誘
導する流路83cを備えている。遊技球払い出し機構8
3aは、内蔵するモータの回転により、遊技球を1個単
位で放出可能となっている。そして、流路部82に装着
された遊技球タンク120から下方へ流出する遊技球
が、タンクレール100内を図2の左側から右側へ移動
し、払い出し装置ユニット83内を流下して上皿63や
下皿70に払い出されるようになっている。 【0027】(2)遊技球タンク、タンクレールの説
明:図4は遊技球タンク120とタンクレール100を
機構板80に取り付けた状態で背面から見て示す背面図
であり、図5は図4の左斜め上の方向から見て示す要部
斜視図であり、図6は遊技球タンク120を上面から見
て示す上面図である。遊技球タンク120は、上が略矩
形状に広く開口し、底部の傾斜下端(図4の左側)に略
矩形状の下部流出口121が設けられた略箱型形状とさ
れている。下部流出口121は、前後方向においてやや
中間よりとされ、タンクレール100の上方に配置され
ている。この遊技球タンク120は、両側端に取付片1
22a,122bが一体的に形成されており、図4の右
側の取付片122aが機構板80の固定ポケット80a
に挿入されて支持され、左側の取付片122bが機構板
80にビス止めされている。したがって、遊技球タンク
120を機構板80に密接させて取り付ける際には、右
側の取付片122aを固定ポケット80aに挿入して左
側の取付片122bを機構板80にビス止めするだけで
よい。また、遊技球タンク120を取り外す際には、左
側の取付片122bの部位にあるビスを外すだけで容易
に取り外すことができる。このように、遊技球タンク1
20は機構板80に対して着脱が容易となっているの
で、使用に伴い摩耗が目立ってきたときでも素早く遊技
球タンク120を交換することが可能である。 【0028】遊技球タンク120の底面部123は図4
の左側の下部流出口121に向かって下側となるような
傾斜面となっており、適宜供給されて貯留される遊技球
が下部流出口121に向かって流れるようになってい
る。底面部123には、検知板やマイクロスイッチから
なる玉切れセンサ124が取り付けられている。玉切れ
センサ124の検知板は、底面部123に沿った上面を
有し、先端部124aを下部流出口121に向けて、先
端部124aとは反対側の軸着部124bにて遊技球タ
ンク120の底部に軸着されている。同検知板の先端部
124aは上下方向に微動可能であり、玉切れセンサ1
24のマイクロスイッチは検知板の動きによってオンオ
フし、遊技球タンク120内の遊技球が玉切れ状態かど
うかを検知する。 【0029】図7は、タンクレール100を図4のA方
向から見て示した断面図である。図4、図5、図7に示
すように、タンクレール100は、遊技球を二列にして
下流側に案内するものであり、遊技球タンクの下部流出
口121側を上流側端部100a、払い出し装置ユニッ
ト83側を下流側端部100bとして、底面に緩やかな
傾斜が付けられている。本実施形態のタンクレール10
0は、L枠遊技機に使用するため、L枠でない遊技機に
使用するタンクレールよりも傾斜が緩くなっている。な
お、本発明を適用可能なタンクレールは様々あり、三列
等、二列以外にして下流側に案内するものであってもよ
い。同タンクレール100は、遊技球タンク120の下
方に設けられている。遊技球タンクの下部流出口121
に対面する遊技球導入部位101が図4の左側に設けら
れており、タンクレールの底面部102は、遊技球導入
部位101側から払い出し装置ユニット83側(図4の
右側)に向かって徐々に低くなるように傾斜した板状に
形成されている。 【0030】底面部102からは、前後両側の縁部から
上方に向かって板状に延出した一対の側面部103,1
04や、一対の側面部103,104で挟まれた通路を
前後に区画する仕切部105が形成されている。また、
上流側の縁部は、上方に曲げられて延出した上流側端面
部106が形成されている。さらに、底面部102にお
ける遊技球導入部位101の下部には、下方に向かって
延出した取付部107が立設されている。なお、取付部
107は、上流側端面部106から上流側に延出した部
位とつながっており、後述する嵌挿穴107aが同部位
に形成されている。なお、タンクレール100本体は樹
脂製であり、上述した底面部102、側面部103,1
04、仕切部105、上流側端面部106、取付部10
7は、すべて一体的に成形されるようになっている。む
ろん、これらの部材を別々に形成して接合し、タンクレ
ール本体を形成してもよい。 【0031】側面部103,104の間に仕切部105
を設けたことにより、前後方向に2本の溝が形成される
ことになる。ここで、各溝の幅は遊技球の直径よりも若
干大きくしてあり、タンクレール内を流下する遊技球は
2条に整列させられることになる。また、各溝内で遊技
球が上下に積み重ならないようにするため、タンクレー
ル100の下流側には仕切部105の上部に球均し板1
08を設けている。この球均し板108は、側面部10
3,104間を架け渡した支持ピンに支持されており、
下流側に向かって底面部102との上下間隔が小さくな
るように設けられている。ここで、タンクレールの下流
側端部100bでは、底面部102との間隔が遊技球の
直径よりも若干大きい程度とされているので、タンクレ
ール100から流出する遊技球は、上下方向に積み重な
らずに払い出し装置ユニット83まで流下する。そし
て、遊技球払い出し機構83aが遊技球を払い出すと、
遊技球タンク120から流入する遊技球がタンクレール
100の底面に沿って下流側に流下し、流路83bを介
して遊技球払い出し機構83aに導かれる。 【0032】ところで、従来の遊技機では、図22で示
したように、遊技球タンクの下部流出口に対面するタン
クレールの遊技球導入部位において、鉛直方向から若干
斜めの向きに複数の遊技球が直線状に並んだまま動かな
くなるという、玉詰まり現象が生じることがあった。特
に、L枠遊技機では、遊技球タンクやタンクレールを設
置する空間が少ないため、タンクレールの底面の傾斜を
緩くせざるを得ず、玉詰まり現象が生じやすくなる。そ
こで、タンクレールを、遊技球タンクの下部流出口12
1との対面部位にて上下動可能に支持しつつ上方に向け
て弾性支持し、タンクレール100内での遊技球の流下
を促進させるようにしている。 【0033】(3)タンクレールの取り付け構造の説
明:図4と図5に示すように、遊技球タンク120とタ
ンクレール100との間には、タンクレールの上流側端
部100aにおいて弾性部材であるつる巻きばね111
が介装されている。ここで、遊技球タンク120におけ
る下部流出口121側の側面125には、図4の左側に
向かってフック126が突設されている。このフック1
26は上方向に曲げられており、つる巻きばね111の
上端部を掛止可能となっている。一方、タンクレールの
上流側端面部106にも左側に向かってフック112が
突設され、同フック112は下方向に曲げられてつる巻
きばね111の下端部を掛止可能となっている。そし
て、つる巻きばね111は、一端111aが上側のフッ
ク126にて遊技球タンク120の側面125に掛止さ
れ、他端111bが下側のフック112にてタンクレー
ルの上流側端部100aの側面に引っ張られるように掛
止されている。すなわち、タンクレール100は、下部
流出口121との対面部位にて、つる巻きばね111を
介して遊技球タンク120に対して上下動可能に支持さ
れている。 【0034】ここで、つる巻きばね111は、遊技球導
入部位101に流入する遊技球にてタンクレールの上流
側端部100aが略鉛直下向きに動かされる程度の付勢
力を有するのと同時に、略鉛直下向きに動かされたタン
クレールの上流側端部100aを鉛直上向きに押し戻す
程度の付勢力を有するものを採用している。なお、つる
巻きばね111のばね係数は、機構板と遊技球タンクと
タンクレールの構造や、遊技球の流れに応じて、適宜決
定すればよい。 【0035】一方、タンクレール100における遊技球
の流出口は払い出し装置ユニット83に接続されるた
め、タンクレール100は下流側端部100bの位置が
変わらないように機構板80に取り付けられるようにな
っている。図4と図8に示すように、タンクレール10
0の下流側端部100bの下部からは、下方に向かって
凸部113が形成されている。なお、図8は、タンクレ
ールの下流側端部100bを機構板80に軸支する様子
を図4の右側から見て示す分解図である。この凸部11
3には、タンクレール100を取り付けた状態において
略水平かつ遊技球の流下方向と略垂直方向に貫通した貫
通穴113aが形成されている。同貫通穴113aの内
径は、回転軸用ビス84の直径よりもやや大きいととも
に同回転軸用ビス84の頭84aの外径より小さくなっ
ている。遊技球タンク120を取り付けた機構板80に
は、図4における流路83bの入り口近傍にビス止め用
穴85が設けられている。このビス止め用穴85は、回
転軸用ビス84のねじ山部と螺合可能となっており、同
回転軸用ビス84を略水平かつ遊技球の流下方向と略垂
直方向に向けて保持するようになっている。なお、上下
動するタンクレールの遊技球導入部位101から遊技球
が外部へ出ないようにするため、遊技球タンクの下部流
出口121には、下方に延出するとともに、タンクレー
ルの遊技球導入部位101の上流側と背面側の側面を覆
う覆い127が形成されている。また、タンクレールの
側面部103,104からは、玉切れセンサ124の前
面側の縁部の前方と背面側の縁部の後方に向かって上方
に延出した延出部(図4では背面側の側面部104の延
出部104aのみ図示)が形成されている。むろん、遊
技球の外部への流出を防止する構造は、これ以外にも様
々考えられ、例えば、遊技球タンクの下部流出口を覆う
ようにタンクレールの遊技球導入部位の側面を上方に延
出させてもよい。 【0036】凸部113の貫通穴113aに回転軸用ビ
ス84を貫通させた後、同回転軸用ビス84をビス止め
用穴85を螺合させると、タンクレールの下流側端部1
00bを機構板80に軸支することができる。すなわ
ち、機構板80には回転軸用ビス84により略水平かつ
流下方向と略垂直方向に突出した回転軸が形成される。
そして、タンクレール100は下流側端部100bにて
回転軸用ビス84に軸支される一方、遊技球タンクの下
部流出口121との対面部位にて上下動可能に支持され
ることになる。 【0037】なお、タンクレール100は機構板80の
限られた空間内に設置する必要があるため、上流側端部
100aの上下動を所定範囲に制限する上下動制限機構
を設けている。図4、図5、図9に示すように、機構板
80には、略水平であって背面のタンクレール100側
に向かって突出した金属製の掛止突起(凸部)86が設
けられている。この掛止突起86は背面側を頭として略
T字形となっており、背面の端部が掛止部86aとなっ
ている。また、掛止突起86は機構板80に対して回転
可能に取り付けられており、掛止部86aを手で回転さ
せることが可能となっている。 【0038】一方、タンクレールの取付部107におけ
る上流側端面部106から上流側に延出した部位には、
上記回転軸用ビス84の位置までが略等距離となるよう
に略上下方向とされた嵌挿穴107aが形成されてい
る。掛止突起86は、掛止部86aを略上下方向に向け
ると嵌挿穴107aに嵌挿可能であり、嵌挿後に掛止部
86aを略水平方向に向けると嵌挿穴107aから抜け
ず、同嵌挿穴107aに上下動可能に掛止される。そし
て、掛止突起86が嵌挿穴107aに掛止されると、嵌
挿穴107aの上端と下端とに移動を規制されることに
より、タンクレールの上流側端部100aは上下動を所
定範囲に制限されることになる。すなわち、掛止突起8
6と嵌挿穴107aとは、上下動制限機構を構成する。
その結果、限られた空間にタンクレールを設置する際に
好適な構成となる。ここで、タンクレールの遊技球導入
部位における上下動の範囲は、遊技球タンクとタンクレ
ールと機構板の構造や遊技球の流れに応じて決定すれば
よく、例えば、遊技球の直径の1〜2倍程度とすること
ができる。このようにして、タンクレール100は、遊
技球タンクの下部流出口121との対面部位にて上下動
可能に支持されつつ、上方に向けて弾性支持されるよう
になっている。なお、タンクレール100を機構板80
に密接させて取り付ける際には、下流側端部100bの
貫通穴113aを回転軸用ビス84にて回動可能に機構
板80に取り付けるとともに取付部の嵌挿穴107aに
掛止突起86を挿入した後、つる巻きばね111の両端
を両フック112,126に掛止させるだけでよい。ま
た、タンクレール100を取り外す際には、つる巻きば
ね111をフック112,126から外し、掛止突起8
6の掛止部86aを略上下方向に向け、回転軸用ビス8
4を外すだけで、容易に機構板80から取り外すことが
できる。このように、遊技球タンク120とともにタン
クレール100も機構板80に対して着脱が容易となっ
ているので、使用に伴い摩耗が目立ってきたときでも素
早くタンクレール100を交換することが可能である。 【0039】以上の構成において、遊技球タンクの下部
流出口121との対面部位にてタンクレールの遊技球導
入部位101に遊技球が流入すると、遊技球から加えら
れる下向きの力によりタンクレールは一旦下方へ移動す
る。ここで、タンクレール100はつる巻きばね111
により上方に向けて弾性支持されているので、その後反
動により上方へ移動する。この繰り返しにより、遊技球
導入部位101に上下方向の振動が自動的に生じ、同遊
技球導入部位101にて遊技球は滞留せず、流下が促進
されることになる。 【0040】(4)本発明の作用:以下、本発明の遊技
機の作用を説明する。図10は、タンクレールの上流側
端部100aが上限位置にあるときの機構板80とタン
クレール100と遊技球タンク120の要部を、一部断
面視して背面から見て示している。すなわち、タンクレ
ールの側面部104や仕切部105や遊技球タンクの背
面側の側面部の図示を省略し、タンクレールの底面部1
02、遊技球タンクの底面部123や玉切れセンサ12
4等を垂直断面により示している。遊技球タンク120
には多数の遊技球が貯留されており、これらの遊技球は
遊技球タンク120内で左端にある下部流出口121に
向かって流下するようになっている。したがって、下部
流出口121付近での貯留された遊技球からの力の向き
は、図に示すように鉛直下向きからやや左側に傾いてい
る。この力はフック112に伝えられ、つる巻きばね1
11の下端111bに略鉛直下向きの力F1を加える。
一方、引っ張られるように設けられているつる巻きばね
111は、フック112に対して略鉛直上向きの付勢力
F2を加えている。ここで、付勢力F2よりも略鉛直下
向きの力F1のほうが大きいので、タンクレールの上流
側端部100aは下方へ動く。 【0041】すると、つる巻きばね111がフック11
2に与える付勢力は、同つる巻きばね111が伸ばされ
ることから、徐々に大きくなっていく。そして、タンク
レールの上流側端部100aが下限位置まで下降する
と、図11に示すように、フック112に加えられる付
勢力F4は、つる巻きばね111の下端111bに加え
られる略鉛直下向きの力F3よりも大きくなる。すなわ
ち、つる巻きばね111の付勢力により反動が生じてタ
ンクレールの上流側端部100aは上方へ動く。今度は
つる巻きばね111がフック112に与える付勢力が徐
々に小さくなっていく。そして、タンクレールの上流側
端部100aが上限位置まで上昇すると、図10で示し
たように、再びつる巻きばね111による付勢力F2よ
りも略鉛直下向きの力F1のほうが大きくなり、タンク
レールの上流側端部100aは下方へ動く。すなわち、
タンクレール100には遊技球導入部位101にて上下
方向の振動が自動的に生じることになる。 【0042】なお、遊技球が繰り返し遊技球導入部位1
01に流入すると、タンクレールの上流側端部100a
が上限位置まで戻る前に下降を開始することもある。こ
の場合でも、遊技球導入部位101に流入した遊技球に
よりフック112に加えられる略鉛直下向きの力とつる
巻きばね111による略鉛直上向きの付勢力とのバラン
スが変動することにより、タンクレールの上流側端部1
00aには自動的に上下方向の振動が生じることにな
る。すると、遊技球導入部位101で玉詰まり現象が生
じかけても、この振動が遊技球に与えられ、遊技球は滞
留しない。 【0043】このように、タンクレール100における
遊技球導入部位101に上下方向の振動が自動的に生じ
るので、同遊技球導入部位101にて遊技球は滞留せ
ず、流下が促進される。また、上記上下動制限機構を設
けたことにより、特にL枠遊技機のように狭い設置空間
であっても、タンクレールを設置することが可能であ
る。また、本発明によると、別途電気配線を設けて電動
式のバイブレータ等を装着したりする必要がない。した
がって、本発明の遊技機は、簡易な構造でありながら、
遊技球の流下を促進することができ、遊技球がタンクレ
ールに流入する部位にて玉詰まり現象を生じさせないよ
うにすることが可能となる。 【0044】なお、タンクレールの遊技球導入部位を上
方に向けて弾性支持する力は、様々な手法で調整するこ
とが可能である。例えば、上述したようにつる巻きばね
111のばね係数を変えることにより調整することもで
きるし、つる巻きばねの取り付け位置を変えることによ
っても調整することができる。図12は、変形例にかか
る遊技機の遊技球タンク120とタンクレール100の
要部を機構板80とともに見て示す要部斜視図である。
本例では、タンクレール100の背面側の側面104に
先端が下を向いたフック132が設けられるとともに、
遊技球タンク120の背面側の側面128に先端が上を
向いたフック146が設けられている。ここで、側面1
04,128は、それぞれレール部材132a,146
aが取り付けられており、フック132,146の基部
を略水平方向においてスライド動可能に保持するように
なっている。そして、つる巻きばね131は、同フック
132,146に両端を掛止されて取り付けられるよう
になっている。すなわち、つる巻きばね(弾性部材)1
32の位置をタンクレール100における遊技球の流下
方向と略平行に調整可能とする機構が構成されることに
なる。 【0045】ここで、フック132,146の位置をタ
ンクレール100における遊技球の上流側(図の左手前
方向)とすると、つる巻きばね131の位置は下流側に
ある回転軸用ビス84から遠くなるので、つる巻きばね
131からの付勢力による力のモーメントが大きくな
り、タンクレールの遊技球導入部位101に加えられる
上向きの力は大きくなる。一方、つる巻きばね131の
位置を下流側(図の右奥方向)とすると、つる巻きばね
131からの付勢力による力のモーメントが小さくな
り、タンクレールの遊技球導入部位101に加えられる
上向きの力は小さくなる。したがって、フック132,
146の水平方向の位置を調節することにより、つる巻
きばね131の水平方向の位置を調整することができ、
タンクレールの遊技球導入部位101を上方に向けて弾
性支持する力を調整することが容易となる。なお、上記
フック132,146の代わりに、側面104,128
にそれぞれ複数のフックを設けてもよい。この場合、つ
る巻きばねの端部の掛止位置を変えることにより、遊技
球導入部位を弾性支持する力を調整することが可能とな
る。 【0046】(5)第二の実施形態:ところで、本発明
の遊技機のタンクレールは、上述した実施形態以外に
も、様々な実施形態が考えられる。例えば、タンクレー
ルの上流側端部100aの上下動を所定範囲に制限する
上下動制限機構について、タンクレール側に掛止突起を
設けるとともに、機構板に嵌挿穴を設けてもよい。この
場合にでも、掛止突起を嵌挿穴に対して上下動可能に嵌
挿させることにより上下動制限機構を形成することが可
能である。また、タンクレールの上流側端部の位置が所
定範囲外となったときにその範囲内に戻すように付勢す
る機構を設けてもよい。図13は、第二の実施形態にか
かる遊技機におけるタンクレール100の要部を機構板
80と遊技球タンク120とともに見て示す要部斜視図
である。なお、第一の実施形態と同じ構成のものには同
じ符号を付して説明を省略する。 【0047】本実施形態の遊技機のタンクレール100
の取付部107は、第一の実施形態よりも肉厚となって
おり、取付部107における上流側端面部106から上
流側に延出した部位には、上記回転軸用ビス84の位置
までが略等距離となるように略上下方向とされた嵌挿穴
107aが形成されている。また、掛止突起86は、掛
止部86aを上下方向に向けて嵌挿穴107aに嵌挿可
能であり、嵌挿後に掛止部86aを水平方向に向けると
嵌挿穴107aから抜けず、同嵌挿穴107aに上下動
可能に掛止される。 【0048】ここで、取付部107における嵌挿穴10
7aの上端と下端の背面側部位にそれぞれ切り欠かれた
形状の切欠部が形成され、同切欠部に略矩形形状の弾性
ゴム107b,107cがはめ込まれている。そして、
上端側の弾性ゴム107bは、掛止突起86に下方への
移動を制限されるとともに、タンクレールの上流側端部
100aの位置を下限位置に戻すように略鉛直上向きに
付勢する。一方、下端側の弾性ゴム107cは、掛止突
起86に上方への移動を制限されるとともに、同上流側
端部100aの位置を上限位置に戻すように略鉛直下向
きに付勢する。すなわち、弾性ゴム107b,107c
は、タンクレールの上流側端部100aの位置が所定範
囲外となったときに同所定範囲内に戻すように付勢する
第二の弾性部材を構成する。 【0049】以上の構成において、タンクレールの上流
側端部100aの上下動が大きいとき、掛止突起86に
移動を制限された弾性ゴム107b,107cは、タン
クレールの上流側端部100aに対して上下方向の所定
範囲内に戻すように付勢力を与える。すると、この付勢
力によりタンクレールの上流側端部100aに上下方向
の振動が生じ、遊技球導入部位101に流入した遊技球
に伝えられる。すなわち、遊技球導入部位101に複雑
な振動が自動的に生じるので、同遊技球導入部位101
にて遊技球は滞留せず、遊技球の流下をさらに促進させ
ることができる。なお、第二の弾性部材には、上記弾性
ゴム107b,107c以外にも、ばね等、様々なもの
を採用することができる。また、第二の弾性部材を設け
る位置も嵌挿穴107aの上端と下端以外にも様々な位
置が可能であり、例えば、掛止突起86に弾性ゴム等を
取り付けてもよいし、タンクレールの上流側端部の上部
と下部とにつる巻きばねを取り付けてもよい。 【0050】(6)第三の実施形態:図14は第三の実
施形態にかかる遊技機における機構板80とタンクレー
ル100の要部を見て示す分解斜視図であり、図15は
同遊技機における機構板80とタンクレール100の要
部を遊技球タンク120とともに一部断面視して背面側
から見て示した要部背面図である。なお、第一の実施形
態と同じ構成のものには同じ符号を付して説明を省略す
る。また、図15において、遊技球の一部を点線により
示している。 【0051】本実施形態のタンクレールの遊技球導入部
位101における前面側の側面部103には、上記回転
軸用ビス84の位置までが略等距離となるように略上下
方向とされた貫通穴103aが形成されている。一方、
機構板80には、貫通穴103aに向かってタンクレー
ル100の側面を貫通するように突出した突起87が設
けられている。この突起87は、棒状の金属製であり、
機構板80から遊技球導入部位101に向かって略水平
かつ遊技球の流下方向と略垂直方向に突出するように同
機構板80に取り付けられている。貫通穴103aは、
タンクレール100とともに上下動しながら突起87を
貫通させることが可能であり、タンクレールの上流側端
部100aの上端位置や下端位置において突起87と僅
かに隙間が生じるように形成されている。 【0052】以上の構成において、タンクレールの上流
側端部100aが上限位置にあるとき、図15に示すよ
うに突起87は貫通穴103aの下端近傍を貫通してい
る。ここで、遊技球導入部位101に流入する遊技球か
らつる巻きばねの下端111bに加えられる略鉛直下向
きの力F1はつる巻きばね111の付勢力F2よりも大
きいので、タンクレールの上流側端部100aは下方へ
動く。このとき、突起87は上下動しないので、突起8
7の近傍にある遊技球B1〜B3に衝突する。そして、
タンクレールの上流側端部100aが下限位置まで下降
すると、図16に示すように、突起87は貫通穴103
aの上端近傍を貫通している。ここで、つる巻きばねの
下端111bに加えられる略鉛直下向きの力F3よりも
つる巻きばね111の付勢力F4のほうが大きくなって
いるので、反動が生じてタンクレールの上流側端部10
0aは上方へ動く。すると、上下動しない突起87は、
近傍にある遊技球に衝突する。このように、タンクレー
ル100の上下動とともに遊技球導入部位101内の遊
技球が突起87に衝突するので、同遊技球導入部位10
1内で遊技球は滞留せず、遊技球の流下をさらに促進さ
せることができる。また、突起87は遊技球の流下方向
と略垂直であるので、遊技球を効率よく突起に衝突させ
ることができる。 【0053】(7)第四の実施形態:図17は第四の実
施形態にかかる遊技機における機構板80とタンクレー
ル100の要部を見て示す要部斜視図であり、図18は
同遊技機における機構板80とタンクレール100の要
部を遊技球タンク120とともに一部断面視して背面側
から見て示した要部背面図である。なお、第一の実施形
態と同じ構成のものには同じ符号を付して説明を省略す
る。 【0054】本実施形態において、取付部107に形成
された嵌挿穴107aの上下方向の長さは、第三の実施
形態よりも短くなっている。これに合わせて、側面部1
03に形成された貫通穴103aの上下方向の長さも第
三の実施形態よりも短くなっている。本実施形態では、
タンクレールの上流側端部100aの上下動は遊技球の
直径よりも少なくなるようにしてある。機構板80に
は、第三の実施形態と同様の突起87が立設されるよう
になっているが、この突起87に一方の縁部を軸支され
た板状部材109が設けられている。同板状部材109
における突起87に軸支された縁部に対向する他方の縁
部は、タンクレールの底面部102近傍に配置された支
持ピン109aにて、同底面部102近傍にてタンクレ
ールの前面側の内側面に対してスライド可能に支持され
ている。タンクレールの前面側の側面部103には、貫
通穴103aよりも下流側にて略水平方向に向けられた
貫通穴103bが形成されている。支持ピン109a
は、略水平かつ遊技球の流下方向に対して略垂直に設け
られており、前面側の縁部が貫通穴103bに挿入され
て板状部材109の他方側の縁部を略水平方向にスライ
ド動可能としている。 【0055】ここで、板状部材109は、突起87に軸
支された縁部を上流側、他方の縁部を下流側とされてお
り、下流側の縁部が底面部102の近傍においてタンク
レールの内側面にて略水平方向にスライド可能に支持さ
れつつタンクレール100に連動して上下動するように
なっている。また、板状部材109の上流側縁部と底面
部102との間隔は、タンクレール100の上下動に応
じて変動することになる。なお、遊技球導入部位101
にて遊技球の流下をスムーズにさせるため、第一の実施
形態とは異なり、底面部102に段差が設けられてい
る。すなわち、底面部102における板状部材109よ
りも上流側の部位102aは、下流側の縁部が突起87
の上限位置となるように上げられており、底面部102
に沿って流下してくる遊技球が板状部材109の上流側
縁部に引っかかって止まらないようにしてある。また、
底面部102における板状部材109よりも下流側の部
位102bは、上流側の縁部が板状部材109の下流側
縁部の上面位置となるように上げられており、板状部材
109の上面に沿って誘導されてくる遊技球がスムーズ
に底面部102の下流側の部位102bに流下していく
ようにしてある。 【0056】以上の構成において、タンクレールの上流
側端部100aが上限位置にあるとき、図18に示すよ
うに板状部材109の上流側縁部は貫通穴103aの下
端近傍となっている。ここで、略鉛直下向きの力F1が
つる巻きばね111の付勢力F2よりも大きいので、タ
ンクレールの上流側端部100aは下方へ動くが、板状
部材109の上流側縁部は上下動しないので、同上流側
縁部の近傍にある遊技球に当接する。一方、板状部材1
09の下流側縁部は、貫通穴103bに沿って上流方向
へ動く。そして、タンクレールの上流側端部100aが
下限位置まで下降すると、図19に示すように、板状部
材109の上流側縁部は貫通穴103aの上端近傍とな
る。一方、板状部材109の下流側縁部は、タンクレー
ル100内にて上流方向にスライド動する。その後、タ
ンクレールの上流側端部100aが上昇すると、図18
で示した状態に戻る。すなわち、板状部材109の上流
側縁部は貫通穴103aの下端近傍になるとともに、下
流側縁部は下流方向にスライド動する。このように、板
状部材109の上流側縁部は上下動しない一方で、板状
部材109の下流側縁部は、タンクレール100内の底
面部102近傍にて略水平方向にスライド動しつつタン
クレール100に連動して上下動する。すなわち、板状
部材109は、複雑な動きをしつつ、繰り返し上流側よ
りも下流側が低くなるように傾斜するので、遊技球導入
部位101に流入した遊技球は流下方向に誘導されるよ
うに板状部材109の上面に当接する。したがって、遊
技球導入部位101にて遊技球は滞留せず、遊技球の流
下をさらに促進させることができる。 【0057】(8)第五の実施形態:図20は第五の実
施形態にかかる遊技機における機構板180とタンクレ
ール200と遊技球タンク220を背面から見て示す背
面図であり、図21は同遊技機における機構板180と
タンクレール200と遊技球タンク220の要部を一部
断面視して背面側から見て示した要部背面図である。本
実施形態のタンクレール200も、下流側端部200b
が凸部213にて機構板180に軸支されるとともに、
上流側端部200aが掛止突起186と嵌挿穴207a
とにより上下動を制限されつつ上下動可能となってい
る。しかし、タンクレール200を上方に向けて弾性支
持する弾性部材は遊技球タンク220とタンクレール2
00との間に設けられておらず、代わりに遊技球タンク
220を取り付けた機構板180とタンクレールの上流
側端部200aとの間につる巻きばね211(弾性部
材)が介装されている。このつる巻きばね211は、上
端211aがタンクレール200の下部に取り付けら
れ、下端211bが機構板180のカバー部181の上
面に取り付けられて、上下方向に押されるように装着さ
れている。すなわち、タンクレール200は、下部流出
口221との対面部位にて、機構板180に対して上下
動可能に支持されつつ、つる巻きばね211により上方
に向けて押されるように弾性支持されている。 【0058】なお、つる巻きばね211は、遊技球導入
部位201に流入する遊技球にてタンクレールの上流側
端部200aが略鉛直下向きに動かされる程度の付勢力
を有するのと同時に、略鉛直下向きに動かされたタンク
レールの上流側端部200aを鉛直上向きに押し戻す程
度の付勢力を有するものを採用している。また、遊技球
タンク220の底面部に取り付けられた玉切れセンサ2
24は、第一の実施形態と同様、検知板がタンクレール
200の底面部に沿った上面を有している。また、玉切
れセンサ224は、先端部224aを下部流出口221
に向けて、先端部224aとは反対側の軸着部224b
にて遊技球タンク220の底面部に軸着されている。同
検知板の先端部224aは上下方向に微動可能であり、
玉切れセンサ224のマイクロスイッチは検知板の動き
によってオンオフし、遊技球タンク220内の遊技球が
玉切れ状態かどうかを検知する。ここで、先端部224
aのすべてにわたって、弾性ゴム224c(弾性体)が
貼り付けられている。そして、上下動するタンクレール
の遊技球導入部位201内から当接する遊技球を跳ね返
すようになっている。 【0059】以上の構成において、タンクレールの上流
側端部200aが上限位置にあるとき、図21に示すよ
うに、下部流出口221付近での貯留された遊技球から
の力はタンクレール200の下部におけるつる巻きばね
211の取り付け部位に伝えられ、つる巻きばねの上端
211aに略鉛直下向きの力F11を加える。一方、つ
る巻きばね211は、同取り付け部位に対して略鉛直上
向きの付勢力F12を加えている。ここで、付勢力F1
2よりも略鉛直下向きの力F11のほうが大きいので、
タンクレールの上流側端部200aは下方へ動く。タン
クレールの上流側端部200aが下限位置まで下降する
と、図示していないが、つる巻きばね211が上下方向
に押し動かされることから、つる巻きばね211からの
付勢力が同つる巻きばねの上端211aに加えられる略
鉛直下向きの力よりも大きくなる。すなわち、つる巻き
ばね211の付勢力により反動が生じてタンクレールの
上流側端部200aは上方へ動く。 【0060】遊技球が遊技球導入部位201に流入する
と、以上の動作を繰り返して、機構板180を基準とし
て遊技球導入部位201にて上下方向の振動が自動的に
生じることになる。遊技球タンク220は機構板180
に取り付けられているので、タンクレール200は遊技
球タンク220を基準として上下動することにもなる。
このように、機構板とタンクレールとの間に弾性部材を
介装しても、遊技球導入部位にて自動的に上下方向の振
動が生じることになり、遊技球の流下を促進させること
ができる。 【0061】また、自動的に生じる上流方向の振動によ
り、遊技球導入部位201内の遊技球は、弾性ゴム22
4cが取り付けられた玉切れセンサの先端部224aに
当接することがある。図21では、遊技球B11が弾性
ゴム224cの下面に当接している。ここで、遊技球B
11は、略鉛直上向きに動かされており、弾性ゴム22
4cの下面に当接した瞬間、同弾性ゴム224cから下
向きの弾性力を与えられる。したがって、玉切れセンサ
224の先端部224aを弾性体で形成することによ
り、遊技球導入部位201内にて遊技球の流下をさらに
促進させることが可能となる。 【0062】なお、上述した各種実施形態では、タンク
レールの遊技球導入部位を上方に向けて弾性支持するた
めに、遊技球タンクとタンクレールとの間や、機構板と
タンクレールとの間に弾性部材を別部材として設けた
が、遊技球タンク自体にタンクレールを弾性支持する部
位を一体的に形成してもよいし、機構板自体にタンクレ
ールを弾性支持する部位を一体的に形成してもよいし、
タンクレール自体に弾性支持される部位を一体的に形成
してもよい。これらの場合でも、タンクレールの遊技球
導入部位に上下方向の振動が自動的に生じるので、同遊
技球導入部位にて遊技球は滞留せず、流下が促進される
ことになる。以上説明したように、本発明によると、種
々の利用態様により、簡易な構造にて、遊技球がタンク
レールに流入する部位にて玉詰まり現象を生じさせない
ようにすることが可能な遊技機を提供することができ
る。
部流出口から遊技球払い出し機構へ遊技球を流下させる
タンクレールを具備する遊技機に関する。 【0002】 【従来の技術】従来、図22に示すように、パチンコ機
等の遊技機では、遊技球を貯留する遊技球タンク1や、
遊技球を払い出す図示しない遊技球払い出し機構や、遊
技球タンク1の下方に設けられて同遊技球タンク1の下
部流出口1aから下方に流出する遊技球を遊技球払い出
し機構に導くタンクレール2、等が機構板に取り付けら
れている。なお、図は、遊技球タンク1とタンクレール
2の要部を、背面側から断面図により示している。ここ
で、タンクレール2は、遊技球を二列等、複数列にして
下流側に案内するものであり、遊技球タンクの下部流出
口1a側を上流側、遊技球払い出し機構側を下流側とし
て、底面に緩やかな傾斜が付けられている。そして、遊
技球払い出し機構が遊技球を払い出すと、遊技球タンク
から流入する遊技球がタンクレールの底面に沿って下流
側に流下し、流路を介して遊技球払い出し機構に導かれ
る。 【0003】 【発明が解決しようとする課題】上述した従来の遊技機
においては、遊技球タンクの下部流出口に対面するタン
クレールの遊技球導入部位2aにおいて、鉛直方向から
若干斜めの向き(図のL1の向き)に複数の遊技球が直
線状に並んだまま動かなくなるという、玉詰まり現象が
生じることがあった。なお、図では、玉詰まり現象が生
じたときの遊技球の一部を点線により示している。特
に、大型の遊技領域を有するL枠遊技機では、遊技球タ
ンクやタンクレールを設置する空間が少ないため、タン
クレールの底面の傾斜を緩くせざるを得ず、玉詰まり現
象が生じやすくなる。ここで、タンクレールの遊技球導
入部位に電動式のバイブレータを取り付けることも考え
られるが、別途電気配線を設け、狭い空間にバイブレー
タを取り付ける必要があるため、構造が複雑となってし
まう。本発明は、上記課題にかんがみてなされたもの
で、簡易な構造にて、遊技球がタンクレールに流入する
部位にて玉詰まり現象を生じさせないようにすることが
可能な遊技機の提供を目的とする。 【0004】 【課題を解決するための手段】以下、上記目的を達成す
るのに適した手段について説明する。 手段1:遊技球タンクの下部流出口から遊技球払い出し
機構へ遊技球を流下させるタンクレールを具備する遊技
機であって、上記タンクレールは、上記下部流出口との
対面部位にて上下動可能に支持されつつ、上方に向けて
弾性支持されていることを特徴とする遊技機。手段1に
よれば、遊技球タンクの下部流出口との対面部位にてタ
ンクレールに遊技球が流入すると、遊技球から加えられ
る下向きの力によりタンクレールは一旦下方へ移動す
る。ここで、タンクレールは上方に向けて弾性支持され
ているので、その後反動により上方へ移動する。この繰
り返しにより、タンクレールにおける遊技球が流入する
部位に上下方向の振動が自動的に生じるので、同部位に
て遊技球は滞留せず、流下が促進される。その際、別途
電気配線を設けて電動式のバイブレータ等を装着したり
する必要がない。したがって、簡易な構造にて、遊技球
の流下が促進され、遊技球がタンクレールに流入する部
位にて玉詰まり現象を生じさせないようにすることが可
能となる。 【0005】本発明の遊技機は、遊技球を用いて遊技を
行うものであればよく、例えば、遊技領域に向けて遊技
球を発射させて遊技を行うパチンコ遊技機であってもよ
いし、遊技球の投入により図柄を変化させて遊技を行う
いわゆるパチロットであってもよい。特に、大型の遊技
領域を有するパチンコ遊技機(L枠遊技機)において
は、遊技球タンクやタンクレールを設置する空間が少な
いため、タンクレールの底面の傾斜を緩くせざるを得
ず、遊技球が流入する部位にて玉詰まり現象が生じやす
くなる。このような遊技機であっても、本発明の遊技機
のタンクレールは誘導部により誘導された遊技球を当接
部にて流下方向に押すので、遊技球の流下が促進され、
玉詰まり現象が生じない。また、タンクレールは遊技球
タンクの下部流出口から遊技球払い出し機構へ遊技球を
流下させることができればよく、タンクレールの出口か
ら流路を介して遊技球払い出し機構へ遊技球を流下させ
るような遊技機も本発明に含まれる。 【0006】手段2:上記手段1に記載の遊技機におい
て、上記遊技球タンクと上記タンクレールとの間に介装
された弾性部材が設けられ、上記タンクレールは、上記
弾性部材を介して上記遊技球タンクに対して上下動可能
に支持されていることを特徴とする遊技機。手段2によ
れば、タンクレールは、遊技球タンクとの間に設けられ
た弾性部材により上方に向けて弾性支持される。そし
て、弾性部材からの付勢力により、流入する遊技球に応
じてタンクレールは上下動する。したがって、簡易な構
成にて、遊技球の流下が促進され、上記玉詰まり現象を
生じさせないようにすることが可能となる。 【0007】手段3:上記手段2に記載の遊技機におい
て、上記弾性部材は、一端が上記遊技球タンクにおける
上記下部流出口側の側面に掛止され、他端が上記タンク
レールの上流側端部の側面に掛止されたつる巻きばねで
あることを特徴とする遊技機。手段3によれば、タンク
レールは、当該タンクレールに掛止されたつる巻きばね
により上方に向けて弾性支持される。すなわち、簡易な
部品を弾性部材として使用することができ、遊技球の流
下を促進することができる。なお、つる巻きばねのばね
係数は、遊技球タンクとタンクレールの構造や、遊技球
の流れに応じて、適宜決定すればよい。 【0008】手段4:上記手段1に記載の遊技機におい
て、上記遊技球タンクを取り付けた機構板が設けられ、
上記機構板と上記タンクレールとの間に介装された弾性
部材が設けられ、上記タンクレールは、上記弾性部材を
介して上記機構板に対して上下動可能に支持されている
ことを特徴とする遊技機。手段4によれば、タンクレー
ルは、遊技球タンクを取り付けた機構板との間に設けら
れた弾性部材により上方に向けて弾性支持される。そし
て、弾性部材からの付勢力により、流入する遊技球に応
じてタンクレールは上下動する。遊技球タンクは機構板
に取り付けられているので、タンクレールは遊技球タン
クを基準として上下動することにもなる。すなわち、簡
易な構成にて遊技球の流下を促進させる別の構成を提供
することができる。 【0009】手段5:上記手段4に記載の遊技機におい
て、上記弾性部材は、上端が上記タンクレールの下部に
取り付けられ、下端が上記機構板に取り付けられたつる
巻きばねであることを特徴とする遊技機。手段5によれ
ば、タンクレールは、機構板に下端を取り付けられたつ
る巻きばねにより上方に向けて押されるように弾性支持
される。すなわち、簡易な部品を弾性部材として使用す
ることができ、遊技球の流下を促進することができる。
なお、本構成においても、つる巻きばねのばね係数は、
遊技球タンクとタンクレールと機構板の構造や、遊技球
の流れに応じて、適宜決定すればよい。むろん、手段3
や手段5において、弾性部材をつる巻きばねで構成する
のは一例に過ぎない。例えば、他のばね部材で構成して
もよいし、ばね部材以外にもゴム等により構成してもよ
い。 【0010】手段6:上記手段1〜手段5のいずれかに
記載の遊技機において、上記遊技球タンクを取り付けた
機構板が設けられ、上記タンクレールは、下流側端部に
て上記機構板に軸支されていることを特徴とする遊技
機。手段6によれば、タンクレールを取り付ける構造の
一例を提供することができるとともに、タンクレールに
おける遊技球の流出口の位置を固定しながら、タンクレ
ールを遊技球タンクの下部流出口との対面部位にて上下
動可能に支持することが可能となる。 【0011】手段7:上記手段6に記載の遊技機におい
て、上記機構板には、略水平かつ上記遊技球の流下方向
と略垂直方向に突出した回転軸が形成され、上記タンク
レールは、上記下流側端部にて上記回転軸に軸支されて
いることを特徴とする遊技機。手段7によれば、簡易な
構造にて、タンクレールの下流側端部を機構板にて軸支
することができる。むろん、このような構成は一例にす
ぎず、例えば、タンクレールの下流側端部に回転軸を設
け、機構板に形成された穴にて回転軸を軸支するように
してもよい。 【0012】手段8:上記手段6または手段7のいずれ
かに記載の遊技機において、上記タンクレールの上流側
端部の上下動を所定範囲に制限する上下動制限機構が設
けられていることを特徴とする遊技機。手段8によれ
ば、上下動制限機構によりタンクレールの上流側端部は
上下動の範囲が制限される。したがって、限られた空間
にタンクレールを設置する際に好適な構成となる。 【0013】手段9:上記手段8に記載の遊技機におい
て、上記上下動制限機構は、上記タンクレールと上記機
構板との間に形成され、同タンクレールと機構板のいず
れか一方から略水平であって他方側に向かって突出した
凸部と、他方側に設けられて同凸部を上下動可能に嵌挿
させる嵌挿穴とを備えることを特徴とする遊技機。手段
9によれば、タンクレールと機構板との間に形成される
上下動制限機構は、嵌挿穴に対して凸部を上下動可能に
嵌挿させることにより形成される。すなわち、簡易な構
造にて、タンクレールの上流側端部の上下動を機構板に
対して所定範囲に制限することができる。むろん、タン
クレールと機構板との間に上下動制限機構を形成するの
は一例に過ぎず、例えば、遊技球タンクとタンクレール
との間に上下動制限機構を設けてもよい。 【0014】手段10:上記手段8または手段9のいず
れかに記載の遊技機において、上記上下動制限機構は、
上記タンクレールの上流側端部の位置が上記所定範囲外
となったときに同所定範囲内に戻すように付勢する第二
の弾性部材を備えることを特徴とする遊技機。手段10
によれば、タンクレールの上下動が大きいとき、第二の
弾性部材からさらに付勢力が加えられる。すなわち、第
二の弾性部材によりさらに上下方向に振動を与えること
ができ、この振動がタンクレールに流入した遊技球に伝
えられて、遊技球の流下がさらに促進される。ここで、
第二の弾性部材は、ばねであってもよいし、ゴムであっ
てもよく、様々なものを採用することができる。また、
第二の弾性部材を設ける位置も様々な位置が可能であ
り、例えば、上記嵌挿穴に第二の弾性部材を設けてもよ
いし、上記凸部に第二の弾性部材を取り付けてもよい。
また、遊技球タンクの下部に第二の弾性部材を取り付け
てもよいし、タンクレールの上部と下部とに第二の弾性
部材を取り付けてもよい。 【0015】手段11:上記手段6〜手段10のいずれ
かに記載の遊技機において、上記機構板には、上記タン
クレールに向かって同タンクレールの側面を貫通するよ
うに突出した突起が設けられ、上記タンクレールの側面
には、当該タンクレールとともに上下動しながら上記突
起を貫通させる貫通穴が形成されていることを特徴とす
る遊技機。手段11によれば、上下動するタンクレール
に対して機構板から突出した突起が動かないので、タン
クレールの上下動とともに遊技球が突起に衝突すること
になる。したがって、遊技球は滞留せず、遊技球の流下
をさらに促進させることができる。 【0016】手段12:上記手段11に記載の遊技機に
おいて、上記突起は、上記機構板から略水平かつ上記遊
技球の流下方向と略垂直方向に突出していることを特徴
とする遊技機。手段12によれば、突起の向きの一例を
提供することができるとともに、機構板から突出した突
起は遊技球の流下方向と略垂直であるので、遊技球を効
率よく突起に衝突させることができる。むろん、突起を
上記向きにするのは一例に過ぎず、タンクレールと機構
板の構造や、遊技球の流れに応じて、突起の向きを適宜
変更することが可能である。 【0017】手段13:上記手段11または手段12の
いずれかに記載の遊技機において、上記突起に一方の縁
部を軸支され、当該一方の縁部に対向する他方の縁部を
上記タンクレールに連動して上下動するように同タンク
レールの内側面にて略水平方向にスライド可能に支持さ
れた板状部材が設けられていることを特徴とする遊技
機。手段13によれば、上下動するタンクレールに対し
て板状部材の一方の縁部は上下動しない。これに対し
て、板状部材の他方の縁部はタンクレール内にてスライ
ド動しつつタンクレールに連動して上下動する。すなわ
ち、板状部材が複雑な動きをするので、遊技球は滞留せ
ず、遊技球の流下をさらに促進させることができる。 【0018】手段14:上記手段13に記載の遊技機に
おいて、上記板状部材における上記他方の縁部は、上記
一方の縁部よりも上記下流側とされるとともに、上記タ
ンクレールの底面近傍に配置されていることを特徴とす
る遊技機。手段14によれば、板状部材は、下流側にあ
る他方の縁部がタンクレールの底面近傍にあるため、上
流側よりも下流側が低くなるように傾斜する。また、上
下動するタンクレールを基準とすると、板状部材の上流
側の縁部は相対的に上下に動くことになるので、タンク
レールに流入した遊技球は流下方向に誘導されるように
板状部材に当接する。したがって、遊技球は滞留せず、
遊技球の流下をさらに促進させることができる。 【0019】手段15:上記手段1〜手段14のいずれ
かに記載の遊技機において、上記遊技球タンクは、底面
に沿った上面を有して先端部が上下方向に微動可能であ
るとともに上記下部流出口に同先端部を向けた玉切れセ
ンサを備え、当該玉切れセンサの先端部を弾性体で形成
したことを特徴とする遊技機。手段15によれば、上下
動するタンクレール内の遊技球は弾性体とされた玉切れ
センサの先端部に当接することがあり、同先端部に当接
したときに遊技球は弾性力を与えられる。したがって、
遊技球は滞留せず、遊技球の流下をさらに促進させるこ
とができる。 【0020】 【発明の効果】以上説明したように、本発明は、簡易な
構造にて、遊技球がタンクレールに流入する部位にて玉
詰まり現象を生じさせないようにすることが可能な遊技
機を提供することができる。 【0021】 【発明の実施の形態】ここでは、下記の順序に従って本
発明の実施形態を説明する。 (1)本発明の遊技機を適用したL枠遊技機の概略構
成: (2)遊技球タンク、タンクレールの説明: (3)タンクレールの取り付け構造の説明: (4)本発明の作用: (5)第二の実施形態: (6)第三の実施形態: (7)第四の実施形態: (8)第五の実施形態: 【0022】(1)本発明の遊技機を適用したL枠遊技
機の概略構成:図1は、本発明の第一の実施形態にかか
る遊技機を正面から見て示している。なお、本遊技機
は、大型の遊技領域を有するL枠遊技機である。図にお
いて、金属製外枠10は、鋼材をプレス加工して形成さ
れている。この外枠10は、矩形板状の金属製本体枠2
0よりも僅かに大きいサイズの矩形開口10aを有して
いる。この本体枠20は、矩形開口10aの左端にて枢
支されており、図示しない回転軸を中心に回動し、外枠
10に対して開閉可能かつ着脱可能に装着されている。
本体枠20も、鋼材をプレス加工して形成されている。
この本体枠20の上部には、矩形板状の遊技板30が取
り付けられている。また、本体枠20の下部には、遊技
球の発射機構40と、概略矩形形状に形成された樹脂製
流路板50とが取り付けられている。さらに、流路板5
0の前面側にて下皿70が本体枠20に取り付けられて
いる。 【0023】遊技板30の前面には、下端中央から右巻
きに概略一回転する外枠レールが前方へ立設されてお
り、この外枠レールに取り囲まれる略円形の領域が遊技
領域31となっている。この遊技領域31には、図示し
ていないが、多数の釘や、複数の入賞口や、入賞しなか
った遊技球をアウト球として回収するアウト球回収口
や、遊技の状況を表示する表示装置などが配設されてい
る。遊技板30の前面側には、樹脂製前面枠60が本体
枠20の左端にて枢支されている。この前面枠60に
は、遊技領域31を臨むガラス枠61、ガラス枠61の
周囲を取り囲むように配置される装飾ランプ62、上皿
63が設けられている。また、前面枠60の前方には、
発射機構40の一部を構成する発射ハンドル41が取り
付けられている。発射機構40は、発射ハンドル41の
回転量に応じて遊技球を発射棹にて打ち出し、遊技板3
0に向けて放出する。放出された遊技球は、流路板50
の前面側に取り付けられた遮蔽板と一対の仕切板とで囲
まれた発射経路を通過した後、遊技板30の前面側に立
設された外側レールと内側レールとの間を通り抜けて、
遊技領域31に投入される。 【0024】図2は本L枠遊技機を背面から見て示す背
面図であり、図3は図1の右側から見て示す右側面図で
ある。遊技板30の背面側では、矩形筺状の樹脂製機構
板80が本体枠20の図2における右端上部にて枢支さ
れ、矩形筺状の樹脂製基板ベース90が本体枠20の図
2における右端下部にて枢支されている。基板ベース9
0は、図2の右端において本体枠20の背面との間に設
けられたヒンジ金具により支持されており、このヒンジ
を支軸として、同図における紙面手前側へ開閉可能とな
っている。この基板ベースの前面側には、各種制御基板
や電源回路が収容されている。 【0025】機構板80も、図2の右端において本体枠
20の背面との間に設けられたヒンジ金具により支持さ
れており、このヒンジを支軸として、同図における紙面
手前側へ開閉可能となっている。同機構板80は、遊技
板30に配置された液晶ディスプレイや制御基板などを
背面側から覆うカバーとしての役割を果たすカバー部8
1と、カバー部81の上方および右方に遊技球の流路を
形成する流路部82とから構成されている。カバー部8
1は、前面側に開口を有する矩形筺体により構成されて
おり、遊技板30を背面側から覆っている。本実施形態
では、遊技板30に取り付けられたメイン基板をカバー
部81が覆う構造となっているが、メイン基板を点検す
る際に機構板80の開閉を不要にさせるため、メイン基
板を覆わないようにカバー部を形成してもよい。また、
流路部82は、カバー部81と一体的に形成されてい
る。カバー部81の上方では、遊技球タンク120や本
発明にいうタンクレール100が装着されている。ま
た、カバー部81の右方では、遊技球を下方に向かって
払い出す払い出し装置ユニット83が取り付けられてい
る。 【0026】払い出し装置ユニット83は、計数カウン
タにより払い出し球をカウントして所定数の遊技球を払
い出す遊技球払い出し機構83a、タンクレール100
からの遊技球を遊技球払い出し機構83aに誘導するカ
ーブ状に設けられた流路83b、遊技球払い出し機構8
3aから払い出された遊技球を上皿63や下皿70に誘
導する流路83cを備えている。遊技球払い出し機構8
3aは、内蔵するモータの回転により、遊技球を1個単
位で放出可能となっている。そして、流路部82に装着
された遊技球タンク120から下方へ流出する遊技球
が、タンクレール100内を図2の左側から右側へ移動
し、払い出し装置ユニット83内を流下して上皿63や
下皿70に払い出されるようになっている。 【0027】(2)遊技球タンク、タンクレールの説
明:図4は遊技球タンク120とタンクレール100を
機構板80に取り付けた状態で背面から見て示す背面図
であり、図5は図4の左斜め上の方向から見て示す要部
斜視図であり、図6は遊技球タンク120を上面から見
て示す上面図である。遊技球タンク120は、上が略矩
形状に広く開口し、底部の傾斜下端(図4の左側)に略
矩形状の下部流出口121が設けられた略箱型形状とさ
れている。下部流出口121は、前後方向においてやや
中間よりとされ、タンクレール100の上方に配置され
ている。この遊技球タンク120は、両側端に取付片1
22a,122bが一体的に形成されており、図4の右
側の取付片122aが機構板80の固定ポケット80a
に挿入されて支持され、左側の取付片122bが機構板
80にビス止めされている。したがって、遊技球タンク
120を機構板80に密接させて取り付ける際には、右
側の取付片122aを固定ポケット80aに挿入して左
側の取付片122bを機構板80にビス止めするだけで
よい。また、遊技球タンク120を取り外す際には、左
側の取付片122bの部位にあるビスを外すだけで容易
に取り外すことができる。このように、遊技球タンク1
20は機構板80に対して着脱が容易となっているの
で、使用に伴い摩耗が目立ってきたときでも素早く遊技
球タンク120を交換することが可能である。 【0028】遊技球タンク120の底面部123は図4
の左側の下部流出口121に向かって下側となるような
傾斜面となっており、適宜供給されて貯留される遊技球
が下部流出口121に向かって流れるようになってい
る。底面部123には、検知板やマイクロスイッチから
なる玉切れセンサ124が取り付けられている。玉切れ
センサ124の検知板は、底面部123に沿った上面を
有し、先端部124aを下部流出口121に向けて、先
端部124aとは反対側の軸着部124bにて遊技球タ
ンク120の底部に軸着されている。同検知板の先端部
124aは上下方向に微動可能であり、玉切れセンサ1
24のマイクロスイッチは検知板の動きによってオンオ
フし、遊技球タンク120内の遊技球が玉切れ状態かど
うかを検知する。 【0029】図7は、タンクレール100を図4のA方
向から見て示した断面図である。図4、図5、図7に示
すように、タンクレール100は、遊技球を二列にして
下流側に案内するものであり、遊技球タンクの下部流出
口121側を上流側端部100a、払い出し装置ユニッ
ト83側を下流側端部100bとして、底面に緩やかな
傾斜が付けられている。本実施形態のタンクレール10
0は、L枠遊技機に使用するため、L枠でない遊技機に
使用するタンクレールよりも傾斜が緩くなっている。な
お、本発明を適用可能なタンクレールは様々あり、三列
等、二列以外にして下流側に案内するものであってもよ
い。同タンクレール100は、遊技球タンク120の下
方に設けられている。遊技球タンクの下部流出口121
に対面する遊技球導入部位101が図4の左側に設けら
れており、タンクレールの底面部102は、遊技球導入
部位101側から払い出し装置ユニット83側(図4の
右側)に向かって徐々に低くなるように傾斜した板状に
形成されている。 【0030】底面部102からは、前後両側の縁部から
上方に向かって板状に延出した一対の側面部103,1
04や、一対の側面部103,104で挟まれた通路を
前後に区画する仕切部105が形成されている。また、
上流側の縁部は、上方に曲げられて延出した上流側端面
部106が形成されている。さらに、底面部102にお
ける遊技球導入部位101の下部には、下方に向かって
延出した取付部107が立設されている。なお、取付部
107は、上流側端面部106から上流側に延出した部
位とつながっており、後述する嵌挿穴107aが同部位
に形成されている。なお、タンクレール100本体は樹
脂製であり、上述した底面部102、側面部103,1
04、仕切部105、上流側端面部106、取付部10
7は、すべて一体的に成形されるようになっている。む
ろん、これらの部材を別々に形成して接合し、タンクレ
ール本体を形成してもよい。 【0031】側面部103,104の間に仕切部105
を設けたことにより、前後方向に2本の溝が形成される
ことになる。ここで、各溝の幅は遊技球の直径よりも若
干大きくしてあり、タンクレール内を流下する遊技球は
2条に整列させられることになる。また、各溝内で遊技
球が上下に積み重ならないようにするため、タンクレー
ル100の下流側には仕切部105の上部に球均し板1
08を設けている。この球均し板108は、側面部10
3,104間を架け渡した支持ピンに支持されており、
下流側に向かって底面部102との上下間隔が小さくな
るように設けられている。ここで、タンクレールの下流
側端部100bでは、底面部102との間隔が遊技球の
直径よりも若干大きい程度とされているので、タンクレ
ール100から流出する遊技球は、上下方向に積み重な
らずに払い出し装置ユニット83まで流下する。そし
て、遊技球払い出し機構83aが遊技球を払い出すと、
遊技球タンク120から流入する遊技球がタンクレール
100の底面に沿って下流側に流下し、流路83bを介
して遊技球払い出し機構83aに導かれる。 【0032】ところで、従来の遊技機では、図22で示
したように、遊技球タンクの下部流出口に対面するタン
クレールの遊技球導入部位において、鉛直方向から若干
斜めの向きに複数の遊技球が直線状に並んだまま動かな
くなるという、玉詰まり現象が生じることがあった。特
に、L枠遊技機では、遊技球タンクやタンクレールを設
置する空間が少ないため、タンクレールの底面の傾斜を
緩くせざるを得ず、玉詰まり現象が生じやすくなる。そ
こで、タンクレールを、遊技球タンクの下部流出口12
1との対面部位にて上下動可能に支持しつつ上方に向け
て弾性支持し、タンクレール100内での遊技球の流下
を促進させるようにしている。 【0033】(3)タンクレールの取り付け構造の説
明:図4と図5に示すように、遊技球タンク120とタ
ンクレール100との間には、タンクレールの上流側端
部100aにおいて弾性部材であるつる巻きばね111
が介装されている。ここで、遊技球タンク120におけ
る下部流出口121側の側面125には、図4の左側に
向かってフック126が突設されている。このフック1
26は上方向に曲げられており、つる巻きばね111の
上端部を掛止可能となっている。一方、タンクレールの
上流側端面部106にも左側に向かってフック112が
突設され、同フック112は下方向に曲げられてつる巻
きばね111の下端部を掛止可能となっている。そし
て、つる巻きばね111は、一端111aが上側のフッ
ク126にて遊技球タンク120の側面125に掛止さ
れ、他端111bが下側のフック112にてタンクレー
ルの上流側端部100aの側面に引っ張られるように掛
止されている。すなわち、タンクレール100は、下部
流出口121との対面部位にて、つる巻きばね111を
介して遊技球タンク120に対して上下動可能に支持さ
れている。 【0034】ここで、つる巻きばね111は、遊技球導
入部位101に流入する遊技球にてタンクレールの上流
側端部100aが略鉛直下向きに動かされる程度の付勢
力を有するのと同時に、略鉛直下向きに動かされたタン
クレールの上流側端部100aを鉛直上向きに押し戻す
程度の付勢力を有するものを採用している。なお、つる
巻きばね111のばね係数は、機構板と遊技球タンクと
タンクレールの構造や、遊技球の流れに応じて、適宜決
定すればよい。 【0035】一方、タンクレール100における遊技球
の流出口は払い出し装置ユニット83に接続されるた
め、タンクレール100は下流側端部100bの位置が
変わらないように機構板80に取り付けられるようにな
っている。図4と図8に示すように、タンクレール10
0の下流側端部100bの下部からは、下方に向かって
凸部113が形成されている。なお、図8は、タンクレ
ールの下流側端部100bを機構板80に軸支する様子
を図4の右側から見て示す分解図である。この凸部11
3には、タンクレール100を取り付けた状態において
略水平かつ遊技球の流下方向と略垂直方向に貫通した貫
通穴113aが形成されている。同貫通穴113aの内
径は、回転軸用ビス84の直径よりもやや大きいととも
に同回転軸用ビス84の頭84aの外径より小さくなっ
ている。遊技球タンク120を取り付けた機構板80に
は、図4における流路83bの入り口近傍にビス止め用
穴85が設けられている。このビス止め用穴85は、回
転軸用ビス84のねじ山部と螺合可能となっており、同
回転軸用ビス84を略水平かつ遊技球の流下方向と略垂
直方向に向けて保持するようになっている。なお、上下
動するタンクレールの遊技球導入部位101から遊技球
が外部へ出ないようにするため、遊技球タンクの下部流
出口121には、下方に延出するとともに、タンクレー
ルの遊技球導入部位101の上流側と背面側の側面を覆
う覆い127が形成されている。また、タンクレールの
側面部103,104からは、玉切れセンサ124の前
面側の縁部の前方と背面側の縁部の後方に向かって上方
に延出した延出部(図4では背面側の側面部104の延
出部104aのみ図示)が形成されている。むろん、遊
技球の外部への流出を防止する構造は、これ以外にも様
々考えられ、例えば、遊技球タンクの下部流出口を覆う
ようにタンクレールの遊技球導入部位の側面を上方に延
出させてもよい。 【0036】凸部113の貫通穴113aに回転軸用ビ
ス84を貫通させた後、同回転軸用ビス84をビス止め
用穴85を螺合させると、タンクレールの下流側端部1
00bを機構板80に軸支することができる。すなわ
ち、機構板80には回転軸用ビス84により略水平かつ
流下方向と略垂直方向に突出した回転軸が形成される。
そして、タンクレール100は下流側端部100bにて
回転軸用ビス84に軸支される一方、遊技球タンクの下
部流出口121との対面部位にて上下動可能に支持され
ることになる。 【0037】なお、タンクレール100は機構板80の
限られた空間内に設置する必要があるため、上流側端部
100aの上下動を所定範囲に制限する上下動制限機構
を設けている。図4、図5、図9に示すように、機構板
80には、略水平であって背面のタンクレール100側
に向かって突出した金属製の掛止突起(凸部)86が設
けられている。この掛止突起86は背面側を頭として略
T字形となっており、背面の端部が掛止部86aとなっ
ている。また、掛止突起86は機構板80に対して回転
可能に取り付けられており、掛止部86aを手で回転さ
せることが可能となっている。 【0038】一方、タンクレールの取付部107におけ
る上流側端面部106から上流側に延出した部位には、
上記回転軸用ビス84の位置までが略等距離となるよう
に略上下方向とされた嵌挿穴107aが形成されてい
る。掛止突起86は、掛止部86aを略上下方向に向け
ると嵌挿穴107aに嵌挿可能であり、嵌挿後に掛止部
86aを略水平方向に向けると嵌挿穴107aから抜け
ず、同嵌挿穴107aに上下動可能に掛止される。そし
て、掛止突起86が嵌挿穴107aに掛止されると、嵌
挿穴107aの上端と下端とに移動を規制されることに
より、タンクレールの上流側端部100aは上下動を所
定範囲に制限されることになる。すなわち、掛止突起8
6と嵌挿穴107aとは、上下動制限機構を構成する。
その結果、限られた空間にタンクレールを設置する際に
好適な構成となる。ここで、タンクレールの遊技球導入
部位における上下動の範囲は、遊技球タンクとタンクレ
ールと機構板の構造や遊技球の流れに応じて決定すれば
よく、例えば、遊技球の直径の1〜2倍程度とすること
ができる。このようにして、タンクレール100は、遊
技球タンクの下部流出口121との対面部位にて上下動
可能に支持されつつ、上方に向けて弾性支持されるよう
になっている。なお、タンクレール100を機構板80
に密接させて取り付ける際には、下流側端部100bの
貫通穴113aを回転軸用ビス84にて回動可能に機構
板80に取り付けるとともに取付部の嵌挿穴107aに
掛止突起86を挿入した後、つる巻きばね111の両端
を両フック112,126に掛止させるだけでよい。ま
た、タンクレール100を取り外す際には、つる巻きば
ね111をフック112,126から外し、掛止突起8
6の掛止部86aを略上下方向に向け、回転軸用ビス8
4を外すだけで、容易に機構板80から取り外すことが
できる。このように、遊技球タンク120とともにタン
クレール100も機構板80に対して着脱が容易となっ
ているので、使用に伴い摩耗が目立ってきたときでも素
早くタンクレール100を交換することが可能である。 【0039】以上の構成において、遊技球タンクの下部
流出口121との対面部位にてタンクレールの遊技球導
入部位101に遊技球が流入すると、遊技球から加えら
れる下向きの力によりタンクレールは一旦下方へ移動す
る。ここで、タンクレール100はつる巻きばね111
により上方に向けて弾性支持されているので、その後反
動により上方へ移動する。この繰り返しにより、遊技球
導入部位101に上下方向の振動が自動的に生じ、同遊
技球導入部位101にて遊技球は滞留せず、流下が促進
されることになる。 【0040】(4)本発明の作用:以下、本発明の遊技
機の作用を説明する。図10は、タンクレールの上流側
端部100aが上限位置にあるときの機構板80とタン
クレール100と遊技球タンク120の要部を、一部断
面視して背面から見て示している。すなわち、タンクレ
ールの側面部104や仕切部105や遊技球タンクの背
面側の側面部の図示を省略し、タンクレールの底面部1
02、遊技球タンクの底面部123や玉切れセンサ12
4等を垂直断面により示している。遊技球タンク120
には多数の遊技球が貯留されており、これらの遊技球は
遊技球タンク120内で左端にある下部流出口121に
向かって流下するようになっている。したがって、下部
流出口121付近での貯留された遊技球からの力の向き
は、図に示すように鉛直下向きからやや左側に傾いてい
る。この力はフック112に伝えられ、つる巻きばね1
11の下端111bに略鉛直下向きの力F1を加える。
一方、引っ張られるように設けられているつる巻きばね
111は、フック112に対して略鉛直上向きの付勢力
F2を加えている。ここで、付勢力F2よりも略鉛直下
向きの力F1のほうが大きいので、タンクレールの上流
側端部100aは下方へ動く。 【0041】すると、つる巻きばね111がフック11
2に与える付勢力は、同つる巻きばね111が伸ばされ
ることから、徐々に大きくなっていく。そして、タンク
レールの上流側端部100aが下限位置まで下降する
と、図11に示すように、フック112に加えられる付
勢力F4は、つる巻きばね111の下端111bに加え
られる略鉛直下向きの力F3よりも大きくなる。すなわ
ち、つる巻きばね111の付勢力により反動が生じてタ
ンクレールの上流側端部100aは上方へ動く。今度は
つる巻きばね111がフック112に与える付勢力が徐
々に小さくなっていく。そして、タンクレールの上流側
端部100aが上限位置まで上昇すると、図10で示し
たように、再びつる巻きばね111による付勢力F2よ
りも略鉛直下向きの力F1のほうが大きくなり、タンク
レールの上流側端部100aは下方へ動く。すなわち、
タンクレール100には遊技球導入部位101にて上下
方向の振動が自動的に生じることになる。 【0042】なお、遊技球が繰り返し遊技球導入部位1
01に流入すると、タンクレールの上流側端部100a
が上限位置まで戻る前に下降を開始することもある。こ
の場合でも、遊技球導入部位101に流入した遊技球に
よりフック112に加えられる略鉛直下向きの力とつる
巻きばね111による略鉛直上向きの付勢力とのバラン
スが変動することにより、タンクレールの上流側端部1
00aには自動的に上下方向の振動が生じることにな
る。すると、遊技球導入部位101で玉詰まり現象が生
じかけても、この振動が遊技球に与えられ、遊技球は滞
留しない。 【0043】このように、タンクレール100における
遊技球導入部位101に上下方向の振動が自動的に生じ
るので、同遊技球導入部位101にて遊技球は滞留せ
ず、流下が促進される。また、上記上下動制限機構を設
けたことにより、特にL枠遊技機のように狭い設置空間
であっても、タンクレールを設置することが可能であ
る。また、本発明によると、別途電気配線を設けて電動
式のバイブレータ等を装着したりする必要がない。した
がって、本発明の遊技機は、簡易な構造でありながら、
遊技球の流下を促進することができ、遊技球がタンクレ
ールに流入する部位にて玉詰まり現象を生じさせないよ
うにすることが可能となる。 【0044】なお、タンクレールの遊技球導入部位を上
方に向けて弾性支持する力は、様々な手法で調整するこ
とが可能である。例えば、上述したようにつる巻きばね
111のばね係数を変えることにより調整することもで
きるし、つる巻きばねの取り付け位置を変えることによ
っても調整することができる。図12は、変形例にかか
る遊技機の遊技球タンク120とタンクレール100の
要部を機構板80とともに見て示す要部斜視図である。
本例では、タンクレール100の背面側の側面104に
先端が下を向いたフック132が設けられるとともに、
遊技球タンク120の背面側の側面128に先端が上を
向いたフック146が設けられている。ここで、側面1
04,128は、それぞれレール部材132a,146
aが取り付けられており、フック132,146の基部
を略水平方向においてスライド動可能に保持するように
なっている。そして、つる巻きばね131は、同フック
132,146に両端を掛止されて取り付けられるよう
になっている。すなわち、つる巻きばね(弾性部材)1
32の位置をタンクレール100における遊技球の流下
方向と略平行に調整可能とする機構が構成されることに
なる。 【0045】ここで、フック132,146の位置をタ
ンクレール100における遊技球の上流側(図の左手前
方向)とすると、つる巻きばね131の位置は下流側に
ある回転軸用ビス84から遠くなるので、つる巻きばね
131からの付勢力による力のモーメントが大きくな
り、タンクレールの遊技球導入部位101に加えられる
上向きの力は大きくなる。一方、つる巻きばね131の
位置を下流側(図の右奥方向)とすると、つる巻きばね
131からの付勢力による力のモーメントが小さくな
り、タンクレールの遊技球導入部位101に加えられる
上向きの力は小さくなる。したがって、フック132,
146の水平方向の位置を調節することにより、つる巻
きばね131の水平方向の位置を調整することができ、
タンクレールの遊技球導入部位101を上方に向けて弾
性支持する力を調整することが容易となる。なお、上記
フック132,146の代わりに、側面104,128
にそれぞれ複数のフックを設けてもよい。この場合、つ
る巻きばねの端部の掛止位置を変えることにより、遊技
球導入部位を弾性支持する力を調整することが可能とな
る。 【0046】(5)第二の実施形態:ところで、本発明
の遊技機のタンクレールは、上述した実施形態以外に
も、様々な実施形態が考えられる。例えば、タンクレー
ルの上流側端部100aの上下動を所定範囲に制限する
上下動制限機構について、タンクレール側に掛止突起を
設けるとともに、機構板に嵌挿穴を設けてもよい。この
場合にでも、掛止突起を嵌挿穴に対して上下動可能に嵌
挿させることにより上下動制限機構を形成することが可
能である。また、タンクレールの上流側端部の位置が所
定範囲外となったときにその範囲内に戻すように付勢す
る機構を設けてもよい。図13は、第二の実施形態にか
かる遊技機におけるタンクレール100の要部を機構板
80と遊技球タンク120とともに見て示す要部斜視図
である。なお、第一の実施形態と同じ構成のものには同
じ符号を付して説明を省略する。 【0047】本実施形態の遊技機のタンクレール100
の取付部107は、第一の実施形態よりも肉厚となって
おり、取付部107における上流側端面部106から上
流側に延出した部位には、上記回転軸用ビス84の位置
までが略等距離となるように略上下方向とされた嵌挿穴
107aが形成されている。また、掛止突起86は、掛
止部86aを上下方向に向けて嵌挿穴107aに嵌挿可
能であり、嵌挿後に掛止部86aを水平方向に向けると
嵌挿穴107aから抜けず、同嵌挿穴107aに上下動
可能に掛止される。 【0048】ここで、取付部107における嵌挿穴10
7aの上端と下端の背面側部位にそれぞれ切り欠かれた
形状の切欠部が形成され、同切欠部に略矩形形状の弾性
ゴム107b,107cがはめ込まれている。そして、
上端側の弾性ゴム107bは、掛止突起86に下方への
移動を制限されるとともに、タンクレールの上流側端部
100aの位置を下限位置に戻すように略鉛直上向きに
付勢する。一方、下端側の弾性ゴム107cは、掛止突
起86に上方への移動を制限されるとともに、同上流側
端部100aの位置を上限位置に戻すように略鉛直下向
きに付勢する。すなわち、弾性ゴム107b,107c
は、タンクレールの上流側端部100aの位置が所定範
囲外となったときに同所定範囲内に戻すように付勢する
第二の弾性部材を構成する。 【0049】以上の構成において、タンクレールの上流
側端部100aの上下動が大きいとき、掛止突起86に
移動を制限された弾性ゴム107b,107cは、タン
クレールの上流側端部100aに対して上下方向の所定
範囲内に戻すように付勢力を与える。すると、この付勢
力によりタンクレールの上流側端部100aに上下方向
の振動が生じ、遊技球導入部位101に流入した遊技球
に伝えられる。すなわち、遊技球導入部位101に複雑
な振動が自動的に生じるので、同遊技球導入部位101
にて遊技球は滞留せず、遊技球の流下をさらに促進させ
ることができる。なお、第二の弾性部材には、上記弾性
ゴム107b,107c以外にも、ばね等、様々なもの
を採用することができる。また、第二の弾性部材を設け
る位置も嵌挿穴107aの上端と下端以外にも様々な位
置が可能であり、例えば、掛止突起86に弾性ゴム等を
取り付けてもよいし、タンクレールの上流側端部の上部
と下部とにつる巻きばねを取り付けてもよい。 【0050】(6)第三の実施形態:図14は第三の実
施形態にかかる遊技機における機構板80とタンクレー
ル100の要部を見て示す分解斜視図であり、図15は
同遊技機における機構板80とタンクレール100の要
部を遊技球タンク120とともに一部断面視して背面側
から見て示した要部背面図である。なお、第一の実施形
態と同じ構成のものには同じ符号を付して説明を省略す
る。また、図15において、遊技球の一部を点線により
示している。 【0051】本実施形態のタンクレールの遊技球導入部
位101における前面側の側面部103には、上記回転
軸用ビス84の位置までが略等距離となるように略上下
方向とされた貫通穴103aが形成されている。一方、
機構板80には、貫通穴103aに向かってタンクレー
ル100の側面を貫通するように突出した突起87が設
けられている。この突起87は、棒状の金属製であり、
機構板80から遊技球導入部位101に向かって略水平
かつ遊技球の流下方向と略垂直方向に突出するように同
機構板80に取り付けられている。貫通穴103aは、
タンクレール100とともに上下動しながら突起87を
貫通させることが可能であり、タンクレールの上流側端
部100aの上端位置や下端位置において突起87と僅
かに隙間が生じるように形成されている。 【0052】以上の構成において、タンクレールの上流
側端部100aが上限位置にあるとき、図15に示すよ
うに突起87は貫通穴103aの下端近傍を貫通してい
る。ここで、遊技球導入部位101に流入する遊技球か
らつる巻きばねの下端111bに加えられる略鉛直下向
きの力F1はつる巻きばね111の付勢力F2よりも大
きいので、タンクレールの上流側端部100aは下方へ
動く。このとき、突起87は上下動しないので、突起8
7の近傍にある遊技球B1〜B3に衝突する。そして、
タンクレールの上流側端部100aが下限位置まで下降
すると、図16に示すように、突起87は貫通穴103
aの上端近傍を貫通している。ここで、つる巻きばねの
下端111bに加えられる略鉛直下向きの力F3よりも
つる巻きばね111の付勢力F4のほうが大きくなって
いるので、反動が生じてタンクレールの上流側端部10
0aは上方へ動く。すると、上下動しない突起87は、
近傍にある遊技球に衝突する。このように、タンクレー
ル100の上下動とともに遊技球導入部位101内の遊
技球が突起87に衝突するので、同遊技球導入部位10
1内で遊技球は滞留せず、遊技球の流下をさらに促進さ
せることができる。また、突起87は遊技球の流下方向
と略垂直であるので、遊技球を効率よく突起に衝突させ
ることができる。 【0053】(7)第四の実施形態:図17は第四の実
施形態にかかる遊技機における機構板80とタンクレー
ル100の要部を見て示す要部斜視図であり、図18は
同遊技機における機構板80とタンクレール100の要
部を遊技球タンク120とともに一部断面視して背面側
から見て示した要部背面図である。なお、第一の実施形
態と同じ構成のものには同じ符号を付して説明を省略す
る。 【0054】本実施形態において、取付部107に形成
された嵌挿穴107aの上下方向の長さは、第三の実施
形態よりも短くなっている。これに合わせて、側面部1
03に形成された貫通穴103aの上下方向の長さも第
三の実施形態よりも短くなっている。本実施形態では、
タンクレールの上流側端部100aの上下動は遊技球の
直径よりも少なくなるようにしてある。機構板80に
は、第三の実施形態と同様の突起87が立設されるよう
になっているが、この突起87に一方の縁部を軸支され
た板状部材109が設けられている。同板状部材109
における突起87に軸支された縁部に対向する他方の縁
部は、タンクレールの底面部102近傍に配置された支
持ピン109aにて、同底面部102近傍にてタンクレ
ールの前面側の内側面に対してスライド可能に支持され
ている。タンクレールの前面側の側面部103には、貫
通穴103aよりも下流側にて略水平方向に向けられた
貫通穴103bが形成されている。支持ピン109a
は、略水平かつ遊技球の流下方向に対して略垂直に設け
られており、前面側の縁部が貫通穴103bに挿入され
て板状部材109の他方側の縁部を略水平方向にスライ
ド動可能としている。 【0055】ここで、板状部材109は、突起87に軸
支された縁部を上流側、他方の縁部を下流側とされてお
り、下流側の縁部が底面部102の近傍においてタンク
レールの内側面にて略水平方向にスライド可能に支持さ
れつつタンクレール100に連動して上下動するように
なっている。また、板状部材109の上流側縁部と底面
部102との間隔は、タンクレール100の上下動に応
じて変動することになる。なお、遊技球導入部位101
にて遊技球の流下をスムーズにさせるため、第一の実施
形態とは異なり、底面部102に段差が設けられてい
る。すなわち、底面部102における板状部材109よ
りも上流側の部位102aは、下流側の縁部が突起87
の上限位置となるように上げられており、底面部102
に沿って流下してくる遊技球が板状部材109の上流側
縁部に引っかかって止まらないようにしてある。また、
底面部102における板状部材109よりも下流側の部
位102bは、上流側の縁部が板状部材109の下流側
縁部の上面位置となるように上げられており、板状部材
109の上面に沿って誘導されてくる遊技球がスムーズ
に底面部102の下流側の部位102bに流下していく
ようにしてある。 【0056】以上の構成において、タンクレールの上流
側端部100aが上限位置にあるとき、図18に示すよ
うに板状部材109の上流側縁部は貫通穴103aの下
端近傍となっている。ここで、略鉛直下向きの力F1が
つる巻きばね111の付勢力F2よりも大きいので、タ
ンクレールの上流側端部100aは下方へ動くが、板状
部材109の上流側縁部は上下動しないので、同上流側
縁部の近傍にある遊技球に当接する。一方、板状部材1
09の下流側縁部は、貫通穴103bに沿って上流方向
へ動く。そして、タンクレールの上流側端部100aが
下限位置まで下降すると、図19に示すように、板状部
材109の上流側縁部は貫通穴103aの上端近傍とな
る。一方、板状部材109の下流側縁部は、タンクレー
ル100内にて上流方向にスライド動する。その後、タ
ンクレールの上流側端部100aが上昇すると、図18
で示した状態に戻る。すなわち、板状部材109の上流
側縁部は貫通穴103aの下端近傍になるとともに、下
流側縁部は下流方向にスライド動する。このように、板
状部材109の上流側縁部は上下動しない一方で、板状
部材109の下流側縁部は、タンクレール100内の底
面部102近傍にて略水平方向にスライド動しつつタン
クレール100に連動して上下動する。すなわち、板状
部材109は、複雑な動きをしつつ、繰り返し上流側よ
りも下流側が低くなるように傾斜するので、遊技球導入
部位101に流入した遊技球は流下方向に誘導されるよ
うに板状部材109の上面に当接する。したがって、遊
技球導入部位101にて遊技球は滞留せず、遊技球の流
下をさらに促進させることができる。 【0057】(8)第五の実施形態:図20は第五の実
施形態にかかる遊技機における機構板180とタンクレ
ール200と遊技球タンク220を背面から見て示す背
面図であり、図21は同遊技機における機構板180と
タンクレール200と遊技球タンク220の要部を一部
断面視して背面側から見て示した要部背面図である。本
実施形態のタンクレール200も、下流側端部200b
が凸部213にて機構板180に軸支されるとともに、
上流側端部200aが掛止突起186と嵌挿穴207a
とにより上下動を制限されつつ上下動可能となってい
る。しかし、タンクレール200を上方に向けて弾性支
持する弾性部材は遊技球タンク220とタンクレール2
00との間に設けられておらず、代わりに遊技球タンク
220を取り付けた機構板180とタンクレールの上流
側端部200aとの間につる巻きばね211(弾性部
材)が介装されている。このつる巻きばね211は、上
端211aがタンクレール200の下部に取り付けら
れ、下端211bが機構板180のカバー部181の上
面に取り付けられて、上下方向に押されるように装着さ
れている。すなわち、タンクレール200は、下部流出
口221との対面部位にて、機構板180に対して上下
動可能に支持されつつ、つる巻きばね211により上方
に向けて押されるように弾性支持されている。 【0058】なお、つる巻きばね211は、遊技球導入
部位201に流入する遊技球にてタンクレールの上流側
端部200aが略鉛直下向きに動かされる程度の付勢力
を有するのと同時に、略鉛直下向きに動かされたタンク
レールの上流側端部200aを鉛直上向きに押し戻す程
度の付勢力を有するものを採用している。また、遊技球
タンク220の底面部に取り付けられた玉切れセンサ2
24は、第一の実施形態と同様、検知板がタンクレール
200の底面部に沿った上面を有している。また、玉切
れセンサ224は、先端部224aを下部流出口221
に向けて、先端部224aとは反対側の軸着部224b
にて遊技球タンク220の底面部に軸着されている。同
検知板の先端部224aは上下方向に微動可能であり、
玉切れセンサ224のマイクロスイッチは検知板の動き
によってオンオフし、遊技球タンク220内の遊技球が
玉切れ状態かどうかを検知する。ここで、先端部224
aのすべてにわたって、弾性ゴム224c(弾性体)が
貼り付けられている。そして、上下動するタンクレール
の遊技球導入部位201内から当接する遊技球を跳ね返
すようになっている。 【0059】以上の構成において、タンクレールの上流
側端部200aが上限位置にあるとき、図21に示すよ
うに、下部流出口221付近での貯留された遊技球から
の力はタンクレール200の下部におけるつる巻きばね
211の取り付け部位に伝えられ、つる巻きばねの上端
211aに略鉛直下向きの力F11を加える。一方、つ
る巻きばね211は、同取り付け部位に対して略鉛直上
向きの付勢力F12を加えている。ここで、付勢力F1
2よりも略鉛直下向きの力F11のほうが大きいので、
タンクレールの上流側端部200aは下方へ動く。タン
クレールの上流側端部200aが下限位置まで下降する
と、図示していないが、つる巻きばね211が上下方向
に押し動かされることから、つる巻きばね211からの
付勢力が同つる巻きばねの上端211aに加えられる略
鉛直下向きの力よりも大きくなる。すなわち、つる巻き
ばね211の付勢力により反動が生じてタンクレールの
上流側端部200aは上方へ動く。 【0060】遊技球が遊技球導入部位201に流入する
と、以上の動作を繰り返して、機構板180を基準とし
て遊技球導入部位201にて上下方向の振動が自動的に
生じることになる。遊技球タンク220は機構板180
に取り付けられているので、タンクレール200は遊技
球タンク220を基準として上下動することにもなる。
このように、機構板とタンクレールとの間に弾性部材を
介装しても、遊技球導入部位にて自動的に上下方向の振
動が生じることになり、遊技球の流下を促進させること
ができる。 【0061】また、自動的に生じる上流方向の振動によ
り、遊技球導入部位201内の遊技球は、弾性ゴム22
4cが取り付けられた玉切れセンサの先端部224aに
当接することがある。図21では、遊技球B11が弾性
ゴム224cの下面に当接している。ここで、遊技球B
11は、略鉛直上向きに動かされており、弾性ゴム22
4cの下面に当接した瞬間、同弾性ゴム224cから下
向きの弾性力を与えられる。したがって、玉切れセンサ
224の先端部224aを弾性体で形成することによ
り、遊技球導入部位201内にて遊技球の流下をさらに
促進させることが可能となる。 【0062】なお、上述した各種実施形態では、タンク
レールの遊技球導入部位を上方に向けて弾性支持するた
めに、遊技球タンクとタンクレールとの間や、機構板と
タンクレールとの間に弾性部材を別部材として設けた
が、遊技球タンク自体にタンクレールを弾性支持する部
位を一体的に形成してもよいし、機構板自体にタンクレ
ールを弾性支持する部位を一体的に形成してもよいし、
タンクレール自体に弾性支持される部位を一体的に形成
してもよい。これらの場合でも、タンクレールの遊技球
導入部位に上下方向の振動が自動的に生じるので、同遊
技球導入部位にて遊技球は滞留せず、流下が促進される
ことになる。以上説明したように、本発明によると、種
々の利用態様により、簡易な構造にて、遊技球がタンク
レールに流入する部位にて玉詰まり現象を生じさせない
ようにすることが可能な遊技機を提供することができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第一の実施形態にかかる遊技機(L枠
遊技機)を示す正面図である。 【図2】図1のL枠遊技機を背面から見て示す背面図で
ある。 【図3】図1のL枠遊技機を右側から見て示す右側面図
である。 【図4】遊技球タンクとタンクレールを機構板に取り付
けた状態で背面から見て示す背面図である。 【図5】遊技球タンクとタンクレールを図4の左斜め上
の方向から機構板とともに見て示す要部斜視図である。 【図6】遊技球タンクを上面から見て示す上面図であ
る。 【図7】タンクレールを図4のA方向から見て示す断面
図である。 【図8】タンクレールの下流側端部を機構板に軸支する
様子を図4の右側から見て示す分解図である。 【図9】タンクレールの上流側端部を機構板に対して上
下動可能に取り付ける様子を示す分解斜視図である。 【図10】タンクレールの上流側端部が上限位置にある
ときの遊技機の要部を一部断面視して背面から見て示す
要部背面図である。 【図11】タンクレールの上流側端部が下限位置にある
ときの遊技機の要部を一部断面視して背面から見て示す
要部背面図である。 【図12】変形例にかかる遊技機の遊技球タンクとタン
クレールの要部を機構板とともに見て示す要部斜視図で
ある。 【図13】第二の実施形態にかかる遊技機のタンクレー
ルの要部を機構板と遊技球タンクとともに見て示す要部
斜視図である。 【図14】第三の実施形態にかかる遊技機における機構
板とタンクレールの要部を見て示す分解斜視図である。 【図15】タンクレールの上流側端部が上限位置にある
ときの遊技機の要部を一部断面視して背面側から見て示
す要部背面図である。 【図16】タンクレールの上流側端部が下限位置にある
ときの遊技機の要部を一部断面視して背面側から見て示
す要部背面図である。 【図17】第四の実施形態にかかる遊技機における機構
板とタンクレールの要部を見て示す要部斜視図である。 【図18】タンクレールの上流側端部が上限位置にある
ときの遊技機の要部を一部断面視して背面側から見て示
す要部背面図である。 【図19】タンクレールの上流側端部が下限位置にある
ときの遊技機の要部を一部断面視して背面側から見て示
す要部背面図である。 【図20】第五の実施形態にかかる遊技機の要部を背面
から見て示す背面図である。 【図21】タンクレールの上流側端部が上限位置にある
ときの遊技機の要部を一部断面視して背面側から見て示
す要部背面図である。 【図22】従来例にかかる遊技機の要部を一部断面視し
て背面側から見て示す要部背面図である。 【符号の説明】 80…機構板 81…カバー部 82…流路部 83…払い出し装置ユニット 83a…遊技球払い出し機構 83b,83c…流路 84…回転軸用ビス 85…ビス止め用穴 86…掛止突起(凸部) 87…突起 90…基板ベース 100…タンクレール 100a…上流側端部 100b…下流側端部 101…遊技球導入部位 102…底面部 103,104…側面部 103a…貫通穴 103b…貫通穴 105…仕切部 106…上流側端面部 107…取付部 107a…嵌挿穴 107b,107c…弾性ゴム 108…球均し板 109…板状部材 109a…支持ピン 111…つる巻きばね(弾性部材) 112…フック 113…凸部 113a…貫通穴 120…遊技球タンク 121…下部流出口 123…底面部 124…玉切れセンサ 126…フック 180…機構板 200…タンクレール 211…つる巻きばね(弾性部材) 220…遊技球タンク 221…下部流出口 224…玉切れセンサ 224a…先端部 224c…弾性ゴム(弾性体)
遊技機)を示す正面図である。 【図2】図1のL枠遊技機を背面から見て示す背面図で
ある。 【図3】図1のL枠遊技機を右側から見て示す右側面図
である。 【図4】遊技球タンクとタンクレールを機構板に取り付
けた状態で背面から見て示す背面図である。 【図5】遊技球タンクとタンクレールを図4の左斜め上
の方向から機構板とともに見て示す要部斜視図である。 【図6】遊技球タンクを上面から見て示す上面図であ
る。 【図7】タンクレールを図4のA方向から見て示す断面
図である。 【図8】タンクレールの下流側端部を機構板に軸支する
様子を図4の右側から見て示す分解図である。 【図9】タンクレールの上流側端部を機構板に対して上
下動可能に取り付ける様子を示す分解斜視図である。 【図10】タンクレールの上流側端部が上限位置にある
ときの遊技機の要部を一部断面視して背面から見て示す
要部背面図である。 【図11】タンクレールの上流側端部が下限位置にある
ときの遊技機の要部を一部断面視して背面から見て示す
要部背面図である。 【図12】変形例にかかる遊技機の遊技球タンクとタン
クレールの要部を機構板とともに見て示す要部斜視図で
ある。 【図13】第二の実施形態にかかる遊技機のタンクレー
ルの要部を機構板と遊技球タンクとともに見て示す要部
斜視図である。 【図14】第三の実施形態にかかる遊技機における機構
板とタンクレールの要部を見て示す分解斜視図である。 【図15】タンクレールの上流側端部が上限位置にある
ときの遊技機の要部を一部断面視して背面側から見て示
す要部背面図である。 【図16】タンクレールの上流側端部が下限位置にある
ときの遊技機の要部を一部断面視して背面側から見て示
す要部背面図である。 【図17】第四の実施形態にかかる遊技機における機構
板とタンクレールの要部を見て示す要部斜視図である。 【図18】タンクレールの上流側端部が上限位置にある
ときの遊技機の要部を一部断面視して背面側から見て示
す要部背面図である。 【図19】タンクレールの上流側端部が下限位置にある
ときの遊技機の要部を一部断面視して背面側から見て示
す要部背面図である。 【図20】第五の実施形態にかかる遊技機の要部を背面
から見て示す背面図である。 【図21】タンクレールの上流側端部が上限位置にある
ときの遊技機の要部を一部断面視して背面側から見て示
す要部背面図である。 【図22】従来例にかかる遊技機の要部を一部断面視し
て背面側から見て示す要部背面図である。 【符号の説明】 80…機構板 81…カバー部 82…流路部 83…払い出し装置ユニット 83a…遊技球払い出し機構 83b,83c…流路 84…回転軸用ビス 85…ビス止め用穴 86…掛止突起(凸部) 87…突起 90…基板ベース 100…タンクレール 100a…上流側端部 100b…下流側端部 101…遊技球導入部位 102…底面部 103,104…側面部 103a…貫通穴 103b…貫通穴 105…仕切部 106…上流側端面部 107…取付部 107a…嵌挿穴 107b,107c…弾性ゴム 108…球均し板 109…板状部材 109a…支持ピン 111…つる巻きばね(弾性部材) 112…フック 113…凸部 113a…貫通穴 120…遊技球タンク 121…下部流出口 123…底面部 124…玉切れセンサ 126…フック 180…機構板 200…タンクレール 211…つる巻きばね(弾性部材) 220…遊技球タンク 221…下部流出口 224…玉切れセンサ 224a…先端部 224c…弾性ゴム(弾性体)
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 【請求項1】 遊技球タンクの下部流出口から遊技球払
い出し機構へ遊技球を流下させるタンクレールを具備す
る遊技機であって、 上記タンクレールは、上記下部流出口との対面部位にて
上下動可能に支持されつつ、上方に向けて弾性支持され
ていることを特徴とする遊技機。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2001244646A JP2003052975A (ja) | 2001-08-10 | 2001-08-10 | 遊技機 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2001244646A JP2003052975A (ja) | 2001-08-10 | 2001-08-10 | 遊技機 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2003052975A true JP2003052975A (ja) | 2003-02-25 |
JP2003052975A5 JP2003052975A5 (ja) | 2005-07-21 |
Family
ID=19074546
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2001244646A Withdrawn JP2003052975A (ja) | 2001-08-10 | 2001-08-10 | 遊技機 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2003052975A (ja) |
-
2001
- 2001-08-10 JP JP2001244646A patent/JP2003052975A/ja not_active Withdrawn
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