JP2006110175A - パチンコ遊技機 - Google Patents
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Abstract
【課題】前面枠の裏側下部に大きな取付スペースを確保して大型化する配線基板であっても容易に取り付けられるようにしたパチンコ遊技機を提供する。
【解決手段】前面枠2の下枠板部2aに球払出装置25から払い出されるパチンコ球を前面枠2の前側へ排出する球排出口27が開設され、下枠板部2aの前面に装着される前板の前面には上球皿13が装着されたパチンコ遊技機であって、前記下枠板部2aの後側に前面枠2の厚み幅の範囲内で前方へ窪ませて窪み部31を成形し、窪み部31の上方であって球排出口27と隣接する位置に上球皿13から溢れるパチンコ球を前面枠2の前側に排出させる溢出口28を設け、また、窪み部31に前面枠2の厚み幅の範囲内に納まるようにして溢出口28から排出されるパチンコ球を受け入れ前面枠2の前側へ排出し得る球貯留ボックス32を配置した構成からなる。
【選択図】図5
【解決手段】前面枠2の下枠板部2aに球払出装置25から払い出されるパチンコ球を前面枠2の前側へ排出する球排出口27が開設され、下枠板部2aの前面に装着される前板の前面には上球皿13が装着されたパチンコ遊技機であって、前記下枠板部2aの後側に前面枠2の厚み幅の範囲内で前方へ窪ませて窪み部31を成形し、窪み部31の上方であって球排出口27と隣接する位置に上球皿13から溢れるパチンコ球を前面枠2の前側に排出させる溢出口28を設け、また、窪み部31に前面枠2の厚み幅の範囲内に納まるようにして溢出口28から排出されるパチンコ球を受け入れ前面枠2の前側へ排出し得る球貯留ボックス32を配置した構成からなる。
【選択図】図5
Description
本発明は、遊技盤が設置される前面枠の後側に上球皿から溢れるパチンコ球を受け入れると共に前面枠の前側へ排出し得る球貯留ボックスを配置したパチンコ遊技機に関するものである。
従来のパチンコ遊技機は、例えば、遊技盤が設置される前面枠の上部前面に遊技盤の前面を覆う透明板保持枠が軸着され、その下部前面には前板が装着されており、該前板の前面に打球発射部へ供給されるパチンコ球を貯留する上球皿が装着され、また、前面枠の下部前面に該上球皿から溢れるパチンコ球を貯留する下球皿が装着されている。一方、前面枠の裏面には、遊技盤の裏面を覆うようにして機構板が装着されている。この機構板には、球タンクからのパチンコ球を供給する球払出装置が装着され、この球払出装置の下方に該球払出装置から払い出されたパチンコ球を上球皿に導く球払出樋が設けられ、この球払出樋と連なるようにして上球皿から溢れるパチンコ球を下方の下球皿に導く副賞球路が配設されている。該副賞球路は、その下端の球収容器を介して下球皿と連通している(例えば、特許文献1参照。)。
特開平7−313706号公報(第3頁、図1、図2、図5)
しかしながら、機構板の裏側特にその下部は、球払出装置から延設される球払出樋など多くの樋が複雑に入り組んでいる。中でも、前面枠の下部前面の略中央に下球皿が装着されている関係上、前面枠の裏側下部の上部から下部に亘って延びる副賞球路とその下端部の球収容器が、前面枠の裏面から後方へ大きく突出するように設けられ障害となっている。このため、前面枠の裏側下部は取付スペースとして狭く有効に利用されてない。
ところで、近年、第二種すなわちフィーバータイプのパチンコ遊技機にあっては、遊技盤の中央に装着され数字、図柄等の情報を変動表示する可変表示装置が、遊技の興趣を増大させる狙いから内容が複雑化すると共に、遊技盤前面の周縁部に装着される電飾装置も複雑化している。これに伴い、これらを電気的に制御する配線基板も大型化する傾向にあるが、その取付スペースを確保するに苦慮しているのが現状である。
そこで、本発明は上記課題を解決すべくなされたもので、前面枠の裏側下部に大きな取付スペースを確保できるようにして、大型化する配線基板であっても容易に取り付けられるようにしたパチンコ遊技機を提供することを目的とするものである。
かかる目的を達成するため本発明に係るパチンコ遊技機は、遊技盤が設置される前面枠の下枠板部の一側に球払出装置から払い出されるパチンコ球を該前面枠の前側へ排出する球排出口が開設され、前記下枠板部の前面に装着される前板の前面には前記球排出口と連通し該球排出口から排出されるパチンコ球を貯留するための上球皿が装着されたパチンコ遊技機であって、前記下枠板部の後側に該下枠板部を前記前面枠の厚み幅の範囲内で前方へ窪ませて上面が開口する窪み部を成形し、前記下枠板部における窪み部の上方であって前記球排出口と隣接する位置に前記上球皿から溢れるパチンコ球を前記前面枠の前側に排出させる溢出口を設け、また、前記窪み部に前記前面枠の厚み幅の範囲内に納まるようにして前記溢出口から排出されるパチンコ球を受け入れると共に前記前面枠の前側へ排出し得る球貯留ボックスを配置した構成からなる。
本発明に係るパチンコ遊技機は、前面枠の下枠板部の後側に窪み部を成形すると共に該窪み部に前面枠の厚み幅の範囲内に納まるようにして上面が開口する球貯留ボックスを配置し、下枠板部における窪み部の上方であって球排出口に隣接する位置に上球皿から溢れるパチンコ球を前面枠の前面に排出させる溢出口を設け、該溢出口から排出されるパチンコ球を球貯留ボックスに受け入れるようにしたので、前面枠の下枠板部の後面に従来のような障害となる副賞球路や球収容器をなくすことができて広い取付スペースが確保され、例えば大型の配線基板も自由に装着できる。また、パチンコ遊技機の機種によって前記球貯留ボックス内の設計が変わることがあるが、球貯留ボックスは前面枠とは別個に成形されていることから、このような場合、前面枠はそのままで球貯留ボックスのみを変更すれば済み、前面枠全体を換える場合に比較し金型代、引いてはパチンコ遊技機の製作コストを低廉になし得るという有益な効果が有る。
以下、本発明に係るパチンコ遊技機の実施の形態を図面に基づき説明する。図1は本発明に係るパチンコ遊技機の前面斜視図、図2は同透明板保持枠と前板を開き下覆板を外した状態の斜視図、図3は同裏面図、図4は同前面枠の下部の正面図である。パチンコ遊技機Pは木製からなる縦長方形状の外枠1を有し、該外枠1の前面に額縁状の前面枠2がその一側上下部を前記外枠1の一側上下部に設けた軸支部3,3に軸支して回動自在に装着される。この前面枠2は合成樹脂製であってその上部中央に略円形の窓開口4が開設され、下部にはその前面に後記する前板14や下覆板16が取着される下枠板部2aが成形される。
前記前面枠2の裏側に下枠板部2aの上面に載るようにして遊技盤5が設置される。そして、遊技盤5前面の遊技部5aが、内側・外側ガイドレール6a,6bに囲われるようにして前記窓開口4に臨むようになっている。遊技盤5の遊技部5aには、ほぼ中央に位置して数字、図柄等の情報が変動表示される可変表示装置7、その下方に位置してパチンコ球の入賞によって該可変表示装置7を作動させる始動入賞口8が装着される。更に、その下方に前記可変表示装置7の情報が特定の表示に揃ったとき一定の条件で一度に多くの入賞球が得られる入賞装置9、一般入賞口10といった盤面部品がそれぞれ装着される。また、遊技部5aの下部に入賞球とならなかったアウト球を受け入れ、遊技盤5の裏側へ導くアウト球口11が開設されている。
前面枠2の上部前面に、遊技盤5前面の遊技部5aを覆い2枚の透明板としてのガラス板を前後に平行に配置した透明板保持枠12が開閉自在に軸着される。また、前面枠2の下枠板部2aの前面に、前記透明板保持枠12の下方に位置して上球皿13を装着した前板14が開閉自在に軸着される。更に、前板14の下方で下枠板部2aの前面一側に球抜皿15を装着した下覆板16が螺子16a止めにより固着される。また、その前面他側には操作ハンドル17を装着した保持板18が固着されている。
前面枠2の裏側に、遊技盤5の裏面を覆うようにして合成樹脂製の機構板19が回動自在に装着される。機構板19の中央に、遊技盤5の裏面に取り付けられ遊技盤5の裏側へ入賞球またはアウト球として排出されるパチンコ球を集め下方へ導く球集合カバー20が臨む開口21が開設される。機構板19の裏面には、前記開口21を囲うようにしてその上部に球タンク22が配置され、その下方にタンクレール23が配置されると共にその流下端にカーブレール24を介して球払出装置25が配設されている。球払出装置25の下方に、該球払出装置25から排出されるパチンコ球を前記上球皿13に導くための球払出樋26が設けられる。
前記前面枠2の下枠板部2aには、その一側上部に前記球払出樋26と連通し、球払出装置25から払い出されるパチンコ球を前面枠2の前側へ排出する球排出口27が開設される。また、該球排出口27に隣接位置させて下枠板部2aに上球皿13から溢れるパチンコ球を排出するための溢出口28が開設される。これら球排出口27、溢出口28は後記する窪み部31の上方に位置する。すなわち、図3、図8に示すように前記球払出樋26における球排出口27側に寄せた内壁一側に溢れ球口29が開設され、該溢れ球口29が溢れ球排出樋30を介してその下端の溢出口28と連通している。前記溢出口28は下枠板部2aの裏側に配置され後記する球貯留ボックス32の上面の開口33に臨むようになっており、上球皿13から溢れたパチンコ球を溢れ球口29を介して溢れ球排出樋30内に流入させ、その流下端の溢出口28から球貯留ボックス32内に受け入れるようにしている。
本発明では図5に示すように前記下枠板部2aの後側に、操作ハンドル17側を残して下枠板部2aを前面枠2の厚み幅の範囲内で前方へ窪ませて窪み部31が成形される。この窪み部31の上面は開放しており、その中央下部に球排出口31aが開設され、略中央の上部に球連通口31bが開設される。また、窪み部31前面の一側には、後記するスピーカ63の本体部が収納される収納凹部31cが成形される。そして、該窪み部31内にこれとほぼ同大の球貯留ボックス32が配置される。この球貯留ボックス32は、前記上球皿13から溢れるパチンコ球を受け入れるようにしたもので、従来の大きさの下球皿に貯留される平均的なパチンコ球量がそのまま貯留し得る程度の広さを有する。前記球排出口27と溢出口28に対応する球貯留ボックス32の上端面は開口33しており、該開口33に前記球排出口27と溢出口28が上から臨む。
図4に示すように下枠板部2a前面の操作ハンドル17側には、打球発射レール34が装着される。該打球発射レール34の先端は前記外側ガイドレール6bの基端部にファール球排出通路35を介して連なっている。また、保持板18の後側に操作ハンドル17を握ることにより通電して駆動する駆動モータ36と該駆動モータ36によって往復回動する打球槌37とが配置され、前記打球発射レール34の打球発射部34aに打球槌37が臨み打球発射部34aの位置にあるパチンコ球を打球して発射させるようにしている。打球槌37の打球力は操作ハンドル17の回動量によって調節される。
ここで、前記球貯留ボックス32について詳しく説明すると、この球貯留ボックス32は合成樹脂材から成形され、図5、図6に示すように前後に位置する本体枠部38と蓋体枠部39とからなる。本体枠部38は、前側板38aの外周縁が上縁の一部を残して側板38bにより囲われ、後面が開放している。前側板38aにはその中央下部に前記球出口31aと連通する通口40が開設され、ほぼ中央上部に前記球連通口31bと連通する連通口41が開設される。また、前側板38a後面の所定位置に複数のボス挿通孔42が開設されている。これらボス挿通孔42は、窪み部31内の所定位置に突設され後端面に螺子孔43aが設けられた複数のボス43と対応位置し、各ボス43が挿通されることによって球貯留ボックス32が配置固定されることになる。更に、前側板38a後面の適宜位置に、間隔保持機能を兼ね後端面に螺子孔44aを設けたピン44が突設される。更に、本体枠部38の一側に前記収納凹部31cが挿入される挿入孔38cが開設される。
蓋体枠部39は、後側板39aの前面に前記通口40に向かって緩やかに下傾する二個の棚板45a,45bが両側にそれぞれ上下位置を違えて配置されている。これにより、球貯留ボックス32内に上から受け入れられたパチンコ球がそれら棚板45a,45bの上面に載り、その上面を転動して通口40へ導かれるようになっている。また、後側板39a内面の一側寄りに縦長方形枠46が配置される。そして、該縦長方形枠46と近接する本体枠部38の側板38bとの間に、開口33を介して上端が前記溢出口28に対応位置し、下端が一方の棚板45a上面に連なる縦通路47が成形される。
縦長方形枠46には縦通路47側に透口48が開設され、該透口48の上端に該透口48を塞ぐようにして検知板49が揺動自在に軸着されている。この検知板49は、球貯留ボックス32内に溜まるパチンコ球の球量を検知するためのものであり、常にはその下部が透口48から縦通路47側に張り出している。また、縦長方形枠46内には、検知板49と対向位置してリミットスイッチ50が配置され、検知板49がパチンコ球に押されて内側へ揺動したときこれを電気的に検知し、球貯留ボックス32内がパチンコ球で一杯であることを知らせるようにしている。後側板39aに前記各ボス43及びピン44に対応位置して複数の螺子挿通孔51が設けられる。
また、蓋体枠部39の後面には、球送出樋52が装着される。これは、遊技部5aに打ち込まれたパチンコ球の内、アウト球及び入賞球を球集合カバー20を介して受け入れパチンコ遊技機Pの外へ排出するためのものである。球送出樋52は、上部に蓋体枠部39後面に沿って横長に成形される球受樋部53aと該球受樋部53aと連通し略S字状に屈曲する球送樋部53bとからなる。そして、図3に示すように、上面が開放する球受樋部53aに受け入れられたパチンコ球は球送樋部53bを流下して、その下端開放口から下方へ排出する。
そこで、前記各ボス挿通孔42に各ボス43を挿通して窪み部31に本体枠部38を収納し、本体枠部38の開放する後面に蓋体枠部39を被せる。そして、各螺子挿通孔51を介して各ボス43の螺子孔43aに螺子54を螺締する。これにより、球貯留ボックス32が配置固定される。この状態では、球貯留ボックス32は前面枠2の厚み幅の範囲内に位置し、しかも、その後面が下枠板部2aの後面とほぼ面一となるようになっている。また、蓋体枠部39の後面に球送出樋52が螺子止めして取付けられる。
前記前板14には、図2に示すようにその軸支部側に該前板14を閉めたとき前記球排出口27と連通する連絡樋55が取着され、開放側の後面に上球皿13のパチンコ球を一個ずつ打球発射レール34の打球発射部34aへ供給する打球供給装置56が装着される。打球供給装置56の一側に打球発射部34aに臨む供給口57が設けられる。また、その他側に窪み部31に開設される球連通口31bを介して球貯留ボックス32の連通口41と連通する連絡口58が設けられている。
前記下覆板16には、図2、図7に示すようにその中央に窪み部31の球出口31aを介して前記通口40と連通する払出口59が開設される。そして、下覆板16の前面に払出口59を囲うようにして球抜皿15が装着される。この球抜皿15はパチンコ球を貯留するというよりも、そこからパチンコ球を抜くためのものである。よって、従来の下球皿に比べて非常に小さく成形される。そして、球抜皿15の下面に球抜き口60が開設されると共に該球抜き口60にスライドして該球抜き口60を開閉するシャッター板61が設けられている。
前記シャッター板61は、スプリングなどの弾発手段(図示せず。)によって常に球抜き口60を塞ぐように付勢され、シャッター板61に一体に設けられた摘み62を持ち弾発手段に抗して該シャッター板61をスライドさせることにより、球抜き口60が開口できるようになっている。また、球抜皿15の上面は開放されているが、これは、例えば、遊技中に上球皿13に球貯留ボックス32内のパチンコ球を補給したい場合に遊技者が球抜皿15から手で直接パチンコ球を取り出せるようにするためであって、他の手段が可能であれば前記球抜皿15の上面に蓋をして内部を密閉状にしても良い。
前記下覆板16の前面であって球抜皿15の一側にスピーカ63が収納されるスピーカカバー部64が一体に成形される。スピーカ63は遊技者のほぼ前面に位置し向き合うことから、出される音は遊技者に直に伝わり迫力が有って高い音響効果が得られる。また、球抜皿15の他側に二個のスイッチボタン65a,65b及び灰皿66が装着される。前記一方のスイッチボタン65aは、例えば、遊技中に一時打球の発射を止めるため、また、他方のスイッチボタン65bは、例えば、可変表示装置7の表示部に変動して表示される情報を遊技者の意思で停止させるためのものである。また、前記スイッチボタン65a,65bはそれらに限定されるものではなく、他の用途に使用しても良い。
そこで、スピーカ63の本体部を収容凹部31cに収納すると共に下覆板16を下枠板部2aの前面に配置する。そして、両側に設けた複数の螺子挿通孔67を介しこれらと対応位置して下枠板部2aに設けられた螺子孔68に螺子16aを螺締することにより、下覆板16が取付けられる。
本発明に係るパチンコ遊技機Pは上記構成からなり、次に作用について説明する。例えば、遊技中に始動入賞口8にパチンコ球が入賞し、可変表示装置7の表示部の情報が変動し、一定時間経過後に特定の組合せ(例えば、「777」)に揃い大当たり状態となると、入賞装置9の扉が一定の条件のもとで複数回開いてその入賞装置9に多くのパチンコ球が入賞する。これに伴い、球払出装置25が作動して多くのパチンコ球が賞球として払い出される。これらパチンコ球は、球払出樋26に導かれて球排出口27を介して上球皿13に貯留される。
そして、上球皿13がパチンコ球で一杯になり溢れるようになると、図7、図8に示すようにこれら溢れるパチンコ球は球排出口27内側の溢れ球口29から溢れ球排出樋30に流入し、更に、該溢れ球排出樋30に導かれて溢出口28から開口33を介し縦通路47を通過しつつ球貯留ボックス32内に流入する。流入したパチンコ球の内、先のパチンコ球は棚板45a上面を転動し、球出口31aを介して球抜皿15に達する。この球抜皿15には僅かなパチンコ球しか停留せず、ほとんどのパチンコ球は球貯留ボックス32内に貯留されることになる。
球貯留ボックス32に一定量のパチンコ球が溜まり縦通路47内にまで達すると、検知板49が球圧により縦長方形枠46内に回動し、これに伴いリミットスイッチ50がオン動作して球貯留ボックス32内にパチンコ球が一杯であることを知らせる。その方法として例えば、駆動モータ36の回転を停止して打球動作を不能にさせる。そこで、遊技者は球抜皿15の下方に球箱(図示せず。)を置き、摘み62を持ちシャッター板61をスライドさせて球抜きを行う。球貯留ボックス32内のパチンコ球が減ってきて検知板49が球圧から開放され元の位置に復帰すると、リミットスイッチ50がオフ動作し、再び打球の発射動作が行なえるようになる。
一方、遊技中であって上球皿13及び球払出樋26にパチンコ球が連なって貯留されており、故障などの点検のため前板14を開いた場合であっても、前記球払出樋26に残っているパチンコ球は、そのまま開口33を介して球貯留ボックス32内に取り込まれることになり、外部に零れ落ちるようなことはない。また、打球発射部34aから発射されたパチンコ球であって運悪く遊技盤5の遊技部5aに達せず、逆戻りしたファール球はファール球排出通路35に落下して球貯留ボックス32内に貯留される。更に、遊技終了後に上球皿13内にパチンコ球が残っている場合、これらパチンコ球は、上球皿13に設けられる球抜きレバー(図示せず。)を操作することにより、連絡口58及び球連通口31bを介して球貯留ボックス32に貯留される。
本発明にあっては、球貯留ボックス32の後面が下枠板部2aの後面と面一であり、しかも、球貯留ボックス32の後面に装着される球送出樋52も、後側へ大きく突出することがない。よって、図3に示すように前面枠2の下部、すなわち下枠板部2aの後面に大きな取付スペースSが成形される。そこで、図3、図7に示すようにこの取付スペースSに、例えば、想像線で示す大型の配線基板69が配置できることになる。詳しくは、前記球送出樋52及び球貯留ボックス32の後面にそれぞれビス孔70aを有するボス70が突設され、これらボス70のビス孔70aにビス71を螺締して配線基板69が固着される。特に、大型の配線基板69を取り付ければ、配線基板69の個数が少なくなりその分静電気の発生も抑えられる。
このように、本発明に係るパチンコ遊技機Pは、前面枠2の下枠板部2aの後側に該前面枠2の厚み幅の範囲内でパチンコ球の球貯留機能を持つ球貯留ボックス32を配置し、球排出口27に隣接位置させて溢出口28を開設するようにしたので、前面枠2の下枠板部2aの後面に従来のような機構板19の裏面から後方へ突出する副賞球路や球収容器といった障害がなくなって広い取付スペースSが確保されることになる。これにより、例えば、大型の配線基板69も自由に装着できるなど組付の自由度が増す。同様に、球抜皿15を使用すれば前面枠2の下部前面にも、スペース的に余裕ができ、そのスペースの自由な位置に例えばスピーカ63などの種々の装飾品が装着できる。また、上球皿13を下げることもでき、遊技盤の拡大が余裕を持って行なえ、これによりスケールの大きい盤面ゲージが可能となって、遊技の興趣が一段と高められる。
更に、窪み部31内に前面枠2とは別個に成形した球貯留ボックス32を収容するようにしたが、このように別個の球貯留ボックス32を一体に取り付けることにより、前面枠2の強度が増す。また、窪み部31の開放する後面に蓋をして、その中を球貯留ボックス32として使用することも考えられるが、棚板45a,45bなどの配置がパチンコ遊技機Pの機種によって変わる場合がある。そこで、それら変更に容易に対応できるようにするため、球貯留ボックス32を前面枠2とは別個に成形するようにしている。このようにすれば、球貯留ボックス32の変更のみで済み、前面枠2は共通して使用できるので、金型代も低廉になし得る。
本発明にあっては、球貯留ボックス32に球貯留機能を持たせるようにしているので、下枠板部2aの前面に小さい球抜皿15を設けるようにしたが、球貯留ボックス32に単に球通路機能のみを持たせて、パチンコ球を通過させるだけにし、下枠板部2aの前面には従来の大きさの下球皿を装着するようにしても本発明の目的は達成できる。また、前板14と下覆板16とを別個に成形したものについて説明したが、他に前板14と下覆板16部位とが一体に成形されるものであっても良いこと勿論である。
2 前面枠
2a 下枠板部
5 遊技盤
13 上球皿
14 前板
25 球払出装置
27 球排出口
28 溢出口
31 窪み部
32 球貯留ボックス
P パチンコ遊技機
2a 下枠板部
5 遊技盤
13 上球皿
14 前板
25 球払出装置
27 球排出口
28 溢出口
31 窪み部
32 球貯留ボックス
P パチンコ遊技機
Claims (1)
- 遊技盤が設置される前面枠の下枠板部の一側に球払出装置から払い出されるパチンコ球を該前面枠の前側へ排出する球排出口が開設され、前記下枠板部の前面に装着される前板の前面には前記球排出口と連通し該球排出口から排出されるパチンコ球を貯留するための上球皿が装着されたパチンコ遊技機であって、
前記下枠板部の後側に該下枠板部を前記前面枠の厚み幅の範囲内で前方へ窪ませて上面が開口する窪み部を成形し、前記下枠板部における窪み部の上方であって前記球排出口と隣接する位置に前記上球皿から溢れるパチンコ球を前記前面枠の前側に排出させる溢出口を設け、また、前記窪み部に前記前面枠の厚み幅の範囲内に納まるようにして前記溢出口から排出されるパチンコ球を受け入れると共に前記前面枠の前側へ排出し得る球貯留ボックスを配置したことを特徴とするパチンコ遊技機。
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---|---|---|---|
JP2004301915A JP2006110175A (ja) | 2004-10-15 | 2004-10-15 | パチンコ遊技機 |
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---|---|---|---|
JP2004301915A JP2006110175A (ja) | 2004-10-15 | 2004-10-15 | パチンコ遊技機 |
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Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP2017038834A (ja) * | 2015-08-21 | 2017-02-23 | 株式会社大一商会 | 遊技機 |
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2004
- 2004-10-15 JP JP2004301915A patent/JP2006110175A/ja active Pending
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP2017038834A (ja) * | 2015-08-21 | 2017-02-23 | 株式会社大一商会 | 遊技機 |
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