JP2012235896A - 弾球遊技機 - Google Patents

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Abstract

【課題】遊技盤の盤面構成に応じた最適なハンドル操作量(発射強度)を明確に報知することができる弾球遊技機を提供する。
【解決手段】発射ハンドルの回動操作量を検出する角度検出器63と、遊技盤の盤面構成に対応した発射ハンドルの最適な操作量を記憶する記憶装置91と、発射ハンドルの操作可能な全操作領域のうち、記憶装置91に記憶された最適な操作量の周辺領域を設定する副制御装置43と、副制御装置43により設定された前記最適な操作量の周辺領域のみにおいて、角度検出器63により検出された発射ハンドルの操作量を表示するハンドルメータ92とを備えて構成される。
【選択図】図6

Description

本発明は、発射装置から発射された遊技球を遊技領域内で落下させながら移動させて入賞装置に入賞させる遊技を行うように構成された弾球遊技機に関する。
このような構成の弾球遊技機は、パチンコ機等として従来から良く知られている。パチンコ機は、遊技者が遊技球を購入し、これを球皿上に投入した上で、発射ハンドルを操作して遊技を行うようになっている。具体的には、球皿に遊技球が投入されると、球皿に繋がる整列通路から遊技球が一球ずつ発射装置内に送り込まれ、遊技者の発射ハンドル操作に応じて、発射装置により遊技球が一球ずつ遊技領域内に発射されるように構成されている。このように発射されて遊技領域内に打ち出された遊技球は、遊技釘等に案内されて落下経路を変更しながら落下移動し、この移動の間において遊技領域内に設けられた入賞装置に遊技球が入り込む、すなわち、入賞すると、この入賞に応じて所定の数の遊技球が賞球として球皿に払い出されるように構成されている。
このようなパチンコ機等の弾球遊技機では、発射装置により遊技者の発射ハンドルの操作量に応じた発射強度で遊技球が遊技領域内に発射されるように構成されており、そのハンドル操作量(発射強度)を遊技者に報知する技術として、遊技盤に配置されたメータを利用してハンドル操作量を表示する技術(例えば、特許文献1を参照)や、発射ハンドルに目盛りを設ける技術(例えば、特許文献2を参照)や、発射ハンドルの上方の枠部材に発射強度表示部を設ける技術(例えば、特許文献3を参照)といったものが従来から知られている。
特開2002‐078862号公報 特開2006‐042919号公報 特開2008‐125680号公報
ところで、パチンコ機等の弾球遊技機では、遊技盤の盤面構成(ゲージ構成)に応じて遊技者にとって有利となる最適なハンドル操作量(発射強度)が存在するが、上記のような従来のハンドル操作量(発射強度)を報知する技術では、発射ハンドルの操作可能な全操作領域においてハンドル操作量を均一に分割して表示するようになっているため、最適なハンドル操作量(発射強度)を明確に報知することができなかった。
本発明は、このような課題に鑑みてなされたものであり、遊技盤の盤面構成に応じた最適なハンドル操作量(発射強度)を明確に報知することができる弾球遊技機を提供することを目的とする。
このような目的達成のために、第1の本発明に係る弾球遊技機は、前面側に所定の遊技領域が設けられた遊技盤と、遊技者により操作される発射ハンドルと、前記発射ハンドルの操作量に応じた発射強度で前記遊技領域内に遊技球を打ち出す発射装置とを備え、前記発射装置により発射された遊技球を前記遊技領域内で落下させながら移動させて前記遊技領域に設けられた入賞口に入賞させる遊技を行うように構成される。その上で、前記発射ハンドルの操作量を検知するハンドル操作量検知手段と、前記遊技領域の構成に対応した前記発射ハンドルの最適な操作量を記憶する最適操作量記憶手段と、前記発射ハンドルの操作可能な全操作領域のうち、前記最適操作量記憶手段に記憶された前記最適な操作量の周辺領域を設定する領域設定手段と、前記領域設定手段により設定された前記最適な操作量の周辺領域のみにおいて、前記ハンドル操作量検知手段により検知された前記発射ハンドルの操作量を表示する操作量表示手段とを備えて構成される。
また、上記目的達成のために、第2の本発明に係る弾球遊技機は、前面側に所定の遊技領域が設けられた遊技盤と、遊技者により操作される発射ハンドルと、前記発射ハンドルの操作量に応じた発射強度で前記遊技領域内に遊技球を打ち出す発射装置とを備え、前記発射装置により発射された遊技球を前記遊技領域内で落下させながら移動させて前記遊技領域に設けられた入賞口に入賞させる遊技を行うように構成される。その上で、前記発射ハンドルの操作量を検知するハンドル操作量検知手段と、前記遊技領域の構成に対応した前記発射ハンドルの最適な操作量を記憶する最適操作量記憶手段と、前記発射ハンドルの操作可能な全操作領域のうち、前記最適操作量記憶手段に記憶された前記最適な操作量の周辺領域においては、前記ハンドル操作量検知手段により検知された前記発射ハンドルの操作量を細かく分割して表示し、前記周辺領域以外の領域においては、前記ハンドル操作量検知手段により検知された前記発射ハンドルの操作量を粗く分割して表示する操作量表示手段とを備えて構成される。
なお、上記構成の弾球遊技機において、前記最適操作量記憶手段は、異なる種類の遊技盤毎に、その遊技領域の構成に対応した前記発射ハンドルの最適な操作量を記憶していることが好ましい。
また、上記構成の弾球遊技機において、前記操作量表示手段は、表示領域の中心に前記最適な操作量を設定するように構成されることが好ましい。
本発明に係る弾球遊技機によれば、遊技盤の盤面構成に応じた最適なハンドル操作量(発射強度)を明確に報知することができる。
本発明に係る弾球遊技機の一例として示すパチンコ機の正面図である。 上記パチンコ機の背面図である。 遊技盤を取り付けた状態で示す前枠の正面図である。 球皿ユニットの背面図である。 上記パチンコ機に備えられた遊技盤の正面図である。 上記パチンコ機における主制御装置、副制御装置及び払出制御装置の制御形態を示すブロック図である。 遊技球発射装置及び遊技球回収機構においてハンマーが発射待機位置にある状態を示す正面図である。 遊技球発射装置及び遊技球回収機構においてハンマーが発射完了位置にある状態を示す正面図である。 上記遊技盤の上部領域を拡大した拡大正面図である。 ハンドルメータの構成を示す図である。 発射ハンドルの操作領域について示す模式図である。 上記遊技盤とは別の遊技盤の正面図である。 第2実施形態に係る上記ハンドルメータの表示灯数とハンドル操作量の関係を示す図である。 上記パチンコ機における主制御装置、副制御装置及び払出制御装置の制御形態の第1変形例を示すブロック図である。 上記パチンコ機における主制御装置、副制御装置及び払出制御装置の制御形態の第2変形例を示すブロック図である。
以下、本発明の好ましい実施形態について図面を参照して説明する。まず、本発明に係る弾球遊技機を適用したパチンコ機PMの概要構成を図1〜図5を参照しながら説明する。
パチンコ機PMは、図1に示すように、外郭方形枠サイズに構成された縦向きの固定保持枠をなす外枠1の開口前面に、これに合わせた方形枠サイズに構成されて開閉搭載枠をなす前枠2が互いの正面左側縁部に配設された上下のヒンジ機構3a,3bにより横開き開閉および着脱が可能に取り付けられ、正面右側縁部に設けられたダブル錠と称される施錠装置4を利用して常には外枠1と係合連結された閉鎖状態に保持される。
前枠2の前面側には、前枠2の上部前面域に合わせた方形状のガラス扉5および球皿ユニット6が正面左側部に設けられたヒンジ機構7a,7b,7cを利用して横開き開閉および着脱可能に組み付けられ、施錠装置4を利用して常には前枠2の前面を覆う閉鎖状態に保持される。球皿ユニット6の正面右側下部には遊技球の発射操作を行う操作ハンドル60が設けられている。ガラス扉5の背後に位置する前枠2の上部には、遊技盤10を着脱可能に収容する方形枠状の収容枠(図示しない)が設けられており、この収容枠に所定のゲージ設定で構成された遊技盤10が着脱可能にセット保持され、常には閉鎖保持されるガラス扉5を通して遊技盤10の正面の遊技領域PAを臨ませるようになっている。
遊技盤10は、図5に示すように、ルータ加工等を施した矩形状の積層合板に、所定の図柄が印刷されたセルを貼り付けて成型される化粧板11を基板として構成される。化粧板11の前面には、飛送レール12a及び内レール12bが円弧状に固設されて遊技球が転動可能な略円形の遊技領域PAが区画形成されている。飛送レール12a及び内レール12bにより遊技球を遊技領域PAに誘導する発射通路12が形成され、この発射通路12における遊技球の出口開口12cの近傍位置(内レール12bの先端部)に、発射通路12を通って出口開口12cから遊技領域PA内に放出された遊技球が再び発射通路12に逆戻りするのを防止する球戻り防止装置13が設けられている。
遊技盤10の遊技領域PAには、多数本の遊技釘とともに、風車や各種の入賞装置14,15,16,17、遊技の進行状況に応じて各種の演出パターンの画像および図柄を表示する図柄表示装置18などの遊技構成部品が取り付けられている。また、遊技領域PAの下端には、各入賞装置に入賞せずに落下した遊技球を遊技盤10の裏面側へ排出させるアウト口19が設けられている。
図3に示すように、前枠2の前面下部には、球皿ユニット6の背後に位置して遊技盤10と上下に整合し得る遊技補助盤20が形成されており、この遊技補助盤20の各部に、遊技盤10へ向けて遊技球を発射する発射機構70、前枠2の前後に連通して形成された賞球連絡通路22および溢れ球通路23、遊技球回収機構100などが設けられている。発射機構70の前方には、この発射機構70の前面側を覆うカバー部材24が着脱自在に取り付けられている。このカバー部材24は、例えばABS樹脂などの樹脂材料を用いて射出成形等の成形手段で形成されている。
常には遊技補助盤20を覆って閉鎖状態に保持される球皿ユニット6の背面側には、図4に示すように、遊技補助盤20に設けられた各機器に対応した機構装置が装備されている。すなわち、発射機構部70に対応して上球皿6aに貯留された遊技球を1球ずつ発射機構70に送り出す球送りカセット26が設けられ、賞球連絡通路22に位置整合して賞球連絡通路22から流下する遊技球を上球皿6aに導く上球皿連絡ダクト27が設けられ、溢れ球通路23に位置整合して溢れ球通路23から流下する遊技球を下球皿6bに導く下球皿連絡ダクト28が設けられている。
前枠2の裏面側には、図2に示すように、外枠1の内寸サイズよりも幾分小さめの矩形枠状に形成された裏セット盤30が着脱可能に取り付けられている。裏セット盤30は、遊技盤10の背後に位置する上部領域に、前後連通して開口する大型の窓口開口30aを有する枠状に形成されており、この窓口開口30aの上方に、遊技球を貯留する球貯留タンク31、及び球貯留タンク31と繋がって下方に若干傾斜するタンクレール32が設けられ、背面視における窓口開口30aの右側に、タンクレール32により前後各1列の整列状態で導かれた遊技球を遊技盤10における入賞状態に基づいて払い出す球払出装置33、球払出装置33から払い出された遊技球を球皿ユニット6の上球皿6aに導く球払出通路34などの賞球機構が設けられている。
このため、球払出装置33によって払い出され球払出通路34から賞球連絡通路22の後端部に流入した遊技球は、通常では、この賞球連絡通路22を前方に流下し、上球皿連絡ダクト27内の通路を通って上球皿6aに達する。一方で、上球皿6aが遊技球で満たされたときには、球払出装置33によって払い出された遊技球は、賞球連絡通路22から溢れ球誘導口(図示せず)を通過して溢れ球通路23を流下し、下球皿連絡ダクト28内の通路を通って下球皿6bに達する。
また、裏セット盤30の背面には、制御装置、電子部品に電力を供給する電源ユニット41、パチンコ機PMの作動を統括的に制御する主制御装置42、画像表示、効果照明および効果音等の遊技演出の制御を行う副制御装置43、球払出装置33の作動を制御するとともに、後述する遊技球発射装置50の作動を制御する払出制御装置44等の各種基板や電子部品などが取り付けられ、これらが図示省略するコネクタケーブルで接続されてパチンコ機PMが作動可能に構成される。
このように概要構成されるパチンコ機PMにあって、遊技領域PAに発射された遊技球が各入賞装置に落入したときの遊技球の払い出し処理について、関連する各部の構成をもう少し詳しく説明する。遊技盤10に設けられる入賞装置には、その外観意匠や入賞時の動作を含めて種々の形態のものがあり、ゲージ設定に応じてどのような形態の入賞装置を用いるものであってもよいが、例えば図5に例示した遊技盤10では、一般入賞装置14、始動入賞装置15、大入賞装置16,17の3種類の入賞装置を設けた例を示している。
一般入賞装置14は、遊技球が落入可能な入賞口14aを有する固定入賞具であり、この入賞口14aに落入したセーフ球はセーフ球通路を通って化粧板11の裏面側に排出され、該裏面側に設けられた入賞球検出器14s(図6を参照)を通過することによって入賞が検出されるようになっている。入賞球検出器14sは、遊技球の通過を検出可能な通過型センサである限り特に限定されず、例えば、磁気センサや光センサ、近接スイッチ等の非接触動作型でも、マイクロスイッチのような接触動作型でもよい(以下に示す入賞球検出器15s,16s,17sにおいても同様とする)。
始動入賞装置15は、遊技球が落入可能な入賞口15aを有し、図柄の変動開始の条件を定める入賞具であり、この入賞口15aに落入したセーフ球はセーフ球通路を通って化粧板11の裏面側に排出され、該裏面側に設けられた入賞球検出器15s(図6を参照)を通過することによって入賞が検出されるようになっている。
大入賞装置16,17は、遊技球が落入可能な入賞口16a,17aを有し、いわゆるアタッカー型の可動入賞装置であり、横長方形状の大入賞口16a,17aを覆う開閉扉が開閉可能に取り付けられている。開閉扉は通常閉止されており、遊技中における所定の入賞条件の下で特別遊技状態が成立したときに、開閉扉の上部が前方にほぼ90度倒されて大入賞口16a,17aが開放される。大入賞口16a,17aに落入したセーフ球はセーフ球通路を通って化粧板11の裏面側に排出され、該裏面側に領域開口に対応して設けられた入賞球検出器16s,17s(図6を参照)を通過することによって入賞が検出されるようになっている。なお、入賞球検出器14s,15s,16s,17sにより検出された遊技球は、遊技済み球排出通路を流下して遊技施設の遊技島の回収装置に排出される。
以上のように構成されるパチンコ機PMは、外枠1が遊技施設の遊技島(設置枠台)に固定設置され、前枠2、ガラス扉5、球皿ユニット6等が閉鎖施錠された状態で遊技に供され、球皿ユニット6の上球皿6aに遊技球を貯留させて発射ハンドル60を回動操作することにより遊技が開始される。発射ハンドル60が回動操作されると、上球皿6aに貯留された遊技球が、球皿ユニット6の裏面側に配設される球送りカセット26によって1球ずつガイドホルダに送り出され、発射機構70のハンマーにより遊技領域PAに打ち出されてパチンコゲームが展開される。
ここで、図6に主制御装置42、副制御装置43および払出制御装置44の制御形態を主として示すブロック図を示している。この図6に示すように、入賞球検出器14s,15s,16s,17sの検出信号は主制御装置42に出力され、主制御装置42は入力された検出信号に基づいてパチンコ機PMの作動を統括的に制御する。例えば、遊技領域PAを転がり落ちる遊技球が一般入賞装置14に落入すると、入球した遊技球が入賞球検出器14sを通過する際に入賞が検出され、その検出信号が主制御装置42に入力される。主制御装置42は、この検出信号から、遊技球が入賞装置に落入したこと、および入賞した入賞装置が一般入賞装置14であることを検知し、払出制御装置44に対して入賞条件に応じた球払出指令コマンドを出力して球払出装置33を作動させ、一般入賞装置14に入賞した場合として予め設定された所定個数の賞球を上球皿6aに払い出させる。
また、始動入賞装置15に遊技球が落入して入賞球検出器15sから検出信号が出力されると、主制御装置42はこの検出信号から、遊技球が落入したこと、および入賞した入賞装置が始動入賞装置15であることを検知し、この入賞条件に応じた遊技プログラムを呼び出して実行する。具体的には、主制御装置42内で図柄の組み合わせ抽選を行うとともに、副制御装置43に抽選結果を出力して図柄表示装置18に表示させる図柄を変動および停止制御させ、停止図柄の組み合わせに応じた作動、例えばサイドランプの点滅表示やスピーカによる効果音の発生等を行わせる。また、主制御装置42は、払出制御装置44に対して入賞条件に応じた球払出指令コマンドを出力して球払出装置33を作動させ、始動入賞装置15に入賞した場合として予め設定された所定個数の賞球を上球皿6aに払い出させる。
主制御装置42による抽選結果が大当たりである場合(変動停止時の図柄が大当たりの図柄で停止する場合)、図柄表示装置18には、例えば、スロットマシンの図柄表示を模した装飾図柄を一致させるような表示態様を有して表示され、特別遊技が実行される。特別遊技においては、大入賞装置16,17の作動により大入賞口16a,17aが開放される。そして、例えば、大入賞口16a,17aが約30秒間開放された後、または9球以上の遊技球が大入賞装置16,17に入賞した後、大入賞口16a,17aが一旦閉鎖され、このような開閉動作が所定回数(例えば15回)継続して繰り返される。大入賞装置16,17に遊技球が落入する度に、予め設定された所定個数の遊技球が賞球として球払出装置33より払い出される。
次に、遊技補助盤20に設けられた遊技球発射装置50及び遊技球回収機構100について図7〜図12を追加参照して説明する。遊技球発射装置50は、その構成を大別すると、遊技球の発射操作を行う発射ハンドル60、遊技球を発射する発射機構70、発射された遊技球を発射通路12に案内する発射レール部80、発射ハンドル60の操作量を遊技者に報知するハンドル操作量報知装置90、発射機構70の作動を制御する払出制御装置43、及び、バンドル操作量報知装置90の作動を制御する主制御装置42を有して構成される。
発射ハンドル60は、パチンコ機PMの機体から前方に突出するハンドルベース61(図4を参照)と、このハンドルベース61の前方に回動操作可能に設けられた回動レバー62(図1を参照)と、ハンドルベース61内に設けられ回動レバー62の回動操作量を検出するポテンショメータ等の角度検出器63(図6を参照)と、遊技者が発射ハンドル60(回動レバー62)に接触しているか否かを検出するタッチ検出器64(図6を参照)などを備えて構成されている。なお、角度検出器63及びタッチ検出器64の検出信号は払出制御装置44に入力され、払出制御装置44はタッチ検出器64からの検出信号から遊技者が発射ハンドル60に触れているか否かを判定し、角度検出器63からの検出信号から回動レバー62の回動操作量を検知して、これらの検出信号に基づいて発射機構70の作動を制御する。
発射機構70は、図7及び図8に示すように、遊技補助盤20の前面側に設けられ発射機構70の取り付けベースとなる平板状のベースプレート71と、このベースプレート71の前面側に位置して遊技盤10の盤面とほぼ平行な面内で揺動可能なように設けられたハンマー72と、このハンマー72を揺動作動させるロータリソレノイド73(図6を参照)とを備えて構成される。
ベースプレート71は、例えば薄板状の鋼板を切断及び孔あけ加工し所要の表面処理を施して形成される。ロータリソレノイド73は、複数のビス74を用いてビス止めされることでベースプレート71の背面側に取り付けられ、本体部分がベースプレート71の背面側に突出している。ロータリソレノイド73の駆動軸73aは、ベースプレート71に形成された駆動軸挿通孔(図示せず)を通過してベースプレート71の前面側に達するように構成されており、この駆動軸73aをハンマー72の取り付け孔(図示せず)に挿通させて、駆動軸73a先端のネジ部を固定ナット75で螺着させることで、この駆動軸73aにハンマー72が一体的に連結されるようになっている。このようにして、ハンマー72はベースプレート71の前面側に取り付けられ、払出制御装置44からの指令に基づいてロータリソレノイド73が作動することにより、ベースプレート71の前面側で駆動軸73aを中心として上下に揺動するようになっている。
ハンマー72は、「く」字状に屈曲して細長く延びるハンマーアーム部72aと、その上方に舌片状に突出する緩衝アーム部72bと、両アーム部が交わる位置に形成されロータリソレノイド73の駆動軸73aに固定される本体部72cとを備えて構成されており、ハンマーアーム部72aの先端には遊技球を叩打する樹脂製のハンマーヘッド72dが嵌着されている。
また、ベースプレート71の前面には、ハンマーヘッド72dの打撃位置から下方に退避させた揺動位置でハンマーアーム部72aを弾性的に受け止める下部ストッパ76や、打撃位置をわずかに超えた揺動位置で緩衝アーム部72bを弾性的に受け止める上部ストッパ77などが取り付けられている。そのため、ハンマー72は、ロータリソレノイド73の駆動軸73aを中心として、ハンマーアーム部72aが下部ストッパ76に当接して揺動規制された下方限界位置(これを「発射待機位置」と称する)と、緩衝アーム部72bが上部ストッパ77に当接して揺動規制された上方限界位置(これを「発射完了位置」と称する)との間で揺動変位可能である。
発射レール部80は、ベースプレート71の前面側に設けられて球送りカセット26から供給された遊技球B(図7及び図8等を参照)をハンマーヘッド72dの打撃位置に合わせて一時保持するガイドホルダ81と、このガイドホルダ81から斜め上方に延びる平断面視凹状の発射レール82とを備えて構成される。
発射レール82は、左斜め上方に延びる中央通路壁83と、この中央壁を挟んで左側及び右側に遊技球の直径よりも幾分大き目の間隔をおいて略平行に立設された左側通路壁84及び右側通路壁85とを有し、これらの通路壁83,84,85に囲まれてハンマー72により打ち出された遊技球が通過可能な球通路86が画形されている。この発射レール82は、ガイドホルダ81の上端位置から飛送レール12aと内レール12bとの間の発射通路12に向けて(すなわち飛送レール12aの下端近傍のレール面よりも上方に向けて)左斜め上方に延びて設けられる。発射レール82の上端の発射口82a(図3を参照)は、収容枠の支持面よりも上方に延びて遊技盤10前面のアウト口19のほぼ左側方にあたる高さ位置で開口している。
また、図3に示すように、発射レール82における発射口82aの左側には、上方に開口するファール球回収口151が形成されたファール球回収樋150が設けられており、遊技領域PAに到達できずに発射通路12を戻ってくる遊技球(すなわちファール球)がファール球回収口151に落入するようになっている。このファール球回収樋150の内部に形成されたファール球回収通路152は、下球皿6bに繋がる溢れ球通路23と連通しており、ファール球回収口151に落入したファール球はファール球回収通路152を流下して溢れ球通路23に導かれ、下球皿連絡ダクト28を経て下球皿6bに至るようになっている。
ハンドル操作量報知装置90は、発射ハンドル60(回動レバー62)の回動操作量を検出する角度検出器63と、遊技盤10の盤面構成に対応した発射ハンドル60の最適な操作量を記憶する記憶装置91と、発射ハンドル60の回動操作量を表示するハンドルメータ92と、ハンドルメータ92への表示制御を行う主制御装置42とを有して構成される。
パチンコ機PM等の弾球遊技機では、遊技盤の盤面構成(ゲージ構成)に応じて遊技者にとって有利となる最適なハンドル操作量(発射強度)、すなわち遊技者が遊技球を到達させたい位置(狙いたい位置)が存在する。そこで、記憶装置91には、遊技盤10の盤面構成に対応した最適なハンドル操作量、すなわち、図9に矢印Aで示す遊技球の発射軌跡となるような発射強度が記憶されている。また、記憶装置91には、遊技盤10に対応する最適なハンドル操作量だけでなく、遊技盤10が他の遊技盤に変更された際の当該遊技盤に対応する最適なハンドル操作量も記憶されており、異なる種類の遊技盤毎に、その盤面構成に対応した最適なハンドル操作量が記憶されている。例えば、図12に示す遊技盤10′に対しては、上述した遊技盤10に対応した最適なハンドル操作量よりも大きな値、すなわち図12に矢印A′で示す遊技球の発射軌跡となるような発射強度が記憶されている。
ハンドルメータ92は、図10に示すように、発射ハンドル60(回動レバー62)の回動操作量に応じて発光する10個のLEDから構成された10連メータであり、図1に示すようにガラス扉5の下端(球皿ユニット6の上方)に位置して前枠2に設けられている。なお、ハンドルメータ92の配置は、これに限られるものではなく、遊技盤10に設けたり、図柄表示装置18を利用するなどして設けてもよい。
主制御装置42は、CPU42a(中央処理装置)を備えて構成され、そのCPU42aは、パチンコ機PMに遊技盤10がセット保持されると、その遊技盤10に対応する最適なハンドル操作量のデータを記憶装置91から読み出し、図11に示すように、発射ハンドル60(回動レバー62)の回動操作可能な全操作領域Bのうち、記憶装置91から読み出した最適なハンドル操作量Cの周辺領域Dを設定する。そして、発射ハンドル60が回動操作されると、その回動操作量が角度検出器63により検出され、その検出信号が払出制御装置44を介して主制御装置42のCPU42aに入力される。CPU42aは、この検出信号から、発射ハンドル60の回動操作量が、設定した周辺領域D内の操作量であるか否かを判断し、発射ハンドル60の回動操作量が周辺領域D内の操作量であるときに、その操作量に対応するハンドルメータ92のLEDまでを発光させて、遊技者に発射ハンドル60の操作量を表示するようになっている。このとき、主制御装置42(CPU42a)は、角度検出器63により検出された発射ハンドル60の回動操作量のアナログ信号をデジタル信号に変換して、回動操作量が周辺領域D内の操作量であるか否かを判断するようになっている。なおこのとき、デジタル信号の伝送において、得られたパラレル信号をシリアル信号に変換するようにすれば、情報数を減らすことができるので、主制御装置42の装置構成を簡略化することができる。
ここで、角度検出器63により検出された発射ハンドル60の回動操作量が最適なハンドル操作量Cと一致する場合には、1番のLEDから、ハンドルメータ92の中央に位置するLED、すなわち6番目(もしくは5番目でもよい)のLEDまでを発光させて、発射ハンドル60が最適なハンドル操作量Cだけ操作されていることを遊技者に表示するようになっている(図10(b)を参照)。なお、周辺領域D内での操作量は均一に分割されてハンドルメータ92の各LEDと対応づけられている。
一方、主制御装置42は、角度検出器63により検出された発射ハンドル60の回動操作量が、設定した周辺領域Dに満たない操作量であると判断したときには、ハンドルメータ92のいずれのLEDも発光させず、周辺領域Dを超える操作量であると判断したときには、ハンドルメータ92の全て(10個)のLEDを発光させるようになっている。
このようにハンドル操作量報知装置90では、発射ハンドル60(回動レバー62)の回動操作可能な全操作領域Bのうち、記憶装置91に記憶された遊技盤10に対応する最適なハンドル操作量Cの周辺領域Dを設定し、その設定した周辺領域Dのみにおいて、角度検出器63により検出された発射ハンドル60の回動操作量を表示するようになっている。そのため、発射ハンドルの操作可能な全操作領域においてハンドル操作量を表示するように構成された従来の報知装置よりも、遊技盤10の盤面構成に応じた最適なハンドル操作量(発射強度)を明確に報知することができる。
また、ハンドル操作量報知装置90では、発射ハンドル60の回動操作量が最適なハンドル操作量Cとなったときに、ハンドルメータ92の中央に位置するLEDまでを発光させてハンドル操作量を遊技者に報知する、すなわち、ハンドルメータ92の表示領域の中央に最適なハンドル操作量Cを設定している。そのため、最適なハンドル操作量Cの前後の操作量をバランスよく表示することができ、最適なハンドル操作量(発射強度)をより明確に報知することができる。また、遊技者は、発射ハンドル60の回動操作量をハンドルメータ92の中央の位置に合わせるように操作すればよく、不慣れな遊技者にとっても遊技操作が容易となり、遊技操作性を向上させることができる。
また、ハンドル操作量報知装置90では、記憶装置91において、遊技盤10に対応する最適なハンドル操作量だけでなく、異なる種類の遊技盤に対しても、その遊技盤毎に盤面構成に対応した最適なハンドル操作量が記憶されている。そのため、遊技盤10を他の遊技盤に変更する場合であっても、その遊技盤に対する最適なハンドル操作量も記憶されていれば、ハンドル操作量報知装置90をそのまま用いて、上述した遊技盤10の場合と同様に、当該遊技盤の盤面構成に応じた最適なハンドル操作量(発射強度)を明確に報知することができる。
遊技球回収機構100は、図7及び図8に示すように、ベースプレート71の背面側に設けられ発射機構70のハンマー72と連結されるアーム部材110と、このアーム部材110を介してハンマー72の揺動が伝達されることで発射レール82の球通路86を開閉する開閉弁部材120と、発射レール82の左側通路壁84に隣接して設けられ発射レール82の球通路86と連通する遊技球回収樋130とを主体に構成される。
アーム部材110は、細長い棒状のアーム本体111と、このアーム本体111の下端部から屈曲して略水平に延びる基端部112と、アーム本体111の上端部に形成された略円弧状のロッド支持部113とを備えて構成されており、ハンマー72と開閉弁部材120との間を連繋して揺動可能に設けられ、ハンマー72の揺動による押圧力を開閉弁部材120に伝達するようになっている。なお、上記ベースプレート71には緩衝アーム部72bの揺動軌跡及び揺動角度範囲に合わせた円弧状のガイド溝71aが形成され、緩衝アーム72bから後方に突設される円筒状のガイドピン119がこのガイド溝71a内に係合されてベースプレート71の背面側に達するように構成されており、このガイドピン119をアーム部材110の基端部112から下方に向けて平行に突設された左右一対の突出部(図示せず)の間隙に圧入固定することで、ハンマー72とアーム部材110とがベースプレート71を間に挟んで連結されている。このようにアーム部材110はハンマー72に連結されることで、ハンマー72と一体となって上下に揺動するようになっている。
開閉弁部材120は、発射レール82の左側通路壁84が一部切り欠かれて左右方向に開口形成された連絡口87内において遊技球回収樋130側(左側方)に偏倚して設けられている。この開閉弁部材120は、遊技補助盤20の孔部21に挿入される円筒状の支軸部121と、この支軸部121の前端側に設けられ径方向外方へ延びる帯板状の弁体122と、支軸部121の後端側に設けられ径方向外方へ延びる正面視において舌片状の揺動片(図示せず)とを備えて構成され、前後に貫通するピン挿通孔に枢結ピン129が挿入されることにより、遊技補助盤20の背面側に設けられた台板に垂直面内で揺動自在に枢支されている。
弁体122は、発射レール82における球通路86の開口面域に合わせた矩形平板状に形成されている。不図示の揺動片には後方に突出する軸状のロッドが設けられており、このロッドに対応してアーム部材110のロッド支持部113の上面側には、このロッドの揺動範囲よりも幾分広い範囲に亘って上方に開く略円弧状の湾曲支持面113aが形成されている。開閉弁部材120には、弁体122及び揺動片などの自重によって枢結ピン129を中心として正面視において反時計回りのモーメントが作用しており、開閉弁部材120はこのモーメントによって反時計回り方向への付勢力を受けることで、この開閉弁部材120における揺動片のロッドがロッド支持部113の湾曲支持面113aに常時当接することとなる。そのため、ハンマー72の揺動作動によってアーム部材110が上下に揺動したときに、このアーム部材110の揺動に応じて揺動片のロッドがロッド支持部113の湾曲支持面113aに押動されながらこの湾曲支持面113aに沿って移動し、この動きに連動して開閉弁部材120が枢結ピン129を中心として時計回りもしくは反時計回り方向に揺動するようになっている。
従って、開閉弁部材120は、ハンマー72が発射待機位置から発射完了位置へ向かって上方に揺動した場合には、このハンマー72に連結されたアーム部材110のロッド支持部112によって揺動片のロッドが上方に押動され、このロッドに一体に繋がる弁体122が正面視において反時計回り方向に揺動するようになっており、ハンマー72が発射完了位置に達したときに弁体122が略鉛直方向に延びた姿勢となり発射レール82の球通路86を開放する。一方、ハンマー72が発射完了位置から発射待機位置へ向かって下方に揺動した場合には、このハンマー72に連結されたアーム部材110が下方に揺動するとともに、開閉弁部材120は自重により生じるモーメントによって正面視において時計回り方向に揺動するようになっており、ハンマー72が発射待機位置に達したときに弁体122が発射レール82と略直交する方向に延びた姿勢となり発射レール82の球通路86を閉止する。
すなわち、開閉弁部材120は、弁体122が発射レール82の球通路86内に挿入されて遊技球の通過を阻止する位置(これを「閉止位置」と称する)と、弁体122が発射レール82の球通路86外に退避されて遊技球の通過を許容する位置(これを「開放位置」と称する)との間で上下に揺動変位することが可能である。なお、発射レール82の右側通路壁85には通路内方に向けて突出する突起88が形成されており、開閉弁部材120が時計回りに揺動して閉止位置に達したときに、弁体122の先端部下面が突起88の上面に当接(もしくは近接)するようになっている。
遊技球回収樋130は、左側通路壁84の連絡口87を介して発射レール82の球通路86に連通しており、上方に開口する遊技球回収口131が形成されるとともに、その下側に連絡口87から入球して遊技球回収口131に落入した遊技球を流下させる遊技球回収通路132が形成されている。遊技球回収通路132は、ファール球回収通路152及び溢れ球通路22と遊技補助盤20の背面側で合流し、下球皿連絡ダクト28を介して下球皿6bに繋がっている。なお、この遊技球回収通路132とファール球回収通路152とを直接繋いだり、遊技球回収樋130とファール球回収樋150とを一体的に形成して構成してもよい。
このように構成される遊技球発射装置50及び遊技球回収機構100では、まず、遊技者が発射ハンドル60を操作していない非操作時においては、タッチ検出器64の出力信号は遊技者の接触が検出されていない非接触状態であり、払出制御装置44は遊技者が遊技を行っていない待機状態であると判断し発射機構70の作動をオフする。つまり、払出制御装置44からの指令によって発射機構70のロータリソレノイド73は励磁されていないため、ハンマー72は発射待機位置で停止している。このとき、開閉弁部材120は発射レール82の球通路86を閉止している。
一方、遊技者が発射ハンドル60を把持し回動操作すると、タッチ検出器64の出力信号は遊技者の接触が検出された接触状態となり、上球皿6aに貯留された遊技球が球送りカセット26により1球ずつガイドホルダ81の打撃位置に留置されるとともに、この球送りカセット26と同期制御されるロータリソレノイド73が励磁されて上方へ揺動作動され、発射ハンドル60の回動操作量(角度検出器63の検出値)に応じた発射強度で遊技球が遊技領域PAに向けて打ち出される。このときハンマー72が上方に揺動作動した際に、これに連結されるアーム部材110もハンマー72と一体となって上方に揺動し、開閉弁部材120が正面視において反時計回り方向(発射レール82の球通路86を開放させる方向)に揺動される。そして、ハンマー72が発射完了位置に達したときに、開閉弁部材120が発射レール82の球通路86を開放した開放位置に位置することとなるため、ハンマー72によって打ち出された遊技球は開閉弁部材120の弁体122に衝突することもなく発射レール82の球通路86を通過することができる。このようにハンマー72により遊技球が発射された後は、払出制御装置44からの指令によってロータリソレノイド73が非励磁となり、ハンマー72が自重により下方に揺動して発射待機位置に復帰する。よって、開閉弁部材120が自重により生じるモーメントによって正面視において時計回り方向に揺動して閉止位置に到達し、開閉弁部材120の弁体122によって発射レール82の球通路86は閉止される。
ここで、発射ハンドル60の回動操作量に応じて打ち出される遊技球の発射強度が弱い場合には、遊技領域PAに到達できずに発射通路12を戻ってくるファール球が生じ得るが、このように落下してくるファール球の大多数はファール球回収口151に落入し、ファール球回収樋150のファール球回収通路152、溢れ球通路23、及び下球皿連絡ダクト28などを経て下球皿6bに排出される。
その一方で、ファール球の落下ルートが右方にずれて発射レール82に戻ってくることもある。このとき、発射レール82の球通路86は開閉弁部材120の弁体122によって塞がれているため、発射レール82に戻ってきたファール球は弁体122に接触して球通路86内での落下が制止される。そして、ガイドホルダ81に留置された後続の遊技球Bがハンマー72の揺動作動によって発射されたときに、このハンマー72に連結されたアーム部材110を介して開閉弁部材120が正面視において反時計回り方向に揺動し、この開閉弁部材120の弁体122によってファール球が左側通路壁84の連絡口87から遊技球回収樋130へ弾き出され、遊技球回収通路132、溢れ球通路23、及び下球皿連絡バケット28を経て下球皿6bに排出される。また、ハンマー72によって打ち出された後続の遊技球Bは、弁体122に妨げられることなく(更にはファール球に衝突することもなく)発射レール82の球通路86を通過し、飛送レール12aに沿って遊技領域PAへ向かう。そのため、発射レール82を落下して戻ってくるファール球があった場合でも、この発射レール82における球通路86内での遊技球同士の衝突を防止することができる。
なお、開閉弁部材120が閉止位置にある状態では、この開閉弁部材120の揺動片のロッドがアーム部材110のロッド支持部113に当接して、時計回り方向への揺動が規制されているものの、時計回り方向(すなわち発射レール82の球通路86を開放する方向)へは自由に揺動可能な状態であるため、ハンマー72によって遊技球が打ち出されたときに、万が一、開閉弁部材120の動作不良などによって球通路86が弁体122によって閉鎖された状態になっていたとしても、発射された遊技球の球圧によって弁体122は上方に開放され、発射レール82での遊技球の飛翔を妨げるおそれがない。
また、ハンマー72が発射待機位置に保持された状態では、発射レール82の球通路86は開閉弁部材120の弁体122によって閉鎖されているため、遊技盤10の盤面や発射通路12から落下するゴミ等の異物(遊技球に付着していた異物)はこの弁体122によって阻止され、開閉弁部材120の揺動運動に伴って遊技球回収樋130に排出されるようになっている。そのため、発射レール82の下方に位置する発射機構70に異物が多量に滞留するおそれもなく、発射機構70の機構部品が異物を噛み込んでその作動不良により遊技球の発射不良を誘発するのを防止できるとともに、異物を除去等するための清掃・点検時間が大幅に低減されてメンテナンス性を向上させることが可能になる。
次に、第2実施形態に係るハンドル操作量報知装置190について説明する。このハンドル操作量報知装置190は、主制御装置の制御内容が上述のハンドル操作量報知装置90と異なり、それ以外の構成については上述のハンドル操作量報知装置90と同一構成である。そのため、上述のハンドル操作量報知装置90と共通する構成については同一の符号を付してその説明を省略し、ここでは上述のハンドル操作量報知装置90と異なる主制御装置42′の制御内容について説明する。
ハンドル操作量報知装置190は、発射ハンドル60(回動レバー62)の回動操作量を検出する角度検出器63と、遊技盤10の盤面構成に対応した発射ハンドル60の最適な操作量を記憶する記憶装置91と、発射ハンドル60の回動操作量を表示するハンドルメータ92と、ハンドルメータ92への表示制御を行う主制御装置42′とを有して構成される。
主制御装置42′は、CPU42a′(中央処理装置)を備えて構成され、そのCPU42a′は、上述のハンドル操作量報知装置90における主制御装置42と同様に、パチンコ機PMに遊技盤10がセット保持されると、その遊技盤10に対応する最適なハンドル操作量のデータを記憶装置91から読み出し、図11に示すように、発射ハンドル60(回動レバー62)の回動操作可能な全操作領域Bのうち、記憶装置91から読み出した最適なハンドル操作量Cの周辺領域Dを設定する。そして、主制御装置42′のCPU42′は、設定した周辺領域D内の操作量を細かく分割してハンドルメータ92の各LEDと対応づけ、周辺領域D以外の操作量については粗く分割してハンドルメータ92の各LEDに対応づけるようになっている。具体的には、例えば図13に示すように、発射ハンドル60の操作可能な全操作領域Bが1〜16の操作量となり、最適なハンドル操作量Cの操作量が7であり、その周辺領域Dとして4〜9の操作量が設定された場合に、ハンドル操作量1〜2がハンドルメータ92の1番目のLEDに対応づけられ、ハンドル操作量3〜4がハンドルメータ92の2番目のLEDに対応づけられ、ハンドル操作量4〜9がそれぞれハンドルメータ92の3番〜8番目のLEDに対応づけられ、ハンドル操作量10〜15がハンドルメータ92の9番目のLEDに対応づけられ、ハンドル操作量16がハンドルメータ92の10番目のLEDに対応づけられている。
発射ハンドル60が回動操作されると、その回動操作量が角度検出器63により検出され、その検出信号が払出制御装置44を介して主制御装置42′のCPU42′に入力される。CPU42a′は、この検出信号から、発射ハンドル60の回動操作量に対応するハンドルメータ92のLEDまでを発光させて、遊技者に発射ハンドル60の操作量を表示するようになっている。ここで、例えば図13に示すようにハンドル操作量とメータ表示灯数とが対応づけられている場合に、角度検出器63により検出された発射ハンドル60の回動操作量が、設定した周辺領域D内の操作量であるとき、すなわちハンドル操作量が4〜9のときには、1番のLEDから、各操作量に対してそれぞれ対応づけられたLEDまでを発光させ、特に、発射ハンドル60の回動操作量が7であって最適なハンドル操作量Cである場合には、1番のLEDからハンドルメータ92の中央に位置する6番目のLEDまでを発光させて、遊技者に発射ハンドル60の操作量を表示するようになっている。一方、発射ハンドル60の回動操作量が、設定した周辺領域Dに満たない操作量であるときには、例えばハンドル操作量が3あるいは4のときには、いずれのときにも1番から2番目までのLEDを発光させ、周辺領域を超える操作量であるときには、例えばハンドル操作量が10〜15のいずれかのときには、いずれのときにも1番から9番目までのLEDを発光させて、遊技者に発射ハンドル60の操作量を表示するようになっている。
このとき、主制御装置42′(CPU42a′)は、角度検出器63により検出された発射ハンドル60の回動操作量のアナログ信号をデジタル信号に変換して、回動操作量を検知するようになっている。なおこのとき、デジタル信号の伝送において、得られたパラレル信号をシリアル信号に変換するようにすれば、情報数を減らすことができるので、主制御装置42の装置構成を簡略化することができる。
このようにハンドル操作量報知装置190では、発射ハンドル60(回動レバー62)の回動操作可能な全操作領域Bのうち、記憶装置91に記憶された遊技盤10に対応する最適なハンドル操作量Cの周辺領域Dを設定し、その周辺領域D内においては、角度検出器63により検出された発射ハンドル60の回動操作量を細かく分割してハンドルメータ92に表示させ、周辺領域D以外の領域においては、角度検出器63により検出された発射ハンドル60の回動操作量を粗く分割してハンドルメータ92に表示させるようになっている。そのため、発射ハンドルの操作可能な全操作領域においてハンドル操作量を均一に分割して表示するように構成された従来の報知装置よりも、遊技盤10の盤面構成に応じた最適なハンドル操作量(発射強度)を明確に報知することができる。
また、ハンドル操作量報知装置190では、上述のハンドル操作量報知装置90と同様に、発射ハンドル60の回動操作量が最適なハンドル操作量C(図13に示すハンドル操作量7)となったときに、ハンドルメータ92の中央に位置する6番目のLEDまでを発光させてハンドル操作量を遊技者に報知する、すなわち、ハンドルメータ92の表示領域の中央に最適なハンドル操作量Cを設定している。そのため、最適なハンドル操作量Cの前後の操作量をバランスよく表示することができ、最適なハンドル操作量(発射強度)をより明確に報知することができる。また、遊技者は、発射ハンドル60の回動操作量をハンドルメータ92の中央の位置に合わせるように操作すればよく、不慣れな遊技者にとっても遊技操作が容易となり、遊技操作性を向上させることができる。
また、ハンドル操作量報知装置190では、上述のハンドル操作量報知装置90と同様に、記憶装置91において、遊技盤10に対応する最適なハンドル操作量だけでなく、他の複数の遊技盤に対しても、その遊技盤毎に盤面構成に対応した最適なハンドル操作量が記憶されている。そのため、遊技盤10を他の遊技盤に変更する場合であっても、その遊技盤に対する最適なハンドル操作量も記憶されていれば、ハンドル操作量報知装置190をそのまま用いて、上述した遊技盤10の場合と同様に、当該遊技盤の盤面構成に応じた最適なハンドル操作量(発射強度)を明確に報知することができる。
なお、本発明は、上記実施形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲であれば適宜改良可能である。例えば、上記実施形態では、主制御装置42,42′がハンドルメータ92に指令コマンドを直接出力して発射ハンドル60の操作量を表示させるように構成されているが、図14に示すように、ハンドルメータ92の表示制御を副制御装置43を介して行うように構成してもよい。また、上記実施形態では、主制御装置42,42′が、遊技盤10に対する最適なハンドル操作量を記憶装置91から読み出して、その最適なハンドル操作量の周辺領域を設定し、発射ハンドル60の操作量をハンドルメータ92に表示させるように構成されているが、図15に示すように、このような最適ハンドル操作量の周辺領域の設定およびハンドルメータ92の表示制御を副制御装置43のCPU43aにおいて行うように構成してもよい。このように、ハンドル操作量報知装置90,190の作動制御の一部を主制御装置42,42′から副制御装置43にもたせることで、主制御装置42,42′の負荷を低減させることができる。
また、上記実施形態において、遊技球発射装置50がソレノイド式発射装置である場合について説明しているが、遊技球発射装置はステッピングモータ式の発射装置であってもよい。また、上記実施形態においては、弾球遊技機としてパチンコ機PMを例に説明しているが、これに限られるものではなく、例えば、雀球遊技機やアレンジボール機等の弾球遊技機においても、本発明を適用可能である。
PM パチンコ機(弾球遊技機)
PA 遊技領域
10 遊技盤
42 主制御装置(領域設定手段、操作量表示手段)
50 遊技球発射装置
60 発射ハンドル
63 角度検出器(ハンドル操作量検知手段)
70 発射機構(発射装置)
90、190 ハンドル操作量報知装置
91 記憶装置(最適操作量記憶手段)
92 ハンドル.メータ(操作量表示手段)

Claims (4)

  1. 前面側に所定の遊技領域が設けられた遊技盤と、遊技者により操作される発射ハンドルと、前記発射ハンドルの操作量に応じた発射強度で前記遊技領域内に遊技球を打ち出す発射装置とを備え、前記発射装置により発射された遊技球を前記遊技領域内で落下させながら移動させて前記遊技領域に設けられた入賞口に入賞させる遊技を行うように構成された弾球遊技機において、
    前記発射ハンドルの操作量を検知するハンドル操作量検知手段と、
    前記遊技領域の構成に対応した前記発射ハンドルの最適な操作量を記憶する最適操作量記憶手段と、
    前記発射ハンドルの操作可能な全操作領域のうち、前記最適操作量記憶手段に記憶された前記最適な操作量の周辺領域を設定する領域設定手段と、
    前記領域設定手段により設定された前記最適な操作量の周辺領域のみにおいて、前記ハンドル操作量検知手段により検知された前記発射ハンドルの操作量を表示する操作量表示手段とを備えることを特徴とする弾球遊技機。
  2. 前面側に所定の遊技領域が設けられた遊技盤と、遊技者により操作される発射ハンドルと、前記発射ハンドルの操作量に応じた発射強度で前記遊技領域内に遊技球を打ち出す発射装置とを備え、前記発射装置により発射された遊技球を前記遊技領域内で落下させながら移動させて前記遊技領域に設けられた入賞口に入賞させる遊技を行うように構成された弾球遊技機において、
    前記発射ハンドルの操作量を検知するハンドル操作量検知手段と、
    前記遊技領域の構成に対応した前記発射ハンドルの最適な操作量を記憶する最適操作量記憶手段と、
    前記発射ハンドルの操作可能な全操作領域のうち、前記最適操作量記憶手段に記憶された前記最適な操作量の周辺領域においては、前記ハンドル操作量検知手段により検知された前記発射ハンドルの操作量を細かく分割して表示し、前記周辺領域以外の領域においては、前記ハンドル操作量検知手段により検知された前記発射ハンドルの操作量を粗く分割して表示する操作量表示手段とを備えることを特徴とする弾球遊技機。
  3. 前記最適操作量記憶手段は、異なる種類の遊技盤毎に、その遊技領域の構成に対応した前記発射ハンドルの最適な操作量を記憶していることを特徴とする請求項1または2に記載の弾球遊技機。
  4. 前記操作量表示手段は、表示領域の中心に前記最適な操作量を設定することを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の弾球遊技機。

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