JP4567645B2 - コネクタ - Google Patents

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Description

本発明は、過酷な環境下においても電気的導通が可能なコネクタに関するものである。
近年、自動車等の車両に用いられる動力源(例えば、エンジン)において、燃費低減または排気ガス規制等に対応するため種々の電子制御が用いられている。これらの電子制御を行うには、主にセンサ、アクチュエータ、制御装置(例えば、エレクトロニック・コントロール・ユニット:ECU)、機器間を接続するためのケーブルおよび電気コネクタ等が必要となる。
しかしながら、動力源、特に直噴式のエンジン等の近傍においては、電気コネクタにとって過酷な環境下となる。すなわち、これらの動力源の近傍では、高加速度振動が生じるため、電気コネクタのハウジングが磨耗または欠損しやすく、電気コネクタの耐久性を維持することが困難であった。また、動力源の高加速度振動が電気コネクタ自体の固有振動数と一致した場合、電気コネクタ自身が機械的共振状態に陥いるため、さらに耐久性を維持することが困難であった。
そのため、高加速度振動が生じる環境下において電気コネクタを使用する場合には、高加速度振動の影響が少ない部分まで引き出しケーブルで引き出してから電気コネクタを使用し、再び引き出しケーブルで高加速度振動が生じる環境下に戻す方法を採用している。
特開2004−171911号公報
しかしながら、引き出しケーブルを用いて電気コネクタを設けることは、部品点数を増加させることとなる。その結果、各部品の接合部に隙間が生じ、電気コネクタの耐振動性を低下させる要因となる。
また、開示されたコネクタ(特許文献1参照)においては、コネクタを嵌合させた後にスペーサを挿入させる必要があるため、コネクタを接続するのに複数の接続工程が必要となる。そのため、コネクタの設置個数が多くなればなるほど接続に係る工数も増加する。
本発明の目的は、過酷な環境下においても電気的導通を失わずに簡易かつ容易に接続可能なコネクタを提供することである。
本発明の他の目的は、耐高加速度振動性を有するとともに、軽量でかつ小型化可能なコネクタを提供することである。
課題を解決するための手段及び効果
(1)
本発明に係るコネクタは、第1接続端子を支持するメス型の第1ハウジングと、第1接続端子と電気的に接続される第2接続端子を支持するとともに、第1ハウジングに嵌挿されて第1ハウジングと嵌合するオス型の第2ハウジングと、第1ハウジングと第2ハウジングとが嵌合する方向と直交する一方向に延在して第1ハウジングに形成された溝に掛け止められ、かつ嵌合する方向および溝の方向のいずれにも直交する方向に沿って第2ハウジングに付勢する掛け止め金具と、を含み、第1ハウジングおよび第2ハウジングのいずれか一方は、嵌合する方向に延在し、かつ所定の幅変化率および所定の角度変化率により形成されたテーパ形状のスリットリブを備え、第1ハウジングおよび第2ハウジングのいずれか他方は、スリットリブに対応する位置に設けられるとともに第1ハウジングおよび第2ハウジングの嵌合方向に延在し、かつスリットリブの所定の角度変化率よりも大きな角度変化率および所定の幅変化率よりも大きな幅変化率を有するテーパ形状の溝を備え、第2ハウジングが第1ハウジングに嵌合された場合、溝の内周面に対してスリットリブの外壁面が嵌入されてスリットリブのスリットが狭くなり、溝にスリットリブが圧入されるものである。
本発明に係るコネクタにおいては、第1ハウジングにより第1接続端子が支持され、第2ハウジングにより第1接続端子と電気的に接続される第2接続端子が支持される。この第2ハウジングが第1ハウジングに嵌挿されて嵌合し、電気的接続が行われる。また、第1ハウジングおよび第2ハウジングのいずれか一方には、嵌合方向に沿ってスリットリブが形成され、第1ハウジングおよび第2ハウジングのいずれか他方には、嵌合方向に沿った溝が形成される。スリットリブは、所定の角度変化率および所定の間隙の幅変化率からなる凹のテーパ形状を有し、溝は、スリットリブの所定の角度変化率よりも大きな角度変化率および所定の間隙の幅変化率よりも大きな幅変化率を有するテーパ形状を有する。
この場合、スリットリブが溝のテーパ形状に嵌挿され、溝の角度変化率および幅変化率がスリットリブの角度変化率および幅変化率よりも大きいため、溝およびスリットリブに常時力が加えられる状態となる。すなわち、スリットリブのスリットが狭くなり、当該溝に嵌挿される。また、溝およびスリットリブの嵌合面をテーパ形状としているため、嵌合時における嵌合力を低減することができる。その結果、第1ハウジングおよび第2ハウジングをリジット化することができ、高加速度の振動の環境下においても、第1ハウジングおよび第2ハウジングの間の振動を防止することができる。したがって、第1ハウジングおよび第2ハウジングの間の磨耗を抑止し、第1接続端子および第2接続端子の接続を確実に保持することができる。
(2)
テーパ形状のスリットリブおよびテーパ形状の溝は、少なくとも3対以上、第1ハウジングおよび第2ハウジングにそれぞれ設けられてもよい。
この場合、溝およびスリットリブを少なくとも3対以上設けているため、第1ハウジングおよび第2ハウジングの嵌合時に嵌合方向を軸とした回転方向の振動に対しても耐性を有することができる。
(3)
第2ハウジングは、嵌合方向に対して垂直な面における断面形状が矩形状からなり、矩形状の角部毎に溝およびスリットリブのいずれか一方が形成され、第1ハウジングは、第2ハウジングの周囲を覆うとともに第2ハウジングの断面形状と嵌合可能な矩形状からなり、第2ハウジングの矩形状の角部毎に形成された第2ハウジングの溝およびスリットリブのいずれか一方に嵌合可能なスリットリブおよび溝のいずれか他方が形成されてもよい。
この場合、第2ハウジングの矩形状の角部に溝およびスリットリブのいずれか一方が形成され、第1ハウジングの角部には、溝およびスリットリブのいずれか他方が形成される。例えば、第2ハウジングの角2箇所においてスリットリブが設けられ、残りの角2箇所に溝が設けられた場合、第1ハウジングの角2箇所に溝が設けられ、残りの角2箇所にスリットリブが設けられる。また、第2ハウジングの角4箇所においてスリットリブが設けられ、第1ハウジングの角4箇所において溝が設けられてもよい。角に溝およびスリットリブを設けることにより嵌合方向を軸とした回転方向のずれを防止することができるとともに、成型上の部材の強度を高くすることができる。また、第1ハウジングおよび第2ハウジングの断面が矩形状からなるとすることで、第1ハウジングおよび第2ハウジングの嵌合方向を軸とした回転方向のずれを防止することができる。その結果、第1ハウジングと第2ハウジングとが固着連結され、耐高加速度環境下であっても第1ハウジングおよび第2ハウジングの接合にずれが生じることを防止することができる。したがって、第1ハウジングおよび第2ハウジングの接続端子の磨耗を防止することができる。
(4)
第1ハウジングおよび第2ハウジングのいずれか一方には、嵌合方向に沿って複数の凹溝が形成され、第1ハウジングおよび第2ハウジングのいずれか他方には、複数の凹溝に嵌合する凸形状をさらに有してもよい。
この場合、第1ハウジングおよび第2ハウジングの嵌合時において、溝およびスリットリブの嵌合に加えて、さらに凹溝および凸形状の嵌合も得ることができる。その結果、第1ハウジングと第2ハウジングとがさらに固着連結され、耐高加速度環境下であっても第1ハウジングおよび第2ハウジングの接合にずれが生じることを防止することができる。したがって、第1ハウジングおよび第2ハウジングの接続端子の磨耗を確実に防止することができる。
(5)
第1ハウジングおよび第2ハウジングのいずれか一方に設けられた複数の凹溝および凸形状は、複数の凹溝および凸形状のうち、一の凹溝および凸形状に隣接する他の対の凹溝および凸形状との距離が、異なる一の凹溝および凸形状に隣接するさらに他の凹溝および凸形状との距離と異なることにより第1ハウジングと第2ハウジングとの逆嵌合を防止することができることが好ましい。
この場合、複数の凹溝および凸形状のうち、一対の凹溝および凸形状から他の凹溝および凸形状への距離と、さらに他の凹溝および凸形状への距離とが異なる。その結果、第1ハウジングおよび第2ハウジングの逆嵌合の場合に複数の凹溝および凸形状が衝突する。その結果、第1ハウジングおよび第2ハウジングの逆嵌合を確実に防止することができる。
(6)
第1ハウジングおよび第2ハウジングのいずれか一方に設けられた複数の凹溝および凸形状は、複数の凹溝および凸形状のうち、一の複数の凹溝および凸形状の幅と他の複数の凹溝および凸形状の幅とが異なることにより第1ハウジングと第2ハウジングとの逆嵌合を防止することができることが好ましい。
この場合、第1ハウジングおよび第2ハウジングのいずれか一方に設けられた複数の凹溝および凸形状は、複数の凹溝および凸形状のうち、一対の複数の凹溝および凸形状の幅と他の対の複数の凹溝および凸形状の幅とが異なる。その結果、第1ハウジングおよび第2ハウジングの逆嵌合の場合に複数の凹溝に対して一部の凸形状が衝突する。その結果、第1ハウジングおよび第2ハウジングの逆嵌合をより確実に防止することができる。
(7)
第1ハウジングおよび第2ハウジングのいずれか一方には、接続端子の配設位置の近傍において、嵌合方向に対して垂直な断面で、十字形状、T字形状および台形形状のうち少なくとも一つを含むリブ形状が1または複数形成され、第1ハウジングおよび第2ハウジングのいずれか他方には、断面十字形状、T字形状および台形形状のリブを保持可能な溝形状が形成されてもよい。
この場合、接続端子の配設位置近傍に、十字形状、T字形状および台形形状のうち少なくとも一つを含むリブ形状が形成されるので、第1ハウジングおよび第2ハウジングの嵌合方向を軸として回転する方向(ねじれ方向)の振動を抑制することができる。その結果、第1ハウジングおよび第2ハウジングの接続端子の磨耗を確実に防止することができる。
以下、本発明に係る実施の形態について説明する。実施の形態においては、コネクタの一例として、電気コネクタを例示する。
(一実施の形態)
図1は、本発明の一実施の形態に係る電気コネクタ100の一例を示す模式的斜視図である。
図1に示すように、本実施の形態に係る電気コネクタ100は、メスハウジング200、掛け止め金具300およびオスハウジング400を含む。
図1に示すように、メスハウジング200には、メスハウジング200とオスハウジング400とが嵌合する方向(図中矢印Xの方向)に垂直な方向(図中矢印Zの方向)に平行な案内溝210が設けられている。このメスハウジング200の案内溝210に掛け止め金具300が(図中矢印Z方向から−Z方向へ向かって)圧挿される。
図1のメスハウジング200の内部には、一対の第1接続端子201a,201b(図2参照)が設けられている。同じく、オスハウジング400の内部には、一対の第2接続端子401a,401b(図3参照)が設けられている。
一方、オスハウジング400の内部に設けられた第2接続端子401a,401bには、電気的配線が接続されている(図3参照)。
詳細については後述するが、オスハウジング400にメスハウジング200が嵌挿されて嵌合することにより、第1接続端子201aおよび第2接続端子401aと、第1接続端子201bおよび第2接続端子401bとがそれぞれ接合し、電気的導通が図られる。
次に、掛け止め金具300を備えたメスハウジング200およびオスハウジング400の形状について詳細に説明する。続いて、掛け止め金具300が取り付けられたメスハウジング200にオスハウジング400が嵌挿され、嵌合する状態について説明する。
図2は、掛け止め金具300を備えたメスハウジング200の形状を説明するための模式図である。(a)はメスハウジング200の正面図を示し、(b)はメスハウジング200の上面図を示し、(c)はメスハウジング200の側面図を示し、(d)はメスハウジング200の外観を斜視した図を示す。
図2に示すメスハウジング200は、後述するオスハウジング400(図3参照)の略四角柱筒形状を外包する略四角柱筒形状を有する。
図2(a)に示すように、メスハウジング200の内部には、第1接続端子201a,201bが設けられている。本実施の形態に係る電気コネクタ100の極数は、2極である。そのため、第1接続端子201a,201bが2つ並んで設けられている。
図2(a)に示すように、メスハウジング200の内部には、長方形リブ202とT字リブ203とが形成されている。これらの長方形リブ202とT字リブ203とには、それぞれテーパ形状が形成されている。このテーパ形状は、第1接続端子201a,201bおよび後述するオスハウジング400の第2接続端子401a,401bとの嵌挿をスムーズにさせるとともに、嵌合時に長方形リブ202とT字リブ203と、後述するオスハウジング400の長方形溝402およびT字溝403との密着度を向上させるために設けられる。
さらに、これらの長方形リブ202とT字リブ203との形状は、オスハウジング400とメスハウジング200との逆嵌合を防止するために設けられている。すなわち、長方形リブ202とT字溝403とは嵌合せず、T字リブ203と長方形溝402とは嵌合しないからである。また、これらの長方形リブ202とT字リブ203との形状は、矢印X方向を軸としたねじれ防止効果も有する。このねじれ防止の詳細については、後述する。
また、図2(a)に示すように、メスハウジング200の4隅には、スリットリブ205a,205b,205c,205dが設けられる。これらのスリットリブ205a,205b,205c,205dは、メスハウジング200と後述するオスハウジング400との嵌合完了時にオスハウジング400のスリット405a,405b,405c,405dと当接するように設けられている。これらのスリットリブ205a,205b,205c,205dと、スリット405a,405b,405c,405dとの結合の詳細については後述する。
さらに、メスハウジング200の各面のうち一の面には、スリット250a,250bが設けられ、他の一の面には、スリット250c,250dが設けられ、他の一の面には、スリット250e,250fが設けられ、他の一の面には、スリット250g,250h,250iが設けられる。
これらのスリット250a,〜,250iは、メスハウジング200と後述するオスハウジング400との嵌合完了時にオスハウジング400のリブ450a,〜,450iと当接するように設けられている。
また、これらのリブ205a,205b,205c,205dおよびスリット250a,〜,250iには、中心から外側に向けて幅が狭くなるテーパ形状が設けられる。このテーパ形状の詳細については、後述する。
続いて、図2(c)に示すように、メスハウジング200の側面には、矢印Zの方向(図1参照)と平行な方向に案内溝210が形成されている。この案内溝210は、立ち壁220,221および開口部(貫通孔)222を含む。また、案内溝210のほぼ中央部に開口部222が設けられる。
続いて、図2(b),(c)に示すように、矢印Xの方向(図1参照)のメスハウジング200の端部には、第1接続端子201a,201b(図2(a)参照)に接続されたケーブル500が引き出されている。
また、図2のメスハウジング200に備えられた掛け止め金具300は、バネ性を有する金属により構成されている。例えば、掛け止め金具300は、ばね鋼またはステンレス鋼などの金属材料により形成される。また、掛け止め金具300の使用状況に応じて、コーティング処理等が施されていてもよい。例えば、掛け止め金具300の耐候性または耐食性を向上させる場合には、亜鉛めっき、塗装またはクロメート処理等が施される。
また、図2(d)に示すように、掛け止め金具300は、断面が略円形の一本の部材を屈曲させることにより形成される。掛け止め金具300には、上記の開口部222に対してメスハウジング200の中心方向に弾性を有するように湾曲して形成された掛け止め部315(図2(a)参照)が設けられる。
掛け止め金具300は、メスハウジング200の案内溝210に沿ってZ方向にスライド可能に設けられている。掛け止め金具300が、Z方向にスライドした場合、案内溝210の開口部222からメスハウジング200の中央部に突出して設けられた掛け止め部315(図2(a)または図4参照)が案内溝210に沿って移動し、開口部222から突出しなくなる。この動きの詳細については、後述する。
次に、図3は、オスハウジング400の形状を説明するための模式図である。(a)はオスハウジング400の正面図を示し、(b)はオスハウジング400の上面図を示し、(c)はオスハウジング400の側面図を示し、(d)はオスハウジング400の固定溝410のX−Z平面(図1参照)における断面を示す。
図3に示すオスハウジング400は、上述したメスハウジング200の略四角柱筒形状により内包される略四角柱筒形状を有する。
図3(a)に示すように、オスハウジング400の内部には、第2接続端子401a,401bが設けられている。図2(a)の第1の接続端子と同様に、本実施の形態に係る電気コネクタ100の極数は、2極である。そのため、第2接続端子401a,401bが、2つ並んで設けられている。オスハウジング400とメスハウジング200との嵌合時には、第2接続端子401aが、図2の第1接続端子201aと接続され、第2接続端子401bが、図2の第1接続端子201bと接続される。
(a)に示すように、オスハウジング400の内部には、長方形溝402とT字溝403とが形成されている。これらの長方形溝402とT字溝403とには、テーパ形状が形成されている。このテーパ形状は、第2接続端子401a,401bおよびメスハウジング200の第1接続端子201a,201bとの嵌挿をスムーズにするとともに、嵌合時に長方形リブ202とT字リブ203との密着度を向上させるために設けられる。
さらに、オスハウジング400とメスハウジング200との逆嵌合を防止するため、長方形溝402とT字溝403との形状が異なるように設けられている。また、長方形溝402とT字溝403とを設けることによりメスハウジング200とオスハウジング400との勘合時における捩り方向の耐性を向上させることができる。
また、図3(a)に示すように、オスハウジング400の4隅には、スリット405a,405b,405c,405dが設けられている。このスリット405a,405b,405c,405dは、オスハウジング400とメスハウジング200との嵌挿完了時にメスハウジング200の内部のスリットリブ205a,205b,205c,205dと当接するように設けられる。
さらに、オスハウジング400の各面のうち一の面には、リブ450a,450bが設けられ、他の一の面には、リブ450c,450d,450eが設けられ、他の一の面には、リブ450f,450gが設けられ、他の一の面には、リブ450h,450iが設けられる。これらのスリット450a,〜,450iは、オスハウジング400とメスハウジング200との嵌合完了時にメスハウジング200のスリット250a,〜,250iと当接するように設けられている。
また、これらのスリット405a,405b,405c,405dおよびリブ450a,〜,450iには、中心から外側に向けて幅が狭くなるテーパ形状が設けられる。
なお、本実施の形態においては、オスハウジング400の4隅にスリット405a,405b,405c,405dを設け、各面にリブ450a,〜,450iを設け、メスハウジング200の4隅にリブ205a,205b,205c,205dを設け、各面にスリット250a,〜,250iを設けることとしたが、これに限定されず、オスハウジング400とメスハウジング200との嵌合部分に任意にリブおよびスリットを設けてもよい。
また、これらのリブおよびスリットの形状は、上記のテーパ形状に限定されるものではなく、オスハウジング400およびメスハウジング200の嵌合時に当接して密着度を高めるものであれば、他の任意の形状を有してもよい。
続いて、図3(c),(d)に示すように、オスハウジング400には、矢印Zの方向(図1参照)と平行な方向に固定溝410が形成されている。固定溝410は、YZ平面と平行な断面において略V字形状が形成された溝から形成されており、略V字形状の一方の傾斜が緩やかで、他方の傾斜が急に形成されている。すなわち、掛け止め金具300がZ方向に移動しやすく、−Z方向に移動し難い状態で略V字形状が形成されている。
また、オスハウジング400の端部から固定溝410に向かって矢印X1の方向に凸形状部420が設けられている。
図3(b)に示すように、凸形状部420は、XY平面における断面において略台形状からなる。ここで、掛け止め金具300を備えたメスハウジング200およびオスハウジング400の嵌合時に、図3(c)に示す凸形状部420の面上をメスハウジング200の開口部222から突出した掛け止め部315が矢印X1の方向に移動し、凸形状部420を超えて、固定溝410に滑落する。この場合、掛け止め部315は、掛け止め金具300の弾性力により、固定溝410に落ち込む。また、作業者が掛け止め金具300を−Z方向に押下した場合には、オスハウジング400およびメスハウジング200が嵌合時に、掛け止め部315が凸形状部420の側部を移動し、作業者が掛け止め金具300を−Z方向に押下するのをやめた場合には、掛け止め部315がZ方向に移動し、固定溝410に滑落する。それにより、オスハウジング400およびメスハウジング200の嵌合をスムーズに行なうことができる。
次に、図4は、掛け止め部315が固定溝410と嵌合した後の詳細を説明するための模式的断面図である。
図4(a)はメスハウジング200およびオスハウジング400の成形公差が最大の状態におけるメスハウジング200とオスハウジング400との嵌合時の断面を示し、(b)は(a)におけるメスハウジング200およびオスハウジング400の経時的変化後の状態を示し、(c)はメスハウジング200およびオスハウジング400の成形公差が最小の状態におけるメスハウジング200とオスハウジング400との嵌合時の断面を示す。
図4(a)に示すように、固定溝410は、傾斜面410a、底面410bおよび立ち壁410cからなる。
図4(a)に示すように、成形公差が最大にばらついた状態では、メスハウジング200の開口部222から突出した掛け止め金具300の掛け止め部315が固定溝410の傾斜面410aに接触する状態となる。
この場合、掛け止め金具300の掛け止め部315と傾斜面410aとの間に力FTおよび弾性力FDが作用する。その結果、傾斜面410aから底面410bに近づく方向に掛け止め部315が移動する方向に力が作用し、メスハウジング200およびオスハウジング400が完全固定される。
また、図4(b)に示すように、成形公差が最大にばらつき、かつ経時変化後の状態においても、メスハウジング200の開口部222から突出した掛け止め金具300の掛け止め部315が固定溝410の傾斜面410aに接触する状態となるように固定溝410が設けられている。
この場合、図4(a)と同様に、掛け止め金具300の掛け止め部315と傾斜面410aとの間に力FTおよび弾性力FDが作用する。その結果、傾斜面410aから底面410bに近づく方向に掛け止め部315が移動する方向に力が作用し、メスハウジング200およびオスハウジング400が経時変化等(例えば、クリープ現象)により形状が変化した場合でも、メスハウジング200およびオスハウジング400が完全固定される。
さらに、図4(c)に示すように、成形公差が最小の状態においても、メスハウジング200の開口部222から突出した掛け止め金具300の掛け止め部315が固定溝410の傾斜面410aに接触しつつ、底面410bに接触するように固定溝410が設けられている。
この場合、図4(a),(b)と同様に、掛け止め金具300の掛け止め部315と傾斜面410aとの間に力FTおよび弾性力FDが作用する。その結果、傾斜面410aから底面410bに近づく方向に掛け止め部315が移動する方向に力が作用し、メスハウジング200およびオスハウジング400が完全固定される。
次に、図5は、メスハウジング200におけるスリットリブ205a,205b,205c,205dおよびオスハウジング400におけるスリット405a,405b,405c,405dを説明するための模式図である。
図5(a)は、オスハウジング400の嵌合面を示し、(b)はメスハウジング200の嵌合面を示し、(c)はスリット405cの模式的透視を示し、(d)はスリットリブ205cの模式的外観を示す。
図5においては、メスハウジング200におけるスリットリブ205a,205b,205c,205d(図5(b)参照)のうち、スリットリブ205cおよびオスハウジング400におけるスリット405a,405b,405c,405d(図5(a)参照)のうちスリット405cを抽出して説明する。なお、スリットリブ205a,205b,205c,205dは同じ形状で形成されており、スリット405a,405b,405c,405dも同じ形状で形成されている。
図5(d)に示すように、スリットリブ205cは、2つのリブ形状291aおよびリブ形状291bからなる。スリットリブ205cのリブ形状291a,291bは、先端側においてスリット幅H1からなり、リブ幅H2からなり、リブ奥側においてスリット幅H3からなり、リブ幅H4からなる。
また、図5()に示すように、スリット405cは、スリット入り口幅H11からなり、スリット奥幅H12からなる。
このリブ幅H2からスリット幅H1を減算した値(H2−H1)が、スリット奥幅H11(図5(c)参照)に対応する値となり、リブ幅H4からスリット幅H3を減算した値(H4−H3)が、スリット入り口幅H12(図5(c)参照)に対応する値となる。
このように、メスハウジング200およびオスハウジング400の嵌合時に、スリットリブ205cの先端側が、スリット405cの奥側において、スリット幅H1だけ圧接された状態で挿入される。
また、メスハウジング200およびオスハウジング400の嵌合時に、スリットリブ205cの奥側が、スリット405cの入り口側において、スリット幅H3だけ圧接された状態で挿入される。
以上により、スリットリブ205cがスリット405cにおいて、スリット幅分だけ圧接されるので、メスハウジング200およびオスハウジング400の嵌合が確実に堅固に行われる。
次に、図6は、メスハウジング200のスリット250a,250b,250c,250dおよびオスハウジング400のリブ450a,450b,450c,450dの詳細の一例を示す模式的説明図である。図6においては、スリット250dおよびリブ450dについて説明する。
図6(a)は、オスハウジング400の嵌合面を示し、(b)はメスハウジング200の嵌合面を示し、(c)はリブ450dの模式的外観を示し、(d)はスリット250dの模式的外観を示す。
図6(c)に示すように、オスハウジング400のリブ450dにおいては、四角柱からなるリブ450d1および徐々にリブ形状が大きくなるリブ450d2からなる。リブ450d2は、リブ450dの縦横方向いずれにも大きくなる形状(四角錐)である。
その結果、リブ450d1が図6(d)のスリット250dと嵌合し始めた場合において、互いに隙間があるのに対して、リブ450d2がスリット250dと嵌合し始めた場合においてリブ450d2が当接し、リブ450dとスリット250dとの間の隙間がなくなり、堅固に嵌合される。
また、図6(a),(b)に示すように、オスハウジング400のリブ450a,450bの間隔aとリブ450e,450fの間隔bとは、異なる値であり、さらにリブ450a,450bとリブ450e,450fのテーパ形状は、全く異なる傾斜角で形成される。その結果、オスハウジング400とメスハウジング200との逆嵌合を確実に防止することができる。
次に、図7はオスハウジング400の長方形溝402およびT字溝403と、メスハウジング200の長方形リブ202およびT字リブ203との関係を示す模式図である。図7(a)はメスハウジング200の長方形リブ202およびT字リブ203を示し、図7(b)はオスハウジング400の長方形溝402およびT字溝403を示し、図7(c)はメスハウジング200の長方形リブ202およびT字リブ203の他の例を示し、図7(d)はメスハウジング200の長方形リブ202およびT字リブ203のさらに他の例を示す。
図7(a),(b)に示すように、T字リブ203およびT字溝402の関係においては、図中矢印RTの方向の誤差を低減することができる。すなわち、T字リブ203の直角方向のリブの働きにより、矢印RTの方向の誤差を低減することが可能となる。
また、図7(c)に示すように、T字リブ203の代わりに十字リブ203aを用いてもよく、図7(d)に示すように、T字リブ203の代わりに台形リブ203bを用いてもよい。これらの場合においても、T字リブ203およびT字溝402の関係と同様に、図中矢印RTの方向の誤差を低減することができる。
なお、本実施の形態においては、T字リブ203およびT字溝402、十字リブ203aおよび十字溝(図示せず)、台形リブ203bおよび台形溝(図示せず)を例示したが、これに限定されず、他の任意のリブおよび溝形状を用いてもよい。
次に図8は、メスハウジング200におけるがたつき防止リブ280について説明するための模式的説明図である。図8(a)はメスハウジング200の一部を切り欠いた斜視図であり、図8(b)は図8(a)の断面を模式的に示したものである。
まず、図8(a)に示すように、メスハウジング200の内部には、がたつき防止リブ280が設けられている。このがたつき防止リブ280は、過度の振動が付与された場合に、過度にメスハウジング200とオスハウジング400との嵌合が、がたつくのを防止できるように設けられている。
すなわち、図8(b)に示すように、メスハウジング200のスリットリブ205a,〜,205dおよびスリット250a,〜,250iがオスハウジング400の外形を外側から内側に圧力を加えて嵌合を保持するのに対し、がたつき防止リブ280は、過度の振動によるがたつきを防止するためのものである。したがって、メスハウジング200にオスハウジング400を嵌合させた場合にクリアランスが設けられていてもよい。
以上のように、本実施の形態に係る電気コネクタ100においては、メスハウジング200のスリットリブ205a,〜,205dがオスハウジング400のスリット405a,〜,405dのテーパ形状に嵌挿され、スリット405a,〜,405dの角度変化率および幅変化率がスリットリブ205a,〜,205dの角度変化率および幅変化率よりも大きいため、スリット405a,〜,405dおよびスリットリブ205a,〜,205d間に常時力が加えられる状態となる。すなわち、スリットリブ205a,〜,205dのスリット幅H1,H3が狭くなり、当該スリット405a,〜,405dに嵌挿される。それにより、スリット幅H1,H3が広がる方向に力が作用するため、堅固にメスハウジング200およびオスハウジング400とが固定される。さらに、スリット405a,〜,405dおよびスリットリブ205a,〜,205dの嵌合面をテーパ形状としているため、嵌合時における差込力を低減することができる。
その結果、メスハウジング200およびオスハウジング400を確実にリジット化することができ、高加速度の振動の環境下においても、メスハウジング200およびオスハウジング400の間の振動を防止することができる。したがって、メスハウジング200およびオスハウジング400の間の磨耗を抑止し、第1接続端子201a,201bおよび第2接続端子401a,401bの接続を確実に保持することができる。
また、オスハウジング400の矩形状の角部にスリット405a,〜,405dが形成され、メスハウジング200の角部に、スリットリブ205a,〜,205dが形成されることにより嵌合方向を軸とした回転方向のずれを防止することができるとともに、成形上のメスハウジング200およびオスハウジング400の強度を高くすることができる。
さらに、メスハウジング200およびオスハウジング400の断面を矩形状とすることで、メスハウジング200およびオスハウジング400の嵌合方向を軸とした回転方向のずれを防止することができる。その結果、メスハウジング200とオスハウジング400とが固着連結され、耐高加速度環境下であってもメスハウジング200およびオスハウジング400の接合にずれが生じることを防止することができる。したがって、メスハウジング200およびオスハウジング400の接続端子201a,201b,401a,401bの磨耗を防止することができる。
さらに、メスハウジング200およびオスハウジング400の嵌合時において、スリット405a,〜,405dおよびスリットリブ205a,〜,205dの嵌合に加えて、さらにスリット250a,250b,250c,250dおよびリブ450a,450b,450c,450dの嵌合により、メスハウジング200とオスハウジング400とがさらに固着連結され、耐高加速度環境下であってもメスハウジング200およびオスハウジング400の接合にずれが生じることを防止することができる。したがって、メスハウジング200およびオスハウジング400の接続端子の磨耗を確実に防止することができる。
また、一対のスリット250a,250b間の距離aと、一対のスリット250c,250d間の距離bとが異なるので、メスハウジング200およびオスハウジング400の逆嵌合をさらに防止することができる。
また、第1接続端子201a,201bの配設位置近傍に、長方形リブ202とT字リブ203とが形成されるので、メスハウジング200およびオスハウジング400の嵌合方向を軸として回転する方向(ねじれ方向)の振動を抑制することができる。その結果、メスハウジング200およびオスハウジング400の第1接続端子201a,201bおよび第2接続端子401a,401bにおける磨耗を確実に防止することができる。
また、オスハウジング400とメスハウジング200との嵌合時に、メスハウジング200の案内溝210に係止された掛け止め金具300の掛け止め部315が、メスハウジング200の開口部222から、オスハウジング400側に突出する。したがって、係り止め部315が、凸形状部420を超えて固定溝410に固定される。したがって、メスハウジング200およびオスハウジング400の嵌合が、経時変化により変化した場合でも、固定溝410の傾斜面410aで係止されるので、傾斜面410aの長さに応じた分だけ掛り止め部315を係止し続けることができ、誤差または寸法公差を吸収することができる。その結果、電気コネクタ100は、誤差または寸法公差があっても長期的に一体性を保持することができ、長期において安定した導通を行うことができる。
本実施の形態に係る電気コネクタ100においては、第1接続端子201a,201bが第1接続端子に相当し、メスハウジング200がメス型の第1ハウジングに相当し、第2接続端子401a,401bが第2接続端子に相当し、オスハウジング400がオス型の第2ハウジングに相当し、案内溝210が第1ハウジングに形成された溝に相当し、掛け止め金具300が掛け止め金具に相当し、スリットリブ205a,205b,205c,205dがスリットリブに相当し、溝がスリット405a,405b,405c,405dに相当し、スリット250a,〜,250iが複数の凹溝に相当し、リブ450a,〜,450iが凸形状に相当し、T字リブ203が十字形状、T字形状および台形形状のうち少なくとも一つを含むリブ形状に相当し、掛り止め部315が凸形状の係止部に相当し、掛け止め金具300が掛け止め金具に相当し、開口部222が突出可能な開口部に相当し、傾斜面410aが所定の傾斜面に相当する。
なお、本実施の形態においては、メスハウジング200に案内溝210を設けて掛け止め金具300をプリロード状態で保持しつつ、オスハウジング400と嵌合する場合について説明したが、これに限定されず、オスハウジング400に案内溝を設けて掛け止め金具300をプリロード状態で保持させてもよい。
また、案内溝210および掛け止め金具300の形状は、本実施の形態に限定されるものではなく、掛け止め金具300がプリロードを作用させる形状であればよい。
さらに、本実施の形態においては、電気コネクタ100は2極であるとしたが、これに限定されず、他の任意の数の極数を有してもよい。例えば、第1ハウジングに支持される第1接続端子、第2ハウジングに支持される第2接続端子は、一対として備えられるものでなくてもよく、適宜複数備えられるものであってもよい。
また、掛け止め金具300の掛り止め部315は、一対に設けられるが、これに限定されず、他の任意の個数の掛け止め部を有してもよい。さらに、掛け止め金具300を複数の部材からなることとしてもよい。
さらに、本実施の形態における電気コネクタ100は、高加速度振動を生じる動力源の近傍のみならず、他の任意の使用環境におけるコネクタとして用いることができる。例えば、後述するメスハウジングおよびオスハウジングの材質を最適に選択することにより、耐久性、耐候性、防水性等を持たせることにより、あらゆる環境下における他のコネクタとしても用いることができる。
本発明の一実施の形態に係る電気コネクタの一例を示す模式的斜視図 掛け止め金具を備えたメスハウジングの形状を説明するための模式図 オスハウジングの形状を説明するための模式図 掛け止め金具の掛け止め部が固定溝と嵌合する場合の詳細を説明するための模式的断面図 メスハウジングにおけるスリットリブおよびオスハウジングにおけるスリットを説明するための模式図 メスハウジングのスリットおよびの詳細の一例を示す模式的説明図 オスハウジングの長方形溝およびT字溝と、メスハウジングの長方形リブおよびT字リブとの関係を示す模式図 メスハウジングにおけるがたつき防止リブについて説明するための模式的説明図
符号の説明
201,201b 第1接続端子
401,401b 第2接続端子
200 メスハウジング
210 案内溝
222 開口部
300 掛け止め金具
315 掛け止め部
400 オスハウジング
410 固定溝
α、β 傾斜面

Claims (7)

  1. 第1接続端子を支持するメス型の第1ハウジングと、
    前記第1接続端子と電気的に接続される第2接続端子を支持するとともに、前記第1ハウジングに嵌挿されて前記第1ハウジングと嵌合するオス型の第2ハウジングと、
    前記第1ハウジングと前記第2ハウジングとが嵌合する方向と直交する一方向に延在して前記第1ハウジングに形成された溝に掛け止められ、かつ前記嵌合する方向および前記溝の方向のいずれにも直交する方向に沿って前記第2ハウジングに付勢する掛け止め金具と、を含み、
    前記第1ハウジングおよび前記第2ハウジングのいずれか一方は、
    前記嵌合する方向に延在し、かつ所定の幅変化率および所定の角度変化率により形成されたテーパ形状のスリットリブを備え、
    前記第1ハウジングおよび前記第2ハウジングのいずれか他方は、
    前記スリットリブに対応する位置に設けられるとともに前記第1ハウジングおよび前記第2ハウジングの嵌合方向に延在し、かつ前記スリットリブの所定の角度変化率よりも大きな角度変化率および前記所定の幅変化率よりも大きな幅変化率を有するテーパ形状の溝を備え、
    前記第2ハウジングが前記第1ハウジングに嵌合された場合、前記溝の内周面に対して前記スリットリブの外壁面が嵌入されて前記スリットリブのスリットが狭くなり、前記溝に前記スリットリブが圧入されることを特徴とするコネクタ。
  2. 前記テーパ形状のスリットリブおよび前記テーパ形状の溝は、
    少なくとも3対以上、前記第1ハウジングおよび前記第2ハウジングにそれぞれ設けられたことを特徴とする請求項1記載のコネクタ。
  3. 前記第2ハウジングは、前記嵌合方向に対して垂直な面における断面形状が矩形状からなり、前記矩形状の角部毎に前記溝および前記スリットリブのいずれか一方が形成され、
    前記第1ハウジングは、前記第2ハウジングの周囲を覆うとともに前記第2ハウジングの断面形状と嵌合可能な矩形状からなり、前記第2ハウジングの矩形状の角部毎に形成された前記第2ハウジングの溝およびスリットリブのいずれか一方に嵌合可能なスリットリブおよび溝のいずれか他方が形成されたことを特徴とする請求項2記載のコネクタ。
  4. 前記第1ハウジングおよび前記第2ハウジングのいずれか一方には、前記嵌合方向に沿って複数の凹溝が形成され、前記第1ハウジングおよび前記第2ハウジングのいずれか他方には、前記複数の凹溝に嵌合する凸形状をさらに有することを特徴とする請求項1から請求項3のいずれか1項に記載のコネクタ。
  5. 前記第1ハウジングおよび前記第2ハウジングのいずれか一方に設けられた前記複数の凹溝および凸形状は、
    前記複数の凹溝および凸形状のうち、一の凹溝および凸形状に隣接する他の対の凹溝および凸形状との距離が、異なる一の凹溝および凸形状に隣接するさらに他の凹溝および凸形状との距離と異なることにより前記第1ハウジングと前記第2ハウジングとの逆嵌合を防止することができることを特徴とする請求項4に記載のコネクタ。
  6. 前記第1ハウジングおよび前記第2ハウジングのいずれか一方に設けられた前記複数の凹溝および凸形状は、
    前記複数の凹溝および凸形状のうち、一対の複数の凹溝および凸形状の幅と他の対の複数の凹溝および凸形状の幅とが異なることにより前記第1ハウジングと前記第2ハウジングとの逆嵌合を防止することができることを特徴とする請求項4または請求項5に記載のコネクタ。
  7. 前記第1ハウジングおよび前記第2ハウジングのいずれか一方には、前記接続端子の配設位置の近傍において、前記嵌合する方向に対して垂直な断面で、十字形状、T字形状および台形形状のうち少なくとも一つを含むリブ形状が1または複数形成され、
    前記第1ハウジングおよび前記第2ハウジングのいずれか他方には、断面十字形状、T字形状および台形形状のリブを保持可能な溝形状が形成されたことを特徴とする請求項1から請求項6のいずれか1項に記載のコネクタ。
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