JP5896009B1 - コネクタ端子 - Google Patents
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Abstract
Description
この接触部1002は、図33に示すように、弧状に曲折させて形成されていると共に、中央部に隆起するビード1002aが形成されている。
このビード1002aの弧面最頂端部が、点接触的に、図33に示すリセプタクルコネクタ1010のリセプタクルコンタクト1013と接触する。
前記円筒端子の内周面における円周方向の接触面に接触する接触部が、前記接触面に沿って円弧面に形成された弾性接触片とを備え、前記接触部には、前記円筒端子の前記接触面に接触する複数の突起部が、前記接触部の膨出側に、前記円筒端子の円周方向に沿って形成されたことを特徴とする。
前記本体が前記端子収容室に挿入された状態においては、前記端子収容室の隆起部に、前記折り返し部が乗り上げて、前記本体の突出用開口から前記弾性接触片の接触部が突出すると共に、前記他端が前記本体の床部と接触するものであるとすることが望ましい。
接触端子が端子収容室に挿入されて隆起部に乗り上げるまで、弾性接触片の接触部を突出用開口から突出しない状態とすることができる。また、折り返し部が隆起部により持ち上げられることで、接触部を突出用開口から突出して、自由端である他端が本体の床部に接触した状態となる。そのため、折り返し部は端子収容室への挿入したときの形状を維持することができる。また、他端を自由端とすることで、接触部に円筒端子が接触して加重が付与されたときに、他端が後方へ移動することで、他端に掛かる負荷が軽減できる。
図1に示す第1電気コネクタ10と、本発明に係る電気コネクタである図10に示す第2電気コネクタ20とは、例えば、各種のセンサとワイヤハーネスとを接続するために使用することができる。
図1、図2および図14に示す第1電気コネクタ10は、図10に示す第2電気コネクタ20に嵌合するアウターハウジング11(第1ハウジング)と、第2電気コネクタ20と電気的に接続するための接触端子12(コネクタ端子)および突起状端子13とを備えている。
第1部材111は、アウターハウジング11の後端部にて、ケーブルCと端子(接触端子12および突起状端子13)との接続部材を保護し、シール部材124を保持するカバー部111aを備えている。第1部材111は、突起状端子13が挿入される端子収容室R1が形成された第1軸部114を備えている。第1軸部114は、アウターハウジング11の中心となる軸線の位置に形成されている。第1軸部114は、先端から基端に向かって、軸太さが段階的に太くなるように形成されている。本実施の形態1の第1軸部114では、先端部、中央部、後端部の3段階に拡径している。
第1軸部114には、軸線に沿って、端子収容室R1に通じる案内穴114aが形成されている。
図2に示すように、第2部材112により形成された第1嵌合穴115の内周面には、奥行き方向F1(図1参照)に沿って切り欠かれた直線状溝111g(凹部)が、アウターハウジング11の軸線を中心に放射状に形成されている。本実施の形態に係る第2部材112では、40度ごとの9ヵ所うち、直線状溝111gが5ヵ所に形成されている。
図1に示す第1部材111と第2部材112との係止部分の内側には、図14に示す円環状のシール部材113が設けられている。
弾性接触片121には、後述する円筒端子と接触する接触部1214が形成されている。接触部1214は、後述する円筒端子の接触面に沿って円弧状に形成されている。接触部1214には、複数の細長の突起部1214aが形成されている。本実施の形態では、2つの突起部1214aが、円筒端子の軸線と直交する方向F3(弾性接触片121の幅方向)に沿って、弾性接触片121に並べられている。
側面部1223には、側面部1223の一部が切り起こされて形成されたランス1224が形成されている。
図3と、図26および図27に示すように、ランス1224の先端部1224bには、凸部1224cが先端部1224bを隆起させることで形成されている。凸部1224cは、先端へ向かうに従って突出度合いが大きくなるように形成されている。また、凸部1224cは、先端へ向かうに従って突出幅が大きくなるように形成されている。ランス1224は、本体122(コネクタ端子)から延びる第1部分1224mと、第1部分1224mの傾斜角度より外側に拡がる凸部1224cによる第2部分1224nとを備えている。
接触部131は、所定間隔で並ぶ接触片131aの先端側および基端側に設けられた連設部131bがC字状に折り曲げられて形成されている。接触片131aの先端側の連設部131bには、先細り形状の傾斜部131dが設けられている。
本体132は、矩形の筒状に形成されている。
図10、図11および図14に示す第2電気コネクタ20は、図1に示す第1電気コネクタ10に嵌合するインナーハウジング21(第2ハウジング)と、第1電気コネクタ10の接触端子12(コネクタ端子)と電気的に接続する円筒端子22および筒状端子23とを備えている。
円筒端子22は、円筒端子22の軸線を第2軸部213の軸線と合わせて、接触面2212を露出した状態で、インナーハウジング21の第2嵌合穴211の内周面に固定されている。円筒端子22は、図12に示すように、円筒形状の接触部221と、直線状の接続部222とを備えている。
筒状端子23は、図13に示すように、円筒状に形成された筒部231を備えている。筒部231より後ろ側には、減厚部232が形成されている。減厚部232は、円筒状の筒部231から、後述する接続部が延びる方向の厚み(直径)が薄くなるように、第1方向A1の直径はそのままに、第1方向A1と直交する第2方向A2の直径を徐々に小さくした後に、平坦状にしたものである。
図15に示すように、第1電気コネクタ10を第2電気コネクタ20に、または第2電気コネクタ20を第1電気コネクタ10に接近させ、アウターハウジング11の第1嵌合穴115に、インナーハウジング21の周壁部212の先端部を位置合わせすると共に、第1軸部114の案内穴114aに、インナーハウジング21の第2軸部213の先端部を位置合わせする。
また、アウターハウジング11とインナーハウジング21とが位置決めされた後に、円筒端子22と弾性接触片121とが接触するため、円筒端子22と弾性接触片121とが接触するときには、アウターハウジング11とインナーハウジング21とは互いに軸回転が規制される。従って、第1電気コネクタ10または第2電気コネクタ20による軸回転により、円筒端子22の円筒状の接触部221と、接触端子12の弾性接触片121とが擦れて、傷付いたり、摩耗したりすることを防止することができる。
しかし、突起状端子13は、端子収容室R1に隙間がある状態で挿入され、ランス134により係止された状態である。そのため、突起状端子13の接触部131が筒状端子23により挿入姿勢が矯正されても、端子収容室R1の中で、突起状端子13の本体部132が矯正される方向にずれることで、突起状端子13を筒状端子23の軸線の方向に追従させることができる。
この状態で、第1軸部114の外周面に設けられた、それぞれの接触端子12は、インナーハウジング21の内周面に設けられた円筒端子22の接触部221のそれぞれに接触する。また、突起状端子13の接触部131は、筒状端子23の筒部231内に挿入されて接触した状態となる。
このようにして、第1電気コネクタ10と第2電気コネクタ20とが嵌合する。
第1軸部114の外周面に、第1軸部114の中心軸に平行に接触端子12が設けられ、第2軸部213と円筒端子22とが同軸になるように、第2軸部213に円筒端子22が設けられている。そのため、第1軸部114と第2軸部213が嵌合することにより、接触端子12と円筒端子22との接触を、安定させることができる。
図17および図19に示すように、アウターハウジング11の直線状溝111gと、インナーハウジング21の直線状凸部212cとが、位置決め部として機能する。
このとき、直線状凸部212cと直線状溝111gとは、円筒端子22の接合部2211以外の接触面2212に、接触端子12の弾性接触片121を接触させる。
直線状凸部212cは、図10および図11に示すように、インナーハウジング21の外周面212aに、120度ごと、3ヵ所に形成されている。一方、直線状溝111gは、図2に示すように、アウターハウジング11の第1嵌合穴115の内周面に、5ヵ所に形成されている。そのため、インナーハウジング21の3つの直線状凸部212cが、アウターハウジング11の5つの直線状溝111gのうち、3つの直線状溝111gが形成された位置に一致したときに、アウターハウジング11とインナーハウジング21とを嵌合させることができる。
この状態から、アウターハウジング11を反時計回りに、直線状溝111gの間隔、1つ分である40度軸回転させる。接触端子12は、アウターハウジング11の端子収容室R2に収容されているため、アウターハウジング11を軸回転させると、接触端子12の位置も軸回転する。
または、インナーハウジング21を時計回りに40度軸回転させる。円筒端子22は、インナーハウジング21に固定されているため、インナーハウジング21を軸回転させると、円筒端子22の位置も軸回転する。
軸回転によって直線状凸部212cが、隣り合った直線状溝111gの間を移動することで、円筒端子22の接合部2211が接触端子12の突起部1214aを超える。
しかし、直線状凸部212cと直線状溝111gとが位置決め部として機能するため、第1電気コネクタ10をどのような挿入位置で、第2電気コネクタ20に嵌合させても、直線状凸部212cと直線状溝111gとが嵌合した状態では、接触端子12が円筒端子22の接合部2211に接触することはない。そのため、接触端子12の弾性接触片121が円筒端子22の接合部2211に接触して傷付いたり、摩耗したりすることが防止できる。従って、第1電気コネクタ10および第2電気コネクタ20は高い信頼性を確保することができる。
第1電気コネクタ10と第2電気コネクタ20とが嵌合すると、図21に示すように、第2電気コネクタ20の第2嵌合穴211の内周面に形成された円筒端子22に、第1電気コネクタ10の接触端子12が接触する。
接触端子12の弾性接触片121は、円筒端子22の軸線方向F5に沿って配置されている。従って、弾性接触片121は、円弧面に形成された接触面2212の円弧方向に対して直交する方向で接触するため、接触面2212の曲率がばらついても、弾性接触片121を安定して接触面2212に接触させることができる。
更に、図21に示すように接触部1214の突起部1214aは、円筒端子22の軸線方向F5に沿って細長く形成されている。また、突起部1214aは、接触部221の円周方向F6に沿って複数形成されている。
このとき、接触面2212と接触部1214とのそれぞれの円弧面の曲率がばらつくと、接触が不安定になってしまう。
接触端子12の初期状態は、図4および図5に示すように、弾性接触片121の先端の折り返し部1212が本体122の床部1221から突出している。
この状態で、図14に示すアウターハウジング11の後端から端子収容室R2に、接触端子12が挿入される。図23Aに示すように、端子収容室R2に接触端子12が挿入されると、端子収容室R2の床面R21によって折り返し部1212が押し上げられた状態で、接触端子12の弾性接触片121(折り返し部1212)が端子収容室R2の床面に摺動しながら、端子収容室R2を進行する。この状態では、弾性接触片121の接触部1214は、折り返し部1212が端子収容室R2の床面R21に接触するため、少し押し上げられるものの低い位置にある。従って、接触部1214は、突出用開口1222a(図5参照)から一部は露出しているが、完全には突出しておらず、本体122に収納されている。
隆起部116は、接触端子12の挿入方向F7に対して上り傾斜となる傾斜部1161と、高さが一定となる水平部1162とを備えている。
折り返し部1212が隆起部116に乗り上げることで、折り返し部1212は更に上向きになる。そうすることで、弾性接触片121の接触部1214が、突出用開口1222aから突出する。また、弾性接触片121の自由端である他端1213が、折り返し部1212の起き上がりに伴って、本体122の床部1221へ向かって下がり、床部1221に接触して、支点となって弾性接触片121を支持する。
また、折り返し部1212が隆起部116により持ち上げられることで、接触部1214を突出用開口1222aから突出させ、本体122から露出させることができる。
図24および図25に示す弾性接触片121xは、弾性変更部として欠損部1217が形成されている。欠損部1217は、弾性接触片121xの一端1211から折り返し部1212への方向の領域S2の両側縁部が、矩形状に切り欠かれて形成されている。
接触端子12はアウターハウジング11の端子収容室R2に収容される。端子収容室R2には、図23Aおよび図23Bに示すように、本体122の床部1221と対向する床R21と、天井部1222と対向する天井R22と、図26および図27に示すように側面部1223,1223と対向する側壁R23,R23(抜け防止用壁)とによる第1収容室R2Aが形成されている。また、端子収容室R2には、接触端子12の挿入方向F7の奥側に、第1収容室R2Aより、本体122の上下方向の隙間が広く、本体122の左右方向の隙間が広い第2収容室R2Bが形成されている。
この隙間Sにより、ランス1224が側壁R23に接触する位置Pが、基端部1224aより先端部1224b側となる。本実施の形態では、接触端子12と側壁R23との間の隙間Sは、側壁R23がランス1224の長さの半分以上の先端側に接触するように設けられている。
よって、接触端子12は、アウターハウジング11の端子収容室R2に挿入した状態を維持することができるので、高い信頼性を確保することができる。
しかし、ランスを更に長くすると、ランスが第1収容室の側壁に係止した状態で、第2収容室に収容されるため、接触端子を、ランスの長さを長くした分、大きく前進させた状態とする必要があり、第2収容室の奥行きを深く確保する必要がある。
更に、ランス1224が、接触端子12の本体122の壁面である側面部1223が切り起こされて形成さているため、特別な板材などを本体122に接続してランスとする必要が無いので、容易にランス1224を形成することができる。
図28および図29に示すように、ランス1224xは、基端部1224aから延びる第1部分1224mと、先端部1224bを外側に折り返した第2部分1224nとを備えている。
先端部1224bを外側に折り返して第2部分1224nとした屈曲部1224dは、第1部分1224mの傾斜角度より外側に位置している。そのため、接触端子12xを第2収容室R2へ挿入する際に、側壁R23が、基端部1224aに接触しないような隙間Sを、接触端子12xの本体122と側壁R23との間に、設けることができる。
図28および図29においては、傾斜面R23bが側壁R23に形成されていたが、傾斜面R23bを側壁R23に形成する代わりに、傾斜面を端面1224eに形成してもよい。
図30および図31に示すように、ランス1224yは、基端部1224aから延びる第1部分1224mと、先端部1224bを外側に折り曲げて傾斜させた第2部分1224nとを備えている。
先端部1224bを外側に折り曲げて傾斜させた第2部分1224とした傾斜部1224fは、第1部分1224mの傾斜角度より外側に位置している。そのため、接触端子12yを第2収容室R2へ挿入する際に、側壁R23が基端部1224aに接触しないような隙間Sを、接触端子12yの本体122と側壁R23との間に設けることができる。
11 アウターハウジング
111 第1部材
111a カバー部
111c 周壁部
111f 係止片
111g 直線状溝(位置決め部,凹部)
112 第2部材
113 シール部材
114 第1軸部
114a 案内穴
115 第1嵌合穴
116 隆起部
116a 天面
1161 傾斜部
1162 水平部
12,12x 接触端子
121 弾性接触片
1211 一端
1212 折り返し部
1213 他端
1214 接触部
1214a 突起部
1214b 頂部
1215 曲げ部(曲がり度合変更部)
1216 湾曲部
1217 欠損部(曲がり度合変更部)
122 本体
1221 床部
1222 天井部
1222a 突出用開口
1223 側面部
1223a 凸部
1224,1224x,1224y ランス
1224a 基端部
1224b 先端部
1224c 凸部
1224d 屈曲部
1224e 端面
1224f 傾斜部
1224m 第1部分
1224n 第2部分
123 結束部
123a インシュレーションバレル部
123b ワイヤバレル部
13 突起状端子
131 接触部
131a 接触片
131b 連設部
131d 傾斜部
131f 突出片
132 本体
132a 天井部
133 結束部
133a インシュレーションバレル部
133b ワイヤバレル部
133s ワイヤ受け部
133t 突出片
133v 芯線受け部
134 ランス
20 第2電気コネクタ
21 インナーハウジング
211 第2嵌合穴
212 周壁部
212a 外周面
212b 円筒状部
212c 直線状凸部(位置決め部,凸部)
213 第2軸部
22 円筒端子
221 接触部
2211 接合部
2211a 一方の端部
2211b 他方の端部
2212 接触面
222 接続部
2221 ランス
23 筒状端子
231 筒部
232 減厚部
233 閉鎖部
234 接続部
234a 板状部
234b 針部
30 棒状金型
C ケーブル
R1 端子収容室
R2 端子収容室
R2A 第1収容室
R2B 第2収容室
R21 床面
R22 天井面
R23 側壁
R23a 入口面
R23b 傾斜面
A1 第1方向
A2 第2方向
F1 奥行き方向
F2 円周方向
F3 幅方向
F4 円周方向
F5 軸線
F6 円周方向
F7 挿入方向
P 位置
S 隙間
S1,S2 領域
Claims (5)
- 円筒端子の軸線方向に沿ってハウジングの端子収容室に挿入される本体と、
前記円筒端子の内周面における円周方向の接触面に接触する接触部が、前記接触面に沿って円弧面に形成された弾性接触片とを備え、
前記接触部には、前記円筒端子の前記接触面に接触する複数の突起部が、前記接触部の膨出側に、前記円筒端子の円周方向に沿って形成されたコネクタ端子。 - 前記突起部は、前記円筒端子の軸線方向に沿って細長に形成されている請求項1記載のコネクタ端子。
- 前記突起部は、前記接触部の頂部から、前記接触部の円弧方向に沿って等間隔に配置されている請求項2記載のコネクタ端子。
- 前記弾性接触片は、前記ハウジングの端子収容室に挿入される本体部の床部に一端が固定され、先端部に折り返し部が形成され、他端を自由端としたものであり、
前記本体が前記端子収容室に挿入された状態においては、前記端子収容室の隆起部に、前記折り返し部が乗り上げて、前記本体の突出用開口から前記弾性接触片の接触部が突出すると共に、前記他端が前記本体の床部と接触する請求項1記載のコネクタ端子。 - 前記弾性接触片は、後方へ延びるように形成され、
前記他端には、前記床部と接触する湾曲部が形成されている請求項4記載のコネクタ端子。
Priority Applications (6)
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---|---|---|---|
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Publications (2)
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