JP2020119835A - コネクタ、及び、コネクタの製造方法 - Google Patents

コネクタ、及び、コネクタの製造方法 Download PDF

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哲広 鶴田
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Abstract

【課題】ハウジングとシーリング部品との組み付けの容易さと、シーリング部品による止水性の向上と、を両立可能なコネクタを提供すること。【解決手段】コネクタ1は、係止孔15を有するハウジング2と、係止孔15に挿通・係止される柱状の係止部32を有してハウジング2に組み付けられるシーリング部品3とを備える。係止部32は、係止孔15の周縁部22に係合する先端箇所35と、先端箇所35から延びる柱状箇所34とを有する。柱状箇所34の非湾曲状態にて柱軸方向から見たときの先端箇所35の大きさ(幅a)よりも、柱状箇所34が湾曲して先端箇所35が柱軸方向に対して所定の向きに傾いた状態にて柱軸方向から見たときの先端箇所35の大きさ(幅b)が小さい。ハウジング2とシーリング部品3との組み付けの際、先端箇所35が前記向きに傾くように柱状箇所34が湾曲した状態にて、先端箇所35が係止孔15を通り抜ける。【選択図】図6

Description

本発明は、ハウジングと、ハウジングに組み付けられるシーリング部品と、を備えるコネクタ、及び、そのようなコネクタの製造方法に関する。
従来から、コネクタの止水性を向上させる等の観点から、シーリング部品(パッキン等)がハウジングに組み付けられたコネクタが提案されている。例えば、従来のコネクタの一つは、シーリング部品であるパッキンから延びる柱状の係止部を、ハウジングに設けた係止孔に挿入して係合させることで、シーリング部品をハウジングに組み付けるようになっている(例えば、特許文献1〜3を参照)。
特開2010−092614号公報 特開平1−095475号公報 特開平9−129303号公報
上述した従来のコネクタに用いられるシーリング部品が有する柱状の係止部は、基端側から先端側に向けて徐々に細くなる先細り形状(換言すると、矢尻状の形状)を有する先端箇所と、先端箇所よりも小径であり且つシーリング部品の本体部に向けて延びる柱状箇所(首状の箇所)と、を有している。係止部の先端箇所(矢尻状の箇所)は、ハウジングの係止孔よりも大径となっている。そして、ハウジングの係止孔に係止部の先端箇所を挿通させるとともに、先端箇所を係止孔に引っ掛けることで、シーリング部品がハウジングに固定されるようになっている。
ところで、通常、シーリング部品は、止水性を高める等の観点から、コネクタと相手側コネクタとに挟まれた際に変形し得る程度に柔軟性のある材料(例えば、ゴム等)から構成される。ところが、係止部の先端箇所(矢尻状の箇所)をハウジングの係止孔に挿通させるとき、この柔軟性に起因し、係止部の柱状箇所(首状の箇所)が意図せずランダムな方向に曲がってしまい、ハウジングへのシーリング部品の組み付けが困難となる場合がある。
このような係止部の意図しない湾曲への対策として、シーリング部品を硬質な材料で構成することが考えられる。しかし、この場合、先端箇所(矢尻状の箇所)が硬くなることで係止孔に先端箇所を挿通させ難くなり、且つ、シーリング部品の本体部も硬くなることで本来の機能である止水性が損なわれる可能性もある。このように、従来のコネクタでは、ハウジングとシーリング部品との組み付けの容易さと、シーリング部品による止水性の向上と、の両立が困難であった。
本発明は、上述した事情に鑑みてなされたものであり、その目的は、ハウジングとシーリング部品との組み付けの容易さと、シーリング部品による止水性の向上と、を両立可能なコネクタ、及び、そのようなコネクタの製造方法、を提供することにある。
前述した目的を達成するために、本発明に係る「コネクタ」及び「コネクタの製造方法」は、下記[1]〜[8]を特徴としている。
[1]
係止孔を有するハウジングと、
前記係止孔に挿通されて係止される柱状の係止部を有し、前記係止部の柱軸方向に沿って前記ハウジングに組み付けられるシーリング部品と、
を備えたコネクタであって、
前記係止部は、
前記係止孔を通り抜けて前記係止孔の周縁部に係合する先端箇所と、前記先端箇所から延びる柱状箇所と、を有し、
前記先端箇所は、
前記柱状箇所が湾曲していない状態にて前記柱軸方向から見たときの前記先端箇所の大きさよりも、前記柱状箇所が湾曲して前記先端箇所が前記柱軸方向に対して所定の向きに傾いた状態にて前記柱軸方向から見たときの前記先端箇所の大きさが小さくなる、形状を有し、
当該コネクタは、
前記ハウジングと前記シーリング部品との組み付けの際、前記先端箇所が前記向きに傾くように前記柱状箇所が湾曲した状態にて、前記先端箇所が前記係止孔を通り抜ける、ように構成された、
コネクタであること。
[2]
上記[1]に記載のコネクタにおいて、
前記柱状箇所は、
当該柱状箇所の側面に窪みを有し、
当該コネクタは、
前記ハウジングと前記シーリング部品との組み付けの際、前記窪みを起点として前記柱状箇所が湾曲することによって前記先端箇所が前記向きに傾く、ように構成された、
コネクタであること。
[3]
上記[2]に記載のコネクタにおいて、
前記係止孔の孔内面のうち前記柱状箇所の前記窪みに向かい合う面が、前記柱軸方向に対して前記向きに傾いた軸方向に沿うように傾斜している、
コネクタであること。
[4]
上記[2]又は上記[3]に記載のコネクタにおいて、
前記先端箇所と前記窪みとが連続するように、前記窪みが設けられている、
コネクタであること。
[5]
上記[1]〜上記[4]の何れか一つに記載のコネクタにおいて、
前記係止孔は、
前記柱軸方向から見たときの開口の大きさよりも、前記柱軸方向に対して前記向きに傾いた軸方向から見たときの開口の大きさが大きい、
コネクタであること。
[6]
係止孔を有するハウジングと、前記係止孔に挿通されて係止される柱状の係止部を有し且つ前記係止部の柱軸方向に沿って前記ハウジングに組み付けられるシーリング部品と、を備えたコネクタを製造するための、コネクタの製造方法であって、
前記係止部は、
前記係止孔を通り抜けて前記係止孔の周縁部に係合する先端箇所と、前記先端箇所から延びる柱状箇所と、を有し、
前記先端箇所は、
前記柱状箇所が湾曲していない状態にて前記柱軸方向から見たときの前記先端箇所の大きさよりも、前記柱状箇所が湾曲して前記先端箇所が前記柱軸方向に対して所定の向きに傾いた状態にて前記柱軸方向から見たときの前記先端箇所の大きさが小さくなる、形状を有し、
当該製造方法は、
前記先端箇所が前記向きに傾くように前記柱状箇所を湾曲させながら前記ハウジングと前記シーリング部品とを組み付ける組付工程、を含む、
コネクタの製造方法であること。
[7]
上記[6]に記載の製造方法において、
前記柱状箇所は、当該柱状箇所の側面に窪みを有し、
前記組付工程において、
前記窪みを起点として前記柱状箇所を湾曲させることにより、前記先端箇所を前記向きに傾ける、
コネクタの製造方法であること。
[8]
上記[7]に記載の製造方法において、
前記ハウジングは、
前記係止孔の孔内面のうち前記柱状箇所の前記窪みに向かい合う第1面が、前記柱軸方向に対して前記向きに傾いた軸方向に沿うように傾斜し、且つ、前記柱状箇所を挟んで第1面に向かい合う第2面が、前記柱軸方向に交差して前記第1面に近付く向きに突出する、ように構成され、
前記組付工程において、
前記先端箇所を前記第2面に接触させることによって前記先端箇所を前記柱軸方向に対してオフセットさせて前記第1面に近付けるように変位させた後、前記先端箇所を前記第1面に接触させることによって前記先端箇所を前記向きに傾ける、
コネクタの製造方法であること。
上記[1]の構成のコネクタによれば、ハウジングとシーリング部品との組み付けの際、シーリング部品から延びる柱状の係止部の先端箇所(例えば、従来のコネクタにおける矢尻状の箇所)があらかじめ設計された(即ち、従来のコネクタのようなランダムではない)「所定の向き」に傾くように、係止部の柱状箇所(例えば、従来のコネクタにおける首状の箇所)が湾曲する。係止部の先端箇所は、柱状箇所が湾曲していない状態にて柱軸方向から見たときの先端箇所の大きさ(例えば、図6等に示す断面における幅。最大断面積とも言い得る)よりも、柱状箇所が湾曲して先端箇所が柱軸方向に対して「所定の向き」に傾いた状態にて柱軸方向から見たときの先端箇所の大きさ(例えば、断面における幅)の方が小さい。そのため、係止部の先端箇所が「所定の向き」に傾くことで、先端箇所がハウジングの係止孔を通り易くなる。
換言すると、シーリング部品を柔軟な材料で構成した場合であっても、従来のコネクタのように係止部がランダムな方向に湾曲するのではなく、先端箇所が係止孔を通り易くなる「所定の向き」に係止部が湾曲するため、両者の組み付けを適正に行い得る。また、仮にシーリング部品をある程度硬質な材料で構成しても、上述したように先端箇所が係止孔を通り易いため、両者の組み付けを適正に行い得る。
このように、本構成のコネクタは、係止部が湾曲する向きを意図的に制御することで、ハウジングとシーリング部品との組み付けの容易さと、シーリング部品による止水性の向上と、を両立可能となっている。
上記[2]の構成のコネクタによれば、係止部の柱状箇所に窪み(例えば、切り欠き)が設けられ、この窪みを起点として先端箇所が「所定の向き」に傾く。よって、窪みの位置や大きさ等を調整することで、先端箇所の傾きを任意に制御できることになる。
上記[3]の構成のコネクタによれば、係止孔の孔内面のうちの係止部の窪みに向かい合う部分が、柱軸方向に対して「所定の向き」に傾いた軸方向(以下「傾斜軸方向」ともいう。)に沿うように傾いている。よって、窪みを起点に係止部の柱状箇所が湾曲し、湾曲した柱状箇所が孔内面に向けて突出しても、柱状箇所が孔内面に突き当たり難い。逆に言えば、孔内面が柱状箇所の湾曲の妨げになり難い。よって、係止部の先端箇所が「所定の向き」に傾くように、柱状箇所を適正に湾曲させることができる。
上記[4]の構成のコネクタによれば、係止部の先端箇所と窪みとが連続するように、窪みが設けられている。ここで、仮に、係止部の先端箇所と窪みとが離れていると、係止部が湾曲した際、先端箇所と窪みとの間にある部分が係止孔の孔内面に向けて突出し、この部分と孔内面とが接触する可能性がある。この接触に起因し、例えば、先端箇所が係止孔を通過し難くなる懸念がある。しかし、係止部の先端箇所と窪みとが連続する場合、このような懸念を無くすことができる。よって、ハウジングとシーリング部品との組み付けを更に適正に行い得る。
上記[5]の構成のコネクタによれば、係止孔を柱軸方向から見たときの係止孔の開口の大きさ(例えば、図6等に示す断面における幅。開口面積とも言い得る)よりも、係止孔を傾斜軸方向から見たときの係止孔の開口の大きさ(例えば、断面における幅)が大きい。よって、係止部の先端箇所が傾斜軸に沿った「所定の向き」に傾くことによる組み付け性の向上に加え、係止孔の見かけ上の開口の大きさが増大することにより、更にハウジングとシーリング部品との組み付けを適正に行い得る。
上記[6]の構成のコネクタの製造方法によれば、ハウジングとシーリング部品との組み付けの際、シーリング部品から延びる柱状の係止部の先端箇所があらかじめ設計された「所定の向き」に傾くように、係止部の柱状箇所が湾曲する。係止部の先端箇所は、柱状箇所が湾曲していない状態にて柱軸方向から見たときの先端箇所の大きさよりも、柱状箇所が湾曲して先端箇所が柱軸方向に対して「所定の向き」に傾いた状態にて柱軸方向から見たときの先端箇所の大きさの方が小さい。そのため、係止部の先端箇所が「所定の向き」に傾くことで、先端箇所がハウジングの係止孔を通り易くなる。換言すると、シーリング部品を柔軟な材料で構成した場合であっても、従来のコネクタのように係止部がランダムな方向に曲がるのではなく、先端箇所が係止孔を通り易くなる「所定の向き」に係止部が湾曲するため、両者の組み付けを適正に行い得る。また、シーリング部品をある程度硬質な材料で構成しても、上述したように先端箇所が係止孔を通り易いため、両者の組み付けを適正に行い得る。
このように、本構成のコネクタの製造方法は、係止部が湾曲する向きを意図的に制御することで、ハウジングとシーリング部品との組み付けの容易さと、シーリング部品による止水性の向上と、を両立可能となっている。
上記[7]の構成のコネクタの製造方法によれば、係止部の柱状箇所に窪み(例えば、切り欠き)が設けられ、この窪みを起点として先端箇所が「所定の向き」に傾く。よって、窪みの位置や大きさ等を調整することで、先端箇所の傾きを任意に制御できることになる。
上記[8]の構成のコネクタの製造方法によれば、ハウジングの係止孔が、係止孔の孔内面のうち係止部の窪みに向かい合う第1面が、傾斜軸方向に沿うように傾斜し、且つ、柱状箇所を挟んで第1面に向かい合う第2面が、柱軸方向に交差して第1面に近付く向きに突出する、ようになっている(例えば、図6等の断面を参照)。これにより、係止部の先端箇所が係止孔に挿通される際、まず、先端箇所を第2面(第1面と逆側の面)に接触させることによって先端箇所を柱軸方向に対してオフセットさせて第1面に近付けるように変位させた後、先端箇所を第1面に接触させることによって先端箇所を「所定の向き」に傾けることができる。発明者による検討によれば、このように係止部の先端箇所を一旦オフセットさせた後に係止部の柱状箇所を湾曲させることで、係止部が湾曲する向きを適正に制御できることが明らかになっている。よって、本構成の製造方法により、ハウジングとシーリング部品との組み付けを更に適正に行い得る。
本発明によれば、ハウジングとシーリング部品との組み付けの容易さと、シーリング部品による止水性の向上と、を両立可能なコネクタ、及び、そのようなコネクタの製造方法を提供できる。
以上、本発明について簡潔に説明した。更に、以下に説明される発明を実施するための形態(以下、「実施形態」という。)を添付の図面を参照して通読することにより、本発明の詳細は更に明確化されるであろう。
図1は、本発明の実施形態に係るコネクタの分解斜視図である。 図2は、図1のA−A断面図である。 図3(a)は、図2に示したハウジングの断面の上面図であり、図3(b)は、図3(a)のB部の拡大図である。 図4(a)は、図2に示したパッキンの断面の上面図であり、図4(b)は、図4(a)のC部の拡大図である。 図5(a)〜図5(c)は、パッキンのハウジングへの組み付けの際における、パッキンの係止部の弾性変形の態様の推移を説明するための図である。 図6(a)は、パッキンが組み付けられたハウジングにおける図3(a)に対応する図であり、図6(b)は、ハウジングの係止孔とパッキンの係止部との寸法関係を説明するための図である。
<実施形態>
以下、図面を参照しながら、本発明の実施形態に係るコネクタ1について説明する。図1に示すように、コネクタ1は、ハウジング2と、ハウジング2に組み付けられるパッキン3と、を有する。パッキン3が組み付けられたハウジング2(図6(a)も参照)が、相手側ハウジング4と嵌合することで、ハウジング2に収容される端子(図示省略)と相手側ハウジング4に収容される端子(図示省略)とが電気的に接続され、且つ、パッキン3により、ハウジング2及び相手側ハウジング4の嵌合部分の止水機能が発揮される。
以下、説明の便宜上、図1〜図6に示すように、「前後方向」、「幅方向」、「上下方向」、「前」、及び「後」を定義する。「前後方向」、「幅方向」及び「上下方向」は、互いに直交している。前後方向は、ハウジング2と相手側ハウジング4との嵌合方向、及び、パッキン3のハウジング2への組付方向(柱軸方向)、と一致している。以下、コネクタ1を構成するハウジング2及びパッキン3について順に説明する。
まず、ハウジング2について説明する。樹脂製のハウジング2は、図1、図2及び図3に示すように、前後方向に延びる筒状の外筒部11を有する。外筒部11は、後端が開口し、前端開口が前端壁12によって塞がれている。
外筒部11の内部空間には、前端壁12から後方に突出する略直方体状の端子収容部13が位置している。端子収容部13には、複数(本例では、4つ)の端子(図示省略)が収容されるようになっている。外筒部11の内壁と端子収容部13の外壁との間には、環状隙間14が形成されている。この環状隙間14には、パッキン3及び相手側ハウジング4の筒状部5(図1参照)が挿入されることになる。
前端壁12における四隅近傍箇所には、それぞれ、前後方向に貫通し且つ環状隙間14に連通する係止孔15が形成されている(図1も参照)。図3(a)及び図3(b)に示すように、係止孔15の孔内面のうち幅方向外側の面(図3(b)において右側の面)は、前後方向且つ上下方向に沿う平面である外側面16と、外側面16の後端部18から連続して後方且つ幅方向外側に向けて傾斜して延びる平面である外側斜面17と、で構成されている。
係止孔15の孔内面のうち幅方向内側の面(図3(b)において左側の面)には、外側面16の後端部18より後側の位置にて、外側斜面17に近づくように幅方向外側に向けて突出する突部19が設けられている。突部19の表面は、前後方向且つ上下方向に沿う平面である頂面21と、幅方向且つ上下方向に沿う平面である前端面22と、頂面21の後端部から連続して後方且つ幅方向内側に向けて傾斜して延びる平面である内側斜面23と、で構成されている。この突部19の前端面22が、パッキン3のハウジング2への組み付け完了状態にて、パッキン3の後述する先端箇所35の後端面41(図4(b)及び図6(b)参照)を係止することになる。以上、ハウジング2について説明した。
次いで、パッキン3について説明する。ゴム製のパッキン3は、図1、図2及び図4に示すように、筒状の本体部31を有する。本体部31の前端面(環状の面)におけるハウジング2の4つの係止孔15に対応する箇所には、それぞれ、前方に突出する柱状の係止部32が一体に設けられている。本体部31の後端部の外周には、径方向外側に突出する環状のリップ部33が一体で形成されている。
図4(a)及び図4(b)に示すように、係止部32は、本体部31から柱状に前方に突出する柱状箇所34と、柱状箇所34の先端部(前端部)に連続する先端箇所35とを有する。先端箇所35における幅方向外側面(図4(b)において右側の面)は、前後方向且つ上下方向に沿う平面である外側面36で構成されている。先端箇所35における幅方向内側面(図4(b)において左側の面)には、幅方向内側に向けて突出する突部37が設けられている。
突部37の表面は、前後方向且つ上下方向に沿う平面である頂面38と、頂面38の前端部から連続して前方且つ幅方向外側に向けて傾斜して延びる平面である斜面39と、幅方向且つ上下方向に沿う平面である後端面41と、で構成されている。
柱状箇所34の幅方向外側面の前端部には、先端箇所35の外側面36の後端部から連続するように、幅方向内側に窪んだ窪み42が形成されている。この窪み42の存在により、柱状箇所34において窪み42が形成された箇所の肉厚(幅方向の厚み)が局所的に小さくなっている。このため、柱状箇所34が幅方向に湾曲する場合、柱状箇所34は、窪み42を起点して湾曲するようになっている。以上、パッキン3について説明した。
次いで、パッキン3のハウジング2への組み付けについて説明する。パッキン3をハウジング2へ組み付けるには、まず、パッキン3の本体部31をハウジング2の環状隙間14に挿入する。次いで、パッキン3の4本の係止部32をハウジング2の複数の係止孔15にそれぞれ挿入する。そして、図6(a)及び図6(b)に示すように、係止部32の先端箇所35の突部37の後端面41が係止孔15の突部19の前端面22に係止されるまで、パッキン3をハウジング2に対して前方に押し込む。
これにより、パッキン3のハウジング2への組み付けが完了し、コネクタ1が得られる。パッキン3の組み付け完了状態(図6(a)参照)では、後端面41と前端面22との係止により、パッキン3のハウジング2からの脱落が防止される。なお、パッキン3のハウジング2への組み付けの際における、パッキン3の係止部32の弾性変形の態様の推移については、図5を参照しながら後に詳述する。
パッキン3の組み付け完了状態にあるハウジング2の環状隙間14に、相手側ハウジング4の筒状部5(図1参照)が嵌合されると、パッキン3の環状のリップ部33が筒状部5の内周面に全周に亘って密着することで、ハウジング2及び相手側ハウジング4の嵌合部分の止水機能が発揮される。
次いで、図6(b)を参照しながら、ハウジング2の係止孔15とパッキン3の係止部32との寸法関係を説明する。図6(b)に示すように、柱状箇所34が湾曲していない状態にて、前後方向(柱軸方向)L1から見たときの先端箇所35の幅寸法a(外側面36と頂面38との間隔)は、前後方向L1から見たときの係止孔15の開口幅寸法c(外側面16と頂面21との間隔)より大きい(c<a)。
なお、説明の便宜上、図6(a)及び図6(b)では、図示された断面上での先端箇所35の「幅」と係止孔15の開口「幅」寸法との大小関係が示されている。しかし、これら幅に対応する先端箇所35の「断面積」や係止孔15の「開口面積」も、これら幅と同様の大小関係を有している。即ち、柱状箇所34が湾曲していない状態にて、前後方向(柱軸方向)L1から見たときの先端箇所35の最大断面積xは、前後方向L1から見たときの係止孔15の開口面積yより大きい(y<x)。後述する各種の「幅」についても、同様である。
柱状箇所34が湾曲していない状態にて先端箇所35の突部37の斜面39が延在する方向(上下方向から見て、前後方向L1から角度θ1だけ時計回りに回転した方向)からみたときの先端箇所35の幅寸法b(外側面36の後端部43と斜面39との間隔)は、係止孔15の開口幅寸法cより小さい(b<c)(即ち、b<c<a)。なお、幅寸法bは、柱状箇所34が湾曲して先端箇所35が上下方向から見て角度θ1だけ反時計回りに傾いた状態にて、前後方向(柱軸方向)L1から見たときの先端箇所35の幅寸法、と同義であり、そのように定義することもできる。
係止孔15の外側斜面17が延在する傾斜軸方向L2から見たときの係止孔15の開口幅寸法d(頂面21の前端部24と外側斜面17との間隔)は、係止孔15の開口幅寸法cより大きい(c<d)。
次いで、図5を参照しながら、パッキン3のハウジング2への組み付けの際における、パッキン3の係止部32の弾性変形の態様の推移について説明する。パッキン3の係止部32のハウジング2の係止孔15への挿入が進行すると、まず、図5(a)に示すように、係止部32の先端箇所35における突部37(より正確には斜面39)が係止孔15の突部19(より正確には内側斜面23)に当接する。
この状態から挿入が更に進行すると、突部37が突部19から幅方向外側(図5(a)において右側)に押圧されることで、柱状箇所34が幅方向外側に弾性変形して突部37が突部19の頂面21に乗り上げられる。これにより、先端箇所35が幅方向外側にオフセットされる(図5(a)中の白矢印を参照)。
挿入が更に進行すると、図5(b)に示すように、幅方向外側にオフセットされた状態にある先端箇所35が、係止孔15の外側斜面17に当接する。この状態から挿入が更に進行すると、先端箇所35が外側斜面17から幅方向内側(図5(b)において左側)に押圧されることで、柱状箇所34が窪み42を起点として湾曲して、先端箇所35が上下方向から見て反時計回り(即ち「所定の向き」)に傾く(図5(b)中の白矢印を参照)。
このとき、先端箇所35は、およそ角度θ1(図6(b)参照)だけ反時計回りに傾く。この結果、先端箇所35の斜面39が、頂面21に対して略平行に対向する状態となる。即ち、先端箇所35が傾かない場合と比べて、上述した「b<c及びc<d」の関係に起因して、先端箇所35が係止孔15を通過し易くなる。
この状態から挿入が更に進行すると、図5(c)に示すように、先端箇所35の突部37が係止孔の突部19を乗り越える。この結果、上述した先端箇所35のオフセットが解除され、且つ、柱状箇所34の湾曲の解除により先端箇所35の傾きが解除される(図5(c)の白矢印を参照)。そして、先端箇所35の突部37の後端面41が係止孔15の突部19の前端面22に係止されて、パッキン3のハウジング2への組み付けが完了する。以上、パッキン3のハウジング2への組み付けの際における、パッキン3の係止部32の弾性変形の態様の推移について説明した。
<作用・効果>
以上、本発明の実施形態に係るコネクタ1によれば、ハウジング2とパッキン3との組み付けの際、パッキン3の本体部31から延びる柱状の係止部32の先端箇所35があらかじめ設計された「所定の向き」に傾くように、係止部32の柱状箇所34が湾曲する。係止部32の先端箇所35は、柱状箇所34が湾曲していない状態にて前後方向から見たときの先端箇所35の大きさ(図6(b)に示す幅寸法a)よりも、柱状箇所34が湾曲して先端箇所35が前後方向に対して「所定の向き」に傾いた状態にて前後方向から見たときの先端箇所35の大きさ(幅寸法b)の方が小さい(b<a、図6(b)参照)。そのため、係止部32の先端箇所35が「所定の向き」に傾くことで、先端箇所35がハウジング2の係止孔15を通り易くなる。
よって、パッキン3をゴムなどの柔軟な材料で構成した場合であっても、従来のコネクタのように係止部32がランダムな方向に曲がるのではなく、先端箇所35が係止孔15を通り易くなる「所定の向き」に係止部32が湾曲するため、両者の組み付けを適正に行い得る。また、パッキン3をある程度硬質な材料で構成しても、上述したように先端箇所35が係止孔15を通り易いため、両者の組み付けを適正に行い得る。
このように、本発明の実施形態に係るコネクタ1によれば、係止部32が湾曲する向きを意図的に制御することで、ハウジング2とパッキン3との組み付けの容易さと、パッキン3による止水性の向上と、を両立可能となっている。
更に、本発明の実施形態に係るコネクタ1によれば、係止部32の柱状箇所34に窪み42が設けられ、この窪み42を起点として先端箇所35が「所定の向き」に傾く。よって、窪み42の位置や大きさ等を調整することで、先端箇所35の傾きを任意に制御できることになる。
更に、本発明の実施形態に係るコネクタ1によれば、係止孔15の孔内面のうちの係止部32の柱状箇所34の窪み42に向かい合う部分(即ち、外側斜面17)が、前後方向に対して「所定の向き」に傾いた傾斜軸方向L2(図6(b)参照)に沿うように傾いている。よって、窪み42を起点に係止部32の柱状箇所34が湾曲し、湾曲した柱状箇所34が係止孔15の孔内面に向けて突出しても、柱状箇所34が孔内面に突き当たり難い。よって、係止部32の先端箇所35が「所定の向き」に傾くように、柱状箇所34を適正に湾曲させることができる。
更に、本発明の実施形態に係るコネクタ1によれば、係止部32の先端箇所35と窪み42とが連続するように、窪み42が設けられている。ここで、係止部32の先端箇所35と窪み42とが離れていると、係止部32が湾曲した際、先端箇所35と窪み42との間にある部分が係止孔15の孔内面に向けて突出し、この部分と孔内面との接触に起因し、先端箇所35が係止孔15を通過し難くなる懸念がある。しかし、係止部32の先端箇所35と窪み42とが連続する場合、このような懸念がない。よって、ハウジング2とパッキン3との組み付けを更に適正に行い得る。
更に、本発明の実施形態に係るコネクタ1によれば、係止孔15を前後方向から見たときの係止孔15の開口の大きさ(図6(b)における開口幅寸法c)よりも、係止孔15を傾斜軸方向L2から見たときの係止孔15の開口の大きさ(開口幅寸法d)が大きい(c<d、図6(b)参照)。よって、係止部32の先端箇所35が傾斜軸方向L2に沿った「所定の向き」に傾くことによる組み付け性の向上に加え、係止孔15の見かけ上の開口が増大することにより、更にハウジング2とパッキン3との組み付けを適正に行い得る。
更に、本発明の実施形態に係るコネクタ1によれば、係止部32の先端箇所35が係止孔15に挿通される際、まず、先端箇所35を突部19に接触させることによって先端箇所35を前後方向に対してオフセットさせて外側斜面17に近付けるように変位させた後、先端箇所35を外側斜面17に接触させることによって先端箇所35を「所定の向き」に傾けることができる。発明者による検討によれば、このように係止部32の先端箇所35を一旦オフセットさせた後に係止部32の柱状箇所34を湾曲させることで、係止部32が湾曲する向きをより確実に制御できることが明らかになっている。よって、本発明の実施形態に係るコネクタ1の製造方法により、更にハウジング2とパッキン3との組み付けを適正に行い得る。
<他の形態>
なお、本発明は上記各実施形態に限定されることはなく、本発明の範囲内において種々の変形例を採用することができる。例えば、本発明は、上述した実施形態に限定されるものではなく、適宜、変形、改良、等が可能である。その他、上述した実施形態における各構成要素の材質、形状、寸法、数、配置箇所、等は本発明を達成できるものであれば任意であり、限定されない。
上記実施形態では、パッキン3の係止部32の柱状箇所34に窪み42が設けられているが、このような窪みが設けられていなくてもよい。更には、上記実施形態では、係止部32の先端箇所35と窪み42とが連続するように、窪み42が設けられているが、係止部32の先端箇所35と窪み42とが前後方向に離れるように、窪みが設けられていてもよい。
更に、上記実施形態では、係止孔15の孔内面のうちの係止部32の柱状箇所34の窪み42に向かい合う部分(即ち、外側斜面17)が、前後方向に対して「所定の向き」に傾いた傾斜軸方向L2(図6(b)参照)に沿うように傾いているが、このような外側斜面17が設けられなくてもよい。
更に、上記実施形態では、係止孔15を前後方向から見たときの係止孔15の開口幅寸法cよりも、係止孔15を傾斜軸方向L2から見たときの係止孔15の開口幅寸法dが大きい(c<d、図6(b)参照)。しかし、開口幅寸法cと開口幅寸法dとが同一であってもよいし、開口幅寸法cよりも開口幅寸法dが小さくてもよい。
ここで、上述した本発明に係るコネクタ1及びコネクタ1の製造方法の実施形態の特徴をそれぞれ以下[1]〜[8]に簡潔に纏めて列記する。
[1]
係止孔(15)を有するハウジング(2)と、
前記係止孔(15)に挿通されて係止される柱状の係止部(32)を有し、前記係止部(32)の柱軸方向に沿って前記ハウジング(2)に組み付けられるシーリング部品(3)と、
を備えたコネクタ(1)であって、
前記係止部(32)は、
前記係止孔(15)を通り抜けて前記係止孔(15)の周縁部(22)に係合する先端箇所(35)と、前記先端箇所(35)から延びる柱状箇所(34)と、を有し、
前記先端箇所(35)は、
前記柱状箇所(34)が湾曲していない状態にて前記柱軸方向から見たときの前記先端箇所(35)の大きさ(a)よりも、前記柱状箇所(34)が湾曲して前記先端箇所(35)が前記柱軸方向に対して所定の向きに傾いた状態にて前記柱軸方向から見たときの前記先端箇所(35)の大きさ(b)が小さくなる、形状を有し、
当該コネクタ(1)は、
前記ハウジング(2)と前記シーリング部品(3)との組み付けの際、前記先端箇所(35)が前記向きに傾くように前記柱状箇所(34)が湾曲した状態にて、前記先端箇所(35)が前記係止孔(15)を通り抜ける、ように構成された、
コネクタ(1)。
[2]
上記[1]に記載のコネクタ(1)において、
前記柱状箇所(34)は、
当該柱状箇所(34)の側面に窪み(42)を有し、
当該コネクタ(1)は、
前記ハウジング(2)と前記シーリング部品(3)との組み付けの際、前記窪み(42)を起点として前記柱状箇所(34)が湾曲することによって前記先端箇所(35)が前記向きに傾く、ように構成された、
コネクタ(1)。
[3]
上記[2]に記載のコネクタ(1)において、
前記係止孔(15)の孔内面のうち前記柱状箇所(34)の前記窪み(42)に向かい合う面(17)が、前記柱軸方向に対して前記向きに傾いた傾斜軸方向(L2)に沿うように傾斜している、
コネクタ(1)。
[4]
上記[2]又は上記[3]に記載のコネクタ(1)において、
前記先端箇所(35)と前記窪み(42)とが連続するように、前記窪み(42)が設けられている、
コネクタ(1)。
[5]
上記[1]〜上記[4]の何れか一つに記載のコネクタ(1)において、
前記係止孔(15)は、
前記柱軸方向から見たときの開口の大きさ(幅c)よりも、前記傾斜軸方向(L2)から見たときの開口の大きさ(幅d)が大きい、
コネクタ(1)。
[6]
係止孔(15)を有するハウジング(2)と、前記係止孔(15)に挿通されて係止される柱状の係止部(32)を有し且つ前記係止部(32)の柱軸方向に沿って前記ハウジング(2)に組み付けられるシーリング部品(3)と、を備えたコネクタ(1)を製造するための、コネクタ(1)の製造方法であって、
前記係止部(32)は、
前記係止孔(15)を通り抜けて前記係止孔(15)の周縁部(22)に係合する先端箇所(35)と、前記先端箇所(35)から延びる柱状箇所(34)と、を有し、
前記先端箇所(35)は、
前記柱状箇所(34)が湾曲していない状態にて前記柱軸方向から見たときの前記先端箇所(35)の大きさ(a)よりも、前記柱状箇所(34)が湾曲して前記先端箇所(35)が前記柱軸方向に対して所定の向きに傾いた状態にて前記柱軸方向から見たときの前記先端箇所(35)の大きさ(b)が小さくなる、形状を有し、
当該製造方法は、
前記先端箇所(35)が前記向きに傾くように前記柱状箇所(34)を湾曲させながら前記ハウジング(2)と前記シーリング部品(3)とを組み付ける組付工程、を含む、
コネクタ(1)の製造方法。
[7]
上記[6]に記載の製造方法において、
前記柱状箇所(34)は、当該柱状箇所(34)の側面に窪み(42)を有し、
前記組付工程において、
前記窪み(42)を起点として前記柱状箇所(34)を湾曲させることにより、前記先端箇所(35)を前記向きに傾ける、
コネクタ(1)の製造方法。
[8]
上記[7]に記載の製造方法において、
前記ハウジング(2)は、
前記係止孔(15)の孔内面のうち前記柱状箇所(34)の前記窪み(42)に向かい合う第1面(17)が、前記柱軸方向に対して前記向きに傾いた傾斜軸方向(L2)に沿うように傾斜し、且つ、前記柱状箇所(34)を挟んで第1面(17)に向かい合う第2面(19)が、前記柱軸方向に交差して前記第1面(17)に近付く向きに突出する、ように構成され、
前記組付工程において、
前記先端箇所(35)を前記第2面(19)に接触させることによって前記先端箇所(35)を前記柱軸方向に対してオフセットさせて前記第1面(17)に近付けるように変位させた後、前記先端箇所(35)を前記第1面(17)に接触させることによって前記先端箇所(35)を前記向きに傾ける、
コネクタの製造方法。
1 コネクタ
2 ハウジング
3 パッキン(シーリング部品)
15 係止孔
17 外側斜面(窪みに向かい合う面、第1面)
19 突部(第2面)
22 前端面(周縁部)
32 係止部
34 柱状箇所
35 先端箇所
42 窪み

Claims (8)

  1. 係止孔を有するハウジングと、
    前記係止孔に挿通されて係止される柱状の係止部を有し、前記係止部の柱軸方向に沿って前記ハウジングに組み付けられるシーリング部品と、
    を備えたコネクタであって、
    前記係止部は、
    前記係止孔を通り抜けて前記係止孔の周縁部に係合する先端箇所と、前記先端箇所から延びる柱状箇所と、を有し、
    前記先端箇所は、
    前記柱状箇所が湾曲していない状態にて前記柱軸方向から見たときの前記先端箇所の大きさよりも、前記柱状箇所が湾曲して前記先端箇所が前記柱軸方向に対して所定の向きに傾いた状態にて前記柱軸方向から見たときの前記先端箇所の大きさが小さくなる、形状を有し、
    当該コネクタは、
    前記ハウジングと前記シーリング部品との組み付けの際、前記先端箇所が前記向きに傾くように前記柱状箇所が湾曲した状態にて、前記先端箇所が前記係止孔を通り抜ける、ように構成された、
    コネクタ。
  2. 請求項1に記載のコネクタにおいて、
    前記柱状箇所は、
    当該柱状箇所の側面に窪みを有し、
    当該コネクタは、
    前記ハウジングと前記シーリング部品との組み付けの際、前記窪みを起点として前記柱状箇所が湾曲することによって前記先端箇所が前記向きに傾く、ように構成された、
    コネクタ。
  3. 請求項2に記載のコネクタにおいて、
    前記係止孔の孔内面のうち前記柱状箇所の前記窪みに向かい合う面が、前記柱軸方向に対して前記向きに傾いた軸方向に沿うように傾斜している、
    コネクタ。
  4. 請求項2又は請求項3に記載のコネクタにおいて、
    前記先端箇所と前記窪みとが連続するように、前記窪みが設けられている、
    コネクタ。
  5. 請求項1〜請求項4の何れか一項に記載のコネクタにおいて、
    前記係止孔は、
    前記柱軸方向から見たときの開口の大きさよりも、前記柱軸方向に対して前記向きに傾いた軸方向から見たときの開口の大きさが大きい、
    コネクタ。
  6. 係止孔を有するハウジングと、前記係止孔に挿通されて係止される柱状の係止部を有し且つ前記係止部の柱軸方向に沿って前記ハウジングに組み付けられるシーリング部品と、を備えたコネクタを製造するための、コネクタの製造方法であって、
    前記係止部は、
    前記係止孔を通り抜けて前記係止孔の周縁部に係合する先端箇所と、前記先端箇所から延びる柱状箇所と、を有し、
    前記先端箇所は、
    前記柱状箇所が湾曲していない状態にて前記柱軸方向から見たときの前記先端箇所の大きさよりも、前記柱状箇所が湾曲して前記先端箇所が前記柱軸方向に対して所定の向きに傾いた状態にて前記柱軸方向から見たときの前記先端箇所の大きさが小さくなる、形状を有し、
    当該製造方法は、
    前記先端箇所が前記向きに傾くように前記柱状箇所を湾曲させながら前記ハウジングと前記シーリング部品とを組み付ける組付工程、を含む、
    コネクタの製造方法。
  7. 請求項6に記載の製造方法において、
    前記柱状箇所は、当該柱状箇所の側面に窪みを有し、
    前記組付工程において、
    前記窪みを起点として前記柱状箇所を湾曲させることにより、前記先端箇所を前記向きに傾ける、
    コネクタの製造方法。
  8. 請求項7に記載の製造方法において、
    前記ハウジングは、
    前記係止孔の孔内面のうち前記柱状箇所の前記窪みに向かい合う第1面が、前記柱軸方向に対して前記向きに傾いた軸方向に沿うように傾斜し、且つ、前記柱状箇所を挟んで第1面に向かい合う第2面が、前記柱軸方向に交差して前記第1面に近付く向きに突出する、ように構成され、
    前記組付工程において、
    前記先端箇所を前記第2面に接触させることによって前記先端箇所を前記柱軸方向に対してオフセットさせて前記第1面に近付けるように変位させた後、前記先端箇所を前記第1面に接触させることによって前記先端箇所を前記向きに傾ける、
    コネクタの製造方法。
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JPS62124781U (ja) * 1986-01-30 1987-08-07
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