WO2008032689A1

WO2008032689A1 - Connecteur

Info

Publication number: WO2008032689A1
Application number: PCT/JP2007/067623
Authority: WO
Inventors: Satoru Shindo; Yuji Miyazaki; Hiroshi Kobayashi
Original assignee: J.S.T. Mfg. Co., Ltd.; Toyota Jidosha Kabushiki Kaisha
Priority date: 2006-09-15
Filing date: 2007-09-11
Publication date: 2008-03-20
Also published as: JP4567645B2; DE112007000044B4; DE112007000044T5; JP2008071678A; US7794288B2; US20100151742A1; CN101351930B; CN101351930A

Description

明細書

コネクタ

技術分野

[0001] 本発明は、過酷な環境下においても電気的導通が可能なコネクタに関するものである。

背景技術

[0002] 近年、自動車等の車両に用いられる動力源 (例えば、エンジン）において、燃費低減または排気ガス規制等に対応するため種々の電子制御が用いられている。これらの電子制御を行うには、主にセンサ、ァクチユエータ、制御装置 (例えば、エレクト口ニック'コントロール 'ユニット： ECU)、機器間を接続するためのケーブルおよび電気コネクタ等が必要となる。

[0003] しかしながら、動力源、特に直噴式のエンジン等の近傍にお!/、ては、電気コネクタにとつて過酷な環境下となる。すなわち、これらの動力源の近傍では、高加速度振動が生じるため、電気コネクタのハウジングが磨耗または欠損しやすぐ電気コネクタの耐久性を維持することが困難であった。また、動力源の高加速度振動が電気コネクタ自体の固有振動数と一致した場合、電気コネクタ自身が機械的共振状態に陥!/、るため、さらに耐久性を維持することが困難であった。

[0004] そのため、高加速度振動が生じる環境下において電気コネクタを使用する場合には、高加速度振動の影響が少なレ、部分まで引き出しケーブルで引き出してから電気コネクタを使用し、再び引き出しケーブルで高加速度振動が生じる環境下に戻す方法を採用している。

[0005] しかしな力 Sら、引き出しケーブルを用いて電気コネクタを設けることは、部品点数を増加させることとなる。その結果、各部品の接合部に隙間が生じ、電気コネクタの耐振動性を低下させる要因となる。

[0006] また、開示されたコネクタ（特許文献 1参照）においては、コネクタを嵌合させた後にスぺーサを揷入させる必要があるため、コネクタを接続するのに複数の接続工程が必要となる。そのため、コネクタの設置個数が多くなればなるほど接続に係る工数も増加する。

特許文献 1 :特開 2004— 171911号公報

発明の開示

[0007] 本発明の目的は、過酷な環境下においても電気的導通を失わずに簡易かつ容易に接続可能なコネクタを提供することである。

[0008] 本発明の他の目的は、耐高加速度振動性を有するとともに、軽量でかつ小型化可能なコネクタを提供することである。

[0009] (1)

本発明に係るコネクタは、第 1接続端子を支持するメス型の第 1ハウジングと、第 1 接続端子と電気的に接続される第 2接続端子を支持するとともに、第 1ハウジングに嵌挿されて第 1ハウジングと嵌合するォス型の第 2ハウジングと、第 1ハウジングと第 2 ノ、ウジングとが嵌合する方向と直交する一方向に延在して第 1ハウジングに形成された溝に掛け止められ、かつ嵌合する方向および溝の方向のいずれにも直交する方向に沿って第 2ハウジングに付勢する掛け止め金具と、を含み、第 1ハウジングおよび第 2ハウジングのいずれか一方は、嵌合する方向に延在し、かつ所定の幅変化率および所定の角度変化率により形成されたテーパ形状のスリットリブを備え、第 1ハウジングおよび第 2ハウジングのいずれか他方は、スリットリブに対応する位置に設けられるとともに第 1ハウジングおよび第 2ハウジングの嵌合方向に延在し、かつスリットリブの所定の角度変化率よりも大きな角度変化率および所定の幅変化率よりも大きな幅変化率を有するテーパ形状の溝を備え、第 2ハウジングが第 1ハウジングに嵌合された場合、溝の内周面に対してスリットリブの外壁面が嵌入されてスリットリブのスリツトが狭くなり、溝にスリットリブが圧入されるものである。

[0010] 本発明に係るコネクタにおいては、第 1ハウジングにより第 1接続端子が支持され、第 2ハウジングにより第 1接続端子と電気的に接続される第 2接続端子が支持される。この第 2ハウジングが第 1ハウジングに嵌揷されて嵌合し、電気的接続が行われる。また、第 1ハウジングおよび第 2ハウジングのいずれか一方には、嵌合方向に沿ってスリットリブが形成され、第 1ハウジングおよび第 2ハウジングのいずれか他方には、嵌合方向に沿った溝が形成される。スリットリブは、所定の角度変化率および所定の間隙の幅変化率からなる凹のテーパ形状を有し、溝は、スリットリブの所定の角度変化率よりも大きな角度変化率および所定の間隙の幅変化率よりも大きな幅変化率を有するテーパ形状を有する。

[0011] この場合、スリットリブが溝のテーパ形状に嵌揷され、溝の角度変化率および幅変化率がスリットリブの角度変化率および幅変化率よりも大きいため、溝およびスリットリブに常時力が加えられる状態となる。すなわち、スリットリブのスリットが狭くなり、当該溝に嵌揷される。また、溝およびスリットリブの嵌合面をテーパ形状としているため、嵌合時における嵌合力を低減することができる。その結果、第 1ハウジングおよび第 2ノ、ウジングをリジット化することができ、高加速度の振動の環境下においても、第 1ハウジングおよび第 2ハウジングの間の振動を防止することができる。したがって、第 1ノ、ウジングおよび第 2ハウジングの間の磨耗を抑止し、第 1接続端子および第 2接続端子の接続を確実に保持することができる。

[0012] (2)

テーパ形状のスリットリブおよびテーパ形状の溝は、少なくとも 3対以上、第 1ハウジングおよび第 2ハウジングにそれぞれ設けられてもよい。

[0013] この場合、溝およびスリットリブを少なくとも 3対以上設けているため、第 1ハウジングおよび第 2ハウジングの嵌合時に嵌合方向を軸とした回転方向の振動に対しても耐十生を有すること力 Sできる。

[0014] (3)

第 2ハウジングは、嵌合方向に対して垂直な面における断面形状が矩形状力もなり、矩形状の角部毎に溝およびスリットリブのいずれか一方が形成され、第 1ハウジングは、第 2ハウジングの周囲を覆うとともに第 2ハウジングの断面形状と嵌合可能な矩形状からなり、第 2ハウジングの矩形状の角部毎に形成された第 2ハウジングの溝およびスリットリブのいずれか一方に嵌合可能なスリットリブおよび溝のいずれか他方が形成されてもよい。

[0015] この場合、第 2ハウジングの矩形状の角部に溝およびスリットリブのいずれか一方が形成され、第 1ハウジングの角部には、溝およびスリットリブのいずれか他方が形成される。例えば、第 2ハウジングの角 2箇所においてスリットリブが設けられ、残りの角 2 箇所に溝が設けられた場合、第 1ハウジングの角 2箇所に溝が設けられ、残りの角 2 箇所にスリットリブが設けられる。また、第 2ハウジングの角 4箇所においてスリットリブが設けられ、第 1ハウジングの角 4箇所において溝が設けられてもよい。角に溝およびスリットリブを設けることにより嵌合方向を軸とした回転方向のずれを防止することができるとともに、成型上の部材の強度を高くすることができる。また、第 1ハウジングおよび第 2ハウジングの断面が矩形状からなるとすることで、第 1ハウジングおよび第 2 ノ、ウジングの嵌合方向を軸とした回転方向のずれを防止することができる。その結果、第 1ハウジングと第 2ハウジングとが固着連結され、耐高加速度環境下であっても第 1ハウジングおよび第 2ハウジングの接合にずれが生じることを防止することができる。したがって、第 1ハウジングおよび第 2ハウジングの接続端子の磨耗を防止することができる。

[0016] (4)

第 1ハウジングおよび第 2ハウジングのいずれか一方には、嵌合方向に沿って複数の凹溝が形成され、第 1ハウジングおよび第 2ハウジングのいずれか他方には、複数の凹溝に嵌合する凸形状をさらに有してもよい。

[0017] この場合、第 1ハウジングおよび第 2ハウジングの嵌合時にお!/、て、溝およびスリットリブの嵌合に加えて、さらに凹溝および凸形状の嵌合も得ることができる。その結果、第 1ハウジングと第 2ハウジングとがさらに固着連結され、耐高加速度環境下であっても第 1ハウジングおよび第 2ハウジングの接合にずれが生じることを防止することができる。したがって、第 1ハウジングおよび第 2ハウジングの接続端子の磨耗を確実に防止すること力 Sでさる。

[0018] (5)

第 1ハウジングおよび第 2ハウジングのいずれか一方に設けられた複数の凹溝および凸形状は、複数の凹溝および凸形状のうち、一の凹溝および凸形状に隣接する他の対の凹溝および凸形状との距離が、異なる一の凹溝および凸形状に隣接するさらに他の凹溝および凸形状との距離と異なることにより第 1ハウジングと第 2ハウジングとの逆嵌合を防止することができることが好ましい。

[0019] この場合、複数の凹溝および凸形状のうち、一対の凹溝および凸形状から他の凹溝および凸形状への距離と、さらに他の凹溝および凸形状への距離とが異なる。その結果、第 1ハウジングおよび第 2ハウジングの逆嵌合の場合に複数の凹溝および凸形状が衝突する。その結果、第 1ハウジングおよび第 2ハウジングの逆嵌合を確実に防止することができる。

[0020] (6)

第 1ハウジングおよび第 2ハウジングのいずれか一方に設けられた複数の凹溝および凸形状は、複数の凹溝および凸形状のうち、一の複数の凹溝および凸形状の幅と他の複数の凹溝および凸形状の幅とが異なることにより第 1ハウジングと第 2ハウジングとの逆嵌合を防止することができることが好ましい。

[0021] この場合、第 1ハウジングおよび第 2ハウジングのいずれか一方に設けられた複数の凹溝および凸形状は、複数の凹溝および凸形状のうち、一対の複数の凹溝および凸形状の幅と他の対の複数の凹溝および凸形状の幅とが異なる。その結果、第 1ノ、ウジングおよび第 2ハウジングの逆嵌合の場合に複数の凹溝に対して一部の凸形状が衝突する。その結果、第 1ハウジングおよび第 2ハウジングの逆嵌合をより確実に防止すること力でさる。

[0022] (7)

第 1ハウジングおよび第 2ハウジングの!/、ずれか一方には、接続端子の配設位置の近傍において、嵌合方向に対して垂直な断面で、十字形状、 T字形状および台形形状のうち少なくとも一つを含むリブ形状力または複数形成され、第 1ハウジングおよび第 2ハウジングのいずれか他方には、断面十字形状、 T字形状および台形形状のリブを保持可能な溝形状が形成されてもょレ、。

[0023] この場合、接続端子の配設位置近傍に、十字形状、 T字形状および台形形状のうち少なく一つを含むリブ形状が形成されるので、第 1ハウジングおよび第 2ハウジングの嵌合方向を軸として回転する方向（ねじれ方向）の振動を抑制することができる。その結果、第 1ハウジングおよび第 2ハウジングの接続端子の磨耗を確実に防止すること力 Sできる。

図面の簡単な説明

[0024] [図 1]本発明の一実施の形態に係る電気コネクタの一例を示す模式的斜視図 [図 2]掛け止め金具を備えたメスハウジングの形状を説明するための模式図

[図 3]ォスハウジングの形状を説明するための模式図

[図 4]掛け止め金具の掛け止め部が固定溝と嵌合する場合の詳細を説明するための模式的断面図

[図 5]メスハウジングにおけるスリットリブおよびォスハウジングにおけるスリットを説明するための模式図

[図 6]メスハウジングのスリットおよびの詳細の一例を示す模式的説明図

[図 7]ォスハウジングの長方形溝および T字溝と、メスハウジングの長方形リブおよび

T字リブとの関係を示す模式図

[図 8]メスハウジングにおけるがたつき防止リブについて説明するための模式的説明図

発明を実施するための最良の形態

[0025] 以下、本発明に係る実施の形態について説明する。実施の形態においては、コネクタの一例として、電気コネクタを例示する。

(一実施の形態）

図 1は、本発明の一実施の形態に係る電気コネクタ 100の一例を示す模式的斜視図である。

[0026] 図 1に示すように、本実施の形態に係る電気コネクタ 100は、メスハウジング 200、掛け止め金具 300およびォスハウジング 400を含む。

[0027] 図 1に示すように、メスハウジング 200には、メスハウジング 200とォスハウジング 40

0とが嵌合する方向（図中矢印 Xの方向）に垂直な方向（図中矢印 Zの方向）に平行な案内溝 210が設けられている。このメスハウジング 200の案内溝 210に掛け止め金具 300が（図中矢印 Z方向から— Z方向へ向かって)圧揷される。

[0028] 図 1のメスハウジング 200の内部には、一対の第 1接続端子 201a, 201b (図 2参照

)が設けられている。同じぐォスハウジング 400の内部には、一対の第 2接続端子 40 la, 401b (図 3参照）が設けられている。

[0029] 一方、ォスハウジング 400の内部に設けられた第 2接続端子 401a, 401bには、電気的配線が接続されている（図 3参照）。 [0030] 詳細については後述する力ォスハウジング 400にメスハウジング 200が嵌揷されて嵌合することにより、第 1接続端子 201aおよび第 2接続端子 401aと、第 1接続端子 201bおよび第 2接続端子 401bとがそれぞれ接合し、電気的導通が図られる。

[0031] 次に、掛け止め金具 300を備えたメスハウジング 200およびォスハウジング 400の形状について詳細に説明する。続いて、掛け止め金具 300が取り付けられたメスハウジング 200にォスハウジング 400が嵌揷され、嵌合する状態について説明する。

[0032] 図 2は、掛け止め金具 300を備えたメスハウジング 200の形状を説明するための模式図である。（a)はメスハウジング 200の正面図を示し、（b)はメスハウジング 200の上面図を示し、（c)はメスハウジング 200の側面図を示し、（d)はメスハウジング 200 の外観を斜視した図を示す。

[0033] 図 2に示すメスハウジング 200は、後述するォスハウジング 400 (図 3参照）の略四角柱筒形状を外包する略四角柱筒形状を有する。

[0034] 図 2 (a)に示すように、メスハウジング 200の内部には、第 1接続端子 201a, 201b が設けられている。本実施の形態に係る電気コネクタ 100の極数は、 2極である。そのため、第 1接続端子 201a, 201bが 2つ並んで設けられている。

[0035] 図 2 (a)に示すように、メスハウジング 200の内部には、長方形リブ 202と T字リブ 20 3とが形成されている。これらの長方形リブ 202と T字リブ 203とには、それぞれテーパ形状が形成されている。このテーパ形状は、第 1接続端子 201a, 201bおよび後述するォスハウジング 400の第 2接続端子 401a, 401bとの嵌揷をスムーズにさせるとともに、嵌合時に長方形リブ 202と T字リブ 203と、後述するォスハウジング 400の長方形溝 402および T字溝 403との密着度を向上させるために設けられる。

[0036] さらに、これらの長方形リブ 202と T字リブ 203との形状は、ォスハウジング 400とメスハウジング 200との逆嵌合を防止するために設けられている。すなわち、長方形リブ 202と T字溝 403とは嵌合せず、 T字リブ 203と長方形溝 402とは嵌合しな!/、からである。また、これらの長方形リブ 202と T字リブ 203との形状は、矢印 X方向を軸としたねじれ防止効果も有する。このねじれ防止の詳細については、後述する。

[0037] また、図 2 (a)に示すように、メスノヽウジング 200の禺に (ま、スリットリブ、 205a, 205b , 205c, 205dカ設けられる。これらのスリットリブ 205a, 205b, 205c, 205dは、メスハウジング 200と後述するォスハウジング 400との嵌合完了時にォスハウジング 400 のスリット 405a, 405b, 405c, 405dと当接するように設けられている。これらのスリツトリプ、 205a, 205b, 205c, 205dと、スリット 405a, 405b, 405c, 405dとの結合の詳細については後述する。

[0038] さらに、メスハウジング 200の各面のうち一の面には、スリット 250a, 250b力 S設けられ、他の一の面には、スリット 250c, 250dカ設けられ、他の一の面には、スリット 250 e, 250fカ設けられ、他の一の面には、スリット 250g, 250h, 250iカ設けられる。

[0039] これらのスリット 250a,〜， 250iは、メスハウジング 200と後述するォスハウジング 4 00との嵌合完了日寺に才スノヽウジング 400のリブ 450a,〜，450iと当接するように設けられている。

[0040] また、これらのリブ、 205a, 205b, 205c, 205dおよびスリット 250a,〜， 250iには、中心から外側に向けて幅が狭くなるテーパ形状が設けられる。このテーパ形状の詳細については、後述する。

[0041] 続いて、図 2 (c)に示すように、メスハウジング 200の側面には、矢印 Zの方向（図 1 参照）と平行な方向に案内溝 210が形成されている。この案内溝 210は、立ち壁 220 , 221および開口部（貫通孔） 222を含む。また、案内溝 210のほぼ中央部に開口部 222力 S設けられる。

[0042] 続いて、図 2 (b) , (c)に示すように、矢印 Xの方向（図 1参照）のメスハウジング 200 の端部には、第 1接続端子 201a, 201b (図 2 (a)参照）に接続されたケーブル 500 が引き出されている。

[0043] また、図 2のメスハウジング 200に備えられた掛け止め金具 300は、バネ性を有する金属により構成されている。例えば、掛け止め金具 300は、ばね鋼またはステンレス鋼などの金属材料により形成される。また、掛け止め金具 300の使用状況に応じて、コーティング処理等が施されていてもよい。例えば、掛け止め金具 300の耐候性または耐食性を向上させる場合には、亜鉛めつき、塗装またはクロメート処理等が施され

[0044] また、図 2 (d)に示すように、掛け止め金具 300は、断面が略円形の一本の部材を屈曲させることにより形成される。掛け止め金具 300には、上記の開口部 222に対してメスハウジング 200の中心方向に弾性を有するように湾曲して形成された掛け止め部 315 (図 2 (a)参照）が設けられる。

[0045] 掛け止め金具 300は、メスハウジング 200の案内溝 210に沿って Z方向にスライド可能に設けられている。掛け止め金具 300が、 Z方向にスライドした場合、案内溝 21 0の開口部 222からメスハウジング 200の中央部に突出して設けられた掛け止め部 3 15 (図 2 (a)または図 4参照）が案内溝 210に沿って移動し、開口部 22から突出しなくなる。この動きの詳細については、後述する。

[0046] 次に、図 3は、ォスハウジング 400の形状を説明するための模式図である。 (a)はォスハウジング 400の正面図を示し、（b)はォスハウジング 400の上面図を示し、（c)はォスハウジング 400の側面図を示し、（d)はォスハウジング 400の固定溝 410の X— Z平面（図 1参照）における断面を示す。

[0047] 図 3に示すォスハウジング 400は、上述したメスハウジング 200の略四角柱筒形状により内包される略四角柱筒形状を有する。

[0048] 図 3 (a)に示すように、ォスハウジング 400の内部には、第 2接続端子 401a, 401b が設けられている。図 2 (a)の第 1の接続端子と同様に、本実施の形態に係る電気コネクタ 100の極数は、 2極である。そのため、第 2接続端子 401a, 401b力 2つ並んで設けられている。ォスハウジング 400とメスハウジング 200との嵌合時には、第 2接続端子 401aが、図 2の第 1接続端子 201aと接続され、第 2接続端子 401bが、図 2の第 1接続端子 201bと接続される。

[0049] 図 4 (a)に示すように、ォスハウジング 400の内部には、長方形溝 402と T字溝 403 とが形成されている。これらの長方形溝 402と T字溝 403とには、テーパ形状が形成されている。このテーパ形状は、第 2接続端子 401a, 401bおよびメスハウジング 200 の第 1接続端子 201a, 201bとの嵌揷をスムーズにするとともに、嵌合時に長方形リブ 202と T字リブ 203との密着度を向上させるために設けられる。

[0050] さらに、ォスハウジング 400とメスハウジング 200との逆嵌合を防止するため、長方形溝 402と T字溝 403との形状が異なるように設けられている。また、長方形溝 402と T字溝 403とを設けることによりメスハウジング 200とォスハウジング 400との勘合時における捩り方向の耐性を向上させることができる。 [0051] また、図 3 (a) ίこ示すよう ίこ、ォスノヽウジング 400の禺 ίこ (ま、スリット 405a, 405b, 4 05c, 405dカ設けられている。このスリット 405a, 405b, 405c, 405dは、ォスノヽゥジング 400とメスハウジング 200との嵌揷完了時にメスハウジング 200の内部のスリツトリブ 205a, 205b, 205c, 205dと当接するように設けられる。

[0052] さらに、ォスハウジング 400の各面のうち一の面には、リブ 450a, 450b力 S設けられ、他の一の面には、リブ 450c, 450d, 450eカ設けられ、他の一の面には、リブ 450f , 450g力 S設けられ、他の一の面には、リブ 450h, 450iが設けられる。これらのスリット 450a,〜， 450iは、ォスハウジング 400とメスハウジング 200との嵌合完了時にメスハウジング 200のスリット 250a,〜， 250iと当接するように設けられている。

[0053] また、これらのスリット 405a, 405b, 405c, 405dおよびリブ、 450a,〜， 450iには、中心から外側に向けて幅が狭くなるテーパ形状が設けられる。

[0054] なお、本実施の形態においては、ォスノヽウジング 400の 4隅にスリット 405a, 405b , 405c, 405dを設け、各面にリブ 450a,〜， 450iを設け、メスノヽウジング 200の 4隅にリブ 205a, 205b, 205c, 205dを設け、各面にスリット 250a,〜， 250iを設けることとした力これに限定されず、ォスハウジング 400とメスハウジング 200との嵌合部

[0055] また、これらのリブおよびスリットの形状は、上記のテーパ形状に限定されるものではなぐォスハウジング 400およびメスハウジング 200の嵌合時に当接して密着度を高めるものであれば、他の任意の形状を有してもょレ、。

[0056] 続いて、図 3 (c) , (d)に示すように、ォスハウジング 400には、矢印 Zの方向（図 1参照）と平行な方向に固定溝 410が形成されている。固定溝 410は、 YZ平面と平行な断面において略 V字形状が形成された溝から形成されており、略 V字形状の一方の傾斜が緩やかで、他方の傾斜が急に形成されている。すなわち、掛け止め金具 300 力方向に移動しやすく、 Z方向に移動し難!/、状態で略 V字形状が形成されて!/、

[0057] また、ォスハウジング 400の端部から固定溝 410に向かって矢印 XIの方向に凸形状部 420が設けられている。

[0058] 図 3 (b)に示すように、凸形状部 420は、 XY平面における断面において略台形状からなる。ここで、掛け止め金具 300を備えたメスハウジング 200およびォスハウジング 400の嵌合時に、図 3 (c)に示す凸形状部 420の面上をメスハウジング 200の開口部 222から突出した掛け止め部 315が矢印 XIの方向に移動し、凸形状部 420を超えて、固定溝 410に滑落する。この場合、掛け止め部 315は、掛け止め金具 300の弾性力により、固定溝 410に落ち込む。また、作業者が掛け止め金具 300を— 方向に押下した場合には、ォスハウジング 400およびメスハウジング 200が嵌合時に、掛け止め部 315が凸形状部 420の側部を移動し、作業者が掛け止め金具 300を— Z方向に押下するのをやめた場合には、掛け止め部 315が Z方向に移動し、固定溝 410に滑落する。それにより、ォスハウジング 400およびメスハウジング 200の嵌合をスムーズに行なうことができる。

[0059] 次に、図 4は、掛け止め部 315が固定溝 410と嵌合した後の詳細を説明するための模式的断面図である。

[0060] 図 4 (a)はメスハウジング 200およびォスハウジング 400の成形公差が最大の状態におけるメスハウジング 200とォスハウジング 400との嵌合時の断面を示し、（b)は（a )におけるメスハウジング 200およびォスハウジング 400の経時的変化後の状態を示し、（c)はメスハウジング 200およびォスハウジング 400の成形公差が最小の状態におけるメスハウジング 200とォスハウジング 400との嵌合時の断面を示す。

[0061] 図 4 (a)に示すように、固定溝 410は、傾斜面 410a、底面 410bおよび立ち壁 410c 力なる。

[0062] 図 4 (a)に示すように、成形公差が最大にばらついた状態では、メスハウジング 200 の開口部 222から突出した掛け止め金具 300の掛け止め部 315が固定溝 410の傾斜面 410aに接触する状態となる。

[0063] この場合、掛け止め金具 300の掛け止め部 315と傾斜面 410aとの間に力 FTおよび弾性力 FDが作用する。その結果、傾斜面 410aから底面 410bに近づく方向に掛け止め部 315が移動する方向に力が作用し、メスハウジング 200およびォスハウジング 400が完全固定される。

[0064] また、図 4 (b)に示すように、成形公差が最大にばらつき、かつ経時変化後の状態においても、メスハウジング 200の開口部 222から突出した掛け止め金具 300の掛け止め部 315が固定溝 410の傾斜面 410aに接触する状態となるように固定溝 410が設けられている。

[0065] この場合、図 4 (a)と同様に、掛け止め金具 300の掛け止め部 315と傾斜面 410aとの間に力 FTおよび弾性力 FDが作用する。その結果、傾斜面 410aから底面 410b に近づく方向に掛け止め部 315が移動する方向に力が作用し、メスハウジング 200 およびォスハウジング 400が経時変化等（例えば、クリープ現象）により形状が変化した場合でも、メスハウジング 200およびォスハウジング 400が完全固定される。

[0066] さらに、図 4 (c)に示すように、成形公差が最小の状態においても、メスハウジング 2 00の開口部 222から突出した掛け止め金具 300の掛け止め部 3150が固定溝 410 の傾斜面 410aに接触しつつ、底面 410bに接触するように固定溝 410が設けられている。

[0067] この場合、図 4 (a) , (b)と同様に、掛け止め金具 300の掛け止め部 315と傾斜面 4 10aとの間に力 FTおよび弾性力 FDが作用する。その結果、傾斜面 410aから底面 4 10bに近づく方向に掛け止め部 315が移動する方向に力が作用し、メスハウジング 2 00およびォスハウジング 400が完全固定される。

[0068] 次に、図 5は、メスノヽウジング 200におけるスリットリブ 205a, 205b, 205c, 205dおよびォスノヽウジング 400におけるスリット 405a, 405b, 405c, 405dを説明するための模式図である。

[0069] 図 5 (a)は、ォスハウジング 400の嵌合面を示し、（b)はメスハウジング 200の嵌合面を示し、（c)はスリット 405cの模式的透視を示し、（d)はスリットリブ 205cの模式的外観を示す。

[0070] 図 5においては、メスノヽウジング 200におけるスリットリブ 205a, 205b, 205c, 205 d (図 5 (b)参照）のうち、スリットリブ 205cおよびォスハウジング 400におけるスリット 4 05a, 405b, 405c, 405d (図 5 (a)参照）のうちスリット 405cを抽出して説明する。なお、スリットリブ 205a, 205b, 205c, 205dは同じ形状で形成されており、スリット 405 a, 405b, 405c, 405dも同じ形状で形成されている。

[0071] 図 5 (d)に示すように、スリットリブ 205cは、 2つのリブ形状 291aおよびリブ形状 291 b力、らなる。スリットリブ 205cのリブ形状 291a, 291bは、先端側においてスリット幅 H 1からなり、リブ幅 H2からなり、リブ奥側においてスリット幅 H3からなり、リブ幅 H4からなる。

[0072] また、図 5 (d)に示すように、スリット 405cは、スリット入り口幅 H11力、らなり、スリット奥幅 HI 2からなる。

[0073] このリブ幅 H2からスリット幅 HIを減算した値（H2— HI)力 S、スリット奥幅 H11 (図 5 ( c)参照）に対応する値となり、リブ幅 H4からスリット幅 H3を減算した値 (H4— H3)が

、スリット入り口幅 HI 2 (図 5 (c)参照）に対応する値となる。

[0074] このように、メスハウジング 200およびォスハウジング 400の嵌合時に、スリットリブ 2

05cの先端側力スリット 405cの奥側において、スリット幅 HIだけ圧接された状態で揷入される。

[0075] また、メスハウジング 200およびォスハウジング 400の嵌合時に、スリットリブ 205cの奥側が、スリット 405cの入り口側において、スリット幅 H3だけ圧接された状態で揷入される。

[0076] 以上により、スリットリブ 205c力 Sスリット 405cにおいて、スリット幅分だけ圧接されるので、メスハウジング 200およびォスハウジング 400の嵌合が確実に堅固に行われる

[0077] 次に、図 6(ま、メスノヽウジング 200のスリット 250a, 250b, 250c, 250dおよびォスノヽクジング 400のリブ 450a, 450b, 450c, 450dの詳細の一例を示す模式的説明図である。図 6においては、スリット 250dおよびリブ 450dについて説明する。

[0078] 図 6 (a)は、ォスハウジング 400の嵌合面を示し、（b)はメスハウジング 200の嵌合面を示し、（c)はリブ 450dの模式的外観を示し、（d)はスリット 250dの模式的外観を示す。

[0079] 図 6 (c)に示すように、ォスノヽウジング 400のリブ 450dにおいては、四角柱からなるリブ 450dlおよび徐々にリブ形状が大きくなるリブ 450d2からなる。リブ 450d2は、リブ 450dの縦横方向いずれにも大きくなる形状（四角錐)である。

[0080] その結果、リブ、 450dlカ図 6 (d)のスリット 250dと嵌合し台めた場合において、互いに隙間があるのに対して、リブ 450d2がスリット 250dと嵌合し始めた場合においてリフ、、 450d2カ当接し、リブ、 450dとスリット 250dとの間の隙:間カなくなり、堅固に嵌合される。

[0081] また、図 6 (a) , (b)に示すように、ォスノヽウジング 400のリブ 450a, 450bの間隔 aとリブ、 450e, 450fの間鬲 bとは、異なるィ直であり、さらにリブ、 450a, 450bとリブ、 450e, 450fのテーパ形状は、全く異なる傾斜角で形成される。その結果、ォスハウジング 4 00とメスハウジング 200との逆嵌合を確実に防止することができる。

[0082] 次に、図 7はォスハウジング 400の長方形溝 402および T字溝 403と、メスハウジング 200の長方形リブ 202および T字リブ 203との関係を示す模式図である。図 7 (a)はメスハウジング 200の長方形リブ 202および T字リブ 203を示し、図 7 (b)はォスハウジング 400の長方形溝 402および T字溝 403を示し、図 7 (c)はメスハウジング 200の長方形リブ 202および T字リブ 203の他の例を示し、図 7 (d)はメスハウジング 200の長方形リブ 202および T字リブ 203のさらに他の例を示す。

[0083] 図 7 (a) , (b)に示すように、 T字リブ 203および T字溝 402の関係においては、図中矢印 RTの方向の誤差を低減することができる。すなわち、 T字リブ 203の直角方向のリブの働きにより、矢印 RTの方向の誤差を低減することが可能となる。

[0084] また、図 7 (c)に示すように、 T字リブ 203の代わりに十字リブ 203aを用いてもよく、図 7 (d)に示すように、 T字リブ 203の代わりに台形リブ 203bを用いてもよ!/、。これらの場合においても、 T字リブ 203および T字溝 402の関係と同様に、図中矢印 RTの方向の誤差を低減することができる。

[0085] なお、本実施の形態においては、 T字リブ 203および T字溝 402、十字リブ 203aおよび十字溝（図示せず）、台形リブ 203bおよび台形溝（図示せず）を例示したが、これに限定されず、他の任意のリブおよび溝形状を用いてもよ!/、。

[0086] 次に図 8は、メスハウジング 200におけるがたつき防止リブ 280について説明するための模式的説明図である。図 8 (a)はメスハウジング 200の一部を切り欠いた斜視図であり、図 8 (b)は図 8 (a)の断面を模式的に示したものである。

[0087] まず、図 8 (a)に示すように、メスハウジング 200の内部には、がたつき防止リブ 280 が設けられている。このがたつき防止リブ 280は、過度の振動が付与された場合に、過度にメスハウジング 200とォスハウジング 400との嵌合力がたつくのを防止できるように設けられている。 [0088] すなわち、図 8 (b)に示すように、メスノヽウジング 200のスリットリブ、 205a,〜， 205d およびスリット 250a,〜， 250iがォスハウジング 400の外形を外側から内側に圧力を加えて嵌合を保持するのに対し、がたつき防止リブ 280は、過度の振動によるがたつきを防止するためのものである。したがって、メスハウジング 200にォスハウジング 40

[0089] 以上のように、本実施の形態に係る電気コネクタ 100においては、メスハウジング 2 00のスリットリブ、 205a,〜， 205dカ才スノヽウジング 400のスリット 405a,〜， 405dのテーパ形状に嵌揷され、スリット 405a,〜， 405dの角度変化率および幅変化率がスリツ卜リブ、 205a,〜， 205dの角度変ィ匕串および幅変ィ匕串よりも大きレヽため、スリット 40 5a,〜， 405dおよびスリットリブ 205a,〜， 205d間に常時力が加えられる状態となる。すなわち、ス!;ッ HJプ、 205a,〜， 205d( ス!；ッ卜巾畐 HI , H3カ夹くなり、当言亥スジッ卜 405a,〜， 405dに嵌揷される。それにより、スリット幅 HI , H3が広がる方向に力が作用するため、堅固にメスハウジング 200およびォスハウジング 400とが固定される。さらに、スリット 405a,〜， 405dおよびスリットリブ 205a,〜， 205dの嵌合面をテーパ形状としているため、嵌合時における差込力を低減することができる。

[0090] その結果、メスハウジング 200およびォスハウジング 400を確実にリジット化することができ、高加速度の振動の環境下においても、メスハウジング 200およびォスハウジング 400の間の振動を防止することができる。したがって、メスハウジング 200およびォスハウジング 400の間の磨耗を抑止し、第 1接続端子 201a, 201bおよび第 2接続端子 401a, 401bの接続を確実に保持することができる。

[0091] また、ォスノヽウジング 400の失巨形状の角き Wこスリット 405a,〜， 405dカ形成され、メスノヽウジング 200の角き Wこ、スリットリブ、 205a,〜， 205dカ形成されることにより嵌合方向を軸とした回転方向のずれを防止することができるとともに、成形上のメスハウジング 200およびォスハウジング 400の強度を高くすることができる。

[0092] さらに、メスハウジング 200およびォスハウジング 400の断面を矩形状とすることで、メスハウジング 200およびォスハウジング 400の嵌合方向を軸とした回転方向のずれを防止すること力できる。その結果、メスハウジング 200とォスハウジング 400とが固着連結され、耐高加速度環境下であってもメスハウジング 200およびォスハウジング 40 0の接合にずれが生じることを防止することができる。したがって、メスハウジング 200 およびォスハウジング 400の接続端子 201a, 201b, 401 a, 401bの磨耗を防止すること力 Sでさる。

[0093] さらに、メスハウジング 200およびォスハウジング 400の嵌合時において、スリット 40 5a, 〜， 405dおよびスリットリブ 205a, 〜， 205dの嵌合にカロ免て、さらにスリット 250 a, 250b, 250c, 250dおよびリフ、、450a, 450b, 450c, 450dの嵌合 ίこより、メスノヽウジング 200とォスハウジング 400とがさらに固着連結され、耐高加速度環境下であつてもメスハウジング 200およびォスハウジング 400の接合にずれが生じることを防止すること力 Sできる。したがって、メスハウジング 200およびォスハウジング 400の接続端子の磨耗を確実に防止することができる。

[0094] また、一対のスリット 250a, 250b間の距離 aと、一対のスリット 250c, 250d間の距離 bとが異なるので、メスハウジング 200およびォスハウジング 400の逆嵌合をさらに防止すること力でさる。

[0095] また、第 1接続端子 201 a, 201bの配設位置近傍に、長方形リブ 202と T字リブ 20 3とが形成されるので、メスハウジング 200およびォスハウジング 400の嵌合方向を軸として回転する方向（ねじれ方向）の振動を抑制することができる。その結果、メスハウジング 200およびォスハウジング 400の第 1接続端子 201a, 201bおよび第 2接続端子 401a, 401bにおける磨耗を確実に防止することができる。

[0096] また、ォスハウジング 400とメスハウジング 200との嵌合時に、メスハウジング 200の案内溝 210に係止された掛け止め金具 300の掛け止め部 315が、メスハウジング 20 0の開口部 222から、ォスハウジング 400側に突出する。したがって、係り止め部 315 力凸形状部 420を超えて固定溝 410に固定される。したがって、メスハウジング 20 0およびォスハウジング 400の嵌合力経時変化により変化した場合でも、固定溝 41 0の傾斜面 410aで係止されるので、傾斜面 410aの長さに応じた分だけ掛り止め部 3 15を係止し続けることができ、誤差または寸法公差を吸収することができる。その結果、電気コネクタ 100は、誤差または寸法公差があっても長期的に一体性を保持することができ、長期において安定した導通を行うことができる。

[0097] 本実施の形態に係る電気コネクタ 100においては、第 1接続端子 201a, 201bが第 1接続端子に相当し、メスハウジング 200がメス型の第 1ハウジングに相当し、第 2 接続端子 40 la, 40 lbが第 2接続端子に相当し、ォスハウジング 400がォス型の第 2 ノ、ウジングに相当し、案内溝 210が第 1ハウジングに形成された溝に相当し、掛け止め金具 300カ掛け止め金具に相当し、スリットリブ 205a, 205b, 205c, 205d力スリッ卜リブ、に申目当し、、溝力スリツ卜 405a, 405b, 405c, 405dに申目当し、スリット 250a,〜 , 250iが複数の凹溝に相当し、リブ 450a,〜， 450iが凸形状に相当し、 T字リブ 20 3が十字形状、 T字形状および台形形状のうち少なくとも一つを含むリブ形状に相当し、掛り止め部 315が凸形状の係止部に相当し、掛け止め金具 300が掛け止め金具に相当し、開口部 222が突出可能な開口部に相当し、傾斜面 410aが所定の傾斜面に相当する。

[0098] なお、本実施の形態においては、メスハウジング 200に案内溝 210を設けて掛け止め金具 300をプリロード状態で保持しつつ、ォスハウジング 400と嵌合する場合について説明したが、これに限定されず、ォスハウジング 400に案内溝を設けて掛け止め金具 300をプリロード状態で保持させてもよい。

[0099] また、案内溝 210および掛け止め金具 300の形状は、本実施の形態に限定されるものではなぐ掛け止め金具 300がプリロードを作用させる形状であればよい。

[0100] さらに、本実施の形態においては、電気コネクタ 100は 2極であるとした力 S、これに限定されず、他の任意の数の極数を有してもよい。例えば、第 1ハウジングに支持される第 1接続端子、第 2ハウジングに支持される第 2接続端子は、一対として備えられるものでなくてもよぐ適宜複数備えられるものであってもよい。

[0101] また、掛け止め金具 300の掛り止め部 315は、一対に設けられる力これに限定されず、他の任意の個数の掛け止め部を有してもよい。さらに、掛け止め金具 300を複数の] ¾材力、らなることとしてあよレヽ。

[0102] さらに、本実施の形態における電気コネクタ 100は、高加速度振動を生じる動力源の近傍のみならず、他の任意の使用環境におけるコネクタとして用いることができる。例えば、後述するメスハウジングおよびォスハウジングの材質を最適に選択することにより、耐久性、耐候性、防水性等を持たせることにより、あらゆる環境下における他のコネクタとしてあ用いること力 Sできる。

Claims

請求の範囲

[1] 第 1接続端子を支持するメス型の第 1ハウジングと、

前記第 1接続端子と電気的に接続される第 2接続端子を支持するとともに、前記第

1ハウジングに嵌揷されて前記第 1ハウジングと嵌合するォス型の第 2ハウジングと、前記第 1ハウジングと前記第 2ハウジングとが嵌合する方向と直交する一方向に延在して前記第 1ハウジングに形成された溝に掛け止められ、かつ前記嵌合する方向および前記溝の方向のいずれにも直交する方向に沿って前記第 2ハウジングに付勢する掛け止め金具と、を含み、

前記第 1ハウジングおよび前記第 2ハウジングのいずれか一方は、

前記嵌合する方向に延在し、かつ所定の幅変化率および所定の角度変化率により形成されたテーパ形状のスリットリブを備え、

前記第 1ハウジングおよび前記第 2ハウジングのいずれか他方は、

前記スリットリブに対応する位置に設けられるとともに前記第 1ハウジングおよび前記第 2ハウジングの嵌合方向に延在し、かつ前記スリットリブの所定の角度変化率よりも大きな角度変化率および前記所定の幅変化率よりも大きな幅変化率を有するテーパ形状の溝を備え、

前記第 2ハウジングが前記第 1ハウジングに嵌合された場合、前記溝の内周面に対して前記スリットリブの外壁面が嵌入されて前記スリットリブのスリットが狭くなり、前記溝に前記スリットリブが圧入される、コネクタ。

[2] 前記テーパ形状のスリットリブおよび前記テーパ形状の溝は、

少なくとも 3対以上、前記第 1ハウジングおよび前記第 2ハウジングにそれぞれ設けられた、請求項 1記載のコネクタ。

[3] 前記第 2ハウジングは、前記嵌合方向に対して垂直な面における断面形状が矩形状からなり、前記矩形状の角部毎に前記溝および前記スリットリブのいずれか一方が形成され、

前記第 1ハウジングは、前記第 2ハウジングの周囲を覆うとともに前記第 2ハウジングの断面形状と嵌合可能な矩形状力なり、前記第 2ハウジングの矩形状の角部毎に形成された前記第 2ハウジングの溝およびスリットリブのいずれか一方に嵌合可能なスリットリブおよび溝の!/、ずれか他方が形成された、請求項 2記載のコネクタ。

[4] 前記第 1ハウジングおよび前記第 2ハウジングのいずれか一方には、前記嵌合方向に沿って複数の凹溝が形成され、前記第 1ハウジングおよび前記第 2ハウジングのレ、ずれか他方には、前記複数の凹溝に嵌合する凸形状をさらに有する、請求項 1から請求項 3のいずれ力、 1項に記載のコネクタ。

[5] 前記第 1ハウジングおよび前記第 2ハウジング設けられた前記複数の凹溝および凸形状は、

前記複数の凹溝および凸形状のうち、一の凹溝および凸形状に隣接する他の対の凹溝および凸形状との距離力 S、異なる一の凹溝および凸形状に隣接するさらに他の凹溝および凸形状との距離と異なることにより前記第 1ハウジングと前記第 2ハウジングとの逆嵌合を防止することができる、請求項 4に記載のコネクタ。

[6] 前記第 1ハウジングおよび前記第 2ハウジングの!/、ずれか一方に設けられた前記複数の凹溝および凸形状は、

前記複数の凹溝および凸形状のうち、一対の複数の凹溝および凸形状の幅と他の対の複数の凹溝および凸形状の幅とが異なることにより前記第 1ハウジングと前記第 2ハウジングとの逆嵌合を防止することができる、請求項 4または請求項 5に記載のコネクタ。

[7] 前記第 1ハウジングおよび前記第 2ハウジングのいずれか一方には、前記接続端子の配設位置の近傍において、前記嵌合する方向に対して垂直な断面で、十字形状、 T字形状および台形形状のうち少なくとも一つを含むリブ形状力または複数形成され、

前記第 1ハウジングおよび前記第 2ハウジングの!/、ずれか他方には、断面十字形状、 T字形状および台形形状のリブを保持可能な溝形状が形成された、請求項 1から請求項 6のいずれ力、 1項に記載のコネクタ。